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トップ会議録会議録閲覧 > 会議録閲覧(平成30年文教委員会) > 2018/05/17 平成30年文教委員会本文
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2018/05/17 平成30年文教委員会本文

                  午前9時29分 開議
◯委員長(吉野和之君)  ただいまから文教委員会を開きます。
 初めに休憩をとって、本日の流れを確認いたしたいと思います。
 休憩いたします。
                  午前9時29分 休憩



                  午前9時29分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 本日の流れにつきましては、1、行政報告、2、次回委員会の日程について、3、その他ということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのように確認いたします。
 教育委員会が入室するまで休憩いたします。
                  午前9時30分 休憩



                  午前9時31分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 教育委員会報告、本件を議題といたします。
 本件に対する教育委員会の説明を求めます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  委員の皆様、おはようございます。教育委員会事務局教育部より行政報告、2件ございますので、よろしくお願いいたします。
 まず1つ目が、三鷹市立学校における働き方改革プランについてでございます。こちらは3月7日の文教委員会で御報告させていただいた素案を、学校、保護者、地域の意見聴取をした後、3月28日の教育委員会臨時会に議案として提出しまして、意見を踏まえて確定したというところでございます。
 続きまして、もう1件でございますが、三鷹市立中学校における運動部活動の方針についてということでございます。こちらは、今般、運動部活動についてスポーツ庁から出されたガイドライン及び東京都から出された方針等も踏まえまして、市においても生徒にとって望ましいスポーツ環境の構築を図るため方針を策定いたしましたので、御報告するものでございます。
 以上、2件について、関連もございますので担当の指導課長より一括して説明させていただきます。


◯指導課長(松永 透君)  私からは、三鷹市立学校における働き方改革プランについて、まず最初に御説明をさせていただきたいと思います。今部長のほうからもございましたけれども、3月の文教委員会で素案の段階でお示しをさせていただきました。また、そこでの御協議をいただいたことも踏まえて、3月28日の教育委員会で正式に承認をしていただきましたので、御報告をさせていただきます。
 資料としましては、資料1−1、1−2になります。資料1−1のほうをごらんください。学校における働き方改革につきましては、全国的に喫緊の課題となっている教員の仕事、ここをどう負担軽減していくのかといったことも含めてなんですけれども、教員一人一人の心身の健康保持の実現と、誇りとやりがいを持って職務に従事できる環境を整備することにより、三鷹市の学校教育の質の維持向上を図る、こういうことを目的としております。
 この目標達成のために市教育委員会では、校長、副校長の代表を含めた部内プロジェクトを立ち上げ、9月から5回にわたって課題と解決策の検討を行ってまいりました。また、12月にはこの部内プロジェクトの学校管理職に教員の代表として主幹教諭2名を加え、教育委員との意見交換会を行い、学校現場の状況について認識の共有を図りました。そして、2月28日の教育委員会での協議会を行って、プラン(案)とさせていただいたところです。素案につきましては、関係者から意見聴取を行いました。
 資料1−2をごらんください。3月1日から3月16日までという期間にはなるんですけれども、1つ目は、三鷹市立小・中学校の教職員ということですね。こちらは、定例校長会でその依頼をした後、各学校の教職員から校長のほうでの意見聴取をしていただいたものを御提出いただいたものです。それから、コミュニティ・スクール委員です。臨時のコミュニティ・スクール会長会を行いまして、このプランについての説明をさせていただき、その依頼後、CS委員会からの意見ということで上げていただきました。また、PTA役員ということで、三鷹市のPTA連合会の常務理事会で具体的にこの働き方改革について説明をさせていただいた後、各PTAから役員会等の中で意見聴取をしていただくようにお願いをし、上げていただいたものです。
 意見としては77件の意見を上げていただきました。下に大きく内訳については書いてございますけれども、主な意見としては、特に人員体制の確保というところでは、教員免許がなくてもできる仕事はサポートしてくれる仕組みをつくってもらいたい。それから、教員の専門性を発揮できるような仕事の環境ができるといいなって思いますと、これ、教員からの声です。それから、根本的な解決のためには、これは市独自ではなかなかできることではないんですけれども、教員の定数をふやしてもらいたいという、そういう意見も出ておりました。
 それから、教員が担うべき業務に専念できる環境の確保ということで、業務改善についてなんですけれども、ここの部分につきましては、留守番電話ということでお話をさせていただいたところなんですが、この対応についてがもっと大変になってしまうんじゃないかと、やや心配ですという声があったりとか、あるいは勤務時間の中で保護者と連絡をしていくためには、やはり電話が混んじゃうんじゃないか、そんな心配があるなんていう声も出ておりました。
 それから、教員の意識改革ということで、タイムマネジメントについてのところでは、ノー残業デーとか、ノー部活デーとかいう形のことを各学校で設定していきながらやっていきたいということの中ですけれども、働き方改革を進めるのであれば、根本的に国や都が業務を減らすなり、人員をふやすなりしないと、解決には至らないんじゃないか。どこかでしわ寄せがあるようだと意味がないということで、先生方の働き方改革は必要だと思う。先生方が子どもたちに健全にやりがいを持って向き合えるようにしてもらいたい。これは、CSの委員のほうからの意見として、このようなものが出されております。
 また、部活動の適正化につきましては、この後、2のところで、部活動方針のところでもちょっとあわせて説明をさせていただこうと思いますけれども、部活動指導員を導入するといったことに対しては、物すごく学校からは期待感を持って書かれている意見が出されています。
 また、学校における取り組みの進め方につきましては、今、さまざまな取り組みを全国的、全都的に行っているところなんですけれども、経営支援部みたいな分掌をつくりながら、教員がいわゆる事務仕事的な部分、そういったところからどうやっていけるのか。また、逆に、そういった新たな組織をつくるということによって負担がふえるということを危惧するという声も出ております。
 それから、保護者・地域社会の理解促進ということなんですけれども、なかなか学校から働き方を改革しますということで、ばあんと一面的に出すというのは、校長先生の立場からすると厳しいということがありまして、教育委員会と連名の形で保護者への周知の仕方を、どうかやってくださいという、そういう意見がございました。
 以上、おおむねこの部分について、意見としては、もともとのこの素案を大きく変えるというような形の意見はございませんでした。そういった意味で、これらの意見、それから教育委員会での協議を行いましたので、そこでの意見を踏まえて、若干、前回お示しした素案と、文言の修正等を行った箇所がございますので、そこの部分を中心にお話をします。
 素案からの変更点は、大きく2点ございます。1つ目は4ページになります。4ページのまる7番、学校行事開催の工夫や地域行事等への参加方法の工夫の部分になります。学校行事ということであるんですけれども、PTAのほうから寄せられた意見の中に、学校行事開催の工夫は積極的に行っていくべきだが、縮小、廃止はあくまでも慎重に行うべきであると。子どもが主役の行事を教員の業務縮小のためだけに廃止するべきではない。子どもたちが直接かかわることに関しては、子どもたちががっかりしないようなやり方が必要であるというような意見もいただいたり、また、教育委員会の協議の中で、学校行事は教員にとって──これ、学校行事というのは教育課程に位置づけられているものですので、これは本来業務なんじゃないかといったことで、素案の段階ではここの部分での負担軽減という表現をさせていただいていたんですけれども、その文言はなかなかなじまないのかなということから、効率的な開催の仕方を工夫するというふうに表現を改めさせていただいたところです。
 もう1カ所は、7ページ、5の(1)番になりますけれども、各学校が策定する取り組み方針の例ということで丸が幾つか示してあるんですけれども、その最初の丸のところですけれども、平日は、遅くとも19時を目安とした退校時間の設定等によりという文言になっております。この部分、もともとは、平日は19時を目安としたということで、遅くともという言葉が入っていなかったんですけれども、遅くともという文言を加筆いたしました。これも、意見の中で19時を目安という言葉で書かれると、19時までは勤務するかのようなニュアンスを与えるんじゃないかなということで心配ですという声、意見がありました。そこで、遅くともという文言を加え、限度をわきまえたタイムマネジメントを行いましょうという、そういう意味合いで修正をさせていただいたところです。
 以上、この2点を修正をさせていただき、教育委員会のほうで御承認をいただきましたので、これをもとに学校で、今、この働き方改革、取り組み始めたところでございます。
 各学校では、校長先生の学校経営方針の中にこの働き方改革の部分を入れていきながら、特に自己申告書という形で市のほうに届け出ているものもあるんですけれども、その中にライフ・ワーク・バランスの推進という項目を設けまして、そこで各学校での校長先生が自分の学校の課題を見た上で目標設定しながら、それをもとに各学校でその目標を共有しながら、先生方に意識を持っていただくとともに、このプラン、資料1−1の2ページになりますけれども、大きく3つの柱があるんですけれども、これがいわゆる具体的な市の施策として進めていくものですということになりますが、この部分を、この市の施策を踏まえて、各教員もそれぞれ目標を立てて、ライフ・ワーク・バランスを意識した業務改善に取り組んで行きましょうと、今そういう空気を醸成しながら進めているところです。
 この3本の柱の中の3つ目、部活動の適正化に関してですけれども、具体的な方針として、きょう資料の2つ目になりますけれども、資料2−1になりますけれども、具体的な方針として、このたび三鷹市立中学校における運動部活動の方針を策定をいたしました。部活動のあり方につきましては、国の中央教育審議会初等中等教育分科会の学校における働き方改革特別部会でも検討されてきたところではありますけれども、平成30年3月19日に、スポーツ庁から運動部活動の在り方に関する総合的なガイドラインが出され、また、平成30年4月26日付で東京都教育委員会の運動部活動の在り方に関する方針、こういったものが示されました。
 これに基づきまして、生徒にとって望ましいスポーツ環境を構築するという観点に立ち、運動部活動がこれから申し上げます点を重視しながら、地域、学校、競技種目等に応じた多様な形で最適に実施されることを目指すというものです。
 資料2−2をごらんください。資料2−1ですとボリュームがあるので、ちょっとこちらで説明をさせていただきますけれども。こちらの2−2が、今、これから御説明申し上げます三鷹市立中学校における運動部活動の方針の概要になります。目標としてここに書いてある3点があるんですけれども、点が打ってある3点、趣旨のところですね。1つ目が、知・徳・体のバランスのとれた生きる力を育む、日本型学校教育の意義を踏まえ、生徒がスポーツを楽しむことで運動習慣の確立等を図り、生涯にわたって心身の健康を保持増進し、豊かなスポーツライフを実現するための資質・能力の育成を図るとともに、バランスのとれた心身の成長と学校生活を送ることができるようにすること。2点目が、生徒の自主的、自発的な参加により行われ、学校教育の一環として教育課程との関連を図り、合理的でかつ効率的・効果的に取り組むこと。3つ目が、学校全体として運動部活動の指導・運営に係る体制を構築すること。この3つを重視しながら進めていこうということです。
 これにつきましては、先ほど申し上げましたスポーツ庁のガイドライン、それから、東京都の在り方に関する方針といったものを踏まえて三鷹でも策定をさせていただいておりますので、三鷹市の独自でというよりも、国や都の方針に基づいて、三鷹市立の各中学校の方針をこういう形で確認ですよということで周知をするために策定をさせていただいたものです。
 いずれにしても、働き方改革があるからこのガイドラインができたという側面もないわけではないんですけれども、それだけではなくて、子どもたちのスポーツライフをどういうふうにしていくのか。いろんな意味で、部活動は子どもたちにとってすごく大事な活動だし、楽しみにしている活動ではあるんですけれども、過度な部活動によって困っている子どもたちがいるというのも事実です。そういった意味で、きちんと適正な方針で進めていきましょうということで策定をさせていただきました。
 内容といたしましては、資料2−2のほうにもございますように、適切な運営のための体制の整備ということで、この活動方針をつくった上で、各学校でも活動方針を、これを踏まえてオープンにしていきましょうということで、公表しようということですね。
 それから、2つ目が合理的でかつ効率的・効果的な活動の推進のための取り組みということで、適切な指導の実施ということですね。部活動の顧問の先生が全てその競技のエキスパートということではありませんので、なかなかわからない中で見よう見まねでやっている先生もいます。そういった部分を含めて、適切な指導がどういうことなのかといったことについて、少し勉強しながらやっていきましょうということ。それから、運動部活動用の指導手引、これは各競技団体等でつくっているものでありますので、そういったものを踏まえて、その競技にどういうトレーニングが有効なのかみたいなことも含めて、勉強していこうということですね。
 それから、一番大きなのがこの四角で囲ってある3の部分です。適切な休養日等の設定といったところになります。今回のこのスポーツ庁のガイドラインを策定するに当たっても、海外のいわゆるスポーツ科学等の知見を活用してということで、例えば週16時間以上運動するとけがの確率が高くなるわけです。そういうような知見をもとに、国のほうで定めてきた部分になるわけですけれども、休養日は一定程度必要なんだという認識の中で、昔の根性論だけではなかなか強くなるとか、そういうことだけではないのだといったところだと思います。
 具体的には3つのことを挙げさせていただいているところですけれども、1つ目が、学期中は、週当たり2日以上の休養日を設ける。平日1日、それから土日の週休日も、少なくとも1日を休養日としましょう。休養日が確保できなかった場合は、ほかの日に振りかえて休養日をきちっと確保しましょうということです。
 2つ目が、長期休業中──夏休み等ですけれども、の設定につきましても、学期中に準じた扱いで行いましょう。また、生徒が十分な休養をとることができるとともに、運動部活動以外にも多様な活動を行うことができるよう、ある程度長期のオフシーズンを設けていく、そういう工夫をすることができないかということで、各部活動のほうでも、大会と大会の合間、少し間があくようなところもありますので、そういったところで少し子どもたちのライフ・ワーク・バランスもあるのかなということで、工夫をしていきましょうということ。
 それから、3つ目が、1日の活動時間は、朝の練習は自粛し──禁止ではないんですけれども、極力抑えましょうと。長くとも学期中の平日は2時間程度、週休日──祝日等を含んで、長期休業中も含めてですけれども、こういったときは3時間程度とし、できるだけ短時間に、合理的でかつ効率的・効果的な活動を行っていきましょうということですね。こういうものをきちっと、これは三鷹市だけではなくて、全国の中学生に向けてということで出てきているものなんですけれども、こういう形で運動部活動を進めましょうということの、ある意味申し合わせ的なところになるかなと思います。
 また、生徒のニーズを踏まえたスポーツ環境の整備ということで、さまざまな競技をやりたいという子どもたちはいるわけですけれども、いわゆる競技スポーツだけではなくて、レクリエーション的な、体を動かすような機会というのをつくれないかというようなことも、この中には盛り込まれています。もう1つは、地域との連携等というところです。三鷹は非常に地域の活動が盛んに行われていますので、総合型スポーツクラブも含めて、部活動を学校の中だけで囲い込むのではなく、地域とともに中学生のスポーツライフを支えていくような仕組み、これは短期的にできるものではないんですけれども、中長期的な形でそういう仕組みがつくれるようにしていきたいなということで、関係部署とも協議しながら進めていきたいと考えています。
 また、学校単位で参加する大会等の見直しということで、運動部活動ですので、東京都中学校体育連盟が主催の、いわゆる公式戦と言われるものは年に3回行われます。その3回の大会で勝ち進むと、高校野球だと甲子園みたいな全国大会とか、そういうところまで行くわけですね。勝ち残ったところはすごく過密な試合スケジュールになるわけですけれども、残念ながら1回戦で敗退すると、もうそこで本当に終わり。3年生は夏の大会で引退みたいなことになってしまうわけです。一律に目安を設けるというのはなかなか難しい部分もあるんですけれども、参加する大会について明記していきながら、保護者と子どもと、共通理解を図りながら見直しを進めていきましょうということです。
 なお、これ、運動部活動の方針ということで出させていただいているんです。理由は、当然のことながら、これのもとがスポーツ庁が出されたものだからです。文化部活動についてはどうかと言いますと、平成30年度に、縦割りなんですけれども、文化庁のほうでこのあり方について、今検討、議論しているといったことなので、運動部活動についての方針はできたけれども、文化部活動についてはまだこれからということがございます。そうは言っても同じ学校に設置されている部活動ということですので、この文化部の活動につきましても、この方針の趣旨、それから適切な運営のための体制整備、それと適切な休養日の設定につきましては、当面、本方針に準じた取り扱いを行いましょうということで、学校宛てに通知をさせていただいたところです。
 この後、どんなふうになっていくかというと、この方針にのっとって、毎年度、学校では運動部活動に係る活動方針を策定、年間の活動計画(活動日、休養日及び参加予定大会日程等)、こういうものについて出すと。これを今まで各学校でやってきています。それから、毎月の活動計画及び活動実績を作成するということですね。校内で策定いたしました活動方針等につきましては、学校のホームページへの掲載等により公表するとともに、一番関係する各部活動の子ども、それから保護者に宛てては、練習日程等をきちっと示しましょうということでやらせていただいているところです。
 以上の内容につきまして、校長会のほうでも説明をさせていただき、今市内全校、全部活動で取り組むという確認をいたしました。
 説明は以上です。


◯委員長(吉野和之君)  教育委員会の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。


◯委員(大倉あき子さん)  おはようございます。よろしくお願いいたします。
 三鷹市立学校における働き方改革プランが策定されたということなんですけれども、先ほど3月28日に承認されたということで、それまで校長先生、副校長先生のプロジェクトチームとか、また主幹教諭の方を交えてのお話とか、また、PTAとか、コミュニティ・スクールとかの意見聴取とかもされて策定されたということなんですけれども、1つ、本当に現場の先生のお声というのがまた一番大事かなと考えております。
 学校の規模とか、本当にキャリアのある先生の割合とか、そういったことを各学校でも本当に抱えている課題とかも、地域性とかもあるかと思うんですけれども、そういった学校の先生が協議する場、そういったことを持つことで、もっと無駄なことが見つけられていくのではないかなと思うんですけれども、そういった学校の先生の声を拾う場というのはこれまでどうされてきたのか、お伺いしたいと思います。


◯指導課長(松永 透君)  学校の状況につきましては、私は十分に把握しているつもりではいるところです。ただ、校長先生のほうに意見聴取をお願いをしているところで、各学校でうわっと、いろんな声が上がってきたものを整理していただいて、上げていただいた。そういった部分では、学校の中で職員会議であるとか、それぞれの学年単位での会議であるとか、そういったところからきちっとしたものを吸い上げてきて、御提出をいただいたというふうに考えています。
 実はこの後が問題でして、このプランを策定し、各学校で目標を定める。その中で、どういうふうに業務改善をしていったらいいのかといったことにつきましては、各学校での計画を立てる段階で、校長がこうだっていうことだけではなくて、具体的に業務をしていらっしゃる先生方が、これをこういうふうに工夫していくことで改善ができるんじゃないかということで、さまざまな形で参画をしていただくという、そういう場面を持ちながら、各学校での計画をつくっていただくということでやっているところです。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。特に非正規職員の方とかもいらっしゃると、なかなか声を上げづらい立場もあるかなとは思うんですけれども、一番現場で働かれている先生というのが御苦労もされて実感されている部分もあると思うので、ぜひ丁寧にお声を聞いていただけたらと思います。
 続きまして、先ほど学校行事の開催の工夫のところで、やはり皆さんのお声の中で縮小には慎重にというお声があったということで、私も、働き方改革ということで、子どもが楽しみにしている行事がもしかして削減されるとしたら、それはちょっとかわいそうなことだなと思ったんですけれども、この学校行事の開催の工夫というのは、あくまでも各学校の校長先生の裁量で決めていけることなのか、お伺いしたいと思います。


◯指導課長(松永 透君)  教育課程の届け出というものがありまして、各学校で年間、どのぐらいの時間、さまざまな行事に時間を使って準備であるとか、それから実際の当日の活動、どのぐらい時間をかけるのかといった形のことを御提出をいただいて、学校のカリキュラムとしているといったところになります。そういった意味では、学校行事につきましては、教育課程の編成自体が校長がするんですけれども、校長は取りまとめをすると。学校のさまざまな協議を経て、こういうふうに行きましょうということで進めていくものでありますので、そういった意味では、各学校単位でいろんなことは決められるようにはなっています。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。それでは、続きまして、保護者・地域社会の理解促進への普及啓発のところなんですけれども、やはりこの保護者の方の御理解というのが非常に大事かなと思っております。こちらは、先ほどなかなかやっぱり先生のほうから、先生御自身の働き方改革というのを話すということは──本当に御理解していただけると思うんですけれども、先生方のほうからしてみたら、非常にやりづらいということで、教育委員会からも連名でというお話があったんですけれども。これは、どのような形で──まだこれはされていないということでしょうか、済みません。


◯指導課長(松永 透君)  いろんなパターンのものがあるんですけれども、まず1つは、プランが策定されましたと。それについては、「みたかの教育」の中でも、本当に大きくはないんですけれども、記事としては出させていただいた中で示させていただきました。年度当初の保護者会等でも、各学校で説明をしていただく中で、この「みたかの教育」に出る記事については、事前に学校のほうにはこういうもので出るよ、これ使って構わないからねということで、市のほうの方針でこうなっていますということは伝えられるようにはしました。その使う、使わないは各学校の校長先生の御判断になります。
 この後、具体的に言いますと、学校閉庁日の関係でありますとか、それから、留守番電話の設置について、具体的な運用をどうしていくのかといったことにつきましては、この後、教育委員会との連名での通知文を今出すということで準備を進めているところであります。できる限り学校が困らないようにっていうことで、私たちのほうでは一緒にやらせていただくというつもりで、今動いているところです。


◯委員(大倉あき子さん)  わかりました。かなり大きく変わるという認識もあるので、ぜひ丁寧によろしくお願いしたいと思います。
 それに伴って、部活動のほうでお伺いしたいんですけれども、やはり部活動のほうはさまざま、いろんな担当の先生の考え方もありますし、保護者の考え方、またお子さんの考え方、いろんな思いの部分もあると思うんですけれども、新年度に入って部活の保護者会とかもあったと思います。また、この内容もホームページのほうにアップをされているんですけれども、これまで部活の制限に対する御意見、保護者のほうからでしたら、もっと鍛えてほしいからふやしてほしいとか、子どもさんでしたら、大会に勝ちたいからもっと練習したいとか、そういったお声がなかったかどうか、お伺いしたいと思います。


◯指導課長(松永 透君)  実際あります。もっと部活をやってもらいたいという方もいらっしゃれば、逆に、そこまで子どもの負担感がふえるぐらいのレベルで、へろへろになってうちでいますというような、そういう保護者の考え方もある。このあたりというのは、なかなか学校の部活動顧問が保護者から意見をがあっと言われると、これはなかなか判断できることではない部分もあります。それは、現場にいるとよくわかることなんですけれども。ある意味一定のバランスをとっていくということが必要だということで、制限をかけることにはなっているんですけれども、ゼロにするわけではない。
 ただ、子どもたちの部活動にかける思いが強い子もいますし、また、逆に何か入りなさいということで、無理やり入っている子どももいないわけではないんですね。そういうところでバランスをとっていってあげながら、子どもたちが部活動以外の活動にも取り組めるような仕組みというのも必要なのかなというふうに思っています。
 そういった意味で、保護者の意見もあるんですけれども、これはどこかで方針をきちっと示してあげないと、学校が一番困ってしまうことなのかなというふうに考えて、意見はいろいろあるのは私も把握していますけれども、策定をさせていただいたところです。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。特に上にお兄さんとか、お姉さんがいらっしゃる方は、朝練がない、自粛とか、本当にかなりの違いだなというのを感じますので、ぜひ先生が困らないように、その辺のところは御丁寧によろしくお願いしたいと思います。
 また、本当に今年度から働き方改革が策定されて、実行されていくということで、今後の検証が非常に大事になってくるかなと思います。この7番のところに評価・検証とあるんですけれども、こちらはどういう単位で、どの時点でこういった検証が行われていくというふうになっているのか、お伺いしたいと思います。


◯指導課長(松永 透君)  なかなかこの検証の指標をどうするのかということについても、昨年度、部内プロジェクトを立ち上げたものが、今、実はことしも継続して続けています。学校の事情、状況等についての報告、それから、どういう形で業務が改善されているのかということ。それから、何より多分一番大きいのは、先生方の在校時間をどういうふうに縮減がなされたのかというようなところかなというふうに考えています。
 平成30年度は、いわゆる電子機器による把握というのがまだできる状況にはないんですけれども、平成31年度からは、校務支援システムの中に出退勤の管理等もできるようにはします。今年度につきましては一定の時期に定点で観測をさせていただきながら、どのぐらい縮減がされているのかといったことについてやっていくということで、それも学校の意見を聞きながらということで、先ほどの部内のプロジェクトチームの中で、いつの時期にどうするかというのをこれから検討しながら進めていき、基本的には年度末までに一定程度のものを出しながら、修正すべき点があれば考えていきたいというふうに考えているところです。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございました。本当に新学習指導要領の対応とか、また英語の学習も入りますし、また、各学校に校内通級があって、その先生との連携とか、働き方改革がいよいよ始まっても、また別の負担がふえていくっていう、そういったこともあるかと思いますので、ぜひ丁寧に検証していただきながら、本当に先生が誇りとやりがいを持って、余裕を持ってできる働き方改革にしていただけたらなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。


◯委員(西尾勝彦君)  よろしくお願いいたします。まず、ちょっと改革プラン全体にわたることなんですけれども、三鷹市の教育の1つの特徴である小・中一貫制に関して触れられていないなという感がいたしまして。小・中一貫制による教員の方の役割の拡大であるとか、多忙化であるとか、長時間労働というのもあると思うんですね。そういったことも当然、現場の方から、先生たちからお話を伺ってはいらっしゃると思うんですが、そういったところの問題点というのを、もしありましたら教えていただけますでしょうか。


◯指導課長(松永 透君)  三鷹の特徴として、コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育を推進しているといったことがございます。その中での業務的にふえている部分がどうなのかといったところだと思うんですけれども、先生方の中では、学園での研究会とかがやや負担感があるんじゃないか、みたいなことで言っている先生方もいるんですけれども。また逆に、でもここが一番、小・中一貫教育を先生方の立場で推進していくためには、現場レベルでさまざまなことを情報共有しながら前に進んでいくことが大事で、これは省けませんねというような声もあるのも事実です。
 三鷹市は小・中一貫教育ということを特色としてやっていますけれども、各自治体で、さまざまな自治体の施策ということで進めていく中では、都内のどの地区でもほぼ同じような時間のかけ方だったり、そういうことは進めているのかなというふうには考えているところです。実際に小・中一貫教育を進めていく中で、先生方の御努力もすごくあるわけですけれども、相互乗り入れ授業等で出入りするに当たっては、よそではなかなかつけられない後補充の先生方をつけながらやらせてもらったりということと、それから、今回、小・中一貫型の小・中学校ということで4月からスタートしましたけれども、今までも先生方、兼務発令ということでやらせてもらっていました。ただ、今までの兼務発令は、中学校の先生は学園の中の小学校全部の学校と兼務発令されていた。しかしながら、小学校の先生は自分の小学校と中学校とだけ兼務発令されていたという状況なんですね。今回、学園内の全ての学校に兼務をかけるということと、もっと言うと、校長、副校長も3校、4校の兼務発令をかけさせてもらいました。
 そういう意味では、どこで働いているのかっていうことが、これが実際問題、本務ということになってきます。さまざまな先生方の負担感等については意見としても出てきているかというと、実は今回の働き方改革のところでは、特段そこの部分については上がってきていなかったんですね。この働き方改革の中では、具体的なこの部分での取り組みとしましては、業務改善等の一環で、学園としての取り組みみたいなところを、学園で行うことが、仕事がふえるということじゃなくて、学園で行っているから各学校だけでやらなくて済むようなこともあるんだというようなことを、これからもっと工夫をしていきながら進めていきたいというふうに考えているところです。業務をふやそうということは考えていないところですけれども。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。小・中一貫教育でいいところもありますでしょうし、先生たちの業務の多忙化って、やっぱりどこかで出てくると思うんですね。お話がございましたように、行ったり来たりの相互乗り入れでいない場合は、やはり講師の先生が担当されると。それも、一定、予算がついているということで、やはりこれも三鷹市の教育の特徴でもありますから、小・中一貫にかかわる働き方改革というか、その問題点と改善点というのもあったほうがいいのかなという、僕はそういった感じがいたしました。
 次ですけれども、9ページの資料なんですね。これは、ちょっと見ていて気がついたんですが、東京都の調査で、調査対象が三鷹市では小学校が1校、中学校が1校で行われたということなんですが、これですと、勤務時間といったもの、在校時間といったものがこの表に出ているんですが、1校ずつですと、当然、校長先生、お一人、副校長先生、お一人、養護教諭の先生もお一人なんでしょうか。小学校のお一人の先生の例、中学校の校長先生、副校長先生、養護教諭の先生の、これは例ですよね。それをまた、東京都全体の平均値と比較をして、それにちょっと意味があるのかなっていうような感じがしたんですね。
 三鷹市全体、もうちょっと多くのサンプルがあれば、三鷹市の1つ、平均として、東京都全体の平均との比較っていうのも意味があるとは思うんですけれども。その点についてお願いいたします。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  資料編のことにつきましては、前回も御意見をいただきまして、そういった小・中学校1校ずつの対象ということは明記したところでございますが、これが全ての三鷹の実態でないということは前回もお話をしました。
 7ページの学校における働き方改革の目標値の設定というのがございまして、東京都で定めた60時間という過労死ライン、これをどれくらい超えるような実態があるかというようなことも、目標値を定めるためには必要だと。そういうエビデンスというもので、東京都と同じ土俵で調査をしたものが、今回の東京都公立学校教員勤務実態調査ということでございますので、まずはこれをやっぱり皆さんにしっかりお示しをしなければいけないということで、載せたところでございます。
 やはり10ページの一番最後の1週間当たりの在校時間の分布というところがございますが、やはり三鷹においても60時間を超えている先生方がいるということが、はっきりここでわかりますし、60時間手前で、50時間から60時間のところが一番多いというような実態もあります。
 そういう意味では、今回のサンプルの中では東京都よりも少し軽目には出ていますが、そういう過労死ラインに近い先生がたくさんいるという、東京都と同じような傾向があるので、こういう目標設定が必要なんですよというための資料ということで、御理解をいただきたいと思います。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。以前も質問があったんですね。ちょっと忘れておりまして、ごめんなさい。
 やっぱり学校というのは、児童・生徒さんが中心にならなければならない。部活動においてもそうだと思うんですね。やはり、そういった方をまず第一に考えて、その上での働き方を考えていくっていう方向で進んでいってほしいと思います。
 以上です。ありがとうございます。


◯委員(谷口敏也君)  お願いします。まず、働き方改革プランのほうで、今回出てきた資料1−2で、それぞれの関係者の方からの聴取の中で、先ほども御説明がありましたけど、やはり教員が担うべき業務に専念できる環境の確保の人員体制と業務改善というところが、一番重要な部分ではないかなと思いますけど、この幾つか提案がある中で、記載されているスクール・サポート・スタッフの導入ですとか、特に専門スタッフの活用促進、配置の拡充っていうのも意見が多いんですけど、これに対する東京都や国からの予算の見通しっていうのは立っているんですか。


◯指導課長(松永 透君)  なかなか難しいところではあるんですけれども、今年度、モデル配置的にはなってしまっているんですけれども、スクール・サポート・スタッフであるとか、学校マネジメントの関係で言う副校長補佐職とか、そういった部分についてはうちが確保できたところについては、補助としていただきました。
 東京都としては、特にこのスクール・サポート・スタッフ、これは教員でなくてもできること、印刷とか、そういうことも含めてやっていただけるスタッフなんですけれども、これについては拡大をしたいということで、国、それから都のほうも補助として出せるようにしていこうということで、今動いていただいているところです。
 ただ、規模的に全校に置けるかというと、まだそこまでは行かない規模になってしまうのではないかという懸念がございます。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。結局その辺の人員体制の確保というのが重要な中で、予算のないまま三鷹市のほうで出せと言われても、そうそう出せないですし、例えば今現在、PTAも役員、委員のなり手が少ないという中で、CSの人とか、本当に手を挙げてくれている人ばかりに負担が集中してしまうっていうのだと、それも限界が来てしまうと思うので、その辺は常に、やっぱり東京都・国のほうにも予算要望をして、こういったことでこういった充実を図れて、だから、これを全校に広めたいので予算をつけてくださいとか、制度的に確立させてくださいっていう意見は言っていったほうがいいと思うので、それはよろしくお願いしたいと思います。
 それと、資料1−1のほうの、先ほども御説明がありました学校行事の中で、合同開催ですとか、周年事業、隔年実施とかっていう中で、学校公開についてなんですけど、これ、よく保護者の人から言われるんですけど、これって学園単位で同じ日に設定しているんですか。たまたま三鷹の森がそうなので。これ、いろんな意見があると思うんですよ。中学校にも小学校にも行っているから、両方行くのに別の日にしてもらいたいという意見もあるんですけど、土曜日も働いているお父さんとかだと、1日休めば2校行けるから、それもいいっていう意見があるんですけど、その辺って、どういう意見が出てきて、どう教育委員会として決めているんですか。


◯指導課長(松永 透君)  これは、意見がいろいろあるのは承知しています。学校・学園の判断として今行っているのは、1つは、子どもたちのことも含めて、お兄ちゃんは中学校で授業があるけど、弟はとか、そういうようなことはよくあり、逆にそれって、子どもたちにとってどうなんだろうかという。御家庭にとっては、週をずらすことによって、2週にわたって、土曜日、朝子どもを送り出すという、そういうこともあるっていうことがありまして、学園単位で判断をしています。
 いろんな御要望をいただく中でそろえていくんだけれども、土曜日に公開をするに当たっては、2校はしごしてもできるぐらいのボリュームの中で授業組み立てをしましょうということでは、やらせてはいただいているところです。


◯委員(谷口敏也君)  これは、どっちが正解っていうのもないと思うので、常に保護者の人には、学園としてはこういう考えで、こういうふうにやっていますという説明をしてもらいたいなと思います。いろんな意見を我々も聞くんですけど、我々も直接学園から聞いているわけではないので、多分こういう意見もあるし、こういう意見もあるので、こうなっているんだと思いますという説明はしているんですけど、学校公開はいついつありますというだけの説明ではなく、学園単位として、この日を学園の──別々でしたら、別々でもいいんですけれども、こういう考えでやっていますということも、ちょっとお手紙等に盛り込んでいただければなと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。
 それと、もう1つ言っておきたいのは、訂正した部分で、7ページの遅くとも19時を目安にしたというのがありました。これは当然だと思うんですけど、朝も早いですね、特に副校長とか。見ていると、きのうも、ちょうど私がちょっと出るのに6時40分ごろに家を出たときに副校長とすれ違いました。ということは、7時前に当然副校長は──一番最初に鍵をあける担当なのかもしれないんですけど、そうなると、朝っていうこともちょっと考えておかなければなと思うんですが、これ、朝はうたっていないですよね。その辺は自主性に任せるような感じになっているんでしょうか、今のところは。


◯指導課長(松永 透君)  そこは難しいところなんです。確かに在校時間ということでの管理をするのであれば、朝早く来たら、早く帰りましょうという形になっていかなければいけないんですけれども、実際問題、副校長先生、朝早いですね、そうは思います。非常にそういった部分についても、どういうふうにしていったらいいのかということにつきましては、これは教育委員会の部内のプロジェクトのほうでもまだ引き続き検討していきたいとは考えております。
 また、これ、学校単位であったり、先生方のいわゆる今までの生活習慣で、朝型でっていう方もいらっしゃるので、一律に制限をかけるのはちょっと難しいのかなとは思ってはいるところですけれども、ただ、それが負担感にならないレベルでできているのかどうかっていうことについては、観測していきながら判断していきたいと考えています。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。朝型の人で、朝早く来ていろんな仕事をこなして、早く帰る分には問題ないと思いますけど、朝早く来たにもかかわらず、夜も遅くまでいてとなると、結局この数字であらわれてきてしまうので、その辺は、副校長自身がそうなんですけど、管理職の方々によく先生の働き方を見ていただいて、少し助言をしていただくとかっていうのをしていただければなと思います。
 続いて、運動部活動の方針なんですけど、まず、これは働き方改革のこちらのほうにも関係してくるのかなと思って、この主な意見というのを見ていたんですけど、部活動の適正化についてっていうのは4件で、少ないじゃないですか。これはどう分析したらいいのかなっていうことをお伺いしたいんですけど。小学校の先生は部活動は余り関係ないので、意見が少ないのはわかります。中学校の先生、あるいは保護者、コミュニティ・スクール委員の人も、中学校の先生たちが部活にとられている時間って結構あるっていうのはわかっていると思うんですけど、これぐらいの意見しか出なかったのはどういうふうに分析されているのか。あるいは、部活動をやっている先生自身は、ひょっとしたら部活動に思いがあって、そんなに負担感がない先生が三鷹は多いのかなっていう気もしちゃうんですけど、この辺、どう分析されていますか。


◯指導課長(松永 透君)  少なかったですね、本当に。そうは思います。出てきた意見も、CSから3件、教員から1件と、そういう割り振りになっているんですけれども。部活動のあり方っていうことで言うと、教員も本当に部活の指導がしたくて教員になったという先生も実際いますし、私もそうですけど、いると思います。そういう先生方にとっては、確かに、別に普通ですという思いでいらっしゃる方もいます。
 ただ、やっぱり一番厳しいのは、やったこともない運動部活動の顧問になり、実際にルールもよくわからなくて、子どもの指導としても、見て、ついているだけでっていうの、これはきついだろうなというふうに思います。一生懸命やっている先生にしてみれば、何でやらない人に合わせていかなきゃいけないんだろうという、そういうジレンマはすごく持っていると思いますし、私もそういう熱心な先生にモチベーションを下げるようなことっていうのは、やっぱりやってはいけないだろうというふうには思っています。
 ただ、この短い時間での活動といったところで、逆にそういう先生方には、より合理的で科学的なトレーニングをして、それでも勝てる部活動をどうやったらつくれるのかといったところについては、一緒に研究していきたいなというふうには考えているところです。


◯委員(谷口敏也君)  今、指導課長の思いを聞かせていただいたので、ちょっと安心したんですけど。2つに分かれるのは、保護者も一生懸命やってもらいたい、もっと練習してもらいたいという保護者がいる一方で、塾に行かせたいからもうちょっと少なくしてくれとか、土日は休みにしてくれっていう、両方の考えを持った保護者がいるのは私もわかります。
 ただ、一生懸命やりたいっていう中で、例えば今回、朝練なしとかになっているじゃないですか。例えば体育館でやれる競技って幾つかある中で、何曜日と何曜日に分けてとかやっているところもありますし、朝練だけしかやらないというところもあったりするじゃないですか。そういった中で、今回、朝は自粛するとかになっちゃうと、じゃあ、放課後のところで割り振らなきゃいけなくなっちゃったりすると、逆にマイナス面が多くなってしまうと思うんですよ。
 今回、言い切っていますよね、自粛するって。これで本当にいいのかって、正直思うんですけど、この辺のお考えはどう考えておられますか。


◯指導課長(松永 透君)  禁止にしなかったという意味は、校長会ではちゃんと説明をしました。学校とか、それから部活動、施設の関係とかのことで、さまざまなことはあるのはわかっていますし、それについては校長会の中でもお話をさせていただき、一律に禁止するものではない。学校の施設等の部分については、そういう使い方でやっていき、これも平日2時間の中で、朝練で、例えば1時間やったら、放課後1時間になるねとかっていうことは、校長先生方も御理解をいただいています。
 ただ、朝の練習を奨励するものではないといった部分と、保護者の立場からすると、朝早く子どもを送り出すといったことの負担感ってすごくあるというのも、そういう声もすごく強いのも事実です。そういった部分で、今回自粛という表現にさせていただきましたけれども、一律に禁止するものではないというふうに、校長先生方は御理解いただいて、学校で御指導いただくことになっています。
 また、部活動の場所につきましては、放課後の体育館等の使用がやはり重なることが多いんですけれども、最近では中学校だけじゃなくて、同じ学園の小学校の体育館を使っての活動みたいなことというのはすごくふえてきましたので、大分緩和はされてきたかなと思っています。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。安心しました。そういった中で、余り積極的にスポーツをがんがんやらないというような子どもたちも中にはふえている中で、今回、レクリエーション的なものも設置を考えているというお話で。これ、結構いいと思うんですけど、中にはやっぱり今現在のどこどこの部活動がすごい厳しいから、そこはやめておこうというような判断をする生徒もいらっしゃいますし。
 そういった中で、よくはやっているから──特に今卓球とかはやっているじゃないですか。卓球、バドミントンが世界に通用するようになって。だけれども、バドミントンは結構ありますけど、卓球がなかったりとかいうのがあって、少しはやりに合わせたオールマイティーないろんなスポーツをやるサークル的なものってありかなと思っているんですけど、それって、できた場合に、先ほどの年に3回ぐらいある公式戦とかの出場とか、例えばこれ、高校受験の私立とかになると特にそうなんですけど、同じ部活動を3年間続けている内申プラス1とかあるんですよ。そういったものに、果たして対応していけるのかなという不安があるんですけど、その辺はどう見ていらっしゃいますか。


◯指導課長(松永 透君)  部活動の状況にもよるかなとは思うんですけれども、基本的には学校に設置した部活動ですので、その取り組みがレクリエーション的であろうと、競技スポーツ志向であろうと、同じ部活動であることには変わりはないという、そういう認識です。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。せっかく入ったけど、きつくてやめちゃうという子も中にはいるので、小学校だと楽しければいいという感じでしょうけど、中学校になると、本格的にやりたいのと、ちょっとかじって、遊びがてらやりたいという子どももいるので、その辺の受け皿になるような部活動がちょっとできたらいいなと思っているので、試験的にと言っちゃおかしいですけど、どこかでうまく設置をしてもらえればなと思います。
 それと、この書き方なんですけど、こちらの働き方改革の中では、6ページ、部活動の学校単位じゃなくて、地域スポーツクラブ等との連携の検討という中で、将来的には、学校単位の取り組みから地域単位の取り組みにし、学校以外が担うことも視野に入れて検討していきますと書いてあります。これが、こちらだと、この6ページのところで、学校単位で参加する大会等の見直しっていう、大会に出場する上限の目安等を定めるとかっていうふうになって、上の地域との連携等というところにかかわるのでしょうけど、具体的にこちらの意図がこっち側に余り伝わっていないような感じがするんですけど、その辺はどういう感じですか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  そうですね、働き方改革プランの部活動の適正化のところに書いている記述については、国の議論も踏まえて、複数の学校による合同部活動、こちらの部活動の方針にもありますけど、それとか、総合型地域スポーツクラブとの連携も含めて、将来的には学校単位の取り組みから地域単位へというような記述をしています。
 今回の部活動の方針についても、この地域との連携というところで、その辺のところはスポーツ庁のガイドライン、東京都の方針、こういったところとあわせて、市のそういった今後の中長期的な働き方改革の中で記述しているようなものも含めて考えているところでございます。


◯委員(谷口敏也君)  これ、例えば実現していった場合に、学園単位のサッカーチームとか、学園単位の野球チームとかになった場合に、それで中体連とかの公式戦に出れるような仕組みにはなっているんですか。


◯指導課長(松永 透君)  今合同チームで大会に参加するためには、中体連のほうに合同チームで参加しますということでの届け出をすることで、出られるようにはなっているんですね。ただ、合同チームを構成する要件が、1校では出場できないと。つまり、選手が足りないとか、そういうことで、2校ともそういう状況であることが条件になっているので、なかなか簡単な話ではないところもあります。
 ただ、今後、この働き方改革、それから部活動の適正化の流れの中で、国や東京都のほうでも、いわゆる中学校体育連盟、全国の組織もそうですし、都道府県単位のものもそうですし、そういったところと出場等について、より地域クラブの方も出られるようなものにしていこうという流れをつくろうということで、まだ確定していないんですけど、動き出しているというふうに聞いています。


◯委員(谷口敏也君)  そうですね、そういったものが前提にオーケーというふうになっていないと、つくっても意味ないですから、その辺はやはり地域から声を上げていただきたいなと思います。
 以上です。


◯委員(半田伸明君)  じゃあ、よろしくお願いします。まずね、素案から成案になる段階で、なぜ変更点が資料でないのか。ここは正副にも言っておきたい。本来は、さまざまな計画、市長部局でもあるでしょう。各部から出てくる資料は、素案から成案になる段階で、主な変更点というのはちゃんと出てくる。なぜこれだけないんですか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  ただいまの半田委員からの御指摘については、きょうの口頭での説明ということでさせていただきましたが、今後はしっかり、その辺のところの文書による変更点ということは気をつけていきたいと思っています。


◯委員(半田伸明君)  口頭で説明すりゃいいってもんじゃないんですよ、これ。具体的に2カ所の修正があったっていうことを口頭で説明を聞いたけども、それが資料じゃなきゃ、だめ。正副にお願いしたいんですが、この修正点は、いわば変更前、変更後みたいな形で、こういうふうになりましたというのは、きちんと資料として出すべきだと思う。これは正副で正式に申請してください。このままじゃあ、だめ。当然正副が事前に話を聞いているわけでしょう。教育委員会は、さまざまな資料を出してくるときに、以前山口さんが部長だったときから、はっきり言ってなっていなかったわけですよ。だから、この変更前、変更後じゃないけども、そういうのをきっちりやってくるべきですよっていうことを何度も何度も言ってきて、さまざまな報告書が今のわかりやすい報告書になっているわけですね。これ、もとに戻っているじゃないですか。成案、ぽんと出して、おしまい。これじゃあ、だめ。だから、変更前・変更後、修正前・修正後、言いようは何でもいいんだけど、これは正副がきちんと教育委員会に紙を出させてください。どうですか。


◯委員長(吉野和之君)  十分、今の点は検討いたします。


◯委員(半田伸明君)  もう委員会、開かれちゃったからしようがないんだけど、後刻、各会派の部屋にちゃんとその紙を出すこと、もちろん正副の許可をとって。今後は、こういうことが絶対ないようにしてもらいたい。改めて今後の資料のつくり方についてのお考えをお聞きしておきます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  素案というようなものをお示しした後に、いろんな御意見を踏まえて変更した点については、しっかりわかりやすい資料を提出するように努めたいと思います。


◯委員(半田伸明君)  各部がそういうことをきちっとやっていて、教育委員会はやらないというわけにいかないですからね。ちゃんとそれは資料を出してくださいよ。私は待っていますよ。
 それで、最初に苦情を言った後に、今度は形式面じゃなくて中身の話になってきます。資料1−1で、2カ所の変更があったっていう点は了解をいたしました。そういう内容があったということは了解をいたしましたが、1つは、19時のほうで遅くともという言葉を入れるというのは、こんなのは日本語の問題なので、これはどうでもいい。もう一方の、4ページになるのかな、学校行事開催の工夫や地域行事等への参加方法の工夫というところで修正があったという話があったでしょう。ここをもう一回、説明してください。
 つまり、学校行事の話と、地域行事の話と、これ、2つの話ですよね。学校行事開催の工夫という学校行事のあり方と、地域行事に教員がどう参加するっていうあり方が、これ並列でなっているわけですよ。
 一方、資料1−2を見ますと、意見の種類のまる3、学校行事開催の工夫や地域行事等への参加方法の工夫についてが9件もある。この9件が、学校行事の開催の工夫が9件なのか、地域行事への参加のあり方が9件なのか。このあたりも踏まえて、もうちょっと詳しく教えていただきたい。


◯指導課長(松永 透君)  修正させていただいた点についてのところで申し上げますと、タイトル的には学校行事開催の工夫や地域行事等への参加の方法の工夫ということで、並列で書かせていただいています。下の本文のほうで言うと、今のところで、先ほど修正を施させていただいたところにつきましては、学校行事にかかわるところという認識で修正をさせてもらいました。
 意見についてどうだったのかといったことでいうと、学校行事については、先ほどもPTAからの意見ということで1件だけちょっと御紹介させていただきましたけど、子どもががっかりしないようにという話ですね。それと、もう1件については、授業公開と学校公開日についての、学期に1回にしたらどうかみたいな意見があったぐらいの形で、それ以外のものは、どちらかというと地域行事に関する部分です。
 これは、1つは、県費負担教職員である教員の服務に関しての部分での意見というか、質問というか、そういう部分ですけれども、地域行事に参加するというのは勤務になるのか、ならないのかといった部分についてのこと。それから、あとは、どちらかというと、地域行事の参加のあり方についてということで、地域から見たときにどの先生が来ていたのかみたいな形のことを地域としては気にされることというのもあるのかなと思います。
 ただ、こういう今取り組みを、働き方改革を進めていく中では、その参加の仕方についても全部の行事に、例えば校長先生、副校長先生が出てくるかというと、そういうことでもないだろうというようなことについて、地域の理解をどうやって得られるようにしていくことができるのかといったことが、これは逆にCSのほうの意見として出てきたところです。基本的には、地域の理解はきちっと説明することで得られるから、うまくやっていきましょうねと、そういう意見がありました。
 大きく分けると、今の2点があったところかなというふうに思っています。
 学校行事については、今──これも行事なのかな、ちょっと分類が難しい部分があるんですけれども、1つは、外部からのいろいろな出前授業系のものが今学校に入ってきているんですけれども、そういったものについても、もうちょっと精選をしていったほうがいいかもしれない。効果をきちっと見きわめてやっていきましょうというようなこととか、出ているところです。これも行事といえば行事なのかもしれませんけれども、ちょっと分類がどちらに当てはまるのかというのは、難しいものも幾つかあるんですが、そのような状況での意見はいただきました。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  今の半田委員の御質問の関係でお答えしますけれども、もともと素案から修正した段階のお話ですけれども、素案はもともと学校行事の隔年実施や周年事業の複数校合同実施等の工夫による効率的な実施による負担軽減を図るということで、学校行事の負担軽減の記述だったんですね。
 今回、いろんな御意見も出てきましたけれども、そういった意見ももちろん参考にしながら教育委員さんとのいろんな議論をして、そういった中での変更という意味では、学校行事の負担という書き方が、学校本来そのものの記述に対しての適切ではないということで、もともとこの負担軽減というのは学校行事にかかっていた記述でございます。


◯委員(半田伸明君)  よくわかりました。資料があれば、一発了解なんだよね。だから、こうやって質疑をする時間につながっていくから、例えば資料が1枚あれば、詳しくはごらんくださいの一言の説明で終わっちゃうんですよ。そっちのほうがいいでしょう。今後、そうしましょう。
 学校行事の開催の部分が削減云々という表現ではなくてね、こちらに切りかわったと。それはよくわかりました。だけれども、9件意見があった中で、ほとんどというか、大半が地域行事のあり方ですよね。そういう理解で合っていますか。そこを一応確認しておきましょう。


◯指導課長(松永 透君)  ちょっと先ほどどっちのカテゴリーにしたらよいのかっていうのがわからない部分もあったんですけれども、具体的に地域行事というふうに明記されているものについては4件ですね。9分の4ということで。


◯委員(半田伸明君)  そういう意味で言うとね、学校行事の開催の工夫っていう言い方と、地域行事の参加方法の工夫というのと、本来的には、これ、分けたほうがよかったんじゃないかなと思いますね。結局9件の中で、学校行事に対する意見なのか、地域行事の参加に対する意見なのかで、これ全然意味が違ってくるんですよ。そうなりますよね。今9分の4と聞いて、ああ、なるほどという理解はしましたけれども。ここをちょっとはっきりさせておいたほうがいいのかもしれませんね。
 学校行事の削減ということの表現がどうなのかと言われたら、まあ、なるほど、言われてみれば工夫という言い方のほうがいいのかなという気がしないでもない。ただ、本来的には働き方改革の話ですからね。私はもとの表現のほうが本来的にはよかったのかなと思いますね。学校行事のあり方については、何か基本計画みたいなのがあって、その基本計画についての文章の変更というのだったら理解はするけども、これはあくまでも働き方改革なわけですからね。だから、修正前のほうがよかったんじゃないかなということは、私はちょっと意見として言わせてもらいます。
 それと、さっきね、平成31年から出退勤管理が云々という話があったでしょう。ことしは平成30年度だよね。だから、ことしは間に合わなかったと。平成31年度からとなる。ここ、ちょっともう一回確認したいんですが、出退勤管理をするっていうのは当然当たり前なんだけれども、どう管理をするのか、そのシステム、中身ですね。例えばタイムカードをがしゃんがしゃんとやるのか、それとも手管理なのか、いやいや、ICカードみたいなのをぴっと差したら、自動的にパソコンでオンラインでつながっているようなのか、いろんな管理のやり方があると思うんだけど、現時点でどういう絵を描いているのか、そこをちょっと教えてください。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  今現在は検討中でして、決定ではないんですけども、今検討している段階においては、職員室にタッチパネル式の画面のパソコンを置きまして、そこに先生方のお名前がありまして、それをタッチして確認をすることによって、出勤であったり、退勤であったりという時間を校務支援側で記録をとっていくというような仕組みを考えています。


◯委員(半田伸明君)  何でこういう質問をしたかというと、出退勤の管理をするのは当たり前なんだけど、そのデータのために人を充てるとなると、これはまた本末転倒だということを言いたかったわけですよ。つまり、今自分の名前のところを押して云々と。だから、押したら、要するに自動的に集計されるというわけでしょう。それだったら、集計のための人が要らないというわけですよね。そうしたら理解はしましたけれども、そこはきちんとやっておいていただきたいということ。
 あともう1つは、余りこういうことは言いたくないですけど、ちゃんと押してくれますかね。見かけ上──本当はこういう質問をしちゃいかんけども、これは部長に聞いておいたほうがいいかな。きちんと、例えば出勤して、30分事前準備して、その後に──私、銀行にいたときなんかそうだった、ひどかったですよ、本当に。そういうことのないように、ちゃんと出勤したら、出勤した時間にきちんとやるべきであるということは、周知を各校長にするべきである。いかがでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  今委員がおっしゃった点は、しっかりマネジメントしていきたいと思っていますし、システム上の仕組みも、タッチパネルで出勤したことにならないと、校務支援システムにログインできないようなことになっていまして、そういったことと連動して、しっかり実働と担保できるような仕組みになっているということでございます。


◯委員(半田伸明君)  見せかけの勤務時間削減ということだけは絶対やめておきたい。そこはわかってもらっていると思いますので、きっちりやってくださいね。
 あと、働き方改革についてもうちょっと進めますけどね、私、働き方改革なんかできっこないと思っているんですよ、逆説的な言い方をしますと。どういうことかというと、業務量を減らすか、人をふやすかでしかないんです、結論は。本来的には、働き方を変えれば勤務時間が減るわけがない。だから、この資料1−1の最後のほうにあるよね、これ、11時間とか、9時間、10時間とかありますよね。こういった時間をどう分析するのか。当然授業時間、5時間、6時間ありますよね。授業のための準備の時間もあるだろうし、子どもたちが出してきた提出物のチェックの時間とかもあるだろうしという感じで、本来的には、この10時間ないし11時間の業態分析をするのが先だと思うんです。これはしていますか。


◯指導課長(松永 透君)  この東京都の調査においては、実は業態分析といいますか、この時間に出勤して、この時間に何を行ってという形のこと、全部回答してもらっているところです。そういう意味では、どこの部分に一番時間が割かれているのかということ。特に授業時間中はわかっていることなんですけれども、例えば放課後の時間の使い方等については、一定程度は把握はさせていただきました。
 なかなかこれ、市で調査を全部にもっとやったほうがいいという御意見をこちらでもいただいていたんですけれども、やるのであれば、そこまでのことをどうしてもやらざるを得ないと。実はその記入に1週間当たり、勤務時間的に1時間分ふえるとかっていうことが、実際東京都のほうでやっているときも──もっと言うと、国の調査では、48分間加算した形で勤務時間、減じた形にしますみたいなことになっていて、それだけ時間がかかるということになっているんですね。基本的には、業態分析的にはさせていただき、やはり先生方は授業準備だとかの部分にかけている時間が長いかなというふうに考えています。


◯委員(半田伸明君)  その業態分析のことをもうちょっと聞きたいんだけど、この調査にもそういったことを反映されているということなんだけども、だったら、指導課長ないし部長がその中身を当然見ていらっしゃいますよね。今、授業準備に時間がかかるという話がございました。例えば11時間と仮に仮定しますね──11時間だと多いか、10時間と。例えば授業が例えば6時間担当するとしますよね。残り4時間ですよね。4時間の使い方をどういうふうに使っているのかを、もうちょっと詳しく説明してください。
 例えば授業準備でこのぐらい、はっきり言いましょう、雑務でこのぐらい、三鷹市に対する報告でこのぐらいみたいな感じで、残りの4時間はどうなっていますか。


◯指導課長(松永 透君)  済みません、きょう、今、手元に資料がございませんので、また改めて御報告させていただきたいと思いますけれども、授業準備、教材の研究、そういったところにかけている時間が一番多かったと。それから、あとは、会議であるとか、書類作成とか、そういうものについても一定の時間があります。中学校的には、やはり部活動指導の時間というのが一番長くなっているかなというふうには感じます。


◯委員(半田伸明君)  働き方改革というのはね、国会とかでもいろいろ言われていますけど、要するにお題目ばかり先行しちゃっているわけですよ。だったら、もっと実態をきちんと見るべきであるということを考えたら、本来は業態分析をして、10時間なら10時間、その10時間の時間の使い方は、Aという業務にこれだけ、Bという業務にこれだけ、Cという業務にこれだけでしたみたいなリストが、本来出てこなきゃだめ。
 そのBに何時間、Cに何時間というのを我々が見て、もしくは、当然当たり前ですけど、教育委員会の中でも見てもらって、そこについてどう思うか。それを削減するのか、いや、削減することなく、人を宛てがうのかの議論が、本来的な働き方改革の議論だと僕は思うんですよ。だから、こういうプランになりましたと。これはこれで読み物としていいんだけれども、委員会としてはそういう実態を議論したい。だから、業態分析はどうなのかについては、後刻報告とありますけど、これ、できれば6月議会の定例会の行政報告でちょっとお願いできないですかね。それを見ないことには、どういう働き方をしているのかをそもそも理解できないわけです。
 どういう働き方をしているのかを理解した後に、働き方をこう変えていきましょうねが、働き方改革だと僕は思うんです。いかがでしょうかね。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  今詳しいデータについてはちょっとお話ができませんでしたけれども、国や都と同じ傾向にあるといった一般的な分析については、副校長の時間が多いということ、あとは土日の出勤が多いということが、同じような傾向としてはまず出ています。こういったことに対しては、やはり部活であったり、副校長業務ということで、今回、国や都が用意していただいたいろんなスタッフの補助でありますとか、そういったものについては三鷹に対しても有効であろうということで、学校マネジメントという副校長補佐を置くでありますとか、また部活動指導員、あるいはスクール・サポート・スタッフといいまして、教師でなくてもできる範囲の業務、そういったものについての授業準備、そういったものについては三鷹に対しても有効であろうということで書かせていただき、プランに入れたというようなことでございます。


◯委員(半田伸明君)  結局ね、成案だけを見せておしまいじゃあ、だめだと思うんですね。そこを言いたかったんです。だから、業態分析をどこかのタイミングできちんと報告をしてもらいたい。さっき10時間のうち6時間授業という例えをしましたけれども、残りの4時間で授業準備の時間がどのぐらいの比率なのか、会議に占める比率はどのぐらいなのか。あと、例えば印刷物だとか、そういう雑務に占める比率はどのぐらいなのかは、どこかのタイミングできちんと我が委員会に報告してもらいたい。それを踏まえてもむっていうのが本来のあり方だと僕は思いますのでね、これはきちんと資料として出してもらいたい。よろしくお願いします。
 それと、働き方改革の関係で、さっき西尾さんから小・中一貫の話があったけれども、それは私、彼の質問、よくわかるんですよ。つまりね、小・中一貫に伴う特別の事務が発生をして──報告書だとか、その事務にとられる時間が多いんじゃないかっていうことは私も以前聞いたし、いまだにその疑問はある。だから、さっき業態分析のところにつながっていくんだけれども、残りの4時間のうち何時間が、例えば三鷹市独自の業務なのか、いやいや、これは三鷹市独自の業務じゃなくて、都の業務なのか。ありますよね。そのあたりを見て、ああ、なるほど、小・中一貫に係る負担というのはそんなにないんだなという客観性を見せられたら、今みたいな質問はなくなると思います。そこなんですね。その説得性を持たせたものを、ぜひ見せてもらいたい。小・中一貫については、私は負担は絶対あると思いますよ。厳密には副校長の負担が一番多いと思うんだけども、そういう資料だとか。そういったものの客観的な可視化されたものを、どこかのタイミングできちんと出してもらいたい。これは正副も一応認識をしておいてください。
 それと、働き方改革について、これも以前聞いたんだけれども、地域行事のあり方ですね。随分前に、学校長の交際費のことを予算委員会でちょっと厳しく質問したことがあります。地域行事に金を出すとは何事かって聞いたことがあります。新年会ですよ。そのとき、交際費のあり方を厳しく見直せっていう質問をして、額的には結局見直されないまま今に至っているんだけれども。
 一例を出しましたが、どういう拘束性が発生をするとか、町会の祭りがありますね。町会の祭りに来ている教員は、本来業務として行っているわけじゃないわけでしょう。だけど、コミュニティ・スクールと言っている以上は、本来業務と言う余地もありますよね。ここの線引きなんです。結局コミュニティ・スクール、コミュニティ・スクールって、うわあっと言うのはいいんだけど、それが負担をふやしちゃ意味ないわけですよね。だから、コミュニティ・スクールと言うのはいいんだけど、地域行事の参加のあり方については、私は──さっき学校行事についての削減の云々の表現は改まった、これは了解しましたけども、地域行事の参加については、やっぱりどこかで線を引かんといかんと思います。
 一例を挙げますと、学童保育所の祭りがあるんですよ。先生、来るんだよね。いやいや、プライベートで来ましたという言い方をします。いやいや、プライベートで来ましたと言ってもね。本当にお祭りが好きで、わっしょいわっしょいが好きで、プライベートで来ましたという先生もいるかもしれないけれども、それはやっぱり保護者との関係で来ざるを得ないというのが実態だと思いますよ。
 結局、資料1のここの最後のページに載っている11時間とか、12時間とかのやつがありますね。これに含まれない暗数、暗い数、陰の数が絶対にあるはずなんです。それが地域行事の拘束性なんですね。だから、地域行事に対してどうあるべきかというのは、これ教育委員会できちんと見本をつくっておいたほうがいいんじゃないかなと思いますね。いかがでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  三鷹が取り組んでいるコミュニティ・スクールでございますが、今、全国的にもコミュニティ・スクールというものが努力義務という形で進んでおります。そういったことでは、やはり地域と家庭と学校が協働して取り組んでいく、地域協働の取り組み、こういったものは教員においてもしっかり自覚をして、三鷹の教員は取り組んでいってくれるというふうに考えております。
 ですから、その地域の行事の参加については、いろんな、国や都の考え方もありますけれども、本来、自主的にそういった地域の行事に、子どもの引率で行くときもあれば、自分が顔を出すこともあると思いますけれども、積極的にそういう地域とかかわることによって、自分の教員としての活動が充実しているというような側面はやはり重視をしていきたいなというふうに考えておりますので、その辺については、教員のいろんな考え方も、今回いろんなアンケートも見ましたけれども、そういったことは三鷹のコミュニティ・スクールとして、小・中一貫のそういった取り組みとして、教員の間では一定程度理解があるというふうに考えているところでございます。


◯委員(半田伸明君)  あのね、理念はわかりますよ。理念はわかるけど、実質的に拘束されたような出席状況で、地域の祭りだとか何だか、いろいろあるでしょう。理念、先行するんだったら、その分、時間外をつけてあげようよと私は思いますよ。地域行事に参加することがだめとか、いいと──私は個人的にはだめという立場ですけど、それはいいとしてね、だったら、顔を出すということは実質的な勤務なんだから、そこは時間外をつけるべきだと思う。
 でないと、この資料1−1の最後にある数字が信用できない。いかがでしょうか。


◯指導課長(松永 透君)  休みの日の地域行事なんかに参加するといったところで、これ、市独自の判断で、県費負担教職員の服務に関するところなので、例えばその間出勤をしたので、かわりの休みをここでとっていいですよっていう形のことっていうのができるかというと、できないんです。もう5年ぐらい前になるんですけど、私が前にこちらにいたときに東京都のほうの人事部のほうともやりとりをさせてもらいました。
 コミュニティ・スクールにおける地域行事というのは、やっぱりこれは勤務に値するものじゃないかという認識の中で、ほかの一般の学校と違うといったところでのそういう認め方というのはあるかっていうことだったんですけど、一般の学校でも地域行事はあるので、一律にそれをコミュニティ・スクールだからということで認めることはなかなか難しいという形で、御回答をいただいたことがあります。
 ただ、東京都内の部分でコミュニティ・スクールもふえてきているのも事実ですので、その中ではやはり働きかけていきたいなというふうには考えているところです。


◯委員(半田伸明君)  長くなりましたので、ぼちぼちまとめに入りますけども、働き方改革については、小・中一貫だの、地域行事のコミュニティ・スクールだの、いろんなことがあるけども、理念を先行させるんだったら、きちんと実態を金で出さんといかんというのが私の考えです。それが、何だっけ、東京都の人事でしたっけ、いろいろあるんでしょうね。あるんでしょうけど、それが難しいというんだったら、じゃあ、地域行事の参加を見合わせましょうが筋だと思う、本当に働き方を変えるのであれば。現実、負担なんだもん。
 土日にお祭りがあって、わざわざ土日に来て、先生方は、いやいや、どうもどうもって挨拶して帰るんだろうけれども、それが勤務じゃないっていうんだったら、じゃあ、何のための働き方改革かってなっていくわけですね。だから、地域行事への参加のあり方は、私は個人的には見合わせるべきだと思う。
 あと、もう1つ、子どもにボランティアをさせるというのも今ありますよね。各中学校、あるのかな。私、びっくりしたんだけど、町会の祭りに子どものボランティアを駆り出すんですね、あれね。町会未加入の世帯のお子さんもいるんですよ。だから、そういう行事が明らかに矛盾しているわけですよ。地域の町会に100%加入しているのであればね、そのボランティア云々でもわからなくもないけれども、学校の指導のあり方の一環で、ボランティアで、親が町会に加入していないのに、そこのボランティアに駆り出されるというのは、私はいかがなものかと思いますよ。
 いやいや、それがきっかけで親が町会に加入する、これはこれでいいですよ。順番が逆だろうということですね。だから、ありがちなボランティアをざっと並べて──うちは七中ですけど、私、紙を見てびっくりしたんだけど、表記がどれか1個は必ずやりましょうなんですよ。ああ、義務制なんだなって、ちょっと改めてびっくりしましたね。
 その義務制の中で、例えばいろんなのがあるけども、地域の町会の祭り云々というのが堂々と載っているのに、私は衝撃を受けました。それは違うんじゃないかなと思いますよ。どこかで検討しておいてください。働き方改革はこれで結構です。
 あと部活。部活は詳細、よくわかりました。わかりましたが、ちょっと二、三言っておきたいと思います。
 まず、資料2−2の概要のほうです。四角で適切な休養日等の設定とありますね。(2)、ある程度長期の休養期間を設ける。この、ある程度長期というのは、どのぐらいのことを指しますか。


◯指導課長(松永 透君)  これは感覚的な部分があるので、なかなかこうですというふうに申し上げることはできないかなと思いますけれども、基本的にはオフっていうことで、普通に考えると、1カ月とか2カ月、そういうスパンになるかなと思いますが。ただ、現実的にそういうことをすることが、学校の状況にとってどうなのかといったことがあります。判断としては、1週間程度はどうですかっていう形では、校長先生方とは私は話をさせてもらいましたが、ここにつきましては、市で一律にこうしなさいと言うものでもないと考えていますので、学校と相談の上、各部活動単位で決めればいいかなというふうに考えています。


◯委員(半田伸明君)  1週間がある程度長期なんですか。短いでしょう、それは。何でこういうことを言うかっていうと、実はきのう、うちも部活の保護者説明会があったんだよね。参加したわけですよ。どの部かはちょっと言いませんけども、個別の説明になったときにね、ある保護者からの質問に答えている先生がいたんだけど、夏休み、お盆の時期ぐらいは休みますという表現をしていたんですよ。ああ、そんなものなのかと思って、僕はびっくりしましたけど、黙っていましたけど。ということは、多分お盆の前後1週間ということになるんでしょうかね。子どものライフ・ワーク・バランスはどうなるんですか。1週間って明記しているんだったらいいですよ。ああ、なるほど、そういうふうに決まったんだねになりますから。教育委員会で決まったわけですよね。だから、決まった以上は私はぐじゅぐじゅ言いませんけども、ある程度長期っていう表現をしていると、これ誤解を招きますよ。だから、1週間ないし2週間。もちろん、学校経営の自律性の問題がありますから、そこは書けないというのは、事情はよくわかります。
 わかりますが、親御さんはちょっと誤解を招くんじゃないかな。ああ、何だ、ちょっと、うちは2週間と考えていたと。普通のサラリーマンでも1週間って普通休みますよ。ある程度長期っていう表現は、それはなじまないですよ。どうでしょうかね。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  ある程度長期の休養期間、例えば夏休み中にそういう対応をする場合には、子どもの健康を考えて、非常に暑い日が続いているっていうような状況があった場合には、それに応じて期間を調整するというようなところは必要なのかと思いますので、そういった配慮をしながら、適切なそういう期間の設定というのが柔軟にとれるようにはしておいたほうがいいのかなというふうには思っております。


◯委員(半田伸明君)  1週間が長いか、短いかと言われたら、私は個人的に短いと思う。夏休みは四、五週間ありますよね。ある程度長期といったら、普通2週間ぐらいを指すんじゃないかと思いますけども、それは部活によって、例えば8月の下旬、三鷹市民大会とかありますからね。そういったのに間に合わせなきゃいけないというような、そういう個別事情はあろうかと思いますが。
 結構、各保護者から、夏休み、もっとはっきりさせてくれとか、ふやしてくれとかいうのがいろいろ出てくると思うのでね。そういうのが出てきた場合に、どのように対応しておくかは、ちょっと準備はしておいたほうがいいと思います。私は1週間なら1週間、別にそれはそれでいいやと思うんですが、ある程度長期という書き方をしているのは、これはちょっと誤解を招くと思いますので、そこはきちっと準備をしておいてください。
 あともう1つ、これで終わりますからね。部活でバーンアウトという表現があるでしょう。3ページ、生徒とコミュニケーションを十分に図り、生徒がバーンアウトすることなくとありますね。済みません、これバーンアウトって何ですか。


◯指導課長(松永 透君)  バーンアウトというのは、基本的には燃え尽き症候群ということでよく言われている言葉だと思いますけれども、中学生として、いろんなことをしている中で、この部活動に特化したところで、もうそこでやり尽くしちゃって、高校に行ったらもう全然伸びないとか、そんな子どもたちも出てきます。そういうことのないように、発達段階に応じたところでやっていこうと、そういうことかなと考えています。


◯委員(半田伸明君)  だったら、燃え尽き症候群と括弧で書きましょう、これ。わからないですよ、こんなバーンアウトって。申しわけない、知っていて聞いたんですけどね。そういう言葉の丁寧さが、こういうのには絶対求められるということの紹介です。ここはきちんと気をつけていただきたい。
 あと、これで最後にしますが、部活の保護者、あと学校サポーター、何かいろいろあるでしょう。算数サポートだとか、部活で顧問がいない間の時間だけちょっとサポートとしてくれだとか、ありますよね。今年度から登録制度が変わったでしょう。新しくシステムができましたよね。きのう説明を受けて、なるほどなと思ったんですが。基本、共働きなんですよ。だから、結果、さっきも質問があったけど、専業主婦にやっぱり負担が行くわけですね。
 以前もこの話をしたけれども、部活を含め、働き方改革をすることで地域に負担を押しつけちゃいけないんですね。能動的にサポートをやります、やらせてくださいという親御さんがサポートする、それは全然いいことだと思うけど、どれか1個サポートとかいう話になっていった場合、結局PTAの二の舞になっちゃう。共働きですから、誰もやりたがらないんだもん。結局、保護者負担がふえることにつながっていきかねない。
 ここは、部活を含め、働き方改革をすることが地域負担をふやすものではないということ、これはきちんと言明をもう一度しておいてもらいたい。いかがでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  そういった働き方改革が地域への負担というような側面がないようにということでございますが、三鷹のコミュニティ・スクールの取り組みにつきましては、そういった市民のボランタリーな活動があって成り立つものであるということも十分承知しております。それが押しつけになったりするようなことは決してないような、しっかりいろんな人材のマッチングでありますとか、そういったものを工夫をしてやっているところでございますし、国のほうでも制度も枠組みはしっかり整えていただいた中で、そういう三鷹の、学校を核としたスクール・コミュニティというんですかね、それを支えていきたいというような熱心な方がいっぱいいらっしゃいますので、そういった方の力をおかりしながらしっかりやっていきたいと思っています。


◯委員(半田伸明君)  ちょっと長い質問になって済みませんでしたけど、1つは、働き方改革プランの素案と成案の違いについては、きちんと追加提出資料として正式に出させること、これは正副、よろしくお願いしますね。それが1点。
 あともう1つは、教員の業態分析については、私は6月議会が一番いいと思っているんだけども、きちんと業態分析の行政報告を新規の報告として上げてもらいたい。
 以上2点をお願い申し上げまして質問を終わります。ありがとうございました。


◯委員長(吉野和之君)  休憩いたします。
                  午前11時14分 休憩



                  午前11時25分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 質疑を続行いたします。


◯委員(嶋崎英治君)  最初に、部活の関係で適切な休養日の設定ということで、週休2日。その週っていうのは、月から土なのか、月から金なのかということね。
 それと、もう1つ、それにかかわって、中学生は成長期の物すごい痛みを伴うわけですよね。その辺のことについての各教員、顧問への徹底っていうのはどのようにされているのか。これは、部活だけじゃなくて、体育の授業にもかかわってくるんですよね。外見には見えないことですから。実は、私の孫が物すごい伸びる時期にあったときに、ちょっと学校でも、クラブでも大変な思いをしたもんですから。これこれで痛いと言っても、指導者のほうにその理解がない。怠けているんじゃないかってとられるわけなんですよ。大変悩んだことがあったもんですから、その辺のところはどういうふうにこの方針の中では徹底されていくのかということを、まずこの2点、お尋ねします。


◯指導課長(松永 透君)  週当たりっていうと、週というのはいわゆる1週間ですので、全ての曜日、7日間を指しているところです。その中で、平日、週休日というふうに分けさせてもらっていて、平日は月金ですよね。週休日は土日ということです。その中での2日以上ということで、平日1日、週休日1日ということでやらせてもらいました。
 それから、成長期のということで申し上げますと、成長痛とか、あるいはオスグッドとか、いろんな言葉で言われているところですけれども、基本的には顧問の教員の知識がないといったことで、子どもたちが苦しむという、そういう現状があることについては、いけないことだというふうに考えているところです。学校の中でも、成長期の子どもたちの成長痛等の痛みがどういうものであるのかということについては、さまざまな場面で話題には上がります。うちの部活でこういう子がいて、こうなんですけれども、どうでしょうかみたいなことは、学校の中で相談等させてもらいながら進めています。
 顧問の先生だけではなくて、中学校の場合は学年で見ていたりということもありますので、さまざまな場面で相談をしていきながら、顧問の先生の理解をさせていくというような動きはしているところです。子どもたちのこの成長等の部分について、顧問教員がより理解を深められるようにということで、さまざまな学校の中での研修、それから職層の研修の中でも、学校のほうには周知をさせていただきながら対応できるようにしていきたいと考えています。


◯委員(嶋崎英治君)  そのときに痛めると、生涯取り返しのつかないことになるケースがあったかのように思いますので、ぜひその辺は本当に十分の上に十分の注意を重ねて、指導徹底方、お願いしておきたいと思います。
 それから、地域行事の参加のあり方が各委員からもいろいろありました。私も自分のところの町会に夜行事があったりすることがあるんですけれども、それぞれ学園単位の先生が来ているんですよね。即帰るっていうふうにはなかなかいかないで、子どもと会話、あるいは保護者の皆さんと会話を交わしながら、やっぱり子どもに何かないようにというふうに気を配っている姿を目の当たりにするわけですよ。
 これが教員の善意ということであるんだろうというふうに思うんですが──子どもじゃないですよ、ここで万が一教員に事故があったとき、どういう扱いになるのかということが一番気になるんですよ。そこで、例えば盆踊りのところでやぐらが転倒して、行っていた教員が当たってけがをしてしまったと──仮の話ですよ、その場合、どういうふうな扱いになるのか。わかりやすく言えば、公務災害になるのか、ならないのかということですよ。


◯指導課長(松永 透君)  御懸念のことはよくわかります。制度としての話ということで聞いていただければと思いますけれども、基本的には出張とか、職務として命じていないという状況の中でのことというのは、正直、公務災害と認められる可能性というのはどうなのかというのは、ちょっと難しいのかなというふうに考えているところです。


◯委員(嶋崎英治君)  三鷹市内全体でそういう事故っていうのは、これまでなかったですか。


◯指導課長(松永 透君)  私が把握している範囲の中では、そういう事故等は今のところ起きておりません。


◯委員(嶋崎英治君)  幸いかなというふうに思います。物理的なけがという外傷性を伴うものではなくて、教員の皆さんが長時間いろんな形で働いているということの中で、心筋梗塞とか、脳出血とか、そういうことも起こり得るわけですね。あるいは、場合によっては、そこの行事に参加することによって自分の目標達成ができなくなって、メンタル的に悩んでしまってなるということも、その要因になりかねない要素もあるんではないかなと。これは私の予測ですけれどもね。
 ですから、地域行事への参加云々、地域からコミスクとか、あるいは求められているのかもしれないけれども、これははっきり線を引かないと命が幾つあったって足りないですよ。徹底して、こういう場合に遭っても公務災害の適用になりませんということを明記するくらいしてやらないと、教員は善意で子どもたち云々で行ってしまうから、先ほど半田委員が厳しく言われていましたけども、本当に働き方改革をなし遂げようと思うんだったら、それは自粛ということを打ち出すべきだと思うんですけど、いかがでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  先ほどの半田委員と嶋崎委員の御意見、先ほどの指導課長の答弁の内容等を踏まえまして、三鷹の教育のよさっていうのは、やはりしっかり私も認識をしておりますし、市民の方にも御理解いただいていると思います。教員も理解をして取り組んでいることだと思います。そういったものを、よさを失わないで持続的に発展させるために、先ほど手当を出すというような話、いろんな制度の問題、これは国の給与特措法という制度の枠組みの中で、東京都が任命権者であるというようなことから、いろんなハードルがあります。
 そういった中で、今、ちょうど国の議論の中でも、給与特措法自体が議論もされたりしている、いろんな状況もあったりしますが、そういったところも含めて、全体の働き方改革をする中で、あり方というのを今検討してきているわけです。三鷹の場合は工夫をしてっていうところは、例えばローテーションをしっかり組んで、できる範囲でやっていくというような工夫をしながら、地域へのかかわりというようなものは対応していくべきではないかなというふうに、今考えているところでございます。


◯委員(嶋崎英治君)  半田委員が、こういう場合には最後には手当しかないという提案でしたね。しかし、法律が厳然としてありますから、それはだめでしょう。三鷹市の幼稚園教諭があの給特法が適用するときに、職員に問い返したんですよね。何%を選ぶか、時間外のほうにするかということで、そのとき三鷹市の条例のほうで、幼稚園教諭も給特法による何%という支給ではなくて、実態上の働いたものに見合う時間外手当にしたという。法律改正というか、それを待たないとできないですよね。
 だから、諸悪の根源がどこにあるのかといったら、給特法にあるんじゃないかと言ったって間違いない。だから、本当に働き方改革をしようと思ったら、国は法制度も改めるようなことをしなければ、無理ですよ。
 教員だけに限らず、人って、この仕事が自分に納得いくことであったら、かなり働いてしまうんですよ。だらだらと長時間働くっていうことじゃないですよ、集中して。人間がやっぱり1日集中して働けるのは6時間だと思いますよ。6時間ね。教員の皆さんはそんな時間でないわけですよね。よく考えてみてもらいたいと思うんですけど、8分の6。8時間が正規、6時間が短期、非正規、三鷹市にも、ちょっと伸びちゃったけど、あるんですよね。8分の6時間の時間で働く人っていうのは、本当に8分の6しか働かないかっていったら、そうじゃないんですよ。実質7時間働くんです、納得して。生産性も上がるんですよ。
 そこのところは、やっぱり市からも、東京都を通していかなきゃならんと思いますけども、本当に真の教員の働き方改革って何かということを、国が言ってきたからじゃなくて、やっぱり三鷹らしさということであるんだったら、そういう点からも求めていかなきゃならないんじゃないかなというふうに思うんです。
 その上で、質問いたしますけども、これは東京都の調査が七小と七中ですよね。これが全体を網羅しているというふうには、どう見ても考えられないわけですよ。しかも、三鷹市は小・中一貫教育校ということがある。三鷹で新任で来た人は、三鷹の働き方改革を見て云々、でも、小・中云々と書いていないということからいくとどうなのかということと、人事異動で他から来るわけですよ。そのときの教員の皆さん、三鷹の教員と仲よしの人はどんな話をしているか御存じですか、皆さん。ここにヒントがあるということを──私、言いませんよ、しっかりと踏まえてほしいと思うので、やっぱり三鷹の教員がどういう働き方をしているか。松永さんが、調査をすると時間がかかるんだと。でも、時間がかかっても、本当に現実を把握しなければ、真の働き方改革ですか。それは強いて言えば本当の教育ということにもつながっていくんだと思うんです。くたくたになっていて、あれやこれもやらなきゃならないっていうことになっていて、新しいというか、子ども一人一人への配慮なんて及ばないですよ。一刻も早く、まだやるというふうになかなか返事をいただけませんけども、やっぱりね、三鷹の小・中一貫教育に基づいた実態調査、実態把握というのをしていただきたいと思います。
 何か所見があればお答えいただければと思います。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  まずは、実態を把握するところからというところでは、ICTも活用しながら、そういった全ての三鷹市内の学校の状況を把握するような形で取り組んでいく対応をしていくということは、プランにも書かせていただきました。今年度はいろいろ工夫をしながら、そこはやっていきますが。
 あとは、そういった根本的な、ナショナルスタンダードでありますとか、そういったところについては、8ページに書かせていただいたように、持続可能なところにつきましては、一自治体や学校だけでは取り組めない部分がありますので、国へ、あるいは都へ、しっかり人材的なもの、財政的なもの、こういったものの要望をしながら取り組んでまいりたいというふうに考えているところでございます。


◯委員(嶋崎英治君)  そこでIT管理ですか、そのことについてちょっとお尋ねをするんですけれども、田島さんがタッチパネルで検討中だっていうことでしたよね。特別区及び多摩地区で、そういう制度を既に導入している学校っていうのはあるんでしょうか。


◯指導課長(松永 透君)  もう先行してやっている自治体はございます。品川区なんかは全て電子化でその辺のことをやっていたりとか、東京都立学校は全部ICカード等で出退勤の管理を始めました。財政的な支援とか、そういったことも含めて、多摩地区でも、三鷹市の場合は校務支援システムにそれを載せようということで、計画をして動いてきたということもあって、今年度は間に合わなかったわけでございますけれども、自治体によりましては、タイムカード等を今年度から入れていくっていう自治体はございます。武蔵村山なんかはそれでスタートするというふうに、私のほうでは聞いています。


◯委員(嶋崎英治君)  田島さん、現実にあなたが考えていることと違う格好かもしれませんけど、現実、どうなっているかということを調査されたことはありますか、導入している学校で。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  多くは聞いていないんですが、隣の武蔵野市さんが昨年度からアマノのタイムカードを入れられたというふうにお伺いをしていまして、まずモデル校で入れられて、今年度、全校に展開するというふうにお聞きはしています。タイムカードなので、出勤・退勤という形のICカードでの管理というふうに聞いております。


◯委員(嶋崎英治君)  その結果、減ってはいないんだろうと思うんだけど、勤務時間の実態把握はかなり近いものになったんでしょうかね。先ほどちょっと押したまま働くとか、そういうことが間々起こることがあるもんだから、その辺は何か聞いていますか。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  一応まだ今年度のところは全然お伺いしていないんですけど、導入できているかどうかわからないんですが、昨年度のところのモデルで言えば、アマノのソフトウエアで出勤と退勤という時間がわかるようになったと。それだから分析がどうのこうのという話は、担当からちょっとお聞きできていないんですけれども、とりあえず時間がわかるようになったというふうにお聞きしております。


◯委員(嶋崎英治君)  三鷹で具体的にどういうのなのか、私も想像もつかないんですけれども、田島さんが言ったタッチパネル方式のパソコン云々ということになってくると、1週間、あるいは一月、1年というのは集計できるというような仕組みは当然考えていますよね。その場合に月60時間超えたとか、100時間超えたとかってあってはいけないけども、あり得ることですよね。それから、年間なんか。そういう場合に、個人の教員を指すことはなかなか難しいと思うんですけれども、三鷹市職員は労働安全衛生委員会でいろんな時間外勤務のことについて、縮減方策を毎年毎年、事業場ごとにやっているわけですけれども、教員の皆さんがそういう場面というのがあるのかどうかね。
 つまり、本当に労働安全衛生も考えて働き方改革をしていくんだとしたら、この三鷹市内の学校で労働安全衛生委員会みたいなものを設置しないと、現実の数字が出てくるだけではなくて、どういうふうに対策を立てていくかっていうことについて、教員全体の共有化につながらないんじゃないかと思うんですけども。三鷹市の学校、教員の労働安全衛生委員会みたいなものを設置する方針というのはあるんでしょうかね。
 学校の栄養士さん、調理員さん、事務さんたちは、教育委員会の安全衛生委員会で議論することができますけれども、教員の皆さんというのは、どこでどう、そういう問題というのは議論する場面、あるいは校長なんかも加わって対策を立てるということがあるんでしょうかね。お尋ねします。


◯指導課長(松永 透君)  市の同じ仕組みというのは、都職ということで難しさというのはあるんですけれども、東京都全体の中でという位置づけで言うならば、さまざまな形でのメンタルヘルス的な部分も含めて、医師への相談とか、そういう部分のことというのは、制度としてはございます。周知は各学校のほうで、都からのものになりますけれども、それを周知はさせてはいただいているところです。


◯委員(嶋崎英治君)  1事業場で50人以上従業員がいたら、安全衛生委員会を設置しなきゃならないっていう法律があると思うんですけど。単独で、学園じゃなくて、1校で50人以上の教員。でなければ、学園単位でやれば、50人以上というのは優にありますよね。そういう意味じゃあね、教員の自主的な皆さん、あるいは精神的な、そういう踏ん張りの中で、そういうことを余り使用者が配慮してこなかったんじゃないかと思うんだけれども。ここまで来たら、少子化で子どもの数は少なくなって、にもかかわらず教員も減っている。だけれども、絶対数として、公務員でメンタルヘルスの一番多いのは公立学校の教員ですよ。そこに来たら、やっぱり三鷹市独自に、学園単位で事業場労働安全衛生委員会をつくって本気になってやることじゃないかと思うんですけども、そういう事業場労働安全衛生委員会を設置するということは不可能なんでしょうか、可能なんでしょうか。


◯総務課長(高松真也君)  可能、不可能と言うとあれなんですけれども、現在、三鷹市の公立学校におきましては、労働安全衛生法に基づきます衛生推進者としまして、副校長を選任をしております。衛生推進者として、通常の副校長がやっている職務と同様にはなるんですけれども、東京都教職員の労働安全衛生管理も含めて担っていただいていると、そんな状況でございます。


◯委員(嶋崎英治君)  設置されていないですよね。それで、衛生管理者も学校にいないですよね。だから、その点は本当に後手後手に回っているところじゃないかというふうに思います。私も、どうしたら設置できるのかということも含めて研究したいと思いますけれども、三鷹市でそういうものを教育委員会で教員のものをつくったという画期的なものを、やっぱりやってみてもいいんじゃないかなというふうに思います。これは意見ですから。
 時間が来ていますね。この働き方改革の中で素案と、それから本案と言うんでしょうかね、決定したやつですね、この中で負担軽減という字句が消えたということが、いろいろ校長、PTA、コミスク、教員、聞いて回ったら云々ということで、これ何という表現しましたっけね、なじまないっていうふうに報告をされているんですよね。負担軽減がなじまないということで、工夫云々というふうに表現というか、変えましたと。変えた大きな論点の1つですよね。負担軽減がなじまないというふうに出たグループってどこですか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  基本的に意見聴取によってこの表現を変えたっていうことではないんですね、今回の2点、両方とも。基本的には、教育委員会の中でそういったいろんな意見聴取も踏まえた議論があった中で、学校行事というのは、学校本来の業務なので、負担軽減という表現はちょっとなじまないんじゃないかということで、語句を修正したということになっています。


◯委員(嶋崎英治君)  ますますわからなくなりましたよ。現実があるわけでしょう。だから、素案の中でなぜ負担軽減ということを使ったのか。現実にどなたが最初、原案を書いたのか知りませんけど、現実があるから書いたわけですよね。それを工夫云々でやるというのは、これ、教員の自己責任に転嫁されちゃいますよ。負担軽減するっていうことは、使用者があって負担軽減するっていうことなんですよ。工夫云々という、校長が工夫しろとか、副校長が工夫しろなんて書いていないでしょう、これ。自己責任になっちゃうんだよ。これは、納得いかないですよ。これは、何のために働き方改革をするという根源にも働くことですよ。私はそう思います。
 最後にね、この働き方改革、教育委員会で決定をしたと。そして、教員の皆さん、関係者の皆さんに、何ていうんでしょう、周知するわけですよね。もう周知したんですかね。それ、どのような形でしたのかということですね。この方針、教育委員会で決定したものを全教員、全関係者に配付をされたんでしょうか。配付すべきだと思いますけれども、したんでしょうか。そして、どのような説明会を、どのような形で持ったんでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  このプランが確定した段階で、まず校長会で共有をしています。それが、このプランにもありますけれども、7ページ、学校における取り組みの進め方ということで、基本的には学校現場で、じゃあ、これをそれぞれ目標設定をし、取り組み方針を策定しということで進めるということになっています。その段階で、学校におろして、例えば運営委員会でありますとか、学校単位でいろんな組織がありますので、そこで共有をしていただいて、あとは個々の教員が自己申告の中で目標設定をして、それを管理職と共有し、学校の目標と整合性をとりながら進行管理をしていくと。
 そういったライフ・ワーク・バランスの取り組みについて、自己申告制度も取り入れながらやっていくということで、共有を図っているところでございます。


◯委員(嶋崎英治君)  自己申告制度って、東京都の制度をしているので、教員本人が申告を出して、それに基づいてA、B、C、D、Eの評価を受けるっていう自己申告のことですか。


◯指導課長(松永 透君)  そうです。評価すべき内容というよりも、自由意見欄のところに、自分ができることは何なのかということを書きましょうということをやっているので、それはある意味では、いわゆる業績の評価といったところとはちょっと別建てのところになります。


◯委員(嶋崎英治君)  私はこの教員の自己申告制度そのものが、今教員をある意味では苦しめる。自分で申告したものだから──今、達成目標じゃなくてということで、少しはほっとしているんですけど。毎年、同じものじゃだめだと、進化していく内容になっていくわけですよね。だから、新人教員が来たって、自分のことで手いっぱいで、新人教員に手とり足とり教えるということができない実態がある。御存じだと思うんですけども、それで若い教員も参っちゃうんですよ。1年足らずでやめていくとか、みずから命を絶つとかっていう、本当に悲惨な現実になっているというふうに私は思っていますから、この自己申告制度そのものが、いろんな意味で教員の自由闊達な発展を阻んでいるのではないかということを申し上げて、私の質問と意見は終わります。


◯委員長(吉野和之君)  以上で教育委員会報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午前11時55分 休憩



                  午前11時56分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 次回委員会の日程について、本件を議題といたします。
 次回委員会の日程については、次回定例会の会期中とし、その間必要があれば正副委員長に御一任いただくことにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたします。
 その他、何かございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、特にないようですので、本日はこれをもって散会いたします。
                  午前11時57分 散会