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平成30年第3回定例会(第3号)本文

                  午前9時29分 開議

◯議長(宍戸治重君)  おはようございます。ただいまから平成30年第3回三鷹市議会定例会第3日目の会議を開きます。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(宍戸治重君)  本日の議事日程はお手元に配付したとおりであります。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    日程第1 議案第36号 三鷹市大沢の里郷土文化施設条例
    日程第2 議案第37号 三鷹市議会議員及び三鷹市長の選挙における選挙運動の公費負担に関
               する条例の一部を改正する条例
    日程第3 議案第38号 三鷹市手数料条例の一部を改正する条例
    日程第4 議案第39号 三鷹市立児童遊園条例の一部を改正する条例
    日程第5 議案第40号 平成30年度三鷹市一般会計補正予算(第1号)


◯議長(宍戸治重君)  直ちに日程に入ります。
 この際、日程第1 議案第36号から日程第5 議案第40号までの5件を一括議題といたします。
                    〔書記朗読〕
 提案理由の説明を求めます。市長 清原慶子さん。
                〔市長 清原慶子さん 登壇〕


◯市長(清原慶子さん)  皆様おはようございます。
 ただいま上程されました議案第36号から議案第40号までの5件につきまして、御説明申し上げます。
 議案第36号 三鷹市大沢の里郷土文化施設条例
 この条例は、大沢の里にある郷土文化施設の公開及び活用を図るとともに、地域文化の継承及び発展に寄与し、市民の地域文化への関心を深め、郷土文化に関する生涯学習及び市民活動並びに地域交流を推進するために、三鷹市大沢の里郷土文化施設を設置することについて制定するものです。
 郷土文化施設は、大沢二丁目の大沢の里古民家と大沢六丁目の大沢の里水車経営農家の2つの施設からなります。
 事業としては、郷土文化施設の公開及び活用、郷土文化施設に関する資料の保管及び展示、そして郷土文化に関する生涯学習及び市民活動並びに地域交流の推進に関することなどです。
 入館料については、2館合わせて1人1日につき200円、または年間パスポート料として、2館合わせて1人1年間につき1,000円を定めます。
 この条例は、平成30年11月4日から施行するとともに、あわせて三鷹市大沢の里水車経営農家条例を廃止いたします。
 議案第37号 三鷹市議会議員及び三鷹市長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例の一部を
       改正する条例
 この条例は、公職選挙法の一部改正に伴い、三鷹市議会議員選挙の候補者が、選挙運動のために使用するビラの作成費用を公費負担とするものです。
 公費負担の上限として、ビラの作成単価は7円51銭とし、上限枚数は、法律に定められている4,000枚分といたします。
 なお、単価の7円51銭は、国政選挙における単価を準用した市長選挙と同額となっています。
 この条例は、平成31年3月1日から施行し、施行の日以後にその期日を告示される三鷹市議会議員の選挙から適用いたします。
 議案第38号 三鷹市手数料条例の一部を改正する条例
 この条例は、建築基準法の一部改正による手数料を徴収する事務を追加するものです。
 第一に、接道規制の適用除外として、一定の基準を満たす場合には建築審査会の同意は不要とする手続の合理化に伴い、当該認定の審査に係る手数料、1件3万1,000円を追加します。
 第二に、用途規制の適用除外として、一定の要件を満たす場合には建築審査会の同意は不要とする手続の合理化に伴い、当該許可の審査に係る手数料、1件8万7,000円、または9万2,000円を追加します。
 第三に、前面道路の境界線から後退した壁面線の指定をした場合等で、特定行政庁が許可した範囲内で建蔽率を緩和できる建蔽率規制の合理化に伴い、当該許可の審査に係る手数料、1件3万6,000円を追加します。
 第四に、国際的規模の競技会等を行う仮設興行場等の設置について、建築審査会の同意を得た場合には1年を超えることができる仮設建築物の設置期間の特例の創設に伴い、当該許可の審査に係る手数料、1件19万5,000円を定めます。
 第五に、既存建築物を2つ以上の工事に分けて用途の変更を伴う工事を行う場合、増改築等を伴わない用途変更についても段階的、計画的な改修が可能となる全体計画認定制度の導入に伴い、当該認定の審査に係る手数料、1件2万8,000円を定めます。
 最後に、既存建築物の用途を変更して一時的に他の用途に転用する場合、新築等の仮設建築物と同様に制限を緩和する制度の創設に伴い、当該許可の審査に係る手数料、1件10万8,000円、または19万5,000円を定めます。
 この条例は、建築基準法の一部を改正する法律の施行の日等から施行いたします。
 議案第39号 三鷹市立児童遊園条例の一部を改正する条例
 この条例は、児童遊園の新設として、三鷹市下連雀五丁目に下連雀こでまり児童遊園を設置するものです。
 この児童遊園は日本無線株式会社三鷹製作所跡地のC地区に、地区計画に基づく地区施設として整備するとともに、5月に策定した公園・緑地の適切な活用に向けた指針に基づき、ボール遊びが可能な児童遊園として設置するものです。
 この条例は、平成30年11月1日から施行いたします。
 議案第40号 平成30年度三鷹市一般会計補正予算(第1号)
 今回の補正は、歳入歳出予算の総額に、それぞれ7,294万3,000円を追加し、総額を689億136万5,000円とするものです。
 補正の内容について、歳出予算から御説明いたします。
 初めに、総務費についてです。
 1点目は、高畑勲監督追悼映画上映会関係費51万3,000円の計上です。
 アニメーション映画監督で、公益財団法人徳間記念アニメーション文化財団の理事も務められた高畑勲氏が平成30年4月5日に逝去されました。アニメーション映画を文化に高め、世界のアニメーション映画に大きな影響を与えるとともに、三鷹市立アニメーション美術館(三鷹の森ジブリ美術館)を運営する公益財団法人徳間記念アニメーション文化財団の理事を務められ、尽力された高畑 勲氏を三鷹市民の皆様と御一緒に追悼し、その功績を顕彰するため、追悼映画上映会を開催します。
 2点目は、財政調整基金積立金10万5,000円の増額で、平成29年度末に収入した一般寄附金相当額について、基金への積み立てを行います。なお、民生費、衛生費、教育費においても同様に、平成29年度末に収入した寄附金相当額について、基金への積み立てを行います。
 次に、民生費についてです。
 1点目は、健康福祉基金積立金を344万1,000円増額します。
 2点目は、ファミリー・サポート・センター事業費を94万2,000円増額します。
 ファミリー・サポート・センター事業において、子育てを援助する会員の子育て支援の質の向上のため、児童虐待等に関する追加研修を実施し、スキルアップした会員を養成します。
 こうした一定の研修を受講した援助会員を、東京都が命名したチルドレンを見るとの意味のチルミルを生かし、みたかチルミルと呼ぶこととして、子育てサポーターを含めた援助会員の養成を推進します。
 事業実施に当たっては、東京都の補助制度を活用し、みたかチルミル会員の援助活動に対し、謝礼金を上乗せして支給することによって、支援人材の養成に向けた研修受講の促進と支援人材の拡充を図ります。
 衛生費では、環境基金積立金を1万2,000円増額します。
 土木費は、市道第56号線拡幅整備事業費1,760万3,000円の計上です。
 第五小学校の通学路となっている市道第56号線を拡幅するため、地権者の建てかえなどに合わせて、用地買収を行うものです。
 教育費では、教育振興基金積立金を32万7,000円増額します。
 予備費は、5,000万円の増額です。
 平成30年6月18日に発生した大阪府北部地震におけるブロック塀等の倒壊による事故を踏まえ、その事故発生の直後より、市が管理する公共施設のブロック塀等の緊急点検を行いました。点検結果に基づき、児童・生徒及び市民の皆様の安全安心を早急に確保するため、予備費の機動性を生かして緊急改修工事と詳細調査に取り組んでいます。その財源として、これまで一定額の予備費を充当したことから、台風等の襲来が予想される年度の後半を迎えて、自然災害等に対応する財政支出を考慮し、予備費を増額します。
 続きまして、歳入予算について申し上げます。
 都支出金は、子ども家庭支援区市町村包括補助金94万2,000円の増額で、民生費で申し上げたファミリー・サポート・センター事業費の財源とするものです。
 繰越金として、前年度繰越金を7,200万1,000円増額します。
 提案理由の説明は以上でございます。
 どうぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。


◯議長(宍戸治重君)  提案理由の説明は終わりました。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    日程第6 議案第41号 平成29年度三鷹市一般会計歳入歳出決算の認定について
    日程第7 議案第42号 平成29年度三鷹市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定につ
               いて
    日程第8 議案第43号 平成29年度三鷹市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について
    日程第9 議案第44号 平成29年度三鷹市介護サービス事業特別会計歳入歳出決算の認定につ
               いて
    日程第10 議案第45号 平成29年度三鷹市介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について
    日程第11 議案第46号 平成29年度三鷹市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定につい
               て


◯議長(宍戸治重君)  次に、日程第6 議案第41号から日程第11 議案第46号までの6件は、いずれも平成29年度決算に関する議案でありますので、一括議題といたします。
                    〔書記朗読〕
 提案理由の説明を求めます。市長 清原慶子さん。
                〔市長 清原慶子さん 登壇〕


◯市長(清原慶子さん)  ただいま上程されました、平成29年度一般会計及び各特別会計の決算を御審議いただくに当たり、提案理由を御説明いたします。
1 はじめに
  私は、平成29年度を、「三鷹中央防災公園・元気創造プラザのオープンを契機として、市民の皆様
 と、ともに考え、ともに創り、「防災」と「元気創造」の活動が広がることで、新たな「民学産公の
 協働」のステージへ」と歩みを進める年度と位置づけました。
  また、「1.三鷹中央防災公園・元気創造プラザを拠点とした「元気創造都市・三鷹」の推進」と、
 「2.第4次三鷹市基本計画(第1次改定)の着実な推進」、持続可能な自治体経営を進めていくた
 めの「3.行財政基盤のさらなる強化」の3点を基本的な考え方に据えて、市政運営に取り組みまし
 た。
  そして、引き続き、市民の皆様の暮らしを守り、支えていくための施策を最優先としつつ、第4次
 三鷹市基本計画(第1次改定)の最重点・重点プロジェクトを中心に多様な事業展開を図りました。
 その一方で、市債の借り入れや基金の取り崩しを抑制するなど、第2次改定を見据え、堅実な財政運
 営に努めました。
2 各会計の決算の概要
  さて、このように取り組んだ平成29年度の決算について、各会計の概要を御説明いたします。
  初めに、一般会計についてです。
  本年度の一般会計の歳入決算額は、671億5,400万円余で、前年度比28億6,800万円余、4.1%の減と
 なりました。また、歳出決算額は653億2,600万円余で、前年度比34億1,100万円余、5.0%の減となり
 ました。
  予算に対する歳入の収入率は95.9%、歳出の執行率は93.3%、歳入歳出の差引額は18億2,700万円
 余で、翌年度への繰越財源額を差し引いた実質収支は、17億600万円余となりました。
  次に、歳入決算の特徴を申し上げます。
  三鷹市の歳入の根幹である市税は、前年度比8億6,100万円余、2.3%の減で、5年ぶりに前年度を
 下回りました。法人市民税が企業収益を反映して前年度を大きく下回ったことが主な要因です。その
 一方で、きめ細かな納税相談を含む収納の取り組みにより、市税の収納率は98.1%、前年度を0.4ポイ
 ント上回り、過去最高の水準となりました。
  次に、歳出決算の特徴を申し上げます。
  総務費は、前年度比44億7,700万円余、36.7%の減です。これは、三鷹中央防災公園・元気創造プ
 ラザの整備が平成28年度に完了したことに加えて、平成28年度には、まちづくり施設整備基金から庁
 舎等建設基金への組みかえを行っており、こうした事業費が減となったことなどによるものです。
  民生費は、前年度比13億9,400万円余、4.3%の増となりました。これは、平成29年4月に私立認可
 保育園3園の開設を支援したほか、公定価格等の伸びを反映して、子ども・子育て支援施設の運営費
 が増となったことが主な要因です。
  教育費は、前年度比11億6,500万円余、18.1%の増となりました。これは、第七小学校の長寿命化
 改修や大沢総合グラウンドの夜間照明設備等の整備に取り組んだことなどによるものです。
  続きまして、特別会計決算の概要について申し上げます。
  国民健康保険事業特別会計は、歳入決算が196億6,600万円余、前年度比0.9%の減、歳出決算が193
 億9,500万円余、前年度比1.5%の減となりました。
  被保険者数の減少などを反映し、歳入の国民健康保険税と歳出の保険給付費が前年度を下回りまし
 た。また、一般会計からの繰入金のうちその他繰入金は、前年度比1億4,00万円、8.0%の増となり
 ました。
  下水道事業特別会計は、歳入決算が34億9,000万円余、歳出決算が34億8,400万円余で、いずれも前
 年度比2.3%の減となりました。
  歳出では、建設費が、第1期の東部水再生センター監視制御設備の更新工事が終了したことなどか
 ら減となり、連動して、その財源である国庫支出金や市債が前年度を下回ることとなりました。
  介護サービス事業特別会計は、歳入決算が9億2,500万円余、前年度比9.1%の減、歳出決算が9億
 1,900万円余、前年度比9.2%の減となり、歳出では、介護サービス事業費が、空調設備等の更新工事
 が平成28年度に完了したことなどから減となり、歳入では、介護サービス収入が、どんぐり山の利用
 実績を反映して前年度を下回ることとなりました。
  介護保険事業特別会計は、歳入決算が122億4,300万円余、前年度比4.9%の増、歳出決算が121億円
 余、前年度比5.3%の増となりました。
  平成29年度は、第六期介護保険事業計画の最終年度に当たり、要介護・要支援認定者の伸びを反映
 し、歳出の保険給付費や地域支援事業費が前年度を上回りました。
  歳入では、歳出の伸びに連動して、財源である国庫支出金、支払基金交付金、都支出金、さらには
 一般会計の負担分である繰入金が、それぞれ増となりました。
  後期高齢者医療特別会計は、歳入決算が39億3,700万円余、歳出決算が39億3,200万円余で、いずれ
 も前年度比2.0%の増となりました。
  長寿化の進展に伴う被保険者数の伸びなどを反映して、歳入では後期高齢者医療保険料、歳出では
 東京都後期高齢者医療広域連合への納付金が増となりました。
3 市政運営の基本的な考え方とその成果
  続きまして、平成29年度の市政運営の基本的な考え方に沿いながら、主な取り組みの成果について
 御説明いたします。
 (1) 三鷹中央防災公園・元気創造プラザを拠点とした「元気創造都市・三鷹」の推進
   平成29年4月にオープンした三鷹中央防災公園・元気創造プラザは、現在までに1カ月当たり約
  5万人の皆様に御利用いただいています。災害時には防災の拠点、平常時には市民の皆様の幅広い
  活動の推進と交流を図る元気創造の拠点として、指定管理者である公益財団法人三鷹市スポーツと
  文化財団と連携しながら、市民の皆様、関係団体と市の協働により、安全で快適な施設運営に取り
  組みました。
   総合スポーツセンターは、三鷹市で初めてのネーミングライツを市内に事業所がある株式会社S
  UBARUが取得し、愛称をSUBARU総合スポーツセンターとしました。東京2020オリンピッ
  ク・パラリンピックを控えてそれぞれの旗を迎えてのフラッグツアーの開催を初めとして、市民体
  育大会、スポーツフェスティバル、市民駅伝大会の会場として機能を果たしました。そして、各種
  スポーツ教室を開催するとともに、健康・体力相談支援システムの活用など、利用者の健康と体力
  の増進を図りました。
   三鷹中央防災公園の中央広場は、三鷹市で長らく操業され長野市に転出した日本無線株式会社の
  ネーミングライツの取得により、愛称を日本無線中央広場とし、災害時には一時避難場所となる用
  途を持ちつつ、平常時には健康増進やレクリエーションの場として、多くの市民の皆様に利用され
  ています。
   元気創造プラザに設置した子ども発達支援センターでは、北野ハピネスセンターから障がい児の
  保育園であるくるみ幼稚園を移転し、定員拡充を図りました。また、総合保健センターと連携し、
  低年齢期からのきめ細かな子どもの育ちの支援に取り組んだほか、子育て世代包括支援センター機
  能を担う拠点として、在宅子育て支援の充実にも取り組みました。
   福祉センターでは、高齢者福祉センターの機能を継続したほか、生涯学習センターでは、社会教
  育を含む生涯学習の拠点として、市民大学総合コースやむらさき学苑等を継続するとともに、三鷹
  学の連続講座を初めとして学びと活動の循環を推進しました。
   総合防災センターには、災害情報システムを整備したほか、防災関係機関連携訓練を実施する中
  で、施設の災害時の機能転換に係る課題の検証を行いました。
 (2) 「第4次三鷹市基本計画(第1次改定)」の着実な推進
   平成29年度は、計画中期の3年目に当たり、計画後期を見据えて、効果的かつ着実に事業を推進
  しました。
   なお、井の頭文学施設(仮称)として整備を予定していた太宰治記念文学館(仮称)及び吉村昭
  書斎(仮称)については、市議会の御意見や2回にわたるパブリックコメントの御意見を反映して、
  都立井の頭恩賜公園以外の場所に設置することとして、スケジュールの見直しを行いました。今後、
  顕彰事業や整備のあり方について、早期施設整備の実現を目指して検討を進めていきます。
   初めに、最重点プロジェクトの都市再生プロジェクトについてです。平成29年度は、三鷹中央防
  災公園・元気創造プラザの開設により、耐震性等に課題があった体育館などが集約され、公共施設
  の耐震化及び長寿命化対策は大きな節目を迎える年度となりました。
   庁舎及び議場棟等の建てかえについては、平成29年6月に提出された三鷹まちづくり総合研究所
  からの最終報告書を踏まえ、同年8月に三鷹市庁舎等整備基本構想策定に向けた基本的な考え方を
  策定し、現在の市民センター用地に再整備する方向で検討することとしました。そして、無作為抽
  出の市民の皆様を対象にしたアンケート調査の実施やみたかまちづくりディスカッションの開催な
  ど幅広い市民参加を図りながら、基本構想の策定に向けた取り組みを進めました。
   また、小学校や下水道施設については、計画的な予防保全を図る長寿命化工事に取り組みました。
   環境センター跡地については、土壌環境基準を超過している区画等の被覆工事を実施し、暫定利
  活用等に向けた検討を行いました。
   最重点プロジェクトの2つ目はコミュニティ創生プロジェクトです。地域ケアネットワーク推進
  事業では、誰もが住みなれた地域で安心して生き生きと暮らすことができるように、地域福祉ファ
  シリテーターや傾聴ボランティアを養成するなど、担い手の広がりや地域とのつながりを深める共
  助のまちづくりを推進しました。
   また、平成29年4月に児童館から名称を変更した東西の多世代交流センターでは、これまでの児
  童館機能の強化に加えて、社会教育会館分館機能を発展的に継承し、多世代の生き生きとした活動
  を支えていくため、多様なニーズに対応した施設運営に取り組みました。
   続きまして、7つの重点プロジェクトについて申し上げます。
   安全安心プロジェクトでは、集中豪雨による都市型水害対策として、中仙川の改修に取り組んだ
  ほか、調布市と連携しながら甲州街道付近の水害対策工事を実施するなど、災害に強いまちづくり
  を進めました。
   また、振り込め詐欺等の被害の減少に向けて、自動通話録音機の貸与を行うなど、安全安心のま
  ちづくりを推進しました。
   子ども・子育て支援プロジェクトでは、平成29年4月に開設した私立認可保育園3園の運営を支
  援したほか、平成30年4月の開設に向けて私立認可保育園4園の整備費に対して助成を行うなど、
  待機児童の解消に向けて取り組みました。
   ウェルカムベビープロジェクトみたかでは、引き続き妊娠届を提出された妊婦を対象にしたゆり
  かご面接の実施に加えて、スマートフォン等に予防接種や健診等の情報をプッシュ型で提供するゆ
  りかご・スマイルを導入するなど、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援を行いました。
   コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育では、情報発信と情報共有の充実により、
  保護者や地域の意向をより一層反映した学園・学校運営を推進しました。また、教育支援の拡充と
  して、小学校の校内通級教室では東部地域において巡回指導を開始しました。
   健康長寿社会プロジェクトでは、在宅医療と介護の連携を支援する窓口「連携窓口みたか」を設
  置しました。また、在宅療養者が一時的に入院を必要とする場合に支援を行う、市内の3つの病院
  と三鷹市医師会との協定に基づく後方支援病床利用事業を開始するなど、在宅医療と介護の切れ目
  のない支援に取り組みました。
   セーフティーネットプロジェクトでは、生活困窮者等自立支援の取り組みとして、新たに家計相
  談支援事業に取り組むなど、関係機関とより一層の連携を図りながら、相談者に寄り添った支援を
  行いました。
   サステナブル都市プロジェクトでは、サステナブル都市政策検討チームでの検討を進め、特にフ
  ードロス対策推進事業の検討結果を踏まえ、平成30年5月30日から「三鷹市食べきり運動」として
  食品ロスの削減に取り組むこととしました。
   地域活性化プロジェクトでは、日本無線株式会社三鷹製作所の跡地である下連雀五丁目第二地区
  について、地域の良好な環境とまちづくりへの影響を考慮しながら、用途地域などの都市計画変更
  を行いました。
   また、市内のモデル企業に社会保険労務士等働き方改革支援者を派遣し、各社の実情に応じた働
  き方改革を支援するとともに、事例発表会を開催し、各企業の事例や成果の共有を図るなど、ライ
  フ・ワーク・バランス社会の実現に向けた取り組みを推進しました。
   都市交通安全プロジェクトでは、駐輪場整備運営基本方針を策定し、駐輪場の中長期にわたる整
  備や運営の方向性を定めました。
   以上の各プロジェクトのほか、井の頭コミュニティ・センター図書室に市立図書館のシステムを
  導入し、蔵書の相互流通を行うなど、地域の図書室としての運用を開始しました。また、空き家等
  対策協議会を設置し、特定空き家等認定基準を策定したほか、大沢総合グラウンドに夜間照明設備
  等を整備し、市民スポーツ活動の場の確保を図りました。
 (3) 持続可能な自治体経営に向けた行財政基盤のさらなる強化
   平成30年度は、国民健康保険の運営の都道府県単位化、介護保険及び後期高齢者医療の保険料改
  定を初めとして、社会保障制度に大きな変化が集中的にあらわれる年度となります。そこで、平成
  30年度を社会保障2018年度問題と捉え、その前年度となる平成29年度は、国や東京都からのきめ細
  かな情報収集を図りながら、市民生活に急激な負担増などが生じないように慎重な検討を進めたほ
  か、財源確保などについても国や東京都に対して要望を行いました。
   平成29年度においても、社会保障施策に係る経費の増加傾向が続く一方で、三鷹中央防災公園・
  元気創造プラザの整備完了等により決算規模が縮小したことなどから、民生費の構成割合が決算で
  は初めて50%を超えることとなりました。こうした市の財政を取り巻く構造的な厳しさに直面する
  中、引き続き市民の皆様の暮らしを守ることを最優先としつつ、行財政基盤の確立に向けて行財政
  改革を推進するなど、健全な財政運営に取り組みました。
   また、高齢者センターどんぐり山及び特別養護老人ホームどんぐり山については、現在の介護保
  険制度のもとでは規模が小さく効率的な運営が難しい状況にあること、さらに、大沢地区と井口地
  区に民間の特別養護老人ホームが開設されることなどから、高齢者センターは平成30年度末に、特
  別養護老人ホームは平成31年度末に廃止することとしました。
   行政サービスの質と量の最適化としては、対話による創造的事業改善により、女性のためのここ
  ろの相談事業をこころの相談事業と名称を改め、市民の方は女性に限らず、誰もが気軽に相談でき
  る電話相談を実施するなど、多角的な検証を通して付加価値の高いサービスへと転換を図りました。
   受益と負担の適正化としては、三鷹中央防災公園・元気創造プラザについて、施設利用を有料と
  しながらも、きめ細かな減免制度を導入し、利用の促進を図りました。
   収入未済額抑制の取り組みとしては、三鷹市の適正な債権管理の推進に関する条例を制定し、市
  民の皆様に寄り添った適切で、きめ細やかな納付相談等を図りながら、より適正な債権管理を進め
  ることとしました。
   サービスの質を確保した委託化等の推進としては、三鷹中央防災公園・元気創造プラザに指定管
  理者制度を導入し、公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団を中心に、効率的な管理運営を行いま
  した。各施設の休館日の統一や開館時間の延長などにより、市民の皆様が利用しやすい環境を整備
  しつつ、コスト面に十分配慮しながら、サービスの質と量の拡充を図りました。
   また、学校給食調理業務の委託化を推進する一方で、事業の拡充や新規事業に係る職員の配置を
  行うなど、職員定数の適切な管理を進めました。
   機能的な組織体制の整備としては、スポーツと文化部を新設し、教育委員会と市長部局が、より
  一層連携しながら、芸術文化、生涯学習、スポーツの活動に関する施策を推進しました。また、子
  ども発達支援センターの所管を子ども政策部として、総合保健センターと連携しながら、子ども・
  子育て支援に一体的に取り組みました。
   さらに、職員と教職員のライフ・ワーク・バランスを推進するため、三鷹市職員の働き方改革検
  討チームを設置したほか、三鷹市立学校における働き方改革プランを策定するなど、働きやすく活
  躍できる環境を整備し、サービスの質の向上を図っていくこととしました。
   外郭団体の組織見直しの取り組みとしては、平成29年3月に三鷹市遺跡調査会を解散し、直営と
  民間委託を効果的に活用する発掘調査体制へと見直しました。
   情報セキュリティーの強化としては、マイナンバーの他市区町村等との情報連携の本格運用が開
  始されたことなどから、情報システムの利便性を確保しつつ、多元的な情報セキュリティー対策を
  実施しました。
   なお、情報セキュリティー対策の経費の一部は交付税措置とされていることから、三鷹市のよう
  な普通交付税の不交付団体には、財源が補填されない状況にあります。そこで、情報システムのセ
  キュリティー対策など、全国統一的に実施される業務については、普通交付税の交付・不交付を問
  わず、確実に財源措置を行うよう、東京都市長会を通して国へ要望を行いました。
   そして、持続可能な市政運営を進めていくためには、財政基盤の強化が不可欠です。
   学校施設の長寿命化やトイレ改修に当たっては、国の補正予算の機会を捉えて、学校施設環境改
  善交付金を確実に確保するなど、国や東京都の補助金などを積極的に活用し、市民サービスの拡充
  につなげました。
   市債については、財政状況や世代間負担の公平性等を勘案しながら、予防保全の観点から取り組
  む公共施設の大規模改修等の財源として、一定の活用を図りました。
   市政運営の根幹となる市税収入については、回復基調が続いていましたが、平成29年度は法人市
  民税が企業収益等を反映して大幅な減となり、5年ぶりに前年度を下回る厳しい状況となりました。
  また、ふるさと納税の影響が拡大し、市政運営への影響が看過できないレベルにまで達しています。
  そのため、市ホームページに特設サイトを開設したほか、三鷹市山本有三記念館の改修についての
  クラウドファンディングを実施するなど、PRと納付機会の拡充により前年度を上回る寄附金を募
  ることができました。
   基金については、将来にわたる安定的な財政運営やセーフティーネット機能の確保を図るため、
  平成29年度は取り崩しを抑制する一方で、庁舎等建設基金に一定額を積み立てるなど、将来に向け
  て財源確保を図ることができました。
4 財政指標
  続きまして、平成29年度決算における主要な財政指標について申し上げます。
  経常収支比率は89.6%で、前年度の86.8%から2.8ポイントの増となりました。
  比率算定の分子となる経常経費充当一般財源等は、私立保育園の新規開設、障がい者・障がい児の
 自立支援給付に係るサービス利用者の伸びなどにより、前年度を上回ることとなりました。また、比
 率算定の分母となる経常一般財源等は、企業収益を反映した法人市民税の減により、前年度を下回り
 ました。これらのことから、経常収支比率は前年度を上回ることとなりました。これまでの行財政改
 革の積み重ねにより、目標としている80%台を維持することができましたが、90%をわずかに下回る
 水準となっており、引き続き、行財政改革を推進し、経常経費の抑制に努めていきます。
  次に、公債費比率は5.5%で、前年度の5.7%から0.2ポイントの減となりました。
  これまでの後年度負担軽減の取り組みにより、公債費が前年度を下回ったことが要因で、公債費は
 減少傾向が続くものと見込んでいます。
  人件費比率は14.9%で、前年度の14.5%から0.4ポイントの増となりました。
  職員定数の見直しや退職手当の減などにより、分子となる人件費は前年度を下回りましたが、分母
 となる歳出決算額が前年度を大幅に下回ったため、人件費率は増となりました。
  最後に、地方公共団体財政健全化法に基づく健全化判断比率等について申し上げます。
  実質公債費比率は3.5%で、前年度の3.8%から0.3ポイントの減となりました。
  これは、公債費に準ずる債務負担行為に基づく支出である三鷹市土地開発公社からの用地取得費が
 前年度を下回ったことなどによるものです。
  次に、将来負担比率は11.8%、前年度の18.6%から6.8ポイントの減で、地方債現在高に加え、三
 鷹市土地開発公社の債務残高が減少したことなどが要因です。
  このほかの比率である実質赤字比率と連結実質赤字比率、公営企業における資金不足比率について
 は、いずれも、決算における赤字及び資金不足が発生していないため、表示される数値はありません。
  このように、平成29年度決算における健全化判断比率等は、全ての項目について、いわゆる黄色信
 号とされる早期健全化基準を超える状況には至っていません。
 以上、平成29年度決算につきまして、概要を御説明いたしました。
 よろしく御審議の上、御認定いただきますよう、お願い申し上げます。


◯議長(宍戸治重君)  提案理由の説明は終わりました。
 次に、監査委員から、各会計決算に関する審査意見の報告を求めます。監査委員 奈良正弘君。
               〔監査委員 奈良正弘君 登壇〕


◯監査委員(奈良正弘君)  監査委員の奈良でございます。
 地方自治法第233条第2項及び同法第241条第5項の規定により、平成29年度三鷹市各会計決算及び各基金の運用状況について、谷口監査委員とともに審査を行いましたので、私が代表して、その結果について御報告いたします。
 審査の対象は、
  平成29年度三鷹市一般会計歳入歳出決算
  平成29年度三鷹市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算
  平成29年度三鷹市下水道事業特別会計歳入歳出決算
  平成29年度三鷹市介護サービス事業特別会計歳入歳出決算
  平成29年度三鷹市介護保険事業特別会計歳入歳出決算
  平成29年度三鷹市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算
  平成29年度財産の状況
  平成29年度各基金の運用状況
についてであります。
 審査の期間は、平成30年6月22日から8月21日まで行いました。
 審査の手続といたしましては、市長から提出されました各会計の歳入歳出決算書、歳入歳出決算事項別明細書、実質収支に関する調書、財産に関する調書及び各基金の運用状況を示す書類が、地方自治法等関係法令に準拠して作成されているか、計数が正確であるか、予算の執行が適正かつ効率的になされているか等に主眼を置き、それぞれの関係諸帳簿及び証拠書類との照合並びに関係者からの説明聴取など、通常実施すべき審査のほか必要と認めるその他の審査を実施いたしました。
 審査の結果につきましては、審査に付された各会計の歳入歳出決算書を初めとする各書類は、法令に準拠して作成されており、計数に誤りはないものと認められました。
 また、予算の執行はおおむね適正になされており、その概要は、平成29年度決算等審査意見書に記載のとおりでございます。
 財産に関する調書及び各基金の運用状況の概要は、同意見書の「財産の状況」及び「基金の運用状況」の項で述べているとおりであります。
 決算の概要につきましては、主に計数の説明等でございますので、同意見書を御高覧願うこととし、説明は省略させていただきます。
 最後に、同意見書の50ページから54ページに審査結果のまとめを申し述べさせていただきましたので、よろしくお願いいたします。
 以上をもちまして、平成29年度決算等審査結果の報告とさせていただきます。


◯議長(宍戸治重君)  以上で監査委員の審査意見の報告は終わりました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(宍戸治重君)  本日はこれをもって延会いたします。
 なお、次回の本会議は9月5日午前9時30分に開きます。文書による通知はいたしませんから、さよう御了承願います。お疲れさまでした。
                  午前10時23分 延会