番 号 6陳情第14号 (総務委員会付託)
受理年月日 令和6年11月25日
件 名 「羽沢小学校及び大沢コミュニティ・センターを風水害時の指定緊急避難場所として早
期に指定すべきである」について
提 出 者 三鷹市在住
菊地 良弘 ほか212人
要 旨
(趣旨)
現在、浸水想定区域に住む大沢四丁目、五丁目の住民にとって、三鷹市が避難所と定めた大沢台小学校、第七中学校は避難距離として2キロメートルと遠く、また、想定最大規模降雨(153ミリメートル/時、690ミリメートル/24時)下では「避難や緊急車両等の通行が困難となる可能性がある」としている天文台通りを距離1キロメートルにわたって移動しなければならないなど、避難自体が困難である。令和5年2月16日付の内閣府からの通知「指定緊急避難場所の指定の促進及び適切な指定について」に従い、羽沢小学校及び大沢コミュニティ・センターを指定緊急避難場所として早急に指定すべきである。
(陳情の背景)
「国立天文台周辺地域土地利用基本構想」の中で述べている「浸水予想区域に立地する羽沢小は風水害時に避難所(指定緊急避難場所※1)として開設できない」とする誤った解釈と、それによる「羽沢小を風水害時の避難所(指定緊急避難場所)として開設しない」とする三鷹市の方針により、浸水想定区域が広く分布する大沢四丁目、五丁目地区内には、現在、風水害時の指定緊急避難場所が設けられていない状況にある(添付資料1参照)。
令和5年2月16日付で内閣府から各都道府県消防防災主管部長宛で「指定緊急避難場所の指定の促進及び適切な指定について」(添付資料2参照)の通知がなされている。
その中で「居住者等の安全の確保の観点から、各地域の実情に応じて、災害種別ごとに指定緊急避難場所を指定する必要があると認めるときは、政令で定める基準に適合する施設又は場所をすみやかに指定すること」とあり、その政令である災害対策基本法施行令の第20条の3(指定緊急避難場所の基準)に照らし合わせれば(添付資料2参照)、浸水想定区域内に立地する羽沢小学校及び大沢コミュニティ・センターは指定緊急避難場所として指定できる。羽沢小学校の校舎周辺の浸水深は0.5メートル前後であり、浸水継続時間は3時間未満である。大沢コミュニティ・センターの建屋周辺の浸水深も0.5メートル前後であり、浸水継続時間も3時間未満である。両者ともその水位以上の高さに「居住者等受入部分」があり、指定緊急避難場所の指定が可能である。
現在、浸水想定区域を抱える多くの自治体では、それら区域内の小・中学校や公会堂等の公共施設を指定緊急避難場所として既に指定している。ここでは、東京都内の中小河川として、野川、石神井川及び浅川の浸水ハザードマップと大規模河川である多摩川の浸水ハザードマップを示す。特に、狛江市の野川浸水想定区域では、住民の移動距離が直線で約500メートル以内に指定緊急避難場所が配置されている。八王子市の浅川浸水想定区域でも同様である。
現在、大沢四丁目及び五丁目の住民にとって風水害時の避難所は大沢台小学校及び第七中学校となっているが、まる1、避難距離が2キロメートル程度と遠い、まる2、想定最大規模降雨(153ミリメートル/時、690ミリメートル/24時)の状況下で、徒歩で避難するのが困難、まる3、避難ルートの途中にある天文台通り(距離約1キロメートル)は「避難や緊急車両等の通行が困難となる可能性がある」とされており(添付資料1参照)、避難自体が困難である。
三鷹市は早急に羽沢小学校及び大沢コミュニティ・センターを指定緊急避難場所として指定し、それらを中心として半径500メートルの円(500メートル圏※2)を設定し、この円が大沢四丁目及び五丁目をカバーしていることを住民に示すべきである(添付資料4参照)。大沢四丁目、五丁目の住民数は約5,000人である。このうち10%の住民が避難するとして500人、5%の住民が避難するとして250人である、また、一旦、避難指示が出た場合、上記の豪雨下では余裕を持った避難などはできない。
※1 国立天文台周辺地域土地利用基本構想では、三鷹市は避難所と指定緊急避難場所を区別しない。
※2 半径500メートルは高齢者の徒歩圏。
(資料)
添付資料1 三鷹市(仮称)まちづくり拠点形成計画2027<立地適正化計画>(検討案)、第7章 防
災指針、2 災害リスク分析と課題、(2) 災害リスク分析、5)水害(避難所までの距離)
及び6)水害(道路途絶の可能性)、P.71、2024(令和6)年10月 三鷹市
添付資料2 令和5年2月16日付府政防第214号「指定緊急場所の指定の促進及び適切な指定につい
て」
添付資料3 浸水ハザードマップ(6葉)
(野川浸水想定区域)狛江市洪水ハザードマップ
(石神井川浸水想定区域)荒川区石神井川洪水ハザードマップ
(浅川浸水想定区域)八王子市ハザードマップ
(多摩川浸水想定区域)昭島市洪水・土砂災害ハザードマップ
(多摩川浸水想定区域)日野市ハザードマップ
(多摩川浸水想定区域)多摩川ハザードマップ(東京都大田区)
添付資料4 羽沢小学校及び大沢コミュニティ・センターを指定緊急避難場所と指定した場合の500メ
ートル圏
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番 号 6陳情第15号 (調布飛行場安全利用及び国立天文台周辺地域まちづくり特別委員会付
託)
受理年月日 令和6年11月27日
件 名 「羽沢小高台移転により高まる登下校時の水害リスク」への対策について
提 出 者 三鷹市在住
平墳 芳隆
三鷹市在住
平墳美佐代
要 旨
(趣旨)
要約:
羽沢小が高台に移転した場合も、大沢四、五丁目の子どもたちは野川沿いを歩きます。学校を出たとき降っていなかった雨、弱かった雨が、30〜50分後には強い雨、激しい雨に変わることがあります。激しい雨の中、野川沿いを歩けません。子どもたちを守るための対策が必要です。国立天文台周辺地域土地利用基本構想は、子どもたちの下校時の安全安心に関して無策ですが、学校には、登下校時を含めて、子どもたちの安全に配慮する義務があります。三鷹市、天文台周辺地区まちづくり推進本部、教育委員会は、現状と予想される問題を分析し、対策を検討し計画を見直すべきです。
詳細:
国立天文台周辺地域土地利用基本構想は「洪水浸水想定区域に立地する羽沢小を高台にある天文台敷地北側ゾーンに移転することで、子どもたちの安全安心の確保と風水害時における学校教育の継続性を高めます」としています。しかし、校舎が浸水から逃れても、多くの子どもたちが野川沿いの家に住み学校に通います(資料1)。
野川沿いの通学路は、天気が良ければ、便利で安全で素晴らしい(資料2)。しかし、激しい雨が降ると、下校中の子どもは雨で動けなくなります。雨宿りできる軒先は、ほとんどありません。道路は冠水します。野川の水位が上がり堤防に近づいてきます。
2024年、6月から8月の大沢地区では、激しいゲリラ豪雨が何度もありました。30分ほどで水位が氾濫危険水位まで上がった日が、4日確認できます。7月31日は、17時40分からの1時間で70ミリメートルの雨が降りました。17時50分からの10分間には、24ミリメートルの降雨が観測されました(1時間に換算すると144ミリメートル、とんでもない猛烈な雨)。野川の水位は、30分間で1.99メートル上昇し、氾濫危険情報が18時35分に出て、最終的に氾濫発生水位まであと11センチメートルに迫りました(資料4、5)。雨の降り始めが30分早かったら、学童の子どもや保護者が猛烈な雨の中でずぶ濡れになって座り込んでいたでしょう。予測の難しいゲリラ豪雨でした(台風や前線の影響で大雨が長く降る場合は、子どもたちが学校にも雨の通学路にもいません)。
今の羽沢小は、特別な荒天対策を取っています。子どもたちが下校中に危険な目に遭わないように、早めの下校や学校待機によって下校タイミングを調整する対策です。野川が学校のそばにあり、野川と上流の空と通学路が学校から見え、子どもの家も長くて20分程度と学校から近い。そのため可能な荒天対策です(資料8、9)。
移転後の高台の学校は、猛烈な台風でも浸水の心配がゼロです。しかし、下校時、学校を出てから30分後、子どもたちは学校から離れた野川沿いを歩きます。安全安心を確保するのは難しいと思われます。子どもたちをスクールバスから羽沢小辺りに降ろした時、強い雨が降り始め、野川沿いを歩いている途中で激しい雨に遭うかもしれません。高台の学校に待機させたり保護者に高台の学校で引渡しをしたりすることが増えると、保護者の負担が重くなります。羽沢小跡地など浸水想定区域内に教職員と児童の待機する建物を造ったり、危険と判断したらスクールバスを引き返したり子どもの自宅近くまで特別運行したりするくらいなら、羽沢小を残したほうが合理的なのかもしれません。
三鷹市がなすべきことは、現状調査と移転後の対策立案、安全安心を優先した計画への修正です。
1 現状調査:羽沢小、大沢台小は、野川沿いから通う児童を抱えています。今年の6月から8月、
天気の荒れた日に、早めの下校や学校待機をどれくらい実施したか。これまで、どんな課題が発生
し改善したか。学校に聞き取り調査を実施して報告してください。
2 移転後の対策立案:高台に移転した学校では、どのような対策を取って、今と同等以上の安全安
心を確保するか、至急、対策を立案してください。
3 安全安心を優先した計画の修正:学校には、子どもたちの安全安心に配慮する義務があります。
教育委員会は、新しいまちづくりや新しい学校づくりより、子どもの安全安心を優先すべきです。
三鷹市は、基本構想を補正して、羽沢小や学童の移転を外すことを含めて計画を再検討してくださ
い。
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(議案第71号)
1 略 歴
いぐち あきこ
氏 名 井 口 明 子
現 住 所 東京都三鷹市
職 歴 等
昭和56年4月 弁護士登録
昭和59年4月 小林明子法律事務所開設、現在に至る。
平成19年4月 人権擁護委員、現在に至る。
2 任 期
令和7年4月1日から令和10年3月31日まで
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(議案第72号)
1 略 歴
すずき たかこ
氏 名 鈴 木 貴 子
現 住 所 東京都三鷹市
職 歴 等
平成18年4月 三鷹市青少年対策東台地区委員会委員、現在に至る。
平成29年6月 新川中原住民協議会委員、現在に至る。
平成31年4月 人権擁護委員、現在に至る。
2 任 期
令和7年4月1日から令和10年3月31日まで
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(議案第73号)
1 略 歴
あきやま しゅん
氏 名 秋 山 俊
現 住 所 東京都三鷹市
職 歴 等
平成27年12月 弁護士登録
令和3年4月 多摩の森綜合法律事務所参画、現在に至る。
令和3年7月 日本弁護士連合会子どもの権利委員会委員、現在に至る。
令和6年10月 三鷹市人権相談員、現在に至る。
2 任 期
令和7年4月1日から令和10年3月31日まで
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6三議第903号
令和6年12月20日
三鷹市議会議長 伊 藤 俊 明 様
まちづくり環境委員長 土 屋 けんいち
まちづくり環境委員会閉会中継続審査申出書
本委員会は、目下審査中の下記事件について、なお継続審査を要するものと決定したので、会議規則第111条の規定により申し出ます。
記
1 事 件
(1) 所管事務の調査について
まちづくり、環境に関すること
2 理 由
なお、調査の必要があるため
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6三議第904号
令和6年12月20日
三鷹市議会議長 伊 藤 俊 明 様
議会運営委員長 赤 松 大 一
議会運営委員会閉会中継続審査申出書
本委員会は、目下審査中の下記事件について、なお継続審査を要するものと決定したので、会議規則第111条の規定により申し出ます。
記
1 事 件
(1) 所管事務の調査について
議会運営に関すること
2 理 由
なお、調査の必要があるため
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6三議第905号
令和6年12月20日
三鷹市議会議長 伊 藤 俊 明 様
特別委員長 加 藤 こうじ
東京外郭環状道路調査対策特別委員会閉会中継続審査申出書
本委員会は、目下審査中の下記事件について、なお継続審査を要するものと決定したので、会議規則第111条の規定により申し出ます。
記
1 事 件
東京外郭環状道路建設問題について調査検討し、対策を講ずること
2 理 由
なお、調査の必要があるため
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6三議第906号
令和6年12月20日
三鷹市議会議長 伊 藤 俊 明 様
特別委員長 池 田 有 也
三鷹駅前再開発及び市庁舎等調査検討特別委員会閉会中継続審査申出書
本委員会は、目下審査中の下記事件について、なお継続審査を要するものと決定したので、会議規則第111条の規定により申し出ます。
記
1 事 件
三鷹駅前地区再開発基本計画・事業等に係る諸問題及び今後の市庁舎・議場棟等に関して調査検討
し、対策を講ずること
2 理 由
なお、調査の必要があるため