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トップ会議録会議録閲覧 > 会議録閲覧(平成29年文教委員会) > 2017/12/12 平成29年文教委員会本文
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2017/12/12 平成29年文教委員会本文

                  午前9時29分 開議
◯委員長(吉野和之君)  文教委員会を開きます。
 初めに休憩をとって、審査日程及び本日の流れを確認いたしたいと思います。
 休憩いたします。
                  午前9時29分 休憩



                  午前9時30分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 審査日程及び本日の流れにつきましては、1、行政報告、2、文教委員会管外視察結果報告書の確認について、3、所管事務の調査について、4、次回委員会の日程について、5、その他ということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのように確認いたします。
 市側が入室するまで休憩いたします。
                  午前9時31分 休憩



                  午前9時34分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 スポーツと文化部報告、本件を議題といたします。
 本件に対する市側の説明を求めます。まず、項目アについての説明を求めます。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  おはようございます。よろしくお願いいたします。それでは、まずは1点目、アについての御報告をさせていただきます。まず私から全体的なことをお話しさせていただきます。
 まず、「井の頭恩賜公園内に建設する「井の頭文学施設(仮称)」に関する整備基本プラン(案)」のパブリックコメントで出された主な意見と同修正案及びパブリックコメントの実施についてでございます。井の頭恩賜公園内に建設する「井の頭文学施設(仮称)」に関する整備基本プラン(案)につきましては、8月の本委員会にて御説明した後、平成29年8月20日日曜日から9月9日土曜日までの間、パブリックコメントを実施いたしました。当初はパブリックコメントを経て9月末にプランを確定する予定でございましたが、9月28日の文教委員会で市長からも御報告させていただきましたとおり、市議会の皆様から、またパブリックコメントなどで多様で幅広い御意見をいただきましたことから、確定時期をいま少し延期して東京都と調整してきたところでございます。
 この後、向井担当部長より、まずは9月9日までのパブリックコメントの概要と主な御意見についての御報告をさせていただきますが、パブリックコメントの中では特に建設場所に関する意見、具体的には万助橋付近の当該予定地には建設するべきではないのではないかという御意見が一定の割合で出されているところでございます。また、同じく万助橋付近での整備につきましては、生態系への配慮などの観点から当該予定地ではなくほかの場所で、もしくは園内のほかの場所でというような建設を希望する旨の要望もありまして、場所について反対意見を述べる団体・市民が少なくない中で、三鷹市としては都立公園の今後の管理に及ぼす影響を最小とする必要があると考え、井の頭恩賜公園内の別な場所での整備の可能性について東京都と協議・調整を重ねてきたところでございます。このたび場所につきまして、整備基本プラン(案)でお示しした「万助橋付近」から「文化・交流エリア東側広場」に変更した修正案につきまして市議会、文教委員会に御報告し、再度のパブリックコメントに付することにつきまして公園管理者である東京都と一定の調整ができましたので、修正案にお示しした3点の修正点を御説明させていただくとともに、この修正案についての再度のパブリックコメントの実施についてもあわせて御説明させていただくところでございます。なお、11月の文教委員会で行政報告させていただきました時点では、従前の万助橋付近で実現ができるのか、もしくはそこでは難しいのでほかの場所への変更を検討せざるを得ないかについては、まさに都と調整中の段階でございました。それぞれの案についての検討・調整の途上でありましたので、明確に御説明することが難しい状況でありましたということを改めて申し添えさせていただきます。
 また、当初予定しておりました9月末のプラン確定を延期いたしましたことから、全体的なスケジュールも修正してございます。これも後ほど向井担当部長から御説明いたしますが、この具体的な修正点につきましては、全体スケジュールでの変更を受けまして、本整備基本プラン修正案につきましては平成30年1月末での確定を目指しまして進めてまいりたいと考えております。なお、今後必要な事業費等につきましては、改めまして来年度当初予算の中で御議論いただければというふうにも考えているところでございます。
 私からは以上でございます。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  私からは、この井の頭恩賜公園内に建設する井の頭文学施設のパブリックコメントについて初めに御報告させていただきます。この間の検討状況につきましては、今、冒頭、大朝部長から概略を申し上げましたけれども、私からはまず、8月から9月にかけまして実施いたしましたパブリックコメントについて御説明を申し上げます。一部、11月の文教委員会で御報告させていただいた内容も重複しておりますけれども、御了承いただければと思います。
 初めに資料1をごらんください。1ページでございます。ローマ数字のIで、パブリックコメントで出された主な意見というふうな項目がございます。こちら、まずパブリックコメントは8月20日から9月9日までの3週間実施いたしまして、115人の方から302件の御意見をいただきました。
 御意見の送付方法につきましては、全体の9割以上に当たる106件の方がメールで、また3件がファクス、また手紙やはがきで6人の方が御意見をお寄せいただきました。また、市内・市外の区別で申し上げますと、115人のうち56人が三鷹市民の方、55人の方が市外の方でした。
 また、お一人の方から複数の意見が出されている場合も多くございましたので、意見の総数は302件でございまして、このうち市内在住の方からの意見が164件、市外在住の方からが132件、居住地不明の方が6件ございました。そして、この302件の御意見を意見の種類で分類を試みましたのが1ページの表になります。なお、この表の一番右端、人数の欄についてでありますが、例えば(1)の欄でございますと、施設整備に賛成・施設整備を前提とした意見は106件あり、34人の方からこの意見が寄せられたというふうに見ていただければと思います。なお、先ほど申し上げましたとおり、お一人の方が複数の意見を述べていらっしゃいますので、人数の欄には重複がある関係から、人数欄を合計した数は延べ人数で148人となっておりまして、115人にはなっておりませんので御留意いただければと思います。
 そして、この表中の意見の種類ごとの件数でございますが、今申し上げたとおり、(1)の施設整備に賛成または整備を前提とした意見は106件、34人の方から出されました。次、(2)の施設の位置に関する御意見は全体で69件、64人から出されました。そのうち、まる1としておりますが、「万助橋付近」に整備するべきではないという御意見が52件、そして公園外の場所の整備について述べている御意見が17件、14人から出されました。また、(3)で施設整備そのものに反対の意見は22件、17人の方、(4)で整備基本プランの内容に対する質問や意見は93件、25人の方、(5)で計画の進め方に関する御意見は12件、8人から寄せられました。
 次に1ページ下段、4の主な御意見のところをごらんください。今、表で申し上げました分類に沿って主な御意見を列挙してございます。まず(1)、施設整備に賛成または整備を前提とした御意見でございますが、こちらでは、太宰 治の文学を顕彰する記念館、文学館を設立することは、極めて大きな意義を持っており、公園の一角に建設することを希望するという御意見や、また、「文学の発信地としての井の頭恩賜公園」という位置づけはよいという御意見。また、三鷹市のブランディングという観点からも効果がある、日本のみならず海外からもお客様をお迎えできるなどの御意見がございました。
 次に(2)、施設の位置に関する御意見のうち、まる1は「万助橋付近」に整備するべきではないという御意見ですが、環境を守るためにも、既に切り開いている場所への建設で対応をなどの意見や、また、建設には賛成だが、公園内のほかの場所でなどの意見がございました。次、(2)のまる2では公園外での建設についての御意見がございましたが、この中では、文学施設建設には賛成するものの、井の頭恩賜公園内ではない場所でという意見などがございました。
 次に(3)、施設整備に反対の御意見としては、そもそも箱物をつくることへの反対意見、また、資材置き場は渡り鳥の羽休めの場所である。また、税金の無駄遣いなどの御意見があったところでございます。
 次に(4)、整備基本プランに対する御質問や御意見の中では、太宰ファン参加型の仕組みの構築をという御提案や、また、国内にある他の施設とどのような協力関係を結んでいくのかなどの御質問などがございました。
 また、(5)は計画の進め方に関するものでございましたが、例えば環境団体への調整、また、時間をかけて進めるべきであるというような御意見などがございました。
 以上が9月9日までに実施したパブリックコメントについての御説明になります。このようにパブリックコメントの中では特に建設場所に関する御意見、具体的には万助橋付近には建設するべきではないという御意見が一定の割合で出されるなど、場所について反対意見を述べる団体や市民の方が少なくない中で、三鷹市としては都立公園の今後の管理に及ぼす影響を最小とする必要があると考えまして、井の頭恩賜公園内の別の場所での整備の可能性について、この間東京都と協議・調整を重ねてまいりました。そして、この施設整備の場所につきましては、施設整備基本プラン(案)でお示しした「万助橋付近」から「文化・交流エリア東側広場」に変更した修正案についてこの市議会で御報告いたしまして、再度のパブリックコメントに付することについて東京都と調整ができましたので、次にこの修正案について御説明いたしたいと思います。
 資料の3ページ中ほど、ローマ数字のIIの整備基本プランの修正案についてをごらんください。まず修正案の考え方でございますが、三鷹市といたしましては、太宰 治の作品内に井の頭恩賜公園がたびたび登場するなど公園とのゆかりが深いということ、また吉村 昭さんは公園の隣地に居住して多くの作品を発表し書斎から眺める風景を好んだこと、さらに、公園ゆかりの多くの文化人の業績を語り継ぐ場を設けることで公園の魅力向上や地域の活性化につながることなどから、井の頭恩賜公園内での施設整備について東京都と調整してきたところです。また、この間、三鷹市議会からのさまざまな御示唆をいただいたことや、整備基本プラン(案)を公表しパブリックコメント等を実施する中で、特に施設の位置についてさまざまな意見が出たことを受けまして、参加と協働によるこれまでの三鷹のまちづくりの観点から、「文化・交流エリア東側広場」へ、建設位置をそちらに変更するものでございます。
 大きく修正点は3点ございます。5ページ以降の資料2になりますが、整備基本プランの修正案のページに沿って、修正について御説明いたしたいと思います。
 まず施設の位置についてでございますが、8ページをごらんください。8ページに施設の位置とありますが、2行目の網かけになっている部分でございます。基本プラン(案)ではここを井の頭恩賜公園西園北側万助橋付近となっていましたが、この修正案では井の頭恩賜公園西園文化・交流エリア東側広場に変更し、それに伴って右側の位置図を修正いたしました。
 修正点の2点目は10ページでございます。10ページをごらんください。この下の段に、太宰治記念文学館(仮称)計画図面案について、新しい位置に合わせた計画図面案に修正してございます。なお、この計画図面につきましては、今後、実施設計を行う中で調整を図っていきたいと考えております。
 次に14ページをごらんください。今後のスケジュールでございますけれども、当初案では平成29年度までに実施設計まで終了する予定となっておりましたが、この修正案では実施設計を平成30年度、そして建設工事を平成30年度から平成31年度と年度をまたいだ形と変更しております。
 申しわけございません。また資料の4ページへお戻りいただければと思います。修正案につきましては、今申し上げた修正箇所3カ所であるものの、位置やスケジュールといった大変大きな変更であることから、この修正案について再度のパブリックコメントを実施したいと考えております。この再度のパブリックコメントにつきましては、本日この文教委員会の皆様に御説明した後、12月15日から年明け1月4日までの3週間、従前と同様の手法で御意見の募集を行いたいと考えております。なお、前回9月9日までにパブリックコメントに御意見をお寄せいただいた115人の皆様には、この修正案について再度のパブリックコメントを実施している旨をお知らせしたいと考えております。そして、冒頭、大朝部長が申し上げたとおり、基本プラン修正案につきましては平成30年1月末での確定を目指して進めていきたいと考えております。
 私からの説明は以上でございます。


◯委員長(吉野和之君)  項目アについての説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。


◯委員(大倉あき子さん)  おはようございます。御説明ありがとうございました。何点か質問させていただきます。
 8ページの修正案のところの施設の位置なんですけれども、こちら文化・交流エリア東側広場に変更されたということで、この位置はちょっと行くと住宅街があるかと思うんですけれども、この住民に対しての説明会はどのように行うと考えられているのか教えていただきたいと思います。
 2点目なんですけれども、バリアフリーの考え方なんですが、こちら駐車場、今度新しく建てられる位置のすぐ近くにあると思うんですが、身体障がい者用の駐車場等、バリアフリーの考え方、どのように考えられているのかお伺いしたいと思います。また、カフェは公園の来館者の利用も可能ということなんですけれども、授乳室など設けられたらいいなと考えているんですが、そのような御意見はなかったのか、また取り入れる方向性はあるのかお伺いしたいと思います。
 まずは2点、よろしくお願いします。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  まず、この周辺の住民の方々への説明についてでございますが、きょうこのように文教委員会に御説明して報告を終えた後、この周辺の町会や住民協議会、また商店会の皆様方にも影響があると思いますので、こちらのほうにも丁寧に説明していきたいと考えております。もちろんこの間御意見をいただいておりました環境に取り組んでいる団体の方にも個別に御説明していきたいなと考えております。
 また、バリアフリーの考え方でございますけれども、当然、施設を整備するときにはバリアフリーを踏まえた形での整備をしていきたいと思います。具体的なところにつきましては、今後、基本設計、実施設計をする中でそこの具体的な項目については確認していきたいと思っております。あと、身体障がい者の自動車、車の乗りつけでございますけれども、この近くに井の頭公園の駐車場もございますけれども、そちらを使えるかどうかということは東京都のほうとも調整しなければいけませんが、当然、来館される方のアクセスというものについては、身体障がい者の方も来られるということを踏まえた形での運用を考えていきたいと思っております。それから、カフェでございますが、カフェの考え方につきましては、この間、前回の基本プランの案のときにも説明しましたけれども、この施設に訪れる人はもとより、公園に来られる方にもぜひ使っていただけるような、そういうしつらえにしていきたいなと思っておりますので、文学館に来る目的のために来るだけじゃなくて、公園を訪れた方がカフェにも寄れるような、そういうつくりにしていきたいと思っています。また授乳室につきましても、今度はこの場所については非常に人通りの多いところでございますので、ファミリーとか親子連れの方が多く通る場所でもありますので、授乳室の設備についてもこの設計の中で踏まえていきたいと考えております。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。ぜひバリアフリーの視点とか、あとまた、たくさんの方が来られるということなので、さまざま皆さんが便利な機能が兼ね備えられるように考えていただけたらと思います。
 1つ確認なんですけれども、先ほどの住民の説明会なんですが、町会、また住民協議会、商店会とか丁寧に御説明されるということなんですけれども、説明会という形で設けられるのか、それとも個別にそれぞれに御説明に伺うのか、そこを確認させていただきたいと思います。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  具体的な手法についてはまだちょっと検討中でございますけど、まずはその近くにお住まいになっている町会の会長さんであるとか住民協議会の会長さんなどに情報提供した中で、どのような形で周辺の住民の方に──説明会という形でやる手法がよいということであれば、それに赴いて丁寧に説明していきたいと思います。段階を踏んで検討してまいりたいと思います。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございました。
 あと3点ばかり質問なんですけれども、喫茶スペースのことなんですが、10ページの交流・サービス機能というところで、朗読会やミニ講演会なども想定して多目的に喫茶スペースを活用されるとなっているんですけど、イベントがあるときの一般の方の利用はどのように考えられているのかお伺いしたいと思います。
 あともう一点が、太宰の文学作品を手にとって見られるようなコーナーがあると、より一層親しんでもらえるのではないかなと考えております。たしか夏目漱石の文学館とかにはそういう図書コーナーとかもあったかと思うんですけれども。施設も狭くて、そういう場所を設けるのも大変だと思うんですが、そのようなことも考えられているのかお伺いしたいと思います。
 あと最後なんですけれども、以前に質問があったかと思うんですが、もう一度確認で、この施設は有料施設になるということでの認識でよろしいのかお伺いしたいと思います。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  まず喫茶スペースの使い方ですけれども、実際にイベントをするときに、そんなにすごく広いところではございませんので、やはり開館時間中に喫茶スペースで何かイベントをやるときにはイベントが優先ということになろうかと思いますけれども、今後運営の中のことではございますが、いろいろ施設を検討するここまでの中で、やはり例えば閉館後、一般的には恐らく5時とか6時とか、それぐらいまでの開館時間ではないかと想定しておりますけれども、例えば閉館後に朗読会を単独で行うことができるように、館の中を通らなくてもこの喫茶スペースに出入りができるような動線を確保する。つまり、館本体、展示室のほうが閉まっていても、喫茶スペースだけ切り分けて、喫茶スペースの通常の営業時間後にイベントが開催できるであるとか、そういうふうなしつらえにできるようにということを前提に間取りを考えてもらっていますので、そのような工夫の中でさまざまなことができればと思っております。
 それから、文学作品を手にとって見られるというのも、これも大変御要望の多いところでございますし、私どもも実際に今寄託されているさまざまな絵画ですとかそういうものを展示するだけではなくて、そういう太宰さんの人となりを理解した上で、やはり作品も手にとって見られるということも非常に重要だなと思っております。質問委員御指摘のとおり、大きな図書室を構えられるような面積ではございませんけれども、1階のレファレンスの部分であるとか、それから、例えば駒場にあります日本近代文学館などでは、カフェスペースの中に書棚があって、お茶を飲みながらさまざまな文人の作品に触れるというようなコーナーを設けているような、そういう先例もあるようでございますので、さまざまな工夫の中で太宰さん、吉村さんの作品に触れられるような、そういうコーナーはぜひ設けていきたいと思っております。
 それから、有料か無料かという点につきましては、基本的には有料ということを前提に検討を進めているところでございます。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございました。パブリックコメントの御意見も読ませていただきましたけれども、市内・市外ともに大変関心の高い施設だなということを改めて実感いたしました。非常に後世に太宰が生きたまち三鷹ということで文化的価値を残していくということは本当に太宰のファンのみならず、子どもさんたちにも大変誇りになっていくかと思いますので、いろいろ大変かと思いますけれども、今後ともよろしくお願いいたします。


◯委員(西尾勝彦君)  よろしくお願いいたします。まずこの修正案についてなんですけれども、施設等の変更がされておりますが、東京都との調整の中で、建設位置の変更に関して、東京都との協議の経過、その内容といったものがちょっとこの報告からははっきりしないんです。そういったことをまず教えていただけますか。
 そしてまた、8ページの施設の位置の項目のところに引き続き「東京都と調整中」と記載されているんですけれども、今後また何か、行われるパブコメ等を受けて、市民意見を受けて変更が行われる可能性というのももしかしたら出てくるのかなという印象も受けたんですね。そういった場合に、また東京都との調整が進められ、その調整の内容といったもの、これが三鷹の市民の皆さんにお知らせができるような形というのはとれないのでしょうか。結果だけを教えるという形、お伝えするという形になってしまうのでしょうか。その点、お伺いいたします。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  まず2点目の「東京都と調整中」という記載についてでございますけれども、東京都としては、東京都と三鷹市の間のやりとりというのは、公式にはこの後プランが確定した後に三鷹市が公園への施設の設置許可申請を出して、その許可申請が認められるというところまで行って初めて正式にこの場所で東京都が認めたということになる、そういう手続でございます。手続的にそうなります。ですので、現時点では東京都が既に許可を出したという形ではないということで記載がこのようになっているというふうに御理解いただければと思います。
 また、この間の東京都との交渉経過といいますか、調整の内容でございますけれども、さまざまな御意見をいただいて、特に東京都と御一緒にかいぼりなどを実施している団体さんですとか、公園の利用者の方々からこの文学館に反対するわけではないけれども、やはりこの場所ではないほうがいいのではないかという御意見に、私どもとしてはどのように対応するかということを東京都との間でさまざま意見を交換してきたところでございます。もともとの場所を非常によいと思って何年間も交渉して進めてきたわけではございますけれども、実際に環境保護の観点ですとか、それから生態系への配慮ということを前提に置いた場合に、その場所に単に公園として整備するだけではなくて、建物を建ててしまうということの是非はどうなんだという御議論につながってまいりましたので、私どもとしては、都市公園でございますので、自然が優先ということではないということの前提に立ちつつ、やはり公園全体の調和の中でどのようにしていけばいいのかということを確認し、議論を進めてきたところでございます。なかなか難しい議論でございましたので、私どももどうするべきなのかということで、非常にいろいろ調べたり、いろんな専門家の意見なども配慮してと思いましたが、最終的にはこの新しい場所が文化・交流エリアの中ということで、もともとジブリ美術館にも近く、そういう意味では、樹木も割と少ないところもありますけれども、比較的開けた場所でございますので、こちらに位置を変更するということで逆に公園全体の調和が図れるかどうかということで、今こちらのほうへということの提案のし直しということをさせていただいたということでございます。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。まず、東京都と事務的には申請して許可をもらうという形が1つあって、もう1つ、いろいろな市民意見というのをお伺いして、それを東京都のほうに伝えて、その中で協議を行ってきてこういう結果になったと、そういう理解でよろしいわけですね。
 次なんですけれども、計画図面の案を修正されたということなんですけれども、平成28年の第4回の定例会の補正予算にこれが設計業務を含む整備事業費として3,141万2,000円というのが決まっていたと思うんですね。これは以前の位置を想定しての設計業務を含む整備事業費として出されたものだと思うんですね。ちょっと僕、そういったところの基礎的な知識がないものですからお伺いしたいんですけれども、今後これも変わっていくということなんでしょうか。お願いします。


◯企画部長・都市再生担当部長(土屋 宏君)  予算でお認めいただきました、整備の基本プランの策定から実施設計までの流れを繰越明許費という形でお認めいただいて、今その取り組みを進めているところなんですけれども、今回こういった形で1回立ちどまるということがありましたので、時期が少し後に送られます。したがいまして、今回、今のところ想定しておりますのが、今年度中までに基本設計までは終わらせるということなので、今回の予算では実施設計まで入っておりますけれども、そこは使わずに基本設計まで終わらせて、できればまた新たに御議論、御検討いただきますけれども、平成30年度の当初予算のほうに実施設計のお金を再度計上させていただくということを今考えております。ただ、その設計費全体の枠につきましては大きく変動するとかいうことでなく、基本的に当初から御説明させていただいている枠の中で調整できるものと考えております。


◯委員(西尾勝彦君)  わかりました。以前の補正予算の整備事業費といったものも含めて、今後、位置の変更にもいろいろ対応していかれるということなんですね。


◯企画部長・都市再生担当部長(土屋 宏君)  整備事業費というのは今のところまだ実施設計までの整備事業費しかお示ししておりません。今回のこういった形でのプランの変更を踏まえて、建設事業費、これにつきましても、できれば今私どものほうとしては当初予算の中で一定の御議論がいただけるような形でのスケジュール観で検討していきたいと考えております。


◯委員(西尾勝彦君)  わかりました。済みません。
 もう一点なんですが、修正案全体を読ませていただきまして、少し外向きな感じがしたんです。パブコメでも市外からの意見というのも多いようで、確かに外向きというか、三鷹市外の方に対するアピールというのも重要だとは思うんですけれども、どうしてもこれ、三鷹市民の方の財産でもあるとは思うんです。文学の三鷹というのを何よりもまず三鷹市民の方が意識して納得してという地盤があってこそのものだと思うんですよね。そういった場合に三鷹市民の皆さんへの還元の部分がちょっとはっきり見えてこなかったんですけれども、例えば修正案9ページの施設整備の基本理念のところに、ガイドボランティア等で活躍する市民云々という文言があるんですが、三鷹市民の方に関して出てくるのが、恐らくボランティアをお願いするというような形がちょっと強調されているのかなという感じがしてしまいまして、それではどうかなというような、三鷹市民の方にお手伝いをいただくということも重要なんでしょうけれども、それこそ三鷹市民の方の財産ともなるものですから、三鷹市民の方への還元というのをもう少しはっきりさせていくことはできなかったのかなと思うんですが。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  今、質問委員おっしゃいますとおり、三鷹市民の財産としてこの建物を建てていく、そしてこの建物の中で三鷹市に大変深いゆかりのある太宰さん、吉村さんという2人の文豪の貴重な資料をきちっとした位置づけで展示していくということ、この館とその館に含まれるもの自体が市民の宝であるというふうな位置づけで進めていることは、記載がもしかしたら少し弱いとお思いかもしれませんけれども、私どもとしては本当にそれをまずイの一番として進めているところでございます。ただ、この文書の整備基本プランという、主にはやはりハードをどういうふうに整備していこうか、公園の中にどう位置づけていこうかという、基本設計、実施設計につなげるための整備基本プランだという性質上、どうしても、特に今回修正点も場所ですとかスケジュールですとか、そういうものが中心の御説明になっていますので、そのようにお聞き取りいただいたかなとは思いますけれども。前回御説明いたしまして、今回は変更がないので説明をはしょった部分、例えば8ページ目のIIの太宰治記念文学館(仮称)整備の考え方でありますとか、同じ構造で11ページの吉村昭書斎(仮称)整備の考え方ですとか、こういう目的や背景のところにも、このお二人がどれほど三鷹にとって重要な方かですとか、それがそうはっきりは書いていないかもしれませんけど、三鷹市民にとっての非常に貴重な財産であるので、ここにこういうふうに位置づけていくんだということを前提にしてございますので、そのようにお酌み取りいただければなと思います。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。では、今後、ぜひ三鷹市民の皆さんに対する還元といったものも何か仕組み上も明らかにしていっていただきたいと思います。
 以上です。


◯委員(半田伸明君)  まず、前回の委員会で適地変更の可能性という重大な事項を、冒頭の報告になくて、質問が出て初めて答えが、そういうことが出てくるということは重々反省していただきたい。行政報告ということは、それだけ重みがあるということを御理解いただきたいと思います。この件は再度指摘させていただきます。これはこれでおしまいです。
 質問に入ります。まず、パブコメの内容を受けて、じゃあ修正しましょうという事例が過去にあったのかどうか。こういう新たに施設をつくるときにね。ここから入りたいと思います。


◯企画部長・都市再生担当部長(土屋 宏君)  後ほどちょっともう一回確認させていただきたいんですけれども、絵本の家をつくるときも、やはりあの場所の変更というのがございました。ただ、それはパブコメをやった結果として変更したのか、その前の段階でのいろんな御意見をお伺いする中で変更したのか、ちょっとそこが定かではないので、そこはまた別途確認した上で御報告させていただければと思います。


◯委員(半田伸明君)  絵本の家はパブコメじゃなかったんです、たしかね。ちょっと確認していただきたいと思います。私の認識の中では、新たな施設をつくるときにパブコメをやる、一定の意見が来る、修正案を出すというのは初めてじゃないかと思うんですね。ここはちょっとやっぱりきちんと整理しておきたいと思います。
 まず、資料の1ページ目です。件数と人数の表がありますね。箱物反対だ、税金無駄遣いだと、施設整備に反対するというのは17人だから、ざっくり1割と。だから、ああ、1割だなということでいいわけですね。施設の位置に関するもの、万助橋付近はだめですよとか、そういう位置に関するものは64人ということで、ざっくり5割弱。これは重みがありますね。私がどうしてもひっかかっているのは、ここをちょっとやはり整理しておきたいんですが、今回は都の公園施設を一部お借りしてつくるということもあるので、東京都さんとの関係もあるので、広く意見を募集するというのは、これは当然のことなんですが、この64人の中で市内の方の意見はどのぐらいあったのか。つまり、御意見をいただいた人数で、居住地、市内56人、市外55人、不明4人とありますね。市内と市外で大体5割5割なんですよね。この5割5割、半分半分の比率がこの64人にも言えることなのかどうかはきちんと整理しておきたいと思います。いかがでしょうか。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  この64人の市内、市外の割合は、確かめれば言えるんですけど、今すぐ即答はできませんので、ちょっと確認させてください。


◯委員(半田伸明君)  じゃあ、それはしようがないけれども、ポイントなのは、仮にこの64人の内訳が市外の方が大半だったと。仮にですよ。そうなった場合に、市民の方の意見の比率が少ない状況で、市外の方の意見を、ちょっと言葉悪いですけど、重く受けとめて、三鷹市の施設のあり方の変更をいわば迫られた。意地悪な言い方かもしれませんが、そういう見方もあろうかと思う。つまり、パブリックコメントの重みですね。市民意見を求めるのが当然大優先なわけですから、さっき言ったように都の施設ですから市外の云々も当然出てくるんだけども、市外の方、一方に偏った意見で、例えば東京都からストップ入っちゃった、わあ、どうしようという流れじゃなかったということを我々7人多分全員確信したいんだと思うんです。つまり、あくまで第1優先は、市の施設なわけですから、市民の皆さんのパブリックコメントというのが当然出てくるべきだと思いますので、このあたりの温度差をどのように捉えて今回の修正案につながったのかの総括的なお話をいただきたいと思います。


◯企画部長・都市再生担当部長(土屋 宏君)  まず、委員さんおっしゃるとおり、市民の方、それが第一というのは私どもも重々認識しております。一方で、やはりおっしゃっていただいたとおり、都立公園内であるということからすると、利用者というのは広く都民の皆様あるいは全国民ということもありますけれども、そういった広い方たちが利用されています。しかも、その管理をするのは東京都ということですので、そちらとの関係もあるということでの一定の配慮は必要かなと思っておりますし、もう一点は、やはりパブリックコメントの手続条例でも市民の定義ということを、これは自治基本条例でもそうですけれども、市内に住み、もしくは市内で働き、学び、もしくは活動する人ということからすると、公園で活動する方たち、広く捉えれば市民という捉え方もできると思いますので、私どもとしてはそういう、住民票があるなしということよりも、三鷹市内で活躍・活動してくださる方、広く皆さんの御意見をお伺いして、こうした──相当重い決断だと思っております。それをしたということは、市の行政運営として一定の妥当性があるものと考えております。


◯委員(半田伸明君)  いきなり正解が出てきたのでほっとしましたけど、要は自治基本条例との絡みなんですよね。そこの部分は議事録できちんと残す必要があると思いますので質問させていただいた次第でございます。
 パブコメの結果、いろんな意見が出てきて、修正案を出すに至ったということなんですが、ここを時系列にちょっと確認しておきたいと思います。前委員会で適地変更の可能性の議論もありました。この数カ月の間、こちらから能動的に──いろんな意見が来たから、能動的に三鷹市の意思として一旦立ちどまって東京都とやりとりをすることを丁寧にやっていこうだったのか、それともパブコメの内容を東京都が見て、これは三鷹市いかんよと言われたのか、ここも一応整理しておきたいと思います。


◯企画部長・都市再生担当部長(土屋 宏君)  今回の修正案は三鷹市の意思として修正するということで東京都に再度協議を申し入れております。


◯委員(半田伸明君)  つまり、パブコメの結果を東京都に実際見てもらったんでしょうけど、東京都からだめよと言われたわけではない、それが、東京都からだめよと言われたのが先行しているということではない。ここは言質をとっておきたいと思います。


◯企画部長・都市再生担当部長(土屋 宏君)  東京都からだめと言われたのではなくて、三鷹市のほうの判断として場所の修正を行いました。


◯委員(半田伸明君)  となると、三鷹市の意思として、市民──もしくは市外の方もいますけど、ちょっと市民という言い方をしますよ。さっき自治基本条例で答え出てきましたからね。市民の意見を受けて、三鷹市の意思として立ちどまり、三鷹市の意思として修正を加え、新たに今回出そうとしている。これ、実は参加と協働そのものじゃないですか。すばらしいですね。この参加と協働の実例として、私はこのことは広く発信していくべきだと思う。パブコメを再度やることについて、今までの経過を含め、広くプレスリリースをして、これが本当の参加と協働なんだということを大々的に発信していいんじゃないか。いかがでしょうか。


◯企画部長・都市再生担当部長(土屋 宏君)  私どもも今回のこういった対応、パブコメが形骸化していない三鷹市ということをしっかりと証明できた1つのいい事例だと思っておりますので、広くこういった取り組みをしたことをアナウンスしていきたいというふうに考えております。


◯委員(半田伸明君)  実際プレスリリース流すかどうかはお任せしますけど、流したほうがいいと思うな、これはね。ちょっと御検討いただきたいと思います。パブコメの経過の部分についての質問は以上になります。
 あと、これちょっとお願いになりますけど、パブコメ、12月15日からということですよね。先ほど1月末に確定の予定というお話ありましたよね。修正案に基づくパブコメを出すホームページのあり方なんですが、今、我々資料をいただいて、何といいましょう。網かけというんですか、ラインというんですか。冒頭報告で3カ所という表現があったので、数えて、あっ、これだとわかったんですが、例えば修正案のプランをぼおんと出して、こういうふうに修正案なりましたよではなくて、例えばもとの案と比較して、この点とこの点が変わりましたと、3カ所と今お話ありましたけど、その3カ所を例えばリンクを開かなきゃ出てこないではなくて、一番最初の部分のトップページ──トップページで言い方は合っているんですかね、最初の部分に、この3カ所が変わりました、詳しくはここに修正案の本体がありますという流れにしてもらえると、多くの人にわかりやすいと思うんですよ。この点ちょっとお願いしておきたいと思いますので、どうでしょうかね。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  まさに委員おっしゃるとおりで、そのままただぱんと修正案を出してもわかりませんので、パブリックコメントの概要の中には3カ所、どことどことどこが変わりましたということを、まずその項目を出して、詳しくは基本プランのほうをごらんくださいというような形でホームページ等にアップしようと思っております。


◯委員(半田伸明君)  次は予算組みの話になります。若干ずれ込むのは、これはしようがないですが、何ページだったっけな、14ページですか。平成30年度、実施設計、建設工事、平成31年度、建設工事、開館とあります。ここ一応確認なんですが、平成30年度、平成31年度、2カ年にわたります。次の3月、平成30年度の予算が出てきますね。この当初予算で出てきて、2年間にわたる債務負担行為ということの理解でよいのかどうか。これはちょっと形式的ですけど、一応確認したいと思います。


◯企画部長・都市再生担当部長(土屋 宏君)  先ほどもできれば建設費も当初予算で計上したいというふうに申し上げました。事業費が固まらないうちに予算を組むということもいかがかと思いますので、できるだけそういう形で間に合わせるように、総事業費、建設事業費を出した上で組みたいという思いがあるということを前提にお答えさせていただきますけれども、基本的に予算を組む場合には、総事業費を示した上で、恐らくこれは平成30年度は前払い金の予算を組んだ上で、平成31年度に残りの分を債務負担に設定するということで、全体の建設事業費をお示しした中での年度割りの予算となろうかと思います。


◯委員(半田伸明君)  今の質問はどういうことかというと、これは総務委員会でも指摘あったと思うんだけど、工事費本体を含め、3度目の補正で済ませるということだけは断じてあっちゃならないですね。本来だったらきちんと施政方針に載せて、平成28年12月の補正予算の議論につなげていくべきだったのに唐突感があった。だから、当時も総務委員会でさまざまな議論があったわけですね。ですから、工事費本体については、できるだけ努力していただいて、当初予算に載せ、かつ市長の施政方針にきちんと反映させる。このことはぜひお願いをしておきたいと思います。
 それで、最後の質問なんですが、ふるさと納税の絡みなんですけど、これも14ページになりますけど、「まちづくり応援寄付金(ふるさと納税)の活用」とありますね。ふるさと納税が──ふるさと納税というか、クラウドファンディングでしたか、9月の補正で出てきましたよね。金額は小さいものだったけども、工事費全体の1割を目標としてと、ああいう流れになっていった。私、本会議の最終日でちょっと苦言を申し上げましたよね。工事費本体が逆算すると10倍なわけで、工事費本体の議案が出ていないのに議決しろと言っているようなもんじゃないかということを言っていて、そのことはいまだに気持ちは変わらないんですが、それはさておき、あのときは太宰も含め、クラウドファンディングの太宰、有三ですか、いろいろありましたけども、そういったことを含めた議案だった、その説明だったわけですね、総務委員会ではね。それがどう修正されたのかについては正式に文教委員会ではやりとりがまだなかったと記憶しておりますので、ここは整理しておく必要があろうかと思います。修正案を出すまでの間、クラウドファンディングについては太宰の部分についてはストップされたのか、されていないのか、いやいや、始まりがそもそも12月ですからと、じゃあ12月の部分はどの部分で開始をしたのか、ここは一定の整理が必要だと思いますので、概略的に御説明をお願いします。


◯企画部長・都市再生担当部長(土屋 宏君)  まずクラウドファンディングの件ですけれども、当初、補正予算を計上させていただく段階では、太宰のこの記念館、そして山本有三記念館の改修工事、この2件についてクラウドファンディングをやりたいということでの御提案をさせていただきました。その後、先ほど来御説明しているように、太宰の基本プランがおくれるということになりました。クラウドファンディングに関しましては募集のスタート時期が決まっています。あのときであれば12月からでした。次は4月からになります。12月の段階でのクラウドファンディングに太宰をのせることは基本プランの確定のない中では難しいということで、クラウドファンディングについては山本有三記念館だけを12月から始めさせていただきました。この件に関しましては、確かに寄附の話をどの委員会で御説明するのが一番適切かというのは非常に難しい部分がございまして、たまたま有三記念館と太宰の文学館だったので所管は総務委員会になるということだったんですけれども、私どものほうとして、あくまでも寄附ということで、企画部の所管の事業という認識でおりまして、それらについてはたしか11月の総務委員会で、太宰についてはおくらせると、有三についてだけスタートさせていただきたいということでの御報告をさせていただいたという経過がございます。


◯委員(半田伸明君)  お気持ちはわかりますが、修正案に載っているんですよ、14ページに。だから、こちらとしては質問して、議事録に残さんといかんのですよ。所管で総務委員会で言うというのは、それはよくわかりますよ。ただ、我々のほうとしても、文教委員会の資料として出てきている以上、9月議会との関連は一応正規に質問しておく必要がありますから、悪く思わんといてください。
 それで、その部分についてはわかりましたが、ここからちょっともう少し詳しく入ります。ふるさと納税を活用した場合、一定の控除だとかありますよね。宮崎県の都城でしたか。あと鳥取の米子とか、食べ物を買いたいがためにふるさと納税をどおんとやったら、数万円で数十万とか、よくわけがわからんことになっていると。今回はそういうことは我々のところではないと思うんですが、ちょっと1点気になっていることがあります。というのは、三鷹市民の方がふるさと納税を使って、このクラウドファンディング、太宰にしろ有三にしろ、やった場合、三鷹市民、当該納税者はどういう恩恵を受けるのか、かつ恩恵を受ける幅と本来納税する額との幅というのは存在し得るのかどうか、どうでしょうか。


◯企画部長・都市再生担当部長(土屋 宏君)  基本的には、なかなか細かい計算があるようで、正確なところ、ちょっと私も全て把握しているわけではないのですけれども、基本的には三鷹市民がふるさと納税を三鷹市にした場合は、市外の方たちがやったものと同様に三鷹の市民税のほうでの控除が2,000円を除いた部分、一定の上限額があるようなんですけれども、2,000円を除いた部分について三鷹の市民税が免除されるというか、控除されるということなので、市税収入の減になるということなので、この点に関しては納めていただいたらこちらが減るという形になります。そうしたことから、あえて踏み込んで言わせていただければ、だからこそクラウドファンディングという形で市外から集めたいということがございます。特にああいった形でのネットでの拡散等の情報というのは非常に有益だと聞いておりますので、そういった形での取り組みで、できるだけ市外の方からもこの寄附を集めたいというふうに考えております。


◯委員(半田伸明君)  一旦休憩してください。


◯委員長(吉野和之君)  休憩いたします。
                  午前10時28分 休憩



                  午前10時31分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。


◯委員(半田伸明君)  ふるさと納税についてはわかりました。三鷹市専用寄附サイトを新たに構築して寄附を受け付けるということですけれども、三鷹市にとってはふるさと納税制度はいわばスタート地点でございますので、市外の方に積極的に宣伝をしていただいて、太宰ファンに届いてほしいですね。そのあたりはうまく、営業もあろうかと思います。そのあたりはうまく、どうでしょう。例えば文豪の方々、商店関係の方々、いろいろあろうかと思います。うまく営業して、大きな目標をかち取っていただければと思います。
 最後になりますが、今回のパブコメを受けて修正案を出したということを参加と協働の代表例として三鷹市から積極的に発信をし、プレスリリースとさっき話をしましたけど、そこはむしろ三鷹市の行政のあり方としてどんどん表に出していっていただきたい。我々、誇りに思いますよ、正直ね。参加と協働ってうそやん、形だけやんと言う人いっぱいいますよ。だけど、実例が出たんだ。これは大きな話ですね。そのあたりは新聞発表など含めて、ぜひどんどん積極的に外に出していただきたい。
 以上を申し上げまして質問を終わります。ありがとうございました。


◯委員(谷口敏也君)  それでは、質問させていただきます。まずパブコメについてのことなんですけど、11月の委員会でこういった資料が出てこなかったわけなんですけど、そのときに、市としての回答がまだでき上がってないんでというお話だったと思うんですけど、これ出てきた115人の方に対して、それぞれの回答もきょう、どういった回答をしたのかというのもついてくるのかなと思ったらついてないんですけど、それはどういった方法で回答していくのかということと、あと半田委員からさっき、(2)の施設の位置に関するものの64人の市内と市外の質問ありましたけど、私として聞きたいのは、この事業に対しての賛成・反対の市内の人の人数を聞きたいんで、(1)が34人で、反対の(3)が17じゃないですか。これの市内と市外もあわせてお伺いしたいんです。今回答できないでしょうから、まずはパブリックコメントの回答についてお伺いしたいんですけど。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  パブリックコメントの回答につきましては、前回、11月の文教委員会のほうでも申し上げたとおり、最終的に基本プランが確定というか、まとめるときに、それのときに全てこの意見をいただいた方には市の考え方を、このような形でお答えしますということで回答しようと思っております。ですので、今回また再度パブリックコメントを行いますので、それをいただいた意見の方、前回いただいた方からもまた再度意見をいただく場合もあるかと思いますけれども、そういうものも全部踏まえまして、最終的に1月末、今予定している修正案に係るパブリックコメントを確定する段階に、その前に皆様方に、いただいた全ての方には市の考え方を回答したいと考えております。


◯委員(谷口敏也君)  先ほどの説明ですと、115人の方に対してもう一回パブコメしますというお知らせもすると言ったじゃないですか。それするのに、1回目いただいた質問に対して回答しないで、もう一回パブコメしますという案内だけするのか。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  今度、もう一度パブリックコメントをするというお知らせとともに、前回いただいた意見の回答につきましては、この2回目のパブリックコメントが終わった段階のときに改めてお答えをしますので御了解くださいというような案内もその中に付記したいと思っております。


◯委員(谷口敏也君)  わかりました。それはしていただかないと、回答していないのにもう一回聞くのかよというと、もう一回同じ意見が出ちゃうと思うんで、その辺は配慮いただきたいと思います。
 続いて、場所、先ほど向井部長の説明の中で東京都との調整がついたというお話でしたけど、これは場所についてだけなのか。一番重要なのは、土地代かかるという話はまだ結論聞いてなかったと思うんですけど、その辺はどうなんでしょうか。


◯企画部長・都市再生担当部長(土屋 宏君)  今回の都との調整というのは、こうした形で場所を変更した修正案についてパブリックコメントをかけていくということ、要はそういったことを三鷹市が検討しているということを広く公表していくことについて東京都との調整がついたということです。東京都とのこれから先の、例えば設置許可申請等々が東京都との公式な手続のスタートになりますので、土地代等々についても基本的には東京都は東京都の条例、規則あるいは基準等を持っておりますので有料です。ですので、有料を前提にしながら東京都と協議していくということになろうかと思います。


◯委員(谷口敏也君)  有料なんですか。ジブリは無料ですよね。ちょっとこの辺の交渉をしていただきたいなと思うんですけど、その辺の見込みは。


◯企画部長・都市再生担当部長(土屋 宏君)  ジブリ美術館に関しては、ちょっと細かい話なんですけれども、設置の段階で井の頭公園内にいわゆる里道・水路、赤道・青道というのが三鷹市の所有であったものですから、東京都にそれは基準があります。ですので、そういったことでの寄附等々で相殺されてジブリが無料になった。ただ、そういった土地がもう三鷹市はありませんので、基本的には有料ということを前提にしながら、一定の減免がありやなしやも、ちょっと東京都とも話をしないとわからない部分がございますけれども、ジブリのようなわけにはいかないということを前提にお話をさせていただければというふうに考えております。


◯委員(谷口敏也君)  ジブリの件についてはわかりました。設置の目的の中に、都の公園としての魅力を高めるとかどっかありましたよね。その辺も、要は三鷹市だけのためじゃなくて、東京都の公園のためにもと思いますので、ぜひ減免的なことを主張していただければと思います。
 あと建物の件なんですけど、今回、図面が前回と比べると若干形的に違うんですけど、これは広くなったのかどうかということをお伺いしたいのと、あと大倉委員が質問していました授乳施設とかという件で、この敷地の南側の部分はすごくいっぱい平日でも幼児、そうですね、小学校に上がっていない子どもたちがすごくいっぱい来ているんですよ。自転車でいっぱい来ている。昼間遊んでいるということもあるので、ちっちゃい子たちのトイレとかというのも考えていただいたほうが。トイレ自体は多目的トイレ的なのも入っていましたけど、この部分でもいいから、ちっちゃい子どもたち用のがあるといいのかなと思いますけど、その辺についてのこと。あと当然、その公園も自転車でたくさん来ているんで、ここの施設の駐輪場も確保するべきじゃないかと思うんです。その辺はお考えは。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  まず10ページの今回新たにお示ししました図面でございますが、計画図面案でございますが、前回のものと敷地の場所、敷地の想定される使い方が変わりますので、回転させたような、中を少しいじったような形になっておりますが、基本的に前回と面積、それから機能等は変えてございません。先ほど向井部長のほうから申し上げましたが、お認めいただきましてプランが確定して、次、基本設計、実施設計とやっていく中で、実際に東京都と、前の場所とかなりシチュエーションが違いますので、周りの園路との取り合いですとか、実際どのように公園の中に位置づけるのがよろしいのか、これはプランが確定して設置許可がおりればという段階にはなっていきますけれども、実際により公園の中にフィットすることはどのようなことになるかということを最終調整は今後していくことになろうかなとは思っております。その中で、今質問委員おっしゃいました、例えば駐輪の問題ですとか、先ほど大倉委員がおっしゃった車の動線のことですとか、そういう詳細を詰めていくことになろうかと思っております。
 また、今、再三御質問いただいております乳幼児の件でございますが、私どもも、前の場所ですとどちらかというと人が通り抜けていく場所で、北側で、小さい子どもが遊ぶ場所とは少し遠かったんですけれども、今回の場所がこのままお認めいただけるということになりますと、本当に大勢のお子さん、それからやはりジブリ美術館と行き来する、もしくは東西通り抜ける、そういうかなり人通りの多い場所になっていきます。施設としては人通りの多い中にあって注目されるということは非常に望ましいというふうに積極的に捉えたいと思っておりますが、まさに今質問委員がおっしゃったとおり、平日も数多くの小さいお子さん連れの保護者の方がいらしているということを私どもも把握してございますので、以前の場所とは公園の中における位置づけ、来園者に対して望まれる機能というものがおのずと変わってこようかと思っています。今まだ調整し切ってはおりませんけれども、授乳室ですとかおしめのかえ台ですとか、あと、ただ周辺に公園内のお手洗いも多々ございますので、お手洗い機能につきましては公園内に既に既設のもの、もしくは東京都が設置するものとの役割分担ということになろうと思いますけれども、こういう施設の中で、特に例えば先ほど御質問あった授乳のようなことというのは既存の公園の中にはございませんので、そういうものは積極的に受けとめていくというふうな方向で考えていきたいなと思っています。


◯委員(谷口敏也君)  ぜひ、小さい子たちがかなり利用されると思うので、その辺の配慮をお願いしたいと思います。
 あと最後に、先ほど大倉委員もありましたけど、近くの住民の方々への説明ということで、この地図でいいますと、東南の角からずっと民家が続いているんですけど、ここの方は、牟礼四丁目なんですけど、町会に入ってないんですよ。エリア的には多分高山町会だと思うんですけど。一度ちょっと相談を受けたことがあって、ここの東京都の公園が若干高くなっているんですよ、高さが。ゲリラ豪雨が1回発生したときに、公園からすごい水がどんどん流れてきて、その一帯が20センチぐらい水没したらしいんですよ。私も東京都のほうに話をして、逆にこっち側を、公園の中のほうを低くしていくように改修しますからみたいな感じで言って、その後どうなったかよくわからないんですけど、その辺のことも必ずここの方たちはみんな思っているんで、説明会があった場合にその話が出ます、きっと。その辺も配慮していただきたいのと、高山町会のエリアですけど、高山町会に入っていないんで、町会長は別にして──別にしてという言い方はおかしいな、そこの近隣の方々にちょっと声をかけていただいて、どういった説明会がいいのかというのも聞いてもらいたいなと思うんですけど、特にほら、スポーツニュースで有名な方とか住んでいるじゃないですか、アナウンサーの方。あの辺はすごくまとまっているんですよ。1回被害をこうむっているんで。その辺の方々にちょっと声がけして、あの辺だと地区公会堂も余りないですけど、どこか集まれる場所を設定するなりしてもらえればなと思うんですけど、町会長とか住民協議会じゃない人たちの対応をちょっとお願い──お願いになっちゃうんですけど、それについて御所見をお聞かせください。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  近隣の方への御説明につきましては、先ほども申し上げましたけど、丁寧にやっていきたいと思いますので、逆にどのような方にどういうふうにアプローチしたらいいかということをきちっと考えていきたいと思います。
 ゲリラ豪雨等のことなんですけれども、この場所の検討をする中で、東京都のほうからも、今このエリア──この場所だけじゃないんですけども、この広場地域が逆にほかよりも低くなるようになっているようでございまして、なので、広場全体の中では比較的水がたまりやすい場所になっているやに聞いております。今回ここに施設建設ということになりますと、やはり排水をどうしていくかですとか、そういう整備を、施設のためにも必要でございますし、施設へのアプローチとしても必要でございますし、これが建ったから周りに何か御迷惑がかかるなんてことは当然あっちゃいけないわけでございますし、従来少し周辺にお水が出てしまったですとか、そのような経過があるやにも聞いておりますので、今きちんと設計する中で、可能であればこの建物が建ったので周りの環境がよりよくなったというふうになるような、施設自体は割と閑静な住宅街にもなじむような施設ではないかと私どもは思っておりますけれども、そのようなことで近隣の方が何か公園との関係の中で少し危惧していらっしゃることがあるとすれば、今回これが建つことによって何かが解消されるというようなことにつなげられればというふうに思ってございます。


◯委員(谷口敏也君)  確かにちょうどこのブルーの丸がついているあたりが低くなって、ここに集まるようにしているんですけど、この東側の舗装されていない歩道とか、小鳥の森とか、この辺が高くて、そこの雨がずっと来ちゃったらしいんです。だから、その辺を改善してくださいというような感じで東京都には話をしたんですけど、その後ちょっと変わったかなという気もしないではないんですが、ますみたいなのをつけて公園側に流れていくようなのをつくっていたみたいなんで、その辺は変わったのかなと思いますけど、その辺もちょっと頭の中に入れておいていただければと思います。
 以上です。


◯委員(伊藤俊明君)  もうほとんど議論も出尽くしたところではございますが、もう一度確認の意味も含めて、太宰の記念館のこの敷地に関して東京都から、やはりあらゆる手段を使ってジブリのときのように無料でできるような方策を講じてもらいたいと思うんですが、それが結局開館してからの入館料の設定から全てのことにかかわってきてしまうことなので、ジブリのときには赤道とのうまく相殺でとかというお話がありましたけど、何とかその辺できるようなことがないのかという点をちょっとお聞きしたいということと、それと先ほど来パブリックコメントでもいろんな意見がというか、かなり賛成・反対が拮抗しているというようなことと、また市内と市外の方からも同じように来ているという点、また、あそこは非常に皆さん、ある意味じゃあ関心が高いからとか、東京都の公園で利用者が多いからということもあるんですが、市外の方も武蔵野市なのか杉並区なのか、市内・市外というだけじゃなくて、もう少し細かく皆さんの住まいというか、とり方ももうちょっと工夫することが、前回と全く同じようなパブリックコメントのやり方なのか、もう一工夫、踏み込んだというか、正確なというか、細かいというか、そういう皆さんの意見を吸い上げるシステムをお考えなのか、ちょっとその点。


◯企画部長・都市再生担当部長(土屋 宏君)  賃料というか、土地の使用料に関して、もう少し下げられる方策をということなんですが、基本的にはやはり相手も自治体ですので、条例、規則、基準等々に基づいた対応というのが原則になります。もちろんこの件に関しては東京都の論理と市の論理とでいろいろ主張がございますけれども、一定の交渉はしたいとは思っておりますが、そこを前提に、この段階で今確実に下げるとか下げてもらう方向性があるとかいうことを明言するのは私としても今現時点では非常に難しいということで御理解いただければと思います。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  先ほど来、今回のパブリックコメントの結果の人数の市内・市外の内訳についてはちょっと今即答できないということで、大変申しわけございません。これについては、まず今回のパブリックコメントの人数の内訳については早急に確認したいと思っています。さらに市外の中でも、それが武蔵野市なのか杉並区なのか、そのあたりの市外の分布についてもあわせて確認したいと思います。そして、次回というか、もう一回行うパブリックコメントのときにも、今回こういうさまざまな意見をいただきましたので、この辺のパブリックコメントをいただいた方々の属性というんでしょうか、内容については内訳がわかるような形で、また次回報告するときにはお示しできるような形で進めたいと思っております。


◯委員(伊藤俊明君)  ありがとうございます。ただ、それで、今回このまたパブコメを12月15日から1月4日ということでとりますよね。それでまた、あの場所ならかなり開けているから、自然保護という観点ではあれかと思うんですけど、またここでもし厳しい意見、今度は住宅のほうにも近いとか、あといわゆる場所的に目立ちにくかったりとか、いろんなまた別の条件が出てきますよね。それで、ここで非常に厳しい意見が出た場合にはどのような対応とかということはあれですか。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  大変慎重に答えさせていただければと思いますが、私どもは逆に、以前のところよりもこちらのほうが、例えば既にお使いいただいている場所であること。前のところは一応資材置き場でございましたので、あそこを日常的に使っていらっしゃる市民の方はいらっしゃらないわけです。ただ、だからこそ大事なんだという観点もあるということも私どもも学ばせていただきました。今回のところは逆に、広場全体を占有してしまうということではございませんけれども、部分的に、とはいえ建物が建ちますので、今までの広場と使い方が変わってしまうことについて危惧なさる方、極端に言えば反対なさる方というのもいらっしゃるかもしれないということは私どもも想定してございます。一方で、いろいろな御意見を賜ると思いますけれども、例えば先ほどの御質問にあったような、お子さん連れの方々からいただく意見に対しては、広場の利用の中でこちらからサービスできるものはこういうものがありますから御理解いただきたいということを御説明するですとか、近隣の建物の近くにあると非常に不安だという御意見も恐らくいただくこともあるんじゃないかと思っておりますけれども、やはり先ほど申し上げたように、閑静な住宅街になじむような性質の施設であるということを御理解いただくですとか、一つ一つ丁寧に説明して、御理解なり御納得なり、把握していただくということで進めてまいりたいというふうに考えております。


◯委員(伊藤俊明君)  わかりましたので、しっかり丁寧にというか、また御遺族、御家族の方の思いもあろうかと思いますので、そういう点でしっかりといろんなことを想定しつつ進めていただければと思います。終わります。


◯委員(嶋崎英治君)  何点か質問と確認をさせていただきたいと思うんですが、最初にパブリックコメントなんですが、この資料1の1ページのところに内訳がありますよね。実は、公園外というところに17件、14人とありますね。パブリックコメントした人で、山本有三のところを候補地として挙げたんだということがありました。この17件ということで、ほかにどんなところがあるのかなということで、挙げている場所がわかれば概要を教えていただきたいと思うんですが。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  17件のうち、かなり多くが特に場所の御指定なく、公園外のほうがよろしいのではないかというふうにおっしゃっていたように記憶しております。ただ、今質問委員おっしゃいましたとおり、ちょっと件数まで今正確に何件でしたということは申し上げられませんが、具体的に代替の意見として挙がったものの中に有三記念館、それから例えばですけれども、民地でございますが、向かい側の民地があいているところがあるので、あそこがいいんじゃないかとおっしゃる方、それから例えば日本無線跡地に持っていけばいいんじゃないかという御意見をお書きになった方もいらっしゃいます。そういうふうに、近くのどこか別の場所、有三のように近くの場所というだけではなく、市内全域の、あっちがいいんじゃないかというような意見を挙げられた方も何人かはいらっしゃいました。ただ、かなり多くは公園外での建設をしたほうがいいんじゃないか、文学館自体は反対はしないけれども公園外のほうがいいんじゃないかというような一般的な言い方をしていらっしゃる方も多くいらっしゃいましたので、そのように把握してございます。


◯委員(嶋崎英治君)  わかりました。今度、2回目やりますよね。そのときの意見の扱い方、数の扱い方というのがあると思うんです。公園内で別のところというのは別のところで出てくると思うので、市外といった場合に市外はずっと生きてきますよね。そのときに、55人でしたっけ、御案内するわけですよね。また改めてその方が市外だと、あるいはいろいろ考えて変更して、ないとなるかもしれませんけれども、そういうふうなことが出てきますよね。それは整理するのが大変難しいなというふうに、おまえどう整理するんだと逆に聞かれたら難しいなと思うんですけれども、その辺のところは一定の整理をしながら、公表というんですか、言う必要があると思うんですけれども、現時点で考えていることがあれば教えてください。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  今質問委員おっしゃいましたとおり、整理するのは非常に難しゅうございまして、きょうこの概要の一覧表で、委員の皆様に御説明するのによりわかりやすくと思いましてこのような整理をさせていただきましたが、先ほど担当部長から申し上げましたとおり、お一人の方が今の場所ではないほうが、例えば公園外のほうがいいという御意見を書いていただいている、その直後に公園内のここがいいんじゃないかという御意見を書いていらっしゃる、両方を書いていただいている方というのも複数人いらっしゃいます。ですので、趣旨のはっきりした1個の御意見しか言わない方もいらっしゃいますけれども、お一人の方の中に複数の種類、このように分類した際、複数にまたがる意見を幾つもお出しになる方もいらっしゃいます。市民の方の御意見はそういうものではないかなというふうに、今回改めて本当に一つ一つ丁寧に読ませていただきました。ですので、私どもといたしましては、今回、2回のパブリックコメントをお願いする中で、今回の施設のそもそもの意義に立ち返りまして、やはり太宰さん、吉村さんの非常にゆかりの深い、三鷹にゆかりが深いというだけではなくて、井の頭恩賜公園に非常にゆかりの深いお二人を顕彰する文学施設をどこに建てるべきかという三鷹市としての意思は、やはり東京都に協力してもらって井の頭恩賜公園の中に建てるということがまずは三鷹市として非常に重要であるというところに立ち返りまして、そのことをベースにして最終的な1月末の整理をさせていただき、賛成の御意見の方にも反対の御意見の方にも、三鷹市としていただいた御意見を一つ一つ丁寧に検討する中で、こういうふうに考えましたというお返事をしていくと、そういうことで対応させていただきたいというふうに思っております。


◯委員(嶋崎英治君)  大変だと思いますけども、丁寧にそういうふうにやっていただきたいなと思います。
 それから、今回変更する。もう一回パブリックコメントをやる。半田委員から、市民との協働のあり方をきちんと示しているんじゃないかということがありました。国のほうがいろいろやりますよね、パブリックコメントを。あれ、聞きおくだけで、それが反映されたかというと、そういうのないんですよね。そういう意味じゃあ、パブリックコメントに対する国民の不信──市民じゃないですよ。ある意味じゃあ、やったというアリバイ的な、市民の、国民の意見を聞いたみたいな扱いになっているので、みんなある意味じゃあ諦めみたいに、そして不信につながっているということがありますので、こういう姿勢は本来のあるべき姿、半田委員が高く評価されていましたけれども、市としてきちんとパブリックコメントの基本的な理念のところに入れていってほしいなということを私からも申し上げておきたいと思います。
 それで、場所の変更の説明会の関係なんですが、商店会、自治会、それから環境団体、町会というようなことがありました。あそこに早朝いろんな人が来て、かなりの人が体操をしたり、あるいは太極拳みたいなことをしたりとかって、議員の人でもあそこでやっている人がたしかいたと思うんですよね。その場所はどうなるんですかという心配をするわけですね。公園ですから、早朝のウオーキングで来たりしながら体操をするって本当にいいことだと思うんですよ。その人たちに、場所が変わるということは、またどっか探すと思うんですけれども、そういう人たちも説明会の対象として丁寧にしたほうがいいんじゃないかなと思うんです。だから、張り紙をするとか、何かそういうところがあったら立てて、いつ幾日こういうところで仮にやるということになったら、やりますというようなことをしたほうがいいと思うんですが、いかがでしょうか。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  先ほど例示として自治会、町会、住協とか商店会というふうに例示をしましたけれども、まさに今言われた、そこを使っておられる方に対する周知というのも大事だと思います。先ほど来、参加と協働ということで、皆さんの意見をパブリックコメントいただきながら、またこれを今度ここにつくるということに対して市民の方に周知する手法については、より丁寧に行いたいと考えております。我々がそこに現地に赴いて、こういうふうなことをやりますということを、もう私も責任を持って行って、そういうことも努めていきたいと考えております。具体的な手法については今後また検討しますが、張り紙であるとか、我々がみずから赴いて、そういうヒアリングというんでしょうか、そういうことを周知するということも考えたいと思っております。


◯委員(嶋崎英治君)  よろしくその件はお願いしたいと思います。
 次に、基本プランの関係で、基本理念との整理の関係で、私は昨年の12月から申し上げていますけれども、三鷹にゆかりのある文学者、文化人、文人と言ったらいいんでしょうかね、この二人に限らないわけですよ。その辺のところはどういうふうに整理していくのか。それはここ、文学施設は井の頭公園内につくるということですから、そこにちなんでというようなことの説明でした。他の文学者、文人たちのファンが三鷹にもたくさんいるというふうに思いますので、その辺はどういうふうに整理していくのか、その基本的な考え方をお聞かせください。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  先ほど来申し上げているとおり、やはり太宰さん、吉村さんというお二人は、三鷹の中でこの場所にゆかりのある方として非常に重要な方であるという前提に立って、そういう意味では名前を冠して、大変特殊性のあるというか、施設の性格がはっきりした形での施設整備、施設の設置、運営ということをしていきたいと思っております。ただ一方で、ほかの文人の方はどうするのかという御意見はもともとございます。そして、この間、これを進めていく中でいろいろな文学関係の先生方からもいろいろ御意見をいただく中で、三鷹全体の文学の流れの中で昭和初期の太宰さん、そして現代につながる吉村さん、このお二人というのはやはり文学界全体にとっても非常に大きな存在であるので、太宰さんと吉村さんを軸にして三鷹文学を語っていくということ自体は非常に有効であるし可能であるというような御指摘もいただいているところでございます。今、太宰文学サロンでは「太宰と芙美子」という形で二人の文学者の関係性についての展示なんかもやっておりますけれども、あのような形も今後もこの館ができる中で、太宰さんと何か関係性を持った三鷹の文学者の展示、もしくは三鷹の中の文学というものを全体を捉える中で太宰と吉村を軸にして表現していくということは重々可能だと思っておりますので、ほかの方の存在を含めて、ただやはり軸はどこにあるのかといえば、それは太宰さんと吉村さんであるということを前提に進めていくということを考えております。


◯委員(嶋崎英治君)  市の考え方はわかりました。
 最後に、やはり気になるのが現在の太宰治サロンなんですよ。そこはどういうふうにオーナーの人と、了解された、あるいはされつつあるのかということが本当に気になるところですので、現時点まで、ここがこうだというところが報告できるんだったらしていただければと思うんです。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  ちょうどこのサロンの賃貸借契約というのがことしのたしか3月ぐらい、2月、3月、年度前だったと思いますけれども、その際にオーナーの方とお会いしたときには、こういう文学施設を計画しているという旨のお知らせをして、それができた暁にはサロンについては、これまで借りていたところについては、また次の使い方というのは今後検討していくということでありますけれども、サロンの使い方については今度はこちらのほうに機能が転換するということはお知らせをしているところでありますが、ちょっと時間もたっておりますし、具体的なお話についてはオーナーの方と詰めたお話というのはまだされておりません。ただ今回、この間、議会の中でも申し上げているとおり、文学館ができたときにはサロンの機能というのはこちらの新しい文学施設のほうに移転するという考え方のもとに、今後の今現在あるサロンの使い方については、オーナーの方、また周辺のいろんな関係者の方々と丁寧に協議を重ねながら進めていきたいと考えております。


◯委員(嶋崎英治君)  現在の文学サロンのところが借りられるようになって、あそこを訪れる人、それから地元の商店街の人にとってとてもいいところだったと思うんですね。それゆえに、向こう行っちゃうのというのは寂しさ、それからその後どうなっちゃうかということも含めて不安になっている人たちがいるわけですよね。だから、そこはやっぱり円満解決みたいのをしていかないとまずいんじゃないかなということが。大変だと思いますけども、その誠心誠意という努力は重ねていってほしい。これもここの委員会にその都度できれば報告していってほしいというふうに思います。いかがでしょうか。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  委員今おっしゃったとおり、丁寧に進めていきたいと思います。また、このサロンの使い方についても、今後の協議内容、また今こんなふうな進捗だということについては節目節目で文教委員会のほうにも報告をさせていただきたいと思います。


◯委員長(吉野和之君)  では、以上で項目アについての報告を終わります。
 休憩いたします。
                  午前11時08分 休憩



                  午前11時20分 再開
◯委員長(吉野和之君)  それでは、委員会を再開いたします。
 スポーツと文化部行政報告、次に項目イからウについての報告を求めます。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  引き続きどうぞよろしくお願いいたします。では、2点について行政報告をさせていただきます。
 まずイにつきましてですが、三鷹中央防災公園中央広場のネーミングライツに関する基本協定の締結についてです。このほど中央広場のネーミングライツ・パートナーとして日本無線株式会社との間で基本協定を締結いたしましたので、御報告させていただきます。
 また、ウといたしまして、第26回三鷹市民駅伝大会結果報告についてです。今回からSUBARU総合スポーツセンターを会場とするなど、運営面での変更や工夫もございましたので、あわせて御報告をさせていただきます。詳細につきましては、それぞれ担当より御説明申し上げます。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  私から、お手元の資料3より、三鷹中央防災公園中央広場のネーミングライツについて御報告をさせていただきます。先週の12月7日木曜日に三鷹中央防災公園の中央広場──防災公園には中央広場と東広場、西広場と3カ所ございますが、そのうちの中央広場のネーミングライツ導入に関しまして基本的な事項について合意いたしまして、基本協定が締結されました。資料記載のとおり、まずネーミングライツ・パートナーにつきましては日本無線株式会社でございます。本社事務所は中野区となっておりますけれども、登記上の本店となっている三鷹の事務所の住所が三鷹市牟礼となっております。施設の愛称は「日本無線 中央広場」。愛称の使用期間は平成30年1月1日から平成34年12月31日までの5年間となっております。対価につきましては年額300万円でございます。この「日本無線 中央広場」の愛称につきましては、日本無線株式会社様が有する防災技術と災害時、一時避難場所となる三鷹中央防災公園の中央広場の設置の目的との整合性、また日本無線株式会社様はこれまで70年以上の間、市内で事業を展開してきたという実績もございますので、三鷹製作所の移転をされているところでございますけれども、引き続き市民の皆様から愛される企業であり続けたいということを目指して、そのような思いを込めて「日本無線 中央広場」という名前となっております。この後、今回締結された基本協定に基づきまして、ネーミングライツに関するさまざまな詳細の決め事などについては、ネーミングライツに関する契約を年内に日本無線株式会社と三鷹市との間で締結する予定で進めていきたいと考えております。
 ごめんなさい、もう一点ございます。失礼しました。中央広場のほうにサイン等を掲示するのですが、そのお披露目を、年明け1月11日にお披露目式を開催する予定で今準備を進めているところでございます。
 以上でございます。


◯スポーツ推進課長(室谷浩一君)  私からはウの第26回三鷹市民駅伝大会の結果報告のほうをさせていただきます。お手元の資料4のほうをごらんいただけますでしょうか。こちらは駅伝大会の今回の結果報告概要でございます。
 1、2、3の主催、主管、大会参与・後援・協賛・協力団体はこちら記載のとおりでございますけれども、今回から主催団体に公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団のほうが加わっております。また協賛団体なんですけれども、計39団体でございますが、今回新たに株式会社コニカミノルタさんに、昨年度から同時開催の「走りっこ教室」を御協力いただいているんですけれども、駅伝大会のほうにも特別賞の提供をいただいたということで協賛団体に加わっていただいております。
 そして、4番の開催日時でございますけれども、こちら先月、11月26日、天候晴れのもと、開会式を8時、スタート9時、表彰式及び閉会式は11時ということで、部長から冒頭説明がありましたとおり、今回からスタート・ゴール地点につきましては三鷹中央防災公園・元気創造プラザ、そして開・閉会式につきましてはSUBARU総合スポーツセンターのメーンアリーナで開催しております。なお、こちらコースなんですけれども、市内の周回コースでございまして、全体12.5キロということで、昨年が12.2キロだったんですけれども、300メートルほど、位置が変わった関係で距離が延びております。
 そして、5番目の出場チーム数でございますけれども、エントリー数が200チームということで、200チームお申し込みがあったんですけれども、当日ちょっと体調等の関係で9チームほど当日の棄権の申し出をいただきまして、191チームがスタートを切られて、全チームが時間内に、繰り上げ等もなく、完走されております。チームの部門別の内訳は記載のとおりでございます。
 そして、6番目の救護関係でございますけれども、今回、救急車の出動あるいはAEDの使用機会などはございませんでした。1件だけ、ちょっと途中転ばれて膝にすり傷を負われて、応急処置をするような案件が1件ございました。
 そして、7番目の大会チラシ及び総合記録表は別紙で、こちらA3縦の試合記録表と両面刷りカラーの大会チラシのほうもございます。裏面には大会のコース図なども描かれておりますので、御参考にしていただければと思います。
 そして、その他の項目としましては、先ほど申し上げました、ことしも未就学児を対象にした「走りっこ教室」を開催しております。これは駅伝で皆様が走っている時間帯とちょっと重複しまして、SUBARU総合スポーツセンターのメーンアリーナを会場に、3歳から5歳児50人を対象としまして、こちらコニカミノルタの陸上競技部の監督、コーチの方に指導していただいたということで、そして閉会式にはこちらコニカミノルタのこの方たちにも参加していただいて、今度は一般市民ランナーにもワンポイントアドバイスですとか、また元旦に控えておりますニューイヤー駅伝、こちらも有力チームでございますので、皆さんこちらも、参加された皆様からも応援の声が上がったということで、非常にメーンアリーナがもう入り切れないぐらい、いっぱいになるぐらいの非常に盛大な開閉会式でありましたことを御報告いたします。
 私からは以上です。


◯委員長(吉野和之君)  項目イからウについての説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。質疑のある方。


◯委員(大倉あき子さん)  よろしくお願いします。とても基本的な考え方の部分なんですけれども、ネーミングライツで中央広場が「日本無線 中央広場」になられたということなんですけれども、広場、東西にも広場がありまして、なぜこの広場一帯としてのネーミングライツではなくて中央広場だけの募集にされたのか教えていただきたいと思います。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  募集をかけましたのは昨年9月、私は前任の準備室の時代でございましたけれども、いろいろ議論がございましたが、やはり今回、広場が少し立体的に3カ所、一体的に使えるようにはなっているのですが、少し立体的で高さに変化などもございますので、ネーミングライツということで、ネーミングライツの例えば看板を設置して名前をつけて、それが利用している市民の方に訴求するということを考えますと、広くて一体性のある芝生広場でもある中央広場を単体として扱うことが望ましいのではないかという考え方の中から、全体ということではなくて、全体はやはり防災公園という名称でございますけれども、中央広場についてのネーミングライツを募集するという考えになりました。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。わかりました。
 次に駅伝のほうなんですけれども、今回、SUBARU総合スポーツセンターができて初めての駅伝ということで、スタート地点も変わって、さまざま準備も大変だったと思うんですけれども、市民の方のお声、どういったものがあったのか、拾われているものがあったら教えていただきたいと思います。


◯スポーツ推進課長(室谷浩一君)  御案内のとおり、今回、スタート地点、ゴール地点が変わったということで、あと開・閉会式の会場も変わっておりますけれども、第4走者の方が最後ゴール地点はちょっと上り坂になるというところでいろいろ議論、懸念の声もあったんですが、実際にランナーの方からもいろいろとアンケートをとったり生のお声を聞きましたけれども、逆にやっぱり周り、沿道の応援の距離が長かったので、負荷よりも非常に走りがいがあったと充実感にあふれた感想が多かった、そういう声がまず上がっております。また、応援される方もかなり広い範囲で、最後のメーンのところ、ゴールに向かって走る姿を近くで間近で応援できたということで非常によかったのではないかというお声を聞いております。
 あと課題といたしましては、やはりあれだけ広い施設でございますので、ちょっと放送設備が全体に行き渡らず、場内の途中経過のアナウンスをしているんですけれども、それが東広場部分にはちょっと届かなかったりですとか、その辺はもうちょっとマイク、スピーカーの数をふやさなければいけなかった、そういった反省点、課題もありまして、お声もそういうお声を聞いております。重立ったところはそういったところですね。
 以上です。


◯委員(西尾勝彦君)  よろしくお願いいたします。駅伝のほうなんですけれども、参加団体のチームに社会福祉法人のはなゆめさんとかが入られているんですけれども、これはあれでしょうか。特に例えば障がいのある方に何らかの配慮をした上での参加ということをされたのか、それとも職員さんが参加されていたのか、ちょっとそこがわからなかったもんですから教えてください。


◯スポーツ推進課長(室谷浩一君)  今回の出場200チームの中には社会福祉法人の関係の皆様、何チームか御参加いただいています。職員の方のチームもございますし、または通所生のチームもございます。2チームございまして、そしてやはり伴走が必要だというチーム、その2チームございました。これについては基本的にはこの要項の中では伴走というのは、いわゆるペースメーカーということもありますので、競技自体は禁止なんですけれども、これは監督会議のときに伴走のお申し出があった2チームについては、皆さん監督の前でお諮りをして、そういったハンディのある方についての伴走ということで、皆さん全員そこは賛同していただいて、そういう伴走をつけてのレース参加というチームが2チームあったことを御報告いたします。
 以上です。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。やはりパラリンピックも見据えてという部分で、やはり視覚障がいの方の参加であるとか、当然そうなると伴走というのも必要になってくると思うんですね。そういったことも積極的に進めていっていただきたいなと思います。特に完走することが必ずいつも必要であるとは思わないので、そういった方にもこういったことに皆さんと一緒に参加していくということでまたいろいろな意識とかも生まれてくると思うので、そういった点もよろしくお願いしたいと思います。
 以上です。


◯委員(半田伸明君)  駅伝はお疲れさまでした。大きな事故がなくてよかったですね。
 ネーミングライツのほうなんですが、先ほど御答弁で去年からという話が──ちょっとそこをもう一回確認したいんですけど、自分のちょっと見落としかもしれませんのでちょっと確認したいんですけど、事業者向け情報ってありますよね、市のホームページでね。このネーミングライツを出していたんでしょうかね。そこからちょっと入りたいと思います。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  まず、ホームページ等々、三鷹中央防災公園と三鷹市総合スポーツセンターにネーミングライツを導入しますという案内は事業者向け情報の中に掲示しておりました。
 続けて、その日程につきましては9月1日から9月21日までの間に募集を行いました。昨年ですね、平成28年9月1日から9月21日までの間、募集を行っております。


◯委員(半田伸明君)  日本無線が三鷹製作所を、長野でしたか、移すという話はもう随分前から、数年前からありましたよね。ちょっとこの資料を見て、ここは整理しておかんといかんなと思ってあえて質問したんですけど、製作所を移転するときにA地区、B地区、C地区ということで基本的な協定を三鷹市と日本無線さん結んでいるわけなんですが、これが駆け引きの取引の条件だということでは全くなくて、これはこれで平成29年度の新規の事業ということで募集をかけた。つまり、三鷹製作所の移転の基本的協定とは全く無関係で、向こうが善意でお力添えいただけるんだということの確認をしたいと思いますが、いかがでしょうか。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  昨年、平成28年の今申し上げた9月の日程で、市内の従業員、その時点で300人以上あるという事業者さん、その時点ではたしか私どもからお声をかけたのは7社だったように記憶してございますけれども、その7社に対してこのネーミングライツのパートナーになってくださいという募集を行いました。その時点で把握していた7社の方にはそれぞれ全ての社に募集要項をお渡ししてございます。その時点で既に移転自体は、もう大分前から御議論いただいていましたので、日本無線さんの移転というのは私ども存じ上げておりましたけれども、全く任意ですので、こちらからお願いをしたとか働きかけたということは全くなく、先方から、先ほど向井担当部長が申し上げましたとおり、移転はするものの、長年なれ親しんだ三鷹への社員さん、会社さんの愛着、そして事業の内容がこの防災公園という名称に非常にそぐうものであるという会社さんの独自の、この件についての独自の御判断があってお申し込みをいただいたということになってございます。


◯委員(半田伸明君)  移転と絡めて変な臆測を呼ぶのは避けたい。だから、事実経過を議事録にきちんと残す必要があるということで今質問いたしました。実は私、身内に日本無線出身者がいますけど、もともと防災無線が一番稼ぎ頭の、営業の主軸といいますかね。身内もその営業をずっとやっておりましたけど、だから、防災公園に、防災という文字を絡めて、こういうお力添えをいただけるというのは日本無線のあり方としては当然なのかなと、流れとしてはよくわかります。今、7社というお話ありました。募集要項をお渡しして、300人以上という一定の要件があったということも今答弁でわかりました。当然、内容面、出てくると思うんです。例えば300万円じゃなくて400万円のところが例えばありました。500万円のところがありました。で、日本無線をあえて選びましたなのか、それとも金額面で最初から日本無線が一番上だったのか、それともほかの要素があって最初からここに決め打ちだったのか、その7社の中でどれだけの会社が声を上げてくださったのか、このあたりも事実経過をまとめておく必要があると思いますので、よろしくお願いします。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  改めて経緯を申し上げます。まず応募資格は、三鷹市内に本社、支社、営業所を有していて、三鷹市内の事業所の従業員が300人以上であるということで7社ございます。その7社の方に御案内をしたところでございますが、中央広場については300万円以上、あとこの間SUBARUが4月以降もう既に使われておりますけれども、スポーツセンターについては年額450万円以上ということで御案内をしたところでございます。中央広場とスポーツセンター、おのおの1社ずつ、今はもう日本無線ということを申し上げましたので、日本無線とSUBARUさん、1社ずつそれぞれ応募がございましたので、その他から応募はございませんでした。1社のみです。ですので、それぞれの社につきまして、いろいろ地域貢献の項目であるとか、さまざま判定をいたしまして、それで決められたという経緯になっております。


◯委員(谷口敏也君)  単純な話なんですけど、これ、SUBARU総合スポーツセンターは4月1日からでしたけど、中央広場が平成30年1月1日からなのは何でなんですか。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  4月におかげさまで三鷹中央防災公園・元気創造プラザはオープンできたわけでございますけれども、皆様御案内のとおり、中央広場につきましては芝生が剥がされておりまして、養生の関係でオープンから中には入ることができませんでした。梅雨明けぐらいをめどに養生を開放して、一般の皆様にも開放しようということで、ことしの7月26日から市民の方も入れるような形で御案内をしたところでございます。実際、供用開始をした後にさまざまな手続を行った関係でこの時期になったということでございます。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。
 あと、ネーミングライツの企業がお金を払うメリットの1つとして考えているのは、何かイベントがあったときに、SUBARU総合スポーツセンターで行いますという、チラシとかに名前が入るのが一番メリットじゃないかなと思うんですけど、ここって、この中央広場で何かイベントをするとか想定されているんでしたっけ。ここだけ有料で貸すとかあるんでしたっけ。


◯スポーツと文化部調整担当部長(向井研一君)  まず、このネーミングライツによるさまざまな特典がありますけれども、当然まず施設内に看板、サインを設けると。「日本無線 中央広場」という表記をさまざまな場所にやるということです。施設全体の案内図の中にも、中央広場をあらわすところにはこの愛称をつけてこれから準備をしていきたいと思っています。それと、今谷口委員がおっしゃったように、広報紙の印刷物やホームページの中で中央広場を表記するときにはこの愛称をつけるということ。また、中央広場でイベント──地下に体育館があるということで、大きな重みのあるものを、ステージをつくるとかというような、一定の規制はございますけれども、中央広場を使うことは想定はされております。そこで何らかのルールにのっとった形でのイベントというのはあり得ると思いますし、貸し出すということもこれから考えられますので、その中でそのときにその愛称「日本無線 中央広場」ということも表記ができるというふうに考えております。


◯委員(谷口敏也君)  貸し出す、ここの部分の貸し出しのときの金額って決まっていましたっけ。あれか、撮影とかのやつの。じゃあ、それをちょっと確認したいんですけど。


◯三鷹中央防災公園・元気創造プラザ担当課長(近藤さやかさん)  済みません、今ちょっと手元に具体的な金額はございませんが、営利目的とかそういったものにお貸しする際には1平方メートル幾らということで単価を設けまして、申請していただいて、お貸しするようになっております。
 以上です。


◯委員(伊藤俊明君)  まず、中央防災広場のネーミングライツの件ですけど、これで、今の経過でよくわかりました。あと、それで、残った、例えば西広場とか東広場とか元気創造プラザとかも今後あれですか。愛称募集ということでネーミングライツをする計画はあるんですか。


◯スポーツと文化部長・東京2020オリンピック・パラリンピック等担当部長(大朝摂子さん)  今回のこの三鷹中央防災公園・元気創造プラザ全体を、以前からですね、企画してくる中で、やはり当初よりネーミングライツを導入するということは検討されてきました。まず最初、昨年9月に募集いたしましたのは総合スポーツセンターと中央広場ということ、この2つについて募集をして、今、少しお時間かかりましたけど、ここでその2つが成就したということになります。当初募集いたしました募集要項の中にはこの2件のみでございますので、ほかの要素が今計画をしているとか既に募集中であるとかいうことはございません。この2件の定着の度合いを見つつ、一方でネーミングライツ、今回同じ施設に性格は違って2件、しかも市民の皆さんにどちらもなじみのあるお名前の企業さんですので、これは大変成り立ち得るよろしいお話だなと思っておりますけれども、ネーミングライツが1つの施設に余りたくさんあってもという御意見もないわけではございませんので、ここから先のことにつきましてはまた慎重に検討していきたいと思っております。


◯委員(伊藤俊明君)  わかりました。
 あとちょっと市民駅伝の結果報告のほうでお伺いしたいんですけども、今回、スタートもゴールも変更したにもかかわらず、好天にも恵まれて快晴の中、本当にいい大会だったなと思いました。そういった中でこれ結局は応募総数は何チームだったんですか。


◯スポーツ推進課長(室谷浩一君)  こちら、応募総数に関しましては240チームでございました。そして、抽選の結果200チームということになりまして、抽選の結果をまた皆さんチームの方にお伝えして、本申し込みというのが今度ございます。その中で10チーム辞退の申し出がありまして、そこはまた抽選で漏れてしまった40チームを優先順位をつけまして補欠ということで順次御連絡をして200チームに届いたんですけれども、そして結果的には30チームの方がちょっと今回出走ができなかったという結果になってございます。
 以上です。


◯委員(伊藤俊明君)  ありがとうございます。そういった意味で、毎回抽選にせざるを得ないということで、200チームということもわかるんですけど、先ほど来視覚障がい者の方の伴走のチームが入ったりとか、すごくオリンピック・パラリンピックを前に機運醸成という意味でも盛り上がるし、200チームに限定せざるを得ない、時間的なものとか何かであるのならまたちょっと別なんですが、そういったいろんな方がまた参加できて、一番最後のほうの、何ていうか、時間的な制限も加味しているということを考えると、参加チームをとにかく、全チーム参加できるようなシステムにできないものかと。毎回いろんなチームがそれに向けて練習しているとかいうことを聞いているもんでね、何とか抽選で惜しくも漏れてしまった30チームの方たちも、これに向けての思いというか、皆さんそれぞれあるので、何とか全チーム考える、参加できるような検討というのはいかがだったんでしょうか。


◯スポーツ推進課長(室谷浩一君)  全チームが出場できるというのが一番望ましいことだと私どもも現場としても思っているところなんですが、やはりこの現在のコースは市内の一般道路の周回コースということでございまして、一部路線バスも運休していただいたりですとか、あるいは一部ちょっとどうしても交通渋滞が発生する箇所がございます。そういった観点から警察当局とそういう可能性については毎年協議は行っているんですけれども、やはり今現在では警察サイドの許可としては200チームというのが、今の現状の一般道を規制するという観点から、市民の生活環境の影響も含めて、はい、200チームということになってございます。また、例えば同じところの周回コースであれば、これは以前、調布飛行場周りをコースにしたこともございましたけど、そういうコースにすれば、これはもう全チームが出場できると、そういう可能性は高くなるんですけれども、やはりこの市内の一般道路を皆さん市民の方が中心地、駅前も含めて走っていただく、その市民の方のやっぱりステータスといいますか、それをまた思う思いというのが非常に高いものがございまして、そういった中でバランスをとりながら、引き続き道路整備などの状況を見ながら、若干コースの変更も視野に入れながら、全チームの出場の可能性については今後も警察とよく相談して可能性を探っていきたいと考えておるところでございます。
 以上です。


◯委員(伊藤俊明君)  市の方の御努力もよくわかるんですけど、とにかく警察の方とも、そういった意味でもやはり──これは普通のときだったらあれなんですけどね、これから2020年に向けての機運醸成という、本当に今回、伴走の方が最後にこうやって、皆さん拍手で、実にすばらしい光景で、これがあと30チーム50チームふえたからといって、僕はそんなに──時間的にはですよ、それは200チーム限定という気持ちもわかりますけど。それとともにコニカミノルタさんがこうやって非常に好意的に、「走りっこ教室」ですか、これをやってくれたり、いい形で、こういう機会も捉えてますます盛んになってきて、裾野が広がってきていて、いい大会になっているものは──職員の方も大勢参加してくださったり部長チームもできたりということで、もう一体となって盛り上げていただいてありがたいなと思っています。それと中学生の方たちがアンケートということで、皆さんがとっていただいた、こういうアンケートというのをまとめてまた生かすようなとか、集約したものというのはあるんでしょうか。中学生の方が一生懸命やってくれていたんで、もしちょっと聞かせていただければ。


◯スポーツ推進課長(室谷浩一君)  この駅伝大会は中学生も含めてさまざまな、一般公募も含めてボランティアの方も募集して、本当に御協力いただいております。今回、今資料でお渡ししたこのチラシの──今回から初めて採用したんですけど、このデザインは中学生の美術部に協力してもらって描いてもらったものです。やはりスポーツをする、見る、支えるということで、特にスポーツが得意でない方でも何らかの形でまさに市民駅伝大会として御協力いただけるような働きかけをいろんな多方面で可能性を探って実践しております。そして、アンケート調査につきましても、やはりできるだけそういうサンプルを取り出して、次回への課題ですとか、また皆様が思っていること、そういうやっぱり生の声をお聞きしたいと考えておりまして、これも昨年から中学生のボランティアに御協力いただいて、非常にサンプル数も、今回も200以上のアンケートに御協力いただいておりまして、あとそれとは別に出場チームからもアンケートをとっていまして、また次回以降に生かしていきたいなというふうに考えているところでございます。そういったことで、何とか出場チームも含めて可能性を探るのと、自治体単体でこういう一般道も規制している大会を開催しているというのは余り、青梅市とか青梅マラソンとかございますけど、例が余りなくて、非常にそういう意味では三鷹警察署も多大なる御協力をいただいているところで、今後もやはり2020に向けて、ここで諦めずに、やはり全チーム参加というのは、繰り返しになりますけれども、可能性を探ってまいります。
 以上です。


◯委員(伊藤俊明君)  ありがとうございます。大変力強い御答弁をいただいて。ぜひ中学生のアンケートも次回に生かしていただきたい。また、そして引き続きの警察との粘り強い交渉というか、話し合いをしていただければと思います。いずれにしましても、2020年のオリ・パラに向けて機運が盛り上がってくれればなという思いで、大会の成功を、またますますの成功を祈っています。よろしくお願いします。


◯委員長(吉野和之君)  以上でスポーツと文化部報告を終わります。
 休憩いたします。
                  午前11時53分 休憩



                  午後0時59分 再開
◯委員長(吉野和之君)  では、委員会を再開いたします。
 教育委員会報告、本件を議題といたします。
 それでは、本件に対する教育委員会の説明を求めます。まず、項目アからイについての説明を求めます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(宮崎 望君)  よろしくお願いいたします。それでは、教育委員会報告ということで、4件ございます。内容につきましては、まず1つ目、平成29年度東京都児童・生徒体力・運動能力、生活・運動習慣等調査結果について、2件目が平成28年度三鷹市立小・中学校児童・生徒の問題行動等の実態について。このまず1つ目と2つ目について担当の指導課長より御説明申し上げます。


◯指導課長(松永 透君)  私のほうから、まず1番目の平成29年度東京都児童・生徒体力・運動能力、生活・運動習慣等調査結果について御報告を申し上げます。資料1をごらんください。
 この調査は小学校1年生から中学校3年生までの全児童・生徒の悉皆調査で、毎年6月に実施しているものでございます。1枚目は全ての学年の調査結果をまとめたものになります。表側が小学校、裏側が中学校で、上半分が男子、下半分が女子の数値となっております。種目ごとに左側から、平成27・28・29年度分です。今年度のものは平成29年度分ということで、こちらに記載してございます。また、矢印がついておりますけれども、矢印は前年度と比べて上昇または下降を示しています。また、同じ場合には横棒が表示されております。学年ごとに上の段に東京都の平均、下の段の水色の網かけになった部分に三鷹市の平均を記載しており、東京都の平均以上の結果になった欄につきましては濃い青色にしてございます。調査全体を集計した合計点ですけれども、一番右側の列になります。合計点を見ると、今年度は小学校で男子は1・2年生を除き都の平均を上回っております。女子は第6学年を除き都の平均を下回っているという結果となりました。ただし、その差は1.0ポイント未満と、大きなものではございません。個別の種目では、一番左側のほうになりますけれども、握力では第3学年の女子を除き東京都の平均以上の数値となっています。また、上体起こしにつきましては、第3学年男子、第1学年女子を除き昨年度の三鷹市の平均以上の数値となっております。そうはいっても、東京都と比べるとというところはございます。反復横跳びです。反復横跳びでは、昨年度は東京都の平均を全学年で下回っておりましたが、今年度は平均以上の学年が多くなっており、改善されつつあるのかなと考えています。また、立ち幅跳びにつきましては全学年で東京都の平均を上回っております。課題のある種目といたしましては長座体前屈、こちらでは昨年度より伸びている学年もありますが、第6学年男子を除き東京都の平均を下回っています。毎年課題になっているのがソフトボール投げなんですけれども、こちらは昨年度より伸びている学年もあるんですけれども、第5・第6学年の男子を除き東京都の平均を下回っております。
 裏面をごらんください。中学校では、一番右側の合計点の部分ですけれども、全ての学年で東京都の平均以上の数値となっております。長座体前屈、持久走、立ち幅跳び、合計点において全学年の男女とも東京都の平均以上の数値にはなっております。特に男子の長座体前屈では3年連続で記録が伸びており、生徒の柔軟性が向上していると考えています。小学校と比較すると、小学校は弱点だったところなんですけれども、中学校ではここがいいところということになっております。課題のあるところといたしましては握力ですね。握力につきましては、第1・第2学年は昨年度より伸びておりますが、東京都の平均には第2・第3学年で達しておりません。また、50メートル走では、昨年度より全学年で記録が伸びておりません。
 続いて2枚目になります。左側は各年度の小学校6年生と中学校第3学年、こちらを定点観測するために取り出したグラフとなっております。赤い線が三鷹市、青い線が東京都です。年度ごとに母集団の状況に違いがあるのですけれども、小学校6年生では男女とも昨年度は東京都の平均を下回りましたが、今年度は東京都の平均を上回りました。中学校3年生では男女とも今年度はスコア自体は下がったものの、過去3カ年連続で東京都の平均を上回っております。
 続いて右側です。ことしの小学校6年生と中学校3年生について、過去3年間の経年変化を示したものです。同じ集団を3年間追跡したグラフとなっております。全体として、学年が上がっても東京都との差にはそれほど大きな変化はございません。順調に伸びているのかなといったところかなと思っております。
 ただいま現状について御報告いたしましたけれども、結果に一喜一憂するのではなく、児童・生徒の生涯にわたって生かせる体力、運動能力を子どもたちに身につけていくことが最も重要であると考えています。今後、三鷹市における体力向上に向けた取り組みですけれども、各学校には自校における体力上の課題、その改善策を明確にして、教育課程に位置づける形の、特にオリンピック・パラリンピック教育の全体計画と相まって前に進んでいきたいと考えています。また、この調査結果を踏まえて自校の体力の課題を明らかにして、課題に基づいた一校一取り組み、こちらは小学校だけですけれども一学級一実践の取り組みを計画的、継続的に推進していきたいと考えています。また、今この体力については各学校でも課題意識をすごく強く持って取り組んでいるところがふえています。特に中学校の保健体育科の教員による小学校での児童への実技指導等、小・中一貫教育校の利点を生かした取り組みを強く推進していきたいと考えているところです。私のほうから、こちらのほうについては以上でございます。
 続きまして、平成28年度三鷹市立小・中学校児童・生徒の問題行動等調査について続けて説明をさせていただきます。資料2をごらんください。この調査は文部科学省が実施する全国調査で、調査対象期間は昨年度、平成28年度1年間となっております。大きく3つの項目について申し上げます。
 1点目は不登校です。この調査における不登校の定義ですが、何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、児童・生徒が登校しない、あるいはしたくてもできない状況にあり、年間30日以上欠席した児童・生徒を指します。なお、病気や経済的な理由によるものを国のほうの調査でも定義として除いております。それでは、三鷹市立小・中学校の状況について御説明申し上げます。まず初めに小学校です。小学校の不登校児童数は、平成25年度5人、平成26年度3人、平成27年度の4人から、平成28年度は5人と1名増となっております。児童数に占める不登校児童数をあらわす出現率は、東京都の平均0.52%に対して0.06%と約9分の1程度となっています。続いて中学校です。平成25年度26人、平成26年度22人、平成27年度の9人から、平成28年度は10人と1名増となっています。出現率は東京都平均の3.60%に対し0.31%と11分の1程度となっています。なお、小さなグラフが示す出現率の推移ですが、東京都はここ数年増加傾向ですけれども、三鷹市、特に中学校では減少の傾向が続いております。小・中一貫教育による中1ギャップの軽減や初期段階での家庭訪問、面談等が効果を上げているものと考えています。そうはいっても休んでいる子はいるわけですから、引き続き全ての児童・生徒が安心して通える学校となるように各学校に指導してまいります。
 続いて右側になりますけれども、暴力行為です。暴力行為ですけれども、4つのカテゴリーになっています。対教師暴力、生徒間暴力、対人暴力、器物破損ということです。三鷹市の状況になりますけれども、三鷹市では平成28年度、小学校で1件発生いたしました。こちら、対教師暴力ということです。中学校では平成28年度はございませんでした。この1件につきましては、先生と指導しているところでもめているというか、眼鏡を飛ばしてしまうと、そういうことが1件ございました。こちら、こんなところですね。
 そうしますと、裏面に参ります。3点目になりますけれども、いじめになります。いじめの定義は、同じ学校に在籍している児童・生徒など、一定の人間関係にある他の児童・生徒が行う心理的または物理的な影響を与える行為で、行為の対象となった児童・生徒が心身の苦痛を感じているものを指します。なお、いじめの行為はインターネットを通じて行われるものも含みます。三鷹市立小・中学校の状況になります。まず最初に、左上になりますけれども、認知件数です。小学校の認知件数は53件で、平成27年度の84件よりも減少しております。中学校の認知件数は52件で、平成27年度の54件よりも減少しております。東京都では大きく増加しておりますけれども、三鷹市では減少ということになっています。この原因としまして、平成26年度に三鷹市内の全校で学校いじめ防止基本方針の策定といじめ対策委員会が設置され、教員の意識の向上と組織体制の確立やいじめ問題の未然防止の取り組みを行ってきたこと、また昨年度末に軽微ないじめも見逃さないという趣旨でいじめ防止対策基本方針を改定いたしましたけれども、各学校でこの趣旨を先取りしながら指導し、いじめの防止や早期発見、早期対応を徹底してきたことなどが要因として考えられます。ほかの市や区では平成28年度から大分網の目を細かくする指導を徹底してきたということもございまして、件数が大幅に増加したものと捉えています。いじめの態様についてです。小学校、中学校とも、冷やかし・悪口など嫌なことを言われたという言葉によるいじめが最も多くなっています。そのほかには軽くぶつかられる、遊ぶふりをしてたたかれる、蹴られる、仲間外れや無視などが続いており、この傾向はおおむね東京都全体と一致しています。
 右下のほうになりますけれども、発見の端緒です。いじめ発見の端緒におきましては、東京都ではアンケートなど学校の取り組みの割合が高いですけれども、三鷹市では学級担任の発見や本人の訴えの割合が高く、担任によるいじめの感度と担任と児童・生徒の信頼関係が高い状況にあると考えられます。
 対応の状況について御説明申し上げます。小学校では認知件数53件中、3月31日現在で解消したものが45件、中学校は認知件数52件中、3月31日現在で解消したものが42件となっています。年度末時点で解消に向けて取り組み中のものが小学校で7件、中学校で10件ございました。これは、いじめ行為は解消しているが継続観察しているものという項目が平成27年度まではあったんですけれども、平成28年度から国のほうの項目としてなくなりました。そういったことも含めて、解消に向けて取り組み中の案件というのが増加したものと考えています。最も重要なことは、認知したいじめ解消に向けた学校での取り組みだと考えております。認知してから3カ月以内でいじめを解消すること、これを意識するように学校に指導してきているところですけれども、スピード感を持って対応し、信頼できる学校として子どもたちが安心できる環境を提供していくこと、これを今後さらに最優先した取り組みとして指導してまいりたいと思います。残念なことながら、いじめをきっかけにして保護者間のトラブルになって、なかなか心理的な面で子どもたちが前のような関係にならないというケースがあって、解決がとても困難なケースというのも実際のところ生じております。
 なお、いじめの防止に当たりましては、児童・生徒の主体的な取り組みが重要であると考えております。また、そのため、現在全部の小・中学校で実施しているところです。今後も小・中一貫教育の取り組みを生かした小・中学校教員の児童・生徒理解にかかわる共通理解や、三鷹市独自の記録シートの継続的な活用、各種研修会におけるいじめへの取り組みに関する指導力の向上に向けた取り組みなど、これまで行ってきていることを確実に実施するとともに、今一番大きい課題となっているのが携帯やスマートフォン、インターネットによる、いわゆる見えにくいいじめ、こちらの対応が求められているのかなと思います。いじめをした側への継続的なケア、新たな課題、より明確にしたい内容を盛り込んで、三鷹市のいじめ防止対策基本方針、こちらを進めてまいりましたので、それの趣旨の徹底を生かした指導をしていきたいと考えております。
 私のほうからは以上です。


◯委員長(吉野和之君)  項目アからイについての説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。


◯委員(大倉あき子さん)  済みません。よろしくお願いいたします。まず初めに、運動能力、生活・運動習慣等の調査結果についてなんですけれども、小学校も、中学校は特になんですが、全般的に向上しているということがわかりました。その中でやはり毎年課題になっている、先ほどもおっしゃっておりましたソフトボール投げなんですけれども、こちらのほうの男子の低学年と女子全般で課題かなと考えているんですが、外部講師を招いての指導とか今後の対策というのは考えているのか、考えていることがあれば教えていただきたいと思います。
 それと、あとこの調査結果なんですけれども、他の自治体でホームページ等にこの結果が掲載されているところもあるかと思うんですけれども、三鷹市としても今後このことを周知してホームページ等に載せる方向性があるのかということもお伺いしたいと思います。
 それと、全般的に東京都は全国平均を下回っているということが課題でこの調査も始まったかと思うんですけれども、三鷹市においては、特に中学校は東京都の平均を上回っているという結果なんですけれども、こちらは全国平均は載っていないんですが、全国平均と合わせてみて、近づいているのか、それとも超えているぐらいの域まで達している状況なのか、まず教えていただきたいと思います。


◯指導課長(松永 透君)  ありがとうございます。まず最初にソフトボール投げですね。投てきの力というのはなかなか簡単につくものではなくて、日常から投げるという行動が子どもたちにどれだけ保障してあげられるのかなといったところが課題かなと思っております。以前一度、ソフトボールの投げ方という形で市のほうでも外部の方を招いて進めてきたことがあるんですけど、どうしてもそれは瞬間的なものですね。確かに投げ方について、こうやるのかなといったことがわかるということはあるんですけれども、やはり一過性のものになってしまうのかなと思います。今後も投げるということ、人間の体の使い方としてすごく大切な動きかなと思っておりますけれども、そういったことを体育の授業の時間であったり、また休み時間等も含めて取り組めるようにというのを一校一取り組みや何かの中で生かしていきたいなとは考えているところです。
 結果についてのホームページへのアップのことですけれども、今のところ教育委員会としてはやっていないんですけれども、ちょっと今後検討させていただければなと思っています。
 もう一点、東京都との比較ではなく全国との比較はどうなのかといったところなんですけれども、なかなか厳しいものがあるなというのが正直なところです。ただ、超えているものも幾つかあるのも実際ありますので。東京都全体としても大分上がってきてはいるんですね、全国のランキングというか、その中では。そういった意味では、そのスコアも視野に入れながら子どもたちの体力、運動能力をつけていきたいと考えているところです。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございました。本当に今の子どもたち、スマホとかゲームとか室内で遊ぶこともふえて、また外の遊び場も少ないということで、運動とか毎日スポーツ、何か通われているとかやられている子はいいんですけれども、本当に体力つく場面が少ないかと思うので、学校を通じてスポーツの楽しさとか体を動かす意欲とか、そういったものを本当促していただけたらと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 続きまして、問題行動の実態調査についてお伺いしたいんですけれども、本当に三鷹市、全般的に不登校の子がふえる中で、また本当に児童数もふえる中で、これだけ少ない不登校のお子さんということで、本当すばらしい教育、また先生方の御努力があるんだなということをすごく実感しているところなんですけれども、この取り組みの中で、総合教育相談室やスクールカウンセラーの効果的な活用、小5と中1での全員面談とあるんですけれども、これが具体的にいつごろどのような形で行われているのか教えていただきたいと思います。
 それと、先日新聞報道で、不登校の原因で教職員が原因だったということが報道されていたケースがあったんですけれども、三鷹市で教職員が原因での不登校というのがあったのかどうか、この2点、まず教えていただきたいと思います。


◯指導課長(松永 透君)  ありがとうございます。まずスクールカウンセラーの全員面接のことですけれども、これは小学校5年生、中学校1年生に関して、基本的には1学期中に全員面接するということでやっています。全員どのぐらい時間がかけられるかというと、結構厳しいものがあるんですけれども、特に中学校に関しては東京都のスクールカウンセラーが週に1日来られるということになりますので、規模の小さいところは上手にできるんでしょうけれども、規模の大きい学校についてはなかなか全員とじっくりとということは難しい状況にあります。ただ、狙い、目的としましては、もし何か自分が困ったことがあったときにこの部屋にいるスクールカウンセラーに相談することができるんだということでやっていますので、大きい規模の学校に関しては全員、ここがスクールカウンセラーがいる部屋で、カウンセリングというのはここでこういうふうな形でできて、いつあいているよという形のことを理解させるとともに、部屋の中に1回入っておくということが子どもたちにとって心のハードルを下げてあげることになるのかなと思って、そのような形で進めています。
 また、教職員が原因で不登校になるというところですけれども、これもなかなか定義がとても難しいところがあるんですが、基本的には心ない言葉かけみたいなことでトラブルが起きないようにということで今市内でも先生方の人権意識の向上といったことについては指導しているところです。現在のところ、それが主原因であるという形で不登校になったという話は聞いていません。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございました。この1月の全員面談ということは来年早々に行われるということなんですけれども、やはり……。
                (「1学期」と呼ぶ者あり)
 1学期。じゃあ、もう既に終わられたということですね。済みません、ありがとうございます。やはりスクールカウンセラーのところに行くということがすごくハードルが高いと感じているお子さんもいらっしゃると思うので、すごく有効な取り組みだなということを感じております。また引き続きよろしくお願いしたいと思います。
 また、この不登校の問題でもう一つ、最後なんですけれども、今回、一般質問もさせていただいたんですが、この2月の教育機会確保法、この法律を受けて、不登校でも休んでもいいんだよとか、学校以外の居場所もあるんだよということも認めているということで、学校の先生方はやはり学校にという思いがすごくおありになるかと思うんですけれども、この法律を受けて、先生方の意識の変化というか、対応の変化というのはどのようなものがあるとお感じになっているかお伺いしたいと思います。


◯指導課長(松永 透君)  難しいところもあるんですけれども、学校の中で生活していくということが子どもたちにとって困難な状況であるといったときには、それはある意味無理はしないといった形のことは各学校で指導は今も進んでいるところかなとは思っています。その間、学校を休んでいる子どもたちにどんな学習を保障してあげられるのかといったことが次の課題かなと思っているところです。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございました。
 あと、ごめんなさい、最後なんですけれども、不登校の定義に病気や経済的理由のある者を除くという、ここもすごく微妙なところなのかなと思うんですけれども、今、起立性障がいの方とか、またいじめとかによる鬱病的な精神的なものとか、そういったものも病気に含まれてカウントされてこないのかなというふうに思うんですけれども、その辺のところは現実問題いかがなものか教えていただきたいと思います。


◯指導課長(松永 透君)  おっしゃるとおり、医療機関にかかって診断名が出ている者については病気として、定義上カウントしないという形でやるしかないのかなと思っています。


◯委員(大倉あき子さん)  わかりました。現実問題、この数値上あらわれている数字は少ないけれども、でもやっぱり実際居場所がない、そういったお子さんはたくさんいらっしゃるという現実があると思います。起立性障がいのお子さんも、朝は起きられなくても午後からだったら何とか元気になれるとか、そういったお子さんもいると思うので、これからも居場所の確保等、さまざまな取り組み、学校でもよろしくお願いしたいと思います。
 あと最後に、いじめの件なんですけれども、今回、2016年に、先ほど松永課長もおっしゃっていたんですけれども、文科省のほうから認知件数が過去最高の32万3,808件と公表されたということで、非常に先生方も意識を持って、ちょっとしたトラブルだったりとか、そういったこともいじめの数にカウントされている学校がたくさんあるのかなと思うんですけれども、またその考え方もまだまだ自治体間で差があって、このような数字が、全国的に見ても比べられない実態というものがあるのかなとも思うんですけれども、非常に逆に三鷹市が少なくなったということで、さまざま本当に、先ほども松永課長がおっしゃっていたいろんな取り組みの御努力の結果ではあるなということを感じているんですけれども、今後、三鷹市として、そういった先生方のどうカウントしていったらいいのか──この全国の文科省の発表を見て、いろいろ感じられている方もいらっしゃるのではないかなと思うんですけれども、その考え方について教えていただきたいと思います。


◯指導課長(松永 透君)  おっしゃるとおり、どうカウントしていくのかといったことはすごく重要なことだと思っています。数が多いこと自体が学校教育がだめだと、そういうことではありませんということで、今、数が出ているということになっているのかなと思います。三鷹市でもさまざまな形で教員が認知する、これはいじめかなと思ったことは子どもたちにも声をかけていきながら状況等をきちっと把握しながら、これが実際いじめであるのかどうかということについては学校の中のいじめ対策委員会の中でも検討していきながら、これを件数にするのかどうかといったことできちっと精査をしながら進めているところです。自治体的にいうと、三鷹はこの数年間は近隣の同規模の地区と比べるとやや多目かなと思ったんですけど、ここに来てがあんとよそが数字が出てきたというのは、やっぱり軽微ないじめを見逃さないといったところで数字にあらわれてくるようになったのかなと思っています。決して三鷹市も感度を下げたとかそういうことではなくて、今後も感度高く子どもたちの状況をしっかりと見守っていきたいと考えているところです。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。本当に先生方、いろんなさまざまな御負担がたくさんおありかと思うんですけれども、先生だけにしわ寄せが来るんじゃなくて、チーム学校ということで、地域の方も、またカウンセラーの方も、いろんな方の力もかりながら子どもたちのために頑張っていただけたらと思っておりますので、よろしくお願いいたします。


◯委員(西尾勝彦君)  よろしくお願いいたします。運動能力調査のほうなんですけれども、反復横跳びがここのところ改善されたと先ほどお話あったんですが、その改善されたということをどう分析されているのか、何か特別な取り組みとか、そういったことが行われたのかどうか、まず教えてください。


◯指導課長(松永 透君)  反復横跳びって、日常の行動の中では余りそういう同じような動きというのは、特別な競技をしていない限りないんですけれども、体育の授業等の中でも、測定に当たって、こうやってやるんだよといったことでのきちっとした事前の練習も含めて指導してきたというふうに小学校のほうからは聞いているところです。特に中学校のほうは別に今までとそう変わらず、指導していないというふうに伺っているところです。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。本当に反復横跳び、体育の授業か何かで練習をしないと、練習を重ねないとうまくできないというか、この中では特に特殊な種目なのかなと思って、やはりそういう授業の中での取り組みというのの反映ということなんだと思います。
 あと、次にいじめの問題なんですけれども、アンケートもやられているということで、このアンケートは全児童・生徒さんに対して個別にアンケートというのが行われているんでしょうか。それはまた回数というか、年に何回ぐらい行われているんでしょうか。


◯指導課長(松永 透君)  いじめのアンケートにつきましては、全ての学校で最低年3回実施しています。また、学校の状況によっては追加で実施していこうかということで動くところもあるということです。アンケートの実施につきましては、各クラスで机を離した状態の中で担任の先生が調査することが多いんですけれども、静かな静ひつな環境の中できちっと自分に向き合って書こうねということで指導しているところです。集めたものについても、担任のほうが封筒を持って回ったりしながら、ほかの人に見られないようにという配慮と、それから、こういうものというのはずっと鉛筆でがっと書いている子どもたちは見つかっちゃうというか、そういうこともあるものですから、学校での工夫なんですけれども、いじめ問題について自分の思うことを書きなさいという欄を設けて、全員が鉛筆を使って何か書いていると、そういう状況をつくったりしながらアンケート調査をしているところです。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。答えやすい、伝えやすい配慮というのはやっぱり重要だと思うんですね。また、自分自身のいじめ、自分が受けているいじめ以外でも、こういういじめのあれを見ましたみたいなことも、そういうアンケートとかだとやはり書けると思うんですね。先ほど東京都ではアンケートでそういったことがわかるというのが多いけれども、三鷹では先生へ直接伝えられたり保護者の方が伝えられたりというのが多い。その中で、信頼関係があるからというお話ございましたけれども、それも当然あると思うんですが、やはりその前提として、先生とのそういう関係がみんな生徒さんたちができていればそれはいいんでしょうけれども、必ずしもそういう関係をつくるのが苦手な生徒さん、児童さん、また保護者の方というのもいらっしゃいますので、こういうアンケートであるとか、またほかに伝えやすい、配慮の行き届いた取り組みというのもしていただきたいと思います。
 以上です。ありがとうございます。


◯委員(半田伸明君)  問題行動の実態なんですが、平成28年度、小学校で5件とありますね。これは学年の内訳というのはわかりますか。


◯指導課長(松永 透君)  手元に学年のデータは今持っていません。申しわけありません。


◯委員(半田伸明君)  高学年に多いのか、低学年に多いのかもわからないですかね、まだね。わかりました。先ほど不登校の原因で、教師に起因する事例は聞いてないという話ありましたね。年間30日以上ですか、不登校だった場合と。残念ながら、平成28年度はそれあるんです。つまり、学校側から情報が行っていないだけの話なんですね。どこの学校かは言いません。その方のプライバシーにかかわりますから。実態をお話しします。その件は高学年を担当していた方が低学年に移った、担任がね。それはよくありますね。卒業生を見送った後、実は今度1年生担当だ、2年生担当だ、そんなの幾らでもあるケースなんです。やっぱり高学年を怒る口調で、保育園、幼稚園から上がってきた子を怒っちゃった。怒られた子が行かなくなったじゃないんです。その様子を見ていた別の子が、あの人怖いになっちゃった。結果、3学期全滅です。情報が入っていないんでしょうね。今聞いていらっしゃって、お顔をうかがっていてちょっとびっくりしたんですけど、校長でとまっているんでしょうな。誰だって、人事評価は大切ですから。現場はこういうことがあるんです。ですから、下から──下からという言い方は失礼ですね、学校から上がってくる情報が本当に正しいのかどうか、そこがちょっと私はどうしても気になるんですよ。まず、まだ幼稚園、保育園という状況から上がってきたお子さんが、幼稚園、保育園ではかわいい、かわいい、よくできた、よくできたという状況だったのに、いざ小学校に上がったら、おらーみたいな感じで怒っているのを目の前で見たら、それはショック受けますよね。だから、このあたりはちょっとやっぱり意を用いていかないと、学校内の人事異動のあり方という言い方がいいのかどうかわかりませんが、新たに低学年のお子さんを担任で持つということになった場合に、今までと同じ感覚じゃいけないわけですね。結果的にはその子は2年生直前から立ち直りました。三鷹市じゃない近隣市におじいちゃま、おばあちゃまがいらっしゃる関係で何とか救われた。共働きなんです。おじいちゃん、おばあちゃんがいなかったらもうどうしようもない案件だった。ほかの議員さんもこういう似たような事例は幾つか耳に届いていると思いますけど、現場ではこういうことが起きているんです。で、実際に教師に起因するものはないという報告を受けると、私はちょっと待てと言いたくもなるわけです。改めて不登校の実態、中学校はまた次元違いますけど、小学校の5件というのが本当に正しいのかどうか、私は調査すべきだと思いますよ。いかがでしょうか。


◯指導課長(松永 透君)  申しわけありません。私のほうはそういう認識でおりましたので、先ほどそういうふうにお答えをさせていただきました。今の不登校のことですけれども、学年別、ペーパーのほうに載せてあるところがありますので、こちらの下の欄ですね。学年別の欄がこちらにございます。申しわけありません。こういう状況になっているところですね。学校等のほうから上がってくるものについて、原因が何なのかといったところで、主訴としてきちっと受けとめた上で報告はさせてもらっているつもりで私どものほうも進めているんですけれども、今委員さんのほうからの御指摘ございましたけれども、正確なもの、それから実態を明確にしていくことというのはすごく重要なことだと考えておりますし、一件一件、基本的には指導主事のほうが上がってきたものについては学校とやりとりをしながら、どういう状況ですかということでやらせてはいただいているところなんですけれども、今後さらにその辺のことというのを綿密にやっていきたいなと考えているところです。


◯委員(半田伸明君)  平成28年度はゼロ件ですね。私が聞いているのと違いますね。わかりました。校長会、副校長会ありますよね。そこで、ちゃんと真実を出せと。都の人事評価云々いろいろあるんでしょうけどね、それはわかりますけど、子どもが傷ついているわけですからね。そこはちょっと、教師の人事異動で学年がえがあった場合に起こりやすい事案ということでぜひ認識を共有していただきたい。下から上に上がる分はいいですよ。1・2年生を担当していたのがいきなり5・6年生になったら、それはやっぱり強く出なきゃいけないこともあるだろうけども、その逆のケースを私は今回たまたま近い人で相談があったもんですから、私も正直、心痛めていました。こういう報告で残念だなと、事実じゃないなということは一応言っておきます。
 次、暴力行為の状況です。対教師暴力で1件、さっき眼鏡云々というお話ありました。ちょっと意味がわかりません。教師の眼鏡を生徒がとったということですか。ちょっとそのあたりもう少し。


◯指導課長(松永 透君)  この眼鏡の件につきましては、個別で指導しているところで子どもが暴れてしまって、教員の眼鏡のところに手をがあんと当ててしまった感じで、眼鏡破損も含めて対教師暴力という形の1件というふうにしております。


◯委員(半田伸明君)  つまり、殴ったと。


◯指導課長(松永 透君)  意図したかどうかはわからないんですけれども、暴れている手が当たってということですね。


◯委員(半田伸明君)  あと、不登校でさっき年間30日以上とありましたけど、これちょっと実務的なことを教えてほしいんですが、低学年だったらまだしも、高学年になっていたら当然卒業ということが目の前にありますよね。仮に小学校6年生、中学校3年生でこういう不登校の事案あった場合に、私ちょっとこれ素人なので御指導いただきたいんですが、どうしても大学の感覚だと単位が足りないとか留年とかあると思うんですけど、こういう小・中では留年とかないと思いますけども、具体的にどういう形をとるか。つまり、卒業はさせてあげられるのかね。当然させてあげるしかないんでしょうけども、このあたりがよくわからないんで、実務的なことを教えていただけますか。


◯指導課長(松永 透君)  特に年度末になったタイミングなんですけれども、いわゆる職員会議の中で卒業認定という形のことを各学校で行っています。当然、長期にわたって学校を休んでいる子どもについては出席日数的に、この子を義務教育修了としてよいかどうかというようなこと、特に中学校ではなるわけですけれども、基本的には原級とめ置きの措置をとるのか、それともこの先の進路のことに向けて、子どもの状況とか、それから保護者の思い、それから子ども自身がこうしたいというようなところ、担任も含めて、その学年のチームの者がきちっと聞き取りをしながら、この子のこの先の進路に向けてどう取り組んでいけるのかなといったところを勘案していきながら、校長が判断をしているところです。基本的には原級とめ置きというケースは非常にレアですね。卒業したいという意向に、きちっとこの先できるかなといったことの確認の面談をしながら卒業認定をしているというのが実際のところだと考えています。


◯委員(半田伸明君)  わかりました。大倉さんの一般質問でもフリースクールのね、ありましたけど、あれ私関心持って聞いていましたけど、ここだったら行けるよというね、あると思うんです。だから、今、卒業認定の実務的な話聞いてちょっと安堵しましたけど、やっぱフリースクールで頑張っていらっしゃるお子さんもちゃんとその頑張りを認めるね、不登校で公立の学校に30日行かないからといって、フリースクールにはちゃんと行っていますといったら、これまた褒められていいことだと私は思いますよ。一生懸命頑張っているんですからね。だから、そういう卒業認定の実務についてちょっと気になりましたけど、今の回答で了といたします。
 次に裏面に移ります。年度末状況なんですが、「一定の解消が図られたが、継続支援中」という項目が削除になったということで、何年前ですかね、まだ山口さんが部長でいらっしゃるころですかね。ここはちょっとかなりいろいろ議論させてもらった経緯があります。どういうことかというと、年度末時点で解消している件数が多過ぎるじゃないかと。年度末ですよね。だから、4月1日になったら新たな年度になりますよね。3月31日解消して4月1日に発生した事案ってあるんですかと言ったら、答えに窮されたんですよ。あると思うんです、これ現実に。でなきゃ毎回毎回、数十件新規に発生するわけがない。ここが一番大切だと思うんですね。実務上、教員も自分がかわいいでしょうから、解消したということにした。新規で新年度明けに新しいのが数十件いきなりぼおん出てきた。いや、実は同じケースがいわば継続ではない解約、新規扱いで載っているだけじゃないかということがあるのではないですかという質問をしたことあるんですよ。私、この疑問、いまだに思っています。でないと、毎年40件、50件、60件が、別の生徒さんで新規に発生するとはちょっと思えない。生徒の母体数から考えた場合。このあたりはどうなのかね。いまだにここをちょっと私、疑問視しているんですね。いかがでしょうか。


◯指導課長(松永 透君)  委員おっしゃるとおり、いろんなケースが学校の中でもありますし、一定の解消を図るといったところで、これが解消したと言い切るというのは意外と学校としても覚悟の要る判断になっているというのが、実際問題そうかなと思っているところです。再発のおそれとか、あるいは今沈静化しているけれども、本当にそれで人間関係がきちっとできたのかどうかといったところ、新たな人間関係でスタートするというのを解消の定義としていますので、そういう意味ではかなりのハードルが高いことなんですね。ですから、そういう意味で解決し切っているというふうに言い切るということは大変なことですし、先ほどおっしゃられたような形で、担任の教員としてそれが続くということは多分つらいことだろうと思いますけれども、基本的に解消を誰が判断するのかといったところについては、学校のいじめ対策委員会で、この案件はこれこれこういうことによって解消したというふうに判断するけど、どうかということで、かなり多くの人間で議論をした上で解消ということを認めています。そういう意味でいうと、確かに今まで多かったのかもしれませんけれども、そこのところはとても慎重に、新しいいじめ防止の基本方針の中では強くそこの部分は意識して学校のほうで指導しているところです。


◯委員(半田伸明君)  ちょっと嫌らしい質問しますね。クラスがえしますよね。小学校の場合、2年間ごとでしたっけ。中学校は1年間ごとでしたっけ。A君にB君がいじめられていた。クラスがえしました。A君、B君、離れました。これ解消のケースになるんですか。


◯指導課長(松永 透君)  距離が遠くなったというだけであって、解消したという判断をその前の年度のところできちっとしているかどうかといったところが判断になります。ですから、それはもし続いているのであれば、継続しているというふうなカウントの仕方になると思います。


◯委員(半田伸明君)  今答弁いただいて了解いたしましたが、ここも前から疑問に思っていたところで、ちょっと考えたくはないですが、万々が一、いじめという事案が解消しましたよと、いや、だってクラスかえましたもん、A組とE組に分かれましたから距離50メートルふえましたよ。こんなことを本当に解消としていることがあるならば──今ないと信じていますけどね、あるのであれば、これは大変な問題になってくるわけですね。ちょっと今、若干冗談っぽく言いましたけど、これ大変重要な話であって、つまり明確な定義が実はなかなか見えてこない。結局、さっき対策委員会でいろいろ話出ましたけど、主観を伴って解消したということで解決しているのであれば、それは見方を変えれば、主観で全て決まっているわけであって、でも客観化するのは確かに難しいですよ、難しいのはよくわかるんですが、その学校の中だけで解消したと判断されて、実はそういう構図が同じ廊下で続いているということは私は絶対あってはならないと思う。だから、年度末で解消しているということと、解消に向けて取り組み中ということの厳格な差、ここを各学校、校長会、副校長会、もう一回徹底して言うべきじゃないかと思います。この点についていかがでしょうか。


◯指導課長(松永 透君)  いじめの解決の判断といったところになりますけれども、定義としては学校のほうに今こういうふうに伝えています。いじめを受けた児童・生徒といじめをした児童・生徒を初めとする他の児童・生徒との関係の修復を経て、双方の当事者や周りの者全員を含む集団が好ましい集団活動を取り戻し、新たな活動に踏み出したことを、複数の教職員が一定期間以上にわたって行った観察により把握した具体的かつ客観的な事実に基づき、そういうことであるということであるならば対策委員会が解決ということの判断をすると、かなりハードルが高いことになっています。ですから、簡単に解決するというのは、先ほど申し上げたんですけど、解決という判断はすごく重いんですというのはそういう部分で、1人の先生が終わったとか大丈夫だとかという判断ではいじめは解決したというふうに判断しませんということでやらせてもらっています。そういった意味で、今後もきちっと、こういう判断基準ですけれども本当に解決していますかといったことについては、生活指導の担当者あるいは校長、副校長にもきちっと伝えて、適切な形での報告をするようにということでやっていきたいと思います。


◯委員(半田伸明君)  大切なのは被害者感情なんですよ。結局、先生が被害者A君に対して「解決したな。間違いないな」。それは先生に対して「解決していません」と言えませんよ、なかなかね。だから、本当に子どもの立場に立って考えた場合に、今いろいろハードル高いとおっしゃっていましたけど、その今のハードルを聞いている範囲では被害者感情という言葉は一言も出てこなかった。どこにポイントを置いて解消したかを考えるというのは大切なことだと思います。だから、被害者感情及び被害者のお父さん、お母さん、保護者の方がどう思っていらっしゃるか、ここだろうと思うんですね。だから、特別な対応のところで、中学校で家庭訪問が4から22にふえたのは、私これは評価したいと思うんですが、くれぐれも被害者を置き去りにしたまま解決したというふうにしないでほしい。ここはぜひ各学校に徹底していただきたい。
 まとめに入りますが、先ほどの不登校についても、私が見聞している、というか、目の前で見た実態と明らかに違うことが数字で出ていますので、1年生がゼロ件なわけないですから。だから、そういったことを踏まえて、本当なのかということを再度くどく各学校に言っていくということと、あとくれぐれも保身を図るのではなく──教員がですね、保身を図るのではなく、不登校のお子さん、いじめに遭っているお子さんの立場に立って本当に解消したと言い切れるのかについて徹底して指導、考えてほしいということを各学校の校長、副校長にぜひ厳しく指導していただきたい。
 以上、それだけ申し上げまして質問を終わります。ありがとうございました。


◯委員(谷口敏也君)  1点だけ聞きたいんですけど、不登校のところで、小学校で平成28年度5件ということなんですけど、私も半田委員と同じように不登校の子を何人か知っているんですね。5件のわけないなと思いながら、先ほど大倉委員の質問の中で、病気と認定していると対象から外していると。保護者的に、学校を休む理由として何か医者に通ってて診断書を出していると、それは不登校とカウントされないことが何かおかしいような気もするんですけど、それについての見解と、あと30日というのは、例えば知っている子とかだと、何日間か行けてなくてまた行けているとか──別にいじめを受けているわけじゃなくて、またちょっときょう行けなかったみたいな、そういう子なんですよ。そういう子たちはここの数字にあらわれてないってことなんですか。それをお伺いしたいんですけど。


◯指導課長(松永 透君)  まず1点目ですけれども、定義的な部分になってしまうんですが、医療機関にかかってというお子さんに関してのところでは、大変申しわけないんですけど、病気による欠席という形での扱いにせざるを得ないというのが現在の状況でございます。それから、30日間連続でということではありませんので、トータルで欠席日数が30日ということになったお子さんに関してはここに入ってくるはずです。


◯委員(谷口敏也君)  ということは、例えば先ほど大倉委員もおっしゃっていましたけど、精神的なものとかで休んでいる場合にカウントしないと、何にも学校側はしないんですか。それと、逆に30日未満の子に対しても何もしないということになるんですか。


◯指導課長(松永 透君)  ここの不登校という数はこういう形で、先ほどの定義に基づいてカウントした子たちなんですけれども、もちろんそれ以外にも休んでいる子どもたちはいます。その子どもたちに対しても決して何もしてないということではなくて、同じアプローチをしながら、どうやって学習に向き合えるようになってくるのかといったことについて各学校のほうでは取り組んでいるところです。


◯委員(谷口敏也君)  お母さんたちと話すると、別に学校が対応が悪いと言っているわけじゃないんで、ただここで認知件数として上がってこないと、逆に教育委員会として把握していないのかなと思っちゃうんで、それだけ聞いてとりあえずは安心しました。学校の先生にも無理に来なくていいと言われているというお子さんがほとんどなんで、学校側も把握しながら、「来られるときに来なね」とか、いろいろ補足の学習とかしてくれているみたいなんで、対応は引き続きお願いしたいと思います。
 以上です。


◯委員(伊藤俊明君)  体力と運動能力のところでちょっとお聞きしたいんですけど、この項目、8項目ずつあるんですけども、これってもうずっと変わってないんですよね、長い間。小学校も中学校もこの項目でやっていると思うんですが、この項目が選ばれている何か理由というのは御存じなんですか。


◯指導課長(松永 透君)  国や都のほうで新体力検査という形で種目の設定をしているものに基づいて全国の学校で行っているところです。これが選定された理由についてはちょっと私自身は存じておりませんが、専門の方の中でこの競技をという形で決定されて、それが全国にという形なのかなとは思っています。


◯委員(伊藤俊明君)  何でこういうことをお聞きしたかというとね、この小学校で選ばれている8項目と中学校で選ばれている8項目の中の項目が2つだけ違いますよね。これが、だから、国がどういう意図を持ってこの調査をしたのかが──全部項目が同じなら、これが伸びているとか伸びないとか何とかということが比較検討できるんですが、この2項目が、それで20メートルシャトルランのかわりに持久走が入っているということとソフトボールのかわりにハンドボール、関連性があるといえばあるけど、ねえ、ちょっとまた使うところが違うんじゃないかといや違うような気もするんですね。それで、こういうことに対して、この議論というか、内部での検討とか、何でこういうふうになってということの議論の経過とか、こういうのは御存じなのかなと。


◯指導課長(松永 透君)  済みません。大変、市のレベルではそこのところはなかなかいかんともしがたいところなんですけれども、特にソフトボール投げを中学校でやった場合に、距離がすさまじく投げる子もいますので、測定がとても困難になることはあるのかなと思っています。また、持久走に関しては子どもたちのもともと持っている体力のこともあるのかなと思いますが、これはいずれも、シャトルランも持久走も持久力を測定するものなんですけれども、持久走のほうは距離決めて走ると、中学校はそれでやっているんですけど、20メートルシャトルランのほうは子どもの体力に応じてここまででやめることができると、そういう、距離も含めてあるのかなというふうに思っています。


◯委員(伊藤俊明君)  そういう感じ、いろんな意味で、大谷翔平君みたいなのがいたら、これはソフトボール投げでとてつもないことになってとかいうことでね、それはさもありなんかとは思うんですが、特に三鷹市みたいな小・中一貫校でやっぱりこの伸び方だとか課題だとかを認識して改善してとかということのときに、このソフトボール投げで、これだけ小学校のときには悪いのに、これハンドボール投げに行ったらこうですよね。また、反復の、持久走のこともこれあります。そしてまた、こちらのほうで課題認識しててくれているように、小学校のときには握力がこんなにいいですよね。それが何でこれ中学に行くと、むしろ課題であるというところに、こういうふうに位置されてしまうというか、のことに関してはどうお考えでしょうか。


◯指導課長(松永 透君)  これはとても難しいなと思っています。これをどうやって分析していったらいいんだろうかというのは中でも少し話をしたところなんですけれども、今このとてもスコアがいいと言っていた子どもたちが今度、中1に、平成28年度の6年生は中1になったときにこの状況なのかといったところ、経年で追っかけていったときに、何が課題なのかというのはとても簡単には答えが今出てこないなといったところで、いずれにしても課題が出てきているということは、逆に対応ができる、対策を打って、学校の中でもどうしていこうかということが考えられることなのかなと思っています。スコア的に見てみたときにすごく大きな変化になっているかどうかといったところも含めて、測定の誤差がないように、先生方のほうにもきちっと測定のスキルを高めるとか、そのようなことも改めてやっていきたいなというふうには考えています。


◯委員(伊藤俊明君)  全くおっしゃるとおり、僕もこの共通の6項目に──この2つの項目はそういうことで理由として、この共通している6項目に関してはもう少し精査していただいてというか、やっぱりこれだけちょっと矛盾しているとなると、測定のあり方もどうだったのかとか、いろんな意味で課題がちょっと出てきちゃっているような気もするので、そういう点も改めてちょっと課題と、それを検証しつつ、次にいろいろ取り組んでいくなり御指導をお願いしたらと思いまして質問させていただきました。


◯委員長(吉野和之君)  以上でアからイについての報告を終了いたします。
 次に項目ウからエについての報告を求めます。


◯学務課長(桑名 茂君)  私のほうから、三鷹市立第七小学校給食調理業務委託について御説明をさせていただきます。資料3をごらんください。平成30年4月から学校給食調理業務を開始いたします第七小学校の事業者を決定いたしましたので御報告をさせていただきます。本件につきましては、平成29年度当初予算で債務負担行為の設定を行っていたもので、本年度中に契約を行いまして、来年4月から業務を開始するものです。
 まず選定方法でございますが、一般公募型プロポーザル方式で選定を行っております。恐れ入ります、裏面をごらんください。参考として裏面のほうに公募の際の募集要項から選定基準の抜粋を記載させていただいております。この選定基準のア、学校給食の充実と食育の推進、イ、安全・衛生管理、ウ、業務遂行能力の大きく3つの基準に基づきまして、企画提案内容を審査するとともに、経営状況、そして見積金額を総合的に判断して選定を行ったものでございます。
 表面にお戻りください。募集要項の配付期間、募集に関する説明会、応募受け付け期間につきましては記載のとおりでございます。選定経過でございますが、表の下に付記させていただいているとおり、審査に当たりましては、教育委員会が設置する、学校長、教育委員会事務局職員で構成する候補者選定委員会で表記載の経過のとおり審査、選定を行っております。まず応募事業者ですが、12事業者ございました。第1次選考の書類審査ですが、参加資格、見積要件、企画提案書の提案内容について審査を行いまして、6事業者を選定しました。次に第2次選考では、6事業者からのプレゼンテーションを受け、ヒアリングを実施し、提案内容について審査を行ったところでございます。最終選考では企画提案内容、経営状況、見積金額の評価点を総合して事業候補者を決定し、さきに三鷹市競争入札等審査委員会で承認を得たところでございます。
 このプロポーザル方式により決定しましたのが株式会社藤江でございます。株式会社藤江は、墨田区に本社を置く資本金3,000万円、従業員、正規職員が667人の学校給食などの給食調理業務を受託している事業者でございます。三鷹市の小・中学校での実績としては、平成28年4月より羽沢小学校と第七中学校、平成29年4月からは大沢台小学校の給食調理業務を委託しておりまして、順調な運営を行っております。また、都内の自治体などにも実績がありまして、このほかにも都内の公立小・中学校では145校の実績がございます。
 私からは以上でございます。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  私からは、三鷹市立図書館の基本的運営方針の確定、あわせて同方針の素案に係るパブリックコメントの実施結果について御報告をさせていただきます。まず、去る12月5日に開催されました三鷹市教育委員会定例会において、三鷹市立図書館の基本的運営方針について御審議をいただき、以前でございますが、文教委員会でお示しした同方針の素案のまま確定いたしました。重ねてとなりますが、基本的運営方針の概要について御説明をさせていただきます。
 資料4、2ページをごらんください。基本的運営方針は、図書館の果たすべき機能と役割、運営の方向性をより明確にし、第4次三鷹市基本計画の着実な進展を図るため、策定するものです。
 基本的運営方針の位置づけは、平成24年12月19日文部科学省より告示されました「図書館の設置及び運営上の望ましい基準」に基づき、策定する基本的な運営の方針に位置づけ、同基準に示されている管理運営、図書館資料、図書館サービス及び職員について、基本計画を踏まえ、網羅的に策定する個別計画となります。
 基本的運営方針の内容を御説明いたします。8ページの体系図をごらんください。基本理念に基づき、4つの柱に係る各事業を推進し、目指すべき図書館像の実現に向け、取り組んでまいります。また、具体的な数値目標と図書館活動に対する評価を定め、点検・評価を行い、その評価結果を公表することにより図書館サービスの向上を図ってまいります。
 基本的運営方針の素案に係るパブリックコメントの実施報告でございます。平成29年9月15日金曜日から10月5日木曜日までの期間でパブリックコメントを実施いたしました。この間にお寄せいただいたパブリックコメントは3件でございます。参考資料のほうをごらんください。まず1点目でございますが、勉強場所の確保、開館時間の延長についてでございます。こちらは基本的運営方針9ページ、(1)、ア、図書館施設の整備、同ページ、オ、開館日及び開館時間の検討で取り組んでいく内容でございます。2点目は予約冊数、図書資料のリクエストなどについてでございます。個別の図書サービスの御要望ですが、こちらにつきましては幅広く利用者の御意見を聞きながら、10ページ、(1)、キ、情報通信技術(ICT)の進展に対応するサービスの提供により、より利用者満足度の向上に取り組んでいく中で対応していきたいと考えております。最後の3点目でございますが、小学生の居場所、イベントへの御意見でございます。こちらは9ページ、(1)、ア、図書館施設の整備と、10ページ、(2)、ウ、みたか子ども読書プラン2022の推進で取り組んでいく内容でございます。今回実施いたしましたパブリックコメントでは、いずれも素案に盛り込む、反映する内容の市民意見ではございませんでした。
 私からの説明は以上でございます。


◯委員長(吉野和之君)  項目ウからエについての説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。


◯委員(大倉あき子さん)  よろしくお願いいたします。七小の小学校給食調理業務の委託についてお伺いをいたします。平成19年の4月から段階的に民間委託を始められたということで、今年度16校あったのが、プラス七小を入れて17校目ということになるのかなと思うんですけれども、今後全校、22校あると思うんですが、展開していく方向性と、あとまたスケジュール等がわかっているようでしたら教えていただきたいと思います。
 それと、この七小は三鷹中央学園になってくると思いますけれども、三小はまだ民間委託されていないと思うんですけれども、学園単位で同じ法人さんという考えになっていくのか、それともまた新たに公募型のプロポーザル方式ということで決めていくのか、そこもお伺いをしたいと思います。
 それとあと、委託の期間がどのぐらいなのかということも教えていただきたいと思います。
 以上3点、お願いいたします。


◯学務課長(桑名 茂君)  委託化の今後の方向性、スケジュール等についてですが、第4次三鷹市基本計画においては、平成34年度までに全校委託化するという計画で現在のところ進めております。
 それから、学園単位で同じかということなんですが、実際は、計画上もそうなんですけども、直営の職員もございますので、大体年1校か2校ぐらいというふうなところでの進捗ということになりますから、結果として同じ学園で同じ事業者が評価を得て事業者となり得ることはこれまでもございますが、必ずしも学園単位で同じ事業者、例えばこの第七小が決まったから第三小学校も同じ事業者というようなことはございません。公募型のプロポーザルを行った結果ということになります。
 それから委託の期間ですが、こちらは予算上も年間、1年間ということで委託期間は定めさせていただいております。ただ、1年間の事業を行っていった評価等も含めて継続をしております。ただ、継続する場合についても5年ごとには事業者の見直し等を行うというような形で事業者の選定等は行っております。
 以上でございます。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございました。民間委託になって味が変わったとか、そもそもお子様の御意見とかもいろいろあるかと思うんですけれども、民間委託されて三鷹市全体として、この業者がおいしいとか、ここはどうだったとか、そういったお声って実際あるのかなと、その辺のところをお伺いしたいと思います。


◯学務課長(桑名 茂君)  委託によって味が変わったとかというようなことは、三鷹市の場合は各校に1人職員、栄養士を配置しておりますので、基本的にはメニューであったり、そういった献立については栄養士が決定します。ですので、どこの会社がやって味が変わるとかというようなところはございません。この委託化を進める場合は、各学校に学校給食運営協議会というのを設置してもらっています。学校長と保護者の代表の方、それから我々事務局の職員、それとあと委託事業者自身が参加して意見を交わす場を設けさせていただいております。そういった中ではおおむね順調に、好評というようなところで評価をいただいているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(西尾勝彦君)  よろしくお願いします。今この藤江さんが三鷹市で業務委託をやられているということなんですが、従来、今までに何か問題とか、何かそういったこと、そういうお話というのはありましたでしょうか。


◯学務課長(桑名 茂君)  藤江さん、ここ2年間受託していただいて運営していただいております。先ほど申し上げましたように学校給食運営協議会においても保護者から好評な評価をいただいているところで、特に問題が起きているというようなことはありません。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。
 では、図書館のほうなんですけれども、以前にも申し上げたかもしれませんが、やはり障がいのある方の利用に関して、書いてはあるんですけれども、何といいましょう。余り詳しく突っ込んだ記載がないような気がするんですね、印象として。そういった点はどうなんでしょうか。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  基本的運営方針では10ページのところで「すべての人に読書の楽しみを広げる図書館」という項目の中で「すべての人に届くサービスの充実」ということで挙げさせていただいております。この中では、図書館が固定の施設でございますので、今までは御来館いただくということが前提の図書館のサービスではございましたが、継続した移動図書館のひまわり号の巡回、また配達サービスのほうも既に御利用いただいているところでございますので、このサービスをやはり図書館としての課題である情報発信のほうにも広げて、多くの方に利用いただけるということが必要になってくるかと思います。また、対面朗読サービスや大活字本、デイジー図書などの充実を図っているところでございますので、そういう点をもう少し関連する部署と情報共有しながら、いろんなチラシと通知等に掲載して周知を図っていくということも大きな課題かと思っておりますので、また近隣市、どのようなサービスを実施しているかというのは、協議会がございますので、そのあたりでの情報共有をしながら、新たに図書館としても拡充できるサービスがないかというのは引き続き模索していきたいというふうに考えております。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。例えば対面朗読サービスであっても、今三鷹にある5つの図書館と1つの図書室でしょうか、その全てで実施されているわけではないと思うんですね。その申し込みに関しても各館で例えば申し込みができるか、あるいは中央図書館に行かないと申し込みができないのかというようなお話、市民の方からお話がありまして、もし中央図書館まで行かないとできないとなると、かなり障がい者の方にとっては難しい問題も発生してくるんですよね。だから、そういう細かい配慮という面も力を入れていただきたいなと思います。その点については。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  まず対面朗読サービスでは、設備的なところでは対面朗読室が必要になってきますが、こちらは本館と、あと駅前図書館、あと南部図書館のほうに設置をさせていただいております。また西部図書館、東部図書館につきましては、対面朗読サービス用の部屋ではないんですけども、おはなしのへや等を流用できれば実施ができますので、一応全館で対応できるかというふうには考えておりますが、何分、対面朗読サービスの場合は視覚障がいをお持ちの方の対象のサービスでございますので、図書館までまず来ていただくということが必要になってくるサービスということでは、現在利用者はお一人でございますので、対面朗読サービスのちょっと限界でもあるのかなというふうには少し認識はしているところではございます。ただ、各施設で対応できるということについては、やはり図書館としても、もう少し発信をしていかなくてはいけないということと、なかなか外に出ていくということができない場合は、私どもも登録しているサピエ図書館、デイジー図書等の貸し出し、また貸出機もございますので、そういうものを御利用いただけるように御案内していくということが課題になっているというふうに認識をしております。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。今、対面サービスを利用されている方がお一人だというお話なんですが、図書館に行っても障がい者の方向けのサービスがこういうのがありますよというような案内がちょっと見つけられないんですよね。それで、総合窓口に行ってやっとそれを聞くというような状況だと思うんですね。そういった点でもやはり、そういった本当に細かいところですけれど、先ほどお話あったように、いろいろサービスを広げていくことも重要だとは思うんですけれども、今やられているサービスというのを、障がい者向けのサービスというのをさらに充実させていく、広げていくということも大切なことだと思います。
 もう一点なんですが、こういった調査、パブリックコメントも行われての調査結果を反映させた基本方針ということなんですけれど、図書館にみんなの声という御意見を伺う、紙に書いて入れていただく、あれが設置してあると思うんですが、そういった声の反映というのはこういう基本方針なんかではどのように取り扱われているんでしょうか。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  今回はパブリックコメントと、あとこの案をつくるに当たって来館者アンケートのほうを実施させていただきました。また、日常的に紙、またメール等でいただく御意見については図書館としては課題と整理しておりますので、その課題も含めて今回の素案作成には広く内容に反映させていただいているところでございます。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。いろいろと、図書館もいろんな方、三鷹市民の本当に多くの方に開かれた使いやすい施設になるよう、障がい者の方に対する配慮といったものもぜひともよろしくお願いいたします。
 以上です。


◯委員(半田伸明君)  図書館のほうなんですけど、確認なんですが、原案のまま確定とおっしゃいましたが、これ間違いないですか。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  はい。原案のままで一応確定をしております。


◯委員(半田伸明君)  なら、同じ質問をするしかないですね。平成24年度に文科省の基準が出たんですね。その後、図書館協議会の提言というのは平成27年なんですよ。3年あいていますね。今、平成29年ですね。さらに2年あいていますね。つまり、図書館の基本的運営方針についての文科省告示第172号から既に5年たっている。じゃあ、この5年の間、何やっていたんだとなりかねないですよねということを以前お話をしてあります。ただ、残念ながら反映されていないので、反映されていない以上、これは成案ですから、成案に基づき質疑を残す必要がありますので、議事録にね。念のため同じことを質問いたします。なぜこのような間隔があいているのか。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  まず、告示につきましては平成24年の12月に出されております。その後、平成25年の7月からの第17期の図書館協議会で約2年ほど協議を経て、その上で平成27年の6月に提言としてお示しをしていただいております。図書館協議会としても、図書館としても、双方でこの2年間にわたって、どういう方針の基本的運営方針が必要なのかということで2年ほど協議をさせていただいて、その次の平成27年7月からの第18期において具体的な素案について協議を図り、アンケートを実施し、今回の確定というようなスケジュールとなっております。


◯委員(半田伸明君)  同じやりとりしましたよね。だから、平成25年と載せときゃいいんですよ。ね。原案のまま確定と聞いたからね、今、念のために質問しましたけど、大変残念だと思います。


◯委員(嶋崎英治君)  七小の学校給食民間委託の関係で何点か、確認の意味を含めてお伺いするんですが、大沢台小学校、羽沢小学校、第七中学校で七小ということで、この4校のトータルの従業員数というのはどういうふうになるでしょうか。そこで働く藤江さんの従業員数です。


◯学務課長(桑名 茂君)  基本的には各校とも正規職員が3人、パートの職員が4人をベースに、行事等で応援体制とかとる場合に増員する可能性はあります。基本は7人ということで運営をしております。


◯委員(嶋崎英治君)  そうすると、基本が7掛ける4だから28人内外ということですね。はい、わかりました。それから、この藤江さんの正規従業員数が12月1日現在で667人というふうになっていますね。常識的にいえば、今度これを受ければふやさざるを得ないというふうに思うんですけど、667人藤江さんが正規従業員さんがいらっしゃると。後ろのページ、このところで、イの安全・衛生管理ということで、安全・衛生管理体制の徹底を目的とした、研修・衛生管理指導等を実施できる体制が確立され、その取り組みがすぐれていること。このすぐれているというのは後にも関連するんですけど、他の会社、事業者に比べてすぐれているというふうなことの理解だと思うんですけれども、六百六十何人抱えていて、安全衛生委員会というのはあるんでしょうか。


◯学務課長(桑名 茂君)  まず、評価におけます体制の評価のところについては、各社、この提案の内容のところで、こういう体制で臨んでおりますというようなことで評価をさせていただいております。それから、ここのところを特段、一番上とかというようなことではなくて、項目全体の中での評価になりますので、もともと評価が高かったということはございますが、他社に比べてぬきんでたというような、この項目1つのところでそこまでは、個別の評価になりますので、御理解いただきたいと思います。
 安全衛生委員会については、済みません、今、企画提案書のほうから、ちょっと把握していないので、確認させていただきます。


◯委員(嶋崎英治君)  追ってその点お知らせいただければと思いますが、今後もスケジュールに沿って民間委託していくという基本方針は変わらないと、他の委員の質問から答弁がありました。私はこのことにかつてから疑義を挟んでいるところですが、それは置いておいて、今後同じ事業者がふえていけば、トータル50人以上の給食事業というのを三鷹市で展開するということになりますね。三鷹市が労働安全衛生委員会を設置する場合に、トータルとして設置していると思うんです。いろんな事業者、50人以上ということを基本にね。ということになると、これからのプロポーザルでは事業上、安全衛生委員会、三鷹市に準じて設置させていくということが必要になってくるんではないかというふうに私思いますので、給食調理、子どもたちの食ということですから、特段に衛生管理、そして働いている人の安全ということに必要が出てくるかと思いますので、今後そういうふうなプロポーザルを行うに当たって1つの検討項目にしたほうがいいのではないのかなというふうに思いますので、これは意見ですので、御検討いただければと思います。
 以上です。


◯委員長(吉野和之君)  それでは、以上で教育委員会報告を終わります。
 休憩いたします。
                  午後2時29分 休憩



                  午後2時30分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 文教委員会管外視察結果報告書の確認について、本件を議題といたします。
 文教委員会管外視察報告書の正副委員長案を作成いたしましたので、御確認をいただきたいと思います。
 それでは、お手元の報告書案をもって、文教委員会管外視察結果報告書とすることにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 ちょっと休憩いたします。
                  午後2時30分 休憩



                  午後2時31分 再開
◯委員長(吉野和之君)  再開いたします。
 所管事務の調査について、本件を議題といたします。
 三鷹の教育・文化・スポーツの振興策に関すること、本件については引き続き調査を行っていきたいということで、議会閉会中の継続審査を申し出ることにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 休憩します。
                  午後2時31分 休憩



                  午後2時33分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 次回委員会の日程については、2月8日、午前9時30分といたしたいと思います。その間必要があれば正副委員長に御一任いただくことにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 その他、何かございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、特にないようですので、本日はこれをもって散会いたします。
                  午後2時34分 散会