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トップ会議録会議録閲覧 > 会議録閲覧(令和元年三鷹駅前再開発及び市庁舎等調査検討特別委員会) > 2019/06/25 令和元年三鷹駅前再開発及び市庁舎等調査検討特別委員会本文
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2019/06/25 令和元年三鷹駅前再開発及び市庁舎等調査検討特別委員会本文

                  午前9時29分 開議
◯委員長(土屋けんいち君)  おはようございます。ただいまから、三鷹駅前再開発及び市庁舎等調査検討特別委員会を開きます。
 初めに、休憩をとって本日の流れを確認いたしたいと思います。
 休憩いたします。
                  午前9時30分 休憩


                  午前9時31分 再開
◯委員長(土屋けんいち君)  委員会を再開します。
 本日の流れにつきましては、1、行政報告、2、議会閉会中継続審査の申し出について、3、次回委員会の日程について、4、その他ということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのように確認いたします。
 市側が入室するまで休憩いたします。
                  午前9時31分 休憩


                  午前9時33分 再開
◯委員長(土屋けんいち君)  委員会を再開いたします。
 行政報告、本件を議題といたします。まず、項目(1)に対する市側の説明を求めます。


◯都市整備部外郭環状道路等広域まちづくり担当部長(小出雅則君)  よろしくお願いいたします。三鷹駅前地区における再開発事業について、資料1のほうで御説明いたします。
 1ページをごらんください。1、三鷹駅南口中央通り東地区再開発事業についてです。(1)、今後の取り組みについてです。市の玄関口のシンボルとして、屋上や壁面の緑化、子どもの笑顔と夢であふれる子どもの総合施設、子どもの森(仮称)、多機能広場などの設置により活性化の拠点として、にぎわいの創出を図れるよう検討し、事業の早期実現に向け、UR都市機構との連携を強化して取り組みます。
 (2)、現在の三鷹駅南口中央通り東地区再開発協議会の取り組み状況についてです。再開発協議会は5月17日に総会を開催し、事業を早期に推進していくことを確認しました。また、同日になりますが、総会に続き、勉強会を開催し、トリコナ──これは三鷹駅南口西側中央地区再開発事業でございますが、こちらの施設見学を行いました。勉強会での配付資料は参考資料3のとおりです。また、これまでの経緯につきましては、参考資料1のとおりです。主な内容について御説明いたしますので、参考資料1をごらんください。
 当該地では、平成18年8月に地権者が三鷹駅南口中央通り東地区再開発協議会を設立しました。また、平成19年10月には、UR都市機構が再開発事務所を開設しました。平成25年には三鷹駅南口中央通り東地区再開発事業における基本的な考え方──こちらは参考資料2になりますが、こちらを市は再開発協議会に提案いたしました。これを受け、再開発協議会では分棟案で事業化に向けた検討を進めております。
 資料1の1ページにお戻りください。2、三鷹駅南口西側中央地区再開発事業についてです。(1)、三鷹駅南口西側中央地区再開発事業共同ビルについてです。工事は予定どおり2月28日に竣工いたしました。市のエスカレーターは3月1日に供用を開始しました。地下1階の三鷹駅南口駐輪場は4月1日に、三鷹駅南口サイクルシェア駐輪場は4月15日に開設いたしました。
 また、参考資料3、裏面、各階平面図をごらんいただければと思います。こちらで商業施設につきまして御説明いたします。昨年9月3日より、1階で郵便局が業務を開始しております。1階の商業施設としては、物販として携帯電話ショップ、外食としてワインバルが3月16日にオープンしました。2階はカフェが3月16日にオープンいたしました。そのほか、4月には、総合保険代理店及びビアレストランがオープンいたしました。また、現時点で入居する店舗が未定の区画が4区画あると聞いております。3階は医療系で歯科が戻り入居したほか、4月に泌尿器科、耳鼻咽喉科、内科、薬局がオープンいたしました。また、心療内科が7月にオープンする予定と聞いております。そのほか、3階では物販テナントとして100円ショップが3月16日にオープンいたしました。ギャラリーが4月にオープンしたところでございます。
 資料1の説明は以上です。


◯委員長(土屋けんいち君)  市側の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。なお、他の委員会での審議事項に関する質疑は避けていただきたいと思います。それでは、質疑のある方は挙手をお願いします。


◯委員(伊沢けい子さん)  ちょっとお尋ねしたいと思います。まず(2)のところに、再開発協議会とありますけれども、これの構成員と人数というのはどのような状況でしょうか。


◯都市整備部外郭環状道路等広域まちづくり担当部長(小出雅則君)  まず、構成員でございますけれども、地権者の方24人いらっしゃいますが、このうち協議会会員は14人になっております。また、代表地権者という方が12人いらっしゃるんですけど、そのうち8人の方が協議会に加入しているところでございます。構成員といたしましては、地権者の方で構成されておりますので、この東地区再開発事業予定地内で権利を持っている──土地の所有であったり、建物の所有であったり、土地と建物、両方所有されている方もいらっしゃいます。基本的には、そういった権利を持っている方で構成されております。
 そのほかに、地権者から要請を受けてアドバイザー的な存在で御参加いただいている方も何名かいらっしゃいます。


◯委員(伊沢けい子さん)  その個人の方とか、いろいろな背景の方がいらっしゃると思いますけれども、そこの所属といいますか、そこの内容をもうちょっと詳しく教えていただけませんでしょうか。


◯都市整備部外郭環状道路等広域まちづくり担当部長(小出雅則君)  まず地権者といたしまして、土地所有者が10名ほどいらっしゃいます。土地・建物所有者が10名、建物所有者として4名の方が24名の内訳としていらっしゃいます。権利者の24名なんですけれども、そのうち三鷹センター街協同組合の方が1人として、数としては数えておりますが、この中にセンター街協同組合としても22人の方がいらっしゃいます。また、大きな土地の所有者といたしましては、UR都市機構初め、三鷹市も駐輪場用地を持っておりますので、地権者として参加しておるところでございます。


◯委員(伊沢けい子さん)  ありがとうございます。土地の所有者と建物の所有者ということがあるということですけれども、三鷹市とURも入っているということで、URが一番所有の地権者としての割合が多いんだと思うんですけれども、いろんな小さい区画を持っている方は、ちょっと今お聞きしませんが、URと三鷹市について所有の割合ということをお聞きしたいと思います。


◯都市整備部外郭環状道路等広域まちづくり担当部長(小出雅則君)  こちらの今、再開発事業予定地といたしましては1.4ヘクタールほどを予定していますが、建築敷地──その中には道路も含まれておりますので、といたしましては1.1ヘクタール強の土地でございまして、そのうち約55%ほどの土地をUR都市機構が持っております。また、三鷹市の所有している土地といたしましては、1.68平米の土地を、現在しろがね通り第2駐輪場として所有しているところでございます。
 済みません、その土地、しろがね通り第2駐輪場のほかに、本町通り児童遊園の土地を120.78平米所有しておりますので、それを合わせますと大体5.18%、その土地を所有しております。


◯委員(伊沢けい子さん)  土地についてはURが55%、三鷹市は5.18%ということがわかりました。ありがとうございます。
 それと、建物については、これまたちょっと違うんじゃないかと思いますけれども、その所有の割合というのはどのようになっていますでしょうか。


◯都市整備部外郭環状道路等広域まちづくり担当部長(小出雅則君)  敷地内に既存の建物としては12棟ございます。大きい建物としては、UR都市機構の所有しております三鷹センタービルは1ビル、2ビル、3ビルと言っておりますけれども、そういった市街地住宅、ほかに個別に地権者がお持ちになっている建物も含めまして、地区内に12棟の建物がある状況でございます。
               (「所有の割合」と呼ぶ者あり)
 権利関係が非常に複雑になっておりますので、ここで何%、どういう形というのは個別になりますので、控えさせていただきます。


◯委員(伊沢けい子さん)  土地については、先ほどURが55%所有、三鷹市は5.18%所有ということでしたけれども、仮にこれから再開発を行うという計画を立てた場合、それは負担の割合、要するに分担割合ということが出てくると思うんですけど、そういうものっていうのは三鷹市はどれくらいということは何か目安とか、そういうことはあるんでしょうか。


◯都市整備部外郭環状道路等広域まちづくり担当部長(小出雅則君)  この再開発事業ですけれども、都市再開発法に基づきます法定再開発を目指しています。法定再開発の事業になりますと、国と東京都、三鷹市の補助金が出てきます。これは所有権の割合ということではなくて、事業費全体で補助対象事業になじむ部分となじまない部分がありますが、そういったものに補助対象事業となった部分に対する国の補助金として3分の1、また自治体の負担分として都と市が3分の1なので、三鷹市としては6分の1の補助金の負担ですね。あと3分の1は事業者のほうでやっていくような、そういったスキームを目指してやっていますので、負担割合としては、実際の建築の規模が決まってきますと、補助金がどのぐらいそこに充てられるかっていうのが決まってくるので、そこで市の負担も明確になってきます。
 それと、あと建築費としては、これ権利変換という再開発の手法を用いますので、今所有されている権利を土地で持たれている方もいらっしゃいますし、建物で持たれている方もいらっしゃる。そういったものを、第一種市街地再開発事業というのは、一回、従前の資産として従後の資産に置きかえたときにどういう資産価値になるかっていう権利を変換する手法になります。地区外に転出することもできるんですが、そういう手法でやっていきますので、今の権利をいっぱい持っていれば、従後の資産の中でその権利の部分がふえてくると。当然、収支バランスを図っていかなければいけないので、その従後の資産の中で、今言ったのは権利床、そのほかに保留床といって、処分をして事業費に充てる部分の金額も必要になってきますので、住宅であったり、商業であったり、そういったものを権利床で地権者さんが取得する部分もあると思いますし、全体的に売却して事業費に充てる部分も出てくると思いますので、非常に複雑な資金計画の中で全体も収支バランスの成立を目指して事業を進めていく、そういう枠組みで進める事業になります。


◯委員(伊沢けい子さん)  予算委員会でもちょっとお聞きしたりしていますけれども、事業費というのは今の時点では全く答えられないというお答えでしたけれども、そうは言っても仮に東地区の再開発を行った場合、どれくらいの事業費を見込むのかっていうのは、ある程度の目安のようなものがあるんじゃないかなと。例えば、こういう場合、こういう場合という、仮定ということも含めて、何か試算というものは一切していないんでしょうか。


◯都市整備部長・都市再生推進本部事務局理事(田口久男君)  中央通り東地区の再開発事業、どのぐらい費用がかかるかという部分では、今委員さんのほうからお話がありましたように、どういう組み立てをして、どういう施設構成にするか、ボリュームも含めて、まだこれからなので、まだ一切お示しできるような試算、計画はございませんので、そういうように御理解いただければと思います。


◯委員(伊沢けい子さん)  それは、じゃあ、全く未定ということで。ただ、どれくらいの規模のものを考えているかっていうのは、やはり判断の材料ということにもなりますし、それがなくしていいも、悪いもっていう話にもなりますし、というふうに考えております。
 それから、最後に西側の地区の共同ビルがもう完成しているということですけれども、先ほどまだ4店舗あきがあるというような報告もありましたけど、1階から3階でしょうか、そこの店舗が入って、医療関係も含めて。何店舗の区画があって、各階、どれくらい埋まったのかということと、あと、上のマンションの埋まりぐあいはどのような状況かというのも、もしわかればお聞きしたいと思います。


◯都市整備部外郭環状道路等広域まちづくり担当部長(小出雅則君)  西側中央地区の店舗につきましては、1階部分が3店舗あります。こちらは郵便局と、先ほど御説明いたしましたけど、携帯ショップ、また飲食のお店、こちらで1階は全て埋まっております。あと、2階が7店舗を予定しておりますが、4店舗がまだ埋まっていないというふうに聞いております。あと、3階が8店舗の計画で、8店舗全て埋まっておりますので、今あきがあるところといたしましては、2階部分のものがあいていると、今そういう状況です。
 あと、住宅につきましては完売したというふうに聞いております。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございました。今、南口のトリコナ、2階で4つあきがあるということなんですけれども、これは全体として、地元の地域で商売されているお店の方があのビルに入られたというお店は何軒かあるんでしょうか。


◯都市整備部外郭環状道路等広域まちづくり担当部長(小出雅則君)  この地域に従前あった方で、この新しくできた再開発ビルに戻ってこられた方──戻り入居と申しますが、まず郵便局が戻って1階に入っているのと、あと3階に歯科医院が入っております。それ以外の方は1回転出して、お戻りになっていない、そういう状況であります。


◯委員(紫野あすかさん)  お戻りになられなかったのは、やはりテナント料が高くて入れないということだと思うんですが、それでよろしいんでしょうか。


◯都市整備部外郭環状道路等広域まちづくり担当部長(小出雅則君)  いろんな要因はあると思うんですけれども、個々に私どもでヒアリングしているわけではないので、正確なことを申し上げることはできませんが、1回転出して別のところでまた営業をされて、一定の年数がたって、またそこで工事が終わってから戻ってくるというのは、それなりにお店を続けていらっしゃる方にもリスクと経費もかかりますし。あと、賃料の問題もあるのかもしれませんし、いろんな問題といいますか、いろいろとその方の御都合もあってお戻りにならない御選択をされたのかなというふうに推測できるところでございます。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。ちなみにテナント料っていうのは、大体どれくらいなんでしょうか。


◯都市整備部外郭環状道路等広域まちづくり担当部長(小出雅則君)  テナント料につきましては、私どものほうでも、個々の権利の部分になりますので、それは公表されておりませんし、市のほうでも確認しておりません。承知していないということでございます。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。やはり地元の人たちの商業振興が一番大切であって、幾ら立派なビルが建っても、地元の商店街の方や商店の方たちが地元で安心して商売ができないということは、私は一番大きな問題だと思いますので、ぜひ、どうしても地元の方を追い出してしまうようなまちづくりではなくて、地元の方たち、商店街の方たちとしっかりと共存していけるような開発をお願いしたいというふうに思います。
 トリコナを利用されているとか、あの周辺の市民の方からの声を聞きますと、どうもにぎわいがないと。利用されている方も大変少なく、せっかくできたのに全然まちとなじんでいないというような声をよくお伺いするんですよね。その辺はどのようにお考えでしょうか。


◯都市整備部長・都市再生推進本部事務局理事(田口久男君)  当該開発事業につきまして、従前開発にかかる前から、地元の西商店会さんのほうともいろいろお話をさせていただいて、市も入って、平成26年ぐらいからいろんな話し合いをして、この再開発に求める内容等を事業者のほうにも伝えながら進めてきたところです。再開発事業によって、密集していたところがある程度共同化して、リニューアルされるという点で、そのスキームから言うと、どうしても床の価格は上がってしまうのかなということは認識しているところですが。
 その中で、できるだけ戻り入居できる方の希望は聞いていただいたり、また、戻れなくても、周辺にほかの店舗として出店する、そういったところも事業者のほうでもいろいろ調整はさせていただいたというふうに聞いております。今テナントで入居しているところは、割とチェーン店というか、そういったところが多いという認識であります。チェーン店が決してだめだということではないんですが、そういったところで今御指摘のあったように、4店舗入っていないということも含めまして、ちょっとオープンした中ではにぎわいが欠けているのかなというふうに、我々も実感しているところでございます。
 今後、その残りの4店舗、直接市としてこういう店舗を入れてくださいと言うことはなかなか厳しいところですが、地元の商店会と連携とか、そういった中で、今御指摘のあったような部分を改善できるようにいろいろな調整を図っていきたいと考えます。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。この後も、駅前の開発、どんどん進めていこうという方針だと思うんですけれども、やっぱり安全で、住みやすくて、便利で、地元の方たちが潤うような開発をすることが一番大切だというふうに、私は思います。
 この広場の創出ということで、イメージ図みたいな資料もここにあって、既存商店街との共生ということも書いてあるんですが、広場はちょっとイメージがつかないんですが、どのようなものをお考えでしょうか。


◯都市整備部外郭環状道路等広域まちづくり担当部長(小出雅則君)  広場につきましては、これから検討になりますけれども、今、現段階で市のほうで検討していた広場のイメージをちょっとお伝えいたしますと、参考資料2の2ページのところに、一番下にゾーニング図というものがありますので、こちらをちょっとごらんいただければと思います。
 黄色と、赤と、青と、大きく3つ色塗りしていますけれども、その真ん中にこの広場というものを配置をするイメージをしておりまして、これは、中央通りとその東側にしろがね通りというものがありますけれども、ここは広場でつないで回遊性を生むような、ちょうど再開発の核になる、中心になるようなところに広場を持ってきたらどうだろうと、これは1つの提案でありますけれども。そういった広場を設置いたしまして、例えば阿波踊りのときにそこを使うとか、あと演劇とか、屋台村など、いろいろな使い方ができるような、そういった多目的の広場にしたらどうだろうと。
 ただ、運営や何かも市だけでやるのがいいのか、地元の人たちと一緒にそういうイベントや何かを運営していけるんじゃないかとか、こういうにぎわいを創出するためにさまざまなことを検討できるような空間になると思います。
 また、非常時にはこういったところを避難場所として確保できるということもありますので、さまざまな点から、どういう形でこの広場を回していくのか、この広場の回りに回廊のようにつくることによって、店舗と広場が一体的になり、また中央通りとしろがね通りも一体になるような、そういう広場づくりを、今後、皆さんの声を聞きながら検討していく、そういう段階であります。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。今広場のイメージとして、避難場所で使われたり、地域のコミュニティの場として使われたり、またはイベントなんか、地域の方たちとも一緒にやっていく場として考えていらっしゃるというお話をお伺いしました。やはり暮らしにかかわる部分、直接すごくかかわってくることだと思いますので、ごみとか、商業振興とか、空き家問題、コミュニティ問題もかかわる問題だと思いますので、生活環境部の方にもぜひこの担当に入っていただくということは考えられないでしょうか。


◯都市整備部長・都市再生推進本部事務局理事(田口久男君)  こういう再開発に当たりましての庁内の連携という御質問かと思います。これまでのさまざまな再開発の中でも、商業振興の部分、我々、ハードだけを進めているということではなく、先ほど担当部長が言ったようなソフト対策も含めた展開を、これまでもいろいろ取り組みの中では進めてきました。
 中央通り東地区、駅前の最後に残る開発の予定地かというふうには考えていますが、当該地の再開発だけということではなく、周辺の商店街、あと三鷹全体ににぎわいが波及するような形で進めていきたい。その中では、当然我々都市整備部だけの取り組みでは、今御指摘のあったようなところは展開できませんので、生活環境部、商業関係、あるいは環境の関係とか、これはさまざまな部署と連携を図りながら展開していきたいというふうに考えております。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございました。ぜひさまざまな方たちと連携して、もちろん地元の方たちの要望とか、声もしっかりと聞いて、ただの土地の有効活用だけではなくて、本当に地元の人たちの、商店街の人たちや市民の人たちにとって有益な進め方、計画も含めてやっていただきたいと思います。
 以上です。


◯委員(山田さとみさん)  よろしくお願いいたします。まず、私、初めてこの特別委員会に参加させていただきまして、ちょっとお話を整理したいんですけれども。資料で、この三鷹駅前地区再開発基本計画2022というのを見させていただきまして、まずこの特別委員会の三鷹駅前地区再開発がどのエリアのことを指しているのか、ちょっと整理したくて、この5ページ、計画の対象地域というのがあるんですけれども、この委員会は、この再開発基本計画対象地域という水色で示されている、ここの部分を指しているということで間違いないでしょうか。


◯都市整備部外郭環状道路等広域まちづくり担当部長(小出雅則君)  この再開発基本計画のエリアを、この冊子の中で定めた経過といたしまして、こちらの都市計画の中で再開発を促進していく地域、再開発促進地区に定めておりますので、そういったことで再開発基本計画、今駅前でいろんな計画がございますが、ここのエリアとして進めています。
 委員会の中で再開発の基本計画の区域のことを議論するのかという、そういった御質問だと思いますけど、そのことと直接取り扱いの議題につきましては、委員の皆さんの中でも御確認していただきたいとは思うんですけれども、私どものほうの再開発に関係するということは報告させていただきたいというふうに考えています。この中だけでいいのかどうなのかというのは、この中のものを中心に報告させていただきますけど、これ以外のものの中でも、もし必要があれば、委員長、副委員長と相談していただく、そういうことになります。


◯委員長(土屋けんいち君)  基本的には駅前再開発の特別委員会なので、その点について。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。先ほどこの参考資料1の年表を見せていただきまして、平成28年7月に今回の計画、最後にこの計画というものが策定されてから現在まで、計画どおり実現に向けてどのような取り組みがなされてきたのか、十分な進展がないというのが市民として認識があると思うんですけれども、その十分な進展がないという点につきまして、原因はどのように考えていらっしゃいますでしょうか。


◯都市整備部外郭環状道路等広域まちづくり担当部長(小出雅則君)  再開発基本計画の中で、5つの重点事業を定めております。1つは、三鷹駅南口中央通り東地区再開発事業、それと、中央通り買物空間整備事業という事業、また、3つ目として、回遊性を生む道路環境整備事業、あと駐車場・駐輪場整備事業と、5つ目が、先ほど御報告いたしました西側中央地区再開発事業の共同ビルの建設支援ということで、5つの事業のうち1つ、こちらについては完了しているわけです。
 残りの4つの事業の中で、核になる部分が中央通り東地区の再開発事業でありまして、この再開発事業と一体的に中央通り買物空間整備事業も進めていくという位置づけにしております。特に再開発事業で高度利用を図るときにビルの壁面を後退していきますので、そうした壁面後退をどういうふうに活用して、にぎわいのある買い物空間を生み出していくのかということを、再開発事業とあわせて中央通り買物空間整備事業のモデル空間で行いたいと考えていますので、こちらについては、今後、再開発事業と一緒に進捗していこうというふうに考えています。
 さらに、回遊性を生む道路環境整備事業というのは、その周辺のにぎわいを創出するために、歩きやすいバリアフリーの観点から歩行空間を整備していくことにしておりますので、こちらもある程度再開発事業と連動しながら、みんなが回遊できるような空間整備をしていこうと。あと、駐車場・駐輪場につきましても、この再開発の東地区の中で1,000台、西側中央地区で500台、そういう駐輪場を整備していこうということを定めていまして、西側中央地区のほうでは一定程度整備のほうは終わっていますが、この東地区のほうでもしっかりと確保していきたいと考えていますし、駐車場についても、現状の買い物客、お買い物をされる利用実態を踏まえて、どういうふうに駐車場を整備していくのか。駐車場需要については車の保有台数が減少傾向にあるとか、いろんな自動車の通行量の関係もございますので、よく状況を見きわめて、特に問題になっているのが荷さばき場をどうするのかということになりますので、そういったものは再開発事業の中で進めていこうというふうに考えていますので。
 この再開発基本計画は、やはり東地区が核になっていくことによって進んでいくような事業展開のものは多くございますので、そういった意味では、今後進んでいく事業も多々あるのかなというふうに考えています。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。東地区がこれからの核になっていくということなんですけれども、この東地区の再開発がなかなか進んでいないんじゃないかなという市民からのお声は、多々、市の皆様もよく言われると、御相談を受けると思うんですけれども、理由の1つに地権者との折り合いがなかなかつかないですとか、なかなか難しい問題があると思うんですけれども、そういった課題をこれからどういうふうに工夫されてやっていかれるのか、もしあれば教えてください。


◯都市整備部長・都市再生推進本部事務局理事(田口久男君)  中央通り東地区の事業、これまでなかなか進まなかった点も含めてお答えします。法定の再開発事業については、都市計画決定をした後に事業認可、その次に権利変換というような手続に進んでいくことになります。この流れの中で、権利変換を最終的に固めるまでの、その前に、やはり地権者の方のおおむねの合意形成が必要になります。それを踏まえて都市計画決定に入らないと、後でまた違う内容になると、後戻りはなかなか難しくなるということで、これまで合意形成を慎重に、丁寧に進めてきたところであります。
 参加されている地権者の方、協議会に参加されている方は反対しているという方はいらっしゃらないので、それぞれの地権者の事情や意向をヒアリングしながら、権利変換のイメージをいろいろ調整をしているところですが、どうしてもやはり重なる部分とか、場所の部分とかもありますし、あと再開発への参加手法等もいろいろ調整するところがありまして、そこを何回かキャッチボールをしながら進めてきたというのが、現在までの状況です。
 これから、そのキャッチボールを、これまでUR都市機構が中心に、市も場合によっては一緒に同席したりして、いろいろ協議はしてきましたが、これから市も主体的になって、前面に出てそういった調整をすることによって、そういった調整、キャッチボールをうまくまとめて、早期に進めていきたいというふうに考えているところです。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。では、これからは市も前面に出て積極的に進めていくということですので、ぜひよろしくお願いいたします。
 あと、この参考資料2を見ていて疑問に思ったのがゾーニング案のところなんですけれども、赤の部分、黄色の部分、緑の部分に囲まれた、この2つのビルは再開発の対象にはなっていないのでしょうか。


◯都市整備部外郭環状道路等広域まちづくり担当部長(小出雅則君)  このエリアの中に黒塗りで2つの建物がございますけれども、こちらにつきましては、今再開発のエリアから除外するような形のエリアになっております。1つは、マンションが建っているところでありまして、こちら平成21年に竣工したマンションです。再開発の中に入っていただけるように、平成24年ぐらいから管理組合の総会などにも市のほうも出向きながら、再開発事業の流れや何かを説明してきたり、個別にヒアリング等も行ってきたところなんですけれども、まだ建物も新しい中で、再開発のほうに、区域から外してほしいという方がかなりの割合でいらっしゃいましたので。
 もちろん、再開発に協力したいという方もいらっしゃったわけですけれども、全体でやはり30人を超える地権者さんがいらっしゃる中で、このエリアを再開発のエリアに取り込んで合意形成していくというのは非常に難しいだろうということ。あと、一定の時間をかければ将来的には必ず可能性的にはあるんですけれども、かなりの時間がかかるだろうということで、協議会のメンバーの方もそういったことを臨時総会をいたしまして、除外していこうということでお話が進んでいるところです。
 あと、その北側にももう一店舗、ビルがあるんですけれども、この方は従前から再開発のエリアから外してほしいという御要望もございましたので、そういった合意形成が非常に難しいだろうと言われているところについては、事業を早期に進めることを前提としてエリアから外して、ここで当時は市の考え方としてURに提案したものでございます。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございました。よくわかりました。
 あと、先ほど紫野委員からもありましたけれども、市民と一緒になって再開発をしていっていただきたいという意見をぜひ尊重していただきまして、三鷹市は障がい者の施設も幾つかありまして、例えばカフェで入居するですとか、そういった地域のコミュニティですとか、そういった福祉の部分ですとかも一緒に織り込んで考えていっていただけたらなと考えております。
 私からは以上でございます。


◯委員(小幡和仁君)  おはようございます。よろしくお願いいたします。まず、5月17日に再開発協議会で総会を開催して、事業を早期に推進していくことを確認したということでございますけれども、東地区に関して言うと、再開発という面もあるとは思いますけれども、もっと重要な側面としましては防災都市という観点があると思うんですが、この点については、この総会で話が出ておりますでしょうか。


◯都市整備部外郭環状道路等広域まちづくり担当部長(小出雅則君)  この5月の総会というよりも、従前からこれまで勉強会の中ででも、ビルが大分老朽化してきておりまして、設備面でも大分、結構ふぐあいが起きていたり、設備投資もしていかなきゃいけなかったり、そういう状況にございます。そういったことを地権者さんの中でもお話はしております。
 それと、防災の点に関しても、皆さんも早くそういった現在の建物も更新したいということは、話の中では出ているところでございます。特に今回の5月17日の総会では、ことし1年間どういう取り組みをするのかというのを皆さんでも話し合いをしたところですけど、この会の中でも、市長は総会のほうにも顔を出して、挨拶の中で、これから再開発を進めていきますというお話をしていただいて、地権者の皆さんもそれで進めていこうということを再確認したということで。
 当然、市長も防災の視点もお話ししている中で、地権者さん、皆さんもそれは御理解していますので、この地域で何かあったときの場所に緊急的なものがあっても、しっかりとしたいい建物をつくって耐震性を確保していくというのは大事なことだということは、協議会メンバーの中でも常から話し合いが行われているところでございます。


◯委員(小幡和仁君)  防災という観点で申し上げますと、設備が古くなることによりまして、当然いろいろ配線がショートしたりとかっていうことでの火災リスクというのも考えられると思うんですが、一番市民の立場に立って考えると心配なのは、やはり地震における倒壊リスクだと思うんです。先般、私の記憶では、たしか市長が、地震の倒壊リスクの診断を地震の観点からしてはいないというような御回答があったと思うんですが、その点について事実関係をもう一回確認したいですが。


◯都市整備部長・都市再生推進本部事務局理事(田口久男君)  中央通りに面した1ビル、2ビル、3ビルの耐震の確認の件だと思いますが、こちらにつきましては、UR都市機構を施工予定者として、この1ビル、2ビル、3ビルを含めて再開発を進めると。そういう中で、耐震診断はしていないというのが事実でございます。一般的にも、耐震補強の考え方としては、建てかえか、あるいは耐震補強をするということで、建てかえを前提に再開発事業を考えていますので、そういった診断はしていないということでございます。


◯委員(小幡和仁君)  耐震改修促進法の改正があり、一定の建築物については耐震診断が義務づけられたというふうに理解しているんですが、この建物はその対象外ということなんですか。


◯都市整備部長・都市再生推進本部事務局理事(田口久男君)  その法律に基づく努力義務の対象にはなっているというふうには考えておりますが、先ほども申し上げましたように、建てかえをするという中で、耐震補強を成立させるという考えで進めていますので、そのようにすぐに耐震診断をして、補強するという考えはない中で進めているということでございます。


◯委員(小幡和仁君)  しかしながら、毎週日曜日、一応あの道は歩行者天国になっていて、多くの市民の方が集う場になっていると思いますし、あのビル自体が結構高い建物だと思うんですけれども、そういった観点から、万一大きな地震が起こったときに、倒壊したときにどういった被害が想定されるというふうに考えておられますか。


◯都市整備部長・都市再生推進本部事務局理事(田口久男君)  その部分は診断をしないと出てこないのかなというふうに考えております。かなり古い建物で、昭和30年前半に建てられて、築55年、たっている建物ですので。当然その当時の旧耐震基準でつくられているということで、地震の規模にもよりますけども、そういう中でどういう影響が出るかというところまでは、市としてはシミュレーションはしてございません。


◯委員(小幡和仁君)  やはり今話題になっております震度6、震度7レベルでどの程度の損害が発生する可能性があるのか、また、努力義務ということでございましたけれども、やはり市民の皆さんの生命にかかわる部分で、中央通りということで一番人通りの多いところに面している、比較的階層があるビルですので、やはりそこはしっかりと耐震の診断をして、どういった被害があるかということを想定しておく必要があると思うんですけれども、いかがですか。


◯都市整備部外郭環状道路等広域まちづくり担当部長(小出雅則君)  今委員おっしゃることはもっともそういう面もあるんですけれども、まずあの建物をUR都市機構が持っているわけでございますけれども、URのほうで今施設の建てかえまでの間は適切に管理をしていくという、そういう義務を負っていますので。我々もこれから、早く建てかえができるように進めていく必要がございますけれども、市が直接、なかなか権利も持っていない建物を、URに今の段階で全て更新して補強させるということはできない段階でございますので。まずURが建物に関しての責任を負う立場でありますので、URのほうで建てかえまでの間はしっかりとした管理をしていただくように、市のほうからも伝えているところでございます。


◯委員(小幡和仁君)  しかしながら、現状として、いつ建てかえられるかが現時点でははっきりしていないわけですし、場合によっては10年後、もっとそれ以上になる可能性があるわけですよね。今までに、一応努力義務ということですけれども、市としてURさんのほうに耐震診断をしてくださいという申し入れ、お願いをしておりますでしょうか。


◯都市整備部外郭環状道路等広域まちづくり担当部長(小出雅則君)  申し入れにつきましては、再開発事業を行う前提で覚書も結んで進めておりますので、そこについてはしているところではございません。耐震診断の申し入れはしておりません。


◯委員(小幡和仁君)  今後も申し入れはされないんですか。


◯都市整備部長・都市再生推進本部事務局理事(田口久男君)  今いただいた意見も踏まえまして、内部で検討しながら、そういった安全性とかをどのように確保していくか、UR都市機構とも検討していきたいと思います。


◯委員(小幡和仁君)  市として、やはり中央通りを通る市民の皆様の生命にかかわるところだという認識を持って、やはりそういったところの診断をしていただくように働きかけをぜひしていただければなと思います。
 ちょっと別の話をさせていただきますけれども、今回のこの資料を拝見させていただきますと、西側地区と東地区について書かれていますけれども、駅前広場周辺エリア、ここについては、今回、何も資料としては出されていないんですけれども、こちらの2022の基本計画のほうには、平成28年のときのがありますけれども、今回のこの資料にはついていないのは何か理由があれば、教えてほしいんですが。


◯都市整備部長・都市再生推進本部事務局理事(田口久男君)  三鷹駅前の広場についてでございますが、再開発基本計画の2ページのところに、これまでの事業等を示した位置図があると思います。この中で、平成17年度改定に基づく実績ということで、三鷹駅南口駅前広場、この事業としては完成しているということで、こういった経過まではお示ししなかったということでございます。


◯委員(小幡和仁君)  事業としては完成しているということなんですね。今回いただいた参考資料2の2ページに緑化空間の整備ということで、緑と水の公園都市にふさわしい、玉川上水から連続した緑と潤いある歩行空間の整備とあるんですけれども、これは具体的にどういう形のものになるんでしょうか。


◯都市整備部長・都市再生推進本部事務局理事(田口久男君)  再開発事業、先ほど担当部長のほうから、5つの重点事業があるという御説明をさせていただきましたが、その中で回遊性を生む道路環境事業等で、そういった三鷹駅の駅前の景観施設、あるいは観光資源、そういったものと駅前エリアを全体をつなげていくというような考え方で、今後進めていきたいと考えております。


◯委員(小幡和仁君)  つなげるとすれば、ある程度緑が連続しているようなイメージがあるんですけれども、そういうことではないんですか。


◯都市整備部長・都市再生推進本部事務局理事(田口久男君)  三鷹市全体を緑と水の公園都市と、そういう目標像を掲げております。ただ、全ての地域で公園的な整備ができるということではなく、緑と公園的な空間になるように、全ての地域を取り組んでいくと。駅前、商業エリアでございますので、住宅地と同じようには緑を整備するということは難しいと思っていますが、駅前エリアで、例えば壁面緑化とか、従前、壁面緑化の基準等も緩和して、なるべくそこに誘導しやすいようなことも取り組んでおりますので、そういった取り組みを個々の開発事業も含めて、市としては道路整備の際に歩いて楽しいような道路整備とか、そういったものを含めながら、全体としてそういった整備を進めていきたいと考えております。


◯委員(小幡和仁君)  こちらの2022年の小冊子のほうでは、これを見ますと、三鷹駅の西側──線路の上なんですけれども、ここもエリアに含められていると思うんですけれども、ここを入れているのは何か検討されているところがあるのではないですか。


◯都市整備部長・都市再生推進本部事務局理事(田口久男君)  再開発の区画のエリアについてでございますが、三鷹駅を挟んで、御指摘のとおり線路の上にありますけども、すぐこの上に何かをやるということは、この時点の考え方にはないんですが。ただ、三鷹駅等もリニューアルされたり、駅ビルができたりとか、そういった部分で、この区域全体に影響する商業エリアというふうに考えていますので、そういったところの区域で区切ったということでございます。


◯委員(小幡和仁君)  ありがとうございます。このにぎわいの拠点となる広場のイベントですが、今のこの案ですと、大体どのくらいの広さになるんでしょうか。


◯都市整備部外郭環状道路等広域まちづくり担当部長(小出雅則君)  まだ広場の具体的な面積とか、そういったものは検討の中では出てございませんが、ちょうど真ん中あたりに利活用するのに位置的なイメージのところだけ、今そういうところでとどまっているものでございます。


◯委員(小幡和仁君)  非常にいいアイデアだと思うんですけれども、中途半端な広さだと全く意味がないものになってしまうおそれがあるので。例えば長岡市役所ですと、御存じのとおり、こういった同じような広場があって、イベントをしょっちゅうやっているというようなところをつくっておりますけれども。屋根もつくって、大きなアリーナも併設して、また仮設ステージとか、3,000インチの大型ビジョンをつくったりとか、そういった意味で非常ににぎわいのスポットをつくっているというようなことで、せっかくつくるのであれば、ある程度やはり広さについてもしっかりと持って考えていただければなと思います。
 最後の質問ですけれども、(6)の環境に配慮した快適な循環型施設っていうことで、地域の持続可能な発展を図るべくコージェネレーション等の環境に配慮した取り組みを検討、太陽光、太陽熱などの自然エネルギーの利活用というところがございます。現在、検討しているところがあれば、教えていただきたいと思います。


◯都市整備部外郭環状道路等広域まちづくり担当部長(小出雅則君)  こちらにつきましては、具体的に詳しい検討とか、まだしている段階ではないんですけれども、イメージとして、コージェネレーション、自前で発電して、発電熱や何かも利用できるようなシステム、そういったシステムをここのある程度の地域でできることによって、非常時でも地域に電力等を供給できるような、そういう仕組みができたらいいなということで、これがコージェネレーションになるのか、充電してバッテリーみたいなもので持てるのか、今後いろんな検討をしていく中で、そういった環境に配慮した循環型の施設になれるような検討も一緒にしていったらどうだろうと、そういう提案でございます。


◯委員(小幡和仁君)  ぜひ、ここは前広にしっかりと検討していってほしいなと思います。下水道の処理施設にかかわったメタンガス、そういったのを活用したエネルギーもありますし、太陽光エネルギーもあるということで、ここは非常に可能性がある部分だと思いますので。ただ、ここは早目に取り組んでいかないと間に合わなくなってしまうと思いますので、ぜひ前広に検討していっていただきたいと要望させていただいて、終わらせていただきます。


◯委員(大城美幸さん)  改選されて新しい議会になって、新しい市長のもとでの初めての特別委員会なので、基本的なことを確認したいんですが、この計画は平成28年7月ですよね。今回、市長がこの今後の取り組みで子どもの笑顔と夢であふれる子どもの総合施設、子どもの森(仮称)ということをここにも書いてあります。総会にも市長が参加をし、挨拶をしたとおっしゃいました。総会の参加者が何人だったのか、そして、子どもの森(仮称)の問題がそこで話されて、了承まで行くかどうかはわからないんですが、そのこともきちんと市長なり、市側がお話をしたのか、お伺いします。


◯都市整備部長・都市再生推進本部事務局理事(田口久男君)  まず、私のほうから市長の挨拶の中の趣旨のほうをお話ししたいと思います。市長、再開発協議会の総会の冒頭に、選挙の中で公約として最重点課題として再開発事業を進めるということを述べた上で、この再開発事業については、市民全体に必要な施設をつくっていきたいと。にぎわい、その中で子どもの森(仮称)、そういった施設を整備した上で、さらに防災の拠点になるように、早期に事業を組み立てて進めていきたいと、そういった趣旨を述べたところでございます。


◯都市整備部外郭環状道路等広域まちづくり担当部長(小出雅則君)  総会の件でございますけれども、こちらについては地権者の方々が合意形成を今進めている中で、今年度どういう事業をやっていったり、年間の収支の報告をしたり、そういった取り組みの部分のところでございまして、勉強会と違って、会を公開しているものではございませんので、地権者さんの中で進めている会でございますから、私どものほうから具体的に何人いらしてっていうことは、ちょっと差し控えたいと思っております。


◯委員(大城美幸さん)  なぜ人数を聞いたかというと、やはり合意形成に今まで苦慮してきているわけですよね。だから、やはり参加した人だけでなく、参加しなかった人にも市長の挨拶なり、きちんと総会の様子が伝わることが大事かなと思っています。
 それと、やはり市長がおっしゃっている子どもの森の構想が出てきたので、この基本計画をもとにやるにしても、一定程度変更が必要になると思うんですね。そこは、どの時点でそういう変更の計画が出てくるんでしょうかということと、あと、やはり再開発って、市長もおっしゃっているように市民全体に必要な施設、そして、これまでの答弁で再開発をすることによって、そこだけがにぎわうんじゃなくて、波及効果をもたらすんだって盛んに答弁されていました。
 それを考えると、西側の再開発は、じゃあ、そうなっているかというと、そうじゃないんじゃないですかということで、その点をきちっと総括して、協議会のメンバーも代表者が半分ぐらいいて、代表者が出ていて、出ていない人にはやはり合意がなかなか難しい部分があるっていうふうになると、やはり合意形成、本当にどうやってつくるかということで、これまではURが中心にやってきたのを、市がこれからやりますって、かかわりますって、先ほど答弁がありましたが、そこがやはり一番重要なところだと思うんです。
 それを本当に市民にも、地権者にもアピールして、三鷹市が三鷹全体のまちづくりの中で、この駅前をどういうふうにするんだということをきちんとPR、アピールしてほしいと思いますが、いかがでしょうか。


◯都市整備部長・都市再生推進本部事務局理事(田口久男君)  再開発事業の進め方というような御質問かと思いますが。これまで、この中央通り東地区については、地権者の方が当然権利を持っていらっしゃるので、個人の権利が、個人情報の部分もあるのでなかなか表に出せない部分もあって、市からも説明する内容も限られてきたんですが、市長がお話の中で、市民全体に必要な施設という点で、これは全体市民に意見を聞いた上で進める必要があるというような考え方を持っています。
 ただ、先ほど申し上げました個人の権利の関係がありますので、当然権利者の方にそこを確認した上で、どういうスキームで市民参加で意見をもらっていくかということを、これから組み立てていくことになるかと思います。どの時点でこの計画を改正するかという部分では、そういったスキーム、取り組みをどのように進めるかによって、そこが出てくるのかなと。市民の意見をいただいて、それに基づいて必要な公共・公益施設、あるいは再開発のあり方を組み立てていくということになりますので、そういったところが整理できた時点で、必要な、ここに今足りない部分を入れた上で改正していくことになるかと思います。
 その上で、今委員おっしゃられたように波及効果、市民の方もいろいろな御意見があると思いますので、いろんな地域の方、この駅前にどういうふうにかかわるか、そういった部分をしっかり市としても、市が確認した上で、それを再開発の事業展開の中で展開できるように取り組んでいきたいと思います。
 ほかの西側中央地区も含めまして、これまでの再開発、既にでき上がっている部分、共同化したようなところも多くありますが、当然駅前エリアとして、全体として商業を活性化していかないと、ここは成り立っていかないのかなと思っていますので、その部分で商工会、あるいは地元商店会と連携しながら、既存の施設も含めて、また今回、再開発する部分の整備する部分も含めて、どういうふうに全体として展開するかということをしっかり意見を聞きながら、それをまた市民、事業者の方に周知しながら進めていきたい、このように考えております。


◯委員(吉野和之君)  それでは、質問させていただきます。実はこの駅前再開発に関してなんですけども、以前、駅特委員会がございまして、そのときもさまざまな問題提起をされて、今回、任期が変わって初めての委員会なんですけれども。その中でも、特に東地区については地権者の調整に時間がかかる、それから、市がこれが促進されるように調整を行っていきたいという答弁は今までもいただいてきたんですよ。しかし、この4年間ほとんど進んでこなかったと、こういう現状があるわけですね。
 それから、この例えば三鷹センタービルにしても、老朽化が甚だしいと。防災の面から早急に対策を講じるべきじゃないかと、これも私も何度も申し上げたんですよ。
 以上の2点ですね。これが、まず最初に言った、全体的な形で中長期的に見て地権者との調整がおくれている。そして、今後、市が主体的にかかわっていくとおっしゃいましたけども、これは当然かかわっていただきたいんですが、どのようにかかわっていくか。どのようにこの事態を打開して、より建設的な方向に向かっていくのかという、市長もかわって、これに一生懸命取り組むと言っていますけれども、どのように建設的にこの事態打開に向かっていくのかという、その基本的な方向性について、わかる範囲でお伺いいたします。
 それから、あとセンタービル、これも早急に防災対策を講じてほしいということは、何度も私は申し上げてきました。今具体的に耐震診断、これを行うようにURに積極的に働きかけるというお話を伺いましたけども、市民の命に対して、ある意味で市は責任を持たなきゃいけないんですね。そういう意味で、これはまさに喫緊の課題なんですよ。これは早急に取り組んでいただきたい。数日前も地震があったし、そういう意味でまだ耐震診断も行われていないという、こういう事実をやはりこれは厳粛に受けとめて、市民の命を守るために、やはりこれは最重点課題対策の1つとして進めていただきたいと思いますが、この点について御答弁をお願いします。


◯都市整備部外郭環状道路等広域まちづくり担当部長(小出雅則君)  地権者への調整がおくれているという、このことでございますけど、これは従前からURと市と連携して取り組んできておりますが、確かにおっしゃるとおり、おくれております。ここをどういうふうに打開していくのかっていうのがポイントになるわけでございますけれども、私どもでもその辺を市長とよくこれから相談しながら、URを含めて進めていかなきゃいけない、大きな課題になってきます。
 市も、URも、これまでも一生懸命取り組んできたんですけれども、それでも取り組みが足りなかった面も、もしかしたらあったんだと思います。そこをやっぱり市長もリーダーシップをとって進めていくというふうに言っていますので、我々もさらにURと一緒に進めていきますけど、市長、副市長とよく相談しながら、具体的にどういうふうに進めていくのかっていうのは、きょうの段階ではっきりと委員会の皆さんにお答えするのは難しい面もございますけれども、取り組んでいきたいということで、本日、そういう事務局側の気持ちをまずお伝えいたします。
 それと、耐震の関係でございますけれども、前からもお話は委員会の中でも出ているのは重々承知しておりますけれども、我々としては、URも早くここを再開発で建て直すんだということで、今まで進めてきたことですので、ここで耐震診断が本当に必要なのかどうなのかも含めて、さっき部長が御答弁させていただきましたけど、URともよく話をして、まず建物を管理している、責任のあるURともよく調整をして進めていく必要がありますので、また委員会のほうでも方向性を御報告させていただきたいとは思いますが、現時点でいつ行えるとか、そういうところをきょうの段階でお話しできる状況ではございませんので、そこは御理解いただきたいと思います。


◯委員(吉野和之君)  御答弁ありがとうございました。この東地区のより中長期的な問題につきましては、やはり今後、市長のリーダーシップにかなり期待をするところがあると思うんです。事務局側としては、今の答弁が限界だと思うんですけど、今後、この市長のリーダーシップによって、この東地区の再開発が進むように、そういう方向をぜひとも私どもとしても期待しております。
 それから、当面のセンタービルの対策なんですけども、これはやはり耐震診断をするか、しないかも含めてなんですけれども、緊急的にできる対策を講じていくべきだと思うんですよ。全体的なものが進むまで相当時間がかかりますし、その間にあしたにも来るかもしれない。こういう状況もございますので、やはり市民の命を守る立場から、耐震診断だけじゃなくて、どのような緊急対策ができるかということまでしっかりと交渉していくべきだと思いますが、この点についてお伺いします。


◯都市整備部外郭環状道路等広域まちづくり担当部長(小出雅則君)  今委員おっしゃっていただいたことを踏まえて、これからも当面の対策、どういう形のものができるのか、URとよく調整をしていきたいというふうに考えています。現段階で何をどうするって、先ほど答弁させていただいたとおりなんですけど、はっきり申し上げることはできませんけれども、何ができるのかも含めて、URとよく話し合いをしていきます。


◯委員(吉野和之君)  ありがとうございました。三鷹センタービルが耐震性という面で、これをまず一番、喫緊に取り組むべき課題だと思います。ですから、これは耐震診断も含めて、あらゆる対策についてURと至急話し合っていただきたいということを要望して、終わります。


◯委員(後藤貴光君)  おおむね確認したいなと思うところは質疑に出たんですけれども、そうした中で、この再開発までまだ一定程度時間がかかると思うんですけれども、そうした中でセンタービルの中に、市及び市の関連施設というのが入っていると思うんですね。これは従前も確認をしてきたところなんですけれども、通常であれば市の施設、賃貸等で借りるようなケースの場合については、当然に耐震がしっかりしているところでなければ、ほかのところでは絶対に借りないと思うんです。
 ただ、この駅前の地域に関しては、1階の部分が空き店舗になっているような状況で、にぎわいの部分で課題があるとか、あるいはURとの関係等もあろうかと思いますけれども、そうした中で施設等を借りているというか、入っていると思うんですけれども。そうした部分について、ことし改めて更新されたのかな、従前からそういう話を指摘していたと思うんですけれども、そうした点に関して、市として改めてこの再開発が行われるまでの間、これだけ今、ほかの委員さんからも老朽化について課題が指摘されている施設の1階部分に、そうした施設を借りたりとか、借りるというような形でかかわっていくという部分については、それを利用する市民の方への責任という部分から、市としてはどのように考えているのか。これ、ことし更新でしたか。更新したところもたしかありましたね。そうした部分についての考え方、確認しておきたいと思います。


◯都市整備部外郭環状道路等広域まちづくり担当部長(小出雅則君)  現在、みたかスペースあい、また、みたかスペースあいプラス、それと天文・科学情報スペースの3店舗につきまして、これはまちづくり三鷹と契約してお借りしているところでございますけど、令和2年5月31日までをお借りするということで、こちらの施設につきましては更新をさせていただいているところです。市街地再開発事業の状況に合わせて5月末までということで、期限を定めておかりしているわけでございますけど、先ほど来、耐震性のお話とか、いろいろと委員の方からも出ているわけでございますけど、今できる対策も含めて、先ほど委員にも答弁したとおり、そこはURとよく話をしていきたいというふうに考えています。
 それと、抜本的には再開発事業を早く進めていくということが一番大事なので、これにまず全力を向けてやるのと、あと、あわせて今できる対策を話し合いしていきたいというふうに考えています。


◯委員(後藤貴光君)  御答弁ありがとうございました。市としての、とりあえず来年の令和2年5月末まで更新をしているということの中ですけれども、これだけ再開発が決まるまでの間、耐震の確認が診断されていないということで、実際どうなるかわからない。しかも、中央通りの中でも2番目に古い建物になるんですかね、それだけ古い建物であって、東日本大震災のときには倒壊等は起きなかったですけれども、今後どうなるか、それからさらに年数もたっていますし、わからないという部分で、当然中央通りと公共空間に対しての責任という部分での市の責任はもちろんありますけれども、再開発が行われるまでの間、当然この施設を借りるとなれば、そこの利用者に対しての責任という部分もあると思います。
 そうした部分で市として、改めて、もちろん中央通りという三鷹市で一番にぎわいのある通りの部分が空き店舗があるような形になることは好ましくないとか、あるいは、URとの再開発の関係というのはあろうかと思いますけれども、それとは別の議論のところで、市民の利用者の方の安全性とか、そうした点から、再開発が行われるまでの間のここの活用という部分については、市が責任を持てるような形というのをしっかりとれないのであれば、今後の更新について改めて内部で協議をしていただきたいなと思います。
 その上で、まさにこれまでに議論がありますけども、地権者との合意、あるいは老朽化対策、そうした部分も含めて、再開発されるまでの間しっかりと取り組んでいただきたいとともに、ほかの委員のほうからもありましたけども、今後の計画の見直し等々、一定のめどがついた時点でしっかりと議会への報告、それについてもできるだけ早いタイミングで、内部で検討して、そういう話が出てきた場合にはしっかりと情報提供をいただきたいことを申し述べまして、私からの質疑を終わります。


◯委員(小幡和仁君)  先ほどのお話で、URと話をしていく、それと、抜本的には再開発事業をしていくんだというお話があったかと思うんですけれども、やはりこれは切り離して考えていくべきではないでしょうか。今の建物が老朽化しているっていうことで、これに伴う数々のいろんな危険があるわけなので、そこはそこで、いつ災害が起こるかわからないという状況がありますから、早急にそれの対応はしていく必要があると思うんです。
 一方で、抜本的にというか、再開発を進めていくというのは、それはそれであると思うんですけれども、お話を聞いていると、再開発をしていくから地震対策や災害対策はやらなくてもいいというように聞こえてしまうんですけれども、そこはいかがなものかなという感じがします。
 URと話をしていくのではなくて、ぜひURに市として、具体的に文書で要望書を出していくっていうふうにしていかないと、そこはまずいんじゃないかなと思うんですけれども。やはり、市として、こういうことをしっかりやってきていますよ、申し入れていますよというのを残していかないとまずいと思うんですけども、そういった努力をしっかりしていくということが必要で、話していきますということだけでは、なかなか市民の皆さんの理解が得られないと思いますが、いかがでしょうか。


◯都市整備部長・都市再生推進本部事務局理事(田口久男君)  きょういただいた意見を踏まえまして、内部で検討を進めていきたいと思います。


◯委員長(土屋けんいち君)  それでは、ここで一旦休憩します。
                  午前11時09分 休憩


                  午前11時20分 再開
◯委員長(土屋けんいち君)  委員会を再開いたします。
 それでは、項目2に対する市側の説明を求めます。


◯企画部長・都市再生担当部長・都市再生推進本部事務局長(土屋 宏君)  皆さん、こんにちは。まず冒頭、市庁舎のことについての御説明をさせていただく前段として、ちょっと考え方だけ、私のほうから申し上げさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 市庁舎・議場棟の建てかえにつきましては、平成29年8月に策定いたしました市庁舎等整備基本構想策定に向けた基本的な考え方、これを踏まえまして、この間、基本構想の策定に向けた取り組みを進めてまいりました。しかし、平成31年4月21日の市議会議員・市長選挙を経ました本定例会におきまして、市庁舎等の建てかえについては一旦立ちどまり、事業の枠組み全体を再調整すること、これを補正予算編成にあたっての市政運営の基本的な考え方でお示しさせていただいたところです。
 本来、改選後新たに設置される特別委員会におきましては、今までの取り組みの経過などを総括的に御説明させていただくべきものと考えております。しかしながら、この市庁舎等の建てかえに関しては大きな方針の変更があることから、今回はこれからの取り組みに関する基礎的な情報として、市庁舎・議場棟における過去の耐震、あるいは劣化診断、この状況について御報告させていただきたいというふうに考えております。
 なお、この間進めてまいりました基本構想の策定なんですが、こちらにつきましては内容を調整させていただいた上で、建てかえに関する考え方というような形で、今取りまとめを行うことを想定しているところです。
 引き続きまして、担当課長から資料の御説明をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。


◯都市再生担当課長・都市再生推進本部事務局都市再生担当課長(山中俊介君)  私から、庁舎・議場棟における過去の耐震・劣化診断についてを御報告いたします。資料1をごらんください。市庁舎・議場棟は、これまで平成7年度、平成20年度、平成22年度に耐震診断を実施しております。耐震診断は主に建物の耐震性の把握を目的とし、その後の設計に反映するものですが、平成7年度調査の中で、コンクリートの強度や中性化の進行など、構造躯体を調査しております。なお、その後の耐震診断においては、平成7年度の調査結果をもとに診断しています。
 これらの結果を踏まえた耐震補強工事によりまして、建物の構造耐震指標であるIs値は、庁舎棟で0.67から1.17、議場棟が0.61から1.16となっております。劣化診断につきましては、平成20年度に建築の非構造部材や設備機器類の劣化状況の調査を行っていますが、これは主に資料やヒアリング、目視によるものです。この劣化診断の中では、建物・外壁のコンクリートが浮いていることや屋上防水の経年劣化が見られるなどの指摘がありましたが、これまでに一定の補修は行ってきております。
 また、設備に関しては空調機や主要配管などが昭和40年の竣工当初から更新しておらず、更新すべきとの指摘を受けています。トイレの改修工事などで部分的に更新している箇所もありますが、空調機や主要配管は更新していない状況です。なお、これまで内視鏡などによる調査は実施したことがありません。
 私からの説明は以上です。


◯委員長(土屋けんいち君)  市側の説明は終わりました。冒頭、部長が申されましたように、この耐震・劣化診断についての質疑を願いたいと思います。一旦立ちどまったということで、今までの経緯等の説明はありませんので、その辺の御配慮をお願いしたいと思います。
 それでは、質疑のある方は挙手をお願いします。


◯委員(伊沢けい子さん)  それでは、質問をしたいと思います。先日の予算委員会の中でも、私のほうからも少し質問させていただいたと思います。今回の劣化診断は、9月に始めて来年の2月に終わるというふうにお聞きしたと思いますが、ちょっとそのときよくわからなかったのが、市庁舎はというふうにお聞きしたような気がしまして、それは2月までに議場棟や公会堂なども含めた劣化診断が2月に終了するという意味なのか、それと、何らかの報告書のようなものがまとめられると思うんですけれども、そういうものが具体的に完成して、成果物が出てくるというのはいつなのかということ。
 劣化診断では4,300万円余りの予算がついていたと思います。金額的には割と高額というか──何に比べて高額というのはちょっとおかしいですけど、それなりの金額がついていると思うんですけれども、それだけの費用をかける理由といいますか、どうしてそういうことになるのかという、何ていうんですか、要は内容を知りたいと思います。


◯都市再生担当課長・都市再生推進本部事務局都市再生担当課長(山中俊介君)  まず、耐震劣化調査の話ですけれども、2月末までに終わるっていうのは庁舎・議場棟、それに公会堂も含めた調査になります。報告書につきましても、業務の範囲内になりますので、2月末に報告書を取りまとめる予定になっております。金額については、一般的な目視とかではなくて、今回、コンクリートコアをかなりの本数抜いたりとか、それぞれ建物の中の内装、外装を全部目視、資料を調べるだとか、ヒアリングとかも含めておりますので、金額的に高い、安いっていうのはわからないところですけど、調査量としてはかなりの数量になりますので、この金額になっているものです。
 以上です。


◯企画部長・都市再生担当部長・都市再生推進本部事務局長(土屋 宏君)  今の説明にちょっと補足させていただきますと、これはあくまでも、今定例会に補正予算として提出させていただいた予算案の内容になります。ですから、この件に関しては、いろいろと御質問の中でそういったところに飛ぶ可能性というのは十分ありますので、私どももできる限りお答えさせていただこうと思いますけれども、あくまでもこれは補正予算審査特別委員会は結審したとはいえ、まだ議会の議決をいただいておりませんので、この議決が前提の内容になるということを、この場で皆さんに御理解いただいた上での、これからの御答弁とさせていただければと思いますので、よろしくお願いします。


◯委員(伊沢けい子さん)  それと、ここに、今さっきの説明の中で、空調機とか、主要配管というのは、竣工当初、昭和40年から更新されておらず、更新すべきとの指摘ありというふうに書いてあります。これは、更新すべきと指摘したのは誰なのかということと、空調というのは相当各場所についていて、主要配管というのは建物のメーンの部分だというふうに思いますけれども、これらについてはずっと更新してこなかったというのは、一度もということなのか、それから、54年たっていますけれども、そういう検討がされたということもなかったのかということは、歴史的にあったのかっていうことはお聞きしたいと思います。


◯都市整備部調整担当部長(小泉 徹君)  まず、資料のほうで、こちらに備考で書いてありますのは、それぞれ調査の中で出された指摘事項ということになりますので、平成20年度のときの調査した報告書の中で、そういった指摘がなされているということで御理解いただければと思います。
 それから、空調設備につきましては、熱源ということで、こちらのほうは地下のほうに熱源があるわけですけれども、そちらにつきましては平成23年度に改修工事を実施しているところでございます。それから、配管につきましても、先ほど担当課長から申し上げましたように、トイレの改修等々によりまして部分的な改修はやっておりますけども、メーンとなる配管──1階から5階までに配管が立ち上がっていて、それが各階トイレだとかに行っているわけですけども、そういったメーンの配管につきましては、市庁舎のほうは、場合によっては土曜・日曜も使用している場合もありますので、なかなか短期間では改修ができないということで、この間、改修を行ってきていないという状況になっております。
 したがいまして、それぞれの劣化状況等を踏まえながら、やれる範囲の改修は行ってきましたけれども、どうしても庁舎というのは土曜・日曜、場合によってはそういった期間も使われているケースもございますので、全体的にそれをストップして改修するというのはなかなか難しいということで、実際に工事がそういったところでできないという、やりたくてもなかなか難しいということで、工事が見送られてきたということが経緯としてあるということがございます。


◯委員(伊沢けい子さん)  やはり54年間の間にもう少し手入れというのがなかったのかなというのが、ちょっと今時点でどうだったのかなと。もう少しいろんな手入れがあってよかったのではないかなというふうに思います。ただ、現時点でも耐震工事も行われて、その一定の強度は保たれているということですので、ここで立ちどまるとともに、私自身はこれを優先順位に上げるということは、やはり必要がないという点は今も本当に強く思っております。そういう予算があるのであれば、福祉的な予算など、緊急的なものにもっと回していくべきだというのは基本的な考え方で変わっておりません。
 それから、調査書が2月に出てきた後、これをもって──内容にもよるかとは思いますけど、議会に対して、あるいは市民に対して、どのように公表していくのかということについてお聞きしたいと思います。


◯企画部長・都市再生担当部長・都市再生推進本部事務局長(土屋 宏君)  調査の結果についての、その公表なり、それを踏まえた取りまとめというのは、今後の検討課題にさせていただければと思います。


◯委員(大城美幸さん)  今回、補正との関係もあるので、次回からいっぱい質問したいと思いますが、次のときね。だから、今回、この資料1、1枚だけで、ええっと思ったんですが、まず確認します。この資料の平成22年度耐震診断・設計とか、表がありますよね。Is値の計算とか、1、2、3、4、5とある、今度のコア抜きをするとか、今御答弁あったヒアリングもするとかってありましたが、全て5まで丸がつくって考えてよろしいんですか。


◯都市再生担当課長・都市再生推進本部事務局都市再生担当課長(山中俊介君)  今回の調査、今後の調査については、1番のIs値の計算については行いません。2番から5番までは全て実施する予定でおります。
 以上です。


◯委員(大城美幸さん)  わかりました。それで、これまでの行ってきた耐震劣化診断についてって、すごく簡素なわかりやすいものなんだけど、今後行うものについて、比較して、次のときに私たち、質疑したいなって思うんですよ。そうすると、私が今持っているのは平成22年の庁舎と議場棟の耐震診断の結果を持っていて、Is値がどうのとか書いてあって、倒壊の恐れはないとか書いてあるのを持っていますが、せめて、資料として、比較できるために、このやった結果をこんなに簡単ではなくて──膨大な資料なら、こんな分厚い資料ならちょっと考えますけど、資料の出し方は何か考えていただけないんでしょうか。お願いできますでしょうか。


◯企画部長・都市再生担当部長・都市再生推進本部事務局長(土屋 宏君)  済みません、冒頭申し上げたとおり、我々も今回のこの特別委員会に臨むに当たって、どういうことを御説明申し上げたらいいかというところは、正直言って非常に悩んだところです。その結果として、じゃあ、まずは今までやってきたものについての結果を一覧性のある形で皆さんにお示しして、次、これから始まるであろう劣化診断に向けての、また参考にしていただければというような思いで、今回こういったものを提示させていただきました。
 補正の議決いただいたら、多分、その後に契約行為が始まりますから、その契約の中の仕様書の中で、こういった調査をやるだとか、そういうところも明らかになると思います。もちろん、全体のお金の中で、できる範囲というのもありますので、そこら辺、多分実際の実務としてはそういったところを調整して、どういうところまでやるかということを決めていくようになると思います。
 過去にやった調査、量としては相当膨大だそうです。そういうことで、今回こういう形でまとめさせていただきましたけれども、9月のこの委員会の場でそういう御意見があったということを踏まえた対応を、一定程度こちらも考えたいというふうに思いますので、御理解いただければと思います。


◯委員(後藤貴光君)  それでは、1点だけお伺いしたいんですけれども、今回の補正が出ている部分の関係のところについては、2月末に報告書という形で出すというふうなお話が、予定としてそういうふうなお話があったと思いますけれども。それと、これまで市で出してきた報告書であるとか、そうした部分等を含めて、今後の庁舎の建てかえをどうしていくかというふうなことになろうかと思いますけども。
 ちょっとこの出てくる報告書とあわせてお伺いしておきたいのは、それ以外に、現時点で昨年12月補正だとか、当初予算等で可決されて、今回、減額補正という形のこともあろうかと思いますけれども、そうした部分で今動いている庁舎建てかえについて、何か報告書であるとか、方針であるとか、何かしらのものってどういうものがあって、そうしたものと、今回出てくる耐震劣化診断の予定されている報告書、そうしたもので協議していくと思うんですけど、現状だけちょっと一応確認しておきたいんですけど、動いているものは何があるのか。あと、今回の補正で減らした部分とあわせて、どうした部分を減らして、そうした形で出てきたものとあわせて、今後の方針を決めていくという形になるのか。その点、2つお伺いしたいと思います。


◯企画部長・都市再生担当部長・都市再生推進本部事務局長(土屋 宏君)  ちょっと、いろいろと話が複雑になってしまうんですけれども、端的に言うと、今進めてきたのは基本構想をつくるという作業です。そして、この基本構想を9月までにまとめる予定でした。そして、その基本構想ができた後に、基本計画というのを約1年間かけてつくるということを想定しておりました。
 したがいまして、この基本構想を策定するプロセスの中で、例えばまちづくりディスカッションを行ったり、ワークショップを行ったり、あるいは市民の皆様への意向調査を行ったり等々、ずっとやってきたわけですけれども、そういう作業をやってきつつ、今こういう状況に至っているということになります。
 今後というか、じゃあ、今まで作業を進めてきたものをどうするかということなんですけれども、まず、大きな考え方としては、基本構想というのは、もともとはやはり庁舎を建てかえるということを前提の構想を想定していたわけですが、今ここで一旦立ちどまるということになれば、当然建てかえることを前提の基本構想というものにはなりようがないというふうに考えております。
 ただ一方で、そういった形で市民の皆様に検討してきてもらっています。それは、新しい庁舎のコンセプトの話もそうですし、配置のプランについてのアイデアもそうです。そうしたことについて、市民の皆さんと一緒に議論してきた、検討してきていただいた経過もありますので、今の段階で、事務方として考えているのは、基本構想ではありませんので、建てかえることは前提にはせずに、ただ、今の庁舎がこういう状況にあるだとか、そういう客観的な事実はある程度はっきりしておりますので、そういったことはしっかりとここで取りまとめを行うと。
 と同時に、今後──これも市長も申し上げているとおり、建てかえるか、建てかえないかということは、これから先の決断なんだということなので、いずれ近い将来には建てかえが必要になるであろうということも、市長の口から申し上げていると思います。ですから、そういったことを考えますと、例えば庁舎ってこういう庁舎にしたいよねとか、こういう配置だといいよねというようなアイデアそのものというのは、今後も生きてくるものだというふうに、私どもは考えておりますので、市民の皆様からいただいたコンセプトだとか、あるいはアイデアというのも、今回の一定の報告書の中に入れ込んで、一旦の検討経過の取りまとめというような形でまとめさせていただければというふうに思っています。
 ですから、どちらかというと、建てかえ前提に進めてきた基本構想、構想ではありません。建てかえる場合の考え方のような形になろうかとは思うんですけども、そういった形の取りまとめを、1回させていただくべきだと思うので、それはやらせていただきたいと思っています。
 もう一点。じゃあ、今後、建てかえに向けた検討はどうなるかということに関しては、これは補正予算審査特別委員会でも御説明させていただきましたけれども、まずは劣化診断をやってみようと。と同時に、そもそも庁舎だけの話ではなくて、もう少し幅広い公共施設のあり方の中で、庁舎のことも考えていこうということで、いわゆる防災都市づくりということについての検討もさせていただく、そういった中で、じゃあ、庁舎をどうするのかと。
 もし建てかえるにしても、できるだけお金をかけない方法があるのかという検討がありますので、まず一旦、今回の基本構想は9月なら、9月の段階で取りまとめさせていただきつつ、そこから新たな検討、補正予算を踏まえまして再スタートさせていただくというのが今の考えとなっております。
 基本構想ではなくて、考え方を9月までまとめて、それから、そこで一旦ストップさせて、じゃあ、実際に本当に庁舎をどうしていくのかということは、客観的なデータ、これから劣化診断を行ったものを踏まえて、改めて検討し直すというようなスケジュールを今考えています。


◯委員(小幡和仁君)  よろしくお願いいたします。まず、この表につきまして確認をさせていただきたいんですが、この1番のIs値ですけれども、庁舎棟は0.67から1.17、議場棟は0.61から1.16ということで、かなり幅がありますけれども。済みません、基本的なところで御質問して申しわけないんですけれども、ここのこの幅というのは、例えば議場棟でいうと、どこがどう違うんでしょうか。


◯都市整備部調整担当部長(小泉 徹君)  耐震性能を計算するときには、1階、2階、3階というような階ごとにそれぞれのIs値を出すという形になっております。
 それから、あと地震の揺れが来たときに、建物に対してどういう方向で揺れが来るかっていうのも違いますので、そういった意味では、建物のこういう形状であれば、こういう方向から来る力と、こういう方向から来る力では、建物に対する影響が違いますので、そういった力の方向によっても、それぞれIs値を出しておりますので。例えば1階であっても、方向によって2つ数字を持っていたりとかっていう形になりますので、この幅というのは階層であるとか、揺れの方向によって、各階それはばらばらだということで、最小値と最大値を記載をしております。
 ただ、建物自体の耐震性能を考えた場合に、例えばある階が強くても、ある階が弱ければ、そこが潰れてしまったりという、熊本地震でもそういった庁舎もありましたけども、そのように一定の階が弱ければ、そこがだめになってしまうということがありますので、基本的には、建物全体として耐震性能を考える場合には、一番小さい値、それをもって建物全体としては評価をするというのが一般的な考え方となっております。


◯委員(小幡和仁君)  ありがとうございます。基本的には、高いほうがIs値は低くなるというイメージでございましょうか。


◯都市整備部調整担当部長(小泉 徹君)  Is値につきましては、下のほうに欄外に3つ、ちょっと書いてございますけども、Is値が低いほうが耐震性能が低いという形になっております。ごめんなさい。階層的に言いますと、必ずしも上の階、下の階によって変わるということではなくて、例えば壁の位置ですとか、あと壁があっても、窓の形が下から上まで全部が窓になっていたりとか、腰壁があるような窓があったりとかっていう形になったりしますので、階層だけでIs値が高い、低いということは一概には言えないと。


◯委員(小幡和仁君)  ありがとうございます。
 2番なんですけれども、一定の補修は実施済みということですが、このときは幾らぐらいかけたんでしたっけ。


◯都市再生担当課長・都市再生推進本部事務局都市再生担当課長(山中俊介君)  2番で御指摘にあった、外壁改修と屋上防水の工事費ですけれども、屋上防水のトータルで──それ以外にも多少入っていますけれども、の工事については1,567万円余です。外壁の改修については、2,481万円余の金額になっております。


◯委員(小幡和仁君)  ありがとうございます。
 続きまして、3番ですけれども、全面的な補修は行っていないため、劣化は進行していると考えられるということでございます。補修を行えば可能なのかということと、もし補修を行えば幾らぐらいかかるのかについて、教えていただけますか。


◯都市整備部調整担当部長(小泉 徹君)  構造躯体の劣化の考え方でございますけれども、通常、クラックとかが入りますと、そこから二酸化炭素、酸素が入ったりとか、また水が入ったりしますので、そういったことがありますと、構造躯体の劣化が──徐々に経年によって劣化はしていく部分もありますけども、ただ、そういったものが入ってくると急激に劣化が進行するという形になりますので、例えば、そういったものを放置しておきますと劣化が進行しますので、この調査のときにも一定のクラック、ひびだとか、あと、ひびがひどくなりますと、コンクリートが剥落したりするような部分もあったりもします。そういったものが見られたということから、そういったような補修を行う必要があるというような指摘があったものでございます。
 その後、外壁等については、その時点で、平成28年に一定の補修はしておりますけども。ただ、これクラック等といいますのが、その後また時間がたちますと、また乾燥、収縮等によってクラックが発生してきますので、またその状況を踏まえながら、必要に応じて補修が必要になると思いますので。実際にどれだけのものが出てくるのかという状況を見た上でないと、金額はちょっと出せないというような形になります。


◯委員(小幡和仁君)  ちょっとここで気になったのは、一定の補修は行っていると。だけれども、全面的な補修は行っていないと。ここで何らかの補修の程度について御検討されたのかなと思ったんですけれども。


◯企画部長・都市再生担当部長・都市再生推進本部事務局長(土屋 宏君)  いわゆる構造を含めた補修ということなんですけれども、全体的な補修というのは、先ほど申し上げたようにやってはいないということで。ただ、今回もこの庁舎の建てかえを検討するプロセスの中で、幾つか要素があって、耐震性能もさらに向上させないといけないだとか、構造躯体についてもかなり給排水管も含めた一定のやりかえをしなきゃいけないというようなことを、もしやった場合ということで試算をしたのが、この基本的な考え方というものを1回お出しさせていただいているんですけども、そのときに、七、八十億円かかるのではないかというような試算は一定程度させていただきました。
 ただ、これはあくまでも本当に耐震性能も向上させるという、かなり大規模な工事ですし、そのためには仮設庁舎に一旦移動しなければいけないというような経費も含めた形でこういう試算をさせていただいておりますけれども、個々的なことの試算について、今どこまでやらなきゃいけないかということがわからないので、ざっくりとした数字しか持っていないというのが、今の現状です。


◯委員(小幡和仁君)  それでは、構造に関して、もし劣化があれば、それは修理で直せるということでよろしいですか、お金はどの程度かかるかは別として。


◯都市整備部調整担当部長(小泉 徹君)  構造躯体の劣化にはいろんな要因がございまして、今、先ほど申し上げましたように、乾燥、収縮によってクラックが入るということもありますし。あと、大気の影響で、二酸化炭素がコンクリートに触れているわけですけども、もともとコンクリートはアルカリ性なんですけども、それが徐々に大気の影響によって、経年によって中性化をしていくと。それによりまして、中性化が鉄筋のところまで行きますと、鉄筋がさび始めますので、それによってひびが発生したりするようなこともございます。
 したがいまして、ここで調査した結果によりまして、例えば補修内容も中性化が鉄筋まで行ったときに、全部そのコンクリートのその部分を全面的に取ってしまうというようなこともできないケースもありますので、必ずしも全ての場合の補修ができるというわけではありませんので。やっぱり、その躯体の状況によりまして、あとは金額的な問題であるとか、実際にそういった改修ができるような条件が整うのか。例えば仮庁舎の問題であるとか、そういったこともありますので、そのケース・バイ・ケースによってというふうに考えております。


◯委員(小幡和仁君)  ありがとうございます。先般の市長の答弁で、今もお話がありましたけれども、防災都市づくり、全般的に検討していくというお話の中で、今回改めて2から5までの項目について、もう一度見ていくんだというお話があるんだと思うんです。全体ということを言うと、今、三鷹市で持っている全ての施設との関係での比較検討をしていくという、そういうことだと思うんですけれども。他の、市が持っている施設のリストは当然あると思うんですけども、それに関する耐震性能の評価と、劣化度合いの状況、こういったリストは出せますでしょうか。


◯企画部長・都市再生担当部長・都市再生推進本部事務局長(土屋 宏君)  ちょっと済みません、ほかの施設の状況がどうなっているかというのは、今ここで私が把握してお答えできるような状況ではないので、また、ちょっとそれは別の機会にお願いできればと思います。


◯委員(小幡和仁君)  ちょっと質問が不適切であれば、申しわけないんですが、今回、庁舎・議場棟の建てかえるか、建てかえないかを含めて検討していくという中で、全体の中でやっぱり優先順位ということもかねてよりあったと思うんですけれども、そこがわからないと、一番最初に、庁舎を建てかえるのかどうか、そこもそもそも検討できないと思うんですよ。そういった意味で、全体像を知っておくべきだと思うんですね。なので、この委員会でもいただければありがたいと、私は思っておりますが。


◯企画部長・都市再生担当部長・都市再生推進本部事務局長(土屋 宏君)  まずは、これ、個々の公共施設の状況については、それぞれ適切な常任委員会がございますので、そこにどういった形でお出しするかというようなことも踏まえて、こちらのほうでもう一度調整、検討させていただければと思います。


◯委員(小幡和仁君)  ありがとうございます。以上で終わります。


◯委員(山田さとみさん)  よろしくお願いいたします。先ほどの答弁の中で、市庁舎建てかえをするという前提のころの基本構想、基本的な考え方というのを残していくというような御答弁があったと思うんですけど。一旦立ちどまるんですけれども、計画の中に市民からいただいたお声もあると、だから、それは一旦ちょっと保留にするというか、残しておくというような御答弁だと、私は受けとめたんですけれども。
 もし、その認識が合っていれば、今後の市庁舎のあり方についても、もう一度議論が必要だと、私は思っておりまして、例えばこれからデジタル化していく、手元のスマートフォンでいろんな手続をしていくような世の中になっていくだとか、そういったスマートな市庁舎というようなことも視野に入れていただいたり。
 これ、今後の進んでいく三鷹市、日本のあり方というのも検討していただきながら、高齢化していくので市政窓口を強化していくだとか、何か、そういったようなこともちょっと考えていただいて。基本構想は基本構想でいいんですけれども、もう一度、市庁舎をもし建てかえるとしたら、近い将来必要になってくるとは思うんですけれども、そのままの案を踏襲するのではなくて、もう一度、慎重な、これから先の市庁舎のあり方みたいなところも、皆さんで議論していっていただきたいなと思うのですが、どういった御所見をお持ちでしょうか。


◯企画部長・都市再生担当部長・都市再生推進本部事務局長(土屋 宏君)  今、御指摘いただいた、例えば今後ICTの関係がどう進んでいくか、あるいは高齢化が進む中での三鷹市の市民サービスをどうしていくかということは、これ、従来からの検討の中でも、当然そこの部分というのは、これから具体化する中で考えていかなくてはいけないことだということは前提としていました。ですから、恐らくこれから先の公共施設をつくるに当たって、そうした視点での物事の考え方というのは当然必要になると思います。
 ですから、もともとそういう考えを持っておりましたけれども、今回そういった考え方の検討に至る前の段階で一旦立ちどまると。やるか、やらないかというところでの立ちどまりということになりましたので、そこは一旦立ちどまらせていただきます。その上で、先ほど来申し上げているように、市民の皆様からいただいた意見というのは、これはどちらかというと、具体的にああすべきだ、こうすべきだというよりも、こういう庁舎にしたいよねというコンセプト、あるいは理念的な御意見が非常に多いので、そこっていうのは市民の皆さんの御意見として当然残しておくべきだと思いますし、その市民の皆様の御意見の中にも、今後のその行政サービスのあり方を見据えた適切な規模の庁舎にすべきだというような意見、しっかりと盛り込まれておりますので、そういったことをしっかり残させていただきたいというふうに思っています。
 その上で、今回は一旦立ちどまるということですが、いずれ近い将来にその建てかえが必要になるときの基礎的な、かつてそこでやった調査、あるいは研究の、市民参加でやったいろいろな議論の結果がこれ。ここをスタートにして、これが何年後になるのかわかりませんけれども、じゃあ、その間の時代の変化だとかを踏まえて、これをどう修正して、より新しい時代に合ったものにしていくのかということを、恐らくその段階で考えることになろうかと思いますので。
 何しろ今回は、やること大前提の報告ではなく、今まで市民の皆様に検討していただいたものを取りまとめ。そして、それには当然、今御指摘いただいたような視点もしっかり入っておりますし、今後さらにそういったものが進んでいけば、さらなる進化を前提としたものを考えていくというような、我々として当然のことだと思っております。


◯委員長(土屋けんいち君)  以上で行政報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午後0時02分 休憩


                  午後0時04分 再開
◯委員長(土屋けんいち君)  委員会を再開いたします。
 議会閉会中継続審査申し出について、本件を議題といたします。
 三鷹駅前地区再開発基本計画・事業等に係る諸問題及び今後の市庁舎・議場棟等に関して調査検討し、対策を講ずること、本件については、引き続き調査を行っていくということで、議会閉会中の継続審査を申し出ることにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 次回委員会の日程について、本件を議題といたします。
 次回委員会の日程については、次回定例会会期中とし、その間必要があれば正副委員長に御一任いただくことにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定しました。
 次、その他です。
 しばらく休憩します。
                  午後0時05分 休憩


                  午後0時07分 再開
◯委員長(土屋けんいち君)  委員会を再開します。
 その他、何かございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、特にないようですので、本日はこれをもって散会いたします。
                  午後0時07分 散会