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トップ会議録会議録閲覧 > 会議録閲覧(平成28年三鷹駅前再開発事業対策特別委員会) > 2016/09/23 平成28年三鷹駅前再開発事業対策特別委員会本文
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2016/09/23 平成28年三鷹駅前再開発事業対策特別委員会本文

                  午前9時29分 開議
◯委員長(吉野和之君)  ただいまから、三鷹駅前再開発事業対策特別委員会を開きます。
 初めに休憩をとって、本日の流れを確認いたしたいと思います。
 休憩いたします。
                  午前9時29分 休憩



                  午前9時30分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 本日の流れにつきましては、1、行政報告、2、議会閉会中継続審査申し出について、3、次回委員会の日程について、4、その他ということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのように確認いたします。
 市側が入室するまで、休憩いたします。
                  午前9時31分 休憩



                  午前9時33分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 行政報告、本件を議題といたします。
 本件に対する市側の説明を求めます。


◯都市整備部広域まちづくり等担当部長(小出雅則君)  おはようございます。それでは、三鷹駅前地区における再開発事業の状況につきまして、資料1を用いまして御説明させていただきます。資料1をごらんください。1ページです。現在、三鷹駅前地区では、2つの再開発事業に取り組んでおります。最初に工事に着手しております、1の三鷹駅南口西側中央地区再開発事業につきまして御説明いたします。下段(3)、事業の概要をごらんください。事業敷地は下連雀三丁目35番、36番、旧みずほ信託銀行周辺のところでございます。こちらで敷地面積約3,000平米です。当該事業は、地権者で組織する再開発組合が事業者として進める、民間共同ビルの建設事業であります。市は本事業の支援について、三鷹駅前地区再開発基本計画2022において、5つの重点事業の1つに位置づけており、駅前広場と一体性のある市の玄関口にふさわしい施設となるよう、再開発組合へ指導、支援を行っているところです。
 それでは、参考資料の1ページをあわせてごらんください。本事業は、低層階に商業、業務施設を配置し、その上層階は住宅施設を配置する計画で、地下には駐車場や駐輪場を配置する計画としております。また、2階部分では駅前デッキに接続する計画となっております。
 参考資料1の2ページをごらんください。歩行者動線ですが、ビルの壁面後退により、外周部に安全な歩道状空地を配置し、新たにエスカレーターや階段を新設して、駅方向への安全性、利便性の向上を図る計画となっております。再開発組合は平成19年に正式に発足し、現在の地権者は24人です。土地・建物所有者1人と、建物所有者23人で構成されております。
 資料1の1ページにお戻りください。(1)のこれまでの経過です。本年4月に施工者の五洋建設が工事説明会を開催し、本体工事に着手しました。工事説明会の参加者は56人であったと聞いております。工事着手後、山どめ工事、くい工事を行い、掘削工事を行っているところです。
 進捗状況につきましては、2ページをごらんください。左側が平面図、右側が掘削工事の段階図となります。平面図の茶色で塗りつぶしているところが掘削範囲です。現在、掘削工事段階図の赤色の点線で示した最終掘削を行っているところです。
 1ページにお戻りください。(2)の今後の予定です。工事は予定どおり進捗し、10月より基礎工事を行うと聞いております。また、1月より地下の躯体工事に着手し、平成31年2月の竣工を目指して進めていくとしております。
 続きまして、3ページをごらんください。2の三鷹駅南口中央通り東地区再開発事業についてです。(1)の地権者への意向確認についてです。UR都市機構は、再開発事業の施行予定者として再開発事業の概要、再開発事業の基本的な仕組み、今後予定している意向確認の内容や進め方等について地権者に説明する目的で、地権者を対象とした説明会を開催しました。開催日時、参加者数につきましては記載のとおりです。また、UR都市機構からは、現在、現時点での意向確認を一人一人個別に行っていると聞いております。(2)、再開発協議会の取り組みについてです。再開発協議会では、6月と7月に勉強会を開催し、商業床の所有形態等について事例等による研究を行いました。参加者数については記載のとおりです。
 説明は以上です。


◯委員長(吉野和之君)  市側の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。質疑のある方、お願いいたします。


◯委員(大倉あき子さん)  よろしくお願いいたします。まず西側の再開発についてお伺いしたいと思います。計画書では、本年5月にくい工事、6月上旬から9月下旬に掘削工事ということで、今行っているということなんですけれども、工事に伴って地下水の影響が心配されるところなんですが、地下水量、水質、また環境保全はどのように確保されているのか、まずお伺いさせていただきたいと思います。


◯都市整備部広域まちづくり等担当部長(小出雅則君)  地下水につきましては、施工者側で工事が始まる前、平成28年4月の15日に水質検査を行っているというところでございます。また、今後基礎工事完了時と竣工前に、また検査を行う予定だということで聞いておるところでございますけど、現在掘削している中での地下水の対策といたしましては、ディープウエル工法といいまして、地下水をくみ上げまして、そのくんだ地下水をまたくんだ層に戻す、リチャージという、ディープウエルリチャージ工法、こういう工法を採用しておりまして、同じ層に地下水をくみ上げたものを戻しておりますので、そういった保全対策をしながら、薬液注入等は行わず進めているということで聞いております。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。まだ中間の水質検査というのはこれ、9月の掘削終わってから、どういうタイミングで行われるのかお伺いしたいと思います。それとくい打ちのとき、中高層建築物は制度上市に対して事前相談ということでされたということなんですけれども、地下水の位置とかデータとか、事業者から情報提供というのはあったのかどうか、お伺いをしたいと思います。


◯都市整備部広域まちづくり等担当部長(小出雅則君)  具体的に現在、掘削工事の最終段階に入っているところでございまして、今後要所要所、先ほどお話しさせていただいたように、基礎工事の完了時と竣工前に検査を行うと聞いておりますけれど、検査、現時点での影響があるというような工種は想定しておりませんので、地下水については我々のほうも、今の工法であれば安全に施行できるものというふうに考えているところでございます。また、報告についてはその時々、開発事業でもございますので、そういった内容を確認していきたいと思っています。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。本当に地下水は本年ですね、環境省から地下水保全のガイドラインも示されていると思うんですけれども、非常に大事な国民共有の財産であり、またちょうど三鷹の南口には地下水を利用した公衆浴場があります。この公衆浴場も東日本大震災の折には帰宅困難者のために夜中まで開放されていたという経緯もあるので、本当に地下水は防災の観点からも非常に重要なものだと思います。本当に今後も開発事業者に対しては、先ほどもおっしゃってましたように、工事の最中、またその後も現況調査を行うなどして、市がちゃんとしっかりと指導を徹底して守ってくださいますよう、よろしくお願いいたします。
 続きまして、東側の開発についてお伺いをさせていただきます。地権者の意向調査と再開発協議会の参加者の人数が書いてあるんですけれども、何か少ないような気が、参加者が少ないような気がするんですけど、どれぐらい地権者の方が、該当される方がいらっしゃるのか、まずお伺いをさせていただきたいと思います。それと、今度商業施設に入るお店なんですけれども、テナントミックスを今後どのように決めていくのか、教えていただきたいと思います。また市民の方、商工会の方からも、まちづくりの骨格となるコンセプトがどのようなものなのかということで決めてほしいというか、今後決めてほしいって、そんな御意見もあったんですけれども、その辺のところはどうなっているか教えていただきたいと思います。


◯都市整備部広域まちづくり等担当部長(小出雅則君)  中央通り東地区の地権者の数でございますけれど、こちら、地権者数といたしましては24名でございます。中央通りの中には三鷹センター街協同組合という組合もございます。この組合は1とカウントいたしまして24人であります。また、そのうち土地所有者が9人、土地・建物所有者、また建物所有者等もいらっしゃるわけですけれど、勉強会のほうとか説明会のほうに参加されない方には、個別にお一方お一方意向の確認のほうは回ってございますので、限られた2日間の日にちでございましたので、全体の地権者数24人に対しての参加者の数ということで御理解いただければと思います。
 また商業施設、どのような商業施設を今後入れていったらいいのかということとか、商業施設の管理運営のあり方、そういったことを今、再開発の勉強会を開きまして、地権者さんの中でも勉強しながら、いろんな事例を研究しながら勉強しているところでございます。具体的に核となるようなテナントを誘致していく中で、周辺の商店街とも回遊性を持ちながら、連携して一体的に地域がにぎわうような、そういうような回遊性のあるまちづくりを目指していくということで、前回再開発基本計画のほうを策定したところでございます。そういった計画を十分再開発組合のほうでも協議会のほうでも勘案しながら、今、勉強のほうを進めているところでございます。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。それと最後なんですけれども、先ほど地権者の方と再開発協議会で勉強会をされて、またこれまでにもパブリックコメントとか説明会を行って地域住民の方のお声を聞いてくださっていると思うんですけれども、商工会も非常に地域にも地元にも根差して、三鷹をよく知っているということでは貴重な方かなと思うんですけれども、商工会との協議とか連携とか、今後どのように考えているのかお伺いしたいと思います。


◯都市整備部広域まちづくり等担当部長(小出雅則君)  商工会の皆さんと、やはり連携しながら取り組んでいくのが非常に大事だと我々も考えておりまして、今回の再開発基本計画を策定する中でも、商工会の皆さんを対象とした説明会を開催したりして御意見を聞いてきたところでございます。そうした中で、今皆さん御心配されているのが、解体が始まって工事が一定期間かかりますので、その間連続して商業の区域がそこでなくなってくると。そういったときに、どういった形でにぎわいをつくっていくのかということが心配だという御懸念いただいているところでございます。そうしたところも市だけでなく、商工会さんといろいろと知恵を出し合いながら、にぎわいが継続できるような取り組みを考えていこう、そういうような話も今、我々の中でも考えているところでございますので、一体的に今後もまた相談しながら進めていきたいと思っております。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございます。テナントミックスに関しても、すごく商工会の方、いろんな御意見とかもお持ちだと思いますので、そういったところでもぜひ御意見を伺う場を設けていただけたらなというふうに思っております。本当にこれからとても大変な計画であるんですけれども、すごく皆さん楽しみにもしていると思いますので、ぜひ三鷹らしいまちづくりを今後もよろしくお願いいたします。ありがとうございました。


◯委員長(吉野和之君)  他に質疑のある方お願いします。


◯委員(小俣美惠子さん)  よろしくお願いいたします。それでは、全体的なところなんですけれども、三鷹の商業振興を考える上で、吉祥寺、それから三鷹の北口、武蔵境の取り組みを比べますと、やや三鷹はスピード感がないように感じられているわけですけれども、今回の事業が商業振興にどのような影響があるのか、ひとつお伺いしたいと思います。
 それから、保育園のことなんですけれども、これまで市は一定の規模を超える開発事業について、保育施設の設置に向けて誘導されているというふうに伺っておりますが、駅前再開発区域においても、駅近保育園というのは利便性が、子育て中のお母さん、電車を、JRを使って都内に通われている保護者の方にとっても、とても駅近というのは魅力のある保育施設だなというふうに考えていますが、同様に誘導していく考え方がこの開発に進められているのか、お伺いしたいと思います。
 それから、あともう一つで最後ですが、西側の再開発なんですけれども、今回の計画区域の中央部を南北に通っていた赤鳥居通りという市道が廃止されましたけれども、その機能を備えられている施設が、計画区域の東側に設けられるというふうに聞いておりますが、この施設は廃止されました赤鳥居通りの市道の機能を十分に保つ安全性とか、十分に満たすものとなるのでしょうか。
 その3つをお伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。


◯都市整備部広域まちづくり等担当部長(小出雅則君)  まず最初の点でございますけど、三鷹の再開発事業、少し時間がかかっているという、今御指摘をいただきました。確かに現在の再開発事業の取り組みの中で、既にかなりの時間が経過しているところでございますけど、そうした中でも今、より早く事業を進めていこうということで、分棟配置の検討も進めているところであります。そういった現在の取り組み、かつては全部の敷地を一体的に1棟でやっていく中での、地権者の合意形成が非常に大変だったというところの中から、よりスピード感をもって地権者の方も事業を進めていこうということで、今、分棟配置の検討を進めておりますので、いよいよ再開発事業が実現に向けて最後の皆さんが今、合意形成をしている段階と思っています。分棟配置にすることによりまして、地域の道路、特にしろがね通り等、うまく回遊性のある道路として生かしていきながら、そういった中に広場等を設けてにぎわいの拠点となるような、そういうような展開ができれば、こちらの再開発事業と周辺の商店街が一体となって、回遊性を持った商業振興ができるんじゃないかということで検討を進めているところでございます。
 2点目の保育園の件につきましては、確かに駅前地域では、現在パチンコ店等のそういった風営法の関係もありますので、そういった施設があるところについては、児童の施設がなかなか難しい。認可保育園が難しい。現在の法の中ではなかなか難しいというところはあります。そうした中で、今、市のほうもいろいろな動きを子育てのほうで進めているところではありますので、そうした市も要望しているような内容が進んできますと、規制緩和がされた際には、この再開発事業も含めて駅前地域全体的な中で、そういった保育園、認可保育園が立地できるようになってきますので、子育て施設の不足の解消に向けた取り組みが進んでいくものということで期待されるところでございます。
 あと中央通り、西側中央地区の取り組みでございますけれど、先ほど御説明させていただきましたように、施設整備に伴いまして、外周に広い歩道状空地ができることになります。さくら通りのところについても、今現在の歩道に加えまして、2.4メートルから4.8メートルの壁面後退、その部分を歩行空間にいたしますし、その東側ですね、市道第723号線のほうについては、現在の車道、歩車共存道路にさらに4.8メートルほどの壁面後退をしているところを、歩行ができるような空地であったり、緑を置くことを今考えております。そうしたことによりまして、ここに新たに集客で多くの人がいらしていただいても、十分歩行空間としてのサービス水準は満足できるものができるということで、シミュレーションのほうはしているところでございます。


◯委員(小俣美惠子さん)  丁寧な御説明ありがとうございました。それでは、今の説明の中で、私も駅前広場が再開発が順調に進んで、商業が活性化すればいいなというふうに思っている1人でございます。ぜひ分棟配置などで対応を、スピード感をもって対応していただくということで、三鷹市民誰もが願っていることかと思いますので、ぜひその辺、スピード感をもってお願いできればというふうに思っております。そしてさらに商業が振興できることを期待しているところです。よろしくお願いしたいと思います。
 それから、保育園につきましては、認可保育園は風俗営業その他のことで大変難しいというふうに伺っておりましたが、市のほうで要望書を出しているということで、まだまだ待機児の多い三鷹市にとりまして、明るい取り組みに期待されるところでございます。これについても、どうぞよろしくお願いしたいと思います。
 あと、廃止されました赤鳥居通りの点につきましても、大変今の御説明で歩行空間もできて、とても安心できる道路が設置できるということでございますので、さらに市民の安全の確保をするような取り組みにお願いしたいと思います。ありがとうございました。


◯委員(西尾勝彦君)  よろしくお願いいたします。西側に関してですけれども、今、工事が進んでいるところなんですけれども、工事に当たってのいろいろな苦情であるとか、歩行者の方の御意見といったものがたくさんあると思うんですね。そういったものというのは、何か集めて検討されているということはあるんでしょうか。分析されているということはあるんでしょうか。


◯都市整備部広域まちづくり等担当部長(小出雅則君)  工事に伴う、今、苦情がどうなのかというお話でありますけれども、今の掘削している段階で残土搬出の関係で、1日四、五十台のダンプが出入りしております。そうした中で、1つ震動計や騒音計も現地のほうについて、どのぐらいの今、振動、騒音が出るのか可視化できるような状態に、現地のほうもなっております。大きく苦情がかなりあるということでは聞いておりませんけれど、実際にコラルより、振動のほうの影響のお話がちょっと来ているところでございます。我々のほうでもよく状況のほうは確認しながら、必要な対策が、常態化するようであれば、事業者のほうに求めていきます。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。こういった質問をいたしましたのも、次の東側の開発において、そういった苦情であるとかということもまた生かしていけると思うんですね。そういったことを前もって考えてやっていくということが計画がなされれば、そういった苦情といったものも利用者の方、市民の方への不利益といったものも少なくなっていくと思いますので、そういったこともよろしくお願いいたしたいと思います。
 あと、こちらの基本計画のほうを読ませていただきまして、さまざま景観であるとかバリアフリー化、これも前回もお伺いしたかもしれませんけれども、そういったことに対する市民意見、また当事者の方の声を聞く機会というのを、本当にこれ、駅前ですから、多くの方が御利用になられる場所となってまいりますので、たくさんの方から聞く機会というのが必要だと思うんですね。今後もそういったことというのはまたふやして、生かしていかれる予定なんでしょうか。


◯都市整備部長(田口久男君)  市民意見を聞く場を今後どのようにという御質問にお答えいたします。これまでも再開発の基本計画改定をする中でも、いろいろな機会を捉えながら、いろいろな先ほどお話あったような商工会とか、そういった方々からも御意見いただきながら、市民の方からも御意見いただきながらこの改定を進めてきました。また、それぞれの事業、西側のほうは民間の事業でございますが、そういった事業を進める際にも、地元の商店会の方との意見交換等をしながら、いろいろ要望を反映させていただいてきたところでございます。これから東地区のほうも進めていくわけですが、今現在、地権者の方と施工主体になるUR都市機構が中心にいろいろ検討はしておりますが、今後東地区の事業を展開する中で、地区計画等を定めていくということで今検討しております。その際に、当然地区計画、当該事業地だけではなく、周辺も含めてどういったまちづくりの展開をしていくかということを、地区計画を検討していく中で進めていきますので、そういった段階になりましたら、周辺の方、また多くの関係の市民とか関係者の意見を聞きながら進めていきたいと、そのように考えているところでございます。


◯委員(西尾勝彦君)  ありがとうございます。さまざまなテーマがあると思うんですね、こういった大きな開発になると。先ほども申し上げましたような、景観に関するテーマ、そういったものに関する御要望をお持ちの方、市民の方もいらっしゃる。またバリアフリーに関して関心のある方もいらっしゃる。それをまた総合してまちづくりといったものをつくっていかなければならない。本当に難しい問題ではあると思うんですけれども、そういった多様な意見といったものを反映させるような形で進めていただきたいと思います。
 以上です。ありがとうございます。


◯委員長(吉野和之君)  他に質問のある方、お願いします。他に質疑ございませんか。


◯委員(土屋健一君)  それでは、何点か具体的なことをお伺いしたいと思います。まず西側再開発のほうですけれども、まずデッキの件なんですけれども、これ、参考資料のほうでこういうデッキ、吹き抜けが書いてあるところがデッキだと思うんですけれども、このデッキの工事は全て民間のほうの工事ということで、この接続に関しても全て市はタッチしないということでよろしいのかということと、あと、この部分は当然歩道扱いにならないと思うんですけれども、歩道部分とこの再開発によるデッキの部分の境界部分みたいなのは表示されるんでしょうか。あと、このデッキを延長という形になるのか、接続という形なのかよくわからないんですけれども、その点において、この今あるデッキの老朽化の対策と、そういう対策と一体となった工事みたいなのは予定されているのか、検討されたことがあるのか、その点についてお伺いしたいと思います。あともう1点、駐輪場ができると思うんですけれども、その駐輪場のうち、公共駐輪場は台数的にどのくらい確保される予定なのかという点をお伺いしたいと思います。
 あともう1点、東側地区のほうですけれども、地権者説明会等開催して、意向把握に向けた取り組みを行っているということなんですけれども、その中で、地権者からの質疑というか要望というか、そういう何か今後進めていくのに障害になっているような、そういうことが出てきているのかということをちょっとお伺いしたいと思います。


◯都市整備部広域まちづくり等担当部長(小出雅則君)  デッキの接続につきましては、既存デッキに接続する部分も含めて、事業者のほうで行うことになっております。ただ、接続に当たって、恐らく今後になると思いますけれど、接続に当たっての協定等結ぶ必要が出てくると思いますので、そういった中で管理区分とか、どこまでが市が管理で、どこからは事業者が管理するところとか、あと具体的なそこの明示──多分エクスパンション等で管理区域を分けることになろうかと思いますが、そういった詳細なことについて、これからまだ少しお時間ありますので、道路のほうのセクションと一緒に詰めていくことになると思います。また、今のデッキの改修と一体となったという御質問でございますけど、まだそこの部分については一体的に進めるという打ち合わせ等は行っておりません。それぞれ工事を行うことになろうかと思いますが、手戻りがないように、今いただいているような視点も含めて、一番いいような形で進めていければいいのかなというふうに考えています。
 あと、駐輪場の台数でございますけれども、参考資料1のところの1ページにも記載させておりますけれども、駐輪場台数、その他というところで481台ということで、こちら、再開発基本計画の中で、西側中央地区で500台の規模の駐輪場を設置するようにというような形で、我々も計画の中で500台の規模を考えておりましたので、そういった規模にかなり近づいた規模のものを、事業者のほうでは計画の中に含んでいただいているというところでございます。
 また、東地区の関係ですけれど、説明会が終わった後、URのほうが施工予定者として個々にいろいろなヒアリングを今進めているという形で聞いておりますが、具体的にどんな要望が今出てきていて、どういう課題があるのかというところは整理している段階でありますので、今後URから情報を確認しながら、市としても確認していきたいというふうに考えています。


◯委員(土屋健一君)  ありがとうございました。デッキのところですけれども、今、最初にできたデッキのほうは、かなり何ていうんですか、重さに耐えられないようなデッキだという答弁を何度もいただいているんですけれども、この接続するに当たって、そういう既存のデッキの体重というんですか、耐えられる重さが強化できるような、そういう工事も必要なのかなと思うんですけれども、そういう点は余り検討されていないということですか。


◯都市整備部広域まちづくり等担当部長(小出雅則君)  今回、事業者がつくる部分のデッキと既存のデッキのところは、エクスパンションを設けて2つの構造体として、別々の構造体として機能するような形になりますので、委員今おっしゃっているようなところまで、事業者のほうとの協議のほうはしてございません。


◯委員長(吉野和之君)  他に質疑ございますか。


◯委員(半田伸明君)  東地区再開発のほうなんだけど、分棟配置の話ありましたよね。もう少しちょっと詳しく教えてもらえますか。昔はこう考えていた、今は分棟配置でこう考えている。どのように変化をしているのかを、もうちょっと詳しく教えてください。


◯都市整備部広域まちづくり等担当部長(小出雅則君)  分棟配置を行うということで、今、大きく敷地を2つに、今の東地区の再開発予定区域を考えております。それは間にしろがね通りという通りがございまして、当初はそのしろがね通りを区域内幹線道路第2期、本町通りから南側に回ってくる地域の区域内の幹線道路なんですが、そこの道路につけかえをして、道路を隔てて2つの土地を1つの一体的な敷地として、そこに1棟の建築物を建てていこうという計画を検討しておりました。ですから、そうなりますと、地域内に多くの地権者がいらっしゃいまして、特に新たにマンションが平成20年代に入って建築されているものとか、あと再開発事業になかなか、もうどうしてもかかわりたくないとおっしゃっている方等も中にはいらっしゃいます。そうしたことで、そういった方々を取り込んで、一体的に1棟で再開発を進めていくということが、時間をかけていけばかなうことになるかもしれませんが、まだまだ現時点で何度か説明会等も開催していく中で、それは難しいことだということがわかりまして、それにはその区域を再開発のエリアから除く。そのためには、そこを接道としているしろがね通りを残していく必要がございます。そうしたことから、しろがね通りを残しながら2つの敷地を一体的な再開発、それでも一体的な再開発にする必要がございますので、そういった再開発になるような2つの東側の棟と西側の棟と大きく2棟に分けた分棟の再開発の展開を、今検討しているところでございます。


◯委員(半田伸明君)  東側と西側と別々に建てていきますよと。それはよくわかるんですが、当初はそれをつなげて1つとして考えていたと。ところが、外観を見ますと、1つの建物か2つの建物かって、今御説明を聞いている限りだと、例えば50メートル、100メートル離れて見た場合に、実はそんなに変わらないですよね。もともとある2つの建物をつなぐというイメージで僕は見てたんだけど、そういうことではなくて、要するに真ん中にあるわけですからね。だから、そういうことを考えた場合に、物理的につなぐと考えたら、それは当然限界があるわけで。だから、そういう意味じゃあ、分棟というのは当然当たり前の選択だなと、僕は聞いてて思ったんだけど。
 1つひっかかるのは、ここに市はある意味主体的にかかわっていくために、土地開発公社を経由して、一部権利を取得していますよね。これはね、議会として確認しなきゃいかんなと思って急遽マイクを今とったんだけれども、その予算が通っているということを考えた場合に、予算というか実際に土地開発公社の債務負担行為の範囲内の話なんだけれども、確認しなきゃいけないなと思うのは、一体開発から分棟配置に切りかえる場合に、当初予定している効果が減殺されるんだったら、これはちょっと考えなきゃいかん。つまり、もともと権利者としてかかわっていくためだけのために、あれだけのお金をかけましたなのか。それとも、後ほどこういう効果があるだろうというところも踏まえてお金をかけたのか。これは当然価値観がかかわってくるわけですよね。一体開発から分棟配置にすることによって、市がかけたコストが、それに対するリターンというのかな。リターンが、実はそんなに変化ないですよと。分棟配置に変わったといっても、地権者がややこしい関係がいろいろどうせ出てくるから、ある意味簡略化、スピード化をするためにやむを得ない措置であって。だけれども、実際に市がかけたコストに対する見合いの部分については大きく減るわけではないということは、これはやっぱり言質とっておく必要がある。この点いかがでしょうか。


◯都市整備部長(田口久男君)  一体から分棟になったことで、どういった影響があるかという御質問だと思いますが、先ほど担当部長のほうから御説明ありましたけど、当初はしろがね通りも含めて一体的に行うということで、分棟でしろがね通りを挟んで2棟案という形で今進めておりますが、今回の東地区の開発事業については、当該地だけの開発ということでは当然考えておりません。東地区を活性化することによって、周辺にそれをさらに広げていくということが基本的な考えでございます。今回、先ほど担当部長が説明しましたように、スピード感を上げるためにもなかなか合意形成、恐らく相当時間かかってしまうということもありまして、分棟ということで考えましたが、当該地の開発については、物理的な部分はございますけれども、しろがね通りを逆に生かすのであれば、そういったものを逆に生かしていこうと。再開発基本計画の中でもそういった視点で改定を考えたわけですけれども、要するに回遊性をより広げていくことを、この分棟にすることによって考えていく必要があるんじゃないかということで、それによって三鷹駅前全体を活性化を拡充していくということにつながれば、マイナス面をプラスに逆に変えていくことも可能になるのではないかという考えで、今いろいろな検討を進めているところでございます。


◯委員(半田伸明君)  そういう一般論はよくわかるんだけれども、我々としては、これは党派、政党、会派関係なくですよ、議会の責務としてはですね、一旦認められて支出がされたお金が、当初と違う形態になろうとしているときは、これはやっぱりね、メスを入れなきゃいけない。分棟配置が悪いとは言いませんよ。私はそっちのほうがむしろ筋だろうという目で見てますが、ずっと一体開発という説明をしてきたかと私は認識をしております。ここのところに分棟配置のスピード感云々という理屈はそれはよくわかるんだけれども、当初予定していたことと変更になるということは、これはやっぱりあるんだなと思うんですよね。
 しろがね通りを生かす、生かさないという、そういう小さい論点はさておき、一体開発をするという方向性で説明を我々聞いていたと、私は認識をしておるんですが、それが分棟配置のほうがスピード感を増してきたということであるならば、それはそれで当初支出したお金が分棟配置をすることによって、特にマイナスになることはないということの説明は、やはり欲しいですね。そこの一言が欲しいんですよ。つまり、当初かけたお金より、分棟配置してみたら、ふたをあけてみたら、実際そうでもなかったとなったら、これは別な意味で監査の対象になってくる。ですから、分棟配置を中心にやっていくということなら、それはそれで構わないんだが、分棟配置をやることによって、市が想定しているメリット、デメリット面は特に変化ないということを、これはやっぱり言明してもらわないと困るわけですよ。我々は予算を承認する立場なんで、承認された予算がどのように執行されたかを見るのが決算ですから。決算は通過しているわけですから、通過した後の事情変更となると、これはやはりちょっと一言もらっておかんといかんということなんですよね。部長、このあたりどうでしょうか。


◯都市整備部長(田口久男君)  市としまして、分棟配置案のほうを提案しましたのは、平成25年の1月ですか、三鷹駅南口中央通り東地区再開発事業における市の基本的な考え方を出した際に、そういった考えのもとに進めていくということを示しまして、用地の取得は逆に公社のほうで平成24年の9月に取得しております。その時点では一体開発でございましたが、この平成25年の1月に市の基本的な考え方を出したときに、そういうことも含めてこの再開発で、費用対効果って、定量的なものまでは出してはおりませんけれども、しっかりそこは確実に活性化に結びつけていけるという考えをその時点で出しましたので、分棟配置でも当初の駅前の再開発に向けた展開はできるということで考えて出したものでございます。


◯委員(半田伸明君)  ちょっとうまく伝わってないようなんですが。じゃあ言い方を変えます。一体開発の考えを、比重を下げた時期はいつですか。要するに、分棟配置がスピード感を増したという表現で、私はちょっとそこがひっかかって今、何度も質問しているわけなんだけれども。部長のおっしゃる一般論はよくわかりますよ。時系列も確かにそうだと思う。だけれども、一体開発ということを比重を下げた時期がね、そこはやっぱり地権者との関係は当然出てくるからしようがないんだけれども。じゃあ質問を変えましょう。その一体開発じゃなく、もう分棟でいこうやということをぐっと重く見たという時期はいつからですか。


◯都市整備部長(田口久男君)  分棟配置を検討始めた時期についてでございますが、先ほど担当部長のほうからも話ありましたけれども、当該、当初の再開発区域のところに新しいマンションが、平成21年の8月に建てられました。これはまだ都市計画で事業化しておりませんので、そこは制限することはできなかったわけですけれども、その後新しくできたマンションの地権者の方にも再開発に参加していただこうということで、UR都市機構を中心に何回も意見交換をさせていただいたり、また平成24年の6月ごろからマンションの総会等に三鷹市も直接出まして、事業の流れ、考え方等を説明させていただいて、平成24年ではUR都市機構が各地権者に個別のヒアリング等も数回実施させていただいて、翌年平成25年にまた総会のほうに市のほうも出まして、市の基本的な考え方を伝えたわけですけれども、その全体のアンケートの中で、やはり参加したいという方もいらしたんですが、この再開発には参加できないという方が3割以上いらっしゃいまして、そういった方と調整をやはりしていくのは、多分短い年月ではなかなか難しいということで、この平成25年、そういった結果を聞いた上で、なかなか難しいという最終的な考え方で進めてきたところでございます。


◯委員(半田伸明君)  じゃあこの辺でとめますけど、要は分棟配置がスピード感をもって云々というのは、それは私は個人的には歓迎するんですが、今度は進めると決めたら進めなきゃいけないですからね。そのためにお金を投じているわけですから。ですから、より簡潔に進められるのであれば、それはそれで構わない。ただ、当初私は個人的にいつも批判している、土地開発公社の債務負担行為の問題が当然出てくるんで、今、時系列に御説明いただいて、結局取得して3カ月後に切りかわっているわけですよね。それは平成24年9月から平成25年1月でしたっけね。その前の秋に土地開発公社は買っちゃっているわけでしょう。そういうことですよね。それについてはわかりましたが、両論併記だったのが片方に比重が増すということになると、予算の承認かつ決算の承認をする立場からすると、そこは変更があることによって、特に費用対効果で変化があるわけではない。著しくデメリットが増すわけではない。つまり、スピード感が増すことで、これだけデメリットを享受せざるを得ないということではないんだという説明がぜひ欲しかった。そういった趣旨の質問でした。
 西側のほうにいきます。これは民間主体なので、特に市がああだこうだ言うことじゃないと思うんですが、さっきの保育園の質問、大変重要な話で、私は一般質問で取り上げたんですが、風営法の絡みはどうもちょっと国のほうで動きが今、始まりつつあるようなんですね。私がちょっと危惧しておるのは、ここは民間主体なんでね、市があれこれ言うことは当然ないわけなんだけれども、そうはいっても売買の契約の相手方という目で見るとね、取得の余地はあるのか。このビルの1室、一部分をですね。つまり何が言いたいかというと、駅前の再開発に絡めて保育園を設置したい。だからこそ国に風営法の改正を働きかけているという市長の答弁もあったけれども、改正がありました。建物が完成しました。建物が完成するのがちょっと前でした。全部決まっちゃったと、買う人もね。例えばですよ、そのわずか1カ月後に改正がありました。こうなったら歯ぎしりするしかないわけですよね。つまり、かといって改正されないままであったら、専有部分をとったらとったでこれは逆に損になる可能性も当然出てくる。このあたりのさじかげんは非常に難しい。だから、この西側の再開発について、今言ったことも含めて、ずっと支援という体制だけでいくのか、それともより一歩踏み込んだ行動に出るのかは、今のうちから検討しておかないといかんのかなと思うんですが、このあたり総括的にお伺いをしたいと思います。


◯都市整備部広域まちづくり等担当部長(小出雅則君)  現時点でどういう、商業施設についても、どういう商業施設にするというところは、まだ西側中央地区これから商業コンサルで決めると言っていますし、保育園等の今お話も出てますけれど、ここのところで実際に取得するという議論を現段階で具体的にまだ進めているわけではございません。そういう段階では、今の段階ではないので、我々としても、この再開発事業だけではなくて、例えば駅前地域全体でいろいろなパチンコ施設等の風俗、そういった施設等の規制緩和がなされれば、それは待機児童の減少につながってきますので、今のところ申し上げられるのは、この施設の中でどうなのかって、西側中央でどうなのかというお話ですと、そういう議論を詰めている段階ではないということはお伝えします。


◯委員(半田伸明君)  まあ、そんなところだろうなと思ってましたけど、実際詰めようがないと思うんですよね、民間主体なわけですからね。ここ、うち買うからねということのほどでもないと思うんで、そこは大変難しいなと思うんですが。別途子育てのほうで、そういう国に対する働きかけをしている同時並行でね、この民間主体の西側の再開発が進んでいる。距離感があったまま進んでしまって、実は気がついたらとれたのにみたいなことになったら、ちょっとそれはそれで残念だなと。最初から整備する気はないというんだったら、これは話は全く別になってくるんですが。このあたりはどのように子育てと、もしくは市長部局全体でタイアップをしていくのかについては、全庁的な課題として考えてもいいのかなと思うんですよね。この辺はちょっとぜひ今後御検討いただきたい。その旨申し上げまして、質問を終わります。


◯委員長(吉野和之君)  他に質問ありますか。


◯委員(嶋崎英治君)  東側からお伺いをしたいと思います。私も地権者の一部から、分棟化ということを聞いておりましたから、この案はいいなというように思っていたところです。だから、それを進められればいいなと思っていたところですけれども、そう簡単にはなかなか進まなかったという、進まないというように思いますから、この分棟化計画に当たっての最大の課題というか難関というのは何であって、解決したのか、それは引き続きのまだいろんな地権者との相談事項なのかということが1つですね。
 2つ目は、総務委員会でも若干質問させていただきましたけれども、庁舎建てかえ問題があって、渋谷や豊島区のような事例もあるから、そういう候補地の1つになり得るのかどうかね、この東側地区が。現時点での御判断をお聞かせいただきたいと思います。まず東側からお願いします。


◯都市整備部広域まちづくり等担当部長(小出雅則君)  東地区の分棟配置での課題ということで、今御質問いただいているところでありますけれど、全体的に分棟だからということではなくて、東地区、既に開発が昭和40年代に1回されて、ある程度の容積を使って建物もできている。そういったところのクラッシュ・アンド・ビルド、さらに再開発していくわけですから、地権者が既にそこにお住まいになったり、営業されている方も多くいらっしゃることと、それとあと、建物がもうかなり建ってますんでね、費用も再築の費用、壊して再築するときの費用もかかる。それは権利者が多いので、それなりにやはりかかるものはかかってきます。そういったことで、事業も成立していくには、それは成立性というところもありますし、さらに商業をどういうふうに配置していくのかというところ。課題というか、検討しなきゃいけない項目は多岐にわたっているところです。そういったものをクリアしていきながら、やはり今再開発事業ですから、営業されていたり、お住まいになっている方が戻ってこられることを前提にしていますので、そういった権利変換をして、どのぐらいの資産が、御自身が将来今の資産から変換されて戻ってきて、ここで再開発を進めていいのかというところのあらあらのところまでやっぱり皆さん地権者さんが確認しないと、再開発事業って進んでいかないんですね。そこをまず進めるための合意形成、そこがある程度進んでいかないと都市計画の手続にも入っていけませんので、そこが一番の課題になってきます。


◯都市整備部長(田口久男君)  2点目の庁舎の候補地に考えられるかという御質問でございますが、まだ検討の中でそういったところまで当然まだ入っていないというふうに聞いているところでございます。事例で今いただいた豊島区、あるいは渋谷区、そういったそれぞれ区が所有している土地を変換して、そこを保留床として財源に充てて建てたというスキームかと思いますが、当該地は先ほどお話ありましたけれども、一部取得はしておりますが、それを大きく変えられるという財源になるというところまでは至っていないというところでありますけれども、今後の検討で進められていくということで、今のところはあるともないともという、お答えできないところでございます。


◯委員(嶋崎英治君)  取得した土地の大きさからいけばね、豊島や渋谷というような方法というのは難しいかとは思いますけれども、利便性や何かを考えたときに、それからここの土地をどう活用しながら新庁舎をつくるのかと考えると、なかなかいい案が出てこないものですから、そちらも多分視野に置いていろいろ考えられているんだろうと思いますけれども、引き続き御検討をお願いできればと思います。
 商業施設云々という、戻ってきてほしいということが前提だということがありました。あそこに住んでいる人っていますよね。あの人たちは、真ん中に通路でも、本当に昔のあれで、中に入るとほんと暗くて、昼間でも暗いようなところなんですけれども。私の友人もあそこから出てってとか、亡くなってとかってあって、その後どうなんだろうか。そこに住まわれた人たちというのは、URが建てかえると家賃が物すごい高くなったり、あそこは分譲ですかね、それとも賃貸なんですかね。賃貸だとすごい高くなるというようなこともあったりして、厳しい面が今、住まわれている人に強いられる。その辺のところについては、どのような状況なんでしょうか。そこを教えてください。


◯都市整備部広域まちづくり等担当部長(小出雅則君)  借家人の方が今、320名ほどいらっしゃいます。そのうちURの賃貸にお住まいの方が170人ほどと、そのほか権利者分としてそれぞれ権利をお持ちになっている方が、UR以外の権利者のお持ちになっているところで、住宅とあと商業施設も含めてなんですが、百五十数名いらっしゃると。そういう関係で、300人を超える方々がいらっしゃるわけですから、実際に賃貸の方が戻ってこられるときの家賃がどうなのかというところは、間取りとかそういうところにもかかわってくると思いますので、URのほうでも恐らく今後、お住まいになっている方とも相談されながら考えていく時期が来ると思いますので、我々も丁寧な対応が進むように働きかけていきたいと思っています。


◯委員(嶋崎英治君)  本当に今住まわれている人は、新しくなるのは歓迎なんだけれども、やっぱり家賃ですよね。島屋敷のときも物すごいあって、都営住宅に移るとか、あるいは傾斜家賃という、当時は私も議員になる前ですけれどもね、ちょっとかかわったりして、傾斜家賃制度がつくられたという経過もありました。だから、300人ということになると相当の数ですから、その人たちの意向が反映されるような形で市の対応が必要だと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 西側です。大倉委員が地下水のことを心配されていました。本当にあれだけ大きなものができて、地下水が一体どうなっているか。戻していく、もとのところの水脈に戻していくんだということなんですけれども、私の関心事の1つであります。ある意味では、地球誕生以来の水脈を切るわけですから、それがどこに水が行くかというのは、本当にある意味じゃあ誰にもわからないんじゃないかと思うぐらいの私の思いです。だから、地下水の対応については十分過ぎるほど、何ていうんでしょうか、注意をもってやってもらいたいなということが1つです。
 2つ目は、この計画、三鷹駅前地区再開発基本計画2022の41ページにも、支援事業なんですよね。半田委員も指摘される民間の事業ということで、どこまで市が関与というか、物が言えるのかというのは私の最大の関心事の1つなわけです。支援していくと言いながらも、市がこうあってほしいというか、こうあるべきじゃないかという意見を言った場面というのはそれなりにあるんだろうと思うんですけれども、この事業者、再開発組合ですか、との間で、市の思うことが100%通るというようには思わないんですけれども、課題になったこととか、現時点でこのことを協議中だという大きな課題というのはおありになるのでしょうか。それですね。ぜひそこをお聞かせいただきたいと思います。


◯都市整備部長(田口久男君)  私からは、西側の再開発に絡んで、市のかかわりというか、そういったことについてまずお答えします。この計画が進んでいく中で、地元の商店会の方からいろいろ御心配する声が聞かれました。その中で、民間の事業ということではありますけれども、駅前の重要な位置にできる再開発と。これまでそこで商業展開されてきた方等のいろいろな御意見も聞いておりましたので、市はその間に入りまして、事業者と商店会の話し合いをする場を設けて、四、五回になるかと思いますが、そういった意見交換を行いました。
 その中で、1つは赤鳥居通りが廃止される中で、機能の存続をきちっと配慮してほしいと、そういう御意見と、あとそこに今まで立地している商業者の方の再出店など、そういった営みが継続できるように、そして商業振興につながるようにという取り組みを事業者のほうに意見として出されておりました。また、事業の中で配置される低層階の店舗については、地域に開かれた店舗に、商業振興に配慮する形をとってほしいと、そういった御意見。また、さくら通りのところが主に車の出入りとか荷さばきスペースになるわけですが、そういったところの店舗の連続性とか交通環境に懸念があるということで、そういった御意見もいただいたのと、あと商店会のお祭りを地域で中心に行っておりますので、例えば公開空地を利用できるようにしてほしいと、そういった御意見をいただきまして、話し合いの中ですぐ全てが決まるということではなかったわけですが、それぞれ将来展開に向けてつながるような意見交換をしまして、そういったことを最終的に計画が完成するときに、100%とはいかなくても、市としてはそれはきちっと実現できるように、継続しながら事業者と話し合いをする役割として引き続き行っていきたいというふうに考えているところです。


◯都市整備部広域まちづくり等担当部長(小出雅則君)  地下水の関係、今委員からもお話いただいておりますが、私どももやはり地下水の対策は大切だと思っていますので、今、流動保全工法、吸って戻す、そういったことで地下水を下げる方法を行っておりますが、そういった工法がきちっと機能を今しておりますので、今後注視して、影響ないように引き続き取り組んでいきます。


◯委員(嶋崎英治君)  地下水の関係はわかりました。
 今というか、前に営んでいた人が仮営業というんですか、あそこができるようになるまでかなりかかっているんですよね。私の友人の1人もそこでずっと待たされて、その間どうやって食っていくんだということを、ある意味じゃあ泣かれたということもありました。それで予定されていると言われているテナント料というんですか、新しく入るのがかなり高くなるということで、そこには入れないな。仮店舗は仮店舗だから、その後なかなか目星もつかないし、高い家賃も払えないしというようなところが現時点でのその人たちの悩みなんですね。ですから、家賃問題というのは本当に、事業主のほうもそこで利益を得なきゃならんだろうし、しかし、営んでいた人はこれまでどおり本当に事業ができるのか、そんなに高い家賃払ってというところが大きな焦点になっていると思いますから、市がそこでね、どこまでできるかわかりませんけれども、そうした三鷹の駅前で営々と営んできた人たちが、またそこで事業ができるような形で支援を、そっちのほうに支援をやってもらいたいなというふうに思います。そういった点で、現時点で仮店舗などで営業している人、駅前に仮店舗ありますよね。それから、ちょっとかなり離れていっちゃった人はそっちで営業ということですけれども、そういう人たちから支援の要望というか、そういうものは現時点であるんでしょうか、ないんでしょうか。


◯都市整備部広域まちづくり等担当部長(小出雅則君)  仮店舗に営業されている方というのは、基本的にはお戻りになるということで事業者のほうから聞いています。また、郵便局については、営業が途絶えることのないように、早い段階で郵便局を移動できるように、営業が途絶えないような形の検討を進めていくということで聞いております。


◯委員長(吉野和之君)  他に質疑ございますか。


◯委員(石井良司君)  ありがとうございました。まず西側なんですが、これ、民間の事業であることは重々承知はしているんですけれども、駅前ということで、これ、商業振興には非常に重要な位置づけだと思うんですね。そういう観点から聞くと、現状では一定の入りそうなというかね、そういう商業者なり、当然ながら出て行った方も、また戻ってくる方もいらっしゃるという話もあったけれども、そういう方も含めて、他市から入ってくるような方というのは、そういう情報ってあるんでしょうか。それをまず聞いておきたいと思います。というのは、どういう方々があそこに市内から戻ってくるか、または他市から入ってくるか、また都内から入ってくるかという、そういう観点でどの程度の方々がというのを商業振興的な立場でお聞きしておきたいと思います。
 それとあと、これ、景観なんですけれども、玉川上水重点地区にこの地域は指定されているんですが、また今、確かに地下水の話はあったんですが、基本的に地下水というのは北西から南東というんですか、そういうふうに流れていると聞いているんですけれども、そうした場合、ほとんど玉川上水に関しては影響ないと思うんですけれども、玉川上水が50メートル以上離れていると思うんですけどね、そういう中でどういう対応を、要するに玉川上水が重点地区に指定されて、どういう対応をされたのかということを、ちょっとお聞きしたいと思います。地下水とはちょっとこの部分では関係ない、要するに玉川上水に対する地下水は関係ないのかと思うんですけど、その点についてお願いします。
 それと、東なんですけれども、先ほども半田委員がいろいろ重要な質問をしておりましたが、やはり変わった時点では、これはまだ計画の段階だから金額的には余りかからないからいいんだろうけど、東京都の場合、豊洲とか築地の問題もありますから、そういう点もやっぱりしっかりと見ていかなくちゃいけないと思いますので、議会への対応というのはしっかりしていただきたいと思います。そういう観点から聞くと、これはこの点について、前は一括で計画すると。それでいろいろ地元の方との話の中で、非常に重要な道路だからそれは残してほしいというような意見があって、そういうふうな決断をされたのかなと思うんですけど、それで分棟になったと。これ、分棟になっても上部は使えないんでしょうか。要するに、車が多少通るようになると思います。また、自転車も通ると思います。人ごみもふえると思うんですけど、そうしたときにやはり車が通ると非常に危険ですので、やはり上部を利用して、一体的な利用というのは考えられないのかどうか、それも検討しているのかどうか、その点をお聞きしておきたいと思います。
 あとはこれ、ちょっと私、今相当長い間いろいろURとの交渉も含めながらやってきたと思うんですけれども、その流れがしっかり見えないんですね。やはり地元の方の意見もあるでしょう、権利者の方の意見もあるでしょう。そういう流れの中でいろいろ紆余曲折というか、そういう流れがあるような気がするんですけど、もっとスピード感持ってやっていただきたいのは当然なんですけれども、これ、市側の計画というのはどうなんですかね。その点しっかりしたものを、方向性をお聞きしておきたいと思います。
 以上です。


◯都市整備部広域まちづくり等担当部長(小出雅則君)  西側中央の件からまず1点目、商業振興の関係で、どういった商業施設、確かなのが入ってくるのかとか、どういう検討がされているのかという御質問でございますけど、まさにこれから商業コンサルを入れて、商業のあり方を事業者のほう、組合のほうで検討していくということで聞いております。まだ具体的にどういう業種を、どういう配置で入れるのかというところについては、私どものほうで確認はしておりませんが、建物の中を北側から南、行き来できるような、そういう施設にはしていきたいということで聞いているところでございます。
 あと、景観への配慮の御質問をいただいております。こちらについては、外周に樹木を植えるところでありますけれど、どういった樹種を植えるのかというところで、これまで随分議論を、景観審議会の中でもしてきたところでございます。当初、常緑の樹種を植える予定で事業者さんのほうから提案はあったところなんですが、地域の商業の関係の方からも、植栽によって商業の顔が見えなくなるという、そういう御心配が寄せられていまして、そういった中でも計画を、ガラス面をできるだけ商業施設では持っていこうということと、樹木は落葉の樹木にして、夏場の暑いときは繁ってますけれど、冬場、秋からですね、落ち葉は落ちますが、商業施設がよく見えるような、そういうしつらえにしていくということで、景観審議会の中でも地域の、武蔵野の由来のあるケヤキの木を植えるようなことで検討を進めるということで、審議のほうはしてきました。また、そういった意味で施設全体が商業の中でプラスになるような、そういう出入り口を、例えば各通りに設けるとか、そういった検討をしていきながら、景観のこともあわせて取り組んできた経過がございます。
 また、東地区の関係でございますけれど、分棟となったときのしろがね通りの利用の仕方をどんな検討をされているのかという御質問でありますが、東棟と西棟、仮に2つの棟ができたときに、そこを一体的な再開発になるように、協議会の中でも2つの棟を、例えば地上部ではデッキでつなげられないのかとか、地上だけじゃなくて地下も、できたら道路の下も通路をつくって、一体的な駐車場の運営ができないかとか、そういった検討をしております。そういったことによって、分棟であっても一体的な再開発を目指して進めていこうということで、今施設計画の検討を進めている段階であります。


◯都市整備部長(田口久男君)  私からは、最後の質問になると思いますが、市側の計画の考え方ということについてお答えいたします。再開発事業、法定の再開発事業を見据えて、今検討しているところでございますが、法定の再開発ということで、市は都市計画決定の決定権者としてしていくことになりますが、その前提としまして、今検討しています施設計画、あるいは今後の権利変換計画、それが合意形成が整った上で、やはり進めていくというのが必要になります。ほかの都市計画とそういったところでちょっと違う部分はあるというふうに考えておりまして、そこに地権者の方が皆さん、やはり納得して計画を決めていくということが必要になりますので、御指摘のとおりちょっと長い時間かかっております。平成18年に協議会を設立して、先ほどお話ありましたように、平成25年の1月に大きく考え方を変えたということで、それまでもいろいろな施設計画を踏まえながら進めてきたものを、きちっとそれを分棟案になったとしてもそれをつなげていくということで、しっかりそういったところを計画に位置づけるということで、市のほうも再開発基本計画、ここで改定させていただいたのは、そういったことをしっかり踏まえて、さらに展開できるようにということで考えたところでございます。市としましても、必要以上に時間をかけるということは当然ないわけですけれども、しっかり地権者の方、また周辺の方の納得していただけるような再開発の展開をしていきたいというふうに考えているところでございます。


◯委員(石井良司君)  ありがとうございました。どういう商業施設が入るか、商業者が入るかということはまだ今のところではわからないということで、そういう理解でいいですよね。商業振興という立場でしっかり商工会にも入って確認することも必要なのかもしれないけれども、そういう面では、やはり三鷹の玄関口の一番いいところですから、やっぱりしっかりしたそういう商業者が入ってもらうことと、三鷹市内の業者も企業さんも商業者もそこに戻ってきてやってもらえばいいかなという、そんな思いがありますので、そういう点も含めてしっかりとお願いしたいと思っております。
 それと、玉川上水の重点地区についてはわかりましたが、緑も非常に重要です。景観も非常に重要だと思います。ただ、やはり今言ったように三鷹の駅前の一番いいところですからね、やはり商業振興を第一に考えていくのと同時に、そういう景観についても配慮しながら、すばらしいそういう施設になってほしいなという思いがありますので、そういう点の指導も、もしできればよろしくお願いしたいなと思います。都内に行くと、銀座でも六本木でもどこ行っても、大変緑と商業施設がうまくマッチしているところがたくさんありますから、できるだけいい、そういう施設にしていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 それと東ですが、何かこうワインディングロードを一生懸命歩いている感じで非常に不安はあるんですが、やはりある一定の時期でしっかりとした計画を出して決断というかね、それをしなくちゃいけないと思いますので、そういう点で、地権者なり、方々もいますけどね、十分よりよい話し合いをして、コミュニティをしっかりもって、できるだけ早いスピードでやっていけるようにしていただきたいと思います。
 あとは分棟案についてはわかりましたが、地上部、地下部両方とも利用を考えた、そういうことも考えているということでございますから、やはりあそこも大変広くていい施設です。ただ、やはりしろがね通りがあることが──そういう商業施設としては1つのネックになるかと思いませんが、やはりそういうネックになるところをうまく利用すれば、逆にいい施設になりますので、そういう観点で地上、地下、そして地べたももちろんですが、しっかりと使っていい施設になることを期待したいと思いますので、よろしくお願いします。
 以上です。終わります。


◯委員長(吉野和之君)  他に質疑ございますか。いいですか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 他にないようですので、以上で行政報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午前11時02分 休憩



                  午前11時08分 再開
◯委員長(吉野和之君)  委員会を再開いたします。
 議会閉会中継続審査申し出について、本件を議題といたします。
 三鷹駅前地区再開発基本計画・事業等に係る諸問題について調査検討し、対策を講ずること、本件については引き続き調査を行っていくということで、議会閉会中の継続審査を申し出ることにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 次に、次回委員会の日程について、本件を議題といたします。
 次回委員会の日程については、次回定例会会期中とし、その間必要があれば正副委員長に御一任いただくことといたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 その他、何かございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、特にないようですので、本日はこれをもって散会いたします。どうもお疲れさまでした。
                  午前11時09分 散会