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2008/09/11 平成20年文教委員会本文

                  午前9時30分 開議
◯委員長(宍戸治重君)  ただいまから文教委員会を開きます。
 初めに休憩をとって、審査の日程及び本日の流れを確認したいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 休憩いたします。
                  午前9時31分 休憩



                  午前9時32分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  委員会を再開いたします。
 審査日程及び本日の流れにつきましては、1、行政報告、2、所管事務の調査について、3、次回委員会の日程について、4、その他ということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのように確認いたします。
 委員の皆さんにお諮りをいたします。本日の委員会については傍聴を許可することにしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 休憩いたします。
                  午前9時33分 休憩



                  午前9時34分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  委員会を再開いたします。
 教育委員会報告、本件を議題といたしたいと思います。本件に対する教育委員会の説明を求めますが、ア、イ、ウについて、まず一括で説明をいただいた後、質疑。エ、オにつきましても、それぞれ説明をいただいた後に質疑という形で進めたいと思いますので、よろしくお願いします。
 それでは、よろしくお願いします。


◯指導室長(後藤 彰君)  それでは、行政報告の方の説明をさせていただきます。
 初めに、資料1でございますが、平成20年度スポーツ教育推進校設置の件でございます。
 概要につきましては、そこに記載されているとおりでございまして、こちら、東京都教育委員会が進めている事業でございます。事業は単年度でございます。これに三鷹市の小・中学校が7校応募したわけですが、7校すべて、小学校6校、中学校1校、計7校すべて、東京都から選定されて指定を受けたものでございます。
 その裏面の方を見ていただけますでしょうか。そちらに設置要項がございますが、東京都教育委員会といたしましては、児童・生徒の体力の低下や、あるいは学習指導要領の改訂の趣旨、あるいは国民体育大会の開催、オリンピック立候補申請都市であることにかんがみ、スポーツ教育を推進するということから、このような設置要項を設け、全都で約100校、小・中学校に合わせますと90校の指定をして、4番にございますが、このような活動内容等を展開していただきたいという要項でございます。
 三鷹市におきましては、御存じのとおり、各小・中学校が、熱心に体育、スポーツ教育に取り組んでおりまして、そういった中から、先ほど申し上げましたが、小学校6校、中学校1校が希望して手を挙げ、都の方に計画書を提出し、それが認められて指定を受けたものでございます。
 なお、三鷹市といたしましては、三鷹市教育ビジョンにございますように、健康、体力の推進の教育については充実を図るという三鷹市の教育ビジョン。また、そのビジョンの中に、部活動、健康教育を図るという視点から、各学校に応募を募ったところ、繰り返しになりますが、小学校6校、中学校1校の希望があったところでございます。
 このような形で、4月1日から来年の3月31日まででございますが、東京都からは5月にこの案内が来て、最終的に7月に都から指定されたということでございますので、先日の総務委員会の補正の方で、この金額等をお願いして、進めていきたいという事業でございます。
 次に、小・中学校の児童・生徒の問題行動等の実態についてでございますが、既に東京都、また国の方でも、この調査の結果を公表しているところでございますが、それに伴いまして、三鷹市の実情について、このようにA3、1枚にまとめさせていただきました。
 こちらにつきましては、左上でございますが、不登校の状況につきましては、平成15年から平成19年までの状況を表と図にまとめたものでございます。端的に見ていただきますと、三鷹市といたしましては、不登校は減少傾向にあると言えるかと思います。ただ、平成19年度、小学校の方で若干、数がふえておりますが、これは小学校の方で、さまざまな事情により、なかなか学校に来れない子がいて、それは現在、学校の方で継続的な指導をしながら、保健室登校、あるいは職員室登校というところで、指導の継続を続けているところでございます。
 それから、その下の暴力行為の状況でございますが、こちらにつきましては、平成19年度、暴力行為が合計3件ということでございます。内訳につきましては、生徒間暴力。これは、いわゆる同級生が、たわいもないことからけんかになったということでございます。それから、もう一つが対人暴力ですが、これは他校生との、しかも校外での暴力行為という件でございます。いずれの件も、学校の方で、関係機関と連携しながら適切に指導を行ったところでございます。
 次に、いじめの状況でございますが、いじめにつきましては、そちらの図にございますように、平成18年度にぐっと数がふえているところでございますが、こちらにつきましては、いじめの定義、並びにいじめの発見の、いわゆる件数の数え方が、国の調査で変更になりましたので、数がこういう形にふえたところでございます。
 こちらにつきましては、もう御存じかと思いますが、例の、文部科学省にいじめで自殺をするという手紙が行って、一連の対応があったかと思います。あの年に、国の方で、この調査の定義が変わりまして、弱い者に対して一方的に深い苦痛を与えるという定義のものが平成17年度まであったんですが、平成18年度からは、そのようなものではなくて、いわゆる良好な人間関係にある中であっても、そういったトラブルがあるだろう。そして、なおかつ、深い苦痛というよりは、本人がいじめと感じ、苦痛としたものはいじめだろうというような定義が変わりましたので、それに合わせた形です。そして、その定義に合わせて、平成17年度までは、いじめの発生件数という形で報告がなされていたわけですが、新たな定義のもとでいじめの認知件数、という形で変わったものですから、平成18年度から、このように数がふえております。
 ただ、いじめにつきましては、皆様、御案内のとおり、数が多い、少ないという問題ではなくて、いわゆる、やはり、早期防止、未然防止、早期の発見、早期対応、これが重要なキーでございますので、こちらについては、引き続き、継続的に指導を行っているところでございます。
 なお、あわせまして、いじめ、不登校等の取り組みにつきましては、その右下に書いてありますように、さまざまな提言、資料、あるいは指針等を活用し、各学校で既にいじめ問題への対応指針は策定していただいているところでございますが、毎年度、見直しを図り、さらに継続的に、重点的に取り組んでいただいているところでございます。
 児童・生徒の問題行動等の実態については、以上でございます。
 次に、新聞の報道等もございましたが、平成20年度、文部科学省が行いました全国学力・学習状況調査、こちらの結果につきまして、既に新聞報道でもされているところでございますが、三鷹市といたしましては、三鷹市の平均の正答率、こちらをまとめたものでございます。なお、こちらにつきましては、そのA3の紙の右上にございますが、本調査により測定できる学力は、特定の一部であり、学校における教育活動の一側面であるということを、改めて御確認をさせていただきたいと思います。
 それでは、左の上の方でございますが、調査の概要でございますが、4月22日に、小学校6年生、中学校3年生を対象に実施したものでございます。なお、調査問題につきましては、国語、算数、それぞれAとBがございます。Aにつきましては、主として「知識」に関する問題、Bについては、「活用」に関する問題でございます。
 それぞれにつきまして、小学校におきましては、三鷹市、東京都、全国と平均正答率を比較した場合に、三鷹市が、それぞれ平均正答率を上回っているということが、数値では見てとれるかと思います。
 なお、数値だけでは、なかなか見るのは難しゅうございますので、それぞれ、教科のA、Bごとに、分類・区分別の平均正答率を資料として、以下、右側に示させていただきました。
 例えば、国語のAでいきますと、中ほどです。評価の観点ということで、例えば、国語への関心・意欲・態度に関する設問については、三鷹市は平均正答率が76.2である。その下の話す・聞く能力、これに関する設問、これに対する正答率が、三鷹市の場合は84.1である。いずれも、東京都や全国を上回っているという見方ができるかと思います。
 このような形で、分析を今、さらに詳しく進めているところでございます。
 次に、2枚目でございますが、中学校の方でございます。
 中学校につきましては、左中ほどでございますが、三鷹市、東京都、全国の国語と数学の平均正答率を比較した表でございます。これをごらんいただければわかりますとおり、三鷹市におきましては、都あるいは全国、それぞれを、いわゆる平均正答率が上回っております。ただ、これ、東京都をちょっとごらんいただければなのですが、新聞の報道にもございましたが、東京都と全国を見た場合、小学校は、すべて東京都が全国を上回っているんですが、中学校の場合は、東京都が全国に比べて平均正答率が低いというものが、国語のA、数学のA、Bという形で出ておりますので、このあたりの原因は、新聞報道ではさまざまなことが言われておりますが、詳しいことは、都からは特に、今のところ、説明は聞いていないところでございます。
 なお、右側の分類・区分別の平均正答率でございますが、こちらも、先ほどの小学校と同様に分析して見ていただければと思っております。
 なお、黒印の黒の三角でございますが、こちらにつきましては、全国の平均を下回っている数値を示してございます。ですので、小学校の方は、こういうのはございませんが、中学校に関しましては、やはり、国語のA。例えば、学習指導要領の領域等で、言語事項については75.0ということで、都や全国を下回っている。あるいは、国語への関心・意欲・態度も、平均正答率では全国を下回っている。失礼しました、言語事項は全国を下回っているです。それから、同じく評価の観点で、言語についての知識・理解・技能、こちらについても75.0ということで、全国を下回っているというところで記しているところでございます。
 ただ、いずれにいたしましても、繰り返しになりますが、本調査については、これは数値的なものだけでございますので、これをさらに分析、考察いたしまして、三鷹市として、この中での課題点、それから今後の改善点、あるいは指導はこんなふうに工夫したらどうかということを、10月初旬までには仕上げて、「みたかの教育」の広報または三鷹の教育委員会のホームページに掲載して、各学校あるいは保護者の方々に、そういったところを示していきたいと考えているところでございます。
 また、各学校におきましては、授業改善プランということで、各学校に、この内容は返していきますので、各学校ごとに授業改善プランの方に反映していただくために分析し、指導の改善、工夫、また児童・生徒にも自己の学習の振り返りということで役立てるようなことを今、進めているところでございます。
 なお、最後に、この平均正答率でございますが、学校ごとの平均正答率は公表いたしません。あくまでも、三鷹市の平均正答率、小・中ベースですね、だけでございますので、それは、ここで確認させていただきたいと思います。
 以上で、説明を終わらせていただきます。


◯委員長(宍戸治重君)  以上で説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。どなたか。


◯委員(土屋健一君)  では、何点か質問させていただきます。大変御丁寧な説明で、幾つか用意したのですけれども、2つ、3つ、削除されました。
 まず、スポーツ教育推進校事業の件なんですけれども、これはちょっと確認になると思うんですけれども、先ほど、この6校プラス1校の7校が申請したという説明だったのですけれども、ほかには1校もなかった。これで全校だったのでしょうか。例えば、西部地区のにしみたか、おおさわ学園は1校も入っていませんので、こんなに偏るのかなとちょっと思ったもので、その辺の、これは確認になると思いますけれども、よろしくお願いします。
 先ほど、後藤室長、事業は単年度ということでしたけれども、もう全く、平成21年度以降は白紙の状態なのでしょうか。もう、今年度限りと決定されているかどうか、その辺、もしおわかりでしたら、東京都のことなんですけれども、教えてください。よろしくお願いします。
 あと、講師をお呼びするというお話を聞いたんですけれども、どのような講師の方が指導してくれるのか。あと、その期間ですね。期間というか、日にち。各学校に行く、その日にちというか、時間等を教えてください。よろしくお願いします。
 あと、問題行動等の方なんですけれども、先ほど、新旧いじめの定義について、御丁寧に説明していただきました。私の手元にも、この平成17年度までのと平成18年度以降のと、定義の資料、あるんですけれども、ちょっとよくわからない点がありまして、両方とも、起こった場所は学校の内外を問わない。あと、いじめられた児童・生徒の立場に立って行うというのは全く同じなので、先ほど説明ありましたけれども、何が一番違ったのか。こんなに数字が極端に変わるものが、発生件数、認知件数の違いはあるでしょうけれども、ここまで、2倍とか3倍でなく、本当に10倍とかになってしまうほど、このとらえ方が違ったのかという点と、あと、小・中一貫のにしみたか学園の3校と他校との違い、もしおわかりでしたら、その辺についてお願いします。
 やはり、小・中一貫校になると、小・中の連携とか、交流とか、かなりありまして、恐らく減るだろうと私なりに解釈していますけれども、それについての違いが、もしおわかりでしたら、よろしくお願いします。
 あと、この資料の右下で、いじめ問題対策会議とありますけれども、これは平成19年の3月31日までだったと思いますけれども、その後、こういう会議等の検討がされているのか。もし、継続していたら、私の調査不足なんですけれども、平成20年度以降、このようないじめ問題に対する会議が開かれているのかどうかということをお願いします。
 あと、学力・学習調査の件なんですけれども、先ほど、この分析、活用の点はお伺いしましたけれども、たしか昨年、公表までに──学校ごとでなく、三鷹市の公表にちょっと議論があって、すぐ公表しなかったと記憶しているんですけれども、ことしは、そのような議論がされて、即座に公表されたかどうか、その経緯をお願いします。


◯指導室長(後藤 彰君)  まず、いじめの関係で、定義で何が違うのかというところでございますが、定義の中で大きく違うところは、まず平成17年度までの定義を読ませていただきますと、「自分より弱い者に対して一方的に、身体的・心理的な攻撃を継続的に加え、相手が深刻な苦痛を感じているもの」、これが平成17年度までの定義でございます。そして、平成18年度以降からの定義でございますが、「児童生徒が、一定の人間関係のある者から、心理的・物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの」。
 ですので、先ほどもちょっと申し上げさせていただきましたが、いわゆる一定の人間関係にある者でも、本人が──いじめられた側がいじめだと言った場合には、これはいじめとして認知していきましょうというところが強調されています。ですから、今までのあれですと、弱い者に対して一方的にという見方があったわけですが、そういう見方ではなくて、一定の人間関係がある中でも、そういうことも当然、いじめられた子がいじめだと言えば、それはいじめでしょうというところが強調されたところでございます。
 さらに、相手が深刻な苦痛というのが、これは具体的に、例えば、物を隠されたり、あるいはいじめられたりという具体的な行為が随分重視されていたところがありました。ただ、精神的な苦痛を感じてということですので、これは、例えば、集団的な無視をされていて、それが継続的にあり、本人が苦痛と感じて、いじめだという形になれば、これはいじめとして認めていきましょうということで、そういったことから、発生件数ではなくて認知件数という形で、定義が変わったところでございます。
 それから、にしみたか学園のことでございますが、具体的な数値を今、ここに、手元に資料がありませんが、既に、検証委員会等々でも、これは報告させていただいたところでございますが、また、にしみたかの研究発表会でもあったところでございますが、不登校の数は減少していると発表しているところでございます。
 ちなみに、先般の一般質問の中でも御質問いただいた中で、にしみたかの不登校の生徒の出現率、これについては、答弁でも教育長から述べさせていただいたところでございまして、にしみたかの場合は0.01パーセント以下でございますので、都は3.24、全国は2.73ということで、にしみたかの場合は、もう比較にならないほど低い数値であるということが言えるかと思います。
 それから、いじめに関する検討の、問題対策の会議でございますが、こちらにつきましては、いわゆる、いじめの防止の提言を策定するときに設置したものでございまして、現在は、これは設置してございません。むしろ、現在は、各学校ごとに取り組みが毎年度、やはり、大きなポイントになってきますので、学校での取り組みを重点としておりまして、校長会、副校長会はもちろんですが、生活指導主任会、そういったところで継続的に、各学校の取り組み、また実情、情報交換しながら関係機関と連携を図って対応を図るようなことをしております。当然、そこには教育委員会も一緒に入りまして、連携を図って取り組んでいるところでございます。
 それから、三鷹市の平均正答率の公表の議論でございますが、昨年度は、初めて、この全国の学力テストが実施されたということで、どのような形で公表し、まとめていこうかということで、当然、教育委員会の中で議論を進めていったところでございます。そのときに、いわゆる数値だけの、正答率だけの公表ではなくて、これは国の方でも通知が来ておりますが、やはり、きちんと、どのような状況なのかをきちんと分析をして、そして今後の改善点、取り組み等も示した上で公表していくことが、非常に効果的であり、また、各学校にとっても、子どもたちにとっても、保護者の方にとっても有益であるというところから、そのような判断で進めていったところでございます。
 あと、スポーツの関係でございます。
 申請でございますが、ほかの学校はございませんでした。平成21年度以降については、都の方に、一応、私の方で口頭で確認をしていますが、まだ、現在、わからないということでございます。都としては続けていきたい意向はあるようですが、これは、あくまでも意向でして、実際、これから予算編成を組みますので、まだわからないというところでございます。
 それから、講師に関してでございますが、これは、各学校の計画を見たところ、例えば、ある程度スポーツのエキスパートの方、それから体育学習に重点的に取り組みたいという内容もございまして、そういった意味では学識経験者──大学の先生なり、そういった学習指導に詳しい専門の方に、健康、体力の指導について、どうかかわってきたらいいかということで、講師をお願いするような計画になっています。
 ただ、細かい月日や時間については、具体的なところは、まだ、そこまで計画書に書いていないのですが、平均して、およそ3回から4回程度、各学校で呼ぶような形で考えているようでございます。
 なお、なぜ、ほかの学校が──参加、ほかになかったかというところでございますが、これは、いわゆる、この通知が東京都から5月に来まして、そして、5月に来て、学校全部に、どうですかという参加希望を募りました。そうしたところ、最終的に7月に都から決まってきたということで。要するに、御存じのとおり、学校は、ことしの3月には、既に学習、教育課程を組んで、4月以降の計画書を私どもに提出しておりますので、これを5月の段階でもらって、どこまで教育課程を柔軟に変更したり対応したりできるかというところで、各校長先生方が悩んだ末のところで、多分、この7校が対応できるということで、手を挙げてきたと把握しているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(土屋健一君)  ありがとうございました。よくわかりました。
 1点だけ、にしみたか学園の不登校の方ではなく、いじめの方の比較というのが、もし認識されていたら、よろしくお願いします。


◯指導室長(後藤 彰君)  申しわけございません。各学校の細かいデータ、今、持ってきておりませんので、また後ほど確認して、お伝えしたいと思います。


◯委員(岩見大三君)  それでは、よろしくお願いいたします。
 まず、このスポーツ教育推進校の関係のことなんですが、これは、ちょっと端的にあれなんですけれども、一応、全体で100校ということでなっているわけなのですが、この、現状でエントリーすれば、とりあえず入れてもらえるという性格のものなのでしょうか。端的に、その部分をお聞きしたいと思います。
 あと、これは都からの事業委託の経費として──済みません、ちょっと間違っていたらあれなんですが、50万円ぐらいは支給されているということで聞いているんですけれども、この50万円をもって、一応、こちらに活動内容は記載されているのですが、これをもう少し具体的に、どのようなことを行うかということを教えていただければということです。
 それと、次に、こちらの市立小・中学校の児童・生徒の問題行動の実態についてなんですが、こちら、御指摘のとおり、不登校等々、確実に減少しているということで、恐らく、小・中一貫の実践、あるいは御努力が実を結んでいるということだと思います。
 その中で、この全体の数が今、先ほどの御説明でもあったんですが、不登校に関しても、やはり、減っているにしろ、まだ、実数としては、一応、この件数があるということで、先ほど、保健室登校などという話もあったんですが、この実態を踏まえて、先ほどもちょっとお話あったんですけれども、さらに、どのような検証をされているかということを、再度お聞きしたいと思います。
 また、一応、こちらの総合教育相談窓口、あるいはスクールカウンセラーの方々、日常的に非常に頑張っていらっしゃると思うんですが、その活動実態につきましても、若干お聞きしたいと思います。
 以上でございます。


◯指導室長(後藤 彰君)  スポーツ教育推進校の、いわゆる、エントリーすれば全部いくのかということでございますが、こちら、実際、東京都の方に、どの程度の学校の数が希望があったかということは、申しわけございません、そのことは特に確認はしてございません。
 ただ、全体的な、いわゆる平成20年度の東京都の指定を受けたスポーツ推進校の全容は明らかになっておりますので、その資料を見ますと、例えば、江東区などは5校、足立区は7校ということで、決して、満遍なくということではなくて、都がどういう形で設定したのかはわかりませんが、数的には、ばらばらなところがございます。それが1点でございます。
 次に、各学校の活動内容でございますが、委員おっしゃるとおり、1校50万円で、これは今、補正をお願いしているところでございます。こちらにつきましては、特に、例えば、この学校の中で、東三鷹学園の一小、北野小、六中、こちらにつきましては、それぞれが小・中一貫教育校ですので、小・中一貫教育校の視点に立った中で、これを進めていきたいという計画書が出てきております。
 具体的な目的といたしましては、心と体の健康づくりを目指していくのだ、スポーツに親しむ態度や健康の保持増進、あるいは体力の向上、そういったものを目指していきたい。具体的には、スポーツテスト調査研究校、これは都の方へ協力しているんですが、その実施に関して、個別の指導計画を立てるための改善を図っていきたい。それから、地域スポーツクラブとの連携を図っていくことを考えていきたい。さらには、ボランティア活動を通した心の健康づくりを進めていきたい。あるいは、食の重要性の理解と実践力を向上させていきたい。さらに、部活動の充実ということで、外部指導員や地域の方、それと小・中一貫の連携、そういったものを含めたものを取り組んでいきたいというのが、東三鷹学園3校の大まかな内容でございます。
 次に、連雀学園でございますが、四小、六小、それから南浦でございますが、こちらは、小学校での体育学習を、この小・中一貫教育の中で、特に小学校の体育学習を重点的に取り組んでいきたい。いわゆる、児童が生涯にわたって運動やスポーツに親しむ態度を育てていきたい。同時に、あわせて健康の増進や体力の向上を努める態度を育成していきたいということで、特に児童が運動の特性に触れた楽しさを味わう体験学習というテーマを設けて、日常の体育授業はもちろんのこと、業間体育──これは、小学校で休み時間に体力向上に取り組むような例があるんですが、そういったものを充実させていきたい。そして、新しい学習指導要領もこれから始まりますので、そういうことも踏まえた形で進めていきたい。そのために、いわゆる学識経験者等の講師、あるいは外部のそういった専門家の講師を招いて、体育科はもとより、教員の実技研修も含めて進めていきたいということでございます。
 それから、唯一、単独でございますが、第五小学校。こちらの第五小学校は、いわゆる子どもたちに対して、運動への興味、関心をもっと高めて、運動好きな子どもたちを育てていきたい。それを通して、健康の保持増進、体力を図っていきたい。
 具体的には、五小の場合には、さまざまな体育に関する、あるいは運動に関する行事をやっております。例えば、「なわとび月間」、「マラソン月間」、それから放課後校庭遊びと、さまざまな、そういう体育的な行事を取り組んでおりますので、こういったものをさらに充実させていって、子どもたちに、運動好きな子どもたちをつくっていきたいということで、講師を招いたり、さらに必要な運動の用具等を希望して、計画を立てたところでございます。
 計画の内容については、以上でございます。
 次に、不登校の検証でございますが、こちら、私ども、この調査をする際、当然、日々、校長会、副校長会、それから生活指導主任からも情報収集して、どのように具体的に取り組んでいるかは、私どもで把握し、必要な指導、助言をしているところでございます。また、支援もしているところでございますが、こういったデータをもとにいたしまして、例えば、不登校でありますと、不登校のきっかけはどのようなものかということも、私どもできちんと分析をしてございます。
 一端を御説明いたしますと、例えば、不登校となったきっかけで、この中で一番多いものは、いじめを除く、いわゆる友人関係。やはり、子どもたちは友人関係で悩んでいて不登校に陥っているということを把握してございます。また、そのほかに、本人にかかわる問題ということで、これは、さまざまな本人の周りの周辺の環境もございますので、学校だけの問題ではないのですが、いわゆる、極度の不安や緊張、あるいは無気力、その他、直接的なきっかけとなる事柄が見当たらないようなものも、1つのきっかけとして考えられているような状況も把握しているところでございます。
 そして、こういった子どもたちに対してどういう指導が行われているかは、当然、担任の方で呼んだり、あるいは担任だけではなくて、学年、担任以外の教師、あるいは管理職、スクールカウンセラー、そういった方々がかかわり、また、私ども総合教育相談窓口やそういうところと多様な相談機関を通して取り組んでいるという状況も把握しているところでございます。
 そして、最終的に、こういった子どもたちがどうなっているかも、私どもで把握しているところでございまして、結果として、それぞれ一生懸命取り組んでいる中で、継続的に指導が必要なもの、また、引き続き、まだ不登校状態ではあるけれども、家庭と、あるいは関係機関と連携して取り組んでいるものということも、あわせて確認しながら、必要な指導の継続を進めているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(岩見大三君)  済みません、相談の窓口の実態について。


◯小中一貫教育推進担当課長・教育支援担当課長(川崎知已君)  相談窓口の方では、市のスクールカウンセラーの配置をしております。それで、月に1回、市のスクールカウンセラーを集めて連絡会を開きまして、そこで研修等をして、市のスクールカウンセラーとして、学校にいるスクールカウンセラーとしての動き、それから相談窓口との連携のあり方等についての検証を進めているところです。
 市の相談窓口の方では、こういったスクールカウンセラー、それから不適応なお子さんに対して学習面から支援を図っていくという学習指導員、そして子どもの発達をみとっていくという意味での巡回発達相談員を派遣しておりますので、不登校が実際に長期化してからでは、なかなか学校の復帰は難しいところがあります。そこで、小学校段階のところで、適応が何となくうまくいかないお子さんとか、対人関係で何となく関係がうまくとれないお子さんのところを、早目に担任の方から情報をいただいて、この学習指導員なり巡回発達相談員、そしてスクールカウンセラーと、あと学校が、その子どもの適応に向けて、支援の方法を連携して進めているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(岩見大三君)  ありがとうございました。大変よくわかりました。
 それで、済みません、ちょっと急な質問になってしまうんですが、今、御説明いただきました総合教育相談窓口、あるいはスクールカウンセラーに関しまして、現場の中からの声ということでお聞きしたいと思うのですが、やはり、現状の、どれだけ、この人数がいれば足りるということではないと思うんですが、要するに、現場サイドからの相談体制として、現状人員的なものとか、そういったものは、現場の状況から見て、足りていらっしゃるのかどうかについて、もう一点、お聞きしたいと思います。


◯小中一貫教育推進担当課長・教育支援担当課長(川崎知已君)  学校の方から、実際にどのような数が足りているかという形での報告は、特にいただいておりません。基本的には、担任の先生と子どもや保護者がどれだけつながっていくのかが大事なことであって、スクールカウンセラーとか巡回発達相談員、あるいは学習指導員というのは、担任と、その適応の悪いお子さんの関係が、より円滑で、担任の先生が窓口になって、その子の相談や学校復帰に向けた、あるいは学校適応に向けていくのが一番望ましい形なんですね。そのための支援をサイドからしていく役割がありますので、現在は、このような形で、担任の先生と、その御家族との関係をサポートするというところで動いているところでございます。


◯委員(岩見大三君)  ありがとうございました。終わります。


◯委員(大城美幸さん)  質問させていただきたいと思います。
 スポーツについては、今、御説明があったので結構です。
 不登校の状況の、このグラフを見ると、平成17年、平成18年と、がくっと下がっているんですが、それはなぜかというか、どう分析しているのでしょうか。
 あと、その隣のいじめの状況で、定義が変わったということで数値が上がっている御説明もあったのですが、平成18年、平成19年で、小・中、19件から12件と減っていますが、そのいじめの中身が、最初の説明では、継続して対応しているというような御説明だったのですが、例えば、小学校卒業して中学校に行くと、中学校が、そのまま継続になるとふえるのですが、9件から4件と減っていますよね。それは、中学校の場合は、卒業してしまうと、中学校にいなくなってしまうので、件数が減っても、減るかなと思うんですが、小学校で減っているのですが、それは、いじめそのものが問題解決をしたというふうに考えていいのでしょうか。その中で、どれぐらい継続しているものがあって、新しいいじめが発見される率はどれぐらいなのかというのを、分析していたら教えていただきたいと思います。
 あと、全国学力テストの問題なのですが、最初の御報告の中で、学校ごとの平均正答率は公表しないということを明言していただいたので安心したんですが、私どもは、全国学力テストそのものが、やる必要があるのかと思っているわけですが、先ほど説明で、正答率だけの公表ではなく、どのような状況で改善点まで示した公表をしなければいけないということだったから、前回は公表しなかったけれども、今回、公表……。ここだけは公表している。学校ごとのは公表していないですよね。していないのに、今回……。学校ごとのではなくて、平均正答率は、前回も公表している……。それは、新聞報道では、何か違っていたような気がしたんですが。今、新聞を持ってきていないので、わからないのですが。
 では、この、だれのために、何のために公表するのかということを、まずお聞かせいただきたいと思います。とりあえず。


◯指導室長(後藤 彰君)  まず、不登校が下がっていることをどう分析するかということでございますが、こちらは、いわゆる、確かに委員おっしゃるとおり、小学校で発生して中学校に引き続きというケースは、もちろんあるのでございますが、今回減った、大きな分析の要因は、中学校で発生して、中学校で不登校になった子が減っているというところでございます。
 つまり、これは小・中一貫教育の兼ね合いもあると思うのですが、つまり、中学校で不登校の発生の方が、依然として、過去には高かったわけです。その数が減って、いわゆる、中学校で不登校になる子が減ってきたということが、傾向として言えるかと思います。
 それから、いじめでございますが、これは平成18年か平成19年ですね。これは、本当に、数だけでは簡単に言えないところがございまして、当然、学校として重点的に取り組んで、いわゆるチャレンジ月間ということで、秋、10月あたりには、重点的に学校は取り組んで、未然防止、早期発見、早期対応に取り組んでいますので、そういった取り組みの成果で、このあたりは数的には減ってきていると思うのですが、ただ、中身については、先ほども申し上げましたが、具体的に、冷やかし、からかい、あるいは──それから仲間外れ、集団による無視、こういったものは、やはり、数は少なくても、依然として、そういうものが多い。全体としては数が減っていたとしても、その内容を見てみますと、依然として、そういった、いわゆる言葉による嫌がらせや仲間外れ、集団無視が中身にございますので、このあたりは、当然、継続して指導しているわけですが、引き続き、これは、いじめがいけないことはもちろんでございますが、やはり、言語環境というところの指導、あるいは友達関係や仲間と仲よくする、あるいは豊かな心と、そういった視点の教育も、あわせて重点的にやっていかないと、いじめの防止だけ、やっちゃいけない、やっちゃいけないだけでは非常に厳しい状況にありますので、そこのところを現在、取り組んでいただいているところでございます。
 そして、さらに新しいいじめの発見の分析ということでございますが、これは、先ほど申しましたとおり、本人がいじめと言えば、きちっといじめと認識して指導することが重要なことでございまして、これは本人もとより保護者、そういった方々から、私は、あるいはうちの子どもはいじめられているといった場合は、きちんと、そのことを十分に話を聞いて、いじめであるということをしっかりとらえて、丁寧な指導をしていく。いじめられた側はもちろんですが、いじめた子、周りで見ていて知っているのに何もしなかった子、あるいは茶化している子、さらには学級全体、学年全体として、そういったものをどうとらえていくか。これを、いじめの指導とともに、心の教育、さらには、そういった、いわゆる言語環境を整える言語指導、こういったものも、トータル的に指導していきたいと思っているところでございます。
 それから、学力の方でございますが、新聞報道等はありましたが、あれは、御説明いたしますと、要するに、あの時点で、報道があったときに、市の平均正答率を教えてくれと。そのときに、どのような目的でお使いになるんですかと聞いたら、近隣市のものを聞いて、表にして、比較できるようにするのだということで、その時点では、お伝えできないと。ただ、市の方で、これから分析・考察をしていく中で、当然、そういった市の平均正答率も出していかなければわかりませんので、そういった中で検討していきますとお答えしたところなのです。これは昨年度の話です。ですから、結果として、昨年度、分析・考察を出したときには、市の平均もあわせて出しております。
 ですから、今年度も同様に、市の平均正答率だけは出すという形で取り組んでいるところですが、何のためにというところでございますが、これは当然、こういった調査の、まず目的にもかかわってくるわけですが、いわゆる全国的な義務教育の機会均等、あるいは、その水準の維持、あるいは向上の観点から、いわゆる各地域、三鷹市においては三鷹市でございますが、その子どもたちが、いわゆる学力・学習の状況を把握、分析し、そして学校はもとより、私どもが、その内容を教育施策の中できちっと生かしていくこと、あるいは改善等を図っていくことが重要かととらえています。そういった意味で、では、そのための具体的な結果はどうなったのというところは、当然、説明責任が問われてくることかと思います。
 ですので、単純に、先ほど申し上げましたが、今回のこの平均正答率は、あくまでも一部のデータですので、特定の一部のものでございますので、いわゆる学校の取り組んでいる一面の側面でございますので、それを単純に数値だけで判断するのではなくて、いわゆる国語、算数、数学につきましては、きちっと、どういうところができていないのか、どういうところが課題なのか。では、それについて、どのような改善点があるのか、指導の工夫点があるのか、それを明確にしてお示しすることが重要かというところで作成し、10月初めに向けて、今、それを取り組んでいるところでございます。
 以上でございます。


◯委員(大城美幸さん)  最後の学力テストの問題で、正答率だけではなくて、どこが問題で、どこを改善しなければいけないのかという、その分析をするのは、だれですか、どこですかということを詳しくお聞かせいただきたいということと、以前にも、このことでは、学校に競争原理を持ち込みかねないので、学校ごとの結果の公表とかはするべきではないということで、三鷹市はしないのでいいんですが。この学力テストそのものが、本当に一人一人の子どもたちに、すごい時間がたってから解答が返されるわけですが、今後の教育に役立つものになるのかどうかということに疑問があるのですが、その辺については、どのようなお考えがあるでしょうか、お聞かせをいただきたいと思います。
 あと、いじめの問題なんですが、早期発見ということが、やはり、深刻にならないうちに、その本人がいじめだと気がついて、いじめだと思ったら、それがいじめだと認識するということなのですが、それは当然なんですけれども、いじめだということを本人が言える環境が──先生や、親や、友達が、いじめられているときにも、「そんなことしないでよ。いじめじゃないの。」と、そういう言える環境をつくることが、やはり、一番大事ではないかと思うのですが、先ほど、言語環境とか、いろいろおっしゃいましたけれども、結局本人が、では、言わなかったら、先生が発見した数とか、そういうのも、学級担任が発見とか、本人の訴えというのがありますが、数を見てみると、やはり、学級担任の発見の数の方が多くて、本人の訴えは数的には少ないわけですが、その辺は、本人からの訴えを言えるようにする努力というのは、どういうふうに考えておられるのか、お聞かせをいただきたいと思います。


◯指導室長(後藤 彰君)  まず、学力の方でございますが、子どもたちに時間がたって返るということと、どう役立てるかということでございますが、これは、1つは、三鷹市の場合、小・中一貫教育を行っておりますので、当然、9年間のカリキュラムの中で、そういった課題に対しては柔軟に対応できるシステムとなっています。
 それから、さらに、これは学校の方で取り組んでいただいているところでございますが、このように学校で、授業改善プランと申し上げまして、いわゆる各学校ごとに分析を進めております。当然、その中で、さまざまな、先ほど申し上げました、例えば、国語でいきますと、書くこと、読むことはどういう状況なのか。では、具体的に、どんなことが苦手なのだろうか。あるいは、逆に、いいところはどこなのだろうか。では、苦手なところは、どんなふうに指導の工夫をしていったらいいのだろうかということもあわせて、学校の方もやっています。ですから、市全体として、もちろん、参考に、各学校には公表していますが、学校独自も、それを参考にして取り組んでいるという状況になっています。
 では、そのような市全体の分析等々はどこでつくるかということですが、これは、私ども教育委員会の方で、専門とする統括指導主事、指導主事、いわゆる、もともと教員で、その専門職で私どもに派遣されている者がおりますので、それが専門的な分野から分析し、指導の改善等についてまとめているところでございます。当然、私どもが学校訪問等もございますので、その際に、各学校に行って、そういった指導主事から、こういった傾向があるようなことを、あわせて助言させていただいているところでございます。
 次に、いじめの早期発見についてでございますが、いじめの早期発見については、まさに子どもたちや保護者が、やはり、相談で、あるいは言えるような環境づくりは、確かに大切なことでございます。そこで、いじめの、これは未然防止という観点ではなく、早期発見という観点でお話しさせていただきますと、やはり、学級づくりが基本になってくるかと思います。そして、学級づくりの中で、子どもたちと先生方が、きちっとした信頼関係、深い信頼関係の中で結ばれていく。子どもと教師がいい信頼関係であれば、これは保護者ともいい関係ができてまいります。ですので、その中でも、特に私どもとしては、そういった信頼関係に基づく楽しい学級をつくっていただきたい。楽しい学級であれば、いじめは発生しませんので。ところが、やはり、学級の中で何か問題があったりか何かすると、楽しくない学級ということで、さまざまなことが起きてまいります。ですから、やはり、子どもたちが、一人一人が楽しく学校生活を過ごす、学級を過ごすという観点で、そういった中で信頼関係を築いていく中で、子どもたちから、そういった相談等がしやすい雰囲気もあるかと思います。
 また、当然、そうはいっても、なかなか相談に難しい状況もあるかもしれません。そういった中で、学校独自で、例えば、アンケート調査をしたり、あるいは面談をする中で、そういうことを聞いていったりというきめ細かな取り組みをしているところもございます。
 以上でございます。


◯委員(大城美幸さん)  いじめのことについては、わかりました。うちの息子が通っている五小も、去年でしたかね、たしか、いじめのアンケートがあったと思うんです。それぞれの独自の取り組みをしていることも十分承知はしていますが、子どもたち自身が、やはり、いじめに対して目を背けることなく、きちんと対処できる子に育ってほしいし、また、いじめを受けた子が、ちゃんと大人を信頼して、いじめられたということが言えるような環境づくりは心がけていただきたいと思います。
 あと、最後に、学力テストの問題なんですが、教育委員会で専門的な分析をされて、その後、助言という形で示すということを先ほど言いましたけど、その助言を受けて、どう指導していくかは、教師の自由、裁量というか、教師を信頼してやる、教師の指導力を信頼することが大事だと思うんですが、その助言は、あくまで助言ですよねということを確認をしたいんですが。
 確認をしたいということと、それはなぜかというと、フィンランドやシンガポールなどで教育改革が成功して学力が向上しているその根本には、教育に対する投資が当然、すごくお金を教育に使っているということもあるけれども、最大のポイントは、教師への信頼というのが一番だと私はフィンランドに行った方々からお話を聞いたのですが、やはり、この学力テストの結果を受けて、当然、三鷹市の教育委員会は、各学校の結果そのものは知っているわけですよね。だけれども、公表そのものはしないからいいんですが、教育に競争原理を持ち込ませないということの基本と、教師を信頼して、教師に指導の、子どもたちに人間力、社会力を育てるという点で、教師に自覚と責任を与えるという意味での助言であってほしいなと思うんですが、その助言ということが強制的な指導にまで発展しないかどうかということを危惧しているんですが、その辺はどうなのでしょうか。


◯指導室長(後藤 彰君)  まず、市で分析したものは、これはきちっと公表してまいりますので、それで、まずは、各学校や皆さんが知っていただくということが必要でございます。それから、今度、各学校ごとに分析等を行っておりますので、そういった中で、市のものを参考にしていただいておりますので、それをもとに、学校独自に分析等を進め、指導法の改善等を図っていく場合には、そこは当然、私どもで、助言を求めれば助言をしていくということでございます。
 ただ、私どもが教師を信頼しているのは、私ども、教師を信頼しなければ、これは学校教育は成り立ちませんので。そして、しかも、先生方が自覚、責任を持ってやっていただくのは、まさに基本中の基本でございますので、そういったことを押さえた中で、当然、教育は進められていきますので、そこはお願いしているところでございます。
 ただ、私どもとして、指導という言葉をあえて使うとすれば、当然、これは学習指導要領に基づいてきちんとやっているかどうか。それから、この分析とか、こういったものを進めていく中で、誤った方向に行ったり、違う見方をしていれば、これは指導をきちんとしなければいけないと思っています。
 ただ、指導法の工夫・改善という中で、どのようなアイデアがあるだろうか、どのような工夫があるだろうかという中で、当然、それは助言なり、一緒に入って、一緒に考え、悩みながら、いい結果を出していくという取り組みを進めているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(緒方一郎君)  よろしくお願いいたします。
 まず、スポーツ教育のところですけれども、これは、そんなに大きな金額ではないんですけれども、先ほどのエントリーをされた学校や学園のねらいとか何かは、大変盛りだくさんだという気がいたします。そうすると、逆に、エントリーをしなかった、今回の場合は、競争とかふるいにかけられるより、むしろエントリーしたところは認めていただけるという条件であれば、おおさわ学園でありますとか、にしみたかですとか、既に学園としてスタートしているところがエントリーしてこなかったのは、何か理由があるのでしょうか。つまり、これの告知や説明が遅かったとか、もうちょっと早く聞いたらとか、内容をあれしたら、うちもやったのにという危惧はないかということを含めて、そういう理由があれば教えていただきたいと思います。
 それから、エントリーをされた学校や学園単位での報告とか、発表的なもの、市民や、そこの保護者や何かを含めて、何かの形となってあらわれるものがあれば教えていただきたいと思います。
 それから、先ほどの御答弁の中で、「ぎょうかんたいいく」という言葉でしたか。どういう漢字を書くのかわからなかったので、教えてください。
 次に、問題行動の方に移ります。これは、もう、いろいろな決算とか、予算とか、一般質問でも指摘をさせていただいておりますが、結果としての不登校ですので、原因の分析というのが大変大事だと思います。その中で、自分自身の問題として、健康に問題があって不登校になる、あるいは、いわゆる障がい児的な、あるいは発達障がい的な原因で不登校になる、あるいは事故があって、それを契機に、これは肉体的なこともあったり、精神的なことがあったりするんですが、不登校になるということもあるかと思うんですが、その辺の原因分析や何かはされている市、対象があったのでしょうか。
 それから、対人関係については、児童・生徒同士もありますけれども、やはり、学級担任に対するというのが、かなり、私が受けている話の中では多いと思います。ただ、これは、学級担任自身が自分のことをそう思われていて不登校になるということは、なかなか見にくい部分もありますし、本人も、あるいは保護者も言いにくいところがあるので、例えば、そういうものが類推されるようなことに対しての分析は、どのようにされているでしょうか。
 それから、不登校になって、それから復帰をされるまでのバイパスといいますか、サブステージということで、保健室があると思いますが、保健室での生活、給食時の扱い、それから市内や市外の、ちょっと問題ありましたけれども、例のフリースクール的なところに行かれているという現状掌握をされているものがあるでしょうか。在宅の場合には、どういう訪問活動をされたりしているのでしょうか。
 一番は、保護者との連携といいますか、保護者との相互理解が成り立たないと、この不登校の原因と解決に結びつかないと思いますが、どういう形で、だれが保護者との連携に当たられるのか。また、それを責任持って、どなたが監修されているのかということです。
 それから、この不登校の中で、いわゆる固定制、通級制の支援学級における不登校というのはあるのでしょうか。
 それから、いじめと暴力のところに行きます。暴力の定義ということなんですが、ここに書いてある肉体的なといいますか、物理的な暴力というのは非常にわかるんですが、1つ、情緒的なといいますか、言葉の暴力とか、「しかと」されることの暴力というのは、目に見えない形であるわけです。これらの分析をどのようにされているのか。例えば、これの暴力行為ということの表でいうと、物理的な暴力の方だけなんですけれども、そうした言葉のあるなしを含めたものを、どのように掌握されているのでしょうか。
 それから、ITが、ここでは携帯電話で誹謗中傷されるということなんですが、それだけではなくて、2ちゃんねる、それから学校全体や学級が対象にされる裏サイト等の掌握は、どうされているのでしょうか。
 それから、主には、ここは学校内、日常の学校生活内ということなんですが、例えば、修学旅行や運動会、遠足といった、この行事の中で「しかと」をされたり、見えないところでされるという事例も今までありましたけれども、そういうところは、どのように掌握されているのでしょうか。
 次は、学力の方に参ります。これからも、詳しい分析等も公表されて、「みたかの教育」等にもされると思いますが、やはり、保護者間において、しっかりとした理解を進める必要があると思います。今、大阪の橋下府知事などが叫んだり何かしておりますが、大体、公表しないところは、非常に厳しいところということなんですが、厳しいところだからこそ、逆に、原因を追求し、また保護者の理解も得なければいけないということと同時に、よければいいで、それをいかに、また伸ばしていくのか。応援をしていただく場面もあると思いますので、前向き、後ろ向きということではなくて、両方とも積極的に公表していただきたいと思います。あるいは説明していただきたいと思いますが、そのやり方について、再度、お教えください。
 それから、原因のことでございますが、基本的には、教え方と学び方という両方からの面があると思いますので、例えば、部会別。今は、学校別とか、あるいは校長会等の徹底とかあると思うんですが、特に今回は、国語、数学、算数ということもありますので、部会別には、どのように詰めていかれるのでしょうか。
 それから、一方で、いいところの方なんですが、これまでも研究指定校になっていたとか、算数、国語、数学、あるいは表現方法。それから、小・中一貫で、そこに重点的な取り組みがある。あるいは、自律予算を使って、そういうところの取り組みをしているところが、見事、結果が出ているところがあれば教えていただきたいと思います。
 それから、三角になっているところの言語事項というのが、どうも、よくわからないんですが、言語事項というのは、内容は、どんなテスト内容だったのでしょうか。もちろん、授業、教え方だけではなくて、ふだんからの読み聞かせとか、読書運動とか、地域の方や保護者も巻き込んだ、いわゆる、のり代といいますか、サブ対応も含めて盛り上げていくことで上昇できるものなのでしょうか。また、数学的表現と処理というのも、勉強不足でごめんなさい、内容を、どういう設問であったのかを教えていただきたいと思います。
 それから、今、教師への助言ということもありました。中には、クラスまで詰めていったりということもあるのでしょうけれども、やはり、先ほどの部会別で、お互いが切磋琢磨し合って、やはり、教え方に創意工夫がある。それから、独善的にやってよければ、それはモデル授業になりますけれども、独善的にやっていて悪くなれば、それは厳しいわけで、ただ、それも、その先生を呼んで指摘ということよりは、そういう部会別で、共同研究の中でされることが非常に大事、相互理解にもなると思いますので、その方向性について教えてください。
 以上でございます。


◯指導室長(後藤 彰君)  それでは、まずスポーツ教育推進校のエントリーしなかった学校の理由についてでございますが、こちらにつきましては、先ほどもちょっと申し上げましたが、やはり、都から来たのが5月ということで、既に、各学校が、今年度の教育課程を編成して、4月からスタートしていましたので、そこで、これを受け入れてやるところが、どこまでできるかということで、学校の校長先生が悩まれたと思います。ですから、これがもし、ことしの、例えば1月とか2月中に来れば、もっと手を挙げるところが多くて、多分都の方も、その中で指定するのを選定するのが困ったのではないかと感ずるところでございます。三鷹の場合、かなり小・中学校、熱心に取り組んでおりますので、そういったところがございます。
 それから、当初、もちろん、この中の要項の中には書いてございませんが、大概こういうのは発表するとか、そんなようなことがあって、それが少し大変ではないかということをよく想定されるんですが、これは、そういうことはありませんので、そういった危惧はないかと思うんですが、あくまでも、都の方で、もう少し早目に、これを出していただければ、三鷹は、もっと多く手を挙げたと受けとめているところでございます。
 それから、では、逆に、この受けた学校の報告と発表はということでございますが、確かに、要項には、この発表等は出ておりませんが、当然、これは、今ある活動をさらに拡充、あるいは充実させていくために、補正でお願いして、今後、認めていただければ取り組んでいくというものでございますので、その成果につきましては、当然、学校評価の中であらわしていっていただきたいと学校にお願いしているところでございます。
 ただ、その中でも、東三鷹学園につきましては、小・中一貫教育校の発表の中で、このスポーツのことについて触れて発表するような形で、代表としてお願いするような形で、お願いしているところでございます。
 ただ、これ以外にも、三鷹市の、いわゆる教育研究会、先生方が自主的に参加している研究会がございます。そういった中でも、この件については、当然、報告されたり、広がっていくでしょうし、さらには、さまざまな研究会。小・中一貫教育で、例えば、連雀ですと、中学校はエントリーしていませんが、当然、一緒にまじって、交流で学んでいくことは進んでいくかと思います。同様に、五小も、五小だけではなくて、高山とか、あるいは三中とも当然、交流をしていく中で進めていくようにお願いしているところでございます。いわゆる、広がりを持って進めていきたいと思っています。
 次に、業間体育につきましてですが、これは授業の「業」に間です。つまり、例えば、小学校ですと、よく、2時間目と3時間目の間に、中休みということで、割と長目の休み時間があるんです。そのときに、例えば、5分間だけでも、机と机の間を両手でちょっとぶら下がって自分の体を支えてみたりと。これは、ちょっと専門的な話になるんですけれども、アイソメトリック、ソシオメトリックという体力のトレーニングの仕方がありまして、子どもたちが生活する上で。こんな専門的な話になってしまったんですけれども、要するに、3秒間、全身に力を入れれば体力はついてきますよという1つのトレーニング論があるんですが、そういったことを業間体育の中で、わずかな時間だけでも、それを継続していることによって、子どもたちの体力につながり、なおかつ、意識づけにもなっていきます。どこでも簡単に、こんなことで体力がつけられますよという1つの事例を子どもたちに紹介する例もあります。そういった取り組みで進めているところです。
 次に、不登校の原因の分析でございますが、確かに、健康上のこともございます。それから、これは医師の診断を伴わなければ明言できないところでございますが、当然、発達障がい的なことによって、なかなか難しい状況にある子どもたちもいて、関係機関と連携しながら、その子に当たっている実情もございます。これは、こういった子どもたちに対しては、やはり、いかに関係機関と連携を図りながら、あるいはスクールカウンセラー、相談機関と連携を図りながら進めていくのは非常に重要でございますので、そこは慎重に、丁寧に、また保護者も含めて連携した中で進めていっているところでございます。
 それから、では、その保護者との連携はだれが当たっているのかということでございます。これは、基本的には、担任が中心でございます。ただ、これは、担任教師だけでは、当然、負い切れない状況が出てまいりますので、その場合には、学年主任なり、あるいは生活指導主任なり。最近の傾向としては、管理職が、ほぼ一緒に伴って入っています。そして、保護者と十分な、学校として何ができるかというところを、意思疎通を図りながら取り組んでいるところでございます。したがいまして、そういった場合の責任者となれば、副校長、校長が責任を持って、そういったところを取り組んでいるところでございます。
 それから、不登校の中で、対人関係の中で、特に担任教員が1つの要因となって不登校になっているということは、私どもの今、分析している中では、1件ほどございます。これはやはり、なかなか、相互理解と申しましょうか。本来ならば、教員が、もっともっと深く理解していかなければいけないところなんですが、なかなか、子どもたちによっては、一定の距離を一度あけてしまうと、これは我々、大人もそうですけれども、距離をあけてしまうと、どんなにいいことをやっても、なかなか、そのいいことが受け入れてもらえないということで、教師が非常に悩んでしまっています。これは、保護者との関係でも、教師の一番最初の、いわゆる初期対応と申しましょうか、初期の接し方といいましょうか、それをきちんとしないと、後から修復は、なかなか難しくなってまいります。こういった場合には、やはり、第三者に入っていただいて、もちろん、ほかの教員や管理職、それだけで厳しい場合には、当然、そういったスクールカウンセラー、専門の相談機関、場合によっては、私ども教育委員会も入ったりして、間に入って、円滑な保護者との関係づくりですね。まず、そこから、もう一度スタートして、取り組んでいて、一定の方向の改善に向けて進めているというケースもございました。
 次に、保健室登校の関係なんですが、保健室登校については、現状としては、現在もございます。昨年度の実績としても、保健室あるいは別室に来て、対応している例がございます。これは、やはり、まず、学校に来られない子が学校に来るということだけでも、これは大変なことでございまして、大変な勇気を持って、しかも、保護者の方の理解や協力のもとで進めていることですので、そこのところを、まず大事にしまして、そこから、むしろ、子どもたちに無理のない範囲で、その子に応じた、いわゆる指導ですね。いずれ、通常の教室に戻るような形で、個別的な、いわゆるカウンセリングマインド的な指導と、それから当然、教科の指導も、基礎、基本的なことを、無理のないように、子どもたちに進めているところでございます。
 それから、フリースクール関係の件でございますが、こちらにつきましては、私どもの方で、民間のそういったところに行っているのというのが3名ということで、一応、分析はしております。そういったところで、さまざまな機関の中で、連携を図って進めている実態もございます。
 次に、通級学級ですが、これは、中学校の場合には、二中の方で相談学級がございます。そちらの方に、やはり、学校に行けなくなった子は、ようやく、相談学級の方に足を運べるようになりまして、そこで、個別の学習指導、それから、あわせて、現任校への、無理のない範囲での、本人の状況に応じた形での復帰に向けた指導等を日々取り組んでいるところでございます。
 次に、いじめと暴力の件でございますが、こちらの暴力の分析でございますが、これは、あくまでも、肉体的な暴力の件でございます。精神的、情緒的なものは、これはいじめにつながったときに出てきているということでございまして、調査としては、この件については、いじめとなった場合、いじめということでやっておりまして、いわゆる、精神的、情緒的な暴力というだけのとらえでの集計は、この調査全体の中ではされておりません。ただ、いじめの項目の中では、きちんとございます。いわゆる、言葉の暴力とか、そういうものについては、きちんと分析するようになっております。
 それから、IT関係ですが、これは、学校の方でも、さまざまな形で、保護者を含めて、本当に、こういうことをすると、例えば、携帯電話もそうだし、パソコンもそうだし、特に、子どもたちに携帯を持たせれば、それについては、いい面もあれば別な分もあるということで、保護者に対して、必要な、いわゆる情報提供と啓発的な指導をお願いしているところでございます。
 現状として、例えば、そういった掲示板への書き込みですね。昨年度あって、指導した例もございました。そして、それから、さらに、学校裏サイトについても、これは、どこまで掌握できるかというのは、非常に難しいものがございまして、警察と、あるいは関連機関と、さまざまなところで連携を図っているんですが、本当に専門家を設けても、すべてを網羅できるものでもございませんし、また、逆に今、パスワードか何かでやらないと開けないような非常にきちっとしたものもありますので、非常に難しくて、すべてを把握することは困難な状況ですが、どらちにしましても、このことについては、子どもたち、保護者に、やはり、こういうことはいけない行為であるということは、これは引き続き、継続して指導していきたいと思いますし、一般質問でも教育長が答弁させていただきましたが、当然、これはプロバイダーとか、そういう関係機関について、連携して、健全育成の立場から、何らかの措置を必要ではないかということを働きかけていきたいと思っているところでございます。
 それから、次に、いじめ関係で、修学旅行とか行事等でということで、これは当然、それも含めて把握しているところでございます。昨年度についても、そういった中で、いじめがあったということで、継続的な指導を学校が行っているところもございます。
 次に、学力の関係ですが、保護者間の理解でございますが、これは、各学校で分析したものを、子どもたちに返していく際、具体的に、こういう形で指導を進めていきますというところを、当然、学校として示していかなければいけません。例えば、授業改善プラン。これは、各学校のホームページで出すように指導しているところでございます。ですから、学校の方で、きちっと、どういう点に教員は指導の工夫をしたり、あるいは、何をポイントを置いて指導をしているかというところで、きちんと保護者の方に示すように、また、お願いしているところでございます。
 具体的には、例えば、授業改善プランの中で、本校が示す確かな学力ということで、きちっとねらいを出し、そして授業改善に向けた視点を5つ示しています。例えば、指導内容と指導方法の工夫、教育課程編成上の工夫、校内研修や研究の工夫、評価活動の工夫、家庭や地域との連携の工夫というところの視点、5つの視点を設けて、各学校では、さまざまな学力の向上に向けた取り組みを取り組んでおりますので、ホームページ等で、一層わかりやすく公表するように、また指導してまいりたいと思います。
 次に、学力については、教え方と学び方、そういったものは非常に重要でございます。これは、両方うまくいけば、一番効果が上がることでございます。
 これについて、部会別ということでございますが、これは現在、小・中一貫教育の新しい学習指導要領に則したカリキュラムの見直しを進めています。これが教科別に、しかも小・中一緒ですので、当然、この中でも、このことが反映していけるかと思います。また、委員も御案内のとおり、小・中一貫教育校につきましては、小・中合同の教科部会を設けて、さまざまな研究を進めています。そういった中でも、当然、このことが反映されて、その中で生かされていくというふうにとらえているところでございます。
 それから、この学力等々の関係で、結果が出ているところはというところでございますが、これにつきましても、小・中一貫教育校、これはにしみたか学園の発表でも──にしみたかの方で、発表会で発表させていただいたところでございますが、学力は、にしみたか学園の中での経年的な取り組みの中で伸びているということは発表されておりますので、取り組めば、それも上がってくるということが1つ言えるかと思います。
 それから、言語事項でございますが、これは、子どもたちが、昨今、言葉の乱れというのが非常に問題になっておりまして、1つは、「ら抜け言葉」とか、敬語が使えない。これだけではなくて、最終的に、自分が相手に伝えたいことを順序立ててわかりやすくということが、これは小学校の最初の基本なんですけれども、このあたりのことを、やはり、きちっとやっていかなければいけないのではないかと。
 御存じのとおり、最近、メールで言葉を短縮して伝えたりとかということで、非常に言葉が希薄になっているのではないか。ですから、コミュニケーション能力を高める意味でも、この言語事項について、きちんと指導していくことで、そういった正しい言葉の使い方ということで、試験問題が出されているところです。「ら抜け言葉」はないかとか、これを敬語にしたらどうなるでしょうかとか、そういったところから入っていっているところでございます。
 当然、こういった言語事項、あるいはコミュニケーション能力の最大の基本は、これは読書活動が最大の基盤でありますので、これは、委員御案内のとおり、三鷹市の場合には、各小・中学校の図書館につきましては、本当に御理解をいただいて、充実した読書活動に取り組んでいるところでございます。
 それから、数学的な表現・処理というのは、これは、物の考え方とかとらえ方の点で、つまり、数学で、さまざまな証明問題とか、あるいは応用的な形で問題を解く、その過程ですね。過程を、いわゆる数学的に、例えば、角度の問題とか、いろいろございますけれども、1つの法則がございますが、そういった法則を見つけ出して、きちんと、それを扱って回答を求めることができるかというようなところも、出題が出ているところでございます。
 それから、教師の助言ということで、創意工夫が広がった。これは、本当に教師の創意工夫というのは、これは教育長もよく申し上げているんですが、日本の教育のすばらしいところは研究授業がある、というふうに常々言ってございます。つまり、教員が授業をし、それについて、見ている教員が、見て、さまざまな評価をし、互いに改善について語り、検討し合い、協議し合うということが、これは日本の教育の一番いいところだと、常々、教育長が申し上げているところでございますが、まさにこれは、先ほど申し上げました小・中一貫教育のカリキュラムづくり、小・中一貫における合同部会、こういった中で、こういったことが常に、研究授業を主として行われてございます。
 また、各学校で各教科、各学校で、いろいろな教科をテーマに研究されているんですが、それも、基本的には研究授業、あるいは研究したものを実証授業という形で進めて、当然また、その部会、またはそのメンバーで評価し合い、工夫を検討しているという取り組みが進められているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(緒方一郎君)  ありがとうございました。
 1つ、お聞きしたことと内容が違っていたのは、固定級、通級のことなんですが、固定級、通級に通っている子で不登校になっている子が入っているかということです。
 それから、不登校における保護者との連携のことなんですけれども、よく、このいじめられていると本人が言えばいじめだということなんですが、では、いじめている方の児童・生徒にしてみれば、いじめてない、あるいは、そういう自覚がないと。本人が思う以上に保護者が思っていたりしましてね。第2次闘争みたいなものが保護者間で始まって、いわゆる、クレーマーとか、モンスターとか言われるような形で、法律的なところまで行くねじれというか、こじれが出てくる場合があります。
 それから、逆に、いじめていると言われていた子どもたちが、自分はそうではないという誠意を見せるために、不登校の間に、そのいじめられた生徒の家に、自分が書いた授業のノートとか、手紙とかを届けてということで、最初は、それも受け取れなかった保護者や生徒が、それに感動して、やがて一緒に登校するようになった例も東の方であったとお聞きしておりますが、やはり、そういうものをうまくリードしていくところが必要だと思うんですね。
 それが、担任の日常のリスクを超えるようなときに、先ほどの主任さん、主幹さんということも、これも、担任を持っていらっしゃったり、いろいろなことがあったりしますので、やはり、管理職、特に副校長の役割は大変重要だと思いますので、その辺、先ほどの研究授業、実証授業と同じように、このいじめや不登校に対する、あるいは保護者からのクレーム等に対する、事件、事故に対する対応についても、研究とか実証、そういった発表がされているのかどうか、これからしていくのかどうかをお聞かせいただきたいと思います。
 それから、いじめのところなんですが、今回、今年度から予算がついています、ヘルプデスクさんがつきますね、外部の方を。先ほどの2ちゃんねるとか裏サイトというのは、ある意味で、今の三鷹のセキュリティーを超えたところで見ていかないといけないハードが必要になってきますので、また、それを先生が見るのか、そういう外部の方が見た方がいいのかということもありますので、その辺の御工夫があるのかどうかということをお聞かせいただきたいと思います。
 それから、先ほどの行事におけるいじめなんですが、先ほど、修学旅行の例もありましたが、卒業式ですね。これもあって、いわゆる、その前からIT──書き込みとか、あるいは携帯に予告をすると。修学旅行へ行って、京都へ行ったとき、おまえをこうしてやるとか、卒業した途端、学校と関係ないのだからということもあったりしたことがあり、その辺、やはり時期的なことのチェックも、こちら側も構えていかなければいけないのではないかと思いますが、その辺、どうかということです。
 それから、学力の面ですが、本当に、そういう意味では、読書運動、先生方だけではなくて、地域の方々、あるいは図書館司書の方々の御協力も必要だと思いますが、その辺は、よろしくお願いしたいと思います。
 それから、小・中一貫の中で、にしみたかが1つ結果が出ているということなんですが、先ほど申しました、特色のある自律予算を使っているところで何か、それから研究指定校ですね。今までの国語や算数、数学の研究指定校で、ずっと積み重なってきたのは、やはり差がついているよというところがあればというのを、先ほどお聞きしたので、掌握されていればお聞かせください。
 以上です。


◯指導室長(後藤 彰君)  まず、不登校の関係で、いわゆる、最終的に、やはり、保護者の方等々と連携を図るためには、担任教諭等々がリードが必要だと。当然、それだけでは、なかなか難しい部分があるので、副校長等が入っている例も、もちろんございます。
 昨今のいじめにつきましては、なかなか、いじめられた子は、いじめですから、きちっと訴えたり、そういう話になりますが、いじめている子が、確かに、いや、これはいじめじゃない、ふざけ合いだ、からかっただけだという認識の違いから、なかなか解決に時間がかかると。そこに、確かに、保護者が入ってくると、いや、うちの子はいじめていないと言っている、それは違うんじゃないかということで、確かに、そういった認識の違いがあって、従来よりも、ケースによっては、解決まで時間がかかるケースもございました。
 これにつきましては、やはり、まず、スタンスとして、いじめであるということは、きちっと認識していかないと、これはいけませんので、学校側は、もう、いじめだと相手が言った場合には、それについては、いじめであるということで認識して指導していく。その際に、当然、いじめられている側の子たちが、なかなかそういうことは、自覚とか、難しい部分もあるんですが、これはやはり、時間をかけて、相手の身になって、自分が無視されたら。それから保護者の方にも、では、実際に、自分の子どもがそういうことがあって、こういうことを言ってきていると。それぞれのお子さんは、それぞれのさまざまな成長過程がありますので、皆、同じ環境の中で育っておりませんので、そういった意識の中で、もう一度、相手の方に立って見ていただけたらということで、時間をかけていく中で、最終的に理解をいただいたり、あるいは、わかった子どもたちは、先ほど委員からお話がございましたとおり、そういった自分の誠意を示すため、あるいは反省を示すための行動をしたりするようなことが見えているところでございます。
 いずれにしましても、このあたりは慎重に、十分相手のことも聞きながら、こちらもきちっとした姿勢で、方向をぶれずに示しながら接していくことが重要でございますので、その点については、継続して進めていきたいと思っております。
 なお、いじめにつきましては、こういった、いわゆる事例研究、あるいは事例研修ですね。こういったものは重要でございますので、私ども生活指導主任会等々で、そういった事例に基づく形で、ぜひ研修を進めていただきたい。また、校長先生方には、これは別に三鷹市に限らず、都内でさまざまな事例があった場合に、その個人情報やプライバシーに配慮した形で、こういった事例の概要がありますということをお伝えして、各学校で、そういった場合の体制等について、ぜひ研修していただきたいということをお願いしているところでございます。
 それから、このヘルプデスクの関係なんですが、これは確認させていただきます。
 それから、先ほど通級と──いわゆる、教育支援学級の固定と通級でございますが、そこには不登校の子どもたちは今、通学、通級していないということでございます──固定学級、通級学級の子どもたちが、いじめが起きて不登校になったということはございません。
 それから、行事関係でいきますと、卒業式。確かに過去に、卒業式に向けて、卒業式の式場を壊してやるとか、だれだれに対して復讐するとか、そういった書き込みがありますので、このあたりは、この書き込みだけではなくて、よく都内では、式場が荒らされたとか、ガラスが割れたとかということがありますので、当然、卒業式に向けては、そういったところについては、関係機関と諮って、きちっと掌握しながら必要な指導をしていきたいと思います。
 ただ、いずれにしましても、こういったことは、日ごろの指導の、まさに成果といいましょうか、結果でございますので、これはやはり、日々の指導をきちっと子どもたちにしてもらうように、これは継続的にまた、すぐに早い段階から、引き続き指導していきたいと思っております。
 それから、学力については、読書と関連を図ってきちっとやっていきたいと思っております。
 それから、自律予算の関係ですが、これは、学習支援員等々の関係かと思うんですが、あと、英語の関係も、自律支援でやっているところもございます。そういった中で、やはり、子どもたち、特に今、ティーム・ティーチングや少人数指導ということが非常に重要視されておりまして、あるいは、学校によってはボランティア等も入ってきているんですが、そういった、いわゆる、子どもたちの詳細な指導に、個別に支援してくださる方が入ることは、非常に大きな効果が出ているところでございます。
 それから、研究指定校の関係ですが、これは直接、学力の点数がどうこうという発表の仕方はしてはいないんですが、例えば、小・中一貫教育校の関係で、おおさわ学園、東三鷹等が、昨年度発表いたしました。その中で、さまざまな形、小・中一貫の中で、やはり先生方の、まず意識が変わったという意見がございました。つまり、小・中一貫教育を見直していく中で、子どもたちにもう一度、どこを重点に教えたらいいか、何を教えたらいいか、そういったところをきちっとわかって教えていくと。これは非常に、数値的な効果の発表はしておりませんけれども、そのことだけでも大きな成果があるととらえているところでございます。これが、いずれまた大きな形で出てくるというふうにとらえております。
 また、その中でも、東三鷹の一小ですが、いわゆるデジタル機器を関係使用して使ったということで、非常に子どもたちのアンケートから、授業がわかりやすい、それから、よくわかったという形が出ています。また、教員からも、指導の工夫が広がったということが出ておりますので、こういったことが、具体的な学力の正答率とかという数値ではございませんけれども、いわゆる子どもたちの意識、教員の意識、そういったものが高まってきているととらえることができるかと思っております。
 以上でございます。


◯委員(緒方一郎君)  ありがとうございました。
 では、さっきのヘルプデスクのことを除いて、一たん、終わります。


◯委員長(宍戸治重君)  ここで休憩をいたしたいと思いますので、よろしくお願いします。再開は11時20分としたいと思います。
                  午前11時06分 休憩



                  午前11時20分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  それでは文教委員会を再開いたします。


◯指導室長(後藤 彰君)  にしみたか学園の不登校の数でございますが、こちらにつきましてはにしみたか学園第二中学校の方ですが、平成17年度が10名、平成18年度が10名、平成19年度が5名という形で減少したというふうに報告させていただきます。
 以上でございます。


◯総務課長(竹内冨士夫君)  ヘルプデスクを活用した裏サイトの監視ということでございますけれども、予算委員会で同様の質疑があったかと思いますけれども、現時点では、費用対効果等の関係もありまして、ヘルプデスクを活用した監視ということについては考えていないという状況でございます。
 以上でございます。


◯委員長(宍戸治重君)  以上で、緒方委員の質疑を改めて終わります。


◯委員(加藤久平君)  スポーツ教育推進校事業ということなんですけれども、エントリーの話で、5月に来たもので、もう年度の計画があっていて、なかなか枠がとれないということで、校長さん、悩んだという話だったんですけれども、逆に、エントリーをしなかった人のお話でしたよね。では、エントリーをした学校は、どういうふうにその授業を取り組んでいたのか。取り入れるだけのすき間があったと考えれば、では、年度の計画に少し甘い部分があったから取り入れられたという見方もできるわけです。逆に、エントリーをできなかったという校長は、目いっぱいやっていたから、もう入らなかった。ということは、エントリーをした学校とエントリーをしない学校の年間授業の格差というものが生じるという見方もあるわけですね。この辺の分析、検証はどうされたのか。
 例えば、エントリーをしなかった学校の、途中の段階で、締め切りの途中の段階で、エントリーをしなかった学校の校長を集めて、新学習指導要領でも、今度は柔道とか剣道が、ああいう形でスポーツ振興ということで明記されているわけですから、スポーツの重要性の認識度があるということであれば、当然、エントリーをしなかった学校の校長を締め切り前に集めて、何らかのお話し合いがあったとかという、そういった考え方についてお聞かせください。
 児童・生徒の問題行動の実態についてですけれども、携帯におけるのが1件、中学校でということですね。1件程度、数の問題で、ちょっと言い過ぎな部分があるかもしれないけれども、この程度の事柄であれば、答弁でされたような、いろいろなフィルタリングをかけたりとか、学校で説明すると、こういう1件程度に対応していていいのだろうかという読みもあるわけです。
 しかしながら、答弁の中で、いろいろなことが測定できる。しかしながら、無数にあるので検証ができないということであれば、本来、1件が、例えば、うみを出すという意味合いでいえば、これが20件、30件上がってきて、最後にゼロへ持っていくという形が望ましいと思うんです。極端に言えば、この携帯電話等における、インターネットにおけるうみを探し出すという、その作業が、これからは重要だと思うんですけれども、その辺の体制はどう考えているのかということですね。
 そのためには、小・中学生の携帯の所持率等を把握をしていかなければならないと思うんですけれども、その辺について、どのようなことがされているのか、お聞かせください。
 全国学力・学習状況調査ですね。それで、資料の右上で、何回か室長の方から説明があったんですけれども、「教育活動の一側面です」という文言が書かれているんですね。これは、教育にかかわる皆さんの意識、態度の問題なわけです。私たちが、こういった、それは側面ですよという言葉を使うときには、今ある事柄について、そんなに重要ではないんだよ、これも1つの現象、側面なんだよと使うケースが多々あるわけですね。その文言をここに使うという認識であれば、側面ですという言い方だと、この全国の学力状況調査、そんなに重要ではないと聞こえてしまうわけです。大変重要な事業でありますけれども、1つの現象でありますという文言にしておかないと、まさしく、読み取る側からすると、教育委員会のスタンスがすごく、そんなことはないだろうけれども、軽く見えるように感じさせてしまう、誤解を与えてしまうような話で、この辺の文言は、どういう意味合いなのか、聞いておきたいと思います。
 本定例会の教育長答弁ですね。新学習指導要領があって、三鷹の教育ビジョンとの整合性について十分に反映されている。だから、今の教育ビジョンは問題ないとの趣旨の発言をいただきました。この資料の中学部の方です。学習指導要領の領域等において、教育長は学習指導要領については、今、問題ないという趣旨で発言ということは、この黒三角は、やはり、問題ないというとらえ方で、皆さんもとらえている。ということは、これからこの分野の発展は望めない。やはり、どこか変えていかなければいけないだろう。教育長は、問題ないという趣旨の発言ですから。ということは変化がない。ということは、この黒三角に、これからどう対応をするかという意味合いで、もし対応すれば、今の新学習指導要領と今の教育ビジョンの整合性を否定することになるんですけれども、その辺の分析はどういうふうにしていたのか、お聞かせください。
 私は、どちらかというと、行き過ぎた競争原理は否定的なんですね。でも、ある程度の競争原理は必要だと思うんです。運動会などは成績がその場でぱっとわかって、お互いに競争で、行き過ぎた競争とは言いませんけれども、お互いに切磋琢磨という大変いい日本語があるわけです。そういう意味合いでいえば、三鷹の学校の中にある学校間同士の適度な競争、切磋琢磨を、発表しないことによって、その部分を否定することにというとらえ方もできるわけです。この学校間同士の切磋琢磨、成績順位等を公表することによって、切磋琢磨の部分については、どのようなとらえ方をしているのか、お聞きしたいと思い、どんなような意見があったかということをお聞かせください。お願いします。


◯指導室長(後藤 彰君)  まずはスポーツ教育推進校の件でございますが、これは、エントリーするか、しないかでございますが、こちらにつきましては、教育課程に余裕があるかないかというところまでのお話でございましたが、これは、エントリーした学校については、既存のものをより拡充していきたいという中身で計画を出してきておりますので、学校としては、そこにもう一度、重点的に、もっと、この費用の50万円をつぎ込んで拡充、充実させていきたいということでしたので、そういう形で出てきたところでございます。ほかの学校についてもそういう取り組みもあったのかもしれませんが、どちらにしましても、年度途中で来たということで、校長としてはしてこなかったのではないかととらえているところでございます。
 次に、問題行動等でございますが、確かに携帯は、この調査、分析の中では1件でございますが、ゼロだから、1だからというだけではなくて、やはりこれは非常に重要なものでございますので、数だけではなくて、今後広がれば、あっという間にもう何十件に広がりますし、そういった意味では、これにつきまして、やはり継続的に、たとえ1件であっても、事例を示した中で、きちっと指導し、関係機関とも連携しながら、これはそういった書き込みや、そういったいわゆる裏サイトはしないようにということは、厳に指導していきたいと思っています。
 ただこれが、探すとなるとなかなか学校の中だけでは非常に、教員は授業がありますし、その中で、授業の中で、その間の時間でやるというのは、非常に限られた時間でございます。ですから、限られた中でやることは、もちろんできる限りのことをやるわけですが、これについては、やはり社会として、組織として、どう取り組んでいくかということが、今後問われてくるかととらえているところでございます。
 それから、学力につきましては、この側面の話でございますが、これは、実は文部科学省の今回の調査の実施要領の中で示されているものでございまして、区市教育委員会におきましては、こういった、いわゆる区市教育委員会の平均数値等を公表する場合には、このような本調査により測定できるものは、学力の特性の一部であること等については、きちっと説明をするようにということがあったものですから、ここにそのとおり、私どもとしても、まさに教科、2教科ですので、その点を踏まえて、2教科ですよということで示させていただいたところでございます。
 それから、三鷹の教育ビジョン等々の学習指導要領との兼ね合いでございますが、特に、この黒印の三角でございますが、このあたりの分析はどうかということですが、これは私ども、今まさにこれを分析しているところでございまして、この三角のところが、子どもたちにとって、ある意味で全国と比較した場合はこうですが、では具体的にどのようなところで、子どもたちが数学的な表現や処理、どのような、例えば、法則なり、方程式なり、あるいは、どのところがきちんと身についていないのか。では、それを身につけるためには、どこで、どのような指導の工夫が必要なのか。あるいは、繰り返し指導することが必要なのかということを、きちんとそれは分析し、踏まえていきたいと思っています。それを、さらに今、新しい学習指導要領のもとに、小・中一貫教育のカリキュラムの見直しを図っておりますので、その中で、きちっと生かしていきたいと思います。
 そういったことが非常に大枠ではございますが、三鷹市教育ビジョンにございます、義務教育に9年間、責任を持つというところの中で生かしていきたいととらえているところでございます。
 次に、競争原理のことでございますが、この学力テストにつきましては、これはもう、委員も御案内のとおり、文部科学省の方では、序列化や過度な競争につながらないように配慮しなさいということで、実施要領のもとで進められたところでございますが、先ほど申しました──運動会などの一例で申し上げますと、例えば、他のところでですね。ほかのところで足の速い子と足がまだ速くない子が競争した際に、足の速くない子が短い距離を走って、そして足の速い子が普通の距離を走って、ゴールで同時に入ってよかったねと。そういうものは、これは教育長も申し上げておりましたが、よくないのではないか。やはり、同じ条件の中で、同じように、それぞれが、子どもたちが得意なもの、不得意なものがある中で、それぞれが持っているものを発揮することが大事なことであり、やはり、教育の中で、運動会のそういう、いわゆる、すべて競争を排除するのではなくて、運動会の今の例でございますが、そういった一定の競争は必要であると。これは、私ども教育長も述べているところでございますので、そういった考えで進めているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(加藤久平君)  競争の原理というふうに考えるから、過度とかね、そういう……。切磋琢磨と考える。それから、今言った、文科省のでも配慮という言葉を使っているわけですね。ということは、三鷹の中の権限の中で、発表できるか、できないかという部分があると思うんですけれども、三鷹ではしないと。
 それで、例えば、21世紀を担う子どもたちですよね。将来、社会へ出るわけです。例えば、Aの会社、Bの会社と進む。あるいはA校であり、B校であり、C校。そういう意味合いでいえば、切磋琢磨はプラスではないかというふうにどうして考えられないかという皆さんの意見交換を、改めて、もう一度、聞いてみたいと思います。
 それと、教育ビジョンの話なんですけれども、新学習指導要領の。教育長は、今定例会での質問について、今のままで、前の教育基本法・学習指導要領の中で、十分に整合性があるという趣旨の答弁をいただきました。問題ないということですね。室長の話は、これは確かに問題があると、学習指導要領の分野だと、こうなっているわけです。指導室長の上に教育長がいるとすれば、その辺の話し合いというのは、どういうふうに詰めていたのかという部分の意見交換がもしあったら、ぜひお聞かせください。


◯指導室長(後藤 彰君)  これは、切磋琢磨につきまして、先ほど申し上げましたが、一定の競争原理は必要だと教育長は申し上げておりますし、私どもは、そういうふうにとらえて、やっているところでございます。したがいまして、あくまでもこれは、先ほど申し上げましたが、国語と数学、また算数の一定のものですので、これを各学校ごとに平均正答率を比較するというものではなくて、もっと、各学校が、その中身をきちんと踏まえて、自分の学校の子どもがどこが苦手なのか、どこができているのか、そこをきちっと分析して、教師がそれをわかった上で把握していくことが重要でございまして、ほかの学校より、うちがいいとか、悪いとかというとらえ方よりも、むしろ自分の学校の子どもの実態に応じた形で、どう指導を進めていけばいいのかということに役立てていただくように考えているところでございます。
 それから、新しい学習指導要領の関係でございますが、これは教育長がおっしゃっているのは、教育長のとおりでございます。私も、教育長のとおりですべて進んでおりますので。ですから、この学力調査につきましても、問題自体は現行の学習指導要領のもとで、これはつくられておりますので、現行の学習指導要領の中ではこういう状況であったというところでございます。
 以上でございます。


◯委員(加藤久平君)  まさしく切磋琢磨、適度な競争原理の、スポーツの分野においてはあるけれども、事この辺については同じ質問になるので、まさしく考え方の違いですね。考え方の違いとしか言いようがない。私は、やはり、その中で子どもたちに適度な切磋琢磨をさせて、将来を担える、日本を担える、あるいは世界を担える、そういった国際競争力にもついていけるような教育が、教育現場で、学習の部分で欠けているという部分を指摘しておきたいと思います。
 もう一つ、新学習指導要領の話ですけれども、教育長の議会答弁と今、室長の答弁では、僕の中では、認識が違うのかなととらえています。この黒三角を、教育長は負ととらえていない。しかし、室長の話では、負ととらえて改善をしていきたいというニュアンスで聞こえたので、機会があったら、ぜひ、もう一度、お二人で、よくお話をしていただいて、将来の日本を、ぜひ子どもたちのために議論をしてほしいと思います。
 終わりです。


◯委員長(宍戸治重君)  それでは、加藤委員は終了します。


◯委員(中村 洋君)  それでは、少し、1点ずつ質問をします。
 スポーツ教育推進事業に関してなんですけれども、いろいろ、手が挙がるとか、挙がらないとかという議論はありますけれども、50万円、1校につくのはどう使うかというところで、例えば、ことしだけが50万円ついたから、じゃ、単発で物を買おうとか、講師を呼ぼうという話になってしまえば、つながらないわけですね。
 ですから、東京都がやろうとしている、オリンピック候補云々ということは、また別にしておいて、三鷹市として、スポーツを推進しようということであれば、継続的な事業が必要なわけですね。ですから、手が挙がらないとしても、例えば、では、ことし手が挙がったところが継続事業をやりましょうというので50万円使うと、来年、この制度があるかどうかわからなければ、50万円、市が負担しなければいけないことになるので、そういうところには使えないわけですね。ですから、継続的に続くかどうかは、もちろん、東京都がやっていってくれれば、乗ってくればいいんですけれども、スポーツ推進していこうと思えば、一定程度、三鷹市の中でも、継続的にやっていけるようなサポートは、学校に対してしなければいけないと思うんですね。
 これは、あくまで今回、来年度以降の継続は不透明ということは、ことしだけ単発で50万円ずつ上げますよということですから、手が挙がっていようが、挙がっていまいが、三鷹市が全校でスポーツ推進をしていきましょうということを継続的に取り組めるような仕組みは、これとはまた別に、三鷹市として、しっかりと考えていかなければいけないと思うので、そこのところの考え方をお伺いしたいと思います。
 また、小・中学校のこの問題行動の方なんですけれども、明るい学級づくりということのお話は、先ほどあってわかりますし、不登校なり、いじめなりというものをそういう学級づくりの中で減らしていくという取り組みは当然、1つ、それはあると思うんですけれども、そうはいっても、発生してしまうことは子どもたちの社会の中にあるわけですから、それにどう対応したかということが大事だと思うんです。
 ですから、例えば、不登校にしても、いじめにしても、今年度これだけ発生しましたというのはあると思うんですけれども、ただ、解決しているものもあると思うんです。例えば、もう不登校を解消してしまったというのか、継続しているのかというのもあるし、特に、いじめに関しては、できるだけその学校がしっかり対応していく中で、全件解決していってほしいわけですよ。
 ですから、その結果の数字が特にないんですけれども、結局、発生したけれども、何をもって解決していくかという定義はあるものの、一体、これだけの件数がどういう対応をして、何件、これが対応できたのかというところまで明らかにしていただかないと、ちょっとこの報告では不足なのかなと思うんですが、そこのところを伺いたいと思います。
 あと、学力テストなんですけれども、学校ごとに公表しないということは、私はいいと思っているんですけれども、例えば、全国よりも、特に中学校では東京都の方が低くて、三鷹市は若干それよりはいいのは、恐らく23区とかの方が、私立への進学率が中学校から高いのだろうなということは、推測ですけれども、できるんですけれども、そういうことを考えていくと、まだまだ、やはり公立と私立の格差があるのだろうなと思うし、決してそういうことが、さまざまな学校教育の方針があるから選べるということだったらいいんですけれども、単なる経済力の差で、いい学校に行ける子はお金持ちの子だということには決してしてはいけないわけですから、ここのところの三鷹市の取り巻く状況で、法政ができる、明治ができるということで、かなり私立に行く子もふえていると思うんですが、一方でそういう、学校ごとの公表はしなくていいからいいんですけれども、にしみたか学園なりが、小・中一貫で取り組んでいく中で、学力が伸ばせていくから、しっかりと、それはだんだん、だんだん公立に戻ってきたということも、これからは、こういう中でも、分析して押さえていかないといけないだろうなと思うんですね。
 ですから、全校をやり始めたら、もうちょっと、その辺が言えていくと思うんですが、不登校なりの方だけが小・中一貫の効果ではない。この学力の分も、単純に公私間格差だけの問題だとは言えないけれども、中学校は特にそういう性格があるのであれば、こういったところも、小・中一貫の効果ということも見ていかなければいけないだろうなと思うんですが、そのあたりの考え方だけお伺いしたいと思います。
 以上です。


◯指導室長(後藤 彰君)  いじめ、不登校の、いわゆる解決している関係の数でございますが、これについては、私どもで、きちっと後を追っておりますので、ここで報告をさせていただきたいと思います。
 まず、不登校の結果でございますが、平成19年度のものにつきましては、指導の結果、登校する、または登校ができるようになった児童・生徒は、小・中合わせまして12名でございます。それから、指導中の者が、これが47名です。それから、その47名の中で、いわゆる登校までは至っていませんが、好ましい変化が見られたというのが、その中のうちの21名でございます。ですから、引き続き継続的に指導しているところでございます。
 それから、いじめにつきましては、こちらにつきましては、一応、現時点ではすべて解決しているととらえています。以上でございます。
 それから、学力テストについてでございますが、今回のこの──今回というか、前回もそうですが、文部科学省の全国の学力テストにつきましては、これは、公立学校のみが参加してやっておりますので、私立は一切参加しておりませんので、そういった意味では、私立と公立がどうかということは一概に、なかなか言えない部分ではありますが、どちらにしても、三鷹市につきましては、小・中一貫教育校を進めていく中で、例えば、こういった学力調査やさまざまな取り組み、あるいは特色ある教育、そういったものを保護者や市民に知らせていく中で、やはり、学力も高まっているし、不登校も減ってきている。あるいは、今、新しい小・中一貫のカリキュラムをつくっておりますが、それも非常に注目されております。
 それから、そのほかにも、何といってもコミュニティ・スクール、これが非常に大きくて、私どもの教育長も、文部科学省の方に呼ばれて、あちこち、ある意味で、そういう啓発に協力しているわけですが、やはりそういった三鷹が取り組んでいるコミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育というものが、学力を含め、子どもたちが充実するためのさまざまな特色がある活動を含め、そして、学校運営協議会のあり方ですね。これが、きちっと定期的に開かれて、その声が反映されてきている。そういった意味でいえば、非常に重要な側面と取り組む結果を見せていることと思います。
 ただ、この取り組みの成果を、よりもっと広く広報して、ホームページだけではなくて、さまざまな広報の仕方があるかと思うんですが、そのあたりは、私どもも、より研究して、より広げていって、この効果については、広げていきたいと取り組んで、思っているところでございます。
 以上でございます。


◯総務課長(竹内冨士夫君)  一番最初の、こうした事業の継続の場合の仕組みということでございますけれども、現段階では、まだ東京都の次年度以降の対応というのは決まっておりませんけれども、学校間のバランスに配慮をしながら、例えば私ども、自律経営支援予算を持っておりますので、そういった中で、各校が今年度の取り組みを踏まえて、次年度以降、また特色のある取り組みをしたいということであれば、こういった予算の活用もできるのではないかと考えているところでございます。


◯委員(中村 洋君)  スポーツの方は、いずれにしても、単発ではなくて、継続できるような仕組みというのは何か、その辺は東京都の兼ね合いもあると思うんですけれども、それは考えていっていただきたいと思います。
 また、いじめの方は全部対応していただいているということなので、不登校の方は引き続き対応していただきたいと思いますし、ともかくも、そういった子どもたちの側に立った対応ということを引き続きやっていただければと思います。
 また、最後の学力テストのことは、公立だけが対象というのは、当然わかっての質問なんですけれども、そこら辺が、ただ公立と私立の問題ということがないと、この小学校と中学校の段差は、当然、この数字の差は、そこが要因としか思えないような数字があるわけなので、それは、詳細はわからないにしても、当然御存じだと思いますから、いずれにしてもどこの学校に行くかは、当然、子どもの自由なんですけれども、親の格差があって、行ける、行けないと出てきてしまいますから、引き続きまして、学力ということも含めて、いろいろな点で公立学校に行っても安心してもらえるように、どっちを選んだって、子どもたちにとって機会は保障されるような形ということで、しっかりやっていただきたいと思いますし、現時点では、まだ、にしみたかだけであれば、さほど競争になっているとは言えない部分もあると思うんですが、いずれ、全校やったときには、そういった成果だということが言えるようになっていくと思いますので、そういったことも、検証の中ではしていただきたいと思います。
 以上です。


◯委員長(宍戸治重君)  以上で、質疑を終了してよろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、以上で、項目ア〜ウについてを終了いたします。
 休憩いたします。
                  午前11時46分 休憩



                  午前11時47分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  それでは委員会を再開いたします。
 改めて、エについての説明をお願いいたします。


◯総合教育相談窓口担当課長(工藤信行君)  それでは、御説明させていただきます。
 お手元に配付させていただきました資料4をごらんいただければと思います。三鷹市における幼稚園・保育園と小学校との連携推進事業について(概要)のA4、1枚がございます。その下に、冊子になっているものがございます。上が、平成19年度の連携事業の報告と、それから下が、平成20年度の連携事業の事業計画でございます。この3部をお配りさせていただきました。
 2枚目の、この平成19年度「三鷹市における幼稚園・保育園と小学校との連携推進事業」報告でございますが、平成19年、昨年の8月に、連携の検討委員会を開催いたしまして、そこから出ました報告書に基づきまして、3校の小学校で実施しましたモデル事業の平成19年度の事業報告でございます。
 また、薄い方の1冊は、平成20年度の事業計画、事業スケジュールでございます。モデル校を7中学校区で、計8校の小学校に拡大して行うことにしております。
 以上、それでは内容につきまして、若干説明させていただきます。
 最初に、平成19年度の事業報告をごらんいただければと思います。この3ページ目をごらんいただければと思います。
 ギリシャ数字の大きなII、地区委員会における共通の取り組み実績でございます。これは、モデル校3校で共通して実施しました事業でございます。
 1が、教諭・保育士の懇談会。2──真ん中付近ですが、行事への招待。下の3、学校便り・園便りの交換。4ページ目──次のページをごらんいただければと思います。真ん中付近、4の小学校の授業参観、幼稚園・保育園の保育参観、学童保育所見学。教諭あるいは保育士が行ったというものでございます。5ページの上の5でございます。交流・引き継ぎを行ったと。この5つを共通事項としまして、そのモデル校3校で実施いたしました。
 その大きなIIIでございます。5ページのIIIでございます。各地区委員会独自の取り組み実績でございますが、これは、地区委員会というのは、小学校ごとに立ち上げた委員会のことでございます。それぞれ、モデル事業として実施しました。
 1が、小学校のなりきり体験。第三小学校で実施いたしました。これは、いわゆる、学校探検とも言われているものでございます。(1)三鷹幼稚園、(2)あけぼの保育園、(3)ちどりこども園、この3園で実施いたしました。
 次のページをごらんいただければと思います。次の、7ページでございます。2、就学に向けたアドバイザーの派遣、南浦小学校で実施いたしました。これは、保護者向けのものとして実施しております。南浦西保育園、(1)ですね。それと、下の方で、(2)三鷹若葉幼稚園、この2校で実施をいたしました。
 次に、次のページ、9ページをごらんいただければと思います。上の方で3、接続プログラムづくり、高山小学校で実施いたしました。これは、教諭、保育士向けということで実施したところでございます。アンケートを実施いたしましたが、その中で、「人の話を目と耳で聞くこと」が一番、やはり、身につけさせたいトップになったということでございます。それに伴いまして、この中で、集団的なプログラムを作成していけるのかどうかということを検討したということでございます。
 次のページ、10ページをごらんいただければと思います。講演会を開催いたしました。
 また、11ページは成果と課題でございます。保護者の方から、感想としまして、小学校に対する不安が薄らいだということですとか、小学校の方からは、今年度の1年生は全体的に落ちついているという報告をいただきました。そこで、その課題でございますが、4点ほど挙げさせていただいております。給食試食会の実施については、幼・保・小の連携及び食育の趣旨を踏まえそのあり方の検討をする必要がある。それから、2番目、就学に向けたアドバイザーの派遣につきましては、希望が多い場合、どういうふうに実施していけるか。3番目につきましては、地域子どもクラブ、サタデイ開放事業などの中でどのようなことができるのか検討していかなければいけないだろう。4番目につきましては、学習指導要領の改訂に伴いまして、どのように位置づけて考えていくか検討が必要であるというふうなものでございます。
 それ以降は資料になってございます。後で見ていただければと思います。
 それでは、もう一冊の平成20年度の事業計画の方でございます。スケジュールなわけですが、平成20年度にはこういうふうにやるというもので、4ページをごらんいただければと思います。資料4でございます。表になっております。
 地区委員会の構成としまして、中学校区、その次に小学校が入っております。幼稚園、保育園、学童保育所、このようなところと連携していきましょうということで、一応、こういうふうに計画を立てさせていただきました。これは、連携に伴いまして、余り離れたところですと大変なこともありますので、その辺を勘案いたしまして、このように設定したところでございます。
 5ページ、隣のページの資料5でございます。これが、それぞれ、小学校8校で今年度実施しようとしている予定の表でございます。平成20、21年度にかけまして、実際に、このモデル事業を展開していきまして、平成22年度の全校実施に向けて、また課題等を洗い直していきたいと思っております。
 共通の事項につきましては、先ほどお話しさせていただきました、実績報告でお話しさせていただきました内容を、ここでやっていただくということでございます。右側のモデル事業につきましては、それぞれの小学校で、モデル的な事業、何をやっていくかということで、ここに述べさせていただいております。
 この中で、第二小学校と羽沢小学校、三鷹市地域コーディネーター参加というものがございますが、これは、平成19年度の段階では入ってきていなかったものですが、それを資料6以降で示させていただきまして、こういう方──生涯学習課の方でしていきます地域コーディネーターさんにも入っていただきまして、地区委員会を運営していただきたいということで入れさせていただきました。
 大体の説明は、以上でございます。


◯委員長(宍戸治重君)  御説明をいただきました。内容的にも結構ボリュームもあるようですので、ここで休憩といたしたいと思います。再開は1時ということでお願いしたいと思います。
 それでは、よろしくお願いします。
                  午前11時56分 休憩



                  午後1時00分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  それでは、おそろいですので、委員会を再開いたします。
 先ほど説明が終わっておりますので、質疑に移りたいと思います。


◯委員(岩見大三君)  では、よろしくお願いいたします。
 まず、こちら、いただいた資料の、報告に関することでの質問をさせていただきたいと思います。
 まず、この中の、先般より行われてまいりました各モデル事業についてなんですが、ちょっと端的な質問で恐縮なんですが、このモデル事業につきましては、これは、各小・中学校の方で、こういうことをやりたいということで、実際は実施されたのかどうかを、まず端的にお聞きしたいと思います。
 あとは、この中にありました、アンケートというものが入っておりました。これは、各先生方と、済みません、保護者の方ですか、にとられましたアンケートだと思うんですが、アンケートの中で、必要なこととしまして、朝食をとるということと、あるいは人の話を聞くということが盛り込まれたわけですが、当然、この人の話を聞くとかいう話は、なかなか一朝一夕にはいかない話だと思うんですけれども、当然、この朝食をとったり云々の話というのは、当たり前の話ですが、その親御さんの姿勢というものが、やはり、大きく関連してくるものではないかと思います。
 こういうアンケートの結果を踏まえて、実際にその親御さんとの実生活というものを、どういう形で連携をしていくか。そして、その今後のそういった部分での、この事業の中における対策につきまして、どのようなことをお考えになっているかということをお聞きしたいと思います。
 次に、少し関連なんですが、この事業全体を置くに際しまして、例えば、経済的な理由からの、現在、公立の幼稚園がなくなっているということもありまして、なかなか、ケースとしては、あるかどうか、あれなんですけれども、幼稚園ないし、または認証保育園に行けないようなお子さんがいらっしゃるかどうかを、もし把握していれば、お答えいただきたいと思います。
 次に、こちらの冊子の、計画についてお聞きしたいと思います。
 この各機関の連携の中で、特に、こちらの地域コーディネーターという存在が、非常にかなめになってくると申しますか、重要ではないかと思うわけなんですけれども、現状、3校における状況といいますか、地域コーディネーターを立てて行うということになっております。このコーディネーターに関しましては、恐らく、その育成とか、あるいは適当な人がなかなか難しいのではないかという印象を持っているわけでありますが、今後、この3人から徐々にふやしていくという過程におきまして、地域の中で、どういう形で育成をして、また発掘を行っていくかということをお聞きしたいと思います。
 そして、この中で、学校の中に常駐の場所を設けまして、コーディネーターの方においでいただくということになっておりますが、このあたりは、現状どうなっているでしょうか。
 あるいは、この認定につきましても、どういうようなことで、今後、認定作業を具体的に行っていくかということをお聞きしたいと思います。
 以上、よろしくお願いいたします。


◯総合教育相談窓口担当課長(工藤信行君)  1番の御質問でございます。学校からこのモデル事業については希望があったのかということでございます。3校でモデル事業を平成19年度実施するということで、3つの柱であります──失礼しました。児童への対応と、親への対応、それから保育士、幼稚園教諭へのものについて、3つに分けて、それぞれ実施することを目指しましたので、モデル校と御相談いたしまして、どれができるのかという形で、こちらからも御相談させていただきました。それで、第三小学校では、小学校のなりきり体験をやっていただくことになりました。就学に向けたアドバイザーの派遣を南浦小学校。要するに、保護者の方に対する説明会といいますか、そういうものでございます。それをやりました。それで、接続プログラムにつきましては高山小学校に実施していただくということで、こちらと──事務局と相談させていただきまして、この3つの事業をやらせていただいた次第でございます。
 それから、アンケートの件で御質問いただきました。親との連携につきまして、もちろん、当然、朝食をとることが大事であるという、アンケートとして結果が出てきております。確かにこれにつきましては、保護者の方への御協力なり、あるいは啓発なり、当然していくものでございます。幼稚園・保育園からも、こういうものが大切であるというものがありますという形で、十分、その辺につきましては連携をとらせていただこうと思っております。また、平成20年度に、給食体験としまして、試食会を何校かで実施する予定にしております。それにつきましても、十分、保護者との連携を考えていきたいと思っております。


◯学務課長(内野時男君)  私から、3番目にありました、経済的理由で幼稚園・保育園に行けない御家庭もあるのではないかということですけれども、三鷹市の場合は、こども園なども含めまして、幼稚園・保育園に行かれているお子さんがほとんどではありますけれども、中にはやはり、家庭にいらっしゃるお子さんも、経済的な理由でという方もいるかもしれません。正確に人数を把握しているということではございませんけれども、そちらの、今回の幼・保・小の連携ということですと、幼稚園・保育園、それからその他の幼稚園の類似施設までも含めましてやっておりますけれども、今、モデル事業を実施しているところでございますので、今後、子ども家庭支援センターなど、在宅の家庭のお子さんなどにも働きかけなどできればなと思っておりまして、そんなことも今後、検討していきたいなと思っております。
 あと、地域コーディネーターの育成方法とかということで、地域コーディネーターに関して御質問いただきました。ここで地域コーディネーターが入っておりますのは、本来、当初は幼稚園、それから保育園の先生方などと、それから小学校の先生方との連携でスタートしたわけですけれども、学童保育所も一時的に就学時前のお子さん、4月当初など預かりますので、学童保育員も、実は、平成19年度で、当初予定していなかったんですけれども、連携事業の中にお呼びしまして、やりました。今回、学童と、それから地域子どもクラブの方の関係も出てまいりますので、そちらの方で、地域コーディネーターというのが、地域子どもクラブのいろいろなコーディネートをしていたり、学童との事業との連携などもやっていらっしゃいますので、そちらの方も一緒に加わっていただいた方がいいのではないかということで、平成20年度から、地域コーディネーターにも加わっていただいて、事業を展開しようと思っているところで、加わっていただいているところでございます。
 あと、地域コーディネーターの関係、生涯学習課の方で担当しておりますので、詳しい実態のところですとか、育成の方法とかについて、お答えさせていただきます。


◯生涯学習課長(大倉 誠君)  地域コーディネーターのこれからの育成の方針、あるいは常駐場所の現状等の御質問をいただきました。
 現在、地域コーディネーターは、平成20年度の段階では4名ということでございますが、基本的には、各小学校単位で、1名ずつを配置をしていきたいと計画では考えておりますが、先ほど御指摘もありましたとおり、だれでもできるというたぐいのものではありません。やはり、性格上、さまざまな地域の中の組織とネットワークを構築している人材、こういった者が、こういうコーディネーターの業務にふさわしいわけですから、育成をしていかなければ、なかなか、コーディネーターの適格者が得られないことになります。
 本当に、地域でオールマイティーで活動している方というのは、極めてレアなわけですから、ある一定のPTAであるとか、あるいは青少対であるとか、こういったところに活動の場所を持っている方に白羽の矢を立て、その方が今まで築いていないネットワーク、例えばそれが住協であったり、あるいは、ほかの地域団体であったりすれば、そういった関係の事業、あるいは役職、そういったものにも加わっていただきながら、必要なネットワークを構築をして、そんな中で最終的には、私どもの方で指名をしていきたいな、こんなふうに考えています。
 常駐場所の件でも御質問いただきましたが、理想は、学校なら学校の一スペースに地域コーディネーターの執務室があるというのが理想なわけですが、現状では、固定的な部屋を持っているということはございません。参加をしてくるときに、そのときに、あいているというか、使用可能な場所を使って業務を行っているわけですが、今後、学校の方とも交渉してまいりますし、また、学校に限らず、特に学内で学童なんかを建てる場合には、そういう学童との連携なんかも視野に入れて、そういったスペース、学童の、例えば保育所の一室、小さい部屋をつくるとか、そんなことも視野に入れながら、このあたりについては、常駐場所を確保していくよう努力していきたいなと、このように考えております。
 以上でございます。


◯委員(岩見大三君)  ありがとうございました。
 まず、このモデル事業につきましては、さまざまな観点から事業を決めて、中身につきましては、かなり突っ込んだ中身のある事業ではないかと思っております。
 特に、講演会の方で行われた発達障がいに関する点なども、このあたりは要望に近いんですが、もっと、やはり率先して、こういう現状みたいのをどんどん広めるような形でやっていただきたいというふうに思います。こういう子どもたちの存在というものを、やはり、保護者だけでなく児童にも、全般的に知らしめていくことは、非常に大事ではないかと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それと、アンケートの中身についてなんですが、やはり、なかなか、朝食をとったり、とらなかったりということは、かなり、その家庭等々の事情もありますし、私なんかも食べないときもあるんですけれども、非常に、この親御さんとも、習慣として、密に話していくことが重要ではないかと思います。やはり、この習慣をつけるということは、私なんかも口幅ったいんですが、なかなか、先ほど申したように一朝一夕にはいかない部分もあるかと思いますが、小さいころからこういうことを習慣づけておくことは非常に大事なことですので、ぜひこの点もよろしくお願いしたいと思います。
 次に、現状の幼稚園と認証保育園に行かれていない子どもがいらっしゃるかもしれないということでありましたが、できましたら、この事業を推進していくに当たりまして、実際の数値、数というものを認識していただいて、具体的な対策を、ぜひとも組んでいただきたいと思います。
 こういう社会情勢ですので、なかなか、経済的援助とかということは非常に難しい部分は、もちろんあると思うんですけれども、その点に関しましても、どのような対策が有効かということも含めて、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
 あとは、地域コーディネーターの方ですね。おっしゃるように、やはり、なかなか、いろいろ課題が多いのではないかと思います。はたまた、年齢的にも、恐らくそういうバランスをとるというような作業は、余り若い方でも、ちょっと難しいのかなという感じもあると思いますので、なかなかこれを適当な方を見つけて、また育成していくということは非常に大変な作業だと思います。その辺も含めて、ぜひ頑張っていただければと思います。
 特に再質問はございません。終わります。


◯委員(土屋健一君)  この幼・保・小連携推進事業におきまして、この報告の方の資料ですと、平成20年度は、モデル校プラス4校で7校だったんですけれども、こちらの計画、実際8校に1校ふえています。この7校の予定が8校にした、その経緯というか、ございましたらお願いします。
 それと、このモデル事業におきまして、私立幼稚園の経営者側の反応というか、そういう具体的な反応がありましたら、例えば、要望だとか、不満だとか、そういうのがございましたらお願いします。


◯総合教育相談窓口担当課長(工藤信行君)  平成20年度の計画が7校から8校になった理由ということでございます。実は、この表にありますとおり、第三中学校区でございますが、第五小学校と高山小学校、この間の、要するに、中学校区内の交流のあり方を検討してみようということで、1校加わりました。そこで、1校多くなりまして8校での実施。7中学校区で8校で実施することになった次第でございます。
 それから、私立幼稚園の反応でございますが、非常に好意的といいますか、よくぞ、そういう話を出してくれたということで、幼稚園教諭と、それから小学校の教員との交流、あるいは保育士との交流ということで、実際の立場の違う者が集まりまして、いろいろ意見を交わす中で、非常に、いろいろ誤解をしていたこともあったし、ああ、そういうことだったのかということで、相互の理解が深まったことがございます。そういう点で、幼稚園の園長さんみずから、小学校単位で地区委員会というのを開催いたしますが、そこにおいでいただきまして、いろいろ御意見をいただく小学校区もございました。そういう面で、非常に、幼稚園の方からは、いい感触といいますか、反応をいただいているところでございます。
 以上です。


◯委員(土屋健一君)  ありがとうございました。
 確かに以前は、幼稚園サイドは小学校1年生の指導スキルが低いだとか、逆に、小学校にすれば、幼稚園では何をしていたんだみたいなところが多く耳にしていましたので、その辺の相互理解が、交流によって深まるということは、大変すばらしいことだと思います。
 先生、保育士方はそうなんですけれども、私が一番懸念しているのは、要するに、あくまでも私立幼稚園なので、もちろん、教育、子どもたちのことを考えるのが第一でしょうけれども、慈善事業ではありませんので、利益を上げるという目的も当然あるわけです。その辺において、小・中一貫のときもそうだったんですけれども、保育士さんの仕事量が著しくふえただとか、そういう、それによる保育士さんの不満だとか、もし──そういうのが聞こえてこないか、聞こえてきていれば、どう対応していくのかという点と、あと、この連携事業によって、経営サイドからしてみると、保育士の補充による人件費の増大とか、そういう不満というか、要望はないのかという点をお伺いします。


◯総合教育相談窓口担当課長(工藤信行君)  私立の幼稚園ですので、いろいろ歌や、例えば手遊びとかをアンケートでもとったところ、本当に園によって特色がございます。童歌を中心に我が園では子どもを指導していますというところもあれば、非常に幅広い、本当に、そういう面では経営努力がこちらに伝わってくるようなものがございます。その特色を十分、こちらも考慮しながら、この連携事業を進めていくつもりでございます。
 それで、過度な負担にならないように、もちろん、毎月、頻繁に会わなければいけないということはございませんので、その辺につきましても十分配慮しながら、この連携事業を進めてまいりたいと思います。
 以上です。


◯委員(土屋健一君)  ありがとうございました。
 先ほども少し言いましたけれども、小・中一貫教育校を進めるに当たって、一部教師による仕事量の増大とか、そういうのが大きな課題で、今でもINGでいると思います。それと同じようなことが、この私学というか、私立の幼稚園であってはならないと思いますので、その辺を十分考慮しながら、よりすばらしい連携というか、交流を深めていければなと思います。
 以前、ある幼稚園の園長先生方といろいろお話しする機会がありまして、その辺、「実はね、なかなか経済的にもつらいところがあるんだよ」というお話が出ていましたので、その辺の意味合いで質問させていただきました。
 これからも、よろしくお願いします。


◯委員(大城美幸さん)  では初めに、それぞれ成果と課題というのが、平成19年度の報告のところに書いてあるんですが、例えば、9ページ、「派遣の時期が3学期は遅い。就学時健診より前が望ましい」と書いてあって、あと、7ページの方でも、「秋ごろに実施できるとよい」ということで、時期的な取り組みのことで課題が書いてあるのが幾つかあるなと思っているんですが、その辺、その課題について、教育委員会としては、では、この平成20年度、平成21年度を進めるに当たって、どう解決し、どう支援しようとしているのかをお聞かせいただきたいと思います。
 あと、もともと、この平成19年度、平成20年7月30日のこの報告の最初のところに、具体的な施策として小1プロブレムに対応するため云々とあって、連携検討委員会の報告を踏まえと書いてあるんですが、これを取り組んで、成果のところで最後のところでも、「平成20年度の1年生は全体的に落ち着いている」というふうに11ページに書いてあるんですけれども、このモデル事業を実施した学校と、そうでないところとの比較において、そういうふうになっているのか。これだと、「感想や」と書いて、「落ち着いている。」という文章になっているんですが、目的というか、小1プロブレムの解消に役立ったと考えていいのでしょうか。お答えをいただきたいと思います。
 先ほどの、最初の時期的な問題との関連なんですけれども、平成20年度の事業計画が平成20年7月30日付で、連携推進スケジュール、平成19年のときにも報告があったものと同じ内容で出ているんですけれども、午前中の議論を聞いていて、スポーツ教育のところで、東京都が5月に申請をして、7月に決めるということで、各学校では既に年間計画が決まっているから、後から事業を入れるのが大変という話があったんですが、これは、この3ページの計画進行表を見ていると、平成20年度のところで、事務局というところで、事業日程調整というのがないんですけれども、平成21年度は4月、平成22年度は事業日程調整というのが4月に入っているんですが、学校や保育園や幼稚園が、もう4月の時点では、既に、年間計画は決まっているんではないのかなと思うんですね。そうすると、もうちょっと前ではないとだめではないのかなと単純に考えるんですが、その辺のスケジュールでの事業計画を決めていくに当たって、あとモデル校を決定するに当たって、ふぐあいがないのかどうかということについてお答えをいただきたいと思います。


◯総合教育相談窓口担当課長(工藤信行君)  最初の時期的な課題への支援でございますが、このもとになる検討委員会が発足しましたのが平成19年3月でございまして、それで平成19年8月に、この、前に、昨年、委員会にもお示ししたと思いますが、報告書を御説明させていただいたと思います。実施年度が、結局、8月から、実質的には去年の9月からになってしまいました。それで、ことしの7月30日に推進委員会が開催されまして、この事業報告がお示しをしたところでございます。こういうふうに、実施年度と、あるいは会計年度が大幅にずれていることの、やはり不便さ、問題としまして、年度途中に行事を入れていくのが非常に大変だったということがございました。それが、幾つかそういう報告が出てきておりましたが、平成20年度につきましては、この8月、実質的に9月から始まるということで、その辺を考えると、会計年度と合わせないと、やはりうまくない。特に、どこの保育園、あるいは幼稚園でも人事異動もある。保育士さん、あるいは幼稚園教諭もかわっていくということ、それから小学校の教諭も、やはりかわっていくということがあって、うまく引き継ぎがされないということがございまして、やはり、これは会計年度で区切って事業をやっていかなければいけないだろうということになりまして、平成20年度につきましては、3月の時点で、とりあえず平成20年度の実施した報告をいただこうということにいたしました。そのように、期間をそうすることによって、計画自体を、行事日程をうまく設定していけるのではないかと思っております。
 それから、確かにこの報告書の成果と課題のところには、全体的にことしの1年生は落ちついているということが感想として学校からいただきましたが、これは、その学校ごとに昨年度の1年生よりは落ちついている感じがしますよということで、全体的な、市全体でのそういう感想ではございませんので、やはり、こういう事業をやることによって、ある程度の成果は得られるのではないかとは思われますが、市全体での解消まではまだ至っていないのではないかと。これをやはり、どんどんモデル事業も当然、平成20年度は多く実施いたしますし、それによって、効果が徐々に出てくるのではないかと思っております。
 それから、平成20年度の計画でありますが、一応、3月までということで考えておりますので、そこで一たん報告をいただきまして、すぐに平成21年度に反映させていこうと思っておりますので、そのように御理解いただければと思います。
 以上でございます。


◯委員(大城美幸さん)  小1プロブレムに対応して、それだけではないんでしょうけれども、この幼・保・小の連携というのが、子どもたちにとって、学校は楽しいところだよというふうに、早く1年生になりたいとかと思えるような成果が得られることを期待しています。それは、比較ではないということ、市全体ではないということをお答えいただいたので、それ以上は質問はいたしませんが、期待したいと思います。
 1点だけ、時期の事業日程調整というのと、推進委員会が事業運営の具体化をするのが4月になっているんですが、会計年度と実施年度を合わせなければいけないと、これまでの取り組みからそういう反省というか、ことを得て、平成21年度、そういうふうに合わせてきているのだと思うんですが、4月の時点で、さっきも言いましたけれども、学校や保育園や、みんなもう事業が決まるんではないでしょうかということを考えると、3月の事業のまとめ作成をした時点で、日程調整とかはした方がいいのではないのかなと思っているんですが。正式なものが決まるのが4月だったとしても、その調整そのものは、もう入っていると考えていいのでしょうか。


◯学務課長(内野時男君)  今、次年度に向けての事業日程調整になると思いますけれども、今年度は、確かに、事業日程調整、先ほど、工藤担当課長から説明しましたように、年度のずれで、なかなか調整が難しかったことがあります。平成20年度と平成21年度は、モデル校8校で同時に実施しますので、これから、来年度の各学校の行事予定などを入れる時期ですので、もう今から来年度の、例えば給食を体験するですとか、学校の実際に授業を見ていただくようなものがあったら、そこのところ、学校の方に、今から準備して、実質的にはもう準備していただくような手配は、今年度はできると思いますので、そのようなことで、あとは、4月は確認ということで済むようにしていきたいと思っております。


◯委員(緒方一郎君)  よろしくお願いします。
 まず、幼・保・小の連携事業なんですけれども、これは、大きな教育ビジョンですとか、いろいろな絵図面の中では、どういった位置づけだったのか、再確認をさせていただきたいんです。三鷹の小・中一貫という大きな柱があるんですが、その小・中一貫のその根元の部分を支えるという、たしか位置づけであったような気もするんですね。単に──単にと言うとおかしいですね。小1プロブレムとか、プロブレムまでいかないけれども、ふなれなというものを、やはり滑らかにしていく。一方で、小学校5年とか、中学校2年とか、いろいろな階段の大きいところがあったと思うんですけれども、小・中一貫の大きな流れの中で、これがあったのかどうかということを、まず、位置づけとして確認させてください。
 それから、その中で、モデル事業があって、そして8校でも、平成22年度から全部ということは、ちょうど、そういう流れなのかなと思いますが、まず、この3パターンのそれぞれのモデルの意義づけですね、位置づけというのを、もう一回、確認していただきたいんです。なりきりというのは、幼保の児童たちが小学校に行くし、アドバイザーは逆に、小学校から幼保に派遣され、また接続プログラムというのは、その全体像をすることだと思うんですが、もう一度、この目的を明確にしてください。
 それから、細かいことに行きますが、3ページの成果と課題の中に、招待状をどの範囲に出したらいいのかという、私は、この質問というか、問いかけ自体がちょっとわからなかったんですが、どの範囲というのは、出してはいけない範囲があったのか、さっきもありましたように、例えば在宅の方とか、地域に住んでいるけれども、このモデル事業ではない幼稚園・保育園の方や何かも含めて、何かそういうことなのかということです。
 それから、今、大城さんからもお話がありました、年間行事の中での調整というのは、これはそれぞれ幼稚園・保育園さんも年間行事を持っていらっしゃるし、それからコミュニティ・スクールということで言えば、その地域全体、ある意味で中学校区内のいろいろな地域行事としての絡みとか、そういう、学校や幼稚園・保育園ではなくて、地域の行事での参加とか、いろいろな合同とかということもあるのではないかと思いますので、やはり、その全体の調整が必要ではないかなと感じたんですが、どのようにお考えでしょうか。
 それから、4ページにあります「幼・保・小・中」までというのがありました。中学生、あるいは中学校。当然、中学校区ですから、そういうことになるんですが、位置づけをどうするのか。あるいは、例えば中学校の運動会とか、いろいろな行事にまでするのか、どの辺までお考えなのかということです。
 それから、青少対のお知らせをということもわかるんですが、同時に交通対ということもあると思いますし、それは、さっき、コミュニティ・スクール全体のということでいえば、いろいろな取り組みが、次の8校の中では求められるのではないかと思いますが、そういう位置づけをお聞かせください。
 それから、9ページの接続プログラムです。最終的には、どういうプログラムというか、カリキュラムというか、モデルセットにしようとされているのか。ここでは、1つの形には決めないということがあったり、それから、遊びとかいろいろなものが共通化は難しいという課題もあるようですけれども、例えば、最低限共通してするようなもの、あとは、それぞれの伝統とか特色を生かしていただける。これだけは何か、後で触れますけれども、例えば、礼儀の問題とか、あいさつ、それから言葉、食育ですね、朝食べてこようとか、それから順番を待つとか、並びとか、いろいろなことで共通してもらう中に、こういう遊びの種類も入るのか。そんなことを含めたプログラム・プラス・カリキュラムなのかどうかということです。
 それから、10ページに、一方で懇談会を開かれたということで、白百合女子大の秋元先生、これは大変有名な方でいらっしゃるんですが、内容と参加された方の、幼稚園・保育園の先生方が半分ぐらいとか、小学校の先生が半分ぐらい、保護者も入ったのかと。それから、内容についてもお話をいただきたいと思います。
 同時に、ほかのところでも話しましたけれども、白百合女子大の場合は、調布さんの、いわゆる特別支援教育の中に大変、プログラムとして位置づけられていて、復籍の伝書バト、女子大の福祉を専攻する生徒さん、学生さんたちのインターンシップ協定もあったりしてということで、今後、一歩も二歩も、この白百合さんとの連携を考えた上で、秋元先生をお呼びいただいたのかどうかということです。これは、逆に言えば、もっともっと。これは110名と、たしかお聞かせいただいた。もっと広い会場で大きな講演会、それから逆に、専門的な学びということもあわせていいと思うんですけれども、いかがお考えでしょうか。
 それから、ちょっと言葉の確認なんですが、ここだけのことではないんですが、資料7に、最低限のマナーでしたか、最低限身につけさせておきたいことということなんですが、最近、この「最低限」という言葉が、文脈の中で位置づけると、じゃ、私の子どもは最低限なのかという話になって、基礎的なとか、基本的な、に置きかえるところも出てきているようなので、そういう言葉の検討ね。ここでは、そういうことを言っていることではないんですが、ただ誤解や何かを生んでしまうといけないので、そういったことも検討をされているのかどうかをお聞かせください。
 それから、今ここで、就学前ということでは、5歳児ということがあります。5歳児から義務教育化するかという話もあったり、また5歳児健診というお話もあったり、特に、発達障がいの中の軽度発達障がいが、ようやくこの5歳児にあらわれてきてということもあったりしますので、この小1プロブレムという、これだけではなくて、特に発達障がい系の方々の、例のシートのことについても、こういう中では生活の中とは別に、そういったお互いの先生の交流、発達障がいの早期発見、またリレーといったことについても検討されたのかどうかをお聞かせいただきたいと思います。
 次に、地域子どもクラブ、子どもコミュニティ運営委員会の方です。それで、これについては、やはり大きな視点として、三鷹市としてはどういうところに持っていきたいのかということのビジョンが、まずどうなのかということをお聞かせいただきたいんです。
 前からお話ししている、単なる放課後事業としてとらえて、学童に通えない、あるいは学童も含めた子どもたちの放課後の居場所として位置づけるのか。あるいは、前にも代表質問で、うちの幹事長がお聞きしましたけれども、品川モデルのような、学童をなくしてすまいるスクールとして、委託もできてしまって、お金も位置づけて、しっかりここが何か位置づけられる。逆に言うと6時ぐらいまで、学校の施設で何かの事業があるのだという位置づけをするのか。それとも、世田谷の新BOPのように、学童プラスこれというふうにして、学習的な面も位置づけるのか。それとも、三鷹方式ということで、あのときも三鷹らしさということで教育長の御答弁もあったんですが、では、三鷹らしさのこの放課後事業は一体何なのかが、どうしても、もうひとつ明快に出てこないんですね。それ以外のもの、新しいものということなのかもしれませんけれども。それが、今回のこのコーディネーターをするに当たって、非常に力量的にも、それから人選にも、大変御苦労されていることにあらわれているのではないかと思うんです。
 あのときに、幹事長は「限界」という言葉を使わなかったんですが、ボランティアで、あるいはこうやって委嘱してお願いする限界といいますかね。もう予算をつけて委託をしてしまうこととは別な次元で、この地域の方々に御協力いただくことのよさと限界ということを、やはり今後、この地域コーディネーターの方々と連絡会はずっと引きずってしまってはいけないなと。やはり、何かの目的に到達していくというプロセスとして、ここも位置づけられないと。確かに、二小、七小、羽沢小でしたことの、今度、全校展開をする。15小学校でおやりになっているのだけれども、それにしんを、核を植えつけていくときに、これなんだという何か指針があればというふうに考えますが、いかがでしょうか。
 それから、この絵図面がありました。子ども連絡運営委員会の絵図面の裏側、運営概要のところの児童館というのがあります。東西の児童館だけではないのかもしれませんけれども、学童との連携はある意味で同じ場所でされているんですが、では児童館との連携・支援はどういう形でなるのか。それのモデル的なものがあれば教えていただきたいということと、隣に──学童の隣の矢印のところに、NPOが1つ入っていますが、具体的にはどこか、描かれているところがあるのかどうか。
 それから、これも質問にも出てきましたけれども、障がい児の扱いといいますか、居場所や受け入れをどうするのかをお聞かせいただきたいと思います。
 以上です。


◯学務課長(内野時男君)  幾つか私の方からお答えいたします。
 まず最初に、教育ビジョンの中での位置づけということでございました。教育ビジョンでは、ゼロ歳から15歳までの教育支援ということでやっております。教育支援の中の、もちろん1つの位置づけでございますけれども、教育ビジョンの中の支援では、いわゆる教育機関同士、保育園ですとか、それから公立の小学校、中学校、それを機関同士の支援ということで、こちらの方、縦の支援と言っております。あと、各機関、公立の小学校以外の、地域ですとか、そちらの方の横との連携による支援。こちらの幼・保・小については、そちらの横の連携ということでの位置づけで、ゼロ歳から15歳までの支援の中の一貫を担うということで位置づけております。
 そのために、今回、私立幼稚園ですとか、保育園なども含めまして、就学時前のお子さんが小学校に行かれたときの環境が激変することによる戸惑いなどを少なくするために、少しでも横の連携を密にして、お互いに、先生同士の理解、それから親御さんの方の小学校に対する理解、それからまた、プレスクールなどによりますお子さんの疑似体験みたいなことによって、実際、少し前になれていただくことを考えて、少しでも、小学校へ行ったときの問題がなくなるようなということの位置づけで、横の連携の立場からの、こちらの方は位置づけになっております。
 それから、もう一つ、最低限という言葉、大変誤解するような意味になりますので、今後、基礎的なとか、基本的なという言葉に置きかえるというか、こちらの方は、ぜひ検討してみたいと思っております。
 それから、5歳児からの発達障がいに関係しての御質問もございましたけれども、現在、発達障がいと診断されているお子さんは、教育支援の立場から、こちらの幼・保・小とはまた別な立場から、今、教育支援シートというものを活用しまして、幼稚園・保育園の方から小学校に書面でもって引き継げるような方法が構築されました。今年度から実施しているわけですけれども、こちらの幼・保・小の方でも、発達障がいとは診断されなくても、やはり、今、現状、学校の教室の中では、気になるお子さんが何人かというか、多く見られるということも聞いておりますので、ぜひ。また、これは親御さんが、なかなかそういう現実を、やはり認めたがらないということもございますので、今回の幼・保・小の連携の事業の中で、保護者の方にも、そういうことを御説明いたしまして、できるだけ、そういう気になるような場合には、こちらの、本来の幼・保・小の連携ということではございませんけれども、教育支援の枠の方にもつなげるような、例えば、就学相談を受けるとか、教育相談にも。教育相談も、幼児期からやっておりますので、そちらの方につなげられれば、より実質的な教育支援が行われるのではないかなと思っています。


◯教育委員会事務局教育部生涯学習担当部長(岡崎温子さん)  子どもコミュニティ計画に関連して、三鷹市ではどのようにしていくべきなのかという、他市あるいは他区との比較における御質問をちょうだいしたところでございます。
 平成19年9月、平成20年2月に開かれた、この文教委員会において、三鷹市子どもコミュニティ推進計画の御報告をし、さらには御議論をいただいたところでありますけれども、そのコミュニティ推進計画の基本方針にしっかりと、地域ぐるみで子どもコミュニティづくりを進めます、学校を核とした子どもコミュニティづくりをいたします、そして、大人もともにはぐくむコミュニティづくりというふうに書きましたように、三鷹市が現在進めていくコミュニティ・スクール構想に基づいた小・中一貫推進校、これに基づきまして、実施をしてまいると考えております。
 具体的には、例えば、このコミュニティ推進計画を進めるに当たって、学童保育所がなくなるとか、そういったことはありません。現在のところ、考えておりません。むしろ、この計画が平成15年から取り組んできた地域子どもクラブの活動をもとにできていることを踏まえますと、放課後の子どもたちの、学童に通っていない全児童の対策、それは当然、学童に通う子どもたちも同一と考えますので、そういう意味で、学童に行く子どもたちを含めて、今後、展開をしていきたいと思っております。
 そして、どこが三鷹らしいのかという点でございますけれども、図を見ていただきますとわかりますように、9ページの図でかいてありますが、地域団体関係連絡会というのがあります。まさに、三鷹市のそれぞれコミュニティで御活躍をされている方々が、この事業にかかわってくださるというところが、大きな三鷹らしさではないかと考えておりまして、そういう意味で、代表質疑のときにも御質問ありましたように、人材の育成・確保については、私どもも十分、地域の方々と協力し、さらには、お互いに連携をして進めていきたいと考えているところでございます。


◯生涯学習課長(大倉 誠君)  今の部長の回答に加えまして、残りの質問事項について御説明をしたいと思いますが、まず、この表の、これでいいますと、10ページに表が出ているわけですが、この中の、まず児童館との連携・支援、こういったものが今、具体的にどうなっているかという御質問が1つございました。確かに今、児童館そのものと地域子どもクラブとの直接的に連携した事業というのは、まだ、そこまで最終的な取り組みができていません。学童保育所と地域子どもクラブの連携というところに今、一番情熱を注いでいるところですが、ただ、むらさき子どもひろばと四小のように、ああいった形のひろばも学童とともに使用しながら、こういったようなケースはございますけれども、これから、児童館との連携については、具体的なものを構築していきたいなと考えているところでございます。
 それから、この同じ表の右側の地域団体等というところに、NPOという言葉も入ってございます。まだ、この地域団体の中で、子どもコミュニティ、こういったものに資するようなNPOは少ないわけですけれども、例えば、今の同じ四小区ですけれども、夢育ネットワークなどは、こういった支援をしていただける団体だなと考えております。
 それから、障がい児の受け入れということですが、実際問題としては、地域子どもクラブを行うに当たって、さまざまなプログラムが用意されているんですが、地域ごとに、今の地域子どもクラブの運営の段階で、これは障がいを持ったお子さんでも参加ができそうだな、こういったプログラムがあるときには、学校を通じて、参加いただけますよという形で御案内をしているのが現状でございます。
 以上でございます。


◯総合教育相談窓口担当課長(工藤信行君)  モデル事業の内容といいますか、御質問がございました。なりきり体験、アドバイザーの派遣、それと接続プログラムということで、なりきり体験につきましては、やはり、園児の、子どもたちへの事業ということで行っているものでございます。アドバイザーの派遣といいますのは、これからの小学校の様子を保護者の方にお話をして、あるいは疑問に対してお答えすることによりまして、保護者の方の不安を取り除いていくという事業になっております。接続プログラムにつきましては、これは主に小学校になるわけですが、4月になって、子どもを引きつけていくには、例えば、園でどういうふうな歌を歌っているのか、手遊びしているか、そういうものを使うことによって引きつけていこうと。また、逆に保育園の方では、最低限、小学校に入学したときに身につけていなければ不便なものにつきまして、徐々にそういうものを考えていただく。例えば、名前が平仮名で読めて書ける。あるいは、数は10程度まで数えられると非常にスムーズにいくのではないかということも聞いておりますので、そういうものも、保育園・幼稚園と小学校双方が、そういうふうに検討していくということでございます。そのように、1つは、子どもに対するもの、それから保護者に対するもの、それとそういう接続プログラムを検討することによって、教師あるいは保育士に対する事業ということで、この3つを考えております。
 それから、3ページの配付するのはどの範囲かというのは、これは実は、どの範囲まで案内を出したらいいかというのは、小学校の招待する行事の範囲のことを述べたものでございます。配付するのはもちろん、連携する幼稚園・保育園、学童にお配りすることになろうかと思います。
 それから、年間行事等は、地域行事を含めて、全体的な調整は必要ではないかという御指摘ですが、全くそのとおりでございまして、今年度につきましては、大体12月から1月ごろに一度、幼稚園・保育園、小学校、あるいは学童が集合いたしまして、そこで、その日程を調整していくという形でいく予定でございます。今までも学校便り等を配付していましたので、その日程は、直前にはわかったわけですが、年間を通してというのはなかなか把握し切れないところがありまして、後になればなるほど、日程調整が難しくなるということがございましたので、そのようなことにならないようにやっていければなと思っております。
 それから、幼・保・小の中まで含めた連携、あるいは配付は、青少対、交通対とかもいいのではないかということですが、まさしく、ここで、成果と課題ということで述べさせていただいておりますが、こういう意見がありましたので、この辺は十分、平成20年度の事業の中で、きちんと話し合っていただこうと思っております。
 それから、講演会の参加者の件でございます。101人御参加いただきまして、これは教育センターの3階の大研修室で行われましたが、101人というと本当にいっぱいでございました。こちらも、うれしい悲鳴を上げるほど、多くの方に御参加いただきました。参加者の内訳はどうだということですが、ほぼ半分の50人が幼稚園の教員でございました──教師でした。保育園の保育士さんたちが31人、これで81人でございます。あと20人が、学校、学童、それから行政の方の参加者でございました。
 内容につきましては、ごく具体的に、例えば、お子さんに接するときには、こういうふうに問いかければ、こういうふうにお話ししていけばいいんだよ、こういうふうに話していけば、こういうことがわかりますよとか、かなり具体的なことをお話しいただきました。
 この秋元先生につきましては、実は、三鷹市では本当に10年以上前から、巡回発達相談員という形で、小・中学校を巡回していただいていた、長く接触といいますか、お願いしている方でございまして、一層、これからも、利用してというと失礼ですが、御活躍いただくように、またお話をしていこうと思っております。
 会場につきましても、今後、確かにもっと大きい会場というのは、なかなかないんですが、その辺について、十分、これから配慮といいますか、考えていきたいと思っております。
 以上です。


◯委員(緒方一郎君)  1つ抜けておりましたのが、9ページの接続プログラムの位置づけという部分で、最終的には、どんなプログラム、あるいはカリキュラムまで踏み込んでおつくりになるのか。1つの形を決めないとか、さっきの遊びの共通化の問題、それから礼とか、あいさつとか、共通項、最低限──最低限と言ってはいけない、基本的なものをどうするのか、基礎的なものをどうするのかを位置づけるのかという話を、抜けておりましたので、済みません。


◯総合教育相談窓口担当課長(工藤信行君)  大変失礼いたしました。実は、何か足りないなと思っていたところでございます。まことに失礼いたしました。
 この接続プログラムを平成19年度に検討した結果が、ここに載っているわけですが、非常に、何か1つのきっかけということで、またあるいは手遊びを1つにまとめていこうということで検討しましたら、本当に三鷹市の幼稚園は、幼稚園経営というのは、かなり積極的といいますか、御熱心だなというのがよくわかったんですが、非常に特色がある。特色があり過ぎて、まとめられないということもございました。それで、非常に、もう少し歌なり手遊びは集約できるのではないかと思いましたら、それができなくて、最初のもくろみが全く崩れてしまったという面がございます。
 それで、やはり、まだこの段階では、教育課程まで踏み込んだものではなくて、例えば、1つのそういう手遊び、あるいは歌なりを、小学校の先生が紹介する中で、引きつけてやっていくのを目標としておりますので、その手遊びなどのパンフレットをつくっていければいいかなと、今のところは思っております。
 また、このプログラムづくりを進めていっていただく高山小学校地区さんとは、また十分お話をさせていただきまして、内容につきましては検討していきたいと思っております。


◯委員(緒方一郎君)  ありがとうございます。
 この地域子どもクラブの方なんですが、私が一番心配しているのは、コミュニティ・スクールの一環なんですが、予算と、予算に基づく人とのかかわり方という、もちろん、若干の謝礼などは出るんですけれども、ある、本当に、いつも頑張る方の名人芸や達人芸とか、人脈を持っている方の双肩にかかってしまうのではないかという気がしているんですね。それがNPOなのか、株式会社なのか、あるいは福祉法人なのかわかりませんけれども、やはり何か、チームというか、団体というか、グループとか、何かそういうものでしていかないと、継続性の問題とか何か、そこが心配なんです。
 皆さん、最初のコアになる部分というか、あるいは仕組みというのか、そういうものを、こういう熱意と、まさに人々の思いの重ね合わせでやるのはすごく大事なことで、それが、ある意味で、三鷹らしさなのかもしれませんけれども、今度は、それを具体的なメニューにしたり、放課後の教室の中とか、校庭とかで過ごすメニューにしたり、そのメニューの更新性とか多様性とかに持ってきたり、それから先ほどの、例えば障がい児の場合でも、これは親が連れてきて一緒にしないと、今のところだめですよね。いわゆる、預けるという形にはなり切らない。でも、親にしてみれば、そこで、例えば、固定級へ通っているお子さんであれば、固定級の子どもたち以外のところで、遊びを通して、普通学級の子どもたちとか、あるいは異年齢の子どもたちとも過ごしたいという思いがあって、あるいは、親は引きたいんですね。例えば、そういうプログラムとかあるステージみたいなものを設けるためには、好意とか、善意とか、経験だけではできない部分もある。そこを、ちょっと心配しているんですね。
 だから、最初はこれでよくて、まず最初に全15小学校が、それぞれの地域に応じた形で始まりました。ただ、すごく温度差があった。温度差というのは、これも前から言っていますけれども、さっき夢育の学び舎のお話が出ましたけれども、四小は、もうコンテンツがあふれ返っている。整理がつかないくらい──整理がつかないくらいというか、コンテンツがあふれ返っている。だけど、三小は、さばきはうまかった。インフラはうまかったけれども、中身が乏しかった。羽沢小は、やる気があったのだけれども、何をやったらいいかわからなかった──単純に言ってしまいますとね。そこに、こういうコーディネーターが出されたり何かがあったわけです。それぞれが、それぞれの特徴とか、あるいは弱点を持って始めていったところを、一定のレベルまでやるという仕組みづくりが、ようやく始まったんだと思うんですが、私は、例えば、では三小とか六小のところに夢育の学び舎が輸出されていってもいいと思いますし、ということなんですね。ちょっと、そういう心配。これからの基礎的な、持続可能なといいますか、そのメニューにというところを、もう一回、お話をいただきたいと思います。
 それから、もう一つの幼・保・小連携のことなんですが。ですから、私は、今回、この接続プログラムの中で、今みたいな発見は、すごく大事な発見だと思うんですね。今度、8つに広げ、そして最高に広げるに当たって、その基本的、基礎的にしなければいけないこと。ほかの自治体で始めているように、幼稚園・保育園の最終学期と、それから小学校の1学期をトータルで考えて、スライドしていって。さっき、一人一人に話しかける先生と集団で話しかける先生。それは、例えば、逆に言うと、子どもたちの座る席が寺子屋になっているのと島式になっている違いだってあるわけだし、物の高さ、それから文字のいろいろな掲示や何か1つとっても違っているので、やはり、幾つかの課題を、ここで整理をしながら、ある意味では、柔軟な接続プログラムをつくっていく必要があると思うんです。
 それから、先ほど、遊びがあったということでいうと、今回、学習指導要領も変わりましたから、例えば、伝承されている牟礼囃子とか、おはやしとか、昔、童歌とか、いろいろなこともあると思うんです。そういうものが、ここから共通していくとか、いろいろなことも含めて、両方にないものを、ここできちっと取り入れていって、共通項にしていくとか、いろいろな工夫ができると思うので。
 例えば、これもどこかで、何かそういう、諮問まで行かないかな、学識まで行かないかな、この幼・保・小連携についても、横ぐし、縦ぐしで、何か御意見をいただいて、アイデアをいただくことも必要なのかなという、プロセスを1回、ここで8校終わるまでに設けて全校に。全校の1つ前に、やはり、必要だなという感じがしているんですが、その辺のお考えをお聞かせください。
 以上です。


◯教育委員会事務局教育部生涯学習担当部長(岡崎温子さん)  地域子どもクラブのことについて、大変御心配もちょうだいし、さらには、この特徴を持って始まったところを今後継続させていく、その仕組みづくりをどうするのかという御指摘だったと受けとめております。
 まさに、そのことが心配でございまして、このコミュニティ推進計画をつくったという経緯があります。補助金をもらって、3年間やってきましたが、文科省と厚労省の共管事項、共同推進事業として、放課後子どもプランというふうに、国は方向性をやや転化してきておりまして、それであっては、地元の私ども、いわゆる自治体としては困るわけで、それで、今後しっかりと地域子どもクラブをそれぞれのところに根づいて継続し、安定的に進めるために、この計画をつくって推進していこうということでございます。
 そこで、具体的な御指摘もちょうだいしたところです。確かに、担当してくださる方の負担感、それから、なかなか人材の育成ですとかに苦慮する部分もありますが、ただ、ここに書かせていただいたように、さまざまな団体が、既にいろいろなところで活動をされております。ですから、どこの人に集中的にということではなく、やはり、しっかりとした仕組みを、先ほど挙げていただきました幾つかの例がありますので、これらを参考に、どこでも取り組めるような、そういう点では、基本的な仕組みづくりを、事務局の方でもしっかりと考えてまいりたいと考えております。


◯生涯学習課長(大倉 誠君)  今の部長の答弁に補足をさせていただきますが、そういう仕組みづくりをつくっていくに当たって、まだ卵の部分ではありますけれども、地域の中で、こういった地域子どもクラブ、あるいは子どもコミュニティ推進計画に見合うような素材を持った人材というのは、まず、結構いるのだろうなと考えています。また、その素材を身につけるための取り組みもやっていけるのではないかなと考えています。
 例えば、具体的な例でいえば、今、市内の小学校に、御案内のとおり、おやじの会というのが出ています。子どもたちのために何ができるのかということを考えつつも、この推進計画にうたっているような、同時に、地域の大人同士のコミュニティづくり、こんなことでもやっているわけでございまして、そういったところで活動していく方々が、こういった子どもコミュニティ推進計画に基づくような地域子どもクラブの活動に、例えば参加をしていくとか、あるいは、今、私どもではジュニアリーダー、シニアリーダー、こういったものの育成に努めているわけですが、こういったところから卒業した子どもたちが、カペラの会という、これはNPOでも何でもありません、任意の団体ですが、こういった子どもたちの活動へのボランティアをすることを目的に、そういった会も自主的につくって、児童館を中心に、また青少年委員さんなんかと一緒に活動しています。
 こういったところで、こういうところに、だんだん、だんだん新陳代謝をして、世代交代をしていかなければ、なかなか、こういったことは長く続きませんので、その世代交代をしていけるような人材づくりを、少しずつですが、始めていっている。そういった事業も展開をしていきながら、先ほど部長が言ったような形で、最終的にうまく仕組みができればいいなと、このように思っているところでございます。


◯学務課長(内野時男君)  接続プログラム、こちらの幼稚園・保育園、それから小学校の先生方で、実際、この高山地区でやっておりまして、思わぬ発見が、実はあったわけでございます。高山地区は、以前から、こういうことはやっていたんですけれども、今回、具体的に、実際にやってみて、例えば、先ほど説明ありましたように、いろいろな遊びのことなどでも、幼稚園・保育園でこんなに多様なことをやっているんだ。もっと簡単に、接続プログラム、小学校で取り入れられるものなど、簡単にできるのかなと思っていたわけですけれども、そんなようなことでしたので、今年度また、8校で全部、共通のものとしてやってみたいと思いますので、そこでの課題などをまとめて、もちろん、マニュアル化できれば、それが一番いいわけですので。この小学校と幼稚園の先生同士の認識というところ、実は、親御さん、それから子どもさん自身も、もちろん大切なんですけれども、こちらの方も、かなり大切なものになってきますし、将来的には、小学校で学習指導要領で、この、地域との連携ということも組み込まれてくることになりますので、ぜひそのようなこともマニュアル化していけるようにしたいなと思って、そのために、今、モデル事業でやっておりますので、そのような検証もしていきたいと思っています。
 また、外部からの専門家ということですけれども、先ほど言いました、私ども、幸い、白百合の先生が巡回発達相談員ということで、随分前から来ていらっしゃいますので、そちらの意見を聞いたり、検討委員会をつくるとか、そういうことになるかはわかりませんけれども、せっかく身近にいる先生ですので、そちらの先生の意見なども大いに聞いて、進めてまいりたいなと思っております。


◯委員(緒方一郎君)  ありがとうございました。
 この地域団体の表の中には、済みません、大倉課長、おやじの会をぜひ入れていただいてと思います。
 ありがとうございました。


◯委員(中村 洋君)  済みません、何点かだけ質問させていただきます。
 まず、親への指導ということで、就学アドバイザーを呼ぶということで、7ページで、南浦西保育園の方で、平日の火曜日に11名集まったということで、これだけのことをやるのであれば、いっぱい集まってほしいんですけれども、そもそも保育園って、保育に欠けるから、保育園に預けているはずなのに、逆に、11名も来られていることの方が意外なんですけれども、これはどうして平日の昼間に開いているのかというのが。やるのであれば、夜なり、土日なりというふうにやった方が適切ではないかと思うんですけれども、これはなぜ平日の昼間にやったのか。逆に言うと、なぜ11人も集まったのかと、これは非常に不思議なので、この点、まず確認したいと思います。
 それで、幼・保・小の連携というのは、小1プロブレムの対策のために非常に大事なことだとは思うんですけれども、ただ、そうはいっても、例えば、中1ギャップみたいに、小学校から中学校へ行くときの勉強の内容とか学校の仕組みのギャップというところと違って、基本的には、例えば、朝御飯を食べてきましょうとか、いろいろなしつけの問題は、第一義的には、やはり、これは親の責任だということは、改めて説明とか、親にそういうとき、はっきり言った方がいいと思いますし、ただ、そうはいっても、親だけに任せておくわけにいかない時代だし、特に保育園の親の場合そうだから、こういう連携をしていく中でやるということは、あくまで、やはり前提として、この朝御飯とか云々は親の責任だということをはっきりさせた上での、この取り組みは大事だと思います。この取り組みをやることは必要だと思うんですけれども、それはそれで、並行して、そういうことはきちんとしておくことは大事なのかなというのは、意見として述べさせていただきたいと思っています。
 それで、先ほど、冒頭、岩見委員からも質問があったときに、保育園や幼稚園に通っていない子はいるかということで、わずかながらにいるということだったんですけれども、そういう子たちへの対策。わずかながらもいるのであれば、保育園とか幼稚園と学校との連携の事業というのは、なかなか通っていなければ難しいにしても、就学前の親に対する何か説明とか、例えば、そういう子でも学校を見学するとかは、できる部分はあると思うので、そういう部分をどうしているかということと、あと、組織的に、そうやって、園として対応するということであれば、これ、認証保育園も結構、数、いっていると思うんですね。認証保育園というのは、こういうところの中に一緒に入ってやっていけないのかというところがあると思うんですが、そこも確認したいと思います。
 以上です。


◯学務課長(内野時男君)  最後の方からになりますけれども、幼稚園・保育園へ通っていないお子さんをお持ちの親御さんへの対応ということですけれども、私どもも平成19年度やってみまして、あと、こちらは、前年度も問題になったところではあるんです。まずは、幼稚園・保育園とか、そういう、とにかくどこか通っているところのお子さんたちでしたらば、親御さんに連絡が、もちろん、つきやすいわけです。あと、先ほど言いましたように、あえて保育園や幼稚園などに通わずに、お子さんを家で育てている、いわゆる在宅のお子さんをお持ちの親御さんもいるわけで、そちらの連絡のつけ方といいますと、のびのびですとか、すくすくなどの方にも、連絡がとれれば、こちらの方は対応できると思っております。
 あと、経済的な理由などで通えていないお子さん、これも、もちろんいらっしゃるんではないかと思いますので、そちらの把握の方が大変難しいので、各地区で、事業をやるときには、広報とかそういうものでも、もちろん、ホームページなどでもお知らせするような方法で、とにかく、こちらの情報をできるだけ発信するような形で対応していけたらなと思っております。


◯総合教育相談窓口担当課長(工藤信行君)  アドバイザーの派遣が日中やられているという御質問がございました。申しわけありませんが、これがなぜウイークデーに行われたかというのは、きちんと押さえていませんでした。もちろん、アドバイザーの方の勤務の関係とかあったものと思われますが、この日程の設定につきまして、これから、保育園なり幼稚園なりと、十分、協議いたしまして決めていきたいと思っております。よろしくお願いします。


◯学務課長(内野時男君)  失礼しました。認証保育園の方への対応ということですけれども、今現在、こちらの方には入っておりませんけれども、先ほど言いましたような、こちらで何かの行事をするとき、それからアドバイザーの派遣をするときなどは、もちろん、来ていただいて結構だと思いますので、案内の方、こちらにはお出しするように検討していきたいと思っております。


◯委員(中村 洋君)  ありがとうございます。
 どこにも通っていない子は、そういった案内を出すなり、広報するという手はあると思うんですけれども、認証保育という1つの園があるわけですから。認可保育園の方か、済みません。こういうところに入っていないわけですよね。そういうところに、組織として入れていくことも検討はしていっていいのかなと思いますので、それは今後お願いします。
 以上です。


◯委員長(宍戸治重君)  以上で、エの説明、質疑を終わりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、エについて終了したいと思います。
 続いて、オについて説明をお願いいたします。
 では、休憩します。
                  午後2時25分 休憩



                  午後2時26分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  ただいまから委員会を再開いたします。
 それでは、天文台古墳について説明をお願いいたします。


◯生涯学習課長(大倉 誠君)  それでは、天文台構内古墳の件につきまして、御説明をしたいと思います。お手元には、古墳の、三鷹市天文台構内古墳というA3で2つ折りにしてあるものがあるかと思いますが、そちらをごらんいただきながら、私の方で報告をさせていただきます。
 まず、この古墳でございますが、概要について、今までの経過、簡単に述べさせてもらいますが、もともとは昭和45年に三鷹市史の編さん事業に伴って、測量、発掘調査が行われたのが最初でございました。そのときは、ここに古墳があるなということで、詳細は不明な状況でありましたけれども、実際に、この古墳の保存と活用の推進を図るということで、もう少しきちんとした調査をしようということで、平成16年度に測量等を行い、平成17年度から調査を始めたところでございます。平成17年度には、死者を埋葬とする、石室の中で玄室と言われているものがあることがわかり、どうもこれは国指定にもなりました府中の熊野神社の古墳と似ている古墳ではないかな、こんなようなところまで解明がされました。平成18年度に、さらに進めまして、古墳の周りの周溝と言いまして、周囲の掘ったところが発見され、どうも、これは1段目が四角い形をした方形であるということが判明をし、そして平成19年度に、その上に、さらに円形のものがかぶさっている。要するに、上円下方墳である。これは、どうも、全国の調査例では、この時点では4例目の貴重なものであると、こういうことが判明をしたわけでございます。
 それを受けまして、今年度、本格的な最終調査という位置づけもあり、その玄室と言われている、死者が実際に埋葬されている、その遺体が埋葬されている部分のところまで、きちんと掘り下げて調査をし、今後の保存活用を検討していこうと。こういうところで、実際には、今回、調査をしたわけでございます。8月18日から、当初は9月12日までの予定で調査を進めておりましたが、8月下旬に、その玄室内を掘り進みましたところ、皆様のお手元の資料の1ページ目の左下の写真、玄室内部で、須恵器と呼ばれますものと、それから杯が2枚見つかったということで、そこで、大きな発見であるということになったわけであります。
 これが、なぜ大きな発見だったかということでございますけれども、この玄室と呼ばれている一番コアの部分でございますが、実際には、天井石──天井に大きな石が張りめぐらされていたわけですが、これが崩落をしておりまして、中が実際にはつぶれている、中に石が落ちている、こういう状況ではあったんですが、ちょうど、この副葬品そのものが玄室の端っこにあったということもあって、ほぼ完全な形で発見がされました。
 実際には、こういう土器は、ここから──土器については、年代をかなり特定することができる研究が進んでございまして、その結果、7世紀の後半、具体的には西暦650年から西暦675年ぐらいまでの25年ぐらいに圧縮して、このぐらいの中でのものだと判明したということで、この上円下方墳の時代がはっきりしたというところが非常に大きな発見でございまして、先ほど申し上げた府中の古墳についても、こういう時代を明確にするようなものは出てきていない中で、府中の古墳も含めて、この辺の時期がはっきりしたというところが、非常に大きな発見でありました。
 また、こういうものは、通常は、玄室と言われている、こういうところに存在するのではなく、どちらかというと、もっとお墓の外の方にあるのが普通であるわけですけれども、こういった形で、玄室内で発見されるのも極めて珍しい。こういうことでございまして、私どもでも報道発表等をしたところでございますけれども、もともと、この上円下方墳、市民の皆様に知っていただきたいということもあります。特に、この大沢の地というのは、御案内のとおり、エコミュージアム構想の中で、大沢の里一体的なものの整備、こういったものも進んでおる中で、やはり1つの柱というか、注目をしていきたい。また、天文台そのものも、今後、公開の積極的な発想として1号宿舎の関係もございまして、この天文台という敷地そのものが非常にこれから活用価値が高い。このようなこともございまして、見学会をもともと、開催予定をしてございました。9月6日、7日に見学会を予定しておりまして、結果的には、ここで、この前に、こういったものが発見されましたので、非常に多くの方が見学に来ていただけたということになりまして、2日間の見学会でございましたが、私どもの受付のカウントのレベルで、1,810人の方が2日間でお見えをいただきました。もちろん、こういったことに興味のある方も非常に多かったんですが、天候も安定していたこともありまして、お子様連れの家族の方もたくさん来ていただきました。もちろん、皆様にも、宍戸委員長初め、何人かの議員の皆様にも来ていただきまして、御見学をいただきましたけれども、非常に多くの方に見学をいただきました。
 一応、そんな形で発見はしたわけですが、最終的には、これにつきましては、ひとまず、この後埋め戻しの作業をするわけですけれども、この一連の平成17年度から平成20年度にかけての調査結果につきまして、来年度を予定しておりますが、報告書等をきちんと取りまとめまして、今後の保存・活用について、その報告書をもとに検討をしていかなければいけないな、このように思っているところでございます。
 一応、以上で、古墳の方の報告を終わらせたいと思います。以上でございます。


◯委員長(宍戸治重君)  説明は終わりました。どなたか。


◯委員(大城美幸さん)  質問させていただきたいと思います。
 私も、子どもと一緒に、暑い日曜日に行かせていただきました。1,810人の市内、市外の内訳はわかるのでしょうか。わかれば教えていただきたいということと、ぐるっと並んでいたので、それぞれのところでお話をしていただいて、今言われたようなお話もされたんですが、湖西市でつくられたものだということまでわかるということが、向こうでも説明をされました。最後に、モニターで見るところで、一通り説明が終わると、歩いて10分から15分のところに横穴墓がありますよとかと言って、また、そこに誘導するんですよね。それで、結構、そちらに行かれた方も多いのではないかと思うんです。
 先ほどの御説明では、大沢の里など、エコミュージアムということで、その辺一帯というお話だったんですが、やはり、うちの岩田議員が代表質問でもされたように、三鷹の文化財、遺跡の、もっと広く、観光協会ともタイアップして、産地と消費していたところとの遺跡サミットの開催とか。
 先ほどの説明では、来年度、報告書をまとめて、今後の保存をどうするかを検討するということだったんですが、これから、一たんは埋め戻しますけれども、玄室の中というか、まだまだ調査は進むわけですよね。進むというか、調べなければいけないこともあると思うんですが、今後のプログラムというか、それを、もうちょっと細かく教えていただきたいのと、せっかくのこの発見。本当にきれいな形で、私も見たんですけれども、すごく完璧な形というか、壊れていなくてあるのは珍しいなと思ったので、そういう昔の人たちがどんな暮らしをしていたのかに思いをはせるということも、想像を膨らませて、また新たな未来を築くという点でも、やはり、展示をして、広くアピールするということが必要ではないかと思うんですが、遺跡サミットの開催とか、そういう考えはどうなのでしょうか。お聞きをしたいと思います。


◯生涯学習課長(大倉 誠君)  今回の古墳の遺跡の発掘に限らず、こういった遺跡、あるいは古墳、そして文化財というものは、それそのものの価値もさることながら、今、委員がおっしゃったように、それを取り巻く周囲のさまざまな生活、そして地域間の移動による大きなそういう魅力、いろいろなものがこの中には含まれております。
 基本的な考えとしては、こういった、特に古墳のようなものは、そこの古墳そのものをオープンにして皆さんにごらんいただくということよりも、保存ということを念頭に置き、基本的なものは埋め戻しをしますが、ただ、例えば、今回出たような須恵器については、そのものを取り出して展示をするということではなく、例えば、レプリカを作成して、こういったものは、この地に埋葬されているんですよということを皆さんに知っていただく。あるいは、今、委員がおっしゃったとおり、この古墳、例えば、八王子にあるもの、それから府中にあるもの、そして、この三鷹にあるものとの関連性であるとか、今お話がありました湖西市との関連性であるとか、こういったものをテーマにして、直接、現場で物を皆さんに見ていただくということだけではなく、そういったものを1つの切り口として、市民の皆さんに、さまざまな情報連絡会であるとか、講演会であるとか、そういったものを催しながら、あるということ、現物を見ていただくだけではなく、いろいろなことを知ってもらう、こういったことは、これからもやっていきたいな、このように思っております。
 済みません、まだ正確な数は出していませんが、おおむね3分の2ぐらいが市内の方でございまして、それ以外が市外の方でございます。遠くは都外からお越しいただいた方もいらっしゃいますし、また、たまたま、その1週間前に、府中の古墳の、同じ上円下方墳の最終の公開がございました。それとともに、2週続けて古墳を見に来たよという方も相当数いらっしゃいました。済みません、細かい集計がとれていなくて恐縮ですが、おおむね、そんなような概数でございます。


◯委員(大城美幸さん)  ありがとうございます。
 おおむね3分の1の人が市外とすると、やはり、関心があるから来るわけですよね。その人たちというのは、調布の方にも行ったかもしれないし、遺跡そのものに関心、興味があって、いろいろなところを見ているわけで、やはり、そういう人たちを三鷹市に来てもらうというか、その努力は、先ほどいろいろ、るるお話ありましたけれども、もっとアピールして、努力することが必要ではないかと思うんです。
 その辺、もっと何かあればお聞かせいただきたいというのと、私、湖西市と聞いたので、ホームページを見たんですが、ホームページには、焼き物のこととか、須恵器のこととか、全然、市のホームページには全くなくて、商工会のホームページに浜名湖湖西焼と書いてあって、やはり、七、八世紀前半に焼いたと思われるということで、須恵器のこととかが書いてあったんですが、もともと、湖西市は2町3村に分かれていてできているんですが、湖西市のどこでつくられたということまでわかると言われたんですが、どこということはわかるのでしょうか。わかれば、場所を教えていただきたいと思います。


◯教育委員会事務局教育部生涯学習担当部長(岡崎温子さん)  2点、御質問がありました。
 今後、展示について努力をするようにという御指摘でございます。実は、既に三鷹市では、東京都の指定を受けているものとして、先ほどお話がありました出山横穴墓、8号墓でございますけれども、これは一般展示をしているところでございますし、また、遺跡調査会の展示室においても、今まで出土したものについては、常時、展示をしているところでございます。さらに、今回このようなことがありましたので、先ほど課長、答弁しましたように、今後、報告書に基づいて、皆さんへの展示を考えてまいりたいと思っております。
 それから、湖西市とのサミットについては、御提案はありましたけれども、今のところ特に私どもとしては考えていないところでございますし、それから、窯、どこの位置で焼かれたものかということは、現在のところわかっていません。正式な名称は、どこの場所のどういった窯で焼かれたということは、わかっていないところでございます。
 ともあれ、先ほど来から、遺跡、出土品の重要性について御指摘もいただいたところですので、今後とも、しっかりと、市民の皆様のみならず、皆さんに対して公開をしてまいりたいと思っています。


◯委員(大城美幸さん)  遺跡調査会での展示だとか、横穴墓の展示とかもあるんですが、やはり、1つの、須恵器1個で、もう何世紀前のものだということがわかる、場所、どこでつくられたものかというのもわかる。すごい発見だなと思うんですが、そういう遺跡が持っている、過去と未来をつなぐというか、そういうことも含めて、これをやはり、三鷹の遺跡ということで、学校での教育にも生かすことが必要ではないかと思うんですが、その辺については、学校での取り組み、どうなんでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部生涯学習担当部長(岡崎温子さん)  代表質問のときに教育長が答えましたけれども、まさに、子どもたちが歴史を学ぶ基礎であるということですので、そのことは、各学校で取り組んでいることと思っております。
 さらに、五中を訪ねられた方は御存じのとおり、五中遺跡の発掘がありましたので、それを校内に展示をさせていただいているところです。
 なお、調査会のことを挙げましたのは、インターネットでも展示室というのをオープンにしておりますので、機会があれば、ぜひごらんいただければと思っておりますが、学校の方の取り組みも、なお一層進めていくようにしたいと思っております。以上です。


◯委員長(宍戸治重君)  ほかにございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、以上で、オの説明及び質疑を終わりたいと思います。大変お疲れさまでございました。報告を終了いたします。
 それでは、ここで休憩といたします。
                  午後2時47分 休憩



                  午後2時49分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  それでは委員会を再開いたします。
 2につきまして、所管事務の調査について、三鷹の教育・文化・スポーツ振興策について、本件については、引き続き調査を行っていくということで、議会閉会中の継続審査を申し出ることにしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 続いて、3、次回の委員会の日程についてということで、12月議会前に──定例会前に開催をさせていただきたいと思いますが、11月中で、今、ひとつ東台小学校の仮設校舎が完成をしております。その点について視察をしてみたいというふうに考えております。日程については、今のところ、13日にある週か、18日にある週ということで考えておりますが、日程については、もう少しお時間をいただいて、皆さんの御了解をいただければと思っていますが、いかがでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 休憩をいたします。
                  午後2時51分 休憩



                  午後2時55分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  それでは委員会を再開いたします。
 次回の委員会の日程について、12月議会前、11月13日か18日と。内容については、東台小学校の仮設校舎の視察ということにしたいと思います。よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのようにいたしたいと思います。緊急の場合が──その間、必要があれば、正副委員長の一任をいただくこととしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 その他について、何かございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 そうですね。それで、これから、委員会を終了した後に、視察の関係について、事務局の方からお話がありますので、ちょっとお待ちください。
 それでは、委員会を閉会といたします。お疲れさまでした。
                  午後2時56分 散会