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トップ会議録会議録閲覧 > 会議録閲覧(平成29年文教委員会) > 2017/09/11 平成29年文教委員会本文
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2017/09/11 平成29年文教委員会本文

                  午前9時28分 開議
◯委員長(吉野和之君)  おはようございます。ただいまから文教委員会を開きます。
 初めに休憩をとって、審査日程及び本日の流れを確認いたしたいと思います。
 休憩いたします。
                  午前9時28分 休憩



                  午前9時29分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 本日の流れにつきましては、1、議案の審査について、2、議案の取り扱いについて、3、行政報告までとし、9月12日に4、行政視察、5、所管事務の調査について、6、次回委員会の日程について、7、その他ということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのように確認いたします。
 市側が入室するまで休憩いたします。
                  午前9時30分 休憩



                  午前9時31分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 議案第59号 三鷹市市民体育施設条例の一部を改正する条例、本件を議題といたします。
 本件に対する市側の説明を求めます。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  おはようございます。それでは、まず最初に私から概略を御説明いたします。
 この条例は、さきの第2回市議会定例会で工事契約議案として御提案し成立をいたしました三鷹市大沢総合グラウンドの夜間照明設備の整備と多目的スポーツ広場の新設に伴いまして、その使用料を定めるとともに、関連規定を整備するものでございます。
 詳細につきましては担当より説明申し上げます。


◯スポーツ推進課長(室谷浩一君)  おはようございます。議案第59号 三鷹市市民体育施設条例の一部を改正する条例について、私から御説明させていただきます。
 まず初めに、今大朝部長からも御案内のとおり、本議案につきましては、三鷹市大沢総合グラウンドの夜間照明設備の整備及び多目的スポーツ広場の新設に伴いまして、その使用料を定めるとともに、開場時間の改正等を行うものです。なお、使用料の金額につきましては、今回新設する多目的スポーツ広場は同グラウンド内の野球場、サッカー・ラグビー場及びテニスコートの現行使用料とのバランスを考慮し、また夜間照明使用料につきましては、既に夜間照明設備つき施設として開放されております、同じ調布基地跡地内にございます調布市西町のサッカー場を初め、近隣施設の使用料を参考、比較し、十分に検討した上で今回御提案させていただくものです。
 それでは、お手元の審査参考資料1をごらんください。こちら、1の条例改正内容につきましては、(1)、多目的スポーツ広場の休場日を12月29日から翌年の1月3日までと設定させていただいております。そして(2)、施設の開場時間につきましては、夜間照明設備を設置する施設の開場終了時間を午後9時までと改正するとともに、新設する多目的スポーツ広場につきましては午前7時から午後9時までと設定させていただいているものです。なお、テニスコートについてなんですが、改正前の開場開始時間は午前8時からとなっておりましたが、今回、他の施設と同様に午前7時からと改正させていただきます。そして(3)、使用料の改正についてなんですけれども、ア、多目的スポーツ広場の使用料を1面2時間以内2,000円、中学生以下の者を主な構成員とする団体が使用する場合は半額の1,000円と設定させていただき、イ、夜間照明使用料につきましては、各施設1面につき30分──30分未満の場合も含めて、(ア)、テニスコートは250円、(イ)、野球場は1,200円、(ウ)、サッカー・ラグビー場は1,000円、(エ)、多目的スポーツ広場は500円と設定させていただくものです。(4)の施行日は平成30年の1月1日でございます。
 続きまして、2の三鷹市市民体育施設条例施行規則についてなんですけれども、今回資料としては規則のほうはお示ししておりませんけれども、今御説明いたしました条例改正案にあわせましてその施行規則についても整備するもので、主な改正内容としましては、こちらの(1)、使用区分の規定について、開場時間から2時間単位で使用区分を改正すること、(2)、夜間照明設備使用料につきましては設備を使用する際に使用料をその団体に納入していただくという規定を追加しております。
 次に資料2のほうをごらんいただけますでしょうか。こちらは今御説明いたしました三鷹市市民体育施設条例の一部を改正する条例の新旧対照表でございます。主な改正箇所を順に御説明いたします。まず5ページの第7条、休場日の項目です。こちらの第1項の別表第2についてなんですけれども、済みません、11ページのほうにお進みいただきまして、別表第2がございます。こちらの別表第2に多目的スポーツ広場を追加しております。そしてまた5ページのほうにお戻りいただきまして、次の第8条、開場時間についてなんですけれども、こちら第8条第1項の別表第3ですけれども、こちらも、また12、13ページのほうにお進みいただきまして、こちらの別表第3の開場時間をそれぞれ改正しております。続きまして、また6ページのほうにお戻りください。第12条、使用料、こちら第1項の別表第4の3なんですけれども、こちらについては17ページのほうにお進みいただきまして、こちらの別表第4の3に多目的スポーツ広場の使用料を追加しております。そして最後に、また6ページのほうにお戻りいただきまして、同じく第12条の第5項に夜間照明設備の使用料を規定するとともに、そしてまた、おしまいのページになります。18、19ページにお進みいただきまして、こちら別表第6として各施設の夜間照明使用料を新たに設定させていただいております。
 資料2の御説明及び本議案の私からの御説明は以上でございます。


◯委員長(吉野和之君)  それでは、市側の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。


◯委員(西尾勝彦君)  よろしくお願いいたします。この条例の6条に「市長は、体育施設に関する利用者懇談会を開催し、市民の意見を聴くものとする」とあるんですけれども、こういった市民の意見を伺う機会というものはあったのでしょうか。またその際どのような意見が出たのか、そして市民の意見といったものを今回の改正にどのように生かしたのか、反映をされたのか、まずその点をお伺いいたします。よろしくお願いいたします。


◯スポーツ推進課長(室谷浩一君)  こちら、条例の第6条、利用者懇談会につきましては、この4月に新たにこの項目、条例を改正したものなんですけれども、こちらは今現在の状況としましては、利用者懇談会の要綱を今策定しまして、その開催そのものはまだされておりません。今、準備中でございます。この年内には必ず一度、委員の方も任命、委嘱をして開催する予定で今準備を進めているんですけれども。そしてこの夜間照明設備につきましては、体育協会初め主要な利用者の方々とは、これは昨年来からこういった情報提供、情報交換、御意見を伺いながら、また先月、地域住民の方にも説明会をして、十分に丁寧な説明、事前の周知を行った上で進めているところでございます。むしろこの夜間照明につきましては、もう長年の利用者の方々の積年の悲願でもありまして、ようやっと今実現にたどり着いたというところで、皆さん全体的には非常に賛成多数ということで、そんな状況でございます。
 以上です。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございました。それでは、まだ懇談会については準備中ということで、そこでの市民意見といったものはまだないということですね。あとは体育協会とかそういった団体の方にお伺いされた。あと住民説明会でお話をされたということなんですけれども、特に夜間照明の使用料設定について、そういったところで何か意見といったものはあったんでしょうか。


◯スポーツ推進課長(室谷浩一君)  今御質問の使用料の設定についてでは、御案内のとおり、今議会に御提案させていただいているところで、おのおののそういった懇談会の場では明確な金額はお示しはしていないところでございます。ただ、やはりほかの今の既存の施設の使用料、他市とのバランスを見ながら、過度な負担にならないように考えているというところで御理解をいただいているところです。
 以上です。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。直接的には今のところ夜間照明設備の使用料については市民の意見というのは反映されていないというか、間接的にということなんですね。
 じゃあ、次の質問です。他市にはこういった公的な施設の使用料の設定基準の基本方針とかというものがあると思うんですね。三鷹市にそういったものというのはあるんでしょうか。決められているんでしょうか。


◯スポーツ推進課長(室谷浩一君)  体育施設に関する使用料の基準等々のそういったガイドラインなり、そういったものは当市では策定されておりません。
 以上です。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。では、多目的スポーツ広場に関してはほかの施設との整合性というのも──表を見ていてわかるんですが、この夜間照明の使用料設定の根拠というんでしょうか、これは工事費も含まれているということなんでしょうか。ちょっとその辺のことをお答えください。


◯スポーツ推進課長(室谷浩一君)  夜間照明設備の使用料につきましては、まずこちらのランニングコスト、電気料ですね。電気料を中心に設定させていただいております。あとやはり、特に同じ調布基地の、先ほども御説明いたしました西町の現在開放しているそこと金額を合わせるというところも重視しながら、工事料についてこの使用料に加味しているという考え方はございません。
 以上です。


◯委員(西尾勝彦君)  やはり他市との比較は相互利用とかという問題で重要になってくるとは思うんですけれども、では、この大沢総合グラウンドにおける使用料、特に夜間の照明の使用料といったものの基本的な設定に関する方針というのがないとすると、今回の公費負担と利用者負担、受益者負担ですね。その根拠といったものはどのように考えられて、この金額、この設定にされたのでしょうか。


◯スポーツ推進課長(室谷浩一君)  こちらの金額設定に当たりまして、公費負担と受益負担という割合でございますけれども、こちらについてはやはり数少ないこの市民屋外スポーツ施設、皆様に幅広く利用していただけるように、そして基本的には団体種目でございます。そうすると、今の金額設定は恐らく1回当たり1人50円とか100円とかそういったことで、ほとんど、受益者負担という考え方よりもやはり健康増進により使いやすく──ちょっと大沢グラウンドということで、いわゆるアクセスの部分ではやはりどうしても自動車で来られたりですとか、そういった交通機関を利用される方が大半になりますので、そういったことも勘案しながら、できる限りの公費負担という考え方で設定しております。
 以上です。


◯委員(西尾勝彦君)  それでは、新設の多目的スポーツ広場も、ほかのテニスコートなども1区分2時間で料金が設定されているんですね。一方、夜間照明使用料は1区分30分とされています。その根拠というか、理由というか、お教えください。


◯スポーツ推進課長(室谷浩一君)  なぜ夜間照明設備が30分単位かという御質問ということですけれども、こちらはやはり四季折々の日照時間等々を考えまして、他市の施設ではほとんどが時間帯によって、例えば午後7時から9時の時間帯はもう夜間照明設備と施設の使用料セットになって固定化されているところがほとんどなんですけれども、私どもはやはりそのあたりは利用者のニーズあるいは省エネルギーを勘案しまして、冬場の4時ぐらいから暗くなる時期もございますし、7時過ぎまでまだ明るい季節もございます。その辺、柔軟に30分以内で対応して、そこも過度な負担やエネルギーの無駄を防ぐためにこのような設定にさせていただいておるところでございます。
 以上です。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。例えば野球場の1区分2時間とかサッカー場の2時間はわかるんですよ。前提が野球場であって、サッカー場であって、決して30分ごと、1時間ごとで終わりましょうという野球練習場であるとかサッカー練習場が前提ではないと思うんですね。そうすると、どうしても30分、1時間で夜間照明の使用料というのが終わるということはないと思うんですね。そういった点で、市民の多くの皆さんに使っていただきたいと先ほど御答弁がございましたけれども、ある意味そういったところで手間がかかってしまうというようなお考えはなかったでしょうか。


◯スポーツ推進課長(室谷浩一君)  確かに2時間のところ30分にすると4こまになりますので、少し煩雑になるのかなという部分もないことはないと思うんですけれども、ただやはり、いろいろ現地の説明会、皆さんとの意見交換の中で、例えばきょうは人数が少なくて練習が9時の予定のところを8時半で終わった、その30分こうこうとつけているのではなくて、やはり料金面も含めて柔軟に適正なサービスが行えるということで、こういった形を新たに導入させていただいて、御提案させていただいているところです。
 以上です。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。今度ちょっと料金のお話なんですけれども、例えば先ほども申し上げましたように、野球だったら試合を想定すれば2時間1試合だと思うんですね。そのぐらいだと思うんです。しかし、夜、一旦照明を使いますと、夜ですから、2時間で明るくなることはないですから、そのまま試合終了まで2時間使うということになると、野球場の使用料が3,000円、それに加え夜間照明設備の使用料が4,800円になるんだと思うんです。これだとちょっと限られた方しか利用できないのではないかという感じがいたします。例えば先ほどから調布市の西グラウンドのお話、それと比較がされておりますが、市内でナイター設備を使える、例えば一中、二中、六中のグラウンドですと、校庭が4月から10月まで午後6時半から9時までで1,920円で、11月から3月までが2,400円、プラス750円の施設使用料、グラウンド使用料ということになると思うんですね。高くても3,150円になると思うんです。この差をやっぱり考えると、かなりこの大沢総合グラウンドの時間設定と利用料金設定といったものは、ちょっと言い過ぎかもしれませんけど、最初からその設定において一定の市民を排除してしまうというようなことが起こってしまうのではないかとどうしても危惧してしまうんですね。使いたい方が使えない料金、あるいはこういった料金設定、時間設定のために。そういった点は考えられなかったのかということです。


◯スポーツ推進課長(室谷浩一君)  西尾委員から今、学校施設との比較という話で、使いやすさという部分の御質問なんですけれども、学校施設の開放事業につきましては、こちらの基本的な考え方としては、授業や学校行事で使わない場合は地域住民の皆様に交流の場として校庭の部分、そして体育館、テニスコート等ございますけれども、基本的にはこちら無料で地域住民の方に開放する。主にまた、いわゆる青少年の活動の場として今御利用いただいております。それに今、一中、二中、六中には夜間照明設備、校庭のほうを開放しておりまして、こちらはまさに電気料のみの、使用料という考え方は今の説明のとおり含まれておりませんので、照明使用料の部分ということで設定しております。一方で大沢グラウンドにつきましては、やはりいわゆる競技種目としての体育施設──国体なども行われる、そういった競技スペック、そういったランニングコスト、芝生の養生ですとかグラウンド整備、土入れですとかまめに行っております。そういった部分を勘案して、先ほどの中で出た野球場を例にとりますと、2時間で夜間の場合7,800円という金額を御負担いただくことになるんですけれども、ほとんど皆様の御意見をお聞きする中で、練習というよりも試合をされる想定で、そうすると大体2チーム参りますので、20人から30人ぐらいの方が見えますと、お一人当たりの御負担は大体200円から300円ぐらいということで、やはりそういったスポーツを愛される方にとってはその負担、SUBARU総合スポーツセンターなどと比較しても過度な負担にはなっていないという設定にさせていただいていると考えております。
 以上です。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。それでは次に、多目的スポーツ広場の使用料には、ほかのグラウンドだとか野球場だとかにもありますけれども、中学生以下を主な構成員とする団体は1,000円にするというような減額設定、減額措置というのが明記されているんですけど、夜間照明に関してそういったことはないんでしょうか。また、施行規則に施設に関する、例えば障がいのある方、70歳以上の方は減免制度があると思うんですね。それはこの夜間照明に関してはどのようになされるのでしょうか、お伺いをいたします。


◯スポーツ推進課長(室谷浩一君)  今、多目的スポーツ広場で中学生以下の構成員の場合は1,000円という事実上2分の1減額措置があって、障がいをお持ちの方にという、それは導入されないのかという御質問だと思うんですけれども、屋外体育施設については夜間というところでは、先ほどの、基本的には電気料は皆さん公平に御負担していただく。ただ、中学生の場合は、今現在も野球場とサッカー場にはその規定、条例がございまして、それに合わせて、多目的スポーツは主にミニサッカーといいますか、フットサルを大体想定はしているところなんですけれども、そういったところを勘案してちょっと特例的に中学生以下の団体、野球場、サッカー場と同様に導入したんですけれども、施設全体としては電気料、照明使用料については障がいの有無にかかわらず公平に御負担いただくような考え方になっております。
 以上です。


◯委員(西尾勝彦君)  では、この夜間照明使用料に関しては、高齢者、障がい者の方に対する減免は一切ないという理解でいいわけですね。
 次ですけれども、この夜間照明使用料の支払い方法についてお伺いしたいんですが、御説明いただけますか。


◯スポーツ推進課長(室谷浩一君)  夜間照明の使用料につきましては基本的には現地支払いということで考えて、想定しております。準備を進めております。先ほど御案内のとおり30分単位ということで、季節に柔軟に対応する、あるいは途中で雨が降って使えなくなった、30分予定より早く終わった、そういったところにも柔軟な対応が可能にできるような可能性を探りまして、施設の使用料は2時間でもう定額をお納めいただくんですけれども、30分以内についてはいろいろな天候変化あるいは季節の変化によって対応ができるように、その場その場で現地の受付に手続していただくときに先ほどお示しした金額を現金で、券売機で納入していただく、そのように考えております。
 以上です。


◯委員(西尾勝彦君)  具体的な現場での支払い方法なんですけれども、受付で、照明使いますよ、30分使いますよ、例えば1時間使いますよということを申請して、そこでお金を払うということなんでしょうか。


◯スポーツ推進課長(室谷浩一君)  支払い方法については、例えば今、これから秋を迎えればもう夜7時から9時、大体夜間だと勤労者の方は7時から9時の時間帯を予約されることを想定しているんですけれども、その場合はもう既に暗いので、通常の良好な天気であれば使用料とセットで御納付いただくのが現実的な話かと思うんですけれども、あと先ほど申し上げたように、途中で天候が大きく変わったり、あるいはちょっと想定していた、相手チームが来られなくなったとかで早目に切り上げるときにも、そこは窓口と──管理事務所の管理人とのコミュニケーションで確認しながら手続をしていただくというふうに考えております。
 以上です。


◯委員(西尾勝彦君)  わかりました。どうしても照明使用料を30分単位で支払っていくというのも、先ほども申しましたように少し手間のかかることかなというような感じがしました。あと、利用料に関しても、どうしても市民の立場での利用設定、時間設定、時間区分設定というんですかね。そういったことがなされていないのかなというような気がしました。
 以上です。ありがとうございました。


◯委員(谷口敏也君)  まず、御説明の中で近隣他市、調布市西町と合わせるとおっしゃっていましたけど、ぴったりこの金額も合っているということなのか確認したいんですけど。


◯スポーツ推進課長(室谷浩一君)  まず、西町とはもうぴったり同一の金額でございます。こちら、夜間照明もそうですが、その前の施設の使用料も、あれも国体前に同時期に整備しておりまして、同金額で設定しているんですけれども、同一のものでございます。
 以上です。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。続いて、使用料の改正のアの括弧の中で、中学生以下を主な構成員とする団体が使用する場合という減免措置があるんですけど、これは中学生以下の者を主たる構成員というのは、過半数でいいのか、どの程度なのか。主たるだと、例えばコーチとかそういう人は大人でもいいけど、それ以外が中学生でないとだめとか、そういうのはどういう感じなんでしょうか。


◯スポーツ推進課長(室谷浩一君)  そこのチェックポイントとしましては、やはり過半数ということになります。
 以上です。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。あと、先ほど、何で現地で支払いなのかなと思っていたら、いろいろ説明を聞いたらわかりました。30分単位というのも、確かに行ってまだ暗くなかったらつけなくていいわけですから、その場で判断できる。あと天気が悪化してきたら、その分戻してもらうということなんですね。ということで、現地でそういった対応ができるのは逆にいいのかなと思ったところでございます。それと、逆に──そうか、そうか、30分単位になるから、別に、選べるということですね。照明を、ただ、薄暗いからまだ使わなくていいですというようなのは自分たちで選べるということですよね。確認なんですけど。


◯スポーツ推進課長(室谷浩一君)  御指摘のとおり、その当地の勤労者の世代の方、中学生の方も含めて、練習内容等々で、例えば使用は7時からですけど、30分前から準備をしたいのでちょっと電気をつけてくれとか、そのあたり柔軟に対応ができるように考えております。また、早終わりする場合も含めて、そのように対応が可能な御提案とさせていただいております。


◯委員(谷口敏也君)  最後なんですけど、今回、施行日が平成30年1月1日なんですけど、6月議会で工事のあれやって、この秋に使えるのかなと思ったんですが、この秋使えないということなんですね。


◯スポーツ推進課長(室谷浩一君)  はい。6月議会で御承認いただいて本契約に至りまして、その後、業者のほうは資材の購入あるいは住民説明会の準備を始めて、大体この夏、8月の中旬から本格的な今工事を始めているんですけれども、やはりできるだけ利用の中止期間を設けない形でいろいろな工夫をしながら、その分どうしても時間が、基本的には土曜日曜は一時工事を休工にして、野球にしろ、サッカーにしろ、もう一回利用していただいて、そういったことで順次工程を進めているものですから、どうしても年内いっぱい。あと天候にもどうしても左右される部分がございますので、今のところ目標として1月からのオープンということで今進めているところでございます。
 以上です。


◯委員長(吉野和之君)  他に質疑ございますか。


◯委員(嶋崎英治君)  何点か質問させていただきます。最初に、市民説明会を大沢コミュニティ・センターでやられましたよね。あのときに近隣の住民の皆さん、複数から、7時までだったら声、歓声等我慢できるけれども、9時──21時までになるとなかなか我慢しがたいと、その苦情をどこに持っていったらいいんだと、こういう意見があったと思うんですけれども、そのことについて市側はそういう住民の皆さんにどのような対応をなさって、この21時までにするということを納得していただいたんでしょうか。


◯スポーツ推進課長(室谷浩一君)  先月、8月9日において説明会を開催いたしまして、やはり近隣の皆様からそういった、今委員御指摘のとおりの騒音あるいは光、照明のまぶしさとか、そういった御質問をいただきました。こちらにつきましては、そのときの回答もそうなんですけれども、やはり今回の設計そのものをできるだけあそこの総合グラウンド、あれだけ広大な施設の中心部分、奥のほうに設置して、野球場につきましても野球の照明については1面だけの設置ということで、そしてまた騒音については、やはりスポーツですから全く無音でという──バットなり、歓声が多少出ますけれども、ただ基本的には奥のほうですから、我々も現地に行っていろいろとシミュレーションしてみましたけれども、近隣の方にはそういった声、全く聞こえないことはないと、時々わあっというような声が聞こえるかと思うんですけれども、生活上支障がある、不快感を及ぼすようなことはないというふうにお答えしております。万が一それでもそのようなことが起きた場合は、私どもスポーツ推進課、あるいは現地にも管理人、指導員がおりますので、そういった御意見をお寄せいただいて、そこは改善をさせていただくという御回答をさせていただいております。
 以上です。


◯委員(嶋崎英治君)  現地の構造ですね。グラウンドと、多分緑というか、樹木があると思うんですけれども、それと住民の皆さんとの距離感というんでしょうかね。構造上、これなら音が消えるな。私も新川のあの新道ができる前、新しい吉祥寺通りができる前、前の家がお屋敷で植木がすごかったんです。バスの音も遮って聞こえないくらいだった。切ったら、駐車場になったらもろに来るということで、わだちと吹かす音というのは相当だったんですよ。木の鋭さ、すごさというものが自分の体験上であるんですが、あの辺の構造というのはどういうふうになっているんでしょうか。


◯スポーツ推進課長(室谷浩一君)  今の御質問についてなんですけれども、きょうはお手元には皆様に配付しておりませんが、こちらですね。こちらちょっと図面になりますけれども、こちら、これは上が北で下が南になります。これは大沢総合グラウンドの野球場の部分の平面図なんですけれども、今回、夜間照明設備を設置するのはこのB面という奥側の、ここに赤い印をした4基に照明設備をつけます。いろいろと現地を確認しますと、この下の南側の部分にはさらに調布市の野球場、西側には駐車場やテニスコートなどがありまして、やはりこちらの民家と書いてあるグレーのエリアですね。こちらの方々から説明会のときにも御不安、御懸念の御意見がありました。この隣接の皆様ですね。こちらには照明設備はつかないんですけれども、実際の現地としては、こちらですね、この野球場の部分、ここは少年野球場なんですけれども、ここがちょうど少年野球場で、その間にこれだけ大きな植栽がございます。さらにフェンスがあって、こちらに民家があるということで、これは光についてはもうほとんど直接は当たりませんし、距離的にもかなり、100メートル以上ございますので、騒音についてもまずそんな耳ざわりな騒音が直接届くようなことはございません。さらに野球場のところにはこういった防じんネット、これは約2メートルの高さで張りめぐらせておりまして、こちらも光を防ぐ、音を防ぐ、もちろんほこりを防ぐ効果もございまして、さらに植栽とこの距離で、こういったところで、ほとんど影響がないという御回答をして、御理解を得られたと考えております。
 以上です。


◯委員(嶋崎英治君)  わかりました。植栽がそれだけあるということで、ちょっと空間があるところがあるのかなという気もするんですけれども、そこはまた、調布のほうが多かったと思うんですけれども、住民の皆さんの意見も取り入れながら、やりながら、そういったことについて市側も配慮していくことが必要ではないかなと思いますので、そこをまずお願いしておきたいと思います。
 次に具体的な利用なんですが、2時間単位で7こまになるのかな。7時から21時までで、7こまですよね。対抗試合とか社内のとか、いろんな試合をする人が、サッカーとか、野球もソフトも多いんですけど、全日借りるということは可能なんでしょうか。


◯スポーツ推進課長(室谷浩一君)  そういった事業所や、あるいは学校ですね。大学生の皆さんですとか、福利厚生事業、あるいは年間1回の大きなスポーツイベントということで、終日もしくは複数面お借りしたいということは、これは夜間照明設備を設置する前から前々から御相談いただいて、それは事前の一般の申し込みを受ける前にそういった特別申請の使用願というものを御提出いただいて、内容を審査して承認をさせていただいているというところで、それの延長で夜間照明も含めた終日利用も可能でございます。
 以上です。


◯委員(嶋崎英治君)  ということは、現行のそういう試合とかいうこととは、このことに伴う変更はないというふうに理解していいわけですね。
                 (「はい」と呼ぶ者あり)
 わかりました。
 次に夜間照明の利用の仕方なんですけど、券売機で買っていただきますと。そのスイッチを入れるのは一体誰なのかと。利用者がやるわけじゃないでしょう。管理人さんみたいなのがいて、買ったよと見せて入れてもらうのか、具体的にはそれはどういうふうになるんでしょうかね。


◯スポーツ推進課長(室谷浩一君)  今現在も大沢総合グラウンドの管理棟には券売機がありまして、そこに今度、夜間照明設備利用開始と同時に券売機のスイッチがふえるような形ですね。野球場、サッカー場、テニスコートと。そのときに、使用料は基本的にはその前に、当日納める方もいらっしゃるんですけれども、それとあわせて確認しながら、あとそのときの天候状態で、特に、何でしょうか。天候がちょっと不安定なときは現実的には券売機は確定して使用後に払っていただくことも実際にはあり得るのかなというところで、いずれにしても30分単位で枚数分の券を買っていただいて、受付のほうで収納させていただくイメージなんですけれども、よろしいでしょうか。
        (「照明のスイッチを誰が入れるのかということ」と呼ぶ者あり)
 失礼しました。申しわけありません。照明のスイッチは集中管理で管理事務所に全ての施設の面数ごとのスイッチを設置しまして、スイッチのオン・オフは管理人が行うと。LED電気ですので、もうオンすればすぐ明るくなって、オフにすればすぐ消えると、そういった仕様になっております。
 以上です。


◯委員(嶋崎英治君)  細かいことで申しわけないんですけど、そうすると、30分たってもう使わないということ、継続して使う、天候のいろんなこととか、試合延びちゃったとかってあると思うんですけど、それもその都度券売機で買っていただいてやると。そのスイッチオン・オフは管理棟にいる人がやると、こういうふうに理解していいわけですね。
                 (「はい」と呼ぶ者あり)
 はい、わかりました。
 次に、電力契約はどこと行うのかということなんです。入札でやるのかどうかね。もうあらかじめT電気に決まっているのか、それとも入札で安いところにするとかしないとかという、そういう方針はあるんでしょうか。


◯スポーツ推進課長(室谷浩一君)  電力供給会社につきましては東京電力エナジーパートナー株式会社になっております。といいますのは、こちら、この施設、東京都立武蔵野の森公園の中の一部を東京都から占用許可を受けて市民に開放しているものなんですけれども、電力については東京都が契約している電力会社から、さらにキュービクルをもらって、私どもの電気料は東京都のほうに子メーターで支払うような、実際には東京都に支払うようなちょっとシステムになっておりまして、そのような関係上、大もとの契約先は東京電力エナジーパートナー株式会社でございます。
 以上です。


◯委員(嶋崎英治君)  東京都は東京電力の大株主なんだよね。それは三鷹市として自由に電力を契約できるという、そういう仕組みの中でやりたくてもできないというふうに理解していいんでしょうか。


◯スポーツ推進課長(室谷浩一君)  お見込みのとおり、御指摘のとおりです。
 以上です。


◯委員長(吉野和之君)  他に質疑ありませんか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 なければ、以上で本件に対する質疑を一旦終了いたします。
 休憩いたします。
                  午前10時15分 休憩



                  午前10時29分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 議案第59号 三鷹市市民体育施設条例の一部を改正する条例、本件を議題といたします。
 本件に対する質疑を終了してよろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑を終了いたします。
 これより討論に入ります。


◯委員(西尾勝彦君)  三鷹市市民体育施設条例の一部を改正する条例について討論いたします。
 本改正では、多目的スポーツ広場と夜間照明設備の整備に伴い使用料の設定がなされているが、特に夜間照明設備の使用料設定に問題がある。使用料の設定については、施設使用料が一律1区分2時間であるのに対し、夜間照明設備は1区分30分となっており、野球場、サッカー場などを使用する利用者に対する利便性の点で問題があるのみならず、高額である。例えば野球1試合2時間として、夜間照明を利用した場合、施設利用料3,000円に加え4,800円もさらにかかることになる。この利用設定は同様のナイター設備を利用できる市内他施設の使用料に比べても高額である。公共施設に関する公的負担と利用者負担の考え方に、利用者、市民の立場から疑問を持たざるを得ない。また、施設使用料に設定されている中学生以下の市民、また高齢者、障がいのある市民に対する減免がない。
 以上の点から、本議案に反対する。


◯委員(嶋崎英治君)  議案第59号 三鷹市市民体育施設条例の一部を改正する条例について討論します。
 夜間照明利用料金について、障がい者などの減免措置について検討すること。電力会社の契約について、武蔵野の森全体の電力契約を東京都が東京電力エナジーパートナーと契約しているので電気料金は東京都に納めるとの答弁があった。電力契約自由化の時代にあって、いかがなものかと思う。東京都への働きかけ等々を行い、入札により電力契約ができるように検討を重ねること。
 以上を述べて、本議案に賛成いたします。


◯委員長(吉野和之君)  これをもって討論を終了いたします。
 これより採決いたします。
 議案第59号について、原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。
                   (賛成者挙手)
 挙手多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
 休憩いたします。
                  午前10時31分 休憩



                  午前10時33分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 教育委員会報告、本件を議題といたします。
 本件に対する教育委員会の説明を求めます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  おはようございます。それでは、教育委員会事務局教育部より2件行政報告をさせていただきます。行政報告資料目録をごらんください。1件目は平成30年度使用小・中学校教科用図書及び小・中学校教育支援学級用教科用図書について、2件目は三鷹市立図書館の基本的運営方針(素案)についてでございます。
 これより続けて担当の課長より説明を申し上げます。


◯指導課長(松永 透君)  私からは平成30年度使用三鷹市立小学校特別の教科道徳及び三鷹市立小・中学校教育支援学級用教科用図書採択の結果と採択に至る経緯について御説明させていただきます。皆様のお手元に資料1−1、平成30年度使用教科用図書採択の手順(小学校「特別の教科 道徳」及び教育支援学級用)という資料がございますので、それをごらんいただきたいと思います。
 今回の小学校の教科書採択では、平成30年度に使用する特別の教科道徳の教科書を文部科学省の検定に合格した教科書の中から採択しました。小学校の教科用図書の採択についてですが、左上からになりますけれども、教育委員会は5月1日に小学校教科用図書選定資料作成委員会を設置し、特別の教科道徳の教科書について調査研究を依頼いたしました。選定資料作成委員会は、校長先生、副校長先生、そして保護者の方を委員として、教育委員会での教科書採択に向けた資料を作成していただきました。その資料作成に当たり、同委員会の下部組織として教科書調査研究部を設置し、各学校からそれぞれ1名ずつ代表の先生を御推薦していただき、部長である校長先生を加えて総勢16人の先生方に調査研究をお願いいたしました。教科書調査研究部から提出されました調査研究資料をもとに2回の選定資料作成委員会で取りまとめ、小学校教科用図書選定資料が教育委員会に提出されました。それを受けて7月7日に選定資料作成委員会の委員長である校長から教育委員会への選定資料の報告を行い、各社の具体的な内容の説明及び協議を行いました。さらに7月27日の教育委員、代表の小学校校長、副校長及び保護者、市民代表の方による懇談会を経て、8月1日の教育委員会定例会におきまして採択をいたしました。採択に当たりましては、道徳の内容項目のバランスや、「考え、議論する道徳」にふさわしい題材が選択されていること、発問の内容や数が児童にとっても教える教師にとっても適切であること、考える、話し合う、伝え合うなどの対話的な学習活動を通して自分の考えを深める手だての工夫が充実していること、道徳で学習したことに関して家庭との連携がとりやすい工夫があるなどの観点のもと、三鷹市の児童の実態や、教員が教科書を使って教えやすいかという視点から協議がなされました。8月1日の教育委員会定例会にて、お手元にあります資料1−2、平成30年度使用小学校教科用図書のとおり採択をいたしました。今回は特別の教科道徳のみ新規に採択をすることになっており、光村図書出版株式会社の教科書を三鷹市教育委員会として採択いたしました。なお、小学校のその他の教科及び中学校の全教科の教科用図書につきましては、採択がえの年ではないため、今年度使用している教科書を来年度も使用することになります。
 次に小・中学校教育支援学級用教科用図書について御説明いたします。小学校特別の教科道徳と同様に、小・中学校の教育支援学級用教科用図書選定資料作成委員会と、その下部組織として教科書調査研究部の組織、こちらは知的固定学級の設置校全てのところに設置をするということになっております。そこに設置をいたしまして、文部科学省著作教科書の取り扱いの検討及び学校教育法附則第9条の規定による一般図書の調査研究を進め、教育委員会に報告いただきました。補足説明になりますけれども、教育支援学級の教科用図書につきましては、文部科学省検定済み教科用図書、文部科学省著作教科用図書を使用することが適当でないときには一般図書を教科用図書として使用できるということが規定されております。小・中学校教育支援学級用教科用図書につきましては、教育支援学級の児童・生徒の実態や通常の学級との交流学習を実施している現状を十分に踏まえる中で、系統性や段階性がより明確な検定教科書を主たる教材として使用するとともに、個別指導計画によって検定教科書の下の学年のものも児童・生徒の実態に応じて使用することが適切であるという協議のもと、一般図書の採択はせずに、小学校、中学校とも通常の学級で使用している検定教科書と同じものが採択されました。
 私からは以上でございます。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  私からは、9月4日に開催されました教育委員会定例会におきまして確定いたしました三鷹市立図書館の基本的運営方針の素案について御説明をいたします。基本的運営方針の策定に当たっては、教育委員会で策定している基本方針と事業計画において、点検・評価対象事業として取り組んでいるところでございます。基本的運営方針は12月を目途に教育委員会定例会へ議案提出し、御審議の上、確定する予定で進めております。
 基本的運営方針の内容を御説明いたします。1ページをごらんください。基本的運営方針は3つの章と資料編で構成しております。資料編には施設状況、沿革、来館者アンケートの概要等を添付しております。
 第1章、基本的運営方針の策定に当たってについて御説明をいたします。2ページをごらんください。基本的運営方針の趣旨は、図書館の果たすべき機能と役割、運営の方向性をより明確にし、第4次三鷹市基本計画の着実な進展を図るために策定するものです。基本的運営方針の位置づけは、図書館法第7条の2の規定により文部科学省から告示された「図書館の設置及び運営上の望ましい基準」に基づき策定する基本的な運営の方針に位置づけ、同基準に示されている管理運営、図書館資料、図書館サービス、職員について網羅的に策定しております。また、基本計画を踏まえ策定することから、平成34年度(2022年度)までを計画年次としております。続いて基本的運営方針の策定の背景として、国の動向、三鷹市のこれまでの取り組みについて明記をしております。
 第2章、三鷹市の図書館に関する現状と課題について御説明をいたします。4ページをごらんください。平成28年10月20日から11月17日まで全館で来館者アンケートを実施し、アンケート結果を分析の上、図書館の現状と課題の洗い出しを行っております。
 7ページをごらんください。第3章、三鷹市立図書館の基本的運営方針の本編について御説明をいたします。目指す図書館像は、洗い出した課題に取り組むことで、これまでの本を借りるだけの図書館から、図書館にある本、集積・蓄積される情報、図書館に集う人の3つをつなげることで、より役立ち、身近に感じられる図書館を目指していくことから、「人と本と情報がつながり、市民に役立つ身近な図書館」としております。基本理念は、目指す図書館像を実現していくための基本的な考え方、方向性を示しております。情報拠点、読書活動の拠点とした図書館活動の推進に加え、人と人が交流することによりまちづくりにつなげていくこととしております。また、この基本理念を受け4つの柱立てをし、基本計画に掲げている施策や事業、また現在取り組んでいる事業などをひもづけております。4つの柱は、「知る」「調べる」「学ぶ」を支える図書館、すべての人に読書の楽しみを広げる図書館、市民とともに歩み、交流する図書館、市民の期待に応える図書館でございます。
 9ページをごらんください。4つの柱について御説明をいたします。1つ目の柱、「知る」、「調べる」、「学ぶ」を支える図書館は、図書館の基本的機能の強化・充実について。10ページをごらんください。2つ目の柱、全ての人に読書の楽しみを広げる図書館は、図書館サービス、読書活動の充実について。11ページをごらんください。3つ目の柱、市民とともに歩み、交流する図書館は、市民との協働によりまちづくりにつなげていくことについて。4つ目の柱、市民の期待に応える図書館は、利用者満足度の向上について取り組んでいく内容となっております。この4つの柱に掲げている事業を推進することで、目指す図書館像の実現に取り組んでまいります。なお、子どもの読書活動の推進について10ページに記載しておりますが、具体的な取り組みにつきましては、個別計画のみたか子ども読書プラン2022(第1次改定)で定め、取り組んでいくこととしております。
 13ページをごらんください。点検・評価について御説明をいたします。目指す図書館像の実現に向け、具体的な数値目標、図書館活動に対する評価を定めております。数値目標は、具体的な5つの項目に対し目標値を定めております。図書館の利用者数、資料数は基本計画で示しているまちづくり指標となっております。図書館活動に対する評価は4つの柱の事業に対する取り組み内容ごとに、実績やアンケート結果などを踏まえ、また図書館協議会の評価・意見を聞きながら、毎年度点検・評価をし、公表していくこととなっております。
 この素案につきましては、9月15日から10月5日の期間でパブリックコメントを実施し、広く市民、図書館利用者の意見を反映することとしております。
 追加資料として、来館者アンケートの個別の意見をまとめた資料をお配りさせていただいております。1点目にアンケートの館別の回答者数を記載しております。続いて自由記述についてですが、1つ目については館運営全体に関する御意見について記載しております。3つ目の項目は館別に寄せられた意見を記載しております。なお、三鷹駅前図書館への自由記述による御意見はございませんでした。
 御説明は以上でございます。


◯委員長(吉野和之君)  教育委員会の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。


◯委員(大倉あき子さん)  おはようございます。よろしくお願いいたします。まず、平成30年度使用教科用図書採択の手順のことでお伺いをさせていただきます。今回、特別の教科道徳ということで、さまざま報道もありまして、市民の皆様も関心が高かったことと思うんですけれども、この手順の中にあります教科書展示会、ここで、これは東京都の委託されているというものだったと認識しているんですけれども、かなりの長い期間、展示の期間を設けていらっしゃると思うんですが、実際ここに足を運ばれた方がどのぐらいいらっしゃるのかということと、あとこの市民アンケートというのはこの場でされているのかということで、このアンケートも実際どのぐらいされた方がいるのかということと、このアンケートの結果ですね、公表されているものなのか、その辺のところをお伺いしたいと思います。


◯指導課長(松永 透君)  教科書の展示会自体は、こちら、資料1−1にございますように6月2日から7月5日までということで開かせていただきました。来場者数ですけれども、49名の来場者ということで聞いております。またアンケートですけれども、市民21、無記入が8名ということで、全部で29件のアンケートについて御提出いただいたところです。こちらの意見については主に教科書のサイズ、表紙、それから内容についての印象や感想ということが多くございましたけれども、一覧にはまとめてあるんですけれども、こちらのほうは選定資料の一部として選定資料作成委員会のほうには提出させていただいたところですけれども、内容についての公表については今のところしておりません。
 以上です。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。もう一点なんですけれども、保護者の意見が反映される工夫が必要ということで考えているんですが、こちらの教科書の図書検定の資料作成委員に保護者も含まれて、また保護者の意見の場、先ほどのアンケートの場、また教育委員会との7月27日の懇談会、こういったところがあるのかなと思うんですが、この保護者の代表という方は何人ぐらいで、どのような基準で選ばれていらっしゃるのかということをちょっとお伺いしたいと思います。


◯指導課長(松永 透君)  今回に関して申し上げますと、道徳に関する部分では保護者の代表は2名入っていただいております。いずれも現在PTA活動等されていらっしゃる保護者の代表ということです。あわせて教育支援学級用のほうにつきましては4名の保護者の方に入っていただいています。2名は通常の学級の保護者の方、2名は支援学級の保護者の方ということで、その方々の御意見をいただきながら選定資料をつくりということで進めてまいりました。
 以上です。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。この教育委員会との懇談会、ここの保護者の人数も同じ人数ということで、この方たちはどういった形で選ばれて吸い上がってきた方なのかということを教えていただきたいと思います。


◯指導課長(松永 透君)  こちらのほうは学校のほうに推薦を挙げていただく形でやってまいりました。でも、全部の学校からだとすごい数になってしまいますので、どちらかというと輪番的な形で、次はこの辺からどうでしょうかという形で御推薦いただいて、教育委員会から依頼をしたところです。


◯委員(大倉あき子さん)  済みません、ありがとうございました。なかなか教科書の展示会というのも余り周知が──関心がないと、ここでやっているということがキャッチできないこともあるのかもしれないんですけれども、実際人数を聞いてみても1カ月やっている割には少なくて、またアンケートの本当に吸い上げるお声も少ないのかなということをすごく実感いたしております。こういったアンケートの場とか、また教育委員会に足を運ばれるというのもハードルが高いのかなと思うんですが、もっと場所を、もうちょっと期間を短くしながらほかのところに展開していくとか、そういった工夫というか、協議というのはされたことがあるのかお伺いしたいと思います。


◯指導課長(松永 透君)  これはなかなか難しい部分もございまして、東京都の委託で、北多摩第二教科書センターということで進めさせていただいているところで、基本的にどの場所で行うのかといったことを明示しながら進めて、設置した場所が教育センターであるということでやっている部分があるので、ちょっと難しい部分はあるんですけれども、さまざまな周知の方法については今後検討してまいりたいと思います。


◯委員(大倉あき子さん)  よろしくお願いします。
 最後なんですけれども、こちらの光村図書出版に採択されたということで、先ほど採択される際の観点みたいなことの御説明があったと思うんですけど、最終的にここの出版会社の教科書に決めたということの基本的な考え方というのを教えていただきたいのと、あとそういったことを、この教科書に決めましたということで公表される際、その考え方みたいなものもあわせて公表していくという考えはあるのかお伺いしたいと思います。


◯指導課長(松永 透君)  先ほども申し上げたんですけれども、1つは題材のバランス、それから内容等、さまざまな観点から見ていったときに、この会社のものがよいだろうということで教育委員の皆様の御判断をいただいたところが一番です。それから、あわせて結構議論になりましたのが発問の数なんです。要するに、1つの題材について5個も6個もあると、なかなか授業をつくる上で、それをやらないとならないのかなみたいなことを教員のほうも心配してしまうということで、絞られたものの中で、教員の指導に余り流れが決められてしまわないようなものにしたいといったことで選ばれました。また、採択の結果の理由についての部分については今のところ公表してはいないところなんですけれども、どうするのかということについては今後また検討させていただければと思います。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございました。非常に教科書の採択というのは、なかなか市民の方もどこまで関心があるのか──関心のある方は非常に関心が高いんだと思うんですけれども、でも、これから保護者を初め、また市民の方に開かれたものにしていくことが非常に大事だと思いますので、ぜひ周知の工夫とか今後図られますよう、よろしくお願いいたします。
 続いて、図書館のことでお伺いをさせていただきたいと思います。まず図書館の今後のあり方ということで、さまざま先ほど御説明いただいたんですけれども、今後、「人と本と情報がつながり、市民に役立つ身近な図書館」ということで、今、レファレンスサービスが不可欠なサービスということで位置づけをされていると思うんですけれども、三鷹市でもたしか2階のところでレファレンスの受付というか、設けられてやられているということで、またホームページを見てもちゃんと御案内をされているところなんですけど、レファレンスサービスというのが、この言葉の意味というか、なかなか市民の方の認知度というのが低いのかなということをすごく実感しているんですけれども、実際、今そのカウンターを設けて、どのくらいの方が利用されているのか教えていただきたいと思います。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  正確な数字はございませんが、2階の資料室のほうでのカウンターでの受付は年間で1,000件には達してはいないです。レファレンス自体は1階のほうの総合カウンターでも軽微なものについてはその場で読書相談、またいろいろ調べ学習についてとか調べ物についての御相談も乗っていますが、2階ではやはり大きな地域の課題についての解消とか、あと個人での研究等についての件数については1,000件には至っていない現状でございます。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。今、本当に情報もインターネットとかで簡単に検索をして得られる時代ではあるんですけれども、非常にまた図書館の役割というのはレファレンスサービスということでも重要に今後なってくるのかなと思っております。実際、レファレンスサービス、電話とか、またファクスとかで対応されている自治体とかもあると思うんですが、三鷹市としてはそういったことをやっていく方向性というのはあるんでしょうか。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  実際に窓口での対応以外は、ファクスでお受けする場合はそちらに対応しますし、あとウエブ上でのレファレンスもございますので、メールで受け付けたものについては指定されたメールアドレスのほうに御返信をさせていただいて相談に乗るという形をとらせていただいております。


◯委員(大倉あき子さん)  わかりました。ありがとうございます。
 続きまして、市民に役立つ身近な図書館ということで、この夏からでしょうか、障害者手帳をお持ちの方に配達のサービスをされているということで、本当に私も御相談を受けて、そういったサービスがあればいいという声があったので、喜ばしいことだなということを実感しているんですけれども、今後、まずは障がい者の方からということなんですが、高齢化社会になっていくにつれて、高齢の方も借りたくてもなかなか借りに行けない、そういったお声も大きく上がってくるかと思うんですけれども、妊婦さんとか全て含めてなんですが、拡充していく方向性というのはあるのかということと、御相談いただいたらという文言がホームページにあったんですが、そこには障がい者の方以外にそういった高齢者の方とか妊産婦さんとか含まれているのかお伺いしたいと思います。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  配達サービスにつきましては、まずお体の不自由な方、外出ができないということで、本を届けることによって読書が楽しめるということでのサービスでまず始めたところでございますが、今、実績としては、体が不自由な方以外にも、知的障がいを持たれている方からも相談を受けまして、面談させていただいて、そちらのほうについては登録をいただいて今後利用いただくような形で準備を進めております。あと妊婦さんについては、今のところ障がいを前提に進めさせていただいております。実績でいろいろな課題等を洗い出しをした中、またニーズが出てきたときに私どものほうも今後については検討していくということがあるんですが、拡充すればするほど、今、職員のほうで配達をさせていただいておりますが、やはり日常の業務もあって限界が出てくるかと思いますので、その場合は今図書館のサポーターがおりますので、サポーターの御協力を得ながら事業の拡充を図っていきたいというふうに考えております。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。市民に役立つ身近な図書館という、本当にすばらしい方向性だなと思っておりますので、ぜひ市民の方の利便性がいいようにまた工夫を今後もしていっていただけたらと思っておりますので、よろしくお願いします。
 最後なんですけれども、このいろんな御意見の中にもあったかと思うんですが、図書館の開館時間ということで、8時まででしょうか。御満足されている方もいらっしゃるかと思うんですけれども、やはりお仕事帰りの方が図書館に寄るときに8時では早過ぎるという御意見をいろいろいただいておりまして、例えば三鷹の駅前の図書館とか会社帰りに寄れるような位置にある図書館だけでも開館時間を延ばしていく方向性があるのかということと、あと今、滞在型の図書館が欲しいというお声もたくさんあるかと思うんですが、本館ですね。かなり老朽化もして、今後、老朽化に伴っての改修とかも考えていらっしゃるということはここにあったんですが、今後、今現在は閲覧スペースとかも少なくて、滞在するにはちょっとしづらい図書館だなというのが実感なんですけれども、そういったことで閲覧スペースをふやしながら滞在しやすいような図書館にしていく方向性があるのか、この2点お願いいたします。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  まず1点目の開館時間については、今後のニーズ等、今回の方針を定めて点検・評価をしていく中で、利用者懇談会、また利用者のアンケートを実施していく考えがございますので、その中でニーズを把握しながら進めていきたいというふうに思っております。また、井の頭コミセンのほうも8時までの開館がございますので、地域の開館の状況等も、そこで、試験的ではないですが、いろいろ利用状況を確認させていただきながら、分館の開館時間についてもあり方を少し検討していきたいというふうには考えているところでございます。
 あと滞在型の施設にということですが、やはり今既に、東部図書館、西部図書館も余り大きな施設ではございませんので、滞在型にしていくためにはどういうレイアウト変更をしていくのか、また蔵書数を減らしてでも滞在型の施設にするということになると、書架を撤去しなくてはいけないということも含めて、利用者の皆様にとってどういう施設であるべきなのかというのは今後検討していきたいというふうに思っております。直近では来年度、東部図書館の改修工事がございますので、9月の末からサポーター懇談会ということで東部図書館のあり方をまた検証していく機会を今回設けておりますので、そういうところから図書館のあり方について少し検討しながら、滞在型といっても学習するスペースだけなのか、それとも談話をするスペースなのか、それとも親子で絵本を楽しめるスペースなのか、そのあたりを利用者の皆様から意見を聞きながら、そのあり方を各館ごとに検討していきたいというふうに考えているところでございます。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。本当にさまざま、これまでもいろんな工夫もされていて、さらにこれから社会に対応したサービスの向上、進化を図られていくことを期待しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。


◯委員(西尾勝彦君)  よろしくお願いいたします。まず教科書のことなんですけれども、光村図書出版が採用されたということで、その後、例えば市民の方からとか父兄の方からとか、何か感想というか、意見というか、そういったことはございましたでしょうか。


◯指導課長(松永 透君)  今の御質問なんですけれども、採択の結果を公表した後ということでございますか。
                 (「はい」と呼ぶ者あり)
 特段ございませんでした。いろいろな形で報道されておりますけれども、三鷹市は特段何もございませんでした。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。やはり、先ほどもおっしゃられましたけれども、一部の人には教科書問題は高い関心があるにもかかわらず、重要な問題であるにもかかわらず、御父兄の方であるとか市民の方に余りこの問題の大きさというのが浸透していないのかなというような感じもします。図書館に関することなんですが、ちょっと僕、勉強不足であれなんですが、移動図書館が拡充されていろいろなところを回られているんですけれども、本館の図書館なんかで借りた本というのはその移動図書館で返却ってできるんでしたか。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  市立図書館、また井の頭コミュニティ・センター図書室の本は、どこで借りてもどこで返却することもできますので、分館、本館含めて5つとコミュニティ・センター1つ、あと移動図書館19ステーションございますので、どこでも返却ができるようになっております。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。移動図書館がふえたというのは本当に利便性が非常に高くなったという感がするんですね。あと、これ全体を見てみまして、拝見させていただきまして、いろいろ調べるという言葉も多数出てきているんですけれども、実際図書館に参りますと、どうしてもやっぱり借りる図書館というか、読む図書館というのが前面に出て、どうしても調べる図書館という面が薄いなという感じがするんですね。現在でも85万冊ですかね、蔵書が。これ、一般の大学の図書館に匹敵するぐらいの蔵書数だと思うんですね。調べる図書館をもうちょっと前面に出していく具体的な工夫みたいなものはお考えですか。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  調べるについては、特に本館の2階に資料室があるということは割と利用されている方には定着はしているところではあるんですけれども、まだまだ知られていない地域の貴重な資料等、また絶版されている本とか高額な本というのが資料室にあるということを、まだまだ私どものほうのPR不足ということを認識しております。この方針の策定に当たって、資料室での地域資料の充実という課題も私どものほうで掲げておりますので、その充実を図る一方で、そのあたりの利用についても促進していただけるように、貴重な資料を有効活用できるようにPRをしていきたいというふうに考えております。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。特にこういう公共の図書館は、専門図書館とかそういうのと違いますから、いろいろあるんだと思いますけれども、やはり三鷹の図書館、三鷹の地方史であるとか、先ほどおっしゃったような絶版になっているようなもの、やはりもう一旦絶版になっちゃうと、今度、資料的な価値みたいなものもくっついてきちゃって、重要なことだと思うんですね。そういったことに対する、そういったものも持っているんだという周知もお願いしたいと思います。
 あと、文学の三鷹の図書館はやはり中枢というか、中心になるべきものだと思うんですね。そういった点で、例えばほかの山本有三文学館であるとか、それよりもうちょっと超えて、芸術なんか、当然文学とか美術資料なんかにも関連してくる、もっと深く勉強したいという方は図書館に来られるでしょうし、そういったところとの連携というもの、特別な連携というんですかね。1つ起爆剤になるような、つながっていますよ、文学の三鷹というまちの中で、美術であれば美術、文学であれば文学というものとも、図書館というものは資料があって調べられる、そういったつながりがありますよというような何か具体的な工夫といったものはされていますでしょうか。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  今回の方針ですと、12ページ等に関係部署との連携について記載をさせていただいております。現在、図書館としましては、神沢利子さんから寄贈いただいている資料についての特別展に向けて準備を進めておりますが、これも図書館単独で実施するのではなく、スポーツと文化部、星と森と絵本の家、またネットワーク大学と3者で協働しながら今後事業を実施していく予定になっております。また、太宰 治に関しましては図書館で貴重なコレクションがございますので、そのあたりは太宰治サロンと連携した形で資料の公開等も進め、以前ですが、実施をしておりますので、このあたりの関係部署との連携というのは、やはり図書館だけですと利用者へのPRだけになってしまう部分がございますので、関係部署との協働というのが市民の皆様にPRしていく上では重要なキーだと思っておりますので、この点については今後強化していきたいというふうに考えております。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。そういった取り組みがなされているということで、そういう取り組みを行っているんだということが来られている方にわかるような形でのやり方ということも1つあると思うんですね。そういったことがまた三鷹市民の方々の文学への関心の広がりということにもつながっていくでしょうし、図書館利用にも広がっていくでしょうし、それ以外の芸術作品だとか、そういったことにもまた波及的に広がっていくと思うんですね。そういったことにもぜひとも力を入れていただきたいと思います。
 以上です。ありがとうございました。


◯委員(谷口敏也君)  まず、3ページの一番後半にあります井の頭コミュニティ・センターとの連携、7月20日、私も参加させていただいて、非常にいい取り組みが広がっていくなと思っているんですけど、今後、残りの5つのコミュニティ・センターの図書室との連携のお考えと、あと学校の図書館、7月20日のオープニングのときに、教育長だったか市長だったかが言っていました、本を借りる世代で一番多いのが小学生、次に中学生というようなことを言っていましたね。そうすると、やっぱり小・中学校の図書館とのコンピューター、ネットワークの拡充というのがより子どもたちにとっても重要じゃないかなと思うんですけど、その辺の取り組みについてどう考えているのか。ちなみに、これを読むと、何ページだったかな。12ページでしたっけ。学校図書館との連携でその辺のことはうたっていないんですね。現状、私もPTAだったときに、学校の図書室、図書館は非常に読みやすいような、司書さんもいたりして、子どもたちにとって大分整備されているんですけど、必要な図書を本館から借りてくるじゃないですか。あの作業は結構保護者の間では大変だという意見とかもあって、誰が行くんだ。図書委員とかもいないし、PTAの役員なのか、CSの委員なのかというところで、あちこちから結構、大変だという声が届いているんですけど、そういうことを考えると、小・中学校の図書館とのネットワークの拡充ということがむしろコミセンよりも先だったんじゃないのかなという印象があるんですけど、ここは12ページにも書いていないということは、市の考え方としてはそっちのほうは進める気がないのかどうかを踏まえてお伺いしたいんですが。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  まず1点目の、他のコミュニティ・センター図書室との連携についてですが、今回いろいろと、平成24年ですが、各コミュニティ・センター図書室と、視察をさせてもらって、見学をさせてもらって、いろいろと御意見等の意見交換会をさせていただきました。その中で唯一連携に前向きだったのが井の頭コミュニティ・センターということと、あと図書館のネットワークの配置から適切であるというようなことから、今回井の頭コミュニティ・センター図書室のほうとの連携を、ちょうど下連雀図書館の閉館後の7月に連携を開始させていただきました。ここで今回スムーズにいったのが、費用的なことも含めてなんですが、今回、下連雀図書館の機器をそのまま全て移設していくということから、コスト的にはすごく抑えられた形での連携となっております。そういう意味ではスムーズに相互のいろいろプログラム改修のほうについても事前に仕様を決めるとかということも丁寧な形で実施させていただいたところです。ただ、他のコミュニティ・センター図書室では、やはり地域の図書室としての役割を果たしていきたいというところから、具体的にはあれですけれども、ちょっと市との連携については消極的であるというようなこともいただいておりますので、なかなかそこは私どものほうとしては、行政から強引に連携をしていくというふうには申すことはできませんので、ただ今回の井の頭コミュニティ・センター図書室との連携で、地域に、また三鷹市全体にどのような読書活動の広がりがふえてきたのか、拡充されてきたのかということはよく検証した形で、今後についてはよく費用対効果も含めて検証していかなくてはいけないという課題を図書館では認識しておりますので、またそのあたりは文教委員会等についても御報告できるのではないかなというふうには思っております。
 学校図書館とのネットワークの拡充につきましては、10ページにあります、みたか子ども読書プラン2022の推進のほうで学校図書館のほうについては具体的に記載をさせていただいております。当然、学校図書館との連携や学校図書館司書との連携、司書教諭との連携と、あと研修を実施するというようなことでの強化について、充実させることについてはそちらのほうに記載をさせていただいております。今回、再掲みたいな形になりますので、ここでウで1項目載せて、ここではちゃんと漏れがなく、市としては連携をしていくというようなことでの項目立てはさせていただいていますが、具体的には読書プランのほうで定めております。システム的なネットワークについては今のところ特段検討はしてはいないところではありますが、ただ調べ学習であったり学級文庫につきましてはなるべく利用できるような形では、また学校図書館を経由して学校の先生方にもPRをしていきたいというふうには思っております。本の配達等についてのことでは、今回、まず費用がないところで何が図書館でできるのかというところから、返却については時間帯の拡充等をさせていただいて、少しでも返却しやすい形をとらせていただいています。貸し出しにつきましてはまた今後のこととして、今回はまず返却からで、貸し出しについては次年度以降どういうふうにできるかというのはまた検証していきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。


◯委員(谷口敏也君)  社会教育会館のところの図書館のネットワークを使ったと知らなかったのであれだったんですが、確かにそれだったら費用は安く抑えられたのかなと思うんですけど、ただやっぱり、市長の挨拶にもあったように、小学生が一番借りる、中学生がその次に借りるということであれば、この前言っていましたが、本でいうと75万冊ぐらいとかおっしゃっていましたよね。司書さんもいて、いろいろ調べ学習も小・中学校のほうでやるという中で、せっかく三鷹にある蔵書の資産を小・中学校でもっとやっぱり使えるようになったほうがいいですし、一々学級文庫で保護者がとりに行くよりも、予約システムで各小・中学校に配達してもらえば──配達というか、そのネットワークに入れてもらえばそれをもっと使えるようになるので、ちょっと費用を踏まえて検討していただければなと。小・中学校とのネットワークですね。考えていただければなと思います。
 それと次に、このアンケート結果で、満足している上位というのが貸出点数、これは15点に今回ふえましたもんね。職員の接客態度とか貸出期間というのはわかるんですけど、開館日数が結構満足しているということでちょっと驚いたんですが、私、以前、月曜日休館で、ハッピーマンデーで月曜日が祭日になるじゃないですか。そのときにあいていないというのを、ちょっとサービスよくないんじゃないかと。その後、その検討というのはどうだったのか。あと、ただ疑問に思ったのは、開館日数がこれだけサービス充実していると思う人が多いと、その辺、ちょっと自分なりにどうなのかなと思ったんですけど、ただこっちのほうでは、開館日数をふやしてほしいという中ではそういった、祭日であればやっぱりあけてもらいたいという要望もあるんじゃないのかなと。その辺はどう分析されているのかお伺いしたいんですけど。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  まず学校図書館につきましては、また別途、学校図書館の司書、また司書教諭から団体貸し出しの予約をして、そちらを図書館のほうにお貸し出しをしている。あくまでも子どもたちが予約をしてではないんですが、司書、また司書教諭の方が子どもたちに読んでほしいと思うものをまた別に貸し出しを行って、学校図書館経由で子どもたちの手に渡るような一応取り組みもさせていただいております。
 開館日数につきましては、正直、私どももこれだけ多くの満足をしているという方がいらっしゃるというふうには少し予測としてはしていなかったところでございますが、一定程度、週6日開館をしているということから、それで生涯学習的に機能しているということと、あと他市との利用によって月曜日については補完しているということで利用されているという方がいらっしゃるというのは私どもも聞いているところでございますが、開館日数をふやしてほしいというようなところのもう少し分析をしていくと、全館月曜日休館、今させていただいて、その日に選書会等で購入する本等の協議とか館運営についての課題等について協議をしているところですが、全館月曜日休館だと、どこも市内では利用できないので、できれば休館日は各館ごとにずらしてほしいというようなことが今回のアンケートのところの自由の記述にもございました。ここは本を購入する選書会の日の設定とかで現在月曜日にさせていただいておりますが、このあたりについても柔軟的に検討していくということと、あと職員体制も含めてどういうあり方が必要なのかということ、またハッピーマンデーのような日の開館につきましても、拡充すると、職員の配置、それ以外に嘱託員、臨時職員の配置等も出てくる関係から、そのあたりについてもしっかり今後の利用者アンケートや懇談会等のニーズを踏まえながら検討していきたいというふうに思っております。現在はそういう意味では、委員から以前御質問いただいたところでは、全く検証していないというわけではなくて、一定程度、どういう人員体制が必要なのか、そのためのコストがどのぐらいかというところまでは一応分析をさせていただいて、今後の動向を踏まえながら検討していきたいというふうに考えているところでございます。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。学校図書館との連携についてはやっぱり、子どもたちが調べ学習でいろいろ調べて、市が持っている75万冊以上の本を自分で予約して学校で借りられるというのがいいと思うんです。費用のことがありますから、ちょっとその辺も踏まえて検討していただければと思います。
 開館日数については、このアンケート結果も踏まえて再検証していただく必要があるのかなと思いましたけど、やっぱり月曜日が祝日が多くなっている中で月曜日が休みというのは、一般的に考えると、ほかの公共施設で月曜日が祭日だったらあけますとかって結構あるじゃないですか。そういう認識の市民は多いと思うんですね。その中でやっぱりやっていないというと、ちょっと市民サービスという点からは落ちるのかなという気がします。職員の配置とかいろいろあるでしょうけど、その辺はうまくローテーションか何かで、ほかのところもできているわけですから、ちょっと検討していただけないかなと思います。
 それと最後に、いろいろと意見を出していただいて、去年の10月20日から11月17日ですか。アンケートを出していただいて、こういうのというのは、こういうアンケート、意見をいただきました。これはそれぞれについて、例えば今こう検討中ですとか、こうですとかというのをどっか図書館に張ったりとかというのはしていないんですか、アンケート結果、回答みたいな感じで。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  まだアンケート結果については概要についてお知らせはしていないんですが、この方針が確定して公表するときにはある程度、こちらの御意見等がどういうふうに反映されているとかわかるような形での、アンケート結果についてはホームページ等なり、また「図書館だより」等で御案内をさせていただきたいというふうには考えております。


◯委員(谷口敏也君)  ぜひそうしていただきたいと思います。せっかく時間をとってアンケートに答えていただいている市民の方に対して、自分の意見がどの程度反映されているのかというのもそうですし、結果どうなっているのかというのも聞きたいでしょうから、やっぱりその辺は丁寧に対応していただきたいなと思います。
 終わります。


◯委員(半田伸明君)  図書館のほうね。2ページ。そもそも論で、まず法律改正が2008年にありましたと。その後に2012年に文科省の告示が出ましたと。なぜ今なのか。今、平成29年ですよね。1番を見ていると、第17期三鷹市立図書館協議会、これが2015年ですか。2015年であっても文科省告示からさらに3年、2年半たっている。その間やりゃよかったじゃんという話になっていくわけですね。ちょっとうがった言い方をしますと、この手の方針だとか何とか計画だとか、そういうのはいわゆるひもつき補助金を引っ張ってくるのに絶対必要だというのは世の中、行政的にはあるんだろうと思うんだけど、ちょっと言いにくいことを言いましたが、そういった背景があったのかどうかね。なぜ今なのか。努力義務とあるけれども、努力義務だったらやらなくてよろしい。だけど、やる。じゃあ、やるんだったら急いでやればいいじゃないか。ところが、2年半あいている。この時系列的な流れね。なぜ今なのか。ここのあたりをちょっと整理しておく必要があると思いますので、そのあたりをちょっと教えていただきたいと思います。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  確かに望ましい基準につきましては平成24年に告示をされております。この点につきましては、ちょうど三鷹市立図書館の中での大きな改革としては、平成25年に南部図書館の開館がございました。その後に図書館のシステム等の開発等で新しいシステムを導入するというような大きな事業もございました。その中で図書館協議会との協議で17期に提言を受けて、ある程度、三鷹市としては基本計画の中で大きな施策であったりとか方向性を示してはおりますが、より具体的に図書館としての望ましい方針を定めるべきではないかという提言を受けてから、その後に一定の大きな取り組みが完了したことから、改めて図書館のあり方について検討するべきだろうということから、今回、大分おくれてにはなりますが、図書館としても市民に利用される図書館としてのあり方をやはり検討するべきではないかというところから今回の時期になったというのが経過でございます。


◯委員(半田伸明君)  ちょっとよくわからないのは、図書館協議会というのは年何回あるんですか。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  図書館協議会は年9回開催されております。


◯委員(半田伸明君)  だったら、その2年半の間に図書館協議会はなぜ提言しなかったんですかとなるわけですよ。つまり、この2年半の間に提言を図書館協議会が能動的にするのであれば、これはまだわかりますよ。だけど、2年半後にぽこんと出てきた。ここがどうもよく読めない。例えば年9回ある図書館協議会の議題に、例えば平成24年(2012年)12月に文科省の告示、こういうのが出ましたというような議題の提案がそもそもこの2年半の間になかったのかどうか、そこをちょっと整理してほしいんですよ。つまり、2年半後にぽこんと出てくるというのがどうも唐突感が否めないんですね。このあたりの事情、どうだったんでしょうかね。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  第17期の提言が、タイトルが「三鷹市立図書館が目指す姿とその道筋」で、「基本的運営方針の策定にむけて」ということで、27年6月18日に提言をいただいております。図書館協議会の任期は2年間でございますので、平成25年からこの基本的運営方針の策定に向けた協議を2年間にわたって議論を重ねた上で、ちょっと済みません、今手元にあるんですが、こちらのような提言を図書館のほうで受けて、18期を含めながら検討して、素案が現在確定しているというような流れになっております。


◯委員(半田伸明君)  つまり、2年半後にぽこんと出てきたわけじゃなくて、その2年半の間に図書館協議会の議題にもあった、具体的な協議会の中で議論もあったと、そういうことなんですね。だったら、わかりました。それをぜひ一筆入れてほしかったですね、これね。どうもこの1、2、3、4という流れを読むと、何で2年半後にぽこんと出てくるのと、これはちょっと唐突感否めない。だから、これは素案ですね。成案がどうなるか、それは当然お任せなんですが、文科省告示を受けて、告示に書いてあるのは努力義務なんだと。やらなくてよかったんだと。だけども、2年半の間に現実こういう議論が展開をされてきたんだと。それを受けて2015年6月に提言があったという一筆があるんだったら、これスムーズに読める。このあたり、どうでしょうかね。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  その点では第1章の1のちょうど3行目あたりから、第17期の三鷹市立図書館協議会の提言(平成27年6月)というような記載で少しまとめてしまっている点がございます。この提言を見ていただければその間の協議された結果が示されているということで、ちょっと文言的には省略している形で表現をさせていただいているところでございます。そのあたりの表現等についてはもう一段、少し検討しながら、部内でもちょっと協議をさせていただければと思っております。


◯委員(半田伸明君)  今の流れを聞いて、告示を受けた後すぐに動き始めたんだということでいいわけですよね。そういう答弁なわけですね。それを聞いて納得しましたけれども、こうやって飛び飛び、二、三年置きにぽこんぽこんぽこんとあると、何、新しいひもつき補助金できたのと、こういう目で見ちゃうんですよ。じゃあ、急いでつくらんといかんねと。そういうことじゃないということですね。ここは見る人が見たら誤解を招きかねないと思いますので、ちょっとそこは一筆入れておいたほうがいいのかもしれないですね。
 以上です。


◯委員長(吉野和之君)  以上で教育委員会報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午前11時31分 休憩



                  午前11時37分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 本日の流れで確認させていただきましたが、3の行政報告まで終了いたしましたので、本日はこれで終了いたしまして、次回の委員会はあす9時30分より開会いたします。
 その他、何かございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、特にないようですので、本日はこれをもって散会いたします。
                  午前11時37分 散会