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令和3年第2回臨時会(第1号)本文

                  午前9時28分 開会
◯議長(土屋けんいちさん)  おはようございます。ただいまから令和3年第2回三鷹市議会臨時会を開会いたします。
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◯議長(土屋けんいちさん)  これより本日の会議を開きます。
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◯議長(土屋けんいちさん)  議事日程はお手元に配付したとおりであります。
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◯議長(土屋けんいちさん)  この際、議会運営委員長より報告願います。
 4番 粕谷 稔さん、登壇願います。
                〔4番 粕谷 稔さん 登壇〕


◯4番(粕谷 稔さん)  おはようございます。議会運営委員会の協議結果を報告いたします。
 7月29日に開かれました議会運営委員会において、議長より諮問を受けた会期の設定案等について協議いたしました結果、次のとおり決定いたしましたので、報告いたします。
 今次臨時会の会期については、諸種の状況を勘案し、7月30日の1日間と設定することが妥当であるという意見の一致を見ております。
 さらに、陳情の撤回1件について急施案件と認め、日程に追加するべきであるという意見の一致を見ております。
 以上、本委員会に諮問された事項の協議結果を報告いたします。


◯議長(土屋けんいちさん)  議会運営委員長の報告は以上のとおりであります。御協力のほど、よろしくお願いいたします。
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◯議長(土屋けんいちさん)  会期についてお諮りいたします。
 ただいま議会運営委員長より報告がありましたとおり、今次臨時会の会期は、本日7月30日、1日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
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◯議長(土屋けんいちさん)  次に、会議録署名議員を定めます。
 本件は、三鷹市議会会議規則第80条の規定に基づき、議長において指名いたします。
 27番 前田まいさん
 28番 栗原けんじさん
にお願いいたします。
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◯議長(土屋けんいちさん)  これより日程に入ります。
 お諮りいたします。この際、日程第1に「3陳情第7号 今までの一般質問通告一覧表に変えて、実際に議員が質問する「一般質問骨子」を資料として配布することについて」の撤回についてを急施案件と認め追加し、以下順次繰り下げて議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
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    日程第1 「3陳情第7号 今までの一般質問通告一覧表に変えて、実際に議員が質問する
         「一般質問骨子」を資料として配布することについて」の撤回について


◯議長(土屋けんいちさん)  日程第1 「3陳情第7号 今までの一般質問通告一覧表に変えて、実際に議員が質問する「一般質問骨子」を資料として配布することについて」の撤回について、本件を議題といたします。
 お諮りいたします。3陳情第7号 今までの一般質問通告一覧表に変えて、実際に議員が質問する「一般質問骨子」を資料として配布することについてにつきましては、お手元に御配付のとおり、撤回の申出がありますので、これを承認することに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、本件についてはこれを承認することに決定いたしました。
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    日程第2 議案第31号 令和3年度三鷹市一般会計補正予算(第5号)


◯議長(土屋けんいちさん)  日程第2 議案第31号 令和3年度三鷹市一般会計補正予算(第5号)、本件を議題といたします。
                    〔書記朗読〕
 提案理由の説明を求めます。市長 河村 孝さん。
                〔市長 河村 孝さん 登壇〕


◯市長(河村 孝さん)  おはようございます。ただいま上程されました議案第31号につきまして御説明申し上げます。
 議案第31号 令和3年度三鷹市一般会計補正予算(第5号)
 今回の補正予算は、新型コロナウイルス感染症緊急対応方針(第7弾)でお示しした取組のうち、次期の定例会における補正予算措置では時期を逸してしまうものについて、また、緊急対応方針(第7弾)には盛り込まれていませんでしたが、早期の接種完了に向けたワクチン接種体制の拡充を図るための経費について計上し、臨時会での御審議をお願いするものであります。
 歳入歳出予算の総額に、それぞれ5億5,726万5,000円を追加し、総額を756億51万4,000円とします。
 補正の内容について、歳出予算から御説明いたします。
 初めに、民生費についてです。
 1点目の敬老のつどい事業費811万4,000円の増額と、2点目の食事サービス利用助成事業費5,479万6,000円の計上は、敬老のつどいの中止に伴うものです。新型コロナウイルス感染症の影響により、9月に予定していた敬老のつどいを中止することとしました。招待を予定していた77歳以上の市民の方に、食事を楽しむ機会を提供するため、敬老お食事クーポン券を配布します。
 次に、衛生費は、新型コロナウイルスワクチン接種事業費4億5,545万2,000円の増額で、新型コロナウイルスワクチン接種実施計画を見直し、令和3年10月までの接種完了に向けて、接種体制を拡充するものです。
 元気創造プラザの軽体操室で実施している集団接種について、9月からサブアリーナに会場を変更します。また、東京都が都立井の頭恩賜公園に設置するワクチン接種会場では、ドライブスルー方式で接種が行われることから、自力での移動が困難で、介助者が運転する車で会場に来場できない方が、円滑に接種できるように、市がタクシーを配備します。なお、国からのワクチン供給について、当面のワクチン接種に必要な量が確保できる見込みとなったため、8月16日分から予約を段階的に再開します。
 次に、商工費についてです。
 1点目は、飲食事業者支援事業費2,667万7,000円の増額です。先ほど、御説明した敬老お食事クーポン券の配布に伴い、デリバリー三鷹の宅配体制を拡充するほか、実施期間を12月末までに延長するものです。
 2点目は、中小企業感染防止対策支援事業費1,222万6,000円の計上で、飲食店を含めた中小企業者等に対して、感染防止対策のための環境整備を支援するものです。感染防止対策の啓発を行うほか、令和2年度に実施したコロナに負けない環境づくり補助金の第2弾として、上限10万円の助成を行います。
 続きまして、歳入予算について申し上げます。
 まず、国庫支出金についてです。
 1点目の新型コロナウイルスワクチン接種対策費負担金と3点目の同接種体制確保事業費補助金、合わせて4億4,665万4,000円の増額は、衛生費の新型コロナウイルスワクチン接種事業費の財源とします。
 2点目は、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金1,991万3,000円の計上で、民生費の食事サービス利用助成事業費の財源とします。
 最後に、繰入金は、今回の補正予算の財源不足に対応するため、財政調整基金とりくずし収入を9,069万8,000円増額します。
 提案理由の説明は以上です。
 どうぞよろしく御審議のほど、お願い申し上げます。ありがとうございました。


◯議長(土屋けんいちさん)  提案理由の説明は終わりました。
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◯議長(土屋けんいちさん)  この際、議事の都合によりしばらく休憩いたします。
                  午前9時38分 休憩


                  午前10時14分 再開
◯議長(土屋けんいちさん)  休憩前に引き続き、会議を再開いたします。
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◯議長(土屋けんいちさん)  この際、議会運営委員長より報告願います。
 4番 粕谷 稔さん、登壇願います。
                〔4番 粕谷 稔さん 登壇〕


◯4番(粕谷 稔さん)  議会運営委員会の協議結果を報告いたします。
 先ほど開かれました議会運営委員会において、議長より諮問を受けた市長提出議案の取扱いについて協議いたしました結果、次のとおり決定いたしましたので、報告いたします。
 本日上程された市長提出議案1件の取扱いについては、本日結論を出すべきであるとの意見の一致を見ております。
 以上、本委員会に諮問された事項の協議結果を報告いたします。


◯議長(土屋けんいちさん)  議会運営委員長の報告は以上のとおりであります。御協力のほど、よろしくお願いいたします。
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◯議長(土屋けんいちさん)  議案第31号 令和3年度三鷹市一般会計補正予算(第5号)、これより質疑併せて討論を願います。


◯18番(伊東光則さん)  新型コロナウイルスワクチン接種事業費に関連して、三鷹市議会令和山桜会を代表して質問させていただきます。
 本年10月までに、接種率を高齢者、65歳以上は90%、高齢者以外は80%を目標とされていますが、希望者が予想を上回っても達成できるのか、ワクチン供給が間に合うのか、接種場所、医療従事者は確保できるのか、お聞かせください。また、この期間に接種できない接種希望者への対応はどのようになるのか、お聞かせください。よろしくお願いします。


◯新型コロナウイルスワクチン接種特任部長(伊藤幸寛さん)  ただいま御質問いただきました、接種希望者が接種見込み数を上回っても10月までに接種が完了できるのか、また、ワクチンや接種体制の確保はできるのか。それから、10月末までに接種できない希望者の対応についてお答えをいたします。
 まず、接種希望者が接種見込み数を大幅に上回った場合には、接種完了時期が延びることも考えられるところですが、接種見込み数はこれまでの実績等を踏まえて修正したものであり、大幅に上回ることは想定しにくいのではないかと考えております。そこで、ワクチンの供給等体制確保についてですが、新たに集団接種会場となるサブアリーナにつきましては、事前の準備を進めておりまして、接種体制についても確保できる見込みです。一方、接種の完了時期はワクチンの供給状況に影響されるため、今後もワクチン確保に向けた必要な対応を進めてまいります。
 また、10月末までに接種できなかった方への対応につきましては、国の定める接種期間中であれば、例えば、医療機関等での接種など、接種の機会の確保を図る必要があると考えております。
 以上です。


◯議長(土屋けんいちさん)  ほかに。


◯14番(谷口敏也さん)  三鷹民主緑風会を代表して質問させていただきます。大きく分けて3点質問させていただきます。
 まず、敬老のつどいの中止とお食事券の配布の件なんですけど、この事業については、昨年度もつどいを中止して商品券というような事業に切り替えて実施した事業ですけど、昨年度、このクーポン券を配布した、それを使用した使用率、あるいはその事業の費用対効果などをどのように検証して、今回また同じ事業を行おうという計画に至ったのかについてお伺いしたいと思います。
 続きまして、衛生費のワクチンの接種の加速化についてです。ワクチン接種は5月ぐらいから始まったと思うんですけど、これまでの間、市民の方々から、三鷹市は他の市区町村に比べて、接種券の配布もワクチンの接種も遅いというお叱りの声を、我々議員は多数聞いていると思うんですけど、それに加えて、ワクチン接種の予約も今現在──今日からホームページも変わりましたよね、予約ができるということで。それまで、昨日まではホームページのほうも、今止めていますというような感じだったわけなんですけど、まさに市民の安全安心に応えられてなかった時期だったと思います。このことに対して、市長自ら説明する、詳しい経過説明や状況説明をするべきじゃないかと思いますが、市長の御所見、詳しい説明、例えば接種券の配布の遅れとか、ワクチン接種の遅れですとか、まあ、遅れというのはちょっと正確じゃないかもしれないですけど、我々はいろいろ聞いているんで。その辺について、市長から御説明をいただきたいと思います。
 また、国からもワクチン接種の見通しが立って、今日のホームページも変わりましたし、今度の日曜日発行予定の「広報みたか」のほうでも予約が再開されるということなわけですが、接種を希望される12歳以上全ての市民に対するワクチン接種の見通し、先ほど伊東さんのほうからも御質問ありましたけど、いま一度、このワクチン接種の見通しについてお伺いしたいと思います。
 最後に、東京都のほうが西園で実施しますワクチン接種についてですが、今回、東京都のほうの実施でドライブスルー方式で行うということで、このための車や運転手が確保できない三鷹市民に対して、タクシーを確保するという費用で879万8,000円、市の独自の財源で行うということで計上されております。この事業については、東京都がその事業方法を決めて広く、三鷹市だけじゃなくて都民全体に対して実施する事業なわけですから、公平性の観点から、自動車と運転手を確保できない都民に対してのフォローは東京都がすべきだと考えるんですが、タクシーの確保費用について、東京都に負担をお願いするべきだと思うんですけど、御所見をお伺いします。また、近隣他市区でも、こういったようなタクシー補助なりのことを予定しているのか、近隣他市の状況も分かればお伺いしたいと思います。
 以上です。


◯健康福祉部調整担当部長・旧どんぐり山施設利活用担当部長(馬男木由枝さん)  ただいま御質問をいただきました中で、質問の1番目、敬老お食事クーポン券事業を実施するに当たっての、昨年度の検証結果についての御質問にお答えいたします。
 昨年度実施いたしました三鷹市敬老お食事クーポン券事業についてですが、敬老のつどいの招待予定者1万9,004人の方に、500円券を6枚、1人当たり3,000円を配布いたしました。配布枚数11万4,024枚のうち8万2,623枚と、約72.5%の利用率で、御利用された市民の方々からも好意的な意見を多くいただきまして、一定の効果を得たものと認識をしております。また、利用金額は4,131万1,500円と、コロナ禍によって大きな売上げの減少を余儀なくされていた市内の飲食店の方々へも、一定程度経営支援ができたものと考えております。
 昨年度の結果を踏まえまして、三鷹市の高齢者の方々に食事を楽しむ機会を提供するとともに、市内飲食店への支援にもつながるという観点から、本年度につきましても、当該事業を実施することといたしました。
 私からは以上です。


◯新型コロナウイルスワクチン接種特任部長(伊藤幸寛さん)  私から、2点お答えいたします。
 1点目に、接種券の配布、ワクチン接種、ワクチン接種予約の停止の説明、また、ワクチン接種の見込みについてお答えいたします。ワクチン接種が遅く、市民の皆さんの安全安心に応えられないではないかという御指摘がありましたが、三鷹市では7月28日までの集計で、65歳以上の方の約87%が1回目の接種を完了しております。また、接種対象となる12歳以上の全市民では、約40%の方が1回目の接種を完了しております。これは近隣自治体の平均的な接種率と比べましても、若干ですが上回る数値となっております。この間、接種券の納品に時間を要しまして、発送が自衛隊の大規模接種の受付に間に合わなかったことなど、御不便をおかけしましたが、新規予約の停止中もワクチン接種は継続できましたので、接種率については、順調に増加してきたところです。
 新規予約の一時停止につきましては、接種体制の拡充にワクチン供給量が追いつかず、在庫の不足が生じたものですが、既に8月上旬までは予約が埋まっていましたので、8月2日の予約再開により、新規の接種を中断することなく継続することができるところです。今後のスケジュールにつきましては、接種を希望する全ての方の接種を10月末までに完了できるよう、引き続き接種体制の整備とワクチン確保に向けた必要な対応を進めてまいります。
 次に3点目、都が実施する井の頭恩賜公園接種会場への移動手段の確保です。井の頭恩賜公園による集団接種の実施主体は東京都です。移動手段の支援を行うのであれば、都が実施すべきとの御指摘ですけれども、一方、全都民を対象とする接種において、都がタクシーの移動までを支援することは難しいのではないかと一定の理解をするところです。一方、三鷹市は井の頭公園の接種を都に要請をいたしまして、それが実現に至ったという経過もございます。地元市としては、今回の集団接種の実施を、これまで接種が困難であった方を取り残すことなく接種できる機会と捉えまして、タクシーでの移動の確保という、地元自治体にしかできないようなきめ細かな市独自の支援策を考えたところです。なお、近隣で同様の事業の実施を予定している自治体はないものと承知をしております。
 以上です。


◯14番(谷口敏也さん)  ありがとうございます。今回質問させていただく一番の目的は、これまで我々議員が聞いてきた市民からのいろいろな心配の声、そういうことに対して、こうだったんですよということを、本当であれば市長の声で聞きたかったなと。市民の方も、市長から聞きたかったんじゃないかと思います。そういう機会を設けたつもりだったんですけど、ちょっとその辺は残念だなと思っているところです。
 ワクチン接種についてはしっかりと行っていただきたいなと思うところでございますが、タクシーの件については、市独自で漏れのないというのはいいことだと思いますけど、実際今までもやってきて、65歳以上の方々も先ほど87%と、そう考えると、対象者が非常に少ないことが見込まれますよね。その割には、金額が大きいじゃないですか。事前の説明だと、タクシーの3台の借り上げで契約、最初は2台でというお話でしたけど。そうすると結局、極端な話、ゼロ人でもその分のお金を払っていかなきゃいけない。それであれば、例えば単価契約で1人2時間の拘束、車、タクシーの運転士さんも2時間の拘束で、単価での契約というほうが、単価が高かったとしても、市の負担はもしかしたら少なくなるのではないかなと思うんですけど、その辺について御検討されなかったのか、お伺いします。


◯市長(河村 孝さん)  私の口から直接という意味もあったんだということでありますので、本当に御心配いろいろありがとうございます。
 今、部長のほうからも申し上げましたように、三鷹市の場合には、全体として、そういう意味ではワクチン接種の加速化を、国が一生懸命旗を振っていたわけでありますから、それに応じる体制をしっかりつくろうというところで頑張ってきたところではございますが、突然ワクチンの供給がストップしてしまった。そういう中でどうするかということで、かなり苦しみながら頑張ってきたわけでありますが、先ほど部長が申し上げたとおり、途中で中断することなく、今まで予約した人を突然キャンセルする自治体も、関西方面とか、いろいろありましたけれども、都内でも幾つもそういう寸前までいっているという状況は聞いています。そういう意味で、私ども、そういう最悪の事態を除くために頑張ってきたつもりでございます。東京都等の御協力も得まして、今のところ、順調とは言いませんけれども、再開できるようになった。国も東京都も初めての事態で、そういう意味では、全体の調整等、広げたり、また縮めたり、いろんなことがあると思いますが、その辺頑張ってこられたと思いますが、そういう部分を基礎自治体としてしっかりやってきたということでございます。そういう意味で、8月からの新規予約の段階的な開始ということは、非常にまだまだ御心配の向きがあると思いますが、私は一定の御安心を市民の方に示すことができたというふうに思っています。
 一番の原因は、私の個人的な意見だと思いますけれども、全体に共有しているわけではありませんけれども、国自体が、やはり基礎自治体に競わせるために接種率という概念を持ってやってきたこと。そしてまた、VRSという形で接種券を自動的に、例えば職域のやり方とか、様々なやり方はいろいろ違うわけですよね。それが日本全体の、やっぱりIT関係の進捗の遅れというのがあって、即時的に情報が入らないわけですね。その結果、どういうふうに行うことになったかというと、実は接種率で競わせながら、接種率が正確に反映できないということで、それでワクチンを供給する量を自治体ごとに決めていったわけなんで、普通で考えれば、基礎自治体を信用しているならば、人口割で単純に淡々とやっていけば、どこの自治体も皆さん真面目ですから、かなり順調に進んだと思いますけれども、それが人口割ということではなくて、接種率もそれに加えるということになったので、正確な数字が反映されないことを各自治体の供給量に反映させてきたということが、三鷹もそうでしたけれども、どこかにワクチンが大量に余っているんではないかという誤解を生んだというふうに思っています。そういう意味で、全体量は実は時間をかけて普通にやっていれば淡々と進んだところが、今申し上げたように、いっぱい来ているところといっぱい来ていないところがある。早く年齢が下の人でも受けられるところとそうでないところが、特に都市部でゆがみとして生まれてきたというふうに私は認識しています。
 そういう意味で、若干の御迷惑をかけてきていますが、今いろんな形で調整が進んでいますので、ある程度の時間差はあると思いますけれども、しっかりと対応できるものというふうに思っています。
 それから、井の頭のタクシーの件は、私はライブサイトを──結果的に中止になりまして、それにプラス、私どもとしては、しっかりと集団接種をしてほしいということを東京都にお願いしていました。東京都も、粘り強い交渉の中で、一定の、数値的には少ないと思いますけれども、まだまだ不満足でありますから、まだ今の段階でもさらに粘り強く交渉しているんですけれども、まず、三鷹市の問題提起が発端となって接種会場をつくるということになっていますので、それは量の多い少ないは別として、非常に感謝すべきことだというふうに思っていますので、そういう意味で、できる限り協力したいというふうに思っています。
 隣接の区とか、市の人たちに対してタクシー券を付与するということはできませんけれども、もともと感染症というのは広域的な問題でありますのでね。でも、少なくとも三鷹市民にとっては、それは数字が少なくとも、やっぱり一定の解決ができる方もいらっしゃるというふうに思いますので、その分は、少なくとも三鷹市に関しては三鷹市が責任を持って、この問題提起をしてきた経過からいっても、しっかりと対応すべきだというふうに思っているところです。
 高齢者だけではなくて障がい者とか、そういう今まで御自宅からなかなか出られなくて、しかも自家用車を持っていないところ、そういう限定したところになってきますので、ぜひそういう形で対応したいなというふうに思っているところです。
 私からは以上です。


◯副市長・企画部長事務取扱(土屋 宏さん)  市長の答弁に補足をさせていただきます。
 単価契約か、総価契約とかいうことがございますけれども、確かに単価契約という方法もあろうかと思います。そのほうが経費は削減できるというところがありますけれども、まず何よりも、先ほど市長が申し上げたとおり、障がい者もいらっしゃいます。例えば、身障手帳をお持ちの方というのは現在市内に2,800人ほどいらっしゃいまして、その方たちのどこまでが使うかということは分かりませんけれども、その方たちが東京都の接種を申し込んだ場合に、確実にこちらのほうでタクシーの配車ができるということにするためには、やはり一定の借り上げという形が必要だという判断をさせていただきました。ですから、借り上げの台数につきましてはしっかりと精査をして、状況を見ながら臨機応変に対応していくということで、今回はこういった形を取らさせていただいたということになります。よろしくお願いします。


◯16番(野村羊子さん)  それでは、補正予算(第5号)について質問をさせていただきます。今、若干かぶる質問もありますけれども、質問項目、あらかじめ通知をさせていただいておりますので、その項目に沿って質問させていただきます。
 敬老のつどい事業、食事サービス利用助成事業費について、昨年に引き続き、今年も敬老のつどいを中止し、77歳以上の市民に500円券6枚の計3,000円分の食事クーポン券を配布することとし、事業費6,291万円のうち1,991万3,000円は、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を充て、残りの4,299万7,000円は、財政調整基金を取り崩します。対象人数、昨年は1万9,004人でしたが、今年の対象人数は何人ですか。事業の実施期間ですが、お食事クーポン券の利用可能な期間、昨年は8月17日から12月31日でしたが、今回の予定はどうなっているでしょうか。
 質問3ですね。昨年の実績では、送付したお食事クーポン券は総計11万4,024枚となりますが、そのうち何枚、何円分が使用されましたか。先ほど答弁ありましたけれども、お願いいたします。
 質問4、お食事クーポン券は、市内の飲食店での利用が可能ですが、昨年度実績では、何店舗の利用が可能でしたか。実際に利用された店舗は何店舗になりますか。
 質問5、今年は何店舗利用できるのでしょうか。ファミリーレストランなどのチェーン店でも活用可能でしょうか。
 デリバリー三鷹の使用と飲食店への直接のアクセスと、それぞれ昨年は何枚、何円ずつの利用となっているでしょうか。昨年度の事業での反応ですね。先ほどちょっとありましたけれども、プラスとマイナス、どのようなものがあったかそれぞれ教えてください。市としてはどのような効果を期待し、どのような成果が得られたと、昨年の実績から考えていますか。昨年よりアップデートした部分、修正点、改善点があれば教えてください。また、その理由も教えてください。
 財源としては国の交付金ですが、昨年度6月の補正予算(第3号)では、事業費4,410万3,000円のうち、コロナ対応地方創生臨時交付金は3,020万円でした。今回は、昨年より交付金の充当率が低いと思いますが、一定の補助率での対応ではないのでしょうかということを確認します。
 次に、新型コロナワクチン接種事業費4億5,545万2,000円について質問します。実施計画の見直しですけれども、接種見込み数の変更、16歳以上の人口90%、約14万8,000人としていたところを、65歳以上の高齢者は90%、12歳以上64歳までを80%として、約14万1,500人としました。接種見込み数については、国が指針などを出しているのでしょうか、それに従うことを求められているのでしょうか。接種見込み数に達しない場合に、国からのペナルティーなどがあるのでしょうか。
 ワクチン接種の先進国では、16歳以下は接種しないというふうなところも数多くあり、全人口の6割で頭打ちとなっています。約19万の三鷹市の人口6割は、約11万4,000人です。過大な実施計画となっているのではないでしょうか。接種はあくまで希望者です。職域接種や大学での接種等においても、強制されないよう、市が注意を促すべきではないでしょうか。何らかの対応をされているのでしょうか。
 ワクチン接種後に感染率が低くなったと報道された多くの国々において、7月に入ってからリバウンドが発生していることを市は把握しているのでしょうか。7月21日の第64回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会の資料では、7月16日までのワクチン接種後の死亡報告は、ファイザー社製746件、モデルナ社製5件、合計751件、751人の死亡報告があります。ファイザーは100万人当たり18.3人の死亡で、インフルエンザワクチンより2桁多い発生率です。ファイザー社製及びモデルナ社製の新型コロナワクチン接種によるアナフィラキシーなどの副反応疑い報告は1万8,281件、うち重篤報告は2,858件です。また、副反応報告のうちのアナフィラキシーは、ファイザーで1,853件、モデルナは4件でした。三鷹市民の副反応の疑いの報告は、厚生労働省から数字が伝えられると思っていますが、副反応は何件、うち重篤報告、さらに死亡事例は何件あるでしょうか。
 集団接種会場で具合が悪くなった方がいたかどうかということを把握しているのでしょうか。救急搬送された方がいるのか、いた場合はどのような経過になっているのか把握しているのでしょうか。副反応に関する報告は、検討部会、2週間に一遍、今回は本日の午後にまた行われる予定で、ちょっと間隔が短くなっていますが、この間、2週間に一遍、検討部会が開催されておりますが、そのたびに自治体に伝えられてきているのか。副反応被害を発症し、その後継続的な症状で回復し切れない市民がいるのかについて把握しているのでしょうか。副反応による健康被害を発症した場合、いわゆる予防接種健康被害救済制度を利用できると説明されていますが、まずこれは市町村に申請するものとされています。三鷹市ではどの窓口に申請しますか。
 井の頭公園集団接種会場について、今、若干の答弁がありましたけれども、この東京都が設置するワクチン接種会場、自力での移動が難しく、医療機関における個別接種や市町村の集団接種が困難な方、要介護度3以上か、身体障害者手帳を所有する方を対象ですね。介助者が運転する車に乗ったままドライブスルー方式で接種するということの予定になっています。市が、介助者が車で送迎できない場合にタクシーで送迎可能にするようにするため、今回、879万8,000円を財調を取り崩して計上しています。集団接種会場でタクシー券を配布している自治体がありますが、タクシーでの送迎は国の交付金の対象外なのでしょうか。今回、タクシーについては、その場で支払った後から償還払いになるのか、あるいは、タクシー送迎を依頼する窓口を通して無料で送迎になるのか。ハンディキャブは対応しないのでしょうか。
 経費について。接種委託料1億9,962万1,000円は、時間外・休日の接種費用の加算分を2021年4月から計算したものです。これは実際に従事した人に支払われるものでしょうか。また、国からの補填がなければ、市が実際、独自負担する可能性があったのかということについて確認したいと思います。
 また、9月から元気創造プラザでの集団接種会場、軽体操室からサブアリーナとします。接種可能人数が増えるのでしょうか。これ、毎日接種を行うのでしょうか。
 サブアリーナの2か月間の集団接種運営等業務委託料は2億4,362万5,000円です。会場設営、必要な備品、会場運営、接種する医師の執務料等が含まれるという理解でよろしいでしょうか。一括で1社委託でしょうか。入札はいつ行ったのでしょうか。どこに委託されたのでしょうか。あるいは、委託を予定しているのでしょうか。
 コミセン会場では三鷹市医師会に委託し、杏林大学の会場は杏林大学に、軽体操室は同じように事業者に接種業務を委託したと思いますが、これらについても入札は行われていたのでしょうか。業務委託の価格設定の妥当性についてはどのようにチェックしているのでしょうか、確認したいと思います。
 次に、中小企業感染防止対策支援事業費ですね。コロナに負けない環境づくり補助金1,222万6,000円です。中小事業者が行う感染防止対策のための経費の一部を補助するもので、昨年に引き続き、設備工事や備品購入等の15万以下の経費について上限10万円、補助率3分の2を補助するもので、160件を見込んだ予算となっています。昨年度における実績は何件でしょうか。昨年、この補助を受けた事業者も再度受けることは可能なのでしょうか。昨年度の事業について、事業者から反応はどのようなものがあったのでしょうか。再度、同じような支援策を行うことについて、どのような政策的な判断があったのか。今回の財源は財調取崩しをして行います。将来的に国の交付金等を充てられる可能性があるのかについて伺います。
 以上、お願いいたします。


◯健康福祉部長・新型コロナウイルスワクチン接種実施本部事務局理事(小嶋義晃さん)  私からは、御質問いただきました敬老のつどい事業費、食事サービス利用助成事業費について、9点お答えさせていただきます。
 まず、質問の1点目、今回の対象人数につきまして、質問の2点目、お食事クーポン券利用可能期間につきまして、質問の3点目、昨年度の実績につきまして、質問の4点目、昨年度の利用店舗数等につきまして、質問の5点目、今回利用可能店舗数、チェーン店等での利用の可否について、質問の6点目、デリバリー三鷹と店舗との利用の内訳については、一括してお答えさせていただきます。
 まず、今年度の対象人数についてでございますけれども、2万人と想定しているところでございます。また、クーポン券の有効期限は、10月1日から来年の2月28日とすることを予定としております。昨年度とほぼ同様の5か月間お使いいただけるということになります。
 次に、昨年度の実績でございます。利用枚数は、配布枚数の約72.5%、8万2,623枚で、総額で4,131万1,500円となっております。昨年度の最終的な利用可能店舗数は67店舗で、その全ての店舗でクーポン券の御利用がございました。今年度につきましては、これから利用可能店舗の募集をさせていただきますけれども、募集案内は約400店舗に送付する予定にしております。なお、大型チェーン店の直営店につきましては、利用可能店舗として登録することはできないということを想定しているところでございます。
 また、デリバリー三鷹での利用分とそれ以外の利用分についてでございます。デリバリー三鷹で利用されたクーポン券は2万454枚で1,022万7,000円、それ以外の分といたしまして、6万2,169枚で3,108万4,500円となっており、利用されたクーポン券の約25%はデリバリー三鷹での御利用、残りの約75%は店舗での御利用となっているところでございます。
 続きまして、質問の7番目、昨年度の事業での反応についてでございます。昨年度の本事業の反応につきましては、買いたいものが買えるクーポンがよかったといった飲食以外での御利用を希望される意見も数件いただいたところでございますけれども、多くの方からは、一度利用したいと思っていたお店のメニューをテークアウトして夫婦で楽しんだ、お店の一覧リストを見て商品を選び、クーポン券を利用するまでの行為自体も楽しむことができたなど、好意的な意見を数多くいただいたところでございます。
 続きまして、質問の8番目、敬老お食事クーポン券事業への期待と成果についてでございます。毎年開催しておりました敬老のつどいにつきましては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、令和2年度はやむなく中止することといたしました。外出の機会が大きく減少し、自粛生活を余儀なくされている高齢者に、食事を楽しむ機会を提供することによりまして、高齢者の生活支援を行うことに加え、消費喚起による市内飲食店の経営支援にもつなげていくことを期待していたところでございます。
 また、実績といたしまして、クーポン券の利用率が、配布枚数11万4,024枚のうち8万2,623枚と、約72.5%の利用だったこと、御利用された市民の方々からも、好意的な意見を数多くいただいたことなどから、一定の成果があったものと考えております。それに加えまして、利用金額が4,131万500円と、コロナ禍で売上げの減少が生じていました市内飲食店への経営支援も一定程度できたものと考えているところでございます。
 私から最後の答弁になります。質問の9番目、敬老お食事クーポン券事業の本年度の改善点などについてでございます。昨年度につきましては、感染拡大防止の観点から、テークアウト等を行っている三鷹弁当マップに掲載されている飲食店から当該事業の参加を募ったところでございます。本年度につきましては、新型コロナウイルス感染症の拡大に関しては、引き続き予断を許さない状況ではございますけれども、高齢者のワクチン接種も進んできていることもございますので、店内での飲食の際にもクーポン券を利用できることといたしまして、市内の飲食店に対して広く参加を募ることとしたところでございます。
 私からは以上でございます。


◯企画部調整担当部長・行財政改革担当部長(石坂和也さん)  私からは、質問に2点お答えいたします。
 まず、質問の10番目、食事利用助成事業費の財源となる、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の補助率についてでございます。この交付金は、新型コロナウイルスの感染拡大を防止し、地域経済や住民生活を支援するため、市町村が地域の実情に応じて、きめ細やかに必要な事業を実施できるように創設されたもので、使途の一定の指定はあるものの、包括的でありまして、事業選択に当たっての裁量権が発揮できるスキームとなってございます。
 昨年度の6月補正予算におきましては、この交付金の趣旨に合致した複数の事業を抽出いたしまして、一般財源負担で案分した金額を充当することといたしまして、御質問にありました当該事業費に3,020万円を充当したところでございます。今回の補正予算で計上した交付金につきましては、国の補正予算等で措置された負担金等のうち、令和3年1月から3月までの間に交付決定されたものの地方負担額を基礎に、1,991万3,000円の交付限度額が国から示されたものです。事業費に連動し、補助率により算定されたものではなく、国から示された全額を充当事業に配分する交付金のこの特性から、充当結果から見ますと低くなってございますが、現時点において見込める財源といたしまして、有効に活用するとしたところでございます。
 私からは最後になりますが、質問の最後、35番目となります。中小企業感染防止対策支援事業費の財源といたしまして、将来的な国の交付金等の充当可能性についてでございます。現時点で当該事業に活用可能な補助メニューにはなく、先ほど御説明いたしました、使途が緩やかなこの地方創生臨時交付金につきましても、今後の交付額のめどが立たない、見込みが立たない状況にあるところでございます。引き続き活用可能な財源に関する情報収集に努めまして、財源負担の軽減を図っていきたいというふうに考えているところでございます。
 私からは以上です。


◯新型コロナウイルスワクチン接種特任部長(伊藤幸寛さん)  私からは、まず、ワクチン接種事業費についてお答えいたします。
 質問の11点目、接種見込み数に対する国の指針等について、12点目、接種見込み数に達しない場合のペナルティーについて一括してお答えいたします。
 ワクチン接種に関する見込み数につきましては、国の方針・指針等はなく、各自治体が定めるものと認識をしております。したがいまして、見込み数に達しない場合にペナルティーを科すといった情報はありません。
 次に、13点目、実施計画における接種率につきまして、ワクチン接種先進国の事例から考えると、市の定める接種見込み数は過大ではないかとのお尋ねです。接種見込み数につきましては、これまでの三鷹市における接種実績を踏まえて見直したものです。この接種見込み数は、ワクチン接種を円滑に進めるための体制整備やワクチン確保のための計画数でありますので、過大であるとは考えておりません。
 次に、14点目、職域接種等でも強制されないよう、市が注意を促すなどの対応についてお答えをいたします。職域接種や大学での接種は、あくまで各実施主体による接種であると承知をしております。一方、市におきましては、接種券に同封するワクチン接種のお知らせ、あるいは「広報みたか」、市ホームページなどにおきまして、接種は強制ではないことを丁寧に周知しているところでございます。
 次に、15点目、海外でのワクチン接種のリバウンドの発生についてです。海外においてリバウンドが発生しているとの報道は承知をしているところですが、ワクチン接種の効果の持続性について答弁する立場にはありません。一方、ワクチン接種後も感染防止対策を励行することが重要である、こうしたことは認識をしているところです。
 少し飛びまして、質問の22点目、井の頭恩賜公園接種会場について順次お答えいたします。タクシー送迎に対する国の補助金についてですけれども、タクシーでの送迎については、一定の条件はあると思いますが、国の体制確保事業費補助金の対象になると承知をしております。一方、今回の市の提案は、三鷹市が設置運営する接種会場以外への送迎となりますので、体制確保事業費補助金の対象となることは難しいと考えておりますが、対象となるように働きかけといいますか、引き続き要請等は行っていきたいと考えております。
 次に、23点目、タクシー送迎の利用方法と24点目のハンディキャブの対応を一括してお答えいたします。三鷹市がタクシー事業者と賃貸借契約を締結しまして、直接支払いを行うことを予定しております。予約につきましては、市に窓口を設置いたしまして、利用希望者から電話予約を受け付けて、タクシー事業者へ連絡して配車する仕組みを考えております。なお、ハンディキャブにつきましては、日常的に利用されている方に配慮いたしまして、本事業に関する直接的な御協力をお願いすることは、現時点では予定をしておりません。
 それから、経費について何点かお尋ねをいただきました。質問の25点目です。接種委託料の時間外・休日加算の支払いについて、26点目の時間外・休日加算の市独自負担についてお答えいたします。接種委託料の時間外・休日加算につきましては、接種の実施者に支払われるものです。実際に業務に従事された方に直接支払われるものではないと承知をしております。なお、時間外・休日加算につきましては、国が定めたものであり、市が独自に負担することは想定をしておりません。
 次に、27点目、サブアリーナ集団接種会場の接種体制についてですが、軽体操室の1日の最大接種回数300回に対しまして、サブアリーナは最大1日1,008回の接種が可能と考えております。また、週当たりの接種日数は、5日で予算計上しているところです。なお、今後のワクチン供給の状況によっては、調整を行う必要性が生じる可能性もあるところです。
 私からの最後になりますけれども、質問の28から30番目、サブアリーナ集団接種会場に係る経費及び業務委託について、集団接種会場の運営等に係る入札について、最後に業務委託費の妥当性というお尋ねがありました。
 補正予算に集団接種運営等業務委託料として計上した2億4,362万5,000円のうち、サブアリーナに直接かかる経費は2億2,230万円となります。この経費には、会場設営及び運営、備品や消耗品、医師等の執務料などが含まれております。当然ながら委託先はまだ決定しておりませんけれども、会場設営等々、医師等の執務料など、契約は別になる予定でございます。
 次に、これまでの集団接種会場における契約は入札かとのお尋ねです。これは国から通知が発出されておりまして、令和2年12月18日付ですけれども、新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業の実施に必要な契約の締結方法については、地方自治法施行令の規定に基づき、緊急の必要により競争入札に付することができないときに該当する、こうしたものといたしまして、随意契約を締結することができる旨が通知をされているところです。三鷹市におきましても、この通知を踏まえ、随意契約により接種体制の速やかな構築を図っているところです。
 また今回、集団接種会場に係る業務委託費は、接種人数、会場の広さ、期間などから、これまでの実績等を踏まえて、運営に必要な人員や物品に係る経費を積算したものです。実際の契約に当たりましては、事業者の見積金額の妥当性をしっかり確認をしてまいります。
 私からは以上です。


◯健康福祉部保健医療担当部長(齋藤浩司さん)  私からは、ワクチン接種につきまして、副反応について、5点ほど御質問にお答えさせていただきます。
 まず、1点目になりますが、三鷹市民の副反応疑い報告についてでございます。ワクチン接種による副反応疑い報告につきましては、原則事案が発生した医療機関から、国へ直接報告を行うこととされておりまして、報告があった事案につきまして、被接種者の居住する市に対して、東京都を通じて情報提供があります。現時点で三鷹市が情報提供を受けている副反応疑い報告数は合計で17件で、発生時の症状の程度が重いものが1件、その他16件は重くないものということで報告を受けております。死亡事例はございません。
 続きまして、2点目になります。接種会場での対応についてです。市が実施している集団接種会場での来場者の体調不良に関しましては、執務する医師や看護師等の医療職が、会場内に設置してあります救護スペース等において適切に対応し、症状によっては適宜救急搬送の手配を行うというようなこととしております。これまで集団接種会場においては、接種前後に気分が悪くなると、救護スペースのベッドで一時的にお休みいただくような事例は、一定数報告を受けておりますけれども、救急車を呼ぶような、救急搬送されるような事態はこれまで発生しておりません。
 続きまして、3点目になります。国からの報告でございますけれども、さきの答弁でも御説明いたしましたけれども、このワクチン接種による副反応疑い報告につきましては、事案が発生した医療機関から国へ直接報告を行うこととされておりまして、報告があった事案について、被接種者の居住する市に対して、東京都から情報提供が行われます。この情報提供は一定の期間、事案発生後と不定期に行われるもので、副反応疑い報告の状況を定期的に審議する、国の検討部会の報告とは全く異なった手続によるものというふうに承知しているところでございます。
 続きまして、4点目になります。副反応被害を発症した市民の把握でございます。ワクチン接種の副反応による健康被害の対象者を市が把握するための前提条件といたしましては、当事者からの申出による健康被害の認定申請や給付請求の手続に基づくものというふうに認識しております。三鷹市では、新型コロナウイルスワクチン接種に関する健康被害についての要件や手続などについてのお問合せというのは、今現在も何件かありますけれども、正式な申請手続等のお申出は現時点でございません。
 最後、5点目になります。健康被害救済制度の申請窓口でございます。従来、市が実施しております定期予防接種におきます予防接種健康被害救済給付制度の手続同様、健康福祉部健康推進課が受付窓口となります。
 私からは以上です。


◯生活環境部調整担当部長(垣花 満さん)  私からは、中小企業感染防止対策支援事業費についてお答えをいたします。
 まず、質問の1番目、昨年度における実績についてでございます。昨年度実施しました、コロナに負けない環境づくり補助金の実績は、交付決定件数が183件であり、1件当たりの平均補助額は6万8,476円でした。補助対象経費としては、空気清浄機やパーティション等の備品購入費が約75%を占め、次いで換気設備等の工事費等が約20%でございました。
 2番目の質問、昨年受けた事業者も再度受けることが可能かどうかということでございます。昨年度、補助金を交付された事業者につきましても、再度交付申請をすることが可能です。例えば、昨年度パーティションを購入した事業者が、今年度パーティションを追加購入したいと、もしくは、違う空気清浄機を購入したいという場合でも対象となります。
 3番目、昨年度の事業についての事業者らの反応についてでございます。昨年度申請された事業者の皆様からの反応といたしましては、おおむね好評で、特にクレーム等はございませんでした。具体的には、三鷹市民が安心して店舗や事務所を利用できる環境づくりに貢献していただいているといった声や、申請から2週間以内で振り込みまで完了したので、スピード感があり、大変助かったという声を多数いただきました。また、申請書は窓口だけでなく、郵送の提出も可能だったので、事業者のことを理解してくれているといった声もございました。
 質問の4番目、再度同様な支援策を行うことについて、どのような政策的判断があったのかということでございます。当補助金の交付申請には、ユーチューブ三鷹市公式動画チャンネルで配信中の三鷹市感染症対策アドバイザーである水野泰孝先生の指導、助言を踏まえることを条件としてございます。市では、今年度、飲食店にアルコール消毒液、マスク、ステッカーなど、感染拡大防止のための啓発グッズを配布するとともに、三鷹商工会及び三鷹市飲食業連合組合と連携して、飲食店を含む事業者に対し、二酸化炭素濃度測定器の貸出しを行っております。これらの取組に加えて、事業者が昨年度より、より強力な感染症対策を正しく継続的に行うことができるよう、今年度も事業を行うべきと判断したものでございます。
 答弁は以上になります。


◯16番(野村羊子さん)  丁寧な御答弁ありがとうございました。幾つか再質問させていただきます。
 まず最初に、敬老お食事クーポン券ですけれども、敬老のつどいそのものは、これまで3,000人強の出席でした。今回利用者、今回のクーポン券については大変多くの、それの何倍、3.5倍くらいの計算になるでしょうかね。実数が分からないということでしたけれども、それぐらいの方が使い、ただ、費用は約10倍近くかかるというふうなことになっています。
 これで今後ね、この敬老のつどいを将来的にどうしていくのかという問題、そして、高齢の方の食事を楽しむ機会の創出と市内飲食店の支援、あるいはデリバリー三鷹を使うということは、学生、若者の雇用創出、いろいろな側面を併せ持った事業ではありますけれども、コロナ対策限定と考えるのか。今、いろいろ御好評いただいたという話がありました。好評であればあるほど、継続を求める声も強くなると思います。将来的に、この事業はどのようにしようと考えていくのか。昨年と同じことを今年やったら、来年もまたという期待も高まるというふうなことで、それも含めて、今年度、同じ事業を行うというふうな判断をしたのかということも含めて、改めて確認したいと思います。
 あわせてですけれども、デリバリー三鷹は、今回の期間延長で12月28日までとなっています。ただ、お食事券の利用期間は2月28日まで、この時差があります。冬場は、コロナだけではなくてインフルエンザもはやるというふうなことがずっとあって、やはり出かけたくないという方々が一定層いるのではないかというふうなことで、施策として整合性を図るのであれば、デリバリー三鷹も併せて2月28日までの延長とすべきだったのではないかと思いますが、この辺の整合性を、双方の部署で連携して調整したのかどうかということも併せて確認したいと思います。
 ワクチン接種についてですけれども、強制ではないということを伝えているということですけれどもね、インフルエンザワクチンでもウイルスの型が合致しなければ有効ではない。やっぱりインフルエンザにかかっちゃうとかね、ワクチンを打ってもかかっちゃう。コロナでもまた同様に、ワクチンは感染防止というふうに完全になり切ってないという実態、だからマスクし続けるとかいうふうな話になりますけれども。むしろ若者に対しては、ワクチン接種後の副反応被害というふうなことのほうが、より多くなっているのではないか。コロナ感染では死なないけれども、ワクチン接種しちゃったら重篤化しちゃったというふうなことのね、比率的には多くなるというふうな事態になってきているので、またその辺についてしっかりと、特に30代以下、10代、20代に関して強制とならないように、各部署、市内全域に働きかけていく必要があるんではないかと。それについての対応、単に──もう接種券を発送しちゃいましたので、その中に通知を入れるということではもう足りないと思うので、その辺についてしっかりと対応すべきではないかと思います。それについてちょっと見解を伺いたいと思います。
 ワクチンの接種事業費、委託、随契でやるというね、2億もの金額を随契で行うというふうな話になりますが、多分全国の自治体どこも似たようなことだと思います。ワクチン供給量の見通しが立たない事態になったりとか、国の対応というのが直前まで分からないという辺りで、もう本当に現場の苦労は大変だと思いますけれども、実際にこの費用は全額国が負担したといっても私たちの税金であり、その使い方については、やっぱりしっかりチェックをしていく必要があると思います。先ほど、妥当性について確認をしていく必要がある、適正に積算しているって話がありましたけれども、どこでちゃんとこれね、検証すべきか、いつどこで検証するのか、この事業費の妥当性について、あるいは、契約先の妥当性についてというふうなことについて、いつどこで検証するのかをちょっと改めて確認したいと思います。
 コロナに負けない環境づくりも再質問しますけれども、長期にわたり自粛を求められている飲食店、今回、感染防止対策をより強力に行うことによって対応していってもらいたいと言いますが、それだけではとても足りない状況だと思います。ということは、今後ね、やっぱりこれだけではなく、中小企業者、特に飲食店と関連事業ですよね。飲食店だけではなくて、そこに今回、酒問屋さんの話がありましたけれども、それ以外にもいろんな業種が飲食店、関わって成り立っていますよね。それらの事業者、そういうものに対してどういうふうな対策を今後考えていかなくちゃいけないのかって、その辺について検討しているのか、どういうふうに考えているのかということについて再度確認したいと思います。
 お願いします。


◯市長(河村 孝さん)  1点だけ、私のほうから答弁をさせていただきます。
 まず、敬老のつどいの今後の在り方ということでございます。当初予算でお示ししたとおり、従来型の敬老のつどいに戻す予定ではありましたから、そういう意味では、今回の第何波になるんですかね、蔓延状況を確認しながら、急遽ハンドルといいますか、去年と同じような方法を取らざるを得なかったということでございます。幸い去年のやり方は、一定の御評価も受けながらやってきましたので、そういう意味での対応変更ということを、ぜひお願いしたいということでございます。
 そういう意味でいいますと、今後どういうふうにあるべきか、これはこれからちょっと皆様と御一緒になっていろいろ議論を重ねなければいけないというふうに思っています。改めて言いまして、今までなれ親しんだ光のホールで行う方法が──何回も地域ごとに分けてやっているわけでありますけれども、そういう方法がいいのかどうか、また御議論していただきたいと思いますし、住民協議会とか、町会・自治会とか、そういうところでも取り組んでいるところもありますから、そういうものを御支援しながらやっていく方法に転換すべきではないかというふうなこともあろうかと思います。そういう様々な御意見を集約しながら、年度の後半に向けて議論を重ねていきたいというふうに、現時点では思っているところでございます。
 これに戻すということを、今の基本線は当初予算のことでありますから、そういう方向を原則としながらも、見直しも一定図っていかなければいけない時期に来ているのではないかというふうに思っているところでございます。


◯新型コロナウイルスワクチン接種特任部長(伊藤幸寛さん)  私からは再質問2点、お答えいたします。
 まず1点目に、強制ではないことの周知ということですけれども、今回も、今日から配布が始まっております「広報みたか」でも、またワクチンの副反応について掲載、貴重な紙面ですけれども、一定程度割かせていただきまして、掲載をさせていただいております。やはりこれは、これから全年齢への接種が始まるということも含めた対応でございますので、一定の丁寧な周知は現状でも行っているというふうに認識をしております。
 次に、契約に当たっての金額の妥当性、それから契約先の妥当性ということなんですけれども、これ、金額について積算の1つの基準になるのは、やはり接種費用の2,277円、税込みというのがあります。そうしたところを1つ押さえながら、そのほかにもいろいろな体制確保のためには必要な経費ってありますので、近隣の状況とか、そうしたところも見ながら、これまでもそうした確認を行っているところです。また、契約先については、1つは分かりやすく、やはり実績ということがあります。安全に接種ができること、そのためのバックアップ体制でありますとか、緊急時の体制でありますとか、そういうところをしっかり確認しながら契約を行っているところでございます。


◯生活環境部調整担当部長(垣花 満さん)  私からは、敬老お食事クーポン券とデリバリー三鷹の事業の整合性について御質問いただきましたので、お答えいたします。
 今回、こちらの事業を実施するに当たりましては、生活環境部と健康福祉部のほうで何回も打合せをしてきたところでございます。デリバリー三鷹につきましては、本来、通常期であればお店が自力で営業をやっていくといったところを、緊急時ということで、宅配事業を展開しているという事業であるというところから、今後、市内の飲食店に直接市民の方に出向いていってもらって、食事をしていただきたいというところから、12月末で当初、設定をしたところでございます。
 敬老お食事クーポンにつきましては、前回、デリバリー三鷹とコラボレーションをして、12月末までの締切りでやったところでございますが、非常に利用が集中したというケースもございます。そういったことから、利用の期間もちょっと拡大しようということもございましたけれども、今回、デリバリー三鷹の仕組みを使った宅配というよりは、飲食店のテークアウトや飲食店でのイートインを御利用いただきたいという趣旨で、長い期間を設定したというところでございます。当然、市内の飲食店でお食事をいただいたときに、そこの換金をしていく仕組みというのはデリバリー三鷹とは別個の形で、まちづくり三鷹に福祉部から契約をしてもらうという形でやっているところでございます。
 あと、それからもう一点目、コロナの環境づくり補助金についてでございます。こちらの感染防止、市民の皆さんに、これからアピールをしていくというところが大事かなというところなんですね。飲食店の方々に対して、やはりきちんとした感染防止対策をしていただいた上で、市民の方になるべく利用していただくというところで今回の施策としているところです。当然、飲食店さんの経営が今苦しい状況、また、今後のコロナの感染状況についても注視をしていきながら考えていく必要がございますが、そちらのことも踏まえた上で、飲食店さん以外にもその関係する事業者さんに対する支援ということも、今、国のほうで月次給付金とか、そういった様々なものがございますが、そういった動向、それから今、ちょうど市のほうで実施している市内の実態調査、こちらの結果といったものを踏まえながら、今後の支援策を考えていきたいと考えておるところでございます。
 以上でございます。


◯副市長(馬男木賢一さん)  契約関係についての御質問に、先ほどのワクチン接種本部長の答弁に補足させていただきます。
 御質問のお言葉の中に、検証というお言葉がございました。先ほど部長が申し上げましたように、予算編成に当たっては様々な観点から精査をしておるところですけれども、それを一定金額以上、2,000万以上の場合の委託料等につきましては、入札等審査会という、私を委員長とします審査会、総務部門、契約関係を中心とした目でちゃんと検証をして、事前にはなりますけれども、その契約の妥当性、契約の方法の妥当性、内容の精査については、そういった目からも審査しておりますので、一定の検証は、その時点ではされていると考えております。


◯16番(野村羊子さん)  それでは、討論いたします。補正予算(第5号)についてですね。
 昨年2月から始まった新型コロナウイルス感染症の影響は、私たちの暮らしや経済に大きく影響しています。昨年の、訳も分からず対応せざるを得なかった状況とはステージが変化していると言ってもいいのではないでしょうか。先行きの見通しが不透明ではありますが、過去の世界的な感染症においては収束に3年と言われていることなどを念頭に、この1年半を検証しつつ、これから先、少ない資源、リソースをどのように有効活用していくのかをしっかり検討しなければいけないと考えます。
 その意味において、昨年に引き続き実施する敬老お食事クーポン券事業やコロナに負けない環境づくり補助金などは、実施状況への検証を本当に十分に行ったのだろうか。今後さらなる検証の中で、今後につながる施策の検討をしていくことを求めたいと思います。
 コロナの感染の状況は、現在、第5波と言われる様相となっており、東京の新規感染者、すなわちPCR検査陽性判明者が3,865人で、3日連続過去最大となっています。60歳以上の入院患者が減る中、40代、50代の重症患者が増え、入院、療養調整中の人数が増えていると聞きます。しかし、新型コロナウイルス感染症と診断された人、すなわちPCR検査陽性判明者のうち、重症化する人、死亡する人の割合、10代、20代の若者はやはり低い傾向にあります。10代の感染症による死亡はゼロ、30代以下の感染症死亡、検査陽性死亡は37人です。一方、ワクチン接種による30代以下の副反応疑いは6,607人、重篤報告685人、死亡報告7人となっています。今後、若い世代にワクチン接種を進めていった場合、特に新型コロナウイルス感染症による死亡報告が少ない30代以下にとっては、ワクチン接種による副反応被害の重篤化、死亡などのリスクのほうが高くなることになります。しかし、職域接種という名の下に、大学、とりわけ医療系大学での接種の強要が始まっています。
 ファイザー社にしても、モデルナ社にしても、新型コロナワクチンはいまだに治験段階です。接種による将来的な影響も未解明な状態であるのですから、未来ある若者へのワクチン接種はより慎重に考えなければいけないと思っています。
 職種職域や拠点接種という、予防接種法上問題となる接種を推し進めていることについては、やはり問題だと思い、ワクチンの効果や安全性に鑑み、立ち止まり、検討すべきである。ワクチン副反応検討部会において、いまだ副反応被害との因果関係が認められないということが多くあります。副反応被害の救済体制が整わない中で、半ば強制的に接種を進めることは、繰り返しますが、大学生、子どもへの接種がなし崩しに進められていることは、将来に禍根を残すことになりかねません。
 今、世界が取り組むべきは、ワクチン製造競争ではなく、コロナ感染症の病態を明らかにし、有効な治療法確立のために、今までの治療の検証をすべきだと思います。ワクチン接種の安全性には疑念があり、集団接種推進には反対であるため、補正予算(第5号)に反対します。
 また、2億4,362万5,000円ものワクチン接種業務委託が随意契約で行われ、検証が公開されていない、不十分であるということについても、問題として指摘したいと思います。


◯27番(前田まいさん)  既に御答弁いただいた部分もありますが、順次質疑させていただきます。
 まず初めに、コロナ感染が急拡大し、ワクチン接種事業にも遅れが生じている下では、市として、今こそPCR検査の拡充に取り組むべきではないでしょうか。検査拡充を盛り込まなかった理由をお伺いします。
 続いて、ワクチン接種の加速化について、職域接種など進められている一方、市の接種事業は新規予約受付をストップした状況です。説明によれば、当面の供給が得られる見込みとなったとありますが、当面の供給量とは何人分の量でしょうか。
 続いて、井の頭公園でのワクチン接種における移動手段の確保について、何点かお伺いします。
 1つ目、対象者は何人くらいと見込んでいますか。予約は東京都に対し申し込むのですか。三鷹市民が予約をした場合、市はどのように把握し、タクシー配備につなげるのでしょうか。また、市として、対象者をどのように見つけて、この制度利用につなげるつもりですか。車両はどういうものですか。介護タクシーでしょうか。さらに、タクシー運転士の感染リスクについてはどのように考えていますか。タクシー運転士への事前のワクチン接種、あるいは定期的な検査は計画していますか。
 利用者を自宅から車両まで乗せる過程も、また、接種後帰宅するまでの過程も、タクシー運転士が介助するのでしょうか。その際、思わぬ事故につながる可能性もあるのではないでしょうか。対象となる要介護3以上の方、重度障がいの方などは、接種後の経過観察や副反応への対応も、一般の方よりも、より注意が必要なのではないかと考えます。利用者の安全の確保のため、タクシー事業者ではなく、社会福祉事業団やハンディキャブなど、介護・福祉事業者へ委託することは考えなかったのか、お伺いします。
 最後に、デリバリー三鷹の拡充・延長について、現在の感染状況などを踏まえれば、学生や飲食業への支援もまだまだ必要であると思います。クーポン券の期限が2月までなら、デリバリー三鷹の事業も、せめて2月まで継続してもよいのではないでしょうか。
 以上、お願いします。


◯健康福祉部保健医療担当部長(齋藤浩司さん)  私からは、最初の御質問です。PCR検査拡充について、検査拡充を盛り込まなかった理由についてお答えいたします。
 市が行政検査として実施しておりますPCR検査につきましては、昨年開設いたしました三鷹市PCRセンターにおいて現在も事業を継続し、今年度も、令和3年9月までの事業予算を計上しておりましたけれども、市内医療機関での検査体制の拡充やその後の感染状況の推移等の要因も勘案しながら、既に緊急対応方針(第7弾)でもお示ししておりますとおり、さらに令和3年12月まで期間を延長することとしております。また、高齢者施設等で感染者が発生し、行政検査の対象とならなかった入所者の方等にPCR検査を行った経費等に対するPCR検査等費用助成事業につきましては、昨年度より都の補助事業を活用した取組として開始をいたしまして、今年度はさらにその助成対象の拡充等も図りながら事業を継続しております。今回の補正予算にはPCR検査拡充に関する予算計上はございませんけれども、現時点におきましても、以上のように機動的な事業継続にも並行して取り組んでおります。
 私からは以上です。


◯新型コロナウイルスワクチン接種特任部長(伊藤幸寛さん)  順次お答えをいたします。
 初めに、ワクチン接種の関係で、当面の供給量とは何人分の量ですかというお尋ねです。ワクチンの供給につきましては、おおむね2週間に1回の頻度で国から配送されます。8月2日からの新規予約の再開に当たりましては、8月7日に予定されている第11クール、ここで14箱。1箱というのは195バイアル、195本のワクチンが入っていまして、1,170回分となります。次に、8月下旬の予定ですけれども、第12クールでは23箱の納入が通知をされているところです。当面の供給量としては、この2つのクールで合計で37箱となりまして、接種数としては4万3,290回、2万1,645人が2回接種できるワクチン量です。
 次に、井の頭恩賜公園でのワクチン接種における移動手段の確保について、4点お尋ねがありました。初めに、対象者の見込み及び利用方法等についてですけれども、今回対象となるのは、要介護度が高い方、あるいは身体障害者手帳を有する方など、自力での移動が困難な方のうち、さらに介助者が運転する車で来場することができない方というような条件です。ですから、正確な見込み数をお示しすることは困難なところですけれども、1日当たり約10人程度の方に御利用いただける体制を確保いたします。予約方法については、市が窓口となって、利用者から電話予約を受け付け、タクシー事業者へ配車を手配することを想定していますが、今後、「広報みたか」や市ホームページ等で周知を図りたいと考えております。
 次に、2点目の使用する車両等、それから3点目、タクシー運転士の感染リスクについてです。使用する車両につきましては、車椅子の方もそのまま乗降することが可能なユニバーサルデザインタクシーを考えています。このタクシーにつきましては、杏林大学接種会場への移送でも使用したものです。また、運転される方の感染リスクにつきましては、タクシー業界における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン、こうしたものも定められております。こうしたことに基づきまして、適切に対応されるものと認識をしております。
 事前のワクチン接種につきましては、これは6月16日から7月27日にかけまして実施した杏林大学の接種会場におきまして、エッセンシャルワーカーの接種枠を設けております。この中でも、希望するタクシー運転士の方にも接種を実施しているところです。こうしたことも踏まえまして、定期的なPCR検査等については予定をしておりません。
 最後に、利用者の安全確保についてなんですけれども、乗降のお手伝いなど、通常のタクシー業務で対応できる範囲については、運転される方、ドライバーの方が対応いたします。市の窓口で予約を受け付ける際に、日常生活における介助、どの程度の介助が必要かとか、個々の状況について一定程度確認をさせていただきたいと考えております。そうした上で、安全な利用が見込めない場合には他の接種方法を検討するなど、きめ細かく安全に配慮した対応を進めていきたいと考えております。
 なお、接種後の経過観察や副反応等につきましては、都の会場運営の中で適切に対応されるものと考えております。また、本事業は、事業実施までの時間的な制約もありまして、早急に体制確保が必要なことから、タクシー事業者を委託先としたところです。
 私からは以上です。


◯生活環境部調整担当部長(垣花 満さん)  私からは質問の4番目、デリバリー三鷹の延長期間等についてお答えいたします。
 先ほどの答弁ともちょっと重なる部分もございますが、本事業は、緊急対応事業のため、その期間については、感染症の状況を見極め、適切に判断し、設定する必要があると考えています。今後、ワクチン接種が順調に進み、かつ収束が見通せた場合には、店内への飲食へと需要が移行することから、現在としては、12月末に一定の役割を終えるものと判断し、事業を終了することとしています。今後、感染状況等を注視していきたいと考えております。
 以上でございます。


◯27番(前田まいさん)  幾つか再質問させていただきます。
 まず、ワクチンの供給量についてですが、約2万人強が当面の見込みとして分かっているということなので、となると、やっぱりまだまだ多くの希望者が残されることになろうかと思いますが、この10月までの接種完了というのは、国が示した指針ですか。あるいは、はっきり言ってこれ、多分私はまた延びるんではないかという危惧を非常に覚えるんですけれども、残り10万人強の人がまだ予定が立たない状況にある下で、10月までといった根拠をお伺いしたいと思います。
 それから、井の頭公園のワクチン接種についてですけれども、都の事業ということで始まるわけですが、市としてもライブサイトとの関連で要請をされたわけですけれども、私はちょっとこれ自体、真に必要な要請であったかというところには若干疑問を持っております。なおかつ市長も、要請された当時に持っていた接種会場のイメージとは大分違うものが出てきたんじゃないのかなというふうに思います。その辺の受け止めをお伺いできればと思いますし、また、事前に武蔵野市含め地元市に、こういった形で対象を絞ってやりたいということの調整が行われたのか、あるいは今後、対象を拡大するようなことも可能なのか、お伺いしたいと思います。
 それから、タクシー運転士へのワクチン、あるいは検査についてですけれども、一定ワクチン接種を進められているということで、それで対応されるものと認識しているというお考えでしたけれども、市としてちゃんとこれを、ワクチンが済んでいるかという確認はしないのでしょうか。お伺いしたいと思います。


◯市長(河村 孝さん)  私のほうから、1点だけ御答弁させていただきます。
 井の頭公園のライブサイト問題に関連して、今回の井の頭公園での接種会場というのは、市の問題提起にしたがって、東京都のほうでもいろいろ議論してもらったということでございます。その交渉過程において、三鷹市が当初想定していたのは、おっしゃるように、恐らく誰でもそう思うと思いますが、一般の都内でもやっているような大規模接種会場を想定していました。ただ、交渉事ですからね、三鷹市が考えていることだけで全てが解決するわけじゃありませんので、東京都の集団接種体制の全体の案分の中で、向こうとの協議の中で、向こうもいろんな材料があるんでしょうけれども、そのぎりぎりのところで、今公表できるのはそういうことであります。
 ですから、周辺の杉並とか、世田谷、武蔵野、三鷹も含めた形での広域的なものでありながら、やはり限定したドライブスルー型ということで、ぜひ向こうもお願いしたいということでございますから、ドライブスルー型というのは、当初私どもは想定はしてなかったのは確かです。ただそういう、先ほどから答弁させていただいているように、寝たきりの方とか、障がい者の方とかでなかなか移動できない方に対して、一定のそういう方向性というのは、三鷹市としても理解できるところではありますし、必要なことだというふうに思っていますので、ぜひそのことについて協議していきたいということで、現状、話がだんだんと固まってきているところでございます。
 これで別に終わったわけではありませんけれども、交渉事ですから相手がいることなので、やはり向こうの全体計画、広域的な計画と、ちゃんとした妥協点といいますかね、一致点というものがないと先へ進みませんので、そういう意味で、これからも交渉を続けますけれども、現状で御報告できる、そのところを三鷹の立場として、ぜひその成果を少しでも市民の方に享受してもらうための補助策として、今回提案しているようなタクシーの問題等を問題提起しているところでございます。


◯新型コロナウイルスワクチン接種特任部長(伊藤幸寛さん)  私から、市長の答弁に補足をさせていただきまして、2点お答えをいたします。
 初めに、10月末までの接種完了ということについてなんですが、根拠というようなことなんですけれども、10月末というのは、三鷹市の新型コロナウイルスワクチン接種実施計画の改定をいたしましたけれども、この中で定めているものなんですが、先ほども答弁させていただいたんですが、当面の供給量ということで、先ほども37箱分ということをお答えしたんですけど、ワクチンの供給はおおむね2週間に1回配送されますので、これからも2週間に1回のペースで13クール、14クールというふうに続いていきます。ですから、根拠としては、そうした必要なワクチン、これまでの基本枠って三鷹は12枠なんですが、それからどれだけ取れるかということでプラスになっていくんですけれども、そうしたところを継続的、安定的に必要なワクチン量が確保されることが前提となりますけれども、そうした中で10月末という目標を立てているということです。したがいまして、今後も引き続きワクチンの確保につきまして、必要な対応をしっかりと進めていく必要があるとは考えております。
 次に、最後ですけれども、検査につきまして、市として実施する必要があるのではないかというお尋ねなんですけれども、先ほども申し上げたように、例えばタクシー業界におきましては、感染予防対策ガイドライン、こうしたものもしっかり定められております。そうした中で、PCR検査を実施するかどうかは事業者の判断によるものと考えておりまして、市として、現時点において実施する予定はございません。


◯27番(前田まいさん)  討論します。
 ワクチン接種の加速化については、国や東京都のワクチン供給に大きな問題があり、接種計画の見直しを余儀なくされた上に、この間、市民の不満、要求を受け止めてきた市の苦労は察して余りあります。また、ワクチン事業による職員の過大な業務負担も非常に心配しているところです。接種の加速化を追求し過ぎず、安全かつ円滑に進めることを最優先に取り組まれることを期待します。
 井の頭公園でのワクチン接種については、ワクチン接種会場として適当なのか、都が設定した対象を限定しての実施が効果的、効率的なのか疑問があるところですが、市として、希望する市内対象者を取りこぼさないよう、移動手段の確保を図ろうとする点は評価します。ただし、利用者の安全が接種の前後を通じて十分に確保されるよう、介護事業者への委託も含め、体制を整備するよう求めます。
 デリバリー三鷹については、引き続きコロナ禍の学生や飲食業への支援は必要であり、せめて敬老お食事クーポン券の有効期限である来年2月まで、デリバリー事業を継続すべきと考えます。新型コロナウイルスの感染拡大がとどまるところを知らず、都内の感染状況は、五輪開催や4連休の影響などで人の動きが活発になり、感染力の強いデルタ株への置き換わりで、際限なく感染者が増える危機的な状況に直面しています。中等症から重症化するケースも多く、保健所や医療機関の逼迫が顕著になり、都内では医療崩壊が起こりつつあるといえます。
 こうした状況の下で、市として今こそPCR検査の拡充、あるいは、誰でもいつでも検査できるよう支援し、陽性者の早期発見につなげ、感染を広げない努力が必要であると考えます。都の補助事業等実施されていますけれども、そこから漏れているエッセンシャルワーカーや若年層などへの市独自の検査も含め、本補正予算には盛り込まれておりません。本補正予算に計上されたいずれの事業についても、その目的・趣旨はおおむね賛同するものですが、これまで指摘した点に加え、コロナの検査拡充を市独自に取り組むとともに、国や東京都に対しても検査拡充を要望することを求め、本補正予算に賛成します。


◯9番(成田ちひろさん)  令和3年度一般会計補正予算(第5号)につき質疑をいたします。
 質問1、中止となった敬老のつどいへの御招待予定だった方を対象としたお食事クーポン券の配布に伴い、デリバリー三鷹の宅配体制の拡充及び期間延長を行うことについて、お食事クーポン券の配布をもししなかった場合でも、同様の施策を行う予定だったのでしょうか。
 質問2、前年度も敬老のつどいを中止していますが、補正予算でのタイミングは6月補正でした。今回、7月臨時会での補正予算となった経緯をお伺いいたします。
 質問3、敬老のつどいを通常どおり実施した場合の経費と比較して、代替事業としてお食事クーポン券を配布する場合は大幅に増大することとなります。その政策判断に至った経緯をお伺いいたします。


◯生活環境部調整担当部長(垣花 満さん)  私からは質問の1番目、クーポン券を配布しなかった場合のデリバリーの対応について御質問いただきました。お答えいたします。
 もし延長するということであれば、予算については、9月の議会で、議会の皆様に御判断いただく形になると思われます。予算の出すタイミングにおいて、その時々の飲食店の利用状況ですとか、感染状況をよく考え合わせて、総合的に判断することになるというふうに考えております。
 私からは以上です。


◯健康福祉部調整担当部長・旧どんぐり山施設利活用担当部長(馬男木由枝さん)  私からは、御質問の2番目、3番目についてお答えをいたします。
 まず、御質問の2点目、7月の臨時会での補正予算となった理由についての御質問についてです。先ほどの御質問に対し、市長のほうからも答弁がございましたけれども、例年実施しておりました敬老のつどいにつきましては、令和3年度は実施を前提として当初予算を計上し、新型コロナウイルス感染症の感染状況などの確認をしながら、実施の可能性について模索をしておりました。当該年度に入りまして、当初は4月から5月のゴールデンウイーク後まで緊急事態宣言が発令されておりまして、その後も感染状況の先行きが見込めず、感染状況を注視しておりましたので、昨年度とは判断時期が異なり、この時期の補正予算計上となりました。
 御質問の3番目でございます。敬老お食事クーポン券事業の実施に至る政策判断についてでございます。三鷹市においても高齢者の方のワクチン接種も進んではおりますが、一方で、新型コロナウイルス感染者数が増加傾向にもあることから、いまだ従前のように外出する機会が戻らず、現在も自粛生活を余儀なくされている高齢者の方が多いのが状況です。長引くコロナ禍において、本年度も高齢者の方に食事を楽しむ機会を提供することによって、高齢者の方の生活支援を行うことが重要と考えました。また、本事業によりまして、市内の飲食店の支援にもつながるということから、この事業についての実施を決断したところでございます。
 以上でございます。


◯9番(成田ちひろさん)  御答弁ありがとうございました。討論します。
 令和3年度一般会計補正予算(第5号)につき、昨年度は子どもの給付金等も含めて、様々な現金給付事業が行われた一環として、お食事クーポンの配布という現金給付的な事業を行ったと私は認識していました。また、今年度は新型コロナワクチン接種率を見ても、多くの御高齢者が接種を終わっているという状況でもありますので、状況の前提が違っていると考えております。ですので、同じ事業をするという政策判断をしたことについては、もう少し慎重さが必要だったのではないかと考えております。また、国の地方創生臨時交付金約2,000万円も、財源としてこちらに充てております。別事業の模索が必要だったのではないでしょうか。
 以上、意見を申し添え、賛成といたします。


◯10番(半田伸明さん)  3点指摘をします。
 まず1点目、敬老のつどい中止の代償として、77歳以上の市民に敬老お食事クーポン券を配る点についてです。決算ベースでは、敬老のつどい事業は例年600万台でしたが、コロナ禍の影響で中止になる一方、本件に6,000万台と、10倍近くの増になっています。ちょっと視点を変えまして、直近のコロナワクチンの接種状況を見ますと、65歳以上の方の2回目接種まで済まされた方の割合は7割台。一方、40から64歳の方の場合は、それがまだ1割という状況です。市民の関心は、コロナワクチンに絞られていると言ってよい状況です。高齢者から接種を優先というのは分かりますが、接種を済まされたであろう方々に、一般財源を4,000万以上も使ってお食事クーポン券を配る一方、若手は接種をまだまだ我慢という状況であり、言わば安全圏の方により手厚く、そうでない方に今しばらくの我慢をと、こういった状況になっているわけです。本来は逆じゃないですか。我慢をしている層に施すべきであり、安全圏の方により手厚くというのは、私は、税の使い方として世代間格差を助長させるものであり、いわゆる現役世代の皆さんの納得が得られるとは到底思えません。
 次に、2点目、ワクチン接種の加速化です。喜ばしいことなんですが、これは1点、問題提起をしておきます。そもそも我が市議会は、ワクチン接種の現場の皆さんに御迷惑とならないよう、個々の議員が問い合わせるのではなく、議長に集約をする形で、事務局が段取りをする形に変わりました。これは、現場の対議会コストを削減すべきという、言わば議会側からの大幅な譲歩なわけです。大事なことは、個々の議員が勝手にやらないからといって、行政が議会側に情報を出さなくてよいというわけではないという点です。ここで大事なのは、どのターゲットが一番大変だったかなんですね。1回目、予約したけど接種できてない、もしくは1回目の予約すらできてない。この層は、はっきり言えばごめんなさいで済むんです。ないものはないからです。問題なのは、1回目を受けた方が無事に2回目を受けられるか、この点なんです。
 緊急対応方針など、説明機会がある場合にのみ議会側に情報提供があるだけで、1回目接種ができたが2回目は分からないという層はどうなっているのかにつき等々、情報提供がないまま今日を迎えています。で、今回の補正でようやく説明を受けたという状況ですね。加速化が見込めずに補正が成り立たなければ、永遠に情報提供がないままだったのでしょうか。ワクチン不足がニュースになる時点で、本来は市長が議長に、今後どのような情報提供をしていくべきかをきちんと相談するべきでした。この点は厳しく指摘をしておきたいと思います。
 また、行政側のこういう仕打ちを受けた以上、議会側も議長に集約という譲歩はもうやめて、好き勝手に質問していいかもしれませんね。譲歩した意味がもうないことが判明した以上、こういう結論になるのは当然です。代表者会議でよろしく御議論ください。
 さらに3点目、デリバリー三鷹の期間延長です。基金取崩しを2,600万台かけてまでやる必要はもうありません。もっとも、導入当初は意義がありました。雇用の維持というのは確かに意味があった。しかし、もう随分時間がたっています。ましてや、宅配の距離制限の問題がありますね、3キロという。あんまり言いたくないですけど、私が住んでいる野崎、大沢、いわゆる七中学区は、いわゆる南部の人たちには実際に恩恵がありません。それが1年近くずっと続いているわけです。税は、地域間格差をもたらすものであってはなりません。導入当初はよかったんですが、それをどうやったらいいのかを検証するべきでした。同様の事業が、さらに民間でもあるわけです。何度も言いますが、導入そのものには意味がありましたが、本事業はむしろ出口戦略を考えなければいけません。廃止の議論を開始をしてください。
 まとめます。お食事券にしろ、デリバリー三鷹にしろ、コロナ禍の新たな事業が、言わば現状維持を超えて、焼け太りしているわけです。世代間格差、地域間格差を助長する方向性には、到底同意することはできません。税の使い方として根本的に間違っていると、残念ながら最終判断をいたしました。
 以上より、反対といたします。


◯8番(山田さとみさん)  討論します。
 現在、都内、そして日本全国で、新型コロナウイルスの感染が大きく拡大しています。昨日7月29日には、都内の新規感染者数は3,865人で過去最多となり、全国でも1万人を超え、過去最多となっています。
 このような状況の中で、本補正予算の衛生費に計上されている、希望される方への迅速なワクチン接種体制の構築は極めて重要な課題です。残念ながら、現時点では十分な量のワクチンが供給されておらず、三鷹市では7月2日から新規の予約がストップしている状況です。こちらについては、本日ホームページが更新され、8月2日からの接種予約の段階的な再開が発表されましたが、接種を希望される市民の皆様の接種再開への期待は高まっています。例えば、市の接種計画が合理的、確定的な供給見込みに基づいていなかった等の理由で再度ストップするなど、これ以上新たな混乱が生じることは決して許されません。特に、事業概要の文中には、令和3年10月までの接種完了に向けてとあり、この内容が「広報みたか」やホームページで市民に周知されることと存じます。しかし、これまでもワクチン供給スケジュールは、急遽変更されたり、直前になってようやく具体的な供給量が判明するなど、様々な課題があったと認識しています。
 改めて国に対し、確定的なワクチン供給スケジュールを早期に示すことを求めるとともに、市民の皆様には、市がどのような根拠で接種計画を作成しているのか、また、予定が変更される可能性や接種計画の進捗状況などについて丁寧に情報を発信し、市と市民とが同じ認識を持ってこの難局を乗り越えられるような周知を求めます。
 そのほかにも、本補正予算には、敬老お食事クーポン券の配布や、東京都の補助制度と連携して、コロナ感染防止対策を実施する飲食店を含めた中小企業への後押しを行うなど、現在、喫緊の課題である新型コロナウイルスへの対策を後押しする観点から、早期に進めるべき重要な施策が盛り込まれていることにより、賛成といたします。


◯議長(土屋けんいちさん)  これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 議案第31号について、原案のとおり決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
               (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはありませんか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(土屋けんいちさん)  以上をもちまして、本日の日程は全部終わりました。会議を閉じます。
 これをもって、令和3年第2回三鷹市議会臨時会を閉会いたします。お疲れさまでした。
                  午前11時54分 閉会