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トップ会議録会議録閲覧 > 会議録閲覧(平成30年文教委員会) > 2018/03/07 平成30年文教委員会本文
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2018/03/07 平成30年文教委員会本文

                  午前9時27分 開議
◯委員長(吉野和之君)  ただいまから文教委員会を開きます。
 初めに休憩をとって、審査日程及び本日の流れを確認いたしたいと思います。
 休憩いたします。
                  午前9時27分 休憩



                  午前9時28分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 本日の流れにつきましては、1、議案の審査について、2、議案の取り扱いについて、3、行政報告、4、所管事務の調査について、5、次回委員会の日程について、6、その他ということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのように確認いたします。
 市側が入室するまで休憩いたします。
                  午前9時29分 休憩



                  午前9時29分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 議案第4号 三鷹市山本有三記念館条例の一部を改正する条例、本件を議題といたします。
 本件に対する市側の説明を求めます。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  おはようございます。今、委員長からお話のありました議案でございますけれども、三鷹市山本有三記念館に係る年間パスポートを新設するための条例の改正でございます。この後、調整担当部長から説明をいたさせますけれども、御審議のほどよろしくお願いいたします。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  では、私からはお手元の資料、市の参考資料より三鷹市山本有三記念館条例の一部を改正する条例について、御説明をさせていただきます。冒頭、今、大朝部長から説明がありましたように、この条例は三鷹市山本有三記念館に係る年間パスポートを新設するものでございます。この年間パスポートは有効期限として、交付を受けた日から1年間、何度でも有三記念館に入館することができるもので、その金額を1,000円としております。これまで有三記念館は入館料として、個人は300円、団体は1人につき200円と定めておりましたが、この年間パスポートを新設することによって、さらに来館者をふやしまして、リピーターを獲得していきたいというふうに考えております。
 条例の改正内容でございますが、資料1の項目2で具体的な内容を記載しており、また資料2、新旧対照表では、今回の改正部分にグレーで色づけをしております。本日は、こちらの新旧対照表から御説明をさせていただきたいと思います。新旧対照表はこの右の欄が改正前、左の欄が改正後の条例となっておりますけれども、まず第5条の指定管理者が行う業務、さらに第8条の入館料、次に第9条の入館料の不還付に係る規定を改正いたしまして、年間パスポートに係る規定を追加して、入館料等とするとともに、資料の6ページをごらんください。ここでは附則の改正として、施行期日を平成30年4月1日とし、準備行為の規定は公布の日からとすること、また、年間パスポートの交付に係る手続その他の行為については、施行日前においても行うことができるように、準備行為に係る規定を設けているところでございます。
 また、第8条関係、最後に入館料等の別表がございますけれども、こちらでは年間パスポート料を1,000円と定めるとともに、備考欄に年間パスポートの有効期限を交付日から1年間と定めているところでございます。
 なお、この附則の中で年間パスポートに係る手続等について、4月1日の施行日前に行うことができるように、準備行為に係る規定を設けておりますが、これは本条例を審議いただいた後、議会最終日の条例成立後に寄附の特典としての年間パスポートを寄附者に発送するなどの手続のために設けているものでございます。
 また、金額を1,000円に定めた根拠でございますけれども、他の自治体の記念館や、また文学館を調査しましたところ、一般の入館料の2倍から4倍でパスポート料金を定めている事例がございました。これらを参考に、本有三記念館においても年間パスポート料を1,000円として、年間を通じておおむね4回以上──有三記念館の場合は入館料が300円でございますので、その4回分、1,200円となりますので、大体4回以上来ていただけると元が取れるような、そのような考え方としております。
 また、今後、この平成30年度予算の中でも御審議いただくものでございますけれども、平成29年度は有三記念館の改修工事を行っておりましたけれども、この後、リニューアルオープンに合わせて、記念館において、おはなし会やミニコンサートを開催するなど、事業の充実を図ることを予定をしております。こうした事業を通じて、多くの皆様に春夏秋冬を通じてリピーターとして御来館いただければというふうに考えているところでございます。御審議のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
 私からは以上です。


◯委員長(吉野和之君)  市側の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。


◯委員(谷口敏也君)  議会運営委員会で付託を主張したのはうちだけだったということなので、簡潔に質問させていただきたいと思います。
 まず、今向井部長のほうからも説明がありましたが、この年間パスポートの発行に至る議論、必要性というものはどうだったのか。1つお伺いしたのは、来館者の増、そして改修工事の寄附の特典にするというお話がありました。今後のふるさと納税の対応にも活用するのかなと思っていたんですけど、その辺も踏まえて、このパスポートの必要性をお伺いしたいと思います。
 2つ目、発行に要する経費、これは団体と個人の年間パスポートをつくりますけど、その費用はどれぐらいかかるのか、お伺いします。
 3点目、このパスポート自体は顔写真とかが入るのか。団体は入らないでしょうけど、あるいは個人でしたら記名式、無記名なのかどうかということ。その際に、顔写真がついていれば、入場のところである程度本人だっていうのが確認できますけど、写真がない場合にはどうやって本人と判断するのか、お伺いしたいと思います。
 最後、4点目、どこで、これを申請して発行するのか、お伺いしたいと思います。
 以上です。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  まず、この年間パスポートの必要性でありますけれども、まず一義的には、冒頭申し上げたように、この山本有三記念館、4月より一般公開をスタートするわけでございますけれども、これまでの来館者をふやしましてリピーターを獲得していくという目的が一義的なものでございます。今回のクラウドファンディングによるものも改修工事に係るものということで、限定的な目的で定めておりましたので。ただ、目標額以上に寄附も集まったということから、これを今後のクラウドファンディングなどにも活用できるような、それは参考にしていきたいというふうに考えております。
 平成29年度は改修しておりましたけれども、今まで年間おおむね1万人から1万2,000人ぐらいの方に来館いただいておりましたけれども、さらに来館者をふやしたいという思いでこの年間パスポートをつくったということで、御説明させていただきます。


◯芸術文化担当課長(加藤直子さん)  パスポートの作成費用についてお答えいたします。こちらのほうのデザインは、写真等、資料を持っていることもありますので財団のほうに委託をしました。そちらには経費がかかっておりません。実際のパスポートをつくるのに名刺の台紙を使いますので、名刺相当の紙代と、あとインクの費用のみと、経費がかからないように作成する予定になっております。
 顔写真についてですが、顔写真を載せる予定にはしておりません。
 発行場所ですが、山本有三記念館で発行する予定としております。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  今2人の部課長からお答えさせていただきましたけれども、少し補足をさせていただきます。年間パスポート自体は、先ほど来御説明しているとおり、やはりリニューアルになりました山本有三記念館のリピーターの獲得ということで、今回リニューアルをしましたので一旦休館をしましたので、これを機にぜひ設定をしたいということで考えてきたものでございます。
 御質問にありましたとおり、クラウドファンディングの特典ということはまた位置づけは異なりますので、今回は料金を設定させていただいて販売をするということでございますので、それはリピーターの獲得、春夏秋冬、きれいなお庭を季節ごとに楽しんでいただけるような、もしくはイベントをやりたいと思っていまして、それに余り料金を気にすることなく何回もお通いいただけるような、そういうようなことをしたいというふうに思っているところです。
 それから、しかし一方で、ほかの民間でやっている、例えばテーマパークなどで使っているような年間パスポートですと、権利がどうなんだとか、顔写真がということもございますけれども、一応発行して記名をしていただく。その方のお名前を裏書きさせていただくですとか、そういうようなことは想定しておりますし、山本有三記念館のカウンターで販売をさせていただいて、どなたの年間パスポートなのかということを記名していただくようなお願いをするですとか、そういう窓口での対応ということも含めて、販売場所は山本有三記念館、現場でということを考えてございますけれども、年間パスポートを買っていただいて、楽しんでリピートしていただくということが最大の目的でございますので、顔写真云々ということまでは想定はしてございません。
 以上です。


◯委員(谷口敏也君)  まず、目的で幾つかお伺いして、今後のクラウドファンディングというお話がありましたけど、先日、市長が新聞に載っていましたけど、ふるさと納税に対応する見直しを少し考えたいみたいなことが書いてあったんですが、それのあれには考えていないんですか。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  現時点でそこまでのクラウドファンディングの検討を、寄附を担当しています企画部との間で、今この条例をお諮りをしている段階で、そこまで考えているということでは残念ながらございませんが、一方で、御質問いただきましたとおり、ふるさと納税、もしくはクラウドファンディング、寄附文化の醸成全体の対応を三鷹市として考えていく中で、この今お諮りしているものが、もし返礼品として非常に適切であるというような、市としての判断ができますれば、ほかのものとの比較の中で、もしくはほかのものもということの中で、可能性としてはもちろんあろうかなと思います。ただ、現時点でそれを想定して云々ということではございません。


◯委員(谷口敏也君)  ちょっと返礼品についてはいろいろあるでしょうけど、可能性の1つとして検討いただければなと思います。
 2番目の経費についてはほとんどかからないということで、安心をしました。
 あと、結局個人の方の写真は載せないということ。それで記名していただくんであれば、2回目、3回目に来たときには、例えば免許証と一緒に合わせてとかいうのも別にしないっていうことなんですか。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  そこまでの厳密性を持った運用までは考えてございません。今ちょっと想定できませんけども、何かよほど悪質な──有三記念館に年間パスポートを持ってきていただいて、悪質な例というのが今思いつきませんけれども、運用上、非常に何か困難が生じるようなことが万が一起こったときには、厳密性を期すということも、もしかしたらあるかもしれませんけれども、どちらかというと楽しみに来ていただけるのであれば、それをお持ちくださったお客様のお心を優先するというのが、館の運営としても、場の雰囲気としてもそぐうものではないかなというふうに思ってございます。


◯委員(谷口敏也君)  済みません、あと団体のほうはどうするんでしょうか。


◯芸術文化担当課長(加藤直子さん)  年間パスポートはあくまでも個人の方を対象としておりますので、団体の方に発行するということは考えておりません。
 逆に、団体の方は20名を超えますと、お一人当たり200円に減額されますので、そちらのほうで対応していただきたいと思っております。
 以上です。


◯委員(谷口敏也君)  わかりました。勘違いしていました。団体用のパスポートもあるんだと思っていました。個人だけなんですね、ありがとうございます。
 そうですね、あとは現場対応っていうことで、わかりました。一義的な目的として、来館者数、リピーターをふやすという中には、やっぱり飽きさせないというのが必要だと思うので、企画展示とか、先ほど部長がおっしゃったように四季折々の庭の様子が見えますとかいうような案内とかも、積極的に行っていただければと思います。
 以上で終わります。


◯委員(半田伸明君)  付託になりましたので、質問しておかないとね。質問の前に、さっきの谷口委員の指摘は大変重要な話でね、権利なんですよ。パスポートをもらう権利を譲渡ないし貸与は禁止するっていうのは、やっぱりどこかで設けたほうがいいと思う。だから、顔写真ないんだっていうことの質問が谷口さんから出たのは無理もない話であってね。部長の答弁も当然そうなんだけど、そこの折衷点として、その一言をちょっと入れるぐらいは考えておいたほうがいいかもしれない。
 そうしたら、それを入れたことによって、市側としては、免責と言ったら変だけど、ちゃんとそういうところにも配慮していますよということの姿勢につながるからね、これ、ちょっと検討しておいてください。
 じゃあ、質問に入ります。まず、クラウドファンディングのことをちょっと整理しておきたいと思います。クラウドファンディングはなぜやったのか。改修工事の費用を集めるためだったわけですね。クラウドファンディングをやるときに、お金をくださった方にはどういう特典があるというところで、最初から、この年間パスポートを言っていたのか、この辺の事実経過の整理から入りたいと思います。お願いします。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  この山本有三記念館改修工事に伴うクラウドファンディングは昨年の12月1日からスタートをいたしまして、ことしの平成30年2月28日、2月末まで期間を設けてやっておりました。このクラウドファンディング、12月1日から始める段階では、その時点ではそれぞれの金額に応じて特典をお渡しするということで、3,000円からお渡しすることでありましたけれども、その一番最低の金額のところから年間パスポートはお渡しするということで始めたところから、御案内はしていたところでございます。


◯委員(半田伸明君)  ちょっと不勉強でごめんね。年間パスポートだと、幾ら納めたら年間パスポートを発行しますというラインってあったんでしたっけ。そこをちょっと教えてください。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  寄附特典につきましては、まず3,000円から1万円未満の方にパスポートをお渡ししますというふうに、まず1つ目の区切りをつくっておりました。次に、1万円から5万円の方には、このパスポートにプラスして、有三記念館のグッズをお渡しするということ、さらに5万円から10万円の方には、今申し上げたパスポートとグッズ、それに寄附者のネームプレートを施設のほうに掲示をするというようなもの。さらに10万円以上の場合は、今申し上げたものにプラスして、オープニングセレモニーに御招待するというようなことなので、一番初めの3,000円のところから、パスポートはお渡しするということで、御案内をしております。


◯委員(半田伸明君)  今4段階の数字が出ましたけど、合計金額で目標額を上回ったというニュースは、本当によかったんですが、この4段階でそれぞれ何人ぐらいいるんですかね。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  段階ごとに何人というのは、ちょっと今数字を持ち合わせておりませんけれども、全部で114人の方から、最低金額からお渡ししますから、年間パスポートについては114枚発行するということになります。


◯委員(半田伸明君)  何でこういう質問をしたかというとね、114人という数字が出てきて、5万円以上とか、10万円とか、でかい金額を出してくれたのが114人だったら言うことないんだけど、どうでしょう、仮に3,000円が全員でした、114人でね。3,000円が全員でした。片や、年間パスポートは1,000円の発行になりますと。何が言いたいかというと、この手の話って、結局費用対効果を最後に検証せんといかんと思うんです。
 だから、どのランクが何人来たのかは、これ絶対重要。今報告できないのは、これはしようがないとしてですね。いや、この後もいいですよ、報告しなくてもいいですけど、それぞれのランクごとの費用対効果がどうなっているのか、これ検証するべきだと思います。マイナスはないと思うけどね。当然発送料、かかりますよね。発送事務に係る人の人件費も当然かかってくる。こういったことを考えていった場合に、トータルでプラスにならないと、これは話にならない。だから、このあたりの検証は後刻、きちんとやっていただきたい。その旨、お願いしておきます。じゃあ、この件はこれでいいです。
 あと、時系列で12月1日スタートということで、当初からパスポート新設ということをうたってクラウドファンディングを始めたというお話でしたよね。で、クラウドファンディングで金集めが先に来ちゃっている。条例が、今回、改正が後になっている。私、これ、ひっかかるのは、条例改正が12月に例えばあって──9月でもいいですよ、そういうのがあって、それは先づけですと。その後にクラウドファンディングだったら、これはまだわかるんです、条例上ある行為だから。ところが、今回、クラウドファンディングが先だったでしょう。これ、即決だと、本会議でそれを聞こうと思っていたんだけど、つまり条例に規定されていない資金集めを先にやったのではないか、つまり専決処分じゃないかという誤解を招きかねない。
 いやいや、そうじゃないんだよという実務上のことがあるんでしょうけどね。ここは大切な論点なので整理をしておきたいと思います。専決処分行為に当たらないということを議事録に残す必要があるので、あえて質問します。なぜクラウドファンディングを先行することが可能だったのか、このあたりの法的見解を含めて教えてください。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  確かに同じ年間パスポートという名前で、片や12月に行いましたクラウドファンディングの特典として、今この文教委員会の皆様方に御審議いただいている、来年度4月1日以降に年間パスポート、1,000円で発行するもの、趣旨は違うものでございますけれども、まずこのクラウドファンディングの特典としての年間パスポートにつきましては、この改正前の条例第8条第2項でございますが、市長が特別の理由があると認めるときは、この入館料を免除することができるという減免の規定がこちらに定められておりますので、今回、この減免の規定に基づいて、寄附をしていただいた方の特典としての御案内をしたという根拠で発行をしたところでございます。


◯委員(半田伸明君)  ここ、本当、大切な話なんですよ。クラウドファンディングで金を集めることが専決処分じゃないかっていう見方は、私はこれ否定できないと思う。で、いやいや、減免ですよと。今理屈は私も事前にちょっと学ばせてもらって、なるほどなと思っていたところなんですが。でもね、よくよく考えると、免ずるじゃないんだよね、金を集めているわけだから。だから、減免というのは1,200円かかるところを、4回来れば元が取れるって、さっき話がありましたけどね、1,000円ということにする。
 つまり、その4回以上来た場合に1,000円にしますよが、減免ですよね。4回来ていないんだから、現時点で。つまり、そういう意味で言うと、先に金を集める部分に減免規定を当てるというのは、やっぱりちょっと無理があると私は思います。これはこれで見解は了としますので、わかりましたが。なぜこういう質問をしたかというと、さっき谷口さんからも紹介があった、市長はふるさと納税についての発想、見方を変えましたよね。学びたいという表現をなさっていた。
 今後、こういうクラウドファンディングで先に金を集めて、何らかの特典を新設するのが後回しになる場合に、減免という発想だと、先に利用が発生しているんだったら減免は理屈は通ると思うんですが、ちょっと、ここ、整理はやっぱりしたほうがいいと思う。免ずる前に金をもらうというのが、果たして減免と言い切れるのかは、ちょっと私、やっぱり疑問があります。今回はいいです。今回はいいですが、今後クラウドファンディングで何らかの──これはスポーツと文化部以外にも、ちょっと言ってもらえればありがたいんですが、何らかの特典を新設をする場合に、お金を集めるのを先にするときに、減免という言い方で本当に正しいのかどうか。
 4回来たら、4回目に初めて減免なんです。ところが、4回来ていない方に先に1,000円のパスポートを渡すようなもんだから、減免ということの解釈の範囲内にあるのかどうかは、いま一度整理をしていただきたい。
 できれば、今後、このようなクラウドファンディングの事業で新設を何らかする、その新設が規則では無理、条例改正をしなきゃいけないという事態があるのであれば、先に条例を改正する作業を先決してもらって──先んじてということですよ、先に条例改正をやってもらって、その条例上の根拠が決まった後にクラウドファンディングの手続に、ぜひしてもらいたい。どうでしょうか。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  今特典での──同じ年間パスポートというキーワードでございますので少し紛らわしい面もあるかなとは思いますが、特典のほうのパスポートと、それから今お諮りをしてございます、1,000円で何回入っても大丈夫という利用料としての年間パスポートと、私どもも同じ年間パスポートというキーワードでいいのかどうかということも含めて、政策法務をも含めて多少悩みはしたのですが。ほぼ条例上の位置づけ、もしくは公務上、実務上の位置づけは異なるものではございますが、一方で、お客様にとってほぼ同じ意味合いを持つものでございますので、それがキーワードとして年間パスポート、片方は何か違う名前というのは、それはそれでわかりにくかろうということもありまして、今回同じ年間パスポートというキーワードでやらせていただいています。
 また、利用料ということで、何回入っても1,000円という、今お諮りしているものについては、やはり明らかな条例事項でございますので、このような形でお諮りをするということにもなってございます。
 今質問委員がおっしゃいました、今回のことに限らず、今後の、例えばこういうほかのもので年間パスポート的なもの、もしくは今まで設定していたものの利用料金や使用料金を変更して、何か特典にするような場合、それが条例に、お諮りをするような内容になった場合というのは、もちろん想定もされるかと思います。スポーツと文化部の範疇にかかわらずということもございます。また、スポーツと文化部、さまざまな公共施設を持ってございますので、利用料金を頂戴しているものも多うございますので、私どもが所管するものの中でも発生する可能性は当然あるかと思います。
 私ども、今回はこのことで一応理屈を通した形でさせていただいているというふうに判断してございますけれども、今質問委員がおっしゃいました、今後のクラウドファンディング等の特典などで検討する場合に、入念に検討した結果でということのお申し越しというのはおっしゃるとおりだと思いますので、私どもに限らず検討させていただければと思ってございます。


◯委員(半田伸明君)  じゃあ、これで最後にしますけど。この手の特典ものの返礼をやるケース、うちは始めたばっかりだからね、クラウドファンディングね。だから、まあ、何ていいましょう、試行錯誤といいますかね、だから、今回、減免規定を使うんだというのは、そうか、そうかということでいいんですが、ぜひ今後はこういう新たに返礼品を設ける事業をやる場合に、他の自治体の条例改正のタイミングはどうなっているのか。近隣市で構いませんのでね──ああ、この辺だとないのか、ふるさと納税は。ほかのところも含めて考えてもらいたいと思います。条例改正のタイミングの他の自治体との兼ね合いは、ぜひ研究材料に今後していただきたいと思います。
 以上で質問を終わります。


◯委員(西尾勝彦君)  じゃあ、お願いします。年間何度か定員制で講演会とか、朗読会とか、行われていると思うんですけれども、そういった場合、この年間パスポートを購入された方っていうのは、何らかの優遇ということは行われる予定があるんでしょうか。考えられているんでしょうか。


◯芸術文化担当課長(加藤直子さん)  現在のところでは、そういった優遇等は考えておりません。ただ、講演会等においでいただくときにも入館料はお支払いいただいておりますので、その方が年間パスポートをお持ちでしたら、年間パスポートで入っていただくということはできると思っております。
 以上です。


◯委員(西尾勝彦君)  わかりました。じゃあ、最後に1点だけ確認なんですけれども、施行規則は全く変更はないでしょうか。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  施行規則も今後の条例の改正に伴って、一部文言の整理をしておりますので、改正はする予定でございます。あわせて改正をすることで準備をしております。


◯委員(西尾勝彦君)  当然今まで入館料が無料だった方は、年間パスポートは関係ないわけであって、自由に入れるわけで、そういうことっていう意味ですよね。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  はい、料金に関する内容というのは施行規則ではなくて、条例に規定されて、この別表に規定されている内容でございますし、また、今質問委員がおっしゃいましたとおり、従来かかっていない方について変更があるということではございません。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございました。以上です。


◯委員(嶋崎英治君)  幸いにも付託になったんですけど、本会議場で、会派で質問しようと思ったことが幾つかありますので、この機会にさせていただきたいと思います。
 1つは、半田委員からありましたように、条例改正前にクラウドファンディングをやったことについては、大いに疑義があると。条例改正をしてからにしていただきたかったと。事情について今るるありましたから、それをよしとするか、ノーとするかは、これは私の判断になりますが、それがまずあったということですね。
 次に、入館者をふやしたい。どんな施設でもそうだと思うんですよね。リニューアルを機会にリピーターの人もふやしたいんだと、こういうことなんですけども、これまでの運営の中でそういう、リピーターでいらしたんですか、何回目ですかとかっていう調査などは行っていたのでしょうか。


◯芸術文化担当課長(加藤直子さん)  調査についてですが、来館者の方々にアンケートをとらせていただいております。そこで初めておいでになったか、何回目かということを記入していただいておりますので、そういったことで把握しております。


◯委員(嶋崎英治君)  わかりました。その資料みたいなものは、まとまったものはあるんですよね。今でなくていいですから、時期によっていろいろあると思いますのでね、後日教えていただければというふうに思います。
 それから、次に、年間パスポートですけれども、販売予測、当然立ったと思うんですよね。どのくらい予定、試算をしたのでしょうか。


◯芸術文化担当課長(加藤直子さん)  販売予想数なんですが、初年度ということもありまして、大きな数字はちょっと立てられておりません。30枚から50枚購入していただければいいかなと思っております。
 以上です。


◯委員(嶋崎英治君)  次に、先ほど谷口委員から顔写真云々とあって、ジブリ美術館が今市内云々ということで、番号があったり、本人確認がないとできない。要するにどこかで売られちゃったり何かって防止するためにやりましたよね。それはジブリ美術館の性格からいってそうかなと思うんだけど、余り厳しくするのもどうかなと、やりとりを聞いていて思ったんですよ。
 つまり、できるだけたくさんの人に来てもらって、山本有三を知ってもらいたいということですね。文学施設って、リピーターってなかなかないんですよ。そこで、本人以外、家族はどうなの。今記名云々ってありましたよね。お父さんが行って、あるいはお母さんが行って、ああ、これは子どもにもこの際行かせたいって、このパスポートが使えるのかどうかっていうところがあるわけです。その辺はどうなんでしょうか、家族でもオーケーなんでしょうか。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  まず記名式にしようと思っているという理由は、先ほど来、ほかの質問委員の皆様からもありましたとおり、本人確認をどうするのかという課題は、公共施設の入館料でございますので当然発生すると思っているからこその記名式でございます。お名前を裏書きをしていただく。先ほど来お話もございましたので、記名するだけではなくて、この件については、御記名いただいた御本人様の御利用をということを入念的に付記させていただくのが適切ではないかなというふうに、今思っているところでございます。
 ですので、今質問委員がおっしゃいました、家族はどうなんだと。御家族までは利用可能ですよというふうに、じゃあ、私どもが裏書きできるのかといいますと、できません。御本人様のお名前を頂戴する以上、御本人様に限らせていただきますというふうなお願いをするのが、年間パスポートというふうな形で、何回入っても1,000円でということの設定、比較的自由度の高い設定にさせていただきますけれども、一方で、やはり公共施設の入館料でございますので、やはりそこはそのような規定でやらせていただくというのが適切ではないかというふうに考えてございます。


◯委員(嶋崎英治君)  何か工夫が欲しいですね、これはね。


◯芸術文化担当課長(加藤直子さん)  大朝部長の説明に補足いたしますが、山本有三記念館の入館料は中学生以下は無料となっておりますので、そういった年間パスポートの対象にはなっておりません。
 以上です。


◯委員(嶋崎英治君)  そうすると、高校生以上っていう場合はなりますよね。この辺も後ほど言いますけど、市長の強い決意で何とかなるんじゃないかな。悪意で山本有三記念館に何かっていうのは余りにも考えられないんでね。いかに山本有三を知ってもらって、この三鷹の文化、文学を広めていくためには工夫が要るのかなというふうに思います。これは理事者じゃないと判断できないことだろうと思いますから、ぜひそこは余り厳密にしないで。そこは何か工夫で、連れ合いや大きくなった子どもにも、年間4回行くとペイするという──4回行くっていうのは、これはかなりのことだなというふうに思うんで、そこは工夫していただきたいなというふうに思います。
 それから、今、中学生以下は無料ということなんですけども、障がい者割引とか、あるいはシルバー割引というのは、このパスポートに──障がい者割引、どこかに条例、書いてありますか。シルバー割引、今はやりですよね。団塊の世代が何百万人という時代になって、私なんか行くと、シルバーですかって聞かれるんですよ、もう。おお、1,000円のところ、100円浮いたとか、こんなことが結構うれしいもんですよ。それは検討されたんでしょうか。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  中学生以下と障がいをお持ちの方は無料ということで、もともと決めさせていただいておりますが、シルバー割引は現状では設定されておりません。もしシルバー割引ということでありますと、そもそもの入館料300円のところがどうなのかという議論からスタートになるのではないかなというふうに思っております。
 今回、年間パスポートを設定する際に、個人、300円のほうの何か別の割引を入れるということについては、検討はしてございません。


◯委員(嶋崎英治君)  シルバー割引を導入しようとすると、条例改正が必要になってくるのかな。規則ではないですよね。これも市長の決意では、できないですよね。ぜひそのことも検討していただければ、世知辛い世の中ですから、ああ、ここにちょっと温かい光があったと思うと、来てほっとするんじゃないかということも、気持ちとしてプラスになるんではないかなというふうに思いますから、ぜひそのようなことも検討していただきたいというふうに思います。
 そこで、見本みたいなものはありますか。デザイン、今こんなことを考えているんだっていう、そのパスポート。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  当然4月から利用ができるようにということで準備はしておりますけれども、まだ今そこは調整中でありますので、デザインもある程度考えはありますけれども、今ここでお示しできるようなものは持ち合わせておりません。


◯委員(嶋崎英治君)  山本有三が大好きな人にとってみると、そのパスポートに何らかの工夫があったりすると、1回しか行かないけど、記念にコレクションするとかっていうこともあるのではないのかなと思いますから。デザイン、その他の用は財団のほうでやるから、お金はかかりませんよということでしたから、知恵を絞って、何かできたらいいなというのが、私の希望でもあります。ぜひその辺は、楽しみにしていますから、知恵を絞ってデザインを考えていただければと思います。
 以上です。


◯委員長(吉野和之君)  以上で、本件に対する質疑を一旦終了いたします。
 休憩いたします。
                  午前10時11分 休憩



                  午前10時23分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 議案第4号 三鷹市山本有三記念館条例の一部を改正する条例、本件を議題といたします。
 本件に対する質疑を終了してよろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑を終了いたします。
 これより討論に入ります。


◯委員(嶋崎英治君)  議案第4号 三鷹市山本有三記念館条例の一部を改正する条例について、討論いたします。
 1、条例改正前にクラウドファンディングのプレミアムとして年間パスポートを先行させたことには疑義が残ることである。今後、同様の事例がある場合は、条例制定、改正後にすること。2、年間パスポートとリピーター等がふえるように運用の工夫をすること。例えば家族パスポートの新設を検討すること。3、シルバー割引を検討すること、4、販売箇所を1カ所とせず、拡大し、複数にすること。
 以上を述べて、本議案に賛成いたします。


◯委員長(吉野和之君)  これをもって討論を終了いたします。
 これより採決いたします。
 議案第4号について、原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。
                   (賛成者挙手)
 挙手全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
 休憩いたします。
                  午前10時24分 休憩



                  午前10時25分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 スポーツと文化部報告、本件を議題といたします。
 本件に対する市側の説明を求めます。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  スポーツと文化部からの行政報告は1点です。
 お手元の資料にございますとおり、「太宰治記念文学館(仮称)」及び「吉村昭書斎(仮称)」の整備に向けた基本的な考え方(案)についてということで、3月時点案ということで、本日御説明をさせていただきます。2月の文教委員会でも、その時点での、2月の時点での案を一旦お示しをさせていただきましたが、この間さまざまな検討を庁内でも重ねましたので、少し文言等を付記してございますので、今回はその付記をしたところを中心に御説明をさせていただきます。よろしくお願いいたします。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  私からは、この基本的な考え方について御説明をさせていただきます。お手元の資料をごらんください。冒頭、大朝部長から説明がありましたように、この基本的な考え方につきましては、前回、2月の文教委員会でも報告をさせていただきまして、文学施設の位置について、井の頭恩賜公園以外の場所に設置することや、また平成31年度の開館を想定していたスケジュールの見直しをしたことを踏まえまして、昨年策定した整備基本プランにかえて文学施設の整備に向けた基本的な考え方をまとめたものであることを、御説明をさせていただいたところでございます。
 今回、それでお示しするものは、今年度、平成29年度に行いました基本設計や、また検討会議でいただいた御意見など、これまでの検討結果を参考に、今後の整備に向けた検討に生かせる内容を一部付加したものとしております。資料中、下線を引いてある部分が追記をしたところでございますので、きょうはその部分を中心に御説明をさせていただきたいと思います。
 では、資料、初めに4ページをごらんください。ここでは、3番として、太宰治記念文学館(仮称)に求められる機能の概要として、施設の機能を記載しておりますけれども、まず展示室につきまして、常設展示室と企画展示室をあわせ持つこと、また、一体的な運用がしやすい配置として、企画展の設営等の際にも常設展示室は観覧できるような間取りにすることが望ましいとの記載をしております。
 また、まる2の企画展示室では、国内の関連施設との連携による企画の実施について追記をしているところでございます。
 次に、(2)、収蔵庫のところでは、施設の限られたスペースの中では、全ての資料を収蔵することは物理的に制約もあることから、施設に備えるべき収蔵機能と、また三鷹市全体として持つべき収蔵機能のあり方について、今後その質や量などを総合的に検討していく必要性について、記載をしております。
 次に、5ページをごらんください。(3)、協働・連携機能では、施設につきまして、市民ボランティアの活動の拠点となることや、また、国内外から訪れる愛好者や研究者と三鷹市民との交流、また、学生や研究者への情報提供、国内の関連施設との連携など、協働と連携を推進するための拠点機能が必要とされることを記載をしております。
 そして、まる2の情報提供機能では、喫茶スペースや常設展示の一環として、本などの作品や資料等を手にとって読んでみることのできる機能を、今後検討していくことを記載をしております。
 次に、(4)、太宰治記念文学館(仮称)整備の方向性についてですけれども、ここでは平成29年度に行った基本設計を参考に、昨年、整備基本プラン(案)でお示しした井の頭恩賜公園内の万助橋付近と、また修正案でお示しした文化・交流エリアの東側広場の2カ所を想定して、まとめた施設の配置案を、次の6ページの参考というページで、それぞれ2つの配置案について記載をしております。
 そして、5ページでは、このどちらの配置案にも共通する機能として、常設展示室と企画展示室の連携と役割分担、協働・連携機能の充実、喫茶スペースの配置とイベント等の会場としての活用などが挙げられること。また、運用面からは、収蔵庫の規模と役割、貴重な展示品を守るための空調や消火設備の必要性、来館者動線と運営的な動線との区分けなどの考察を記載いたしまして、今後の施設整備に向けた検討の際に留意するものとして挙げているところでございます。
 次に、8ページをごらんください。(4)では、吉村昭書斎(仮称)移築のイメージを記載しておりますけれども、吉村家から寄贈予定の書斎について適切な構造を確保しつつ、書斎の実物を移築・復元するものとして計画いたしまして、展示機能を付加することで、吉村 昭顕彰事業の発信の場とすることとしております。
 本文、最後の9ページでございます。真ん中あたりに大きな2として、今後の検討の方向性についてでは、施設整備の候補地について、例示といたしまして、市有地、市の既存施設の活用、また、市が今後整備する施設との複合化などを例示として挙げまして、今後、多様な考え方の中から多角的に検討することを期待しているところでございます。
 10ページ以降は、参考資料といたしまして、前回の文教委員会でも御報告をいたしました整備基本プラン(案)について実施いたしました1回目と2回目のパブリックコメントの結果の概要とともに、11ページ下のほうに記載をしておりますが、平成29年度に行った井の頭文学施設(仮称)に係る基本設計の概要をここに添付することとしております。
 私からの説明は以上です。


◯委員長(吉野和之君)  市側の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。


◯委員(大倉あき子さん)  済みません、よろしくお願いします。1点だけ質問なんですけれども、この施設整備についてで、9ページ、先ほども施設整備の候補地については、市有地、市の既存施設の活用や市が今後整備する施設の複合化など、今後、多様な考え方の中から多角的に検討するとあるんですけれども、この市有地とか、市の既存施設の活用等ということで、以前にも庁舎の建てかえとか、また、駅前は民間が開発していくので、ここはまた難しい問題もあるかと思うんですけれども、でも、考え方としてはあるのかなと思っているんですが。そうなるとちょっと長い話になってくるのかなっていう気もするので、本当に楽しみにしていた方にとっては、ちょっと気の長い話になってくると思うんですけれども。場所も決まっていないのに、いつと言うのも難しいかと思うんですが、大体いつごろまでにという目標の年度っていうのはあるのかどうか、そこを1点だけお伺いしたいと思います。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  まさに今、大倉委員がおっしゃったように、まだ場所も決まっているところではございませんので、これから多角的に検討してまいりますけれども、まだ具体的にいつまでにという年度については、明示できるような段階には至っておりません。


◯委員(谷口敏也君)  大きく分けて2つお伺いしたいんですけど、まず4ページのところで、一番下の収蔵庫のところで、施設に備えるべき収蔵機能と、三鷹市全体として持つべき収蔵機能のあり方については、云々かんぬんとありますけど、予定していたよりも小さくなる可能性もあるのかなっていう文章にとれるんですね。まず、収蔵庫をつくるのであれば、今有料で払っている部分、この前みんなで見に行った調布市の、あそこを引き揚げられるぐらいには最低でもしておかないと、逆にいろいろな機能を備えた収蔵庫をつくったとしても、余り意味がなくなってしまいますよね。その考え方をちょっとお伺いしておきたい。
 あと、あそこ、今幾らかかっていたのか、ちょっと忘れちゃったんですけど。要は、何が言いたいかというと、その部分をなくして、全部入るのをつくったとして、その維持管理費があそこに毎月払っていたよりも多くなるのであれば、逆にやめたほうがいいと思うんですよ。あそこはあれで借りておいて、もっと収蔵スペースが狭くなっても、外部委託じゃないですけど、向こうを借りておくほうが安いのであれば、そっちを選択するべきでしょうし、その分、企画展示室とかをふやしたほうがいいんじゃないかと思うんですけど。その金額と考え方について、お伺いします。
 もう1点は、先ほど大倉委員が質問しました部分で、候補地について、この文章を読んでいくと、新たに土地を購入したり、賃借してつくるっていう考えはなくなったのかなと思うんですけど、私はそのほうがいいと思うんですよ。やっぱり来年度予算、これからやりますけど、財政的にどんどん、いろいろ国に吸い上げられている部分がありますよね。そういうのを考えると、ここはちょっと手がたく行ったほうがいいと思うので、この文章について、新たに土地を購入したり、賃借したりしてつくるっていう考えがなくなったのかどうかというのを、お伺いしたいんですけど。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  初めに、現在の収蔵機能の考え方のところなんですけれども、申しわけございません、今借りている金額は、数字は持ち合わせていないので、また後刻、確認をさせていただきたいと思いますけれども。考え方といたしましては、昨年ですか、文教委員会の皆様にもさまざま、今収蔵されている状況について、民間のあの施設以外にも芸文センター、また美術ギャラリーのほうにも太宰関連の資料があるということで、ごらんをいただいたところでございます。相当の量になるものというふうに考えています。
 さらに、このように文学施設をオープンしていくという中では、全国から寄贈したいとか、寄託したいという声も、一部相談もありますので、今後さらにそういった資料等がふえることも想定されております。今現時点では、この記念文学館の想定される規模としましては、2ページにも記載をしておりますけれども、おおむね床面積で約500平方メートルということで、想定される規模としては位置づけておりますけれども、今後また新たな場所を模索していく中で、もっと大きなところも可能性としてはありますけれども、まさに今そういったことも含めて、これまでの民間に預けていたものをそのまま残すとか、また新たに別のところに大きなものを市が所有をして、そこに預けながら、常に常設展示や企画展示で、この文学施設に手元に置いておかなければいけない資料については、この新しい文学施設のほうに収蔵するといったような使い分けというんでしょうか、機能ごとに分けて運用することも考えていきたいと思っていますので、そのあたり、これまでの民間に預けていたものの賃料なども含めて、今まさに御指摘あったところを踏まえた上で研究をして、これから検討をしていきたいというふうに考えております。


◯企画部長・都市再生担当部長(土屋 宏君)  2点目の御質問です。こちらの表現なんですけれども、今後、多様な考え方の中から多角的に検討するということで、若干含みを持たせた表現となっております。ただ、今回この文学施設について、一定の延期というか、一旦立ちどまるという決断をした理由は、この前も御説明させていただきましたけれども、財政状況ということが1つの大きな要因でございますので、そういったことからしますと、現時点では新たな土地を購入して建てるという考えは、今の段階ではないというふうに御理解いただきたいと思います。
 ただ、その一方で、借りるということが、もしめどとして出てきた場合、井の頭恩賜公園内に設置をしたとしても、公園の使用許可をいただいて一定の賃料を払うということは想定されましたので、借りるということが全くないかというと、そこはやはり可能性として、我々もこれから何とか施設整備をしたいというふうに思っておりますので、そこら辺についてはまだ可能性はあるというふうに御理解いただければと思います。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。収蔵機能については、先ほど来から申しましたとおり、本来であれば室内温度を管理したものをつくるのであれば、預けているところを引き揚げるのが一番いいと思うので、その辺はきちんと試算をしながら進めていっていただきたいなと思います。
 あと、候補地については、1つ確認なんですけど、最初無料だと思ったんですけど、東京都にもやっぱり賃料を払わなきゃいけないということで、通常の近隣の土地を借りるよりも東京都から借りるほうが面積単価では安く借りられるんですか。例えばいろんな公園があるじゃないですか。市内にも、例えば芸文センターの南側にも、都営住宅のところの公園とかがあるじゃないですか。ああいうところが候補になるのかなと思ったんです、逆にね。そういうところであったとしても、東京都から借りるほうが民間から借りるよりも、やっぱり安く借りられるというイメージがあるんですけど、それはどうなんでしょう。


◯企画部長・都市再生担当部長(土屋 宏君)  この東京都の土地を借りる場合というのは、東京都のほうで基準を持っておりまして、それに基づいて計算をするということなので。ただ、済みません、近傍の賃料ということを我々が計算していないので、安いかどうかというのを今明確に申し上げることはできませんけれども、一定のやはりそういったことでの配慮というか、さらには赤道・青道とか、いろいろと市の持っているものがあるような中での調整が可能かということを、今後もし東京都の土地を使わせていただけるのであれば、賃料交渉をしようと思っていました。
 そういった意味からすると、結果としては普通の土地を借りるよりも安くなるというふうなことで、御理解いただければと思います。


◯委員(谷口敏也君)  候補地なんですけど、単純に最初は風の駅があったところとかがいいんじゃないかなと思っていたんですが、完全に民地じゃないですか。そうすると、それなりの賃料を払わなきゃいけない。だけど、東京都であれば安くなるだろうなと思っていたので、西園の一角のどこかにできれば、そのほうが安くなるんだなと思っていたんですけども、あそこがだめになったということで。
 あとは、今部長がおっしゃったように、民地を借りてまでつくる必要はないんじゃないかなと思うんですね。だから、今ある土地、例えば社会教育会館を取り壊しますから、ああいうところとか、さっき言ったように芸文センターの南側にある都営住宅の隣の公園──あれ、たしか東京都と一部、三鷹市でしたよね。という若干広目の東京都が持っている公園──それでも反対が起きるんでしょうけど、借りるにしても、金額がさほどかからない、東京都のように交渉できる相手の地主さんの土地を使用しての計画っていうのを考えていただきたいなという要望をして、終わらせていただきます。


◯委員(西尾勝彦君)  よろしくお願いいたします。9ページの想定されるスケジュールなんですけれども、平成30年度から三鷹市ゆかりの文学者顕彰事業検討会議という中で、この事業も検討が進められていくと思うんですけれども、この会議の中で、従来の位置に整備ができなかった理由として、当然財政的な理由というのもございましたけれども、パブコメの意見というのも重要な位置を占めていたと思うんですね。ですから、今後の候補地についての多様な考え方の中から多角的に検討するっていう意味合いでも、多くの広く、市民の意見というのを伺っていくっていう場というか、そういったことは考えられていないんでしょうか。この検討会議の中で行っていくということなんでしょうか。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  先日の内示会のときにも市長からもお答えをしていたかなと思いますけれども、この検討会議の場で基本的には検討してまいりますけれども、検討会議の持ち方も今調整中でございますが、やはり市民の皆様の御意見を幅広くお聞きしていく仕組みというのは、当然のこと──特にこの施設の建設、設置ということであれば必要だというふうには考えております。ですので、検討会議の中での会議の公開の方法ですとか、それから、検討会議の中にどのような委員に入っていただくということを、丁寧に検証していきたいというふうに思ってございます。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。できるだけ、初めから広く市民の意見というのを伺っておいたほうが、やはり後々のパブコメで、またいろいろと問題が出てきたりするっていうことも少なくなるのかなと思いますので、ぜひとも広く市民の意見を伺う場というのもお願いしたいと思います。
 以上です。


◯委員(半田伸明君)  まず、10ページ、11ページ、参考資料ということで2つありますよね、パブコメ概要と基本設計か。ちょっとこれ、よくわからない。というのは、基本設計のところに概要を添付ってあるでしょう。概要の添付っていうのが、概要というのがこの後にくっついて出るということなんですか。ちょっとこのあたりが、どうもはっきりしない。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  済みません、冒頭の説明でもう少し丁寧に申し上げるべきだったんですが、今パブリックコメントの概要につきましては、前回文教委員会でも御説明いたしましたし、ホームページにも載ってございます。全ての意見を載せますと紙幅がかなりになりますので、集計したものだけを概要と呼ばせていただいて、抜粋して載せる。いずれにせよ公表はされているものでございますので、これはこのような代表的な情報でかえさせていただくというふうに思ってございます。
 それから、井の頭恩賜公園内に建設する井の頭文学施設(仮称)の基本設計、それは平成29年度で実施をして、今最終版の取りまとめをしているところでございます。建設をしないことにはなりましたけれども、作業としてやってまいりましたので。この前段のほうで参考資料などでも入れましたとおり、設計図書自体としては、今後そのもので建設をしていくということではございませんけれども、基本設計を検討する中で、この施設のあり方について、5ページの(4)のところにも幾つかまとめさせていただきましたとおり、例えば空調のあり方についてですとか、先ほど来御議論のありました、例えば収蔵スペースのことにつきましても、実際のボリュームの中で、どのようなサイズが可能かどうか、もしくは、例えば収蔵庫をどこに置いたときに、それは例えば消火設備や空調設備との取り合いがどうなるのかとか。
 本来は実施設計までやれば、もっと詳細にわかるわけでございますけど、基本設計のレベルであっても、例えば空調機や消火設備と展示室や収蔵庫の位置関係というのはこういうふうにあるべきなんだとか、そういうことがかなり具体的にわかってまいりました。場所は異なりますので、この図面自体で実際実行していくというわけでは、もちろんございませんけれども、この間やりました検討の成果をやはりきちんと残しておいて、今後の検討に役立てていくためにも、こういうものがあるのだということを、まとめたものだということを、この基本的な考え方に添付をしておきたいというふうに考えてございます。
 ですので、今現時点でお示しできませんけれども、この後、最終的に上がってくる基本設計を取りまとめたものから、適切な部分を抜粋をして、この後ろの添付資料としてつけても、一、二枚ですので、ここからさらに付加されることになると思いますが、その内容をこの後ろにつけた上で、この基本的な考え方を3月末までに取りまとめたいというふうに考えてございます。


◯委員(半田伸明君)  これ、もらったときにね、設計について概要添付だって、これ、6ページの図のことを言っているのと思ったんですよ。ここはわかりにくいですよね。だから、本来だったら、概要添付であれば、概要がこの後ろについているんだったらわかるけど、この概要添付っていうのは6ページの図で代替されるのかどうか、ここちょっともう一回お願いします。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  図面としては、6ページの図が中心になりますけれども、これにそれぞれの図面について、この図面だけだとわからない、こういう工夫をして、こういうような配置になっているですとか、そういう文言で少し付加したようなものをつけ加えた上で、1回目と2回目ということで、この後ろにまとめたものを添付したいというふうに考えております。


◯委員(半田伸明君)  あと、谷口さんからも質問があった4ページの収蔵庫の件です。このなお書き以降の4行は、これ追加ですよね。もとはなかったわけですよね。ここ、ちょっと確認したいんですが、もともとは収蔵庫のスペースをどう考えていたのか。結局、我々、視察で美術ギャラリーだとか、共進倉庫さんでしたっけ、行きましたね。あれを全て新施設に収蔵するという前提だったのか、ここはちょっと確認しておきたいと思います。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  ごらんいただいた共進倉庫を含めて、あの資料全体を新しい施設に入れる予定ではございませんでした。やはり限られた施設であります。もとから入れる予定ではございませんでした。ただ、それをやはりこの間のいろいろな御議論の中で、その考え方というものを改めてきちっと明示をしたいということで、今回この下線部分を付記したところでございます。


◯委員(半田伸明君)  ああ、もとからそうじゃないのね。全部入れるものだと私は思っていたので。となると、これは大きな転換だなと思ったんですが、ちょっとここ、もう一回整理しておきましょうか。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  もしこの館ができましたときには、倉庫には入れませんけれども、例えば常設展示として展示室の中に入れるものというのも恐らくあったと思うんです。共進倉庫に椅子があったのを御記憶かと思いますけれども、もしくは美術ギャラリーに何点か絵画があったことも御記憶かと思います。今お預かりしているああいうものは、この館ができた暁には、やはり常設展の肝になる展示物だというふうに私ども考えて、そういうこともあって、御遺族からも御寄託をいただいているところでもございます。ですので、この館ができたときに、日ごろは公開しないので収蔵庫にしまっておくものと、それから、逆に言うと、館ができたときには、常設展示として、もちろん日常的に見ていただくのは展示室の中に展示していくものということが、今私どもが預かっているものの中には、大きく2種類あろうかと思います。
 そういう意味で、今民間の倉庫等に、もしくは美術ギャラリーの収蔵庫に入れているものが、基本的にはこの館に来たかと思いますけれども、全てが収蔵庫の中ということではなかったかなと思います。ただ、一方で、この館を検討していく中で、収蔵庫の面積、やはり面積は全体的に限りがございますので、本来だったら、もうちょっと広くあったほうがよかろうかなと思わなくはないですけれども、この中でも、実際にほかの取り合いの中で余り広く持てないものだということが、かなりリアルにわかってまいりましたので。そういう意味で、もしくは、先ほど向井部長が申し上げましたとおり、この館をやると、まだ実際今少し立ちどまるということになったものの、今でも三鷹市、そういうことをこれから進めていこうというのであれば、寄贈・寄託、可能性があるんだなというようなお声は実際にございます。ですので、私ども、これをどのような形であれ、進めていく中で、貴重なものがふえていくということをやはり想定せざるを得ないんだと。ありがたいお話ですけれども、想定していくべきなんだということも、この検討の中でわかってまいったことでございます。
 その際に、もともと施設に想定できる収蔵庫だけでは恐らく足りないのだと。幾ら展示室の中とか、そういうことに今預かっている貴重なものを展示したとしても、収蔵庫の広さというのは、今想定できるものとしては、やはり余り十分に何でも受け入れられるほど持てるわけではないんだということも、この検討の中でリアルにわかってきたことでございますので。そういう意味で、先ほど谷口委員がおっしゃいましたとおり、今借りているものとの経費との取り合い、それは当然のことだと思っています。
 新たに持つとして、今以上の経費増になるのであれば、それは意味がございませんけれども、逆に、今かけている経費も取り込んだ中で、どこか市内にきちんと位置づけられるものを持ち得るのであれば、そういう決断をするということも必要なんじゃないかということが、この今回の検討の中でわかってまいりましたし、文教委員会の皆様と御一緒に、いろいろ見て御意見をいただく中でも、私どももリアルに感じてきたことでございますので、そういう意味で言いますと、方向転換というよりは、やっぱりこの検討の中で正確に把握したことを、あえて大事なことですので記載をさせていただいたというふうに御理解いただければと思います。


◯委員(半田伸明君)  わかりました。なお書きのところの4行、施設に備えるべき収蔵機能と、もう一つということで、思い起こすと、共進倉庫さんとか、いろいろ見に行って、私個人としては、あの現場を見て、ああ、これはまずいなと価値判断を転換したんです。これはあったほうがいいなと。ところが、施設に備えるべき収蔵機能とそうじゃない機能とを分けるとなると、とりようによっては、ああ、じゃあ、あの倉庫はそのままになるのかと。だったら、意味ないじゃんになりかねない。
 だから、今説明を聞いて納得しましたけどね。実際に新たにつくるとなった場合に、申し出がある。それは、あるでしょう、実際にね。だから、そういったことを考えて、要するにパンクするから、こういうふうに分けていくんだよという理解で今いますけどね。基本はあそこから出す、これはぜひちょっと守ってもらいたいなと思いますね。大半があそこに眠ったままで、館だけできたとなると、いや、それは意味ないでしょうになりますからね。そこは、ちょっと念を押したかったので、今質問をいたしました。施設に備えるべき収蔵機能というのはなくすという方向は、絶対にあってはならないと思います。この点はわかりました。
 それと、5ページ、(4)、太宰治記念文学館(仮称)整備の方向性ということで、万助橋付近ということと、あと文化・交流エリア東側広場ということで設計を行った。行っていますよね。これらの考察をもとに施設整備を行うと書いてある。これね、ああ、まだ公園につくるのってなりかねないですよ、この文章を見ると。
 で、一方、9ページ、中段、今後の検討の方向性についてのところには、施設整備の候補地については、市有地、市の既存施設の活用や、市が今後整備する施設との複合化などという言い方をしていると。結局どっちなのってなりかねない。記者会見で言っていることは9ページのほうですからね。だから一般的には、あの記事が流れて、ああ、じゃあ、公園内なしねというのが市民の共通理解だと思うんですが、この5ページの(4)の記述のままだと、結局公園内につくるのねと捉えられかねない、これらの考察をもとにとあるんだから。いかがでしょうか、ここ、私、ちょっとひっかかったんですよ。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  担当者、こちらの思いとしては、この平成29年度に行いましたさまざまな基本設計のこういった考察を参考にしながら、今後9ページに記されている多様な考え方、多角的に検討する施設の場所などについては、その際にこういった考察も参考にして検討していきたいという思いで記載をしたのですけれども、今質問委員のお話を聞いて、確かにこの公園につくると捉えかねないということも、ある意味、そういうふうにも捉えられるというふうにも理解しますので、文言については、もう少し、9ページに記されているような考え方のような形で捉えられるように、ちょっと修正をかけていきたいと思います。


◯委員(半田伸明君)  修正と聞いて、今安心しましたけど、5ページと9ページの整合性は、これは避けて通れないと思います。だから、どうでしょう、例えば5ページのこれらの考察をもとにっていうところの文言を、もうちょっと何か付記してもらって、公園内につくるんじゃないんだよということがわかるような、何か二、三語、単語を追加とかしておいたら、誤解を招かずに済むのかなと思います。ここは1つ、御検討ください。今の答弁で結構です。
 それと、9ページ、まず市有地、市の既存施設の活用、市が今後整備する施設との複合化云々という話がありましたね。この3つの後に、「など」ってありますよね。先ほどの谷口さんの質問にちょっと追加しての質問なんですが、土地の購入の可能性があるのかっていうやりとりを、2月、やらせてもらったときがありましたね。現実、買えっこないと思います。だから、もし万が一買うんだったら、土地開発公社を通じた先行取得っていうのはちょっとどうなの、みたいなことを問題提起もしましたけども。
 購入じゃなくて、賃借となった場合に、この「など」の部分には、民間からの土地の賃借を含めることは可能なのかどうか。などって難しいですよね、言葉として。だから、この文章の中に民間からの土地の賃借も考えているんですよっていうのは、私としては読み取れない。このあたりはどういう方向性で考えていらっしゃるのか。


◯企画部長・都市再生担当部長(土屋 宏君)  この「など」という中に、先ほども御答弁申し上げましたけれども、土地をお借りするという方向が今の段階で全く皆無かというと、皆無ではないというふうに考えておりますので、できれば、私どもとしては読み込みたいと思っています。ただ、現実的な話として、これも先ほど御答弁申し上げましたけれども、じゃあ、賃料がどうなるのか。実際の公園の使用許可をいただいて、しかも、これは恐らく都立公園の中に区市町村立の施設を設置する場合の基準というのを東京都が持っているんですね。ですから、当然のことながら、賃料の単価、使用料の単価というのは、民間ベースに比べると相当やはり安い形になるのかなというふうに想定しますので、そういったところとの見合いの中で、例えばの話ですけども、安く借りられるところがありや、なしや。ただ、その一方で、単に借りられるとしても、1年や2年で返さなくてはいけないというような形の土地に施設を整備するわけにはいきませんので、ある程度長い期間借りられるものがありや、なしや、そういったところも含めて調整していきたいと思います。
 もう一個、これは例えばの話として御理解いただきたいんですけども、市有地があります。ただ、そこで面積が少し足りません。だから、周りを借りれば、それなりの施設がつくれますというようなところがあれば、その足らず米の部分だけを借りるということでの施設整備ということもあり得ると思っているんですね。だから、現時点で私のほうとしては、全くそういうことをしませんということではなく、含みを持たせながら適地について一生懸命これからも見つけていきたいと思っておりますし、その中でこのお金のやりくりというか、その中で対応が可能ということであれば、やはり1つの選択肢として残していきたいというふうに思っております。


◯委員(半田伸明君)  市長は記者会見でこれ、言っているんですよね。で、100%民間から土地を借りるっていうのは、この文言じゃあ、当然読めないでしょう。市有地云々、市の既存施設云々と書いてあるわけですからね。だから、今の土屋さんの例示、それは当然あってしかるべきだと思うんだけど、100%民間の土地を賃借をして実現することになりましたという方向が、もし今後あるんであれば、それはこの検討の方向性と、ある意味矛盾する可能性がある。だから、そうなった場合には、民間からの土地の賃借をすることに至った経緯をきちんと社会に発信していかなきゃいけない。
 定例記者会見でも何でもいいですよ。何で私がこのことをしつこく言っているかといったら、読売の例の記事があったでしょう。読売は3案という書き方をしている。あのタイトルはどうかと、私はかなり頭にきたんですけど。そういう書かれ方をして、読売に対して抗議をしろというのは、それはそれであるんですけど、それはちょっと話が違うから置いておいて。ああいう書かれ方をした後に、民間から借りることになりましたとなると、あれ、違うんじゃないってなりかねない。
 だから、その方針転換がもしあるんであれば、それは丁寧に、我々文教委員会にも報告をもらいたいし、丁寧に社会に向けても発信していくべきだと思う。この点、いかがでしょうか。


◯企画部長・都市再生担当部長(土屋 宏君)  今御指摘いただきました読売新聞の3案という、見出しに躍ったあの記事ですけれども、広報のほうも通じて、そういうことではないよねということを記者のほうに伝えてございます。
 その上でなんですけれども、ここは、この読み取り方というか、市としての今後の可能性を模索する中でのいろいろな調整になってくると思います。丸々土地を借りてつくるということが皆無かと言われれば、今の段階で私のほうとしても皆無ですというふうに明言するのは、やはり難しいというところは御理解いただきたいと思います。
 ただ、委員御指摘のとおり、どういう経過でこういうふうな施設を整備することになったかということ、将来的に実現が可能になった段階で、そこでの説明というのは丁寧にさせていただきたいと思いますので、今の段階で借りることが全くないかということについては、なかなかお答えするのは難しいということで、御理解いただければと思います。


◯委員(半田伸明君)  これは私個人の性格かもしれませんけどね、この手の文章って、突っ込まれないためにどうつくるべきかっていう発想で見ちゃうんです、どうしても。行政の文章で突っ込まれたらだめだと思うんです。だから、あらゆる角度からこういうふうに──ちょっとあえて失礼な言葉を使いますよ、ひねくれた見方で、こうじゃないか、こうじゃないかって言われる余地すらなくす文章であってほしいわけです。
 今私がこれ見る限り、などっていうのは、例示である。市有地、市の既存施設の活用、A、B、Cという例を含ませて、など、今後多様な考え方の中から。つまり、多様な考え方の中に、民間の賃借があるんだっていう方向性で理解をします。そういうふうに理解するしかないですからね。だから、これは民間からの土地の賃借ということを排除するものではないんだと。今後、多様な考え方の中からというところに、それは当然含まれてしかるべきなんだと。市有地、市の既存施設の活用云々というのは、あくまで例示であると解釈をしていますが、これでよろしいですか。


◯企画部長・都市再生担当部長(土屋 宏君)  多様な考え方というものの中に、賃借も含めて、これから我々はいろいろな方策を模索していきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いします。


◯委員(半田伸明君)  何か誘導尋問みたいで、済みませんでした。でも、ここは大切なところだと思いますね。誤解を防ぐために、どういう解釈でいるのかっていうのは確認するのは我々文教委員会の役目ですからね、あえて質問をさせていただきました。
 あと、民間から、もし土地を賃借する、それは検討は当然やってもらわなきゃだめなんですよ。いい土地があったら、それは借りたほうがいいわけですからね。だから、民間から土地を賃借するということは、私は否定はしませんが、ただし、さっき赤道・青道の話がありましたね。実際はただ同然になると思うんです、井の頭恩賜公園で本当にやった場合。かなり抑えられると思う。それに比べて、100%民間から賃借となった場合は、当然その賃借料は上積みされるわけですからね。だから、そこは費用対効果で考えた場合には、ちょっと引き目に見たほうがいいのかなと思いますので、今後もし民間からの土地の賃借という方向があるのであれば、支出面で本当にペイできるのかという検討はぜひやってもらいたいと思います。
 以上で終わります。


◯委員(伊藤俊明君)  もう他の委員からもほとんど議論、出尽くしたかとは思いますが、何点か質問させていただきます。
 まず、今後の検討の方向性について、今いろいろな他の委員からも出ました。それで、基本的にはとにかくしっかりとこの文学館を整備するという方向で聞きました。それで、その整備に当たって、6ページの第1に、最初に決めましたね、万助橋のこちらの。これと、あと2回目にやったこの設計は、基本的には、横にしたというか、ほとんどこれ、同じ大きさと思っていいんですか、約500平米っていうような。それと、吉村先生のほうの書斎のほうも一体的に整備というか、隣接してというか、敷地内で整備ということでよろしいんですか、今後も。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  まず、この6ページの図面については若干大きさが同じようには見えないかもしれませんけど、ほぼこれは同じサイズで設計しているものです。万助橋付近の場合は樹木がありましたので、それを避けるような形でつくったということで、方向としてはこのような建て方になっておりますけれども、文化・交流エリアのほうは、特に大きな木はございませんでしたので、それを想定したものになっておりますけれども、基本的な大きさは同じでございます。
 吉村 昭さんのほうは約130平方メートルの書斎を移築するものなので、それは変わらないということでございますけれども。今後につきましては、決してこれがベースになっているわけではございません。今後また、これはあくまでも参考につけておりますけれども、大きさについては、想定されるものとしては、2ページのところで500平米ということでお示しをしておりますけれども、これをベースにしながら、また適地というんですか、次の候補地のところで、また別途考えていきたいと考えております。


◯委員(伊藤俊明君)  そういうことなら、わかりました。ただ、なるべくこの縮尺というか、同じような寸法に合わせてもらいたい。これで階段の位置とか、若干こうやって変わっていたり、下の文化・交流エリアのほうが全体もちょっと大きいのかなというような感じがしましたので。じゃあ、これはまた新しい場所、適地が決まった場合には、またゼロからということでよろしいんですか、今の答弁では。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  同じような敷地形状で転用できる敷地がもし想定されれば、それはよろしいかもしれませんけれども、基本的には公園の中のように比較的まとまった土地が──万助橋のところは今、向井部長が申し上げましたとおり樹木がありますので、少しその樹木に影響された細長い形にとかいう工夫があったんでございますけれども、今後想定されます新しい場所で、その場所に合わせた形状にしていくということが当然のことながら望まれるかと思いますので、あくまでも今年度検討した検討成果として、参考資料としてここに載せさせていただいているというふうにお取り扱いください。
 ただ、一方で、先ほど質問委員がおっしゃいました、この考え方の中では8ページに載せてございます吉村 昭さんの書斎のほうは、書斎の現物の移築でございますので、基本的にはこれをそのまま、構造などをきちっと耐震性を確保したりはいたしますけれども、この形のものをこの形として生かしていくというのが大前提でございますので、吉村さんのほうは場所がどこになろうとも、この形で実現をすることを前提に考えていきたいと思っています。


◯委員(伊藤俊明君)  はい、了解いたしました。それで、先ほど来、他の委員からも出ていますように、やはりこの今の財政状況やら、社会的な状況を考えると、市有地やら、なかなか買ってやるということは困難な状況かなと思いますけど、だから、市有地を活用とか、既存の施設を活用するとか、東京都の施設とか土地であれば、かなり安い。先ほど来、出ていますね、赤道・青道でのプラス・マイナスでやっていけば、かなり安いお金で借りられそうなというような予想も立ちますし。
 ただ、私はまたそういうときにも、当然市有地以外にいいところがあれば一番いいんですけれども、その中でこの太宰さんなら、太宰 治の縁とかゆかりっていうんですか、それをすごい大事にしたいと思います。だから、申しわけないけど、これが太宰さんなので大沢のほうに適地があったとしても、やはりこれはちょっと違うんじゃないかなと。駅前とかの周辺初め、井の頭恩賜公園とか、あとこっちの跨線橋ですか、太宰がよく眺めたというか、やっぱりある程度、今太宰サロンがあるとか、禅林寺の辺だとかという、そういうような、いろいろな。
 あと、吉村 昭さんにいたしましても、非常に歴史的に造詣が深い方で、執筆活動で取材に出かけていても、自宅敷地内の書斎より眺める風景を愛して、調査旅行を切り上げて帰宅して執筆に当たったというぐらいな方ですから、やはり何とか吉村 昭さんの書斎に関しても、井の頭公園にちょっと隣接したようなとか、ああいう景色をほうふつとさせるようなっていうんですかね。そこを訪ねたときに、執筆当時の状況とか、どういう思いでとかってというものを来館者の方が感じられるようなつくりっていうものを、ぜひその視点をね。
 当然皆さん、お考えになってくれているとは思うんですけども、そういうことの中で大きな選定基準というんですかね、その中で物語性というか、その人のドラマを感じさせるようなふうにということで、ちょっと選定基準に入れていただければと。費用対効果はもちろん、財政はもちろん大事なことだというのは言うまでもありませんがということで、どうでしょうか。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  今、まだ具体的なものが決まっていない中ではございますけれども、今質問委員がおっしゃいましたとおり、市内でどこでもいいということではないであろうというのは、私どもももちろん感じているところでございます。
 そういたしますと、どんどん適地の選択も難しくなっていく面もあるわけでございまして、なかなか自分たちの首を絞めることに、もちろんなるわけですけれども、やはり、今おっしゃいました物語性ですとか、やはり縁がある、ゆかりがあるということも適地の要件の1つであろうということは重々理解しているつもりではございます。選定基準といいますと、またちょっといろいろ難しくなるかと思いますけれども、太宰さん、吉村さんのそれぞれの文学者として、三鷹でゆかりのある、その理由をきちんと把握をした上で、なるほど、ここにこういうふうにするということなんだなということが、何かの形で御理解いただけるような、そういう位置づけというのが恐らく必要だと思いますので、そこに配慮しながら、今後検討を進めていきたいというふうに思っております。


◯委員(伊藤俊明君)  ありがとうございます。かといって財源あってのことですからね、必ずしも市有地でそういう適地があればいいですけど、買ってまではできないということはよくわかっていますから。あとは、施設内とか、既存の施設を利用して中でとか、複合施設の中にとかいうことでも。ただ、それが、やっぱり商店街の活性化だとか、観光資源に資するもので、そういう視点も非常に大事だとは思っていますので。特に太宰さんの場合には、そういうことで商店街のあの辺を散策したり、執筆活動においてもいろいろなヒントをもらったやにも聞いていますので、そういうことをいろいろな観点から複合的に考えていただいて、取り組んでいただければと。
 いずれにしても、市民が非常に喜んでくれるような施設になってもらいたいというのが思いでございますので、よろしくお願いいたします。


◯委員(嶋崎英治君)  先ほど、これから寄贈品がふえるんではないかということがありましたね。当然そうだと思うんです。この事業を公表してから既にそういう申し込みっていうのはあるんでしょうか。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  昨年、この整備をするということで、さまざまなところで報道でもお知らせされたというところもありますので、一部そういう資料をお持ちの方から、ぜひ三鷹で検討できないかというお声はいただいております。まだ具体的には、これから平成30年度に向けて準備を進めていきたいというふうに考えておりますけれども、そういったものも、今回、平成30年度の予算の中でも想定をしているものでございますので、前向きに検討していきたいというふうに考えております。


◯委員(嶋崎英治君)  最近、市に絵の寄贈というのがあったかなというふうに思うんですけども。ありませんでしたか。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  太宰さんの関連でなくてということであれば、絵の御寄贈、御寄附をいただいているということはあると思います。


◯委員(嶋崎英治君)  何でそんなことを聞いたかというと、文教委員会で視察しましたよね。文学書だけではなくて、竹久夢二の絵だとか、いろいろなものを、それから書くほうの書もありますよね。気になったのは、それがしっかりとデータベース化されているのかなということが気になったんですよ。収蔵庫のことは当然問題になるし。一番いいのは、新しくつくったところに一定程度のもの、常設以外のものでもあるということが私はいいなとは思うんですけども。
 この際、さっき言った絵の寄贈、それから、これからそういうことが本格化してくれば、いろいろな関係資料を寄贈したい、ああ、これは貴重だなと思ったときに、即データベース化していかないと、せっかくいただいたものをどういう企画の中に生かしていくのかというのがわからないと思うので、その辺の現状、データベースがしっかりしているのか、それから、これを機会にそうしたものをきちんとデータベース化していこうという計画なのか、教えてください。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  無造作に各場所に保管をしているわけではなくて、当然データベース、その場所に何があるか。吉村 昭さんの関係はどこに何があるかとか、太宰 治の関係については、寄贈・寄託資料というのが何点、どこにあるかというものはデータ化しておりますので、ますますこれからふえることも踏まえまして、きちっと整理をして保管に努めていきたいというふうに考えております。


◯委員(嶋崎英治君)  安心しました。
 次ですがね、先ほど伊藤委員からも、やっぱりお二方の縁、ゆかりのあるところということが好ましいのではないかなというふうにありました。ゆいの森あらかわ複合施設内に吉村 昭のコーナーをつくった、その経緯についてはどのくらい調べたでしょうか。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  具体的にきちんとした形で、例えばそのことについて先方にお話を伺いに行ったということではまだございませんけれども、この間、電話ですとか、それから、市長と区長が直接コミュニケーションする中ですとか、それから吉村家を通じてですとか、幾つかのフェーズでゆいの森あらかわに、ああいう形でレプリカの書斎が再現されていることの経緯は把握をしているところでございます。


◯委員(嶋崎英治君)  私が調べた経過の中で、あの地は吉村 昭氏に縁もゆかりもないところだと。もともとは独立のものをつくろうと思ったけど、合意が得られず、あの中に入ったという私の調査結果なんですよ。で、荒川の地で吉村 昭氏のゆかりのあるところといったら日暮里の図書館、そのほとんど目の前と言っていいところに彼の生家があるということで、あそこのゆいの森から日暮里図書館の中に移ることもあるのかなというふうに思っています。
 それくらい、恐らく津村さん、あるいは息子さんたちも、あの地ではなくて、日暮里図書館、あるいはその周辺ということを望んでおられるのではないかなというふうに推察をしております。ですから、それくらい、いろいろな意味で、来る人も、それから遺族・関係者の方もそういうことを望んでいらっしゃると思いますから、候補地を選ぶのはなかなか大変かと思いますけども、一定の配慮が必要かなというふうに思っています。
 3番目の質問ですけど、9ページに複合化施設とありますよね。その際、公共施設の建てかえということだろうと思うんですよね。それに当たって、既存の建物を建てかえるのであれば、国だとか、起債だとかって制限ないと思いますけど、それまでなかったものを公共施設内に入れると、国庫補助とか、そういうところに支障が出るのではないかというふうに思っているんですが、その辺、どういう御認識でしょうか。


◯企画部長・都市再生担当部長(土屋 宏君)  質問の趣旨がちょっと理解できていなかった部分があるんですけれども、複合化で既存の公共施設の改修によってそういった施設を入れる場合には、地方債なり、補助金の対象にならないかという御質問というふうに理解させていただいた上で、お答えさせていただきます。確かに国庫補助金については相当メニューが限られておりますし、また、いわゆる同意債についてもメニューが限られております。したがって、そういったルールに当てはまらなければ、当然そういったものの活用はできないというふうに考えます。
 ただ、その一方で、東京都の持っております総合交付金、あそこはまちづくりのために財源として市町村に交付されるという部分もございますし、東京都のほうからの貸付金であります東京都の振興基金、こちらのほうもルールは若干緩いということで、いわゆるハード系の事業に関して補助金なり、地方債の充当というのが全く不可能であるというふうには考えておりません。一定程度の活用は可能じゃないかというふうに思っております。


◯委員(嶋崎英治君)  市長が直面していろいろ提案されているのは庁舎建てかえ問題ですよね。それについて、是非は別として、仮に複合化していろいろなものをその中に入れるということになると、やがてまた建てかえなきゃならないということですよね。そのとき、じゃあ、それぞれの機能のものが全部停止になる。部分的な停止が可能なのかどうかっていうのはわからないですけど、なかなか大変だと思うんですよ。
 そうしたら、複合化よりも独立していたということのほうがいいのかな。かつ、土屋部長が言われるように、国庫、あるいは起債の関係でいろいろ制限があって、つくっちゃってから痛い目に遭った自治体が実はあるんですよね。だから、複合化については相当慎重にやったほうがいいのではないかなというふうに、これは私の意見です。申し上げておきます。


◯委員長(吉野和之君)  それでは、以上でスポーツと文化部報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午前11時27分 休憩



                  午前11時29分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 教育委員会報告、本件を議題といたします。
 本件に対する教育委員会の説明を求めます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  皆さん、おはようございます。行政報告をさせていただく前に1点だけ、資料の訂正について説明をさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
 本日の行政報告資料の2−2というのがございます。こちらのカラー刷りのA3判の横長のものでございます。学校における働き方改革について、これの一番上の文部科学省教員勤務実態調査の1週間当たりの在校時間が載っていると思うんですが、この上から2行目の中学校の教諭のところが、63時間36分となっております。これは、63時間18分の誤りでございますので、おわびをして訂正をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 それでは、教育委員会行政報告をさせていただきたいと思います。まず1つ目、平成30年度教育委員会基本方針について、2つ目の三鷹市立学校における働き方改革プラン(素案)について、続けて説明をさせていただきます。座って説明させていただきます。よろしくお願いいたします。
 まず、平成30年度の基本方針については、資料1−1というのが基本方針で提出させていただいておりますが、修正箇所や修正の趣旨等を示した参考資料を用意しておりますので、資料1−2というのがついております。そちらのほうで説明をさせていただきますので、資料1−2をごらんください。
 この基本方針は、三鷹市の教育が目指すべき中長期の施策の方向性を定めました三鷹市教育ビジョン2022(第1次改定)と三鷹市生涯学習プラン2022(第1次改定)に基づいて、教育委員会が実施する平成30年度の基本的な取り組みをまとめたものでございます。
 なお、この後、別途御審議をいただきます平成30年度予算を踏まえまして、4月に事業計画というのを策定しまして、事業計画では基本方針に基づいた平成30年度のより具体的な取り組みを記載させていただきます。そのときは教育委員会でも議案として審議をいただく予定になっております。
 それでは内容に入ります。1枚めくっていただいて、2ページをお開きください。下段の2段落目の下線を引いた部分がございます。三鷹の教育を次の段階へ歩みを進める、より充実、発展したものとしていくために、国の法改正を生かして、法制度上位置づけられた小・中一貫教育校やコミュニティ・スクール委員会として、より一体感のある学園経営と持続可能なシステムの構築を図りますというふうにさせていただきました。
 右側の3ページをごらんください。四角で囲っている部分ですけれども、全体構成につきましては、今年度、平成29年度より、生涯学習、スポーツ等の推進に関する事務を市長部局に移管したということから、基本方針については生涯学習を含めた全体の基本方針を記述した上で、目標Iから目標Vまでは学校教育と、生涯学習分野については目標VIに市長部局との連携により、生涯学習の総合的な推進、目標VIIには図書館活動を掲げております。
 それでは、その下を行きます。まず目標Iでございます。地域とともに、協働する教育の推進です。
 1つ目、コミュニティ・スクールの機能の充実でございます。最重点施策でございます。地教行法の一部改正に基づきまして、2つ以上の学校に1つの協議会を設置し、学園単位の学校運営協議会委員としてのコミュニティ・スクール委員に一本化し、より一体感のある学園運営を推進いたします。これについては、関連の議案を提出させていただいております。リーフレット等を活用して保護者、地域等、関係者へ幅広く周知していきたいと考えております。続いて、4ページをお開きください。一番上ですが、開園10周年を迎える3学園の記念事業を実施し、これまでの歩みの振り返りと、未来への発信の機会といたします。
 その下、2番目、地域人材の育成と協働の推進では、コミュニティ・スクール委員会について、三鷹市全体としての取り組みと、学園独自の具体的活動の内容の共有ということで明記をさせていただきました。
 その下、3番目、コミュニティ・スクールの充実に向けた支援体制の整備、最重点施策でございますが、社会教育法の一部改正に基づきまして、地域の人々が学校と連携・協働して学校活動を支援する、地域学校協働活動等について、地域学校協働活動推進員という制度がございます。三鷹では、コミュニティ・スクール推進員と呼ばせていただきますが、これを導入して、学園ごとに順次配置して、学校と学校支援ボランティアとの調整機能を強化して、教育活動に対して幅広い地域の支援を持続的に得ることを可能にするとともに、あわせて事務局機能の充実を図ることとしました。
 次に、目標のIIでございます。小・中一貫した質の高い学校教育の推進でございます。1番目、小・中一貫教育の充実と発展、これも最重点施策でございますが、その(1)、効果的かつ持続可能な学園運営システムの構築でございます。学校教育法等の改正に基づきまして、小・中一貫型小学校・中学校とすることによりまして、三鷹市立学校小・中一貫教育の推進に係る実施方策の改定を踏まえて、学園としての一体感のより一層の充実を図ります。学園長が学園、学校間の総合調整を行うなど、学園長の権限を明確化するほか、学園内の小学校間の兼務発令等、組織体制を強化しまして学園としての一体感の醸成を図ります。続いて、5ページに参ります。平成29年度に作成いたしました新学習指導要領移行措置に対応した小・中一貫カリキュラムの周知徹底について追記しております。三鷹市の小・中一貫の根幹をなすカリキュラムを目指すべき資質、能力及び各教科の見方・考え方等を踏まえた学校現場での日常の教育活動に活用できるものとするとともに、9年間の教育目標の設定、9年間の連続性・系統性を確立した教育課程の編成をもとに、授業改善を図ってまいります。
 次に、2番目、知・徳・体の調和のとれた三鷹の子どもを育てる教育内容の充実でございます。ここも新学習指導要領の趣旨を踏まえまして、主体的・対話的で深い学びの視点、外国語活動等の指導力を高めるための教員研修の充実、みたか地域未来塾の拡充による学習習慣の定着と基礎学力の向上等を時点修正、追記させていただいております。また、6ページにかけまして、カリキュラム改訂に伴って、特別の教科道徳、ICT教育、三鷹地域学習と名称を変更、時点修正させていただいております。
 中ほど、4番目、生活指導の充実です。組織的対応と市配置のスクールカウンセラーの中学校配置拡充による支援体制の整備を追記させていただいております。
 7ページにかけまして、5番の多様な教育的ニーズに対応した教育の推進でございますが、校内通級教室の全市展開、中学校の校内通級教室の検討、市配置スクールカウンセラーの拡充による支援体制の整備、子ども発達支援センターと福祉・保健・医療機関との連携によるスクールソーシャルワークの強化について、追記させていただいております。
 続いて、下段でございますが、目標のIIIでございます。学校の経営力の向上と特色ある学園・学校づくりでございます。1番目、学園長・校長の学校経営ビジョンに基づく特色ある学園・学校づくりの推進。これも最重点施策でございますが、チームとしての学校の推進につきまして、学校内の多様な人材を生かしたということを追記して、8ページにかけて、特に学校教育のさらなる質の向上のため、後ほど説明いたしますが、地域・保護者の理解を得ながら、3つの視点から学校現場における業務の効率化と勤務時間の適正を図る働き方改革の取り組みについて、追記させていただいております。
 その下、2番目、教員のキャリア支援と人材育成についても、新学習指導要領に対応した時点修正をいたしております。
 9ページをごらんください。目標IVです。安全で快適な、充実した教育環境の整備の1番目、子どもの安全・安心の確保、最重点施策でございますが、学校給食における市内産野菜の活用促進において、三鷹産野菜の日の拡充を追記いたしております。
 中ほど2つ目、安全で快適な学校施設づくりの推進、これも最重点施策でございますが、学校施設長寿命化計画(仮称)策定に向けた調査の実施、学校トイレの洋式化、空調設備の更新等について追加で記載しております。
 続いて、10ページ目でございます。4番目、ICTを活用した魅力ある教育環境の整備と利活用でございますが、平成30年度で契約期間が満了となります教育ネットワーク、校務支援システムの更新等に取り組むものでございます。ICT活用推進モデル校による実践など、主体的・対話的で深い学びを実現するための効果的な活用に向けた研修・研究及び校務支援システムの更新における機能の充実について追記したところでございます。
 次に、5番目、児童・生徒数の増減に対応した適正な学習環境の確保。最重点施策でございます。下連雀五丁目の第二地区開発事業への対応方針に基づきまして、通学区域の変更に当たりましての総合的な視点からの適切な対応について記載しております。
 その下、6番目、教育センターの耐震補強工事の実施でございます。工事完了後の再移転に向けた取り組みについて時点修正をしております。
 このページまでで、学校教育分野の新規。特記事項の説明は終わりまして、少し飛びまして、12ページをお開きください。ここからは生涯学習分野になります。目標VI、市長部局との連携による生涯学習の推進でございますが、平成29年度の事務の移管と組織改正から、2年目に当たって教育委員会と市長部局が密接に連携をして推進しますというふうに、時点修正をさせていただきました。
 中段、目標VIIでございます。地域の情報拠点としての図書館活動の推進でございます。平成29年度に策定しました基本的運営方針に掲げる、目指す図書館像というのがございましたが、その実現に向けて事業の推進とともに、点検・評価を実施し、サービスの向上を図るとしました。
 13ページをごらんください。4番目、図書館サービス網の再編に向けた取り組みでございます。平成29年度に開始しました井の頭コミュニティ・センター図書室との連携の運営状況を検証しながら、連携を強化するとともに、移動図書館の巡回ステーションのさらなる有効活用に向けて取り組みます。
 最後に、5番目、東部図書館のリニューアルに向けた取り組み。最重点施策でございます。これは、平成29年度に行いました実施設計に基づきまして、施設改修及び滞在・交流型へのリニューアル工事を行います。そのことによって快適な読書環境整備を進めます。休館中の代替サービス、サポーターの設立について記載しております。
 教育委員会の平成30年度基本方針については以上でございます。
 続きまして、資料2−1をごらんください。三鷹市立学校における働き方改革プラン(素案)について、御説明をさせていただきます。資料2−1と2−2という、先ほどちょっと訂正をさせていただきましたが、それを使って御説明をさせていただきます。
 三鷹市教育委員会は教育の質のさらなる向上に向けまして、教員が担うべき職務を明確化し、多忙化を解消するとともに、ライフ・ワーク・バランスの推進を図るため、検討会議を部内に設置して、国及び都と連動して検討を重ねてまいりました。A3判横刷りの2−2をごらんください。資料の一番上に、先ほど触れました10年ぶりに国が実施しました、教員勤務実態調査の1週間当たりの在校時間の結果を表示しております。
 括弧で表示しているところは、東京都の平成29年度の実態調査の数字が出ています。赤字で表示しているところがございますが、これがいわゆる過労死ラインと言われている週60時間超の部分でございます。国・東京都ともに、小・中学校の副校長のところ、あとは中学校教諭のところについて、オーバーをしているという平均値が出ています。これは、副校長の業務の多忙化、あるいは中学校の部活動というようなことが要因になっているというふうに言われているところでございます。そういったことで、看過できない深刻な状況ということで、10年前の状況に比べまして、小学校について約4時間、中学校について5時間の増加というふうに言われています。
 ここに3つの、上から国の動き、都の動き、三鷹市の動きというふうに表示をさせていただいておりますが、一番上の国の動きにつきましては、平成29年12月に中教審の中間まとめというのがありました。それを受けて、文科省は緊急対策を出しております。国のほうは、今後も引き続き、部会での検討を続けるというふうにしております。一方、真ん中の都でございますが、この平成30年2月に働き方改革推進プランというのを策定いたしました。これは、都立学校の実施計画と市区町村に対する支援という中身でございます。その中で、策定を促している市区町村の実施計画については、平成30年度の策定支援というのを打ち出しております。そういったことから、来年度に繰り延べる市区町村が多いようでございますが、三鷹市としましては、可及的速やかに取り組む必要性があるというふうに考えておりますので、暫定的にでも、今年度内に取り組み方針を定めて、できるところから実施していきたいというふうに考えているところでございます。
 そういったことで、一番下、三鷹市の動きですが、検討会議を平成29年8月に立ち上げまして、現在まで5回実施し、教育委員会との懇談会も実施しながら、1月には3つの視点に基づく取り組みの方向性をまとめまして、都のプランも踏まえて、現在3月の策定に向けて取り組んでいるところでございます。このたび素案がまとまりましたので、御報告をさせていただきます。
 それでは、資料2−1をごらんください。1ページをごらんください。目的というのを掲げております。記載のとおり、教員一人一人の心身の健康保持の実現と、誇りとやりがいを持って職務に従事できる環境を整備することにより、三鷹市の学校教育の質の維持向上を図るとしました。教員の働き方の質の向上、それは教育の質の向上につながって、何よりも児童・生徒へのプラスになるという視点が重要だというふうに考えております。
 2ページをおあけください。目的達成のための取り組みの方向性でございます。3つの視点から組み立てております。I、教員が担うべき業務に専念できる環境の確保、これは人員体制の確保と業務改善からなっております。II、教員の意識改革(タイムマネジメント、ライフ・ワーク・バランスの推進)ということです。III、部活動の適正化ということで、部活動の運営方針の策定と部活動の負担軽減と、こういった3つの視点から方向性を定めております。
 目標を設定しまして実現するためには、人員体制の強化のほかに、保護者や市民の理解のもと、業務分担の適正化と教員の意識改革を同時に進めていく必要があると考えております。教育委員会事務局と学校が連携・協働して、優先順位を決めて環境整備に取り組むとしております。ここで、下のほうに、その区分けに基づいて18項目、具体的な取り組みを書かせていただいております。黒い四角のところは少し中期的な取り組みということで、御理解いただきたいと思います。
 それでは、3ページ以降に具体的なその取り組みについて書いておりますので、簡単に説明させていただきたいと思います。まず、教員が担うべき業務に専念できる環境の確保といたしまして、人員体制の確保でございますが、こちらについては予算の措置が必要になりますので、このたび予算の中で提案していることでございます。まず、学校マネジメント強化モデル事業といいまして、副校長の補佐というような職を配置して、副校長の多忙化を解消するというようなことを考えております。
 2つ目、スクール・サポート・スタッフの導入でございますが、授業準備等の教員の補助ということで、これを配置していきたいというふうに考えています。
 3つ目、これは地域学校協働活動、コミュニティ・スクール、こういった活動を引き続きやるんですが、その中でも地域学校協働活動推進員というような人材を配置しまして、事務局機能の強化と学校支援活動の充実を図っていくということでございます。
 4つ目、専門スタッフの活用につきましては、今までもいろんな取り組みをしてまいりましたが、平成30年度は、スクールソーシャルワーカーの機能を持ったスクールカウンセラーを、市配置のものを中学校にも拡充して、学園単位で支援をする体制を整えていきたいと思っています。
 続きまして、4ページをお開きください。業務改善のところでございます。5番目、留守番電話の設置による時間外連絡体制の確立ということで、留守番電話を設置しまして時間外の対応について、負担軽減を図りたいと。緊急連絡体制をしっかり整えて対応したいというふうに考えております。
 6つ目、統合型校務支援システム等ICTの活用ということで、校務支援システムは現在も入っておりますが、更新をする中で機能を充実し、さらなる校務の効率化を図っていきたいと考えております。
 7番目、三鷹市は地域とともにある学校ということで、地域行事等の参加については積極的にやっております。こういったところもしっかり踏まえて、参加の仕方を工夫しながら、引き続き交流を深めてまいります。
 8つ目、学校に対する調査や会議の出席依頼の精選、見直しということで、さらなる必要性を精査しながら、効率的な調査、あるいは出席ということを考えていきたいと思います。
 9番目、学校徴収金の管理の適正化ということで、給食費だとか教材費の徴収管理・未納対策、こういったものを学校事務の標準化・共同化という視点も踏まえて、中期的に対応を考えていきたいというふうに考えております。
 続きまして、5ページ目をお開きください。教員の意識改革でございます。1つ目、夏季休業中における学校閉庁日。こちらにつきましては、山の日の前後に連続5日間というようなことで目標を定めまして、各学校で取り組んでいくということです。休暇取得の促進といった観点で実施していきたいと考えております。
 2番目、退校目標時間やライフ・ワーク・バランス推進デーの設定ということで、意識改革を推進していきたいと考えております。
 3つ目、ICTを活用して、出退勤時間を把握するために校務支援システムを活用して、平成31年度から実施していきたいと考えております。
 4つ目、会議・研修等の見直し、効率化ということでございます。こういったことをしながら、時間を生み出していくということをしていきたいと思っています。
 5つ目、教員のタイムマネジメント力の向上につきましては、やはり個別の目標を定めて、研修や自己申告を通じて、タイムマネジメント力の向上を図ってまいりたいと思っております。
 続きまして、6ページ目をごらんください。最後の3つ目の視点、部活動の適正化でございますが、三鷹の市立中学校では従前より週2日の休養日の設定というような、スポーツ庁が骨子で示したガイドラインと同じような指導はしておりますが、今後はさらにそういった徹底を図りつつ、2番目にありますような、活動時間とか内容の見直しも図りながら、競技レベルを維持しつつ、縮減を図っていきたいというふうに考えております。そういった中で部活動運営方針の策定をしていきたいと考えております。
 あと、部活動指導員、これも先ほどの人員的確保の部分でございますが、特に部活動についてはここに取り出しております。引率もできるような顧問のかわりになる職ということで、平成30年度、各中学校に1人ずつモデル配置をしていきたいと考えております。
 4番目、今後は地域のスポーツクラブ等との連携も含めて、部活動のあり方も、将来的には地域単位の取り組みで、学校以外が担うことも視野に入れて中期的に検討してまいりたいと考えております。
 続きまして、7ページをごらんください。以上の3つの取り組みをすることによりまして、学校における目標値というのを実現していきたいと思っております。こちらにつきましては、任命権者であります都教育委員会が設定している60時間を超える教員をなくすという目標を共有しながら、実現に向けて、目標ありきということではなくて、取り組みの結果、これをなくしていくという視点でやっていきたいというふうに考えております。
 最後に、具体的に学校においてどうやって取り組んでいくのかということです。やはり学校現場の取り組みが大事でございますので、このプランを踏まえて、学校ごとに取り組み方針を定め、具体的な取り組みをやっていただきたいというふうに考えております。
 8ページをごらんください。そういった中で、保護者・地域へ普及啓発をしながら、やはりこれは教育の質の向上のための取り組みであるということを保護者・地域の皆様に丁寧に伝えていくことが、まず何よりも重要でございますので、そういったことからしっかりと教育委員会も学校と連携して、普及啓発に努めていきたいと思います。
 7番目、評価・検証でございますが、こちらにつきましては、国も引き続き検討を進めていくということですので、そういった国や都の動きも見ながら、必要に応じて見直していきたいと。検討会議も引き続きフォローのために引っ張っていきたいというふうに考えております。そういった中で、PDCAサイクルの運用について実施して、改善をしてまいりたいと思います。
 最後の8番目、国・都への働きかけでございますが、やはり根本的な解決のためには、自治体や個々の学校の取り組みだけでは限界がありますので、適切な教員の確保でありますとか、そういったナショナルスタンダードを国には求めていきたいと思いますし、それを広域的に推進していく役割の東京都に対して、目標値と工程表を示すようにといったようなことを要望していきながら進めていきたいというふうに考えております。
 最後に、こちらのプランにつきましては、2月28日の教育委員会で一応素案が固まりまして、これを学校、地域、保護者の意見聴取を今図っているところでございます。といったところで、今月の中旬あたりまでに取りまとめまして、その意見を反映したものを今月中に教育委員会に再度提出して、プランを確定し、4月以降、「みたかの教育」等の広報をしていきたいというふうに考えております。
 私からは以上でございます。


◯委員長(吉野和之君)  教育委員会の説明は終わりました。
 休憩いたします。
                  午前11時55分 休憩



                  午後1時00分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 教育委員会報告に対する質疑に入ります。


◯委員(大倉あき子さん)  よろしくお願いいたします。それでは、教育委員会の基本方針についてお伺いをしたいと思います。まず、3ページのコミュニティ・スクールの機能の充実なんですけれども、ここに学園単位の学校運営協議会としてのコミュニティ・スクール委員会に一本化とあるんですが、この一本化なんですけれども、これまで学校運営協議会が各学校ごとにあって、コミュニティ・スクール委員会が学園にあったということで、この委員が各学校の運営協議会とまた兼ねていらっしゃるということがあったと思うんですけれども、今回この一本化することによって、今までと具体的にどのような部分が変わるのかお伺いをしたいと思います。まず、よろしくお願いします。


◯教育施策担当課長(木下英典君)  今回、一本化するということで、活動内容的には学園のこともしますし、それぞれの学園の中の学校のことも協議いたしますので、内容自体は大きくは変わりません。しかしながら、学園としてのコミュニティ・スクールにするということで、より学園の特色を出していただきたいというような形で一本化するということでございます。


◯委員(大倉あき子さん)  わかりました。続きまして、4ページ目の3番のコミュニティ・スクールの充実に向けた支援体制の整備のところで、今回、コミュニティ・スクール推進員(地域学校協働活動推進員)を学園に順次配置しとなっているんですけれども、この推進員というのは、具体的にどのような方が担っていくのか、お伺いをしたいと思います。


◯教育施策担当課長(木下英典君)  このコミュニティ・スクール推進員というのは、これは三鷹で呼ぶ呼び方、そして、国としては地域学校協働活動推進員というふうに呼んでおります。この方は、今予定では、平成30年度は3学園でまず配置を予定しているところでございます。この方はどういう方がなるかというと、やはりその地域のことを実情をよくわかっていらっしゃる方、そしてコーディネートにたけた方、地域と学校をコーディネートしていただく中心、核となる方になりますので、そういうような能力にたけた方を学園長が推薦していただいて、教育委員会で任命するというような形で、今準備を進めております。


◯委員(大倉あき子さん)  はい、わかりました。学校と地域をつないでいく方ということで。じゃあ、次に質問なんですけれども、この方はボランティアみたいな形なのか、それとも報酬とかが発生してくるのか、そこもお伺いしたいと思います。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  これは国の補助制度の中で有償ボランティアというような扱いになっています。ですから雇用ではないんですけれども、ただ、三鷹市においてはしっかりその職務を決めて、場所も確保して、年間通して、しっかり働いていただきたいというふうに制度設計をしているところでございます。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。今まで以上に社会全体でより一層、学校と子どもを見ていくということでの認識でおりますけれども、よろしくお願いいたします。
 それと、最後に質問なんですけれども、6ページの5の、7ページにかかっているところなんですけれども、中学校における校内通級教室等のあり方について適応指導教室の考え方も含めて検討を進めますとなっているんですが、今現在示せる方向性というか、現時点で示せることがあればお伺いをしたいと思います。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(田中容子さん)  今、現時点では方向性はお示しできないのですが、適応指導教室というのは不登校の対応ということになります。今現在は、二中、六中の通級指導学級及び総合教育相談室から派遣しております学習指導員が、不登校のお子さんに対応しております。済みません、そこまでしか申し上げられません。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。ここは期待したいところであると思うんですけれども、ぜひよろしくお願いします。
 以上です。


◯委員(西尾勝彦君)  よろしくお願いいたします。全体に関することなんですけれども、学校の図書室というんですか、学校の図書館の役割、機能について、ほとんど触れられていない感じがいたしまして、三鷹の学校教育行政において、学校にある図書室、図書館というものはどのように位置づけられているのかっていうことを、まず第一にお伺いしたいと思います。


◯指導課長(松永 透君)  確かにこの中に具体的にっていうと、そんなに出てくるところではないんですけれども、学校の中の図書室──学校図書館というふうに私たちは呼んでおりますけれども、極めて重要な役割を果たしているのは事実でございます。学習センターであったり、情報センターであったりという、そういう役割を果たしていきながら、子どもたちが開館している時間であれば、いつでもそこに行ってさまざまなこと、自分の関心のあることについて、本を読んだり、借りたりということができると。基本的には、三鷹の場合は学校図書館司書が常駐しておりますので、非常にそこでも子どもたちといろんな話をしていただけるということで、機能をしているというふうに考えているところです。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。御答弁ございましたように、三鷹の小・中学校には、全ての小・中学校に本の専門家である学校図書館司書さんが配置されているということで、また教科書とは違う本に触れる機会っていうか、そういったことって大切だと思うんですね。学校の図書館と同時に、学校図書館の司書さんの役割っていうのも非常に重要になってくると思うんです。
 また、授業に出られないような児童・生徒さんの1つの居場所としても、図書館って機能するのかなって思うんですね。そういったことっていうのは基本方針には明記はされないんでしょうか。従来されていないんですかね。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  学校図書館の役割というのは、今指導課長が申し上げましたように非常に重要だというふうに考えております。「みたかの教育」でも学校図書館という1項目を設けまして、児童・生徒の自発的な活動の場というのと同時に、生涯学習の拠点ということで地域開放もしていると、いろいろな役割がございます。そういった居場所というようなことも、こちらのほうもしっかりその辺を踏まえて、今後の学校図書館の重要性というのを、何かもう少しアピールできないかというふうなことは考えていきたいというふうに思っております。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。この今月の3月11日にも──これ、何ですかね、わくわくする学校図書館を目指してっていうイベントなんですかね、こういったこともやられているということで、いろいろ取り組まれてはいるっていうことは存じ上げているんですけれども、ちょっとここになかったので質問をさせていただきました。
 続いてですけれども、資料1−2の5ページになります。特別の教科道徳が、今まで平成28年から東台小学校と第五中学校で道徳教育推進拠点校として、一定行われてきたと思うんですね。それに対する児童・生徒さん、保護者の方、また教員の方の感想など、そういったことのアンケートみたいなのはとられているんでしょうか。


◯指導課長(松永 透君)  保護者等のアンケートについては特段とっていないんですけれども、学校の中で道徳教育、拠点校ということで、さまざまな道徳の授業をどうやってつくっていったらいいのかといったことを先生方も非常に勉強されて、考え、議論する道徳といったところでの子どもたちの発言、それから、その中での意見交換等が非常に活発になったというふうに認識しているところです。
 先生方の中からは、非常に道徳の授業、今まで余り自信がなかったんだけれども、こういうふうにやっていくことで、子どもたちのさまざまな思考を深めていくことができるんだなといったことが理解できたと。そこでの成果を全ての学校の道徳教育を担当する先生方、集めたところで共有をして、全市的に図っているところです。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。そういったことを土台にして、来年度からなんでしょうかね、小学校でいよいよ特別の教科道徳が始まるということで、いろんな多様性があるんだっていう問題であるとか、創造性とか、考える力とか、そういったことを中心に道徳の授業といったものを進めていただきたいと思います。
 あと、資料の1−2の10ページなんですけれども、通学路の変更の問題なんですが、代表質問でも大城議員が行いましたけれども、通学路の変更であるとか、設定であるとか、これは本当に重要なことだと思うんですね。それを決定するのが学校長であって、それを教育委員会が承認をするって僕は伺ったんですけれども、そこに一定、市民の皆さんの意見というのを制度的に前もってつくっておいたほうがいいのではないかなって思うんですね。いわゆる通学区域審議会みたいなものですね。そういったお考えっていうのはないんでしょうか。


◯学務課長(桑名 茂君)  通学路の設定に当たっては、さきの代表質問でも申し上げたとおり、まずは学校のほうに、整備も含めて新たな指定、変更する場合については、地域の方の御意見も伺いながら、保護者の御意見を伺いながら、学校のほうから要望を出していただいて、それを踏まえて現地を確認し、警察の意見も一緒に、道路管理者と我々、学校と一緒に現地を確認をしながら設定をしております。ですので、現在のところ、そういった協議会といった部分を設置するというふうな予定はございません。


◯委員(西尾勝彦君)  一定、継続的に児童・生徒さんの通学に関する変更、あるいは、設定、通学路の安全、こういった問題、本当に重要なことだと思うんですよね。こういったことを継続的に話し合うような場っていうのを制度的に、やっぱりつくったほうがいいとは思うんですね。そのときそのときにいろいろな意見がありましたっていうような。何かあったときに、そういった審議会で教育委員会からの諮問を受けて、それをまた調査、審議していくっていうような形で、1つ、制度的にそういうのがあったほうがいいんじゃないかとは思います。ぜひともお考え願いたいと思います。これはお願いです。
 以上です。


◯委員(谷口敏也君)  幾つか質問させていただきます。まず4ページの目標IIの小・中一貫教育の充実と発展の中で、新たに盛り込まれた文章として、学園長がリーダーシップを発揮しながら学園の学校間の総合調整を行うって記述されているんですけど、具体的にどういった調整を行っていくのかっていうのをお伺いしたいと思います。


◯教育施策担当課長(木下英典君)  ありがとうございます。今までは学園長という立場の方は、学園を代表しっていうだけだったんですね。それを、やはり学園長の権限を明確にして、3校、あるいは4校の校長がいるわけですけれども、その中のやはりリーダーとして、学園の教育計画をリーダーシップを発揮して、3校の校長の中でのトップとして最終決裁をして教育委員会に提出するとか、そういうような形で最終的なリーダーとして、2校の校長先生の意見を反映しながら、最終的な代表者として、いろいろなことを行っていくというような形に、権限を明確化したいというふうに考えているところです。


◯委員(谷口敏也君)  何となくわかったような。今までは代表だけだったけど、学園に関する意思決定に関して、ほかの2校、あるいは3校の校長先生にお願いしたり、そこで調整をしながら学園としての意見をまとめていくというような感じでよろしいんですか。
                 (「はい」と呼ぶ者あり)
 わかりました。
 1つ、この前ちょっと用があって、七中と大沢台小に行って話を聞いたんですけど、あそこ、中学生が小学生に何か教えに行っているとかいう授業もあって、これはすごくいいなと思ったんです。だから、先生はよく行き来するっていうのは今までも聞いていたんですけど、生徒が行って小学生に教えるっていうのはなかなか聞いたことがなかったので、そういうところの調整とかも進んで学園長とかがやっていただければ、いろいろ進むんじゃないかなと思うので、ぜひ御検討をお願いしたいと思います。
 続いて、2の知・徳・体の調和のとれたの部分の中の、新学習指導要領の趣旨を踏まえ、時点修正という部分で、生きて働く知識・技能の習得を図るとともに、未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力というものが盛り込まれたんですけど、前からいろいろな場面で言わせていただいた、3・11の後の子どもたちの生き抜く力を、教育として防災教育の充実をいろいろ訴えてきたんですけど、そういった、特に人間力、社会力とかも言っているじゃないですか。そういった中で、生き抜く力というもの、例えばいじめに負けない気持ちの持ち方とか、先ほど言った防災──ここで1人でいるときにいざ震災が起こった際に、どうやって自分が動けば生きていられるのかということも、しっかりと教育としては教えていく必要があるのではないかと思っているんですけど、そういうことが余り入っていないんですけど。この部分じゃないって言うんだったらあれですけど、そういうことについてはどう考えていらっしゃるのかということ。
 その同じ段落のところなんでお伺いしたいんですけど、みたか地域未来塾の事業の拡充ってありますけど、これは放課後の学習支援のことだと思うんですが、今年度、中央学園、鷹南学園、おおさわ学園で、来年度はにしみたか、東三鷹でしたっけ。そうすると、あと2学園残すところですけど、こういう学習支援というのは、学習の機会の均等っていうことから考えると、本当は一斉にやったほうがいいと思うんですけど、予算があると言われてみるとしようがないかもしれないんですけど、でも、やっぱり均等に。特におくれている子とかじゃないですか。そういう子を対象にするのであれば、全地域に広げて、それを拡充していくっていうようなのがベストだったと思うんですけど、この進め方の考え方っていうのはどう思っていたのか、お伺いしたいと思います。


◯指導課長(松永 透君)  5ページに書かれているここの部分なんですけれども、こちらは新しい学習指導要領の改訂に伴って、学力というのをこういうふうに定義づけるといった部分になります。ですが、先ほど委員おっしゃったような、さまざまな危機的な状況の中での対応力とかいうものも、実はもちろん防災教育という具体的なこともしてはおりますけれども、それだけではなくて、日常の授業の中からさまざまな思考し、判断し、どう自分が動くのか。表現力であったりとか、そういうことにもつながってくるのかなと思いますけれども、子どもたちの鍛えていく、生き抜く力というのは、まさにこういったことを総合的につけていく力なのかなというふうに考えているところです。
 もちろん、各学校で、教育課程の中には、防災に関する部分の取り組み、授業等は全ての学校で実施をしていくところではございますけれども、記載としては、ここには載っていないということだと考えていただければと思います。
 また、みたか地域未来塾ですけれども、2学園でスタート、今年度3学園になり、来年度5学園になっていくということで、おっしゃるように予算的な部分のこともあるわけですけれども、さまざまな地域の状況、課題等もある中でのことですが、支援体制をすぐに整備ができるところというところから学園の中でどうですかということで、手を挙げていただいたところから進めてきているところでございます。
 また、まだ実施していないところにつきましても、未来塾ではないんだけれども、さまざまな形で放課後の学習支援等を進めているところもありますので、今それを進めていきながら、こちらに移行できるかどうかといったところを、これからまた進めていただく予定でいるところです。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。防災教育に関しては進めていただきたいと思いますし、未来塾のほうも早く進めていただきたいと思います。
 続いて、6ページの生活指導の充実の中で、スクールカウンセラーさんと、スクールソーシャルワーカーさんって、そもそもが役割が別だったと思うんですけど、うちのほうとしてはスクールカウンセラーさんにスクールソーシャルワーカーの機能っていいますか、才能っていいますかを、一緒にして進めていくというようなお話でしたけど、これはスクールカウンセラーさん自体に結構負担になっていくとか、専門知識的に大変になっていくとかっていうようなのはないんですか。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(田中容子さん)  三鷹市では、スクールカウンセラーとして採用した人たちに研修をいたしまして、スクールソーシャルワーク機能を担っていただいています。おっしゃるとおり、スクールカウンセラーというのは来談された方に寄り添っていく、そしてカウンセリングをして、その方の考え方を深めていくような活動です。
 一方、スクールソーシャルワーカーのほうは、福祉的な要素がある御家庭に対して、どちらかというと向かっていきますね。カウンセラーは去る者は追わないんですけれども、ソーシャルワーカーは去る者も追っていくというか、そんな違いがあります。ですので、そこのスタンスも含めまして、三鷹のリソースをしっかり知っていただくということとか、それから、実際に児童・生徒を変えたいと思ったら、その児童・生徒の背景にある家庭を支援しないと、やはりそこが変わっていきませんので、そのためにはカウンセリングだけではやはり通じていかない。福祉や、医療や、保健領域ともしっかりと連携をしていかないと家庭が変わっていきませんので、そういう研修をいたしております。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。心配なのは、やっぱりほかの自治体であれば、スクールカウンセラーさんとしての仕事、相談者に応じて対応していくというのがあるんですけど、スクールソーシャルワーカーさんも兼ねるとなると、ちょっと大変で、できません、みたいな感じっていうのは、今までなかったんですか。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(田中容子さん)  採用のときに、もうスクールソーシャルワーク機能も担うということで採用していますし、実際やってみて、カウンセラーの業務だけでは届かなかったことが実現していますので、現在いるスクールカウンセラーたちは、三鷹でこういう連携支援が学べて、非常にやりがいがあるというふうに申しております。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。特にスクールカウンセラーさんの事業の中で、中1ギャップの対応じゃないですけど、全員の面接ってあるじゃないですか。学校によって実施する期間とかが違うというような話も聞いたことはあるんですけど。これ、どこかで質問したかもしれないんですけど、最初の取っかかりとして、学校に行けばスクールカウンセラーさんという、特に中学1年生の子たちが相談できる人がいるっていうのの顔合わせじゃないですけど、最初に1年生のときに全員と会うことができるのが非常にいいことなんですけど、その後っていうのが、やっぱりなかなか相談しづらい子とか、相談に行けない子とかの対応を図るために、もう一回ぐらいは、本当だったら、全員との面談みたいなのができればいいなと思うんですけど、そういった拡大にはまだなっていないんですか。拡充は考えていないんですか。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(田中容子さん)  中学校の場合は、それが今まで都のカウンセラーだけの配置でしたので、週1日しかカウンセラーがいないので、物理的にもなかなか会えるチャンスが少なかったんですが、今度それが倍になりますので、そういう意味では拡大されて、生徒たちにとっても会うチャンスがふえると思います。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。部活動の適正化については働き方改革のほうで質問したいので、先ほど質問ありました10ページの適正な学習環境の確保の中で、今回、下連雀五丁目の地区の学区域の変更が決まりましたけど、先ほど西尾委員の質問の中で、新たなる通学路の設定が、学校が保護者の意見を聞いて提案してくるというお話だったので安心したんですけど、通学路はもちろんそうなんですけど、その中で新たにスクールゾーンとして規制をしてもらいたいっていうような要望は、最終的な判断は警察でしょうけど、そういったこともできるのかどうかを確認したいんですけど。


◯学務課長(桑名 茂君)  新しい地域への新たな設定ということになりますので、例年、各学校に毎年、実際、要望として伺っている状況とは別に、段階を踏んで、地域の方、学校も含めて、そういった協議をしながら、どこをどういうふうな形で設定をしていくか。そういった中で、意見として、ここの設定というふうなところが出てくるようなことがあれば、そこは最終的にはおっしゃったように警察のほうの判断にはなりますが、要望として上げていくというような形にはできるかと思います。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。ちょっとあの地域から六中というと、かわいそうなぐらい距離があるんで、中学生だから大丈夫かと思いますけど、部活動で帰りが遅くなったりとかっていうのを考えると、スクールゾーンの新たな設定というのも出てくるんじゃないかと思いますので、ぜひいろいろ希望を聞いていただきたいと思います。
 続いて、13ページの図書館サービス網の再編に向けた取り組みの中で、井の頭コミュニティ・センターとの連携で、その後はほかのコミュニティ・センターに拡充するのかなって期待していたんですけど、これって強化しますと書いてあるじゃないですか。これは、井の頭コミュニティ・センターとの連携を強化するんであって、ほかのコミュニティ・センターとの連携を拡充するっていうことではないっていうことなんですか。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  コミュニティ・センター図書室との連携については、今後引き続きほかの住区の図書室ともいかなる連携ができるかというのは検証はしていく予定ですが、まずは井の頭コミュニティ・センター図書室との連携については、今順調に利用の実績も上げてきているんですけれども。ただ、連携が終わって、じゃあ、そのままというわけではなく、相互に図書の情報の共有とか、また、私どものほうで行っている展示を、巡回的に井の頭コミュニティ・センターの図書室でもやっていくような、事業の連携も深めていきたいというところから、今回、この中では強化というような形で記載をさせていただいております。


◯委員(谷口敏也君)  各住協の図書室との連携も一応考えていることは考えているんですよね。というのであれば、入れてもいいと思うんですけど、やっぱり入れられないものなんですか。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  実際に平成24年に、私ども各図書室のほうを回らせていただいて、いろいろヒアリングをしている中では、場所によっては連携を、特に深めていく必要がなく、地域のために特化をしてやっていきたいというところもございまして、特に今回、井の頭コミュニティ・センター図書室との連携をモデルに、各住協さんも今後、実績を見た形で多分意見が変わっていくのかなというところでは、まずここの連携を本格的に強化をして、相互に満足いくような整備が提供できるようなところから、また一段、各住協さんともコミュニケーションを図っていければというふうには考えております。


◯委員(谷口敏也君)  言っていることはわかるんですけど、全体の図書館サービスっていうか、住協のほうで、例えば住協の事務局とか、住協の役員の人たちが、うちはやらなくていいよと言ったとしても、その地域の人としては逆に損じゃないですか。やっぱりその辺って、役所のほうでリーダーシップをとって、市としての考えとしては、全住協で三鷹市立図書館が持っている蔵書を借りられるようにしていきたいんですっていう方針を示すことが重要だと思うんですけど、それはいかがですか。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  第4次三鷹市基本計画(第1次改定)の中では、コミュニティ・センター図書室との連携ということは、また別途、長期的な計画の中で位置づけをさせていただいております。今年度の、平成30年度については、そういう意味では、その連携を前提に、特に井の頭コミュニティ・センターの強化について記載をさせていただいているので、あくまでも全体の住協さんの図書館との連携を深めていく考えがないということではなくて、そちらも一方ありながら、平成30年度についてはまだ本格的に稼働して1年たっていませんので、そこを深めていくという意味で、特に取り上げた内容とさせていただいております。


◯委員(谷口敏也君)  わかりました。考えだけはしっかりと持っていただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。
 働き方改革のほうなんですけど、ここはやっぱり部活動の先生、この表を見てもわかるように、中学校の先生ですよね。ちなみにこの表の中の平均、文部科学省の数字が出ていますけど、三鷹市の先生の状況というのは把握されているんでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  三鷹の勤務実態調査の資料編というのが一番最後についていると思うんですけども、9ページ、10ページというところで、これはあくまで東京都の公立学校教員勤務実態調査の対象校が、市内に小学校と中学校が2つあって、そこをピックアップしたデータでございます。先ほどの週当たりの在校時間というのは10ページにございまして、(2)のところです。こちらが東京都の数字に対して、その2校がどうだったかというようなことは把握はしましたが、これが三鷹市全体の数字ではないということをお断りしておきます。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。これを調べていくと、部活動の適正化の中で、国が緊急対策というのを打ち出して、東京都のほうでまたガイドラインを出して、最終的にはスポーツの部活とかになると、運動部活動のあり方に関する総合的なガイドラインというのが今検討中ですよね。このガイドラインができてからなんでしょうけど、具体的な地域指導者とかの予算というものは、国のほうでしっかりと保障しているというふうになっていくんでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  部活動のことでございますけれども、スポーツ庁のガイドラインというのが今骨子が出ていまして、3月中にガイドラインが出るということです。それを踏まえて、市のほうでは来年度の中で、この6ページの部活動運営方針の策定ということで、それを踏まえて策定をしていきたいと思っています。
 まず国が出したガイドラインの次に、都道府県が運動部活動以外の文化系の部活動も含めたガイドラインをつくるという動きもありますので、そういったものも見ながら、部活動の適正化に関する方針を策定をしていきたいと思っています。
 あと、部活動指導員については、そういった補助制度もございますので、それを活用して今回も予算計上をしているところでございます。


◯委員(谷口敏也君)  人材配置については、副校長をサポートする人も含めて、しっかりと国のほうから補助してもらえるように、それを前提だと思うんですけど、要望していただきたいと思います。
 あと、最後の、ここにも書いてありますように、保護者・地域の理解の促進というのが一番重要だと思うので、この辺についてはどういったことを進めていこうというお考えなのか、お伺いしたいと思います。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  保護者・地域の理解促進のためには、学校が取り組むところもありますし、教育委員会としてやる、いろいろな広報紙を使ったり──学校でいえば、保護者向けの学校の便りだとか、保護者会の説明とか、そういったところが考えられると思いますし、市のほうではいろいろな広報紙「みたかの教育」っていうのもありますし、そういったことを通して、しっかり理解を深めていきたいと思いますし。今もコミュニティ・スクール委員会でありますとか、PTA、そういったところにも啓発を進めているところでございます。


◯委員(谷口敏也君)  これだけ結構、働き方改革といって、いろいろ議論になっているのはわかっているでしょうから、特に学校の先生というのは厳しいというのも多くの保護者はわかっていると思います。ただ、いろんな保護者がいるので、いろんなことを学校が言われてきたときに、その対応を何か教育委員会としてもフォローできるような形をとっていただければと思います。要望を兼ねて終わります。


◯委員(半田伸明君)  じゃあ、まず資料1−2から行きましょうか。4ページ、下のほうですね、小・中一貫教育の充実と発展というところで、第2段落目、学園内の小学校間及び小・中学校の兼務発令やというところが書いてありまして、ちょっと私、これ、びっくりしたんですよ。都職でしょう。都職って都の人事じゃないのという、素朴な疑問がありました。兼務発令や云々というのは、これは市がやることじゃないよねっていうところ──市の教育委員会が出すんじゃないんだよねって思っているんですが、このあたりの実務的なこと、ちょっと流れも含めて教えていただきたいと思います。


◯指導課長(松永 透君)  この兼務発令につきましては、学校のほうから、この教員を兼務してほしいという形のことを市の教育委員会に上げます。市の教育委員会から、東京都教育委員会のほうに、この小・中一貫教育校の教員として、その所属する学園の学校の教員として兼務発令をしてくださいという形のお願いをすることによって、東京都が兼務発令を出すという、そういう流れでやっております。


◯委員(半田伸明君)  はい、わかりました。人事権が来たのかと一瞬期待しましたが、そうではないわけですね。わかりました。
 次、5ページですね。知・徳・体云々の部分で、平成32年度から小学校で全面実施となる5・6年生の外国語が英語ということで、あと何年後ですかね、もうすぐ目の前に迫っております。先ほどの兼務発令。この2つを並べて見て、あれって思ったんですが、中学校だったら英語の先生がいますよね。小学校でいきなり英語の先生って配置されるのか。いや、この兼務発令で、ひょっとしたら英語の先生が、当面は小学校にも来る。見方を変えれば、その方は業務がふえるということになってしまうのか。このあたりはどのように理解をすればよろしいのでしょうか。


◯指導課長(松永 透君)  近いところでのことっていうことで、ないわけではないんですけれども、基本的には小学校の外国語の授業につきましては小学校の先生が行うというのが、全国的にはそういう形になっています。ただ、やはり負担がふえてくるということもありますので、国も、それから東京都のほうも、小学校に英語専科の教員を配置しようということで、ことし1名、平成29年度も南浦小学校に専科教員1名、モデル配置をしていただいて、今入っているところですけれども。来年度は、規模の大きいところからということで、もう1校、専科教員をいただく予定であります。
 小学校の、特に5・6年生の授業に関しては、現在、相互乗り入れ授業の一環として、中学校の英語の先生が小学校に行って5・6年生の授業を見たりという、そういう交流はしているところです。負担がふえるかということなんですけれども、行き来するということについてはそうなんですが、持ち時間数的には、後補充補助教員が自校の英語の授業については担当していただけていますので、時数がふえるということではないということでやっています。


◯委員(半田伸明君)  安心しました。働き方改革と言われているのに、仕事がふえるってどうよと思ったんですが、そうではないということですね。ここは、一応確認する必要がありましたので、質問をいたしました。
 続けます。9ページ、学校施設長寿命化。今回も補正で出てきていますけども、耐震化がたしか全部終わったんですね、100%でしたか、防災上重要な建物ということで終わったと。今度、長寿命化ですよと。耐震化と長寿命化って当然違う話なので、長寿命化の全体像が見えないなというのが、ちょっと以前から思っていた、漠然とした疑問だったんですが、こうやってようやく計画というものが出てくるということで、ああ、やっと全体像が見えるようになってきたのかなと、そういうふうな理解でおります。
 この学校施設長寿命化計画(仮称)、これ、具体的にいつごろ策定と考えていらっしゃるのか。このあたり、お願いします。


◯総務課長(高松真也君)  この段階で長寿命化計画策定に向けた調査を行ってまいりますというような記載をしておりますけれども、平成30年度に調査を行いまして、翌年度、平成31年度に計画の策定を行ってまいりたいと考えております。
 以上でございます。


◯委員(半田伸明君)  何分すごいお金がかかる話ですからね。耐震と長寿命化は当然分けるべきなんですが、長寿命化の計画に、できればどのぐらいの費用がかかるのか。ここ、企画の方がいらっしゃらないので、言うのもちょっとあれなんですけど、やっぱり財政フレーム的な発想でですね。結局、何でこういうことを言っているかというと、過去数年の予算書ないし決算書を見返しますと、まあ、とにかくでかい事業があるじゃないですか、億単位のがどかんどかんとね。ここ何年ですかね、結構続いている。それがどのぐらいまで続くのかということを考えた場合に、当然ピークってあろうかと思うんですけど、現状もう60億円、70億円行ったり来たり、大変な支出になっておりますのでね。この学校施設長寿命化計画については、ぜひ財政フレーム的な発想もちょっと視野に入れて、策定に加えていただきたい。そのことをお願いをしておきます。
 あと、その下、学校トイレの洋式化、床のドライ化、バリアフリー化とか、いろいろありますね。今回も出ていますね、羽沢のがね。実は1年前も出ているんですよ、補正ね。そのとき私、本会議でこういうふうに言いました。最終日の討論なんですが、なぜこの学校を今回選定したのか、そこを合理的に説明できるよう準備をしておいてほしいと言ったんですよ。
 どういうことかというとね、A、B、C、3つの地域があります。Aを今回やります。B、Cの地域の保護者から見たらどうでしょう。あれ、何でうちは後回しなの、こうなっちゃうんですね。だから、羽沢についてはちょっと事情は、個人的には理解しておりますので、もう限界だったということでそっちを優先したというのはよくわかりましたけども。どういう優先順位、客観的な優先順位に基づいて、それを設置して、その順位に基づいてこういう順番になりますよ、みたいなね。これもまた全体像になりますけど、そういったものをちょっと今後示してもらえないかなと思うんですよね。いかがでしょうか。


◯総務課長(高松真也君)  トイレ改修工事の関係ですけれども、現在進めておりますのはトイレの洋式化、床のドライ化、バリアフリー化というようなことを中心に進めておりますけれども、今回、補正予算、今年度も上げさせていただいております。そこでも3校を選定をさせていただいておりますけれども、その選定については、まず洋式化率の低い学校、また、学校が建設されて以来、一度も給排水管等を含めた大きな改修を行っていない学校、そちらを優先して、この学校を選定してきている、そういう状況でございます。


◯委員(半田伸明君)  というのを明らかにしてほしいんですよ。例えば、ホームページでも何でもいい。「みたかの教育」という紙面がありますね、年に何回か配っていますね、あれでも構わない。結局、何でうちは後回しなのという苦情が出た後の対応だと、後手後手に回ってしまう。だから、客観基準がはっきりしているんだっていう姿勢を強く出してもらいたい。そうすると、ポイントなのは、後手後手の対応を想定しなくて済むわけです。結局、どこにコストを置くかの発想なんですね。これは、事前コストを考えたほうが、私は得策だと思います。ぜひ御検討いただきたいと思います。
 あと、床のドライ化については、ちょっと耳にした話なんですけど、最近、何か結露がひどいらしいですね。学校名、後で個別に言いましょうか。ちょっと、この場では言いませんけど。何が起きるか。廊下がびしゃびしゃ。子どもたちはスケートが始まるんですね。オリンピックが終わったときですからね、それは刺激を受けているわけですから、そこですてんと転んで、ちょっとしたけがとか、そういう話が聞こえてきます。可能であれば、床のドライ化については、この結露、実はこれ最近の話です。結露がしていて、そういう廊下が水浸しになった状況があるかどうか、至急調査を願いたい。結構、危ないです、廊下が水浸しというのはね。
 そんな急激な天候の変化があるわけでもないのに、結露がいきなり発生すること自体もおかしな話なんですよ。だから、このあたりは何か構造的な問題があるのかもしれません。ここは、至急御検討いただきたい旨、今申し述べます。これは、答弁、結構です。
 続けます。10ページです。下連雀五丁目第二地区、これは通学路の変更というのは、人がふえるんだから、これは当然なんです。心配なのは、防犯カメラのつけかえ。都費で補助が来て──2分の1か、うちも出すと。要するに市費を投じている部分が発生しているわけですよね。だから、防犯カメラについて、学区域の変更があった場合に、つけかえをするとした場合に、そのつけかえ費用は都が負担するのか、市が負担するのか。これはどうでしょうか。


◯学務課長(桑名 茂君)  防犯カメラの都の補助事業は、平成30年度までの予定になっております。それで、小学校の通学路ということになりますので、実際新たにつけかえるというようなこと、もしくは、今現状では新しく設置するというような場合については、市費の負担ということになるかと思います。


◯委員(半田伸明君)  頭の中じゃあ、つけかえ、つけかえと思っていたんだけど、そうではないと。重々理解いたしました。通学路の変更に伴って、防犯カメラのニーズっていうのはひょっとしたらあるかもしれないですね。だから、平成30年度で終わりというんだったら、いやいや、もうちょっと続けてくださいよということを都に言ってもいいでしょうね。市の負担でやらなきゃいけない場面が出てくるかもしれません。そのあたりは柔軟に御対応いただければと思います。都にもうちょっと延長してもらいたいですね。その辺はちょっと、ぜひ頑張ってください。よろしくお願いをしておきたいと思います。
 それと、基本方針はこれでいいんですが、例年、基本方針があるでしょう。経営目標がありますね、あれ6月でしたかね、各部の経営目標が出てきますね。何度も同じことを言っていますけどね、似た文書ばっかり。毎回似た文書ばかり出てくる。複数のものについて、似た文書が出てくるのは、これはいたし方ない。なぜなら、求められているものは全部同じなんだから。
 だから、ある程度コピー・アンド・ペーストする部分も当然出てくると思う。ただ、今はこの基本方針なんだけど、基本方針をなぜつくるのか。例えば、法律による位置づけとか、当然出てくると思うんですね。そういったことを確認をする必要があるんだけれども、このような複数の似た書類があるのはいかがなものかということは、問題提起はしておきたいと思います。
 働き方改革なんですが、まず部活動の適正化ということで、6ページ。スポーツ庁がどういうものをつくってくるかをちょっと楽しみに待つしかないんですが、現実の話をちょっとしますね。答えにくかったら、答えなくてもいいですよ。部活動って内申に影響するでしょう。この実務が知りたい。つまり、運動系、文化系ってあるわけですよね。親御さんにとっては、少しでも内申をよくしたい。だから、部活に入れるんだっていう話は、よく耳にするところなんですよ。このあたりは、現実はどうなのか。
 例えば、5教科のほかに、美術だ、音楽だ、今、何か2倍らしいですけど、そういった話を聞きますけど、内申に、実際に本当に影響しているのかどうか、この実務をまず教えてください。


◯指導課長(松永 透君)  よくそういうふうに保護者の方はおっしゃる方はいるんですけれども、明らかに都市伝説です。全く、5教科とか、4教科の、いわゆる5、4、3、2、1という部分には一切影響ありません。ただ、私立の高校とか、さまざまな推薦の制度等を持っていらっしゃる学校につきましては、部活を3年間やったら加点1しますとか、そういうことで優遇されるようなケースはございますが、基本的にそこで数字が上がるということは、もともとのところではないです。


◯委員(半田伸明君)  つまり、内申に影響しないんだったら、部活に入らなくてもいい、極論するとね。ところが、親のほうはそういうふうに思っている。都市伝説とおっしゃいましたけど、本当にその4文字がぴったりな現象なんですね。
 ここで不思議に思うのは、親はそう思っていて部活に入れなきゃと思っている。ところが、部活が実は大変。だから、こうやって部活動の適正化という議論が出てくる。つまり、歯車がかみ合っていないんですね。自分の子どもがいい内申点をとる、だから運動部に行けと、親はぎゃあぎゃあ言う。都市伝説にもかかわらずですよ、親はぎゃあぎゃあ言う。結果はどうなるでしょうか。部活動の適正化の負担が学校側でふえていく。学校側でふえていくから、その分、教員の働き方改革に水を差す現象になっている。
 だから、このあたりは、せっかくこういう、今回も予算で部活動指導員と出ていましたけどね、やっとこうやって変わり始めた時期の入り口だっていうことを捉えて、その誤解を解くようにしたほうがいいのかなと思うんですね。そのことが回り回って、実は部活を担当なされている方の負担の減少にもつながるのではないか。いかがでしょうか。


◯指導課長(松永 透君)  さまざまな部活動の入部に当たっての説明の際には、基本的にはそういう話はしているつもりで、学校のほうはいるんですけれども、きちっと伝わっていないという現状があるということを踏まえて、どういう言葉で説明するのが適切なのかっていうことをちょっとまた校長先生たちと相談しますけれども、そのような形で話ができるようにしていったほうがいいかなと思っています。


◯委員(半田伸明君)  部活の先生の負担は、本当に今大きいですからね。やっと予算化されたかと思って、歳入はにやにやしながら見ていたんですが。ようやく入り口に入ったわけですからね、中教審が重い腰を上げたのが一番決定打だったんだと思いますけども、今後の推移を見守りたいと思います。
 ところで、三鷹市ではどうなのかというところで、資料編になります。先ほどの谷口さんの質疑を聞いていて、ちょっとびっくりしたんですが、対象校が2つしかない。どこですかって言いたいんですが、ちょっとそれはやめておきますね、それを言ったらまずいと思いますので。だったら、2つしかないって、ちょっと書いたほうがいいと思います。
 これ、私、てっきり全学校の平均だと思っていました。(2)の実施方法のイの調査対象のところに、小学校39校、中学校40校云々ありますけど、三鷹は2校ですよって書いていないでしょう。だから、ここ、誤解を招きます。ほかの学校はどうなのか。実は全然下かもしれないし、もっと上かもしれないし、それはわからないわけですよね。だから、ここはちょっと誤解を招くと思いますので、資料の出し方としてはどうなのかなとは思います。ここは、ちょっと問題提起をしておきます。
 あと、資料2−2ですね。平成28年度、文部科学省が教員勤務実態調査をやりましたと。それと別個に平成29年度、東京都の調査があるということですよね。これ、ちょっと数字の見方、もう一回確認します。括弧の中が東京都ってありますよね。だから、例えば上の段の、小学校でいいか、副校長、68時間33分が東京都の調査結果で、その左側、63時間34分というのが、平成28年度の文部科学省教員勤務実態調査ということで、合ってますね。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  委員さん、お見込みのとおりでございます。


◯委員(半田伸明君)  じゃあ、平成28年度の文部科学省教員勤務実態調査の中に、三鷹市は対象に入ってましたか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  対象校はなかったということです。


◯委員(半田伸明君)  となると、比較のしようがないですね。だから、私が一番心配しているのは、我々、文教委員会が以前から言っていることがありましたよね。思い出していただければと思うんですけど、三鷹市の教員実態を把握をして、何らかの形で一応報告をしてほしいということを以前から言っていた。私は、この資料編の数字を見て、これが実態だと思っていたけど、実は2校しか対象でなかった。こうなっていくと、じゃあ、三鷹の実態はまだ把握できていないのかになっていくわけですよ。このあたり、どうでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  三鷹市の教員の勤務実態については、国の平成28年度の実態調査の該当校はなかったということで、どういうふうな把握をしたらいいのかと。検討会議の中でもあったんですけども、東京都が平成29年度やるということで、東京都の実態調査も抽出なんですね、その39校とか、40校と。その中に三鷹市が2校含まれるというので、その値をまずは分析してみようということで、今やっているところでございます。


◯委員(半田伸明君)  何らかの形で、三鷹の先生方の実態把握は努めてもらいたいですね。そのための校務支援システムの改修なわけでしょう。だから、校務支援システムの更新がどういう形になるのか、今後の推移をちょっと見るしかないんだけれども。どうでしょう、例えば出退勤システムっていう文字も現にありましたけど、きちんとした把握ができるように努めていただきたいと思います。
 資料2−2についてはこれでもういいんですが、資料編の9ページなんですが、東京都の調査自体は平成29年6月から7月にかけて1週間やっているわけでしょう。これ、結果がわかったのはいつですか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  私どものほうで、この結果を東京都のほうからいただいたのは12月だったということで記憶しております。


◯委員(半田伸明君)  5カ月もかかるんだ。12月ですか。わかりました。じゃあ、しようがないか。気になっていたのは、三鷹の先生の実態はどうなのという問題意識がずっとあったということと、あわせて7月に終わっているであろう調査が、なぜ文教委員会に行政報告なかったのかというふうにつなげていきたかったんですが、そうじゃなくて、12月に来たと。ああ、わかりました。じゃあ、行政報告としてはこのタイミングしかないですね。2月でもいいけど、それは大差はないから、それはわかりました。
 あと、働き方改革について、ここは予算を議論する場じゃないので、ちょっと紹介だけにしておきますけど、実は国費、来ていないよね、今回ね。都費だけなんですよ、歳入で働き方改革が来ているのは。部活指導員とか、いろいろあるけれども。つまり、国でこれだけ騒がれておきながら、国費が来ていないっていうことは、私は愕然としました。何だ、都費だけじゃないかと思った。
 さっきの谷口さんの質問じゃないけれども、本来、中教審でやっているぐらいだから、国レベルでやるのであれば国の金をつけろと、これは当然、当たり前の話。それは当然のことなんですが、そこからもうちょっと先に議論を進めますとね、私が一番心配しているのは、先生って都職でしょう。だから、都費が来るのは、ある意味、当たり前なんですよ。ある意味、当たり前。だから、都職の先生の働き方を改革するために、都の費用がおりてくるのは、これは流れとしては、ある意味で当たっているんです。心配なのは、市の単費の持ち出しが今後出てくるんじゃないのと思っているんです。
 例えば、都を10分の10で見ていた。どうでしょう、二、三年後、いや、2分の1、三鷹市、やってくれ、こうなっていくんじゃないかという危惧感がある。市の職員の働き方改革は当然、我が市の一般財源でやらなきゃいけないですよ。だけど、都職の人たちの働き方改革に市の一般財源を用いる事態が来るのは、私はこれは絶対に許せないと思っています。いかがでしょう。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  プランの中の8ページに、その辺のところの国・都への働きかけのところで、やはり自治体や個々の学校の取り組みだけでは限界があるというところは、そこでございまして、まずは国があるべき姿というのを示して、財源も含めて検討していただいて、根本にあるのは教員の配置というところもあると思うんですけども、そのほかに、いろいろな制度の拡充については、東京都がこれからどういうスケジュール感でそういった部活動指導員だとか、いろんな人的確保だとか、制度改革を進めていくのかと、そういうものを早く示してほしいということで、今後、三鷹市のプランも、そういった財政的、人的支援があって初めて実現する部分がございますので、そこをしっかり求めていきたいなと思っております。


◯委員(半田伸明君)  働き方改革という意味でいうと、市の職員についても当然言えるわけですよね。だからこそライフ・ワーク・バランスなんていう言葉があるわけですよね。だから、市の職員のライフ・ワーク・バランスに市の一般財源を用いるんだったら、これは筋が通っている。その意味で言うと、学校の関係の働いていらっしゃる方で、市の単費でやっているところについては、逆に言うと、もっと拡充しなきゃいけないかもしれない。このあたりの交通整理はきちんとしておいていただきたい。
 だから、市の単費で雇っている人たちは果たしてどういう人たちがいるのか。いろいろな方がいらっしゃいますよね。そういった方々で、万が一働き方改革で何か支障があるんであれば、これは市の単費でどう和らげていくかということを議論しなきゃいけない。都職については、都の金でやらなきゃいけない。このあたりの交通整理を、今の答弁で十分なので、今後、市の単費の持ち出しが拡充、ないし新規でふやされる事態のないように、これはきちんとくぎを刺しておきたいと思いますので、ひとつよろしくお願いをしたいと思います。
 あわせまして、今後、今の保育園だったら、例えば待機児童の問題があるでしょう。ことしもいっぱいつくりますね。待機児童の問題って、当然、当たり前ですけど、数年後には学童保育所の待機児童の問題になっていくと。いずれ学校の教員が学童保育の何かしらの事業を担わなきゃいけない時代が来るかもしれないという見方で、私、ちょっと今見ています。例えば、教室の1室をあけましょうとか。
 そういうふうな事態になっていった場合に、働き方改革と言いながら、実は地域の要望により、どんどん負担がふえていく。食育もそうですね。言い出したら、切りがありません。教育にこうあってほしいと誰もが言う。結果、教職員の負担がふえていく。そういったことを考えていった場合に、どこまでが本来的に教育でやらなきゃいけないのか。どこまでが本来教育に付随する業務なのかについては、きちんと色分けをしておいていただきたいと思います。
 最後になりますが、教員の働き方改革について、ある住民協議会のチラシにこういうくだりがありました。教員の働き方改革について議論が始まっていると。だから、我々地域としては、ボランティアを含め、学校のことについて頑張っていかなきゃいけないと。私、これ大変な問題だと思います。一歩間違ったら、地域に負担を押しつけるのかになりかねない。お題目を言うときには、必ず誤解を招かない表現にしなければいけない。
 だから、教員の働き方改革を推進する、当然予算をつけて推進する。だけど、このことは地域の皆さんに無償で手伝えと言っていることではありませんと。その住民協議会の名前はちょっと今伏せておきますけど、それを見たとき、私は大変ショックを受けたし、実際それを見て私のところに問い合わせも数件来ました、これはどういうことだ、俺たちにただ働きさせるのかと。これでコミュニティ・スクールが、誤解、崩れてしまうことがあったら、まずいと思います。
 だから、働き方改革を表に出していくときには、地域の皆様との協働という言い方、ここをすごく意を用いてもらいたい。決して押しつけではありませんということはね、どこかでニュアンスを入れておかないと、その学校自体が、経営が逆におかしくなってしまう危険性が十分高いと思う。ここは、くれぐれも意を用いていただきたい。
 以上、お願い申し上げまして、質問を終わります。


◯委員(伊藤俊明君)  それでは、何点か質問させてください。最初に、まず、こちらの資料1−2、基本方針のほうの4ページの1番の、やっぱり小・中一貫教育の充実と発展の中で、学園長がリーダーシップを発揮しながらって、先ほど来、他の委員からも出ておりましたね。それで、学園長の権限を明確化するということで。それで、学園長の、こうなると資質だとか、小・中一貫への深い理解と取り組み姿勢がすごく重要になってくると思うんですよね。それで、これは小学校からでも、あと、いろいろな人事異動でかわってしまったりということで、その中で3校なり、4校なりの学園の長で誰をということでするんでしょうけども、その選ぶ人材を、どの方を学園長にするかとかっていう中において、教育委員会はどのような影響力というか、なさっているんでしょうか。


◯教育施策担当課長(木下英典君)  この学園長の選定につきましては、教育委員会が任命をするという形で、3人、4人いる校長の中から適任者を教育委員会、教育長が任命いたしております。


◯委員(伊藤俊明君)  そういった意味でね、これ、ますます非常に、その人がどういう人間、どの方がなるかということと、あと学校間の校長先生に対する調整能力も必要になってくるでしょう。それでいて、先ほど来の働き方改革やら、ちょっとこれも本当は切り離して質問しなきゃいけないんだけど、結構連動している部分があって。それと、余りにもこのサンプルが少なくて恐縮なんですが、まさか僕も、先ほどの半田委員と同じように、三鷹の小学校1校、中学校1校と思わなくて、全体的なものだと思ったんですけれども、傾向としては、このような、そんなに大きな違いはないと解釈してよろしいでしょうか、ここの資料の9ページのを見ているんですけど。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  実態調査の三鷹も同様の傾向が見てとれるというようなことを、お話をしているんですけれども。一番最後の10ページの(3)、これも分布なんですけども、先ほどの途中の7ページに、小学校・中学校の60時間を超える割合が、小学校は東京都では3人に1人が超えているよと、中学校では、東京都、3人に2人が超えているよと。見てみますと、三鷹の対象校2校だと、6人に1人ぐらいだということになるんですが、一番最後の10ページの表を見ていただくと、やはり55時間から60時間というところが一番多いんですね。そういうところからすると、国の小学校もここが一番多いので、やはり60時間に限りなく近いところが多いというのは、実態としては変わらないということです。
 ですから、超える、超えないで一線を引くと、この2校だけで見るとそうですけれども、大体全体的にこのような傾向にあるというふうに認識しております。


◯委員(伊藤俊明君)  どうもありがとうございます。聞きたいことも結構、先回りして答弁していただいたんだけど。それで、僕なんかも、かなりこの数字を見てね、三鷹と余りにも東京都全体がかけ離れていて。むしろ、一見、僕なんかは小・中一貫で、非常に教員の多忙感というのは、むしろ我々がね、三鷹の先生が最も大変なんじゃないかなというふうに、もっとこの数字よりも三鷹が多いかと思っていたら、逆にこんなふうに出て、ちょっと意外だったのと、でも実態はほとんど近いということでわかったんですが。
 それで、こういった中でね、また校長先生の労働時間というか、この9ページを見ても、三鷹市の校長先生が11時間49分という、特別ここがしちゃっているんです、東京都の小学校の校長先生を平均してもね。これ、こういう実態と、あと中学でも校長先生。それで、一方、副校長先生というのは、東京都全体を見ても大変だということで、三鷹市の中でも、特に五中は今モデル校としてもやっているということで、ほかのところにも副校長先生の多忙感が大変だということでフォローしている体制が見受けられるんですが。これで、学園長になられた方とか、校長先生、ほかの東京都に比べてもかなりの過労度が出ているような感じなんですが、どのようにお考えでしょうか、教育委員会としては。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  今回の調査で、小学校の校長先生のところが、確かに東京都、そこだけ超えているんですよね。その時期に要因があったようには聞いていますが、この特定の時期に特定の学校でそういう要因があったということは、しっかり把握はしています。
 ただ、やはり傾向としては、東京都と、国と同じように、小・中の副校長先生と中学校の教諭だというふうに認識しております。ですから、特に校長先生が学園長ということで、三鷹が特に負担があるというふうには、このデータから言えるというふうには考えていません。


◯委員(伊藤俊明君)  そうであってほしいなと思って。そういった意味でも、いろいろ教育委員会のほうでも、しっかりそこの学園長に対しても目を配っていただいて、協力体制をしていただかないとということと、それと、先ほど他の委員の質問でも、コミュニティ・スクール推進員に対しても、学園長が任命し、教育委員会がというようなことですので、だから、いろいろな意味で責任もかかってきているなと思いますので、その地域の実情をよく把握している地域の方やら、学校長、学園長が一体となってやっていくことが本来の小・中一貫の目指していく姿だと思いますので、引き続きしっかり教育委員会としてもサポートしていただければと思います。
 あと、ちょっと部活動の適正化に関してお聞きしたいんですけども、これで、今大分この部活動に対しても、先生方の働き方のほうも、大分部活動の指導員という形で、これを各中学校に配置していただいて、顧問のかわりにということでおっしゃっていましたけど。ほとんど、今までの顧問の方のやっていたことは全部──もうちょっと具体的に、この部活動の指導員に対しての仕事、教えていただけますか。


◯指導課長(松永 透君)  部活動指導員というのは、今までも外部指導員ということで、実技の指導を顧問立ち会いのもと、指導してくださる方というのはいらしたんですけれども、この部活動指導員につきましては、基本的には非常勤ですけれども、学校の職員という位置づけでやりますので、学校の外での活動、対外試合等の引率も単独でできるようになるということであります。
 今までは、土日も大会があれば教員が必ず引率をして連れて行かなければならなかったところが、そうではなくなる。また、練習も顧問立ち会いのもと、外部指導員が指導してくださっていたんですけれども、その部分も1人で指導ができるという意味では、モデル配置ということで、各校1名ですので、全ての先生がそれで大丈夫になるかというわけではないんですけれども、まずはそこからということで進めていきたいと考えています。


◯委員(伊藤俊明君)  それで、先ほど部活が──我々も子どもが小学校、中学校に行っていたときに、やっぱり部活も文武両道じゃないですけど、しっかりやっておかないとみたいな、都市伝説とおっしゃいましたが、実はそういう感じを受けていました。だけど、一方、でも、それはそれで、ある意味一生懸命どっちも頑張れということで、よかったのかと思いますけど、正確な情報をというか、入学式なり何なりで言っているんだということをお聞きして。ただ、本当に逆に、部活をやりたいと思っている子もおりますのでね。ですから、日数とか時間だけが全てではないと思いますが、完全に今度、2日間とか休養日も設けるというので、より充実した内容の指導のあり方というかね。やはり、限りない才能を持っている方とか、やっぱりこれ、指導者にさえ恵まれれば、物すごい花開いたのになんて思う。僕なんかも、子どもの友達やらも見ていて、やはりその指導の重要性を痛感しているので、その辺の取り組みはちょっと、どのようにお考えでしょうか。


◯指導課長(松永 透君)  おっしゃるとおり、指導者の問題というのはすごく大きいところだと思います。自分が専門で行ってきた競技については、自信を持って安全配慮も含めて指導ができるんですけれども、初めてやるスポーツを学校事情で担当してくださいということもないわけではありません。そういった部分もありますので、苦手な競技を持っていらっしゃる先生のところに、こういった部活動指導員でありますとか、外部指導員であって、専門的な指導ができる方を今配置をしていこうという、そういうことも考えて、今やっているところです。
 時間的なことにつきましては、なかなか子どもたちも放課後、今忙しい子どもたちが多いですので、部活だけが大切ということではなくて、さまざまな家でのこと、それから文化的な活動も含めて、バランスよく。それこそ知・徳・体、バランスということをうたっているわけですけれども、そういったことも配慮しながら進めていきたいと考えています。


◯委員(伊藤俊明君)  それで、この6ページの4にもつながるんですけども、それで部活の指導員も、もちろん有効な手段、手だてだと思いますが、この4番の地域スポーツクラブ等との連携の検討とかっていうことで、やっぱり、それからだんだん今後の方向性とかっていうのは、やっぱりこの地域スポーツクラブとか、民間のとか、いろんな形をお考えというか。それは、個人がやっていくんだろうけど、ただ、行政としても、やはりある程度の地域での体制づくりというか──よろしくお願いします。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  今後の課題として、そういったあり方──地域でそういう専門性を持った方が指導に当たってくれるような体制でありますとか、スポーツ推進課とも連携しながら、そういう地域のスポーツ振興と児童・生徒の運動能力の向上、そういったものがうまく図れていければいいなと思っています。体協の人なんかからも指導したいというようなお話もときどき出てきたりもしますので、そういった全市的なものが少しずつ広がっていけばいいのかなと思っていますが、すぐにはなかなか。今でも、地域的な、そういうスポーツクラブって、どうもあるようなんですけど、なかなか小・中学校を全部カバーするような単位ではないようなので、そういったものが、スポーツと文化部との間の連携でうまくやっていければいいかなと思っています。


◯委員(伊藤俊明君)  とかく、こういうことが地域のね、ある程度普及するまでには時間がかかるのはわかっているんですけど、余りにも地域格差があって、やはりあるかないかによって全然変わってきちゃうので、できることなら、ある程度同時にスタートできる体制にして、余りそういうものに格差がないような形で、教育の競争じゃないですけど、スポーツ環境やら、そういう文化活動の環境もなるべくというふうにお願いいたしまして、終わります。


◯委員(嶋崎英治君)  大きく分けて3点ね。1つは、臨時・非常勤職員の観点から、2つ目は働き方改革、とりわけ副校長の多忙さ、そういうことについて、3点目は、9つの最重点課題を設定していると思いますけども、それに関連して質問をさせていただきたいと思います。
 最初に、2月23日の本会議で、私、臨時・非常勤職員の待遇改善、雇用安定について、一般質問をさせていただきました。その観点から、確認と問題提起を含めて質問をさせていただきます。副校長補佐というのを、今試行的にやっていますけど、それは地方公務員法の3条3項3号職員だと思いますが、週労働時間はどういうふうになっているのか。それから、学校図書館司書、これも同条の3条3項3号だと思いますけども、週労働時間。スクールカウンセラー及びスクールソーシャルワーカーについては、地方公務員法の何条何項職員なのか、週労働時間。それから、コミュニティ・スクール委員、統合してやりますね、それは何条何項職員なのか。さらに、部活動指導員というのを、ある意味で新設ですよね。これについては、何条何項職員で、週労働時間は何時間なのか。
 そして、これに伴い更新ね。契約更新、これはどういうふうになっているのか。4回更新で5年を上限とかってありますよね。そういうものに、今挙げた職種は該当するのかどうかについて、まずお尋ねをいたします。


◯総務課長(高松真也君)  職員の関係ということで、私のほうで一括して、まず御答弁をさせていただきたいと思います。今、お話のございました副校長補佐、また学校図書館司書、市配置のスクールカウンセラー、そして今後予定をしております部活動指導員、全て嘱託員、非常勤の特別職の職員として位置づけをしております。また、もしくは考えております。ですので、現状は地方公務員法第3条第3項第3号の職員、そういう形になります。
 おのおの勤務条件といいますか、週の労働時間等というお話がございました。まず、副校長補佐といいますか、本年度は学校経営補佐というような位置づけで置いておりますけれども、本年度は1日7.75時間で、月16日という勤務となっております。今後予定しておりますのは、1日5時間で一月16日というような勤務を考えているところでございます。
 続いて、学校図書館司書ですけれども、現在、週当たりの勤務時間が29時間という形になっております。
 スクールカウンセラーですけれども、1日7.5時間の勤務をしておりまして、1校当たり1日配置をしているという状況ですので、その配置をしている学校数に応じて週当たりの勤務時間が出てくるというような形になります。
 そして、部活動指導員についてですけれども、現時点で考えておりますのは週13時間ですね。週当たり13時間というような形で想定をしております。
 最後になりますけれども、コミュニティ・スクール委員会委員、また学校運営協議会委員、それを一本化していくということで考えておりますけれども、学園・学校の運営、また必要な支援について協議をしていただく機関の委員という形ですので、地方公務員法の第3条第3項第2号に規定する職員という形になります。
 今申し上げた地方公務員法第3条第3項第3号に規定する嘱託員については、勤務実績が良好であれば、4回まで更新ができるという嘱託員全体の仕組みがございますので、その制度の中での任用となっております。
 以上でございます。


◯委員(嶋崎英治君)  4回更新ということで、これは今後の課題になっていくかと思いますけども、2年後と言ったらいいんでしょうかね、2020年4月1日から会計年度の任用職員制度が始まります。それに当たって、本会議場でも問題提起しましたけれども、学校図書館司書、あるいはスクールカウンセラーというのは、経験値をやっぱり見るということが必要じゃないかなというふうに思います。ぜひ、この制度導入のときには、そういったことも自治体の裁量でできるはずですから、検討をしていただきたいというふうに思っています。
 とりわけスクールカウンセラーとソーシャルワーカーの違いについては田中課長から話があり、ああ、こういう違いがあるんだなということで、私の理解も深まったんですが、学校図書館司書ですよね。先ほど西尾委員からも児童の居場所ということでありました。この役所でも、労働安全衛生の相談に行ったとき、ああ、あそこの部屋へ入っていったというと、あいつ、ぐあい悪いんだなとわかっちゃうから、わからないように別のところから入っていくという仕組みをとっていたというふうに思います。
 子どもたちも、保健室へ行くと、あいつ、またぐあい悪いのか、あの子、またぐあい悪いのかと、こう見られがちなので、実は司書さんのところへ行っていろんな相談をしている。先ほどもありましたね、そういう御紹介が。大変重要な役割を果たされているな、図書指導だけじゃなくてね。子どもにとっては本当に、児童にとってはなくてはならない──先生と多分呼んでいると思うんですけど。実際に、自分のお子さんがそうなったときに、親御さんから私はその話を聞いて、ああ、そうだということを思いましたので、ぜひその人たちが誇りを持って、希望を持って司書が続けられる。三鷹は各校に1名いるっていうのはすぐれたことだというふうに思っていますから、さらにその評価を会計年度任用職員のときには高めていっていただければというふうに思います。
 その更新ですけれども、4回まで。その先は、試験というようなことで理解してよろしいんでしょうか。


◯総務課長(高松真也君)  現行の嘱託員の制度は、今御指摘のとおり、任用期間は1年以内とした上で、任用期間を4回を限度として更新をすることができると。4回の更新の限度を超える場合につきましては、改めて選考について、本人の申し込みにより受験していただきまして、合格となった場合に、嘱託員としての任用を行うと、こういう仕組みとなっております。
 以上でございます。


◯委員(嶋崎英治君)  職種で挙げませんでしたけれども、学校の中で欠くことのできない職員として、給食調理、いますよね、嘱託と言ったらいいんでしょうか。その人たちも全く同じということなんでしょうか。それで、4回の更新が終わるとき、いつごろ、どういう話を、その該当の人たちにするのか。試験の案内とか、もうこれでその学校は終わりだよと。そうですよね。いつか説明しなきゃ。働きたいと思っているでしょうから、それはいつごろ、どういう形で、当該の人たちに教育委員会が説明をなさるんでしょうか。


◯総務課長(高松真也君)  給食調理の業務に従事する嘱託員というのも、実際任用をしております。そうした嘱託員について、その更新期間の満了といいますか、そういうことについて、御本人たちもよく御存じであることはございますけれども、遅くとも年内までには、学校長を通じて御案内をするという形をとっております。
 以上でございます。


◯委員(嶋崎英治君)  わかりました。次に、副校長補佐の関係ですけれども、23区、多摩地区合わせて全体を見渡している人が私の友人でいましてね、再任用校長がどうして生まれたと思うかって問題提起されたんですよ。そうしたら、副校長の人が多忙過ぎる。副校長が校長になってしまうと、副校長のなり手がなかなか手を挙げてくれないと。
 それから、副校長自身も、校長の多忙さっていうのは間に挟まって知っているものですから、なかなか手を挙げないということでね。私は、ある意味で、学校の中からこの副校長補佐というのは選ばれてくるのかと思ったんですが、そうじゃないんですね。第3条第3項第3号職員ということですから。これで、かなり副校長──お二方、経験されているから、私が言うまでもなく、多忙さについては御存じかというふうに思うんですが。
 全国的に、メンタルヘルスケアが必要な学校の管理職の皆さんって、副校長ではないかなというふうに私は認識しているんですが。その私の認識が間違いだったら──管理職の中ですよ、一般の教員じゃなくてね。三鷹にもそのような事例っていうのはあるんでしょうか。


◯指導課長(松永 透君)  副校長先生の多忙さということについて、委員おっしゃるとおり、確かに大変な仕事で、よく頑張ってくださっているなと思っています。メンタルヘルスの部分につきましてなんですけれども、基本的に東京都で副校長に任用ということになって、三鷹の学校に配置と、そういうことになりますけれども、夏あたりに、副校長に昇任時にメンタルの部分での特化した形でのケアをするための研修──こういうときにはどんなふうな形でやっていったらいいのかみたいなことをするのを、1泊で任用時に研修をしているところです。
 三鷹でも、副校長先生の多忙さということですけれども、私が知っている中ではなんですけれども、メンタルを理由にということでやめられたという形のことは、今のところ聞いているところではありませんが、確かに日常的に非常に多忙な状況であるということは、私自身の経験上も含めて、あるなと思っています。学校の中で誰がやらなければいけないのかということが明確にならない仕事について、基本的に副校長先生がまずは担ってといったことで動いているところもあるのかなと考えています。


◯委員(嶋崎英治君)  副校長ということになってきますと、プライドもそれなりにあるからね。自分の悩み事をなかなか話せなかったら、一体誰に持っていったらいいのか。本当に両方ですよね。大変だなと思いますから、この補佐制度が全校的になって、少しでもその助けになるように、そして副校長が未来に向かって生き生きとやれるようなことにつながればなというふうに思っていますので、ぜひいい制度にしていただきたいというふうに思っています。
 次に、9つの重点課題が先ほど説明ありました。この中にも優先順位っていうのはあるんですか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  先ほど、基本方針の説明をする中で、最重点施策だよというのが、ときどき出てきたのがそれなんですけども、そこの中での優先順位というのはつけてはいないです。全て同等に重要だという認識でございます。


◯委員(嶋崎英治君)  わかりました。中でも順位があるのかなと思ったけども、それは順位はつけがたいと、いずれも最重点施策だということだというふうに理解してよろしいですか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  もともと教育ビジョンの体系というのがございまして、その中に最重点施策というのが位置づけられておりまして、それが中長期的にずっとその期間、施策として重要と位置づけられておりまして、それを反映させていただいているということでございます。


◯委員(嶋崎英治君)  これで質問を最後にしますが、最後は、働き方の関係になって、これはお願いになるかと思いますけれども、かねてから私は三鷹市は小・中一貫教育校ということで、他の東京都内、あるいは多摩地区と違う状況下にあるというふうに思っています。都の調査は1校だけだと、名前を挙げても構わないと思うんですけど、1校だけであって、地域の格差。それで、高山のような事情とか、今度は一小のような事情とか、いろいろ起きてくるという中で、やはり三鷹市として教員の皆さんがどういう実態にあるのか。そして、そのもとで子どもたちはどういう実態にあるのかっていうことをつかむことによって、働き方改革というのは本当は対策がつくられるんだと思いますので、大変だと思いますが、教員の、あるいは子どもたちの実態を、三鷹市として、三鷹らしい教育を進めるわけですから、調査をしていただきたいなと。
 その上で、働き方改革なり、さらに教育の基本方針の改定が必要なら、そういうところに反映していっていただきたいなと。これは意見ですから、答弁を求めませんので。
 以上で、私の質問、問題提起を終わります。


◯委員長(吉野和之君)  以上で、教育委員会報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午後2時37分 休憩



                  午後2時39分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 所管事務の調査について、本件を議題といたします。
 三鷹の教育・文化・スポーツの振興策に関すること、本件については引き続き調査を行っていくということで、議会閉会中の継続審査を申し出ることにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 次回委員会の日程について、本件を議題といたします。
 次回委員会の日程については、本定例会最終日である3月27日とし、その間必要があれば正副委員長に御一任いただくことにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 その他、何かございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、特にないようですので、本日はこれをもって散会いたします。お疲れさまでした。
                  午後2時40分 散会