午前9時27分 開議
◯委員長(土屋けんいちさん) おはようございます。ただいまから、まちづくり環境委員会を開きます。
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◯委員長(土屋けんいちさん) それでは休憩を取って、審査日程及び本日の流れを確認いたしたいと思います。
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◯委員長(土屋けんいちさん) 休憩いたします。
午前9時27分 休憩
午前9時31分 再開
◯委員長(土屋けんいちさん) 委員会を再開いたします。
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◯委員長(土屋けんいちさん) 審査日程及び本日の流れにつきましては、1、行政報告、2、管外視察について、3、所管事務の調査について、4、次回委員会の日程について、5、その他ということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
それでは、そのように確認いたします。
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◯委員長(土屋けんいちさん) 市側が入室するまで休憩いたします。
午前9時31分 休憩
午前9時33分 再開
◯委員長(土屋けんいちさん) 委員会を再開いたします。
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◯委員長(土屋けんいちさん) 都市再生部報告、本件を議題といたします。
本件に対する市側の説明を求めます。
◯副市長・都市再生部長事務取扱(久野暢彦さん) おはようございます。都市再生部から4件報告がございます。1点目が、空き家活用マッチング支援事業について、2点目が、コミュニティ交通実証運行評価・検証について、3点目が、AIデマンド交通について、4点目が、交通総合計画2027(1次案)について、以上の4点になります。どうぞよろしくお願いいたします。
◯住宅政策課長(山中俊介さん) 私からは、資料1、空き家活用マッチング支援事業についてを御説明いたします。資料1を御覧ください。1、事業の目的、趣旨です。空き家活用マッチング支援事業は、空き家の活用に関心がある空き家所有者と、地域等の活性化や課題解決を図りたいと考える活用希望者とをマッチングすることにより、所有者が抱える維持管理等の改善や地域の課題解決に資する活動の創出を図ることを目的としています。
事業の流れのイメージ図を載せておりますが、この事業の実施に当たりましては、空き家所有者や、活用希望者からの相談対応や登録要件の確認など、円滑なマッチングに向けた相談窓口を設け、双方の希望する条件が一定程度整った状態となりましたら、空き家において3者での顔合わせを行い、その後、所有者と活用希望者において詳細の条件整理を行っていただくことといたします。
また、必要に応じて、空き家活用促進アドバイザーから、所有者や活用希望者に助言や協力する体制も確立します。
2、制度の利用対象者です。(1)、空き家所有者ですが、所有者はもちろんのこと、相続人等も対象としております。(2)、活用希望者とは、活用を希望する個人、法人、その他の任意団体ですが、主となって条件整備契約などの手続を行い使用することを希望する活用主体者、月に数回だけ活用したいなど、主体者へ協力する関わり方で活動を希望する活用協力者の2種類から選んで登録してもらう予定です。また、空き家活用においては、新たに人が集まるなど、地域環境の変化も生じることから、希望者の要件といたしまして、まる1から裏面のまる6にあるとおり、所有者、地域住民との信頼関係の構築を自発的に行うこと、地域貢献となる活動についても行うことなどを条件としております。
3、空き家活用促進アドバイザー会議の関わりです。市では、令和6年3月に空き家施策に関する協定を締結している不動産関係団体等で構成する、空き家活用促進アドバイザー会議を設置しております。このアドバイザー会議を通じて、空き家活用マッチング事業が円滑に進むよう、適宜情報共有や助言、協力などを行っていきたいと考えております。
4、空き家活用改修等補助金です。空き家の活用を円滑に進めるために、空き家所有者及び活用者に対して、改修工事等の経費の一部を補助いたします。補助要件としては、(2)にあるとおり、所有者と活用者間で契約が締結されており、継続的な活用が見込めること、市税を滞納していないこと、建築基準法等の規定に適合していること、耐震性能を有している建築物であることとしています。
補助対象工事については、給排水工事などの屋内、屋外の改修工事のほか、空き家に家財道具等がそのままになっていることも想定されるため、家財道具の整理処分費も対象としています。
補助金額としては、経費の2分の1以内、50万円を限度といたします。
5、その他ですが、この事業は、所有者と活用希望者をつなぐことを目的としているため、当事者間で行われる交渉や賃貸借契約等について、市は一切の責任を負わないことといたします。また、今後10月から運用開始する予定ですが、まずは本制度を広く知っていただくことが必要ですので、ホームページ等での制度紹介のほか、一般市民向けのセミナーの実施を予定しております。
私からの説明は以上です。
◯都市再生部調整担当部長(齊藤大輔さん) よろしくお願いいたします。私からは、資料2以降について説明させていただきます。まず初めに、資料2、コミュニティ交通実証運行の評価・検証についてです。令和4年度から開始しましたこの実証運行について、いよいよ次のステージに入る段階となってまいりました。概要につきましては、この間、御案内のとおりですので、めくっていただきまして、3ページの利用実績から御説明をさせていただきます。
まず、2−1が井の頭エリアのAIデマンド交通です。まる1に、7月31日までの実績を掲載しています。予約件数が1,293件、乗車人数が2,169人となっております。予約方法については、アプリ6割、電話4割と、傾向としては変わりはありません。相乗りの発生率については、この左側の表の下から4段目にございますけれども、38.4%と上昇傾向でございます。
まる2に、下の段に利用者数の推移のグラフを掲載しておりまして、30人程度で推移をしているところであります。
少し進みまして、6ページです。この6ページが今回新たにお示しする部分でありますけれども、まる5として、利用者の多い乗車区間です。地図のほうが、乗降ポイント間の利用人数を図示をしたものです。右下の凡例にありますように、利用の人数帯に分けて図示をしておりますが、利用者数が20人未満の線については、細い線が区域全体に広がっておりますので、分かりやすさの点から省略をしております。
また、上位10件の乗降区間については、下の段の表にまとめております。この図表から、地区内で自宅の近くから目的地となる場所まで、様々な場所からAIデマンド交通の利点を生かした移動がなされていることが分かるかと思います。また、井の頭地区の交通拠点であります三鷹台駅、井の頭公園駅、それから明星学園前を結ぶ利用も多くあります。
続きまして、次の7ページです。こちら、2−2からは、西部地区のAIデマンド交通です。まる1の利用者数については、7月31日までの実績で、予約が1万6,173件、乗車については累計で2万人を超えまして、2万566人と多くの利用をいただいております。予約の状況は、傾向としては変わらず、アプリが6割、電話4割。利用区間は、エリア内6割、エリア外4割と、身近な地区内での移動に多く利用されています。また、利用実績の表に相乗り発生率、こちらもお示ししておりますけれども、4割台と、こちらも高い相乗り率で推移をしております。そのほか、下の段のまる2では、エリア外の割引利用の状況をお示しをしております。
続いて、隣の8ページ目になりますけれども、まる3の利用者の推移については、7月の平均で64人と多くの利用をいただいているところです。
西部についても、少し飛んでいただきまして、11ページ目です。こちらの11ページ目に、西部エリアの利用の多い乗車区間の図、こちらも示しております。令和5年10月からの利用者数を図示をしておりますので、井口、深大寺地区に拡大してからの利用者数として示しております。こちらも利用者数の20人未満については省略をしておりますけれども、エリア外だけでなく、エリア内の例えばコミュニティ・センターや商業施設、クリニックなどへの自宅近くのポイントから利用している様子が伺えるかと思います。
また、路線バスへの乗換えのポイントであります大沢バス停への利用も一部は見られるんですけれども、乗換えに利用されるパターンは少ないものと推察をしております。
続きまして、めくっていただきまして、13ページ目からが、実証運行の評価、検証を記載をしております。それぞれの項目、個別に記載をしているところではありますけれども、まとめを最終の19ページに記載をしておりますので、そちらで御説明したいと思います。
19ページをお開きください。まず、効果としましては、AIデマンド交通は、地域内交通として機能しており、新たな交通手段として定着をしております。さらに、利用者の満足度も高く、今後の運行継続が求められているところです。
次に、展望と課題です。コミュニティ・センターや商業、医療機関等への利用が見られることから、まちづくり等への波及効果が期待されます。ただ、課題としましては、AIの学習機能と併せて継続的な運行システムの最適化を図っていく必要があると考えています。また、既存のバス、タクシーと競合するのではなく、共に地域公共交通をつくっていくため、交通事業者との丁寧な協議を進めていきたいと考えております。
最後に、下の段、結論、まとめとしまして、AIデマンド交通の大きな特徴であります予約型の乗合交通としまして、様々な移動ニーズに対応できることが挙げられます。この間の実証運行を丁寧に進めてきたことで、地域の新しい移動手段として、地域に根づき、継続的な運行が求められています。このことから、今後の評価、検証を継続しつつ、地域内交通としての機能は十分期待できると実証されたことから、本格運行への移行が妥当であるとまとめております。
資料2については、以上になります。
続きまして、次の資料3について御説明いたします。資料3、AIデマンド交通についてです。資料2の、先ほどの評価、検証で整理した結果を基に、AIデマンド交通の本格運行への移行に向けた準備を進めます。本格運行の開始については、令和7年1月31日まで実証運行を継続し、翌2月1日から本格運行へ移行する予定で進めていきたいと考えております。それに合わせて、広報や対象エリアへの利用ガイドの配布など周知を図ってまいります。
2に、本格運行に合わせまして、西部エリアの乗降ポイントの追加設置を予定しています。追加する乗降ポイントは、(2)にありますように、主に病院、クリニックといった目的地となる近くへの乗降ポイントとして、3か所の追加設置を予定しています。実施日は、本格運行に合わせまして2月1日の予定です。
3番の今後のスケジュールとしまして、本日のまちづくり環境委員会の後、10月の地域公共交通活性化協議会で協議、承認をいただき、運輸局への手続に入りたいと考えております。その後、本格運行前に広報等を実施しまして、2月からの本格運行に臨みたいと考えております。
資料3の説明は以上になります。
続きまして、次、資料4です。まず、資料4−1が、交通総合計画2027(1次案)についてになります。今年度、全庁的に個別計画の策定作業を進めておりますが、本計画については、地域公共交通と交通安全施策、この2つの分野を合わせた計画となっております。
初めに、下の2番の策定スケジュールから御説明をいたします。本日、御説明するのは2の(2)の1次案です。項目や見出し、本文を中心に構成をしまして、グラフやその他参考となる資料等については、次の2次案で整理をしていきます。その後、12月には、2次案として、その他グラフ等を盛り込みまして、パブリックコメントを行うための、いわゆる素案となる計画案を作成します。全庁的な動きと合わせますが、おおむね1月にパブリックコメントを実施をしまして、3月の確定を目指すものです。
また、その間、公共交通については地域公共交通活性化協議会、交通安全については交通安全推進協議会で、それぞれ意見交換しながら進めていきたいと考えています。
それでは、計画の内容になります。資料4−2と4−3というものがございますが、4−3が1次案の本冊になります。資料4−2に概要をまとめましたので、こちらの資料4−2で御説明をしたいと思います。
資料4−2です。まず、左上、1番の計画の概要ですが、目的は、先ほど御説明しましたとおり、公共交通と自転車活用を兼ねた交通安全の要素も加えたものです。計画期間は、第5次三鷹市基本計画と合わせまして、令和6年から令和9年の4年間です。右上の2番、基本方針です。いきいきとしたまちをつくる持続可能で安全、快適な交福ネットワークの構築としまして、副題として、交通福祉の環境づくりを目指してとしております。
また、計画の各施策を進めることで、最終アウトカムであります4つの項目を置いております。その下が本題になりますが、左から右に見ていただきまして、左側の青の3番、交通を取り巻く課題、中央の赤の4、目標、右の緑の5、施策、事業が、それぞれ横並びでつながるように記載をしております。
また、中段の課題のまる1からまる3の段が公共交通で、下の課題まる4の段が交通安全の分野として分類をしております。
それでは、3の交通を取り巻く課題の、課題まる1、利便性の高い交通ネットワークの維持では、社会動向を踏まえた交通ネットワークの構築などの課題に対しまして、中央赤色の目標まる1、誰もが快適に移動できる公共交通を目指し、数値目標となるKPIを設定いたします。なお、1次案では、このKPIの項目までとしまして、具体的な数値については、次の2次案で整理をしていきたいと考えています。
そして、その右、5番の施策、事業では、施策のまる1として、AIデマンド交通の推進やコミバスの再編などを事業項目としております。また、施策のまる2では、交通事業者と共に創る共創としまして、2−2で災害時等における協力体制の構築を置いております。
左に戻りまして、課題のまる2です。まちづくりと連動した交通環境の整備では、乗換え環境の改善、整備などに対しまして、目標のまる2で環境に優しく、にぎわいと活力のあるまちをつくる公共交通としています。右側の施策のまる3では、これらの課題に対しまして、乗換えの円滑化に向けた事業等を記載をしております。
次に、左に戻りまして、課題のまる3です。多様化する交通ニーズへの対応としまして、目標まる3に掲げる、地域と共に育てる持続可能な公共交通に向けて、施策のまる4では、他分野との連携強化を図るため、事業の4−2の交福連携の推進により、移動に不便を抱えている方への移動ニーズへの対応について検討を進めてまいります。
続いて、一番下の課題まる4の自転車関連の交通安全分野になります。三鷹市内の交通安全を高めていく重要な視点としまして、自転車の交通安全対策があります。そこで、課題として整理したのが自転車の利用環境の整備です。真ん中の目標まる4にありますように、安全で利便性の高いまちづくりと連携した自転車交通を目指し、右側の施策のまる5、まる6では、主にハード面となる自転車走行空間の安全性向上や駐輪場の利便性向上、そしてソフト面となる施策まる7の啓発の事業、そして施策まる8では、民間事業者と連携したシェアリング事業の推進を掲げております。
以上が交通総合計画2027(1次案)の概要説明になります。
今回、ボリュームが多く、説明が長くなってしまいましたが、どうぞよろしくお願いいたします。
説明は以上です。
◯委員長(土屋けんいちさん) 市側の説明は終わりました。
これより質疑に入ります。
◯委員(佐々木かずよさん) おはようございます。よろしくお願いします。まず、空き家活用マッチング支援事業について伺います。これ、10月から始まるということなんですけれども、この空き家、今現在、市内に空き家は結構見受けられるんですけども、空き家を本当に放置されているような所有者の方々には、市から直接連絡をするというお考えでよろしいんでしょうか。
◯住宅政策課長(山中俊介さん) 空き家についてですけれども、令和4年度で空き家の実態調査を行っておりまして、その中で空き家と認定されたのが608戸。令和5年度に、その空き家の所有者さんに対して、空き家の活用も含めた意向調査というのを実施しております。その意向調査の中で、活用に希望があるとか、こういう事業を始めたときには御連絡をいただいてもいいという方からも、件数でいうと、希望する方が1件で、連絡を受けてもいいという方が18件になっておりますので、まずは、このマッチング支援事業に対して御興味を持っている方には御連絡をしていきたいと思っております。
その他の放置されている空き家というか、そういう方々についても、制度を広く周知していくという意味で、まずはホームページとかで御案内するとともに、新たにセミナー実施とかで認知というか周知をしていきたいというふうに考えております。
◯委員(佐々木かずよさん) ぜひよろしくお願いします。空き家は、そこにもともと住んでいらっしゃらない方ですので、いわゆる近隣の方とか──これ令和4年に調査した件数ですけど、そこからまたさらに増えているかもしれませんし、空き家は意外と、私なんかも相談を受けるのは、近隣の方が、今そのお宅が、いわゆるその庭の木がすごく生い茂って被ってきて、何とかしてほしいとかって、そういったお声、御相談を受けることも多いんですけれども。
いわゆる近隣の方が、例えば市に相談をして、何とかしてほしいというふうにした場合、そこの所有者の方に市が連絡を取るということまではやっていただけるんでしょうか。
◯住宅政策課長(山中俊介さん) まず、空き家の対策についてなんですけれども、このマッチングとはちょっと違うかもしれませんけれども、空き家の苦情相談というのを住宅政策課のほうで受けておりまして、市民の方から空き家に対する課題等をいただいた場合については、まず市の職員が現地を確認しに行きまして、空き家である場合もありますし、そうでない場合もあるんですけれども、空き家であれば、まず市のほうで所有者のほうを調べます。
調べた上で、その所有者の方にお手紙で適正管理のお願いという形の文書を発出しまして、それで御連絡をいただいて、対応していただくというような形を取っております。
◯委員(佐々木かずよさん) お手紙というのは空き家に送るんですか。お手紙でその持ち主の方に御連絡をするとおっしゃいましたけど、その空き家の住所に送るということではなく、その持っていらっしゃる、要は相続されている方とか、そういった情報を持っている方に直接お手紙を送るという認識でよろしいでしょうか。
◯住宅政策課長(山中俊介さん) 多くの空き家は相続等でそのままになっておりまして、当然、相続が終わった段階で、登記の内容とかも変わりますので、相続人が決まっておりましたら、複数であってもその方々全員に送っておりますし、まだ決まっていないという段階であれば、代表相続人の方にお送りするような形を取っております。
◯委員(佐々木かずよさん) 空き家は、空き家にならないようにしていくという早めの対策が大事だと思うんですが、例えば今おひとりで暮らしていて、行く行くはここが空き家になるなと分かっていらっしゃる方もいらっしゃるわけですよね。そういう方々に、またこういった情報も周知が必要だと思うんです。先ほどホームページとおっしゃったんですが、高齢の方が所有されていたりすると、なかなかホームページではたどり着かないのではないかなと思います。例えばポスターとか、あとは高齢者の方であれば、例えば介護か何か、地域包括ですとか、そういう介護事業者の方ですとか、そういった取り巻く環境の方々にこういった制度が始まるよという周知も必要ではないかと思うんですが、その辺はどのように取り組まれているか、教えてください。
◯住宅政策課長(山中俊介さん) 空き家を予防するという意味なんですけれども、市のほうで、空き家に対するセミナーというか、空き家になってからというよりは空き家になる前の段階から、今後の家の活用とか家をどうするかというのを考えませんかということのセミナーを今実施しております。そういったセミナーの御案内については、町会等を含めて、コミュニティ・センターとかも含めてなんですけれども、そういったところにはチラシというような形で毎回送付しておりますので、そういうことで皆さんに御興味を持っていただきたいなというふうに考えております。
◯委員(佐々木かずよさん) 分かりました。地域の力も必要だと思うので、ぜひよろしくお願いします。
あと一点だけ。三鷹市交通総合計画2027の素案についてなんですが、4番、目標、自転車の交通安全とあるんですけど、これ2027年までの4年間、今後、もちろん自転車、安全運行が大事だと思うんですけど、最近私が感じるのはループですとか、いわゆる新しい乗り物がまちなかで、特に私の近所でも非常に増えてきていて、その辺に関しての記載というのはお考えになられるのでしょうか。
◯都市再生部調整担当部長(齊藤大輔さん) まず、三鷹市内に、今御紹介のあったいわゆる電動キックボードのシェアの民間の会社がポートを設置するという動きは承知しておりますが、ただ、三鷹市内、やはり生活道路を含めなかなか道の狭いところが多いのと、自転車の事故の関与率が高いといったところから、まずは自転車の交通安全が優先であろうというふうには考えております。
したがいまして、現段階では、この電動キックボードを三鷹市として何か推進するとか、今そういった予定ではないといった段階であります。
◯委員(山田さとみさん) よろしくお願いします。まず、空き家活用マッチング支援事業について伺います。まず、大きな2番の活用希望者とする要件全てを満たすことというふうに書いてあって、そのまる1なんですけれども、本制度の趣旨を理解し、所有者と地域住民との信頼関係の構築を自発的に行うことというふうに書いてあります。とても大事なことだと思っているんですけれども、この希望者が具体的にどういう行動が求められているのかというのが非常に分かりづらくて、何をもって自発的な活動になっていくのかというのを、この資料ではこれでもいいのかもしれないですけれども、実際にその活用希望者に対して何をもって自発的な活動としていくのかということについてはお示ししなければならないのかなというふうに思っているんですけれども、いかがでしょうか。
◯住宅政策課長(山中俊介さん) 委員御指摘のとおり、かなり抽象的な言葉にはなっているところなんですけど、このマッチング支援事業は、実施するに当たって各地のほうのヒアリングもしているところなんですけれども、やはり活用希望者さんが、新たに空き家が解消されることはいいんですけれども、言い方は悪くなるかもしれないんですけど、見たこともない方が出入りするような形というのは非常に不安を抱くというようなことがあります。例えば、活用事業者さんのほうで、自発的にその地域の方も巻き込むような、こういうイベントをしますよとか、例えば庭木をきれいにして、挨拶をするとか。当然のことかもしれませんけれども、例えば家の前を掃除するとか、そういったことで自分が、活用希望者が地域に受け入れてもらうという姿勢がまず必要だということは聞いておりますので、なかなかこの資料で説明するのは難しいところなんですけど、そういったことは活用希望する方には御説明していきたいなというふうには考えているところです。
◯委員(山田さとみさん) ありがとうございます。御説明されるということで、ぜひしていただきたいんですけれども。物件によってだったりとか、活用の内容とかによって、自発的な行動というのは変わってくるとは思うんですけれども、これはどういうことをしていくんですかということを約束していただいて、ぜひ活用していただきたいと思うんです、近隣の方の不安を払拭するために。そういったことはしていただけるんでしょうか。
◯住宅政策課長(山中俊介さん) 資料1の事業の流れのイメージ図をちょっと御覧いただきたいんですけれども、真ん中の表の右側、活用希望者の相談窓口に対してのまる1で、活用計画の相談、登録というふうにあります。まず、こちらの登録をしていただくような形になるんですけれども、イメージとしては、その活用希望者さんがどういう活動をするのかということを事前にヒアリングして、申請に書いてもらって、それが営利目的だけではなくて地域のためにもなるということを判断して、それで大丈夫であれば、初めて登録という形になりますので。
もし、例えばですけど、営利だけを目的にするような方が事業をやりたいみたいな話で来れば、その時点で、申し訳ないんですけど、活用希望者としては登録できませんというような形でお断りするようになります。
◯委員(山田さとみさん) 分かりました。では、登録時に、しっかりと近隣の方との信頼関係を築くためにどのような行動するのかというところまで登録の内容に入っているというふうに理解してよろしいですか。
◯住宅政策課長(山中俊介さん) そう理解していただいて結構です。
◯委員(山田さとみさん) あと、もう一点なんですけれども、先ほどの佐々木委員への答弁の中で、セミナーを実施するというふうにおっしゃっていたんですけれども、これ、ホームページだけでは、来ていただくのはなかなか難しいのかなとか、制度を理解していただくのは難しいのかなというふうに思っていて、登録の希望者だけじゃなくて、三鷹市内にある空き家の持ち主に、こういうセミナーがあるのでお越しくださいみたいに、お手紙を送っていただく積極的な取組が必要だと思うんですけれども、その辺りはどのようにお考えなのか、伺います。
◯住宅政策課長(山中俊介さん) そうですね、おっしゃるとおり、空き家の活用に対して、今現段階ではあまり興味がないという方もいらっしゃいますけれども、こういった制度ができますので、当然、先ほどの空き家の苦情を受けたときのお手紙を送付するとかということもしておりますので、ホームページとかだけではなくて、そういった苦情のお手紙に、例えばその制度の紹介の御案内を添付するとか、そういうことで広く周知していきたいというふうには考えております。
◯委員(山田さとみさん) ありがとうございます。広く持ち主に周知をお願いします。
次なんですけれども、コミュニティ交通実証運行評価・検証について伺います。本格運行にされるということで、大変楽しみにしているんですけれども、本格運行に移行する際に、このページ、1番なんですけれども、井の頭と西部エリアとを比べて、井の頭地域の運行時間が短いんですけれども、これはこのままでいかれるのか、それとも本格運行に当たって一緒にしていくのか、この時間で足りているのか、その辺りの評価はどうなっているのか、伺います。
◯都市再生部調整担当部長(齊藤大輔さん) 本格運行に当たっては、今行っている実証運行の概要のそのまま移行をしていく、そういう計画でおります。また、運行時間が異なってはおりますけれども、やはり地域的に井の頭と西部と、また、例えば朝のスクールゾーンの時間がちょうど井の頭の真ん中辺に設定されているとか、いろいろ事情も異なりますので、そういった地域の事情とかも考慮しながら、それぞれの地域の運行設定というようなものを考えておりましたので、基本的には本格運行に当たっても、現状のままのスライドといったことを考えております。
◯委員(山田さとみさん) ありがとうございます。
次に、資料3なんですけれども、この乗降ポイントの追加設置について、市民の方のニーズをきちっとつかんでいただきながら、この追加すべきポイントを模索していただいているというふうにお見受けしました。ありがとうございます。今後も、こうした必要だと思われるポイント、あるいは活用されていないポイントなどを見ながら、ポイントについては考えていかれるのか、伺います。
◯都市再生部調整担当部長(齊藤大輔さん) ポイントの追加等の検討については、今後も──これが完成形ではないとは考えておりますので、検討していきたいと思いますが、AIデマンド交通の取組自体、実証運行を今やっているものも、交通不便地域の解消と地域内交通の利便性の向上という目的で行っておりますので、今回追加するポイントも、目的地となるところのポイントなんです。
したがいまして、西部については、例えば井口、深大寺のエリアですと、井口四丁目と深大寺三丁目が交通不便地域で、住宅地のいわゆる自宅から近いポイントのところの設定をして、それ以外のエリアについては、目的地となるところのポイント設定というような形で分けていますので、ポイントの設定、ここがいいとかあそこがいいというのは、御要望も聞くこともあるんですけれども、そういった最初の目的からは外れてしまうと、いろいろ目的がぶれてしまいますので、そういった方針では今後も考えていきたいというふうに考えております。
◯委員(山田さとみさん) ありがとうございます。
次に、資料4−2と資料4−3の三鷹市交通総合計画2027なんですけれども、私も一般質問の中で、最終アウトカム、中間アウトカム、直接アウトカム、体系的に示してくださいというふうに質問しました。きっとこの最終アウトカムと、この資料4−2でいうと、大きな4番の目標が中間アウトカムに当たって、5番が直接アウトカムになっていくのかなというふうに思いますけれども、この本冊を見たり、この概要を見たりしていると、目標と施策、事業はつながっているように見えるんですけれども、目標がどの最終アウトカムにつながっているのかというのがちょっと分かりづらいかなというふうに思うので、もう少し体系的に分かるような資料になっているといいかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。
◯都市再生部調整担当部長(齊藤大輔さん) まず、4番の目標にあるKPIは、いわゆるアウトプットの数値になってくるかと思います。それに対して、目標と施策がリンクするというのは、今御質問委員さんのおっしゃるとおりだと思いますけれども、最終アウトカムに関しては、この4つあるうちの左3つ、健康と生活と地域・経済のところは、主に公共交通の施策を充実させることで、こういった効果に結びつけていきたい。なので、1対1ではなく、いろいろなクロスの結果、こういう効果につながっていきたいといったところで、安全・安心な交通環境については、これは自転車交通安全の施策を進めることでということで、3と1というような分類で、大きく分けてはおりますけれども、この施策がこの効果に結びつくというような直接的な考えには基づいてはいないような形で考えています。
◯委員(山田さとみさん) 私もそう思うので、例えば、これは目標1と3につながっているよとか、少し示していただけると分かりやすいのかなというふうに思いますので、御検討ください。
あと、もう一つ、これで最後なんですけれども、本冊の4−1の目標と、その次のページの5−1の施策体系なんですが、ちょっと同じような感じというか、4−1では、目標に対してのKPIというふうに示していただいたと思うんです。例えばなんですけれども、5−1に一緒にしてしまって、KPIも本当にこのKPIでいいのかなというふうに思うところがありまして、簡単なKPIでいいと思うので、この事業一つ一つにつけていくのが、この事業の効果を図ることにつながっていくのかなというふうに思います。
例えばなんですけれども、4−1で、KPIはこれでいいのかなというふうに思ったのは、目標4の違法駐輪、放置自転車への対策を講じますというふうに書いてあるんですが、下に示してあるのがこれを測るKPIになっているのかなというふうに思っていて、難しいことはしなくていいと思っていて、運用の中で違法駐輪とか放置自転車が減ったみたいな、そういう目標値で、KPIでいいんじゃないかなというふうに思っています。まとめて、このKPIでいいのかなというふうにちょっと思ってしまったんですけれども、このKPIで本当に妥当だと思われているのか、伺いたいと思います。
◯都市再生部調整担当部長(齊藤大輔さん) まず、計画づくりをする際に、個別の事業ごとのKPIとか目標設定というよりは、それぞれのカテゴリーごとの1つの大きな目標を立てながら、それに向かって各施策を推進していくというような、そういう体系になっていくというふうに考えております。そのため、この4−1の目標の中での、この大枠の目標まる1からまる4の達成するためのKPIの設定というような考えに基づいています。
それぞれの事業ごとのKPIの設定までは、今考えておりませんで、この事業ごとの4年間の計画期間でありますから、次の2次案に向けては、それぞれのスケジュールとかを次の段に掲載をしていきたいなというふうには考えております。
◯委員(山田さとみさん) ありがとうございます。何でこういうことを言っているかというと、職員の方、一生懸命この事業──最終アウトカムがあって、目標があって、事業を実施していただいているわけですけれども、自分たちがやっている事業がこういうアウトカムにつながっているとか、この目標につながっているとか、そういうのを実感してやっていただくと、事業がよりよくなっていったり、市民のためになっていったり、また職員の満足度というか、そういうものにつながっていくと思ったので、こういう質問をさせていただきました。2次案も楽しみにしていますので、どうぞよろしくお願いします。
◯委員(紫野あすかさん) よろしくお願いいたします。空き家活用マッチング支援事業について、なかなか様々な個人の地域の事情なんかもあって、空き家の問題は市が関与しにくい部分もあるかと思うんですけれども、今回、まちづくり三鷹さんが窓口となってこのシステムをつくっていくと、非常にいいアイデアだなと思っております。なるべく多くの活用希望者に登録してもらいたいと思うんですけれども。
まちづくり三鷹さんが御相談窓口となるんですけれども、まちづくり三鷹さんの体制はどのようになっていくのか、また、まちづくり三鷹さんからはどのような意見が出ているのか、人員は足りているのかとか大丈夫なのかとか、そのような何かお話があればお聞かせいただきたいと思います。
◯住宅政策課長(山中俊介さん) この事業を実施するに当たって、まちづくり三鷹とはかなり打合せを重ねているところで、まちづくりの三鷹のほうで、人員が何人体制でというところまでは把握はしておりませんけれども、実施に当たって、特に人的な問題はないということは聞いております。
◯委員(紫野あすかさん) 分かりました。
あと、市が関与する部分では、対象工事なんかの補助金の問題とかも出てくると思うんですけれども、原則として対象事業の完了の日から3年以上、地域貢献施設として使用を継続してくださるところに対して、1回50万円が限度ということで、地域貢献施設としては集会所とか交流施設とか、体験学習、その他地域の活性化に資する施設ということなんですけれども、判断が難しいような団体とか活動とかもあるのかなと思うんですけれども、何か基準みたいなものはあるんでしょうか。
◯住宅政策課長(山中俊介さん) その改修の補助金のこういう工事はいいですとか悪いですとかという明確な基準は、今のところ設ける予定はないです。というのも、空き家を活用していただくというのがやっぱり第一目的になっておりますので、あまりこれは駄目ですよ、これは駄目ですよという形で言いますと、なかなかこのマッチング事業自体もあまり進まないことになってしまいますので、そこは十分話を聞いた上で、どうしてもそぐわないものについては駄目だという形になりますけれども、なるべく地域貢献に資するような内容であれば認めていきたいというふうに考えております。
◯委員(紫野あすかさん) なるべく利用しやすいようなシステムにしていただきたいと思います。マッチングがうまくいって、契約が結ばれた後に、例えば何らかのトラブルとか何か問題などが生じた場合は、どこが責任を持って解決の方向に導いていくとか、そのようなイメージはあるのでしょうか。
◯住宅政策課長(山中俊介さん) まず、先ほどの説明の中でも、このマッチング事業については、その活用されていない空き家があって、地域で活動したいという活用の希望者さんをあくまでもつなげるということが目的になります。ですので、トラブルが起きたときの最終的な対応というのは、市で行うことはなかなか難しいとは思うんですけれども、その前の段階で、空き家活用促進アドバイザー会議がありますので、当然その中で情報をいただいて、内部で会議に諮った上で、契約に当たって整理すべき事項、例えば使用区画をどうするのかとか原状回復をどうするのかとか、あと庭木の維持管理をどうしていくのかというのは事前に整理したほうがいいですよということのアドバイスはしていきたいというふうに考えております。
◯委員(紫野あすかさん) 分かりました。なるべくたくさんの方がマッチングが成功するといいなと期待しております。
次に、コミュニティ交通実証運行についてですが、井の頭地域でも、このAIデマンドが始まって、すごく利用者の方は喜んでおられます。身体の御不自由な方とかも週に何度も利用していると、喜びの声を聞いております。
また、西部地域では、日曜日の運行を希望する方とか、エリア外の運賃が高いという声も聞いています。市役所などで何かイベントとかがない場合でも、日曜日の運行を増やすということは検討されているのか、可能性はあるのか、全くないのか、その辺りをお聞きしたいと思います。
◯都市再生部調整担当部長(齊藤大輔さん) AIデマンド交通の取組については、現状の取組で本格運行を目指しておりますので、日曜日については、イベント等の市役所や地域でのイベント、そういったときの臨時運行のみというような形で移行していきたいというふうに考えています。
◯委員(紫野あすかさん) 日曜日、家族でお出かけしたいわとか、孫と出かけたいわというような方も結構おられるので、イベントがないときでも、日曜日は増やしてほしいとおっしゃっている市民の声があるので、お伝えしておきます。
あと、まとめのところで、効果のところで、他の自治体の実証運行などと比べて利用が好調で、定着しているというふうに報告があるんですけれども、ほかの自治体などは様々な点がどういうところで定着していなかったのか、また、三鷹が今回実証実験がうまくいっているという評価は、何がよかったということの決め手というか、これがよかったんじゃないかというふうに思っていらっしゃるのはどういう点でしょうか。
◯都市再生部調整担当部長(齊藤大輔さん) まず、実証運行を三鷹が始めるときには、あまり事例がなかったです。特にこの都内、都市部といわれるところでの事例はほとんどなくて、三鷹がほぼ先進的に取り組んだ事例なのではないかなというふうには思います。その後、後続的に他の自治体、近隣も含めて実証運行を行ったところはいろいろ事例を見てきましたけれども、やはり始める前に、地域によく説明をして、こういうふうに使ってほしいですとか──やっぱり、今でもいろいろ言われますけれども、あそこまで行きたい、ここまで行きたいではなくて、こういう目的でAIデマンド交通をやっているので、そこからもし駅に行きたいという場合はバスに乗ってほしいですとか、そういった使い方の周知というのがすごい大事だなというふうには実感しています。
それが、おかげさまで今、1日40人、50人と乗っていただいているわけです。ほかの自治体を見ますと、桁が違うといいますか、1日3人とか2人とか、そういう状況になっているので、三鷹が本当にここまで成功したというのは予想を上回るような効果ではあるんですけれども。やはり、大事なのは地域との意見交換、共有といったところが、まずは三鷹ならではでありますけれども、そこが一番大事にしてきたところではあります。
◯委員(紫野あすかさん) 本当に丁寧に、様々な苦労や失敗などもされながらも、うまくいってきていて、いよいよ2月から本格運行に入るということなんですが、乗降ポイントも新しく西部エリアでも3つ追加されるということにもなっていて、それも市民の意見をしっかり把握されて生かされているんだなというふうに思っています。
本格運行に入っても、今後、改善点とか新しいニーズなどあれば、変更していくということは対応していただけるんでしょうか。
◯都市再生部調整担当部長(齊藤大輔さん) 先ほどの委員さんにもお答えしましたように、これが完成形だというふうには思っておりませんので、今後もタイミングを見ながら、必要に応じた改善というのは検討していくことになろうかなというふうには考えております。
◯委員(紫野あすかさん) ぜひよろしくお願いいたします。
次に、総合交通計画2027(第1次案)ですが、まちづくりの中で一番市民から要望や改善を求める声が大きいのが、道路や交通の問題の声だと思うんです。今、自転車交通の現状と課題というところで、道幅の狭いところも三鷹にはたくさんあるんですけれども、大きな幅の道路ほど自転車事故が多いという現状もあります。やはり安全性の向上に向けて、具体的な取組の検討というかが必要だと思うんですけれども、どのような原因で自転車の事故が発生するのか、それぞれの道路についての細かい検証とか調査などが、警察の方とも一体となって、市民の声も聞きながら調査していくことがすごく必要かなと思っているんですが、いかがでしょうか。
◯都市再生部調整担当部長(齊藤大輔さん) まず、自転車に特化してお話しさせていただきたいと思いますけれども、事故の対応等については、やはり三鷹警察署との連携というのは必須になります。あと、事故がどこで多いかとか、そういった統計も警察で持っているようなデータになりますので、大きい道路、生活道路、いろいろありますが、そこの分析が必要だと思います。ただ、統計的に三鷹市内での事故、やはり出会い頭の事故が多く発生しています。これは、車も自転車もそうなんですけれども、そうすると、大きな道路だけではなく、生活道路でも止まれの標識がありますが、そこを恐らく止まらないで進んでしまう自転車が何かとぶつかるというようなことが多く発生しているんだろうと思います。
そうした、いわゆるルール、マナーの啓発、これが地道に続けていかないといけないことだと思います。何か画期的な、これをしたら自転車事故がゼロになって三鷹の事故件数が半分になると、これがあれば私もやってみたいところではありますけれども、なかなかそうはいかないので、そこは警察や地域の交通対の皆さんと連携しながら、日々の交通安全の活動に取り組んでいくというところを継続していきたいなというふうに考えております。
◯委員(紫野あすかさん) 本当に私もそう思います。自転車は車両扱いであるという認識が大人になるほど薄いんじゃないかなと思っていて、割とお子さんとか児童はマナーがいいんですよね。多分、学校でしっかりと教育してもらっていると思うんですけれども、大人になるにつけて、イヤホンつけたままとか逆走する人とか、歩道や車道をその時々に応じて行ったり来たりしたりして、本当に信号無視されたりとか、冷やりとすることが本当に多いんですよね。
特に朝とか夕方の帰宅時間とか、急いでいらっしゃるんだと思うんですけれども、単にマナーといえるのか、もっと抜本的に交通ルールを徹底していただく必要があると思うんですけれども、警察と一緒に対策、抜本的な意識を向上させる必要があると思っているんです。私も、具体的にこうしたらいいというのは分からないんですけれども、その辺りはいかがでしょうか。
◯都市再生部調整担当部長(齊藤大輔さん) 正しい回答になるかどうか分かりませんが、今年、道路交通法が改正されて、2年以内に施行されるものがあります。それは自転車の青切符です。そうしますと、今でも違反をすると、もちろん罰則はありますけれども、車のように青切符じゃなく、いきなり赤切符になりますので、なかなかそこまで取締りが強化されていないんじゃないかなというふうには私は思っております。
ここで青切符が入ると、さらに取締りというのがしやすくなるといったら語弊があるかもしれませんけれども、強化されるのではないかなと。そこが1つのタイミングではないかなというふうには思います。自転車の事故の、どういう方々が事故を起こしているか。これ、年代別に見ますと、今、御質問がありましたように、若年層は低いです。その代わり、65歳以上の割合が、今、三鷹市内では自転車の事故の割合が一番高いんです。
その次に、続いているのは、40代、50代なんです。そうすると、40代以上、いわゆる大人世代の方々の自転車事故割合が高い、これをどうにかしていかないといけないということで、小学校、中学校での交通安全教室を行っておりますけれども、それ以外の啓発活動というのも強化していく必要があるのかなというふうには考えます。
◯委員(紫野あすかさん) ありがとうございます。私もそう思います。
次に、駐輪場のことなんですけれども、特に三鷹駅前地域、お買物の方の駐輪する、特に中央通りの、駐輪場が近くにないということで、空きもなかったりするものですから、不便を感じていると。駄目だと思いつつも、ついお店の前に置いちゃうんだという方が結構おられます。その気持ちも分かるんですけれども、お買物の方の駐輪場対策みたいなものは、何か対策を検討はされているのでしょうか。
◯都市再生部調整担当部長(齊藤大輔さん) まず、お買物対策については、三鷹の駅前の一時駐輪場については基本的に2時間無料になっているんです。そうしますと、買物、1時間、2時間であれば、料金がかからずにお買物ができますので、そういった対応は、以前からも三鷹市として行っております。
ただ、一時駐輪場が混んでいるというのは現実問題ございますが、場所によっては空いているところもございますし、もちろん、駐輪場に、ここのほかにもこういったところに駐輪場がありますよというような掲示ですとか、あとは、駐輪場に入らなくても近くまで行けば空車、満車というような表示とかもありますので。
そういった形で、いつも利用されているところが満車だから、不便だっておっしゃられる方も中にはいらっしゃるんですけれども、その周辺にもいろいろ一時駐輪場がございますので、そういったところをぜひ御利用していただきたいなというふうには考えております。
◯委員(紫野あすかさん) 毎日のことなので、駐輪場を探してあっちへ行ったりこっちへ行ったり、夏場は暑かったりもするので大変だという高齢者の方もおられるので、何か対策が必要かなとは思っております。
あと、高齢者の方がよく乗っておられる三輪の自転車、後ろが二輪になっているのに乗っている方が、駐輪場に、幅があるので置けないということをおっしゃっていて、思いやりゾーンというのが設置されている駐輪場もあるんですけれども、思いやりゾーンをもうちょっと増やしてほしいという意見もあるんですが、その辺りはいかがでしょうか。
◯都市再生部調整担当部長(齊藤大輔さん) 思いやりゾーンの利用は、本当、電動アシストの自転車もそうですし、今おっしゃられた自転車もそうなんですけども、スペースの確保といったところは一番課題になります。駅前、なかなか限られたスペースでの駐輪場設置になりますので、その思いやりゾーンを増やすと、総数である台数が減ってしまうといったバランスのところもありますので、そこは、今おっしゃられた点も含めて、利用状況を確認しながら今後の状況を見ていきたいなというふうには思います。
◯委員(吉田まさとしさん) よろしくお願いいたします。まず、空き家活用マッチング支援事業、これがもう10月から始まるということで、細かいことなんですが、幾つか質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。
先ほど、空き家所有者の方のアンケートを取られて、そういった活用が1件あったということなんですが、逆に、その活用を希望されている方、使用をされている方の希望なんかは今まで寄せられているんでしょうか。お願いします。
◯住宅政策課長(山中俊介さん) マッチング支援事業というのは今年度からやりますけれども、これまでにも、空き家を活用したいというような御相談は何件か受けております。ただ、その時点では、そういった事業をまだ予定しておりませんでしたので、例えば具体的に連絡先を聞いたりとかいうところはやっておりませんけれども、こういった制度ができることによって、周知することによって、登録があるのではないかなというふうに考えております。
◯委員(吉田まさとしさん) ありがとうございます。それから、窓口としてまちづくり三鷹さんに入っていただくんですが、まちづくり三鷹さんのやっていただくお仕事としては、施設の管理とか活用のマッチングとかだと思うんですが、細かいところなんですけど、まちづくり三鷹さんに対する費用、例えば普通の不動産でいうところの仲介手数料みたいな、そういうものというのは発生するんでしょうか。
◯住宅政策課長(山中俊介さん) まちづくり三鷹については、活用相談窓口の運営という形で市からの委託業務で行いますので、特段──まちづくり三鷹はあくまでもマッチングの登録とか3者の引き合わせとかはやりますけれども、それ以外のことはやりませんので、仲介手数料とかは発生しないというふうに考えております。
◯委員(吉田まさとしさん) ありがとうございます。
それから、裏面の3番のアドバイザー会議、5団体の方にやっていただくということなんですが、これの5団体の方のセレクトというか、絞った理由というのは。例えばほかに賃貸問題、何かで問題事が起きたときには、ほかの士業さんなんかも交ぜたほうがよかったのではないかなと考えるんですが、いかがでしょうか。
◯住宅政策課長(山中俊介さん) アドバイザー会議、今こちらの資料のほうに載せている団体さんにお願いしているところですけれども、この団体さんの会議自体も、このメンバーで今後もずっと変わらないということではなくて、当然マッチング事業を行うことによって様々な事例が発生すると、こういう方々の御意見も欲しいなということがあれば、追加になりますけれども、そういったメンバーの変更というのは考えていきたいと考えております。
◯委員(吉田まさとしさん) ありがとうございます。多分、場面場面でいろんな問題とか出てくると思いますので、専門家の方々の御意見というのも必要になってくる場合があるかなというふうに思います。
それから、補助対象についてなんですけども、補助要件、この中で市税を滞納していないこととなっているんですが、これ、利用者の方は市内在住の方に限られるという解釈ですかね。市外の方だと、この補助は受けられないという解釈でよろしいでしょうか。
◯住宅政策課長(山中俊介さん) 団体さんということですよね。活用者になりますので、団体さんになると思うんですけど、実際には市内の団体を今は想定しているところです。例えば、市外の団体さんが、じゃあ、なぜ三鷹でやりたいのかというところもありますので、その辺は実際にもし登録をするという形になれば、お話を聞いた上で判断していきたいというふうに考えております。
◯委員(吉田まさとしさん) ありがとうございます。
市外の団体さんは、これにはまだ参画させるかどうかは検討されていないというところですかね。
◯住宅政策課長(山中俊介さん) 今おっしゃったとおり、市外の団体さんというのは、今のところは想定はしていないです。あくまでも市内の団体さんで考えているところです。
◯委員(吉田まさとしさん) 分かりました。この補助の申請なんですけども、これ所有者及び活用者となっているんですが、どんな想定でこの振り分けがされるのかなと思いまして。例えば、利用者の方が3年以上使って、その後、退去されるときにかなり傷みが激しくて、原状復帰しないと駄目だという部分が出た場合、そんなときには、実際出ていった方というか、所有者の方が申請を行うのか。
その前に、ごめんなさい、原状復帰に対してもこの補助金が出るのかどうか。お願いします。
◯住宅政策課長(山中俊介さん) 御質問の原状復帰について補助金というのは今考えていないです。あくまでも、この申請の要件として、今後の活用の継続が見込まれることというところがありますので、まずは契約して使っていくよという段階で、改修工事が必要であれば補助をいたしますが、原状復帰については、あくまでも民民の契約の中でどう対応するかというのを、費用負担も含めてですけど、活用者さんと所有者さんで決めていただくことだと考えております。
◯委員(吉田まさとしさん) 分かりました。ありがとうございます。そこが心配が残るところですね。退去されるときにかなり傷みが激しかったりした場合、その傷んでいる状態をまた次の利用者の方に御覧いただいて、そのときにまた修復を行うというようなところでは、ちょっとどうなんでしょうね、傷みがひどくなっちゃったときの補助というのも少し考えられないかなというふうに思いますけども、いかがでしょうか。
◯住宅政策課長(山中俊介さん) この補助金の制度については、1つの空き家に対して、補助については1回のみになります。ですので、例えば活用が初めて行われて、1回補助金を使うような形になって、契約が終了して、原状回復、どの程度やるか分かりませんけど、終わって、また違う方が活用するような形になったとしても、その際には補助金は出ないというような形で今考えております。
◯委員(吉田まさとしさん) ありがとうございます。では、入居時にきれいな状態、このままで使うよといったときに、傷みを生じさせて、出るときにこの補助金申請も1回ということであれば、可能だということでよろしいでしょうか。
◯住宅政策課長(山中俊介さん) 繰り返しになってしまうかもしれませんけれども、あくまでも原状回復のための費用というわけではなく、これから地域貢献施設として使用を開始するというときに補助をするという形で、今考えております。
◯委員(吉田まさとしさん) ありがとうございます。
続きまして、コミュニティ交通について、また幾つか御質問させていただきます。AIデマンド交通の開始が2月1日から予定となっておりますが、実際、実証運行の期間が3月31日までとなっていますので、この2か月間の開きというのは、実証運行を少し延ばしながら、AIデマンド交通の開始日が遅れる可能性もあるというところの解釈でよろしいでしょうか。お願いします。
◯都市再生部調整担当部長(齊藤大輔さん) 基本的には、この7年の2月1日から、本格運行に移行していきたいと考えています。ただ、今、実証運行から本格運行に移行する際も、運輸局への申請等いろんな手続がありますので、基本的には遅れないように対応していきたいとは考えておりますが、原則としては、この日を目指して取り組んでいきたいというふうには考えております。
◯委員(吉田まさとしさん) ありがとうございます。よろしくお願いします。
それで、井の頭エリアのAIデマンド交通なんですけども、実際、最初から相乗りの発生率が非常によいということなんですが、仮に前の井のバスの頃の大きな車両と比べると、やっぱり混んでいると嫌がる方とか、乗ろうとしたときに、たくさん乗っているからキャンセルなんていう事例はまだ発生していないでしょうか。
◯都市再生部調整担当部長(齊藤大輔さん) AIデマンド交通の場合、予約型ですので、予約していただければ必ず座れますし、乗れなくて、予約が入れられなかったといった方も、現状、井の頭ではあまり聞いていないところではあります。
◯委員(吉田まさとしさん) ありがとうございます。
そうですね、井の頭エリアはまだ始まったばかりなので、それほどデータが取れていないかもしれないですが、西部のように、収支の状況というのが今回お示しがされていないんですが、まだ取れるような期間が経過していないということでよろしいでしょうか。
◯都市再生部調整担当部長(齊藤大輔さん) 収支については、基本的に西部と同様に、これは2台なのか1台なのかといった違いでございますので、傾向としては、井の頭も西部も、1台当たりの運行経費については変わりはないです。掲載はしておりませんけれども、変わりはないです。
◯委員(吉田まさとしさん) 分かりました。そう解釈させていただきます。
それから、今さらの話なんですけど、以前の井の頭の小型EVバス、あのような多少大きな形状の車両だとか停留所だとかがよかったという、今さらの声はあったりするんでしょうか。よろしくお願いします。
◯都市再生部調整担当部長(齊藤大輔さん) 地域の方とお話ししても、従前の井のバスに比べて、このAIデマンドに代わって、ポイントがそのEVバスのときよりも多くなりましたし、井の頭のEVバスが走ってないエリアにもポイント設置がなされましたので、好評のありがたい御意見のほうが断然多いです。
◯委員(吉田まさとしさん) 分かりました。ありがとうございます。
それから、すみません、交通総合計画2027のほうなんですけども、この計画、1次案になっているんですが、この名称は公になっているんでしょうか。お願いします。
◯都市再生部調整担当部長(齊藤大輔さん) まず、交通総合計画2027というのは公の計画で、この1次案、2次案というのが、いろいろ言い方はあるかと思います。骨格案、素案とか、素案(案)とか、いろんな言い方はあるかと思いますけれども、都市再生部として交通総合計画のスケジュールとしては、1次案、2次案、最終案というような形で公表していきたいというふうに考えています。
◯委員(吉田まさとしさん) 分かりました。ありがとうございます。実は、各住協の新聞なんかで、井の頭の住協さんで既に三鷹交通総合計画2027と出ていたものですから、内容的にも細かく載っていたものですから、どの程度の調べをもって掲載されたのかなというふうに感じているところです。ただ、問題なければいいと思いますけども。
それから、自転車の交通に関して、最後1点だけお聞きします。自転車の通行帯の整備ということで、これも各住協さんの広報紙なんかを見ますと、三鷹警察から歩道の通行を禁止するという活字がどれも載っているんですが、この辺は市としてどの程度情報を得ていらっしゃったんでしょうか。お願いします。
◯都市再生部調整担当部長(齊藤大輔さん) 今御質問があったのは、恐らく自転車の歩道通行可の標識を順次撤去していきますという、三鷹警察署からのお知らせの記事じゃないかというふうに思います。標識設置、公安委員会の決定による警察の権限になりますので、三鷹市としてその標識の設置解除についての何かしら権限といいますか、そういったものは全くありませんので、情報提供として、先ほどの標識を撤去しますという取組は直前には入りましたけれども、今後、広報等で市民の方に三鷹警察署からのお知らせというような形で、市内のこういった標識が一部解除されますというようなところは掲載していきたいというふうには考えております。
歩道が通行できなくなりますという表現がちょっと誤解を生むのではないかなと思うんですが、もともと自転車については、道路交通法で軽車両に位置づけられていますので、原則、車道の左側を通行しましょうと。歩道が通行できるのは13歳未満、もしくは70歳以上の高齢者というような形。もともとのルールは変わっておりませんので、そこの部分で、この標識があるところは自転車も通行ができますよというような形ですので、ルールの変更はなくて、通行ができなくなりますといったところは、ちょっと誤解を生むのではないかなというふうには考えております。
◯委員(吉田まさとしさん) そうですね、この計画の中で非常に自転車に対しては大事になってくる部分かなと。通行帯の整備ということで、こういった会報紙なんかには、やはり通行ができなくなりますとはっきりと書いてありますので、この辺を踏まえた取組ということを、方向性として検討していただきたいと思います。
以上で終わります。
◯委員(半田伸明さん) 空き家ね。さっき、意向調査という話があったでしょう。令和4年度だっけ、令和5年度だっけ。
(「令和5年度」と呼ぶ者あり。)
もう一回聞きますが、何件対象で送って、活用してもいいよというのは1件、検討が18件だっけ、そこをもう一回教えてください。
◯住宅政策課長(山中俊介さん) 令和5年度の意向調査の件ですけれど、まず、空き家の件数が608件ですね。そちらの空き家に対して調査した中で、実際にその前段階で調べた中で調査を送付したのが590件、その中でも戻ってきてしまうものがありまして、有効に配布されたものが531件、回答数が241件です。その中で、活用を希望するという方が1件、市の問合せに応じるという方が18件になります。
◯委員(半田伸明さん) ちょっと嫌な質問をしますよ。なぜ1件のためだけに、何でこれだけリソースを割くんですか。これだけ大事業をやるのを、608件分の1でしょう。私、これを悪いとは言わない。もちろん、山中課長、担当として一生懸命御苦労なされているのは百も承知であえて申し上げています。ちょっと総括的なことを聞きますね。嫌なことを言うのが私の仕事ですからね。
608分の1でこれだけ頑張って、実際、これめどがあって1件成功するのかもしれない。そうなると、対外的には、三鷹は都心部にもかかわらず空き家マッチング成功、よかった。ところが、残りの607件は近隣の苦情がたまったままなんです。ここを大事にしないとね。だから、空き家活用マッチング支援事業は、1の事業の目的、趣旨などのところの3行目、所有者が抱えている維持管理費等の改善や地域の課題解決云々とありますけど、この1点だけに絞ってがあっと推し進んで、視野がここに絞られてしまうのを恐れます。
本来大事なのは、さっき佐々木委員からも質問があったし、今回、本会議場でも質問があったかな。過去、十何年以上前から同じ質問が何度も出ているんだけど、結局、相隣関係で庭の木がしなだれかかって、何とかしてほしいとかいう苦情絡みからなんですよ。その相隣関係を、行政が対応するというのはできないですね、民民ですから。でも、そこを何とかしましょうよということで、国であれだけ問題になって、今のこういう流れになっているわけですよね。
だから、この608分の1のために一生懸命頑張るのは、これはこれで了としたいと思うんですが、本筋は違うよということは確認しておきたい。この点について、まず総括的に御所見をお伺いしたいと思います。
◯住宅政策課長(山中俊介さん) 今、委員御指摘のとおり、空き家の件数としては608件で、活用を希望するということが1件。確かにデータとしてはそういうような形になっておりますが、この事業自体が、このアンケートや調査を基にして始めるというわけではなくて、空き家自体が年々、これからも高齢化する中で増えていくだろうということの対策の1つとしてやっておりますので、当然そのマッチング支援事業を進めていくというのも1つですし、空き家の売買、売却とかのほうに考え方をシフトしていただくということも施策の1つだというふうに考えております。
全ての、このマッチング支援事業をやることによって、空き家が全部なくなるかというわけではなくて、管理不全となる空き家をなるべく少なくしたいという形で、その事業の1つとして、この事業を進めていきたいというふうに考えているところです。
◯委員(半田伸明さん) 実際には、問合せに応じてもいいですよというのが608件分の18件なわけですよね。ここを1つ、いじくりたいなあというのがちょっとあります。例えば、今後、問合せに応じてくださる余地があるのであれば、管理がなかなか難しいであろう庭木の剪定とかに、市として一定の意を用いるかもしれませんと。庭の剪定といったって、せいぜい数十万円。608件の数十万円といったら、すさまじい金額になると思うんだけど、これが1年間で集中するとは分からないですよね。
だから、庭の剪定云々の部分について、マッチング支援事業を釣り竿で餌を垂らしながら、これをきっかけに、空き家の管理をあなたはもう一回考え直してくださいねと持っていくのが私は筋だと思う。返答数が241件しかないから、要は半分以下ですよね。逆に言うと、なぜ残りの半分以上は返答しないんですかという話になっていく。答えは簡単で、活用したくないからなんですよ、個人の資産だから。でも、そういう方々もきちんと管理はしましょうねと。そういう方向に、副次的な要素を含めてもらいたい。いかがですか。
◯住宅政策課長(山中俊介さん) 今、委員御指摘のとおり、おっしゃるとおりだと思います。先ほどもちょっとお話ししましたけど、マッチング支援事業は空き家対策の1つの入り口にすぎないというふうには考えておりますので、そういったことをやることによって、空き家所有者さんが自分が持っている資産、空き家をどうしていきたいのかというのが、なかなか御事情として、例えば高齢者の方が持っていれば、施設に入院してしまっていて、将来的には戻ってきたいという思いがあるから、そのままになっているという方もいらっしゃると思います。また、相続を受けたはいいけれども、例えば兄弟間で話がまとまらないとか、親からもらったものを活用するのに罪悪感があるとかで、そのままにしているという方もいらっしゃると思いますので。
なるべく空き家施策全体、こういったマッチング支援事業もそうですし、先ほど御質問いただいたときに、セミナー開催で、家じまいではないですけれども、そういったものをどうしていくのかとか、そういったことで自分が持っている資産を今後どうしていくかというのを皆さんに興味を持っていただきたいという思いはあります。
ですので、このマッチング支援事業、確かに今日御説明させていただいたときに、それだけの視点で御説明させていただきましたけれども、思いとしては質問委員さんがおっしゃるとおりですので、そういった形で、今後も施策のほうは進めていきたいというふうには考えております。
◯委員(半田伸明さん) プライバシーを言っちゃうけど、我が家が今、実は全くこれなんだよね。去年の夏、おふくろが亡くなって、同時期におやじが老人保健施設に入って、今度、要介護更新があって、今どたばたしているところなんだけども、所有者はおやじなんだよね。でも、家にいないんだよね、施設に行っているから。郵便はどうか、自宅にどんどん届く。1か月に1度か2度、私、実家で郵便だけ確認するんですけど、気がついたら地元自治体からえらい文書が届いていたりとか、あららというのがあります。
でも、送り手としては自宅に送るしかないわね。じゃあ、あなた、施設にいるんですか。どこの施設ですか、それは聞けないわね。どうしたって限界があるわけですよ、これ。だから、回答率が241件というのは、私の中では実は腑に落ちているんですよ、こんなものだろうなというね。これを糸口にして、マッチング支援事業を頑張るのは、608分の1と、ちょっと嫌らしい言い方をしましたけど、これはこれで頑張ってください。
これを頑張っていきながら、剪定すらしていない近隣に迷惑がかかっているというところに、いかに公が介入していけるかとなると、私、ここ数年のテーマなので、自分自身の身にも置き換えていろいろ考えているんですけど、最終的にはやっぱり補助しかないなと。だから、公の目的に合致することの相談を受けてくださるのであれば、庭の剪定についてはどうのこうのみたいな話になっていかないと、人間は最後は利で動きますから。剪定しろ、剪定しろ、近所に迷惑だと言っても、俺、関係ねえや、剪定しろ、何、話を聞くだけで枝を切ってくれるの、ちょっと話を聞こうか、多分そうなっていく。
だから、その辺りを臨機応変に今後御対応いただいて、例えば活用希望1件、問合せに応じるが18件だけど、例えばこの18件に対してもっと掘り下げるとかね、なぜ問合せに応じようとしてくれたんですかと。理由があると思うんです。そういうところから糸口を広げていって、はっきりと空き家対策という、庭の問題さえ片づければ何とかなるんですよ。実際はそうですから。
活用というのが、これは過去、本会議でも言わせてもらったんですけど、活用というのはあくまで官僚目線なんだよね。空いている、使える、上から目線なんですよ。それがいいとは言えないでしょうというのは、私、昔、一般質問したことがあるんだけど、これはこれでいいです。ただ、これを糸口として、今申し上げたルールのことについて御配慮いただき、できれば、我が委員会にも、空き家対策全般ということでの行政報告をいずれ御検討いただきたい。その旨、お願いを申し上げておきたいと思います。
608件分の1件についての報告は今いただきましたが、608件分の607件についての報告はいつなんですかということも、あえて言いたいですね。そこはぜひ御検討いただきたい旨、申し上げておきたいと思います。
それと、交通総合計画2027(1次案)ということなんですが、誠に御苦労さまなんですが、ちょっと疑問に思ったのは、目次の次に、2ページかな、交通総合計画2027とはとあって、5行目、また、自転車活用推進法に基づき、基本計画としての役割を果たすものですとありますよね。これ、平成28年とあるんだけど、まず、確認なんですが、今まで自転車はなかったんだっけ。
◯都市再生部調整担当部長(齊藤大輔さん) 今までの交通計画の中に、交通安全という、この大枠のものはあったんですけれども、いわゆる、今回記載させていただいた自転車活用のこの法律に基づく要素といいますか、そういったものを網羅するような形ではなかったので、今回、東京都でも東京都の自転車活用推進計画といったものがありますので、そういったものも参考にしながら、この法律の要素も入れ込んで、改めてここで策定をしていきたいといったものであります。
◯委員(半田伸明さん) となると、自転車活用推進法に基づく個別計画をつくれという、いわゆる法定計画を義務づける法律じゃなかったという理解で合っていますか。
◯都市再生部調整担当部長(齊藤大輔さん) 義務づけはありませんし、今でも義務はありませんので。ただ、三鷹の中での自転車の活用、そこに特化するような形での要素を盛り込むといった形で今回策定をしていきたいなというふうに考えています。
◯委員(おばた和仁さん) 3点ほどお願いします。1つは、今、半田委員からございました、この空き家活用マッチングの御指摘ですけれども、まさにそのとおりだなというふうに思って聞いておりました。山形の鶴岡の空き家バンクでしたか、非常に有名な取組ですけれども、ああいった地方においては家そのものが売れないということで、このマッチング制度というのがあるというふうに認識しております。三鷹においては、そこは、ああいった地方ほどのものはないと。売ろうと思ったら売れるというところだと思うので、ちょっと状況は違うと思うんです。
ただ、この間、下連雀一丁目での寄贈物件があったりということで、こういった取組をすること自体は必要だと思いますけれども、これが本筋ではないのかなあと。では、先ほどからも質問が出ているように、例えばごみ屋敷みたいなところが出てきたりとか、あるいは、今、固定資産税の関係で、家があれば固定資産税が非常に少なくて済むというようなことで、古い家を残しておるという、こういった現象があって、先ほどの木の問題もありましたけれども、この近隣の住民の皆さんが、そこの環境のいいところで生活していくというところに非常に困っているケースがたくさんあるので、そこについてもしっかりとメスを入れていくべきではないかと思います。
これは意見なので、御答弁は要りません。
2つ目は、このコミュニティ交通実証運行で、先ほど基本的に同じ条件で、2月1日から本格運行するということでございました。説明として、このアンケート結果から、8割の方が満足しているということでございましたけれども、この利用者へのアンケートで8割というところがやや引っかかったところで、利用していない方々がどういった考えを持っているのか、そこら辺についての十分な説明がなかったような気がします。
こういった方々のアンケートもされたのかという点と、あと、気になるのは、従来から言われている井の頭地区でいえば、元気創造プラザまでの運行は大沢と違ってしていませんよね。そこら辺についての要望がどうなのかという点と、井口においては、様々な事情から今の現状があると思いますけれども、井口については西部地区だけを中心に運行しているということで、井口地区の東部は加えなくていいのかというところについて、しっかりと検証して本格運行すべきではないかと考えますが、そこはどのように考えておられるのか、お聞きしたいと思います。
3点目ですけれども、三鷹市交通総合計画2027で、先ほど紫野委員から、高齢者等のお買物の便利のために、スーパーとかそういったショッピングセンターの前にも、特に高齢者中心に自転車を止められるようなことを考えるべきではないかということの御質問がありました。これに対して、既存の駐輪場を使ってくださいという御答弁だったと認識をしております。これについては、従来から、三鷹市の今後の方針として、そういったお店の前にも、高齢者に関しての買物の利便性を向上するために駐輪場を設けるということも積極的に検討していくというような考え方を示されていたと思いますが、そこはどうなったのか、お聞きしたいと思います。
以上です。
◯都市再生部調整担当部長(齊藤大輔さん) まず、実証運行、本格運行の件ですけれども、利用していない方へのアンケートというのは、この本委員会でも昨年度御報告させていただいたかと思いますけれども、地域への無作為抽出によるアンケートを行っております。その中で、実証運行中の乗り物に対してアンケートを行っているところでありますし、その結果については、利用者、本当に乗ったことのある方、ない方両方に聞いておりますので、地域の中でそういった乗り物が今運行しているというものは知っていますよと。
ただ、今まだ乗ったことはありませんとか、いろいろな項目を聞いております。本格運行に当たっては、やはり利用の方、それから地域の中での意見交換の中でも、この取組、すごいいいですよねというような好評をいただいている、そういったところが一番大きいのかなと思います。ポイントの設定に当たっては、先ほどの委員さんにもお答えしたように、交通不便地域の解消と地域内交通の充実というのが、これが大きな目標でありますので、先ほど御質問にありましたように、井口の西部地域、天文台通りよりも西側、そこがデータ上、交通不便地域となっておりますので、そこには住宅地の中に密に配置をします。
ただ、そのほかの住宅地だけにポイントを置いても、行き場所がないので、目的地になるようなところにポイントを置きますというのが考え方になりますので、この考え方は今後もぶれちゃいけないなというふうには考えています。
井の頭も、元気創造プラザまで行きたいというお声は今でもありますけれども、そこはコミュニティバスの三鷹台ルートがありますので、そちらを利用してくださいと。逆に言えば、明星学園まで行けば、三鷹駅、吉祥寺駅まで行けますよねと、そういった交通の組合せによって交通ネットワークを形成していくと、これは交通ネットワーク総合計画の中でもそういうまとめをしておりますので、そういうふうに進めていきたいというふうに考えています。
もう一つの自転車の件なんですけれども、店舗に駐輪場があるお店ももちろんございます。そういうお店については、利用者の皆さん、多くの方はそこに止めているというふうには見ております。ただ、店舗に自転車の止める場所がない、多くは中央通りになりますけれども、そういったところに駐輪場を造ってくださいというのはなかなか難しい。でも、その近くに裏通りまで行けば2時間無料の駐輪場があるので、そっちを利用してくださいと。やっぱりお店の前の歩道に止めてしまうと、そこは通行する方の安全上危ないですよねというのは、これは店舗の方にも御協力をいただきながら、利用者の方への周知というのは必要なことだというふうに考えておりますので、今後、年に数回、警察とも連携しながら、放置自転車のキャンペーンとかもまちなかでやっていたりするので、そういったところもいろいろ活用しながら、なるべく中央通りがきれいになるような形で進めていきたいなというふうには考えております。
◯委員(おばた和仁さん) AIデマンドバスの件については承知しました。今回、利用の多い乗車区間ということで、青い太い線とか細い線とかということで、そういった先にバスが走っているというのも一番多いという区間であるということもお示しをしていただいたので、非常に参考になる資料をつけていただいたなというふうに思っていますので、ありがとうございます。
今、自転車のほうの件については、これは、そういった市民ニーズが高いということで、たしか以前の三鷹駅前の基本構想だか何だかの中で、そこの自転車を店舗の前に置けるスペースがあるところは積極的に御協力いただいて造っていこうというような方向性を市も示されたのではないかと思っております。そうじゃなかったらごめんなさいという話なんですけれども、私はそういう理解をしていたので、ぜひそこは、そういう方向性を示されていたので、ぜひそこはもう一度お願いします。
◯都市再生部三鷹駅前再開発推進担当部長(向井研一さん) 質問委員おっしゃったとおりで、三鷹駅前まちづくり基本構想、これを令和5年2月に策定をする際に、特別委員会でその点についても質問委員さんから指摘があって──お買物をする方と学生さんでしたね、通学をする人たち、それの駐輪場については、利用に合った形で整備をしてほしいというような御意見もありましたので、そういったニュアンスというか、そういう言葉を基本構想の中に入れ込んだという、それは確かでございます。
ただ、この件については、直近でやれることと、基本構想──もうちょっと先、中長期的にこれからの三鷹の駅前を中央通り東地区の再開発などを見据えながら、どのような形で駐輪場対策をしていくかというのは、少し長い目で見なければいけないところもあると思っております。
これからのそういう状況も変わってきますし、また、市だけではなくて、そういう関係機関、警察であるとか、あとどうしてもお買物になりますと、商業者の方、商店会の人たちともよく話し合いながら進めていく必要があると思っております。ただ、そういう視点というのは確かに持って、これからのまちづくり、特に駅前の駐輪場の関係については検討していきたいと思っております。
◯委員(おばた和仁さん) ありがとうございました。よく分かりました。
◯委員長(土屋けんいちさん) 以上で都市再生部報告を終了いたします。
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◯委員長(土屋けんいちさん) 休憩いたします。
午前11時24分 休憩
午前11時29分 再開
◯委員長(土屋けんいちさん) 委員会を再開いたします。
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◯委員長(土屋けんいちさん) 生活環境部報告、本件を議題といたします。
項目アに対する市側の説明を求めます。
◯生活環境部長(垣花 満さん) 本日、御報告事項は大きく2種類ございます。こちらの報告資料のほうの表紙を御覧くださいませ。まず、牟礼の里農園(仮称)の整備について、それから、各個別計画の考え方4件、計5件となります。
まず初めに、牟礼の里農園(仮称)の整備について御報告をさせていただき、一旦、そこで質疑を行った後、個別計画4件を担当の課長から連続して御説明をさせていただきます。
それでは、まず1件目、牟礼の里農園(仮称)の整備について、担当の塚本課長から御説明いたします。
◯都市農業課長(塚本 亮さん) では、おめくりいただきまして、資料1、牟礼の里農園(仮称)の整備についてを御覧ください。牟礼の里農園(仮称)につきましては、6月の本委員会で約4,800平方メートルの生産緑地を、公益財団法人東京都農林水産振興財団の生産緑地買取・活用支援事業の補助金を活用して、本年11月をめどに買い取る予定であること、農園整備に向けた敷地全体の施設整備設計を行う業務委託契約を締結したことなどを御報告いたしました。
その後、農園整備に関係する法制度について、関係機関との調整、確認を行い、整備計画案や事業のスケジュールなどの作成を進めるとともに、8月1日に生産緑地買取・活用支援事業補助金の審査を受け、9月5日に交付決定の通知が届きました。
本日は、これらにつきまして、整備計画案を中心に御説明させていただきます。
またおめくりいただきまして、資料1−1を御覧ください。現在計画している整備のイメージ図のイラストです。上のイラストは、牟礼の里農園(仮称)整備地を西から見た遠景で、左の青い筋は玉川上水、その両側の緑は緑地帯となります。玉川上水の緑地帯に接しているところから、右に茶色の帯が坂を上がるように伸び、上り切ったところで右に折れて、赤い屋根の建物までの囲われたところが、牟礼の里農園(仮称)の事業地です。その手前の広い黄緑色の部分は、今回の事業用地ではない農地です。
下のイラストは、牟礼の里農園(仮称)を東から見た遠景です。こちらからの眺めは、原風景を残すために、農園敷地手前の隣地との境界沿いになるべく既存の樹木を利用した樹林帯を形成する予定です。
次に、資料1−2を御覧ください。縦横が横になって見ていただきたいと思いますけれども、先ほどのイメージ図を上から見た平面的な整備計画案の詳細となります。あと、その考え方を欄外に記載しております。左に玉川上水があり、そこから右の南に向かい、L字になっているのが事業地です。中央下に考え方の種類を赤色系、黄色系、青系で示しております。
このカテゴリー別に、まず赤色系のほうから御説明をさせていただきます。赤色系は、整備目的に関することを順次説明いたします。本事業における大きな課題、目的は、左上のまる1、農的利用の確保、まる2、農空間の保全、そして中央、まる3の牟礼の里公園と玉川上水のアクセスの確保の3点です。
農的利用とは、まる1の農的利用の確保のところの下の米印にあるとおり、市民農園、福祉農園、体験農園、セミナー農園、そして農業研修施設などとしての利用で、本事業で活用する予定の補助金の要件となっており、農地として利用するため以外の部分は補助対象外となります。
農空間の保全及び牟礼の里公園と玉川上水のアクセスの確保は、緑と水の基本計画における牟礼の里整備の基本的な考え方です。整備計画案では、農的利用及び農空間保全のため、全体を野菜畑または果樹園として整備するとともに、牟礼の里公園と玉川上水のアクセス確保のため、公園に近い南口から北口まで農地として認められる非舗装の通路を整備いたします。
また、住宅が隣接する東側、この図でいいますと上側のくの字になったところに沿って、果樹の樹林帯を残すことにより、できるだけ東側から西側を望む眺望と農的利用の両立を図られるようにいたします。
次に、右上まる4、防犯と、まる5、利用者視線についてです。防犯対策等のため、農園全周にフェンスまたは門扉を設置し、閉鎖管理することとともに、必要に応じて目隠しフェンスや垣根の植栽の併設を行う予定です。
次に、右下、まる6の自動車の擦れ違い対策です。南口に接する道路は、約300メートルにわたって車両の擦れ違いがしやすい場所がない現状です。地域からの要望などを踏まえ、道路拡幅のため、事業用地に接する濃いグレーの部分を1メートルセットバックし、道路用地を道路所管部署に移管いたします。
次に、まる7の循環型農業についてです。第5次基本計画にも、循環型農業の推進として掲げておりますが、園内の剪定枝の園内における利用を推進するため、剪定枝等の粉砕機の配備や堆肥場の配置を予定しております。
続きまして、黄色系の2の現状の改善に関することです。中央上のまる1の枝葉の隣地への越境、落下対策と、まる2、収穫不能な果樹の更新については、事業地の東側境界に沿って配置する果樹園帯には、可能な限り既存果樹を残したいと考えておりますが、老木が多く、大きくなり過ぎて枝葉が隣地境界を越境したり、樹高が高く果実の収穫が困難なものが多く見られます。このため、果樹が成長し伸びた枝葉が隣地境界を越境せず、かつ強風などで折れた枝葉が隣地に届かないようにするため、樹木は隣地境界から3メートル程度離して配置するとともに、高所作業車等の使用をしないで果実の収穫や剪定作業が行えるようにするために、樹高は3メートル以下で管理いたします。また、収穫不能と判断されるものは植え替えて更新する予定です。
図の左のまる3の東西通行についてです。北口、玉川上水付近では、玉川上水沿いの遊歩道や通りに接する市道と私道から入園できる入り口を設けるとともに、管理用車両の展開や活動するために必要な非舗装の空間を設ける予定です。
最後に、青色系、3、利用者対応に関することです。初めに、右下のまる1、管理棟の設置です。現時点では、農園の利用方法は、市民の皆様に農的に利用していただくため、セミナー農園、個人や団体による農業体験農園、市民農園などの利用方法を想定し検討しております。このように多くの方々が利用するには、トイレや手洗い場、農機具倉庫の整備、そして管理人の配置などが必要であるため、隣接住宅から離れている南口付近の西側に管理棟の整備を予定しております。
まる2の管理車両移動についてです。広い農園を維持するために、堆肥や肥料、収穫物の搬送、樹木の剪定などを管理する車両が園内を行き来する必要がありますが、農地内に舗装路は設置できないため、車両が通れる幅の非舗装の通路を整備いたします。
次に、まる3の利用者自転車と、まる4の暗さ対策です。これは、左下のまる3とまる4とともに、右にあります黒丸に白文字のものがありますが、管理棟付近と玉川上水側の2か所に自転車の駐輪スペース、入り口付近の照明などの設置を予定しております。
整備計画案とその考え方の説明は以上です。
資料1にお戻りください。今説明したとおり、牟礼の里農園(仮称)の整備計画案ができたことから、近隣住民などの皆様に対して説明会を開催させていただくこととなりました。実施日時及び会場は、2に記載のとおり、9月23日の祝日の午前と9月25日水曜日の午後、夕方、夜に近い6時を予定しております。会場は、この事業地に最も近い三鷹台地区公会堂で、同じ内容で2回を開催していく予定としております。
この説明会開催の周知は、「広報みたか」の9月第3週号、ホームページ、そして近隣住民の皆様に対しては、開催案内のチラシを投函して行う予定でございます。
最後に、今後の主なスケジュールについてですが、9月下旬の2回の住民説明会の後、11月に市が事業用地を取得し、令和7年度及び令和8年度にかけまして整備工事を行い、令和8年度内に牟礼の里農園を開園する予定としております。
説明は以上です。
◯委員長(土屋けんいちさん) 市側の説明は終わりました。
これより質疑に入ります。
◯委員(佐々木かずよさん) よろしくお願いします。まず、住民説明会、この9月23日、25日と2日間行われる予定、拝見しましたが、これ以降はもう行わない予定か。すごく日にちが近いなと思ったんですが、例えば9月に1回、10月に1回とか、あと逆に、そこで意見が出て、そのお答えに関してはまた個別にするのか。その2回で、その後に何か要望とか意見があった場合は、市のほうに直接声を上げればお答えいただけるということでよろしいですか。
◯都市農業課長(塚本 亮さん) この2回に設定いたしましたのは、いろいろ勤労者の方もいらっしゃるということで、休みの日とか、また夕刻ということを意識いたしました。そのために、祝日になりますけども午前中と、あと平日になりますけども6時からということで、平日と休祝日、あと時間帯を考えまして、同じ内容ということですので、こういうふうな2回で、皆さんに聞いていただきたいと思いまして、やりました。
今あった、このときに出ました質問等の回答をしなければいけない案件がございましたら、そういう場合があったら、そのときにもう一回同じにように開催するのか、もしくは個別で対応するのか、そこら辺はその状況に応じて判断していこうというふうに考えております。
◯委員(佐々木かずよさん) 分かりました。では、丁寧な説明をお願いいたします。
あとは、このイメージ図、資料1−2のところで、この通路というか、ここはまず照明設置とありますけど、この通路にいわゆる街灯みたいな形では、明るさというのは、これは夜間通れる道というふうに考えてよろしいでしょうか。
◯都市農業課長(塚本 亮さん) お答えいたします。基本的にここは閉鎖管理ということで、夜間は閉鎖をする予定です。その時間帯につきましては、まだこれから調整をいたしますけども、基本的に畑ですので昼間、基本的に夜は作業はしないという前提。公園ではありませんので、そういう形でここは管理しようと思っております。
ただ、冬場などは4時、5時でも暗くなったりいたしますので、その場合、来園した方が帰ったりするときに、自転車置場とか、置いてあるところとかは真っ暗だと対応できないので、そういうことに備えて、入り口付近、特に駐輪場とはうたえないんですけれども、自転車を置いてある場所近くは照明を設置をして、安全を確保しようということで予定をしております。
◯委員(佐々木かずよさん) 承知しました。そうすると、夜間閉鎖となりますと、この西口の市道と、あと東口の私道のところに何かフェンスみたいのが張られて、入れないようになるという考えでよろしいんでしょうか。
◯都市農業課長(塚本 亮さん) ここには、東西南北の北口、南口、東口、西口とありますけども、ここにフェンスが、オレンジ色なんですが、赤くなっているところ、ここは門扉にする予定です。開園時間はここは開けてオープンすると。閉園時はこれを施錠して閉めると、一応そういうような予定を考えております。
◯委員(佐々木かずよさん) 分かりました。
防犯上の全周フェンスというのを張られるとあるんですが、高さはどのくらいを予定されているか、今分かる範囲で結構ですが、教えていただけますか。
◯都市農業課長(塚本 亮さん) 今、ちょうど設計段階なんですけども、1.2メートルから1.5メートルの間のことで検討しているというふうにしております。
◯委員(佐々木かずよさん) 分かりました。
あと、この管理棟の設置ということなんですが、ここには開園時間内は管理人さんが常駐しているという考えでよろしいでしょうか。
◯都市農業課長(塚本 亮さん) 管理運営、これからどうするか、どういうところが行うかということにもなるんですけども、基本的にこれだけ広い敷地になりますので、開園時間中は何らかの形でここに人が常駐するというふうに考えております。
ただ、当然、その中で適宜、たまにこの中の見回りとか、あとさらに周辺とか、動くことはありますので、一時的にはいなくなることもあるかもしれませんけど、基本的には開錠、閉門とかをいたしますので、ここで常駐をしてというふうなことで、我々、今のところは想定しております。
◯委員(佐々木かずよさん) 承知しました。そうすると、人がいると安心だなと思うんですけども。
あと、先ほどトイレ、それから手洗い場の設置とおっしゃっていただいたんですが、このトイレというのは、もちろん、だれでもトイレとか、バリアフリーのトイレの設置というふうに考えてもよろしいですか。
◯都市農業課長(塚本 亮さん) 委員おっしゃるとおり、バリアフリーのトイレは、1基は設置する予定であります。
◯委員(佐々木かずよさん) それは管理棟の中ということですね。
(「はい」と呼ぶ者あり)
分かりました。
あと、その隣の研修広場というところの使い方について、教えていただければと思います。
◯都市農業課長(塚本 亮さん) この研修広場とは書いてあるんですけども、基本的に何かしら、講習会とはいえない何か座学的なものをやるときは、基本的には管理棟内を──ある程度一定のスペースを確保する予定ですので、その中で行います。例えば団体、例えば学校であるとか、もしそういう単位でいらっしゃったときには、多分、そこに入り切れないこともございますので、そういう場合に備えて、この管理棟の前に連続した空間で、そういうような大勢の人にも対応できるような場所として考えております。
ここは、研修広場といいますけども、基本的には農地内になりますので、いわゆる芝生というような形のしつらえを予定をしております。その中で、車両、自転車なんかを置いても耐えられるような構造で、整備をというふうに今予定をしているところでございます。
◯委員(佐々木かずよさん) 承知しました。じゃあ、この研修広場というのは、いわゆる本当に広場で、日除けとか何もない、ただ芝生の平地という認識でよろしいですか。
◯都市農業課長(塚本 亮さん) 基本的にはそうでございますけども、夏場とか、当然暑いですね。そういう場合は、例えば簡易テントであるとかそういうような形で臨時的な日除けなどは、恐らく必要に応じて設置をすることになるとは一応想定しております。
◯委員(佐々木かずよさん) 承知しました。ぜひ使いやすい環境整備をよろしくお願いします。
以上です。
◯委員(山田さとみさん) よろしくお願いします。まず、この通路なんですけれども、先ほどの御答弁で大分分かったんですけれども、この市道から私道のほうに、西口から東口に抜ける道ができて、この東口の側にお住まいの方は、通行の利便性を考えると、夜間開けてほしいとか、そういう意見が想定されるのではないかなというふうに思うんです。でも、私は安全管理上必要だとは思っているんですけれども、その辺りのお話合いというのはもうお済みなんでしょうか。
◯都市農業課長(塚本 亮さん) 近隣の皆々様のそこら辺の話は、当然そのための説明会を行いますので、これからお伝えをするところでございます。ただ、ここを夜間オープンにしてしまいますと、夜間にここの園内に人が入ってくることになりまして、そうすると、逆にここの隣接している方たちのほうが不安なのかなと思っております。
また、それを防ぐために、例えば、今御指摘がございました私道と市道をつなぐようなところで、北側の広いところに入らないように、例えばフェンスをさらに設置するようなことをしてしまいますと、今度はフェンスの外側となります、要するに玉川上水側のほうが一体の農地としてみなされないということで、そこは補助対象外になると。もう既に、我々は明確にそういうようなことを言われておりますので、そういう面で考えると、ここにさらに内側にまた新たなフェンスを造ることもできないと思っています。
ただ、そうは言いましても、例えばここに書いてある育苗エリアというところの上にフェンスがございますが、ここと隣地の住宅の間に通路がまた実際にはございます。これ、この外側の農園ではないところの通路のようなんですけども、そういうようなのがありますので、この私道から来た方が、1回玉川上水のほうを迂回して、また市道側のちょっと行ったところに、またすぐ入り口もございますので、昼間は通れず、夜間については人通りも少ないでしょうし、頻繁に往来もありませんので、そこら辺は御理解をいただきたいなというふうに思っております。
◯委員(山田さとみさん) ありがとうございます。説明会がありますので、市民の方の声を聞きながら、ここが通れますよとか、丁寧に説明していただけるとよいかと思いました。
トイレなんですけれども、バリアフリーにされるということなんですが、当然おむつ替えとかもできるようなスペースがあるというふうに考えてよろしいでしょうか。
◯都市農業課長(塚本 亮さん) おっしゃるとおりで、ちょうど昨年度、我々が所管している農業公園でもトイレの再整備をいたしまして、そこにバリアフリートイレを設置をいたしました。そこのときに、その中で、今多分想定されている全てのことができるような機能を設けておりますので、一応そのようなものを想定をしております。
◯委員(紫野あすかさん) よろしくお願いします。市民が緑に触れたり、農業の大切さを身近に体験できる上でも、今回の整備計画は重要だなと思っております。
1点だけ質問したいんですが、市民農園や福祉農園セミナー農園などを開催するイベントをやると書いてあるんですけれども、現在の段階で、市民農園が何区画ぐらいあるかとか、福祉農園がどれぐらいなのかとか、その大体の計画、割合みたいなものはあるのでしょうか。
◯都市農業課長(塚本 亮さん) ここに書かれている例示は、こういうものとして使用しないと認めませんよというようなものでございます。一応、このようなところから、この中を、全てにはならないと思いますけども、このようなものをこの中で展開していくというような予定。そうせざるを得ませんのでそうしますけれども、この中で、どれを、どこに、どの程度の広さを確保するかというのは──また、この現地がこういうふうに、整備後はこういうような広く畑になりますけど、現在は、まず、老朽化した果樹がかなりある状態で、きれいに見渡せるような状態ではありませんので。
あと、管理運営についても、これから詳細を検討していくこととしておりますので、その中で、今おっしゃったような、大体どのような使い方をするかというのは決めていくというふうに予定しております。
◯委員(紫野あすかさん) 分かりました。市民農園をやりたいけど、なかなか空きがなくてという方も結構多いので、なるべく多くの市民が利用できるように検討していただければと要望します。
以上です。
◯委員(吉田まさとしさん) よろしくお願いいたします。2点お聞きしたいんですが、1点目、住民説明会、先ほど三鷹台地区がこのエリアから一番近いというお話でしたが、この図面上でいうと、牟礼の里公園とのアクセスとなっているので、牟礼の里公園のほう側から下りると、牟礼地区公会堂も近くになるかと思うんですが、牟礼地区公会堂においての説明会は御検討されなかったのでしょうか。よろしくお願いします。
◯都市農業課長(塚本 亮さん) 一応、検討はいたしました。ただ、住民の方が多いのは玉川上水側のほうにそういった民家が多くありますので。こちら側のほうは、どちらかというと入り口の農地が多いところでありまして、影響があるのは玉川上水側の、ここに出てきた、先ほど東側といいますか、隣接するところの方と、あと市道がある側の方が基本的には一番この整備に関しては影響があるかなというふうに考えましたので、三鷹台地区公会堂に設定させていただきました。
◯委員(吉田まさとしさん) 分かりました。まだちょっと時間があるので、牟礼の、下りたところ、牟礼地区公会堂、近隣の方も要望があれば、ぜひ説明会を開いていただきたいなというふうに感じるところです。
それから、もう一点、駐車スペースが全くないんですが、駐車場は検討されなかったでしょうか。
◯都市農業課長(塚本 亮さん) 管理用の車両を止める場所というのはこの研修広場内でというふうに考えておりますが、駐車場というようなことをうたう場所というのは、それだけでまた農地ではないというふうにみなされてしまいまして、その分は補助対象外になるということになりますので、駐車場という形では設定はいたしませんでした。
◯委員(吉田まさとしさん) 分かりました。理解できました。ありがとうございます。ただ、この南口側の道路、先ほどもお話がありましたけども、私も何度か通っているんですが、非常に狭いんですよね。3ナンバーの車なんかと擦れ違いなんかはできないぐらい狭いので、1メートルのセットバックをされるということなんですが、例えば利用者の方がこの狭い道路に路上駐車なんかされるケースも考えられるのかなと思うんですが、その辺の注意喚起なんかの対応というのは検討されますでしょうか。
◯都市農業課長(塚本 亮さん) 今、我々が管理しております市民農園もそうなんですけども、市民農園にも、基本的には駐車場は設けておりませんで、御利用者の方は車以外で来てくださいというふうにしております。
同じように、ここの場所も利用するに当たりましては、車での来園は遠慮していただくという形で展開していきたいと思っております。
◯委員(吉田まさとしさん) 分かりました。ありがとうございました。
質問は以上になります。
◯委員長(土屋けんいちさん) 以上で項目アに対する質疑を終了いたします。
──────────────────────────────────────
◯委員長(土屋けんいちさん) 休憩します。
午前11時58分 休憩
午後0時58分 再開
◯委員長(土屋けんいちさん) 委員会を再開します。
──────────────────────────────────────
◯委員長(土屋けんいちさん) それでは、項目イからオに対する市側の説明を求めます。
◯生活環境部長(垣花 満さん) 生活環境部から、午前中に続きまして、所管する4つの個別事業について順次御説明を申し上げます。なお、計画期間や策定のスケジュールなど、各個別計画で同一、重複する部分については説明を割愛いたしますので、よろしくお願いいたします。
それでは、順次お願いいたします。
◯環境政策課長(茂木勝俊さん) 私からは、2番の「三鷹市環境基本計画2027」の策定に向けた考え方についてを御説明させていただきます。資料2を御覧ください。こちら、令和2年3月に第2次改定をいたしました三鷹市環境基本計画2022の計画期間終了に伴いまして、これまでの達成指標の進捗を踏まえまして、三鷹市基本構想、第5次三鷹市基本計画に基づきまして、計画の体系を見直し簡素化を図りながら、三鷹の環境を考える上で取り組むべき施策を検討しております。
それでは、今考え方を述べさせていただきましたが、2番の計画期間以降を御覧ください。計画期間は、前計画が12年であったのに対しまして、先ほど第5次三鷹市基本計画と合わせまして、個別計画としまして令和9年度までの4年間といたします。
3番の計画の対象範囲ですけれども、こちらは環境基本条例に定める基本施策のうち、分野としましては、これまで文化的環境も含めてまいりましたが、今回は生活環境、自然環境、地球環境の3つの分野とし、策定の考え方、先ほど冒頭でお示ししたように、計画の体系を見直し簡素化を図りました。
続きまして、4番、計画策定の進め方です。こちらは、環境保全審議会での審議を3回予定しておりまして、既に1回目は8月9日に終えております。その上で、環境保全審議会と、あと三鷹環境活動推進会議──こちらは市民、団体、事業者、こういった方々から構成される皆様の御意見とかも踏まえまして、パブリックコメントの意見、そういったところも加えて検討を進めてまいりたいと思います。
スケジュール等につきましては、資料の最後でまた御説明させていただきます。
次に、5番、三鷹市が目指す環境像です。こちらは、前計画から変更はなく、現在及び将来の市民が健康で安全かつ快適な文化的生活を営むことができる良好な環境を実現し、持続可能な都市への転換を図るため、本計画の理念といたしまして、「循環・共生・協働のまち みたか」という形で、引き続き定めていきたいと思っております。
次に、6番の環境目標です。環境目標は、前計画も4つ目標を定めておりましたが、今回は、こちらに記載のとおり4つ、環境目標1、ゼロカーボンシティの実現、2、ごみの減量・資源化・適正処理、3、安全で快適な都市環境、4、人と自然の共生という形で、4つ掲げております。こちらは、前計画の目標よりももうちょっと具体的な施策へつながるよう名称を定めておりますので、環境目標の方向に沿った施策を展開していきたいと思っております。
続きまして、計画の構成、次の裏面のほうに移ってください。こちらは、前計画から大きく変わるところはございません。1章の計画の基本的事項から始まりまして、2章、施策の背景、3章、先ほど申し上げたような、三鷹市が目指す環境像、4章で、環境施策と環境保全行動指針、最後に計画の推進に向けてという形で、5章で取りまとめさせていただいております。
ただし、大きく変わったところはございませんが、より多くの市民の皆様にとって読みやすい計画としていきたいというところもございますので、先ほどから何度か申し上げていますが、内容もできるだけ簡素化して全体として見やすいもの、そういったものを目指していきたいと思っております。
8番、三鷹の環境を取り巻く課題です。こちらは、前計画の達成状況より、未達成だった例えば温室効果ガス削減とか光化学スモッグ対策、こういったものは今後も引き続き取り組んでいく必要があると考えております。さらに、近年の社会問題化している地下水保全、あと既存建築物等に残存しているアスベストの飛散防止対策、そういったところも課題であるということを認識しておりますので、こういったところを取り組むという形で、9番の主な取組のほうで反映をしていきたいと思っております。
9番の主な取組ですけれども、こちらは4つの環境目標ごとに、先ほど申し上げた施策を展開するとともに、三鷹市が目指す環境像に合った新たな施策を展開していきたいと思っております。特徴的なところを申し上げますと、まず環境目標1のゼロカーボンシティの実現ですけれども、これは温室効果ガスの削減目標を、先日、私どもが立てた計画の中で高く設定をしておりますので、こちらアからキの内容、こういったところをいろいろ数多く積極的に取り組んでいくということが大事だと思っております。
続きまして、環境目標2のごみの減量、資源化、適正処理。こちらは、次の説明でもありますけれども、ごみ処理総合計画で触れる内容でもありますが、ごみの排出抑制、資源循環、そういったものを取り上げていきたいと思っております。
その次のページ、(3)の環境目標3で、安全で快適な都市環境。こちらにつきましては課題で幾つか述べさせていただきましたけれども、既存建築物に残存しているアスベスト対策であったり、光化学スモッグ対策、あと地下水保全でいうと、最近でいうとPFASとか、そういったところも話題になっているかと思いますけれども、そういうところも含めまして、しっかりと進めていきたいと考えております。
最後に、4番目の人と自然の共生。こちらは、いわゆる三鷹ならではの原風景である緑地や農地、生物が生息できる環境の保全、再生、創出、こちらに向けて取り組ませていただきたいと思っております。今回、こちらに記載されているものに関しまして、施策に関しましては、現段階のイメージというところでもありますので、今後はさらに精査したり、さらなる施策の拡充とか、そういったところも検討してまいりたいと思っております。
最後に、10番の今後のスケジュールです。基本的には、個別計画の標準的なスケジュールとしておりまして、先ほども申し上げたように、8月に環境保全審議会を開催いたしまして、11月と翌年2月にもこちらの保全審議会を開催して、計画案の諮問、答申、そういったものを行っていきたいと思います。
また、まちづくり環境委員会のほうは、本日と12月に計画素案の報告、その後に翌年1月のパブリックコメントの実施、こちらを挟みまして、3月に計画策定の報告を行いたいと思っております。
私からは以上です。
◯ごみ対策課長(仲 雅広さん) それでは、資料3を御覧ください。「三鷹市ごみ処理総合計画2027」の策定に向けた考え方について御説明させていただきます。まず、1番の策定の考え方です。ごみ処理総合計画は、廃棄物処理法に基づく廃棄物と資源物及びし尿等の適正処理への方策を定めるものとなっております。近年、国におきましては、レジ袋の有料化、プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律が令和4年4月に施行されるなど、また、第五次循環型社会形成推進基本計画の見直しが進められ、循環経済への移行について触れられております。
こうした廃棄物行政を取り巻く状況の変化と、これまでの市の取組の成果と課題を整理いたしまして、廃棄物処理と資源化の取組を実践するための指針として、三鷹市ごみ処理総合計画2027を策定いたします。
計画の区域でございます。本計画の計画区域は、三鷹市の行政区域全域といたします。
計画の対象になります。本計画において対象とする廃棄物は、家庭系ごみと事業系の一般廃棄物及びし尿といたします。
5番目の計画策定の進め方でございます。ごみ減量等推進会議代表者会議18名にオブザーバーとして学識経験者1名を加えまして、三鷹市ごみ処理総合計画2027(仮称)策定検討会議を設置して進めていきます。
続きまして、6番目の基本理念になります。基本理念は、引き続き持続可能な循環型社会の形成に向けたごみ処理の推進といたします。また、これまで本計画では触れていなかったSDGsの理念や、廃棄物、資源循環分野における脱炭素、また循環経済、いわゆるサーキュラーエコノミーへの移行などといった視点や考え方を盛り込んでいきたいと思っております。
裏面を御覧ください。7番目の基本方針です。4つの基本方針を定めております。まず、基本方針1、これは、これまでどおり基本的な発生抑制を優先としながら、再使用の推進に取組を進めます。
続きまして、基本方針2です。資源の再生利用の取組や、再生素材や再生可能資源への切替えの取組を促進するなど、持続可能な資源循環を目指していきます。
続きまして、基本方針3、市民、事業者、行政が連携し、協働し、ごみ減量、資源化に向け積極的な情報発信と普及啓発を推進していきます。
続きまして、基本方針4です。安定的なごみの収集運搬体制、中間処理体制を構築するとともに、最終処分量ゼロを維持、継続してまいります。なお、本計画期間につきましては、ちょうどふじみ衛生組合のリサイクルセンターの更新期間中に当たります。また、東京たま広域資源循環組合エコセメント化施設の更新工事というのも令和8年から始まるという状況にありますので、この辺りを考慮いたした計画としていきたいと思います。
続きまして、8番の計画の構成になります。計画の構成は記載のとおりでありますが、特徴的なところといたしまして、第2部の一般廃棄物処理計画の中で、前計画では、特に記載に盛り込まれていなかったし尿処理についての事項に触れていきます。また、第3部に、昨年策定いたしました災害廃棄物処理計画の抜粋を掲載し、平常時の廃棄物処理と災害時の廃棄物処理について記載してまいります。
次のページを御覧ください。主な取組になります。まず、基本となります(1)のごみの発生、排出抑制を引き続き進めていきます。
その他、特徴的な取組といたしましては、(2)の適正処理の推進において、発火や発煙の原因となるリチウムイオン電池が内蔵された製品の適正処理を進めていきます。
続きまして、(3)、資源循環の促進では、これまでの3Rの考え方に加えまして、例えばプラスチックをバイオプラスチックに変えるといった取組など、再生素材や再生可能資材への切替えの取組を促していきます。また、新たなリサイクルシステムの可能性の検討といたしまして、ペットボトルをペットボトルにするという水平リサイクルの取組について検討していきます。
続きまして、(4)、こちらは高齢社会における廃棄物処理の支援として、粗大ごみの排出支援策や遺品整理、多量ごみの処理方法について検討を進めます。
ちょっと飛びまして(7)でありますが、これまでの計画になかったし尿処理について、安定した処理を進めていくという記載をしていきます。
最後、次のページになりますが、10番のスケジュールです。これは、今、先に説明のあった計画と違うところだけ申し上げますと、今後引き続き、ごみ減量等推進会議代表者会議の検討会議を2回ほど行いまして、3月の確定に向けて進めていきたいと思います。
説明は以上になります。
◯生活経済課長(黒木誠也さん) 私からは、「三鷹市産業振興計画2027」の策定に向けた考え方につきまして、資料4を用いまして御説明申し上げます。まずは、項番の1、策定の考え方です。これまで市は産業振興計画において、目標とする都市像を産業と生活が共生する都市と掲げ、その実現に向け各種施策を推進してまいりました。今回策定する三鷹市産業振興計画2027は、経済情勢の変革や市内事業者が抱える課題への柔軟な対応を見据えまして、簡素化を図りながらも実効性に重点を置き、魅力あふれる活力、にぎわいのまちの実現に向け、事業者による高付加価値化への取組に対する支援を推進してまいります。
次に、項番の3、計画の対象範囲でございます。農業に関しましては、別途、農業振興計画を策定することから、産業振興計画では主に商業、工業、サービス業、建設業に加え、都市観光を対象範囲としてまいります。
次に、項番の4、地域産業の現状及び課題でございます。ここでは、商業、工業、観光について、小規模事業者の皆様を取り巻く現状について記載しております。また、コロナ禍を経て、市内の産業構造や市民の皆様の働き方も変容しておりまして、こうした時代の変化に伴う新たな課題への対応により、地域産業の活性化を図ってまいります。
次に、資料の裏面に移りまして、項番の5、計画の構成(案)でございます。本計画は、現在のところ、第1章から第3章までの構成を予定しております。第1章では、計画策定の基本事項としまして、目的や計画の位置づけ、計画期間や市と共に計画を推進していく関係団体についての記述を想定しております。
次に、第2章では、計画策定の背景として、現在実施中の市内産業実態調査の結果に基づく分析の結果や、社会経済情勢の変化などの状況、また課題について掲載してまいります。
次に、第3章では、計画の目標と体系です。地域経済と地域社会がより密接な関係を保ちながら、相互に発展していくように努め、産業と市民生活の良好なバランスを創出するため、本計画においても引き続き目標とする都市像を産業と生活が共生する都市と設定いたします。
そして、計画の体系として、次の項番6、主な取組(案)に6つの施策の柱を掲げ、それぞれの施策の柱ごとに主となる施策をひもづけます。個別の各事業については、施策ごとに整理して掲載する予定です。特に商店街支援の推進におきましては、地域ごとに特色ある各商店会のファンづくりを含め、そこで生活する人、商売を営む人、訪れる人がそれぞれの立場から、にぎわいを創出するような取組を推進します。
また、創業環境の整備及び支援の拡充については、個性にあふれる新しい店舗が長く事業を継続できるように、関係機関との連携の下、ハード、ソフト両面からの支援をしてまいります。さらに、観光資源を活用したにぎわいの創出では、市民生活の身近にある観光資源の認知度を高め、市内、市外からの来訪者の増加を目指し、情報発信体制の強化に取り組んでまいります。
最後に、項番の7、今後のスケジュールでございます。産業振興計画独自のものといたしましては、関係団体や商工振興対策審議会などからの御意見を反映した計画の素案を12月の行政報告までに確定してまいります。その後、パブリックコメント、審議会への諮問、答申を経て、今年度末までに計画を策定してまいります。
私からは以上でございます。
◯都市農業課長(塚本 亮さん) 私のほうから、資料5、「三鷹市農業振興計画2027」の策定に向けた考え方について御説明させていただきます。
初めに、1、策定の目的についてです。市街地などで行われる都市農業については、平成27年の都市農業振興基本法の制定によって、都市農業が持つ多面的な機能の発揮や都市農地があるべきものとして位置づけられると示されるとともに、都市農地の貸借の円滑化に関する法律の制定や生産緑地法の改正など、都市農地を保全、都市農業を振興するための様々な法制度の創設や改正が行われました。
当市におきましても、生産緑地の貸借や生産緑地の追加指定など、これら法制度を活用した取組が進むとともに、学校給食における市内産農産物使用拡大や農地の市有地化など、新たな施策を展開しております。しかしながら、都市農地、都市農業は、相続に伴う農地の減少、農業従事者の高齢化や担い手不足が進むなど、いまだに厳しい状況にあります。
このような中、本計画は現行の農業振興計画2022の終了に当たりまして、引き続き都市農業への期待や役割の変化などにも対応した都市農業の将来像や施策などを定めるために作成いたします。
次に、2、策定方針と、3の計画の位置づけは関連があるので併せて説明をいたします。本計画は、現行計画2022に引き続き、食料・農業・農村基本法の趣旨を踏まえるとともに、農業経営基盤強化促進法に基づく三鷹市農業経営基盤強化促進基本構想を兼ねるものとします。しかし、この基本構想部分については、現行計画2022では総論の一部に位置づけられ、基本構想部分が分かりにくい構成となっていたため、本計画では、基本構想部分を独立させて内容を明確にいたします。
本計画は、さらに都市農業振興基本法に基づく基本計画を兼ねるとともに、東京都の農業振興プランや、そのほかの関連法令、計画との整合、連携を図り作成いたします。
また、農業振興計画は、昨年、令和5年に現行計画2022(第4次改定)を策定した際に、策定時点で市が取り組んでいた施策を追記するなど、一定の変更を行いました。このため、本計画の総論部分は、新たな法制度や最新の統計データに基づく現状分析や目標設定。各論部分は、今年確定した第5次三鷹市基本計画や市民参加でまちづくり協議会の提案のほか、現在取り組んでいる、先ほども説明いたしました牟礼の里農園(仮称)の整備や、6次産業化推進の研究などを踏まえて作成いたします。
5の基本理念につきましては、三鷹市農業の将来像を、農地の確保を図り、都市の生活環境と調和する農業と定め、それを実現するためのものとして農あるまちづくりを基本理念といたします。
裏面を御覧ください。6、施策の基本方針と、次の7、計画の構成は、これらも関連があるので併せて説明をいたします。
初めに、7、計画の構成を御覧ください。先ほど説明しましたとおり、農業経営基盤強化促進法に基づく三鷹市の基本構想を、第1部の総論から独立させ、第3部として構成いたします。第2部の各論については、現行計画2022では、3つの基本方針に対して4つの施策の章となっておりますが、本計画では、4つの基本方針それぞれに対応した施策の章を設けることといたします。
具体的には、6の(1)、農地保全と環境に配慮した農業と定めた都市農地保全に関する基本方針に対し、第2部第1章を対応させ、以下同様に、6の(2)、農業経営改善や地産地消など、都市農業振興に関する基本方針に対して、第2章、6の(3)、市民と農との関係する基本方針に対して、第3章、6の(4)、推進体制に関する基本方針に対して、第4章をそれぞれ対応させて構成する予定です。
最後に、計画策定の進め方です。三鷹市農業振興計画は、三鷹市の個別計画であるとともに、先ほど説明しましたように、農業経営基盤強化促進法に基づく農業経営強化促進基本構想に位置づけられるため、法律に基づく手続も必要となります。
資料の表は、市の個別計画策定の基本方針によるスケジュールと、農業経営基盤強化促進法に規定される手続を整理し、主な内容を時系列に並べたものです。このまちづくり環境委員会は、本日の計画の策定に向けた考え方の報告の後、11月上旬に素案、パブリックコメント実施の後、2月上旬にパブリックコメントの対応結果及び策定案の報告を行い、その後、都知事協議を経て確定する予定です。
説明は以上です。
◯委員長(土屋けんいちさん) 市側の説明は終わりました。
これより質疑に入ります。
◯委員(佐々木かずよさん) よろしくお願いします。資料3の三鷹市ごみ処理総合計画2027、ごみについてちょっとお伺いします。このごみの削減には家庭での排出ごみの削減も非常に重要だと考えるんですが、2枚目の計画の構成の中に、計画の目標という項目があるんですが、この目標の設定というところで、各家庭ごとに、このくらい減らしたらこんなふうになりますみたいな、そういう数値で出していただけるという認識でいいんですか。ごみの量をどのくらい減らしてほしいみたいな形でお示しくださる予定はあるのかどうか、伺います。
◯ごみ対策課長(仲 雅広さん) そうですね、目標の設定──今考えていたのは、いわゆる市民1人当たり何グラムというようなことを掲載しようと思っていましたが、以前、まちづくり環境委員会でもお話があったような、こういう行動をするとどのぐらい減るだとか、そういうような指標みたいなものは入れられるかなと思います。ただ、それが全体の中でどうなるかというところまでは、推計できるかどうかというのはちょっと分からないところはあります。
◯委員(佐々木かずよさん) 分かりやすいものがあると、家庭の主婦は頑張れるところもあるので、お示しいただくと、一人一人の意識啓発とか意識変革も重要ではないかなと考えておりますので、その辺も御検討ください。
それから、もう一点、9番の主な取組の4番のごみ排出支援サービス等の充実に向けた検討というところがあるんですが、高齢社会に向けたというところで、ここのアのところに、高齢者や障がい者等の粗大ごみ排出の支援をされているかと思うんですけども、これプラス、いわゆる今後──例えば認知症の方が増えていく社会にあって、分別ということが非常に難しくなる社会になるのではないかなというふうに懸念しております。この排出の支援を検討するのであれば、例えば排出と分別をセットに支援するという検討というのはいかがでしょうか。
◯ごみ対策課長(仲 雅広さん) そうですね、認知症のところまであまり考えていなかったところではありますが、確かに分別ができないということがありますので、そこについては、今すぐいいアイデアはないので、検討させていただきたいと思います。どのように、その判断といいますか、その方が認知症であるから、この方のごみはある程度の分別で回収するとか、そういったことができるのかどうかというところを検討させていただきたいと思います。
◯委員(佐々木かずよさん) ぜひ、今後のことも踏まえて。認知症の症状の中でセルフネグレクトということもあります。セルフネグレクトというのは、初期はごみを捨てなくなる。ごみ箱にごみを捨てなくて、部屋の中に捨て始めたりとか──ごみをとにかく1か所にまとめていって、自分自身をネグレクト、自分自身に構わなくなるというところから始まって、おうちを開けると、非常にすごい状態になっているというお宅があるのも現実で、ごみの分別というのも結構問題ではないかなと思うので、ぜひ検討していただければと思います。
あと、以前個人的に御相談させていただいたこともあるんですが、今後リサイクルのところで廃油等の検討もまたお願いしたいんですけど、ボトル、家庭から出る廃油の捨て方をまた検討願いたいんですが、いかがでしょうか。
◯ごみ対策課長(仲 雅広さん) 9番の主な取組の(3)のア、イ、ウ、エのエのところで、はっきりと書いていないんですけども、新たな再生資源の利用というところで、廃食油の再生という部分を──廃油以外にも何か資源になるものはないかなとか、そういったことを考えていきたいなという思いで、ここにこういう書き方をさせていただいています。廃油のリサイクル、今結構進んでいますので。ただ、なかなかシステム的に難しいところがあるというようなことも聞いていますので、その辺を含めて考えていきたいと思います。
◯委員(佐々木かずよさん) ぜひ、御検討のほうをよろしくお願いします。
以上です。
◯委員(山田さとみさん) よろしくお願いします。計画が4つあるんですけれども、まずこの計画の書き方についてちょっと申し上げたいんですけれども、さっきも一般質問で紹介させていただいたので──委員の方、また何度も申し上げて申し訳ないんですけれども、以前、一般質問で、最終アウトカムを設定して、その下にそれを達成するための戦略的な中間アウトカム、そして施策につながる直接アウトカム、これを体系的に示して、なぜその事業をやっているのか、その事業を行うことで、本当にアウトカムが達成できるのかというような検証にもつながりますし、そうして体系的にしっかりと示していただくことで、職員の方も、なぜこの施策をしているのか、何につながっているのかというのが分かりやすいですし、市民の方も、市は何でこういう事業をやっているんだろうというのが、ああ、こういうことにつながっているからやっているんだというような説明責任も果たせると思いますし、ぜひそういった書き方をしていただきたいなというふうに思っています。
よくここで、計画の中でKPIとか出てくるんですけれども、それも本当にこれで測れるのかなというような指標が出てきたりしています。しかも、そんなに難しく考えなくていいんじゃないかなというふうに、計画を見ていると結構思っていて、一つ一つの事業を、本当にこれは正しい方向に進んでいるのかなというふうな、そういう評価ができるような、簡単でいいので、そういう指標をぜひ事業ごとにお示ししていただければというふうに思うんですけれども、その辺りについてはどのようにお考えなのか、お伺いします。
◯生活環境部長(垣花 満さん) おっしゃっていただいていることは、本当、よく分かります。例えば、何のための事業で、どこまで行けばよしとするのかといったところの部分が分かるようにというところは、私たちも常々考えていかなきゃいけないなと。
あと、指標につきましても、今の様々なKPIなども、少し数を出すことにこだわり過ぎて、例えば中身を忘れてしまうようなところがないわけではない。ところどころ、そういったことも生じているというふうに認識しています。これを素案に仕上げていく段階で、それぞれの過去からの計画のつくり方というのがあるので、どこまで反映できるかはちょっと分かりませんが、なるべく私たちも分かりやすい計画にしたいので、何のためにこれをやるんだといったことを分かりやすく書けるように、体系図なども工夫できたらいいかなとは考えているところです。
◯委員(山田さとみさん) ぜひよろしくお願いします。気持ちが伝わってうれしいです。ありがとうございます。
1つ、全体的な話はこれで大丈夫なんですけれども、三鷹市産業振興計画2027の観光のところです。きっと考えていらっしゃると思うんですけれども、主な取組(案)の(5)、イです。観光資源の回遊性の向上というのは非常に重要な視点だと思います。三鷹市の中でたくさん滞在していただいて、御飯も食べていただいたり、地域の活性につながるような施策をぜひ取り組んでいただきたいんですけれども、そのために──例えばですけど、ほかの所管ですけれども、三鷹まるごと博物館とかも、うまく観光資源にして行っている自治体もありますので、観光の目線でも、ぜひ所管課と連携して回遊できるような、そういったものにしていただきたいなと思います。
あとは、自転車もシェアサイクルとかも市内にたくさん置かれるようになりましたので、その辺りの活用とか移動手段も絡めて、その回遊性についてどのような取組を行っていかれるのか、お伺いします。
◯生活経済課長(黒木誠也さん) 観光資源の回遊性の向上でございますが、三鷹のそもそも観光、委員御指摘のとおり、観光行政の所管、生活経済課でさせていただいておりますが、この間、前計画の期間中もみたか都市観光協会と両輪で取り組んでまいりまして、三鷹まるごと博物館の取組はスポーツと文化部ですとか、例えば移動の支援の観点では、都市整備、都市交通のセクションですとかというところと、言わば観光という切り口で申し上げますと、非常に市の中での役割というのは、当然多岐にわたるところがあります。
中でも、観光の係相当の組織をこの間も新設して、そういった後方支援の体制をつくったりですとか、庁内連携に当たっては、協会任せだけではなく庁内にもそういった連携体制をつくるなどして、御指摘のとおり、全庁でオール三鷹で、観光振興の回遊性。ただ、これまでもいろいろトライして、なかなか認知度向上につながってこなかった。ジブリ美術館ですとか太宰 治ですとかに続く、身近な観光資源の認知度の向上というところにはまだまだ行政側にも課題があると認識しておりますので、それらを少しでも、まずは市民の方に知っていただく、そして楽しんでいただく。うわさを聞きつけた市外の方もいらしていただくなんていうような相乗効果の取組をこの計画に反映していきたいと考えております。
以上でございます。
◯委員(紫野あすかさん) 何点かだけ質問させてください。ごみのところなんですけれども、まず、主な取組で、拡大生産者責任の明確化というのがエのところにあるんですけれども、これは具体的にはどういう内容でしょうか。
◯ごみ対策課長(仲 雅広さん) 拡大生産者責任の明確化というところですが、ごみの成り立ちといいますか、大本は生産者なり事業者の責任で製造したものが、最後はごみになっているというところがありますので、そういった、きちっとその方々にも、作るだけではなくて、最後のごみ処理のところまでを考えていただくように責任を明確化していくということ。
あとは、ここにはありませんけれども、今、様々なリサイクル法で責任を明確にしているところもありますけども、さらに新しい法律なり──プラスチック新法もありますが、そういった部分で責任の拡大といいますか、そういったところをこちらに記載して、国のほうに要求していくというようなことを考えております。
◯委員(紫野あすかさん) 大変重要なことだというふうに思います。
次に、ごみの排出支援サービスのところなんですけれども、高齢者や障がい者等の粗大ごみ排出支援の検討と、生前、遺品整理や引っ越し等による片づけごみ、多量ごみの処理方法の検討とあるんですけれども、これは具体的にはどのような支援を考えておられるのでしょうか。
◯ごみ対策課長(仲 雅広さん) 今考えているところとしましては、他市の事例なんかもありますけれども、運び出し支援というところでは、委託なりしまして、家の中からごみの集積所までを運ぶというようなことを考えています。
それから、生前、遺品整理のほうにつきましても、委託なり、または一方によっては許可という方策もあるかなと思いますけれども、そういった方法で、そういった仕組みを考えていきたいと思っております。
◯委員(紫野あすかさん) 私も市民の方から相談をいただいて、ひとり暮らしの息子さんが亡くなってしまい、90歳のお母さんが息子のおうちの遺品整理をしなきゃいけなくて、本当に何から手をつけたらいいのか分からないという状況で、すごい大変だったんです。孤独死でもあったので、本当、ごみを片づける、高齢者がおうちの片づけをするということは本当に大変だなと思ったので、ぜひ利用しやすい支援を検討していただければなというふうに思います。
次に、ふじみリサイクルセンターが令和10年から新しくなるということですけれども、オープンするまでは、どのようなシステムの流れになるのか。また、新しくなると、何がこれまでのシステムと変わっていくのかというところをお伺いしたいんですが。
◯ごみ対策課長(仲 雅広さん) 現状の工事が3年間続きます。その間は、課題といたしましては、プラスチックを熱回収すること、ペットボトルの一部も熱回収することというようなところが課題になってきますので、ペットボトルやプラスチックを中心に、なるべくふじみに入らないようにという、もっと手前のところですけども、発生抑制、排出抑制について、市としては特に強化して取り組んでいきたいと思っております。
また、新しくなりますと、現在の不燃ごみとかプラスチックの選別ラインが、今一緒に、午前中と午後で分けて、かなり速いスピードでやっておりますので、それが、それぞれのラインがそれぞれにできますので、ゆっくりと丁寧に分別をすることで、リサイクル率が上がるとか、あと粗大ごみの置き場所のスペースが取れるということで、持込みができるとか。これまで以上に、ごみの中間処理とリサイクル率が上がるというような特徴が出てくるかなというふうに思っております。
◯委員(紫野あすかさん) 分かりました。リサイクルの意識向上を図っていただけるように、アピールしていただきたいと思います。
あと、産業振興計画なんですが、産業振興というと、どうしても商業に注目されがちなんですけれども、三鷹はものづくりや工業のまちでもあると思っています。コロナのときなども様々な影響が出ていたと思いますけれども、ものづくりの工業の事業者の実態についてどのように把握され、何か具体的な対策などは検討されているでしょうか。
◯生活経済課長(黒木誠也さん) ものづくり産業をはじめとする工業につきましては、住宅系の用途が9割を占める当市につきましては、非常に大規模な工場ですとか、そういったものの立地というのは非常に難しい状況があります。前計画の期間中にも、有力企業の市外転出とかにより、そういった工業というのは減少傾向にあるところは否めない現状があります。
しかしながら、小規模なものづくり産業、新しいデジタル機器等を駆使したものづくりというところには、必ずしも大きな用途を必要としなくても、製造業としてやっていけるような工夫をされながら営まれている事業者の皆様もあります。そういったところの投資意欲のある事業者様に対しては、補助金等の支援ですとか、あるいは事業継続、創業、あるいは承継などでお悩みの事業者様に対しては、個別の相談から入りました専門的な支援というようなところの両輪を重ねながら、支援をしていきたいと、このように考えております。
◯委員(紫野あすかさん) ぜひ中小事業者さんの支援をしていただけるように、よろしくお願いします。
終わります。
◯委員(吉田まさとしさん) 1点だけお聞きしたいんですけども、今、紫野委員のお話の中であった産業振興計画の中の気になったところが、7番の今後のスケジュールのところで、関係団体などからの意見聴取となっているんですが、この関係団体というところが気になりました。この表面のいろいろな、もろもろのところを読みますと、実際、事業者直接からの聞き取りも必要ではないかなというふうに考えるんですが、この関係団体等からの聞き取りというのは、どういう方法で行う予定でしょうか。
◯生活経済課長(黒木誠也さん) 関係団体等というところで、団体から申し上げますと三鷹商工会さんですとかまちづくり三鷹さん、あるいはみたか都市観光協会さん等々ということになりますが、事業者様直接となりますと、私どもで直接接する機会というのが、いわゆる市のほうで制度融資を持っている融資あっせん制度におきまして、金融機関さん経由で申込みがある場合、あるいは事業者様が直接お申込みに見える場合等々ございます。その際に、いろいろ簡単なアンケートでお尋ねしながら、資金使途についてお尋ねしたりですとか、現状についてというところで、一定のコミュニケーションを図りながら、施策に生かせるように工夫をしていきたいと考えております。
以上でございます。
◯委員(吉田まさとしさん) 分かりました。ありがとうございます。それで、今のお話、令和6年の9月から11月、この3か月間に限ってということではなくて、継続的にという解釈でよろしいですか。
◯生活経済課長(黒木誠也さん) 今、委員御指摘のとおり、この期間に限らず、団体とのヒアリングというのは──この期間にも行いながらというところと、あともう一つ、付け加えさせていただきますと、商工会の経営指導員の皆様は、常日頃個別の事業者様と、会員事業者様と連携しながら状況を把握されていると思いますので、そういった現場の声というのも大切にしながら、小規模助事業者様への支援、これに努めてまいりたいと思っております。
以上でございます。
◯委員(吉田まさとしさん) 分かりました。ありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。
以上です。
◯委員(半田伸明さん) 環境のほうで2ページ目、主な取組で、ゼロカーボンシティの実現ということで、アからキまで並んでいますね。その中で、自転車交通環境整備、交通ネットワークの構築ってあるんですよ。ゼロカーボンシティーの観点からなんでしょうが、別途、都市再生部のほうでは交通総合計画を立てるんですよね。先ほど、1次案についての行政報告、我々頂戴いたしました。内容に部ごとでそごがあるといけないですよね。ですから、都市再生部と事前に内容面でそごがないようにすり合わせをしておく必要があると思うんですが、この点についての御所見をお伺いしたいと思います。
◯環境政策課長(茂木勝俊さん) 委員御指摘のとおり、内容にそごがあってはいけないと思っております。環境基本計画の計画の立て方なんですけれども、1つは、我々のほうで進めていく部分と、それぞれの個別計画の中で設定してきた目標をこちらの環境基本計画のほうにも同じように移した形で進めていくという形になります。
今回の自転車交通環境整備とか交通ネットワークの構築というのは、当然その辺りのところも意識しながらやっていきますので、目標としては、そごがないような形で環境面も含めて進めていきたいと思っております。
◯委員(半田伸明さん) 実際は、部ごとに言っていることが違うということは、現実的にはあり得ない話なので、余計な心配かとは思うんですが、実際に成案になる前に一度、都市再生部と文章をすり合わせて、確認をしておいてくださいというお願いの話です。
それと、産業振興計画なんですが、随分前に都市型産業誘致ということで、我が市にとって多大なる財政の損失を発生させたことがありました。それの繰り返しだけはぜひ避けていただきたいということは言っておきますが、それは答弁は要りません。
私の記憶が曖昧で申し訳ないんですが、この前の計画、2022の時点で観光は入っていたんですか。そこを確認したいと思います。
◯生活経済課長(黒木誠也さん) 結論的には入っておりまして、その前の2010のときから、観光というのも政策の柱に格上げして、明文化していくという計画でございました。
以上でございます。
◯委員(半田伸明さん) 分かりました。入っていなかったと記憶していたものですから、そこは私の記憶違いということで、大変失礼いたしました。
それと、あと、これ全般的なことなんですが、環境基本計画については、今後のスケジュールは、12月に素案を報告。1月、2月、何もなしで、3月に計画策定の行政報告とありますね。
次、ごみ。これも、12月に素案報告、3月に計画策定の報告ってありますね。次、産業振興計画ですが、これも12月に素案の報告で、3月に計画策定の報告とありますね。一方、農業。私、見ていて感動したんですが、11月上旬に素案を報告しますよね。私が感動したのはその次なんです。2月の上旬にパブコメの結果と策定案の報告とあるんですよ。すばらしいですね。なぜほかの3つはこれがないんですか。
つまり、これ、以前も同じことを指摘した記憶があるんですが、同じ部で所管している課がいろいろあって、足並みそろわないかんと思うんですよ。11月の素案の報告、農業のほうはありますけど、ほかの3つが報告できないという、これ事情はよく分かります。それぞれ関係団体の意見聴取だとか何とか審議会に打診だとか、いろいろあるからそれはよく分かる。ただ、2月はそういうのを見受けたり、見受けられなかったりということで、結果的にこうなったんでしょうが、これは別に指摘してどうのこうのとか、そういう話ではなくて、なぜこういうことが起きたのか。
結果的にこういうことでいいんですよなら、それはそれで構いません。例えば同じ部の中で、今回4つの課がそれぞれ計画の進行具合について違うんだということを説明できるぺらの1枚があるんだったら、まだ分かるんです。ところが、それがない。これはやっぱり、質疑で確認せんといかんです。部長、この辺、総括的に御所見をお伺いしたいと思います。
◯生活環境部長(垣花 満さん) 生活環境部、実はもう一個計画がありまして、コミュニティ創生の関係がございます。農業以外は同じ足並み。そのほかに若干違いが出ているのは、審議会の諮問、答申があるかどうかです。農業につきましては、東京都の知事への報告の関係で、そもそもパブリックコメントを早めている。これが特別な状況でございます。
これについて、私が冒頭で、最初に申し上げればよかったのかもしれないんですが、農業だけが特別なスケジュール感で進んでいるというふうに御理解いただけたらいいかと思います。どうも失礼いたしました。
◯委員(半田伸明さん) 部として報告するわけですよね。だから、課がこういうふうに足並みが別々になっている。農業の特殊性は事情、説明を聞いて分かりました。ということを、今後はできれば冒頭に説明してもらいたいですね。そうすると、我々、閲覧する側から見ると、ああ、なるほどと、そういう事情があるんだなということを、冒頭説明を受けた後に質疑に入れるわけですから、これは意味があると思うんです。この点については、今後、意を用いていただきたいなと思います。
以上、お願いになります。終わります。
◯委員長(土屋けんいちさん) 以上で生活環境部報告を終了いたします。
──────────────────────────────────────
◯委員長(土屋けんいちさん) 休憩いたします。
午後1時52分 休憩
午後1時54分 再開
◯委員長(土屋けんいちさん) 委員会を再開いたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◯委員長(土屋けんいちさん) 都市整備部報告、本件を議題といたします。
まず、項目アに対する市側の説明を求めます。
◯都市計画課長(梶原一郎さん) まず、私のほうから(仮称)まちづくり拠点形成計画(立地決定適正化計画)(検討案)について、御説明をさせていただきます。本計画については、これまでも段階的に取りまとめを行いまして、本委員会で報告させていただきましたが、本日は、前回報告した以降に整理、修正等した内容について御報告をさせていただきます。
資料1−1を御覧ください。こちらが検討案の本冊ですが、1枚おめくりいただいて、目次を御覧いただいてよろしいでしょうか。黒で囲まれている箇所が前回まで報告した部分で、青で囲まれている箇所が今回追加したところでございます。
それでは、まず、資料1−1の92ページをお開きください。こちらは、今回追加した項目となっていますが、1、計画の見直しです。本計画は、基本計画と整合を図り、4年ごとに改定を行うこととしております。また、改定の際はPDCAサイクルの考え方に基づきまして、目標の達成状況や地域のまちづくりの状況等を踏まえて、適宜施策、取組の見直しや都市機能誘導区域、誘導施設の追加設定を行うことを記載しております。
次に、93ページを御覧ください。2、定量的な目標値の設定です。第3章の立地適正化の基本方針で示す拠点の形成、質の高い居住環境の形成、それから持続可能な交通ネットワークの形成に加えまして、第7章の防災指針で示す防災・減災のまちづくりの推進の視点を踏まえて、KPIと呼ばれる評価指標と、その期待する効果として、KGIと呼ばれる施策の達成状況を測る指標を設定することとしております。
また、長期的な視点が必要となる計画であるため、短期、中期、長期で目標値を設定する予定です。
なお、片括弧1における都市機能誘導区域内の誘導施設の立地割合、それから片括弧2における居住誘導区域内の人口密度、そして94ページに行きまして、片括弧3における路線バスの1日平均客数以外は、全て基本計画で用いている指標となっております。基本計画で用いている指標についてはそちらで示されていますので、短期の目標値を既に入れておりますが、その他の空欄部分については、また今後検討して、設定していきます。
続きまして、前回のまちづくり環境委員会でいただいた意見を踏まえまして、修正した箇所について御説明いたします。49ページを御覧ください。国立天文台周辺における都市機能誘導区域の図です。羽沢小学校については、将来的な土地利用転換後、国立天文台敷地北側ゾーンとだけでなく、路線バスや地域内交通ともつなぐ交通の結節点となっていくことが想定されること。また、都市機能誘導区域や、誘導施設の設定に誤解を与えることがないよう、羽沢小学校からの徒歩圏の円を追加で表示しています。また、大沢コミュニティ・センターは、区域内に今後も維持していくということが明確に伝わるように、右下の誘導施設の凡例の右側、黒丸のところの後ろのほうに、赤字で維持、充実等という文字を追記しております。
そのほかにも、7月に開催された都市計画審議会ですとか、それから取組の検討の進捗を踏まえての修正、あと都市機能の立地状況とか、データ等の時点更新がされておりますので、修正箇所を赤字にしております。図を直したものについては、図のタイトルを赤字にしております。
最後に、資料1−2のほうを御覧いただいてよろしいでしょうか。(1)、意見募集についてです。今回お示しした計画の検討案については、10月15日から29日までの約2週間、市民からの意見募集を実施します。なお、これとは別に、条例に基づくパブリックコメントについては、1月にほかの個別計画と併せて実施する予定です。
続いて、(2)、住民説明会を御覧ください。意見募集の期間と合わせまして、教育センター及び各コミュニティ・センターで住民説明会を開催します。
次、(3)、周知を御覧ください。意見募集や住民説明会の実施に当たり、市報やホームページに掲載し、周知するほか、今回、居住誘導区域外となる土砂災害特別警戒区域内の住民の方などへの御案内については、直接開催案内のお知らせを行う予定です。
資料1についての説明は以上です。
◯委員長(土屋けんいちさん) 市側の説明は終わりました。
これより質疑に入ります。
◯委員(山田さとみさん) よろしくお願いします。49ページの国立天文台周辺について、前回意見を言わせていただいたんですけれども、市民に分かりやすく伝わるものになってよかったと思います。本当にありがとうございます。
今回追加した部分なんですけれども、93ページです。定量的な目標値の設定というところで、私が読み込めていないのか、分かりづらいなと思ったのが、まず片括弧1番の拠点の形成に係る目標値で、その拠点の形成をすると三鷹に住み続けたいと思う市民の割合が増えるというふうに考えていらっしゃるというふうに読めるんですけれども、これについてもう少し御説明いただきたいなと思うんですが、いかがでしょうか。
◯都市計画課長(梶原一郎さん) まず、この立地適正化計画なんですが、もともと制度としてはコンパクトシティーを目指すものですが、三鷹市はそこまで市域が分散しているわけではないので、そういった中で生活の利便性を維持向上させていくことによって住みやすくしていくというような、また三鷹市独自の考え方も付加するような形でおります。
そうした中、都市機能誘導区域内の誘導施設といわれる、いわゆる生活の利便性に直結するような施設、そういったものを、現在あるものは維持、もしくは現在不足していると思われるあるといいと思われるものを拡充することによって、住みやすくなって、住み続けたいと思っていただける方が増えていくのかなということを期待して、こういった設定をしております。
◯委員(山田さとみさん) 分かりました。その辺り、補足していただけると分かりやすいかなというふうに思いました。
最後なんですけれども、片括弧3の持続可能な交通ネットワークの形成に係る目標値なんですけれども、この持続可能なというのをこの評価指標で測れるのかなというふうに思っていて、どのような考えを持ってこのKPIを持続可能な交通ネットワークというふうに、この目標につなげているのかというのをお聞かせください。
◯都市計画課長(梶原一郎さん) もしかしたら、また持続可能な施策や取組が別に必要なんじゃないかという御指摘かもしれませんけども、一応その指標として参考としていくには、それぞれのバスの乗降客数等が少なくとも現状維持している──増えていくことが必ずいいのかどうかというところもありますけど、少なくとも減っていかないことを確認しながら、施策の達成度を測って、また、それに応じて拡充が必要なのかどうかというところも、今後の4年に一度の計画改定の中で、また推し量れていければというところで、こういう設定をしております。
◯委員(山田さとみさん) ありがとうございます。お話を伺えば分かるんですけれども、この表を見るだけでは分からなかったので、その辺り、御説明があったりするといいのかなというふうに思いました。
以上です。
◯委員(紫野あすかさん) すみません、1点だけ、細かいんですが。前回のまちづくり環境委員会の意見を踏まえて、天文台の周辺の拠点、誘導区域のあれがこの円の中にコミュニティ・センターが入って、維持、充実等と書かれたことはすごいよかったんですけど、これ、雪だるまみたいに円が2つになっているのは、どうしても1つの円では入り切れなかったのか、何か意味があるのでしょうか。
◯都市計画課長(梶原一郎さん) この都市機能誘導区域なんですが、基本的には交通結節点、鉄道の駅ですとか、それからバスであれば主要なバス停等を中心としてそこから徒歩で行けるような形、徒歩で行ける範囲内に施設の立地を誘導していくというのが制度としてございます。
そういった中、この国立天文台の周辺の都市機能誘導区域については、あまり事例のない特殊な設定の仕方なんですが、天文台の北側と、それから羽沢小の周辺と、2つの都市機能誘導区域を設定しております。ただ、事業等も含めまして、それぞれ連携した取組でございますので、そういった形で2か所の都市計画区域を1つの拠点に設定しております。
そういった中で、天文台の北側、現状、バス停がある位置と少しずれているんですが、北側ゾーンの天文台通り側を、仮のバス停予定地というわけじゃないんですけれども、そういった交通のポイントとさせていただいて、一方、羽沢小の前のところをもう一つのポイントとして、それぞれから徒歩圏、800メートルと、高齢者であれば500メートルというところを結んでいくと、たまたま重なっちゃうので、重なる部分が消えて、雪だるまみたいな形になってしまうということでございます。
以上です。
◯委員(紫野あすかさん) 前回の議論も含めて、ちょっと気になってしまったので質問させていただきました。ありがとうございます。
◯委員長(土屋けんいちさん) 以上で項目アに対する質疑を終了いたします。
次に、項目イからキに対する市側の説明を求めます。
◯都市計画課長(梶原一郎さん) それでは、続いて、まず資料2、三鷹市土地利用総合計画2027策定の基本的な考え方についてから、御説明を差し上げます。
1、策定の目的です。三鷹市土地利用総合計画2027は、都市計画法に基づく都市計画マスタープランに該当するもので、本年の6月に策定しました第5次三鷹市基本計画の内容を踏まえつつ、東京都が策定する都市計画区域マスタープラン等の上位計画や三鷹市の各個別計画と整合を図り、まちづくりに関する施策を総合的に推進することを目的に策定します。
2、計画の期間です。本計画の計画期間は、第5次三鷹市基本計画等と整合を図り、2027年、令和9年度までとします。
3、主な策定のポイントです。(1)、まちづくりの新たな視点を取り入れるということです。アとしまして、防災・減災のまちづくりを基礎としながら、持続可能で質の高い都市を形成していくため、三鷹市の特徴である良好な緑を生かすことを基軸に置いたまちづくりの推進です。特に、三鷹市の玄関口となる三鷹駅前や東八道路沿道において緑とにぎわいが感じられるように取り組む視点を新たに加えていきます。
イ、高齢化や感染症等による社会生活の変化を踏まえ、地域交通の整備や公共施設の再編、集約化と合わせた日常生活圏を基礎とした拠点づくりと、そのネットワーク化を図る分散ネットワーク型の都市形成を推進し、日常生活圏を基礎としたまちづくりを進めていくという視点を新たに加えます。
(2)、都市構造の見直しについてです。ア、都市整備の骨格(軸)については、現行計画からの変更の予定はございません。緑と水の公園都市を将来像として位置づける都市整備の骨格軸は、引き続き三鷹通りや東八道路などの中央及び東西の2本の都市軸と、吉祥寺通りや武蔵境通りなどの都市軸を補助するサブ都市軸、河川の沿道など歩行者を中心とした緑と水の軸線の3つで構成し、こうした空間が公園や広場のような質の高い雰囲気を持った空間となるよう取り組んでまいります。
次に、2ページにお進みください。イ、都市整備の拠点(面)です。先ほどの資料1で御報告させていただきました(仮称)まちづくり拠点形成計画と整合を図りまして、中心拠点や地域拠点の視点が加わったことが大きなポイントとなっております。さらに、新たな拠点としまして、井口特設グラウンドと環境センター跡地を地域拠点に加えております。
続きまして、3ページを御覧ください。ウ、まちづくりのゾーニングについてです。ゾーニングは現在、全部で20ありまして、これらは三鷹市で従来用いてきました住環境整備ゾーン、それから自然環境整備ゾーン、活動拠点整備ゾーンという基本的な分類をベースとして、地域特性、都市軸や拠点、用途地域や整備事業などを関連づけまして、長期的な視点に立って三鷹市の目指す都市像を実現していくまちづくりの基礎的な指針とするものです。
4ページにお進みいただいてよろしいでしょうか。こちらが現行の図なんですが、一部、変更を検討している地域を赤い枠で2つ囲んでお示しをしております。1つ目は、まる1としまして、羽沢小学校周辺です。こちらは、国立天文台周辺地域土地利用基本構想を踏まえて、小学校移転後に商業施設の誘致に向けて用途地域等の見直しを検討しております。そのため、変更後のゾーニングについては、住・商調和形成ゾーンの指定を検討しております。
2つ目のまる2、東八道路沿道(野崎一丁目)のほうの地区です。こちらについては、東八道路沿道における景観ガイドラインを踏まえまして、土地利用規制を見直しながら、さらなる都市型産業等の育成に向けたまちづくりを推進する地域として位置づけることを検討しております。そのため、変更後のゾーニングについては、住・工調和形成ゾーンの指定を検討しております。
最後に、4、今後のスケジュールです。本年12月に本委員会へ素案の御報告をさせていただいて、東京都への意見照会、それから市民の方々へのパブリックコメントの実施を予定しております。その後、これらの意見をまとめまして、最終案として翌年の3月に本委員会に報告させていただき、都市計画審議会への諮問を経て、今年度中に策定する予定です。
資料2については、以上です。
続きまして、資料3、三鷹市景観づくり計画策定の基本的な考え方について御説明いたします。まず1、改定の背景と目的です。三鷹市景観づくり計画2022は、景観法や三鷹市景観条例に基づき、平成25年に策定し、この間、三鷹らしい景観づくりを進めてきました。今年度、上位計画である第5次基本計画が策定されたために、これと整合を図り改定を行うものです。
なお、本計画は、三鷹市の将来都市像の実現に向けて、景観づくりの方針や具体的な取組を示すとともに、様々な取組を積み重ねていくものであることから、目標年次は定めないこととします。
3、これまでの主な取組です。平成25年のもの、計画策定後に市の景観を構成する重要な要素である公共施設で、景観づくりの先導的役割を担うために定めた三鷹市公共施設景観づくりの手引や、幹線道路としてのポテンシャルを生かした土地利用を誘導するための東八道路沿道における景観ガイドラインなどを策定しました。
また、北野の里(仮称)のまちづくりや、「百年の森」のまちづくり、三鷹駅前地区まちづくり基本構想、国立天文台周辺地域土地利用基本構想(案)など、三鷹市の景観づくりにとって影響の大きいまちづくりの方針の策定などを行いました。
めくっていただいて、裏面を御覧ください。4、策定の主なポイントです。(1)です。先ほどの各事業の進捗や「百年の森」のまちづくりなどの方針、ガイドライン等を踏まえて、景観の特性と課題及びまち並み資源図の更新を行います。
(3)及び(5)です。東八道路沿道における景観ガイドラインに基づきまして、屋外広告物の景観ガイドラインの策定についてや、東八道路沿道における景観づくりの考え方についてを追記します。また、真ん中の図2で赤く囲っている東八道路沿道の一部については、現在検討中の特別用途地区の都市計画決定に合わせまして、今回の改定で景観重点地区の指定を行う予定です。なお、併せまして、東八道路沿道、市内全域に関しては、景観重要公共施設の指定も行う予定です。なお、景観づくりの理念や景観づくりの方針、基準などは、現行計画を継承し、大きな変更は行わない予定です。
最後に、5、今後のスケジュールです。都市計画審議会、景観審議会において報告等を行いまして、令和7年1月頃にパブリックコメント等で広く市民意見を求めた後、今年度内に改定を行う予定です。
資料3の説明については、以上です。
続きまして、資料4、三鷹市バリアフリーのまちづくり基本構想2027策定の基本的な考え方について御説明します。
1、策定の目的です。三鷹市では、平成15年以降、バリアフリー基本構想を策定して、バリアフリー化の取組を進めてきました。平成24年に策定した三鷹市バリアフリーのまちづくり基本構想2022の計画期間が終了したことから、第5次三鷹市基本計画との整合を図りながら、三鷹市バリアフリーのまちづくり基本構想2027を策定します。策定に当たりましては、バリアフリー法の改正がありましたので、それを踏まえて、心のバリアフリーの位置づけによる教育啓発特定事業等の拡充を行うなど、ハード、ソフト両面の施策の拡充や生活関連施設の見直しを行います。
2、基本構想の期間です。2024年度から2027年度を計画期間として策定しますが、特定事業については、中長期的な実現も視野に入れて、2035年までを整備目標時期として設定して、市で進行管理を行っていきます。
3、主な拡充等の内容です。(1)、心のバリアフリーの記載の拡充です。障がい理解のための広報啓発や障がいのある人と市民、事業者の交流機会の提供など、様々な心身機能の障がいとバリアを理解するためのコミュニケーション、それから計画実施段階での当事者参加によるインクルーシブな環境の検討など、バリアを取り除くためのコミュニケーションにより、まちなかにある物理的なバリア、仕組みのバリア、文化、情報面のバリア、意識上のバリアの改善に取り組みます。
(2)、教育啓発特定事業の検討です。これまで基本構想にソフト施策として記載している内容を教育啓発特定事業に位置づけて継続するとともに、内容を拡充していきます。
(3)、重点整備地区、生活関連施設、生活関連経路の設定です。重点整備地区、生活関連施設、経路については、現行基本構想では、生活関連施設、生活関連経路の設定条件が明確にされていないため、次期の基本構想ではこれらの設定方針について整理し、それに基づきまして、改めて生活関連施設、経路を設定します。現在、検討中のものをこの資料4の後ろのほうにA3折込みでおつけしておりますので、こちらは後ほど御覧いただければと思います。
資料4の裏面、2ページを御覧いただいてよろしいでしょうか。計画の構成と主な策定のポイントです。第3章の基本的な方針における心のバリアフリーの記載の拡充、それから第4章の重点整備地区における設定方針や特定事業における配慮事項の記載の拡充、バリアフリー法の改正で新たに設けられた教育啓発特定事業の設定を行います。
最後に、5、今後のスケジュールです。まちづくり環境委員会、それからバリアフリーのまちづくり推進協議会において報告等を行いまして、令和7年1月頃にパブリックコメント等で広く市民意見を求めた後、今年度内に改定を行う予定です。
資料4の説明は以上です。
◯ファシリティマネジメント担当課長(石川隆司さん) 私からは、報告のオ、三鷹市公共施設等総合管理計画改定の基本的な考え方について説明させていただきます。資料は5になります。
まず、公共施設等総合管理計画の目的ですけれども、こちらは、市が管理するインフラ及び建築物の公共施設等についてマネジメントや管理に関する基本的な考え方、取組方針等を定めるもので、国からの要請に基づき平成28年度に策定したものとなっております。今回の改定は、令和5年10月に行った国の策定指針の改定に伴う記載すべき事項のみの追加の一部見直しや第5次基本計画及び関連する個別計画の改定等を踏まえ、計画全体の改定を行うものです。
続きまして、対象施設についてです。対象は道路、橋梁、下水道、公園等のインフラ施設及び公共建築物、こちらは変更ございません。
次に、計画期間ですけれども、国が示す公共施設等総合管理計画の策定等に関する指針において、計画期間は少なくとも10年以上とされていることから、当初の10年計画、2028年、令和8年までを前倒しするとともに、第7次基本計画期間まで、令和17年度までの12年間といたします。
次に、主な改定のポイントになります。現在の公共施設等総合管理計画に掲げている公共施設等の管理に関する基本方針の4つの基本方針は従前どおりとしながら、この間の取組や計画を反映して、以下の新たな点を加えていきます。
まず、基本方針1として、計画的な維持、保全による長寿命化の推進、こちらは施設の長寿命化を原則としながら優先度を検討しつつ、更新時期の調整を行い、施設更新の分散化と平準化を図ること。
次に、早急に取り組むべき課題が生じた場合は、計画の見直しや緊急対応方針を策定するなどしながら、柔軟かつ迅速に対応することを追加していきます。
次に、基本方針2、安全で快適に利用できる施設の確保です。こちらは、激甚化する災害や複合災害なども踏まえ、施設の更新や大規模な施設改修等に当たっては、防災機能等の強化を図り、総合的な防災性の向上を図ることを追加していきます。
次に、基本方針3、社会情勢の変化等への対応と施設の適正化についてです。こちら、まず公共施設等の整備と地域のまちづくりを一体的に取り組むことによって、施設サービスの質の利便性の向上を図ること。もう一つは、公共施設については、量から質へ、造るから使う、有効活用へ転換していくことを追加していきます。
続きまして、基本方針4、効率的で質の高い施設管理の推進についてです。こちらは既存ストックの有効活用や集約化施設の跡地利用等において、民間の活力やノウハウ、資金を導入することによって、市民サービスの向上と新たな財源の確保を図ること、以上について追加していきます。
続きまして、同じく、現在の総合管理計画に記載されている施設類型ごとの管理等に関する基本的な考え方について、これまでの視点に以下の新たな視点を加えていきます。
裏面になります。まず、公共建築物です。こちらは、都市経営とまちづくりの視点から優先度を検討し、平準化と分散化を図りながら、施設の建て替え、更新に取り組むこと。また、施設の建て替え等に当たっては、集約化や複合化を図りながら、分散ネットワーク型の公共施設へ再編を図ること。さらに、維持保全体制の確立や民間活力の活用等により、効率的、効果的な維持保全を推進することなどを加えていきます。
次に、道路になります。こちらは、人や環境に優しい安全で快適な道路環境を創出し、ウオーカブルな空間づくりを推進していくことを加えていきます。
次に、下水道についてです。こちらは、維持可能な下水道を目指し、地方公営企業会計による財務状況の検証や受益者負担の適正化、広域化、共同化、施設の効率的な維持管理を推進すること。また、気候変動を踏まえた災害に強い下水道施設の構築を図ることなどを加えていきます。
次に、公園です。こちら、既存の公園、緑地への適切な活用を図ること、新たなニーズ等への対応を図りながら、誰もが利用しやすい公園づくりを進めることなどを加えていきます。
最後に、橋梁です。こちらは、より効率的、効果的な維持管理を行うため、修繕や点検等に係る新技術等の活用を検討していくことを加えていきます。
次に、3つ目、国の指針に沿った内容の追加等です。こちらの(3)にありますように、国の指針に沿った内容の追加等を行っていきます。令和5年度の一部の見直しで追加したユニバーサルデザインの推進方針、脱炭素の推進方針など、国の指針で記載すべき事項としていた事項について追加をしていきます。
最後の今後のスケジュールについては、5に記載のとおりとなりますので、御確認いただければと思います。
私のほうからの説明は以上です。
◯水再生課長(一瀬貴仁さん) 資料6、三鷹市下水道経営計画2027策定の基本的な考え方について説明させていただきます。
1、計画の概要と位置づけについて。平成26年度に策定した本計画は、安定した下水道サービスの提供や健全な下水道経営に関する基本的な考え方、取組方針等を定めるものです。平成29年度には、総務省より、経営基盤強化と財務マネジメントの向上に取り組むため策定が求められた経営戦略としても位置づけ、令和元年度には第4次基本計画の改定に合わせた改定を行っています。
今回は、事業の進捗に合わせた修正のほか、総務省からの経営戦略改定の指導、また国土交通省からの補助金の交付要件見直しに合わせた記述を行い、第5次基本計画の趣旨を踏まえた計画策定を行います。
関連する計画との関係図をお示ししていますので、併せて御覧ください。
2番、計画期間についてです。本計画は、三鷹市基本計画の計画期間に合わせて、計画期間は4年間としますが、経営戦略を兼ねておりますので、事業の見通しを含め、投資財政計画は10年間の期日とします。その算定に関わる財政収支予測の期間は、投資試算期間、財源試算期間とも、50年間を設定します。
裏面を御覧ください。3、主な策定のポイントについて。従前の基本方針としては、長寿命化と下水道経営を分けていましたが、持続可能な下水道として統合し、3つの基本方針とします。基本方針の1つ目、持続可能な下水道では、老朽化対策として、主に小口径管路を対象とした長寿命化事業を実施します。また、東部水再生センターの適切な延命化を行います。効率的かつ効果的な事業運営として、広域化、共同化、官民連携等の活用について研究を行います。経営基盤の強化として、経営分析により必要なコスト縮減策の検討とともに、使用料適正化に係る現状の検証と分析予測値に基づく評価を行い、今後の対策を検討します。
基本方針の2つ目、災害に強い下水道では、都市型水害対策として、令和5年12月に東京都が策定した東京都豪雨対策基本方針に沿った都市型水害対策として、内水氾濫を防ぐ下水道整備を推進します。また、下水道BCP等ソフト面の対策を引き続き推進します。
基本方針の3つ目、良好な環境に貢献する下水道では、雨水流出抑制型の下水道として雨水浸透施設の設置の推進や雨水再利用施設設置の促進を行います。また、適正な処理水質維持のため、必要な対策を講じながら管理を継続します。
4番目の今後のスケジュールについては記載のとおりです。
説明は以上です。
◯緑と公園課長(奥嶋 亮さん) 私からは、キ、三鷹市緑と水の基本計画2027策定の基本的な考え方について御説明させていただきます。
それでは、資料7を御覧ください。1、策定の目的でございます。緑と水の基本計画2027は、今年度策定した第5次基本計画の内容を踏まえつつ、各個別計画との整合も図りながら、新たな施策の取組や目標を設定し、緑と水の視点から目標とする将来像である緑と水の公園都市の実現に向けて、より実効性を高めることを目的としております。
2、次に計画期間でございます。本計画は、第5次三鷹市基本計画と同じで、2027年度までの4年間といたします。
3、前計画策定後の主な変化でございます。(1)、環境の変化。今年の夏、気候変動の影響、本当に猛暑というような状況でございました。そして、出生数も少なく、少子高齢化が進行している状況です。また、新型コロナウイルス感染症によるライフスタイルの変化などから、緑や公園の重要性が再認識され、都市の低炭素化や防災・減災のまちづくり、生物多様性の観点から、身近な公園等の充実や適切な維持保全による緑の質の向上、グリーンインフラの取組の推進が求められているような状況でございます。
(2)、事業の達成状況。新川天神山青少年広場、北野公園の公有地化や、上連雀くすのき児童遊園、下連雀鷹の子児童公園、牟礼ひばり野児童公園の老朽化したトイレをバリアフリートイレへ改築しております。また、上連雀くすのき児童遊園は、ボール遊びができる施設の整備、ひまわり児童遊園のリニューアルや新たに中原もみじ防災公園の整備を行っているところでございます。
4、主な策定の論点になります。(1)、検討に当たっての視点。これまでの計画を基礎に、以下の視点から見直しの検討を行います。ア、貴重な緑を次世代に継承していくよう、緑地の適切な維持保全を推進いたします。イ、まちづくりと連動して緑を創出し、緑とにぎわいが感じられるまちづくりを推進することによって、質の高い住環境の形成とまちの魅力の向上を図ります。ウ、新たなニーズ等への対応を図りながら、誰もが利用しやすい公園づくりを進めていきます。2ページ目を御覧ください。エ、緑の重要性や魅力を伝え、緑を支える担い手の拡充と多様な主体の連携を強化いたします。
(2)、主なポイントでございます。ア、達成状況を踏まえた新たな目標の設定、イ、地域のまちづくり等を踏まえた拠点の見直し、ウ、牟礼の里農園(仮称)の整備等に関する記述の追加、エ、「百年の森」構想に関する記述の追加、オ、三鷹駅前再開発事業及び東八道路沿道における緑の創出、カ、公園の熱中症対策の検討、キ、市民からのLINEなどを活用した通報、ク、インクルーシブ遊具の整備、ケ、借地公園の公有地化、コ、NPO花と緑のまち三鷹創造協会との連携強化でございます。
5、前計画の目標と達成状況でございます。表の上から2段目の農地面積、下から2段目の屋上緑化の箇所数については、目標を達成してございます。ほかの項目については、目標に対して未達成というふうになっているところでございます。その中でも差が大きいのは、保存樹林が10か所から6か所に減っている状況でございます。ここをよく検討して、今回策定する計画の目標を設定したいと考えているところでございます。
6、今後のスケジュールの予定でございます。9月に都市計画審議会へ報告、11月に環境保全審議会に報告、これは素案になります。12月にまちづくり環境委員会、都市計画審議会に素案の報告、1月にパブリックコメントを実施させていただきまして、2月に環境保全審議会で諮問を行う予定です。3月にまちづくり環境委員会、都市計画審議会において、計画策定の報告をさせていただきます。
私からの説明は以上になります。
◯委員長(土屋けんいちさん) 市側の説明は終わりました。
これより質疑に入ります。
◯委員(佐々木かずよさん) よろしくお願いします。資料4の三鷹市バリアフリーのまちづくり基本構想2027の策定の基本的考え方について、教えていただきたいんですが、策定の目的の1番の文章の中で、3行目のところ、心のバリアフリーの位置づけにより教育啓発特定事業等の拡充を行うとあるんですが、これ具体的に教えていただいてよろしいでしょうか。
◯都市計画課長(梶原一郎さん) すみません、心のバリアフリーというと、人によって捉え方がいろいろなんですが、こちらは法律用語ではなくて、あくまでも法律的には今回、教育啓発特定事業の設定が必要だった、新規でこういった事業を基本構想内に入れる必要になってきたということでございます。この教育啓発特定事業なんですが、まず対象とするのは児童・生徒、それから市民という形になっておりまして、その義務者が三鷹市あるいは建築主という、そういう制度になってございます。
今現在、この法改正前ですけども、例えば交通事業者などについては、職員の啓発活動みたいなところについては義務づけがあったんですが、今回、法改正でこういったものがさらに追加されたので、三鷹市においても、例えば障がい者の取組とか既にやっているものもございますけれども、いま一度、関係部署と連携して整理しつつ、プラスアルファ足りないところがないかというところを検討しながら、協議会なんかにも意見をお聞きして、新たに教育啓発特定事業ということで、この構想内に位置づけていくというものでございます。
◯委員(佐々木かずよさん) 分かりました。心のバリアフリーは本当に大事だと思うので、ぜひ取組よろしくお願いします。
それから、資料5の三鷹市公共施設等総合管理計画改定の基本的な考え方についてというところの裏面の2ページ目の、この公共建築物のところの3つ目、維持保全体制の確立や民間活力の活用等によりとあるんですが、この民間活力の活用等は、もし今分かることがあれば具体的に教えていただきたいと思います。
◯ファシリティマネジメント担当課長(石川隆司さん) こちらについて、今年度取組を進めています包括施設管理委託であるとか、あと発注形態ですと、CM業務、コンストラクションマネジメントを入れたり、そういったものを事業に応じて活用していくようなことを考えております。
◯委員(佐々木かずよさん) 分かりました。ありがとうございます。
あと、また、その同じページの公園のところなんですけれども、2つ目の新たなニーズ等への対応を図りながら、誰もが利用しやすい公園づくりを進めると記載があるんですが、この新たなニーズ等というのをどうやって把握していくのか、その辺お聞かせいただきたいと思います。
◯緑と公園課長(奥嶋 亮さん) 遊具の交換なんかは、現地のほうでいろいろニーズなんかを聞いているところではございますが、公園カルテをつくる際には、住民の方とまち歩きをして、いろんな御意見をいただいたりしています。そのときには、特にインクルーシブなんかのお話も多くて、それに基づいてインクルーシブというのを今整備しているような状況でございます。
今後も、そういった機会を捉えて、いろいろな御意見をいただいたり、市のホームページからも市民の御意見が伺えるようになっておりますので、そういったことを課内で検討して、市民の方が御期待に沿えるように、前向きに検討をいろいろしていきたいというふうに考えております。
◯委員(佐々木かずよさん) ぜひ、またよろしくお願いします。だんだん社会の形というか、私は、最近公園で遊ぶお子さんをあまり見なくなったというような実感があるんですけども、変化しているなというふうに考えますので、ぜひまたこの地元の方の御意見をしっかり聞いていただきたいと思います。
最後に、資料7の緑と水の基本計画2027策定の基本的考え方についての、裏面のエの一番上、緑の重要性や魅力を伝え、緑を支える担い手の拡充と多様な主体との連携を強化すると、この多様な主体との連携を強化するということがちょっと分からないので、教えていただきたいと思います。
◯緑と公園課長(奥嶋 亮さん) 緑のこのエ、最初のほうの担い手の拡充というのは、ボランティアの拡充という形になります。多様な主体との連携ということは、主なポイントのコに記載させてもらっているんですけども、NPOの花と緑のまち三鷹創造協会、そういったところと連携をしたいというふうに考えております。
説明は以上になります。
◯委員(山田さとみさん) よろしくお願いします。まず、資料4の三鷹市バリアフリーの基本構想2027なんですけれども、先ほどの御答弁で、ほかのソフトの部分がすごく増えていくのかなというふうに、お伺いしていて思ったので、福祉部門とか教育部門とかと一緒に策定していく必要があるのかなと思ったんですけれども、先ほどの答弁で網羅していたのかもしれないですけど、もう一度お伺いします。
◯都市計画課長(梶原一郎さん) 御指摘のとおり、市民を対象としたものについては、福祉、障がい者とか高齢者の担当と、それから学校については、教育委員会のほうと連携の必要がございます。今時点でも、物によってはそれぞれの計画に、そちらのほうで位置づけられているものもございますが、いま一度、学校の授業でも少しやっているものもあると聞いていますので、そういったものを整理して、こういった今回の法改正の趣旨も踏まえて、不足している部分がないのかとか、もっと広げていったほうがいいところはないのかというところを、まず関係部署と検討しまして、障がいの当事者ですとか、いろんな専門家の方が入っている協議会のほうで意見をお伺いしながら、それを最終的に、この基本構想の中に落とし込んでいくというような進め方で考えております。
◯委員(山田さとみさん) ありがとうございます。次に、このバリアフリーという観点から、障がい者の当事者の方々の団体で、ほとんど駅前の地図なんですけれども、ここのお店は車椅子で入れますよとか、オリジナルで地図を作っていらっしゃったりするんですけれども、やはり民間の事業者との連携、御理解というのも重要だと思っているんです。そういった民間事業者に対する働きかけみたいなところに関しては、この構想には入ってくるんでしょうか。
◯都市計画課長(梶原一郎さん) バリアフリーマップ、市の担当部署のほうで作っているものもございますし、すみません、民間の事業者の方がどこまで作っているかというのは、正直把握していない部分があるんですが、先ほどの関係部署との連携の中で、障がい者の担当ともちょっとその辺、意見交換をしながら、そういった事業者の方とも連携が必要なのか、あるいは何かまた別の方法があるのかというところは検討していきたいと思います。
◯委員(山田さとみさん) ありがとうございます。
(挙手する者あり)
◯都市整備部長・新都市再生ビジョン担当部長(小泉 徹さん) 現在の計画の中でも、特定事業というふうに位置づけていまして、その中で、例えばどういったようなバリアフリーの改善をしていくかというようなことも入れ込んでいます。その中には、例えば重点地区であれば、大規模な店舗だとか、そういった民間施設も入っておりますので、今後、この見直しに当たって、今、事業者部会という分科会みたいなものをつくっていまして、そこでいろんな達成状況の確認だとか、達成に向けての課題がどういうものがあるかみたいな話をしておりますので、そういった中で、今後さらにそのバリアフリーが進むように、民間の皆さんとも協力しながら進めていければというふうに思っております。
◯委員(山田さとみさん) ありがとうございます。先ほど御紹介したマップでは、当事者目線からすると、やっぱり少しの段差というのが、そのお店が使えるか使えないかというところにすごく関わっているんだなというふうに見えたので、ぜひバリアフリーのお店が増えるといいなという願いを込めて質問させていただきました。ぜひよろしくお願いします。
次に、資料5なんですが、三鷹市公共施設等総合管理計画改定で、先ほど佐々木委員からも質疑があったんですけれども、公園のところで新たなニーズの把握の仕方というのを御答弁いただいていたんですけれども、ちょっと不便だなとか、こういうことができたらいいなとか、そういうふうに思ったときに、市のほうに意見がそのときに届けられるといいなというふうに思います。
例えば、公園の看板とかにQRコードをつけて、御意見フォームとか入れてつけておいていただけると、リアルなお声が反映しやすいのかなというふうにも思いますので、そういった工夫なんかもぜひしていただきたいというふうに要望いたします。
公園というのは、誰でも入れますし、24時間、誰でも入れる究極の公共施設だと思っているんですけれども、その一方で、周りの方、周りで住んでいることが多いので、その合意形成とかについても、どのようにスムーズに行っていくのかというところも、新しいニーズへの対応というところで、かなり重要なポイントではないかなというふうに思っているんですけれども、そのニーズの把握と合意形成について、どのようにここに盛り込んでいかれるのか、お伺いします。
◯緑と公園課長(奥嶋 亮さん) QRコードにつきましては、現在、市内で試験的に今やっているような状況です。ただ、あまり反応がなくて、そこからデータを吸い上げるというのが今なかなか難しい状況でございます。
委員さんおっしゃられたように、周りとの合意形成というのも非常に重要だというふうに考えております。特にボール遊びができるようなところに関しては、すごく音がとか、そういった声もございます。新しく何かを整備したり、そういったときは、説明会なんか、そういったことをさせてもらいながら、近隣の住民との合意形成を図っていきたいなというふうに考えているところでございます。
計画のほうにはどこまで入れられるかというのを今後検討させていただいて、素案の中でお示しさせていただけたらというふうに考えております。
◯委員(山田さとみさん) ありがとうございます。QRコードに関しては、QRコードで意見募集していますというのもPRしていただければいいかなと思いました。
次に行きます。資料7なんですけれども、三鷹市緑と水の基本計画2027策定です。先ほど、この目標を少し考え直す必要があると、部分的におっしゃっていたと思うんですけれども、この大きな3番の(1)で、環境の変化、少子高齢化とか、ライフスタイルや意識の変化があるとか、防災・減災のまちづくり、生物多様性、グリーンインフラと、考えなくてはいけないことがたくさんあって、これから取り組んでいかれると思うんですけれども、そういうのを全部意識して、緑と水の公園都市というのを実現していくというふうに読んでいるんですけれども。
そうすると、この数値的な目標だけでいいのかなというふうに思っています。この理想とする緑と水の公園都市の実現に向けて何を目標にしていけばいいのかというのは、もう少し考えていただけるといいのかなというふうに思ったんですけれども、この目標設定についてはどのようにお考えでしょうか。
◯緑と公園課長(奥嶋 亮さん) 目標設定につきましては、従前からある計画の中での目標項目がございまして、それに対して、数字のほうで設定しているような状況でございます。数値ですと、達成、未達成が分かりやすいというようなところもございまして、そういったところで行っているところでございます。
また、緑と水の公園都市の実現に向けて数字で表せない部分、そういった部分もあるかと思いますので、今後どういった形がいいのかというのを検討して、計画のほうに盛り込めるかどうか考えていきたいというふうに考えております。
説明は以上です。
◯委員(紫野あすかさん) ちょっとだけ質問します。公共施設等総合管理計画の基本的な考え方についてなんですけれども、公共施設というのは、やっぱり市民の暮らしのために重要な役割を果たしていて、地方自治や地方再生の重要な基盤であるというふうに私は思っています。今、国の方針では、この公共施設を縮小していく、または統廃合をして減らしていくという方針が示されているんですけれども、今回の改定の中にも、基本方針の中で転換、造るから使う、量から質へとか、既存ストックの有効活用や集約化施設の跡地利用や、また集約化や複合化、分散ネットワーク型公共施設への再編という言葉も入っています。
この公共施設を今後、三鷹市としてどういう方向性で整備していくのか、基本的な考え方について、どのように思っていらっしゃるのか、複合化や集約化をどんどん進めていこうとされているのか、その辺をお伺いしたいと思います。
◯ファシリティマネジメント担当課長(石川隆司さん) 今回の総合管理計画については、新都市再生ビジョン等の個別計画の上位計画になっておりまして、大枠のこと、基本方針等が書いてあります。なので、新都市再生ビジョンのほうは令和4年度につくっていますので、そこに書いてあることが総合管理計画に抜けているものは追加していくんですけども、細かなところは新都市再生ビジョンに書いてある。状況によっては、そういう統廃合であるとか集約化であるとかを検討しながら、施設を維持管理していくという方向で考えております。
◯委員(紫野あすかさん) 私は、市民の大切な財産である公共施設を集約化したり、複合化したり、減らしていく方向ではなくて、もっと、逆に──社会情勢の変化への対応と施設の適正化という言葉もここには書いてありますけれども、であるならば、新たなニーズへの対応として、それこそバリアフリーや温室効果ガス削減の対策の整備を行うとか、太陽光発電施設の公共施設を増やしていくとか、市民サービスの向上や環境対策に力を入れた公共施設の質を上げていくべきだというふうに思うんですが、いかがでしょうか。
◯都市整備部長・新都市再生ビジョン担当部長(小泉 徹さん) 委員さんおっしゃるように、施設を造るときに、どういう施設になっていくか。当然、社会情勢は変わっていますので、バリアフリーだとか環境に配慮したものだとか、整備の水準については、現在の水準に上げたものに変えていくという、そういった整備になっていくというふうには我々も思っていますし、それについて再生ビジョンのほうにも、そういったような方向性については書いてございます。
ただ、一方で、公共施設、現在、40年、50年前に建てられた施設が多うございます。そういったものが、右肩上がりのときに造られたものを、今後どんどん高齢化等が進んでいったりとかしていく中で、施設を造ったら、これは60年、80年維持していくと。そういったことを考えていきますと、これから経済情勢も厳しくなる中で、同じ施設を同じように維持できるかというような課題が一方であるといったことを考えたときに──また、公共施設、40年前に建てたものと同じものを造り直せばいいというわけではありませんので、当然、現在の状況、また将来を見据えて、どんなニーズのサービスの提供をする施設にしたらいいか、それは当然いろいろ考え直して、造り上げていく。
その中で新たな、場合によっては集約化だとか複合化だとか、それぞれのケースによって、ある程度考えておりますので、必ずしも集約するんだ、それありきでということではなくて、その中身、建物が提供するサービスを一体となって考えていくものというふうに考えております。ただ、一方で、ハード的にはそういった財政的なものもありますので、そういったところ、両方をバランスよく考えていかなきゃいけないとは思っております。
ですので、今回、やっぱりそれぞれの施設、施設、それぞれでしっかり議論しながら進めていくものというふうに考えております。
◯委員(吉田まさとしさん) よろしくお願いします。1点だけなんですけども、資料がまたがってしまうんですが、資料5の裏面の下水道のところ、気候変動を踏まえた災害に強い下水道の構築を図るというのと、資料6のやはり裏面の基本方針2の都市型水害対策、東京都云々というのがあるんですが、この豪雨とかに対する下水道の基準とか値とかはあったりするんですかね。よろしくお願いします。
◯水再生課長(一瀬貴仁さん) 令和5年度の東京都豪雨対策基本方針改定で、多摩地域の公共下水道の水害対策の目標値としては、時間65ミリとされたので、それについてシミュレーションとかをして、どんな対策ができるか考えていきたいと考えています。
◯委員(吉田まさとしさん) 分かりました。例えばなんですけど、これ、下水道管の耐久性とか、そういった部分も含んでの構築を図るという意味ではないんでしょうか。
◯都市整備部長・新都市再生ビジョン担当部長(小泉 徹さん) まず、例えば資料6のほうで見ていただきますと、1つ、基本方針の1の持続可能な下水道の中で、老朽化対策といったものがありますので、三鷹の下水道も、昭和48年に100%ということで、かなり年数はたっていますので、そういったものについてはしっかり老朽化対策をやっていきましょうというのがございます。
それと、あと基本方針の2のところで、災害に強い下水道ということで、都市型水害対策というのがございます。これは、今課長のほうで申し上げましたように、気候変動によって、今後さらに温暖化が進んでいくといったことによって、降雨が、現在の降雨より、温度が上がったことによって、1.1倍ぐらいの降雨量になるんじゃないかというようなシミュレーションがある中で、今回、昨年の12月に東京都の豪雨対策基本方針の中で、目標とする水害の目標値が、先ほど言ったように65ミリに設定をされております。
これについては、水害対策の基本は、水を流すこと、ためること、染み込ませること、この3つの対策が基本的対策になりますので、この対策をそれぞれ組み合わせて、65ミリの雨までに対応していこうというような方針が出されましたので、下水につきましても、特に浸透させるという部分でいくと、これまでも浸透施設を三鷹市としても推進しておりましたので、またこれ浸透については、流域全体として取り組んでいかないといけませんので、それは三鷹もそうですし、この近隣の流域市がそれぞれ取り組んでいく課題ということで、三鷹市もしっかりその辺は進めていきたいということでございます。
◯委員(吉田まさとしさん) 分かりました。ありがとうございました。確かにおっしゃるように、下水道100%というのは大分古い話になってきていますので、下水道管とかが老朽化しているところも多いと思いますので、順次対応していくという解釈をさせていただきます。
ありがとうございました。
◯委員(半田伸明さん) 資料5、公共施設等総合管理計画改定の中で、ちょっと質問があります。まず、対象施設、道路、橋梁、下水道、公園等のインフラ施設及び公共建築物とあります。一方、主な改定ポイントの(1)の基本方針4、跡地利用等において云々かんぬんとあります。跡地って公共施設じゃないんじゃないですか。素朴な疑問です。跡地は土地でしょう。なぜこの中に入るんですか。そこがまず第1の質問。文章を読んでいて、あれっと思ったんですよ。
これは、市民サービスの向上と新たな財源の確保を図るというのは、別途また言いますけど、これ入れる必要あるのという素朴な疑問がありました。いかがでしょう。
◯都市整備部長・新都市再生ビジョン担当部長(小泉 徹さん) 現状、それがあるわけではなくて、まだ今後、そういったような取組の中で生まれたことということを前提としていますので、そういったところの、確かにこの公共施設の維持、保全という観点ではちょっとずれる部分があるかなと思いますけども、現状の公共施設の維持、保全をしていくための財源的な考え方といった意味の中で記載をしているというところでございます。
(「休憩をお願いします」と呼ぶ者あり)
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◯委員長(土屋けんいちさん) 休憩します。
午後3時06分 休憩
午後3時13分 再開
◯委員長(土屋けんいちさん) 委員会を再開します。
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◯委員(半田伸明さん) 次は、公園のほうです。資料7、前計画策定、平成22年度と、随分昔ですね。この時期に公園緑地面積が81ヘクタールという目標値をつくったとありますよね。これ、何で81ヘクタールという数字が生み出されたのかというのは、当時の何か資料はありますかね。
質問の趣旨は、私は財政原理主義者ですから、公園にどんどん金を使うなというのが私の基本的な言い分なんです。ここ数年、借地公園の公有地化がどんどん進んでいますよね。毎年億単位で出ていっていたしょう。予算書を見るたびに、そこを見るとげんなりしていたんだけども。実は、担当のほうとしては、この81ヘクタールを目指してやっていたんですよというのは、なるほどなと、今見ていてよく思うんだけど、ではなぜ平成22年度に81ヘクタールという数字を出したのかね。
例えば人口の何%とかね。そういう一定の公式があったのか。それとも、単純に感覚で81ヘクタールと出したのか。ここが質問したいということと、あと、今回はどのぐらいの目標値を考えていらっしゃるのかも、併せてお聞きしておきたいと思います。
◯緑と公園課長(奥嶋 亮さん) 81ヘクタールについては、すみません、そこの算定までは把握していないところでございます。そうですね、計画して、22年度のときは72.4ヘクタールを81ヘクタールに上げるというところで、78.9ヘクタールまでしかないと。途中で改定がございまして、少し目標値を変えているというところはございます。その81ヘクタールの算定根拠というところは、すみません、先ほども答弁させてもらったように、把握していないところでございます。
今後の目標の数値というところは、今まさにどういうふうにやろうか、どういうふうに算定しようかというところも検討している段階で、少し増えている推移とか、そういったところから算定して、それにプラスアルファをどれぐらい頑張っていくというところで設定しようかというところで考えているところでございます。
◯委員(半田伸明さん) 個人的には、借地公園の公有地化というのは、これ以上進めて、財政負担を増やすのはいかがなものだろうという発想の持ち主ですから、財政原理主義者ですからね。だから、81ヘクタールより当然伸ばすんでしょうけど、伸ばすのであれば、理由をきちんと出してもらいたい。例えば、市全体の面積はこうですよ、今緑被率はこうですよ、人口はこうですよみたいなのを出して、何となく81ヘクタールではなくて、次、85ヘクタールを90ヘクタール、100ヘクタールにするのであれば、どういう理屈づけて出したのか。そこは、別途報告いただきたいですね。
12月に素案を御報告いただけるようなんですが、そのときに一言添えてもらえればありがたいです。なぜかというと、我々、単年度予算主義でやっているわけですから、毎年毎年、億単位の金が出ていくけど、実は中長期的に見たら仕方がないことだったんだということの総括に多分なっていくんだろうけど、財政難の局面が今後来た場合に、果たしてそれでもいいのかというのは考えておかなきゃいけない、私はそう思うんです。
ですから、きちんと数字の根拠を出してもらいたい。併せて、81ヘクタールと当時出した根拠はぜひ御調査をお願いしたい。何らかの根拠があるんでしょう。そこはぜひ教えていただきたい。それは後日で構いませんのでね。
以上、お願い申し上げまして、質問を終わります。
◯委員長(土屋けんいちさん) 以上で都市整備部報告を終了いたします。
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◯委員長(土屋けんいちさん) 休憩いたします。
午後3時18分 休憩
午後3時21分 再開
◯委員長(土屋けんいちさん) 委員会を再開します。
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◯委員長(土屋けんいちさん) 管外視察について本件を議題といたします。
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◯委員長(土屋けんいちさん) 休憩いたします。
午後3時21分 休憩
午後3時23分 再開
◯委員長(土屋けんいちさん) 委員会を再開いたします。
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◯委員長(土屋けんいちさん) 管外視察については、お手元に配付した日程案のとおり進めてまいりたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
なお、ダイヤの改正などに伴い、時間につきましては若干前後することがありますが、あらかじめ御了承願います。
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◯委員長(土屋けんいちさん) 所管事務の調査について、本件を議題といたします。
まちづくり環境に関すること、本件については引き続き調査を行っていくということで、議会閉会中の継続審査を申し出ることにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
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◯委員長(土屋けんいちさん) 次回委員会の日程について、本件を議題といたします。
次回委員会の日程については、11月5日火曜日、午前9時30分といたしたいと思います。その間必要があれば正副委員長に御一任いただくことにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
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◯委員長(土屋けんいちさん) その他、何かございますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
それでは、特にないようですので、本日はこれをもって散会いたします。お疲れさまでした。
午後3時24分 散会