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トップ会議録会議録閲覧 > 会議録閲覧(令和3年文教委員会) > 2021/11/09 令和3年文教委員会本文
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2021/11/09 令和3年文教委員会本文

                  午後1時28分 開議
◯委員長(渥美典尚君)  ただいまから文教委員会を開きます。
 初めに休憩を取って、本日の流れを確認いたしたいと思います。
 休憩します。
                  午後1時28分 休憩


                  午後1時29分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  委員会を再開いたします。
 本日の流れにつきましては、1、行政報告、2、次回委員会の日程について、3、その他ということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのように確認いたします。
 教育委員会が入室するまで休憩いたします。
                  午後1時30分 休憩


                  午後1時31分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  委員会を再開いたします。
 教育委員会報告、本件を議題といたします。
 本件に対する教育委員会の説明を求めます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(秋山慎一君)  よろしくお願いいたします。本日、教育委員会から御報告をさせていただきます事項は、日程に記載の4点でございます。報告事項の1点目につきましては私から、2点目以降は各担当から、それぞれ御説明をさせていただきます。
 では、まず初めに、報告事項の1番目、新型コロナウイルス感染症への対応状況について御説明をいたします。資料1の1ページを御覧ください。御案内のとおり、国における緊急事態宣言につきましては、9月30日をもって解除されまして、その後、東京都におけるリバウンド防止措置についても、10月24日をもって終了し、11月30日までの期間を基本的対策徹底期間としつつも、飲食店などに対する時短要請をはじめ、これまでの制限を大幅に解除したところでございます。
 市内における新規感染者数もゼロ人という日が多くなっておりまして、感染状況は落ち着きを見せているというふうに認識をしてございます。そうした中、教育委員会におきましても、新型コロナ感染症への対応について、次の感染拡大に備えるとともに、対策を講じながら活動の幅を広げるなどの取組を進めておりますので、本日はその内容について御報告をいたします。
 初めに、1の市立小・中学校に関する取組です。学校における新型コロナウイルスの感染状況は、8月末から9月上旬をピークとして、その後は急速に減少傾向となっており、現在はほぼ新規感染者が発生していない状況となっております。引き続き、感染症対策を徹底しながら教育活動に取り組んでいるところでございます。
 こうした中、9月議会の最終日にお認めをいただき、一般会計補正予算(第8号)に計上しました小・中学校におけるPCR検査の支援事業につきましては、10月初旬から具体的な事業をスタートさせました。検査キットを各学校に5セットずつ配付するとともに、学級単位での検査にも対応できるよう、教育センターに40セットを保管しております。現在、感染状況は落ち着きを見せているところでございますけれども、今後再び感染が拡大することも十分考えられますので、その備えとしても、本事業の周知等を図ってまいります。
 なお、検査キットと併せて事業化いたしましたPCR検査費用の助成に関しましては、市立学校で発生しました、これは職員の感染事案におきまして、これまでに2件、助成事業の活用実績がございました。
 次に、2の川上郷自然の村に関してです。まず、施設の営業につきましては、今年、4月25日から長らく臨時休業としておりましたが、緊急事態宣言の解除を受けまして、10月1日から営業を再開いたしました。再開に当たりましては、宿泊業における感染症対策とともに、施設自らが作成しました独自のガイドラインに基づき、施設運営に取り組んでいるところでございます。また、小・中学校の自然教室につきましては、当初の5月下旬からの実施を延期をしておりましたけれども、10月9日から市立第七小学校が実施したのを皮切りに、12月15日にかけて順次実施をしているところでございます。なお、小学校の自然教室につきましては、昨年度と同様、単独校による2泊3日の日程での実施としておりまして、バスの乗車人数や宿泊時の部屋の人数を工夫するなどの感染症対策を講じております。
 最後に、3の市立図書館です。図書館につきましては、緊急事態宣言の解除を受けて中止をしておりましたおはなし会や学校図書館の地域開放事業を再開いたしました。また、館内の閲覧席の制限を継続するほか、引き続き感染症対策を徹底しながら図書館サービスの提供を行っております。
 新型コロナウイルス感染症への対応状況については以上でございます。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  それでは、私から行政報告のイ、ウと続けて御報告をいたします。
 まず、令和3年度全国学力・学習状況調査の結果について御報告をいたします。資料2−1を御覧ください。この調査は、全国で小学校6年生と中学校3年生を対象に悉皆で実施している学力調査でございます。実施教科は小・中学校とも、国語、算数・数学の2教科でございます。三鷹市の結果について御報告いたします。まず、小学校についてです。1ページを御覧ください。
 小学校では、全ての領域等におきまして、全国・東京都の平均を上回っております。この傾向は、前回、前々回調査も同様でございます。出題される問題は、年度によりまして異なりますので、単純な経年比較はできませんが、3ページを御覧いただきますと、過去3回分の結果の推移を示しましたので、御確認ください。
 なお、平成30年度につきましては、問題がAとBに分かれておりますので、今年度と比較しやすいように平均で表しております。なお、令和2年度につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により実施はしておりません。
 次に、中学校についてでございます。2ページにお戻りください。中学校におきましても、小学校と同様に全ての領域等において、全国・東京都の平均を上回りました。この傾向は、前回、前々回とも同様でございます。4ページの資料に、中学校の過去3回分の結果の推移を小学校同様に示しておりますので、御確認ください。
 5ページを御覧ください。こちらは小・中学校の質問紙調査の結果についてでございます。それぞれの項目についての経年変化を載せております。今回の調査では、新型コロナウイルス感染症により休校していた期間についての質問紙調査がございました。新型コロナウイルスの感染拡大で多くの学校が休校していた期間中、勉強について不安を感じましたかという質問につきまして、当てはまる、どちらかといえば当てはまると回答した割合が、小学校においては東京都及び全国と比べて低い傾向にございました。これは、休校期間における学校からの学習支援が効果的であったと考えております。
 次に、三鷹市の課題と今後の授業改善について御報告をいたします。1ページにお戻りください。黒塗りの三角の部分に、それぞれの教科の最も正答率の低かった問題を載せております。
 2ページの中学校につきましても同様に掲載しておりますが、それぞれ共通点といたしましては、考えを記述させる問題の正答率が低いことが分かります。その実際の問題につきましては、参考といたしまして、6ページ以降に添付しておりますので、御確認ください。
 そして、3ページ、4ページを改めてお開きください。三鷹市の児童・生徒の正答率が低い傾向にあり、かつ無回答率が高い傾向にある問題をこちらに掲載しております。こちらの問題の共通点といたしましては、いずれも記述式の問題で、資料やデータを基に要約をしたり、自分の考えを説明したりするものでございました。こちらは、全国や都にも同様の傾向が見られますが、選択式や短答式よりも無回答率が高いということから、与えられた情報や既有の知識について、問題の条件に合わせて自分でまとめることに課題があると考えております。課題に対して、自ら考え、表現する力を高めることが大切であり、そのような学習活動を意図的、計画的に取り入れていくことが必要であると考えております。今後も、各学校単位の課題分析を踏まえた授業改善の取組が推進されますように指導をしてまいります。
 続きまして、令和3年度三鷹市学力テストの結果について御報告をいたします。資料2−2を御覧ください。まず、テストの概要について御説明をいたします。上段1、学力テストの概要を御覧ください。本テストの特徴は、児童・生徒一人一人の学力の伸びを経年で把握することができるテストでございます。調査対象学年である小学校第4学年から中学校第3学年まで、一人一人の学力の経年変化を継続して調査することができます。
 各学校においては、この調査結果を基に子どもの非認知能力や学習方法に着目し、現在も授業改善につなげております。本テストは、小学校4年生から6年生、中学校1年生から3年生を対象に行われているテストでございまして、今年度は4月28日、水曜日に実施をいたしました。実施教科については、小学生は国語、算数の2教科、中学1年生は国語、数学の2教科、中学2・3年生は国語、数学、英語の3教科でございます。そして、学習への意識や生活状況等の質問紙調査も実施をいたしました。
 次に、三鷹市の結果の概要について御説明をいたします。2、学力テスト結果についてを御覧ください。学力が伸びた児童・生徒の割合につきましては、特に小学校第5学年から第6学年にかけて伸びた児童の割合が多い結果となりました。また、国語よりも算数、数学のほうが比較的伸びた児童・生徒の割合が大きい傾向にございました。その反面、中学校第1学年から第2学年にかけては、相対的に低い割合にございました。
 これは、中学校の学習内容が小学校よりも増えることも関係すると考えられますが、さらに学力層ごとに見ますと、学力上位層及び下位層については、こちらも一定の割合で継続的に学力が伸びていることが分かりました。しかしながら、主に中学校の学力中位層につきましては、学力の伸びがあまり見られないことから、中位層こそ一人一人の課題に合わせた学習が必要であると考えられます。そのため、今後もクラウド型学習支援アプリ、eライブラリー、そして学習動画等を活用いたしまして、一人一人の課題に応じた個別最適な学びを推進してまいります。
 次に、児童・生徒質問紙についてでございます。右側を御覧ください。こちらは、児童・生徒への質問紙調査に基づき算出された値でございます。友達や先生に質問したりしながら学習を進める学習方法につきましては、全ての学年において昨年度よりも上がりました。これにつきましては、昨年度調査において課題となっていたところですが、一人一人の困り感に応じた丁寧な個別指導等の取組の成果が現れたのではないかと考えております。
 また、学習の仕方を自分の状況に合わせながら学習を進める学習方法につきましては、令和3年度、小5、中2、中3学年におきまして、昨年度よりも減少が見られました。勉強で分からないことがあったら、勉強のやり方をいろいろ変えてみるという質問に対する肯定的な回答の割合が減少したことが関係しております。
 2枚目を御覧ください。裏面になります。小・中学校の質問紙調査の結果につきまして、こちらは自己肯定感、三鷹「学び」のスタンダード、キャリア・アントレプレナーシップ教育に関することを載せております。学校の先生によいところを認められたかについて、肯定的な回答の割合が高い学年ほど、自分によいところがあると感じている割合が高かったことから、児童・生徒のよいところを積極的に認めることで、子どもたちの自尊感情を高めることができると考えられます。
 また、右下、地域の自然や歴史に関心を持っている児童・生徒の割合につきましては、学年が上がるにつれて減少する傾向があることから、三鷹の自然や文化・歴史について扱う三鷹地域学習等を通して、今後も地域に対する理解や愛着を引き続き育んでまいります。また、コミュニティ・スクール委員会をはじめとした地域の方々との地域行事等を通した連携をさらに深めてまいります。
 最後に、本テストの活用についてでございます。資料3ページ目、4、三鷹市学力テストの結果の活用についてを御覧ください。(1)、児童・生徒へのフィードバックにつきましては、個人結果票を基に、現在の学力状況や今後どのような学習をすれば学力が上がるかが把握できるようになっております。個人結果票からは、各学年の学力レベルと自分の学力レベルを比較したり、過去の結果との比較から、自分自身の学力の伸びを把握したりすることができます。
 次に、(2)の児童・生徒の学力を伸ばした先生が行っている効果的な取組の共有についてでございます。本テストでは、学力の伸び、学習方略、非認知能力等のデータを基に、学力の伸びがクラスごとにどれくらい伸びたかを把握することができます。各学校ごとに顕著な伸びが見られた学年やクラスを抽出いたしまして、右に図がございますように、三鷹市学力テスト分析シートを基にいたしまして、学力向上に効果的な取組を行っている先生から聞き取り調査や授業観察を通して、その具体的な取組を把握いたします。現在、各校の三鷹GIGAスクール研究開発委員を中心に分析を進めてまいりますが、今後はその分析結果を取りまとめ、市内及び各校で共有いたしまして、授業改善に生かせるよう進めてまいります。
 続きまして、令和2年度三鷹市立小・中学校児童・生徒の問題行動等の実態について、御報告をいたします。資料3を御覧ください。こちらの調査は、令和2年度(令和2年4月から令和3年3月まで)を調査対象としたものでございます。まず1点目、不登校児童・生徒の推移についてでございます。左上を御覧ください。
 今年度より、三鷹市立小・中学校の不登校児童・生徒数の推移を棒グラフとして掲載しております。長期欠席者とは、年度中に連続、または断続いたしまして30日以上欠席した児童・生徒を示します。さらに、その長期欠席者を病気、経済的理由、不登校とその他として分類をしております。不登校とは、何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景によりまして、児童・生徒が登校しない、あるいはしたくともできない状況にあるものを示します。
 御案内のとおり、昨年度より長期欠席の児童・生徒の支援をさらに充実させるために、改めて不登校の定義を見直しまして、児童・生徒一人一人の把握を丁寧に行いました。その結果、長期欠席者の人数の推移が、昨年度とあまり変わらないにもかかわらず、不登校の人数が増加しております。
 その理由の1つといたしましては、昨年度より適応支援教室A−Roomを開設いたしまして、これまでは病気やその他に分類されていました長期欠席児童・生徒が、A−Roomに通級することにより、不登校として分類されたものもございます。
 不登校の出現率ですが、不登校の児童・生徒数は増加しておりますが、東京都の平均と比べますと、小・中学校ともに半分以下となっておりまして、依然として出現率は大幅に低くなっている状況でございます。
 右側、2点目は、暴力行為の状況でございます。ここで言う暴力行為とは、児童・生徒が故意に有形力、目に見える物理的な力を加える行為をいいまして、対教師暴力、生徒間暴力、対人暴力、器物破損の4形態に分かれております。なお、家族、同居人に対する暴力行為は除いております。当該年度は、市内中学校で生徒間暴力が1件ございましたが、既に学校により解決済みでございます。
 3点目は、いじめについてでございます。裏面を御覧ください。資料の中央にいじめとはというふうに記載のとおり、いじめの定義といたしましては、同じ学校に在籍している児童・生徒など、一定の人的関係のある他の児童・生徒が行う心理的、または物理的な影響を与える行為で、行為の対象となった児童・生徒が心身の苦痛を感じているものを指しております。なお、いじめの行為は、インターネットを通して行われるものも含まれております。
 左上、認知件数を御覧ください。小学校の認知件数は52件で、昨年度より30件減少をしております。中学校の認知件数は34件で、昨年度より19件減少をしております。今回から、認知件数の推移を棒グラフとして掲載をしております。東京都・全国の認知件数と同様に、市内の認知件数が減っておりまして、新型コロナウイルス感染症対策による児童・生徒同士の接触機会が減ったことも、1つの要因として考えられます。
 続きまして、いじめの状況でございます。いじめの解消とは、いじめの原因や背景となった事象が改善されたことによりまして、当該いじめ行為がなくなったことについて、複数の教職員による確認と、いじめを受けた児童・生徒と保護者及びいじめを行った児童・生徒、並びに両者と一定の人間関係を持つ周囲の児童・生徒からの聞き取りに基づいて、学校いじめ対策委員会が判断するものでございます。
 小学校は、認知件数52件中、3月31日現在で解消したものが37件、取組中のものが15件でございました。中学校は、認知件数34件中、3月31日現在で解消したものが30件、取組中のものが4件でございました。これら取組中の件数につきましては、一定の解消が図られているものも、経過観察が必要なものも含まれております。
 次に、いじめ発見の端緒について御覧ください。下段の左側でございます。小学校・中学校ともに、アンケートなどの学校の取組で発見した件数が多くなっております。また、小学校では本人からの訴えが年々増加しておりまして、児童が自ら解決に向けて行動している様子がうかがえます。
 その右側、いじめの態様についてでございます。こちらは、小学校・中学校ともに、冷やかし・悪口・脅し文句・嫌な事を言われるなどの言葉によるいじめが最も多くなっております。小学校では軽くぶつかられる、遊ぶふりをしてたたかれる、蹴られるというものが年々増加しております。
 その右側、いじめられた児童・生徒の相談状況についてでございますが、小学校・中学校ともに、こちらは学級担任が最も多くなっております。これは、担任と児童・生徒の信頼関係が高い状況にあると考えております。
 最後に、いじめられた児童・生徒への特別な対応についてでございますが、こちらは、小学校・中学校ともに、スクールカウンセラー等の相談員が継続的にカウンセリングを行ったという回答が多く、三鷹市においてカウンセラーの役割が多いことが分かります。このほかに、中学校では別室の提供や常勤職員がつくなどして、心身の安全を確保したりしたという回答が多くなっておりまして、教職員のきめ細やかな対応が行われていることが考えられます。
 御報告は以上でございます。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  続きまして、資料の4を御覧ください。私からは4点目、全国コミュニティ・スクール研究大会in三鷹及び三鷹教育フォーラム2021について御報告をさせていただきます。
 本事業は、新型コロナウイルス感染症の感染状況等により1年延期となっていたものですが、先週の土曜日、11月6日にオンライン配信により開催をいたしました。なお、事前申込制による申込数ですけれども、件数としては1,410件、受信したいということでいただいた人数が1,746人の方から、事前申込みをいただいたところでございます。
 今回のテーマは、コミュニティ・スクールから始まるスクール・コミュニティの創造で、午前中の全体会と午後の2つの分科会において、三鷹市の取組などを中心に発表や講演、熟議などが行われました。
 まず、午前中の全体会ですけれども、全体会では、開催市の取組として、貝ノ瀬教育長から、三鷹市が現在進めている学校を核とした地域づくりであるスクール・コミュニティの現在の取組状況などについて発表をいたしました。これにつきましては、この間、教育委員会では三鷹教育・子育て研究所の三鷹のこれからの教育を考える研究会の最終報告書が8月に取りまとめられ、市に提出されて以降、教育委員会の協議会などで、4人の教育委員と教育長が最終報告の提言について意見交換を行い、これらの提言をどのように受け止め、施策として取り組んでいくのかの議論を重ねるとともに、10月19日に開催されました総合教育会議では、河村市長との間で研究会の最終報告書を踏まえた、今後の三鷹市における教育施策の進め方について協議を行いました。
 協議の中で、研究会の提言につきましては、可能な限り実現できるよう取り組んでいくとともに、特に学校三部制はスクール・コミュニティの創造に向けた大変重要な施策となるため、市と教育委員会が連携し一体的に推進していくことを確認しましたので、こうしたことを受けて、教育長の発表の中でもスクール・コミュニティの実践として学校三部制を推進し、新しい放課後の展開と、学校の新しい公共性の実現に挑戦していきたいとの抱負を述べさせていただいたところでございます。
 また、午前中の全体会の中では、東京大学、それから慶應義塾大学の両方の教授であります、鈴木 寛先生による基調講演も行われました。導入期のコミュニティ・スクールをコミュニティ・スクール1.0として、全国に1万校になるところまで増え、これは設置・普及という意味では成功したというふうに評価されていました。
 一方、今回のフォーラムを契機として、コミュニティ・スクール政策自体のバージョンアップを図り、コミュニティ・スクール2.0の時代として位置づけ、コミュニティ・スクールの質的充実と進化の推進が重要だという指摘がございました。コミュニティ・スクールが学校ガバナンス支援にとどまらず、三鷹が進めていこうとしているスクール・コミュニティの創造、学校三部制等の施策等においても有力なプレーヤーとして活躍していくことが、質的充実と進化への有効な手だてとして、鈴木先生のほうからも、三鷹の取組について積極的な評価をしていただきました。また、コミュニティ・スクールには、ウエルビーイングな社会、地域づくりのエンジンとしての機能が期待されていること等の御指摘をいただいたところです。
 午後の分科会、まる1では、全国から三鷹市の3学園を含む12の実践について発表が行われ、全国に向けて参考になる取組の実践発表が行われ、熱心に取り組まれている自治体からの発信をしていただきました。それぞれの分科会で、助言者の方から実践の価値づけやこれからのコミュニティ・スクールについて御助言をいただいたところです。
 分科会のまる2のほうでは、三鷹市の4学園のコミュニティ・スクールでの熟議の様子を発信し、熟議のためのCS委員会の準備も含めた映像を配信する中で、ほかの地区で実施したいと考えている自治体からも大変参考になったという感想をいただいております。文部科学省のCSマイスターにコーディネートしていただき、各学園のCS会長、学園長とのやり取りの中で、コミュニティ・スクール委員会における熟議の意義や効果について発信をしました。
 全国に向けて三鷹市のコミュニティ・スクールの事例を発信することができ、市内の7学園のコミュニティ・スクール委員会の関係者からも、これまでの実践を振り返り、これから進む方向性を確認する大変よい機会となったという声をいただいています。今回オンラインで実施したフォーラムということで、映像も残っておりますので、今後、準備ができ次第、その映像を文部科学省のユーチューブチャンネル等にアップしながら、アーカイブ化して、皆さんが視聴できるようにしていきたいと思います。
 以上、三鷹教育フォーラムの報告でございました。


◯委員長(渥美典尚君)  教育委員会の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。質疑の前に、委員長に資料の配付を諮っていただきたいんですけど、資料1の新型コロナウイルス感染症への対応状況についての2番、三鷹市川上郷自然の村の中で、(1)の営業再開について説明している部分で、宿泊施設向けの対応ガイドラインというのと、施設が独自に作成した三鷹市川上郷自然の村における新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン、この2点について資料請求を諮っていただきたいんですが。


◯委員長(渥美典尚君)  休憩します。
                  午後2時02分 休憩


                  午後2時03分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  それでは、再開して確認をいたします。
 ただいま、谷口委員から申出のあった宿泊施設向けの対応ガイドラインと、三鷹市川上郷自然の村における新型コロナウイルス感染症対応ガイドラインの資料を要求することにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 休憩します。
                  午後2時04分 休憩


                  午後2時10分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  委員会を再開いたします。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。資料の提供、ありがとうございました。川上郷自然の村については、ファンの1人として再開を非常に喜んでいるところなんですけど、今回のこういう説明の中で、特に宿泊施設ですから、こういうガイドラインというのが必要になってくると思うんですけど、まず施設が独自に作成したっていうのがこれなわけですよね。宿泊者向けの対応ガイドラインというのが、こちら全国旅館ホテル云々かんぬんというほうだと思うんですけど、独自に作成したっていうのは、三鷹市と協議しながら作成したのではなくて、川上村振興公社の指定管理者のほうで独自に作成したということでよろしいんですか。


◯総務課長(宮崎 治君)  施設のほうでつくったんですけども、もちろん、その間に私どもと協議しながらアイデアを出し合ってつくったという経過がありましたので、よく相談しながら進めたというのが実態でございます。


◯委員(谷口敏也君)  そうであれば、そういう記述のほうがいいのかなと思いました。
 それと、結局10月から自然教室が始まりましたよね。そういう関係があって、保護者の方も結構ホームページを見るみたいなんですよ。どういう施設なのかな、どういう対応を取っているのかなという中で、じゃあ、私も見てみますよって見たら、詳しくは載っていないんですよね。まず三鷹市のホームページに載っていない。川上村のホームページのお知らせというところで、ようやく10月1日から営業を再開しますと載っている。お知らせの中で、どういうコロナ対応を図っているのかなって見ると、そんなに詳しく書いてないんですよね。
 新型コロナウイルス感染リスク対応策の取組についてっていうことで、5行ぐらいしか書いていない。でも、しっかりとこれだけのガイドラインをつくっているんであれば、これが見られるようにしたほうがいいと思うんですよ。要は保護者もちょっと不安がっている方も多いんで、三鷹市のホームページでも見られるほうがいいと思いますし、川上郷自然の村のほうのホームページでも見られるほうがいいと思うんですけど、その辺はちょっと考慮していただきたいと思うんですけど、お考えは。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(秋山慎一君)  御指摘の点、そのとおりだなと思いますので、これはホームページ等できちんと閲覧できるように対応したいと思います。これ、見ていただくと分かるんですけども、もともとはこのいわゆる宿泊業向けのガイドラインをベースに運営をしておりましたけれども、やはり施設の特色というか、それぞれの施設の──うちの施設であれば、あの施設の規模であったり、運営の方法とかもありますので、それに合致するような形でかなり細かいところまで規定をしましたので、これを御覧いただければ具体的な対策のイメージも多分つくと思いますので、一般に確認できるような形で対応してまいりたいと思います。


◯委員(谷口敏也君)  ぜひそのようにしていただければなと思います。私もこの間、川上村じゃない宿泊施設に泊まったときには、例えば朝御飯とかだと、バイキング形式でもちゃんとビニール手袋をして取りに行くとか、向かい合って食べないようにとか、いろいろそのホテルによって感染対策を取っているんです。
 そういうことが、保護者も行かなくても見られるような形にすれば──行かせたくないなって、よくこの間あったじゃないですか、自然教室にしろ、修学旅行にしろ。そういう保護者の方々の安心にもつながると思いますので、ぜひそうしていただければなと思います。
 それと、1番に戻りまして、小・中学校の対応なんですけど、PCR検査の事業者との委託契約を締結したということで、第3回定例会の最終日に出てきて、委託料のほうがたしか400万円計上されていたと思うんですけど、この委託契約内容についてお伺いしたいんですが、先ほど部長のお話だと、2件、実績というか、検査があったということなんですけど、これは一件一件に対しての委託料なのか、それとも、この前、東京都のワクチン接種のタクシーの契約みたいに、全部ひっくるめて、やっていなくてもこれだけ払うということになっているのか、その契約内容についてお伺いしたいんですけど。


◯学務課長(金木 恵さん)  先ほど秋山部長のほうから説明をさせていただいた2件につきましては、今回の委託料ではなくて、実費の補助というか、助成金のほうで2件実績がございます。委託料のほうで計上させていただきました簡易検査のほうでは、まだ、今現在実績はない状況ではございます。
 ただ、契約としては、まるっと400万円を最初にということではなくて、それぞれそのキットが幾らとか、配送にかかるお金が幾らというような形で、単価契約の委託という形になっております。なので、今現在、各学校に5セット配備したものと、教育センターにある40セットの分、こちらのほうについては当然費用が発生するという形にはなりますけれども、都度、都度という形の単価契約の委託という形になってございます。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。そうなると、取りあえず今、22校で、5個ずつで110個で、教育センターのほうに40個で、150個を買って、それは検査しても、しなくても、その費用で賄っているということなんですか。
                 (「はい」と呼ぶ者あり)
 分かりました。
 じゃあ、続いて、学力調査のほうは、よかったですねということなんですけど、三鷹のこちらのほうが非常に重要で、内容の濃い、意味あるものじゃないかなと思うんですが、まず、不登校の特徴の中で、昨年度の見直しを行ったっていう御説明で、適応支援教室A−Roomがあって、そこで病気、その他から不登校に入ったから、少し増えたというような御説明があったんですけど、具体的には不登校の定義について、どういった定義になったのか、どう変わったのかというのを、ちょっとお伺いしたいんですけど。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  特に、令和元年度の報告のときから、いわゆる長欠の児童・生徒の中から、不登校になった児童・生徒をよりきめ細かく見て、そして学校復帰につなげたいという目的の下、行ったわけですけれども、その基準というか、定義につきましては、こちら左側に書いてありますように、子ども自身がやはり登校しない、または、したいんだけども、できないという状況にあるものということで、改めて精査いたしました。
 これまでは、そういう状況であっても、例えば病気と診断されていたり、通院したりしている子どもについては、病気のほうに計上していたという現状がございました。
 以上でございます。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。ここは、数字が当然増えただけで気にしているわけじゃないと思いますけど、一人一人により丁寧に対応するということで、そちらを優先にして、人数が増えたから、ああだこうだと思う必要はないのかなと思うんで、ぜひ、一人一人、理由も違いますし、私もいろいろと相談を受けたんですけど、その子の気持ちですとか、状況ですとか、いろいろ一人一人によって違うと思うので、長い目で見ながら対応していただきたいなと思います。
 すみません、さっきちょっと学力調査のところを飛ばしてしまったんですが、気になったのが、3ページの学力テストの中の質問紙からというところで、2番目に地域の自然や歴史に関心を持っている児童・生徒について、学年が上がるにつれて割合が下がっていく傾向があるというのが、非常に残念だなと思いました。ある程度大きくなっていくとしようがないのかなと思うんですけど、やっぱりこの三鷹に生まれ育って、三鷹の小・中学校に通ってよかったなと思ってくれると、地域へまた戻ってきてですとか、高校、大学になっても、コミュニティ・スクール、スクール・コミュニティで活動するというのを現に見ているんですよね、私なんかソフトバレーボールとかで。
 だから、そういう子たちが増えてくれるのが、コミュニティ・スクール、スクール・コミュニティの発展につながると思うんで、こういう地域の関わりというのをもっと増やしていただきたいなと思います。歴史とか、自然というのはそれぞれの地域にありますし、特に歴史とかになると、大沢の里って今、力を入れているじゃないですか。生涯学習なので、ここではやれないですけど。決算のときに質問したんですよ。もうちょっと各学校に来てもらえるような努力をしたほうがいいんじゃないですかって言ったら、加藤課長が──その決算の質問をした後に言われたのか、私、あそこら辺の地域の学校しか行っていないんじゃないかなと思っていたんです、解説員の人からもあんまり来てないよとかって聞いたんで。
 そうしたら、10校ぐらい行っているときもあるというお話を聞いて、ああ、それだったらある程度活用できているなと思ったんですけど。やはり東側の地域の学校からすると、距離的にも遠いということがあるんで、やはりその辺はバスを借りるなり──たしか小学校3年生でしたよね。教育委員会としても、学校に協力をしながら、全校生徒、1回は大沢の里の古民家ですとか、水車小屋とかを見て、なおかつ、あそこは横穴墓とかもありますし、三鷹のかなり古い歴史から勉強することができますから、何か教育に役立ててもらいたいなと思うんですけど。
 教育委員会として、生涯学習課のときに聞いたら、うちは受入先ですからということだったんですけど、教育委員会としてどう考えているのかなということを1回聞いておきたいなと思いまして。特にこれが今回出てきたものですから、あの大沢の里の活用について、もうちょっと活用してもらえませんかと思いながら、今質問しているんですけど、お考えをお伺いしたいと思います。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  おっしゃるとおりです、ありがとうございます。教育課程の中で、どこにどういう見学をさせようかなということを、学校もいろいろ考えているんですけれども、今の小・中一貫カリキュラムの中の三鷹地域学習の中には、三鷹にこれだけの資源がありますよということが全部一覧になったりしているものもございます。
 そういった中では、地域に応じてということでいうと、やっぱり今、生涯学習課のほうでもやっているエコミュージアム等の構想も含めて、まず自分の地域にあるものを見たりとかということも含めて、積極的に活用できるようにということで、今後もまた働きかけていきたいなというふうに考えています。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。あんまり私ばかり質問してもあれですかね、最後にしておきますけど、調査結果の活用ということで、学力を伸ばした先生が行っている効果的な取組を共有、これ、きっとやっぱり差が出るんでしょうね、こういう学力テストとかって。
 そうなると、小学校とかの担任の先生はきついのかなと思いますけど。でも、実際はこういう差が出てしまったからには、やっぱりその先生のどういったところがよかったのかというところを、伸び悩んでいる先生にしっかりと共有していくということが必要だと思います。ここに活用って書いてありますけど、なかなかプライドもあるでしょうし、どういった形で進めようとお考えなのか、ちょっとお伺いしたいんですけど。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  ここの3ページにある資料は、それぞれ教員向けのシートということで、これは各教員に配られます。ですので、自分自身の授業の成果がどのように生きているのかというのを、本当にデータとして把握することができるもので、やはり教員にとっては、励みになる教員もいれば、厳しい現実を突きつけられる教員もいるかなとは思いますけれども。
 一番最初の1ページのところに、学力が伸びた児童・生徒の割合っていうふうに示したとおり、中学1年から2年にかけては低いといっても、半分以上の子どもたちが伸びている。それ以外のところは7割から8割伸びているということで、これは、昨年、様々なコロナ禍の中で制約がある中でも、本当に三鷹の先生方が努力した現れだなあというふうに考えておりますので、やはりその中でも、特に顕著な伸びを示した教員につきましては、やはりその取組をまずみんなで共有するというのがとても重要だなというふうに考えておりますので。
 そのような形で、先ほども御説明しましたが、具体的な授業改善の方法等については、研究開発委員のほうでこれからも進めてまいりたいというふうに考えております。
 以上でございます。


◯委員(成田ちひろさん)  よろしくお願いします。流れの続きで、学力テストのところから始めさせていただきます。
 それでは、三鷹市の学力テストについての質問を幾つかさせていただきます。こちらについては、対象の学年が小学校の4年生から6年生と、中学校の1年生から3年生ということなんですけれども、この中に不登校の子っていうのは、これを受けているのかどうかというのを、まず確認させていただいてよろしいでしょうか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  不登校の子は一律に受ける、受けないとか、そういうことは当然のことながら決めておりませんので、その子どもの状況に応じて、受験できる子は受けるということでございます。


◯委員(成田ちひろさん)  なるほど、その日は登校して受けられそうな子とか、別室で受けられそうな子には個別対応していくということで、丁寧な対応をということですね。承知しました。
 この質問なんですけど、不登校の子の学力をどうしていくかということも、やっぱりこれから課題になるかなと。学校に来ている子はもちろん、こういうようなテストで自分のフィードバックを受けられるので、どういう学習がいいのかって自分で考えていくような、その差が開いていくというか、不登校の子にもどうしていくかというようなところの視点が、今後重要になっていくと思いますが、この点について何かお考えがありましたら、お願いいたします。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  タブレットのほうに配付しております、先ほども少し御説明いたしましたが、AIのクラウド型の学習支援アプリ、eライブラリーというものは、それぞれ、その問題を解く中で、どういうものが課題だということをAIが判断して、適切に提示をするという学習支援ソフトですので、このようなものに関しては、不登校の子どもであっても、有効に活用できるというふうに認識しております。


◯委員(成田ちひろさん)  分かりました。そこで保障していくということで理解いたしました。
 続きまして、先ほど谷口委員からも質問があった調査結果の活用についてなんですけれども、先生が共有していくというところなんですけれども、これ、まず2回目ということで、1回目と2回目の比較で伸びたものをというところだったと思うんですけれども、今後、経年でやっていけば、トータルでとか、平均で伸びたとか、そういう話も出てくると思うんですけれども、これ、どういうふうにデータをためていって、効果的な取組というふうに分析していくのでしょうか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  やはりその教員によって、どの教科のどの部分で大きな伸びを示したというものが出てきますので、この例でいきますと、国語科の指導の中で、いわゆる物語文に関しての指導で効果があった教員の授業ということで、こちらに示しておりますので、そのような形で、ある特定の教科、それから領域の中で顕著なもの、どのように授業を改善したのかというものを共有しながら考えていきたいと思っております。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございます。では、今回は伸びたけれども、次回は下がってしまったとか、前は効果的な取組だったんだけどなみたいな、同じ先生がそういうふうになった場合は、それは効果的な取組という評価はどういうことになるんでしょうか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  基本的には、その当該の年度から年度の経年の中で、例えば今回ですと、令和元年度から令和2年度にかけての取組の中で顕著な取組を皆さんで共有するということになりますので、仮にこの先生が万が一来年度、経年変化が滞ってしまったとなった場合には、これをまずい例として共有すると、そういうことはもちろんしません。それぞれの経年の中で、よい取組を皆さんで共有して、自分の授業改善に生かしていくと、そういう方向でございます。


◯委員(成田ちひろさん)  分かりました。あまりよくない質問だったかなと思いつつも、1回目と2回目で、すぐぱあっと効果的な取組って決めるのってどうなのかなというところが少し引っかかっていまして、質問させていただきました。
 続きまして、全国の学力のほうなんですけれども、クロス集計の結果の最後のところを分析していただいているんですけれども、一言申し上げたいなと思ったのは、当事者の親でもありますのであれなんですけれども、学校の休校中、勉強について不安を感じましたかというところは、どう感じていたかというのがこういうふうに数値とかで見られてよかったなと思ったんですけれども。
 それはそれとして、先生方の学習支援はもちろん効果的だったと思うんですけれども、子どもたちに不安が行かないように、御家庭でのサポートがとても手厚かったのではないかというふうにも感じていたりとか、あと、やっぱり三鷹の保護者の方の教育への関心とか、子どもに対して家庭教育を重要に思っているという方が、割合として多いのではないかというような感想を、私は持ちました。この点について、教育委員会としてはどのような御感想を持っていますでしょうか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  これ、データとして、こういうデータが出たところではございますけれども、昨年度の段階で様々な試行錯誤をしながら、やはりコロナ禍のああいう状況の中で、子どもたちの学びの保障をするためにはどうすればいいかということで、試行錯誤をやった中ですので、これはやっぱり100%ではなかったなというふうに、それは当然のことながら思います。
 タブレットの活用の仕方等も含めて、その配付の時期等々、あったというふうには感じておりますけれども、その状況の中でも、何ができるかということを、各学校、各教員が考えながら、そのときにできることをやったのかなというふうに感じております。
 ただ、おっしゃるとおり、三鷹市の保護者の方のやはり教育に関する考え、それからサポートも十分にあって、だからこそ、この上にあるような授業時間、授業以外の学習時間も、やはりそういった考えを持っていらっしゃる御家庭の支援等もあって、それ以外の学習時間も伸びているのかなというふうに捉えております。
 以上でございます。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございます。
 続きまして、資料3の生徒の問題行動等の実態についての資料から幾つか質問させていただきます。こちらには、不登校児童の生徒の推移で、不登校の子の数とかが書かれているんですけれども、こちらは女子と男子の内訳等は把握していらっしゃるのでしょうか。そもそもこの報告というのは、各学校から教育委員会に年一度上がってくるというような、そういう認識でよろしいのでしょうか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  こちらにつきましては、全国的な調査でございますので、その年度間の数字についてまとめて出したものでございます。三鷹市につきましては、把握シートというものを、もとより細かく、毎月実施しておりますので、その状況は常に把握をしながら、学校に指導・助言している現状でございます。
 男女別のことにつきましては、特にここで男女別に統計を出しているというようなことはございません。


◯委員(成田ちひろさん)  把握シートがあるということは、教育委員会として男女は把握しているという認識でよろしいのでしょうか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  男子が何名、女子が何名というよりも、どういう状況の子どもが何人いるのかということが大事ですので、その子どもたちに対してどのように支援をしていくかということで、把握をしております。


◯委員(成田ちひろさん)  分かりました。続きまして、今、不登校のところにも絡んでくると思うんですけども、タブレットが配られて、授業自体は希望すればオンラインで受けられるような状況にもなっているというふうに認識しているんですけれども、オンラインにしたら、出席の扱いにしますとか、そういうところについてはいろいろ報道もあったりとか、ガイドラインがあったりとかすると思うんですけど、現状どういうふうになっているというふうに、教育委員会としては把握していらっしゃるでしょうか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  こちらについては、欠席扱いとはしないということで、統計上はいわゆる出席停止、出席を要しない日数というふうに計上されておりますが、この呼び方については、今国のほうで様々な議論があって、その呼び方について検討していくというような状況でございます。


◯委員(成田ちひろさん)  としますと、オンラインで出席停止の状態になったとしたら、30日間を超えたとしても、不登校として扱われないという認識でよろしいでしょうか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  はい、そのとおりでございます。


◯委員(成田ちひろさん)  お願いにもなるんですけれども、タブレットで参加するという新たな選択肢ができたということはとても歓迎することだとは思うんですけれども、長期でオンラインで出席することで、それで不登校としないということには、一律にそういうふうにすることには、少し今後の不登校、もしかしたらその子はオンラインで参加しているけれども、不登校状態なのではないかというような、そういうグレーというんですかね、はっきり線引きができないような状態なんじゃないかなということを危惧しています。
 もし不登校になったら支援が行くわけですけれども、そういうふうに参加しているから支援が行かないというようなことは、そういう状態になって、本来なら支援が必要なのにというふうなこと、そこら辺についてがすごく危惧するところなんですけども、その点についてはどのようにお考えでしょうか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  やはり、一人一人の児童・生徒をきちんと把握するというのが非常に大切であって、一概にそれだけでこの子は不登校だとか、不登校じゃないとかということではなく、一人一人が今どういう状況で学校に来ていないのかというのを見極めて、そして、それに対する対応が必要だというふうに考えております。
 三鷹市では、そのためにも、この定義をより細かく見極めて、今現在は児童・生徒、学校に来ることができない子どもたちに対しては一人一人の支援シートというものを作っておりまして、それを基にその子どもの状況に合わせたアセスメントをして、個別支援につなげるという取組を全校で行っております。
 以上でございます。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございます。続きまして、資料にありますいじめや不登校の解消及び未然防止の取組の中で、欠席3日ルールというのがあると思うんですけれども、こちらについては、この対象になった方の数というのは教育委員会として把握できるのでしょうか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  先ほど申し上げましたとおり、月ごとに調査をしておりますので、何日以上休んだというものについては、こちらでも把握をしております。
 そして、校長会、副校長会を通じて、3日ルールにつきましては徹底するようにということで、随時指導しているところでございます。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございます。続きまして、不登校といじめのことが一緒に出ているので、ちょっと思ったことなんですけども、不登校といじめの関連性とか、関係については、何かお考えがありますでしょうか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  不登校になった一因として、いじめが原因で不登校につながる場合も、それはあると思います。ただ、いじめで一番大切なことは、この報告シートの中段にも書いてありますように、子どもたちが心身の苦痛を感じているというところで、今のいじめの定義は捉えております。そういった視点から考えると、こちらに学校別の認知件数というものも記載しておりますが、そのいじめの定義から考えると、認知がゼロというのは、この定義からいうと考えられないと、私は思っております。
 ですので、学校は各クラスでいじめが起きたということをマイナスに捉えるんじゃなくて、そのクラスで担任がいじめを見つけられたんだと、そういった意味で、子どもたちの状況を考えながらいじめを認知して、そして、それぞれの子どもたちの対応につなげていくように各学校に指導しているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございます。先ほど不登校については月一回の集計があったと思うんですけども、いじめについてはどういうふうに集計されるのでしょうか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  いじめについても、不登校についても、問題行動シートということで、月ごとに各学校から報告をしております。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございます。これを見ると、苦痛と感じるというのは個人の差もありますし、いじめの定義が広いなというふうに感じているところなんですけれども。例えばけんかして、それを自分が苦痛だと思って、結構けんかが長く続いているというふうな場合とか、心身に苦痛を感じているって、それを本人から訴えるというのは、こういうものについてはどのようにカウントされるのでしょうか。ここにいじめとしてカウントされる可能性はあるのでしょうか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  いじめについては、こちらにありますように、本人が心身の苦痛を感じていればいじめですので、そのようにカウントしておりますし、このカウント自体は、教員が認知した件数でございます。先ほどお話ししましたように、いかに教員がそれを認知するかということが非常に大切でございますので、まずは教員がどういうものがいじめに当たるのかということをきちんと把握をして、認知するべく学校に指導しております。
 具体的には、例えば子どもに対してよかれと思ってかけた声であっても、その子どもにとっては心身の苦痛を感じるもの、すなわちこれはいじめと取られることもあるんだというような認識で、どういうものがいじめなのかということについて、改めて精査するように、そして認知件数を上げて適切な対応につなげられるようにということで、ここ数か月の校長会、副校長会で、その件は重点的にお話をしているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございます。これは、事前に調べていなくて、すみません、質問なんですけども、いじめの解消のところで、解消の判断のところで、学校いじめ対策委員会というのがあるんですけれども、こちらはどのような方が所属したりとか、どのような構成員なのかというのはお分かりになりますでしょうか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  こちらは、三鷹市のいじめ防止対策推進基本方針というものがございまして、こちらのほうにも、それぞれ学校いじめ対策委員会の設置、役割というものを位置づけております。こちらにも規定しておりますが、具体的な組織としましては、校長、副校長、生活指導主任、学年主任、養護教諭、教育支援コーディネーター、スクールカウンセラー、その他校長が必要と認める者から構成されるものが、学校いじめ対策委員会というふうに位置づけております。
 以上でございます。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございます。続きまして、最後の項目を質問させていただきます。特別な対応のところで1点、質問があります。そのいじめについて、教育委員会等と連携して対応したというところがあるんですけれども、これは小・中で1件ずつということなんですが、まず1点目は、どのような場合に教育委員会と学校が連携して対応するのかというところを教えていただきたいのと、あともう一点は、実際には令和2年度はどのようなケースだったのかということを教えていただきたいと思います。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  具体的な内容は、個人的なことがありますので、こちらではお話しできませんが、要は学校だけで解決ができなかったことに関して、指導主事と、教育委員会と、連携をしながらその解決を図ったというところでございます。


◯委員(紫野あすかさん)  よろしくお願いします。まず、学校でのコロナ対応なんですけれども、9月の一般質問でも取り上げまして、そのときは教育長が様々な学校へのコロナ対策についての意見などをどんどん挙げてほしいと、前向きに対応していきたいというお答えをいただいて、すごく心強かったんですけれども、その後、例えばマスクの支給とか、CO2センサーの整備など、声が上がって、このように何か変わりましたみたいなことがありましたら、教えてください。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(秋山慎一君)  例えば、今マスクのお話がございましたけれども、今、学校に行きますと、ほとんどいわゆる不織布のマスクを子どもたちはつけていまして、これは学校のほうがかなりその辺りについて理解を求めながら、そのようなことでやっているというのもあります。
 あと、この間進めてきたのは、感染症アドバイザーの水野先生からの御指摘を踏まえた、手洗い場の改善でありますとか、保健室の対応とか、そういうのも行っています。CO2センサーについても、学校の予算で購入できるところもありますので、それについては校長会等を通じて、必要に応じて設置をしてほしいということで対応しております。
 CO2センサー、全部の教室に置く必要があるかというと、そうでもなくて、そこの委員長の席にもありますけれども、これ数値が上がったときに、本当に換気をすると、数値がばあっと下がっていくのを確認できますよね。ですから、そういうことを、例えば教室などで確認すれば、十分そんな数をそろえなくても対応できますので、そんな形で対応しているということで、日々情報交換、情報提供を行いながら、学校のほうとしてはコロナの対応についてしっかり行っているというふうに考えております。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。この部屋にも2つあるので、そうですね、これから冬になっていって、また第6波も来ると言われているので、ぜひ整備のほうもお願いしたいと思います。
 続きまして、全国学力・学習状況調査なんですけれども、回答率が少なかった問題を載せてくださっていて、久しぶりに私もテストを受けているみたいな気持ちになって、挑戦してみたんですけれども。特に吾輩は猫であるのところでは、16ページでしたか、自分の考えを述べる、具体的に書くというところで23.7%でしたっけ、とても低い正解率なんですけれども。その感じ方、考え方を具体的に書くという問題で、じゃあ、どれが正解か、不正解かっていうのが、すごく採点が難しかったんじゃないかなと思うんですけれども、その辺はどういうふうに考えていらっしゃいますか。
 これが正解ですっていう、算数みたいに答えが1つじゃないような問題だと思うんですけれども、だから正解が低かったんだろうかなって、私は思ったんですけれども。皆さんはどのようにお考えでしょうか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  これ、自己採点ではないので、ちょっと、なかなか。通常の定期考査等であれば、教員が作って、教員が採点をするところですが、これは国のほうがまとめて採点をするので、そこは何とも申し上げられません。申し訳ありません。


◯委員(紫野あすかさん)  なるほど、分かりました。そうですね、でも、この自分の考えを具体的に書くということは本当にいいことだというふうに思って、でも、その力が足りないんだなということも逆に分かると思うんですけれども。私は、みんなもっとマルにしてあげられなかったのかなって、ちょっと自分でこれをやってみて、そのように感じました。でも、それぞれの考えを書くということは大事な力だというふうに思っています。
 あと、三鷹市のほうの学力テストについて、資料2−2の右側の児童・生徒質問紙調査から、先生や友達に質問をしたりしながら学習を進める学習方法で、上がっているんですけれども、肯定的な回答ってなっているんですけど、先生や友達に質問しながら学習を進める学習方法って、具体的にどういうものなのでしょうか。ちょっと分からなかったんで、教えてください。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  端的に言えば、分からないものを友達同士で聞き合ったり、それから教員に質問したりということですが、ちょうどこの前のテストのときには、やはりコロナの感染状況もあって、そういった対話等がなかなかできない状況もあったので、前の年には低かったという現状もございます。今の状況もありますけども、それが少しずつ改善してきたというふうに捉えています。


◯委員(紫野あすかさん)  じゃあ、コロナの前とかでも、先生や友達に質問しながら学習というのはあまり行われていなかったということなんでしょうか。私、ごめんなさい、ちょっとイメージが分からないんですけど。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  これは昨年度のちょうど緊急事態宣言が発令されて、学校が休校して、分散登校が始まって、これは当初のテストですので、そういう状況もあって、この数値が低かったというふうに捉えております。


◯委員(紫野あすかさん)  分かりました。あと、調査結果のフィードバックなんですけれども、3ページ、個々の結果は、家庭に、あなたはこういう感じで去年よりアップしましたよとかというのが返される。全体の結果も、今日、私たちがもらったようなこういう資料も、みんな保護者に配布されているのでしょうか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  全体というか、それぞれ、個の学力調査の結果に対して、自分の学力がどのくらい伸びたのか、そして、どんなことが課題なのかというものが把握できるような、個人個人の結果票が配付されています。
 以上でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  私たちは、全体のこれを見て、ああ、すごい伸びているなとか、こういうところがいいなというのが前向きに捉えられるんですけど、例えば家庭によっては、去年よりがあっと下がっちゃったとか、その子のことだけを見る──家庭ではそうなのかもしれないと思うんですけど、もっと全体的に、調査でこのような結果が出ているというようなフィードバックが、私たちは分かるけど、保護者にも伝わってもいいんじゃないかって、ちょっと思ったんですけど。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  個別のシートの中には、全体の正答数分布の資料も含まれておりますので、それは分かるようになっております。
 以上でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  分かりました。あと、小さくてちょっとよく見えないんですけど、この分析シート、自分の課題をどのように今後学習していくのか、具体的に何をするのか、課題などが出されたりするのか、学校の授業では補えない部分もあると思うんですけれども、それをこのクラウド型学習支援アプリなど、動画なども使いながら、それをどうやって一人一人に個別最適化していくのかというのが、いまいちちょっとイメージが持てないんですけども、教えてください。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  この3ページの資料、大変細かくて、見えづらくて申し訳ないんですけれども、これは子どもへの個人シートではなくて、教員の個人シートです。ですので、これ、見づらいんですけれども、学校名、教諭名が出ておりまして、そのクラスの学力がどれくらい伸びたのか、そして、子どもたちとどのような学習方法を進めていったのかというようなことについて、質問紙調査を基に教員の聞き取りと、授業の結果を記載しているものでございます。


◯委員(紫野あすかさん)  なるほど、分かりました。じゃあ、先生たちも毎年採点されるわけですね。子どもたちには、今後の思うように伸びなかった子への課題などを、その子に合わせた学習、課題などは、今後どういうふうにされていくのでしょうか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  教員には、こちらに記載されているのはそのクラス全体のものであって、もちろん、子どもたち一人一人のデータも教員は持っておりますので、その子に対してどういう課題があるのかというのは認識できますし、適切な支援につなげることはできます。


◯委員(紫野あすかさん)  そのデータをもって、具体的にどういうふうに指導に生かしていくのか。まだそれはこれからの課題なのか、じゃあ、この子とこの子で宿題が違うとか、そういうことがあるのか、具体的なことを聞きたいんですけど。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  おっしゃるとおり、子ども自身も、こういうところが弱いねということがアドバイスなされて、ペーパー上のものもあったりするということもあって、教員のほうも、それと同じ情報を持っておりますので、個別の面倒を見たときに、こういうところをもうちょっと勉強したほうがいいんじゃないかなといった形の、個々のアドバイスというのは、大分やりやすくなったんじゃないかなと、正直思っているところでございます。


◯委員(紫野あすかさん)  じゃあ、まだこれから推進していくという認識でいいんですかね、この支援アプリなどを使っての個々の推進というのは。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  今回、これをお戻しさせていただいてといったところから、1つは始まってきているかなと思いますけれども、昨年度も伸びた、伸びないというのは分かりはしませんでしたけれども、どこに課題があるよということは分かっておりますので、こういう形での勉強の仕方というか、学習の仕方っていうのは、昨年度から動き出しているところだと感じています。


◯委員(紫野あすかさん)  分かりました。
 では次に、資料3なんですけれども、問題行動の実態、不登校の定義が見直されて、長期欠席者だけでなく、不登校の数がしっかりとつかめたのは、たしか令和2年の前田議員の一般質問で、教育長がしっかりと数を出しますって答弁して数が公表されたというふうに認識していたんですけども、そもそも私、この問題行動っていうくくりの中に、暴力行為とか、いじめは問題行動かもしれないんですけれども、不登校とか、病気とか、経済的理由とかが問題行動っていうふうにくくられているのがちょっと引っかかってしまうんですけども、その辺は教育委員会の皆さんはどのようにお考えでしょうか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  まず、この分類精査については、令和元年度のときですので、令和元年度の段階で、こちらの表にありますように、平成30年度と比べると、不登校の数値が上がっております。これは、この令和元年度のときの見直しから今年で2年目というふうになります。
 そして、この分類につきましては、文科省の問題行動調査の分類方法ですので、これは国が全体として決めているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  じゃあ、国がそのように一律に表現していると。ちょっと何か、私、引っかかるなと思って、感じてしまったので、意見なのですが。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  確かにおっしゃるとおりだと思うんですけれども、これは国の調査の名称なんです。ということで、これを問題行動等という言葉が使われているところが、国のほうではそういう位置づけなのかなと思っているところですけれども、おっしゃるとおり、これはやっぱり子どもたちにとって、不登校は問題行動ではなくて、社会的自立に向けての1つの過程だというような位置づけの中で指導していることもありますので、我々としても、ややちょっとこの表現はいかがなものかというふうな思いは、当然持っているところでございます。


◯委員(紫野あすかさん)  そのように言っていただけて、ちょっとほっとしました。ありがとうございます。
 ほかの委員さんもおっしゃっていましたけれども、A−Roomに入室した児童・生徒がいるため、病気やその他から不登校へ人数が推移しているというふうにあったんですけども、今のところA−Roomはまだ始まってそんなに時間はたっていないんですけれども、どのような役割を果たしていて、今現在どのような課題があるかということはどのようにお考えでしょうか。


◯教育支援担当課長(香川稚子さん)  役割というところでは、3日ルールとか、そういうことに縛られず、来たい、来れるということであれば、受け入れていく、そういう位置づけのA−Roomと捉えております。
 課題としましては、やっぱり人数も増えてきておりますので、個別にどこまで見てさしあげられるかとか、一中のほうにちょっと通えないなというお子さんの分室での利用の方法、人員の配置など、その辺を課題と捉えております。
 以上です。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。子どもたちを一人一人しっかり見ていただければなというふうに思います。
 あと、ちょっと飛ばして、コミュニティ・スクール研究大会の話がさっき出たんですけれども、学校三部制ということが、最近、文教委員会でも出てきていると思うんですけれども、まだまだちょっとこの三部制についての理解が、私自身も薄いもので、何が目標で三部制にしていくのか。具体的に、特に3部ですよね、何を行っていくのか、もう一度、説明をちょっと聞かせていただきたいんですけど。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  1つは、学校という建物をどういうふうに使っていくのかということで、時間によって機能転換を図るということができないかといったことで、そもそもの発想としてはスタートしてきているものです。学校は子どもたちのためにあるっていうのが、多くの方の考え方だと思うんですけれども、じゃあ、本当に子どもたちだけのためにあるのかというのは、今回、実は教育長がフォーラムの中で、御自身の中でお話しされていた中身なんですけれども。
 そうじゃなくて、やっぱり市民の皆さんの共有のものなんじゃないかといったことで、子どもたちが使っているところは、当然、子どもが優先で使いますけれども、それ以外の時間というのは、どんな使い方が可能なのかといったことで、現在も、いわゆる3部の時間、夜間になりますけれども、照明がついている校庭とか、テニスコート、それから体育館等を開放させていただいて、市民の皆さんに使っていただくということができていると。
 あわせて、この3部ということでいうと、いわゆる学校の建物自体をどういうふうな形で市民の方が使っていただけるようになるのか。学校に来ていただくということは、恐らく学校が様々な災害のときの避難所等になったときも含めて、ハードルを低くして多くの方に入って来ていただく、学校がどんな建物なのかということを御理解いただくというのもすごく大切なことだといったことも含めて、学校を市民のみんなの共有の財産にしていくことができないかといったことでの発想で動き出した考え方だというふうに認識しております。


◯委員(紫野あすかさん)  じゃあ、今後それをもっと開けたというか、市民の皆さんにも使ってもらって、ボランティアなんかもやってっていうイメージなんでしょうか。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  様々な市民の方に入っていただければというふうに思っておりますけど、一定の管理体制とか、ルールとか、そういったものをどういうふうにつくっていくのかというのは、これからまた全庁的に調整しながら考えていきたいと思っているところです。


◯委員(紫野あすかさん)  多分、文科省のユーチューブにも載せられるということなんで、全国に先駆けて、また三鷹はいろいろな新しい試みを教育の現場でやろうとしているというアピールにはなると思うんですけれども。中身がちょっといまいち、私もそうなんですけど、市民の方とかもつかめていないようなことがあると思うので、今後、しっかり説明をいただければと思います。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(秋山慎一君)  そのとおりで、今その研究会でそういう提言がされたと。今、担当部長がお話ししたような趣旨なんですけれども、さっきちょっと説明の中でもありましたけど、それを受けて教育委員会の委員さんの中でもいろいろな議論をしていただいて、基本的にはそれは面白いし、いい試みだからやってみようかという話はするわけですけれども。
 総合教育会議で市長ともいろいろ意見交換をして、これ、教育委員会だけでやることではないので、その中でも市長との間でもいろいろな議論をさせてもらいました。ちょっと行政的な視点でいうと、本当に、例えば学校施設を、じゃあ、いろいろなことに転用していくといった場合に、それが例えば制度上どういう位置づけになるのかとか、法的に何かクリアしなければいけないことがあるんじゃないかとか、実は細かい点でいうと、結構ハードルが高い面がたくさんあるんですよね。
 ただ、研究会の提言を受けて、最終目的として、本当に今申し上げたように、いろいろな人たちがそこで活動できるような、いわゆるコモンズというふうに研究会の報告書の中では言っていますけども、それを目指すには、段階的にいろいろな取組をしていく必要があるんじゃないかなというふうには思っています。
 なので、この辺りは本当にこれからというか、市長部局と一体的に、教育委員会のほうとしても、議論を重ねて、クリアしなければいけないことを1個ずつクリアをして、具体的に何をやるかという中身の話もそうなんですけれども、その辺りをきちんと整理しながら、その都度、きちんと御説明できるように取り組んでいきたいと思います。
 まさに、さっきユーチューブの話もありましたけれども、今回の研究大会の教育長の事例の発表の中でも、三部制についてお話をさせてもらっていますし、その後の鈴木 寛先生の御講演の中でも、その取組というのは非常に今後の大きなテーマというか、施策になるというようなお話、評価もいただいていますので、何とかこれを施策として実現できるように、三鷹市の中でもしっかり検討して取り組んでいきたいということで、今全庁でそういう取組を始めたところですので、きちんとまたその経過というか、状況に応じて御報告できるように努めてまいりたいと、このように考えております。


◯委員(紫野あすかさん)  そうですよね。今後の学校の改修とか、建て替えとか、この三部制にも使えるような設計とかにもなっていくと思うんですよね。結果的に、子どもたちの学校というところを優先させなきゃいけないのに、何でこんな部屋があるんだろうみたいなことになりはしないかという、ちょっと私は疑問があるので、やはりどういうものを目指していくかというのをしっかりと説明を具体的にやるのであれば、早くいただきたいなということを要望します。
 以上です。


◯委員(吉沼徳人君)  よろしくお願いします。三鷹市の学力テストの学力が伸びた児童・生徒の割合というグラフがあるんですけども、これ、どのぐらい伸びたかというのは分からないわけですよね。1人の子が、どの子がどういうふうに伸びたかとか。例えば、これ中学1年生から中学2年生が50.9%。だけど、伸びるということは、上があるから伸びるので、逆に極端なことを考えたら、あと49.1%の人が100点だったら、これどうしようもないわけです。
 これを見ただけでは、どのぐらい伸びたかは分からないんですよね。率は分かる。どのぐらいの方が伸びたかは分かる。1ポイント伸びたのか、10ポイント伸びたのか、50ポイント伸びたのか、それも全然分からない。というのは、去年の成績も、今年の成績も、ここには正答率も何も載っていませんね。そうすると、これを見ただけで、正答率の低い、回答数の少ない方が、正解の少ない方が伸びたのであればいいんですけども、90点の方が91点になっても、これは伸びていますね。
 これ、どのぐらい実際に成績、理解度が上がったかというのは、これからは把握できないような気がするんですけど、どうですか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  こちらの三鷹市の学力テストについては、単純に点数が上昇したから伸びたと、そういう捉え方ではございません。こちらの学力テストは、いわゆる同一の尺度で、毎年難易度を設定しております。細かく言うと、12のレベルに難易度を設定しておりまして、いわゆる難易度の高い問題を解く力が上がる、イコール学力が伸びだということで、その子どもによって、それが1段階上がったのか、2段階上がったのか、そういうように子どもたちにも返しておりますし、クラスの教員に対しては、その伸びた子どもたちがどのくらいいるのかということが把握できるようになっていますけれども、このデータの中では、その子どもが何段階伸びたかというものまでは、これは示しておりません。
 冒頭申し上げましたように、伸びた児童・生徒がどれだけ市内にいるのかというデータを全体として示しているものでございます。
 以上でございます。


◯委員(吉沼徳人君)  そうすると、やっぱり難易度が幾つ上がったか。例えば1つ上がった人は何%、2つ上がった人が何%とかっていう表現も必要じゃないですかね。それもあるし、それから、今まで難易度1だった人が3になったのか、1だった人が2になったのか。9だったら、次、何段階でしたか、そうすると、段階の中の上のほうの人は上がりようがないわけですよね。その人たちは、絶対いつでも入ってこないですよね。
 極端なことを言って、全部一番上だったら、これゼロになっちゃいますよね、上がることないですから。そういう意味では、やっぱりこういう数字がひとり歩きしないように、どこの段階の人がどういうふうに伸びたかということを示したほうがいいと思うんですけど、いかがですか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  御指摘のことも踏まえて、今後、出し方については検討したいと思います。


◯委員(吉沼徳人君)  よろしくお願いします。
 それと、もう一つ、児童・生徒の問題行動の中の、一番最後のいじめのところの特徴というところが一番右の上にありますね。そこの3つ目のいじめの対応の中の一番最後のところに、軽くぶつかられる、遊ぶふりをしてたたかれる、蹴られるということがあるんですけど、これ、いじめの分類に入っているんですけど、暴力行為のほうには入らないんでしょうか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  こちらについては、いじめのほうで分類をしております。


◯委員(吉沼徳人君)  これは、いじめということ。そうすると、暴力行為と、それから、いじめのほうで入ってくるこのたたく、蹴られるというようなのは、どの辺でどういうふうに判断をされるのでしょう。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  こちらについては、いじめのほうについては、軽くぶつかられる、遊ぶふりをしてたたかれる、蹴られるというふうにあります。それと、ひどくぶつかられるという項目もあります。ですので、この状況に応じて、暴力行為と重複して計上することもございます。
 以上でございます。


◯委員(吉沼徳人君)  これ、すごく判断が難しいと思うんですよ。たたき合いになって、つかみ合いになれば、これは暴力行為、けんかですので、いいんですけども、片方は、全然意識がなくて、相手に突然殴られたり、蹴られたり、たたかれたりというようなことになると、これは暴力ではなくていじめだというと、暴力行為の範囲がちょっと見えなくなってきちゃうような気がするんですけども、何かこの辺で線を引くというようなことは、教育委員会ではできないでしょうか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  大変申し訳ありません。明確な線を引く基準はございませんので、一つ一つその状況を聞き取りながら判断をしていくという状況でございます。いずれにしても、それをいじめとして捉えるのかというところが非常に大きなところだと思います。いじめとして捉えて、それを改善するためにどうするのかという意味で、これは調査しております。


◯委員(吉沼徳人君)  大変かもしれないんですけども、その辺はやっぱり子どもたち、被害というか、いじめにしても、暴力にしても、受けたほうの子どもの立場になって考えていただきたいと思いますので、よろしくお願いして、おしまいにします。ありがとうございます。


◯委員(吉野和之君)  それでは、何点か質問させていただきます。まず、学力調査に関してですが、先ほど記述式に関する質問も出たんですけども、この学力調査の結果の中の3ページ、問題点、目的や意図において理由を明確にしながら、自分の考えが伝わるように書き表し方を考える設問の正答率が低いと。それから、やはり記述式問題における無回答率が高い。
 それから、4ページも、自分の考えを記述する問題の正答率が低い。それから、下のほうにも、記述式の問題における無回答率が高い。こういう問題点が指摘されているわけです。今、社会全体が、特にバラエティー番組なんかそうなんですが、マルかバツかなんですよ。何か1つ選ぶという、こういう方向に今動いているんです。
 確かに採点するほうの側から見れば、先ほど記述式の採点はなかなか評価は難しいというお話が出ましたけど、私は、やはり教育の中で一番大事なことは、このマル・バツ二者択一、今ほとんどそういう形の試験は行われていますけども、むしろ自分の考えを表現する力、手を使って表現する力、これが今一番求められているものではないかなと思います。
 しかも、今、教育の中で一番弱い部分じゃないかと思うんです。特にバラエティー番組、クイズ番組、夜の7時から9時まで、みんなマルかバツかでしょう。それだけで人間を判定するようなね。これに対して、私はやはり学校の教育の側でも自分で考えることの必要性、表現することの必要性、これをしっかりと教える。これが今後の教育について最も重要なのではないかと思います。
 このようにいろいろ指摘されているわけですけど、この記述式が弱い、自分の表現することが弱い、これを今後、この指摘を受けて、授業の中でこの指摘をフィードバックして、どのように授業を改善していくのか、その基本的なお考えが1つ。
 あと、テストの在り方なんです。確かにこの国の学力調査のテストのマル・バツ式を減らすとか、それは難しいかもしれませんけども、学校における中間テスト、期末テスト、これも確かに採点する側からすればマル・バツは非常に採点しやすいです。しかし、生徒の側からすれば、自分が努力をして一個一個書いてみたいんですよ。だから、できるだけ私は、このマル・バツ社会というものを教育の中でいわゆる変革する必要があるんじゃないかと。
 特にコンピューターの時代になると、やはりオンかオフですよ。二者択一になるでしょう。私は、人間らしさというものはそういうのじゃなくて、やはり自分の表現、自分の手を使って、そして文字を使って、その考えを表現することが最も大切なことだと思うんですが、この点についての考えを、まずお伺いいたします。
 それから、一緒に聞きます、もう一点。これは学力調査とは違うんです。いじめの問題です。タブレット端末が、今全員に行き渡っていますね。そうすると、ある意味で新しい局面になっているんですよ。今タブレットを使ったいじめが増えていると、こんな新聞報道もございます。そういう意味で、全員にタブレットが行き渡った時点で、やはり情報モラル教育を徹底する必要があるのではないか。これについて、お考えをお伺いします。
 以上、お願いします。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  御指摘のとおり、やはり自分の考えをきちんと表現する力というのは大変重要であると、私も捉えております。そのためには、まず、きちんとした知識・理解を基に、それを自分で、例えば要約したり、自分の考えを説明したりということが非常に大切であるというふうに考えております。
 例えばクラスの様々な授業の中で、自分の考えを述べる機会、それから、自分がまとめたものを発表する機会というものを意図的・計画的に取り入れていくということが非常に大切であるというふうに考えております。そのようなことを、引き続き指導してまいりたいというふうに考えております。
 あと、同時に、やはり書くことというものも大変重要だと思います。それと、自分の考えを端的に書いたり、表現をしたりということも同時に必要なことだというふうに考えております。そういったものも、ここの授業はもとより、様々な授業で書く力というものも、引き続き育成していきたいというふうに考えております。
 それから、情報モラルにつきましては、やはり大変重要な問題であるというふうに捉えております。改めて、今年度の取組としましては、ネットモラルの教材の実証事業というものをやっております。これは、各学園の中から1つの学校が手を挙げて、タブレットを使って情報モラルを学べるeラーニングというものでございます。この検証を学園で1校、やっております。こちらの状況を今検証した結果、来年度、全校でこの取組を広げていきたいというふうに考えております。
 以上でございます。


◯委員(吉野和之君)  ありがとうございました。まず、記述式の問題なんですけれども、これは、ほとんどの教科においてかなりこの指摘がされているんですね。ですから、この指摘を十分に受けて、やはり今後、授業の中でフィードバックをして、書く力、自分で表現することの力、この重要性をやはり生徒たちに教えていただきたいと思います。
 それと同時に、これは全国学力テストですけども、学校における試験の在り方についても、子どもたちが努力して、自分の言葉で表現できるような、そういうものが図れるような、こういうものをやはり学校のテストの中にも取り入れていくことも考えていただければなというふうに思います。
 それから、もう一つ、新しいタブレットが全員に行き渡っています。先ほどのネットモラル教材ということで、eラーニングということで、情報モラル教育の徹底を図るということなんですけども、ある意味では、全員に行き渡ったという新しい局面に入ったわけなんですよね。そういう意味では、この情報モラル教育を、新しい局面に入ったわけですから、より徹底して行っていただければと思います。
 以上です。終わります。


◯委員長(渥美典尚君)  以上で教育委員会報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午後3時29分 休憩


                  午後3時40分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  委員会を再開いたします。
 スポーツと文化部報告、本件を議題といたします。
 本件に対する市側の説明を求めます。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  本日、御報告をさせていただく内容は2点でございます。1点目は、新型コロナウイルス感染症に関する対応について、そして、2点目は、三鷹市ゆかりの文学者顕彰事業の取組についてでございます。
 1点目につきましては、私から御説明をさせていただきます。
 資料の1−まる1を御覧くださいませ。新型コロナウイルス感染症に関する対応につきましては、緊急事態宣言の解除後、リバウンド防止期間等を経まして、10月25日以降、公共施設の開館時間や人数制限を基本的に全て制限撤廃ということで、コロナ前の状況になるべく近い形で運営をしているところでございます。
 一方、当然のことながら、感染症が収束したということではございませんので、マスクの着用や手指消毒、体温の御確認など、基本的な感染症対策を徹底することにつきましては、各施設において改めて確認をしてもらって、継続をしてもらっているところでございます。市民の皆様にも、全面的に御協力をいただいているところです。
 また、この一覧表に部分的にございますとおり、大きな声を出す活動などの一部につきましては、利用手法について、定員の50%の継続をお願いしている部分、それから、例えば生涯学習センターの調理実習室のように、お料理をするのはこの間ずっとやめていただいていましたけれども、料理を伴う活動の御利用を再開する際に、定員50%でお願いをするというような、そういう施設特性に合わせたようなケース、また、太宰治文学サロンのように施設規模が非常に小さく、密になりやすい施設で、なおかつ、もともと定員を特に定めていなかった施設につきまして、同時に入場できる人数を、例えばこの表ですと5人までというふうに書いていますが、当面の間、そのようなお願いをするというような工夫をして、運用をしているところでございます。
 施設特性に合わせての感染症対策を講じつつ、なるべく市民の皆様の御利用を、コロナ前の状況に戻せる工夫をして、安全に、しかし、活動を活性化するようにということを思いながら対応しているところでございます。
 資料1−まる1の説明は以上でございます。
 次に資料1−まる2を御覧をいただければと思います。スポーツと文化部が所管をしているイベントのこの間の状況でございますけれども、コロナ禍にあって、昨年度はほぼ全てのイベントが中止ということになってしまいました。今年度については、実施できるものについては工夫をして、極力実施をするという方向で進めてまいっております。今、ちょうど開催中でございます市民文化祭につきましては、一部の演目について今年度も実施を見送られた団体さんがいらっしゃいますけれども、全体としては、できる形でなるべくやるということで、皆様に運営していただいているところでございます。
 2点目に書いてあります三木露風の顕彰事業、昨年度から延期になっている事業でございますが、次の項目で御説明をいたしますので、ここでは割愛をさせていただきます。
 スポーツフェスティバルにつきましては、昨年度、中止になったときの予定もそうでしたが、今年度も、オリンピック・パラリンピックがある関係から、例年ですと、普通10月でやっておりましたけれども、オリ・パラがあって、そこで準備期間がかち合ってしまうということがあって、もともと機運醸成も兼ねて6月にということで予定をしておりました。ただ、今年度6月、やはり感染症対策──まだ感染が多い時期でありましたのと、ワクチン接種がスタートするというようなこともございましたので、6月の開催を2月へ延期をして開催をするということで、ただいま準備をしているところでございます。
 また、この一覧表にあります下の3項目、綱引き大会、わんぱくスポーツDAY、駅伝大会につきましては、残念ながら今年度も中止というふうに判断をさせていただいております。これは、主に8月、9月のやはり感染が収束していない、割と感染の状況が厳しかった時期に、どうしても大規模イベントですと、広報をしたり、募集をかけたりという時期にちょうど重なることから、関係団体の皆様とも協議の上、今年度も残念ながら中止となったところでございます。
 私からは、以上です。


◯スポーツと文化部調整担当部長・三鷹中央防災公園・元気創造プラザ総点検担当部長(高松真也君)  私から、資料2について御説明申し上げます。三鷹市ゆかりの文学者顕彰事業について、2件、御報告となります。
 まず1、吉村昭書斎(仮称)の整備についてです。(1)、概要ですが、吉村 昭氏を顕彰するために、執筆活動を行っていました書斎を移設・再現し、展示機能を付加することで、顕彰事業の発信の場として整備をするというものでございます。
 (2)ですが、本年度、設計に着手をすることとしておりまして、設計業務の委託に際しましては、小規模ながら魅力的な施設となるように、建物と展示の融合や附帯施設の内容、また景観を含む周辺環境にも配慮した施設プランとするために、公募型のプロポーザルを実施しまして、委託事業者の選定を行いました。応募受付期間としては、令和3年5月24日から7月20日まで、応募事業者数が14者ございました。ウの選定経過としまして、庁内に候補者選定委員会を設置しまして、書類による一次審査、またプレゼンテーション、ヒアリングによる二次審査を経まして、提案内容と見積金額を総合的に評価をし、候補者の選定を行っております。エとして、候補者、現在は設計業務の契約相手方になりますけれども、提案プランのイメージを掲載しておりますので、御参照いただければと思います。
 裏面のほうになります。(3)、契約内容でございます。件名としましては、移築整備基本・実施設計業務、公募型プロポーザル方式により選定した契約相手方が株式会社SALHAUS、千代田区に事務所が所在する事業者になります。木造による開かれた公共空間づくりですとか、リノベーションによる既存建築物の記憶の継承の実績が多数あり、学校や図書館等の公共施設の改築、改修等の実績もございまして、そうしたノウハウを十分に生かしてもらえるものと期待をしているところでございます。この設計業務の履行期間ですが、令和3年10月5日から令和4年8月31日までと、年度をまたぐ期間となります。契約金額が990万円でございます。
 (4)、スケジュールの予定ですけれども、令和4年8月にかけて基本・実施設計を行いまして、令和4年度の後半から令和5年度前半に移築整備工事、令和5年度の後半に開館という予定としております。
 (5)のクラウドファンディングの活用でございますが、この施設の整備に当たりまして、市内外からより多くの共感を得られるよう、本年度中にまず基本プランのパースをお示しするなどしまして、クラウドファンディングを実施したいと考えております。
 続きまして2、三木露風顕彰事業特別講演会の開催についてでございます。令和2年2月末に開催を予定していたものでございますが、新型コロナウイルス感染症の状況から延期をしておりました。このたび、三鷹市とたつの市の姉妹都市交流20周年を記念するという形で、12月4日、土曜日に開催を予定しております。講師が姫路大学教育学部教授の和田典子先生です。講演のテーマですが、「三木露風 赤とんぼの情景 三鷹に住んだ詩人」となります。
 開催形式ですが、Zoomによるオンライン視聴で、講師の先生もオンラインで御講演をいただくとともに、オンラインを御利用いただけない方のために、別途ライブ視聴用の会場を設定をします。定員ですが、Zoom配信が80人、ライブ配信視聴用会場が50人ということで、ライブ配信の会場としましては、元気創造プラザ、生涯学習センターのホールを設定しております。現在、「広報みたか」、またホームページ等で周知を図っているという状況でございます。
 御説明は以上でございます。


◯委員長(渥美典尚君)  市側の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。


◯委員(成田ちひろさん)  よろしくお願いします。まず、イベントの状況のところで、先ほどスポーツフェスティバルの延期の経緯とか、いろいろ教えていただきまして、なるほどと思いました。オリ・パラも含めて、いろいろ大変だったと思うんですけれども、お疲れ様でございます。
 私から駅伝大会のことについて1点質問なんですけれども、こちらは昨年度はバーチャルで行うというような取組をされていると思うんですけれども、今年は完全にそういう駅伝というか、走ることという感じで、何かイベントをすることは中止ということでよろしいのでしょうか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  この市民駅伝大会ですけれども、10月の第1週目の広報で中止というようなことを書いた後に、なお、代替イベントについても検討するというようなことで、お知らせをさせていただいておりました。こちら、昨年のバーチャル市民駅伝大会とはまたちょっと趣は異なるものとなる予定なんですけれども、来年1月、2月に駅伝的な形式を持ったアプリを活用した、走る、ランニングのイベントを市民の皆さんに御参加いただけるよう、検討しているところでございます。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございます。三鷹バーチャル市民駅伝のイベントは、30チームだったというふうに、事務報告書でも拝見しているんですけども、アプリを使ってランニングでどのぐらい盛り上がるのかというところもあると思うんですけれども、代替事業というふうになると、駅伝の、元年の207チームというような最高の参加人数だったという、そういう盛り上がりはないと思いますけれども。何かしら、やっぱりスポーツをしたいなとか、そういうふうに期待されている方もいらっしゃると思いますので、いい企画になるように御準備よろしくお願いいたします。
 以上です。


◯委員(紫野あすかさん)  1点だけ。吉村昭書斎なんですけれども、この990万円、これが高いと感じる方、安いと感じる方、それぞれだと思うんですけれども、やっぱり一番のポイントは、ここにも書いてありますが、多くの共感が得られるというところが最大のポイントだと思うんです。市民の方に対して理解を得られる、共感が得られるようにアピールして、分かっていただくために、どのようなことを考えていらっしゃるか、お伺いしたいと思います。


◯スポーツと文化部調整担当部長・三鷹中央防災公園・元気創造プラザ総点検担当部長(高松真也君)  確かに地域に根差した、地域の皆さんに迎えていただけるような施設になるということが大切だなと思いますので、例えば地域への丁寧な御説明というのもあろうかと思いますし、ここで掲げさせていただいているようなクラウドファンディングを活用するということで、例えば基本プランのパースなどをお示しして、段階、段階で必要な情報提供をしっかりしていくということもあろうかなと思います。
 そうした取組を総合的に行いながら、ぜひ地域に根差した、市民の皆さんに愛していただけるような施設となるよう、取り組んでいきたいと思います。


◯委員(紫野あすかさん)  ぜひ、そのようになるように、みんなに愛される、三鷹だからここがあるっていうふうに、後々にも残るような事業になればいいなというふうに思っています。
 以上です。


◯委員(谷口敏也君)  まず、コロナに関する対応についてなんですけど、SUBARU総合スポーツセンターのほうの人数制限があったのが、なしっていうことになっていますけど、これはメインアリーナもサブアリーナも基本的には人数制限がないということでよろしいんですか。この備考に書いてあるものだけが人数制限を設けているということでよろしいのかどうか、お伺いします。


◯三鷹中央防災公園・元気創造プラザ担当課長(小林大祐君)  おっしゃられるとおり、メインアリーナの観覧席とかを除いた全ての諸室については、人数制限を緩和しております。


◯委員(谷口敏也君)  ということは、今募集している小学生のソフトバレーボールがあるじゃないですか。あれって、アリーナで観覧できる保護者は、事前に登録で、選手1人に対して1名になっているんですけど、それっておかしくないですか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  確かに今、小学生ソフトバレーボール大会については、そういった制限でというようなことで、まだ慎重な運用をしているような状況にあります。そこは、やはり市の主催事業でもありますし、より慎重を期してというようなことでの対応ですので、なるべく皆様に御理解いただいた上で御参加いただけるように、きちんと説明をしてまいりたいというふうに考えております。


◯委員(谷口敏也君)  結構、子どもたちが出る、そういう競技って、大体保護者は2人とも来るんですよ。観覧席が定員50%でしょう。観覧席のほうが逆に密になる可能性があるんじゃないですか。どういった形で、例えば8面張れるところを両端2面にするとか、今後考えるんでしょうけど、それで上のほうばかりが多くなっちゃってというのであれば、出場するチームだけアリーナに入れて、保護者も基本的にはいいですよというようにしたほうが、逆に上が密にならないと思うんですけど、その辺もちょっと考えていただけないかなと思うんですが、いかがでしょうか。
 代表者会議のときとかでもいいですけど、いかがでしょうか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  今おっしゃられたように、全体でどのような形で分散させて、密にならないような形を取るかというところが重要になってくるかと思いますので、御指摘の点も踏まえて、再度確認していきたいというふうに思います。


◯委員(谷口敏也君)  細かいことで申し訳ないんですけど、よろしくお願いいたします。
 それと、続きまして、イベント等の状況の、先ほど質問がありましたけど、バーチャル駅伝のことで、成田委員に対しての答弁で、去年やった感じのじゃないというような答弁だったんですけど、去年、平山課長に聞いたときに、あれ、たしか結構お金がかかりましたよね。数百万円かかったようなイメージがあったんですけど。これって、また来年とかも使えるソフトなんですかと聞いたら、使えますと言っていたから、ならせばそんなに高くないのかなと思ったけれども、それとまた違うソフトを使うのか。
 それは、ちょっと確認なんですけど。そうすると、また別に費用がかかってくるんじゃないかというイメージになるんですけど、それはどうなんですか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  昨年、開発しましたアプリについては、当初、公道で実施できるようなアプリを作ったんですけれども、タイム計測、少しタイムを競うような構造になっていまして、タイムを競うという点からいうと、やはりこの都市的な三鷹市の町なかで公道を自由に走っていただくというような形は、やはり安全性の観点から、市が主催するものとしてはふさわしくないというようなことを、警察との協議の中で指摘も受けたところなんです。
 そうしたことから、昨年は大沢総合グラウンドの野球場の中で実際に走っていただいたというような形でございました。今年、当初予算で予算をお認めいただいて、さらにアプリの改善というところでは、タイム計測というよりは、しっかり今度は距離を、例えば4人なら4人の1チームで、例えば100キロ、1か月内の間に走ろうとか、そういうような形のイベントやアプリに変えることによって、今回からは公道でそれぞれ走っていただいても大丈夫なような形のものに変更をいたしました。
 それと、昨年のアプリは1回限りのイベントでの利用という形のアプリになっていたんですけれども、今回は、重なったイベントの開催は同時に開催できないアプリなんですけれども、イベントも開催しつつ、通年で歩いたり、走ったり、毎日のランニングだとか、ウオーキングの記録も取れるようなアプリに改善しまして、運動の習慣化、定着というところを見据えて、ランニングやウオーキングのアプリ上でのイベントで参加者を増やしながら、通年でも御利用いただいて、健康管理にも使っていただけるようなアプリへの改修を今現在行っています。そういったところでは、昨年のものをベースに踏まえて、通年ベースで御利用いただけるようなものに、今、しているところでございますので、そういった形で昨年のものを生かした活用ができているというふうに考えております。


◯委員(谷口敏也君)  ちょっと安心しました。より多くの方が使えるほうがいいでしょうから、そうやってウオーキングでも、健康管理に使えるということであれば、去年のは1回で終わらなかったなということになりますので、ちょっと一安心です、ありがとうございます。
 最後に、書斎の移転なんですけど、この提案プラン、イメージというのが、ほぼ固まっているということでよろしいんですか。要は建物のことなんですけれども、どうせだったら、書斎を移して、見に来てくださいだけじゃなくて、例えば近隣の人がちょっとした催物ができるような場所とか、集まれる場所とかっていうのも、ここを使ってイベントが常にできるような形にもしてほしいなという意見が、高谷議員のほうに届いて、どこかの場で言ってくれということだったので、今ちょうど言いたいんですけど。
 この建物自体、これは外観パース的なものなんでしょうけど、例えば平面図とか、間取り図とかというのは、これで決定なのかどうか、ちょっとお伺いしたいと思います。


◯スポーツと文化部調整担当部長・三鷹中央防災公園・元気創造プラザ総点検担当部長(高松真也君)  ここで、イメージということで描かせていただいておりますのは、あくまでこれが提案プランのイメージということであって、こうしたものを土台にしながら、これから様々関係者、吉村家の皆様もそうですし、関係者のほうとも協議、調整を重ねながら、基本設計、また実施設計ということで、来年度にかけて進めていく内容となります。
 基本的なコンセプトというのは、一応これを私どもは選んでおりますので、こうしたものを基本としながら、具体的にどういう形で整備をしていくかというのは、これから詰めていく内容というふうに認識しております。ただ、そうは言っても、どうしてもこの書斎部分については、基本的には現在の書斎を生かしながら、可能な限り原状を残しながら移築をしていきたいとも思っています。どうしても敷地全体がそう大きなスペースではございませんので、やはり制限といいますか、どうしても制約はあろうかなと思いますので、この中で吉村 昭先生の顕彰事業を行うにふさわしい施設として、どういう形ができるかということについて調整をしてまいりたいというふうに思っています。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。そうすると、書斎ってこれですよね。ここは、何になるんですか。管理人さんとかが詰めている事務所だけなのか、それとも、さっき言ったような地域の人が集えるような場所みたいなものが確保できるのか、できないのか。ここの部分は何なのか、ちょっとお伺いしたいんですけれども。


◯スポーツと文化部調整担当部長・三鷹中央防災公園・元気創造プラザ総点検担当部長(高松真也君)  そういう意味では、離れと言っていますが、書斎の部分としては、建物そのものが展示物というふうに考えます。書斎も、先生が執筆活動を行われてきた書斎について、移築・復元するという考え方でいますし。顕彰事業という意味では、基本的に展示というのが重要になってこようかと思いますので、こちらの新築の部分というんですかね、こちらについても、いわゆる管理棟として事務室等も想定いたしますが、基本的には展示室としての整備を行っていきたいというふうな考え方でございます。書斎の内部にも、一定の展示部分についても設けていきたいというふうに考えています。


◯委員(谷口敏也君)  分かりましたけど、展示するのはどういったものがあるんですか。要は、書斎のところで、日頃、今まで使っていた書斎があって、そこにいろいろな作品ですとか、参考にしていた書籍とかというのが、多分並ぶんだろうなと思いますけど、あえて別棟で展示するものというのは、どういったものがあるんですか。


◯スポーツと文化部調整担当部長・三鷹中央防災公園・元気創造プラザ総点検担当部長(高松真也君)  書斎については、まさに執筆活動を行っていた場ということで、当時の様子をうかがい知り得るような、また追体験できるようなということで考えたいと思います。展示という点では、執筆活動を三鷹市で多く行ってこられた先生について、業績を顕彰するという顕彰施設、その発信の場ということで考えていますので、著作も相当多くございます。そうした著作を整理して展示することもあるでしょうし、これまで行ってきた業績について、パネルとして展示をさせていただくということもあろうかと思います。
 割と近世の作家の方でございますので、様々な資料も残っておりますので、例えば原稿のレプリカですとか、その作家の活動を顕彰するに当たって、展示について様々工夫をしていきたいというふうに考えています。


◯委員(谷口敏也君)  何となく分かりました。実際、この管理棟のほうが、恐らく1階建てでしょうけど、床面積でどの程度の平米数があるのかっていうのは分かっているんですか。


◯スポーツと文化部調整担当部長・三鷹中央防災公園・元気創造プラザ総点検担当部長(高松真也君)  いずれにしても、これから基本設計、実施設計というふうに進めていくというところがありますので、今、詳細な数字についてはちょっと控えさせていただきたいと思いますが。いずれにしても、どうしてもそう大きな敷地面積ということではございませんので、法令等の規定もございますから、その中でできる限り魅力的な施設となるような工夫を、これから基本設計、実施設計、調整を進めていきたいというふうに考えています。


◯委員(谷口敏也君)  ちょっと不思議に思うんですけど、プロポーザルで提案したときに、建物もどのぐらいの平米数、敷地があるから、例えば具体的には40平米の80平米でしょうし、2つの建物を建てるんだったら、2筆に分けていないと建たないでしょうから、そういうことを考えると、何平米の敷地があって、何平米の1階建てが建ってというのが、建築基準法上、分かるじゃないですか。それに基づいて、ある程度こういうイメージだけじゃなくて、平面図的なものを描いて、提案して、それを基に審査したんじゃないんですか。この絵だけで審査したのでしょうか。


◯スポーツと文化部調整担当部長・三鷹中央防災公園・元気創造プラザ総点検担当部長(高松真也君)  具体的なところは、やはり設計業務の中で行っていただくものというふうに考えておりまして、もちろん、どんな形の内部にするかということも、提案書の中には含まれております。こちら外観だけではなく、平面図等々も含まれた中で企画・提案を受けておりますので。ただ、あまり詳細にわたってしまうと、今度、設計業務との兼ね合いもございますので、あくまで基本的なイメージということで提案を受けて、そうした中で総合的な評価をプロポーザルで行ってきたということで、御理解をいただければと思います。


◯委員(谷口敏也君)  ということは、長くなって申し訳ないんですけど、契約金990万円というのは、設計までは入っているんでしょう。設計までの金額ということでよろしいんですか。


◯スポーツと文化部調整担当部長・三鷹中央防災公園・元気創造プラザ総点検担当部長(高松真也君)  御指摘のとおり、基本実施設計業務についての委託料となります。


◯委員(吉野和之君)  それでは、1点だけ確認です。芸文センターのホールなんですけれども、大声なしのイベントが定員の100%と書いていますね。この生涯学習センターのほうは、合唱は定員の50%ということは、合唱は大声ありのイベントに入るんでしょうか。大声出したんでしょうか。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  芸文センターのほうの大声ありの場合は50%、なしは100%でいいですよというのは、観客の方が大きな声を上げるようなものでなければ、観客100%でいいですよという意味なんです。これは都も同じような指針でやっているんですけれども。
 私どもが持っている3ホールは、どれもあまりロックコンサートをやるようなホールではございませんので、三鷹市内での3ホールについては、そもそもの運営の該当があまりないのですが、都内のいろいろな大規模施設なんかですと、やっぱり大勢のファンの方が集まるポップコンサートであるとか、ロックコンサートであるとか、そういうものもありますので、そういう場合に、観客の人が大きな声援を送るようなものでないのであれば、客席を100%入れてもいいですよという意味で、大声なしの場合は100%という言い方を、ホールについてはさせていただいております。
 というわけで、例えば落語であるとか、クラッシックのコンサートであるとか、ホールの場合で一応、合唱をステージ上で歌っていただいても、客席とまでの間に少し距離がございますので、ステージ上でそういう少し大きめの声、歌の声が出る場合であっても、それが直ちに客席の50%云々に影響するものではないというのが、ホールでの考え方です。
 ただ、芸術文化協会さんが、今回、文化祭をやられる中では、皆さん、用心なさって、合唱連盟さんですとか、吹奏楽ですとか、どうしても飛沫が飛びやすいような演目の皆様方は、今年度も開催を自粛していらっしゃいますので、それはホールの運営とはまた別の、御自分たちの演目に対する用心深さということではないかなというふうに、私どもは考えております。
 質問委員がおっしゃいました、後半の生涯学習センターのほうでの合唱がとかいうのは、どちらかというと、芸文協の皆さんが、今年度、合唱とか、吹奏楽を念のために用心なさったのと同じ考え方でございまして、ホールに比べて、生涯学習センターのほうは、たとえホールであっても、あまり面積がすごく広大なわけではございませんので、その中で比較的飛沫の飛びやすいと思われる活動をしていただく場合に、念のため50%を守っていただくというようなことです。
 なので、ちょっと似ておりますけれども、ホールでの50%の場合と、生涯学習センターで言っている50%の場合は、少し状況が違います。いずれにせよ、当面の間は、念のためにこのようにしていただいているということで考えております。


◯委員(吉沼徳人君)  お願いします。イベントの状況なんですけども、今年の市民文化祭なんですけども、もう始まりまして、幾つか見せていただいたんですけども。去年は中止ということで、おととしと比べて、私はちょっと見た目で、参加者が団体にしても、個人にしても少ないような気がするんですけど、おととしと、今年と比べて、参加者の状況というのはどうなんでしょうか。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  私どもも、全ての演目に誰かが行くようにはしておりまして、様子を拝見させていただいております。何名客席にいらっしゃったとか、そういう詳細な報告をまだ受けておりませんので、詳細な具体的なところの比較とかまではまだ行けてございませんけれども、各連盟の方にお話を伺うと、特に例えば美術ですとか、書道の皆さんのお話を伺った際には、書道連盟や美術連盟の皆さんの出品は例年どおりにあるのだけれども、公募の部分、市民文化祭でございますので、連盟さん主管でやっていただきますけれども、公募して、日頃その連盟に参加していらっしゃらない市民の方にも出品をいただくというようなのが、市民文化祭の常でございます。そういう、公募で日頃でしたら応募して、美術ギャラリーですとか、芸文センターの地下なんかに飾るような、その出品数はやはり公募の部分は非常に少ないというふうにおっしゃっていました。
 なので、まず参加をする際に、やはりコロナ禍で活動が制限される中で、どうしても制作をするチャンスがなかったとか、そういうような方が多かったのかなというふうにおっしゃっています。
 それから、ホールの演目も、やはりあまり密にならないように気をつけていらっしゃるという面もあるかもしれませんけれども、登場される、ステージに上がられるほうの方々の顔ぶれはそんなに大きく変わっていないようでございますけれども、やはり、どうしても練習をし切れなかったからというふうにおっしゃる方もいらっしゃるようです。演目との関係もあるかと思いますが、客席のほうも、やはり少し一般のお客様で見に来る方の人数が、今年度は今までよりは少なめなんじゃないかなというのは、実際の人数はまだはっきり分かっていませんけれども、それは皆さん、印象としては持っていらっしゃるようです。どうしても、コロナの影響がまだ拭い去れていないということは、事実としてあるのではないかなというふうに思っております。


◯委員(吉沼徳人君)  そうですね、私も見て、ある1つのものに対して、1つのグループ・団体だけが出ていて、華道もそう、工芸もそうなんですけど、ある1つのグループだけが展示しているような感じで、おととしなんかですと、個人的な方の応募もたくさんあったりなんかして、見るのも楽しかったんですけど、同じようなものがずらっと並んでいるだけで、あまり今年は見て楽しめるというあれではないような気がしたので。
 来年度は、ぜひもっと個人の方が展示してくれないと、団体だけでは1つの先生の流れしか見えないような感じがして面白みがないので、ぜひ来年は頑張っていただきたいと思います。よろしくお願いします。


◯委員長(渥美典尚君)  以上でスポーツと文化部報告を終了します。
 休憩します。
                  午後4時16分 休憩


                  午後4時17分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  委員会を再開いたします。
 次回委員会の日程について、本件を議題といたします。
 次回委員会の日程については、次回定例会の会期中とし、その間必要があれば正副委員長に御一任いただくことにいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 その他、何かございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、特にないようですので、本日はこれをもって散会いたします。お疲れさまでした。
                  午後4時18分 散会