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2006/06/16 平成18年建設委員会本文

                  午前9時30分 開議
◯委員長(高谷真一朗君)  定刻でございますので、ただいまから建設委員会を開会いたします。
  初めに、休憩中に、お手元に配付しております審査日程及び本日の流れの確認をさせていただきたいと思います。
  休憩いたします。
                   午前9時30分 休憩



                  午前9時35分 再開
◯委員長(高谷真一朗君)  委員会を再開いたします。
  それでは、ただいま御確認いただいたような流れで進めていきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
  そのように確認いたしました。
  休憩いたします。
                   午前9時36分 休憩



                  午前9時38分 再開
◯委員長(高谷真一朗君)  委員会を再開いたします。
  まず初めに、本日、傍聴の希望をなされている市民の方がいらっしゃいますので、傍聴の御許可をいただきたいのですが、よろしいでしょうか。また、追加の傍聴者については随時入室いただくということでよろしいでしょうか。
                 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
  それでは、そのように確認させていただきます。
  17請願第6号 コミュニティバス新路線について、本件を議題といたします。本件に対する市側の説明を求めます。


◯都市交通担当課長(山口忠嗣君)  三鷹駅北口地域のコミュニティバス運行の請願につきましては、昨年度コミュニティバスの抜本的見直し作業といたしまして、市で実施いたしましたコミュニティバスの総合調査の結果といたしまして、今回、この地域を含めましたコミュニティバス事業基本方針(案)をまとめさせていただきましたので、この基本方針(案)の説明の中であわせて御説明させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
  それでは、お手元の資料2をごらんください。表紙をめくっていただきますと目次がございます。まず、目次を使いまして、今回の事業方針(案)の全体の構成を御理解いただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
  全体が全部で7章からなってございます。1章目でみたかコミュニティバス事業の概要ということで、今後のコミュニティバスのあり方、方向性について明記いたしているところでございます。この中で、今回新たに新バス交通連携システム、通称みたかバスネットと呼ぼうと考えておりますけれども、これの提言をしているところでございます。
  2章から5章につきましては、今回このみたかバスネットを適用すべき地域につきまして、この地域を各視点から抽出し、それを面としてとらえることによって、ゾーンとして全部で8カ所抽出をいたしました。この8カ所のゾーンについて、それぞれみたかバスネットをどのように適用していくべきかということを選定し、その結果を踏まえて、今度は順番はどのような形で改善していくべきかということで検討した結果が、5章まで記述されているところでございます。
  6章につきましては、5章までの結果を踏まえまして、改善のスケジュールを全体3期に分けまして、平成18年度、今年度から、一応平成21年度以降というところまで改善すべきゾーンをそれぞれ決めているというところでございます。
  最後の第7章につきましては、その中で最も優先的に改善すべきゾーン、これは見直しモデルゾーンという位置づけにしておりまして、これについての概要を記述しているところでございます。よろしくお願いいたします。
  それでは、順次中身について御説明をさせていただきたいと思います。
  まず、3ページ目をおあけいただきたいと思います。みたかコミュニティバス事業の概要というところでございます。1−1が事業の目的の明確化となってございます。こちらは、現在のコミュニティバスから方向転換いたしまして、今後、どのような方向で改善を行っていくかということを記述している部分でございます。御案内のとおり、現在のコミュニティバスにつきましては、交通不便地域と鉄道駅、あるいは交通不便地域と公共施設というものを直接結ぶということを目標の1つとして運行しているところでございます。
  しかしながら、こうした目的地から目的地を直接結ぶという運行方法につきましては、どうしても運行の経路の全体が長くならざるを得ないということがございまして、バス台数の関係から運行本数が少なくなる。結果として利用者が少なくなるという悪循環を生じているところでございます。今回、見直しの基本的な考え方といたしまして、市が運行いたしますコミュニティバスとバス事業者が運行いたします路線バスというものの社会的な役割を明確にいたしまして、市全体のバス交通利用者の利便性向上というものと、三鷹市独自の地域特性に合った運行形態の創出というものを目指しまして、これを新たな地域交通体系、バス交通連携システム(みたかバスネット)という形で確立して推進していくというものでございます。
  お手元に4ページ、3枚のレジュメをお配りしてございます。こちらの1ページ目の下段、体系というものをごらんいただきながら、資料2の方は、5ページの(2)再編方策のポイントというところを御説明させていただきたいと思います。
  今回のみたかバスネットにつきましては、改正のポイントは大きく3点ございます。まず第1点目が、路線バスの強化・拡充ということでございます。これは、路線バスを三鷹市のバス交通の基幹交通ということに位置づける。そして、運行時間の延長、路線の延伸、延長、さらには未運行地域に対する新規路線の開設というものを進めていきたい。路線バスの充実・強化を図りたいということでございます。
  この充実強化に当たって、市では公共交通、特にバス交通に対する推進及び支援機関としての役割を十分自覚しまして、新規路線等について一定の時限的財政支援をすることも含めて、路線バスの拡充を図っていきたい。これをこの表の中で、体系の中では準路線バス化という言い方をしております。この準路線バス化については、将来的に路線バスとしていくということを前提としたものでございます。
  2つ目のポイントは、コミュニティバスの見直しでございます。基幹交通としての路線バスに対して、今回、コミュニティバスについては補完交通という位置づけにしてまいります。原則といたしまして、路線バスが運行している以外の経路について運行し、それについて料金はワンコイン、100円を目指すというものでございます。現在、コミュニティバスにつきましては、37人乗りの小型のバスを使用しておりますが、今回の見直しに当たりましては、この車両も含め、10人乗り程度の小型の車両を使って細かな、生活道路まで入り込めるような形の補完交通として整備していくというものでございます。
  3点目が、乗りかえ制度の充実ということでございます。補完交通のコミュニティバスと基幹交通である路線バス、これは有機的、総合的に連携しませんと、十分な交通利便性の向上というのは図れませんので、例えば乗りかえステーションというようなバス停をグレードアップしたようなものの整備であるとか、料金制度の整備といったことを図って、地域全体の交通ネットワーク化を図って利便性の向上を図るというものでございます。
  レジュメの3ページ目をごらんいただきたいと思います。こちらが一部でございますが、今御説明したポイントのイメージをお示ししてございます。こちらの絵でございます。こちらがコミュニティバスから小循環方式へ変えたときのイメージでございます。現行のコミュニティバスが上段にございますけれども、鉄道駅から交通不便地域を直接結ぶという形をとってございまして、この路線延長がどうしても長くならざるを得ない。利用料金は200円ということでございますが、路線バスとのふくそう路線が非常に多い。したがって、路線が多いことからも、運行本数が少ないという現状がございます。
  これを改善いたしまして、下段の形でございますが、この線の太さが運行本数をあらわしていると御理解いただきたいんですが、大体小型車両、最低でも20分に1本程度の運行本数は確保したいと思っております。これを利用しながら、乗りかえターミナルに行っていただく。ここから路線バスに乗りかえて目的地まで行っていただく。この乗りかえという手間が生じますけれども、1つは、運行本数が確保されているということと、路線バス1本で行くこと、あるいはコミュニティバス1本で行くことと変わらない利便性を確保するということで、目的地まで着ける時間についてはかなり改善されるということを想定しているところでございます。
  続きまして4ページ目、次のページをおめくりいただきたいと思います。こちらは、先ほどちょっと触れさせていただきました、準路線バス化ということについてのイメージでございます。上が現行で、先ほどと違いますのは、コミュニティバスが鉄道駅に通じているという部分でございます。下の図は鉄道駅に通じている部分を準路線バス化していく中で、コミュニティバスと路線バスのふくそう部分を解消する。なおかつ、準路線バス化した部分については、運行本数を確保していくというものでございます。
  現行のコミュニティバスの中で見ますと、三鷹台ルートが三鷹台駅に通じているということがございますけれども、この運行本数を確保するということの中で利便性を上げていく。現行は90分に1本ということがございますので、これを例えば30分に1本であるとか、20分に1本であるとか、こういう形にする中で利便性の向上を図っていくというものでございます。
  ただし、準路線バスについては路線バスと同額の料金を前提としております。準路線バスについては、路線バスと同額ということを想定しているところでございます。
  それでは、資料2にお戻りいただきまして、11ページをおあけいただきたいと思います。今回、このみたかバスネットをどういったところに適用していくかという抽出の作業が必要となってまいりました。前段といたしまして、どういったところが今、どんな現状になっているかということを3つの視点から検証したところでございます。
  まず第1点目といたしまして、交通不便地域の改善の視点ということでございます。11ページの丸い桜の花が咲いたような図が下の方にございますけれども、これが今バス停300メートル以内の勢圏を重ね合わせた図ということでございます。したがいまして、白い場所が交通不便地域ということになってございます。ここで赤丸点線で囲ってございますけれども、この交通不便地域の視点の中では上連雀一丁目地域、井の頭・牟礼地域、新川・中原地域、そして大沢地域という地域が交通不便地域として抽出されたということでございます。
  隣、12ページにつきましては、これはみたかシティバスふくそう路線改善の視点ということでございます。中段にございます図をごらんいただきますと、これは基本的にシティバスの路線でございますが、そこを太い矢印がかぶっているところがございます。このかぶっているところがふくそう部分ということでございますので、逆に見ますと、ふくそうしていない、太い矢印がかぶっていない部分と申しますのは、左下の西部ルートの南北に走る調布飛行場沿いの部分と、右下の北野ルートのベース型三角形の頂点の部分、そして、三鷹駅から出ておりますジブリルートの上水べりの部分と、ジブリから三鷹駅に帰る部分、この部分だけが単独ルートということで、あとは運行本数の違いはございますけれども、すべて路線バスが踏んでいる路線を走っているという現状が、ここから見てとれるところでございます。
  続きまして15ページ、3点目でございますけれども、こちらは利用者評価の視点でございます。今回、アンケート調査を実施いたしまして、この中で路線バス、もしくはみたかシティバスに対してどのような不便を感じられているかというお尋ねをさせていただきました。その結果がここにお示ししてある内容でございます。総じて、ここに出ているいろいろな視点からの不便を感じられている地域を大くくりで抽出いたしますと、大沢地域、井の頭地域、北野地域、上連雀地域、4つの地域から多数のポイントについて不便を感じられているという結果が出ているところでございます。
  17ページをごらんいただきたいと思います。これまで3つの視点で抽出された地域、これは各視点が重複しているということもございます。改善すべき地域の抽出に当たりましては、この3つの視点を複合的に重ね合わせて抽出する必要があるだろうということで、こちらの方にその結果をお示ししているところでございます。
  結果といたしまして、改善対象ゾーンとして面でとらえた部分で8ゾーンの抽出をいたしたところでございます。図が右側にございますけれども、名称でいきますと中央ゾーン、北口ゾーン、井の頭ゾーン、三鷹台ゾーン、牟礼ゾーン、北野ゾーン、新中ゾーン、西部ゾーンということになってございます。この8ゾーンにつきまして、第1章で御説明申し上げました、みたかバスネットをどのように適用していくのかという部分が、23ページ、第4章に記述されているところでございます。
  改善対象ゾーンごとの再編方策の選定ということでございまして、各ゾーンにつきましては地域特性、これは人口構成であったり、地形であったり、道路環境等がございます。また、交通特性、これは鉄道駅までの距離、路線バスの運行状況、コミュニティバスの運行状況、こういったものが各ゾーンごとにすべて異なっているということがございますので、それぞれの地域の改善方策としては、我々が持つ手段として路線バスの拡充、コミュニティバスの見直し、あるいはネットワーク化、そして小型車両の導入といったものをどのように適用していくかという問題がございますので、これを各ゾーンについて検証したものが24ページ、25ページの表になってございます。
  この表の前に、コミュニティバスの今後の方向性といたしましては、生活道路、狭い道路を住宅街の中に切り込んでいくということがどうしても必要となってまいりますので、使用車両については、乗降がしやすく、視線が低く抑えられる、あるいは低公害、騒音が少ないという条件を備えたものが、これからは求められてくるかと思います。現在、電気バス等の開発にも積極的に取り組んでございますので、こういったものが製品化された暁にはコミュニティバスとして導入していく必要があるということを感じているところでございます。
  24ページ、25ページにつきましては、先ほどのそれぞれの選定がついてございます。例えば、ここで言いますと、北口ゾーンに対しましては、この地域特性、交通特性から、小型車両の導入、あるいはコミュニティバスの新規導入ということが考えられるというような形で、この表をごらんいただきたいと思います。8ゾーンそれぞれについて、システムの選定を一番右側の再編方策の選定というところに記述してございますので、よろしくお願いしたいと思います。
  先ほどのゾーンと選定を重ね合わせたものが26ページのA3判の図ということでございます。それぞれの改善対象ゾーンに適用すべきシステムというものを一覧できるような形で図表化してございます。
  この8ゾーンについて、これからどのように改善を進めていくかということで、当然8ゾーンを一どきには改善できませんので、これの優先度をつけるという作業を行ったところでございます。先ほどの交通不便地域と利用者の視点、ふくそう路線という3つの視点でそれぞれ優先順位を定めました。
  この内容につきまして、まず交通不便地域として抽出されたゾーンにつきましては、バス交通がない、公共交通がないということでございます。特に高齢者の方々については外出の機会を奪う、減じるというようなことにもなりかねませんので、これには早急な改善が必要であろうということで、優先度が高いということとさせていただいております。
  また、同様に、利用者評価の視点につきましては、外形的な指標だけでは把握できない地域独自の、そこにお住まいの皆様からの評価ということでございますので、これについても改善の優先度は高いものと判断させていただいております。
  残るふくそう路線については、コミュニティバスの改善という視点から非常に改善の重要度が高いものでございますけれども、路線バスと同じ路線を踏んでいるということがございますので、これは相対的に他の2つの視点と比較いたしますと、優先度が低いというふうにとらえたところでございます。
  ここの優先度の考え方を先ほどの8ゾーンに適用した結果といたしまして、今後取り組むべき優先度を定めたものが、28ページ、改善対象ゾーンごとの優先度というところでございます。表の左から2つ目のボックス、ゾーン抽出の考え方というものがございます。この中で、先ほどの交通不便地域、利用者評価というものが2つとも重なっているのが、今回2つございました。その2つのゾーンが北口ゾーンと新中ゾーンということでございます。したがいまして、改善対象優先順位が最も高い地域として、この2つのゾーンを抽出しているところでございます。残りの6ゾーンにつきましては、それぞれゾーン抽出の考え方によって、表の一番右側の優先度とさせていただいているところでございます。
  続きまして、第6章、29ページをごらんいただきたいと思います。こちらは改善対象ゾーン、優先順位をつける中でどういう時期にどういう改善を行っていくかというものをお示ししているところでございますが、第一期から第三期までの3期に分けてございます。第一期につきましては、第7章に詳細がございますので、恐れ入りますけれども、1枚めくっていただきまして、31ページをごらんいただきたいと思います。
  まず、改善優先度が非常に高いという2つのゾーンのうちの北口ゾーンについてでございます。この地域につきましては、現在、三鷹駅と武蔵境駅を結ぶコミュニティバス運行に対する請願をいただいているところでございます。今回の調査におきましても、アンケート調査等から同内容の御要望が強くあることを我々としても把握しているところでございます。コミュニティバス運行につきましては、現在、武蔵野市と事務的な調整を進めているところでございますけれども、具体的なルートや運行経費等につきまして、今後費用対効果を十分検証する中で、平成19年度以降、三鷹市として取り入れる方法について現在検討しているところでございます。
  したがいまして、今回、この基本方針(案)の中では、他のゾーンへの導入に対する実証実験という内容も含めまして、現段階で三鷹市として可能な改善方策として、小型車両方式というものの実証実験を行うことを想定してございます。この後の実証実験を踏まえた本格運行ということにつきましては、この実証運行を踏まえた結果、ほかの方法との比較の中で最終的には決定してまいりたいと思っております。
  現在、この地域で実証運行を行おうとしております小型車両による運行方法の概要は、この7−1の北口ゾーンのアからオのとおりとなってございます。運行地域は上連雀一丁目、運行システムといたしましては、小型車両方式の導入、これは実証実験でございます。運行本数はおおむね20分に1本、料金としましては一律100円ということでございますが、シルバーパスを所持されている方については無料で御利用いただけるようなことを想定してございます。運行時間帯については、外出機会の確保という視点を持ってございますので、午前9時から午後6時ということを想定してございます。
  32ページをごらんいただきたいと思います。こちらは新中ゾーン、見直しモデルゾーンの中の他の1ゾーンでございます。こちらは、みたかバスネットの中では準路線バスということを想定してございます。したがいまして、運行の概要といたしましてはアからオでございまして、運行地域は新川・中原地区、運行システムとしましては、路線バスの拡充・準路線バス化ということでございます。運行本数はシャトルという形になりますので、おおむね30分に1本、利用料金は路線バスと同額ということでございます。運行時間帯は午前7時から午後9時、通勤通学の皆さんにも御利用いただけるような時間帯の運行ということを想定してございます。
  他の第二期の見直しにつきましては、29ページにお戻りいただきまして、6−2の他のゾーンの課題解決と改善でございます。この時期は平成19年から平成20年度ということを想定してございます。対象ゾーンといたしましては、現在コミュニティバスが運行されている3つの地域、北野ゾーンと三鷹台ゾーンと西部ゾーンでございます。特にこの北野ゾーンと西部ゾーンに対しましては、今回実証運行いたします小型車両方式の導入等も含めて、この時期に検討してまいりたいと考えてございます。
  第三期につきましては、今申し上げましたゾーン以外の3ゾーンについて対応してまいりたいと想定しております。ただし、この3ゾーンについては、第二期までの見直しゾーンと絡めて効率的な見直しができるような状況があるとすれば、一体となった前倒しの改善ということも想定してございますので、この時期については、今回の実証期間も含めて再度検証してまいりたいと考えているところでございます。
  私からは以上でございます。


◯委員長(高谷真一朗君)  市側の説明は終わりました。ボリュームが多いんですけれども、本件に対する質疑をお願いいたします。
  この件に関しましては、後ほどまた行政報告の中でもございますので、まずは一たんの質問ということでも構いません。また後ほど、漏れた部分の質問もお受け付けいたしますので、そのように御了承ください。


◯委員(栗原健治君)  数点御質問させていただきます。今回のコミュニティバスの事業基本方針ということで、優先路線も明確にされて、北口ゾーンと中原地域のゾーンが平成19年度での実証実験に入っていくと。まず、北口ゾーンの件なんですけれども、小型車両の導入、コミュニティバスの新規導入の2つの選定を考えていくと。平成19年度では、小型車両の実証実験に取り組むという説明で、平成18年度に小型車両の取り組みをするということであるんですけれども、この間、市の側も認識しているということで、コミュニティバスの要求があると。武蔵野市、三鷹市でも、ムーバスを利用した路線の要求が大変多い地域だというふうに認識しています。
  この間の変化もありまして、武蔵野市では平成18年度の予算の中に新規ルートの予算がついて、武蔵境と三鷹市上連雀一丁目の地域を通す、自治体間を渡った路線を検討路線として位置づけて、今2つのルートの中でどっち……。もう1つは、武蔵野市の中のもう一本のルートなんですけれども、2つのうちのどちらのルートを進めるのかということで検討されていると。この間、三鷹市と武蔵野市での協議が、先ほども事務的な交渉をされているということでお話を伺いましたけれども、どのような話し合いがされているのか。
  この間も、市長が議会の中でもムーバスでの可能性を追求すると。予算がつけられた場合には積極的な働きかけをしていくという、この市長の答弁、また方針というのは追求されている、されるべきだと思いますけれども、この点での検討はどうなっているのか。私、現時点で、時間的な経過はありますけれども、武蔵野市で検討されている中で一番のチャンスだと思うんです。その点でコミュニティバス、武蔵野市のムーバスとのコラボレーションというか、関連で一気に進めていくチャンスがここにもあると思うんですけれども、2つの型式、再編選定があるという中で、コミュニティバスの新規導入の方での検討と、これからの見通しをお伺いしたいと思います。
  また、今後の市民の意見の反映のされ方を伺いたいと思います。中原地域、つつじヶ丘ルートの部分での優先順位が高いんですけれども、アンケートですとか、地域での懇談会を何回かやっているということを伺いました。今後、より地域の人たちの声をこの計画の中に反映させていくことが、この新しいバス交通の事業を進めていく上でも重要かと思うんですけれども、その点での取り組み方を。この間、無作為抽出で、地域の人たちとの懇談会も限られた人になっているのではないかと、実際に自分たちは運動しているけれども、お話をする機会がなかったという声も聞かれたので、その点での市民の声を生かす方向をお伺いしたい。
  最後に料金の問題なんですけれども、小型車両導入についても100円でやると。コミュニティバスの方は200円、今のバス路線の料金でやっていくということのようなんですけれども、コミュニティバスとしての位置づけを明確にする場合には、シャトルバス型式であったとしても、100円のワンコイン方式を導入することというのが市民の要求で、そこのところでの検討がされるべきだと思うんですけれども、その点での検討はどうなのか。関連して、乗り継ぎ方式で小型車両では100円で、バスステーションまでで、そこから先、乗りかえる場合の料金のあり方というのはどうなのか、もう一回確認したいと思います。よろしくお願いします。


◯都市交通担当課長(山口忠嗣君)  4点にわたる御質問をいただきました。まず、武蔵野市との話し合い、事務的な調整も含めてどのような形になっているのかということでございます。武蔵野市の状況、御案内のとおりでございますけれども、5月に予算が固まって、その中でコミュニティバスルート1路線分が予算として確保されたと伺ってございます。現段階では、質問委員の中にもございましたけれども、2ルートのうちのどちらにするか、現段階では決まっていない──ルートの中でも、どういうところを通るという詳細については、まだ現段階では確定していないと伺っているところでございます。
  どちらにいたしましても、ムーバスが開通するといたしましても、走るのは平成19年4月以降ということでございます。これまでの間に、今こちらの方で御説明申し上げました、三鷹市で実証実験を行うと申しますのは、北口でそのまま小型車両を本格運行に移行するという意味だけではなくて、北野ルート、あるいは西部ルートにこういった小型車両が使えないものかどうかという意味の実証実験を行うということでございますので、場合によって、費用対効果の側面から、ムーバスが三鷹市、武蔵境間を通せるという状況になったとすれば、こちらは小型車両の実証運行というのはこの地域から引き揚げて、ほかの地域への対応という形も当然選択肢としてはあり得るという前提の中で、今、比較条件を武蔵野市との間で詰めているというところでございます。
  まだ比較すべき条件が十分に整っておりませんので、こちらは現段階では事務的にその辺のところを整理し、我々の事業の費用対効果も含めて条件整備をしているという段階と御理解いただきたいと思います。
  2点目ですが、今後の市民の皆さんの意見の反映の仕方はどうするのかという御質問がございました。今回、この地域に限らず、実証運行した際には実際の利用率だけではなくて、お使いいただく皆さんの声というものをいただきませんと、どういった効果があるかがはっきり検証できませんので、これはフォローアップ調査というものをきちんと位置づけてございます。この中で予算の範囲内でとり得る、できるだけ多くの皆さんの御意見、御感想というものをいただきたいと思います。
  なおかつ、今回この事業方針(案)そのものにつきましては、今後、パブリックコメントという形で皆さんから広く御意見をいただく機会を設ける予定で現段階、おりますので、こういった機会も御利用いただきまして、積極的な御意見、御感想というものをいただければと考えているところでございます。
  3点目、コミュニティバスの利用料金でございます。申しわけございません、説明の中で不十分な部分がございました。今後、改善した後のコミュニティバスについては100円、ワンコイン化を目指してまいります。先ほど200円と申しましたのは準路線バス、今のコミュニティバスの中でも、バス事業者がやって一定の採算性のとれるような路線については、あえて行政がコミュニティバスとして運行する必要がなかろうという役割分担の中で、路線バス化していくのであれば、これは200円だろうということで御説明を申し上げた次第でございます。
  4点目の乗り継ぎ運賃制度の方法でございますが、これは、当然バス事業者等との今後の調整が必要になってくるわけでございますけれども、小循環で乗り継ぎ中継地点まで行って、そこから目的地まで行っていただくということについては、乗りかえという1つの作業が余計に生じるということでございます。加えて、ここに新たに路線バスの料金をいただくということになりますと、非常に利便性の悪い形になりますので、小循環100円をいただいた後は、お乗りいただいた地点から目的地まで路線バス料金分で行けるような形の乗り継ぎ制度というものを想定しております。したがって、当初100円をいただいて、乗り継いで目的地まで路線バスで行っていただいたとすれば、残りの100円ないしは110円をお支払いいただいて、御利用いただくような形を現段階で想定しているということでございます。以上でございます。


◯委員(栗原健治君)  わかりました。料金では、コミュニティバスで言うと100円が基本になるということで、これは人数で言うと小循環ということではないんですか。民間の事業者がやる場合の路線になった場合には、200円でそちらにゆだねていくということで、市としてやるのはコミュニティバスの部分だという認識で。バスの形態で言うと、今走っているようなバスでの運行で、小循環的なところでも100円でやるという認識でよろしいんでしょうか。そこを確認したいと思います。
  一番優先度が高い北口ゾーンの件なんですけれども、武蔵野市はことしの予算で、ことしにも走らせていく準備を進めていくということでは、今これだけ両市で進められて、運動も何とかならないかと、協議もいろいろな申し入れもされている中で、この武蔵野市の動きにどういうふうに三鷹市が働きかけていくのかが、北口での武蔵野市の成功例を利用した新路線ということでは、そのチャンスを逸してしまうのではないかという不安が広がっているんです。
  武蔵野市とのコラボレーションというのは、これから広域行政ということでも、お隣の行政との協力というのは大切だと思うんですけれども、この点で、今度の働きかけ、中身についてまだ調整段階、比較条件を武蔵野市は詰めているという条件ですけれども、ここで三鷹市がそこの部分での踏み込みをしなかった場合には、もう1つの方の予定に武蔵野市がシフトしてしまうのではないかと。そうなったときには、こちらの北口は独自でしていかなくてはならないということにもなりかねないと思うんです。両市の市民の利便性要求から考えても、2つの自治体をまたがっているところをしていくのは効率的だと思います。
  この点で、この間の三鷹市の積極的な武蔵野市との協力ということでの方向性を行政の側も明確にしてきたわけですから、この点ではもう一歩踏み込んだ努力をする必要が、私はあると思うんです。今武蔵野市が新しい予算をつけてきたという段階での、日程のスケジュールを武蔵野市がどういうふうに考えているのかというのを明確につかんで、今回の、平成18年度の中で調整することができないのか。その追求をしなければ、相手から待っているのでは、これは今までの計画から見てもなかなか進まなかった部分もありますし、その中での地域の人たちの働きかけでここまで来たという状況もあるので、一歩踏み込んだ対応をしていただきたいと思うんですけれども、この点での対応の仕方をもう一回お伺いしたいと思います。


◯都市整備部広域まちづくり等担当部長(藤川雅志君)  今委員のおっしゃった内容について、よく理解できるところでございます。また、両市に請願が出されているという状況下の中で、住民の皆さんの御希望というのも、それなりに私の方としてはつかんでいるつもりでございます。
  ただ、残念ながら、三鷹市全体のコミュニティバスの見直しと絡んでまいります。それから、武蔵野市のコミュニティバスをということになりますと、やはりこれは一種の外交交渉になってまいりますので、その辺は私ども、積極的に、かつ、前向きに検討しながらも、やはり外交交渉としての手続等をきちんと踏まないと、なかなかこういう話は進みませんので、いましばらく、そういう点ではお時間をいただきたいと思っております。


◯都市交通担当課長(山口忠嗣君)  1点目の現行車両でも100円かというお尋ねがございました。これは、今のようなコミュニティバスから見直しを図った結果の、改善後のコミュニティバスについては、使用車両によらずワンコイン化、100円化をしていくという予定でございます。一定の乗りかえ等を必要とする不便さが生じるということは片やございますので、運行本数の確保ということとあわせて、使用車両によらず100円化をしていくという予定でございます。以上でございます。


◯委員(栗原健治君)  それでは、今後の新ルートの検討の中で、市民の声を聞く場というのは、ぜひ地域全体で、広報等も通して、そういう場を持っていただきたいと思います。よりよいものをつくっていただきたいというのを、1点確認したいと思います。
  あと、広域まちづくり等担当部長からもお話がありましたけれども、いましばらくということですが、いましばらく待ってきた中で現時点があると思います。外交交渉だという点はありますけれども、十分に連絡をとっていると思いますが、働きかけをしている市民からは、三鷹市と武蔵野市での連絡がうまくできていないのではないかという点が心配されています。意思が疎通できていないために、今回、進められるチャンスがあるのに、それを逃すということがあってはならないことなので、この点では、先ほど武蔵野市の今後の日程、2路線のうちの1つを選ぶという過程の中で、三鷹市と北口のルートは2つの自治体がまたがるので、調整に時間がかかるものだと思うんです。
  そういう点で言うと、単独の自分たちの市の中だけを通すものよりも、言ってみれば手間がかかる。ですから、より積極的な働きかけが求められているんです。ですから、この点で、市の担当者の今までの経過の中から、もう1つ踏み込んだ姿勢をしていただきたい。
  何度も繰り返しませんけれども、市長は武蔵野市にも働きかけていくと、正式にも働きかけていきたいということが表明されていて、これは市民に対しての約束でもありますので、その点での調整がされていなければ、そこに踏み込めないということも実際にはあるかもしれませんが、そこを踏み込めるようにしていく準備が今求められているので、この点での武蔵野市との関係でも──コミュニティバスの両市の関係での導入に向けて、ぜひ力を尽くしていただきたい。そのための努力はどのように取り組むのか、もう一度伺いたいと思うんですけれども、よろしくお願いします。


◯都市整備部広域まちづくり等担当部長(藤川雅志君)  先ほども申し上げましたように、おっしゃることはよくわかりますし、私どもとしましては、北口ゾーンを優先ゾーンということで位置づけている経過もございますので、あとは外交交渉をきちんとやって、実現できるかどうかをしっかり見きわめていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。


◯委員(栗原健治君)  その言葉をしっかりと聞いて、今がチャンス、そのときだと思いますので、間髪入れずに取り組んでいただきたいと思います。


◯委員(島田甲子三君)  今、みたかコミュニティバスという件について、武蔵野市のムーバスは歴史が長いわけですけれども、三鷹市の場合はそれ以後であります。武蔵野市の取り組みと三鷹市の取り組み、いわゆる方法は違って対応してきているわけですね。武蔵野市はワンコインで、三鷹市の場合は今ツーコインで運営されているわけですけれども、この形態は、みたかコミュニティバスが小田急バスに依頼したというような経過もあろうかと思います。武蔵野市はムーバスをバス会社にお金を出してつくっていただいたという経過から、ワンコインとツーコインとの差が出てきているということは、皆さんも御存じだと思います。この中で、これ全体を、今示された8路線について一通り検証していかなければならないわけです。
  例えば、今回出ている北口ゾーンについては、前から私も主張していたわけですが、三鷹市と武蔵野市で広域的に運営していかなければいけないというようなことを、前から一般質問でもやった記憶があります。
  それと、武蔵野市の西部循環ルートについても、三鷹市へ一部入ってきているわけですけれども、これについては三鷹市に何も協議がなかったように、私は聞いております。協議がなかったということは、三鷹市の井口方面、上連雀方面へ一部入ってきている、この協議がなかったということは聞いております。これは三鷹市の人も便利、井口の人も便利に使わせていただいているわけですから、それはそれでよろしいわけですけれども。この北口ルートについては、武蔵野市でも議会で議論し、それで今、事務レベルでも協議しているということですが、その内容をもう少し具体的にお聞きしたいと思います。それが1点。
  それから、コミュニティバスというのはどこの市でもあるわけです、小金井もできましたね。それから調布市もありますし、近隣市はほとんどあるわけですけれども、これを、私は公営企業的なものにできないのかなと。これは市長に聞きたいんですけれども、公営企業としてやっていった方がいいのではないかと思うわけです。
  例えば、水道部は水商売と言いまして、水を売っているわけですけれども、これは東京都に一元化されてきているわけです。三鷹市は今、逆委託で水道事務をやっているわけです。そういう観点からいくと、公営企業的な考え方、これを2点目としてお聞きしたいと思います。前向きに検討していくと。
  さらに、近隣市、これは相当行政区域がふくそうしているわけです。ですから、行政区域の端の端はやはり市民サービスが行き届かないということがあるわけです。ですから、例えば井口四丁目、これがそうですね。それから、もちろん、中原の端の方、調布市との境とか、こういうところもあるわけです。こういう市民サービスの観点からどういうふうに考えているのか、行政側のお考えをお示し願いたいと思います。


◯都市整備部広域まちづくり等担当部長(藤川雅志君)  コミュニティバスを公営企業化できないかという御提案でございますけれども、公営企業化して、例えば市バスのような形で運行するわけですね、自治体がお金を出し合って。そうしますと、やはり今、路線バスで頑張っても200円いっていますので、公営企業にしたら当然200円で、しかも現在の路線バスと非常に重なり合うというような形になろうかと思います。
  私どもがコミュニティバスというものを考える場合には、いわゆる路線バスと言いますか、企業体として成り立たないすき間をどう埋めていくのかということが非常に大きな課題になってまいりますので、その辺が大きなねらい目になってまいりますので、今回、この基本方針の中に挙げましたように、路線バスとしてやるべきものは何なのか、それから、コミュニティバスとしてやるべきものは何なのかというような、そういうきちんとした整理の中で、バス路線というのを考えていく必要があろうかと思いますので、1つの御提案として受けとめさせていただいて、今後検討させていただきたいと思います。
  それから、先ほど三鷹市と武蔵野市との協議の内容というお話がございましたけれども、請願が両方出て、請願の内容を突き合わせながら、今後一緒にやろうではないかというようなお話し合いはしておりますが、それ以上詳しい内容、細かな内容については、まだ余り言わない方がいいのではないかと思っております。それにとどめさせていただきます。


◯都市交通担当課長(山口忠嗣君)  3点目、市民サービスの観点から、このバス事業についてどう考えているかという御質問でございます。この点につきましては、今、藤川部長の答弁の内容にも含まれてございましたけれども、バス交通、公共交通でございますので、事業者がやるとなればそこに一定の事業採算性が見込まれませんと、バス路線が開通できない、運行できないという状況は当然ございます。そういったことから生まれておりますのが、現在の交通不便地域というところでございます。
  まさに我々が、今回のこの見直し事業基本方針の中で改善しようとしているコミュニティバスの最も大きな役割というのが、採算性が見込まれない地域に対して、一定の市域全体のバランスを見ながら、行政経費を投入して公共交通を通していこうというところでございますので、この交通不便地域に対する、公共が直接運営するバスというもののサービス、これを非常に重要なものと考えております。
  ただし、無尽蔵に運行経費を投入できるということではございません。一定の利用率、そういう意味では費用対効果を検証する中で、必要な地域に必要なサービスを提供していくと、公共として提供していくというふうに考えてございます。


◯委員(島田甲子三君)  東京都は、都電が早稲田から三ノ輪まで行って、これは公営企業ですね。バスもそうですね。東京都のバスも公営企業です。こういうところからいきますと、三鷹都市計画道路3・2・6号線については、南北交通システムができてくるということもあります。これはどこで運営していくのかということになるわけですが、当然三鷹市が運営していくのではないかとは思いますけれども、その辺のところも考えながら、これからの三鷹市のまちづくりに対して重要な問題だと思うわけです。
  今、お答えいただいたように、公営企業になると、コスト面等の面で非常にかかるということでしょうが、近隣市との広域的な、事務組合的な中での公営企業というのは考えられないかなと。採算性はもちろん、サービス提供ですから、行政がサービスを提供するというのは、費用対効果はもちろん大切ですけれども、サービスというのは非常に大切なことであって、これを税金で賄うわけですけれども、赤字になることもあろうかと思います。でも、住民に行き渡るサービス、全体的な住民のためのサービスというのは大事なことだと思います。
  そういう観点からお答えをいただければと思いますし、なければ、それで構いません。


◯都市整備部広域まちづくり等担当部長(藤川雅志君)  大きな時代の流れとして官から民への流れも1つございまして、行政、官と民の役割分担、どこにあるべきかというのは、結構本質的な議論にもかかわってまいりますので、しっかりと御提言の趣旨は受けとめさせていただいて、今後議論はしていきたいと思います。


◯委員(永原美代さん)  とても細かい計画の表を見せていただいて、御苦労の跡が見えるんですけれども。先月、土屋前市長のムーバスを初めて導入するときの御苦労の講演を聞いたんですけれども、その当時は運輸省だったと思うんですけれども、何十回と足を運んで、でき上がって、日本一の事業ということで表彰されたという話もあって。やはり、苦労してできたものを私たちが見ていても、ああ、本当にすごい事業だなと納得できます。
  三鷹市のすぐ隣の行政ということで、おくればせながら路線を引いていただいたんですけれども、やはり人間ですから、どうしても三鷹市と武蔵野市との違い等も見ながら、いろいろなお声が上がってきているわけです。今ここに来て、こういうふうに細かく8路線を考えていただいて、速やかに事業が進むということを、皆さん、すごく期待しておりますので、ぜひ早い機会での実現をひとつお願いしたいということ。
  あと、武蔵野市を超える事業をしていくということに対しては、本当に市民の方一人一人が便利だと思う事業を考えていかないと、追い越すことはできないのではないかと思うんです。やっぱり不便地域の高齢の方々も、タクシーを呼んで買い物に行ったり、病院に行ったりしているわけですので、年金生活しているわけですから、しょっちゅうタクシーは利用できないというお声も聞いておりますので、また、さらにすばらしい計画なんですけれども、もう一歩踏み込んで、もっと狭隘な道が多い三鷹市ですので、それに合った計画をぜひと思います。その辺のところは今、どういった形で進んでいるのか伺いたいと思います。
  あと1つ、これも急いでつくっていただいたのかなと思って、私もときどき間違えるんですけれども、みたかバスネットというところが「みかた」バスネットになっているので、どちらが正しいのかなんて思って、気がついたところだけで、以上よろしくお願いします。


◯都市交通担当課長(山口忠嗣君)  大変失礼いたしました。「みたか」バスネットでございます。訂正させていただきます。
  まず、早い時期での実現をという御提言でございます。これは、計画に沿っておくれることなく。新規交通を通すということは、いろいろな関係、主に役所関係が多いんですが、調整が必要になってまいりますけれども、計画におくれることなく、計画的に進めてまいりたいと思っております。
  狭隘地に対する交通を今後どうするかという御質問でございますが、この計画の中にございます小型車両と申しますのは、ほぼ乗用車と同じようなサイズでございます。若干乗り合いとして使っていただくためには窮屈ということもございますけれども、まず走らなければ乗っていただくことができないということもございますので、それ以上の車両も含めて、その地域、地域に合った最も適切な車両というものを選んで運行していくという形をとってまいりたいと思います。車が通れない地域というのはまたちょっと別の問題ではございますけれども、車が通れるという部分についてはこういった対応で、交通不便地域の解消を図ってまいりたいというふうに考えてございます。以上でございます。


◯委員(永原美代さん)  一人でも多くの方に、本当にコミュニティバスが通ってよかったと思っていただけるような事業を、ぜひよろしくお願いします。ありがとうございました。


◯委員(半田伸明君)  請願が出て、こういう市民要望があって、それを受け付けました、議員としても紹介議員の名前を書きました、やりなさいねと言うのは簡単。実際に市民要望を受け付けて、私も紹介議員の名前を書きました。何でかというのを今説明しますが、何を一番聞きたいかというと、これを見ると、新中ゾーンと北口ゾーンを優先にするわけでしょう。それはそれでいいんです。北口ゾーンは優先すべき事情が私はあると思っていますので。
  必要性の条件と、十分性の条件と、ぜひ分けて考えていただきたい。利便性の追求というのは実は十分性の条件だと思うんです。現に通っている、通っていないという問題もあろうかと思いますけれども、現にそれがなされていない、必要性の段階で既にもうどうしようもなくなっている地域というのは、実は北口ではないかと。必要性の条件が加味されていない状況と、あともう1つのキーワードは高齢化です。平成13年度、第3回定例会の決算代表質疑の記録を私はきのうの夜見ていました。その当時になぜこの上連雀一丁目の地域が対象地域に入っていなかったかが、そもそもの問題だと思うんです、ひもとくと。
  島田委員からも一般質問であったと言いました。どこどこの地域でどこどこの政党がというわけではなくて、既に過去の問題であったわけです。それが、なぜ今回こうやって蒸し返されてきたのか。それだけ住民の皆さんの要望があった。その要望があった背景には、高齢化と、交通ほぼ不可能という言葉、この2つのキーワードが、上連雀一丁目のケースはどんぴしゃに当てはまったのだろうなと。
  もう1つ、3つ目のキーワードは公共機関がまともなのがない。この3つが当てはまるところを必要性の条件の一番手として進めていただきたい。だから、今回、平成18年度から北口ゾーンを優先的に、新中も確かに大変なところだと思いますが、こちらも含めて、この2つの部分をやるということに、この方針案が、コンサルがどの程度介在したか、個人的にはかなり興味のあるところなんですが、そういう結論を出したことは大いに評価させていただきたいと思います。
  質問ではなくて、言いっ放しで大変恐縮なんですが、必ずその必要性の条件と十分性の条件とを分けて考えていただきたい。これを見ると、目的のところは、そこがごちゃごちゃになってしまっているイメージが私はとれるんです。交通不便地域を解消するというレベルの問題と、高齢化が進んでいる地域で、足自体がないというレベルの問題とは、私は全く別の問題だと思いますので、ぜひ今後、そのところをごちゃごちゃにせずにやっていただきたい。これがまず第1点です。
  高齢化というところのキーワードがこの方針案にどの程度反映されているのかについては、質問をしたいので、ぜひ答弁をいただきたいと思います。
  2点目、武蔵野市とのやりとりだとかいう部分については、私は藤川部長の意見に個人的には賛成です。当然外交の問題が出てきますので、やたらに推し進めるのは現実的には難しいと思います。その部分についてやりとりする中で、出したり、出さなかったりというのは、現実、出てくると思います。これは避けて通れない話だと思います。
  となると、そこの部分で非常に大ざっぱな言い方をしてしまうと、いかにスムーズに武蔵野の運行につなげられるかというのが、実際のところの問題点なのだろうと。そこについてはどうタイアップしていくのか。実際に、うちはこれだけありますよ、武蔵野市さん、これだけやってくださいねと、お互いが同じことをやっていても、芸術文化センターの二の舞ではないですけれども、そういったことになりかねないという気がちょっとしています。
  ですから、武蔵野市との連携というところで、費用負担も含めて、今後どういう方向性として三鷹市は武蔵野市に働きかけていきたいと考えていらっしゃるのか。やれ、やれというのは非常に簡単な話だと思いますが、実際には何千万円というお金が飛んでいくわけですから、実際に市町村レベルでの話を進めるときは、非常に難しい問題をはらんでいるだろうと思います。外交という言葉がある意味ぴったりなのかと思いますが、そのあたりの御答弁を再度いただきたい。
  3つ目、これが最後になります。公営企業論の話でも出ましたけれども、世間一般の流れとしては、京都を初めとして、いかに公営企業を切り離していくかという話に現になっているわけです。官と民の役割分担という話が出ましたが、民がやっているところについて官がいかに積極的にやっていくかという立場をとる人もいれば、官と民の立場をきっちり分けるべきだと言う立場の人もいれば、これは政治家として千差万別です。
  官と民の役割を分担するということで考えていくと、民の活動地域に干渉しないレベルで、でも、先ほど言った必要性の条件すら満たしていないところは、公が関与すべき、これはむしろ当たり前なんです。そういった趣旨も含めて、私たちの会派は請願にサインした方がいいと思ってサインいたしました。官と民の役割分担というところで、もう一度答弁を聞かせていただきたい。
  実際にこの部分に、例えば民の人たちが、小田急バスなり、関東バスなり、入ってくるとしたら、上連雀一丁目の北口のルート、積極的にやりましょうと言ってきた場合に、必要性の条件は担保されるわけですから、その段階で公は引き揚げるべきではないかという気持ちが、私は個人的にはしているんです。なぜ公がここまでやらなければいけないのか。今、現状は必要性の条件すら満たしていないから、公がやるべきだというのは私の意見なんですが、実際に民の部分で、今後景気が回復していって、例えば何々バスというのが実際に入り込んでくるとなった場合、その段階で公がどう関与していくかという方針案が見えてこない。実際に事業基本方針なので、それが書いていないのは当たり前なんですけれども。長い目で見た場合、官と民の役割分担というのは、このバス事業に関してはどう考えていくべきなのか、それをお伺いしたいと思います。
  以上、3点、お願いいたします。


◯都市整備部広域まちづくり等担当部長(藤川雅志君)  まず、武蔵野市と三鷹市との絡みの問題から申し上げますと、武蔵野市と三鷹市では都市的な状況が若干違います。私は武蔵野市に住んでいるものですから、武蔵野市はよくわかっているんですけれども、幹線道路の目が粗いんです。ですから、そのすき間を縫って走るコミュニティバスというのが非常に効果を上げているという現実がございます。三鷹市の場合には、比較的幹線道路の目が細かくて、コミュニティバスをいくら走らせても路線バスとふくそうしてしまうという条件にあります。
  武蔵野市はそういう条件の中でコミュニティバスのネットというのを考えておりまして、三鷹市は三鷹市の都市事情の中でコミュニティバスのネットを考えていたわけですけれども、やはりふくそうがあったりして、問題があるので、今回見直そうではないかという形になってきております。ですから、武蔵野市は武蔵野市としてのコミュニティバスのあり方を追求したいと思っているでしょうし、三鷹市は今回、この基本方針の中にあるような形で、もう少し細かな小循環のようなことを主軸にしながら、路線バスとのすみ分けをしようという観点で、市全体のコミュニティバスの見直しの方向性を、今、私どもとしては議論しているわけでございます。
  そういう中で、上連雀一丁目、緊急的な課題でございますけれども、両方のコミュニティバスに対する哲学が若干違うところがございますので、これからどういうふうにすり合わせていくのか。上連雀一丁目だけ武蔵野市方式でやった場合に、じゃ、三鷹市民にあそこだけはそういう利便性を供与して、ほかの地域はああいう利便性がなくていいのかという議論にもなってまいりますので、まず、事業方針のレベルで、しっかりとみたかコミュニティバスが今後いかにあるべきかということをきちんと議論する。それと同時に、武蔵野市とはいろいろと細かなことを協議しながら、どこまですり合わせられるかというのを議論していく、こういう二重の作業が必要なものですから、いましばらく……。
  今チャンスだという、先ほどの委員の御指摘もよくわかりますけれども、そういう二重の作業をしなければいけないので、そこはじっくりと、間違いのないようにしていきたいと考えております。
  それから、官と民との問題ですけれども、例えば上連雀一丁目だけですと、この調査データ等を見ますと、利用されるという方の数は非常に少ないんです。ですから、現時点で上連雀一丁目というレベルで考えてしまうと、これは民間が、じゃ、おれがやるから、官なんて入らなくていいよという答えにはなかなかならない地域ではないかと思っておりますので、やはり官がどういうふうにここのコミュニティバスに絡むかということを真剣に考えないといけないと思います。
  ただ、これが調布保谷線でも抜ければ事情が一変しまして、黙っていても、民がどんどんバス路線をつくるかもしれません。そうしましたら、仮にコミュニティバスができたとしても、あとは民に譲ってもいいのではないかという議論が、調布保谷線ができた後は出てくるかもしれません。それはわかりません。だけれども、それは、そういった都市の基盤がどういうふうに変化していくのかということを見ながら、きちんと公明な議論をして答えを出していくべきではないかと思っております。
  必要性と十分性の問題でございますが、まさに御指摘、そのとおりでございます。十分であるかどうかという、要するに空白地域を埋めなければいけないという議論と、空白地域は小さくても、どうしても必要だといったような議論というのは、頭の中できちんと分けていかなければいけないとは思います。なかなかこういう方針の中で、そこまで展開すると論文になったり、考え方のレベルになってしまいますので、このレベルではございますが、担当の方は一生懸命そういうことも議論した上でまとめているのだということを御理解いただければと思います。


◯都市交通担当課長(山口忠嗣君)  この事業方針(案)の中で高齢化をどういうふうに反映しているのかという御質問をいただきました。交通不便地域のところで御説明申し上げましたが、今、例えばバス停を300メートル中心と考えたときに、交通不便地域がこういうふうにとらえられるという形で御説明しておりますけれども、実際には、例えば今現在、交通不便地域としてなっていなくても、その地域の方々が高齢化することによって、今までは歩けていた、自転車に乗れていた、車に乗れていたという方の回りの地域が、高齢化によってそういった交通手段が奪われるということで、新たに発生する交通不便地域というものも当然想定されるということでございます。
  したがいまして、この交通不便地域につきましては、物理的な普遍の状況をということではなくて、その地域特性、人口構成に大きく左右されるとは思いますが、そういったものによって、今交通不便地域として抽出されない部分についても、新たにそういった地域というものが出てくる可能性もあるということを想定してございます。そういった状況に、今後はこういった中長期的な計画を進めていく中で、新たにそういったことで発生するような交通不便地域についても、随時改善の方策というものを見据えていかなければならないのかなと考えております。


◯委員(半田伸明君)  必要性、十分性の条件のすみ分けの部分で、もちろん、これに載せろというつもりは全くないです。考え方として、そういった考え方が背景にあって仕事をしているということを力強く明言していただいて、安心しました。ポイントなのは、十分性、現状何とかなっているんだけれども、Aという政策をやれば、もうちょっといいのではないかという十分性の条件を満たすことができるかどうかというのは、タックスペイヤーの視点から考えると、果たして全市民が納得するかというところに行き着くわけです。
  それが先ほど藤川部長がおっしゃった理論そのものなんです。それを上連雀一丁目のこの地域は満たすだろうと。その満たすキーワードは何かといったら、高齢化なんです。そこの部分をもう一回、市民の方が見ているというのは、当然、上連雀一丁目の皆さんの不便な状況を理解して、かつ、高齢化の問題と、先ほど申し上げた必要性の条件の段階で、これはアウトだと思ったからこそ、うちの会派は請願にはサインをさせていただきましたが、市全体から考えて、タックスペイヤーの視点から考えると、必要性の条件すら満たしていない地域にどんどん公共財産を投入していく。
  そこをやれていなかったからこそ、現にこういった請願が起きたんだろうと、私は解釈していますので。何でもかんでも100円にすればいいというものではないと私は個人的には思いますし、どんどん公がバス事業を積極的にやればいいという問題ではなくて、あくまでも不便を感じている人たちが声を出して、その声をこういった請願という形で書面化されたものを、回りの市民が見ても納得できるかどうかというタックスペイヤーの視点から考えた場合は、必要性の条件すら満たしていない地域だから、ああ、なるほどなというふうに全市民は納得するんだろうと、私は思うんです。そのためのキーワードは、高齢化の進みぐあいが激しい地域だというところで、先ほどの質問を差し上げました。
  ぜひ今後の事業を進めていく上で、平成18年度、平成19年度等、いろいろ出ましたけれども、今私が申し上げたような趣旨を御理解いただいて、1つ1つの事業を進めていくときに、必要性を満たしているけれども、十分性の議論になってしまっていないか。いや、これは必要性の議論なんだというところに常に立ち返るという作業と、1つ1つの事業をやるときに、これは全市民が見た場合にどうなんだろうか、納得してもらえるのだろうか、その2つの視点を常に忘れずに、今後の事業を進めていただきたいと思います。これは要望でいいです。終わります。


◯委員長(高谷真一朗君)  他にございますでしょうか。ないようですので、以上で本件に対する質疑を一たん終了いたします。
  休憩いたします。
                   午前10時55分 休憩



                  午前11時33分 再開
◯委員長(高谷真一朗君)  委員会を再開いたします。
  17請願第6号 コミュニティバス新路線について、本件を議題といたします。本件につきましては、なお審査の必要がございますので、議会閉会中の継続審査を申し出ることといたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
  異議なしと認めます。そのように確認いたしました。
  休憩いたします。
                   午前11時35分 休憩



                  午前11時35分 再開
◯委員長(高谷真一朗君)  委員会を再開いたします。
  それでは、行政報告を求めます。都市整備部報告、ア 三鷹都市計画地区計画大沢三丁目環境緑地整備地区地区計画に関する意見等について、イ コミュニティバス事業基本方針(案)について、よろしくお願いいたします。


◯都市整備部長(田口 茂君)  これから都市整備部の行政報告を行いますが、初めに、去る4月1日付で人事異動がございました。新しく課長が4人かわっておりますので、ここで改めて紹介申し上げます。
  都市計画課長の小俣でございます。道路交通課長の宇津木でございます。建築指導課長の山崎です。下水道課長の寺嶋です。よろしくお願いいたします。以上でございます。
  それでは、早速お手元の資料に基づいて報告させていただきます。2点ございますが、1点目は、大沢三丁目の地区計画の関係でございます。2点目はコミュニティバスでございますが、こちらにつきましては、先ほどの請願の関係で報告いたしておりますので、改めての説明は省略させていただこうと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
  それでは、1点目の内容につきまして、担当から申し上げます。


◯地区計画支援担当課長(尾原伊久朗君)  私の方からは、大沢三丁目の環境緑地整備地区地区計画に関する意見等について御報告いたします。初めに、資料1の3ページ目をごらんください。1枚おめくりください。こちら、建設委員会におきましてフロー図がありますが、3月8日に1度御報告させていただいております。内容的には変わっておりませんが、ただ、今回久しぶりということですので、簡単に経緯をお伝えいたしたいと思います。
  これまでの経緯について書いてございますけれども、場所につきましてはルーテル学院大学に隣接しておりますみずほアセット信託銀行のグラウンド、約1.6ヘクタールの地域でございます。今回開発事業によりまして戸建ての住宅地に転換されることになりました関係で、周辺の環境への調和と良好な環境を有する住宅地に転換、誘導するために、事業者の方の理解と協力を求めて協議を重ねた結果、環境緑地(地区施設)の設置、また、建築物の用途の制限、こちらは主としては住宅に限定するという内容でございます。あと、敷地面積の最低限度を110平米、さらに壁面の位置の制限を50センチから1メートル及び緑化率の最低限度を15%などを定める地区計画を進めていくこととなりました。
  スケジュール表を続けてごらんください。右側のフローが建設委員会及び条例に関する流れでございます。左側につきましては、都市計画の流れでございます。本日は、左側の枠、黒く塗ってございます、3つの地区計画の原案説明会及び原案の公告・縦覧、都市計画の案の公告・縦覧の内容について御報告いたします。
  1ページ目にお戻りください。まず、地区計画の原案説明会の開催状況でございます。3月10日に開催しております。深大寺の地区公会堂で行いました。参加者につきましては3人ございました。質問が1件ございまして、地区計画に直接かかわるものではございませんでしたが、開発行為の説明会などについては開催しないのかという内容でございましたので、その場でまちづくり条例に基づきます周辺の方への周知及び標識の設置については終えているということで、報告を受けている旨の回答をしております。
  2番目につきまして、地区計画の原案の縦覧状況でございますが、説明会が行われました3月10日から2週間縦覧を行っております。縦覧者につきましては、ゼロ人でございました。意見書につきましてはさらに2週間、4月7日まで行いまして、結果的に2通ございました。地区計画そのものの意見ではございませんでしたが、こちらの内容につきましては2ページ目をごらんください。要旨をまとめてございます。
  2件ありまして、いずれも隣地の地権者の方からの提出でございました。内容としましては、自分たちの敷地から発生します日陰ですとか、騒音などの影響について、苦情が出ないように、分譲の購入者に対して事前に説明してほしいということ。2点目としましては、隣地境界に設置します垣根や塀につきましては、プライバシーに配慮したものにしてほしいという内容でございました。市側の見解といたしましては、いずれの内容につきましても、まちづくり条例に基づきます開発の指導の中で助言等をしていくことという回答をしております。
  最後に3つ目でございますが、都市計画の案の縦覧状況でございます。先ごろ、5月29日から2週間、こちらについて縦覧を行いました。縦覧者は1人ございましたが、意見書につきましては提出ございませんでした。意見書等ございませんでしたので、今後の予定でございますけれども、4点目で今後の予定と書いてございますが、7月27日に予定しております三鷹市都市計画審議会に付議して、決定させていただく予定でございます。さらに、三鷹市の9月に行われる予定の第3回市議会で条例化していく予定でございます。私の方からは以上でございます。


◯委員長(高谷真一朗君)  ありがとうございました。行政報告ではございますが、何か御質問等、ございますでしょうか。


◯委員(島田甲子三君)  このグラウンドについて、深大寺地区公会堂で会議をするということについて、広報に載せて、各戸配付したのでしょうか。これ、見ていないわけでしょう。3人しか参加しないということは、興味がそんなにないのかと思うわけですけれども。そこに九十何棟ができるということでありますね。当然、私は再三言っているように、西野から大沢の交差点まで、歩道が非常に狭いということはしょっちゅう言っているわけです。自転車ですれ違えない。人が歩いて、自転車も通る。この中で、高齢者も当然通って歩いています。
  自転車はベルを鳴らして歩行者をよけさせて通っている。この現状について、歩道の拡幅整備は今がチャンスなんです。というのは、西野から大沢交差点までは、このグラウンドの敷地を含めて、次はICU、国際基督教大学の敷地、富士重工、さらには大沢消防出張所、この辺も下がっております。その1本、道路を西に入っているわけですけれども、それを挟んで民地、民家があって、ピアおおさわがある。
  そして、吉祥寺から01バスが回って来るけれども、ちょうど角の店のピアおおさわのところで斜めに切ってあるわけです。私はバスに何回か乗っているわけですが、1回乗ったときに縁石に乗り上げて、ガタンというショックを受けたという事実があるわけです。ここは、東側は林と植木畑になっています。ですから、ここを至急網をかけなければいけないと都議会の方へも申し上げているところですけれども、網をかけなかったがために、この敷地について住宅ができてくるということになりますと、この部分についてはもう住宅ができてしまうわけです。セットバックはある程度あるでしょうけれども。
  さらに、北側へ行きますと住宅がありますけれども、東側は定期借地権の工場とか、排水の施設があるわけです。そこは下がれる状態にあるわけです。ですから今がチャンスなんです。ここを整備しないと、いろいろな学生街といいますか、ICUの学生、ルーテル大学の学生、あるいはICU高校の学生、朝などはそういう人たちがスピードをかけてどんどん通っているわけです。
  それから、富士重工前バス停は、富士重工の社員しかほとんど乗らないと、一般の市民も乗りますけれども、そういう中で、バスベイを富士重工に提供させてもいいのではないかと、そのぐらいのことはしてもいいのではないかということがあるわけです。さらに、東側のバスベイについては、協力はやぶさかではないと地主は言っているわけです。今がチャンスだということを言っているわけですけれども、一向に網がかかっていない──これから富士重工の敷地もどうなるかわかりません。計画があるように伺っていますので、そういう点で、ここを積極的に整備していただきたいと。都議会の方にも言っていますけれども、市の方でもそれを強力に働きかけていただきたいということですが、その辺のところをしっかりとお答えいただきたいと思います。


◯都市計画課長(小俣 崇君)  天文台通りでございますけれども、委員のおっしゃいました西野から大沢の交差点までにつきましては、歩道が狭いという現状の中から、拡幅の必要性については市としては十分認識しているところでございます。この区間の北側、もしくは南側につきましては、もうほぼ整備ができ上がるような状況でございます。天文台の下が若干残っていますが、そのような中で、あの部分だけ残るというのは非常に不自然だというとらえ方をしておりまして、機会があるごとに東京都に対しまして整備の促進ということではお願いしているところでございます。
  そういう中で御指摘もありましたけれども、大沢十字路近くのピアおおさわ、消防署の南側でございますが、ここにつきましては、積極的に市も働きかけをしまして、その成果というわけではございませんけれども、この平成18年度に消防署の手前まで拡幅されまして、バス停も整備されるという状況でございます。一定の成果がございました。
  当該地の地区計画の区域の部分につきましても、この開発に伴いまして、事前に歩道の拡幅という観点から先行取得をできるだけしてほしいということから、私どもの方から都の方に再三お願いしたところでございますけれども、東京都としましても事業ベースに乗っていないという中から、なかなか動きができないということがございました。しかしながら、今後、この必要性も、こういう開発の中で、道路の区域としてしっかり獲得していくということが非常に大事だと強く訴えまして、なるべく事業ベースに早く乗せていただきたいとお願いしているところでございます。
  引き続き、今後も富士重工等の御指摘もありましたので、可能な限りそういう要請を東京都に強く上げていきたいと思っております。以上でございます。


◯地区計画支援担当課長(尾原伊久朗君)  私の方から、周知の関係でお答えいたします。まず、3月5日付の市報に、今回の地区計画の説明会及び縦覧につきましては載せてございます。地区計画に関しまして、原案説明会を行う1週間ぐらい前に周辺の方、約50世帯ぐらいには配付しております。また、これにさかのぼります2月の中旬に、こちらは今回は開発事業が重なっておりましたので、事業所の方で説明を、これも大体50戸に説明を行っていると聞いております。今回、物理的に直接隣地にかかわりますのが学校法人さんと、一般の民地の方につきましては道路を隔てているという関係で、通常よりは若干少ないかと思いますが、3人の参加ということになったと理解しております。以上です。


◯委員(島田甲子三君)  今、お答えいただきましたけれども、東京都も金がないということで、ないそでは振れないとか、いろいろ言っているわけですけれども、ここはやはり歩道の狭いところ、これについても、いわゆる自転車は軽車両扱いですから、これは西野から北側の方の歩道のように整備していただかなければ、非常に危険地帯ということを言われております。実際に事故もあったということも聞いております。
  今回の場合は、図面がないわけですけれども、住宅ができる。今の都道の歩道のところから、どのぐらい下がるのかということが1つあるわけです。歩道の確保ができるのかどうか、現状の2メートル弱の歩道があるわけですけれども。ガードパイプがやってありますので、なお危ないわけです。ガードパイプで自転車がそれにぶつかってということも、実際にはあったわけです。ですから、これを整備することによって、安全な歩道、楽しい歩道、そして環境に優しい歩道ということで整備していかなければならないと思うわけです。
  今、お答えにありましたように、天文台の道路の三鷹市部分については、この西野から大沢までがまだ残っているわけです。大沢の羽沢小学校からは、わずかではありますけれども、もう買収は大分進んでいるということを見ております。そういうところからいきますと、こういう危険なところ、しかも、土日になりますと中央高速の調布インターからおりてくる車、あるいはJマートへ行く車等々、東八道路の商店街のところに行かれる車等々で相当渋滞がしております。
  ですから、この渋滞解消についても、大沢交差点のところにすいすいプランを設置していただいて、スムーズな、環境に配慮した道路行政を進めていっていただきたいと思うわけです。地域で私はこの件については相当言われているわけです。ですから、ぜひともその辺の配慮をして、東京都へ強力に働きかけていくということについて、部長、どうですか、お考えをお示しいただきたいと思います。


◯都市整備部長(田口 茂君)  これまでの経過であるとか、対東京都との関係は先ほど小俣課長が申し上げたとおりであります。したがいまして、今後も歩道の改良が進んでいない区間につきまして、早急に事業化するように改めて東京都に申し入れます。


◯委員(島田甲子三君)  そうしますと、現状進んでいないところで、バスベイについては、できるだけ変更してやっていただきたいと思うんです。歩道のところにバス停がありまして、反対側に、歩道のすぐ後ろ側にベンチが置いてあります。そうしますと、そこに座っている高齢者が自転車で通っていく、歩いていく人にぶつかる。座って待っている高齢者も多いわけです。そういう中で、やはり安全安心と言っている三鷹市がそういうところを……。
  そこだけではないです。三鷹市全体を見ますと、もっともっと危険なところもあるわけですけれども、できるところは、今あいていると言っては失礼ですけれども、社有地としてとか、あるいは民地としてまだ拡幅が可能なところは、今やっておかないと、また住宅が密集していきますと大変なことになります。買収していくんだということになれば、さらに金額の面でも多くかかるわけですから、これをできるだけ進めていただきたいと思います。
  以上で、私の要望とこれからの進め方、これについてよろしくお願いいたします。


◯委員長(高谷真一朗君)  他にございますでしょうか。
                  (「なし」と呼ぶ者あり)
  なしということですので、以上で都市整備部の報告を終わります。
  休憩いたします。
                   午前11時57分 休憩



                  午前11時58分 再開
◯委員長(高谷真一朗君)  委員会を再開いたします。
  水道部報告、平成18年度三鷹市における主な水道工事について、説明を求めます。


◯水道部長・調整担当部長(前田真紀子さん)  この6月は水道週間もございまして、また、水道ふれあい月間ということで、私ども水道部の本年度予定しております主な水道工事について御報告申し上げたいと思っております。また、東京都直轄工事など、市役所の前で行っているところがございますので、御見学もしていただければと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
  主に工事の内容ですが、御存じのとおり、三鷹市の水道事業につきましても、事業認可が昭和29年、通水が昭和34年と、およそ50年ほど経過しておりまして、管路につきましても、井戸につきましても老朽化が進んでいるという状況がございます。これは三鷹市に限らず東京都全体、あるいは全国の水道事業体が抱える大きな課題でございます。
  そこで、毎年、三鷹市におきましても管路の更新、また、ことしにおきましては、初めてでございますが、井戸の堀りかえという事業も入っております。そのようなことを、きょう簡単に御説明申し上げて、御理解いただければと思っております。
  実際の工事の具体的な内容でございますが、この4月から工務課長、小泉が新しくなっておりますので、紹介を兼ねて小泉工務課長の方から説明を差し上げたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。


◯工務課長(小泉 修君)  それでは、今部長の方からお話がありました、今年度の三鷹市における主な水道工事ということで、資料の方で御説明させていただきます。
  まず1枚目で地図が載っているんですが、そこに平成18年度の主要な事業を載せてあります。御説明いたします。真ん中の下の方に凡例というのがございまして、一番上の赤い線、これが配水管布設がえ及び新設管布設工事。主なものですので、口径150ミリ以上を載せてあります。主にここの路線は経年管、昭和47年以前に布設されております普通鋳鉄管の布設がえというのが主なものになっております。
  ちょっと見にくいんですが、右側の端にその内容をお示ししてあります。そちらを見ていただきまして、一番上の配水管布設がえ及び新設管布設工事、ここに載せてあるのは大体14カ所なんですが、それ以外に100ミリ等、小口径もございまして、それも含めまして全体で6,440メートルを予定しております。箇所数につきましては22カ所、今年度予定しております。
  また、凡例の方を見ていただきまして、次にオレンジの線、これが導水管布設がえ工事となります。こちらは井戸から浄水所まで来ている導水管、主に石綿セメント製の導水管を布設がえする工事になっております。これに関しましては、また申しわけありませんが、右側の方の工事内容の方で、全体で6,030メートルで9カ所、これはすべてこちらの方に計上しております。この導水管、主に口径が200ミリの石綿製セメント管を耐震性のすぐれたダクタイル鋳鉄管に取りかえる工事となっております。
  続きまして、また凡例の方の3つ目、赤で二重丸をつけてあるところが、今年度初めて行います井戸の掘りかえ工事となっております。これは地図上の中心ぐらいにあるんですが、今年度、2カ所予定しておりまして、左側が井口一丁目22番にあります、私どもで呼んでおりますので井口1号水源、この井戸の掘りかえを行います。
  もう1カ所が右側にあるんですが、上連雀七丁目にあります上連雀3号水源、この掘りかえを行います。これは、今揚水量がどんどん下がっておりますので、その揚水量確保という目的と同時に、効率的な井戸の統廃合を目的としまして、左側の井口1号水源につきましては、そのほかの3つの水源、合わせて4つの水源を1つの水源にまとめるものです。右側の上連雀3号水源は、そのほかに2つの水源、合計3つの水源を1つの水源で揚水量を確保する目的となっております。
  この井戸の詳細な資料はつけてはおりませんが、深さ220メートル、口径がケーシング管と呼ばれるものなんですが、現在の300ミリを今度は350ミリにかえて井戸の堀りかえを行います。今のこの3つは水道部の発注工事となります。
  続きまして、青色の線に移ります。こちらは、東京都水道局多摩水道改革推進本部の直轄の事業となります。内容は配水本管、配水管の中でも口径400ミリ以上の配水管の布設がえ工事となります。この事業は東京都の方でネットワーク化の事業ということで進められておりまして、配水本管がループ化することによりまして、何か事故がありましても、配水をいかなる場合でも可能にする目的で行うものです。
  青色が実線と点線がありますが、実線の部分は、平成18年度着工が間違いないものです。この三鷹市役所の前につきましてはもう既に工事が始まっております。点線の部分、むらさき橋通りなんですが、こちらは当初、今年度予定されていますが、現段階では設計中とのことで、まだ未定の部分があります。一応予定では今年度着工となっております。こちらにつきましては、工事内容の右側の方を見ていただきまして、延長が2,540メートル、これは口径は400ミリと500ミリになっております。設計中のものを含めまして4カ所というふうになっております。
  以上が三鷹市の主な水道工事なんですが、特に東京都の直轄事業は大規模な工事でありますので、2ページ以降、東京都の方で作成しました資料で簡単に説明させていただきます。2枚目をお開きいただきまして、こちらが三鷹市役所の前の工事になります。400ミリを布設するんですが、その大部分が推進工事となります。およそ道路の下8メートルの深さを推進で行う工事になります。東京都の直轄の400ミリの配水本管の工事にあわせまして、私どもの要望いたしました配水小管、小口径200ミリと150ミリなんですが、それをこの道路の北側と南側の歩道に布設いたします。この役所の場合は、もともと1つの配水管しか入っていないんですが、それを両側に入れることによりまして、この周りで何か工事、建てかえなどある場合には、片側での給水が可能となります。
  続きまして、3枚目を見ていただきまして、これが今の役所の前の工事の詳細になります。きょう、できれば午後こちらをごらんいただきますと、イメージがわくものと思いますが、特にこの地下8メートルのところを推進していく工事について、その場所を見ることはできないんですが、入れる管等、その辺を相当見ることができますので、この工事の概略がイメージできるものと思います。
  続きまして、次の4ページ目を見ていただきまして、こちらの工事は狐久保から南浦の交差点までの工事になります。こちらは口径が500ミリの管を入れてまいりますが、位置は、道路の北側になるんですが、開削工事が可能ということで、こちらは推進ではなくて、全面開削の工事で行います。
  続きまして、5枚目をお開きいただきます。こちらが3カ所目の東京都の直轄工事となります。こちらは上連雀九丁目、上連雀浄水所の南側、都営住宅のさらに南側のところから、かえで通りを渡ったところになります。こちらは口径400ミリ、一部武蔵境通りを横断するところは推進工事になります。
  これで3カ所なんですが、もう1カ所のむらさき橋通りにつきましては、まだ東京都の方が設計中ということでありますので、今回は資料等はそろえることができませんでしたので、御了承願いたいと思います。以上です。


◯委員長(高谷真一朗君)  市側の説明が終わりました。
  それでは、ここで休憩をとりまして、13時10分に役所の正面玄関入り口に集合していただくということで、質疑はその後、委員会室に戻ってからということにいたしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
  休憩いたします。
                   午後0時10分 休憩
     (三鷹市上連雀八丁目12番地先から同市下連雀九丁目2番地先間の水道工事を視察)


                  午後1時30分 再開
◯委員長(高谷真一朗君)  委員会を再開いたします。
  午前中に引き続きまして、水道部の報告を受けます。先ほどは現場視察、御苦労さまでございました。今、市側から東京のおいしいお水の差し入れもございました。ありがとうございます。それでは、お水をいただきながら質疑に移りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
  この際ですので、今の工事のことや、そのほか、この水のことに関しても、水道事業に関することを何でも御質問いただければと思いますので、よろしくお願いします。


◯委員(島田甲子三君)  今、東京都の工事を市役所の目の前で行っているわけですけれども、これは震災時に対応するとか、水道水の確保をするために推進工法で行っているということですね。西は医師会館の前あたりまでと、東は農協のところですね。これについては、ここが三鷹市としては初めての対応をしているのかなということを1点聞きたいと思います。
  それから、今後、三鷹市としてどういうふうな震災対策、あるいは安全な水の確保について、どの地域をやられる予定があるのかどうかということを、聞いておきたいと思います。以上です。


◯工務課長(小泉 修君)  ただいまの質問にお答えいたします。資料4ページをお開きいただきたいのですが、こちらの方に地図が載せてあります。この地図で青い線、これは既存の三鷹市の独自水道時代に配水本管が入っている箇所でございます。それに加えて、ここには狐久保から南浦のところは実線になっておりますが、点線のところを東京都の方で三鷹市におけるネットワーク化ということで、400ミリ以上の配水本管網を計画しているところであります。
  三鷹市におきましては、この配水本管事業は平成17年度、役所の前が初めて入っております。ただ、配水本管の工事は、区部を含めまして東京都で計画的に進められていると思います。赤いところと青いところをつなげるとループになっておりますので、どこかもし何かありましても、配水本管の意味であります末端の方まで配水するという目的を兼ね備えております。
  もう一点、ネットワーク化ということでありまして、一番左の方に点線が延びております。こちらで上に上がりまして、梶野浄水所、いわゆる小金井の浄水場です。ということは、仮に浄水場で何かありましても、浄水場管の方からこのネットワーク管を結んで水が供給されるということになります。これが配水本管の主の目的とされているところであります。


◯委員(島田甲子三君)  ありがとうございました。これ、今説明があったように、ネットワーク化するということで、耐震に強い鋳鉄管を入れていくということでありますけれども、今後の展開としては、梶野浄水所の方へもつなげていくということです。ですから、広域的な取り組みをしていくということは、東京都が行っている全体的な取り組みだと思うんですけれども。
  三鷹市として、今三鷹市でくみ上げている井戸については、この配水管と連動するということについて、西配水場、東配水場、この辺のところが今後どういうふうになっていくのかという1つの疑問があるわけですけれども、その点について再度お伺いしておきます。


◯工務課長(小泉 修君)  それでは、お答えいたします。井戸の将来性ということでよろしいかと思いますが、先ほど御説明いたしましたとおり、私どもの事業で経年管の配水管の取りかえ事業にあわせまして、導水管の取りかえ事業も行っております。老朽化した管、特に石綿セメント管の導水管、これは深井戸の水源を浄水所に持っていく管でありますので、水源につきましても、今後とも大事な水源と位置づけてそれを使っていくということのあらわれだと思います。
  先ほど御説明しました井戸の掘りかえ事業も、まさに揚水量が年々減っていく、その揚水量を確保するという目的でこの事業が進められております。以上です。


◯委員(島田甲子三君)  そうしますと、この4ページの下に工事工程表というのがありますけれども、平成18年度はこのような状況で進んでいくということです。平成19年度で大体この事業は完成するんですか。この表について説明をいただければと思います。


◯工務課長(小泉 修君)  御説明いたします。この4ページ目の工程表は、赤い印の狐久保の交差点から南浦の交差点の区間の工程表になります。全体的な計画はさらに先、この点線の赤線を結ぶことになりますので、これから東京都の方で事業を計画化していきますので、これが最終的に終わるのが、現段階でこれすべてとは言わないんですが、一応計画的には平成20年度までの計画がこちらの方に示されております。以上です。


◯委員長(高谷真一朗君)  委員長を交代いたします。


◯副委員長(宍戸治重君)  それでは、委員長を交代します。


◯委員(高谷真一朗君)  今の島田委員の御質問の続きなんですけれども、平成20年度までに事業が終わるというのは青の点線部分ですね。オレンジの部分に関しては、今後の将来的な構想ということで御説明をいただきましたけれども、確かにループするにはこの計画線でいいのかなと思いますが、それを三鷹市として、震災の心配もございますので、なるべく早目に東京都の方に要望していかなければいけないと思うんですが、市としてはこのオレンジのラインの計画について、どのように東京都に折衝していくのかというのが1点。
  それから、井口五丁目地区を計画路線が通るとすると、たしかこの辺は水の圧がかかりにくかったり等、そういった問題があったかと思うんですけれども、勘違いかもしれませんが、そういった問題も解消されていくんでしょうか。


◯工務課長(小泉 修君)  私どもの説明が不十分だったのか、今の4ページでお示ししたこの青い色は、既存で三鷹市の水道部時代に布設されている配水本管となります。オレンジ色の点線部分を今示されているのが、ほぼ平成20年で行えると。ただ、こちらの一番西側の南北の400ミリというのは、その計画では示されておりません。ですから、ほぼこのオレンジ線は20年。あと、右側の方の新川系統、右側にも切れてあるんですが、そちらの方はまだ具体化されておりません。
  井口五丁目の件ですが、前々回の建設委員会でもお知らせしたと思うんですが、井口五丁目は私どもにとって一番地盤の高いところで、水圧が弱いということで、小金井市の配水系統に切りかえて、すべてそこは圧力が高くなっております。去年切りかえです。井口五丁目はもう回復しております。


◯副委員長(宍戸治重君)  それでは、委員長を交代します。


◯委員長(高谷真一朗君)  委員長を交代いたしました。他に御質疑はございますでしょうか。


◯工務課長(小泉 修君)  補足ということで、先ほど私の方で説明が足りなかった部分で、この役所の前に関しましては、両側に配水小管が入ると御説明しました。もう1つ、今の狐久保と南浦の間、それと、こちらの西側につきましても、すべて両側に配水小管を整備いたします。ですから、この東京都の事業に沿いまして、私どもの要望はその配水小管をダブルで入れていく、そういう要望は今後とも続けていきます。
  時期につきましても、できるだけ早くということを要望してまいります。


◯委員長(高谷真一朗君)  他に御質疑がないようですので、これにて水道部の行政報告を終わります。
  休憩いたします。
                   午後1時45分 休憩



                  午後1時55分 再開
◯委員長(高谷真一朗君)  委員会を再開いたします。
  続きまして、生活環境部の報告を求めます。三鷹市における観光振興への提言について、よろしくお願いいたします。


◯生活環境部調整担当部長(玉木 博君)  生活環境部からは、1点だけですが、行政報告をさせていただきます。三鷹市における観光振興への提言についてでございますが、お手元に配らせていただきました提言書でございますが、これはことし、3月30日に観光振興委員会から商工会を通じて、私ども三鷹市に出されたものでございます。もともと昨年度、三鷹市の観光振興のあり方について、調査研究を商工会に委託いたしまして、それを受けた商工会が観光振興委員会を立ち上げ、そこに依頼したということになっております。
  昨年、8月から4回の委員会を開きまして、また、ワーキンググループも8回開催する中でこの提言書がまとめられてきております。今後、この提言をもとに商工会が中心となって、観光協会設立に向けた準備会を発足し、できれば年度末になろうかと思いますが、協会を立ち上げることができるように、今年度取り組んでいくと。そして、私ども三鷹市は観光協会設立に向けて支援していくと、そんな形で取り組みを行っていきたいと考えているところでございます。
  それでは、この提言の中身について、詳細、担当の生活経済課長から報告いたしますので、よろしくお願いいたします。


◯生活経済課長(馬男木賢一君)  それでは、お手元の資料に基づきまして御説明させていただきたいと思います。
  初めに玉木部長の方で申し上げました、この報告書をまとめるに当たっての委員会の構成等について御説明させていただきます。お手数ですが、40ページ、41ページをごらんいただきたいと思います。まず40ページでございます。三鷹観光振興推進委員会の委員、全部で16人の委員をお願いしております。委員の内容につきましては、この40ページの表にあるとおりでございます。商工会の副会長であります金子さんに委員長をお願いし、株式会社まちづくり三鷹の小林事業部長が副委員長となっております。ほかに国立天文台、あるいはNPO団体の方々、JAといった多方面の方に御参加いただいて、御議論いただいたということで、重複しますが、4回の委員会が開催されたということでございます。
  また、41ページの上段をごらんいただきたいと思います。ワーキンググループということで、9人の委員、座長にはみたか観光ガイド協会であり、親委員会の委員でございます小谷野さんに座長をお願いし、以下、9人の委員のうち5人が親委員会以外の委員ということで、例えばNPO法人の子育てコンビニさん──子育てマップ等の作成もされておりますので、お願いしたという経過がございます。このワーキンググループでは計8回の議論があったと。総計で12回の議論でこの報告書がまとまっております。
  それでは、提言の内容について御説明させていただきたいと思います。表紙から2枚めくっていただきまして、目次の欄をお願いしたいと思います。本件の御説明につきましては、まず、序のところで提言の目的と提言の概要がございます。概要の中に次の以下、第1章の観光振興の方向性、あるいは第2章の観光協会について、第3章の三鷹の観光振興の展開方策、資料編、これの概要をまとめた部分を中心に御説明させていただきまして、これがいわば総論となります。第1章以下につきましては、それの具体的な深堀りしたもの、詳細、個別論ということになっております。
  それでは、2ページをおあけいただきたいと思います。提言の概要、第1章の観光振興の方向性でございます。方向性の検討に当たっては、三鷹市の観光対象の現状、課題といったものを抽出し、それに対して方向性を検討したという経過がございます。
  まず、観光の対象の特徴、現状分析といったところでございますが、第1章の観光振興の方向性の2)三鷹の観光対象の特徴の欄がございます。4つほど挙げてございます。地勢的な条件としては、公共交通も充実し、利便性が極めて高いこと、観光推進体制としては、商工会に観光振興事業委員会があったり、みたか観光ガイド協会、あるいは三鷹阿波踊り振興会等の観光関連の活動は非常に盛んに行われており、組織化もされているということがございます。
  観光対象につきましては、ジブリ美術館ほかさまざまな施設がございます。具体的には、5ページをおあけいただきたいと思います。整理させていただいたのは、中ほどの表にございます、自然系の資源としては、公園緑地で、井の頭自然文化園以下、神代植物公園、井の頭公園等がございます。人文系の施設としては、文学関係で山本有三記念館以下、美術館でも三鷹の森ジブリ美術館、文化財としては国立天文台のアインシュタイン塔、あるいは大赤道儀室等がございます。学術系、産業系につきましても、三鷹ハイテクセンター、あるいは三鷹産業プラザには視察のお客様がかなりいらっしゃっているという状況でございます。すなわち観光資源というのはかなりあるということが言えると思われます。
  2ページに戻りまして、それでは、このような中で、すなわち三鷹市の観光資源としてはかなりポテンシャルのあるところである。であるけれども、課題はどうなのかということで、観光の対象の特徴の後段でございます。しかし、観光推進体制等で下記のような課題が山積していますということで書いてございます。上から、三鷹市の観光を中心となって推進する体制や観光情報を発信する体制が整っていないということ、これが第1の課題であると。2番目としては、観光対象間の連携がないため、地域のよさがなかなか生かされていないのではないか。あるいは、3つ目にございますように、観光資源が埋もれ、生かされていないと。最後にございますように、三鷹市の魅力に気づいていない市民の方も多くいらっしゃるのではないかということが、課題として挙げられてございます。
  最後の点に関しましては、一昨年度、平成16年度に新選組ツアーというものを行っているわけですけれども、440人余の方が参加いただいて、その中で市民の方が7割近くあったわけですけれども、その方々が三鷹市の大沢にこういうすばらしいところがあったのかという御意見を出されております。そういった意味でも、まだまだ三鷹市の魅力に気づいていらっしゃらない、あるいは気づいていただきたいと思っている市民の方がたくさんいらっしゃるということも課題でございます。
  このような現状を踏まえまして、観光の方向性、基本的な考え方というものを、次の3の三鷹の観光振興の方向性という点で述べております。上から2段目、「先ず」というところから読み上げさせていただきます。「先ず、市民が自分達にとって住みやすいかという視点から、日常的に暮らす地域を見直すとともに、三鷹の魅力を「(再)発掘(再発見)」し、「よりよい地域環境を創造し広く内外に発信する」」、これを基本的な方針とします。同時に、来訪者を温かくもてなす地域環境を整備しますと。こういったことが基本的な考え方となるであろう。
  続きまして、3ページ上段にございます、このような方向性に基づき、テーマを設定しております。テーマは、「市民が観光大使」、「住んでよし、訪れてよしのまち 三鷹」というテーマでございます。この観光大使ということには若干の議論がありまして、地方においてはその出身者を東京で一人一人、観光大使を任命されて地方のPRをする、そういうものを指しているのかという議論もあったわけですけれども、それだけではなくて、3ページの上から3行目になりますけれども、市民の主体的な活動や行動を推進する体制を構築する意味で、市民の一人一人がもてなしの主体となり、また、情報を内外に発信する、そういう意味で市民が観光大使としての役割を果たすということで、「市民が観光大使」というテーマで落ち着いたところでございます。
  2点目になります。先ほどの課題のところで、観光を推進する体制が整っていないということ、あるいは情報発信する体制が整っていないという課題がございました。これが最大の課題であろうということで考えられますが、それに対して観光協会を設立すべきであるという御意見が出ております。それの詳細、その概要でございます。
  第2章、観光協会についてということでございます。この基本的な方向は、中段の一番最初の丸でございます、小さく産んで大きく育てていくと、それが基本的な方針で、身の丈に合ったような組織をつくりながら、充実していったものを全市的に展開しようと、こういう目標が掲げられております。そのためには、当面は任意団体として出発し、将来的にはNPOや社団法人を展望しながらやっていきましょうと。最初から大きなふろしきは、身の丈にふさわしいものでやっていきましょうと。
  ただし、そのやり方については、一番下でございます、観光協会の設立に当たっては、三鷹商工会が主体的に運営を行い、三鷹市はそれを支援するという形で進めていく、こういうことが提言されてございます。
  具体的な組織のイメージでございますけれども、お手数ですが、14ページをおあけいただきたいと思います。14ページに現時点における組織のイメージ図がございます。特に組織の中の部会構成等につきましては、これは1案として、矢印が出ているその下のところをごらんいただければと思います。構成としては、正会員、賛助会員、市民サポーター、市民ボランティアという4層、4つの役割があるのではないか。特に正会員、観光協会の実際的な運営を担う方々、それから賛助会員、いわゆるスポンサー、あるいは事業協賛を行っていただける方々、市民サポーターとしては、実際に観光事業や活動に参加していただくという市民サポーター、それからボランティアとしてその後方支援をやっていただくと、そういったような意味でのボランティア活動についても、広く市民の方々の参加を求めていく。市民の方々の興味、趣味等をリンクしながら、広く参加を得ていきたいという方向性がここで出されているところでございます。
  戻りまして、4ページ、一番下で6番目として、三鷹観光協会(仮称)設立準備会の取り組みということでございます。これは、この報告書が出ました3月30日以降の取り組みということになりますけれども、三鷹観光協会の設立に向けて検討し、準備会は早急に設立し、一番下のパラグラフですけれども、全体会は1カ月1回開催を目標に実施すると。かつ、検討が必要な分野相互の関連性が強いため、三鷹商工会が主体的にかかわるとともに、各分野に詳しい委員が中心となり具体案を作成し、それに基づき委員全員で協議し相互調整を図りながら進めていくと、三鷹市は、それを支援する必要がありますということでございます。
  設立準備会につきましては、御案内のとおり、先ほど申し上げましたように、三鷹商工会を中心としてつくるということが合意されております。他方で、商工会の会長選挙等がありまして、5月の半ばに新しい平成18年度以降の体制が決まったということもございまして、若干まだ設立の準備会ができていないという状況でございますけれども、来月、あるいは早い時期に第1回目の、準備会の準備会になるかもしれませんけれども、そういう会合を持って、観光協会の設立に向けた動きを力強く一歩を進めようとされているところでございます。
  以上、この提言における2つの基本的なこと、観光の方向性と観光協会の設立のイメージ、進め方について御説明いたしました。詳細、第1章以下につきましては、先ほど最初に申し上げましたけれども、個別具体論ということで説明は省略させていただきます。
  以上が概要の説明でございます。


◯委員長(高谷真一朗君)  ありがとうございました。報告が終わりました。ただいまの報告に対する委員からの質疑をお願いいたします。
                  (「なし」と呼ぶ者あり)
  それでは、委員からの御質疑、今のところはないということですので、もし、今後あるようでしたら、個別に生活環境部の方にお越しいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
  それでは、これをもちまして生活環境部の報告に対する質疑を終了いたします。
  休憩いたします。
                   午後2時11分 休憩



                  午後2時12分 再開
◯委員長(高谷真一朗君)  委員会を再開いたします。
  4番、管外視察について、これを議題といたします。
  休憩をいたします。
                   午後2時13分 休憩



                  午後2時15分 再開
◯委員長(高谷真一朗君)  委員会を再開します。
  管外視察について、本件を議題といたします。休憩中に確認したとおり、管外視察の日程については、10月の第2週から第4週の中での3日間で決めさせていただきます。また、視察目的、視察地等については、希望を6月23日金曜日までに正副委員長、または事務局まで提出していただき、最終日に協議会という形で開催し、決定していきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
  それでは、そのように確認いたします。
  休憩いたします。
                   午後2時16分 休憩



                  午後2時16分 再開
◯委員長(高谷真一朗君)  委員会を再開いたします。
  5番、所管事務の調査について、本件を議題といたします。
  まちづくりについて、本件につきましては、引き続き調査を行っていくということで、議会閉会中の継続審査を願い出ることに御異議ございませんでしょうか。
                 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
  そのように確認いたします。
  6、次回委員会の日程についてですが、本来であれば、最終日に建設委員会を議案があれば開きますが、今回は付託された案件がございませんので、視察の候補地を決めるのみですので、協議会という形で行いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。何かあれば正副委員長に御一任を願いたいと思いますが、いかがでしょうか。
                 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
  それでは、そのように確認いたします。
  その他、何かございますでしょうか。
  休憩いたします。
                   午後2時17分 休憩



                  午後2時18分 再開
◯委員長(高谷真一朗君)  委員会を再開いたします。
  その他、何かございますでしょうか。
                  (「なし」と呼ぶ者あり)
  それでは、ないようですので、本日の建設委員会をこれにて終了いたします。御苦労さまでございました。
  閉会いたします。
                   午後2時21分 散会