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2020/08/06 令和2年文教委員会本文

                  午前9時28分 開議
◯委員長(伊東光則君)  ただいまから、文教委員会を開きます。
 初めに休憩を取って、本日の流れを確認いたしたいと思います。
 休憩いたします。
                  午前9時28分 休憩


                  午前9時30分 再開
◯委員長(伊東光則君)  委員会を再開いたします。
 本日の流れにつきましては、1、行政報告、2、次回委員会の日程について、3、その他ということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのように確認いたします。
 教育委員会が入室するまで休憩いたします。
                  午前9時31分 休憩


                  午前9時33分 再開
◯委員長(伊東光則君)  委員会を再開いたします。
 初めに、本日は教育長に御出席していただいておりますので、教育長より御挨拶を頂きたいと思います。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  よろしくお願いいたします。文教委員会の皆様には、日頃より教育委員会の取組に御理解と御協力をいただきまして、ありがとうございます。令和2年を迎えまして現在まで、学校の臨時休校も含めまして、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に取り組んでまいりましたが、皆様からの様々な御協力をいただきましたことを心から感謝を申し上げます。
 さて、教育長に着任いたしまして1年がたちました。みんなが大切にされる教育を目指しまして、三鷹の教育改革をさらに一歩前に進めていくことが私の使命と心得ております。三鷹市のコミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育、これが全市展開をし、10年以上着実に推進され、継承されてまいりました。教育の分野でもトップランナーとして全国から注目されまして、視察も多く来ていただいておりますが、この10年の間に社会状況も大きく変化をし、三鷹の状況も変わってきております。
 これまでの成果と実績を継承するにとどまらずに、いち早く変化に対応し、三鷹の子どもたちのために、さらに充実した教育の実践を三鷹市から発信していけるようにしていきたいというふうに考えております。今求められていますのは、一人一人がその持てる力を発揮し、豊かで幸せな人生を送っていける社会、これを共につくることができる人づくりだと思っています。全国の様々な実践から改めて学び直し、三鷹らしい教育を推進する中で、人間力、社会力を全ての子どもたちが身につけられるよう、みんなが大切にされる学校、みんなが大切にされる教育、そして、みんなが大切にされる地域社会を皆さんと共に一緒につくっていけたらというふうに考えております。
 その実現に向けまして、これからの三鷹の教育のコンセプトは、ICTを上手に活用するとともに、真に一人一人が大切にされる個別最適化された教育の実現、そして学校を縁として関わる多様で、多くの方々と共につくる教育を進める中で、市民同士のネットワークをより広げて、相互の学びを通して強固なつながりのあるコミュニティをつくること、これは、すなわちスクール・コミュニティの創造でございます。これら2つは別々に進めるものではなくて、一体的なものと考えて取り組んでいきたいというふうに考えています。
 以上の教育方針は、本市の基本構想における施策の柱の1つであるコミュニティ創生にも連なるものであるということを申し添えておきます。
 この後、事務局より、令和2年度の教育部の運営方針と目標について御説明をさせていただきますけれども、各施策は全てこの2つの目指す方向性と軸を一にしております。これらの実現に向けて、教育部として全力を挙げて取り組んでまいりますので、文教委員会の皆様には引き続き御理解と御支援、そして市民を代表した御意見をいただきますよう、よろしくお願いいたします。
 本日は、このような機会をいただきまして御礼を申し上げます。ありがとうございました。どうぞよろしくお願いをいたします。


◯委員長(伊東光則君)  以上で教育長からの御挨拶を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午前9時37分 休憩


                  午前9時38分 再開
◯委員長(伊東光則君)  委員会を再開いたします。
 教育委員会報告、本件を議題といたします。
 本件に対する教育委員会の説明を求めます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(秋山慎一君)  改めまして、おはようございます。本日、教育委員会から御報告させていただきます事項は、日程に記載の6点でございます。報告事項の1から3につきましては私から、それから4点目から6点目につきましては、担当の課長からそれぞれ御説明をさせていただきます。
 初めに、報告事項の1番目、令和2年度の教育部の「運営方針と目標」についてです。説明に入ります前に、各部の運営方針と目標につきましては、今年度、見直しを行っていますので、その考え方につきまして、まず御説明をさせていただきます。
 事前に送付をさせていただいております運営方針と目標の冊子の30ページをお開きいただきたいと思います。こちらが教育部の該当のページとなります。市では、都市経営アクションプラン2022に記載しているとおり、現在、新たな行政評価制度の構築を進めているところです。今回、その一環としまして、各部の運営方針と目標の大幅な見直しを行ったところですが、その経過につきましては、これまで所管の企画部から、行政報告として総務委員会で一定の説明などを行ってきているところでございます。
 この各部の運営方針と目標は、従来、市長と各部長との成果契約という考え方に基づいていましたが、今回から位置づけを変更し、それぞれの部が当該年度どのような取組に力を入れていくかを、議員の皆様や市民の皆様に分かりやすくお示しするものとしたところです。予算というのは科目別でございまして、所属ごとの、組織ごとの取組が一般に分かりにくいという課題もございましたので、そういったものへの対応という、そういった視点も入ってございます。
 1の部の経営資源には、部ごとに組織構成、職員数、予算規模などをまとめているところ、これは従来どおりなんですが、従来の部の使命・目標に関する認識は、2のとおり運営方針とし、当該年度、各部がどのような考え方に基づいて事業を展開していくかを総括的にまとめる形に変更しています。
 また、3の主要事業と目標指標は、従来、新たな年度に入ってから、その年度の予算執行を想定しつつ、主要事業を決定し、その取組の内容をまとめていましたが、今回からは、予算編成との関連性をより重視しまして、施政方針で示した事業の中から、全体調整の中で進行管理を行うべき取組を重点事業として選択をしまして、各部ごとに5事業を基本にプラス・マイナス1事業程度、掲載をしているところでございます。その上で、個々の重点事業の概要は施政方針の記述に委ねる一方、目標指標をできるだけ具体的なものとするよう努めたところでございます。なお、この目標指標につきましては、アウトカムをどのように表現するか、また、基本計画における目標指標とどのように関連づけるかなど、まだまだ幾つかの課題がありますが、こうした点につきましては、第5次基本計画の策定に向けた検討の中で整理していくこととしているところでございます。
 また、今年度は、こうした重点事業に加えまして、部ごとのコロナウイルス感染症対策の取組を併せてお示しすることとしております。行政評価や事業評価の在り方について、今回は施政方針と各部の運営方針と目標のすみ分けを整理したところですが、今後、新たな行政評価制度の構築に向けまして、政策会議の在り方、決算概要と自治体経営白書の役割分担などにつきましても、企画部を中心に順次検討していくこととしております。
 それでは、教育部の具体的な内容の説明に入らせていただきます。1の部の経営資源につきましては、記載のとおりとなってございます。
 2の令和2年度の運営方針ですが、今年度は7つの項目を挙げておりますので、順次御説明をいたします。
 1点目は、コミュニティ・スクールと小・中一貫教育に関するものですが、今年度は平成30年度から進めてきたスクール・コミュニティ推進員の配置を5学園から7学園に拡充し、全ての学園へ配置いたします。さらに、昨年度、推進員のリーダー的存在として配置した統括スクール・コミュニティ推進員を中心に、学校と学校支援ボランティアとの調整機能の強化を図ってまいります。また、小・中一貫カリキュラムと各学園の実態を踏まえ、昨年度策定しました学園版カリキュラムの効果的な活用を図ることにより、連続性と系統性のある教育活動を推進してまいります。
 2点目は、今後、三鷹市が目指すべき教育の方向性に関する取組です。三鷹教育・子育て研究所に設置をしました三鷹のこれからの教育を考える研究会において、令和3年度までの2年間をかけまして、個別最適化された学びや学校を核としたコミュニティづくりなど、今後の三鷹の教育の大きな方向性と検討すべきテーマについて協議、検討を進めてまいります。先月、7月2日に第1回、また、昨日、8月5日には第2回の研究会を開催し、令和2年度中には中間報告を取りまとめることとしています。
 3点目は、適応支援教室に関する取組です。長期欠席傾向のある児童・生徒を対象として、昨年度から開設に向けて準備を進めていた適応支援教室について、名称をA−Roomとした上で、臨時休校期間が終了し、分散登校を開始した6月1日から体験入室を開始いたしました。今後、個に応じた支援を行うとともに、学習機会を保障することにより、自己の進路を主体的に捉え、社会的自立や学校復帰に向かえるように支援を進めてまいります。
 4点目は、学校における働き方改革に関する取組です。三鷹市立学校における働き方改革プランに基づき、国や東京都の施策と連動しながら、副校長業務支援員やスクール・サポート・スタッフ、部活動指導員などの専門スタッフの配置を拡充しながら、教員が担うべき業務に専念できる環境を整備するとともに、校務支援システムを活用した在校時間の管理などによりまして、教員の意識改革を推進し、学校教育の質の向上を図ってまいります。
 5点目は、学校施設に関する取組です。安全で快適な学校環境の整備に向けて、老朽化への対応や学校トイレの洋式化、学校体育館への空調設備の整備等を推進いたします。建て替えを見据えた効果的・効率的な改修を進めるため、防災都市づくりに向けた全庁的な検討を踏まえ、新都市再生ビジョン(仮称)の中で、学校施設長寿命化計画(仮称)の策定に取り組んでまいります。
 6点目は、図書館に関する取組です。三鷹市立図書館の基本的運営方針に掲げる、目指す図書館像、人と本と情報がつながり、市民に役立つ身近な図書館の実現に向け、各事業を推進するとともに、点検及び評価を行い、評価結果を公表することにより図書館サービスの向上を図ります。
 7点目は、新型コロナウイルス感染症対策に関する取組です。今年3月から5月までの3か月間にわたり、休校が長期化した小・中学校につきまして、学校再開後の新しい生活様式による感染症対策を講じながら、児童・生徒の学びの機会を保障するとともに、給食費の一部公費負担や就学援助の対象拡大など、保護者負担の軽減を図ってまいります。
 右側31ページを御覧ください。3の令和2年度の主要事業と目標指標です。
 初めに、コロナ対応として8点、主な取組を記載しております。この内容につきましては、次の報告事項、新型コロナウイルス感染症緊急対応方針に基づく取組状況についての中で説明をさせていただきます。
 32ページをお開きください。重点事業です。令和2年度は、6つの事業を重点事業に位置づけています。
 1点目は、コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育の充実と発展です。令和2年度の目標指標としましては、記載の4点としています。スクール・コミュニティ推進員を全ての学園に配置するとして、これは4月に配置を行ったところでございます。数値目標としては、学校支援ボランティアの参加者数を増加させ、2万6,000人を目標値とします。また、市立小学校卒業者の市立中学校への進学者数の割合についても増加をさせまして、80%を目標値といたします。このほか、来年3月には、全ての学年で各園カレンダーを作成することを目標としています。
 2点目は、三鷹教育・子育て研究所における今後の三鷹の教育の方向性の検討です。令和2年度の目標指標としましては、7月に三鷹のこれからの教育を考える研究会を設置しまして、調査研究を進めているところですが、研究会の活動期間につきましては、令和3年度までの2年間としており、今年度中に中間報告をまとめる予定としております。
 3点目は、適応支援教室の開設による教育支援の充実です。令和2年度の目標指標ですが、長期欠席傾向にある児童・生徒への組織的・計画的な支援としまして、先ほども御説明しましたが、この6月1日から取組を始めたところです。
 4点目は、ライフ・ワーク・バランスと教育の質の向上を目指す学校における働き方改革の推進です。令和2年度の目標指標ですが、4点記載をしています。まず、教育職員の在校等時間の上限について、昨年度、一部改正しました三鷹市公立学校の管理運営に関する規則に基づく方針を策定することとしており、先月、7月の教育委員会定例会に議案として提出し、承認を得て策定をいたしました。なお、在校等時間につきましては、校務支援システムの活用などにより、適切に管理をしてまいります。
 このほか、学校における専門スタッフとして部活動指導員を各中学校2人から3人へ増員するとともに、副校長業務支援員を全ての学園へ配置することとし、それぞれ6月、そして4月から取組を始めているところでございます。
 5点目は、学校施設長寿命化計画(仮称)の策定と早急な改修工事の実施です。令和2年度の目標指標ですが、学校施設長寿命化計画(仮称)の策定に向けて取り組むとともに、第二中学校南校舎屋上防水改修等工事及び第五小学校大規模改修工事の設計業務について、それぞれ記載の工期で取り組むこととしております。
 重点事業の最後は、学校体育館への空調設備の計画的な整備です。令和2年度の目標指標としては、小学校2校、中学校6校の計8校で、夏季休業期間を中心に整備を実施することとしています。
 令和2年度の教育部の運営方針と目標についての説明は以上ですが、毎年度、教育委員会が定めています基本方針と事業計画につきまして、本日、参考資料としてお配りをしてございます。こちら、水色の表紙のものでございます。
 これらにつきましては、年度当初に策定をしているものですが、本年度につきましては、新型コロナウイルス感染症への対応等により、その後、補正予算で計上した事業を追加するなど、一部必要な修正等を行ったところでございます。内容につきましては、後ほど御覧をいただければというふうに思います。
 続きまして、2点目の報告事項、新型コロナウイルス感染症緊急対応方針に基づく取組状況について、御説明をいたします。
 資料1の1ページを御覧ください。初めに、1の緊急対応方針(第1弾)の取組状況です。第1弾に掲げた施策、事業につきましては、これまでに御報告をさせていただいたとおりとなりますが、(2)のアにあります児童・生徒1人1台タブレット端末の整備につきましては、現在、プロポーザル方式による事業者の選定を行っている段階となっております。また、校内無線LANの増設工事につきましては、競争入札により7月に事業者を決定しまして、今後、各校での工事に着手をいたします。
 2ページをお開きください。2の緊急対応方針(第2弾)の取組状況です。第2弾につきましても、この間、御報告させていただきました内容のとおりとなりますが、(1)のイにありますオンライン学習の環境整備につきましては、通信環境などの整っていない家庭に対して、学校のタブレット端末やモバイルルーターを貸し出す取組を6月8日から開始し、さらに、東京都から貸与を受けたタブレット端末につきましても、7月7日から家庭への貸出しを始めました。また、学校配備の端末につきましては、2学期から授業で使用するため、7月末に一旦学校に返却をしてもらいましたが、東京都からさらに追加で貸与を受けることが可能となったことから、この端末に置き換えることで、今後も継続して御利用いただくということにしております。
 右側3ページを御覧ください。3の緊急対応方針(第3弾)の取組状況です。初めに、(1)のア、川上郷自然の村の運営支援です。川上郷自然の村は、感染防止対策を講じながら、6月19日から施設利用を再開しておりますが、約2か月間の臨時休業や小学校自然教室の日程短縮等により、経営への影響が生じています。そこで、こうした影響による減収相当分を補填し、指定管理者による安定的な施設運営への支援に向けた検討・準備を現在進めているところでございます。
 次に、(2)の小・中学校における保護者負担の軽減と新しい生活様式への対応ですが、ここでは6つの取組を進めております。1点目は、アの1学期中における学校給食費の一部公費負担です。新型コロナウイルス感染症の影響による家計への負担を軽減するという趣旨から、1学期中における学校給食費の2分の1額を公費負担とし、保護者の皆様へ相当額をお返しする取組となりますが、先月31日の市議会臨時会で補正予算をお認めいただきましたので、この8月中に保護者向けの周知を図りまして、9月中には保護者の口座へ返還できるよう進めてまいります。
 2点目は、イの就学援助の対象者の拡充です。前年度所得に基づく就学援助の認定基準を満たさない場合であっても、新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴う休業や解雇等により収入状況が急変した場合には、現年度の収入を試算の上、就学援助の認定を行えるよう、要件の緩和を行うものです。こちらも補正予算に計上させていただいた事業ですので、8月3日には、各学校のホームページに掲載するとともに、フェアキャストなどを用いて周知を図ったところでございます。また、8月25日の2学期始業式には通知を配付し、9月中の認定支給に向けて取り組むこととしております。
 3点目は、ウの宿泊を伴う行事における感染症対策です。自然教室については、小学校は2泊3日に日程を短縮し、学園内2校の合同実施を学校ごとの単独実施に変更いたしました。また、中学校においては、移行期としての中学1・2年生、2学年合同での実施を見合わせまして、従前どおり中学2年生のみで実施することといたしました。これら自然教室や、また、修学旅行の実施などに当たりまして、3密を回避するため、観光バスの借り上げ台数を増やし、乗車人数を減らすことで、感染拡大の防止に努めるよう取り組むこととしています。
 4点目は、エの学校再開後の教育活動の支援です。学校再開後における感染症予防対策の実施に当たり、教員の負担が増大することから、東京都が補正予算で創設した補助制度を活用しまして、7月から順次、教育活動支援員を拡充して全校に配置し、児童・生徒の学びの保障を支援する取組を進めているところでございます。
 1枚おめくりいただきまして、4ページを御覧ください。5点目は、オの小・中学校における感染症防止対策等への支援です。こちらも補正予算に計上した事業となりますが、国・東京都の補助制度を活用して、新しい生活様式に対応した感染症防止対策として、消毒や換気などによる衛生環境確保のための物品の購入や飛沫防止用のアクリル板の設置など、各学校の状況に応じた取組を支援することとしています。今後、2学期の事業再開に向けまして、学校と連携して準備を進めてまいります。
 6点目は、カの教育コンテンツ放映の試行です。株式会社ジェイコム東京との連携によりまして、三鷹市、武蔵野市の教員が学習動画を作成し、武蔵野・三鷹局で放映する取組を行っています。夏休み中において児童・生徒が規則正しい生活ができるよう、今週の月曜日、8月3日から31日の期間で放映をいたします。動画は、学年ごとに4つの区分に分けまして、楽しく学べる内容となるよう工夫をしております。なお、ケーブルテレビでの放映のほか、ユーチューブの三鷹市公式動画チャンネルでも配信することとしていますので、ぜひ御覧いただければというふうに思います。
 新型コロナウイルス感染症緊急対応方針に関する説明は以上となります。
 続きまして、3点目の報告事項、令和2年度教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(令和元年度分)報告書について、御説明いたします。資料2の報告書の表紙をおめくりいただきまして、目次を御覧ください。このいわゆる点検・評価につきましては、地教行法第26条の規定に基づき、教育委員会自らが行うもので、主要な事務事業につきまして、その課題や取組の方向性を明らかにし、効果的な教育行政の一層の推進を図ることを目的としております。
 実施に当たりましては、学識経験者の知見を活用することとされ、市議会への報告書の提出と市の広報等を活用した公表により、説明責任を果たすものとなってございます。
 3ページから、第1、教育委員会の活動の概要としまして、この1年間の教育委員会での審議案件などを記載しております。内容につきましては、後ほどお目通しいただければと思います。
 7ページから始まります、第2、主要な事務事業の点検・評価が、それぞれの事業ごとの取組状況とそれに対する評価を評価表の形式で掲載しているものになります。令和2年度の点検・評価対象事業(令和元年度分)になりますが、こちらにつきましては、こちら記載の14事業としたところでございます。
 35ページからが、第3、学識経験者の知見の活用となっておりまして、昨年度に引き続き、帝京大学教育学部長の和田 孝先生と嘉悦大学ビジネス創造学部長の木幡敬史先生のお二人にお願いをいたしまして、去る5月28日に事務局職員との懇談会を開催して意見交換を行い、点検・評価に関する御意見を頂いたところでございます。
 それでは、7ページをお開きください。令和元年度分の対象事業である14の事業について、評価を一覧で掲載しております。なお、評価の考え方につきましては、右側8ページに掲載しておりますが、進捗状況に対する評価を3段階、成果に対する評価を4段階で評価しております。14事業のうち、進捗状況に対する評価は全ての事業でAとしています。また、成果に対する評価は、B評価をつけたナンバー9の事業以外は全てAとしています。全体としましては、おおむね良好な結果となっているところでございます。
 次に、各事業の取組状況や評価につきまして、特徴的なものについて何点か個別に御説明をいたします。
 9ページをお開きください。ナンバー1、コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育の充実と発展です。取組状況につきましては、次の10ページに(1)から(8)まで記載をしております。令和元年度におきましても様々な取組を行ってまいりました。特徴的な点としましては、(5)に記載のとおり、小・中一貫カリキュラムの指導効果を一層高めるために、全ての学園におきまして、学園版カリキュラムを作成し、小・中一貫教育の充実と学園としての一体感のある教育を推進したことや、(6)にありますように、コミュニティ・スクール推進員の配置を市内の5学園に拡大し、統括コミュニティ・スクール推進員を新規に配置したことなどが挙げられます。
 こうした取組に加えまして、学校支援ボランティアの登録者数が前年度から249人増加し、2,256人となり、延べ参加者数は、新型コロナウイルス感染症の影響があったものの、ほぼ前年並みである2万5,751人となるとともに、市立中学校への進学者数の割合が前年度から1.9ポイント増加し、79.3%となり、次の11ページにありますように、進捗状況、成果に対する評価は、いずれもAとしたところでございます。
 今後につきましては、学校を核としたコミュニティづくりであるスクール・コミュニティを進めるため、コミュニティ・スクール推進員の名称を、スクール・コミュニティ推進員に改めまして、さらに2学園に配置し、市内の全ての学園で活動を進めてまいります。
 続きまして、少し飛びますが、20ページをお開きください。ナンバー6、適応支援教室(仮称)設置の検討・準備です。取組状況につきましては、令和元年11月に三鷹市適応支援教室(仮称)開設に向けた実施方針を策定しまして、第一中学校と教育センター分室の教室整備をはじめとする開設準備を、スケジュールどおりに完了いたしました。予定どおり開設準備を進めたことから、進捗状況、成果に対する評価とも、Aとしております。
 次に、25ページをお開きください。ナンバー9、学校施設長寿命化計画(仮称)の策定と長寿命化改修工事の実施です。取組状況としましては、国や都の補助金を活用しまして、第二小学校、第一中学校の2校の長寿命化改修II期工事を実施し、2年間の工事が無事完了いたしました。
 一方、令和元年度に策定を予定していました学校施設長寿命化計画(仮称)の策定につきましては、昨年度の基本計画改定の議論の中で、防災拠点である学校施設についても、全市的な検討の中で考えていくことが重要であるとしまして、当初の予定を変更し、新都市再生ビジョン(仮称)の中に位置づけて、令和2年度以降に策定することといたしました。したがいまして、改修工事等は予定どおり実施できましたが、計画に関しましては、当初の考え方から変更が生じたため、進捗状況に対する評価はAとしたものの、成果に対する評価はBとしたところでございます。
 今後の取組・課題としましては、引き続き学校施設長寿命化計画(仮称)の策定に取り組むとともに、劣化が進み、優先的な対策を講じる必要がある箇所については早急に改修等を行うこととし、第五小学校の大規模改修に向けた設計及び第二中学校南校舎の屋上防水改修等工事を実施いたします。
 次に、29ページでございます。ナンバー11、ICTを活用した教育内容の充実と学校図書館システムの更新です。ICT活用推進モデル校である第一小学校と井口小学校におけるICT機器の活用事例を、他の学校においても共有を図るとともに、出退勤システムなどの機能を拡充した校務支援システムによる校務事務の効率化を推進いたしました。このほか、令和2年4月に更新しました学校図書館システムのシステム更新の準備を行ったところでございます。
 評価につきましては、いずれも当初の予定どおり実施できたことなどから、進捗状況、成果に対する評価ともにAとしております。
 今後の取組・課題としましては、臨時休校等の影響により、教育課程に遅れが生じていることから、災害等も含めまして、緊急時においても、子どもたちの学びを保障できる環境を整えるとともに、個別最適化された教育を実現するため、児童1人1台のタブレット端末の整備を進めることとしています。
 次に、32ページ、ナンバー13、三鷹市立図書館の基本的運営方針の推進です。数値目標に対する達成状況としましては、年度末に新型コロナウイルス感染症に伴う休館や縮小開館の影響もありまして、資料数を除きまして、数値的には対前年度比マイナスとなっています。なお、図書館の点検・評価については、新型コロナウイルスの影響により、例年行っている利用者アンケートを実施できなかったため、図書館の自己評価により実施をいたしました。本日、この報告書を参考資料としておつけしておりますので、こちらにつきましては、後ほどお目通しをいただければと思います。
 評価についてですが、進捗状況に対する評価はAとし、成果に対する評価は、実績が前年度比減となっていますが、達成状況としては、ほぼ90%を超える結果となっていることから、Aとしたところでございます。
 今後についてですが、新型コロナウイルス感染拡大防止のための臨時休館が長期化しましたが、国や都の動向を踏まえつつ、利用者にとって安全な図書館サービスの正常化を円滑に進めてまいりたいと考えているところでございます。
 個別の事業についての特徴的な点は以上ですが、最後に、学識経験者の先生からいただきました御指摘等について御紹介をいたします。
 初めに、36ページからの和田先生です。14の事業に対する評価としましては、先ほど御説明した学校施設長寿命化計画の成果に対する評価のみをB評価とし、その他については全てA評価としたことについて、事業目標や指標、進捗状況に基づいた妥当な評価であるという御意見を頂いております。
 また、年度末から影響を及ぼした新型コロナウイルス感染症につきまして、この間取ってきた様々な対応を教訓とし、今後の施策にどのように生かすことができるかというのは、次年度以降の事業評価の観点になると、こういった御指摘をいただいているところでございます。
 次に、41ページからの木幡先生です。総評としましては、全体を通して適切に実施をされているとの評価をいただきました。一方、コミュニティ・スクールを実践する過程において生ずる様々なコストについて、三鷹市では地域がそれをうまく担ってきたが、今後進めていくスクール・コミュニティを機能させていくためには、コーディネーター機能の向上や担い手への報酬──これは金銭的な報酬ではないという意味での報酬ということですけれども、そうした仕組みが必要になるというような御意見をいただいたところでございます。
 このほかにも、それぞれの事業ごとに御意見・御指摘をいただいておりまして、これらにつきましては、今後、事業実施の中でしっかりと受けとめていきたいと、このように考えております。内容につきまして、後ほどお時間のあるときに、先生方のコメントについて御覧いただければというふうに思います。
 点検・評価についての説明は以上でございます。
 私からの説明は以上となりますので、4番目以降の報告事項につきましては、担当課長より御説明申し上げます。


◯三鷹図書館管理・サービス担当課長(大地好行君)  私からは、お手元にございます資料の3、4、5の図書館に関する案件について、連続してちょっと御説明をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 まず、資料3を御覧ください。こちら、図書館システムの更新に伴う休館についてのことでございます。現在利用しています図書館システムは平成27年度に導入しておりまして、この9月でリース期間の満了を迎えることから、新たな図書館システムへの更新及び機器の入替えを行う関係で、市立図書館、移動図書館ひまわり号、そして連携館でございます井の頭コミュニティ・センター図書室、全館のところで臨時休館をさせていただきます。
 市立図書館の休館期間は、項番1のとおりで、9月7日の月曜日からお休みをさせていただきまして、22日の火曜日まで。23日の水曜日から再開館をさせていただく形になります。システム自体が停止いたしますので、この間、図書館サービスとしましては、ブックポストでの返却以外の全てのサービスを停止させていただきます。市民の皆様への周知は、市報やホームページ等で行わさせていただく予定でございます。
 新たな図書館システムは、項番3に記載のとおりで、インターネットからの資料検索機能やお気に入り機能を拡充したり、業務系ネットワークとインターネット系ネットワークを分離したりして、セキュリティーを強化するなどをしております。また、システム更新に併せまして、予約上限を、今6冊なんでございますけれども、こちらを増やしたりとか、図書館の利用カードの有効期限を延ばしたりとかといった、利用者の利便性向上を併せて図る予定でございます。
 次に、資料の4番を御確認ください。こちらは、西部図書館改修工事に伴う休館と代替サービスについての御説明になります。西部図書館は、昨年度実施いたしました実施設計に基づきまして、老朽化した施設の改修をさせていただきます。工事期間中は安全面の確保のため、西部図書館は完全に休館させていただいて、全ての図書館サービスの提供を停止させていただきます。代替サービスとしましては、移動図書館ひまわり号による巡回をさせていただく予定です。
 工事の概要としましては、項番1に記載しておりますが、防水改修、外壁改修、トイレの改修、それから空調・換気設備の更新ですとか、火災報知器設備の更新ですとか、照明のLED化などを行わさせていただきます。休館期間は、項番3のとおりで、9月7日の月曜日から令和3年3月19日金曜日までになります。こちら、市民への周知は市報やホームページ等で、これも行わさせていただく予定でございます。代替サービスとして、項番4のとおり、毎週土曜日と日曜日に移動図書館ひまわり号で、大沢2−9にございます大沢天神児童遊園に1日2回──10時から11時30分までと午後2時から4時まで巡回させていただきます。
 なお、さきにお知らせさせていただきましたとおり、図書館システムの入替えを同時期にさせていただく関係で、代替サービスの開始時期はシステムの入替え後になりまして、初日は9月26日を予定しております。以降、年末年始──正確には年始でございますが、を除く土日について、臨時休館の終了する3月19日の直前の3月14日日曜日まで巡回を継続する予定でございます。工事に伴ってレイアウト変更なども予定しておりまして、ティーンズコーナーの新設なども想定しておりますので、一層利用者の皆さんに喜んでいただけるものと考えております。
 下に場所の地図を一応記載させていただいておりますので、御確認ください。
 そうしましたら、次に資料の5を御覧いただければと思います。こちらは、移動図書館ひまわり号巡回ステーションの見直しについての御報告でございます。移動図書館ひまわり号につきましては、平成29年度に井の頭コミュニティ・センター図書室との連携を開始して以来、近隣のステーションの利用実績が減っておりまして、特に最も隣接しております上水北児童遊園ステーション、こちらでは、連携開始年度の平成29年度実績と比較しまして、元年度の実績は約80%の減となっておりまして、やはり常設館であります井の頭コミュニティ・センター図書室の利便性が高く、利用者の方の利用が定着したものと考えております。こちらを見まして、上水北児童遊園ステーションについては廃止をさせていただきたいと思います。
 また、大沢地区にございますどんぐり山ステーションについても、施設についての特別養護老人ホームどんぐり山が廃止になりました関係で、併せて廃止をさせていただきたいと思っております。代わりに、どんぐり山近くの大沢4−10−5なんでございますけれども、新規に開設されました介護老人福祉施設、三鷹げんきというところがございまして、こちらに新しいステーションを設置して、大沢地区のステーションを確保するとともに、どんぐり山ステーション廃止の影響を最小化する形で対応させていただきたいと思っております。
 廃止につきましては8月の末、新設については10月を予定をしております。
 次ページ、御確認いただけますと、一応、上水北の実績の推移とか、あるいは設置場所──ちょっと見づらくて恐縮なんですけれども、設置するところの地図とかを掲載させていただいておりますので、併せて御確認いただければと思います。
 私からは以上でございます。


◯委員長(伊東光則君)  教育委員会の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。質疑のある方。


◯委員(山田さとみさん)  よろしくお願いいたします。まず、私からは、新型コロナウイルス感染症の緊急対応方針についてお伺いします。まずは、このコロナ禍の中、タブレットやWi−Fi環境を整えてくださったり、先の見えない中、感染症対策に配慮しながら学校の再開に御尽力いただきまして、誠にありがとうございます。幾つか質問がありますので、1つずつ聞いてまいります。よろしくお願いいたします。
 まず、オンライン学習の環境整備ですが、都の支援で通信環境やタブレットを配備し、クラウド型の自立学習応援プログラムを導入してくださいました。市教育委員会は夏休みの課題として活用するとの御発言があったように思いますけれども、学校によって課題の範囲を決めて、夏休みの課題として出しているところと、IDとパスワードを配布しただけの学校もあるようです。なぜそのようなことになっているのか、教育委員会の見解をお聞かせください。


◯指導課長(長谷川智也君)  私どものほうで、この「すららドリル」の活用状況について、調べたことについてお知らせしたいと思いますが、教育委員会といたしましては、まず「すららドリル」については、こういうふうに課題を出してくださいという一律の提示はしておりません。各学校の状況に応じて、この夏休みに「すららドリル」の活用を図ってくださいということでお願いしています。
 調べたところ、ID、パスワードのみしかやっていないという学校は、私のほうでは認識はしておりません。全ての学校が、学校・学年便り等でそれぞれの学年により、どんな内容を行ってください等の宿題、課題の提示をしているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(山田さとみさん)  ちょっと私の認識とは違うなというところがあるんですけれども、IDとパスワードだけ配られて、後からフェアキャストで自分なりに取り組んでくださいというようなお知らせが来たり、そういったような状況の学校もあると聞いております。いろいろ、学校によって状況が違うのかもしれないですけれども、最低ラインを決めて、ぜひ御指示いただければなというふうに思っております。
 あと、このタブレットの配付状況なども、学校によって、もしかしたら違うかもしれないとは思っておりますので、その辺りは学校の判断になってしまうのかもしれませんが、基本としては、教育委員会ではこのくらいはやってほしいみたいな、最低のラインというのは明確に提示していただかなければ、こういったばらつきが起こってしまうのではないのかなというふうに考えておりますので、こちらはお願いとして、要望しておきたいと思います。
 次に、オンライン学習の環境整備をしたことで、様々な御意見が出てきていると思います。今お伺いしました宿題の在り方など、学校、教員側の対応や、生徒が一人で端末や課題ソフトをスムーズに使うことができているのかなど、実際に導入してみて、どのような課題があって、今後どうしていくのか、見えてきたことがあれば、教えてください。
 また、もし分かればで結構なんですけれども、保護者などからのお問合せについて、集約して、クラウド型の自立学習応援プログラムの会社にまとめて要望をお伝えしているのか、それとも、そのままこちらの会社にお問合せしてくださいと御案内しているのか、どういった対応が取られているのか、分かる範囲で教えてください。


◯指導課長(長谷川智也君)  「すららドリル」については、大変有効な学習の1つだという御感想も多くいただいております。進める上で、様々、滞りが出たりだとか、使い方がうまくいかないというときには、「すらら」のほうの問合せ先を、フェアキャストで、教育委員会で案文を作って、全ての学校でここに問合せをしてくださいということで、夏休み前に周知徹底をしているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。私のほうにも、ちょっとこういったところが使いづらいとか、もっとこういったところを改善してほしいですとか、来ておりますので、ぜひ、教育委員会とか、学校のほうでもそういったお声を集約して、今後の課題として認識して、今後に生かしていただきたいなと思っております。
 今後、GIGAスクールの1人1台タブレットが導入されるのは、年明けの1月ということですけれども、先生方のICT教育に関する研究チームも立ち上げると理解しております。三鷹市では、現在の期間もタブレットの活用を進められております。その課題や休校からこの間出てきた課題を踏まえて、1月からICTを活用した教育がいい形でスタートできるようにお願いしたいと思いますが、どのようにお考えでしょうか。


◯指導課長(長谷川智也君)  この1月に、タブレットが渡ってから、さあ、どうしようかということでは、やはり遅いというふうに認識しておりますので、1月に一人一人に渡った段階で有効に活用できるようにということで、三鷹市教育委員会では三鷹GIGAスクール構想研究推進事業というものを立ち上げております。
 具体的には2つの組織がございまして、1つは、三鷹GIGAスクールマイスターということで、各校から1人ずつ、各校において推進すべき教員に担っていただいております。もう一つは、三鷹GIGAスクール研究開発委員ということで、これは、今後1人1台タブレットが配付された中で、どんなことができるのかということを、教材も含めて研究開発する組織でございます。こちらについては、各学校から必ず出しなさいよということではなく、意欲のある教員を、育成も含めて、校長の推薦の下、募っているところでございます。
 今後、研究開発の内容としては、例えば学校でしかできない、いわゆる対面授業、そして、オンラインでできる授業、そういったものを融合したような形で、いわゆるハイブリット型学習ということについて、主に研究開発を進めていきたいと思っております。これにつきましては、東京都教育委員会も、そういうことを今目指してやっているということで、たまたま同じベクトルになったということで、先日も視察いただいて、今後、様々に状況を都とも連携を図りながら、研究開発を進めていきたいというふうに思っております。
 いずれにいたしましても、莫大な予算も頂いておりますので、子どもたちの実になるように、費用対効果も上がるように、教育委員会といたしまして最大限努力していきたいと考えております。
 以上でございます。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。非常に心強い御答弁を頂きまして、ありがとうございます。やはり、対面とオンラインでできることを分けて考えて、効率的な学習を進めていくというのは今後非常にキーワードになってくると思いますので、ぜひ推進をお願いしたいと思います。
 また、端末の配備に備えて、トラブルが起きた際にどのように対応するかなど、様々な観点から、現場をフォローする体制が必要であると思います。都のICT教育の指導員などの活用は、今後どのようにされていくのか教えてください。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  東京都の補助で、端末導入支援員等の補助がございますので、今後、こういう導入支援員の活用も含めまして、今、検討中でございます。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。機械のトラブルで、せっかくの事業が止まってしまうのはとても残念ですので、ぜひそういったサポート体制についても積極的に取り入れていただければと思います。
 次に、1月から1人1台タブレットになります。今後の教科書採択では、内容がよければ、教科書やドリルなどの電子化も視野に入れていっていただきたいと思います。子どもたちは日々重たいランドセルを背負って登校していますので、教科書などの電子化によってランドセルが軽くなることも、また、学習効果等の別の視点からも効果的だと思いますけれども、いかがお考えでしょうか。


◯指導課長(長谷川智也君)  委員おっしゃるとおりだと思いますので、今後検討していきたいというふうに考えております。
 以上でございます。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。ぜひお願いいたします。
 次に、宿泊を伴う行事における感染症対策ですが、様々な策を講じてくださり、本当に心強いと思っております。ありがとうございます。楽しみな反面、県境をまたぐ移動が本当に大丈夫なのだろうかですとか、今後、感染者が増えたらですとか、心配のお声も私の下に届いております。様々なニュースを見て、保護者も一喜一憂しているのではないでしょうか。
 ぜひ、対象学年の子どもと保護者には、実施に向けての対策と今後の感染状況も踏まえた実施と、あと中止の判断基準など、例外のこともとても多いと思うんですけれども、ぜひアナウンスしていただけると、安心して、その間、過ごせると思うんですけれども、どのようにお考えでしょうか。


◯指導課長(長谷川智也君)  まず、行事等も含めて、いわゆる教育課程の編成権というのは最終的に校長にございます。ですので、実施時期も、例えば修学旅行でしたら、3月の学校もありますし、10月の学校もそれぞれございます。ですので、教育委員会としては、現時点で一律に中止をするというような考えはございません。
 前回も私、ここで御説明させていただいたと思うんですけども、やはり今様々な行事が削減されている中で、子どもたちにとって──中学生にとっては修学旅行は一生に1回、小学生にとっても自然教室は一生に1回ということで、やはりそういった子どもたちの心情も大切にしたいということと、それから、文部科学省の「学びの保障」総合対策パッケージにおきましても、やはり、学校行事等も含めた、学校ならではの学びを大切にしながら教育活動を展開するようにというような通知もございます。
 そういったやはり教育的意義、そして、このウイズコロナ時代に感染防止を両立しながら、どうしたら子どもたちによりよい行事ができるかという方向で、今考えております。そのための支援の1つとして、バスの台数増、密を防ぐということの施策を今出しているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。様々な策を講じていただいているのは、本当に分かりますし、感謝しております。できるならやっていただきたいなと、私も思っているところですし、保護者の方、子どもたちもそういうふうに思っていると思うんですけれども、様々なニュースを見る中で、やっぱりできないんじゃないか、三鷹市だけ県境をまたぐイベントを実施していいのだろうかとか、様々気持ちが揺れている状態なんです。
 なので、例えば相手方の県から、来ないでほしいと言われたら、当然行けないですし、例えば緊急事態宣言が出て県境をまたぐ移動ができないとなれば中止になってしまうとか、そういった大まかなラインでいいので、こういう場合は残念だけれども実施できない、だけれども、実施できるようにこういうふうに準備している、バスを増やしている、部屋の人数も半分にするとか、そういったような条件を示していただけると、安心して過ごせるのではないかなというふうに思っておりますが、改めていかがでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(秋山慎一君)  本当に御指摘のとおり、宿泊行事に対する不安というのはいろいろあると思いますし、今ちょうど来週からというか、このお盆の帰省についても、毎日いろんな報道がされていて、帰省していいのか、いけないのか、何が基準なんだみたいな状況にあります。
 そういうことから含めて、どういう状況であれば、できるか、できないかというのは非常に判断が難しいところだと思いますけども、先ほどお話があったように、4月、5月の緊急事態宣言のようなものが出されれば、これは当然県境はまたげませんから、実施はできないと。ただ、現状で禁止されていないとか、そういう状況の中であれば、基本は実施はできるんだけれども、じゃあ、どういうことを対応すればできるかということがあります。
 ある中学校で、これは9月に修学旅行を予定している学校なんですけれども、7月の上旬に保護者の説明会を行った中で、かなり細かい資料を作りまして、留意事項というか、例えば水筒は持ってこないで、3日間、全部ペットボトルでやりますみたいな話とか、新幹線の中では席を向かい合わせにしないで、しかも大声でしゃべらないようにとか、宿舎での過ごし方もこのようにしますということで、詳細なものをお示しして御説明してきているようですので、そういう意味では、通常というか、いつもの年のそういった宿泊行事の様子とは大分違うのかもしれませんけれども、そういう点に留意しながら、今は実施ができる方向で、実施が可能だという状況の中で今検討していますので。
 もちろん、状況が大きく変われば、これは難しいということもありますから、しっかり教育委員会と学校と情報を共有しながら、適切な対応を取っていけるように努めてまいりたいと、このように考えております。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。今、すごく不安な時代で、教育委員会の皆様も一生懸命やってくださっていますし、学校の方も、生徒も、児童も、保護者の方も、分からないまま動いているので、何か指標があったり、細かいガイドラインなどがあれば非常に安心していただけると思いますので、ぜひお願いしたいと思います。
 次に、学校再開後の教育活動の支援で、7月から都の補助金を活用して、順次、教育活動支援員を拡充されるということですけれども、全校に配置されるのはいつ頃になるのか、もし分かれば教えてください。また、教育活動支援員の主な業務内容について教えてください。


◯指導課長(長谷川智也君)  いわゆる教育活動支援員と本市では呼んでおりますが、これについては、順次、学校の要望を踏まえて任用を進めているところでございます。今現在、数字的なことを申し上げますと、任用済みの方は8月4日現在、1名でございます。今後、任用予定の方が17名おります。さらに、公募をしておりますので、その公募された中の方から、今現在マッチングをしている方が2名ということで、今後9月以降は、多くの学校で具体的に教育活動支援員ということで、入ることができるかと思っております。
 この具体的な職務ですけれども、これにつきましては、例えば家庭学習の準備ですとか、それからチェックですとか、それから学級担任の補助、それから放課後の補習学習、そういったものの補助、そういった教員の活動を、緊急事態に支援できるサポーター支援員ということで、任用する予定でございます。
 以上でございます。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。ぜひ、学校のニーズに合わせて、今後も公募、マッチングをしていっていただきたいと思います。
 次に、小・中学校における感染症防止対策等への支援は、学校が使いやすい補助メニューとなっており、現場の声が反映されやすく、大変よい取組であると思います。しかしながら、教室は今密な状態です。今後さらに感染が拡大する場合には、例えばクラスを2つに分けて、リモート授業を行うグループと教室に来るグループに分けて、交互に実施するなどの対策なども検討していただきたいと考えますが、いかがでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(秋山慎一君)  今のお話にあったように、ICT、これからタブレットが配備されると、いろんな可能性が出てくるんですが、もちろん密を避けるために半分ずつに分けるみたいなことも将来的にはあるのかもしれませんけれども。
 一方で学校の施設が、御案内のように非常に限られているというか、教室を2つに分けるみたいな話になってくると、現状で言うと教室が倍必要になってくるものであります。オンラインで受ける子たちは、じゃあ、どこで受けるのかという話とかもあるわけで、家で受けられる子はいいけれども、あるいは学童で受けるとか、いろんな可能性は確かにあるかもしれません。ただ、それがすぐにできるかというと、なかなかいろんな課題もありますので、やはり将来的な検討課題ということになるとは思うんですけれども。
 一方で、そういう新しい教育の在り方というのが実現できるような環境が当然整ってくるということもありますので、新型コロナウイルスに関しては、今後どういう展開になるか分かりませんけれども、あるいは、これに続くような感染症、あるいは災害とか、そういうこともありますので、先ほどもちょっと申し上げたんですが、緊急時においても、学びが保障できる、そういうものをしっかりと研究していきたい、考えていきたいと、このように考えております。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。そうですね、すごくいろいろ細かいところまで考えると、非常に難しいところもあるかもしれないですけれども、こういったことも念頭に入れていただきながら、ぜひ研究していっていただきたいと思います。
 次に、都内でも、小・中学生の感染が確認されて、いつ学校が休校になってしまうかも分かりません。状況に応じて、学校閉鎖、学年閉鎖、学級閉鎖など、様々なパターンが考えられますが、そうなってしまったときにどのように学びを保障するのかも具体的に考えておかなければなりません。すぐにできることと将来的にできること、1月以降にできることなど、様々あると思いますけれども、今、どのようにお考えなのでしょうか。お聞かせください。


◯指導課長(長谷川智也君)  これまで、臨時休業中にやってきた、まずは「すららドリル」、今後も1月までの間には活用していきたいと思います。と同時に、先ほど、GIGAスクールのところで御説明しましたように、様々オンライン学習も含めて、今、研究開発を進めているところでございますので、そのときにも対応できるように、今教員の研修、開発を進めているところでございます。
 以上でございます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(秋山慎一君)  ちょっと補足いたしますけれども、児童・生徒に感染者が出た場合ってどういう流れになるかということですけども、これ、陽性者が出た場合は、当然保健所が濃厚接触者の特定というのをする関係で、多分、基本的には学校が丸ごと1校というか、その学校は多分二、三日だと思いますけども、その調査をするために休校するっていうことが、どうも取られるようです。濃厚接触者の範囲というのはそこで確定をされて、特にいないということになれば、消毒はするでしょうけども、そのまま学校は再開されると思うんですが。例えば、あるクラスがちょっと濃厚接触の可能性があるということになると、そのクラスがおおむね、多分2週間程度、学級閉鎖のような形になってきますので、2週間というとちょっと期間も長いですから、その間にそのクラスだけが学習の遅れが生じないように、先ほど指導課長が申し上げたように、しっかりとそこは保障していくということを考えています。
 ですから、本当にクラスターのようなものが出ると、学校全体が閉まるということは当然考えられるわけですけども、そうでなければ、他市区なんかの状況を見ますと、割と限定的な範囲で学校はどうも閉まっているようだというようなこともありますので、そういったことも留意しながら、その期間に応じて、学級閉鎖のようになったクラスの学習も遅れないよう、しっかりと取り組んでいきたいと、このように考えております。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。休校期間も長かったですし、今すごくタイトなスケジュールで授業を進めていると思いますので、2週間というのはすごく長いと思いますので、学習の保障ができるように、ぜひ取り組んで、準備をしていっていただければと思います。
 あとは、ジェイコム、子どもと一緒に見ました。もう少し堅苦しいのかなと思っていたら、非常に面白くて、いい意味で想像を裏切っていただいて、しかも一小の体育館とかが映ったりして、いいな、一小とか言いながら、すごく楽しんで、夏休み期間中ですけれども、学校を感じられて、すごくいい取組だなというふうに思いました。これを、また子どもたちの学びにどういうふうにひもづけていくのかというのは研究していただきたいなと思いますが、感触はとてもよかったので、それについてコメントさせていただきました。ありがとうございます。
 最後に、令和2年度教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価報告書の最後、学識経験者からの意見で重要な指摘がありました。インクルーシブ教育システムの拡充に当たって、三鷹市では現状どのような問題点があるのか明記されていない。認識されている問題点を明らかにして、その具体的改善に必要な事業としての位置づけを明確にする必要があるとコメントされていますが、今後この御指摘を踏まえて、現状の課題をこの報告書に記載するようなことは考えていらっしゃいますでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(秋山慎一君)  点検・評価の事業選定といいますか、コロナ禍でどのように事業を管理して、評価をしていくか、それらについてどういうものを盛り込んでいくのかと。具体的には、この学識の先生方からの御指摘のあった、今御案内があったのはインクルーシブ教育の関係ですけども──というような御質問かなというふうに思います。
 この点検・評価につきましては、基本的には単年度の評価で、全事業評価ではなくて、その年度年度における事業の評価というのを行っています。これは市の行政評価も同じような仕組みになっているわけですけれども、そういう点でいいますと、今年はこの14事業についてを評価したところですけれども、先ほどもちょっと御紹介しました、毎年、基本方針と事業計画を年度当初に立てるときに、その中で点検・評価の事業というのを設定するんですが、来年度以降というか、令和2年度のは今もう既に設定されているので、令和3年度の事業に設定をしていく中で、当然この令和元年度分の学識の先生方の評価というものも、もちろん参考にしながら取り組んでいきます。
 市として、ここで御指摘のある点を踏まえた取組を行っていくということになれば、その中で、その必要性とか、そういったことに応じて、点検・評価の対象として取り上げていくということがあると思いますので、今の時点でこれを次年度以降やるかどうかというのは、お答えするのはちょっと難しいんですけれども、考え方としては、そのような考え方ですので、その年度年度における特徴的なものについて、点検・評価では十数事業、取り上げて行っていますので、可能性としては、当然その時点での判断になりますけれども、あれば取り上げていくということはあるかなと思います。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。考え方はよく分かりました。私としては、インクルーシブ教育について、もう少し現場に分かる形で盛り込んでいただきたいなというのを思っております。
 三鷹市教育支援プランも策定していますけれども、プランの中身がこれまでの取組内容をしっかりと認識した上で、その課題の解決に向けたものになっているか、常に検証が必要だと思います。課題の抽出、具体的な支援策の実施など、PDCAをぜひ回していっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。


◯学務課長(金木 恵さん)  支援プランのほうでは、障がいのある子も、ない子もという形で、次代を担う人材をということで掲げさせていただいております。こちらのほうは、教育長が常に申し上げております個別に最適化された学びをどう実現していくかといったことと、これは同義であるというふうに考えております。なので、それぞれのお子さんにとって一番最適な学びというのはどういったものなのかといったところを、今後、具体的にしていくという中で、この個別最適化といったところと一緒に考えていきたいというふうに考えおります。


◯委員(山田さとみさん)  分かりました。そのように進めていっていただけると、大変ありがたいと思います。
 私から以上でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  よろしくお願いいたします。この間、本当に三鷹の学校現場、すごい頑張っていらっしゃると思うんですね。今、夏休み期間中ですけれども、三鷹は夏休みを短縮しなかった。全国の自治体の中でも短縮をしなかったのは僅か5%だそうで、東京でも唯一短縮しなかったのが三鷹で、これがラジオとか、いろんな報道でもすごく評価をされていて、すごいねということを、皆さん、よくそういう声を聞いて、私もちょっと誇らしい気持ちなんですけれども。
 やっぱりコロナ禍の中で頑張ってきて、心が傷ついたり、いろんな思いを子どもたち、思っていると思うんですね。何とか心のケアとかもしつつ、学びの場をしっかり保障するということは大事だと思うんですけれども、適応支援教室、6月1日からスタートされたA−Roomなんですけれども、こちらは現在どういう状況というか、なかなか相談しにくかったり、行きにくかったりする子もいると思うんですけれども、どういうふうな状況でしょうか。


◯学務課長(金木 恵さん)  A−Roomでございますけれども、6月1日に分散登校を開始したと同時に、体験の入室のお申込みの受付を始めました。1学期が終わった時点で、体験入室のお申込みがあったのは三十四、五人といったところです。様々なお子さんがいらっしゃいまして、申込みはしたけれども、やっぱり来れないというお子さんもいますし、週に2回だったら行けるよと言って、週に2回だけど、確実に来るというお子さんもいますし。例えば、いろいろ起立性障がい等で、朝は起きられないけれども、お昼から来るよというようなお子さんも、様々いらっしゃいます。なので、そういったお子さんの状況に合わせた形で、一番通える無理のない範囲でという形で進めさせていただいているところです。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。そんなに、35人ぐらいって、意外と多かったなという印象なんですけれども、ぜひその子に応じた柔軟な受け止めをしていただければと思います。たしか何回か前の文教委員会で、学校再開に向けて、子どもたちに5項目だったか、アンケート調査をするということをお聞きしたと思うんですけれども、そのアンケートの結果みたいなものはどのようになっているでしょうか。


◯指導課長(長谷川智也君)  アンケートは、全学校で実施をいたしました。そして、そのアンケートを基に、各担任が全ての児童・生徒に対して面談をするという形でフォローをしております。この間、様々な悩みだったり、学習の遅れも含めて、学習面、生活面、様々な悩みを抱えている子がいましたが、直接、担任が面と向かって面談をすることで、徐々に徐々に落ち着きを取り戻しながら、学校生活に取り組んでいると認識しております。
 以上でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。分かりました。
 あと、重点事業の2番に、三鷹のこれからの教育を考える研究会とありまして、7月、8月と、2回研究会が行われたとありましたけれども、この研究会はどのような関わり方で、どのような方たちで構成されていて、何を目指して行われているものかという中身をちょっとお伺いしたいと思います。


◯教育施策担当課長(鈴木範子さん)  三鷹教育・子育て研究所の三鷹のこれからの教育を考える研究会につきましては、三鷹市における教育・子育て支援のまちづくりに資する調査研究及び提案を行うことを目的としておりまして、研究員に関しましては、現在11名からなっております。学識経験者、あるいは社会福祉法人の施設長の方など、あと住民協議会の事務局長など、様々な分野の方に御参加いただいております。
 主な検討内容としましては、今年度は特にコミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育のこれまでの実績の確実な継承と持続可能なよりよい発展とみんなが大切にされる学校教育社会の実現に向けまして、個別最適化された教育の実現やスクール・コミュニティの創造に関するテーマを年度内、5回検討していく予定でございます。
 以上でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございました。
 あと、どうしても学校施設長寿命化計画が気になるんですが、早急な対応が必要な箇所として、五小の大規模改修工事に向けた設計業務及び二中の南校舎の防水改修など、予定があるんですけれども、コロナでいろいろ大変だったかとは思うんですけれども、こちらは大体いつ頃終わる予定になっているか、ちょっと現在の見通しを教えていただきたいと思います。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  そういう意味では、五小の設計につきましては、年度内を予定しておりまして、両方とも予定どおり進んでおります。二中の防水工事につきましては、おおむね11月前後ぐらいを工事完了としているところです。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。また、体育館のエアコンのことなんですけれども、こちらも予定どおり進んでいるということでよろしいでしょうか。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  これも、おかげさまで順調に落札が進んでおりまして、当初予定どおり進んでいるところでございます。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。
 あと、教育コンテンツ、先ほど山田委員のほうから、すごく高評価で、いいなと思ったんですが、うちはケーブルテレビに加入していないので、見ることができないんです。ちょっと悔しかったんですけど、見たかったんですけど、そういう家庭のお子さん、多分2割ぐらいいらっしゃるかと思うんですけれども、ユーチューブでもアップするということだったんですけれども、昨日見た限りではまだユーチューブには上がっていません。やっぱり見られない子がいるっていうことがね、私もちょっと悲しかったんですけど、そういう御家庭の子どもさんにはどのように説明というか、対応されていますか。


◯指導課長(長谷川智也君)  先ほどの緊急対応方針に基づく取組状況についてのカのところに記載してありますように、ケーブルテレビ、そしてユーチューブの三鷹市公式動画チャンネルでも配信しますというふうに記載されております。それ以外に、実は「ど・ろーかる」というスマートフォンアプリがございまして、そちらのほうにアップをして、ケーブルテレビに加入してない御家庭についても見られるように御案内しているところでございます。
 以上でございます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(秋山慎一君)  ユーチューブのほうは、来週、今週放映した分がアップされるという、そういう立てつけになっているんですけれども、今、指導課長が申し上げた「ど・ろーかる」というのはジェイコムが提供しているアプリなんです。このアプリだと、その中で一応番組が視聴できるような形にはなっていますので。ちょっと、1週間遅れてしまうんですけれども、ユーチューブのほうが多分普通にインターネットとかで御覧になれるんじゃないかなと思いますので、ちょっとタイムラグがありますけれども、そういったほうで御覧いただければなというふうに思っています。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。「ど・ろーかる」は、子ども、御家庭の方にもお知らせはされていますか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(秋山慎一君)  これは、どのように視聴できるかということで、ジェイコムの提供しているアプリケーションがありますということは、御案内はさせていただいております。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。確かにタイムリーにテレビで朝見られて、もう一回見たいとか、何度も見たいとか、誰々さんにも見せたいとかいうようなことでは、ユーチューブとか、「ど・ろーかる」を使って何度も見られるというのは、いいのかなというふうに思いました。ありがとうございます。
 あと、図書館のことも。ひまわり号巡回ステーションの見直しなんですけれども、どんぐり山ステーションが三鷹げんきへ移るということは、理解はできるんですけれども、上水北児童遊園ステーションが廃止ということは、やっぱり市民の皆さんがひまわり号と出会う、利用する機会が減ってしまうことにつながると思うんですね。19か所あるステーションが18か所になってしまうということで、別の場所でステーションを探すなどということは考えられないのでしょうか。


◯三鷹図書館管理・サービス担当課長(大地好行君)  井の頭地区のステーションにつきましては、基本的に井の頭コミセンさんと連携を開始して以来、非常に井の頭コミセンさんのほうの御利用を市民の方にいただいておりまして、私どもとしましても、2週間に1回、一定時間回る移動図書館車よりも、常設館で通常の図書館サービスを受けていらっしゃる方のほうの利便性が高いんだろうと判断をしております。
 この間、結局、近隣に三鷹台児童公園とか、井の頭公園駅前広場とか、ステーションはございますけれども、上水北は本当に80%とか、90%の利用減なんですけれども、ほかのステーションについても、ほぼ30%とか、40%の減になっております。井の頭地区に関して言えば、どちらかというとステーションを新たに設定するということではなく、井の頭コミュニティ・センター図書室さんとの連携の中で利用者の方の利便性を図っていくのが、考え方としては一番利用者の利便性にはかなうのではないかと、私どものほうとしては考えております。
 以上でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。利便性ということもあるのでしょうが、やっぱりなくなってしまうと、それだけ利用される方は減るということなので、今後もほかのステーションでも、利用者が少ないから、なくしていこう、減らしていこうというようなことにつながりかねないような気もするので、ぜひ、じゃあ、この地域じゃなく、もうちょっと別の──ここはあまりに遠いので、ここのステーションを新しくつくっていこうとか、増やしていこうとかというような考え方にはならないんでしょうか。


◯三鷹図書館管理・サービス担当課長(大地好行君)  井の頭地区ではなく、別のところでステーションを設置するということについては、考える余地としてはあると考えております。ただ、ちょっと私ども、ひまわり号につきましては、今、火曜日から金曜日、午前・午後と、かなりフルフルで巡回をしておりまして、新しくステーションを設置するに当たっては、既存のステーションのところについて何かしらの影響がある中で考えていく形になろうかとは思っております。
 以上でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。フルで動いているひまわり号ということなんですが、図書館は市民の知る場所、調べる、学ぶ場としてとても重要な場所であるというふうに思います。それは、コロナの自粛中にすごい痛感しました。市民の方が、本を読みたいけど、図書館に行けないのがすごくつらい、待っているということを、たくさん声を聞きましたので、対面朗読サービスの利用ができなかったりとか、新聞を読んでもらう人がいないとか、社会とのつながりを感じるんだっていう市民の方の声も聞きましたので、今後またコロナでどのように状況が変わるか分かりませんけれども、市民の方が学ぶことに触れる機会を奪わないように、できるだけひまわり号は、ステーションは廃止しないでほしいなと、私は意見を申しておきたいと思います。
 あと西部図書館、新しく工事、改修されますが、ティーンズコーナーを設置ってありますけれども、今まではそういうコーナーはなかったということでしょうか。


◯三鷹図書館管理・サービス担当課長(大地好行君)  西部図書館に関しましては、ティーンズ向けの書架のコーナーはございましたけれども、今回、階段下のスペースを利用して、その書架を集中しまして、中高生の方々がそこで読書を楽しんでいただけるような形で、コーナーとして分離をさせていただくような形で考えておるところでございます。
 以上です。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。
 これは意見として、市民の方から聞いた声をちょっと伝えておくので、答えは要らないんですが。すぐそこの大きな図書館の表に何か看板があって、近くで見ると市民憲章が書いてある看板がすごく薄くなっていて読めなくて、結構長いこと、それがそのままになっていて、もう読めないので、あの看板を、あまりにもみすぼらしいので、バスの中からぱあっと見ても、ああ、市民憲章が書いてあるんだって分かるぐらいにはきれいにしていただきたいという要望の声を伺いましたので、ちょっとこの場を借りてお伝えさせていただきます。
 以上です。


◯委員(大倉あき子さん)  よろしくお願いいたします。まず、各部の運営方針の中にあります、スクール・コミュニティ推進員の件なんですけれども、今年度は統括スクール・コミュニティ推進員を中心に、全7学園に配置されて、さらなる発展と充実に非常に期待をしているところなんですけれども。今回も、コロナ禍ということで、いつ収束するか見えない中、これまでの考えられていた取組とは違う検討もなされていかなきゃいけないのかなと思うんですけれども、どのような御意見があって、今後の在り方をどのように考えているのか、お伺いしたいと思います。


◯教育施策担当課長(鈴木範子さん)  今年度、スクール・コミュニティ推進員が7学園に配置されたわけですが、委員おっしゃるとおり、コロナの関係で、当初はなかなか活動ができませんでした。ですので、統括スクール・コミュニティ推進員を中心に、5月、6月と、2回ほど全員で集まりまして、それぞれの困っていること、それから今後どのように学校のニーズを酌み取って活動していくかといったことについての意見交換をしまして、それに基づきまして、学校再開後は未来塾でありますとか、そうした人材のコーディネーター役などを進めてきているところでございます。
 以上です。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。このような状況で、役員選びも非常に苦労したということで、青少対の役員も決まっていない学校もあるということも伺っております。今後、地域ということで、シニアの方のボランティアに対する期待も本当にあったかと思うんですけれども、やっぱり感染リスクということを考えると、非常にそこも難しい状況にあるのかなというふうには思っております。その辺の考え方はどのようにされているのでしょうか。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  市民の方から見ても、学校、何かしてあげたいという思いで、関わりたいという気持ちが休校中等もすごく強かったです。ただ、学校がリクエストを出してくれれば行けるんだけれども、どうなんだろうかというようなところで、学校のニーズを地域の皆さんが──声がかかったから言ってみたいという形になっていかないと、なかなか難しい。校長先生たちもすごく判断に迷ったし、困ったこともいっぱいあったのかなと思います。
 ただ、学校再開に当たっての消毒作業や何かのことで、お願いしますっていう形のときには、多くの方が入っていただいたりといったこともありました。そういう意味では、学校に向けて、取り組んで一緒にやっていきたいという方はすごく多いということを、改めて学校も実感したのではないかなと思います。そういう意味では、様々な学校支援に入っていただける方々というのは、これからはやはり広げていかなければならないだろうといったこともあって、お声かけについては、これからも続けてやっていきたいと思います。
 ただ、御不安がある方に無理にということは申し上げることもできませんので、どうしてもそこら辺は自己判断になってしまうかなと思いますが、体調管理等しっかりしていただいた中で、お願いできればと思っているところです。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。地域と共に協働する教育ということで、スクール・コミュニティをつくり上げていかなきゃいけない中で、本当に相反する今の現状があるということで、本当に現場の御判断も御苦労があるかと思うんです。今後も、子どもたちのためにもできることはやっていかなければいけないと思うので、ぜひよろしくお願いいたします。
 その中で、令和2年度にも、地域の人材の育成ということで、学校支援者養成講座とか、そういったことも計画をそのまま実施するようにされているのか、そこも確認をさせていただきたいと思います。


◯教育施策担当課長(鈴木範子さん)  学校支援者養成講座に関しましてですけれども、そのうちの、特に教育ボランティア養成講座につきましては、今、学園のほうに要望を聞いておりまして、幾つかの学園からは、例えば、このコロナの関係で、初めてボランティアとして学校に関わってくださった方に対するレベルアップ講座をしたいとか、様々な要望がありますので、それを踏まえまして、三鷹ネットワーク大学と共催で企画を打っていきたいなと思っているところでございます。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。コロナ禍でネットワーク大学もオンラインでとか、Zoomとかでやったりもされていると思うんですけれども、様々な工夫も今後考えられていくと思うんですが、よろしくお願いしたいと思います。
 続きまして、三鷹のこれからの教育を考える研究会ということで、先ほども構成員とか、目指す方向は示されていたんですけれども、非常に有効な、すばらしい研究会を立ち上げられているなということを実感しているんですけれども、他の自治体でも、このような研究会を設置しているところがあるのか、お伺いしたいと思います。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(秋山慎一君)  ちょっと、ほかの自治体で独自にこういったものがあるかというのはつぶさには分からないんですけども、三鷹まちづくり総合研究所の中の三鷹教育・子育て研究所、教育長が所長となっておりますけれども、こういった取組というのは、やはり三鷹市の非常にオリジナリティーの高いものかなというふうに思っています。
 昨日も研究会があったんですけれども、文部科学省にいらっしゃった先生で、前の国立教育政策研究所の所長の先生がいらっしゃるんですけども、ちょっと何か、教育長が終わった後、お話をしていたら、この研究会のレベルというか、取組というのは非常に高いということで、本当に国のそういった研究会にも劣らないぐらいのメンバーの方というか、研究員の方を集めて研究をやっているというような評価もいただいたようなことですので、そういった意味では、なかなかほかの自治体のことまではちょっと分かりませんけれども、三鷹市としては、そういったオリジナリティーをしっかり発揮して、この研究会で将来の三鷹の教育の方向性をしっかり考えていきたいと、このように思っています。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございました。国の研究会にも劣らないということで、本当に非常に三鷹の子どもたちは恵まれているなということを再実感したところなんですけれども。今回、夏休みを短縮するかどうかっていうことも、鷹教研の御判断があったと、前回のときたしか伺ったような気がしたんですけれども。今年度、新学習指導要領ということで、プログラミング教育とか、英語の必修化とか、この中の対策とともに、非常に先生が御苦労されたのではないかと考えるんですけれども、この新しい学習指導要領に対応すること、この短い間で十分行われたと考えられていらっしゃるか、お伺いしたいと思います。


◯指導課長(長谷川智也君)  新しい学習指導要領の趣旨、主体的・対話的な学び等々ございます。これと、今、コロナ禍の中で子どもたちの接触をどういうふうにする、3密を避けるというところで、各学校とも本当に苦労しながらやっております。話合いをさせるべきところでは、ある程度の距離を取ったり、もしくはアクリル板を挟んだりとか、様々な工夫をしながら、この趣旨に沿うような形で今努力をしているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(大倉あき子さん)  分かりました。よろしくお願いいたします。
 次に、適応支援教室A−Roomなんですけれども、先ほど紫野委員のほうからも質問があって、1学期の申込みが三十四、五人あったということのお話があったんですけど、やはりなかなか申込みがあっても、実際その中で何人の方が毎日通えるのかとなると、課題があるのかなというふうに思っているところなんですが。この支援教室で、このクラウド型の自立支援プログラムの「すらら」も活用されていると伺っておりますけれども、不登校傾向の児童に「すらら」の活用ということで、本来だったら、その支援教室に来て学ぶのが一番理想なのかとは思うんですけれども、それでも来れないお子さんに対して、自宅でも学習できるような環境は整備されるように考えられているのか、お伺いしたいと思います。


◯学務課長(金木 恵さん)  「すらら」に関してなんですけれども、A−Roomに通っているお子さんの場合は、「すららドリル」ではなくて、本体というんですかね、解説がついているようなバージョンのものを使っています。これは一体何が一番効果的かというと、例えば中学校のお子さんが、人には知られたくないけれども、自分は小学校の勉強から始めているというようなときは、小学校のドリルを持っているのは恥ずかしいけれども、「すらら」で小学校の段階から勉強しているというのは誰にも分からない、指導の教官にしか分からないといったところでは、非常に有効であるかなというふうには思っています。
 ですので、今後の展開の方法については、またいろいろなお子さんが出てくるかと思うんですけれども、こちらで扱える、今持っているライセンスの関係等もあるので、今後の検討課題になろうかと思います。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。様々なお子さんの学びの確保ということで、ぜひ支援教室に通われていなくても、それが活用できる仕組みを考えていただけたらと思いますので、よろしくお願いいたします。
 続きまして、学校体育館の空調整備、コロナ禍でどうなっているのか心配していたところなんですが、先ほど順調に進んでいますということで御答弁いただいたんですけれども。本当にこの暑い中──7月は梅雨ですごく涼しかったんですけれども、今後また9月も暑いことが予想されるんですが、給食室、ここの対策も非常にこれから課題になってくるのかなと思っております。
 現時点では、この空調ということの整備はまだ予定されていないんだと思うんですけれども、この給食室の暑さ対策はどのように考えられているのか、お伺いしたいと思います。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  そういう意味では、給食室の空調整備につきましては、改修等の機会を設けて設置をしているところでございます。今年度に限って言えば、南浦小学校の改修工事に伴いまして、空調の設備の改修をつけているというところもございます。やはり、建物の構造上とか、設置スペースを含めた形の中になりますので、そういう機会を捉えながら、設置に向けて、今やっているというところでございます。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。給食室も、給食員さんの熱中症とか、また、食中毒、そういった課題もあるかと思いますので、今後、いろいろと設置の構造上の問題とかはあるかと思うんですけれども、できる限りの対策をお願いしたいと思います。
 続きまして、教育活動支援員についてお伺いしたいんですけれども、先ほど、今現在、公募して何人来られたかということの御答弁があったんですけれども、こちらのほうは、最終的に全小・中学校22校、各2名配置というふうに載っていたんですが、これで言うと44名を確保したいと考えていらっしゃるのか、お伺いしたいと思います。


◯指導課長(長谷川智也君)  委員おっしゃるとおり、各校2名、44名確保できるように、今努力をしているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(大倉あき子さん)  分かりました。こちら、先ほど、職務は家庭学習のチェックとか、あと補助とか、教員の活動のサポートということだったんですけれども、資格が要るのかということと、あと今年度スクール・サポート・スタッフも全校に配置されていると思うんですけれども、この役割のすみ分けというのもきちんとしていかなければいけないのかと思うんですが、そこについてもお伺いしたいと思います。
 それと、先ほど消毒とかは、ボランティアさんの力を借りてという話もあったんですが、トイレ掃除とかも、児童の感染の防止ということで児童にさせなかったという学校もあったかと思うんですが、このトイレ掃除のことについてはどのように考えられているか、お伺いしたいと思います。


◯指導課長(長谷川智也君)  スクール・サポート・スタッフと教育活動支援員のすみ分けということについて、お答えしたいと思います。あくまでも教育活動支援員につきましては、今回のコロナ禍の中で緊急的に教員の業務量が増えるということを予想しての、対策としての支援でございます。スクール・サポート・スタッフについては、教員の働き方改革、教員の負担軽減ということを目指しての配置というふうに捉えていただければと思っております。
 なお、教育活動支援員のほうの資格、例えば教員免許が必要だとか、そういうような資格の要件はございません。
 以上でございます。


◯学務課長(金木 恵さん)  私からは、トイレのお掃除の件なんですけれども、こちらは、委託という形で実施をさせていただいておりまして、年間、回数を決めて、各校同じ回数で委託をしているところです。


◯委員(大倉あき子さん)  分かりました。ありがとうございます。
 それでは、次に教育コンテンツ放映の試行ということで、先ほど非常に好評だというお話を伺ったんですけれども、こちらのコンテンツを放映していくこととなった経緯について、三鷹市、武蔵野市、ジェイコムという3者の連携なんですけれども、どこか働きかけがあったのかとか、そういったことをお伺いしたいと思います。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(秋山慎一君)  これにつきましては、やはり臨時休校期間が長く続く中で、何かできないかということを考えました。そのときに、多分先行してやっていた事例もあったとは思うんですけれども、地元のケーブルテレビを使った、そういう教育コンテンツみたいなものをできないかなというふうにちょっと発案をしまして、ジェイコム東京のほうと、ちょっと私、前職でそこの仕事と関わっていたというのがあったので、ちょっと声をかけて話を聞いてみたところ、先方もかなり乗り気というか、やってみたいというような話がありましたので、じゃあ、どんなふうにできるかという話をする中で、当然放送のエリアが武蔵野市、三鷹市、2市にまたがっていますから、じゃあ、武蔵野市の教育委員会も一緒にやれないかなということで、声をかけていただいて、先方のほうも、ぜひやってみたいということになったものですから、そこからいろいろ話を詰めました。
 だから、もともとはそういう休校期間が長引いたり、あるいはまた、2波、3波で休校になったときに、何かそういう学習の機会を提供できないかというところから発案したわけですけれども。今回は、休校にはなりませんが、夏休み、同じように学校がない期間に放映をしてみて、どういう効果が得られるかというのを試行的にやってみようということで、ジェイコムさんのほうもかなり地域貢献的なことで、今回、相当ジェイコムさんのほうでいろいろ負担をしていただいて、御覧いただいた方は分かると思うんですけど、かなり番組のつくりもクオリティーの高いものができました。
 当初、我々が考えていたのは、本当にユーチューブで流すような動画というか、簡単に撮れるものを撮って、何でもいいからっておかしいですけど、あまり手をかけなくてもいいから、それを流してみようということで発案をしていたんですけども、ジェイコムさんのほうもかなり乗り気になっていただいたので、今ああいう形で試行しているということですので、どういう効果、成果が得られるかというのは、これから1か月見てみたいなというふうに思っています。
 以上です。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございました。秋山部長からの働きかけがあったということで、非常にお子様も、お母様も喜んでいる結果が得られているんだと思うので、本当にありがとうございます。
 それと、幼稚園と保育園と小学校の連携教育なんですけれども、これも非常に重要な教育の一環だと思っているんですが、本当にこのコロナ禍で厳しい状況があるかと思うんですけれども、どのように考えられているのか、お伺いしたいと思います。


◯学務課長(金木 恵さん)  幼・保・小の連携ですけれども、やっぱり具体的に体を移動してというのはなかなか難しい状況があるというのは、学校のほうも、幼稚園側、保育園側のほうも承知をしているところではあります。ただ、小学校1年生、必ず次の春にはそういった形で学校にお迎えしていくというところで、それぞれ小学校の地区に分かれて、自分たちの学区に応じた形でやれることは何なのかというところを、今各地区で考えていただいているところなので、年度の後半に向けてそういったところを実践していくことになろうかと思います。


◯委員(大倉あき子さん)  分かりました。ありがとうございます。
 それと、みたか地域未来塾事業の件なんですけれども、令和元年に全7学園に拡充して、進捗状況のための訪問観察とか、児童・生徒・保護者のアンケートを行ったとなっているんですけれども、以前質問したときに、それぞれ各学校で地域未来塾をやっているけれども、やっぱり各学校長の下でいろいろやり方が違っていたということで、その情報の共有がなかなかできていなかったという実態があったかと思うんですけれども。児童、保護者のお声と、あと今後、その結果を受けて、本当に有効な方向に持っていくための共有の在り方っていうか、そういったことはどのようになっているのか、お伺いしたいと思います。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  委員おっしゃるとおり、ターゲットにする子どもたちの層が学校によって少しずつ違っていることもあったり、学校によって課題が違うといったこともあって、狙いどおりに子どもたちが集まってくれる学校とそうでないところとあるっていうことで、学校のほうでも様々なちゅうちょがあって、対象をどうするのかということを学校、地域、それから子どもたちも含めたところで決めながら、今進めているところです。
 その辺の情報共有につきましては、学園長会議等、それから、あとは、今回はスクール・コミュニティ推進員が様々なところでの関わりを持っていただいていますので、逆に、子どもだったり、保護者だったりの情報というのが入りやすくなっているのかなというふうには思っています。その辺りの情報を総合していく中で、また働きかけが必要な学校、学園につきましては、教育委員会としても入っていきながら、こういうふうにしたほうがいいんじゃないかというようなアドバイスをしていきたいというふうに考えています。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。みたか地域未来塾、非常に重要な取組だと思いますので、これを活用して今後も続けていくからには、ぜひ有効な取組をして、子どもたちにとっていい形になるのが一番だと思いますので、よろしくお願いします。
 次に、図書館のことでお伺いしたいんですけれども、全ての人に届くサービスの充実ということで、配達サービスを実施されておりますけれども、非常にこちら、配達の対象を拡充していただいて、妊婦さんとか、入院先とか、また介護で動けない方とか、本当にありがたいなと思っているところなんですけれども。この登録者数が4人ということで、非常に少ないなということを、これを見て思ったんですが、なかなか皆さんに周知が行き渡っていないのではないかなと思います。この取組、本当に知っている方はきっと利用したい方がいっぱいいらっしゃると思うので、この周知の在り方についてお伺いしたいと思います。


◯三鷹図書館管理・サービス担当課長(大地好行君)  サービスの周知に関しましては、昨年度パンフレットを作成しまして、市内各所に置いたりさせていただいておるんですけれども、まだ工夫の余地はあろうかと思いますので、この後も引き続き工夫をしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。妊婦さんとかは、ゆりかご面接のときとかでも、こういうサービスがありますよということで情報提供とかもできると思うので、ぜひ周知の在り方を考えていただいて。これ、逆に利用者が多くなると、それを提供する方たちの御負担とか、そういったものの課題も出てくるのか、そこだけ確認しておきたいと思います。


◯三鷹図書館管理・サービス担当課長(大地好行君)  お話のとおりでございまして、今職員が直接配達をさせていただいておりますので、当然数が増えてくれば、そこのところで、どうするかということについては別途考える必要があると考えております。
 以上でございます。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。その利用者とサービスを請け負う側のバランスもあるかと思うんですけれども、ぜひ有効な形で、利用者にとって本当に利用しやすい取組を今後もお願いしたいと思います。
 以上です。


◯委員(吉沼徳人君)  よろしくお願いいたします。すみません、令和2年度の教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価報告書の中で、実はナンバー4のいじめの未然防止・早期発見・解消率向上に向けた対策の推進というところの一番最後のところに、今後の取組・課題というところで、スマートフォン等の所持率増加に伴う、SNSを介したいじめ防止策を向上させるというふうに書いてあります。実は今年、2020年6月24日に、文部科学省で学校における携帯電話の取扱い等に関する有識者会議を開催されまして、まとめ案を示されたところで、小・中学校では携帯電話の持込みを原則禁止だが、中学校では、一定の条件の下、持込みを認めることが妥当だとしています。
 三鷹市において、現状、スマートフォンの取扱いについてはどのようになっていて、部活動があるわけですから、夜、帰りのことや何かを考えた場合に、今後どうするか。現状とこれからについて、ちょっと教えていただきたいと思います。


◯委員長(伊東光則君)  ここで、10分、休憩させていただきたいと思います。2時間たちましたので、1回、空気の入替え等もありますので、10分休憩させていただきます。
                  午前11時29分 休憩


                  午前11時39分 再開
◯委員長(伊東光則君)  委員会を再開いたします。
 吉沼委員の質問に対する答弁から始めたいと思います。よろしくお願いします。


◯指導課長(長谷川智也君)  スマートフォンの中学校における持込みについてお答えをしたいと思います。こちらにつきましては、三鷹市立中学校全ての学校で原則持込禁止というふうに、現状はなっております。ただし、今回の第二中学校の修学旅行、今のところ9月の末に予定をされておりますが、それに関しましては、保護者からの要望を受けて、災害時の連絡手段ですとか、今般の新型コロナウイルス感染症対策についての対応ということで、修学旅行のみ持参させていただきたいという要望を踏まえて、今回、二中ではそれを許可をしているところでございます。
 今後、全校の持込みをどうするかにつきましては、校長会とまた連携をしながら検討を図っていきたいと考えております。
 以上でございます。


◯委員(吉沼徳人君)  そうすると、現状は今のところ駄目だということになっていますけど、国のほうでも、文科省のほうでも、3つの基準を設けて、ある程度、帰りが遅くなる、部活であるとか、いろいろなこと──コロナのこともあると思いますけども、そういったことがあるので、しっかり検討をして、国でこういう条件であればできるんだよというふうなことを言っているわけですから、やっぱりその辺の対応をもう一度しっかり考えていただけないかと思うんですけど、いかがでしょうか。


◯指導課長(長谷川智也君)  委員の御指摘のとおり、国の動き、そして東京都の動きを踏まえながら、校長会と連携をしながら考えていきたいと思います。
 以上でございます。


◯委員(吉沼徳人君)  ぜひよろしくお願いをしたいと思います。声が今はないかもしれませんけども、御父兄の中でも持たせたいという方がいらっしゃるかもしれませんので、ひとつよろしくお願いをいたします。
 それと、図書館の基本的運営方針に基づく点検・評価の中の、一番最後に第20期の三鷹市立図書館協議会さんが意見書を述べておりまして、その中の14ページ、一番最後のところのページの一番上なんですけど、井の頭コミセン以外の図書室について連携をしたらどうかということ、私もそれはいいことだなと思っているんですけども、何かコミセンの図書室と市の図書館を連携することによって、例えば、メリット・デメリット等があって、今は井の頭だけなんですけど、何かそういうあれがあって今は1つなのか、その辺をちょっとお聞かせください。


◯三鷹図書館管理・サービス担当課長(大地好行君)  まず、井の頭コミュニティ・センター図書室さんと連携する前には、一応、当時の図書館長が各住協さんを回らせていただいて、連携の御希望というか、お考えの有無等についてお話をさせていただいた上で、候補として井の頭コミュニティ・センターさんと連携をさせていただいた経緯がございます。
 ですので、たまさか井の頭コミュニティ・センターさんと連携したというわけではなくて、御希望が、ある意味ほかにはなかったという事実がございました。それから大分たっていますよねということは、確かにそのとおりでございますので、今後、コミュニティ・センターさんとの連携をどうしていくかということについては考える余地があろうかと思いますけれども、現状、連雀コミュニティ・センターさんと大沢コミュニティ・センターさんとは、図書館・図書室としての協定がございまして、図書館の資料を各コミュニティ・センターさんの図書室で貸出しをするっていうことについては、実績はほぼないんですが、協定としては生きておる状態でございます。
 この後、連携を図る部分について申し上げますと、現状、井の頭コミュニティ・センターさんについては、図書館と同じシステムを導入していただいて、機器とかも全部、ある意味、人員はともかくとして、ハードウエア、ソフトウエアのところについては図書館のほうで負担をして連携をさせていただいているところがございますので、この後、連携を増やしていくということになったときに、私どもとしては、そういう形での連携ではなく、情報の提供ですとか、本当にソフトウエア的な面での連携を図っていくような形で考えられないかっていうところについては、思っているところでございます。
 以上です。


◯委員(吉沼徳人君)  住協さんのほうの希望もあってということなんですけども、ほかの6か所のコミュニティ・センターについても、ある程度、やっぱり同じような市の施設であって、お互い、コミセンによってはこうであったり──住民協議会が運営しているので、全部が一緒というわけにはいかないんですけども、やっぱりある程度、市の図書館のほうの説明をきちんとしていただいて、こういう中でどういうふうに一緒にやっていけるのかということを、再度しっかりと話をしていただいたほうが、私はやっぱり市民が本を見るときに、全てのコミセンの図書室がある程度同じようなシステムの中で借りられたりするということがいいんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(秋山慎一君)  まさに委員御指摘のとおり、地域の図書館というような機能でいうと、先ほどもちょっと御説明しましたけども、井の頭地域においては、コミュニティ・センターの図書室と連携することで、そちらの利用が非常に伸びたということもございますので、それは重要な視点だなというふうに思っています。
 先ほど御質問の中にもあったように、とはいえ、やはり住民協議会が運営をされているということなので、よく各住協のほうとも意見交換とかをしっかり行いながら、先方の意向というのは重要ですので、そういったことを踏まえながら、あるいは、井の頭地域での取組などもしっかりと検証しながら、今後、丁寧に対応してまいりたいと、このように考えています。


◯委員(吉沼徳人君)  じゃあ、そういうふうに、ひとつよろしくお願いをいたします。
 終わります。


◯委員(谷口敏也君)  それでは、各部の運営方針と目標のほうから順番に質問させていただきます。大きな3の令和2年度の主要事業と目標指標から順番に質問させていただきます。まず、31ページの5番の宿泊を伴う行事における感染症対策ということで、先ほど来からも質問があって、一定の答弁がありました。こういった小学校・中学校の一番のイベント的なもので、卒業のときの思い出は何って聞くと、大体川上村に行ったとかっていう話が多いので、絶対というか、ぜひとも実行していただきたいなと思います。
 一定のそういった答弁がありましたので、その中身についてお伺いしたいんですけど、今回、こういったコロナ禍の中での宿泊を伴う行事ということで、例えば、今までの先生以上に配置していくとか、保健士さんの資格を持った方が行くとか。たしか、保健の先生っていつも行きますよね。それ以外にも、そういった対策を取るのかどうか、お伺いしたいのと。
 もう一つ、中にはやっぱり保護者で、子どもは行きたいんだけど、どうしても行かせたくないみたいな感じがあると思うんですけど、保護者の意向で欠席させる場合の出欠の扱いというのは、教育委員会としてどう考えているのか、お伺いしたいと思います。


◯指導課長(長谷川智也君)  同行といたしましては、看護師のほうが同行することになっております。そして、養護教諭と共に同行する予定でございます。
 それから、欠席に当たりましては、やはり学校としてこれを進めるに当たって、こういう対策を取っていますよということを丁寧に説明をさせていただいて、それでもなおかつ家庭の事情により、欠席させたいという御家庭につきましては、これまでの学校への出欠席と同じように、欠席とはせず、出席扱いとさせていただきたいと考えています。
 以上でございます。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。保護者それぞれの考えがあるんで、そこまでは強要をしないということでよろしいかと思います。リスクがないわけじゃないですし、万が一何か感染とかになった場合というのは、これはしようがないじゃないですけど、腹をくくるしかないと思うんですよ。学校の校長先生だけじゃなくて、教育委員会もバックアップして──多分マスコミの発表みたいなのがあるじゃないですか。そういうことになると思うんですけど、子どもたちのためにやっていくわけですから、決めて、しっかりとやっていただきたいなと思います。熱が出て、途中で帰るというのも、何回も聞いているんで、それは保護者のほうもある程度分かっていると思いますから、その辺はそういった対応でお願いしたいと思います。
 続きまして、32ページのまる8の休校中の児童・生徒に対する支援ということで、これはこちらの基本方針にも入っていましたけど、国が示しました子どもの見守り強化アクションプランというのにも通じてくると思うんですが、以前の代表質問の中でも話をさせていただいたと思うんですけど、ある程度、支援対象児童っていうことで教育委員会も把握をしていて、このコロナ禍の中でもその対応は図られていましたというような答弁だったんですけど、学校が始まった現在、今、そういった子どもたちはどういった状況にあるのか。
 先ほど、A−Roomのほうで三十四、五人という話がありましたけど、そういうところにつながったのかどうかというのを、ちょっとお伺いしたいと思います。


◯学務課長(金木 恵さん)  見守りのアクションプランに伴うほうの、いわゆる支援対象といったところでは、割と家庭に要因があると思われる可能性のあるお子さんというのが対象になってくるという中で、当然、各学校で把握している気になるお子さんと、あとは、子ども家庭支援センターりぼんのほうで把握していらっしゃる気になるお子さんといったところを突き合わせた上で、状況の共有をしていくっていったところで、いわゆる要対協と言われる保護の対象になるお子さんの見守りという枠組みの中で、見守りを継続しています。これについては、学校が始まってからも、今までも同様に続けているというような状況にあります。
 これと、あとA−Roomの関係なんですけれども、必ずしもイコールではないというところがあります。なので、確かに家庭にちょっと要因があるかもしれないというようなお子さんで、学校に行くのが難しいということであれば、御相談をお受けしているというような、そんな状況です。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。やっぱりいろいろな状況が続いて、休校も長かったですから、いろいろな要因で行きたくないとなるでしょうし、家庭の事情というのも大きな要因になると思いますので、引き続き注視をしていただければなと思います。
 続きまして、その下の重点事業のまる2の中で、こちらのほうも先ほど来から一定の議論がありました。三鷹のこれからの教育を考える研究会のほうで、この後、中間報告等があって、令和3年度までということだったんですけど、ここに来て大きく教育ということも、インターネットを使ってというように変わったりして、今後もまた変わっていく可能性があると思うんですが、調査研究が一旦終了して、解散というようなことになったとしても、その後も一定程度、こういった枠組みの組織を持って常に研究していくべきじゃないかなと思うんですけど、その辺は教育委員会としてどうお考えなんでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(秋山慎一君)  今回の研究会は、先ほども御説明したとおり2年間という期間で行いますけれども、もちろん、その時々のそういう課題というか、そういうものに対応するために、先ほども申し上げたとおり、三鷹市にはまちづくり総合研究所があり、そして、この三鷹教育・子育て研究所がありますので、こういったものをしっかり使っていくというのは非常に重要かなというふうに思っていますので、今の時点で、今回この研究会が一定の結論を出していただいた後に、2年後、またさらにやるかどうかというのはまだ何とも言えませんけれども、当然その時々の研究課題があれば、やはりしっかりこの研究所の機能を活用していきたいと、このように考えております。


◯委員(谷口敏也君)  先ほども申しましたけど、子どもたちの教育を大きくくくると、いろいろと変化が大きい、そういうことになりますので、ぜひこの研究会を生かして、次にまたつなげる方法を考えていただければなと思います。
 続きまして、これが重要ですね。33ページのまる5、学校施設長寿命化計画で、ここに第五小学校大規模改修工事設計というものが出てきてしまいました。うちの会派は、第五小学校の卒業生もいますし、今もPTAの委員長をやっている議員もいるので、ここは非常に重要な問題だと、うちの会派は考えているところなんですけど。これを見ますと、建て替えはないと──建て替えは諦めたというような教育委員会の判断なんでしょうか、お伺いします。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  あくまで平成30年度の調査に基づきまして、耐震状況を踏まえまして、老朽化状況を踏まえて、緊急に対応が必要なものに対して計画をしているということでございます。


◯委員(谷口敏也君)  ということは、あくまで緊急の対応ということで、将来を見据えて建て替えもしっかりと研究をしていくということなんでしょうか。


◯総務課長(高松真也君)  まず、平成30年度に行いました老朽化対策調査でございますが、結果としましては、構造躯体の健全性の面では、緊急的な対応が必要なものはありませんでした。ただ、意匠や設備の面では全体的に劣化が進行している建物が多いことが確認できたという状況でございます。今後、建物使用の継続、長寿命化を図っていくために相応な改修が必要となってくるという中で、早急な対応が必要なものについて、先ほど担当課長が申し上げたように対応を図っていっているということでございます。
 今後の建て替えの方向性については、市全体の新都市再生ビジョンの検討の中で考えてまいります。
 以上でございます。


◯委員(谷口敏也君)  市全体のということですね。建て替えもしっかりと検討していただければと思います。
 ただ、やっぱり体育館の狭さっていうのは問題ありますよね。たしか、東京都の学校を建てるときの基準とかで、生徒数とか、延べ床面積に対して、体育館の面積はこれだけ必要だという、たしか指標がありましたよね。それを見ると、たしか五小って対応していないんですよ。だから、建て替えをまだこの先検討しているのであれば、それでいいですけど、もし建て替えを諦めるとかということであれば、本当に体育館だけでも何とかしないと。例えばプールのところに体育館を建てて、上をプールにするとか、そういったことも考えていかなければいけないと思いますので、引き続き、市全体の建物の中でということであれば、そういった考えを持ちながら進めていただければなと思います。
 あと、この中に入っていなかったんですけど、この前、総務委員会で避難所のいろいろな話が出ていて、今のソーシャルディスタンスを保つには一定の距離が必要だということで、パーティションを買う予算が決まりましたけど、それだったとしても学校の体育館だけで足りなくなるから、第二次開放、第三次開放を一次の段階から進めるというような話があったんです。それに対して、当然教育委員会に話はあったと思うんですけど、学校として、それでいいですよと簡単に言ったのか、当然学校の先生の判断は聞いているのかどうか、まず確認したいんですけど。


◯総務課長(高松真也君)  避難所となった場合の学校施設の使用の仕方という点につきましては、避難所運営連絡会という組織の中で基本的には検討をして、決めていっている、マニュアル化しているという現状にあると認識しております。その避難所運営連絡会においては、学校の管理職のほうも参加をして協議をしているというふうに考えています。
 以上です。


◯委員(谷口敏也君)  その中に学校の先生、学校関係者が入っていて、その学校関係者がオーケーしたからということ。学校施設を管轄する教育委員会として、第一次段階から、今まで予定していた二次開放、三次開放っていう──当然職員室は開けないでしょうけど、今度、生徒たちの教室になっていくわけですね。それを、第1段階のところから開けていくということに対しての同意、学校現場からの声をちゃんと受けてのものなのか。各学校の先生とかにも、その辺は行き渡っているのかどうか、お伺いしたいと思います。


◯総務課長(高松真也君)  避難所運営連絡会、年に数回開催をされておりますけれども、そこには市の総務部防災課の職員、また、教育部は災害対策本部上は学校避難所班という位置づけになりますので、教育部の職員も参加をさせていただいているという状況でございます。今後とも、学校避難所の使用の仕方については、総務部のほうともよく連携を取って、確認をしながら進めてまいりたいと思っております。
 以上です。


◯委員(谷口敏也君)  あくまで、学校は子どもたちが学ぶ場所で、避難があったとしても、いち早く再開しなければいけない場所なので、開けることに対しては、ある程度注意を払っていっていただきたいなと思います。
 すみませんけれども、もう少しで終わらせますので。あと、基本方針と事業計画で幾つか──部長は後でお読みくださいと言ったんですけど、しっかり読んできました。まとめて質問しますね。
 まず、5ページの3のコミュニティ・スクールの充実に向けた支援体制の整備の中で、去年までは、これが最重点施策って印がついていたんですけど、今回除いたのは何でかということ。
 それと、その中で、去年はまる7として、学園企画提案予算の活用による学園としての特色ある取組の推進というのがあったんですけど、それが今回消えているんですが、何で消えているのか。事業的によくなかったのかどうかというのを確認したいと思います。
 あと、これは働き方改革プランが、今までの学園長・校長の学校経営ビジョンに基づく特色ある学校・学園づくりの中に入っていたのが、今回は違うところに入っていますよね。そっちのほうがそもそもいいのかなと思いますけど、それに入る位置を変えたことについての理由をお伺いしたいと思います。
 最後に、25ページの上のほうにあります事業計画の中で、体育施設等の復旧までの代替施設の調整ということなんですけど、川上村の施設の体育館とか、グラウンドとか、あるいは今、川上村は使えていないですけど、テニスコート、そういったことについての調整は、2学期から自然教室とかをやるんであれば、ある程度調整が整っているんじゃないかなと思うんですけど、その辺についてお伺いします。


◯総務課長(高松真也君)  まず、1点目の、コミュニティ・スクールの充実に向けた支援体制の整備について、最重点施策という記載が外れているという御指摘なんですけれども、実は、こちらについては、中長期的な計画として、教育基本法に基づく教育振興基本計画の位置づけも持っている、三鷹市教育ビジョン2022、こちらの第2次改定の中で、中長期的な施策の重点化について移行させたと。具体的には、1番目のコミュニティ・スクールの機能の充実という部分について、今最重点施策とさせていただいておりますので、こちらを反映した記載の変更ということでございます。
 以上です。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  企画提案型予算の部分に関してなんですけれども、各学園・学校のほうで、やりたいといったことができるようにということの仕組みとして進めてきたところなんですけれども、コミュニティ・スクールとしての独自性ということを私たちはすごく大切だとは思っているんですけれども、なかなか結構厳しいという声もいろいろ出てきている中で、学園としてのものということだけではなくて、市全体として何ができるかといったことで、今年度に関して言うと、学園カレンダーを皆さんにということで市議会のほうでも御提案がございましたけれども、今年はそれで行ってみようということで、今回、それを企画提案型の代わりにということで進めてきているところでございます。
 それから、働き方改革についてのところなんですけれども、学園長・校長のといったところのマネジメントとかっていうことだけではなくて、先生方の様々な部分でのキャリア支援の部分と併せて、働き方というのは考えていかなければいけないんじゃないかといったことで、こちらのほうに来たところです。


◯総務課長(高松真也君)  もう一点、川上村の関係でお答えをいたします。川上村のほうとの代替施設の調整という部分については、本年度については、川上郷自然の村の体育館、グラウンドが利用可能となるまでの間について、自然の村の利用者、宿泊者については、村営の施設を無料で使用できるよう、利用だったり、または減免の許可もいただいているところでございます。
 そういう意味では、自然教室についても、各学校のほうでどのように村の施設を使いたいかということについて、確認をしながら進めさせていただいているところでございます。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。1点、質問させていただきたいんですけど、さっきの提案型ので、結構厳しいというのは、学校とか、CS側から厳しいというような……。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  企画自体を練り上げていくことというのがなかなか難しいということと、結構CS自体も様々な関わりの中で、いろいろなイベント的なことも含めて、大分時間を使っていただいていることもあって、新規事業というのを立ち上げていくというのは、やっぱり難しいなという声は聞こえてきました。


◯委員長(伊東光則君)  ありがとうございました。以上で教育委員会報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午後0時07分 休憩


                  午後0時58分 再開
◯委員長(伊東光則君)  委員会を再開いたします。
 スポーツと文化部報告、本件を議題といたします。
 本件に対する市側の説明を求めます。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(和泉 敦君)  それでは、私から、まず初めに令和2年度スポーツと文化部の運営方針と目標について、御説明をさせていただきます。
 資料の各部の運営方針と目標の14ページになりますので、よろしくお願いいたします。初めに、部の経営資源です。(2)の職員数ですが、正規職員は24人、前年度当初と比較いたしまして2名増となっております。昨年度までは、部の調整担当部長が芸術文化課長の事務取扱というところになっていたところですけれども、本年4月より課長職を単独で配置したこと。また、本来であれば、今年本番を迎えることとなっておりました東京2020大会への対応としまして、今年1月よりスポーツ推進課に1名増としたことから、2名増となっております。
 6月補正後の令和2年度の部の予算は、19億7,900万円余で、新型コロナウイルス感染症の影響によりまして延期となりました東京2020大会に係る関係経費につきましては、当初予算より減額をさせていただいているところでございます。
 次に、令和2年度の運営方針となります。1つ目は、東京2020大会についてでございます。新型コロナウイルス感染症の影響により、今申し上げたとおり、大会は1年延期となりましたが、組織委員会や東京都と連携を図りながら、市内で行われる聖火リレーや自転車ロードレース及びライブサイトなどの準備を進めるとともに、引き続き機運醸成、ボランティア等の人材の育成に努めてまいりたいと考えております。また、今年3月に覚書を締結したチリとは、来年におきましても事前キャンプや交流事業が実施できるよう、引き続き協議をしてまいりたいと考えております。
 次に、三鷹中央防災公園・元気創造プラザにつきましては、ハード・ソフトの両面から多角的な視点で点検をし、よく活用され、利用者が愛着を感じる施設とするために、総点検の市民会議等を開催してまいります。なお、6月の委員会でも御説明をしたとおり、新型コロナウイルス対策としまして、オンライン技術等を活用した方法について、現在検討をしているところでございます。
 次に、三鷹市ゆかりの文学者顕彰事業となります。特にこちらにつきましては、ゆかりの文学者顕彰事業検討会議等の意見を聞きながら、三鷹市スポーツ文化財団と連携して推進してまいりたいと考えております。特に今年度は、太宰治展示室(仮称)になりますけども、三鷹市美術ギャラリーの第3展示室を活用しまして、12月の開設を目指して事業を進めていきたいと考えております。
 次に、「三鷹型エコミュージアム〜三鷹まるごと博物館〜」についてでございます。大沢の里郷土文化施設──水車経営農家と古民家及び三鷹歴史文化財展示室「みたかえる」などの施設を拠点としまして、文化財の公開及び活用を図り、「三鷹型エコミュージアム〜三鷹まるごと博物館〜」の推進をしていきたいと思っております。また、三鷹エコミュージアム研究「みぃむ」を市民と協働によりまして作成し、郷土三鷹の情報発信を行ってまいります。
 最後になりますけれども、新型コロナウイルスの対応についてです。所管施設につきましては、指定管理者等とも協力をしながら感染予防対策に努め、利用者が安全で安心して利用できる環境整備を図ってまいります。なお、7月以降になりますけども、7月1日には芸術文化センター、三鷹市公会堂、みたか井心亭、また、7月6日にはSUBARU総合スポーツセンターのプールを再開、三鷹の森美術館につきましては、7月26日から三鷹市民を対象としましたプレオープンを実施しております。学校開放施設につきましては、8月1日より小学校の校庭につきまして、児童を構成員とします団体に限って利用を再開しているという状況になります。
 次に、お隣の15ページのほうになりますけども、令和2年度の主要事業と目標についてです。初めに、今申し上げましたコロナ対応につきまして3点挙げさせていただいております。
 1つ目は、三鷹市立アニメーション美術館の運営支援についてでございます。6月の議会でお認めいただきました補正予算を活用しまして、三鷹市民を対象にしたプレオープンを7月26日から開始し、8月末までに計12日間実施することとしております。また、10月には三鷹市民及び近隣市民デーを実施する予定としております。
 2つ目は、教養、文化、スポーツ、子育てに関する動画配信です。これまでも文教委員会で報告をさせていただいておりますが、絵本の家の絵本公募作品の朗読、三鷹市立アニメーション美術館によります動画日誌、FC東京やフィットネスの動画、また、三鷹歴史文化財展示室「みたかえる」の展示内容を紹介する動画などを配信しております。今後も、各課の取組につきましては、ユーチューブの動画チャンネルだけではなく、ツイッターやインスタグラムなど、SNSからも紹介をしてまいりたいと考えております。
 3つ目は、オンラインでの会議や講座の開催でございます。各課及びスポーツと文化財団で行う会議、講座におきましては、出席者や講師等とも協議をしながら、オンラインアプリを活用した取組を進めてまいりたいと考えています。
 次に、その下にあります重点事業及びその目標指標についてです。こちらにつきましては、4点ほど挙げさせていただいております。
 重点事業の1つ目は、三鷹中央防災公園・元気創造プラザの総点検です。こちらの目標指標につきましては、オンライン等を活用しました市民会議の開催、施設の運営方法や施設改修の検討の実施、次年度以降に向けた改善手法の取りまとめを目標指標として挙げさせていただいております。
 2つ目、東京2020大会についてでございますが、目標指標につきましては、オリンピアン・パラリンピアンによりますスポーツ教室等の実施、来年の聖火リレー、自転車ロードレースに向けた準備等を挙げさせていただいております。
 次に、16ページのほうになります。3つ目、三鷹市ゆかりの文学者顕彰事業の推進でございます。目標指標につきましては、三鷹市ゆかりの文学者顕彰事業の企画・実施のほか、先ほど部の運営方針でも申し上げたとおり、太宰治展示室(仮称)の開設、また、このほかにも、吉村昭書斎(仮称)につきましても、移築整備の検討をしてまいりたいと考えております。
 重点事業の最後4つ目は、「三鷹型エコミュージアム〜三鷹まるごと博物館〜」の推進でございます。目標指標として挙げさせていただいているのは、三鷹水車経営農家及び古民家の来館者数を、コロナウイルスの影響等を考慮しまして、合わせて年間5,000人としましたほか、市民参加によりますエコミュージアムマップの作成をすることとしております。
 令和2年度のスポーツと文化部の運営方針と目標の説明は以上となります。
 引き続いて、別のほうの資料になります。新型コロナウイルス感染症に関する対応について、説明をさせていただきます。資料のほうの1ページ目をお開きいただきたいと思います。市の緊急対応方針に係る事項としましては、先ほど来申し上げたとおり、三鷹の森ジブリ美術館につきましては、市民を対象としましたプレオープンを実施しているところでございます。また、オンラインでの会議、講座等の開催につきましては、7月19日に開催しました、生涯学習課のエコミュージアム交流会におきまして、東京大学大学院教授の初田香成先生にZoomを使ったオンライン中継によりまして、講演等をしていただいております。
 次に、中止・延期が決定したイベントについてでございますが、既に議員の皆様には情報提供をさせていただいておりますが、11月に開催する予定としておりました三鷹市民駅伝大会につきましては、主催団体、実行委員会の構成団体の皆様と協議の結果、やはり参加者、ボランティアの方々、そして応援をいただく沿道の方々の感染リスクの低減が難しいという判断から、中止ということにさせていただきました。
 また、その上にありますけども、三鷹の市制施行70周年記念イベントの1つとして挙げさせていただいておりました、スケッチコンテストと連動して行う予定としました古民家のイベント、初めてのスケッチについても中止とさせていただいております。
 また、資料のほうにはないんですけども、ちょっと情報提供のほうは議会のほうを通じてさせていただくこととなっておりますけれども、三鷹市民文化祭の開催につきましても、共同で主催となっております芸術文化協会との協議の結果、今年度につきましては中止という形を取らせていただくこととなりました。
 最後に、先ほども申したように施設の再開につきましては8月1日から、小学校の校庭につきまして、児童を構成員とする団体に限りまして、校庭開放、学校施設の開放のほうを再開しているところでございます。
 私からの説明は以上となります。よろしくお願いいたします。


◯委員長(伊東光則君)  市側の説明は終わりました。
 これより、質疑に入ります。質疑のある方。


◯委員(山田さとみさん)  よろしくお願いいたします。新型コロナウイルス感染症に関する対応につきまして、幾つかお伺いさせていただきます。
 三鷹の森ジブリ美術館の運営支援、あと、プレオープン、定員を超えて応募があったというようなことを耳にしていて、皆さん、すごく楽しみにしていらっしゃったんだなというふうに思っております。今後も募集があると思いますけれども、子どもたちの招待についてはどのようにお考えになっていらっしゃいますでしょうか。


◯芸術文化課長(井上 仁君)  現在、市民の方を対象にしたプレオープンを実施しております。子どもたち向けでございますけれども、例年、小学校を対象にした見学はやっているんですけれども、今年度につきましては、学校のほう、様々な短縮──いわゆる閉校というんですか、学校が開かれていない時間もあって、そちらを優先するということで、教育委員会には御相談はしているんですけれども、今のところ、現時点で実施するというところまでは至っていないというところが実情でございます。
 今後どうするかについては、引き続き教育委員会と協議をしていきたいなと考えているところです。


◯委員(山田さとみさん)  分かりました。ありがとうございます。
 あと、公共施設の再開状況で、小学校の校庭が開放されて、非常に喜びの声が私の下に届いているんですけれども、体育館に関してはどのようにお考えでしょうか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  体育館については、小学校と中学校というふうに、学校施設としてあると思うんですけども、やはり、屋外施設と屋内施設というところでは、新型コロナウイルスの感染対策の難しさというものがございますので、ここのところは、体育館の感染状況の感染者数の変化ですとか、その他、それに伴う社会的な皆様の御理解というようなところを得た上で、しっかりと消毒等の体制を整えた上で、その条件をもって学校にお伝えさせていただいて、教員の皆様、そして保護者の皆様がどのような御反応をお持ちなのかというようなところを探りながら、教育委員会のほうに協議していくというような形になります。
 今、ホームページ上では、9月30日までは御利用いただけませんというような公表をしておりますので、状況を見ながら、今のような考え方で進めていけたらというふうには思っております。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。使いたいという方もいらっしゃいますし、学校側は子どもたちを預かっていますから、やっぱり学校側の意向もちゃんと、保護者の声もしっかりと受け止めながら進めていっていただければと思います。
 あと、このエコミュージアムなんですけれども、インターネットですとか、SNSで結構見かけるようになりまして、何かすごく身近になったような気がします。どんどんこれからも進めていってほしいと思いますが、今後の展望などあれば、教えてください。


◯生涯学習課長(加藤直子さん)  7月19日から、生涯学習課としてインスタグラムとツイッターを開始いたしました。実は、生涯学習課はあまり目立たないんですが、いろいろ様々な事業のほかにも、日常的に古民家で蚕を飼ったりとか、七夕の飾りをしたりとか、いろんなことをしているんですが、やはり情報発信が弱いという部分がありましたので、今回は思い切ってSNSを利用して発信をするという試みをいたしました。
 コロナ禍の中で、なかなかいろんなことをイベントとしてできづらい状況にありますので、より一層、私たちの役目というのは、そういった楽しいことを発信する。時間があれば、屋内とはいえ、換気のいい古民家や水車のほうに足を運んでいただくということができればいいなと思って、今後も続けていきたいと思っております。
 以上です。


◯委員(山田さとみさん)  三鷹の魅力を発信していただいていると思っておりますので、今後ともぜひ積極的にしていただければと思います。
 私からは、以上です。


◯委員(紫野あすかさん)  すみません、よろしくお願いします。私も、エコミュージアムのことをちょっと聞きたいんですけれども、これ、7月19日に開催した交流会、何人くらいZoomの参加者はいらっしゃいましたか。


◯生涯学習課長(加藤直子さん)  これ、ちょっと説明が分かりづらくて申し訳なかったんですが、交流会に参加した方がZoomで出演された講師の先生のお話を聞くというスタイルです。まだ、この交流会に参加していただけていない方がZoomで参加するというところまで、この会ではできませんでした。今後、生涯学習課で開催する講演会や、またエコミュージアム交流会、今年は地図を作るという目的がありますので、もう一回行いますので、そのときは会場の制限もありまして、皆さんおいでいただけないので、Zoomでの参加とかということも考えていければと思っております。
 以上です。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。これは、参加されている方は主にどういうような方が多いんですか。


◯生涯学習課長(加藤直子さん)  エコミュージアムに関心がある方というのは、もともと地元でいろいろな活動をされている方が多く、鷹南の方でしたり、あと観光協会の関係でそういった情報に興味のある方とか、また、いろんな市民活動をされている方、そういった方も多く集まっていただいております。
 会場の都合によりまして、当日は45名の参加ということでやらせていただきましたが、いろんな方々に参加していただいております。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。次回はいつとかというような計画はありますか。


◯生涯学習課長(加藤直子さん)  次回は、9月26日の土曜日の午後に開催する予定になっております。
 以上です。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございました。
 あと、ちょっと私、本当に分からない、素人みたいな質問をしちゃうかもしれないんですけど、オリンピックが延期になったことで、具体的にこれをやらなくなったから、これはお金がかからなかったものとか、やらなかったから、これだけ損失を受けたとか、いろいろなパターンがあると思うんですけれども。オリンピック延期による損害と言ったらちょっと言葉が悪いんですけど、こういうところがちょっとマイナスになってしまったなというようなものは、今の時点でありますか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  オリンピックで、予算で申し上げますと、補正予算、御審議いただいたところでございますけれども、基本的には、自転車ロードレースの本番のボランティアの関係ですとか、聖火リレー──これはオリンピック・パラリンピック、想定されておりましたけども、こちらがなくなっていること。そして、井の頭恩賜公園でライブサイトというものが、東京都、組織委員会の主催で開催される予定で、そこに協力していくといったあたり。それから、小・中学生が実際、会場に観戦に行くための移動支援ということで、こちらが予定していたものがなくなったということで、減額の補正予算を提出させていただいて、お認めいただいたというところが、予算的には大きなところです。
 基本的には、市のスポーツに関する施策においては、オリンピックがあろうが、なかろうがというところで、どうやってこのオリンピックを契機として市民スポーツが活性化していくのか、レガシーとして残せるのかといったところが本質のところだというふうに考えておりますので、そういった取組というのは、地味な取組も結構多いですけれども、できる限りこのコロナ禍においても計画して、できているものについて、オンライン化でできるものはどういうものがあるのだろうかとか、それができないものについては、人数を少なくして開催するということの意義を考えまして、今年度事業を進めていけたらというふうに考えているところです。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。終わります。


◯委員(大倉あき子さん)  よろしくお願いいたします。まず、三鷹市ゆかりの文学者顕彰事業の推進で、太宰治展示室(仮称)の開設、12月となっているんですけれども、具体的な進捗状況をお伺いしたいと思います。


◯芸術文化課長(井上 仁君)  太宰 治の展示につきまして、お答えいたします。12月に三鷹市の美術ギャラリーの展示室で、太宰 治の住んでいた建物を模した形での展示を行って、具体的にここで住んでいたというものを実感できるような展示にしていきたいと思います。建物全ては入ることはできないんですけれども、外観から見た様子とかを表現したような形で、今、準備を進めているところです。


◯委員(大倉あき子さん)  分かりました。また、期待をしたいと思います。
 それと、三鷹型エコミュージアムのことなんですけれども、三鷹まるごと博物館の推進の目標の指標で、先ほど、大沢の里郷土文化施設の来場者数が5,000人ということで、これ、コロナ禍の影響を加味した目標ということでおっしゃっていたんですけれども。もともとのこの目標が何人とされていたのかということと、あと、市内の小学生、毎年見学に行かれていたと思うんですけれども、今年度はどうされる予定なのか、お伺いしたいと思います。


◯生涯学習課長(加藤直子さん)  当初の目標は8,000人でございました。やはり、コロナの影響で、古民家で行っているイベントというのがなかなか開催が難しいなという状況もありますし、やはり皆さん、外に出られないということもありますので、5,000人という形にさせていただきました。
 もう一つが、小学校の社会科見学ですが、今、市民向けには、団体予約の受付をしておりません。ただ、小学校からの御要望に対しては、対応する予定にしております。既に1校、秋に見学に来たいという申込みが入っております。感染予防対策を先生と十分に取って、こちらも対応したいと思っております。
 以上です。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございました。最後に1つなんですけれども、芸術文化センターの新型コロナウイルス感染に関する対応というのは、今現在どうなっているのか、お伺いしたいと思います。


◯芸術文化担当課長(川島敏彦君)  スポーツと文化財団では、管理運営します三鷹市の芸術文化施設の使用に際しまして、新型コロナウイルス感染症対策ガイドラインを定めまして、施設を使用されます事業主催者や出演者及びスタッフの皆様へ、このガイドラインを遵守しました施設使用をお願いしております。
 また、自主事業を開催いたします際にも、ガイドラインに基づきまして、お客様にマスクの着用、手指への消毒液の吹きつけ、体温測定、ソーシャルディスタンス確保のための客席配置への御協力をいただくほか、職員、スタッフにもフェースシールド、マスク及び手袋の着用などの対策を実施しているところでございます。


◯委員(大倉あき子さん)  ガイドラインを遵守して施設使用をお願いしているということなんですけれども、実際、このコロナ禍で使用の頻度というか、稼働率も下がっているのではないかなと思うんですけれども、どのような状況か、そこもお伺いしたいと思います。


◯芸術文化担当課長(川島敏彦君)  主に施設の中でも、音楽練習室という地下の施設がございまして、こちらのほうは非常に密閉性といいましょうか、密室性が高い施設になっております。合唱や、それからあと、管楽器、息を吐くような楽器については使用を控えていただいている最中でございますので、そういった練習で使えないということもありますので、委員御指摘のとおり、ちょっと稼働率のほうは下がっておるところであるのは事実でございます。
 また、先ほど申しましたように、公演につきましても、いわゆる市松模様というような形で、前後左右を開けた形での配席というふうな形で、今公演を行っておりますため、観客の動員数も通常の50%に抑えているというふうな状況でございますので、そちらのほうについても、例年どおりというわけにはいっていないというのが実情でございます。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。今、本当に文化芸術に携わる方が、経済的にも大打撃を受けている現状があるかと思うんですけれども、今、現在でもコロナの感染拡大が止まらない状況において、風のホールでオンラインライブ、そういうのをしたいというような要望も受けたことがあるんですが、そのような方向性っていうのはどのようにお考えでしょうか。


◯芸術文化担当課長(川島敏彦君)  風のホールにつきましては、設備的にWi−Fi等が設置されておりませんので、リアルタイムでの配信というのが、ちょっと技術的に不可能な部分があるんですが、録画での配信という形では対応が取れるところでございます。先日、8月1日に行われましたトウキョウ・ミタカ・フィルハーモニアの公演につきましても収録を行っておりますので、こちらについては、体制が整い次第、後日、インターネット等で配信をさせていただく予定でおるところでございます。


◯委員(大倉あき子さん)  分かりました。その場合の利用料なんですけれども、減免とかは、いろいろ難しいものもあるかと思うんですけれども、今後の方向性として、そういった録画でのライブをした場合の減免というのは考えられていく方向性があるのか、お伺いしたいと思います。


◯芸術文化担当課長(川島敏彦君)  減免等の措置につきましては、今のところ私たちも検討は行っていないところではございますが、今後、あらゆる可能性を探りながら、財団の中でも検討を図ってまいりたいというふうに考えております。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございました。ぜひ、今、本当に大変な思いをされている文化・芸術に携わる方々を応援する意味でも、そういうような方向性も考えていただけるとありがたいと思っております。よろしくお願いいたします。


◯委員(吉沼徳人君)  よろしくお願いいたします。コロナ対策なんですけども、ジブリ美術館のことですけど、入場者については人数を減らして入館させるということなんですけども、館内の対策として、中の展示物にも人気のあるものとないものとあると思うんです。通常開催と違った中の、要するに感染防止のための手だてとしてはどのようなことを考えていらっしゃいますか。


◯芸術文化課長(井上 仁君)  ジブリ美術館の館内の対策でございますが、私も何度か実際の開館のときに見てまいりました。実際のスタッフで、案内をする方だけではなくて、消毒を専属にするというスタッフを設けておりまして、ジブリ美術館は触ったりとかするところが多いので、手に触れるところであるとか、お子さんが集まるようなところですとかっていうのを、定期的に1時間に1回とか、そのぐらいのペースで消毒をしているというふうに、私たちも確認したところでございます。


◯委員(吉沼徳人君)  施設柄、どうしても子どもさんたちが触ったり、乗ったりするようなものがたくさんあると思うんですよ。ですから、消毒も十分にしていただくこと。
 それとか、入る人数は少なくても、同じ場所にたくさん集まっちゃうと、どうしても密になってしまうので、その辺の見学者の配分みたいなこともしっかりやっていただけているんでしょうか。


◯芸術文化課長(井上 仁君)  確かに、例えば館内にある映画館であるとか、ショップであるとか、そういうところは集まりやすいところでございますので、そういうところは、誘導して人数を制限したりとか、お店自体も、今までよりは大分スペースを取るようにして、人がたくさん密集しないようにとか、そういう工夫をしています。
 あと、飲食についても、今は本当に飲み物と簡単なスナック程度しか置いてございませんので、そこで多くの人が食事をするとか、そういうこともしないように工夫をしているところです。


◯委員(吉沼徳人君)  今日、三鷹でも新聞報道ですと、大体100人、感染者が3桁になってしまったので、ぜひその辺のこともよろしくお願いいたします。
 私は、終わります。


◯委員(谷口敏也君)  幾つか質問させていただきます。今のジブリ美術館の件なんですけど、既に2回か、3回ぐらいやりましたよね。現状どうだったのかということでお伺いしたいのは、たしか入館の時間は決めているんですけど、退館は別に自由じゃないですか。そうなると、どんどん多くなってくるのは普通で考えられることなんですけど、その辺の状況はどうなんでしょうか。全体的な──例えばマックス、みんな帰らないで、最終的な人が残っていたとしても、さほどの人数じゃないから、大丈夫なのかなという気もするんですが、その辺はどういうような感想を持っているのか、お伺いします。


◯芸術文化課長(井上 仁君)  7月26日から始まりまして、ちょっと7月29日までの分でしかないんですが、26日、29日とも9時半、10時半の2回の入場で、それぞれ150人が1回の定員ということで開館しました。そのときは、終了は午後1時ということで、短縮してございます。来場する方については、体温のチェックですとか、そういう手洗い等もした上で入っていただいておりまして、大体150人程度で、本当に入るときはちょっと並びますが、中に入ってしまうと割とばらける感じで、時間も、皆さん、あまり長時間は滞在しない感じでした。大体見回って、お昼ぐらいにはかなりの方が退館されるような感じで。いらっしゃる方も大体、ほぼその定員と同じぐらいなんですけれども、混雑するというような状況ではなかったというふうに感じているところです。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。まだ何回か続きますから、状況を見守って対応していただければなと思います。
 続きまして、中央防災公園の件なんですけど、15ページのところの重点事業として掲載されております、総点検市民会議のほう、どういうメンバーがいるのかというメンバー構成とか、あと人数というのが、これ、もう決まっているんでしたっけ。その点を、ちょっとお伺いしたいんですけど。


◯スポーツと文化部調整担当部長・三鷹中央防災公園・元気創造プラザ総点検担当部長(大朝摂子さん)  総点検市民会議自体が──ちょっとコロナであることを一旦置いて、そもそものプランニングとして、もちろん、日頃お使いいただいている方、既に活動を始めていらっしゃる方、プラス、やはりあの場所に何か興味・関心のある方、これから使おうかなと思っていらっしゃる方も含めて、なるべく幅広い方に関わっていただいて。もちろん、お使いになっていらっしゃる方の御意見もお聞きしつつ、幅広い市民参加でやりたいというふうに思っておりました。
 なので、基本的には、もちろん、こちらからお声かけをする──やりませんか、参加しませんかというふうに御案内を出すということは、もちろん想定していますけれども、一方で、自由な参加で、少し幅広に手を挙げていただける方に御参加いただくということを想定をして、当初は100人とか、200人くらい、一番多いとそれぐらい集まっていただいて、もうちょっと小さい、分野別の分科会もやりつつというようなイメージでおったんですけれども。
 コロナになってしまいまして、100人、200人集まる──メインアリーナに100人ぐらいとか、150人ぐらいとかということを、そもそも想定をしていましたけれども、普通ですと200人くらいまでは入れるメインアリーナが、今50人でお使いいただいているという状況でございますので、私ども、まさかそこで50人以上のものを今、開催できるという状況にもございませんので、前回、6月議会で委員会で御説明もしたときにも申し上げましたが、やはり、オンラインとのハイブリッドで考えていかざるを得ないなと思っています。
 そういう意味で、昨年度の報告書にも最後、急遽そういうことを先生方に盛り込んでいただきましたし、今、実は専門家とのミーティングもZoomでという状況にございますけれども、Zoomを通していろいろな専門家の先生、特にオンラインやハイブリッドの市民参加のやり方にお詳しい方のインタビューなどを、今、急遽させていただいて、市民の皆さんに、どういうふうにお声がけをして、どういう設定をすると、どんなことができるかということを、急ぎリサーチをしているというところにございます。
 なので、メンバーが決まっているとか、規模が決まっているということは、今のところございませんけれども、このような状況にあっても──なので、もともと思っていた手法とはかなり違ったものになるかもしれませんが、やはり、なるべく多くの方に参加していただいて、意見を出していただいて、改善につなげていくという、もともとの趣旨のところは変えずにいきたいというふうに思っておりますので、もうちょっと準備等の時間をいただければなというふうに思っています。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。特にスポーツ団体なんかは、いろんな団体から、いろんな要望とかがきっと上がるんでしょうから、うまい具合に開催できたらいいなと思っていますので、引き続きよろしくお願いいたします。
 最後になりますけど、次のページの三鷹市ゆかりの文学者の件なんですが、太宰治展示室のほうに関しては、これでようやく倉庫に見に行った、太宰 治さんが使っていた椅子とかが出てくるのかなという期待はしているんですけど。たしか、今現在あるじゃないですか、本町通り沿いにある、あれって、もともとは移すから、賃貸契約が切れる云々かんぬんと言っていたと思うんですけど、その後、あそこの場所はどうなるかということをお伺いしたいのと。
 あと、吉村 昭さんの書斎についても、今現在は井の頭のあそこに、まだありますよね。移築しますという話で進んでいたのが、今止まっているような状況で、ある程度、先方の意向もあると思うんですね、あそこを庭にしたいとか。何もしなけりゃ、だんだん古くなっていくわけじゃないですか。そういう御遺族さんとの調整というのは常にやられていると思うんですけど、今現在、どういうような話になっているのか、お伺いしたいんですけど。


◯スポーツと文化部調整担当部長・三鷹中央防災公園・元気創造プラザ総点検担当部長(大朝摂子さん)  前回のときの経過にも詳しゅうございますので、私から答弁をさせていただきます。本町通りの太宰治文学サロンにつきましては──以前の井の頭公園の中に文学施設を建てる、建てないというお話をしていたときには、じゃあ、位置づけはどうなんだという議論は確かにございましたけれども、あれがなくなりまして。一方で、今回、このギャラリーの中にまずは展示室をということで、質問委員おっしゃいましたとおり、御遺族からお預かりをしている貴重なものを、やはりギャラリーの環境のよい──空調設備をきちっとして、あの環境もきちっとしている中で、そこでなければ展示できないものもたくさんお預かりしておりますので、やはり、やっと安心して市民の皆様に見ていただける場を設定できるというふうになっております。
 ただ、一方で、サロン自体もゆかりの場所として非常に人気が高いですし、あそこを中心にして、いろいろな催物もやられておりますし。そういう意味では、ギャラリーの第3展示室はそんなに広いところではございませんので、やはり、両方の拠点を、駅前の太宰さんゆかりの2拠点を逆に巡っていただくような形で見ていただくということで、賃貸借契約等についても、持ち主の方と御相談をして、引き続きお貸しいただけるということで進めているところでございます。
 それから、吉村 昭さんの書斎につきましては、今検討中でございますので、詳細については、この後いろいろ何か成果が出次第、また御報告をさせていただきますけれども。今、質問していただきました御家族、吉村家との関係で言いますと、非常に協力的に、今でも推移をしておりまして、津村先生にしても、御子息、お嬢様についても、三鷹市に対して大変協力的なスタンスで、ずっと──前のときのこともございますけれども、今後、書斎が移築できるということになりましたら、それはまた御協力をいただけるというお話もしてございますし。実は、昨年度の3月、御子息の吉村 司さんの講演会を、私ども、実は企画をしていて、ただ、コロナでできなくて、非常に残念だったんですけれども。そういうように、吉村先生のお話を、息子さんからしていただく場を、三鷹でぜひというようなお話も出たりするぐらいでございますので、関係は非常に良好でございます。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。御遺族の意向が一番だと思いますので、三鷹で無理ならば、無理ですと言い切っちゃうしかないし。あまり長引かせても申し訳ないと思うので、その辺はしっかりと。今、関係がよくできているとおっしゃったので、一安心はするんですけど、その辺を踏まえながら、ある程度、早めに進めていただければなと思います。
 それと、今の話だと、太宰治展示室、美術ギャラリーのほうのというのは、企画展示みたいな形で、期間的なものだと思っていたんですけど、常設にするんですか。


◯スポーツと文化部調整担当部長・三鷹中央防災公園・元気創造プラザ総点検担当部長(大朝摂子さん)  今まさにプランの最終段階でございますので、きちっとした形で、また委員会に御説明をさせていただきますけれども。第3展示室を主な場所として展示をいたしますけれども、常設展としてしまいますと──半ば常設で展示をして、おおむねいつでも見ていただけるような形にする予定でございますが、年に何回か、全館通してギャラリーを使ってやる大きな企画も、もちろん財団でも企画をしてございますので、そのときには、一旦片づけられるような形で、そういうふうにさせていただこうと思っております。
 なので、小さいところではございますけれども、お預かりしているものもいろいろありますので、また折に触れて展示替えをしたりとか、そういうことももちろんあろうかと思いますけれども。そういう意味では、今までの110年の記念展とか、そういうふうに、1か月、2か月ぐらいの期間で企画展をやって、また片づけてというよりは、しばらくの間は第3展示室をおおむね常設的に使って、ほかのものを全館通して活用する場合には、一旦片づけて、その期間が終われば、また設置をしてというようなことで、運営していきたいなというふうに思っています。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。そもそもがそんなに広い場所じゃないから、いつも、もうちょっとあればいいなと思いながら、回っていて終わっちゃうような感じのところで、太宰治展示室があったら、ほかのものはそんなに展示できないですよね。そうなると、多いのであれば、今、一時移すようなお話もありましたけど、管理運営も結構大変になってくるのかなと思いますけど、趣向を凝らしていろいろとこれからもやっていっていただければと思います。
 以上です。


◯委員(吉野和之君)  それでは、1点だけ質問をさせていただきます。先ほど、芸文センターのお話がございましたんですが、運営方針の15ページのコロナ対応の動画配信、それから、オンラインでの会議、講座の開催という、これとも関連すると思うんですけれども。先ほどの話では、風のホールにはWi−Fiがないと、だから、同時中継できないというお話がございましたね。録画で配信するしかないというお話がございました。
 実は、ミタカ・フィルハーモニアの指揮をやっている沼尻さんがびわ湖ホールで同時配信しました。これ、全国的にすごい反響があったんですよ。ですから、やはり基本的に同時中継というものを、これはやはり音楽ホールにとって必要ではないかなというふうに思うんです。この沼尻さんのワーグナーの公演は大反響で、今、それを収めたブルーレイなんかも結構売れているようなんですけども。
 そういう意味でも、今後考えると、やはりこの芸文センターにWi−Fiがなくて同時中継できないというのも、非常に私としては残念かなと思うんですけど、これについて、今回のコロナも1つの契機として、やはり今後検討していく必要があるのではないかなと。やはり、同時中継できるような、そういう方向性というものも検討はしていく必要はあるのではないかと思いますが、どうでしょうか。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(和泉 敦君)  質問委員さん、おっしゃったとおり、特にこれからのこういう状況ですので、やはり、いろんな形で情報発信していくことが必要かなと思っています。ちょっと公共施設の場合においては、Wi−Fiの設置ですとか、なかなか遅れていた部分もあるんですけれども、市としても、様々な施設で徐々にそういうものは配置していくような形で今やっておりますので、芸術文化センターにつきましても、そういう形でネット上ですとか、そういうもので配信できるような形、そういう形については、なるべく早くできるような形で検討してまいりたいと考えております。


◯委員(吉野和之君)  ありがとうございました。このびわ湖ホールの大成功の例も1つ学びまして、この三鷹からも、全国的にこういう文化を発信できるような、そういう方向性をこれから検討していただきたいと思います。
 終わります。


◯委員長(伊東光則君)  ほかにありますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 以上でスポーツと文化部報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午後1時45分 休憩


                  午後1時46分 再開
◯委員長(伊東光則君)  委員会を再開いたします。
 次回委員会の日程について、本件を議題といたします。
 次回委員会の日程については、次回定例会の会期中とし、その間必要があれば正副委員長に御一任いただくことにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 その他、何かございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、特にないようですので、本日はこれをもって散会いたします。
                  午後1時47分 散会