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トップ会議録会議録閲覧 > 会議録閲覧(令和4年文教委員会) > 2022/05/19 令和4年文教委員会本文
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2022/05/19 令和4年文教委員会本文

                  午前9時29分 開議
◯委員長(渥美典尚君)  おはようございます。ただいまから文教委員会を開きます。
 初めに休憩を取って、本日の流れを確認いたしたいと思います。
    ──────────────────────────────────────


◯委員長(渥美典尚君)  休憩いたします。
                  午前9時29分 休憩


                  午前9時31分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  委員会を再開いたします。
    ──────────────────────────────────────


◯委員長(渥美典尚君)  本日の流れにつきましては、1、請願の審査について、2、請願の取扱いについて、3、行政報告、4、次回委員会の日程について、5、その他ということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのように確認いたします。
 委員の皆様に申し上げます。三鷹市議会委員会傍聴規則第3条の規定により、協議会室における傍聴人の定数は9名となっておりますが、傍聴希望者が定員を超えましたので、委員長において定員を変更いたします。
 この際、お諮りいたします。4請願第1号 三鷹市小中学校の教育現場におけるコロナ感染対策の実施についての審査に当たり、本日の委員会に瀬戸一恵様、谷光星子様、君島弘城様の出席を求めることにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
    ──────────────────────────────────────


◯委員長(渥美典尚君)  休憩いたします。
                  午前9時32分 休憩


                  午前9時37分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  委員会を再開いたします。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◯委員長(渥美典尚君)  本日は、お忙しいところをおいでいただき、大変お疲れさまでございます。ありがとうございます。
 今日、御出席いただきましたのは、瀬戸さんが提出されました請願が現在、文教委員会に付託されているわけですが、これを審査するに当たりまして、その参考とするため補足的に御説明をいただくためであります。
 それでは、まず文教委員の自己紹介をさせていただきます。
 まず、私から、委員長の渥美典尚です。よろしくお願いいたします。
                  〔各委員自己紹介〕
 それでは、次に、皆さんの自己紹介をお願いいたします。


◯請願者(瀬戸一恵さん)  おはようございます。三鷹市新川在住の瀬戸一恵と申します。ふだん、歯科医師をしております。本日、どうぞよろしくお願いいたします。


◯請願者(君島弘城君)  おはようございます。下連雀九丁目から徒歩で参りました、君島弘城と申します。今日は、どうぞよろしくお願いいたします。


◯請願者(谷光星子さん)  おはようございます。三鷹市下連雀から参りました谷光星子と申します。今日はよろしくお願いいたします。


◯委員長(渥美典尚君)  ありがとうございました。これから補足説明をしていただくわけですが、会議の記録を取る都合がありますので、発言のときは手を挙げてください。私がお名前を呼んでからの御発言をお願いしたいと思います。
 また、本日は委員会の審査の参考とするため、私どもからお聞きするという趣旨のものですので、瀬戸さんから委員に対して質問するということは御遠慮いただきたく思います。
 4請願第1号 三鷹市立小中学校の教育現場におけるコロナ感染対策の実施について、本件を議題といたします。
 初めに、署名の追加がございますので、事務局より報告いたさせます。


◯議事係主任(橋本勇樹君)  それでは、事務局より、署名の追加につきまして御報告申し上げます。4請願第1号につきましては、先般配付させていただいております請願文書表では、署名者の人数が54人となっているところでございますが、その後、89人の署名が追加されまして、現在、署名者の人数は、合計143人となっております。
 報告は以上でございます。


◯委員長(渥美典尚君)  ありがとうございました。
 それでは、請願者の方、よろしくお願いいたします。


◯請願者(君島弘城君)  今回は、お忙しい中、貴重なお時間をいただきまして誠にありがとうございます。傍聴に来てくださった皆さんも、本当にありがとうございます。
 私は、三鷹一中、あと南浦小学校に子どもを通わせている2児の父親でございます。私、この2年余り、子どもたちが学校生活の全ての場面において、マスクを半強制させられている現状をとてもかわいそうだと強く感じて、胸を痛めている1人です。この問題については、ほとんどの大人が大なり小なり同じような思いを持ってくださっているのではないかと信じております。
 実際に、私の子どもに学校でのマスク事情について聞いてみました。まず、体育の授業、これマスクは任意とされているそうです。ただ、実際に外しているのは、クラスに二、三名というふうに息子は言っていました。登下校の最中は、屋外であろうと、マスク着用。これからの季節──今日も非常に暑くなってきました、熱中症、酸欠、二酸化炭素濃度上昇、非常に危険だと思います。
 また、給食のときは、会話禁止。これ、しゃべると怒られるそうです。実際にぺちゃくちゃ小声でしゃべっていたら、校長先生が飛んできて、何しゃべってるんだ、しゃべるな、担任の先生もちゃんと見てなきゃ駄目じゃないか、こういうようなことが起きているみたいです。ですから、食事のときは、食べている音と、あと食器のかちゃかちゃという音だけが響いていると。刑務所のような感じではないかと、私は思いました。
 学校ですから、授業中におしゃべりできないのは分かります。しかし、給食のときに子どもたちの会話を禁止するというのはいかがなものでしょうか。我々大人は、ふだん食事中の会話を禁止されているでしょうか。お互いの顔を見ながら楽しく会話をする、これは人間として当たり前の権利です。会話することによって、人はコミュニケーション力を磨いていきますし、また会話というのはお互いの表情を見ながら、感情の変化を読み取りながらやることも非常に重要な要素だと思います。
 私は、先日、中学校1年生の娘に相談を受けたんですけれども、会話がうまくできないと。友達が面白いことを言っても、いい返しができないと、お父さん、どうしたらいいのと。そのとき私は、にこって笑うだけでもいいんだよと、やってごらんと言ったら、いや、お父さん、それは無理だよ、にこっと笑ったって、笑顔が見えないんだからと。ああ、そうかと。
 今、そういう、大人たちが単に感染対策になるって信じているマスクが原因で、こういうコミュニケーション不全が起きているというふうに思っています。みんなで楽しくおしゃべりしながら御飯を食べる、笑顔で楽しい時間を過ごす、相手の表情を見ながらコミュニケーション力を磨いていく、それは人の成長になくてはならないものだと思います。その貴重な時間を2年以上も、我々大人が奪い続けているのだと思います。
 学校での黙食、これを心から賛成している人がもしいるなら、私は聞いてみたいです。あなたは本当に黙食をしていますか。まちの飲食店、夜の居酒屋、今誰が黙食をしているでしょうか。大人たちは、みんな、好きなようにぺちゃくちゃしゃべりながら、楽しく会話をしていると思います。それで死者や重症者が大量に出ているでしょうか。出ていません。自分たちがやっていないことを、何で子どもたちにだけ押しつけるのか。残酷ではないでしょうか。
 私は、常に常識的な感覚に基づいて物を言っているつもりです。この2年余りのコロナ騒動によって人々が失ってしまったのは、常識的な感覚だと思います。そして、これから先の対策を考えていくベースにすべきものは、この常識的な感覚でなければならないと思います。専門家の判断、行政の判断に委ねていても何も変わらないということがよく分かりました。ですから、ここに関わる一人一人が持っている常識的な感覚で、地域の子どもたちの心身の健康を守ってあげたいと、私は思います。
 日本でコロナ第1号患者が発生してから、現在まで2年4か月たちました。10代以下でコロナで亡くなったとカウントされている人は、人口の0.00007%、140万人に1人しかいません。10代以下の現在のコロナの重症者は、人口の0.00003%、330万人に1人しかいません。あえて、この程度のと言います、この程度の病気に絶対かかってはいけないと言って、子どもたち全員が健康なのにマスク、黙食を強いられているのが現状です。マスクや黙食が感染予防になるという明確な根拠がないのにです。
 我々大人たちが、ほかの病気は気にも留めず、新型コロナだけをいつまでも警戒し、様々な制限を一方的に子どもたちに課している。その理由は、本当に子どもたちの健康を守りたいからでしょうか。私はそうは思いません。コロナが怖いんだという世間の空気、そこから来る、対策している体を取らなければ苦情が来てしまうんじゃないかという恐れから、大人たちは自分を守るために、子どもたちの自由と権利を犠牲にしていると思えてなりません。
 昨今、岸田首相は、G7首脳会議、またローマ法王との謁見──ローマ法王というのは85歳、後期高齢者で非常に感染リスクが高い人です。その他、各国首脳との会談、高齢者が多いです。全てノーマスクで、至近距離で応対している様子がテレビでも繰り返し報道されています。また、末松文部科学大臣、12月の文教科学委員会で、体育では屋内外のいずれもマスクは不要と答弁しています。
 海外では、多くの国がマスク義務を解除されていますけれども、世界からはるかに遅れて、日本でもようやくマスク解除の動きが徐々に出始めました。ぜひともこの流れに乗って、コロナによる死亡、重症化リスクが実質ゼロと言える子どもたちの制限緩和、特に食事中の会話ぐらいはさせてあげたいと思っています。
 長くなってすみません。最後に、ジャネーの法則というものを紹介したいと思います。これは、体感時間と年齢が反比例するという法則です。例えば50歳の人にとっての1年は50分の1にすぎませんが、10歳にとっての1年というのは、10分の1なんです。人生の10分の1というのは、とてつもなく濃密で、かけがえのない貴重な時間です。もし、この請願が通って、うまく流れができて、近い将来、学校の先生が給食の時間に、みんな、今日から黙食廃止、給食のとき自由にしゃべっていいよってもし言ったとしたら、そのときのことを想像していただきたいんですけど、多分、子どもたちから歓声が上がると思います。うわっと、大喜びでみんな楽しくしゃべり始めると思います。どうか、そういう場面を、楽しい会話、御飯のときに会話をするという、ここにいる全員が普通にできたことを、今の子どもたちにもさせてあげたいと思います。
 どうか、子どもたちのマスク緩和、黙食の廃止につき、優しさと情け、そして常識的な感覚を持って御検討いただきたく、お願いいたします。
 すみません、長くなりましたが、以上となります。ありがとうございました。


◯委員長(渥美典尚君)  ありがとうございました。


◯請願者(谷光星子さん)  補足説明をさせていただきます。私は、市内の小学校に通う小学3年生の保護者です。以前、マスクは不織布マスクをつけましょうという学校からのお便りがありました。朝礼でもそのようなお話があったそうです。その頃、子どもは布マスクをしていたので、違うクラスのお友達から、そのマスクはいけないんだよと責められたと言います。泣きながら家に帰ってきました。子どもはまた何か言われるのではないか、みんなの前で責められるのではないかという不安から、不織布マスクを嫌々はめて登校しています。
 学校側は、強制ではないとおっしゃいます。しかし、学校が、これは自由なのだから、したくない人はしなくてもいいんだよ、そのせいで差別や偏見があってはいけないよと、公に伝えてくれなければ、子どもは安心して外せません。それなのに、学校からのお便りでは、常にマスクしましょう、黙食しましょうというお知らせが何度も届きます。これは、実質強制していることと変わらないのではないでしょうか。
 体育の授業にしてもそうです。外してもいいって言ってありますでは駄目なんです。運動するときは外しなさいと指導してください。熱中症だけが怖いのではありません。運動時には外さないと危険です。体育の授業に限らず、中休み、昼休み、放課後の運動時も同様です。マスクを外しなさいと、ぜひ指導してください。給食のときぐらい楽しく食べさせてあげてください。みんな前を向いて距離を取っていると聞いています。ならば、大声じゃないのなら、楽しい会話をさせてあげてください。少しでも話すと、廊下から偉い先生が怒りに来ると言っていました。とても怖いのだそうです。
 先生たちも、感染症予防のために御尽力いただいているのはよく分かります。先生方も本当に大変だと思います。でも、それって本当に必要でしょうか、やり過ぎていませんか。そう思う点について資料にまとめさせていただきました。日本の未来を担う子どもたちが、心身ともに健やかに育つ環境をつくってあげたい。それは私たち保護者の思いでもあるし、学校側の思い、議員さんたちの共通の思いでもあると信じています。マスクをすることによるリスクについても、ぜひいま一度耳を傾けていただき、結果、マスクをすることを選ばない人も、その意思を尊重される社会になってほしいと願っています。
 本日は、審議のほどよろしくお願いいたします。


◯請願者(瀬戸一恵さん)  請願代表者の瀬戸一恵です。私は、歯科医師の立場から、この子どものマスクについて、皆さんにお考えいただきたいと思って、この請願を提出いたしました。今、お子さんの口の中で何が起こっているかということを、皆さん御存じでしょうか。臨床現場では、虫歯、歯周病の増加、顎関節症の増加というのが報告されています。1日中マスクをしているお子さんの口の中というのを想像していただきたいと思います。口呼吸で、細菌が増えます。歯磨きもできないと聞いています。歯磨きしない状態で1日中、学校現場でマスクをしていたらどうなるか、お口の中で細菌が増えます。
 細菌の増えた唾液を、しゃべることでマスクに飛ばして、マスク上で細菌が増えるということが起きている状態になります。その状態で本当に子どもの健康が守られているかということを、私は非常に疑問に感じております。
 さらに、歯科医療現場で働いている立場として、皆さんに知っていただきたいことがございます。このコロナの状況になったときに、当初、エアロゾル感染ということで、歯科が一番リスクがあると言われました。歯科医師、歯科衛生士が一番感染リスクが高い。しかし、現状、歯科医院ではクラスター、ゼロという状態です。私の職場でも、友人などでも、歯科医院で診療時に感染したということを聞いたことがありません。
 もし、これからお子さんが学校でマスクを外した場合、議員の皆様はきっと感染が広がるのではないかという心配をお持ちではないかなと思うんですけれども、私はここで断言します。お子さんがマスクを外したとしても、感染は増えません。それを責任持って、歯科医師として言うことができます。
 今、提出させていただいた資料にもありますけれども、無症状者が感染するという根拠はありません。マスクの効果は、症状がある方がほかの方にうつさないためにつける、それだけの効果しか認められておりません。先ほどお話ししましたように、弊害がたくさんあるこのマスクを子どもにつけさせることが、本当に子どもを守るでしょうか。
 どうか、この国の将来を守る子どもたちが健康に育つことができるように、どうかいま一度、正しい判断をよろしくお願いいたします。
 以上です。


◯委員長(渥美典尚君)  どうも、御説明ありがとうございました。
 それでは、委員からの質疑に入ります。


◯委員(成田ちひろさん)  御説明ありがとうございました。資料も拝見させていただきました。1点だけ、確認を求めたいと思います。君島さんの御発言の中で、行政に委ねても何も変わらないという御発言があったんですけれども、これについては行政というと、私たちに、議会に求めてということになりますけれども、議会がやりますと、結局行政に求めるということになります。ちょっとこのことについて、もう一度、御説明いただけますでしょうか。


◯請願者(君島弘城君)  これについては、特にこういう請願という形で求めても何も変わらないといった意味で言ったのではなくて、かなり一般的に、私のような動きをしている人たちというのが多数、この2年間いると思います。行政への訴えというのは、こういう請願という形に限らず、例えば省庁でのデモであったりとか、あとは、いろいろな場面での発言であったりとか、あとは、そういう声を上げている人は、物すごくたくさんいるんですが、現状、マスクが取れていないと、そういうことを漠然と発言の中に入れまして──すみません、失礼があったら大変申し訳ありませんでした。


◯委員(紫野あすかさん)  今日は、ありがとうございます。本当に、長く続いているこのコロナ禍で、大人たちも疲弊している、子どもたちも、お父さん、お母さんたちも、本当に何が正しいのか分からない中で、一生懸命模索しながら頑張ってこられた日々だったというふうに思っています。学校の先生からも、やはり新1年生がマスクをしていることで、お友達の顔と名前が覚えられないとか、表情が見えないから、なかなかコミュニケーションが取れないんだというようなお話も、実際に伺いもしています。
 今回、この新型コロナの感染拡大によって、みんな何が正しくて、何が間違っているか分からないまま、それぞれが考えてできることを続けてきている状況ではあると思うんですけれども、やはり医療従事者の方たちでも意見が分かれていたりするような問題だと思いますので、本当にお子さんを育てていらっしゃる方たち、大変な思いだと思います。
 ちょっと1点、お聞きしたいのは、今後、コロナの状況が、今現在、三鷹市でも今年に入ってからですかね、10代とか、若い子どもたちの感染が、症状は重症化はしていませんけど、結構増えているんですけれども、今後、また新しい変異株が出てきて、子どもたちにもとてもリスクが高くなるような状況が生まれた場合でも、やはりマスクなどはしないほうがいいというふうな──状況に応じて変えていくのではなく、やはり、もうマスクはないほうがいいというふうな考え方でいらっしゃるでしょうか。


◯請願者(瀬戸一恵さん)  御質問ありがとうございます。基本的にこのウイルス感染症の場合、弱毒化していくということが分かっています。今の2年間のデータを見ても、だんだん弱毒化しているという状況ですので、今後、これが強毒化するということは、まず医学的に見て考えられないと思いますので、そういった場合は基本的に想定しないで、マスクを外すということを求めております。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。学校現場で一番懸念されるのは、やはりマスクをしたいと思っている子どもやマスクをしなきゃいけないと思っている親御さんたちも多いと思うんです。そんな中で、子どもたち同士で、マスクをしている、していない、しろ、しないで、新たな分断みたいなものが生じないかということをすごく心配するんですけれども、その点についてはどのようにお考えでしょうか。


◯請願者(瀬戸一恵さん)  基本的に自由化を求めておりまして、つけたい方はつけていいという、そういう請願内容になっておりますので、そういった分断というのは起きるかどうか、ちょっと分かりかねます。自由ということを学校からもお伝えいただいて、なぜ自由なのかということですけれども、マスクの効果がはっきりしないだったりとか、その弊害のことをお伝えしてくださいというふうに書いてありますので、その結果どうなるかということは、やってみないと分からない部分もあると思うんですけれども。
 現況でも、実際つけないお子さんに対するいじめのようなものがありますので、それはどうしても、学校現場においてそういったことが多少起きるというのは、やむを得ないのではないかなと思います。その分、やはり情報提供をしっかりしていただきたいというふうに思います。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。それぞれを尊重していく、このマスクの強制をしないということも、その体制も整えて、同時に環境や体制づくりもすごく重要だなと。同時に行っていかなければ、子どもたちの権利は守れないんだということを感じました。
 ありがとうございました。


◯委員(吉沼徳人君)  今、お話を伺っておりますと、体育の授業ですとか、給食の時間帯に、子どもさんたちがマスクをすることによって、大分弊害を受けているというお話を伺っているんですけども、皆様の御家庭で、例えば御家庭に子どもさんがお帰りになってから、マスクの着用とかっていうようなことは実際にされないで、外されて生活されているのでしょうか。


◯請願者(君島弘城君)  私の家庭では──私だけではないと思いますけれども、家庭内でのマスクというのは当然と思っていますが、一切しておりません。家族ですから。
 あとは、外出中も、屋外、晴れた日は極力外しております。


◯委員(吉沼徳人君)  皆さんがマスクの効果についても、先ほどのお話の中では、どのぐらい効果があるかは不明であるみたいなお話があったんですけど、やっぱりそうなると、今会場にお見えの皆様もマスクをしているんですけども、効果がどのぐらいあるかという証明ができていないんですけども、やっぱり、ある程度は防ぐということも必要かなとは思うんです。
 ただ、私も運動をするので、運動するときには、このマスクをこうしていますと、実は苦しいんです、汗でくっついてしまったり。中にクッションを入れて、呼吸をしやすくして、ふだんはマスクをして運動をしております。ですから、子どもさんたちも、親御さんによっては、したほうがいい、しないほうがいいというふうに分かれると思うんですけども、もしするのであれば、例えば体育の時間でしたら、そういった補助具をつけて、呼吸をしやすい状態で使用してもらうというようなことを、要望はできないでしょうか。


◯請願者(君島弘城君)  そもそも、呼吸がしやすいようにマスクをしたら、ウイルスも全て呼吸と一緒に漏れると思います。ですから、マスクというのは非常に効果が限定的で、私、専門家ではないんですけども、これは素人でも調べれば分かることで、これはマスクのパッケージにも書いてあります。あくまで、唾液の大きな水飛沫を多少止める効果はあるけれども、ウイルスというのは0.1マイクロメートルです。飛沫の大きさというのは5マイクロメートルです。実際にマスクの隙間が、例えばぴったりつけたとして1ミリ、隙間があったとしても、1ミリというのは、ウイルスの大きさの1万倍です。
 ですから、呼吸ができている以上、ウイルスは漏れています。ウイルスの大きさというのは、マスクの網目の50分の1ですから、サッカーのゴールに、蚊とか、ハエが普通に通過するように通過しています。ですから、あくまでこれは症状がある人がせきやくしゃみをするときにするものというのが正しい使い方であって──ですから、隙間をつくってマスクをするという時点で、マスク自体の意味が全くないというふうに考えています。
 あと、マスクの弊害というのは呼吸困難であったりすることだけでなく、常に、エアコンのフィルターと一緒で、吐いた雑菌、ウイルス、外から入ってくるほこり、雑菌、ウイルス、そういったものをここに集めているわけですから、非常に不潔なものを、呼吸のために非常に大事な鼻や口をずっとそれで覆っているということは、健康被害になるということと、あとは、さっきも話の中に入れさせていただきましたけれども、コミュニケーション不全ですね。表情が見えない中で、やはり子どもたちの教育に対して何かしら弊害があるのではないかと思っておりますので、やはり外すべきだと思っております。


◯委員(吉沼徳人君)  分かりました。ありがとうございます。


◯委員(吉野和之君)  ありがとうございました。それでは、参考のために1点、ちょっと質問をさせていただきたいんですが、先ほどの歯科医師の先生から、子どもたちがマスクをすることによって虫歯が増えるとか、口呼吸になるという、そういう悪影響もあるというお話を伺ったんですが、御専門の立場から、子どもたちがマスクをすることによる、口腔に対する影響というか、そこら辺をもうちょっと詳しくお伺いしたい。
 それから、あと、ほかの歯医者さんも、やはり同じように考えられているのか。ここら辺、データみたいなものがもしありましたら、御紹介いただければ。あるいは、こういうお話あるとか、そこら辺もちょっと参考のため、お伺いしたいと思います。よろしくお願いします。


◯請願者(瀬戸一恵さん)  お子さんの口の中での変化なんですけれども、これはあくまで臨床現場で聞くお話ですけれども、虫歯や歯肉炎、顎関節症が増えているということで、その理由ですけれども、マスクをつけることで口呼吸になります、それは、空気抵抗の問題なんですけれども。口呼吸になりますと、口の中が乾燥して、細菌が増殖するということは言われています。それによって、歯磨きがしっかりできていればいいかもしれませんけれども、虫歯や歯周病が悪化するというのは以前から言われていることで、そういった症例が多いというのは歯科会の雑誌ですとか、歯科の友人などから聞いております。
 そういった御説明の仕方でよろしいですか。
                 (「はい」と呼ぶ者あり)
 口呼吸による細菌の増加というのは、やはり昔から言われておりますので、マスクだけではないかもしれませんけれども、実際に虫歯の増加というのは見受けられておりますし、私も、マスクをして来院されたお子さんが歯肉炎になっているのをたくさん見ております。


◯委員(谷口敏也君)  よろしくお願いいたします。補足説明、ありがとうございます。読ませていただいて、一定の理解ができるところなんで、幾つか質問させていただきたいんですけど。
 まず、(1)、(2)、(3)についてはある程度理解できるところなんですが、(4)のところで、実際の現場で遵守されていないことがあるようですっておっしゃっているんですけど、さっき君島さんの説明の中でも、娘さんに聞いたときには任意だということをおっしゃっていました。
 私自身も、高山小学校で子どもたちにソフトバレーボールっていうのを教えているんですけど、苦しい場合には取っていいからというような説明をします。これは、学校側からというか、地域子どもクラブの事業なんで、市側のガイドラインの中にも入っているので、子どもたちには練習中は外させています。
 そういうことが、授業中でも当然なされているんだろうなという認識だったんですけど、それが実際なされてないという具体的な事例をちょっとお伺いしたい。一中っていうことですよね。お伺いしたいんですけど──1回切ります。


◯請願者(君島弘城君)  私が今日の補足説明の中で述べた、実際に体育の授業で外しているのはクラスに二、三人というのは、息子から聞いた話です。実際、これ、去年の初めぐらいに、私、南浦小学校に電話をしまして、副校長の先生と30分ぐらい話をしまして、ちょうどその頃、去年の夏だったか、大阪の高槻市でマスクをしたまま持久走をした小学校5年生が亡くなってしまったと。関連性は否定されていましたけれども、私はマスクの影響が非常に高いと思っています。
 その話をして、体育の授業中、特に暑い夏場は非常に危険なので、やめさせてほしいと。そうしたら、外していいよとは言っていますよと言ってくださったんですけども、今の子どもは、やはりマスクをしているのが優等生で、外すのはとにかく悪いやつだという刷り込みがされているので、外していいよでは、外さないんです。ですから、外せというか、外しなさいと強く指導してくださいということを一方的にお願いしたところ、それは教育委員会からのガイドラインに反するから、できないと言われました。
 すぐ教育委員会に電話をしましたら、そんなことは言っていないと、書いていないと言われて、また学校に電話をして、そんな流れがあって、結局分かりましたと、指導を変えますって言って。それ、去年なんです。体育の授業のときはマスクを外しなさいと指導しますと、南浦小の副校長先生はおっしゃってくださったんですけど、現状、最近、聞いたら、いや、クラスに二、三人しか外している人はいないよというふうに、息子から聞いたという、その一事例でございます。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。ということは、強く先生方から、外そうというふうに言ってくれないと、子どもたち自身はなかなか外せないというような思いを君島さんは聞いているということでよろしいですか。
                 (「はい」と呼ぶ者あり)
 ありがとうございます。
 それと、もう一つ、給食のことなんですけど、実際、私の経験からいうと、向かい合って食べたことによって感染したんですよ、私自身も1年ぐらい前に。やっぱり、それが一番リスクがあると思うんですよ。正直苦しみました。家庭内感染もさせちゃいました。そうすると、そういう経験していると、ただ単に、これ、オーケーとは言えないんですよ。
 ただ、状況が変わってきているんで、その辺も、もしかしたら変わっていくんじゃないかなと思うんですけど。実際、飲食店とかでも、向かい側にはパーティションがあったりするじゃないですか。それだったら、マスクというよりも、透明のパーティションとか、そういうのがあれば何とかできるんじゃないかと思うんですけど。そもそもが、かかってもそんなに大したことないから、いいじゃないかという考えなんですか、お伺いしたいんですけど。


◯請願者(君島弘城君)  ありがとうございます。実際に飛沫感染でかかった方のお話もたくさん聞いています。ただ、これに関しては議論すると長くなるので、一方的な思いだけをお伝えさせていただきたいんですけども、実際にウイルスというのは、どこでかかったか分からないんですよ。委員さんが、実際に対面で食事をしたからかかったとおっしゃっていますけど、それは私の考えでは、分からないんです、実際どこでかかったか。それが原因かどうか分かりません。
 今、実際こうしている場所でも、どれぐらい換気がされているか分からないんですけれども、これだけの人数が集まっている中で、ウイルスは飛び交っています。マスクは全部通過します。ですから、もしかしたら、ここでかかったかもしれない。この後、下の喫茶店でマスクを取ってしゃべったら、その後に症状が出た、PCRを受けたら、コロナと結果が出た。じゃあ、それはマスクを取ったから原因なのか、これは分からないです。
 実際にマスクにどれぐらいの効果があるかというのは、これは私たちが非常に疑ってかかっているんですけれども、これを言うとまた長くなるので、さっきお話ししたとおり、マスクでウイルスを止めることはできない。
 これ、最近、3月28日でしたか、国立感染研究所が新型コロナウイルスの感染経路としての第1番目にエアロゾル感染というのを挙げたんです。要は空気感染です。空気感染というのは、マスクで防げないんです。ですから、実際にマスクで多少飛沫を止めたからといって、感染を防いでいるわけではないので、マスクをしていたから防げている、取ったからかかったんだというのは、すみません、私に言わせると錯覚なんです。
 あとは、かかってもいいということではなく、そもそも、これもちょっと話すと長くなってしまうので短くまとめますけれども、感染の定義から考え直さないといけなくて、感染というのは、実際に多量の病原体を浴びて、通常、人間というのは自然免疫がありますので、粘膜とか、粘液とか、何か入ってきたら排出したり、中に入れないという機能があるわけです。それが入り込んでしまって、細胞の中で増殖している状態が感染というのが正しい感染です。
 ただ、今はPCRで陽性が出たら、それイコール感染だと。これは、柳ヶ瀬議員という方が国会でも議論されましたけど、それも何かなあなあにされてしまっていて、そもそも感染と私たちが信じて疑ってない状態が、感染ではない。ですから、私たちの考えというのは、そもそも症状が出ないものに対して、ここまで過剰に症状が出ていない人同士で警戒するほどのものなのかということなんです。ちょっと話がまとまらなくなってしまったんですけれども、無症状者からの感染はないと、さっき瀬戸先生もおっしゃいました。
 実際に、無症状者からなぜ感染がないかというと、無症状者が吐き出す呼気、唾液、飛沫、その中に人に感染し得るだけのウイルスの量が存在していないからなんです。ですから、全く健康な人の唾液をあたかも感染源のように、病原体を吐き出しているように錯覚していると、私たちは思っていますので、そもそも必要ないというのが、私たちの考えです。


◯請願者(瀬戸一恵さん)  追加で説明させていただいてもよろしいでしょうか。基本的に風邪感染症、風邪ウイルスというのをゼロにすることはできませんので、これから誰も風邪を一人も引いてはいけないということを目標にしますと、医学的に無理です。ですので、お食事で感染されたと思っていらっしゃるかもしれないんですけれども、季節性にウイルスというのは増えたり減ったりしますので、増えた状態のところにいて、御自身の免疫が下がっていれば必ず感染しますので、何をしても、しなくても、風邪にはかかると思います。
 それをゼロにするというのはちょっと難しいので、今のお話だったら、君島さんの言ったように、そこで感染したかどうかが分かりませんし、何をしたところで、一定数、風邪患者というのは出ます。それは医学的にずっと風邪と戦ってきているわけですけれども、これを撲滅できていないわけですね。今、そういった歴史的な事情も踏まえて、お考えいただきたいと思います。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。私自身は、経験から、マスクよりもパーティションじゃないかなとは思っているんですけど。実際、今、国のほうでも結構やっぱりマスクを取るという、特に子どもたちのマスクを取ったほうがいいんじゃないかという議論が進んでいるので、多分、今後、近い将来だと思うんですけど、一定のそういった見解が出てくるんじゃないかなという気はします。
 ただ、今現在、この請願で判断するということを、我々は迫られているわけで、そうなると、私個人のさっきの意見ですけど、やっぱり給食のとき、マスクを取って対面でしゃべりながら話すというのは、なかなか厳しいんじゃないかなと、私は思っています。
 もう一つ、瀬戸さんにお伺いしたいのは、先ほども、専門家の中でも議論が分かれているというような話がありましたけど、国のほうでも、やっぱり専門家会議の中から話が出てきたことに基づいて、国会でいろいろと決めているじゃないですか。そうなると、先生は歯医者さんとおっしゃっていましたけど、例えば歯科医師会とか、そういうところでまとめた見解を、専門家会議なり、国のほうなりに持っていくほうが、こういった自治体ごとに対処するよりも、大きな波となって進みやすくなると思うんですけど、医師会のほうではそういうような動きとかっていうのはないんですか。


◯請願者(瀬戸一恵さん)  まず、最初にパーティションについて、お話を追加でさせていただきたいんですけれども、エアロゾル感染というお話を先ほどさせていただいたんですが、その場合、換気のほうが大事なので、パーティションがあると、そこで気流が止まってしまうので、逆効果である可能性が高いと思います。パーティションの上にウイルスがつくということを考えますと、そこで──大体アクリルとか、プラスチックだと思うんですけれども、ウイルスが逆に増殖しますので、逆に汚い。そこをどのぐらい清掃しているのかなというのを、私は疑問に思っております。
 それから、歯科医師会のほうからの働きかけということでしょうか。それに関しては、残念ながら、歯科医師の中でも意見が分かれると思います。私個人は、歯科医師会に所属しておりませんので、そうですね、そういったところに働きかけをすることができない状態です。実際にお子さんの学校のことですので、このガイドラインをおつくりいただいているのが教育委員会さん、そして、それを考えることができるお力があるのが議員さんということで、今回こちらに出させていただきました。
 よろしくお願いします。


◯請願者(谷光星子さん)  給食のお話なんですけれども、いきなり向かい合わせにするということを要望しているのではなくて、追加の資料として、文科省と三鷹市のガイドラインの比較表を出させていただきました。文科省に関していうと、飛沫を飛ばさないよう、例えば机を向かい合わせにしない、大声での会話を控えるなどの対応が必要ですと書いてあります。机を向かい合わせにしない、今の状態であれば多少の会話は許されると解釈できると思いますので、そういった、徐々に緩和できる方向に行ってほしい。今の黙食徹底ということは、厳し過ぎるのではないでしょうかという主張でございます。
 よろしくお願いします。


◯委員長(渥美典尚君)  質疑、よろしいでしょうか。
                 (「はい」と呼ぶ者あり)
 では、以上で請願者に対する質疑を終了いたします。どうもありがとうございました。
    ──────────────────────────────────────


◯委員長(渥美典尚君)  休憩いたします。
                  午前10時22分 休憩


                  午前10時25分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  委員会を再開いたします。
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◯委員長(渥美典尚君)  4請願第1号 三鷹市立小中学校の教育現場におけるコロナ感染対策の実施について、本件に係る現状等について教育委員会の説明を求めます。


◯指導課長(長谷川智也君)  三鷹市教育委員会では、児童・生徒の学びを止めないという方針の下、地域や児童・生徒等の感染状況を踏まえ、感染防止対策を徹底しながら、学校運営を継続しております。また、学校の運営に当たっては、国や東京都の方針を踏まえた三鷹市教育委員会のガイドラインに基づく感染症対策を徹底しております。感染防止対策としてのマスクの着用と準備につきましては、学校から各御家庭に依頼するとしていますが、個々の様々な事情によりマスクを着用しない子やできない子への対応といたしまして、令和3年10月13日版、新型コロナウイルス感染症に対応した三鷹市立小・中学校における学校運営ガイドラインでは、マスクを着用することができない、やむを得ない場合には、ティッシュ、ハンカチや袖で口や鼻を覆わせるなど、せきエチケットを行うよう指導するとしております。
 また、教育委員会からの最新の通知といたしまして、令和4年4月22日付で、各小・中学校長宛てに発出いたしましたリバウンド警戒期間の延長及びGW期間中の三鷹市立小・中学校の対応についてでは、マスクについては不織布マスクが最も高い効果を持つことを踏まえ、不織布マスクの使用を基本とし、正しいマスクの着用方法を指導する。なお、不織布マスクの着用が難しい児童・生徒の場合は、個々の事情に応じた配慮を行うとしており、児童・生徒がマスクを着用することやしないことで、いじめや差別につながらないよう、校長会や副校長会等を通じて指導をしております。
 熱中症対策として同学校運営ガイドラインでは、マスク着用により熱中症などの健康被害の可能性が高いと考えられる場合には、換気が十分に行われている環境の下で、互いに十分な距離を保った上でマスクを外すよう指導する。また、登下校時など、屋外で一定の距離が確保できれば、マスクを外すなどの指導の工夫をするとしております。実技を伴う体育の授業を実施する場合の留意点といたしましては、体育の授業におけるマスクの着用は必要ない。スポーツ庁による、令和2年5月21日付事務連絡、学校の体育の授業におけるマスクの着用の必要性についてを踏まえて対応をしております。ただし、教員の説明を聞いているときなど、運動していない場面においては、可能な限りマスクを着用するとしており、運動、部活動でのマスクの着用については、体育の授業における取扱いに準じるとしております。
 また、体が暑さに慣れていないこの時期は、熱中症事故が発生しやすいことを踏まえ、令和4年4月28日付で、熱中症事故の防止に向けた対応の徹底についてを、各小・中学校長宛てに通知するとともに、校長会、副校長会においても、体育の授業におけるマスクの着用は必要がないことも含めて、熱中症事故防止対策の徹底を指導したところでございます。
 学校給食につきましては、東京都教育委員会が令和4年2月9日に示した「新型コロナウイルス感染症対策と学校運営に関するガイドライン(都立学校)〜学校の新しい日常の定着に向けて〜改訂版バージョン4.1」の内容と同様に対応をしております。引き続き、児童・生徒が対面して喫食する形態を避け、黙食を徹底するように指導する。喫食の際は、マスクは喫食直前に外し、着用していたマスクを布、またはビニール袋等に入れて適切に保管することや、喫食後は速やかにマスクを着用することについて指導するとして、対応してまいります。
 いずれにいたしましても、マスクの着用については、国や東京都における専門家の知見を踏まえた方針に基づきまして、三鷹市教育委員会としての指針を定めているものであり、三鷹市教育委員会独自の判断で決定すべきものではないと認識しております。教育委員会といたしましては、今後も引き続き児童・生徒の学びを止めないという方針の下、地域や児童・生徒等の感染状況を踏まえ、感染防止対策を徹底しながら、学校運営を継続してまいります。
 御説明は以上でございます。


◯委員長(渥美典尚君)  教育委員会の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。


◯委員(吉沼徳人君)  よろしくお願いします。今御説明の中で、市の方針としては、国や都の方針を踏まえた上で感染防止等の対策を講じているというお話を伺いました。また、今朝の新聞にも、2歳以上の幼児の方のマスクの使用については検討を進めていくというような、国の方針も出ております。そんな中で、国や都のこれからの方針が変わるかどうかというタイミング等につきまして、市としては、今現在、どのような情報を得ていて、そして、それに対してどのようにお考えになっているかを、ちょっとお尋ねしたいと思います。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(伊藤幸寛君)  今、お話がありましたけれども、マスクの着用について、現時点で国からの新たな通知等はありません。一方、御指摘のありましたように、新聞報道等、あるいはテレビ番組で岸田首相が行動制限を緩和する流れの中で、マスクについても論点の1つとして考えなければいけないでありますとか、官房長官もマスクの着用の検討ということを言及されたと思います。
 現時点では、そうした報道レベルではございますけれども、国としてマスクの着用の検討を行うと、そういう考え方が示されたものと受け止めております。三鷹市といたしましても、今後の国の動向を注視するとともに、新たな基準等が示されれば、東京都の対応も踏まえつつ、適切に対応していきたいと、このように考えております。


◯委員(吉沼徳人君)  そうすると、やっぱり、現状においては、今どうこうという変更をするようなあれは、市としても考えはないということでよろしいですか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(伊藤幸寛君)  現状としては、今の考え方のまま進めていきたいと考えております。


◯委員(吉沼徳人君)  分かりました。ありがとうございます。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。先ほど、請願者の方たちからも、子育ての現状、大変な思いをされているというお話をお伺いしたんですけれども、学校現場では、マスクをしたいと思っている児童・生徒、また、マスクをしたくないと思っている児童・生徒、様々な生徒さん、いらっしゃると思うんですけれども、学校現場で実際にそのことによって学校運営がうまくいっていないとか、こんなことでいじめがちょっと起きそうだとか、そのような学校の先生たちからの声は、教育委員会は把握されていますか。


◯指導課長(長谷川智也君)  先ほども御説明したとおり、マスクを着用したい、もしくは着用できない、様々な理由がございます。そういった児童・生徒につきましては、これまでもいじめや差別等が起きないように注意、指導するということをしております。具体的に、その件について、そのような件があったという報告は、こちらでは伺っておりません。
 以上でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  先ほどからもお話を聞いていると、ちょっと教育委員会としてのガイドラインを示していらっしゃるんですけれども、対応が何か学校によってまちまちであるような印象を受けているんですけれども、具体的な対応については、学校長が行っているというような現状なのでしょうか。


◯指導課長(長谷川智也君)  学校への周知徹底につきましては、教育長宛ての文書で示しておりますけれども、それだけではなく、先ほども御説明しましたように、小学校長会、中学校長会、定例の校長会等を踏まえて、その場で改めて具体的に指導をして、徹底できるように図っているところでございます。


◯委員(紫野あすかさん)  柔軟なその場の判断とか、対応とかはできない、もしくは、それは校長先生に任せている、裁量みたいなことではないのでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(伊藤幸寛君)  具体的な事例ではないので、お答えしにくいところもあるんですけれども、基本的には市の通知、ガイドラインに基づいて対応していただく、それを校長会等を通じて徹底をしていくというのが基本です。ただ、詳細のところで学校長の判断が全くないのかというと、そういうこともないので、ちょっと具体的な事例ではないのでお答えしにくいんですが、基本はガイドライン、通知に沿った対応を徹底しております。


◯委員(紫野あすかさん)  本当にマスクを外したい、もうマスクのない生活をしたいという気持ちは、本当に子どもだけでなく、大人としても、みんなが思っていることだとは思います。様々な専門家でも、この意見が分かれるところではありますけれども、国のガイドライン、この後、どのように国の方針が出てくるか分からないんですけれども、今の段階で、それぞれを、個々を尊重していけるような体制を、三鷹市教育委員会として環境や体制を同時に整えていく、マスクをつけたい子、つけたくない子、様々、認め合えていけるような体制を整えていくという考え方については、三鷹市としてはどのように思っていらっしゃるでしょうか。
 ガイドライン、国からの方針が全てという考えなのか、三鷹市として柔軟に対応していけるような余地はあるのか。いかがでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(伊藤幸寛君)  基本的には、繰り返しになりますが、通知、ガイドラインに基づいて対応していく。ただ、今御指摘のように、それぞれマスク、事情によってつけられない児童・生徒もいますし、そうしたことも含めて、その個人を尊重しないということではありません。しかしながら、現時点では、ガイドラインに基づいて、そうしたマスクの着用についてはしっかりとした指導をしていくというスタンスです。


◯委員(谷口敏也君)  1つ、この請願者の請願、皆さんの手元にありますので、この(4)番の体育のときなんですけど、先ほど請願代表者の方からも補足説明があって──お伺いしたいんですけど、部長とか、課長とかは、やっぱり三鷹のガイドラインに基づいてそれを徹底するようにって学校に指導している。体育の授業について、学校現場と教育委員会の認識のずれとかがあるんじゃないかなと思うんですよ。
 具体的な例は、先ほど請願の代表者の方がおっしゃっていましたけど、学校から、教育委員会に言われているからって言われて、教育委員会に言ったら、教育委員会はそういうことは言っていませんと言って、学校に言ったら、直したということがあるみたいなんですけど。そう考えると、教育委員会が思っている以上に、学校は規制しようと思っているんじゃないかなという感じがするんですよ。
 だから、改めて教育委員会としてのガイドラインを説明し直す。校長が各先生にどう言っているのかっていうところによっても変わってきちゃうんじゃないかと思うんですけど、あくまで、特に体育の授業なんかは、もう外させるじゃないですけど、これから夏に向かって、今度こそまた危ないじゃないですか、熱中症とかで。そういうことを、もう一回、改めて教育委員会のほうとして、校長に伝えるべきじゃないかと思うんですけど、その辺はどうお考えですか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(伊藤幸寛君)  御指摘のように、冒頭の説明の中でもありましたけども、これからさらに熱中症の危険が高まる時期ですので、定例的な校長会、全体の校長会以外にも小学校校長会、中学校校長会、様々な機会がありますので、そうしたところで改めて学校長の意見も聞きながら、改めてそうしたガイドライン、通知の徹底を図っていきたいと考えております。


◯委員(谷口敏也君)  付け加えて申しますと、請願代表者の方から、やっぱり子どもたち自身で外していくというのがなかなかしづらいという現場の意見が出ています。やはり、先生のほうから、中にはマスクしたいという子もいるかもしれないですから、それは外せとは言えないでしょうけど、先生のほうから積極的に外せるようなことを──校長先生はそういう思いかもしれないですけど、特に小学校ですと、各担任の先生がそういうふうに言ってあげるということを、教育委員会のほうから校長先生に言って、担任の先生に届くまで言ってあげたほうがいいんじゃないかと思います。その辺はどうお考えですか。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  委員さんおっしゃるとおり、そのような形で進めていくことというのが望ましいと思いますし、実際問題としては、各校長会等の中できちっとそういう指示が通るようにということで、各校長先生方には指導してずっときているところです。子どもたちの中には、この間も学校で校長先生と話している中で出てきたところでは、外しましょうと言っても、なかなか外したがらない子どもたちもかなりの数いるというのも事実です。
 それは、外していいかどうか迷うということよりも、自分はやっぱりマスクをつけていたいという、そういう思いの子どももいるということもありますので、それを逆に全部──熱中症防止ということの観点からいえば絶対外すべきだと思いますし、また、別の心情の面からいったときに、本当にそれができるかどうかというのも含めて、改めて校長会と話をしていきたいと思っております。


◯委員(谷口敏也君)  今、国のほうでも、かなりこのマスクの着用について議論が進んでいますから、それが決まった時点で、いろいろなガイドラインも変えるとか、指示をしていくとかっていうのは早急に行っていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 以上です。


◯委員長(渥美典尚君)  以上で本件に対する質疑を一旦終了いたします。
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◯委員長(渥美典尚君)  休憩いたします。
                  午前10時43分 休憩


                  午前10時43分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  委員会を再開いたします。
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◯委員長(渥美典尚君)  4請願第1号 三鷹市立小中学校の教育現場におけるコロナ感染対策の実施について、本件の取扱いについて、いかがいたしましょうか。


◯委員(吉沼徳人君)  ただいま、請願者の皆様の御意見、そして教育委員会の説明を受けたところなんですけども、今、国としてもマスクの着用の見直しの検討をしているというような報道も大変されておりますので、継続審査を希望したいと思います。


◯委員長(渥美典尚君)  ただいま、吉沼委員から継続の提案がございましたが、いかがいたしましょう。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 では、御異議なしと認めます。
 4請願第1号 三鷹市立小中学校の教育現場におけるコロナ感染対策の実施については、本日のところは継続とさせていただきます。御異議ございませんでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのように決定いたします。
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◯委員長(渥美典尚君)  休憩いたします。
                  午前10時44分 休憩


                  午前10時53分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  委員会を再開いたします。
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◯委員長(渥美典尚君)  教育委員会報告、本件を議題といたします。
 本件に対する教育委員会の説明を求めます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(伊藤幸寛君)  お手元の日程にありますとおり、今回、教育委員会から行政報告をさせていただきますのは1件、学校施設長寿命化計画(仮称)を含む三鷹市新都市再生ビジョン(仮称)中間まとめについて、御報告をさせていただきます。
 資料につきましては、資料1−1が概要版、資料1−2が本冊となっております。初めに、これまでの経過等ですけれども、昨年9月の本委員会におきまして、策定に向けた基本的な考え方を御報告させていただきました。この際には、教育委員会に関係する部分を抜粋した資料を作成しまして、御報告したところです。
 一方、今回はビジョンの中間まとめとなりますので、全体像を御説明する必要があると考え、先週、まちづくり環境委員会で都市再生部が行政報告をさせていただいた資料と同一の資料としております。まず、資料1−1の概要版に沿って御説明をさせていただき、その後、本冊で小・中学校など、教育関係施設の整備の考え方を御説明いたします。なお、文教委員会での行政報告であることを踏まえまして、全体概要については、可能な限り簡潔に説明をさせていただきます。
 また、教育委員会関係の内容については、本冊で少し詳しく御説明するように努めますので、質疑に当たりましても、一定の御配慮をいただけますよう、よろしくお願いいたします。
 それでは、概要版の1ページを御覧ください。1、策定の目的です。市民サービスの向上と都市の再生を推進することが目的ですけれども、老朽化が進んでいる公共施設について、都市経営とまちづくりの観点から、総合的・政策的にマネジメントを行い、新たな時代にふさわしい魅力的で質の高い施設づくりを進めます。
 2、位置づけです。本ビジョンでは、老朽化した公共施設の適切な維持保全や建て替え等を計画的に進めるための原理原則となる考え方や方向性などを示すものです。また、概要には記載がありませんけれども、国が策定を求めている学校施設など、個別施設ごとの長寿命化計画に位置づけられるものとなります。
 3、対象施設です。小規模な建築物や特殊な建築物を除く、市が管理する公共建築物とします。
 4の対象期間です。公共施設の維持保全については、中長期的な視点で取り組んでいく必要があることから、対象期間をおおむね令和44年(2062年)度までとします。ただし、令和17年(2035年)度までを前期、それ以降を後期として区分し、計画の見直しを規定するとともに、必要に応じて弾力的に計画を見直します。
 5、策定の背景と課題です。公共施設の老朽化の進行など、記載の4つの項目について背景と課題を整理しているところです。
 次に6、公共施設マネジメントの基本的な考え方です。引き続き、厳しい財政状況が見込まれる中、持続可能なまちづくりや市民サービスの向上に向けて、今後どのように公共施設をマネジメントしていくのかについて、(1)から(4)まで、4つの基本的な考え方を示しております。なお、下の図ですけれども、これは(2)の建て替え時期の分散化と平準化のイメージを示したものです。施設の長寿命化により、目標使用年数80年での建て替えを原則とします。
 その上で、更新時期の集中を分散化するため、グループIとして抽出した施設は、前期期間内で平準化を図りながら建て替えのスケジュールを整理する、前のほうのこの矢印が整理するというところ、平準化になりますけれども、そのようなイメージの図になります。
 1枚おめくりください。7、今後の公共施設の整備の方向性です。社会的な背景や公共施設の課題、今後のまちづくりの展開等を踏まえ、これからの公共施設の在り方について整理をしております。初めに(1)、基本的な施設整備の方向性です。更新時期を迎えた施設を一斉に建て替えることは、財政面も含め、限られた資源の中で困難な状況にあります。また、高度経済成長期に建設された公共施設は、新たな時代を見据えて大きく見直していく転換期にある、このような認識です。
 そこで、今後の公共施設整備の方向性として、アからエになりますが、総合型・融合型の施設づくりによる魅力の向上と維持保全経費の縮減など、記載の4点を今後の公共施設の方向性としております。
 次に、(2)ですけれども、施設類型ごとの整備の考え方、こちらは概要の説明後に本冊で御説明をいたします。
 次に、8、右側のページですけれども、公共施設維持保全計画です。初めに(1)、グループ化と維持保全計画です。表を御覧ください。令和17年度までに建て替えを行う施設を前期、令和18年度から令和44年度の間に建て替えとなる施設を後期とします。維持保全計画ですが、前期はスケジュール調整を行った実施計画として策定をいたします。後期は、長期的なシミュレーションとして提示することとしております。
 次に(2)、グループごとに維持保全の方針を定めています。前期のグループIの施設は、あまり経費をかけないよう、劣化が著しい箇所や不具合が発生している箇所などの修繕、個別改修を中心に維持保全を行います。グループIIにつきましては、建て替え時期が先になることから、大規模改修を行い、施設の長寿命化を図るとともに、予防保全や改修周期に基づく整備など、計画的な対応を図ります。
 次に、(3)、優先度評価の考え方です。建て替えの優先度については、今後の公共施設整備の方向性と公共施設マネジメントの基本的な考え方に基づきまして、4つの視点から検討を行い、都市経営とまちづくりの観点から総合的・政策的に評価することとしております。具体的には、記載のとおりなんですけれども、平準化の観点から事業の実施時期を調整すること、建物の築年数と目標使用年数を踏まえ、建て替え時期を調整することなどを記載しているところでございます。
 概要の3枚目を御覧ください。財政見通しを踏まえた維持保全の実施です。今後の公債費と市債残高の推計を示しております。平成28年度以降、市債の返済以内での借入れや、適宜繰上償還を実施してきた結果、公債費は減少傾向が続く見込みとなっております。国や都の補助金の有効活用に加えまして、こうした公債費の減少分などを財源として確保しながら、老朽化した公共施設の建て替えや大規模改修などに着実に取り組んでまいります。
 次に、グループ化の方法ですけれども、グループ化の評価の考え方を示しています。下の図を御覧ください。施設の長寿命化によりまして、目標使用年数まで使用することを原則とした上で、前期に建て替えを行う施設をグループIとして設定します。考え方としては、公共施設の再編と地域のまちづくりを一体的に進める事業、総合型・融合型の施設づくりによる魅力を高めることができる事業、複合的に効果が生じるなど、事業効果の高い優先プロジェクトとして整備する施設、さらに防災都市づくりや構造躯体の劣化状況等から早期の対応が必要な施設としているところです。
 概要版の説明は以上なんですけれども、次に、資料1−2、本冊を御覧ください。29ページをお願いいたします。施設類型ごとの主な施設について、基本的な方向性を記載しております。教育委員会関係の施設について御説明をいたします。中段に、学校教育系施設があります。小・中学校ですけれども、ハザードマップの浸水予想区域内に立地する羽沢小学校については、移転に向けた検討を進めます。また、災害時の避難所として、総合的な防災性の向上とバリアフリー化など、質の高い避難生活環境の確保に向けた整備を進めます。
 次に、教育環境の確保、整備として2点、3つ目の丸になりますけれども、適切な維持保全を行うこと、4つ目の丸では、ICT利用環境の整備や35人学級への対応、感染症予防に配慮した空間の確保など、整備の考え方を示しております。
 次に、学校三部制の記載がありますけれども、学校施設においては学校三部制に対応した機能転換が可能な施設としての活用・運営について検討することとしております。
 最後の丸ですが、学校施設の建て替え等に当たっては、児童・生徒数の増減に柔軟に対応できる整備を行うとともに、学校施設の適正規模、適正配置について検討を行います。また、地域の共有地(コモンズ)として、学校施設の有効活用や複合化・多機能化を進め、他の公共施設機能と連携・融合した施設となるよう取り組むこととしております。
 1ページおめくりください。中段ですけれども、社会教育系施設とあります。図書館です。図書館分館、学校、コミュニティ・センター等の図書館機能の連携や一体化について検討を行い、多様な観点から図書館ネットワークの再構築を進めることとしております。また、本館については、市庁舎等の建て替え、市民センターの再整備を検討する中で、複合化について検討を行うことといたします。
 次に、その下、スポーツ・レクリエーション系施設です。川上郷自然の村ですが、計画的な施設改修を実施するとともに、引き続き効率的な施設運営に取り組みます。また、今後の施設の利用の在り方についても、多角的に検討してまいります。
 最後に、今後のスケジュールについてですが、本年9月には案を取りまとめ、その後、10月頃にパブリックコメントを実施、本年の12月にはビジョンを策定したいと、現時点では考えているところでございます。
 説明は以上です。


◯委員長(渥美典尚君)  教育委員会の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。


◯委員(成田ちひろさん)  よろしくお願いします。財政シミュレーションなどのところ、詳しく聞くことではないと思うんですけれども、1点、気になる点があるので、質問します。国立天文台の開発のところで、羽沢小学校の移転のところもあると思うんですけれども、財政シミュレーションとか、こういう公債費が減になっていくとかというところに、学校の建て替えとか、移設、移転についての考えが、どのような形で含まれているのでしょうか。


◯都市整備部長・新都市再生ビジョン担当部長(小泉 徹君)  こちらの概要版のほうのところにある公債費のシミュレーションですけども、こちらのほうは、第4次三鷹市基本計画(第2次改定)で、公債費の今後の見通しなども示しておりますけども、それを足伸ばししたような形になっております。したがいまして、今、毎年15億円の借入れを行ったとしたことを前提として、それで公債費がどのぐらいになっていくかということをシミュレーションしておりますので、今回、こちらの新都市再生ビジョンの中では、具体的な実施計画等はまだ検討しておりませんので、そういった経費については、反映しているというところではございません。
 今後も、仮に15億円を借り入れたとしても、令和4年度の公債費のレベルからいくと、公債費の支出は低くなっていきますので、その分、少し余力といいましょうか、そういったものが出てくるといったところを、今回シミュレーションしたといったような位置づけになっております。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございます。これから、国立天文台のほうの話が進んでいくと、そのシミュレーションの範囲内では収まらないようなことになり得ると思うので、この辺についてはやっぱり注視したいし、そういうことを想定した市の方の──こちらに出すか出さないかは別としても、やっぱりそういうようなお金がもっとかかるんじゃないかというようなものも把握しておいてもらいたいと思いますが、いかがでしょうか。


◯都市整備部長・新都市再生ビジョン担当部長(小泉 徹君)  おっしゃるとおり、国立天文台ほか、いろんな事業プロジェクトがありますので、全体をこのビジョンの中でお示しできるかということは、ちょっと内部の中で検討も必要かと思いますけども、いずれにしましても、こういったものは第5次基本計画のほうにはいろいろ内容が反映されていくというふうに考えますので、そうした中では、全体的な、網羅的なものとして、お示ししていくことになるだろうというふうには捉えているところでございます。


◯委員(紫野あすかさん)  よろしくお願いいたします。29ページの、このハザードマップの浸水予想区域内に立地する羽沢小学校については、移転に向けた検討を進めますと、はっきり書いてあるんですけれども、この羽沢小学校の移転、国立天文台のまちづくりに関しては、昨年急に出てきた話ではあると思うんですけれども、今までも羽沢小学校については浸水予想区域にずっとあった。それに対して、これまでは何か対策とかを考えたりはされてきていたのでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(伊藤幸寛君)  御案内かと思うんですけど、今回、東京都のほうでハザードマップの考え方といいますか、想定される浸水についても、これまで時間最大雨量114ミリだったものが、153ミリになったということもあります。また、きっかけとしては、やはり台風19号の避難所開設、そうしたことがありまして、これまでも浸水の危険性のある地域ということの認識はあったところですけれども、改めて災害時の避難所としての活用ということを考えれば、この機に移転に向けた検討を進めるということを、市として方針を、現時点の中間まとめでは定めているところです。


◯委員(紫野あすかさん)  この後、パブリックコメントを行い、12月にはビジョンを策定するということですが、これを見ると、この羽沢小学校については、移転ありきで進められているように感じてしまうんですけれども、これ、いつどのようにして、移転についての検討を進めるということ自体は、どのように決まったんでしょうか。


◯都市整備部長・新都市再生ビジョン担当部長(小泉 徹君)  こちらの天文台周辺のまちづくりの関係の中で、今回、そういったような移転の可能性が考えられる、土地が考えられるというものが出てきたといったことから、天文台の検討の中で議論が進められてきたということでございます。これについては、天文台での個別の事業の取組として、地域の方々に対しても御説明をしながら進めていくということでございますので、引き続きそういったところでの取組なども進めながら、検討を進めていくといった形になってくると考えております。
 新都市再生ビジョンでの中で、全ての結論がそこの時点で出るのかということではありませんので、それぞれ冒頭のところの位置づけにも書いてございますけども、原理原則になる考え方や方向性を示すと、そして、各事業については詳細な検討を行いながら、事業内容を整理していくということになっておりますので、あくまで今の段階では、移転の可能性についての検討を行うといったことでございますので、具体的な個別の天文台の取組の中で、その辺についても、地域の皆さんの御意見などもしっかり聞きながら、取組を進めていくというふうになるものと認識しております。


◯委員(紫野あすかさん)  まだ特別委員会も設置されたばかりで、これから、議会としても話し合っていく、また、地域の人たちの声も、いろんな意見をこれから吸い上げていく、お聞きしていくという段階だと思いますし、何かこれだけを見ると、移転に向けた検討を進めますと見ると、本当に移転ありきで実際に進んでいくんだというふうな印象を受けました。これ、まだまだ計画の段階でもなく、移転ありきで進めていくのではなくて、もっと、長期的に広く地域の方、市民の方の意見を聞いた、市民とともに進めていく、考えていくというようなものであると私は思うんですけれども。
 やはり、この移転に向けた検討を進めますという言葉がすごく引っかかっていまして、移転ありきというふうな印象を受けますが、そうではない。移転の可能性もあるということを検討していくという受け止め方、内容でいいんですね。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(伊藤幸寛君)  移転に向けた検討を進めるというのは、この字のとおりですが、そのプロセスにおいて、しっかり市のほうでも現場での建て替えについてのメリット・デメリット、あるいは御指摘のありましたとおり、市民の皆さんの御意見もしっかり聞いていかなければいけない。そうしたところは、プロセスを大切にしながら進めていきたいと考えております。


◯委員(紫野あすかさん)  この国立天文台周辺のまちづくりに関しては、本当にこういう話があることすら、まだ知らない方が本当に地域の方にも多くいらっしゃって、まだまだこれから説明をして、広く周知して、一緒に意見を寄せていただくという段階だと思いますので、あまり拙速に移転ありきで進めていかれるのは、ちょっと私は問題だというふうに感じました。
 あと、30ページ、川上郷自然の村について、効率的な施設運営に努めますと、今後の施設の在り方も多角的に検討していきますとありますけれども、この効率的な運営、多角的な施設の在り方ということは、具体的には何かこういうものというような計画があるのでしょうか。


◯総務課長(宮崎 治君)  こちらも検討段階なんですが、今も多様な団体にお声かけしたり、それから、新たな事業というのも実施したりということで、そういったものを進めていく中で、利用者を増加させるという、そういった取組のことをうたっているものでございます。


◯委員(紫野あすかさん)  運営の前向きな御検討ということですよね。何か継続して運営していけるようにという中身ですよね。


◯総務課長(宮崎 治君)  ここでいうのはそのとおりでして、また、こちらは施設の利用の仕方という観点ですので、そのように受け取っております。


◯委員(紫野あすかさん)  すごく大切な施設だと思いますので、ぜひ長く続けていただくことを希望します。


◯委員(谷口敏也君)  中間まとめということで、具体的なそれぞれの建物とかっていうのが出てきていないので、しようがないかなと思うんですけど、たしか令和元年だと思うんですけど、三鷹市立小中学校施設老朽化対策調査結果について、出していただいているじゃないですか。この頃から、我々の会派としては、子どもたちの学校優先に建て替えなり、整備なり、するべきだと言っていたんですけど、そのときの調査の75棟で、長寿命化に適さないものが6棟とかって、具体的な調査結果を示してくれたじゃないですか。
 これに基づいて、当然、まとめ案として出てくるときには、この学校のこの施設を建て替える、あるいはスーパーリニューアルするとかっていうのが具体的に出てくるのかどうかをお伺いしたいのと、実際、これって急を要するってなかったかな。これに基づいて、幾つかは改修工事とか、しているじゃないですか。耐震補強というのはもう済んでいるというのは聞いているんですけど、やっぱり子どもたちが生活する場所は快適であってもらいたいんで、優先して取り組まなければいけない部分については、もう既に取り組んでいますよという認識なのかどうか、ちょっとお伺いしたいんですけど。


◯都市整備部長・新都市再生ビジョン担当部長(小泉 徹君)  今回、前期で建て替える場合、令和17年度までに建て替えるものについては、グループIとして実施計画としてお示しするということにしておりますので、令和17年度までに建て替えを行う施設、これについては具体的にここですということをお示しをしたいというふうに考えております。
 そして、早急な対応については、これまでも策定の間におきましても、令和元年度の調査結果を、今その後の状況なども確認しながら、早急な対応が必要なものについては、もう既に対応を行っているということでございます。また、その後の令和元年度からの状況の変化等も踏まえて、どういった修繕を行っていって施設をもたせていくのかといったことについての修繕についても、今後検討を深めていきたいというふうに考えております。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。そこで要望なんですけど、どこかに平準化とかってありましたね。そうなると、子どもたちがまた後回しにされるというのを懸念するんで、ぜひ教育委員会としては、市長部局のほうに強く、子どもたちの施設を優先に考えてくれというのを言ってもらいたいと思うんですけど。
 伊藤部長も、早速、川上村に行っていただいたみたいなんで、その辺は信用していますので、ちょっとそういうふうに進めていただきたいと思いますので、決意のほどを述べてもらいたいと思います。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(伊藤幸寛君)  やはり、御指摘のとおり、子どもたちが生活する施設、学ぶ施設、学校、それから避難所にもなる学校ですので、そうしたものをできるだけ早く改修、あるいは建て替えをしていくという方針に沿ったことというのは、教育委員会としても考えております。
 一方で、新都市再生ビジョンというのが、市の全体の計画になりますので、そことの中でしっかりと優先順位を定め、グループ化をして、平準化、分散化をしていくと。この考えもありますので、そうしたところを十分基礎としながら、教育委員会としては、学校施設についても可能な限り早くやっていただけるように調整を図っていきたいと、提案はしていきたいと考えております。


◯委員(谷口敏也君)  いいんですよ、伊藤部長、今教育部長なんだから、子ども優先で。特に、前々から言っているんですけど、やっぱり五小の体育館とかって絶対狭いじゃないですか。私、何かで、CSでやっていたときに聞いたんですけど、松永部長だったら知っていると思うんですけど、生徒の人数に対する体育館の広さとかっていうのがあるじゃないですか。それに絶対違反しているんじゃないかと思うんですよ。答弁をどこかでもらったような気もするんですけど。
 しかも、私が小学生の頃から変わってない体育館ですからね。校舎もそうですよ。だから、やっぱりその辺は優先して考えてもらわないと、教育委員会としても、そういう気持ちを持って市側に交渉してもらいたいんですよ。ずっと言っているんですけど、なかなか進まないというか、この新都市再生ビジョンが出てから考えますとか、市長とかの答弁はそうですけど。それだったら、どんどん延ばされちゃうじゃないですか。改めて、現状認識、どう考えているのか、ちょっとお伺いしたいんですけど。


◯施設・教育センター担当課長・デジタル活用担当課長(田島康義君)  委員さん御指摘のとおり、第五小学校につきましては、老朽化が一定程度進んでいるという認識を持っております。そのため、昨年度から大規模改修を行っているところでして、今年度も引き続き第II期工事として、体育館も含めて校舎の改修工事をしていきたいというふうに考えております。
 この当初予算を含めて、御説明の中でしっかり説明しているところですけども、第五小学校につきましては、意匠・設備の面について、一定程度老朽化が進んでいるんですけども、躯体となりますコンクリートの強度につきましては一定程度の数値があるという中において、今回は今の状態を改善するために、また今後悪くならないようにするための現状維持の観点も踏まえまして、改修をしているところでございます。


◯委員長(渥美典尚君)  以上で教育委員会報告を終了いたします。
    ──────────────────────────────────────


◯委員長(渥美典尚君)  休憩いたします。
                  午前11時25分 休憩


                  午前11時26分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  委員会を再開いたします。
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◯委員長(渥美典尚君)  スポーツと文化部報告、本件を議題といたします。
 本件に対する市側の説明を求めます。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  どうぞよろしくお願いいたします。スポーツと文化部からの行政報告は4件でございます。
 1点目は、第38回太宰治賞の選考結果についてでございます。5月11日にみたか井心亭で最終選考会が開催され、受賞作品が決定いたしましたので、御報告をさせていただきます。
 2点目は、ふるさと納税を活用した三鷹市立アニメーション美術館の運営支援に係る令和3年度実績についてです。昨年7月から本年1月まで実施をいたしました、ふるさと納税を活用した寄附の概要と最終的な運営支援交付金につきまして、御報告をするものでございます。
 3点目は、同じく三鷹市立アニメーション美術館につきまして、令和4年度開館時間の変更についての内容でございます。新型コロナウイルス感染症の影響により、本年11月までの間、開館時間を従来とは異なる形で運用したい旨の申出が、指定管理者である公益財団法人徳間記念アニメーション文化財団からありましたので、御報告をさせていただきます。
 4点目は、東京2020大会に向けた三鷹地域連携会議から、大会レガシーに関する提言及び活動報告書が提出されましたので、御報告をさせていただきます。
 1点目から3点目までは芸術文化課長から、4点目につきましてはスポーツ推進課長から、それぞれ御説明をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。


◯芸術文化課長(井上 仁君)  資料1を御覧ください。第38回太宰治賞についての御報告でございます。5月11日にみたか井心亭におきまして、荒川選考委員、奥泉委員、中島委員、津村委員により、選考が行われました。応募数は1,478編、うち三鷹市民は13編でございます。最終候補作品は、こちらに書いてある4作品でございます。
 受賞作品は、選考委員の審議の結果、「棕櫚を燃やす」という作品名で、野々井透さんという女性の方が受賞をされました。贈呈式につきましては、6月17日の金曜日、午後6時から如水会館で開催され、受賞者には記念品及び賞金100万円が当日贈呈されます。新型コロナウイルスの影響を考慮した上で開催を予定しておりますので、3年前のような飲食を伴うような形ではなく、受賞者のお披露目というものを中心とした形で贈呈式を行いたいと思っております。
 続きまして、資料2、ふるさと納税を活用した三鷹市立アニメーション美術館の運営支援に係る令和3年度実績でございます。概要につきましては、新型コロナウイルスの影響により、大幅に減収になった三鷹市立アニメーション美術館(三鷹の森ジブリ美術館)の持続可能な運営を支援するために、ふるさと納税を活用した寄附を募集し、国内外から多くの寄附をいただいて、令和4年3月に運営支援交付金を交付したところでございます。
 対象は、指定管理者であります公益財団法人徳間記念アニメーション文化財団、対象経費としましては、建物設備の修繕積立金に充当し、感染拡大等による減収が生じている間は交付金の2分の1を限度として、各年度の修繕費に充当するということとしております。交付の流れといたしましては、今年1月末までの寄附金額から、ふるさと納税に係るシステム利用料等を控除した金額を3月に交付いたしました。寄附をいただいた方には美術館からお礼のカードを送ったところでございます。
 募集期間は、令和3年7月15日から令和4年1月31日、海外については、令和3年12月1日から1月31日でございます。寄附金の総額といたしましては、4,987万6,080円、6,228件でございました。国内からは4,165万389円、4,982件、海外からは822万5,691円、1,246件の寄附をいただきました。実際に支援した交付金は4,485万9,000円でございます。
 続きまして、資料3、三鷹市立アニメーション美術館の令和4年度開館時間の変更についてでございます。三鷹市立アニメーション美術館(三鷹の森ジブリ美術館)の令和4年度の開館時間の変更について、指定管理者である公益財団法人徳間記念アニメーション文化財団から、三鷹市立アニメーション美術館条例の第7条の規定に基づきまして、別紙のとおり三鷹市長宛てに申請がございまして、承認をしたところでございます。
 この開館時間の変更は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止を図りながら、来場人数を増やしていくというような意味合いもございますが、臨時的に対応したということでございます。開館時間については、別紙のとおり、今は休館になっておりますけれども、通常、10時から17時だったものを、10時から18時、10時から19時と、3つに分けた形で、季節、曜日によって変えているところでございます。対象期間は5月28日から11月7日というふうになっております。
 私からの説明は以上になります。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  資料4を御覧ください。東京2020大会等に向けた三鷹地域連携会議大会レガシーに関する提言及び活動報告書について、御説明させていただきます。初めに、東京2020大会等に向けた三鷹地域連携会議について御説明いたします。
 こちら、報告書の25ページを御覧ください。こちらに会議設置要綱がございます。第1条のところで、目的といたしまして、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会及びラグビーワールドカップ2019の開催に向け、三鷹市と三鷹市民及び関係団体等との連携により、市民一体となった感動体験の創出と市民等に受け継がれるレガシーの創造のため設置するとしているものでございます。
 こちらの会議の名簿でございますが、27ページにおつけしております。座長につきましては、吉田 武さん、副座長につきましてはお二人で、岡田眞由美さんと森屋 賢さんにお務めをいただいたところでございます。
 その下、団体等名簿をおつけしておりますので、御覧ください。
 それでは、こちらの報告書の構成につきまして、5ページの目次で御説明をさせていただきます。5ページを御覧ください。目次でございますけれども、第1章で大会レガシーに関する提言、第2章でラグビーワールドカップ、東京2020大会に関する事業実績と今後の取組としております。この2章につきましては、1番のラグビーワールドカップと、2番の東京2020大会というような形に分けておりまして、東京2020大会につきましては、下に記載してございますとおり、5つのテーマを設定して取組を進めた形でございましたので、そうした構成になっているところでございます。
 次に、7ページを御覧ください。第1章、大会レガシーに関する提言について御説明いたします。提言につきましては、6つの項目で提言をいただいたところでございます。
 最初に、1番ですけども、スポーツ実施率の向上を通じた健康都市づくりの推進でございます。スポーツ推進計画の目標としているスポーツ実施率の向上というところとリンクするような形で、市民の健康増進に取り組むということの提言を受けております。運動習慣が定着するよう、継続的、計画的な運動支援をするということがポイントの1つになってございます。
 2番目に、子どもの感動体験、オリンピック・パラリンピック精神に関する学びの充実です。地域連携会議におきましては、三鷹の子どもにぜひとも感動体験をさせたいというような熱の籠もった御議論がありました。こうしたことからも、今後、三鷹ゆかりのオリンピアン・パラリンピアンとの体験教室や交流、そして、パラリンピックの精神を反映した学びの機会の充実が求められているところでございます。
 3番目の障がい者スポーツの普及、障がい者理解の推進です。身近になりましたパラスポーツを通じまして、障がい者理解の推進が提言されております。具体的な競技といたしましては、ボッチャ、そしてチリ事前キャンプが行われましたパラ卓球、パラアーチェリー、そして車椅子バスケットボールが軸として挙げられております。こちら、記載はございませんが、三鷹市在住で三鷹市職員でもある石川優衣選手が、車椅子バスケット女子日本代表に現在、選出されておりまして、5月21日から開催されるアジアオセアニアチャンピオンシップスにも出場する予定です。こうしたことも捉えながら、市としてもしっかりと事業を展開してまいりたいというふうに思っております。
 4番目に、チリ共和国のホストタウン事業の継続です。チリのホストタウンであることは、三鷹のオリジナルのものとなっておりますので、チリの文化紹介、チリとの交流など、継続的な取組を進めていくことが、この会議からも期待されているところです。今年、日本・チリ国交樹立125周年でございますので、この記念事業といたしまして、三鷹市とチリ大使館が主催となりまして、日本・チリ俳句交流プログラムというものを実施しております。三鷹の子どもたち、三鷹の市民から、チリにちなみました俳句を、今現在6月17日まで募集をしております。多くの市民の方に御応募いただき、チリへの関心を高めてまいりたいと考えております。
 5番目の新型コロナウイルス感染症対策の検証と対策を踏まえたオンライン等を活用したスポーツの普及です。東京2020大会で取られました新型コロナウイルス感染症対策を検証し、その教訓を生かすことと、オンラインや動画等を活用したスポーツ事業を効果的に推進することが提言されております。
 6番目でございます。大学生がボランティアとして継続的に活躍できる枠組みの創設ということで、学生ボランティアが継続して活躍できる枠組みが創設されることが望まれております。オリンピック・パラリンピックを契機に、みたかスポーツサポーターズというものを立ち上げておりまして、100人を超える登録を今現在いただいて、活躍をいただいているところでございます。
 また、こうしたボランティアのほかに、三鷹のスポーツ推進委員としても、大学生に御活躍いただくような枠組みができないか、今調整を図っているところでございます。
 以上が提言になっております。
 そして、8ページ以降、第2章でラグビーワールドカップ、東京2020大会に関する事業実績と今後の取組とございますけれども、こちら、構成を御紹介させていただきます。ラクビー・ワールドカップで、まず概要や三鷹の魅力発信、そして、囲みで事業を実施した一覧を掲載しております。
 右側の9ページで、事業の効果、今後の取組というところで、また、今後の取り組むべき事業一覧ということで示されているところでございます。
 10ページ以降、東京2020大会につきましても同様の構成になっておりますけれども、先ほどちょっと目次のほうでも御説明いたしましたとおり、この会議におきまして5つのテーマを持って取組を進めていこうということで取り組んできたこともございまして、この10ページの中段の5つのテーマ、まる1からまる5に分けて、12ページ以降、ラクビー・ワールドカップと同様な構成立てで、御意見をいただいているというような形になっております。
 説明は以上でございます。


◯委員長(渥美典尚君)  市側の説明は終わりました。これより質疑に入ります。


◯委員(成田ちひろさん)  よろしくお願いします。まず、ふるさと納税を活用したジブリ美術館運営支援に係ることなんですけれども、こちら、令和3年度の実績を出していただいたということなんですけれども、ジブリのほうからは要求はされていないと思うんですけれども、令和4年度について、こういう支援については何かお話があるのでしょうか。


◯芸術文化課長(井上 仁君)  令和4年度につきましても、同じような枠組みを使って、今度は10月以降と今は考えてはいるんですけれども、またふるさと納税の仕組みを活用した支援を考えているところでございます。


◯委員(成田ちひろさん)  ということは、やはり、コロナの対応とかで、お客様がちょっと減ったりとかっていうところが、やはり影響しているということなんでしょうか。


◯芸術文化課長(井上 仁君)  まだ入場者数もコロナ前までは戻ってございませんので、その点、影響はあるというふうに聞いているところでございます。


◯スポーツと文化部調整担当部長・三鷹中央防災公園・元気創造プラザ総点検担当部長(高松真也君)  少し補足をさせていただきます。新型コロナの影響も大変大きくて、大規模修繕のための積立金を大きく取り崩しているという状況が財団にはございます。
 また、現段階も、要は海外からの来館者についてはなかなかやっぱり難しいというふうにも考えておりますので、美術館側とも協議をしまして、このふるさと納税を活用した運営支援の仕組みを継続するという必要性を認識しています。こうしたことから、関係経費を当初予算に計上させていただいておりまして、それに基づいて、担当課長が申し上げましたとおり、寄附の募集をまた今年度についても行っていきたいと思っております。
 以上です。


◯委員(成田ちひろさん)  すみません、当初予算であるということで、確認でした。今後のところの物価の上昇とかで、入場料の値上げということも、もしかしたら視野に入れたほうがよいのではないかという気がしますが、その点については検討されていますでしょうか。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  確かに開館以来20年、特段値上げということはしてきておりません。私たちが値上げをしたほうがいいと思っているということではないのですけれども、ただ、やはりどうだろうかという議論をしたことがないわけではございません。
 ただ、やはり美術館側、そして財団、スタジオジブリ側の見解として、今、1,000円のものを多少上げるということでの経済効果よりも、1,000円で入ってきて、すごくよかったというふうに思っていただく効果のほう──その波及効果といいますか、そういうもののほうが、やはり館にとっても、その館のイメージですとか、やっぱり館に来たときの満足度ということでいっても大きいので、多分上げるとしても、突然5倍、10倍にするということは当然ございませんので、何百円か上げるとかいう話の議論になるかと思いますけども、そこの数百円の差よりも、やはり今、1,000円のままで行って、満足度高く帰っていただく、その波及効果のほうが、公の施設だということもあって、大きいのではないかというような議論を何回かしたことはございます。
 もちろん、今後、未来永劫、今のまま変えないということを決めているということではございませんけれども、現時点ではそのような話合いをしたことがあるということを御紹介させていただきます。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございます。
 続きまして、三鷹地域連携会議の大会レガシーに関する提言及び活動報告書についてなんですけれども、こちらについては、私、すみません、存在をあまり認識していなかったというのが正直なところなんですけれども、ただ、かなり東京オリンピックが決まったときから、この地域の会議があって、準備も含めて、実施団体になっていただいたり、市の人のかけ橋になっていただいたりとかというようなことをしているということは、拝見して、そうだったんだということで感謝しているというところでございます。
 この提言と報告書というところで、今回、会議設置要綱もつけていただいたと思うんですけれども、こちらについては、会議で提言をするというようなことは特に書かれてないところなんですけれども、今回、提言をいただいたということで、この辺りの説明、いかがでしょうか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  御紹介させていただきました要綱の第1条のところに、市民の感動体験の創出と市民等に受け継がれるレガシーの創造のためというようなことがございます。こちら、やはりオリンピック・パラリンピックのその年だけのことを考えてというよりは、やはりその後どういう形で三鷹市に受け継がれるレガシーというものを残していくのかといったところが、非常に大きなテーマとして当初からありましたので、皆さん、そうした意識で会議のほうに御参加いただいているところでございます。
 ですので、終わったところの総括として、では、三鷹市に対して、三鷹市民にどういうようなレガシーを残していったらいいのかというのを、会議として、やはり市への提言という形で残しておくほうがいいだろうというようなことから、こういう提言を活動報告とともに、総括でいただいたというように理解しております。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございます。でしたら、これはどの程度、市の計画とか、今後の方向性に関係していくのかというところがちょっと分からないんですけど、いかがでしょうか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  同時に、こちらのほうを受け止めて、市としてどういうような形での取組を今後進めていくのかということをお示しできれば、非常に分かりやすかったかと思うんですけども、今現在、この提言を受けまして、市として、では、どういうような形で、方向性で実施していくのかということをしっかりと検討して、また委員会のほうにも御報告させていただけたらなというふうに思っているところでございます。
 提言内容につきましては、おおむねその趣旨というものについては理解できるところでございますので、では、具体的にその趣旨をどういうような形で実現できるようにしていくのかというところを検討していきたいというふうに考えております。


◯委員(成田ちひろさん)  分かりました。私も内容がどうこうというわけじゃなくて、まちづくり研究会みたいに、設置するって議会に報告されて、こういった提言をくれて、それを市の計画に反映していきますみたいな道筋がもともとそんなに示されていなかったように感じましたので──私は、すみません、議事録で見ています。でも、内容として、特に問題があるとか、そういう話ではないとは思っていますので、今質問をしました。
 1点、この内容というか、提言をまとめる中で、何か会議から聞いていることがあれば教えてほしいんですけれども。こちら、5つのテーマで、5つに対して6つ出ているというような感じを受けたんですけれども。となると、この4番目の応援とロードレースのPRみたいなのがなくて、新型コロナと、あと健康都市づくりの推進というところがプラスされている気がするんですけど、この辺りについては、何か関連性があるのかどうかとか、何か会議から意見が出ているのかとかはいかがでしょうか。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  途中でコロナがございまして、1年延期ということがございました。先ほど平山が申し上げました、この5つのテーマというのは、コロナになる前に、ラグビーワールドカップが始まる前の、全く世の中がこんなふうになってしまうと思わずに、ラグビーワールドカップと、それから東京2020大会オリンピック・パラリンピックに向けてというところで御議論いただいて、スタートしましたので、この10ページにあります2019年9月時点で設定した5つのテーマというのは、コロナを全く想定していない、当然こうなるとは分かっていませんので、コロナなどの前の段階で、有観客で、普通にオリンピック・パラリンピックが開催されることを前提にした項目立てだったということを、まずは御理解をいただければと思います。
 その上で、途中、1年延期になり、やり方が変更され、本来だったらメインの活動になるはずだった子どもたちの観戦などもなくなり、沿道での応援もなくなりという中で、最終的に、現状を踏まえた上でのまとめ方がこの1から6だったというようなことです。ですので、多少入れ替わっている部分というのは確かにございますけれども、このような変更がある中でも、連携会議の皆さんが現状に即した形でレガシーをどう残すのかということを真剣に御議論いただいた成果というふうに、少し入れ替わっている面があるというのは、そういうようなことだと御理解いただければと思います。


◯委員(紫野あすかさん)  1点だけ、ちょっと確認です。ふるさと納税を活用したアニメーション美術館の運営支援交付金について、初めての試みで、たくさん集まったと思うんですけれども、事務経費約500万円を控除してということなんですけれども、このシステムサービス料とか、決済手数料がこの事務経費ということですよね。
 これ、今後も、来年度もやるとした場合に、この500万円をもうちょっと安くできる方法がないのか。初期費用だからこれだけかかったから、次からはそんなに、ここまでかからないとか、そういうようなことはあるのでしょうか。


◯芸術文化課長(井上 仁君)  こちらのふるさと納税の仕組みを活用しますと、どうしてもウェブサイトを通じたPRであるとか、それを通してクレジットカードを使う決済の手数料とかがかかってきますので、どうしてもこの経費というのはかかってしまうというのが現状でございます。金額に見合った形、あとは件数に見合った形での費用がどうしても発生してしまうというのが、この仕組みでいくと、諸経費がかかってしまいます。


◯委員(紫野あすかさん)  じゃあ、集まったお金に対して何%かの手数料がかかるということですね。


◯スポーツと文化部調整担当部長・三鷹中央防災公園・元気創造プラザ総点検担当部長(高松真也君)  この事務経費といいますのが、課長が申し上げましたとおり、ふるさと納税サイトの運営に係るような部分と、あと私どもでいいますと、お礼のカードの送付についてということで、ほとんどはそのシステム関係にはなりますけれども。それについては、基本的にはいただいた金額に応じて、それぞれ手数料がかかってくると。決済についても、手数料がかかってくると、そんなような仕組みになっております。
 実は、この令和3年度の取組におきましては、コロナ対策というようなことも踏まえて、サイト運営会社のほうで、応援プランというような言い方をするようなんですけれども、実はその経費についても、一応低廉な形に抑えてはいただいているということで、この割合になっているということで御理解いただければと思います。
 以上です。


◯委員(吉沼徳人君)  よろしくお願いいたします。ちょっと今のふるさと納税のところでお尋ねをしたいんですけども、大変多くの金額が集まったんですけど、これって目標額というのはあったんでしょうか。
 それと、海外から800万円以上の御寄附をいただいているんですけど、この海外からの御寄附が、例えば日本人の方が海外にお住まいになっていて、寄附をいただいたのか、あるいは、外国人の方がこの御寄附をいただいたのかを、ちょっと分かれば教えていただきたいと思います。


◯芸術文化課長(井上 仁君)  海外の方で、外国在住日本人の方、外国籍の方というところまでは、ちょっと名簿を見ないと分からないところでございます。ただ、多くは、一度来た方であったりとか、また、来てないけれども、ジブリのファンという方がこの御寄附に賛同していただいたというふうに理解しております。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  1点目の御質問ですけれども、目標額はもともとは1,000万円でスタートさせていただきました。御記憶のある方もいらっしゃるかと思いますけど、サイトをオープンした1日目で1,000万円をあっという間に突破をいたしまして、すぐに継続中ですというような表記に直して、残りの期間を継続させていただいて、結果的にこれだけの御寄附をいただいたというようなことになっております。


◯委員(吉沼徳人君)  今の海外のお話なんですけど、できれば日本の方で、やっぱり懐かしいとか、大切にしてほしいとかっていう方と、また外国の方の寄附ですと、いつか日本に行ってみたいとか、それを見てみたいとかっていう方もいらっしゃると思うんですけど、そういう日本の方か、外国の方かというのを分けるというのはできないんですか。


◯芸術文化課長(井上 仁君)  お礼のカードを送っておりますので、お名前は分かるんですが、国籍までがどうかというのは、そのお名前だけではちょっと難しいのかなと思います。住所が分かる方に対しては、先ほどもお礼のカードを送っているということですので、それでお名前までは何とか分かるかなと思います。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  私も、どんな方が送ってくださるのか、個別の個人情報まで分かりませんけれども、課長が申し上げたとおり、送った先のお名前や御住所の一覧レベルで、ざっと拝見をいたしました。質問委員がおっしゃいましたとおり、恐らく海外に住んでいらっしゃる日本人──国籍はどうかまでは分かりませんけど、日本人の方であろうと思われる方ですとか、一方で、外国籍の方が、ふるさと納税にはならないけれども、日本語のサイトのほうで、ふるさと納税の一部として決済をするということでやっていらっしゃる方も、どうもいるようです。
 それは、細かいところまでの個人情報をもらうような仕組みではございませんので、分からないですけれども、そういう意味でいいますと、日本語が読める、日本語サイトが分かる外国人の方も、それから、外国にお住まいの日本人の方で、日本語サイトのほうからお申込みをいただいている方も、ある意味いらっしゃいますし、中には、お礼のカードの送り先として、外国にいる御家族の方がファンだからというので、日本にいらっしゃる御家族の方で、お申込みくださったというようなコメントをつけてくださる方ですとか、そういういろんな方がいらっしゃいます。
 今、ジブリのファンの方で、日本語で映画を見たいから、日本語を学んでいただいて、日本語を読めるようになったんですよというふうに言ってくださる方もいらっしゃいますので、そういう意味では多少クロスしている面はあろうかなと思います。ただ、一般的には、基本的には英語で、外国人向けに表記をしていますので、英語が分かる外国人の方が英語で書かれた文章のほうで、海外向けサイトのほうから寄附していただいている件数が圧倒的に多いというふうに、私どもとしては把握をしているところです。


◯委員(吉野和之君)  それでは、資料3、これをちょっと1点だけ確認したいんですけども。開館時間の変更について、確かに条例には午前10時から午後6時までとすると、特に必要があるときは、これを変更することができると書いてあるんですが。今回の変更を見ますと、基本的にC日程、午前10時から午後7時、結構多いんですよ。ということは、土日は基本的に午後7時までやるということだと思うんです。そうすると、条例上のこの特に必要があるときはという解釈なんですけど、見ると、土日は原則的に午後7時なんですよ。
 だから、これ手続上、条例というのは非常に重要なものですから、この条例変更の手続をするのが、ある意味では、やり方としては市民にとっても分かりやすいんじゃないかと。特に必要があるときはということを、あまり拡大解釈すると、この条例で規定してあること自体がかなり緩く解釈されるというおそれもあるので、ここら辺の考え方についてお伺いをいたします。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  質問委員のおっしゃるとおり、ここのところは、私どもも内部で、それから財団とも議論させていただきました。今回、まずは11月までの暫定で、期限を一旦切った形での変更の申請であるということ。それから、先ほど課長が申し上げましたとおり、一番はやはりコロナ対策でございます。収益を元に戻すという面も確かにあるんですけれども、収益を戻すというよりは、やはり人数を元どおりに入れていくということですね。そういう意味でいうと、平日と、それから土日、もしくは夏休み期間ですね。今、人数を元の1日2,400人になるべく近い形で、それもルールとして決めて、行っていることでございますので、それになるべく戻したいというふうに、私どもも、財団も思っているわけですけれども、そういたしますと、決して広い施設ではございませんので、コロナ前は気にならなかった人との距離が、やっぱり気になるお客様もどうしても出てしまう。もしくは、職員のほうも、やはり安心してお客様を案内できないんじゃないかと不安になるという面もございますので、一番の時間延長のポイントは、2,400人になるべく近い形でお客様の人数を入れる際に、少し時間枠をここで弾力を持たせていただくことで、中が密にならない空間をつくり出すということにポイントがございます。
 そういう意味でいうと、増収のためにやっているというよりは、密にならないような空間を確保するためにやっているということを、まず御理解いただければと思います。そういう意味で、今コロナ対策をやっている中で、しかも、夏休みを中心にした、最もジブリ美術館が混み合う──今、まだ外国のお客様は戻ってきていませんけれども、やはり土日や夏休み期間になりますと、日本人のお客様だけでかなり要望が強くなってまいりますので、そのような形を、密になることを避けるためにという対策が一番主眼になっているということを、まず御理解いただければと思います。
 質問委員がおっしゃいましたとおり、とはいえ、あまりにもこの弾力運用が常態化するようであれば、それは当然のことながら、きちんと議会にお諮りをして、条例を直させていただきたいとお願いをするという、それが大前提であるということは、私どもも、財団もよく理解をしております。今はまず、このコロナ禍の中での一旦の対策として、このような形で、今日、文教委員会にも御報告をさせていただく形でやらせていただきつつ、今後、この対応がやはり少し、きちんと条例に位置づけた形で継続をしていくような必要があるというような判断になる場合には、条例を変更させていただくお願いも含めて検討していくことになろうかと思います。
 今は、一旦はコロナ対策の密にならない空間をつくり出すための時限的な対策だということで、ぜひ御理解をいただければと思っております。


◯委員(谷口敏也君)  今の吉野委員からの質問の中で、私、評議員なんですけど、3月31日に行われた評議員会ではこういう議論がなかったんじゃないかと思うんですけど、その辺ちょっと井上課長に確認したいのと、あと、具体的に、今現在、人数制限していましたよね。1,600人だったか、それぐらいだと思うんですけど、これによってそれぞれA日程、B日程、C日程がどの程度の入場券販売者数というのか、人数定員にしているのかをお伺いしたいと思います。


◯芸術文化課長(井上 仁君)  確かに3月に行われた理事会、評議員会の中で、一応こういうことを検討して、市に出していくというような説明が財団のほうからはあったと思うんですが、説明だけで、具体的に議題に上がったわけではないというのは、私も同席していたので事実でございます。実際、3月の時点では、ここまで確定的なものをお示しすることができなかったので、説明がちょっと3月には間に合わなかったというふうに御理解いただければと思います。
 あと、人数制限でございますが、先ほど大朝部長も言いました、コロナ前は1日2,400人ということで、おおむね今、半分をようやく超えたかどうかぐらいだというふうに聞いていますので、これ以上の1時間当たりの人数を増やすと、やはり密になってしまうので、それを避けるために時間を延長して、密をつくらないことで、かつ入場者の増のほうにも対応したいということで、今回、時間を延長という提案をいただいて、条例に基づいて承認をしたということでございます。


◯委員(谷口敏也君)  具体的なA日程、B日程、C日程での販売枚数というのは決まってないんですか。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  販売枚数の上限は2,400枚です。販売枚数は、実際には、そのときの状況に合わせて細かに調整をしています。例えばですけれども、幼稚園の見学があるというふうに、例えば300人ぐらい来るって分かっている日には、もともと2,400枚となっていたときでも、それを2,000枚に減らしておくとか。そういう、もともとかなり全体の枚数を調整して、中が混み合い過ぎないようにしているというのがありますので、この間、特にコロナなので、何枚売りますというふうにはっきり、事前に決めて売り出しているというよりは、そのときの感染状況ですとか、ほかの、例えば私どもからお願いしている団体さんの入り具合とか、そういうことに合わせて調整をしているので、先ほど申し上げました、今おおむね半分を超えたぐらい、2,000枚行かないくらいのところで売っていますけれども。
 あと、やはり海外のお客様もまだ入国できないので、ウイークデーが、そういう意味でいうと、すごく混み合うという状況には、今はまだなっていないです。なので、やはりもともとインバウンドがあるので、ウイークデーもすごく混んでいるという状況だったので、今は日本国内のお客様だけなので、ウイークデーは販売枚数があまり多くなくても、ちょっと余ったり、まあまあ売り切れたりぐらいで、週末ですとか、祝日ですとか、休暇──冬休み、夏休み、春休みですとか、この先でいうと、夏休み期間などは、やはり国内の全国のお客様という意味で、大分出るんだけれどもというようなところがあるので、そこは少し様子を見ながら、職員の配置も含めて、緩急つけながら運営しているというのが、今、実態かなというふうに思っています。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。評議員会の説明の中では、徐々に入場者数も以前に戻していきたいというようなことがあったんで、販売枚数もそれに合わせるような感じで増やしていくんだろうなとは思っていたんですけど。でも、逆に、こういうやり方のほうが、要はいつも混むというか、土日のほうがお客さんは入るでしょうから、そういうときにいっぱい入れて、夏休みとか、長くして入れられるようにしてというのはいいと思いますけど。そのお考えが3月31日に間に合ってなかったのは、そうかもしれないですけど、何かもうちょっと事前に説明してもらいたかったと思うんですけど、何かあれば。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  私も、実は財団の理事なんですけれども、なので理事会でも評議員さんに説明するのと同じ内容を説明されているんですが、その時点でも、今、質問委員がおっしゃったようなことを、やはり財団側も口頭で──ウイークデーのほうはまだそんなに多くないしとかですね。
 1つは、今1週間前の販売に──恐らくそれは資料にもあったかと思いますが、いつコロナがまた再燃するか分からないなどのこともありますので、今販売が1週間前になっているものを、なるべく1か月前の販売、要するに予定がつくような形での販売に戻したい、それから、もちろん発券枚数も戻していきたいという説明があったかと思います。その中で、営業時間の短縮や延長、少し緩急をつけていく、それは一番は枚数を多くしていたときにも密にならないということも含めて、そういうことを検討しているというようなことでの資料での説明はあったかと思います。
 私も、その時点では、理事への説明という意味では、今検討中で、三鷹市と相談の上、申請をして、条例の範囲で手続をしていきたいという御説明でした。市の部長としては、この間、相談をして、今日資料でおつけしましたような申請が4月になってから出され、5月の長期休暇が終わった後の対応ということですので、今年度になってからのタイミングでの御説明でした。
 例年、1年を通じての開館時間の理事会、評議員会の御説明は、6月の理事会、評議員会でさせていただいているんじゃないかと思いますので、今回、このような手続をしましたという、3月に予告をしていた、市と相談して申請をするつもりだということの実態が、6月の理事会、評議員会で正式に報告をされるのではないかというふうに、理事としても思っているところでございます。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。
 もう一点、レガシーの提言なんですけど、成田委員からもありましたけど、せっかくこんなに提言をまとめてくれた人に──さっき課長のほうからも、委員会のほうには市としてどう対応していくのか、説明してくれるというお話がありましたけど、この三鷹地域連携会議の方々に、これを受けて、市としてはこう考えていますとか、市としてはこういうような形で提言を取り入れたいと思いましたとかいう返事はしなきゃまずいでしょうと思うんですけど、その辺の答弁がなかったような気がするんですけど、お伺いします。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  今、御指摘いただきましたように、この大切な提言をいただきましたので、会議自体は解散はしておりますけれども、この市の方針ができましたときには、必ず、こういった形で市として取り組んでいきますということを、御報告させていただきたいというふうに考えております。


◯委員長(渥美典尚君)  それでは、以上でスポーツと文化部報告を終了いたします。
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◯委員長(渥美典尚君)  休憩いたします。
                  午後0時14分 休憩


                  午後0時17分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  それでは、委員会を再開いたします。
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◯委員長(渥美典尚君)  次回委員会の日程について、本件を議題といたします。
 次回委員会の日程については、次回定例会の会期中とし、その間必要があれば正副委員長に御一任いただくことにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議なしと認めます。よって、さよう決定します。
 その他、何かございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 では、特にないようですので、本日はこれをもって散会いたします。お疲れさまでした。
                  午後0時18分 散会