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トップ会議録会議録閲覧 > 会議録閲覧(平成30年文教委員会) > 2018/09/07 平成30年文教委員会本文
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2018/09/07 平成30年文教委員会本文

                  午前9時27分 開議
◯委員長(吉野和之君)  ただいまから文教委員会を開きます。
 初めに休憩をとって、審査日程及び本日の流れを確認いたしたいと思います。
 休憩いたします。
                  午前9時28分 休憩


                  午前9時29分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 本日の流れにつきましては、1、議案の審査について、2、議案の取り扱いについて、3、行政報告、4、所管事務の調査について、5、次回委員会の日程について、6、その他ということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのように確認いたします。
 市側が入室するまで休憩いたします。
                  午前9時29分 休憩


                  午前9時30分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 議案第36号 三鷹市大沢の里郷土文化施設条例、本件を議題といたします。
 本件に対する市側の説明を求めます。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(和泉 敦君)  おはようございます。よろしくお願いいたします。
 それでは、議案第36号 三鷹市大沢の里郷土文化条例について御説明をさせていただきます。大沢の里郷土文化施設として位置づける大沢二丁目の古民家につきましては、明治35年に建築され、大沢の地でワサビ田や養蚕などが生業として営まれていました、この地の典型的な農家の建築形式を備えた施設でございます。平成19年度に所有者の方より三鷹市に寄贈され、平成21年5月には三鷹市有形文化財に指定をされております。平成27年度には解体、復元に向けた設計、平成28年度、平成29年度については解体及び整備工事、今年度は緑と公園課で公園整備とあわせまして外構の工事を実施し、このたび関係する工事が10月には全て完了する見込みとなったことから、11月に一般公開をする運びとなりました。そこで、公の施設として位置づけるために条例を制定するものでございます。
 なお、既にございます水車経営農家についても、ともに大沢の地に立地する施設として連携して運営をしていくことから、本条例において郷土文化施設と位置づけることから、三鷹市大沢の里水車経営農家条例については廃止をいたすことといたしました。
 条例の内容につきましては生涯学習課長より説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。


◯生涯学習課長(古谷一祐君)  三鷹市大沢の里郷土文化施設条例の制定について御説明させていただきます。
 まず、条例を制定する背景でございますが、三鷹市では第4次基本計画(第1次改定)の芸術・文化のまちづくりの推進におきまして、現地で歴史、文化、自然などにかかわる遺産を展示し、地域の発展に寄与することを目的とした三鷹型エコミュージアムの推進に取り組んでいるところでございます。
 お手元の文教委員会審査参考資料の資料1をごらんいただけますでしょうか。まず、条例制定の理由について御説明いたします。ことし3月末に三鷹型エコミュージアム事業推進のための主要事業として取り組んでまいりました三鷹市大沢の里古民家の復元整備工事が完了いたしまして、ことし11月4日から一般公開を開始するに当たり、同じ大沢の里に立地する三鷹市大沢の里水車経営農家とあわせて、さらなる施設の公開及び活用を図るため、三鷹市大沢の里郷土文化施設条例を制定することといたしました。
 2番の制定する条例の内容について御説明いたします。目的及び設置(第1条)につきましては、大沢の里にある郷土の文化施設の公開及び活用を図るとともに、地域文化の継承及び発展に寄与し、市民の地域文化への関心を深め、郷土文化に関する生涯学習及び市民活動並びに地域交流を推進するため、三鷹市大沢の里郷土文化施設を設置すると規定いたしました。
 条例に規定する施設の名称につきましては、三鷹市大沢の里古民家と三鷹市大沢の里水車経営農家といたしました。
 事業につきましては、第1条の目的を達成するために、郷土文化施設の公開及び活用に関すること、郷土文化施設に関する資料の保管及び展示に関すること、郷土文化に関する生涯学習及び市民活動並びに地域交流の推進に関することのほか市長が必要と認める事業としました。
 休館日につきましては、火曜日、年末年始、臨時休館等について定めたものでございます。開館時間につきましては、午前10時から午後5時までとしましたが、11月から翌年3月までの冬の期間は、午前10時から午後4時までといたしまして、特に必要があると認めるときは臨時に変更できるものとしました。
 入館料は2館合わせて1人1日200円とし、年間パスポート料を設定して、1人1年間につき1,000円としたほか、特別の理由があると認めるときは、入館料を減額し、免除することができるものといたしました。また、入館料は原則として不還付としました。
 入館の制限等や損害賠償の責務につきましては、条例議案に記載のとおりでございます。
 また、この条例の施行に関しまして必要な事項は規則で定めることとし、施行期日は平成30年11月4日とし、現行の三鷹市大沢の里水車経営農家条例は廃止することといたしました。
 その他でございますが、現行の三鷹市大沢の里水車経営農家条例の第3条では、水車経営農家について教育委員会が管理するものと規定していますけれども、昨年4月1日の組織改正に伴いまして、三鷹市では地方自治法第180条の7に基づく三鷹市教育委員会の権限に属する事務の補助執行に関する規則を制定し、本来なら教育委員会の権限に属するこの文化財の保護に関する事務をスポーツと文化部の職員が補助執行してきたところです。この三鷹市大沢の里郷土文化施設条例の制定に伴い、文化行政をさらに総合的かつ一体的に推進し、より一層の郷土の文化施設の公開及び活用を図るため、新設された三鷹市大沢の里古民家とあわせて水車経営農家を条例設置するとともに、その所管を教育委員会から市長部局のスポーツと文化部へ移管し、三鷹市大沢の里水車経営農家条例を廃止することとしたものです。
 4の参考の(1)ですけれども、この条例のほかに必要な事項について、三鷹市大沢の里郷土文化施設条例施行規則を定めることといたしました。
 規則の制定内容案について御説明します。あわせて、資料2の規則(案)もごらんください。入館料の免除、第2条でございますが、条例第6条第2項の規定による入館料の減額または減免できる場合及びその割合について以下のとおりとしました。全額免除の場合については、中学生以下の者が入館する場合、授業のために中学生以下の者の引率者が入館する場合、身体障害者手帳、療育手帳、愛の手帳、精神障害者保健福祉手帳を提示する者及びその介助者、三鷹市が主催する条例第3条第3号に規定する事業に小学生以下の者が参加する場合でその保護者が入館する場合としています。また、古民家と水車の2館の施設のうち1館が、臨時休館等の理由により、入館できない状態にある場合は半額免除としたほか、市長が特に必要あると認める場合は市長がその都度定める割合としました。この規則に定めるもののほか必要な事項は、市長が別に定めることとしております。
 その他でございますが、この三鷹市大沢の里水車経営農家条例施行規則については、別途教育委員会で廃止することといたしました。
 お手元の資料3をごらんください。ことし3月に竣工しました三鷹市大沢の里古民家の外観と内部の写真でございます。裏面に平面図がありますので、ごらんいただきたいと思います。
 御説明は以上でございます。


◯委員長(吉野和之君)  市側の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。


◯委員(大倉あき子さん)  おはようございます。よろしくお願いいたします。私も先日、古民家と水車経営農家を見に行かせていただいたんですけれども、思っている以上に見応えがあって、すばらしい、貴重な文化財だなということを実感して帰ってまいりました。でも、なかなかこの文化財、三鷹市民の方、知らない方とか、また、知っていても、なかなか行ったことがない方が多くいらっしゃるんではないかなと思うんですけれども、今後、エコミュージアムとして今回も公の施設として位置づけるということで、市民に対して、またこれから外国の方たちが来られたときの三鷹市の文化財としてのアピールというか、そういったことをどのようにしていくのか、ちょっとお聞かせいただきたいと思います。


◯生涯学習課長(古谷一祐君)  アピールにつきましては、開設が11月4日を予定しておりますので、それに向けまして、まずは広報で大々的に10月にお出しして、お知らせいただくというところからスタートしたいと思っております。また、その内容につきましても、市のホームページ等でその中身についての御案内を積極的にしていきたいと思いますし、その他、今後の課題ともなりますけれども、いろいろなメディアを使って御紹介していければいいかなというふうに考えているところでございます。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございました。本当にすばらしい文化財なので、あらゆる機会を通じて、また小学校とか中学校に、保護者向けにということをアピールしていただくのも1つかなと思うので、よろしくお願いします。
 それと、この前、先日見に行かせていただいたときに、やはり場所が非常にわかりづらいということで、よく見たらのぼりがあったんですけど、のぼりも同系色の文字みたいな、本当にわかりづらくて、せっかくなので看板なり、そういったものも本当にわかりやすいものをつけたほうがいいんではないかと思って帰ってきたんですけれども、その辺のところと、あともう1点、やっぱりアクセスが非常に悪い場所にあるので、せめて二、三台ぐらいの駐車場の確保ということも必要なのかなと思って帰ってきたんですけれども、その辺のところのお考えを教えていただきたいと思います。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(和泉 敦君)  確かに、水車のほうもございますし、大沢の里の田んぼとかもありますし、場所的には野川沿いといういいロケーションではあります。多くの方に立ち寄っていただくように、ちょっと案内については、関係する部署ともいろいろ相談しながら検討してまいりたいと思っております。
 あと、やはり駐車場がないというようなところでございます。その辺はちょっと私どもも課題とは思っております。水車のほうの近くにコインパーキングが1カ所あるというふうにはちょっと把握はしているんですけども、やはりちょっと障がい者の方とかそういうこともございますんで、その辺については課題と捉えまして、例えば近隣の場所を借りるとか、そういうことも含めて今後検討させていただきたいと思っております。
 以上でございます。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございました。ぜひよろしくお願いいたします。
 以上です。


◯委員(西尾勝彦君)  よろしくお願いいたします。施行規則(案)なんですけれども、入館料の減免、免除について、以前の水車経営農家条例の規則では、授業のために高校生以下の者及びその者の引率者が入場する場合は入場料が免除とされていたんですけれども、今回それが中学生以下となっているんですね。その理由をお伺いをいたします。


◯生涯学習課長(古谷一祐君)  水車につきましても、今まで高校生の授業のための引率者を減免するというような制度がございましたけれども、これにつきまして、実態として、高校生を引率してくる先生方がほとんどなくて、実績としてなかったということが大きな理由の1つになっております。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。その点も、もしかしたら先ほど大倉委員から御指摘があったような駐車場がないであるとかというのも1つ原因だったのかもしれないなと思います。
 あとは、一般向けの団体割引みたいなことというのは考えられなかったんでしょうか。


◯生涯学習課長(古谷一祐君)  特に一般向けの団体ということでは割引は今回は設定はしておりません。特に考えておりません。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。やっぱり多くの人に来てもらうとなりますと、やはりお一人お一人の小グループというよりも、団体の方を誘導するというか、そういったことも必要になってくるのかなと思います。
 では、次ですけれども、今までも水車経営農家、1人1日100円ですか、見学ができていましたけれども、従来、一般の見学に伴う文化財の破損事故みたいなことは発生したことがあるでしょうか。


◯生涯学習課長(古谷一祐君)  特に破損事故はございません。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。非常に、ガイドさんがいらっしゃって、いろいろ御説明をしていただいて、やはり、余り来られる方が少ないのか、ガイドさんが1人にお一人つかれるような形で、すごく安全に御案内をされて、私が行ったときもされておりました。
 次なんですけれども、現在やられている案内のガイドさん、いらっしゃいますけれども、今後もそういった方というのはやられていくのでしょうか。今後、どういう形で行われていくのでしょうか。


◯生涯学習課長(古谷一祐君)  解説員、ボランティアガイドの方にお越しいただいて、水車につきましては平成21年の開設以来、解説活動を継続的に組織的にやっているというようなことでございます。水車につきましては、中身がどういうものであるかということを説明しないと、なかなか来館者に理解いただけないということがございまして、そういう制度を設けて実施しているところでございます。ただ、古民家につきましては、特に案内をする解説ボランティアというものは設定していませんけれども、ただ今後、一方ではボランティアを育成していく取り組みもしていくつもりですので、そういう中で必要に応じてボランティアさんにかかわっていただくような形態をとれればいいかなというふうに思っております。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。
 あともう1点なんですけれども、先ほどもお話ありましたけれども、水車経営農家が六丁目で、大沢の里が二丁目で、水車経営農家から大沢の里まで行くのもちょっと道に迷ってしまうというか、ちょっと距離があって、入り組んだ住宅街を通っていかなければならないということで、やはりそういった点、両館行くという方も当然いらっしゃるわけで、そういった案内というか、そういったことというのは具体的にどのようなお考えがあるんでしょうか。


◯生涯学習課長(古谷一祐君)  幸いにも野川が中ほどに流れておりまして、眺望といいますか、視界は結構開けた場所なんですね。ですから、水車のほうから眺めますと、山って感じで、古民家そのものは直接見られないかもしれないんですけれども。ただ、橋も直接、一番短い距離で行けるような橋もなくて、多少下流のほうに行ったり、上流の相曽浦橋のほうに回ったりしないと行けない立地条件なんですけれども、そちらのほうを管理人が御案内いたしまして、2つの施設をあわせて見ていただけるような御案内の形をとっていきたいと思っております。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。そういう案内をされる方、解説員の方というんですかね。ガイドさんというのもぜひ配置していただきたいと思います。あと、パンフレットみたいなものも、もしあったら便利なのかなと思います。これは、江戸時代の生活実態みたいなのをとどめている、本当に貴重な三鷹の民俗資料だと思うんですね。ぜひとも、できればそういう──文化財の破損などということがあったら、もう取り返しがつかない、もう二度と戻ってこないものだと思うんですね。そういったことにも注意を払うような形で行っていただきたいと思います。
 以上です。


◯委員(谷口敏也君)  幾つか質問させていただきたいと思います。
 まず、開設が、先ほど説明の中で11月3日……。
                 (「4日」と呼ぶ者あり)
 4日ですか。3日って、たしか大沢の里秋まつりですよね。それなのに4日からなの。本当だったら3日にして合わせてオープンじゃないですけど、人が来ているときに案内したほうがいいんじゃないかと思いましたけど、とりあえず、じゃあ4日で。わかりました。
 私も水車小屋をちょっと前に見させていただいたときに、1人案内の人がついてくれて、詳しく説明してもらえて。オープンのときには行ったんですけど、どういうような形で使われていたというのがよくわかんなくて、説明を聞くと、会社組織ぐらいの規模であそこで水車を動かして小麦粉だとか何かいろいろつくっていたというのを聞くと、やっぱり行くだけではなかなかわからない部分、解説員がついてすごくわかったということを実感したんで、今、古民家のほうは確かに古民家だけかもしれないんですけど、私も監査で、工事監査で見させていただいたときなんかは、その奥、見えない部分──あれ上へ上がれるようにするんですか。上の部分がどう使われていたのかとかというのは、教えてもらわないとわかんないような気がするんですね。だから、これはどういうふうに使っていた場所で、どういうふうにしていたというのは、やはり解説していただいている人がいるほうがいいと思いますので、今現在ではまだ決まっていないんですよね。今後、できれば解説員の人も配置していただきたいなと思います。
 それについて1点、見通しなどをお伺いしたいということと、あと、現在、費用、水車のほうは自動販売機で払っていましたよね。今回、2館合わせて1人1日につき200円ということは、両方に多分置かれると思うんですけど、減免ってあったじゃないですか。減免対応はどうするんですか。減免って、無料にするんじゃなくて、半額免除ってあるじゃないですか。規則の2ページのところ。これは自動販売機でどうやって対応していくのかお伺いしたいんですけど。


◯生涯学習課長(古谷一祐君)  まず、全体、今回の施設に伴います御案内につきましては、ボランティアさんを養成いたしまして、そこの立地する自然環境とかも含めて解説をしていただくようなボランティアさんを今後、講座を持ちつつ養成して、ボランティア登録いただいて、育成してまいりたいというふうに考えております。
 また、自販機につきましては、基本的にボタンの中に、幾つかボタンがありまして、そこを押せば半額というふうにできるような形になっていますので、特に管理人がすぐ自販機の前におりますので、おたくの場合にはね、こういうようなところを押して買ってくださいというような御案内をさせていただければというふうに考えております。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。そういった形で対応されるということなんで、わかりました。解説員の話なんですけど、これ、水車小屋もそうだったんですけど、より多くの人に見てもらいたいのもそうなんですが、やっぱり小学生、中学生に三鷹の昔はこうだったというのを、水車を含めて、この古民家とかで学習してもらうにはすごくいい機会だと思うんですね。教育委員会から生涯学習課のほうに移ったじゃないですか、去年の段階で。教育委員会であれば、学校の先生から教育委員会に言って、いろいろと解説員とも打ち合わせてというのができていたと思うんですけど、去年1年間、例えば各小・中学校の学年単位での見学、学習がどうだったのかということを踏まえて、去年の実績と、あと課題なんかが見えたらお伺いしたいんですけど。


◯生涯学習課長(古谷一祐君)  小・中学生の体験学習、社会科見学という形で、特に小学校3年では郷土学習の時間というカリキュラムがございまして、その際に学校の先生方が引率して参りまして、それで見学いただいているということは、各学校、昨年度も定期的に行っております。ですから、全学年の方を連れてきていただくということでは基本的にはないんですけれども、3年生の年次に先生方がお連れいただくというような形は例年定着しております。
 それと、小・中学生のあそこの施設の利用につきましては、今後、ボランティアさんを育成した上で体験学習を実施することで、お子さん方、小・中学生の方にお越しいただいて、楽しめるような体験学習のメニューを提供していきたいというふうに考えているところです。
 以上です。


◯委員(谷口敏也君)  確認なんですけど、小学校3年生は全学校行っているんですか。


◯生涯学習課長(古谷一祐君)  ほぼ全学校の方に来ていただいていると思います。基本的にはジブリ美術館と水車の見学がセットになって、郷土学習の時間での行程になっているようです。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。その際の例えば事前学習ですとか、先生との打ち合わせというのは、生涯学習課とやっているんですか。


◯生涯学習課長(古谷一祐君)  生涯学習課のほうに御連絡いただきまして、日程等を確認いたしまして、何分、いつもより多い人数への対応ということになりますので、解説員もふやしたりとか、生涯学習課の職員が直接解説のフォローをしたりとか、そのような対応はさせていただいております。


◯委員(谷口敏也君)  ぜひそれにこの古民家も加えた形で学習できるように広めていただければと思います。
 あと、具体的に年間の維持管理費はどれぐらい今後かかっていくんですか。


◯生涯学習課長(古谷一祐君)  維持管理費、今後、水車と古民家あわせまして2,600万円程度になるのではないかと、概算ですけれども、そのぐらいを想定しております。


◯委員(谷口敏也君)  これは解説員の金額も入ってということですか。


◯生涯学習課長(古谷一祐君)  解説員の金額も含めてのことでございます。


◯委員(谷口敏也君)  わかりました。いずれにしても、貴重な市の財産になりますので、維持管理もしっかりしていただいて、子どもたちあるいは三鷹市民がいろいろと学習できる場所をしっかりと維持してもらいたいと思います。
 以上で終わります。


◯委員(半田伸明君)  少しだけ聞いておきましょうかね。それで、さっき維持管理費、2,600万円という話がありました。水車とあわせて2,600万円ということで、ちょっと私の記憶の範囲では、この古民家関係の維持管理、たしか一千二、三百万円ぐらいだったかなと記憶しているんですね。予算の時点でね。水車は水車でいいんだけども、この古民家の部分で一千二、三百万円の部分について、維持管理費としか出てこないんだけれども、詳細にね、例えば人件費がこのぐらいとか、そのあたり、わかる範囲でどうでしょうかね。


◯生涯学習課長(古谷一祐君)  今度の古民家につきましては、市政嘱託員を新たに講座対応のために雇用をしたりしております。また、公開業務の委託につきましては、創造協会に管理人を派遣していただくというような形をとっております。それと、そのほかに光熱水費や通信費、あと、そうですね、そのくらいの経費がかかるというふうに内訳としては認識しております。


◯委員(半田伸明君)  絵本の家みたいに担当係長を置かないということですか。


◯生涯学習課長(古谷一祐君)  担当係長は置かない予定です。


◯委員(半田伸明君)  絵本の家は担当係長を置いて2,000万円台半ばなんですよね。担当係長を置かない状況でどうなるかはちょっと今後、推移して、見なきゃわかんない。個人的には担当係長を置くこと自体おかしいという立場なので、嘱託員云々の話ありましたけども、ぜひその路線で進めていただきたい。なぜこういう質問をしているかというと、結局、これはもう過去10年ぐらいの懸案事項だったでしょう。結局、市税収入が伸びているから財政がゴーサイン出したのかなというのが──ちょっと今、余計なことを言いましたけど、ずっとたなざらしになっていたのが、こうやって決まったことは、寄贈を受けた以上、受けた段階でやっぱり責任が発生するわけでね、そういう意味でいうと、こういうふうに整備するのは、受けた段階でもう、しようがないと言ったら変ですけど、責務が発生するのは当然のことなのかなと私は思います。ですから、10年近くたったんだけど、ようやくこういう形になったことで、これはこれでよかったと思うんですが、留意していただきたいなと思うのは、公の施設の延べ床面積がふえればふえるほど、当たり前なんですが、維持管理費は当然かかるわけなんですね。水車と古民家あわせて2,600万円という答弁が先ほどございました。この2,600万円は当然圧縮していくのが責務だと思うし、圧縮できるといっても限界が当然ありますね。ですから、私としては、これを寄贈を受けた段階でもう全て運命決まったようなもんなんだけれども、改めてこの2,600万円という数字が発生することの重さですね。これをどう考えているのか、一応聞いておきたい。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(和泉 敦君)  確かに、施設がふえれば、支出のほう、維持管理とかふえてまいります。ただ、物としてはやはり、三鷹としても貴重な文化財であるというふうに認識しておりますんで、より多くの方が来ていただいて、利用していただくような施設、そういう形で市民にとっても還元できるような施設にしていきたいと考えております。
 以上でございます。


◯委員(半田伸明君)  例えばね、総予算の中で教育費が何割とか民生費が何割とかありますよね。今回、決算あるんだけれども、私は基本的に款・項・目で見た場合に、項別にどのぐらいの比率かというのをいつも気にするようにしているんですよね。近時気になっているのは生涯学習関係なんです、実は。大沢のスポーツグラウンドの話ありましたね。太宰は一旦中止になった。だけど、古民家が出てきた。結局、横ばいから若干微増になりつつあるなという目で、ちょっと正直、警戒の目線で見ております。確かに文化のまちづくりを進めておりますんでね、今後も頑張ってほしいなというのはあるんですが、そういう意味でいうと、限度ってやっぱりあると思うんですね。ここは財政の職員いないんで、質問することじゃないのかもしれないけれども、どの程度まで広げていくのかということを考えていった場合、生涯学習の部分でも一定の限度を考えるべきではないかという問題提起はしておきたいと思います。
 以上です。
 一旦休憩してください。


◯委員長(吉野和之君)  休憩いたします。
                  午前10時05分 休憩


                  午前10時07分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開します。


◯委員(半田伸明君)  今、休憩中にお話ししたことは、ちょっと意を用いていただければと思います。


◯委員(伊藤俊明君)  もうかなり他の委員からも貴重な意見、質問が出たところではございますが、確認も含めて何点か質問させていただきます。
 貴重な文化財であります古民家がいよいよオープンに向けて一般公開されるということで、よかったなと思います。それで、他の委員からも先ほどもありましたが、いずれにしても、水車経営農家と一体的にということで、その割にはちょっとわかりにくいというか、離れているので、その辺のサインというか、説明のあり方をもう一度、再度ね、いろんな議論があったかとは思いますけど、その辺の一体的にということ、それと、今、水車経営農家のほうも100円ですね。それで、両方で200円ということなんですが、これだけ、先ほど来出ておりますように、維持管理費にもかなりお金がかかるということになりますよね。それと、これだけ貴重なもので、外国人も含めて、一般の市民の方に広く愛していただきたいというためには、それなりの維持管理も必要なんだとは思いますけど、ここで、寄附してくださった峯岸さんの御意向もあろうかとは思いますが、100円から、この際ですよ、これ一体的にということも含めて、じゃあ、両方150円ずつで両方で250円とか、また1軒200円ずつにして、2つ行く方は300円だとかという、そのような議論というのはなかったのか。また、近隣のこういうような施設、他市のと比べてどうなんでしょうかということをちょっとお聞きします。


◯生涯学習課長(古谷一祐君)  確かに、2つの施設、現在のところ、ちょっと離れているような感じもします。サインとか、のぼり旗みたいなものを使って、ここにありますよと、遠くからでもある程度見られるような工夫もしていきたいと思っておりますし、外国人の方にも、ある程度標識なんか読めるような多言語化も一方で進めていきたいとも思っております。
 それで、また、維持管理費等もそこそこかかってくるということでございますし、またこれはそのとおりでございますけれども、いただく使用料、入館料でございますけれども、2つの施設あわせて200円をセットで、どちらかの施設、一方だけごらんになってお帰りになるのではなくて、2つの施設を御堪能いただいた上で、あそこの魅力を入館者の方に知っていただく形をとりたいというふうに考えております。もともと水車が1館100円ということで現在入場料をいただいておりますので、古民家をあわせて200円ということなんですが、この金額の設定につきましては、近隣のいろんな施設も参考にいたしましたが、一定程度の維持費に対する御理解もいただくような形で入館料を改めて設定させていただいたということでございます。


◯委員(伊藤俊明君)  そのことは余りにもね、これ以上は突っ込みませんが、いろんな意味で、減免だとか免除ということはある程度あっていいかと思いますけど、広く一般の方にということになると、なかなか大変な面も出てきてしまうのかなと思って質問させていただきました。
 それと、これから小・中学生の子どもたちにも体験施設として利用を考えているということなんですが、それは一般の方には体験施設としては公開しなくて、あくまで小・中学生ということなんでしょうか。


◯生涯学習課長(古谷一祐君)  体験学習につきましては、さまざまな学習のありようがあると思います。一つには、小・中学生の方に体験していただくというのは教育的な意味では非常に意味のあることだと考えておりますし、また一方では、ああいう自然のある里山の資源を使って、大人の方、年配の方にも体験学習を受けていただいて、できればそういう方についてはボランティアとして、また次の機会に活動いただけるような運びをしていきたいというふうに考えているところです。


◯委員(伊藤俊明君)  ということは、あの古民家のところですね。僕も、中はちょっと見ていないんですけど、この図面とか外から見ると、まさに懐かしいなというかね、まさに農家の昔の風景というか、たたずまいで、我が家に帰ってきたような気持ちになるのは僕だけじゃないと思うんですね。結構年配の方は特に。やっぱりそういう中で、体験学習というか、結構いろんな方がね、小・中学生に限定するというのは別だけど、一般の方だって、あそこで、例えば3時間ごとに区切っていただいて、何か利用料を逆に取って、でも使いたいという方が結構おられるんじゃないかと思うんですけど、そういうところの議論というのはなさってないですか。


◯生涯学習課長(古谷一祐君)  基本的には、講座とか体験学習の事業をスポーツと文化部生涯学習課のほうで打たせていただいて、それに参加していただくという形を考えております。それに参加した人たちにまたボランティアになっていただいて、その方たちにまたその体験活動をサポートしてもらうみたいな、そういうかかわり方を想定しておりますので、高齢の方も含めて、いろんな形で地域にまた貢献していただくような活動として御利用いただく場とできればいいかなというふうに現在のところ考えているところです。


◯委員(伊藤俊明君)  そうですか。あくまで講座とか教室とか、そういう形ということで。地域の集会所じゃないですけど、そうやって使いたいとかね、そういう要望も来るんじゃないかなというような思いがしたんで、結構、あのたたずまいがなかなか雰囲気が、きっといいと思って、何というんですかね、昔懐かしい感覚で、こうやって、特に地方からの方とか、いろいろ来ていると、ああ、昔のとか、実家がとか、あと外人の方とかもね、ああいう中でも、例えば、体験学習のお茶やお花はもちろんいいでしょうけど、ちょっとこういう何かいい雰囲気があるので、そういう使い方は今のところ考えていないというようなことでしょうか。


◯生涯学習課長(古谷一祐君)  そうですね。例えば生涯学習センターのような、事前予約システムを使って、この日のこの時間利用できるというような形は考えておりませんけれども、地域の方々とかの活動については、それぞれ市の行政の所管窓口がございますので、そちらのほうを通じて、一定の公的な意味合いのある活動についてということになると思いますけれども、そういう活動の場として御利用いただくということを考えております。基本的には入館料を取って見学いただく施設でございますので、利用されている方々がそこにいらっしゃいますと、施設利用と見学というものがちょっとバッティングするところがございまして、それに対する配慮も一定程度しなきゃいけないということで、このような対応になっているということです。


◯委員(伊藤俊明君)  まさにおっしゃるとおりで、僕も体験学習というのと一般の方が見学なさっている中でまたとか、そういうことが、いろんな、何というんですかね、線引きというか、バランスをどういうふうにとっていくのかなということで質問させていただきましたが、詳しくはいろいろ条例が制定されてからまたそういうことももっと議論するのかなと思いますけど、せっかくこれだけの施設ですから、広く市民にも愛されてもらいたいし、また小・中学生の方たちも、3年生の方を中心にということですが、教育委員会から市長部局に移管されて、かえって何か使い勝手がとかということが悪くなったら大変なことですので、教育委員会のとき同様というか、むしろね、市長部局になってもっと使い勝手がよくなったということで、教育委員会と密接に連携をとりつつやっていただきたいなと思います。とにかく広く皆さんに愛されるような施設になることを願って質問といたします。


◯委員(嶋崎英治君)  基本的なことというか、初歩的なことも含めて、確認したい事項がありますのでね、逐次質問させていただきたいと思うんです。
 まず最初に、三鷹市大沢の里郷土文化施設条例施行規則について質問します。先ほど西尾委員から、三鷹市大沢の里水車経営農家条例施行規則の中で、第4条、(2)ですね。授業のために高校生以下の者及びその者の引率者が入場する場合というのが入場料免除から消えているということがあったと思いますが、水車小屋のことと照らし合わせてね、改善、廃止、付加した条項はどこなんでしょうか。ちょっと教えていただきたいんですが。


◯生涯学習課長(古谷一祐君)  規則の第2条の入館料のことですけれども、基本的に変更しましたのは、高校生の部分を削除いたしまして、中学生以下の方というふうにしたことでございます。あともう一つは、2館の施設のうち1館が、臨時休館等の理由により、入館できない状態にある場合は半額免除にするという、例えば工事等がございますので、そちら見られないのに200円ですかということにならないような工夫をしているところでございます。


◯委員(嶋崎英治君)  わかりました。これ、条例にもかかわることなんですが、中学生とか授業に利用するといった場合に、三鷹市の学校だけじゃなくて、近隣のところからもあった場合にもこれは適用されるとも読めるんですが、その辺はどのように考えていらっしゃるんでしょうか。


◯生涯学習課長(古谷一祐君)  近隣の小・中学生の方がお越しになったときも同じように適用したいというふうに考えております。


◯委員(嶋崎英治君)  ということは、三鷹市の小学生、中学生及びそこの引率する人なんかを含めてね、三鷹市民には限定しないというふうに理解してよろしいでしょうか。


◯生涯学習課長(古谷一祐君)  そのようなことで結構です。


◯委員(嶋崎英治君)  続きましてね、この新しい条例ですね。三鷹市大沢の里郷土文化施設条例についてお尋ねしたいと思うんですが、郷土文化施設条例というのは初めてかなと思うんですが、そういうふうにした理由というのはどの辺にあるんでしょうか。


◯生涯学習課長(古谷一祐君)  それ以前、現行の水車につきましては、三鷹市大沢の里水車経営農家条例ということでございますけれども、単純にその施設の設置ということを目的にしましたけれども、今回、もう一つ郷土文化の施設としまして古民家ができたと。これは1つ、あそこの大沢の里という1つの場、近い立地条件の中で2つの施設があるということで、全く別の言葉で条例を設置するよりは、大沢の里の郷土文化を伝えていくというところを強調していくという意味合いもあって、2つの施設を両方とも説明できるような条例名を考えたということでございます。


◯委員(嶋崎英治君)  そうしますとね、郷土文化とそれ以外の文化施設との違いという判断基準というんでしょうかね、そういうのがあるんではないかというふうに思うんですけど、その辺はどういうふうになっているんでしょうか。


◯生涯学習課長(古谷一祐君)  今まで郷土文化施設という言葉は使っておりませんでしたので、そのような御質問があるというふうに理解しておりますけれども、今後、こういう古い文化財の施設、伝統に基づく施設につきましては、郷土文化というような、文化施設というような名称で呼んでいければという今後の方向性も含めて、このような名称を考えたということでございます。


◯委員(嶋崎英治君)  そこでね、郷土文化というか、そういうことの視点については、第三者の認定というか、何でもかんでもなると思わないんで、そんなのが必要じゃないかなと思うんですが、大沢の里水車・新車について、三鷹市のホームページを見るとね、敷地を含む全体が東京都指定有形民俗文化財となっており、水車機構は、社団法人日本機械学会によって機械遺産に認定されています。古民家についてはどのように規定したんでしょうかね。こういうふうに書いてあるわけですよね。やっぱり古民家についてもそういうことが、郷土文化、文化財というふうにするんですから、そういった背景というのもきちんとしたことをうたっていく必要があるんじゃないかと思ったので、お尋ねしました。


◯生涯学習課長(古谷一祐君)  古民家につきましても、あれは三鷹市の有形文化財に指定されておりまして、そういう側面、あそこの、この地方の農家の典型的な住宅形式を備えているという評価を文化財保護審議会の先生にいただいた上で市の文化財として指定されているという経過がございますので、そういうものを今後はパンフレットとか、さまざまな媒体を使ってお知らせしていくということを考えております。


◯委員(嶋崎英治君)  次に、入館料についてお尋ねします。何らかの理由でね、片方が閉まったときには半額ということですけども、こういうシステムは初めてじゃないかなと思うんですが、今後そういう方式というのは活用していくというふうに考えてよろしいでしょうか。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(和泉 敦君)  今回は2館共通での入館料という形になります。やはり事前に、先ほど生涯学習課長からもお話あったとおり、当然、もう事前にメンテナンスの工事とか、突発的な工事とか、あって片方が入れないというようなケースもあるかと思いますんで、そういう場合についてはやはり不利益にならないような形でというふうに考えておりますんで、仮にもしこういう形で全体的にという、2館とかそういう形での共通でという形になれば、何らかの減免の形というのは考えていきたいなと思っております。


◯委員(嶋崎英治君)  わかりました。よろしくお願いします。
 それでね、先ほどガイドですよね、解説員ということで複数の委員から質問があったと思うんですが、現行の新車でいうとね、公開時は原則としてボランティアガイドによる解説がありますというふうにありますね。こちらは踏襲するんだと思うんですが、古民家のほうは、先ほどちょっと曖昧だったもんですから、こちらは待ったほうがいいんじゃないかと思うんですが、そこはどうでしょうか。


◯生涯学習課長(古谷一祐君)  現在のところ、古民家のほうの解説を制度的に用意しまして行いますというようなことは想定しておりません。ただ、いろいろボランティアの方々の活用ということを考えますと、ボランティアの方は少しでも社会貢献したいという思いの方が多いということも把握しておりますので、ああいう場で、いろんな形でのボランティアの参加形態があると思われますので、体験学習だけじゃなくて、案内の面につきましても何らかのボランティア対応ができる可能性も十分あると思いますので、それは自発的なボランティア活動の中で進めていきたいというふうに考えております。


◯委員(嶋崎英治君)  日本列島いろんなところへ行くとね、そういう文化あるいは歴史施設、遺跡など行くと、ボランティアという、そういうグループの人たちがいて、説明するときに輝いているんですよね。年配の人になっていくかと思いますけども、そういったシルバーエージの人たちの生きがいも含めて、そういった方向、今古谷さんが言われたような方向でぜひやっていただきたいなというふうに思います。
 続いて、現行の新車ではね、10人以上の団体は事前にスポーツと文化部生涯学習課へ予約が必要ですというふうにあるんですよね。これも今度の新しい施設について、古民家のほうもこういうふうになるんでしょうかね。


◯生涯学習課長(古谷一祐君)  そうですね。現在のところ、まだそこまで古民家のほうについては考えておりませんけれども、水車の場合は特に解説員が1人いるという、配置しているという状況ですので、10人以上でお越しになりますと、1人で話していても全然聞こえないという状況が実態としてありまして、古民家のほうにつきましても何らかの、今後運営していく中で、多くの方がお越しになった場合の対策というのは考えていきたいというふうに考えております。


◯委員(嶋崎英治君)  わかりました。よろしくお願いいたします。
 それから、他の委員から割引とか、いろんなことがありましたよね。箱根なんか行くと、泊まった施設に券が置いてあってね、この券持参の方は1割引きとか、団体の人が何とかというのがあるんですよね。条例の目的からいくと、多くの人に知ってもらいたいということがありますよね。そしたら、いろんな仕組みをやってね、たくさんの人に来てもらうと。例えば、天文台のところにある絵本の家のところに案内書を置いて、そこの下にね、これ持参の方は何割引きしますとかね、そういったこともインセンティブが働いていいのではないかと思うんですけども、そういう、何ていうんでしょうかね、前売り割引も含めて、そして、あるいはそういうとこ、施設を利用した人に優待割引ということについて、検討なさったんでしょうか。それとも、これからなんでしょうか。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(和泉 敦君)  今回の大沢のほうの郷土文化施設については、トータル的なそういう形での割引制度についてはまだ検討はしておりません。ただ、やはり観光とか、そういうことを考えますと、やっぱり何らかの形での仕掛けというのは必要かなとは思います。部署的なものもちょっとまたがったりはしますんで、トータル的に今後、観光振興も含めた上での検討はしていきたいなと思っています。
 また、今回ちょっと休館日につきましては、絵本館と合わせたような形にしております。片方が来て、片方が休みということのないような形、そういう形をとりたいなということで、連携してということも思って、そういう形で変更はさせていただいている次第でございます。
 以上でございます。


◯委員(嶋崎英治君)  次に、交通アクセス及び駐車場について質問します。三鷹市のウエブサイトには交通案内としてね、新車ですよ、JR三鷹駅南口から榊原記念病院、朝日町三丁目または車返団地行きバス、竜源寺下車徒歩5分。現地に駐車場はありません。近くのコインパーキング等を御利用くださいとあるんですよね。当然、今度、場所が違うところがもう一つなるわけですから、ホームページ上のアナウンスはまた変わるというふうに思うんですが、そういうふうに予定されているんでしょうか。


◯生涯学習課長(古谷一祐君)  ホームページ上の記載もまた見直して、新たにリニューアルしていきたいというふうに考えております。


◯委員(嶋崎英治君)  近くのコインパーク、1つと言ったけど、具体的にはどこにあるんですか。


◯生涯学習課長(古谷一祐君)  そうですね。水車通りというのが水車の野川の反対側にずっと直線で調布飛行場のほうまでつながっている直線道路あるんですけれども、そこのところにあるということでございます。


◯委員(嶋崎英治君)  これから都市事情でふえる可能性があると思うし、先ほど民地のいろいろ云々ということも検討したいということがありました。だけど、なかなか、用意できるには時間がかかるかな。条例の趣旨、目的でいうと、1人でも多くの人に来館してほしいというのは皆さん願うことであり、私たちも思うことですよ。そこでね、駐車場の整備がやっぱり不可欠かな。水車小屋へ行くバスのガイドを見てもね、頻繁に行くバスでもないんですよね。となりますと、その間、何ていうんでしょうか。コインパーキングができた場合にね、よくあるじゃないですか。ここ、その施設を利用した場合、コインパーキングを割引しますとか、そういうこともあると来館者をふやす道につながるかと思うんですけども、その点、御検討いただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。


◯生涯学習課長(古谷一祐君)  その件も含めて、多くの方にお越しいただけるような工夫をしていきたいというふうに思っております。


◯委員(嶋崎英治君)  最後に、関係費等について質問します。大沢古民家整備事業費の総計はどのくらいかかったのでしょうか。3年ぐらいかけていると思うんですが。


◯生涯学習課長(古谷一祐君)  総計で1億7,300万円余でございます。


◯委員(嶋崎英治君)  済みません。1億7,300万円余ということですが、解体、設計、再構築、外構工事などを含むものだと思うんですけども、その内訳などはわかりますか。わかりませんか。わからなければ後ほどでもいいんですが。


◯生涯学習課長(古谷一祐君)  内訳はさまざまなんですが、解体、そうですね。平成27年度に設計が行われまして、それが170万円余ぐらいの金額になっております。それと、平成28年度もやはり設計の経費が400万円ほど、それと解体調査というものがございまして、それが120万円ほど、あと解体工事に平成28年度は着手いたしましたので、それが620万円余という形になっております。また、平成29年度につきましては、工事監理委託料が600万円余、あと映像記録作成なども行いましたので40万円、それと解体調査等の委託料につきましても280万円余、解体工事費につきましては940万円余、整備工事費につきましては9,310万円余ですね。さらに、平成28年度は外構工事のための設計を行いましたので、その経費が120万円余。ということで平成30年度の現在の年度に来ているところでございます。


◯委員(嶋崎英治君)  トータルで1億7,300万円余、ええっ、こんなにかかったのというふうに思ったわけですよ。内訳を聞けば、なるほどなというふうに思いました。ゆえに、来館者にやっぱりたくさん来てもらわないといけないなというふうに思ったんです。
 それから、先ほど維持管理費ということで質問があったと思うんですが、経常費用で嘱託職員などを置くということですが、もう一度、古民家ではどのくらいなのか、水車のほうではどのくらいなのかということを教えてください。


◯生涯学習課長(古谷一祐君)  経常経費につきましては、古民家では1,557万5,000円、水車経営農家では1,068万1,000円という内訳でございます。


◯委員(嶋崎英治君)  ありがとうございました。結構かかりますよね。文化財ですから、そういったことを心がけていかないと、大切なものが、歴史的な資料がなくなってしまうということになりますから、そうなのかなと思います。
 それで、入館者がこれからどうなるのかということが私たちの関心事でもあるわけです。市も、だから、ゆえに、この新たな規則でね、いろんなことを設定したんだと思うんですが、水車経営農家の入館者及び収入というか、そういう実績というのは今わかりますでしょうか、これまでの。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(和泉 敦君)  これ、昨年度、平成29年度の数字になりますけども、水車経営農家のほうの総数、入館者数は約3,800人程度となっております。また、そのうちの有料入館者、これについては約2,270名程度という数字になっております。
 以上でございます。


◯委員(嶋崎英治君)  ありがとうございました。有料入館者が2,270名程度だと。これ、ふやさないといけないですよね。試算をされたかなと思うんですけども、新たな施設でどのような試算というか、見込みを立てたでしょうか。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(和泉 敦君)  なかなかですね、どのくらい入ってくるのかというのは難しいかなとは思っていますけど、希望的な数も含めますと、古民家のほうは先ほど生涯学習課長からもいろいろ体験ですとか、講座とか、そういうのもやっていくというような形になりますので、年間で古民家だけでも約5,000人ぐらい、水車のほうは約4,000人程度、このぐらい入っていただければいいかなというふうに私どものほうも考えている次第でございます。
 以上です。


◯委員(嶋崎英治君)  ありがとうございました。ぜひその夢というか、それが実現すればいいなというふうに私も思います。
 私の質問は以上で終わります。


◯委員長(吉野和之君)  では、以上で本件に対する質疑を一旦終了いたします。
 休憩いたします。
                  午前10時38分 休憩


                  午前10時50分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 議案第36号 三鷹市大沢の里郷土文化施設条例、本件を議題といたします。
 本件に対する質疑を終了してよろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑を終了いたします。
 これより討論に入ります。


◯委員(嶋崎英治君)  討論をさせていただきます。
 三鷹市は、全ての人々が健康で安心して生活できる、文化の薫り高い、生き生きとした豊かな地域社会を形成することによって高福祉のまちを目指しますとあります。三鷹市立特別養護老人ホームどんぐり山を赤字等の理由で廃止する一方で、三鷹市大沢の里郷土文化施設を開設することになります。黒字にはなりようがないことは明らかです。しかし、文化施設及び福祉施設を公が担うことが必要であり、それも使命であることから、以下の4点を述べて本議案に賛成いたします。1、今後、郷土文化の定義づけを明確にし、第三者による認定もしくは指定を必要条件とすること。2、前売り割引とか優待割引及び団体割引制度を設けること。3、1人でも多くの人に来館してもらうには駐車場の整備は不可欠です。したがって、早急に駐車場の整備を検討すること。また、民間パーキング利用者の割引制度を設けること。4、体験学習はボランティア養成のためだけではなく、広く市民が往時の文化、暮らしを学び、歴史を受け継いでいける体験学習となるよう工夫されたい。
 以上です。


◯委員長(吉野和之君)  これをもって討論を終了いたします。
 これより採決いたします。
 議案第36号について、原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。
                   (賛成者挙手)
 挙手全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
 休憩いたします。
                  午前10時53分 休憩


                  午前10時54分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 スポーツと文化部報告、本件を議題といたします。
 本件に対する市側の説明を求めます。まず、項目アについての説明を求めます。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(和泉 敦君)  よろしくお願いいたします。スポーツと文化部からは、行政報告として本日は2件報告をさせていただきたいと思います。
 1点目は、去る6月16日から7月16日までの間、三鷹市美術ギャラリーにて開催いたしました太宰没後70年特別展「太宰治 三鷹とともに」の実施結果について報告をさせていただきます。
 2つ目は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会等の取り組みについてでございます。三鷹市内もコースとなっておりますオリンピック競技大会の自転車ロードレース競技につきましては、8月9日の夕刻に東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会よりコースが発表になったことから、その報告と、さきに文教委員会でも報告をさせていただきました聖火リレーに係る意向確認について8月15日に東京都のほうに回答いたしましたので、その結果について報告をさせていただきます。
 それでは、初めに太宰治没後70年特別展「太宰治 三鷹とともに」の実施結果について、向井スポーツと文化部調整担当部長のほうから説明をさせていただきます。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  お手元の資料1より、太宰治没後70年特別展等の実施結果について御報告をさせていただきます。
 ことし6月16日の土曜日から7月16日の祝日でありましたけれど、この1カ月間、三鷹市美術ギャラリーで「太宰治 三鷹とともに」と題しまして、太宰治没後70年特別展を開催いたしました。今回の特別展では、とりわけ三鷹で生きた太宰 治の人生にスポットを当てまして、三鷹の歴史をたどりながら、太宰 治を支えた人々との交流なども御紹介したところでございます。また、この特別展の開催に当たりましては、日本近代文学館に特別協力いただくとともに、青森県近代文学館や太宰治記念館、斜陽館と言われている施設を初めとする全国の太宰 治関係機関から貴重な資料を特別に出品していただき、展示をいたしたところでございます。入場者数は、期間中27日間ございましたけれども、5,510人でございました。27日間、1日平均204人というようなカウントになっております。また、開催期間中は図録や太宰関連グッズなども物販を行いましたけれども、この図録については903冊販売することができました。1冊1,000円でお売りいたしましたけれども、903冊販売することができました。
 また、項目の2で特別展の関連イベントについても記載をしておりますが、期間中の6月24日の日曜日、三鷹ネットワーク大学で、「資料で紐解く太宰治展〜没後70年を迎えて〜」と題しまして、講師に今回の特別展を監修していただいた東京大学大学院の安藤 宏教授をお迎えし、今回の特別展の見どころや太宰 治の創作活動について、展示されている資料などを引用して御紹介いただきまして、93人の方々に御参加いただくことができたものでございます。
 私からは以上です。


◯委員長(吉野和之君)  項目アについての市側の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。質疑のある方。いいですか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、続いて、項目イについての説明を求めます。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  私からは、資料2、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会等の取り組みについて御説明いたします。資料2をごらんください。
 東京2020大会の自転車ロードレースにつきましては、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が8月の9日、東京2020オリンピック競技大会における自転車競技のロードレース(男子・女子)のコースを、国際自転車競技連合(UCI)の承認を得て発表いたしましたので、その概要を御報告いたします。なお、三鷹市も同日に市のホームページで市内コースを中心に公表するとともに、9月2日発行の「広報みたか」においても概要を掲載しているところでございます。
 まず、コース全体でございますけれども、1の東京2020自転車ロードレース競技についての3行目あたりですね。武蔵野の森公園をスタート会場とし、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県を通り、富士スピードウェイをゴールとするコースとなっているところでございます。
 三鷹市内のコースは、スタート会場である武蔵野の森公園内から大沢グラウンド通りへ出まして北上し、野川公園入り口交差点から人見街道を東八道路に進み、基督教大学裏門交差点を左折して、東八道路を西に進むルートでございます。こちら、資料2の3ページの(2)のロードレースの図をお示ししているところでございます。
 競技概要の全体でございますけれども、(1)のアのところですが、ロードレース(男子)については2020年7月25日、イ、ロードレース(女子)については翌日の7月26日を予定しているところでございます。いずれもスタートは武蔵野の森公園でございまして、ゴールを富士スピードウェイとしております。距離は男子約244キロメートル、女子約147キロメートル、スタート後の10キロメートルにおいては本格的なレースに入る前のパレード走行という形で行われます。
 ウ、通過自治体でございますけれども、1都3県1政令指定都市14市町村となっておりまして、お手元の資料のとおりの自治体を通過するコースとなっているところでございます。
 次に、ページをめくりまして4ページ、(3)でございます。コース公表に伴う都内通過自治体首長からの共同声明という形でございますけれども、東京都の自治体首長8人が連名で共同声明を同じ8月9日に発表しているところでございます。内容はお手元のとおりでございますけれども、東京2020大会の自転車ロードレースが多摩地域で実施されることを喜ばしく思っていること、トップアスリートの競技を間近で観戦し、楽しんでいただきたいことに加えまして、多摩地域全体の連携がとれるよう取り組みを進めていくというような内容になっているところでございます。
 続きまして、8月9日の文教委員会でも御説明いたしました、東京2020オリンピック聖火リレーに係る意向調査についてでございます。8月15日に東京都に回答しておりますので、その内容を御報告いたします。
 まず、(1)でございますけれども、聖火リレーを実施することが困難な日について質問を受けておりまして、回答としましては、実施が困難な日はない(いつでも実施可)というところを選択し、回答しているところでございます。
 (2)のセレブレーションにつきましては、実施の希望については、費用負担額によるが実施したい。実施を希望する会場については、都立井の頭恩賜公園西園と回答しているところでございます。その他特記事項を記載する欄がございましたので、そこに、三鷹市として第一義的には、井の頭恩賜公園西園を希望するが、東京スタジアム、武蔵野の森総合スポーツプラザ(所在地、調布市)で開催される場合は、調布基地跡地利用に係る歴史的な経緯から地元市として協力したいと記載し、回答したところでございます。
 (3)の走行ルートについて、最大5カ所まで優先順に記載ができるところでございますけれども、まずは、まる1、三鷹中央防災公園・元気創造プラザ──次の括弧の中には、どういったことでこの施設を選んだのかということがわかるような形で、スポーツですとか、健康ということを記載しているところでございます。次に、井の頭恩賜公園西園(三鷹の森ジブリ美術館を含む)。3番目に三鷹駅前中央通り、4番目に風の散歩道(玉川上水沿い、山本有三記念館を含む)でございます。最後に、5番目に国立天文台を記載したところでございます。
 以上が資料の説明でございますけれども、本日、資料を添付しておりませんが、ボランティアに関することとカウントダウンボードに関することの2点につきまして情報提供させていただきます。
 まず、ボランティアの件につきましては、東京都のホームページで公表がされておりまして、募集開始が9月中旬ということで記載されております。まだ具体的な日程につきましては情報提供がないところでございます。ホームページの情報によりますと、応募登録の期間は9月中旬から12月上旬となっているところでございます。また、一方で東京2020大会ボランティア募集説明会が開催されているところでございます。第1回目が平成30年8月31日の金曜日、午後7時から、会場を有楽町のインフォスというところで、定員250人程度で無料で開催されているところでございます。また、第2回目が9月30日に開催されるということで、会場等も同じということで今募集をしているんですけれども、早速、定員になってしまって、この回に応募することはもうできないような状況になっているところでございます。
 また、前回の文教委員会でも御質問等ございました自治体推薦枠の人数の件でございます。いまだ東京都のほうから正式な通知等は来ていない状況でございます。東京都による説明会などが開催されている状況等を受けまして、市としても自治体推薦枠のボランティア募集について正確な情報をきちんと市民の皆様に伝えられるよう準備をしてまいりたいと考えているところでございます。
 次に、カウントダウンボード設置の件でございます。JR三鷹駅みどりの窓口の入り口横に、武蔵野市と共同で9月2日の日曜日にオリンピック・パラリンピックのカウントダウンボードを設置いたしております。市のホームページでは、フォトニュースで9月の3日、市民の皆様に写真つきでお知らせをしているところでございます。
 私からは以上です。


◯委員長(吉野和之君)  項目イについての市側の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。質疑のある方。いいですか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 では、以上でスポーツと文化部報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午前11時06分 休憩


                  午前11時11分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 教育委員会報告、本件を議題といたします。
 本件に対する教育委員会の説明を求めます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  皆さん、おはようございます。それでは、文教委員会行政報告、教育委員会、行いたいと思います。3件続けて御説明させていただきます。まず、平成31年度使用小・中学校教科用図書及び小・中学校教育支援学級用教科用図書について、2つ目が三鷹市立図書館の基本的運営方針に基づく点検・評価について、3つ目が通学路の緊急合同点検についてでございます。以上3件、続けて担当課長から説明させていただきます。よろしくお願いします。


◯指導課長(松永 透君)  まず最初に私のほうから、平成31年度使用三鷹市立小・中学校教科用図書及び小・中学校教育支援学級用教科用図書の採択につきまして御報告をさせていただきます。
 まず、今回の教科書採択ですけれども、平成31年度に三鷹市立小学校・中学校で使用する教科用図書、特に中学校で使用する特別の教科道徳の教科用図書、それから小・中学校の教育支援学級で使用する教科用図書、この3種類の採択を行うということになっております。皆様のお手元に資料1−1、平成31年度使用教科用図書採択の手順ということで、小学校、中学校「特別の教科 道徳」と書かれているものがございますので、そちらをごらんいただきたいと思います。
 まず初めに、小学校の教科用図書の採択についてです。これは4年に1回採択を行っておるものでございます。今回の採択では、昨年度採択をいたしました小学校の特別の教科道徳以外の教科で、平成31年度の1年間のみ三鷹市立小学校で使用する教科用図書の採択を行うことになっております。といいますのは、平成32年度からは新しい学習指導要領に基づいて編集された教科書を使用するため、平成31年度にも今度は小学校の全ての教科での採択がございます。今回の採択に当たりましては、この4年間使用してきたわけでございますけれども、その間に新たに教科書検定に合格した教科用図書はございません。そのため、4年前に作成いたしました選定資料を活用することもできると文部科学省からの通知もございましたため、教育委員会は小・中学校教科用図書選定資料作成委員会を設置し、各小学校の小学校長のほうに選定資料の確認の依頼をいたしました。各校長から提出されました意見の結果、4年前に小学校教科用図書の採択に当たって作成した選定資料は加筆修正の箇所はないということ、それから、今回の採択に当たってもその資料を活用することはできるということ、そういう意見がございました。また、全小学校で現在使用している教科用図書の使用に特段の支障はないという意見が提出されたところでございます。教育委員会でも、これまでと異なる出版社の教科用図書を1年間のみ使用することが児童が学習する上で大きくプラスに働くことはないということ、また、児童の立場からも、現在使っていて使いなれているもの、これを使用することが望ましいという判断がなされました。また、各学校からも、平成31年度に使用する教科用図書として、前回採択し、現在使用しているものに特段の支障はないということでしたので、全教科、現在使用している教科用図書を教育委員会で再度採択をいたしました。資料1−2の平成31年度使用小学校教科用図書という一覧がございますけれども、この一覧のとおり、平成31年度はこの教科用図書を使用して子どもたちの指導をしてまいります。
 次に、中学校教科用図書について報告をいたします。中学校教科用図書につきましては、文部科学省の検定に合格した8社の中学校特別の教科道徳の教科用図書の中から、平成31年度に三鷹市で使用する教科用図書の採択をいたしました。特別の教科道徳以外の教科につきましては、今年度は採択がえの年に当たりませんので、平成30年度と同じ教科用図書を使用することになります。中学校の教科用図書の採択についてですが、教育委員会はここで小・中学校の教科用図書選定資料作成委員会を設置をいたしました。そして、その中で特別の教科道徳の教科書について調査研究を依頼をいたしました。その選定資料作成委員会は、校長先生、副校長先生、そして保護者の方を委員として、教育委員会での教科書採択に向けた資料を作成していただいたところでございます。その資料作成に当たりまして、同委員会の下部組織として教科書調査研究部を設置し、各中学校からそれぞれ1名ずつ代表の先生を推薦していただき、部長である校長先生を加え、総勢8人の先生方に調査研究をお願いをしたところでございます。調査研究部から提出されました調査研究資料をもとに2回の選定資料作成委員会で取りまとめ、中学校教科用図書選定資料が教育委員会に提出されたところでございます。7月の6日になりますけれども、この資料1−1の右上になります。7月の6日に選定資料作成委員会の委員長である校長から教育委員会への選定資料の報告を行い、各社の教科用図書の具体的な内容の説明及び協議を行いました。さらに、7月23日の教育委員、それから代表の中学校長、副校長及び保護者、市民代表の方による懇談会を経て、8月3日の教育委員会定例会におきまして採択をいたしました。採択に当たりましては、道徳の内容項目のバランスや、考え、議論する道徳にふさわしい題材が教科書に掲載されているもの、それから、子どもたちに問う発問の内容や数が生徒にとっても教える教師にとっても適切であるもの、そして、考える、話し合う、伝え合うなどの対話的な学習活動を通して自分の考えを深める手だての工夫が充実しているもの、身近な生活や社会とのかかわり、情報モラルなどの現代的な課題に関する題材が充実していること、道徳で学習したことに関して家庭との連携がとりやすい工夫があるなどの観点のもと、三鷹市の中学生の実態や、教員が教科書を使って教えやすいかという視点から協議がなされました。8月3日の教育委員会の定例会におきまして、お手元、先ほどの資料1−2の裏面になりますけれども、平成31年度使用中学校教科用図書のとおり採択をいたしました。先ほど申し上げましたように、今回は特別の教科道徳のみ新規に採択をすることとなっており、三鷹市教育委員会としては、光村図書出版株式会社の教科書を採択いたしました。
 次に、教育支援学級用教科用図書につきまして御説明をいたします。教育支援学級の教科用図書につきましては、文部科学省検定済み教科用図書、文部科学省著作教科用図書を使用することが適当でないときには、一般図書を教科用図書として使用できるということが規定されております。そこで、各固定制教育支援学級設置校に文部科学省著作教科書の取り扱いの検討及び学校教育法附則第9条の規定による一般図書の使用について検討を依頼し、教育委員会に報告いただきました。その結果、各学校の意向として、平成31年度に一般図書を使用することを考えている学校はございませんでした。そのため、今年度は教育支援学級用教科用図書選定資料作成委員会の設置をする必要はございませんでした。小・中学校の教育支援学級用の教科用図書につきましては、教育支援学級の児童・生徒の実態や通常の学級との交流学習を実施している現状も十分に踏まえる中で、系統性や段階性がより明確な検定教科書を主たる教材として使用するとともに、個別指導計画によって検定教科書の下の学年の教科書ですね、こちらも児童・生徒の実態に応じて使用することが適切であるという協議のもと、一般図書の採択はせずに、小学校、中学校とも通常の学級で使用する検定教科書が採択されました。
 私からは以上でございます。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  私からは、三鷹市立図書館の基本的運営方針に基づきまして点検・評価を行いましたので、その御報告をさせていただきます。
 資料2をごらんください。まず、1ページ目にございますが、点検・評価の実施についてということで、目的、対象、実施方法について記載をさせていただいております。
 目的につきましては、課題や取り組みの方向性を明確にすることにより、目指す図書館像の実現を目指す。また、課題解決や、より質の高い取り組みの方向性を目指す。また、この報告書を広く市民に公表することで、図書館サービスの向上を図ってまいるというのが目的でございます。
 点検・評価の対象につきましては、基本的運営方針に掲げている具体的な数値目標、図書館活動に対する評価について点検・評価を行います。
 実施方法につきましては、毎年度1回実施をすることとし、これらの内容につきまして図書館協議会委員と事務局とで意見交換を行った上で、協議会の評価・意見を聴取し、行うものとしております。また、これにあわせて、地教行法に基づく教育委員会の点検・評価の対象事業の1つとして、こちらの点検・評価で行う学識経験者からも御意見を聴取をし、今後につきましては教育委員会において議案審議いただき、また文教委員会に報告をさせていただいた上で市民に公表する流れで行っていきたいと考えております。
 では、具体的に点検・評価の内容について御報告をさせていただきますが、2ページ目をごらんください。
 まず1つ目が数値目標に対する点検・評価でございます。
 図書館の利用者数は、平成28年度末に下連雀図書館が閉館し、下連雀図書館の実績11万人が減となりましたが、その一方で、本館、三鷹駅前図書館及び移動図書館の利用者が増加しております。また、7月20日より連携を開始した井の頭コミュニティ・センター図書室の利用者数が3万2,013人と想定を超える実績となったことから、前年度比6万1,799人減にとどまっております。
 図書館の資料数につきましては、予算の執行管理を徹底し、継続的に資料の購入、保存に努めてまいりました。また、閉館した下連雀図書館の蔵書は南部図書館を中心に所蔵がえをするとともに、井の頭コミュニティ・センター図書室の蔵書も相互利用できることとなったことから、資料数は増となっております。
 図書館の利用者数が減少した一方で、貸出点数及び予約点数は増となっております。増要因としましては、主要な事業として進めてまいりました図書館サービス網の再編による図書館サービスを提供する拠点を拡充したことが大きな要因であると考えております。
 また、有効登録者数においても、近年減少傾向にありましたが、こちらも井の頭コミュニティ・センター図書室との連携及び移動図書館の巡回ステーションを増設したことにより微増となっております。
 図書活動に対する点検・評価は、4つの柱に係る各事業について個別に点検・評価を行っております。点検・評価する事業は21項目ございますので、今回につきましては2つの項目について御説明をさせていただきます。
 6ページ目をごらんください。左上になりますが、全ての人に読書の楽しみを広げる図書館にあります、みたか子ども読書プラン2022の推進について御説明をいたします。おはなし会、映画会、科学あそび、「わん!だふる読書体験」の開催など、子どもの感動、知る喜びを刺激する事業を実施してまいりました。また、関係部署との連携を強化するとともに、家庭での読み聞かせを推進する講習会やボランティアの養成講座、スキルアップ研修を開催いたしました。中学生・高校生世代向けには、「みたかとしょかん図書部!」がビブリオバトルの開催、同世代向けのテーマ図書の展示など、主体的な活動を展開しました。引き続き、みたか子ども読書プランの掲げる子どもの読書環境の整備及び自主的な読書活動の支援のため、ニーズの把握に努め、プランの推進に取り組んでまいります。
 続いて、市民とともに歩み、交流する図書館にあります、市民との協働と交流による事業の推進を御説明いたします。7ページの一番下にございます。図書館サポーターとの協働事業の推進により、人と人とが交流する機会をつくるほか、地域で活動するボランティア団体や大成高校の生徒などの協力を得た市民参加型事業の充実を図りました。また、出前によるおはなし会を開催するなど、アウトリーチ活動にも取り組みました。
 最後に、10ページをごらんください。こちらには図書館協議会からの意見書を付しております。図書館活動に対しては、着実な取り組みがなされているとの評価をいただいているところです。また、点検・評価の手法については、市民の理解を得るためにも、具体的な活動実績の数値をあわせて示すことが適切であるとの御意見をいただいたところでございます。この点検・評価につきましては、本日の文教委員会の報告後に市民へ公表いたします。平成30年度の点検・評価につきましては、図書館協議会からの意見を踏まえ、具体的な活動実績の数値を示し、点検・評価をし、公表していく予定でございます。
 私からは以上でございます。


◯学務課長(桑名 茂君)  私から、通学路の緊急合同点検について御報告をさせていただきます。
 資料3をごらんください。ことし5月に新潟市で下校中の児童が殺害されるという痛ましい事件が発生したことを受けて、6月に国の関係省庁、文部科学省、警察庁、厚生労働省、国土交通省において登下校防犯プランが示されました。三鷹市教育委員会では、これまで通学路における児童・生徒の安全確保につきましては、通学路への防犯カメラの設置や緊急時等情報配信システムの活用など、また市長部局においても警察と連携し、不審者情報の共有、安全安心メールの配信、安全安心パトロールの実施など、さまざまな安全対策を行ってきております。この防犯プランに示されている内容につきましても、これまで市及び教育委員会において取り組んできたものですが、これまでの経緯を踏まえ、関係者による小学校の通学路の緊急合同点検を実施することとしました。
 緊急合同点検は、対象が小学校の通学路で、教育委員会、学校、保護者、地域住民、警察、市長部局の関係部署などの関係者が実施主体となって、9月末までに実施いたします。
 緊急合同点検の具体的な内容でございますが、教育委員会では各学校に対し、毎年、通学路の整備要望等の調査を行っているところですが、改めて防犯の観点から危険があると認められる箇所の抽出の依頼を行いました。学校において抽出を行う際には、地域安全マップなども参考にしながら、危険箇所の抽出を行っております。学校から報告があった箇所、出された要望内容について、その対策が複数の関係者との確認が必要な箇所について、市長部局の関係部署、安全安心課、児童青少年課、道路交通課と三鷹警察署、それから教育委員会で合同点検が必要な箇所の協議、確認を行い、必要箇所の緊急合同点検を実施いたします。
 現在、学校と日程等の調整を行っておりまして、合同点検を実施の上、対策が必要な箇所の抽出や三鷹市安全安心緊急情報連絡会や三鷹市生活安全推進協議会への情報提供などを行います。緊急合同点検の実施結果等につきましては、東京都教育委員会への報告もいたします。
 また、対策が必要な箇所については対策案の作成や関係機関への要望等を行ってまいります。
 報告は以上でございます。


◯委員長(吉野和之君)  教育委員会の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。


◯委員(大倉あき子さん)  よろしくお願いいたします。まず、図書館のところで1点だけなんですけれども、こちら、図書館の移動図書館ひまわり号が大変貸出者数も貸出点数も増加したということで、本当に有効な取り組みだと私も思っているんですけれども、今年度はすごく異常な暑さということで本当に大変だったかと思うんですけれども、平成29年度、夏休みにおける暑さ対策といいますか、とまっている、駐車する車の場所とか、そういったところも決められているんだとは思うんですけれども、場合によっては日陰に移動して、そこに置くとか、そういったこともできるのかどうか、ちょっとお伺いをしたいと思います。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  まず、移動図書館ひまわり号の暑さ対策については、平成29年度につきましては、車内に置けるような扇風機で車内の空気を循環することで何とか耐え忍んできたというような現状でございます。もともとアイドリングストップで冷房がかけられないので、車内の室温が上がっていくというのは現状把握はしていたんですけども、平成29年度は消耗品で買える扇風機で一応対応していたんですが、今年度につきましては、酷暑によって、さらに昨年度以上に車内の室温が上がったことから、いろんな方策を検討していって、スポットクーラーの購入ができないかということでいろいろと調べていたんですが、西日本での豪雨による被災地へスポットクーラーが基本的にもう提供されていることから在庫がなくなってしまったために、今年度についての対応が困難だということで、次年度以降の対策で今、図書館のほうではそういう機器類についてはいろいろと業者等と相談をしながら調べているところでございます。今年度の対応としましては、本当にささいではあるんですけども、じょうろとか、ホースを買って移動図書館の周辺、周りに水をまいて、少しでも涼しくなるような取り組みであったり、また扇風機のほうをもう一台購入したり、また、場所によっては日陰があるようなところとかに動かせるステーションにつきましては、なるべく移動図書館をそちらのほうに動かしながら、少しでも涼しくなるような取り組みで利用者様のほうには御提供しているんですけども、今年度のような酷暑がまた来年度以降も続くということを想定をしながら、次年度についてはさらに利用者、また働く職員が健康に働けるような環境の整備に努めていきたいというふうに考えております。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。もう本当に暑かったので、どうされているのか心配していたところなんですけれども、今回の夏休みの暑さでやはり利用者が7月、8月と減ったと、そういうことは平成29年にもあったかと思うんですけれども、ぜひまた来年度に向けて、スポットクーラーですね、そういったものとか、暑さ対策のほうをお願いをしたいと思います。
 次に、通学路の緊急合同点検についてお伺いをしたいと思うんですけれども、今回、この緊急合同点検、登下校の防犯プランということで、防犯の観点ということで今御説明を受けたんですが、今回の地震、大阪の地震を受けて、ブロック塀の倒壊の問題もあって、このように大々的に通学路の点検をするのであれば、そういったブロック塀とかの観点も、民間の所有ということで大変難しい部分はあるかと思うんですけれども、そういったものも含ませられなかったのかなと考えるところなんですが、教えていただきたいと思います。


◯学務課長(桑名 茂君)  通学路の安全確保というのは、防犯であったり、交通安全であったり、防災の面もというふうなところで、大阪の地震も含めて、そういったところについては、例年、整備要望等を行っている中で、そういった対策も可能な限り行っております。今回は、この整備要望を行うときに、ちょうど6月の上旬に、各学校に来年度に向けて、整備要望というところの調査を依頼するんですが、その後に地震が発生して事故があったというふうなところで、これを出すときに追加で、防災の観点も含めた整備要望を出してくれというふうなところでお願いをしております。合同点検についても、その前後から並行してこちらのほうに通知が来て、これについては自治体のほうで必ず実施するようにというふうなところで、依頼というか、御案内が来ておりますので、実際も、防犯というところで今回は絞らせた形での実施をいたしますが、既に防災の観点の部分についても各学校から提出をいただいておりますので、なかなか私有地というふうな大きな課題はございますが、どういった案内等ができるのかといった部分をこれから関係部署と協議をしながら進めていきたいというふうに考えております。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。せっかくこういう大々的な機会なので、本当にここに乗っかっていければ非常に有効かなと思ったんですけれども、引き続きお願いをしたいと思います。
 それともう1点なんですけれども、先日、一中のほうで、危険な箇所はありますかということで、子どもの通学路のということでの子どもに書かせるものが配付されたかと思うんですけれど、そこに保護者もサインをするということで提出をさせていただいたんですが、ここに関しては全中学校で行われているのかお伺いをしたいと思います。


◯学務課長(桑名 茂君)  申しわけございません。全校での実施かどうかといったところまでは確認しておりません。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。わかりました。じゃあ、本当に保護者の方、先日、きのう、おとといですよね、北海道での地震もあって、本当に災害がいつ起こるかわからないということも身にしみて感じている今年度だと思いますので、ぜひそういった──防犯は本当に非常によくやっていただいて、子どももちっちゃいときから、「いかのおすし」でしたっけ。そういったこともしっかり覚えて何回も言っているような取り組みもしてくださっていると思うんですけれども、本当、今回起きた地震を受けて、防災ということでも今後しっかりと対策立てていただけるようにお願いしたいと思います。よろしくお願いします。


◯委員(西尾勝彦君)  よろしくお願いいたします。まず図書館のことなんですけれども、3ページです。図書館施設の整備に関してなんですが、ここにおいて、東部の図書館であるとか、駅前の図書館であるとか、いろいろ書かれているんですけれども、本館の整備、修繕というのはまだ行われているんでしょうか。館の前に赤いコーンが置かれているという声を市民の方からお伺いをしていたんですが、お答えください。済みません。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  大規模な改修としては、本館はエレベーターの更新が今後、当然、議会でも御審議をいただいて予算をつけていただくような形にはなるかとは思うんですけれども、一応、改修計画としては、本館はエレベーターの更新が予定をされております。現状の今図書館の正面玄関の前にコーンを置かせていただいて、利用者が通らないような形にはさせていただいているんですが、4月ごろから猛暑の関係で今張っているタイルが急激に浮き上がってしまっていて、それが徐々にモルタルの部分が剥がれ落ちて、タイルが剥がれてしまっている状況になっています。今もう四、五十枚ほどタイルを剥がして、今囲っているような状況にはなっているんですけども、来週の9月の10日から緊急対応でタイルの全面張りかえの工事を休館せずに、開館しながら対応するような形になっております。いろいろと、どういうふうに改修をするのかということで迅速に対応してきたところではあるんですけども、ちょっと9月にはなりましたが、利用者の安全に利用できる施設の改修ということで緊急対応を9月の10日からさせていただく予定となっております。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。緊急のことで、あれだと思うんですけれども、大体どのくらいまでかかるかということは、今、予定というのはわかるんでしょうか。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  一応、契約のほうは既に終わっておりますので、一応、工期は9月の10日から10月の31日までとなっております。全面に対してやりますので、2区画に分けた形で、利用者の方がちょっと御不便にはなると思うんですが、警備の方もつけながら、誘導しながら、図書館のほうに入館できるような形での対応で改修工事を進めさせていただきます。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。ぜひとも、できるだけ利用者の方に御不便のないように、いろいろ案内であるとか、安全面であるとか、そういったことも気をつけていただきたいと思います。
 次に、図書館についての5ページなんですが、全ての人に届くサービスといったところに、今後は関係部署との連携を強化し、図書館利用困難者へのサービス利用に努めるとございますけれども、現在行われている配達サービス以外に何か具体的なお考えがあって、このようなことが記されているのでしょうか。それとも、配達サービスの強化を想定されて記載されているのでしょうか。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  図書館の障害者差別解消法に関連する合理的な配慮というのは、法が施行する前から図書館としては、障がい者サービスとしてサービスを提供していっているんですが、やはり一般質問でも答弁をさせていただいておりますが、なかなか図書館からの情報発信というのが、障がいのある方への直接的な配信がなかなか図書館ができていない現状から、ここでは既存のサービスを、まずは図書館を利用したいけども、利用できない方一人一人に届くような形でのリーフレットだったり、チラシだったり、しおりであったり、要覧のようなものに図書館の取り組みを積極的に掲載をしていただくということで記載をさせていただいております。特に配達サービスにつきましては、新たに平成29年度から取り組みを進めておりますが、まだまだ実績が伸びていないところもありますので、このあたりは丁寧に関係部署、また地域で活動されているような方にも情報発信をしながら丁寧に取り組んでいきたいというふうには考えております。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。本当に障がい者の方への案内って非常に重要なことだと思うので、ぜひともそういったことも力を入れてやっていただきたいと思います。
 次に、7ページなんですけれども、三鷹市文庫連絡会との協働事業に関してなんですが、2018年の5月に1つ文庫が閉鎖をされて、今現在7文庫だと思うんですね。そういった状況の中で、現在、この三鷹市文庫連絡会との協働事業の現状というものと、あと今後の具体的な──ふえていったほうが当然いいと思うので、そういったことを目的にした何か取り組みといったこと、現在やられている取り組みとまた別に今後を見据えたこと、何かお考えがあったらお答えください。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  地域・家庭文庫につきましては、やはりボランティア精神のもとで家庭を開放したり、いろんな施設を利用した形で文庫活動を進めているんですけども、やはりその点では、地域で活動される人材の発掘であったり、また育成をしていくということが図書館としても重要な課題であるという認識をしております。また、文庫の数が減っていっているという現状も真摯に受けとめなければならないと思っております。そういう意味で、文庫連絡会との共催の事業というものは、やはり地域で読書を楽しまれる環境を広げていくという意味では、多様な講師をお呼びして地域での読書活動についての講演会またはイベントをすることによって、そのあたりを草の根的に広めていくという事業であるというふうには認識をしておりますので、この点については文庫連絡会の定例会等も図書館のほうも出席をさせていただいて、いろんな情報交換をしながら、さらに連携を進めていければというふうに考えております。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。この文庫がどうしてもボランティアさん頼みと言ったらあれですけれども、主体になられて運営されているという、非常にこれ重要な活動だと思うんですね。また、こういったことも、余り注目されることがない分野なのかもしれませんけれども、ぜひともそういったことをふやしていかれるような取り組みをしていただきたいと思います。
 以上です。


◯委員(谷口敏也君)  今回、図書館の件なんですけど、この点検・評価というのは初めてやられたんですよね。参考法令等で図書館法(昭和25年)と書いてあるんですけど、昭和25年からこういう法律があったにもかかわらず、今までやらなかった理由って何かあるんですか。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  法律自体は昭和25年にございますが、その後、文科省からの告示等で平成24年に示されて、基本的な運営方針を定め、点検・評価をし、公表しなさいという、それが望ましい基準であるということが示された後に、以前の文教委員会でも御指摘はいただいているんですけども、おくれながら平成29年に策定をし、点検・評価をして、図書館サービスの向上に向けて、その結果も公表していくというような形で平成29年の12月に策定をさせていただいて、今回初めて評価をさせていただいているところでございます。


◯委員(半田伸明君)  教科書です。中学校の道徳ですか。今回からということで、大前提としてちょっと聞いておきたいことがあります。我々委員会は政治家の集団です。ですから、我々議員が、この教科書がいい、この教科書はだめだと言うことは私はおかしいと思う。教育の政治的中立性を担保するのが政治家であるということ自体が私は矛盾していると思います。ですから、教科書の選定に当たって、政治的中立性を担保し、自己完結をしなければいけないのが実は教育の畑だと、私はそういう考えなんです。ですから、この教科書の選定の結果につき、我々がいい悪いと言うことはできないというのが私の基本的な考えです。ただし、この教科書で政治的中立性を担保できているんですかと確認はする義務が我々にあると思います。ここは一応確認をしておきたい。なぜこの教科書になったのか。この教科書になって、この教科書を選定する過程で政治的中立性の議論はきちんとなされたのかの確認はしなければいけない。この点について、一応、念のため確認しておきます。いかがでしょうか。


◯指導課長(松永 透君)  委員おっしゃるとおりのところで、この教科書の採択に当たりましても、さまざまな視点から各8社の教科書を見てまいりました。基本的には、三鷹の子どもたちにどうこの教科書で指導ができるのかといったところについて、さまざまな観点の中の1つに政治的な中立といった部分も含んだ上で採択をさせていただいたところでございます。


◯委員(半田伸明君)  基本中の基本の質問なんですがね、こういうことはきちんと議事録に残す必要があると思いますのでね、あえて質問させていただきました。
 図書館です。2ページ。これ、私はちょっと不思議に思ったんですがね、利用者数がまず減っているでしょう。これ、下連の関係がありますと。これはわかるんですね。有効登録者数はふえているでしょう。あれっと思ったわけですよ。下連の閉鎖の時期の問題もあろうかと思うんですが、この2つを見たらね、私が真っ先に思ったのは、当然、有効登録者数のほうが先だよねと思うわけですよ。同じ人間が重複カウントされているということで合っていますか。利用者数は。ここを一応確認したいと思います。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  図書館の利用者数につきましては、本の貸し出しとか関係なく、入館をされた方をカウントしているようになっております。有効登録者数というのは、過去2年間で貸出実績のある方で、実際に利用カードが有効期限が切れていない方を抽出して、実績として報告をさせていただいております。


◯委員(半田伸明君)  となるとね、図書館に何度も何度も出入りしている人は、そのたびに1人、2人、3人とカウントされていくということですか。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  お一人の方が毎日来れば、その分のカウントをしているような状況になりますので、重複カウントをしているという形にはなるかと思います。


◯委員(半田伸明君)  なぜこういうことを聞いたかというとね、下連の減というのでちょっと事前に資料を見ていて、なるほどなと思ったんですが、よく読み込んでいくと、有効登録者数は実はふえているということで考えていった場合、下連を廃止したことによって利用者数のカウントは減ったんだけども、有効登録者数自体はふえているということは、実は裾野は広がっているわけでしょう。そうですよね。2年間を越えて貸し出しがない場合、たしかあれメールだったかな。何か連絡が来ますよね、ちゃんとね。にもかかわらず行かないんだったら、それは裾野が減っているになるんだろうけれども、そういうきちんとした更新案内をしておいて、実際に分母もふえているということで考えていった場合に、果たして利用者数を4次計に入れる必要があるのかと思うわけですよ。裾野をふやすことに意味があるわけですね。ですから、有効登録者数がふえていくことには、4次計の目標としてカウントすること、これは意味があると思いますよ。ただね、同一人間が1日に、例えばですよ、極端な例ですけど、1日に何度も何度も出入りしたのをカウントされたりとか、そういったことの図書館の利用者数自体を果たして客観的な基準で設けて意味があるのかと私は思うんですよ。どうでしょうか。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  質問委員のおっしゃるとおり、図書館の利用者数というものが図書館の有効な活用という意味での指標になるかというのはいろいろな議論がございます。図書館協議会の学識経験者も、これを第一の指標とすることについて、それよりも複数のちゃんとした複眼的な指標からトータル的に図書館の利用についての指標とするべきであるということから、第4次三鷹市基本計画につきましては、上2つの利用者数と資料数で一応指標にするような形で定めておりますが、図書館協議会等の御意見等をいただきながら、貸出点数、予約点数、有効登録者数、こういう複眼的な形で有効に指標していくべきであるということから、今後についての4次計での指標についてはまた別途協議、検討していくことになると思うんですが、基本的運営方針では、やはり有効登録者数というのは現に使われている利用者数になりますので、今回の数値目標の1つの項目につけさせていただきました。


◯委員(半田伸明君)  資料のこれ最後を見ていますとね、図書館協議会からの意見書がありますよね。その中で、4次計の2次改定については現状を正確に分析し、この数値目標は再検討されるべきものと考えるという言い方ありますね。私は再検討じゃなくて、廃止していいと思いますね。この図書館の利用者数という概念自体を、廃止を含めて再検討していただきたいと思います。貸出点数と有効登録者数に絞るほうがより意味があるのかと思うんですよ。4次計の改定自体は、これは企画部含めて大きな議論になっていきますんでね、ここで細かくは言いませんが、協議会の人たちの意見書も当然の指摘だと思うし、そもそもこれに意味があるのかということは、専門家の意見も踏まえて、考え直す時期に来ているんじゃないかと思いますね。まとめを含めて教えていただきたいと思います。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  今、半田委員さんから御指摘の点、非常に重く受けとめておりますけれども、今回の基本的運営方針にも図書館の役割がいろんな役割があるということで、借りる図書館から活用する図書館という点で、滞在・交流型というようなこともうたっていますので、来館者数というのも1つの指標としては有効な部分もあるのではないかなと。いろんな形で図書館に行くことによって、借りないけれども、その場で見たり、交流したり、いろんなそういう観点もありますので、ちょっとその辺はいろんな意味で有効な指標かどうかというのをもう一度再検討してみたいと思います。


◯委員(半田伸明君)  わかりました。滞在型というのを聞いて、なるほど、それはそうかなという気持ちもありますんでね、であれば、滞在型ということを考えていくんだったら、今度は利用者数が減になるのは何でだという話になっていくわけですよ。そうですね。だから、下連の廃止が結局大きく影響しているじゃないかという結論になっちゃうわけです。ここなんです。だから、結局、そこをどう総括するかというのは、下連の廃止がよかったか悪かったか、それは予算は可決されて、もう実際に終わった話だから、それはいいんだけれども、ああいった施設の統廃合の話が出てきたときに、果たしてほかで吸収し切れたのかどうかについてきちんと検証すべき必要が私はあると思いますね。滞在型云々については理屈はよくわかりました。であるならばなおさら、利用者数の減を重く受けとめて、今後、ほかで吸収できたかどうかについてはいま一度総括を内部でしていただきたいと思います。これはこの点でもういいです。
 あと通学路。新潟の事件を受けてね、上からおりてきたということで、防犯に絞ってと、これは当然の話だと思います。ポイントなのは、10月3日、東京都へ報告するでしょう。教育委員会にね。かねてこの我々の委員会も、防犯カメラの設置については増設あってもいいんじゃないかというような議論が多々ありました。ああいう残念な事件があった。現実に調べたら、こういうところが幾つかありますよと。だから、予算措置してくださいねと、防犯カメラについてですね。ここが大切だと思います。だから、より永続的な予算措置を望むものであるということを三鷹市として、これははっきり言わんといかんと思う。ここはどうでしょうか。


◯学務課長(桑名 茂君)  防犯カメラは平成26年度から東京都の補助事業を活用して、今年度で小学校15校完了するというふうなところになります。ここまでも、台数の増であったり、なかなか5台は厳しいよというふうなところで、かなり絞り込んだ設置というふうなところもございますので、今回の点検においてもそういった要望というのは出てくる可能性もあります。そういったことに対しては、国・東京都を通じてというところになるかと思いますが、機会があるごとに、そういった補助の制度の延長なのか、また新たな制度の創設なのかといったところも含めて、要望等については検討していきたいと思います。


◯委員(半田伸明君)  この手のやつってね、事件が起きて、すぐ上から調査しろと来るでしょう。大阪のブロック塀、さっきも話あったけどね、今回これは違う話なんだけど、そういうのでね、調べさせる、報告させる、あとは所蔵、書庫に入れておしまい、こうなっちゃうんですよ。だから、国や都としてはね、ちゃんと調査させましたと言いたいだけなんだから、そこを逆手にとってね──逆手って言い方は悪いけど、なぜ調査を我々にさせたんだ。それは本当に危険なところを学ばせて、ちゃんと把握をすることに意味があるんだよね。だから、その後の予算措置も当然やってもらって当たり前ですよねという姿勢が、東京都に対して我々が求めていくことに一番の意味があると思う。最後に、教育部長、ここ強く10月3日の報告の段階で言ってもらいたいと思うんですよ。どうでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  今の御質問、御意見でございますけれども、こういった防犯上の点検もそうですし、ブロック塀もそうでございます。毎年、定期的に、学務課長のほうから説明がありましたように、要望というのをいろんな各所に上げてきているという状況もあります。それが実際に実現するための予算措置等は、いろんな方法、例えば市長会を通してだとか、いろんな要望のやり方がありますので、効果的な実現に向けて声を上げていきたいと考えております。


◯委員長(吉野和之君)  以上で教育委員会報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午前11時59分 休憩


                  午後0時00分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 所管事務の調査について、本件を議題といたします。
 三鷹の教育・文化・スポーツの振興策に関すること、本件については引き続き調査を行っていくということで、議会閉会中の継続審査を申し出ることにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 次回委員会の日程について、本件を議題といたします。
 次回委員会の日程については、本定例会最終日である9月27日とし、その間必要があれば正副委員長に御一任いただくことにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 その他、何かございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、特にないようですので、本日はこれをもって散会とします。
                  午後0時01分 散会