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2020/05/18 令和2年文教委員会本文

                  午前9時29分 開議
◯委員長(伊東光則君)  ただいまから文教委員会を開きます。
 初めに休憩を取って、本日の流れを確認いたしたいと思います。
 休憩いたします。
                  午前9時29分 休憩


                  午前9時30分 再開
◯委員長(伊東光則君)  委員会を再開いたします。
 本日の流れにつきましては、1、行政報告、2、次回委員会の日程について、3、その他ということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのように確認いたします。
 教育委員会が入室するまで休憩いたします。
                  午前9時31分 休憩


                  午前9時32分 再開
◯委員長(伊東光則君)  委員会を再開いたします。
 教育委員会報告、本件を議題といたします。
 本件に対する教育委員会の説明を求めます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(秋山慎一君)  おはようございます。本日、教育部からの行政報告は、日程にございますとおり1点、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に伴う、三鷹市立小・中学校の臨時休校の延長等についてでございます。
 資料1の1ページ目を御覧ください。市立小・中学校の臨時休校につきましては、児童・生徒の健康を第一として、3月2日から5月10日までの期間で継続をしてきたところですが、5月4日に国の緊急事態宣言が今月末まで延長されたことに伴いまして、臨時休校につきましても、(1)にありますとおり、5月31日まで期間の延長を行ったところでございます。
 臨時休校期間中の対応につきましては、(2)に記載のとおりでございますが、引き続き保護者の仕事や疾病等、真にやむを得ない事情により、家庭において独りで過ごすことが困難な児童・生徒を対象とした対応について、継続して実施をしております。内容といたしましては、在籍児童・生徒を対象とした学年・時間別に区切った校庭の利用、学童保育所入所児童を除く小学校1年生から3年生で、家庭において独りで過ごすことが困難な児童を対象とした教室を利用した見守り、教育支援学級(固定制)に在籍する児童・生徒に対する個別の対応、そして希望者を対象とした昼食の提供となってございます。
 次に、(3)の学習の保障、心身の状況の把握と心のケアに重点を置いた取組についてです。既に2か月以上も臨時休校期間が継続している状況におきましては、児童・生徒の学習の保障や心身の状況の把握と心のケアが大変重要な課題となっております。そこで、資料に記載のような取組を実施しているところでございます。
 まず初めに、アの分散登校日の設定です。学校ごとに学年・時間別等、少人数で分散登校日を設定し、学習計画に基づく家庭学習の状況や健康状況の確認等を行っています。3密を避けるため、1教室に10人程度、当面は1回当たり2時間以内とし、週2回程度で実施をしているところでございます。なお、分散登校日は授業日ではないため、家庭の方針や状況により登校を控えた場合も欠席とはなりません。次に、イの教員による個別の面談の実施です。希望する児童・生徒に対しては、教員による個別の面談を実施し、学習に関する質問を受けたり、心のケアを行っています。
 1ページおめくりいただきまして、2ページを御覧ください。ウの家庭におけるオンライン学習の支援です。東京都の補助制度を活用して、自宅にインターネット環境などがない家庭に対して学習用タブレット端末やモバイルルーターを貸与し、オンライン学習ができるよう支援を行ってまいります。
 次に、(4)の学校再開後の学習時間確保の対応についてです。臨時休校期間が長期化することに伴い、学習の保障に向けた取組が重要な課題となってきますが、学校再開後の対応としまして、現時点では記載のような対応を検討しているところでございます。まず、教育課程内での補充のための授業として、第2・第4土曜日に授業日を設定し、4時間の授業を行うことや、小学校で水曜日に6校時授業、中学校で週1回、7校時授業日を設定することなどを考えているところでございます。また、教育課程内に位置づけない補習として、学校の状況にもよりますが、夏季休業中の一部期間や週に1度、放課後に補習の機会を設定することも検討しているところでございます。
 次に、大きな項目の2、新型コロナウイルス感染症三鷹市緊急対応方針(第1弾)の取組状況についてです。この緊急対応方針(第1弾)につきましては、先月17日に策定をし、現在、全庁的に取組を進めているところですが、教育委員会に関する施策につきましては6点ございますので、その取組状況について御報告いたします。
 (1)の児童・生徒の校庭等の利用と昼食の提供としましては、真にやむを得ない事情がある御家庭を対象に、4月15日より校庭の利用と教室を利用した見守りを行うとともに、学校の給食室を活用した昼食を、1日約200人から300人の児童・生徒に提供しているところでございます。
 (2)の児童・生徒1人1台タブレット端末の整備としましては、国の補助制度を活用したタブレット端末の整備と併せて校内LANの増強整備に向けた準備を進めておりまして、所要経費の補正予算を6月の市議会定例会で提案させていただきたいと考えております。
 (3)の家庭学習を円滑に進めるための学習課題の送付としましては、予備費を活用して4月16日から、児童・生徒に学習課題等の送付を行っております。また、学校ホームページにも学習課題を掲載し、家庭学習を円滑に進めるための支援を併せて行っております。このほか、電話等により児童・生徒及び保護者と連絡を取り、学習状況や体調面等の把握、教師による電話相談等のフォローアップや必要な情報収集を行っているところでございます。
 右側3ページの(4)、クラウド型の自律学習応援プログラムを活用した学習支援ですが、自宅のパソコンやタブレット端末、スマートフォンなどで利用できるクラウド型の学習プログラムにつきまして、臨時休校期間中に利用が可能なIDとパスワードを児童・生徒向けに発行し、自宅でのオンライン学習を可能としております。
 (5)の電話、訪問による児童・生徒の心のケアの充実としましては、市及び学校のホームページに相談先や新型コロナウイルス感染症に関する情報を掲載するとともに、総合教育相談室に来所を希望する場合には、3密に配慮しながら相談に応じているところでございます。また、支援の必要な家庭につきましては、各学校から電話などで聞き取りを行うとともに、子ども家庭支援センターと情報を共有し、連携した支援を行っております。
 (6)のリサイクル図書を活用した児童用図書の宅配は、乳幼児向け、低学年向け、中・高学年向けに、4月21日から60セット、28日から100セットを配達し、5月9日からは第3回目の受付を行っております。
 最後に、3のその他公共施設の休館ですが、三鷹市立図書館及び三鷹市川上郷自然の村につきましては、いずれも5月31日まで施設の利用を休止しております。なお、図書館におきましては、先週取りまとめられました緊急対応方針(第2弾)におきまして、企画展示のオンライン公開や、来館受付のみとしていた音楽配信サービスの電話での対応を開始、さらには臨時休館前に予約された図書資料の順次引渡しを進めることを盛り込んだところでございます。
 説明は以上でございます。


◯委員長(伊東光則君)  教育委員会の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。質疑のある方。


◯委員(山田さとみさん)  よろしくお願いいたします。御説明ありがとうございます。3月2日からの突然の小・中学校の休校から、今まで新型コロナウイルス感染症の感染状況など、情勢を踏まえて様々な面から絶え間ない決断を余儀なくされてきたこと、これを機にICTを活用した教育に大きな一歩を踏み出されたことに感謝を申し上げます。ありがとうございます。
 幾つか質問がありますので、順を追ってお伺いしてまいります。よろしくお願いいたします。
 まずは、昼食の提供ですけれども、昼食を市内全学校で200人から300人に提供していたとありますが、休校の延長後、昼食の希望者の増減はありましたでしょうか。


◯学務課長(金木 恵さん)  今お問合せいただきました、学校の給食室を活用したお昼御飯の提供でございますけれども、まず、4月15日から5月8日まで実施した際には、小・中合わせて21校でお申込みを頂きまして、小・中合わせて304人の方からお申込みを頂きました。今回、5月14日、もしくは新たにお申込みを頂いた場合には5月18日から、またこちらの事業のほうを開始してございますけれども、こちらに関しましては合わせて278名の方からお申込みを頂いている状況です。こちらについても、21校で御希望を頂いたところです。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。ちょっと人数が少し減ったようなんですけども、何か理由などはお伺いされているでしょうか。


◯学務課長(金木 恵さん)  4月のほうにお申込みを頂いた方、304人いらっしゃったんですけれども、この方たちが毎日、出席率100%で来ていらっしゃっているというわけではなかったといったところに実情がございます。また、日を追うにつれて、御自宅に親御さんがいらっしゃるような御家庭の場合は、お見えにならない方もいらっしゃったので、その辺りを反映した結果がこの数字かなというふうに認識してございます。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。減っているということなんですけれども、もし今後増えるような場合、例えば文部科学省の通知で、給食の持ち帰りについて条件がそろえば考えられるというふうに書いてあるところなんですけれども、もし人数が増えてしまって密になってしまう場合に、持ち帰りなどを想定はされていらっしゃいますでしょうか。


◯学務課長(金木 恵さん)  基本的にお昼御飯の提供の申込みの受付は全て終了という形で打ち切っておりますので、これからこれ以上増えるということは想定をしていないというのが1つと、あと持ち帰りの件に関しましては、やはりこれから気温も上がってくるという中で、衛生管理上なかなか難しいというところで、今回は対応しないというふうに考えております。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。今回すごく感染者数も減っている中で、このまま通常の給食の再開ということも考えられると思います。その後、もう一回、第2波などが来たときに、やはり感染拡大防止策として、今回把握できた御家庭に対して、お弁当の提供ですとか、給食の持ち帰りですとか、もしそういったことがあった場合に、柔軟にお考えいただきたいと思います。
 次に、分散登校日の設定についてお伺いいたします。まずは、子どもたちの出席状況について、分かる範囲で教えてください。


◯指導課長(長谷川智也君)  よろしくお願いいたします。私も分散登校が始まった月曜日、火曜日と、先週、6校ほど状況を見に行ってまいりましたが、人数的にはほとんどの子どもたちが出席しているという状況です。ただ、ぜんそく等、そういった持病を持っている方については、感染の不安があるので、お休みいただいていると、そんな状況でございます。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。分散登校について、東日本大震災のときに、御家族が一緒にいて、学校に行く機会がなくなり、児童虐待が増えたとの報道もありました。休校が長期化して、子どもたちが家にいて、担任からの電話だけではなかなかSOSも出せないと思います。登校日は、子どもたちが心身ともに健康でいるかを確認するため、気になる子どもに対しては個別のフォローにつなげていくために、ある程度は必要だと思っています。
 しかしながら、都内は今、緊急事態宣言中でございます。都内の他の自治体では、登校日を設けていない自治体や、登校日はないが、相談日としているところ、登校日はあっても、教室に5人まで、時間は10分以内で課題を渡すのみ、昇降口での課題の受渡しのみ等、登校日があっても接触を最大限避けられるようにしている自治体も見られます。
 それに比べると、三鷹市の登校日の設定は1回2時間以内で、週2回程度となっています。3密を避けるために1教室10人程度とするなど、3密回避に配慮はしていらっしゃるものの、1回当たりの時間は長く、回数も多いのではないかという印象を否定できません。都内はいまだ緊急事態宣言中である中で、今回の方針に至った理由を伺います。また、欠席した児童・生徒は欠席扱いにしないということでしたが、欠席した子どものフォローはどうされているのかお聞かせください。


◯指導課長(長谷川智也君)  まず、分散登校に至った理由、根拠について御説明をさせていただきます。大きく2点ございます。まず1点目は、国の学校における新型コロナウイルス感染症対策に関する懇談会、こちらが令和2年5月1日付で出しました提言──新型コロナウイルス感染症対策の現状を踏まえた学校教育活動に関する提言によりますと、このように記載をされております。まず、新型コロナウイルス感染症の学校における集団発生報告は国内外においてもまれであり、小児年齢の発生割合、重症割合も少ない。また、地域によっては徹底した行動変容の要請が長期にわたることも考える。このように、現在、学校における感染リスクをゼロにするという前提に立つ限り、学校に子どもが通うことは困難であり、このような状態が長期間続けば、子どもの学びの保障や心身の健康などに関して深刻な問題が生じることとなるとしています。また、社会全体が長期間にわたり、この新たなウイルスと共に生きていかなければならないという認識に立ち、その上で子どもの健やかな学びを保障するということとの両立を図るため、学校における感染症及びその拡大のリスクを可能な限り低減しつつ、段階的に実施可能な教育活動を開始し、その評価をしながら再開に向けての取組を進めていくという考えが重要であると記載されております。
 また、例えば先ほど緊急事態宣言の中でというお話がありましたが、それにつきましてもこのように記載されております。例えば、緊急事態宣言の対象区域は都道府県単位で指定されるが、たとえ区域内であっても地域や生活圏によって感染の状況は異なることから、一律ではなく地域の状況を踏まえて、段階的に学校教育活動を開始していくことも可能であると、このような認識に立って設定をします。
 さらに先週末、5月15日に新たに文部科学省から初等中等教育局長名で出された文書がございます。題名が新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた学校教育活動等の実施における学びの保障の方向性等についてという通知文が、5月15日付で出されました。ここにも、このように記載されております。社会全体が長期間にわたり、この新型コロナウイルス感染症と共に生きていかなければならないという認識に立ちつつ、子どもたちの健やかな学びを保障することとの両立を図っていくことが重要であると。
 先ほどの提言にも基づきますが、感染症防止対策を徹底した上で、段階的に教育活動を開始し、学校における教育活動を充実していくことが必要であるという内容のものが書いております。具体的には、学校における、家庭における学習支援を最大限行うということと、感染防止を徹底した上で、分散登校などの可能な限りの工夫を行い、子どもたちの学びの保障に努めることが必要であるというふうに、改めて通知がされているところでございます。
 さらに、登校日の設定につきましては、学校教育は教師から児童・生徒への対面指導、児童・生徒同士の関わり等を通じて行われるものであり、新型コロナウイルス感染症の影響がある中においても、その趣旨を踏まえて感染拡大防止に十分配慮しながら、教師が様々な工夫を行いつつ学校における指導を充実させることが必要である。臨時休校期間中も登校日を設ける、学校の空き教室や社会教育施設等も最大限活用して分散登校を実施するという旨の通知が示されております。
 このような状況を踏まえまして、当面、本市では1回2時間以内、そして週2日程度ということで設定をしておりますが、今後の社会全体の状況、それから学校の状況に応じては、日数を減らすなど、弾力的に対応していきたいというふうに考えております。
 それから、2点目の御質問、欠席者に対するフォローにつきましては、あくまでも今、分散登校で実施していることは授業ではありませんので、家庭学習の進捗を確認し、子どもたちに意識づけを行うということが目的ですので、授業を進めることは想定しておりません。ですので、欠席された児童・生徒の保護者につきましては、直接電話等で御連絡を差し上げて必要な課題等を提示して、同様の対応ができるように配慮しているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(山田さとみさん)  よく分かりました。ありがとうございます。登校日に課題のフォローをされていると、欠席者に対しても電話で同様の対応を取っていただいているということですけれども、特に共働きの御家庭では、限られた家庭での時間の中で課題を子どもに取り組ませるのが大変だというふうに聞いております。もちろん学びの保障というのは大事なところなんですけれども、やはり家族の仲が壊れてしまってはいけないという面もあると思います。
 特に、先ほど授業は進めないとおっしゃったんですけれども、新学期の単元について、課題を通じて開始している学校も散見されます。教育委員会として、課題の内容について、進めないという方針なのでしょうか。どのような方針で課題を出してほしいと打ち出されているのか、教えてください。
 新学年の課題を出している学校については、家庭学習での課題を終えた単元については、学校再開後は授業で取り扱わずに、修了したものとみなすのでしょうか、併せてお伺いいたします。


◯指導課長(長谷川智也君)  山田委員、御指摘のとおり、適切な課題を出されていても、やはり子どもがそれを計画的に家庭学習を行うということは大変なことだというふうに感じております。実際のところ、なかなか計画的にできることができない、大変厳しい、もうお手上げだというような御意見も頂くこともございます。
 ですので、それがゆえに教員として、子どもたちが計画的に学習を進めていくためにどうしたらいいのかということを、直接子どもたちと対面して指導をしたり、登校できないお子さんには、教員からそのモチベーションを上げるための電話連絡等を含めて、まずは家庭学習が計画的にやれるような仕組みということで、先ほどの分散登校のところによりますが、週2回程度ということで、回数も設定をしてやっているところでございます。
 授業の新しい内容については、これは我々も学校からどのような通知が出ているのかということを随時点検をさせていただきまして、そのような先取りで学習するようなものを進めてしまっているような状況が見られる学校については、その都度ごとに、我々、指導主事が連絡を取って確認をしております。現在のところ、欠席者が不利益を得るような内容で先に進めているという学校は今のところはございません。ですので、改めてそのときには我々で確認をして、全ての子どもたちが学習に対する不利益が生じないような形で、きちんとした指導・助言を進めていきたいというふうに考えております。
 以上でございます。


◯委員(山田さとみさん)  御説明、ありがとうございます。しかしながら、やはり新しい単元、進めているところもありますので、丁寧な対応をお願いしたいと思います。
 家庭学習においては、あまり難しくないもの、復習を中心に進めていただきたいなと思います。あまり難しくないものを少なめに、足りない御家庭は「すらら」で行うなど、課題内容は復習を中心に据えながら、子どもたちの個別の関心を引き出すような柔軟な内容を考えてもよいと思います。
 次に、1回2時間以内で週2回程度の登校日を設定しています。理由は先ほど御説明いただきましたけれども、教職員も出勤しなければなりません。教職員は御自宅から公共交通機関に乗って出勤していただいています。教職員は、学校に来なければできない業務を除き在宅勤務を実施してきたと、教育委員会から御回答を頂いておりますが、登校日の回数が増えるたびに職員室も密な状態になっています。
 市は、職員に対して出勤抑制を出していますが、学校には都の職員と市の職員がいらっしゃいますけれども、各学校にきちんと出勤抑制できているか、確認はされていらっしゃいますでしょうか。学校に出勤しなければならない仕事なのか、各学校の校長先生に判断をお任せしていると思いますが、いま一度、出勤抑制の観点からも市教育委員会から強い要請を出していただきたいと思います。学校がクラスター化してしまっては、緊急事態宣言解除後も学校の再開が難しくなります。今しっかりと抑制して、緊急事態宣言後にしっかりと学校が再開できるような施策を望みますが、どのようにお考えでしょうか。


◯指導課長(長谷川智也君)  教員の勤務抑制につきましては、都教委のほうからも校務運営上、学校に出勤しないと行えない業務のための最小限の人員を除いて、学校への出勤については、教職員の約2割程度を目安とし、その他の教職員は原則として自宅勤務を行うとするというふうに通知をされているところでございます。
 ただ、臨時休校中で全く分散登校がないときと、現在のように分散登校があるときとでは、やはり、それぞれ学校の実情は変わってくるものですから、全て2割程度ということは実情としては大変厳しいところだというふうに感じております。ただ、各校長のほうには、そういったことも含めて、最低限の人数でできるように、なおかつ、子どもの学びの保障、心のケアができるということで、シフトを組みながらやっているところでございますので、私ども、また引き続き、そのことについては、教員自身の健康管理とかも含めて指導・助言を進めていきたいというふうに考えております。
 以上でございます。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。今後も周知のほど、よろしくお願いいたします。
 登校日を設定するに当たって、先ほど御説明がありましたけれども、どの学区にどのくらい感染者がいるかという数字を把握していらっしゃるのでしょうか。現在、三鷹市内の教職員、児童・生徒とその御家族で感染していらっしゃる方やPCR検査の結果待ちをしている御家庭についてはどのように把握されていらっしゃいますでしょうか。
 御家庭からの自己申告で、学校長に連絡していただき、学校長が市教育委員会に報告することとなっていますが、御家庭にしっかりと周知されていらっしゃいますでしょうか。配付プリントに1度書いたきりでは周知は難しいと思います。発行するプリントに、家族で感染者が出た場合は、そして、御家族が検査の結果待ちなど、感染の疑いがある場合も、子どもは登校させずに、学校まで連絡してくださいと、何度もしっかりと周知していただきたいと思います。
 私のほうで、実際確認したわけではないですけれども、市民のほうからこんな報告がありました。親がPCR検査の結果待ちであるにもかかわらず、その子どもがマスクもつけずに、自分の子どもと遊んでいたということを、後から知ったと、非常に怖い体験であったと聞きました。保護者の意識の差というのはとても怖いなというふうに感じております。
 市教育委員会では、子どもの毎日の体温や健康状態が分かるような表を各学校に作成していただいていると思いますが、他市の学校の取組で、子どもの体温や体調を記入する欄と同居家族の感染の有無のチェック欄を設けている学校もあります。プライバシーに配慮しながらも、家族の感染を把握できる有効な手段として、このようなチェック表も見直していただけるとよいと考えますが、いかがでしょうか。


◯指導課長(長谷川智也君)  先ほど山田委員がおっしゃったとおり、各学校につきましては、児童・生徒の健康状態の把握のみではなく、濃厚接触者になるかならないかというようなことも含めて、子どもたちへの注意喚起、そして情報提供の依頼を差し上げているところでございます。
 そして、先ほど御指摘があったように、健康観察チェック表につきましては、現在のところ本市では、子どもたちの健康状況の把握のみということでやっております。これにつきましては、保護者、家庭のものもそれに記載するとなると、様々な個人情報、人権上の様々な配慮もしなければならないというような視点も持ちまして、今のところ本市としては、やはり子どもたちのみの検温の健康チェック表ということで、各学校が工夫をしながらやっているところでございます。
 いずれにしても、児童・生徒のみならず、感染者、濃厚接触者に対する様々な人権上の問題も出ておりますので、これにつきましては、学校にも重点的にそのような差別や偏見等、いじめ等も含めて、ならないように周知徹底をしているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。ちょっと聞き逃してしまったかもしれないんですけれども、学区ごとの感染者の把握をちょっともう一度お伺いしたいのと、人権保護ということで、やはり、私もちょっと難しいのかなというふうには考えておりましたけれども、発行するプリント、学年便りですとかがあると思いますので、その最後に、同じフォーマットでいいので、もし感染者、濃厚接触者が出た場合には、学校に一度御報告くださいというような文言を入れていただくような、繰り返しの周知をお願いしたいと思います。いかがでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(秋山慎一君)  今、学区ごとの感染者数というようなお話がございましたけれども、先ほど委員おっしゃったように、基本的には学校を通じてそういう件があれば、教育委員会のほうに来まして、それを都のほうに報告するとか、そういう流れになってございますけれども、現時点において東京都のほうに報告をするような事案についてはこちらのほうには来ておりません。
 一方、例えば市の感染者数とかについても、保健所を経由して市のほうに情報というのは提供されているところなんですが、これについても具体的にどういう方かというところまでは、当然個人情報のことがございますので、把握は細かくできないという状況でございますので、基本的には、先ほどございましたように学校を通じたところで、市への報告という中で、感染者というか、そういうケースがあった場合は報告が来るということになっております。そういう意味で言いますと、現時点では東京都教育委員会のほうに報告しているような事案はないというところでございます。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。分かりました。
 次に、子どもたちの心のケアについて、支援が必要な気になる子どもに関しては、学校長を通じて調査シートで市教育委員会に報告があると伺いました。教育委員会と子ども家庭支援センターが情報を共有し、連携していることはとても心強く、ありがたいと思っております。今、子どもたちに必要な支援はどのようなものでしょうか。調査シートを実施して見えてきたことについて、教えられる範囲でいいので、教えてください。


◯学務課長(金木 恵さん)  調査シートに書いてある内容につきましては、いわゆる要対協と言われる要保護児童対策地域協議会の枠組みの中で情報収集したものになりますので、この席でつまびらかにその内容といったことはお話しすることはできないのですが、一般的に学校配置のスクールカウンセラーのところに聞こえてくるような話といったところでのお答えをさせていただきたいと思います。休校中でありましても、できる限り市配置のスクールカウンセラー、都配置のスクールカウンセラー、出勤がかなうのであれば、学校のほうで勤務をしているような状況はございます。
 この中で、電話であったりとか、実際にお越しいただいて話すというようなことも当然しているんですけれども、コロナが本当に怖くてというような主訴での相談というのはほとんどなく、本当に市内でも片手で数えられるような程度の件数です。なので、例えばそのことがすごく不安で不安でといって不安定になったようなお子さんがいた場合には、学校のほうで個別に状況の把握であったりとか、もし毎日不安だったら、学校に来てもいいよという形で個別の対応をしておりますけれども、一般的には、相談の中でコロナの話は出てくるけれども、でも、それは主訴じゃなくて、もともとある不安であったりとか、相談事の継続といったところが大半かなというふうに、こちらのほうでは認識をしているところです。
 ただ、子どもたち自身というよりも、大人、保護者のストレスのほうが高くなってきているのかなというような傾向は、何となくですけれども、あるかなという感じは受けております。
 以上です。


◯指導課長(長谷川智也君)  先ほど学務課長が申し上げたものに補足して、私のほうで御説明させていただきたいと思います。実は、先週の14日付で、都教委のほうから心のアンケートの配付という依頼がありました。これは、学校が再開されると、児童・生徒の学習状況とともに、心理面の状況把握が大変重要になるということで、都が様式を示したものでございます。本市といたしましては、学校再開後のみではなく、先ほど申し上げましたように、この臨時休校中も個別の面談等を通じて子どもたちの心のケアを取っているところでございますが、学校再開後、改めてこのアンケートを実施したいというふうに考えております。
 具体的には、大きく5つの項目になっております。まず1つ目は、体について変化があったのか、なかったのか。これは、具体的には眠れないですとか、食欲がないですとか、頭が痛い、おなかが痛い、そういうことも含めてチェックができるような内容でございます。
 そして、2つ目としては、気持ちの部分ですね。変化があったのか、なかったのか。変化があった場合には、例えば集中ができないですとか、やる気が起きないとか、いらいらする等のものにもチェックができるようになっております。
 そして、3番目については、家族との関わりということで変化があったのか、なかったのか。あった場合には、例えば関わりが増えたとか、逆に関わりが減ったとか、よく話すようになった、あまり話せなくなったというようなこともチェック項目にあります。
 そして、4番目としては、家庭学習のことについて、楽しく取り組めたのか、取り組めなかったのか。
 5番目は、今現在心配しているということで、あるのか、ないのか。あった場合には、それは具体的に友達なのか、家族なのか、先生なのか、勉強なのか、生活のことなのかということをチェックできるようになっております。
 最後、6番目としては、今すぐ相談したいことがある場合はどんなことですかということで、こちらは文章で記載できるようになっております。
 いずれにしましても、子どもたちの学習面のみでなく、心の部分も学校再開後に早急に改めて把握できるようにということで、都からひな形が来ておりますので、これもまた参考に、その学校の実情に応じて加除修正もしながら、子どもたちの心身の状況の把握をしていきたいというふうに考えております。
 以上でございます。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。
 次に、6月の補正にかからない部分でちょっとお答えいただきたいんですけれども、家庭におけるオンライン学習の支援について、お伺いいたします。児童・生徒の家庭におけるオンライン学習を支援するため、都の補助制度を活用し、オンライン学習のための環境が整っていない御家庭に対して、学習用タブレット端末やモバイルルーターの貸与を実施するとありますが、現時点で準備台数やスケジュールの状況と、GIGAスクール構想の1人1台タブレットへの切替えについての見通しと、あと、もう一つ、ICT教育を進めるに当たっての課題──例えば端末が入手しづらいですとか、教員が端末を活用した授業の対応ができないなど、迅速な実施に向けての課題があれば教えてください。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  今の御質問についてですけど、まず、家庭学習の関係のモバイルルーターのところですけども、ちょっと6月補正にも少し絡むのであれなんですが、今取り組んでいるところにつきましては、教育部内の流用を基に、できる範囲内で実施をしようとしているところでございます。
 基本的には、学校に配置している、子どもたちが使うタブレット端末は各学校41台ございまして、それで902台と、そのほかに井口小と一小に関しては40台ずつ増配置をしておりまして、982台という形になりますが、プラス、教員の研修用に教育センターで一部持っている端末もありますので、合わせて大体1,000台程度の端末を、今設定変更をしまして、貸出しをしていきたいというふうに考えているところでございます。
 また、モバイルルーターにつきましては、流用の財源等を含めまして、現在確保できる台数ということで、今想定しているのは300台程度という形のものを想定しております。まさに先週、5月11日の月曜日から分散登校が始まりまして、15日の金曜日までの間で御希望を取ったところで、今、指導課のほうで集計をしているという状況でございます。
 あと、GIGAスクールの関係ですけども、これにつきましては6月補正に出させていただきまして、予算成立後の調達になるかというふうに考えておりますが、現状、国が当初、令和元年度補正予算で小学校5年生、6年生、中1ということで、3学年分の令和2年度の整備という形を想定されていたんですけども、今回コロナの関係でさらに補正を組まれまして、小学校1年生から中学校3年生まで、9学年、全ての子どもたちという形になってございます。
 そうすると、全国的に公立の学校で大体1,000万人程度というふうに想定しておりますが、タブレット端末も、全部の自治体が手を挙げると1,000万台という状況でございまして、今、中国の関係もございまして、なかなかタブレット端末自体が入手しづらいという状況は確認できているところでございます。
 私からは以上です。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。タブレット、1,000台用意、ルーターが300台ということで、市で保有しているものに関しては、設定を変えられて児童・生徒に貸与すると理解しました。予定台数を超えた場合、優先する学年の順番について、決まっていれば教えていただきたいのと、予定数を超えた場合、都から借りられると思うんですけれども、どのような想定をされていらっしゃいますでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(秋山慎一君)  先ほど、担当の課長がお答えしたとおり、今現時点でどのぐらいの御家庭にそういうインターネットの環境というか、オンライン学習に適した環境はないかというふうな確認をしております。今、モバイルルーターに関しては、先ほどあったように、これ東京都の補助が──補正が成立した直後に私ども、取組を始めまして、実際、300台というのは現状で確保できそうなところなんですけれども、先ほど答弁の中にあったように、学校には1,000台のタブレットがありますので、モバイルルーターについても、もし、あと700台確保できれば、1,000台のそういう環境が整うわけです。
 今時点でどのぐらいの数の御家庭が必要かというのは、今日時点でまだちょっと集計ができておりませんけれども、できるだけ──300台で収まればいいんですが、収まらない場合も、今、調達が困難な状況ですので、どのぐらいの時期にそれが確保できるか。東京都の補助の要件等々もありますので、なかなか難しいところなんですけども、取り組んでいきたいと。
 じゃあ、具体的に足らなかった場合、そういう意味で申し上げますと、恐らくタブレット端末自体については、今1,000台ありますので、その中で何とかなるだろうとは思っております。さっき御質問にあったように、足りなかった場合は東京都が貸与するという制度を新しく、都の2次補正、その中でも入っておりましたので、もちろん、その対応なんですが。今ちょっと課題になっているのは、やはり今モバイルルーターが市場に物がほとんどないという状況で、その調達に非常に苦労しているということがありますので、今その300台の中でどのように使っていくかというのは、一旦その数を集計した段階で、状況をまた学校を通じて確認をしながら──ですから、どの学年にというようなやり方になるのか、あるいは本当に、例えば御家庭に何らかの形でオンライン、インターネットに接続できる環境があれば、そういった御家庭はそれを使っていただきながら、本当に全く何もないという御家庭を優先して配備をしていきたいなというふうに思っておりますので、個々の事情をしっかり確認をしながら、足りなかった場合については順次配置をしていきたいなというふうに考えております。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。
 6月からのクラウド型の自律学習応援プログラムについては、どのような想定をしていらっしゃって、どのような位置づけで御利用いただくものなのか、教えてください。例えば、進捗状況を担任が確認し、苦手そうなところは解説動画を見てもらうなど、個別最適化された学びにつなげるものなのか、それとも、課題が少ないと考える御家庭向けの課題であるのか。今後どのように活用されるのか、方向性を教えてください。現在、保護者から「すらら」の位置づけについて質問が来ています。よろしくお願いいたします。


◯指導課長(長谷川智也君)  クラウドについての御質問でございますが、現在、児童・生徒が使用している「すらら」につきましては、今年度から始まりましたA−Room──適応支援教室で導入するものでございました。それを、このたびの緊急事態宣言に伴う臨時休校のため、緊急事態宣言に伴う臨時休校中は無償で提供してもらえるということで始めたものでございます。
 現在、児童・生徒が使っている「すらら」につきましては、大きく3つの内容から学習フローが示されております。1つ目は、レクチャーということで、いわゆる授業部分です。子どもたちの理解、分かる、こういうことが進められるようになっております。2つ目がドリルということで、演習部分です。先ほどの理解を踏まえて、どれだけ定着できるのかということを確認するところでございます。3つ目が、テストということで、いわゆる活用部分。その定着したものをどれだけ活用できるのかというような内容で、3つの学習フローで進めているところでございます。
 ただし、これは冒頭申し上げましたように、緊急事態宣言に伴う臨時休校中の特別の無償提供ですので、臨時休校が終わってしまうと、これは有償になってしまいます。そのため、改めて「すらら」ドリルということを、全子どもたちが使えるような形で進めているところでございます。大きな違いは、先ほどの3つの部分がありましたが、レクチャーの部分がなくなって、ドリルとして活用するというようなところの内容のみのICT学習のドリルでございます。
 これにつきましては、この後、感染状況等にもよりますけれども、学校が完全に再開した場合であっても、子どもたちが家庭で家庭学習としてできるように想定をしています。なお、学習の進捗状況を担任が把握をして、そして、それぞれの子どもたちへの個別支援につなげることもできるような内容にもなっておりますので、そのような形で引き続きこのICTの活用ということでやっていきたいというふうに考えております。
 以上でございます。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。以前から教育委員会の皆様がおっしゃっていた個別最適化の学びにつながる取組だということで、大歓迎しておりますが、せっかく導入していただくので、最大限活用していただければと思います。
 次に、学校再開後の学習時間確保の対応についてお示しいただきまして、ありがとうございます。アについても、イについても、一定の御理解を頂いておりますが、夏休みを授業日にしてもらって、しっかりと学習の遅れを取り戻していただきたいとのお声も頂戴していますが、どのようにお考えでしょうか。


◯指導課長(長谷川智也君)  まず、この授業時数につきましては、国のほうの方針としては、いわゆる学校教育法施行規則に定める標準授業時数、これを踏まえて編成した教育課程が、授業時数を下回ったことのみをもって、いわゆる施行規則に反するものではないということで、簡単に申し上げると、示されたものを100%やらなければならないというものではないという考えが示されているところでございます。
 本市といたしましても、子どもたちがこの臨時休校期間中に実際に授業が行われていないものですから、それについてどのように今後補習、補充をしていくかということで、教育委員会のみならず、各小学校・中学校の校長会のほうでも、どのような案がふさわしいのかということで検討をしていただきました。それを踏まえて、このたび授業時間数の確保ということでお示しをしているところでございます。
 具体的に、まず小学校のほうは、水曜日、1こま増やして6時間授業、そして、中学校のほうは、週に1回、7時間授業。ただし、これは50分掛ける7時間授業をやってしまいますと、教員の勤務ですとか、そして子どもへの負担もありますので、これは事実上不可能でございます。ですので、中学校の7時間授業というのは、45分掛ける7時間授業でございます。さらに、6月再開を想定して、土曜日の隔週、第2・第4土曜日、午前中4時間の授業を行うということを想定しております。
 このようなことでシミュレーションをして、結果、現在、充足率としてはこのようになっております。まず、小学校については、4月から3月まで、全て予定どおり実施したということを100%した場合に、水曜日の6時間、土曜の隔週授業を行ったところ、それがどれだけ充足しているのかということを計算しましたところ、小学校では94%、6月からの再開で充足できると。そして、中学校も同様に標準を100%としたところ、週1回の7時間授業、土曜日の隔週授業をやったところ、充足率が93%ということで、補えるようになっているものでございます。
 授業時数のこまを確保しても、あと、各学校によって授業の内容がばらばらですと、やはり市内の子どもたちによっては不利益を生じることになってしまいますので、その解消策ということで、本市にあります小学校・中学校の教育研究をする機関である鷹教研の教科部会を通じて、それぞれの教科で、6月再開したときにどのような指導計画が妥当なのかということを再編成するよう、今指示を出していて、今月中にそれが確定するところでございます。
 以上のような取組をしながら、授業の内容、そして授業の時数ということで、子どもたちに不利益にならないように、教育委員会として取り組んでいるところでございます。
 以上でございます。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。子どもたちの不利益にならないように、今、指導計画を再編成していただいているということですので、ぜひよろしくお願いいたします。
 あと、低学年のお子様について、この土曜日授業、少し体力について不安があるとか、そういったお声も聞かれております。子どもたちの学びに影響が出ない、あと体の面でも影響が出ないようにフォローをお願いしたいと思います。
 例えば、柔軟にオンライン授業であったりとか、課題に対してこのように作るんだよとか、このようにやるんだよというような動画を作って、学校のホームページにリンクを貼っていただくですとか、そういった柔軟な取組も一緒に考えていただければと思います。
 最後に、図書館の休館について、市民から、貸出しを再開してほしいというような要望がすごく多いです。ただ、感染拡大の観点を踏まえて休館されているというのは、納得しているところでございます。今後、インターネット予約をしたものについては、貸出しが可能となるようなことは想定されていらっしゃるでしょうか。段階的に、順を追って開館していく中で、インターネット予約をしたものについて貸出しができるか、想定されているか教えてください。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  今、御質問を頂いた点についてお答えさせていただきます。現実的には、多摩地区の各図書館等では、まだまだ完全休館といったところが圧倒的に多いわけでございます。その中で、三鷹市立図書館としては、3月中に御予約を頂いたものが、もう2か月間渡せていないという、そういう状況がございまして、まずそこを何とかしなきゃいけないということで、そちらのほう、予約本の受渡しというのを始めさせていただきました。
 その中でですけれども、まず、そちらのほうがまだ3,000点ほどございまして、そちらをまずはお渡しするということを最優先にしながら、今動いているところです。そちら、順次お受渡しが終了した上で、その先のことを考えていかなければならないのかなとは思っているところです。インターネットの予約、それから、御利用される方の中には、やっぱりインターネット環境のない方々も多くいるということも含めて、公平性の部分も含めて、どのようにしていったらよろしいのかということについて、今いろいろ検討はさせていただいているところです。


◯委員(紫野あすかさん)  よろしくお願いいたします。
 本当に初めてのことで、現場の先生や子どもたち、保護者の方も含めて、教育委員会の皆さんも大変な思いをされて、この間対応されてきたと思います。本当にありがとうございます。この間、臨時休校中の対応として、学校校庭の開放、教室を利用した子どもたちの見守りが行われてきましたけれども、この間利用した児童・生徒は何人くらいで、また、見守りに携わった先生たちは何人くらいいらっしゃったか、確認させてください。


◯指導課長(長谷川智也君)  まず、校庭利用者、そして教室利用者と、5月11日までの数値をお示しさせていただきたいと思いますが、まず小学校では、多いところで17名の利用がございました。多い学校で、全体の数値を言いますと、大体4%ほどの子どもたちでございます。おおむね、ほとんどの学校は1%ぐらいの参加でございました。
 そして、教室利用者につきましては、同様に5月11日以前の集計ですけれども、多いところで5名の利用がございました。そういたしましたところ、学校全体の約2%というところになります。ほとんどの学校が0.3%ほどの利用でございます。そして、教員の実際のその対応につきましては、今申し上げたような人数でございますので、1教室当たり1名、または2名の教員が対応しているという状況でございます。
 以上でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。子どもたちからは、早く学校に行きたいという声をたくさん聞いているんですけれども、この校庭開放や教室の開放を行って、実際に参加した子どもたちからはどんなような感想とか、声とかは聞かれていらっしゃるでしょうか。


◯指導課長(長谷川智也君)  私も数校見に行ったんですけども、具体的に子どもたちと近くで話をするというようなことまでは、こういう状況ですのでできていませんが、例えば校庭利用については、少ない人数ですので、やはり今までと同じように多くの友達と遊びたいというような意見があったというふうに、管理職のほうからは聞いているところでございます。
 あとは、やはり教室利用のほうについても、人数が少ないので、ほぼほぼ教員とマンツーマンのような形でやれるような状況になっています。ですので、子どもにとっては、学習をよく見てもらえる機会ではないかなというふうに思っております。
 以上でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございました。
 登校時や下校時のときに、子どもたちに危ないことが起きたりしないような、何かケアとかはされていましたでしょうか。


◯指導課長(長谷川智也君)  こちらにつきましては、本市のスクール・コミュニティという制度がございますので、それぞれ各学校を通じてCS委員のほうから依頼をかけて、極力、通常、学校が行っているときと同じような体制で見守りをしていただくように依頼しているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。
 三鷹市独自の取組として、今回、休校中に、希望者には給食を活用した昼食の提供が行われたということは、とても評価ができると思います。本当にお母さんたち、毎度毎度、3度の食事を作るのも大変だったり、お仕事をされていたり、なかなか子どもの食まで手が回らないという声もありましたので、とても助かったというお声も聞いています。この間、昼食を希望して利用された生徒さんは何人くらいいらっしゃって、反応とか、感想とかありましたら、聞かせていただきたいと思います。


◯学務課長(金木 恵さん)  利用状況につきましては、4月から5月8日の間には304名の方から。今回の5月、もう一度仕切り直して、第2弾のほうでは、小・中合わせて278名の方からお申込みを頂きまして、提供しているところです。
 4月の段階のときは、まず、私どももやったことがない事業でしたので、私と、あと保健給食係の者で全21校を見て回りました。どんなに多い学校でも二十数名というところですので、少ない学校は1つで済みますけれども、多い学校だったら教室を大体2つか3つぐらい使って、それぞれに距離を取りながら御飯を食べるというような形だったので、普通の給食の時間と違って、お話ししながら食べられないのは寂しいけれども、でも、おいしいのを食べさせてもらっていますというような感じで、調理員さんのほうにおいしかったですというような感想は寄せていただいているようなところです。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。おしゃべりが禁止だったみたいで、私が聞いた子どもからは、何か全然、先生とも友達ともしゃべれなくて、先生との会話も、何かこんな紙で頑張ってねとか、それがちょっと寂しいというか、離れているんだから、ちょっとぐらいはおしゃべりしたかったなという子どもたちの声は聞きました。でも、喜んでいる声が多かったというふうに思います。昼食、大丈夫なのかとか、助かるとか、いろいろな意見があって判断が難しかったと思うんですけれども、喜ばれているという声が私のところにはたくさん届いていました。
 あと、分散登校日、1クラスを幾つかに分けて、2時間ほどということなんですけれども、例えば40人のクラスで10人ずつだとしたら、4回、同じようなことを先生たちが行うというようなことになるのかなと思うんですけれども、これ、先生たちの負担みたいなものは大丈夫なんでしょうか。


◯指導課長(長谷川智也君)  これにつきましては、やはり通常であれば1クラス1回で済むことを、2回なり、3回なりやることになりますので、それは負担としては、その分負担になるところではございますが、やはり私が聞いたところによると、学校に子どもたちが実際に来るということで、教員も大変そのことをうれしく感じ、何とかしてあげたいと、そういう情熱でやっているというところが多いと感じております。
 以上でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。やっぱりこの分散登校の中身でどんなことをするのかということがとても重要かなというふうに思いました。
 あと、この間、やっぱり親御さんもそうですけれども、子どもたちもかなりストレスがたまっていて、いらいらしていたり、家庭内でも兄弟げんかが増えたりというような声も聞いています。日常の生活が送れなくなって、子どもたちが抱えている心の問題というのがやっぱり一番大きな課題かなというふうに思うんですけれども、現状どのようなものがあるか、把握をされていますか。


◯指導課長(長谷川智也君)  このたび新たな取組として、個別の面談というものを、この分散登校とともにやっているところでございます。その面談も、私どもも状況として把握をしているところでございますが、全小・中学校で74名の子どもたちから面談の希望が出ているところでございます。
 具体的な内容としましては、それぞれ個別固有のものもあるんですけれども、学習面につきましては、実際に学習の進み方に対する相談、そういったものが多いというふうに聞いております。それ以外、生活面のことについては、実際に兄弟げんかが増えているからどうしたらいいんだろうというようなこともあるというふうに聞いておりますし、いわゆる家庭生活での様々なストレス、そういったものに対しての不安のことについて相談というものも多いというふうに聞いております。
 あとは、やはり休校中でありますので、中学校については、今後の進路のことも含めての相談等もあったというふうに聞いております。
 以上でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。それぞれの子どもたちの抱えている不安をなるべく解消できるようにしていただければというふうに思います。
 あと、学校再開後の学習時間の確保なんですけれども、今いろいろな話が出ていますけれども、再開の時期というか、9月になる可能性もあるという話もちょこっとありますが、三鷹市としては、学校再開についてはどのように考えていらっしゃいますか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(秋山慎一君)  学校再開といいますか、授業はいつからできるかということにつきましてですけれども、当然、今東京都は緊急事態宣言の下にありますし、感染者数が減っているとはいえ、いろいろ東京都のほうの緊急事態措置のほうもまだ引き続き行われているというような状況ですので、現時点では5月31日までを休校の期間としていますので、現時点で言えば6月1日から再開ということにはなるわけですけども。
 そういった場合も、じゃあ、いきなり全部1クラスに全ての子どもを入れて授業ができるかといえば、なかなかそういう状況にもないだろうということであれば、例えば午前と午後に分けるでありますとか、そういった工夫もしながら一定期間をやったり、そういうことは必要かなと思っています。
 いずれにしても、当初、三鷹の場合で言いますと、5月11日から学校が再開するということを想定していましたので、当然その段階では、じゃあ、5月11日から再開したらどういうことができるかと。今で言えば、6月1日から再開すればどういう形になろうかということは検討しておりますけれども、状況が今後また変わるようであれば、当然その休校期間についても一定の見直しをすることもあろうかと思いますので、今の時点でいつからということであれば、現時点では5月31日まで臨時休校期間に定めていますから、6月1日から授業を再開できるように準備は順次行っているというところでございます。
 9月云々という話もいろいろ出たりしてはおりますけれども、そういったことは国の大きな制度の中でのお話になりますので、現時点では三鷹市におきましては、今年度の授業につきまして、今は6月1日の再開を前提にしながら、対応についても検討しているというところでございます。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。
 受験を控えた中学校3年生の生徒たちは、本当に受験の頃はどうなるんだろうというような不安を持っているというふうにお聞きしました。夏の時期も、補習というよりも、新しい課題もしなければいけないんじゃないかとちょっと思ったという子どももいましたけれども、このような子どもたちの授業の遅れ、特に中学3年生に対する補填などはどのようにお考えでしょうか。


◯指導課長(長谷川智也君)  全体の授業時間の確保については、先ほど御答弁申し上げたとおりでございますが、中学校3年生については、実は校長会のほうで、ぜひとも7月末まで、いわゆる授業の補習という形でやらせていただきたいという申出を受けて、これは我々もぜひともそのような形で対応していただきたいというふうに申し上げているところでございます。
 それから、指導計画の再編成につきましては、先ほど申し上げたように鷹教研でやっているところでございますが、これは念のためシミュレーションということで、6月開始のものと同時に、9月開始のものも含めて、指導計画の再編成は念のために行っているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。ぜひよろしくお願いしたいと思います。
 この間、本当にいろいろな方のいろいろな意見があって、早く学校を再開してほしいという親御さんもいれば、まだまだやらないでほしいというところで、私もいろいろな意見を頂いて、どのように判断したらいいかって、すごく難しいなって感じたんですけれども、そのような親御さんたちからの様々な意見というのは、やっぱりたくさん教育委員会にも届いているんでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(秋山慎一君)  確かに教育委員会のほうにも様々な御意見を頂いておりまして、いろいろ御意見というのはありますので、そういったいろいろな御事情の中で、我々もいろいろ日々判断をしていくんですけども。本当に今回の件に関しましては、正直申し上げて、何が正解かっていうのが分からないというところの中で、本当に日々状況が変化する中で、さっきちょっと申し上げたように、じゃあ、この時点から学校を再開するという前提でいろいろ準備をしていても、結局またそれがゼロになると。それの繰り返しのようなところは細かい点で言っても多々ありました。
 ただ、これはこの時点なのでしようがないということで、そういうことで言いますと、先ほど指導課長が申し上げたように、じゃあ、9月から学校再開になったらどうなんだろうかとか、いろいろなケースを想定しながら準備をするということが大事なんだろうなというふうに思っています。
 いずれにしても、そうは言っても、当然、三鷹市においてはコロナウイルスの対策本部も設置をされておりますので、そういったところと情報をしっかり共有しながら、教育委員会だけでいろいろ判断できるというものでもございませんので、市全体として判断をしながら、そういった様々な市民の方から頂戴した御意見をしっかり受け止めながら、日々判断をしていきたいというふうに考えているところでございます。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。本当に何が正しいのか、どういう判断をするのがいいのか、難しい局面が多いと思います。子どもたちが学ぶ権利を奪われないよう、また心のケアをしっかり、なるべく不安な思いがないように、頑張ってお願いしたいと思います。ありがとうございました。


◯委員(大倉あき子さん)  よろしくお願いいたします。まず初めに、本当にコロナウイルス感染拡大に伴う様々な対策、前例のない事態ということで、教育委員会の皆様には本当に大変な御苦労があったかと思いますけれども、まず心より感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございます。
 先ほどいろいろと御答弁も頂きましたけれども、何点か御質問をさせていただきたいと思います。まず、臨時休校期間中の教室を利用した見守りということで、先ほど、多いところで5名ぐらいということでお話があったんですけれども、やはりこの緊急事態宣言が出て、ほとんどの子が登校しない中で登校するということで、かなり精神的な面でも、子どもさんもいろいろな負担が大きかったのかなと思うんですけれども、中でも小学校1年生、一度も学校生活を経験しないまま、いきなりそういう形での生活がスタートされたということで、非常に心配しているところではあるんですけれども、そういった状況というのはどのように伺っているか、お伺いしたいと思います。


◯指導課長(長谷川智也君)  今現在、私も幾つか見させていただいておりますけれども、やはり子どもたち、特に、何よりも小学校1年生は、何も分からない状況の中で一つ一つやらなきゃいけないということで、今、分散登校の中では、小学校というのはどういうところなんだというところから、本当に一つ一つ取り組んでいるところでございます。
 いずれにしても、本来であれば、きちんと入学式が終わった後、オリエンテーションということでやるべきところができていない状況でございますので、なるべく、6月に本格的に再開したときに、きちんと子どもたちが学校に、学習面も含めて心の面でもうまく適用できるような形で、今、分散登校、そして個別の面談ということを進めているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。特に小学校新1年生のお子さんは、本当に心をかけていってあげなきゃいけないのかなと思いますので、よろしくお願いします。
 これまでの休校で、文科省から児童・生徒に体調、また学習の状況を把握するため、家庭訪問、電話連絡をして把握するという例があったのを、三鷹市も取り組んでくださっていると思うんですけれども、各学校、また小学校・中学校でそれぞれ取組方もばらばらな面もあるのかなと思うんですが、どういった取組──具体的に週に1回は電話をしているとか、家庭訪問をしたとか、そういった情報があったら教えていただきたいと思います。


◯指導課長(長谷川智也君)  まず、家庭訪問につきましては、家庭の玄関先で直接会うということに対して、やっぱり心配な御家庭もありますので、直接面と向かった家庭訪問はいたしておりません。ですので、臨時休校中、分散登校がないときであっても、週に1回以上は学校から直接保護者、もしくは児童・生徒と連絡を取って状況の確認をするようにということで、これは進めているところでございます。
 それから、臨時休校中の様々な教材等の配付につきましても、学校によって様々なんですけれども、例えば直接御自宅に持っていく、ポスティングするという学校もあれば、昇降口の靴箱の中に入れておいて、時間を決めて、保護者に取りに来ていただくといったような学校もございました。
 以上でございます。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。私の耳に入っていることなんですけれども、小学校では、実際、先生が来てくださったという御家庭もあったようです。
 また、逆に、中学に関しては、これまで1回も先生から連絡をもらっていないというお話もあるので、それはたまたま電話に出られなかったということなのかもしれないんですけれども。分散登校で先生にお会いしているかと思うんですけれども、これまでの間、分散登校が始まる前は一度も面識がないのに新年度となっているということで、やはり先生から1本電話があるということは、親も子どももすごく安心もしますし、やっぱりそこで気にかけてくださっているということが、今後また学校が再開したときにも信頼関係につながってくるのかなと思うので、ぜひ先生方も新しい取組で大変だと思うんですけれども、やはり一人一人のお子さんを気にかけるというか、心をかけるという意味で、今後また第2波が来て休校になったとか、これからどういう事態が起こるか分かりませんけれども、その辺の対応はきめ細やかにやっていただきたいなというふうに感じておりますので、また徹底のほう、よろしくお願いしたいと思います。
 また、次、もう一つなんですけれども、文科省から、4月に学校は、児童・生徒に時間割を配り、日々学ぶ教科書の範囲を具体的に指示するようにっていう通知があったそうなんですけれども、この時間割というのも非常に賛否両論あって、保護者からしてみたら難しい部分ではあると思うんですけれども、三鷹市としてどうされる方向性なのか、お伺いしたいと思います。


◯指導課長(長谷川智也君)  この時間割につきましては、今御指摘があったように、文部科学省のほうからひな形が出されているところでございます。これまでは、各学校、分散登校がないときには、課題を教科ごとにこれこれですよというふうに示しているところが大部分だったところでございますが、今回、分散登校という機会が与えられたことで、それぞれ毎週、確認ができるようになりました。そこで、私が見たところによりますと、各学校で、月曜日の何時間目はこの教科で、こんな課題をやるということで、こまを決めて、月曜日から金曜日までのそれぞれやるべきことを、学習計画──時間割というんですか、そういうようなもので示して、週2回の分散登校で確認をしているという学校が、今多くなっているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。先ほども申し上げたんですけど、この時間割の学習計画、非常に具体的なものが示されてやりやすかったという御家庭と、やはり本当に仕事が忙しくて、全くそれに乗れないという、そういう御家庭と、本当に今後、大きく差が開いてしまうかなということが非常に心配されるところです。それは、そのお子さんの性格とか、家庭の状況もあるので、本当によりよくということで示されていることだと思うんですけれども、そこもきめ細かく見ていただいて、絶対差が生じるという前提で、その差を埋めるべくお願いをしたいと思います。
 次に、学校再開に向けたスケジュールで、今後一気にはいかないだろうということで、午前と午後に分けるとか、様々な工夫が必要ということであったんですけれども、今、本当に感染者数も少なくなってきて、もうすぐ学校再開になるのかなというふうな気もしてはいるんですけれども、だとしたら、このスケジュール、もう具体的に考えていかなきゃいけないんだとは思うんですけれども。先ほど、午前、午後に分けるとかっていうお話もあったんですが、小学校1年生と、また小学校6年生、中学校3年生、ここを優先させるとか、そういった案もほかの自治体ではあるかと思うんですけれども、具体的なお話というのは出ているんでしょうか。


◯指導課長(長谷川智也君)  本市につきましては、もう分散登校をやりながら、徐々に徐々に段階的に学校生活に慣れさせているというようなことも踏まえて、6月から、第1週目については、午前中で授業を行うと、2週目以降は完全再開を目指すと、今現在はそういうような想定でいるところでございます。
 以上でございます。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。6月の1週目は午前中ということは全学年が登校してという理解なんだと思うんですけれども、本当に教室が狭くて、ぎりぎり40人近い学級もあると、どう換気をしても、3密にならないような対策というのは非常に難しいのかなと。また、教室も決して余裕があるわけではないので、その辺の3密を回避する対策というのも立てられているのか、お伺いしたいと思います。


◯指導課長(長谷川智也君)  これは、あくまでもコロナの蔓延状況を踏まえて、そこで完全にできるだろうという想定をしての午前中授業ということになっておりますので、状況に応じて、これはやっぱりクラスを2分割しないと厳しいという状況になれば、午前、午後で分けて分散をするということも方法の1つだというふうに考えております。
 以上でございます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(秋山慎一君)  補足をいたしますと、さっきもちょっと申し上げたんですが、これは本当に状況、日々いろいろ変わってまいりますので、現時点でこう考えていても、例えば来週になったときに、また状況が変われば、少し考え方を変えていくということは当然ありますので、今はこう考えているという中でのお答えになるんですけれども、いずれにしても、やはりこの感染の状況でありますとか、様々、国や都が一定の考え方を示してくる中で、三鷹市の状況の中で、今委員御指摘のような感染症の防止の様々な対策、どこまでできるのかということもありますので、そういったものを踏まえて、最終的にはこういう形で学校を再開していこうというふうなことを決めていく形になろうかと思います。
 なかなかそういった状況が定まってくるまでに時間も必要なんですけれども、結構、急に状況がまた変わってということもありますので、幾つかそういうアイデアを持ちながら、案を立てながら、状況に応じて実際の再開時の取組を決めていくというふうに、今考えているところでございます。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。様々な状況に応じて柔軟に対応していかなきゃいけないということなんですけれども、もう今、現時点においても、今度、再開しても、新しい生活様式ということで、ソーシャルディスタンスとか、本当に飲食店とかでも1個空けるとか、非常にそこ、皆さん、神経質になっているところではあるのかなと思うので、やはり40人が一気に密集するということに対する不安というのは、親御さん、物すごく持っていらっしゃると思いますので、そこもきちんと納得いく説明とか、あと、しっかりした消毒とか、そういった対応とかをしていただけたらと思います。
 それと、感染の拡大を防止するための対策としても、マスクがやはり重要になってくるのかなと思うんですけれども、このマスクは必ずつけてくるようにということで、お子さんに義務づけられるのでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(秋山慎一君)  確かにマスクをすることによって、飛沫を防止するという効果は当然ありますので、基本的にはマスクを着用して、学校には登校していただくと。今も、登校日につきましてもそのような対応をしていますので、そのように考えているところでございます。


◯委員(大倉あき子さん)  すいません、マスクで確認なんですけれども、中学生はいろいろ校則が──白い靴下じゃなきゃいけないとかあると思うんですけど、マスクに関してはそういった決まりというのは特にはないということでよろしいんでしょうか。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  三鷹ではずっとこの間、マスクの校則というのはそもそもありませんでした。こういう御時世の中ですので、それから手づくりのマスク等、様々なものがある中で、実際問題、それで何か規制をするというつもりも、学校のほうとしてもそれは持っていないというふうな認識でいます。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。安心いたしました。
 また話が戻ってしまうんですけれども、本当に今、授業時間を確保するのが大変という中で、学校の修学旅行とか、運動会とか、様々、本当に子どもの教育にとって大事なイベントというのもあるかと思うんですけれども、そういったことに対する考えはどのように──現時点であるのか、お伺いしたいと思います。


◯指導課長(長谷川智也君)  この行事の精選につきましては、先ほどの授業時間数の確保と同様に、各学校で今検討しているところでございます。ただ、今後、国・都からもそれについて新たな通知等も出されることも想定されますので、そういうことを踏まえながら、各学校に指導・助言していきたいというふうに考えております。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。この前の三鷹市が示された緊急対応方針の中では、イベントの自粛ということが年間であったと思うんですけれども、CSさんのほうで、ある方から、本来だったら学校が始まって、クラス委員が決定して、その中からコミセンまつりですとか、防災訓練とか、各役員が出されるところだと思うんですけれども、それを予告をされていたという話があったんですが、じゃあ、まだ今後のスケジュールとか、この連携とかっていうのは、今現時点では明確なものがないから、示すことができないということでよろしいんでしょうか。


◯指導課長(長谷川智也君)  行事の再提出につきましては、6月早々には各学校で再編成して提出するようになっているところでございます。修学旅行については、1学期のものについては中止または延期ということで、方針が全面的に出ております。ただ、本市につきましては、春、修学旅行をやる学校が今のところありませんので、このところについては、まだ今後の状況を見て判断したいというふうに考えております。
 以上でございます。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。その場合は、本当に連携を取っていただいて、とても心配されていたので、ぜひPTAとか、CSさんのほうにも情報の提供を早めにお願いをしたいと思います。
 それと、最後に、オンラインの授業で、先ほど山田委員からもいろいろと御質問があったのに答弁があったんですけれども、ちょっと1点だけお伺いしたいんですけれども。今、自律学習応援プログラムの提供ということで、「すらら」を提供されているということなんですけど、やはりパソコン環境のない御家庭がすごく課題かなということで、貸与もしていただける手配をしてくださっているんですけれども。その貸与だけでは、実際、じゃあ、使えるのかという、次にそこの問題が出てくると思います。
 私の友人の小学校5年生のお子さんも、スマホとかでは手でできたりすると思うんですけど、マウスを使うということに慣れていなくて、一度やって、もうやりたくないということで、そのままになってしまったという話も聞いております。この「すらら」の学習にしても、例えば、教室でどうしてもできないとか、使い方も分からないとか、不安があるというお子さんに対して、3密にならないように指導していただける、そういう場もあったらいいのかなっていうのも思うんですけれども、そういったことは考えていないのか、教えていただきたいと思います。


◯指導課長(長谷川智也君)  やはり今後の子どもたちの大きな資質、能力として、コンピューターをきちんと使いこなせるというのは大きな資質、能力になりますので、この点につきましては、また、個別に学校のほうで対応していきたいというふうに考えております。
 以上でございます。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  ちょっと補足させていただきますけれども、基本的には貸し出すものについては、タブレット端末になりますので、マウスは使わなくても済むのかなということと、あとは、できるだけ今の段階では、学校に登校をさせるということで人数を絞りたいっていったことがあって、計画はしていなかったんですけれども、実際に御自宅で学習ができない環境だということであるならば、学校でということも一時検討はさせていただいたところです。
 ちょっと今後、この期間の延長等がまたあった場合については、また考えていかなければいけないかなと思っております。


◯委員(大倉あき子さん)  様々ありがとうございます。この新型コロナウイルスは、長期にわたって闘っていかなきゃいけないって言われている感染症でもございますし、また、第2波が来るかもしれないとも言われております。その都度、柔軟な対応といっても、本当に大変な御苦労があるかと思うんですけれども、子どもの学びの確保というか、そこがとても重要になってくるので、本当にきめ細やかな対応を今後もよろしくお願いしたいと思います。ありがとうございました。


◯委員長(伊東光則君)  すみません、ここで休憩をしたいと思います。
                  午前11時05分 休憩


                  午前11時14分 再開
◯委員長(伊東光則君)  委員会を再開いたします。
 質問のある方。


◯委員(吉沼徳人君)  よろしくお願いいたします。いろいろお疲れさまでございます。
 ちょっと昼食のことでお尋ねをしたいんですけども、昼食を食べるお子様、児童・生徒の方は、この校庭とか、あるいは教室を利用した方が食べるのか、それとも昼食だけを申し込んで食べに来る方がいらっしゃるのかどうか。それと、昼食の際の器は、たしか使い捨ての器を御使用になっているというふうに伺っていますけど、それの処分方法についてはどのようになっているかということを、まず聞きたいと思います。


◯学務課長(金木 恵さん)  お昼御飯の提供のほうですけれども、基本的には保護者のお仕事だったり、疾病であったりという形で、お独りで家庭で過ごすことが困難なお子さんを対象にという形で、希望のほうを受け付けています。なので、結果として、校庭開放であったり、教室の見守りを利用される方が利用しているということもありますし、お昼御飯の部分だけ御利用されているという方も、当然いらっしゃるというふうに認識をしているところです。
 2点目の器の関係ですけれども、基本的には使い捨ての、いわゆるお弁当の容器という形でしていますので、御飯を食べた後は全て回収をして、ごみとして処分をさせていただいているところです。


◯委員(吉沼徳人君)  ふだんの給食のときっていうのは、なかなか捨てる容器というのはないと思うんですけども、こういうときですので、使い回しというのは難しいので、処分ということになると思うんですけど。やはり処分の方法としても、今マスクの捨て方とか、そういったことでもごみ問題、大変いろいろと問題になっておりますので、できれば、特殊というか、きちっと密閉をされたような形で、要するにふだんの学校から出る不燃ごみとは違った対処の方法をしていただけているかどうかを、ちょっとお尋ねします。


◯学務課長(金木 恵さん)  特段に何か特殊なやり方ということはしてはおりませんけれども、当然喫食をした後の容器ということで、そのことについては学校のほうでも気を遣った形で対応していただいているものと認識しています。


◯委員(吉沼徳人君)  そうすると、学校で出る不燃ごみとまた別な扱いで、分けて出していただいているという感覚でよろしいでしょうか。


◯学務課長(金木 恵さん)  特段、別枠で回収をしているということではなくて、通常のごみ収集の中で回収をしていただいております。


◯委員(吉沼徳人君)  回収のほうは多分そうだと思うんですけど、ただ、袋が別になっているのか、あるいは学校で出てくる不燃ごみと昼食の不燃ごみが一緒の袋の中に入れられて捨てられるのかどうかということを、ちょっとお尋ねしたい。


◯学務課長(金木 恵さん)  基本的には、給食室から出たごみという形での回収になっているというふうに認識しておりますので、それ以外のところのごみと交ざっているというようなことは、恐らくないというふうに認識しています。


◯委員(吉沼徳人君)  分かりました。よろしくお願いいたします。
 それと、もう一つなんですけども、これは給食ではないんですけども、今テレビで非常に家庭内暴力の問題等が取り上げられておりまして、子どもたちよりも、先ほど学務課長さんから保護者の方のストレスが強いというようなお話を伺ったんですけど、三鷹におきまして、児童・生徒が家庭内暴力で、親からそういう何か暴力を受けたというような事例というのは聞いておりますでしょうか。


◯学務課長(金木 恵さん)  基本的には、きっとこれは、子ども政策部さんの子ども家庭支援センターりぼんのほうで対応する案件になっていくのかなとは思いますけれども、コロナの感染症が理由でということではなくて、通常、このような状況が発生する以前から、配慮を要する御家庭で様々な案件が起きたことがあるということは聞いております。


◯委員(吉沼徳人君)  じゃあ、コロナが原因でというようなことは市内では起こっていないという感覚でよろしいでしょうか。


◯学務課長(金木 恵さん)  コロナが直接の原因としてという案件はございません。


◯委員(吉沼徳人君)  どうもありがとうございました。私は以上で終わります。


◯委員(谷口敏也君)  幾つか質問をさせていただきます。まず、第1弾の取組の中で、既にオンラインでのクラウド型の家庭学習は始めている、要は4月から運用を開始しているというふうになっていますけど、既にその時点で、この環境がある家庭の子とない家庭の子で差が出ているわけですよね。それに対するフォローみたいなのは何かされているんですか。
 例えばオンラインでダウンロードができる学習資料をプリントアウトして、そういった家庭環境の整っていないところに配るとか、そういったことの取組。まだそのルーターの貸出しは何もやっていないわけですよね。実際には、オンラインをやられている子とやれていない子がいる、その差を埋めるような施策はされているんですか。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  この4月の段階で、まず、これを全部の御家庭の子どもたちが使うという、そういう想定の中では最初に進めていません。文科省等も、学びの応援のいろいろなページを用意をしながら、様々なことをしているということの中で、たまたまA−Roomのほうで使うということができているということがあった中でのことなので、御希望をされる方はパスワード等の発行をしていきますよということで、スタートをさせていただいたところです。
 長期化になってくるといったことも含めて、これが有効であるというふうな部分も判断しながら、全ての子どもたちができるようにということで、取りあえず準備を進めていこうということで、今動き出したといったところになります。ですから、これを全ての子どもたちが4月の段階で使っていたというわけではないので、その分を配るということについてもしていません。


◯委員(谷口敏也君)  希望される御家庭だけっていうことですと、どうしても差がついちゃうじゃないですか。差がつくっていうことは、例えば塾に行っている、行っていないというところでも同じだと思うので、致し方ないかなという気もするんですけど、教育委員会としてはその差を埋める努力はしなくてもいいという考えなんですか。この現在行われているオンラインの授業をできる子とできない子がいるっていうことに対しての差を埋める必要はないという考えですか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(秋山慎一君)  御指摘のとおり、使える、使えないということでの差というか、そういったものはあります。今、担当部長が先ほどお答えしたように、今回、このプログラムに関しては、そういった形で全部の御家庭で当然、これを使える環境がない中で、ただ、家庭学習の1つの方法というか、学習の支援ということで、これの提供を始めたということ。それから、学校が提供する課題についても、学校のホームページといいますか、ウェブ上からダウンロードして使えるような提供の仕方をする一方で、そういった環境がない御家庭に対しては郵送でその課題をお送りしたりとか、そういうことをして、その差を埋めようという努力は当然しているわけでございます。
 一方で、インターネット環境がない中で、それをどういうふうに補っていくかというのは、その後、やはりこういうオンライン学習が、こういう環境下においては非常に有効であるというか、むしろオンラインの学習環境がないと、今後もこういう状況下においてはなかなか対応が難しいという中で、東京都がそういった支援の制度をつくっていただきましたので、それについて、すぐに三鷹市としても対応しようということで、先ほど申し上げたように、その時点ですぐに確保できる台数が300台でございましたけれども、それを確保しながら、その環境の差を埋めるような努力を、今取り組み始めたというところでございます。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。長期化するっていうことも言われていますし、例えば私立高校ですとか、大学なんかだと、入学する段階でタブレットを買っておいてくださいねとかいう形で、実際、新入生に対してオンラインで授業を行っているというところもあるわけで。そういった観点で言うと、東京都の予算とか、あるいは国からの予算で、補正予算に出てきますけど、その取組を進める前、それだとかなり──先ほどタブレットの用意、ルーターの用意とかもありましたけど、ある程度先になっちゃうじゃないですか。そうなると、今あるルーター300台で、教育委員会として持っている、学校全体として持っているのが1,000台のタブレット、そういったことを、ない家庭にある程度先行して貸し出すという方法も必要になってくるんではないかと思うんですけど、その辺についてどうお考えなんでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(秋山慎一君)  まず、いわゆるタブレットの関係で申しますと、今回、これ、6月の補正の関係もあるんですが、三鷹市の児童・生徒、1人1台のタブレットを導入するということをこれから取り組むわけですけども、実際問題、それらが配備されるのが年内とか、あるいは今年度末にかけてということで、これ、タブレットを買ってくればそのまま使えるというものでもありませんし、さっき担当の課長がお答えしたように、日本中で物すごい需要が高まっている中で、物もなかなか手に入らないという状況ですと、やっぱりどうしてもその先になってしまうわけですね。
 その間どうするかという中で、これ、臨時休校期間、学校が休校になっているような期間を対象として、自治体が持っている、そういった学校にあるICTの機器、これを家庭用に転用するような経費でありますとか、通信環境がないお宅に関しては、通信をできるようにいわゆるモバイルルーターのようなものを入れるというようなことを、東京都が国の制度とは別に設けましたので、タブレットが1人1台整っていれば、こういう苦労はないんですけども、実際問題、それに至るまでまだ相当、半年以上というか、今年度をかけてやっていかなきゃいけない。
 その中で、今東京都が取りあえず学校にある機器をうまく使ってできるという仕組みをつくっていただきましたので、それをまず、その間のつなぎという言い方はおかしいですけども、御家庭に環境がある家はそれを使っていただくし、ない御家庭に関しては、今回、そういった都の補助制度を使って入れていくということで、今考えています。
 ただ、そうは言っても、それも、さっき申し上げたようになかなか機器が調達できないでありますとか、単にそういうタブレットがあればいいかというと、そうでもなかったりとか、いろいろありますので、どうしてもやっぱり1か月とか、早ければ今月の末とかに一部のものは入れることができると思うんですけども、どうしてもなかなか──予算もない中って言うのはおかしいですけども、財源を工夫しながら、そういったものを手配しても一定の時間がかかってしまうので、そういう意味で言えば、すぐやりたいところなんですけども、なかなか本当に今日、あした、すぐ物が整うかというと、整わない中でも、それなりに早く取り組めるように、今取り組んでいるというような実情でございます。


◯委員(谷口敏也君)  具体的に、実際、今現在インターネットの環境のない御家庭がどれぐらいの割合でいるのかというのも、教育委員会は把握されているんですか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(秋山慎一君)  今回、こういう形でモバイルルーターとか、そういったものを提供させていただくということで、今学校を通じて、必要な御家庭について把握をしているところです。先週末までの段階で一応それを取りまとめるようにしているので、ちょっと今日の朝の時点では、私、確認したんですけど、まだ全校、ちょっと確認はできておりません。
 ただ、恐らく、さっき申し上げた1,000台っていうような規模には多分ならないのかなというふうには思っていますけれども。一方で、ルーター、通信環境について、今現状、300台しか物として確保できていない中で、それが本当に充足するのかというのも、朝ちょっと聞いた数字では、場合によってはそれを超えてくるだろうかなというふうに思っていますので、どういった形でそれを提供できるかというのはこれからなんですけども、多分一両日中には数は把握できるんじゃないかなと思っています。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  先ほどの御質問の中で、インターネット環境ということなんですけれども、先ほどのこのクラウド型の自律学習応援プログラムについては、これはスマートフォンでも使うことができるという、そういうものであるということをちょっと補足させていただければと思います。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。調査中ということだったので、ある程度数字が出れば、早く動けるんではないかなと思うので、よろしくお願いいたします。
 あと、先ほど来から何名かの方の質問が出ていますけど、やっぱり児童虐待とか、DVとか、兄弟げんかとか、そういうのが増えているという中で、先ほど説明がありました心のアンケートというのは非常に有効かと思うんです。例えば、子どもたちから何か相談したいんだけどって言っても、なかなか相談しづらいじゃないですか。こういうアンケートって非常に有効だと思うんですけど、どういった方法でこれまで──心のアンケートの前までに面談の申込みが74名あったというような話もありましたけど、子どもたちにこういう相談する場所がありますよ、相談できるよっていうのをどういった方法で周知していたのか。プリントを配るだけだったのか、先生からちゃんと話があったのか。集まっていないから、先生から話もできないでしょうけど、どういった形で保護者なり、子どもたちなりに広報、周知したのかということを、ちょっとお伺いしたいんですけど。


◯学務課長(金木 恵さん)  教育委員会のほうとしては、まず総合教育相談室のほうから各学校宛てに、こういった状況が起きたときにどのように対応したらいいのかとか、どんな相談の受け方をしたらいいのかといったところの手ほどきになる部分について、情報提供をさせていただくとともに、保護者の方向けの参考となる資料をそれぞれの学校のホームページにアップしていただいて、周知してもらうようにお願いを、まず第1弾としてはさせていただきました。
 また、通常の見守りの支援の体制の中で、やはり学校の先生たちは気になるお子さんといえば、しっかり思い浮かぶような日頃の関係がありますので、日頃から気になっているおうちについては、特に意を用いた形で状況の把握というのをされている形で、フォローをしてきたところです。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。私もこの間、全部見たわけじゃないですけど、各学校のホームページを見ると、確かにいろいろな情報が載っていて、中には校長先生が各学年に向けてメッセージをやっているホームページとかもあって、そういうところはいいんですけど、さっきどなたかからありましたけど、学校によっては全然そういうことをやっていない学校もあって。
 こういうところで、やる気と言っちゃおかしいんでしょうけど、温度差が出てくるんじゃないかなと思うんですけど。教育委員会として、例えばそういうことに対しても、ホームページにアップするやり方、先生の誰かは分かると思うんですけど、そういう詳しい先生がいなくて、学校のホームページが滞っているとか、そういうことでの理由で差があるんであれば、教育委員会としてフォローしてあげるべきですし、できれば、この程度までは各学校でアップしようよというような指針みたいなのを、教育委員会として示すべきじゃないかなと思うんですけど、その辺は教育委員会としてどうお考えなのか、お伺いしたいと思います。


◯指導課長(長谷川智也君)  委員おっしゃるとおり、やはりホームページというのは、まず、学校を知る際の非常に大切なツールの1つでございます。なおかつ、今こういう臨時休校中の学校に行けない子どもたちとの様々なパイプとしての役割もあります。そういう状況で、実はもう先々週になりますけれども、各学校のホームページを全て調べまして、どういう状況になっているのかということを教育委員会として把握をいたしました。
 それに基づきまして、改めて、必ず更新すべき内容のものはこれですよということを明示すると同時に、今やはりやらなければならない教材の提供の仕方ですとか、それから、子どもとの心のつながりをどういうふうに工夫するかということについて、具体的に各学校の状況を校長に知らせ、そして、いついつまでに必ずやりなさいということを指導しているところでございます。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます、ちょっと安心しました。中には、うちの学校は全然そういうことをやっていないみたいとか、あるいは、担任の先生からのメッセージも欲しいよねとかいう声もあるので、できれば、充実したそういったホームページでの発信をお願いしたいと思います。
 それと、あと、先ほどの説明で、意外と学校の校庭とかを使われていないということが多いなと思いました。緊急事態宣言が出てからは、たしか使っていなかったと思うんですけど。公園の見守りっていうのは先生もやっていないですよね。都市整備部のほうでやられていると思うんですけど。この間、緊急事態宣言が出ているにもかかわらず、子どもたちが公園で遊んでいるというような通報が、各学校に入っているんではないかなと聞いています。
 それで、学校側としても、保護者にフェアキャスト、インターネット、Eメールとかで、そういう遊ばせないでくださいみたいなことを配信していると思うんですけど。これも、1日のうちの、例えば数十分とか、公園で遊んでいるぐらいはある程度許してもらいたいなと思うんですけど、世の中全体がいら立っているというか、いろいろなところで事件も起こったり、殺人も起こったりしていますので、そういうところからも子どもたちを守らなければいけないということを考えると、やっぱり、もう少し校庭で遊んでもらう時間、校庭に来てもらうことも増やしていくべきではないのかなと。
 あるいは、公園で多少子どもたちが遊んでいても容認できるような広報の仕方を、何か市としてもするべきじゃないかなと思うんですけど、そういうことについて、教育委員会としてどうお考えなのか、お伺いしたいと思います。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(秋山慎一君)  確かに公園で結構子どもたちが密になって遊んでいるような状況っていうのが全くないわけではないというふうに思いますし、あるわけですけども、一方で、公園なら公園のルールをしっかり守るという中で御利用されている方も非常に多いというふうには認識をしております。
 学校の校庭に関しましても、今回も在籍の児童・生徒で利用したいということであれば、時間を区切って利用していただいているような状況でありますけれども、一方で、先週からは登校日を設けて、子どもたちも学校に来ていますので、今度はそこでの時間が重なることでの密の問題とかもありますし、学校に実際来ても、ある一定時間は教室で過ごすけれども、今、1回2時間以内という中でやっていますが、その後、校庭で遊んで帰るとか、そういったことも学校によっては工夫してやっていますので、完全な休校期間中と、今、現実的に先週以降の状況って、学校の利用のされ方っていうんですか、施設の使用状況というのは変わっていますので、従前のような形での校庭の利用というのが今後増やせるかっていうと、なかなか難しいのかなという面もありますけれども、いずれにしても、やはり体を動かすということは非常に大事なことになりますので、そういった環境等にも配慮しながら、そこはしっかり見ていきたいというふうに思っています。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。一般の方々に対しても、例えば電話が来たら、校長先生も、学校の先生も謝るしかないんですけどね。多少なりとも、少しぐらい我慢してくださいと言ってもいいじゃないのかなと思うんですけど、なかなか難しいところかもしれないですけど、そういった世の中の流れというか、柔らかくするための広報というのも、少し教育委員会のほうとしても考えていただいて、「広報みたか」に加えるとか、あるいは「みたかの教育」の中で加えるとかしていただければなと思います。
 最後に、再開した後のいろいろな授業日数の確保ってということで、今回、御説明がありましたけど、中には小学校6年生、中学校3年生の受験生だと、学校の授業よりも塾に行かせたいと。今は塾もやっていないでしょうけど、受験に向けての勉強を、例えば夏期講習とか、平日でも放課後に行かせたいのに、学校であまり縛って授業を多くすると、そっちへ行けないんじゃないかという声もなきにしもあらずじゃないですか。その辺のバランスはどうお考えですか。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  なかなかここはバランスの取り方、とても難しいところだと思います。市内のいわゆる塾関係ですと、いつまで学校はやりますかみたいなところというのを配慮しながら、夏期講習の日程等を考えたりされているところもあります。ただ、これ多分、夏季休業日を授業日に充てていくという自治体自体は、恐らくかなりの数に上ってくるのかなとは思っております。7月を増やすんであれば、多分7月いっぱいぐらいまでっていったところは一定の目安なのかなというふうには考えているところです。
 そういったことも含めて、塾の関係の方々がどのように御判断されるのかっていったことになってくるんだろうとは考えています。


◯委員(谷口敏也君)  塾からの問合せもあるのは当然だと思いますけど、そう考えると、例えば6月から再開できた場合のときと、6月から再開できなかった場合には、どこら辺までっていうのは、ある程度保護者の人には伝えておくべきではないかなと思うんですけど、その辺、保護者への周知っていうのはどうお考えですか。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  結論から言うと、6月1日に開くのか、開かないのかといったところも含めて、まだ判断ができる状況にないといったところで、夏季休業日、開いた場合はこうなります、開かなかった場合こうなりますという形のことというのは、なかなか保護者に周知するのは非常に難しいですし、逆に、学校から伝えるということにどうしてもなりますので、信頼といったところも含めて、確かな情報をお伝えしていくしかないのかなというふうには考えているところです。


◯委員(谷口敏也君)  分かりました。再開のめど、ある程度、6月1日、近づきましたら、早めにお知らせするべきじゃないかと思うので、お願いします。
 以上です。


◯委員(吉野和之君)  それでは、質問をさせていただきます。個別具体の問題についてはかなり出ましたので、私は1点に絞って質問をさせていただきたいと思います。心の教育という観点から、1点だけ質問させていただきます。
 今現在、パンデミックという非常事態でございまして、これは私の人生上、初めて経験したことなんですけども、このときに一番重要なのは、まず1つは自分の命を守るということですね。それからもう一つ、絶対忘れていけないのは、これと同様、あるいはそれ以上に他者の命を守るということなんです。特に感染症の場合、自分の身を守るために、手洗いしなさい、消毒しなさい、これはいいんですよね。それとともに、他者の命を守るという観点、私はこれが非常に重要ではないかなと思うんです。
 ということは、私なんかは歩いていますと、マスクをしないでジョギングをしている若者とか、結構いるわけですよ。ある意味では菌をばらまいているわけですよね。特に若い人に目立つんですけども、こういう方々がやはり本当に他者に対する思いやりというか、そういう気持ちを持っているのか、非常に疑問に思うんです。ですから、1つは、自分の身を守るとともに、人のために我慢をする。つまり自分の欲望を抑えるということの必要性、それから、あと人のための配慮、この2つをしっかりこの機会に子どもたちに教える必要があるのではないかなと思うんです。
 ですから、今この学校において分散登校日なんかを設定しておりますけども、自分がかからないのは、これ当然です。しかし、人に対して迷惑を及ぼしちゃいけない。これは徹底する必要があるし、これはやはりある意味では人間の生き方の基本だと思うんですよ。基本に返れば、やはり自分の欲望のためにどこかへ行くとか、あるいは人のために配慮しない、こんなことはあり得ないと思うんですが、そこら辺を、やっぱり教育の中で、このパンデミックという非常事態ですから、しっかりとこれを共に考えるということを、やはり分散登校日等で子どもたちと一緒に考えて、じゃあ、人のために何ができるのかなということですね。まず、自分の身を守ることは大事なんですけど、人の身を守るためにはどうしたらいいかということ、これは今回のこの感染症だけじゃなくて、大災害のときもそうなんですよ。
 人のために何ができるかということ、これをやはり教育の中でしっかりと今考えなければいけない。そういうことが必要だと思うんですけれども、この辺が今やっぱり一番重要だと思うんですが、これについてのお考えをお伺いします。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(秋山慎一君)  委員御指摘のとおり、本当にこういう状況下において、これは子どもだけではなく、本当に大人も含めて、自分のことだけではなくて、他人のことをちゃんと思いやるという、この気持ちは非常に大事だというふうに思います。特に感染症に関しては、当初、最初の頃、マスクは感染予防にあまり効果がないみたいなことが一時言われましたけれども、基本的には、これは人にうつさないためにも必要だということで、日本でも非常にマスクの着用率がかなり高まってきたというようなこともあろうかと思いますので、それがある意味、すごく効果的ではないかというようなことも言われていますので、やはり子どもたちにも、そういうことをしっかり理解してもらうということは必要だと思います。
 このコロナウイルスの今回のような事態が起きる前の世界と、起きた後の世界というのは、本当に全く違うものになるというふうに言われていますし、事実、私もそういう認識で、この後の社会というか、世界を我々もしっかりつくっていかなきゃいけないんじゃないかというふうに思っていますので、当然学校教育の場におきましても、今回、ここで学んだことというか、経験したことというか、これは非常に大きな機会というか、きっかけというか、そういうものでありますので、ただ大変だったとか、非常に苦しかったということだけではなくて、このことを次の社会、時代にしっかり残していくためにも、学校においては、しっかり子どもたちにもそういったことを学んでいただく、そういったことに取り組んでいく必要があるんじゃないかと思っていますので、御指摘いただいた点を踏まえまして、私どももしっかりその点は踏まえて考えていきたいというふうに考えております。


◯委員(吉野和之君)  御答弁ありがとうございました。新型コロナ対策とともに、また、この冬には当然インフルエンザが来るわけですね。このインフルエンザだって、子どもたちにとって非常に怖いわけですよ。ですから、この感染症対策として、やはりこのインフルエンザ対策も、新型コロナ対策とともに1つ先を見越して考えなければいけない。
 そのためには、やっぱり人にうつしたらどうなるかということ、そこら辺もやはりインフルエンザ対策にしてもしっかり考える必要があるし、この感染症対策もしっかりとそこら辺、ともかく人のためにどうするかということを考えていく、ここら辺を今、しっかり考えるべきではないかなと思います。これは、広報の中でも、家庭の中で一緒に考えましょうと。お父さんなんかは、マスクをしないで平気で散歩をしている方はいらっしゃるわけですよ。こういう方に対しても、やはりしっかりと家族みんなで、人のために何ができるかということを、もう一度考えてみる機会が必要じゃないかと思うんです。
 ここら辺、やはりもう一度、子どもだけじゃなくて、家庭も一緒になって考えていく必要があるんじゃないですか。ということを、この分散登校日の中で、やはり先生の中でもそういうことをおっしゃっていただいて、家族、そしてまた地域全体も含めて、人のために何ができるかということを含めて考えていくことが必要ではないかと思いますが、その点について、再度お伺いします。


◯指導課長(長谷川智也君)  委員御指摘のとおり、自他の命を守るというのは大変重要なことでございます。これまでも、東京都教育委員会のほうで、安全教育プログラムという冊子を毎年作りまして、全教員に配付しているところでございます。これは、自分の命を守るとともに他者の命を守り、そして社会に貢献できる児童・生徒を育てるというもので実施しているところでございます。感染症のみならず、様々な安全全般を含めての安全教育プログラムということで、繰り返しになりますが、毎年各教員に指導例も含めて配付して、学校の教育活動につないでいるところでございます。
 改めて、今回の新型コロナへの対応ということを、子どもにとっての貴重な学びの1つとして、貴重な教材として、道徳教育も含めて学校のほうで何ができるのかということを考えさせるいい機会にしていくよう、指導を進めていきたいと思います。
 以上でございます。


◯委員長(伊東光則君)  以上で教育委員会報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午前11時51分 休憩


                  午前11時53分 再開
◯委員長(伊東光則君)  委員会を再開いたします。
 スポーツと文化部報告、本件を議題といたします。
 本件に対する市側の説明を求めます。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(和泉 敦君)  よろしくお願いいたします。スポーツと文化部からの行政報告は、記載の3点、新型コロナウイルス感染症緊急対応方針(第1弾)に対する対応について、第36回太宰治賞について、そして大沢野川グラウンドの復旧整備工事について御報告をさせていただきます。
 初めに、コロナウイルス感染症の緊急対応方針(第1弾)に係る取組については、私のほうから説明をさせていただきます。資料1のほうを御覧いただきたいと思います。4月17日に発表されました緊急対応方針(第1弾)の中の6の(1)、教養、文化、スポーツ、子育てに関する動画配信が、スポーツと文化部に係る大きな取組という形になりますので、こちらのほうを報告させていただきます。
 これまで市のユーチューブの動画チャンネル等でアップしたもの及び現在準備中のものにつきましては、表に記載のとおりでございます。芸術文化関係では、ジブリ美術館による動画日誌、スポーツ関係では、SUBARU総合スポーツセンターでスポーツ教室を行っていますセントラルスポーツや、キックボクシングの元日本チャンピオンによるエクササイズの動画等を配信しております。また、文化財関係では、教育センター2階、埋蔵文化財展示室で紹介をしております天文台構内古墳につきまして、立正大学の池上 悟教授に解説動画を作成していただきまして、今現在、編集作業が終わり次第、配信する予定となっております。そのほかについては、表のほうを御覧いただきたいと思っております。
 資料2以降につきましては、各担当の課長より説明をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。


◯芸術文化課長(井上 仁君)  資料の2を御覧ください。第36回太宰治賞につきまして、今月、5月8日金曜日に、従来ですと井心亭で選考会を行っておりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響を考え、選考会ではなく、メールによる協議により決定をしたところでございます。応募総数としましては1,440点ということで、過去2番目ということです。受賞作品につきましては、こちらに書いてある八木詠美さんという方がお書きになった「空芯手帳」というものが受賞作品になりました。
 2としまして、贈呈式及びパーティーでございますが、贈呈式につきましては、昨年、如水会館で行っておりましたが、そちらについては行わない形で、規模を縮小して、関係者のみで開催を調整中でございます。なお、記念パーティーにつきましては、現時点では行わないという予定でございます。
 私からは以上になります。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  私からは、資料3です。大沢野川グラウンドの復旧整備工事について御説明いたします。3ページを御覧ください。
 まず、1番の基本的な考え方ですが、その費用については、機能回復分を東京都が負担することとなっているところでございます。原則として、この範囲内で事業を実施することとしています。
 次に、2番ですけれども、施設概要及び主な復旧整備工事についてです。大沢野川グラウンドにつきましては、競技場の施設の内容でございますけれども、野球場1面、サッカー・ラグビー場1面、テニスコート4面、そして駐車場などが、主な施設となっているところでございます。
 今回、復旧整備工事を想定する内容としましては、アに記載のございますように、野球場及びサッカー・ラグビー場の土の入替え等、そして、イ、防球ネット、防球フェンスの設置等、ウの散水栓、放送用スピーカー等を予定しております。令和2年度に基本設計を進めてまいりたいと考えているところでございます。
 調節池の規模拡大工事前の施設平面図を、次の4ページにおつけしておりますので、御覧ください。カラーでお示ししておりますように、防球ネット、防球フェンスの設置が予定されるところでございます。このほか、3メートル掘り下げたことから、一部このサッカー場、野球場のほうに観覧席がございました。高い位置になりましたので、この落下防止柵の徹底ですとか、近年、熱中症の対応が求められておりますので、屋根つきベンチや水道の設置、そういったものをいま一度、東京都としっかり確認をして、進めてまいりたいと考えております。
 続きまして、スケジュールでございます。スケジュールでございますけれども、5ページに詳細のものをおつけしております。こちらのスケジュールですが、三鷹市スポーツ推進計画2022(第1次改定)に基づきまして、令和2年度、基本設計、令和3年度、実施設計、令和4年度、整備工事という形で予定をしております。一番上の段に東京都の工事の予定がございますが、令和3年11月29日まで予定をされているところでございます。
 次の段、三鷹市の説明会等の予定でございますけれども、この4月に、この基本設計の考え方等につきまして、体育協会加盟団体で大沢野川グラウンドを利用していた団体等に情報提供をしたところです。今後、施設に隣接する町会等に情報提供をしていきたいというふうに考えております。
 基本設計、実施設計、工事段階で適切な情報提供をしてまいりますけれども、このスケジュールにございますとおり、各フェーズごとに、年度ごとに、契約実施という形で、令和4年度の完成を予定しております。
 私からの説明は以上です。


◯委員長(伊東光則君)  市側の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。質疑のある方。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 以上でスポーツと文化部報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午後0時00分 休憩


                  午後0時00分 再開
◯委員長(伊東光則君)  委員会を再開いたします。
 次回委員会の日程について、本件を議題といたしたいと思います。
 次回委員会の日程については、次回定例会の会期中とし、その間必要があれば正副委員長に御一任いただくことにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 その他、何かございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、特にないようですので、本日はこれをもって散会いたします。お疲れさまでした。
                  午後0時01分 散会