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トップ会議録会議録閲覧 > 会議録閲覧(平成29年文教委員会) > 2017/08/09 平成29年文教委員会本文
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2017/08/09 平成29年文教委員会本文

                  午前9時29分 開議
◯委員長(吉野和之君)  ただいまから文教委員会を開きます。
 初めに、休憩をとって本日の流れを確認いたしたいと思います。
 休憩いたします。
                  午前9時29分 休憩



                  午前9時29分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 本日の流れにつきましては、1、行政報告、2、管外視察について、3、次回委員会の日程について、4、その他ということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのように確認いたします。
 教育委員会が入室するまで休憩いたします。
                  午前9時30分 休憩



                  午前9時31分 再開
◯委員長(吉野和之君)  それでは、委員会を再開いたします。
 教育委員会報告、本件を議題といたします。
 本件に対する教育委員会の説明を求めます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  皆さん、おはようございます。着座にて説明させていただきます。よろしくお願いいたします。
 それでは、教育委員会報告、平成29年度教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(平成28年度分)報告書について御説明いたします。報告書をごらんいただきたいと思います。まず初めに2ページをお開きください。参考法令を記載しております。教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価の実施、いわゆる点検・評価につきましては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第26条の規定に基づきまして、教育委員会みずからがその権限に属する事務の執行について点検・評価を行うものでございます。
 目的としましては、主要な事務事業について毎年度点検・評価を行うことにより、その課題や取り組みの方向性を明らかにし、効果的な教育行政の一層の推進を図るもので、報告書を作成する際には学識経験者の知見を活用することとされております。また、市議会への提出と市の広報──ホームページでありますとか、「みたかの教育」を活用した公表により、市民の皆様に対する説明責任を果たすものでございます。
 2ページほどお戻りいただきまして、目次をごらんください。全体の構成は3部になっております。第1、教育委員会の活動の概要につきましては、3ページから6ページでございますけれども、後ほどお目通しをいただきたいと思います。第2の主要な事務事業の点検・評価でございますが、平成29年度の点検・評価対象事業(平成28年度分)につきましては、7ページをお開きください。7ページに一覧表が出ておりますけれども、この15事業としております。この対象事業につきましては、基本方針と事業計画の中で明確にいたしまして、主要な取り組みについては、教育委員会において適時に取り組み状況等の報告をさせていただき、意見を反映して取り組みを進めたものでございます。
 8ページをお開きください。点検・評価表の見方が出ておりますので、隣の9ページも参照いただきながらごらんいただきたいと思います。一番上に事業番号とタイトルがありまして、その下、2行目に平成28年度事業計画の該当箇所の番号が入っております。その下に事業の背景・目的となっておりまして、その下に平成28年度事業計画と関連づけて、その事業の平成28年度、単年度の目標、指標、取り組み状況を記載しております。そして、その下に事業評価となっておりますけれども、進捗状況が上段、下段に成果というふうに分かれて評価をしております。進捗状況につきましては、吹き出しにございますように、Aが計画どおり、Bが少しおくれ、Cが大きくおくれという3段階の評価。成果につきましては、S、目標を上回る、100%超、A、目標達成、90〜100%、B、おおむね目標を達成、70〜90%、C、目標未達成、70%未満または取り組み方針の変更の4段階となっております。
 そして、一番下に今後の取り組み・課題として、平成28年度の取り組み状況を踏まえた翌年度以降の取り組みと課題を記載し、成果についての評価をA以外とした場合も、その理由をここに記載することになっております。
 目次に戻っていただきまして、第3、学識経験者の知見の活用というところでございますが、こちらは32ページになります。32ページに出ておりますけれども、今年度から新たに帝京大学の教育学部長、教授の和田 孝先生、略歴は38ページに出ております。それと、日本女子大学教授の田中雅文先生、これは略歴は43ページに出ておりますけれども、コメントをいただいております。なお、現在、和田先生には三鷹市いじめ問題対策協議会の会長を、田中先生には三鷹市生涯学習審議会の会長をお願いしております。全体としては、おおむね順調に事務事業は行われたという総括評価をいただいておりますが、個別事業で御指摘をいただいた点や意見につきましては、この後、御説明をさせていただきます各事業の中でお話をいたします。
 それでは、各事業につきまして特徴点にポイントを絞って御説明させていただきます。9ページをお開きください。ナンバー1、コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育の充実と発展でございます。
 10ページにかけて、平成28年度の取り組み状況が出ておりますけれども、まず(1)の平成28年度には、にしみたか学園が10周年を迎えて、10周年記念式典及び講演会を開催いたしました。10年の軌跡を振り返り、今後の学園の発展に向けて認識を共有できた事業となりました。
 (2)、コミュニティ・スクール委員会を中心に学校評価・学園評価を確実に実施し、児童・生徒の声や地域・保護者の意向を反映させ、継続的に学園・学校の改善を図るとともに、(3)に出ておりますように、学園間の交流・連携の推進を図りました。
 (4)ですけれども、各学園のコミュニティ・スクールだよりのカラー化や内容の充実により、地域・保護者に積極的にコミュニティ・スクールの活動等を発信できました。また、コミュニティ・スクール委員対象研修会を行い、各学園の今後のコミュニティ・スクールのあり方について考える機会となりました。
 (5)ですけども、市立小学校卒業者の市立中学校への進学者の割合が82.2%、平成27年度比2.8%増となりました。学校支援ボランティアの登録者数については、前年度比84人増の2,855人になり、参加者数については、延べ人数が3,527人増の2万350人となりました。このことにつきましては、両学識先生からもCSのコミュニティ・スクールの定着、充実、取り組みの効果を裏づけるものと評価をいただいております。
 以上のことから、平成28年度の目標、指標との対比におきまして、評価としましては、進捗状況はA、成果に対する評価はAといたしました。
 今後の取り組み・課題でございますが、各学園が開園10周年を迎えるに当たりまして、コミュニティ・スクールの効果的で持続可能なあり方や、コミュニティ・スクールの手引の改訂等、円滑な運営の支援、コミュニティ・スクールだよりのカラー刷り、年複数回発行等、さらなる活性化に向けた各学園の具体的な取り組みを推進して、新たな10年に向けた取り組みを支援してまいります。また、今後も広報活動、研修会、養成講座等の充実を図り、学校支援ボランティアの裾野の拡大に努めていくなど、引き続き学校・家庭・地域の協働により、一層の小・中一貫教育の充実を図ってまいります。
 続きまして、11ページ、ごらんください。ナンバー2、知・徳・体の調和のとれた三鷹の子どもを育てる教育内容の充実でございます。
 平成28年度の取り組み状況でございますが、(1)の確かな学力の育成──これが知というところでございますけれども、それにつきましては、7つの学園で全ての教員の三鷹「学び」のスタンダード(学校版)に基づいた学習指導の改善、充実について管理職による授業観察や指導・助言等が全校で年間を通して展開されました。
 (2)、豊かな心の育成──これは徳というところでございますが、特別な教科と位置づけられた道徳教育において、全小・中学校が教育全体計画及び年間指導計画の見直し、教員向けの研修の充実なども含めた改善を図りました。
 (3)、健やかな体の育成──これは体の部分でございますが、体力向上の取り組みとして、都の体力・運動能力調査の結果をもとに各校が課題を分析し、引き続き、中学校保健体育科の教員が小学校で乗り入れ授業を実施したり、地域人材が中学校の部活動の指導補助を務めるなど、コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育であることの強みを生かした特色ある活動を展開いたしました。また、平成28年度より、全小・中学校がオリンピック・パラリンピック教育の全体計画及び年間指導計画を作成し、継続的に取り組んでまいりました。各校の取り組みは多岐にわたりまして、オリンピアンやパラリンピアンを招聘した講義や実技指導、調べ学習、外国人との交流など、さまざまな活動が展開され、オリンピック・パラリンピック教育推進委員会を通じ、効果的な取り組みの共有化を図りました。なお、東京都教育委員会の指定校における取り組みの共有化を図りました。
 以上の取り組みを総合的に評価いたしまして、進捗状況、成果ともAといたしました。
 今後の取り組み・課題としましては、次期学習指導要領におけます主体的・対話的で深い学びの視点を生かしたさらなる授業改善等、各学校のスタンダードの実践を推進する中で、確かな学力、豊かな心、健やかな体の育成に向け、これまでの取り組みをさらに充実させてまいります。
 また、新学習指導要領に基づく小・中一貫カリキュラムの作成を行うとともに、小学校道徳の教科書採択、体力調査結果の課題を踏まえたオリ・パラ教育、体育指導の改善等、知・徳・体のバランスのとれた子どもの育成に努めます。学識の先生からは、学びの習慣の定着について、児童・生徒自身が自覚できる調査の提案や、知・徳・体、3要素の調和を図る取り組みについての評価が必要ではとの御意見がございました。
 続きまして、13ページ、ナンバー3、いじめ防止等の対策の推進でございます。
 平成28年度の取り組み状況ですが、いじめ問題対策協議会を3回開催し、委員間でいじめ問題に対する情報を共有しながら、三鷹市いじめ防止対策推進条例や三鷹市いじめ防止対策推進基本方針の改定を踏まえた、学校いじめ防止基本方針の改定、いじめ防止リーフレットを作成し、条例、基本方針の趣旨を広く周知いたしました。学校では、こうした取り組みを通じ、児童・生徒はもとより教職員を含めた学校全体のいじめに対する意識が向上し、いじめ防止に向けた取り組みの充実強化が図られました。
 評価といたしましては、進捗状況、成果ともAといたしました。
 今後の取り組み・課題ですが、リーフレットの配布による基本方針の改定内容の周知等、啓発を図るとともに、三鷹市いじめ問題対策協議会の開催による専門的知見に基づいたいじめ防止に向けた検討や、学校の組織的ないじめ防止対策への指導、助言、未然防止の取り組みの充実を図ってまいります。学識の先生からは、スピード感を持った着実な取り組み、児童・生徒の主体的な活動を評価いただきました。
 続きまして、15ページ、ナンバー4、教育支援プラン2022の推進と総合教育相談室事業の充実でございます。
 平成28年度の取り組み状況ですが、(1)であります。市で作成しましたガイドラインの浸透により、各学校におきまして共通の様式を用いた児童・生徒の実態把握と的確な個別指導計画、個別の教育支援計画の作成が図られました。一般教員を対象とした夏季の校内研修を充実させるとともに、アンケート調査を実施し、理解度の把握に努めました。
 (2)、教育支援推進状況調査を全校で実施し、ユニバーサルデザインの取り組み等を確認いたしました。
 (3)、子どもの貧困対策への対応を含めた教育相談員、スクールカウンセラーを活用したスクールソーシャルワークの強化につきましては、現有人員の配置の工夫や、市の配置と全てのスクールカウンセラーをスクールソーシャルワーカーに拡充するなど、ニーズへの迅速な対応をしたことにより、関係機関との連携件数をふやしました。平成27年度比、約1.7倍、160件増の384件というような実績を得ております。子どもを取り巻く環境の改善に取り組んだということでございます。
 評価としましては、16ページにございますように、進捗状況、成果ともAといたしました。
 今後の取り組み・課題でございますが、就学相談員によるスクールソーシャルワーカー活用事業の拡充を図るとともに、福祉・保健・医療等関係機関との連携の充実により、都の施策展開も踏まえながら、三鷹市の教育支援の実績に基づき教育支援のさらなる充実を目指してまいります。学識の先生からは、市配置の全てのスクールカウンセラーに研修を行い、スクールソーシャルワーカーの機能を持たせ、関係専門機関との連携を充実したことを評価していただいております。
 17ページ、ナンバー5、特別支援教室「校内通級教室(仮称)」の設置でございます。平成28年度の取り組み状況ですが、(1)、校内通級教室の設置に向けて、校内通級教室プロジェクト・チーム、検討グループ、ワーキンググループの会議をそれぞれ7回、4回、17回と開催いたしまして、三鷹市校内通級教室実施方策及び校内通級教室実施要領の策定や教室の環境整備など、平成29年4月からの巡回指導開始に向けて準備を行いました。
 評価としましては、進捗状況、成果ともAといたしました。
 今後の取り組み・課題でございますが、平成29年度は、東部地域9校の校内通級教室において、教員による巡回指導を開始し、適切な運営をしながら、成果、課題を検証するとともに、平成30年度に指導を開始する西部地域6校の準備を進めます。学識の先生からは、プロジェクトチーム、検討グループ、ワーキンググループの精力的な活動による実施方策、要領の策定を評価いただいております。
 続いて、18ページ、ナンバー6、三鷹らしい教育の実現を目指す教員のキャリア支援と人材育成でございます。平成28年度の取り組み状況ですが、三鷹市立学校人財育成方針を人事考課に位置づけまして、全校でOJTを実施するとともに、管理職育成のための学校マネジメント講座等、リーダー育成プログラムの中で方針を踏まえたキャリア支援を実施いたしました。また、3年次までの若手教員を対象とした三鷹「学び」のスタンダードを活用した研修や授業研究、指導課参与による指導を実施いたしました。学園研究会を全ての学園で実施し、成果の共有を行いました。
 評価でございますが、進捗はA、成果もAでございます。
 今後の取り組み・課題でございますが、三鷹市立学校人財育成方針のさらなる周知を図るとともに、次期学習指導要領の周知徹底の年であることから、主体的・対話的で深い学びの視点を生かした授業改善について、三鷹「学び」のスタンダードを生かしながら浸透させていく必要があると思っております。学園研究及び研究指定校について、都の委託事業を効果的に活用して対応し、養成講座修了者の合格者の三鷹市への配置をさらに都の教育委員会に働きかけていきます。学識の先生からは、教員のキャリア支援と人材育成の取り組みが研修受講新規採用教員の配置に功を奏しているとの評価をいただいております。
 続きまして、20ページ、ナンバー7、児童・生徒の安全を見守る体制の充実でございます。
 平成28年度の取り組み状況は、都の補助制度を活用し、平成28年度、小学校4校の通学路に各5台の防犯カメラを設置いたしました。設置場所につきましては、各校において通学路防犯カメラ設置場所検討協議会を設け、学校を初めPTAや交通安全対策地区委員会、青少年対策地区委員会等の地域関係者と検討を行い、保護者、地域の理解を得ながら、地域の実情に応じた設置場所の選定を行うことにより、児童の安全確保の向上を図りました。
 今後の取り組み・課題ですが、順次、東京都の補助事業を活用し、平成29年度、平成30年度は新たに小学校3校ずつ、市内小学校の通学路に防犯カメラの設置を進めてまいります。
 評価は、進捗、成果ともAということでございます。
 学識の先生からは、地区の関係者や保護者、地域の理解を得ながら丁寧に進めていると評価をいただいております。
 続きまして、21ページです。ナンバー8、学校給食の充実と効率的運営及び市内産野菜の活用でございます。平成28年度の取り組み状況ですが、羽沢小学校及び第七中学校の給食調理業務委託を平成28年4月から開始いたしました。また、平成29年度から委託を開始する大沢台小学校、委託開始から5年を迎える5校の事業者をプロポーザル方式により決定しました。委託を開始した2校には、保護者、学校、委託業者、教育委員会事務局で構成する学校給食運営協議会を新たに設置し、7月と2月に会議を開催いたしました。その他、委託実施校についても、1月から2月に会議を開催し、各校における良好な運営状況を確認するとともに、安全でおいしい給食の充実と効率的な運営を図ることができました。学校給食における市内産野菜活用推進連絡協議会などの会議におきまして、JA東京むさしと連携しながら、学校給食における市内産野菜の使用率向上に向けた検討を行いました。また、11月22日には、市内全小学校の給食でJA東京むさしから提供を受けた市内産の野菜を使用した三鷹産野菜カレーの日を実施しまして、市内産野菜の普及啓発等、使用率の向上につなげました。
 評価としては、進捗状況、成果ともAといたしました。
 今後の取り組み・課題ですが、委託化を推進して学校給食の充実と安定化を図るとともに、市内産野菜の活用を推進するためのモデル事業の検討と準備を開始いたします。学識の先生からは、今後とも計画的な業務委託や食育を推進して、学校給食の充実と効率化を期待するとの御意見をいただいております。
 続きまして、23ページでございます。ナンバー9、学校施設の長寿命化改修工事の計画的な実施です。
 平成28年度の取り組み状況ですが、平成29年度の工事実施に向けて、第七小学校長寿命化改修工事実施設計等、業務を完了することができました。第七小学校の改修事業費につきましては、事業の財源として国庫補助金を確実に確保するため、平成28年度3月補正予算に計上し、平成29年度に実施することとしております。現場調査と学校との協議を重ねながら、安全で快適な教育環境の整備に向けて屋上防水、外壁改修、窓改修、照明改修に加え、非構造部材の耐震化、だれでもトイレの設置、校舎及び体育館の出入り口スロープの設置等が計上された設計図書を完成することができました。
 今後の取り組み・課題としましては、平成29年度の第七小学校の改修工事の実施と、平成30年度の改修工事に向けた2校の実施設計に取り組みます。学識の先生からは、整備方針に基づいた計画的な改修を今後も期待するとの御意見をいただいております。
 評価は進捗、成果ともAといたしております。
 24ページをお開きください。ナンバー10、中学校特別教室等の空調設備整備の推進でございます。
 平成28年度の取り組み状況ですが、平成27年度から計画的に進めてきた中学校特別教室等61教室の空調設備整備について、国・東京都の補助制度による財源確保に努めながら、23教室の整備工事を実施しました。平成27年度に整備した17教室と合わせて、合計40教室の空調設備を完了することができました。残る21教室の空調設備整備については、事業の財源として国庫補助金を確実に確保するため、整備工事費を平成28年度3月補正予算に計上し、平成29年度に実施することとしております。
 評価は、進捗、成果ともAといたしました。
 今後の取り組み・課題でございますが、平成29年度は3カ年計画の最終年次として21教室の空調設備設置工事を行い、良好な教室環境の整備を実施する予定です。学識の先生からは、財源を確保した計画を予定どおり実施し、良好な教室環境を整備したことを評価すると御意見をいただいております。
 続いて、25ページ、ナンバー11、高山小学校の学級数増への適切な対応でございます。平成28年度の取り組み状況ですが、児童数の増加により新たに普通教室の確保が必要となる高山小学校について、平成27年度に行った実施設計に基づき、時限つき新校舎の整備工事を実施しました。平成28年7月には工事説明会を開催し、保護者及び近隣住民の皆様の御意見をいただきながら、順調に工事を進めることができました。
 新校舎には、普通教室8教室に加え、多様な教育活動を行うための施設として、2階に多目的室、1階に第二理科室、子どもたちの安全安心の観点から教職員が常駐できるよう第二職員室、保健室を配置しております。さらに、エレベーターやだれでもトイレを設置するなど、バリアフリーにも配慮した施設となっております。平成29年4月からの使用開始に向けて、適正な学習環境を確保することができました。児童・生徒数及び学級数については、中長期的な課題を抽出しながら必要な対応を図るため、全市域を対象に住宅開発状況等を踏まえた適切な将来推計の更新を行いました。
 こうしたことから、評価については進捗、成果ともAでございます。
 今後の取り組み・課題でございますが、児童・生徒及び地域の状況を考慮しながら、通学区域の見直しを含めた総合的な視点から適切な対応を検討してまいります。また、下連雀五丁目第二地区については、地区計画による土地利用方針を踏まえた適切な対応を検討します。学識の先生からは、児童・保護者・地域住民に対して、見通しを持った取り組みを評価する一方で、今後の長期的な視野に基づく計画の必要性という御意見をいただきました。
 26ページ、ナンバー12、川上郷自然の村の効率的な運営の推進でございます。平成28年度の取り組み状況は、平成2年の開設以来の社会経済状況や利用状況等を踏まえ、料金改定に取り組み、時期ごとの新たな料金区分を設けるとともに、引き続き5年間の指定管理者の指定を行いました。効率的な施設運営に向け、さまざまな取り組みを行いつつ、利用者拡大に向けた取り組みにより、当初目標には届かなかったものの、過去2番目の1万1,526人の利用者がありました。
 評価につきましても、進捗状況がA、成果は目標利用者数には届かなかったものの、過去2番目の利用者実績を含め、総合的な取り組みを評価してAとしております。
 今後の取り組み・課題でございますが、指定管理者と連携して料金改定の丁寧な周知、影響の検証を行いつつ、さらなる利用者の拡大に向けた取り組みと効率的な運営、適切な施設維持管理も行ってまいります。学識の先生からは、利用料の改定の取り組みと、指定管理者と連携し一定の利用者の確保が図られていることへの評価と、今後の各方面と連携した利用者の拡大へ御意見をいただいております。
 学校教育分野については以上でございますが、引き続き、次に生涯学習関係の説明をいたします。
 28ページ、ナンバー13、健康・スポーツ及び生涯学習の拠点整備の推進(三鷹中央防災公園・元気創造プラザのオープンに向けた取り組み)でございます。
 施設は、計画どおり2月に竣工しまして、3月には各センターの開設に向け移転を完了しました。施設の管理運営につきましては、7月15日付で指定管理者である公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団と基本協定を締結しました。また、同財団と連携しながら、新施設でさらに市民サービスを充実できるよう、市民の多様なニーズに応える多彩で魅力的なプログラムや各種事業の検討・実施に向けた調整・準備に取り組みました。9月には施設設置条例施行規則を確定するとともに、生涯学習、スポーツ施策について、平成29年度から市長部局へ移管できるように組織条例の一部改正を行いました。さらに、利用者懇談会の立ち上げ等の準備を進めました。社会教育会館、下連雀図書館及び第一、第二体育館と相撲場の閉館イベントにつきましては、いずれも盛況に開催することができました。
 評価は、進捗、成果ともAといたしました。
 今後の取り組み・課題ですが、多様な市民のニーズに応え、安全、魅力的で有意義な事業展開により利用者満足度の向上に努めていくこととしております。学識の先生からは、計画的な整備が指定管理者との協働により円滑に進められたことへの評価と、市長部局への移管によるメリットを生かすための市民参加、学習と市民活動が循環的に発展する仕組みづくりに期待するとの御意見をいただいております。
 続いて30ページ、ナンバー14、「図書館基本運営方針(仮称)」の策定でございます。
 平成28年度の取り組み状況ですが、利用者アンケートを実施して、三鷹市立図書館運営の今後の方向性を明確に認識することができました。国の望ましい基準に基づき、創立以来歩んできた50年の事業展開と市民ニーズを踏まえ、基本的運営方針の素案の作成に着手することができました。
 評価は、進捗、成果ともAとしております。
 今後の取り組み・課題でございますが、平成29年度に基本計画と整合性を図って、三鷹市立図書館の基本的運営方針を策定いたします。策定後は点検・評価を実施いたします。学識の先生からは、多様化する市民ニーズや社会の要請、国際的な動向に応じるとともに、三鷹市の地域特性を生かした運営方針の策定を望むとの意見がございました。
 続いて、31ページ、ナンバー15、図書館サービス網の再編に向けた取り組みでございます。
 平成28年度の取り組み状況ですが、井の頭コミュニティ・センター図書室との連携では、地域の図書室としての特色を生かして、市立図書館サービスを展開する拠点としての役割を理解していただいて、パートナーとして十分に協議、検討することができました。移動図書館車では、巡回日数をふやすとともに、巡回ステーションの配置見直しのため、市内をくまなく循環し、利用実態に合ったステーションの配置・見直しとステーション数の増設により、市内全域にきめ細かな図書サービス拠点を配置しました。車両のラッピングでは、三鷹市のイメージに合うデザインを作成することができました。下連雀図書館閉館では、閉館後速やかに所蔵する資料の所蔵がえができる準備を進めるとともに、社会教育会館と連携し、クロージングイベントを開催することができました。
 こうしたことから、評価は進捗、成果ともAとしております。
 今後の取り組み・課題でございますが、移動図書館の巡回ステーションの配置見直しや、井の頭コミュニティ・センター図書室との連携により、サービス拠点を拡充して市民の読書活動の推進を図ってまいります。学識の先生からは、図書館機能の拡大により、よりきめ細かい図書サービスが可能になったことを評価いただいて、今後は市民が送り手となる仕組みの検討の意見もいただいております。
 以上、私からの報告でございます。


◯委員長(吉野和之君)  教育委員会の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。質疑のある方、お願いします。


◯委員(大倉あき子さん)  おはようございます。よろしくお願いいたします。まず、コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育の充実と発展のところで質問させていただきます。10ページのところで、学習ボランティアの参加数が、平成27年度と比較して3,527人増の2万350人となったとあるんですけれども、本当にこれ、非常にたくさんの方が参加していただけたということで、本当、喜ばしいことだなと思うんですけれども、この創意工夫、具体的にどのようなことでこれだけ人数がふえていったのか、まず教えていただきたいと思います。


◯教育施策担当課長(木下英典君)  まず大きくは、学校の要望が非常にふえたかなというふうに思います。これも、コミュニティ・スクール委員会と教員とのいろんな話し合い、そういう機会を多く持っている学園があります。その中で、いろいろ学校としての要望をコミュニティ・スクール委員会のほうにいろいろ上げているというような状況が、まず1つ、大きなところかなというふうには思っております。


◯委員(大倉あき子さん)  学校とCSとの連携によって、CSがそのことで働きかけられたということですよね。本当に今、PTAのなり手もいないとか、人材不足と言われている中で、すごくこれだけの人数が確保されたということは、本当に喜ばしいことだと思うんですけれども、それに伴って、中心となるお母様のコーディネート等、大変負担が大きくなるかなと思います。以前の委員会のときにも、CSさんの裁量にこの辺は任されている部分が大きいと思うんですけれども、なかなかお母さん、不便があっても、先生に声が上げられないで、自分が負担を背負っているという部分があるんですが、その辺のところの教育委員会の働き、校長先生に対する働きかけ、備品とかそういったことの持ち出しのないようにとか、そういったことはしていただけたんでしょうか。


◯教育施策担当課長(木下英典君)  前回の委員会で指摘を受けまして、早速校長会、それから副校長会等でお話しさせていただきまして、そういう持ち出し等がなるべくないように御協力願いたいということをお話しさせていただいております。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。ぜひそのような働きかけをしていただいて、どこの学校のCSさんも差のないようにしていただけたらと思いますので、今後もよろしくお願いいたします。
 引き続きまして、13ページのいじめ防止等の対策の推進で質問させていただきます。本当に三鷹市いじめ防止対策推進条例を施行されたりとか、また、いじめ防止対策推進基本方針を策定されたりとか、さまざまの取り組みをされておりまして、本当に大きくいじめ防止が進んでいるかなと感じているんですけれども。ここに、いじめがどれだけ発生したかという認知件数が、数値というものが載っていないんですけれども、やっぱり数値がないと、昨年度との比較等がされていかないかなと思うんですが、ここにあえて数値を載せなかったっていう、そういった理由っていうのはあるんでしょうか。


◯指導課長(松永 透君)  こちらの指標として、認知の件数というのは、必ずしもふえたとか、減ったとかいったことが、いじめ対策が進んだ、進まなかったということには直結はしていかないというふうに考えています。というのは、やはり今回の方針の改定については、軽微ないじめを見逃さないといった形のことを主眼に置いてつくってきたということもありますので、網の目を細かくしていけばいくほど、逆に発生したことを見つけたというのが、子どもたちにとってはプラスに働くことでもあるのかなというふうに考えています。そういった意味で、数値、件数自体が成果直結ということにはならないというふうに考えています。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。やはり私もそのように感じてはいるんですけれども、あらわれた数字、これで減ったとか、ふえたとか、そういう評価ではなくて、やっぱり明らかに上がってきた数字っていうのは、1つ、大事かなということも感じているんですけれども。他の自治体でも、数値、きちんと挙げられているところもあるかと思うんですが、その辺のところも今後も数値は載せていかないという、三鷹市としては方向性でいらっしゃるんでしょうか。


◯指導課長(松永 透君)  点検・評価のこの部分についてはオープンにしておりませんけれども、また改めまして、国の問題行動調査等につきましては、文教委員会のほうでもまとまり次第、御報告はさせていただくつもりでおります。


◯委員(大倉あき子さん)  わかりました。よろしくお願いいたします。
 続きまして、18ページの三鷹らしい教育の実現を目指す教員のキャリア支援と人材育成のところで、ここだけではないんですけれども、最後の評価のところでも、三鷹らしさということで、総合評価の34ページの和田先生の評価のところで、三鷹らしい教育、三鷹らしい特色ある教育活動、三鷹にふさわしい教員など、三鷹市の独自の教育をあらわす表現が使用されているが、これらの意味を明確にし、市民への理解を図ることが、三鷹の教育を市内外にアピールする上でも必要であると考えるとあります。
 私も非常にそうだなと思って、三鷹らしいというのもちょっと漠然としているので、新しく三鷹に引っ越された方とかから見ても、三鷹らしさはどういうことなのか、また、特に三鷹にふさわしい教員というのはどういった方なのかというのが難しい、どう捉えていけばいいのかなと思うんですけれども。もうちょっとここのところを、三鷹らしさということでお答えしていただけたらと思います。


◯指導課長(松永 透君)  三鷹らしいという言葉自体は割と普通に使ってしまっているところもあるわけでございますけれども、やはり参加と協働のまちづくりといったところも含めて、特に三鷹にふさわしい教員ということでいうと、地域の方々と──先ほどのボランティアのこともありましたけれども、子どもたちを育てるに当たって、いろいろな方と協働しながら進めていける教員というふうに考えています。三鷹らしい教育ということを言うならば、やはりコミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育についてきちっと推進していける、そういう教育を進めていける先生方に来ていただきたいというような、そういう思いを込めて使わせていただいている言葉です。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。三鷹市に長く在住している方であれば、三鷹らしさっていうことはすごくよく認識されているところだと思うんですけれども、誰が見ても三鷹らしいというのはこういうことなんだなってわかる、何かここに具体的なものが載っていればよりいいのではないかなというふうに思いましたので、よろしくお願いいたします。
 続きまして、20ページの防犯カメラのことなんですけれども、こちら、既に防犯カメラが設置をされていると思うんですけれども、設置をされてみて、これまでにこの設置をされたことによって防げた犯罪とまでは行かないかもしれないんですけれども、事案とかあったら教えていただきたいと思います。


◯学務課長(桑名 茂君)  防犯カメラの設置で、具体的に防げたっていうふうなところの把握っていうのはなかなか難しいと思いますが、カメラの設置はあくまでも犯罪の抑止力といった部分が大きいかなというふうに思います。
 それと、実際、地域が防犯に対する意識が高まるっていうような効果があると思いますので、そういった部分で成果として挙げられるのではないかっていうふうに考えております。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。この防犯カメラの設置の箇所なんですけれども、さまざまPTAとか、いろいろ協議していただいて決められて、設置をされたかと思うんですが、実際設置をしてみて、ああ、もっとここに設置したほうがよかったんではないかと、そういう声もあるのかなと思うんですけれども、そういった場合には設置の場所の変更ということも可能なんでしょうか。


◯学務課長(桑名 茂君)  今の時点で具体的に、今設置した場所を変更してほしいというふうな声は聞いておりませんけども、そういった地域の声があれば、協議会を設置するかっていうふうなところはまた別にしまして、地域の声を生かしたところで、最適な場所に設置変更というふうなところは考えられることではございます。


◯委員(大倉あき子さん)  わかりました。ありがとうございます。
 それでは、23ページの学校施設の長寿命化改修工事の計画的な実施のことで質問させていただきます。これ、昨年の議事録を見させていただいたんですけれども、平成34年までに11校整備と伺っているんですけれども、この整備の順番なんですが、老朽化が激しいところからされているのか、何か根拠があるのか、その辺のところを教えていただきたいと思います。


◯総務課長(高松真也君)  長寿命化改修工事の順番というようなところでございますけれども、こちら平成26年度に非構造部材の耐震点検、また劣化度診断などを行っております。その中で、一定程度、学校施設の各部位の点検結果を総合的に判断をしながら、外壁のクラック、劣化、また室内の漏水跡ですとか、屋上防水の劣化度等の状況を判断した上で、改修優先度のグループ分けを一定程度行ってはおります。そうした調査結果での改修優先度の高い学校から取り組むということを基本としながら、学校の状況等は十分に勘案をしながら、毎年度設計、またその次に工事というような形で順次進めていきたいというふうに考えております。
 以上です。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございました。それでは、ナンバー11の高山小学校の学級数増への適切な対応のところで、最後の今後の取り組み・課題のところなんですけれども、下連雀五丁目の第二地区の地区計画、ここで、学校の通学の区域の変更がされるということが載っているんですけれども、これによって大変、お母様たちもこの辺のところが、通う学校がかわるのかとか、また学童の問題とか、心配で不安なところではあるかと思うんですけれども、今現時点で具体的なスケジュールとかがわかっていれば、教えていただきたいと思います。


◯学務課長(桑名 茂君)  現時点のところで具体的なスケジュールというような部分のところでは、まだお答えできる部分はございません。これから、建築の計画等も具体化していくかと思いますので、そういった中で将来の推計を見据えたところでの対応を考えております。


◯委員(大倉あき子さん)  わかりました。ありがとうございます。以上で終わります。


◯委員(西尾勝彦君)  おはようございます。よろしくお願いいたします。26ページの川上郷自然の村の効率的な運営の推進のところなんですけれども、今年度から料金が改定されたということで、4カ月たっているんですけれども、その中で利用者の増減の状況というか、そういったことって今おわかりでしたら、教えていただけますでしょうか。


◯総務課長(高松真也君)  こちら、点検・評価にも記載させていただいております経営改善の取り組みの1つとして、料金改定のほうを行わせていただいておりまして、平成29年4月から改定を行わせていただいておりますので、現状では4カ月経過しているようなところでございます。
 現状、指定管理者のほうに聞いているところでは、昨年度並みの利用者があるというような状況と把握しております。
 以上でございます。


◯委員(西尾勝彦君)  じゃあ、今までのところは、さほど料金改定による影響といったものは見られていないという理解でよろしいんでしょうかね。
                 (「はい」と呼ぶ者あり)
 では、2番目なんですけれども、図書館サービス網の再編に向けた取り組み、これも移動図書館ひまわり号が巡回日数を1日ふやして、そして巡回ステーションが13カ所から19カ所にふえたということなんですけれども、これもやはりふえていくと、当然、移動図書館なんかは場所場所、新しいところがふえてくるわけですから、そういったところも踏まえて利用者がふえていると僕は思うんですけれども、その辺のところもまた教えていただけますでしょうか。また、評判というか、そういったところ、利用者の方のお声、もし聞かれていましたらお答えください。よろしくお願いします。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  今回、車両の老朽化から、新しい車両を2トン車程度で、前の車両は3,500冊積載でしたが、今回は2,500冊程度の小型化をしたことによって、これまで道路事情によって大きい車両が進入できなかったところに巡回ステーションのほうを設置することができましたので、13カ所から19カ所にふやしたことで、巡回日数もふやさせていただいて、少しでも図書館の本が利用者の皆様に届くような形で巡回をさせていただいております。
 4月はまだ新しいステーションのPRの段階だったので、5月、6月の2カ月の前年度比では、貸出者数では64.6%増、1,738人の方に御利用いただいております。貸出冊数については、前年度比で48.9%増の6,548冊となっておりますので、ほぼ1.5倍以上の利用の増加となっております。こちらは単純に巡回日数が1日ふえたことでの増だけではなくて、私どもの職員がくまなく適切な場所にステーションの設置ができないかということを1年かけて見直しをして、設置をした成果だというふうに認識をしております。
 私も、実際に幾つかのステーションのほうを見させていただいて、利用者の皆さんからお声を聞いたところでは、特に下連雀図書館が閉館後の下連雀六丁目防災広場と井の頭恩賜公園の西園については、下連雀図書館が閉館後の利用で2つの設置場所を、巡回ステーションを設置したことについて、どこの図書館を使えばいいのかということでちょっと悩んでいたところに、ここにステーションができたことで、大変利用がしやすいということでお声を聞いております。
 また、車両も三鷹らしい緑豊かな印象と絵本の世界を表現した車両にしたことで、さらに親しみやすい車両になったということで大変評価をいただいているところです。
 また、今後については、さらなるPRをしながら、御高齢の方、また小さなお子さんがいる世帯に向けて利用の促進を図っていけるように取り組んでいきたいと考えております。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。三鷹市は文学の薫り高い三鷹を掲げて──この後のあれなんですけれども、でも、その基盤になってくるのって、やっぱり図書館であって、こういったまたきめ細かい移動図書館も当然そういったところから文学っていうのを、市民の皆さんの文学に対する意識であるとか、見方であるとか、そういったことに対して本当に大きな力を及ぼすものだと思うんですね。
 本当に1.5倍にふえたということを含めて、そういう下からの文学の醸成──上からいろいろな文学館とかも重要ですけれども、そういう下からの文学に対する市民の皆さんの意識の醸成といったもの、こういったものも大切だと思います。
 では、学校施設の長寿命化などにもバリアフリー施設の整備を図る、だれでもトイレの設置であるとか、スロープの設置が取り組みの中に書かれているんですけれども、ちょっと私、不勉強であれなんですが、この学校施設におけるバリアフリーの整備の基準といったものってあるんでしょうか。それとも、その学校の特性に合ったものをつくっていく、あるいは市で何か基準というものをつくられて、それにあわせて、そういった設置っていうことを決められているんでしょうか。よろしくお願いします。


◯総務課長(高松真也君)  学校施設のバリアフリーに関しての御質問でございます。学校施設については、日常的に児童・生徒が長時間過ごす場所であるとともに、災害等非常時には避難所にもなる施設ということで、バリアフリーの対応というのが必要になってくるだろうと考えております。具体的に行っていますのは、もちろん物理的に可能なところというところではあるんですけれども、出入り口のスロープの設置ですとか、だれでもトイレの設置ですとか、そういったことに機会を捉えて順次取り組んでいるところでございまして、今回、第一小学校の長寿命化改修工事の設計を平成28年度に行っているところでございますけれども、その工事の中でも校舎及び体育館の出入り口スロープの設置、また体育館へのだれでもトイレの設置というものに取り組んでいるものでございます。
 以上です。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。そういっただれでもトイレであるとか、出入り口のスロープは避難所になる場合でも、当然そういったものというのは基本的に必要になってくるものだと思うんですね。ですけども、生徒さんであるとか、あるいは教職員の方々が、例えば、ちょっとこれはバリアフリーとか、そういったことから外れて考えられるかもしれませんけれども、もしけがをされながらも通勤される、そういった場で働かれるっていうこともあると思うんですね。そういった場合、やはりそういったことに対する配慮っていうものも、これは一時的なものになってくるのかもしれません。
 必ずしもバリアフリーっていうものが恒常的にそこについていなければならない、そういったレベルのものもあるとは思うんですね。だけれども、一時的にバリアフリー化をするっていうような、ユニバーサルデザインみたいな言葉で捉えてしまうとちょっとおかしな表現になるかもしれないんですけれども、一時的なバリアフリー化というか、使いやすさ、配慮ですよね、そういった場合の。そういったことっていうのは、その場に応じて、今は当然何が起こるかわからないので、どういう用途で必要になってくるのかわからないので、予想っていうのは難しいことだとは思うんですけれども、そういったことに対する配慮っていうことも、1つ考えられたほうがいいのかなって僕は思ったんですけれども。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  バリアフリーの考え方には、先ほど学校の役割として、学校教育の現場とあわせて、災害時には防災の拠点になるといったことが当然前提になりますので、そういった視点でこういった改修工事のときに進めているということでございますので、そういったことを想定して、避難所になるとか、そういう拠点になることを想定したバリアフリー化をこういう機会にやっていくということでございます。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。当然避難所になる場合っていうのは、どういう方がいらっしゃるかわからないということで、またそういった一時的な生徒さんのけがであるとか、そういうことに対するものにも、それで一時的なものとして対応の準備といったものができていくであろうというふうに理解をさせていただきました。それでよろしいんでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  今、御質問の中にありました、いろんなことを想定しますので、学校の生徒の対応もそうですし、地域の住民の方とか、いろんなこともバリアフリーの対象として考えておりますので、できる限りスロープだとか、だれでもトイレとか、いろんなものを設置をして、そういった緊急時にも対応できるようにするということでございます。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございました。以上です。


◯委員(谷口敏也君)  よろしくお願いします。先々週に決算監査でいろいろと具体的なことを質問させていただいたので、この報告書について幾つか質問させていただきます。とりあえず2つ質問させていただきます。
 それぞれの事業の評価ということで記載をされているんですけど、例えば7番、8番、9番、10番などでは、中長期的な計画の中で今年度の評価っていう形の報告じゃないですか。まあ、それであるからこういった記述でいいのかなという気もするんですけど、それぞれの事業が、例えば学校の長寿命化の工事とかいうのであれば、全22校の小・中学校について全部やらなければいけない中で、どれぐらいこれまで進んできて、平成28年度どれぐらいやって、今後、何年間かけて100%にしていくというようなのが見えたほうがわかりやすいと思う。白書には書いてありますけど、わかりやすいのかなという気もするんですが、若干触れていることは触れているんですけど、そこら辺が詳しく書いていないので、今後そういったところを、少し掲載方法、まとめる方法っていうのを考えていただいたほうが。
 これ、公表しますよね。公表するって書いてありますものね。公表するに当たって、この報告書だけを読んだだけでも、各事業の全体像がわかって、進捗状況がわかるというほうがいいと思うんですけど、そういったお考えについて御所見をお伺いしたいと思います。


◯総務課長(高松真也君)  確かに御指摘のとおり、この報告書自体はその年度の実績報告といいますか、年度の事務事業の実施の状況についての報告ということで、中長期的な計画の中での単年度の実績について説明をしたものというふうにはなります。おっしゃるとおり、当然中長期的な、いわゆる全体像というのがあっての単年度の計画でございますので、例えば中学校の空調設備の整備の推進のように、なるべく全体像を記載をさせていただいた上で、単年度どこまでできたのか。そのどこまでできたのかによって評価をする、そうした形でわかりやすい報告書の作成に努めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。


◯委員(谷口敏也君)  そうですよね。じゃあ、ちょっとその辺も踏まえて考えていただければなと思います。
 評価のほうも、中長期的計画の中でのこの平成28年度の評価っていうことで、全部見ると、全てがAということで、よかったですねみたいな感じになると思うんですけど、唯一、川上村のところでは年間目標が1万2,500人ということで、届かなかったけどAにしました。
 まあ、この部分については、効率的な運営の推進ということもあって、営業活動はそんなにウエートを占めていないっていう理解であればAで問題ないんでしょうけど、学識の先生たちの報告書でも、37ページの和田先生ですと、ナンバー12のところで、今後も高齢者等の利用促進なども含めた企画やPR活動に一層努めていただきたいと書いてありますし、42ページの田中先生のところでも、今後とも、各方面との連携により利用の拡大に力を入れるべきと考えるっていうような意見が出ているように、やはり効率的な運営もそうなんですけど、川上村の公社だけに任せているとは言いませんけど、やっぱり意識として、せっかく目標を1万2,500人というのを掲げて、それに届かないんであれば、やっぱり評価はBかなと思うんですよね。
 要は会社で目標水準に行かなかったら、それはやっぱりだめだということになるわけじゃないですか。効率的な運営はよしだったとしても、目標として掲げたことに届かないんであれば、やっぱり一歩引いた形で、もうちょっと今後力を入れていくためにBっていうふうにしてもいいのかなという気がしますけど、これをAにした理由についてお伺いしたいと思います。


◯総務課長(高松真也君)  目標指標の達成の関係というところなんですけれども、一般利用者数、川上郷自然の村については1万2,500人以上という目標には届かなかったという状況でございます。ただ、前段、部長のほうから御説明をさせていただいた際に、評価基準という部分では、成果に対する評価としましては、90%以上の達成を一応Aというふうに判断をするという形をとっておりまして、今回の利用者数1万1,526人ということなんですけども、一応その部分では90%以上は満たしているような状況であると。あわせて、前年度比は100人程度減ということですが、0.9%の減と、ほぼ前年並みというふうに捉えておりまして、平成27年度は過去最高の利用者数だったと。それに次ぐ利用者数だったという御説明を記載させていただいているという状況でございます。
 また、あわせまして、御指摘の中にもありましたけれども、平成29年度からの新たな指定管理期間に向けまして、利用料金の改定、また月ごとの利用状況を踏まえた時期ごとの新たな料金区分の設定など、効率的な運営の推進、経営改善のための取り組みを着実に進めたことなどを総合的に評価をいたしまして、全体の評価としましてはAという形で評価をさせていただいたというところでございます。
 以上です。


◯委員(谷口敏也君)  90%達成するとAということ自体が、その辺の認識が甘いというか。目標を立てて計画どおりにいったかどうかって、計画どおりがAなわけじゃないですか、計画以上の進捗を含むも入っていますけど。計画どおりっていうか、目標が1万2,500人だったわけで。私なんかマンションの営業をやっていたので、特に数字には厳しかったんですよ。目標に行かなかったら、次の月、休みなしねみたいな、そういうような感じのあれもありましたし。
 そういう感覚から行くと、取り組みに書いていますね、1万2,500には届かなかったものの、過去最高を記録した平成27年度に次ぐ利用者となったって書いてありますが、ここを読むと、一般のサラリーマンの人、特に営業をやっている人の感覚だと、ああ、やっぱり役所ってこういう感覚なんだなって思われちゃうじゃないですか。それを律するためにも、ここは少し一歩下がって自身の自己評価ですからね、これ、するべきじゃないかなという思いを述べて質問を終わります。


◯委員長(吉野和之君)  他に質疑はございますか。


◯委員(嶋崎英治君)  1点だけ。9番と10番ですね。過日の本会議でここにかかわる意見書が全会一致で採択されていったわけですよ。その矛盾点がいずれも補正予算を3月に組んで、次年度に執行するという、計画的行政を進めるに大変障害があるということと、率の高めるというようなことを趣旨として意見書を採択されたわけですが、国庫補助っていうのは、大体学校施設の改善、運用、運営などについてほとんど、どのぐらい出すかは別として、対象外というものはないんでしょうか。
 それから、三鷹市議会が採択した意見書、全国市長会でも同様の要望を出していると思うんですけども、その辺について教育委員会サイドとしてはどのような見通し、展望をお持ちでしょうか。そこだけお尋ねいたします。


◯総務課長(高松真也君)  確かに学校施設の計画的な整備につきまして、国また東京都の補助金を獲得しながら進めていくということが大切だというふうに考えております。今回、御指摘のとおり、学校施設の長寿命化改修工事、また中学校の特別教室等の空調設備の整備の推進につきましては、国のほうの学校施設環境改善交付金が平成28年10月の国の補正予算で1,400億円ほどだったと思いますけれども、積み増しがされたと。そちらをしっかり活用をすると、確保を図っていくということで、私どものほうでも、東京都のほうと十分調整、連携を進めながら、平成28年度の3月の補正予算で計上をさせていただいて、平成29年度に実際は実施をさせていただくということとしているところでございます。
 この国の補助メニューについては大変多岐にわたっておりますので、今回の長寿命化改修工事ですとか、あと空調設備の整備については補助メニューとしてはございます。ただ、平成28年度の当初予算では、確かに国の計上額が少なかったということもございまして、全国的に不採択の事業が多々出たというような状況だったと把握しております。
 その中で、平成28年度においては市長会、また教育長会でも緊急要望のほうを国に上げていったという経過もございました。引き続き、しっかり国の財源等も確保しながら、学校施設の必要な改修工事に努めていきたいというふうに考えております。
 以上でございます。


◯委員(嶋崎英治君)  教育ですから、補助のやり方も、財源があるなしじゃなくて、ナショナルスタンダードであるべきだと思うんですよ。そうでないと、財源が豊かなところが施設が改善されて、豊かな教育が受けられて、そうでないところは。また、その豊かなところは国の補助が低いというのは、やっぱりいろんな意味で問題だと思いますから。大変な相手ですけれども、引き続き努力を──議会でも議決しておりますので、頑張ってやっていただきたいなということを申し上げて、私の質問を終わります。


◯委員長(吉野和之君)  では、以上で教育委員会報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午前10時39分 休憩



                  午前11時05分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 スポーツと文化部報告、本件を議題といたします。
 本件に対する市側の説明を求めます。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  それでは、スポーツと文化部から行政報告をさせていただきます。本日御報告をさせていただく案件は2件です。
 1件目は、井の頭恩賜公園内に建設する「井の頭文学施設(仮称)」に関する整備基本プラン(案)についてです。6月の文教委員会で三鷹市立太宰治文学館(仮称)及び三鷹市立吉村昭書斎(仮称)整備に向けた進捗状況についてを御報告申し上げましたが、その後、東京都や関係者と調整を重ね、整備基本プランの案をまとめましたので、御報告するものでございます。2点目は、大沢総合グラウンド夜間照明設備等整備工事説明会についてです。着工に向けて説明会を開催してまいりますので、その内容について御報告するものでございます。
 それでは、詳細につきましては担当より御報告申し上げます。


◯スポーツと文化部調整担当部長・教育部理事(向井研一君)  私からは、お手元の資料1より、井の頭恩賜公園内に建設する「井の頭文学施設(仮称)」に関する整備基本プラン(案)について、御報告させていただきます。着座して報告させていただきます。
 この整備基本プランは6月の文教委員会の行政報告の際に、本事業の進捗状況の中でお示ししました整備基本プラン(案)の概要をベースに、この間検討を進めてまいりました施設の計画図面案や、また具体化してきた検討内容などを含めて、それらに肉づけをしたものでございます。
 なお、本日お示ししているこのプラン(案)につきましては、本日の文教委員会での報告以降、パブリックコメントを実施いたしまして、市民の皆様からの御意見なども反映した上で確定することとしております。
 では、資料に基づき順次御説明をさせていただきます。初めに資料1の表紙に記載をされていますプラン名と副題をごらんいただければと思います。まず、プラン名に井の頭文学施設(仮称)という表記がございますが、これは太宰治文学館と吉村昭書斎、それぞれ施設の性格は違うものでございますけれども、2つをまとめた施設の呼称という観点、また、1つの敷地の中で一体的に施設を運営するという観点などから、現時点では仮称ではございますけれども、この2つの施設を合わせた呼称として、井の頭文学施設と今回表記したものでございます。
 また、副題の太宰治記念文学館(仮称)の名称についてですが、これも前回までは仮称として太宰治文学館としておりましたが、この間、学識者による検討会議や、また御遺族からも、こちらの施設については記念館的な要素をと、そのような御意見をいただきましたので、今回の整備基本プラン(案)では、太宰治記念文学館(仮称)という名称で統一をさせていただいております。吉村昭書斎(仮称)については変更ございません。
 では、ページをおめくりいただきまして1ページをごらんください。まず、今回の文学施設全体に関する基本的な考え方でございますが、三鷹市ではこれまでも三鷹にゆかりの深い作家に関する顕彰事業を数々実施してまいりましたが、これまでの取り組みをさらに進めまして、井の頭恩賜公園に特にゆかりの深い作家についての常設的な場を設けることで、文学の薫り高いまち三鷹のまちづくりをより深く推進することを目的として、この施設の建設を計画をしております。
 1ページ目の中段の2では、井の頭恩賜公園という場の文学の発信地としての意味合いについて、具体的な作家のお名前や作品名を挙げて、こちらで記載をしております。
 次、2ページをごらんください。3、これまでの取り組みと背景といたしまして、三鷹市及び三鷹市スポーツと文化財団が文学関連の事業をこれまで多岐にわたって実施してきたこと、また、特に太宰 治、吉村 昭両氏につきましては、常設的な展示施設設置の機運が高まっていることをこちらで記載をしております。
 次に4、施設整備の基本的な考え方ですが、太宰 治、吉村 昭両氏の遺品や資料等の保存・展示、さらに喫茶スペースを活用した交流やイベントの開催などを想定いたしまして、公園とその一帯の地域の新たな魅力創出や文化的価値の向上に資するものとして、東京都も調整を図りながら、この事業を進めることとしております。
 3ページには、施設の位置と規模を記載をしておりますけれども、特に施設規模につきましては、現在井の頭公園にございます既存樹木をできるだけ保存するなど、樹林を初めとした公園の環境に最大限配慮した規模、また景観や構造とすることを前提に、今後も東京都とは密に調整を図って進めていくということを記載しております。
 次に、大きなII、太宰治記念文学館(仮称)の整備の考え方についてです。まず1で事業の目的と背景では、平成4年以降、機会を捉えて、また御遺族や関係者の皆様の御協力を得て実施してまいりました顕彰事業について記載をしております。
 4ページ上段にありますとおり、三鷹市は太宰が生きたまちとして継続的に取り組んでまいりましたけれども、市や、また財団による取り組みに加えて、太宰の愛好者を中心にした市民の皆様の活動が多数あることがこの三鷹市の特色でもございますので、これらの蓄積を発展させまして、さらにまちづくりに生かすことを目的として、常設の太宰治記念文学館(仮称)を設置するとしております。
 2、施設整備の基本理念といたしましては、三鷹を訪れてこそわかる、太宰が三鷹に生きたあかしを伝える施設とすることや、また太宰 治に関する関連施設と全国的な連携を図りまして、太宰が生きたまち三鷹であるからこそできる調査や研究、また資料収集に力を入れること、さらに国内外の愛好者が集いまして情報交換をする場として、また、ボランティアなどで主体的に活動する交流の拠点となることなどを基本理念としております。
 次に3、施設計画の概要についてです。施設の機能といたしましては、常設展示室と企画展示室を設けることや、また収蔵庫や交流・サービス機能、情報コーナーなどについて記載をしておりまして、5ページをごらんいただければと思いますが、ここでは具体的に、まだちょっと簡易なものでございますが、計画図面案を掲載をしております。ここでの図面は、まだ現時点での案ではございますけれども、部屋の配置関係、間取りがどうなっているかなどをこちらでお示しをしております。
 建物は2階建てとしておりまして、図面の左側が1階、右側が2階としておりますが、1階と2階にそれぞれ展示室を設けております。これは、例えば1階を常設展、2階を企画展として位置づけた場合、例えば2階で企画展の展示会を行っている場合、その間も1階の常設展をオープンできるというメリットがございます。また、2階に展示室と荷さばき室、収蔵庫、事務室などを同一階に配置することで、管理をする上でも利便性が高いなどということが、こちらの特徴点として挙げられます。図面につきましては、今後さらに検討を進めていく中で詳細を詰めていきたいと考えております。
 次に6ページからは、吉村昭書斎(仮称)整備の考え方についてです。まず1として、事業の目的と背景でございますが、吉村 昭にとっての書斎の重要性や、また吉村 昭氏、また奥様である津村節子さんの両氏の三鷹とのかかわり、また三鷹市が開催していた顕彰事業を記載いたしまして、書斎を移設して常設的な展示施設とすることや、また三鷹図書館が所蔵する多くの初版本をあわせてこちらで公開することで、文学の薫り高いまち三鷹としての魅力向上を図ることを目的とするとしております。
 次に2、施設整備の基本理念ですけれども、執筆活動を行っていた書斎の文学的価値の高さや、また執筆活動の原点であります空間を再現することの重要性を基本的な理念とすることとしております。
 次の3、施設計画の概要では、書斎と和室を移築して再現するとともに、展示機能をあわせ持つものとすること。また、構造体につきましては、現行法規に適合したものにすることなどを記載をしております。
 7ページでは、現時点における計画図面案をお示しをしております。図面下側、玄関から入って、左手の書斎や右手の和室を鑑賞した後、通路を通って上に進みまして、奥の展示スペースを鑑賞し、右側のほうから出る形としております。
 次に8ページ、施設の管理運営計画についてですけれども、施設の運営に当たりましては、文学館としての基本的な機能であります資料の収集・保存、調査研究、展示公開、教育普及の活動を継続的に行っていけますよう、長期的な展望に立ちまして資料や情報、また研究成果とともに、それらを活用するノウハウを蓄積をすること。また、経営的な視点を取り入れた効率的で効果的な運営が行えますよう、文学関連の事業実施につきましては、これまでも20年間の実績を持ちます公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団を指定管理者とすることを含めて検討してまいりたいと考えております。さらに、三鷹市民に愛されまして、三鷹市民によって支えられる施設といたしまして、ボランティアが活躍する市民などとの協働の仕組みの導入も検討していきたいと考えております。
 最後に、開館に向けての今後の検討すべき課題について、大きく3点挙げております。
 まず1点目は、建設に向けた寄附の募集についてです。建設に向けた寄附を全国から募ることで建設費の一部に活用するとともに、また今後、施設開設後も継続してこちらの施設の運営を支援する枠組みも構築することを想定しております。建設に向けた寄附を募るに当たっての基礎的な事項ですけれども、幾つか具体的に書かれておりますが、最少でも整備費用の約1割以上を目標額とすること、また、最低寄附額を設定すること、また、寄附の口数に応じましてインセンティブを設定することなどを記載をしております。寄附の方法といたしましては、より多くの方に関心を持ってもらう必要があることから、複数の方法を用いての枠組みを構築したいと考えております。具体的には、従来どおりの窓口での寄附のほか、インターネットによる寄附、また、ふるさと納税サイトを活用した寄附の、大きく3つの手法を併用して実施する予定でございます。
 課題の2つ目は情報発信等についてです。市の広報や特設ホームページ、またSNSの活用など、幅広い情報発信をなるべく早い時期からスタートさせたいと考えております。
 最後に、今後のスケジュールですが、平成29年度はきょうお示しいたしました基本プラン(案)、これを策定いたしまして、その後、設計、来年度には建設工事に着手いたしまして、平成31年度に開館を想定しながら、今後も東京都や関係者との調整を図ってまいりたいと考えております。
 説明は以上です。


◯スポーツ推進課長(室谷浩一君)  私からは、イ、大沢総合グラウンド夜間照明設備等整備工事の説明会について、御説明差し上げます。お手元の資料2をごらんください。
 1の概要でございます。こちらは既に御案内させていただいておりますとおり、いよいよ今月の中旬以降、大沢総合グラウンドへの夜間照明設備等の整備工事着工に当たりまして、近隣住民の皆様を対象に、その工事内容や工事期間等に関する説明会を開催するものです。本説明会の御案内通知につきましては、大沢五丁目、そして、当グラウンドの南側に隣接する調布市の富士見町地区の約200世帯の皆様に案内通知のほうを、7月中にポスティングをさせていただいております。
 そして、2の開催日時及び会場でございますが、平成29年8月9日、本日でございます。午後7時から午後8時の予定で、大沢コミュニティ・センターの体育館を会場といたしております。
 説明内容でございますけれども、こちら記載のとおり、工事場所は大沢五丁目の大沢総合グラウンド敷地内、工事期間につきましては、こちら、今月8月16日から来年の1月末までという予定で工事のほう、スケジュール、工程を立てております。作業時間は午前8時から午後5時、昼間の工事ということで、基本的には日曜、祭日は工事を行わない予定でございます。工事内容につきましては、野球場の1面、サッカー兼ラグビー場1面、テニスコート6面に夜間照明設備を設置するとともに、サッカー場南側の現在芝生のエリアにフットサル等、多目的に利用可能な人工芝のスポーツ広場2面を新たに整備いたしまして、こちらにも夜間照明設備を設置するものです。こちら、工事完了後、運用の開始につきましては、1月の開始予定で、またこちらで改めて条例改正等の議案の御提案をさせていただきたいと考えております。
 私からの説明は以上です。


◯委員長(吉野和之君)  市側の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。


◯委員(半田伸明君)  もう時間も少ないので手短に行きますけど。まず、太宰の前回の行政報告を頂戴したとき、使用貸借の議論をさせていただいたと思います。現状、進捗、どのようになっているのか、ここからまず入ります。


◯スポーツと文化部調整担当部長・教育部理事(向井研一君)  使用貸借につきましては、東京都と調整を現在も図っているところでございます。まだ具体的にどのような条件でお借りできるかということについてはまだ調整中でございますので、まだ言えるような情報はございません。


◯委員(半田伸明君)  それはいつ確定するんでしょうか。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  私ども、今鋭意交渉中でございますけれども、土地の使用許可をもらうということと議論がセットになっているかと思います。今、東京都も東京都の中で基本的にここに私どもがやりたいということを前提に調整を進めている最中でございますので、私どものほうからもいつごろという打診はしていますけれども、先方も今順々に調整中なので、いつという確約を今時点ではいただいておりません。
 ですので、この後、いずれにしろ場所をおおむね特定した上で設計にも入ってまいりますし、全体のスケジュールに大きく影響することでございますので、まだ今この場でいつごろを目指しているということは申し上げられませんけれども、私どもとしても全体の進捗に影響がないように、なるべく早い段階でということを想定をして進めているところでございます。


◯委員(半田伸明君)  そこなんですよね。結局使用貸借云々と以前議論したのは、当然お金のこともありますけども、やっぱりスケジュールを壊されちゃうと、これは大変な問題になります。
 それで、そのことと絡めてなんですが、これは基本プランの案ですよね。で、基本プランの策定に入っていきますよと。基本プランの策定の時期、いつごろ想定なされていらっしゃるのか。


◯スポーツと文化部調整担当部長・教育部理事(向井研一君)  この整備基本プランにつきましては、冒頭申し上げたとおり、きょう文教委員会の皆様方に報告した後、これからパブリックコメントを実施したいと考えております。おおむね8月の終わりから9月の頭ぐらいにかけてを今予定をしておりますけれども、そちらの市民の皆様方の御意見や、また、さまざまな御要望などもございますので、それらを踏まえまして調整を図った上で、おおむね9月末にはこのプラン、案をとったプラン策定ということを目指して進めておるところでございます。


◯委員(半田伸明君)  土地、底地の部分が未確定なまま、プランの策定っていうのはどうなのかなというのがちょっとひっかかっているんですよ。となると、使用許可の件もそうなんですが、底地、どうしますっていうことの結論は、やっぱりプラン策定までに何とかまとめてもらいたいですね。そこは東京都さんに御努力いただくしかないですけど、ここの部分がプラン(案)だからまだいいんだけど、プランになったときに、やっぱり足りない部分が出てきちゃうというのはまずいと思うんですね。そこの問題提起を、まず今したところです。
 続きまして、プラン(案)の中身で、吉村さんに関しては、津村さんのほうから寄贈を受けますよという承諾という表現がこのプラン(案)の中にあります。一方、太宰のほうなんですが、津島さんのほうからどうのこうのという部分については、寄贈・寄託という表現があって、例えば現状、寄託を受けているのであれば、それを新たに寄贈してもらうことになりましたという文章はない。ここ、確認しておきたいんですが、まず太宰関連の資料は、現状寄託っていうものはそれなりの量があるのか、現状は全て寄贈なのか、ここを一応前提条件として確認をしておきたいと思います。


◯スポーツと文化部調整担当部長・教育部理事(向井研一君)  今件数について、何件寄贈を受けているものかというと……。
      (「件数ではなくて、寄託と寄贈の両方の形態があるのか」と呼ぶ者あり)
 両方の形態がございます。寄贈されるものもあれば、また寄託されて、そのまま継続していくものもあるというふうに考えております。


◯委員(半田伸明君)  一方、吉村さんのほうについては寄贈ということで承諾という表現があるんだけれども、太宰関連のほうについては、寄託を受けているものを、施設を建設することによって寄託から寄贈にかわるということの承諾、これはもらえていないということなんですか、ここのプラン案に載っていないということは。ごめんなさいね、つまり施設が新しくできても、寄託のままですよという資料が一部残ってしまうのかどうか、このあたり、いかがでしょうか。


◯スポーツと文化部調整担当部長・教育部理事(向井研一君)  この間、御遺族の方ともお会いして、そのあたりのこともお話をしておりますけど、まだ具体的にこの資料については寄贈、また寄託をするということについてのお話はしておりませんけれども、ただ、文学館ができた暁には、これまで寄託されていたものを寄贈するということもあり得るということは、お話の中で受けていることでございますので、まだ具体的にどのものがどういう形にという話し合いはされておりませんけれども、そういうものもあるということは確かでございます。


◯委員(半田伸明君)  続けます。その寄託されているものが寄贈という形態にかわるのはあり得るという、今お話でしたけども、可能であれば、それはプラン(案)に載せてもいいのかなと。つまり、吉村さんのほうは寄贈の承諾という表現があって、片やそうではないというのは、一体のセットの事業だと見ていますからね。だから、ここはどうなのかなというのは、ちょっとやっぱりひっかかったところなので、ここもちょっと問題提起ですね。
 続けます。あと、さっき底地の件で使用許可云々がはっきりしないということだからしようがないとは思うんですが、このプラン自体に、案からプランにかわる段階で、事業費は載せないのかどうかね。結局、これはいろいろ策がいっぱいあるんだけれども、総体的に、例えばこのぐらいの費用になりそうですとかいうものは、普通、この手の新築のプランには何かしらあるんだろうと思うんですが、今これはないですよね。この点はどうなんでしょうか。新たに事業費総体の一覧みたいなのが出てくるのかどうか。


◯スポーツと文化部調整担当部長・教育部理事(向井研一君)  まず、この基本プラン、策定を9月末までにしたいというふうに先ほど申し上げましたけれども、ここの中にはちょっと事業費までは入れられないというふうに考えております、スケジュール的にもですね。ただ、やはりそれも、いつまでもいつまでもわからないままで進めていくということはありませんので、今年度、この設計を進めていく中で、建物はもとより、やはり文学記念施設ということでございますので、展示の設計などもこれから考えていきたいなと思いますので、その際には、全体の概算額ができたときには、文教委員会のほうでも報告を随時、適宜させていただきたいというふうに考えております。


◯委員(半田伸明君)  基本プランの策定の後、基本設計・実施設計というのが最後のほうに載っていますよね。ちょっと、ここ、確認しておきたいんですが、基本設計・実施設計って当然予算が伴いますよね。多分補正という形なのかなと思うんですが、その予算が伴う時点で事業費総体が明らかになっていないのは、これはさすがにまずいと思う。だから、事業費総体が明らかになるのはおおむねいつごろなのか、それは基本設計・実施設計の前なのか、後なのか、ここをちょっとはっきりしておく必要があると思います、いかがでしょうか。


◯スポーツと文化部調整担当部長・教育部理事(向井研一君)  このように、基本プランの策定の後に基本設計に入っていくわけですけども、一部準備は始めておりますけれども、基本設計が大体まとまったところでは、おおむねの概算額は出てくるものというふうに考えております。そのあたりで、ですので、プランが9月、秋口ぐらいには大枠のところは見えてくるものというふうに考えております。


◯委員(半田伸明君)  基本設計・実施設計のことで、秋口というのは今わかりましたけど、実施設計は当然、予算が必要ですよね、これね、そうですよね。あと、平成30年度に工事費とありますけど、ここをちょっと時系列を確認しておきたいんですが、平成30年度の当初予算に実施設計、工事費が同時に乗っかってくるのか、それとも実施設計は平成29年度中の補正であって、工事費は平成30年度当初予算になるのか。今現状、どのように調整が進んでいるのかについてお聞かせください。


◯スポーツと文化部調整担当部長・教育部理事(向井研一君)  ちょっと私の先ほどの説明の仕方だとわかりにくかったかもしれませんけど、まず基本設計・実施設計については、今年度の予算の中でもう既に計上されておりまして、前年度から繰り越しをされて、それで執行をする予定でございます。なので、実施設計につきましては今年度で終わります。
 平成30年度の建設着手に向けては、来年度の当初予算に計上すると。


◯委員(半田伸明君)  済みません、すっかり忘れていました、ごめんなさいね。じゃあ、新たな補正云々と関係なくて、次年度の当初予算に乗っかってくるだけだと、こういう理解ですね。はい、わかりました。
 事業費総体については、プランの中に載せるのは厳しいというのは、事情はよくわかりますが、判明次第、別項目立てでも構いませんので、ぜひちょっと行政報告の対象に加えていただきたい旨、お願いをしておきます。
 あと、中の部分で、図面がありました。簡易な図面ですが、非常にわかりやすいなということで、結局、展示室1、2の合計がどうなるのかがちょっと気になるんですよね。吹き抜け云々とそこにも書いてあるけど、結局、その延べ床全体が500という想定っていう話だったじゃないですか、前回の委員会のときね。延べ床全体の中で、展示室1、2の面積の合計がどのぐらいで想定されているのか。これ、図面を見ると、ざっくり半分かなと思うんだけど、このあたりはいかがでしょうか。


◯スポーツと文化部調整担当部長・教育部理事(向井研一君)  それぞれ展示室1、2、こちらの5ページの図面を見ていただくとわかるとおり、大体同じぐらいの大きさなんですけれども、おおむね1つの部屋が100平米ぐらいというふうに考えておりますので、合わせて500平米のうちの200平米ぐらい、その前後というように考えております、展示室のスペースにつきましては。


◯委員(半田伸明君)  わかりました。ちょっとわからないことが幾つかありましたので、今一通り判明をいたしましたけれども。東京都との交渉は、やっぱり9月中には何とか形をつくってくださいと、やんわり、やんわりと東京都さんにお願いをしていくしかないのかなというのはあります。結局、停止条件つきのままプランが確定すること自体の怖さなんですよね、僕が一番気にしているのは。その点については幾つか申し上げましたので、ぜひ御留意いただきたいと思います。
 質問の御答弁、ありがとうございました。終わります。


◯委員(大倉あき子さん)  よろしくお願いします。1点だけお伺いしたいことがあるんですけれども、今回、井の頭恩賜公園内に設置されるということで、太宰のファンだけじゃなくて、広く一般の市民の方が訪れて、太宰のところじゃなくて、公園に遊びに来た方も足を踏み入れられたりとかする機会が多くなってくるんじゃないかなと思うんですけれども。その中で、やはり太宰の作品を手にとって見ることはできるにしても、実際読んで、触れて、またさらなるファンがふえていくっていうことにもつながってくるかなと思うんですが、図書館機能をあわせ持つ文学館とかもあるかと思うんですけれども、そういった本の貸し出しとかの話というのはなかったのか、お伺いしたいと思います。


◯スポーツと文化部調整担当部長・教育部理事(向井研一君)  この間、私もさまざまいろんな文学施設なども視察、見学に行ってまいりました。その中でも、例えば目黒区駒場に日本近代文学館というのがございまして、そちらのカフェ──ブンダンという名前のカフェなんですけれども、そちらのカフェの一面の壁には実は本がびっしり、図書館のように本が陳列というんですか、並べられております。それを、そこで御飯を食べたり、お茶を飲んだりするときに自由にとって、そこで読むことができる、そのような施設になっております。
 これは、限られたこの敷地の中で、この三鷹の太宰治記念文学館(仮称)でございますけれども、こちらにも、例えばカフェの一角にそのような図書を、自由にとって読むことができるようなコーナーを設けることも考えられるかなということで、現時点ではまだ構想段階でございますので、案ではございますけれども、そういった、来た人が自由に読めるような、そのようなスペースもぜひこの中には盛り込んでいきたいなというふうに思っております。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。やはり、作品に触れてこそだと思うので、そういったところがあると非常にいいなと、私も考えます。
 また、ミュージアムショップが中にできるかと思うんですけれども、ここでは本の販売ということは考えられていないんでしょうか、お伺いしたいと思います。


◯スポーツと文化部調整担当部長・教育部理事(向井研一君)  当然、やはりそこでも、太宰さん、吉村さんの作品なども購入ができるようなこともぜひ考えていきたいなと思っております。


◯委員(大倉あき子さん)  わかりました。よろしくお願いします。ありがとうございます。


◯委員(西尾勝彦君)  よろしくお願いいたします。この両方の施設、資料館、博物館的な機能というか、この説明にもありましたけれども、調査研究、また資料の収集についても力を入れていきますというのがあったんですね。そうなりますと、調査研究、研究保存といったもの、これ、文化財の保存とか、取り扱いとか、そういった類のものになってくる可能性もあると思うんですね。そうしますと、かなり高度に専門的な知識であるとか、技術であるとか、そういったこと、文化財保存に関する、近代のものであっても必要になってくるのではと思うんですけれども、そのあたりのところ、調査研究や資料収集についても力を入れると書いてはあるんですけれども、具体的にそれをどのように研究、保存、収集といったことをやっていくのか。
 また、もしやっていくならば、そういった人手といったものも必要になってくると思うんですね。そういったところは、今どのようにお考えなのかということをお伺いいたします。


◯スポーツと文化部調整担当部長・教育部理事(向井研一君)  今現在も、さまざまな文化財にかわるような特別重要物品に位置づけられるような、さまざまな作家のとか、美術品とか、そういうものも預かっておりまして、そういうものは一定の場所に保管をしております。
 また、それの取り扱いの方法であるとか、それがどういう価値があるのかというものについては、やはり専門的な知識が必要になりますので、それに関しましては、スポーツと文化財団のほうに学芸員がおりますので、そちらの知見なども活用しながら運営をしていきたいと、この施設ができたときもそのようなことを進めて、展開をしていきたいなというふうに思っております。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。当然展示であるとか、表に向けての見せていくといった面も物すごく大事だとは思うんですけれども、こういう資料館というのは、本当に貴重な資料の保存であるとか、どうしても紙のものだと虫損とか破損とかっていうことが起こってくる、劣化してくる。そういったことも、できるだけスピードを落としながら保存していかなければならない役目っていうのもあると思うんですね。そういったところも、ぜひお願いしたいと思います。
 あと、これ、先ほど図書館の話がございましたけれども、この文学館、資料館と三鷹市の図書館なんかとの連携といったもの、何かそういったことっていうのはお考えにはなっていないのか。その点、よろしくお願いします。


◯スポーツと文化部調整担当部長・教育部理事(向井研一君)  まさに先ほど教育部の行政報告の中でも、西尾委員から、図書館との連携、また、この文学館なども連携できればというお話がありましたけれども、具体的に図書館と、まだ施設ができる前なので、しておりませんけれども、ぜひそれは連携をしていきたいなと考えております。
 現在も、桜桃忌の時期に合わせて、三鷹図書館では太宰 治を特集したコーナーを設けて、来館された市民の皆様方に太宰 治の作品を読んでいただくというような取り組みをしておりますけれども、まさにそういったものも、こちらの記念文学館と連携をした取り組みなどが展開できるものと考えておりますので、ぜひそれは貴重な御意見として賜りたいと思います。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。パブコメもやられるということなんですけれども、三鷹市立の文学館、資料館ですので、三鷹市民の皆さんの声っていうのも本当に生かしていく形で進めていっていただきたいと思います。
 以上です。


◯委員(谷口敏也君)  済みません、単純な質問なんですけど、これ、2棟、2つ建物を建てるということなんですか。


◯スポーツと文化部調整担当部長・教育部理事(向井研一君)  吉村昭書斎につきましては、移設をしますので、1つの敷地の中に建物としては2つ建つという形になります。


◯委員(谷口敏也君)  これ、当然有料ですよね。有料の場合に、受付、要はお金を払って入る場所っていうのが太宰治記念館のほうにあるわけじゃないですか。吉村昭書斎のほうには、受付とかないですよね。どうやって区切りをつけて、敷地内で──要は有料の人が2カ所行けるようにするんでしょうか。そのための配置がちょっとこれだとわからないので。
 全然決まっていないんだったらしようがないですけど、だってお金を払って受け付けする場所が2カ所必要だったら、コストがかかるわけじゃないですか、人もかかるし。その辺がちょっとわからないんですけど、どういうふうにお考えなのかお伺いしたいんですけど。


◯スポーツと文化部調整担当部長・教育部理事(向井研一君)  確かにこれ、それぞれの施設ごとの図面を掲載しておりますので、全体の敷地の中での配置というのがわからないと思いますけれども、現時点で考えているのは、こちらの吉村昭書斎のほうには、そのような券売機というんでしょうか──もちろん、人はこちらには置きたいとは思っておりますけれども、お金を取るところは太宰治記念文学館のホールというんでしょうか、このあたりに両方の施設の入館料を取れるような場所をつくりたいと思っています。そのような配置関係になっております。


◯委員(谷口敏也君)  一個一個、別料金なんですか。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  有料にするということは、まだここには書いてございません。基本的にはその方向で今進めております。
 一個一個別料金なのかどうかっていうことも、実際に運用をどうするかということが非常に重要でございます。ただ、今、受付案内スペースというふうに玄関ホールに書いてあるところがございますけれども、今、玄関ホールに向かっても、それから屋外に向かっても、両方で受け付けができるような機能をここにしつらえたらいいのではないかですとか、それから、配置関係の中できちんと──大きさからいいましても、玄関ホールやお手洗いがあるということから考えましても、この太宰治記念文学館のほうが主たる建物になりまして、書斎のほうがやや離れのような形に、恐らくは位置関係としてもなろうかと思いますけれども。
 ここの周りの外構のしつらえですとか、ボランティアの誘導員の配置ですとか、そういう運用上も含めたしつらえをこの後考えて、質問委員も御心配のとおり、じゃあ、2カ所でどうやって効率よく人をさばけるのかとか、お金の扱いをどこにするのかとか、そういう一つ一つのことが運営にかかわることでございますので、そこはきちんとした考え方を持って準備をしていきたいというふうに思っております。


◯委員(谷口敏也君)  済みません、当然有料であるという考えのもとで思っていたので、ちょっと疑問なところで質問させていただいたんですけど。やっぱり、来ていただいたからには、2つとも見ていただきたいでしょうし、今、受付があって、券売機とかがあるところが1つのほうが当然効率的ですし。そうであれば、そこを通って、太宰を通って、吉村 昭を通って、また戻って、出ていけるというような動線とかをしっかり考えてもらって、効率的な、余り経費がかからない、後々の運営費もかかっていかないような形のをしっかりと検討していただきたい。また、事前に見せていただければなと思います。よろしくお願いします。


◯委員(伊藤俊明君)  それでは、ちょっと質問させていただきます。一番最初に、太宰治記念文学館ということで、この記念というのは、入れてくれということが、遺族の方ですか、学識の方、どちらの強い要望でしたか。


◯スポーツと文化部調整担当部長・教育部理事(向井研一君)  両方からございました。学識の方、また遺族の方から、記念館的な施設の要素を持つのもよろしいのではないかというような御意見を、遺族の方、また学識の方から、両方からいただきました。


◯委員(伊藤俊明君)  別にそれを入れるのがどうこうというわけじゃないんですけど、やはり僕なんかも、太宰治文学館という、最初、当初イメージで、これを記念を入れたほうが何でいいというか、その理由を具体的に聞かれているのなら、ちょっと教えていただければ。


◯スポーツと文化部調整担当部長・教育部理事(向井研一君)  特にこの太宰 治につきましては、文学館といいますと、本当にその作品そのものだけにポイントが置かれるというんでしょうか、注目をするというようなニュアンス──あくまでも、これも全体的な感じでもありますけれども、それだけではなく、遺族の方からは、また学識の方からは、太宰が三鷹に生きたあかし、本当に最後の太宰が生きたまちであるわけですけれども、そのときの生活の様子であるとか、そういったものもぜひクローズアップをしたほうがいいのではないかと。
 そういう意味から、太宰の作品そのものだけではなくて、太宰の人間としてのいろんな生きざまみたいなものも見えるような、例えば太宰が三鷹に住んでいた部屋の様子をそちらにビジュアルで再現をするとか、そういったものから記念的な、そういう意味から記念という意味合いは持たせるのはどうだろうと、いいのではないかというような御意見をいただいたところでございます。


◯委員(伊藤俊明君)  それでいて、太宰治記念館じゃだめなんだ。太宰治文学記念館、別にこだわるようで申しわけないんだけど、言いやすいというかね。聞いたときに、太宰治記念館ができたんだとか、太宰治文学館ができたんだというなら、まだ言いやすいの。だけど、今いろいろ太宰がいかに三鷹とゆかりがあってというか、生きたまちの雰囲気をそこで文学がいっぱい執筆されたという意味ではあれなんだけど、言ったときに、太宰治記念文学館という流れと、どうなんでしょうか、なかなか1回決めたら変えられないだろうから、いろんなことでね。
 ただ、御遺族の方の思いがというなら、僕はもうそれは一番、最優先にするべきだと思いましたので、ちょっと聞かせてください。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  今回、先ほども向井部長からも、今のところ仮称でというふうに申し上げました。太宰治記念文学館というふうに今言わせていただいておりますけども、今質問委員、おっしゃいましたとおり、太宰治記念館がいいのか、記念文学館がいいのかというところは多少議論のあるところでございます。正式名称的にどちらかになるのではないかと私どもも思っておりますけれども、記念という言葉が入った形で、最も適切な名称にするということになるのではないかという、議論を今進めているところでございます。
 先ほど、向井部長からも御説明申し上げましたとおり、やはり文学だけではない部分、太宰さんの作品だけではない部分、作品の背景にあるものについてもクローズアップをしてもらいたいということですし、御寄託、御寄贈いただいている品物の中にも、しかし、文学と直接関係ないように見えるけれども、やはりその作品の背景になっているようなものも多く御寄贈、御寄託いただく予定がございますので、そんなことも含めて、最終的にはきちんと御遺族の皆様も御納得いただき、そして学識の先生方、関係者から見ても、ああ、なるほどというような、そういう名称にきちんと整えていければなと思っております。


◯委員(伊藤俊明君)  ありがとうございます。
 それで、あともう一点なんですが、展示室の1と2ってありますね。1階のほうは常設的に、それで、2階のほうは、そういう何か特集というか、テーマ別にというので、ちょっとイメージをもう一回お願いします。


◯スポーツと文化部調整担当部長・教育部理事(向井研一君)  そうですね、現時点では、まだ決定ではございませんけれども、1階を常設展示展にしたいと思っています。2階を、企画展示展の部屋にしたいと考えております。
 というのも、やはり2階は、もし展示がえなんかがあったときには、そちらは市民の方は入らなくても、1階は常に見られる常設展示をしていて、カフェなども配置をされているということで、1階と2階の機能はそのような分け方で進められればいうふうに考えております。


◯委員(伊藤俊明君)  あくまで屋上の利用とかは、これは考えないということですね、これからも。


◯スポーツと文化部調整担当部長・教育部理事(向井研一君)  現時点では、屋上部分は考えておりません。


◯委員(伊藤俊明君)  それで、カフェの部分は、これはかなり本当に受付よりも前に突き出ている感じで、オープンなイメージなんですけど、このカフェのところに対しては、厨房だとか、何かこういうのは何もないんですか。


◯スポーツと文化部調整担当部長・教育部理事(向井研一君)  こちらのカフェは、現時点では余り本格的な厨房を入れてお料理を出すといったものよりは、軽食程度のものを。特に、先ほどいろんな大事な、保存しなければいけないという、非常にそういう部分もあって、においであるとか、そのようなものがついてしまうのは、ちょっと管理運営していく中では難しいという側面もありますので、余り大きな厨房というものは想定をしておりません。


◯委員(伊藤俊明君)  わかりました。それで、こういう東京都の施設の場合には、今、総合スポーツセンターなんかでもネーミングライツでよくやっていますけど、こういうことっていうのは可能なんですか、この太宰治記念館に関しては、このネーミングライツというか、副題というか、呼称だとか、東京都の貸借との関係もあるかと思いますが、どうなんでしょうか、その辺は。


◯スポーツと文化部調整担当部長・教育部理事(向井研一君)  まだ、ちょっとネーミングライツについては、この施設については、特にまさに東京都ともそのあたりの、まず借りるということ、使用貸借のことといったようなものが優先的に今交渉の土台に乗っていますので、ネーミングライツというのは、今のところは考えておりませんけれども。当然、先ほど来、記念文学館なのか、文学館なのかといったようなものもありますけれども、愛称といったものは、ぜひちょっとこういうかたい名前ではない、何とか館といったようなものも、今後、遺族の方も含めて検討していきたいというふうに考えております。


◯委員(伊藤俊明君)  以上です。ありがとうございました。


◯委員長(吉野和之君)  他にいいですか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 以上でスポーツと文化部報告を終了いたします。
 休憩いたします。

                  午前11時54分 休憩



                  午後11時54分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 管外視察について、本件を議題といたします。
 休憩いたします。
                  午前11時54分 休憩



                  午前11時56分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 管外視察については、お手元に配付した日程のとおり進めてまいりたいと思います。これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。なお、ダイヤの改正などに伴い、時間につきましては若干前後することがありますが、あらかじめ御了承願います。
 次回委員会の日程について、本件を議題といたします。
 次回委員会の日程については、次回定例会の会期中とし、その間必要があれば正副委員長に御一任いただくということにしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 それでは、その他、御発言のある方。
                (「委員長」と呼ぶ者あり)
 休憩いたします。
                  午前11時57分 休憩



                  午後0時01分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 では、本日はこれをもって散会いたします。
                  午後0時01分 散会