メニューを飛ばしてコンテンツへ 三鷹市議会 こちらでは、指定された委員会の審査状況の要点を記録した「委員会記録」をhtml形式でご覧いただくことができます。 English
三鷹市サイト
サイトマップ 関連リンク集

あらまし 皆さんと市議会 議員の紹介 審議情報 本会議中継 会議録 議会だより トップ
トップ会議録会議録閲覧 > 会議録閲覧(令和4年文教委員会) > 2022/08/10 令和4年文教委員会本文
スタイルシートが無効なため使用できません→ 文字サイズ変更


2022/08/10 令和4年文教委員会本文

                  午前9時27分 開議
◯委員長(渥美典尚君)  おはようございます。ただいまから文教委員会を開きます。
    ──────────────────────────────────────


◯委員長(渥美典尚君)  初めに休憩を取って、本日の流れを確認いたしたいと思います。
    ──────────────────────────────────────


◯委員長(渥美典尚君)  休憩いたします。
                  午前9時28分 休憩


                  午前9時28分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  委員会を再開いたします。
    ──────────────────────────────────────


◯委員長(渥美典尚君)  本日の流れにつきましては、1、行政報告、2、管外視察について、3、次回委員会の日程について、4、その他ということで進めてまいりたいと思います。よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのように確認いたします。
    ──────────────────────────────────────


◯委員長(渥美典尚君)  教育委員会が入室するまで休憩いたします。
                  午前9時28分 休憩


                  午前9時30分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  委員会を再開いたします。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◯委員長(渥美典尚君)  教育委員会報告、本件を議題といたします。
 本件に対する教育委員会の説明を求めます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(伊藤幸寛君)  おはようございます。よろしくお願いいたします。
 本日、教育委員会から御報告をさせていただきますのは、お手元の日程にありますとおり1件です。令和4年度教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(令和3年度分)報告書について、御報告をさせていただきます。資料1を御覧いただきたいと思います。1ページをお開きください。点検・評価につきましては、2ページに参考法令を記載しておりますが、地教行法第26条の規定に基づきまして、教育委員会自らがその権限に属する事務の管理及び執行の状況について点検及び評価を行うこととされております。その目的は、毎年度、点検及び評価を行うことにより、課題や取組の方向性を明らかにし、効果的な教育行政の一層の推進を図ることであり、実施に当たっては学識経験者の知見を活用することとされております。
 また、報告書の市議会への提出と市の広報等を活用した公表により、市民の皆様に対する説明責任を果たすものです。
 次に、3ページをお願いいたします。教育委員会の活動の概要です。6ページまでありますけれども、後ほどお目通しをいただければと思います。
 次に、7ページをお開きください。点検・評価対象事業の一覧です。令和3年度の主要事業は、記載の15事業です。なお、ナンバー15、新型コロナウイルス感染症への対応につきましては、事前の目標設定が困難なため、評価は行っておりません。
 個別評価表の見方につきましては、右側、8ページに記載しています。進捗状況に対する評価はAからCの3段階で、成果に対する評価はSからCの4段階で評価しています。ナンバー12の川上郷自然の村の効率的な運営の推進は、進捗状況、成果ともにBとしておりますけれども、その他の事業については、進捗状況、成果ともにA評価としているところです。
 次に、少し飛びまして、37ページをお開きください。学識経験者の知見の活用です。昨年度に引き続きまして、嘉悦大学ビジネス創造学部副学部長の木幡敬史先生、それから、今年度新たに御依頼をいたしましたが、玉川大学教師教育リサーチセンター教授の柳瀬 泰先生、お二人の先生にお願いをしております。5月26日には、事務局職員との懇談会を開催しまして意見交換を行い、点検・評価に関する御意見をいただいております。
 全体を通しては、おおむね順調に事務事業が行われているとの評価をいただいているところですけれども、改善等で御指摘をいただいた点につきましては、この後の各事業の説明の中で一部触れさせていただきたいと思います。
 それでは、お戻りいただきまして、9ページをお開きください。点検・評価対象事業につきまして、順次、簡潔にポイントを御説明させていただきます。まず9ページですけれども、ナンバー1、コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育の充実と発展です。取組状況ですが、(1)に記載のとおり、11月6日にオンライン開催した三鷹教育フォーラム2021では、当日の視聴者数が延べ1,982人、アーカイブ視聴者数は8,065人となり、三鷹の取組を全国に発信することができました。
 また、右側のページ、(4)になりますけれども、令和3年度からスクール・コミュニティ推進員連絡会を月1回程度開催しまして、各学園の取組等の情報共有を図るとともに、研修会を実施するなど、推進員による活動の展開を図りました。また、学校支援ボランティアの参加者数は1万5,771人で、前年度比1,299人の増となりました。
 そこで、今後の取組・課題ですが、コミュニティ・スクール委員会における児童・生徒の意見の反映や新たな実施体制(地域学校協働本部となる組織の立ち上げ)について実証を進めることとしております。学識の先生からは、学校支援ボランティアの継続性を高めるためには、スクール・コミュニティ推進員連絡会等が、ボランティアネットワークのハブとして機能することが求められるとの御指摘を受けております。
 次に、11ページをお願いいたします。ナンバー2、知・徳・体の調和の取れた教育内容の充実です。取組状況ですが、三鷹GIGAスクールマイスター連絡協議会及び研究開発委員会を開催するとともに、5回の模範授業を実施し、年間指導計画やタブレット端末の活用事例を取りまとめた実践事例集の作成などに取り組みました。また、探求的な学びの授業研究を行い、コロナの影響で年度はまたいだところですけれども、発表会として探究カンファレンスを実施しました。さらに、市学力テストの実施や各種調査の結果の分析等を行いまして、授業改善推進プランを作成したところです。
 今後の取組・課題ですけれども、令和4年度におきましても、市学力調査の結果分析等を行うとともに、学習用タブレット端末を効果的に活用し、主体的・対話的で深い学びや個別最適な学びの実現に向けた教育活動に取り組みます。また、デジタル・シティズンシップ指針(仮称)の策定・運用を図ることとしております。
 続きまして、14ページ、ナンバー3、適応支援教室A−Roomの拡充です。取組状況ですが、一中の教室を1教室拡張するとともに、人員体制を拡充しました。令和3年度末の正式入室者は、小学生12人、中学生43人の合計55人となりました。そこで、今後の取組ですけれども、安定した通室につながらない児童・生徒や長期欠席の児童・生徒について、在籍校と連携しながら実態や原因の把握に取り組んでまいります。
 続きまして、16ページをお願いいたします。ナンバー4、教育支援の充実です。初めに取組状況ですが、個別指導計画・個別の教育支援計画の作成と活用を進めるとともに、全小・中学校で校内通級教室の巡回指導を実施しました。令和4年度当初に校内通級教室の指導対象となる児童・生徒は、小学校368人、中学校123人で、在籍児童・生徒の約3.8%となりました。
 そこで、今後の取組・課題ですが、引き続き、福祉・保健・医療等の関係機関と連携したスクールソーシャルワーク機能のより一層の強化を図ってまいります。
 なお、今後の取組に記載のあります中原小、羽沢小への校内通級教室拠点校の設置は対応済みです。
 次に、18ページ、お願いいたします。ナンバー5、学校における働き方改革の推進です。取組状況ですが、記載の方針に基づく教員の在校時間の管理やタイムマネジメント力の向上、副校長業務支援員の7人から9人への拡充、学校における労働安全衛生管理体制の強化等に取り組みました。
 そこで、今後の取組・課題ですけれども、引き続き三鷹市立学校における働き方改革プランの推進を図るとともに、中学校部活動については在り方検討委員会での検討を進めてまいります。学識の先生からのコメントですけれども、学校における労安体制の整備などで評価をいただく一方、教員の在校時間については目標が設定されていないので、適切な指標の設定に期待する、このような御意見があったところです。
 続きまして、20ページ、お願いいたします。ナンバー6、三鷹教育・子育て研究所の活用と個別最適化された学びの実現、スクール・コミュニティの創造に向けた取組の推進です。
 初めに、取組状況です。市学力テストの分析と具体的な活用の検討を進めるとともに、教員向け活用ガイドの作成に着手しました。また、市内の関係団体から成るスクール・コミュニティ推進会議を設置するとともに、シャッター付ロッカーの導入など、学校3部制の実現に向けた環境整備を進めました。
 今後の取組ですけれども、市学力テストの結果の活用や指導方法などの調査研究を行うなど、教員の授業力向上を支援してまいります。また、学校3部制につきましては、市長部局と連携し、基本プランの策定や制度設計に向けた調査研究を進めていきます。学識の先生からは、市学力テスト活用ガイドラインについて、三鷹の分析を根拠とした活用ガイドの改善をとの御指摘、また、学校3部制ですけれども、第3部の活動で生まれた文化や育った人材が、第1部の教育活動に寄与するなど、学校3部制の好循環への期待などが示されたところです。
 続きまして、22ページです。ナンバー7、学校給食の充実と効率的運営及び市内産野菜の活用です。取組状況ですけれども、給食調理業務の委託については、令和3年4月から新たに高山小学校で、令和4年4月からは三中で委託を開始しました。その結果、委託校は現在21校となっております。市内産野菜の活用につきましては、全市立小・中学校で三鷹産野菜の日を実施するとともに、補助金を活用して使用率のさらなる向上を図ったところです。
 今後の取組ですけれども、給食調理業務委託化の完了に向けまして、残っているのは第五小学校ですけれども、委託化の準備を進めるとともに、市内産野菜のさらなる使用率の向上に取り組んでまいります。
 続いて24ページ、ナンバー8、学校施設長寿命化計画(仮称)の策定と大規模改修工事等の実施です。取組状況ですが、学校施設の大規模改修につきましては、記載のとおり五小のI期工事と二中の設計を完了しました。現在、令和4年度事業としましては、五小の2期工事と二中のI期工事を実施しているところです。
 次に、25ページです。ナンバー9、快適な学校環境の整備です。内容としては、トイレ改修、空調設備の更新などで、いずれも国や都の補助金を活用しています。令和3年度は第六小学校、北野小、四中のトイレ改修を行い、洋式化率は68.7%になりました。今後も、洋式化率の低い学校からトイレ改修に取り組むとともに、空調設備の更新を計画的に実施してまいります。
 続きまして、27ページです。ナンバー10、ICTを活用した魅力ある教育環境の整備と利活用です。取組状況ですが、4月には児童・生徒数の増に対応するため、300台の学習用タブレット端末を増設しました。また、児童・生徒の欠席連絡や健康観察情報などの機能がある保護者向けアプリを導入しまして、学校便り等の配信も開始したところです。また、教員による動画教材の作成につきましては、小・中学校教育研究会の各部会におきまして、学習の際につまずきやすいポイント等について、動画教材の作成を進めました。
 そこで今後の取組・課題ですが、小・中学校の全普通教室に短焦点プロジェクターを設置することも含め、デジタル技術の効果的な活用の研究と成果の共有を図るとともに、令和5年度に契約期間が満了する教育ネットワークシステム基盤の更新について、適切に準備を進めてまいります。学識の先生からは、学習用タブレット端末が児童・生徒の主体的、探求的な学びに効果的に活用されることを期待したいというコメントや次期教育ネットワークシステムの機能仕様を定義することは重要事項であると、このような御指摘をいただいております。
 続いて29ページです。ナンバー11、児童・生徒数の増減への適切な対応です。取組状況ですが、庁内の検討会議で協議・検討を行うとともに、対応の課題整理や各学校との調整を行いました。今後も、引き続き35人学級編制への段階的な移行に適切に対応するため、将来推計に基づき課題を抽出しまして、適正な学習環境を確保できるよう取組を進めてまいります。
 次に、右側ナンバー12、三鷹市川上郷自然の村の効率的な運営の推進です。令和3年度につきましては、国の緊急事態宣言の発令などによりまして、2度にわたり延べ219日を臨時休業としました。このため、一般利用者数は延べ2,401人にとどまりまして、経営に影響が生じたことから、指定管理者に対し減収相当分の補填として運営支援交付金を交付したところです。新型コロナウイルスの影響ではあるものの、評価としては、進捗状況、成果ともにBといたしました。令和4年度につきましては、感染症対応ガイドラインに基づく施設運営を徹底しながら、利用者の拡大を目指すこととしておりまして、必要に応じて所轄の保健所の御指導もいただきながら、適切な運営に努めてまいります。
 続いて、32ページ、ナンバー13、三鷹市立図書館の基本的運営方針の推進です。取組状況の中で、数値目標に対する評価を示しております。有効登録者数以外は対前年度比で増となりまして、貸出点数、予約点数は目標値を超えました。この要因として考えられることなんですけれども、コロナ禍で利用を控えていた方が利用を再開したこと、滞在型から貸出しによる利用に変更する方が増加したこと、このようなことが要因ではないかと考えております。
 そこで、今後の取組・課題ですけれども、今年度、令和4年度は利用者アンケートで意見があった、祝日となる月曜日の開館や各分館の開館時間の延長を試験的に実施しまして、効果や課題を検証することとしております。なお、図書館については、参考資料として、資料1参考資料と書いてありますけれども、基本的運営方針に基づく点検・評価をおつけしています。こちら、説明は割愛させていただきますが、後ほどお目通しいただければと思います。
 学識の先生からのコメントですけれども、市民の多様な知的活動の場を公共スペースとして提供することも今後の図書館の役割であり、感染対策を徹底した上で、滞在型ルールを見直すなど、積極的な利用促進に期待すると、このような御意見をいただいております。
 次に、34ページ、ナンバー14、電子書籍の貸出しをはじめとする図書館サービス向上のための取組の推進です。みたか電子書籍サービスにつきまして、多様な広報媒体を活用し、周知を図り、取組状況の一番下にありますけれども、電子書籍の年度末点数は1,804点、貸出点数は1万4,354点となりまして、いずれも前年度より増加しました。
 そこで、今後の取組ですけれども、引き続き資料の充実を図るとともに、高齢者向けの利用講座の実施など、周知と活用の促進を図ってまいります。
 最後に、35ページ、ナンバー15、新型コロナウイルス感染症への対応です。初めに学校ですけれども、三鷹市感染症対策アドバイザーの水野先生に学校施設──これは五小ですが、点検をしていただきました。そこでの改善点を全校で共有し、改善を図ったところです。感染予防や感染不安等により登校できない児童・生徒につきましては、学習用タブレット端末を活用し、健康状態や学習状況を適切に把握するよう努めるとともに、オンライン等を活用し、学習内容や課題を伝えるなど、個別に対応したところでございます。
 図書館と川上郷自然の村につきましては、講評の中で説明させていただきましたので、割愛させていただきます。
 説明については以上です。よろしくお願いいたします。


◯委員長(渥美典尚君)  教育委員会の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。


◯委員(成田ちひろさん)  おはようございます。よろしくお願いいたします。最初に、今回、冒頭でも御説明があったと思うんですけど、学識経験者の知見の活用のところなんですけれども、こちらの学識経験者の方の意見を加味して、次年度とか、その次に生かしていくのかなというふうに推察するんですけれども。
 まず1点目は、学識経験者の方の選び方、人選についてはどのようにされているのかというのと、こちらで意見を述べられているんですけれども、例えばですけれども、今回述べられた意見は教育委員会の方向とかとそんなに違うものではないというふうに理解しているんですけれども、こちらで、もし違うような意見というか、言うならば反対の意見みたいな感じのものが出たらどうするのか、この点についてお願いいたします。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(伊藤幸寛君)  初めに人選なんですけれども、これは個別にお願いしているものでありまして、公募とかではないんですが、考え方としては、三鷹のことをよく理解していただいている方、三鷹の取組状況をある程度理解していただいている方というのがポイントにあります。学識経験者につきましては、例えば10年同じ方、これはあり得ないと思うんですけれども、一定程度、ある年限では交代をしていくということで。過去には、あまり三鷹のことを詳しくは御存じないなみたいな方もいらっしゃったりもしたことはありますけれども、やはり三鷹のことをしっかり理解していただいた上で、全国の動向とか、そうした今の動向を加味して評価をいただく、意見をいただくというのが基本なのかなと思っております。
 それから、意見が違う場合なんですけれども、意見交換会も実施していまして、まず誤解があってはいけないというところで、しっかり意見交換会の中でもやり取りをさせていただいています。その上で、やはりこういうふうな方針のほうがいいのではないかというようなアドバイスをいただく場合もあります。そうしたことにつきましては、しっかりと、点検・評価ですから、そうしたところを講評の中でも、記載もありますけれども、しっかり講評するとともに、教育委員会として改善ができる点はしっかり改善していこうということで対応策を考えてまいります。


◯委員(成田ちひろさん)  分かりました。ありがとうございます。
 続きまして、気になった点について幾つか質問させていただきます。29ページのナンバー11、児童・生徒数の増減への適切な対応の今後の取組のところで、令和5年度には第三小学校においては通学距離による指定校変更の制限を行う等、取組を進めるというふうにあるんですけれども、こちらについては、今も指定校を変更する場合は申請して、それが認められればしているというような仕組みだと思うんですけども、制限というのはどういうことでしょうか。


◯学務課長(久保田実君)  第三小学校の令和5年度からの一部制限につきましては、いわゆる通学距離を理由とした変更について、一部制限を行うものとしております。現在、ほかにも通学の距離による制限といたしましては、高山小学校、井口小学校で既に実施をしているところでございます。第三小学校については、将来的な推計に基づきまして、教室数等の部分において不足の状況も考えられることから、令和5年度から通学距離による制限を行いたいと考えているところでございます。
 以上です。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございます。こちらについては、例えばですけど、ちょっとエリアの方に周知の方法とかは工夫されないと、かなり苦情というか、お問合せが増えるんじゃないかなと思いましたので、その点については工夫していただきたいと思います。
 続きまして、学識経験者の方のところから少し気になった点が私にはあったので、質問させていただきます。39ページなんですけれども、教育支援の充実のところで、多分、目標指標の在り方について述べられているところがあると思うんですけれども、この点については、現段階どういうふうにお考えなのかというのをお願いいたします。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人君)  こちら、目標値が3%というふうに挙げさせていただいていますけれども、こちらの出し方というのが、全国の調査でいうと、通常の学級における何かしらの支援が必要なお子さんというようなところで、6.5%という数が出てきていて、その中でさらに通級による指導が必要なお子さんというようなところが、大体その6.5%の半分ぐらいいるのではないかという想定で、3%という数値を挙げているところでございます。
 三鷹においても当然その数値が当てはまるのではないかということで、通常の学級に在籍するお子さんの中で、3%のお子さんは、通級による指導が適切ではないかということで、この3%という数値は目標値として挙げているところでございます。ただ、学識経験者の先生がおっしゃるとおり、確かにこの数値を目標値にすることはあまり適切ではないのではないかということでしたので、目標値の設定については見直しを図っていきたいというふうに考えているところでございます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(伊藤幸寛君)  若干補足をさせていただきますけど、どうしてもこうした評価の際に、目標をできるだけ数値化しようということになることは、基本計画なんかでもかつてありまして、今担当課長がお話ししたとおり、指標の適切な在り方というところは十分に学識の先生の御意見も踏まえて考えていきたいと思います。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございます。補足いただいたとおりだと思うんですけれども、42ページの総評のところでも、実施自体に成果を見いだすものとか、実施による効果に成果を見いだすものというふうなところで、指標についての御意見をいただいていると思うので、その点、どういう表記にするのか。目標というふうに表してしまうと、読んだ側というか、受け取る側に、これ、目標でいいのだろうかというふうな感覚が芽生えてしまうという感じもありますので、現状値とか、こうある姿とか、表現を変えるというのも今後は必要なのかなというふうに考えておりますので、その点、御検討ください。
 すみません、43ページ、柳瀬先生のほうなんですけれども、1番のところで、市内公立学校への進学率のことで御意見をいただいていると思うんですけど、この点については、小・中一貫教育への期待値とも言えるのでというところで御意見をいただいているんですけれども、この点については、教育委員会としては今の現段階でどういうふうに考えているのでしょうか。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  小・中一貫教育ということで、市の教育委員会としては、自信を持って9年間ここでというふうな部分での考えでこの政策を進めてきているところです。その中で、今の大学受験等の動向もいろいろな形のものが出ている状況もありますので、各御家庭の考え方というのももちろんあるんでしょうけれども、三鷹市立学校のほうに進学をして、特に小学校から中学校の段階なんですけれども、ここの部分については、やはり教育委員会としても、ある程度期待されている中学校になるんだといったことを目標にしながらやっているということで、一定の部分はあるのかなと思います。
 ただ、これは年度ごとに変わる部分が当然ございますので、その辺も含めて中期的な評価が求められているというふうに理解しているところです。


◯委員(成田ちひろさん)  分かりました。私は目標指標としてはあまり適切ではないのかなと考えていたので、そうなのかなと思いながらというところです。先ほど、大学受験のお話も少し出ましたけども、教育費がやはりかかるということで、公費で行けるところまでは行くというような、積極的な選択というよりも、消極的な選択をされる御家庭もあると思いますので、ちょっと指標としてはどうなのかなということはここで述べさせていただきたいと思います。


◯委員(紫野あすかさん)  おはようございます。よろしくお願いします。何点か質問させていただきます。教育支援の充実、今、成田委員からもちょっと質問が出ておりましたけれども、スクールカウンセラーやコーディネーターなどを活用して、教員に対しても指導や助言を行っておられるということですけれども、通級教室の教員の定数が、今年から削減されたかと思うんですけれども、現状、今どのようになっているのでしょうか。前年度と比べて何か混乱とかは起きていないのでしょうか。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人君)  確かに今年度から、お子さん12人に対して教員が1人という配置になって、単純に子どもの数が増えたということによって、やっぱり先生方の考えとすれば、指導時数の捻出がなかなか難しいというような御意見は出ているところで、その辺りをどうしようかというようなところは、今、通級の拠点の主任の先生たちと工夫しているところです。
 最大限、今の制度で三鷹で頑張ること、できることというようなところで、また、一番は、実際に通室する子どもたちへの指導の質が落ちたりとか、本来この時間が必要なのに、できないということがないようにというようなところを、例えば今までだと、1時間目と5時間目、6時間目、なかなか移動時間とかで指導時数が取れなかったんですけども、それを学校によって直行していいとか、直帰していいというような取組にすることによって指導時数を埋めるので、そのような工夫をして、今対応しているところでございます。


◯委員(紫野あすかさん)  やはり目標があるということは、なるべく早く卒所できるようにしようというふうになってしまいがちだと思いますので、一人一人の子どもたちの発達に合わせて──卒所することが目的にならないように、一人一人の発達を大切にしていただきたいと、環境のほうも大変だと思いますが、よろしくお願いしたいと思います。
 次に、22ページ、市内産野菜、給食なんですけれども、こちら今何%にしようという目標があって、現在、何%なのでしょうか。


◯学務課長(久保田実君)  市内産農産物の活用割合につきましては、基本計画の中で30%の目標を市として掲げているところでございます。実際の数値で申し上げますと、ちょっと遡りますが、令和元年度の使用率が7.9%、令和2年度が15.3%、令和3年度、これは直近になりますが17%、三鷹の学校給食における市内産野菜の利用率となっているところでございます。
 以上です。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。令和元年度から比べて随分高くなっていて、物価の高騰とかもあるんですけれども、ぜひ目標に到達するようによろしくお願いしたいと思います。
 次に、25ページの快適な学校環境の整備のところなんですけれども、トイレが随分洋式化率も上がり、68.7%と、トイレがどんどんきれいになっていって、子どもたちのすごく喜んでいる声もお聞きしています。快適なトイレの環境整備の一環として、学校のトイレにも生理用ナプキンを今後設置していただきたいと、ほかの委員の方とかも何度か一般質問などでも要望されていますけれども、こちらについては検討はされているのでしょうか。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  現在、中学校では1校、試験的にやってみるということで、今トライをしていただいているところです。好事例ということで、特に中学校長会や何かでも、情報共有していただく中で、今、学校のほうでもどうしたいということを検討していただきながら、まだ検討段階ではありますけれども、今、意見を聴取しているところだというふうな状況でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  1校、試験的に行われているということで、ぜひ前向きに全ての学校でもできるように、検討をよろしくお願いいたします。
 次に、ICTを活用した魅力ある教育環境の整備と活用についてです。タブレットの活用を行って、たしか昨年度、先生方も夏休み期間中に、動画の作成をされておりましたけれども、今年も同様に、それは今行われているのでしょうか。


◯教育施策担当課長・個別最適化担当課長(齋藤将之君)  教員による学習動画の作成につきましては、昨年度、三鷹市立小・中学校の教育研究会の各教科部会のほうで、子どもたちのつまずきポイントを中心にいろいろと出し合って、教科部会によってやり方は様々なんですけども、それで幾つかのグループをつくって、昨年度、その中で動画を実際に作ってきました。今年度につきましては、それらを踏まえて、今度は各学校において教員一人一人が動画を作成できるようにというところで、つまずきポイントの動画はもとより、今年度は探求的な学びであったりとか、深い学びを促すような動画、そういったものの作成に着手するようにしているところでございます。
 以上です。


◯委員(紫野あすかさん)  深い学びというテーマで、今、先生たちが作られていると。昨年度のこの先生たちの動画を作成されたことによる成果と課題などは検証された上で、やっぱり今年も実施しようというような流れで、今年もやろうということになったのでしょうか。


◯教育施策担当課長・個別最適化担当課長(齋藤将之君)  個別最適な学びを推進するに当たりまして、子ども一人一人が自分で自学をしているときにとか、また、授業の中でも個々の子どもたちが自力解決をする場面なんかもございます。そういったときに、あれ、ここ、どうだったっけと過去を振り返ったりするときの1つのツールとして、教員が作った動画を見ることによって、ああ、そうだったと思い出す場面などというところを想定して、昨年度進めてまいりました。
 動画数にすると、やはり全学年、全教科と考えると、本数的にはまだちょっと少ない部分もありますので、そこを進めるとともに、子どもたちはつまずくだけでなく、先に進める子もおりますので、そういった子たちには今後、より進めていくような探求的な学びであったり、また、その単元の深い学びを実現するというところの動画をさらに進めていくというところで、進めております。


◯委員(紫野あすかさん)  現場の先生方からは、やっぱり負担がとても大きいという声も聞いています。これは、教育委員会からこういうのを作ってくださいという依頼文が届いているということなんですけれども、依頼ということは、やるか、やらないかはそれぞれの学校の判断で行われることなんでしょうか、それとも絶対やらなければならないという考え方なんでしょうか。


◯教育施策担当課長・個別最適化担当課長(齋藤将之君)  教員一人一人の授業力の向上というところを1つの目標としておりますので、先生方の授業力を向上するために、全ての先生方に御協力いただいているところでございます。


◯委員(紫野あすかさん)  じゃあ、その学校によっては、うちはちょっと協力できないから静観しようみたいなこともあるんでしょうか。


◯教育施策担当課長・個別最適化担当課長(齋藤将之君)  子どもたちのために作っていくところと、あと、先生方一人一人の授業力を向上するというところで、全ての学校に御協力をお願いしているところでございます。


◯委員(紫野あすかさん)  現場の先生たちからは、本当にこの負担が大きくて大変なんだという声をたくさんいただきましたので、このような質問をさせていただきました。やっぱりこの動画作成を先生が夏休み中に行うということで、こんな苦労があったとか、だけど、こんな意義があるんだからやろう、頑張ろうとか、そのような検証を、今後も、働き方改革にも関わることですので、先生の声をしっかり聞いていただきたいと要望します。
 次に、図書館のほうなんですけれども、32ページ、ちょっとすごく基本的な質問で申し訳ないんですけれども、数値目標に対する評価の一覧で、この有効登録者数というのはどういう方のことなんでしょうか、すみません。


◯三鷹図書館長(大地好行君)  全登録者のうちで過去2年間に貸出しのあった方を有効登録者といっています。


◯委員(紫野あすかさん)  分かりました。理解いたしました。
 次に、アンケートなどを行われていて、様々な市民の図書館に対するニーズの声を聞いていらっしゃると思うんですけれども、月曜日開館の要望に応えられて、ハッピーマンデーというのは7月18日に一度行われたと思うんですけれども、実施されてみての感想というのは、どうだったんでしょうか。


◯三鷹図書館長(大地好行君)  一応、今年度は2回やらせていただくことになっておりまして、初回をやらせていただいたわけでございます。やり方としまして、ハッピーマンデー──月曜日は、通常、私ども休館でございますので、そこを開館させていただいて、翌火曜日を休館させていただくという形でやらせていただきました。
 結果としましては、端的に言いますと、月曜日を開くよりも火曜日を開いたほうがお客さんが多いというのが、事実として出ています。ですから、私としては、2回目の実績を確認させていただいて、今後の方向性をちょっと考えさせていただきたいと思っておるところでございます。
 以上です。


◯委員(紫野あすかさん)  それはやってみて初めて分かったということだと思うんですけど、火曜日のほうが──それは何で火曜日のほうがという、今、分かっている理由が何かあるんでしょうか。


◯三鷹図書館長(大地好行君)  いらっしゃった皆さん全てにお話を伺えているわけではございませんので、私の私見でございますけれども、まず1つは、実際、月曜日じゃないと来られない方というのが当然いらっしゃるわけで、御意見をいただいていたわけなんですけれども、ハッピーマンデーというのは、結局3連休の最終日でございますので、開いていれば確かに来たいとは思っていただけるんですが、あえて図書館を選択するのかというところがちょっとあるのかなというのは、私としては思いました。すみません、つまり、やっぱり土日でどこかに行かれて、月曜日はちょっと休んで、明日から会社、頑張ろうみたいな感じなのかしらというのは、ちょっと思ったんですけれども。
 あと、私ども、見ていましたら、やはり火曜日に来られて、ああ、しまった、今日、休館なんだといって帰られる方がかなり多かったということもありまして、やはり月曜休館のところに、今まで来られなかった方は一定数来ていただいているんですけども、今まで来られていた方は基本的には火曜日は開いているものだと思って動いていらっしゃるので、その辺の意識のそごとかもあったのかもしれないと思っております。
 ただ、広報としては、開館していることについて御質問とかはあまりいただかなくて、今回、大変幸運なことに広報の1面もいただけたので、私としては広報活動的にはかなりうまくいったと思っております。やはり当然、御意見として私どももいただいていて、対応しようと思って試行をしてみたわけなんですけど、その御意見を表出される方と、全体とのところで多少ニーズの差があるのかもしれないというのは思っているところです。ですから、軽々に結論を出さずに、次回の実施を確認させていただいて、また、考えさせていただきたいと思っているところでございます。
 以上です。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。その方によって何曜日が一番都合がいいというのはそれぞれ違いますでしょうし、広報でしっかりと伝われば、3連休の最後の日でも行こうかなって思われる方もいると思いますし。じゃあ、今後、次回9月にもう一度やられて、場合によってはハッピーチューズデイになったり、今後も検討をいろいろ工夫されていくということですかね。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(伊藤幸寛君)  なかなかこれ、難しいところがありまして、まず、私も最初に思ったのは、広報は十分できていますか、要するに御存じなかったんじゃないですかと。ただ、広報の1面でもしっかりPRしたり、ホームページはもとよりですけれども──ただ、広報の1面が必ずしも記憶に残るか、その方にもよるわけですけれども、周知もしっかりした。ただ、思ったような結果ではなかった。ただ、実際に月曜日は開館だよというのが定着すれば、そこに行きたいという方もいらっしゃるかもしれませんし、軽々に結論を出すものではなく、その辺りは、教育委員会としてしっかり検討を進めていきたいと考えております。


◯委員(吉沼徳人君)  よろしくお願いいたします。ちょっと市内産野菜のほうで今、紫野委員からもお話がありまして、令和元年度から大分伸びてきてはいるんですけども、市としてはたしか30%という目標を持っていると思うんです。現実に今、現状で小平市では2020年にもう既に30.11%という、30%をクリアしているんですけど、三鷹で今30%をクリアできないことに、どんなような障害があるか。あるいは、市、あるいは農協さんで、ここがちょっとやっぱりネックとして30%に達しないんだという、何か原因があるんだったら、ちょっと教えていただきたいと思います。


◯学務課長(久保田実君)  今、委員のほうから御質問いただきました要因として考えられることなんですけれども、まず1つは、学校給食に当たりまして、使われる野菜に対して非常に厳しい基準を私ども設けております。多分、市販で流通されているものよりさらに厳しい基準という形で、学校給食では設けています。その基準をクリアしたものが学校給食では使われるという形になっております。ただ、今年度6月に目合わせ会といって、栄養士さんと農協の方がそれぞれ野菜を見ながら、例えばキュウリであれば、これぐらいの曲がり具合であれば調理でも使えますという形で、なるべくその基準を緩和して、なるべく野菜をたくさん使えるようにという形で目合わせ会というのを行いました。
 そのように、学校給食における基準がございますけれども、生産者の方と一緒に協力しながら、なるべく使える野菜を増やすことによって、30%に向かってさらに活用を図っていきたいというふうに考えているところでございます。
 以上です。


◯委員(吉沼徳人君)  基準の緩和というのが1つの大きなネックになっているようなんですけども、やっぱり基準はある程度ないと、食するほうが子どもさんでありますので、やっぱりその辺はきちんと見ていきながら、農協さんともしっかりお話をしていただいて、よその市で、同じJA東京むさしの中でやれている市があるので、その辺は農協さんも市も協力しながら、30%という目標値を持っているんであれば、努力をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
 それと、もう一つ、これは、学校における働き方改革の推進というところで、取組と課題の中で副校長業務支援員について、令和3年度は7人、7校から9校になって、令和4年度に5校増えて14校になるということで、木幡先生のほうからもコメントをいただいておりますけども、これ、確かにこういうふうにしてどんどん増えていって、副校長先生の業務を補助するというようなことなんですけども、市として、全校に配置するような計画的なものというのは何かあるんでしょうか。


◯指導課長(長谷川智也君)  副校長支援員、これは学校マネジメント強化事業と言っているものなんですけども、こちらにつきましては東京都の事業でございます。市教育委員会としても、やはり副校長の時間外在校時間というのは他の教員に比べて多い傾向がやはりまだありますので、そして校長会からの要望も踏まえまして、毎年、東京都のほうには全校配置ということで要望はしております。
 ただ、東京都のほうが、今年度モデル事業から本格事業というふうになりました。本格事業になったために、新たな基準というものが使われましたので、その基準に合致する学校ということで、今回プラス5枚、計14校というふうになりましたので、その基準に当てはまらない場合は、今後、削減される可能性もあるというふうには聞いております。
 ただ、先ほども申し上げましたとおり、都の事業ではあるんですけれども、市の教育委員会としては、副校長の業務支援というのは非常に重要な課題というふうに捉えておりますので、今後も引き続き全校配置を求めていきたいと考えております。
 以上です。


◯委員(吉沼徳人君)  確かに基準ができて、その基準に合ってなければということだと思うんですけども、やはり、例えばどこか1校か2校だけ副校長先生の支援員がいないなんていうシステムだと、やっぱり副校長先生の業務としては、支援員がいないために、働き方改革の中の、要するに1週間にいる時間帯についても増えていくと思うので、東京都に対しても全校配置に対して強く要望していただきたいと思いますけど、いかがでしょう。


◯指導課長(長谷川智也君)  御指摘のとおりだというふうに我々も思っておりますので、これは引き続き強く要望してまいりたいと考えております。
 以上です。


◯委員(吉沼徳人君)  ぜひできるだけ早く、全校配置になるように要望をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 以上でございます。


◯委員(吉野和之君)  それでは、3点、まとめて質問させていただきます。まず1点目は、10ページの5番、先ほども質問が出たんですけど、重要だと思うので再度お伺いいたします。市立小学校卒業者の市立中学校への進学率が75.9%、昨年に比べて4.5%減。つまり、昨年は80%で、今年は75%ぐらいで、昨年は5人に1人が私立に行ったので、今年は4人に1人は私立、あるいは国立へ行ったということなんですけども。先ほど質問された方からもあったんですが、小・中一貫教育への期待値とも言えるので、中期的に評価をしていただきたいと、こういう知見も出ております。まず、約5%減、この年度下がった原因。最近この数値というのは、先ほどおっしゃったように変動しているというんですけども、やはりこの小・中一貫教育への期待度も関係していると思うんですよ。ですから、そこの辺をどのように考えているか。あるいは、各学校ごとにこれも差があると思うんですが、そこら辺をどのようにお考えになられるかということをお伺いいたします。
 2点目は、12ページ、市の学力テストです。これは個別最適化教育に役立てるためのテストということで、それを基に指導方法の問題解決に向けた努力をされていると思うんですが、これは別に市独自でつくったわけじゃないんですよね、たしか何市かやっているんですよね。それで、横の連携、例えば他市でもやっているところがあると思うんですけども、その横の連携ですね、どのように生かしていくか。当然、三鷹市は三鷹市で独自で考えていくと思うんですが、そこら辺の横の情報とか、連携というか、他市で実施しているところの例をどのように研究されているかということ。それから、これは現在どれくらいの市で行っているんでしょうかということをお伺いいたします。
 それから、最後にもう一点、34ページ、電子書籍の貸出しをはじめとする図書館サービス向上に向けた取組。これの参考資料の1の32ページを見ると、電子書籍の蔵書数や構成はいかがですかということで、満足されている方はほとんどいないという現状が出ていますね。これ、やはり今後、電子書籍に対するニーズというのはすごく高まってくると思うんですよ。
 やはり私は急速にこの電子書籍も拡大すべきだと思います。これだけ皆さん、スマホとか、パソコンを使っている方が多いんで、これからは図書館の利用が相当増えると思うんです。そういう時代の1つの流れがありますので、電子書籍に対する今後の取組の方向についてお伺いいたします。
 以上、3点です。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  小・中一貫教育における中学校への進学率の部分での御質問です。今年度、75.9%ということで、目標値の80%を下回ったといったことなんですけれども、昨年度は80%超えということで、一定の部分はクリアできたのかなと思います。本当にこの間、コロナのこともありまして、最初の頃というのは、多分、小学生が中学受験をしようと思うタイミングのところというのは、公立学校のいわゆるGIGA端末がまだ全然整備されていないようなタイミングであったといったこともあって、私立、もしくは別立てのところの設置されている学校のほうが、もしかしたらこういうことに関しては、よりきめ細かくやってもらえるんじゃないかというようなこともあったのかなというふうには推察しているところでございます。
 先ほども消極的な選択ということで御指摘もいただいたところではあるんですけれども、三鷹の市立の小・中学校に通っているといったことが、保護者、それから子ども本人にとっても安全安心で、しかもきちっとやってくれるんだというような信頼をどう得ていくのかといったことだというふうに考えています。期待値というのは、もちろん、そこでの学びがすごく充実しているといったことも含めてなんですけれども、信頼をどれだけ得られるのかといったことの1つの指標だというような認識でいるところです。学校によってというか、その年齢の保護者の集団の中でのうわさとか、そういったものに左右されがちなところがあるんですけれども、そういった効果の部分も含めて、きちっと発信をしていくということが、学校もしくは教育委員会にも求められていることなのかなというふうに思っています。
 また、学校によってここの部分の進学率というのは、当然、違いが毎年のようにございます。その辺りも含めて、小学校の先生と中学校の先生がきちっと情報を共有しながら、小学校の先生にとっても、中学校ってこういう学びができるよといったことを、子ども、それから保護者に向けても発信していただけるようにということを、取り組んでいきたいと思っているところです。


◯教育施策担当課長・個別最適化担当課長(齋藤将之君)  私のほうからは、市の学力調査の活用状況と、そちらのほうの御回答をさせていただきます。
 まず、本市で行っているこの市の学力調査は、埼玉県が実施している学力調査となっておりまして、埼玉県のほうでは平成27年度から、さいたま市を除く県内の62市町村で実施されております。参加している他市につきましては、申し訳ございません、ちょっと今手元に正確な数値がないんですけれども、東京都においては、三鷹市のみが参加しているというふうに認識しております。
 これまでの埼玉県のほうで実施した実績の中で、主体的・対話的で深い学びの実施であったり、よい学級経営、また非認知能力や学習方略を向上させ、子どもたちの学力向上につながっているなど、そういった分析等もありますので、そういった情報を各学校のほうに周知させていただくとともに、特徴的な他市の学校での取組の好事例なんかは、情報がこちらにも入ってきますので、そういった情報を各学校のほうに周知するとともに、本市においても子どもの伸びが大きい学級経営をしていた先生のよい授業は、板書であったり、子どもたちのノート指導であったりとか、そういったところのよいものを、各学校のほうに周知させていただいております。
 以上でございます。


◯三鷹図書館長(大地好行君)  電子書籍のことについてお尋ねをいただきました。みたか電子書籍サービスについては、基本的にまずサービス自体が知られていないという問題と知っている方でも利用されていないという問題がございまして、どちらも大きな問題だと、私どもとしては思っております。
 一応、今後、私どもとしても、この電子書籍というのは非常に大きなサービスだと認識しておりますので、定期的に資料を増やしていくとともに、昨年度、実験で実施させていただきました電子雑誌サービス、あるいはブリタニカ・アカデミック・ジャパンという百科事典の電子書籍サービスなどの正式導入も、今年度させていただきました。昨年度、実験的にやった高齢者向けの利用講座についても、今年度も引き続きやらせていただいて、一層の周知とサービス内容の拡充について図っていきたいと思っているところでございます。
 以上です。


◯委員(吉野和之君)  御答弁ありがとうございました。まず最初の、市内公立中学校への進学率なんですけれども、先ほど信頼というお言葉が出てきまして、やはり、様々な要因があると思いますけれども、小・中一貫教育にどの程度魅力があるか、ある意味では1つの期待値とも言えるので、そういう意味で、この向上に努めていただきたいと思います。
 それから、もう一点、市内の学力テスト。これも、やはり個別最適化教育を行う上で、非常に重要なテストだと思うんですが、埼玉県の62市町村で実施しているというので、どういうふうに利用されているかということもいろいろ研究して、今後の個別最適化教育に役立てていただきたいと思います。
 最後に、電子書籍なんですけれども、御答弁いただきました。ただ、私はより格段にこれに重点を置くべきではないかなと思うんです。やはり、データの伝え方というのは、今は紙文化ですが、それが電子になるという時代に今来ていますので、これは格段にスピードアップしてやっていく必要があるのではないかなと思って。特にスマホを使っての読書、これはプラスの見方も、マイナスの見方も、いろいろありますけれども、やはり市民は求めると思うんです。ですから、図書館をより多く利用していただくために、この電子書籍というものに、やはり1つ力点を置いた方向性が今後必要なんだと思いますが、そこら辺についての考え方をお聞きします。


◯三鷹図書館長(大地好行君)  電子書籍について、おっしゃられるとおり、利用者に対して、私どもとしてもアウトリーチの媒体として非常に期待しているところでございますけれども、当然、私ども、まず第一義的に紙の本の利用者が一定数というか、たくさんいていただいておりまして、貸出しも200万冊から動いているところでございますので、当然、今後、電子書籍について一定のスタンス、あるいは資源の配分をさせていただくんですけれども、ただ、ちょっとまだ図書館向けの電子書籍サービスというのは、アマゾンさんのキンドルとか、ああいうものと違って、多少使い勝手がよくないとか、資料の整備がまだ進んでいないというところもございますので、その辺もにらみながら進めていきたいと考えているところでございます。
 以上です。


◯委員(吉野和之君)  ありがとうございました。確かに図書館向けの電子サービスについて、まだまだそれほど進んでいないとお話もございましたけれども。先日も質問があった、例えば感染症が蔓延しているときには、やはりこの電子書籍の占める割合ってすごく高いと思うんですよ。そういう意味では、この電子書籍に対する研究をしっかり行っていって、今後発展的に導入していただきたいというふうに思います。
 私からは、以上です。


◯委員(谷口敏也君)  幾つか質問させていただきます。まず確認なんですけど、5月26日に学識経験者の方と懇談を持って、そのときにはこの資料とかも全部見ていただいてという話になると思うんですけど、それ以後、それぞれの今後の取組・課題という部分について、変更しているんじゃないかなと思うんですけれども。変更しているのか、それとも学識経験者の方々に出したままなのか、ちょっと確認したいんですけれども。


◯総務課長(宮崎 治君)  若干、学識からの指摘を受けた部分も、表現とか、そういったものもございます。あるいは、このときはなかったんですけれども、教育委員会で修正する可能性もございます。その際は、都度、学識の方に内容はお知らせしております。
 以上です。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。その上での質問もさせていただきます。まずは、先ほど来から、吉野委員からも質問がありましたけど、市内の中学校への進学率の話なんですけど、これ、私が平成26年ぐらいにCS委員をやっていたときにも常に話になっていて、うちのほうですと、高山小と五小があって、五小のほうが進学率が低いとか。大体、そのときも80%ぐらいの目標ということになっていたんですけど、果たしてこの目標数値として80%を掲げるということ自体がどうなのかと思うんですよ。
 目標として掲げているということは、その目標に向かってみんなが進むということでしょう。そうなると、これ、子どもの進学ってその家庭の考え方によって違うわけですから、例えば中高一貫の学校に入れたいとか、別に三鷹の教育を否定して入れているわけではないと思うんですよ──そういう人もいるかもしれないですけれども、そこはちょっと問題かもしれない。それは置いておいて、そう考えると、さほどこの80%に目標を立てて、例えば学校の先生に、地元の中学のほうがいいですよというふうに、三者面談とかで言ってもらう必要はないと思うんです。そういうことはしていないとは思うんですけれどもね。
 だから、目標数値として80%を掲げることが、本当に正しいことかどうかという。三鷹は、コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育としてやっているということ自体をPRするのは、もちろん必要なことだと思うんですけど。私なんかは分かっていますから、周りの保護者の方とかにも言っていましたし、自分自身も地元の小・中学校を出てよかったと思いますし。
 ただ、それは考え方が違って、小学校から同じ、例えば慶應とかに入れていれば、友達と深い仲になるからという考え方の家庭もあるわけじゃないですか。そうなると、目標数値としてここに掲げることが本当にいいことなのかどうかという疑問が湧いてくるんですけど、その辺は教育委員会としてどうお考えですか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(伊藤幸寛君)  進学率については、基本計画の目標でもあるんですね。ちょっと今、手元にないので確認できないんですけど。基本計画で、コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育を始めて、その後の基本計画の中で、やはり進学率だと。それは、コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育の成果として1つの指標になるという、かなりいろいろな議論の中でこれを設定したところです。
 例えば極端な話、当時も80%に近いところで推移していたんです。これ、50%になったらどうなんだろう、社会的要因はあるかもしれない。ただ、三鷹の教育は信頼されていないんじゃないか、そういう議論に当然なりますよね。80%が常に未来永劫の目標になるかというと、もしかしたら83%、85%、90%を目標にしていくべきかもしれない。ですから、それは中長期的に推移、どうしても出っ張り、引っ込みがありますので、ばらつきがあるので、そうしたところを長期的に徐々に上がっていくのか。
 やはり、私は三鷹の中学校を選んでいただくというのは、1つのコミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育の1つの成果だと、これは明確に考えています。


◯委員(谷口敏也君)  それは分かるんですけど、私の言うことも分かっていただけるかなと思うんですけどね。結局、表立ってはあまりやめろとは言えないんです、それは当然、目標数値として挙げる。ただ、それに一喜一憂して、上げるための手段、何か別の方法を考えて、何とか市内の中学校に行かせようというような方法は取らないでもらいたいなと思うんです。
 本当に実績があって、さっき部長が言ったように、信頼されていれば、ほかに行かないですよ、わざわざ高いお金を払って、中学校から電車通学させるとか。やっぱり、その辺の信頼を勝ち取ってやっていくものであって、別の方法で誘導するようなことはしないでもらいたいと思うんですけど、その辺どうなんですか、実際。あまり言えなければ、しようがないですけど。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  基本的には、そういうことはしておりません。当然のことなんですけど、各御家庭の考え方というのがベースにあってのことですから。ただ、そういった中でも、例えば第一志望の学校に合格されなかった方は、自信を持って公立の中学校に通って来られるような、そういう魅力のある中学校、小・中一貫教育というのをつくっていくといったことに対しての目標であって、目標を達成するための、いわゆる目標ということとは考えておりません。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。安心しましたので、引き続きよろしくお願いいたします。
 それと、続いて、14ページのA−Roomの件で、先ほどからも教育支援の充実というようなお話がありました。ここでの目標というのも、目標指標が令和3年度の正式入室者の増と書いてあって、令和2年度よりも、令和3年度のほうは多くするというのが目標というような感じで、これは取れるじゃないですか。そんなことはないと思うんですけど。
 それよりも、A−Roomに通って、元のクラスに戻れる率とかというのを目標にするべきじゃないかなと思うんですということをどう思いますかと質問しようと思ったんです。そうしたら、柳瀬元高山小学校の校長──私も大変お世話になって、CSでもいろいろとお世話になって、非常に子どもとの接し方がすごくうまいんです、ここで言うことじゃないかもしれないですけど。その先生が、学校復帰を支援目標に掲げること以上にって書いてあるので、私もちょっと言いづらくなっちゃったんで。ああ、こういう考え方もあるんだなと思ったんですけど、教育委員会としてはどう考えているのか。
 やっぱり、目標はA−Roomに来る子どもを増やすことじゃなくて、当然、発見して多くなってしまうのはしようがないですけど、復帰させることが私は目標じゃないかなと思っていたんです。
 ただ、柳瀬元校長はこういうこともおっしゃっていますし、その辺、教育委員会として、学識経験者の意見も踏まえながら、ここのA−Roomの目標ということをどう捉えているのか、お伺いします。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(伊藤幸寛君)  A−Roomについて、まずは教員、そうしたところが、A−Roomというのはこういうところで、こういった指導ができますよというところを周知する段階──まず知っていただく、周知していく、定着させるという段階がありますね。そこでは、そこに入室する方を目標値とするのは、一定程度ありなのかなとは思っています。
 定着した後、じゃあ、普通に通えるようにするのが、ここでいう柳瀬先生の言う学校復帰、それが目標なのかというと、無理に学校復帰させて、またそこで不登校になって学校に通えない、それはよろしくないので、そうした無理な学校復帰をさせるべきではないというところもあるわけです。
 ただ、そこは必ずしも──ですから、目標数値って、先ほどの議論と一緒なんですけれども、しっかりA−Roomでの対応というところを行いながら、子どもの最適な学びを実現できるような、そうした在り方というのを、教育委員会としてはしっかり支援していきたいと思います。


◯委員(谷口敏也君)  やっぱり、そこですね。あまり数値、数値と、目標指標と書いちゃうと、先ほど来からの議論で、数値を示して、その数値に近づけるようにいろいろやっていくというような感じになっていくので。教育委員会の中での目標指標というのが、なかなか数字で全部固めることが本当にいいのかどうかというのは、やっぱり常に教育委員会のほうには考えておいてもらいたいなと思います。
 続いて、学校における働き方改革なんですけど、これ、多分60時間を超える教員をなくすことを目標にというのは、恐らく学識経験者の方々の意見を入れて、修正したのかなと思います。私も今、大成高校の理事として、教員の働き方改革でいろいろやっているんですけど、私立って1つの企業と見なされるので、三六協定を結ばなきゃいけないんです。そういった中で、要は基本的には時間外勤務が労働基準法のあれと一緒で、月45時間、年間360時間を守るようにというような形になって、それを本当だったら、公立の小・中学校もそれに合わせないとかわいそうじゃないですか。
 そうすると、この60時間じゃなくて、いろいろ計算してみたんですけど、50時間ぐらいじゃないといけないんじゃないかと。要は、8時間プラス時間外が2時間として10時間、そうすると40時間プラス10時間で50時間というふうになっていく。目標の60時間自体が、労働基準法で考えていくと、違反になってしまうんじゃないかと思うんですけど。公立の学校はそれに当てはまりませんという考え方になっちゃうのかなという気もするんですけど、その辺は、教育委員会として、本当にこの60時間を超えるという、60時間という数字を入れていますけど、これでいいとお考えなのかどうか、お伺いします。


◯指導課長(長谷川智也君)  この60時間の設定につきましては、三鷹市の働き方改革プランを平成30年3月に設定した折に、都教委のほうが教員の勤務実態調査というのを実施しました。その中で、週当たりの総在校時間が60時間を超える、いわゆる過労死ライン相当にある教員が多数存在していることが明らかになりというような状況がありました。
 それを踏まえて、その当時、過労死ライン相当の長時間労働の廃止を目指すという視点で、当面の目標として週当たりの在校時間が60時間を超える教員をなくすということで、働き方改革プランのほうに明示しましたので、それを受けて、今この目標数値としているところです。当面の目標ということですので、実態を踏まえて、これは見直す必要があるのかなというふうに考えております。
 以上でございます。


◯委員(谷口敏也君)  ある程度の見直しを考えたほうがいい──都の出した働き方改革のあれは見ましたけれども、社労士さんから言わせればアウトになっちゃいますね。東京都から言っているからそうなんですよという話になると思うんですけど、実際に法律に照らし合わせるとアウトということになるじゃないですか。あくまで過労死ラインですからね。そこに行く前に、時間外の、労働基準法から超えているわけですから、それを目標値と堂々と言い切っちゃうのはどうかなと思うので、現状を把握しながら、これもそんなに──でも、そんなにいるんでしたっけ、小学校とか、結構いらっしゃいますね。なので、現実を実際に把握しながら、一定程度数字を変えていくというようなことも考えていただきたいなと思います。


◯指導課長(長谷川智也君)  目標は、先ほど申し上げましたとおり、これは過労死ラインですので、これを絶対に超えてはならないということで目標を示させていただきますが、現場の運用としましては、45時間を超えると、校務支援システムのほうにその教員の名前が赤でアラートが出るようになっておりますので、それを踏まえて適宜指導ができる体制を取っております。
 ですので、現場の実態としては、45時間を超えないように様々な支援をしていくというふうにしております。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。少し安心しました。
 続いて、29ページの児童・生徒数の増減について、一定程度、伊藤部長ともちらっと運動会の後に話したところなんですけど、令和4年度に6学年、全学年が35人学級ということですね。そうすると、ちらっとこの前、運動会のときに聞いたんですけど、高山小学校、本当にやばいということと、三中も足りなくなるんじゃないかと──地元のことしか聞いていないんですけれどもね。それ以外に、22校、大丈夫なのかというのは、学識経験者の方々もしっかりと対応してほしいということを言っていましたけど、ちょっと見通しをお伺いしたいんですけれども。


◯学務課長(久保田実君)  毎年、教育委員会におきまして、児童・生徒の将来推計を行っております。それぞれの出生率や地域の大規模なマンションの開発状況、そういったものを全部加味したものでございます。直近の推計の中で、比較的教室数が足りない、不足が見込まれる学校といたしましては、まず第一小学校、第三小学校、東台小学校。さらに中学校でいいますと、四中が比較的不足が見込まれるのではないかというふうに考えているところでございます。


◯委員(谷口敏也君)  今、4校挙げられましたけど、高山小、三中は大丈夫なんですか。


◯学務課長(久保田実君)  高山小学校におきましては、近隣の開発とか、また農地からの転用も踏まえて詳細な検討を行ったんですが、どちらかというと今がピークで、この後の推計としては徐々に下がっていくという形で、今、推計を持っているところでございます。


◯委員(谷口敏也君)  分かりました。その言葉を信じたいと思います。
 最後に、図書館なんですけど、私もハッピーマンデーのことを言っていて、7月18日には、すみません、出かけていました。9月は絶対に行きたいと思います。御説明でもありましたけど、広報はそれなりにできたという話ですけど、でも、やっぱり伊藤部長も言っていましたけど、定着しないと、これ、そうそう分からないですよね。実際、7月と、今度やる9月の2回で決定するんですか。例えば、そんなに来なかったから、実施しませんということを決めるのかどうか、それをまず確認したいと思います。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(伊藤幸寛君)  慎重に検討していきたいと思います。


◯委員(谷口敏也君)  一定の周知が図られないと、基本的には増えないですよ、分からないから。月曜日は休みで、やっていないだろうなっていう。確かに、館長が言うように、3日連休の最後というと、私もそうでしたけど、出かけちゃいますよね。どっちかで1泊で出かけようとか。それも分からなくはないんですけど、でも、実際土曜日、日曜日のほうが平日よりも多いわけですね──ちょっと待ってください、その辺、まず確認したいんですけど、利用者数の推移として、例えば平日と土曜日、日曜日、祭日とかというと、イメージ的に土日、祭日のほうが多いと思っていたんですけど、それはどうですか。


◯三鷹図書館長(大地好行君)  利用者の動向については、おっしゃるとおりです。土日、祝日の利用者のほうが、通常の平日の開館日の利用者よりも多いというのが普通でございます。


◯委員(谷口敏也君)  だから、ずっと前から言っていたんですよ。せっかく国のほうで定めたハッピーマンデー法で月曜日の祝日が多くなる。それだったら、月曜日、図書館としても開けたほうがいいんじゃないかって、ずっと前から言い続けていた。今年度初めて試行的にやってくれてありがたいんですけど、その結果が、火曜日のほうが多かったですからといってやめますというのは、やめるための理由づけでやったとしか考えられないんですけど、慎重に対応するという部長の言葉を信用しますから、本当に慎重に。この2回だけで結果を出さないでおいてもらいたいと思います。それだけ言って終わります。


◯委員長(渥美典尚君)  以上で教育委員会報告を終了いたします。
    ──────────────────────────────────────


◯委員長(渥美典尚君)  休憩いたします。
                  午前10時58分 休憩


                  午前11時09分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  委員会を再開いたします。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◯委員長(渥美典尚君)  スポーツと文化部報告、本件を議題といたします。
 本件に対する市側の説明を求めます。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  どうぞよろしくお願いいたします。スポーツと文化部からの行政報告は1件です。三鷹市指定有形文化財の指定につきまして、生涯学習課長も兼ねております高松部長より御説明申し上げます。


◯スポーツと文化部調整担当部長・三鷹中央防災公園・元気創造プラザ総点検担当部長(高松真也君)  私のほうから御説明申し上げます。資料1の1ページを御覧ください。本年の7月に、三鷹市文化財保護条例第6条第1項に基づきまして、「明治六年銘石造馬頭観音供養塔」を三鷹市指定有形文化財に指定をいたしましたので、御報告をするものでございます。
 まず、1の名称等です。(1)、名称は、明治六年銘──明治6年建立の石造馬頭観音供養塔1基でございまして、「付」という字を書いておりますが、つけたりと読みます。つけたりとしまして、威徳院というお寺に奉安された位牌をつけたりとしております。このつけたりでございますけれども、文化財本体に関連する物品、資料等を本体と併せて文化財指定することで、歴史的な価値を明らかにするような資料を併せて守っていくというような趣旨のものになっております。
 (2)、種別が三鷹市指定有形文化財27となっておりますが、指定有形文化財としては27件目となります。その他、無形の文化財等も含めて、全体での指定文化財では40件目というものになります。
 続いて、(5)、建立年代は明治6年(1873年)4月でございます。
 (7)、所在場所が新川二丁目にございます威徳院というお寺の境内でございます。
 参考までに、4ページ、5ページには、当該石造馬頭観音供養塔、また、今申し上げました、つけたりとしての位牌の写真を掲載しておりますので、御参照いただければと思います。
 この石造物ですけれども、令和2年度に文化財保護審議会委員でもある石造物の専門家による調査を行っております。これから御説明させていただきます内容がその調査で分かってまいりました。この間、文化財保護審議会でもその調査結果を共有しまして、審議会委員の皆様からも、幕末から明治後期の地域の様相を伝える貴重な資料ということで、市の文化財に指定して、市民誰もが見学できるように公開、活用すべきというような御意見をいただいてきました。
 そうした経過を受けまして、本年6月の文化財保護審議会の諮問・答申を経まして、7月の教育委員会定例会において、指定の決定をいただいたというところでございます。
 では、1ページのほう、再び御覧いただきまして、2番、当該文化財の特徴でございます。(1)、石造馬頭観音供養塔の概要ですが、アの材質・規模は記載のとおりでございまして、塔身が高さ約90センチ、幅が約30センチというものでございます。イのほうに石造物に刻まれている銘文を記載しております。そもそもこの馬頭観音といいますのは、農作業や輸送用の馬などが埋葬される場所などに祭られる観音像でございます。村外れなどに設置されることが多いと言われておりますが、この馬頭観音につきましては、塔身の後面に4人の人物名が刻まれているという異例なものとなります。そのお名前が刻まれた4人というのが、地域で悪事を働いていた盗賊というふうに伝えられておりまして、石造馬頭観音に盗賊の名が刻まれるに至った経緯等について、資料1ページ、2の(1)、ウの来歴に記載をしております。
 この来歴の文章の3行目ぐらいから、古文書の三鷹吉野泰平家文書には、事件の経緯が克明に記された文章が残されております。それによりますと、当時、近隣の村々に出没し、強盗などの悪事を働いていた盗賊を最寄りの村々で申し合わせて山狩りをして捕縛しようとしたところ、鉄砲と刀で反撃をされたため、やむなく打ち殺し、野川村に埋葬して、盗賊が所持していた武器とともにお役所に届け出たというようなことが記載をされております。
 この文書ですが、野川村名主を筆頭に、近隣の村々の名主の連名で作成をされたものでございます。また、威徳院には、石造物と同じ名前の被供養者の戒名が刻まれた位牌がございまして、この事件に関わった当事者の思いを今に伝えているものと言うことができます。
 2ページ、裏面のほうを御覧いただきまして、冒頭のところですが、伝承によりますと、盗賊の埋葬地、旧野川村と旧下連雀村の境界付近、現在の三鷹市役所の少し東側というようなところになりますけれども、その埋葬地には、当初、野盗様と彫られた自然石が置かれていただけでしたが、明治6年に地域の有志によりまして本石造物が建立をされております。
 その後、恐らく昭和の40年代ぐらいかと思うんですが、人見街道の拡幅工事に伴いまして、三鷹市において保管するようになりまして、収蔵庫等の都合により保管場所は数度にわたり変更されてきましたが、ここで地域の貴重な文化財として有効に保存、公開することを目的としまして、先ほど申し上げました関連する位牌を承継して管理をしております、威徳院に移設をしたものとなります。
 エの建立の目的です。4行目ぐらいからですけれども、本石造物に慶応4年6月に亡くなった4名の被供養者の戒名とその供養者である名主等、21名の名前が刻まれておりまして、亡くなった4名の者を供養するために建立されたものであるという旨を記載しております。
 (2)、関連史資料としまして、アの古文書については、先ほど御説明させていただきました内容になります。また、イの位牌について、表面には、石造馬頭観音に刻まれた4名の被供養者の戒名が刻まれておりまして、裏面の銘、「施餓鬼料 金拾圓 施主 鈴木作右衛門」というものでございますが、そうした銘からは、野川村名主の鈴木作右衛門が威徳院に奉安したものであることが分かっております。本石造物を購入した時期に当該事件に関わった地域住民の思いを示す貴重な資料ということができると考えております。
 続いて、3ページ、3番の指定理由でございます。この石造物につきましては、江戸幕府の崩壊から明治新政府への政権交代期に、政情が不安定な状況の中で起きた盗賊殺害という不幸な事件に関連して建立されたもので、現存する古文書は、その建立の原因を明らかに裏づけており、また威徳院にあります位牌は、その事件に関わった当事者の思いが推考できるものであること。このため、幕末から明治初頭にかけまして、地域の治安が極度に悪化した時期に起きた不幸な出来事に対して、それに関わった村民たちが、後年に至り、死者を悼み、供養するという敬けんな祈りの姿があったことを想起させる、地域社会におけます民衆の歴史を理解する上で極めて貴重な文化財であるということができること。
 以上の理由によりまして、本石造馬頭観音供養塔を市指定有形文化財に指定したものとなります。
 4としまして、指定基準でございますが、該当する市の指定基準を記載しております。歴史上または文化史上重要な事象等に関する遺品のうち、学術的価値の高いものまたは三鷹市と周辺地域の歴史にとって重要なものとして、歴史資料という区分に該当するものとしております。
 3ページの下には、参考としまして、三鷹市文化財保護条例の抜粋を掲載しております。第6条第1項に、市の区域内に存する有形文化財のうち、市にとって重要なものを三鷹市指定有形文化財に指定することができるというふうに規定をしておりまして、この規定に基づいて文化財指定を行ったというものでございます。
 御説明は以上でございます。


◯委員長(渥美典尚君)  市側の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。


◯委員(谷口敏也君)  誰もいないのだったら、高松さんにも申し訳ないんで。この指定することによって、持ち主の方々も勝手に処分できなくなったりすると思うんですけど、何か管理してもらうための費用とかってお渡ししているのか。指定されることによって、持っている方のメリットとか、デメリットというのはどうなるのか、お伺いしたいと思います。


◯スポーツと文化部調整担当部長・三鷹中央防災公園・元気創造プラザ総点検担当部長(高松真也君)  御質問ありがとうございます。メリットというようなところでございますけれども、市にとっては、もちろん、市域の歴史を伝える文化財が将来にわたって保護されるということ、文化財の活用にもつながるということがあると思っております。
 また、所有者の方にとりましては、確かに所有物の文化財指定によって、どうしても現状変更の制限とか、いろんなことが起きてくるわけですけれども、例えば、保存に対しての公的な支援ということで──ちょっとこれは石造物なのであれですけど、管理とか、修理について多額の費用を要して、所有者がその負担に耐えないような場合は、その費用の一部として、市が予算の範囲内で補助を行うというような仕組みも、制度としてはございます。
 また、所有物の文化財指定によっての社会的な貢献というのも、所有者の方にとってのメリットの1つかなというふうには考えております。通常の管理に当たっての謝礼等なんですけれども、一応、この後、解説板なども置かせていただいて、しっかり皆さんに御覧いただけるように管理をいただくということを想定していますので、管理に当たっての謝礼というようなものを、年額で1万6,000円程度になりますけれども、他の文化財と同様にお支払いをしていくようなことを想定しております。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。今の御答弁の中で管理云々とありましたけど、通常、公開しているものなのか、いつも行って市民が見られるものなのか、あるいは、何かのときに公開しますよというふうになるのか、その辺はどうなんですか。


◯スポーツと文化部調整担当部長・三鷹中央防災公園・元気創造プラザ総点検担当部長(高松真也君)  この文化財、石造物につきましては、威徳院さんの境内に設置をいただいておりますので、解説板については今後の設置ですけど、解説板と併せて、広く、いつでも、皆さんに御覧いただけるという形を想定しているものでございます。


◯委員(谷口敏也君)  位牌もですか。


◯スポーツと文化部調整担当部長・三鷹中央防災公園・元気創造プラザ総点検担当部長(高松真也君)  そういう意味では、位牌についてはお寺様のほうで保管をされております。


◯委員長(渥美典尚君)  よろしいですか。
                 (「はい」と呼ぶ者あり)
 では、以上でスポーツと文化部報告を終了いたします。
    ──────────────────────────────────────


◯委員長(渥美典尚君)  休憩いたします。
                  午前11時21分 休憩


                  午前11時22分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  委員会を再開いたします。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◯委員長(渥美典尚君)  管外視察について、本件を議題といたします。
    ──────────────────────────────────────


◯委員長(渥美典尚君)  休憩します。
                  午前11時22分 休憩


                  午前11時26分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  委員会を再開いたします。
    ──────────────────────────────────────


◯委員長(渥美典尚君)  管外視察については、昼食は取らずに市役所に直帰することとし、そのほかは、お手元に配付した行程(案)のとおりで進めてまいりたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 なお、道路の混雑状況等により、時間につきましては若干前後することがありますが、御了承をお願いいたします。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◯委員長(渥美典尚君)  次回委員会の日程について、本件を議題といたします。
 次回委員会の日程については、次回定例会の会期中とし、その間必要があれば正副委員長に御一任いただくことにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 その他、何かございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、特にないようですので、本日はこれをもって散会いたします。お疲れさまでした。
                  午前11時27分 散会