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2018/08/09 平成30年文教委員会本文

                  午前9時29分 開議
◯委員長(吉野和之君)  それでは、ただいまから文教委員会を開きます。
 初めに休憩をとって、本日の流れを確認いたしたいと思います。
 休憩いたします。
                  午前9時29分 休憩



                  午前9時30分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 本日の流れにつきましては、1、行政報告、2、管外視察について、3、次回委員会の日程について、4、その他ということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのように確認いたします。
 教育委員会が入室するまで休憩いたします。
                  午前9時31分 休憩



                  午前9時33分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 教育委員会報告、本件を議題といたします。本件に対する教育委員会の説明を求めます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  皆さん、おはようございます。それでは、文教委員会行政報告、教育委員会でございます。報告は4件ございます。平成30年度教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(平成29年度分)報告書について、2つ目が、平成29年度に発生した三鷹市立小・中学校における体罰等の実態について、3つ目が、東部図書館改修工事に伴う休館と代替サービスについて、4点目が、学校施設のブロック塀等の緊急点検についてということでございます。
 それでは、4件続けて御説明をさせていただきます。私からは、1点目の点検・評価について御説明させていただきますが、少々長くなりますので、着座にて説明させていただいてよろしいでしょうか。
                 (「はい」と呼ぶ者あり)
 それでは、議題の平成30年度教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(平成29年度分)報告書について、御説明いたします。資料1の報告書をごらんいただきたいと思います。
 まず2ページをごらんください。参考法令を記載しておりますが、教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価の実施、いわゆる点検・評価につきましては、地教行法第26条の規定に基づきまして、教育委員会みずからがその権限に属する事務の執行について点検・評価を行うものでございます。目的としましては、主要な事務事業について、毎年度点検・評価を行うことにより、その課題や取り組みの方向性を明らかにし、効果的な教育行政の一層の推進を図るもので、報告書を作成する際には学識経験者の知見を活用することとされております。また、市議会への提出と市の広報等を活用した公表により、市民の皆様に対する説明責任を果たすものでございます。
 3ページ、第1の三鷹市教育委員会の活動の概要、これにつきましては3ページから6ページまで、記載のとおりでございますので、後ほどお目通しをいただきたいと思います。
 7ページからですけれども、第2、主要な事務事業の点検・評価につきまして、平成30年度の点検・評価対象事業につきましては、7ページに記載のとおり20事業としております。この対象事業につきましては、基本方針と事業計画の中で明確にしておりまして、主要な取り組みについては教育委員会において適時に取り組み状況等の報告をさせていただき、御意見を反映して取り組みを進めたものでございます。
 8ページに点検・評価表の見方が出ておりますので、御参照いただきたいと思います。一番上が事業の背景・目的、次に平成29年度の取り組みの中で、上から順に目標、指標、取り組み状況、そして事業評価として、進捗の状況に対する評価をAからCで、成果に対する評価をSからCで評価いたしました。また、事業評価で各評価項目、A評価以外の場合につきましては、その理由を取り組み状況等の中で説明させていただいております。
 その下の今後の取り組み・課題では、平成30年度以降、継続する事業についての取り組みの方向性や、実施に当たっての課題を説明させていただいております。
 それでは、それぞれの事業の取り組み状況、事業評価、今後の取り組み、課題等を順次御説明してまいります。特徴点にポイントを絞って御説明させていただきます。また、後ろ、43ページ以降についております学識経験者の知見の活用でございますが、昨年度に引き続きまして、帝京大学教育学部長、教授の和田 孝先生と、日本女子大学教授の田中雅文先生にお願いしておりまして、5月30日に懇談会を開催して意見交換を行い、点検・評価に関する御意見をいただいております。全体としては、おおむね順調に事務事業が行われたと評価をいただいておりますが、御指摘いただいた点につきましては、この後、説明をさせていただきます各事業の中でお話をいたします。
 それでは、各事業につきまして説明させていただきます。9ページをお開きください。ナンバー1、コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育の充実と発展でございます。取り組み状況でございますが、国の法改正を生かしまして、法制度上、位置づけられました小中一貫型小学校・中学校や、学園単位の学校運営協議会としてのコミュニティ・スクール委員会として、より一体感のある学園経営と持続可能なシステム基盤の構築を図るとともに、コミュニティ・スクール推進員の導入に向けた準備を行いました。また、コミュニティ・スクール委員の共通認識や情報共有のために、研修の充実や活動ハンドブックの改訂、地域・保護者への情報発信の充実のために、コミュニティ・スクールガイドの内容の更新、及びCS便りカラー版の増刷等に取り組みました。
 そうしたことが、市立中学校への進学者の割合が79.9%、ここ数年約8割を維持しております。学校支援ボランティアの延べ参加者数は2万1,126人と、前年度に比べまして800人近くふえております。そういったことが学校支援者の活動の活性化につながったというふうに考えております。評価としましては、進捗状況、A、成果に対する評価もAといたしました。
 今後の取り組み・課題でございますが、学園としての一体感をさらに高める中で、コミュニティ・スクール推進員を学園に順次配置しまして、さらなる学校と学校支援ボランティアとの調整機能の強化、こういったことに活用を図ってまいります。さらに3学園が開園10周年を迎えることから、記念事業を実施し、これまでの歩みと成果を振り返るとともに、学園の未来に向けて発信する機会といたします。
 続きまして、12ページ、ナンバー2、三鷹市立小・中一貫教育校、小・中一貫カリキュラムの見直しです。取り組み状況でございますが、小・中一貫カリキュラムの改訂に向けて、平成29年度は作成委員会、及び13の教科・領域部会を設置しまして、外部専門家や市立小・中学校の教員100名以上により検討を進めまして、新学習指導要領を踏まえた三鷹市の小・中一貫カリキュラムの暫定版を作成し、義務教育9年間の連続性と系統性のある学習の充実、及び教員の授業改善の推進を図りました。
 そういったことから、評価としましては、進捗状況、A、成果に対する評価もAといたしております。
 今後の取り組みにつきましては、全教員悉皆研修を開催するとともに、暫定版を見直して仕上げを行った9年間の小・中一貫カリキュラムに基づきまして、子どもたちの学習のつまずきを解消し、見通しを持った質の高い授業への改善を進めてまいります。
 続きまして、14ページ、ナンバー3、知・徳・体の調和のとれた三鷹の子どもを育てる教育内容の充実でございます。取り組み状況でございますが、国や東京都の学力調査の結果分析を進め、また三鷹「学び」のスタンダードも活用しながら、主体的・対話的で深い学びの実現に向け、学習指導の改善を図りました。また、小学校外国語(英語)の研修の実施、特別の教科道徳における考え、議論する学習活動と適正な評価の実施、オリンピック・パラリンピック教育等の推進、及び体力・運動能力等調査結果を踏まえた体育授業等の改善により、知・徳・体の調和のとれた子どもを育てる教育内容の充実を図りました。新学習指導要領への適正な移行に向けて、実施に当たりましては都の委託事業も活用いたしました。
 評価といたしましては、進捗状況、成果ともAといたしております。学識経験者の先生からは、学力調査の結果分析や研究事業の成果を授業改善推進プランに反映させていることへの評価をいただくとともに、知・徳・体、3要素の調和を図る取り組みについての評価も必要ではないかという御意見がございました。
 今後の取り組み・課題としましては、小・中一貫カリキュラムに基づく小学校外国語(英語)研修の充実、また、ICT環境を見据えたICT活用モデル校、第一小学校による小・中一貫カリキュラム、ICT教育に基づくICTの効果的な活用及びプログラミング教育の研究と成果の共有に向けた教員研修や事業研究を推進し、教育内容の充実を図ってまいります。
 続きまして、17ページ、ナンバー4、いじめ防止等の対策の推進でございます。取り組み状況ですが、いじめ問題対策協議会を3回開催いたしまして、委員会でいじめ問題に対する情報を共有しながら、三鷹市いじめ防止対策推進条例や、三鷹市いじめ防止対策推進基本方針の改定を踏まえた、学校いじめ防止基本方針の改定、いじめ防止リーフレットを活用した説明を全校で行い、条例、基本方針の趣旨を広く周知いたしました。学校では、こうした取り組みを通じ、児童・生徒はもとより、教職員を含めた学校全体のいじめに対する意識が向上し、いじめ防止に向けた取り組みの充実・強化が図られましたことから、評価といたしましては進捗状況、成果ともAといたしております。
 今後の取り組み・課題ですが、いじめに対して深刻な人権侵害との認識に立ちまして、条例及び基本方針を踏まえ、各学校が学校いじめ防止基本方針のもと、いじめ対策年間計画の充実を図り、学校いじめ対策委員会を活用して、計画的かつ学校・家庭・地域の連携による組織的な未然防止、早期発見、早期対応に取り組んでまいります。
 続きまして、19ページ、ナンバー5、教育支援の充実でございます。取り組み状況でございますが、教育支援コーディネーターを中心に、的確な個別指導計画、個別の教育支援計画の作成に取り組みました。また、教育支援推進状況調査を実施しまして、ユニバーサルデザインの取り組みの浸透等の検証を行いました。子どもの貧困対策への対応を含めたスクールソーシャルワークの強化として、就学相談を行う教育指導員をスクールソーシャルワーク機能を担う就学相談員へと位置づけを見直すとともに、スクールソーシャルワークを行う職員の体制を拡充した結果、関係機関との連携件数がふえました。福祉・保健・医療等関係機関とのケースに応じたさまざまな連携についても深化が見られ、ニーズに対してより迅速に対応できたために、子どもを取り巻く具体的な生活環境の改善や、子ども及び保護者の健康や安全の向上が見られましたことから、評価としましては、進捗状況、成果ともAとしております。
 今後の取り組み・課題でございますが、市配置のスクールカウンセラーを中学校へ拡充し、小・中一貫した相談や支援の継続体制を整備し、児童・生徒や保護者へのより的確な支援を行い、子ども発達支援センターや福祉・保健・医療等関係機関と連携したスクールソーシャルワークの強化を図ってまいります。
 続きまして21ページ、ナンバー6、校内通級教室の設置と適正な実施でございます。取り組み状況でございますが、平成29年度は、東部地域におきまして校内通級教室での巡回指導を開始することにより、ニーズに対しての適切な指導が行われました。また、平成30年度指導開始の西部地域の施設整備など、環境整備を行いまして、平成30年4月から市内全小学校におきまして校内通級教室を設置し、新たに第二小学校を拠点校に加え、巡回指導を開始しました。その結果、平成29年度当初161人であった対象者が、平成30年度当初には232人と、前年度比71人増となるなど、通級教室に通う児童も大幅にふえておりまして、特性に応じた指導が行われることで、児童や保護者の理解も深まっていると認識しているところから、評価といたしましては進捗状況・成果ともAとしております。
 今後の取り組み・課題でございますが、児童一人一人の課題に応じた自立活動や教科の補充指導が充実するように評価・検証を行うとともに、中学校における校内通級教室等のあり方について、適応指導教室も含めて検討してまいります。
 続きまして、22ページ、ナンバー7、就学援助費(新入学学用品費)の入学前支給でございます。取り組み状況ですが、小学1年生及び中学1年生の就学援助認定者に対して、引き上げ後の支給単価によりまして新入学児童生徒学用品費の支給を行いました。平成30年度分の前倒し支給に向けては、就学援助システムの改修を行いました。また、対象者に対して入学準備金を周知・案内し、申請受け付け、審査を行いまして、3月1日に支給を行いました。予定どおり平成29年度から新入学学用品費の支給単価を引き上げるとともに、入学準備金として、平成30年度分の支給時期を入学前に前倒しすることで、保護者等の経済的負担の軽減を図ることができましたことから、評価といたしまして、進捗状況、成果ともAとしております。
 今後の取り組み・課題でございますが、未就学児を含む児童・生徒の保護者等の経済的負担の軽減を図るため、就学援助制度の周知に努めるとともに、引き続き、新入学学用品費の入学前支給を実施してまいります。
 続きまして、23ページ、ナンバー8、学校における働き方改革の推進でございます。取り組み状況ですが、国や都の動向を踏まえまして、プランの検討会議を9月に設置し、三鷹市の学校の現状を踏まえ、さまざまな課題を検討し、具体的な取り組みや市教育委員会としての支援、学校でできる改革の方向性を確認し、5回の会議で検討を行いました。検討の過程で教育長、教育委員、教員との懇談会を行い、そこでの意見も受けて素案を策定し、市PTA連合会からの意見聴取、コミュニティ・スクール委員会からの意見聴取、学校からの意見聴取を行い、平成30年3月にここに書いてあります3点を柱としましたプランを策定いたしました。
 予定どおりプランの策定を実施し、平成30年度からの実施に向けて体制が整ったことから、評価といたしましては、進捗状況、成果ともAとしております。学識経験者の先生からは、児童・生徒の教育の充実という最終目標を見失うことなく、果敢に改革を進めていただきたいという御意見をいただいております。
 今後の取り組み・課題ですが、策定したプランを踏まえ、引き続き、部内の検討会議を推進会議として継続しまして、取り組みの評価と検証を行うとともに、推進に当たっては地域・保護者の理解が不可欠であるため、あらゆる機会を通して学校と協働し、丁寧な周知と協力依頼を行ってまいります。
 続きまして、25ページです。ナンバー9、三鷹らしい教育の実現を目指す教員のキャリア支援と人材育成です。取り組み状況ですが、三鷹市立学校人財育成方針を踏まえまして、職層研修、年次研修等の市教育委員会主催の研修を充実させることによりまして、校長、副校長のマネジメント力の向上や教員の指導力・対応力の育成を図りました。研修において三鷹「学び」のスタンダード(学校版)を活用した授業研究を実施し、授業改善を進めました。学園研究会での小・中一貫カリキュラムの検証及び新学習指導要領への適正な移行に向けた研究を進めました。また、三鷹中央学園において研究発表会を開催し、研究成果の共有を図りました。
 以上の取り組みから、評価につきましては、進捗、成果ともAとしております。学識経験者の先生からは、方針に基づくOJTや研修の充実を期待するとの御意見をいただいております。
 今後の取り組み・課題ですが、人財育成方針のさらなる周知と教育委員会及び学校が連動し、効果的に人材育成を図り、三鷹にふさわしい教員の配置を進めるため、コミュニティ・スクール委員会の機能やコミュニティ・スクール教員公募制度の有効活用、ネットワーク大学と連携した講座を引き続き実施してまいります。新学習指導要領及び小・中一貫カリキュラムの改訂を踏まえた教員研修を充実して、教員の資質向上を図ってまいります。
 続きまして、27ページ、ナンバー10、児童・生徒の安全を見守る体制の充実でございます。取り組み状況でございますが、都の補助制度を活用し、小学校3校の通学路に各5台の防犯カメラを設置しました。設置場所につきましては、各校において通学路防犯カメラ設置場所検討協議会を設置しまして、学校を初めPTA、交通安全対策地区委員会、青少年対策地区委員会等の地域関係者と検討を行いまして、地域の実情に応じた設置場所の選定を行うことにより、児童の安全確保の向上を図るとともに、地域の見守り活動の充実を図りました。
 地区の関係者や保護者、地域の理解を得ながら丁寧に進めているということから、評価は進捗、成果ともAとしております。
 今後の取り組み・課題ですが、平成30年度には、新たに市立小学校3校の指定通学路に防犯カメラを設置し、その設置をもちまして小学校15校の通学路全校への防犯カメラの設置が完了いたします。
 続きまして、28ページ、ナンバー11、学校給食の充実と効率的運営及び市内産野菜の活用です。平成29年度の取り組み状況ですが、大沢台小学校の給食調理業務委託を平成29年4月から開始しました。また、平成30年度から委託を開始する第七小学校、委託開始から5年を迎える第二中学校の事業者をプロポーザル方式により決定いたしました。委託校におきましては、保護者、学校、委託事業者、教育委員会事務局で構成する学校給食運営協議会を開催し、各校における良好な運営を確認しております。また、JA東京むさしと連携し、市内産野菜の活用を図り、使用率の向上につながったことから、評価としては進捗状況、成果ともAとしております。
 今後の取り組み・課題ですが、安全でおいしい学校給食の充実と効率的な運営を図るため、新たに第七小学校で民間委託を開始しました。また、平成31年度から新規委託予定校と、5年の見直し時期を迎えます3校の事業者選定を行います。また、市内産野菜の積極的な学校給食への取り入れで食育の推進、地産地消の促進を図ってまいります。
 続きまして、30ページ、ナンバー12、学校施設長寿命化改修工事の計画的な実施でございます。取り組み状況でございますが、第七小学校については国庫補助金、都補助金を活用しながら、設計内容どおりに工事を完了することができました。第二小学校及び第一中学校についても、平成30年度の長寿命化改修工事実施に向けて実施設計を完了しました。両校のI期工事の改修事業費については、事業の財源として国庫補助金をより確実に確保するため、平成29年度3月補正予算に計上し、平成30年度に実施しているところでございます。屋上防水、外壁改修、窓改修、照明改修に加え、非構造部材の耐震化、出入り口スロープ等の設置等に取り組み、安全で快適な教育環境の整備を図ってまいります。
 整備方針に基づいた計画的な改修について、評価は進捗、成果ともAとしております。学識経験者からは、今後とも適正な改修計画の策定・実施が望まれるとの御意見をいただいております。
 今後の取り組み・課題としましては、市立小・中学校施設の長寿命化及び防災機能強化を図り、安全で快適な教育環境を整備するため、学校施設長寿命化計画(仮称)策定に向けて、全ての市立小・中学校を対象に、施設の健全性・劣化状況等の老朽化対策調査を実施してまいります。
 31ページ、ナンバー13、快適な学校環境の整備です。取り組み状況ですが、平成27年度から計画的に進めてまいりました中学校特別教室空調設備整備の最終年次として、国庫補助金を活用しながら整備工事を実施しました。平成29年度の工事完了をもって、全小・中学校の普通教室及び特別教室への空調整備率は100%を達成しております。また、学校トイレの洋式化等につきましても、国庫補助金及び都補助金を活用しながら、羽沢小学校のI期工事を実施し、快適な学校環境の整備を推進することができました。
 そういったことから、進捗、成果ともAとしております。
 今後の取り組み・課題ですが、平成30年度は学校トイレの洋式化等の推進として、3校の改修工事を実施するとともに、老朽化した空調設備改修工事設計業務を実施してまいります。
 続きまして、32ページ、ナンバー14、ICTを活用した教育内容の充実と教育ネットワーク・校務支援システムの適切な更新でございます。取り組み状況ですが、老朽化した大型提示装置の更新に当たりまして、全て電子黒板機能を備えた機器に入れかえを行うとともに、セキュリティー対策の強化、学習効果の向上や校務事務の効率化を図るため、教育ネットワーク及び校務支援システムの更新に向けた設計を進めました。
 そういったことから、評価は進捗、成果ともAとしております。
 今後の取り組み・課題としましては、平成30年度は新学習指導要領の実施を見据えまして、パソコン教室のタブレット化を実施し、平成29年度に更新した大型提示装置の活用を全校で進めるとともに、今後のICT環境を見据えたICT活用推進モデル校による実践など、ICTの効果的な活用に向けた教員研修や授業研究を推進し、教育内容の充実を図ってまいります。
 続きまして、34ページ、ナンバー15、児童・生徒数の増減への適切な対応でございます。取り組み状況ですが、児童・生徒数及び学級数につきましては、日本無線株式会社三鷹製作所跡地に大規模な共同住宅建設の計画がありまして、平成32年度以降に同地区の児童・生徒数の増加が見込まれるということから、平成30年1月に対応方針を定めまして、適正な学習環境を確保するため、児童・生徒数が減少しており、今後も減少が見込まれる学校に通学区域を一部変更する方針を決定しました。変更に当たりましては、関係する学校の保護者や地域住民等への説明会等を開催しまして周知に努めました。
 児童、保護者、地域住民に対して見通しを持った取り組みから、評価につきましては進捗、成果ともAでございます。
 今後の取り組み・課題ですが、引き続き関係する学校の保護者や地域住民等へ、順次説明会を開催しながら、関係者への周知を図ってまいります。
 続きまして、35ページ、ナンバー16、教育センターの耐震補強等工事に向けた取り組みでございます。取り組み状況ですが、教育センターの耐震性の確保を図るとともに、老朽化した施設設備を更新するため、教育センター耐震補強等工事を、平成29年9月に契約を締結しまして、平成31年2月の工事完了に向け、慎重に進捗しております。工事期間中の代替施設として、教育センター暫定施設の改修工事を実施し、平成29年8月に予定どおり移転を完了しました。移転に当たっては関係部署と連携し、丁寧な広報周知を行いまして、大きな混乱もなく、移転前と変わりなく事務を再開することができました。
 そういったことから、評価については進捗、成果ともAでございます。
 今後は、引き続き教育センター耐震補強等工事を実施するとともに、工事終了後の再移転に向けた準備を進めてまいります。
 続きまして、36ページ、ナンバー17、川上郷自然の村の効率的な運営の推進でございます。取り組み状況でございますが、平成29年4月から引き続き指定管理者として指定した一般財団法人川上村振興公社及び庁内関係部署と連携しまして、改めて施設の認知度向上に努めました。大学等の団体や他自治体の移動教室の利用、年間を通じた各種ツアーの実施などに取り組んだ結果、平成29年度の一般利用者数は、平成24年度以降、継続的に1万人以上を維持しているということでございます。平成29年4月以降の利用料金について、時期ごとの新たな料金区分を創設するなどの改定を行ったところ、指定管理者の収入である利用料金収入は増となりまして、経営改善につなげることができました。
 こういったことから、評価につきましても、進捗状況がA、成果は目標利用数には届かなかったものの、対目標92%の利用者実績を含め、総合的な取り組みを評価してAとしております。
 今後の取り組み・課題ですが、指定管理者及び庁内関係部署と連携してPR活動に努め、団体利用の拡大、魅力ある自主事業の実施、ホームページの充実等、さらなる利用者の拡大に向けた取り組みと効率的な運営、適切な施設の維持管理も行ってまいります。
 学校教育分野については以上でございます。
 続いて、図書館について御説明します。38ページ、ナンバー18、三鷹市立図書館の基本的運営方針の策定でございます。取り組み状況ですが、方針は、平成28年度に実施した来館者アンケート、図書館協議会での調整を踏まえ、素案を作成した後、パブリックコメントを実施し、市民の意見を反映し、教育委員会の審議を経て12月に確定しました。
 計画どおりの進捗、成果ともA、Aとしております。
 今後の取り組み・課題ですが、図書館の基本的な機能の充実と、市民が交流する拠点として基本的運営方針に掲げる、目指す図書館像の実現に向け、きめ細かな図書館サービスを展開するとともに、地域の情報拠点としての図書館サービスの充実を図ってまいります。
 40ページ、ナンバー19、図書館サービス網の再編に向けた取り組みでございます。取り組み状況ですが、井の頭コミュニティ・センター図書室との連携では、地域の図書室としての特色を生かしまして、市立図書館サービスを展開する拠点として7月20日から連携を開始しました。移動図書館ひまわり号では、車両ラッピングによる新車両で巡回日数をふやすとともに、巡回ステーションの配置の見直しのため、市内をくまなく巡回し、利用実態に合ったステーションの配置見直しと、ステーション数の増設により、市内全域にきめ細かな図書館サービス拠点を配置しました。
 評価としましては、進捗はA、成果は、貸出者数、貸出点数とも、井の頭コミュニティ・センター図書室連携では、前年度同時期比で約3倍の成果を上げまして、巡回ステーションでは約3割以上の利用実績ということで、大幅増となりましたので、目標を上回る成果を得たことから、Sとしております。
 今後の取り組み・課題でございますが、引き続き巡回ステーションの配置見直しや、井の頭コミュニティ・センター図書室との連携の強化によって、サービス拠点を拡充して、市民の読書活動の推進を図ります。
 最後に42ページ、ナンバー20、東部図書館リニューアルに向けた取り組みでございます。取り組み状況ですが、老朽化した東部図書館の適切な施設維持のため、平成30年度に行う耐震補強工事、空調設備及びトイレ等改修とあわせて、ホスピタリティーの高い滞在・交流型施設へのリニューアルに向けて実施設計を行いました。また、地域に根づき、魅力ある図書館活動を目指し、平成30年度の東部図書館サポーターの設立に向けて、サポーター懇談会を3回実施して意見交換を行いました。
 そういったことから、評価は進捗、成果とも、Aといたしました。
 今後の取り組み・課題ですが、後ほど担当課長より、改修工事に伴う休館期間中の代替サービス等について説明をさせていただきます。
 以上、学識経験者の先生の総合評価にもございますが、評価対象の20事業について、進捗状況に対する評価についての全てがA、成果に対する評価については、図書館サービス網の再編に向けた取り組みがSであり、その他がAと自己評価がされていることにつきまして、事業目標、指標に基づいた妥当な評価であるという御意見をいただいております。
 私からは以上でございます。


◯指導課長(松永 透君)  続きまして、私のほうからは、資料2にございます、平成29年度に発生した三鷹市立小・中学校における体罰等の実態について、行政報告をさせていただきたいと思います。
 こちらの体罰の実態調査につきましては、大阪市立高等学校で部活動の顧問による体罰から、みずから命を絶つという痛ましい事件を受けて、東京都内の公立学校全校で平成24年度から実施しているものでございます。こちらの方法につきましては、児童・生徒のアンケート調査及び管理職による子どもたちからの聞き取り、校長による教職員の面談を行い、疑わしきケースを含めて、全数調査をいたしまして、三鷹市教育委員会及び東京都教育委員会で精査をし、毎年報告をしております。
 三鷹市立小・中学校では、平成29年度は体罰と認定される服務事故は発生いたしませんでした。三鷹市教育委員会からは、各学校から報告されました事案を教育委員会として検討、判断をした上で、東京都のほうに報告をしているところでございます。今年度は5件の事案を報告いたしました。こちらの資料2の1番のところになります。体罰は小・中学校ともゼロ、不適切な行為のうち、暴言が小学校で1つ、中学校で1つ、また、(3)の指導の範囲内が小学校で3件という5件になります。
 本市の状況として、今回、小学校1件、中学校1件報告をいたしました不適切な行為ですけれども、いずれも暴言等と分類される行為でございました。
 資料2の2枚目をごらんください。こちらの上のほうにございますのが、その報告した2件の事案の概要でございます。上のほうの南浦小学校の事案では、行為者──先生ですけれども、前の時間の授業中に私語がとまらず再三注意されていた児童4人に対して指導していた際、当該児童の机4つを廊下に放り出し、数分間廊下に立たせたというものでございます。また、第五中学校の案件では、行為者は、3時間目の授業中に生徒が暴言を吐いたことに対して、感情的になり机を蹴ったというものでございます。いずれも、児童が指示に従わないこと、生徒の態度が悪いことに起因して感情的な行動をしてしまったということになります。
 資料、2枚目の下の部分にございます、平成26年1月に示されました東京都教育委員会の体罰関連行為のガイドラインで示された体罰分類基準に基づいて判断をしています。今回の事案は、いずれも不適切な行為のうち、暴言等に分類されるものです。暴言等というと言葉によるものというイメージがございますが、教員が児童・生徒に恐怖感、侮辱感、人権侵害等の精神的苦痛を与える不適切な言動、例えばここに書かれているような、ののしったり、脅かしたり、威嚇したりという、人格を否定するような言動があるわけですけれども、その中で特に威嚇するという部分になるということで、本市での事案、この2件につきましては暴言等ということに分類されるということになります。
 戻らせていただきますけれども、資料2の1枚目になります。こちらにございます、東京都の体罰等の状況というのも表にしてございますが、東京都全体では体罰に相当するものが全部で22件あり、昨年度比でマイナス12と、減少はしているところでございます。減少している背景ですけれども、三鷹市も同様の傾向でございますが、年3回の体罰の防止の研修の実施、それから体罰に関する認識について教員に浸透してきていることは考えられます。
 しかしながら、三鷹市でも、不適切な行為を含めて減少傾向にはあるところですけれども、特に怒りの感情をコントロールすること、いわゆるアンガーマネジメントと言われますけれども、これが重要であるというふうに考えています。
 引き続き、教育委員会といたしましても、学校と協調しながら教職員への指導を強化してまいります。
 私からは以上です。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  私から、東部図書館改修工事に伴う休館と代替サービスについて御説明をさせていただきます。資料3をごらんください。
 東部図書館は昭和55年開館、38年を経過し、施設設備の老朽化が見られることから、平成29年度の実施設計に基づき、市民が安全かつ快適に利用できるように老朽化した施設の改修工事を行います。あわせて、滞在・交流型施設へのリニューアル工事を行い、乳幼児から高齢者までが快適に、また交流できる図書館へとリニューアルいたします。工事期間を中心に、安全面の確保から東部図書館は休館し、敷地内の立ち入りを制限することから、本の返却用ポストも閉鎖し、全ての図書館サービスの提供を停止いたします。そのため、休館中は移動図書館ひまわり号による代替サービスを提供することといたします。
 工事概要などを具体的に御説明をいたします。まず1番目の工事概要ですが、改修工事及び設備等の更新では、一部耐震補強工事を行い、空調設備及び消防設備を更新いたします。トイレにつきましては、だれでもトイレを含め1階、2階の全てを改修し、外壁等の改修工事も行います。また、照明のLED化、床及び天井の改修を行います。
 次に、滞在・交流型施設へのリニューアルでは、一般書コーナーと児童書コーナーのゾーニングを図り、また、児童閲覧席と学習席を設置いたします。東部図書館の敷地内に入った、右側にあります中庭にウッドデッキを設置し、テーブル、椅子、パラソルなどの備品を購入することで、読書、談話、飲食、交流イベントなどで利用いただくスペースを設置いたします。契約上の工期は契約確定日の翌日から、平成31年3月19日までとなっております。東部図書館の休館期間は平成30年9月17日月曜日から、平成31年3月20日水曜日までとなります。
 これまで本館や駅前図書館での長期の休館については、予約本や本の返却のサービスは行っておりましたが、今回、敷地内の立ち入りも制限することから、休館期間中の9月22日から平成31年3月17日までの毎週土曜日及び日曜日は、牟礼コミュニティ・センターの南側にあります牟礼七丁目小広場へ移動図書館ひまわり号を巡回いたします。巡回時間は、午前は10時から11時30分まで、午後は14時から16時までとなっております。
 この移動図書館の巡回で予約本の受け取り、移動図書館積載の図書の貸し出し、本の返却、読書相談など、一定ではありますが、図書館サービスを東部図書館周辺の住民の皆様に提供いたします。長期にわたる休館ですので、利用者の皆様に御理解、御協力をいただくとともに、南部図書館や井の頭コミュニティ・センター図書室の利用を促してまいります。また、代替サービスの利用についても丁寧な周知を図ってまいります。
 説明は以上でございます。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  私からは、学校施設のブロック塀等の緊急点検について御説明をいたします。平成30年6月18日に発生しました大阪府北部を震源とする地震により、小学校や住宅の塀が倒壊し、重大な事故が発生したことを受け、学校の道路に面する塀について目視による点検を行った結果、建築基準法施行令の規定に適合しないものはなかったことを、さきの市議会に報告させていただきましたが、隣地との境界を含む外周部や敷地の内部の塀についても目視による安全点検を実施しましたので、その結果を報告させていただきます。
 資料4をごらんください。初めに、1、点検概要でございます。点検を実施した施設は全ての小・中学校、22施設となります。点検の対象物はコンクリートブロック塀、組積造の塀及び万年塀についても確認を行っております。点検方法につきましては、外観目視による確認で、教育委員会総務課の技術職職員が実施しております。点検項目につきましては、塀の高さ、厚さ、控え壁の状況、塀の劣化状況となります。
 続きまして、2、点検結果の判断基準です。塀の高さや控え壁など、ブロック塀等の外観に関する建築基準法施行令の規定への適合性と、損傷・劣化状況の2つを基準に、フロー図のように規定に不適合のもの、損傷等が著しいものを改修としています。
 2ページ目をごらんください。3、点検結果及び改修予定です。道路に面する塀で法令に適合しないものはございませんでした。しかし、隣地に面する塀において、法令不適合のものが3校4カ所あり、このうち1カ所は塀の高さが2.2メートルを超えておりました。万年塀につきましては、法令の規定、基準はございませんが、隣地に面するもので傾斜等が生じているものが1校1カ所、確認されました。また、学校敷地内におけるブロック塀等につきましては、敷地外周の塀と同様の点検を行ったところ、法令に適さないものが7校10カ所ございました。具体の施設及び塀の状況、改修予定は表に記載のとおりでございますが、一部につきましては対応済みもしくは着手をしております。
 次に、4、詳細調査の実施です。今回の緊急点検は外観目視による点検でございますので、鉄筋等の内部の状況までは確認できておりません。そこで、今回の緊急点検では、問題のないとされた塀など、既存のブロック塀等を継続して使用するものにつきましては、今後、鉄筋探査等による内部の詳細調査を行う予定としております。
 私からは以上です。


◯委員長(吉野和之君)  教育委員会の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。


◯委員(大倉あき子さん)  おはようございます。よろしくお願いいたします。じゃあ、まず最初に点検と評価のほうなんですけれども、今回、評価がほとんどがAで、一部Sということで、達成をされているということで、本当に教育委員会の皆様と教職員の方の努力のたまものだなと思います。
 その中で何点か御質問をさせていただきたいと思うんですけれども、まず、ナンバー1のコミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育の充実と発展のところで、学校支援者養成講座の研修内容の充実、こちらなんですけれども、この講座の講師、また内容というのは毎年かわっていくものなのか、お伺いしたいと思います。
 それと、この対象者なんですけれども、学校にボランティアでということであれば、幅広くということになってくるかと思うんですけれども、これまでも青少対の方とか、コミュニティ・スクール委員の方とか、交通対とか、スクールエンジェルスさんとかも、たくさん学校関係にかかわられているボランティアの方はいらっしゃるかと思うんですけれども、皆さん、こちらは希望される方は行かれるという認識でいいのか。また、希望ということになると、申込者の人数にも制限があるかと思うんですけれども、地域差が発生しないようにバランスよく募集を募っているのか、その辺のところをお伺いしたいと思います。


◯指導課長(松永 透君)  学校支援者養成講座ということで御質問をいただいたところです。こちらも、何種類かのパターンで実施をしておりまして、1つは、主にコミュニティ・スクール委員の方を対象とするもの。こちらにつきましては、三鷹ネットワーク大学のほうで各学園の実践の共有ということで進めているものでございます。そういう意味では、講師は各学園のほうから出てきていただいているコミュニティ・スクール委員の方々ということです。
 それから、別のパターンで、具体的な学校を支援するという、いわゆる学習ボランティア等のスキルアップということで行っているものもございます。こちらのほうは、今までもさまざまな方が講師で来ていただいてはいるんですけれども、いずれも学習支援と学校支援のボランティア等を、これまでも経験されたり、コーディネートをされていた方々が主に講師をしていただいているところです。こちら、最初のころは市全体で募集をして進めてきたところなんですけれども、市全体で集めても、希望される方がそう多くはなかったという実績もありまして、それであれば、準備のできた学園単位で、学園出前的な形での養成講座をしていこうということで、今、順次学園を回しながら、その学園で学校を支援して一緒にやっていこうと、そういう思いを持っていらっしゃる方々にお声をかけさせていただいて、募集をして進めているところでございます。
 今後、全体ということで7学園全部回りながらということで進めていくということで、今順次進めているところでございます。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございました。学園支援ボランティアの登録者数も、参加者も年々増加しているということで、本当にPTAのなり手がいない中、すばらしいなと思っているんですけれども、やっぱりそういったさまざま研修も非常に大事かと思いますので、またよろしくお願いいたします。
 それと、もう一つお伺いしたかったのが、三鷹は進学者数の割合が79.9%ということで、大体8割前後を保っていられるということなんですけども、本当に23区のほうでは半分以上お受験されるとか、そういった中でも非常に三鷹の進学率は高いなと思っているんですけども、こちらの全国的な平均というか、他市との比較というか、そういった部分でのこの79.9%というのはどの辺の位置にあるのか、お伺いしたいと思います。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  今御質問がありました全国的な進学率というのはちょっと把握はできていないんですけれども、もともと8割というのは目標としているところでございまして、そういったところからは適正な進学率が維持できているのかなというふうに思っております。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。この8割の目標というのは、三鷹市においての目標、東京都においての目標、どちらなのか教えていただきたいと思います。


◯指導課長(松永 透君)  こちら、小・中一貫コミュニティ・スクールを始める前が約70%程度であったといったことから、第4次三鷹市基本計画の目標数値としてこれを位置づけて、それに向けてということで取り組んでまいりました。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。他市とか、23区のほうでは中学校が荒れているということで、やっぱり私立に行かせたいと思われるお母さんが多い中で、三鷹市は中学に預けて安心という、そういった地域性なんだなということをすごく実感しておりますので、また引き続きよろしくお願いいたします。
 続きまして、個別指導計画なんですけれども、小学校で5.5%、前年度5.2%、また中学校では5.4%、前年度4.6%ということなんですけれども、ふえているというのは課題のあるお子さんがふえているからなのか、それとも、先生方の意識が高くなって数がふえてきたのか、その辺のところをお伺いしたいと思います。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(田中容子さん)  これは、お子さんがふえているのではなくて、教員たちが校内委員会を充実いたしまして、気がついて数をふやしたというふうに解釈しております。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。それと、ここでまた取り組み状況のところで、ユニバーサルデザインに関する研修会を学園単位で行った結果、この考え方が浸透されているということでここに出ているんですけれども、今通常の学級に特別な教育的支援を必要とするお子さん、非常にふえていると思います。また、中学に入ったら校内通級とか、そういったものが今現時点ではないということで、やっぱりそういう課題のあるお子さんが学校にたくさんいるという中で、この先生方の考え方、浸透していくということが今非常に大事かなということを感じているんですけれども。今後、そういった課題のあるお子様にユニバーサルな教育をしていくということで、もちろん考え方もそうなんですけれども、実際ICTを活用したりとか、電子黒板を活用したりとか、そういったことでの今後の工夫、そういったことの考えがあったら教えていただきたいと思います。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(田中容子さん)  ユニバーサルデザインは特別支援教育ではございませんので、とりあえず誰にでもわかりやすい授業というのが、まずは通常の学級の中の目標だと思っています。その上で、通常の学級の中でお子さんの特性に応じた指導をしていくというのを、三鷹市では教育支援の段階というか、通常の学級からユニバーサルデザイン、その次が特性に応じた指導、さらに通級のように別の場所でやっていく支援というふうに、そういう段階的に考えているところで、ICTなどは特性に応じて、これからは通常の学級の中でも使っていきたいというふうに思っておりますので、今後、そういう方に応じて通常の学級でも使えるような工夫ができるとよいと考えております。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございました。課題のあるお子さまが本当に通常級にいるということで、私も何よりも先生の理解が大事かなと思っております。やっぱり課題のあるお子様は、皆さんと同じ行動がなかなかできなかったりとか、それをきちんと認識できないがゆえに、先生の理解がないゆえに、先生から怒られてしまって、そこで自信をなくしてしまうという負の連鎖もあるかと思いますので、本当に先生は毎日非常に大変な業務を担っていると思うんですけれども、そこもしっかりと今後も配慮していただけるようにお願いしたいと思います。ありがとうございます。
 続きまして、校内通級教室の設置と適正な実施ということで、ここの今後の取り組みと課題というところに、中学校における校内通級教室等のあり方について適応指導教室の考え方も含めて検討を進めるとあるんですけれども、今校内通級が全校配置になって、支援を受けられるお子様も本当に非常にふえてきたということで、実際この校内通級になったことで、お子さんもふえてきたということもあると思うんですけども、このお子さんたちがさまざまに課題を抱えていて、発達に課題があるゆえに、そこから不登校につながってしまうというケースもたくさんあるかと思います。
 この適応指導教室、数字になかなかあらわれていない不登校のお子さんというのも実際たくさんいらっしゃるかと思うんですけれども、そういったお子さんがフリースクールに行くには高くて行けないとか、そういった課題もあるかと思うんですけれども、私としては居場所としてこの適応指導教室、本当に進めていただきたいなということを考えているんですけれども。今、今年度に入ってかなり月日もたっているんですけれども、こういったところでの具体的な検討っていうのが、公表できるものがあるようでしたら、教えていただきたいと思います。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(田中容子さん)  校内通級教室、東京都で言う特別支援教室については、東京都は平成33年度までに中学校でも全校にそういう教室をつくるようにというふうに言っているところです。三鷹市では、御存じのように適応指導教室は今持っておりませんが、昭和60年代の最後、当時、東京都が通級指導学級で不登校──その当時は登校拒否と呼んでいましたが、登校拒否の生徒の対応をするというような通知を出した経過があって、いち早く対応したんです。
 しかし、その後、さまざまな市区町村ではそういう通級での対応ではなく、適応指導教室をつくってきた中で、三鷹市はずっと中学校においては通級で対応するという経過の中で現在がございます。そして、三鷹市の中で、そうしますと登校渋りのお子さんに対して、すぐに通級ということではやはりハードルも高いというようなことから、一時的な居場所である適応指導教室について検討したいという声が上がっておりますので、それも含めて、今度は東京都の言っている、平成33年度までに中学校での特別支援教室を設置という、その流れの中で適応指導教室についても検討したいというふうに考えているところでございます。そこまでしか、まだ申し上げられません。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございました。ぜひよろしくお願いいたします。
 次に、就学援助費の入学前支給についてお伺いしたいんですけれども、こちら、やはり今後の取り組みと課題の中で、周知に努めるということがあるかと思うんですけれども、この周知のあり方、例えばホームページをあけて見させていただいたんですけれども、就学援助制度についてということで、その中に入学前援助が含まれていたという、これ、さっと読んでしまうと、見逃してしまうのかなというのをちょっと感じてしまったんですけれども、この周知の今後のあり方、どういった工夫を考えていらっしゃるのか、お伺いしたいと思います。


◯学務課長(桑名 茂君)  入学前支給の周知でございますが、平成29年度に実際に行いまして、今年度中学校に入学するお子さんに対しては、認定者に対して御案内を送付するということで御理解を得られると思うんですけども、未就学児の方については、十分いただけていないのかなというふうな感じもしております。ホームページだけではなくて、ほかの方法──まず、御案内は、対象となる方には全員通知は行っております。就学時健康診断の通知書の中で同封させていただいて、別封筒で入学、封緘したものを送っておりますので、まず御案内はさせていただいているんですが、それがどういったものなのか、自分が対象なのかどうなのか、出したほうがいいのかっていうふうなところも、そういったところをわかりやすく、ホームページも含めて、広報等、何か手だてといった部分が対策としてとれればと思っております。
 以上でございます。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。学校の入学説明会のときに渡すとか、また、ちょっとホームページももうちょっとわかりやすく、入学前援助についてということでやられてもいいのかなということも考えましたので、また今後、工夫をお願いしたいと思います。
 最後に、学校給食の充実と効率的運営及び市内産野菜の活用ということで、この市内産野菜の活用なんですけれども、今カレーの日とかも拡充して、市内産野菜も積極的に活用していただいているということなんですけれども、やっぱりJAの方、本当にもっと利用率を上げてもらいたいと、そういう思いもあるかと思います。他市では助成もされて、本当にかなり高い利用率があるような市もあるようなんですけれども、この市内産野菜を使う利用率、どの辺ぐらいまで持っていったらいいのか、そういった目標値とかいうのは三鷹市で考えられているのか、お伺いしたいと思います。


◯学務課長(桑名 茂君)  市内産野菜の利用率の目標値というところですけれども、現在、ここ数年、学校のほうにも御協力をいただいて、JAさんのほうにも御支援、御協力をいただいて少しずつ伸びている状況にあります。ただ、具体的に何%が目標っていうふうなところについては、今、現状ではなかなか立てにくいかなというふうなことではあります。少しずつでも機会をふやしていく中で、その結果、数字にあらわれればと思います。
 目標はあくまでも、子どもたちに給食で新鮮でおいしい野菜を食べてもらいたいというふうなところが第一目標として進めていければというふうに考えております。


◯委員(大倉あき子さん)  わかりました。ありがとうございました。


◯委員(西尾勝彦君)  お願いいたします。まず、評価報告のほうなんですけれども、14ページ、第3の知・徳・体の調和のとれた三鷹の子どもを育てる教育内容の充実、これに関してなんですけれども、道徳の授業ですけれども、以前から東京都の道徳教育推進拠点校で既に行われていて、また、研究授業といったことも行われていると報告書に記されております。授業の指導、改善にいろいろ取り組まれているようなんですけれども、そういったことの成果といったもの、もしおわかりでしたら教えてください。
 あともう1点、現場の教員の皆さん、また児童・生徒さん、あと保護者の方々の反応、意見といったもの。あと、問題点、どのようなものがあり、どういった改善がなされてここまで来ているのか。とりあえず、それをお願いいたします。


◯指導課長(松永 透君)  ただいまございました特別な教科道徳についてということですけれども、東京都のほうの道徳教育推進拠点校として、昨年度、東台小学校、それから第五中学校のほうで研究を進めてまいりました。そこでの授業づくりの考え方として、いかに価値とか、そういったものを子どもたちに──いわゆる押しつけということではなくて、子どもたち同士の中で、考え、議論する道徳に授業転換をしていくのかといったことが、授業をする教師の側に求められることであり、また、新しい特別の教科道徳として進んでいく以上は、そういったことについての研究をしてまいりました。
 こちらにつきましては、市のほうで道徳教育推進委員会というのを設置しておりまして、そちら、各学校から道徳の担当者の先生方が来ていただいて、そこで情報の共有をしていきながら、各学校での実践を進めていくこと。また、特に評価についての部分が先生方にとっても、どういうふうにしていったらいいのかなといったことが共通で、市全体でどう進めていくべきかといったことも含めて、こちらで評価の資料をその委員会の中でつくりながら、各学校でそれに基づいて実施していきましょうということで進めてきたところでございます。
 また、保護者等の反応ということなんですけれども、毎年、各学校では道徳授業地区公開講座ということで、道徳の授業を地区公開をしているところです。その中で、協議会等を行いながら、いわゆる子どもたちが実際に考え、議論している姿、そして、結論としてどうなのかといったことではなく、オープンエンドの部分も含めて、子どもたちがいろんなことを考えているんだといったことについては、基本的に肯定的な御意見はいただいているところでございます。
 以上です。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。やはりどうしても、押しつけではなく、子どもさんたちが自分たちで考えていくということが、この道徳の眼目というか、そういうところになっていますから、当然そういったことを子どもさんたちがおのおのの考え方を出していくっていうことって、結構画一的なほかの教科とはまた全然違うものであって、評価っていうものもまた難しいものになってくるんだとは思います。
 次に、既にことし4月から小学校で道徳の授業が行われていると思うんですけれども、その現場でいろいろな反応は今のところもあるとは思うんですね。よい反応もあれば、悪い反応、保護者の方々からも、児童・生徒さんからもあると思うんですね。そういったところがあったら教えていただけますか。


◯指導課長(松永 透君)  道徳につきましては、実際は学習指導要領も改訂されて、そこの段階から教科書は使ってはいないものの、市内でもずっとその考え方に基づいて先行実施はさせてもらってきたところですので、今年度から小学校で教科書ということで始まりましたけれども、特段何か御意見等をいただいたということは、今のところないという状況でございます。


◯委員(西尾勝彦君)  まだ始まったばかりということもあって、特にいろいろな意見とかっていうのも児童・生徒さんもまとめられないというか、そういったところもあるのかもしれませんね。
 次にですけれども、さまざまな意見であるとか、問題点であるとか、課題とか、それから、個々の児童・生徒さんからの意見、また保護者の方からの意見といったものが上がってきて、それが1つの課題となった場合、それを解決していくシステム、仕組みというんでしょうか、それがこれを見る限り、僕にはわからなかったので、ちょっと具体的に教えていただけますか。


◯指導課長(松永 透君)  各学校のほうのさまざまな意見等出てきたものについても、各学校の担当の先生であります道徳教育推進委員会の中で、情報の共有化についてはしているところです。それが、だから即解決しなければならないような課題なのか、それとも個別の問題なのかといったことによって対応は変わってくるとは思いますけれども、大きな課題につきましては、そこで上がってきたことについて、市の教育委員会のほうでも協議をして、進めて指導してまいる、そういう仕組みでやっているところです。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。その個別の問題っていうのがもし上がってきてしまった場合、1つの学校全体で解決の道を探っていけるような問題でないといった場合はどう対応されていくんでしょうか。


◯指導課長(松永 透君)  個別の問題というのは想定されることっていうのはなかなか難しい部分があるんですけれども、基本的には、それこそケース・バイ・ケースという、そうなってくるのかなと思っているところです。ただ、仕組みとしては、先ほども申し上げたところでのやっていることだけではなくて、道徳授業地区公開講座の中では、保護者の方からアンケート等、御意見等をいただいてはいるところなんですけれども、現時点では課題っていうことでお示しいただいているものっていうのは、わかってきているところはないという状況です。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。まず、課題解決のための大きな仕組みがあって、その中で個別の問題っていうのも一つ一つ、児童・生徒さんの本当に自分たちで考えていく力っていうのを引き出す方向への解決の仕組み、また解決の実行ということをお願いしたいと思います。
 次に、体罰等の実態についてなんです。資料2なんですけれども、本市における体罰等の状況の中で、(3)の指導の範囲内というのがございまして、そこで平成29年度、3件あったと記されているんですが、この具体的な内容というものがちょっとわからないので、答えられる範囲内で教えていただけますでしょうか。


◯指導課長(松永 透君)  先ほどの体罰でも、不適切な行為でも当てはまらない中で、指導の範囲内であるといったところはどんなことかというと、1つ例を挙げさせていただきますと、4年生の男子児童ですけれども、授業中になかなか授業に集中できなくて妨害行為があったといったことで、ちょっとクールダウンさせようということで、個別に指導したかったので、その担任の先生が腕をつかんで廊下に行きましょうと連れていったことについて、子どものほうから、これは体罰じゃないかっていう形のアンケートの調査が出ました。
 それについて、これは指導の範囲内であるという形の判断をさせていただいた、そのようなレベルのものでございます。


◯委員(西尾勝彦君)  物すごく難しいことだと思うんですよね。どこまで指導の範囲内なのかっていう判断。こちらの東京都のガイドラインですかね、これを見ても、指導の範囲内はごく軽微な有形力の行使っていうのも入っちゃっているんですね。でも、しかし、これ、受け手の生徒さんがはっきりとこれは体罰じゃないかと、恐らくそのように感じられた点もあったと思うんですね。こういったことも、非常に重要なところだと思うんですね。特に学校というところは、児童・生徒さんが中心にならなければならないところだとは思いますので、もうちょっとこういったところも基準といいますか、はっきりと分類を明確にしていただきたいと思います。
 あと、教職員さんの研修が何度も行われているということなんですが、やはり体罰であるとか、不適切な行為っていうことが中心になってくると思うんですが、体罰等も含まれるこの指導の範囲内でのものっていうことに関して、どのような研修内容がなされているのか教えていただけますでしょうか。


◯指導課長(松永 透君)  この不適切な行為までのところで上がってきている方々につきましては、個別に指導課長のほうで、先生と校長先生とを呼んで全て指導しているところです。この指導の範囲内の先生方については個別にというのはなかなか難しい状況があるんですけれども、上がってきた段階で基本的には校長先生を通じて、何がどう上がったのかということについてもう一度確認をしてもらうとともに、学校の中で管理職からの指導をしていただくということになっています。
 また、さまざまな年次研修、それから、校長先生方、副校長先生方の研修の中でこの体罰の対応につきましては実施しているとともに、この分類表の基準についてということについても、何度かさせていただいています。一番大事なのは、やはり各学校での服務事故防止月間でのこの体罰防止ということについての部分ですね。しない、させないっていうのは、学校の風土ともかかわりがありますので、先生方全員でそういうものをつくっていこうということで、今進めているところです。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。難しいところだとは思うんですけれども、腕を引っ張ったということは、やはり少し考えますと、暴言と同等なのかなっていうような、僕としては印象を受けてしまうんですけれども、ちょっとこの体罰に関しては、最後の質問ですけれども、どういった基準で、なぜこれが指導の範囲内であると分類されたのか、どのような仕組みの中でそれが分類されたのか、教えていただけますでしょうか。


◯指導課長(松永 透君)  特別な環境ではあるんですけれども、子どもが書いたといったことなんですが、これは実は書いた子どもは本人ではありません。周りの見ていた子どもが、そうされたんじゃないかといったことでありました。本人と管理職のほうで、こういうことがあったって聞いたんだけど、どういうことがあったのかなということで話を聞いたりしている中で、本人は、いや、あれは僕が騒いだんですって、そういう形になってしまった部分であるとか、周りの見方──でも、子どもたちがそういう厳しい見方をするっていうのは、私は正しいことが子どもたちに伝わっているのかなというふうに判断して、積極的に評価したいとは思っておりますけれども、そういうことがありましたということです。こちら、市の教育委員会としても、疑義があるものにつきましては、東京都のほうに上げさせていただいた中で、東京都のほうでもこれは指導の範囲内であると、そういうふうに判断がなされたというふうに考えているところです。


◯委員(西尾勝彦君)  その個別の問題に関しては、周りの方からの状況証拠というか、その辺からの判断だったということだと理解をいたしました。非常にこれ、やっぱり難しいところがあると思うんですね、分類していくことって、相手のあることでもありますし。こういったこともしっかりやっていただきたいと思います。
 次に、東部図書館改修工事に伴う休館と代替サービスについて、資料3です。この東部図書館が休館をするという特殊事情での市民の皆さんへの不利益というものが、やはり非常に大きいと思うんですね。そこに、これ予約本の受け取りであるとか、貸し出しであるとかっていうのは、ひまわり号の通常の業務というか、そういったことに限られていると思うんですね。それよりも、こういった特殊事情での市民への不利益ということになりますから、もっと配慮した代替サービスといったものは考えられなかったのかどうか、お願いいたします。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  私どもも幾つか代替サービスについて、どういうことができるかということでは、平日からの移動図書館のひまわり号を巡回させるということも1つ、候補として挙げていましたが、やはり今、既に巡回を火曜日から金曜日していますので、ほかのステーション、利用者さんに影響を与えてしまうということは、まず避けるべきだろうということと、あと、敷地内に仮設なりでも建てて対応できないかということも検討したんですが、工事の規模からして、資材であったり、工事車両であったり、全ての敷地を使うということから、敷地内での代替サービスということの余地がなくなってしまったということ。
 また、近隣にそういう同等の施設があるかということもいろいろ調べたんですが、同じような形で執務場所も確保して提供できるというところがなかなか難しかったことから、最低限、私どもでできることとして、土日、ひまわり号は今お休みをさせていただいていますので、それを東部図書館の職員が巡回をさせることによって、日ごろの利用されている方も安心してコミュニケーションを図りながらサービスを提供できる方法として、今回、土日のひまわり号の巡回という形で提供させていただいています。
 ただ、完全に休館になってしまいますので、このあたりは既に南部図書館、井の頭コミュニティ・センター、決して近くはないんですけれども、そちらのほうを一定期間御利用いただけるような案内を、既に利用者様のほうにもさせていただいております。
 具体的な移動図書館の代替サービスについても、本日以降、丁寧な形で日程、スケジュール等もお示ししながら、職員から一人一人の利用者にチラシなりを手渡しをしながら周知を図っていくという形で、取り組んでまいります。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。いろいろ、やっぱりこういう難しい点もあるかとは思うんですけれども、牟礼コミュニティ・センターで、例えば何か本の返却の代行とかって、そういうことってお願いとかっていうのは考えられないんでしょうかね。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  牟礼コミセンの場合は、確かに図書室があるんですけれども、あちらには特に人が常駐していないところもあるのと、私どものほうの職員がそちらに常駐するような事務室をいただいてということもなかなか難しかったりしております。ただ、利用者様のこれからの御意見等もまた聞ければ、そのような形で検討できるのか。私どもも、コミセンのほうには御相談をしていないところもありましたので、そのあたりの踏み込んだ形でもまた検討ができれば、利用者様の一定の理解をいただけるように努めてまいりたいと思っております。


◯委員(西尾勝彦君)  やはり、今後、いろいろと始まって、御利用者の方々からいろいろな意見が出てくると思います。そういったことも踏まえて、いろいろとまたできる範囲ということになるんでしょうけれども、代替サービスといったもの、重要になってきますので、しっかりとよろしくお願いいたしたいと思います。
 以上です。


◯委員長(吉野和之君)  休憩いたします。
                  午前10時52分 休憩



                  午前11時09分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 質疑を続行いたします。


◯委員(谷口敏也君)  平成30年度教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価の報告書について、幾つか質問させていただきます。
 まず、今年度も20事業、点検・評価をされたわけなんですけど、去年、平成29年度のやつと比べると、13事業ぐらいは同じ系列かなと思うんですが、この事業を20事業選定する何か基準というものがあったら、お教えいただきたいんですけど。


◯総務課長(高松真也君)  この評価対象事業の選定についての御質問でございます。こちらの選定ですけれども、教育委員会の基本方針と事業計画というものがございます。6月に参考資料として提出をさせていただいたものになります。そちらに基づきまして、市の事業評価もございますので、そちら市の事業評価対象事業も勘案をしながら、基本方針の事業計画において特に重要な事業について選定をするということを基本としているところでございます。
 対象事業については、4月に策定をします基本方針と事業計画におきまして、点検・評価対象事業ということで明記をしまして、そこで対象事業ということを明らかにするという内容でございます。事業数自体は特段決めているわけではないんですけれども、例年15事業から20事業ぐらいというような状況というのは、御指摘のとおりでございます。
 以上です。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。主要な事業で、位置づけとしても非常に重要な事業ということなので、そういう事業だからこそ去年もオールAですし、今年度も図書館でSがあるような高評価なのかなという気もします。ただ、去年も私は言ったんですけど、目標数字っていうのがある程度示せることがある事業っていうのに対しては、やはり自己評価なわけですから、少し厳しく評価してもいいんじゃないかなと思うんですけど。
 例えば、先ほど大倉委員からもありました中学校の進学者の割合、79.9%、目標数字は8割って決めていて、正確には割っているわけですよね。もう一つ、いじめ防止もありました。いじめ防止も、いじめの件数がふえるっていうことは別に問題じゃないって言うと、ちょっと語弊があるかもしれないんですけど、むしろいじめの解消率で言うと、平成27年度が85%、その前が96%だったのに対して、今回が81%じゃないですか。年度をまたいで解消しているっていういろいろな部分があるんでしょうけど、そういうところですとか、川上村も、何でしたっけ、目標としている利用者の人数よりは下回っているわけですから、そういった部分に関して自己評価をするならば、ある程度厳しく。しかも、Bのおおむね目標は達成できたっていう評価指数があるわけですから、そういうふうに評価してもいいのではないかと思うんですけど、そのことについてどうお考えなのか。
 もう一つ、この評価をそうやって辛口にして下げることにより、教育委員会のペナルティーじゃないですけど、例えばこれは法律に基づいてやっているわけですから、都の教育委員会から指導が入るとか、そういったこともあるんですか。
 その2点をちょっと聞きたいんですけど。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  評価につきましては、8ページにございますように、進捗状況、成果のところの達成度のところですね。定量的なものの評価については、一応これを踏まえてということが大前提になっております。ただ、やはり評価って総合的にやりますので、取り組みの中身だとか、内容、質的なものっていうのは、いろいろなアンケートの実施だとか、いろいろな御意見、あとは学識経験者の方のことも参考にしながら評価しているところですけれども。
 こちらにつきましては、市の事業評価の一定のこういった達成度の目安というのを参考にしながら、内容も踏まえてやっているということで御理解をいただきたいと思います。
 こういったことで、都から指導を受けるというのは別にないんですけれども、自己評価の中でそういった基準でやっております。


◯委員(谷口敏也君)  ほかの部署とかもありますからね、いろいろとそういった事情もあるんでしょうけど。私なんか、サラリーマンを5年間やっていて、営業もやっていたもんですから、数字っていうことを非常に厳密にやっていましたし、プレッシャーもすごかったし。ただ、それがあればこそ、目標を達成した場合には達成感というのもありますし、それこそ自己評価につながって、ほかの上司からの評価とか、そういうのも入ってくると思うんで、余り甘くするのは今後のためにも余りよくないんじゃないかなと思うので、少し頭の中に入れておいていただければと思います。
 それと、具体的に1点だけ、先ほどの大倉委員の質問の中にもありましたけど、就学援助費の入学前支給について、これ小学校でも、中学校でも、対象者に対して全員文書を送るなり、手渡しなりってしていたっていうような御報告があったと思うんですけど、それに対して何%の人がこれを受けたのか、それだけちょっとお伺いしたいんですけど。


◯学務課長(桑名 茂君)  新小学1年生が大体、対象が120人程度いたかと思うんですが、64人で、中学生については116人で104人になります。
 以上でございます。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。そうすると、やはり先ほどから話があった、中学生のほうがわかりやすい。小学校6年生のほうが把握しやすいけど、未就学児についてはなかなか。これ、連絡とれないのか。こちら側から1回渡しただけで、それ以降はアプローチしていないということなんですか。


◯学務課長(桑名 茂君)  新中学1年生の場合は、現在、小学校6年生の児童で、準要保護の認定をした児童に対して全員に送っております。ですから、御自身も対象であるというふうなところと、これを出せば──出せばっていうのは、6年生については意思確認だけ、するか、しないかといったところを行っていますので、そういう意味では、もともと制度を理解した上で申請をして、認定を受けた方が対象になっています。
 小学生については、来年、小学生1年生に入学する全児童に対して御案内をしているということなので、1,500人とか、1,600人とかっていうことですので、なかなかそれをまた再確認する方法は難しいかと思っています。


◯委員(谷口敏也君)  でも、対象者120人というのはわかるんですよね。


◯学務課長(桑名 茂君)  済みません、対象者の120人と申し上げたのは、大体想定している、今までの1年生のこれまでの過去の人数の中で120人程度と見込んでいる中で、64人の認定者というふうなことでございます。


◯委員(谷口敏也君)  見込みの120人というのはわかりましたけど、例えば入学して世帯の収入とかっていうのを、例えば市民部とかからわかれば、そういうので最終的な対象者ってわかるんじゃないんですか。
 じゃあ、逆に言うと、6年生まで本当の対象世帯がわからないっていうことなんですか。


◯学務課長(桑名 茂君)  まず、申請を希望される場合に、申請書に基づいて、非課税であったり、そういった必要な添付書類を添えさせていただいた上に、それに審査をして認定をするというようなことになりますので。その後は、何ていうんですかね、その段階になって初めてわかるっていうところでございます。


◯委員(谷口敏也君)  わかりました。あくまで申請ですから、例えば今年度から始まっている高校無償化も760万円以下で申請しないと、それ以下の人もならないわけですから、人数把握についてはわかりました。ただ、やはり本来、対象者となる方については、しっかりと漏れなく支給するべきだと思いますので、何とか努力をしていただければと思います。
 それと、学識経験者からの意見についてちょっとお伺いしたいんですけど、これはそれぞれお二人の先生から御意見を頂戴していますが、例えば何々の対応を望みたいですとかっていう要望事項だったり、指摘事項だったりするような部分があると思うんですけど、こういうところに対してお二人の先生方には何か回答みたいなのをされているのかどうかっていうのを、お伺いします。
 それと、もう一つ、これはちょっとどういった解釈をしているのかお伺いしたいんですけど、52ページのいじめ防止等の対策の推進の中の「ただし」以降なんですけど、いじめの原因が現代のメディア社会や消費社会など云々かんぬんと書いてあるけど、私、ここの部分が何を言いたいのか余りわからなかったんですけど、この部分、教育委員会としてどう指摘されているのかっていうのを、判断をお伺いしたいんですけど。


◯総務課長(高松真也君)  学識経験者の視点の活用ということで、法律にも定められておりますけれども、点検・評価の客観性を確保するためのものということで、大切なものと認識をしているところでございます。先ほどの要望、指摘というようなところでございますけれども、部長から御説明させていただいたときに、5月30日になりますけれども、学識経験者の方と部課長、事務局職員とで懇談会というのを設けております。その中で、まずさまざま意見交換をさせていただいておりますので、その中で御説明をさせていただいたり、やりとりもさせていただいたりと、そういう点が1点あろうかと思います。それを踏まえて、改めて書面の意見書として提出をいただいているという状況でございます。
 また、この報告書自体につきましては、公表に先立ちまして学識経験者の方にもこの報告書一式ということで、お送りをさせていただいているという状況でございます。
 以上でございます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  いじめ防止対策の推進のところで御意見をいただいた、ここの記述のところにつきましては、いじめ問題対策協議会の中でもいろいろな御意見もありまして、和田先生のほうはいじめ防止の会長もやっていただいています。今回、この御意見をいただいたのは田中先生なんですけども、その中でも学校のいじめ防止の中でいろいろ出てきているものっていうのは、縮図といいますか、大人の社会でもあるんだよということは議論の中でも出ていまして、こういった今のパワハラだとか、そういったいろんな問題はいじめと同じような構造だっていうようなことは前からよく言われていまして。そういったことをおっしゃっているのかなというところもありますけども、そういった社会のいろんな環境が改善されないと、そういったところ、根本的なものが難しいんだよということだと思っております。
 ただ、こういった御意見も踏まえて、いじめ防止対策に生かしていきたいなというふうには考えております。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。今の高松課長の答弁の中で、この意見書、総合評価、これを出してから懇親会だったんじゃなくて、懇親会を経てこれなんですか。
                 (「はい」と呼ぶ者あり)
 そうなんですか。ということは、懇親会を経て、それでも、例えば要望されたいっていうふうに書いているっていうことは、そこは改めて回答したほうがいいのかな。例えば、それはこういうことじゃなくて、こうなんですよという言い分もあるでしょうし、それはおっしゃるとおりですから、やっぱり進めていきますというようなことも言っていくべきじゃないのかなと思うんですけど、その辺は何もしないんですか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  先ほどこのいじめ防止のところで対応を望みたいというような御意見、こちらについては、和田先生もいじめ防止の中で会長として常日ごろいろいろ指摘をいただいているようなところもございますので、年に3回あるいじめ防止の中でも、こういった会長自身がいろんな御意見も持っていらっしゃるというところでは、こちらのほうもいろんな対応を、そういった意見をもとにやっていかなければいけないのではないかなというふうには捉えております。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。
 続いて、体罰の実態についての報告なんですけど、先ほど西尾委員から質問がありました。私もこの指導の範囲内というところで、こういうのがどうして出てくるのかなと思ったんですけど、先ほど来のやりとりですと、子どもたちからのアンケートでそういった事案が出てきて、学校側として、教育委員会としてもこういう判断というふうになったと。ガイドラインを見ると、ある程度その状況がわかるんですけど。1つは、指導の範囲内の下にあるのは、適切な指導とか、正当防衛とか、緊急避難と書いてある事案は今回もなかったという理解でいいのかどうかということが1つ。
 先ほどの答弁の中でも、ほかの子どもたちからそういう指摘があって、それでも指導の範囲内だったということだったんですけど、こういうことって、いじめのときもそうだと思うんですけど、子どもたちでの話し合いとか、先生とこういった意見が出てきたけど、それは君たちのためにこういう指導をしたんだっていうような、ちゃんと話し合いができているのかどうか、それが非常に重要だと思うんですけど、その辺はどうなんでしょうか。


◯指導課長(松永 透君)  先ほども出てきたところですけれども、このガイドラインの中の具体例っていう、具体的な行動として、こういうものについては、例えば先ほどのところで言うと、腕をつかんで連れていくっていう、そういうことについては指導の範囲内っていうことになっています。これ、シチュエーションによって、その状況というのはまた違ってくるところもありますので。1つは、子どもたちのアンケートが出て、直接担任の先生が精査するといろいろ課題が出てくるので、その子どもたちと直接かかわりのない先生のところで見ていただいた上でどうなのかといったことについて、管理職──私も子どもと面接したことがありますけれども、と話をしながら状況等を丁寧に聞き取りをします。
 また、それで子どもがそのことについてどう思っているのかといったことについてきちんと聞いた上、ああ、これは課題があるなと思ったことについては、当然学校の中で生徒、それから教員といったところでの話をしたりとか、周りの関係する子どもたちについても同じような形で話をしています。特に体罰ではなくて、いじめ等のことについてもなんですけれども、今子どもたちの主体的な取り組みということで、さまざまなどう解決していくのかみたいなことについて、主体的にかかわれるようにという指導を今進めているところです。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。私自身も中学生のときは、何度かぱしっとかやられたことがあって。だけど、それはやっぱり自分が悪いっていうのはわかっている。先ほどの話じゃないんですけど、自分がふざけていたからだっていうのはわかるけど、周りの子がそういうのを見て、あれは体罰じゃないかと思ったとしても、本人がやっぱり自分が悪いっていうふうに思っていれば、それは指導っていうふうになるんだっていう、共通認識じゃないですけど、子どもたち全員がそういった、例えば話し合いができるとか、考えることができるという場が必要じゃないかと思うので、引き続きそういった指導をしていただければと思います。


◯指導課長(松永 透君)  済みません。そのほかの正当防衛、緊急避難等のことはどうだったのかといったことなんですけれども、1件あったのが、階段の手すりをそこに寄りかかりながら滑り落ちてくる子どもに対して、教員が危ないっていうことで叱責したということがありましたけど、これは適切な指導ということで判断させていただきました。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。それもやったことあります。勢いよくおりられますから、いいと思うんですけど。
 図書館についてですが、まず、非常に残念なのが、同じ時期に東部児童館も使えないんですよ。東部図書館も使えないっていうことで、小学校、中学校の生徒たちにはちょっと不便をかけるんじゃないかなと思います。こういうところの調整って、もうちょっとうまくできないんですか。それとも、小・中学校の予算が文科省からちょうどついたところだけど、こういうのってもうちょっとうまく調整できないんですかっていうことを、ちょっと言いたかったんですけど。
 それと、あと、注意していただきたいのが、あそこの牟礼コミセンの牟礼七丁目小広場、ついているところですよね、横ですよね。違いますか。牟礼コミセンの駐車場、広場として使っている部分じゃなくて──ああ、違うんだ。昔、タイヤ公園と言っていたところですか、違うのか。知らないか。じゃあ、いいです。ちょっと勘違いしていました。じゃあ、調整についてだけちょっとお伺いしたいんですけど。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  今回、東部図書館の改修工事は、本来、平成29年度に行うべき形で予定をしておりました。ただ、改修工事に当たって、耐震の調査をしていたところ等がありまして、一部耐震の数値が下回っているところと、あと、外壁の問題もあって、そのあたりで平成29年度に実施ができない形で、平成30年度にずれ込んだ形になっております。当然、東多世代交流センターのほうの時期との合致というのは、私どもも承知はしているんですけども、やはり耐震化とか、快適に、安全に利用いただける時期では、やむを得なく、この平成30年度で1年ずれ込む形で実施をするという判断をさせていただいたところです。


◯委員(谷口敏也君)  しようがないと言えばしようがないのかもしれないんですけど、できれば同じような子どもたちのための施設──子どもたちのためだけではないですけど、施設が同じ時期に同じ地域で使えなくなるっていう状況はなるべく避けていただきたいなと。これは教育委員会だけじゃないんでしょうけど、お願いをしておきたいと思います。
 最後に、学校施設のブロック塀等の緊急点検についてですが、今回の敷地内等で一番気になるのが、プールの外周っていうことが多くて、まさに大阪のほうで起きたのがプールの外壁のところなので、この夏、問題ないことを祈るだけなんですけど、早急な取り組みと、改修とを行っていただきたいと思うんですが。これは、この改修予定どおり、工事に関して予算等も問題なくできる見込みなのか、お伺いしたいと思います。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  予算につきましては、一応予備費を充てて改修をすることを予定しております。


◯委員(谷口敏也君)  ということは、根本的な、例えばフェンスに入れかえるとかではなくて、何でしたっけ、控え壁をつくったりというような形での改修になるんですか。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  改修の内容については、それぞれ多少違うところはあるんですけども、基本的に1.2メートルを超えているような形の控え壁がない場合については、まず法令に適した形で、ある一定の低くした上で、必要であれば、目隠しのフェンスを設置する等を検討しているところです。


◯委員(谷口敏也君)  これだけの数があっても、予備費で大丈夫ということならば、それでいいですけど、大丈夫なんですね。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  ちょっと場所によって、改修費用、今のところ見積もりベースなので、実際契約してみないと何とも言えないところはあるんですが、例えばプール外周工事等については数百万円程度というふうに見込んでおりまして、全体で数千万円程度というふうに考えているところです。


◯委員(谷口敏也君)  わかりました。早急に行っていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 以上です。


◯委員(半田伸明君)  ちょっと長くなりますけど、幾つか聞きますね。まず、点検及び評価報告書、平成29年度分というところで、7ページ。平成29年度当初に教育委員会の基本方針と事業計画において19事業を設定したほか、年度中に社会的に強い関心が寄せられた事案に関する事業を1事業選定しとあります。年度中に社会的に強い関心が寄せられた事案が、この20のうちどれかの記述がない。どれなんですか。この一覧表、20個、7ページに表があるけれども、この表の中のどれが年度中に社会的に強い関心が寄せられた事案なのかを書いていないと、判断しようがない。どれですか。


◯総務課長(高松真也君)  当該の事業につきましては、23ページになりますけれども、ナンバー8、学校における働き方改革の推進でございます。大変御説明が不足していて申しわけございません。8ページの評価表の見方というようなところがございます。その中で、平成29年度事業計画の欄の吹き出しなんですけれども、社会的に強い関心が寄せられた事業について、年度当初に選定した場合に四角で特と表記をしておりますというような記載をさせていただいております。
 23ページのナンバー8の評価表におきまして、当該欄にそのような表記をさせていただいているところではございますけれども、御指摘のとおり、当該の記載のところにしっかり記載をするなど、わかりやすい記述が必要かなというふうに思いますので、それについては工夫をしていきたいと思います。
 以上でございます。


◯委員(半田伸明君)  今説明を聞いてわかったけど、7ページに1行あったほうがいいと思いますよ、これは。ちょっとわかりにくい。説明はわかりました。となると、ナンバー8の学校における働き方改革の推進というのは、平成29年度当初の教育委員会の基本方針と事業計画には載っていなかったんですか。ここを確認したいと思います。


◯総務課長(高松真也君)  具体的に事業計画としての記載はございませんのと、あと点検・評価対象事業という記載もございませんでした。


◯委員(半田伸明君)  では、23ページのナンバー8、学校における働き方改革の推進になぜ平成29年度事業計画とあるんですか。今、事業計画、ないっていう話でしょう。つまり、この質問のポイントを言います。つじつまが合わないんです。いかがですか。


◯総務課長(高松真也君)  なかなかわかりにくくて申しわけございません。平成29年度事業計画のところに、目標IIIの1と、体系上位置づけられるところを、他の事業については掲載をさせていただいていると。四角で特と入っているものは、当初点検・評価対象事業としてはおりませんでしたという御説明をさせていただいております。ですので、ここでは、あくまで参考的に、事業計画に位置づけるとすれば、この目標IIIの1の項目に該当すると、そういうような記載になっております。
 平成30年度の事業計画におきましては、当該箇所に記載をしていると、そのような状況になってございます。


◯委員(半田伸明君)  となると、今の説明だと、23ページに平成29年度事業計画とあるのは、おかしいでしょう。事業計画にないものを、年度中に社会的に強い関心が寄せられたものをピックアップしているのが、この23ページなわけですよね。23ページに、平成29年度事業計画っていう文字があることは、私はやっぱりおかしいと思う。だって、なかったんだもの。あえて関連づけるとしたら、目標IIIの1だと、こういう言い方ですよね。だったら、例えば平成29年度事業計画という文字を載せるほうが正しいのか、それとも、7ページの年度中に社会的に強い関心が寄せられた事案なんだが、当初、平成29年度の基本方針と事業計画の位置づけも関連づけられる事業が1事業ありましたって、ここで加筆をしておくか、どっちかでないと、これはつじつまが合わない。いかがですか。


◯総務課長(高松真也君)  御指摘のとおり、よりわかりやすい適切な記載について、今後しっかり工夫をしていきたいと思います。
 以上でございます。


◯委員(半田伸明君)  うまく逃げられましたが、そういうことを言っているんじゃなくてね、どっちが正しいのかなんですよ。平成29年度事業計画にありませんでしたっていう答弁が正しいのであれば、23ページに平成29年度事業計画っていうのが載っかることは、やっぱり私はおかしいと思いますよ。ないんだったら、あるわけないんだから、ここは平成29年度事業計画っていうのは空欄でないとおかしい。なかったんでしょう。それをあえて関連づけようと意図的にやるんであれば、特という文字がつくんであれば、平成29年度事業計画というのを23ページに載せるのを、例えば括弧書きにするとか。
 これ、1から20まで、全部平成29年度事業計画という項目、あるんですね。7ページと整合性、とれないじゃないと、私は思いました。見方については、8ページを見ればわかるっていうのはなるほどと思うんだけど、要はこの手の報告書っていうのは、どこから突っ込まれてもいいようにしてくれって、いつも同じことを言っているんですよ。これは絶対に突っ込まれます。どっちが正しいんだって言われたら、私はこれは返す言葉がないです。
 だから、平成29年度事業計画というのをナンバー8に入れるんであれば、例えば米印をつける、括弧をつけるということで、ほかのナンバー1からナンバー7、ナンバー9からナンバー20と、ナンバー8は明らかに違うんですよということをもう少し強調しておかないと、7ページの説明がつかなくなるわけですね。そうですよね。同じように平成29年度事業計画って書いてあるわけですから。だから、こういうところをきちっとしていただきたいと思うんですよ。部長、いかがですかね。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  今いただいた御意見、真摯に受けとめまして、来年度以降しっかり対応したいと思います。


◯委員(半田伸明君)  この点はこれでおしまいにしますけど、個人的には働き方改革を含めてよかったなではないと、私は思います。あくまで平成29年度の議論なわけですから。働き方改革って、その後に急に、スポーツ庁のあれ、いつでしたっけ、明らかに私は、平成29年度当初の基本方針と事業計画のときから議論の対象であった事案ではないと思う。スポーツ庁からおりてきたのは年度途中ですよね。それで、東京都から何か言われたのが、あれはいつでしたっけ、ちょっと忘れましたけど。だからこそ年度途中のものを追加するというのは、気持ちはわからなくもないが、私は外すべきだったのかなと思います。
 平成29年度の評価対象と言い切れるかどうかとなると、どうなんだろうか。ここは私はちょっと疑問に思います。だから、こうやって基本方針と事業計画の当初案になかったものを追加するんであれば、これは実績になっちゃいましたから、私はかなり違和感を持ちましたけど、でき上がったものはしようがないんで、実績になった以上は、今後これが続くんであれば、じゃあ、平成29年度とは何ぞやってなっていくと、私は思いますよ。だから、今回もこれはこれで了承というか、はい、そうですかとしか言いようがないんですけど、ちょっとどうなのかなとは思いますね。
 以上、問題提起はしておきます。
 次に移ります。ナンバー4、17ページですね。さっきも他の委員から中学校におけるいじめの解消率が云々という話がありましたね。末尾に和田先生もこれ、記述、書いていますよね。まず確認なんですが、いじめの解消をしたと判断する人は誰なんでしょうか。


◯指導課長(松永 透君)  各学校にいじめ防止対策の学校いじめ対策委員会というのも持ちまして、そこでの合議で、子どもたちのさまざまな動きや何かの見取り、経過観察、それから子ども本人の気持ちとか、その辺も含めて総合的に判断をして、これで解消したというふうにみなせるねということで、合意しつつ進めています。


◯委員(半田伸明君)  その合議体というのは教職員のみで構成されるんですか、それとも地域の人は入るんでしょうか。


◯指導課長(松永 透君)  教職員及びスクールカウンセラーです。地域の方は入っていません。


◯委員(半田伸明君)  つまりね、学校の中で完結する話なわけですよね。これは以前も何度も同じ質問をしてきましたけど、いじめと認知するのも学校であり、いじめを解消したという判断をするのも学校であり、入り口はまず教員であると。本当にそれでいいのかっていうのは、過去何度も同じことを言っていますけど、解消率が減ったということを各学校現場に仮に言ったら、その合議体はどう動くだろうか。じゃあ、数字を上げようってなるわけですよね。
 間違って、イメージが捉えられるのが私は非常に怖い。いじめの解消率が低いことの是非っていうのは、私は正直別にどうでもいいと思う。解消していないっていうことを真摯に捉えているからこそ低くなっていくんだと、私は思うんですね。ですから、和田先生の指摘をそのままストレートに学校に流しちゃった場合に、ああ、じゃあ、数字を上げりゃいいんだろうってなりかねない。ここが怖い。いかがですか。


◯指導課長(松永 透君)  おっしゃることはそのとおりだと思います。学校は組織的に、それでもう解消したんだということを簡単に判断するということではなくて、当該行為が一定期間、基本的に3カ月間というふうに言われていますけれども、そういう行為が全く見られない状況であり、子どもたちのほうからも、そういうことはありませんでしたということを、いじめられた子どもからもきちっと確認した上で判断をしていることですので、解消率はつまり3学期に起こったものというのは、3カ月たっていないということで言うと、解消し得ないんです。ということでの解消率っていうのは、必ず次の年度に引きずっていくことであるというふうに考えています。
 そういう意味では、解消率だけが重要なものでありっていう形の認識は、学校にもないと考えています。


◯委員(半田伸明君)  今の答弁を聞いて安心しましたけどね、3年前、4年前だったかな、何年前か忘れましたけど、こういう議論があったんです。年度内に発生したのが、なぜか3月末に全部ゼロになっている年があったんですよ。もちろん、いらっしゃる前の話ですよ。何でこんなことが起こるんだっていうことを厳しく追及した記憶があります。その後、具体的な状況に応じた、要するに継続する案件というのが若干ふえてきたのかなという目で見ていますが。
 この解消率の低下っていうのが現場に誤ったメッセージを発することを私は恐れていますので、いやいや、そんなことないんだよっていう今の答弁で安心しましたが、そこはちょっとくれぐれも意を用いていただいて、学校側が解消したと判断する事案については、本当にそうなのかということを厳しく教育委員会としては目を光らせていただきたい。いかがでしょうか。


◯指導課長(松永 透君)  おっしゃること、よくわかります。基本的に毎月なんですけれども、報告がふえて、学校には申しわけない部分もあるんですが、1カ月ごとに個別の名前の挙がったとか、そういう子ども、生徒の状況の対応については学校から報告を受けていて、この1カ月はなかった、次の1カ月もなかった、この1カ月もなかったということは教育委員会のほうでは把握しながら、解消というのはそういうことですねってことでの確認をしています。


◯委員(半田伸明君)  じゃあ、その点は安心しました。誤ったメッセージとして伝わらないことを祈ります。
 論点を変えます。ナンバー13、31ページです。快適な学校環境の整備ということで、中を見ていますと、平成29年度の工事完了をもって全小・中学校の普通教室及び特別教室への空調整備率は100%を達成したと。今熱中症で大変なことになっていますね、多治見でしたか。そういうことを考えた場合に、うちとしては早目早目に手を打って、本当によかったなと思っております。で、快適な学校環境の整備なわけですから、学校環境というのは教室以外にもありますね。例えば体育館だったり。
 私が今ちょっと近時気にしているのは、給食の調理室なんですよ。うち、センター方式じゃなくて、自校方式ですね。当然加熱をして作業をなされるわけですね。各学校の給食調理室の空調は現状どうなっているのかを把握したいと思います。いかがでしょうか。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  ここの部分、快適な学校環境の整備、言葉の捉え方なのであれなんですが、基本的には児童・生徒が活動する、教育活動におけるところの部分を指しています。体育館はちょっと規模が大きいので、また別扱いなんですが、やっていまして、基本的に言いますと、普通教室であったり、特別教室であったりというところを目指しているものでございます。
 今の御質問のところなんですけれども、最近建てかえ等を行った学校、数校において空調の設備がございます。
 以上です。


◯委員(半田伸明君)  つまり、建てかえとかしていないところは、空調設備、ないっていうことでしょう。そういうところの学校給食の調理員がどういう状況で調理をしているのか、把握なされていますか。つまり、大型扇風機を回しているだとか、そういったことの把握は教育委員会でなされているか。いかがでしょうか。


◯学務課長(桑名 茂君)  給食室の調理員の状況ですけども、もともと給食室、暑い環境の中で、火を使いますので、そういったときには適度な休憩と水分補給というふうな部分のところで作業を、時間を区切るなり、短目にするなりっていうふうなところで、対応をするというふうなところで把握しているところです。


◯委員(半田伸明君)  程度な休憩と水分補給という答弁からすると、空調がどうなっているかはまだ把握していないってことですか。つまり、私は今大型の扇風機があるかどうか、そういうことを聞いているんですよ。つまり、調理室がどういう状況なのかをきちんと教育委員会は把握しているんですかと聞いているんです。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  先ほど田島のほうからも説明があったんですけれども、この項目については児童・生徒の学習環境ということで捉えた部分でございます。委員さん御指摘のところは、どちらかというと労働安全衛生的なところだと思います。それにつきましては、労働安全衛生の中で、職場巡視というようなものもやって、給食調理室、どんな環境なのかというのは見に行ったりしていますけれども、いま一度、そこもしっかりと実態がどうなっているのかをもう一回把握をして、やはりそういった労働安全衛生の環境をしっかり、現場で働いている職員の意見も、それは直営も委託もあるので、両方を聞きながら整えていくしかないだろうと思っています。


◯委員(半田伸明君)  この論点についてまとめに入りますが、申しわけない、入り口として学校環境の整備という言い方をさせてもらったけど、実はこれ、働き方改革なんですよね。働き方改革は別に教員に限らず、委託先も当然、当たり前の話ですよね。そこにクーラーを入れることがいいか悪いかは話は別ですよ。まず現状を把握していただきたい。
 社会的に子どもの熱中症対策と言われながら、給食調理の熱中症対策は言われていないじゃないかという声が、今一部出始めています。こういった声をきちんと労働安全衛生上の観点から把握をして、ぜひ現場をきちんと状況を見ていただいて、扇風機があるかどうかが今答弁に出てこないこと自体が、私は正直驚きなんですが、そういったことをまず把握をして、どういう環境で、何度の状況で──火を使ったら、下手したら40度行くかもしれませんね、そういったことをきちんと把握をして、労働安全衛生のあり方につなげていただきたい。
 以上、これは提案を含めた質問です。
 あわせまして、学校環境の整備について、もう一つ。空調の整備が進んできた。これ、実際にクーラーをつけるときに、例えば何度以下だったら自動的につけなさいという決まりがあるのか、それとも、教員の申請──教員が暑いからつけましょうねとか、いや、まだ暑くないからつけませんねとか、つまり統一した基準があるのか、ないのか、このあたり、いかがでしょうか。


◯総務課長(高松真也君)  統一的な基準があるという状況ではないです。ただ、学校版EMSなども運用しておりますので、そうした省エネルギーの観点も含めて、ただ、健康安全確保も含めて各学校において判断をいただいているものというふうに認識をしてございます。


◯委員(半田伸明君)  空調は整備されているけれども、教員の皮膚感覚でつけたり、消したりっていうのが大変困るという社会的な声が実はあります。私、これ、統一基準をつくるべきだと思う。例えば外気温が例えば30度、33度、35度、その辺は議論によりますけど、一定の気温になったら自動的に教員がつける。それはなぜか。子どもの安全なんですよね。だから、一定の気温になったらつけるっていう1つの、何ていうんだろう、統一的な基準をつくっておくほうが、ちょっとあえてはっきり言いますが、後々の事故が発生した場合の学校のリスク管理につながっていくと思うんですよ。いかがでしょうか。私はつくるべきだと思う。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  御指摘の一定の基準、これは今、東京都や国のほうからも一定の通知も来て、環境省も含めて暑さ指数みたいなものが出ております。そういったものも踏まえる中で、急いで検討していかなければいけないのかなというふうには認識しているところでございます。


◯委員(半田伸明君)  仮に教員の申請によって、つけなかったことによって熱中症になった、うちの子が倒れた、死んだ、どう責任とってくれるんだとなる前に、三鷹市としてはきちんと基準がありますとやっておくほうが意味があると思うんですね。御検討いただきたいと思います。
 体罰に移ります。行き過ぎた指導のところなんですがね、これは体罰は主語が、教員がになっていますね。行き過ぎた指導の中に部活動の話がありますね。こういう話が聞こえてきました。部活動の先生が指示するんじゃなくて、要は学生ですよ、部長が指示して、例えば校庭何週走るとか、走らされているのはいつも特定の人とかいう声がちょっと聞こえてきました。行き過ぎた指導を学生がやっている事案があるんです。体罰とは違うから、行き過ぎた指導だから、しかも教員ではないから、この行政報告の対象外かもしれない。ただし、そういう事案が発生していることは、ちょっとどこかにとどめておいてください。
 私は、部長クラスが、しかも、それが顧問がその命令内容を了解しているんだったらまだわかるけど、どうも了解していない事案のようですが、こういったのを私は本来的にいかがなものかと思いますけど、どうでしょうかね。


◯指導課長(松永 透君)  いじめという観点の部分と、体罰という観点の部分と、両方ともあるのかなと思います。特に部活動に関してのところは、教員だけではなくて、外部指導員であったり、OB、OGであったり、それから、先輩であったりといったところも、子どもたちのほうからはアンケート用紙の中で書けるようにやっておりますので、上がってきたものについては学校の中で対応をしているところです。


◯委員(半田伸明君)  これも、一歩間違ったら、その子が校庭とかで仮に熱中症で倒れた。倒れたとした場合に、例えば亡くなった。そうなった場合に誰が命令した。いや、部長が命令した。その部長の命令を顧問が把握していたか、実は把握していないとなったら、この学校が火だるまになるんです。結局さっきの空調設備の教員の申請のこととつながっていくんですが、トータル的な基準を教育委員会側で示しておかないといけない時代に入りつつあると、私は思います、この部長の命令にしてもね。それは、しょせん子ども同士なんだから、いいじゃないかって言う人もいるだろうけど、命の危険につながったら、これはしゃれにならないわけですね、法律問題になっていきますから。
 そうなる前に、リスク管理のあり方として、今の2つの論点はぜひ中でとどめておいて、御検討いただきたいと思います。
 12時回りましたが、あと1点だけ。ブロック塀。これについては、まず建築基準法施行令の規定への適合性とありますが、その施行令の中身がまずわからない。1.2メートル超え、2.2メートル超えとか、いろいろありますね。もう時間もないので、当然しようがないんだけども、1.2メートルを超えちゃいけないっていうのが施行令にあるわけですか。2.2メートルを超えちゃいけないっていうのが施行令にあるわけですか。控え壁は何メートル以上につけなきゃいけないっていうのがあるんですか。それは載せてくれないと、わからないでしょう。この行政報告だとわからないと思いますよ。
 ですから、施行令の中身ですね、具体的にどういったことについてなのか、まずそこから入りましょう。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  大変失礼しました。そういう意味では、1.2メートルを超えている場合に控え壁が必要であります。ブロック塀としては、2.2メートルを超えてはいけないという内容になっています。
 以上です。


◯委員(半田伸明君)  じゃあ、わかりました。2.2メートルを超えているのが発生していましたってことですね。1.2メートルを超えているのも幾つか発生していましたってことですね。じゃあ、聞きますが、2.2メートル、1.2メートルっていう施行令はいつ決まったのか。要は、古い学校の場合はいたし方ない部分ってありますよね。つまり、法律ないし省令が変わることなんて、そんなものはしょっちゅうあるわけでしょう。それが例えば学校が建築された後に、15年とか20年後に施行令が変わったとかなったら、これ、どうしようもないわけですね。
 だから、各学校ごとに違法性があるかどうかっていう意味で言うと、1.2メートル超えがあるからといって直ちに違法性があるとは言えるわけがないと、私は思います。その辺の論拠をきちんとしておく必要があると思いますが、いかがでしょうか。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  今手元に数字がないのであれなんですが、どこかのタイミングでこの施行令が変わっているという認識は持っているんですけど、いつ変わったのかという数字は今把握しておりません。


◯委員(半田伸明君)  じゃあ、これで最後にします。長くなってごめんなさいね。1.2メートル、2.2メートルという基準はわかりました。それがいつわかったのか。お願いします。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  失礼しました。施行令が改正されたのが昭和56年6月1日に改正されたという状態です。


◯委員(半田伸明君)  となると、昭和56年以前に建てられたものについて、ブロック塀が1.2メートル超えのケースっていうのは、この中にあるわけですか。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  大変言いにくいんですが、ブロック塀の建築について正確な図面等が今現在確認できておりませんで、いつごろできたものかというのをちょっと詳細に把握していない状態にあります。


◯委員(半田伸明君)  そこが一番の問題だと思いますね。最後の質問のポイントはそこなんです。1.2メートルを超えた、2.2メートルを超えたというのは、それは施行令がころころ変わるから、いい。だけど、当初どうだったか。記録がない以上は、説明がつきようがないんですね。これは起こってしまったことはしようがないですから、1.2メートルを超えた、2.2メートルを超えたっていう部分について、論理武装しておく必要が私はあると思う。いつの施行令なのかっていうことと、あと、当時の図面がないということについて、万が一聞かれた場合にどのように論理武装をして準備をしておくかということは、リスク管理の観点から私は必要なことだと思います。いかがでしょうか。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  委員御指摘のとおりだというふうに認識はしております。基本的には、今現在建築しているものについては図面等がしっかり保管はされているんですけれども、やはり昭和のこの時期のものについては図面が確認できないものも多数ありまして、特にブロック塀等については、何ていうんですかね、校舎とは違いまして、附属につくっているものが多いものですから、その中に記載がないものが多いという認識でいます。


◯委員(半田伸明君)  じゃあ、これで最後にしますけど、問題認識は共有はしてもらえたと思いますので、図面がないのは何事だっていうふうになった場合のことを考えたら、さっき予備費を充てるっていう話がありましたよね。9月か10月、秋に予定されていることが多いんだけど、谷口さんからも話がありましたけど、夏に事故が起こらないことを祈るだけですね。9月から10月の間にやるっていうんじゃなくて、できればどんどん前倒しをする。全部終わったら、図面が残っている云々という議論はなくなるわけですね。だから、これは急いだほうがいいと思います。
 以上、申し上げまして質問を終わります。


◯委員長(吉野和之君)  それでは、休憩いたします。
                  午後0時06分 休憩



                  午後1時08分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 質疑を続行いたします。


◯委員(伊藤俊明君)  それでは、教育委員会の皆様には、本当、遠路はるばる2往復もしていただいてありがとうございます。ということで、午後のトップバッターとして、議論もかなり他の委員からも活発な意見が出たところではございますが、何点か、その質問を聞きつつというか、また確認もさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 まず27ページの、ナンバー10の児童・生徒の安全を見守る体制の充実というところで、ここのところで今年度で市内の全小学校の通学路への防犯カメラの設置が完了するということで。ところが、引き続き、やはり子どもたちをめぐる環境というか、不審者の出没も多いですし、事件も全国的にも大変多くて、心が痛む日々が続いておりますので、一応全市的に各通学路に5カ所ということですが、この5カ所を選別するに当たっても、かなりいろいろ協議会も設置して議論があったと思います。それで、全市的に設置を完了したというか、この時点でまた検証しつつ、特に和田先生なんかも抑止力としての効果を書いてありますし、また、田中先生のほうは、もちろんその重要性は認識しつつも、やっぱり日々の市民の方々の見守りが重要だというようなこと。その両方をミックスした形というか、その両方とも非常に重要なんじゃないかという観点からお聞きしたいんですが。
 一応この設置は全市的に5カ所ずつやりましたが、その地域によってもかなり差があると思うんですね。本当はここにも欲しかった、ここにもということで、やむなくこの5カ所に絞ったというようなところも多々あろうかと思いますが、そういう点も考えつつ、これからのこの防犯カメラのあり方というか、取り組み体制をどのようにするのか、ちょっとお聞きしたいんですけど。


◯学務課長(桑名 茂君)  防犯カメラの設置についてでございますけども、5カ所については補助の限度というようなこともあって、地域の方とお話しする際には、ある程度数カ所拾って、候補を挙げていただいて、その中で優先順位の高いものというようなところで5カ所の選定をしております。ただ、この防犯カメラ設置がすぐに犯罪がなくなるっていう部分につながるものではなく、先生からの講評のほうにもございますとおり、犯罪の抑止力であったり、そういったところが大きいというところは考えているところでございます。
 また、こういった話し合いを持つこと、それから地域に防犯カメラが設置をされたというようなところの意識も含めて、地域の防犯に対する見守りの意識の向上といいますか、防犯力の向上といったところにもつながっていくことを期待しているところです。台数については、ここにっていうふうなところについては、今現状ではすぐ増設っていうふうなところまでは計画はされておりませんけども、この設置についての効果といった部分の検証も行いながら、また地域の声も聞きながら、今後どういった形で、あくまでも防犯力を地域の見守り活動、どういったふうに充実をさせていくかっていうふうな部分については、地域の方とも十分話しながら進めていくような形になるかと思います。
 ですから、いろいろな形で地域の方の目が子どもたちに向いていくような形になればいいかなっていうふうに考えているところでございます。


◯委員(伊藤俊明君)  ありがとうございます。いずれにしましても、地域によっても実情がいろいろ違いますし、子どもたちの通学路の安全確保っていうのは、非常に最重要課題でございますので、抑止力的な観点とか、見守りもいろいろ経由をしつつ、早急にこれからもしっかりとした対応をしていただきたいと思います。
 続きまして、ナンバー11、学校給食の充実と効率的運営及び市内産野菜の活用の件ですが、これに関しましても、給食調理業務の委託のほうはあれなんですが、市内産野菜の活用についてということでお聞きしたいんですが、三鷹産野菜カレーの日だとか野菜の日ということで、昨年度も6月22日と12月6日に設けていただいて、大変好評だったというようにお聞きしております。それで、これが市内産野菜の使用量の約11%に相当するということなので、これ、平均でいきますと市内産野菜の使用は2.9%とか、3.2%とか、そういうパーセンテージですよね。
 この日を設けることによって、これだけ──それで、これは食育にも大いに貢献するし、市内産野菜のそれとか、都市農業の理解とか、防災とか、いろいろな観点からも重要な取り組みだと思いますが、これからもこの可能性についてもしっかりと検証しつつ、拡充の方向というようなことであれなんですが、これをまた3回とか、4回とか、そういうふうなお考えなのか、どうでしょうか。


◯学務課長(桑名 茂君)  野菜の日の11%というのは、三鷹の給食の中で市内産の野菜を使った総量、それの約1割強に相当するというふうな使用量ということでございます。使用率向上については、どうしても三鷹産の野菜といっても、収穫期、夏場の6月、7月時期であったり、秋から冬にかけてっていうふうなところで時期が限られるところもありますので、ことしも7月に三鷹産の野菜の日としてカレーの日を全校で実施をしたんですが、これから秋にかけては、収穫の時期に合わせて。ただ、22校同時に、同一のメニューで、同じ野菜を使ってっていうふうなところになると、農家さんのほうも負担も大きいですし、JAさんのほうも負担が大きいというようなこともありますので、何とか形を変えて、より多く給食に使えるような献立なりというふうなところを含めて開催はできないかというふうなところで、今考えているところでございます。


◯委員(伊藤俊明君)  そうですね、なかなか量も莫大なあれになるし、それとともに、こういう特定の日を設けて、特に市内産野菜を大きくアピールするということも大事ですし、ふだんの給食のときにいかに市内産野菜を多く使っていただけるかということで、生産とか出荷システムをどのように構築しようとしているのかとか、栄養士さんともいろいろ話し合ってくれていたり、連絡協議会等でいろいろ議論しているっていうことは承知しておりますが、ここでやはり課題になっているのは、流通システムというか──どういうふうにしてパーセンテージを上げていくための、日々の給食に関して、市内産野菜をより多く使っていただくためにということでは、どのように考えていますでしょうか。


◯学務課長(桑名 茂君)  日々のところで使用率を上げていくためにっていうふうなところですけども、今は学校の栄養士が直接協力している農家さんとのやりとりの中でっていうことで進めております。ですので、なかなかその農家さんが賄い切れない部分といったところを、ほかから融通するとしても限界がありますし、そういった不足が出る場合だったりとか、こういったものが欲しいんだけどといったときに、なかなかそれがその農家さんでは調達できないとかっていうような部分が出てくると思います。
 そういったときに、何か農協さんのほうと御協議させていただいて、うまく必要なときに、必要なだけの量を調達できるようなシステムといったところができればいいかなというふうには考えております。
 あと、価格についても、一応課題の1つとして挙げておりますので、そういった部分についてもクリアできるような何か手だてがないかといったところも含めて考えているところです。


◯委員(伊藤俊明君)  こちらに今後の取り組み・課題のところにも、やっぱり市場に流通している市内産野菜の活用ということで、これはふだん学校に直接納入してくれている方じゃなくて、市内産の野菜を使うということの解釈でよろしいですか。


◯学務課長(桑名 茂君)  ことし7月11日に実施した三鷹産野菜の日でも、ふだん協力農家さんにお願いしている部分で、出荷していただいた部分もあるんですが、これ、過去もそうなんですけども、それ以外の農家さんに御協力をいただいて──こちらJAさんに御協力をいただいて、そういった方からの野菜についても給食のほうで提供しております。ですから、そういったところも、流通している野菜もそうなんですが、後々は作付のほうについても、給食に対して出荷していただけるように、ふやしていただくような形ができれば、また理想的かなというふうに考えております。


◯委員(伊藤俊明君)  ありがとうございます。まさにそういう、今特定の日、カレーの日とか、野菜の日を設けていただいて、そのときのそういうやり方っていうか、流通のシステム、集配システムが非常に日々のふだんの学校給食の市内産野菜の利用率の向上にもヒントになるというか、そういう取り組みが役に立つんではないかなと思って。こういうことを積み重ねていくことによって、ノウハウ蓄積というか、それによって、市内産の野菜をより使っていただいて、それが食育の推進だとか、青壮年部の方も有能な人はいっぱいいますし、その作物に対するこだわりだとかノウハウを、子どもたちに対しても講演していただくっていうか、指導していただく中で、ああ、あのお兄さんがつくっている、あのおじさんがつくっている野菜なら、もっと食べたいなというような気持ちになっていただけるような、全体の総合力を発揮してやっていただきたいなと思います。
 それには、またいろいろな意味で予算も確保しなければ、取り組みが長続きしないっていうこともありますので、特別な日を設ける中で、やはり教育委員会としてもしっかりと予算のほうも考えつつやっていただけたらなと思いますが、いかがでしょうか。


◯学務課長(桑名 茂君)  委員おっしゃるとおり、この市内産野菜、子どもたちにより多くの新鮮でおいしい野菜を食べてもらいたいっていうふうなところもあるんですが、それ以外に大きいところっていうふうな部分については、食育の点であったり、あとは都市農業の推進というような、実際に子どもたちが生産者の方を見て、話を聞いてといったところで、教育的な効果が大きく上がっていくものであるというふうには考えているところです。
 課題の1つというふうに先ほど申し上げましたけれども、価格の部分についても、そこをクリアしていくためには、1つ、大きな問題というふうなところではあると思いますので、何か手だてっていうふうな部分での表現になってしまうんですが、そこはこれからも引き続き考えていきたいというふうに考えております。


◯委員(伊藤俊明君)  とにかく徐々にではあっても、これからも永続的に続いていくシステムで、お互いに気持ちよく協力できるようなシステムを構築できればなと思いますので、よろしくお願いいたします。
 続きまして、ナンバー17の川上郷自然の村の効率的な運営の推進のところでお聞きしたいんですけれども、利用者数もある程度ふえてきましたし、これも指定管理者初め皆さんの努力のたまものということで、本当に敬意と感謝を申し上げる次第です。特に利益がそこそこ出ているというふうなところが特筆すべきことではあると思いますが。ただ、施設の改修についてということで、今後の取り組み・課題のところにも書いてありますけど、施設の改修で施設のあり方も計画的な施設の修理、改修、保全が必要だということが書いてありますけど。
 施設自体も、例えばことしみたいな猛暑とか酷暑のときには、川上郷自体の利用率というのはふえているのか、どうなのかなということと、それと、附帯施設っていうんですかね、前にもテニスコートはかなり荒れていたんですけど。あと、バーベキュー施設だとか、ああいう外のはしっかりまだこれから利用がふえるものは、お金をかけてでも直さなきゃいけないかとは思うんですが。例えばそういうテニスコートとかは今後どういうふうにするとかは、外の附帯施設についても、全体的な必要なものと、施設の改修に関して、ここには絶対かけるとかっていうことの優先順位はありますか。


◯総務課長(高松真也君)  川上郷自然の村について御質問をいただきました。まず、猛暑という中で、確かに高原にある施設ですので、夏場のレクリエーションのための施設利用にはもってこいかなというふうに思っておりますので、そうした観点でも、今回、平成29年度に特に私どもが取り組ませていただきましたのは、施設の認知度を上げるという記載をさせていただいておりますけども、もっともっと市民の方にも市民保養施設としても使っていただけますので、この施設を知っていただこうということで、記載しておりますような商工まつりですとか、あと住民協議会のお祭りですとか、そうした市内のイベントにブースを出して広報活動も行ってまいりました。
 指定管理者とともに、ブースでさまざまなPR、御案内をするという形でしたけれども。私自身も指定管理者とともにイベントでもPRさせていただきましたが、市民だとこんなに料金がお得なんですねとか、あとは子どもたちと泊まるには、広い団体宿泊室、とてもいいところですねっていうふうな御意見もたくさんお声を直接お聞きしました。実際に利用者のアンケートを見ますと、そうしたお祭りで施設を知って来てみました、そういう方もいらっしゃって、本当にうれしいなというふうに思っています。そうした利用がさらに広がっていくように、指定管理者とともに積極的にPRを今後も進めていきたいなというふうに考えております。
 もう1点、施設の修繕のほうなんですけれども、今回も一定の施設の整備ということで、外階段の改修ですとか、老朽化した火災報知設備の改修など、取り組ませていただいております。利用いただく方の安全を第一としたような改修をまずは進めているという状況でございます。
 御指摘のテニスコートですけれども、高原の寒冷地ということもありまして、土地も斜面に造成した土地ということでございまして、コート表面が今波打ったような状態で、亀裂も生じているという状況でございます。改修が必要な状況ということは認識はしておりますけれども、平成2年に開設した施設で、これから可能な限り長く使っていきたいと考えておりますので、まずは先ほどの火災報知設備等、設備や建物自体の計画的な維持補修、維持改修という部分をしっかり対応した上で、その後に検討していきたいと、そのように考えております。
 以上でございます。


◯委員(伊藤俊明君)  まさにこういう猛暑のときだと、利用者も高原で。アピールする、いろいろな機会を捉えて、イベントでもアピールするときに非常に説得力があるような、逆にこの暑さを利用して。しかしながら、やはりテニスができないっていうか。グラウンドはいいですよね、だけど、そういうことがどうなのかなと。ただ、あれには莫大なお金がかかってしまうことも事実なので、非常に私としても費用対効果とか、いろいろ考えつつ、市民の安全第一だから、まずわかります。外階段や警報のところを全面にっていうのはもちろんわかるんですけど、その辺の判断というか。
 箱根の保養所がなくなっちゃったから、今ここをやはり何とか余計利用率もアップしてもらって、皆さんに快適に使ってもらえればなというふうな思いとが交錯しているんですが。皆さんもなかなか思案のしどころだと思いますが、いろいろ、そういう点も勘案しつつ、ちょっとお考えがあればもう一度聞かせていただければ。


◯総務課長(高松真也君)  そうですね、実際施設の改修自体は、これまでも老朽化に伴って、外壁ですとか、今の外階段、または浴室等の改修も優先して行ってきたというような経過でございます。テニスコートについては、以前から課題にはなっておるんですが、先ほど申し上げたとおり、立地条件からなかなか長期間、良好な状態を保つことが難しいというような状況もございます。今後も、建物設備の計画的な改修を行いながら、効果的な方策について研究をしていきたいと思っております。
 また、施設の利用をたくさんいただきたいということで、いろんな団体利用にも適した施設というふうに思っておりますので。体育館、また広いグラウンドもございます。市内の大学ですとか、他の自治体の移動教室ですとか、さまざまな利用をこれからもPRをさせていただいて、また市民の方にもいろんなイベント等を通じてさらに知っていただいて、さらに多くの方に御利用いただけるよう、今後も指定管理者と連携をしながら、引き続き取り組んでまいりたいと考えております。
 以上です。


◯委員(伊藤俊明君)  ありがとうございます。ということで、これからも利用率の向上に向けてということと、安全第一でよろしくお願いいたします。
 続きまして、資料2のほうの体罰のことでもちょっとお聞きしたいんですけど、これも他の委員からもいろいろ意見が出ていまして、これもなかなか判断が悩ましいところだなということで、いろんな主観的な感情も入るところなので、非常に難しいなと思うんですが。
 体罰防止に向けた対応ということで、暴言とか、さっきも指導の範囲内というのの見きわめも非常に難しいというとなんですが、あらゆる研修とかを通して、このような体罰防止に向けて取り組むとあるんですが、この不適切な行為の暴言とか、指導の範囲内ということで1名と3名の方、書いてありますが──中学でも1名ですが、この方っていうのは、ふだんからそういうような可能性があるような先生だったのか。全くふだんそうでない、まさかこういうことになろうとは──暴言を吐くとか、先ほどのこの例でちょっと感情的になったとか、これ、全然そういうそぶりもないような人が急にこういうふうになるのか。どうなんですかね。


◯指導課長(松永 透君)  こういうことって感情的になってしまう人っていうのは、傾向としてはあるのかなとは考えています。学校のほうでも、この先生、ちょっと怒ったときに言葉がきついなとか、そういう先生方の動きっていうのは校長先生方も見ていただいていまして、日ごろから確認とか、怒っちゃうときはこういうふうにするんだよみたいなことっていうのは、アンガーマネジメントの手法等も含めて学校の中でも研修することが多いかなって考えています。
 そうはいっても、突然、ふだんそういうことがない方がっていうことも状況としてはあり得るんですけれども、そのあたり、学校全体での取り組み、それから、こういうとき、こうなったら、どうなるのかといったことも含めて、市教委の研修もそうですし、学校の中の研修もそうですし、同じ資料を使いながら、全部の先生方が同じ認識を持てるようにということで進めているところです。


◯委員(伊藤俊明君)  いや、だから、その辺も十人十色というか、非常にいろんなケースがあろうかと思います。この教育委員会のまるの2つ目のところにも、学校訪問時の授業観察や管理職とのヒアリングの際に、気になる教員について管理職と情報を共有し継続的に指導する。これも、気になる教員というのが、やっぱりある程度マークすると言っちゃ、あれなんですが、そういうことで、先生方のというか、管理職の間では共有しているということでよろしいですか。


◯指導課長(松永 透君)  やはり授業を見ていても、言葉が荒い先生であったりとか、さまざまなところで端々に大丈夫かなって、ちょっと心配になるようなところっていうのがある先生方がいらっしゃるのも事実です。そういう方につきましては、私どものほうとしても、校長先生とどうですかっていうことを伺ったりとかしながら進めているところです。逆に、私どものほうで、ちょっとそういうところが気になりますっていうことを伝えることで、学校のほうでもその先生と具体的なお話をしながらっていうことが進められるので、情報共有しながらということで、やらせてもらっています。


◯委員(伊藤俊明君)  とにかく事前に、なるべく防げるところは未然にっていうか、小さいうちにというか、摘んでいただけるような形になっていただかないと。ですから、人事権を有する東京都教育委員会の判断を持つことなく、当該教員に適切な措置・指導等を行うということ、対応のところで書いてありますけど、やっぱり額面どおり受け取ってよろしいですよね。
 ということと、東部図書館の改修工事について、資料3なんですけども、この件に関して、うちのほうでも東部図書館の利用をしていて、楽しみにしている方も大勢いるんですけど、先ほど来、他の委員からもありましたように、多世代交流センターのほうも、東部、これも改修ということがありますね。それで、こういう時期が重なったのはやむなしなんでしょうけども、私たちなんかは牟礼コミュニティ・センターが一番近いので、牟礼コミュニティ・センターの、例えばあいている教室じゃないですけど、そういうのを年次計画でつくっちゃったって、もう全部塞がっちゃっているのかもしれないですけど、あいていて──この牟礼七丁目の小広場って、日陰も何もないですよね。それで、ひまわり号ももちろん来てくれてあれなんですけど、やっぱり雨風やら、いろんなときがあると思いますね。牟礼コミセンと連携をとって、少しでも快適にとか。当然、その辺は僕なんかは牟礼コミセンと一番近いので、そういうことの連携協力があろうかと思っていたんですが。それで、それぞれコミセンはその計画がありますから、後から言っても全部がなかなか通ろうとは思っていないですが、まずそういう議論というか、どうでしょうかとかっていうことで、何か協力していただけることはないですかっていうか、横の連携をとってやっていただけたらなと思ったんですが、いかがでしょうか。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  そうですね、午前中にも御質問をいただいて答弁をさせていただきましたが、その後も私どもも、環境整備のことで、お昼のあたりでも担当とかといろいろ話をしてはいるんですけども、まず、やはり一番のサービスというのは貸し出し、返却、両方、また読書相談とか、レファレンスができる環境ということになると、大きな執務のスペースが年間的に確保できるということが条件にはなってくるかと思います。
 また、今図書館の場合ですと、システムを利用しておりますので、単純に端末をセッティングするだけではなくて、ネットワークの環境等の整備となると、多大なる費用とか、また施設的な影響が出てくるということもあるんではないかということでは、今単純にすぐに実施ができるとか、断念するということではないとは思うんですが、牟礼コミセンのほうの図書室の状況等も勘案しながら、少し模索はしていきたいなというふうには思っていますが。今回の対応の中で最大限、利用者に迷惑をかけないというか、一番利用されるこの夏休みの時期については確実に開館をして、繁忙期が過ぎる9月の中旬以降に休館をしながら、安全に工期が保てる期間でということで、一応日程等も設定をさせていただいていますが、利用者さんの利便性については、もう一度検討しながら、また何ができるかということをしっかり詰めていければと考えております。


◯委員(伊藤俊明君)  いろんな観点から協議していただいて、よりよい形になっていただければということで、今の件は了解いたしました。
 そして、資料4、学校施設のブロック塀の緊急点検についてということでお聞きしたいんですが、先ほども他の委員からもありましたように、それで、御答弁の中でも、昭和56年6月1日以前につくられていたものに関してはわからないという答弁がありましたけども、ただ、ブロックのことに関してなんですが、まず、この昭和56年6月1日以降に新規の基準ができたということでよろしいんですよね。1.2メートル以上の場合は控えの壁が必要で、2.2メートル以上はだめだということ。それ以前のは、そういう基準が一切なくてということなんですが。全然基準がなかったんでしょうか。それとか、鉄筋の間隔とか、そういうのは何メートルに1本鉄筋が入ってなければいけないんだとか、何かそういうことはあったんでしょうか。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  先ほど申し上げました昭和56年6月1日というのは、宮城沖地震を機に改正をされたというふうに聞いておりまして、その以前も、当然ブロック塀の基準はございました。その前は、高さが3メートルまでだったのが、このタイミングで2.2メートルになってきたということでございます。
 また、レンガとか、組積造の高さなんかは2メートルから1.2メートルになったというふうに認識をしております。控え壁等については、その以前の基準でもあったんではないかというふうに考えております。
 以上です。


◯委員(伊藤俊明君)  それで、鉄筋ですか、それは何メートル置きにとか、その間にしっかりセメントは詰まっていなきゃいけないとか、そういうことは基準としてどうなんですか。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  鉄筋等についても、まず高さ、壁の厚さ、控え壁のピッチ、それから基礎、鉄筋、この辺が施行令に基準がされていまして、例えば高さは2.2メートル以下です。壁の厚さについては2メートル以下の場合は10センチ以上、2メートルを超えた場合は15センチ以上、控え壁の場合は長さが3.4メートルごとに控え壁が必要という形になります。そのほか、基礎が例えば根入れが30センチ以上あることですとか等々、細かな指定がございます。
 また、鉄筋なんかについても縦筋と横筋といいまして、ブロック塀の縦の入っている場合と、横に入っているものがあるんですけども、80センチ以下の間隔での配筋が必要というような。ほかにも幾つか規定がありますけども、そのような細かな規定がされています。
 以上です。


◯委員(伊藤俊明君)  それで、この点検する中で、この昭和56年を境にした基準とか、それ以前の基準にしても、それに違反していたっていう例はあるんですか。基準に合っているかどうか。とりあえずその業者さんがその時点で手抜きとかなければ、それはしようがないですね、そのときの基準の施行令ですからね。なんだけど、まだ点検はそこまで行っていないっていうことですか。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  先ほども御説明したとおり、今回、目視による点検をさせていただきまして、俗に言う見た目、高さがどうだとか、ブロック塀の厚さがどうだとか、それに対する控え壁がどうだとかという形のものを確認させていただいております。ですので、4のところで詳細の調査というところでもちょっと記載をさせていただいておりますが、今後鉄筋ですとか、そういうものについては鉄筋探査等の調査が必要だと。見た目では鉄筋がどこまで入っているかっていうのは見えないので、その辺の調査をしていくという予定にしております。


◯委員(伊藤俊明君)  それで、この今校内の壁だとか、使われているブロックの素材なんですけど、敷地内にもよく体育倉庫だとか、トイレだとか、そういうのも壁、このブロックを積み上げてつくっているところもあるのは市内でどのくらいあるかとか、御存じですか。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  学校には、これはブロック塀とはまたちょっと違いまして、ブロック造の構造物──建物になると思うんですが、またちょっと基準が違いまして、学校等にはブロックの倉庫と言われているようなものが幾つかあるという認識はありますが、正確に今どこの学校にどの大きさのものがあるかというのは、把握しておりません。


◯委員(伊藤俊明君)  ですからね、そういうところの強度っていうんですか、それもあわせて耐震的に大丈夫なのかなとか、よくトイレもそういう形でつくってあったり。それで、さっき13番の快適な学校環境の整備というところの一環でもあるんですけど、やはりトイレの改修とか、そういうのにしても、外にあるトイレとか、そういうのはどのタイミングで改修するのか。結局、とかくそういうのって漏れちゃうことが多いんですね。校舎内のトイレは全部行くんですけど、外の附帯というか、体育倉庫であったり、外のトイレだとか、そういうのっていうのはなかなか──それでも、学校生活を送るためには結構必要な施設であったり、使うものなんですけど、その安全性とか、そういうことに関して、快適性だとかっていうことで、その件の整備もどのタイミングでするんでしょうか。それはそれだけで、そういうことがあるんでしょうか。安全性と快適性と、ごちゃまぜになっちゃって恐縮なんですが。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  まず、今までの学校の取り組みに対して申し上げますと、校舎の耐震補強工事を中心に、そのときにあわせて老朽化した設備ですとか、別にトイレの改修をしたりですとかというのを行ってきております。その後、体育館という形になっていまして、あくまで、何ていうんですかね、子どもたちが長い間生活をする校舎ですとか、体育館において耐震ですとか、設備の老朽化に対して対応しているという状況になります。
 学校施設は子どもたちの教育活動の場に限らず、災害を受けたときの一時避難場所になったりするケース、もしくは土日なんかでの校庭開放を含めて、地域の方が利用されるケースっていうのは多々あることは承知しておりますが、そういうときに校庭とか、敷地内にあるようなトイレとか、そういうものを整備するというふうな認識はあります。
 今回のナンバー13のところの快適な学校環境の整備においては、先ほどちょっとトイレにさせていただきましたが、教育活動においてのところを中心に整備をしているというところがありまして、さまざまな学校における敷地内のトイレにおいても、教育委員会で所管しているものもあれば、市長部局のほうで所管しているものもありますので、全体的に調整をしながら、今後整備の検討を図っていきたいというふうに考えております。


◯委員(伊藤俊明君)  とにかく安全性がもちろんまず第一ですけど、それとあわせて快適性と環境整備に向けて、これからもしっかり取り組んでいただきたいということで、終わります。


◯委員(嶋崎英治君)  しばらくお願いいたします。この評価報告書の9ページの1と、次の2にかかわって、まず質問させていただきます。小・中一貫教育校方式として、品川方式と三鷹方式というのがあると思うんですけども、この両者を比較、分析、検討したということは教育委員会サイドでありますでしょうか。


◯指導課長(松永 透君)  対象として品川区だけっていうことでやったということではありませんけれども、全国のさまざまな小・中一貫教育のあり方といったことについて、その中の1つとして、品川区のことについては調べたりしてきたことはございます。ただ、三鷹と対比してという、そういう比較の対象ということで1つだけ取り上げたということではございません。


◯委員(嶋崎英治君)  前にも少し私のほうで発言したことがあるかと思いますが、品川で5人の児童が自殺をしたと。こういうことの背景に6年生の卒業式がない。つまり、お山の大将になる期間が9年間ないということの中で、子どもの発達過程において──三鷹は別ですから、必ずありますよね。ということが原因であるんではないかなということを、23区で教員をされている人から伺ったことがあるんですけど。三鷹では、小・中一貫教育校にしてから、自殺とか──自殺未遂みたいなことがあったようですけど、自殺はないですよね。


◯指導課長(松永 透君)  私も10年こちらにおりますけれども、その中では認識していません。


◯委員(嶋崎英治君)  小学生が大人になる前にみずから命を絶つということは大変な出来事だというふうに思いますので、品川区がどうしてそうなのかということは他山の石だけではなくて、小・中一貫教育の中で三鷹でも何か学ぶことがあるのか、ないのかということは常に検証する必要があるんじゃないかと思います。私が漏れ聞くところによれば、当該の学校から異動してきた教員が三鷹にいらっしゃるということですから、その人から実践体験を踏まえても教訓を学んで三鷹に生かすということが、亡くなられた児童に対する一つでも手向けになればというふうな気がしますので、ぜひそういった点は検討をしていただければと思います。
 2つ目は、10ページにある進学者の割合、79.9%ってなっていますよね。そこで、三鷹の在住の小学生で三鷹中等教育学校に進学したっていう子はどのぐらいいるんでしょうか。わかりませんか。


◯指導課長(松永 透君)  ちょっと今、手元には資料がございません。


◯委員(嶋崎英治君)  1つの関心事で、三鷹小・中一貫で、小学校から中等で三鷹高と連結していくところを選ぶっていうのは、本人も、保護者の皆さんもいろんな決断をして、されるんじゃないのかなというふうに思うんですよね。ですから、現時点ではどれだけいるかっていうことをおわかりにならないということですが、少しアンテナを張って調べて、後日でいいですから。ゼロだったらいいのか、何かっていうのはよくわかりませんけども。中等があって、小・中があって、何だ、実験されているんじゃないかっていうふうにね。私の小学校、中学校、高等学校といくと、そういうことを受けてきたものだから、思うんですよ。それはやり直しきかないからね。ひとつ、精査していただきたいなということ。
 それから、三鷹のこの小・中一貫校教育方針でいろんなことについて、東京都教育委員会を通じて国のほうに何かレポートをするとか、意見を出すということはあるんでしょうか。


◯指導課長(松永 透君)  東京都を通じてっていうことはありませんけども、逆に国のほうから三鷹の教育の仕組み、それから考え方等についてというのは、さまざまな機会でヒアリングというか、逆に聞きに来られるということはよくあるかなと思います。


◯委員(嶋崎英治君)  わかりました。国のほうも、この方式というのはある意味では全国化するみたいなことになっているので、先駆的な三鷹の方式を学びたいということなのかもしれませんですね。わかりました。ありがとうございました。
 次に、就学援助の関係です。先ほど谷口委員の質疑がありましたけども、未就学児で120人想定して64人が申請、そして受給というか、受けたということなんだと思うんですけども。そのほかの人っていうのは、その後どういうふうにされたんですか。4月1日以降申請があったとか、そういうことなんでしょうか。その64人でとまっていたということなんでしょうか。そこがちょっとわからなかったもんで、教えてください。


◯学務課長(桑名 茂君)  そのときに申請をされなくて、入学をされた方については4月以降に申請をいただいて、認定者については例年行っていた7月末に支給を行っております。


◯委員(嶋崎英治君)  何人というか、何件というか、わかります。


◯学務課長(桑名 茂君)  今年度、7月に支給を行ったのは78人になります。


◯委員(嶋崎英治君)  新年度事業ですからね、済みませんでした。想定120人よりも、そういう意味じゃあ多かったというふうに。じゃあ、皆さんのPRの成果だなというふうに思いますから。知らないでいると、本当に子どもも、保護者の皆さんもつらい思いをすると思いますから、その努力は今後も続けていっていただきたいと思います。
 次に11番、学校給食なんですけども、私は一貫して委託に反対している立場でありますけども、モデル校を残して、やっぱり質の確保っていうのがある意味では必要ではないのかなっていうふうに思うんですけども、その辺はいまだにその予定はないという方針なんでしょうか。


◯学務課長(桑名 茂君)  給食委託につきましては、基本計画に定めてあるとおり、平成34年度までに全校の委託化を目指すという、基本計画の中で進めております。


◯委員(嶋崎英治君)  市の方針が依然としてそうであるということについては、わかりました。先ほど半田委員が職場環境のことで問題提起をされたと思うんですよ。これは古くて長い課題だというふうに思うんですね。委託会社の人の職場改善というのは一体誰にすればいいのか。出てきたこと、あるんでしょうか、クーラーつけてもらいたいとか、ドライ方式でないところがまだ多数ですか。ドライ方式にしてくれだとかっていうことの要求は、受託した会社から出てきているんでしょうかね。


◯学務課長(桑名 茂君)  給食室の環境整備についての委託事業者からの要望といいますか、そういったことですが、給食室については、各学校には栄養士が1人配置をされております。ですから、そういった栄養士を通じて給食の設備であったり、そういった環境の部分については要望等は受けております。


◯委員(嶋崎英治君)  栄養士と委託会社の関係って微妙な関係ですよね、指揮命令ができないですよね。いま一方で、栄養士に要望ができるという仕組みなのか、どうなのか。安全配慮義務が栄養士にあるわけじゃない。会社ですよね。会社が実は教育委員会に要求することなのかなっていうふうに、ふと思ったんですけれども、日ごろからそういう栄養士との関係になっているんだったら、それは情報が入っていいことだとは思うけれども、しかし、本当にそれで法律上問題ないのかというふうに思うんですけど、いかがでしょうか。


◯学務課長(桑名 茂君)  直接委託事業者の方から聞くっていうふうな部分については、調理員については栄養士のほうから事業者のチーフの方に指示をして、給食をつくっていただくというふうな部分がございますけども、給食室内の環境であったり、施設設備の老朽化の部分については、栄養士のほうで実際は現場を一番わかっておりますので、そういった方から話を具体的に聞くというふうなことで確認をしております。


◯委員(嶋崎英治君)  調理しながら、そのとき言わなきゃ、ボイラーの調子が悪い、回転釜が悪いとか、床が滑るとかっていうことを時間を待っていたらけがしちゃうし、そのことまで栄養士に言うことは否定はしませんけど、迅速に命を守る、健康を守るっていうことだったら、それは目をつぶるしかないのかなというふうに思いますから、そこは改善で、市の職員であろうが、委託会社であろうが、命に差はないわけですから、教育委員会サイドでも職場巡視をされているということなので、そこに留意して栄養士に意見を聞くとか、何とかして改善をしていっていただきたいなというふうに思います。
 次に、12番のところで、先ほど田島さんが教室と特別教室について、空調、体育館はちょっと別云々ということがありましたね。体育館を新設したところは空調、ついているんですかね。というのは、避難所になったり、今回の経験でも、本当は災害時の避難所はもっと個別に小さなところでやれたほうが私はいいと思っていますけども、現状ではそういうことができないわけですから、体育館がそういうところになっていて指定をしていると。いつ何どき災害が起きるかわからないわけですね。この真夏になかったことを幸いとして──人間の意思ではとめることはできませんからね。
 だとしたら、集団で生活する体育館の空調、それから、子どもたちもこの真夏に体育館を使うということになったときに、あの窓をあけただけでは、とてもじゃないけど健康に体育、あるいはスポーツをするっていうことはできないんじゃないかと思うんですけども、その辺のところについては、この猛暑。あるいは寒いときも同じですけど、何か改善策っていうのは考えていらっしゃるんでしょうか。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  市内の学校の体育館については空調設備はございません。


◯委員(嶋崎英治君)  ないということなんでね、今新しいところがあるのかなと思って、私も確認していなかったんですが。やはり、いろんなところで体育館でのことが問題提起されていますから、三鷹らしさということの中で、ぜひその他検討して──避難してきたら息苦しくてしようがないっていうんじゃあ、あるいは寒くてしようがないっていうんじゃあね。寒いときは暖を求めるっていうのが真理ですし、暑いときは暑さを何とかしのぎたいっていうのが災害に遭った人の正直な気持ちだと思うんでね、そこを検討した事業計画というのを立ててほしいなと思います。
 それから、もう一つ気になるのは、スクールエンジェルスの皆さんですね。登校から下校というか、帰るまで立っている。あるいは、小さな小屋みたいなのがあるところがあると思うんですけど、ないところがあるんじゃないか。それで、涼をどこでとるのかっていうことが気になったんですよ。これも、やっぱり学校運営の中で快適な環境──本当にスクールエンジェルスの皆さんがいたりするんで、子どもたちも安心して通える、また家に帰れるっていうことになっているのかなというふうに思うんで、その辺どうなっているんでしょうか。涼、あるいは寒いときは暖のとり方は。


◯総務課長(高松真也君)  市内の小学校15校に1人ずつ配置をしております学校安全推進員、スクールエンジェルスでございますが、1日、おおむね8時過ぎから4時過ぎまでを2交代、2人で交代をして見守りの業務を行っております。エンジェルボックスと言っておりますけど、詰所、そちらは全校に配備をしてございます。ずっと校門に常時立っているというよりは、校内の巡回ですとか、何か危険なものがないかとか、見回りもしながら行っておりますので、2交代の中で必要に応じて適宜熱中症対策というのを行いながら業務に従事してくれているものと認識をしております。
 以上でございます。


◯委員(嶋崎英治君)  小さなボックスですから、そこの設備といっても、なかなかこれはいろいろな問題があるかと思いますんで。教育委員会側、学校側から、従事してくれる人に、こういうところで休んで、水分を本当にとってくださいよということを一声かけてくれるだけでも、ああ、私たちのことを逆に見守ってくれているんだなというふうな気持ちになると思うので、そこのほうは教育委員会、学校の管理職サイドからも、そういう声かけの中でやれるというふうにしていただければと思います。
 次に、36ページになります。川上郷自然の村です。92.0%を確保することができたというふうに書いてあるんですが、利用数の少ない月っていうのがどうしてもあって、先ほど他のところにも使ってもらいたい、そういうPRもしているんだっていうことなんですけども、あの種の施設ですから、そういう努力をしても、なかなか上がらない月があるんじゃないかなと思うんですけども、この少ない月っていうのは何月なんでしょうか。


◯総務課長(高松真也君)  確かに年間の利用の中では、夏のシーズンは繁忙というんでしょうか、かなり多くの方に利用いただいておりますが、やはり寒冷地ということもありますので、スキーシーズンはそれはそれでたくさんの方にも御利用いただくんですけれども、その合間、具体的には4月と11月というのがなかなか利用が伸びていかないところというようなことで認識をしてございます。
 平成29年4月から料金改定のほうを行わせていただいておりますけれども、こちら、時期ごとの新たな料金区分ということで、繁忙期の料金、通常期の料金、今申し上げたような月については逆に割引料金ということで、料金を下げるようなインセンティブというのも用いながら、年間を通じて多くの方に利用いただきたいと考えておるところでございます。
 また、指定管理者の自主事業としまして、バスツアーなども実施をしておりますが、そうしたものも、うまくそうした月も含めて実施をさせていただきながら、通年の利用者の向上を図っていきたいと、そのように考えております。
 以上でございます。


◯委員(嶋崎英治君)  37ページ、下の囲みの中の最後に書いてある、施設運営の一層の効率化に向けた改善に努めるっていうことになっているんですけども、具体的に中身はどんなことなんでしょうか。それがないと、ああ、これを具体的にやったけど、上がらなかったとか、上がったとかいうことになると思うんで、今考えていらっしゃる具体的なことってどんなことなんでしょうか。


◯総務課長(高松真也君)  川上郷自然の村の施設運営の一層の効率化というところですけれども、もともと校外学習施設ということで、小・中学校の児童・生徒が豊かな自然環境の中で学習活動を行うために、大変有意義な施設であると、小・中連携の自然教室も実施をしているところでございます。そのためにも、子どもたちのためにこの施設をしっかり維持をしていきたい。そのためにも、施設運営の一層の効率化がやはり必要であるという認識でおります。
 具体的に一層の効率化という部分ですけれども、今回、先ほど申し上げた平成29年4月の利用料金の改定を行わせていただきまして、実際経費節減の取り組みもあわせてということにはなりますけれども、指定管理料自体も削減ができておりますし、実際指定管理者としての施設運営に係る収支としても、プラスにすることができました。指定管理者のほうも、市のほうも、ウイン・ウインの関係でしっかり施設の効率化を図って、この施設の維持をしていきたい、そのように考えているところでございます。
 以上です。


◯委員(嶋崎英治君)  何ていうんでしょうかね、指定管理料を削減していくことによって、サービス低下が起こって利用が減るということも、理論的にはあるんじゃないかと思いますから、その辺はいろいろな慎重な配慮をしながら。何しろ使ってもらえるのが一番いいことだと思いますから、ぜひそういった努力も重ねてお願いしたいと思います。
 42ページ、東部図書館リニューアルと改修工事に関連して質問させていただきますが、9月17日から来年の3月20日まで閉館しますよね。あそこにある蔵書についてはどうするんだっていう話がなかったんですけども、それはどのような管理になるんでしょうか。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  東部図書館の改修に当たっては、職員の執務場所は本館に仮設の集会室がありますので、そこの一部を使って、蔵書につきましては、旧市民センター内にある第二体育館の2階のほうに引っ越しをさせていただきます。1階は天井を全部剥がした大規模な改修で、中はスケルトンの状態で工事業者に引き渡さなくてはならないので、書架等の大きな備品については、引っ越し業者との契約をして、倉庫のほうで預かっていただくような形になります。
 それで、東部図書館の職員も含めて、備品等も全て引っ越した形での改修工事になりますので、蔵書については第二体育館のほうに移してしまいますので、しばらくの間、その蔵書については利用ができなくなることになっております。


◯委員(嶋崎英治君)  びっくりしました。そうすると、私、よくわからないんですけども、開架式のと閉架式のがあって、東部にしかない図書っていうのがあるんじゃないかなと思うんで、オーダーがあったときに、第二体育館に持っていっちゃったら、即出るっていう状況は難しいんじゃないかと思うんですけども、その辺はどういうふうになるんでしょうかね。オーダーがあって、指定の図書ですよね。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  東部図書館のみの蔵書についても、第二体育館のほうに持っていってしまうと、どこにあるのかが、基本的には箱を1つずつあけて──大体のエリアはわかるんですが、幾つもの箱をあけて探すことになってしまいますので、その場合は相互貸借、他の市町村、また区の蔵書をお借りをして、利用者に提供するなど、代替のサービスのほうは準備をしております。


◯委員(嶋崎英治君)  それであれば幸い、ラッキーということになると思いますけど、なければ、かくかくしかじかの理由でしばらくお貸しすることはできませんというふうになるのかなというふうに思うんですが。ということになると、その間に蔵書の整理をするっていう作業はない。箱に詰めて管理する。空調、湿度とか、それも大切なことで、蒸れちゃったら大変ですよね。体育館がどういうふうな状況なのか──あそこはプールがあったところですよね。その辺のところは、空気の調整とか、そういうのは。9月からあれですけども、まだ暑いときですから、どういうふうになるのかなって、ちょっと心配なんですけど、その辺はどういうふうになさるんでしょうか。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  確かに懸念される部分では、9月から10月ぐらいまではまだ気温が高いかとは思いますので、湿度的な問題ということを、一応私どももある程度想定をしておりますが、基本的にはあそこは完全に閉めた状態でありますので、湿度と室温の調整は一切できないんですけども。蔵書は貴重な財産でありますので、私どものほうもある程度定期的に体育館の中を見させていただいたりして、環境が適切なのか──適切でなければどういうふうに対応するのかというのは、また考えなくてはいけないんですが、例えば窓をあけるなりとか、そういうことで、ある程度は東部図書館の職員が本館の近くにおりますので、そこを巡回するなり、そのあたりは丁寧にしていきたいなというふうには考えております。


◯委員(嶋崎英治君)  大変な作業だと思うけども、それで物すごく上がっちゃったら、何か対策を立てるしかないということですね。わかりました。
 それから、返却のボックスを閉めますよね。いろんなところで返せるっていう仕組みなんですけども、返却後の整理っていうのは東部の皆さんが当たるのか、それともそれぞれのところの人たちがやるのかということなんですけども、その辺はどういうふうなことになるんでしょうか。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  東部図書館の本の返却がされたことでよろしいでしょうか。
          (「そうです、ひまわり号で借りたやつ」と呼ぶ者あり)
 その場合は、本館のほうに戻ってきたときに東部図書館の職員がおりますので、また、嘱託員の職員もおりますので、そのあたりの役割分担は東部図書館のほうの職員がやって、東部図書館の本が戻ってきたときには、本館の地下にある機械室のほうで箱に詰めて、また巡回できるような形で、一応役割分担をさせていただいております。


◯委員(嶋崎英治君)  ひまわり号の運用の関係なんですが、運転する人は一体誰がするのか。東部図書館の職員が土日に云々ということがありましたけども、車の運転も含めて東部の職員がするのか、それとも運転手が別でローテーションを組んでやるのか、ちょっとわからなかったもんで、その辺、どうなっているんでしょうか。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  現行のひまわり号は普通免許を持っていれば運転ができるんですけども、東部図書館の職員4人が免許を持っていて運転できる状況ではないのと、やはり大きくて重量がありますので、それなりの技術がないと運行ができないことから、土日の運行については臨時職員を雇用して、運転の技術がある方に運転をしていただいて、巡回をする予定でございます。


◯委員(嶋崎英治君)  わかりました。重いし、カーブだとか、後ろも見えないしね。ある意味じゃあ、特殊な車両だと思いますから、臨時職員、そういうことになれているスキルを持った人が雇用されるといいなというふうに思いました。
 以上ですが、最後に、先ほど半田委員が指摘をされた8番、働き方改革ということで、半田委員の指摘はごもっともだなというふうに私も思いました。前年度になかったことですから、いろんな意味で注目されているから、教育委員会サイドとしては善意というか、注目されて書かれたんだというふうに理解します。
 その上で、次のページの学校現場における業務の見直しと効率化を図る、こうなっているわけですよ。再三、私も他の委員も、三鷹の小・中一貫校などを配慮しながら、全教員の勤務実態調査をしてもらいたいと、こういうふうに述べてきたわけですけれども、具体的に何かこのことを受けて、今年度実施していることっていうのはあるんでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  プランにも書かせていただいているようなこともありますが、7月からは留守番電話の運用も始めまして、学校閉庁日というのもやりますけれども、それと同様に、スタッフの配置の効果等を検証するようなことも必要になってきますので、来年からは、今までも委員会でも説明させていただいた、ICTを活用した記録をとれるようにするということはお話ししましたが、今年度は、第1回目としては、この7月に全校で在校時間の把握というのは今やっています。それを年度、もう一回やって、分析をやっていきたいなというふうに考えているところでございます。


◯委員(嶋崎英治君)  つまり、7月に一定期間設けたんだと思うんですけど、全教員の何時に出勤して、何時に帰るかという勤務実態調査をしているというふうに理解していいですか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  エクセルの表を配りまして、全校の管理職に常勤の方の出勤時間と退勤時間を1週間、土日も含めて記録をさせてもらいました。それをもう一度やろうと思っています。


◯委員(嶋崎英治君)  中身を見ていないとわかりませんけども、私どもが主張してきたことの1つが取り入れられたかなというふうには理解いたします。実態把握できないで対策を練るっていってもなかなか難しいことだと思いますから、その結果がいつごろ出て、この委員会に報告されるのかどうか、お聞きしたいと思います。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  年明けにもう一度考えておりますので、その経過を踏まえて、その間のスタッフの配置状況、そのスタッフがどこの学校で配置されたか、それぞれの事業の中の検証とあわせて分析ができた時点で報告をしたいと思います。


◯委員(嶋崎英治君)  働き方改革について、みんなの熱があるうちにできたらいいなと思いますから、極力分析、委員会への報告を早くお願いしたいなということをお願いしまして、私の質問をこれで終わらせていただきます。ありがとうございました。


◯委員長(吉野和之君)  それでは、他になければ、以上で教育委員会報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午後2時18分 休憩



                  午後2時24分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 スポーツと文化部報告、本件を議題といたします。本件に対する市側の説明を求めます。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(和泉 敦君)  本日、スポーツと文化部からは2件の報告をさせていただきたいと思っております。
 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催まで2年、またラグビーワールドカップ2019の開催まで、この9月であと1年となりました。1件目は、6月に報告させていただきました部の運営方針の目標の3、東京2020オリンピック・パラリンピック等機運醸成事業の積極的な推進にも記載しておりますとおり、2018年度事業実施方針・事業概要がこのたびまとまりましたので、その報告をさせていただきます。
 また、2つ目といたしましては、東京都オリンピック・パラリンピック準備局から、聖火リレーに関する意向確認がございました。照会の内容につきましては、聖火リレー実施困難日の照会、また、聖火リレーの各実施日の最後に行う式典でございますセレブレーションの実施希望の有無、そして、各市区町村におきまして、走行ルートとして通過を希望するポイント、これについては5点ということで照会があるものでございます。回答期限が8月15日までと短くなっておりますが、本日、文教委員の皆様からも何か御意見をいただけましたら、既に体育協会、またスポーツ推進委員の皆様からも御意見をいただいておりますので、それとあわせて参考にさせていただきまして、市の意向をまとめまして、東京都のほうには回答したいと考えております。
 説明につきましては、平山スポーツ推進課長よりいたしますので、よろしくお願いいたします。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  では、資料1、「2018年度東京2020大会等に関する三鷹市事業実施方針・事業概要」について、御説明申し上げます。資料1の表紙を1枚おめくりいただきますと、目次がございます。こちら、全体の構成でございますけれども、1番目に基本的な考え方、そして2番目に、こちら、3つの基本目標を実現する具体的な取り組みということで、基本目標に3つ分けてそれぞれの事業を記載しているところでございます。そして、3番目に大会までのロードマップ、そして、4番目に推進体制といった構成になっているところでございます。
 3ページをお開きください。1番目、基本的な考え方でございます。事業実施方針・事業概要の位置づけについてです。こちらは、第4次三鷹市基本計画(第1次改定)等の三鷹市の関連計画、平成30年度三鷹市施政方針を踏まえまして、2020年に向けた三鷹市の基本方針ということで、こちらに記載の3つの基本目標ごとに事業等を一覧できるよう定めたものでございます。
 2番、実施方針です。3つの柱を設けまして2018年度の取り組みを進めてまいります。中段のところの(1)でございますが、事業実施方針・事業概要の作成と、地域連携組織設置による地域と一体となった取り組みの推進でございます。地域連携組織につきましては、この後、14ページ以降の推進体制に関する部分で詳しく御説明をさせていただきます。
 2番目が(2)の機運醸成事業の積極的な推進、海外代表選手と市民との交流機会等の実現に向けた取り組みでございます。来年度に向けてラグビーワールドカップ2019の出場海外代表チームと市民の交流の実現、そして東京2020大会の事前キャンプ誘致による市民との交流の実現に向けて準備を進めてまいりたいと考えております。
 3番目でございますが、(3)でございます。東京都、組織委員会との緊密な連携です。今、部長のほうから申し上げましたように、聖火リレーのルートの選定ですとか、それから、都市ボランティアの自治体推薦枠の募集というものが、今年度ございます。こうしたものにつきまして、市民との協働により実施するとともに、東京都、組織委員会と連携して進めてまいりたいと考えております。
 次に、4ページをお開きください。3、2018年度の事業一覧、事業及び取り組みを記載しているページになります。平成30年度の施政方針や、平成30年度の各部の運営方針と目標に記載している事業を中心に記載しているところでございます。したがいまして、その他、この実施方針・事業概要で明文化した、より具体的な事業をしたものについて、このページで項目のみ御紹介させていただきます。
 基本目標の1の(3)から(6)がこれに当たりまして、また、基本目標の2の(1)、そして基本目標の3の(2)がより具体的にこの事業実施方針と事業概要で取り組みを明らかにした項目でございます。
 そして、次のページをお開きください。基本目標1でございますけれども、この中で聖火リレー、7ページ、(5)をごらんください。こちら、東京都のルートの選定というのがことしの12月までを予定しているところでございます。来年度以降、日本全体のルート案をIOCに協議した後、来年の夏ごろにルートの公表がされていくというスケジュールとなっております。ルートが公表された後に、ランナーの募集選考過程に入っていくことが予定されています。
 こちら、資料2のほうで詳しく御報告をさせていただきますので、次に8ページ、基本目標2をごらんください。(1)の東京2020大会等のPR・三鷹の魅力発信です。東京2020公認マークを使用することで東京2020大会とのつながりを生み出し、組織委員会ホームページから全国への情報発信を通じて地域や団体の情報を広くPRすることができる、東京2020参画プログラムというものがございます。こちらを積極的に活用してまいりたいと考えます。また、市主催事業を中心に、東京2020大会及び三鷹の魅力を発信するPRブースを出展していきたいと考えております。主な事業等に記載してございますが、参画プログラムの活用につきましては、市民体育祭、市民文化祭等を予定しているところでございます。
 まる2でございますが、市主催事業等における東京2020大会PR及び三鷹の魅力発信については、記載のとおりのイベント等でPRブース等を出展し、取り組みを進めたいと考えております。また、まる3の市のホームページによりましても、積極的な情報発信を図ってまいりたいと考えております。
 9ページの(5)をごらんください。ボランティア人材の育成・支援についてです。組織委員会は競技会場内や周辺で活動するボランティアとしての大会ボランティアを8万人、東京都におきましては観光地や競技大会の最寄り駅などで活動するボランティアとして都市ボランティアを3万人、9月から募集する予定としております。それぞれ組織委員会と東京都が直接募集いたしますが、一部都市ボランティアにつきましては自治体推薦枠、自治体が募集する枠として5,000人程度が想定されているところです。
 今後、各市に割り振られる人数が確定されまして、三鷹市におきましても募集をしていくことになります。まだ詳細は明らかになっておりませんけれども、より多くの市民の皆様に御参加いただけるよう、取り組んでまいりたいと考えております。
 次に10ページ、基本目標の3をごらんください。10ページの中段、(2)、文化の薫り高い三鷹を目指した多彩な文化プログラムの推進でございます。こちらに記載しましたように、三鷹の多彩な文化事業をオリンピック・パラリンピックを契機に積極的な情報発信をしていきたいと考えております。市民文化祭や大沢の里古民家の開館を契機に取り組みを進めてまいります。
 次に、12ページをごらんください。こちらに大会に向けたロードマップを記載しております。上段に国・東京都の主な動向、下段に三鷹市の主な取り組みを記載しているところでございます。国や東京都からの依頼を受けまして、市が当面対応を求められるものといたしましては、中段の下に記載ございます聖火リレーと都市ボランティアの募集が該当するところでございます。
 次に、14ページの推進体制です。現在、庁内におきましてはオリンピック・パラリンピック競技大会等推進本部体制を組みまして取り組みを進めているところでございます。そして、新たに(2)のところでございますが、東京2020大会等・三鷹の魅力発信推進チーム及びワーキングチームを設置いたしまして、取り組みを進めたいと考えているところでございます。
 次に、15ページの中段のところの2、地域連携組織をごらんください。こちら、東京2020大会等関連の地域連携組織を設置してまいりたいと考えております。名称につきましては仮称でございますが、東京2020大会等に向けた三鷹地域連携会議としているところでございます。ウの設置の趣旨でございますが、三鷹市が実施する関連事業、東京都、組織委員会が市内及び近隣で実施する関連事業、そして市民みずからが実施する関連事業の推進に当たりまして、相互の情報共有と連絡調整を図り、協働により事業を推進していくことを趣旨としております。
 それぞれの主体が実施する事業、イベント等について情報交換を行い、調整することで全体としてより効果的な取り組みとなるよう進めていきたいというふうに考えておりまして、特に市に対して要望ばかり出てくるような会議体にはしないよう、取り組みを進めていきたいと考えているところでございます。
 具体的にどういったことをしていくかといったところでございますが、エのところでございます。目的・期待する効果にありますように、まず、まる1、小・中学生を初めとする市民の東京2020大会を通した感動体験の創出、海外の選手と市民の交流及び市民の競技体験の実現、学校における一校一取り組み、一学級一実践運動等、オリパラ教育との効果的な連携を図ってまいりたいと考えております。
 次に、まる2にございますとおり、スポーツを通した健康増進とボランティアの拡充、障がい者スポーツを通した障がい者理解の促進でございます。そして、次に、まる3、文化の薫り高い三鷹を目指すまちづくり、そして、まる4、外国人を含む市内来訪者に優しいおもてなしのまちづくりといったところを取り組んでまいりたいと考えております。
 16ページに会議の構成を例示として記載しているところでございます。こちら、総勢で大体20名から25名程度で構成する組織を考えておりまして、対象分野につきましては、表にございますとおり、小・中学校関係者、スポーツ・文化関係者、まちづくり関係者、そして市関連外郭団体等関係者、三鷹市職員で、右側にございます例示に記載してある団体等を中心といたしまして構成をしてまいりたいと考えております。こちらの第1回目の会議でございますけれども、9月に開催をできればというふうに考えているところでございます。
 次に、資料2、東京2020オリンピック聖火リレーに係る意向確認について御説明いたします。東京都オリンピック・パラリンピック準備局から、お手元のとおり7月25日付の文書で聖火リレーに係る意向調査が市に来たところでございます。主な照会事項につきましては、走行ルートについてで、市内で通過を希望するスポットについて、最大5カ所、優先順位をつけて回答してほしいといった内容になってございます。通知文に沿って御説明をさせていただきます。
 現在、都内の聖火リレーについては、こちらの通知文の本文の2段落目にございますとおり、東京都聖火リレー実行委員会が設立され、検討を進めているところでございます。
 1番、オリンピック聖火リレーの概要でございます。こちら、(3)にございますとおり、都内の日数は15日間、2020年7月10日から開会式当日の24日までを予定しているところでございます。実行委員会の検討事項でございますが、2番にございますとおり、(1)で都内セレブレーション、この聖火リレーの1日の終わりに、最終ランナーの到着を祝う式典の会場の候補地の選定というのが1点あります。そして、2点目に都内ルート案の選定等、そして3点目に都内ランナー選考計画の策定等を、主な検討事項としているところでございます。
 今回、市のほうに来た照会事項につきましては部長のほうからございましたけれども、まず1点目が、聖火リレーを実施することが困難な日について、2ページ目をごらんいただきますと、2点目にセレブレーションの実施希望の有無について、そして、3番目が走行ルートについて、通過を希望するスポットを5カ所回答してほしいというものでございます。
 (1)の1番目の実施困難な日程については、基本的には該当するものはないということで考えているところでございます。(2)のセレブレーションというものについて、次の3ページにセレブレーションの会場基準とございますので、こちらで御説明をさせていただきます。セレブレーションは、1日1回、各日の最終聖火ランナー到着時に実施するものとなっております。聖火リレーの日程は開会式当日を除きますと14日ございますので、14回開催される予定でございます。
 このセレブレーションの概要ですが、左の欄、会場与件というふうに記載してある欄にございますとおり、人数規模は1,000人から3,000人程度という、かなり大規模なものが想定されているところでございます。会場の構成は、ステージエリア、観客エリア、花道などを想定しております。したがいまして、こういった条件から考えますと、三鷹市内で開催の可能性のある会場としては、井の頭恩賜公園西園ですとか、大沢総合グラウンドの2カ所程度かなというふうに考えているところでございます。
 次に、3番目の照会事項の走行ルートについてでございます。一番最後の4ページをごらんください。この走行ルートについて、通過を希望するスポット、5カ所まで回答できることになってございます。まず、聖火リレーの概要でございますが、星印の過去大会参照事項となっているところを中心に御説明をさせていただきます。表の中段、1日の稼働時間でございますが、8時間から9時間程度としております。そして、1日当たりの区間でございますが、こちら、1区間が1自治体に当たるというふうにお考えください。1日6自治体程度が想定されているところでございます。
 米印がありますとおり、1964年の東京オリンピックとは異なりまして、リレーは各自治体内で完結するということですね。隣接する自治体との連携はないそうでございます。つまり、隣接市のランナーから三鷹市のランナーに、または三鷹市のランナーから隣接市のランナーに聖火はリレーされることはないということでございます。自治体間の聖火は車で移動するというようなことが想定されているところでございます。
 走行距離とスピードでございますけれども、1自治体の距離としては2キロから3キロ、1人当たり走る距離が200メートルから300メートルということで想定されていますので、1自治体当たり10人から15人程度をランナーとしては想定されているところでございます。
 走行路に記載がございますとおり、キャラバン隊という記載がございます。スポンサーなどの車両を含めると、かなり長いんですけども、全長500メートルにもなると。幅員や見通しのよさなどが求められているところでございます。また1964年の聖火リレーとの違いとして、こちらに記載ございませんが、1964年には走者のほかに伴走者が20人程度一緒に走るというような形式がとられていたのに対しまして、今回は伴走者はなく、1人が走るというような形式となるそうでございます。
 本日は、文教委員の皆様に走行ルートについて御意見を頂戴したいというふうに考えております。市としましては、部長も御説明させていただきましたが、本日いただいた御意見、体育協会、スポーツ推進委員の皆様からの御意見を踏まえまして、市としての回答案を作成してまいりたいと考えております。なお、この聖火リレーの回答後のスケジュールでございますが、9月にルートの素案が作成されまして、実行委員会に提出された後、区市町村との調整をいたしまして、また修正された素案が実行委員会に提出されるといったようなことで、何度かキャッチボールがされるというような予定でございます。
 私からの説明は以上です。


◯委員長(吉野和之君)  市側の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。


◯委員(大倉あき子さん)  御説明ありがとうございました。よろしくお願いいたします。いよいよラグビーワールドカップまで1年、またオリンピック・パラリンピックまで2年ということで、この概要を見させていただいてもわくわくしてきたところなんですけれども、まず1つ御質問させていただきたいのが、7ページにあります東京2020大会等の事前キャンプ誘致による、海外代表選手との交流機会等の創出ということで、この事前キャンプ誘致によるとなっているんですけれども、ここ、具体的に教えていただきたいと思います。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  今現在、全国の各自治体において事前キャンプがどこどこに決まりましたというような報道が幾つか聞かれている中でございますけれども、三鷹市といたしましてはこの間、車椅子バスケットボールに関しまして、日本バスケットボール連盟と御縁ができたというようなところもございますし、それからボッチャにつきましては、非常に市民の間で取り組みが進んでいるというようなこともございますので、そういったところを1つ、きっかけといたしまして、こちらは独自にいろいろ関係者にお聞きをして、自治体が積極的に交渉していくというような形になりますので、そういったところを一生懸命やりまして、子どもたちを中心にぜひとも海外の選手と交流をする機会をつくっていきたいというふうに考えて、今年度取り組みを進めてまいりたいと思います。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。1つ確認なんですけれども、キャンプの誘致というのは、三鷹市内にキャンプを誘致するということではないということでしょうか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  基本的には、練習する施設といたしましては、三鷹市内で事前キャンプをしていただくということを想定しているところでございます。ただし、宿泊施設となりますと、なかなか市内で条件を満たすところというものは少ないのかなというふうに考えておりますので、宿泊地は都内どちらか、市外になるのかなというふうに考えているところでございます。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございました。では、続きまして、8ページの目指す未来像・レガシーということで、これから大会終了後もリピーターとして三鷹市を訪れてくれる人が多くなるようにということで、地域の活性化を目指すということで書かれてあると思うんですけれども、先ほど御説明で、地域の連携の組織体をつくって会議を開いていくということで、そこにいろいろ、商工会とか、商店街様とか、PTAとか、いろいろな方たちが連携して入っていくということなんですが、そのレガシーということで、やはりオリンピックを迎えるに当たって、本当に三鷹市全体が盛り上がっていくということと、商店街とかも本当に外国人の方がいらっしゃる、そこでもしバスが来るとしたら、玄関口になっていくということで、本当にそこも大いに機運醸成で盛り上がっていただきたいなと思っているんですけれども。
 その会議というのは9月、第1回目、やられるということなんですが、今後、どのような頻度でやっていかれるかと考えられているのか、教えていただけたらと思います。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  今想定としましては、12ページのロードマップに記載しているところでございます。こちら、12ページの真ん中よりちょっと下の段に地域連携組織の設置、そして開催というところでございます。9月から、今11月にかけて4回程度、そして2月に5回目というようなところで入っているところでございますけれども、やはり平成31年度に向けましては、この時期、予算編成について予算を計上している時期でございますので、情報交換する中で効果的に実施するためには、できる限り多くの情報を交換して、平成31年度の予算計上に漏れのないように対応していきたいというふうに考えているところでございます。
 こちらの会議につきましては、やはりこれまで先進的に事前キャンプも確定させている自治体もありますし、機運醸成で一定の成果をおさめているところもございますので、そういったところの事例等を講師を招いてお話を聞いたりですとか、それから、これからそういうことを踏まえて自分たちがどのようなことを取り組んでいったらいいのかといったところを協議していきたいというふうに考えているところでございます。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。いろいろな方たちを巻き込んでやっていくということは、非常に大事なことかなと思いますので、先ほど要望とかを聞くようなものにしないようにということもありましたけれども、できる限り市民の方とか、そういう関係者の方の御要望も聞いていただいて、よりいいものにしていけたらなということを思っております。
 続きまして、ちょっとこちら、もしかして所管が生活経済課のほうになってくるのかなとも思うんですけれども、どういった御意見があったかということでお伺いしたいんですが、9ページの外国人観光客を促進するための案内・誘導等のサインの多言語化ということで、今回、多言語化ということであるんですけれども、これから外国人の方がたくさんいらっしゃるということを考えると、三鷹のこの観光協会の場所、大体皆さん、観光客が訪れると観光協会を目指して行かれる旅行者って多いかと思うんですけれども、非常にわかりづらい場所にあるということで、太宰の文学サロンに行かれる方も、場所がわからなくて、サロンに直接電話をして御説明しても、なかなかたどり着かなくて、また電話をするとか、そういったことがあるというお話を伺ったんですが、この観光協会の場所がわかりやすいような案内も必要なのかなと思うんですけれども。
 生活経済課のほうになるのかもしれないんですが、そういったお話とかは課題として上がってこなかったのか、ちょっとお伺いしたいと思います。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  私のお聞きしている範囲で御回答申し上げますけれども、こちら、主な事業等のまる2に、三鷹駅前デッキ案内板というふうに記載がございます。こちらにつきましては、駅前デッキの案内板を多言語化するというようなことで、またはピクトグラム等を用いて、より観光協会の場所を含めてわかりやすく、三鷹駅を御利用になって改札を出た後、スムーズに観光協会のほうに誘導できるようなサインの見直しを図っていくというふうに聞いておりますので、ここのところが一番大きなところかなというふうに考えているところでございます。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。そのことも含めて考えていただいているということで、安心をいたしました。
 それでは、最後なんですけれども、11ページの基礎自治体としての平和・人権・国際交流の推進ということで、主な事業の中でみたかデジタル平和資料館の充実ということであるんですけれども、この充実というのはどのようなことを考えられているのか、お伺いしたいと思います。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  こちらも、ちょっと私のお聞きしている範囲でございますが、こちらの事業実施方針・事業概要につきましては、冒頭申し上げましたように平成30年度の施政方針、そして平成30年度の各部の運営方針と目標に記載されている事業を中心にオリンピック・パラリンピックに絡めて、何をしていくのかというところを一覧でごらんいただけるように作成したものでございます。
 そうした意味から、オリンピック・パラリンピックにつきましては、世界最大の平和の祭典といったところから、その意義を捉えまして、このみたかデジタル平和資料館の充実というところも記載しているところでございます。こちら、戦争体験談のアーカイブ化というところについて取り組み等を進めておりますので、そういったところを含めまして、三鷹市、自治体としての平和施策の充実といったところで取り組みを進めていくというふうに考えているところでございます。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。非常に大事な取り組みかなと思います。1つ、こちらも所管がまたちょっと違ってくるかと思うんですけれども、この体験談も聞くと非常に長いということで、ダイジェストで見れるようなものがあったらいいのかなということは感じました。
 本当にこれからオリンピック・パラリンピック、またワールドカップが始まるということで、それこそ一生に一度出会えるかどうかわからない大きな祭典ということで、本当に市民の皆さんも喜んでいると思いますので、どうかこれから推進のほうをよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
 以上です。


◯委員(西尾勝彦君)  よろしくお願いいたします。都市ボランティア、自治体推薦枠についてなんですけれども、先ほど自治体推薦枠が5,000人とお話があったんですが、東京都の区市町村の割り当てというんでしょうかね、これは東京都が割り当てを決めるんでしょうか。それとも、三鷹市側からこれぐらいっていうのを決めることができるのでしょうか。そして、都市ボランティアといっても、役割、いろいろあると思うんです。そういったことも考えて、どのくらいお考えなのか、もし今わかっているところがあれば、教えてください。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  都市ボランティア全体としましては3万人、そのうちの5,000人を自治体の推薦枠というところで、大きくは東京都のほうで考えているところでございます。今、御質問ございましたとおり、各自治体に何人ぐらいずつ割り当てられるのかというところは、全く予想がついていないところでございます。ただ、事前にどれぐらいの推薦を御希望ですかというような希望調査がございました。そちらにつきましては、三鷹市についてはちょっと頑張った数字でございますけれども、200人程度ということで回答しておりますので、ちょっと何人ぐらい、本当に各自治体に一律に割り当てられるのか、人口規模に応じて傾斜配分があるのかといったところは、まだ知らされていない状況でございます。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。事前に申請された200名というのは、先ほど質問しましたように、ボランティアといっても、いろいろ役割というのがあると思うんですね。そういったところってどのようにお考えになって、200人という数を一応申請されたということなんですが、それを教えていただけますかね。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  今現在、推薦といいますか、都市ボランティアで大体どういった方に応募いただきたいかというようなところは、事前に要項案ということで示されているところでございます。その要項案におきましては、観光や交通、そして防災、防犯、救急救命、そして英語その他、言語スキルを生かす方といったところが出ているところでございます。
 この都市ボランティアにつきましては、空港や主要駅、観光地、競技会場の最寄り駅、及びライブサイトにおける観光交通案内というようなところが活動内容としては、今現在示されているところでございます。こちら、200人というふうに三鷹市として希望しましたのは、最後、レガシーとしてどれぐらいの規模のボランティアの方に残ってほしいかというところを、これまでのいろいろボランティア講座への出席いただいた方ですとか、そういった人数から考えたところでございますけれども、おおむね100人ぐらい、最終的にボランティアに御登録いただく方がこの三鷹市にレガシーとして残っていただき、活動していただけないかなというような思いを込めまして、200人ということで希望したところでございます。
 200人と100人という差がございますけれども、恐らく東京オリンピックの事業については御関心はおありであろうけれども、地域のボランティアについてはちょっと関心がないかなというような方もいらっしゃるかというふうに思いまして、そういった想定で人数は回答したところでございます。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。ということは、東京オリンピック全体のボランティアさんとして、三鷹枠から200人の方が活躍をされるということなんですね。三鷹市内に限られたものではなくっていうことですよね。わかりました。
 一定、ボランティアさん、ここにも書いてありますけど、おもてなし語学ボランティア講座等の開催とかも同時に行われるということですけれども、それも当然費用とかかかってくると思うんですけれども、それは三鷹市の負担ということになるんでしょうか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  今9ページにございますボランティア人材の育成・支援の主な事業等に記載しているところでございますけれども、この御指摘のまる2にございます国際交流協会と連携したおもてなし語学ボランティア講座というものにつきましては、東京都が主催する事業になりまして、場所を三鷹市において国際交流協会と連携して実施するというような内容でございますので、費用は東京都負担でございます。ただ、募集につきましては、やはりこちらで御応募いただいた方が今後地域のボランティアとして御活躍いただけるように、申し込みの手続においては国際交流協会で実施するということですので、氏名ですとか、御住所ですとか、そういったところは国際交流協会で把握できるといったような形になってございます。
 そのほかの、こちらまる1の三鷹市スポーツと文化財団のスポーツボランティア養成のための講座ですとかは、平成30年度予算で御承認いただいている予算の中で執行していくものでございます。


◯委員(西尾勝彦君)  わかりました。じゃあ、次に聖火リレーについてなんですが、この聖火リレーについても、またセレブレーションですかね、そういったことについての規模も含めて、ここにいろいろセレブレーション会場の基準、仕様っていうのがありますけども、規模に関して、もし開催するとして、三鷹市が何ら意見を言う余地というものがあるのでしょうか。
 また、最後に、当該区市町村に負担をお願いすることも想定しているということが書かれているんですけれども、この聖火リレーにしても、セレブレーション等のイベントにしても、大変大きな規模だと思うんですね。そういったことの市の負担って、どのくらいになるのかというのは、今おわかりですかね。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  こちらのセレブレーションへの意見でございますけれども、現在こういった調査が来ておりますので、当然、項目外といいますか、何かしら意見をつけて御回答をすることはできるというふうに考えておりますので、そこは三鷹市としての意見について、今御指摘のあった財政負担の面も含めて意見をしていきたいというふうに考えております。
 御質問のありました財政負担の部分でございますけれども、今この書面でいただいている中身のほうでしか情報を得ていないところでございまして、どれぐらいの費用負担が想定されるのかといったとこは、今後きちんと確認をして調整をしてまいりたいというふうに考えております。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。では、これを見て、希望する場合は応募して、決まった後にまたいろいろ予算とかが東京都のほうから、もし自治体が負担するということになれば、来るっていうことになるわけですかね。そういう理解でよろしいんでしょうか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  こちらが決定される前に、やはり情報としてはどれぐらいの財政負担が生じるのかというところは、情報としてはきちんと把握した上で最終決定のところまで行くというようなところになるかと思いますので、財政負担がわからないままに、こちら、会場が決められてしまっても、そこは責任のある対応ではないというふうに思いますので、しっかりと調整段階で把握してまいりたいというふうに考えております。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。では、最後に1つだけ。聖火リレーに関しましても、こういったイベントに関しても、市民の皆さんの意見というものを取り上げる仕組みといったものっていうのは、全く想定されていないんでしょうか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  部長からも申し上げましたとおり、市民の代表でいらっしゃる議員の皆様、文教委員会の皆様にこの場で御意見をいただけたらというふうに思っているのが1点でございまして、また、体育協会やスポーツ推進委員の皆様にも御意見等を頂戴しているところでございます。
 また、今回、東京都から照会されている事項のほかに、いろいろと御意見等をいただくというようなこともあるかと思いますので、今申し上げた方々を中心に、今回の照会事項については回答をしていくような形になるかと思いますけれども、広く情報を市民の皆様にも提供して、御意見のある方につきましては、御意見をいただけるような形は、地域連携組織の設置もございますので、対応してまいりたいと考えております。


◯委員(西尾勝彦君)  もし立候補というか、手を挙げられるのであれば、ぜひともいろいろなそういったことも考えて、今質問させていただいたようなこともお考えになって進めていただきたいと思います。
 以上です。


◯委員(谷口敏也君)  幾つか質問させていただきます。まず、今、西尾委員からもありましたけども、ボランティアの件で、5月ぐらいだったと思うんですけど、オリンピック組織委員会だったのか、東京都だったのか、ちょっと把握していないんですけど、ボランティアの募集についてみたいな形をネットで出したときに、東京都なり、三鷹市の市民もそうですけど、結構こういうのってやってみたいなっていう人、多いと思うんですけど、実際どういう条件かというのを見たときに、例えば1週間のうち連続で何日出れる方とか、そういうのがすごいハードルが高くて、うちの娘とか、大学生の中で、こんなの出られるわけないじゃんというのが、すごいネットで話題になったんですけど、そういった、何ていうか、オリンピックのときのボランティアの条件みたいなのっていうのは、その後どうなったか。今、それと同じような感じになっているんですか。その件についてちょっとお伺いしたいんですけど。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  当初、私も報道等で耳にしましたのは、活動にかかわる交通費と宿泊費も含めてですけれども、やはり支給がされないといったようなことが大枠で言われていることに対して、やはりそういうところの手当てが必要ではないかですとか、連続するボランティアの活動日数といったところも話題になっていたのかなというふうに想定しているところでございます。
 今現在、要項で発表されているところでは、まず宿泊費については、やはりそれは支給はされないというままでございますけれども、その宿泊先から活動するところに移動する旅費の一部については支給されるですとか、それから、都市ボランティアにつきましては、1日当たり5時間程度の活動にするですとか、そういった一定の改善は見られているのかなというふうに考えているところでございます。


◯委員(谷口敏也君)  わかりました。課長が先ほどおっしゃっていたのは、三鷹市として200人程度推薦したいという意思を表明している中で、多分手を挙げる方は多いと思うんですけど、そういった条件が悪いっていうことはしっかりと伝えないといけないですし、後でそういった形で手を挙げたにもかかわらず、なかなか集まらないという状況にも陥る可能性もありますから、その辺はしっかりと把握した上で皆さんに説明していただきたいと思います。
 続いて、16ページの地域連携組織なんですが、これ、最初に書いてありました地域連携組織設置による地域と一体とした取り組みの推進と書いてありますけど、具体的にどういった活動をするのか。後ろのほうの構成員というのがこれで示されておりますが、具体的にこの人たちはどういったことをしていくかという案を協議するだけなのか、それとも、この人たちによって次なる事業が進められていく、実働部隊という言い方をしてもちょっとおかしいかもしれないですけど、そういう方々になるのかどうかっていうのをちょっと確認をしておきたいと思います。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  こちらは、どういった活動になるのかというところでございますけれども、15ページの目的・期待する効果のところで1番目に挙げさせていただき、構成のところでも小・中学校関係者ということで1番目に挙げさせていただいているところを第一に考えているところでございます。ですので、海外選手との交流の実現が図られるのであれば、今現在実施している学校でのオリンピック・パラリンピックの教育ですとか、それから、PTAの皆様、またコミュニティ・スクールの皆様が、こういう地域と市のほうで、例えばどこどこの国の海外選手といついつ交流できるようになりますよというようなことをお示しすることができれば、その国の関連の学習に役立てていただいたり、地域としてこの国のこの種目について、少し深く学習するなり、地域で何か取り組んでいこうといったような連携が考えられるのかなというふうに思っているところでございます。
 ですので、市のほうでこういうことをやっていきますとか、逆に市のほうでこういうことをやってくださいというようなことだけでなくて、みずから地域の皆様が、市なり、東京都なりが、こういう取り組みをしていくんであれば、ああ、なるほど、地域で自分たちはこういうことができますよというような議論ができて、それが地域で実践され、市とまさに協働して、効果的な取り組みにつながっていくことが実現できたらというふうに考えているところでございます。


◯委員(谷口敏也君)  そうなると、実際その取り組みを──案を示すのがこの会議体であって、そういった取り組みをしていくのは、また各小学校なり、中学校なり、住協なりっていうことになるわけですか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  まずは、この会議体の第一の目的としては、情報共有ということを考えているところでございます。市としてはどういったことをやっていくのか。そういうことであれば、例えば学校、地域でどういうことをやっていこうと思いますよということをうまく連携をして、ただ、構成のところでお話ししましたように、この会議体、総勢20人から25人しかいないというふうにも言えるかと思いますが、そうしますと、実施していただくのは各それぞれの地域であったりしますので、そういった各地域で実施していただくためにどういうような議論が深まっていけば、この会議体自体も、もしかしたら人数なりを変更して、構成を変更して、大規模になっていく必要があるということであれば、そういう形になっていきますし、そうでなくて、ここで議論していく中で地域は地域として、うまくここでの情報交換を生かして取り組みができますよということであれば、こういった会議体のままで進んでいくのかなというふうに、そこはこれからいろいろお話をした上で、とにかく地域なり、市がうまく連携しやすい会議体である必要がありますので、そこのところを話し合っていく中で考えていく1つの課題になるのかなというふうには考えております。


◯委員(谷口敏也君)  わかりました。ありがとうございます。
 最後に、聖火リレーのところなんですけど、実際、14カ所っていうことになると、なかなか三鷹っていうのも難しいのかなという気もします。ただ、そうそうあることではないことなので、できれば誘致できればなと思っているんですけど、実際のところ、これ最終的に決めるのはどこであって、どういった形で──例えば三鷹市としてプレゼンをしていくのか、申請だけなのかというのをお伺いしたい。
 あと、課長がセレブレーションの会場としての西園、大沢グラウンドということをおっしゃっていましたけど、規模的にやっぱりSUBARUの上だから、日本無線中央広場、そういうときにこそ名前を売れると思うんですね。規模的に狭いのかもしれないですけど、道路としてはやはり、先ほどおっしゃった見通しがよくて、幅が広くてって考えると、東八か調布保谷線ぐらいしかないじゃないですか。西園は吉祥寺通りでは狭いし、あのぐらいでオーケーだったら、それはそれでいいでしょうけど、幸い東八のところを通っているのが中央防災公園であるわけで。先に行けば大沢グラウンドっていうこともありますけど、その辺の市の考え方は今どういうふうになっているのかをお伺いしたいんですけど。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(和泉 敦君)  やはり1つとしては、中央防災公園・元気創造プラザのほうの広場のほうというのは、なかなか1つ、魅力的な部分ではあるかなと思っています。ただ、やはり日本無線という名称自体、なかなかオリンピック自体で売るというのは、スポンサーの関係では難しいかなというのが1点。
 あと、やはり下に体育館とかもございますので、ステージとか、いろいろなものも必要になってくるので、その辺では、ちょっとあそこでセレブレーションの会場としては難しいのかなというふうに考えています。そういう意味では、やはり三鷹市内でできる部分と考えると、やはり候補地としては、井の頭公園の西園か、大沢のほうのグラウンドかと、そういうところに絞られてくるのかなというふうに、私どもは考えている次第であります。


◯委員(谷口敏也君)  わかりました。体育館とかがあるから、ほかの人の控え所とか、いろいろ使える設備があるし、いいかなと思ったんですけど、総合的に判断していただいて。それで、結局、これは決めるのはどこであって、うちとしては候補地はここですと言うだけなのか、それともみんなで合わせてプレゼンみたいなことをするのかどうかというのをお伺いしておきたいんですけど。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  こちらの聖火リレーのルート等、東京都の案を決めるのは、先ほど申し上げましたとおり、通知文のところにありましたとおり、東京都の聖火リレーの実行委員会で決定をしていくというような形になります。
 その後、ほかの東京都以外の地域を日本全体で案をまとめまして、最終的には国際オリンピック委員会の承認を経て決定というような決定過程になっているというふうに聞いているところでございます。
 あと、何かプレゼンテーションみたいなものができる機会があるかどうかというところでございますけれども、今のところ非常にタイトなスケジュールで照会が来ておりますので、そのような機会はないというふうに想定されております。


◯委員(半田伸明君)  この9ページの東京2020のボランティアの件、さっきも質問があったんだけど、私もここは非常に関心があるところなので、答弁を含めてちょっとまとめると、都市ボランティアというのは3万人ですよと。で、自治体推薦枠という5,000人というのが決まっていますよと。自治体推薦枠とはいえ、東京都から命令が来るわけではなく、先に希望をとっていた。その希望が、我が市は200人と答えた。200人と答えた背景としては、さまざまなボランティア講座等があって、それは大体100人前後である。それは三鷹に関心がある人であろうが、三鷹に関心がない人も含めて、オリンピックに関心がある人がいるだろうという、いわば倍見積もりをした。だから、100人が200人になって、200人で希望調査は答えた。その事実経過で合っているかを念のため確認します。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  その事実経過でございます。


◯委員(半田伸明君)  これ、200人集まらなかったらどうするのという疑問はなかったですか。つまり、5,000人の中で200人って、私はこれは多分通ると思います。なぜか。なり手がいないから。今さまざまな批判が吹き荒れているの、御存じですか。本来、金を払って当たり前のことについて、無償で数万人単位も募集するなんて、何事だと。金がないとはいえ、余りにもおかしいんじゃないのと。私、本当にそのとおりだと思います。
 だから、200人集まれば、正直胸をなでおろしますけど、これは200人でお願いしますと東京都から仮に言われたという仮定のもとで今議論していますが、ちょっと心配しているのは、三鷹市が背伸びして200人と言ったのに、実はふたをあけて見たら3桁も行かないことがあった場合に、東京都にどう申し開きをするのか。もちろんそういうことがないことを祈りますよ。祈りますけど、私は、倍見積もりをしたのは、ちょっとこれ、早まっちゃったなと思いますよ。どうでしょうかね。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  どのような事例が参考になるかというところはございますけれども、今現在、ラグビーワールドカップのボランティアの募集につきましては、東京都での募集につきましては、定員を超える非常に多くの方に応募いただいたということで、ラグビーの組織委員会のほうから情報を聞いているところでございます。
 また、これもどういうふうに影響するかというところはございますけれども、市のほうで市民満足度・意向調査というものを、今回、今年度実施した中で、速報値の中では、オリンピック・パラリンピックのボランティアについて関心を示していただいている方というのが4人に1人というような結果は出ているところでございます。そのままやってみたいという方が実際に応募していただくのかというところは、非常に何とも言えないところかと思いますけれども、200人というふうに見積もったところにおきましては、希望も込めてというようなことも先ほど申し上げましたけれども、これからまちづくりといったところで、スポーツボランティアに限らず、スポーツボランティアをきっかけとして、まちづくりに参加いただくというような方を、このオリンピック・パラリンピック等を契機として進めてまいりたいというようなところもございます。
 今現在、東京都からの連絡では、推薦枠に満たなかった場合、全体として5,000人に満たなかった場合の調整もありますし、5,000人を超えてしまった場合の調整も、どちらに振れたとしても、自治体にお願い事項が生じるおそれはあるというようなことは聞いているところでございます。ボランティアがなかなか集まらなかったときに、市としてどういうふうに取り組みを進めるのかというところはございますけれども、そこのところは何とか集めるような方向で、満たなかった場合に、いろいろ、さまざまな市民の方に声をかけていくということは想定しているところでございます。


◯委員(半田伸明君)  ボランティアは集めるもんじゃないんですよ。集まってくるものなんです。ですからね、200人集めるっていう発想が、大変失礼だけど、根本的に間違っていると私は思いますよ。だから、200人と聞いた瞬間に、何でそんなにって思って、ボランティア講座の出席者が100人云々で、それで倍見積もりって聞いて、ああなるほどって理屈は通っているなと思ったんですが。これ、スケジュール表、12ページ、13ページ、ありますね。スケジュール表に都市ボランティア募集自治体推薦枠というのがあるでしょう。推薦者選定云々ってあるでしょう。これ、全部2018年、つい数カ月後に来るわけですね。
 だから、まず200人集まらなかった場合に、200人と言っておきながら200人集められなかったら、これは最悪、東京都にごめんなさいをするしかない。それはそれでいいですよ。集まったらいいんですよ、集まったから、よかった、よかったで、笑い話で済むんだけど、我々は笑い話ばっかりできる立場じゃありませんので。僕は、リスク管理がまず大事だと、そういう立場なんで、200人集まらなかった場合に、200人と言っておきながら集まらなかったとは何事だということで、東京都から怒られて、それでおしまいで、これ、ある意味いいわけです。
 僕が心配しているのは、200人集まらなかった場合に、200人集めろという命令が来るんじゃないのっていうことが一番怖いんです。つまり、例えば100人しか来なかった。残りの100人ね、例えば三鷹市が自費で一般財源から金を出してでも有償ボランティアを集めるっていう下策で行っちゃうのか。それとも、ここに中学生等を含むという文字がありますね。学生にボランティアを強制させるというもっとひどい下策に出るのか。こういうことになり始めたら、一旦不平不満が市民から出た場合、あっという間に火だるまになると思います。200人集まれば言うことないと思う、私もそれを期待していますが、我々がリスク管理をやらなきゃいけない立場ですので、200人集まらなかった場合にどのようにリスクを管理していくのか。
 対東京都に対するリスクの問題と、対市民に対するリスクの問題がありますね。あと、現実問題として、今大学側は大変なことになっているんですよ。文部科学省から通知が行っているんですね。夏休みの期間中は授業をやらないでくれっていう話まで出てきているんです。今、そこまで人が足らないのかっていう話になっているんです。となると、絶対に押しつけが来るんです。ですから、200人に達しない場合に、どのような押しつけリスクがあるのかを事前に想定する必要があると思う。
 また、それに対してどのような対策を立てていくのかを考えていく必要があると思う。200人と出しちゃったものはしようがないんで、あとは出したものに対して、我々がどのようにリスク管理をしていくかというのが大きな議論になっていくと思いますので、改めてお考えをお伺いしておきたいと思います。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  200人に満たなかったときに、まだどういった方々にお声かけをしていくのかというところは、やはりいろいろと──もし、今現在スポーツ推進課と関係の深い団体さんにお声をかけていくとすれば、そこはお話をした上でないと受けていただけないというふうに思いますので、このお話については、まだ関係団体さんのほうに、特に何かしら情報を提供しているわけではございませんので、ここは今こういった団体にお声かけをしてというようなことは、具体的には答弁を差し控えさせていただきますけれども、駅伝ですとか、スポーツフェスティバルですとか、そういったところではボランティアさん、およそ300人程度、御協力をいただいております。
 そういった方々に御協力いただくことになるかどうかはわかりませんが、そういった既存の三鷹市のイベントでボランティアとして御活躍いただいている方がいますので、そういった方への強制にならないように、そこはボランティアとしての御紹介ということは、1つ、リスク管理としてはあるのかなというふうに考えているところでございます。


◯委員(半田伸明君)  もう一つね。うちは200人集まりました。例えば小金井市は集まりません、調布市は集まりません。全体で五、六百人足りません。さっき調整という言葉がありましたね、一番聞きたくなかった言葉なんですが、結局ノルマを果たしたのに、より数十人集めてくれっていう危険性は否定できないということですか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  今現在、特に他の自治体で人数が足りなかった場合に、ほかの定員に至っている団体について、さらに調整をお願いする、お願いしないといったような具体的な話といいますか、情報はございません。ただ、多くなったときには、絞っていただく必要があると思いますし、少なかった場合には、トータルで5,000人に行くように調整をお願いする場合があると想定されるというようなことは、情報としては来ているところでございます。
 それにつきまして、単にそうしますというようなことではなくて、ボランティアについても三鷹市としても意見を言うことはできますので、そういったことについては所管課としてはきちんと意見はしていきたいというふうに考えております。


◯委員(半田伸明君)  5,000人に満たない場合の調整というのが、どういう調整があり得るのかというのは、事前に、今、情報がわかっている範囲でいいので、何かありますか。それが現時点でまだ来ていないってことか。ここ、一応確認しておきたいと思います。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  現在まだ、全く情報は来ておりません。


◯委員(半田伸明君)  となると、13ページだったかな、さっきのスケジュール、タイトな横軸を見ると、ある日突然、50人プラスしてくれっていうことはあり得ますよ。5,000人に満たない場合に調整でしょう。5,000人以上いたら、それはそれで後は好きにやってくれという話なんだけど。結局、私たちが東京都に押しつけられる可能性があるんじゃないか。多分そうなるんだろうなと思いますけど。そうなった場合に、押しつけられたものを次に誰に押しつけるかって話が出てくるわけですよ。だって、最初から満たしていないんだから。うちから200人行かなかったと仮定した場合ですよ。
 そうなった場合に、学校現場に押しつけることだけはぜひ避けてもらいたい。大学側が今大反発起こしています。教育現場に授業の見返りとしてボランティアをさせるっていうのは、あっちゃならないと私は思います。だって、ボランティアは集まるものであって、集めるものじゃないからなんですよね。仮にそういう最悪のパターンを想定した場合に、どのように対応していくのか、改めてお考えをお聞きしておきたいと思います。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(和泉 敦君)  委員さんおっしゃるように、ボランティアというのはあくまでも強制的にやるものではないので、確かにおっしゃるとおりに要請等はあるかもしれません。ただ、それが参加すること自体は自発的なものが尊重されなきゃいけないものですので、その点については強制にならないような形、私どもはそういう形で──当然、お声がけとか、そういうのはさせていただくようなこともあるかと思いますけれども、強制にならないような形でのお声がけ、そういうものにしていきたいなと思っております。


◯委員(半田伸明君)  くれぐれも東京都に命令されることのないように。自治体推薦枠だから、自治体が能動的に推薦するという意味でいうと、非常によく捉えられる言葉なんだけど、正直、これ、実際はノルマでしょう。だから、私は、三鷹が何人だったらノルマをこなせるかと手を挙げたときに、200人と出しちゃったのは、本当に早まっちゃったなと大変後悔している立場なんですけど、起こってしまったことはしようがないんで、200人集まることを祈りますが、200人集まらなかった場合に、足りません、ごめんなさいで、東京都に済ませてもらえるように、新たな強制を東京都から押しつけられることの絶対にないように。それをされたら、地方分権もへったくれもないわけですね。私は個人的に協力する必要なんか全くないと思いますよ、私に言わせれば、東京都の事業なんだもん、勝手にやれよっていう話ですよ。でも、自治体のノルマを割り振る以上は、決してそれ以上の強制をするんじゃないぞっていうことは、強く東京都に言ってもらいたい。今の部長の答弁で了といたしますので、問題意識は共有していただけたかと思いますので、最低限、もし万が一強制があった場合に、教育現場への負担を押しつけることだけは絶対に避けてもらいたいということと、あと、もう一つは、満たなかった場合に、さらに満たすように強制という形でノルマが来るんであれば、これは絶対に抗議をしてもらいたい。
 以上、2つを強く、強く、お願いをしておきます。
 あと、あわせまして、ちょっと論点を変えますが、10ページ、文化の薫り高い三鷹を目指した多彩な文化プログラム云々とありますね。ここにジブリの文字があるんですね。私、大変びっくりしましたが、ジブリが承諾するんですか。結局ジブリの名前を出したい。だから、ジブリの名前を出したら、三鷹の文化云々となる、それは気持ちはわかります。気持ちはわかるんだけれども、ジブリの能動的な協力を得られるのが本当にあり得るのか。今までのさまざまな過去の経過を考えたら、私はちょっとそれは想定しがたい。いかがでしょうか、温度差があると思うんですよ。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  実はその具体的な事業まではまだ詰め切れていないのですけれども、これは実は能動的というんでしょうか、ジブリ美術館のほうから、この東京2020オリンピック・パラリンピックの大会を見据えて、現在もジブリ美術館には多くの外国の方もいらしているので、やはりその際に、オリンピックのある年にジブリ美術館に来られる方っていうのもきっと多いだろうということで、駅からジブリ美術館の間で一緒に協力をしてやるべきことはないだろうかということを、ジブリ美術館の側のほうから私どものほうに相談がありました。
 そういうことで、こちらからただここに載っけているわけではなくて、向こうからもそういうお話がありましたので、これから具体的にどのような形で連携して盛り上げられるかということは話し合っていきたいというふうに思っております。


◯委員(半田伸明君)  なるほど、私の想定と全く逆なわけですね。でも、それは喜ぶべきことですね。よかったですね。だけど、そのために幾ら予算をつけてくれって話になりかねませんよ。そこに話をつなげたかったんです。結局それをきっかけとして、指定管理料をまた上げろとなったら、これは本末転倒です。ですから、ここは指定管理料が、3年前でしたかね、いきなりぽおんと、4,000万円から5,000万円に上がった経緯がありますね。私はあれ、いまだに頭に来ているんだけど。
 同じように指定管理料を上げろっていうことを仮に言われたら、私はこれは断固拒否です。それは、ジブリのやりたいようにするために税金を使うのがいいのかどうかといったら、いいわけないですよね。だから、ジブリが能動的に言ってきたんなら、なおさら、じゃあ、あなたの金でやってくださいよが筋だと思います。特別な事業費ということで、臨時にちょっと出すとか、それは理解はできなくはないけども、今回のジブリとの協働をきっかけとして、指定管理料がさらに上乗せされて、それが高どまりが永遠に続くっていうことは絶対避けてもらいたい。いかがでしょうか。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  私も全く同じように考えております。指定管理料というのはこの事業とは全く──この指定管理料金の位置づけというものの意義が、それは施設を運営管理するということでありますので、このオリンピック・パラリンピックの、仮に連携していろいろな事業をやるにしても、その指定管理料に何か影響があるようなことがないということは、はっきりそういうことは意識して、今後ジブリ側とも対応を考えていきたいと思っております。


◯委員(半田伸明君)  その答弁を聞いて安心をいたしました。ひとつよろしくお願いしたいと思います。
 あと、資料2の聖火リレーの件ですが、文教委員の人たちが意見を言うというのも、個人的にはどうなのかなと思いますね。我々、一応立場上、政治家という立場ですから、政治家の立場でここがいいんじゃないのという発言することは、私は個人的にはそれはいかがなものかとは思います。ただ、セレブレーションですか、井の頭の西園にしても、大沢総合グラウンドにしても、それはそれでいいのかなって気もするし、手を挙げずに味スタでやることに側面から応援するっていうやり方もあるだろうし。
 あと、規模的に間に合うかどうかわからないですけど、野川公園にしかり、神代植物公園にしかり、そういう都立公園を有効活用してもらって、市が実際的に負担を軽くするっていう方策もあるでしょうし、さまざまな案があろうかと思います。それは、私は御検討をお任せしますとしか、立場上は言わないつもりですが、1点だけ、やっぱり騒音対策はしゃれにならないと思います。8月下旬、エイベックスのライブで、私、西の人間なのでいつも嫌な思いをしているんですけど、まあ、うるさい、うるさい。あんなことが大沢グラウンドであってごらんなさい、味スタより手前側でやるわけですよね。それは大沢の人間、黙っちゃいないと思いますよ。
 ということで、騒音対策のことのリスク管理を含めて、全体的に場所を選定していくべきだと思います。そのことを意見として申し上げておきます。
 以上で質問を終わります。


◯委員(伊藤俊明君)  済みません、それでは何点か質問させてください。今ちょうどセレブレーションの話と、聖火の話が出ていましたので、そちらのほうから最初に質問させていただきたいと思います。
 聖火リレーのこのルートについての提出期限、8月15日っていうのは、随分、本当に差し迫っているなと思うんですけど、これは実はいつごろこの依頼が来たんですか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  お手元に、こちら通知文がございますとおり、右上の記載のとおり、7月25日に来ているところでございます。


◯委員(伊藤俊明君)  わかりました。7月25日に来て、これで8月15日までにということで。いや、だから、僕も、これを見て、随分急な話で、ここでこんな深まった議論ができるのかっていうことで、私たちに聞かれても、もっと広く市民の皆様やら、意見を聞きながら、こういうことは取り組めば、もっと盛り上がるし、機運も醸成できるなと思っているんですけど、差し迫った、これを聞いていただけるということなんで。まあ、先ほど来、部長がおっしゃっていることでも、こうなると、かなり絞られてきているっていうことですね、やれるとしたら、ルートも、セレブレーションをやる場所も。
 というような状況だと思うんですけど、それで、先ほど来、この聖火の走る方々も10人から15人程度というような御説明、ありましたよね。1964年のときには伴走者がいて走りましたよね。それも、今回のは1人ずつということで、1人が200メートル、こういうことも全然改善の余地はないということなんですか。全てこの方式でやってくれということなんでしょうか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  こちらの通知文を読みますと、1ページ目のところ、2の実行委員会における主な検討事項というところがございます。この(3)で、都内ランナー選考計画の策定及び公募・選考の実施というふうになっておりますので、形式的にはまだ案の段階であるというふうに考えますけれども、いただいた資料を見ますと、先ほどの10人から15人、1人200メートルから300メートルというようなことで来ておりますので、大筋ではもうそのような形式で行われることが見込まれているというふうに考えているところでございます。


◯委員(伊藤俊明君)  ただ、私なんかも1964年の、おぼろげながらですけど、僕、6歳だったかな、小学校1年なんですけど、やはり最初にいて、あと伴走者がっていうイメージがね。覚えていないというか、どんなような記憶があって、やはり後をついていくというの、先頭がトーチを持って、それがたなびいて甲州街道のときに、すごいそういう印象が強いんだけど、これもできるんであれば、やっぱり1人の方がトーチを持つのはもちろんいいんですけど、その後を伴走者がいて、各中学校の、例えば陸上部だとか、そういう方が後ろをこういうふうにとかいて。
 まず、先ほど来、ボランティアの話がいっぱい出ていますけど、そのことはまた後で質問しますけど、そのことは、とりあえず聖火リレーのやり方に対しても、すごい大勢の方が、先頭は前へ行って──あれは結構後ろの人が風向きによっては結構煙いんですよね。だけども、盛り上がりっていうか、あと思い出づくり、それから後々のオリンピックに参加した感とか、ボランティアでやった感を醸成するという、後継者育成には、僕はそういうやり方が──実際に多少なりとも裁量の余地があるんであれば、そういうふうにはぜひしてもらいたいなと。
 それと、あと走れるコースは確かに限りがあるんで、あと距離も決まっていますので、その辺の選定はじっくり考えていただきたいですけども、やはりできるのは東八道路とか、調布保谷線とか。ただ、ギャラリーが多いのは駅前とか、西園だとかっていうことですけど、結局セレブレーションのセレモニーは西園か大沢グラウンドっていうこともよくわかるし。半田委員のほうから、騒音のことまでは僕も全然気がつかなかったんですけど、いろんな観点があるんだなと思って。
 ただ、こっちに関しては、やはり非常に思い出づくりで、できることなら、これはぜひセレブレーション会場と市内を回って、特に駅伝のコースじゃないですけど、やっていますんで、そういうことを軸にして市内のコースの一番効果的なところと、あと交通規制だとか、いろいろなところを勘案しつつやってもらいたいなという思いは強くしています。いかがでしょうか、御所見は。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  今、先ほど御説明しましたとおり、案の段階というふうに考えているところでございますので、本日、委員会で御意見をいただいた点については、東京都のほうに確認をし、また、やはり今委員もおっしゃったように、盛り上がり、市民の一体感をどのようにこの聖火リレーで盛り上がるような形がとれるのかというところがポイントかなというふうに思っておりますので、そういったことが例えば自治体ごとにある程度許されるのかどうかといったところも、話はしていきたいというふうに思います。


◯委員(伊藤俊明君)  それと、先ほどお聞きしたんですけど、今度は車で移動するので、自治体との境界というんですか、そこでのこういう引き継ぎみたいなことは一切ないという認識でよろしいんでしょうか。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(和泉 敦君)  今、私どもが聞いている話では、委員さんがおっしゃったように、自治体間での聖火リレーの受け渡しはやらないと。3キロだったら、3キロ、その自治体間でやって、その自治体の中の起点から終点まで。その後、次の自治体までの地点までは車で聖火のほうは搬送するというような形での考えを今聞いております。


◯委員(伊藤俊明君)  もとの火は、長らくみんな引き継いできたその火を継承するっていう、その重みというか、それなんだけど、車でライターか何かでつけちゃうのかななんて思うとね。だから、この市内の10人から15人だけが引き継いでっていうの。あの引き継ぎの手から手へっていうか、そこがだいご味じゃないですか。だから、僕なんか、まず、じゃあ、そちらだったら、23区のほうからだったら、世田谷のどこから引き継ぐのかなとか、こっちからだったら、小金井市のどっちのほうから入ってくるのかなとか、引き継ぐのかなとか、それによってそっちのコースを決めなきゃいけないなと、当初、思っていたんですよ。
 だから、それも勘案しながら、受ける場所と、それと市内の中の効果的な場所っていうことと、いろんな側面から考えなきゃいけないと思ったんだけど、これがスタート地点、どこでもいいみたいな、どこで終わってもいいということで。これによって、全部始点と終点というか、次へ引き継ぐところも決まるのかと思っていたら、そこのコースどりに関しては、これはなかなか裁量の余地があり過ぎて、かえって大変なのかなと。ですけど、そういうことで、そこは自治体の中で決めてくれっていうなら、それは効果的なことをやってもらいたいしということですね。あくまで車でっていう認識で、そこは変わらないんですね。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(和泉 敦君)  全体的には、やはり日数とか、距離とか、全部決まってきていますので、その辺ではやはり自治体間の移動というのは、やはり車での移動というふうな形になるのかなというふうに私どもも認識しているところでございます。


◯委員(伊藤俊明君)  わかりました。いずれにしても、この8月15日までっていうのを聞いて、非常に切迫感があるんですけど、これ、本当にルートは最も大事なところなので、しっかりいろいろな意見を聞いた中で決めていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それと、先ほど来、ボランティアの人材確保のことで随分議論が白熱しておりますが、もう一度お尋ねしますが、これの都市ボランティアの条件が、私も当初見たときに、すごい連続で1週間とか10日と、宿泊費も、交通費も全部自腹という話を聞いて、これはやはりね。誰だって参加したいですよ。僕も日程が許せば、ボランティアでやりたいなっていうぐらい思っていました。ところが、要件を見たら、連続でそんなに出られる人なんてそうそういないですよね。
 ですから、もう一度ちょっとそこら辺の条件がどうなっているのか。それと、そこで支給された帽子とか、ウエアぐらいはもらえるのかとか、何かそういうプレゼント的なもの。ただ、思い出づくりだけにしては、ちょっと荷が重いなという気がするんで、教えてください。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  今現在、大会ボランティア及び都市ボランティアの募集要項案というのが公表されているところでございます。大会ボランティアのほうの要項によりますと、活動期間は、オリンピック・パラリンピック、両方、いずれもそれぞれ10日以上を基本としますと記載がございます。そして、連続での活動は5日以内を基本としますということでございます。
 1日の活動時間については、大会ボランティアについては8時間程度というようなことで記載しているところでございます。
 そして、活動に当たりお渡しするアイテムでございますけれども、こちらは当然ユニホーム一式、そして活動中の飲食というのは見ると。それから、活動期間中における滞在先から会場までの交通費相当として一定程度というようなことが大会ボランティアでは要項には記載がございます。
 一方、都市ボランティアのほうでございますけれども、こちらは活動期間としては5日以上が活動期間ということで、1日当たり5時間程度でございます。そして、活動に当たりお渡しする物品等につきましては、大会ボランティア同様、ユニホーム一式や活動中の飲食、そして滞在先から活動場所までの交通費相当というようなことで、要項として公表されているところでございます。


◯委員(伊藤俊明君)  いや、なかなかその条件が厳しくて、やりたくてもやれないという思いの方が相当いるんじゃないかなと。また、三鷹市の中でも、今まで確かに駅伝でも、スポーツフェスティバルだって、これだけのボランティアの人がやってくれているんだから、三鷹市はそういった意味ではかなりボランティア精神に富んだ方が多いだろうとは思うんですけど、これはなかなかね。
 今までは1日は何とかできるんだけど、これだけ5日以上とかっていう制約があるっていうこと、これはいかんせん、本当なら皆さん、登録していただいて、これからも三鷹市のためにとか、ボランティアとか、スポーツ好きだしっていう、本当に自発的、自主的な思いでやってくれる人が多いんだけど、ちょっとこの条件がどうして──この策定に当たっては、オリンピック委員会というか、東京都のほうのオリンピックの中で議論したことなんですかね。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  こちらのボランティアにつきましては、大会ボランティアが組織委員会、そして都市ボランティアが東京都ということで、それぞれ主催といいますか、募集のもとが異なっております。このボランティアの募集につきましては、どういう過程でこういった日数なり条件が決まったという過程については、関係課長会議ですとか、そういう場で特に情報としては知らされているものはなく、要項案を発表しますという報道で、基本的には所管課としても内容を知ったというところでございます。


◯委員(伊藤俊明君)  それぞれ、やっぱり採用されるところが違うっていうことなんですよね、窓口が2つになっているから、それぞれのやることも若干違うということなんですよね。わかりました。いや、いずれにしても、大変なことなんで、かなり厳しい状況も予想されますので、その辺もある程度覚悟してというか、心してかかっていただければとしか、今は言いようがないんで、済みません。
 それと、先ほど来話が出ておりましたけども、やはり文化の薫り高い三鷹の話で、私もジブリのことも知らなかったんですが、先ほど答弁いただいて、向こうからということなので、その件に関してはこれ以上突っ込みませんが。
 それと、また、大沢の古民家とか、三鷹の中の文化的財産のものと、どういうふうにコラボというか、オリンピックと。ここに1、2とありますけど、もう少し具体的に教えてもらえますか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  こちらは、オリンピック・パラリンピックにおきましては、こちら10ページに記載ございますとおり、スポーツだけでなく文化の祭典ということで認識しているところでございます。こちら、文化におきましても、スポーツ同様に日本全国、そして世界に向けて情報発信をして、各地域の文化というものを多くの人に知ってもらうというような仕組みが用意されているところでございます。
 その仕組みが、先ほど来御説明しています東京2020参画プログラムというような取り組みでございまして、こちらの参画プログラムの認証を受けることで、オリンピックとのつながりを意識できる認証マークというのが使用できることになるわけでございます。この認証マークを用いてチラシやポスター、そして広報媒体での掲載ができるということで、オリンピック・パラリンピックとのつながりを意識していただくというところになってございます。
 こちらに記載した主な事業でございますが、まずはやはり市民文化祭といったところが、市主催の文化事業の1つの大きな事業でございますので、こちらを捉えて文化の発信をしていきたいというところが、1点、2018年度の事業として挙げさせていただいたところでございまして、さらに11月に開館を予定しておりますこの大沢の古民家についても、そういった取り組みをすることで、より広く大沢の里全体といったところを市民のみならず、日本全国、そして世界に発信するといったところで取り組みをしていくものでございます。
 こちら、記載がございますとおり、その1つの効果が見込まれるものとして、組織委員会のホームページに登録されますと、事業を記載することができまして、そちらをごらんいただく方により、広く情報を発信することができるといったところが利点と考えているところでございます。


◯委員(伊藤俊明君)  わかりました。それと、同じ10ページで、オリンピック・パラリンピックの教育の推進ということで、オリパラ教育の一校一取り組み、一学級一実践運動の実施ということで、これ、こういう取り組みをするに当たっては、各校の実践に任せているっていうことなんですか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  こちらも教育委員会の事業でございますけれども、教育委員会として各学校でそういうような取り組みを行うということで推進されているものでございます。各校について、具体的にどういう取り組みが実施されているかというところは、恐れ入りますけれども、今現在私のほうで把握はしていないところでございます。
 特に、さらにまる2、まる3にございますとおり、オリンピック・パラリンピックに関係する指定校の事業等もありますので、そういったところ、例えば今、第四中学校、車椅子バスケットボールというふうに記載がございますけれども、やはり武蔵野の森総合スポーツプラザで車椅子バスケットボールがパラリンピックのときに実施されるということで、どうもこの近隣の地元3市で1校ずつ指定を受けているようでございますので、そういったところで連携をして取り組みを進めていきたいというふうに考えているところでございます。


◯委員(伊藤俊明君)  よくわかりました。それで、今話にも出ていますように、やはり障がい者スポーツを通してというか、特に七中、四中、それぞれいろいろやってくれているわけですけど、やはりキャンプというか、誘致は非常に大事な取り組みだと思いますので。もちろん、車椅子バスケとか、ボッチャとかって、先ほどおっしゃってくれましたけど、そのほかにもお考えはあるのですか。これはまだ期間はあるんですけど、でも、キャンプだとか、他市もいろいろ誘致したりとか、県単位で呼んでいたりということがあるんですが。三鷹の場合は確かに宿泊施設もなかなかなくてという厳しい条件かとは思うんですけど、もしもほかにもお考えがあれば。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  1つは、全体的なことを申し上げますと、オリンピック種目につきましては、パラリンピック競技に比べまして、やはり各国の競技団体の資金等も十分にあるためか、いろいろと各事前キャンプ地というものは既に決まっているところが多いというような現状があります。一方、パラリンピックにつきましては、まだこれからというようなところもございます。そして、この障がい者スポーツを通した障がい者への理解の促進といったところでは、この車椅子バスケットボールというのが近隣市の会場で行われるというようなこともございますので、先日、日本代表の国際強化試合が開かれて、日本、カナダ代表チームがSUBARU総合スポーツセンターで合宿、事前キャンプをしていただいたというようなきっかけもございますので、今現在は、やはりお声かけするすべがあるとすれば、申し上げたような競技が中心になってくるのかなというふうに考えているところでございます。
 まずは、そういったところを早急に交渉を進めまして、その状況を見て、ほかにどういった競技が三鷹市で事前キャンプをしていただける可能性があるのかといったところは探っていきたいと考えております。


◯委員(伊藤俊明君)  ありがとうございました。ただ、今、非常にバドミントンなども盛り上がっていて、日本が強いし、この武蔵野の森総合スポーツプラザではバドミントンがあったりとか、また、卓球も今非常に強いから、もしそういうのが三鷹市のほうでも何かチャンスがあれば、今勢いがある競技だしとかっていう思いで質問をさせていただきました。
 いずれにしましても、聖火リレーだとか、聖火ルート、これに関しても非常に大事な取り組みだと思いますので、自治体の裁量があるんであれば、伴走者をぜひつけたことの聖火リレーができるような形にということをお願いして、質問を終わります。


◯委員長(吉野和之君)  以上でスポーツと文化部報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午後4時04分 休憩



                  午後4時06分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 管外視察について、本件を議題といたします。
 休憩いたします。
                  午後4時06分 休憩



                  午後4時09分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 管外視察については、お手元に配付した日程案のとおり進めてまいりたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。なお、ダイヤの改正などに伴い、時間につきましては若干前後することがありますが、あらかじめ御了承願います。
 次回委員会の日程について、本件を議題といたします。
 次回委員会の日程については、次回委員会の会期中とし、その間必要があれば正副委員長に御一任いただくことにいたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 続きまして、その他でございますが、何かございますでしょうか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、特にないようですので、本日はこれをもって散会いたします。
                  午後4時10分 散会