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トップ会議録会議録閲覧 > 会議録閲覧(平成28年文教委員会) > 2016/08/08 平成28年文教委員会本文
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2016/08/08 平成28年文教委員会本文

                  午前9時29分 開議
◯委員長(加藤浩司君)  おはようございます。ただいまから文教委員会を開きます。
 初めに休憩をとりまして、本日の流れを確認いたしたいと思います。
 休憩いたします。
                  午前9時29分 休憩



                  午前9時29分 再開
◯委員長(加藤浩司君)  委員会を再開いたします。
 本日の流れにつきましては、1、行政報告、2、管外視察について、3、次回委員会の日程について、4、その他ということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのように確認いたします。
 教育委員会が入室するまで休憩いたします。
                  午前9時30分 休憩



                  午前9時31分 再開
◯委員長(加藤浩司君)  委員会を再開いたします。
 教育委員会報告、本件を議題といたします。本件に対する教育委員会の説明を求めます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(伊藤幸寛君)  おはようございます。本日、お手元の日程にございますとおり、教育委員会からの行政報告は2件でございます。
 初めに資料1をごらんいただきたいと思います。平成28年度教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(平成27年度分)報告書について、御説明いたします。点検・評価につきましては、地教行法第26条の規定に基づきまして、教育委員会みずからがその権限に属する事務の執行について、点検・評価を行うものです。
 目的としては、主要な事務事業について毎年度点検・評価を行うことによりまして、その課題や取り組みの方向性を明らかにし、効果的な教育行政の一層の推進を図るもので、報告書を作成する際には学識経験者の知見を活用することとされています。また、市議会への提出と市の広報とを活用した公表によりまして、市民の皆様に対する説明責任を果たすものでございます。
 1ページおめくりいただきまして、目次をごらんいただきたいと思います。全体としては3部で構成しております。第1、教育委員会の活動の概要につきましては、後ほどお目通しをいただきたいと思います。第2、主要な事務事業の点検・評価ですが、平成27年度の点検・評価対象事業につきましては、記載のとおり19事業としております。それから、第3ですけれども、学識経験者の知見の活用です。昨年度に引き続きまして、政策研究大学院大学の学長特別補佐・教授の今野雅裕先生と、東京純心大学特任教授の吉澤良保先生にコメントをいただいております。
 全体といたしましては、おおむね順調に事務事業が行われたとのコメントをいただいておりますが、改善等で御指摘をいただいた点につきましては、この後、御説明をさせていただきます各事業の中で補足をさせていただきたいと思います。
 それでは8ページをお開きいただきたいと思います。左上の囲みに個別評価の見方と記載しております。事業評価につきましては、事業評価のところをごらんいただきたいんですが、進捗状況につきましてはAからCの3段階、成果につきましてはSからCの4段階で評価をしております。成果の評価の基準については記載のとおりでございます。
 それでは、各事業につきまして、特徴点にポイントを絞って御説明をさせていただきます。
 右側のページ、9ページをごらんいただきたいと思います。1番、コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育の充実と発展です。取り組み状況ですが、取り組み状況のところをごらんいただきたいんですが、(1)といたしまして、三鷹市立学校人財育成方針について、指導教諭の役割を追記するなど、一部改正を行いました。
 (3)は、ページをおめくりいただきまして次のページをごらんいただきたいんですけれども、学校支援者養成講座のうち、教育ボランティア養成講座について、3コースを希望する学校で開催したことによりまして、前年度と比較し、受講者数が3割増となりました。このことにより、教育ボランティアの裾野の拡大が図れたものと考えております。この点につきましては、学識経験者からも参加者の満足度の高い有用な取り組みであると評価をいただいたところです。
 (4)では、人財育成方針の改正に当たってのポイントを記載しております。校長、副校長の学校マネジメント能力の一層の向上、早期の段階から教員のキャリアアップの意識づけを行うことなど、改正を行いました。こちらにつきましても、学識者からは、若手教員がふえていることから、各学校におけるOJTの推進を積極的に図ることを期待するとのコメントがあったところでございます。
 (5)は、目標指標の達成状況を記載しております。市立中学校への進学者数の割合は前年度比1.7ポイント減の79.4%となりましたが、引き続き約80%の水準を維持しております。また、学校支援ボランティアにつきましては、参加者数は学園・子どもの実態に応じた活用を図る中で、延べ人数が984人減の1万6,823人となりましたが、登録者数は176人増の2,771人となり、支援者の拡充が図られました。事業の進捗と成果につきまして、評価はともにAとしております。
 今後の取り組みですが、にしみたか学園開園10周年事業の実施や、コミュニティ・スクールだよりに係る予算の拡充等を今後の取り組みとして記載しているところでございます。
 次に2、知・徳・体の調和のとれた三鷹の子どもを育てる教育内容の充実です。取り組み状況をごらんいただきたいと思います。(1)、確かな学力の育成では、三鷹「学び」のスタンダードの視点を取り入れ、全校での授業改善推進プランの見直しを行い、授業研究や教員の自己申告を通した学習指導の改善・充実を図りました。(2)、豊かな心の育成では、全校で道徳教育の年間指導計画を見直すとともに、全校で実施をしております道徳授業地区公開講座の充実を図り、地域・保護者等の参加者数では、前年度比800人増の9,739人となりました。
 次に、次ページ、(3)、健やかな体の育成では、課題のある種目とされたソフトボール、ハンドボール投げにつきまして、外部講師を招いた実技指導を実施するなど取り組みを進めた結果、さらなる取り組みの充実が必要とは考えておりますけれども、記載のとおり一定の改善を図ることができました。学識者からは、学校外での日常の運動、生活習慣も大きくかかわることもあるので、そうした面の指導もあわせて行ってほしいとの御指摘がありました。この点につきましては、6月の補正予算で御承認をいただきました井口小学校をモデル校とした授業の実施でありますとか、各学校においても基本的生活習慣の確立、運動遊びの習慣化など、学校・家庭が連携した取り組みを進めているところです。以上の取り組みを総合的に評価して、進捗、成果ともAとしております。
 次に3、いじめ防止等の対策の推進です。取り組み状況につきましては、ネットいじめの未然防止に向けまして、学校や家庭におけるルールづくりの視点等から検討を行いまして、全校で学校いじめ防止基本方針の改定を行うとともに、全校で挨拶運動を実施するなど、児童・生徒の主体的な活動を積極的に進めました。この点につきましても、学識者からは、これらの取り組みにより、子どもの意識変容の面でどう効果があらわれるか、観察、評価していただきたいとのコメントがありました。また、いじめ問題対策協議会を3回開催したところですけれども、基本方針の改定に向けて意見交換を行っております。
 評価としましては、進捗状況、成果ともAとしましたが、今後もいじめの未然防止と早期発見、早期対応を図るため各学校が計画的、組織的な取り組みを進めるとともに、いじめ問題対策協議会の活用を図りながら基本方針の見直しに取り組んでまいります。
 次に、4、教育支援プラン2022の推進と総合教育相談室事業の充実です。取り組み状況、(1)ですが、市が作成したガイドラインの簡易版の周知と定着によりまして、各学校において共通の様式を用いた児童・生徒の実態把握と的確な個別指導計画、個別の教育支援計画の作成を図りました。
 次に(4)、次ページですけれども、特別支援教室──三鷹市では校内通級教室(仮称)としておりますが、導入に向けましてプロジェクト・チーム等での検討を進めたところでございます。また、(5)ですが、教育相談員・スクールカウンセラーを活用したスクールソーシャルワークにつきまして、配置体制を4人から6人に拡充したことによりまして、関係機関との連携を行うことができた対応件数が、前年度比1.1倍の224件に増加したところでございます。
 評価としては進捗、成果ともAとしております。今後の取り組みですが、校内通級教室(仮称)の導入に向けて、巡回指導体制の整備や教員の専門性の向上、利用開始から終了までの手続等の考え方を示す実施方策を策定してまいります。
 次に5、三鷹らしい教育の実現を目指す教員のキャリア支援と人材育成です。平成25年3月に策定した三鷹市立学校人財育成方針を一部改正しまして、若手教員の育成、それから職層に応じた研修の充実を図りました。評価は進捗A、成果もAとしております。今後も人財育成方針を活用しまして、三鷹市にふさわしい教員の育成に向けた研修の充実を図るとともに、教育公務員としてのコンプライアンスや服務規律を徹底するための研修を行ってまいります。
 次に、6、児童・生徒の安全を見守る体制の充実です。通学路の見守り活動を補完するため、東京都の補助事業を活用して、小学校4校の通学路に各5台の防犯カメラを設置しました。設置場所は学校を初め、PTA、交通対、青少対など、地域の関係団体と協議の上決定をしております。
 評価は進捗、成果ともAとしております。平成28年度の取り組みですが、小学校4校に防犯カメラを設置するとともに、地域特性を踏まえ、都補助の対象外ですが、中学校1校──七中ですけれども、カメラを設置いたします。この点につきまして、学識者からは、関係者の協議の中で、登下校を初めとする児童・生徒の見守り活動の一層の充実についても検討が行われることを期待するとのコメントがありました。この点につきまして重要な御指摘と考えておりますので、防犯カメラの設置を契機に、改めて地域の見守り活動の推進につなげたいと考えております。
 次に7、学校給食の安全・安心の確保です。学校給食用食材の放射性物質検査につきましては、全校を対象として各校1回、検査を実施しました。放射性物質は検出されておりません。アレルギー疾患対策につきましては、学校における対応マニュアルを基本とした管理や取り組みの一層の徹底を図るとともに、ヒヤリ・ハット事例の情報共有や個々の状況に応じたアレルギー対応について教職員全員の共通理解を図るなど、アレルギー疾患対策を推進しました。評価としては進捗、成果ともAとしております。今後も、対応マニュアルを基本としながら、各校が一層の緊張感を持って組織的な対応と緊急時の体制の徹底を図ってまいります。
 次に8、学校体育館の耐震性の確保です。平成27年度、記載の4校の耐震補強工事を完了したことによりまして、小・中学校施設の耐震化率100%を達成しました。なお、年度内に完了はしたところですけれども、工法の一部変更によりまして工事がおくれた学校が1校ありましたので、進捗につきましてはBとしております。成果はAでございます。
 次に、ページをおめくりいただきまして9番、お願いいたします。学校施設の長寿命化及び非構造部材の耐震補強工事の計画策定です。学校施設の耐震化率100%は達成したところですが、次に課題となるのが学校施設の長寿命化と非構造部材の耐震対策であると考えております。平成26年度に実施した調査をもとに、小・中学校の長寿命化改修整備方針を策定しました。この整備方針に基づく工事につきましては、市の第4次三鷹市基本計画の中で計画の最終年──平成34年度ですけれども、そこまでに11校の整備を行う計画としております。
 評価につきましては、整備方針の策定により進捗、成果ともAとしました。学識者からは、両先生とも共通しておりましたけれども、着実な整備、計画的な工事の実施が求められるとのコメントをいただいております。
 次に10番、中学校特別教室等の空調設備整備の推進です。第三中学校を除く6校で空調整備が一部未整備となっている17教室──理科室、家庭科室ですが、当初の想定を上回る都の補助金を獲得する中で、夏休みを中心として工事を完了しましたので、評価は進捗、成果ともAとしました。平成28年度は残り44の特別教室のうち、新たに都補助の対象となった23教室、これは木工室、美術室等ですが、こちらの整備を実施する予定でございます。
 次に11番、学校給食の充実と効率的運営及び市内産野菜の活用です。給食調理業務につきましては、新たに第一小学校で委託を開始しまして、委託校は13校となりました。各委託実施校では学校給食運営協議会を設置しまして、安全でおいしい給食が提供されており、おおむね順調に運営されていると評価をいただいております。市内産野菜の活用につきましては、平成27年12月に東京むさし農業協同組合と市、教育委員会の3者で協定を締結し、使用率向上に向けた協議を開始しました。そこで評価は進捗、成果ともAとしております。今後も委託化の推進によりまして、安全でおいしい給食の充実と効率的な運営を推進するとともに、市内産野菜の活用促進に向けて連絡協議会等において具体的な検討を進めてまいります。
 次に、ページをおめくりいただきまして、12、ICTを活用した魅力ある教育環境の整備と利活用です。ICTを活用した効果的な指導方法等につきまして、教務主任会や情報教育推進委員会等を活用して意見交換や研修等を行いました。また、効果的な授業モデルの研究を行うため、モデル校としている南浦小学校におきましてタブレットを活用した授業を行ったところでございます。今後もICTを活用した授業モデルの活用事例のさらなる蓄積と情報共有を図り、実効性のある活用方法と環境整備の検討を進めてまいります。評価は進捗、成果ともAとしております。
 この点につきまして、学識者からは外部の有識者の知見を活用するなどしながら、モデル授業の適切な評価、検証をとのコメントをいただいております。今年度の事業におきましては、外部の有識者から助言をいただいているところでございます。
 次に13、高山小学校の学級数増への適切な対応です。児童数の増加によりまして、普通教室の確保が必要と見込まれる高山小学校につきまして、時限つき新校舎の整備に向けた実施設計を完了しました。時限つき新校舎の使用開始は平成29年4月からを予定しておりまして、平成28年度は建設工事を実施しております。評価については、進捗、成果ともAとしました。なお、全市的な児童・生徒の将来予測につきましても、引き続きシミュレーションの適切な更新を行い、地域特性を踏まえた中長期的な課題を抽出しながら必要な対応の検討実施に努めてまいります。この点につきましては、両先生からも、信頼性の高い、より正確な将来推計が行われるよう継続的な対応が必要である旨の御指摘がありました。
 次に、ページをおめくりいただきまして、14、川上郷自然の村の効率的な運営の推進とあり方の検討です。まず、あり方の検討ですが、小・中学校の自然教室を川上村で実施することの有用性、有効性を確認した上で、市長部局との調整を図りながら総合的な視点から今後も川上村振興公社を指定管理としながら校外学習施設・市民保養施設としての活用を図ることを決定しました。
 次に、平成27年度の運営状況ですが、特別清掃や点検業務の効率化による経費削減を図る一方、年間を通した各種ツアーの実施や大学への積極的なPR活動等によりまして、前年度比808人増になりますが、過去最高の一般利用者数1万1,630人を達成したところでございます。評価につきましては、進捗状況がA、成果もAとしております。
 次は、私からの最後になりますけれども、15、ページをおめくりいただきまして、地域社会の拠点としての学校づくりの推進です。平成27年度は前年度に引き続き防災拠点としての学校の機能強化という視点で取り組みを行いました。全校におきまして危機管理マニュアルの見直しを行うとともに、市や地域が実施する防災訓練に全中学校が参加をしました。評価は進捗、成果ともAとしております。この点につきまして、学識者からは、スクール・コミュニティの取り組みとして、本来の事業目的に即した取り組み自体の再構想をとの御指摘がありました。当該年度は地域をつなぐ拠点となる学校をつくるという基本方針の中で、防災力の強化を主要課題としたところでございますが、学校を核としたコミュニティづくりには、例えば生涯学習がありますとか、スポーツの拠点としての機能でありますとか、多様な取り組みがあるところですので、改めて考え方を整理していきたいと考えているところでございます。
 私からは以上です。


◯教育委員会事務局教育部生涯学習担当部長(宇山陽子さん)  私からは、生涯学習分野について御説明をいたします。
 16番、健康・スポーツ及び生涯学習の拠点整備の推進(三鷹中央防災公園・元気創造プラザの整備に向けた取り組み)でございます。平成27年度の取り組みとしましては、平成28年度の完成を目指し、建設工事を推進するとともに、管理運営計画を策定し、管理運営体制の検討や設置条例などの関連規程の整備を行うことを目標指標としております。取り組み状況でございますが、施設の建物部分の工事はおおむね完了いたしました。平成27年6月には管理運営計画を策定、公表し、その後、市長部局と連携しなから審議会、利用団体などへの説明や意見交換などを行ってまいりました。そこで出されました意見や要望を受けて利用時間区分や使用料の項目について一部変更を行い、関連規程に反映することができました。
 また、三鷹市芸術文化振興財団を改組する新財団、公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団を指定管理者とすることを予定して、管理運営体制の検討を進めました。さらに、生涯学習センター条例の制定と、市民体育施設条例の一部改正を行ったほか、条例施行規則案や業務仕様書等の作成に取り組みました。評価としましては、進捗、成果ともにAといたしました。
 今後の取り組み、課題としまして、来年4月の開設に向けて市長部局と連携し、指定管理者等との協働による最適な管理運営体制の構築や、市民の多様なニーズに応える魅力的なプログラムの開発と、市民の参加と協働の仕組みづくりを進めてまいります。学識者からの意見としまして、指定管理者による運営における質的なサービスの確保のための評価のあり方、市民参加・協働による運営のあり方などについての検討準備が望まれるとのコメントをいただいております。
 おめくりいただきまして、17番、大沢二丁目古民家(仮称)の復元整備に向けた取り組みでございます。平成19年3月に寄贈を受けた大沢二丁目古民家(仮称)について、平成30年度の公開を目指し、平成27年度、平成28年度にかけて基本設計、実施設計を行い、体験学習や民具の展示など、地域文化財、観光の情報発信の拠点として整備し、三鷹型エコミュージアムのモデル事業を推進するものでございます。平成27年度の取り組み状況として、明治35年創建の古民家について、文化財保護審議会と調整をしながら整備方針の策定に取り組み、昭和55年ごろの改修後の状況に整備するとともに、体験活動等の場としての活用を行うことを基本とする新たな整備方針を策定し、基本設計、実施設計の契約を締結し、基本設計を進め、平成28年度には解体調査を行うことといたしました。
 進捗状況に対する評価はA、成果に対する評価もAとしております。今後、引き続き基本設計、実施設計を行い、解体工事等を実施するとともに、地域団体等との協議を進め、市民ボランティアの人材確保に向けた講座の開催、事業内容や管理運営計画の検討を進めてまいります。
 34ページ、生涯学習プラン2022の推進(生涯学習のまちづくりに資する人材の育成及び活用の推進)でございます。平成27年度には目標として生涯学習のまちづくりを目指す地域における人材の育成及び活用の推進を掲げ、生涯学習プラン2022の改定を行うこととしました。
 取り組み状況でございますが、(1)にございますように、庁内会議であります生涯学習計画推進会議の各課が所管する生涯学習事業について、5つの項目で事業調査を実施し、自己評価を集計しました。記載のまる1からまる5までの5項目で、庁内各部署や関係団体等、合計すると400近い生涯学習事業が行われています。当該年度には、各事業の課題を抽出できるよう調査票に修正を加えた結果、特にまる4の人材育成事業について、講座受講後の経常的な活動の場の確保やマッチング、情報提供などのフォローアップが引き続き課題になっていることを把握し、推進会議を構成する各課で共有いたしました。
 (2)として、生涯学習のまちづくりに資する人材の育成、支援、活用について、特に広がりを見せた例を記載しております。35ページになりますが、まる1、大沢の里水車経営農家の市民解説員ボランティアの育成、まる2、社会教育会館の市民講師入門講座、まちの先生などの取り組み、まる3の図書館、ミドル・シニアによる絵本の読み聞かせ講座の受講生たちの活動など、教育委員会所管の事業のほか、防災リーダー、地域福祉ファシリテーター、認知症サポーターなど、市長部局等におきましても、まちづくりや課題解決に向けた人材養成に大きな成果がございました。
 (3)としまして、生涯学習プラン2022の第1次改定では、新たな基本的視点として生涯学習振興行政の総合的推進、関係部署や民間団体、NPO、大学、企業等との連携、協働によるネットワーク型行政を推進することを盛り込みました。評価は進捗、成果ともにAとしております。今後の取り組みとしては、特に生涯学習センターの開設に向けて、市域内の全体の把握、調整と生涯学習振興行政の総合的推進を図るとともに、学習の成果を活動の場につなげる人材養成の実践的な取り組みなど、生涯学習計画推進会議を活用し、コミュニティ創生につながる生涯学習のまちづくりを目指して進めてまいります。
 学識者からの意見としまして、推進に当たって情報発信の重要性を認識し、特に高齢者の活動を呼び起こすような取り組みを期待するとのコメントがございました。今後進める生涯学習センターの事業企画、広報、情報提供等のあり方に十分意を用いて、高齢者の主体的な活動を喚起するような取り組みに努めてまいります。
 おめくりいただきまして、最後の項目になりますが、図書館システムの導入でございます。取り組み状況として、予定していたとおり9月24日に新図書館システムを稼働いたしました。導入のための休館に当たっては事前告知を十分に行い、スタッフへの操作研修などにより円滑な移行を図っております。市民サービス向上のための新たな機能としては、お気に入り登録や順次予約機能、メールによるお知らせサービス等を導入しました。また、個人の貸出冊数の上限をふやすとともに、メールマガジンの配信を開始するなど、サービスの向上を図っております。
 また、新図書館ホームページのリニューアルでは、ホームページ作成のシステムを導入しまして、より適切な更新と積極的な情報発信ができるようにしたほか、新しいホームページや図書館の利用カード等に三鷹市立図書館のロゴマークを使用し、デザインイメージの統一を図りました。
 評価は進捗、成果ともにAとしております。今後の取り組みとしましては、システムの安定的な運用を第一に、市民や利用者から寄せられるさまざまな意見や要望について柔軟かつ適切な対応を図り、よりよいサービスの提供と市民満足度のさらなる向上を目指してまいります。
 私からは以上です。


◯指導課長(宮崎倉太郎君)  続きまして、平成27年度の三鷹市立小・中学校における体罰等の実態について報告をさせていただきます。A3横版の資料2をごらんください。まず、この体罰等という等の部分も含めました全体像を説明をさせていただきます。この資料2の左上、黄緑ベースの表をごらんください。この用語につきましては、処分権限を有する東京都教育委員会で分類をして規定をしているものであります。
 まず(1)の体罰です。これは、定義といたしましては、懲戒のうち教員が児童・生徒の身体に直接的、間接的に肉体的苦痛を与える行為となっておりまして、例といたしまして、たたく、殴る、蹴る、投げる、長時間にわたる正座、起立が挙げられており、児童・生徒に指示して行わせた場合も含むというふうになっております。
 続いて、(2)の不適切な行為ですけれども、これは3つに分類をされております。右側のア、イ、ウになります。1つ目の不適切な指導ですけれども、これは児童・生徒の身体に肉体的負担を与える程度の軽微な有形力の行使とされておりまして、例として、おでこをはじく──これ、でこぴんというふうに書かれておりました。手をはたく(しっぺ)、そしてこづく、胸ぐらをつかんで説教をする、が挙げられておりました。2つ目の行き過ぎた指導ですけれども、これについては、運動部活動やスポーツ指導において児童・生徒の現況に適合していない過剰な指導とあり、例として目的は誤っていないが、その指導内容、方法等が児童・生徒の発育、発達や心身の現況に適合していない指導、能力の限界を超えた危険な指導というふうにされております。3つ目の暴言等ですけれども、これについては、教員が児童・生徒に恐怖感、侮辱感、人権侵害等の精神的苦痛を与える不適切な言動とあり、例として、ののしる、おどかす、威嚇する。人格──これは具体的に書いてありまして、身体、能力、性格、風貌等となっておりますが、この人格を否定する暴言、ばかにする、集中的に批判するを挙げております。
 ちょっと説明が長くなりましたけれども、本市におきましては、平成27年度につきましても、平成26年度と同様に体罰はゼロ件でございました。ただし、先ほどお話をさせていただきました不適切な行為につきましては、13件がございます。平成26年度が7件、平成25年度は4件でございました。平成27年度については13件でございました。校種別には、小学校が11件、中学校が2件でございます。この13件なんですけれども、教員の人数で申し上げますと、小学校の教員が9名、中学校の教員が1名というふうになっておりまして、この教員の経験年数、あるいは年齢等はさまざまな状況でございました。
 続きまして、本市における不適切な行為について、幾つか具体的な例を挙げて説明させていただきます。まず、小学校のほうでは、ふざけている児童を指導する際、洋服や体、腕などを引っ張る行為、他の児童をたたいた児童を指導する際に、横にあった机を蹴るという行為、不登校ぎみの児童の登校支援を行った際に、児童の自宅においてパニック状態になった児童を制止するため、体の上から手足を押さえたり、登校させたいという思いから、同児童の体を押さえて強引に玄関外まで連れ出したりした行為、ふざけていた児童に対して、持っていたバインダーでこの児童の頭部を1回軽くたたいた行為等がございました。また、中学校では、規律を乱す行為をした生徒の襟首をつかみ、列の後方に連れ出す行為などがございました。
 また、暴言については、小学校で授業中、回答を間違えた児童に「ばかたれ」と発言した行為、「何でそんなこともできないの、あなた下手ね」などと発言した行為、給食中に全部食べてほしいということで、口の中にとりあえず入れろというような強制するような発言をした行為等がございました。
 なお、参考として、先ほどの左上の表の下に東京都全体の体罰等の状況について記載をしておりますので、ごらんいただければと思います。
 続きまして、本市における体罰等の態様、どのような状況だったかということについて右側の表に記載をしておりますので、ごらんください。本市におきましては、体罰等の行為者は、分類でいきますと全て教員でございました。授業等の活動中に分類、そして、2つ目、場面ですけれども、これは部活動はございませんで、授業等の活動中に分類されております。また、場所ですけれども、ほぼ全体の多くが教室での発生であったということでございます。
 次に、児童・生徒の傷害別──けがをしたということですね、その内訳ですけれども、1件、小学校で鼻血というのがございます。これについては、体育の授業中に列からはみ出していた児童に口で注意をしていたんですけれども、なかなか聞かなかったため、一旦列から外して指導しようとして、後方から肩を押したところ、児童が転倒して床に顔をぶつけた、そのことによる鼻血であるということでございます。
 再び表に戻りまして、体罰等の行為に至った原因ですけれども、指示に従わなかったという項目が6となっておりまして、多くなっております。また、行為者、つまり教員の認識ですけれども、感情的になってしまった、それから、体罰等に当たるとは思っていなかったという項目が多くなっております。このような状況、データから、教育委員会としては次の3点について考察したところです。
 1点目は、本市で不適切な行為を行った教員は、若手や中堅、ベテラン、各年齢層が該当しておりまして、経験年数の多寡にかかわらず、総合的に指導力を伸ばしていくことが必要だなということでございます。
 2点目ですけども、不適切な行為を行った教員について、教育委員会において直接指導をしておりますけれども、このときの印象から申し上げますと、目の前の児童・生徒を自分が何とかしなくてはいけないというふうな教員としての責任感がこれらの行為につながったと思われるケースが少なくないという印象を受けております。
 3つ目ですけれども、指導に従わなかったり、思うように行動できなかったりする児童・生徒に対して、冷静な気持ちを失ったときに体罰等が起こること、そして、体罰等についての十分な認識や、児童・生徒に対する人権意識に課題のあるケースがあるということでございます。東京都全体では体罰に絞って、この表の右側の対応のところをまとめておりまして、等のないいわゆる体罰を行った教員においては、体罰とは思わなかったという者は少ない傾向がございます。つまり、体罰については、教員はこれは体罰だったというふうに思っている傾向があると。体罰等、不適切な行為につきましては、体罰そのものではないということなんですけれども、不適切な行為となる具体的な状況への理解というものが、こういうことが不適切な行為なんだよというところの認識がまだ足りなかったのかなということは考えております。また、このことは13件のうち教員本人からの申告が小学校の3件にとどまっているという状況にも当てはまるのではないかと考えております。
 これらのことを含めて、最後に、資料の下の紫の部分ですが、体罰防止に向けた対応について申し上げます。三鷹市の公立小学校、中学校では、年間を通して毎月の校長会、副校長会において、体罰を含む服務事故の防止について、各学校の管理職がリーダーシップをとって、教員が体罰をしない、させない、そういった風土をつくっていくよう具体的に指導をしているところです。また、管理職だけではなくて、初任者研修会などの若手教員の研修等においても、服務の厳正やより確かな人権感覚にかかわる研修内容を扱うなど、あらゆる機会を通して体罰の防止に努めているところでございます。
 また、学校訪問の際には、過去に不適切な行為を行った教員はもちろんですけれども、そういった観点から気になる教員について、管理職からの聞き取りを行って、その教員について継続的に指導していく体制をとっております。
 また、服務としての体罰防止の観点だけではなくて、児童・生徒の指導に関する課題とか、悩みとか、そういったものを共有できる教職員の関係づくりについて、管理職や主任研修等において指導、助言を行っております。さらに、実際に体罰や不適切な行為につながるような言動があった場合には、東京都教育委員会の判断を待つまでもなく、当該教員に対して適切な指導等を行っております。
 続いて、各学校においてですけれども、年度のスタートに当たり、4月早々に年度当初の服務事故防止研修を行っております。また、7月から8月にかけては、管理職による全教員との面談や、具体的な事例などをもとにした協議等を含めた体罰防止研修を実施しており、教員一人一人が体罰や不適切な行為について理解して、適切な方法で児童・生徒の指導に当たることができるような指導をしております。
 さらに、日ごろから管理職や主幹等が教員の授業を観察して、学習指導、生活指導の状況について、人権感覚の点からも具体的に把握をして指導をするようにしております。今後も、体罰や不適切な行為をしない、あるいはさせない、そのようにあらゆる機会を通して指導、助言を行ってまいります。
 私からは以上です。


◯委員長(加藤浩司君)  教育委員会の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。質疑のある方は挙手をお願いいたします。


◯委員(半田伸明君)  では、よろしくお願いいたします。行政報告、教育委員会報告、ア、平成28年度教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(平成27年度分)報告書について、質問をいたします。頂戴いたしました資料28ページ、ナンバー14、川上郷の件でございます。取り組み状況のところで、年間目標1万2,500人に対して、過去最高の一般利用者数1万1,630人との表現があります。単純に引き算をしますと、870人、目標に未達でございます。870人目標未達なのに、次のページ、成果に対する評価は、おおむね目標を達成できたではなく、目標を達成できたとした判断はなぜ発生したのか、ここをお伺いしたいと思います。


◯総務課長(高松真也君)  今一般利用者数の目標の未達ということで御指摘がございました。今回、川上郷自然の村の効率的な運営の推進、また、あり方の検討という事業でございますが、その中で指定管理料についてさまざま協議、調整を重ねる中で一定の削減が図られていると。それは、指定管理料を定める中で、利用料金の増も見込める中で行ってきたことというふうに認識をしてございます。確かに年間目標1万2,500人という一般利用者数には、残念ながら達していないところでございますけれども、過去最高の一般利用者数を達成できたという中で、ここの中では成果に対する評価をAということで、評価をさせていただいているところでございます。


◯委員(半田伸明君)  経費を削減できましたと。それで、支出を減らすことができました。一方、入りの部分で未達が発生した。だけど、総合的に目標を達成できたということの理解でよろしいかどうか、一応確認です。


◯総務課長(高松真也君)  御指摘のとおりでございます。


◯委員(半田伸明君)  ならば、そのことをちょっと一筆欲しいですね。これは読んでいて、そこまでは読み取れません、正直申し上げますが。これは、当然公開される書物ですよね。こういうのを細かく見ていらっしゃる方、実際にはなかなかいらっしゃらないのかなと思いますが、私が見た限りだと、ここはあれと思いますね。
 だから、今後の取り組み、課題の項目でも構いませんし、そこしか書くところはないんでしょうかね。取り組み状況はまさに取り組み状況、総括なわけですから、総括に対してどう評価をするかというのは、今後の取り組み、課題の項目だと思いますので、なぜ目標を達成できたってというところは、もう一筆あってもいいのかなと。つまり、経費削減の効果をより多く見て、目標達成できたと判断したとかですね。それだったらわかるんですが、どうもここ、ちょっとちぐはぐな感じはいたします。学識経験者の先生方はこういうところはどう見られたのかは知るよしもありませんが、未達の部分があるという表記をしておきながら、目標達成できたという判断をしたのはなぜかの一筆は、ぜひ今後入れていただきたい。その旨、お願いをしておきたいと思います。
 あわせまして、入りの部分の未達870人ということなんですが、これはしようがないことだと思いますけれども、実際にこの宣伝──宣伝をしたから利用者数がふえているわけなんですが、宣伝にかけた費用というのは幾らなんでしょうか。


◯総務課長(高松真也君)  利用者増に係るさまざま大学の合宿利用、他自治体の移動教室の誘致ですとか、実施事業の実施をしてまいりました。ただ、それにかかる広告の費用というのは、申しわけありません、今手元に資料、持ち合わせてございません。


◯委員(半田伸明君)  つまり、どの程度のコストが発生して、それに対する入りの増の収入、要するにはっきり言いますけど、損益分岐点の発想ですね。これを見ている限りでは、ふえた、ふえた、じゃあ、幾らコストをかけたんだ、いや、実は多大なコストがありましてねと。これじゃあ、本末転倒なわけですね。実際にこの書物のタイトルには、評価とあるわけです。一方、3個前、ナンバー11、学校給食の充実の項目を見ますと、そこは取り組み状況で効率的な運営を図ることができたとあるわけです。これは、答えは簡単なんです。委託に出すから運営費が削られましたというだけの話なんですね。つまり、入りはここでは発生していない。
 ところが、ナンバー14の川上郷では入りが発生しているわけです。そのためのコストもあるであろうことは、この文章から読み取れるわけです。そういったところも含めて、もう少し今後加筆をしていただきたい。そのことが、学識経験者の先生方のより適切な評価につながると思うんですね。いかがでしょうか。


◯総務課長(高松真也君)  指定管理者の自主事業等につきまして、かかる経費よりも、利用料金収入、収入のほうがふえていると、しっかり黒字になっているという部分については内容を確認しているところでございますので、御指摘の点を踏まえましてしっかり評価を行ってまいりたいと思います。


◯委員(半田伸明君)  内容を確認していることはよくわかるんですね。それが第三者にわかるかどうかなんですよ。もういいですね。当然おわかりだと思いますので、そのあたりはもう少し意を用いた表現、例えば、どうでしょうかね、最小の費用でこれだけの効果が上げられたとかですね。ものは書きようだと思いますけども、そのあたりにちょっと意を用いていただきたいということですね。
 あと、これはちょっと余談になりますが、各紙の小学生新聞、毎日小学生新聞、読売、朝日、ちょっと最近興味を持っていろいろ調べておるんですが、この夏の時期、小学生新聞に対して広告を打っている地方、結構多いですね。福島のとある村は、クワガタをとりましょうと、都内のお子さん、ぜひと。要はこれは営業なわけですね。だから、営業のあり方として、もう少し多角的に大学生を対象とする営業のあり方もあるだろうし、小学生、中学生に対する営業のあり方もあるだろうし、そこはもう少し多角的に他の自治体の例をぜひ参照していただきたい。お調べいただきたい旨申し上げまして、この点の質問を終わりにいたします。
 次、行政報告、教育委員会報告、イ、平成27年度に発生した三鷹市立小・中学校における体罰等の実態について、質問をいたします。まず、去年はこの行政報告は6月だったんですよ。なぜことしは8月になったのか、このあたりを教えてください。


◯指導課長(宮崎倉太郎君)  時期についてのお答えをさせていただきますけど、昨年度は御指摘のとおり6月の文教だったんですけれども、今回、東京都のこの体罰等の報告発表、つまり市のほうに対して、この先生はこういう不適切な指導ですよというような結果ですね、それが大幅におくれまして、その時期を過ぎてしまったということでございます。ちょっと具体的に日にちは言えないんですけど、申しわけございません。


◯委員(半田伸明君)  ああ、そういった事務の都合というか、おくれが都のほうであったということですね。それは了解しました。
 あと、資料の右側、傷害別の内訳、鼻血、口内出血とありますが、ここちょっと、説明、よく聞き取れなかった。肩を押したら転倒だとか、何かいろいろなお話がありましたが、ここをちょっともう少し、先ほどの説明の復唱でも構いませんので、どういった事案だったのかがちょっといまいちよくわかっていないので、もうちょっと教えてもらえますか。


◯指導課長(宮崎倉太郎君)  先ほどの鼻血の件でございます。これは、少し補足をさせていただきます。体育の授業中と申し上げたんですけれども、これは具体的には運動会に向けての練習だったというふうに聞いております。その際に、整列をしている状態で指導をしていたんだけれども、その列からはみ出していた児童がいた。これに対して、この当該の教員が複数回声をかけたんですけれども、それがなかなかおさまらなかったということで、この列から外して話をしようというふうに思って、後ろから肩の部分を押して列から出なさいという形をしたところ、子どもにとっては、それが不意打ちといいますか、そういう形に──後ろからだったものですから、転んで、そして床に顔をぶつけたというふうに聞いております。


◯委員(半田伸明君)  これ、どこの小学校ですか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(伊藤幸寛君)  今回、質問委員さん、お気づきになったかと思うんですけれども、前年度と違う形で出しています。そこが前年度、行政報告の資料というのは、そのままそれぞれどういう使い方をされても、委員の皆さんもそうですし、例えばそれをごらんになった方が見られるわけですから、それをいろいろなところに配布しても構わない。そうした中で、体罰というのは、これはしっかりどういう状況であったのか、あるいはどこの学校だということを公表すべきだと思うんですけれども、ここでの体罰に至らない不適切な行為の範囲内であれば、これは学校名を出すことによって、先生以上に、例えば子どもについても誰だったのかとか、そういうことが特定される可能性がある。
 子どもを守るためにも、学校名は伏せるべきであるというふうに教育委員会として判断をいたしました。そうした中で、ただ、どういう対応であったかというのは口頭で説明をさせていただきましたが、どこの学校の何年生であるとか、どこの学校についても今回は控えさせていただきたい。そういう判断の中で情報提供をしております。


◯委員(半田伸明君)  これ、重大な価値判断の変更なんですよ。結論はよくわかります。要は、一個一個聞きながら、なぜ去年あったのにと、こうつなげたかったんだけれども。私は、そのよしあしについては一定の理解を示すけれども、去年については東台のガムテープの件がありましたね。あれは後々残念な事件に発展をしていった。つまり、子どもを守るという視点はよくわかるんだが、逆に言うと、子どもを防御する、親は当然そこを考えますからね。万が一この不適切な行為をやった教員があのような悲劇をやってしまった場合に、情報を出していなかった教育委員会の責任を、私は問われると思いますよ。そこの判断基準はいかがなものでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(伊藤幸寛君)  教育委員会といたしましては、まずこの体罰につきまして、先ほど指導課長からも説明させていただきましたけれども、処分権限は東京都にありますが、発生した時点でしっかり市教委としても適切な指導を行っています。そうした中で、公表するか、しないか以前に、やはり市としての責任はあるというふうに考えておりまして、管理監督責任は市にあるというふうに考えておりますので、処分権限はありませんけれども、しっかりそれに対する対応というのは市教委として行っているというところでございます。


◯委員(半田伸明君)  質問はね、市教委としての対応をどう行っているかではないんですね。もう一回言いますよ、同じ質問を。去年、ガムテープの事案があって、その方がああいう事件を起こした。それがいいかどうかは置いておいてですよ。子どもを守るために当該事案を隠さなければいけないという価値判断も、これはよくわかります。
 一方で、なぜ前もって教えてくれなかったの、知っていれば違ったのにという判断基準が出ることも、私はこれは正しいと思う。どっちも正しいと思う。なおかつ、去年は出していたが、ことしは出さないとなった場合に、なぜ去年と同じ行動をとってくれなかったのか。どこの小学校かだけでもわかっていれば、親として、うちは守れたのにということにつながる可能性は、私は否定できないと思う。ここはね、教育委員会としての責任が問われます。つまり、公開すればいいというものでもないですよ。確かにおっしゃるように、子どもはプライバシーの問題で守らなければいけない、これは百も承知でよくわかります。
 わかりますが、いざ実際に残念な事案が今後発生した場合に、どのように公開しなかったことの責任をとるのかについては、一言これは言明をしてもらわんと困る。いかがでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(伊藤幸寛君)  なかなか先ほどの答弁と違ったことが難しいんですけれども、例えばこれを公開しなかったことで責任をというお話なんですが、それぞれの学校の中では事案に応じてきちっと説明をしていることがありますので、そういった面では広くほかの学校にというか、全体としては出していませんけれども、それぞれの学校においては事案に応じてきちっと説明はしているというふうに御理解いただければと思います。


◯委員(半田伸明君)  やっと正解が見えてきましたね。そこがポイントだと思います。実際に事案が発生した場合に、該当する学校の親御さんには最低限、情報は共有しなければいけない。ところが、この資料だとそれがわからないですね。この鼻血の事案はどうなんですか。どこの学校かは知りませんが、あえて聞きませんが、どこの学校か公開したくないという部長の価値判断は、それはよくわかりましたので聞きませんが、この事案が発生した学校に対する親御さんへの説明の形態、それが実際に事案が発生して何日後に全員に知れ渡ったか、このあたりはいかがですか。


◯指導課長(宮崎倉太郎君)  この件につきましては、翌日と記憶しておりますが、保護者会を開いて、管理職及び本人からの謝罪と説明をしております。


◯委員(半田伸明君)  くどいようですが、その保護者会の通知は小学校の場合は連絡袋ってありますよね。実際にこういう保護者会がありますよという一筆を添えたのか、それとも学校の先生の連絡ノートベースなのか、それとも口頭だけだったのか、ちゃんと書面に残っているのか、このあたりはいかがですか。


◯指導課長(宮崎倉太郎君)  保護者の説明会をするということですので、この件について具体的には記憶していないんですけれども、基本的には全て通知といいますか、プリントを出して、そして周知をして、来ていただくという形になるかと思います。


◯委員(半田伸明君)  だんだん見えてきたと思います。公開しろ、しないということではない。部長がやっとお答えいただいたんで、私も矛をおさめるといいますか。要は、当該事案が発生した学校の保護者にまず真っ先に情報を共有する。我々はしょせん事後報告なわけですから。これ、平成27年度ですよね。平成27年度のいつ発生したかはもう聞きませんが、要は我々は結果報告を受けているだけなんですよ。結果報告を受けている立場、しかも、ここは常任委員会なわけですから、資料の内容が、確かに種々人事異動があったことは、それは百も承知ですが、去年の段階の資料と違うことが今回発生していて、しかも、学校内の公開のみならず、去年の資料を思い起こしますと、どういう形で意見具申をしたか、どういう形で都の決定が下ったか、ちゃんと項目が分かれているんです。これが学校の名前の公開とは別の話ですね。余りにも簡略化しているなと私は思ったわけでございます。
 当該内容の部分についても、学校名は伏せなきゃいけないというのは、それは気持ちはわかりましたが、肩を押して転倒させたっていう事案を、内容を載せないことが、子どものプライバシーを守ることにつながりますか。要は、簡略化し過ぎなんです。子どものプライバシーを守らなければいけないから、具体的な事案を隠さなければいけないという価値判断は一定の理解を示しますが、それは学校名を隠すことは意味があると思います。ところが、都教委に対するやりとりがどうだったか、都教委の決定がどうだったか、具体的な内容はどうなったかの一筆文があるとか、そのあたりは残してもよかったのではないか。いかがでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(伊藤幸寛君)  この表からも読み取れるんですが、読み取れるというのは、要するに体罰はゼロ、行き過ぎた指導がないわけですから、不適切な指導に当たると。こういうことなんですけれども、まず特に鼻血については、先ほども御説明の中で詳しくお話しさせていただくとともに、その他の件につきましても、どのような事例があったのかというのは、口頭ですけれども説明させていただきました。
 なお、これが例えば公表した場合に、これだけではなかなか読み取れないと、全員に説明するわけではありませんので、どういった形のものが説明責任を果たせるものなのかということは、現時点ではやはり体罰防止に向けた対応が大事だとは考えているところですが、教育委員会としてもしっかりこの出し方、もう一度考えてみたいと思います。


◯委員(半田伸明君)  よくある今後は検討してまいりますということを聞きたいんじゃないんですよ。なぜ、ことしは内容を割愛したのかを聞いているんです。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(伊藤幸寛君)  先ほどの答弁と重なるのかと思うんですけれども、内容については、この中でしっかり対応でありますとか、行為者の原因でありますとか、必要な情報は提供しているというふうに考えています。


◯委員(半田伸明君)  文書の提供と口頭で説明しましたというのは、これは格段の差があるわけですね。皆さん、どう思われましたでしょうかね。去年の資料は、当然このメンバー、みんな目を通していると思いますが、明らかに何でこんなに違うのという発想になるわけです。一定の子どもの利益を守らなければいけない、だから学校名は伏せなければいけないという価値判断は重々尊重いたしますが、だからといって都教委とのやりとり、都教委の決定の内容、具体的な内容ですね。
 例えばここ、傷害別の内訳、鼻血、口内出血とありますが、この鼻血、口内出血という文字から、後ろから肩を押したと読み取れる人は誰もいないと思います。そこまで割愛していいのかというのは、私はこれは大問題だと思います。ここは常任委員会です。子どものプライバシーを守るために学校名は削除という決定を下しましたというのであれば、それは冒頭、ぜひ御説明をいただきたい。正副委員長がどういう判断を下してこういう資料でよしとしたのか、私は知るよしもありませんが、私はこのような資料の簡略化については、子どものプライバシーを守る云々を超えた資料になっているのではないか、そのように考えます。
 今後、不適切な行為が体罰に行くかどうかっていうことは、具体的には都教委が判断するわけです。だけれども、昨年、あのような悲しい事故が発生した場合に、前部長に私はどのようにして質問したかといいますと、なぜ市教委の責任を追及されなきゃいけないのか。特に産経新聞の話、質問、宮崎さん、覚えていらっしゃると思うんですが、結果が発生したら、結局市教委に来る。都教委が下した決定なんですよというのはマスコミさんには通用しない。これが現実なんですね。
 そのようなことを含めて考えた場合に、このような簡略化された資料のままでいいのかというのは、私はこれは大変な問題だと思いますよ。このような資料でいいと部長が判断したから結果的にこうなっているんでしょうが、正副委員長におかれましては、これはちょっと重く受けとめていただきたい。その旨、申し上げまして質問を終わります。


◯委員(赤松大一君)  よろしくお願いいたします。まず、13ページのいじめ防止対策でございます。さまざまないじめ防止対策を行っていただきますが、取り組み状況の中で、認知件数が昨年度比で21件増ということで、それだけ認知がよくなっているというか、認知件数がふえている現状がございますが、これ、何ゆえこのようにここまで21件も認知件数がふえたのか教えてください。お願いいたします。


◯指導課長(宮崎倉太郎君)  いじめの認知についての御質問でございました。これを科学的に分析するのはなかなか難しいところではありますけれども、三鷹市では従来からいじめというものに対して、そのいじめをしっかりと発見して、そして対応していく──もちろん防止はあるんですけれども、その疑いを持つ、そして、しっかりと認知をして対応を早期にして、改善を図っていく、これについて真剣に取り組んできております。
 そういった意味で、見逃しすることなく、しっかりと把握をしていくという各学校の機運といいますか、そういったものが認知の増加につながっているのではないかと考えております。


◯委員(赤松大一君)  今いただいた、各学校工夫として取り組んでいただいておりますが、21件ってやっぱりかなりの数と認識しているんですが、具体的に、要は今までやっていなかったことに新たに、例えば取り組みをしたことによってこれだけ認知することができたとかということ。今までと同じことをしていて認知数がふえたということは、場合によっては、もしくは、いじめ自体が1年間でふえたのかということになってしまうんですけども、新たな取り組みというか、今までやっていなかったことを今回、例えば取り組んでみて、これだけ──成果という言葉、表現はあれなんですが、ちょっとその辺あれば、教えていただけますか。


◯指導課長(宮崎倉太郎君)  そこの部分の(1)にございますように、三鷹市として、先ほど従来から取り組んできたことに加えまして、ここで条例、それから基本方針、これを市としてしっかりと策定をいたしました。その条例及び方針を受けて、各学校における基本方針、これを改めてしっかりと見直して、その方針にもあるわけなんですけれども、校内の組織をより一層機能するように各学校で取り組んだというところが大きいかなと思っています。
 また、保護者の方々に対しても、いじめに関する条例や方針に関するいじめのリーフレット、これを配布して、意識をより一層啓発をさせていただいたということがあるかなというふうに思っています。


◯委員(赤松大一君)  ありがとうございました。これ、認知の件数、認知をした時点で、具体的に次の取り組みはどのようになるんでしょうか。個別になるのか、例えばその雰囲気をなくしていくとかあるかと思うんですけれども。


◯指導課長(宮崎倉太郎君)  この認知といいますのも、いわゆる学校の中の校内委員会でもって、校内のいじめの組織として判断をしています。ですから、担任が一人で判断するとか、そういうことではないんですね。ですから、学校としてこれをいじめであるという認知をいたしますので、学校の組織全体を挙げて取り組んでまいります。その具体的な、この子の、あるいはこの状況に対しては、まず学級でこういうこと、あるいは養護教諭がこういうふうに、あるいはスクールカウンセラーがこうやってかかわろう、そのような方針をやはり組織の中で決めて、具体的な対策をとっていくということになります。


◯委員(赤松大一君)  わかりました。ありがとうございました。
 続いて、19ページの児童・生徒の安全を見守る体制の充実ということで、北野小を初め、カメラを設置していただいているところでございます。このことによって、各学校、現場はかなり変化が出てきているのではないかと認識しているところでもございますが、具体的に設置することによっての効果とか、また新たに今後展開していく事業でもありますけれども、その設置した後の課題。こういうふうに取り組みをしていかねばならないということがあれば、教えてください。成果と課題があれば、ちょっと教えていただければと思います。


◯学務課長(桑名 茂君)  カメラの設置につきましては、実質的に北野小は平成26年度末に設置をしまして、その他の学校は平成27年度末の運用でございます。ですので、これから具体的に地域の声といった部分も聞いていきながら、今後の対応を考えていきたいというか、進めていきたいと思います。
 また、新たに設置する場所については、これまでどおり、PTAを初め地域の方と十分協議を進めながら場所の選定等についても決めていきたいというふうに考えております。
 以上でございます。


◯委員(赤松大一君)  ありがとうございました。今、課長のおっしゃるとおり、当然さまざまな地元の方の声を聞いていきながらと、あと設置時期がぎりぎりだということで、今後さまざまな課題等出てくるかと思うんですが、しっかりその辺もさまざまな機会を捉えてお声を吸い上げていただきながら、より一層の。場合によっては、変えることも必要な──今設置してみたけれども、ここでいいのかなとかっていう、今後運営していく中でさまざま課題が見えてくると思いますので、その辺も含めた上で検討いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
 続き、22ページの学校施設の長寿命化と非構造部材です。これはあれですが、非構造部材、さまざまなガラスとか外壁塗装の剥がれとかっていうことがありますが、具体的に体育館のこれ、教えてください。本市でつり天井の体育館って今あるんでしょうか。


◯教育部理事(小泉 徹君)  学校施設におきましてのつり天井でございますけれども、羽沢小学校のほうがつり天井がありますけれども、これ、耐震補強した際に耐震の天井に改修しているということでございます。


◯委員(赤松大一君)  わかりました、ありがとうございます。構造本体が持っているけれども、やはり今お聞きした、つり天井が落ちて全く用を足さなかったという事例も被災地にあったとお聞きしておりますので、安心いたしました。ありがとうございます。
 わかりました。以上でございます。ありがとうございました。
 ごめんなさい、こっちも一緒なんですね。体罰のほうでございます。具体的に、(3)の指導の範囲内の体罰ってどんなのか教えてください。


◯指導課長(宮崎倉太郎君)  これは、体罰等の中には入っておりますけれども、指導する中での必要な懲戒というのは認められているわけでして、そういったものに位置づけられるということで、指導の範囲内という形になっているかというふうに認識しております。


◯委員(赤松大一君)  小学校で4件発生しておりますが、具体的にどのような行為というか、行われたのか教えていただけますでしょうか。


◯指導課長(宮崎倉太郎君)  申しわけございません、今手元に資料がないので、後ほど御報告させていただきます。


◯委員(赤松大一君)  それでは、また後ほどいただければと思います。
 次の右の青い部分でございます。行為者数が小学校9名、中学校1名で、具体的に場面等の数字で申し上げますと、11件の2件ということは、当然1人が1回ではなくて、1人の方が複数回やっているという形になるかと思うんですけれども。これは、その方、例えば1人の方が複数回なのか、例えば2人の方が複数回なのか、この辺の仕分けというか、数の裏づけを教えていただきたいと思うんですが。


◯指導課長(宮崎倉太郎君)  まず、小学校のほうで2人の教員が2つの、具体的に申し上げますと、まず2人なんですけども、1人が暴言等、それから不適切な指導、これを行っております。もう1名が、やはり不適切な指導と暴言、これを行った。小学校において2名が複数と。それから、中学校においては、1名が2件ということになっておりまして、これは両方とも、やはり規律を乱す行動、あるいは生活指導上の行為を指導した際の不適切な指導が2件ということになっております。


◯委員(赤松大一君)  その複数の方がいらっしゃいますけども、その行為を行った時期というか、時間軸。要は、この2件を行ったということが同じタイミングで認知したのか、もしくは、1件目があって、指導したにもかかわらず、もう1件やってしまったのか。その辺、教えてください。


◯指導課長(宮崎倉太郎君)  まず、中学校から申し上げますけれども、時期としては春の時期と秋の時期というふうにずれております。ただ、これが発覚したと、わかったというのが生徒からのアンケートといいますか、そういう形で出てきた時期が1つであったということで、この2件について確認をしたところ、実際にそういうことがあったという形での発覚になっておりますので、そういう形でございます。
 それから、小学校のほうの1件といいますか、2人のうちの1人目ですけれども、これにつきましては、これも時期として外れております。これについては、一度こちらで指導をさせていただきましたけれども、やはりその後も続いたということによって、この2件ということになっていますが、結論から申しますと、この教員は年度末でまだ定年、もちろん前でしたけれども、退職をしたということになっております。
 それから、小学校のほうのもう1名の教員ですけれども、これは5月から6月の授業中ということで、2件がございました。


◯委員(赤松大一君)  ありがとうございました。済みません、これ、当然、東京都の職員でございますので、市のほうに配属というか、配置されるかと思うんですが、その以前のことって、市には情報提供ってあるのか、ちょっと教えてください。


◯指導課長(宮崎倉太郎君)  いわゆる異動のカードのようなものがございます。それぞれの教員について、これまでの勤務先ですとか、それから現在、つまり三鷹から見れば前の校長からの、例えばこういうところがこの先生はいいところですよとか、得意ですよとか、それから、逆にこういうことが課題ですよということを、チェック欄及び文章で記述するようなカードは、私ども、それから私どもを通して学校長のほうに渡って、そういう形で情報は共有をしているという形でございます。


◯委員(赤松大一君)  わかりました。ちょっと微妙なニュアンスなんですけど、具体的に過去に指導したことがあるとかということは載らないんですか。校長のコメントのニュアンスをこちらで感じるしかないのか、ちょっと教えていただけると。


◯指導課長(宮崎倉太郎君)  例えば、これがいわゆる体罰になって、懲戒、戒告ですとか、そういう形になりますと、いわゆる電算で出てくる履歴のほうにもそれが明確に記載をされますので、ああ、この先生はこういう理由で処分をされたんだなということはわかります。ただ、いわゆるそういう形にならないで口頭注意ですとか、あるいは三鷹なら三鷹で市教委の中での指導ということになりますと、そういう履歴上には載らないんですね。ですから、カードに書くか書かないかは、その前任の校長の文章表記の中にあるかどうかということになりますので、こういったちょっと乱暴な言葉を使うことがあるとかいうふうに書かれることはありますけれども、全くそのようなことが記載がないままに、異動してきたらそのような行為があったと、実際は三鷹に来てからそういうことを行ったというケースもございます。


◯委員(赤松大一君)  わかりました。要は、こちらからも当然転出される先生もいますけれども、来る側にとっては非常に困りますね、その辺に関して。でも、ただ、校長も全く黙ってとは、人間としてやっぱりニュアンスで書いてくると思うので、その辺はしっかりと読み取っていただいて。素養と言うと変だな、疑わしきも変か、ちょっとそういうのをしっかりとキャッチしていただいて、当然、受け入れ側としては真っさらな状態で受け入れたいという気持ちと相反する部分ではあるんですけども、その辺、来てみて発見するということは、こちら側の受け入れた市側のある意味で責任にもなってくるかと思いますので、その辺はしっかりと対応していただければと思います。
 あと、済みません、最後、体罰を受けた子どもの精神的なフォローってどのようにされているか、教えてください。


◯指導課長(宮崎倉太郎君)  このようなことがあったときには、先ほどの報告の中でも申し上げましたけれども、教員からの申し出があった場合には、すぐに管理職等が本人から、あるいは周りで見ていた子どもからの聞き取りを行いまして、実際、その当該の児童・生徒がどのような精神状態なのかということについては多くの目で見ていくことになります。そのような、その様子に従って養護教諭であるとか、あるいはスクールカウンセラー、これは都から配置のものもありますし、市で配置しているものもございますので、そういったところがじっくり話を聞いていく。
 やはり、その瞬間だけのことではなくて、やはり長い目でケアをしていくというのが基本的なことになるかというふうに思います。


◯委員(赤松大一君)  ありがとうございました。当然、教員に対しての指導とかをして、教員が改心をして、今後再発しないということは当然大事なんですが、今、課長がおっしゃるとおり、要は受けた子どもの傷というのはそう簡単には、場合によっては癒やされるものではないかと思いますので、その辺に関しては長い目で見て。じゃあ、その先生からその子どもをどこかに離せばいいかということ──それは、いろいろな影響が出てきてしまうと思いますので、それは極端なことでございますけども、じゃなくて、しっかりとそういう形で、今課長がおっしゃるとおり、長い目で見てしっかりとその子どもに対するトラウマになってしまうようなこともあるかと思いますけども、フォローしていただいて、丁寧な対応をしていただいて、まずは起こらないように取り組みをしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 以上です。


◯委員(伊沢けい子さん)  資料1の31ページ、ナンバー16の健康・スポーツ及び生涯学習の拠点整備の推進(三鷹中央防災公園・元気創造プラザの整備に向けた取り組み)の中の取り組み状況のところで、平成27年6月には管理運営計画が策定されて、その後、関係する審議会、団体などへの説明や意見交換を行って、この中から施設の貸し出し等に対する要望を聞いて、施設の利用時間区分や使用料の項目について一部変更を行って、施設の設置条例に反映することができたというふうにあるんですけれども、これは、具体的にはどれくらいの意見が出されたのかということや、条例は出てきました、もう可決されていますけれども、ただ、この利用時間の区分、あるいは使用料についてどういう意見が出て、どういう変更があったのかということをお聞きしたいと思います。


◯社会教育会館長(新名清人君)  こちらの関係団体とのお話し合いということでは、生涯学習センターについて申せば、現在、社会教育会館で活発に活動されています社会教育会館利用者連絡会という、それぞれのグループの集合体といいますか、連絡会がございまして、こちらに専らこの管理運営計画より以前から、たびたび生涯学習センターをどう具体的に運用していくかというようなことで、御意見もいただいてきたところです。
 御質問の、どういう部分がこの条例で反映されたかということでございます。この時間区分についてなんですけども、1こま3時間ということは、私どもの原案どおりなんですけども、当初は、この3時間の間にインターバルというようなものが全くなかったところ、やはりそれでは活動にさわりがあるのではないかというような御指摘もいただきましたので、現在の確定した条例にありますとおり、例えば昼に30分のインターバルを置くと。あと、午後に15分のインターバルを置くとかいう形での変更をさせていただいて、御了解を得たところです。
 あと、利用料金につきましては、生涯学習センターのほうでは一番大きな部屋がホールというものがございますが、こちらについて、いわゆるフロア面と舞台面が合わさった形になっておりまして、利用者の方の中には、広いスペースは使いたいんだけれども、舞台までは使わないと。そういう場合に、舞台の分まで料金を徴収されるのはいかがなものかというような御意見がありましたので、その他のグループさんとのヒアリングもしました上で、舞台を使用する、全面的にホールを使用する料金と、フロア部分だけ使う料金という形に、2段階にさせていただきました。
 そうしたところが条例での変更点でございますけれども、運営についても引き続き、これからも話し合いを行っていきたいというふうに考えております。
 以上です。


◯スポーツ振興課長・総合スポーツセンター建設推進室長(室谷浩一君)  私のほうから、総合スポーツセンターのほうの部分につきまして、各利用団体、体育協会の参加連盟ですとか、審議会と意見交換会を行って、それを実現した点なんですけれども、大きく3点ございまして。
 まず、御要望として、その1点目は、料金に関することですね、減免、減額を含めたもの。2点目としましては、使用区分に関すること、使用方法も含めたことです。3点目につきましては、設備備品に関する御意見、いただいております。
 そして1点目、この料金に関しましては意見交換会の中で条例に反映させていただいた部分としましては、高齢者の70歳以上の利用者の方については、4分の1減額を適用するというところで反映をしております。
 あと、使用区分に関してなんですけれども、こちらについては、かなり大きなアリーナでございますので、特に武道場部分につきましては、当初、全面貸しと半面貸しということを想定しておったんですけれども、4分の1面貸しという部分を条例に反映させていただいております。
 3点目の設備備品につきましては、これはいろいろな御要望をいただいた中で、有料でお貸しする設備備品としましては、大型得点板と放送設備、これだけが有料の設備備品としまして、あと、その他の設備備品については無料で貸与させていただくということで、反映をさせていただいておるところです。
 私からは以上でございます。


◯委員(伊沢けい子さん)  ありがとうございます。社教と体育協会と、それぞれ意見聴取を主に団体などを行ったっていうことなんですけども、大きい質問としては、団体とか、今関係しているところには意見聴取をしたということはあったかもしれませんけれども、ただ、これは市民全体がこれから使うっていうことを想定した場所だと思うんですよね。そういった意味で、料金が適切かどうかっていうことは、やはり現在利用している団体だけではなくて、一般の個人で利用される市民の方で、特に高齢者の方ですとか、お子さんですとか、そういう払う能力がやっぱり少ない方ですね、そういう方たちにとって、これが本当に果たして使いやすい施設なのかどうかっていうことが、やはり料金面でね、端的に言えば安く使えるかどうか。
 社教はもともと無料で提供していたものですから、そこをこれだけ3時間区分で有料ということで、しかも値段は決して安いとは言えないと私は思っておりますので、そういった中で、個々人のそういう意見などを聞くっていうことは、今まではなかったのかということと、今後、そういったことを反映していくっていうことは考えているのかどうかということを聞きたいと思います。


◯教育委員会事務局教育部生涯学習担当部長(宇山陽子さん)  さまざまな団体等から御意見を伺ってきたわけですけれども、一般の方ですとか、今まで御利用になっていないような方からの御意見というのはなかなか難しいわけですが。料金の設定に当たって、そもそも近隣のさまざまな自治体の料金設定等も参考にしながら、妥当と思われる料金というのを設定していたという形になります。おおむね、さまざまな御意見を伺っているところでありますけれども、今後、またオープン後に利用者懇談会等も設置する予定ですし、また、指定管理者のほうがアンケート等のさまざまな取り組みを行うというふうにしておりますので、そういった中での御意見というのは十分に伺っていきたいと思います。


◯スポーツ振興課長・総合スポーツセンター建設推進室長(室谷浩一君)  体育協会への参加連盟という説明会、意見交換会を行ったと申し上げたんですけれども、そのほかにも、我々、毎日利用者の方と接しているわけなんですけれども、特に高齢者減免の部分につきましては、相談・情報課を通じて御意見、御要望、あるいはメールによる我々のスポーツ振興課にも、そういった個人の方からも多数意見を寄せられているところでございます。そういったところも総合的に勘案して、この減免制度も反映させていただくとともに、あと、個人利用区分のその辺の確保という部分も含めて──これは使用方法に関することなんですけれども、そういった部分も十分に反映させたものと考えております。
 以上です。


◯委員(伊沢けい子さん)  ちょっと先に総合スポーツセンターのことですけれども、4分の1減免っていうことで400円が300円、高齢者の場合ですね。ただ、近隣に合わせてっていうような御答弁もありましたけど、実は武蔵野ですと、もうちょっとやっぱり安く、高齢者は4分の1減免ではなくて、たしか4分の1を払うほうだったと思うんですね。ですから、そういった意味では、日々の積み重ねですからね、100円、200円の違いっていうことが、利用できるかどうかっていうことにつながってくると思うんですよね。
 今はまだオープンしていませんから、料金についても、まだそんなに市報で見た方以外は周知されてないのでわからない部分があると思うんですね、一般の市民にとっては。ただ、いざ利用しようとしたときに気がつかれると思うんですよね。そういった意味で、やはりこの料金が本当に適切かどうかということが今後問われてくると思いますので、そういったときに、やっぱり柔軟に1回決めたからということではなくて、やはりいかに市民が利用できるかという観点に立って、変更するっていうことも含めて、やっぱりお考えいただければというふうに思いますので、よろしくお願いします。


◯委員長(加藤浩司君)  ここで5分ほど休憩をとりたいと思います。再開を10分から、トイレ休憩程度で、済みません。
 休憩します。
                  午前11時06分 休憩



                  午前11時10分 再開
◯委員長(加藤浩司君)  委員会を再開いたします。


◯委員(森  徹君)  それでは、2点、ちょっと質問したいんですが、資料1のこの執行状況、先ほども質問されたところの川上郷自然の村、28ページ、いろいろ努力されているというのと、それから、小・中一貫との関係で、これの施設の必要性ということで利用されているというふうに理解しておりますけども。
 利用増の中で市民の方の利用というのはどういう状況になっているんでしょうか。ふえているのか、どうなのか。箱根みたか荘があったときには、箱根みたか荘は非常に人気で、しかし、それが売却されると、残念な経過があるんですけども、この川上郷自然の村のほうの利用状況というのを教えていただきたいということが1つ。
 それから、体罰等のところで、先ほどの説明の中で不登校のお子さんに対する、いわゆる不適切な指導というんでしょうか、そこに入るんでしょうかね、こういうことに対して教育委員会がどのような、先生に対して指導をされたのか、この2点、お聞きしたいです。


◯総務課長(高松真也君)  川上郷自然の村の利用者の関係で御質問をいただきました。ここに記載をさせていただいております1万1,630人というのが、自然教室以外の一般の利用者の利用いただいた方の人数という内容でございます。市内の方もたくさん利用していただいておりますけれども、この間、大学の合宿利用、他の自治体の移動教室といいますと、やはり他市の方についても利用いただいているところでございます。
 大体、おおむね半々程度かなというふうに認識しているところでございますが、今ちょっと詳細の数字、ございません。そのような形で利用いただいているということで御理解いただければと思います。
 以上でございます。


◯指導課長(宮崎倉太郎君)  先ほど具体例で申し上げました不登校の児童に対する行為ということなんですけれども、もともと不登校ぎみのお子さんだったということで、たまたましばらく後に運動会を控えるという時期において、ここでやはり登校しないと、なかなか行きづらくなってしまうだろうと。そういった背景もありまして、自宅に教員が赴きまして、結果的に先ほど申し上げたような行動になってしまったということです。
 この教員につきましては、教育委員会に校長及び当該の教員を呼びまして指導しております。具体的には、行った行為そのものが不適切であるということ、もう一点は、この不適切な指導について速やかに管理職に報告すべきところ、これを怠ったということで、やはり全体の奉仕者である教員としてふさわしくない行為であるというような形で、教育委員会に呼んで指導をいたしました。


◯委員(森  徹君)  ありがとうございます。まず最初に、川上郷のことで再度ちょっとお聞きしたいんですが、いわゆるこの取り組み状況の文面から私自身が理解をしたのは、大学等への積極的なPR活動、これでふえたと。ですから、半々というよりも、むしろそちらのほうが多いのかなと。一般市民の利用はそんなにないのかなと思ったんですが、大体半々という理解で。その傾向というのは、近年どんな状況なんですか。ふえている状況なのか、それとも、そんなに変わらないのか。今手元にわかっていることがあればお答えいただいて、なければそれは結構ですけども、ちょっとその辺、知りたいと思います。


◯総務課長(高松真也君)  利用者増の取り組みの中で、大学の合宿の利用、また他の自治体の移動教室、こういう部分は確かに市外の利用が主というような形になってございます。あと、自主事業としまして、バスツアーも年間10件程度実施をしているところでございますが、こちらについてはおおむね市民の方が多いのかなというふうに思っております。
 また、市民の方ですと、夏場にはかなり体育協会傘下の連盟さん等も含めて、調整をしながら利用をいただくと。かなりたくさん、川上郷自然の村で利用をいただくというところもございますので、そういう意味では市民の方々も継続して利用があるかなというふうに思っております。さらに市民の方も含めた利用者増に努めてまいりたいと思っております。
 以上です。


◯委員(森  徹君)  ありがとうございました。
 それから、不登校のお子さんへの対応っていうんでしょうか、不登校、学校に行けないお子さんの状況というのは、むしろ行けない子は行かなくてもいいという理解もあると思うんですよね。そういうことっていうのは、教育委員会として、その先生が運動会という1つに何とかということで努力されたんだと思うんですけども、やはりそれが結果的にいい方向には行かなかったのかなと。そういう教育委員会の不登校児に対する、また、生徒に対する基本的な考え方、また親の側も無理して子どもに行かせるっていうことではなくて、行けない子は行かなくていいというような考え方もありますよね。この辺は、今回の事例から教育委員会として、今後の教育のあり方についてどのような考え方をお持ちになっているのか、その辺をお聞かせいただければというふうに思います。


◯指導課長(宮崎倉太郎君)  いわゆる不登校児、不登校傾向のあるお子さんに対しての対応ということですけれども、おっしゃるとおり、確かに登校しないということをよくないことだということで一律に決めて対応するということについては、やはりよくないだろうなというふうに思っています。
 今回のことについても、もちろん家に迎えに行くことについては、基本的にはその保護者とも話をした中でのやりとりなんですけれども、校長も当然知っていることで、単独で行った行為ではないのですが、おっしゃるとおり、その子に対して最善のことがどうだったかということについては、反省しなきゃいけないと思いますし、教育委員会としても、来ない子に対して執拗に登校刺激を繰り返すということではなくて、やはりその子の状況だとか、それまでの経緯だとか、そういうことを十分踏まえて対応していくということについては、原則としているところです。


◯委員長(加藤浩司君)  以上で教育委員会報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午前11時19分 休憩



                  午前11時20分 再開
◯委員長(加藤浩司君)  委員会を再開いたします。
 管外視察について、本件を議題といたします。
 休憩いたします。
                  午前11時20分 休憩



                  午前11時40分 再開
◯委員長(加藤浩司君)  委員会を再開いたします。
 管外視察については、お手元に配付した日程案のとおり、2泊3日の流れと、または移動時間等々をうまく、または視察先に対しての変更等々の検討をした上で1泊2日という、この2案に絞って進めてまいりたいと思いますので、これに御異議ありませんでしょうか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 ありがとうございます。御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 なお、ダイヤの改正などに伴い、時間につきましては若干前後することがありますが、あらかじめ御了承いただきたいと思います。
 休憩いたします。
                  午前11時41分 休憩



                  午前11時41分 再開
◯委員長(加藤浩司君)  委員会を再開いたします。
 次回委員会の日程について、本件を議題といたします。
 次回委員会の日程については、次回定例会の会期中とし、その間必要があれば正副委員長に御一任いただくことにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 続きまして、その他でございますが、何かございますでしょうか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 特にないようですので、本日はこれをもって散会いたします。お疲れさまでした。
                  午前11時42分 散会