午後1時29分 開議
◯委員長(大倉あき子さん) ただいまから文教委員会を開きます。
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◯委員長(大倉あき子さん) 初めに休憩を取って、本日の流れを確認したいと思います。
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◯委員長(大倉あき子さん) 休憩します。
午後1時29分 休憩
午後1時29分 再開
◯委員長(大倉あき子さん) 委員会を再開いたします。
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◯委員長(大倉あき子さん) 本日の流れにつきましては、1、行政報告、2、次回委員会の日程について、3、その他ということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
それでは、そのように確認いたします。
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◯委員長(大倉あき子さん) 教育委員会が入室するまで休憩いたします。
午後1時30分 休憩
午後1時31分 再開
◯委員長(大倉あき子さん) 委員会を再開いたします。
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◯委員長(大倉あき子さん) 教育委員会報告、本件を議題といたします。
本件に対する教育委員会の説明を求めます。
◯教育委員会事務局教育部長(伊藤幸寛さん) よろしくお願いいたします。本日、教育委員会から行政報告をさせていただきますのは、お手元の日程にありますとおり1件です。令和5年度東京都児童・生徒体力・運動能力、生活・運動習慣等調査結果について、以上1件でございます。
指導課長より説明させていただきます。よろしくお願いします。
◯指導課長(福島健明さん) お手元の資料1、3枚つづりの3ページまでのもの、それと別紙として、新体力テスト実施方法について、計3枚、全部で6枚の資料を配付させていただいております。どうぞよろしくお願いいたします。
令和5年度東京都児童・生徒体力・運動能力、生活・運動習慣等調査結果について、この調査は小学校第1学年から中学校第3学年までの児童・生徒の、毎年4月から6月までの期間に実施している調査となります。資料1、これは全ての学年の調査結果をまとめたものです。1枚目が小学校、2枚目が中学校で、それぞれ上段が男子、下段が女子となっております。種目ごとに、令和3年度から令和5年度までの3年間分の結果を記載しております。
前年度に比べて上回ればオレンジの矢印、下回ればグレーの矢印、同じ場合は横線が表示されています。また、学年ごとに上の段に東京都の平均、下の段に三鷹市の平均を記載しております。東京都の平均を上回ったものは黄色で塗り潰しています。データは、小数点第2位を四捨五入して、第1位までの数で記載しております。全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果も参考として記載しております。全国体力・運動能力、運動習慣等調査は、小学校第5学年と中学校第2学年が対象で、東京都児童・生徒体力・運動能力調査のデータを全国の調査の回答として送付しております。
調査全体を集計した合計点は一番右の列です。合計点を見ますと、今年度は小学校全学年で東京都の平均を下回りました。また、中学校では、第3学年を除く学年で、東京都の平均を上回る結果となりました。種目別は、小学校と中学校では結果が異なっています。
まず、小学校についてです。50メートル走、立ち幅跳びでは、全学年男子の記録が令和4年度の記録よりも上回っているか同じです。20メートルシャトルランでは、全学年の女子の記録が、令和4年度の記録より下回りました。全体的に、東京都の平均値と比較して下回っている項目が多くなっています。
中学校についてです。長座体前屈では、全学年で男女ともに東京都の平均値よりも上回りました。上体起こしでは、全学年で男女ともに令和4年度の記録より上回っているか同じでありました。全体的に東京都の平均値と比較し、上回っている項目が多くなっています。
次の資料2は、小学校第6学年と中学校第3学年を取り出したグラフです。赤いグラフが三鷹市、青いグラフは東京都です。また、コロナ禍前の状況と比較できるよう、平成31年度調査を点線で、今年度調査については実線で示しています。左側は、令和3年度、令和4年度、令和5年度、それぞれの小6、中3の合計点をグラフで示したものです。
小学校第6学年男子及び中学校第3学年では、令和5年度において東京都の平均値とほぼ同じ値で推移しています。小学校第6学年男女及び中学校第3学年男女では、いずれにしてもコロナ禍前の参考値となる平成31年度の水準には戻っておりませんが、小学校第6学年男子及び中学校第3学年男子では、年々平成31年度の水準に近づいてきています。
右側のグラフは、今年度の小学校6年生と中学校3年生について、小学校は4年生から、中学校は1年生からの経年変化を示したものです。小学校男女及び中学校男子は、東京都の平均値と同じ推移となっています。特に、中学校女子については、学年が上がるにつれて相対的に伸びが緩やかな傾向にあります。小学校第6学年男女及び中学校第3学年男女のいずれにおいても、年々コロナ禍前の参考値となる平成31年度との差が小さくなっています。特に、中学校第3学年男子については、平成31年度の水準にほぼ戻りつつあることが分かりました。
新型コロナウイルス感染症の影響による体力低下の結果を受けて、三鷹市では、昨年度より各校で体力向上に向けた取組の全体計画、年間指導計画を策定し、教科横断的に体力向上の取組を進めてまいりました。今後とも、本調査結果に基づいた各校における課題を明確にし、次年度の教育課程に位置づけながら体力向上の取組を図るよう進めてまいります。
また、連雀学園三鷹市立第六小学校においては、東京都教育委員会体育健康教育推進校として指定を受け、2年間の研究に取り組み、令和6年2月16日に研究発表会を開催いたします。研究の成果の共有を図り、三鷹市小・中学校全体の体力向上に資するよう、取り組んでまいります。
私からは以上となります。
◯委員長(大倉あき子さん) 教育委員会の説明は終わりました。
これより質疑に入ります。
◯委員(原めぐみさん) こんにちは。よろしくお願いいたします。1つずつ質問させていただきます。資料の2ページの調査結果から、小学生は東京都の平均値と比較すると全体的に下回っている項目が多くて、中学生は全体的に東京都の平均値より少し上回っているという傾向になっていると思います。この結果は、コロナ禍に幼稚園児や小学校低学年だったお子さんが現在の小学生であり、コロナの間の三鷹市での運動活動へのアプローチが足りなかった部分などがあったのかなというふうに感じました。
子どもたちの体育や休み時間などの活動の中で、見直すべき部分があったのではないかと考えられるんですけれども、その見解をお伺いいたします。
◯指導課長(福島健明さん) 体育の授業においては、時間数を大きく減らすこともなく、通常どおりコロナ禍前の授業時数で行っていました。ただし、休み時間について、中休み、昼休みで計40分程度あるかと思うんですが、その時間帯がやはり半分に減ってしまった。具体的には、学年で密にならないように半分で実施していたということもあるので、そういった影響──いわゆる体育の授業は1週間3時間しかございませんが、休み時間は毎日ありますので、そういった日常化が奪われてしまったという意味では、そういった問題点が生じてきたと。
ただし、ここに来てコロナも明けましたので、休み時間も当然戻ってきていると聞いておりますので、今後は、値の伸びには期待ができるのではないかなというふうに考えております。
◯委員(原めぐみさん) 日本中どこもコロナだったわけで、世界中でコロナだったわけで、ほかの、例えば東京都のエリアでも同じような、休み時間に半分ずつ分散しての外活動というのもやっていたかと思うんですけれども、三鷹市では何かもうちょっと違った部分があったのかなというふうに感じたんですけれども、その辺りはいかがでしょうか。
◯指導課長(福島健明さん) 三鷹市では、コロナ禍においても可能な限り、放課後の遊びを実施しておりました。そういった意味では、一定の推移で止まるのではないかなという期待はしていましたが、やはりこういった数字に出てしまうと、今後また朝開放も含め、放課後活動も含め、より充実していくことも、遊びの日常化を図る意味でも重要かなというふうに考えております。
◯委員(原めぐみさん) 分かりました。ありがとうございます。先ほどの休み時間の話にも関わることかと思うんですけれども、同じページで、三鷹市における体力向上に向けた取組の中で、休み時間を有効活用して運動の日常化を図る取組を充実させるというふうに書いていると思います。こちらは、先生が主体となって子どもたちに運動させるように促すのでしょうか。
教員の方たちにとっても、やはり働き方改革という面もありますし、貴重な休み時間ではないかと考えます。また、子どもたちも、やはり休み時間なので、外で運動するのももちろん大事なんですけれども、休みたい子もいるかなと思います。ちょっと学校単位で違うのかもしれないんですけれども、例えば今中学3年生のうちの長男のときなんかは──小6の子の低学年のときもそうだったんですけれども、コロナの前は強制的に外に行かせる。休み時間に先生が、今日は外に出る日なんです、今この時間は出なさい、中にいちゃ駄目だよって言われるぐらいまで、強制的に出されたということもあって。ああ、それって子どもたちにとって休み時間って自由じゃないんだなって、ちょっと思ったこともあったんですけれども。そういった点を踏まえて、この取組はもちろん体を動かすという意味では非常に大事かと思うんですけれども、どういうふうにお考えなのか、お伺いしたいです。
◯指導課長(福島健明さん) 休み時間の取組については、各校、特色を生かして取り組んでおります。先ほど御紹介しました第六小学校では、体育的活動ということで、六スポという名前をつけて、縦割り班──教員がリーダーとなるのではなくて、主に高学年がリーダーとなって、いろいろな遊びを仕掛けていっているというような取組もあります。
あとは、学校全体で外遊び、特に換気の問題もありますので、1回外に出ようと、そして新鮮な空気を吸って、これからの授業にということで、まずは全員で出ようというような、強制というよりも促すというところで進めている学校もございます。
ただし、体調面とか、中には今委員おっしゃっていただいたように、遊びたくない子もいるので、そういった面では、そこは担任とも情報共有しながら進めていると。ただし、安全管理面で、やはり外に行く教員、中にいる教員ということでは、安全管理面も含めたところで、学校として対応しているというふうに認識しております。
◯委員(原めぐみさん) ありがとうございます。六小の取組は非常に興味深いと思いました。ありがとうございます。
あと、先ほどの六小の取組、令和4年、令和5年度の東京都教育委員会体育健康教育推進校というふうにありますけれども、実際にどのような観点から、体育健康教育を推進されていたのでしょうか。また、市独自のものとしては、食育推進校があるかと認識しております。子どもたちの健全な心や体を育む上で切り離すことのできない食事の観点からも、研究を推進し、都の事業でもあります体育健康教育推進校と共に研究すべきこともあるかと思いますけれども、見解を伺います。
◯指導課長(福島健明さん) 今回、第六小学校は大きく3本の柱で研究を進めています。運動、食育、そして保健という3本の柱で進めていまして、当日の授業の公開も、いわゆる体育の授業と、あとは教室での保健の授業、そして食育の授業というところで、研究の成果を発表していただくと。その研究発表の中で、先ほど御紹介した縦割りの体育的活動も紹介いただけるというふうに、こちらとしては聞いております。
◯委員(原めぐみさん) 中身の詳細というのは、まだ発表はされていらっしゃらないということですか。
◯指導課長(福島健明さん) 教科の名前ですとか、単元名はもう既に出ています。御紹介してよろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
全部で10本以上ありますので、主なところで御紹介しますと、いわゆる体育の授業という運動的なものでいきますと、2年生でゲーム的な運動ということで、「ゴーゴーゴール」ということで、これはサッカー的な、そんな動きで工夫をして楽しんでできるようにというところだというふうに思われます。また、食育では、「わくわくおやさい大へんしん」という単元名で準備をしております。
また、3年生では健康な生活というところで、保健領域で準備をしているというところ。また、6年生になりますと、病気の予防というようなところの単元で準備をしています。ふじみ学級においては、食文化を広げよう、和菓子の魅力を伝えよう、見つけようというところで、生活単元学習として進めているというふうに聞いております。
以上となります。
◯委員(原めぐみさん) ありがとうございます。何か楽しそうでいいですね。同じページなんですけれども、学園で、小学校と中学校が連携した体力向上への取組を推進とありますけれども、具体的にどのような連携で取組をなされているのか、お伺いいたします。
また、もう一点なんですけれども、中学校の保健体育の専門教員だと思うんですけれども、児童への実技指導というふうにあるんですけれども、こちら、中学校の先生が小学校に赴いて教えに行くというような形で間違っていなかったでしょうか。実際にどのぐらいの程度で実技指導に当たっているのかもお伺いいたします。
こちらも、働き方改革を踏まえて、無理なくできているのかもお伺いしたいと思います。
◯指導課長(福島健明さん) まず1点目、学園で小・中連携した体力向上の取組とは、いわゆる学園研究と呼ばれているものに当たります。これはもちろん生活指導面もそうですが、そういう学習面においても、小学校の教員、そして専門性の高い中学校の教員と、授業を通して9年間の学習をどうつくり上げていくかというところをもって、連携をした取組というふうに認識していただければと思います。
また、専門性を生かした体力向上への取組は、これはいわゆる乗り入れ授業になります。中学校の保健体育科の教員が、主に小学校の6年生、または5年生の授業に入っていくと。これは、後補充を三鷹市は充てていますので、小学校の授業に来る中学校の教員の授業の後補充は講師をつけておりますので、そういった意味では、過度な負担にはなっていないというふうに認識しております。
ただ、学校の授業によっては、毎年のように中学校の体育の教員が必ずその教科で行っているかというと、例えばその教科乗り入れの授業を英語にしている学園もあります。または、算数でやっているということもありますので、必ず全学園が体育かというところは、そのときの人事異動によっても、来たばかりの、乗り入れの状況が分からない教員をすぐに小学校に行かせるということも、なかなか難しい面もありますので、そういったところでは、学校の教員の配置によっては若干の変更はありますけれども、そういった推進する教科については、体育が位置づけられているということを御理解いただければと思います。
◯委員(原めぐみさん) ありがとうございます。実際、どれぐらいの頻度で乗り入れというのは行われていらっしゃいますか。
◯指導課長(福島健明さん) 週2日になります。時数については、担当する時間によって、行ったり来たりの時間もそこに含まれてきますので、授業としては大体2時間、計4時間程度というふうな状況でございます。
◯委員(原めぐみさん) ごめんなさい、ちょっと分からないんですけれども。先ほどおっしゃっていました、体育の先生が行く場合もある、英語の先生が行く場合もある。それに関しては、体育の先生が行く学校の場合は体育の授業が週2日ということで、ほかの学校では、体育の乗り入れはなくて、取組がなされていないということですか。ごめんなさい、ちょっと分からないんですけれども。
◯指導課長(福島健明さん) まず、学園、学校で、どの教科を乗り入れるかというのを決めます。そこで、英語だったり、体育だったりというふうになります。そして、移動にやはりドア・ツー・ドアで一定の時間がかかりますので、1時間の授業に行くのに大体2時間程度の後補充をつけています。ですので、あまりばたばたとして、ばたばたと帰ってこなくてもいいように、余裕を持って講師を配置しています。ですので、週に2日と言ったんですけども、その1日の分で、例えば1時間目と3時間目に入るとか、あとは例えば木曜日に1時間目と4時間目に入るとかという形で、あと乗り入れの教員は1人というふうには決まってはいませんので、同じ教員が入らない場合もあります。
◯教育部調整担当部長(松永 透さん) 今、指導課長が申し上げたのは、まず学園で重点としている教科を決めて、それで入っていく教科が決まってくる。体育に力を入れて、体力向上するんだって言っている学園は、体育の先生が行ったりすることがあるということです。
乗り入れというのは、先ほど申し上げましたように、大体小学校の時程、中学校の時程、50分と45分、少し違いがあるので、ぴたっとした形で行ったり来たりというのは難しいというのがまずありますので、基本、1こま出かけるのに、例えばそれぞれ出かける先生のところは、2時間分は市費負担講師の先生が授業を担当できるようにして出かけていく。
1回出かけると、基本的には1こま授業をしてくるような形になります。1人の先生に全部行けというと、すごく大変で、逆にそれ自体が負担になりますので、そういう意味では何人かの先生が乗り入れに行って、大体レギュラーで時間割上に位置づけてやっていますので、金曜日の1、2時間目は誰々先生がどこどこに行ってこの授業をするみたいな決まり方をしているという状況ですね。
学園によってもちょっと違いがあるんですけれども、トータルで1校につき10時間分ぐらいの後補充の先生をつけることができますので、大体5時間ぐらいの乗り入れは、基本的に原則としてやるというような形です。ただ、事情や状況が学校によって違うということもありますので、その辺は若干柔軟に対応させてもらっているところです。
◯委員(原めぐみさん) ありがとうございます。そうしましたら、体育の乗り入れがどの学校でもされているわけではないということですか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
分かりました。ありがとうございます。
あと、ちょっと中学生のハンドボール投げで男女ともに国の平均を下回っているようです。この結果を踏まえて、ボール遊びのできる公園の大切さを感じております。学校では、体育の時間にどのくらいの割合で球技の時間を取っているのか、お伺いいたします。
◯教育施策担当課長・個別最適化担当課長(齋藤将之さん) 体育の時間につきましては、年間で時間数が決まっております。また、その中に委員がおっしゃっているような球技であったり、陸上競技などの領域が幾つかあるんですけども、球技の中でも、野球のように物を投げるようないわゆるベースボール型と呼ばれるものと、それ以外にも、球技ですとサッカーだとかバスケットボールなども含まれてきますので、それらのものは、必ず全部やるのではなく、学校ごとで選択ができるようになっていますので、ちょっとこの場で一概に何時間やっているというのが分かりかねてしまっております。申し訳ございません。
◯委員(原めぐみさん) ありがとうございます。あと、ちょっと最後に1点なんですけれども、この体力テストなんですけれども、これ、うちの娘も体力テストに向けてすごく頑張っちゃう子なんですけれども、そういう子はすごくいっぱいいて、もう絶対Aを取りたいんだとかという感じで頑張るんですけど、それが6月に行われることで、割と暑い時期なんですよね。
シャトルランを、すごく私の中で懸念しています。1回、シャトルランで熱中症が続出みたいなことがあったんですけれども、やはりシャトルランは体育館で測っているかと思うんですけれども、CDとかが必要だからかなと思うんですけれども、ちょっとこの熱中症対策について、みんなが頑張っちゃう体力テストなので、本当に熱中症になる手前で止めなくて、同じクラスで何人も保健室に行ったということがあったんです。なので、すごく心配しているんですけれども、もし何か改善点などございましたら。すみません、お願いいたします。
◯指導課長(福島健明さん) 実施時期については決まっていますので、涼しい時期にというところはなかなか難しいところもあります。4月早々にもなると、学級づくりとか、様々な忙しい行事も入っていますので、5月、6月ぐらいになってしまう。ただ、委員おっしゃるように、やっぱり夏というか、暑い時期も随分前倒しになっているというところを考えて、教育委員会からも、まずくれぐれも、シャトルランだけではなく、熱中症対策については通知を含めて指導しているところです。
ただ、シャトルランをどうしてもやらなきゃいけないので、そういった場合には、三鷹の場合は体育館に冷房が入っておりますので、そういった冷房の環境で実施することも当然進めております。ただ、じゃあ、外で絶対いけないかというと、当然涼しい日もありますので、そういったところを活用しながら、学校では取り組んでいると認識しております。
◯委員(原めぐみさん) ありがとうございます。健康第一ですので、その辺り、ちょっと気をつけていただけたらと思います。
どうもありがとうございました。
◯委員(前田まいさん) よろしくお願いします。コロナ前には戻っていないということと、ここ3年の間は落ち込み傾向なのか、令和4年はちょっと上がってきたと思ったけど、令和5年、またちょっと下がっているということで、教育委員会としては、コロナの影響ということはあろうかと思いますが、具体的にどういったことが影響しているというふうにお考えになっているのか、もう一度お伺いしたいのと。
加えて、この東京都や国の平均もそんなに上がっていない状況にはあるかと思うんですけど、最終的にはどの辺りを目指しているというか、目指すところはどの辺りと考えていらっしゃるのか、ちょっとお伺いしたいなと思います。
◯指導課長(福島健明さん) そもそも、我々も、都の基準に追いつけ追い越せということ自体も、本当に適切なのかというところがあります。ただ、東京都の自治体でもありますので、東京都の値を参考にしながら取り組んでいるという実態もあります。
どこを目指しているかというと、逆に数値に注目を当ててしまいますと、逆に子どもたちに運動の楽しさを伝えられないまま、この体力テストの値を上げることで運動嫌いを増やしてしまっては元も子もないという、そういった思いは学校現場にもあります。ですので、実は学校現場も、数値を上げたい教員と、いや、そもそもそれはというところで、かなりせめぎ合いをしている現実もあります。
ですので、今回、第六小学校のこの発表は、遊びを大事にして取り組んでいる、食育を大事にしながら取り組んでいる、そういった総合的な、本当に子どもたちの心も体も体力をつけていくというところを大事にしながらやっているので、見せ方としてはこういう見せ方になっていますけれども、三鷹市教育委員会として、この数値を目指してというのは今のところは考えてございません。
◯委員(前田まいさん) 確かになるほどと思いました。そこまで気にするほど、ひどく低いわけでもないわけですから、あくまで平均値でもありますし、それぞれなのかなというふうにも私も思いました。
それから、それでも現代の子どもは、やっぱり昔に比べると、外で遊んだりとかの経験は恐らくは減ってきているんだろうなと。外で何かゲームをやっていたりとかするじゃないですか。なので、木に登るなんていう光景はまず見ないですし、そういったことの長年の影響もあるのかなと思っているんですけど。例えば、夏休みだけじゃなくて休み時間とかにラジオ体操を──私なんか、あれをやると物すごくきついんですけど、体が硬くなっちゃっているので。簡単に続けられる、日頃の体幹づくりの面でも何かやれることがあるんじゃないかなと思うのと、縄跳びというのは、こういう体力づくりには効果的なんでしょうか。月間として取り組んだりもしているんですけど、何か別の特別月間があってもいいかなと、ちょっと思ったりもしたんですが、いかがでしょうか。
◯指導課長(福島健明さん) 体幹を鍛えるということで、縄跳びについて御指摘いただきましたが、非常に瞬発的な動きでもありますし、また回数を競い合うことも、自分自身の回数も高められることもあって、そういう縄跳びの持つ要素は非常に大きいかなと。総合的にこの縄跳びというものの可能性というか、魅力というのは非常にあるのかなと。また、あと長縄跳び、みんなで飛ぶものも、そういった意味では協調性も含めて、学年対抗であったり、クラス対抗であったりという意味で、あまりやらされ感のない、クラス、学年で盛り上がるという意味では、この縄跳びというのは非常に効果的だというふうに考えております。
また、ほとんどの学校で取り組んでいると思うんですが、寒い時期になりましたら、持久走タイムというように様々な名前をつけておりますけれども、これもちょっとはやりの音楽をかけながら、いっぱい走りたい、速く走りたい子はたくさん走るし、ゆっくりのんびりお友達と話しながら走ってもいいよという形で、あまりノルマも決めずに。ただ、先ほどの原委員のお子様のように、やっぱり一生懸命Aを目指したいという場合もありますので、そういった意味では、個々のそういった求めというか、状況に応じた対応は各校で取り組んでいるというふうに考えております。
また、ラジオ体操のような動きも、学校によってはいわゆる体育の前の準備運動で共通にやろうなんていう動きもあるんですが、メンバーが代わったりだとか、そもそもその準備運動は全校に合っているのかとか、なかなか──以前、私が勤務していた学校、五小には五小体操というのがあったんですが、「ライディーン」という曲に合わせてやったんですが、やっぱりもう時代じゃないということでなくなってしまいまして、なかなか厳しい面もあります。
ただ、学年によっては、体育の授業の最初にこの音楽に合わせて、こういったリズム運動をしようなんていう取組はありますので、ラジオ体操1つに絞りますと、また様々な意見や考えもありますので、現実としてはちょっと難しいのかなという状況でございます。
◯委員(前田まいさん) よろしくお願いします。ありがとうございます。そうですね、だから、やっぱりラジオ体操ってすごく考えられている体操だと思うので、もっと活用されていいんじゃないかなって、逆に私は思って、市民の方にも言われたことがあるんです。だからこそ、今、高齢者の皆さんとか、コミュニティでやっているぐらいなので、むしろ逆に、子どもの中に取り入れると、全体的な体の動かし方というのがよくなるんじゃないかなと思ったりしています。
それから、先ほどちょっと食育の話もありました。私、1月に議員団で給食の無償化の件で視察に伺ったんですけど、三重県伊賀市でした。そこは無償化して、併せて──そもそもその理由として朝御飯の欠食率が高いと。外国人労働者の市民も多いようで、あと非正規労働者とかも多い中で、子どもたちの朝食の欠食率が高いということも踏まえて、給食の無償化をして、併せて無償化した分、負担が減った分で、ぜひ朝御飯を食べさせてくれというような啓発の取組もしていました。
だから、この体力の低下の要因として、単純に子どものポテンシャルが下がっているだけじゃなくて、そのほかの要因として、例えば食べていなくて力が湧かないとか、そういう保健とか食育の部分からのアプローチということも必要じゃないかと思うんですが、お考えをお伺いしたいと思います。
◯指導課長(福島健明さん) やはり、朝食を食べていないであろう児童は、やっぱり元気がないという実態もあります。まさに委員におっしゃっていただいたように、各学校、1日家庭教育学級ですとか、あと学校だよりを通じて朝食について、また保健だよりというのを各学校、養護の教員が中心となって出しておりますが、そういったところでも朝食の重要性を示しております。
また、食育シンポジウムというところで、今回、第六小学校も取り組んでおりますので、PTAやコミュニティ・スクールと合同でこのような取組もしておりますので、そういったところも広めて、地域、保護者にも、学校だけではなく、協力をしっかりと促していきたいというふうに考えております。
◯委員(前田まいさん) もちろん、個々人の差はあるとは思うんですけど、体力向上に向けて取り組むというのであれば、ちょっと学校任せにせず、今回、こういう年間指導計画等も──ごめんなさい、新しくつくられたということなんですかね。体力向上に向けた取組の全体計画、年間指導計画、これは今回初めて新しくつくられたということになりますか。
◯指導課長(福島健明さん) 以前から作成はさせております。
◯委員(前田まいさん) そうすると、ある意味、これだけでは十分でないのかもしれないので、例えば朝食のことも含めて、やはり様々なアプローチ方法を教育委員会から学校に提示できるようなこともお考えいただければというふうに思います。
以上です。ありがとうございます。
◯委員(池田有也さん) では、少しだけ質問させていただきたいと思います。やはり、一部改善傾向が見られる中で気になるのが、ハンドボール投げとソフトボール投げの結果がちょっと振るわないところです。やはり、よく保護者の方とかとも話をすると、なかなか外でボール遊びをする場所がないと、結局こうなっちゃうんじゃないかなというふうなお話をよくお聞きします。
どうしても公園とかの整備となると、所管が変わってきちゃうのであれなんですけれども、やはりこういったボール投げの結果がなかなか改善しないということについても、都市整備部だったり、そういったほかの所管課とも共有して、よりボール遊びができる公園というのが必要なんだということをアピールしていく取組というのを、教育部として取り組んでいく必要があるのかなと思うんですけれども、その辺についてのお考えをお伺いできればと思います。
◯教育委員会事務局教育部長(伊藤幸寛さん) まず、ハンドボールとかソフトボールとか、投てきの種目、投げる種目が三鷹市において非常にウイークポイントであるというのは、かなり歴史が古くて、それこそ10年ぐらい前になりますでしょうか、文教委員会においてある市を視察しまして、そのときにも何か工夫したボールというか、ラグビーボールに羽が生えたようなもので、うまく遊び時間に投げたり。
委員さんの中で、ずっとそれをやっていて注意された方がいらっしゃったと思うんです。かなり工夫をしたりしながら取り組んでいます。三鷹市においても、例えばいろいろなやり方で、あまり飛ばないバドミントンの羽根みたいなもので投げ方を学習したりとか、ハンドボール、ソフトボール投げについて、こういったウイークポイントを克服しようというようなことをやっていることはあります。
また、やはり私が子どものときには大体キャッチボールから入りましたけど、今、広いところがあっても、サッカーでボールを蹴るところから子どもたちは入りますので、そうした変化も結構あるのかなというふうに思っています。
また、都市整備部とも、やはり三鷹の、こうした投げることが弱いですよと──これは議会の一般質問でもかなり何度も取り上げられたり、やはりキャッチボールのできるような公園というところでは、都市整備部でも非常に意識して進めていますので、今後もそうした情報交換、意見交換もしながら、しっかり対応は進めていきたいと考えております。
◯委員(池田有也さん) ありがとうございます。そうですね、結構歴史があるということで、私も時々幼稚園の先生とかとも意見交換するときがあるんですけども、ある幼稚園だと、登園の際に、わざとハイタッチをさせて、先生が上のほうに手をやって、こういう動きを意図的にやらせているような、そういった園もあるというふうにお聞きしました。
また、部長のおっしゃるとおり、なかなか場所がなくて、私とかだと、田舎が秩父のほうで、結構田舎なんで、どこでも野球をやり放題でしたから、放課後となれば畑かどこかで野球とかしていたんですけれども、三鷹だとなかなかそういうわけにもいかないので、やはり都市整備部さんとも話をしながら、そういった公園が必要なんだということをどんどんアピールしていく必要があるのかなというふうに思っております。
また、中学校ぐらいになって結構いい球を投げるようになってくると、同じボールが使える公園でも、中学生が先に入っちゃっていると、小学生が入りにくいとかというのもあるので、そういった事情もよくよく都市整備部さんとも話をしていって、より拡充していってほしいなというふうに思いながら質問させていただきました。
今回の結果は、コロナが5類に移行してすぐの状況なので、これからの経年変化をより注目しながらやっていく必要があるのかなと思いますので、私も引き続き、次回の結果についても注目しながら、また政策提言させていただきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
以上です。
◯委員(中泉きよしさん) よろしくお願いします。まず最初に、やっぱりさっき前田委員からもありましたけど、この三鷹市における体力向上に向けた取組ということですが、それぞれの結果が1ページ、2ページにあって、調査結果からということがあって、最後のまとめみたいなところで、この体力向上に向けた取組というので仕上げているので、やっぱり教育委員会として、この目的とか目指すところというのを、先ほどだと、我々でも迷っているとか、こう思っている人間もいれば、思っていない人間もいるというのもありましたけれども、そこはもう少し明確にしたほうがいいかと思うんです。もう一度、その辺りのところを聞かせてもらえますかね、その目的とか目指すところというもの。
ちょっと僕らでは分からないところがあるので、これを主体的に取り組んでいたり、まとめている側の方々として、その辺の認識とかをもっとお聞かせいただければと思います。
◯教育委員会事務局教育部長(伊藤幸寛さん) 体力の向上については、教育委員会の基本方針と事業計画、基本方針の中にも位置づけておりまして、知・徳・体の調和の取れた三鷹の子どもを育てる教育内容の充実というのが、三鷹の教育の中心的なテーマの1つに当然なっております。その中では、知・徳そして体なんですよね。
ですから、健やかな体の育成というのは、非常に3本柱の1つというふうに捉えておりまして、それを基本方針にも位置づけている。その中で、ここに学校が主体となる取組ということで記載していますけど、これらの大体主なものは基本方針にも事業計画にも入っておりまして、そうした中で、やはりこの表にもありますとおり、意見の分かれるところであるということではありますけれども、市教育委員会としては、こうした東京都の平均と国の平均もしっかり出していますので、そうしたところにできるだけ、東京都の平均レベルまでは上げていこうよ、それから弱いところは克服していこうよと、そのような基本的な考え方はあります。
また、そのためには、毎年、体力向上に向けた全体計画、年間指導計画というものをきっちり各校に求めまして、また例えば校長会の中でも、私はよく時期を捉えてお話をするんですけれども、体育の授業だけではなくて、休み時間を活用した遊び、こうしたものも進めていこうと。その際に、先ほど出なかったところでは、東台小学校では、マイ体力調査ファイルというようなものも作っています。これは、例えば鬼ごっこであれば、こういうふうな体力の強化につながるよということがうまく並べられていまして、それを子どもたちが自主的にチェックしたり、それを見ながら、遊び、運動をしていくと。
そうしたことをできるだけ横展開できるように、いい取組、もちろん六小の研究校、そうしたものは先生方もよく見て分かっていますので、そうしたものも含めてしっかり横展開し、子どもの体力向上に努めていきたい、これが教育委員会の基本的な方針です。
◯委員(中泉きよしさん) ありがとうございます。その取組の中で幾つか書いてあって、例えば1校1取組、1学級1実践でありますけど、これは、その下に中黒で書いてある休み時間帯を有効活用するとか、体育の授業を充実させるということとはまた別に、さらに何か学校や学級に考えさせる、実践させるということなんでしょうか。
そうだとすると、さっきこれも原委員からありましたけれども、先生や子どもたちの負担が過重にならないかとか、もしくは今までこれをやってきたんだったら、なぜそれがここに結果として現れていないのかとか、その辺りのところをもう少し詳しく聞かせていただければと思います。
◯指導課長(福島健明さん) 今、委員におっしゃっていただいたように、中には運動嫌いなお子さんもいる中で、1学級の1取組、1実践があまり強制的になってはいけないというところで、やはり学級の中で活動する中で、みんなで合意形成を図りながら、こういう運動をしていこうというふうにやっていますので、あまり結果に結びつかないという現実を今おっしゃっていただいたんですけども、そういった現状があるということは御理解いただきたいなというところがございます。
ただし、一緒にみんなで遊ぶとか、一緒にタイムを目指すとかじゃなくて、みんなでドロケイをしようとか、みんなでドッジボールをしようとか、そういうような取組は各クラスで工夫をしながら取り組んでいるというところはあります。
あと、1校1取組についても、毎年内容について見直しを図りながら、より子どもたちが楽しめる、もっともっと伸びたい子どもたち、そして、もっともっと楽しみたいという意味では、かなりバリエーションを増やしながら取り組んでいるというふうに認識をしておりますが、ただ結果に結びついていないという部分については、今後課題かなというふうに思っております。
◯委員(中泉きよしさん) ありがとうございます。結果に結びついてないというか、ちょっと私の言葉があれだったかもしれませんけど、別に、だからむやみに伸ばすことだけを第一にということではないですよということを前提でと、ちょっと言っておきたいと思います。
冒頭のページに戻りまして、これは3年ごとというか、直近ここ3年の数字を矢印で上下というふうに見せてもらっていますけど、これは前に何かの調査でも私申し上げたんですが、もう少し長いスパンで見ないと、前年よりも0.1上がったから上の矢印でいいねとか、全部で──例えば長距離走とかでも、300秒も走るのに、前年よりも0.5秒速くなったから、上の矢印になっているからいいねということではなくて、これはぎざぎざを伴いながら、20年スパンで見るとぎざぎざだけど、結果として上り調子になっているね、下がり調子になっているね、それは何が要因なんだろうというふうに見たいので、なかなか直近3年だけ見せられて、前年と比べてというのでは、私のような門外漢の者が見るとなかなか分かりづらいんですが。
それと、もう一つは、ひょっとして0.1とか0.2って、それは誤差なんじゃないのという考え方もあって、そのときに例えば皆さんから見て、これを毎年取りまとめている教育委員会さんから見て、これは誤差ではなくて、明らかに有意な、前年とか、ここ数年の変化がある、または国や都の平均と三鷹の平均を比べて有意な差があるというような明らかな数値の違い、変化の違いというのは、このたくさんの表の中から、どこかに見てとることはできるんでしょうか。もしあれば、それを教えてください。
◯教育部調整担当部長(松永 透さん) 厳しい御指摘なんですけれども、データの読み方というのはいろんな形のことがあって、ここに関して申し上げますと、平均の中での0.1って結構大きかったりする部分というのもあったりするということは考えてはいます。ただ、その0.1というのはどのぐらい有意差があるのかっていったところについての検定等はここにはかけていませんので、なかなかそれは申し上げることが難しいんですけれども。
いわゆるこの体力テストについても、新スポーツテストという言い方から始まっているといったこともあって、まだそんなに長期間でずっと取れているものではないといったこともありまして、現実的に、今の子どもたちが去年、おととしと比べてどうなのかという、そういうレベルでお示しをさせていただいているものというふうに御理解いただければというふうに思っています。
ただ、先ほどから出ていますけれども、学校の授業が週に3時間の体育があったりとか、私なんかは柔道を激しくずっとやっていたものですから、体育の時間の運動量なんて知れていると、そういう中でのことでやっていますから、そういう意味からすると、体育の授業と、あと休み時間の遊びがどのぐらいできたかといったことだけで、子どもたちの体力とか、いわゆるここで測定している分野のものがどのぐらいどうなるのかというのは学校教育だけで賄うことは多分できないことなんだろうなとは思っています。
先ほど別の委員からもございましたけれども、御家庭の理解を得ながら、子どもたちが体を動かす機会というのをどうやって創出していくのかといったところについて、学校と共に教育委員会としても啓発活動をしていかなければいけないんじゃないかなというふうに、改めて今思っているところでございます。
◯委員(中泉きよしさん) ありがとうございます。そうなんです、教育委員会さんとか、学校現場でということだけではなくて、さっき前田さんからもありましたけど、朝御飯を食べている子、食べていない子云々ってありますけど、それをちょっと知りたいという意味では、この表のタイトルにある生活・運動習慣等調査結果というところの、この生活というのがあるので、ひょっとしたら、ここでは数値のグラフだけが書いてあるんですが、この数値の変化とか裏づけに、そういう朝御飯──僕が昔、文科省と一緒に仕事をしていたときには、早寝早起き朝御飯運動を広めてくれとか言われて、ううんと思いながらもやっていましたけれども。
何かそういうものが、これの裏に要因としてあるのかとか、生活・運動習慣等調査結果という、この数字以外にそういう裏づけになるような調査結果というのは何かあるんでしょうか。
◯指導課長(福島健明さん) 子どものアンケートということでは、吸い上げられているというか、調査としては取られていますが、こちらのほうにどういった状況という形では、国全体で捉えたものは来ておりますが、ちょっと現時点では──すみません、今確認ができておりません。
◯委員(中泉きよしさん) 例えば、それが国全体の小学校5年生のところ、濃い青で示されたものとかの、この数値に対する傾向、それが日常生活とか学校生活の中で、やっぱりこういう傾向があるよねと。それは、だから先ほどあったように、朝御飯を食べている子ども。しかも、川島隆太先生とも仕事をしていましたが、彼に言わせると、朝、一品のおにぎりじゃ駄目なんだと。御飯とおみそ汁と何とかと何とか、これを食べるのが朝ごはん云々なんだとかいって、それは全く違う午前中の脳の働きになるんだということを言われました。
何かそういうものがあれば、それを伝えれば、家庭の親御さんなり子どもたち自身がそういうふうに変えていこうというヒントになるかもしれません。そういうものは国から示されていないんですか、この調査をしつつも。
◯指導課長(福島健明さん) 改めて確認いたしまして、今委員におっしゃっていただいたように、そういった貴重なデータ、資料については学校と共有し、学校、またはコミュニティ・スクール委員会等でも共有して、地域を巻き込んだ取組にしていきたいというふうに考えております。
◯委員(中泉きよしさん) ありがとうございます。じゃあ、ちょっと最後ですけど、最後のこの3ページのところで、右下の中1から中3の女子のところが、やっぱりほかのグラフと比べて、この点線と実線──ほかは高い、低いは大体並行して上がったり、下がったり、水平だったりしますよねということなんですが、ここだけ最初の1年生のところが広がっていて、ここだけがほかと違う動き、流れになっているという、何か要因があるんですか。
◯指導課長(福島健明さん) これは今委員御指摘のように、三鷹だけではなく、東京都も同じ動きをしているので、確かにおっしゃられるとおりなんですが、現時点ではお答えできる内容のものがちょっと手元にはございません。すみません。
◯委員(中泉きよしさん) ありがとうございました。
◯委員(谷口敏也さん) 今の中泉委員の質問で、これは私、令和5年の4月以降の資料しかないんですけど、朝御飯を食べましたかとか、何かアンケート調査をまとめたものって、昔、文教委員会に提出しませんでしたっけ。生活習慣とか何かあれば、それがあったほうがいいんでしょう。
(「あと、それとこれがリンクするのかどうかの調査がされているか」と呼ぶ者あり)
ということで、余計な話かもしれないですけど。2ページの、六小の件が非常に興味深いんですけど、こちらのほう、2月16日というようなお話でしたが、これは我々とかも見に行けるのか、あるいは全校のコミュニティ・スクール委員とかPTAの方とかが見に行けるのかどうかをちょっと確認したいと思います。
それと、もう一つ、六小のほうが令和4年度、令和5年度にやられているということであれば、これは三鷹市全体の数字ですけど、六小だけの数字を見ると、全部が東京都の平均よりも高くなっているのか、その辺をもし答弁できれば、お伺いしたいと思います。
◯指導課長(福島健明さん) まず、2月16日の件は、当日参加も受け付けておるということですので、また後ほど御案内できればと思います。
それと、六小の伸びの件については、今、手元には数値はないんですが、先日の校長のヒアリングの中では、数値を狙ったわけではないんだけれども数値が伸びている、とてもうれしい結果が出ているという話は聞きました。
以上です。
◯委員(谷口敏也さん) ありがとうございます。安心しました。まず、我々も時間が許せば行きたいと思うんですけど、特にこの子どもの体力とかって、私もそうだったんですけど、十数年前に父親の会に行ったときには、東京都平均よりも三鷹が低くて、三鷹の平均よりも東側が低いとかいって、CS委員会でどうしようかと、父親の会でドッジボール大会とかをやったりもしたんですよ。
だから、周りを巻き込んで、地域の方も巻き込んで、父親の会とかPTAを巻き込んで、何かイベント的なものをできるように、この発表会にも、ここにヒントがあると思うので、積極的に広報して、保護者なり、CS委員なりに来てもらえたほうがいいと思うんですけど、その辺の案内はされているのかどうか、確認します。
◯指導課長(福島健明さん) まず、学校にはもちろん、各校、全小・中学校にまいております。CS委員会については、もちろん連雀学園には広報していますが、あとの6学園にしているかというのはちょっと確認が今取れていませんので、改めて周知をしたいというふうに考えます。
◯教育部調整担当部長(松永 透さん) 研究発表というか授業を見ていただくということでは、別に保護者とかCS委員とか、様々な方に見ていただくのはいいかなとは思いますけれども、どちらかというと、どう授業改善していくのかという形で、全都の教員に向けて参加を促しているみたいな、そういう感じの研究会かなと思っています。
◯委員(谷口敏也さん) ありがとうございます。そこが大事だと思うんですけど、この研究の成果の共有化ということがありますが、この研究発表をもって共有化なのか、それとも先ほどの連雀学園では、そういった先生たちの行き来があるので情報共有できると思うんですけど、この研究発表会だけだと、ほかの学園に共有化を図れないんじゃないかと思うんですけど、その後の、何か、全7つの学園で共有化するような方法を考えているのかどうか、お伺いしたいんですけど。
◯指導課長(福島健明さん) まず、校長の経営方針に、この六小の取組がしっかりと共有されるかということになろうかなと思いますので、そういった意味では、校長会等で今回の取組については、もちろん、全員が来られないと思いますので、成果については、そういった形で共有できればというふうに考えております。
また、鷹教研には小・中の教員で体育を専門に研究している教員が集まっておりますので、そういったところでも、成果については共有できるかなというふうに考えております。
◯委員(谷口敏也さん) せっかく2年間、第六小学校がこういった研究校に指定されて、いろいろな取組をしているという、そのスキルをやっぱり三鷹市内全域に広めていただきたいと思いますので、今後とも、そういう意識を持ってやっていただければなと思います。
終わります。
◯委員(伊沢けい子さん) それでは、質問いたします。この3ページのところなんですが、折れ線グラフがあります。令和5年度、2023年、それで左側のこの小6、中3の合計点にしても、右側の小学生、中学生の変化にしても、やはり点線部分というのが2019年、平成31年でコロナの前、それで2020年の4月7日に緊急事態宣言が出て、2021年、令和3年、三鷹市でいうと10月13日に新型コロナウイルス感染症に対応した三鷹市立小・中学校における学校運営ガイドラインというのが制定され、2022年があり、今年度、去年の5月にコロナが2類から5類になって、5月1日にこの三鷹の学校運営ガイドラインも廃止になったという経緯がある、まさにその期間の出来事なんですよね。
ここのグラフを見ると、点線部がコロナの前、実線部がコロナの真っ最中というふうに比較すると、ここまで子どもたち、平均値ですけども、やはり行動制限があったりしたという影響があるのかということが、ここまで現れるのかということを私はすごく思ったんですよね。それで、学校運営ガイドラインで書かれていたことというのは、三鷹の小・中学校の学校に対してですけど、3つの密の徹底的な回避、身体的距離を確保しましょうということがあって、児童・生徒同士の間隔は2メートルの距離、最低でも1メートルを確保するということがあったり。
体育の授業でも、回数は3回だったかもしれないんですが、その内容的なことを見ると、例えば水泳の授業を場合によっては中止させるとか、あるいは器械体操とか柔道とか、そういう触れるとかということ、飛沫が飛ぶんだということで、これも実施を控えるとか、そういうことが書いてあるんですよ。
そういうことで、体育の授業も週3回やっていたかもしれませんけれども、さっき休み時間を2回に分けて、半分になってしまったというのはあるんですが、体育の授業の中身の質そのものや、水泳がなくなったりとか、そういうことでは、やはり大分この3年間というのが違っていたんじゃないかなということによる、この体力測定への影響というのはどう分析されているのか、お聞きしたいと思います。
◯教育部調整担当部長(松永 透さん) 実線の部分と破線の部分ということで、見ていただくと明らかに違いがあるということについては認識しています。この間、国のガイドラインがあり、私たちにとっては東京都のガイドラインがあり、そして三鷹市のガイドラインがあるということでやっていますので、そこの部分につきましては、三鷹市だけ特別にということではありませんので、全国一律にそういう、いわゆる教育活動の制限がかかるようなことがあったというのは事実です。
その中で、逆に令和5年度に関していうと、大分以前の状況に近づきつつあるといったところについては、やっぱり体を動かしたりできるようになってきたといったところについて言うならば、ポジティブに捉えていきたいなというふうには思っているところです。
ただ、まだ差があったりとか、そこに追いついていないというようなところは、当然3か年にわたっていろいろな形での行動制限があったことについては、そういったところに影響が出ているかもしれませんけれども、そこについての精緻な分析については、私たちとしては、そこまでのことを今できる状況にありませんので、条件が行動制限だけなのかどうなのかといったところについて、これは教育委員会として分析できる範囲ではないというふうには思っていますので、ここの部分については、また逆に専門家の方に分析していただかなければならないところではないかと考えています。
◯委員(伊沢けい子さん) ただ、去年、5月1日をもって、そのガイドラインは三鷹においてもですけど、廃止ということで、数値が戻ってきているというふうにおっしゃったとおり、やはり顕著にまた体を動かし始めたわけですよね。全く元に戻ったかどうかということもちょっとお聞きしたいですけど、それがやはり状況的な証拠という意味では、やはり子どもたちにとって──これは子どもだけじゃないですけど、高齢者なんかもコロナの間に動かなくなって、非常に体力が落ちて、本当に寿命が縮まったんじゃないかと思うんですけど、大人もそうですね。
私はその当時から、そういうことへの弊害と、やっぱり人間を、ましてや子どもに行動制限をかけるということのリスクということについては、人権問題からも非常に大きな問題だし──心のね。体の面でも、こういう影響が出てきているというのをグラフで見ると顕著なので、そこは確かに国を挙げての政策でしたけれども、子どもたちにこれだけ影響があるんだということは、やはりここで1つ、私はちゃんと反省すべきだと思うし、これほどまでに子どもたちが体を動かさなくなるということの影響がこんなに顕著に現れていいのかというふうに思うんですよ。だから、それは私の見解ですけどね。
先ほど、水泳だとか柔道とか、いわゆる体が触れ合うようないろいろなもの、あるいは組体操なんかもちょっと制限をつけてとか、いろいろニュースになっていましたけど、そういうことの影響というのは、やはり当時あったと言えるのでしょうか、個々の体育の授業などでも。
◯指導課長(福島健明さん) 水泳の授業も数は減りましたけど、三鷹市の場合では、特にゼロにならないように指導員の配置をしたり、地域の方にも入っていただきながら、子どもたちはディスタンスを取りながらやれたということはありますので、そういった水泳の経験も含めて、ゼロにはならなかったという意味では、コロナ禍であっても、しっかりと体も含めて経験もできたのかなという認識はしております。
◯委員(伊沢けい子さん) 全くゼロにはならなかったということはよかったと思いますけれども、やはりこういったガイドラインによる現場への影響、それからそれによる子どもたちへのいろんなマイナス面というのが、非常に顕著に出たのではないかというふうに私は思っておりますので、そのような政策は、私はもう今後取るべきではないというふうに考えておりますけれども、そこは教育委員会としてはどういうお考えでしょうか。
◯教育委員会事務局教育部長(伊藤幸寛さん) 御指摘のように、コロナの行動制限というのがこうした体力についても影響があったということは、教育委員会としても否定していません。一方、今後、例えば教育委員会として、このような政策を二度と取るなみたいな見解と言われましても、やはりコロナのような事態については、国がしっかり責任を持って対応すべき案件でありますので、教育委員会としてのそうした考えを述べることは難しいと考えております。
◯委員(伊沢けい子さん) これは、3ページのデータを見ましても、三鷹市のみならず、東京都もほぼ同じような、全都的にも同じような傾向が出ていますし、恐らく国レベルでも似たような──でも、東京都って特に遊ぶ場所も、グラウンドも少ないところなので、余計顕著に出やすかったのかなというのは、想像ですけど、思いますが、やはりこういう目に見えた結果が出るということだと思うんですよ。
東京都の分析というのは御存じないでしょうか。
◯教育委員会事務局教育部長(伊藤幸寛さん) すみません、東京都のほうでどのような分析をされたか、今、手元に資料がありませんが、そうしたものが東京都として分析されているのであれば、しっかりそうしたものを市教委としても、中身をよく分析、研究させていただきたいと思います。
◯委員(伊沢けい子さん) 政策的なことで子どもたちへの影響が出るということについて、私は問題視しております。個々の子どもたちというのは、運動は嫌いな子もいますし、いろんな個性があるので一律にということではありませんけど、だけれども、動けない、動くことができないというのは、やはり特に小6男子なんていうのはすごく影響が出たりしています。
そういう、一番体を動かすことが必要な、動かしたい時期に、動くことができないというような政策について、やはり市の教育委員会としても、都の分析はどうなっているか分かりませんけど、だけど、やはりそこは現場の先生、あるいは保護者、子どもたちなども含めて、きちんと体力的な調査だけということではなくて、特にこの数年間においては、その背景にあった政策による影響ということについては、ちゃんと分析をして、それのよしあしということについてちゃんと評価を持っておくべきではないかと思います。
それは私の意見ですが、最後に、もし何かあれば。
(「特にありません」と呼ぶ者あり)
◯委員長(大倉あき子さん) 以上で教育委員会報告を終了いたします。
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◯委員長(大倉あき子さん) 休憩いたします。
午後2時45分 休憩
午後2時46分 再開
◯委員長(大倉あき子さん) 委員会を再開いたします。
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◯委員長(大倉あき子さん) 次回委員会の日程について、本件を議題といたします。
次回委員会の日程については、次回定例会の会期中とし、その間必要があれば正副委員長に御一任いただくことにしたいと思いますが、これに御異議ありませんでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
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◯委員長(大倉あき子さん) その他、何かございまでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
それでは、特にないようですので、本日はこれをもって散会いたします。ありがとうございました。
午後2時46分 散会