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トップ会議録会議録閲覧 > 会議録閲覧(平成29年文教委員会) > 2017/06/12 平成29年文教委員会本文
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2017/06/12 平成29年文教委員会本文

                  午前9時28分 開議
◯委員長(吉野和之君)  ただいまから文教委員会を開きます。
 初めに休憩をとって、審査日程及び本日の流れを確認いたしたいと思います。
 休憩いたします。
                  午前9時29分 休憩



                  午前9時30分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 審査日程及び本日の流れにつきましては、1、行政報告、2、管外視察について、3、所管事務の調査について、4、次回委員会の日程について、5、その他ということで進めたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのように確認いたします。
 教育委員会側が入室するまで休憩いたします。
                  午前9時30分 休憩



                  午前9時31分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 初めに、本日は教育長に御出席いただいておりますので、教育長より御挨拶をいただきたいと思います。


◯教育長(高部明夫君)  おはようございます。それでは、これから平成29年度の教育部の各部の「運営方針と目標」を事務局のほうから説明させていただきますけれども、その前に、そのもととなります今年度の教育委員会の基本方針と事業計画につきまして、私のほうから総括的にお話をさせていただきたいというふうに思います。お手元にこちらのほうの冊子を御配付してございますので、参考にしていただければというふうに思います。
 毎年度定めておりますこの教育委員会の基本方針と事業計画は、第4次三鷹市基本計画、それから三鷹市の教育に関する大綱を初めとしまして、三鷹市教育ビジョン2022、三鷹市教育支援プラン2022など、個別計画に定めます目標や方向性を踏まえつつ、予算に裏づけされました事業を実効的に展開をして、教育行政の着実な推進を図るというものでございます。
 それでは、今年度の重点施策の1点目でございます。コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育の充実と発展でございます。昨年度はにしみたか学園が開園から10周年を迎えまして、記念式典や講演会などを行いまして、文教委員の方々にも多く参加していただきました。子どもたちの確かな成長や、学校支援ボランティアの広がりなども共有できたところだと思います。
 次の10年に向けまして、昨年から学園長やコミュニティ・スクール委員からのアンケートを行って、さらに文科省を招いての講演、熟議も行ったところでございます。そこでさまざまな課題を整理いたしまして、それをもとに今後、地域人材の養成ですとか、広報活動の充実、さらには学園間の交流や連携の強化、そして支援体制の充実などを図っていきたいというふうに考えております。
 また、この3月に告示されました次期学習指導要領への移行を踏まえまして、連続性と系統性のある教育を進めていくための根幹となります小・中一貫カリキュラムを改訂することといたします。改訂に当たりましては、学識経験者、学校関係者等で構成いたします小・中一貫カリキュラム作成委員会及び各教科・領域部会──13部会を想定しておりますけれども、これを設置して、検討を進めてまいりたいというふうに考えております。
 また、この3月には地方教育行政の組織及び運営に関する法律が改正されまして、学校運営協議会の設置が努力義務化された。全国にも普及していくということが文科省、法律で制定をされたということと、それから、学校運営協議会の機能としまして、学校運営の支援もその役割として明確に位置づけられたところでございます。これまで三鷹市は協議と支援というのを2つの柱としてコミュニティ・スクールを進めてまいりましたけれども、これを全国のモデルとして進めていきたい。
 今も、年間で90件ほどの視察がございます。昨年は特にアフリカ7カ国──これはJICAとICUがあっせんで7カ国の次官級の視察もございまして、私も国際シンポジウムのパネリストとして参加したところでございますけれども、そうした情報発信も含めて、これから全国のモデルとしてこのコミュニティ・スクールをさらに充実発展していきたいというふうに考えております。
 次に、重点施策の2点目は、知・徳・体の調和のとれた学校教育の充実でございます。次期学習指導要領の狙いでもございます子どもたちの思考力、判断力、表現力の育成に向けまして、主体的で対話的で深い学び、いわゆるアクティブ・ラーニングの視点を取り入れた指導方法の改善を図ってまいります。また、平成30年度から先行して実施されます特別の教科道徳につきましては、教科書採択を行うとともに道徳教育推進拠点校事業を行いまして、これからの道徳、いわゆる考え、議論する道徳の学習活動を展開してまいります。
 そのほかにも、東京都の委託事業を活用しながらみたか地域未来塾事業、理科支援ボランティア事業、人権尊重教育推進校事業、そしてオリンピック・パラリンピック教育推進校事業などに取り組みまして、外部人材も生かしながら、知・徳・体の教育内容の充実を図ってまいります。
 3点目は、教育支援の推進でございます。三鷹市校内通級教室実施方策に基づきまして、今年度から東部地域の小学校9校に校内通級教室を設置いたしまして、在籍校での自立活動や教科の補充指導等を、教員の巡回指導体制によってスタートしたところでございます。さらに来年度に向けましては、新たに拠点校となります第二小学校を含む6校につきまして開設準備を進めてまいります。
 また、就学相談を行う教育指導員をスクールソーシャル機能も担う就学相談員と位置づけまして、さらなる家庭支援や関係機関との連携を充実してまいります。
 4点目の重点施策は、安全で快適な充実した教育環境づくりでございます。平成27年度に策定いたしました三鷹市立小・中学校長寿命化改修整備方針に基づきまして、非構造部材の耐震化やバリアフリー化など、防災機能強化を含めた長寿命化改修工事を計画的に進めていくことといたしまして、今年度、第七小学校について実施をいたします。また、中学校の特別教室の空調設備の最終年度工事としまして、21教室の整備工事を実施するとともに、トイレの改修工事につきましては、洋式化、ドライ化、バリアフリー化などを順次進めてまいりますけれども、今年度は羽沢小学校において実施をしてまいります。
 さらに、平成30年度で契約が終了いたします教育ネットワーク及び校務支援システムの更新準備を進めまして、さらなるセキュリティー対策の強化を図るとともに、パソコンのタブレット化や大型提示装置を更新しまして、ICT教育環境の充実を図ってまいります。
 また、小学校通学路への防犯カメラの設置につきましては、引き続き東京都の補助制度の活用によりまして、今年度3校の通学路の防犯カメラ整備を行いまして、学校と地域が連携して行う見守り活動を補完しながら安全確保を強化してまいります。
 そして、児童・生徒数の増減への適切な対応といたしまして、下連雀五丁目第二地区地区計画における土地利用の方針を踏まえまして、最新で正確な情報に基づいた将来推計の見直しを行い、通学区域の変更を中心とした総合的な視点から対応を検討し、方針をまとめてまいります。
 5点目は、図書館活動の推進でございます。今年度、公立図書館の果たすべき役割と機能、運営の方向性を明確にするため、三鷹市立図書館の基本的運営方針を策定いたします。また、図書館サービス網を充実するため、この4月から新しい移動図書館ひまわり号を運行するとともに、巡回ステーションをこれまでの13カ所から19カ所に増設をいたしました。さらに、井の頭コミュニティ・センター図書室との連携でございます。分館と同様の機能を持った地域図書館として、ことしの7月を目途に連携を開始し、図書館サービスの拡充を図ってまいります。
 最後になりますけれども、今年度から生涯学習、スポーツ、文化に関する業務を教育委員会から市長部局へ移行しました。これまでの社会教育を含む生涯学習を全市的かつ総合的な施策と位置づけまして、生涯学習審議会も社会教育委員会議を兼ねて一体的な運営を図るなど、市民の主体的で多様な生涯学習をさらに充実したものとなるよう、市長部局と連携をしてまいります。
 加えまして教育委員会と市長は、総合教育会議などを通じて、昨年度もいじめ防止対策推進基本方針の改定について協議をし、3月に改定を行ったところでございます。これからも市長部局との緊密な連携を図るとともに、学校長やコミュニティ・スクール、PTA初め教育関係者と情報共有を図り、協働の取り組みを進めてまいります。
 また、教員につきましては、服務規律、コンプライアンスの向上の研修を引き続き行うとともに、多忙化の解消に向けた取り組みを、国・都と連携しながら進めてまいります。文教委員会の皆様には、引き続き御理解、御支援、そして御意見をいただきまして、教育の充実、子どもたちの健やかな成長を図っていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いします。
 本日はこのような機会を与えていただきましてお礼を申し上げます。ありがとうございました。


◯委員長(吉野和之君)  以上で教育長からの御挨拶を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午前9時41分 休憩



                  午前9時41分 再開
◯委員長(吉野和之君)  再開いたします。
 教育委員会報告、本件を議題といたします。本件に対する教育委員会側の説明を求めます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  皆さん、おはようございます。本日、教育委員会からの行政報告は、お手元の日程案にございますとおり3点でございます。1点目は、教育委員会事務局教育部の「運営方針と目標」の平成29年度について。2点目は、平成28年度三鷹市立小・中一貫教育校評価・検証報告について。3点目は、平成28年度に発生した三鷹市立小・中学校における体罰等の実態について。以上、3点について御説明をさせていただきます。よろしくお願いいたします。
 まず初めに、1点目について、私のほうから御説明をいたします。1点目の各部の運営方針と目標でございますが、お手元にお配りしているこの冊子をごらんください。事前に企画部からお配りをしているということでございます。教育部に関する記載は48ページからになります。なお、ただいま教育長から平成29年度の基本方針と事業計画について、基本的な考えを御説明させていただきましたが、かなり重複するところもあるわけでございますが、教育委員会といたしましては、運営方針と目標に示す当該年度の重点事業の推進とともに、基本方針と事業計画に位置づけられた施策、事業につきまして、学校、地域とも連携を図りながら計画的な推進を図ってまいります。
 それでは48ページでございますが、まず1、部の使命・目標でございます。特に今年度から社会教育を含む生涯学習、スポーツ、文化関連事務の市長部局への移管と組織改正を踏まえまして、2番目のひし形のところですが、従前と変更しまして、生涯学習基盤の整備等のところの記述を削除して、こういった記述にいたしました。
 続きまして、2番目の部の経営資源につきましては、記載のとおりでございます。
 次に3番目、右のページ、49ページでございます。実施方針でございますが、次のページをめくっていただきまして50ページです。一番最後のひし形のところですけれども、組織的な学校運営の充実と教員のライフ・ワーク・バランスの推進を追加しまして、学校マネジメント等の推進による教員のライフ・ワーク・バランスの実現の取り組みの項目を追加いたしました。また、今年度からの事務の移管と組織改正を踏まえまして、その上の行財政改革の推進のところに、新たな連携体制を構築し、全市的な取り組みの中で、生涯学習の総合的な推進を図りますと追記させていただきました。
 そういったことで、個別事業からは生涯学習関連の事業を除いております。その結果、平成29年度の個別事業は4課で11事業を予定しております。
 それでは、個別事業とその目標に入ります。1番目と2番目、まず1番目のコミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育の充実と発展と、2番目の知・徳・体の調和のとれた三鷹の子どもを育てる教育内容の充実でございます。これは、昨年目標の中では個別事業としては1つにまとめさせていただきましたが、今回は2つに分けさせていただいております。1では、次期学習指導要領への移行を踏まえまして、学識経験者、学校管理職、教員等で構成する作成委員会や各教科・領域部会を設置しまして、三鷹市立小・中一貫教育校、小・中一貫カリキュラムを改訂するとともに、法改正に伴うさらなる充実、更新の取り組みを行います。
 2番のところでございますが、9年間の義務教育における学びの連続性と系統性を明確にした学習指導の推進を図る中で、知・徳・体の関連に配慮しながらさまざまな教育活動を充実させます。具体的には、主体的・対話的で深い学び、アクティブ・ラーニングの視点を活用した指導の改善など、次期学習指導要領についての周知と内容の徹底を図るとともに、三鷹「学び」のスタンダードやオリンピック・パラリンピック教育、都の委託事業を活用した学校の取り組みの充実を図る中、一人一人の学力・体力の向上を図るための授業改善を進めていきます。また、特別の教科と位置づけられた道徳を通して、考え、議論する学習活動の充実を図ります。そういったことで知・徳・体ということでございます。
 続きまして、3番目、教育支援の充実と校内通級教室の設置でございます。昨年度策定しました実施方策に基づきまして、市内全小学校に校内通級教室の設置を進めます。平成29年度は東部地域において校内通級教室への指導を開始するとともに、西部地域について新たな施設設備など、平成30年度の指導開始に向けた準備を進めます。
 また、子ども発達支援センターができましたので、そこと連携、そういったこと、福祉・保健・医療等関係機関との連携、相談支援体制を強固にしてまいります。
 続きまして、4番目、学校施設の長寿命化改修工事の計画的な実施でございます。次のページにかけてございます。52ページをお開きください。学校施設は学習の場であるとともに、地域の防災拠点としての役割を担う施設でありますので、国や都の補助制度を活用し、財源確保に努めながら学校施設の長寿命化改修工事を計画的に実施してまいります。そういったことで、安全で快適な学校施設の整備を推進いたします。今年度は七小の改修工事と、来年度に向けての実施設計2校に第二小学校、第一中学校を実施いたします。
 続きまして、5番目、ICTを活用した教育内容の充実と教育ネットワーク・校務支援システムの適切な更新でございます。平成30年度で契約期間が満了いたします教育ネットワークシステム及び校務支援システムの更新を行いまして、学習効果の向上や教員の校務事務の効率化を図ってまいります。システムの更新に当たりましては、校務系システムと学習系システムを分離するなど、さらなるセキュリティー対策の強化を図るとともに、次期学習指導要領を踏まえまして、パソコン教室のタブレット端末化や老朽化した大型提示装置の更新によって教育内容の充実を図ってまいります。
 続きまして、6番目、三鷹市立図書館の基本的運営方針(仮称)の策定と図書館サービス網の再編でございます。国の定めました望ましい基準に基づきまして、創立以来歩んできた50年の事業展開と市民の多様な意見を踏まえまして、基本計画と整合を図り策定いたします。策定後は点検・評価を実施してまいります。また、移動図書館の巡回ステーションの配置見直しや井の頭コミュニティ・センター図書室との連携により、サービス拠点を拡充して市民の読書活動の推進を図ってまいります。
 続きまして、53ページ、7番目、学校給食の充実と効率的な運営の推進及び市内産野菜の活用でございます。今年度当初から1校で給食調理業務の民間委託が開始されまして、市内16校が委託校となりました。今年度は新たに来年度からの委託化の予定校と、委託5年目を迎えます1校の事業者の見直しを進めまして、さらなる学校給食の充実と効率的な運営を推進してまいります。
 また、食育や地産地消の促進のため、庁内プロジェクトチームを開催いたしまして市内産野菜の活用の実施に向けた検討を推進いたします。
 続きまして、8番目、快適な学校環境の整備でございます。中学校の特別教室等の空調設備整備の推進と学校トイレ改修工事の実施でございますが、実施設計を既に行いました61の特別教室の空調設備について、最終年次としまして、多目的室、進路指導室の21教室の空調設備整備工事を国・東京都の補助制度を活用して実施いたします。また、拡充事業といたしまして、学校トイレの洋式化等の推進としまして、羽沢小学校のトイレ改修に取り組みます。
 続きまして、9番目、教育センターの耐震補強等工事に向けた取り組みでございます。耐震改修促進計画に掲げられています防災上重要な公共建築物のうち、耐震改修が未実施の建築物でございます教育センターの耐震化を行うものでございます。工事期間中の代替施設として旧総合保健センターへの円滑な移転を行った上で取り組んでまいります。
 続きまして、10番目、児童・生徒数の増減への適切な対応でございます。引き続き市長部局を含む関係各課による庁内プロジェクトチームにおきまして、全市的な児童数の将来推計を更新し、その動向を注視してまいります。また、下連雀五丁目第二地区地区計画A地区における土地利用方針を踏まえた適切な対応を検討してまいります。
 1枚めくっていただきまして、54ページでございます。11番目、通学路の安全確保の充実でございます。小学校の通学路における児童の安全確保を補完、強化するため、都の補助制度を活用し、既に設置済みの9校に加え、新たに3校の指定通学路に防犯カメラを設置します。設置に当たりましては、学校、地域の関係者の協働の取り組みによりまして、より効果的な設置場所を選定してまいります。残りの3校は平成30年度に実施して、全ての設置を完了する予定でございます。
 運営方針と目標の説明は以上でございますが、基本方針と事業計画につきまして、先ほど教育長から具体的内容がありましたが、若干、少しだけ補足をさせていただきます。重複した説明があったと思いますけれども、重点事業では、7ページです。緑の冊子のほうの7ページをごらんください。こちらについては、目標の2でございますけれども、小・中一貫した質の高い学校教育の推進のところでございますが、2番目の知・徳・体の調和のとれた三鷹の子どもを育てる教育内容の充実のところでございます。7ページの事業計画のまる1のところの確かな学力の育成というところがございますが、最後のぽつの中学校英語教員の専門性を生かした、小学校における英語・外国語活動の効果的な指導の推進と効果的な資料の活用ということでございます。こういったことを追記させていただいております。
 また、1枚めくっていただきまして9ページ、これは三鷹らしい特色ある教育活動の推進と多様な学習機会の提供のところでございますが、その事業計画のまる2のところです。1つ目と2つ目のぽつがございますが、小学校教員を対象とした英語研修の充実と、英語教育推進委員会における情報共有と作成資料の活用、外国人指導者等と効果的に連携した英語教育の推進として、時数増への対応を入れております。
 その下の4番目、生活指導の充実のところでございますが、1枚めくっていただきまして10ページの事業計画のまる3、いじめ防止対策の推進のところでございますが、平成29年3月に改定いたしました三鷹市いじめ防止対策推進基本方針の周知と対応の徹底を行うこととしました。
 その下の5番目、多様な教育的ニーズに対応した教育の推進のところでございますが、1枚めくっていただきまして、12ページの事業計画のまる3、連携して取り組む教育支援の推進のところの最後のぽつ、就学援助費の支給単価引き上げと新入学児童生徒学用品費の入学前支給による経済的負担の軽減というものを追加しております。
 その下、6番目、幼稚園・保育園と小学校の連携教育と支援の推進のところでございますが、事業計画のまる6のところにスタートカリキュラムの検討・作成というものを追記しております。
 また、実施方針で、先ほど組織的な学校運営の充実と教員のライフ・ワーク・バランスの推進を追加したことに関連いたしまして、従前から取り組んでおります目標の3、引き続き13ページ以降ですけれども、こちらのところの記述を充実させております。特に1番目の学園長・校長の学校経営ビジョンに基づく特色ある学園・学校づくりの推進におきまして、14ページ、事業計画のまる3の4つ目のぽつでございますが、チームとしての学校という取り組みですね。あとは、最後のぽつですけれども、学校マネジメント強化モデル事業、こういったものを加えて充実を図っております。
 最後に、その下の2、三鷹らしい教育の実現を目指す教員のキャリア支援と人材育成では、事業計画の次の15ページのまる3のところでございます。資質向上に向けた教員研修の充実としまして、これからの取り組みに必要な上から3つ、次期学習指導要領の周知と内容の徹底に向けた主体的な教員研修の充実、アクティブ・ラーニングの視点を活用した指導方法の工夫・改善、小学校教員対象の英語研修の充実、こういったものを追加しております。
 以上で、基本方針と事業計画の補足の説明を終わりました。1についての説明は私からは以上でございます。
 引き続き2点目、3点目の説明につきまして、教育施策担当課長と指導課長より説明させていただきます。


◯教育施策担当課長(木下英典君)  よろしくお願いいたします。それでは、私のほうから平成28年度三鷹市立小・中一貫教育校評価・検証報告について報告させていただきます。よろしくお願いいたします。お配りしております資料ですが、本体の部分に当たりますのが資料1−2、A4判冊子、平成28年度全7学園の評価・検証でございます。
 こちらの冊子につきましては、学校関係者評価という位置づけということで、毎年度、各学園のコミュニティ・スクール委員会が中心となって学校・学園の評価を行っております。そして、各学園から年度末、教育委員会に報告をいただくものというふうになっております。
 そして、その本体をもとに概要版といたしまして、資料1−1、A3判になっております1枚刷りのものを御用意させていただいております。概要版につきましては、各学園から提出された報告をもとに、各項目について各学園から特徴的な取り組みの成果を1つずつ抜粋してまとめております。
 それでは、平成28年度評価・検証報告について、資料1−1、概要版、A3判をもとに重立った部分について御説明をさせていただきます。
 こちらのほう、まる1からまる7まで番号を振っておりますが、右下の部分に注がありますように、まる1が連雀学園から順番に、まる7がおおさわ学園というふうになっております。それでは、(1)から(5)の項目についての成果といたしまして、具体的な例を1つほど挙げさせていただき、補足の説明も加えながら御説明を申し上げます。
 それでは、まず(1)、人間力・社会力の育成においてという項目でございます。まる3の三鷹の森学園をごらんください。中学校では、職業人の話を聞く会、職場体験、地域学習、防災教室等を実施した。職場体験、地域学習の成果報告会を実施したり、防災教室で身につけたスキルを地域防災訓練で活用するなどの発信を行った。生徒の肯定的評価は86.3%であるということです。こちらにつきましては、体験等の授業を地域や諸団体と連携をして行っています。また、身につけたスキルを発揮する場も意図的に設定し、子どもの変容を見取っています。また、生徒の自己評価も高く、意義ある取り組みとなっています。また、ほかにはキャリア・アントレプレナーシップ教育やオリンピック・パラリンピック教育の推進により、子どもたちの自己肯定感や積極性を高めています。
 続きまして、(2)番、学校運営においてというところをごらんください。効率的な学校運営を行うために、まず、まる1番、連雀学園、回覧板の活用、まる4番、三鷹中央学園の小・中一貫コーディネーターの会議や校務支援システムの活用、まる5番、鷹南学園の学園校長会の設置等、各学園ともに会議の設定の工夫や校務支援システム──これはパソコンですけれども、そういうものの有効的な活用を通して学校運営をスムーズかつ効率的に進める工夫をしています。
 また、昨年度10月に開園10周年記念事業を開催いたしました、まる2、にしみたか学園では、10周年の年をさまざまな場面で意識させることができた。3校で連携協力しながら10周年式典に向けて準備をし、盛大に10周年を祝うことができたというふうにしています。学園の開園10周年記念事業を区切りとして、今までの10年の成果を確認し、今後の10年に向けた方向性を確認できた機会となっております。
 続きまして、(3)、小・中一貫教育校としての教育活動において、まる7、おおさわ学園をごらんください。ふれあいタイムを──このふれあいタイムというのは小・中の交流活動です。中学校3年生が小学生に俳句づくりの指導を行う内容に加え、今年度より新たに中学1・2年生が、通常の授業の補助を通して、小・中が触れ合う活動を行った。80%以上の児童が仲間意識が高まったと実感することができた。また、90%以上の中学生が、交流活動を通して自己有用感を持つことができたとしております。各学園ともに交流活動に関しては年々活動内容を見直し、改善しながら、子どもたちにとってより効果的な交流の場になるよう工夫しているところでございます。
 続いて(4)、児童・生徒の学力・健全育成において、まる1番、連雀学園をごらんください。体力向上の取り組みは、中学校では部活動を中心に実施され、小学校では縄跳び週間、持久走(マラソン)月間等を取り入れ、運動の日常化を図っている。特に南浦小ではコオーディネーショントレーニングや、オリンピック・パラリンピック教育重点校としてオリンピアンを招いての授業等、さまざまな取り組みを実施し、成果を上げているということです。各校ともに体力の向上が課題となっておりますが、縄跳びやマラソン等、意図的、計画的に実施し、向上を図っています。また、東京都の委託事業を活用しての取り組みも積極的に行っています。
 続いて、学力について、まる6の東三鷹学園をごらんください。生徒による評価である「授業がわかりやすい」では、肯定的評価が9割弱になり、「学習したことが身についている」の項目は8割を超え、昨年度より着実に向上した。UDを活用した授業改善の成果の一部と言えるというように、この東三鷹学園では、三鷹市の研究協力校として平成27年度、平成28年度の2年間、ユニバーサルデザイン──これUDというふうに略していますけれども、の視点を取り入れた授業づくりの研究として、全ての児童・生徒にとって参加しやすく、わかる、できる授業を目指した実践を進めてまいりました。その成果があらわれた一例となっております。このユニバーサルデザインの考え方については、東三鷹学園の研究を受け、三鷹市全体で共有し、取り組んでおります。
 (5)番、最後です。コミュニティ・スクールの運営において、こちらまる7、おおさわ学園をごらんください。ホームページの更新回数をふやし、CS活動を伝えるようにしたり、CSガイドを地域の集まりや学校公開で活用したりした。「CSは地域・保護者の声や力を生かす仕組みであることが伝わりましたか」という学園アンケートの理解度が、平成27年度の68.8%から、平成28年度では81.2%に上がったということです。各学園ともに広報活動による情報発信を積極的に行っており、CSに対する理解度も年々上がってきています。教育委員会としても、重点的な取り組みと捉え、支援を継続しながら見える化、あるいは見せる化の工夫をし、幅広い広報活動に取り組んでいます。
 以上、(1)から(5)の項目において重立ったものを取り上げて御説明いたしましたが、説明できなかった部分につきましても、それぞれの学園ともに工夫や改善をしながら成果を上げておりますので、ごらんください。
 最後に、課題と改善の方向性についてです。平成29年度の重点的な取り組みについて、4点ほど挙げさせていただきます。1点目は、学園のスタンダード等により一層の周知と活用を図るということです。平成26年度3月に教育委員会より提示いたしました三鷹「学び」のスタンダード(家庭版)を受け、各学園独自のスタンダードを作成し、改善を加えながら、現在も継続的に取り組んでおります。周知状況や活用状況も年々向上してきておりますが、今後も家庭への周知を工夫しながら、CSと協働した取り組みとして学園のスタンダードを活用し、子どもたちの望ましい生活習慣、学習習慣を定着させ、学力の向上を図ってまいります。
 2点目は、学園の取り組みのより効果的な情報発信についてです。今年度はCS便りのカラー版の発行において支援を行いました。発行する側にも、受け取る側にも、見やすい、わかりやすいと高評価を得ております。今後も学園便り、CS便り、学園ホームページの充実をはかるとともに、見せ方の工夫をしながら、よりわかりやすい内容の発信に努めてまいります。
 最後、3、4点目、まとめて次期学習指導要領関係です。次期学習指導要領の改訂に伴い、三鷹市の小・中一貫教育の特徴でもある小・中一貫カリキュラムの作成、また、特別の教科道徳、小学校の英語等の授業改善に積極的に取り組むということです。小・中一貫カリキュラムの作成に向けての第1回目として、市内の全教員を集めて次期学習指導要領についての理解を深めるための講演会を開催したところです。今後、作成委員会を初め各教科等部会を開催し、一貫カリキュラムの作成を進めてまいります。また、道徳や小学校英語の教科化に向けて教育委員会と学校が情報を共有し、連携しながら取り組んでまいります。
 以上が、評価・検証の報告となります。全学園の評価・検証につきましては、今後学園長会議、校長会、コミュニティ・スクール委員会等でともに共有しながら、各学園、成果のあった取り組みの継続や、よりよい取り組みについての改善方策を各学園の教育計画に反映するなどして、充実した教育活動を実施できるよう支援をしていきたいと考えております。
 以上でございます。


◯指導課長(松永 透君)  私のほうからは、資料2、平成28年度に発生した三鷹市立小・中学校における体罰等の実態について、御報告をさせていただきます。毎年、こちらの調査ですけれども、東京都教育委員会で実施しているものです。それの三鷹市でのデータということでお示しをさせていただいています。大阪市立高等学校での部活動の顧問による体罰から、みずから命を絶つという痛ましい事件を受けて、平成24年度から実施をされているものです。
 こちらですけれども、児童・生徒のアンケート調査、及び管理職による聞き取り、それから校長による教職員の面談を行い、疑わしきケースを含めて全数精査をしまして、市の教育委員会及び東京都教育委員会でデータ自体を精査した上で毎年報告をしておりますが、平成28年度は残念ながら三鷹市内の学校で1件の体罰事故が発生をいたしました。
 資料のほうをごらんください。1と書いてあるところが本市における体罰等の状況というものです。小学校で体罰が1件、それから、不適切な行為ということで、中学校で不適切な指導が2件、小学校で暴言等が1件ということで、トータルで4件課題があるという形のことが判断されたということです。なお、指導の範囲内であるといったものが2件ございました。
 東京都全体の状況を御確認いただければと思いますけど、そのすぐ下の欄になります。東京都全体では体罰が34件あり、昨年度比でマイナス28人ということで、ほぼ半減してきているということです。大きく減少した背景には、年3回の体罰防止研修の各学校での実施とともに、体罰に関する認識が強く教員に浸透してきていると考えられます。しかしながら、依然としてゼロにならない現状もあり、東京都も新たな服務のガイドラインを作成し、8月に全教職員に配付して研修で活用する予定です。三鷹市でも不適切な行為を含めて減少傾向にはありますが、残念ながら体罰と認定する案件が1件、発生しており、引き続き教職員への指導を強化してまいります。
 右側をごらんください。2、本市における体罰等の態様ということで、体罰及び不適切な行為、こちらの4件を分類をしてみました。東京都ではこちらの部分、不適切な行為については入れていない形で出されているんですけれども、不適切な行為も許されないものであるという認識の中で分類をさせていただきました。
 行為者はいずれも教職員。活動の場面ですけれども、授業中が2件、小学校1件、中学校1件、放課後が1件、その他が1件です。場所としましては、教室・職員室が2件、1件と、それから校庭・体育館が1件ということです。なお、傷害等についてはゼロでございました。けが等はありませんでした。
 右側です。行為の原因ですけれども、態度が悪いというのが小学校1件、中学校1件、指示に従わないが中学校1件、意欲が求める水準に達しないが小学校で1件ということです。行為者の認識といたしましては、感情的になってしまった、これが小学校、中学校ともに1件ずつ、言葉で繰り返し言っても伝えられなかったが1件、そして、人間関係ができているので許されると思った、これが小学校で1件ということです。
 もう一枚のほうをごらんいただけますでしょうか。事案の概要について、今回、体罰、それから不適切な行為と言われたものについて概要を掲載をさせていただいています。体罰というのは一体どんなことなのかといったことが、下のほうに、平成26年1月に東京都教育委員会のほうから出されました体罰根絶に向けた総合的な対策というものがあるんですけれども、その中の体罰関連行為のガイドラインということで、こういうものを体罰と言うという形の定義がなされています。今回の分類判断につきましても、こちらによるということになります。
 体罰ですけれども、下のほうを見ていただくとわかると思いますが、懲戒のうち、教員が児童・生徒の身体に直接的・間接的に肉体的苦痛を与える行為。例えば、たたく、殴る、蹴る、投げる、長時間にわたる正座、起立等、これに当たるものが体罰でございます。上のほうの1番目のところですけれども、こちらの案件が体罰ということです。情緒障がい学級の通級指導学級の給食準備中に、指示を聞き入れない第4学年男子児童に対して、同児童が給食のお盆を蹴った際に、思わず右手のひらで同児童の左頬をぱちんと音がするぐらいの強さで1回たたいたということです。
 こちらで、体罰ということで学校でも指導を行いながら、東京都教育委員会のほうにも、三鷹市としても体罰であるということの判断で提出をさせていただきました。こちらですけれども、東京都教育委員会としての処分はありませんでしたが、三鷹市教育委員会としての措置ということで、文書訓告の措置をこの行為者に対して、2月3日に行ったところです。
 それから、その下に暴言等とありますけれども、先に下の2つ、不適切な指導について御説明をさせてください。不適切な指導とは、不適切な行為のうち児童・生徒の身体に、肉体的負担を与える程度の軽微な有形力の行使と。難しい言葉なんですけれども、例えばということで、おでこをはじく(でこぴん)、手をはたく(しっぺ)、こづく、胸ぐらをつかんで説教する、こちらですね。これに当たるのが下の2つ、不適切な指導と書かれている中学校の事例です。いずれも胸元をつかんだりとか、胸元を右手で軽く押したという形のことがございました。
 それから、もう一つ、暴言等というのがございましたけれども、こちらは、児童・生徒に恐怖感、侮辱感、人権侵害等の精神的苦痛を与える不適切な言動。ののしる、おどかす、威嚇する、人格を否定する暴言、ばかにするなど、こういう形のことなどがこれに当たります。
 以上、この4件について東京都教育委員会のほうに報告をさせていただき、指導をするという形のことを行わせていただいたところです。
 もう一度、一枚前のほうに戻らせてください。これまでも学校に対してさまざまな形での体罰防止の研修等を進めてまいりましたけれども、教育委員会として今後の体罰防止に向けた対応といたしましては、さまざまな校長会、副校長会等、管理職の研修等も含めたところで、具体的な事例をもとに体罰等の防止について指導をしてまいります。また、管理職研修以外にも、初任者研修でありますとか、中堅教諭等資質向上研修──いわゆる10年経験者研修ですけれども、のような多様な機会に改めて体罰等防止の徹底を行うとともに、教育公務員としての人権感覚を磨くための研修を実施してまいります。
 また、学校訪問のときにも、授業観察、それから管理職のヒアリングの際に、こういうことというのは繰り返し起こす人もいるわけですけれども、そうならないように気になる職員について、管理職と情報を共有しながら継続的に指導してまいります。
 それから、課題や悩みを共有して、チームとして課題解決に当たることのできる教職員の関係、これを醸成していきたいと思っています。体罰、あるいは不適切な言動があった場合には、迅速に事実を把握するとともに、人事権を有する東京都教育委員会の判断を待つことなく、当該教員に対し適切な措置・指導等を行うとともに、全小・中学校に対して再発防止に向けた指導・助言を行ってまいります。また、東京都教育委員会と連携した服務事故再発防止研修、こういうものがあるわけですけれども、こちらを実行させながら、意識を高めて再発の防止を進めてまいります。
 学校としましても、毎年、年度初め、それから7月、12月に年3回、全教職員に対して、先ほどの資料等を活用しながら服務事故の防止研修を実施しているところです。また、全教員との面接も管理職のほうで実施をしながら、体罰等をしていないかどうか、心配なことについては相談しなさいということの体制づくりも含めて、あわせて児童・生徒の指導上の状況、課題等について聞き取りを行っているところです。
 今年度に関しての報告といたしまして、以上、報告させていただきました。


◯委員長(吉野和之君)  教育委員会側の説明は終わりました。これより質疑に入ります。


◯委員(大倉あき子さん)  おはようございます。今回、文教委員にならせていただきました。緊張しておりますが、どうぞよろしくお願いいたします。
 まず、各部の運営方針の目標の中のコミュニティ・スクールの充実・発展についてお伺いしたいと思います。三鷹市は全国に先駆けてコミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育を地域との協働で行ってくださっております。私も、3人子どもがこの地域でお世話になっておりますが、三鷹市のすばらしい特色であると実感をいたしております。そこで、今後もこのような体制が継続的に行える支援が非常に重要と考えております。
 コミュニティ・スクールの委員は地域の皆様のボランティアによって成り立っている部分が大きいと思いますが、今働いている母親がふえて、PTA自体のなり手の確保、非常に各学校の課題となっております。参考資料の事業計画の4ページに、地域人材の育成と協働の推進のところに、三鷹ネットワーク大学と連携した研修機能の充実を図っているとありますが、具体的にどのような研修を行っているのでしょうか。また、教育ボランティア対象講座についても、どのような内容か教えていただきたいと思います。
 また、今後の人材の確保についてどのようにお考えか、お伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。


◯教育施策担当課長(木下英典君)  ありがとうございます。このにしみたか学園が開園して10年を迎え、今まさに、先ほど教育長からもありましたようにアンケート、あるいは熟議を通しても人材育成が非常に大きな課題となっております。次のCS委員さん、どうしようかというようなところで、それぞれの学園がいろいろ工夫、苦労しながら、今進めているところでございます。今御質問にありましたネット大との連携による講義ですけれども、こちらのほうは年2回、各学園の活動発表を行っていただいております。こちらに全学園のCS委員が参加していただきまして、まさに学園間の交流を深めるという形、あるいは一般の方々も参加していただき、そこでCSの活動はどんな活動をしているんだろうという理解を深めていただくような活動として、2回ほど開催させていただいております。
 昨年度はそれ以外に、CS委員さんを対象とした研修会も開催いたしました。こちらのほうは学校の先生や、あるいはそのほか管理職の先生なんかも参加していただきまして熟議を行いました。文科省の方々にも来ていただきまして講演をいただき、次の10年、どうしていこうかというような話し合いをしながら、そこで皆さんで内容を共有しながら、人材育成についても考えたところです。
 もう一つ、教育ボランティアの講座になりますけれども、こちらは各学園のニーズに沿った形で、人数が集まったところで各学園・学校で開催させていただいております。講座も3種類ありまして、初めてボランティアをやる方、あるいはコーディネートをしたいという方、そういうような段階に合わせた講座を開催いたしまして、こちらで講師を派遣いたしまして、CSのボランティアに入るため、あるいはコーディネートをするための要件等について、そこでいろいろ情報交換をしているところでございます。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。非常に充実したいろいろ、さまざま研修等をしてくださっているということで安心しました。本当に三鷹市は非常に市民力の高い自治体で、そういった方たちに支えられていると思っておりますけれども、そういった保護者の方も仕事を持ちながら、本当にやりくりをされて子どもたちにかかわってくださっているという実態がありますので、本当にそこを忘れないで、私も感謝をしていきたいと思います。
 そこでまた引き続き、そこにつながるんですけれども、コミュニティ・スクールの事業の1つ、先ほどおっしゃっていた学習ボランティア、学校支援の活動についてお伺いしたいと思うんですけれども、この学習ボランティアが保護者の皆様とかをコーディネートして、先生の授業とかをサポートしたりとか、また放課後の学習支援をされていると認識をしているんですけれども、各学校で学校側からのこういったボランティアさんに対する支援のばらつきがあるのではということを伺っております。
 この事業計画の4ページのところに、コミュニティ・スクールの充実に向けた支援体制の整備のところ、そこに各コミュニティ・スクールの実情も踏まえ、幅広く運営的な側面や施設・備品の整備など、多様な支援体制の充実を図るとありますけれども、各学校、校長先生の裁量によるところも大きいのではないかと思うんですが、学習支援、ボランティアの方の負担のないよう努めていただきたいと考えるんですけれども、現状どのように把握されておりますでしょうか。


◯教育施策担当課長(木下英典君)  学習支援ボランティア関係、ありがとうございます。本当に昨年度、平成28年度、延べ人数で2万人を超えるというようなボランティアの人数になっております。かなりの人数の方が各学校──小学校が非常に多いんですけれども、授業に入ったり、あるいは校外学習の引率についたり、放課後、学習を教えてくれたりというようなことで、非常に多くの方々が入っています。
 今委員さんがおっしゃるように、学校で多少ばらつきもあるかと思いますけれども、こちらも工夫しながら、非常にそれぞれ行っているところは、毎年毎年の工夫が見られるところはございます。今は、量は非常にふえたんですけれども、質的にどうなんだろうか、負担はないんだろうか、そういうような検証を昨年、ことしと、少しずつ学園長とも話をしながら進めています。そういう内容については、学園長会議を月1回開いております。その中で情報を共有しております。また、CSの会長さんの会議、あるいはCSの会長さん、副会長さんの会議を行って、学習ボランティアについてはそれぞれの学園、どういうふうにしているのかというようなところも情報共有をしながら、よりよい方向性を見つけるように、今努力しているところでございます。
 教育委員会としてもいろいろな講座を設けながら、裾野を広げる、1人の人に負担がかからないような活動になるように進めているところでございます。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございました。各学校、校長先生もまた支援のボランティアの方もかわるということがあると思いますので、ぜひ私としては、支援の方が経済的な負担、例えばコピーを自分でしていたりとか、プリントアウトを自分のパソコンでしたりとか、そういったことは大変インク代とかもかかりますので、そういったところも各校長先生のほうに、教育委員会のほうからも御配慮していただくよう言っていただけたらありがたいなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 続きまして、総合教育相談の充実のところで御質問させていただきたいと思います。今年度から東部地域4学園、9校、校内通級教室が実施をされておりますけれども、本当にここに至るまでもさまざまな課題とか御苦労があったかと思います。改めて、平成29年になりましてまだ3カ月ほどしかたっておりませんけれども、見えてきた課題があれば教えていただきたいと思います。
 また、参考資料の事業計画の11ページのところに、障害者差別解消法に基づくインクルーシブ教育の推進と児童・生徒一人一人に応じた合理的配慮の検討・実施とあるんですけれども、ここに関しての具体的な取り組みを教えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(田中容子さん)  平成29年度、この4月から東側9校の巡回指導が始まっております。課題といたしましては、三鷹市におきましてはかなり前から準備をしておりましたので、ほかの都内の市区町村よりは非常に学校、巡回される側の受け入れも好調でございまして、何というか、教員がアウエー感なくよその学校に行かれているというふうには聞いております。
 ただし、今まで子どもたちが設置校に通級をしてきて、そこで見ていたものを、今度は自校に一旦出勤をいたしましてから、教員たちが教材等を自転車に積んで他校へ向かうということですので、教員たちが非常にその準備等に時間がかかっているというのは聞いています。しかし、これは織り込み済みのことでございますので、1時間目は移動に使いながら、2時間目から指導を開始するということで行っております。今のところ、特に大きな問題はなく進んでいるかと思われます。
 それから、2番目の御質問でございますが、障害者差別解消法に基づくインクルーシブ教育の推進でございますが、これは三鷹市はもともと教育支援プラン2022の中で障害者差別解消法のもとになっております障害者権利条約、これを基盤としましてつくっておりますので、今までどおり子どもたちの特性があれば、その特性をしっかりと教員たちが実態を把握し、そして、その把握させていただいた特性に基づいて合理的配慮を推進していくということ。これは何かといいますと、本当に一人一人違いますので、まずは通常の学級の中でのユニバーサルデザインによる指導、さらに通常の学級の中でのそのお子さんの特性に応じた担任ができる支援、そして、その次に校内通級教室のような通常の学級から離れた支援というような、そんなふうな段階別に配慮をしているということでございます。こういうことでよろしいでしょうか。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございました。校内通級を早くから準備をされていたということで、スムーズに実施をされているということなんですけれども、きっとこれから、またさまざま保護者の方からのいろいろな要望とか、課題も出てくると思いますので、ぜひまたさらに充実していけるよう、よろしくお願いいたします。
 次に、インクルーシブ教育なんですけれども、こちらは何か新たな取り組みっていうことは特にはないということでしょうか。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(田中容子さん)  三鷹市におきましては、もともとこれを想定した教育支援プランを平成19年度からつくっておりますので、その中の延長上でやっております。そして、今までやってきた子どもたちの特性を把握するための個別指導計画、個別の教育支援計画、ガイドラインというのを全教員に配付しておりますが、このたびも特にそこに力を入れまして、教育支援コーディネーター部会の中で今まで以上にここの説明を丁寧に行ったということが、新たと言えば新たかもしれませんが、考え方としては全く変わっておりません。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。インクルーシブ教育なんですけれども、低学年のうちから、障がいのある子も、ない子も、分け隔てなく仲間として一緒に過ごしていけるということ、非常に大事だと思いますので、そういったことも含めて御指導のほう、よろしくお願いしたいと思います。
 次に、働き方改革、こちらの50ページなんですけれども、教員のライフ・ワーク・バランスの推進についてお伺いをしたいと思います。今、教員の方の苛酷勤務の改善が非常に課題になっておりますが、本当に中学校の先生とか、小学校の先生もそうですけれども、先生方、多忙で子どもたちに向き合う時間も本当に少ないのではないかと考えております。また、多忙なゆえに先生の心と健康のバランスということも非常に心配をしているところなんですけれども、今後、三鷹市の方向性として、部活の先生をサポートするスタッフですとか、また業務の見直しとか、無駄なことを削減していくとか、そういったこと、改善目標とかを立てて各学校、そういったことを共有していく、そういったことが非常に大事ではないかと思うんですが、その辺のところをお伺いしたいと思います。


◯指導課長(松永 透君)  教員のライフ・ワーク・バランスについてということで、かなり学校は厳しい状況にあるのは、去年までいた者としてもすごく感じているところではあるんですけれども。三鷹市だけではなくて、全国的な問題としてこの部分というのはすごく強く出ています。一番、中学校ということで言うと、やっぱり部活動の部分というのがすごく大きいのかなというようには考えています。現時点でも、部活動指導に関しては、市のほうでも指導員という形で入っていただいたりっていうのは時間的にやってはいるんですけれども、なかなか顧問も一緒にいなければならないかなみたいなところは、どうしても気持ち的にはあります。
 そういった部分も含めて、部活動の適正化、あるいはどういう形で支援ができるのかといったことにつきまして、これから東京都のほうも部活動のガイドラインについて、今年度中に出していこうということで話をしているところですので、国や都の動向を踏まえながら、さまざまな工夫、できるかなと思うことをやっていきたいと思います。
 今年度入ってからなんですけれども、部活のオフの日を明確にするとか、そういう形のことを各学校で今取り組みをしていますし、また、学校によっては水曜日は完全にオフの日にしますということで、教員も早く帰りましょうという形でやっていたりとかするような動きがだんだん出てきているところです。それだけではなくて、さまざまな時間の管理、仕事をどういう形のタイミングでどうしていくのかというようなことについても、優先順位をつけた仕事の取り組み等、今各学校でも動きを進めていただいているところです。
 ただ、業務量全体というのは確かに多い部分もございますので、そのあたりも、教育委員会としてできる支援はどんなことなのかということを検討していきたいと思います。
 以上です。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。改善されることで、子どもにもいい影響につながっていくと思いますので、本当に先生方、御苦労しているのを非常に実感しておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。
 次の質問なんですけれども、児童・生徒の増減に対応した適正な学習環境の整備について、お伺いしたいと思います。下連雀五丁目に相当規模の共同住宅の建設が予定されているということで、将来推計を見直して、通学区域を中心に総合的な視点から適切な対応を検討されるということなんですけれども、どのようなスケジュールで検討されるのでしょうか。学区域の変更がいつごろからということを考えていらっしゃるのか、教えていただきたいと思います。


◯学務課長(桑名 茂君)  下連雀五丁目第二地区の地区計画に伴いましての将来推計を行った結果で、これから通学区域変更も中心に考えていくというスケジュールなんですが、こちらは土地の開発といいますか、そちらのスケジュールに影響されるというふうな部分もございますので、そちらの開発といいますか、届け出、進行を踏まえながら、具体的ないつごろからというようなところを検討していくような形になるかと思います。現状でまだ細かいスケジュール、把握しておりませんので、具体的にいつからというところまではお答えできません。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。通学区域の変更は学童保育の待機児童問題にも通じてくると思いますので、現に第四小学校、大変多くの待機児童がおりまして、そのことによって、本当、保護者の皆様、早急に施設整備を願いたいというような要望があるんですけれども、スケジュールが決まりましたら、ぜひ早目に公開していただくよう、よろしくお願いいたします。


◯学務課長(桑名 茂君)  変更等を実施する場合であっても、この推計については市のプロジェクトチームのほうで庁内各関係機関、学童保育所を所管している児童青少年課も含まれておりますので、情報共有を図りながら取り組んでいきたいと思います。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。以上になります。


◯委員長(吉野和之君)  それでは、休憩いたします。
                  午前10時41分 休憩



                  午前10時49分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 質疑を続行いたします。


◯委員(西尾勝彦君)  よろしくお願いいたします。運営方針と目標に関してなんですけれども、ちょっと全体的なことに関してなんですけれども、漠然と思ったのが、読んでみますと、ボランティアとかボランティア人材っていう言葉がたくさん出てくるんですね、先ほどもお話ございましたけれども。このボランティアといったもの、自発的で特に行政とかから独立性を持った団体だと、僕は理解しているんですけれども、このボランティアといったものを施策、目標に持ってくるという、三鷹市の教育委員会におけるボランティア人材の捉え方といったものを、1つ御説明いただきたいんですけれども、よろしくお願いいたします。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  ただいまの御質問、ボランティアの考え方ということです。これは、教育に限らず、三鷹市政が市民協働、連携というような形で進めている事業に当たって、特に教育の分野については、コミュニティ・スクールということ自体が地域の人材と連携しながら、育成しながら、そういったスタンスで進めておりますので、地域とともに、地域の方と一緒に学校を運営していくというような進め方をさせていただいておりますので、そういったスタンス、考え方、市民の方とともに地域による学校運営、こういったことを進めているというようなことでございます。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。どうしても、そういうことになってしまうと、行政誘導でボランティアを市の教育といったもの、これに誘導していくっていう施策っていうのも少し感じられてしまう。それだと独立性とか、そういった自発性といったものが消されてきてしまうのではないかなという感じがどうしてもしてしまったので、ちょっと質問をさせていただきました。また、ボランティアの不安定性とか、そういったことも当然考慮に入れて施策といったものをつくられているとは思います。一旦こういった質問をさせていただきました。
 あともう一つ、体罰に関してなんですけれども、教育行政において、先ほどもお話ありましたが、障害者差別解消法といったものが今までどのように使われてきたというんですか、運用されてきたのか、また、今後どのように生かされていくのか、この体罰を受けられた方がそういったことに該当するという点からも、お伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。


◯指導課長(松永 透君)  今回の体罰に関してのところで、情緒の通級に通われているお子さんだといったこともあったわけなんですけれども、いずれにいたしましても、どういう場面、どういう状況であったとしても体罰は許されるものではないという、そういう認識の中で学校では指導をしているところです。
 また、それぞれ子ども一人一人がさまざまな特性を持っているところですけれども、学校の現場の中では、教員がそういったいわゆる障がい理解についての学習も進めていきながら、適切な対応をしていくといったことが一番重要かなというふうに考えています。


◯委員(西尾勝彦君)  特に教育現場に携わる方々、直接生徒さんに携わる方々に対する障害者差別解消法、これに関する研修とか、そういったことっていうのは、僕は不勉強であれなんですけれども、なされてきたんでしょうか、なされていくんでしょうか。


◯指導課長(松永 透君)  法改正に伴いまして、法ができたということに関しまして、学校のほうで指導をしてまいりました。これから先、どういう形で子どもたちのインクルーシブな教育を実現していくのかという上で、子どもたち一人一人に対するどういう合理的な配慮が必要なのかといったことについて各学校での研修を進めていくとともに、市教育委員会としても、さまざまな研修等の場面の中で進めているところです。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(田中容子さん)  ただいまの指導課長の答弁に補足いたしまして、昨年度、夏休みに教育支援コーディネーター研修をしてございまして、そこには各校の教育支援コーディネーター、複数名指名であれば全員、また、さらに各校の主幹教諭、さらに教務主任、生活指導主任を集めまして、この合理的配慮についての研修会をいたしました。許すことと、それから──ごめんなさい、テーマは今失念いたしましたけれども、指導の中で差別解消法、または合理的配慮によって考えなければならないことと、しかし、ここは指導しなければならないことについての研修を行いました。
 以上でございます。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございました。特に教育という現場は人権感覚といったものを、携わる方々が高く持っていかなければならない。特に合理的配慮というものも、ふだんの、普通と言ったらあれですけれども、一般のこととは個別性があってまたちょっと特殊なものとなってくるんだと思います。そういったことも積極的に進めていただきたいと思います。
 以上です。ありがとうございます。


◯委員長(吉野和之君)  他に質疑のある方ございますか。


◯委員(谷口敏也君)  大倉委員と大分かぶるところがあるんですけど、幾つか質問させていただきます。まず、基本方針と事業計画の中で、コミュニティ・スクールの機能の充実というところの中で、先ほども御説明をいただいたんですけど、私も最初1年間は部会員で、その後、2年間CS委員を務めさせていただいたんですけど、やっぱり先ほどもおっしゃっていた後継者、次のCS委員、どうしようかっていうのが常に議題になっていて、現状、多分どこのCSも同じじゃないかと思うんですけど、各小・中学校でPTAの役員を経験された方とか、委員の委員長を経験された方々を一本釣りするような形が多いかと思うんですね。
 いろいろ話を聞いてみると、どうもPTAの委員会の中の委員長ぐらいはまだいいけど、CSとなると、ちょっと敷居が高いみたいな、荷が重いみたいな形で受け取っている方が非常に多いんじゃないかなと思います。そういった中で、今回、前年度からもいろいろと事業をしていただいて、三鷹ネットワーク大学と連携した講座、先ほどの御説明の中にもCS委員を対象にした講座ですとか、教育ボランティアの講座とかっていうことの中で、まずCS同士の横のつながりっていうのが非常に情報共有が必要だなと思っていたんですけど、その辺は実際年2回の活動発表とかをやっていただいているっていうことで、各CSの取り組みとか、各学園の取り組みとかがこれで全市的に共有できて、CSの募集なんかに関しても、そういったところで共有が図れているのかどうかというのを、まず1点、お伺いしたいのと、これから先、今でもPTAも加入したくないっていう方がちらほら出てきているって聞いているんですが、そういった中でよりCSをもっと集めづらくなる中で、市としてどういった考えを持ってCS委員のなり手を、市としてのバックアップ、今現状、多分、会長、副会長とか、CSの方一人一人のつながりか何かで一本釣りしているような状況の中で、市としてどういった支援ができるっていうのをお考えなのか、お伺いしたいです。


◯教育施策担当課長(木下英典君)  今御質問いただいたのが、まさに本当に人材育成というのが非常に課題──平成28年度においてもアンケート、あるいは熟議を開いた中では、人材育成をどうしようかというのがどんどん出てきております。こちらにつきましては、やはりそういうアンケート、熟議なんかをまたCS委員や学園長に戻してあげて、一応共有はそれぞれこういうようなやり方をしている、次期、こういうふうに募集するというのは、共有は図っております。
 あとは、市として、じゃあ、どういうバックアップがこれからできるのか。これも1つのこれからの検討課題ですけれども、まずはCSの活動、目的をやはり新しい保護者、あるいは地域の方々に周知していこうというようなことで、広報活動に今かなり力を入れて、先ほども言いましたようにカラーで印刷して、見える化をしたり、見せる化をしながら、CSはこういう活動をしていますよと。子どもたちのためにこういうふうなところが役立っていますよというふうなものをどんどん出していただいて、非常に好評を得ているところなんです。そういうところは、引き続き支援をしていこうかなというふうに思っています。
 また、ここで10年を迎えまして、にしみたか学園は10年の式典を行いましたけれども、また、ほかの学園についてもそういうような区切りのものをどういうふうにして、また区切りを発信していこうかというようなところで、また地域、新しい方々に広めて、三鷹のコミュニティ・スクール、こういうふうに活動していますよというところを広く周知していきたいなというふうには考えております。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。やはり広報的なものが主としてできる最大限というか、最重要策なのかなという気は私もしていました。
 具体的に、このコミュニティ・スクール委員対象講座とか、先ほど言っていた教育ボランティア養成講座とかを充実させるとおっしゃっていて、既にCSに入っている方以外でも、一般の方とか、例えば地域の方がこういった講座を受けられて、全く学校に今まで関係なかったけど、CSの部会員になるとかっていう事例というのは今まであるんですか。


◯教育施策担当課長(木下英典君)  学園の発表のCS養成講座につきましては、残念ながら、CS委員がほとんど来るような状況でございまして、なかなか一般の方々が来られるというような状況はまだできておりません。こちらのほうももう少し広報活動を広げて、一般の方々、どうぞ参加してくださいというような形でまた工夫をしたいなと思っています。
 ボランティアのほうの講座につきましては、こちらは初めてやる方ですとか、そういう方々も対象にしておりますので、やってみたいという方が集まって講座を開くというような形になっておりますので、そちらのほうは今までCSを知らなかった方々も参加できるような仕組みになっております。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。やはり、コミュニティ・スクールですから、学校のPTAの方々に、またもう一仕事、CSとして、してもらうというよりも、地域で子育てが終わった方々とか、10年たっていますから、それなりに子育てが終わった方々、一息ついてまた学校に戻れるかなと思っている方々もいらっしゃるかと思うので、そういった方々の発掘等の広報活動をちょっと重点的にというか、効率のいい方法で考えながら実施していただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。
 続いて、もう一つ、先ほど大倉委員も質問した、こちらのほうの50ページのライフ・ワーク・バランスの推進、これも今回、三鷹市で重点策の1つとして、一般市民の方々にライフ・ワーク・バランスというのを推奨していますけど、正直なところ、小学校、中学校、高校の先生ってやっぱり、なかなかこれに合わせられないんじゃないかなと。特に課長もおっしゃっていたように、部活動、特に体育会系の部活動をやっている先生がいるから、その部活動が成り立っているっていうような現状が非常に多いと思うんですね。練習のこともそうですし、大会に出る、それでまた勝っていったら余計練習したいというふうになって、日曜日もなく、先生たちは引率で出ていくというような現状があると思うんですが。
 ライフ・ワーク・バランスを推進させなければならないけど、部活動も、特にスポーツ系は保護者としては充実してもらいたいし、子どもたちも、やるからには強くなりたいという思いの子がほとんどだと思うので、部活動の充実とライフ・ワーク・バランスの推進というのがなかなか難しいんじゃないかと思います。やっぱりこれは外部指導の人とかが重要になってくると思うんですが、その辺のバランスの考え方をお伺いしたいのと、あと、現状、外部指導員を入れられる状況──予算とか、人の配置っていいますか、そういう人を集めるっていうのも、平日の夕方だけボランティア、もしくは交通費のみで来てくださいみたいな感じで募集するのも、これもCSの人がやっていたりするんですけど、なかなか難しいと思うんですが、その辺の行政の支援をどう考えているのか、お伺いしたいんですけど。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  ライフ・ワーク・バランス、教員のための。今回の一般質問でもございましたけども、今までも教員の多忙化の視点の部活動、あるいは今回は子どもの学業と両立するとか、いろんな視点。これ、やっぱり部活動の適正化っていろいろな御意見がありまして、今委員さんからお話があったように、やっぱり強くしてほしいと。あと、そこでどれだけみんなが、保護者も、子どもも、先生も歩み寄られるかというと、やはり多様な意見が1つの部活動運営の中で実現できる成果も出しながら、全てが満足するようなあり方。特に練習については、例えば部活動の効率的な、だらだら長くやるだけじゃなくて、非常に集中的に、あと試験との関係もありますけれども、そういうところも工夫していく余地があると思います。
 あと、学校のマネジメントの中でいろんな支援の仕方、マネジメント推進強化とかっていうようなメニューもありますので、そういったことも少し試行しながら、どういったいろいろな支援の仕方もあるのかというのもあります。
 あと、部活動指導員という制度もこれから出ていますけれども、その内容をガイドラインも含めて精査をして、どのような支援ができるかについては、予算化も含めて今後検討していきたいなと思っております。部活動については、非常にいろんな課題がありますけれども、教員の方、児童・生徒、いろいろな方と寄り添った、保護者にも相談しながら、よりよい方向を考えていきたいというふうに考えております。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。説明が不足していましたね。確かに強くしてほしいっていう保護者もいるし、毎日毎日練習で、しかも土日の出稽古じゃないですけど、練習試合とかも組んでくれる先生とかがいると、本当に土日も練習で、勉強する暇がないと。あと、朝ゆっくり休んでいる暇もないというような保護者の方もいらっしゃるから、なかなかどっちをとれとは我々も言いづらいんですけど、そういうところは本当に部活の保護者会とかで、ここで話し合ってもらうしかないかなというような感じなんですけど。
 例えば東京都の大会の予選とかに出るのって、今でも顧問の先生がついて行かなきゃいけないという状況なんですよね。先ほど松永課長がおっしゃっていた都のガイドラインが今年度示されるっていうことで、その辺の外部指導員の方でも行けるというようなことも、その辺も踏まえたガイドラインになっているんでしょうか、お伺いしたいと思います。


◯指導課長(松永 透君)  御質問ありがとうございます。まだ具体的なものは見えてこないんですけれども、国の制度の中で部活動指導員のことについて出てきたのが、ついこの前です。それを踏まえたところで東京都がどんな形で出てくるのか。また、部活動指導員については引率も可という形になってくるので、またちょっとその辺が出てくると、状況としては変えられることというのは出てくるかなとは思っているところです。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。ちょっとその辺のガイドラインに期待したいところです。
 続いて、これも大倉委員とダブってしまうんですが、地図を見ながら下連雀五丁目の650戸でしたっけ、開発について。これもやっぱりこの地区に住む議員として保護者の方々からもしょっちゅう聞かれるんですよ。今現在、下連雀五丁目の北半分が多分高山小学校ですよね。吉祥寺通りのシティコートとか、弘済園通りのトリニファイ、あと連雀通り沿いまでは高山小学校なんですね。一方、下連雀一丁目、連雀通りの北側のマンションとかの部分は四小なんですよね。幸い、下連雀五丁目の部分って、四小があって、高山小があって、一小があって、六小と、4つありますよね。
 ここの学区域を恐らく変えていくんじゃないかなっていう話を私はしているんですけど、まだ具体的な進め方の日程も決まっていないと、今お話でしたよね。当然学区域を変えていく、あの辺の学区域、下連雀一、五を含めた、多分全体的な見直しをしていくんでしょうけど、前提となることで、今通っている子というか、今各小学校に行っている子は変えない考えなのか。それで、当然出てくるのが、下の子がまた入ってくるときに、違う学校だとPTAに2カ所行かなくちゃいけないとかいう問題、これも保護者から必ず出てきますから。じゃあ、上の子が行っているところは、下の子もそのまま行けるようにしてくださいとかって、絶対要望が出てくるんですけど、その辺の考えは、市として今現在何か持っていますか。


◯学務課長(桑名 茂君)  将来推計の見直しを早く行って、実際具体的にどういう形になるかっていうふうな部分が、そこを把握していくというふうなところがまず最初に来て、どういった対応をとるのかといったところを早いうちに検討していくというふうなところになるかと思います。具体的な部分については、そういった検討をする中で、これまでそういった対応もとっておりますので、そういった前提のもとで行うようになるかとは思いますが、現状でこうなりますとか、ああなりますとかいう部分については、まだお答えできる段階にはないかと思います。


◯委員(谷口敏也君)  わかりました。そういうような対応を過去はとっていたというような認識でよろしいんでしょうかね。聞かれた場合に、例えばいつできるかがまだ決まっていないので何とも言えないんですけど、この前言われたのが、来年小学校に上がるんですけど、もしそういった学区域の変更があるんであれば、より今近い学校のほうに入っておいたほうが──特にシティコートとかって、吉祥寺通りじゃないですか。あそこの方が高山小学校のほうに行くのはちょっと遠いから、それだったら六小か四小のほうに最初から行っておいたほうがいいのかなって聞かれたりするんですけど、何て答えたらいいんでしょう。


◯学務課長(桑名 茂君)  現状の指定校変更の要件というふうな部分がまず前提になるかと思います。必ずしもそれが、この基準が変わらないとか、どうこうっていうふうなところは言い切れないところではありますけども、そこに基づいての考え方というふうなところで進めていくような形になるかと思います。


◯委員(谷口敏也君)  わかりました。微妙なニュアンスで伝えておきます。
 じゃあ、最後に体罰のところで、これも小学校のほうで不適切な行為がかなり減っているんですけど、例えばまた中学校の部活動の話をしますけど、中学校の部活動で練習時もそうですけど、大会とかに行っても選手をどなっているのって今でも見ますよね。暴言等とかいって、それに全部当てたらもっとすごい数だと思うんですけど。これ、部活動でそういった暴言を吐くのがいいとか悪いとかの議論は置いておいて、この暴言等ってどの程度のものを入れているのかっていうのは、非常によくわからないんですけど、その辺はどういう基準──こういうことがあったっていうのが知らされたのを数字に入れているのか。だって、先生が1人で部員とかだったら、誰も言わなかったらわからないわけじゃないですか。こういう数字の把握って、どういうところから出ているんですか。


◯指導課長(松永 透君)  基本的には、子どもたちのアンケート調査をまず一番最初に行います。そこで、自分がということじゃなくて、見たり、聞いたりしたことっていうのもあわせて書いてもらっています。それについて1件1件、どういうことかなっていう形で聞き取りをした上で進めていきます。あわせて、教員のほうにも、そういう部活動でこういう指導をしましたみたいな形のことっていうのは聞き取りの中で出てきたりはしているんですけれども、今のところ、中学校から出てきている案件で、そこまでっていう形で、子どもも、大人も、認識していないという感じなのかもしれせん。
 以上です。


◯委員(谷口敏也君)  これも部活動の部員の保護者が言わないと、この数字では──本人、もしくは保護者が見て、それを言わないと出てこないっていうような感じですよね。例えば管理職の副校長、校長なりとかが、練習の合間に部活を見ながら、そういった暴言していないかなみたいな状況を把握するというのはないんですか。


◯指導課長(松永 透君)  学校の中での放課後等の部活動については巡回をしています。その中で、あれっということがあれば、その場で話をしたりはしますけれども。それでどういう形の、子どもたちが苦痛を受けたのかといったところもかかわってきているところがありますので、今のところは学校のほうから数字として上がってきていないということです。


◯委員(谷口敏也君)  そうですね、確かに本人が、これは部活動の指導の中で先生から言われても苦痛ではないという認識であれば、ここには当然出てこないでしょうし。保護者もそういう認識であれば、こういう数字には出てこないと思うんですけど、子どもたちもなかなか言えないとか、保護者も子どもを預かってもらっているからなかなか言えないっていうところをどう酌み取るかっていうのも考えたほうがいいんじゃないかなと思うんですけど、その辺についてはどうお考えですか。


◯指導課長(松永 透君)  おっしゃるとおり、そういうことっていうのは十分にあり得ることだという認識を持っています。さまざまな場面の中で、保護者とのやりとりも含めて聞き取りは重視していかなければいけないなというのが1つと、あとは、部活動の中で顧問が大きい声を出していることっていうのはよく見受けることはあるんですけれども、実際のプレーの内容だったりっていうことと、あとは人格を否定するようなものというのは、ちょっとまた別なものだという捉えもあるかなと思っております。
 いずれにしても、危険なことが起こったときには大きな声で静止をしなければならないとか、そういったこともありますので、その辺の部分というのを上手にきちっと見きわめながら、聞き取りを進めていきたいなと思っています。


◯委員(谷口敏也君)  そうですね、大きな声を出して指導するというのは、スポーツなら特に当たり前のことなので、ただ、そこに出てくる単語ですよね。いじめの中でよく言う、死ねとか、うざいとか、そういうのを当然先生は使ってはいけないと思いますし、その大きい声を出してどなるような指導の中でも使ってはいけない単語とかがあるとかいうのを、当然指導しているんでしょうけど、先ほども、何でしたっけ、10年研修とか、いろいろ研修があるとおっしゃっていましたけど、そういった中でも、多分そういうことはやっていただいていると思うんですが、なかなか部活動の先生って、自分がこうやって指導されたという思いが多分あって、そのままやっている。
 それが、例えば昭和の体育の先生とか、昭和の時代の部活の先生とかってそうだったと思うんですけど、それを受けていると、そのままやってしまうっていうようなことがあるので、十分注意して指導してもらうように教育委員会からも研修をしていただきたいと思います。
 あと、やっぱり子どもたちって何も言えずに退部しちゃう子もいるんですよね。だから、その辺の子たちが、やっぱり苦痛に思っていたっていうことを誰かに言える。スクールカウンセラーさんでもいいですし、保護者に言えなかったら、違う先生、担任の先生でもいいですし。保護者も、担任の先生や違う先生にも言えるような雰囲気づくりというか、仕組みづくりを考えていただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。


◯委員長(吉野和之君)  他に質疑ございますか。


◯委員(半田伸明君)  じゃあ、幾つか質問します。教育委員会事務局教育部の運営方針と目標、平成29年度について質問をします。さっきも谷口さんから部活の話あったけども、個別の項目で、これ、部活ってないよね、一個一個の中に。これ一個一個見ていっても、部活だけを特化した項目ってないんですよ。これはね、そろそろつくったほうがいい。
 というのは、1週間、2週間前でしたっけ、部活動の活動時間中に突然死してしまう事件があったんですよね、大きなニュースになりました。国会のほうでは、今部活動の指導員ですか、いろいろ動きがあるようなんですけど、今後人命をどう守っていくかという議論が、当然国会議員の先生でも始まっていくと思うんですね。当然死んじゃあ、話にならないわけですよ。ですから、私はそのニュースを見たときは大変ショックを受けましたし、結局死因が不明のままだっていうね。
 そういった大きな社会的な動きがある中で、これは4月に策定するんでしたっけ、5月か。だから、先月だから、この後になるのかな、事件がですね。それはしようがないと思うんだけど、ぼちぼち外部指導員のあり方の議論も今始まっていますので、部活について拡大していくというところでですね。どういったあり方があるんだろうか。過去、一般質問では、部活をもっと頑張りなさいよという質問もあれば、つい先ごろの一般質問で私は感銘を受けながら聞いておったんだけど、部活動、行き過ぎじゃないかという、いろいろな価値観がある。
 それぞれの中で、どっちも正しいんですよね。で、市はどうするのというところが、そろそろ策定をせんといかん時期に来ているのではないか。ニュースになった死亡事件を受けて、今後、学習指導要領とか、そういったかたい話は抜きにして、三鷹市として部活動、どうしていくのかについては、この運営方針と目標の中に、次の年度はそろそろ入れるべきだろうということを意見具申をしておきたいと思います。これは特に答弁は要りません。大きな事件だったので、それを受けて、各学校の──特に中学校ですね、部活動の実態を見て、客観的な時間の把握だとか、あと、明らかに児童・生徒の体力の限界を超えた練習をさせていないかだとか、残念な事件がうちの市から発生することのないように防御線を張るべきだろうということを申し添えておきたいと思います。
 それと、ライフ・ワーク・バランスですか、50ページですね、運営方針と目標のね。まず、大前提として、小・中一貫をうち、やっていますよね。小・中一貫教育をやることで、本来はなかったであろう市単独の事務が発生していることは、これ間違いないんですよ。で、教員数がその分ふえたかっていったら、なかなかふえていかないだろう。それはクラスの問題もありますね、加配の問題も当然出てきますけど。
 そう考えると、ライフ・ワーク・バランスっていうのは、結局分母をふやすか、分子を減らすしかないだろうというのが私の考えです。つまり、仕事総量を減らすのか、仕事をする人をふやすのか、どちらかの選択肢をとらないと、働き方を改革しましょうっていうだけじゃあ、当然追いつかないわけですね。ですから、公務員の世界で朝活でしたっけ、朝早く出て、夜早く帰ろうって。見事に企画倒れで終わったようなんですが、無理もないですね、仕事総量が減っていないわけですから。
 ですから、教員のライフ・ワーク・バランスということでまず着目しなきゃいけないのが、市単独の事業でどれほどの報告書を課しているのか。そのことが教員の拘束時間の何割を占めるのか。例えば5・6時間目まで授業があった後に急いで報告書の作成もしなきゃいかん、部活動の面倒も見なきゃいかん、やれやれ、上司が帰った。やっとゆっくり報告書をつくれるというのが、実際の実態じゃないでしょうかね。だから、夜7時、8時まで電気がついていたりするわけですね。
 そういったことを考えていった場合に、市単独の報告書をどれだけ減らすのか。市単独の事業を、小・中一貫がいいか悪いかの価値観はちょっと置いておきますけど、それを都の平均と比較した場合に、業務量が我が市は、どれだけ多いかの分析はまず必要だと思うんですよ。この点をどう考えていらっしゃるのか。
 あわせて、そういうことをやるために、人をふやすしかないという結論になる。例えば業務量を減らせない、人をふやすしかないという結論になった場合には、見方を変えれば、市の単独事業で教員が拘束されているという実態がもし正しいのであれば、それは市の一般財源で人を雇うのが筋だろうと思うんですね。
 都からの仕事が流れてくる中で必然的に業務量が多くなってくるのは、これは都の金で面倒を見てもらうしかないんだけれども、そういった形で複数の要因が重なり合って、ライフ・ワーク・バランスの議論って展開されていくのかなと思うんですよね。ですから、大くくりな質問になりますので、ちょっと部長にお願いすることになろうかと思いますけど、やっぱり業務量全体の見直しですね、ここをそろそろやっていったほうがいいのかな。報告書はどんどん加算されていくだけ。気がついてみたら、余り言いたくないですけど、コピー・アンド・ペーストでどんどん同じようなのが出てくるということがあっちゃならんわけですね。
 ですから、小・中一貫教育をやる上で、どれが必要な仕事で、どれが必要じゃない仕事なんだろうか。必要じゃないっていう言い方は変だけども、費用対効果で考えた場合に、ここは見直しの検討があるんだろうか、などを含めて、いま一度、学校の経営のあり方について、大くくりに反省を含めて見直すべきじゃないかと思う。いかがでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  ただいまの御質問にお答えいたします。特に三鷹で取り組んでいる小・中一貫といったような教育内容について、ほかでないような事務の負担があるんじゃないかと、そういった分析。そういったものについては、やはり小・中一貫を進める上でも、教員の負担をふやさないでしっかりやっていくということが重要だと思いますので、そちらはしっかり分析をしていきたいとは思います。
 その中でも、コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育を進めてきたという中では、やはり地域の中の学校という意味では、教育活動がスムーズにいくために取り組んできたという意味もございますので、教員にとっては、そういった意味ではそこが目に見えないといいますか、スムーズに自分の仕事が行っている部分も出てきているとは思います。ですから、そういったところも含めて総合的に判断していかなければいけないと思っていますが、そういったしっかりとした分析の上で教員の事務量、こういったものもしっかり今後検討していかなければいけないと思います。
 ただ、部活動のことでも出ましたけれども、そういった都や国の委託事業の活用っていう話もしましたけれども、これってやらされているのではなくて、しっかりこちらを活用して、積極的にそういった財源や人材をつけていただくような要望に基づいて、東京都や国がメニューを出していただいているという部分もありますので、そういった声をしっかり上げながら、負担感がふえないで教育内容が充実できるような取り組みを、国や都の委託事業や補助金、そういったものも活用しながらやっていくべきかなというふうに思っております。
 そういう意味では、外部人材の活用というのも、部活動指導員の話もありましたし、いろいろな制度をうまく活用しながら、教員がしっかり充実した活動ができるように、いろんな検討を加えてまいりたいと思っております。
 以上でございます。


◯委員(半田伸明君)  学校によっては、朝7時過ぎに、もう先生いるんですよ。話を聞いて、詳細は控えますけど、まあ、何と苛酷な環境にいる人たちだろうっていうのは思いましたね。だから、これは、ひょっとしてこの方たちが別の市に、区に例えば転勤したら、この方たちはどれだけ楽になるんだろうか、私はそういう目で見ていますよ。だから、いろいろ話は聞こえる。ここではちょっと詳細は控えますが、ちょっとそろそろ考え直したほうがいい。その旨は申し上げておきますけど。
 先ほど委託の話が出ましたけど、そこで2点目の質問に移りますが、運営方針と目標にも書いてあるんだけども、例えば理科支援ボランティアがあってね、オリパラがあってね、我々、議会としては補正予算を見て初めて知ったということもよくある。恐らく与党の人は話は別なんでしょうけど、一般論としてですよ。補正予算の中身、総括表を見て、あれ、何だこれ、と。よくよく財源のところを見てみたら、都の10の10という委託金が幾つかあると、そういった事業がある。年度途中に発生して、なぜか当初予算じゃなくて、これ、しようがないと思うんですけど、補正予算で上がってくることもある。
 ここもちょっと確認しておきたいんですがね、私はこういうのはちょっと、正直かなりマイナスな目で見ています。といいますのはね、単発の事業は絶対に終わるんですね。3年で終わる、5年で終わる、いやいや、下手したら一、二年で終わっちゃう。過去、都教委絡みのはそういうのが幾つありましたかね。私はそういう目で見ています。ああ、またかっていう見始めもしています、最近正直言いますと。さっきの話で、意味があるからとってくる。それはいいですよ。いいですけど、生涯学習とかスポーツの部分が今回市に移ったことも重ねて、あわせて聞いておきますが、あくまでこういう委託、国の話は全く別なんですが、都の10の10の事業とかを持ってくる場合に、後々これがなくなった場合、市が100%一般財源でやらざるを得ないだろうという認識は絶対持っておかなければいけないと思いますね。
 そのことを重ねて考えますと、ちょっとはっきり言いますが、うかつに手を出すべきではない。手を出すなら手を出すで、当然こういうメニューが示されました、市教委と都教委が話を先に進めるのではなく、あくまで財政を一旦通さなきゃいけない。なぜなら、その後に、これが10の10がなくなったときに、じゃあ、一財を持ち出してまでやるのかと、そういったことっていうのはあくまで政策判断の議論なんですね。ですから、三鷹市と三鷹市教育委員会という2つの機関が分かれている以上は、ちょっと大変聞きにくい質問で申しわけないんですが、あえてこの場で、年度初めでもありますので、ここで聞くしかないと思っていたので聞きますけども、現状もそういうことはないと信じていますけど、よもや市教委が──都職の人いっぱいいますけど、都教委と勝手にぱっぱと話を進めて、後で市の企画が聞いて、何じゃらほいというようなことはないと思うんですが、その辺は一応言質をとっておきたいということと、あわせて、今後、この委託の10の10事業が単発で発生する場合には、必ず三鷹市の企画、もしくは市長も含めて、財政的な今後の支出の危険性のことも考えて、大枠に考えていかなきゃいけない。そういったことを含めて都の委託の事業の考え方、いま一度ちょっと聞いておきたいと思います。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  ただいまの都の委託事業、こういったものの今後の進め方についてお答えいたします。先ほど少し小・中一貫の特別な事務の負担の話もありましたけれども、そういったことに対して財源をしっかり市のほうでも確保して、補助教員をつけていたりという、そういうこともしています。
 ですから、三鷹が独自のことをやる上で必要な財源、あるいは国で進めていく新しいコミュニティ・スクールや小・中一貫という動きがどんどん制度化されておりますので、そういったことに対していろいろなメニューも出てくると。こういったものを持続可能なメニューとしてしっかり分析をして、また、活用する際にはそれをしっかり都なり、そういったところにずっとつけていただくような要望をしながら進めていかなければいけないというふうに思っています。
 ただ、事業の性格によっては、意識づけだとか、きっかけづくりとして単発的なメニューもあると思いますが、それも効果をしっかり見きわめた上で活用をしていくということが重要だと思います。三鷹の場合はしっかり財政的な、長期的な視野に立って、企画と打ち合わせをしながら、理事者とも協議しながら新しい事業とか補助金を活用してまいりますので、そこはしっかり踏まえて、委員さんの視点を踏まえて今後もやっていきたいというふうに考えております。


◯委員(半田伸明君)  東京都下の市町村──23区もそうでしょうけど、教育ってやっぱりややこしくてね、市の職員もいれば都の職員もいる。これはそういう制度だからしようがない。都の職員が悪いと言うつもりはないですよ、そんなこと言っていませんからね。ただ、言っていることはわかってくださると思うんですね。要するに都の職員という形でいらっしゃった方々が、例えば都の教育委員会との個別的なやりとりとかで話を、例えば情報をつかんだ、いい受託事業だ、これは中学校には最高だぜっていうことで、ぱっぱと話を進められると、困っちゃうわけですよね。
 ですから、そうなる前に、都職の人たちが勝手に話を進めるということはないということで私は信じていますが、今後も、さっき申し上げた委託10の10が数年で切れる現実を考えた場合に、きちんと財政的な手当てをしてでも、この委託事業はやるべきなのかどうかの議論は、当然、当たり前なんですけど、やっていただきたいという念押しの質問でございました。
 3つ目に移ります。49ページなんですが、コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育の充実と発展というところで、保護者、地域住民が積極的に学校運営に参画しとありますね。で、PTAです。以前も嶋崎さんが質問していたけど、そろそろPTAはちょっとやっぱり──あくまでアソシエーションですからね、教育委員会が指導するというわけにいかないと思うんだけども、学校経営という言い方をしている以上は、その学校単位でどうあるべきかを決めるのが、これ大原則ですね。ですから、私個人としてはPTAは一般質問はできないと思っていました。なぜなら、PTAについては連合会に対して補助金しかうちは出していないからね。だから、ここはあくまで行政報告の場ですから、ここだったら質問できるなと思って、今質問しているんですが。退会の自由が認められない。そもそも退会の規定がない、PTAの規約に。これはちょっと、そろそろ何とかしてもらいたいですね。学校名は伏せますが、ある学校の事案を話しますとね、PTAの総会が年度初め、春先ありますよね。そのときに、出欠の案内を、返信を出さなきゃいけないですね、切り取ってね。欠席理由を書かせられる。これだったら、まだいいんです。欠席理由をその場で読み上げられちゃう学校があるんですよ、今。興味があるんだったら、後で私のところに個別に来ていただければと思いますけど、ここではちょっと議事録に残るので言いませんが。
 いわば実態を聞いて、私、びっくりしました。何だ、これと。要するにプライバシーもへったくれもないわけですよ。それで、ちょっとPTAの偉いさんにもたまたま話を聞いたことがあったんですが、そこまでやらないと、強制的にならなくて、いわば、その人がはっきり言っていましたけど、強迫観念を植えつけないと、来ないじゃないか。これは、ある意味正しいんです。だけれども、そこまでしてアソシエーションかいと思うんですね。だったら、解散すりゃええやんと思うわけです。
 最低限度、保護者とのやりとりは、それは実際に──あれA4サイズでしたかね、連絡袋の中のお便りとかでも十分なわけだしね。そう考えていった場合に、PTAのあり方が、あと市内でばらつきがあるのも問題。ここは、学校運営に対して積極的に地域の人たちがかかわってくれっていうのであれば、逆に言うと、強制にわたったらだめだと思うんですね。ですから、学校経営のあり方をいわば見届ける立場の教育委員会として、そろそろPTAのあり方について強制にわたるような仕打ちをしているところを、きちんとやっぱり指導していくべきではないか。
 こういう小・中一貫教育だの、学校づくりに地域住民が積極的に参加なんて言う以上はですよ。一歩間違ったら、学校の運営、経営における協働という名のもとに、強制の部分が現に発生しているわけです。これはね、そろそろ考え方を変えなきゃいけないと思う。厳しくPTAのあり方について、ちょっと言っていく時期が来ているんじゃないか。どうでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  ただいまのPTAに関する御質問でございますが、PTAの方、先生と一緒にいろいろ子どもの教育について一生懸命考えていただいているということで、本当に頭が下がるという思いもございますが、PTAの活動に関しての強制的な参加だとか、退会ができないとか、風通しがよくない運営が一部、日本の中ではあるというふうに、報道でも把握しているところでございますが、特に、今PTAの問題については、そういった自由な入退会、あるいは運営のあり方、こういったものについては研究も進めているところです。
 特に所管も生涯学習課から指導課に移りましたし、そういったことからも、学校運営ということとうまく連携して、そこの点をしっかり考えていきたいと思いますが、今委員さんがおっしゃったような不適切な運営については、しっかり市内のPTAの活動の中では把握をしてまいりたいと思いますし、指導もしてまいりたいと思いますが、そういったコミュニティ・スクールにも通じるPTAの方の子どもを思う、学校を盛り上げていく、子どもの教育をしっかり支援していくという精神は大事にしていきたいと思っていますので、そこをしっかりバランスをとってやっていきたいというふうに考えております。


◯委員(半田伸明君)  そういった精神的な部分で大事にしていきたいというのは、それはそうですよ。だったら、保証してくれっていう話なんです。簡単な話なんですね。つまり、強制させられるぐらいならやらねえよってなっていくわけですよ、どんどん離れていっちゃう。1つ、事案を話しますとね、何とか有給を使って会社を休んできた。出席した。当然、役員のなり手、誰も手を挙げないね。そういうときに、誰々さん、どうですか、誰々さん、どうですかってやって、ある方に攻撃が集中した場面が2年前ありました。学校名は伏せます。
 その方、実は持病を持っていらっしゃるんです。追い詰められて、持病を告白せざるを得なかった。そこまでしてやるのと思いました。明らかに人権侵害です。そういうことをやる、人権侵害をやる団体だったら、要らんわね、これね。という事案が現に発生をしておるんです。これ、至急調査をいただいて、最低限欠席理由を読み上げさせるような、もしくは特定の人間に対して持病を告白させるような、そんなことがあっては絶対ならないですね。地域住民の参加云々以前に、憲法第13条幸福追求権を侵害している事案ですよとすら、私は思います。これは大至急調査をしていただきたい。
 次に移ります。部活は話ししましたね、委託も終わった、PTAも終わった、ライフ・ワーク・バランスも終わった。あと、体罰ですね。今回、大変残念だなと思うのは、通級で発生しちゃったということですね。まず、ちょっと確認しておきたいのは、通級で発生した体罰事案は以前あったのか。
 あわせて、通級で発生した体罰の事案を、あったのであれば、それをどのようにフォローされているのか。なかったら、なかったでいいです。この事実確認から入ります。


◯指導課長(松永 透君)  この調査が始まって平成24年度からっていうことなんですけれども、それ以降のことで通級のこの案件は今回が初めてです。


◯委員(半田伸明君)  そういうことで、要するにそれ以前の調査の資料はないわけですからね。まだ5年ぽっちでしょう。だから、しようがないなと思うんだけれども。まず、山口さんがまだ教育部長でいらっしゃったころ、だから三、四年前ですかね。あれはたしか東台でしたか──わかっていらっしゃいますよね、ガムテープを腕につけて、びりっと剥がして、ガムテープの裏面には体毛びっしり。思い出しましたね。これ、有形力の行使以上の問題でしょうということで、かなり山口さんとやりとりした記憶があります。当時の教育部長さんは大変しっかりなされていた方で、私たちもそういう発想で見ていますと。だから、都教委にこれは問題じゃないかと意見具申までしたんだと。私はその答弁を聞いてほっとしましたけどね。
 片や、今回、ぱあんと、びんたなわけですから、わかりやすい体罰の事案なわけですけど、つまり、ガムテープを剥がすことが体罰ではない。びんたは体罰である。いやいや、どちらも生徒にとっちゃ、苦痛を感じるでしょうということで、要するに基準がまだまだ曖昧なんですね。だから、わかりやすい事案の部分だけ体罰っていうことで処置されているんだけど、ここはやっぱり基準の曖昧な部分については、ちょっと引き続き意見を言っていくべきだろうということが、まず1つ。
 あと、もう1つは、体罰が当該ガムテープ事案が発生した教員が大変残念な運命をたどっていきましたね。あれはちょっと特殊な事案だったので、また話は別だと思うんだけれども。体罰が発生をした、その加害者の教員が引き続き市内に残る場合、どういうふだんの指導をしているのかについては、引き続きチェックを入れていくだろうと。東台のような特殊な事案じゃないと思いますから、今回この報告書を見ている限りはね。だから、大丈夫なのかなという気はしますが、ちょっとそこは気になるから、引き続きウオッチをしていかなきゃいけないということが2つ目。
 3つ目は、これは質問になりますけど、通級で今初めてという話がありましたね。別途行政報告で、何月でしたかね、不登校の事案の報告もありますね、秋口だったかな。その不登校の事案の報告のときに、例えば児童・生徒の実態調査という内容だったかな。そうでしたかね、秋口だったと思いますけど、その不登校の事案ということと絡めて考えた場合に、体罰を受けたお子さんが通級というところが、僕、どうしてもひっかかる。なぜなら、通級のお子さんのケースで、ひょっとしたらこれがきっかけで不登校になっちゃうかもしれない。
 市内の通級の実態をちょっともう一回見てもらいたい。今、通級の実態で不登校の事案ってありますよね。学校名は伏せておきます。その事案が、その当該お子さんがどういう指導を受けているのか、ちょっとチェックを入れたほうがいい。例えば肩に力をちょっと押しただけで、受けとめ方としては、私は体罰をされてしまったというお子さんがいらっしゃるかもしれない。おい、お疲れさん、ぽんと肩をたたいた。ところが、実はそれがきっかけで心に抱えてしまって、結局不登校になっているというケースがひょっとしたらあるかもしれない。
 つまり、今現状の通級のお子さんの不登校がもしあるんであれば、実態を把握をして、ましてや、今回こういう事件が発生した直後でもありますから、きちんとそれを把握をして、万が一不登校のお子さんがいらっしゃるのであれば、その指導する教員はどういう接し方を当該お子さんにしてきたのか。これはちょっと、至急、把握をしていただきたい。この点だけ、答弁をお願いしたいと思います。


◯指導課長(松永 透君)  今の、体罰かどうかはわからないけれども、教員の働きかけによって、子どもの受けとめ方がたたかれたりという形になったりという、そういうことがあるんじゃないかと。また、そこから不登校等につながっていくという危険性がないかといった形のことの御質問でしたが、至急調査はさせてもらいたいと思います。特に小学校に関して言うと、先ほども出てきましたけれども、校内通級の仕組みがまた始まってきているところで、今度は自分の学校の中でのことっていうことになるわけですけれども、今回のこの学校のケースの形、去年の段階ではありますけれども、通ってきているお子さんがといったことで、実際の本籍のある学校の担任とのやりとりみたいなところについて、十分なのかどうかといったことも含めてちょっと聞いてみたいと思います。


◯委員(半田伸明君)  学校経営、学校運営というのは、どうしても、いじめの問題もそうなんだけど、学校でとまっちゃうんだよね。だから、学校と教育委員会のやりとりをどうするっていうのが一番重要であって。だから、教育委員会が学校側とやりとりをするための情報窓口をやらなきゃいけないし、生徒側から教育委員会に対してアプローチできる窓口も必要なんじゃないかって、過去いじめに関しての質問で言ったんだけれども、事が起こってからだと遅いので、こういう体罰の事案などを動機づけの1つとして、じゃあ、今の通級の指導のあり方はどうなのかに、ぜひつなげていただきたいと思います。不登校のお子さんがいるか。いるならいるで、それはきっちりとしたケアをしていただきたい。その旨お願い申し上げまして質問を終わりますが、一旦休憩してください。その後、もう一言言います。


◯委員長(吉野和之君)  休憩いたします。
                  午前11時54分 休憩



                  午前11時55分 再開
◯委員長(吉野和之君)  再開いたします。


◯委員(伊藤俊明君)  出尽くしたところですが、何点か質問させていただきます。概要版の小・中一貫教育校の評価・検証のところで、今年度の課題と次年度の重点で、一番下のところで、先ほどもちょっとお答えがあったんですが、次期学習指導要領の改訂を受け、特別の教科道徳、小学校英語等の授業改善に積極的に取り組むということで、特に僕が気になっているのは小学校の英語ということで、先ほど全校集めての講習会等を催したというような話を聞きましたが、このとにかく小学校の英語っていうのは、先生方も大変なプレッシャーじゃないかと思います。先ほど来負担感、負担感と、いろいろ事務量もそうですけど、自分たちがどのように教えるっていうことで、その辺の教育委員会として講習会を簡単に開けばどころか、中学校の先生の専門性からの御指導やあれも必要だと思いますけど。今教員免許においては特段英語のはないですもんね、小学校。ですから、その辺の教育委員会として大変なことだと思いますので、どのように受けとめているか。
 あと、次が(4)の児童・生徒の学力・健全育成のところの6番ので、先ほど生徒による評価で、東三鷹学園で非常にモデルの実践校でやって、授業がわかりやすいと、肯定的な評価が9割弱で、学習したことが身についているっていうことで、非常にユニバーサルデザインを活用した授業の改善が成果を上げているということなので、具体的にどの点が一番、これが効いているなというようなこととか、あとこれを全学園に広めるための取り組みを具体的にどのようなお考えなのか。
 あと、もう1点、最後ですが、54ページ、通学路の安全確保の充実という点と、先ほど通学区域の見直しということで、下連雀五丁目の件は大変多くの住宅ができるということでの通学路の見直しの件、質問が出ておりましたが、僕は違う意味でこの通学路の安全確保というか。北野地域の場合には外郭環状道路の工事によって、非常に通学路が変更になったりとか。中央通りも変更になって、今まで通れた道が通れなくなってとか、いろいろなことがありますね。
 こういう場合の通学路の安全確保で防犯カメラを設置していただいたとか、そういうこともいろいろ取り組んでいただいています。ですが、通学路の変更はかなり柔軟に対応してもらえるのか。よく通学路を通っていないと、保険も何かあってもとかっていうことも聞きますよね。ですから、そういう意味で、子どもたちの通学路の安全確保は何より大事なところなので、そういう点でどのようにお考えなのか、その3点お願いします。


◯指導課長(松永 透君)  私のほうから英語とユニバーサルデザインの話についてお答えします。確かに小学校の先生方にとって英語の教科として教えていくといったことっていうのはかなりのプレッシャーがあるのは事実かなと思っています。三鷹市では、今幾つかの──研修もそうなんですけれども、やっていく中で、少しでも先生方が自信を持って授業ができるようにということで、今進めています。
 まず、教員ということでいうと、今東京都のほうから南浦小学校に英語の専科教員を1名配置をしてもらっています。これ、モデル事業にはなるんですけれども、三鷹に小学校で英語の免許を東京都のほうでとれるという、そういう形の制度を利用して免許をとりに行きました。ことしは、だから免許を持って専科で教えている先生が1名います。
 あわせて、南浦小学校ですので、第一中学校のほうからは、英語科の教員が6年生の外国語活動の授業に全クラス入りながら一緒に指導していくということで、先生方の指導方法についての支援を今行っているところです。
 それから、もう1つは、英語教育の推進リーダーというのを国の中央研修等を受講したり、あるいは、この夏に3カ月ほど外国のほうに派遣して、英語の指導法を学んでくるという先生方が2名、今います。その先生方は加配という形で来ておりますので、担任等を持たずにできるということです。今、その先生方が各小学校、全部の学校を巡回しながら外国語活動の指導を見て、こういうふうにやったらいいんじゃないかっていうことのアドバイスをして、今回っているところです。
 そういった意味でいろいろな制度の中で、今割と三鷹は2人もらっているというのはすごくありがたいことなんですけれども、そういった制度を使いながら、準備を今進めているところです。
 それから、ユニバーサルデザインということで御質問をいただきました。ユニバーサルデザイン化された授業ということでいうと、基本的には全ての児童・生徒がわかる喜び、学ぶ意義を実感できるようにということで、どんな教室の中での配慮ができるかといったところを中心に進めてきているものです。そういった中で、東三鷹学園で行っていることとすると、まず1つは、その授業の焦点化をすること。その単元、本時で何を学ぶのかといったことを明確にして、子どもたちにとっては、見通しを持った上で何ができるようになったのか、その時間に身につける力は何かといったことを明確にして示していること。
 それから、もう1つは視覚化です。視覚、感覚、動作、そういったものをもとにしながら、思考の手がかりになるための手だて、見えないものを見える化してイメージを喚起すると。そういった意味で、耳で聞く言語の聴覚の部分だけじゃなくて、視覚からいろいろなものを訴えてイメージをつくらせること。
 それから、もう1つが、授業の中で共有化を図っているということですね。ペアとかグループで考えを伝え合ったりする。そして、個人、グループ全体、そして自分に戻ってくるという、そんな形で自分の意見をきちっと言葉にしていく。
 いわゆる深い学びにつながっていくことかなと思いますけれども、これを小・中9年間、学園単位で行っているといったことが、小学校でやっていた子が中学に行っても同じ仕組みの中で学べるっていうのが学力向上に役立っているのかなと考えています。
 以上です。


◯学務課長(桑名 茂君)  通学路の指定に当たっての変更等の考え方でございますが、平成27年度に東京都と東京都教育委員会と公安委員会で通学路の安全確保に関する指針を定めております。それに基づきまして、新設や変更の場合については、各学校の要望をもとに警察署、学校、道路管理者、教育委員会の関係者などが合同で現地実踏を行いまして、警察署からの意見を踏まえた上で指定をしております。北野地域におきましては、これまで工事の影響で道路の切り回し等もありましたので、そういったところも含めて変更等の手続を行っております。
 今後も、今後の工事の進捗に合わせて変更になる場合、また、道路等が廃止される場合等もございますので、そこは各関係機関で集まった上で安全確保に努めながら、新たな指定、変更等を行ってまいります。
 以上でございます。


◯委員(伊藤俊明君)  最後のほうから再質問させていただきますけど、通学路の、確かにそれで関係機関の方と協議していく。ただ、結構何カ月ごとでまた変わったりということがあるんですね。ですから、その辺がどこまで迅速に、的確に対応していただけるのか。それとともに、なかなかこれは近くに、そこに暮らしている人じゃないとわからないというところもあって、通学路の認定、指定がえはもちろんなんですけど、そこでのまた停止線の位置だとか、カーブミラーだとか、街路灯のとか、そういうことを全部崩して一緒についてきて、あと歩道の確保ですよね、そういうことが。それと、この北野地域の場合には、世田谷区給田というのが入り込んでいて、調布市の緑ヶ丘地区もちょっと隣接はしているんですけど。現に北野小に行くには、北野の四丁目の人は給田を通ったほうが近いということはあるんですね。だけども、三鷹の中を通るということになると、四丁目のほうからちょっと回って行かなきゃいけないような、遠回りになるようなところもあったり。結構それとともに、抜け道で、こちらは通るんですけど、近いのはこちらなんですけど、抜け道としての車がすごく入り込んできていて、4メートルしかない道路の中でとか、危ないとか、端に寄るときにっていうのが、いろいろなケースがあるので、その辺を関係機関の方と実情がよくわかっている地域の方とともに、校長先生と議論をしていただいて、安全確保に万全を尽くしてもらいたいなと。
 それとともに、臨機応変にとにかく対応できるような体制整備もあわせてお願いしたいということなんですけど、いかがですか。


◯学務課長(桑名 茂君)  おっしゃるとおり、地域の方の御意見も伺いながら、必要な要望については道路管理者のほうに行って安全確保に努めていきたいと思います。


◯委員(伊藤俊明君)  ぜひとも、これからのまた一、二年、大きく変わっていくのでお願いいたします。
 それと、もう1点だけ、再質問のほうが。とにかく先生方に自信を持ってやってもらうということと、スキルアップのための取り組みをしっかりと体制整備していただいて。また、子どものほうもね、とにかく最初に習う先生によって、その教科が好きになるとか、嫌いになるとか、大きな影響を受けるのでね。とにかく教え方もある程度うまくなきゃいけないし、その先生の資質というか、スキルもアップしていってもらわなきゃいけないということで、子どもたち、先生ともに、いろいろな意味でプレッシャーを感じていると思いますので、お互いにいいような関係になるようにお願いいたします。


◯委員(嶋崎英治君)  正午を過ぎたところで大変恐縮ですけども、1点だけ。50ページの個別事業とその目標の前にある、学校現場における業務の見直しと効率化を進め、教員のライフ・ワーク・バランスの推進に取り組みますということで、複数の委員から質疑がありましたよね。松永課長のほうから、何ができるか検討しますということがありました。
 つまり、客観的には現場ということを示す資料というのがないと適切な指導方針というのが出ないと思うんですが、そういう教員の働き方の実態を把握したような客観的な資料というか、そういうものは教育委員会サイドにあるんでしょうか。


◯指導課長(松永 透君)  この間、国から示されましたよね、教員の勤務実態についてといったものがあるんですけれども、あれとほぼ同じものについて、そのとった年度の1年前のデータというのは今あります。それについて、今分析を進めていくっていうことで行っているところです。国との比較、東京都というよりも三鷹市の先生方のという全数調査をさせてもらったものがありますので、そちらで今調査をしているところです。


◯委員(嶋崎英治君)  そこで、先ほど半田委員が、三鷹市の小・中一貫ということを先駆的に進めてきた、そのことの事務量の反映というのを正確につかまなきゃいけないと思うんですけど、国からはそこのことも加味したような調査内容になっているんですか。


◯指導課長(松永 透君)  特段そこの部分に特化している形ではありませんけれども、基本的には業務の時間的な部分で、何についてということよりも、時間がどうであったのかといったことですので、そういう意味では比較をするという意味では、時間での比較しかできないかもしれません。


◯委員(嶋崎英治君)  大変重要な点だと思うんです。三鷹らしい教育というのも進めているわけですから、独自の調査項目をやっぱり入れて調査をされて、ライフ・ワーク・バランスに問題があるから苛酷な状況下にあるという表現も、他の委員からありました。やっぱりそれを客観的に教育委員会サイドでつかんで、なかなかものを言うっていうのは今大変な時代になっているから、それが書きやすい、言いやすい状況で、教員が率直にその実態を知っていただけるようなアンケート調査っていうんですかね、それを工夫していただきたいと、こういうふうに思います。答弁は結構ですから、ぜひその工夫をお願いしたいと思います。


◯委員長(吉野和之君)  それでは、他に質疑はないですね。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 以上で教育委員会報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午後0時10分 休憩



                  午後0時59分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 スポーツと文化部報告、本件を議題といたします。本件に対する市側の説明を求めます。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  それでは、お手元の資料に沿って御説明をさせていただきます。本日御報告をさせていただきます案件は3件でございます。
 1件目は平成29年度の部の「運営方針と目標」です。毎年6月の常任委員会で各部から御報告をさせていただいておりますけれども、スポーツと文化部は本年4月からスタートしておりますので、今回が初めての運営方針と目標となります。後ほど私から御説明を申し上げます。
 2件目は三鷹市立太宰治文学館(仮称)及び三鷹市立吉村昭書斎(仮称)整備に向けた進捗状況についてです。3月の文教委員会で検討会議の委員構成や初回の会議について御報告をさせていただいたかと思いますが、今回はその後の検討状況について進捗の御報告でございます。関係者から御意見をいただく中で、今後、施設の内容を詰めていくためのたたき台となる考え方の案について御報告をさせていただきます。
 3点目は、東京2020オリンピック・パラリンピックフラッグツアーの結果報告についてです。4月29日から5月5日まで、オリンピック・パラリンピックのフラッグが三鷹市内で展示をされ、イベントが開催をされましたので、その内容について御報告をするものでございます。
 それでは、まず1点目の部の運営方針と目標についてです。各部の運営方針と目標の23ページをお開きいただければと思います。本年4月に創設をされましたスポーツと文化部は、芸術文化、社会教育を含む生涯学習、学校体育を除くスポーツに関することを所管いたします。生涯学習とスポーツが市長部局に移管をされたことにより、芸術文化の施策とあわせて全庁横断的に事業を展開し、教育委員会とより一層連携しながら、市民の暮らしに潤いと生きがいを創出する取り組みを一体的かつ効果的に進めることを部の使命と目標の第一に掲げています。
 また、文化の薫り高い三鷹を目指して芸術文化のまちづくりを推進するとともに、生涯学習の分野では、市民の学びと活動の循環を推進すること、また「いつでも、どこでも、だれでも、そしていつまでも」スポーツを親しむことができる市民スポーツ活動を推進します。
 24ページをお開きください。実施方針では、芸術文化の振興と三鷹中央防災公園・元気創造プラザの総合調整、そして、三鷹市生涯学習プラン2022(第1次改定)に基づく生涯学習施策の推進、そして、三鷹市スポーツ推進計画2022の推進と東京2020オリンピック・パラリンピック等の機運醸成の3点について記述をしております。具体的な内容につきましては、個別事業で御説明をいたします。
 個別事業については9つの重点課題を掲げております。第1といたしまして、三鷹中央防災公園・元気創造プラザの指定管理者との協働による円滑な管理運営では、三鷹中央防災公園・元気創造プラザを着実に運営するとともに、安全性、快適性、利便性の確保に向けて、施設の改修等も含めて適宜対応をいたします。また、生涯学習センター、SUBARU総合スポーツセンターでは、それぞれ魅力ある学習機会の提供やスポーツプログラムの提供に努めます。
 25ページをごらんください。2点目の三鷹市立太宰治文学館(仮称)及び三鷹市立吉村昭書斎(仮称)の整備に向けた取り組みですが、三鷹市と井の頭恩賜公園にゆかりの深い文化人を顕彰し、文化の薫り高い三鷹のまちづくりを推進するため、文学施設の整備を行います。このことにつきましては、後ほど進捗状況について御説明をさせていただきます。
 3点目は、東京2020オリンピック・パラリンピック等の機運醸成とボランティア人材の育成・支援です。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会やラグビーワールドカップ2019の機運醸成を図るため、多様な事業やスポーツを支えるボランティア人材の育成を行います。
 4点目は、生涯学習の総合的な推進及び学びと活動の循環の創出です。市長の附属機関として生涯学習審議会を設置をするとともに、同審議会の委員は社会教育委員を兼務することとし、生涯学習施策の基本的なあり方に関する内容について市長の諮問に応じて、調査、審議等を行います。また、全庁的な生涯学習事業の推進を図るため、生涯学習プラン推進会議を設置して、関係所管部署の一層の連携を図ります。
 26ページをごらんください。5点目は、スポーツフェスティバル・市民駅伝大会の運営に関する新たな展開です。三鷹市の二大スポーツイベントであるスポーツフェスティバルと市民駅伝大会について、新施設の活用や指定管理者であるスポーツと文化財団等との協働により、さらに充実した体験参加型事業を目指して実施をしてまいります。
 6点目は、大沢総合グラウンド夜間照明設備等の整備と屋外スポーツ活動の支援です。かねてから懸案となっていた屋外スポーツ施設の拡充に加え、大沢野川グラウンドが一時閉鎖中であることを踏まえて、夜間照明設備を整備し、既存施設のさらなる有効活用、また、多目的に利用できるスポーツ広場の新設と民間施設等を利用した際の助成を行います。
 7点目は、大沢二丁目古民家(仮称)の整備と三鷹型エコミュージアムの推進です。大沢二丁目古民家については、現在、解体工事・解体調査及び建物の整備工事を行っており、平成30年度の公開を目指しております。また、市民ボランティアの養成や三鷹の歴史・文化等の魅力を伝える冊子の編集など、市民参加で行ってまいる予定です。
 27ページをごらんください。8点目は、山本有三記念館及び文化施設に係る附帯設備等の計画的な保全です。山本有三記念館の改修工事を進めるほか、芸文センター、美術ギャラリー等の文化施設における附帯設備についても適切に改修工事を行います。
 9点目は、太宰 治没後70年の特別展示に向けた取り組みです。平成30年が太宰 治没後70年に当たることから、スポーツと文化財団との協働により特別展示に向けた準備を行います。資料の調査などを行いますが、没後70年の特別展示に向けてだけではなく、先ほど御説明申し上げました井の頭恩賜公園内に設置予定の文学施設についても、同時に反映できるような調査をするというふうに予定をしております。
 私からの御説明は以上です。引き続きまして、担当より御報告申し上げます。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  私からは、資料1、三鷹市立太宰治文学館(仮称)及び三鷹市立吉村昭書斎(仮称)整備に向けた進捗状況について、御報告をさせていただきます。資料1です。
 まず項目の1、本施設整備に向けた検討会議の開催状況でございます。検討会議は学識者や、また太宰 治及び吉村 昭両氏の御遺族のほか、三鷹市からは副市長、また関係部長等が出席いたしまして、現在まで本年2月から3月にかけて3回開催いたしました。第1回は事業全体のあり方や方針などを確認いたしまして、第2回は吉村昭書斎、また第3回は太宰治文学館について、それぞれの建物の内容や、そこで展開する活動や事業について、さまざまな御意見等をいただいたところでございます。
 その他の協議等につきましては、項目2に記載しておりますが、今申し上げた検討会議のほかに4月の組織改正により、一部所管が生活環境部から、私どもスポーツと文化部に移管されたこともありましたので、委員の皆様や御遺族の方への御挨拶とあわせて、適宜この事業に係る打ち合わせを行ってまいりました。
 また、井の頭恩賜公園内に施設を整備するに当たりまして、公園管理者であります東京都との調整や、さらに整備基本プラン(案)の作成に向けて委託事業者との協議なども、関係部課と連携し行ってきているところでございます。
 次に項目の3、整備基本プラン(案)の概要についてです。今御報告したとおり、この間、施設整備に向けては検討会議や関係者の皆様と協議を重ねているところでございますが、それと並行して施設の整備基本プランの策定に向けた検討も行っているところでございます。本資料では現時点でのプラン(案)の概要をお示ししておりますので、順次御説明をさせていただきます。
 まず、整備の基本的な考え方についてでございますが、三鷹市ではこれまで三鷹にゆかりの深い文学者に関する顕彰事業をさまざま行ってまいりましたけれども、この事業では、井の頭恩賜公園に特にゆかりの深い太宰 治と吉村 昭両氏を顕彰する文学施設を設けることで、文学の薫り高い三鷹のまちづくりをより深く推進したいと考えております。
 事業の推進に当たりましては、多くの関係者の御協力をいただきながら、井の頭恩賜公園内の整備を検討しているところでございます。施設には、両氏の遺品や資料等の保存や展示をするほか、来館者やボランティアの交流や、また朗読会などのイベントなどを想定いたしまして、公園に訪れた方の休憩所ともなる喫茶スペースなども施設内に整備を予定しているところでございます。
 また、井の頭恩賜公園内に整備する計画としていることから、ことし、平成29年が恩賜公園の開園100年を迎えるところでございますので、その公園の新たな魅力創出と文化的価値の向上を図れるよう、公園管理者である東京都とも密に調整を図りながら進めていきたいというふうに考えております。
 計画している施設の位置でございますが、現時点では井の頭恩賜公園の西園、北側の万助橋付近を考えております。施設の規模は、現在まさにこの規模についても東京都と調整中でございますが、なるべく既存樹木を保存するなど、公園の環境に最大限配慮した規模、景観、構造を前提に、市といたしましては、太宰治文学館については延べ床面積約500平方メートル、吉村昭書斎につきましては、移築でありますが約30平方メートルを計画しておるところでございます。
 次に、それぞれの施設の整備の考え方でございます。太宰治文学館につきましては、太宰が三鷹に生きたあかしを現在に伝えるものとして、太宰文学を理解する上で重要な人間としての太宰 治を顕彰する施設にしたいと考えております。また、国内外に多くの愛好者がおりますので、その愛好者が集い、情報交換をする場、さらにガイドボランティアの皆さんの活動拠点として、太宰を愛する市民と、また三鷹に訪れる多くの人たちが交流する場となるように整備したいと考えております。
 展示に当たりましては、常設展示室と企画展示室を設けまして、常設展示では太宰の仕事部屋の復元やジオラマなど、視覚効果によって太宰 治が三鷹に生きたことを伝える展示とする。また、企画展示については、年複数回の企画展を開催いたしまして、さまざまなテーマによって多角的に太宰 治を捉えるものにしたいと考えております。
 次に、吉村昭書斎についてですが、吉村 昭が愛した井の頭恩賜公園内に書斎を移設、再現し、公開することによって、吉村 昭氏の執筆活動の原点とも言える空間をかいま見ることができる施設として、吉村 昭を語り継ぐ上での重要な場となることを目指しまして、特に書斎と和室につきましては、既存の家具と内装を再利用することで、形状だけではなくて雰囲気なども含めた空間を再現できればと考えております。
 また、吉村 昭の作品や日記、また机の上の文房具なども展示することによって、当時の氏の執筆活動空間を再現するとともに、また吉村 昭氏の奥様である津村節子さんの執筆活動に関する資料や、当時の書斎の写真なども展示することによって、お二人の作品等を来館された方に身近に感じていただければと考えております。
 次に、施設の管理運営計画についてでございますが、施設の運営に当たっては、文学館としての基本的な機能であります資料の収集や保存、また調査研究、展示公開、また教育普及の活動を継続的に行っていけますよう、長期的な展望に立って資料や情報、また研究成果とともに、それらを活用するノウハウを蓄積していければと考えております。
 また、施設の運営に当たっては経営的な視点を取り入れまして、効率的、効果的な運営が行えますよう、これまで文学関連の事業について20年間の実績を持っております公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団を指定管理者とすることを含めて、検討していきたいと考えております。
 さらに、三鷹に愛され、三鷹市民によって支えられる施設として、ボランティアの皆さんが活躍する市民等との協働の仕組みの導入も検討していきたいと考えております。
 次に、開館に向けた課題を幾つかここで挙げておりますけれども、今後、施設の建設に向けた寄附を募るに当たっては、募集方法や寄附の方法なども検討していきたいと考えております。さらに、太宰 治、吉村 昭というネームバリューからも全国的に高い注目が集まる施設であることからも、市のホームページや「広報みたか」での周知はもとより、東京都や関連機関との連携なども検討し、広く情報を発信していけるようにしたいと思っております。
 最後に、項目の4、現時点で予定している今後のスケジュールについてでございます。今年度、平成29年度は基本プランを策定した後に、施設整備に係る基本設計・実施設計を完了したいと考えております。その後、来年度、平成30年度に建設工事、そして、平成31年度に開館というスケジュールとしているところでございます。
 今後も引き続き東京都との調整を図りながら、検討会議での御助言や御遺族との御意見なども踏まえながら事業を推進してまいりますけれども、進捗につきましては逐次議会の皆様にも報告を行ってまいりたいと考えております。
 私からは以上です。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  今の向井部長からの御説明に、私から1点補足をさせていただきます。資料1の1ページ目、3、整備基本プラン(案)の概要の下段のほうに、先ほど向井部長から施設の位置、井の頭恩賜公園西園北側万助橋付近というふうに、この資料では書かせていただいております。今までも、この資料の中にもございますとおり、東京都との交渉、井の頭恩賜公園の中で設置をさせていただきたいということで、さまざまな交渉を今までさせていただいております。
 残念ながら、現時点でも最終決定がおりたということではございませんけれども、東京都の事務局の皆さんといろいろ御相談をする中で、この万助橋付近、以前、放置自転車ですとか、それから伐採した枝の集積場になっている、林の中に一部フェンスで囲って、樹木の中に少し平地、空地になっているところ──もちろん公園ですので空き地というわけではないのですけれども、公園の中としては比較的平たい土地が残されている部分があるのを御存じかと思います。以前は少しごみ集積場ではないですが、放置自転車などの集積場として使われていた部分ですが、そこの部分を前提として、東京都が庁内調整、さまざまなほうへの手続について確認作業を進めてくださるというところまで、先日、具体的なお話をいただけるようになりました。
 今までは、どこの場所を前提にして、どういうということ自体の議論をさせていただいたのですけれども、先日、この以前集積場になっていたところの場所を前提にして、庁内調整をこの後進めていきますという東京都からのお話がございましたので、私どもとしては一歩前進。この後、ここでお認めいただけるかどうかの手続に入れることになってというところまで参りましたということで、口頭で大変恐縮でございますが、文教委員会の皆様に御報告をさせていただきます。
 以上です。


◯スポーツ推進課長(室谷浩一君)  私からは、行政報告、ウ、東京2020オリンピック・パラリンピックフラッグツアー結果報告について、御説明差し上げます。お手元の資料の2をごらんください。
 こちら、このフラッグツアーなんですけれども、こちらは御存じのとおり、昨年開催されましたブラジル、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピック競技大会の閉会式で、東京都が引き継ぎましたこのオリンピック・パラリンピックフラッグ、こちらのフラッグをこの次の東京のオリンピック・パラリンピックに向けて機運醸成を図るために、昨年の10月から順次、都内全市区町村をおおよそ1週間単位で展示、お披露目をさせていただいているものです。
 そして、このフラックが本年4月29日から5月5日、いわゆるゴールデンウイークの期間中、こちら、三鷹の展示期間としてお披露目をさせていただきまして、そのフラッグツアーの御報告を差し上げるものです。なお、この事業は、このフラッグツアーそのものは東京都の主催でございまして、あわせて三鷹市、御存じのとおりSUBARU総合スポーツセンターの開設記念、あるいは井の頭恩賜公園の100年、三鷹デー、そういった行事もありましたので、そういった行事、さらに皆様の機運醸成を図るために独自に同時開催をさせていただいたものでございます。
 2番の開催日及び会場でございますけれども、1回目が平成29年4月29日、12時半から16時まで。会場がSUBARU総合スポーツセンターのメーンアリーナとサブアリーナの会場とさせていただいております。そして、2回目が最終日となります平成29年5月5日、11時半から11時45分。こちら、都立井の頭恩賜公園西園の競技場を会場として開催しました。なお、この4月29日のイベント終了後から、最終日の5月4日までの期間はSUBARU総合スポーツセンター内にございます情報コーナーにこの2つのフラッグを展示させていただき、また、同時に、オリンピック・パラリンピックの歴史など、あるいは啓発ビデオを同時に映像で流しまして、多くの皆様にごらんいただいた次第でございます。
 3番目のイベント内容でございますけれども、この1回目の4月29日につきましては、大きく3つのイベントを開催しました。アとして、フラッグの歓迎セレモニー、こちらはパラリンピックの射撃競技のパラリンピアンであります田口亜希さんがアンバサダー、親善大使として、こちらSUBARU総合スポーツセンターのほうまでおいでいただきまして、オリンピックフラッグを清原市長に、パラリンピックフラッグを後藤議長にそれぞれ引き継いで、そして、それぞれお二人から来場された皆様にお披露目をさせていただいたものです。
 次に、イとして、オリンピック卓球メダリストのスマッシュ体験といたしまして、これは三鷹市の独自開催なんですけれども、このフラッグセレモニー終了後に、こちらもロンドンオリンピックのオリンピアンの平野早矢香さんを講師にお招きしまして、市長との親善ゲーム、あるいは小学生の子どもたちを対象にしました卓球教室を開催しております。
 そして、3つ目のイベントが、パラリンピック競技体験「NO LIMITS CHALLENGE」でございます。こちらも東京都の主催になるんですけれども、パラリンピックの体験、公認プログラムということで、こちら、当時はボッチャ、射撃、レース用車椅子、それぞれ体験参加型のイベントを実施いたしたところです。
 そして、5月5日でございます。こちらは、三鷹市主催の「三鷹の森フェスティバル2017」のオープニングイベントに引き続きまして、こちら、三鷹市民、三鷹市在住のトライアスロンの高橋侑子選手をゲストにお招きして、高橋選手からこのオリンピック・パラリンピック、こういった応援も込めてお披露目も兼ねて、来場の皆様に御披露させていただきました。そして、また、来場された小学生との交流や記念撮影なども行ったところです。
 4番目として、それぞれの来場者数でございますけれども、こちら、4月29日の来場者数は約600人、5月5日の井の頭恩賜公園のイベントにおきましては約800人の御来場の市民の方がいらっしゃったことを御報告します。参考までに、その際のそれぞれの写真を下にカラーで掲示をさせていただいております。
 私からの説明は以上です。


◯委員長(吉野和之君)  市側の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。


◯委員(大倉あき子さん)  よろしくお願いいたします。まず初めに、三鷹中央防災公園・元気創造プラザの指定管理者との協働による円滑な管理運営のところで質問させていただきます。4月にオープンして2カ月半がたちまして、その間もさまざま市民の皆様からの御要望、御意見が寄せられておりまして、さまざま改善もしてくださったところでございますが、今現在も進行中でさまざまな御要望、あるかと思います。
 こちらのほうに施設利用者のニーズの把握等を行うということで、生涯学習センター及び体育施設について利用者懇談会を開催しとあるんですけれども、このニーズを把握するのにも、広く市民の方からの声をすくい上げるということも1つ、大事かと思うんですが、今後このニーズの把握についての方向性というか、教えていただきたいと思います。


◯三鷹中央防災公園・元気創造プラザ担当課長(近藤さやかさん)  ニーズの把握でございますが、まず1つ目には、プラザの1階に意見箱というのを設置しております。そちらに御利用になった方から、いろいろ気づいたこと、あと要望等について御意見をいただいております。
 それ以外に、まず総合案内など、従事している職員に対して、そこで口頭でいただいたものについては、それぞれがメモをとりまして、そこの管理をしている者をまず通じて、そして財団のほうにいただくということで行っております。それは、スポーツの事業についても同じことでございまして、プール等を御利用になった方がそこの窓口で御意見をいただいた。そのことをちゃんと記録として残して、上げていくというようにしております。
 それ以外には、プラザ全体では、プラザのホームページがございます。そちらには、お問い合わせということで、各センターに直接お問い合わせいただくような仕組みになっておりまして、そちらでいただいた意見はすぐにお返しするということにしております。
 一番最初に申し上げました意見箱へいただいたものにつきましては、直接すぐ回答してほしいという方には直接御連絡も差し上げておりますし、匿名等でいただいた方もいらっしゃいます。一定程度まとめましたら、掲示板にしてプラザの中で表示をしていくことを考えて、今準備をしているところでございます。
 今、これらのことをいただいたものを、利用者懇談会等に上げまして、プラザ全体、いろいろなセンター全体で共有をしていこうというふうに思っております。
 以上です。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございました。さまざまな声をいろいろな形で拾っていただいているということで、本当にプールが熱いとか冷たいとか、また健康増進プールが深いとか浅いとか、本当にニーズもさまざま、人によって感じ方もさまざまかと思いまして、本当に御苦労されていると思うんですけれども、ぜひ皆様が安心して快適に使える施設整備に向けて、今後もどうぞよろしくお願いいたします。
 次に、太宰治文学館(仮称)及び三鷹市立吉村昭書斎(仮称)の整備に向けた進捗状況について、お伺いしたいと思います。一応確認なんですけれども、こちらの運営主体なんですが、公園の管理者は東京都ということなんですが、運営の主体というのは三鷹市ということの認識でよろしいのでしょうか。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  まず、主体は三鷹市になりますけれども、先ほど報告させていただきましたように、実際にそこで管理運営をするのは、今まだ決まってはおりませんけれども、スポーツと文化財団を視野に入れ検討を進めたいと思いますけれども、施設を東京都に場所を借りて、運営の主体は三鷹市ということでございます。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございました。非常に市民の皆様も期待もしているところだと思うんですけれども、市民参加の方向性とあり方とか、また、今後魅力ある仕組みづくりについてどのような考えで行われているのか、お伺いしたいと思います。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  まさにこの三鷹ならではのまちづくりということで、市民参加の手法を取り入れたいと、この施設についても考えているところでございます。また、市民の方々から、具体的には先ほどもちょっと触れましたけれども、ボランティアをそこに募っていただいて、そこで太宰 治、吉村 昭のそれぞれの施設についての御案内をしたりというような仕組みも、これから考えていきたいと思っています。
 また、この施設建設に当たっては、この施設を建設するに当たっての寄附を募ったりということも、ある意味協働の仕組みと言えるものではないかというふうに考えておりますので、その辺を多角的にいろいろな手法を検討する中で、市民参加の手法を取り入れた施設整備に努めてまいりたいと考えております。


◯委員長(吉野和之君)  他に質疑ございますか。


◯委員(西尾勝彦君)  よろしくお願いいたします。先ほどお話ありましたけれども、太宰治文学館、そして、吉村昭書斎についてなんですけれども、市民参加、御答弁ございましたボランティア参加と、寄附を募っていくというような形がメーンになってくるんでしょうか。こういったことを行っていく、こういう計画を進めていく、その段階での市民の意向というか、要望というか、そういったことも生かしていく必要があると思うんですね。そういった仕組みづくりといったことは考えられていないのかどうか、よろしくお願いいたします。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  今そういう市民参加の仕組みということで、例としてボランティアの育成というか、ボランティアが活動するとか、寄附というようなことを申し上げましたけれども、もちろん、これからこの施設整備に当たっての段階的に参加をする手法というのはいろいろあると思います。一定の基本プランがまとまったり、何かこれから進捗があったときには、市民向けのパブリックコメントなどの手法も取り入れて、市民の皆様方の声を聞きながらこの施設整備をするということも、1つの手法というふうに考えております。
 当然また施設ができてからは、先ほど申し上げたようなボランティアのことであるとか、また、いろいろな意見を聞く仕組みも、こちらの文学館についても取り入れていきたいと考えています。


◯委員(西尾勝彦君)  本当に運営の部分でもそうでしょうけれども、つくっていくっていう道程というか、過程の中で、恐らく市民の方、いろいろな御意見があると思うんですね。特に個人の名前を冠した文学館、書斎であって、広く大きな文学館、三鷹にゆかりのある文学者の方、また三鷹にゆかりのある作品にもかかわってくるような文学者の方、総合的な文学館というものではなく、個人の名前を冠したものということで、特別なファンだけではなく、また、どうしてというような疑問を持たれる方も恐らくいらっしゃることだと思います。そういった意見も謙虚に聞いていただきたいと思います。
 以上です。ありがとうございました。


◯委員長(吉野和之君)  他に質疑ございますか。


◯委員(谷口敏也君)  太宰治文学館のところで、今回、ある程度具体的な場所というものが示されたところなんですけど、前あそこの西園の拡張するときの東京都の説明会に出たときに、テニスコートの部分も北のほうまで2面か4面ふやすような地図になっていたんですね。今の御説明だと、その位置にかぶるんじゃないかと思うんですけど、東京都のテニスコートをふやす部分は変わっていないのかどうかをお伺いしたい。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  まさにそのテニスコートのところのかぶる、かぶらないというところも含めて、東京都とこれまで調整というか、話し合いをされてきましたけれども、まず質問については、テニスコートのところにはかぶっておりません。今度、今それを前提にこれから東京都と検討する場所はテニスコートはかぶっておりません。それよりも、もうちょっと南側のほうに新しいテニスコートがつくられるということです。


◯委員(谷口敏也君)  その上で、この前も一般質問でありました、今保育園の用地が確保できない中で、都営の公園の中を利用するっていう議論が結構あって、ああいう質問も出たかなと思うんですけど。例えば、じゃあ、井の頭恩賜公園の中に、今回この施設をつくりますと。そのかわり、もう保育園の話はできませんとかっていう話って、出ていたりするんですか。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  保育園云々ということは一旦置かせていただきまして、今回この文学施設を井の頭恩賜公園の中につくらせていただきたいというお願いをして、私どもとしてはかなり長い間かけて丁寧に東京都の皆さんと議論してきたところです。
 やはり、井の頭恩賜公園という環境の中に、公園ですので樹木や緑が前提となっている公園の中に建物を新しく建てるというときに、もちろん東京都の建物もそうですし、三鷹は以前ジブリ美術館を建てさせてもらったということもありますので、市立の文化的な施設も同じですけれども、その既存の公園に対して、どのような建物であればその場にそぐうのかという議論が非常に重要であるということを、東京都の担当に限らず、各段階の方からいろいろ御指摘を受けてきたところです。
 いろいろな私どもの考えもお話しをし、先ほど質問委員おっしゃいましたとおり、もともとある東京都の公園としての施設整備の考え方もあり、その施設整備の考え方に合致するかどうかという視点の確認があり、そして、今回この内容であれば、ここの場所を前提に検討の緒につくということ自体はよかろうというところまで来たということです。
 もちろん、一方で、この場所がどうかということとは別にして、全体として保育園の場所が足りない。そして、それを、例えば広い都立公園がある地域では、都立公園の中につくらせてもらえるか、もらえないかという議論があるというのを、私ども把握をしておりますが、私どもが直接保育園のことについての交渉をした経過があるわけでは当然ございませんので、そのことについては、私どもから何かこういうことが云々ということは申し上げる立場にもありませんし、交渉したことがございませんので、何とも御返答しかねますけれども。
 この場所に対して、私どもはこの文学施設が非常にこの場にそぐうと思って御提案をしてきているわけですけれども、そうであっても、本当にこの緑の公園の中に置くのが適切かという点でかなり厳しく確認を──これからもしていくことになるとは思うのですが、そういうことがありますので、井の頭恩賜公園というのは、少し東京都としても特別な公園であるという位置づけであると思います。


◯委員(半田伸明君)  ことしって平成29年ですよね、合っているよね。だから、ことしに新しくつくられた部ということで、まずは運営方針と目標が新しく出てくる初年度だということで、芸術文化関連、スポーツ関連、旧生活環境部と旧教育委員会の一部が新しく来て1つの部をつくられた。
 そういうことで、今回から、いわば新しいゼロからのスタートということで、各所管部に分かれていた人たちが新たに集約して1つの部ができたということで、まずはその部の運営におかれましては、初年度ということもありますし、職員の皆さんの働きやすさといいますか、両部長におかれましては都市再生から引き続きこちらに移られたわけなんですけれども、さまざま今後御苦労もあろうかと思いますけれども、ひとつ頑張っていただきたいというエールを込めて質問いたします。
 この文章は大変よくできているなという感想を持ちました。そこで、今回、初めてできた部の運営方針と目標ということで、並んでいる内容そのものは、もともとが各所管が分かれていたところをいわば集約をしたような形になっていますので、特に内容にいいだ、悪いだということはありませんが、やはりちょっと確認しておきたいのは太宰の件です。
 それで、今も二、三質問が出ていましたが、運営方針と目標の最後のページ、27ページの事項9、太宰 治没後70年の特別展示に向けた取り組みとあります。ちょっとまずここから入りたいんですが、平成30年が太宰 治没後70年に当たるということで準備を行いますと。これはいいんですが、平成29年度は6月中旬から翌年2月下旬にかけてということですから、今まさに6月なわけですから、来年の2月にかけてというふうなことになろうと思うんですけど、青森県近代文学館、あと云々かんぬん、各施設等において、太宰治 没後70年の特別展示に向けた資料調査等を行いますとあります。
 これ、ちょっと意味がよくわかっていなくて、うちの職員がここに行って調査をするっていうことなのか、それとも、この各施設が調査をするっていうことなのかが、ちょっとこの文章だとよくわからない。ここをまず、解説をお願いしたいんですね。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  まず、こちらのさまざまな全国各地に出向いていく資料調査につきましては、職員と財団の学芸員がそちらの施設に行って、そこで資料調査──関係者への挨拶も含めてですが、職員と財団の職員が一緒に行って調査をするというものでございます。


◯委員(半田伸明君)  じゃあ、幾つか施設名を書いてありますけど、何々などにおいてっていうのは、この施設が主語ではなくて、うちの職員がここに出向いてという意味で合っていますね。わかりました。じゃあ、それを前提として質問を続けますが、これらの4施設は、平成30年度に各施設ごとに何か、70周年に向けた取り組みをやるのかどうかについての情報をつかんでいらっしゃいますか。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  太宰さんの場合は、没後が先で、生誕が次の年というふうになってまいります。ですので、平成30年が没後70年、平成31年が生誕110年というふうに記念の年が2つつながっていかれるという、そういうふうな年回りになっております。私が担当の学芸員から聞き及んでいる範囲で申し上げますと、各地、やはり生誕のほうでイベントをなさる場合が比較的多いようなんでございます。
 もちろん、没後も含めて、何もしないということはないとは思うのですけども、どちらかというと生誕に目がけてやることがどうやら多いようでございまして、私どもはやはり太宰が生きたまちということで、生まれたときも大事ですけれども、亡くなられた没後も、今までも没後、生誕、没後、生誕ということで50年、60年、70年というふうにやってまいっておりますので、私どもとして没後もきちんとやりたいというふうに思っておりまして。
 もちろん、資料というのは、貸していただく際には、借りてしまえば、先方からは、一旦は、借りている間はこちらに移ってしまうので、先方で公開ができませんので、それは先方の御事情も伺いつつ、やはり丁寧にやる必要がございますし、借りられないとなれば、事前に借りてレプリカをつくらせていただくとか、そういういろいろな手続がございますので、そういう意味も含めて、まず前の年のことしに現地調査をさせていただいて、そういう意味では、本当に実際に職員がじかにお邪魔をして、職員も市の職員と財団の学芸員と組んで一緒にお邪魔をして調査をさせていただいて、場合によっては日程調整などもさせていただきながら交渉をするということで、今年度はその調査の経費をつけておりますが、やはり今年度やる調査の内容によって、来年度の準備には、どのような展覧会ができるかということに大きく影響いたしますので、そういう意味でことし、準備とはいえ、この作業が非常に重要になるというふうに、私どもは思っております。


◯委員(半田伸明君)  だんだんわかってきました。済みません、私が理解力が足りなくて。ぱあっと読んだ限りは、この4つの美術館と一緒に何かやるのかなと思っちゃったわけ。そういうわけではないわけですね。先ほど部長から資料の貸し借りの話ありましたけど、例えばこっちに交渉しに行って、AとBとCという資料がありますよと。先に、うち、やるので、いいですかと。ちゃんと返しますからという乗りね、そういうことですね、はい。
 それに向けて、じゃあ、やるべき場所をつくらんといかんよということで、太宰治文学館の構想もありつつ、そこで実現できればいいなということで、文学館及び吉村昭書斎にも生かせる視点を持って調査に当たりますというのは、そういう理解で合っていますかね。結局、事業、工事がたしか平成30年度の予定だったですかね、平成31年でしたかね。
                (「平成30年」と呼ぶ者あり)
 平成30年ね、だから来年だよね。だから、そう考えていくと、間に合わないんじゃないの。間に合うの。平成30年が没後でしょう。すぐ、ぱあっとつくれちゃうんですか。済みません、ちょっと確認です。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  先ほどスケジュールについて述べましたけれども、平成30年度に建設工事をして、オープンは平成31年度と考えておりますので、太宰 治の没後70年の年である平成30年にはまだ竣工はしておりません、今のスケジュールではですね。ただ、やはり没後70年という年が前の年にありますので、それも含めて周辺のイベントということで、平成31年に向けて施設整備については、そのスケジュールで進めていきたいと考えております。


◯委員(半田伸明君)  ちょっとくどいようだけど、ここ大切なところだと思うので、もうちょっと確認しますね。ということは、平成30年については、建物はまだでき上がっていません。とはいえ、平成30年が没後70年、その年、どんぴしゃですよと。だから、平成30年については、平成30年度の単年度で太宰治没後70年の事業はないという理解で合っていますか。ここを一応確認しておきたいと思います。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  今の質問委員さんの、もし受けとめ方が間違っていたらごめんなさい。平成30年は没後70年の特別のそういうイベントを行う予定でおります。行います。その予定でおります。


◯委員(半田伸明君)  となると、その行う場所が必要ですよね。美術ギャラリーがあって、あと、文学サロンですか。文学サロンは今ぱんぱんなので、実際には美術ギャラリーで特別企画展という話になろうかと思いますね。今、年2回やっているんですかね。その美術ギャラリーで没後70年の特別展示をする予定であるという理解で合っているかどうか、一応確認したいと思います。


◯芸術文化担当課長(加藤直子さん)  平成30年度は美術ギャラリーで企画展を行う計画をしております。


◯委員(半田伸明君)  運営方針と目標の27ページの事項9についてはわかりました。済みません、くどくてごめんなさいね。
 それと、あと別途、行政報告、太宰治文学館整備に向けた進捗ということなんですけど、資料のほう、拝見させてもらいましたが、まず基本プラン(案)の概要ってあります。この基本プラン(案)はいつごろでき上がる予定なのか。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  今年度の中で基本プランをつくり、この後さらに設計に入りたいと思っておりますので、当然のことながら、設計に入る前にプランができているということが前提でございます。今、鋭意検討を進めておりますのと、それから、当然のことながら、このように議会の皆様にも御報告をさせていただきながら進めますし、それから、やはり関係者の皆さん、御遺族の意向などなど丁寧に確認をしながらということもございますので、プラン自体を事務的に詰めていくというプロセスと、それを確認作業をしていくというプロセスで、今少し丁寧にやらなければいけないかなと思いつつ、今年度の中盤ぐらいまでには──大変恐縮で何月というふうに申し上げるのは今ちょっとまだ言えないんですけれども、やはり中盤ぐらいには基本プラン(案)がまとまり、それをベースにして基本設計、そして、プランをきちんと煮詰めていく中で実施設計というような、少し設計と一部パラレルにしつつ、やはり設計にきちんと反映させるような考え方をまとめるという作業を、今既に6月でございますけど、7月、8月と進めてまいるという予定でおります。


◯委員(半田伸明君)  今質問したのはどういうことかというと、この資料を見ただけだと、基本プラン(案)って、もう出ているんだねとなっちゃうんです。結局基本プラン(案)の概要とある以上は、ああ、もう案があるのってなるわけですよね。だから、書き方はいろいろ難しいと思うんですよ。実際に9月以降にでき上がって、秋口ぐらいになるんでしょうか、行政報告で案のたたき台──まさに案なわけですから、成案なわけじゃないわけですからね、そこは、こういう書面だけど、案が今手元にあるわけではないということはちょっと確認をしておく必要があるなと思いまして、質問をいたしました。
 基本プラン(案)の概要のところの御紹介がこのページにあるんですけど、500平米とありますよね。吉村家は30平米だからこれはいいとして、500平米を望んでいるというのはね、これはどういうことなのか。つまり、今仮に美術ギャラリーを年間全部使ったと仮定して、太宰治文学サロンがありますよね。合計で、両者で延べ床面積がたしか120平米弱なんですね。約4倍近い面積になるんですよ、500平米といったらね。これは、なぜこういう数字になったのか。
 例えば今現状の常設展示レベルをそのまま移行するだけですよとなると、極論すると120平米もあればいい。いやいや、新しい資料が実は来るんですわと、それがいっぱいあるんですよと、だから、それであと200平米は欲しいねとか、いろいろあるんだと思うんですね。なぜ500平米という数字になったのかを、経過も含めてちょっと御紹介いただきたいんですが、いかがでしょうか。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  まずこの施設の建設に当たっては、この間、検討会議の中でも検討委員の皆様、学識の方や、また御遺族の方々からもさまざまな意見を頂戴いたしました。まず、その中で何人かの委員様からいただいたのは、やはり先ほどの市民の参加というんでしょうか、市民の方が集って、そこで例えば交流をする場であるとか、また、そこでボランティアの人たちが活動をする拠点であるとか、また公園に来た人がそこでちょっと休んで、お茶を飲みながら文学館について語り合うとかいったようなカフェの機能、そういったものがあったらいいのではないかということで、単純に展示をするということだけじゃなくて、そういった機能も踏まえたらどうだろうというような御意見をいただきました。
 もちろん、この考え方につきましては、東京都でもさらにこれから調整をしていかなければいけないところではございますけれども、一応500平米の中にはカフェの機能であるとか、また、一定の皆様方が活動する拠点というんでしょうか、あとは資料をいろいろ整理をする場所などもその中には盛り込まれております。それらを積み上げていきまして、おおむね今のところは約500平米というような、そのような経緯になっているところでございます。


◯委員(半田伸明君)  カフェ、まあ、今ちょっと聞いてびっくりしましたけど。いい、悪いの話じゃなくてね、そういうのは僕ら、聞かされていないから。だから、今聞いて、ああ、そうなのかですよ。だから、カフェだ、活動拠点。確かに活動するスペースというのは必要かもしれないですね。そういったことを考えて500平米の合計ですよと。わかりました。ただ、これはちょっとどうなのかなという気はいたします。
 あと、もう一つ、該当地が、部長が今後かなりシビアな交渉を東京都さんとやられるんでしょうけど、私は太宰治文学サロンとのすみ分け、もしくは一定の整理。聞き及びますと、過去、総務委員会でもかなり激しい議論があったと記憶しておりますけど、ここはやっぱり文教委員会サイドとしてもちょっと確認しておく必要があろうかと思うんですね。太宰治文学サロンができた経緯を──もう随分前ですけど、思い返しますと、補正予算のすったもんだがあって、とりあえずあの場所は押さえておく必要があるんだと──当時、河村さんだったですね、やりとりを今でも覚えているんですが、そこを整理となると、ここは一定の交通整理をしなければいけない。
 だから、共存をしていくのか、それとも文学サロン自体を完全に事業としてやめてしまうのか。このあたりは、三鷹市の中で今どのような議論が進んでいるのかについて、教えてください。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  太宰サロンで今やっている、例えば経常的な展示、年間、展示がえをして、ただ、あそこに行けば、必ず太宰さんに関する展示が見れるという機能。それから、ボランティアさんがあそこに集っていただいて、あそこから市内のガイドに市民の皆さんをお連れする機能の幾つか、小さなスペースではありますけれども、幾つか機能を持っていると思います。
 そういう意味で言いますと、先ほど質問委員もおっしゃいましたとおり、ギャラリーであれば、毎年というわけではないですけども、季節を選んで何年かに一度、比較的大きな面積で太宰さんの回顧展ですとか、寄託していただいた資料の展示など、比較的まとまった面積でできますけれども、それはある一定期間にどうしてもなってしまいます、ほかの貸し出しもありますし、ほかの展示もやりますので。なので、太宰治文学サロンが駅前の小さなスペースで果たしている役割というのは具体的にあると思います。
 ただ、この文学施設ができまして、こちらに太宰 治さんの名前を冠したものをつくれるということになりますと、今質問委員おっしゃいましたとおり、今のサロンのある部分、かなりの部分がこちらの文学館に移ってくるという面がございます。なので、機能として集約をしていく部分があるのは事実でございまして、そういう意味では交通整理をする必要があると、私どもも思っております。
 太宰治文学サロンという、今サロンに持たせている機能を集約してしまった後で、今のサロンの場所をどうするかという議論が、それはそれでまた別途にあるのではないかというふうに思っておりまして、今、済みません、4月から担当し始めたところで、この2カ月間の間にサロンについて非常に具体的な議論を進めているということはまだございませんけれども、質問委員もおっしゃいましたような交通整理であるとか、でなければ、駅前にああいうような場所があることの意義をどう評価するかですとか、そういうことの議論というのは、当然のことながら、この基本プランを考えていく中でも何がしかの位置づけをきちんとしていくべきものではないかなというふうに思っております。


◯委員(半田伸明君)  太宰治文学サロンで大体、毎年1,400万円ぐらいですか、管理運営委託料で平成27年度決算で1,123万円。賃借料が実は毎年270万円かかっているんですね、これね。文学サロンができる当初の経緯を思い返すと、なかなかこれは厳しい選択ではあろうかと思うんですが、ここを残して、賃借料と管理運営委託料を払いながら太宰治文学館を新しくつくるとなると、これは合理的説明はかなり難しい。同じもの、要らんじゃんと言われたら返しようがないですね。
 だから、太宰治文学サロンについては、私は整理すべきだと思う。そうすると、少なくともこの毎年太宰治文学サロンにかかっている1,400万円が当然浮くわけですね。浮いて、その部分が太宰治文学館(仮称)のほうの例えば借金の返済の一部に充てる、もしくは管理運営委託料の一部に充てるというんだったら、少なくとも合理的説明はつくと思う。
 一方、もしその方向に話が進んでいくのであれば、当初、文学サロンをお願いしたときの経緯を思い返すと、これは重々──何と言いましょう、ちょっと言葉も出てこないんですが、結果的にこういう形になりましてということは、やっぱりどこかで一定の儀式を持ったほうがいいのかなっていう感じもします。文学サロンの導入自体がかなりいろいろ議論があったじゃないですか。いやいや、太宰 治が通ったお酒屋さんなんですよ、どうしてもここは必要なんですと。私、今でもあの答弁を覚えています。そう言った数年後に、文学館ができますよ、はい、ごめんなさい、これは怒りますよ、普通は。
 だから、交通整理を財政上しなきゃいけないんだけど、交通整理をするときに、文学サロンにかかわった当事者の皆様にどのように丁寧に説明をし、御理解をいただくかというのは、これは大変大きな課題だと私は思いますね。
 そこは部の中で財政的な支援を考えたら、文学サロンを残すとなると、これは全然話違ってきますから、それこそ二重につくるじゃないかと批判されたら、正直返しようがない。だから、ここは整理せざるを得ない。だけど、整理するにしても、一定の当時の関係者に対する、何て言えばいいんですかね、真摯な気持ちといいますか、説明をぜひお願いをしておきたいと思います。
 あと、あわせまして、ちょっとかなり細かい話になります。該当の公園の用地なんですが、まだ決まっていないよっていう答弁が来るんでしょうが、一応聞いておきますね。土地、借りるっていう話がありましたよね。使用貸借になるのか、賃貸借になるのか、どうでしょう。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  お見込みのとおり、まだちょっとそこについては東京都と調整中でありますので、こういう方向でというのは現時点では言うことはできません。


◯委員(半田伸明君)  その答弁を踏まえた上でちょっと指摘をしておきますが、仮にここが賃貸借となった場合に、お金を払わなきゃいけないですよね、年幾らと。500平米の建物が建つんだから、底地もかなりの広さになるわけなんだけど、そうなっていくと、必要なお金として毎年の土地の賃借料が発生する可能性がある案件なんですね。だったら、なおさら毎年270万円の賃借料を払っている太宰治文学サロンは整理せざるを得ないねっていうふうにつながっていくと思う。
 一方、いやいや、実は東京都さんの好意で使用貸借に何とかなりましたわ、勝ち取りましたとなれば、これはまた話は別なんですね。だから、今後のそういった東京都さんとの細かいやりとりについては、そういった土地の、今賃貸借なのか、使用貸借なのかっていうのはあくまで一例で、ほかにも細かいさまざまな条件闘争というか、交渉がいっぱいあろうかと思います。そういったことについては、ぜひ文教のほうにも御説明をお願いをしたいんですね。建物の1つのあり方ではなく、当然不動産ですから、土地・建物なわけですから、その土地に係るコストが幾らっていうのも重要な話になっていきます。
 これは、財政がどうのこうのではないんですね。財政マターだったら当然企画で、はい、総務委員会ってなりかねないんだけど、それと文教とはまた違う話ですからね。こことしては、底地をそこまでお金払ってまで文学館をつくる意味が、果たして文学の薫り高いまちづくりと言えるのか、これは当然文教マターでやらなきゃいけない。ですから、今後、東京都とのシビアな交渉については、細かいこともぜひ文教委員会に御説明をお願いをしたいと思います。
 それと、基本プラン(案)の策定についてはわかりました。秋口ぐらいになるんでしょうかね、また説明をいただこうかと思うんでしょうけど。そこには、例えば総費用が幾らですとか、あと500平米の根拠だとか、さまざま細かい情報が当然乗ってくるんだろうと思うんですが、それは議会に対する説明資料たり得る、かなり細かい数字も含めてですね。もちろん可能な限りで構いませんので、プランの案を充実をしていただきたいということをお願いすることと。
 あと、これで最後にしますけど、さっきカフェの機能だとか、活動拠点云々ってありましたね。活動拠点のためのスペースをつくる必要があるということであるならば、なおさら太宰治文学サロンの活動、あそこに集って出かけていく機能がそのままそっくり移っていくということになるわけですね、そのための活動拠点のスペースなわけですから。そういったことをあわせて考えていくと、この施設が、さっきも保育園の質問が出ましたね。一般質問でも出ましたけど、ああいう質問が出てくるのは無理もない。なぜなら、この施設の合理性、必要性をどうやって我々議会、そして市民の皆様に説得できるかなんですね。
 文学の薫り高い云々というのは、それはいいですよ。枕言葉でそれはいいんだが、この施設をつくることによって、例えば費用対効果で考えた場合に、文学サロンを畳むことが大前提なんですけど、それで幾ら減ります、新しくつくったことによって維持管理料は幾らふえますというようなことを比較検討した後に、なるほど、これは施設の新築も選択肢としてあり得るなと。ただ行政がやりたい、わかりましたではなくて、もともと文化費全体のあり方で、ソフトの事業の部分で、美術ギャラリーで年2回やっていた、太宰治文学サロンはこれでやっていた。こういったことを含めて考えていった場合に、新たに文学館をつくって集約することが、費用対効果で考えた場合に意味があるんだという説得を今後ぜひしていただきたいんですね。
 ここはまさに財政になりますから、総務委員会マターになろうかと思いますけども、その基本プラン(案)のあり方の中で、ただ箱物をつくるだけじゃないんだと。この箱をつくることにどれだけの意味があるんだ、そのことは決して概念上の問題ではなく、具体的な決算の数字を用いた場合でも、実はこうなるんです、みたいな。
 例えば1,400万円の文学サロンの金額が、文学サロンを潰すことによって、実際には借金でつくるわけですから、返済原資の金額に当てはまりますと言われたら、これは賛成の余地出てくるわけです。じゃあ、あと維持管理料だけでいいわけねってなるわけですから。という説得を、今後ぜひ反対派の方もなるほどと合理的な理由を見て納得できるような、そういう説明をぜひお願いしたいと思うんです。ですから、その部分について、最後、部長のほうに確認をしておきたいと思います。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  単に──単にと言うとちょっと語弊がありますけど、文化の薫り高い三鷹、文学の薫り高い三鷹を創出するための、今後三鷹市の非常に重要な施策になっていくと思って御提案を差し上げているということは大前提ということをまず置かせていただきつつ、今御質問をいただきましたとおり、とはいえ、お金がたくさんかかっていいというふうには私どもも思っておりませんし、そういう意味で言えば、先ほど担当部長からも申し上げました、建設の資金についても、三鷹市民だけではなくて、全国、全世界にいらっしゃる太宰の愛好家、もしくは吉村 昭の愛読者の皆さんから御寄附をいただいて建設資金に充てていきたいとも思っておりますし。
 今内部的に検討しておりますのは、単にイニシャルコストだけではなくて、やはり運営をしていく中の経費も何がしかの形で、例えば広い意味での友の会制度のようなもの、そういうものの中でなかなか三鷹までは来れないけれども、こういうものを三鷹でつくっているということを応援しようじゃないかというような、全国、全世界からの応援団の力も得ながら運営のコストも考えていくというようなことも、検討の課題に実は入れております。
 文学サロンがこの後どうなるかということ自体は、きょうこの場では明言は当然避けさせていただければと思いますけれども、機能を集約をしていくということ、それから、やはり全体的にコスト感覚を持ってプランニングをしていくということは、芸術文化の市民の皆さんの潤いを提供するという事業にあっても、当然あり得べき姿だと思っておりますので、よりよい施設にしていくためにはどうするべきなのか。きちんとした文学施設として、貴重な資料をお預かりをして、きちんと市民の皆様、世界中のファンの皆様に見ていただくということはどういうことなのかということと、それからコスト感覚を持って効率的にきちっと運営していくということはどういうことなのか、この2つをきちんと満了できるようなプラン案を考えていきたいというふうに思っております。


◯委員(半田伸明君)  ありがとうございました。言わんとしていることはわかってもらえると思うんですね。要は、反対派が反対できない。いや、参った、それはそうだなと。私、正直、これ、反対ですよ。だけど、それを説得するぐらいのね。説得されたほうとしては、それで当然議論をしていく。これが議会だと思うんですね。だから、ぜひそういった我々を、言葉は悪いですけど黙らせるような、どうだ、参ったかぐらい、そのぐらいのシビアなやりとりが今後できればいいなと。それが議論の生産性だと僕は思いますので、そこはぜひ御留意をいただきたいということ。
 あと、あわせて、最低限使用貸借はかち取ってほしい、これ絶対条件ですね。それと、建物の建設資金については2分の1とまでは言わないけど、7分の2ぐらいになるんでしょうかね、国とか都の補助金がうまく使えれば本当はいいですね。都がつくったことにして、都が出してもいいんですよ、ということも言いたくなるような案件なので、ぜひぜひ補助金の活用についてはうまく御検討いただき、かつ土地についてのコストは一切かけていただきたくない旨申し上げまして、質問を終わります。


◯委員長(吉野和之君)  他に質問のある方。


◯委員(伊藤俊明君)  済みません、それでは私もいろいろ委員から意見が出ていますが、太宰と吉村さんの記念館の件について質問させていただきます。この施設の位置っていうのは、この今ほぼ確定したというか、聞いたんですけど、それでテニスコートのほうにもかからないし、木もできる限り現状の保存をするというような形で、あの位置になったという認識でよろしいでしょうか。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  はい、先ほどの質問委員の御質問にもありましたけれども、既存のテニスコートがあり、そしてもともと増設で考えていた、これからつくるテニスコートがあり、そのさらに北側の土地のところを前提に、これから内部調整を進めるということになりました。
 きょう御説明申し上げた基本プランの施設の規模のところにもるる書いてございますとおり、今御質問にありました、なるべく木を切らない。枝の伐採は恐らく多少入るかとは思いますけれども、既存樹木をなるべく傷めない形で、伐採をしない形を検討するということを前提にというような調整を、今かけているところでございます。


◯委員(伊藤俊明君)  今既存の使用している施設等が維持管理、緑化の意味でも、公園としての機能とか、いろいろなことを考えてあの位置になったんでしょうけど。それで、今まで既存の置いてあったとか、伐採のとか、そういうのはほかのほうに全部これから持っていくようなことも全部段取りがついていて、あの場所になっているんですよね。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  井の頭100歳、今、イベント、ことし1年間でるるやっていらっしゃいますけど、もともと井の頭恩賜公園の西園近辺は、この井の頭100年のこのお祭りに向けてかなりきれいに整備をしてきたところがございます。今まさに検討の種地にしていただいている場所は、もともと非常に井の頭公園への導入路にある場所でありながら、いろいろな集積場になっていたりして。樹木の中なので、余り目立たない場所だといえばそうなのですけれども、どちらかというと、その放置自転車の集積場の横を通って西園に入っていくというような、そんな位置関係にあったことを皆様も覚えていらっしゃるかなと思います。
 現状では、この私どもが使いたいと申し上げたからということではなく、やはり全体整備の中で、東京都としても集積場自体はまた別な場所、もう少し目立たない奥のほうにしたやに伺っております。私自身がそれがどこの場所になったかは、申しわけございません、確認はしておりませんけれども、あの場所、まさに公園のエントランスに非常に近い部分に、ああいう枝とか放置自転車を置くのではなくて、それはそれでまた別な場所で解決をして、本来はもともとの当初の計画では、あそこに樹木の中を歩いていく園路のようなものを予定をしていて、特に建物を建てたりとかいうことではなく、純粋に本当にあの空間を利用した樹木の中を通り抜けられるような、そういう園路を想定していらしたようでございますけれども。
 なので、現時点ではそういう放置自転車ですとか、そういうものは既に片づけられて、きれいな、少しあいた土地になっているというような状況でございます。


◯委員(伊藤俊明君)  公園なのに、随分景観に対する配慮がないというか、見ばえよくないなとは前のときから思っていたんだけど。だから、ここに合わせてというか、きれいになってきたので非常にいいんだけど。だから、この太宰の文学館の500平米っていうのが、この面積とか、樹木を保存するとか、そういうことを考えて逆算して、この500平米というようなこととか。大体あそこ全体だったら、もっとありますよね。それで、吉村 昭さんのほうは書斎だけだから30平米ということで、平らな部分だけでも、これかなり600平米、700平米、800平米ぐらいの敷地は使うんでしょう、当然。そういう認識でよろしいですね。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  今想定をしております太宰さんの建物のほうは500平米でございますので、仮におおむね2階建てとすれば、敷地としては約半分ぐらいなわけなんですけれども。もちろん、樹木にかからないようにうまく土地を活用するということは大前提になっておりますので、既存の樹木をよける形でプランニングをしなくてはいけないということは1つは命題としてございます。
 先ほどの質問委員さんに向井部長がお答えしたことにも少しかかわるのですが、例えば今、駅前の美術ギャラリーがたしかワンフロアですけど、全体でおおむね400平米から450平米ぐらいであったかと思います。その中に、例えば収蔵庫ですとか、事務室ですとか、お手洗いですとか、そういうものもあっての450平米なわけでございまして、今申し上げている500平米も、やはり先ほどカフェという話もありましたが、幾つかの機能をあわせ持った上での500平米でございます。
 ですので、まだ具体的な、精緻なところまでは今検討中でございますが、必要なものの面積、例えば常設展示室と企画展示室を設ければ、常設展示室は大体どれぐらい資料の量からいってあるべきであろうか、もしくは企画展を展示がえをしていくのであれば、おおむねどのぐらい必要であろうか、収蔵庫は、寄託していただいている資料も含めて、これぐらいのものを現状持っているので、これぐらいの面積必要であろうかと。そういう積み上げを一つ一つしていくところと、使わせていただけそうな土地の面積との見合いの中で、もちろん必要なものを積み上げつつでございますけれども、500平米ということを想定しているところでございます。


◯委員(伊藤俊明君)  私なんか、文学館とか、そういうふうに言われると、やはり山本有三記念館とか、ジブリさんもつくったようなとか、やはりある程度の囲いもしてあったり、庭っていうかね、できるのかなというようなイメージがあるんですけど、これは1階の平屋でやるとか、2階にするとか、鉄筋とか、鉄骨とか、木造とか、そういうこともまだ全然決まっていないんですか。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  まだ、大枠のところは決まっておりますけど、面積は延べ床面積が大体500平米ということと、大体2階建て。余り高い建物は公園の中ではあれですので、やはり問題ありますので、2階建てを想定して、今プランニングをしているところでございます。


◯委員(伊藤俊明君)  この喫茶スペースとかを設けるとかっていうと、みんなが気軽に入れるような雰囲気にするのか。でも、やっぱり山本有三記念館みたいにある程度こういうふうに、お金ももちろん取って、有料にするんでしょうから、そういうようなのとか。ちょっとイメージが。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  申しわけございません、今おっしゃられたようなことを、今、東京都との交渉、関係者との交渉の中で、ややいろいろな御意見をいただきながらやっておりますので、今回の概要が少し大まかな書きぶりになっているところは御容赦をいただければと思いますが、今まさにおっしゃっていただきましたとおり、展示施設として、やはり恐らく入館料を頂戴をして、きちんと管理をした区域の中で展示を見ていただくという部分と、一方で、東京都の公園の中につくらせていただくという関係から、入館した人だけのための施設にはしないほうがよろしいのではないかという御意見が、やっぱり東京都さん側からあるのも事実でございます。
 ですので、そこがバランスが難しいところかなというふうに私ども、思っています。ですので、やはりきちんと区画をして、入館料を払っていただいたり、きちんとチェックをした上でお入りいただく部分、展示を守りつつ、展示物としてきちんと見ていただくエリアと、例えば喫茶スペースですとか、何かお土産物、グッズを売るようなショップですとか、そういうものまではお金を払わなくても入れるエリアになって。もしくは、例えばだれでもトイレですとか、そういうものについては、必ずしも館の利用者以外の方にも一部分は公開をしていて、開館時間の中であれば寄っていただけるというような機能と、その両面がいろいろな方の御意見を総合すると、少し背反する部分もあるのですけれども、そこをうまくプランニングをして施設をつくっていくということが求められている機能なのではないかなというふうに思っております。
 なので、そこは具体的な平面図の起こし方の中できちんと区画をして、オープンにしていく部分、もしくは気軽に寄っていただいて活動拠点になっていくような部分、それから、例えば空調ですとか、湿度ですとか、そういうものをきちんと管理をし、お金を払っていただいて、展示物としてきちんと見ていただく部分というのを両方満たしていく必要が恐らくあるだろうと。そういう意味では、そういうことを丁寧に検討した上で基本プランをまとめていくという作業を、今私どもが緒についたというところでございます。


◯委員(伊藤俊明君)  わかりました。それでも、あくまでそういう喫茶とか、カフェのところは、指定管理者が、スポーツと文化財団がっていうんですけど、そちらのほうの管理のほうは、まだそういう話は全然ですか。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  指定管理者制度にするか、それから、財団とすることも含めてというような検討の途上であることを御理解いただければと思います。喫茶スペースをどのような形で持つかという議論もこれからでございますし、それをいわゆる喫茶店の業者さんみたいな人に入ってもらうようなものになるのかどうかというところも議論になるところかなとは思いますので、一義的には指定管理者制度をとるのであれば、指定管理者に全体をお任せしつつ、そこに持たせる機能について丁寧に検討していきたいと思っています。
 喫茶スペース、もしくはカフェというふうに申し上げますと、突然三鷹市はあそこの場所で喫茶店を経営するのかというふうに思われてしまって、少し驚かれてしまうのかなと思うのですが、展示室ではできない活動、例えば今太宰サロンでやっているような朗読の会ですとか、それから例えばミニ講演会のようなものですとか、そういうものをやる場所として、全体的にはそんなに広い面積にはならないと思いますので、例えばこういうお茶なども飲めるスペースを活用して講演会ですとか、読み聞かせの会ですとか、朗読会ですとか、でなければファンミーティングのようなものですとか、そういうものを複合的にやっていければというような意味で喫茶スペース──先ほどカフェという言葉も出ましたけれども、そういったことを想定しております。
 ですので、喫茶が最優先なのではなくて、お茶も飲める場所で、そういうようなフランクな形で文学についてのお話が聞けるであるとか、朗読が聞けるであるとか、そういうことを想定をしているスペースを、いろいろな方が出入りしやすい場所につくってはどうかという御意見があるということで、今プランの中に入れさせていただいているところでございます。


◯委員(伊藤俊明君)  とにかく広く市民の皆さんから愛されるっていうか、利用していただける施設じゃなきゃいけないし、また、そういった意味でもこの文学館というのは、僕は貴重なというか。ただし、先ほど他の委員も言ったように、やはり東京都から無償で貸してもらえるような形でぜひ進めてもらいたいということと、これから先の建物も建てるにしても、当初は建ててもらえたにしても、それからの修繕費、ランニングコストが余りにもかかるようなことになってしまうと、ということと、あと寄附がどこまで世界的にっていうか、広く太宰 治が人気があるっていうことは、皆さん、広く承知のところですけど、果たしてそういうことが現実問題として寄附金がどの程度集まるものなのかという、何か試算というか、ありますか。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  私ども自身がまだプランもできておりませんので、今時点で試算をしているということはございません。それで、今ちょっと手元に資料はございませんが、近隣で、例えば新宿区さんのほうで漱石山房という、やはり夏目漱石に関する文学施設を御計画中、もう少しでできるやに伺っております。例えば、そのような近隣でお始めになっていらっしゃるものの中で、一部寄附をお集めになってやっていらっしゃるものがあるやに伺っておりますので、そういう有名な文人の方の名前を冠した文学施設で寄附を集めた場合、どのような成果であったかということを教えていただきつつ、進められればというふうに思っております。


◯委員(伊藤俊明君)  わかりました。とにかく、そういう近隣のとか、成功事例にも学びつつやってもらって、とにかくコスト意識もしっかり持って、これからも、そして市民に広く愛されるような施設になるようにしっかりと検討していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。


◯委員(半田伸明君)  さっき美術ギャラリー、450平米って話が出てきたけども、これ、私、初耳なのでちょっと確認したいんですが、美術ギャラリーが450平米っていうのは合っていますか。どこを指すんですか。私が聞いている、以前確認したのは美術ギャラリー自体、年2回のスペースしかないけどね、それを考えたとしても、文学サロンとの合計120平米弱って聞いているんですが、資料の収蔵スペースがもっといっぱいあるっていうことなんですか。ちょっとそこを確認したいと思います。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  展示室の面積はもっと狭いと思います、百数十平米だと思います。あのフロア、5階のフロア全体で、お手洗いですとか、エレベーターホールですとか、ロビーとかも全部入れると、あの美術ギャラリーが使っているワンフロアがたしか400数十平米だったと思います。申しわけございません、450平米ということ自体が、私自身も記憶に頼った発言でございますので、修正をさせていただければと思います。
 今、手元で出てきました資料で言いますと、展示スペースが393.83平米、全部合計でですね。ただ、少し湾曲した誘導路みたいな、入り口の少し廊下みたいなのがございますけれども、第一展示室、第二展示室がそれぞれ78平米ずつ、それから、第三展示室が64平米というふうに記録上なってございます。合計で393.83平米。そのほかにロビーですとか、事務室、収蔵庫がございますので、大変失礼いたしました、占有面積としては765.32平米というのが美術ギャラリーの面積であるやに、今記録として残っております。


◯委員(半田伸明君)  以前聞いた120平米弱って何だったんでしょうね。委員会でだけどね。文学サロンだけの面積なのかな。ちょっとここ、大切なところだから確認しておきたいんですよ。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  文学サロンの展示スペースは今36平米ということです。そうですね、そのほかに事務室やお手洗いが奥にございますので、それがさらに14平米ほどありますので、占有スペース全体としては約50平米ということになります。恐らく百数十平米ということを、もし美術ギャラリーのほうで申し上げたとすれば第一展示室、第二展示室を足しますと150平米ほどになりますので、恐らくはその面積のことではないかと思っていますが。


◯委員(半田伸明君)  となるとね、美術ギャラリーの展示スペースが400平米弱で、文学サロンが50平米前後、450平米、新たにカフェできます、活動場所の拠点のスペースの面積ができると、で、合計500平米と。となると、太宰治文学サロンの代替っていう側面のほかに、この美術ギャラリーの393平米を、必要面積500平米だっていうことの根拠づけで美術ギャラリーの数字を出すんであれば、美術ギャラリー機能を例えば廃止をして、美術ギャラリー機能が全部太宰に移りますというんだったら、理屈は通ると思うんですよ。
 393平米足す50平米、プラス、カフェだ、何だかんだ、500平米ぐらいだろうなと。確認なんですが、美術ギャラリーは残すんですよね。そこの一応確認はしたいと思います。太宰治文学サロンについては廃止云々という議論、さっきさせてもらいましたけど、私、もうちょっと厳密に言うと117平米って聞いているんですよね。だから、それを前提で議論していたので、議論の前提が崩れて慌てちゃったんだけど、美術ギャラリーの代替機能を背負わすということなんですか。それだったら393平米という数字が根拠になるのはよくわかるんだけど、そのあたりどうなんですかね。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  美術ギャラリーは太宰さんの展示というのは本当にあっても、10年に2度とか──ここ数年は寄託の作品などの資料なども頂戴しましたので、少し比較的頻回になっておりますけども、基本的には周年事業のときにさせていただいているにとどまっておりますので、常設展示というような性質を太宰さんについてギャラリーで担ってきたという面はございません。
 ですので、やはり資料も今御遺族の方から寄託もしていただいていますし、貴重な資料をお預かりをしていますので、その資料を常設的に展示をできる場を三鷹市内に持ちたいというのが、今回の文学館の発想の根拠でございます。ですので、美術ギャラリーの機能、質問委員おっしゃいましたとおり、サロンのほうの機能の分化はどうかというのはもちろんございますけど、美術ギャラリー自体は日ごろより美術展、各種やっておりますし、施設として貸し出しも行っておりますので、今回のこの文学館のほうに機能を集約するという発想はございません。


◯委員(半田伸明君)  じゃあ、何でさっき500平米のところの部分で美術ギャラリーが450平米云々という理屈が出てきたんですか。さっき伊藤さんの答弁でそういう話、ありませんでしたか。だから、僕、一旦思わず手を挙げてとめたんだけど。500平米の理屈づけなんです、大切なことはね。だから、美術ギャラリーが、だから、正確には393平米と今数字を出してもらいました。ざっくり400平米でいきますけど、美術ギャラリーが400平米だから、ここは500平米なんだと。美術ギャラリーの分が云々という理解ではないですね。
 美術ギャラリーは美術ギャラリーで残すんですね。ちょっとここ、大切なところだからね。議事録の文字だけ見たら、500平米っていう数字のための根拠づけで美術ギャラリーの面積が出てきたっていうふうに私は理解したんですが、そういうことじゃないっていうことでいいですね。ちょっとここ、念のため確認しておきます。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  先ほどの御議論の中で私、美術ギャラリーの面積を出させていただきましたのは、附帯設備がどうしても必要になるので、展示の面積プラスアルファでどうしても面積がある程度、多分500平米の中で全てが展示に使えるとかいうことではなく、やはりバックヤード機能ですとか、共有スペース部分ですとか、そういうものがどうしても500平米の中でとられていきますので、展示スペース自体はもう少し全体の中で狭くなりますということを御説明する例示に、450平米自体も正確な数字ではございませんでしたが、例えばギャラリーの場合ですと、占有面積が七百数十平米ある中で展示面積自体は約400平米というふうに、それ以外の面積が入ってまいりますのでということの御説明の例示としてのギャラリーのことをとらせていただきました。


◯委員(半田伸明君)  じゃあ、ギャラリーが400平米云々という面積だから、それを1つの参考にして延べ床面積500平米という数字が出てきたということじゃないということなんですか。ここ、ちょっと整理したいんですよね。結局、企画展をやったときに、当然さまざま展示になりますね。余り大きい声では言えないけど、実際に預かった資料の保管状況とか、いろいろ耳にしておりますけど、そういうことを考えた場合に、結局あのスペース全体がどうしても必要なんだと。
 だから、それにプラス、カフェだ、何だかんだつけて500平米なんだという立論の仕方なのか。この立論の仕方だと、特別展示を常設展示をすることに重きが置かれますよね。美術ギャラリーで現にやっているものを、同じ面積で常設展示をするところに文学館の意味があるっていうふうに流れていくと思うんだけど。どうも、そこ、よくわからないね。結局その500平米という数字が市民活動の拠点だ、カフェの云々だと聞いて、私は文学サロンとほかの美術ギャラリーの展示スペースで117平米と聞いていたのでね。117平米が正しいかどうかもちょっともう我慢しますけど。
 そうなっていくと、結局必要面積がどのぐらいなのかがちょっと読めない。太宰治文学サロンはさっき50平米分の36平米という話がありましたけど、例えばそれをそのままシフトします。残り、美術ギャラリーで、今は年に2回ですか、1回ですか、10年に何回とかいろいろ──これも、年に2回って以前聞いた。まあ、いいや、一定程度やっているわけでしょう。それは、美術ギャラリー全部でやるわけですよね、当然。美術ギャラリー、分割して、ここはAさん、ここはBさん、展示室でそんなことやるわけないですよね。
 となると、美術ギャラリーの総面積プラス、太宰治文学サロンの面積が井の頭の場所に移ります。で、常設展示に切りかえますという理解なのか。これだったら、まだ理屈は通ると思うんですよ。393平米プラス50平米は四百四、五十平米だからね。プラス数十の範囲だから、これだったら、ああ、なるほどなと聞いていて思うんだけど、ここをちょっと整理せんといかんですね。結局500平米という数字が出てきた背景ね。美術ギャラリーの面積というのはやっぱり大きな参考になっているんでしょうかね、どうでしょうか。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  先ほど来、美術ギャラリーとサロンの施設を例示してお話をしたこともあって、そこが混在しているところがあるのですけれども、まず美術ギャラリーの機能というのが、そのまま今度、こちらの文学館に来るということは考えておりません。この500平米という数字が出されてきた経緯の中で、美術ギャラリーの機能をこっちに持ってくるという、それでその面積をつくったという経緯はございません。
 ただ、太宰治文学サロンについてはその機能がこちらに来るということは想定して、面積も考えられてきました。やはりこれまでやってきたものの機能というものはもちろん検討してきておりますけれども、やはり太宰 治の今までどういった展示をするかというものに関しましては、そこでの仕事部屋の風景をもう一回復元をしようであるとか、また、さまざまな写真がありますので、ビジュアルで訴えたいということで、これからまたそのような写真も用意をしなければいけないところでございますが、そういったものを展示するには何平米必要なのか。また、年譜や、駅前で活動した太宰の様子をジオラマのような形であらわすためにはどうしたらいいのかといったものを、それぞれ面積をこのぐらい必要だなということを学芸員の皆様方とも確認をしながら積み上げていった常設展示。
 また、企画展示のときには、どういったものが、これから御遺族の方からの寄託資料などもありますけれども、さらにいろいろなところから借りてきて、それこそ青森県から借りてくる資料もあると思います。そういったものをやったときに、企画展ではどのぐらいの面積が必要なのかというものも試算をしたところでございます。
 それと、あと先ほどのカフェというふうに申し上げましたけれども、喫茶スペースなども、ただ食べたり飲んだりする喫茶スペースだけではなくて、朗読会とか、そこで読み聞かせなど、そのようなイベントをするときには、どのぐらいの人たちに集まっていただいて機能がそこで展開できるのかといったようなものも含めて、それ以外にも収蔵庫ですね、そういったそれぞれの機能について積み上げたものでの結果がおおむね500平米ということなので、美術ギャラリーやサロンの面積をもとにして500平米を出したということではないということをお伝えしておきたいと思います。


◯委員(嶋崎英治君)  1点だけ。24ページの個別事業とその目標、1の6行目の後段に安全性、快適性、利便性の確保に向け、適宜、施設の改修等を行います。また、生涯学習センター及び体育施設について利用者懇談会を開催し、市民や関係団体等と協働して、施設利用者のニーズの把握等を行いますとあるんですが、オープンして2カ月とちょっとですね。ですから、いろいろな課題がまだまだ出てくると思うんですけれども、施設の改修の費用、それから、この項目、それから利用者団体や個人からいろいろな改善要望っていうのが出ていると思うんですが、当委員会にその一覧と改修内容っていうんですかね、それを提供していただきたいなと。
 どのくらいまでにそういったことを達成するか。施設の改修ですから、いろいろなことがあれば、その都度しなきゃいけないんですけど、オープン当初にあったいろいろな課題、要望が出てきたものの、一定の集約というのが必要だろうと思うんですよね。改修工事費用がかかるんだとしたら、その費用負担は一体誰がするのかっていう問題がありますから、そのことについてちょっとお答えいただければと思います。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  まず、施設の改修に伴う経費については、平成29年度の予算については、600万円の予算を計上して、これは平成29年度予算でお認めいただいているところでございます。今、その全体の中で2カ月を経過いたしまして、さまざまな御意見をいただいて、施設面での安全性というのがまずは大事だと思いますけれども、それに向けてどういったものが必要なのかと優先順位をつけてやらなければいけないと考えています。
 今、まさにそこを洗い出しをして、スポーツや生涯学習のいわゆる指定管理施設だけではなくて、さまざま直営の施設もございますので、そちらの施設を運営するセクションの職員からも、こういった問題がありますということを挙げていただいて、月1回に開催している施設運営協議会の中で、それを施設全体で洗い出しをした上で優先順位をつけて、それで、これから早目に対応していきたいと思っております。
 ちょっとまだそれについての一覧というのは、まさに今作成中でありますので、適宜この文教委員会の皆様方の中でも、三鷹中央防災公園・元気創造プラザのいろいろな運営に当たっての必要な項目ということで適宜報告ができればと思っておりますけど、今既にここに取りかかって作業中でありますので、また次回、次々回、わかりませんけれども、早目に御報告をしたいというふうに思っております。


◯委員長(吉野和之君)  それでは、以上でスポーツと文化部報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午後2時39分 休憩



                  午後2時45分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 管外視察について、本件を議題といたします。
 休憩いたします。
                  午後2時45分 休憩



                  午後2時48分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 管外視察の視察日程につきましては、第1候補として10月10日から10月13日の間で、第2候補として10月16日から10月20日の間ということにしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのように確認いたします。
 また、視察候補地の申し出につきましては、6月16日、金曜日の正午までに資料を沿えて事務局まで御連絡いただくことにいたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのように確認いたします。
 所管事務の調査について、本件を議題といたします。
 三鷹の教育・文化・スポーツの振興策に関すること、本件については引き続き調査を行っていくということで、議会閉会中の継続審査を申し出ることにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 休憩します。
                  午後2時49分 休憩



                  午後2時50分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 次回委員会の日程について、本件を議題といたします。
 次回委員会の日程については、8月9日、午前9時30分といたしたいと思います。その間必要があれば、正副委員長に御一任いただくことにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 その他、何かございますか。
                (「委員長」と呼ぶ者あり)
 休憩します。
                  午後2時51分 休憩



                  午後2時55分 再開
◯委員長(吉野和之君)  再開いたします。
 本日はこれをもって散会いたします。
                  午後2時55分 散会