■みたか議会だより第268号 第4面■  ▼三鷹市議会ホームページに戻る際には、ブラウザの「戻る」ボタンでお戻りください。 ▽代表質疑  3月5日に、各交渉会派(所属議員3人以上の会派)の代表者5人が、平成21年度予算について、 質疑をしました。要旨は次のとおりです。   ▼構造改革路線から脱却し市民生活を守る施策を ◇日本共産党 森   徹 議員 議員 非正規労働者の大量解雇等、人を使い捨てる日本の現状と小泉政権以来の構造改革への所見を 伺う。 市長 経済構造の効率化の一方で雇用不安が深刻化した。雇用保険の見直し等、国が適切なセーフテ ィーネット策を図ることも重要だ。 議員 市民生活が困難な状況の中、自治体として市民生活を守るセーフティーネット策をどう拡充し たか。 市長 介護保険料の多段階制導入、生活安定応援事業等を拡充した。関係機関のネットワーク化や相 談窓口の充実を図っていく。 議員 受益と負担の適正化と称して市民負担を求める行革は、住民福祉を進める地方自治の本旨に反 する。小泉構造改革路線からの転換を図るべきだ。 市長 将来政策や自治体経営のあり方について主体的で自律的な改革を進める。 議員 ごみ減量目標を達成しながら、家庭系ごみ有料化を実施することに対し、市民は疑問を持って いる。不況の深刻化も考慮し、有料化実施を凍結すべきだ。 市長 有料化はごみの減量・資源化に取り組むきっかけになると考える。有料化実施は、減免制度の 活用に留意し、取り組んでいく。 議員 市は、国・都がまとめた外環道計画の「対応の方針」(素案)を「十分に誠意を示した」と評 価している。しかし、これまで環境悪化を理由に国・都へ厳しい対応を求めてきた経緯がある中での、 このような重大な態度変更を市民は認めない。撤回すべきだ。見解を示せ。 都市整備部長 市民意見を方針に盛り込むよう国・都に誠意ある対応を求める。 〈その他の質問〉不況対策/雇用問題/介護保険制度/教育/子育て支援/公共施設の再生・財政計 画/太宰治顕彰事業について ▼未来を見据えた市独自の対策を検討せよ ◇にじ色のつばさ 半田 伸明 副幹事長 議員 施政方針では市内共通商品券事業の拡充実施が盛り込まれた。基礎自治体独自の不況対策はど のようなものが考えられるか。 市長 関係機関と連携し、雇用面だけでなく各種融資あっせん制度等経営面の支援、世界に誇れるも のづくりの技術の継承にかかわる支援等を進めていきたい。 議員 自前主義により、自治体は資産の維持管理費で財政を圧迫している。PFIの概念を捉え直し、 公共施設の保有について議論すべきだ。所見を伺う。 市長 都市の更新・再生の推進に当たっては、PFIを含めた多様な選択肢の中から、最適な事業手 法の選択が必要だと認識する。 議員 保育ママの資格要件を緩和し、三鷹市独自の制度創設は考えられないか。 健康福祉部長 児童福祉法の改正を受けて、具体的な対応を検討していく。 議員 家庭系ごみ有料化等の政策において、議決後の市民に対する説明段階こそが真の協働を問われ る。意思決定と市民との協働の関係についての認識を伺う。 市長 指摘のとおり、市民への説明が強く求められていくと認識している。 議員 東京都総務局によると、平成18年度三鷹市の人口1人当たり地方債現在高は26万2千481円で2 6市中5番目に重い負担となっている。将来人口予測からも確実に担税力は細っていく。財政の健全 性の維持という視点を踏まえ、未来への投資を決断した背景を伺う。 市長 毎年度20億円の市債発行を継続しても10年後の公債費支出は約15億円減少するという見通しに よる。 〈その他の質問〉30年後の三鷹市/地域ケア推進プロジェクト/ユビキタス・コミュニティ推進プロ ジェクトについて ▼たゆまざる行財政改革と財政の健全性維持を ◇政新クラブ 田中 順子 幹事長 議員 市税は全体でほぼ前年度並み、市税の根幹である個人市民税は微増の収入見込みとなっている が、厳しい経済情勢や高齢化の影響を考えると市の見込みに疑問を感じる。見解を伺う。 市長 個人市民税については、納税義務者数の増加等による増を見込んでいる。景気悪化の影響は一 定程度考慮しているが、いまだ直接大きな影響が出る状況には至っていないと考える。 議員 インセンティブ方式の予算編成の実例を聞く。 市長 福祉バスについて事業の効率化とサービス向上を図るなどの例がある。 議員 指定管理者制度、公設民営保育園、給食調理業務の委託拡大等、官から民への流れをさらに推 進し、効率的な行政運営とサービス向上を目指すべきだ。 市長 継続的で徹底的な行財政改革の推進が、強く求められていると考える。 議員 都市再生ビジョン(仮称)に基づく市民センター周辺地区の整備について、事業の概要を聞く。 市長 平成21年度に策定する整備基本プランにおいて三鷹市場跡地の活用の方向性を明らかにしてい く。 議員 不況の脱却策として環境施策への投資が世界的に注目されている。動向を見据え、国・都と連 携した環境施策の充実に努めよ。 市長 世界的な流れを踏まえ、的確に対応できるよう取り組んでいきたい。 議員 小・中一貫教育校において、学力・体力の向上や人間性のかん養等にさらに一層力を注いでほ しい。 教育長 小・中一貫カリキュラム、スポーツ教育推進校、キャリア教育等を通じて指摘の点に尽力し たい。 〈その他の質問〉経常経費のマイナスシーリング/人事制度への競争原理導入と勤務時間の管理につ いて ▼生活者の視点に立ったきめ細かな施策の展開を ◇公明党 川原 純子 幹事長 議員 景気が低迷する中で市内中小企業・事業者等の経営を支援するため、各種の相談や資金の融資 あっせんなど、緊急不況対策の取り組みの拡充等が必要だ。 市長 状況が悪化している事業者に向けた相談体制を充実するとともに、国や都と連携を図り、市と してできる限りの支援をしたい。 議員 来年の市制施行60周年記念事業の実施に当たっては、多くの市民が主体的に参画できるような 企画・運営に取り組んでほしい。 市長 市民・NPO法人・大学研究機関や関係団体等と一緒に民学産公の協働による取り組みを推進 する。 議員 本市では公共施設の整備等の基本方針「都市再生ビジョン(仮称)」の策定を進めている。市 民センター周辺地区に想定している機能の検討状況を伺う。 市長 現在想定している機能は、スポーツや健康づくり、生涯学習、防災、障がい児(者)自立支援、 市民交流・参加促進などである。 議員 平成21年度に市内全ての小中学校が小・中一貫教育校になる。本市が進めるコミュニティ・ス クールを基盤とした小・中一貫教育校の評価と課題を聞く。 教育長 国や他の自治体から、はん用性が高い教育改革として注目されている。今後、小・中一貫教 育の推進に意欲を持った教員の育成等に取り組んでいきたい。 議員 次世代育成支援行動計画(後期計画)の策定に当たっては、どのような基本方針で取り組むの か伺う。 市長 現在実施しているニーズ調査を活用し、在宅保育の適切な支援など多様な潜在ニーズを反映さ せた行動計画の策定を進めたい。 〈その他の質問〉スクラップ・フォア・ビルド/第4次基本計画の策定/家庭系ごみの有料化につい てなど ▼行政の役割を果たし市民生活に安心と活力を ◇民主党 高谷 真一朗 幹事長 議員 都市の更新・再生の推進に向けた市債の活用について、方向性を聞く。 市長 財政の健全性の維持に留意し、投資余力を見極めて適切な活用を図る。 議員 市は個人市民税の増を見込んでいるが、不況が及ぼす影響についてはどのように見通している のか。 市長 不況の影響は一定程度考慮したが、いまだ直接大きな影響が出る状況には至っていないと考え る。 議員 不況対策として、職のあっせんだけでなく、スキルアップのための講習会等の事業を展開すべ きだ。 市長 国や都と連携し、指摘の事業を検討していく。 議員 雇用対策に関して国の法律や制度による対応は不十分だ。市は基礎自治体としてセーフティー ネットの役割を果たしてほしい。 市長 厚生労働省が施策の拡充や検討を重ねており、効果を慎重に見極めたい。 議員 環境配慮型の新産業を育て、景気拡大を目指す国際的な動きがある。市も環境と経済の総合的 な対策を考えるべきではないか。 市長 国や都と連携して、力を注いでいきたい。 議員 三鷹台駅前周辺地区の整備は、まち全体の景観を考慮して進めるべきだ。 都市整備部長 歩道のバリアフリー化や住環境と調和した商店街の形成を図る。 議員 介護の必要性が増す中、地域における高齢化への対応をどう進めるのか。 市長 市民と行政が協働で支えあう共助の体制づくりを進める必要がある。 〈その他の質問〉市政の基本方針/固定資産税の負担増/環境基金の活用/風の散歩道のバリアフリー 化/みたかバスネット/介護保険料の改定/ユビキタス・コミュニティ推進事業/シルバー人材セン ター関係費についてなど 代表質疑の模様は市議会ホームページ(1面題字下参照)の本会議録画中継でご覧いただけます。 ■三鷹市議会■ 〒181-8555 三鷹市野崎一丁目1番1号 直通 0422-44-0249 FAX 0422-45-1031 三鷹市議会ホームページ http://www.gikai.city.mitaka.tokyo.jp/ Copyright 2007 Mitaka City Assembly. All rights reserved.