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トップ会議録会議録閲覧 > 会議録閲覧(平成23年まちづくり環境委員会) > 2011/07/22 平成23年まちづくり環境委員会本文
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2011/07/22 平成23年まちづくり環境委員会本文

                  午前9時29分 開議
◯委員長(吉野和之君)  ただいまから、まちづくり環境委員会を開きます。
 初めに、休憩をとって本日の流れを確認いたしたいと思います。
 休憩いたします。
                  午前9時29分 休憩



                  午前9時31分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 本日の流れにつきましては、1、行政報告、2、管外視察について、3、次回委員会の日程について、4、その他ということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのように確認いたします。
 市側が入室するまで休憩いたします。
                  午前9時31分 休憩



                  午前9時34分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 生活環境部報告、本件を議題といたします。
 それでは、本件に対する市側の説明を求めます。


◯環境政策課長(岩崎好高君)  皆様、おはようございます。よろしくお願いいたします。行政報告、アの三鷹市内の空間放射線量の測定について、報告させていただきます。
 1ページ目をごらんいただければと思います。平成23年6月7日に発注しました放射線測定器、日立アロカメディカル社製TCS172B1台が6月30日に納入されました。市内6カ所、第二小学校、第五小学校、南浦小学校、羽沢小学校、東台小学校、堀合児童公園を定点といたしまして、それを含む100カ所で、地上5センチメートル及び地上1メートルの地点で空間放射線量の測定を7月5日火曜日より開始いたしました。
 保育園、小・中学校、学童保育所などの子ども施設を優先的に実施しています。
 測定に当たりましては、新たに雇用いたしました嘱託職員の第2種放射線取扱主任者1名と、アロカを退職されました測定機器の取扱経験者1名と放射線量の測定の研修を受けた市職員が1日に5から大体7カ所程度で実施しております。
 今後の測定頻度につきましては、1週間に3日から4日の割合で測定を実施してまいります。
 測定結果につきましては、原則、測定日の翌日、翌日が土、日、祝日のときは、翌開庁日になりますが、市のホームページに掲載するとともに、ツイッターや安全安心メールでもお知らせしています。また、ホームページをごらんになれない方のために、定期的に各コミュニティ・センターに掲示する。あるいは、市役所本庁舎、第二庁舎、福祉会館等に掲出させていただいているとともに、今後発行いたします「広報みたか」等でもお知らせをしてまいります。
 平成23年7月14日までの測定結果を別紙にお示ししてありますので、ごらんいただければと思います。おめくりいただきますと、7月5日の測定結果が示されております。こちらは、定点という形で、第二小学校、第五小学校、南浦小学校、東台小学校、羽沢小学校になっております。あと、堀合児童公園ですね。
 小学校につきましては、校庭、砂場、校門付近。校門につきましては、小学生、それからPTAの方々が通るということで、教育委員会の方で、こちらがいいだろうと選定をしていただきました。
 天候とともに、地上5センチ、1メートルの各箇所につきまして測定をしております。
 今後、定点につきましては、校庭であれば、代表的な校庭を毎月1回程度測定を繰り返して行うような形でこちらでは考えております。
 7月11日は、保育園、あけぼの保育園、下連雀保育園、南浦東、山中、中央、三鷹台という、園庭と砂場について測定をしております。
 こちらについても、5センチ、地上1メートル、2カ所についてそれぞれはかっております。
 7月12日、14日につきましても、それぞれ保育園で測定を園庭及び砂場で行っております。
 2ページ目の下の方にあります測定方法なんですが、大体30秒ごとに5回繰り返し測定をいたしまして、その平均をとった数値を測定結果として、測定値としてこちらでお示ししております。
 今後も、8月いっぱいまでにこの100カ所が終了するように努めているところでございます。私の方からは以上です。


◯委員長(吉野和之君)  市側の説明は終わりました。これより質疑に入ります。


◯委員(寺井 均君)  おはようございます。よろしくお願いします。今後また100カ所行われるということなので、今想定されるというか、予定されているところがありましたら教えていただきたいなということと、今までの検査結果で、よくホットスポットみたいなことがありましたけれども、このデータから見ると、少しの、多少の差はあるんでしょうけれども、そういうところは今のところ見受けられないということの判断でよろしいでしょうか。


◯環境政策課長(岩崎好高君)  現在保育園を測定をしておりまして、本日から幼稚園に入る予定になっております。幼稚園は、私立の幼稚園ですので、そちらの方も測定をしていくことになっています。その後、小学校、中学校を測定していきまして、それから、例えば星と森と絵本の家とか、ハピネスセンターとか、そういった子どもさんのいる施設、それから、大沢グラウンド等のスポーツ施設、その後、公園とか、里と呼ばれている大沢の里等についても測定をしていきます。それと、今いろいろ話題になっている東部下水処理場とか、環境センターについても、その間を縫って測定をしていきたいと考えています。それから、ジブリとか、そういったところも測定をしていきたいと考えています。今の現状ではそういう予定になっています。
 それから、数値的には、現時点での今お示ししましたものが最新のデータになるんですが、そこの数値を見ますと、ほとんどある程度の範囲の中に入っていますので、ホットスポットと呼ばれているようなところは見受けられないとこちらでは判断しているところです。以上です。


◯委員(寺井 均君)  ありがとうございます。今、今後予定をしていただいているところをお聞きしましたが、例えば市民の方からここをやってほしいというような要望は、この後になるのか、100カ所内でやるのかわかりませんが、そういうことは聞いていただけるのでしょうか。


◯生活環境部長(高畑智一君)  今やっておりまして、市民の皆さんからの反応でございますけれども、相当、はかる前は、いろいろ、大変御質問や御意見が多かったんですが、はかり始めてデータを出しましたところ、ぐっと減ってまいりました。そして今言われましたように、非常にパーソナルな、個人的な要求が多くといいますか、ぽつぽつ出ていまして、それは少ない例なんですけれども、やはり今言いましたように、ここをはかってほしい。つまり、自分のうちの前をはかってほしいとかという個人的な要望の傾向がありますので、ちょっとそれにはこたえにくいかなと思っていまして、いずれにいたしましても、まだ今後も、コミュニティ・センター等含めまして、公共施設ございますので、そういったところを含めて、100カ所終わった後にも継続をしてまいりたい。さらに今後、このデータを100カ所出していく中で、また反応が、別の反応が出てくれば、それにこたえなければならない点がありましたら、検討していきたいというような段階でございます。


◯委員(寺井 均君)  ありがとうございます。個人的なという部分もあるかもしれない。公共性の高いところの御要望はできるだけ考えていただきたいなと思うんですけれども、1つだけ、済みません。プールというのは、あの機械ではかれないのか。予定を、今、中になかったものですから、プール、やらなくていいという判断なのかもしれないと思うんですが、ちょっとその辺の判断だけ教えていただけますか。


◯環境政策課長(岩崎好高君)  基本的には教育委員会の方で判断をしていると思うんですが、一応教育委員会からの統一的な見解の中では、プールは水道水を入れているということで、プールを始める前に水道水を入れているということで、はかる必要がないというのが、まず見解が出ているのが1つです。
 それから、私どもの機械では、プールの水の表面をはかっても、そこから出ている空気中の放射線量ははかれるんですが、プールの中に今いろいろ問題、話題になっているセシウムとか沃素の何ベクレルという放射能の量というんですかね、放射性物質の量をはかることはできませんので、そこについては今の測定装置でははかることができないと考えております。以上です。


◯委員(嶋崎英治君)  今、高畑部長の方から測定結果の前はいろいろ市民から意見があったりとかということで、最近は個人的なことだということのようなんですが、公表結果について、それから市報も出しましたよね。まずその辺のところで、市民の皆さんからどんな意見とかが市に寄せられているか、お教えいただきたいと思います。


◯環境政策課長(岩崎好高君)  私どもの方にメールとか、あるいは電話で直接というケースが大体多いんですけれども、メールでは、先ほど高畑部長の方から申し上げたとおり、空間の放射線量はわかったけれども、食材をはかってほしいとか、今やってない部分の御要望が何件か見受けられています。それから、先ほどもありましたように、自分のお子さんとか孫が近くの公園に行っているんだけれども、そこについてははかってくれるのかとか、あるいは、どうしても順番にいってしまって、北野のところが少ないんだけれども、そちらの方はこれから予定があるのとかというような、そういったようなメール、お電話等を承っております。それについては、丁寧にこちらの方から一つ一つ御回答差し上げているところです。それでも、当初やりますと言って、後で、測定結果はまだお知らせしていなかったときよりは、結果をホームページ等載せて、それからツイッター、安全安心メールで御案内した後は、それこそ10分の1とか、20分の1ぐらいに減っていると感じております。以上です。


◯委員(嶋崎英治君)  やっぱり食材をはかってほしいということは強いと思うんですね。この測定結果で、一番高いところで0.13ですかね。中央保育園の後もどこかあったような気がしたんですけれども。外部被曝ということでは、これは直ちにということではないと公式的にも発表されていると思うんですけれども、怖いのは、内部被曝のことが重なると、ちょっと危ないんじゃないかということで、そのことを心配するから食材をはかってほしいということだと思いますし、それから、先日の新聞報道では、イトーヨーカ堂の肉から検出をされたということですよね。ですから、これは原発被災地だけじゃなくて、全国的なことの問題にならざるを得ないというか、それが放射能を持つ意味だと思いますし、食物連鎖ということが起きることだと思うんですよ。
 そこで、この機械では表面のところははかれるということ。文科省の方が三鷹市と同じ機種で、中に入れると、そうすると、そこから出ているなということはわかると。正確な数値は、言ったように、なかなかはかり切れないけれども、スクリーニングですか、空気中とは違うものを入れることによってできるからということで、そういう指示をおろしたか、近々おろすかというようなこともあるようですからね、ぜひそのことは当然やってほしいと思いますし、それから、皆さん方で判断できないかもしれませんけれども、市議会がとにかく全会一致で、何の討論もなしで請願3件を採択しているということの重みを受けて、20年先、30年先のお子さんたちのことを思ったら、食材、水、牛乳、そういったものを独自に測定をしてやる必要があるんじゃないかと思いますけれども、請願が市長の方にもう送られていますよね。それで市側はそれをどのように受けとめているのかね、現在時点で結構ですから、お聞かせいただきたいと思います。


◯生活環境部長(高畑智一君)  この放射線の関係につきましては、本来は国がやるべき仕事ということでですね。ただ、私どもは、市長、すぐに、国・東京都に対しまして体制を整えてほしいと、それから丁寧にきめ細かくやってほしいという要望を強力に出しました。そんな形で、市長会も動きまして、東京都は都内で100カ所ということが実現をしてきたわけでございます。そういう速い動きを、三鷹市長、陣頭、先頭に立ってやってきたわけでございます。
 さらに、市民の皆さんの健康、それから安全安心を確保するということで、御安心をいただくということで、次に、市として何ができるのか、基礎自治体として何ができるのかということで、機器を担保し、それから測定体制で人的要員も確保し、そして、100カ所を測定するというふうにしたわけでございます。それは、皆様の議会から送られてきました請願の趣旨も十分に踏まえまして、このような体制を組んだところでございます。
 したがいまして、この100カ所は、つまり都内で100カ所、それから、その1カ所、1カ所、4キロメートルメッシュでしたんですけれども、その4キロメートルメッシュをさらに100カ所、均等に区切ったわけではございませんけれども、お子さんのいらっしゃる施設を中心として、そこを1場所1測定ではなくて、1場所3測定ということで、2から3カ所の測定ということできめ細かく丁寧にやっておりますので、この基礎データ、データを、毎日発表した積み重ねのデータを見ていただければ、私は安全から安心に市民の皆さんが思っていただけるのではないかと考えているところでございます。


◯委員(嶋崎英治君)  そうだと思うんですけれども、内部被曝が重なると大変危険なことになるから、保護者の皆さんもそれをわかっているから、市で買って、測定をして、命と健康を守ってくださいということだと思うんですよ。今のことでは私は不十分だと思いますし、500万円ぐらいで買える。それからきちんとコンピューターまで入れると1,500万円ぐらい。私、相模原に行って、実際に測定しているのを見てきましたから。なかなか、何といいましょうか、厳密な部屋ですよ。特別入れてもらったんですけれども、その測定器も15センチの鉛の扉があって、その中に入れると、1日5検体ほどしかできないと言っていましたけれども。そのお金もできないわけじゃないと思いますし、国、国というふうに言われますけれども、身近なところで市民の命と健康を守る、それから財産を守っていくというのは、基礎自治体の基本的な役割だと思う。国がやらなければ市がやるというような気概を持たないと、その言葉はもう聞き飽きましたよ。だから、何とかしてほしいということがあるものですから、私も語気強く言うんですけれども。ぜひ、これから本当にどういうふうになっていくか。この間の台風はそれたということで、本当にほっとしたという状況なんですけれども、あそこにたまっている廃液、実際の数値はなかなか言わないけれども、殺人水だと言われているくらいですから、それが海に流れていく、地下水に浸透していくということになれば、いろいろな影響がまた出てきますから、そうなってからでは遅いですからね、しっかりとやってほしいと思うんですけれども。食材、水、牛乳なんかも特に怖いというふうに専門家が、この間、クリスバスビー博士が来て言っていましたですよ。ユーストリームで中継されて、牛乳というのは大変怖いと。それから、空気中のものを吸い込むと。それは、100キロ以上離れたところで、車のフィルターの中に放射能が入ってくるんだそうですよ。人間が吸い込むわけにいかないから、車のをはかったら、あるということなので、そういったこともかなり注視して私はやっていく必要があると思うんですけれども、もうその食材とかいうことについてはやらないという結論を出されたのかということをお伺いいたします。


◯生活環境部長(高畑智一君)  今の委員さんからも厳しい御指摘を受けましたんですが、私どもでは、市民の皆さんの安全安心を担保するということを第一義的に考えて、積極的に基礎自治体でできることを行い、展開していると考えております。今の食材の関係でございますけれども、例えば農作物につきましては、東京都の農業部門におきまして、そういう野菜類、ホウレンソウですとか、コマツナですとかを測定をいたしております。今、現在第19報まで来ておりますけれども、畜産物もやっておりまして、原乳、いわゆる牛乳の原乳ですね、原乳もやっておりますし、また魚類もやっております。そういったところで、東京都がしっかりとフォローしておりますので、そういう部分では測定を東京都自身が行っているということで御理解をいただきたいと思います。
 それから、市がやるべきだというところで、市場に出回っているものは、私どもは、安全なものが出回っているというふうには思っておったところですけれども、今回の新聞紙上等で牛肉類が出回るというようなことがありましたので、これは、国・東京都におきましても、しっかりと市場に出回るものについては、安全なものを出していただくということを基本にしながら、対応していただきたいと思っているところでございます。
 今後、もし今の農業部門でやっております原乳、それから茶葉、それから野菜類の測定でも、そこで、やはり市でも細かくやるべきだというふうなところが、今やっております計測の経過の中で、お声が高く出てくるようでありましたら、それはまた検討させていただきたいと考えています。


◯委員(嶋崎英治君)  重ねて言いますけれども、ぜひそれをやっていっていただきたいと思いますので。市民から言われてやるというのも、それはそれで市民力だからいいと思いますけれども、しかし、そうではなくても、市の構えを示す意味でも必要だと思いますから、積極的に検討していただきたいと思います。
 それから、プールの件ですけれども、毎回あれ、取りかえているんですか。雨が降ったときに入りますよね。水道水を使っているから云々というようなことで。まあ、教育委員会、学校の、最後は判断になると思うんですけれども、あれ、毎回水を取りかえているんでしょうかね。あれ、雨は防げないでしょう。屋根つきの室内ならともかくも。


◯生活環境部調整担当部長(竹内冨士夫君)  プールの水質については、先ほどの委員さんにお答えしたような内容でございますけれども、小・中学校のプールの水については、一たん入れて、あとは循環が基本だと考えております。それから、保育園等については、毎回入れかえているという状況かと思います。


◯委員(嶋崎英治君)  そのプールの水ですけれども、先ほどちょっと問題提起をしました、三鷹市が購入したアロカのもので、スクリーニングができるということで、紹介してね。まあ、技術者は知っているんだろうと思うんですけれども、そういう試みもぜひやってほしいと思いますので。ぜひそういうこともやったということで、お願いしたい。
 それから、今後、小学校、中学校とかに入っていくということのようですが、ぜひね、排水口みたいなのありますよね。前は南浦小学校のど真ん中、校庭の真ん中をやったという、都のやったやつですか。ですから、広いところですから、排水口の経路に行くとどういうふうになっているのかということが必要かなと思いますし、それから、吹きだまり的になるところがありますよね。そういったところもぜひ視野に入れて、釈迦に説法かもしれませんけれども、測定をしていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。


◯生活環境部長(高畑智一君)  御提案として受けとめさせていただきまして、検討させていただきたいと思います。


◯委員(嶋崎英治君)  暑いさなか、本当に大変だと思いますが、市の職員も同行して一緒に、嘱託職員の、市の職員の皆さんですけれども、やっているんですよね。


◯環境政策課長(岩崎好高君)  一応お2人と市の職員1名、3人体制で施設に行っております。ただ、例えば今後行うべき環境センターとか、そういったところは現地に職員がちゃんといますので、そういうところは、場合によったら、現地職員と2人となると思います。あと、学校とかは、なるべく副校長先生とか、学校の責任者の方にも立ち会っていただいて、一緒にやるような形にさせていただいております。以上です。


◯委員(嶋崎英治君)  それはよろしくお願いします。それで、幼稚園なんですけれども、私学ですよね。要望があれば受けますということだったんですけれども、何園あったんでしょうかね。1園によっては、そんなのしないとか言って、保護者の皆さんが園長に怒られちゃって、ひどい目に遭ったというところがあったりしたものですから、何園要望があったんでしょうか。


◯環境政策課長(岩崎好高君)  一応16園という形になっております。以上です。


◯委員(嶋崎英治君)  わかりました。引き続き測定をやって、安心から安全というふうなことにつながっていくのかなと思います。市民の皆さんも、独自に簡易の測定器を買いながら測定をしていらっしゃるグループの皆さんもいるようです。我が会派のメンバーも独自に測定をしてやっていますので、数値はそう変わりがないというふうには認識をしておりますけれども、今後の問題として、さらに力点を入れて、重ねてになりますけれども、体内被曝ということは大変怖いことだと私自身も認識しておりますので、食材、水、牛乳等、そういったものについての測定をぜひ前向きに検討してもらいたいということを申し上げて終わります。


◯委員(栗原健治君)  1点だけ。市内空間放射線の測定結果を見て、やはり東京都全体としても影響を受けているんだというのは確認できると思います、全体的にいうと。部分的にも1カ所の場所で3地点ということで測定をされていて、その施設の園児だとか、大多数が本当に接する場所というのはほぼ傾向が見えてきていると思うんですけれども、先ほど前の委員も確認で言っていたように、同じ場所でも、特に数値が高く出る傾向のある場所が指摘されていて、市民の中からも、校庭とか校門の場所、砂場の安全というか、その数値はわかったので、認識できたと。ただ、遊具だとか、子どもたちの行動で見ると、植栽の中だとか、水場のあたりで、この暑い時期だと、どうしても木陰を中心に生活をするということで、そういうところはどうなんだろうかという不安の声が寄せられています。国会の審議の中でも、1施設の中で、計測器を向ける方向によって室内でも放射線の量が高低があると。上に向けた方が高く出ているというのが福島の保育園の状況で報告されていて、言ってみれば、屋上、屋根の雨どいだとか、そういうところに集積した放射性物質がその影響を与えている可能性があるという内容、可能性なんですね。これ、一通り、100カ所ということで、1カ月近くかかると思うんですけれども、遊具の雨垂れがする場所ですとか、雨どいの場所については、どういう傾向が出るのかというのは測定しなければわからないと思うんですね。同じ数値ぐらいで出れば、より安心感ができるし、施設全体の安全が確保、確認できると思うので、先ほど、地点での検討、1カ所で3地点、現時点は3地点ですけれども、いわゆるミニホットスポットというか、集積するような場所を測定しようということを検討されるということなので、ぜひ、全体が終わってからというよりも、前倒しでどこか1カ所だけでも、そういう場所を試験的にでもやる必要があるんじゃないかと。高く出るような場所がもしあるとなれば、対応の仕方もあると思うんですよね。時間が勝負の側面があるので、その点、検討していただきたいと思います。
 プールの場合も、ずっと泳いでいるわけではなくて、待っている時間が小学校の場合でもあったりするし、周辺のところの、言ってみれば、清掃は当然されて、きれいにされていると思うんですけれども、現時点では、清掃、雨どいだとか、そういう部分の清掃も普通にできるわけですよね。だから、当然施設ではやられるものだとは思いますけれども、しっかりと全体をきれいにしていくということも、可能性がないという中でも、衛生という側面からでもできることなので、施設自体の対応も考えることが今できるのではないかと思います。
 ぜひ、1カ所の3地点、もしくは2地点で今計測されていますけれども、気になる傾向が出ている、ほかのところ、いろいろな国とか都とか、またいろいろな地域で計測がされているので、その傾向をしっかりとつかんだ上での計測を今後の測定の中に生かしていただきたいと思いますけれども、この点で1点だけよろしくお願いします。


◯生活環境部長(高畑智一君)  まさに今、最初、皆様からの大きなお声は、とにかく子どものいる場所をはかってほしい、校庭、園庭、砂場をはかってほしい。これが大きなお声でした。ここをまず最初に100カ所はかって、そして一番大きな心配なさっている部分で測定をするということで、これがやはり1日、2日ではできませんから、8月の末ぐらいまでかかるということで、丁寧にやってまいりたい。そして、安全安心、安心に思っていただけるような結果が出ればと思っているところでございます。
 さらに、公共の施設ございますので、コミュニティ施設等を含めまして、100カ所を超えて計測を継続するというふうなことを考えておりますので、その中で、今おっしゃられました、そういうふうなところが、御心配な部分があれば、私どもも検討してまいります。そして、福島第一原発の事故の収束状況もよく見ながら対応してまいりたいと考えているところです。


◯委員(栗原健治君)  政府は第1ステップは完了したと言っていますけれども、実際には封じ込めがされてない。まだ完全に放射性物質を放出する状況を封じ込める状況にはなっていないですね。そういうことで言えば、これからもこの数値が急に下がるということも予断はできないと思います。雨どいとか、そういう雨垂れがするところ、または吹きだまりというところは、かなり今までの傾向でも危険だというのは認識がされているので、万全を期すんだったら、本当にそういうところには、確認されるまでは近づけない、またはできるだけ避けるようにするということも検討しなければならないと思います。市民、子どもたちは、小学生になればそういうところに近づかないようにということは、確認できるまでは近づかないことはできると思いますけれども、小学校低学年、低学年というよりも、幼児の場合には、幾ら言ってもそういうことはなかなか難しい部分があるので、万全を期す対策も検討してもらいたいと要望しておきます。よろしくお願いします。


◯委員(白鳥 孝君)  数値、見させてもらって、この結果、測定結果があるんですけれども、できれば、何カ所かでもいいですから、同じ箇所で、1カ月後どの程度数値が上がったのか、下がったのか、そのままなのかという測定をぜひやっていただきたいなと思います。なぜかと申しますと、ちょっと年数は忘れましたけれども、ビキニ諸島ですか、実験があったときに、このような状況というのがずっとあったわけですね。それで同じような状況なんですけれども、あのときは余り国民も、原子力という、そのものも余りわからなかったんでしょうけれども、これよりちょっと数値は上がっていたかなと思っております。全国的にですね。それが今回は、まあ、波みたいなのがあるんですけれども、ビキニのときにはずっと同じのが、期間が長かったんですね。雨が降ったら、ぬれたら危ないよみたいなところも、そういうことも昔はありました。
 そのぐらいの状況の中だったんですけれども、今回の場合はそれほどでもないというようなこともございますけれども、ただ、これが上がっていくというようなことはやっぱり市民にとっては不安だなと思いますので、ぜひ同じ場所で、何カ所かでも結構でございますので、どんどんどんどん広げていって、次から次へとやっていって、次また100カ所、次100カ所で、同じ箇所ではかったことがないというとちょっとまずいものですから、その辺をちょっと考えていただければなと思っております。私も不安をあおるわけではないんですけれども、そういう意味では、同じ箇所でぜひやっていただきたく思いますので、よろしくお願いをいたします。以上です。


◯環境政策課長(岩崎好高君)  本当おっしゃるとおりだと思っております。一応定点というのを、小学校、第二小、第五小、南浦小、東台小、羽沢小、堀合児童公園で、1カ月1回程度はかっていきたいと考えています。市内全域にわたっているので、一応8月の上旬、9月の上旬と、なるべく月の頭にはかって、皆様にお知らせをして、その数値の傾向についてもあわせてお知らせをしていきたいと考えております。以上です。


◯委員長(吉野和之君)  他にございますか。いいですか。
                 (「はい」と呼ぶ者あり)
 それでは、以上で生活環境部報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午前10時11分 休憩



                  午前10時30分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 都市整備部報告、本件を議題といたします。それでは、本件に対する市側の説明を求めます。
 ちょっと休憩します。
                  午前10時30分 休憩



                  午前10時30分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。


◯都市整備部長・調整担当部長(大石田久宗君)  それでは、都市整備部の行政報告を行いますが、今委員長が御指摘になりましたアからウは、基本的な計画になるわけですけれども、計画については、9月末までぐらいに策定基本方針を定め、10月には骨格案にして、そして12月には素案にしてという、大きな1つの一連の流れがあります。これは基本計画と合わせているものでありまして、その流れの中で、ア、イにつきましては、まち歩き・ワークショップを背景に策定をしてきたわけでございます。それを御報告させていただきます。
 バリアフリーについては、市民参加の場所を、別に策定のための検討委員会を設けて、さまざまな御意見を調整しながら策定をしてまいります。
 また、緑と水につきましては、現在少し策定の基本方針、作業がおくれておりまして、もう少しでできるんですけれども、本委員会に間に合いませんでしたので、9月の委員会に送ることとしております。
 それから、エですけれども、駐輪場の基本的な考え方、整備の基本的な考え方、御説明を前回いたしまして、市民の意見を聞いたらどうだという御意見もいただきましたので、聞きました。アンケート調査もしまして、それもあわせて基本方針としてまとめましたので、御報告をさせていただきたい。
 それから、オですけれども、本会議でたびたび御質問もありまして、都と連携してやる事業なわけですが、耐震化に向けた診断と設計と改修と、今後予定されているわけですけれども、その進捗状況について、現状を詳しく御説明いたします。


◯まちづくり推進課長(田口久男君)  おはようございます。それでは、私の方から報告事項の1点目でございますが、三鷹市土地利用総合計画2022(仮称)策定基本方針(案)について、資料1を用いまして御説明させていただきます。
 6月の本委員会の方で第4次基本計画とまちづくりの個別計画であります土地利用総合計画等の策定に向けた市民参加の取り組み、昨年度実施しましたまち歩き・ワークショップの報告書について報告をさせていただきました。また、この取り組みと並行しまして、現行の計画の内容の達成状況を検証してきましたが、本日はこうした取り組み、また検証を生かし、計画策定の基本的な方針を案という形で取りまとめましたので、本委員会の皆様からまた御意見をいただき、内容を深め、方向性を確定していきたいと考えているところでございます。
 それでは、資料1の1ページ目の方をお開きいただきたいと思います。まず第1章、計画策定の目的及び背景ということで、最初に目的でございますが、三鷹市は平成22年を目標とした現行の土地利用総合計画によりまして、都市計画制度等を活用して、地域特性を生かしながらまちづくりを展開してきたところです。今後も、健全な発展と秩序ある整備が求められていることから、これに対応した質の高いまちづくりをさらに拡充して進めていくことを目的としております。
 続いて、2ページ目をお開きください。2番目の背景でございますが、4つに整理しております。1つ目が東日本大震災等を踏まえた災害に強いまちづくり、安全で安心なまちづくりという視点でございます。
 2点目は、緑地、農地の保全など、環境への配慮に加え、交通環境などにかかわる低炭素型のまちづくりなどの推進ということでございます。
 3点目、まちづくりの拠点の見直し、また品格のあるまちづくり等を進めること、持続可能な都市の更新・再生に取り組むことが求められているということでございます。
 4点目は、まちづくりに関する法令の改正や都市計画決定権限が市へ移譲されること、またこれまで積み重ねてきました協働のまちづくりをさらに推進する必要があるということでございます。
 続いて3ページ目、3の基礎指標の(2)のところでございますが、目標年次は第4次基本計画と整合を図り、2022年としております。
 続きまして4ページ目、第2章になります。これまでの取り組みと課題ということで、1の(1)に土地利用等に関する取り組みとして取りまとめております。下の4ページ目の表と5ページ目、6ページ目の図をあわせてごらんいただきたいと思います。敷地面積の最低限度の拡充、また地区計画の指定を中心に政策誘導のまちづくり、地域特性を生かしたまちづくりの展開をしてきたということを示しております。
 また一方、4ページ目の表の上の表のところになりますが、一番下のところに農林地の面積とありますが、こちらを見ていただくとわかりますが、こういったところは、2010、現行の計画策定前に比べ減少しているということが課題として挙げられるということがあるかと思います。
 次に、7ページ目から8ページ目にかけまして、(2)として、テーマ別のまちづくりに関する取り組みということで、具体的なまちづくりの内容になりますが、災害に強いまちづくりから、8ページにバリアフリーを目指すまちづくりまで、こうしたそれぞれのテーマ別の中で、達成状況、成果、また今後の課題等を整理しておりますので、御確認いただければと思います。
 8ページのところに表がありますが、ただいま申し上げましたテーマ別のまちづくりの取り組み、課題を示す指標として掲載しております。課題解決が図られているものもございますが、まだ課題が課題として残っているものもあるということで、数値として確認していただければと思います。
 次に9ページ目の方になりますが、市民参加による意見等の反映の検討ということで、これは昨年実施しましたまち歩き・ワークショップ等による市民提案の中で、市全体に共通する意見とその反映のあり方を表に取りまとめております。意見を左側に、右側にテーマ別のまちづくり、どういったところに反映していくかということを示した表になっております。
 続いて10ページ目から11ページ目にかけまして、第3章、計画策定におけるまちづくりの視点と方向性ということで、9つに整理をしております。先ほど御説明しました現行の計画の視点や方向性に背景や課題を踏まえた内容を加えまして、追加・拡充していくということを示しております。
 この中で、(2)のところ、環境に配慮した循環型のまちづくり。こちらで例示してありますように、環境施設帯を設けた道路整備など、さまざまな低炭素化に向けた取り組み。また(3)のところ、緑と水のまちづくり。こちらの方で挙げております風景・景観づくり計画(仮称)の策定などによる品格のあるまちづくりに向けた展開、また都市農地保全条例、仮称でございますが、そういった条例の制定による農のあるまちづくりなどと連携して進めていくことなどが新たな方向性ということでとらえているところでございます。
 次に、12ページ目になります。第4章、目標とする都市像の実現に向けた方策ということで、1番目の目標とする都市像につきましては、これまでどおり、緑と水の公園都市ということで定義しております。
 次に、14ページ目から15ページ目にかけまして、都市整備の骨格(軸)ということでまとめております。基本的には現行の計画を継承し、進めていきます。この取り組みを進めていく中で、例えば都市軸の三鷹通り、東八道路、特定緊急輸送道路に指定されたと。そういったことに対応する沿道の建物の耐震化の取り組みなど、そういった新たな視点を検討していくということを示しております。
 続きまして、16ページ目から18ページ目にかけまして、都市整備の拠点についてまとめております。こちらも基本的には現行の計画を継承して進めていくということで、19ページ目、20ページ目の方に図面を掲載しておりますので、こちらをあわせてごらんいただければと思いますが、左側に現行の拠点を示しております。右側に本方針(案)の考え方を示しております。こちらにありますように、右側の図面の中央部分、新川防災公園・多機能複合施設(仮称)整備事業と整合するように、青い破線の丸、文化・教育・健康の拠点ということで、市民センターエリア(防災)という形で変更すると。それとまた、その部分に重ねてありますが、緑化センター付近から仙川公園まで含みました地域を緑の破線、緑と水の拠点、新川防災公園(仮称)エリアとして追加していくという考え方でございます。さらに、その右側、北野の里(仮称)として、緑と水の拠点として追加すると。そのほか、国立天文台エリア、あるいは地域ケアの取り組みを進め、区域を広げる杏林大学・新川島屋敷エリアなどを変更していくという考え方を示しております。
 次に、21ページ目から23ページ目の方になります。まちづくりのゾーニングについてでございますが、こちらも基本的には現行の計画を継承していきますが、住環境、自然環境、活動環境、大きく3つのゾーンを位置づけしまして、環境整備を誘導していくという考え方でございます。こちらも25ページ、26ページ目のところに図面を掲載しております。先ほどと同様に、左側が現行で、右側が本方針(案)の考え方をお示ししておりますが、こちらも図の中央部、市民センター整備ゾーンという形で新設、変更、その隣に緑化センターから仙川公園、仙川流域まで含んだ地域を緑地保全ゾーンに変更していきます。また、外環道路の中央ジャンクション付近を中心に北野の里(仮称)エリアとして面的な展開を図っていく地域を緑地保全ゾーンに変更していくと。そのほか、左側の方になりますが、大沢三丁目環境緑地整備地区地区計画を定めた地域を住環境保全ゾーンに変更していくなど、そういった方針を示しております。
 また、この中で旗上げしておりますが、旧総合スポーツセンター、新川市営住宅跡地、また、公庫総合運動場跡地、こういったところにつきましては、検討課題としまして、今後その土地利用の方向性が明らかになった時点でゾーンについて検討して決定していきたいと考えております。
 最後に、スケジュールでございますが、先ほど部長が申し上げましたように、各基本計画と合わせて、各段階で、市民の皆様、また本委員会の方にもそれぞれ報告しまして、御意見をいただきながら、3月末には確定していきたいと考えております。こちらの方の説明は以上でございます。
 続いて、2点目の三鷹風景・景観づくり計画2022(仮称)策定基本方針、資料2について御説明をさせていただきます。こちらの計画策定につきましても、昨年度実施しましたまち歩き・ワークショップ、「三鷹風景百選」、また今まで取り組んできました計画策定に向けた考え方など、これまでのそういった取り組みを生かしながら、基本的な方針を案という形で取りまとめております。
 それでは、こちらも順番にポイントとなる点を御説明させていただきます。まず1ページ目のところをお開きいただきたいと思います。計画策定の背景・目的ということです。先ほど申し上げましたように、これまで都市計画制度等を活用してまちづくりを進めてきましたが、地域特性の反映という視点でまだ十分と言えない面があったというふうに考えております。そういったところを背景の1つにしております。
 2つ目の背景としましては、都市基盤を含む都市の更新・再生の時期を迎えているということと、三鷹市の大きな特性である緑、この緑の減少がなかなかとまらないという課題に直面しているという点を背景にしてとらえております。
 こうした背景を踏まえながら、地域特性を生かしたまちづくりを進めると。課題解決を図るために実効性のあるまちづくり、総合的なまちづくりの展開が可能な景観法を活用した計画を策定するということを目的としております。
 次に2ページ目の方をお開きください。計画の位置づけでございます。こちらもこのイメージ図をごらんいただきたいと思いますが、基本構想、基本計画のもとに条例と一体運用する形でこの計画を位置づけしております。また、現在東京都が所管しております東京都景観計画の内容を引き継ぐことと総合的な仕上げをするという観点から、関連する個別計画の整合と連携が特に重要になるということを示しております。こちらに掲げた3つの個別計画のほか、産業振興計画、また農業振興計画、そういった計画とも連携を深める必要があると考えております。
 4ページ目、4番目の風景・景観づくりに取り組む意義というところをごらんいただきたいと思います。サブタイトルに質重視のまちづくりへとありますが、それぞれの課題の中に存在する地域特性の反映といった質的な面で十分でないというところがありました。そこで、地域資源の活用など、調和のとれたまち並みの実現などを進め、品格のあるまちづくりを目指していくことを取り組む意義の第1に掲げております。
 続いて、商店街など、地域の潜在力を呼び起こすなど、地域力の向上を意義の第2に掲げております。
 また、意義の第3番目には、住環境の質の向上を掲げ、総合的な質重視のまちづくりを進めていくという考えを示しております。
 続いて5ページ目の5番目のところでございますが、三鷹らしい風景・景観ということで、まず最初に風景と景観についての意義をお示しした上で、三鷹らしさを構成する要素として、両方の表現が必要であるということを示しております。
 続いて6ページ目のところをお開きいただきたいと思います。三鷹の風景・景観の構成要素・特性ということで、風景・景観資源などの現況、あるいは課題を分析して、三鷹らしさをあらわす要素、特性として整理した結果、こちらの図にありますように、下から自然、農、文化、活動、コミュニティ、この5つの要素、特性として整理をしております。
 こちらの内容について、7ページ目から11ページ目にかけまして、それぞれの現況と課題をまとめておりますので、御確認いただければと思います。
 次にページが飛びまして12ページ目の方になりますが、6番として景観法の活用についてということでございます。13ページ目の方に計画構成のイメージという図を掲載しております。こちらの図をごらんいただきたいと思いますが、左側に景観法の活用、右側に三鷹らしい市民、事業者が参画した取り組みなど、独自の施策をまちづくり条例と連携して補完していくことを示しております。こちらのそれぞれの内容については、8番目に計画の考え方というところでまた御説明させていただきたいと思います。
 続いて13ページ目の下のところに協働による計画づくりから協働の仕組みづくりとあります。14ページ目のところにまち歩き・ワークショップということで、これは先ほどの土地利用総合計画と同様に、市民の方から提案いただいたアイデアをまとめております。
 15ページの右上に「三鷹風景百選」ということで、こちらの風景百選において示された地域資源などを反映していくことと、その下の協働の仕組みづくりにありますように、今後風景・景観づくりの取り組みを具体的に展開していく協働の仕組みのイメージを、市、住民、事業者という形で示しております。
 次に16ページ目になります。具体的な計画の考え方がこちらの方に出ております。まず(1)の基本的な考え方、先ほど御説明しました5つの特定要素、それぞれ左側に色のついた丸がございますが、この内容が次の景観法の活用、あるいは独自の施策の中でどのようにかかわってくるかということを示しておりますので、そちらを確認していただければと思います。
 まず(2)の景観法の活用でございますが、まず法に基づきまして具体的な風景・景観像を方針として示していきます。この色のついた丸の横に四角で「まち」と「百」とありますが、まちは、まち歩き・ワークショップ、百は風景百選、そういったところからいただいた意見を反映するということをこちらで示しております。
 まる2の行為の制限については、東京都の景観計画の内容を基本としつつ、市独自の拠点についても検討していくという考え方でございます。
 まる3の風景・景観重要建造物と風景・景観重要樹木、またまる4の風景・景観重要公共施設、こういったものについては、市民意見等を反映して定めていきたいと考えております。
 次に17ページの一番下のところでございますが、独自の施策というところで、まる1に法に基づく方針を補完するために、市民提案や風景百選をもとに資源図を作成していくということを記述しております。
 また18ページ目のところでございますが、市民、事業者、行政など、多様な主体が風景・景観づくりに参画できる手がかりとして、例えば開発事業に関するガイドライン、また公共施設に関するガイドラインなどを策定することを検討していきたいと考えております。
 さらに、まる3のところで、大規模な建築物等の事業を適切に誘導するために、まちづくり条例の環境配慮制度と連携した事前協議を制度化していきたいと考えております。
 最後、まる4としまして、農の風景の保全策の検討ということで、ソフト面から営農環境の維持、ほかの制度と連携した菜園、緑地の確保などを検討していきたいと考えております。
 隣の19ページ目のところに(4)として、計画区域の考え方とあります。こちらの図にありますように、景観計画区域は市内全域として考えております。この展開イメージ案を基本に重点的に取り組む区域を検討していきたいと考えております。
 まず、アとしまして、重点地区でございますが、東京都景観計画における景観基本軸である神田川、玉川上水及び国分寺崖線については、三鷹市のまちづくりの視点で検討を加えた上で重点地区に位置づけていく方向で考えております。こちらの内容、それぞれ、それぞれの地区について、23ページ目までにそれぞれの現況、あるいは課題等を挙げておりますので、確認いただければと思います。
 続いてページ飛びまして、24ページから27ページにかけまして、ふれあいの里、3つの里について重点的に誘導を図る区域として、こちらも重点地区として定めることを検討していきたいと考えております。こちらについても、それぞれ現状の内容等を整理をしております。
 次に、28ページ目のところに飛びまして、イの一般地域でございます。今御説明しました重点地区を除いた区域すべてが対象になるということで、土地利用の特性別に方針を示し、誘導していきたいと考えております。
 最後になりますが、28ページ目の10番、土地利用の変更と風景・景観づくりの考え方ということで、今後大きく土地利用が展開されているエリアのところを示してあります。三鷹駅前エリア、市民センターエリア、三鷹台駅前エリア、北野の里(仮称)の地区、こういったエリアについても取り組みの熟度に応じて重点地区への指定を検討する必要があると考えております。
 最後に、今後の予定につきましては、先ほどの土地利用総合計画と同様に各段階でお示ししながら、3月末には確定していきたいと考えております。
 続きまして、報告事項、3点目でございます。三鷹市バリアフリー基本構想2022(仮称)策定基本方針(案)について、資料3の方で御説明させていただきます。こちらも、第4次基本計画とあわせて現行の構想を検証した上で策定していくというものでございます。
 まず最初に、1の前提ということでございますが、現行の基本構想は、平成12年に制定されました交通バリアフリー法に基づきまして、平成15年10月に策定しました。この構想に基づき、さまざまな事業が現在も進捗し、一定の成果を上げていることから、現構想の基本的な部分は今後も継承し、整備の進捗を図るべきであると考えております。
 2点日でございます。策定の目的でございますが、大きく3つあります。
 1つ目は、現構想の目標年次における達成状況の検証ということで、まちづくりの達成状況、進捗状況をまち歩き等を実施しながら検証していきたいと考えております。
 2点目は、法改正や制度改革への対応ということで、すべての障がい者が対象となるなど、対象者の拡充、また対象施設等についても、路外駐車場、都市公園、福祉タクシー、そういったものが追加され、拡充されました。また、バリアフリー化を重点的に進めるエリアを旅客施設を含まないエリアまで拡充するなど、基本構想の制度自体が拡充されたことなどに対応していくというものでございます。
 3点目、重点整備地区の設定の検討等でございますが、今後整備が展開される市民センター周辺地区を含めまして、新たな重点整備地区の設定について方向性を検討するとともに、三鷹市の南側の地域にあります傾斜地の対策などの拡充などを検討する必要があると考えております。
 大きな3番目でございますが、策定の方向性ということで、この中で、まず2番目にあります目標年次でございますが、こちらも基本計画と合わせまして、平成34年、2022年といたします。
 3点目、先ほどの策定の目的のところで触れましたが、法改正による対象者の拡充を受けまして、身体障がい者のみならず、知的、精神、発達障がい者など、すべての障がい者を対象とし、さらに高齢者、子ども、子育て中の親、外国人にも配慮していくという考え方を示しております。
 ここで3ページ目に基本構想概念図というものを載せておりますので、こちらをごらんいただきながら、方向性の4点目から6点目の内容を確認していただきたいと思います。
 重点整備地区、重点整備路線については、継続的な事業を図るとともに、法改正によって加わった新たな対象施設等の内容を調査・検討し、必要な内容を付加していきます。こちらの図面の中央部にありますが、市民センター周辺地区を含めた地区につきまして、重点整備地区の指定を検討するとともに、新たに建設されました特定建築物、特別特定建築物の有無を調査し、生活関連施設として位置づけることを検討しています。
 2ページ目のところに戻っていただきまして、重点整備地区以外の地区についてでございますが、公共施設周辺のスポット的な整備、手すり、ベンチなどによる急傾斜地への対応策等を検討していくことを考えております。
 最後になりますが、4番目の策定のスケジュールでございますが、今後はすぐに協議会を立ち上げまして、現行の基本構想の達成状況などを検証した上で、策定の目的や方向性を議論していただき、骨格案を10月ごろまでに確定していきたいと考えております。
 次にその骨格案をもとに協議会のメンバーによりまち歩きを実施しまして、現地での課題などを検証していきます。そこでいただいた意見、提案等を反映して、12月ごろに素案をまとめまして、来年1月にはパブリックコメントを実施し、その意見を集約して、第3回協議会で議論した上で、案を取りまとめて、3月末には基本構想確定という流れで考えております。
 なお、まとめた基本構想につきましては、平成24年度に冊子を作成して、市民の方に周知・広報していきたいと考えております。説明は以上でございます。


◯委員長(吉野和之君)  アからウについての説明が終わりました。これより質疑に入ります。


◯委員(寺井 均君)  それでは、よろしくお願いします。アとイに関しましては、都計審のときにお聞きしましたので、こちらの方は割愛させていただいて、資料3の方の三鷹市バリアフリー基本構想ということでお聞きしたいと思うんですけれども、重点整備路線ということで、連雀通り、人見街道、吉祥寺通りという形なんだと思うんですけれども、これは東京都との連携が非常に大事で、市民の方の要望からも、路肩がもうがたがただとか、歩道が悪いとか、狭いとか、いろいろな形で出ているかと思うんですけれども、今後この基本構想の中にこの路線に関する東京都の連携というのはどういう形で進まれて、整備がどのように行われるのか、お聞きしたいと思いますので、よろしくお願いします。


◯まちづくり推進課長(田口久男君)  現行の計画を策定する際に、協議会のメンバーとしまして、道路管理者である、まあ、三鷹市も道路管理者でございますけれども、都道に関しての道路管理者である東京都の方も、協議会のメンバーに入っていただきまして、参考資料にこちらの現行の概要版を添付しておりますが、そういった中で、都道に関しての、今、委員の方から御指摘のありました特定経路とか、準特定経路、そういったものを位置づけさせていただいております。道路管理者の方も、当然この基本構想を強く意識しておりまして、そういった中で、例えば優先整備路線を指定する際に、連雀通りが、一部でございますけれども、位置づけられた。この連雀通りが準特定経路に入っている部分、そういった兼ね合いの中で、そういった部分を優先的に整備をしていくということ。いろいろな市と東京都の協議の中でも、そういったことをきちっと認識し合いながら、協議し合いながら進めているというところで、今後につきましても、まだ整備が予定どおり書かれてない部分ございますけれども、早急に整備を進めていくというところで求めていきたいと考えているところでございます。


◯委員(寺井 均君)  ありがとうございます。整備路線ということで、道路自体も非常に大事な整備になってくるかと思うんですけれども、特に人見街道、連雀通りといいますと、ほかの幹線に比べると、バスの本数も少ない地域、通ってない地域も一部あるという形で、その辺の整備も含めた形のものが、いわゆる移動を円滑にするため駅まで行くという。井の頭公園、三鷹台駅とか、三鷹駅周辺という形で、面的な整備はそちらがやられるんですが、なかなか整備路線の線だけではなくて、その周辺の面的な整備、計画というのまで大事だと思いますので、その辺のことを含めた形のぜひ基本構想に進めていただきたいなと。これは要望といいますか、意見ということで述べさせていただきます。よろしくお願いします。


◯委員(嶋崎英治君)  資料1の2ページの(3)のところ、最重点課題としては品格のあるまちづくりということと、あるいは資料2の4ページですかね、ここにも品格のあるまちづくりと出てくるんですけれども、よくわからないんですよ。品格のないというのは逆に下品というか、そういうまちづくりというのがあるんだと思うんですけれども、品格のないというか、下品なまちづくりというのはどのような概念的にとらえていらっしゃるのか、それをちょっと教えてください。


◯都市整備部長・調整担当部長(大石田久宗君)  品格のあるまちの反対語は品格のないまちということで、じゃあ、下品なのかというお尋ねですけれども、そうではなくて、我々としては品格のあるまちというのを、例えばこれだと資料の2の3ページに概念図がありますけれども、都市空間整備に当たって質の高い、要するに高品質なまちのことを品格のあるまち、品格のある都市と言っているわけですね。だから、その反対語だと、高品質でないということで、まだ質的には十分に整備されてないというのが反対語になります。


◯委員(嶋崎英治君)  またじっくり聞かせていただきたいとは思うんですけれども、なかなかそこ、市民的にはちょっとわからないですよね。ですから、市民参加で協働でつくっていくということで、私なんか、風俗だとか、原色を配備した塀だとか屋根だとか、そういうふうにとらえて、視覚的に、あるいは感覚的にとらえてしまうものですから。まあ、そういったことも含まれているのかもしれませんけどね。また、きょうは時間がないですから、じっくり議論しながら深めたいと思いますので、よろしくお願いします。
 それから、何ページだったかな、資料1と2に共通してかかわるんですが、とりわけ28ページにある風景・景観協議会、多様な主体がかかわることからというのがあるんですけれども、それから、都市再生ということが視野に置かれて、いろいろ土地利用ということになっていくんだと思うんですが、URはかかわりは持つんですかね。都市再生機構は。


◯都市整備部長・調整担当部長(大石田久宗君)  制度としての風景・景観をこれから整備していくのは自治体でありまして、個別の施策にURとかある事業者がかかわるということはあるとは思うんですけれども、やはりこれは自治体として風景づくり、景観づくりを進めていくということですから、URというのは、どこにもそういう意味では、この大きなシステムの中には出てこないです。


◯委員(嶋崎英治君)  そうすると、この景観協議会というのはどういう組織なのか、ちょっと説明がなかったので、それを説明していただくと、ああ、URはかかわらないのかなというふうに理解するのか、しないのかということになると思うので、それ、どんなことをちょっと、今考えられているので結構ですけれども。


◯まちづくり推進課長(田口久男君)  済みません。ちょっとその辺の御説明が不足しておりましたが、風景・景観協議会につきましては、景観法の第15条の中で規定されておりますけれども、景観計画区域で景観形成に必要な協議を行う組織ということで、景観行政団体、三鷹市が東京都から受ければその団体になりますが、を中心に、例えば風景・景観重要公共施設の管理者、あるいは商工関係団体、そういった、例えばある地域で特性を持った風景・景観の誘導をする必要があるというようなところでかかわる団体が組織しまして、そういった協議会を設置して、景観誘導を図ることができるというような、そういった内容でございます。


◯委員(嶋崎英治君)  わかりました。それからあと、資料3の方の3の(3)というところで、外国籍住民ですかね、そこにも配慮するというふうに記載があるんですけれども、これは案内でイングリッシュだとか中国語だとかハングルだとか、そういうことも、言葉というか、そういうことの誘導も含めてのことなんでしょうか。


◯まちづくり推進課長(田口久男君)  今委員さんおっしゃられたとおり、そういった言葉の誘導とか、そういったものも含まれております。今後、ただ、検討の中で、どこまでできるかというのは、今後の協議会の中で検討していきたいと考えております。


◯委員(栗原健治君)  今回のこの土地利用総合計画2022と風景・景観づくり計画2022ということ、共通して、緑と水の公園都市ということで、高環境のまちをどのようにつくっていくのかという点に重点を置いてつくられていると、またそういうふうにしていかなければならないと思うんですけれども、ちょっと気になるのは、環境に大きな影響を与える道路計画としての外環道路が予定される地域での計画が、北野の里ということで盛り込まれていると。緑と水の拠点になるようなイメージを三鷹市はつくっていこうとしていると思うんですけれども、現状を考えると、この計画を進めるに当たって策定してきた「対応の方針」でもあるように、環境への影響、三鷹市における風景、景観、まちそのものに対しての影響というのはとても大きくて、こういうふうに描くことができるのかというのに疑問を持つものです。外環道路、北野の本道、ジャンクションのところの影響がありますし、東八道路の以北はその2の問題もある。また、交通渋滞を引き起こすということで、都市計画道路を積極的に整備していかなければならないという点では、北野の地域のまち様がすごく変わってくる。地域的な分断も、これが完成したときにも、本当にコミュニティの創生という観点で担保することができるのかというのに対しての不安が、この実際の計画を見て、外環道路の計画を見て感じます。こういう形での位置づけというのは本当に青写真として描くことができるのかと。実際に計画自体で、今現時点でどうなっているのかという点では、御存じのように、地域的な家屋が歯抜け状態に移転する方がいらっしゃったりして、地域的な分断もある。また、緑と水という観点、緑では重要な農地という点でも、7ヘクタールの農地が一度は失われていくという。で、それを代替するのにどういうふうにしていくのかという点でも課題があります。都市農業というのは風景を守っていく上でも重要な点ですし、コミュニティを守る点でも重要だと思うんですけれども、ここのところは、外環道路、私はもうやめるべきだと思っているので、こういう計画にするべきではないと考えますが、この視点ですね。現時点での考え方として、ここに盛り込んでいく点、またこれをもし進めていくという形で進めていくにしても、より慎重な……。「対応の方針」も、外環道路計画に対して各段階での市民参加というのがあるわけですけれども、そこをどういうふうに組み合わせていくのかということをしっかりと位置づけていく計画にもしていかなければならないと感じるんですが、御所見を伺いたいと思います。


◯まちづくり推進課長(田口久男君)  北野の里(仮称)ということで、その展開についての御質問ということでとらえておりますが、高環境、高福祉のまちづくりというところの中で、委員さん御指摘のとおり、こういった大きな道路ができますと、当然その土地利用、あるいはその環境は、全然変わらないということは当然ありませんで、変わっていくところはございます。そういった中で、対応方針を策定する際にも、市民意見をきちっと踏まえた上ででございますが、マイナスの影響をできる限り少なくして、それをプラスに転じていこうという、そういう中での要望、市民意見を踏まえた要望を市として、国・東京都に上げて、対応方針を示してもらうと。で、対応方針の中で、特にジャンクションのできる部分、改変される部分、そこの部分は用地買収の対象になりますので、そこが一番、そのままにしておくと大きく変わってしまうと。
 その中で、できるだけ市としては、改変される中で、表に出てくる部分を少なくしてということで、当初、ジャンクション部分、約19ヘクタールございますが、その中で、当初計画では11ヘクタールだけがふたかけすると。要望を踏まえて、昨年の説明会の方で国の方から示されたジャンクションの計画案では13.4ヘクタール、約7割ふたかけして、そこを緑の空間として整備するというようなイメージが示されました。そういったところを今後具体的に展開していく中では、当然さまざまな市民の方の御意見を聞いた上で、それをさらに国、都に求めながら要望していく必要があるというふうに考えているところです。
 ふたかけ部分が多くなることによって分断されるところは少なくなるというところで、コミュニティの部分でも、従前とは変わってはきますが、行き来ができないとか、そういうことは極力少なくして、できるだけ今ある良好なコミュニティを維持していけるような形で考えていきたいというふうに考えております。
 また、今、生活再建で、国の方が用地買収しているところの中で、例えば北野ハピネスのところのケヤキ並木、一部用地買収の対象になっておりますが、何もなければ、既存にあるケヤキ、国の方が買収して、その場合には指定を受けないんですけれども、市の方から要望した中で、それを残してくれるということで、今、協議をしているようなところもございますので、そういった中で、一つ一つ積み上げながら北野の里の、仮称でございますが、組み立てていきたいと考えているところでございます。


◯委員(栗原健治君)  外環計画自体、これから震災の復興の問題もあって、予算的な側面もあるので、予断を許さない中身だと思いますが、計画自体も、まだ周辺の都市計画道路の整備という課題で、都市計画道路を整備するということも、住宅地、個人住宅が、本道ではないところの影響というのはかなり大きくて、整備するにしても、しないにしても、環境には大きな影響を与えるし、地域分断──コミュニティの創生という三鷹市が掲げている柱がありますけれども、その計画の観点から見ても、この外環道路というのを位置づけることが、やっぱり矛盾があるし、難しい部分がある。矛盾がある、もう本当に影響を与えるということでは払拭されてないという点は十分に認識していかなければならないと思います。
 これからのこの計画も、進め方でもそうですけれども、市民の意見を聞くということもあわせて、どういう形でそれを反映させていくのかという点で、連続性がありますから、今ある北野のまちということをしっかりとまちづくりに連続性を持って未来につなげていくという計画にしていくという点からも、私は外環道路計画、計画自体を見直していくことが必要だと思いますし、それを反映した中身でプランをつくっていくこと自体にさまざまな障害が出てくる、コミュニティを守っていく上でも障害が出てくるという点を指摘しておきたい。また、反映させない方向性を持っておく必要もあると指摘しておきたいと思います。
 とりあえずよろしいです。いいです。


◯委員(白鳥 孝君)  済みません。それではアからウまで、何点かあるんですけれども、まずアの方なんですけれども、土地利用総合計画のことなんですけれども、方針は別に反対でもなければ、何でもないんですけれども、ただ今後の問題として、戦前の道路計画、戦中の道路計画、戦後の道路計画、まだまだ残っているんですね。戦中、戦前のやつは、道路の計画道路としての体をなしてない、もう線も消えちゃっているところもございますし、その辺の問題はどうするのかということでございます。それをメリット、デメリット、活用する方もいらっしゃるということもございますけれども、ただ、そこには不公平というものが生まれてきますので、その辺をどうするのか。
 あと、畦畔、赤道等の問題がございます。これ、三鷹、結構多いので、その辺のところはどうするのかということで、そういう問題がございまして、もう一つは、マンション問題もある。近年のマンション問題でございますけれども、大規模開発されると、どうしてもセットバックしなきゃならないという問題があって、そこはセットバックするけれども、ほかの隣接のところはセットバックできない、既設のままでございますので、そうすると、そのマンションに住んだ新しい方々が、そこどけと言って、歩道が狭いということが言い出されるという、わがままな住民が生まれてしまうというところがございます。
 その辺のまちづくりという全体のことを考えたときには、どうするかという基本的な問題がこの策定には入っていないし、また今後の問題としてございます。何しろ畦畔問題は、特に不公平が生まれちゃっている状況がございまして、その辺はいかようにしていくかということが、私も承知はしているんですけれども、大変な問題でございまして、方針には載せられないのはわかっているんですけれども、考え方をお願いいたします。
 それから、イの風景・景観づくりなんですけれども、風景というのは、これはあいまいな言葉がございまして、例えば今この会議をしている中で、これも現実的にはこういう風景でございまして、それが、それぞれが着るもの、勝手にしても、風景でございます。何を着ようがね。そういうこともございます。風景の風って風流の風でもございますし、食の文化の中に和風、洋風という、和洋折衷ということもございます。こういうあいまいな言葉を風景という言葉の中に入れるということが、行政というか、自治体としてどういう体をなすのかということが、疑わざるを得ません。そういう意味で、内容がどうのこうのじゃなくて、まず表題が、そういうあいまいさを残すかどうかの問題でございまして、きちんと景観づくりなら景観ということできちんとやっていかないとまずいのではないかなと思いますので、その辺をお話をさせていただきます。
 もう1点、ウですけれども、バリアフリー。これ、特に井の頭が指定をされているようでございますけれども、井の頭、レベルが、高低差というのがかなりございまして、自治体としての施設等々は、それはやっていくのは当然でございますし、またそういうふうな形になるかもしれませんけれども、ただ、じゃあ、民間はやっぱりなかなかそこのところは、文字どおり階段は階段であるし、スロープといったって、なかなか難しい。急スロープになってしまいますしね。だから、その辺のところって、行政は確かにそうかもしれませんけれども、民間の方がどういうふうな、言ってみれば、要するに補助金等々が関係をなすのかどうかという。それから、そういうまちづくりの何かそういったことの条例みたいなものをつくって縛っちゃうのか。そういうことがあるんですけれども、その辺は、きちんとどういうふうな、ただ、井の頭地区、バリアフリーって、じゃあ、どうするんだということなんですけれども、その辺、ちょっとお伺いを、何点かお願いいたします。


◯都市整備部技監・広域まちづくり等担当部長(福島照雄君)  最初の御質問でございます。位置指定道路と畦畔、赤道との問題でございます。この問題につきましては、大変歴史もございまして、位置指定道路の道路図があるということで、それを現在は復元しながらまちづくりに生かしているというのが実態でございます。そういった中で、必ず建築、あるいは開発するに当たって、位置指定道路の問題というのは避けて通れない問題でございます。そういった中では、可能な限り申請されている位置指定道路を現状に落としながら、実態に合う形での復元をしながら開発を行っていくということで、現在対応しておりますけれども、やはり所有者にとっては、位置指定道路が非常に邪魔であるというようなケースもございます。そういった中では、法律的には位置指定道路そのものを廃止することもできますし、さまざまな手法ございますので、その都度その都度しっかり対応してまいりたいと思っております。
 また赤道、畦畔の問題です。これは基本的に法定外公共物ということで、三鷹市がほとんど譲与を受けておりますので、そういった中では、原則は道路等のまちづくりに活用を考えております。ただ、活用が難しい部分につきましては、払い下げといった形で、沿道の方々に利用していただくということで、この間進めてきておりますので、この件につきましても、沿道の方々、関係者と十分協議をしながら、赤道、畦畔をどのように活用するかという視点を、しっかり目標を立てまして判断してまいりたいと、このように考えております。


◯都市整備部長・調整担当部長(大石田久宗君)  マンション問題ですね。新旧マンションの違いがあって、不公平が生じるような場合もあると。それは課題は何かというと、例えば壁面後退したとか、しないとか、歩道状空地があるとか、ないとか、それは歴史的にも、例えば武蔵野市で起きたような水道をとめちゃうとか、ずっと自治体とマンション問題という経過をたどっているわけですけれども、ただ、今こういうふうに考えているんですね。新旧のもし違いがあったとしたら、違いによって生じた課題は何か。例えば道路問題であれば、交通安全事業でそれを解決していくとかですね。課題を解決するのは大事ですから、新旧の違いで、差別じゃないかとか、違うじゃないかとかいうことを強調するのではなくて、生じている課題を解決するように努めていきたい。これが我々の考え方です。
 それから、風景・景観なんですけれども、ずっと御議論いただきまして、ありがとうございます。そのとおり、景観、風景って、いろいろ考え方があって、我々もまたまとめて書いているわけですが、まちづくり推進委員会の中でもまた御議論いただいています。ただ、景観というのは、今のランドスケープ、英語でいうとランドスケープですけれども、風景というのは百年単位で考えるような、外的な風景というのはそういう意味合いがありますし、風土というと千年と言われています。そういう議論を踏まえて、風景、つまり、鎮守の森を守るとか、竹林を守るとか、農を守るとか、そういう意味では、風景の概念の方が長いだろうと。それから、農のある景観とは言わないですね。だから、守るべきものが、景観という言葉と風景という言葉、どっちで合っているかというと、両方あるわけですね。そこで両方併記して、このように人の営みも絡めて併記しているわけですが、今後、この議論を、当委員会の議論も踏まえ、またまちづくり推進委員会の議論も踏まえて、検討してまいりたいと思っております。


◯まちづくり推進課長(田口久男君)  3点目のバリアフリーの関係の御質問にお答えいたします。バリアフリーの基本構想、今回策定していくものは、説明のところでも触れましたが、対象施設、対象とするエリアが、今までは駅等ですね、公共交通機関中心のエリアに限定されていた部分がありまして、三鷹駅、三鷹台駅、そういったところを中心エリアとして進めてきたところでございますが、法改正等によりまして、広く生活関連施設等、要は一般市民の方が多く利用する施設、そういったもの、例えば市役所ももちろんですけれども、公共施設、そういったもの、あるいは不特定多数の方が多く利用される病院とか、美術館、あるいは図書館、百貨店、そういったものも関連施設として、エリアとして構想の中に位置づけられることができたということで、そういった視点で今回策定をしていくということが1つで、委員さん御指摘の個々の民間施設等について、どういうバリアフリー化が進められるかという御質問かと思いますが、エリアとしてそういう不特定多数の方が利用するところを展開するとともに、これまでも進めてきましたが、東京都の福祉のまちづくり条例で、民間施設、これも要するに不特定多数の方が利用頻度の高い施設はもちろんなんですが、それも基準もかなり小さい施設まで下げられておりまして、そういったところも、個々の施設についてはそういう誘導をしていくとともに、また、さらに一般の住宅、そういったところも、そういった基準に準じて誘導等をする必要があるんですが、なかなか、制度自体がそういうふうになっていない部分で、委員さん御指摘のとおり、展開が難しいんですけれども、市としては、高齢者支援課の方で行っております手すりとか、そういったバリアフリーに補助金を出すと。そういったところを、3段階ぐらいで全体のバリアフリー化を展開できればと考えているところでございます。


◯委員(白鳥 孝君)  それでは、今のバリアフリーからなんですけれども、ぜひそういう展開と、またそういった観点からやっていただき、特にそういった急スロープみたいなところが、あそこも結構多い道でございまして、凍結する道路等々の問題、それから、それを、何というんですか、凍結しなくても、滑りどめというような感じでやっていくと、近隣も、振動の迷惑だとか、それから、車いすの頭に何かがたがたしちゃうというようなこともございますし、そういう点、いろいろと技術的な面があろうかと思いますので、そういうのを注意をしていきながら、進めていただければなと思っております。
 それから、風景の問題ですけれども、私はそういうふうな考え方で、風土とはまた違う。また風景は風景ということで、私の考えの中でちょっと違いがあるかなということもございます。ぜひそういう意味では、これから御検討願えればなというか、願ってほしいと思っておりますので。ちょっと風景と景観というのは似つかわないというふうに思っておりますので。自治体として考えるというか、行政として考えるなら違うのではないかなということでございます。ぜひ検討していただければと思います。
 それから、土地利用総合計画の方なんですけれども、一概に、これ、やれとも、進めろとも、何とも言えないし、何とかこれはお願いするしかないんですけれども、頭に常に入れていただいて、何らかの処置を講じられれば講じていただかなければいけないと思っています。
 最後にマンションの問題ですけれども、いろいろと複雑な問題が絡んできております。これ、都計審だけの問題ではなく、総合的なまちづくりの中で、個々の民間のマンション、どうにもならないもので、個々の中でそれは進めていく中で、やっぱり新しい住民の方々はそういうことをお話をなさるし、また、注文もつけるだろうしということで、そんな行政のことなんか別に知らぬことなんですよ、新しく入った方々はね。そういう意味では大変な苦労が要るかと思いますけれども、よろしくお願いしたいなと思っております。以上です。何かコメントがありますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)


◯委員(岩見大三君)  済みません。よろしくお願いします。まずは、最初の土地利用総合計画の基礎資料の人口の話なんですけれども、これは計画人口でおおむね17万5,000人ということで、想定人口はおおむね18万人という表記がされていると思います。現状を考えますと、大変人口想定は難しい点ではあると思うんですが、一応改めて、特に想定人口ということを考えたときに、その指標について、ある意味ではもう少し多くなるのではないかというような印象もあるんですが、ひとつコメントいただけたらと思います。


◯都市整備部長・調整担当部長(大石田久宗君)  計画人口につきましては、さまざまな議論と想定をするための手法があるわけですが、今回は基本計画を策定のための研究をしておりまして、その結果を踏まえて、基本計画の今ちょうど策定の中で示されている、中途で示されている研究の成果をそのまま引用しておりまして、土地利用そのものから人口の問題をアプローチするというのは非常に難しいので、また別個に調査委託をした内容をそのまま活用しているところでございます。


◯委員(岩見大三君)  済みません。人口の問題を考えるときに、やはり先ほどもお話ありましたけれども、民間のマンション建設ということが大きく絡んでくると思います。それで、要するに人口ということだけではなくて、風景、景観にちなんだ今後のマンションに関するさまざま、ふえ続けた場合、あるいは現状のマンションということに対して、景観ということを、これはまちづくり条例のあり方も含めて、どうやって融合させていかれるのかというところにつきまして、御所見のほどをちょっとお聞かせ願いたいと思います。


◯まちづくり推進課長(田口久男君)  人口増加とそういった土地利用展開による関係ということで、なかなか土地利用のコントロール──コントロールという言葉は余りよくないんですけれども、制限の中だけではなかなか人口を誘導することは難しいとは考えております。ただ、これまで三鷹市として取り組んできた、先ほどの資料1の4ページ、5ページ、6ページ目のところに、これまでの取り組みを示しておりますが、最低敷地面積の指定、平成16年度に第一種低層住居専用地域を定め、その後にそのほかの住居系のところも定めるということで、その最低敷地面積、要は極端な狭い敷地での住宅建設ができなくなってきているわけですので、そういったところで戸数は一定程度抑えられる。また、特別用途地区、特別商業活性化地区、あるいは特別都市型産業育成地区、特別文教・研究地区、それぞれで、そもそもの用途に見合ったものであれば、もともとの容積を使えると。例えば商業地域で、全部住宅にした場合は、容積の8割を抑えるということで、そこで住宅の戸数も抑えられる。そういった中で、大きくは誘導はできないところでございますが、そういったところで、土地利用の施策の中で一定程度誘導をしてきているところでございます。
 また、地区計画等をかけて、地域の特性に合ったまち並みを誘導するということで、これまでかけた三鷹台地区の地区計画、あるいは新川島屋敷地区の地区計画においても、地区計画の中で容積を制限したり、高さを制限したり、そういったことで、一定程度は人口が極端に増加することは抑えられているというところはあるかと思いますので、今後もそういったものもさらに拡充しながら進めていくということを検討していきたいと考えております。


◯委員(岩見大三君)  済みません。ありがとうございます。人口の件についてはよくわかりました。それで、先ほど来聞きましたマンションについては、要は、景観上でどうやって、何といいますか、まちの中でうまく溶け込ませていくという形についての今後の新しいマンション、あるいは古いマンションについての何か対策といいますか、これからの協議といったものについてお考えがあればお聞かせ願いたいと思います。


◯都市整備部長・調整担当部長(大石田久宗君)  新しいマンションにつきましては、例えばこの計画にあるように、協議体があって、ガイドラインがあって、条例に基づいて、そのガイドラインに基づいた形とか色とか、そういった一定の基準を示して、それに沿ってまちの中に溶け込んでもらうということはあります。だから、そういう大きな体系をつくっているわけですね。もちろんまちづくり条例ともそれは連携しながら。うちの景観、風景・景観条例になるかどうかわかりませんけれども、何とか条例をつくって、それとタイアップしていくと。問題は、古いマンションですね。古いマンションは、マンションの建てかえに関する法律にあるように、そもそもリニューアルがすごく難しいし、課題が多いわけですから、ましてやデザインとかカラーということになると、これをこうしなさい、ああしなさいという指導をする権限は自治体にはないんですね。ですから、エリアごとに、例えば計画を示しながら、このエリアはこういった雰囲気のまちですからということで、塗りかえをするときに、内外装するときに、御協力を願うとか、そういうことで進めていくしかないかなと思っています。


◯委員(岩見大三君)  ありがとうございます。緑のまちということで、ある程度、規制というのは余り強制的な部分はちょっと難しいと思うんですけれども、規制をかけられる分は、そうやっていただいて、古いマンションは現状が難しいということはよくわかりますので、なるべく景観ということを示したのであれば、かなり強い意志を持ちましてその点はやっていただきたいということを要望しておきます。ありがとうございました。


◯委員(田中順子さん)  それでは、1点になりますけれども、今回の総合計画の中で、ページ数、8ページにテーマ別のまちづくりに対しての策定時から平成22年度までの状況変化ということで表がございますけれども、これについて、実際には平成16年度と平成22年度との比較のような形の数字になっていますけれども、それぞれのテーマの中で出ている数字について、担当部署としてこの数字について今後この数字を見た中で、どういう御感想というとあれなんですが、これを見られているかといいますか、現状をどういうふうにとらえていらっしゃるかをお聞きしたいと思います。


◯まちづくり推進課長(田口久男君)  テーマ別のわかりやすい代表的な指標をここに掲げさせていただきました。数字的に見ますと、災害に強いまちづくりということでは、数字、大きくは改善されておりませんが、改善されているということで、道路についても、これは4メートル未満が少なくなるとよくなるということですので、まあ、よくなるということで、わずかでありますが、そういった改善が図られているのかなと。ただ、次の都市計画道路の整備率、これはなかなか、年数、6年たっても3%、4%ぐらいですか、しか向上していないので、なかなかちょっと向上率としてはまだまだなのかなという印象は持っておりますが、今後いろいろ優先整備路線が展開される、あるいは調布保谷線が整備されると、ぐんとここは上がってくると考えておるところでございます。
 次の緑と水、ここが一番課題としては大きくとらえておりまして、それぞれの指標が、これ、減っていくということはよくないことですので、ここを何とか減らさないように、できれば本当はふやしたいところですが、なかなか難しい面もございますが、減らさない、あるいは感じる緑を多くするとか、そういった工夫をする必要があるのかなと考えております。
 あと、住みよい環境を目指すまちづくり。これは共同住宅は戸数、これ見てわかるように、かなり多くなっておりますが、1人当たりの畳数ということで、居住環境としては、ややですけれども、よくなっていると。先ほど最低敷地面積、そういったものを定めた成果が一部出ているのかなということで。どうしても産業については、これは事業者数等が減っているというのは、これはやはり課題としては大きいところであるということで。バリアフリーについては、道路に関してはかなり改善が進んだと、そういった印象、感想を持っております。以上でございます。


◯委員(田中順子さん)  ありがとうございます。実際に見て、本当にその都度といいますか、条例を変えて、変えて、住みやすいまちづくりのためにやっているんですけれども、本当にそういう考えが出た瞬間というぐらいに速く民間は動きまして、狭いところに狭い住宅を建てるということがあって、実際に今、ここに畳数の数で出てきていますけれども、少しずつ改善がなされてきているというのは、本当にある時期、非常にもっともっと落ち込んでいたと思いますけれども、落ち込んだといいますか、狭かったときがあったと思いますけれども、その中で、少しずつ、条例、まちづくり条例という中で少しずつ成果も出てきているのかなというふうに今期待をしてきているところですけれども、と同時に、本当に今、今回緑ということで今お話がありましたけれども、さっき感じる緑とおっしゃったんでしょうか。生活、そのものの生活の中で感じる緑ということになるんだろうと思いますけれども、今回特にまた新たな新規のところでそういうことも取り上げていくんだという方向性を示されているのかなと、環境に配慮した循環型のまちづくりというのを大きくまた掲げながらやっていくのかなというふうに、今、読ませていただいているところなんですけれども。
 大変まちづくりって本当に難しいといいますか、時代時代があって、その中でやっていくわけですけれども、先ほど、1つは、ただ、ちょっと気になっている、最近気になっていることがありまして、風景・景観づくりということに関係するんですけれども、大きな三鷹の中の河川の中では、玉川上水というのがございますけれども、つい最近も通りましたら、道路の部分と、それからあと本当に住宅に隣接している玉川上水の部分、いろいろ地域性がありますけれども、非常に木が茂り過ぎてといいますか、大変民間のお宅の方に覆いかぶさるようになっていたり、また、上水そのものが大変実生の葉が生えたりして、非常に、何というんでしょうか、荒れてきているといいますか、そんな気がいたします。これは東京都がきちっと管理するところにあるんだろうと思いますけれども、数年前は、たしか建設部の時代だったかと思いますけれども、都と一緒になって整備を市がするので、市民の方もボランティアでというので、私どももボランティアの立場でお手伝いに行ったことがあるんですけれども、あの部分は今どうなっているんでしょうか。


◯都市整備部技監・広域まちづくり等担当部長(福島照雄君)  玉川上水の関係でございます。委員が御指摘の当時建設部時代に行ったのは、まだ国の史跡指定の前でございまして、あのときもやはり東京都の方とも鋭意折衝いたしまして、なかなか思うようにならないということで、やむにやまれずといいますか、市の方で一気に職員を総動員いたしまして、昔の玉川上水の形を取り戻そうということでやってきた経過がございます。今委員が御指摘のとおり、現在確かに樹木も相当成長してしまって、このままだと確かに沿道への影響というのは非常に大きくなることは必至でございます。そういった中で、今東京都の方も、ある地域の方では、木をある程度間引きするというんでしょうかね、剪定をする等の作業も入ってきておりますので、今後も三鷹市内の部分におきましても、苦情、要望等が大分来ている場所がございます。そういったところにつきましては、管理者である都の方とも十分調整を図りながら、国の史跡指定を受けたからそのまま手をつけないというわけにはいきませんので、やはり適正な管理をしていかないと、沿道の方々は逆に迷惑をこうむるわけですから、その辺につきましては、はっきり意見も述べながら、住環境に悪影響を及ばさないようにぜひ適正な管理を努めるよう、都ともしっかり話をしていきたいと、このように考えております。


◯委員(田中順子さん)  ありがとうございます。そうですね。それとあと、上水そのものが、何というんでしょう、川の壁面というんでしょうか、も含めて非常に荒れてきているといいますか、それと同時に、最近のこういう災害があるということを含めまして考えますと、大変そこら辺も心配といいますか、をするところでございます。今お話しいただきましたように、私どもの三鷹の中を流れる大変大事な上水ですけれども、ぜひ昔の姿といいますか、もともとある姿を残していくといいますか、大事にして保全していかなければいけないんだろうと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。


◯委員長(吉野和之君)  ちょっと休憩します。
                  午前11時52分 休憩



                  午前11時52分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開します。続いて、エからオについて説明を求めます。


◯都市交通担当課長(中村 修君)  それでは、資料4を用いまして、駐輪場整備基本方針(案)について御説明をいたします。前回6月に開催された本委員会におきまして、駐輪場運営・整備に関する基本的な考え方(案)について報告いたしました。委員会での議論を踏まえ、基本的な考え方を補強して、駐輪場整備基本方針(案)を作成いたしましたので、御報告いたします。
 資料4の1ページをごらんください。目的でございます。自転車等の放置を防止し、歩行者の安全確保と自転車等の適正な利用を図り、安全で快適な市民生活の実現を目指すものでございます。
 1枚おめくりいただきまして、2ページをごらんください。現状と課題を整理しております。放置自転車は減少傾向にあるものの、さらなる減少に向けた取り組みを進める必要があります。買い物等で短時間利用できる駐輪場の整備・拡充を進める必要があります。駐輪場の適正な利用の促進に向けて、公平で適正な受益者負担の仕組みへの改善などが必要となっております。
 3ページをごらんください。この絵をごらんいただきたいと思うんですけれども、現在4種類の駐輪場がありますけれども、この駐輪場について、一時利用駐輪場、定期利用駐輪場の2区分の有料駐輪場と自転車からバスへの乗りかえを促すバス乗りかえ駐輪場に見直すものです。
 2ページの下段に4種類の駐輪場の説明書きを記載しておりますので、後ほど御確認いただきたいと思います。
 3ページの下段ですけれども、適正化の視点として、視点1、自転車利用者のマナーの向上から、4ページ、5ページにわたりまして、視点9、近隣自治体との利用料金の均衡と利用の連携まで、9つの視点を挙げております。
 7ページをごらんください。9つの視点ごとにその実現に向けた施策を示しております。視点1につきましては、自転車利用者のマナーの向上。将来的には自転車講習会の受講を義務化することを検討してまいりたいと考えております。
 8ページをごらんください。視点4、受益者負担の適正化です。下の方にシーソーのような絵がありますけれども、駐輪場の維持管理や放置自転車対策経費として年間約2億円を支出しております。一方、歳入は約3,100万円でありまして、一般財源を1億6,900万円充てております。
 9ページ、(5)として、料金設定の基本的な考え方を示しております。アといたしまして、運営経費として利用料金収入で賄えることを基本といたします。ウ、適正な利用料金の体系化として利便性に応じた利用料金の設定、学生、障がい者等を対象とした減免措置、機械式の一時利用駐輪場については、買い物等に配慮して、無料時間の設定を行います。
 10ページに三鷹市及び近隣市の現行料金を示しております。
 12ページをごらんください。視点5、買い物環境の整備と商店街の振興では、商店に隣接した駐輪場の整備を図るため、一定の幅員が確保できる歩道について、歩道を利用した駐輪場の整備や商店街振興と連携した駐輪サービスについて検討いたします。
 13ページには、上の表でございますけれども、放置自転車の現状や撤去状況を示しております。放置自転車につきましては、平成15年をピークに減少傾向にあります。
 続きまして、14ページをごらんください。視点8、駐輪場の管理・運営については、事業者の有する能力、知識、経験等を活用し、効率的な管理・運営により、利用者サービスの向上を図るため、民間事業者を含む指定管理者に施設の管理をゆだねます。
 15ページをごらんください。各駐輪場の現状と課題をまとめております。表5といたしまして、整備の現状、駅ごと、運営区分ごとにまとめております。
 16ページをごらんください。対象駐輪場15カ所の整備スケジュールを示しております。第1段階として、三鷹駅周辺の駐輪場8カ所につきまして、平成24年4月1日より運営を行う予定です。
 第2段階といたしまして、井の頭公園駅、三鷹台駅、つつじヶ丘駅周辺の7カ所の駐輪場について、平成25年4月1日より運営を行う予定です。
 条例改正ですけれども、平成23年第3回三鷹市定例会において、三鷹市自転車等の放置防止に関する条例につきまして、駐輪場の位置づけ、及び利用料金を規定する条文、及び関係条文について一部改正を行う予定としております。
 17ページ以降につきましては、駅ごと、駐輪場ごとの現状と課題をまとめております。前回報告いたしました基本的な考え方に記述を補強しておりますので、後ほど御確認をいただきたいと思います。
 最後に、前回の本委員会の議論を踏まえまして、駐輪場に関するアンケートを実施いたしました。結果の概要をまとめましたので、報告いたします。
 アンケートの方法及び調査期間は記載のとおりです。回答率は42.7%でした。年齢、性別につきましては、各世代から回答をいただき、女性から多くの回答をいただきました。
 2ページをごらんください。設問4、日ごろ自転車を利用している方について伺いました。67.9%が日ごろ自転車を利用している方でございました。
 3ページ、設問5の2をごらんください。自転車利用の目的では、買い物等が60.4%、通勤・通学で利用している方は33.4%でした。
 設問7で、駐輪場の定期利用料金について聞いております。40%の方が高いとお答えですが、妥当、安いとお答えの方が48.5%でした。
 4ページをごらんください。設問9で、市が実施している自転車安全利用講習会に参加したことのある方をお聞きしましたところ、5.4%という状況でございました。説明は以上です。


◯建築指導課長(山崎良平君)  それでは、行政報告のオにつきまして、建築指導課より御説明させていただきます。資料5をごらんください。このたび東京都は本年6月28日付で、東京における緊急輸送道路沿道建築物の耐震化を推進する条例の規定に基づきまして、都内の緊急輸送道路のうち、特に沿道建築物の耐震化を図る必要がある道路を特定緊急輸送道路として指定しました。市内におきましては、三鷹通りと東八道路の一部が指定されました。
 この指定によりまして、同道路沿道建築物で一定の要件に該当するものについては、耐震診断が義務づけられるとともに、耐震診断や耐震改修に関します都の補助制度が拡充されたため、耐震化が一層進むものと思われます。
 今回の都によります補助制度の拡充は、診断については平成25年度、改修については平成27年度までの時限措置であるため、市としても、都と連携を図りながら、耐震化促進事業要綱の策定及び耐震診断助成に伴う予算措置を行うことを検討しております。また、耐震改修につきましては、今後耐震化状況報告の結果等をもとに検討を行っていく予定であります。
 今後市と都は連携を図りながら、沿道建築物の耐震化をどのように推進していくのかにつきまして、この条例の制定理由、条例の概要、条例施行に伴うスケジュール、診断助成と改修助成の考え方等につきまして、順次御説明させていただきます。
 それでは、次の1ページをごらんください。この条例は既に本年4月1日より施行されております。その制定理由、目的は、1に記載されておりますが、阪神・淡路の大震災の教訓を踏まえまして、震災時に救急救命活動や復旧・復興の大動脈となります緊急輸送道路が建築物の倒壊によって閉鎖されることを防止するため、沿道建築物の耐震化を促進し、もって震災から都民の生命・財産を保護して、首都機能を確保するというものでございます。
 条例の概要でございますが、2の(1)にあります。先月、6月28日、特定緊急輸送道路の指定を受けた都内の道路につきましては、2ページをお開きください。三鷹市におきましては、三鷹通りと東八道路の一部が指定されましたが、周辺エリアで見ますと、中央高速道路、甲州街道、井の頭通り、環八通り等が指定されていることがおわかりいただけるかと思います。
 指定の考え方としましては、東京都耐震改修促進計画に位置づけられました緊急輸送道路のうち、主要な防災拠点、空港や湾岸などを結ぶ道路、他県からの緊急輸送道路や援助活動の受け入れのための主要な道路の機能を確保するため、一次緊急輸送道路はすべて特定緊急輸送道路に指定するとの都の考え方に基づいております。
 次に、特定緊急輸送道路に指定されたことによりまして、沿道建築物にはどのような義務づけが発生するのかについてですが、大きくは3つの義務が課せられます。先ほどの1ページにお戻りいただきまして、1つ目でございますが、(2)にあります耐震化状況の報告義務です。対象となる建物は、敷地が特定緊急輸送道路に接する建築物、イとしまして、昭和56年5月以前に新築された、いわゆる旧耐震時代の建物、ウとしまして、道路幅員の2分の1以上の高さの建物。右側の絵が説明図となっております。これら3つの要件のすべてに該当する建築物の所有者は、本年10月1日から12月31日までに都に耐震化状況を報告しなければなりません。ちなみに、私どもの調査によりますと、これら3つの要件に該当します市内の対象建築物は、三鷹通り沿いにおおむね31棟、東八道路沿いには該当する建物はございませんでした。なお、都内全域におきましては、約5,000棟の対象建築物が見込まれているところであります。
 2つ目の義務は、(3)の1つ目のポチに記載されています、耐震診断の実施が平成24年4月1日から建物所有者に義務づけられます。また、2つ目のポチにありますように、この義務づけは罰則つきの耐震診断命令により義務づけの履行が確保されております。さらに、3つ目のポチにありますように、建物所有者が平成27年3月31日までに正当な理由がなく耐震診断を実施しない場合は、知事はその旨を公表することができるとされております。
 3つ目の義務は、(4)の耐震診断の後の耐震改修の実施義務でございますが、こちらは所有者の努力義務にとどまっておりまして、指導、助言や実施勧告により改修の実施を促進するものであります。
 次に、耐震化に関する費用の助成についてでありますが、(5)のポチにありますように、東京都は区市町村を経由しまして、耐震診断や改修等に要する費用を助成する制度となっております。
 この診断と改修の助成の考え方につきましては、参考資料2に都の従前の補助制度と拡充後の補助制度の比較資料を添付させていただきましたので、ごらんいただきますと、左側の診断助成におきましては、今回の拡充後は、原則として国費と都費が全額充当されますため、所有者の自己負担は原則としてゼロとなるものでございます。
 ここまで御説明しました条例施行に伴う義務づけや診断、助成のスケジュールを表に取りまとめしたのが3ページでございます。お開きいただきますと、上段のブルー囲みの白抜き文字の記載にありますとおり、左側から行きますと、本年4月1日、一部繰り返しになりますけれども、4月1日に条例が施行、4月15日に耐震化指針の告示、6月28日に道路指定告示、10月1日から12月31日までが耐震化状況報告期間、来年4月1日より耐震診断の義務化が開始、平成27年3月31日までに診断未実施の場合の建物の公表というスケジュールになっております。
 下段は、指導・助成関係でございますが、本日現在対象となります沿道建築物の調査、これは先ほどの3つの要件に該当するか否かという調査でございますが、おおむね完了いたしておりまして、棟数については先ほど御説明したとおりでございます。今後、本年9月中旬を目途に対象建築物所有者への個別訪問による説明を予定しております。また、説明に当たりましては、東京都の職員、市の職員、委託業者の3者で実施する予定でございます。また同じ時期に、耐震助成要綱の策定と耐震予算化につきましても、この9月議会に御提案したいと予定しているところでございます。その後、耐震化状況報告の義務づけがされます10月以降、具体的な耐震診断の指導や助成がスタートする予定となっております。
 最後になりますけれども、参考資料3に本条例と施行規則の写しを添付しておりますので、御確認いただければと思います。説明については以上でございます。


◯委員長(吉野和之君)  休憩いたします。
                  午後0時11分 休憩



                  午後1時00分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。


◯まちづくり推進課長(田口久男君)  先ほど資料5の特定緊急輸送道路建築物等の耐震化の促進についての中で、補足の説明を1点させていただきます。先ほど1ページ目の方の2の(5)の耐震化に要する費用の助成のところで、東京都は区市町村を経由して耐震診断等に要する費用を助成するということで、これに伴いまして、三鷹市としても9月の議会に補正予算を計上させていただきたいということを考えております。また、内容については、補正予算の中で御審議いただくということで、よろしくお願いしたいと思います。以上です。


◯委員長(吉野和之君)  エからオについての説明が終わりました。これより質疑に入ります。


◯委員(寺井 均君)  それでは、よろしくお願いします。自転車の運営経費を利用料金収入で賄えるというのを基本としていきますよということで、今の三鷹駅で2,300円、高いか、妥当かということで、高いと安いで50%ぐらいということなので、この2,300円というのは多分上げられないのかなと思うんですけれども、今、片や、三鷹台駅は基本的に無償でやっていますので、市民として、片や2,300円払っている、片や無償でということ。その土地を持っている方のお考えというか、そういうことが反映されていたのかなという部分もあるのかもしれませんが、そういうことがありますので、それは平等的にはやっていかなきゃいけないということを考えますと、今、私有地と借地で大体1万1,728台ということですので、いろんなシミュレーションをされているかと思いますが、それを2,300円で1カ月やったときに、年間で大体3億ちょっと超えるぐらいということを考えますと、3分の2の方をこの2,300円で運営できれば、この2億円というのは賄えるのかなという部分で、基本的には運営経費、利用料金で賄うということは、大体3分の2ぐらいの方、2,300円で月決めというのが1つの基本なのかなと思いますが、この辺のシミュレーションでどういうお考えがあるのか、ひとつお聞かせいただきたいと思います。
 それと、自転車安全講習を将来的に義務化するよというのは、これは非常にいいことかなと思っています。なかなか義務化といっても、受けてもらうためには、受けていただくメリットをつけないといけないということで、定期利用駐車場の利用料金を割安で済みますよということなんですね。割安にするということは、またその分収益が減るということもありますので、義務化ということは、全員を割安にするということになってしまうという、将来的なことですね、ということなんですが、ちょっとその辺の考え方、聞かせていただきたいと思います。


◯都市交通担当課長(中村 修君)  まず利用料金についてアンケート調査をいたしまして、2,300円というのは、定期利用の一般人というんですかね、一般利用の一番高い金額、今、適用している高い金額についてお伺いいたしました。基本的に料金収入で運営経費を賄いたいということを基本にしているんですけれども、これから施設のリニューアルですとか、無料がゆえになかなか十分な整備がされてない駐輪場について、一定の利便性の高い駐輪場としてまた再整備するということも今後必要になってきますので、そんなことも含めての料金設定となっております。
 これは定期利用の駐輪場については、学生料金とか、あと、駅から若干遠い駐輪場については、1,000円というような料金の駐輪場もありまして、一律2,300円ということではなくて、現行の高い料金を聞いてみたというところです。


◯都市整備部長・調整担当部長(大石田久宗君)  安全講習会の義務化のことでお尋ねがございました。それで、安全講習会を強制的に受けさせるような、そういう地域社会というのは望ましくないなと、一方ではあるんですよ。ですから、なるべく受けてもらって、要するに北風じゃなくて、太陽でいきたいと。受けるとだんだん服を脱ぎたくなって、つまり、安くて利用できるとか、優先的に利用できるとか、そういうふうにしながらマナーの向上を全体に図っていきたい、こういう考え方なんですね。ですから、一番重要なのは、義務化を検討するんですけれども、どういうふうにしたら義務化というか、みんなが受けてもらえるように誘導できるか。今は5%ですからね。そういうふうに、視点としては考えています。ただ、全体で全部講習会を受けたら、経営としては安くなるのか。それはそれで、またそういうふうに皆さんが受けてもらえるんだったらいいんじゃないかなと思いますけど。


◯委員(寺井 均君)  ありがとうございます。先日行われました自治体フェアでも、このこと、自転車の利用についてのセミナーもあって、出させていただいて、課題となるのは、講習を受けてもらうためにどうしたらいいのということで、やっぱり割引をするとか、いろいろな形のことをやらないとということでありましたので、その辺はそういう先行の事例があるかと思いますので、ぜひその辺を参考にしていただいて、設定して、少しでも多くの方が……。やっぱり交通ルール、マナー、どうしても自転車が、事故量が減っているとしても、自転車の割合がどんどん高くなっているということがありますので、ぜひそれは進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。以上です。


◯委員(嶋崎英治君)  今、自転車利用者のマナーのことがありました。この駐輪場に直接ということではありませんけれども、マナーということなんですけれども、本当に怖いですね。車道を右側の方を無灯火で来る。これで5回ぐらい、私、遭遇ですよ。雨の日もあって、こっちがひやっとする。車をとめて、ぶつからないで済みましたけれども。その種の関係で、自転車に乗っている人が四輪の車と衝突したとかという事故、あるいは同時に、何というんですか、自転車利用者の事故と賠償というんでしょうかね、そういうことも資料にあったりすると、さっき言った、北風さんじゃない、そういう認識しながら受けると、ああ、こんなふうになったんじゃ大変だねということで、マナーを守ろうねという、そういう効果も出てくるのかなと思うので、自転車の事故の状況などについてひとつ教えてください。


◯都市交通担当課長(中村 修君)  まず自転車事故の賠償ということでお答えいたします。自転車が加害者になって多額の賠償金を支払う事例というのが新聞等で時々報道されています。やはり自転車事故が増加したことによって、自転車が原因者で、多額の損害賠償を受ける、支払うケースというのがあることから、やはり自転車も、自己責任といいますか、損害賠償保険に入って乗ってくださいという取り組み、具体的にはTSマーク、賠償責任の普及活動というようなこともやっております。自転車事故の防止については、そういった万が一の加害者になったときにも十分な補償ができる、そういった保険制度への加入ということが大事だろうと思っています。
 それから、事故の件数ということで御質問がございましたが、平成22年1月から12月までの1年間の事故件数につきましては、発生件数として556件でございまして、けがをされた方、重傷、軽傷も含めて614人ということでございます。三鷹市の特徴として、自転車が関与している事故が多いということで、事故件数の約4割が自転車が関係している事故と聞いております。


◯委員(嶋崎英治君)  ありがとうございました。そんな数値もわかるようになると、自覚も高まっていくのかなということだと思います。
 それから駐輪場の整備の関係ですけれども、2点。この自転車整備問題は鉄道会社との関連というのが事あるたびに、で、市も積極的に接触していますよということなんですけれども、JRとか京王電鉄ですよね。こういう市の考え方についてどんな対応なのかということを1つね。
 それからもう一つは、三鷹台とつつじヶ丘になるんですけれども、雨のときもうとにかく大変だと。砂利とか、そういう状態ですよね。だから、そこは何とかならないんですかというようなことで、利用者さんからあって、まあ、土地の所有者との関係があって、なかなかコンクリート化というのはできないのかもしれないんですけれども、一度そのことを確かめてくださいと市民からありましたものですから、それは整備計画の中でどんなふうに位置づけられているんでしょうか。


◯都市交通担当課長(中村 修君)  鉄道事業者がみずから駐輪場を設置するということについては、我々も事あるごとに、JR、あるいは京王電鉄等にお願いをしているところですけれども、本年1月にJRの方で、三鷹駅の駅から西側に向かった線路際のところに103台収容の駐輪場を整備いたしました。これはもともとJRの駅の下、小田急バスの折り返し所の前にあった駐輪場を店舗利用するということで移設したケースなんですけれども、その検討の折に、従前の台数よりもより多くの機能として駐輪場を整備してほしいという働きかけもあって、それ以上の駐輪場ということでJRが整備した経過がございます。京王につきましては、井の頭公園駅の線路敷、京王電鉄の用地を市が今借地をしておりまして、そこに無料の駐輪場を整備しております。


◯都市整備部長・調整担当部長(大石田久宗君)  三鷹台、つつじヶ丘といった無料の駐輪場があるところで、下が砂利で、雨の日なんか、非常に使い勝手が悪いという御指摘ですよね。それは今回の整備の方針の中で、きちっとそれはゲートもつけて、そして使いやすいようにアスファルトにしたり、そういうことを今回も盛り込んでございますので、よろしくお願いします。


◯委員(嶋崎英治君)  わかりました。ぜひそういうことを進めていっていただいて、マナーも同時に向上、これが一番の課題だと思いますけれども。三鷹という構造からいくと、自転車なしにはなかなか暮らしにくいというか、まあ、便利というかね、そういうまちなんだと思います。空き地に置いて、そこからバス停まですっと行くとか、公園に置いていくとかという、これはやめなさいとなかなか言えませんから、できるだけ整備していただいて、快適な、品質のいいまちですか、にしていただければと思いますので。以上です。


◯委員(栗原健治君)  それでは、駐輪場の整備方針ですけれども、バス・アンド・ライドの方向性も掲げられていて、より普及させていく必要があると思います。バス路線まで距離があるというところが三鷹の南の地域ではある。また、市内のところでも、バス路線までにちょっと時間がかかるというところも、井の頭の地域だとかはあるのでしょうか。今後どのくらい、これは具体的には示されているところがあるんでしょうか、方向性を確認させていただきたいと思います。
 あと、料金ですけれども、やはり市民負担の適正化ということで有料化の方向性、無料の駐輪場をなくしていくという側面がこの方針だと言いかえられるかと思うんですが、これから自転車がより環境にやさしい乗り物として市民に使われるという観点からも、有料化ということについて、今無料のところを有料にしていくということについての考え方というのは、慎重に検討する必要があると思います。利用者の施設の使い方ですとか、周りに放置自転車がふえてしまうという問題にならないという、してはいけないということもありますし、有料化については慎重な審議をしてほしい。市民サービスとして提供していくのでは、無料が一番市民が望んでいることだと、利用されている方からも寄せられているので、その点はお伝えしておきたいと思います。
 その上で、つつじヶ丘の駐輪場の整備ということで、来年、平成25年、2段階目になるということかと思います。それまでの施設の管理ということで、つつじヶ丘の駐輪場の安全対策について声が寄せられています。飛び出してくるというところでの危険性なので、駐輪場内では乗らないようにするということが原則だと思うんですけれども、乗って出ていく人との危険な事態が起こっているということだと思います。実際にその場でも、前にポールを置いていただいたりもしているんですけれども、飛び出しはそれではどかされてしまうというか、結局邪魔になるようなところからどんどん避けられてしまう傾向があって、用をなしていない。まあ、入り口を制限してしまうとか、手だてはあると思うんですけれども、安全の問題については、歩行者の遊歩道の入り口、遊歩道にも接している、遊歩道から外れている、私道に入っていくところですけれども、歩行者も危険だという指摘もされているので、この点で、第2段階での整備ということですけれども、安全対策という点では、ほかの駐輪場も含めて、どのように対応していくのか、お伺いしたいと思います。


◯都市整備部技監・広域まちづくり等担当部長(福島照雄君)  2点、御質問ございました。1点目のサイクル・アンド・バスライドでございますが、新たな場所があるのかということでございます。現在まだ交渉中でありますが、中原地区の中央道の高架下、そこを1カ所今交渉しておりまして、できるだけ早くそこも設置してまいりたいと。この場所に設置することで、ちょうどバスへの乗り継ぎで、非常にいい場所だと考えておりますので、当面はそれを、設置を目指していきたいと。また、これ以外にも、地域の声で、そういった場所があれば、今後この方式は伸ばしていきたい、このように考えております。
 また2点目でございます。つつじヶ丘駐輪場の件、これは以前委員さんからも御指摘がございまして、当面の安全対策は行いましたけれども、いかんせん、構造が道路から1段高いところにございまして、委員さん御指摘のとおり、道路へ出るまで本来乗らないでおりていってもらいたいのが一番望ましいところでございます。現に歩行者と自転車が接触した事故等もございます。また、先日も遊歩道内で自転車を乗った方と歩行者との接触もあったということも聞いております。
 いずれにいたしましても、自転車を利用する人のマナー、ルールの問題でございまして、こういった部分では、より一層その辺のルール、マナーを何とか改善する方策を全体的に、警察の力もかりながら、また地域の皆様方の力もかりながら、ぜひ展開をしてまいりたいと、このように考えております。


◯都市整備部長・調整担当部長(大石田久宗君)  1点ですね。無料を有料にするというのが今回の御提案の中にあるのではないかという、そういう御趣旨のことがありました。それで考え方としては慎重にしていかなきゃいけないんじゃないかと。そのとおりなんですけれども、ただ、無料というのはどういうところに配置されているかというと、すごく、言ってみれば結構不便なところに、さっきのつつじヶ丘も結構離れているんですね。だから、そういうところをきちっと整備をしてあげて、そして快適で、安全策もきちっと対策が講じられて、ゲートを出るときに1回とまるようになるとか、それからきちっと整理されて置いてあるとか、自転車が壊れないとか、そういうこともきちっと丁寧に丁寧に対応していくということが必要で、じゃあ、有料というのはすごい高いかというと、例えば一時利用で100円とか、よく言われるんですけれども、バスに乗るより安いじゃないのというふうに言われるわけですね。だったら、まだ多少有料にしても、バスよりは自転車がということで、自転車もそんなに捨てたもんじゃない。問題は、放置自転車がふえるような形で無料の駐輪場をやめてしまうのは、おっしゃるとおり、僕もだめだと思います。だから、放置自転車はなくなる方向で快適に利用できるような駐輪場に2段階で整備していく、こういうふうに考えております。


◯委員(栗原健治君)  駐輪施設がないと、自転車の利用という側面でも、また安全に利用していくという側面でも、重要な公共の施設で、これから自転車がより普及していく上では、三鷹市だけの取り組みではなくて、近隣との関係も重視しつつ、整備していかなければならない課題だと思います。市民の理解があって進むものなので、その点では、しっかりと市民の声を聞いて、反映させていただきたいと思います。
 そういう点では、今ある駐輪場の安全対策という点で、つつじヶ丘のことは本当にそのとおりなんですけれども、なかなかどういう手だてが一番有効なのかというのは、現地で本当に利用者の声も聞きながらやらないといけない側面があるかなと思いますが、事故も本当に起こっているので、ぜひこの2段階で、平成25年の4月1日ということで考えると、期間があるので、今とれる安全対策をしっかりと、つつじヶ丘もしていただきたいと思いますし、ほかの施設でもそういう安全対策には十分配慮していただきたいと思います。よろしくお願いします。


◯委員長(吉野和之君)  ほかに。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 では、以上で都市整備部報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午後1時23分 休憩



                  午後1時24分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 管外視察について、本件を議題といたします。
 休憩いたします。
                  午後1時24分 休憩



                  午後1時33分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 管外視察については、平成23年度まちづくり環境委員会視察日程、こちらではB案の内容で進めていくということで御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議なしと認めます。それでは、そのように進めさせていただきます。
 続きまして、次回委員会の日程について、本件を議題といたします。
 次回委員会の日程については、次回定例会会期中とし、その間必要があれば正副委員長に御一任いただくことにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 その他、何かございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、特にないようですので、本日はこれをもって散会いたします。
                  午後1時34分 散会