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トップ会議録会議録閲覧 > 会議録閲覧(令和3年文教委員会) > 2021/06/10 令和3年文教委員会本文
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2021/06/10 令和3年文教委員会本文

                  午前9時28分 開議
◯委員長(渥美典尚君)  ただいまから文教委員会を開きます。
 まず、谷口委員より、本日の文教委員会を欠席する旨の連絡がございましたので、御報告いたします。
 初めに休憩を取って、審査日程及び本日の流れを確認いたしたいと思います。
 休憩します。
                  午前9時29分 休憩


                  午前9時29分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  委員会を再開いたします。
 審査日程及び本日の流れにつきましては、1、行政報告、2、所管事務の調査について、3、次回委員会の日程について、4、その他ということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 そのように確認いたします。
 教育委員会が入室するまで休憩いたします。
                  午前9時30分 休憩


                  午前9時32分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  それでは、委員会を再開いたします。
 初めに、本日は教育長に御出席いただいておりますので、教育長より御挨拶をいただきたいと思います。お願いします。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  改めまして、皆さん、おはようございます。教育長から一言、御挨拶をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 日頃、文教委員会の皆様には教育委員会の取組に御理解、御協力をいただきまして、誠にありがとうございます。御礼を申し上げます。現在も、東京都に緊急事態宣言が発令中でもありますが、私たち教育委員会事務局といたしましても、子どもたちの学びを止めないということを合い言葉に、昨年に引き続き、学校、家庭、地域と一丸となって新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に取り組んでまいりました。
 1人1台の学習用タブレット端末配備の早期実現をはじめ、各学校への消毒等の物品に対しても大変御配慮いただきまして、議員の皆様方から様々な御支援、御協力をいただきましたことに、心から感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございます。
 教育長に再度着任してから2年がたちますけれども、私に課された使命は、誰一人取り残すことがない、みんなが大切にされる教育、これはSDGsの理念でもございますが、OECDの現在標榜するところでもございます。これを、ただお題目じゃなくて、できる限り実際に現実に近づけていけるようにということを目指して、三鷹の教育改革をさらに一歩前に進めていくことであるというふうに考えております。
 令和3年3月に、三鷹ネットワーク大学の三鷹教育・子育て研究所に設置いたしました、三鷹のこれからの教育を考える研究会の中間報告を皆様にお示しいたしました。これまでの常識にとらわれない斬新な提案ですとか、これからの学校教育が大切にしていくべき本質が示されておりまして、学校が、そして教育が大きく変わっていく方向性が示されております。研究会から、今年の9月までに最終報告をいただくことになっております。これは大学の研究者を中心とした有識者からの提言という位置づけになりますので、この提言を踏まえた上でこれからの教育政策を検討して、何をどのように実現させていくのかを、三鷹市教育委員会として具体化する取組を進めていくことになります。
 特に、私としては、あの中で、やはりこれからの教育の理念としてはウエルビーイングと、幸福度という考え方、最近盛んに言われておりますけど、このことの重要性、そして、学校三部制という、特に二部の部の子どもの居場所という、そういう消極的な位置づけじゃなくて、積極的に子どもたちの健全育成、それから多様な人々との交流の場として、さらなる力、人間力・社会力をつけていく場として、学童保育と、それから地域子どもクラブとの一体的な運用の中で、子どもたちがよりよく育つような、そういう仕組みというものも提言されておりますが、それをやはりこの三鷹には実現していくことが必要ではないかと、今現在は思っているところでございます。
 また、具体化をしていく中で、皆様方にまた御相談を申し上げたいというふうに思っておりますが、学校に関わる子ども、教員、保護者、市民それぞれがウエルビーイング、すなわち幸せを感じられるような、学校、地域、社会をつくっていくことが最上位の目標とされています。自らの幸せな人生と、よりよい社会の創造に向かって、主体的に人間力と社会力を発揮する子どもたちを育てる教育が求められているということでございます。
 今まで、この三鷹の場合は10年以上にわたって人間力、社会力というキーワードがこの教育ビジョンの中心に据えられてきましたけれども、今後それも大事にしながら、それをさらにウエルビーイングという理念にどうつなげて、発展させていくのかということが課題として問われていると思います。
 そこは、ロジックの面でもつながっているわけでありますが、さらにそれを具体的に実現化するように、今後努めていくということでありますし、また、文言としても、教育ビジョンを新たに刷新していくということも必要かと思っております。
 それらの実現に向けまして、これからの三鷹の教育のコンセプトは、ICTを上手に活用するとともに、真に一人一人が大切にされる個別最適化された学びの実現、そして学校を縁として関わる多様で多くの方々とともにつくる教育を進める中で、市民同士のネットワークをより広げ、相互の学びを通して、強固なつながりのあるコミュニティをつくるスクール・コミュニティの創造でございます。
 これからの三鷹の教育の方向性を端的に申し上げれば、個人と社会のウエルビーイングを個別最適な学びの実現とスクール・コミュニティの創造を通して実現するということになろうかと思います。これらを、これまで培ってきたコミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育を踏まえ、一体的に推進していく所存でございます。御承知のように、三鷹の場合は、まさに10年以上前からコミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育と、私が前回教育長をさせていただいたときからのビジョン、そして施策でございますが、このことを踏まえながらも、やはり一人一人を大切にする教育ということが今までずっと、はっきり言えば念仏のように唱えられてきましたけど、しかし、それは絵に描いた餅のような状況も、率直に言ってなかったとは言えないです。
 やはり十把一からげの教育、指導になってきたということがありまして、私自身も教員経験からするとじくじたる思いがあるんですが、ここでICTの進展を活用して、一人一人ということに相当に肉薄した指導、学習が実現できる可能性が出てきたのではないかと思います。そういう意味では、1人1台タブレットという最大の武器を活用しながら、個別最適化というコンセプトで一人一人を大事にする教育をさらにバージョンアップしていきたいというふうに思っています。
 あまり話していると長くなるんですけど、小・中一貫教育も本市では取り組んでまいりましたけれども、それはただ単に小と中、9年間で段差のない教育をするということを超えて、本当に9年間でしっかりと学びを実現させると。私たちの言葉で言えば、単なる履修主義ということじゃなくて、しっかりと一人一人が完全にマスターできる学習を実現できる、習得主義ということに変わっていかなきゃならないということについて、さらに私たちも努力していく、学校のほうに要請をして、一緒にそれを実現していくということにしていきたいというふうに思っています。
 コミュニティ・スクールも、スクール・コミュニティということで、これも引き続き、さらに学びの場、指導の場を広げていくということでございます。今年の11月6日に全国コミュニティ・スクール研究大会として実施する三鷹教育フォーラム2021を開催いたしまして、これからの三鷹の教育の向かう方向性について、全国に向けても発信していく機会としたいと考えております。
 発信するということは、ただ本市の研究について、全国にお伝えするということを通して、これは、子どもたちにも、先生方、市民の皆さんにも1つの励みになって、様々な評価、そして御指摘なども、これもしっかりと受け止めて、さらなる三鷹の教育改革が発展していくような、そういうような会にしたいというふうに思っています。ただ単なるイベント、お祭りというふうな、そういう形にならないように、しっかりと取り組みたいというふうに思っています。
 今年度4月に市立小学校教員が逮捕されるという、そういう事案がございました。児童・生徒をはじめ、多くの保護者、市民の皆様の信頼を損なう事案が発生したこと、教育委員会の責任者としておわびを申し上げたいと思います。本人は略式起訴されまして、刑事事件としてはここまでとなります。今後、三鷹市教育委員会としても、本人からの事情聴取をいたしまして、任命権者の東京都教育委員会も事情聴取をした上で、都から処分発令がなされるという予定でございます。いわゆる行政罰というものが科されるということでございます。
 二度と同じようなことが起きないように、各学校での綱紀粛正を図るとともに、市内の全教員が一度失った信頼を取り戻す重さを自覚し、教員としての使命を全うできるよう、全校の校長対象の研修、当該校全職員の服務事故防止研修を、東京都の服務担当者を講師にお招きして、一緒にしっかりと研修をしていきたいというふうに思っております。
 この後、事務局より令和3年度の教育部の「運営方針と目標」についての御説明をさせていただきますが、研究会の提言の中から、すぐに取り組むべきものは時を待たずに進めていくという方針の下で、既に織り込んだものもございます。実現に向けまして、教育委員会として全力を挙げて取り組んでまいりますので、文教委員の皆様には引き続き御理解と御支援、そして市民を代表した御意見をいただきますよう、よろしくお願いをいたします。
 本日は、このような機会をいただきまして、御礼を申し上げます。少し長くなりまして申し訳ございませんでした。ありがとうございます。よろしくお願いいたします。


◯委員長(渥美典尚君)  ありがとうございました。
 以上で、教育長からの御挨拶を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午前9時46分 休憩


                  午前9時47分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  それでは、委員会を再開いたします。
 教育委員会報告、本件を議題といたします。本件に対する教育委員会の説明を求めます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(秋山慎一君)  改めまして、おはようございます。
 本日、教育委員会から御報告をさせていただきます事項は、日程に記載の4点でございます。報告事項の1点目、2点目につきましては、私から、3点目と4点目は指導課長から、それぞれ説明をさせていただきます。
 初めに、報告事項の1、令和3年度の教育部の「運営方針と目標」についてでございます。事前に送付をさせていただいております冊子の38ページをお開きください。教育部のページとなります。1の部の経営資源につきましては記載のとおりとなってございますが、今年度から、臨時的組織として新たに教育政策推進室を設置いたしましたので、組織構成の欄に組織名を追加しております。
 次に、2の令和3年度の運営方針ですが、今年度は7つの項目を挙げておりますので、順次、御説明をいたします。方針の1点目は、コミュニティ・スクールと小・中一貫教育に関するものです。昨年度、全ての学園にスクール・コミュニティ推進員を配置いたしましたので、統括スクール・コミュニティ推進員を中心に、引き続き学校と学校支援ボランティアとの調整機能の強化を図ってまいります。
 また、小・中一貫カリキュラムと各学園の実態を踏まえて作成をいたしました、学園版カリキュラムの効果的な活用を図ることによりまして、連続性と系統性のある教育活動を推進してまいります。
 2点目は、今後、三鷹市が目指すべき教育の方向性に関する取組です。先ほど教育長からの御挨拶にもございましたが、昨年度、三鷹教育・子育て研究所に設置をいたしました三鷹のこれからの教育を考える研究会におきまして、令和3年度は、最終報告書を取りまとめることとしています。個別最適化された学びやスクール・コミュニティの創造、地域資源を活用した学びの推進など、今後の三鷹の教育の大きな方向性と検討すべきテーマにつきまして、引き続き調査、研究を進めてまいります。
 3点目は、教育支援の充実です。支援が必要な子どもたちへの取組となります。三鷹市教育支援プラン2022(第2次改定)に基づきまして、障がいのある子も、ない子も、学校・家庭・地域の協力を得て、次代を担う人として心豊かに育っていくことを支援してまいります。
 右側、39ページの4点目の方針は、教育の質を向上させるための学校における働き方改革の推進です。三鷹市立学校における働き方改革プランに基づきまして、国や東京都の施策と連動しながら、専門スタッフの配置拡充などにより、教員が担うべき業務に専念できる環境を整備するとともに、労働安全衛生管理体制を強化することにより、教職員の健康を確保し、学校教育の質の向上を図ってまいります。
 5点目は、学校施設に関する取組です。安全で快適な学校環境の整備に向けて、老朽化への対応や学校トイレの洋式化、学校体育館への空調設備の整備等を推進いたします。建て替えを見据えた効果的・効率的な改修を進めるため、昨年度末に策定された防災都市づくり方針を踏まえ、新都市再生ビジョン(仮称)の中で、学校施設長寿命化計画(仮称)の策定を進めてまいります。
 6点目は、図書館に関する取組です。三鷹市立図書館の基本的運営方針に掲げる目指す図書館像、人と本と情報がつながり、市民に役立つ身近な図書館の実現に向け、各事業を推進するとともに、点検及び評価を行い、評価結果を公表することにより、図書館サービスの向上を図ってまいります。
 7点目は、新型コロナウイルス感染症対策に関する取組です。新しい生活様式による感染症対策を講じながら、学校における教育活動を継続し、児童・生徒の学びの機会を保障するとともに、1人1台タブレット端末等を効果的に活用し、個別最適化された学びの実現を図ってまいります。
 40ページをお開きください。3の令和3年度の主要事業と目標指標です。この項目におきましては、今年度からSDGsの17の目標のうち、各主要事業と強い関連がある目標を記載してございます。また、各項目には施政方針の掲載ページを記載しておりますので、こちらも適宜御参照いただければと思います。
 令和3年度は5つの事業を重点事業に位置づけていますので、順次、御説明してまいります。まず、1点目は、スクール・コミュニティの創造に向けた取組と教育フォーラム2021(仮称)等の開催です。11月6日に開催予定の教育フォーラム2021(仮称)及び全国コミュニティ・スクール研究大会in三鷹におきまして、これまでの取組とともに、三鷹教育・子育て研究所、三鷹のこれからの教育を考える研究会が、9月を目途に取りまとめる予定の最終報告を踏まえた、三鷹の教育が目指す今後の方向性につきまして全国に発信するとともに、7学園全てのコミュニティ・スクール委員会が発表などを行うべく、プログラムを準備しているところでございます。
 また、スクール・コミュニティ推進委員会(仮称)を今月末に設置いたしまして、構成員をお願いいたします関係団体の代表者の皆様とともに、全市的なスクール・コミュニティの創造に向けた方向性について共有し、この取組を推進してまいります。
 令和3年度の目標指標といたしましては、記載の2点としております。なお、スクール・コミュニティを進める本事業の関連事業といたしまして、子ども政策部所管の第六小学校における学童保育所分室と連携した地域子どもクラブ事業の拡充を記載しております。
 2点目は、三鷹教育・子育て研究所における今後の三鷹の教育の方向性の検討です。令和2年度に設置をいたしました三鷹のこれからの教育を考える研究会につきましては、先ほども教育長のほうから御説明したとおり、この3月に中間報告を取りまとめましたが、9月の最終報告を取りまとめるべく、現在、月に1回程度の研究会を開催し、議論を深めているところでございます。
 令和3年度の目標指標といたしましては、先ほども御説明しましたとおり、11月に開催の教育フォーラム2021(仮称)におきまして、その成果を発表することとしております。
 3点目は、右側41ページの学習用端末等の活用です。今年1月に配備いたしました1人1台の学習用タブレット端末につきましては、各学校での取組が進んでいるところですが、令和3年度もさらなる活用について取組を進めてまいります。なお、この具体的な活用事例などにつきましては、本日、4つ目の報告事項の中で詳しく御説明をさせていただきます。また、5月のこの文教委員会で御報告をさせていただきましたが、保護者、児童・生徒、教員向けの3種類のアプリケーションを提供し、学習用タブレット端末や保護者のスマートフォンで活用することにより、さらなる利便性の向上を図ってまいります。
 令和3年度の目標指標につきましては、記載のとおりでございます。
 4点目は、教育支援の充実です。令和2年度に設置いたしました適応支援教室A−Roomにおきまして、発達段階に応じたきめ細かな支援を行うため、第一中学校における教室の拡張や学習指導員の増員を行います。また、長期欠席傾向にある児童・生徒に対して、在籍校、児童・生徒、保護者及びA−Roomが連携いたしまして、支援の方針を作成し、個に応じた支援を進めてまいります。令和3年度の目標指標ですが、A−Roomで支援する児童・生徒数を、小学校で15人、中学校で55人としています。
 最後に、42ページの学校施設長寿命化計画(仮称)の策定と大規模改修工事等の推進です。学校施設長寿命化計画(仮称)につきましては、昨年度から新都市再生ビジョン(仮称)の策定と併せてその準備を進めております。また、早急に対応が必要な大規模改修事業として、第五小学校の西校舎におきまして外壁改修、屋上防水、床や出入口の引き戸の改修、照明器具のLED化工事などを行います。なお、本事業につきましては、先月、制限付一般競争入札により事業者を決定いたしましたが、契約金額が1億5,000万円を超えていることから、本定例会に契約議案を提出しているところでございます。
 また、第五小学校には、本工事に合わせまして木製ロッカー11台を導入いたします。このほか、第二中学校の外壁等改修工事の設計業務に取り組むこととしております。
 令和3年度の目標指標は記載のとおりでございますが、関連事業といたしまして、都市再生部所管の新都市再生ビジョン(仮称)の策定を記載しております。
 以上が、令和3年度の教育部の運営方針と目標となりますが、毎年度、教育委員会が定めております基本計画と事業計画につきまして、本日も参考資料として御配付をしておりますので、こちらにつきましては、後ほど御覧いただければと思います。運営方針と目標に関する説明は以上でございます。
 続きまして、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言期間の再延長に伴う対応状況について、御説明をいたします。
 資料1の1ページを御覧ください。国の緊急事態宣言につきましては、6月1日から20日までを期間とする再度の延長期間に入っておりますが、この再延長に合わせまして、一部、対応を変更したものがございますので、その内容について御報告いたします。
 初めに、1の市立学校です。(1)の学習活動におきましては、これまでと大きく変更はございませんが、引き続き通常の授業等を実施する中で、感染症対策を講じてもなお飛沫感染の可能性が高い学習活動については行わないこととしています。
 (2)の部活動につきましては、6月1日から一部、対応を変更しております。これまで大会等への出場に伴う活動のみ可能としておりましたが、通常の部活動につきましても、1日60分以内で、午後5時半には完全下校することとし、平日週3日以内で再開をいたしました。なお、土曜、日曜、祝日につきましては、1日2時間以内での活動としています。また、再開に当たりましては、感染症対策を講じても、なお飛沫感染の高い活動は禁止といたしまして、大会等に向けた練習についても最小限の活動日数、時間、参加人数にするとともに、併せて熱中症事故の未然防止を徹底しているところでございます。
 (3)の学校行事です。これまで見合わせておりました校外での活動につきましては、学年や学級単位での実施、徒歩圏での移動や都内における貸切バスでの移動、昼食時間帯を避けた半日での実施など、実施方法等を工夫した上で実施できることといたしました。ただし、宿泊を伴う行事につきましては、緊急事態宣言期間内の実施は引き続き見合わせておりまして、5月中に実施を予定しておりました小学校の自然教室5校に加えまして、6月20日までに予定をしておりました5校についても延期をし、日程を調整の上、実施いたします。
 次に、(4)の感染症対策の徹底についてです。去る5月15日に市立第五小学校におきまして、三鷹市感染症対策アドバイザーの水野泰孝医師による感染症対策の点検を受けました。学校における対策につきましては、基本的にしっかり対応できているとの評価をいただきましたが、発熱児童等を一旦隔離するため、保健室内でベッドを設置しているエリアと、それ以外のエリアをビニールシートで分離していたことについて、感染症対策上、分離するエリアをベッド周りの最小限のスペースに限定したほうが、復旧時の作業が少なくなるとの助言を受けました。また、手洗い場のポンプ式の石けん容器について、水道の蛇口より高い位置に設置することが、衛生的には重要であるとの指摘なども受けたところでございます。
 これらの指摘内容につきましては、校長会などを通じて全校に共有するとともに、今後の改善を進めることとしています。
 次に、2の市立図書館です。図書館につきましては、(1)にありますように、閲覧室の撤去や短時間滞在への呼びかけ、イベント等の中止など、引き続き一部利用を制限して開館を継続しております。
 また、2ページになりますが、(2)の感染症対策の徹底についてにありますように、先ほどの第五小学校と同様に、図書館本館でも去る4月24日に専門家による点検を受けたところでございます。カウンターのフィルムに子どもが触れることで感染リスクが高まるという指摘がございましたので、利用者と職員のソーシャルディスタンスを確保できるカウンターにつきましてはフィルムを撤去するとともに、距離を保てないカウンターにつきましては、一時的な措置としてフィルムの高さを変えるなどの改善を図っております。また、館内の複数箇所に利用者用の消毒液を設置することが望ましいとの指摘もありましたので、その対応を図ってまいります。併せて、施設出入口への非接触型の検温機器の設置、トイレ等の蛇口の自動水洗への切替えなどにつきましても、早期の調達に努めまして、安心して利用できる施設環境の整備に取り組んでまいります。
 最後に、3、三鷹市川上郷自然の村です。これまでの緊急事態宣言時における対応と同様に、緊急事態宣言が解除されるまでの期間、引き続き施設を臨時休業しております。なお、記載にはございませんが、専門家の指摘を踏まえた他の施設における感染症対策と同様、食堂へのアクリル板の設置を行う予定でございます。
 新型コロナウイルスの緊急事態宣言再延長への対応については、以上でございます。
 では、引き続き3番目と4番目の報告事項について、指導課長より御説明いたします。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  それでは、私のほうから、3番目、4番目のことにつきまして、御説明をさせていただきます。
 まず、3、令和2年度三鷹市立小・中一貫教育校評価・検証報告について御説明いたします。まず、資料2−2、A4判の冊子でございます、令和2年度全7学園の評価・検証の1ページを御覧ください。こちらの冊子は、学校関係者評価という位置づけで、毎年各学園に設置されておりますコミュニティ・スクール委員会が中心となりまして、学園運営、教育活動等の成果や課題と改善策、各課題解決のための創意工夫、改善策の有効性等につきまして評価・検証を行い、その結果を教育委員会に報告しているものでございます。
 各学園の評価・検証項目、取組例につきましては、こちらに記載のとおりでございます。また、資料2−1を御覧ください。A3判の資料でございます。こちらは、資料2−2、先ほどの令和2年度全7学園の評価・検証を基に作成をいたしました概要版でございます。それでは、この概要版を基に令和2年度の特徴的な部分について御説明いたします。
 まず、令和2年度は、前提といたしまして、各学園・学校では新型コロナウイルス感染症対策を講じ、様々な制限がある中で、児童・生徒の学びの保障と、学校が安全・安心な場となるように創意工夫を行いながら教育活動を進めてまいりました。この状況の中、教育活動等を進めるに当たりまして、ICT機器の活用が有効的となりました。
 具体的には、記載のまる1、コミュニティ・スクールの運営についてでは、コミュニティ・スクール委員会の開催をオンラインで実施できたこと。まる2の小・中一貫教育校としての教育活動では、児童・生徒の交流活動をオンラインで実施したこと。
 右側に行きまして、まる4の豊かな人間性についてでは、多様な人との交流をオンラインで行えたことなど、対面では実施が難しいことも、ICT機器を活用することで対話の機会が保障されたことはもちろんのこと、これまで交流が難しかった人との関わりも可能となりました。また、1人1台タブレット端末を活用した授業も行われておりまして、個別最適な学びの実現に向けた取組が着実に進んでおります。
 課題と改善方策といたしましては、ICT機器操作の習熟や活動の目的に合致した活用を進めていくことでございます。また、制限がかかった状況で実施した教育活動の成果と課題の検証を、様々な調査結果等を基に行いまして、児童・生徒の学びの保障に向けた最善の方法を検討して実施していく必要がございます。
 令和2年度の評価・検証を踏まえまして、今後の取組として4点ございます。第1に、学校と地域との協働化を進めていく、スクール・コミュニティの創造に向けた取組の推進、第2に、児童・生徒1人1台のタブレット端末を活用した個別最適化された学びの実現、第3に、児童・生徒の学びの保障に向けた新型コロナウイルス感染症予防対策を講じた教育活動の充実、第4に、教員がゆとりを持って教育活動に取り組むことができる働き方改革の取組の推進でございます。これらのことを令和3年度の教育計画に反映いたしまして、より充実した教育活動を実践してまいります。
 御説明は以上でございます。
 引き続きまして、4、三鷹GIGAスクール構想研究推進事業報告について御説明をいたします。これまでの文教委員会におきましても御報告しているとおり、三鷹市教育委員会では、昨年の令和2年7月に三鷹GIGAスクール構想研究推進事業を立ち上げました。その事業目標といたしましては、個別最適化された学びの実現に向けて、児童・生徒1人1台のタブレット端末の導入に向けて、どのような利活用が考えられるのかについて研究するということを報告したところでございます。具体的には、タブレット端末を文房具等の学習ツールとして活用し、今求められている個別最適な学びと、協働的な学びの一体的な充実につなげていくことでございます。
 そのための研究組織といたしまして、GIGAスクールマイスター、GIGAスクール研究開発委員、ハイブリッド型学習研究開発校の3つを組織いたしまして、これまでも研究を進めてまいりました。この5月12日には、これまでの研究報告といたしまして、三鷹市小・中学校合同研修会におきまして市内全教員に対してその成果を発表いたしました。コロナ禍のためオンラインでの開催ではありましたが、今求められている教育課題の解決に向けまして大変有意義な研修会になったと考えております。
 このたびは、その中でGIGAスクール研究開発委員が作成いたしました三鷹GIGAスクール実践事例集と、ハイブリッド型学習研究開発校である東台小学校の中間報告リーフレットについて、御報告をいたします。
 初めに、GIGAスクール研究開発委員の取組でございます。研究開発委員は、この新しい教育課題に対しまして、教員自らが前向きに研究に取り組んでいきたいという強い意思を持った教員によって組織をされております。具体的な内容といたしましては、教員による学習動画の作成、検証や実践事例集の作成など、一歩先を見据えた研究に取り組んでいるところでございます。今後は、昨年から始めました三鷹市学力テスト結果に基づきました個別指導の在り方についても検討をしてまいります。
 今回は、その成果の1つといたしまして、三鷹GIGAスクール実践事例集を作成いたしました。お手元の資料3−1の1ページを御覧ください。この実践事例集は、タブレットを使うことが目的ではございません。新しい学習指導要領の柱であります主体的な学び、対話的な学び、深い学びの視点から、それぞれの学びにつなげるために、そのツールとしてタブレットを授業で活用できる実践事例を開発いたしました。
 この実践事例集には、配付したタブレット端末に現在導入されているアプリケーションを活用した講習や教科に応じた48事例を掲載しております。右側2ページを御覧ください。例えば、主体的な学びにつなげる場面では、学習を振り返る場面や問題を見いだし、学習の見通しを持たせる場面で活用できる具体的な事例が15事例示されております。
 タブレット端末の活用につきましては、教員のスキルの差が児童・生徒への指導の差にならないようにすることが課題でございます。そのため、研究開発委員の先生方がそれぞれの知恵を出し合い、市内の教員がすぐに明日の授業に活用できる実践事例集を作成いたしました。今後は、この事例集を活用した研究授業を10月から月に1回ずつ、計4回実施いたしまして、さらにその検証を重ねてまいります。
 冊子の表紙を御覧ください。表紙にはボリューム1とございますように、この実践事例集は第1版でございます。今後の学校現場における各教員の実践を踏まえまして、さらに刷新していく予定でございます。本日お配りした冊子は、現在、庁内で印刷したものでございますが、業者に製本を発注しております。製本したものは市内教員への配布はもとより、11月に行われる教育フォーラムにおいても資料配布し、全国に発信してまいります。
 次に、ハイブリッド型学習研究開発校の取組でございます。こちらも既に御案内のとおり、東台小学校を指定校といたしまして、校長のリーダーシップの下、昨年7月から大変精力的に取り組んでまいりました。昨年度は文教委員の皆様にも御視察をいただいたところでございます。
 資料3−2、東台小学校が作成いたしました中間報告リーフレットを御覧ください。研究指定をした昨年の6月当時は、ハイブリッド型学習という言葉は現在のように多く取り上げることはございませんでした。そのような中、研究目標を対面授業と家庭学習の一体化、ベストミックスを目指してといたしまして、まさに他の自治体に先駆けた研究開発でございます。
 リーフレットをお開きください。下に記載のオンラインを活用した4つの視点という考え方は非常に先進的であり、今後各校においても汎用的に活用できる内容でございます。視点その1は、学校における脱画一的なまとめから、家庭での自己のまとめ、振り返りのサイクルである振り返りの視点。視点その2は、学校における主体的・対話的な問題解決から、家庭での問いを持つというサイクルである探求の視点。視点3は、家庭での予習・復習を踏まえ、学校ですぐに問題解決学習に取り組む反転学習という視点。視点の4は、学校での学習を自己評価し、家庭におけるAIドリルや現在開発中の本市の教員による動画教材を活用した個に応じた補習・定着の視点でございます。これらの取組を通じて、個別最適化した学びである、子どもが自己の学習を自ら調整して学ぶ力を育成してまいります。
 さらにリーフレットをお開きいただきますと、この中間リーフレットでは、特に視点その2における授業実践例を掲載しております。これらの取組については、著名な教育誌であります内外教育の5月25日号にも特集として掲載されたところでございます。その中では、特に視点1と視点2の取組につきまして、新たな大変興味深い取組として高く評価をされております。
 この御案内した教育誌「内外教育」については、教育関係者において大変広く購読されているため、早速、東台小学校には問合せが相次いでいるとの報告を校長から聞いております。今回は、2年間の研究における中間発表ではございましたが、来年の2月25日には本発表が予定されております。本発表に向けて、さらに研究を深められることと期待をしております。
 また、この東台小学校が作成したリーフレットにおきましても、現在、増刷に向けて内容を精査いたしまして、業者に発注しているところでございます。11月に行われる教育フォーラムにおいても、こちらも資料配布いたしまして、全国に発信してまいります。これらの取組は、発足からまだ1年足らずでございます。コロナ禍という、これまで誰も経験していない中、また、どのような取組が正解なのかということも分からない中、様々に模索しながらの取組ではありましたが、このように一定の成果につなげることができたと考えております。まさに三鷹の先生方の底力に感服をしたところでございます。
 いずれにいたしましても、新しい時代の学校教育の実現に向けて、1人1台タブレットを活用した教育活動は、教員にとって避けては通れない必須な課題でございます。また、保護者や地域、市民の皆様からも非常に高い関心と期待が持たれております。三鷹市の子どもたちがこのタブレットを文房具等のツールとして使いこなせるよう、今後も各学校における教育実践を通して、その成果を互いに共有し、そして学び合いながら、児童・生徒の個別最適化された学びの実現に向けて、より一層の取組の推進を図ってまいります。
 御説明は以上でございます。


◯委員長(渥美典尚君)  教育委員会の説明が終わりました。
 これより質疑に入ります。


◯委員(成田ちひろさん)  よろしくお願いいたします。それでは、まず各部の運営方針の方針と目標の中から質問させていただきます。
 初めに、40ページになりますが、教育フォーラム2021(仮称)についてのことなんですけれども、こちらは、具体的な目標指標というものを掲げていると思うんですが、これについては参加者数を1,500人というような設定にされていますが、これについて、1会場では1,500人ってなかなか入らないと思うんですけれども、どのような数値なのかということをお願いいたします。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  御質問にお答えします。おっしゃるとおり、全国でいわゆるコミュニティ・スクールの研究大会をすると、多いところでは、やっぱり1,500人、2,000人とか、そのぐらいの会場スケールがあるところでやられることが多いんですけれども、三鷹市にはその規模の会場がございません。そういった意味では、光のホールをメイン会場にしながら、さんさん館の多目的室、それから、元気創造プラザ4階の生涯学習ホール、それから第一中学校の体育館を使いながら、4会場をつなぎながらということで、これで頑張って1,500人という、そういう数字になってくるのかなといったところです。
 状況によっては、オンラインで、来なくても全国で見られるというような形を取ろうというふうには考えているところです。
 以上です。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございます。コロナ禍なので、たくさん集めるということに関しては、ちょっと考えるところもあるのかなというふうに思いましたので、この1,500人の意味を聞きました。
 次なんですけれども、同じ中で、目標指標のところで、スクール・コミュニティ推進委員会の設置のことなんですけれども、これ、6月というふうになっているんですけれども、これまでの開催状況とか、伺えますでしょうか。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  6月に第1回目をということで、ここが初回になりますので、現在のところ、関係する諸団体との今、説明とか、そういう形で集まっていただける皆様に基本的な考え方とか、お伝えをしているところです。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございます。続きまして、三鷹教育・子育て研究所のところなんですけれども、こちら、最終報告が9月ということで目標指標が書かれておりますが、この最終報告が終わった後は、研究所の在り方のところかとも思うんですけども、どのような形になるのでしょうか。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  一応、今のところは、これからの方向性をということで、2年間の研究ということで進めてきたところです。一応、9月までに最終報告を出していただくわけですけれども、それを踏まえて、三鷹市として、教育委員会のほうでこれからの考え方ということでつくっていくわけですけれども、これまでも現在の教育ビジョンを策定するときにも、教育・子育て研究所を活用させていただきながら、学識の方からも意見をいただいてつくってきたわけですけれども、実際、第5次基本計画の中の個別計画策定の中で、この研究会とはちょっと別建てになるかもしれませんけれども、教育・子育て研究所の中に研究会をつくって、また提言いただこうというふうには考えているところです。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございます。続きまして、まる3の学習用端末等の活用のところなんですけれども、こちらは学習用タブレット端末の充電環境の整備のところで、1点質問させていただきます。これは今、期間が書いていない状態なんですけども、今、どのような状況なのでしょうか。


◯施設・教育センター担当課長・デジタル活用担当課長(田島康義君)  現在、調達に向けて考え方を整理しているところでございます。そもそも論として、この予算を組んだときにまだタブレット端末は配置されていなくて、タブレット端末を配置したときに、子どもたちが家で充電をし、学校で活用するということについて、どの程度充電を忘れず持ってくるかということが懸念事項にありまして、予算化をしたところでございます。
 実際、1月以降、活用を進めているところにおきまして、各家庭の御協力を十分得られていまして、今のところ充電忘れ等について様々な問題が起きているということは認識しておりません。念のため、これにつきましては、やはり、どうしても学校で充電環境というのは必要だというふうには教育委員会で考えておりますので、具体的にどういう形での整備をするのがいいのかというのを、今検討中でございます。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございます。続きまして、教育支援の充実のところで、目標指標のところでまた確認させていただきたいと思います。こちらのA−Roomで支援した児童・生徒の数ということで挙げていただいていますが、この人数の設定というのはどのようにされているんでしょうか。


◯教育支援担当課長(香川稚子さん)  昨年度通室したというか、利用された方は69名ほどいらっしゃるんですけれども、その中で安定して通えた方、支援の方針シートを学校、A−Room、御本人、保護者と検討して支援した方が、小学校8人、中学生45人、計53人となっております。なので、この数字を基にこの数値を設定させていただきました。


◯委員(成田ちひろさん)  承知しました。これは、予算も拡充しているのでということで、A−Roomを少し多くということの理解でよろしいでしょうか。


◯教育支援担当課長(香川稚子さん)  そのとおりでございます。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございます。続きまして、資料1のコロナウイルス感染症のところで少し質問をさせていただきます。部活動については、熱中症事故の未然防止を徹底するようにというふうな文言が書かれているんですけれども、ちょっとこれと少し関連するかなと思っているのが、夏場のマスクについてなんです。ちょっと私、直接いただいたわけではないんですけれども、保護者の方の中で、体育の授業のときにつけてやっているということで、先日、学校公開で体育の授業だけ見られたんですけども、やっぱり外でマスクをつけて体育をしている子が多かったのは、私も見ているんですけども、あれはどうなのかねというような話題も確かに出ていました。
 これについては、何か文科省とかから通知とか、連絡とかは来ていたりとかするんでしょうか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  この通知につきましては、文科省のほうからも、新しい学校様式と、それから、それを踏まえて東京都からも同様の内容のものが来ておりますが、基本といたしましては、体育の授業、それから運動部活動中についてのマスクの着用は必要ないというのが基本でございます。マスクを着用しなくてもいいように、身体的距離を保った工夫をすると、そのようになっております。
 しかしながら、現状として、やはりまだ授業でしている学校もございます。今日、午後、校長会がございますので、そこで改めて私のほうから御通知する──かなり熱中症も心配されるような気温でもございますので、周知徹底したいと考えております。
 以上でございます。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございます。そのための工夫をするというところがなかなか──見ていても、結構くっついているなというのは思ったので、マスクも確かにしたほうがいいのか、しないほうがいいのかというのは難しいところかなというのは、正直なところ感じております。
 子どもたちにお声がけいただくときとかに、先生方もいろいろな御配慮をいただいていると思うんですけども、やっぱりつけなくてもいいよという声がけだと、みんなつけちゃうので、そこら辺についてはクラスで話し合っていただいたりとかしないと難しいのかなと思うんですけども、そのあたりについてもぜひ校長会でお話しいただければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  その件については、教員が外しなさいとか、つけてもいいよというんじゃなくて、やっぱり子ども自身がこの気温等を考慮しながら、自分で判断できるように周知徹底するようにということで、私から改めて今日話をする予定でございます。
 以上でございます。


◯委員(成田ちひろさん)  現場のことだと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 続きまして、参考資料の中で、ICTのところで少し確認させていただきたいところがございましたので、関連すると考えて質問させていただきます。参考資料の23ページのところが、ICTを活用した魅力ある教育環境の整備と利活用というところなんですけれども、先ほども少し別のGIGAスクールとハイブリッド型学習校のところで御説明があったんですけども、ICT活用推進モデル校というのは井口小学校と第一小学校だと思うんですけど、ここの成果とか、実践の成果を検証したりとかっていうところの発表とかっていうのは、予定があるのでしょうかというのが1点。
 あと、次のページにありますデジタル教材の活用のところとかについては、何か先日、ちょっと拝見したのが、井口小で、5・6年生がデジタル教科書を使っているということなんですけども、このあたりについては、文教委員会等に報告とかあるのでしょうか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  一小については、一昨年度で研究が終わっています。それから、井口小については昨年度で研究が終わっていますので、それぞれその段階で発表等は、昨年はコロナということもありましたので、紙面発表等でやっているところでございます。
 それから、デジタル教科書につきましては、国のほうでモデル校をそれぞれの自治体で選定をしてというような取組をしているところでございます。三鷹市としましても、最大限、どういう形でできるかということで、学校を指定して、今年、検証しているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(成田ちひろさん)  御説明ありがとうございます。ICT活用推進モデル校が井口小だったから、デジタル教科書の話ではないんですね。御答弁、ありがとうございました。
 続きまして、同じところで、学校図書館システムのところなんですけれども、新たに機能追加された教科書単元探索機能の活用というふうにあるんですけど、こちらはタブレットの中と何か関係があるのでしょうか。


◯施設・教育センター担当課長・デジタル活用担当課長(田島康義君)  これは、タブレットと全く関係ありません。学校図書館システムの中において、図書館システムって何かといいますと、蔵書の貸出し管理をしているものでございます。その中において、検索機能の中に教科書単元ができるような機能がございますので、先生方のところで活用を進めていくという事業でございます。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございました。図書館のことについて少し伺わせていただきます。参考資料の中の30ページのところに図書館のことが書いてあると思うんですけれども、ヤングアダルトコーナーとか、そういうところで、私も実際、ヤングアダルトコーナーがあるんだなというのは把握しているところなんですけれども、果たしてヤングアダルトという言葉でコーナーを作って、そうですよって置いてあっても、ここで中学生・高校生世代というふうに書かれているんですけれども、当事者の方が認識されるのかというところが少し気になっているんですけど、そのあたりについては、どのような運用がされているんでしょうか。


◯三鷹図書館長(大地好行君)  ヤングアダルトというのは図書館業界用語でございまして、一般に告知をさせていただく場合には、ティーンズコーナーという言い方をさせていただいております。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございます。ティーンズコーナーということで、中学生・高校生っていうふうな表現もしてもいいのかなというふうに思いますので、そこら辺はうまく現場の方の声を聞きながら対応していただければと思います。
 続きまして、令和2年度三鷹市立小・中一貫教育校評価・検証報告の概要版のところなどから少し質問させていただきたいんですけれども、こちらの検証報告という冊子のほうは、各学園の上げてきたものを取りまとめたというような形だと思うんですけど、この概要版というのはどなたがどのようにまとめたのでしょうか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  こちらは、指導課の担当者のほうで概要をまとめたものでございます。


◯委員(成田ちひろさん)  分かりました。これ、本当に概要版、すごく分かりやすいなとは思ったんですけれども、こちらの冊子のほうを読むと、割と意見がいろいろあるなというのは確認したところです。今回、私、コロナ禍だったので、自分の経験も思いまして、体力のところを重点的に各学校園のところを見させていただいたんですけれども、こちらのまとめのほうには成果があったよ、運動量が確保できたよというようなことが書いてあるんですけれども、割と体力については、皆さん、御心配されているようで、体力の低下は明らかになったというふうな記載があるところも幾つか見られたりとか、あと、課題のところに、休校明けの1学期は転んだりしているけがが多く見られたとかっていうふうなところも。
 そういうのもある一方、もちろん、体育の授業や休み時間の遊びで成果はある、維持しているというような評価をされているところもあったりというふうな、いろいろなんですけど、このまとめ方についてはどのような考えがあるのでしょうか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  運動する機会ということでは、やはりこのコロナ禍の中で通常よりも減ったという事実がございます。その機会の減少で、やはり体力が低下したということも1つ考えられるところでございますが、工夫として、機会が減ったからこそ、どういうふうにできるのか、休み時間の活用でしたりとか、体育の授業の工夫ですとか、そういうところで各学校で全体的には工夫をして、その把握、分析、改善に取り組んだということでございます。
 具体的には、昨年度は体力調査はできませんでしたけども、今年はこの6月に実施することになっておりますので、そこに具体的な成果が出るのかなというふうに考えております。
 以上でございます。


◯委員(成田ちひろさん)  分かりました。ありがとうございました。
 続きまして、三鷹GIGAスクール実践事例集のところなんですけれども、最後のところに、作成に関わった先生方ということで、先生がずらっと書かれているんですけれども、こちらについて少し質問させていただきます。
 まず、これ、令和2年度と令和3年度で替わっていらっしゃる先生と、そのまま引き続きという先生方がいらっしゃったりとか、あと中学校によって人数が少し変わったりというところもあるように見えるんですけど、このあたりについては、どのようなところなのでしょうか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  先ほどの御説明でも少し触れさせていただいたんですが、この研究開発委員につきましては、若手、それからベテラン問わず、この新たな教育活動に前向きに自ら取り組んで研究を進めたいと、そういう強い意思を持っている教員というのがまず大前提でございます。
 それを踏まえて、校長の各学校の人材育成、人材計画等も踏まえて、校長が推薦しているということになっておりますので、各校何名ですとか、そういう縛りはございません。
 以上でございます。


◯委員(成田ちひろさん)  では、単年度で完結できるようなものという認識でよろしいのでしょうか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  やはりGIGAスクール構想については、単年度で解決できるような内容ではございませんので、これからも継続的にやはり研究開発を進めなければならないものではございますが、単年度で修了した教員について、具体的にどうしてなのかというのは、こちらでは聞いておりませんけども、先ほど言ったように、校長の教員の人材育成ですとか、そういったことも含めて、最終的に教員の希望を踏まえて校長が推薦するということになっておりますので、その結果、このような形になったというふうに考えております。
 以上でございます。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございます。引き続きやっていらっしゃる先生の中では引継ぎとかが要らないと思うんですけれども、やっぱり替わられる場合は何らかの引継ぎ等が必要だと思うんですけど、そのあたりについてはどのような形なんでしょうか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  開発委員会の役割としては、その学校のものをつくるのではなくて、市全体としての研究開発、教材開発という意義づけでございますので、この開発したものを各学校で推進していくのはマイスターの役割になります。ですので、マイスターについては、仮に昨年と今年、替わったのであれば、確実に引継ぎをして、各学校でどういうふうに推薦していくのかが必要にはなりますけども、開発委員については、それぞれの学校内部の引継ぎというのは、原則は必要ないというふうに考えておりますが、必要に応じてやっているところもあるかと思います。
 以上でございます。


◯委員(成田ちひろさん)  分かりました。ありがとうございました。


◯委員(紫野あすかさん)  よろしくお願いいたします。まず、基本方針と事業計画の31ページの図書館のサービス向上のための取組なんですけれども、障がい者や高齢者に向けたデイジー図書というふうにあるんですが、このデイジー図書というのはどのようなものなんでしょうか。


◯三鷹図書館長(大地好行君)  デイジーというのは国際規格でございまして、いろんなデイジー図書がございまして、私どものほうで、今一応扱わせていただいているのは、音声と文字表示を連動させて、利用者の方に楽しんでいただけるようなものになります。ですから、本の文章面がディスプレー上に表示されて、それが色変わりしていって、そのまま音声が一緒についてくるという形ですね。
 当然、視覚障がいの方が多いので、視覚障がいの方はそういうデイジーでも基本的には音声しかお使いになりませんので、基本的にはMP3の音声ファイルをずっと頭から聞かれるというような形でも御利用いただくんですけれども、基本的には、一応、私どもで購入するものについては、マルチメディアデイジーというものと音声のデイジーとございまして、マルチメディアの場合は、パソコンで表示すると、文字と音声が出る。音声デイジーの場合は音声だけ出てくるような仕組みになっております。
 以上でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  高齢者の方も、それは使いやすい機械であり、システムにはなっているんでしょうか。


◯三鷹図書館長(大地好行君)  基本的には、専用の再生機でしたら簡単にお使いになれるようになっている状態でございます。
 以上です。


◯委員(紫野あすかさん)  分かりました。ありがとうございます。
 次に、基本方針と事業計画の10ページ、オリンピック・パラリンピック開催に伴う取組の実施について、質問いたします。親御さんたちは現在、詳細が分からないために情報が錯綜していたり、やるのか、やらないのか、オリンピック自体がどうなるのか、不安を募らせる声なども聞かれています。先日の一般質問で、前田議員がオリ・パラ観戦について質問していました。一番早い観戦予定は、7月24日の高山小学校1・2年生のバトミントン観戦、9時から2時半となっています。
 この資料1で、コロナの対応状況について、この3のところでは、学校行事は昼食時間を避けた半日での実施など工夫をした上で行うとありますけれども、このオリンピック・パラリンピックの観戦は、これは緊急事態が延長にならなかったら、もうこの取組、感染対応はなくなってしまうというか、変わっていくんでしょうか、観戦のときのお弁当、昼食などは持っていくということなのでしょうか。


◯委員長(渥美典尚君)  今日の行政報告についての答弁でお願いしたいと思います。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  この件については、本会議のところでも答弁したとおりなんですが、私どもとしても、まだ都の詳細が一切伝わっておりませんので、早くそれが分かるようにという要望はしているところなんですが、あれ以上のお答えはできない状況でございます。
 以上でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  この先、どんどん暑くなっていきますので、ちゃんと対策というか、どのようにされるのか、東京都からの指示がなくても準備はされているのかと思いますけれども、先日、鹿児島県の高校総合体育大会のバドミントンの競技会場でクラスターが発生しました。出入口は常に開けて、天井近くの排気口も開けていたし、消毒もすごく徹底して行われていたんですけれども、シャトルが風の影響を受けるために、換気扇が使用できなかったということで、換気が不十分だったことが原因だというふうにされています。
 観客席での移動とか、大声の応援を禁止して、昼食時のお弁当も黙って食べる黙食というのも、全てやっていたのにクラスターが発生してしまったということです。バドミントン観戦の学校も3校、予定されています。種目や会場の状況によっても感染リスクはあると思いますので、やはり万全な対策というか、オリンピック観戦については、やはり私は思い切った中止の決断をするべきだというふうに申し上げておきます。
 この学校連携観戦チケットについては、大会組織委員会などが自治体を通じて、学校からのキャンセルを今受け付けているということで、キャンセルが出ている学校もあるということが分かっています。神奈川県の中井町教育委員会は早々に中止を発表しました。この観戦チケットのキャンセルは、今月の下旬まで受け付けているということなのですが、チケットについては教育委員会のほうでは把握されているのでしょうか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  その件につきましては、東京都教育委員会のほうから、私どものほうにそういった通知、御連絡等も現在のところございません。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(秋山慎一君)  少し補足をいたしますと、当初、5月の下旬には東京都のほうから、この事業に関する説明会というか、説明の場があるというふうに聞いていたんですが、現在、それが6月の中旬に延期をするという連絡が、たしか5月の中旬だったかと思いますけれども、連絡が来ておりますので、やはり、そこで何らかの詳細が示されるというふうに考えておりますので、チケットのことも含めてなんですが、現時点で情報として持っているものは非常に少ないということで、なかなかいろいろ判断が難しいというところで、一般質問につきましても、そういった内容でお答えをさせていただいたところでございます。


◯委員(紫野あすかさん)  じゃあ、6月中旬にまた何か説明会が行われるということは、はっきり決まっていて、それを聞いてから判断をするというようなことでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(秋山慎一君)  今、御質問のあるこの学校連携観戦プログラムは、たしか組織委員会の事業ということになっていたと思います。したがいまして、そこで、その事業を、オリンピック・パラリンピックに関してどういう形で実施をされるのかということが、まだ当然示されてないわけで、東京都としても、恐らくそういう詳細が分からない中で説明会が開けないということで、6月の中旬に延期というふうなことが、今私どもに示されているのかなと思っておりますので。
 いずれにしても、しかるべき時期に観戦に行くという事業ですから、本体のオリンピック・パラリンピックがどのように開かれるかということが明確にならない限り、都としても、詳細については、恐らく説明ができないということになっていますので、今はその通知に基づき、この6月中に説明を受けられるというふうに考えているところでございます。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。本来なら、平時であれば、子どもたちにこういう貴重な体験をさせてあげたいというのは、本当にそのとおりだと思うんですけれども、やはり今、このコロナ禍の中で、そのように東京都も、教育委員会も、文科省も、責任の所在がどこにあるのか、国会でもはっきりと答えられていないようなばたばたの状況ですので、本当に何が一番正しい選択なのか、教育委員会として責任を持った対応をお願いしたいと述べておきます。
 次に、新型コロナ対策での川上郷自然の村なんですけれども、宿泊の予約者のキャンセルがあったというふうに書いてあるんですが、具体的にはどれくらいいらっしゃったのか、教えてください。


◯総務課長(宮崎 治君)  およそ個人の方、一般の方ですね、350人ほどの方が予約されておりましたけれども、この方々に指定管理者のほうから連絡を取りまして、全て連絡が取れたということで、こちらに書いてありますように、予約を取り消す対応をいたしました。その際に、キャンセル料は徴収しなかったということでございます。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。350人もいらっしゃったんだなと、すごく残念にと感じてしまいました。これ、また開業される予定などは、今後どのようになっているでしょうか。


◯総務課長(宮崎 治君)  緊急事態宣言の状況によりますので、それが明けましたら──ただ、一方で、また学校の行事として予定が入っておりますので、そういう合間を狙ってというか、空いた日程があると思いますので、そこで通常どおり、明ければ運営されるのかなというふうに思っております。


◯委員(紫野あすかさん)  分かりました。ありがとうございます。
 次に、GIGAスクール実践事例集なんですけれども、これの今後の活用はどのようにされるのか。家庭にも配られたりするのかということを、ちょっと聞きたいんです。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  開発委員の研究の成果として、全教員が一堂に集まる三鷹市小・中合同研修会において、皆さんに共有を図ったというところでございます。これについては、今すぐにでも、明日の授業にでも使える内容ですので、順次、これは教員のほうで電子データで共有はしておりますので、既に活用できる形になっております。
 先ほども御説明したように、具体的に、じゃあ、これをどういう場面で、どのように活用していったら効果的なのかというための研究事業を、改めて10月以降、月に1回ずつ設定をいたしまして、広く市内の教員を集めて、また研究推進を図っていくと、そういう予定でございます。
 以上でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  本当にこれを見ていると、企業のパンフレットを見ているようで、ああ、これを教育現場ではこういうふうに行われているのかって、すごくびっくりしたんですけれども。これは、小学校の国語科とか、中学校の道徳科とか書いてあるんですけれども、後ろに載っている全ての小・中学校のいろいろな事例をそれぞれを載せているのか、それとも、特化して進んでいる学校の事例が載っているのか、その辺の割合みたいなものはどういうふうになっているんでしょうか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  具体的にどの学校がどれをやっているっていう割合までは承知はしておりませんけれども、これは、それぞれのこの開発委員の教員が実際に自分でやっているものだったり、それから、こういう活用ができるんじゃないのかということも含めて、研究開発したものということでございます。
 以上でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  では、例えばモデル校の東台小学校とかの例が多いというふうな中身、そういうわけではないんですか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  東台小学校の取組だけとか、これはそういうことではございません。後ろに載っている先生方がそれぞれ研究開発して、開発委員会として、これはいいというものをここに掲載していると、そういうことでございます。
 以上でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  東台小学校は文教委員会でも視察に行きましたけれども、これを見て、やっぱり、うちの学校じゃあ、これはできないとか、僕には無理だというような、先生側のプレッシャーというか、すごい負担がかかっているんじゃないかなと、素人目に見ても思うんですけれども。さっき、避けては通れないんだと、指導課長もおっしゃっていましたけれども、その先生の中でのスキルの違いは、これを使ってどのように解消されるのでしょうか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  教員間によるスキルの差というのは、やっぱりこれは課題だというのは、本市だけではなく、全国的な課題でございます。そのために具体的に本市としては、すぐにできるような実践事例集というものを提示しているということでございます。
 以上でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  中をぱらっと見ていましても、これ、本当にタブレットを使わなきゃできないのかな、使わなくてもできるんじゃないかなっていうようなものも、私ちょっと感じたんですよね。例えば音読をそれぞれの子どもが録音して、自分の出来具合を聞いて確認するというのは、それは分かるんですけれども、それをグループで録音した音読を聞き合ったりするというのは、別にその場で音読すれば聞き合えるので、タブレットを使うことが目的のように感じてしまったんですけれども。
 今後も、そういうような、これは実践例として出ているけれども、これはもうちょっとこういうふうに改善したほうがよりよく、効果的にできるんじゃないかとか、そのような意見はどのように酌み取っていかれるのでしょうか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  これにつきましては、先ほども申し上げましたように、現段階でのバージョンでございますので、これを実際に各学校で実践してみて、どういうところが課題なのか、ここのところはもう少しよくできるんじゃないかということも含めて、今後、改めてやるためにボリューム1というふうに位置づけております。
 それから、本市の場合はこのように組織をつくって、それぞれのスキルの差にも対応できるようにというふうにやっている状況でございますが、他市を見ると、まだまだ配付が完全にいっていない学校、地域もありますし、配付したけれども、何をやっていいのか分からない。そんな手探りの状況の中、本市では教員の英知を終結して、今できるものはこういうことなんだということを提示させておりますので、先ほどの御説明の一番最後でお話ししましたように、今後、様々な実践を踏まえながら、三鷹の子どもたちのためにどういうものがいいのかというものをいろいろ集約しながら、そして皆さんで学び合いながら、よりよいものにしていきたいというふうに考えております。
 以上でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  思いは分かりました。今年度に入って、4月以降に、児童・生徒でコロナの感染が8名、教員が2名ありました。タブレットを活用して、よりよく子どもの学び、育ち、そして安心安全の両方をつくっていきたいと、先ほど貝ノ瀬教育長もおっしゃっておりましたので、このタブレットをぜひ活用して、オリンピックの観戦も教室や御家庭でも見られればいいと思いますし、しつこいようですけれども、次の文教委員会が行われるときには、オリンピックが始まっている時期かもしれませんので、しつこく意見を述べさせていただきました。
 以上です。


◯委員(吉沼徳人君)  よろしくお願いいたします。初めに、運営方針と目標の中の41ページの教育支援の充実というところで、昨年度、小学校15人、それから中学生55人の70名の御支援をしていただいたんですけども、たしか今年度、指導員さん1名を増やしたと思うんですよ。そうすると、この1名増やしたことによりまして、想定としては、どのぐらいの方の支援をしていける、あるいは、必要な人数としては1人で足りているのかどうか、そのようなところをちょっとお尋ねしたいんですが。


◯教育支援担当課長(香川稚子さん)  まず、最初に、41ページの数字は、今年度の目標数値でございます。昨年度、利用者数としては、小学生12人、中学生57人、合計69人の方が利用しました。その中で、支援の方針が確定して、社会的に自立の改善が見られた人数が、小学生8人、中学生45人、合計53人となっております。
 それで、今年度、教員を2人増やしております。今現在、昨年度からの引き続きの児童・生徒の面談を行っておりまして、全体の人数としては、この15人、55人を上回るのではないかなと想定しております。施設のほうも拡充しまして、小学校と中学校を分けられるようにしましたので、それぞれ別々に見る人数として、指導員の体制を整えたところでございます。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  ちょっと補足をさせていただきます。教員の数がということで、今担当課長のほうから話があったんですけれども、予算上は1名の学習指導員を増員させていただくとともに、あと、東京都からのいわゆる非常勤教員と言われる方を、都から配置をいただいて、2名ということでさせていただいたところです。
 また、今後の人数ということなんですけれども、先ほど申し上げましたとおり、いわゆる正式に入室されて、社会的自立に向けたプログラムを実行した人数の今年度の目標ということでこちらに記載させていただいておりますけれども、それ以外に、緊急避難措置として、一時期行けなくなっちゃった子どもが来たりとか、あるいは、正式な形でのプログラム作成までは至らないけれども、週に1回ずつぐらい来られる方とか、そういう方も含めると、もっと多い人数が指導の対象になってくるかなというふうに考えております。


◯委員(吉沼徳人君)  今、もっと多くというお話があったんですけども、現実に東京都から1名の配置があったりして、今年度、三鷹はSDGsで、誰一人取り残さないという考え方の下にやっていらっしゃるんですけども、全員の子どもたち、相談に行きたい方の対応というのは、予想としてはどうなんでしょうか。満たせますでしょうか。


◯教育支援担当課長(香川稚子さん)  相談機能として、スクールソーシャルワーカーという教育相談員もおりますので、相談については受け入れていけるだろうと思っております。


◯委員(吉沼徳人君)  よろしくお願いをいたします。
 次に、基本方針と事業計画の中のことなんですけども、6ページでございます。中間ほどに、小学校の教科担任制度の充実を図りますというのが、これ、昨年度も出ているんです。同じような文章が載っております。それで、この教科担任制度について、どのような授業を教科担任制度にしていく目的があるのか。そして、昨年度、また今年と2年連続で載っているんですけども、実際、昨年度は、目標としているもののどのぐらいの率ができて、今年度は、これをすることによって、100%できるのかどうか分かりませんけども、どの程度目標値まで達することができるかどうか。また、来年度までこれを延ばして、この先、いつまでに完全にそうしたいのか、その辺をちょっとお尋ねしたいと思います。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  多分、今、国で検討していたりする教科担任制というのは、教員の配置による専科教員を増やすという、そういうシステムの中でやられていることかなと思います。三鷹では、一番最初の開園の当時から、この教科担任制──学年内一部教科担任制という表現を最初はしていたわけですけれども、進めてきています。
 これは何かというと、例えば中学校に入ると、学級担任制から教科担任制に変わると。そこの激変緩和をするために、小学校の高学年等に関しては、例えばほかの学級担任以外の先生が授業を受け持つ時間を増やしていこうということをやっていました。結果的に、小学校の先生は同じ授業って1回しかできないんですね。中学校の先生は、同じ授業、同じ単元を何回もほかのクラスで扱うということでされるんですけれども、同じ授業を2回、3回と繰り返すことによって、授業力が非常に上がってくるといったこと。
 それから、先生方の中でも、得意なもの、苦手なもの、やっぱり理科が苦手だけど、国語は得意だとか、いろんな先生がいらっしゃると思います。そういった意味で、専門性を生かしていこうということ、そういったことで進めてきたものでございます。ちょっとコロナの関係もあって、昨年度につきましては、学校のほうで、何学年をどういう形で教科担任制を敷くのかといったことを決めて行っているものです。
 それは、学年の先生方の組合せによって、得意なもの、苦手なものとか、あるいは、ここをもうちょっとやりたいとか、いろいろ研究のこともあって、一律に教育委員会のほうでこうしなさいというふうに定めるものではないんですけれども、基本的に中学年以上を学年内で一部教科担任制にして進めていこうと。これは、教材研究をされる先生の立場からしても、研究しなければいけない本数というのは減るんです。そういった意味でも、働き方改革にも有効なのではないかと考えています。
 また、今度、国のほうでも、様々な教科担任制をということになってくるんですけれども、教員の配置で専科教員が来るのであれば、それはそれで非常にありがたいことだなというふうには考えています。ですから、実施率というのは、この教科担任制については、基本的には全校で何らかの形で進めているところです。


◯委員(吉沼徳人君)  分かりました。三鷹でどういうふうになるということではないということは分かりましたので。
 それと、基本方針の24ページになるんですけど、中の教育用コンピューター機器の利活用と運用管理の実施というところの、真ん中辺なんですけども、その中で黒丸の3つ目に、学校・保護者間での連絡等ができる仕組みの導入ということを書いてあるんですけど、この学校と保護者の連絡というのは、それは絶対必要なことだと思うんですけど、保護者間の連絡というのはどんなことを目的に。
 例えば、それが私用的なことに使われてもいけないし、どういったときに使えるのか、使いたいのか、その辺をちょっとお尋ねしたいと思います。


◯施設・教育センター担当課長・デジタル活用担当課長(田島康義君)  すみません、表現が紛らわしかったかもしれないんですけど、ここの表現は、学校と保護者の間での連絡の関係を述べています。


◯委員(吉沼徳人君)  保護者間というふうに書いてあったものですから、すみません、私のほうでちょっと。
 それと、コロナの関係の、感染症の緊急対策期間の再延長に伴う対応方針の中の部活動部分なんですけども、大会のあるものについては、平日は週3日以内、それから、土日は1日2時間と書いてあるんですけど、その下に、ただし、感染症対策を講じても、なお飛沫感染の可能性が高いものは禁止って書いてあるんです。この禁止されたものっていうのは、今、学校の部活動であるのでしょうか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  この、なお飛沫感染の高い学習活動ということで、これは、国も都も例示しているものがございます。例えば、具体的には、グループや少人数での話合い活動ですとか、身体接触を伴うものですとか、そういうものを授業で禁止しているわけですが、それと同時に、部活動の場面でも、そういうようなものは、感染症対策を施しても感染の可能性が高いので、実施を避けるようにというお話をしているところでございます。
 ですので、具体的には、そういった活動をしないような形の中で、どのように部活動の効率を上げるかということで、限られた時間、そして限られた内容を工夫しながらやっているというのが現状でございます。
 部活動の活動自体を、この部は禁止ですよとか、そういうものはございません。


◯委員(吉沼徳人君)  分かりました。子どもたちが運動はしたくてしようがないと思っているんですけど、そういったことで、例えば動くことはいいけど、今言ったような話合い、集まり、そういったことができないことによって、禁止されるとかわいそうだなと思ったんで、できればみんな動くことぐらいはしていただきたいと思ったんで、ちょっと質問をいたしました。
 それと、学校の評価・検証報告書の中で、今もお話ししたコロナの感染症については非常に学校も気を使っていただいているんですけども、6番の学校教育の質の維持向上を目指した学校の働き方改革についての中で、部活動指導の見直しという項目の中で、外部指導員の活用、これについてなんですけども、学校の先生方は、それなりに子どもたちに対する感染については物すごく気を遣っていただいていると思うんですけども、例えばこの外部指導員の方々というのは、学校の先生たちと比較して、一緒のような、何か感染防止のための措置、あるいはPCR検査を受けていただくとか、そういったようなことというのは、何かあるんでしょうか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  教員と同じように、特に外部指導員だからこういうことをしてくださいということはございません。
 以上でございます。


◯委員(吉沼徳人君)  学校の先生方ですと、公務員法でいろいろ規制されている行動もあると思うんですけど、外部指導員さんの場合は、行動について学校でなかなか規制ができないのではないかと思うんですけど。やっぱりそういうことを考えると、子どもたちの感染を防止するためには、何か策が必要かと思うんですけど、何かいい策はありますでしょうか。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  日常の私生活も含めた感染防止対策ということにつきましては、教員のみならず、学校に携わる全ての教職員に対して周知徹底をするようにということで、各学校を通じて指導しているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(吉沼徳人君)  分かりました。その辺を子どもたちのために、よろしく頑張っていただきたいと思います。どうもありがとうございました。私は終わります。


◯委員(吉野和之君)  それでは、質問をさせていただきます。まず、運営方針と目標に関してなんですけども、今年度の大きな目標の1つは、このスクール・コミュニティを推進するということだと思うんです。今年度、教育政策推進室もできまして、そういう意味では、このスクール・コミュニティの推進に向けて大きく飛躍する年であると思います。
 そのとき、私が心配するのは、やはりこの40ページにありますとおり、学童保育所と連携した地域子どもクラブとか、ある意味では、国は縦割りですけど、これは横割りでやっていこうというわけなんですよ。ただ、委員会もこの学童と、また地域子どもクラブと分かれていますから、そういう意味では、国は縦割り、残念ながら、まだ委員会も縦割りなんですよね。この中でそれをどのように推進していくか、これは非常に大きな問題となるんですね。
 ただ、これは私は必要だと思います。ですから、ある意味では、三鷹がこのスクール・コミュニティに取り組む最初の市だと思うんですよ。そういう意味では、この縦割りをどう乗り越えるかということ、その1つの考え方として教育政策推進室があると思うんですが。この縦割りをどのように乗り越えていくかということに対する、まず基本的な考え方を1点、お伺いいたします。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  教育政策推進室長兼職ですので、私のほうから答えさせていただきます。おっしゃるとおり、様々な部分で、やっぱり縦割りのことというのはすごく課題になっているのかなと思いますし、実際に地域子どもクラブの地域コーディネーターとして担当されている方々からも、これはどっちに話をしたらいいんだろうみたいな悩みというのは、時々御相談がございます。
 結論から申し上げますと、確かに市長部局と教育委員会という形の違いはあるんですけれども、どこを見るかというと、子どもを見ようよといったところで進めていくしかないのかなと思っています。そういった意味では、私どもの部署は、割といろんなところとの関係調整というのはすごく重要になってくるかなと思っておりますので、実は今日、10時から、うちの政策室のスタッフと、子ども政策部児童青少年課のスタッフが、今六小に行って、まさに打合せをしているところでございます。
 そういう意味では、意識的な縦割りではなく、一緒にやろうといったことを庁内の中で関係をつくっていくというのが、一番重要なのかなというふうに思っています。


◯委員(吉野和之君)  ありがとうございます。そういう意味では、この教育政策推進室の大きな役割だと思うんですよね。そういう意味では、いわゆる国のほうでも縦割りを廃して横割りにする。ですから、私は、三鷹がこういうことを1つの発信元として、ある意味では、逆にこういうことをやっているんだと、それを国に上げて、やはり今後、子育てという観点から、横割りの発想が必要ではないかなという、そういう問題提起をこの1年間、しっかり活動していただければと思います。
 それから、新型コロナウイルス感染症についてお伺いいたします。この対応状況について、部活動についていろいろと質疑が出ました。私もこの辺、実は心配しているところでございます。先ほどの答弁の中で、マスクをするか、しないかは、ある意味では生徒の判断であるというようなお話もあったと思うんです。なかなか生徒も、必ずしも感染症に対して万全の知識を持っているわけではなくて、例えばジョギングをしたときに、飛沫感染、これはすごく飛び散るんですよね。そういう意味で、この感染症対策はしっかりやらないと、学校でも今、クラスターが発生しているところは結構あるんですよ。
 ですから、ここら辺は、やはり三鷹市でもこの感染症対策、当然都からいろいろ言ってくると思いますけども、やはりこれは相当厳しい形でやっていかなければいけないかなと。生徒は、私、マスクしたくないから、しません、それで済むのかなというような感じもするんで、そういう意味では、そこら辺、しっかりとした感染症対策の指針というのが、残念ながら、ちょっとまだ足りないんじゃないかなと思っています。そこら辺についての、感染症対策についての考え方を再度。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  先ほどの私の答弁で、ちょっと説明が足りなかったと思いますので、改めて御説明をさせていただきますが、マスクの着脱について自分で判断しろということは、具体的に申し上げますと、例えば暑くてどうしようもない状況の中で、我慢することなく、先生が外せと言うまで外すなということではないとお話ししているということなんです。
 ですので、どうしても具合悪いときに、今日は暑くてどうしようもない、息も苦しいというにもかかわらず、先生が外すなと言っているから外すなではなく、そういう状況を自分で判断できるようなことも必要だということで、お話をさせていただきました。
 対策については、当然のことながら、きちんとした基準を示しておりますので、それにのっとって、各学校で実施しているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(吉野和之君)  ありがとうございます。確かに一方では感染症対策、一方では熱中症予防、これはある意味では相反するところもあると思うんで、感染症対策はしっかり議論をして進めていただければと思います。
 それから、4番目の三鷹GIGAスクール構想についてなんですけど、極めて先進的な取組で、先生方も意欲的にやって、様々な事例があって、私もこれはまず積極的に推進すべきだなということは1つ、申し上げます。ただ、それと同時に、先ほどの御答弁の中で、あくまでもツールとして使いこなすという御答弁もございましたね。確かに私も、このツールとして使いこなすという、この姿勢は大事だと思います。ただ、残念ながら、このコンピューターというものは、ツールがツールでなくなっちゃうんですね、あまりにも便利だから。
 例えば、今、言葉はそうだし、いろんな資料が出てきますよね。昔は、1つの技術を知るために、様々な図書館に行って探した。今はそういうのは全部省けます。ですから、ツールとして使いこなすには非常に便利なんですけども、一面、デメリットもあると思うんですよ。ですから、最先端の市であればあるほど、このGIGAスクール構想、これは、ある意味ではこんなことをやっているということをどんどん発表していただく、これはこれ大変にすばらしいことだと思います。
 しかし、それと同時に、デメリットも当然あると思うんですよ。例えばコンピューターに頼り切りになると、どうしても自分で実際に手で書くという作業が非常におろそかになりますね。そういうことで、先ほどちょっとお話もあったんですけども、声を聞くときも、録音した声を聞くとかね。そういう意味では、人間の基本的な活動自体が、あまりにもこのツールが便利なために制限されてしまう。ここら辺は、やはり教育の中で、メリットとデメリットをしっかりと進める中で検証していくべきではないかと。
 先ほどのデジタル教科書のお話でもございましたが、デジタル教科書もやはりこのメリットとデメリットがある。そこら辺は今よく検証しているところだと思うんですが。このGIGAスクール構想を進めるに当たって、メリット、これは大変なものがあると思います。しかし、ここは気をつけてやっていくべきだと。それも同時に発表していくべきだというふうに思うんですが、そこら辺についてのお考えをお伺いします。


◯指導課長・個別最適化担当課長(長谷川智也君)  まずは、この実践事例集等について高く評価いただきまして、大変ありがとうございます。現場の教員もこの発言は大変心強い限りだというふうに考えております。
 メリット・デメリットというところなんですけども、全てをタブレット、ICTを使えということではございません。やはり、それ以外のものが教育の目的を達成するために重要だと、直接書いたり、話したりということも当然のことながらございますので、やはりこのタブレットやICT機器をどういう場面で使うことがより適切なのかと。その目的としては、個別最適化、協働的な学びを実現するために、どういう場面で使うときが効果的なのかというところを、今後もやはり検証して、よりよいものにしていきたいというふうに考えております。
 以上でございます。


◯委員(吉野和之君)  御答弁ありがとうございました。先ほど教育長も、個別最適化ということを言いましたね。本当に、個別最適化を行うためには、やはりある意味ではこういうコンピューターに頼らなければいけない部分というのはあると思うんですよね。授業を個別、一人一人でできませんから。そういう意味では、あくまでも補助的なものとして使うと、ここら辺をしっかり認識していただかないと。やはり便利になるから、かつては作家なんかが書いた原稿がやはりすばらしいとなっていますけど、今はワープロで打ちますからね。そういう意味では、文化も変わってきています。
 しかし、変わっていいものと、変わってはいけないもの、これはやっぱりしっかり、最先端の教育をする三鷹市であればあるほど、変わってはいけないものをしっかり見る。例えばしっかりと字を書くとか、あるいは、例えば読むにしても、電子で読むよりも紙のほうが定着率が高いという、そういうデータも出ていますね。だから、そこら辺はメリットとデメリットをしっかり検証して、このGIGAスクール構想を進めていただきたいというふうに思います。
 以上です。


◯委員長(渥美典尚君)  よろしいでしょうか。
                 (「はい」と呼ぶ者あり)
 以上で、教育委員会報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午前11時24分 休憩


                  午前11時34分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  委員会を再開いたします。
 スポーツと文化部報告、本件を議題といたします。本件に対する市側の説明を求めます。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  それでは、スポーツと文化部の文教委員会行政報告、本日は5件の報告をさせていただきます。まず、1件目と2件目につきまして、私から御説明をさせていただきます。
 1点目、スポーツと文化部の「運営方針と目標」、令和3年度についてでございます。さきに御配付をさせていただいております各部の運営方針と目標の18ページを御覧いただければと思います。
 令和3年度スポーツと文化部の「運営方針と目標」、まずは18ページの部の経営資源のところから御説明をさせていただきます。正規職員は24名でございまして、前年度の当初と変更はございません。今オリンピック・パラリンピックで増員をしてもらっていますけども、前年度と同様でございます。令和3年度の予算規模は17億6,000万円余で、令和2年度と比較をいたしまして2億円ほどの減となっております。様々な要因がございますけれども、一番大きなものは、昨年度は第二体育館の解体の工事費を計上しておりましたので、それが今年度ないというのが一番大きな要因でございます。
 令和3年度の運営方針ということで、ここに5点、プラス、コロナ対応ということで挙げさせていただいております。まず、1点目、三鷹中央防災公園・元気創造プラザ総点検による元気創造都市みたかの推進につきましては、後ほど令和2年度の御報告の中でも詳しく触れさせていただきますけれども、今年度につきましては、6月末までに基本的な考え方をまとめ、今年度以降の具体的な活動につなげてまいりたいと思っております。ただ、市民参加のスケジュールといたしましては、どうしても新型コロナウイルス感染症の影響を想定せざるを得ない現状になっているのかなというふうに考えているところでございます。
 三鷹市ゆかりの文学者顕彰事業の推進につきましては、吉村昭書斎(仮称)の整備、太宰治文学サロンの機能拡充、民間ビルを活用した市民の作品発表の場である桜井浜江記念市民ギャラリー(仮称)の開設について、ここに列記させていただいておりますが、一つ一つきちんと進行管理をしながら進めてまいる予定でございます。
 3番、「三鷹まるごと博物館〜三鷹型エコミュージアム事業〜」の推進についてですが、古民家と水車がございます大沢の里郷土文化施設や三鷹歴史文化財展示室、教育センターの2階に設置をしております「みたかえる」、これを三鷹まるごと博物館の中核施設として位置づけ、情報発信や市民参加により、文化財事業を積極的に推進してまいります。また、太宰 治にゆかりのある跨線橋につきましても、調査と記録を実施してまいります。
 4番目、東京2020オリンピック・パラリンピック開催に伴う市民一体となった感動体験の創出とレガシーの創造につきまして、今日、5点目で現状の報告がございますので、そちらで詳しくお話をさせていただきます。
 5点目といたしましては、心と体の健康づくりの実施ということで、大学や研究機関等との連携により、市民の健康増進、そして最終的には、医療費の削減効果などへつなげていく、健康寿命の延伸を目指すというような取組につきまして調査研究に着手をしてまいります。
 また、最後の点、コロナ対策といたしましては、新しい生活様式に対応した市民活動の推進を挙げてございます。スポーツと文化部全体として、オンラインを活用した事業実施には昨年度来いろいろ工夫して取り組んでおります。感染症対策を万全にしつつ、芸術文化、生涯学習、スポーツの全ての活動をできるだけ継続できるように取り組んでまいりたいというふうに思っております。
 1ページおめくりいただきまして、20ページから21ページです。こちらには、今年度の部の主要事業として5項目を、こちらは優先順位をつける形で目標指標と併せて記載をさせていただいております。それぞれの項目について、SDGsと、それから今年度の目標指標をそれぞれ掲載しておりますので、御確認をいただければと思います。
 この点につきましては、以上でございます。
 続きまして、都立井の頭恩賜公園東京2020ライブサイトに係る要請について、引き続いて御説明申し上げます。資料1として、6月4日付と、6月7日付のものがホチキスで留めたものを御用意しておりますので、そちらを御覧いただければと思います。要請書、ここに御用意しておりますけども、まずは経過も含めての御説明とさせていただければと思います。
 この間、5月下旬頃から代々木公園のライブサイトの件につきまして、いろいろ報道などもございまして、三鷹市へは6月上旬頃から井の頭公園のライブサイトについて、実施そのものに対して疑問を呈するお声、それから感染症の蔓延を心配するお声が届くようになりました。メールやお電話、そして、市議会議員の皆様からのお問合せも頻繁になったというところでございます。
 このような状況を受けて、6月3日の時点で、市長、副市長と私どもの部課長の協議の中で、井の頭公園ライブサイトにつきまして、1つは、市民の皆さんから不安視する意見が出ていること、代々木公園と同様に、範囲は限られているとはいうものの、樹木の伐採があるという情報があること、飲食ブース設置について、地元説明会の中では酒類の販売もあるというような説明が都の担当者からあったやに聞いていること、そして、このようなことについて、事前に三鷹市側へ情報提供が不足していて、こちらから確認をして、こうなんですよというふうに教えてもらえるというようなことが何点かございましたので、このような上記4点のようなことを中心として、都に対して何らかの要請をする必要があるのではないかという問題意識で協議をしておりました。
 現状について、東京都から三鷹市へ直接説明を求めつつ、要請をするのは、説明を聞いた上で、やはり入念的に確認すべきような内容については、文書の形で要請をしたほうがいいのではないかということを、6月3日の時点で理事者と協議をして指示を受けていたところでございます。ただ、そのようなことでしたが、急遽6月4日付の文書を出すことになったわけなんですけれども、武蔵野市長名で都知事宛ての要請文で、ライブサイトの中止を求めることになった旨の情報提供が6月4日、夕方にございました。
 三鷹市といたしましては、東京2020オリンピック・パラリンピックの開催や聖火リレー等の開催について、都や組織委員会と協力して対応してきているということを前提としつつ、武蔵野市さんが市長名で中止を求めるという要請文を提出して、プレスリリースもするという情報がございましたので、ライブサイトの会場の地元市としては三鷹でございますので、武蔵野市さんがそういうプレスリリースもなさるということであれば、当然、地元市としての三鷹市の対応もいずれにせよ問われるということが想定されました。
 また、もともと週明けには要請文を出そうかという準備をしておりましたので、武蔵野市さんが先行してお出しになって翌週というのも、私どもとしても、それは多少不本意だなという面もございました。それから、武蔵野市さんからライブサイトの中止を求めることを明記するという情報がございましたので、三鷹市としては、感染症対策を徹底してほしいということを申し伝えつつ、その時点ですぐの中止を求めるという立場ではないということを表明する必要もあるというような市長の判断もございまして、当初予定していた予定を急遽変更して、6月4日、夕方での文書提出というふうになったということでございます。
 その後、6月4日の時点で議員の皆様にもお電話などでお伝えさせていただきました。6月7日になりまして、また、追加で文書を出しましたという御連絡もさせていただいたところでございます。そこの経過でございますが、6月7日、夕方に、現状の説明を求めるということで、東京都の担当者の方に三鷹へ来ていただくという予定がもともとございました。それを受けての6月4日の事前の文書提出になりましたので、都の職員が三鷹に来る際に、市長が直接、追加の要請文も含めて、要請書の趣旨を説明したところでございます。三鷹市としては、2枚の要請書にありますとおり、現状では、井の頭公園ライブサイトの開催を前提としつつも、やはり開催に当たって感染症対策の徹底した対応を望むという立場でございます。
 ただ一方で、東京2020オリンピック・パラリンピックの開催全体に与える影響を鑑みたときに、都や組織委員会が、例えばライブサイトに関連して責任ある決断をするということであれば、それも支持をするつもりではあるということは、直接のコミュニケーションの中でお伝えをしているところです。
 それから、2枚目の要請文にあります、都の大規模接種会場の検討を求むということにつきましては、市民、都民の不安をやはり解消していただくということのためには、ワクチン接種というのは今、皆さんの大変大きな関心であるわけでございますので。あと、代々木公園と三鷹の井の頭公園がライブサイトの位置づけとしては、同じ位置づけになっているということもございますので、全く同じようなことをやってほしいということではございませんけれども、代々木公園で検討できたのであれば、井の頭公園でも何らかの形でワクチン接種の大規模会場、都が運営するものを検討してはもらえないかという、そういう都民の方、市民の方への安心の1つの材料としてのメッセージを発するべきではないかという趣旨で、このような要請をさせていただいたところでございます。
 私からの御説明は以上です。
 続いて、担当から御説明申し上げます。


◯スポーツと文化部調整担当部長・三鷹中央防災公園・元気創造プラザ総点検担当部長(高松真也君)  私からは、報告事項3点目、4点目について御説明申し上げます。
 まず、資料2のほうを御覧ください。新型コロナウイルス感染症に関する対応ということで、緊急事態宣言に伴います公共施設の対応状況についてまとめた内容となっております。4月25日からの緊急事態宣言の期間につきましては、御案内のとおり再延長によりまして、さらに6月20日まで期間が延長されている状況でございます。今回の延長に伴いまして、東京都の緊急事態措置の内容を踏まえまして、5月31日まで休館としていた美術館や屋内体育施設等、具体的には資料2の1に掲げております、三鷹市美術ギャラリーや山本有三記念館、また三鷹の森ジブリ美術館や大沢の里郷土文化施設、そして総合スポーツセンター等につきまして、人数制限や時間短縮を行いまして感染対策の徹底を図りながら、6月から利用を再開したところでございます。
 また、星と森と絵本の家、中ほどにございますけれども、こちらは国立天文台敷地内ということも踏まえまして、現状、平日のみの開館としております。
 また、同じく5月31日まで休止をしておりました学校体育施設の地域開放につきましても、部活動の再開等を踏まえまして、屋外施設である校庭、テニスコートについて、夜間区分を除き利用を再開しております。これまでと同様、学校開放施設の利用に当たりましては、利用団体及び委託業者によりまして、消毒等の対応も徹底することとしております。
 なお、項目1の一番下にあります芸術文化センターの音楽練習室につきましては、市のアドバイザーである水野先生のアドバイスを受けまして、感染防止対策として、CO2センサーや比較的大きなサーキュレーターを配備した上で、6月から利用の再開を行っております。
 項目の2につきましては、既に5月12日から利用再開した施設で、人数制限、時間短縮の継続を行っているという内容となります。
 続きまして、資料の3を御覧ください。令和2年度総点検市民会議等の実施及び市民意見の収集に係る報告書についてでございます。冊子については、別添お配りしておりますけれども、概要につきまして、このA4の資料で御説明を申し上げます。
 まず、1、報告書の概要でございます。令和2年度は、感染症の状況も踏まえまして、市民参加のスケジュールや手法について再検討して、オンラインを活用しながら、講演会や総点検市民会議等を開催してまいりました。この報告書ですが、令和2年度の市民参加等の実績と、市民の皆さんや職員から出された約380件の意見をまとめた内容となっております。
 まず、1の(1)、市民参加についてですが、アの講演会・市民会議での意見収集として、令和2年12月に開催をしました2回の講演会と、令和3年2月に総点検市民会議を実施しております。12月の講演会では、公共施設を魅力的な場とするためにというふうなテーマで、オンライン参加を中心に、第1回では40人、第2回では59人の参加をいただいております。また、令和3年3月の総点検市民会議では、オンライン中心に13人の方が御参加をいただいております。講演会・市民会議全体で、上に記載しておりますとおり、189件の御意見等を頂戴しております。
 続いて、イです。市民団体からの意見提出と市民意見の募集ですが、こちらでは、体育協会、また地域スポーツクラブから御意見をいただくとともに、令和3年2月から3月にかけて総点検への御意見の募集を行いました。市民団体の方、また市民意見の募集で97件の御意見をいただいているところです。
 また、ウ、利用者懇談会としまして、生涯学習センター、体育施設、それぞれの利用者懇談会から、合計27件の御意見をいただいております。
 続いて、裏面でございます。(2)、学識参加ですが、助言者は記載の3人の方々になります。学識参加としまして、総点検の進め方、市民参加手法や職員参加の持ち方等について、オンラインを活用しながら計13回のミーティングを行いまして、助言者の皆さんからアドバイスをいただき、令和2年度の取組を進めたところでございます。
 続いて、(3)、職員参加としまして、令和3年1月にプラザを運営する職場の職員研修として、施設運営の今後について考えるワークショップを開催するとともに、令和3年2月から3月にかけて全庁の職員からの意見募集を行ったところです。ワークショップと合わせて68件の意見がありました。別添の報告書の冊子には、個々の御意見をまた全て掲載をしておりますので、後ほど御参照いただければと思います。
 今後ですけれども、総点検市民会議に向けて、令和3年2月にお示しをしました施設運営の基本的な考え方(案)につきまして、この間の市民参加等を反映して基本的な考え方としてまとめるとともに、令和3年度の総点検について、感染症の状況を見ながら、オンラインの手法も活用して、引き続き、市民参加、学識参加、職員参加を組み合わせて進めてまいりたいと思っております。
 私からは以上でございます。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  私からは、資料4、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会等の取組について、御説明いたします。5月の委員会で、2021年度の取組の概要について御説明をさせていただきました。本日は、市民生活に影響の大きい交通規制と、5月の委員会以降、具体的になってきた取組について御説明をさせていただきます。
 1番目のオリンピック聖火リレーの開催ですけれども、7月16日を予定しているところでございます。交通規制等につきましては、別紙の交通規制のお知らせのほうで御案内をさせていただきますけれども、チラシの右肩に規制時間については、14時40分から5時頃というふうに記載をさせていただいております。
 交通規制につきましては、交通規制区域1と交通規制区域2ということで、チラシの地図上の左方、上のほうにお示しさせていただいておりまして、この区域の1、2によりまして、時間帯が若干変わってくるというような2段階の交通規制となってきているところでございます。
 こちら、広報につきましては、6月3週目の「広報みたか」、そして「みたか2020ニュース」で公表をしてまいりたいというふうに考えております。
 また、2番目のパラリンピック聖火リレーにつきましては、ようやくルートのほうが発表されております。本日、ルートの地図のほうはおつけしておりませんけれども、開催日は8月23日の月曜日で、都立井の頭公園文化交流広場、こちら、ジブリ美術館の東側の広場に当たります。そこから、吉祥寺通りに出まして、吉祥寺通りを南下して下連雀八丁目の交差点、ちょうど山中通りとの交差点のところまでがルートということで、今現在、組織委員会のホームページで公表されているところでございます。
 今、交通規制につきましては、まだ詳細を調整しているところでございまして、明らかになりましたら、情報提供させていただきますのと、広報等では7月1週目で御案内をしていきたいというふうに考えております。
 次に、自転車ロードレースの開催でございます。自転車ロードレースにつきましては、7月24日、25日の2日間、男子と女子ということで実施をいたします。交通規制につきましては、男子、女子ということでスタート時間も異なりますので、お手元の時間のとおり、男子と女子で交通規制をしていくような形になってございます。
 また、こちらのほうもチラシを添付させていただきまして、少し大きめの東京2020オリンピック競技大会自転車ロードレース開催の交通規制のお知らせということで、御案内をさせていただきます。こちら、都内全域のコースになっておりますので、三鷹市域部分については非常に小さく載っておりますが、右下に拡大図ということで、武蔵野の森公園付近の御案内をさせていただいています。こちら、大沢のグラウンド通りにつきましては、7月24日は7時から、7月25日は9時から、本体のほうよりも早めの交通規制がかかってくるというような形になってございます。
 こちら、ルートにつきましては、武蔵野の森公園を出まして、人見街道に出まして、東八道路を西に向かうというようなルートになっておりまして、テストイベントにおきましても、市内、大きな、東八道路を中心に、渋滞等が生じるような影響を持つものでございます。こちら、広報につきましては、5月1週目の「広報みたか」で公表をいたしました。また、6月10日、本日、市内全域に6万3,000部ポスティングをするというようなことで聞いております。また、6月11日と7月3日、2回にわたりまして新聞折り込みをして、市民の皆様に組織委員会のほうから直接、周知をする取組をしているというところでございます。
 次に、ページが変わりまして、2ページ目、4、東京スタジアム・武蔵野の森公園・武蔵野の森総合スポーツプラザ関連競技でございます。こちら、(1)でオリンピックの競技と、(2)でパラリンピックの競技について、記載をさせていただいております。この各会場で競技が開かれるのに伴いまして、こちらも交通規制がかかってくるというようなことでございます。(3)のところで、交通規制の内容について記載をしておりますけれども、こちらのお手元の資料では大ざっぱな概要のほうの日程を示させていただいております。
 詳しくは、またこちらも別紙でおつけしておりますが、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の交通規制のお知らせということで、交通規制の案内をさせていただきます。こちら、表面でございますけれども、左側の中段のところに6月1日から9月30日──小さい文字で恐縮でございますけれども、歩道の部分のみでございますけれども、交通規制が今現在かかってきているというような形になっております。
 その上、規制期間、7月19日から飛び飛びで規制がかかっておりますが、この地図ではBというふうに点線で囲ってあるところについて、それぞれ規制がお手元のとおりかかってくることになっております。また、右側、Aというところで示されております規制期間が7月6日から9月6日につきましては、東京スタジアムと武蔵野の森総合スポーツプラザの間については交通規制がかかって、通れないというようなことになってございます。
 裏面を御覧いただきますと、少し広い広域での地図が掲載されております。こちら、黒の点線で囲ったエリアというのが迂回エリアというふうに表示されております。資料のほうでは、トラフィックペリメーターという、ちょっと聞き慣れない言葉で表現をしておりますが、こちらの区域内には、既にこちらのチラシをポスティング済みということを、聞いております。
 詳細につきましては、大沢の住民協議会のほうにも情報提供させていただきまして、周辺の大沢地区の町会・自治会に回覧の御依頼ということで、スポーツ推進課のほうからお願いをしているところでございます。各交通規制につきましては、できる限り丁寧に市民の皆様に情報提供をしていきたいというふうに考えております。
 3ページ目のほうで、(4)でございます。東京スタジアムと武蔵野の森総合スポーツプラザへの主なアクセスという形になりますと、基本的には徒歩で京王線の飛田給からの御利用になるということでございます。シャトルバスにつきましては、JR中央線からは武蔵境駅からシャトルバスが出まして、ほか、京王線の調布駅、小田急線の狛江駅からの御利用となっております。
 障害者手帳をお持ちの方につきましては、直接は会場までは御案内できないそうなんですけれども、別に拠点を設けまして、その拠点からバス、または車両で会場のほうにお越しいただくような御案内を、今検討しているというふうに聞いているところでございます。
 (5)でございますけれども、武蔵野の森公園第二駐車場につきまして、こちらは大沢総合グラウンドの隣接の駐車場でございますが、関係車両の駐車スペースとして使用するため、この表のとおり一部、または全面閉鎖ということが予定されております。一部閉鎖につきましては、おおむね通常の御利用がいただける範囲というふうに聞いておりまして、こちら、大沢総合グラウンドを利用する体育協会を中心とした団体の皆様には、このことについてはお知らせをしているところでございます。今後、管理棟等におきまして、御利用者にもしっかりと漏れのないように周知できるようPRをしていきたいというふうに考えております。
 次に、5番目のチリの事前キャンプの受入れでございますけれども、予定どおり8月3日から11人の選手団がパラ卓球とパラアーチェリーの競技種目について、三鷹市で事前キャンプを行う予定でございます。こうしたことに向けまして、(2)のところでチリパラリンピック選手団と子どもたちの交流ということで、今、5月から6月上旬にかけて、チリの選手団に手紙を送ろうということで、記載の4つの小学校とチリの国歌斉唱をしてもらいました第二中学校の合唱部に、選手宛ての絵手紙を書いていただいて、選手にお送りするというようなことに取り組んでおります。
 また、次のページ、4ページ目でございますが、チリホストタウン交流事業ということで、選手団とは別の動きをこちらのほうに記しているところでございます。小・中学校児童・生徒とのオンライン交流ということで、6月と7月に1回ずつ、チリ、サンティアゴ市内にあるリセオ・カルバハル校の中学生と、三鷹市の小・中学生のオンライン交流を実施する予定でおります。今、6月分につきましては、高山小学校の4年生全員と、チリの中学生とオンライン交流をするということで進めておりまして、7月に向けましては、また別途、調整をしているところでございます。
 (2)に、チリ人から学ぶスペイン語講座動画の作成というふうにございますが、こちら、小・中学生が交流する前に、挨拶や応援の掛け声など、そういったものを学べる動画を作成いたしまして、交流してもらうような取組をしております。
 (3)以降につきましては、今後予定している事業でございますので、御覧いただければと思います。
 説明は以上でございます。


◯委員長(渥美典尚君)  それでは、休憩をいたします。
                  午後0時02分 休憩


                  午後0時58分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  再開いたします。
 それでは、質疑に入ります。


◯委員(成田ちひろさん)  よろしくお願いいたします。では、各部の運営方針と目標のところから、まず質問させていただきます。
 19ページのところなんですけれども、方針まる5の心と体の健康都市づくりの実施というところですが、これ、次の21ページのところと連動している話と思いますけれども、スポーツを通じた健康都市づくりの基本的な考え方を示すということですけれども、これの位置づけについては、どのように考えているのでしょうか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  こちらは、スポーツ事業の施策としては、スポーツ推進計画2022というものがございますので、基本計画から個別計画ということで規定をしているところでございます。この心と体の健康都市づくりにつきましても、個別計画に時期的に符合してくれば盛り込んでいくような内容というふうに考えておりますけれども、令和4年度、2022年度までのスポーツ推進計画でございますので、あえてここのところで個別計画の改定ということはいたしませんけれども、この健康都市づくりというものがどういうものなのかということを、この個別計画のどういったところに位置づけられるのかというところを別にお示しをさせていただきまして、そういった基本的な方針に沿って事業を進めていきたいというような形で位置づけたいというふうに考えております。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございます。というと、計画とは別ですけれども、新たな視点を加えたような形になるというようなことでしょうか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  今、個別計画のほうには、スポーツを通じた健康というようなことというのは記載がございまして、主にこれまであまり重視してこなかった運動やスポーツの健康面への効果というところの情報提供をしっかりやっていきますということは、スポーツ推進計画のほうに盛り込ませていただいたんですけども、そこにとどまらず、今回お示しさせていただいておりますようなウオーキングやランニング、そして三鷹体操、そして健康・体力相談事業の見直しというようなことを書いてございますが、そういったところに着目をいたしまして、どういった取組を進めていけば健康増進につながっていくのかというようなところを考えていくというような内容でございます。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございます。ちょっと一歩進んで踏み込んだという形なのかなというふうにイメージいたしました。これについては、基本的な考え方ということなので、計画とは違うというところなんですけれども、パブコメなどは考えていらっしゃるのでしょうか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  今現在、パブリックコメントを考えてはございません。パブリックコメントは、一般的に総合計画ですとか、個別計画につきまして、策定する場合に市民の皆様から広くいただくということも1つの基準としておりますので、今回は予定していないというところでございます。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございます。続きまして、この同じ方針まる5の中のところなんですけれども、健康・体力相談事業の見直しに向けた検討というふうに書いてあります。これについては、その次のページでは特に触れられてないところなんですけれども、これ、具体的にはどのようなことを考えていらっしゃるのでしょうか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  こちらにつきましては、今現在、SUBARU総合スポーツセンターのトレーニングルームで、実際に事前に御予約をいただいて、御自分の健康・体力の御相談をいただいて、自分の体の体質の改善と健康の改善というようなところの御相談をいただいて、実際にそこの場の職員がその人個人に合ったプログラムを提供するというような形で実施しているものでございます。
 年間大体400件ほど御利用いただいているところでございますけれども、まずはこの400件というところを可能な限りより多くの人に広げられないだろうかということの検討と、現在、こちらの事業については、システムとリンクしておりまして、そのシステムの御利用をいただきながら、自分の体の状況を可視化、見える化して、運動を続けた結果、どういうふうに変化してきているのかというようなことを見られるシステムになっているところでございます。
 このシステム自体が5年を経過するに当たりまして、来年度、更新を迎えるというところで、この事業とシステムのリンクをどのように効率的に、また、利便性の高いものにしていくのかというところを検討していきたいというような趣旨でございます。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございます。システムというお話が出てきたんですけれども、システムについて、ちょっと具体的にどんなものかというのを、アプリなのかとか、イメージできそうなこととか、あとは、そういうシステムを実際に市民が使えるようになれる時期とかいうのはお分かりなのでしょうか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  こちらのシステムはネット上にあるものでございまして、こちら、ネット上のブラウザからインターネットエクスプローラー等で入っていただいて、ID等をお渡ししておりますので、そこで個人的に運動した結果、記録等を入力するというようなことができるシステムになっています。
 まず、御相談いただいたときに、体組成計でいろいろな体の基本的な身長・体重はもちろんですけれども、体脂肪ですとか、そういったものを入力いたしまして、トレーニングメニューによって、3か月後ですとかにどのように値が変化してくるのかというようなことを、一定の目標値を持ちながら、そこに向けてどういうようなプログラムを御提示して、それに倣って運動をしていただくというような形で実施しているものでございます。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございます。それは、見直しをするシステムということですよね。新たに何か開発するシステムみたいなのが、予算書の中にシステム開発委託料というふうに計上されているんですけども、これについては特にここには書いてないんですけど、それは何でしょうか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  恐らく今、委員御指摘のシステム改修委託料というのは、実はちょっとこちらにも記載してないんですけれども、健康・体力相談事業の改修の委託料ではなくて、このウオーキング・ランニングのアプリを改修する委託料になってございます。といいますのは、昨年度、バーチャル市民駅伝というものを実施いたしまして、そのアプリの開発をさせていただきました。今回、このシステム改修委託料を使いまして、ウオーキング・ランニングのイベントを開催できるアプリに改修するのと、通年でウオーキング・ランニングをお楽しみいただき、健康増進につなげていくというようなアプリへの改修を考えておりまして、そちらがシステム委託料ということで、改修委託料というふうになっております。
 健康・体力相談事業につきましては、今年度システム改修等を予定しておりませんので、来年度予算での計上をするためにどういった形での見直しが必要なのかというところを、この来年度予算に向けて調査検討していくというような取組となってございます。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございます。すみません、ごちゃっとしていました。失礼しました。ありがとうございました。
 引き続きまして、20ページの主要事業と目標指標の中から幾つか質問させていただきます。
 まる1番のオリ・パラの開催に伴う市民一体となった感動体験の創出とレガシーの創造のところの目標指標のところなんですけれども、これは、ボランティアへの参加者の満足度80%以上というふうに書かれていますが、これの目標設定について80%とした理由とか、どのようにこの満足度を測るのかというところについて、御説明をお願いいたします。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  まず、満足度の80%という基準でございますけれども、いろいろ、市の行政評価等を広く一般的に大体達成しているというようなところでは、80%というような基準を付していることが大方の形になっておりますので、まずは、こちら、前回との比較というものができるわけではございませんので、80%というところを一定の満足度を得たという基準になるということで、設定させていただいております。
 この聖火リレーのボランティアの方につきましては、メールアドレス等で、こちらのほうで御提出いただいておりますので、ボランティアをしていただいた後、アンケートをメール等でお送りさせていただいて、今回のボランティアの参加の満足度というものをお聞きしていきたいというふうに思っております。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございます。引き続きまして、まる3番の吉村昭書斎のところ、三鷹市ゆかりの文学者の顕彰のところなんですけども、これ、確認なんですけれども、(1)、(2)、(3)というふうになっていて、目標指標のところも(1)、(2)、(3)ということになっているんですけれども、これはそれぞれ、吉村昭書斎(仮称)の整備が(1)になって、目標指標の(1)にひもづくというような理解でよろしかったでしょうか。


◯芸術文化課長(井上 仁君)  委員おっしゃったように、(1)が目標指標の(1)というような形での該当になっております。以下、(2)、(3)も同様になっております。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございます。施政方針と合わせていくんだったら、1つずつ分けてもよかったのかなというふうに思ったので、ちょっと念のため質問しました。
 続きまして、まる4番の大沢の里郷土文化施設の駐車場等整備に向けた取組について、幾つか質問させていただきます。こちらなんですけれども、施政方針と読み合わせてというところで理解が合っているかというところも含めて、確認させていただきます。
 まず、この駐車場を整備するというところに向けた取組というのが、目標指標のある測量等の実施というところでよろしいのでしょうか。


◯生涯学習課長(加藤直子さん)  委員のおっしゃるとおりです。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございます。これまでなかったというところで、今運用されていると思うんですけども、そもそも駐車場を造る経緯とかっていうところについて教えていただけますでしょうか。


◯生涯学習課長(加藤直子さん)  駐車場を造りますのは、大沢の里、古民家に隣接したところを計画しております。開館の当初から、やはり駐車場は必要だということを委員会等でも御意見をいただいているところですが、適当な土地が見つかっていなかったので、現在、通路となっている部分に車を止めているという状態になっております。
 実際、古民家でいろんなイベントをやっておりまして、出演していただく方の駐車場、または障がいをお持ちの方がやはり車でいらしたときに止めるところがないということで、やはり不都合のお声はいただいておりますので、整備をする方向で動きたいと思っております。
 以上です。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございます。必要があったところを、造れるようにするというところですよね。理解いたしました。
 同じところで、水車小屋の劣化調査と改修工事というところがあるんですけれども、これについては、劣化調査をした上で改修工事だと思うんですけども、改修工事しなきゃいけないような感じだなというのが、今、現段階で分かっているというようなところなのでしょうか。


◯生涯学習課長(加藤直子さん)  水車経営農家は、母屋と水車小屋と、2つで成り立っているんですが、母屋のほうは200年以上前に建てられた、昔の建物ですから、木造とはいえ、かなり頑丈な建物なんですが、水車小屋というのは、その後、水車を保護するために造られたもので、設計をきちんとされて造られたものではなく、旧オーナーが手づくりで造られたと聞いておりますので、やはりそういった部分できちっと調査をして、力が弱い部分とかありましたら、そこの部分はすぐに補強したいと考えております。
 以上です。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございます。よく分かりました。
 続きまして、総点検市民会議の報告書のところで、1点質問させていただきたいと思います。この総点検市民会議は、2年間で予定されていたもので、それが今回、まとまったというところの理解でよろしいでしょうか。


◯スポーツと文化部調整担当部長・三鷹中央防災公園・元気創造プラザ総点検担当部長(高松真也君)  元気創造プラザ総点検というのは、令和元年度から取り組んでいる内容でございます。今回お示しした報告書は、そのうち令和2年度中の市民参加、学識参加、職員参加の取組についてまとめた報告書となっております。


◯委員(成田ちひろさん)  ありがとうございます。では、総点検市民会議については、この報告書で、一旦それは終わったということになるのでしょうか。この報告書をもって、さらにどういうふうにつながっていくのかというところの道筋みたいなものがあれば、御説明いただきたいんですけども。


◯スポーツと文化部調整担当部長・三鷹中央防災公園・元気創造プラザ総点検担当部長(高松真也君)  令和2年度の市民参加の中に講演会を2回実施したり、また併せて総点検の市民会議ということで開催をさせていただいたというところでございます。
 総点検市民会議については、令和元年度からハード、ソフトの両面から多角的な視点で取り組んできた総点検について、2年間の検討を経て、令和3年度以降の施設運営の基本的な考え方(案)というのもお示しをしながら、総点検市民会議ということで開催をさせていただいたという内容でございます。
 今後については、引き続き、令和3年度についても市民参加、また、職員参加、学識参加、組み合わせながら進めていきたいと考えているところでございます。


◯委員(成田ちひろさん)  そうすると、総点検は期間的にはいつまで続くんでしょうか。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  当初、令和元年、令和2年を中心にして総点検をやろうということで、プランニングしてスタートをいたしました。昨年の補正予算のときのことを覚えていらっしゃるかと思いますけれども、当初、1,000万円の改修工事費などを計上させていただいたものが、コロナということもあり、二重の意味で、予算をコロナ対策にという意味と、それから、やはりコロナで、例えば館を閉館せざるを得なかったり、市民参加の取組自体を少し1回ストップしなくちゃいけなかったりとかいうようなこともございましたので、令和2年度中に完了ができない。
 それは主にコロナ対策のためということで、完了ができないという事象が昨年度前半ぐらいで明確になってまいりましたので、当初、おおむね2年間で、もちろん施設の点検でございますので、どこかですっと終わってしまうというものではなくて、たゆまぬ改善をということではあるとは思うのですけれども、総点検という取組では、おおむね2年間を想定してスタートさせたのですが、令和元年度は途中からでございますので、足かけ2年でやるというようなことを想定してきたのですけれども、コロナという事情もあり、なかなか市民参加も、当初はやはりある程度、大人数の方に集まっていただいて、対面でというようなことをプランニングしたときは思いましたけれども、やはり昨年度に入った時点で、なかなかそれは難しいだろうと。
 少なくとも年度の前半は無理なので、年度の後半に送りましたが、やはり年度の後半になっても、オンラインを駆使してというようなことになりましたので、全体的に、コロナのことがあったということで、令和3年度に継続せざるを得なかったという面もございます。
 一方で、オンラインを中心にですけれども、市民の方からいろいろな御意見をいただいて、令和3年度以降、こんなアイデアで継続して市民参加を続けていったらいいんじゃないかとか、そういういろいろな意見を、逆に言えば頂戴できてもおりますので、そういうことを生かしながら、令和3年度の取組をしつつ、令和4年度以降どうするのかというのは、この施設運営の基本的な考え方などでお示しをしながら、今年度取り組んでまいりたいというふうに思っております。


◯委員(紫野あすかさん)  よろしくお願いいたします。
 まず、運営方針の3、跨線橋についてなんですけれども、予算特別委員会でも、JRともう一度交渉すると市長はおっしゃっていて、その後何かJR側との接触があったのか、進捗、何か情報、新しく変わった点がございましたら、教えていただきたいと思います。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  JRさん側と、コミュニケーションを密に取っていろいろと交渉中でございます。ただ、やはりいろいろ立場の違いもございますので、意見をきちんとお互いに交換をしつつ、よりよい方向に向かってということ自体は共有しておりますので、もう少しお時間を頂戴できればと思っております。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。鉄道の歴史的にもすごく価値のある建築物であって、やっぱり市民の皆さんも残してほしいというふうな声がどんどん広がっていますので、ぜひしっかりと情報公開していただいて、市民の意見もしっかりと聞いて、早急に結論を急がないようにしていただきたいと要望いたします。
 次に、井の頭公園のライブサイトについて質問いたします。先ほどの説明では、6月上旬から市民からメールや電話が届き出して、6月3日、市長、部課長と協議をして、4日に要請書を出されたということなんですけれども。そもそも、もっと情報公開してほしいというふうに書いてあるんですけれども、そんなに情報って東京都からは入ってこないものなんですか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  こちら、代々木のライブサイトの件がある前に、もちろん、近隣の住民の皆様に御説明する必要がございますので、そういった形では、駅前の住民協議会の会長さんですとか、井の頭住民協議会の会長さん等に、東京都とスポーツ推進課のほうで概略を説明したというような経緯はございます。
 今、情報を求めている内容としては、部長のほうから申し上げましたとおり、感染症対策について、具体的な人数制限ですとか、飲食ブースをどうするのかですとか、そういった具体的な内容をやはり示していただかなければ、三鷹市としても、どういった形で実施が可能なのか、あるいはやはり難しいのかというところの判断になる情報、そういうものがまだ明確に伝わってきていないというような状況です。今現在でもそうです。
 ですので、今、公式に発表されていますのは、計画ベースで想定1日2万人というような数字が計画案として公表されているところですけれども、この間、当然このコロナ禍において人数を制限するというようなことは、方向性として持ってはいるようですけれども、そういうようなお話は伺っておりますけれども、じゃあ、具体的に何人でいくのか。1日当たり何人なのか、そして、1度にどれぐらいの最大の人数を入れていくのか。または、パブリックビューイングの座席数と、実際に座る人の定員をどういうふうに考えていくですとか、そういったことについては、やはり、まだ情報が下りてこないわけですね。
 ですので、そういう具体的なことを事前に地元市である三鷹市に情報提供をいただいて、感染状況等、そして市民、住民の皆様の不安というものをしっかり東京都にも伝える中で、本当に市民の皆さんが安心して、開催というものを受け入れられるのかどうかというところを、やはり判断していかなければなりませんので、そういったキーになる情報というものがしっかり明確に示されてこなかったというようなことでございます。


◯委員(紫野あすかさん)  今までもそういう情報は分からないままでも、三鷹市としては、前回の文教委員会のときの報告では、組織委員会が主催する当該事業の安全かつ円滑な運営に協力するとともに、市民への積極的な広報、会場内の三鷹市出店ブースなどから、三鷹の魅力を発信しますというふうに書いてあって、市の出店ブースももう決まっていましたよね。チリの昔遊びとか、フォトスポット、休憩スポット、パネル展示、昔遊びワークショップとか、25人の職員がボランティアとか、観光協会の方と一緒にやりますというふうに、前回の報告ではあったんですけれども、そのような感染状況とか、詳しい東京都からの、何人来るとか分からないけれども、三鷹市としてはこの出店ブースを着々と進めて、粛々と進めてこなければならなかったという理解でよろしいんでしょうか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  準備としましては、開催をされるということを前提に、そこは準備を進めていくという必要が、やはり期限が決まっておりますので、ありましたので、そこはもちろん、コロナ禍の状況というものをしっかり注視しながらという認識は当然持っておりますけれども、一方で、準備すべきものはしっかりと準備をし、そして、本当に開催できる状況にあるのかということは、必要な時期に判断をしていくというような形で、準備自体は進めてきたというところでございます。


◯委員(紫野あすかさん)  では、この三鷹市のブースは今後も変わりなく、予定どおりやる予定になっていますか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  今現在では、準備は進めていくというようなところにありますけれども、それよりも大きな影響のある市民の安全・安心ということで、感染対策、感染状況というものを、やはりしっかりと見極めながら、そこのところは判断していくという必要があるというふうに考えております。


◯委員(紫野あすかさん)  分かりました。先ほど、武蔵野市からは6月4日に情報があって、武蔵野市も出していたんだって分かったみたいな感じだったんですけど、事前に、うち、4日に出すけど、武蔵野市さん、出すみたいな、情報のやり取り、相談とかっていうのはないんですかね。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  先ほども御説明しましたとおり、私ども、もともと6月4日に出すつもりはなくて、6月7日に当初、予定どおり、東京都にまず、今平山が申し上げたような細かいことを、決まっていないので公表できていないにしても、やはり市長に会って、私どもに会って、口頭ベースでも構わないので、どういう方向性でライブサイトを運営しようと思っているのかとか、もしくは何を見直そうと思っているのかとか、そういうことを詳しい説明を求める。
 求めて、聞いた上で、私どもがやはりこれは懸念事項がある、例えば対策を求めるというようなものについては、入念的に対策を求める文書を出すからねというようなことを段取り踏んでしようと思っていたわけなんです。なので、6月4日にもともと出すつもりはなくて、6月7日以降、詳細を聞いた上で、なるべく早い時点で入念的に文書で申入れ、要請をするというようなことをしようと思っていたわけなんですが、6月4日夕刻に、実は実務レベルではなくて、副市長同士の先方からのお電話だと聞いておりますけれども、武蔵野市さんとしては、こういう内容のものをもうお出しになるという情報が入りました。
 そこは、割と突然だったものですから、逆に、理事者のほうから、来週と思っていたけれども、武蔵野市がお出しになるのであれば、三鷹市の対応は当然求められますので。というのは、やはり場所がある地元は三鷹でございますので。もちろん井の頭公園は両市にまたがっていますけれども、実際のライブサイト会場自体は三鷹市域ですので、武蔵野市さんが何か意見表明をなさったときに、世の中的には三鷹市はどう考えているのということに当然なりますので、それはやはり同時に、向こうがお出しになったのに合わせて、私どもがどう考えているかということを表明せざるを得ない。
 表明しなくても聞かれてしまいますので、なので、私どもとしてはきちんとした形で、私どもも文書を出すという形で表明すべきだというふうに、市長、副市長が決断をして、翌週に事情を聞いた後でというふうに思っていましたけれども、おおむねの要請すべき方向性は決めていましたので、その中で2項目、先行的に要請をしたということになりました。


◯委員(紫野あすかさん)  事情は分かったんですけれども、やっぱり何で三鷹市はというふうには捉えてしまいますよね。じっくりと、後でやっぱり追加の項目が出てしまったことで、後出しじゃないけど、うまく、ちゃんと準備が整わないままに、4日の日に出してしまったのかなという印象を、やっぱり持ってしまうんですけど、そこはそうなんでしょうか。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  そういうふうに誤解をされる方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれませんけど、そのようなことも含めて、先ほど経緯で少し詳しく申し上げさせていただきました。私ども、同じ内容をもともと週明けに出そうと思っていましたので、まとめる作業を急いだということはございますけれども、特段取ってつけたように出したということではございません。この内容のものを出そうと思っていました。


◯委員(紫野あすかさん)  では、なぜ4日の日に、この項目の3番目にワクチン接種会場のことも載らなかったのか。どうしてワクチンだけ7日に、後から追加になったのか、そこがちょっとお聞きしたいんですけど。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  これも、4日よりも前に、7日の日に東京都のメンバーに来てもらうことは最初から決まっておりましたので、東京都の人たちが月曜、週明けに来るというのに当たって、市長のほうから追加の要請をこういう形でしようということを、7日の日になってから改めて相談をして決めたということでございます。
 少し追加させていただきますと、先ほども申し上げましたが、ワクチン接種会場のこの内容というのは、もちろんワクチンの接種を加速させてもらいたい。ちょうど時を同じくして、市長会のほうからも要請を出したりとかもしておりますので、そういうことも兼ねていたかとは思いますけれども、一番の理由は、それは東京都の人たちにも河村が自ら申し上げましたけれども、この今、感染状況がなかなかまだ落ち着かない中で、しかし、やっぱりオリンピック・パラリンピック自体を進めていこうというふうに思い、ライブサイト自体もやめる、やめないの議論がある中で、でも、人数を絞って安全を確保しながらやるという方向で考えていくのであれば、一方で、同じ会場で、例えばワクチン接種にするんだと、市民や都民に安心できる材料を提供するということも必要なんじゃないかという、そういう関連のことから、市長のほうから追加での要請ということで、7日の日に改めて要請文を出したということになります。


◯委員(紫野あすかさん)  市民は恐らくそういうふうには捉えていなくて、私もなんですけど、本当は三鷹市は代々木がライブサイト、パブリックをやめて、ワクチン接種会場に替わったように、本当は三鷹市も心の中では中止してほしいという遠巻きのメッセージが、ワクチン接種会場をつくりたいという要請なんじゃないのというふうに捉えている人もいるんですけど、そういうことではなくて、本当にワクチン接種会場もつくりたい、ライブサイトもやりたいというふうに思っていらっしゃるんでしょうか。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  ライブサイトをやめて、ワクチン接種会場にしてくださいというふうな文章にはなってございません。お読みいただければ、そういうふうにはなっていないです。
 ライブサイトの是非、やる、やらないについても、それから、例えば都立井の頭恩賜公園は都立公園でございますので、この井の頭恩賜公園という都立公園に都のワクチンの大規模接種会場を置くか、置かないかも、結論を言うと東京都の御判断になると思います。
 私どもとしては、ライブサイトの開催に関しては、開催なさるのであれば、やはり、私どもも欲しい情報がまだ出てきていないというのもありますので、徹底した感染症対策をやって、例えば、それこそやはり飲食に気をつけていただく、お酒類はやめていただく、人数制限を厳しくしていただくというようなことを求めて、私どももいろいろなイベントをやっていますけれども、いろいろなイベントをやる中で、逆にきちっと感染症対策をすることで、市民の皆さんにも、事業者の皆さんにも御協力いただいて、何とか文化も、スポーツも、生涯学習も、イベントを継続しようとしているわけです。
 なので、ライブサイトについても対策を徹底してやれるのであれば、東京都ができるという手法を編み出してくるのであれば、それはやっていただいてよろしいのではないかと思っています。ただ、オリンピック・パラリンピック全体の中でどういう御判断をなさるのか。バランスもあると思いますし、その時期の感染状況ということもあると思います。あと50日切っていますけれども、今と、開催するそのときとではまた状況がどちらに転ぶか分かりませんけど、また違うのかもしれません。
 なので、そのときの状況をきちんと見ていくということも必要だと思いますけれども、判断をするときに、やはりライブサイトについてはこういうことに気をつけてもらいたい。それから、市民感情としては、都立井の頭公園を活用した形で、例えばワクチン接種ということを、地元市としては安心材料として要請していきたいと、そういう考え方です。


◯委員(紫野あすかさん)  やっぱり市民の思いとちょっとかけ離れているなということを、私は感じるんですけど。やっぱり人になるべく来ないでほしいって、近隣の方は思っていますよね。今まで一生懸命コロナの対策をして、密を避けてきたのに、1日何万人もの人が訪れるのではないかと不安を持っていらっしゃることは事実ですよね。
 埼玉県では、もう知事の判断で中止を発表していますし、代々木公園のライブサイトも中止になり、墨田区でもスカイツリータウンのパブリックビューイングの中止を決めています。昨日でしたか、調布市では、市独自の調布駅前での広場のライブサイトの中止も決めています。もう今、市民感情じゃなくて、実態、今の状況を冷静に見ると、やっぱり中止を求めることが科学的にも正しい判断だというふうに思うんですけれども、三鷹市はやっぱりどうしても反対はできない立場であり、やっていきたいというふうに思っていらっしゃるということなんですね。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  ちょっと誤解があるといけないので、是が非でもやりたいというふうには申し上げてはおりません。それは市長も同じでございます。
 あと、今おっしゃったとおりで、調布市さんの情報ももう既に入っているかと思いますけど、調布市さん、それから墨田区さんがおやめになったのは、コミュニティライブサイトということで、それぞれの自治体が主催をするもので、それは自治体の御判断でおやめになった。そして、グリーンホールの中でおやりになるものをおやめになった。それをおやめになったので、調布駅前で、都が主催をするパブリックビューイングについても、開催の是非について、なるべく早く表明してほしいと。それは、やめるということをお願いしたのではなく、開催の是非について、なるべく早く決断してほしいというような御依頼をなさったように聞いております。
 私どもも、絶対にやってほしいというようなお願いはしていないです。やるのであれば、こういうことを徹底していただきたいということをお願いしているんです。やめるという決断は、もちろんあり得ると思います。やめるという要請をするということも、この先、今よりもさらに条件が非常に厳しくなって、もしくはいろいろな状況を総合的に判断して、やはり中止を願うということも、三鷹市でも恐らくあるだろうと思いますけれども、この6月4日時点で、現状ではいきなり中止を求めるということではない。
 まず段階的に、感染症対策を徹底してほしいということをまず申し上げて、市長としては、中止の判断をせざるを得ないときに来たら──それはもちろん中止を判断するのは私どもではございませんので、中止を要請するような時期にもしなるようであれば、それはもちろん、要請をすると。そのカードはまだ私どもの手にあるという状態で、今、第1弾、第2弾の要請をしたわけなので、今後必要であれば第3弾、第4弾の要請をするということも当然あると思います。


◯委員(紫野あすかさん)  本当に市民の方たちは、私のところにもたくさん要望が来るぐらいなので、多分市にもたくさんメールやら、電話やら、すごく来ていると思うんですよね。やっぱりそういう声を受けて、武蔵野市は決断されたと思いますので、三鷹市はどのように市民の声を受け止めて、どのように判断されるのかということは、すごく市民にとっても、私たちの声はやっぱり届いていないんじゃないかみたいに思ってしまうと思うんですよね。
 だから、やはり、しかるべき時期には判断していただかなきゃいけないし、この声はもっと大きくなっていくと思うんですよね。なので、とにかく市民の声を聞いてもらうことと、情報をもっと開示していただくということが大事なのかなというふうに思います。
 先ほど、井の頭公園でも、このライブサイトのために木を伐採したり、その整備をするようなことをちらっとおっしゃっていたと思うんですけども、今の段階で分かっていることがあれば教えてください。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  代々木のライブサイトの木の伐採ということがあった後、それまでは、特に井の頭公園のライブサイトについて木を伐採するというようなことの情報提供は、東京都のほうからありませんでした。ですので、私のほうから東京都のほうに確認したところ、井の頭公園においても、ライブサイトを設置するに当たって、大型の車両が通れるように木の伐採を最小限しなければならないというようなことを聞いたところでございます。
 木の伐採については、日頃から、都市にある公園ですので、通常の伸び過ぎた枝ですとかというのを伐採をしております。そういったところからいいますと、当然、通常の、これまで公園管理の中で木を伐採している範囲内の伐採ということですので、とりわけこのライブサイトを設置するに当たって、例えば根元から切るような木があるとかっていうことではなく、通常の公園管理の範囲の中の伐採であるというような説明は受けたところでございます。


◯委員長(渥美典尚君)  ちょっと申し上げます。伐採と剪定の言葉の使い分けをしたほうが分かりやすいと思いますので、お願いいたします。


◯委員(紫野あすかさん)  伐採と剪定は違うということですね。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  今、東京都から聞いている内容は、伐採という言葉の使い方も含めて、おおむね今、平山が申し上げたとおりなんですが、私どもも、それは剪定であって、伐採ではないのではないかと思っています。というのは、井の頭公園、やはり環境保護の団体さんとか、野鳥を大事にする団体さんとか、たくさんいらっしゃいますので、日頃から木の剪定をどうするかということについては大変議論のある公園です。私どもも、そのことについては、このこととは別に日頃から市民の方からいろいろな御意見があるということは、承っているところです。
 ただ、平山が申し上げましたとおり、一方で、人が歩く園路がたくさんある公園でもありますので、木を保全することと、伸び過ぎた枝、例えば少し傷んで落ちてしまうときに、下に人が通って落ちて、当たって、けがをするとか、そういうことが逆に都市公園としてはあってはいけないので、公園管理としては、かなり入念的に危険な枝を落としていくという作業、それはこのライブサイトと関係なく、日頃からなさっているそうです。
 それは、以前にいろいろ御意見をいただいたときにも、西部公園緑地事務所と打合せをする中で、逆に、確かになるべく木を切らないでほしいという気持ちは分かるけど、その枝が落ちて、人に当たって、人がけがをするということは、やはり都市公園としてはあってはいけないんですよということがあるので、日頃からかなり入念的な、割と強めの剪定をしているということも聞いています。
 なので、私どもとしては、日頃やっている強剪定の範囲で、恐らく対応しようとしているのであろうと思います。ただ、言葉遣いとしては、伐採という言葉で表現されているので。ただ、話を聞くと、日頃の範囲。日頃の範囲というのは、根元から切るようなものでは、もちろんございませんので、一応、私どもとしては、日頃の強剪定の範囲でやっていることなので、日頃の安全管理の範囲内で、これに合わせて枝を落とすということなのであろうというふうに聞き取ったところでございます。


◯委員(紫野あすかさん)  分かりました。どうしてもワクチン接種会場の話と、ライブサイトの話が同時に出てきてしまうんですけれども、この問題はやっぱりちょっと分けて考えなければいけないなというふうに思います。困惑してしまうと思うんですね。
 三鷹市は、じゃあ、一体、感染させたいのか、抑えたいのか、どっちなのと。集めたいのか、どっちなのと、ダブルスタンダードのように思えてしまうんですね。このまま、やっぱり市民の反対を押し切ってライブサイトを行ったら、三鷹市への信頼は失墜してしまうと思いますし、市民にとっては本当に残念なレガシーしか残せなくなるんじゃないだろうかなというふうに思います。本当に日頃から感染対策をして、1年半以上も頑張っている市民、努力している市民に対しても、思いをやっぱり三鷹市はしっかり受け止めて、反対の声が多いライブサイトは中止をしていただきたいと、私は申し上げておきます。
 では、次に聖火リレーについて、資料4です。ボランティアさん、テレビなんかを見ていると、8万人のうち1万人の辞退者が出たなんていう報道とかもありましたが、三鷹市は2回目のボランティアの再募集をして、前回はしっかり数がたくさんあって、抽せんで決まりましたという報告がありましたが、現在、そのボランティアのほうはしっかり数は足りている状況なんでしょうか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  今のところ、聖火リレーで当選通知を送らせていただいた方は、おおむねほとんどそのまま御参加いただけるということで、御連絡等をしているところでございます。中には数人、個人的ないろいろな御都合でできなくなりましたというような連絡は入っている状況です。


◯委員(紫野あすかさん)  分かりました。このボランティアさん、三鷹市の職員42人を含む410名の方々、当日ちょっともう日も迫ってきているんですけれども、打合せとか、こういうことを行いますとか、研修じゃないけど、打合せ的なことはどのように進んでいるんでしょうか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  こちらは、説明会の主催は東京都のほうで実施するような形になっております。今現在、動画を見ていただいて、説明会とするというような形の連絡が来ておりますので、まだ詳細な日程等というのは、これから御連絡するような形になりますけれども、基本的には動画を御覧いただいて、当日を迎えていただくというような形になりますので、ちょっと今現在、私のほうも動画の内容について確認中でございますので、本当に動画だけ御覧いただいて、安心してお越しになれるかどうかというところをきちんと判断して、不足する部分、当然動画を御覧になって御不安になる部分というものがあれば、何かしら補足して、しっかりお伝えできるような対応を取っていきたいなというふうに考えております。


◯委員(紫野あすかさん)  様々な仕事があると思うんですけど、動画を見るだけで、本当に大丈夫なのかなって、ちょっと今不安な気持ちになりました。当日、例えば、あなたは連雀通りが担当ねとか、人見街道の角よとか、そういうような割り当てみたいなものとかも、動画でやるんですか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  個々の配置場所につきましては、私がざっと動画を見た限り載っていなかったので、そういった部分については、それぞれの集合場所はどこで、どういった方からの指示を受けて、どういう作業をするというところがやはりしっかりと伝わっていないといけないと思いますので、ちょっと、全ての材料がこのいただいた動画だけなのかというところも含めて、しっかり確認をして、御心配のないような説明をしっかりと市のほうでフォローしていきたいというふうに考えております。


◯委員(紫野あすかさん)  では、具体的にいうと、どういう仕事をその当日、ボランティアの人はやるんですか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  まずは、来ていただきますと、交通規制の前にカラーコーンですとか、バーとか、柵を設置していただくということが1つございます。設置していただいた後は、ちょっと当日、来場者という、沿道で御覧になる方がどれぐらいになるのか、あるいは、どういった規制になるのかというところはまだ決定をしていないところですけれども、3密にならないように、やはり間を空けてくださいですとか、そういうような対応ですとか。交通規制がかかっていたとしても、部分的に横断するポイント等がございますので、そういう方の横断の管理ですとか、あとは緊急時対応で、熱中症ですとか、そういった方の救急車を呼んだりですとか、そういったような形。そして、実際にコースを走り終わった後は、設置したものの撤去作業というようなことが、主な仕事の内容になってきております。


◯委員(紫野あすかさん)  分かりました。ちなみに、このロードレースのほうにも、そのボランティアの方は参加されるということですかね。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  ロードレースと、聖火リレーのボランティアへの説明は少し異なっております。といいますのは、自転車ロードレースにつきましては、基本的には組織委員会のほうが直接説明会を開くということを考えております。こちらのほうは日取りも決まっておりまして、やはり当日初めて会った方同士ではなかなか連携が難しいというふうに考えていることから、このコロナ禍ではあるんですけれども、1回対面の1チームごとのグループ同士の顔合わせを含めた説明会というものを予定しておりまして、対応するというようなことが計画されております。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。ロードレースのボランティアは、報道によると人が足りずに、また募集したら、16歳以上から参加ができるということで、高校生も50人以上いるそうなんです。ボランティアでも、密をどういうふうに防ぐかとか、まだ具体的な策が取られていないような話も聞いていますし、この間、国会では選手と近寄ったりとかする人は、ボランティアであっても、ワクチン接種は優先して行うべきだという、丸川大臣の答弁もあったんですけれども。
 この沿道の市民の方の密も避けつつ、ボランティアの人たちの感染対策もしなければいけないという、すごく難しい課題があると思うんですけど、その辺、感染防止対策に関してはどのようにお考えでしょうか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  感染防止対策につきましては、取り分け何か今現在、市民の皆様とかにお伝えさせていただいている対策と変わってくるということはなく、説明会におきましても同様の3密を避けるですとか、手指消毒ですとか、そういうこと、それから、事前の健康管理等については説明をされているところでございます。
 ですので、実際にその当日を迎えるに当たって、今現在でも、自転車ロードレースも、聖火リレーにおきましても、沿道の観客を具体的にどういうふうな形でアナウンス、注意喚起をしていくのかというところは、はっきりと指示が出ている、決まっているわけではありません。私たちも説明会より前にはそういうものをしっかり固めていただいて、その対応については、あらかじめお伝えした上で、ボランティアをしてほしいというふうには思っておりますので、そういった点については、組織委員会や東京都のほうに申し伝えているところでございます。
 けれども、なかなかそういったところの要望に応えていただけるかどうかということは、明確なお返事を今の段階でいただいておりませんので、そういったところも含めて、もしこういう場合だったら、こういう対策、こういう場合だったら、こういう対策ということで、観客をどれだけ事前に、もし沿道にお越しにならないで、テレビ等で御観戦くださいというようなアナウンスをしたときに、どういうようなシミュレーションをもって、どう対応していくのかという、ちょっと具体的なイメージをできるものを、やはり今後強く組織委員会や東京都に求めて、説明会に臨んでいきたいなというふうには考えております。


◯委員(紫野あすかさん)  本当、あと1か月とちょっとなのに、具体的なことが全然見えてこなくて、どんどん不安になっていくんですけれども。聖火リレーの当日のことについて質問します。よく報道でも取り上げられているような、こんな大きな企業のスポンサーの車がばあっとパレードのように通って、グッズを配ったりとかしていますが。ああいうものが三鷹にも来るんでしょうか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  今、全国で聖火リレーのほう、行われておりますので、委員御指摘のとおり、今行われているスポンサーの車というものは、現在のところ同じように走行するということで聞いております。


◯委員(紫野あすかさん)  聖火リレーのコースは、元気創造プラザを出て、そこの前の人見街道を通って、三鷹通りを行って、八幡神社を曲がって、中央通り──最終的に駅のほうに向かって、マクドナルドのあたりが多分フィニッシュコースだと思うんですけれども。今、人見街道もすごく交通量も多いし、道も狭いんですけど、八幡神社のあの角の連雀通り、ボックスカルバートの工事をしていて、すごく今狭くなっていて危ないんですけども、あそこにあの大きい車が入れるんでしょうか、工事はどういうふうになるんですか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  今、工事中ということで、非常に車道の幅というものが制約を受けているという状況の中で、組織委員会のほうでも、その車両がどういう形で円滑に通れるのかというところについては、シミュレーションを重ねているところです。ですので、今現在は通れる方向で調整をということでは検討を進めているところですけれども、最終的にどういうような判断をするのかというところは、まだ最終的な回答というものを得ていないというところでございます。
 ですので、場合によっては、そういった車両が通れないということになれば、コース上、迂回ができるのかどうか分かりませんけれども、そこのコースを通らないようなところで、通れるところだけを走行するのか、あるいは全てそこのコース上を走行するのをキャンセルするのか、そういうところについては今、まだ明確な最終的な回答というのは来ていないところです。


◯委員(紫野あすかさん)  すみません。そもそもあのコースというのは、三鷹市が提案して決めるんじゃなくて、東京都から出されたものなんですか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  双方で協議いたしまして調整をしたということですけれども、原案としては、組織委員会のほうから、おおむねこういったコースではいかがでしょうかというようなところをいただいて、三鷹市として、このコースでいいと思いますというようなことは調整をしてきた形になってございます。


◯委員(紫野あすかさん)  多分、三鷹市だったら、ボックスカルバートのところをどうするんだっていうふうに当然意見が出ると思うので、その日だけ整地してとかいうことはできるとか、できないとか、そういうような話は、担当部署とは相談とかはされているんですか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  工事の概要につきましては逐次情報を得まして、聖火リレーの担当の組織委員会等で検証をしてというような形になりますので、基本的には工事が優先といいますか、聖火リレーのために、そのときに工事の箇所を整地してとかっていうような大がかりなことはせずに、工事の7月16日の状況を事前にお伝えをして、まずは利用できますねというところの大枠の判断から、今、詳細を最終的に詰めているというような形でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  現場の大変さがちょっとひしひしと伝わってきましたが。じゃあ、車が通れないから、ここは車はなしとか、そういうことは一切なく、どうしても、どんなコースを使っても、やっぱりあの車は使用しなければならない規定があるんですか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  今、御指摘いただいているスポンサーの車が大型の車というところで、そのスポンサーの大型の車のみを、通れない車両のみをキャンセルするということは考えられる選択肢だというふうに思っております。


◯委員(紫野あすかさん)  すみません、本当にしつこくて。もうすぐ終わります。最後のフィニッシュの中央通りのマクドナルドのあたりも、結構人が混み合いそうな、人が行きやすいから密になりそうな感じがして、ちょっと不安なように思うんですけれども、そういう対策などは、やっぱりもう考えておられるのか。あと、暑さ対策ですよね、熱中症対策も含めてどのように考えておられるか、教えてください。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  最終地点の、やはり観戦の密については、やはり人の多いところでございますので、私どもも非常に心配しているところです。ですので、基本的には、車道のほうに出て観戦するということはできませんので、歩道の部分で観戦となりますと、御存じのとおりの歩道の広さしかないわけですから、そうしますと2列目まで並んだとしても、かなり密になるということを考えますと、どういうふうにしっかり密にならないように御観戦いただけるのかというところは、やはりしっかりと事前にアナウンスして──これはお願いベースになるかと思うんですけれども、やはりNHKのライブ中継というものがネット上でされたりもする予定になってございますので、まずはそういうところで御覧になっていただくということをアナウンスして、なるべく直接御覧いただかないようなことをしっかりとPRしていく必要があるのかなというふうに考えております。
 また、熱中症におきましては、私どもも、このコロナの前から大変心配していることでございますので、ボランティアの方にも、沿道の方の熱中症対策ということで、気分が悪くなられたときの対応の仕方ですとか、経口補水液を用意したりですとか。それから、市のほうで、数はそれほどお願いはできないですけれども、看護師の方とかを配置したりというようなことをもって、できる範囲で熱中症による気分が悪くなって体調を崩される方が出ないように、あるいは、出た場合には速やかに対応できるような対策は、しっかりと取っていきたいというふうに考えております。


◯委員(紫野あすかさん)  分かりました。すみません、長々と。次の文教委員会の報告のときには、もうこれは終わって、多分報告を聞かなきゃいけないと思ったので、ちょっとしつこく伺わせていただきました。
 本当、現場の担当の職員さんは大変だと思うんです。詳細が分からない中で準備しなきゃいけないので、本当に大変かと思いますけれども、どうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。


◯委員(吉沼徳人君)  よろしくお願いいたします。運営方針と目標の中の18ページの、方針のまる3のところの一番下なんですけれども、太宰 治にゆかりのある三鷹跨線人道橋について、構造や図面等の記録などの調査及び写真等の映像記録を行いますと書いてあるんですけど、これ、跨線橋はもう外すということは決まったんですか。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  この件につきましては、今年度の予算にこのように記録のための予算を計上させていただいております。何であれ、古いものでございますので、対応が最終決定したわけでは、もちろんございませんけれども、いずれにせよ記録を取り始めるということで、今年度の予算をお認めいただいているところでございます。


◯委員(吉沼徳人君)  外すというわけではなくて、一応記録を残すということでよろしいんですか。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  3月の予算委員会のときに、市長からいろいろ答弁させていただきまして、多くの議員の皆様から御質問いただきまして、議論がいろいろあったことは御承知おきいただいているかと思いますけれども、そのときにテーマになったのは、この記録を取るということはどういうことかというような御質問でございました。
 先ほどの質問委員の御質問にありましたとおり、JRとは今、協議中でございます。ですので、最終決定がなされたわけではありませんが、今年度の予算の中できちんと記録を取っていくということは、お認めいただいておりますので、その活動がここに掲載されているというふうに御判断ください。


◯委員(吉沼徳人君)  分かりました。それでは、もう一つだけ聞かせてください。オリンピック・パラリンピックの競技大会等の取組についての中で、チリの事前キャンプの受入れについてなんですけども、ここには交流や何かのことはたくさん書いてあるんですけど、チリのチームはいつ来るか決まっているのかどうか。それで、たしか宿泊施設はサミットの裏の地銀の研修所だというふうに伺っております。
 それで、練習場が三鷹のSUBARU総合体育館と、それからサブアリーナのアーチェリー場、それからICUのアーチェリー場となっているんですけど、このチリの選手たちの移動については、どのような方法で練習会場への移動をされるのか。それから、隣が実はサミットというスーパーがありますよね。それで、監視をするわけではないんですけど、隣にそういう施設があるということで、チリの選手の皆さんが何か買物に出ないような方法というようなのは、どのように考えていらっしゃるか、伺います。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  チリの事前キャンプの受入れの時期でございますけれども、こちら、3ページの5番目のところに、開催日というところに載せさせていただいておりまして、8月3日から8月21日になってございます、パラ卓球の選手につきましては、8月3日から8月19日、アーチェリーの選手につきましては、8月3日から8月21日ということで、今、調整をしているところでございます。
 また、練習会場との移動につきましては、宿泊施設は今、委員おっしゃられとおり地方銀行の研修所を予定しておりまして、そちらからそれぞれの練習会場へは基本的には車両ですね。車で移動ということが原則というふうになっておりますので、そういう形を徹底してまいりたいというふうに考えております。
 また、買物等につきましては、日に1回、買物リストをいただいて、職員等が買物に行って、それをお渡しするというような形を検討しているところでございます。


◯委員(吉沼徳人君)  ありがとうございます。移動の車なんですけども、ICUに行くときは確かに、ちょっと距離があって、車でいいと思うんですけど、例えばアーチェリー場は、じゃあ、徒歩でそこから入って来るのか。あるいは、SUBARU総合スポーツセンターの場合は、役所の敷地内を歩行で行くのか、それも車で移動するという意味でしょうか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  近い施設であっても、車で移動ということが原則でございます。


◯委員(吉沼徳人君)  分かりました。ありがとうございます。
 私は、以上で終ります。


◯委員長(渥美典尚君)  よろしいですか。
                 (「はい」と呼ぶ者あり)
 それでは、以上でスポーツと文化部報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午後2時14分 休憩


                  午後2時15分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  委員会を再開いたします。
 所管事務の調査について、本件を議題といたします。
 三鷹の教育・文化・スポーツの振興策に関すること、本件については引き続き調査を行っていくということで、議会閉会中の継続審査を申し出ることにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よってさよう決定いたしました。
 次回委員会の日程について、本件を議題といたします。
 次回委員会の日程については、8月5日木曜日、午前9時半といたしたいと思います。その間必要があれば正副委員長に御一任いただくことにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 その他、何かございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、特にないようですので、本日はこれをもって散会いたします。お疲れさまでした。
                  午後2時16分 散会