午前9時28分 開議
◯議長(伊藤俊明さん) おはようございます。ただいまから令和6年第4回三鷹市議会定例会第5日目の会議を開きます。
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◯議長(伊藤俊明さん) 本日の議事日程はお手元に配付したとおりであります。
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◯議長(伊藤俊明さん) この際、議会運営委員長より報告願います。
2番 赤松大一さん、登壇願います。
〔2番 赤松大一さん 登壇〕
◯2番(赤松大一さん) 議会運営委員会の協議結果を報告いたします。
12月17日に開かれました議会運営委員会において、議長より諮問を受けた議員提出議案の取扱いについて協議いたしました結果、次のとおり決定いたしましたので、報告いたします。
本日上程される議員提出議案5件の取扱いについては、いずれも本日結論を出すべきであるとの意見の一致を見ております。
以上、本委員会に諮問された事項の協議結果を報告いたします。
◯議長(伊藤俊明さん) 議会運営委員長の報告は以上のとおりであります。御協力のほどよろしくお願いいたします。
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◯議長(伊藤俊明さん) この際、議事の都合によりしばらく休憩いたします。
午前9時30分 休憩
午後0時59分 再開
◯議長(伊藤俊明さん) それでは、休憩前に引き続き、会議を再開いたします。
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日程第1 総務委員会審査報告
(1) 議案第67号 令和6年度三鷹市一般会計補正予算(第5号)
(2) 議案第69号 令和6年度三鷹市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)
(3) 議案第70号 令和6年度三鷹市下水道事業会計補正予算(第1号)
(4) 議案第49号 三鷹市組織条例の一部を改正する条例
(5) 議案第51号 三鷹市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
(6) 議案第53号 三鷹市一般職の任期付職員の採用及び給与の特例に関する条例の一
部を改正する条例
(7) 議案第64号 三鷹ネットワーク大学の指定管理者の指定について
(8) 6陳情第14号 「羽沢小学校及び大沢コミュニティ・センターを風水害時の指定
緊急避難場所として早期に指定すべきである」について
(9) 所管事務の調査について
ICT・DX(デジタルトランスフォーメーション)・地方分権・危機管理と市
民サービスに関すること
◯議長(伊藤俊明さん) これより日程に入ります。
日程第1 総務委員会審査報告。総務委員長の審査の報告を求めます。
13番 高谷真一朗さん、登壇願います。
〔13番 高谷真一朗さん 登壇〕
◯13番(高谷真一朗さん) こんにちは。本日は、明るい選挙推進協議会の皆様、そして選挙管理委員会の皆様に傍聴いただいておりまして、ふだんとは違う緊張がございますけれども、議会の様子をつぶさに感じ取っていただきまして、今後の皆様方の活動の一助にしていただければ幸いと存じますので、どうぞよろしくお願いをいたします。
それでは、お手元に配付されております総務委員会審査報告書を朗読いたしまして、委員会の報告とさせていただきます。
令和6年12月20日
三鷹市議会議長 伊 藤 俊 明 様
総務委員長 高 谷 真一朗
総務委員会審査報告書
本委員会に付託された事件を審査の結果、下記のとおり決定したので報告いたします。
記
○ 委員会開会月日
(1) 令和6年11月14日
(2) 令和6年12月9日
(3) 令和6年12月10日
(4) 令和6年12月20日
○ 付託案件及び審査のてんまつ
1 議案第67号 令和6年度三鷹市一般会計補正予算(第5号)
この議案は、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ5億1,464万2,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ843億8,076万2,000円とするとともに、繰越明許費の設定、債務負担行為及び地方債の補正を行うため、提案されたものであります。
2 議案第69号 令和6年度三鷹市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)
この議案は、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ1億7,904万3,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ151億9,917万4,000円とするため、提案されたものであります。
3 議案第70号 令和6年度三鷹市下水道事業会計補正予算(第1号)
この議案は、資本的収入及び支出にそれぞれ335万3,000円を追加し、収入の総額を16億8,674万5,000円、支出の総額を23億3,127万7,000円とするとともに、議会の議決を経なければ流用することのできない経費、他会計からの補助金を改めるため、提案されたものであります。
以上3件につきましては、関連がありますので一括して審査を進めました。
以上3件の審査に当たり、委員から出された主な質疑は次のとおりであります。
・前年度繰越金に係る前年度歳入歳出差引残額の状況等について
・職員人事管理費(月額職員報酬等)の増額に係る報酬月額引上げの考え方と人事考課の在り方、住宅等防犯対策費用の助成の実施に係る対象者と対象となる防犯対策、国庫支出金等超過収入額返還金の増額に係る返還金が不足することとなった理由等について
・高齢者施設の大規模修繕等の支援に係る補助対象事業の考え方、生活保護の扶助費の増額に係る保護率の動向と申請者への適切な対応等について
・宮下橋架替事業の減額補正等に係る事業全体の進捗状況と今後の見込み等について
・消防事務事業東京都委託関係費負担金の増額に係る負担金の算出方法と出張所建て替え等による負担金への影響等について
・物価高騰に伴う学校給食用食材購入費の増額に係る東京都補助の対象範囲と物価高騰による献立への影響等について
・市民センター高圧ケーブル更新工事の実施に係る現場施工を10月とした理由、公会堂舞台装置改修工事の実施に係る機器不良の原因とホール利用者への影響、戸籍等への氏名の振り仮名追加に向けた対応に係る具体的手続と国庫支出金充当の見込み、市道第70号線路面整備工事に係る児童・生徒の通学時の安全確保、ミスト設備の設置(熱中症対策)に係る熱中症対策への効果と設備の維持管理、井口つばき児童遊園の拡張整備に伴う遊具等の選定方法と児童遊園利用者の安全確保、計画的な学校空調設備の更新及び照明器具のLED化の推進に係る発注方法と校庭や体育館利用への影響等について
・介護保険事業特別会計の前年度精算に伴う補正に係る返還金発生の原因と今後の返還金発生見込み等について
・下水道事業会計の職員人件費の増額に係る補正予算対応となる職員数と会計年度任用職員の報酬等の改定に伴う対応等について
また、委員会は審査の参考とするため
・令和6年度基金運用計画
・市町村総合交付金の増額について
・国庫支出金等超過収入額返還金の増額について
・職員人事管理費(月額職員報酬等)の増額について
・市民センター高圧ケーブル更新工事の実施について
・公会堂舞台装置改修工事の実施について
・住宅等防犯対策費用の助成の実施について
・戸籍等への氏名の振り仮名追加に向けた対応について
・高齢者施設の大規模修繕等の支援について
・生活保護の扶助費の増額について
・市道第70号線路面整備工事について
・宮下橋架替事業の減額補正等について
・ミスト設備の設置(熱中症対策)について
・井口つばき児童遊園の拡張整備に伴う遊具等の設置について
・消防事務事業東京都委託関係費負担金の増額について
・計画的な学校空調設備の更新及び照明器具のLED化の推進について
・物価高騰に伴う学校給食用食材購入費の増額について
の資料の提出を求め、審査を進めました。
次いで、議案第67号について討論に入りましたが、その過程で大要次のような意見が述べられました。
〔反対討論〕
(1) 野村羊子委員(きらりいのちをめざす市民派・無所属・れいわ)
今回の補正は、歳入歳出にそれぞれ5億1,464万2,000円を加えるものである。
宮下橋の架け替え工事が入札不調で工事着手が来年度に延期となったことは残念である。様々な予期せぬことが起こり、遅れ続けてきた工事である。最終段階で物価高騰へのさらなる対応を迫られることとなった。長期間にわたる対応は、予算額の変遷とともに経過をまとめておくべきだと考える。市民の生活に大きく関わるインフラ整備だけに、今後も整備に注力をしていただきたい。
学校給食無償化に関わる東京都の補助金は、物価高騰対策やオーガニック米も対象となるとのことである。そうであるなら、調味料等を順次オーガニックにするなどして、できるところから有機給食化を進めることを求めたい。
戸籍振り仮名追加事業は、マイナンバーカードの海外使用を可能とするために振り仮名の公証化を行う必要があることから、スタートしている。振り仮名については、長年の議論が熟していないにもかかわらず、強引に進める姿勢は許し難いものである。特に、今回明らかにされた「一般に認められている読み方」として振り仮名を規制することは、いわゆるきらきらネームだけではなく、伝統的な名前、希少な氏名すら否定しかねず、多様性と個性、個人のアイデンティティーを奪う権利侵害である。今後、読み難い名前を新たにつけることに対してどのような規制を設けるのか詳細が決まっていないとのことであったが、大きな問題である。具体的な実務の詳細や、今回の補正予算に対する国の補助金、交付金等がいまだ明示されていないことも問題である。拙速な振り仮名追加は認められない。
井口つばき児童遊園の拡張整備は、井口グラウンドの南半分を医療機関に定期借地し、北半分のみにしてグラウンドを整備することと一体のものである。北側のみの井口グラウンドの整備には反対してきている。その上、公園内に東西道路をつけることで、幼い子の安全な遊びが確保されるのか、周辺住宅への生活環境の変化に影響がないのか、十分な検討がないまま進められているのは問題である。
社会保障への対応、公会堂ホールの修繕、消防費の職員給与の増額対応等の必要性は認めるものの、容認し難い事案があるため、本補正予算に反対する。
〔賛成討論〕
(1) 栗原けんじ委員(日本共産党三鷹市議会議員団)
本補正予算の住宅等防犯対策費用の助成について、令和6年10月30日以降に実施した住宅等の防犯対策費用を対象としているが、市民の防犯意識のきっかけづくり、注意喚起であるならば、対象期間を令和6年4月1日からの支援策とするべきと考える。
会計年度任用職員報酬等の増額に関連して、会計年度任用職員制度においては、契約更新の上限の撤廃、さらなる処遇の改善に努めることを求める。
生活保護事業については、生活困窮に直面している生活保護申請者及び生活保護受給者の立場に立った親身な対応を求める。
物価高騰に伴う学校給食用食材購入費の増額においては、市内公立小・中学校に限らず、広く私立を含めた市内全小・中学校の支援制度として拡充検討することを求める。
債務負担行為に関連する補正において、戸籍等への氏名の振り仮名追加に向けた対応においては、命名権の侵害にならないよう対応すること、戸籍記載の本人の正確な氏名の振り仮名になるよう、振り仮名確認通知等万全を期すことを求める。
市道路面整備事業においては、当該中原三丁目の対象区間は通学路となっていることから、登下校時の安全対策を徹底することを求める。
ミスト設備の設置については、熱中症対策としての効果を検証し、三鷹駅デッキ上での常時継続型の設備も検討することを求める。
学校空調設備の更新及び照明器具のLED化事業において、夏季休業期間中の工事においては学童、児童・生徒の安全対策を徹底することを求める。
以上、意見を申し述べ、補正予算その他各項目を必要と認め、本補正予算に賛成する。
以上の討論の後、議案第67号について採決いたしました結果、本件については、賛成多数をもって原案を可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第69号、議案第70号についてそれぞれ採決いたしました結果、以上2件については、いずれも全員異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。
4 議案第49号 三鷹市組織条例の一部を改正する条例
この議案は、新たに防災安全部を設置し、分掌事務を定めるとともに、総務部、子ども政策部及び都市再生部の分掌事務を改めるため、提案されたものであります。
本件審査に当たり、委員から出された主な質疑は次のとおりであります。
・2年連続で三鷹市組織条例を改正することとした理由等について
・防災安全部を新設することとした理由と経緯及び交通安全の所管を都市再生部から移管することによる影響等について
・学童保育所及び地域子どもクラブに係る事務を教育部教育政策推進室に移管することとした理由と指定管理者等への影響及び学校以外における子どもの居場所確保等について
また、委員会は審査の参考とするため
・三鷹市組織条例等の改正による組織改正について
・三鷹市組織条例の一部を改正する条例 新旧対照表
の資料の提出を求め、審査を進めました。
次いで、討論に入りましたが、その過程で大要次のような意見が述べられました。
〔反対討論〕
(1) 栗原けんじ委員(日本共産党三鷹市議会議員団)
本条例において、防災安全部を新設して総務部内の防災課と安全安心課を防災安全部に移管し、都市再生部都市交通課内の交通安全係を防災安全部安全安心課に移管することについて、交通安全対策を総合的な防災施策、災害等非常時の対応、防犯と一体的に進めることは課題、目的が違い合理性に疑義があり、問題があると考える。また、交通安全対策は道路機能の課題が重要であり、都市再生部都市交通課と切り離すことも合理的でない。
子ども政策部、教育部において、「学童保育所及び地域子どもクラブに関すること」に係る事務を教育委員会事務局教育部教育政策推進室に移管することについて、学童保育所に関することは、子ども政策部において児童福祉法の観点に基づいて市長部局の下で明確に保障するべきものと考える。学童保育所は、地域子どもクラブ事業や学校3部制の中に落とし込む事業ではないと考える。
以上、意見を申し述べ、本議案に反対する。
(2) 野村羊子委員(きらりいのちをめざす市民派・無所属・れいわ)
防災安全部創設については、新たな部を立ち上げることで兼職、兼任が増え、より仕事が過密にならないか。平時からのマネジメント体制が非常時に機動的に動くことになるとの答弁であったが、権限の問題もある特殊な存在となってしまう可能性もあり、本当に連携がうまくいくのか疑問が残る。新部創設の根拠、必要性が薄いと言わざるを得ない。
学童保育と地域子どもクラブを教育委員会に移管することは賛成できない。児童福祉として、暮らしと遊びを重視する学童保育は、学校とは別の場であるべきである。現在、学校敷地内や空き教室の活用等でハード的に学校に取り込まれつつある中で、所管も教育委員会となると、学校の管理統制下に入り、子どもたちの居場所としての機能が脅かされるのではないかと危惧する。
地域子どもクラブも毎日型として運用するのであれば、専門性ある職員の配置ができるような体制を整えるべきである。遊びを通して子どもの成長、発達を促す場であり、制度のはざまに落ちるような子どもたちを遊びの中で救い上げ、サポートすることも求められる場だからである。地域の人材は、専門性の見守りのベースの上に、ワークショップやイベント等を実施するなどの連携を取るほうが負担なく持続可能になるのではないか。
困難を抱えた子どもたちへの福祉的対応について、所管課が理解し、連携し、バックアップすることが必要であり、子ども政策部のほうがふさわしいと考え、防災安全部の創設も必要性が薄いことから、本組織条例改正に反対する。
以上の討論の後、議案第49号について採決いたしました結果、本件については、賛成多数をもって原案を可決すべきものと決定いたしました。
5 議案第51号 三鷹市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
この議案は、扶養手当を改定するとともに、地域手当の支給割合及び通勤手当の支給限度額を引き上げるほか、管理職員特別勤務手当に係る支給対象時間帯を拡大するため、提案されたものであります。
6 議案第53号 三鷹市一般職の任期付職員の採用及び給与の特例に関する条例の一部を改正する条例
この議案は、特定任期付職員業績手当を廃止し、勤勉手当を支給するとともに、期末手当の支給率を改めるほか、規定を整備するため、提案されたものであります。
以上2件につきましては、関連がありますので一括して審査を進めました。
以上2件の審査に当たり、委員から出された主な質疑は次のとおりであります。
・配偶者に係る扶養手当と子に係る扶養手当の支給対象となる職員数と配偶者に係る扶養手当を廃止することとした考え方等について
・地域手当の支給割合を引き上げることによる本市財政への影響と職員採用に及ぼす効果等について
・通勤手当の支給限度額の引上げの目的と支給限度額を超過した事例及び交通用具利用者への影響の有無等について
・管理職員特別勤務手当の支給実績と支給対象となる業務の想定等について
・特定任期付職員業績手当の支給実績と特定任期付職員の勤勉手当支給割合における人事考課の反映の有無等について
また、委員会は審査の参考とするため
・三鷹市職員の給与に関する条例並びに三鷹市一般職の任期付職員の採用及び給与の特例に関する条例の一部改正について
・三鷹市職員の給与に関する条例(案) 新旧対照表
・三鷹市一般職の任期付職員の採用及び給与の特例に関する条例(案) 新旧対照表
の資料の提出を求め、審査を進めました。
次いで、議案第51号、議案第53号についてそれぞれ採決いたしました結果、以上2件については、いずれも全員異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。
7 議案第64号 三鷹ネットワーク大学の指定管理者の指定について
この議案は、三鷹ネットワーク大学の指定管理者を指定するため、提案されたものであります。
本件審査に当たり、委員から出された主な質疑は次のとおりであります。
・三鷹市公の施設指定管理者候補者選定・評価委員会及び同分科会の構成員と指定管理候補者選定・評価の在り方等について
・利用者数の推移、利用者数と使用料等収入の関係及び令和6年度補助金が前年度に比べて増となっている理由等について
・前指定期間における管理と現状の課題、収支計画書における支出の積算根拠等について
・講座等事業収入と使用料等収入の関係及び開催講座に係る市民ニーズの反映等について
また、委員会は審査の参考とするため
・特定非営利活動法人三鷹ネットワーク大学推進機構の概要
・指定期間における指定管理者評価シート兼指定管理者候補者選定方法審議結果
・指定管理者候補者審議結果(一覧)
・指定管理者候補者審議結果(施設別)
・三鷹ネットワーク大学の管理に係る事業実施計画書(再指定時)
・三鷹ネットワーク大学の管理に係る収支計画書
・令和5(2023)年度 事業報告書 決算報告書
の資料の提出を求め、審査を進めました。
次いで、討論に入りましたが、その過程で大要次のような意見が述べられました。
〔反対討論〕
(1) 野村羊子委員(きらりいのちをめざす市民派・無所属・れいわ)
そもそもNPO法人三鷹ネットワーク大学推進機構は、三鷹市が三鷹ネットワーク大学という構想を実現するために、施設の指定管理を担い、事業を受託するために設立された団体である。そして、これが非公募の理由となっている。
実態として、市の副市長と所管の部長職が、三鷹ネットワーク大学の副理事長と理事になっており、一方で、指定管理者候補者選定・評価委員会の委員でもある。副市長は、審査の場は退席し、部長は説明員であり決定する側ではないとの答弁であった。しかし、お手盛りの双方代理とも言える状態であり、以前から指摘していてもこのことは解消されない。したがって、選定、評価の客観性、公平性が担保されているとは言い難いと判断する。
活動の成果を市政に反映させているとしているが、透明性に欠けている。別事業として委託しているまちづくり総合研究所、三鷹教育・子育て研究所は、ネット大にあるからこそ様々な専門家の協力が得られると言えるのではないか。この研究所を三鷹市のシンクタンクと位置づけるが、市民の傍聴等ができない閉じた場であり、政策への市民の声の反映を阻むものとして機能している。この事業運営の姿勢にも疑問を投げかけざるを得ない。
以上の理由から、三鷹ネットワーク大学の三鷹ネットワーク大学推進機構への指定管理の指定に反対をする。
以上の討論の後、議案第64号について採決いたしました結果、本件については、賛成多数をもって原案を可決すべきものと決定いたしました。
8 6陳情第14号 「羽沢小学校及び大沢コミュニティ・センターを風水害時の指定緊急避難場所とし
て早期に指定すべきである」について
三鷹市在住
菊地 良弘 ほか 234人 提出
委員会は本件審査に当たり、陳情者からの補足説明及び市側の説明を聞きました。
次いで、6陳情第14号について採決いたしました結果、本件については、賛成少数により不採択とすべきものと決定いたしました。
9 所管事務の調査について
ICT・DX(デジタルトランスフォーメーション)・地方分権・危機管理と市民サービスに関すること
本件については、なお調査の必要がありますので、議会閉会中の継続審査の議決をお願いいたします。
よろしくお願いします。
◯議長(伊藤俊明さん) 以上をもって総務委員長の審査の報告は終わりました。
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◯議長(伊藤俊明さん) 議案第67号 令和6年度三鷹市一般会計補正予算(第5号)、本件を議題といたします。
これより質疑併せて討論願います。
(「省略」と呼ぶ者あり)
これをもって質疑、討論を終わります。
これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
議案第67号について、総務委員長報告どおり原案を可決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
(賛成・反対者ボタンにより表決)
押し忘れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
なしと認め、確定いたします。
賛成多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
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◯議長(伊藤俊明さん) 議案第69号 令和6年度三鷹市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)、本件を議題といたします。
これより質疑併せて討論願います。
(「省略」と呼ぶ者あり)
これをもって質疑、討論を終わります。
これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
議案第69号について、総務委員長報告どおり原案を可決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
(賛成・反対者ボタンにより表決)
押し忘れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
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◯議長(伊藤俊明さん) 議案第70号 令和6年度三鷹市下水道事業会計補正予算(第1号)、本件を議題といたします。
これより質疑併せて討論願います。
(「省略」と呼ぶ者あり)
これをもって質疑、討論を終わります。
これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
議案第70号について、総務委員長報告どおり原案を可決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
(賛成・反対者ボタンにより表決)
押し忘れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
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◯議長(伊藤俊明さん) 議案第49号 三鷹市組織条例の一部を改正する条例、本件を議題といたします。
これより質疑併せて討論願います。
(「省略」と呼ぶ者あり)
これをもって質疑、討論を終わります。
これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
議案第49号について、総務委員長報告どおり原案を可決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
(賛成・反対者ボタンにより表決)
押し忘れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
なしと認め、確定いたします。
賛成多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
──────────────────────────────────────
◯議長(伊藤俊明さん) 議案第51号 三鷹市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例、本件を議題といたします。
これより質疑併せて討論願います。
(「省略」と呼ぶ者あり)
これをもって質疑、討論を終わります。
これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
議案第51号について、総務委員長報告どおり原案を可決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
(賛成・反対者ボタンにより表決)
押し忘れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
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◯議長(伊藤俊明さん) 議案第53号 三鷹市一般職の任期付職員の採用及び給与の特例に関する条例の一部を改正する条例、本件を議題といたします。
これより質疑併せて討論願います。
(「省略」と呼ぶ者あり)
これをもって質疑、討論を終わります。
これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
議案第53号について、総務委員長報告どおり原案を可決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
(賛成・反対者ボタンにより表決)
押し忘れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
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◯議長(伊藤俊明さん) 議案第64号 三鷹ネットワーク大学の指定管理者の指定について、本件を議題といたします。
これより質疑併せて討論願います。
(「省略」と呼ぶ者あり)
これをもって質疑、討論を終わります。
これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
議案第64号について、総務委員長報告どおり原案を可決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
(賛成・反対者ボタンにより表決)
押し忘れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
なしと認め、確定いたします。
賛成多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
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◯議長(伊藤俊明さん) 6陳情第14号 「羽沢小学校及び大沢コミュニティ・センターを風水害時の指定緊急避難場所として早期に指定すべきである」について、本件を議題といたします。
これより質疑併せて討論願います。
◯18番(中泉きよしさん) 日本維新の会の中泉きよしです。どうぞよろしくお願いいたします。
6陳情第14号 「羽沢小学校及び大沢コミュニティ・センターを風水害の指定緊急避難場所として早期に指定すべきである」について、討論します。
まず、私の討論は以下のことを前提とします。大沢四丁目、五丁目の地域は浸水想定区域で危険であり、さらなる防災対策が必要であるという危機認識は、三鷹市当局も、本陳情者並びにほか提出者234人も一致している。この前提が崩れてしまうと、本陳情だけでなく、ほかのまちづくり施策や防災施策についても多くのそごが生まれますので、この前提は譲れません。
さて、その上で、「陳情の背景」に記されている大沢四丁目、五丁目地区には、現在、風水害時の指定緊急避難場所が設けられていない状況にあるという現実には驚嘆せざるを得ません。私の考えでは、危険な場所に避難場所がないならば、容易に避難できる場所に避難場所を設けるのが防災対策であり、逆にもともと近くにあった避難場所をわざわざ遠くに移転させてしまうというのは想定外の措置です。そもそも1,000年に一度程度想定される豪雨で、浸水深0.5メートル、浸水継続時間3時間未満の場所に位置する鉄筋鉄骨コンクリート造りの堅牢な建物を指定緊急避難場所に再指定することについて、なぜこんなにもかたくなに拒むのかも理解できません。
令和5年2月16日付で内閣府政策統括官付参事官と、消防庁国民保護・防災部防災課長名で発出された指定緊急避難場所の指定の促進及び適切な指定についての要点を読んでみましょう。令和4年4月1日現在、指定緊急避難場所の指定数は11万7,013か所云々であり、今後の防災対策に万全を期すために(中略)指定緊急避難場所の指定の促進云々とされています。この通知が、危険な地域にはなるべく近くになるべく多くの指定緊急避難場所を指定すべきとの趣旨であることは明らかです。さらにはこうも記されています。浸水想定区域内等にある構造条件を満たさない公共施設のように、政令で定める基準に適合しない施設については、改修など必要な措置を行った後、指定すること。この一文の意図は、あらゆる手段を講じてでも、指定緊急避難場所を近くにたくさん手配することが重要だと強調するものと解すべきです。しかるに、本陳情の資料1でも示されているように、三鷹市まちづくり拠点形成計画2027(立地適正化計画)(検討案)記載の(5)、水害(避難所までの距離)の地図では、当該浸水想定区域が避難所から500メートルの区域から外れている、いや、意図的に外されていることは、防災上の観点からのみならず、人道上の観点からも早急に是正されなければなりません。
結論を述べます。これまで繰り返し述べられてきた市の一連の主張に一定の理解を示したとしても、大沢四丁目、五丁目の住民が容易に避難できる位置に、指定緊急避難場所となり得る堅牢な建物を早急に建築または確保することを強く求める必然性と必要性は全く減じるものではありません。
ついては、その建築物が稼働、確保できるまでは、現存する羽沢小学校と大沢コミュニティ・センターを指定緊急避難場所として再指定することこそ、当該地区住民の安心安全に資するものと考え、本陳情に賛成します。おしまい。
◯議長(伊藤俊明さん) これをもって質疑、討論を終わります。
これより採決いたします。本件に対する総務委員長の報告は不採択でありますので、6陳情第14号の原案について表決システムにより採決いたします。
6陳情第14号について、採択することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
(賛成・反対者ボタンにより表決)
押し忘れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
なしと認め、確定いたします。
賛成少数であります。よって、本件は不採択と決定いたしました。
──────────────────────────────────────
◯議長(伊藤俊明さん) お諮りいたします。所管事務の調査について、ICT・DX(デジタルトランスフォーメーション)・地方分権・危機管理と市民サービスに関すること、本件については、総務委員長報告どおり議会閉会中の継続審査を願うことに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
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日程第2 文教委員会審査報告
(1) 議案第57号 三鷹市市民体育施設条例の一部を改正する条例
(2) 議案第65号 三鷹市井口グラウンドの指定管理者の指定について
(3) 所管事務の調査について
三鷹の教育・文化・スポーツの振興策に関すること
◯議長(伊藤俊明さん) 日程第2 文教委員会審査報告。文教委員長の審査の報告を求めます。
3番 大倉あき子さん、登壇願います。
〔3番 大倉あき子さん 登壇〕
◯3番(大倉あき子さん) お手元にあります審査報告書を読み上げまして、報告とさせていただきます。
令和6年12月20日
三鷹市議会議長 伊 藤 俊 明 様
文教委員長 大 倉 あき子
文教委員会審査報告書
本委員会に付託された事件を審査の結果、下記のとおり決定したので報告いたします。
記
○ 委員会開会月日
(1) 令和6年11月15日
(2) 令和6年12月11日
(3) 令和6年12月20日
○ 付託案件及び審査のてんまつ
1 議案第57号 三鷹市市民体育施設条例の一部を改正する条例
この議案は、条例の題名を改めるとともに、三鷹市井口グラウンドを新設し、使用料等を定め、指定管理施設に加えるほか、規定を整備するため、提案されたものであります。
2 議案第65号 三鷹市井口グラウンドの指定管理者の指定について
この議案は、三鷹市井口グラウンドの指定管理者を指定するため、提案されたものであります。
以上2件につきましては、関連がありますので一括して審査を進めました。
以上2件の審査に当たり、委員から出された主な質疑は次のとおりであります。
・条例名から「市民」の表記をなくした経緯について
・三鷹市井口グラウンドの開場時間及び使用料の設定根拠と使用料収入の充当先及び利用に係るルールの周知とニーズの把握について
・スポーツ機会の確保に向けた三鷹市井口グラウンドでのスポーツ施策の実施、障がい者の利用に対する配慮及び利用調整の在り方について
・三鷹市公の施設指定管理者候補者選定・評価委員会及び同分科会の構成員と選定・評価の在り方について
・三鷹市井口グラウンドの管理運営に係る人員配置と施設の安全利用に向けた管理体制及び設備の維持保全等について
・指定管理者候補者の組織構成と財務諸表の内訳について
また、委員会は審査の参考とするため
・三鷹市市民体育施設条例の一部を改正する条例について
・井口グラウンド概要等について
・三鷹市市民体育施設条例(昭和48年三鷹市条例第24号)新旧対照表
・三鷹市市民体育施設条例施行規則(平成28年三鷹市規則第51号)新旧対照表
・三鷹市井口グラウンドの指定管理者の指定について
・指定管理者候補者選定方法審議結果
・指定管理者候補者審議結果(一覧)
・指定管理者候補者審議結果(施設別)
・三鷹市井口グラウンド(仮称)の管理に係る事業実施計画書(新規)
・三鷹市井口グラウンド(仮称)の管理に係る収支計画書(新規)
・公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団の概要
・財務諸表
の資料の提出を求め、審査を進めました。
次いで、議案第57号、議案第65号についてそれぞれ採決いたしました結果、以上2件については、いずれも全員異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。
3 所管事務の調査について
三鷹の教育・文化・スポーツの振興策に関すること
本件については、なお調査の必要がありますので、議会閉会中の継続審査の議決をお願いいたします。
◯議長(伊藤俊明さん) 以上をもって文教委員長の審査の報告は終わりました。
──────────────────────────────────────
◯議長(伊藤俊明さん) 議案第57号 三鷹市市民体育施設条例の一部を改正する条例、本件を議題といたします。
これより質疑併せて討論願います。
◯16番(野村羊子さん) きらりいのちをめざす市民派・無所属・れいわを代表して討論させていただきます。当会派の委員は当日の委員会に出席できなかったため、その場で討論ができなかったためにこの場をお借りして、この後のもありますが、2回討論をさせていただきます。
議案第57号 三鷹市市民体育施設条例の一部を改正する条例、改正点の1、タイトルを市民体育からスポーツと変更します。この条例は、市民の体育、スポーツ、レクリエーション活動の推進のための施設について規定する条例です。市民という言葉が消えた理由が、アマチュアから競技スポーツまで垣根なくという意味だとしますが、いずれにしても三鷹市民のための施設なのですから、市民という文字を削除すべきではありませんでした。
改正点の2、井口特設グラウンドを井口グラウンドとして改めて設置し、利用時間と利用料金を定めるものです。井口特設グラウンドを分割し、南側敷地を民間病院に貸し出し、グラウンド北側半分のみとすることに私たち会派は反対してきました。南側敷地について、一民間病院に貸し出すのは公有地の私物化であり、反対です。また、南側敷地についての定期借地権は市議会での議決を経ておらず、北側敷地のみをグラウンドとして利用するのは、手続としても問題があると考えます。半減した北側、今回、井口グラウンドとして設置する場所では面積が小さく、少年サッカーの試合の規定サイズを満たせなくなりました。さらに、貸出枠が減少し、少年サッカー、少年野球、グラウンドゴルフ利用においても、自由に練習できる唯一の場所が半減するマイナスはあまりにも大きいです。また、今まで無料だったところに利用料金を設定いたします。主な利用者は、子ども、高齢者、障がい者です。料金を課すことは、この人たちのスポーツをする機会を奪うことになりかねません。さらに、用具等の運搬などに駐車場スペースが必要であるにもかかわらず、利用者用には確保されていません。南側の駐車場の一角を使用できるよう要望しているとしますが、駐車場料金がさらなる負担となる可能性が高いです。市は、少年たち、高齢者たちが市民のスポーツをする権利を保障すべきであるが、残念ながらそうなってはいません。
以上の理由により、名称変更及び井口グラウンド設置の本条例改正に反対いたします。
◯議長(伊藤俊明さん) これをもって質疑、討論を終わります。
これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
議案第57号について、文教委員長報告どおり原案を可決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
(賛成・反対者ボタンにより表決)
押し忘れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
なしと認め、確定いたします。
賛成多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
──────────────────────────────────────
◯議長(伊藤俊明さん) 議案第65号 三鷹市井口グラウンドの指定管理者の指定について、本件を議題といたします。
これより質疑併せて討論願います。
◯16番(野村羊子さん) 議案第65号 三鷹市井口グラウンドの指定管理者の指定について討論させていただきます。
新設する井口グラウンドについて、他の体育施設と同様に三鷹市スポーツと文化財団に指定管理させるものです。当該団体は、市の体育施設と生涯学習施設、文化施設の施設管理運営と、市の委託事業、補助金事業を実施させるため、市が設置した財団です。指定管理であっても使用料方式で、施設使用料は市が歳入し、施設のハード部分の指定管理料と事業や組織の運営費は助成金で出す方式です。今回、指定管理料の73%が再委託であるとの指摘がありました。専門性の高い事業者に再委託しているとのことですが、財団内での選定には、契約金額がたとえ大きくても、議会の関与はなく、また議会への報告の義務すらありません。公平性、透明性が担保されていない中での事業者選定です。
過去、グラウンドの修繕等において、市民からの苦情に対して即応できていたとは言い難い実態もあります。間に指定管理者、再委託事業者を挟むことで、市民の声が届きにくくなっているのではないでしょうか。直営に戻し、専門性が高い事業者を市が直接選定し、業務委託にするほうが透明性が担保され、効率的ではないかと考えます。
また、財団の理事長は三鷹市副市長であり、副市長は同時に三鷹市の指定管理者候補者評価・選定委員会の委員でもあります。言わば双方代理状態であることは以前から指摘し続けてきていますが、一向に解消されません。
以上の理由に加え、そもそも私たちは井口特設グラウンドを分割して、北側だけ井口グラウンドとして設置することそのものに反対していることからも、本議案に反対いたします。
◯議長(伊藤俊明さん) これをもって質疑、討論を終わります。
これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
議案第65号について、文教委員長報告どおり原案を可決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
(賛成・反対者ボタンにより表決)
押し忘れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
なしと認め、確定いたします。
賛成多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
──────────────────────────────────────
◯議長(伊藤俊明さん) お諮りいたします。所管事務の調査について、三鷹の教育、文化、スポーツの振興策に関すること、本件については、文教委員長報告どおり議会閉会中の継続審査を願うことに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
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日程第3 厚生委員会審査報告
(1) 議案第58号 三鷹市立保育園設置条例の一部を改正する条例
(2) 議案第60号 財産の無償貸付けについて
(3) 議案第61号 財産の無償貸付けについて
(4) 議案第62号 財産の無償貸付けについて
(5) 議案第63号 財産の無償貸付けについて
(6) 議案第59号 三鷹市学童保育所条例の一部を改正する条例
(7) 議案第66号 三鷹市一小学童保育所Cの指定管理者の指定について
(8) 所管事務の調査について
健康、福祉施策の充実に関すること
◯議長(伊藤俊明さん) 日程第3 厚生委員会審査報告。厚生委員長の審査の報告を求めます。
25番 大城美幸さん、登壇願います。
〔25番 大城美幸さん 登壇〕
◯25番(大城美幸さん) お手元の文書を読み上げて、厚生委員会審査報告といたします。
令和6年12月20日
三鷹市議会議長 伊 藤 俊 明 様
厚生委員長 大 城 美 幸
厚生委員会審査報告書
本委員会に付託された事件を審査の結果、下記のとおり決定したので報告いたします。
記
○ 委員会開会月日
(1) 令和6年11月15日
(2) 令和6年12月10日
(3) 令和6年12月20日
○ 付託案件及び審査のてんまつ
1 議案第58号 三鷹市立保育園設置条例の一部を改正する条例
この議案は、公私連携型保育所への移行に伴い、三鷹市立牟礼保育園、三鷹市立東台保育園、三鷹市立大沢台保育園及び三鷹市立こじか保育園を廃止するため、提案されたものであります。
2 議案第60号 財産の無償貸付けについて
この議案は、公設民営保育園の三鷹市立牟礼保育園を公私連携型保育所に移行し、継続的かつ安定的に運営することを目的とし、土地及び建物を無償で貸し付けるため、提案されたものであります。
3 議案第61号 財産の無償貸付けについて
この議案は、公設民営保育園の三鷹市立東台保育園を公私連携型保育所に移行し、継続的かつ安定的に運営することを目的とし、土地及び建物を無償で貸し付けるため、提案されたものであります。
4 議案第62号 財産の無償貸付けについて
この議案は、公設民営保育園の三鷹市立大沢台保育園を公私連携型保育所に移行し、継続的かつ安定的に運営することを目的とし、土地及び建物を無償で貸し付けるため、提案されたものであります。
5 議案第63号 財産の無償貸付けについて
この議案は、公設民営保育園の三鷹市立こじか保育園を公私連携型保育所に移行し、継続的かつ安定的に運営することを目的とし、土地及び建物を無償で貸し付けるため、提案されたものであります。
以上5件につきましては、関連がありますので一括して審査を進めました。
以上5件の審査に当たり、委員から出された主な質疑は次のとおりであります。
・公私連携型保育所への移行が本市財政に与える影響について
・公私連携型保育所への移行に伴う保育の質と継続性の確保の取組及び市による事業者への指導、助言について
・公私連携型保育所への移行に係る保護者及び近隣住民への周知について
・本市における保育園の運営形態の見直しの今後の方向性と公設公営保育園の在り方について
・市有財産の無償貸付けに係る基本的考え方と当該施設を有償貸付けまたは譲渡としなかった理由について
・当該施設の維持、修繕、更新に係る市と事業者との費用分担の基本的考え方について
また、委員会は審査の参考とするため
・三鷹市立保育園設置条例の一部を改正する条例及び財産の無償貸付けについて
・三鷹市立保育園設置条例(昭和31年三鷹市条例第6号)新旧対照表
の資料の提出を求め、審査を進めました。
次いで、議案第58号について討論に入りましたが、その過程で大要次のような意見が述べられました。
〔反対討論〕
(1) 石井れいこ委員(きらりいのちをめざす市民派・無所属・れいわ)
民間企業の場合、運営の効率化やコストカットが重視されることが多く、幾ら市が定期的に運営を確認する機会を設けても、保育士の賃金や就業環境が悪化することが考えられる。結果的に、せっかく慣れてきた保育士が流出し、保育の質に悪影響を与える可能性がある。子どもは、大人からすると無駄だと思えることをたくさん経験することで脳を育む。子どもたちがいる場所をコストカットがされているような環境に置かず、十分な予算の中で育てるべきだという考えからすると、民間企業のような中抜きをする人が増えれば増えるほど失われていくものがあると考える。延長保育料についても、市がハンドリングできないため、保護者への負担が増す可能性がある。
市の財産である市立保育園を廃止し、民間企業に移管するということは三鷹市の身を削ることにつながるので、本議案に反対する。
以上の討論の後、議案第58号について採決いたしました結果、本件については、賛成多数をもって原案を可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第60号、議案第61号、議案第62号、議案第63号についてそれぞれ採決いたしました結果、以上4件については、いずれも賛成多数をもって原案を可決すべきものと決定いたしました。
6 議案第59号 三鷹市学童保育所条例の一部を改正する条例
この議案は、三鷹市一小学童保育所Cを新設するほか、入所資格を拡充するとともに、学童保育所育成料の額等を改めるため、提案されたものであります。
7 議案第66号 三鷹市一小学童保育所Cの指定管理者の指定について
この議案は、三鷹市一小学童保育所Cの指定管理者を指定するため、提案されたものであります。
以上2件につきましては、関連がありますので一括して審査を進めました。
以上2件の審査に当たり、委員から出された主な質疑は次のとおりであります。
・令和7年度学童保育所入所申込み状況と一小学区内の学童保育所利用ニーズの今後の見通しについて
・障がい児の学童保育所利用ニーズの把握と障がい児の入所資格拡充に伴う看護人材確保の見込みについて
・学童保育所育成料、延長育成料の改定の検討経緯と積算根拠及び本市財政に与える影響について
・延長育成利用の現状と延長育成料の改定に伴う利用者数や業務負担等への影響について
・公の施設指定管理者候補者選定・評価委員会の審査における評価内容及び評価基準について
・指定管理者候補者における職員の処遇改善に向けた取組と市による指定管理者候補者への指導、助言について
また、委員会は審査の参考とするため
・三鷹市学童保育所条例の一部を改正する条例について
・三鷹市学童保育所条例(昭和47年三鷹市条例第34号)新旧対照表
・三鷹市学童保育所条例施行規則(昭和47年三鷹市規則第26号)新旧対照表(案)
・三鷹市一小学童保育所Cの指定管理者の指定について
・指定管理者候補者審議結果
・指定管理者候補者審議結果(一覧)
・指定管理者候補者審議結果(施設別)
・三鷹市一小学童保育所C(仮称)の管理に係る事業実施計画書(新規)
・三鷹市一小学童保育所C(仮称)の管理に係る収支計画書(新規)
・財務諸表(過去1箇年)について
の資料の提出を求め、審査を進めました。
次いで、議案第59号について討論に入りましたが、その過程で大要次のような意見が述べられました。
〔反対討論〕
(1) 石井れいこ委員(きらりいのちをめざす市民派・無所属・れいわ)
今回の条例改正は、学童保育所の新設と障がい児の入所資格が全学年となること、そして育成料を1,000円値上げし、延長育成料の上限額を2,000円に値下げするものである。
障がい児の入所資格が全学年となることや、延長育成料の上限額を値下げすることは評価する。しかし、障がい児の入所については、在籍歴を問わず、転入生であってもスムーズに入所を可能にすべきである。また、育成料の値上げで保護者負担を増やすことにより、保護者の労働時間が増え、これまで延長利用をしなくてもよかった児童であっても延長利用をする可能性がある。そのような状況に追い込めば、子どもとの会話や触れ合う時間を奪い、子どもを孤独に追いやることにつながる。
学童保育所を利用する時期の子どもこそ、親との会話や触れ合いが必要とされている。保護者や子どもを守る自治体として、市が責任を持って補完すべきことである。ましてや、この物価高騰の中でさらに育成料を値上げすることなどは認められないことから、本議案に反対する。
以上の討論の後、議案第59号について採決いたしました結果、本件については、賛成多数をもって原案を可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第66号について討論に入りましたが、その過程で大要次のような意見が述べられました。
〔反対討論〕
(1) 石井れいこ委員(きらりいのちをめざす市民派・無所属・れいわ)
学童保育所とは、保護者の就労中に、子どもたちを安全に、そして楽しく過ごしてもらうための場所と考える。学童サービスの月間目標の中に、子どもの様子が分からなくなるような、また自主性を損なうような目標を掲げている日本保育サービスは、子どもではなく、一体どこを向いた経営をしているのか疑問が残る。
人に関わることは、本来、自治体が責任を持って一番近くで見守らなければならないことを考えると、学童保育所については民間企業へ依存すべきでないと考える。もしも、日本保育サービスの親会社であるJPホールディングスの経営に影響があれば、学童保育所運営も危ぶまれ、子どもたちの安心が崩れてしまう可能性もある。また、JPホールディングスの主要株主である資産管理専門銀行の株主が明確ではないことも不安の材料である。
働いている支援員の就業環境についても、市から手を差し伸べることが難しい状況となることを考えると、子どもたちを最後の最後まで守れるのか不安が残るため、本議案に反対する。
以上の討論の後、議案第66号について採決いたしました結果、本件については、賛成多数をもって原案を可決すべきものと決定いたしました。
8 所管事務の調査について
健康、福祉施策の充実に関すること
本件については、なお調査の必要がありますので、議会閉会中の継続審査の議決をお願いいたします。
◯議長(伊藤俊明さん) 以上をもって厚生委員長の審査の報告は終わりました。
──────────────────────────────────────
◯議長(伊藤俊明さん) 議案第58号 三鷹市立保育園設置条例の一部を改正する条例、本件を議題といたします。
これより質疑併せて討論願います。
◯27番(前田まいさん) 大城議員が厚生委員会委員長を務めておりますので、この場を借りて日本共産党三鷹市議会議員団を代表して討論いたします。
議案第58号 三鷹市立保育園設置条例の一部を改正する条例について討論します。
この議案は、三鷹市立保育園──牟礼保育園、東台保育園、大沢台保育園、こじか保育園の4園を公私連携型保育園に移行するため、市立保育園を廃止するというものです。既にこれらの4園は公設民営の保育園です。運営そのものは民間が行っているとはいえ、三鷹市立の、公立の保育園でした。これが民間に移行となれば、つまり重大事故の際に責任は市ではなく民間事業者となります。質疑では、公私連携保育園なので三鷹市も関わりますとの答弁がありましたが、関わるだけであって、責任の所在はあくまで民間となります。何より子どもの育ちを第一に考える保育の質の確保において、公立保育園が果たす役割は大きく、これらの公立保育園を廃止することには同意できません。
また、公立保育園で働く保育士は公務員であり、憲法を守ることを宣誓し、公務員はまず何よりも、一部の奉仕者ではなく全体の奉仕者であるということが重要です。公立の保育園では、保育園に在籍する子どもに限らない子育て支援の役割が求められていると考えます。
もちろん民間の保育園でも地域の子どもたちを預かる一時預かりなどをしていますが、民間だとその事業がもうからなければすぐにやめることも想定され、三鷹の子育て支援への責任が十分に果たされないリスクも生じると考えます。
さらに、延長保育料については、民間事業者の裁量となることから、引上げの可能性が懸念され、物価高騰の折に保護者負担が増えることも危惧されます。公立保育園の廃止は、公共の役割を投げ出すものであり、保育の質の確保においても大きな影響が及ぶと考えます。
また、子どもの育ちを第一に考えるべきところを、公私連携保育園への移行の理由が市の財源確保にあることからも賛成できません。市長は施政方針で、学校給食無償化に当たっての新たな財源確保として公私連携保育園の移行を述べていますが、学校給食無償化の財源については、当初の試算よりも東京都の補助額は増えてきています。国からの財源確保にも取り組むべきであり、子育て支援と言いながら、一方でこのような公立保育園の廃止によって公共の果たす役割を投げ捨てるやり方は、真の子育て支援とは言えないと考えます。
よって、本議案に反対します。
◯議長(伊藤俊明さん) これをもって質疑、討論を終わります。
これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
議案第58号について、厚生委員長報告どおり原案を可決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
(賛成・反対者ボタンにより表決)
押し忘れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
なしと認め、確定いたします。
賛成多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
──────────────────────────────────────
◯議長(伊藤俊明さん) 議案第60号 財産の無償貸付けについて、本件を議題といたします。
これより質疑併せて討論願います。
◯27番(前田まいさん) 議案第60号 財産の無償貸付けについて討論します。
本議案は、公設民営保育園の公私連携型への移行のために提案されたものです。
議案第58号に対する討論で述べた同様の理由、趣旨に基づき、公私連携型への移行に反対の立場から、本議案に反対します。
◯議長(伊藤俊明さん) これをもって質疑、討論を終わります。
これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
議案第60号について、厚生委員長報告どおり原案を可決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
(賛成・反対者ボタンにより表決)
押し忘れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
なしと認め、確定いたします。
賛成多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
──────────────────────────────────────
◯議長(伊藤俊明さん) 議案第61号 財産の無償貸付けについて、本件を議題といたします。
これより質疑併せて討論願います。
(「省略」と呼ぶ者あり)
これをもって質疑、討論を終わります。
これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
議案第61号について、厚生委員長報告どおり原案を可決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
(賛成・反対者ボタンにより表決)
押し忘れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
なしと認め、確定いたします。
賛成多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
──────────────────────────────────────
◯議長(伊藤俊明さん) 議案第62号 財産の無償貸付けについて、本件を議題といたします。
これより質疑併せて討論願います。
(「省略」と呼ぶ者あり)
これをもって質疑、討論を終わります。
これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
議案第62号について、厚生委員長報告どおり原案を可決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
(賛成・反対者ボタンにより表決)
押し忘れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
なしと認め、確定いたします。
賛成多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
──────────────────────────────────────
◯議長(伊藤俊明さん) 議案第63号 財産の無償貸付けについて、本件を議題といたします。
これより質疑併せて討論願います。
(「省略」と呼ぶ者あり)
これをもって質疑、討論を終わります。
これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
議案第63号について、厚生委員長報告どおり原案を可決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
(賛成・反対者ボタンにより表決)
押し忘れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
なしと認め、確定いたします。
賛成多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
──────────────────────────────────────
◯議長(伊藤俊明さん) 議案第59号 三鷹市学童保育所条例の一部を改正する条例、本件を議題といたします。
これより質疑併せて討論願います。
◯27番(前田まいさん) 討論します。
待機児童解消のための一小学童Cの設置、障がい児の入所学年の引上げ、延長育成料の上限額設定については評価をします。
市長は施政方針で、指定管理料が増加傾向にあることから、育成料の値上げを行う旨を述べています。確かにこの間、待機児解消のために学童の増設に取り組んできたことは評価します。これは、公の施設として、三鷹市が子どもたちの健全育成を促す上で当然のことではないでしょうか。未来を担う子どもへの投資という考えは持ち得ないのでしょうか。三鷹市はこの間、コロナ禍で2回、学童の育成料の引上げを検討してきましたが、暮らしが大変な時期だからと改定を見送ってきたとのことです。ならば、コロナが5類になったとはいえ、コロナに続いての現在の物価高騰で暮らしはますます大変な状況ではないのか。そのような大変な時期に、学童育成料を月額6,000円から7,000円に引き上げることは、子育て支援を後退させるものであり、市民の理解を得られないと考えます。
よって、本議案に反対します。
◯議長(伊藤俊明さん) これをもって質疑、討論を終わります。
これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
議案第59号について、厚生委員長報告どおり原案を可決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
(賛成・反対者ボタンにより表決)
押し忘れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
なしと認め、確定いたします。
賛成多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
──────────────────────────────────────
◯議長(伊藤俊明さん) 議案第66号 三鷹市一小学童保育所Cの指定管理者の指定について、本件を議題といたします。
これより質疑併せて討論願います。
◯6番(山田さとみさん) 討論します。
本議案は、新たに設置する三鷹市一小学童保育所Cの指定管理者を株式会社日本保育サービスに指定するものです。近年、三鷹市が学童の待機児童解消に向け意欲的に取り組んでいることを評価します。今後も、小学生の放課後の居場所としての学童や地域子どもクラブの毎日実施などで、学童保育を担う事業者のニーズが高まっていくと考えます。
現在、学童の職員に対するキャリアアップ補助金を三鷹市は導入していませんが、導入している自治体から学童の職員が異動するという話になった場合、補助金を導入していない三鷹市への異動を拒否されてしまう可能性があります。あるいは、三鷹市から学童の職員が流出してしまう可能性もあります。
今後も高まるニーズに備え、学童保育所の職員の人員確保のために、学童の職員に対するキャリアアップ補助金の導入も併せて進めていくべきと申し上げ、本議案に賛成します。
◯議長(伊藤俊明さん) これをもって質疑、討論を終わります。
これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
議案第66号について、厚生委員長報告どおり原案を可決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
(賛成・反対者ボタンにより表決)
押し忘れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
なしと認め、確定いたします。
賛成多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
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◯議長(伊藤俊明さん) お諮りいたします。所管事務の調査について、健康、福祉施策の充実に関すること、本件については、厚生委員長報告どおり議会閉会中の継続審査を願うことに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
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日程第4 調布飛行場安全利用及び国立天文台周辺地域まちづくり特別委員会審査報告
(1) 6陳情第15号 「羽沢小高台移転により高まる登下校時の水害リスク」への対策
について
(2) 調布飛行場周辺の利用及び安全について積極的な対策を講ずること及び国立天文
台周辺地域のまちづくりに関すること
◯議長(伊藤俊明さん) 日程第4 調布飛行場安全利用及び国立天文台周辺地域まちづくり特別委員会審査報告。調布飛行場安全利用及び国立天文台周辺地域まちづくり特別委員長の審査の報告を求めます。
4番 粕谷 稔さん、登壇願います。
〔4番 粕谷 稔さん 登壇〕
◯4番(粕谷 稔さん) それでは、お手元に配付をいたしております審査報告書を朗読いたしまして、審査報告とさせていただきます。
令和6年12月20日
三鷹市議会議長 伊 藤 俊 明 様
特別委員長 粕 谷 稔
調布飛行場安全利用及び国立天文台周辺地域まちづくり特別委員会審査報告書
本委員会に付託された事件を審査の結果、下記のとおり決定したので報告いたします。
記
○ 委員会開会月日
(1) 令和6年12月13日
(2) 令和6年12月20日
○ 付託案件及び審査のてんまつ
1 6陳情第15号 「羽沢小高台移転により高まる登下校時の水害リスク」への対策について
三鷹市在住
平墳 芳隆
三鷹市在住
平墳美佐代 提出
委員会は本件審査に当たり、陳情者からの補足説明及び市側の説明を聞きました。
次いで、討論に入りましたが、その過程で大要次のような意見が述べられました。
〔反対討論〕
(1) おばた和仁委員(立憲民主緑風会)
もとより、小学校に通う子どもたちの安全安心を確保することは重要であり、最大限対策を検討すべきことである。陳情者は、羽沢小の移転が、登下校時間が長くなり、その結果、登下校時のリスクが増えるということから、小学校の移転そのものを再検討すべきという意見と思う。
一方、既に七中の生徒は野川沿いの御自宅から登校されており、御指摘は直ちに考慮されるべきものである。
現段階としては、市の荒天対策として、学校待機を原則として様々な対応を検討すべきである。会派として、本陳情で述べられた子どもの安全安心に最大限留意し、さらなる対策を市側に求める。
一方、天文台周辺地区の安全安心に関しては、指定緊急避難場所等、様々な視点から検討されるべきであり、また子どもたちの安全安心は、七中生徒の安全安心対策も喫緊の課題として、切り離して検討すべきであることから、羽沢小移転の再検討までを求める本陳情には反対する。
〔賛成討論〕
(1) 前田まい委員(日本共産党三鷹市議会議員団)
陳情者は、要望事項2で、移転後の対策立案を求めている。この点については、羽沢小の移転を是として議論を出発させる趣旨ではなく、通学が遠くなることのリスク、対策が国立天文台周辺地域土地利用基本構想に示されていないために、構想の評価、つまりは天文台周辺まちづくりの是非を評価しようがないこと、子どもたちの安全安心を掲げる割には、具体的な安全安心対策の提示が欠けていることを指摘する趣旨であると、質疑を通じて確認した。
一方、羽沢小移転を計画する市においては、子どもたちの安全を第一に考えていると主張をするのであれば、その責任において、具体的な対策を示すべきである。しかし、それはこれまでのまちづくりの検討、議論の中でも、基本構想にも示されなかったし、この後に取り組むとされる土地利用整備計画にも盛り込まれる見込みはないとのことだった。平常時の通学サポートがどうなるのか、大雨の際の登下校の対応がどうなるのかは、市民が学校移転の是非を考える上での重要な判断材料である。内容いかんによっては、かえって安心が遠ざかり、学校移転を進めること自体への疑義や矛盾が生まれかねない重大関心事項である。この間、市は対策を提示することを怠っているに等しいと考え、陳情にあるように、至急、立案、提示することを求める。
加えて、今年の夏をはじめ、台風や大雨、ゲリラ豪雨等による学校での対応については、所管をまたいで検証を行い、今後の速やかな情報共有と対策の具体化、児童・生徒、保護者、市民への周知を図ることを求める。これは、既に羽沢小と大沢コミセンについて指定緊急避難場所の指定を解除している現在においても、具体的な避難支援を検討、検証する上でも必要かつ有効であると考える。本陳情は、大雨の際の登下校に危険が伴う野川沿いに住む子どもたちを守る対策が必要との考えの下、国立天文台周辺地域土地利用基本構想にはその対策が示されず、無策のまま羽沢小の移転計画が進められることに対し、羽沢小と学童保育所の移転を外すことを含めて計画を再検討してくださいと求めるものであり、その主たる趣旨に賛同して、本陳情に賛成する。
(2) 伊沢けい子委員(きらりいのちをめざす市民派・無所属・れいわ)
陳情者の平墳さんが御指摘のとおり、子どもたちを水害から守ると言うならば、徒歩10分から20分で野川の遊歩道を雨がひどくなる前に帰宅させる、あるいはひどい場合は学校待機させるなどの方策を取れば、一番安全でお金もかからず合理的な対策を取ることができる。何も高台に100億円以上もの税金をかけて新たな学校を造る必要はない。
また、浸水想定区域の中にあっても指定緊急避難場所を設置することは可能であることは法的にも明らかであることが答弁からも明確である。
それならば、羽沢小移転ありきの基本構想は白紙に戻し、一から市民、議会において議論をし直すべきであることを指摘し、本陳情に賛成する。
以上の討論の後、6陳情第15号について採決いたしました結果、本件については、賛成少数により不採択とすべきものと決定いたしました。
2 調布飛行場周辺の利用及び安全について積極的な対策を講ずること及び国立天文台周辺地域のまちづくりに関すること
本件については、なお調査の必要がありますので、議会閉会中の継続審査の議決をお願いいたします。
以上です。
◯議長(伊藤俊明さん) 以上をもって調布飛行場安全利用及び国立天文台周辺地域まちづくり特別委員長の審査の報告は終わりました。
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◯議長(伊藤俊明さん) 6陳情第15号 「羽沢小高台移転により高まる登下校時の水害リスク」への対策について、本件を議題といたします。
これより質疑併せて討論願います。
◯18番(中泉きよしさん) 日本維新の会の中泉きよしです。よろしくお願いいたします。6陳情第15号 「羽沢小高台移転により高まる登下校時の水害リスク」への対策について、討論いたします。
本陳情は、羽沢小学校が高台へ、つまり国立天文台の北側ゾーンへ移転される施策は、登下校により多くの時間を要することになる従来の羽沢小学校区児童の被災リスクを高めるものであり、三鷹市に適切な防災施策を取るよう求めたものと認識しています。
先ほど賛成討論をした陳情第14号と同様に、予測困難なゲリラ豪雨などから身を守る避難場所となる施設が浸水想定地域から高くて遠い場所に移転してしまう施策は、当該地域住民にとっては安全安心から逆行するものであり、リスクを増大させる誤った対策だということです。
大沢四丁目、五丁目住民の浸水災害への不安に対する市民の声は、今定例会の陳情第14、15号とともに、思い返せば9月の第3回定例会に提出された、6陳情第8号 国立天文台周辺地区まちづくり構想説明資料の中の避難所関連の記述の訂正を求めることについても、全く同じ趣旨、指摘だったとまでは言えなくとも、同種のものと言えるでしょう。
三鷹市当局は、なぜこれほどまでに市民が不安を抱いている水害に対し適切な施策を策定しないのか、驚きを禁じ得ません。
他方、本陳情の賛否を考える際に無視できない要件は、国立天文台周辺地域のまちづくり計画との関係性、整合性です。現状、私は、羽沢小学校の廃校──あえて廃校と申し上げますが、廃校、合併や、三鷹市にとっての新制度導入となる義務教育学校の設立などを含めた同計画には、積極的かつ確定的な反対ではありません。不思議に思われますでしょうが、あくまでも現状はそうなんです。
しかし、一方で、市側から賛否を適切に判断するほどの情報が一向に提供されないため、適切に判断できないのだから賛成はできないとの考えから、厳しい態度で質問や討論を展開しています。そうした現状からいえば、本陳情の要望3にある、三鷹市は基本構想を補正して羽沢小や学童の移転を外すことを含めて計画を再検討してくださいという主張までをも含めた本陳情に賛成することには、少なからずためらいを覚えます。が、全体の趣旨としての、三鷹市は大沢四丁目、五丁目の水害リスクへの適切な対策を早急に取り組んでほしいとの市民の声は、三鷹市当局と三鷹市議会のこれまでの不作為への厳しい叱責と切実な訴えと謙虚に受け止めるべきと判断します。
三鷹市当局には、行政の無謬性をいたずらに糊塗するのではなく、繰り返し陳情される大沢四丁目、五丁目の水害対策に関し、地域住民の不安に寄り添った防災対策を早急に施すべきと改めて強く要望し、本陳情に賛成します。
◯議長(伊藤俊明さん) これをもって質疑、討論を終わります。
これより採決いたします。本件に対する調布飛行場安全利用及び国立天文台周辺地域まちづくり特別委員長の報告は不採択でありますので、6陳情第15号の原案について、表決システムにより採決いたします。
6陳情第15号について、採択することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
(賛成・反対者ボタンにより表決)
押し忘れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
なしと認め、確定いたします。
賛成少数であります。よって、本件は不採択と決定いたしました。
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◯議長(伊藤俊明さん) お諮りいたします。調布飛行場周辺の利用及び安全について積極的な対策を高ずること及び国立天文台周辺地域のまちづくりに関すること、本件については、調布飛行場安全利用及び国立天文台周辺地域まちづくり特別委員長報告どおり議会閉会中の継続審査を願うことに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
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日程第5 議案第71号 人権擁護委員候補者の推薦について
日程第6 議案第72号 人権擁護委員候補者の推薦について
日程第7 議案第73号 人権擁護委員候補者の推薦について
◯議長(伊藤俊明さん) この際、日程第5 議案第71号から日程第7 議案第73号までの3件を一括議題といたします。
〔書記朗読〕
提案理由の説明を求めます。市長 河村 孝さん。
〔市長 河村 孝さん 登壇〕
◯市長(河村 孝さん) それでは、ただいま上程されました議案第71号から議案第73号までの3件につきまして御説明申し上げます。
議案第71号から議案第73号 人権擁護委員候補者の推薦について
これら3件の議案は、人権擁護委員候補者として、井口明子さんと鈴木貴子さんを引き続き推薦するとともに、新たに秋山 俊さんを推薦いたしたいので、議会の御同意をお願いするものであります。
3名の候補者の皆さんは、いずれも市内にお住まいで、職歴等はお手元に配付の略歴書のとおりです。
任期はいずれも令和7年4月1日から令和10年3月31日までとなります。
なお、令和7年3月31日をもって任期満了を迎える吉野武門さんが退任となるほか、本年5月31日をもって板橋利定さんが退任されることから、来年4月1日時点での委員の体制は、従前の7名から6名となります。
当該欠員の委員候補者1名につきましては、なるべく早い段階で市議会に御提案ができるよう、今後も人選を進めてまいりたいと考えております。
提案理由の説明は以上です。
どうぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。
◯議長(伊藤俊明さん) 提案理由の説明は終わりました。
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◯議長(伊藤俊明さん) この際、議事の都合により、しばらく休憩いたします。
午後2時34分 休憩
午後2時59分 再開
◯議長(伊藤俊明さん) それでは、休憩前に引き続き、会議を再開いたします。
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◯議長(伊藤俊明さん) 議案第71号 人権擁護委員候補者の推薦について、これより質疑併せて討論願います。
(「省略」と呼ぶ者あり)
これをもって質疑、討論を終わります。
これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
議案第71号について、原案に同意することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
(賛成・反対者ボタンにより表決)
押し忘れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって、本件は原案に同意することに決しました。
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◯議長(伊藤俊明さん) 議案第72号 人権擁護委員候補者の推薦について、これより質疑併せて討論願います。
(「省略」と呼ぶ者あり)
これをもって質疑、討論を終わります。
これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
議案第72号について、原案に同意することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
(賛成・反対者ボタンにより表決)
押し忘れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって、本件は原案に同意することに決しました。
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◯議長(伊藤俊明さん) 議案第73号 人権擁護委員候補者の推薦について、これより質疑併せて討論願います。
(「省略」と呼ぶ者あり)
これをもって質疑、討論を終わります。
これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
議案第73号について、原案に同意することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
(賛成・反対者ボタンにより表決)
押し忘れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって、本件は原案に同意することに決しました。
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日程第8 意見書(案)第40号 年収130万円を超えて働く場合の手取り減を給付で埋める制
度の創設を求める意見書
◯議長(伊藤俊明さん) 日程第8 意見書(案)第40号 年収130万円を超えて働く場合の手取り減を給付で埋める制度の創設を求める意見書、本件を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。12番 おばた和仁さん。
〔12番 おばた和仁さん 登壇〕
◯12番(おばた和仁さん) お手元の意見書(案)を読み上げて、提案理由とさせていただきます。
意見書(案)第40号
年収130万円を超えて働く場合の手取り減を給付で埋める制度の創設を求める意見書
上記の意見書(案)を別紙のとおり提出する。
令和6年12月20日
三鷹市議会議長 伊 藤 俊 明 様
提出者 三鷹市議会議員 おばた 和 仁
賛成者 〃 岩 見 大 三
〃 〃 高 谷 真一朗
〃 〃 谷 口 敏 也
年収130万円を超えて働く場合の手取り減を給付で埋める制度の創設を求める意見書
税金や社会保険料の負担が発生する年収の壁には様々な種類があるが、社会保険料の場合は、基準を超える前と比べて手取りが大きく減る。そのうち106万円の壁は、それを超えると厚生年金、健康保険の保険料負担で手取りが減るものの、事業主負担があるため、本人の負担は相対的に低くなることに加え、将来受け取れる年金給付が増える等のメリットがある。一方で、130万円の壁を超えて支払う国民年金、国民健康保険の保険料は、事業主負担がないため、本人の負担が相対的に大きいことに加え、保険料を支払っても将来受け取れる年金給付が増える等のメリットがない。そのため、年収の壁の中で130万円が最も深刻なものである。
政府は一時的に年収が130万円以上となる場合に、一時的な収入変動である旨の事業主の証明で迅速な被扶養者認定を可能とする対策を行っているが、130万円の壁の深刻さを踏まえれば、新たな制度で対応することが必要である。
よって、本市議会は、国会及び政府に対し、130万円の壁で働き控えをしている人が壁を感じずに働けるようにするため、下記の事項を速やかに実行するよう強く求める。
記
1 年収130万円を超えて働く場合の手取り収入の減少を埋めるための給付金を支給する制度を創設すること。
2 当該制度は、年収が130万円を上回って200万円に達するまでの間、年収の増加に伴って徐々に金額を減らしながら給付金を支給する設計とすること。
3 当該制度は、第3号被保険者制度の見直しや厚生年金、健康保険のさらなる適用拡大等の抜本的改革を行うまでの当分の間の措置とし、抜本的改革にも取り組むこと。
上記、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
令和6年12月20日
三鷹市議会議長 伊 藤 俊 明
以上、よろしくお願いいたします。
◯議長(伊藤俊明さん) 提案理由の説明は終わりました。
これより質疑併せて討論願います。
◯15番(石井れいこさん) 意見書(案)第40号 年収130万円を超えて働く場合の手取り減を給付で埋める制度の創設を求める意見書について討論します。
本意見書にもあるとおり、年収の壁には様々な種類があります。年収の壁とは、パート労働者らの年収が一定額を超えると税や年金、社会保険料の負担が発生し、手取りが減る問題です。103万円、106万円、130万円などが境目で、年収がその範囲内に収まるよう働く時間を調整する人も多く、収入が頭打ちになるだけでなく、人手不足の要因にもなっています。
東京大学政策評価研究教育センターの調べによると、25歳から60歳の有配偶者女性の給与収入分布で一番多いのは90万円から100万円の層です。一部の自治体で住民税均等割が非課税となる上限であることに加え、月給を万円単位で設定しつつ、年収を100万円以下に抑えようとすると、月給8万円イコール年収96万円となり、この給与収入層が突出する理由と考えられます。また、パートナーの勤め先から出る家族手当、配偶者手当の対象となる年収上限なども、正しい情報がなければ働き控えにつながる原因となっています。
130万円の壁への給付金の考え方は分かりますが、本意見書では130万円にぶち当たった人のみを対象としています。困っている人たちはその層だけではありません。むしろこれは、一番困っている可能性のあるさらなる低所得者層を無視した支援にほかならず、こぼれ落ちる人が大勢いることが推測され、ただ低賃金の労働者を確保したいという財界や連合の思惑が見えるのではないかと危惧します。
そもそも30年の不況という、日本経済が長期にわたって停滞している一番の原因は、個人消費が増えないことです。これは、低所得、中位所得という層の人たちに対しての支援が十分でない中、一部の者たちだけが大きくもうけていきながら格差が開くという状況が生まれてしまったことが原因と考えられます。実際にこの国の控除制度を考えると、所得控除と基礎控除のうち、所得控除は累進課税制度との相性が悪く、高額所得者に対して優遇となっています。この点が問題視され、近年では諸外国においてはこの制度の改善が進んでいます。壁を気にして働けない人がいるのは重々承知であります。しかし、今以上に学生が働かなきゃ学べないような社会にするのでしょうか。今以上ケアワークしている人たちが働く時間を増やさなければならないような社会にするのでしょうか。家族や友人との時間を削り、明日を生きる自分たちを保つために、これ以上働く時間を増やし続けなければならないのでしょうか。そうではありません。没落する日本経済に国民を合わせるのではなく、国民の生活向上に国を変えていかなければ、国民生活の向上はあり得ないと考えます。もしもこの収入の壁の問題解決が、冷え込んだ日本経済の国民生活の底上げのために考えられている政策であるならば、高所得者優遇の税制度を改善し、基礎控除を300万円近くまで上げ、そこまではゼロ税率にするなど、大胆な政策を打ち、国の景気を回復させていくべきで、これこそがこの国に必要な処方箋の1つであります。
よって、もっと働けば少しの税金が控除されるというようなせこいものよりも、シンプルに消費税の廃止、社会保険料を下げる、一律の給付金を出すほうが、手取りが増えて景気回復につながり、対象となる人々も増えると考えることから、一部の人の支援策にしかならない制度創設を求める本意見書に反対いたします。
◯20番(半田伸明さん) 平成29年第3回定例会における意見書(案)第12号で述べたことと同様のことを指摘して、全ての意見書(案)につき退席とします。
〔20番 半田伸明さん 退席〕
◯議長(伊藤俊明さん) これをもって質疑、討論を終わります。
これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
意見書(案)第40号について、原案のとおり決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
(賛成・反対者ボタンにより表決)
押し忘れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
なしと認め、確定いたします。
賛成少数であります。よって、本件は否決されました。
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日程第9 意見書(案)第41号 健康保険証の復活を求める意見書
◯議長(伊藤俊明さん) 日程第9 意見書(案)第41号 健康保険証の復活を求める意見書、本件を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。26番 紫野あすかさん。
〔26番 紫野あすかさん 登壇〕
◯26番(紫野あすかさん) お手元の案文を読み上げ、提案とさせていただきます。
意見書(案)第41号
健康保険証の復活を求める意見書
上記の意見書(案)を別紙のとおり提出する。
令和6年12月20日
三鷹市議会議長 伊 藤 俊 明 様
提出者 三鷹市議会議員 紫 野 あすか
賛成者 〃 大 城 美 幸
〃 〃 前 田 ま い
〃 〃 栗 原 けんじ
健康保険証の復活を求める意見書
2024年12月2日以降、健康保険証の新規発行をしないこととなり、健康保険証は事実上廃止されることとなった。政府は、マイナ保険証へ一本化する方針を一気に進めようとしている。医療現場では、マイナ保険証でのトラブルが相次いでいる。顔認証ができない、別の人の薬が処方されてしまった、窓口で無効と判断され医療費の10割が請求された等の事例もある。資格確認のための手段は9とおりもあり、今後も医療現場が混乱することは明らかである。全国保険医団体連合会が10月に発表したアンケート調査の結果によれば、今年5月以降、約7割の医療機関でマイナ保険証、オンライン資格確認に関するトラブルが発生している。その対応としては、「持ち合わせていた健康保険証で資格確認した」が約8割であった。こうした混乱と不安から、マイナ保険証の利用登録を解除する人が増えている。厚生労働省の調査によれば、今年9月現在、マイナ保険証の利用率はいまだに13.87%、国家公務員の利用率も13.58%と低迷している。
また、政府のマイナ保険証推進の方針に対応できず、閉院する医療機関も増えている。全国保険医団体連合会の調査によれば、高齢者の介護施設等では、マイナ保険証の取得、管理面への不安の声も多く、94%の施設が管理できないと答えている。
自治体においても、資格確認書や資格情報のお知らせの発行などの業務の負担が生じている。
健康で豊かな生活、サービスの効率化、質の向上を目的としているはずの医療DXがかえって医療現場でトラブルとなっている。これらの問題を放置したままマイナ保険証への一本化ありきで推進することは、国民の命と医療を受ける権利を守ることができない。ここで一旦立ち止まり、状況の把握、問題点の検証をすべきである。
よって、本市議会は、政府に対し、下記の事項を要望する。
記
1 マイナンバーカードと健康保険証の一体化の状況把握、問題点の検証を行い、健康保険証の復活を検討すること。
2 これまでどおりマイナ保険証と健康保険証を併用させ、医療現場でのトラブルをなくすよう努めること。
上記、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
令和6年12月20日
三鷹市議会議長 伊 藤 俊 明
以上、よろしくお願いいたします。
◯議長(伊藤俊明さん) 提案理由の説明は終わりました。
これより質疑併せて討論願います。
◯9番(太田みつこさん) 意見書(案)第41号 健康保険証の復活を求める意見書について、自民クラブを代表して討論いたします。
2024年12月2日から健康保険証の新規発行を終了し、マイナ保険証を基本とした仕組みに移行することは、国会での審議を踏まえて、昨年成立したマイナンバー法等一部改正法と、同法に基づき昨年12月に公布された政令により既に決定がされております。
マイナンバーカードに関しては、現在、国民の4割が常時携行している状況に対し、マイナ保険証の利用率はまだ低いものの、令和6年1月以降は改善傾向となっております。マイナ保険証は患者本人の医療情報に基づくよりよい医療を受けることができる、あるいは外来の窓口で限度額を超える支払いの免除を受けられる等のメリット、またリアルタイムで薬剤情報が連携できる電子処方箋等、利便性向上につながり、来年度に向けて全国に普及が進むと推測されます。
少子高齢化、人口減少が進む中で、日本の未来の医療課題の改善のため、生活や社会の質を変革していくためにも、マイナ保険証は医療DXの一歩であると考え、政府はこれまでも慎重に進めながら、医療現場に対しても混乱が生じないよう現状把握と丁寧な対応に努めていることから、本意見書に反対いたします。
◯16番(野村羊子さん) 意見書(案)第41号 健康保険証の復活を求める意見書について討論いたします。
健康保険証を廃止し、マイナ保険証に一体化することは、国会での議論や閣議決定すらなく、一大臣の発言でいきなり動き始めたことで、そもそも立法事実がない上に合理的根拠も全くないにもかかわらず、政府は大臣発言で押されるまま政省令を改正し、保険者の保険証発行義務を解除し、健康保険証の新たな発行を停止させた。現在の健康保険証はその有効期限まで使用可能であるが、そのことの宣伝がほとんどなされていない。三鷹市国民健康保険であれば来年2025年9月30日まで、後期高齢者医療保険であれば7月31日まで、協会けんぽ、健保組合は12月1日まで有効です。そして、マイナ保険証を持っていない人については、資格確認書が各保険者から自動的に送られます。特に後期高齢者については、マイナ保険証があろうとなかろうと資格確認書を発行するとされています。施設等からの反発に対して対応するものです。それ以外の方々は、マイナカードから保険証のひもづけを解除すれば、資格確認書が送られてくることになります。ひもづけ解除は各保険者に申請するものとされています。これらのことの宣伝が不十分なために、多くの国民が不安に陥っている状態を今の政府はつくり出しています。
協会けんぽ、健保組合については、本来、雇用中ずっと通して健康保険は有効であり、保険証に有効期限はなかったにもかかわらず、来年12月以降はマイナ保険証を持っていない人を特定し、資格確認書を新たに発行する必要が生じます。そのため、発行の手間を減少させようとしてか、マイナ保険証を強制する動きがあるようです。任意であるマイナンバーカードに健康保険証をひもづけたマイナ保険証を強制することは法違反につながります。
一方、厚生労働省は資格確認書を発行するシステム改修などで367億円、マイナ保険証利用を進めた医療機関への支援金として217億円など、2023年度補正予算を組んでいます。健康保険証の発行を続ければ不要な予算です。利便性向上というのは言うほどでもなく、データを民間にもっと明け渡すに等しい現在のこの制度において、市民の不安をいたずらにあおっているこの現状が大きな問題だと考えます。
資格確認書では、申請不要の健康保険証の代わりにはなりません。多くの高齢者を含む市民が不安になっている中で、マイナ保険証がなくても医療が受けられることを政府はさらに広報すべきであることも申し添え、本意見書に賛成します。
◯議長(伊藤俊明さん) これをもって質疑、討論を終わります。
これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
意見書(案)第41号について、原案のとおり決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
(賛成・反対者ボタンにより表決)
押し忘れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
なしと認め、確定いたします。
賛成少数であります。よって、本件は否決されました。
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日程第10 意見書(案)第42号 学費値上げを止めるための緊急の予算措置を求める意見書
◯議長(伊藤俊明さん) 日程第10 意見書(案)第42号 学費値上げを止めるための緊急の予算措置を求める意見書、本件を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。27番 前田まいさん。
〔27番 前田まいさん 登壇〕
◯27番(前田まいさん) お手元の案文を読み上げて提案に代えます。
意見書(案)第42号
学費値上げを止めるための緊急の予算措置を求める意見書
上記の意見書(案)を別紙のとおり提出する。
令和6年12月20日
三鷹市議会議長 伊 藤 俊 明 様
提出者 三鷹市議会議員 前 田 ま い
賛成者 〃 大 城 美 幸
〃 〃 紫 野 あすか
〃 〃 栗 原 けんじ
学費値上げを止めるための緊急の予算措置を求める意見書
国立大学では2019年以降、東京工業大学、一橋大学など、7大学で学費が値上げされており、本年9月に東京大学が学生や大学人の反対の声を押し切って学費値上げを発表したことで、国立大学での値上げ連鎖が起きかねない状況にある。私立大学でもこの間、物価変動による費用の増加を学費に反映させる学費スライド制の適用などの値上げが加速している。
日本の高等教育予算はOECD(経済協力開発機構)の中でも最低水準という状態が長期にわたって続いている。しかも、政府は、2004年の国立大学法人化後、運営費交付金を削減し、私立大学への私学助成は経常費の1割以下に抑制されたままになっている。その結果、大学は、少子化の影響、物価高騰を含む教育コストの増額などから厳しい財政運営状況にある。本市においても、来年度以降の学生募集を停止した大学が出てきている。
学生も家族も既に重い教育費負担を背負わされている。学生はアルバイト漬けの生活を強いられ、学業に専念することができない。保護者からの援助も乏しく、一人暮らしをするだけの費用を捻出できないため、片道2時間以上をかけて近県の実家から通学する学生もいる。平均でも300万円、大学院に進学するとなれば500万円とも1,000万円とも言われる奨学金という名の借金の返済が見通せないため、そもそも奨学金を利用しない借り控えも起こっている。物価高騰が続く下でのさらなる学費値上げとなれば、学生も家族も重い経済的負担に耐えられないことは明らかである。
法は教育の機会均等を定めている。また、教育の成果は、個人のためだけでなく、社会全体に還元されるものであり、自由で豊かな学びを保障することは、将来の日本の学術振興、科学技術の発展、社会の進歩に大きく寄与するものであり、学費の値上げではなく、無償化することこそが求められている。
日本政府は、2012年に国際人権規約の高等教育無償化条項について留保を撤回し、高等教育を漸進的に無償化することを国民と国際社会に公約したが、その後、具体的な取組は10年以上も議論されていない。しかし、さきの総選挙では、主要政党の全てが高等教育について無償化、負担軽減などを公約に掲げた。政治の責任で学費値上げを回避する措置を取るべきときに来ている。
よって、本市議会は、政府に対し、直面する来年度の学費値上げを回避するために、国公私立大学、専門学校への助成など、緊急の予算措置を講ずるよう要請する。
上記、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
令和6年12月20日
三鷹市議会議長 伊 藤 俊 明
どうぞよろしくお願いいたします。
◯議長(伊藤俊明さん) 提案理由の説明は終わりました。
これより質疑併せて討論願います。
◯1番(佐々木かずよさん) 意見書(案)第42号 学費値上げを止めるための緊急の予算措置を求める意見書に、三鷹市議会公明党を代表して討論させていただきます。
現在、物価高騰の折、学費の値上げがないことが望まれることは理解できます。しかし、文部科学省によると、国立大学法人運営費交付金は、令和6年度1兆784億円に対して、令和7年度予算概算要求では1兆1,145億円が計上されております。同様に、私立大学等経常費補助金についても、令和6年度2,978億円に対して、令和7年度予算概要要求では3,091億円が計上されております。また、大学など高等教育の修学支援新制度、給付型奨学金、授業料等減免は、令和6年度予算において5,438億円が計上されております。令和7年度からは、子ども3人以上を扶養する世帯の学生を対象に、授業料等を、上限額まで所得制限なく無償化されます。
公明党はこれまで一貫して、家庭の経済状況を理由に大学や専門学校などへの進学を諦めることのない社会の実現に向け、給付型奨学金の拡充等をリードしてまいりました。また、奨学金についても、多くの若者から奨学金の返済負担額を軽くしてほしいとの切実な声を受け、2024年度から月々の返済額を柔軟に変えられる減額返済制度も拡充いたしました。利用可能な人は300万人に上り、返済者全体の6割、20代に限れば8割の人が対象となりました。さらに、公明党が推進した、自治体や企業が奨学金を肩代わりする支援制度が全国に広がっており、多くの若者が利用をしております。
よって、政府として来年度の予算措置を講じていることや、経済的困難を抱える学生への支援措置は、授業料免除の拡充や奨学金の充実など、幅広い支援策が必要と考え、本意見書に反対いたします。
◯16番(野村羊子さん) 意見書(案)第42号 学費値上げを止めるための緊急予算措置を求める意見書について討論いたします。
この意見書にあるように、政府は1979年、国際人権規約を批准しました。当初は高校、大学までの段階的無償化を定めたA規約の適用を留保しましたが、2012年に留保を撤回、現在、高等教育の無償化は国際的な約束です。日本での18歳の大学進学率は今や50%を超え、短大、高専、専門学校を含めれば80%を超えます。大学教育は、もはやエリート教育ではなく、ユニバーサル、普遍的な教育の段階です。
一方、国立大学は2004年に法人化されて以降、人件費や光熱費などに充てる運営費交付金が20年間で1,631億円、13%も削減されました。地方の国立大学は、存続さえ危ぶまれる経営困難に直面し、最低限の研究費すら確保できない状況が広がっています。資金獲得のためとして、産業、民間企業のための研究が優先され、教育や基礎研究のための時間、リソースが減少しているといいます。加えて、教授会の自治は縮小させられ、トップダウンの意思決定システムが構築されることで、学問の自由や大学の自治が危機に瀕しているといえます。
学費値上げは、実は大学財政上の効果は小さいです。今、話題となっている東京大学でいえば、授業料等収益は経常収益の6.2%にすぎません。学費値上げによる増収だけ見ると、2023年度の経常収支からすると0.5%にすぎないのです。東大の今回の学費値上げは、学生のための学習環境の整備というよりは、国際卓越研究大学の認定審査で受けた指摘に応えようとするものと考えられます。日本を代表する高等教育機関である東京大学が稼げる大学へと暴走することは、学問の自由によって支えられている批判的言論の力を奪い、日本の市民社会の基盤、民主主義社会の基盤を崩壊させる危険性をはらんでいます。
現在、国立大学のみならず、多くの大学の学費値上げがされています。値上げは経済的地位によって教育上差別されないことを定めた教育基本法に反し、学生の選別、差別につながるおそれがあります。結果的に半数以上の学生が奨学金という名の学費ローンに頼らざるを得ず、卒業時には何百万もの借金を抱える状態になっています。これは若者の人生を左右する大きな問題です。大学など高等教育機関は、国民の教育を受ける権利、学問の自由を保障するために、公がきっちりと財政支出をすべきです。
学費を無償化し、大学運営を支えるよう教育費予算を大幅に増額し、抜本的な制度設計をし直し、予算措置が必要であることを申し添え、今現在進行中の学費値上げの動きにストップをかけるため、緊急に予算措置を講ずることを求める本意見書に賛成します。
◯議長(伊藤俊明さん) これをもって質疑、討論を終わります。
これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
意見書(案)第42号について、原案のとおり決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
(賛成・反対者ボタンにより表決)
押し忘れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
なしと認め、確定いたします。
賛成多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
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日程第11 意見書(案)第43号 ゲノム編集表示の義務化を求める意見書
◯議長(伊藤俊明さん) 日程第11 意見書(案)第43号 ゲノム編集表示の義務化を求める意見書、本件を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。16番 野村羊子さん。
〔16番 野村羊子さん 登壇〕
◯16番(野村羊子さん)
意見書(案)第43号
ゲノム編集表示の義務化を求める意見書
上記の意見書(案)を別紙のとおり提出する。
令和6年12月20日
三鷹市議会議長 伊 藤 俊 明 様
提出者 三鷹市議会議員 野 村 羊 子
賛成者 〃 大 城 美 幸
ゲノム編集表示の義務化を求める意見書
ゲノム編集とは、染色体上の特定の塩基配列(ゲノムの一部)を認識する酵素を用いて、その塩基配列の一部を改変する技術である。この改変の結果、外来遺伝子が残っている場合は「組換えDNA技術(遺伝子組換え)」となり、食品表示基準で表示が義務づけられている。一方、外来遺伝子が残っていない場合はゲノム編集技術応用食品となり、表示義務はない。
我が国においては、2019年にゲノム編集技術応用食品の販売が解禁され、既にトマト、トウモロコシ、ジャガイモなどの農作物や、マダイ、トラフグ、ヒラメなどの水産物の届出が受理されている。そのうちの幾つかは既に市場流通しており、今後、届出される品目がさらに増えることが予想される。
一方、消費者基本法では、消費者は商品などに関する正確かつ充分な情報を得る権利があり、また自分の意思で商品などを選択できる権利があるとされている。
現在、スーパーやECサイト(オンラインショップ)で販売される際に、ゲノム編集技術応用食品であることの表示が分かりにくく、消費者がゲノム編集技術応用食品であることに気づかないまま購入する可能性がある。
よって、本市議会は、国会及び政府に対し、消費者の知る権利、選ぶ権利を担保するために全てのゲノム編集技術応用食品について表示を義務化することを強く求める。
上記、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
令和6年12月20日
三鷹市議会議長 伊 藤 俊 明
よろしくお願いいたします。
◯議長(伊藤俊明さん) 提案理由の説明は終わりました。
これより質疑併せて討論願います。
◯21番(池田有也さん) では、ゲノム編集表示の義務化を求める意見書に対しまして、三鷹市議会自民クラブを代表しまして討論いたします。
表示義務をするためには、行政による監視可能性を確実に確保することが必要です。科学的検証と社会的検証が少なくとも組み合わされて監視可能性を確保することが必要である一方、現時点では、表示監視における科学的検証は困難であり、表示を義務づけている国はほかにもないと承知をしております。
義務表示の対象は、科学的検証が可能な品目に限定している状況でありますが、引き続き可能な範囲から対応が拡充されることを期待し、本意見書の趣旨は理解しつつ、反対いたします。
◯1番(佐々木かずよさん) 意見書(案)第43号 ゲノム編集表示の義務化を求める意見書に対し、三鷹市議会公明党を代表して討論いたします。
この意見書の趣旨、消費者の知る権利を求めることも理解ができます。しかし、現在ゲノム編集食品は、自然に起こる突然変異や従来の育種技術などによるものと科学的区別がつかないことや、規制がない海外からの輸入品において届出表示の義務化、実効性が疑問であり、表示義務化は難しいと判断されています。表示監視における科学的検証は困難であり、また表示を義務づけている国はほかにもないと承知をしております。
さらに、技術というものは有用性と課題の両面を見ていくことが必要と考えます。
今回の意見書のゲノム編集という名称に対して、医療や食品を一緒くたにして危険視のみ先行すれば、技術革新の停滞や実効性のある取組を進められない事態を招き、そして長い目で見て国民の不利益につながりかねないことを懸念し、国に対し、有用性と課題の両面を見ていただくことは引き続き議論していただきたいということを願いながら、今回の意見書には反対いたします。
◯議長(伊藤俊明さん) これをもって質疑、討論を終わります。
これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
意見書(案)第43号について、原案のとおり決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
(賛成・反対者ボタンにより表決)
押し忘れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
なしと認め、確定いたします。
賛成多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
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日程第12 意見書(案)第44号 最後のセーフティーネットとなるよう生活保護制度の見直し
を求める意見書
◯議長(伊藤俊明さん) 日程第12 意見書(案)第44号 最後のセーフティーネットとなるよう生活保護制度の見直しを求める意見書、本件を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。15番 石井れいこさん。
〔15番 石井れいこさん 登壇〕
◯15番(石井れいこさん)
意見書(案)第44号
最後のセーフティーネットとなるよう生活保護制度の見直しを求める意見書
上記の意見書(案)を別紙のとおり提出する。
令和6年12月20日
三鷹市議会議長 伊 藤 俊 明 様
提出者 三鷹市議会議員 石 井 れいこ
賛成者 〃 野 村 羊 子
〃 〃 伊 沢 けい子
最後のセーフティーネットとなるよう生活保護制度の見直しを求める意見書
現在、国民の暮らしは底なしの悪化を続け、失業率が急上昇し、企業倒産が3年連続で増加するなど、景気や経済、暮らしや雇用に対する打撃が深刻である。実際、生活保護を利用する人々の中で、生活苦が原因で自殺する人も増加しており、2022年には86人、2023年には118人に上っている。
厚生労働省によれば、2023年度、生活保護の申請件数は過去11年間で最多となり、速報値で25万5,079件に達し、2020年以降4年連続で増加している。この結果、生活保護を受ける世帯も急増し、地方自治体の財政負担も大きくなっている。
2020年、多摩地区の26市と西多摩郡の全ての福祉事務所でケースワーカー1人当たりの担当世帯数が国の基準を超えていた。現場からは、業務負担が増加し、生活保護受給者一人一人の悩みに寄り添う時間が十分に取れず、思うようにサポートできないとの声がある。ところが、多くの自治体は財政的な理由から人員を増やすことに消極的で、現場の負担は限界に達している。
また、全国市長会は継続的に、2023年度も「生活保護制度は憲法第25条に基づき、国家が責任を持つべきものであり、全額を国庫負担にすべきだ」と重点提言している。
さらに、日本弁護士連合会の調査によると、日本では生活保護を受けるためには、現金や預金の保有額が世帯の最低生活費の半月分に制限されている。このため、多くの人がほとんど財産を使い果たさなければ生活保護を受けることができないと思われている。一方、フランス、ドイツ、イギリス、韓国などでは、預貯金の保有限度額が異なり、より高い基準が設けられている。例えば、フランスでは預金に制限がなく、ドイツでは1年間に最大643万円を保有できる。これらと比較すると、日本の制度は非常に厳しく、一度生活保護を受けると経済的自立も困難になるケースが多い。
さらに、2021年のOECD発表の貧困率によれば、日本の相対的貧困率は15.4%で、先進国中最悪となっている。相対的貧困が生活に与える影響としては、子どもが習い事や塾に通えない、希望する進路を諦めなければならない、冠婚葬祭に参加できない、洗濯機やエアコンなど生活必需品を購入できないなど、様々な問題がある。
諸外国では物価高の対応として生活保護基準を大幅に引き上げていることからも、今こそ日本も同様に、貧困率の半減に向け、全てを失う前に制度が利用できるような、入りやすく出やすい制度の見直しが必要である。
よって、本市議会は、国会及び政府に対し、生活保護行政が最後のセーフティーネットとして機能するよう下記の事項を強く求める。
記
1 国の生活保護負担金を4分の3から全額国庫負担とすること。
2 ケースワーカー1人当たりの担当世帯数を法定数とし、その数を郡部40世帯、都市部60世帯とすること。
3 ケースワーカーの資格を社会福祉士や精神保健福祉士の有資格者を中心とし、社会福祉の専門知識を得るための研修を義務とすること。
4 夏季加算を創設すること。
5 生活保護申請時の現金や預金の保有額の基準を緩和すること。
6 物価高を踏まえ、保護基準を大幅に引き上げること。
7 保護のうち、教育扶助、住宅扶助、医療扶助、生業扶助については、困窮一歩手前である最低生活費1.3倍未満の低所得層に単給できるようにすること。
上記、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
令和6年12月20日
三鷹市議会議長 伊 藤 俊 明
◯議長(伊藤俊明さん) 提案理由の説明は終わりました。
これより質疑併せて討論願います。
◯27番(前田まいさん) 意見書(案)第44号 最後のセーフティーネットとなるよう生活保護制度の見直しを求める意見書について討論します。
来年度の生活保護基準について、厚生労働省は今年度までとしている月額1,000円の特例加算を継続し、生活保護費を月500円引き上げる方向で最終調整に入ったと報道されています。しかし、月1,500円の引上げでは1日当たり50円にしかならず、到底物価高騰に見合うものではありません。
一方、財務省は、11月に開いた財政制度等審議会で、一般低所得世帯の消費実態との均衡を図るためとして特例措置の解消を求め、生活保護基準の引下げを要求しています。これに対し日弁連(日本弁護士連合会)が声明を発表し、保護費が低過ぎて生活できないという相談が多数寄せられているとして、保護基準の引下げを見送り、大幅引上げを求めています。
消費者物価指数は2020年以降連続して上昇し続け、2020年を100とした場合の2024年10月分の消費者物価指数は109.5でした。中でも光熱水道は111.1、食料は120.4であり、特に生鮮食品は127.6に及んでいます。このような記録的とも言える物価高騰は今なお継続しており、特に低所得者の家計に占める割合の高い光熱水道や食料に係る費用の著しい高騰が生活保護利用世帯の家計を直撃しています。
生活保護利用者は、度重なる生活保護基準の引下げに遭い、憲法25条で保障された健康で文化的な最低限度の生活以下の生活を強いられています。生活保護問題対策全国会議ほか32団体が厚労省に提出した要望書では、実質的購買力を維持する観点からは12から13%の基準額引上げが必要だと試算され、物価の影響を勘案するよう求めています。
2013年からの史上最大、最大10%、平均6.5%の生活保護基準の引下げに対する違憲訴訟を戦う「いのちのとりで裁判」は、全国29地裁で提起されました。東京地裁でも国と東京都及び三鷹市を含む11の自治体を被告とする生活保護基準引下げ違憲処分取消し等請求事件において、本年6月13日に引下げは違法の司法判断が示され、これまで18地裁、1高裁で引下げは違法との判決が言い渡されています。
憲法25条の生存権を保障する、まさに命のとりで、最後のセーフティーネットとなる生活保護制度の改善と、とりわけ来年度の保護基準額の大幅引上げを求めて、本意見書に賛成します。
◯議長(伊藤俊明さん) これをもって質疑、討論を終わります。
これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
意見書(案)第44号について、原案のとおり決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
(賛成・反対者ボタンにより表決)
押し忘れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
なしと認め、確定いたします。
賛成少数であります。よって、本件は否決されました。
〔20番 半田伸明さん 復席〕
なお、ただいま可決されました意見書の提出先、提出方法、案文の調整等については、議長に一任願います。
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日程第13 まちづくり環境委員会閉会中継続審査の申出について
(1) 所管事務の調査について
まちづくり、環境に関すること
日程第14 議会運営委員会閉会中継続審査の申出について
(1) 所管事務の調査について
議会運営に関すること
日程第15 東京外郭環状道路調査対策特別委員会閉会中継続審査の申出について
東京外郭環状道路建設問題について調査検討し、対策を講ずること
日程第16 三鷹駅前再開発及び市庁舎等調査検討特別委員会閉会中継続審査の申出について
三鷹駅前地区再開発基本計画・事業等に係る諸問題及び今後の市庁舎・議場棟等
に関して調査検討し、対策を講ずること
◯議長(伊藤俊明さん) この際、日程第13から日程第16までの4件を一括議題といたします。
以上4件は、各委員長から、目下当該委員会において審査中の事件について、三鷹市議会会議規則第111条の規定により、議会閉会中の継続審査の申出があります。内容についてはお手元に配付のとおりであります。
お諮りいたします。以上4件については、各委員長から申出のとおり、議会閉会中の継続審査とすることに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
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◯議長(伊藤俊明さん) 以上をもちまして本日の日程は全部終わりました。会議を閉じます。
これをもって令和6年第4回三鷹市議会定例会を閉会いたします。1年間お疲れさまでした。
午後3時46分 閉会