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トップ会議録会議録閲覧 > 会議録閲覧(令和6年文教委員会) > 2024/09/11 令和6年文教委員会本文
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2024/09/11 令和6年文教委員会本文

                  午前9時28分 開議
◯委員長(大倉あき子さん)  おはようございます。ただいまから文教委員会を開きます。
    ──────────────────────────────────────


◯委員長(大倉あき子さん)  初めに休憩を取って、審査日程及び本日の流れを確認したいと思います。
    ──────────────────────────────────────


◯委員長(大倉あき子さん)  休憩いたします。
                  午前9時28分 休憩


                  午前9時29分 再開
◯委員長(大倉あき子さん)  委員会を再開いたします。
    ──────────────────────────────────────


◯委員長(大倉あき子さん)  審査日程及び本日の流れにつきましては、1、行政報告、2、所管事務の調査について、3、次回委員会の日程について、4、その他ということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのように確認いたします。
    ──────────────────────────────────────


◯委員長(大倉あき子さん)  休憩いたします。
                  午前9時29分 休憩


                  午前9時30分 再開
◯委員長(大倉あき子さん)  委員会を再開いたします。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◯委員長(大倉あき子さん)  教育委員会報告、本件を議題といたします。
 本件に対する教育委員会の説明を求めます。


◯教育委員会事務局教育部長(松永 透さん)  それでは、よろしくお願いいたします。教育委員会からの行政報告といたしましては、本日3点ございます。
 1点目が、4本ございます教育委員会の個別計画改定に向けた基本的な考え方です。2つ目が、令和7年度使用小・中学校教科用図書及び小・中学校教育支援学級用教科用図書の採択が終わりましたので御報告させていただきます。3点目が、自閉症・情緒障がいを対象とした教育支援学級(固定制)の開設に向けた検討についてという3点を御報告させていただきます。一括で説明させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。


◯教育部調整担当部長(齊藤 真さん)  それでは、私のほうから1点目、教育委員会の個別計画改定に向けた基本的な考え方について説明いたします。
 資料1を御覧ください。まず、教育委員会所管の個別計画についてですが、教育ビジョン、それから教育支援プラン、三鷹市立図書館の基本的運営方針、みたか子ども読書プランの4本の計画がございますが、今年度改定に向けた取組を進めているところです。
 改定に向けての基本的な考え方ですが、まずは共通事項として、個別計画の改定に当たっては、国や都の計画を踏まえるとともに、第5次三鷹市基本計画及び教育に関する大綱との整合を図りながら策定するとしております。計画の目標年次は、各計画とも第5次三鷹市基本計画との整合を図り、2027年度(令和9年度)としております。
 続きまして、教育ビジョン2027(仮称)についてです。1点目、教育ビジョンは教育基本法第17条に基づく教育の振興のための施策に関する基本的な計画とします。2点目、教育に関する大綱、第5次三鷹市基本計画の体系を踏まえながら、三鷹の教育が目指す姿(ビジョン)を市民に向けて分かりやすく示すとともに、目標年次までの4年間に取り組む施策を記載します。3点目、これまでのビジョンでは図書館に関する施策は含んでおりませんでしたが、今回のビジョンでは教育委員会が所掌する全ての事務事業を網羅的に掲載するという趣旨から、図書館を含む、教育委員会の所掌する事務全体の基本的な計画とします。4点目、これまで教育ビジョンを踏まえた年度ごとの基本方針を別途定めて、基本方針に基づく事業計画を策定してきたところですが、基本方針については、教育ビジョンや事業計画と重複する内容が多いことや教育ビジョンの対象期間が4年間と短くなったことなどから、今後は4年間の計画である教育ビジョンと教育ビジョンに基づく年度ごとの事業計画という形の2本立てにしたいと考えております。なお、事業計画の中から主要事業等を検証する法定の点検・評価については、引き続き実施していきます。
 続いて、裏面になります。教育プラン2027(仮称)についてです。1点目、教育支援プランは特別支援教育の推進についてという、平成19年の文科省通知における特別支援教育を推進するための基本的な計画として位置づけます。2点目については共通事項と同様です。
 続きまして、図書館の基本的運営方針(仮称)についてです。図書館の基本的運営方針は、図書館の設置及び運営上の望ましい基準という平成24年の文科省告示における図書館の事業の実施等に関する基本的な運営の方針とします。2点目については共通事項と同様です。
 続いて、子ども読書プラン2027(仮称)についてです。1点目、子ども読書プランは、子どもの読書活動の推進に関する法律第9条第2項に基づく市における子どもの読書活動の推進に関する施策についての計画として位置づけます。2点目については共通事項と同様です。
 今後のスケジュールですが、現在、各計画の素案を作成しておりますが、9月中に素案を策定し、10月にかけて関係団体等への意見照会を経て、12月の文教委員会で計画案の行政報告を予定しております。年明けの1月にパブコメを実施し、3月に計画策定といった流れになります。
 各計画の骨子ですが、別紙に示しております。別紙のほうを御覧ください。まずは、三鷹市教育ビジョン2027ですが、第1章では、計画の位置づけ、基本的な考え方など、総論的な内容、第2章では、今後の目指すべき方向性を市民にも分かりやすい形で掲載し、第3章では、具体的な主要事業、図書館事業も含め6つの項目に分けて掲載する予定です。
 次のページ、三鷹市教育支援プラン2027です。第1章では、基本的な考え方、それから国や都の動向、第2章では、現計画の振り返りなど、第3章では、今後の方向性や施策体系を示した上で、第4章で具体的な取組を掲載する予定です。
 続いて、三鷹市立図書館の基本的な運営方針です。こちらについては、第1章では、趣旨、位置づけ、背景などの総論的な内容、第2章では、現状と課題として、毎年度実施している点検・評価や利用者アンケートの内容などを掲載し、第3章では、主に第2のところで、4つの柱に分類をした具体的な事業を掲載する予定です。
 そして、最後のみたか子ども読書プラン2027です。こちら、第1部が総論、第2部が各論になりますが、各論では大きく、子どもが本を手にする仕組みと読書の楽しさを伝える仕組みに分けた形で具体的な施策を掲載する予定です。
 説明は以上です。


◯指導課長(福島健明さん)  それでは、私からは、三鷹市立小・中学校教科用図書及び小・中学校教育支援学級用教科用図書の採択に至る経過について御説明させていただきます。
 初めに、中学校の教科用図書採択について御説明いたします。中学校の教科用図書採択は、令和7年度から使用する教科書を文部科学省の検定に合格した教科書の中から各教科種目ごとに採択していくことになります。本日配付の資料2−1、令和7年度使用中学校教科用図書採択の手順を御覧ください。中学校の教科用図書の採択について、教育委員会は本年5月に中学校教科用図書選定資料作成委員会を設置し、各種目の教科用図書について調査研究を依頼したところでございます。
 選定資料作成委員会は、校長、副校長、そして保護者の方を委員とし、教科用図書採択に向けた資料を作成していただきました。資料作成に当たっては、同委員会の下部組織として教科ごとに教科書調査研究部を設置し、各学園から10の教科部会にそれぞれ各1名ずつ代表の先生を推薦していただき、調査研究をお願いいたしました。教科書調査研究部は、部長である校長、副校長に加え、各教科7名、技術・家庭については10名の委員で構成し、合計82名の三鷹市立中学校の先生方に教科書の調査研究に携わっていただきました。
 5月15日から調査研究を開始し、部会ごとに協議を行い、基礎資料を作成するとともに、調査研究の結果を各部長が取りまとめました。6月13日には、取りまとめられた資料を中学校教科用図書選定資料作成委員会に提出していただきました。提出された調査研究資料を選定資料作成委員会で検討し、6月21日の委員会で最終的に取りまとめ、7月1日に中学校教科用図書選定資料作成委員会委員長より、中学校教科用図書選定資料が教育委員会に提出されました。
 7月11日には、教育委員会と中学校校長、副校長及び保護者代表の方による懇談会を経て、8月5日の教育委員会定例会におきまして協議をし、配付資料2−2の表面になりますが、令和7年度使用中学校教科用図書のとおり採択されました。
 裏面は、令和7年度使用小学校教科用図書一覧となっています。今年度、小学校は採択替えの年ではないため、令和7年度も現在使用している教科用図書を使用することになります。
 最後に、小・中学校教育支援学級用教科用図書につきまして御説明いたします。教育支援学級の教科用図書につきましては、文部科学省検定済教科用図書、または文部科学省著作教科用図書を使用することが適当でないときには、一般図書を教科用図書として使用できるということが規定されております。このことから、事務局におきまして、5月中に全ての教育支援学級設置校について、通常の学級で使用している文部科学省検定済教科用図書を使用することについての調査を行いました。
 結果としましては、小学校、中学校ともに全ての教育支援学級設置校において、通常の学級で使用している文部科学省検定済教科用図書を使用することが適当でないとする回答はございませんでした。このことから、小・中学校教育支援学級用図書につきましては、一般図書の採択はせず、資料2−2にありますように、小学校、中学校とも、通常の学級で使用する検定教科書を使用することで、教育委員会で採択いたしました。なお、採択された内容については、8月9日に三鷹市のホームページに掲載いたしました。
 私からは以上です。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人さん)  私のほうからは、自閉症・情緒障がいを対象とした教育支援学級(固定制)の開設に向けた検討について御説明いたします。
 配付している資料3のほうを御覧ください。まず、三鷹市では、知的発達の遅れはなく、社会生活への適応に対して支援が必要な児童・生徒は、通常の学級に在籍し、校内通級教室での指導、支援を受けておりますが、限られた指導時数では対人コミュニケーション等の社会的スキルの向上、習得が困難で、学校生活への不適応を来してしまう事例もあることから、さらなる指導や支援が可能となる自閉症・情緒障がい教育支援学級(固定制)──情緒固定と言われていますけれども、その設置を早急に検討して、対応していきたいというふうに考えております。
 資料の1、設置に向けた考え方についてでございます。対象となる児童は、先ほども説明しましたけれども、知的発達の遅れはなく、日常生活の例えば食事、着替えなどは自立しているけれども、社会生活、対人コミュニケーションであったり、人間関係の構築などへの適応が著しく困難な状態の児童を想定しております。
 設置校種は、まずは小学校と考えています。その理由については、幼児期からの支援が社会的スキル等の向上に大きく寄与するため、固定制学級の整った環境や個別最適な指導、支援を受けることにより、一定の社会生活能力を身につけ、中学校に上がった際には通常の学級で過ごせるようにしていくことが、その子の将来の社会的自立に向けて重要であるというふうに考えているためでございます。
 第2、都内の公立小学校での設置状況について、こちらのほうで示しております。年々、設置自治体数だったり学校数が増えている傾向にございます。
 最後に、記載はございませんけれども、開設を予定している小学校についてでございますけれども、教育委員会内でも幾つか設置に向けては観点を設けていて、市内で第1番目の学校ということなので、まずアクセス面と、当然、指導内容だったり、教材などを共有するというような教育面、あとは教室数の環境面という面で考えた際に、市の中心部にあって、校内通級教室の拠点校であり、教材などの共有がしやすいというような点と、児童数が減少傾向で教室確保の見込みがあるというような南浦小学校に一応開設の予定をしている状況でございます。
 私からの説明は以上となります。


◯委員長(大倉あき子さん)  教育委員会の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。


◯委員(原めぐみさん)  おはようございます。よろしくお願いいたします。
 先ほどの説明資料3のほうなんですけれども、こちらはいつ頃から開設予定でいらっしゃいますでしょうか。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人さん)  先ほどもお話ししましたけど、いつというのはなかなか。まずは、子どもの数が決まらないとなかなか教員の配置が決まらないというところもあり、まずやはり子どもの数が確定をしていかないとなかなか開けられないということがあるので、早急には対応していきたいんですけれども、いつぐらいに開けられますというようなことが、今現状ではお答えが難しい状況にございます。


◯委員(原めぐみさん)  分かりました。子どもの数というのがちょっとよく分からないんですけれども、こちらで対象となる児童という項目の中に、社会生活への適応が著しく困難な状態の児童というふうになっているかと思います。こちらの著しく困難という度合いといいますか、この表現ではなかなか難しいというか、分からないんですけれども。
 私も、知っている子が情緒のほうの通級にというふうに言われたことがありまして、私からすると、その子が本当に通級が必要なのかなというような。だから、人によっては、全然捉え方が違う。今までの先生には言われなかったのに、この先生になって初めて、通級に行ったらいいんじゃないのって言われてというので、私は相談を受けました。でも、確かにすごく人見知りが強かったりとかはするんですけれども、少し時間をかけるだけで変わったりするので、本当に判定の仕方というのが非常に難しいところなのかなというふうに感じております。
 先生方も本当にプロですから、私が考えるところとは違うのかもしれないんですけれども、著しく困難な状態の児童というのをできれば具体的に教えていただければと思います。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人さん)  委員のおっしゃるとおり、この後、判定委員会とかにかけるときも判定がすごく難しいというのが現状にあります。ただ、難しい状況というようなところは、今、お子さんだったら、多分、通常の学級に在籍して生活している子がほとんどかなといったときに、そこの三十何人の中で、例えばその子のこだわりがすごく強くて、こういう学習活動をしましょうと言うんですけれども、その子の独自のルールがあって、この手順を踏まないと、その学習自体をやらないというようなお子さんだったりとか。
 例えば、班活動なんかですると、そのこだわりがあると、ほかのグループの子たちはこれでいこうとなるんだけど、その子がどうしても協力が難しいとなってくると、なかなかその子が学習に乗れないというようなところで、その子自身の困り感が出てきたりとか。学級全体としても、その子もずっと置いておくわけにはいかないので、そういうところでの困難な状況というのが。もしかすると通級でできるということであるならば、そこが通級指導で改善できる子は、通級でやるべきかなと。それぐらいの通常学級での困難な状況でというのを一例では挙げさせていただけるかなと思っています。


◯委員(原めぐみさん)  なるほど、分かります。確かにこだわりというのは難しいですよね。それに対応する先生方とほかの生徒の時間というのはすごく取られてしまいますので、非常に分かりやすかったと思います。
 通級に行くことと固定級に行くことという、その違いというのはすごく線引きが難しいかなと思いますので、その辺り、明確化できたらなあというふうに感じたりもするんですけれども、やっぱり人ですから、なかなか難しいところもあると思うので、しっかりとそこのところをやっていただきたいなと思うんですけれども。
 先ほど、固定級に行き始めて、中学校になったら通常学級にというふうにおっしゃっていたかと思うんですけれども、小学校のうちに通常学級に戻ることというのももちろん可能ですよね。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人さん)  もちろん、スタートは大きい集団では適応が難しいということなので、少ない人数で手厚い支援を受けながら、そこでの適応状況がすごく向上してきたということであれば、当然その中には、準備期間として通常の学級でも大丈夫かというような体験とかも済ませながら、本人もしっかり大丈夫だということがあれば、委員がおっしゃったとおり、通常学級に戻るということも可能です。


◯委員(原めぐみさん)  分かりました。こちらは、対象は1年生から6年生までの全学年でしょうか。固定級は、例えば学年がミックスしたりとかするようなこととかはなく、学年は学年であるのでしょうか。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人さん)  対象学年については、1年生から6年生と考えておりますが、新1年生については、またここもすごく自治体によっていろいろ判断が決まっているところがあるんですが、教育委員会としては、まずは知的発達の遅れがないというようなところを第1基準で考えていますので、保護者とその子の考え方にもよるんですが、まず通常学級で試したいというようなお子さんだったり保護者は多いので、入学の際は通常の学級に入っていただき、もし必要だったら通級を受けてもらい、そこで難しいということであるならば、1年生については転学というような方向で考えていきたいなと思っています。
 学年については、入ってくる子どもによるんですけれども、当然2年生と5年生が入ったら、2年生、5年生で同じクラスというようなことはあり得ますけれども、学習内容は違うので当然授業の内容は分かれます。例えば、算数の授業であっても2年生は2年生の算数だし、5年生は5年生の算数をやるという形になります。


◯委員(原めぐみさん)  ありがとうございます。つまり、クラスの中に2年生と5年生がいるというような状態ですよね。
                 (「はい」と呼ぶ者あり)
 ごめんなさい、ちょっと勉強不足なのかもしれないんですけれども、情緒の問題で、少人数で手厚い指導を受けるということだとは思うんですけれども、例えばどういった指導がこの子たちの社会的スキルの発達を促していくのか、そのクラスでどういった支援をしていくというのがメインになるのか。違う学年も一緒にクラスにいて、それが可能なのかなどをお伺いしたいです。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人さん)  学習の内容になってくると、当然学年によって違うんですけれども、現状、校内通級教室も個別と小集団というのをやっているんですけれども、クラスによってはさっき言った2年生と違う学年の子たちが小集団で──小集団で何をやるかというと、集団生活への適応支援をやるので、先ほど言った、約束を守るとか集団の中で譲り合いをするというのが苦手なお子さんについては、学年は特には関係ないので、その子たちに応じて、君はこういうところで理解して譲ることを学んだほうがいいというようなことをやっているので、自立活動については、いろんな学年の子がいたほうがそういう学習はできるかなと考えております。


◯委員(原めぐみさん)  ありがとうございます。すみません、最後に、今までつくれなかった理由というのをお伺いしたいです。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人さん)  検討のほうはしてきたんですけれども、設置をどこの学校にするかという施設面の問題がすごく大きかったかなと思っています。先ほど言ったアクセス面と内容の継続のところと、一番大きいのは教室数の確保がすごく難しかったというようなことで、先ほど言いましたけど、教室数の確保が見込めてきたので検討をしっかり進めていきたいというふうに考えています。


◯委員(前田まいさん)  よろしくお願いします。せっかくなので、先にこの固定級のところから伺いたいと思うんですけど。そうすると、これまでも検討はしていたけれども、なかなか難しくてというところだとは思うんですが、その背景としては教育委員会としての判断だということだと思うんですけど、それ以外に、この間に保護者からの要望があったとか、あるいは東京都や国からの要望があったのかどうか等もお伺いしたいと思います。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人さん)  過去に遡ると、東京都もたしか平成18年だか平成19年あたりぐらいに、まずは校内通級教室をしっかりと全都で整備しながら、こういうような通級指導というか、自閉症・情緒障がいのお子さんについては支援していきましょうという中で、今現状、東京都はその方針がなくなってしまったんですけれども、その際、通級をつくって、さらに支援が必要な固定制をつくってというようなところで、重層的な支援体制をつくっていきましょうというようなのが、先ほど言った平成18年度か平成19年度に東京都として方針を示していました。
 それを受けて、三鷹市としては、まずは校内通級教室を全校に配置していくというふうに動いていました。先ほど言ったとおり、なかなか支援が足りないお子さんが増えてきたというようなところもあり、情緒固定のほうを設置というふうに考えたところです。
 ほかにはというところで、特に他市から転校してくる保護者の方だったりとか、もちろん初就学の幼稚園、保育園のお子さんについて、集団生活がちょっと難しいというようなところで、幼稚園、保育園の先生から指摘されている保護者については、自閉症の情緒固定は三鷹市にはないんですよねというようなことは、全体数とすればそんな多くはないですけれども、一定数はあったというふうに認識しております。


◯委員(前田まいさん)  分かりました。ありがとうございます。それで、先ほど南浦小学校をということで、率直に教室が1つ空きそうだというようなことでよろしいですかね、児童数が減るのを見込んで、空き教室ができるということかと思うんですが。それ以外に何か課題になる点というのは、アクセス面は確かにすごく気になったんですけど、あと教員の確保とかも大変だったりしますか。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人さん)  教室については、先ほど言ったとおり、この推計どおりにいってくれれば、教室がこの後空く見込みなので、教室確保は大丈夫かなと思っています。
 課題としては、アクセス面はこの後、当然検討課題になると認識しております。
 あとは、一番大きいのが、教員の数の確保もそうなんですが、実際に指導する先生の力量というか経験値というようなところはすごく困難かなと思っています。どうしてかというと、通常学級ですごく支援が難しい子たちが1か所に集まってくるという形なので、先生には、子どもに対する関わり方とか学習指導だったりとか、自立活動の専門性はかなり求められるかなとは考えていますので、そこの専門性のある教員の確保と、確保がいきなりできなかったとしても、その育成というようなことについては、今後考えていかなきゃいけない課題だなというふうに捉えています。


◯委員(前田まいさん)  確かに。そうすると、教員じゃない、別の専門職の配置とかも必要なのかなと思ったりもしますけど。確認ですが、今、通級は全校にあるという認識でよかったですかね。
                 (「はい」と呼ぶ者あり)
 この資料3の2では、都内の状況をお示しいただいているんですけれども、見ると約半分の自治体で設置がされてきていて、単純計算で大体2校ぐらい、2学級ぐらいあるのかなというふうに思いますが、三鷹では今のところは南浦小学校1つで考えているということでしょうか。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人さん)  現状は、まずは1教室開けて、どれぐらい本当に情緒固定の支援が必要なお子さんがいるかをしっかり見極めたいなとは思いますけれども、なかなかそれ以上に膨れてということであるならば、ほかの学校への拡充というようなことについても検討していかなきゃいけないなというふうには考えています。


◯委員(前田まいさん)  確かに、そういう子たちにとっても、通常学級で学ぶのが居心地がいいのかどうかもちょっとあると思いますし、いろんな側面で、こういう固定制をつくること自体は否定しないんですけど、一方で、この昨今の教育活動そのものが受皿として狭くなっているんじゃないかっていう感じがすごくするんです。
 振り落としていっているような子と、あるいはそこにはまらない子が増えているというふうに、不登校も含めて数としては出ていると思うんです。それって逆に言うと、そういう子どもたちを受け入れるほうの教育が狭まっているんじゃないかなというふうに思うので、その点の見直しもぜひ必要ではないかということは提起したいと思っています。固定になってしまえば、結局地元の子どもたちと接する場もほぼなくなっちゃうわけですよね。
 ふだんの通常学級に通う子どもたちにとっても、いろんな課題というか条件のある子どもと接するというか、あるいはコミュニケーションを取るということも含めた、そういう教育活動もできるのかというのが気になるんですけど。その辺は、固定になったりすると行事への参加とかも全く通常学級の子たちと別立てになるんですかね。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人さん)  自閉症・情緒障がいについては1校になるので、当然、転校をしなきゃいけないという形になります。そうなってくると、委員が御指摘のとおり、例えば南浦小以外のお子さんであると、そこの地域、自分のお住まいの学校での学校行事というようなところに参加するのはなかなか難しいと思います。
 当然、地域とかでやっている行事というのは、もちろん参加はできますけれども、学校で行っている行事で、そこに参加するというようなところについては難しいというお答えになります。


◯委員(前田まいさん)  分かりました。納得はいかないけど、普通級じゃないけど、固定の子でもうまく交流が生まれるようなことは、課題として検討いただきたいと思います。一旦、この問題はこれで。
 戻って、個別計画からお伺いしていきたいと思います。今回、図書館に関する施策もビジョンのほうに盛り込むとのことですが、それ以外に新たに盛り込む必要があるものというのはないのかということがちょっと気になったんですけど。例えば、ヤングケアラーとか、あるいは給食の無償化及び市内産野菜活用とか低農薬、無農薬への取組というような、その福祉的な役割を含む業務について、この教育ビジョンの中でどの程度位置づけられるのかを確認したいと思います。


◯教育政策推進室長(越 政樹さん)  福祉というふうに明言して打ち出すかというのは、またちょっと別でございますけれども、この間、令和3年の三鷹のこれからの教育を考える研究会の報告以降、そういった学校とか教育の役割を極めて限定するということではなくて、子どもたちの幸せといいますか、ウエルビーイングを中心に置いてという方向で検討してまいりましたので、御指摘のようなヤングケアラーですとか、今取り組んでいる給食のこととかにつきましては、第3章の主要事業の中で触れていくような形になるのかなというふうに考えているところでございます。


◯委員(前田まいさん)  ぜひ、そうしていただきたいなと思っています。今日はまだ骨子だけなので、どの程度の中身か分からないので、ただ、そこはお願いしたいなと思いました。
 それから、このビジョンの対象期間が12年から4年になるということなんですけど、そうすると今後も4年ごとにビジョンを見直していくというイメージでよろしいですか。


◯教育政策推進室長(越 政樹さん)  基本的には、三鷹市の基本計画の年次に沿っていくことになろうかと思いますので、今後、基本計画が4年で改定されていけば4年で続いていくというふうに考えているところでございます。


◯委員(前田まいさん)  ビジョンの上部に大綱があると、教育ビジョンがあまり4年ごとにころころ変わっても困るなと思って。そんなことはないでしょうけれども、長期的なビジョンはなくなっちゃうというか、見えなくなってしまうということはないのかなというのがちょっと気になったんですけど。4年ごとに社会情勢の変化とか、いろいろ国や東京都の教育行政の変化もあろうかとは思うので、一定分かりました。
 それから、9月中に素案策定かと思うんですけど、そうすると今日の段階ではこの骨子だけで、この委員会に示されるのはいつになりますでしょうか。


◯教育部調整担当部長(齊藤 真さん)  これから関係団体等の意見を聞きながら修正を加えて、文教委員会には12月の行政報告でお示しできればと思っております。


◯委員(前田まいさん)  分かりました。それから、私としては、そこの主要事業の中にコミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育のさらなる充実とあるので、義務教育学校制度についての活用ということが明記されるのかどうかが非常に気になっているんですけれども。併せて、当然この大沢での学校統廃合もビジョンの中には位置づけられるというふうに思っていてよろしいでしょうか。


◯教育政策推進室長(越 政樹さん)  本日お示しさせていただいた基本的な考え方の中でも、第5次三鷹市基本計画との整合を取りながらというふうに記載しておりますが、そうした考え方でいきますと、第5次三鷹市基本計画におきましても、第7部の教育のところにおいて、国立天文台周辺のまちづくり、あるいは義務教育学校といったことに触れておりますので、そうした内容にもビジョンでも触れることになろうかと考えているところでございます。


◯委員(前田まいさん)  分かりました。それについては、別途意見を出す必要があるというふうに思います。
 それから、教科書採択についてお伺いします。前年度、小学校の教科書採択についてこの委員会でも御報告いただいていて議論もしたのでそこも踏まえてなんですが、要は調査研究部には現場の教員の先生たちが入っていらっしゃるんだけれども、資料作成委員会のほうになると校長、副校長先生だけかなというふうに思うんです。なので、資料作成委員会に校長、副校長以外の教員は入っていないのかということを確認したいのと、そこの委員会に現場で教えている教員が入らない仕組みになっているのはなぜなのか、お伺いします。


◯教育施策担当課長・個別最適化担当課長(齋藤将之さん)  委員御指摘のとおり、調査研究部の部員は現場の先生方になっております。資料作成委員会は校長、副校長となっておりますが、この委員会の委員である校長、副校長が研究部の部会長を兼ねておりますので、現場の先生方が各教科書、いろいろこちらのほうでお示ししている視点等で資料を作成し、それらを部長である校長、副校長が取りまとめをし、それぞれの教科のものを持ち寄って部長が代表として委員会に出席し、そこで文言であったりだとか、そういったところを見合わせて修正等をしていく。なので、修正する際には、また部会のほうに戻って部員の先生たちとの意見交換をして資料のほうを作成していくという形になっております。
 そういった形にしていますのも、全部の先生を集めてしまうと八十数名になってしまって、それだけ入る場所もないといったところで、各教科の部長である校長、副校長が委員となり、その委員を集めた委員会という形でやらせていただいております。


◯委員(前田まいさん)  だから、調査研究部で出された先生たちのリアルな意見が資料作成委員会でどの程度尊重されているのか、ある程度尊重されるという保障があるのかというのが見えないんです。特に私は、この一番教科書を使って授業をする専門家でもある現場の教員の意見が最も反映されるべきだというふうに思うんですけど、このプロセスでそういうふうになり得ているのかということをお尋ねします。


◯教育施策担当課長・個別最適化担当課長(齋藤将之さん)  あくまでも、この教科書選定資料の作成につきましては、それぞれの教科書の良いところであったり特徴であったりといったところを調査していきますので、現場の先生がこの教科書がいいとか悪いとか、そういったものを判断するものではないといったところでございます。


◯委員(前田まいさん)  確かにそうでした。この資料はああだこうだということで、それを意見として上げるということですよね、だからそれもちょっとおかしいというか。でも、何個かその中でこれとこれがいいんじゃないかぐらいの調査部会からの意見というのは上げられないものなんですかね。決まりとして駄目なんですか。


◯教育委員会事務局教育部長(松永 透さん)  学校で先生方が、これが使いやすいとか、あるいはこれが子どもたちに合っているとかというのは、当然それぞれの先生が持っていらっしゃるとは思います。ただ、それが7人なり何人なりでチームを組んで作成する中で一致するとも限らないとか、そういったこともございますので、なかなか難しいと。
 それから、選定資料に関しましては、基本的には、客観的に見てどうなのかというような形で、その教科書の特徴の捉え方といったところがメインになってきますので、それぞれの先生がこう思ったからというのを選定資料にそのまま書くというのは、いろんな形での責任のことも含めて問われていってしまうのではないかなといったこともあります。先生方にそこまでの責任を負わせるわけにもいかないところもあるので、基本的には今の形でやらせていただいてはおりますけれども、空気感としては、何となく部長の校長先生方も含めて、こういった形のものが望ましいかなということは思いながら、様々な場面では御説明いただいたりすることもございます。


◯委員(前田まいさん)  だから、その後に出てくる市民の意見等もあるんですけど、研究部で選ばれていない教員からの意見というのは、展示会のところでも、米印で学校は任意というふうになっているんですが、各現場からの意見というのはどの程度出されているんでしょうか。


◯教育施策担当課長・個別最適化担当課長(齋藤将之さん)  あくまでも、この教科書選定の最終的な決定権者は教育長をはじめとした教育委員さん方になりますので、そこに教員の意見をこれがいいあれがいいというふうに取る機会はございません。ただ、委員御指摘のように、教科書展示のほうで一般公開はしておりますので、そういったところでの市民の声、またその中で教員が実際にうちのほうで集約しているアンケート用紙での所属別のところでは、教育関係者の方で、実際に来てアンケートを書かれている方もいるという数字は残っております。


◯指導課長(福島健明さん)  先ほどの答弁にちょっと補足させていただきます。今回、中学生にも閲覧をしてもらい、意見をもらうこととしました。合計で全7つの中学校200名の生徒から意見をもらい、あくまでも意見としてですけれども、それも踏まえて選定資料を作成、提出いただきましたというところを御報告いたします。
 以上です。


◯委員(前田まいさん)  展示会への来場者数と今の中学生等を除いたアンケートの回答数、もし全体のアンケート回答数も分かればお願いしたいと思います。


◯指導課長(福島健明さん)  6月4日から7月5日まで、教育センターにおきまして教科書展示会を開催いたしました。102名の保護者、市民の方々が来館されました。そのうち、63名の方からアンケートをいただいたということになっております。
 以上でございます。


◯委員(前田まいさん)  分かりました。そうすると、この最終的な教育委員会定例会での採択の議論のときに、もともと調査研究部から上がった意見、それから子どもたちから聞いた意見、展示会から上がってきた意見というのはどの程度採用というか材料として議論されているのか。ここでは、アンケートでも多かったからこうしましょうという流れになっているのか。あるいは、本当にフラットな状態で、教育委員の方々の意見だけで決まっているのかということが気になるんです。このプロセスを経て、それを反映した採択になっているのかが見えないんですが。


◯教育委員会事務局教育部長(松永 透さん)  なかなか難しいんですけれども、基本的には教育委員さんには情報としてお示しをさせていただきながら、それを踏まえた上での御議論をいただいているというふうな理解です。


◯委員(前田まいさん)  そこは、だからもうちょっと採択の決め方として、せっかく時間をかけて取り組んできたものが反映されないと私はおかしいと思うので、そこが一旦教育委員さんを挟んじゃうと大分薄まってしまうというのだと、話が違うかなというふうに思うんですね。そこが前年度から大変気になっているところです。改善を求めたいというふうには思います。
 あと、デジタル教科書については、この採択の手順の中で決められているのか、この令和7年度はどの教科がデジタル教科書として採用されるのか、お伺いします。


◯教育施策担当課長・個別最適化担当課長(齋藤将之さん)  現段階でデジタル教科書につきましては、基本的に紙ベースでの教科書の採択を基準として、デジタルでも採択できるというできる規定にはなっておりますので、本市の考えとしましては、デジタル教科書につきましては慎重に判断していきたいといったところで、今年度も紙ベースを基準として採択のほうをしていただいております。なので、本市としては全て紙ベースのものを採択したといったところです。
 今現在、デジタル教科書を使っている教科はなく、国のほうのプレテスト的なところでのもので、英語が小学校、中学校全校で、算数、数学が小学校、中学校の約半数、国の施策のほうで使用しているというものはございます。なので、これは国のほうが来年度続けるかどうかで、うちのほうも引き続き手を挙げるかどうかを検討していきたいといったところでございます。なので、学習者用のデジタル教科書というのは、正式には市としては採択はしていないというところでございます。


◯委員(前田まいさん)  でも、学習者、つまり子どもは、タブレットの中にデジタル教科書、英語なり算数は入っているということですよね。


◯教育施策担当課長・個別最適化担当課長(齋藤将之さん)  今年度につきましては、1年間のプレテスト的なところで、英語は小・中学校全校で、算数、数学が約半数での採択をされ、デジタル教科書を使っているというところにはなります。


◯委員(前田まいさん)  じゃあ、来年度は今の段階では分からないということですけど、今年度でお伺いしちゃうと、プレテストで使う教科書というのは、令和6年度で採択している紙のやつのデジタル版を入れてもらえるという認識でよろしいですかね。別のものが入っているというわけじゃないですね。


◯教育施策担当課長・個別最適化担当課長(齋藤将之さん)  委員御指摘のとおり、その自治体で採択している教科書のデジタル版を使えるという状況になっております。


◯委員(前田まいさん)  分かりました。採択の問題とちょっとずれてしまって申し訳なかったですけど。ちなみに、デジタル教科書を使うかどうかということは、教育委員会内で、この教科書採択のタイミングで議論されたりはしているんでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長(松永 透さん)  基本的には慎重に行きたいということは、教育委員会としては話をしてきたところです。やはり紙には紙のよさがあり、デジタルで使えるような教科として幾つか特徴的なものも実際ありますけれども、先ほど齋藤課長のほうからも話がありましたような国のものも今使っておりますので、その中で使えるものは使っていきたいということです。
 ただ、子どもの特性だったり先生方の授業のスタイルだったり、様々な部分が出てくるところもありますので、どちらがいいかというのは軽々しく決められることではないというふうには理解して、教育委員会では議論していただいているところです。


◯委員(前田まいさん)  私も決して推進派ではないので、誤解なきようにと思うんですけど。ただ、よく分からないところで結局導入されているので、正直、保護者としても認識できていないというか、それはちょっと気になっているところです。
 それから、この資料2−1なんですけど、もうちょっと盛り込んでほしい。メンバーがどういう人なのかとか、この委員会で御説明はいただくんですが、各教科何人で、全体で何人だとかというようなことがもうちょっとここで分かると、特に前段部分で。後ろのほうは、出席者のメンバーとか書いてあるので大体イメージは湧くんですけど、どうしても同じことを確認しなくてはならなくなるなというのは、今回もう一回、前年度のを見たりもして、福島課長の御説明も去年と同じだったと思って今日聞いていたんですけど。
 なので、この資料自体でもうちょっと見える形にしていただくようにお願いして、終わります。ありがとうございます。


◯委員(池田有也さん)  私のほうからも、幾つか質問させていただきます。まず、教科書のところで先ほど一定のやり取りがあって大体分かったんですけれども、デジタル対応もしている教科書を幾つか使われているかと思います。やっぱり教科書の持ち運びは一定の重さがあったりはしますので、デジタルも使える教科書ですと家での学習をするときにも、持ち運びの面では学校から持って帰る必要がなかったりもしますので、その辺のうまい使い分けというのをしていくと、より効果的に学習もはかどるのかなと思いますので、その辺りの考え方について、何か採択の流れの中で、私も慎重であるべき立場ではあるんですが、デジタル版が入っている教科書であれば、非常に場面、場面によって使い分けができますので、その辺り、なるべくデジタル版も見られる紙の教科書にしていきましょうというような議論とかがあったのかどうか、その辺についてお伺いできればと思います。


◯教育施策担当課長・個別最適化担当課長(齋藤将之さん)  教科書の採択に当たって、言ってしまうと、デジタル教科書はデジタル教科書だけになってしまうので、紙かデジタル教科書かというところになりますので、紙教科書があってデジタル版もついてきますというわけではないといったところでは、デジタル教科書を採択してしまうと、今度、紙教科書の無償支給がなくなって、紙のほうがなくなってしまい、デジタルのみになってしまうといったところでは、そういったところも含め、慎重に判断していきたいなといったところでございます。


◯委員(池田有也さん)  となると、やっぱり紙の教科書で、それと同じものがタブレットから見られるというわけではないんですね。
                 (「はい」と呼ぶ者あり)
 分かりました。では、私のほうの認識が違ったのかなと思ったので。
 それと、自閉症、情緒障がいを対象とした教育支援学級のところなんですけれども、今回、設置に向けて具体的な検討に入っていかれるということで、設置の自治体数と設置学校数についての資料がついております。今回、三鷹市では教室確保のめどが立ったということで、具体的な検討に入っていくということで、これの設置、運営に当たるところの財政的な負担というところなんですけれども、これは基本的には自治体の負担割合、国の負担割合、都の負担割合みたいなのは、何か仕組みがあるのかどうか、教えていただければと思います。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人さん)  固定制については、基本的には東京都や国の補助等はございません。正規教員が配置されるというだけであって、あとのものについては、基本的には自治体のほうで全部負担をして設置していくということになります。


◯委員(池田有也さん)  分かりました。となると、でも必要な支援のところには予算は投じるべきだとは思っておりますので、今回、この需要があるということですから、それはぜひ進めていってほしいなと思っております。
 今後の具体的な検討をしていく中で、現時点でどの程度の子どもが入りそうだというような想定がもしあれば、またその想定がなければ、なかなか教員の配置ができないと思いますので、その辺り、どのように考えているか、教えていただければと思います。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人さん)  現状いろんな条件があるんですけれども、今は取りあえず、まずは小学校に設置ということなので、全小学校の校長先生方に、先ほど言った条件等を示して、在籍するお子さんで、固定級があれば、こちらのほうがふさわしいというようなことの調査をかけています。
 現状、約50名ぐらい出ていますが、その中で、先ほど言った転校を伴うので、実際にこの保護者の方とか子どもと就学相談だったり相談をした際に、じゃあ、転校しますという子がどれぐらいになるかなというようなところは見込んでいます。ほかの自治体とかの参考ですけれども、初年度だと、大体10名行くか行かないかぐらいだということなので、三鷹としても、初年度については大体8人いるかいないかという想定で、要するに固定制だと1学級で教員が1人ついて、プラス1人つくので、1学級開設ということであるならば教員2名配置というようなところでは、今想定はしております。


◯委員(池田有也さん)  思いのほか多いなというふうなイメージではあるんですけれども。ただ、とはいえ、おっしゃるとおり、それに通わせるかどうかという判断によってだと思いますし、初年度は恐らく相当人数を抑えられていく。そうなれば、多分、教室数も1つで済むのかなというところで、今後の状況次第によっては、アクセスの問題もありますけれども、その学校に2クラスであったりとか、もしくは別の学校に1つつくるというようなことも想定しながら、運用していくという感じでしょうか。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人さん)  施設面がどうしても大きいんですけれども、先ほど言った南浦小学校を開けるということになれば、空き教室が増え次第、お子さんのニーズによっては増やしていくというような拡充の方法もあります。
 当然、アクセス面が課題になってくるので、ほかの学校のほうでさっき言った空き教室があるかという問題が出てくるので、アクセス面も考えると、地域の近いほうに設置しているということがあるなら、毎日通うとなってくるとそこがお子さんにとってはすごくハードルが高くなってくるので、できれば近いほうがという思いはあると思うので、そんなことも検討はしていきたいと考えています。


◯委員(池田有也さん)  分かりました。そうですね、近ければ行かせたいのにというのも、もしかしたらあるとも思いますので、今後、その辺りは慎重に進めていってほしいなというふうに思います。
 それと、こちらで教えられる教員の方々というのは、基本的には、特に特段の資格を持っている人というよりは、普通の教員さんなんでしょうか。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人さん)  現状、当然そういう資格とか免許を持っている人が望ましいんですが、今、教員の成り手が少ないというところで、資格とか免許のない方が配置されるとは思います。特別支援の免許とかを持っている教員が来てくれるのが望ましいんですけれども、その免許を持っている先生が来るというのは、現状は難しいかなというふうに考えているので、先ほど言った通常の免許を持った先生がやりながら研修を深めていって、勉強してもらいながら指導技術を上げてもらう。そこに教育委員会も支援していくというような考え方で考えています。


◯委員(池田有也さん)  分かりました。入ってこられる児童の方の数に応じて、そこに対応する教員の方の配置を柔軟に、必要であればほかから異動させたりしながら対応するという認識でよろしいでしょうか。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人さん)  はい、そのような認識でおります。


◯委員(池田有也さん)  分かりました。ありがとうございます。初めてのことなので、いろんな試行錯誤が必要かと思いますけれども、そういうニーズが結構あるということですので、皆さんにより満足していただけるような仕組みとなるようにしていくことを期待しております。
 以上で終わります。


◯教育施策担当課長・個別最適化担当課長(齋藤将之さん)  先ほどのデジタル教科書のほうで、一部表現が曖昧だったかなというところで、デジタル教科書、教科書採択は紙の教科書を決定する行為であり、紙教科書が基本であるということは先ほどお伝えしたところなんですけれども、一応、令和6年度以降については、英語の学習者用デジタル教科書を紙教科書と併せて提供する予定であるといったところでございます。
 なので、どちらかではなく、一応令和6年度以降、英語だけ併せて提供する予定といったところで、採択の際の考慮の一事項とすることができるということになっているというところでございますので、訂正させていただきます。


◯委員長(大倉あき子さん)  ほかにございますでしょうか。


◯委員(中泉きよしさん)  よろしくお願いします。ちょっと順不同なんですが、最初にこの固定級のほうから伺います。この最初のリードのところの最後の締めで、早急に検討しますと。この早急というのは、先ほど設置がいつ頃になるかということで、幾つかの要件があるから答えられないということだったんですが、わざわざここで早急にと書いてあるので、どのぐらいのタイミングのイメージなのか。
 早急というのは、私からすると、来年の春からなのかなという思いがあるんですが、いや、行政で言う早急というのは5年後なんだよとか、そういう何かイメージとかあるんでしょうか、教えてください。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人さん)  難しいんですけれども、先ほどの条件だったり、来る子どもだったり、先生の配置だったり、教室というようなところがあれば、委員がおっしゃるとおり春ぐらいにはとは考えていますけれども、まず子どもが集まらないとなってくると、そもそも開けられないという話になってきてしまうので、やっぱり順次、令和8年度だったり令和9年度だったりというようなところになるかなと思います。ここが整い次第開設したいというふうに考えております。


◯委員(中泉きよしさん)  ありがとうございます。例えば、先ほど校長先生にアンケートを取ったら、50名ぐらいだけど、多分転校を伴うから、毎日通学ということを考えると8名ぐらいなのかなあという、何となくの想定というのがありましたが、これから開設に向けて、この後どういう手順があるんでしょうか。
 50名から8名に確定する際には、それは親御さんに個別に聞くとか、それをいつまでにやらないと教員の配置なども含めて間に合わないとか、何かタイムスケジュールとか手順というものを大まかでいいんですが御教示ください。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人さん)  実は、来年度春と見込むとスケジュールが実際はすごく厳しくて、学級編制をしていく東京都の申請というものが、12月1日の学級編制というのがあるので、そこにはまず来年度4月に開けるのであれば、何人の子どもが来ますというものを申請しないと教員が配置予定にならないので、それを踏まえてくると、来年春に開けるということになると、ここで一応、文教委員会のほうでも御報告させていただきましたので、保護者の方に、開けないんだけれども、開設の見込みをしているので、相談しますかというような説明会を9月中にはして、10月中あたりぐらいには、当然学校のほうでもう一度、本当に通級でやれるのか、やっぱり固定級が必要なのかというものを検討していただいて、それで大丈夫そうだということであるならば、総合教育相談室のほうに来ていただいて、就学相談という形で、また改めて情緒固定のほうというようなことはこういう学級ですよということを保護者の方にも説明を受けていただいた上で審議にかかります。
 就学支援委員会というものにかかって、専門家の方々に、このお子さんについては情緒固定級で学ぶほうが望ましいということでアドバイスをもらって、それを保護者の方にもう一度フィードバックをして了解していただいたら、そこでようやく1名、この子は来年4月から情緒に行きますというような確定になるので、かなりタイトなスケジュールになっています。


◯委員(中泉きよしさん)  ありがとうございます。別に私は4月に開いてほしいとか、そういうことを言っているんじゃなくて、早急にと書いてあったので、どういうタイミングが考えられて、それに向けての準備だったらどういうタイムスケジュールがあるのかなということを伺っているということです。
 私は、ちょっとここにはまだ詳しくないので賛成も反対もないんですが、これをつくることに対しての、例えば市の教育委員会のほうのインクルーシブ教育とかフルインクルーシブ教育との何か整合性を考えるというようなこと、それはどういうふうに整理されているでしょうか。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人さん)  教育委員会の教育委員さん方にもお諮りしたところでございますけれども、できる限り、障がいのある子もない子も同じ場で学べるというようなものを追求しながら、そのお子さん自体の学びの保障というものを考えていくという中で、お子さんによっては、様々な学びの場の選択肢があるというようなところで整理をして考えていきたいというふうに教育委員会のほうでは考えております。


◯委員(中泉きよしさん)  ありがとうございます。そうですね、選択肢をつくるということで。先日、教育委員会さんでインクルーシブの勉強会があって私も出たんですが、参加した勝手な自分の中のイメージでは、三鷹市の教育委員会はフルインクルーシブのほうを目指していくのかなというイメージがあったんですが。
 ただ、その一方で、これをつくるということは、必ずしも短期的に見るとそうではないし、じゃあ、これが中期的にとか、先ほどのこれからつくる教育ビジョンとか教育支援プランというものにはどういう位置づけとか書きぶりというのは、今は決まっていないのかもしれませんが、その辺の今少し念頭にあるものがあれば御教示いただければと思います。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人さん)  先ほどお話ししたインクルーシブ教育のまとめというようなものについては、今度は教育支援プランにも記載していきますし、ここの情緒の固定級の設置についても教育支援プランのほうには位置づけていくというような考えでいます。


◯委員(中泉きよしさん)  ありがとうございます。こちらの資料3のほうは以上で結構です。
 資料1のほう、今ちょっと、ビジョンやプランについて書きぶりというのを伺いましたので、それつながりで資料1のほうに行きます。タイトルでいうと教育ビジョンとか教育支援プラン、読書プランとかとありますけど、これはどういうふうに言葉を使い分けているんでしょうかね。お願いします。


◯教育委員会事務局教育部長(松永 透さん)  難しいんですけど、基本的には、もともと教育委員会としてつくってきた様々な部分での計画の名称を最初に定めたものを踏襲させていただいているといったところです。教育ビジョンについては、平成18年につくったものを引き続き年度を入れながらという形で引っ張ってきていたりとか、支援プランのほうも同じような形で進めてきているところです。


◯委員(中泉きよしさん)  ありがとうございます。この1ページ目の2のところに、教育ビジョンは云々、大綱や基本計画の体系を踏まえながら、三鷹の教育が目指す姿(ビジョン)を市民に向けて分かりやすく示すとともに、4年間に取り組む施策を記載しますとあるんですが、4年区切りにするには、ビジョンというのは短いのかなと。
 ビジョンは、もっと遠くにあって、我々が目指すものがあって、それが今までは12年間だったからビジョンだったけど、4年というのはプランなのか。長いのがあって、それを3年ごとに割っていきましょう、3年をやるために1年ごとに割っていきましょう、その1年を達成するために半期に分けましょう、その半期をやるために四半期に分けましょうということで割っていくものであって、12年から4年にしたときにビジョンという言葉が合うのかというのと。
 もう一つは、例えばじゃあ4年ごとにこの目指す姿、ビジョンというのは変わるものなんですかね。それとも、ビジョンというのはずっとありつつ、そのビジョンを達成するために、プランというのは4年ごとに見返しますよと。だって、1年生でビジョンを掲げて、次の4年後、その子どもがまだ4年生なのにビジョンが変わりましたというのは割と人間形成についてつらいものがあるので、その辺、ビジョンというものが三鷹市の教育においてのどういう置き方なのかというのを伺えると助かります。


◯教育政策推進室長(越 政樹さん)  先ほど教育部長から御答弁がありましたように、教育ビジョンはもともと平成18年に最初のものが策定されたという歴史的経過があります。委員おっしゃるとおり、ビジョンといったら少し長期的なもので、今回この三鷹の教育の方向性を示すと書いているところは、当然この4年間で急に目指すべき方向がすごく変わるとかそういうことではなくて、今まで三鷹市で積み上げてきているものをベースに今後どういう方向を目指していくかということを記載していくつもりでございます。
 そうなりますと、当然、計画の期間としては4年間のものではございますけれども、一定程度中長期的にこういう方向を目指していくんだということを記載させていただいた上で、第3章の主要事業においては、これは基本計画との整合を図りながら4年間で取り組む事業を記載させていただく。逆に申し上げますと、4年間に取り組む主要事業の背景として、我々がどういうことを目指しているのかというところを三鷹の教育の方向性、ビジョンというところで記載させていただきたいなというふうに考えておりまして、その部分がこの教育ビジョンにとっては肝の部分なのかなというふうに考えておりますので、今回も教育ビジョンというところの名称は変えずに考えていたところでございます。


◯委員(中泉きよしさん)  ありがとうございます。どうしろということもないんですが、その辺りのことを、ビジョンを高く掲げて長いスパンでということで、それをやるためには社会の情勢に合わせてプランで細かく割っていかなきゃいけないのかなという認識がそろっていれば、私のほうもあまりずれている云々かんぬんと言うつもりはありませんので、ぜひそれはそうした整理で今後もお願いしたいと思います。ありがとうございます。
 最後は、この教科書の採択のほうを伺います。さっき伺っていて、たくさんの先生方が数か月かけていろいろ読み込みをして整理していただくんですが、さっきの答弁だと最後は教育委員が決めるんだよということで、それまでの先生方や63名のアンケートとか200名の中学生のアンケートというのがどう生かされているのかというのがあまり分からなかったんですが。
 去年、同僚の委員がこの教科書採択について一般質問を含めてやったと思うんですが、そのときに去年の議事録を見せていただいた記憶があるんです。そのときの先生方の挙げている各教科書についての記述というのが、色がきれいで見やすいとかグラフが多用されていて分かりやすい、写真がたくさん使われているということで、それは見れば分かることであって、もっと中身の深い部分とか、どういう太い幹が教科書づくりに反映されているのか。
 もちろん、全て国の検定を通っているんだからあまり外れたものはないだろうけれども、それでも学校の先生方が読んで、教科書についての大切なことというのがあるかと思うんです。それは先ほどのお話ですと、そういうものを見ているものではないということだったんですが。そこをもう一回、私の認識が間違っているのかどうか伺えればと思います。


◯教育委員会事務局教育部長(松永 透さん)  これがいいということでの投票等を先生方のほうにしていただくために選定資料を作っているわけではないというニュアンスで、私の意図でお話をさせていただいたところです。
 ただ、その中でも、校長先生方がこの選定資料作成委員会のメンバーにいらっしゃるといったことは、現場の空気感というのをちゃんと理解していただいているといった理解の中でやらせてもらっています。その先生方が教育委員さんに向けてきちっと説明をしているという機会がございますので、その中でお話としては伝えられるのかなと思っています。
 ただ、書き物として、ここが優れているという形の記載をもし先生方がしてしまったとするならば、ほかの教科書でも同じようなことが書かれていたりなんかすると、これは本当に客観的な資料であるのかというようなところも含めて課題が出てきてしまうという意味で、ある意味、資料自体は割とフラットな形で書かせていただいているところがございますというお話だというふうに御理解いただければと思います。


◯委員(中泉きよしさん)  ありがとうございます。いろいろ言いたいことはあるんですが、今日はこんなところで、どうもありがとうございました。


◯委員(谷口敏也さん)  順番に質問させていただきます。まず、個別計画なんですけど、これから学校3部制とかスクール・コミュニティとかっていう中で、この資料だけを読むと、横との連携というのが見えてこないんです。例えば、子ども政策部とかスポーツと文化部、あるいはコミュニティで考えると生活環境部とか、その辺との横の連携も必要じゃないかと思うんですけど、その辺はどうなっているんでしょうか。


◯教育政策推進室長(越 政樹さん)  三鷹市教育ビジョンということで、まずは教育委員会としての個別計画ということにはなってきますけれども、御指摘のように、この辺り、かなりいろんなところと関わるような施策もございますので、そういうことを意識しながら記載していくということにはなろうかと思います。
 一方で、今、それぞれの各部の個別計画の改定作業も行っておりますので、そうした中でも、逆にスクール・コミュニティへの言及があったりというような形で触れられていく中で、計画上はそのような形で位置づけつつ、より重要なのは、決算代表質疑等でも御議論ございましたけれども、実際のところ、しっかり連携していくということかと思いますので、実際にお互いの動きをしっかり認識して連携していくということが大事かなというふうに感じているところです。


◯委員(谷口敏也さん)  じゃあ、横の部とかの人たちとも連携をしながら進めていくという感じで捉えていいんですか。例えば、素案でもそうですけど、策定していく中で、ほかの部の人も加わって策定していくというのか。ちょっと私、この質問をするに当たって、教育ビジョンと教育支援プランなので、どっちかというとスポーツと文化部とかに対して、教育委員会から来てもらったほうがいいんじゃないかという質問をこの後しようと思ったんです。
 教育ビジョンなので、あくまで教育委員会だけなんですということなのか、それとも今御答弁があったように、素案策定の段階から一定の課長なりに来てもらって意見を言ってもらうとか。あるいは、今後のスケジュールの中で、令和6年9月から10月で、コミュニティ・スクール委員会の人とか教育支援推進員の人とかの意見照会があるじゃないですか。こういった中で、例えばこれはスポーツのほうだと思うんですけど、スポーツとかだったら三鷹市のいろんなスポーツの連盟の人に来てもらって意見をもらうとかというのも必要だと思うんですよ。
 だから、教育委員会がそういうことまで考えているのかどうかというのをお伺いしたいんですけど。


◯教育政策推進室長(越 政樹さん)  今の御指摘の点については、執行機関、行政機関同士ですので、このようなスケジュール上で明確に書いていませんけれども、素案を策定する段階からお互いに確認していただきながら進めていると。ただ、あくまで教育ビジョンは教育委員会の個別計画というところもありますので、そこでがっちりとほかの部の施策について、それを非常に重みを置いて書くということはしませんけれども、当然ながら連携というところは意識して書いていくという趣旨でございます。


◯委員(谷口敏也さん)  ありがとうございます。できる限りそういった形で、横の連携をしっかりと密にしていただき進めていただきたいなと思います。
 続いて、教科書採択なんですけど、一定の議論があったので、分かりました。約1か月やって、102名ということで、実は私もこれを見に行きました。あそこで看板が出ているときには行こうと思って行ったんです。今回は、注目すべきは、自分自身の経験なんですけど、歴史の中で、今回1万円札になった渋沢栄一さんを1万円札になるまで知らなかったんですよね。社会の勉強をあまりしていなかったから、あったのかどうかも分からないから、記述で出ているのかなと思って、全教科書を見て、あっさり書いているところと──書いていないところはなかったかな。
 ほかのページにわたって出しているところとかもあって、結構そういう差があるんだなあと思って。アンケートを出した63人には入っていないと思うんですけど、そういった102名の方々がどういった意見を出しているのかというのにすごく興味があって、まずお伺いしたい。
 あと、もう一つは、先ほど中泉委員からもありましたけど、ここの図の右上のところに、教育委員会と選定資料作成委員との報告並びに協議と書いてあるじゃないですか。報告だったら報告で分かるんですけど協議と書いてあるということは、そこで教科書選定委員の人たちも、自分たちの委員会としての意見を述べているのかなと最初は取ったんですけど、今までの質疑を聞いているとそうではなくて、あくまで報告なんですということなんですが、実際そこはどうなんですか。この協議というのは、自分たちの意見は出してないということなんですか。


◯教育施策担当課長・個別最適化担当課長(齋藤将之さん)  割合的にいうと、多くは報告といった形で、委員会、部会で作成した報告、選定資料、そちらのほうから各教科書の特徴的な部分を抜粋しながら報告していただきした。また、質疑の時間を一応設けてはいるので、そこで質問があれば委員長のほうから回答するというふうにはしているんですが、なかなか教育委員さんもその場で9教科で──実際、国語なんかは国語と書写とに分かれるので、教科書数自体はもっと増えるんですけれども、それを1日のこの時間で行いますので、なかなかすぐにぽんと質問も出なかったりもするので。
 なので、一応その後の7月11日の学校長等及び地域代表との懇談会で改めていろんな質問であったりだとか、報告会では言えなかったいろんな委員会での、部会のほうでの意見だとかそういったところの懇談という形を取らせていただいております。
 アンケートのほうでございますが、本当に様々な御意見で、市民の方なので、この教科書のこういったところがとか、具体的なところでのいいとかそういった御意見だったり、ぜひこの教科書を使ってほしいなんていう御意見も中にはあったりもしております。


◯委員(谷口敏也さん)  ありがとうございます。先ほど来から意見として出ていると思うんですけど、やはり選定資料作成委員会の人たちの意見というのは、多少なりともどこかで発表というか、あってもいいと思うんですけど、そういうのは基本的には中立性ということで、教育委員会としては求めていないという理解でよろしいんでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長(松永 透さん)  選定資料作成委員会が決定権を持っているんだったらそれでよろしいのかなと思いますけれども、先ほども出てきましたけれども、基本的には教育委員会が採択するという権限の中でやらせていただいていることです。ただ、先生方がこれがいいと言ったとかということがそのまま通ったのか、それとも別のものにしたのかみたいなことが明確になるようなプロセスというのはどうなのかなというふうには考えているところです。


◯委員(谷口敏也さん)  分かりました。ありがとうございます。
 最後に固定級のところですけど、まずこのための予算は、基本的には東京都のほうで、主に教員の配置だと思うんですけど、基本的には100%東京都のほうの予算になるのかどうかをまず確認したいんですけど。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人さん)  教員の予算ということで……。


◯委員(谷口敏也さん)  すみません、もう一回いいですか。固定級を設置するに当たってのいろんな経費、先生のお金が一番かかると思うんですけど、そういう費用については、市の負担が例えば2分の1とか、その辺をお伺いしたいんですけど。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人さん)  現状ある補助金等については、先ほども御答弁したんですけれども、特にこの固定級設置については特に何か使えるというものがないので、ほぼほぼ自前でやるということなんです。現状、今、都の補助金のほうでインクルーシブ教育支援員というものがあって、要するにここの教員以外にも、多分介助員というものが、今、知的固定のほうにもついていますけれども、自閉症の情緒障がいも開設するとなれば、介助員は必要だなとは考えていますので、そこの人件費のところで、東京都のほうで持ってくれる補助金があるかなというようなところがございます。


◯委員(谷口敏也さん)  ありがとうございます。そうなると、市としてもかなり予算を考えておかなきゃいけないのかなというのが改めて分かったところなんですが。先ほど対象の方が50名いらっしゃるというようなお話でしたけど、現状、まず小学校に上がる前の段階で、今でも就学前判断みたいなことってやられているんですよね。そのときに、幼稚園、保育園との連携の中でそういうのがだんだん分かってきているんでしょうけど、そこでまず一旦通学区域の学校の通級教室に入ってみて、その後こっちというイメージなんですか。
 それとも、最初から判断の中で、通級よりもこっちのほうがいいと思いますよというようなことにもなるのか、その辺はどうお考えなんですか。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人さん)  三鷹市の重層的なというようなところで支援の場というのを考えていますので、まずは通常級に入って、通級を受けて、そこでも難しいということであるならば、固定を考えていきたいということはあります。先ほど、幼稚園、保育園との連携の部分もやっていて、ちょうど先日、その就学支援委員会に入って、なかなか判断が難しい子がすごくいました。ちょっと例を挙げると、すごくこだわりが強くて、お弁当のおかずが5個入っていないと絶対駄目だという子がいるらしくて、家庭でも、幼稚園に出すのがそれですごく大変というようなお子さんがいたので、そこが小学校に入って、集団の中で折り合いをつけて、その子ができるのかどうかというのは、そこは正直、入ってみなきゃ分からないところがありますけれども。
 でも、そこはやっぱり保護者と本人の意見も尊重はしていきたいと思っています。


◯委員(谷口敏也さん)  ありがとうございます。あくまで本人というか、保護者の意見を尊重していただきたいなと思うんですけど。今回、新たに設置することによって、通学が結構遠くなる生徒も中にはいらっしゃると思うんです。その辺、通学については、例えば保護者が車で送ってもいいとか、スクールバスは出ないでしょうけど、通学の方法についてはどういったことを想定されているのか、お伺いします。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人さん)  そこはお子さん自体の特性というようなところも考えてみてというところもあるんですけれども、保護者の方にすごく負担をかけてしまうんですけれども、保護者の方の送迎というのが一番お子さん自体も安心かなとは考えています。


◯委員(谷口敏也さん)  じゃあ、それは認めるということで、例えば車でもオーケーということになりますよね。
                 (「はい」と呼ぶ者あり)
 分かりました。あくまで、私もこの間、小学校に上がるときもそうですけど、小学校から中学校に上がるときも、特別支援学校に行った子とかの相談も受けていて、保護者の苦悩とかも随分聞いていたので、どっちが正解なのかは正直分からないですけど、その子のためになることを保護者も考えるでしょうから、保護者の意見を尊重していただいて、柔軟な対応を図っていただければなと思います。
 終わります。


◯委員長(大倉あき子さん)  それでは、質疑の途中なんですけれども、10分休憩をさせていただきたいと思います。
    ──────────────────────────────────────


◯委員長(大倉あき子さん)  休憩いたします。
                  午前11時05分 休憩


                  午前11時15分 再開
◯委員長(大倉あき子さん)  委員会を再開いたします。
    ──────────────────────────────────────


◯委員長(大倉あき子さん)  それでは、質疑を再開いたします。


◯委員(伊沢けい子さん)  それでは、質問をいたします。まず最初に、資料3、自閉症・情緒障がいを対象とした教育支援学級(固定制)の開設に向けた検討について、ここから質問をいたします。7月に、三鷹市教育委員会でインクルーシブ教育についての研修会を開き、私も参加いたしました。それで、インクルーシブ教育という考えを取り入れていくというような方向性が示されております。
 インクルーシブ教育というものについて、教育委員会としてはどのように捉えておられるのか、そのメリット、考え方をお聞きしたいと思います。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人さん)  前の委員さんの御質問でも御答弁した繰り返しになりますけれども、基本的に障がいのある子もない子も可能な限りは同じ学ぶ場で一緒に過ごしていくというようなことは目指してはいきますけれども、その一人一人の個人の学びもしっかりと保障していくという考えで、三鷹市とすれば、様々な学びの場という選択肢を子ども、保護者のほうが選べるようにしていくというようなところで、インクルーシブ教育というのを考えて進めていきたいというふうに考えています。


◯委員(伊沢けい子さん)  まずは、できるだけ同じ場でということを目指すということを前段に言われましたけど、それはなぜですか。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人さん)  やはり、お子さんが社会に出たときというようなところも考えてみたときに、学校教育でできる限りそのお子さんの適応が図れるような環境を整えてやっていきたいというようなところがありますけれども、現状、社会全部がそんな環境が整っているかということはなかなか難しい現状があります。将来的にはそこもしっかりとやっていかなきゃいけないというようなところではありますが、まずは教育のほうでは、お子さんの小学校、中学校段階で、そのような社会に適応できるような力をしっかりと身につけていきたいというようなところで考えているところです。


◯委員(伊沢けい子さん)  7月に行われたインクルーシブ教育のときの研修会では、最後のところで、なぜそれをするかということで、教育の場というのは人権保障の場であるということが先生のほうから言われまして、その人権保障をするためというか、そのためにこそ全体を取り込んで一緒に勉強するということが必要なんだと。その子が社会に適応するというより、その子の人権を、一人一人全員の人権を保障することが目指すべきものとしてあったかと思うんです。それは私もなるほどと思って非常に納得したんです。ちょっと具体的なことをお聞きしますけど、さっき各学校の校長先生に聞いたところ、50名の希望があったということで、転校を伴うからということを説明したらそれほどじゃなかったというふうにおっしゃったのか、それを確認したいのと、後の御答弁の中では、子どもが集まらないということになると成り立たないということは、要するに50名というのは、本人及びその保護者の希望から言われているのか、校長あるいは教員、学校側の希望が50名あったということなのか、ちょっとその辺がよく分からなかったので御説明いただきたいんですが。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人さん)  先ほど50名挙げたものについては、これは完全に学校のほうで、校長を先頭にしながら、担任の先生だったりとか、もしくは通級の先生たちにお子さんの様子を見てもらった上で、もし情緒固定というものができたのであるならば、ここへの転学を保護者、本人が了解したら移って学んだほうがいいのではないかという数が50名なので、保護者本人から、じゃあ、具体的に転校していきますかというような確認はまだ取れていない数になります。


◯委員(伊沢けい子さん)  それで、先ほど仮にですよ、南浦小学校でつくるとしても、その資格があるかどうか、特別支援級の先生かどうかも分からないし、普通の教員が来るかもしれないということになると、お一人で、さっきのお話の筋でいくと8名の教室をやっていくということになるかと思うんですけど。
 でも、それが固定級にしても、果たしてそこが言っているようなことになるのかどうかというと、それはそうは思えないと思います。先ほど来、自閉症の子どもに対しては、その子どもに介助員がつけられるというお話もありましたよね。それだったら、いずれにしても、どこにいたって介助員が必要なんだろうということを思うんです。だとすれば、より望ましい、現場の今いる場所において、介助員なり、できれば専門の先生を通級にもっと配置していくとか増やすとか、そういうふうにすれば地域で──バスなり車で通う必要もないし、問題は全て、インクルーシブも実現できるしということで、私はうまくいくんじゃないかなと思いますけれどもいかがでしょうか。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人さん)  そこの議論だと、先ほど原委員がおっしゃった著しく困難なというところに関わってくるのかなと思っています。伊沢委員がおっしゃる話だと、多分その状況だと通級で対応が可能なお子さんということであるので、三鷹のお子さんが全部十分に支援だったり指導が受けられているということであるならば、もちろん固定制の設置の必要性というのはないかなと思っていますけれども、現状、説明でもしましたけれども、その指導時数では足りなかったりとか、ここに該当のお子さんって環境が合わないというのがあるので、通常の大きな教室の中で、大人数の中で、すごくそこの環境に苦しいというようなお子さんがというようなところだと、なかなか人をつければ済むという話ではないので、より少ない人数で整った環境の中で学んだりとか支援を受けるというようなことが必要なお子さんがいるので、開設を考えたいというふうに考えています。


◯委員(伊沢けい子さん)  ただ、さっき50名ということもおっしゃって、8人から徐々に増やしていくというようなお話もされましたよね。だから、その解決策の方向として、それは他市でもそういうふうに今しているということは、現実として進んでいるというのはあるんでしょうけど、でもそれが本当に目指すべき方向かどうかというと、私はちょっと違うんじゃないかなと思っております。
 本来すべきこととして、一番大事なのは教室の入れ物が違うとか、そこに集めるとかということではなくて、介助員なり、それを理解する教員がその場にいるかどうかということが決定的なことだと思うんですよね。だから、確かに私もインクルーシブ教育の研修会に出て、それなりに専門家ではないにしても、考え方をきちっと理解して対応していくということが必要だと思いましたので、そういうことをできる先生なり、自閉症の子どもであればそれを助ける介助員がいるとか、そういう人がきちっと対応できるかどうかということによって、結果が決まってくるというふうに思います。
 そこはどう思われますでしょうか。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人さん)  教員確保の部分と育成の問題かなというふうに捉えましたけれども、その確保の問題で、なかなか困難かというのはありますけれども、他地区での固定級を経験している教員というのも、現状、三鷹の先生でいます。
 あとは、ここは異動の兼ね合いというところもあるので、その方を、初年度については、異動の動きが整理できるかあれですけれども、そういう経験者の先生をまず開設の当時の先生に据えて考えていくというのも1つあるかなと思っています。
 あとは、先ほど言った研修を積み重ねていきながら、指導力向上を図ってまいりたいと考えています。


◯委員(伊沢けい子さん)  その考え方は、三鷹市だけじゃなくて、東京都全体でインクルーシブ教育を進めていくというのとは逆行することを他市が全部一緒になってやっているという方向性だと思うんですよね。
 だから、そうではなくて、他市がやっているからということに乗るのではなくて、三鷹市として、その方向性を理想を持ってやっていかないと、結局、その時々に排除していく、どこか違うところに対応できない子どもをどんどん寄せていくというだけの話になりかねないので、やはり、私はそうではなくて、子どもに対応するということを、今はそうなっていないけれども、だから50名もそういう手が挙がってしまうという現状は分かりました。
 だけど、それをよしとしてはいけないというふうに思うんですよね。あるべき方向というのをそれこそ長い目で目指していくということの中で対応をしていくべきじゃないかなというふうに思います。そこは、意見がちょっと擦れ違っていますけど、でも私はそう思いますけど、どう思われますか。


◯教育委員会事務局教育部長(松永 透さん)  おっしゃっていることはよく分かるんですけれども、基本的には、前から申し上げていますけど、私どもとしても、子どもたちができる限り一緒の場所で学べる状況というのは望ましいことだし、目指すべきものだということは前から申し上げているとおりです。ただ、子どもたち、それから保護者の中でも、いわゆる教育支援学級を、そこで少人数の落ち着いた環境の中で子どもたちに力をつけていきたいという思いの中で選ばれている方もいらっしゃるというのも現実なんです。
 ですから、私どもとしては、教育支援学級を全廃することで、全部通常の学級の中で過ごすということは、今の段階で望ましいというふうには考えていないといったところです。ですから、今回の情緒固定に関しましても、こういう環境の中で学びたいというようなことというのは、今までもいろんな保護者の方からも相談されてきていることだということも踏まえて、一番かわいそうなのは、子どもが通常の学級の中でうまく適応ができない──適応という言葉がいいかどうか分からないんですけれども、うまく折り合いをつけることができなくて、学校に来られないような状況というのをつくって本当にいいのかという、出発点はそちらのほうかなというふうに私は考えています。
 ですから、わざわざ別々のコースをつくって分けたということではなくて、子ども、保護者が選べる選択肢を増やしているというふうに御理解いただければというふうに思っているところです。この中の子どもたちも、基本的には、交流及び共同学習という中で、通常の学級の中で授業を受けられるようにしていくということも含めて、同じ環境の中で学べるようにしていきたいというのは当然私たちも思っているところです。


◯委員(伊沢けい子さん)  それは、A−Roomをつくり、さらにまた違う固定級というのをつくるというと、どんどん違うものがさらにまたその上にできてくるというふうになってくるので、私はそうではなくて、現状に問題があるということは事実だと思いますので、もし学校に行けなくなるとかということであれば、行けるようになる受皿を学校としてつくっていくということで、先ほどから、教員と、それから介助員などによって対応していくべきだということを訴えております。
 そこは長期的に、やはりそこを目指していくべきだということを申し上げておりますので、子どもを適応させるんじゃなくて、教育委員会として子どもを受け入れる側の環境を整えていくということが必要なんじゃないかなということを言っております。
 今の固定級のところはそれぐらいで終わります。
 それから、資料1の教育ビジョン、教育支援プラン、三鷹市立図書館の基本的運営方針、みたか子ども読書プランですけれども、1ページのところで、図書館の施策については今まで含んでいなかったけれども教育ビジョン2027には図書館を含むというのはどういう理由でしょうか。


◯教育政策推進室長(越 政樹さん)  図書館につきましては、これまでも個別計画として三鷹市立図書館の基本的運営方針があったことなどもあり、教育ビジョンの中には含まれてきておりませんでしたけれども、今回、第5次三鷹市基本計画があって、教育に関する大綱があって、その下に教育ビジョンがあって、また事業計画点検・評価をしていくという中で、より体系性を明確に示すという観点からは、図書館についても学校と関わる部分ですとか子どもと関わる部分もございますので、しっかりと教育ビジョンの中でも位置づけて、もちろん内容については基本的運営方針、子ども読書プランと整合性を図りながらビジョンにも位置づけたほうが全体の体系性として分かりやすいというふうなことで考えまして、教育ビジョンの中にも位置づけさせていただく考えでいるところでございます。


◯委員(伊沢けい子さん)  それから、3ページにスケジュールがありますけれども、これらについては、9月に素案を策定して、文教委員会としては12月に計画案について報告を受け、そして1月にパブリックコメントを実施し、3月に策定していくというふうになっておりますけれども、素案策定というのが今からということで、計画としてはちょっと遅いんじゃないかという気もするんですけど、それは基本計画というのがありますが、その素案というのがもっと早く出されるということはなかったんでしょうか。


◯教育部調整担当部長(齊藤 真さん)  素案については、今作成ということで、各方面から意見を聞きながら作成しているところですけれども、4つの計画がございますので、その辺の整合性も含めて、しっかり計画を策定しておりますので、早まるというスケジュールは今のところありません。12月に個別計画(案)ということで、肉づけしたものをお示ししていく予定でございます。


◯委員(伊沢けい子さん)  教育については、この第5次基本計画の中でも、教育というところが5ページほどあって、既に結構具体的なことが書かれておりますよね。義務教育学校など、議会の中でも非常に議論になっているところも含まれております。
 次に、別紙の1ページ、教育ビジョンで気になったのがこのウエルビーイングという言葉──教育ビジョンに限らないんですけど、私はあまり使わないんですよ。ぴんと来ないといいますか。なぜかというと、この基本計画だとウエルビーイングが何かというと教職員の幸せと書いてあるんですよね。幸せって何なのと言ったら、それは人によって捉え方が全然違う。こういう言葉というのは、国の中教審がこういうことを言っているみたいですけど、私はこういう言葉はあまり安易に使うべきじゃないと思うんです、国が使っているからといって。
 やはり、もっと分かりやすい言葉で、教職員の幸せというときは、少なくとも前は働き方改革とかということも言われて、教職員の労働環境がどうなのかとかいうこともきちっと言われていましたよ。だから、そういう具体的な言葉遣いを私はするべきだと思うんですよね。個人と社会のウエルビーイングということもここに書いてありますけど、それって、ちゃんと幸せとかという曖昧な宙に浮いたような言葉を使うんじゃなくて、子どもたちの人権の保障とか、そういう分かりやすい、誰もがそうだと思える言葉遣いをしていくべきだと思いますが、いかがでしょうか。


◯教育政策推進室長(越 政樹さん)  ウエルビーイングの言葉の理解については、まさに幸せであったり、よりよい状態ということで、それぞれに思い浮かべる範囲というのは違うかと思いますけれども、そういった主観的な部分を含めて、それを実現していくということを目指していくという趣旨で、第5次三鷹市基本計画の中でも使っている言葉となりますので、そこは踏まえて使わせていただきたいというふうには思っているところです。
 また、国での議論ということで御紹介がありましたけれども、三鷹市としては、それより前に令和3年の時点で、先ほども申し上げた研究会の御提言も踏まえてそういった方向性を出してきておりますし、分かりにくいという御指摘の面はあろうかと思いますので、しっかり解説も加えるなどして、なるべく分かりやすく、だけれどもそういった目指す方向性について、言葉としては使わせていただきたいというふうに考えているところでございます。


◯委員(伊沢けい子さん)  これが、解説を読んでも非常に分かりにくいんですよ。解説もついています。だけど、それを読んでもぴんと来ない言葉であって、こういう抽象的な言葉遣いは私はすべきじゃないと考えます。しっかりと何をもって幸せな状態にしていくのかということを政策として盛り込むべきだということを訴えたいと思います。教職員の働き方の問題は、今だって何ら解決していないと思うんですよね。非常に多忙であって、難しい状況です。
 だから、なかなか教員の成り手がいないというのもそこから来ていると思いますので、そういう具体的な問題をきちっと載せていくと、項目として解決すべき問題として取り上げていくということが私は重要だというふうに考えておりますので、そういうことを重視していただきたいなというふうに思います。
 最後に、教科書のことをお聞きいたします。教育委員会で教科書の選定をしたということですけれども、教育委員会で選定をするときに、市民の方もかなり傍聴されたというふうに聞いております。かなり関心が高いのかなというふうに思うんですけど、その中で、教育委員会ではこの教科書の選定のときも含めて委員会の中で議論をしているときに使われている資料──こういう教科書だと特にそうだと思うんですけど、皆さんに配っている資料が傍聴者の手元に配られるんだけど返さなきゃいけないというふうになっていたということなんです。
 じっくり後から見ることができるように、教育委員会の今後のことも含めて資料の配布ということをできないんでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長(松永 透さん)  今の時点で、私が、何を配布して、何を回収されたのかといったことを承知しておりませんので、後ほどそれを調べさせていただいてお答えさせていただければと思います。


◯委員(伊沢けい子さん)  ありがとうございます。当日の運営に当たる資料、委員会で議論されますよね。それについて傍聴者にも資料が渡されて、議会もそうしているんだけど、議会も問題なんですけど、それをまた返さなきゃいけない、そういう意味です。それについて申しております。


◯教育委員会事務局教育部長(松永 透さん)  基本的には、教育委員会の傍聴の際のルールということでやらせていただいていることかなとは思っておりますので、そこの部分、具体的に今何がどうだったのかということも含めて、ちょっと確認をさせていただければと思います。


◯委員(伊沢けい子さん)  分かりました。議会も、そういうふうに委員会がなっていて、非常に私もそれは改善すべきことだと思っているんですよね。傍聴に来られて、こういう資料、私たちが議論している最低限の資料も、配られるけど返さなきゃいけない。コピーは自分でやってくださいというような状態だと議論にきちっと加われないということがあるんですよね。そういう問題について指摘しておりますので、ぜひ今後、指摘したことについて検討していただければなと思います。
 以上で終わります。


◯委員長(大倉あき子さん)  以上で教育委員会報告を終了いたします。
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◯委員長(大倉あき子さん)  休憩します。
                  午前11時43分 休憩


                  午前11時45分 再開
◯委員長(大倉あき子さん)  委員会を再開いたします。
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◯委員長(大倉あき子さん)  スポーツと文化部報告、本件を議題といたします。
 本件に対する市側の説明を求めます。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  スポーツと文化部から、今回、本委員会に行政報告させていただく案件は、お手元の資料のとおり3件でございます。1点目は、6月の補正予算をお認めいただきまして購入いたしました太宰 治直筆原稿の購入と公開についての報告でございます。2点目、3点目につきましては、今年度進めております三鷹市生涯学習プラン2027、そして三鷹市スポーツ推進計画2027、それぞれの骨格案の総論をまとめましたので報告させていただきます。
 1点目は、芸術文化課長から、2点目は生涯学習課長から、3点目はスポーツ推進課長から、それぞれ御報告させます。よろしくお願いいたします。


◯芸術文化課長(井上 仁さん)  資料1を御覧ください。太宰 治直筆原稿の購入と公開についてでございます。先ほど部長からも説明がありましたが、6月の定例会で補正予算をお認めいただきまして、8月に購入したものでございます。
 太宰 治の小説で全て原稿がそろっているというようなものでございまして、概要としては、「雀」という原稿になります。制作年は昭和21年(1946年)、三鷹に住んでいた時期ではございますが、青森県に疎開をしたときに執筆されたと言われております。枚数としましては、200字詰めの原稿用紙38枚、和とじの製本になっておりますが、これは古書店の店主がされたというふうに聞いておるところでございます。価格は880万円。
 価値といたしましては、先ほど言いました原稿用紙が全てそろっているということや、筆致ですとか推敲の跡など、特徴的な点が残っているということで、資料的価値があるというふうに考えて購入に至ったところでございます。
 公開につきましては、文教委員会の皆様にお伝えするタイミングがこの時期になってしまいましたが、9月1日から行っておりまして、今月中、太宰治展示室、三鷹市美術ギャラリーの三鷹の此の小さい家の前で、展示ケースに入れて公開しているところでございます。
 今回は期間限定公開でございますが、今回以外にも、企画展示や今後予定している生誕の周年事業や太宰治文学施設(仮称)などで活用する予定でございます。
 私からの説明は以上です。


◯生涯学習課長(八木 隆さん)  それでは、私のほうから、三鷹市生涯学習プラン2027(骨格案 総論)について説明させていただきます。それでは、資料2、三鷹市生涯学習プラン2027(骨格案 総論)を御覧ください。1点目としまして、1、基本目標になります。基本目標は、「ともに学び、学びを活かし、学びの成果や絆が地域に受け継がれていく心豊かな社会をつくる」になっております。基本目標につきましては、三鷹市生涯学習プラン2022と同内容となっております。
 2点目といたしまして、2、基本施策になります。基本施策の1点目としまして、学びたい、生涯学習の機会の提供、2点目としまして、深めたい、自主的な学習活動の支援、3点目といたしまして、生かしたい、学びと活動の循環の創出、4点目としまして、つなげたい、生涯学習の基盤づくりとなっておりまして、4つの基本施策で構成しているところでございます。
 1枚おめくりをいただきまして、2ページを御覧ください。3点目としまして、3、計画推進のための6つの視点になります。6つの視点における1点目としまして、(1)、ウエルビーイングの実現になります。個人のウエルビーイングの実現のために、自分に合った場を見つけ、新たなつながりを持つことができるように、多様なコミュニティの支援を目指すものでございます。
 2点目といたしまして、(2)、人生100年時代における生涯学習の推進になります。子どもから高齢者まで幅広い世代を対象にした講座や地域の課題解決に向けた施策を展開してまいります。
 3点目といたしまして、(3)、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進になります。市民の学びが継続できるよう、オンラインやハイブリッド方式などのICTを活用した講座を実施、生涯学習情報の一元的発信をするなど、時代に合ったDXの推進を図ることで、これからの生涯学習活動を支援してまいります。
 3ページを御覧ください。4点目といたしまして、(4)、学びと活動の循環の推進になります。学びの成果や絆が地域に受け継がれていく心豊かな社会の実現を目指し、学びと活動が循環する仕組みづくりに取り組んでまいります。
 5点目といたしまして、(5)、市民の学び合いの充実に向けた支援になります。市民活動団体の充実支援、団体活動のネットワーク化、コーディネート機能を強化することにより、市民の学び合いの継承と発展により、豊かな学びの環境をつくるものでございます。
 6点目といたしまして、(6)、学校を活用した学習機会の提供と子どもの生涯学習環境の充実になります。生涯学習分野の地域人材とコミュニティ・スクールで培った地域人材の活躍をコーディネートすることにより、学校を活用した地域性豊かな学びの機会を提供するものでございます。また、学びを経験した子どもや、子どもの学びに関わる人材が活躍し、学び、その経験を基にさらに活躍の場を広げることで、人と人との交流や循環を通じて、三鷹市の生涯学習の持続可能な発展につなげていくものでございます。
 4ページを御覧ください。4点目としまして、4、成果指標及び施策体系になります。成果指標(KGI)でございます。成果指標(KGI)の1点目としまして、生涯学習に取り組んでいる市民の割合になります。策定時につきましては、市民意向調査、第5次三鷹市基本計画策定に向けた市民満足度調査報告書、令和5年3月における調査結果になります。策定時におきましては49.7%となっておりまして、目標値については55%と設定しております。
 続きまして、成果指標(KGI)の2点目としまして、生涯学習の成果を生かしている市民の割合になります。策定時につきましては63.8%となっておりますが、目標値につきましては70.0%と設定しているところでございます。
 続きまして、右隣になりますが、成果指標(KPI)になります。成果指標(KPI)の1点目としまして、三鷹市で実施する子ども向け生涯学習関連事業の参加者数になります。こちらの策定時でございますが、1,884人となっております。目標値につきましては、2,300人と設定しているところでございます。
 成果指標(KPI)の2点目としまして、働き世代を対象としたリカレント教育の参加者数になります。策定時の数値でございますが、655人となっておりまして、目標値につきましては800人と設定しているところでございます。
 続きまして、成果指標(KPI)の3点目としまして、三鷹市で実施する生涯学習関連事業の参加者数になります。策定時の数値でございますが、3万2,321人となっておりまして、目標値につきましては3万4,000人と設定しているところでございます。
 続きまして、成果指標(KPI)の4点目としまして、市民大学総合コースの満足度になります。策定時の数値につきましては93%となっておりまして、目標値については95%と設定しているところでございます。
 続きまして、成果指標(KPI)の5点目としまして、保育付生涯学習関連講座における保育利用者数になります。策定時の数値につきましては290人となっておりまして、目標値につきましては350人と設定しております。
 成果指標(KPI)の6点目としまして、生涯学習センター学習スペース開放事業の利用者数になります。策定時の数値でございますが、1,322人となっておりまして、目標値につきましては、1,500人と設定しているところでございます。
 成果指標(KPI)の7点目としまして、学校関係団体等と連携した生涯学習関連事業の参加者数になります。こちらは新たな取組となりますので、目標値につきましては1,300人と設定しているところでございます。
 続きまして、成果指標(KPI)の8点目としまして、生涯学習関連事業におけるみたか地域ポイント付与者数になります。策定時の数値でございますが、207人となっておりまして、目標値につきましては250人と設定しております。
 成果指標(KPI)の9点目としまして、人財バンク「まちの先生」の登録者数及び同リスト活用数になります。策定時における数値でございますが、登録者数は66人、そして活用数は8件となっております。目標値につきましては、登録者数80人、活用数20件と設定しております。
 続きまして、成果指標(KPI)の10点目でございます。先ほど説明した三鷹市で実施する生涯学習関連事業の参加者数と同内容となっております。
 続きまして、成果指標(KPI)の11点目としまして、生涯学習活動を行わない理由のうち、必要な情報がないと回答した市民の割合になります。策定時の数値でございますが、20.5%となっております。目標値につきましては、15.0%と設定しております。
 続きまして、成果指標(KPI)の12点目としまして、SNSによる情報発信の閲覧件数になります。策定時の数値につきましては、18万4,538件となっております。目標値につきましては、20万件と設定をしているところでございます。
 5ページを御覧ください。施策体系につきましては、基本施策における具体的施策を記載しているところでございます。
 私からの説明は以上でございます。


◯スポーツ推進課長(二浦孝彦さん)  資料3を御覧いただけますでしょうか。私のほうからは三鷹市スポーツ推進計画2027(骨格案 総論)について御説明させていただきます。
 まず1点目、基本目標です。「希望あふれるスポーツのまち 三鷹」としておりまして、前計画と同じタイトルとしております。また、サブタイトルは、この間に策定しました、スポーツを通じた健康都市づくりの基本的な考え方及び東京2020オリパラ等レガシー創造方針を本計画に統合したため、スポーツを通じた健康都市づくり、多様性を尊重する共生社会を目指してとしております。
 次の内容につきましては、基本計画の施策の課題と方向性とおおむね同じような内容になっておりますが、心と体がいつまでも健康でいられるよう、スポーツライフの推進による心と体の健康都市づくりに取り組みます。また、世界的な大会の開催等を契機に、多様性を尊重する共生社会の実現を目指してまいります。
 2点目、基本施策です。上の基本目標を実現するために、3つの施策を推進いたします。基本計画の中で3つの主要事業があるんですけれども、それに対応しております。
 まず、1点目、スポーツに親しむ環境の充実ということで、ハード面の整備ですとか情報の発信についての内容になります。2点目、誰もが目的に応じて楽しめるスポーツライフの推進。世代や特性に応じた事業の充実を図ってまいります。3点目、スポーツを支える人づくりとスポーツを通じたまちづくり。人材育成ですとかまちの活性化に関することになります。また、スポーツを支える人材を育成するとともに、スポーツを通じた笑顔と活気があふれる地域社会の実現を目指してまいります。
 こちらの具体的な取組は、5ページを御覧いただけますでしょうか。5ページに基本施策、こちらは主要事業と言われるものですけれども、それに対する具体的施策ということでまとめております。
 また、2ページに戻っていただきまして、この計画推進のための7つの視点でございます。国や東京都の動向、市の取組、基本計画策定に向けた市民満足度調査、体育施設利用者懇談会などを踏まえて次の7つを基本的な視点といたします。
 生涯学習プランと同様のもので、まず1点目、ウエルビーイングの実現、それから生涯学習プランとまた同様ですけれども、人生100年時代におけるスポーツの推進ということで、幅広い世代を対象とした事業や施策を行っていく視点。
 また、3点目として、スポーツ推進審議会の先生方の大学等研究機関と連携した心と体がいつまでも健康でいられる取組を行う視点ということで、大学等研究機関との連携によるスポーツを通じた健康都市づくり。
 4点目として、スポーツを通じた多様性を尊重する共生社会づくり。三鷹ゆかりのオリンピアンやパラリンピアンとの体験教室や交流などを通じまして、人権を尊重し合い、共生社会を目指します。
 次に、5点目、こちらも生涯学習プランと同様になりますが、DXの推進ということで、オンライン教室など、多様なスポーツ活動の支援をしていくという視点。
 次に、6点目、スポーツ普及団体等中間支援機能の強化ということで、地域のスポーツ活動を支えているのは、スポーツボランティア、スポーツ推進委員、スポーツ協会、地域スポーツクラブの皆様方と、スポーツと文化財団など、中間機能を強化する視点を取り組んでまいります。
 7点目、子どものスポーツ環境の充実。子どもにとってスポーツは、人間形成に重要な役割を果たしていて、全ての子どもがスポーツを楽しむことができる環境の充実に取り組んでまいります。
 4ページ、成果指標及び施策体系になります。こちら、生涯学習プランと同様、一番左に最終的な目標をKGIとして、基本計画にも掲載しておりますけれども、週1回以上スポーツ活動を行っている市民の割合、いわゆるスポーツ実施率は、計画策定時の令和4年度の市民満足度調査では57.5%としておりますが、この個別計画においては65%を目標としております。
 次に、KPIですけれども、右のページ、先ほど申し上げた基本計画での主要事業、この個別計画では基本施策となっておりますけれども、まず1点目のスポーツに親しむ環境の充実に対するKPI、こちらは基本計画でもお示ししておりますけれども、市のスポーツ施設等の利用者数、目標値を130万人としております。昨年度末、令和6年3月31日時点の数字は112万9,271人でした。
 次に、誰もが目的に応じて楽しめるスポーツライフの推進に対するKPIですけれども、まずアプリの登録者数、こちらも基本計画でお示ししておりますけれども、目標値を1万人としております。こちらは、年度末の数字は2,888人です。今年1月の地域ポイントとの連携、あるいはその後デジタル商品券がトップページに出ておりますので、その関係で右肩上がりになっておりまして、最新の数字は8月31日時点で4,545人の登録者となっております。
 次に、スポーツイベント、教室等の参加者数、こちらは新たな数字ですけれども、目標値を10万人としております。昨年度末、令和6年3月31日時点の数字は9万5,924人になっております。
 次に、スポーツを支える人づくりと、スポーツを通じたまちづくりの主要事業に対するKPIですけれども、まず人づくり関連、スポーツサポーターズの登録者数、こちらは基本計画にも示しておりますけれども、目標値を200人としております。年度末の数字は162人です。
 次に、まちづくり関連として、こちらは新たな数値をお出ししております。スポーツフェスティバル、あるいは駅伝等のスポーツ協会及び地域スポーツクラブとの連携事業の参加人数ですが、目標値を5万人としております。現状、年度末の数字は4万7,392人となっております。
 私からの説明は以上になります。


◯委員長(大倉あき子さん)  ありがとうございました。市側の説明終わりました。
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◯委員長(大倉あき子さん)  これより休憩に入ります。
                  午後0時07分 休憩


                  午後1時08分 再開
◯委員長(大倉あき子さん)  委員会を再開します。
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◯委員長(大倉あき子さん)  これより、質疑に入ります。


◯委員(原めぐみさん)  よろしくお願いいたします。太宰 治の直筆原稿について、まずお聞きいたします。こちらなんですけれども、資料の公開が令和6年9月1日からというふうになっていまして、私、これをこの文教委員会の資料を頂いて初めて知ったというところです。もう公開されているんだというふうに思いまして、その後、何かに載っているのかなと思って調べてみたら、ツイッターには載っていた。ほかはあまり見当たらず、広報とかホームページにあったのかもしれないんですけれども、せっかく委員会もありますし、もし少し情報提供いただけていたならば、ここまでに見て、何かそのことについてもお話しできたのかなあなんて思ったりして、ちょっと残念だったところがあります。
 行けた機会がちょうどあったので、頂いてからは見に行けなくて、行けるなら行きたいと思っていたんですけれども、行けなかったのがちょっと残念だったなと思いました。このタイミングだったのは、多分購入してすぐにというところだったのかなとは思うんですけれども、なぜ情報提供をいただけなかったのかというのをお伺いしたいです。


◯芸術文化課長(井上 仁さん)  確かに、購入が8月の中旬ということでしたので、情報をお伝えすることができなかったことは大変申し訳ございませんでした。ツイッターとかホームページでは何とかお知らせをしたんですけれども、あとはプレスリリース的な形を取らせていただきました。
 広報については、今度の日曜日の9月15日号に掲載をする予定でございます。購入からすぐに公開したいというところでいろいろ探ったんですけど、ちょうど企画展も新しいのが始まり、その企画展の中で展示するということがどうしてもスペース的なものとか内容的なものでできなかったので、急遽このような形で公開をさせていただきました。


◯委員(原めぐみさん)  多額のお金を出して購入しましたし、非常に価値のあるものだと認識していますので、ぜひ皆様に見ていただきたいという思いもありますし、私たちも少しでも長くこの期間、与えられたらよかったなというふうに思いますので、以後こういうことがあったら電話でも全然大丈夫ですし、軽い情報提供をしていただけたらありがたいなと思います。よろしくお願いいたします。
 それから、三鷹市生涯学習プラン2027の骨格案についてお伺いいたします。1ページ目の基本施策のところの(1)、学びたいのところなんですけれども、人生100年時代において、それぞれのライフステージ及び学びの段階というのはどういったものを想定していらっしゃるのか、お伺いします。


◯生涯学習課長(八木 隆さん)  先ほどの学びの段階というお話がございましたけれども、学びの段階は3段階ございまして、まず1つがビギナーということで、学びの場、循環への参入、そして次にジュニアという段階なんですが、学びの質、クオリティーの向上、そして最後にシニアということで地域貢献、講師、コーディネーターなどを務めていただく、このような3段階と考えております。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  少し補足させていただきますと、生涯学習プラン、スポーツ推進計画もそうなんですけれども、私ども審議会をそれぞれ持っておりまして、この間、審議会の委員の皆様からいろいろな御提言をいただきながら、その御提言を基にして、こういうテーマ設定ですとか言葉の選び方とかをしているという経過がございます。
 今、課長が御紹介いたしましたのは、審議会からこの計画をつくるに向けて、計画の素案ができる前の段階で、こういうような考え方で今後の計画を練っていったらいいんじゃないかというような提案をいただいた中に、それぞれのステージ別、段階に応じた市民に対して学習機会を提供するべきではという御提言がありましたので、それを下敷きにしてこの言葉を選んでいるということでございます。


◯委員(原めぐみさん)  分かりました。ありがとうございます。深めたいのほうで、学習活動に対しての支援、そして子育て世代の学習活動への参加拡大のために保育付講座の開催など、市民の生涯学習活動を支援しますというふうになっています。こちらは、講座を開催するということを考えているということでしょうか。何か子育て世代のためじゃなくても、ほかの世代なのかもしれないんですけれども、場所の提供などというのは考えていらっしゃいますでしょうか。


◯生涯学習課長(八木 隆さん)  先ほど、場所の提供というところのお話がございましたけれども、1つは、生涯学習センターに学習室がありますので、その学習スペースの開放事業も行っておりますので、そういう意味で学習するスペースといいますか、提供する取組はしているところでございます。


◯委員(原めぐみさん)  4ページなんですけれども、KPIのほうで、策定時を記載されていなくて、先ほど全部教えていただいたかと思います。こちら、なぜ載せなかったのかなというところをちょっとお伺いしてもよろしいでしょうか。すごく気になったので、策定時の数値を聞こうというふうに会派でもなりましたので教えてください。なぜ載せなかったのか。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  今、計画を策定途上でございまして、もちろん基礎データを持ちながら、こういうふうに目標値をまとめているんですけれども、正副委員長とあらかじめ打合せをさせていただいた際に、持っている基礎数値が書かれていないので当日は紹介してはというふうに御助言をいただきましたので、今日は口頭で補足をさせていただく形を取らせていただきました。
 今後、計画をまとめていく中で、やはりKGIのほうは策定時と両方書いていますので、KPIについても、今持っている数字であれば、書き加えていくということは必要ではないかなというふうに思っております。


◯委員(原めぐみさん)  ありがとうございます。あったほうが比較しやすくていいのかなというふうに考えます。
 あと、こちらは目標値なんですけれども、この目標値の根拠というのがあれば教えてください。


◯生涯学習課長(八木 隆さん)  こちらにつきましては、先ほどKGI──KPIは口頭になってしまったんでございますけれども、策定時の数値を基準にいたしまして、目標値を達成する年度におきまして、達成する数字を入れております。特にKGIのほうですと、例えば生涯学習活動に取り組んでいる市民の割合ですと策定時は49.7%でしたので、これを目標値の数値として55%に設定していると。策定時の数値を基準に目標値を設定しているところでございます。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  少し補足をさせていただきますが、根拠というのは今課長が申し上げましたとおり、策定時の数値をまずは根拠としております。策定時というのは、例えば令和5年度時点とか、調査でしたら令和4年度時点とか、それぞれの年次がございますけれども、その前からの数字もありますので、その前の数字が4年前なのか前年なのかには、それぞれ数値によっては多少前提は違うところではございますけれども、過去経過の増加率、増えるものであれば増加率、減るものであれば逆になりますけれども、基本的には増えていくという目標を立てている場合には、過去の私どもの事業の中での増加率が分かるものについては、その増加率をおおむね、例えば4年後に延ばしたところで、ちょうど目標となるような切りのいい数字で55%。例えばKGIであれば49.7%、その前の数値からの推移を見て、4年後までに55%にするという目標を立てられるということを考えてやっております。
 ほかのものも、一つ一つ前提条件は少し違ったりしますけど、基本的には同じように、今の数字、それから今の数字の前の数字と比べて、おおむねこういうふうに推移していくのではないかというふうに考える。もしくは、例えば先ほど申し上げた4番目の枠のところで、これから新たにやる数字なので、過去の数字がないものについては、事業イメージ、大まかにどれぐらいの事業量をこれから持つ予定であるかということから算出をした数値を持つというような推計をして設定しております。


◯委員(原めぐみさん)  ありがとうございます。4年後には、このぐらいには伸びていなければならないというような形ということですね。
                 (「はい」と呼ぶ者あり)
 ありがとうございます。
 すみません、先ほどお伺いしたことに似ているんですけれども、生涯学習センターの学習スペース開放事業なんですけれども、この学習スペースというのが、例えば策定時が1,322人となっていますけれども、これは少なかったでしょうか多かったんでしょうか。イメージ的にちょっと分からないんですけど。実際にふだんから埋まっているものなのか。私も一度見たことがあるんですけれども、そのときは割と使われていたかなと思っていまして、それが続くともっと行くのではないかなというふうに考えたんですけれども。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  学習スペースの開放事業自体は、おととしまでは夏休みの期間だけというふうにしてやっていたんですが、去年から定期的に開催できるように、場所はセンターのほうで見直しをしてもらって財団の事業として実施しているわけなんですけれども、財団のほうで、個人利用のところに特に中高生の受験勉強なんかもかなりありますので、中高生に限ったことではありませんけれどもそこを中心にして、小学生から大人の方まで使っていただけるような仕組みをつくって対応してきました。
 通年開催できるようにしたのが昨年度からでございますので、私たちももっと伸びるのではというふうに思っておりますし、運営を始めてどれぐらいのニーズがあるかというのを今ちょうど測っているところなので、まずは1,300人を基にした数値ということで1,500人を目標にしています。
 もちろん、ニーズが多いようであればこれを超えていくということもありますし、逆に使い勝手のよい施設として工夫をしていくということも望まれているのではないかというふうに思っています。


◯委員(原めぐみさん)  ありがとうございます。ぜひ多くの人に使われる場所としていただけたらと思います。
 その下なんですけれども、人財バンク「まちの先生」なんですけれども、こちらについて詳しく教えていただきたいと思います。


◯スポーツと文化部調整担当部長(平山 寛さん)  「まちの先生」の事業概要ですけれども、市民の多様な生涯学習の機会を提供するために、自ら培った経験や技術や知識を持たれている方に、三鷹市生涯学習人財バンク「まちの先生」、こちらに登録をしていただきます。登録していただいて、講師として市民の生涯学習活動を支援していただくという制度になってございます。
 こちらはリスト化されてホームページ上に情報が載っておりまして、「まちの先生」を講師としてお呼びしたいという希望の方がそのホームページを見て、直接講師の方に連絡を取ったり、あるいは直接講師の方の連絡先が記載されていない場合には、生涯学習センターのほうにお問合せをいただいて講師とおつなぎするというような形になってございます。
 講師料等は、講師の方との話合いの中でお決めいただいて、依頼する側は個人でも団体でも可能というような制度になってございます。先生の登録者数の実績は、今現在66人でございます。大体毎年登録される方の新規の先生の人数としては3人から4人程度です。リストの活用実績は毎年10件弱ぐらいの実績でございます。ただ、生涯学習センターを経ないで直接講師と御連絡を取り合っていただいている件数は把握できていないところでございます。
 この「まちの先生」を育成する取組も生涯学習センターのほうでしておりまして、市民講師養成講座というものを定員12人で毎年開催しております。この講座を受けていただいた後に大体毎年3人から5人がデビュー講座というものを生涯学習センターで開催いたしまして、実際にこの講座を広報いたしまして、参加者を募って講座を開催していると。その実績に応じまして「まちの先生」に登録をしていただけませんかというようなことをお願いしまして、御了解いただいた方には御登録いただいているというような取組をしているところでございます。


◯委員(原めぐみさん)  御丁寧にありがとうございました。こちらなんですけれども、定員12名の養成講座というものを受けなければ、人財バンク「まちの先生」に登録することはできないということでしょうか。


◯スポーツと文化部調整担当部長(平山 寛さん)  こちらは、今御紹介しましたこの養成講座を受けなくても登録できますので、生涯学習センターのほうにお問合せいただきまして、登録したいということでお申込用紙に御記入いただいて、御登録いただく方もいらっしゃいます。


◯委員(原めぐみさん)  分かりました。じゃあ、その人が何か教えるものを持っていなかったら登録できないかと思うんですけれども、そこの辺りは、お断りしたりするケースなんかもあるんでしょうか。


◯スポーツと文化部調整担当部長(平山 寛さん)  何か明確な資格を持っているですとかそういう指導歴とかをもって申請を受け付ける、受け付けないということはございません。基本的には、そういった知識、経験、技術がある方というようなことでお申出いただきまして、申込用紙にPRの内容として指導できる内容ですとか、もし関連する資格をお持ちなら資格の情報ですとか、これまでの実績ですとか、いつ指導が可能であるですとか、そういったことを書いていただいて御登録いただくというような形になってございます。
 ただ、営利や宗教、政治的な活動を目的としないというところは、お話しさせていただいているところでございます。


◯委員(原めぐみさん)  ありがとうございます。そうしましたら、養成講座を受けていない先生というのはどれぐらいいらっしゃるんでしょうか。


◯スポーツと文化部調整担当部長(平山 寛さん)  今、手元で実績としてリストに載っている方で、どれくらいの方がこの講座を受けられた方かどうかは、正確な数字というのは把握できていないところなんですけれども、近年のこの御登録者、大体毎年3人から5人ぐらいお受けいただく方のうち、大体3分の2程度はこの講座を受けられた方で占められているというふうに把握しております。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  少し補足をさせていただきますと、この「まちの先生」の事業自体は、平成28年まで社会教育会館という生涯学習センターの前身を教育部でやっていたものを平成29年からスポーツと文化部に移管をして生涯学習センターとして発足いたしました。ただ、実は社会教育会館時代から引き継いで実施をしている事業なんです。
 なので、リスト自体もその時点で登録していただいていた方で続ける意思のある方を引き継いできていますので、過去からの継続のリスト上の方もいらっしゃるので必ずしもこの生涯学習センターになってから登録した人だけではないという面もありまして、私どものほうで全員の、例えばこの人は受講した人だとか、この人は受講していない人だというところまでは──受講した人かどうかははっきり分かるんですけれども、手元で数字として、実績として持っていないところでございます。


◯委員(原めぐみさん)  社教でやっていたときは、その講座をやっていなかったということですか。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  同じような内容だったかどうかは──違うと思いますけれども、同様の趣旨のものは実施をしていたというふうに把握をしております。


◯委員(原めぐみさん)  ありがとうございます。そうしましたら、次のページなんですけれども、一番下の段の分かりやすい情報の提供、ウ、コーディネート機能の充実なんですけれども、具体的に何をするのか、何を課題と考えているのか、お伺いします。


◯生涯学習課長(八木 隆さん)  こちらのコーディネートの関係でございますけれども、こちらにつきましては、機能の充実を図るためにスポーツと文化財団等との連携を推進していきたいと考えております。
 以上でございます。


◯スポーツと文化部調整担当部長(平山 寛さん)  こちらのコーディネート機能の充実の課題でございますけれども、どういうことを御自分が学びたいのかですとか、どういったグループ活動が行われているのかですとか、いろいろ様々な生涯学習に関する御質問を生涯学習センターのほうで受け付けているところでございます。
 生涯学習センターとしましては、生涯学習センターの事業にとどまらず、でき得る限り、三鷹市で行われているネットワーク大学の事業ですとか協働センターの事業ですとかも含めて、幅広くニーズに応えていけるような相談に、質を高めてまいりたいというふうに思っているところなんですけれども、今現在、そういったところに必ずしも到達しているわけではございませんので、三鷹市関連で、どういった生涯学習の機会が提供されているのか、講座が行われているのかというのをしっかりと答えられるような形の相談機能を。
 その一方で、5ページの分かりやすい情報の提供のアで、学習情報の一元的、一覧的提供と書いてございます。やはり、ここで今いろいろと各主催者によるホームページ等でばらばらに情報提供等が行われている現状がございますので、そういったものをなるべく一元的、一覧的に情報提供するというような内容とコーディネート機能の充実というようなところを連携させて、市民の皆様の御希望に沿った学習の機会の情報を提供できるようなコーディネート機能を充実させていきたいというふうに考えております。


◯委員(原めぐみさん)  ありがとうございます。非常に期待しております。よろしくお願いいたします。
 そうしましたら、次に三鷹市スポーツ推進計画2027の骨格案なんですけれども、1点だけ、3ページの(6)の中間支援機能の強化というのは、具体的にどのような機能を強化すべきと考えているのか。また、その機能を強化するためには、人材育成は欠かせないというふうに考えます。どのような人材を育成すべきと考えているのか、お答えいただきたいです。


◯スポーツ推進課長(二浦孝彦さん)  中間支援機能ということで、スポーツ活動を支えている団体の皆様方ということで先ほども申し上げました。こちらにも書いてございます、スポーツボランティアですとかスポーツ推進委員、スポーツ協会、あるいは地域スポーツクラブ、スポーツと文化財団ということで例として取り上げております。
 市と市民の皆様方をつなぐ役割の団体ということで、日常的にスポーツ活動を支えている皆様方ということで、まさに人材の育成ということで、そこはしっかりやっていきたいところではあります。課題として共通するものは、やはり組織ですので、非常に高齢化しているですとか新しい方がなかなか入らないとかといった共通の課題はありますので、そういったところを市と共にいろいろ支援をさせていただければというふうには考えております。


◯委員(原めぐみさん)  ありがとうございます。人材はどういった人材を育成すべきというふうに考えていらっしゃいますでしょうか。


◯スポーツ推進課長(二浦孝彦さん)  今も活動している皆様方ということであれば、本当にスポーツに理解のある方々で、スポーツを市民に裾野を広げていただきたいというふうな皆様方ですので、そういった方々に新たにこういった団体に入っていただけるような周知ですとか研修ですとか、そういった取組をしていきたいとは思っております。


◯委員(前田まいさん)  よろしくお願いします。太宰のほうは前回質疑もさせていただいて、確認している部分もあるので大丈夫かなとは思っています。この最後の今後の展開のところで、整備を検討している太宰治文学施設(仮称)などで活用ということが書いてあるんですが、この施設の検討ということが私の記憶になくて、この間の経緯などあればお伺いしたいと思います。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  今回、第5次基本計画の中で──今までゆかりの文学者顕彰事業の中で施設を造るというところまで、あまりはっきりは書いていなかったところなんですけれども、第5次基本計画の中でこの名称で将来検討しますというふうに書かせていただいておりますので、それを受けてということでございます。


◯委員(前田まいさん)  分かりました。
 それから、生涯学習プランについてお伺いします。前との比較ができていないので申し訳ないんですけど、今回の基本的な視点ということで6つあるんですけど、新たに盛り込まれたものというのはありますか。全部、前から引き継いできているものということになりますかね。特にさっきのコーディネート機能なんていうのは、新しい視点ということで捉えてよろしいですか。


◯生涯学習課長(八木 隆さん)  御質問のありました三鷹市生涯学習プラン2022(第2次改定)ですが、ここでは計画の基本的な考え方と題して、やはり5つの視点といいますか、基本的な考え方がございます。その5つなんですけど、1点目が生涯学習施策の総合的推進、2点目が生涯学習による知識基盤社会への対応、3点目が生涯学習活動を支援する環境整備、4点目としましてこの学びと活動の循環の構築、5点目としまして学校、家庭、地域の連携の推進となっております。
 前回のプランと比較した場合、このときは構築でしたが、今回は学びと活動の循環の推進となっておりまして、それ以外の5つの視点については、新たに設定しているというようなところでございます。


◯委員(前田まいさん)  そうすると、前回からは視点を変えての構築になるというふうに理解します。
 先ほども、場所の提供という話が出ていて、私もちょっとそこが気になったんですけど、生涯学習センターを拠点にというところがあったかと思うんです。現状は、生涯学習センターを利用するには、団体登録が必要ですよね。だとすると、今後は、一定その団体さんが優先して取れるということはいいんですけど、例えば空いていたら団体登録がなくても使えるということが可能になって、市民がより気軽に生涯学習センターを使えるようになるというような方向を目指しているということなんでしょうか。


◯スポーツと文化部調整担当部長(平山 寛さん)  基本的には、団体登録をしていただいて学習室等を利用していただくというところに変わりはございません。先ほど事業として御案内しましたのは、学習スペースの開放事業というような事業の形でございます。そちらにつきましては、こちらのほうで学習スペースの空いている時間、日取りを公開しておりますので、個人の方が自由にその時間帯に個人個人の学習の場として御利用いただくというような事業を実施しております。
 やはり、生涯学習につきましては、団体のみならず個人の方での学びといったところがこの間重要性を増してきているというふうに考えておりますので、団体と個人の利用というところは、バランスを取りながらニーズを捉えて事業として実施してまいりたいと考えております。


◯委員(前田まいさん)  個人というと、特に学習スペースなんかは一人で行って学ぶというスタイルだと思うんですよね。そうじゃなくて、団体登録をしていないけれども何人かのグループでとか一定の集団で学ぶというような、例えば学習会なりとかをすることの支援ではないというか、そこへの視点はあんまり入ってないということですかね。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  団体登録をするのに何かお金がかかるとかということはございませんので、グループでお使いいただく場合には、やはり登録をしていただいて、要件を満たせば減免も受けられますので、そういうような手続でお使いいただくというのが施設使用の決まりとして、方向性として持っております。
 ただ、お一人で自分の学習活動をしたい方についてのサービスが今まであまり明確化されておりませんでしたので、ニーズも非常に高く、御要望もいただきましたので、昨年度ぐらいから少し拡充をしているということでございます。
 また、そのほかに場所の提供ということでございますけれども、学ぶ場ということでいいますと、長年やってきております市民大学総合コースという市民の方が企画をして学ぶ場を自分たちでつくるという活動がございます。生涯学習センターとしては、そういう場を継続的に提供するということに加えて、そこで出会った人たちが自主グループ化して自分たちのグループとして学び続けられるようにするという御支援はさせていただいております。
 なので、自主グループをつくっていく──グループ化して、受講した後に自分たちの学びをグループで続けるというところの御支援はさせていただいておりますので、そういう中で、例えば団体登録はこういうふうにしたらできますよとか、そんなに難しくなくできますよということの御支援はさせていただいております。


◯委員(前田まいさん)  分かりました。ちょっとそれを踏まえてなんですけど、市民の生涯学習を支援するということですけれども、成果指標の中で挙げられたのは、あくまで市としてやっていることに対する目標値だと思うんです。逆に、市民からスタートした学びの場は、例えば登録団体数がどれくらいあるとかも含めて、現状、市民自身がどのくらい生涯学習の関連事業に参加しているということじゃなくて、把握できないですけど、市民がどれだけ生涯学習に取り組んでいるかという現状の把握と、それがどう広がってほしいのかという目標がちょっと見えづらいかなというふうに思うんですが、お考えをお伺いします。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  今回、基本計画の構成からKGI、KPIという考え方が入ってまいりまして、私どもも、もともとの生涯学習プランにも目標値がないわけではなかったんですが、基本計画でこういう考え方がきちんと示されたことも受けて、KGIとKPIということを全体的に捉えたいと思って今回こういうふうにしております。
 もう一つ、生涯学習の審議会から、移行前の生涯学習プラン2022をやっているときから、評価をするときに目標値がちゃんと設定されていないと評価が難しいので、次につくるときには目標値設定をちゃんとするべきだという御意見も以前にいただいていましたので、そういうことも含めて今こういうKGI、KPIというふうな立てつけにしているところです。
 今、質問委員がおっしゃいましたとおり、今ここでお示ししている、今回私どもが向こう4年間で設定しようとしている目標値は、基本的に市の事業もしくは市が計測できる数値でございます。評価をしてもらうというところも含めて、目標値設定をするときに、今時点でも物すごく悩み中のところはもちろんありますけれども、継続して市がきちんと把握できる数値をお示ししないと、目標を立てたはいいけど、それが増えたか減ったか分からない数値ですと、やはりKPIになりませんので。
 そういう意味で、今回、KGI、KPIという考え方をこういうふうに新しくきちっと入れる初回でございますので、まずは市がきちんとコンスタントに取れる──例えば年次の変化ですとか4年後で前と後がどうなっているかとか、そういうことがきちんと計測して提示できる数字をということで、今こういうふうに数字を出しておりますので、質問委員がおっしゃったとおり、市の事業もしくは市が把握できる数字ですよねと言われれば、おっしゃるとおりでございます。
 生涯学習は、もちろんもっと広い概念ですので、市が直接やっているものだけが市民の皆さんの生涯学習では当然ございません。そこまで広く視野を持つべきだということについては、私どもも同じ意見でございますが、KPIということを考えたときに、把握できる数字かどうかということについていうと、なかなか難しい面があります。
 この考え方を入れて、この後、次の4年後にまた新しい計画で改定していくというところで、把握できる数字で、より広い市民の皆さんの生涯学習活動を把握できるような側面があるのであれば、それは考えていくべきだと思っておりますけれども、現時点で把握できる数字を前提に評価をしていただくということでいうと、今このような形になるということは御了解いただければと思います。


◯委員(前田まいさん)  すみません、ありがとうございます。そうすると、KPIの一番下のところの生涯学習活動を行えない理由のうち、必要な情報がないと回答した市民の割合は、何から出されている数字ですか、先に確認します。


◯生涯学習課長(八木 隆さん)  こちらにつきましては、第5次三鷹市基本計画策定に向けた市民満足度調査の報告書における、生涯学習活動を行わない理由の1つとしまして、必要な情報がないということでございます。


◯委員(前田まいさん)  分かりました。そうすると、じゃあ、それが1つのヒントになるかなというか、市民満足度でこの生涯学習についてのニーズなり満足度なりを測っていくということが位置づけられればいいのかなというふうにも理解しました。
 それで、先ほども質問しようかなと思ったところを御回答いただいたので大丈夫なんですけど、確かにネット大とか生涯学習センターもそうなんですけど、私、スピーキングテストの関係で知り合った大学の先生が、正式名は分かりませんが、今回こちらの三鷹市の市民講座をやるということで御連絡いただいたんだけど、そのときホームページを見たら何も載っていなくて、そしていつから始まるのかもちょっとよく分からなかったんです。
 昨日見たところでは、もちろん掲載もされていて募集ももちろん終了していて、年10回のコースでやられているというのが出ているんですけど。やっぱり、そういった講座一つ一つが市民の目に届きにくいというか、ネット大もそうなんですけど、いつの間にかやっていたみたいな感じのことが多いので、もしそれが一覧化できたらすごいだろうなというふうに思うし、またそこに着手されようとしているということは評価したいなというふうに思います。それを最後、意見として申し上げます。
 スポーツのほうですが、私は本当にここ数年何もスポーツをやらないで、着実に健康を悪化させているというのも自覚するレベルに来ているんですけど、そういう人間からすると、どうしてもまだ敷居が高いというか、スポーツと呼べるものすらできないという、すごくちゅうちょというか面倒くさいという思いとかもろもろあって、スポーツとまでは行かないけれども、健康づくりみたいな面も一定このスポーツ推進計画には入ってくる余地はあるのかなと思うんですが、もしその辺のお考えがあればお伺いします。


◯スポーツ推進課長(二浦孝彦さん)  スポーツの定義というのは、すごくいろいろ広く捉えるということが一般的で、オリパラに代表されるような競技性、勝敗を決めるようなものと、例えば健康づくり、体力づくり、楽しみとか美容とか、そういった目的を持って行うものもスポーツというふうに捉えております。
 したがいまして、例えば先ほど御説明した、計画の4ページですとか5ページですとか、こういったところで、アプリの登録のKPIを出しておりますけれども、アプリのダウンロードをぜひしていただければと思うんですけれども、本当に日常的なウオーキングでももちろんスポーツですので、日常的な歩数をカウントしたりとか、アプリも本当に楽しめるような工夫をしております。
 あとは、年に四、五回イベントもやっていますので、そういった野菜の直販所を巡ろうとか、防災関係の施設を巡ろうとか文化財の関係のところを巡ろうとかという三鷹の情報発信ですとか、我がまち再発見にもつながっておりますので、そういった楽しみの中で健康づくりをしていただけるような取組も拡充させていきたいというふうに思っております。


◯委員(前田まいさん)  ありがとうございます。夏に韓国に旅行に行ったんですけど、文化遺産の前で、夜にヨガをやったりとか、いいなあと思って。そういう、市役所の中庭を使ってとか夜の開催も含めてとか、それこそ子育て世代はスポーツをしようと思っても多分夜ジムに行ったりとかになると思うんですけど、そういうことで新たな視点が盛り込まれたらいいなと思ったので、要望して終わります。


◯委員(池田有也さん)  それでは、まず生涯学習プランのほうから質問させていただきます。資料の4ページ目にございます新規の事業として学校関係団体と連携した生涯学習関連事業についてなんですけれども、今回、参加される方の目標値は1,300人という設定なんですけれども、こちらの想定なんですが、学校関係団体との連携ということなので、例えば市内の公立小学校の全校の5年生とか、そういうふうな組み立て方なのか、その辺りの想定を確認したいと思います。


◯生涯学習課長(八木 隆さん)  こちらにつきましては、中学校を活用した生涯学習講座の開催を考えております。この目標値における数字でございますが、中学校全7校で1校当たり12回開催、7校全体で84回開催ということで、1回当たりの参加人数を15人と想定しまして、目標値の1,300人と設定しているところでございます。


◯委員(池田有也さん)  分かりました。となりますと、やる学校とやらない学校があるというわけではなく、全ての学校を対象とするということでよろしかったですか。


◯生涯学習課長(八木 隆さん)  そうです、全7校で実施ということでございます。


◯委員(池田有也さん)  分かりました。やるところとやらないところがあったらちょっとあれだなと思ったので、全校対象ということであればよかったです。ぜひいい取組になるように期待しています。
 ちなみに、どういったことをやるかとかは想定していたりしますでしょうか。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  今、何か具体的に話を進めているわけではございませんけれども、ここにありますとおり学校関係団体等と連携したということで、生涯学習課が所管をしていきますけれども、いわゆる教育委員会で考えている学校3部制の3部の部分についてです。ただ、私どもが一方的に何か提供してやるというものではなくて、それぞれの地域の皆さんの中で、例えば歴史を学ぶ会をやっている方とかがいろいろいらっしゃいますので、そういう地元の方のニーズに合わせた形で、例えば私どもが講師を紹介するであるとか一緒に企画を練るであるとか、そういうようなことができればというふうに思っています。
 3部の持ち方は、今まだ検討中でございまして、教育委員会ともいろいろ議論をしているところではあるんですけれども、私どもとしては、質問委員がおっしゃったとおり全7学園、7つの中学校──家具の大きさなんかの問題がありますので、大人の方も参加するのであれば、小学校で開催するよりは中学校のほうが机、椅子などの大きさが適切かなと思って中学を想定しております。
 その中でも、7校の学校もそれぞれの特徴がございますので、その学校の立地ですとか学園単位でいろんな行われている活動のユニークさなどを拝見しながら、地域特性に合わせた学びを提供できるような形が取れればというふうに思っております。


◯委員(池田有也さん)  分かりました。あくまでも、受けたい人のニーズに合わせてテーマが決まっていくということで認識いたしました。やっぱり受け身というよりも、積極的に受けたい側のニーズに合わせてやっていくことがすごく大事だと思いますので、ぜひ期待をしております。
 続きまして、スポーツ推進計画のほうで質問させていただきたいと思います。1ページの(1)の井口グラウンド(仮称)の整備のところは、先日の一般質問のほうでも、せっかくいいグラウンドが新しくできますので、地元からの期待感もすごい期待がありますから、ぜひこれまでグラウンドを使わなかった方々に対しても使ってほしいなとも思います。それについては、例えば保育園への開放であったりとかというのも、一般質問の際にある程度検討していきますということで答弁をいただきましたので、ぜひそれは引き続き御検討いただきたいなというふうに思っているところでございます。
 それと併せまして、小さな子どもたちにスポーツに親しんでもらうためにも、以前から私もよく一般質問させていただいたんですけれども、地域の公園でボール遊びができる環境というのも、ぜひお願いしたいという要望は非常に多くございます。また、それをやっていくには、スポーツと文化部だけではなくて、緑と公園課であったり、都市整備部さんとの連携がどうしても必要になると思うんです。
 そうした視点から、今後、この計画を進めていくに当たって、そうした他の部署との連携というのが非常に鍵を握ってくるのかなと思うんですけれども、その辺りについての今後の進め方を教えていただければと思います。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  今、質問委員がおっしゃいましたとおり、スポーツの登録団体さんに使ってもらうようなことであれば、スポーツ推進課、スポーツと文化財団との指定管理の業務の中でというふうなこともございますけれども、より多くの方に、特にボール遊び広場のような、あまり予約をしてとかというのではないものを実施するとなりますと、逆に私ども、そういう経験があまりないんです。
 基本的には、特にスポーツのフィールドですと、きちんとお貸しをする──それは個人なのか団体なのかはともかくとして、登録していただいて予約をしていただく方に貸していく、もしくは当日受付をして使っていただくというようなことが前提ですので、自由に使うというところの経験は都市整備部のほうで知見が多くございますので、井口グランドでも既にかなりいろいろ、隣にすぐ公園がございますので連携も始めておりますし、今後ボール遊びというようなことに視野を向けていくときには、私どもだけではなくて、やはり都市整備部との連携が非常に重要だというふうに思っております。


◯委員(池田有也さん)  ありがとうございます。ぜひそうした視点を持って、市民スポーツ全体を盛り上げていくような取組を進めていってほしいなと思っております。
 あと、先ほど前田委員のほうからもございましたが、スポーツといっても幅が広くて、うちの地元の先輩方、70代の方とかとも話をすると、結構皆さん、御自身で自分なりのコースを選んで散歩をされている方が非常に多くございます。例えば、市道にどこどこからを起点として、ここだと何百メートル、何キロ歩いていますよみたいな表示をつけていくというのも機運を高めていく上でも有効かなとも思います。今では、QRコード等もそういうところにつけて、楽しみながら散歩していくというのも非常にありかなとは思うんですけれども。
 そうしたデジタルの視点も今回入っていますので、そういった取組も今後検討してもいいのかなと思いますけれども、その辺りの考え方について御所見を伺っておきたいと思います。


◯スポーツ推進課長(二浦孝彦さん)  おっしゃるとおり、ウオーキング、散歩というのは非常に気軽にできるものですので、先ほども申し上げましたけれども、アプリを使っていろいろと工夫して取り組んでいるところではあります。
 今、委員さんがおっしゃられたような視点の、表示ですとかデジタルを使ってというのは、例えばマチコエとかでもそういったアイデアをいただいておりますので、具体的にこうするという計画までは進んでいませんけれども、その視点を取り入れて検討していきたいと思っております。


◯委員(池田有也さん)  分かりました。いろんな手法はあると思いますし、楽しみながら、わくわくしながらやっていくことというのが継続につながると思いますので、ぜひいろんな手法を今後も御検討いただければと思います。
 以上で私の質問を終わります。


◯委員(中泉きよしさん)  よろしくお願いします。最初に、資料2から伺います。この生涯学習プランですが、最初の質問にもありましたけど、KPIのところ、何でこれ、策定時の数字を載せなかったんでしたっけ、その理由を教えてください。さっきお答えになったのは、載せなかったのを正副委員長から説明したほうがいいよねと言われたから、ここで説明しましたということなんですけど、それは経緯として分かったんですが、私に言わせると、この策定時の数字が載っていない資料、そして目標値だけを載せた資料を作ったり配付して何の意味があるのかというのがちょっと分からないんですが。
 やっぱり口頭で説明したように、設定時の数字があって、それを幾つにするんだという変化がないとこちらも検討のしようがないので、この資料を作ったときの思考回路というか、それがいまいち理解できないので、御説明いただけますか。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  資料をまとめる中で記載をしなかったということでございます。特に、あまり明確な理由はございません。ただ、内部でも、御助言をいただいたとおり、また今ここで、概要の案でございますけれども、成案にしていく中では、きちんと比較していけるようなものを記載していくべきだと思っておりますので、書き加える方向で修正をさせていただく予定でございます。


◯委員(中泉きよしさん)  私、正副委員長から、どのタイミングで説明したほうがいいよね、あったほうがいいよねというアドバイスなり指摘をいただいたのか分からないんですが、それがあったなら、逆にそれを加えたものを配付すべきじゃないんですか。ここで全員にメモを取らせるというのは、その思考もよく分からないんですが、それはどうしてなんでしょう。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  正副打合せのときにアドバイスは頂戴しましたけれども、資料の請求まではいただきませんでしたので、逆にそれであれば、口頭でまず説明をさせていただくという判断をしたところでございます。


◯委員(中泉きよしさん)  それと、この資料のところ、これもさっき質問がありましたけれども、この生涯学習、例えばこれをそのまま読み上げますけど、4ページ、生涯学習活動に取り組んでいる市民とか生涯学習の成果を生かしている市民というのが、これだけだと非常にミスリードすると思うんですが、生涯学習に取り組んでいる市民というのが49.7%しかいなかったというのは、私には──この生涯学習活動というのをどういうふうに定義しているのかというのを伺いたいんですが、よろしいでしょうか。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  今回、概要版で、最終的なもの、全部のページを既に御用意できているわけではございませんので、例えば必要な定義が書き漏れているとかそういうことは申し訳ございません、御容赦をいただければと思います。
 先ほど御説明申し上げましたとおり、KGIの数字はいずれも、基本計画策定に向けて4年に一度実施しております市民意識調査の数字を持ってきております。ですので、この調査の中で生涯学習活動に取り組んでいるというふうに回答した市民の割合が、策定時というのは令和4年の調査だったと思いますけど、令和4年の調査の時点で49.7%、これを4年間で55.0%にするという目標、そういうような立てつけだということをこの前後のページの中で付記していくことになるのではないかなというふうに思っております。


◯委員(中泉きよしさん)  私の生涯学習というもののカテゴライズと、ここで言っている生涯学習活動というのが違うのかなということで、今定義を伺ったんですが。私の認識が古いのかもしれませんけど、1988年でしたか、生涯学習振興法というのができて、それは通産省の所管でできた法律ですが、私、そのときに所管しているサービス産業課の室長にインタビューしたんです、その数年後ですが。生涯学習というのは、人が生きていく上で何をやっても生涯学習になるんだと。
 いわゆる学ぶという勉強だけではなくて、それはスポーツをやることももちろんそう、だけどスポーツを見ることも生涯学習、料理をやることもそう。今まではケーキを作ったり、趣味だったかもしれないけど、普通の生活の中にある料理やゲームをやっていること、これも将棋なのか、テレビゲームなのか、含めて生涯学習になる。
 そういうことをやると、この生涯学習活動に取り組んでいる市民が49.7%という、こういうカテゴライズがいいのか、どういう聞き方をしたから50%を割ってしまうようなものになったのか。さっき前田委員からの質問の中で、市のほうが主催したり事業に関係しているのをここで生涯学習活動と言っているんだというようなお話があったのかもしれませんが、どうもこれだけを見ていると、さっき申し上げたようにミスリードしてしまわないかなと。
 じゃあ、本を読む、その後、インターネットでいろんな情報を調べる、そういうことはここに入っているのか入っていないのかとか。それと、生涯学習の成果を生かしているというのはどういうことなのか。それは何か公のところで活動しなければ、この成果を生かしているというふうにならないのか。そういうところが、私は49%とか63%というふうに数字にしてしまうことが、おかしなほうに行ってしまわないかなということを危惧して伺います。


◯生涯学習課長(八木 隆さん)  先ほどの1点目の生涯学習活動に取り組んでいる市民の割合のところなんですが、その調査の問いなんですけれども、生涯学習活動を行う頻度ということでございます。そのまま読みますと、あなたはこの1年間で何らかの生涯学習活動(スポーツを除く)ということで、どのぐらいの頻度で行いましたかというところで御回答いただいております。極端な話、1回でも行っていれば活動をしているということで49.7%という数字になっております。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  今、八木課長が御紹介いたしましたとおり、まずはKGIのほうにつきましては、市民意識調査を基にして基本計画で設定している内容ですけど、いろいろ前提条件をつけている場合もございますけれども、基本的にはこの質問紙に対して御自分の意識がそうであるというふうに答えた人の数値になります。
 先ほどの前田委員の、例えば生涯学習はもっと広いのではないかというお問いかけに、私もそうだと思っております。ただ、市が行政計画をつくるに当たって、数字として把握できるということで考えますと、1つは無作為抽出で行う4年に一度の市民意識調査で取ってくる数字が、定点的に同じ質問を問うことで、コントロールして取れるほぼ唯一の方法でございますので、KGIについては基本的に市民意識調査の数字を生かすということが前提になっております。
 中泉委員がおっしゃいましたとおり、この記載のままだけだと、じゃあ、その指している生涯学習の範囲がどこまでなのかが明確にならないので、ミスリードになるのではないかというのはそのとおりかなと思いますので、ここにはどうやって取った数字が基になっているかということを前提条件としてきちんと書くべきだというふうに思います。


◯委員(中泉きよしさん)  ありがとうございます。どうやって取ったかというのもそうなんですが、過去1年に生涯学習活動を一度でもしたことがあるか云々、その生涯学習活動というのは何を指しているんですかね。ということは、50%を超える人は本を全く読まなかったのかとか料理をしなかった──先ほど私が申し上げたように、スポーツ観戦も生涯学習に入るというカテゴライズ、それは30年前のインタビューですが、所管の室長がおっしゃっていました。そういうことは今入っていないということなんですかね。


◯生涯学習課長(八木 隆さん)  そうですね、この先ほどの数字が第5次三鷹市基本計画策定に向けた市民満足度調査ということでございまして、繰り返しになってしまうんですけれども、生涯学習活動、スポーツを除くというところで……。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  すみません、今、委員会の時間をあまり取ってしまうのも申し訳ございませんので、後ほどきちんと確認をさせていただきますが、質問紙の中で少し前提条件を付していたのではないかという記憶があります。今、手元に資料がございませんので、明確に御説明できなくて申し訳ございません。
 ただ、同じ質問の流れの中で、例えば生涯学習活動は趣味的なものももちろん含む。項目として、どういう生涯学習をやっているか、もしくは今後行いたい生涯学習活動は何かという質問がございまして、その中で、例えば趣味的なもの(音楽、美術、書道、華道、舞踊、園芸など)とか、教養的なもの(歴史、文学、哲学など)、家庭生活に役立つ技術に関すること(料理、洋裁、収納管理など)というような、具体的なことを示した質問紙を用意しておりますので、必ずしもいわゆるKPIのほうで言っているような、市が提供するものだけというような質問ではないというふうに把握しているところでございます。


◯委員(中泉きよしさん)  私もここであまり長くやるのは本意じゃありませんので、それは後で、気になるようであればまた個別に質問します。それは、下のほうの生涯学習の成果を生かしているか云々ということにも関わってくると思います。生かしているというのが、本当に外に出ていって、活動して他者に働きかけないといけないのか。読書なんていうのは、別に自分の中で醸成していくもの、蓄積していくものですから、それが生きていないのかといえば、私は56年生きてきて、それは生かしているよねと思っていますが、私はどっちに入るんだろうと思ったりもします。
 あと、同じ4ページですが、この市民大学総合コース、これもさっき市民大学云々というのがありましたけど、私、今年5月から市民大学に1コース通っているんです。来年の3月まであって、金曜日の午前中、公務がなければ行っていますが、やっぱり金曜日の午前中ですから私が一番若い部類に入るという年齢構成ですけど、それでいいんですかね。
 というのもあれなんですが、せっかくのいいコースなんですよ。哲学コースだから、すごくいい内容だし、先生方も私も著作をたくさん読んで、いい先生が集って、ああ、こういうのいいなあと思うんですが、何せ年齢が高い。20代、30代の人たちにこういうことを聞いてもらうと、これからの生き方、物の考え方が変わるんじゃないのかなと思っても、それは金曜日の午前中にやっては無理ですわねということです。
 土曜日の午前中にやっているのもありますが、私、そちらにも応募しましたが、そちらはあんたは駄目って落とされました。日曜日とか、もっと広い市民が受けられる時間帯だとか、内容について言うのではなくて時間帯だとか。
 あともう一つ、今28人の定員ということでやっているんですが、私は今まで数か月受けている中で、28人に制限する意味がほとんどないんですよ。先生から伺う話と、最後、ちょっと質疑応答ですから、別に40人でも50人でも受けたい人がいればそれは受ければいい。もしくは、グループディスカッションとかワークショップをやるのであれば、それは本受講生ということで28人までで、その後ろで聴講生ということで、やり取りには参加できないけど先生のお話は聞けるということですればいいんじゃないか。
 それは市の主催とか税金を使っているとか、そういうことでいうと何かそういう工夫が必要なんじゃないかなあというのが、実際に受けている、または土曜日を落とされた人間の思うところなんですが、何かそれについて返していただけるものはあるんでしょうか。


◯スポーツと文化部調整担当部長(平山 寛さん)  市民大学総合コースですけれども、分野別検討委員会ですとか企画委員ですとか、そういう形で、先ほど来お伝えさせていただいていますように、市民の方による企画というような形で進めさせていただいて、50年を超える伝統を持っている講座でございます。
 今現在、いろいろな市民の皆様からの御要望というのは出てきているところでございまして、曜日につきましても、もっと若い方に受けていただけるように平日の夜の開催ができないだろうかというような議論も出てきているところでございます。今、そういったところで、企画委員さんですとかからお話を伺いながら、昨年度ですと市民大学にどういうような課題があって、見直していったほうがいいのかどうかというような意見交換の場も職員と設けさせていただいたり、参加されている講座の方で意見交換していただいているような状況はございます。
 一方、人数でございますけれども、やはりゼミ形式が受講者の皆様の満足度は高いというようなところがございまして、学習室1、2、3というようなところが主に市民大学で使われております。一方、一番大きなところでも4階のホールというような部屋のスペースの制約もございますので、ゼミ形式でやるとすればほぼ30人弱の定員が適切ではないかというようなことは、御受講されている皆様から御意見をいただいているところでございます。
 一方で、より広く市民の皆さんにこの市民大学の御受講いただけるような工夫というのが必要ではないかというようなことも課題意識として市も財団も持っておりますし、さらに、先ほど来の御受講生の方からもそういうような御意見をいただいているので、公開講座というような形で特別企画を市民大学でする機会もございますけれども、そういったものをオンデマンド配信するような形のものとか、市民大学を1年間通じて全て御受講いただくというような選択肢のほかに、少しトライアルですとか体験として知っていただいて、より新規の方にも御受講いただけるような工夫というのは必要ではないかというふうに思っておりますので、市民の皆様、御受講生の皆様と相談しながら、見直しの方向性というのは考えてまいりたいというふうに考えております。


◯委員(中泉きよしさん)  ありがとうございます。企画委員の皆さんとか参加している人たちは、ぶっちゃけて言えば高齢の方々ですから、その方々からも、少し若い人も受けられたほうがいいよねという声が出ているんだったら、恐らく受けていない人たちはその何倍もそう思っていると思うし、もう既に50年やっているんだったら、そのぐらいの変更とか対応というのは既にしていないとおかしいよねというのは思います。
 それと、私、企画の内容については、先ほど申し上げたとおりとてもいいと思っていますので、だからそれがより広く受けられる時間帯とかやり方というのはどうなんだろうと。抽せんで落ちた人が、このアンケートに答えると、ひょっとしたら取り組んでいない市民のほうに入れられてしまうかもしれないし、そういう矛盾というか不条理なことはないようにということはお願いしておきます。
 資料1のほうに行きます。太宰の原稿ですが、これも私、幾つか気になっていることがありまして、1つは、この原稿の購入は資料1の1の最後に8月に購入したとありますが、これは8月の何日ですか。


◯芸術文化課長(井上 仁さん)  契約として成立したのは、8月15日になります。


◯委員(中泉きよしさん)  8月15日に購入して、9月1日から公表する。随分せいているなあと思うんですが、その理由は何ですか。


◯芸術文化課長(井上 仁さん)  先ほども、企画展示の内容等も言ったんですが、この作品を中心にした企画となると、1年先、2年先とか、そういうふうになってしまったり、資料が手元に来て、それを傷まないような処置を今はまだしていない状態なものですから、補正予算をお認めいただいて1年先、2年先公開というのも、これは市民の皆様方にもお待たせし過ぎるのかなというふうな思いもあり、急遽、この時期に公開するというふうになったことになります。


◯委員(中泉きよしさん)  今、課長の言葉から急遽と出ましたけど、これは、じゃあ、元から予定していたものではなくて、急遽そういうふうに決めたということなんですか。


◯芸術文化課長(井上 仁さん)  公開は早めたいということはありましたけれども、この9月にということは前もって決まっていたことではなかったです。ちょうど企画展が始まるタイミングでしたので、そこに合わせて公開というふうにしたところであります。


◯委員(中泉きよしさん)  私が何で8月15日で、9月1日でということを今伺っているかというと、さっきもありました、何で今回に限ってこのお知らせがなかったのかなということなんです。それは、お盆に買ったから知らせる暇がなかったんだということでしたけれども。それと、だから9月1日に急いで公表する理由というのが割に合うのかどうかと。
 知らせるといったって──別の聞き方をしますけど、プレスリリースは出したんですか。


◯芸術文化課長(井上 仁さん)  プレスリリースは、議会前のプレスリリースで行いました。たしか8月22日ぐらいだったかと思います。


◯委員(中泉きよしさん)  プレスリリースは出しても、議会には知らせるタイミングがなかったということなんですね。いつも、プレスリリース1枚、机に置いておいてくれることもよくあるんですが、そこはちょっと、私、よく分からないんです。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  文教委員会のタイミングで御報告をするということは、もともと想定しておりました。ただ、プレスリリースの紙を、こういうプレスリリースをいたしましたというふうにお知らせをするということは十分可能だったと思いますので、大変申し訳ございませんでした。次回から遺漏のないようにさせていただきます。


◯委員(中泉きよしさん)  これ以上はいいです。これも、先ほどもありましたが、やっぱり一番最後のところ、今後の展開で私も気になったのが、整備を検討している太宰治文学記念館(仮称)となっています。整備を検討しているという書きっぷりですが、現状はどういう段階にあるんでしょうか。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  基本計画に記載しているというのが、世に公表されている状態といいますか、それ以上のことを議会に対してもそうですし、市民の皆さんに対しても、より何か具体的なことを示唆していることではございません。
 ただ、市長の発言の中などで、駅前再開発の中で検討するのだということを申し述べている場合もございますので、それは私どもとしては、そういうことを想定して検討しているということでございます。


◯委員(中泉きよしさん)  ありがとうございます。最後に、ちょっと戻っちゃうかもしれませんが、先ほど8月22日にプレスリリースを出したということですが、太宰の住んだまち三鷹ということで、この太宰のことは非常に大切にいろいろ取り組まれていると思います。もう少し話題とか集客とか、そういうことについてのタイミング──いつがいいのかとか、機運を醸成するとか、そういうことを考えた上で、この9月1日から29日が最善ということで、そういうことでの判断ということでよろしいですか。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  理事者とも相談をいたしまして、まず私どももこういう形で補正予算をお出ししたということは今までございませんので、6月に補正予算をお認めいただき、また8月中旬に実際に購入して、内容も確認できる立場になりましたので、なるべく早い段階でというようなことで、まずは購入をしましたということを市民の皆さんに御報告するためにも、非常に限られた内容ではございますけれども、まずは見ていただくチャンスをつくるということは想定いたしました。
 もちろん、一番早いタイミングで市民の皆さんにお目にかけるというのがこのタイミングだったということでございます。今、質問委員がおっしゃいましたとおり、この資料について、きちんとこの資料を中心にした企画展を打つですとか、そういうことはもちろん重要なことですし、必要だと思っております。太宰さんを顕彰していくということについて機運を醸成していく、もしくはこの買わせていただいた資料を一番よりよく使うという意味では、この資料を真ん中に据えた、ちゃんとした企画展というのは当然考えられてしかるべきだと思っております。
 一方で、それを待つと補正予算で購入させていただいた今年度内にお目にかけるチャンスを逸するというようなことにもなりかねませんので、まずは見ていただくということと、一方で、きちんと研究をして、精査をして、資料の保全もした上で、この資料を中心に据えた企画展を来年度以降打つということは、恐らくなかなかタイミング的には両立いたしませんので、短期間ですけれども、まずはお目にかける機会をなるべく早い段階で持たせていただいたというふうに御理解いただければと思います。


◯委員(谷口敏也さん)  質問させていただきます。まず、太宰 治さんなんですけど、取りあえず買えてよかったなという感想です。議会に補正予算を諮っておいて、時間かけていたら、これ世界的なオークションか何かにかけられちゃったら、絶対この値段じゃ買えないでしょう、きっと。のんびりしていても、よく買えたなと思いました。
 今現在、もう展示されているということで、見に行っていないんですけど、どういった形で。これはガラスの中で展示されている写真なんですか。


◯芸術文化課長(井上 仁さん)  先ほど、和とじで製本されているというふうにしていまして、まだとじた状態なんです。アクリルの板で、この太宰 治という名前が入っている1ページ目を開くような形でケースに入れて展示をしています。この推敲の跡については、この1ページだけ見ていると奥のページは見られませんので、この代表的なところを写真にして横に──このページだけですけれども。あとは、経緯とか、この作品がいつ頃つくられたとかいうのを説明したパネルが置いてあります。


◯委員(谷口敏也さん)  イメージしていたのと違うなと思ったんですけど。どこかに古書店が製本したみたいな感じに書いてあるじゃないですか。ということであれば、外して、こうやって並べておいたほうが中のほうも見えるというような素人考えのイメージなんですけど、そういうことはしないんですか。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  和とじ製本で、割ときちっと製本されていますので、すぐにぱっとばらせるとかという状態にはないんです。なので、資料の保全をまだしていないというふうに課長が先ほど申し上げましたけど、私どもも実際に、本当でしたら、全てのページを並べて御覧いただくとか、そういうことをしたいんですけれども、そういうふうにするためには時間がかかってしまうので、まずは短期間で限られた形なんですけど、本当に1ページ目をのぞき込んでいただくような感じの展示の仕方なんですが、その状態でもこの1か月間だけでも公開する。
 この後、和とじ製本を丁寧に外す、それから資料の保全、きちっと確認をするですとか奥付のところまできちっと内容を確認するとかということを学芸員がさせていただいて、全てのページを並べて展示できるようなしつらえにしてから、次は、先ほど申し上げましたこの資料を中心にした企画展をどういうふうに組むかということになろうと思います。
 私も、全ページを並べて御覧に入れたいのはやまやまなんですけれども、それをするのは少し時間がかかってしまうので、それは次の、丁寧にやらせていただいた上で、この資料を中心にした企画展を行う際には、そのような形でお目にかけられるのではないかというふうに考えています。


◯委員(谷口敏也さん)  ありがとうございます。上の写真のところだけ現物が見えて、ほかが全部写真とかいったら、ちょっとがっくり来るんじゃないかなと思ったので確認させていただきました。いずれは全部見られるような形がいいかなと思いますので、御検討をお願いします。
 また、こういう作品は、ジブリ美術館とかだと結構作品の貸し借りとかの報告を受けているんですけど、こういう太宰 治さんの歴史的な価値があるものって、文書によると、ほとんどが日本近代文学館に収蔵されておりと書いてあるじゃないですか。
 例えば、生誕何年とか没後何年とかというときに、そういうところから借りたりして作品のボリュームを持たせるとか、逆にこれを貸してあげるとか、そういうのはないんですか。


◯芸術文化課長(井上 仁さん)  今までも生誕の周年事業とかでも、近代文学館からは借りて展示したりすることがあります。当然、お金もかかります。こちらは、まだそういう意味では保全状態が整っていないので、もし借りるというお申出があったとしても、ちょっとお待ちいただくようになると思います。まずは、三鷹市で展示をしていないので、それをしてからにはなるかなと思います。


◯委員(谷口敏也さん)  分かりました。引き続き、貴重な作品というか資料というかなので、多くの人に見てもらえるような展示の仕方というものを考えていただきたいなと思います。
 続いて、両方の生涯学習プランとスポーツ推進計画2027──2022の次の段階という形になると思うんですけど。私も先ほど、教育委員会のほうにも要望しておいたんですけど、計画を練る段階からほかの部署との連携というのが非常に重要になってくると思います。
 先ほど池田委員からありましたように、都市整備部もそうですし、コミセンを活用した生涯学習とかスポーツでもやっていれば、生活環境部との連携とかも必要になると思うので、骨格案が出てきて、その後パブコメとかいろいろやるんでしょうけど、そういった段階でも常にほかの部署との連携をしてもらいたいと思うんですけど、今現在、この骨格案をつくるまでは、そういった連携はできているのかどうか、お伺いします。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  骨格案がもう少し書き込まれた段階で照会をかけるということは、もちろん手続的にもしてまいります。ただ、場面の個別の内容について、教育部、都市整備部、それから障がい者の皆さんの学びや特に障がいスポーツのこともございますので、健康福祉部とは、先方の計画をつくる際に私どもの部署の内容が書かれるということももちろんございます。
 また、私たちのほうも、あらかじめやり取りした内容をちゃんと整合するような形で自分たちのほうの計画にも盛り込んでいくというようなこともありますので、それは日常的に、案の段階から連携はしてございます。


◯委員(谷口敏也さん)  ありがとうございます。引き続き、いい2027になるように頑張っていただきたいと思います。


◯委員(伊沢けい子さん)  それでは、質問いたします。まず、生涯学習のほうですけれども、生涯学習プラン2027の4ページで、先ほどから生涯学習センターの学習スペース開放事業について質問があります。たしか、子どもたちが夏休みにもともと無料で個人で勉強しに行って、そこが使えるということで始まったんだと思うんですけど、去年から定期的に利用できるということで、今1,300人の利用があったということなんですけれども、今の部屋の数、そのために使われている部屋の数というのは幾つで、どこなのかということ。
 それから、さっき小学生から大人まで、今広げているというようなお話もありましたけど、利用の状況についてもう少し詳しく教えてください。


◯スポーツと文化部調整担当部長(平山 寛さん)  こちらの学習スペースは、会議室ですけれども、基本的にはちょうど4階の受付の前にあります学習室4というところを利用しております。また、夏休み等におきましては、学習室1を利用しているところです。学習室1については、ちょうどエレベーターで上がりますと、受付ではなくて逆の左側のお部屋になります。この場所につきましては、受付から目が届きやすいというようなところで設定させていただいております。
 また、学習室4はそれほど大きなスペースではございませんので、学習室4がいっぱいになったときには、交流スペースというふうに呼んでおりますけれども、受付周りのスペースを工夫いたしまして、少し長机を配置したりというような形で、多くいらした場合には、そちらのほうも御活用いただいたりと。その日によって部屋が空いている場合には、臨時的に使っていただくような配慮をして実施しているところでございます。
 数字的なところは、小・中学生、そして大人の方というところの割合は、今、手元にございませんので正確には申し上げられませんけれども、時期によって夏休みの時期とかそれ以外の時期とかで大分変わってまいりますけれども、中高生が一番多い層になってございます。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  ちょっとだけ補足させていただきます。今、手元に数字がありませんので、私の記憶の中でですけれども、今、平山部長が申し上げましたとおり、夏休み期間であってもそうじゃなくても、総合的に見て中学生と高校生の御利用が一番多いです。
 夏休みの期間は午前中から、それから夏休み以外の普通の時間は、学習室4とロビーを中心にして、夕方からというような設定になっております。特に午後5時以降は小学生は使わない。一応、小学生だけは夕方でおうちに帰っていただくということで、夜間まで利用するというのは、そこは時間で小学生はここで帰りましょうねというふうにお声がけをするようにしておりますけれども、中学生以上、大人までは、夜9時の閉館まで御利用いただいております。


◯委員(伊沢けい子さん)  これは無料ですよね。
                 (「はい」と呼ぶ者あり)
 それで、もともと生涯学習センターということに関しては平成29年にオープンして、その前は社会教育会館でやっていたということで、開館当初、しばらく私は利用率について生涯学習センター4階──5階にも少しありますけど、ということでお聞きしていたんですよね。
 そうしたら、その頃は部屋数からしてみれば3分の1ぐらいしか稼働していないということで、その後コロナに入ってしまって、そこは別の理由でもう大分落ちてしまったと思うんですけど。でも、去年5類になって、また状況が、皆さん活動を活発化させていますので。そういう中で、今の稼働率というのは、生涯学習センターというのはどうなっているのかということ。
 それから、社会教育会館がもともと中央に、下連雀にあって、それとセットというか、東西の元児童館、今、多世代交流センターの一角に社会教育ができる場所があって、今は生涯学習としてそこを大人も使えると思うんですけど、その事業がいわゆるまちの真ん中と東西で生涯学習──昔でいう社会教育ができるという場所。無料で部屋が使えるとして、東西も今に至るまでになっていると思うんですけど、そこの東西の利用状況というのもどうなのかということもお聞きしたい。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  今日は利用率の数字を持ってきておりませんので、正確に何%ですということは、今日の時点ではお答えできません。
 それから、東西の多世代交流センター、今は子ども政策部の所管でございますけれども、もともと東西の社教会館機能があった部分で、多世代交流でございますので、生涯学習センターでやっているむらさき学苑事業という、御高齢の方を中心にした、これも社会教育会館時代からずっとやってきている大変人気の講座がございます。その内容につきましては、多世代交流センターでも継続しておりまして、所管は違いますけれども、生涯学習センターと多世代交流センターの職員が連携をして東西でも進めるということをしておりますので、そちらも変わらずに実施をしております。
 施設の利用率としては、今お答えできませんけれども、いずれもコロナを挟んで、相変わらず大変人気の講座だというふうに聞いておりますので、以前と同様に、皆さんに楽しく積極的に学んでいただいているものというふうに考えております。


◯委員(伊沢けい子さん)  これは私、結構前から主張していることですけど、コロナが去年5類になってからの利用率というのは後ほどきちっとお知らせいただきたいと思いますけれども、先ほど学習スペースが子どもたちは昼間の夕方まで、大人は夕方から夜の時間帯ということで、子どもたちは夏休みというようなお話だったかと思いますけど。
 そういう場所を主に1部屋開放されている。学習室4で、空いていないときは学習室1も少しということだったと思いますけど、そういう事業を始めて、目標値が今年1,500人、月々に直せば100人ぐらいの、こんなに固まって、もっと夏休みとかに固まるんでしょうけど、という形で見込んでいるぐらい、かなり御利用が見込まれるし、実績も出てきているということですから、これは個人の方なんでしょうけど、昔の社会教育会館の使い方としては、無料でしたから結構一部屋借りても2人で打合せしたりとか4人ぐらいで折り紙教室があったりとか、それからそういういわゆる会議的なものもできたし、無料だったから、時間も午後とかもありましたけど、割と自由に、目的も自分たちで自主的に決めて使うことができたという意味で、非常に活発に、前は社会教育と言っていましたけど、そういう活動ができたと思うんですよ。
 やはり、その利用料が、団体登録すれば少し減免はあると思うんですけど、本当に活動が活性化して、2人の打合せでもその部屋が使えるとかいうのは非常に、私も便利だったという記憶がありますけど、そういう市民の自由な活動を活性化させていくためには──今、費用を取っていますよね。お金を取ってやっている。
 それが、1年に数回講座を開く、自分たちで勉強するなら数千円でもいいかなと思うんだけど、毎日の日常的な活動ということになってくると、費用がかかるというのはかなり足かせになると思いますので、今利用率はちょっと分かりませんけど、こういう生涯学習センターをもっと活用していくというためには無料化ということも含めて、今後市としては考えていくべきじゃないのかなというふうに私は思いますけど、あくまで活性化のために。それはどう思われますでしょうか。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  条例で料金を規定させていただいておりまして、先ほど別の委員から御質問がありました、例えば自主グループの方が新しく自主グループを立ち上げて、グループ活動のために減額しつつ有料でお使いいただくなんていうことはあるんですけれども、私どものほうでは、この間、比較的新しい施設なので、まだきれいだということもありまして、よその施設の料金と比べて非常に安いから気に入って使っているんだというふうに言っていただくケースも大変多くございます。
 一方で、この間、夕方から夜にかけての利用率というところに課題があるということは、私どもも認識しているところでございます。なので、財団のほうで新たな講座事業を夕方から打つであるとか、それから今回かなり御要望が強かったということもあって、無料での個人の学習活動の場の提供ということで、夏休みは午前中から、それから夏休み以外の期間は夕方からですけれども、場所を御提供したところ、夏休み期間は朝から、中高生は夜まで大丈夫ですので、かなり長時間、受験勉強ですとか宿題とかに取り組んでいただいているというので、若い方が生涯学習センターにたくさん来てくださっている時期というのが2か月間ぐらいあって、大変活性化したんですけれども。
 そういうようなことを見ておりますと、現場の職員も、せっかく勉強しようと来てくれたのに、予定している部屋が埋まっているから帰ってねというのは大変心苦しいので、その来てくれた時間帯に空いている部屋があれば、当初予定の部屋でなくても空けて、ここから2時間大丈夫だから、まず2時間ねとか。なるべく長時間で空いている部屋があれば、そこの部屋を充てるようにしてなるべく、埋まっているから帰すというのではなくて、工夫をしてどこかに席をつくって差し上げるというような工夫をしてくれているところです。
 個人利用の方ですので、あまり利用率がどうかというところになかなか直接的に反映しない面はありますけれども、部屋の使い方としては、もともと比較的空いていた夕方から夜の時間帯の1つの活性化として大変役に立つもので、ルールなどもいろいろ決めてありますけれども、なるべく使いやすく気軽にお使いいただけるように現場のスタッフが大変心を配って運営をしておりますので、育てていきたい事業だなというふうに思っております。


◯委員(伊沢けい子さん)  生涯学習センター開館当時からすれば、少し無料のスペースが拡大してきて、前はそういうのも一切なかったので、それなのに当時は稼働率が3分の1ということで、本当にもったいないなと思っていましたので、若干広げてはきているんでしょうけれども。でも、やっぱりまだまだこれだけの建物、部屋もあって、中身をもっと充実して、しかも本来は無料で提供できれば、もっと市民の活動の活発化に資する場所であるし、そうあるべきだなというふうに言っておきたいと思います。
 それから、今度はスポーツ推進のほうですけど、最後の5ページの具体的施策のところに、井口グラウンドのことが載っています。一番上のところです。井口グラウンドの整備と効率的な運営という言葉が具体的施策として載っております。この効率的な運営というのは、どういうことを指しているのでしょうか。


◯スポーツ推進課長(二浦孝彦さん)  こちら、具体的施策のところ、井口グラウンド(仮称)の整備と効率的な運営ということで、効率的な運営についてですけれども、ここは指定管理者制度になる。12月議会で議案上程して、そういう形で進めるところですけれども、そういった指定管理者との協働によって、一体的な施設の管理運営をするという取組を進めていきたいというふうに考えております。
 また、人工芝になりますし、クラブハウスもできますし、そういった満足度の高い運営に取り組んでまいりたいと考えております。


◯委員(伊沢けい子さん)  効率的な運営ということが本当に目標なのか、目指すべきところなのかなというのは、私はあまりそうは思わないんですけど、それよりは公平な運営といいますか。あそこは今、限られた場所になっていますので、そういう意味では、皆さんが、ただでさえ使う機会が失われておりますので、今、半分しかないわけだから。
 そういう意味では、効率的というよりは、公平な運営というふうにすべきじゃないかなと思います。指定管理ということですけれども、市の考えが、そういった公平な、要するにみんながある意味けんかしないように使えるのかというような、そういうことに非常に配慮をしなきゃいけないんじゃないかなというふうに思うんですが、その辺はどういうお考えでしょうか。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  公平な運営というのは、本当に公共施設でございますので、当然のことだと思います。書くまでもなく、今、質問委員がおっしゃいましたとおりのことであろうと思います。皆さんに公平に、気持ちよく使っていただくのが、公の施設を運営するという意味でいうと本当に大前提になると思いますので、そのことが含まれていないということではございません。
 また、井口グラウンドは今暫定の利用の施設でございますので、スポーツ推進課が直営で運営をしております。ですので、これを指定管理にしていくという意味で、効率的な運営というような記載になっているところでございます。


◯委員(伊沢けい子さん)  そのことも含めて、指定管理にしていいのかというのも思いますよね。こういう今までの経緯があって、しかもこの場所に限っていえば、今狭くなっているわけですから、そういう意味でいえば、トラブルも起きかねないというような状況ですから、単にお任せして、その資金の持ち出しを少なくして効率化するということが目的ではないと。むしろ、そこは市が丁寧にスポーツ団体に対して、市民の方と向き合って、公平な運営を結果としてもたらされるように、かなり心配りをすべきじゃないかなと思いますけれども、いかがでしょうか。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  繰り返しになりますけれども、指定管理をして、委ねたからといって、市がスポーツ振興やスポーツに関わらないということではございませんし、公平な運営というのは大前提でございますので、そのように進めてまいりたいと思います。


◯委員(伊沢けい子さん)  12月に議案を出されるのかどうか分かりませんけど、それはまだ出ていませんけどね。だけど、これまでの経緯からいっても、かなり慎重に行うべきだと考えます。単に予算を削ればいいという話じゃなくて、効率的なという言葉には、ちょっと違うなというふうにどうしても思ってしまいます。
 市民が納得してこの場所を使えるということを目的にすべきだというふうに申し上げておきたいと思います。


◯委員長(大倉あき子さん)  以上でスポーツと文化部報告を終了いたします。
    ──────────────────────────────────────


◯委員長(大倉あき子さん)  休憩します。
                  午後2時59分 休憩


                  午後3時00分 再開
◯委員長(大倉あき子さん)  委員会を再開いたします。
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◯委員長(大倉あき子さん)  所管事務の調査について、本件を議題といたします。
 三鷹の教育・文化・スポーツの振興策に関すること、本件については引き続き調査を行っていくということで、議会閉会中の継続審査を申し出ることにいたしたいと思いますが、これに御異議はありませんでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
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◯委員長(大倉あき子さん)  次回委員会の日程について、本件を議題といたします。
 次回委員会の日程については、11月15日金曜日、午前9時半とし、その間必要があれば正副委員長に御一任いただくことにしたいと思いますが、これに御異議ありませんでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
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◯委員長(大倉あき子さん)  その他について、義務教育学校の行政視察について確認いたします。
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◯委員長(大倉あき子さん)  休憩いたします。
                  午後3時01分 休憩


                  午後3時06分 再開
◯委員長(大倉あき子さん)  委員会を再開いたします。
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◯委員長(大倉あき子さん)  義務教育学校の行政視察については、別紙の視察行程案のとおり実施いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 なお、出発時間等、若干の変更がある場合は、委員長に御一任いただきたいと思います。
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◯委員長(大倉あき子さん)  その他、何かございますでしょうか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、特にないようですので、本日はこれをもって散会いたします。ありがとうございました。
                  午後3時07分 散会