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トップ会議録会議録閲覧 > 会議録閲覧(平成30年文教委員会) > 2018/02/08 平成30年文教委員会本文
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2018/02/08 平成30年文教委員会本文

                  午前9時28分 開議
◯委員長(吉野和之君)  ただいまから文教委員会を開きます。
 初めに、休憩をとって本日の流れを確認いたしたいと思います。
 休憩いたします。
                  午前9時28分 休憩



                  午前9時31分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 本日の流れにつきましては、1、行政報告、2、次回委員会の日程について、3、その他ということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのように確認いたします。
 市側が入室するまで休憩いたします。
                  午前9時32分 休憩



                  午前9時34分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 スポーツと文化部報告、本件を議題といたします。
 それでは、本件に対する市側の説明を求めます。まず、項目アについての説明を求めます。


◯市長(清原慶子さん)  皆様、おはようございます。本日は御報告の機会をいただきまして、どうもありがとうございます。お手元の資料にございます「井の頭文学施設(仮称)」(「太宰治記念文学館(仮称)」及び「吉村昭書斎(仮称)」)につきまして、この資料に沿いまして、私から御報告をさせていただきます。
 三鷹市では、文学のまちづくりの充実を目指しまして、三鷹市に特にゆかりの深い作家である太宰 治、吉村 昭両氏の御遺族様の御寄附等を生かしつつ、その業績を顕彰する文学施設を、2人の作家にゆかりのある都立井の頭恩賜公園内に東京都と連携して建設することとして、昨年8月に井の頭恩賜公園内に建設する「井の頭文学施設(仮称)」に関する整備基本プラン(案)をまとめました。
 そして、東京都との協議が調いました万助橋付近を設置候補地とする整備基本プラン(案)について、市民の皆様の御意見をお聞きするためのパブリックコメントを、平成29年8月から9月に実施いたしましたところ、施設整備に賛成の御意見及び賛成だが当該の設置場所については生態系の保全等の観点から賛成できないので別の場所を検討すべきとの御意見が多く寄せられ、施設整備に反対の御意見も寄せられました。
 市長として、井の頭恩賜公園100年実行委員会の構成委員として、井の頭池のかいぼりを都に提案してきた立場でもあり、協働で進めてきた立場でもございますので、かいぼりのボランティアもされている方々を含む皆様から生態系への懸念が示されたことから、私は判断いたしまして、設置場所について東京都と再協議を行うことといたしました。これは、9月議会の文教委員会で御報告したとおりでございます。
 その後、都との協議の結果、文化・交流エリアを設置候補地とすることとして、整備基本プラン(修正案)について、平成29年12月から平成30年1月にパブリックコメントを実施しました。前回と同様の御趣旨の御意見が寄せられました。
 整備基本プラン(案)及び整備基本プラン(修正案)についてのパブリックコメントに御意見をお寄せいただきました方々、そして市民の皆様には心より感謝を申し上げます。
 ここで御報告させていただきます。私は、太宰治記念文学館(仮称)及び吉村昭書斎(仮称)につきましては、都立井の頭恩賜公園以外の場所に設置することとして、平成31年度の開館を想定したスケジュールを見直しまして、今後の整備に向けて検討を進めることといたします。
 このことは、この間、三鷹市議会からは当該事業について慎重に進めるべきとの御意見をいただいてきましたこと、2回のパブリックコメントにおいて、整備に賛成または整備を前提とした御意見が大半ではございましたが、設置場所については公園以外で整備すべきとの御意見も多いこと、また、昨年末の平成30年度予算編成の中で明らかになりましたのが、国による地方消費税の清算基準の見直し及びふるさと納税によって一定の市税の減収が見込まれること、また、修正案で示した場所について、東京都の許しを得て、三鷹市のほうでも独自に地質の調査を先行してさせていただきましたところ、基盤整備のために経費増が見込まれることなどがわかりました。
 また、私は三鷹市ゆかりの文学者を顕彰する事業として、市議会、そして市民の皆様に提案をさせていただいてきたわけでございますから、文学者、そして御遺族様の名誉を守ることも市長の責務であると認識しております。これらを総合的に勘案しながら、熟慮に熟慮を重ねまして判断したのが井の頭恩賜公園以外の場所に設置することでございます。本事業につきましては、この間、太宰 治、吉村 昭両氏の御遺族様の格別なる御理解を得て進めてまいりましたので、もちろん、この意思決定をするまでの間、御遺族様に市長が直接お目にかかりまして、このような経過を御説明して、御理解を得たところでございます。
 また、東京都におかれましても、協働の取り組みとして、この間、一貫して協議を重ねてきていただきましたので、担当副知事以下、担当の課長さんに至るまで、私が直接お目にかかりまして御協議も重ね、最終的な判断にも御理解をいただき、これからもこのような取り組みについては、機会あればきちんと連携をしていきたい。それ以外の事業についても、ぜひさらなる連携をというようなお答えをいただいておりますことを御報告申し上げます。
 この変更に伴いまして、整備基本プランにかえまして、設置場所と日程について変更しつつ、これまでの検討を最大限生かしまして、太宰治記念文学館(仮称)及び吉村昭書斎(仮称)の整備に向けた基本的な考え方を今年度中に取りまとめてまいります。太宰治記念文学館(仮称)及び吉村昭書斎(仮称)につきましては、今後基本的な考え方に基づきまして、特別展の開催など顕彰事業のあり方や整備に向けた検討を継続いたします。
 なお、この間、太宰治文学サロンのオーナーの方とも対話をいたしまして、引き続き三鷹市に全面的に協力していきたいと、このような言葉を市長が直接聞いていることも申し添えます。今後とも、市議会の皆様におかれましては、三鷹市ゆかりの文学者顕彰事業について、これまでの御理解に加えて、この方針転換にもかかわらず実現に向けて御支援を賜りますよう、心から、心からお願い申し上げます。
 私からの報告は以上でございます。


◯委員長(吉野和之君)  市長の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。市長に質疑のある方、いらっしゃいますか。よろしいですか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、休憩いたします。
                  午前9時41分 休憩



                  午前9時42分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 引き続き、項目アについて、市側の説明を求めます。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  私からは初めに、井の頭恩賜公園内に建設する「井の頭文学施設(仮称)」に関する整備基本プラン(案)について実施いたしました、2回のパブリックコメントの状況や、また、パブリックコメントで出された主な意見などについて御報告をさせていただきます。
 初めに資料の2ページをごらんください。こちらは、平成29年8月から9月に実施したパブリックコメント──これは施設の候補地を万助橋付近とした整備基本プラン(案)についてのパブリックコメントでございますが、115人の方から302件の御意見をいただきました。この115人の内訳ですが、個人の方が111人、団体の方が4団体ございました。そして、意見の種類ごとに件数と人数を分類したものが下記の表となります。これについては、12月の文教委員会でも御報告をさせていただいているところでございますが、お一人の方や団体が複数の意見を提出していることもあることから、人数欄の合計につきましては、延べ人数148人となりまして、115人とはなっておりませんので御留意いただければと思います。なお、この後の説明も、一部、12月の文教委員会で御報告した内容と重なるところもございますけれども、改めてこれについても触れさせていただきます。
 まず、いただいた御意見の数でございますが、(1)として、施設整備に賛成または整備を前提とした意見が106件、34人の方から。(2)の施設の位置に関する御意見については、全体で69件、64人から出されました。そのうち、万助橋付近に整備するべきではないという御意見が52件、50人の方、また、公園外で整備すべきだと述べている御意見が17件、14人の方からありました。(3)、施設整備に反対する意見は22件、17人。(4)の整備基本プランの内容に対する質問や意見は93件で25人。(5)の計画の進め方に関する御意見は12件、8人から寄せられました。
 次に3ページから7ページが、これらの主な御意見と対応となっております。まず(1)、施設整備に賛成または整備を前提とした御意見でありますが、太宰 治の文学を顕彰する記念館、文学館を設立することは極めて大きな意義を持っており、公園の一角に建設することを希望するという御意見や、また、文学の発信地として井の頭恩賜公園という位置づけはよいという御意見、また、三鷹市のブランディングという観点からも効果がある、日本のみならず海外からもお客様をお迎えできるなど、御意見がございました。
 次に(2)の施設の位置に関する御意見でございますが、まずこの中で、万助橋付近に整備するべきではないというものについては、環境を守るためにも、既に切り開いている場所への建設で対応をという意見、また、建設には賛成だが、公園内のほかの場所でというような意見がございました。また、公園外で整備すべきという御意見については、文学施設建設には賛成するものの、井の頭恩賜公園内ではない場所で再検討をという御意見などがありました。
 (3)の施設整備に反対の御意見といたしましては、箱物をつくることへの反対、また、予定されていた資材置き場が渡り鳥の羽休めの場所である、また、税金の無駄遣いなどといった御意見があったところです。
 (4)の整備基本プランに対する御質問や御意見では、太宰ファン参加型の仕組みの構築をという御提案や、国内にあるほかの施設とどのような協力関係を結んでいくのかなどの御質問があったところです。
 (5)の計画の進め方に関するものでは、環境団体への事前の相談や調整を行うべき、時間をかけて進めるべきという御意見などがございました。
 それぞれの意見に対する対応につきましては、いずれも基本的には資料1、今市長からありましたこのメッセージを踏まえまして、文学施設については、井の頭恩賜公園以外の場所に設置すること、また、昨年まとめた整備基本プランにかえて──この後説明をさせていただきますが、整備に向けた基本的な考え方を今年度中に取りまとめて、それに基づいて文学者の顕彰事業のあり方や、文学施設の整備に向けた検討を継続していくことを、対応として記載をしているところでございます。
 次に、8ページをごらんください。こちらは、平成29年12月から平成30年1月に実施したパブリックコメント──これは施設の候補地をジブリ美術館の東側、公園内の文化・交流エリア東側広場とした整備基本プラン(修正案)に対するものでございましたが、112人の方から193件の御意見をいただきました。この112人の内訳でございますが、個人の方が107人、団体の方が5団体で、この団体のうち2団体からは255人分と30人分の署名の提出により、御意見をいただいたところでございます。
 御意見の送付方法につきましては、1回目と同様、今回もメールが一番多くございました。居住地別では市内80人、市外25人、不明が7人でした。なお、この市外の方では、1回目と同様、武蔵野市、世田谷区、杉並区の方からの御意見が多かったです。
 なお、この2回目のパブリックコメントを実施する前には、広報やホームページの周知のほか、候補地近隣の住民の方を初め、住民協議会、町会、商店会の皆様にも会長を通じてお知らせをするとともに、公園内にも看板を設置いたしまして、周知に努めたところでございます。また、1回目のパブリックコメントで御意見をお寄せいただいた方にも、メールやファクス、お手紙などによって、この施設の候補地が修正された内容で、再度パブリックコメントを実施する旨をお伝えしたところでございます。
 先ほどのものと同様、いただいた意見の種類ごとに件数と人数を分類したものが、8ページの下の表になっております。こちらもお一人の方が複数の意見を提出していることもあることから、人数欄、延べ人数143人となっておりますが、112人になりませんので、御留意いただければと思います。
 まず、いただいた御意見の数でございますが、(1)、施設整備に賛成または整備を前提とした意見が19件、19人の方から。(2)の施設整備を前提としているが、今回のこの文化・交流エリア東側広場の候補地の位置には反対する御意見は74件、56人から出されました。(3)の施設整備に反対する意見は54件で36人、(4)の整備基本プランの内容に対する質問や意見は38件で24人、(5)の計画の進め方に関する御意見は8件、8人から寄せられました。
 この(1)の施設整備に賛成と、(2)の施設整備を前提とした御意見を合わせると、件数では、19件足す74件で93件、人数が19人と56人で75人と、いずれも全体の半数ぐらいを占めておりますけれども、一方、候補地の位置に反対する、候補地以外で整備すべきとの御意見が多いことがわかります。
 次に、9ページから15ページまでが主な御意見と対応となります。まず(1)、施設整備に賛成または整備を前提とした御意見ですけれども、これについては整備基本プラン(案)を全面的に支持する、この機会に三鷹市ゆかりの文豪の文学館の開設を実現してほしいという御意見。また、太宰 治のみならず、吉村 昭や津村節子もあわせて紹介をしてほしい。また、施設の建設は、国内はもちろん、世界的にも三鷹市の存在感を高めるきっかけになるものであるという御意見などがございました。
 (2)の施設整備を前提としているが、候補地の位置に反対する御意見は一番多かったものでございますが、候補地は広域避難場所であり、市民の憩いの場所でもあるので、建設するならほかの場所でお願いしたいと。また、候補地は子どもの遊び場、ラジオ体操、太極拳など、地域住民を中心に多くの利用者に使われており、計画は修正すべきである。また、文学施設の建設は否定しないが、公園内ではなく、市内の別の場所で探すべきである。前回の場所を変更したことは評価するが、今回の場所も生物多様性上、重要な場所に隣接している。新しい計画を撤回し、当初の予定地に戻してほしいなどの意見もございました。
 (3)の施設整備に反対の御意見としては、やはり公園内に箱物の施設をつくることは絶対に反対である。また、市民の税金を使った大きな施設は必要ない。候補地で体操をしており、健康の面、また、環境や景観を損なうことからも反対である、などといった御意見がございました。
 (4)の整備基本プランの内容に対する御質問や御意見では、施設は文学を愛する人向けだけではなく、若者向けのおしゃれでセンスのよい、緩い施設になることを希望するといった御意見や、文学だけでなく、映画や演劇、また音楽や漫画などの多岐にわたるジャンルをカバーして、インターネット環境で情報を活用できるようにしてほしいといったもの、また、施設の名称に三鷹の文字を入れてほしいなどの御意見がございました。
 (5)の計画の進め方に関するものでは、パブリックコメントの期間が短かったというものや、スケジュールを1年以上おくらせて丁寧に進めるべきという御意見などがあったところです。
 それぞれの意見に対する対応につきましては、こちらも1回目のパブリックコメントと同様、基本的には資料1の市長からのメッセージを踏まえまして、井の頭恩賜公園以外の場所に文学施設は設置するということ、また、整備基本プランにかえて整備に向けた基本的な考え方を取りまとめて、文学者の顕彰事業のあり方や、施設の整備に向けた検討を継続していく旨を記載をしております。
 以上がパブリックコメントに関する報告となります。
 次に、今も触れましたが、整備基本プランにかえて、今年度中に取りまとめる予定としておりますこの基本的な考え方について、御説明をさせていただきます。
 次に、お手元の資料の16ページをごらんください。こちらの基本的な考え方は、この間、昨年まとめてお示ししてきた整備基本プランをベースにしながら、冒頭、市長から説明があったように、文学施設の位置について、井の頭恩賜公園以外の場所に設置すること、また、平成31年度の開館を想定したスケジュールを見直したことなどを踏まえて、この整備基本プランにかえて文学施設の整備に向けた基本的な考え方をまとめたものでございます。
 ページをおめくりいただきまして、17ページをごらんください。これ以降、ポイントになる点をかいつまんで御説明をさせていただきます。
 まず大きなIで、「太宰治記念文学館(仮称)」及び「吉村昭書斎(仮称)」の施設全体に関する基本的な考え方でございますが、三鷹市ではこれまでも三鷹にゆかりの深い作家に関する顕彰事業を実施してまいりましたが、こうしたこれまでの取り組みをさらに進めて、三鷹市に特にゆかりが深く、全国的、全世界的にも高名な太宰 治、吉村 昭両氏を顕彰する常設的な場として文学施設を設けることで、文学の薫り高い三鷹のまちづくりをより深く推進することを目指すということを記載しております。
 これ以降、太宰 治、吉村 昭、それぞれの施設の整備の考え方や機能について記載をしておりますが、基本的には整備基本プランで記載したものを踏襲して記載をしているところでございます。
 最後の22ページをごらんいただければと思います。ここで、「太宰治記念文学館(仮称)」及び「吉村昭書斎(仮称)」の整備に向けてについて、記載をしておりますけれども、まずこの建設場所の再検討及びスケジュールの見直しについては、これも冒頭、市長から説明があったように、これまでの取り組みの経過とともに、計画を見直すこととした理由を記載いたしまして、当該文学施設については、井の頭恩賜公園以外の場所に設置することや、これまでのスケジュールを見直して、今後の整備に向けて検討を進めることなどを記載をしております。
 2の今後の検討の方向性についてでは、当該文学施設について、平成28年度、平成29年度と、これまで検討を重ねてきた結果を生かしつつ、今後、実施する特別展の開催などの顕彰事業のあり方や整備に向けた検討を継続して行うことを記載しております。
 3の想定されるスケジュール(案)では、具体的な取り組みとして、今年度は平成29年度ですが、きょうお示しいたしましたこの基本的な考え方を策定すること、また、平成30年度は、三鷹市ゆかりの文学者顕彰事業検討会議(仮称)を設置するほか、太宰 治没後70年の特別展や、翌年、平成31年の生誕110年記念事業に向けた検討、また、吉村 昭、津村節子の顕彰事業に向けた検討や実施、平成31年度は太宰生誕110年の特別展の開催や、また吉村 昭、津村節子の顕彰事業の実施を行う予定としております。そして、平成30年度、平成31年度を通じて、当該文学施設の整備に向けた検討を継続して行っていくことを記載をしております。
 なお、この基本的な考え方につきましては、最終的にまとめる際には、この資料に加えて、これまで文教委員会の皆様にもお示ししてきました整備基本プラン(案)や、修正案のほか、プランの中で掲載していた計画図面なども参考資料としてまとめておきたいというふうに考えております。
 私からの説明は以上です。


◯委員長(吉野和之君)  項目アについての市側の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございました。質問なんですけれども、この想定されるスケジュールに、平成31年度、文学館、また、吉村昭書斎(仮称)の整備に向けた検討の継続ってあるんですけれども、今後、場所の確保が大きな課題だと思うんですが、いつまでには具体的にっていう、スケジュールの見通しというのが、それ以降あるのかどうかお伺いしたいと思います。
 それと、例えば御意見、いろいろあったかと思うんですけれども、三鷹駅前の再開発事業の中で考えていくという選択肢もあるのかどうか、この2点、お伺いしたいと思います。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  まず、私からは、スケジュールの見通しでございます。現時点で代替の場所、今、井の頭恩賜公園以外でということを表明をさせていただいておりますけれども、じゃあ、かわりにこの場所を想定しているということを申し上げられる段階ではございません。
 ですが、ここまで2年間かけていろいろ積み重ねてまいりまして、どのような施設が望ましいのかですとか、そういうことの基本的な検証、研究を2年間続けてきたものを成果としてまとめられる段階までは来ておりますので、これをベースに、実際に公園外という設定ではございますけれども、では、適地はどこなのかということを、やはり時を移さず検討を継続して、なるべく早い段階で適地を探せればというふうには思ってございます。
 私からは以上です。


◯企画部長・都市再生担当部長(土屋 宏君)  再開発の中で考えることはできないかという御質問です。再開発に関しましては、まだ現時点で再開発事業そのもののスキームが固まっていないということなので、このことについて、この場ではっきりと申し上げるのはなかなか困難かなということで、御理解いただきたいんですが。ただ、おっしゃっていただいたように、再開発ということも今後の大きな事業としてございますし、市庁舎の建てかえというようなことも想定されている中で、どこかの中で、例えば複合化ができるのかどうか、そういったこともあわせて一緒に検討させていただければというふうに考えております。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございました。本当にさらなる見直しということで、本当、さまざまな御苦労が多いかと思うんですけれども、逆に、この機会に熟慮を重ねて、さらなるいいものになっていけるように期待をしておりますので、よろしくお願いいたします。


◯委員(西尾勝彦君)  よろしくお願いいたします。この変更になってしまったという進め方ですね、変更になってしまったという原因に、事業の進め方に何か問題があったのではないかって、そういうお考えはないでしょうか。
 あと、市民の方から署名が255筆あったというお話が先ほどございましたけれども、その内容といいましょうか、どういう意見で、どういうことの訴えで署名の提出をされたのか。その署名が、今回の決定に影響を与えたのか。ここではパブリックコメントっていうことで市民意見を受けてっていうことが書かれていますけれども、その署名も影響を与えたのかどうかということを少し教えてください。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  まず、御質問の1点目、進め方に何か問題があったのではないかという御質問でございます。比較的長い間検討を重ね、そしてこの2年間、いろいろ具体的な御提案などもしつつ進めてまいりました。そのときそのときにベストの選択をしてきたというふうに思ってございます。結果的に、今回、さまざまな要因から、市長が総合的に判断をいたしまして公園外で建設を検討するという決断をしましたけれども、ここまでの間、進め方に課題があったかというふうにおっしゃっていただくと、私どももなかなか悩むところでございます。
 私どもといたしましては、そのときそのときにベストの選択をしてきた結果でございますので、今回も、今のこの時期にこういう決断をするということが最善であるという総合的な判断に基づいての決断だというふうに御理解をいただければと思っております。
 それから、2点目の御質問、署名の内容についてでございます。署名をしていただいた団体の皆様に念のため確認をいたしまして、御署名としてお出しになるのか、それとも、やはりパブリックコメントの一環としてお出しになるのかということは個別に確認をさせていただきました。特に255筆と30筆という、署名としてお出しになった方はこの2団体だけでございますので。やはりパブリックコメント期間中に、パブリックコメントへの反映ということで出したいという御趣旨でございましたので、それぞれ団体としてお出しをいただき、その団体としてお出しいただいた御意見の中に署名が添えられているという扱いをさせていただいたところでございます。いずれも、公園利用者の方、もしくは近隣住民の方ということで、団体として扱わせていただいております。ですので、パブリックコメントとしての扱いでございますので、パブリックコメント全体を把握をする中で、このような形で対応も検討させていただいたということでございます。
 以上です。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。進め方なんですけれども、そのときそのときでベストな選択をされてきたというお答えなんですが、やはりパブリックコメントという市民の意見によって変更が決定されたということは、やはり市民意見といったものをもう少し積極的に初めから取り入れていって、それを前提にして事業といったものを進めていくべきなのではないかなと思うんですね。そうしないと、やはり今後も同じようなことが、これを決めました、こういうふうに決めましたということを提示して、それに対する説明をして、パブリックコメントをいただく。それも重要なんですけれども、変更になっていくということは当然あっていいことだとは思うんですが、最初に市民の方から意見を伺うっていうことも大切だと思うんですね。それが物すごくいろんな意見になるかもしれませんけれども。そういったところからスタートしていかないと、また変更ということも起こってくるのかなって思います。
 あと、署名なんですが、パブリックコメントとして、これ、数が示されていますけれども、それも当然カウントされているんですよね。


◯企画部長・都市再生担当部長(土屋 宏君)  1点目の御意見なのか、御質問なのか──御質問というふうに捉えさせていただいて、お答えさせていただきます。今回のこの件での一番の難しさというのは、市が持っている所有地での建設ではなく、東京都の公園の中につくるというところが非常に難しかったというふうに私は認識しております。具体的に言いますと、市の所有地でつくるのであれば、かなり早い計画の段階から市民の皆さんにも参加していただいて、いろいろな議論ができたということがございましたけども、東京都の都有地の中につくるということでの東京都との調整で、なかなか市民の皆様に公表できるタイミングというのが、市の判断だけでは難しかったということがございました。そういったところで、もちろん、東京都は非常に協力的にやってくれてはいるんですけれども、そうは言っても、市だけの判断でできなかったというところに難しさがあったというふうに認識しております。
 今後、またこういった形で、いろんな東京都との協力による施設整備等々の話があったときには、今回のことを教訓としながら、どうやったら市民の皆様に情報提供できるかということも真摯に考えていきたいというふうに考えております。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  2番目の質問で、署名をいただいたこの団体の件数がこの中に加えられているかということについては、これはこの件数、人数の中に団体を1として数えて、ここにカウントはされております。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。やはり東京都の土地、都立公園だという──パブリックコメントの中にも、都立公園であり、都民の財産でもあるっていうような意見もございました。その中で、ずっと東京都と協議を行ってこられたという説明が、今まで文教委員会の中でされたわけですけれども、東京都との協議内容っていうんですか、どのようなことが協議されてこういったことになったのかっていうことが──これが変更になりますっていうことが報道されてから、市民の方からいろいろ問い合わせをいただきまして、そのときにその東京都との協議内容、協議をして云々という説明をしても、その協議内容っていうのが何なんだっていうことを聞かれるんですね。そうすると、僕ら、ちょっと説明ができなくなってしまうので、東京都との協議内容といったものを公開するというか、こういったことになったという経緯も含めて、何らかの形で報告ということはされる予定というのはないんでしょうか。


◯企画部長・都市再生担当部長(土屋 宏君)  今回のこの計画の変更、井の頭恩賜公園以外の場所で整備を検討していくということに関しましては、東京都との協議というよりも、三鷹市としての判断でこういった結論を出させていただいています。東京都に関しては、これまでの経過の中でいろいろ御協力をいただいてきたことに関して、先ほど市長が御説明申し上げたとおり、しっかりと東京都の担当のほうにも説明をした上で、三鷹市としてこういうふうな決断をしましたということでやっておりますので。この計画の変更ということそのものについての、東京都との協議というのはございません。これは、あくまでも三鷹市としての判断というふうに御理解いただければと思います。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。三鷹市として、パブリックコメント、それからいろいろな理由によって位置を変更するということで、それを決定して東京都に伝えたっていう形なんですね、わかりました。
 あと、この修正案で示した場所については、基盤整備のために経費増が見込まれるということが書かれているんですけれども、この経費増の内容というんですか、そういったことってどういうものなんでしょうか。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  修正案で示した場所の建設に当たって想定されるものということで、一定の地質、地盤の調査を行ったところでありますが、その際に、排水環境──水はけですね、候補地については悪いということがわかりました。それを大体見積もるとどのぐらいということで、数千万円という単位で経費がかかるということはわかりましたので、それもこの理由として、この市長のメッセージの中には記載をしているところでございます。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。
 あと、今後のスケジュールなんですけれども、三鷹市ゆかりの文学者顕彰事業検討会議(仮称)を設置されると、その中でまた検討がなされていくということなんですけれども、やはりこういうことって期待もされている方もいらっしゃいますし、また、反対という意見の方もいらっしゃいますし、さまざま、場所の問題もあると思います。市民の方がいろいろな意見を持たれていると思います。そういったたくさんの市民の意見を聞くというところからスタートをしていただきたいと思います。
 具体的にどういった形でこれを進められていくのか、お答えください。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  22ページに書いてございます、三鷹市ゆかりの文学者顕彰事業検討会議(仮称)の持ち方についてという御質問というふうに捉えさせていただきます。今おおむね10人前後の委員さんの構成でいかがかなというふうに思ってはございます。また、もちろん、専門的見地をお持ちの方から、三鷹市内で活動していらっしゃる方、またそういうことで、なるべく幅広い委員の方に御参加をいただいてというふうにも思っております。
 それから、会議の内容につきましては、展示の構成をどうしていくかとか、顕彰事業の具体的な、例えば中身の部分というのは、やはり学芸員も含めて専門的見地をお持ちの方のアドバイスを得てというふうには思いますけれども、一方で、この施設を建設をしていくという部分につきましては、やはり幅広い皆様の御意見、そして当然、検討状況を公開をする、そういうことは必要なことではないかというふうに思ってございますので、実際に今、来年度に向けてどのような──予算も含めて今後3月議会でお諮りしていくことになろうかとは思いますけれども、具体的に情報公開をしていく、それから幅広い御意見をお伺いするようなフェーズをつくるということは、非常に必要なことではないかと思ってございます。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。まず市民の意見といったところから、ぜひスタートしていただきたいと思うんですね。市民の意見を前提にして事業を進めていくというか、具体的な計画を進めていく。また、それに対して意見を聞いて、修正があるなら、その修正をしていくというような、本来、市側からの説明だけではどうしても一方的になってしまう。市民から意見を伺って、それを説明して、また意見をいただく。その中で変更を行っていくっていうのが、このプランの中にも書いてありますが、基本的に協働による芸術文化のまちづくりだと思うんです。そういった形で市民意見というのをしっかり伺って、今後進めていただきたいと思います。
 以上です。


◯委員(半田伸明君)  まずは、お疲れさまでした。資料1の部分について質問をしたかったんですが、よくよく見ると、考え方の22ページに同様のものがありますので、その考え方のほうに基づいて、事務的な質問をさせていただきたいと思います。
 先ほど大倉さんから質問があったときに、場所の候補が今あるのかということで、申し上げる段階ではないという答弁があって、もう一方、いつごろに決めるのかみたいな話になったときに、なるべく早い段階で適地を探せないかっていう答弁があった。これは、ちょっと私には矛盾に聞こえたんですよ。申し上げる段階ではないというのは、実は決まっているんだけど、ちょっとまだ言える段階じゃないなというふうに受けとめたし、早い段階で適地を探せないかという言葉からだと、実は適地、決まっていませんに聞こえるし。だから、ここをちょっと整理しておいたほうがいいかなと思ったんですね。
 現状、腹づもりで、あの辺、いいんじゃないかなというのがあるのかどうか。それを名前、場所を言ってくれと言うつもりはありません。それがあるのかどうか、まずここから入ります。


◯企画部長・都市再生担当部長(土屋 宏君)  まず、結論の部分から申し上げますと、今この場所というふうなことで、仮にでも想定している場所はございません。そこははっきり申し上げておきたいと思います。
 ただ、なるべく早いうちにと思っているというところは、例えばなんですけれども、ここ数年間でも、市民の皆さんから、1年か2年に1回くらい土地を寄附してくださるっていうお申し出等もあるんです。多分相続等の関係だと思うんですけれども。今までそういったお話をいただいているときにも、現金にかえていただくとかいうようなことはやっていたんですけども、土地や建物をという形で御寄附をいただくことは基本的にお断りをしていたというようなこともございます。そういった機会が今後もあれば、そして、その場所がこれにかなう場所であれば、今度はそういったところも可能性として出てくるということもございますので。そういったことを、経過をしっかり見守りながら、注視しながら、もしいい場所があればということで、いろいろな方向を考えていきたいということで、なるべく早い時期にというふうに申し上げたというふうに御理解いただければと思います。


◯委員(半田伸明君)  具体的に現時点で仮の段階とはいえども、この辺、考えているというようなことも、今のところは全くなくて、白紙の状況だということは今の御答弁でよくわかりました。土地の寄附の話、なるほど、そういうこともあるんでしょう。ただ、玉川上水とか、三鷹駅の南口の下連雀の地域だとか、あのあたりの地域性を考えた場合に、やっぱりその周辺でないとね。いきなり大沢と言われてもね、いきなり中原と言われてもね、それはちょっとどうなのとは思いますので、だから、ここら辺は、どうしても対象のエリアとしてやっぱり限定せざるを得ないですね。
 そこでちょっと気になってくるのは、土地の寄附の話ってあるようで実は──あったらすごいけど、なかなかそれを期待して数年待つというのは、現状厳しい。となると、買わざるを得ないという判断がどこかで出てくるのかなと。つまり、次の質問は、吉村さんのほうは面積が小さいからいいんだけれども、太宰のほうについては、土地を購入してまでもこの500平米の施設をつくる。そこまでも考えているんだよということなのか、それとも、いやいや、そこまでではないと。それとも、いや、そもそもそこまでまだまだ検討していませんと。土地についてのあり方を、現時点でどのように取りまとめているのかについては、確認する必要があると思いますので、この点についての御見解、お願いしたいと思います。


◯企画部長・都市再生担当部長(土屋 宏君)  今回のこの井の頭恩賜公園外での設置、それを今後検討していくという決断に至った大きな要因の1つが、地方消費税交付金の減、あるいは、ふるさと納税の減収ということの財政問題です。そういった中で、新たに土地を購入してつくるというような方向は、今の段階では持っていません。
 ただ、今後の財政状況等々をいろいろ勘案する中で、それはまた、場合によっては──私どもとしては、やはりこの文学施設の必要性そのものについては非常に大切なものだというふうに考えておりますし、特に太宰 治さんの遺品等々の御寄贈等の話もございますので、施設そのものについての重要性は十分認識して進めていきたいと思っておりますので、今後のことについて100%、買ってつくることはないかということをここで明言するのはちょっと難しいところでありますけれども、少なくとも現時点でのこの延期を決めた理由から、土地を購入してまでということは考えていないということで、御理解いただければと思います。


◯委員(半田伸明君)  やっぱり財政の話になっちゃうんだよね、結局はね。それで、先ほど経費増の部分について、排水環境が悪いということがありました。数千万円かかるよということもありました。ここが、いつ調査が──この排水環境の結果が、あれあれ、こんな方向になっているよということがいつわかったのか、この辺を教えてください。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  先ほど市長の発言では、東京都にお許しをいただいてということも申し上げさせていただきましたが、地盤の調査等が、排水が余りよくないのではないかという危惧がもともとございましたので、やはり決断の1つとして、地盤の調査はどうしても必要であろうということで、12月にパブリックコメントと並行して、そこの部分──もちろん、建てること前提ということではなく、あくまでも決断に向けての1つの要因として、やはり水はけの問題はあるということ。それは、東京都の御担当側も理解を示していただきました。なので、建設を前提とすることではなく──パブリックコメントもやっている最中なので、決断をしたということではありませんけれども、地質調査を、私どものほうで委託をした業者にやらせてもらうということを、東京都にお認めをいただきました。なので、パブリックコメントと並行する中で調査をさせていただきました。
 その結果として、やはりある一定の排水の設備を入れていかないと、なかなか難しいということがわかったということでございます。


◯委員(半田伸明君)  済みませんね、それ、12月、いつごろなのかを聞いているんですよ。結局、時系列を整理したいんですよね。地質調査を委託したって、今おっしゃったでしょう。当然その委託した後に、調べてもらって、結果が判明する日まで何日ぐらいかかったのかとかいうことも含めて、最終的に地質、ああ、これはいかんよということの報告がどの時期で上がってきたのか。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  済みません、今手元に資料をきょう持ってきておりません。実際に委託でやってもらっていた期間がいつからいつまでかということを正確に申し上げられなくて申しわけございませんが、12月の中旬までには調査が終わっておりまして──12月5日から13日に現地で地質調査を業者にしてもらったという、今メモが発見されました。ごめんなさい、12月5日から13日です。その結果、整理をした一時的な報告が年末までには上がりましたので、その年末時点で都市整備部の公共施設課と相談をいたしまして、やはりある一定程度の対応が必要な案件であるということがわかったということでございます。


◯委員(半田伸明君)  ちょっと細かいんだけど、年末までに出てきたという話なんですが、先ほどの向井さんの答弁でね、数千万円ぐらいかかる云々という話がありました。具体的に、本格的に排水環境の工事をやったとした場合、このぐらいが見込まれるということが、金額が明らかになったのかどうかね。その数千万円というのは非常に漠然としていますね。だから、そのあたりも含めて、委託を出したところから報告があったのかどうか。この金額のもうちょっと細かい点が気になるので、この辺どうでしょうかね。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  この見積もりにつきましては、私どもも専門的な見地はないので、あくまでも公共施設課の職員のほうに、こういうものだったらどのぐらいかということで、数千万円というふうに先ほど申し上げましたけれども、おおむね4,000万円から5,000万円というような数字をいただいたところであります。それを先ほど私、数千万円という形で申し上げました。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  先ほどの地質調査の御質問に、1点補足をさせていただきますと、地質調査自体は、もちろん、私ども、12月時点、パブリックコメントをやっている時点では修正案の内容でやろうと思っておりましたので、やることを前提とした地質調査という面でございます。
 ただ、東京都との間ではパブリックコメントを継続中だということもあって、建てること前提ではないけれども、いずれにせよ地質調査が必要なので、お認めをいただいたという経過でございます。その結果として、やはり排水状況が云々ということがわかりましたので、結果的にそれが判断の大きな1つの材料になったということで、御理解をいただければと思います。


◯委員(半田伸明君)  あと、もうちょっと細かい話だけど、仮にこれをつくるとした場合に、排水環境の工事云々はさておきですよ、上物をつくるとした場合に、建設の費用、起債で当然対応すると思うんですね。3億円ですか、2億円ですか、ちょっとわかりませんけど。想定した金額のうち起債で対応すると。それが何割で、一般財源から何割用意しなければいけなかったとか、何かそういったルールってあるんでしょうか。
 結局100%起債っていうわけでは、当然ないと思うんですよね。気になっているのは──何でこうやってしつこく何度も聞いているかというと、手元資金から幾ら出ることを想定したのかっていうことが、どうしても気になるんですよ。つまり、2億円でも、3億円でもいいんだけれども、起債で100%見込んでいるわけじゃない。7割か、8割かわかりませんけどね、一般財源でこのぐらいは出さなきゃいけなかったんだよみたいな、そのあたりって、ちょっと事務的なことですけど、聞いておきたい。


◯企画部長・都市再生担当部長(土屋 宏君)  済みません、正確な文化施設の充当率というのが手元にないので、なかなか申し上げられないんですけれども、東京都の振興基金等を活用させていただければ、8割ぐらいの充当率での地方債というのは可能であったというふうに思います。そうなった場合、例えば3億円ということであれば、3,000万円の自己資金。
 これはちょっと御質問からは離れてしまいますけれども、その自己資金についても、実はクラウドファンディング等をやって資金を集めようということを、もともと計画をしていたということで御理解いただければと思います。


◯委員(半田伸明君)  となると、仮に3億円だったとしても、3,000万円。でも、全部一般財源じゃないよと、金は集まるんだったんじゃないのというふうに想定していたと。そう考えると、建設費用について、どかんと一財から出るということはちょっと想定しがたい。
 一方、排水環境、ここで四、五千万円という話がありました。どうでしょう、仮に100%寄附が集まったと。一財の部分の1割でしたか、仮に100%、90%集まったとしても、排水環境の部分で数千万円レベルの工事の部分の上乗せが入ってくる。そうなってくると、数千万円の部分について断念せざるを得ない結果につながる大きな要因が、私はこれはあると思う。それが、地方消費税の清算基準の見直し、4億5,000万円でしたかね、あとふるさと納税の減収で5億1,600万円という話がありましたね。10億円と言われていますけど、ざっくり言うと9億6,000万円ですね。
 予算のことを話す場面じゃないから、言うのはあれなんだけど、その9億6,000万円を何とか土地の売り払いで9億7,000万円で帳尻を合わせたというのが実際の予算だと。つまり、ぎりぎりの段階で、金があるかないかということをやっている段階で、この排水環境の部分が判明したのは致命傷だったんじゃないかなと。12月末という話がありましたよね。地方消費税の清算基準見直しは、いつ判明したか。これも12月末という話ですよね。つまり、同一時期に資金難の事態がどんどんどんと来ちゃったと。これ、予算編成に相当影響があったと思うんです。パブコメ云々、それはわかりますよ。市民の意見が云々と、もちろんわかるんだけど、物理的に、どう見ても、これはあかんでと判断せざるを得ない状況ですよ。数千万円レベルでも、これは大変な話だと思いますね。
 だから、もちろんパブコメ云々のことも副次的要因ではあるわけだから、総合的に判断して市長は決断を出されたということなんだろうけども、考え方の22ページを見る限りは、私は予算編成の中で明らかになったっていうところの一文が、どうしてもやっぱり重くひっかかる。改めて資金の部分について、どれだけ影響を受けて本事業を一旦見送ることになったのか、この重みを予算編成の現場の御苦労を含めて、もう一回、ちょっとこれは聞いておきたい。
 ただ、お金がないから繰り越したということのレベルをどれだけ重く受けとめているのか。パブコメ云々、もちろんありますよ。ありますが、この部分について特化して、ちょっと聞いておきたい。


◯企画部長・都市再生担当部長(土屋 宏君)  平成30年度予算に関しましては、もちろん予算委員会等々での議論になるということもございますけれども、先般の全員協議会でも御説明させていただきましたとおり、来年度予算、市債の借り入れは本年度よりもふやす。そして、基金の取り崩しも、ほぼ同額とはいえ、若干ふやすというようなのが現状です。
 しかも、委員も当然お気づきのとおり、日本無線跡地のC地区の売却収入を9億円から見込んでいるということです。ですので、この売却収入はたまたま出てきた収入です。これがなければ、あと10億円、基金を取り崩さないといけない状況だったというようなことを考えますと、何しろ私どもとしては、先般のリーマン・ショックのところを考えると、基金残高100億円は欲しいというのが現状です。そういった中で、たまたま日本無線の跡地の売却があったから乗り切れたという状況の中では、今後の社会保障等々を考えますと、少しでもお金をためておきたい。
 まして、庁舎の建設がございます。庁舎の建設は、これは私は待ったなしだと思っています。いろんな御意見あろうかと思いますけれども、市民の皆様の生活を守っていくための基盤というか、拠点として、この庁舎の整備というのはどうしてもやっていかなくてはいけない。そういったことから考えますと、やはりここで一般財源を投入し、あるいは地方債を借りてでも、文学施設を今この段階でどうしてもつくらなきゃいけないのかという財政的な面からいうと、優先すべきは庁舎のほうであって、まずは文学施設はもう少し慎重に検討し、場合によってはどこかの複合施設の中に入れるということで設置費を抑制できれば、それはそれでやっていきたいというようなことでの判断というふうに考えております。


◯委員(半田伸明君)  それを聞きたかったんですね。結局11月に我々が行政報告を受けているのと全然違う状況が一気に押し寄せてきたの。ここは予算を議論する場じゃないので、細かいことはやめておきますけども、一定の経費増を見込まれたということ、地方消費税の清算基準の見直し云々ということが、この考え方に載っていますのでね、だから今質問をしているんですが。
 リーマン・ショックを乗り切ることができた云々と、先ほど部長からお話がありましたけど、今そういうふうに考えたら、文学館をつくる、いいものをつくるということを議論できる時期じゃあ、もうなくなったなと。4億5,000万円、5億1,600万円という話をさっき出しましたけど、これは12月に私、一般質問しましたけど、ある日突然、通知1本でぽおんと変わってしまう。それが残念ながら現実になってしまった。
 だから、そう考えると、今部長からも重い答弁がありましたけど、建設を今後進めなければいけないという前提は、もうやめたほうがいいかもね。財政的にある程度潤った、例えば急な話で土地の寄附が急にあったとか、そういうふうな急転直下的な状況があれば、また話は別なんですけど。
 そういう意味で、まとめに入りますが、立ちどまったことは、私は、これ、よかったと思います。これはよかったと思う。お金のことはやっぱりない袖は振れないわけですね。だから、そう考えると、この立ちどまったという決断は大変よかった。市庁舎と比べてっていう話も出たけども、そういう判断基準を持っていることも聞いて、今安心をいたしました。
 これを今後はね──私はこれ、進めるべきだっていう目で見ていました。もちろん、以前やりとりしたのは手続面でちょっといろいろありましたけど、みんなで9月に視察に行ったでしょう。あの倉庫を見たときに、ああ、これは何とかせんといかんなっていうのがあって、あれから、これはあったほうがいいなという目でずっと見ていたんですけど、そこからまた状況が今回変わりましたから。今後、だから、ちょっと矛盾したことを言うようですけど、僕の中では一貫しているんですが、お金のことを考えた場合には、今後は建設ありきという目線はちょっとやめたほうがいいかもしれないですね。
 そういう意味で言うと、顕彰事業の検討実施ってありますけど、また平成26年ですか、貴重なものを寄託いただいたという経緯を考えたら、それらを箱がない状況でどのように充実して展示、ごらんいただくのか。常設展示はできないんだけれども、限りなく常設に近づけるやり方が何かあるのではないか、みたいな角度から、今後これをぜひ進めていくべきだろうと。建設ありきの目線は、もうやめたほうがいいのかなと。12月、1月の状況の変化で、私もそのように判断をせざるを得ないかなというような状況でございます。
 最後に一言、例えばお金が急に来て、万が一土地を買えますよと。1億円か、四、五千万円かわかりませんが、土地を買うことになりましたとなった場合に、これはちょっとくぎを刺しておきたいんですが、土地開発公社の先行取得は絶対やめてもらいたい。土地開発公社で10億円でしたっけ、ちょっと忘れましたけど、枠がありますよね、その先行取得を我々は予算で枠を認めているわけだから、これも先行取得の対象には理論上なるんでしょうね。そうですね、土地を買うことにしましたと。それは、やめてもらいたい。
 万が一それをやらざるを得ないってなった場合には、土地開発公社を通じて先行取得をすることになりそうですという事前報告はもらいたい。なぜなら、土地を買って、やるか、やらないかっていうことがはっきりしない段階で、文教委員会を経由することなく、先に先行取得をしましたとなった場合に、これは常任委員会って何なのという議論に当然なっていくわけですね。ですから、もし土地を先行取得することを判断するのであれば、そこは丁寧に対応してもらいたい。
 以上、申し上げまして、質問を終わります。


◯委員(谷口敏也君)  細かいことも質問しようかと思ったんですけど、まず、先ほどの半田委員の質問に対する土屋部長の答弁を聞いて、私も安心しました。今回、やっぱり財政上の影響というのが一番大きいと思いますし、ふるさと納税と地方消費税の清算基準の見直し、それプラス──だって数年前から法人市民税の一部国税化とかあるじゃないですか。やっぱりここは一旦とまって、本当に正解だと思いますし。
 ただ、気になっていたのが、22ページの今後の検討の方向性という中の、最終行で、やっぱり整備に向けた検討を継続して行うって書いてありますよね。ここの解釈っていうのが、どうしても、やっぱりつくっていくというのが前面に出ているようなイメージがあります。
 それと、その次の想定されるスケジュール(案)で、平成30年度に太宰 治没後70年があって、平成31年には生誕110年特別展とかがあるっていうことは、ここを開設の目標にして、基本的には動きたいという考えなのかどうかを一応確認したいんですけど。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  没後70年が平成30年度である、それから生誕110年が平成31年度であるっていうことは事実でございまして、予算でも今年度既に、平成29年度で、平成30年度のこの没後70年展の準備経費もお認めをいただいて、今るる着々と準備をしているところでございます。
 お気づきかと思いますけれども、もし建設をするのであれば、前の修正案でお示ししたようなスケジュールでもしつくるのであれば、やはりこの生誕110年を目指して、何とか井の頭恩賜公園の中で整備ができればというスケジュールで、もともとプラン案ですとか、プラン修正案を検討してきたという経過は確かにございます。
 今、先ほど企画部長から申し上げましたとおり、施設かどうかは別にして、展示をしていくこと、そして顕彰事業をしていくこと、やはり常設的な意味合いを持つ場所で貴重な資料をより多くの方に見ていただく場を設けていくということというのは、三鷹市として非常に重要な事業の1つだというふうに思いますし、ぜひやるべき事業だと私ども、思っておりますけれども、一方で、今御議論がありましたとおり、財政的な厳しさというものは、この事業がいかに大切であれ、起こってきていることでございますので、やはりこの事業が決して優先度が低いということではないとは思いますが、現時点でどうするのか、スケジュールをどうするのかということは、やはり市全体の事業のバランスを考えて、慎重に考えるべきものだというふうに、担当であるスポーツと文化部としても強く思っているところでございます。
 一方で、やはりここまで検討を進めてまいりまして、文教委員の皆様にもいろいろ倉庫ですとか、視察もしていただきましたが、貴重なものをお預かりをして、今まだしまってあるというような状況にあるということも事実でございます。ですので、早い段階でなるべく皆様に見ていただける多い機会を設けていくということは、やはり担当としての責務だと思っておりますし、ここまでいろいろな検討を重ねてまいりましたので、井の頭恩賜公園外に検討するという、その旗自体はおろさないということは心構えとして持っておきたいと思います。
 ただ、状況が許さないのに突っ走ってやるということは、もちろんございませんので。なるべく多い機会、きちんと展示をしていって、皆様に見ていただいて、御評価をいただいて、財政状況が許す状況の中できちんとしたものを位置づけていく、設置を目指して検討は継続をしていくということであると。そういう意味で、焦って、急いで状況を満たさない中で進めるということでは決してございませんけれども、一方で、やはり大切な事業として位置づけを続けていきたいということの表明だというふうに、お取り扱いいただければと思います。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。財政上で言えば、特にふるさと納税のマイナスの影響って、これからマイナスよりも、多分もっとマイナスになる可能性もあるでしょうし、少なくとも地方交付税の交付団体に75%補填しているっていう制度がうちにも適用できるぐらいになれば、まだ財政状況も変わってくると思うので、そういったことをきっかけに実施していくべきではないかなと、財政上を見ると思いますので、ちょっと頭の中に入れておいていただければと思います。
 それで、ちょっと数字のほうだけ確認したいんですが、パブリックコメントの(1)、両方ともありますよね。整備に賛成、整備を前提としたものっていうのが、前回は106で今回は19じゃないですか。これの分析をどう見ているのか。要は、前は賛成が多かったけど、今回はこれだけ減ってしまったという見方をしているのか、それとも、この質問の方法で何か変わっているのか。あるいは、賛成の人って、そもそも余り声を上げないじゃないですか。そういったことをどう市として捉えているのかをお伺いしたいんですけど。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  今、谷口委員がおっしゃったように、まずは声を上げられる方が基本的に賛成よりも反対の方が多いという分析は、これは見ていてもはっきり、如実にわかるというふうに、私どもも認識をしております。ただ、やっぱり初めのパブリックコメントのときには、施設整備を前提にこんなふうにしたらいいだろうということが、かなり多く、もし整備をするならばこういう施設にしてほしいという具体的な意見が大分列記されているものが多く、それがこの件数の中にあらわれています。
 ただ、2回目のパブリックコメントにつきましては、先ほど申し上げたように、1回目のパブリックコメントを提出した方々に再度送った中で、やはり場所について反対という御意見の方が多くて、施設整備を前提とした御意見というのは、2回目のほうは少なくなってきているというのは確かにございます。ということで、この106と19の違いがあるというふうに認識をしているところでございます。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。我々も会派で荒川区のゆいの森あらかわ、行ったんですよ。図書館としてはすごい、いい図書館だなと。人も多く集まるし、その中に吉村 昭さんの書斎の部分があって、うちの会派で見ながら、これ、同じじゃないかって思ったんです。きっとこれが三鷹で整備するのと同じじゃないかなと思って。向こうは無料なんですよね。うち、有料じゃないですか。そういった中でも、正直言って、これだけじゃあ人は呼べないだろうなと思いますし。パブリックコメントの中にも意見がありましたけど、人が集まるような喫茶店とか、そういうスペースというのが非常に重要ではないかなと考えたところです。
 太宰 治のいろんな遺品については、先ほども半田委員からもありましたけど、我々も見ていますので、実際太宰が使った椅子とか、あんな倉庫にずっと入れておいてもったいないなという気がしています。そういった中で進めていただきたいというのもありますけど、財政上鑑みながら、今後は本当に慎重に進めていただきたいという意見を述べて、終わらせていただきます。


◯委員(嶋崎英治君)  地質調査そのものにかかった費用については、説明がなかったかなというふうに思うんですけれども、そのものの費用は幾らだったんでしょうか。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  この調査につきましては、個別にこの調査だけを切り出しして委託をしたということではなくて、基本プランの策定であるとか、また基本設計、それを委託している業者に、その経費の中で調査をしてもらったという経緯がございますので、それについてはその経費の中の一部ということで、具体的にそのお金が幾らかというのは、今ここでちょっと出すことはできません。


◯委員(嶋崎英治君)  わかりました。後日、わかれば、必ずこういうのがかかったよという報告があると思うので、後日教えていただければと思います。
 それから、パブリックコメントの中で、先ほど説明で、署名については人数はあるけれども、団体として1というふうにカウントされたということですが、255人及び30人という署名については、重く受けとめているというふうに理解してよろしいんでしょうか。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  今回、このパブリックコメントの結果をこのような形で表でお示しをしている中で、やはりこの団体の署名というものが何件あったかということも明示をさせていただきました。当然この署名も255人、30人の方の御意見というのは真摯に受けとめなければいけないということで記載をさせていただいたところでありますので、重要な御意見として承ったところでございます。


◯委員(嶋崎英治君)  ありがとうございました。そういうふうな市民の声を大切にしたというふうに理解をいたしました。
 それで、最後に、先ほど市長がサロンについて、直接オーナーから聞いたと、こういうことでした。かねてから私は、ビルのオーナーの了解というか、理解というか、これを得ないと大変なことになるんじゃないかというふうに思っていましたから、今回、廃止をしないでしばらくということですよね。オーナー側の意向、意見というのは、市長が直接行ったのか──声を聞いたというふうに言っていましたから、市長が直接行かれたのかもしれませんが、直接行ったんなら、行ってこういう声を聞いたということで、皆さんも随行されたんだと思いますから、オーナー側の意向っていうのは今どの辺にあるのかっていうことをお聞かせください。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  職員は随行しておりませんで、市長が直接お目にかかってお話を伺ったというふうに、私どもも市長から聞いております。市長から聞いた範囲でお答えをさせていただきますけれども、直接お目にかかったときに、今後も三鷹市のために役立ててもらえればありがたいというような趣旨の御発言があったやに聞いておりまして、ぜひお願いいたします、ありがとうございますというふうに申し上げたやに聞いております。


◯委員(嶋崎英治君)  わかりました。思い起こせば、一昨年12月、補正で出てきて、だから、今思えば、一体あれは何だったんだというふうなことが、私の中で行ったり来たりするんですよ。そのときも言いましたけども、やっぱりいろんな意味合いがあってあそこをお借りしたということ、これは大切にしなければいけないということだと思いますから、市長が直接お会いして、その意向をかくかくしかじかだと今ありました。いつも、そういう真摯な姿勢で、そういうお借りした人たちに対しては対応していただきたいということを申し上げて、私の質問を終わります。


◯委員長(吉野和之君)  他にないですね。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 以上で項目アについての報告を終わります。
 休憩いたします。
                  午前10時50分 休憩



                  午前10時51分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 次に、項目イについての報告を求めます。


◯生涯学習課長(古谷一祐君)  御説明をさせていただきます。文教委員会行政報告資料の2番、三鷹市登録有形文化財の登録の抹消についてでございます。
 昨年12月の文教委員会の際、情報提供といたしまして、三鷹市登録有形文化財の旧三鷹市消防団第十分団大沢火の見やぐらの老朽化による安全性の確保のための解体工事に伴い、文化財の登録の抹消を行うことについて、教育委員会から文化財保護審議会に諮問したことをお伝えいたしました。本日は、その後、文化財保護審議会の答申に基づき、1月の教育委員会で火の見やぐらの三鷹市登録有形文化財の登録抹消の決定が行われたこと等につきまして、御報告をさせていただきます。
 お手元の資料5をごらんください。諮問文の内容になります。下段をごらんください。大沢火の見やぐらについて、老朽化による安全性確保のための解体工事に伴い、文化財登録の抹消について、教育委員会から文化財保護審議会に意見を聞くための諮問内容となっております。
 資料6をごらんください。大沢火の見やぐらについて、三鷹市登録有形文化財の登録の抹消はやむを得ないとの結論に達したという、文化財保護審議会から教育委員会への答申の内容となっております。
 資料6の裏面をごらんください。中段にあります登録の抹消の理由以下を読み上げさせていただきます。大沢火の見やぐらの有形文化財としての登録の理由は、実用的で、安全設計に徹した当時の典型的な形状を残した火の見やぐらが、地域の景観のシンボルとしての役割を引き継いでいることにある。しかし、構造物としての劣化・耐震診断を行った結果、安全性が確保されていないという診断結果を受けた。人見街道沿いの住宅地に立地することから、安全性確保は必須である。そこで、文化財としての価値の保持と、安全性確保の両面からの検討を行ったが、構造がそのまま外観意匠となっており、文化財としての価値を保持することができないとの判断に至った。従って、有形文化財の登録を抹消し、安全のため解体することについては、下記意見を付して、やむを得ないものと考える。記、登録の抹消後の解体に当たっては、方位板や半鐘、さらにその部材等の一部は保存し、また地域の景観のシンボルであったことを示す写真や映像記録を作成し、その記録の保存を図ることとなっています。
 このように1月5日の教育委員会で火の見やぐらの登録文化財の抹消の決定を受けまして、1月12日にその旨の告示を行い、登録抹消の手続を完了しているところです。また、この間地元の消防団第十分団の団長や、重立ったOBの方々にも事前に御説明をさせていただき、御了解を得ているところです。
 その後につきましては、安全性確保のため早急な対応が必要とされることから、写真、映像記録を作成するとともに、半鐘、方位板などの部材は生涯学習課で保管し、当該年度中に解体工事を終了させる予定となっております。
 御説明は以上です。


◯委員長(吉野和之君)  項目イについての説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。質疑のある方。よろしいですか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 以上でスポーツと文化部報告を終わります。
 休憩いたします。
                  午前10時56分 休憩



                  午前11時01分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 教育委員会報告、本件を議題といたします。
 本件に対する教育委員会の説明を求めます。まず、項目アについて、説明を求めます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長・スポーツと文化部理事(宮崎 望君)  皆さん、おはようございます。まず最初のア、下連雀五丁目第二地区開発事業への対応方針についてでございます。こちらにつきましては、児童・生徒数の増加が見込まれる下連雀五丁目地域──これは日本無線の跡地でございますが、これにつきましては適正な学習環境の確保を図るため、児童・生徒数が減少している隣接の小・中学校への通学区域の変更を行うものです。
 それでは、詳細につきまして、担当の学務課長より説明させていただきます。


◯学務課長(桑名 茂君)  それでは、下連雀五丁目第二地区開発事業への対応方針について御説明をさせていただきます。資料1をごらんください。この開発事業でございますが、下連雀五丁目第二地区の地区計画のうち、A地区における開発事業で680戸の共同住宅の建設が計画されており、工事期間は平成30年2月から平成33年2月上旬までと予定をされております。
 現在のこの地区の通学区域でございますが、下連雀五丁目第二地区、A地区及びB・C地区、その西側の地域、地図上の左側に当たりますが、紫色の点線の部分でございますが、この地域の学区域は高山小学校と第三中学校の通学区域となっております。
 この本件の開発事業に伴う推計でございますけども、推計は市内の人口動態の傾向や、近年の市内の共同住宅が建設された際の児童が入居する割合、転居率、入学率などを用いて算出をしております。この開発事業に伴う児童数への影響でございますが、影響が生じると思われる初年度、平成32年度には60人から75人程度、ピーク時と思われる平成39年度から平成40年度には最大で320人から350人程度増加するのではないかと見込んでおります。
 この児童数の増加への対応でございますが、学区域である高山小学校は児童数が今後も増加が見込まれ、最大で30学級程度が見込まれていることから、これ以上の受け入れは困難であると見込んでおります。
 裏面、2ページ目をごらんください。また、隣接する学校で受け入れた場合の推計でございますが、第四小学校、第六小学校においては、既存校舎での受け入れが可能な学級数を超えることが見込まれることから、受け入れが困難であるというふうに見込んでおります。
 そして、もう一つの第一小学校の場合でございますが、現在、第一小学校は児童数が年々減少している状況がございまして、受け入れた場合は最大で24学級が見込まれます。24学級が見込まれますが、多目的室とコンピューター室の普通教室への転用によりまして、25学級まで確保することができまして、受け入れが可能であると見込んでおります。
 なお、第六中学校についても、今後の生徒数、学級数の状況から、この通学区域の変更による対応は可能であるというふうに見込んでおります。
 そこで通学区域の変更ですが、この下連雀五丁目第二地区は共同住宅の建設が予定をされているA地区と、住宅の制限を加えておりまして、児童数に影響を与えないB・C地区がありますが、この通学区域の連続性から、第二地区、A・B・C地区全体を高山小学校、第三中学校から、第一小学校、第六中学校への通学区域の変更により対応することといたします。
 また、A・B・C地区を第一小学校区へ変更することに伴い、第二地区の西側の地域、紫色の点線部分ですが、こちらが飛び地となってしまいますので、この西側の地域については、後ほど触れさせていただきますが、第六小学校と第一中学校への変更により対応することといたします。
 この通学区域の変更に伴う課題といたしまして、第一小学校で受け入れる条件としては、多目的室、コンピューター室を転用することで3教室分の確保が可能とはなりますが、コンピューター室の転用には、パソコン環境の整備が必要となること、また、この変更によって通学距離が延長となりますので、通学路の安全確保を図る必要があります。
 また、先ほど申し上げました西側の地域でございますが、この西側の地域は現在、45人の児童が就学している地域ですが、この地域の学区を第二地区と同様に、第一小学校とした場合には、第一小学校のほうの最大学級数に影響が出るということがございまして、また、第四小学校とした場合も同様に影響が出るということで、この西側の地域については受け入れが可能であり、通学距離が近距離となる第六小学校への変更により対応することといたします。
 なお、第四小学校、高山小学校、第三中学校に就学している児童・生徒、それからお兄さんやお姉さんが就学している場合については、それぞれの学校への就学を可能とするなどの経過措置や、指定校変更基準の改正もあわせて行ってまいります。
 最後に、今後のスケジュールでございますが、通学区域の変更は児童・生徒、保護者、地域に大きな影響を与えることとなりますので、この後、関係者への説明を行うとともに、学区ごとに保護者や地域の皆さんへの説明会を開催しながら、周知を図っていきたいというふうに考えております。
 説明は以上でございます。


◯委員長(吉野和之君)  項目アについての説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。


◯委員(大倉あき子さん)  よろしくお願いします。1点だけ質問なんですけれども、通学区域の変更に伴う課題の中で、西側隣接地域の通学区域の変更に伴う経過措置で、兄姉が就学している児童・生徒は、当該児童・生徒が卒業まで、当該校への就学を可能とするとなっているんですけれども、御兄弟がいた場合、やっぱりお兄さん、お姉さんの学校に行くというほうが保護者としても安心ですし、運動会とか、そういう行事の場合もそのほうがいいと思うんですけれども、同級生と横の関係で見た場合には、やはりお友達が行っている学校に行きたいってお子さんが希望することもあるかなと思うんですけれども、そういうどちらか、本人や御家庭の希望で選択できるっていうことができるかどうか、1つ、お伺いしたいと思います。


◯学務課長(桑名 茂君)  現在の指定校変更の基準の際にも、そういったお友達と一緒に同じ学校に行きたいというふうな──三鷹は指定校制度をとっておりますので、そういった形では変更という形はとっておりません。ですので、その案件と同様に照らしますと、同じ学校に行きたいからというような形の希望はなかなかできないかなというふうに思っております。


◯委員(大倉あき子さん)  わかりました。本当に地域の皆さんのコミュニティの分断とか、本当にお子様のお友達が分かれてしまうとか、さまざま本当にこのことを皆さんにお伝えしたときにいろんなハレーションも起きてくるかなと思うんですけれども、一つ一つ皆さんの不安を解消していただきながら、本当に最善の安心できる整備というか、環境というか、整えていただけるようにお願いいたします。


◯委員(西尾勝彦君)  よろしくお願いいたします。当然多くの学校に通われる方が転入をされてくるという中で、もちろん、例えば障がいをお持ちの生徒さんとかも含まれると思うんですけれども、その場合、学級編制基準とかで普通の健常者の方とちょっと違ってくると思うんですね。そういったことっていうのは、どのように対応されていくのかっていうことを教えてください。よろしくお願いします。


◯学務課長(桑名 茂君)  障がいのあるお子さんが就学されるという部分については、教育支援学級の固定制の設置がある第六小学校が基本的には通学する学区域になるかと思います。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。その場合、当然そういった数ってまだ想定できないわけであって、学級編制基準を超えてしまった場合というのもあると思うんですね。例えば特別支援学級だったら8人であるとかっていう基準があると思うんですが、それを超えてしまった場合っていうのは、クラスをまたふやしていくとか、そういったことで対応されるということなんでしょうか。また違う学校へっていうことになるんでしょうか。


◯学務課長(桑名 茂君)  教育支援学級はそういう面では、入学に当たっては事前に就学相談等を設けながら、問い合わせに対して、実際、この地域にお住まいになって教育支援学級のほうの就学を希望されるといった部分については、入学前から就学相談等で御本人の意向等も確認しながら、人数も把握しながら、入学、就学の手続をとってまいります。人数を超えた場合については、学級がクラス増になるというようなことで、例えば9人であれば2クラスというふうな形での対応になります。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。そういったお子さんもいらっしゃると思うんですね。そういったことにも丁寧に対応していっていただきたいと思います。
 以上です。


◯委員(谷口敏也君)  先ほどの大倉委員の質問の続きなんですけど、現在の生徒については変わらないと。それで、お兄さん、お姉さんがいる子についても選択というか、変えなくていいんでしたっけ──できるということじゃないですか。例えば、現在、小学校に入っていて、一緒に入っていくっていうのは、多分それはそれでオーケーだと思うんですけど、例えば中学で3年差があると、出ていっちゃった後に1年が入ってくるとかってあるじゃないですか。そういうときは同じところを選べるのか、お伺いしたいんですけど。


◯学務課長(桑名 茂君)  原則は、兄弟関係ですので、中学校と小学校というふうなところが一緒にならないということなんですが、そういった場面も当然想定をされます。今は住民がお住まいになっていませんけども、これからお住まいになる段階で、そういったこともいろいろ課題として出てくると思います。そこも含めて、基準等の検討の中で進めていきたいというふうに思います。


◯委員(谷口敏也君)  よろしくお願いします。というのは、PTAのつながりっていうのもあるんですよ。PTAで役員を経験した人は、その後にしなくていいとかっていうところを決めているPTAとかもあるんですよ。その辺で保護者が選べる、生徒が選べるという仕組みにしておいていただきたいと思います。
 あと、これ、今回出てきたんですけど、多分業者の販売が青田売りでそろそろ始まると思うので、そのときに──私も25年前不動産屋だったんですけど、たしか重要事項説明書に学区域とかって入れて説明すると思うんですが、これはここで確定したことによって、重要事項説明書もこれに基づいて学区域を説明するということになるんですか。


◯学務課長(桑名 茂君)  事業者の販売の予定というふうなところについては、情報はいろいろ聞いていますが、具体的にいつごろというふうなところはまだ決まっていないかと思います。以前聞いたところでは、重要事項説明書というのは、販売開始と同時にというよりも、もう少し契約の後の段階になりますので、その時期であれば、既に私どもが公表した形でのところで進むのではないかというふうに思います。


◯委員(谷口敏也君)  わかりました。
 あと、学童保育所のほうはどうなっているのか、お伺いします。


◯学務課長(桑名 茂君)  このA地区の建設の中には、商業施設と保育所と学童保育所が計画をされているというふうに聞いています。ここの増加に伴う対応については、そちらの学童保育所での受け入れが可能ではないかと思いますが、これはまた詳細については事業者のほうとも話をしながらというような形になるかと思います。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。私も説明会に出て、平面図とかを見たんですけど、学童と保育園を、規模にもよるかもしれないんですけど、一緒につくるような平米数ではないような気がしたんですね。ちょっとその辺は、事業者とも連携をとりながら、想定している就学前のお子さんの人数とか、就学後のお子様の人数とかを、うちの市のほうで想定しているやつとかも話をしながら、そのスペースの設計まで行かないでしょうけど、スペースの確保について、ちょっと連絡をとり合っていただきたいと思います。
 以上です。


◯委員(嶋崎英治君)  2ページ目の囲みの下から2つ目、通学区域の変更に伴う課題で、確認をさせていただきたいと思うんですが、まずパソコン環境の整備っていうふうにありますが、これはタブレット化ということなのかどうか。
 それから、通学路の安全の確保ですが、一方通行をずっと南下して行きますよね。人見街道のところは、あそこは鬼門ですから、ですから、Sさんの民地を通してもらって、今通っていると思うんです。あれ、公道じゃないと思うんですよ。ですから、これだけの児童数がふえると、改めてその土地の所有者に、何ていうかね、お願いをされたほうがいいかなというふうに思いますので、その辺、どのように考えていらっしゃるか。
 それから、西側の隣接地域に現在いる児童数・生徒数というのは何人なのかということを教えてください。


◯総務課長(高松真也君)  1番目の質問にお答えさせていただきます。ここで書かせていただいておりますパソコン環境の整備といいますのは、御指摘のとおりタブレット化ということでございまして、現在、教育ネットワークシステムの更新に取り組んでおりますが、平成30年9月からパソコン教室のノートパソコンをタブレット端末に入れかえていく予定でございますので、その面で対応していくというふうに考えてございます。
 以上でございます。


◯学務課長(桑名 茂君)  現在、西側の地域は45人の児童が通学をしておりまして、この地域、指定校変更の希望もある地域なんですが、大体4割程度が四小、六小のほうに通っています。
 それから、通学路の件ですけれども、ここも、これから具体的には弘済園通りを南下していくようなところの想定のもとで、第一小学校の近くに来たときに少し横に入ってっていうふうな形での通学路の設定になるかと思います。そこも含めて、安全確保といった部分については新たな設定になるところ、通ってくる子どもたちがふえるというふうなところも含めて、安全確保については近隣の方の御協力も得ながら、そういった形での説明も、お願い等もしていきながら進めていきたいというふうに思います。


◯委員長(吉野和之君)  それでは、以上で項目アについての報告を終わります。
 次に、項目イからウについての報告を求めます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長・スポーツと文化部理事(宮崎 望君)  続きまして、イの平成29年度児童・生徒の学力向上を図るための調査の結果についてでございます。これにつきましては、昨年11月に全国の学力調査の報告をさせていただきましたが、今度は東京都独自の調査の結果についてでございます。こちらについては、担当の指導課長のほうから説明させていただきます。
 その次のウについて、三鷹市立小・中学校におけるインフルエンザによる臨時休業等の状況について、こちらについては引き続き学務課長より説明をさせていただきます。


◯指導課長(松永 透君)  私のほうからは、平成29年7月に実施いたしました、東京都独自で実施している児童・生徒の学力向上を図るための調査の結果について、御報告させていただきます。資料の2をごらんください。この調査は、東京都が小学校5年生と中学校2年生を対象に悉皆で実施している学力調査です。実施教科は小学校が国語、社会、算数、理科の4教科、中学校は国語、社会、数学、理科、英語の5教科です。
 受験者数なんですけれども、三鷹市の小学校5年生は1,328名が受験し、99%の子どもが受験しております。また、中学校のほうは998名の中学校2年生が受験し、こちらは96%の生徒が受験しております。あわせて東京都のほうですけれども、東京都は小学校が9万1,434名の受験、こちら97%、中学校のほうは7万2,610人、96%ということで、ほぼ東京都と同じ形で三鷹の子どもたちも受験しているということです。
 調査の問題なんですけれども、基礎的、基本的な力の定着を見るA問題と、情報を取り出したり、関連づけたり、推論をしたりする力を見るB問題、これが合わせた形で実施をさせていただいているところです。
 それでは、資料の(1)、1枚目のほうです。ごらんください。三鷹市の結果についてですけれども、小学校、中学校とも、A、B、両タイプの問題の全ての教科、全ての観点で東京都の平均正答率を上回る結果でありました。この傾向につきましては、昨年度、一昨年度も同様となっております。出題される問題につきましては年度によって異なりますので、単純な経年変化はできるものではありませんが、2枚目のほう、資料の(2)のほうに、今年度、平成29年度を含む3年間の結果の推移を示しておりますので、御確認をいただければと思います。
 こちらのほうで教科ごとの平均正答率との差を見ますと、小学校では、東京都との差が一番少なかったのが算数、3.5ポイント、それから一番差が大きかったのが、社会科の4.2ポイントとなっております。中学校のほうは、理科が1.9ポイント、それから、一番大きく上回っておりますのが英語で、5.6ポイント上回っているということになりました。おおむね例年と変わらない傾向であります。基本的には良好な結果となっているのかなと思っておりますが、これは三鷹市の平均ということなので、そういう意味からすると、これが全ての子どもたちの現在の状況を示しているものとは考えておりません。平均というところで、1つの三鷹の姿ということで、きょうはお示しをさせていただきましたが、こちらのデータにつきましては、基本的に各学校で課題が全然違うところがありますので、そこをもとに分析をしていきながら、どの層をターゲットにしながら学力向上を図っていくのかといったことで、授業改善推進プランの中に位置づけて、各学校での授業改善を進めてまいります。
 次に、今回の調査結果に見ます三鷹市の課題として、資料2の下のほうをごらんください。ここに取り上げましたのは、各教科で三鷹市の正答率が最も低かった問題の出題意図が書かれております。2枚目の下のほうになります。各教科の調査結果を踏まえて、三鷹市の子どもたちの課題を抽出していきますと、小学校では特に複数の情報を比較したり、関連づけたりする力、こういったところがやや弱いのかなというふうに感じているところです。また、中学校では、基礎的、基本的な知識を具体的な場面に適用する力、こういった部分がまだ課題があるかなと考えています。これらは東京都全体の傾向とほぼ同じ形なので、今の小学生、中学生の課題というふうにも言えるのかなと考えています。
 授業改善のポイントといたしましては、思考、判断を促すような課題や発問を工夫したり、課題の解決のために既に習ったことを使いながら説明したり、表現したりする学習活動を充実させていくことが必要と考えています。これは、新しい学習指導要領の完全実施に向けまして既に取り組んでいる内容ではあります。しかしながら、ここをということで、今後さらに力を入れていきたい点でもあります。
 こうした課題となっているところ、それから授業改善のポイントとなっているところにつきましては、三鷹「学び」のスタンダード(学校版)とも共通しているところになっています。今後も「学び」のスタンダードを生かし、各学校単位の課題分析を踏まえた授業改善の取り組みが推進されるよう、指導してまいります。
 報告は以上です。


◯学務課長(桑名 茂君)  私からは、小・中学校におけるインフルエンザによる臨時休業等の状況について御報告をさせていただきます。資料3をごらんください。2月2日現在、小・中学校の臨時休業等の状況でございますが、今年度は市内で、昨年11月24日に第三小学校の3年生2クラスが学級閉鎖になったのが最初で、先週までに小学校14校、中学校3校で、延べ69学級が学級閉鎖になっております。このうち学年閉鎖は3校、3学年、10学級ありました。インフルエンザ様症状の欠席者数は606人となっております。2月2日現在の学級閉鎖は延べ69学級となりますが、平成28年度、平成29年1月末現在では50学級でした。また、2月2日現在の学級閉鎖の学校及び学級数は4校、10学級でした。
 なお、この小・中学校の臨時休業、学級閉鎖の状況につきましては、市民の皆様に広く状況を把握していただくため、市のホームページで公表をしております。
 学務課からは以上でございます。


◯委員長(吉野和之君)  項目イからウについての説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。


◯委員(大倉あき子さん)  よろしくお願いいたします。では、平成29年度児童・生徒の学力向上を図るための調査について、お伺いいたします。本当に三鷹市のお子様、日ごろからすごく優秀なお子様が多いなということを実感しているんですけれども、この表を見て、またさらに改めて認識をさせていただいた次第なんですけれども。この表なんですけれども、東京都の中で三鷹市がどのぐらいの位置にあるのかって、そういうのを示すものがあるのかどうか、1つお伺いしたいと思います。
 それと、あと東京都のほうで分析の中で習得の目標未満の児童の割合とか、あと到達目標達成の児童の割合っていうのが出ているんですけれども、三鷹市としてもそのような分析をされているのか。この2点、教えてください。


◯指導課長(松永 透君)  東京都のほうでも自治体単位でのデータというのは、結構いろいろな影響があるので示してはいないところではあるんですけれども、基本的には、各教科ごとに見ていくと、三鷹に関して言うと、そこそこのところといいますか、1桁単位のところで大体推移してきているのかなというふうには考えているところでございます。
 また、分析につきましては、もちろん到達目標のところの部分については当然見ているところですけれども、もちろん、全教科にわたってそこの部分についてはきちっとクリアしております。ただ、まだ達成率、到達できていない子どもたちもいるのも事実ですので、そのあたりの部分をどのような形で学校で対応していくのかといったことで、今取り組んでいるところです。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。三鷹市、本当に教育レベルが高くて、保護者の方の教育に対する意識もすごく高い地域なので、本当に優秀なんだなということを、またさらに実感させていただきました。
 先ほどの到達していないお子様ということでの課題で、指導の改善のポイント、ここに出ているんですけれども、このような課題は、皆さん、先生方も御認識されていると思うんですけど、これをどうしていったらいいかという、さまざま工夫とか、そういったものも必要になってくるかと思うんですが、そういった先生方の、こうやって工夫していくとか、こうやったら成果が出たとか、皆さんで情報を共有する場とか、そういう方向性というのがあるのか、お伺いしたいと思います。


◯指導課長(松永 透君)  基本的にこのデータをもとにしながら、各学校で教科単位でどういう取り組みをしていくのかといったことを示すのが、授業改善推進プランというものになります。課題がこういうことであったので、授業をこういうふうな形で実施して取り組んでいくということで、毎年度それで行っているところです。結果について成果が上がったかどうかといったことも踏まえて、次年度の授業改善推進プランに生かすということでやっておりますので、各学校ごとにそういうPDCAを回しているというところでやっています。
 特に成果が上がったところについては、指導課のほうでも聞き取り等をしながら全校に広めていくということで進めているところです。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。各学校とか地域性でも課題がさまざま違ってくるかと思うんですけれども、どうぞ今後もよろしくお願いいたします。ありがとうございました。


◯委員(半田伸明君)  インフルの件ね。うち、息子、大沢台である日突然メールが来て、愕然とさせられて、4日間、誰が面倒を見るんだ、みたいな。私、自宅勤務みたいなものですから何とかなりましたけど、共働きにはなかなか厳しい現実があったと。それはしようがないとして、現実的な問題で、なるほどなということが、ちょっと私のところの耳に届いたのを、今幾つか御紹介します。
 学童保育所──実際には学童は児童青少年課ですから、ここで質問することじゃないかもしれないけれども、親御さんにとっては、学校閉鎖と学童がどうのこうのはあくまで一直線なんです。フェアキャストで届くのはあくまで学校なんですね。学童の例なんか、実はないんです。学童に問い合わせが行くでしょう。学童はどう答えるかって、学校が学級閉鎖、学年閉鎖がある場合には、基本的には家で見てくださいということになっておりますと。いや、それを学童で無理に見てくださいということではなくて、ポイントなのは、それを一々学童に確認しなきゃいけなかった。これは、やっぱりちょっとどこかで整理したほうがいいのかなと思いますね。その点がまず1つ。
 これは、児童青少年課とうまくやりとりしてください。今後の連絡の提携のあり方。フェアキャストの流れる中身に学童のことを載せていいかとなると、これはまたちょっと別の問題が出てくるので難しいと思うんですが、情報提供のあり方、できれば学童の働いている職員の皆さんに逆に負担になっちゃう。わあっと押し寄せるわけですからね。だから、そこはちょっとまとめておいたほうがいいのかなと。一応質問という形にしましょうかね。この点についてどう思うかということを、まず1つ。
 あと、もう1つは、学校の施設の中に学童があるケースはまだいいんですよ。学級閉鎖、学年閉鎖になって、親御さんは、学校に行っちゃいけませんになるわけでしょう。朝御飯を食べたら、家でじっとしていなさい、ゲームしていいから、外になるたけ行くなと。学校側からも、外ではなるべく云々みたいなことが出ているわけですから、そういうことを言っている学校の中にある学童については、当然子どもの心も、やっぱり、ああ、行っちゃだめなのかなってなるわけです。
 ところがね、学校外施設に学童があるケース。そこで児童遊園が併設されているケースがありますよね。当然児童遊園ですから、公園ですから、遊ぶんですよ。学童は学童で、学年・学級閉鎖の対象になっていないお子さんは当然預かるわけですから、午後の時間帯は、お子さんは当然そこに行くわけです。学年・学級閉鎖の対象になっているお子さんは、午後、そこで遊んでいるんです。学校じゃないもん、ここだったらいいよね、になる。意味がないんですね。結局そこでごちゃごちゃになっちゃう。
 そういうことを考えていった場合に、学童保育所との連携をどうするかは、ちょっと交通整理せんといかんなと思ったんですよ。今回、うちはたまたま息子が大沢台なので、近隣の保護者からうわあっと1回来たのでね、言われてみればそうだなということがいっぱいありました。これは情報提供しておかんといかんなと思って、今質問しました。学童保育所との連携について、今るる申し上げましたが、一定程度の方向性をちょっと聞いておきたいと思います。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長・スポーツと文化部理事(宮崎 望君)  学童保育所と学校の連絡網、情報提供のあり方とか、あとは預かりに当たっての対応の仕方、これについては、子ども政策部とは、子ども・子育て支援事業計画の推進会議という共通の議論の場も持っておりますので、そういったところでこういった御意見が寄せられているというようなことを、まず情報共有しまして、適切な対応の仕方について、今後議論を深めてまいりたいなというふうに思っております。


◯委員(半田伸明君)  もう3月目前ですからね、今対策しても間に合わないので、実質的には次年度の対策のあり方として、ちょっとどこかにとどめておいてもらいたんですが。現実的な問題としては、児童遊園が併設されているような、まさに大沢台学童なんかはその典型なんだよね。学童保育所の目の前にブランコもあれば、普通の公園なんですね。そこで遊んでいるお子さんが学年・学級閉鎖の対象となっているお子さん。インフルエンザにかかっているかどうかではなくて、学年・学級閉鎖の対象になっているお子さんと同じ時間帯に、学年・学級閉鎖の対象になっていないクラスのお子さんが同一時間帯に遊ぶというのは、これは何とかしなきゃだめ。それを、いや、うちの子はインフルエンザじゃないから、一緒に遊ばせても大丈夫だよという感情論はさておき、事務手続上として、学年・学級閉鎖をした意味がないじゃないかと言われたら、私、これは返す言葉がないです。それはそうだよなと。
 かといって、そこで遊ばせるなでもないですよね。じゃあ、うちは学年・学級閉鎖の対象になった子どもなんだけど、何ですか、じゃあ、公園で遊ぶのもいけないんですかって言われたら、これはなかなか難しいところもある。だから、ここは交通整理をしなきゃいけない。これ、至急やったほうがいいと思います。次年度の対策で、インフル──うちもことしからですか、去年かな、学年・学級閉鎖の情報提供がこういったリアルタイムで出てくるんだなと思ってホームページを見ていましたけど、そこに学童につきましてはって連携を書いてもいいかもしれないし。
 親は当然一本筋に見ますから、学校と学童は。だから、片や教育委員会、片や子ども政策部なんて言っている場合じゃないですから、ここはきちんと整理をしておいていただきたいと思います。
 以上です。


◯委員(谷口敏也君)  まず、学力調査の件で、松永指導課長の説明の中でちょっと気になったんですけど、これってあくまで三鷹の平均ですからっていうお話をちょっと強調されていたような気がするんですね。さっき大倉委員が質問したように、各地域の課題とかがいろいろそれぞれに違いますというのはわかるんですけど、例えば三鷹市内でも、ある地域のところは、こういう平均じゃなくて、平均より結構下なんですよというのを含めた言葉のようにとったんですけど、それはあるんですか。


◯指導課長(松永 透君)  データというのは、これ、先ほども申し上げたんですけど、同一の問題でなくて、その時点での受験する小5、中2ということでとっています。そういうことから考えていくと、年度によってその状況の違いというのはありますので、ことしに関して言っても、そこに届いていない学校もないわけではありません。
 ただ、その学校は、その前の年はすごくよかったりとか、そういうことがあるので、これは何とも難しいところがありますので、三鷹の状況としてお知らせするに当たって平均値ということで出させていただいたところです。


◯委員(谷口敏也君)  わかりました。ありがとうございます。
 あと、インフルエンザの件なんですけど、最近余り聞かないんですけど、インフルエンザのタミフルとか、リレンザを飲んだ後に異常行動って問題があったじゃないですか。最近聞かないんですけど、今回非常に多い中で、そういった異常行動とかの報告はありませんか。


◯学務課長(桑名 茂君)  そういった異常行動があったというようなところの報告は受けておりません。


◯委員長(吉野和之君)  他にないですか。いいですか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 以上で教育委員会報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午前11時42分 休憩



                  午前11時43分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 次回委員会の日程について、本件を議題といたします。
 次回委員会の日程については、次回定例会の会期中とし、その間必要があれば正副委員長に御一任いただくことにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 その他、何かございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、特にないようですので、本日はこれをもって散会いたします。
                  午前11時44分 散会