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2016/11/16 平成28年文教委員会本文

                  午前9時28分 開議
◯委員長(加藤浩司君)  おはようございます。ただいまから文教委員会を開きます。
 初めに休憩をとりまして、本日の流れを確認いたしたいと思います。
 休憩いたします。
                  午前9時28分 休憩



                  午前9時28分 再開
◯委員長(加藤浩司君)  委員会を再開いたします。
 本日の流れにつきましては、1、行政報告、2、次回委員会の日程について、3、その他ということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのように確認いたします。
 教育委員会が入室するまで休憩いたします。
                  午前9時29分 休憩



                  午前9時30分 再開
◯委員長(加藤浩司君)  委員会を再開いたします。
 教育委員会報告、本件を議題といたします。
 それでは、本件に対する教育委員会の説明を求めます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(伊藤幸寛君)  おはようございます。本日、教育委員会からの行政報告は2点でございます。1点目は、三鷹市校内通級教室実施方策について、2点目は、平成28年度全国学力・学習状況調査の調査結果について、以上2点の御報告をさせていただきます。
 1点目の校内通級教室実施方策についてですが、児童が在籍している小学校で、児童の特性に応じた自立活動や教科の補充等を行う校内通級教室──東京都では特別支援教室と称しておりますが、三鷹市では、平成29年度に東側の4学園、9校について、平成30年度に西側の3学園、6校の設置を行うこととしています。この導入に向けまして、学校と教育委員会事務局職員による検討組織を設置しまして具体的な検討を進めてきました。このたび導入に向けた実施方策がまとまりましたので、御報告をさせていただくものでございます。
 次に、2点目の全国学力・学習状況調査についてですが、本調査は小学校6年生、それから中学校3年生の全児童・生徒を対象とした国の悉皆調査でございます。本件につきましては、例年調査結果を御報告させていただいておりますが、今年度の調査結果がまとまりましたので御報告をさせていただくものでございます。詳細につきましては、担当の課長より御説明をいたします。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(田中容子さん)  それでは、お配りしました資料1をごらんください。三鷹市校内通級教室実施方策としてまとめました。「はじめに」の部分は、今部長より説明があったとおりです。
 めくっていただきまして、2ページ、校内通級教室の概要でございます。これも、以前少しお話はしているところなのですが、(1)、校内通級教室の設置、これにつきましては、児童・生徒一人一人の特性に応じた指導を行うためということで、個別指導計画、また個別の教育支援計画を作成し、特性に応じた教育支援を実施するという、そういうものの流れです。そして、校内通級教室は、これまでの小学校情緒障がい等通級指導学級にかわるものでございまして、小学校の難聴・言語障がい学級、また、中学校の情緒障がい等通級指導学級についても従来どおりの通級指導を行ってまいります。
 対象児童でございますが、小学校の通常の学級に在籍している発達障がいの子ども、及び選択性かん黙等の児童を対象といたします。また、これまでと同様に生育歴に起因する発達障がいが疑われる場合にも、三鷹市では医療機関や児童相談所等と並行しながら、また在籍校、拠点校の職員やスクールソーシャルワーカー、子ども家庭支援センターなど福祉関係部局との連携により、必要な支援を行ってまいります。
 (3)番、校内通級教室の導入により期待される効果ですが、なんといいましても、保護者の送迎がなくなりますので、保護者の負担がなくなっていくということ。それから、在籍校において巡回してくる教員と、また在籍校の教員とが今まで以上の連携がとれるということが期待されます。
 3ページ、拠点校と巡回校のグループ編成ですが、これも以前御説明しましたとおり、図1をごらんください。東側の三鷹の森学園、連雀学園、東三鷹学園、鷹南学園、この4学園において来年度スタートをいたします。今年度の夏休みに校内の整備は終了しております。そして、西側の3学園、6校につきましては来年度整備をいたします。特にその中でも、第二小学校も、井口小も、にしみたか学園の小学校には今まで固定制も通級制も学級の設置がなかったわけですが、二小を新たな拠点校として整備をいたします。
 では、おめくりください。(5)、開設に向けたスケジュールは今お話ししたとおりでございます。
 いよいよ5ページから、三鷹市の校内通級教室の考え方でございます。一番大事なのは、(1)、通常の学級からの連続というふうに考えております。東京都のガイドラインでは、通級指導にクローズアップされているのですが、やはり通級指導というのは、通常の学級に在籍しているお子さんのための指導でございますので、一番大事なのは、ここにございますように、1番目、ユニバーサルデザインということ、そして2番目、通常の学級の中での学級内の特性に応じた配慮指導、これの大前提があっての上での3番目、特性に応じた個別または小集団等による指導、これが校内通級教室、いわゆる通級指導に該当いたします。この図で見ていただきますと、4番目が固定制の学級、三鷹市では5学園に小・中、設置しております。また、5番目がより専門的で手厚い指導ということで、都立の特別支援学校をイメージしております。
 ということで、一番下になりますが、学校の責務としては、この1番、2番のところをしっかりと、それぞれの通常の学級で行っていくということが大きな責務になります。
 めくってください。その中で巡回指導教員と在籍校教員が緊密な連携を図っていくということで、学校長は拠点校、巡回校ともに教員全員が職責を理解して主体的に本事業に臨めるよう、管理職・教職員の理解促進に努める責務というふうに、このように書いてまいりました。
 (3)、校内通級教室の指導でございますが、基本的な考え方、これは教育支援プランに書いてございますように、15歳のときに自立に向けたたくましい姿をイメージしております。そのための小学校における校内通級教室というふうに考えております。
 イの指導内容でございますが、まずは国の規定に基づきまして、個別の教育課程というものを作成いたします。この教育課程の中身は、自立活動という、障がいの改善または克服を目的とする、障がいに応じた特別の指導、これが中心になります。また、一部障がいの状態に応じて各教科の内容を補充するための特別の指導、教科の補充指導というものも入ります。
 そして、この自立活動の実施に当たりましては、特に友人との関係の中で社会性を培うことを目指すソーシャルスキルトレーニング(SST)、また、言語及びコミュニケーション、運動等の指導、こちらにつきましては小集団による指導が効果的な場合が多くございますので、校内通級であっても、そのような小集団が組める指導の工夫ということが大事になってまいります。
 指導時間なんですけれども、校内通級教室になりますと、週当たり一、二時間を原則としたいと思います。
 7ページ、(4)に入ります。指導の開始・終了の判断と流れでございますが、これにつきましては、めくっていだだいて8ページの図をごらんください。ここにございますように、指導開始を第4段階としますと、それまでに3つの段階を設定しております。第1段階ですけれども、まずこれは、お子さんが在籍している校内でのことでございますが、在籍校と保護者の話し合いというふうに書いてございます。まずは、在籍校において、担任等がそういう指導が必要な子どもさんというのを発見する。そして、そういう指導のための相談を受けるということについて、校内で検討をするという段階です。
 そして、校内の検討で相談を受けてみようということになりますと、第2段階になります。三鷹市では、ここは児童・保護者と拠点校教員との相談というふうに設定してございます。拠点校の教員には専門的な研修もいたしますので、少し通常の学級よりは専門性に基づいた社会性ですとか、お子さんの発達段階ですとか、そのあたりを分析するような相談をいたします。
 そして、第3段階、校内通級教室支援委員会、現在も就学支援委員会という委員会のもとに通級支援委員会という特別委員会を設けてございますが、既存のこの通級支援委員会を活用いたしまして、医師や専門家も交えて、また、学校長、それから教育委員会職員、担当教員等で組織した委員会でございます。これを経まして、第4段階、校内通級教室における指導を開始したいと思います。
 そして、今度は9ページ、人員の整備と役割分担ということなんですけれども、もちろん、これを実施しますのは巡回指導教員でございまして、それは今現在、通級指導学級を設置しているところの教員をイメージしております。巡回指導教員は拠点校を本務校といたしまして、そして、その拠点校グループ内の巡回校を全て兼務校とするというふうに書きました。これを、先ほどの3ページの図と比べていただきますとわかりやすいのですが、例えば3ページのこの図1の右上、三鷹の森学園と連雀学園のこのグループなのですが、南浦小学校に現在通級指導学級がございますので、この2つの学園は南浦小学校が拠点校ということになります。そして、この拠点校から、残りのこの4つの学校に教員が出向いてまいります。
 では、9ページにお戻りください。ですので、南浦小学校の教員は拠点校を本務として、その拠点校グループ内のその他の4校、ですから計5校ですね。本務校が1校、兼務校が4校という、そういう形になります。北野小学校につきましては、北野小学校が本務校として1校、その他の一小、東台小、中原小が兼務校という形になります。
 また、東京都は、この校内通級教室──東京都では特別支援教室ですが、この導入にあわせて新しい職種を配置しております。役割分担をその下に書いてございます。まずは、アは都費の在籍校教員、これは都費というか、教員は全員都費ですので、在籍校の通常の学級の教員のことを指しております。それから、イの巡回指導教員なのですが、これが多少の変化がございます。多少ではないですね、かなりの変化かもしれません。もう既に今年度から、東京都は小学校の情緒障がい等通級指導学級の学級編制をしておりません。
 昨年度以前は学級編制をしておりましたので、1学級10人プラス1名の加配がございました。けれども、もう今年度以降、10人に対して教員を1人配置ということで、ここで加配はなくなっております。ですので、巡回指導教員、これが児童10人に対して教員1人という、そういう中で巡回指導をしてまいります。
 そして、ウなんですが、これが今度は都費で新たに派遣される人たちなのですが、東京都の非常勤職員という扱いです。この方につきましては、東京都では特別支援教室専門員というふうに呼びますが、三鷹市では校内通級専門員という呼び方にいたします。これにつきましては、校内通級教室を実施する各校に1人、週4日の勤務ということで配置される職員でございます。巡回指導教員の補佐的な役割を行うほか、在籍校内の指導時間等の調整等を行います。
 また、エの校内通級アドバイザーですが、これは東京都が委託しました専門家の協会から、ここにあります臨床発達心理士、学校心理士、特別支援教育士等が、各校、年間10回程度派遣されることになっております。
 そのほか、現在も機能しております巡回発達相談員ですとか、それから固定制・通級制の教育支援学級に市が派遣しております言語聴覚士(ST)、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)等の療育担当者等も従来どおりの助言や療育を行ってまいります。また、私ども総合教育相談室もこれを支援していくという、そういう形をとってまいりたいと思います。
 9ページ下からの、教員の育成と専門性の向上でございます。こちらについては、特に巡回指導教員が専門性を持って臨まないといけませんので、この事例を通したカンファレンス等を、高度な専門性を有する外部専門家により、各校年間10回以上行ってまいりたいと思います。これは各拠点校でございます。
 また、巡回指導教員は的確な研修の中で発達検査等の読み取りも必要ですので、それにつきましても、東京都ですとか、情緒障がい教育等の学校長、教員等で組織した研修会がございますので、そことも連携をしてまいります。
 また、(7)、学校・地域・保護者への啓発ということで、この授業を抜けて校内通級教室に行くということを、皆さんに当たり前の指導を当たり前に行うという、そういう認識を持っていただくということが大事ですので、今後も周知・啓発に努めてまいりたいと思います。
 また、(8)、環境整備でございます。こちらにつきましては、子どもたちがやることがわかる、それから、見通しが立てやすいという、これを構造化されたという言い方をいたしますが、そういう環境を準備することが必要ですので、従来どおり、通常の学級の中でそういう環境をつくっていくとともに、この指導を行う校内通級教室に関しては、ますます空調設備であったり、音の配慮であったり、そういうところの配慮をしてまいります。
 また、今後の課題としては、ここにございますように、(1)、実施状況の確認と改善の仕組みづくりということで、今まで持っております教育支援推進委員会というような組織を活用しながら、評価・検証をしてまいります。また、学校だけではなく、福祉・保健・医療分野からの意見についてもしっかりと聴取してまいりたいと考えております。
 また、(2)、中学校への拡充のあり方なのですが、東京都は発達障害教育推進計画の中で、平成33年度までに全中学校でも特別支援教室への転換を図りたいというふうにしております。三鷹市におきましては、中学校の通級指導学級では、従来から不登校の生徒さんに対応するというようなことをしておりまして、他の市や区が持っている適応指導教室というふうな形では設置しておりませんので、それらも含めまして、三鷹市においては検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。


◯指導課長(宮崎倉太郎君)  それでは、2の全国学力・学習状況調査の調査結果について、報告をさせていただきます。この全国学力・学習状況調査は、小学校6年生、それから中学校3年生の全児童・生徒を対象とした国の調査になります。国全体では、小・中学校、約3万校、202万人程度の児童・生徒が参加、三鷹市では全ての22校、約2,300人の児童・生徒が参加をしております。これを実施した日は、平成28年、ことしの4月19日火曜日となっています。
 調査の内容ですけれども、まず教科に係る国語、そして小学校では算数、中学校では数学。そして、そのほかに学習状況に関する質問紙調査というものがございます。教科に関する調査に関しましても、主に知識に関するA問題、それから活用に関するB問題という2つに分けてといいますか、その2種類を国語、そして、算数・数学、それぞれで出題をしております。昨年度は理科も実施しているんですけれども、これは国のほうで定めておりまして、3年ごとに実施するとしているものですので、今年度はございませんでした。
 この調査で測定できる学力なんですけれども、もちろん調査用紙の中でわかる範囲ですので、学力の特定の一部分というふうに考えております。学校における教育活動の1つの側面であるということには、御留意をいただければというふうに思います。
 まず、そうしましたら、資料2の1枚目、大きなA3のプリントをごらんください。1枚目が、小学校の全体の結果でございます。左がいわゆるA問題になります。そして右側がB問題。A問題は知識にかかわるもの、B問題は主に活用に関するものというふうに分けております。三鷹市の平均正答率──正解をした率ですけれども、国語、そして算数ともに東京都の平均、そして全国平均と比較をして、上回っております。三鷹市、東京都、全国というふうに縦軸で分けておりますけれども、そのような状況でございます。学力、いわゆる学習状況については水準以上であるということが言えるかと思います。
 その平均正答率の数値を見ますと、三鷹市においては東京都や全国に比べて著しくこれが課題だというようなことは見受けられません。ただ、設問、問題ごとに見ていきますと、東京都や全国の子どもたちが正答がなかなかできない、正答率が低い、そういう問題につきましては、やはり三鷹市においても同じように低い傾向があると。いわゆる東京都や全国と比べれば上回っているんだけれども、東京都や全国の子どもたちが苦手としている設問に関しては、やはり三鷹市の子も同じような傾向があるということが見られております。
 具体的な設問例、それから、ポイント等について、後ろのほうにA4の資料をつけてございます。資料まる1というものをちょっとごらんいただけますでしょうか。これは、小学校、中学校、まぜこぜなんですが、まず小学校なんですけど、具体的に1つ申し上げますと、左側にあります小学校、国語のA、これ、全国が41.8%、東京都が39.7%が正答率、つまり半分以下なんですね。三鷹市においても、やはり43.6%、三鷹市の子どもたちでも半分以上の子は間違ってしまったということなんですけれども、いわゆるローマ字の問題になります。例としてinuというのが出ていますが、りんごとか、あさってというところが問題になっているんですけれども、間違っていますよということでした。
 下のほうにございますけれども、ローマ字の読み書きについては、日本語の音節が子音と母音の組み合わせであるということを意識してというような、そういう必要があるんですけれども、やはり音声と関連づけながら、規則性が当然あるんですけれども、そこがなかなか身につくまでに至っていないということが言えるかというふうに思います。
 中学年での学習になるんですけれども、ローマ字についてはですね。ただ、ほかの教科とかでコンピューターを使った学習などと関連づけるなどとして、やはり繰り返し使っていくということが必要なんだろうなというふうに思います。英語とローマ字というのは違いますので、そのあたりがやはり日常的になかなか触れにくいというところがあるかもしれませんけれども、そういうことを意識して、教員のほうで指導していくことが必要なのかなということが言えるかというふうに思います。
 小学校については以上でございます。
 続いて、先ほどのA3の次のページ、ごらんください。こちらが中学校の状況になっております。平均正答率全体で申しますと、やはり国語、数学、ともに東京都の平均や全国平均と比較して上回っている状況が見てとれるかなというふうに思います。やはり、小学校と同様に、顕著な全体的な課題というのは見受けられませんが、やはり東京都、全国において正答率の低い設問は、やはり三鷹でも同じように正答率が低かったということがございます。
 今度は中学校の例を、先ほどのA4の紙に戻っていただいて見ていただきますと、2枚目になっていますでしょうか、中学校、国語のBという問題がありまして、もう夢物語ではない、エレベーターで宇宙へという、真ん中に丸が描いてある国語の問題があるかというふうに思います。A4のプリントになります。宇宙エレベーターのことについて記述をしてある。一般的に国語の設問といいますと、文章が多いのが普通なんですけれども、まずこの問題自体が非常に図が出ていたり、イラストや写真があるというところが1つの特徴にはなっています。
 ですから、子どもは、いわゆる狭い意味でのテキストだけじゃなくて、そういう資料も活用しながら設問に答えていくっていう必要があるわけなんですが。さらに、次のページを見ていただきますと、設問の一部、3番という問題の中で、これは学校図書館で宇宙エレベーターのことを調べるとしたら、あるいは自分で調べるとしたら、どういうふうに本を探してきますかというような設問なんですね。つまり、このテキスト自体のことではなくて、こういう課題に当たったときに自分がどういう調べ方をしていくのかっていう情報選択、情報活用の問題になります。ですから、回答用紙のところに必要な本の探し方1つ目、必要な本の探し方2つ目という書き方があるんですけれども。
 こういった、ちょっとやはりどうでしょうか、一般的なテストっていうものとはちょっと趣旨が違う内容が、こういう活用のB問題として示されている。この辺がやはり全国的にも正答率がかなり低かった。東京都51.6%、全国49.2%。三鷹の場合は半分は上回っていますけれども、57.0%と、三鷹全体の水準からすると、やはりかなり厳しかったということでございます。ポイントとしては、課題を決め、それに応じた情報の収集方法を考えることができるかっていうところが、この3番の問題については言えているわけで、やはりそれは日ごろの学習の中で、子どもたちがみずから課題を設定したり、それから、その目的に向かって情報を収集したり、整理分析したりするということを習慣づける。これは、日ごろからやっていっているところですけど、一層そういうことを進めていく必要があるんだろうというふうに感じられる問題でございました。
 このように、小学校、中学校としては、個別の問題、あるいは学習への取り組みについての今後の課題ということについては一定の示唆をいただいたかなというふうに思っています。
 続いて、3枚目をごらんください。カラー刷りになっているものですけど、これは3枚目が小学校、そして4枚目が中学校になっているんですけれども、経年の変化を示したものでございます。平成26年、平成27年、平成28年です。ここでお示ししたかったのは、三鷹市の平均正答率が東京都や、それから全国の平均正答率とどの程度差があるのかということを、角度といいますか、階段で示したということになります。全ての結果において、三鷹市の平均正答率が東京都、全国を上回っていることは御理解いただけるかというふうに思います。
 まず、問題がその年ごとに違うこと、それから対象の子どもが違うこと。ですので、一律にこれを比較して結論づけることはなかなか難しいところですけれども、傾向として取り上げております。小学校では、国語のAは全国との比較で5.2ポイント、そして国語のBは8.1ポイントというふうに、特にB問題が今年度、Aに比べても上回ったなということが1つ言えるのかなと。いわゆる活用の部分に関して、三鷹の子どもたちが力をつけているのではないかなというふうに感じるところでございます。算数については過去2回とほぼ同じ傾向でございまして、やはり若干算数Bのほうが上回り方がAよりも大きくなっていますけれども、ほぼ同様の傾向かなというふうに思っております。
 そして、次のページをごらんいただいて、中学校ですけれども、国語のAにつきましては、全国との比較で4.9ポイント、国語のBは7.2ポイントということで、国語のBが国語のAの上回り方を上回っているという形になっております。数学については、Aが6.5ポイント、Bが6.1ポイント上回っているというような状況でございました。
 そして、さらにもう一枚めくっていただきますと、5枚目、6枚目、棒の横のグラフになっていますけれども、これが5枚目、6枚目は質問紙調査にかかわる結果でございます。この質問紙調査というのは、学習の意欲とか、学習の方法、学習環境、それから日常の生活のそういった側面に関して調査をしたもので、かなり膨大なものになります。ここでは、特に三鷹「学び」のスタンダード(家庭版)に関連のある項目をピックアップして、掲載をさせていただきました。
 例えば1枚目の左の上、朝食を食べていますかというところでは、している、つまり食べていると答えた人数は、上から平成26年、平成27年、平成28年、そして、今年度の東京、全国という比較になっているんですけれども、ごらんのとおり、青がよく食べているっていうことですので、東京都や全国に比べて今年度、やはり若干しっかり食べているんだということは言えるかなというふうに思います。また、過去からの比較でいうと、なかなか大きく改善しているということではございませんけれども、安定して朝食については食べているという傾向がわかるかなというふうに思います。
 続いて、毎日同じくらいの時刻に寝ていますか、下のグラフですね。これについては、小学校ではこれまでとほぼ同様。中学校につきましては、昨年度及び全国についてを下回っているということで、ちょっと睡眠時間といいますか、要するに同じ時刻に寝ているかということに関しては、若干低くなっている傾向があるのかなというふうには感じております。
 そして、右の上、家の人と学校での出来事について話をしますかということにつきましては、ここは平成26年から平成28年にかけて、だんだん話しているという子がふえているんですね。全国、東京都と比べてもオーバーするような結果になっております。三鷹「学び」のスタンダード等を通して、各学校、三鷹「学び」のスタンダード以外にも、やはり家庭との連携、あるいは協働ということを進めている中でこういうことが出ているのであれば、うれしいなというふうに思っております。
 下の平成26年度から調査って書いてある、いわゆるどのぐらいの時間、スマホや通話、メール、インターネットをしますかという内容なんですけれども、これを見ると、やはりかなり平成26年から平成28年にかけて、まず持っていないという子が減っているんですね。ですので、それはやはり全国と比べてもそうだと思うんですが。ただ、全国と比較しますと、東京都と比べると、三鷹の子どもたちの所持率というのは少し低いのかなと。稼働率というんでしょうかね、低いのかなというふうには思っています。中学校でも、やはりだんだん平成26年から平成28年にかけて、持っていないという子は減ってきている傾向があるかなというふうに思っています。
 次のページをごらんください。一方で、最後の6って書いてあるページの上の左と右を比べますと、上の左が1日当たりテレビやビデオ、DVDの視聴なんですね。これを見ると、小学校も、中学校も、長い時間視聴している子っていうのは減ってきている傾向があります。また、全国や東京都に比べても若干少ないと。一方で、右側のテレビゲーム、それから携帯式のゲーム、それからスマホ等のゲーム、どうかっていうと、ほぼ横ばいなんですけども、小学校においては紫色のところまでを見ますと、多くやっているという子が若干ふえているのかなというような傾向はあります。全国、東京都と比べると、それでも少ないんですけれども、やはり全国的な傾向は受けているのかなというようなことを感じています。
 また、一番下をごらんいただいて、土曜や日曜など学校が休みの日に、1日当たりどれくらいの時間、勉強しますかということなんですけども、小学校においては、やはりどちらかというと勉強している時間は長いかなというところはありますが、一方、小学校では平成28年、6.4%が全くしない。そして、中学校においては9.1%が全くしないということが出ておりますので、このあたりはやはり学習習慣の定着というところを含めて課題になるのかなということを感じております。
 今後、各学校においてこれらの調査の結果を分析をして、全ての小・中学校において授業改善推進プラン、これを作成したところです。作成は全て終えて、これからホームページ等にアップしていっているところですけど、まだ全校はできていませんけども、していきます。そうした授業改善推進プランを基本にしながら、そして、ここで今年度末には新しい学習指導要領が示されるということを聞いておりますので、そうした、それを踏まえた来年度の教育課程を含めて、さらに事業の改善を進めていきたいというふうに思います。
 また、後半でお話ししたように、三鷹「学び」のスタンダードをもとに、各学園が三鷹「学び」のスタンダードの作成をしており、そして改善を図っています。そうしたことを進めながら、地域、家庭の状況も踏まえながら、家庭学習を含めた望ましい学習習慣について、学校、家庭、地域が一体となって学力向上を推進する総合的な方策を進めてまいりたいというふうに考えております。
 報告は以上です。


◯委員長(加藤浩司君)  教育委員会の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。質疑のある方は挙手をお願いします。


◯委員(伊沢けい子さん)  まず、1のほうの三鷹市校内通級教室実施方策についてですが、これは今の時点で小学校・中学校でも、モデル事業などももう既に行われていると思いますが、どれくらいの規模──要は生徒数ですね。どれぐらいの生徒数を今の時点で対象にしているのかっていうことと、今後どういう見込みであるのかっていうことを、まずお聞きしたいと思います。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(田中容子さん)  小学校の情緒障がい等通級指導学級につきましては、今年度、スタート時点では3校合わせまして149名だったのですが、11月1日現在では169名になっています。
 それで、今後なんですけれども、来年度に向けまして既に、先ほど申し上げた第3段階の校内通級教室支援委員会を行ったところですが、今までも通級指導学級というのは、年度が始まってきまして、各校の相談が進んでくるとふえる傾向があるのですが、今までと大きくふえている状況は変わりませんので、この後、見込みとしては169人のうち、6年生が卒業して、6年生が46名おりますので減りますが、大体スタートとしては今年度プラスアルファ程度の人数になるのではないかと予測しております。


◯委員(伊沢けい子さん)  それに対して、巡回の指導っていうことなんですけれども、これはちょっと私もよく知らなくて申しわけないんですけれども、どういう形で──巡回と言いますが、1日のうちにどんどん移動するのか、それとも日ごとに移動してとか。対象としている生徒さんも決して少なくはないと思うんですね、169名。これからもふえるということで、それで、しかも私が親御さんなどから話を聞くこともありますけれども、やはりそれぞれの生徒さんがそれぞれの障がいがあって、1つの何か教育方法で対応できるのかっていうぐらい、やっぱり個別的な個性もありますし、そういうことに対して本当に教育活動がなされるっていうことが結果が得られるためには、やはりそれなりの先生方の人数ですとか、対応というのがなければ、やっぱり子どもや親御さんから見て、成果が本当に上がるのかっていうような、実はちょっとそういう疑問の声とか、批判ということも、そういう当該の方から聞いたこともあるんですよね。
 ですから、その辺の体制。巡回といいますが、内容についてもうちょっと詳しく説明していただけますでしょうか。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(田中容子さん)  今、大体150名プラスアルファで始まるというふうに申し上げたのですが、それは今現在の3校の小学校の情緒障がい通級指導学級、校内通級教室を合わせた数でございます。ですので、1校当たり大体50名前後なんですけれども、3ページの図を見ながら御説明したいと思います。
 今申し上げた3校というのが、左からいくと七小と南浦小と北野小になるわけですけれども、来年度スタート時点では、七小のポプラ学級は今までどおりでございまして、南浦小と北野小が巡回指導を行うということになります。それで、ほぼ50名プラスアルファ、150名前後と申し上げましたので、3で割りまして、大体50名プラス・マイナスあたりの人数だと思いますので、例えばこの南浦小学校ですと、校内通級のお子さんは今までどおり南浦小で対応をいたしますが、その他、四小、六小、五小、高山小につきましては、教員がグループを組みます。二、三人以上のグループを組みまして、そして、例えば四小には週2日であったり、六小には週2日であったり、そういう組み合わせをつくりまして回るという形です。
 それで、教員たちは、この実施方策と、それからもう少し細かく書いていく実施要領というものも作成しているのですが、そこで話し合っているところでは、朝は南浦小学校に出勤をいたしまして、そして、巡回する準備を整えて、南浦小学校を出て、四小、六小、五小、高山小の1時間目が終わって2時間目に間に合うような形で巡回校に参ります。そして、4時間目まで指導をするというようなことを考えております。また、場合によったら午後の指導をすることもあるとは思いますけれども、週2日か3日ぐらいずつ、二、三人のグループで巡回校に行くという、そんな規模でございます。
 それから、1つの教育方法で対応できるのかということなのですが、対応できないので、自立活動、また自立活動の中で個別の教育課程というものがございまして、その個別の教育課程というものをつくります。そして、個別の教育課程の前提となるのが個別指導計画というものでして、そのお子さんの実態に合わせて、特性に応じた指導を展開してまいりますので、教員たちはそのためにも、先ほど申し上げたように、事例に応じたカンファレンス等を通して専門性を磨いていく必要があるというふうに考えております。


◯委員(伊沢けい子さん)  そうしますと、巡回指導教員という方々が1時間目から順番に回っていくということですけれども、それ以外の時間というのは、在籍校の教員という方々が指導をするということですか。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(田中容子さん)  そのとおりでして、今現在も通級指導学級に通っている子どもたちは、決められた曜日と時間帯だけその通級指導学級におりまして、そのほかの1週間のほとんどは通常の学級で過ごしております。それと同様でございます。


◯委員(伊沢けい子さん)  それで、モデル事業っていうことももう実施されているということなんですけれども、3年間、それの、こういうやり方での成果とか問題点というのはどういうふうに把握されているんでしょうか。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(田中容子さん)  モデル事業は、平成24年度から平成26年度にかけまして、東京都で狛江市、それから羽村市、また、あと2つの区で行われておりました。もちろん、それらを把握した上で、三鷹ではもっとよりよいものをということで、この実施方策を立てました。
 問題点といたしましては、やはり教員が今までは通級指導学級、5人とか6人の教員集団ですので、子どもたちが通級してきたときに、教員の集団ですから、ベテランの教員と新人の教員が一緒になってOJTを図りながら指導に臨めたわけですけれども、これが巡回ということになりますと、特に初めてこういう情緒障がい等のお子さんを担当する教員にとっては非常に困難なことですので、単独では行かない形にしまして、先ほど申し上げたような二、三人のグループというような工夫をいたしました。
 また、研修体制であったり、それから、東京都から派遣されるアドバイザーの活用であったり、それらにつきましても具体的な活用計画を立ててございます。
 以上です。


◯委員(伊沢けい子さん)  いずれにしても、やはり、何ていうんですか、時間的には、教育時間という意味では決して十分ではないと思うんですよね。本来であれば、やはりそういう専門性を持った教員が子どもたちに、やはり全日対応できるかどうかっていうのが、私は本来の姿だと思いますので、そういうところからすると、本当に専門性を持たない教員が対応し切れるのかということに対して、私は疑問を持つんですよね。そこはいかがでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(伊藤幸寛君)  まず、ちょっと前段のところで押さえておきたいことがありまして、5ページをちょっとお開きいただきたいんですが、今、質問委員さんが御懸念のところで、まず全体がどうなっているかというところで、この一番上に図があるんですけれども、今校内通級教室というのは3番のところに当たるんですが、よりインクルーシブな環境での特性に応じた指導が必要な児童については、固定制の学級がございますので、そこでは固定制ということで指導しています。
 さらに、より専門的で手厚い特性に応じた指導が必要な児童については、東京都の特別支援学校がありますので。そうした中で、今対象となるお子さんは、通常の学級に在籍をしながら個別の指導を受けるというようなことになりますので、大きな枠組みの中では、今現状、三鷹市が行っている指導と変わらない。変わるところは、今度は、ちょっとページを戻っていただいて、3ページをごらんいただきますと、今までは、例えばこの連雀学園、六小、四小の児童、通級の児童は南浦小学校に児童が通っていた。それが、今度は巡回指導教員が南浦小の拠点校から派遣されて、在籍校で指導が受けられる。そのときに、やはり在籍校の教員が身近に見ていますので、そうした中では、在籍校の教員もそうした理解が進むということになりまして。
 ただ、今御懸念のところの専門性というところにつきましては、しっかりした研修を行っていきたいと考えておりますので。そうした中で、これまで保護者に負担をかけて一緒に通っていたものを、在籍校でできるという、そこが大きなメリット。さらに、ユニバーサルデザインの授業も含めた在籍校の教員についてもスキルアップが図られる、そういったところを期待して、そうした研修を進めていきたいと考えております。


◯委員(伊沢けい子さん)  私が懸念していますのは、在籍校の先生たちにとってこれが可能なのかということと、それが負担にならないのかという点です。そこをちょっと指摘しておきたいと思います。


◯委員(森  徹君)  それでは、質問させていただきます。これ、読ませていただきました。それで、まだ十分に理解、勉強不足のところがあるんですが、三鷹市の教育支援、努力しているという、今までもいろいろ議会での一般質問をさせていただいたり、勉強させてもらって、それなりの努力をされているという上に立っての質問なんですが、この東京都が進めている校内通級教室、これ、どういうふうに理解したらいいのか。1つは、そういう、例えば巡回指導の先生、教員が出向く。この最大のメリットといいましょうか、それは保護者がそこに生徒さん、児童を連れていかなくてもいいんだと、保護者の父母の負担の軽減ということを述べられておりますよね。
 それから、巡回指導教員と現場の担任の先生との連携が密になるんだという説明なんですが、1つ、保護者の負担がなくなるっていうのはいいかなっていうふうに思うんですよ。しかし、巡回の指導教員が出向くということのメリットですね。例えば、教育支援学級の三鷹市の現在担当されている先生が、そこでしっかりと日常的に子どもさんに対応しているわけですから、一番よく現場を知っているわけですね、子どもさんの実情も。そこに巡回指導の先生が来るということのメリットっていうんでしょうか、ここをどうちょっと理解したらいいのか。
 それから、先ほど加配の問題で、加配がなくなるっていう話がありましたね。ちょっとその辺が気になるところなんですよね。本来なら、教員の負担も減らして、例えば巡回の先生っていうのは、自分の在籍校、そこに籍を置きながら回っていくという、そういう2つの仕事といいましょうか、役割を持つと。その辺の関係で、これを素直にっていいましょうか、父兄のメリットもあるけども、一番大切なのは、子どもにとってこのやり方が果たしていいのか、それとも、もっと現場の担当している教員をふやすと。加配がなくなるっていうことが、ちょっと説明にあるものですから。
 やはり、日常的に子どもに接している現場の先生、ここが一番よくわかっているわけですよね。その先生たちが負担が多いんだったら、そこの先生をふやして、それが一番子どもにとってふさわしいのではないかなという、そういう考えを持つんですが。三鷹の教育委員会として、今回のこういう都教委、都のあり方について、いろいろそれを検討しながら三鷹で具体化したと思うんです。その点で、具体化するに当たって、いろいろそこで考え、検討、また悩まれ、場合によってはこうしてほしいというものが出されたんだったら、そのことも含めてちょっと教えていただければというふうに思います。その辺は私も共有したいということなんですね。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(伊藤幸寛君)  非常に重要な御指摘だと思うんですけれども、基本的な考え方ということだと思うんですけれども。まず、メリットにつきまして、子どもにとってのメリットというところ、これは、ここに期待する効果というところにあったとおりなんですけれども、まず、質問委員さんも御指摘されたような、児童が通わなくていいだけではなくて、教員の連携ですね、在籍校と巡回指導教員の連携、ここが非常に重要になってくるということが1点あります。
 そうした中で、例えば加配の話はありましたけど、今回はいわゆる巡回指導をする体制になるということで、制度が変わりますので、今までの通級から巡回になる。そういう中のことでありまして、例えば東京都におきましても、都費での負担として、9ページにありますけれども、校内通級専門員、これは補佐的な役割を行うほかに、在籍校内の指導時間等の調整を行ったり、そういった事務的なことも行うような補佐的な人を学校に1人、都費で配置する。
 それから、校内通級アドバイザー、これは専門家なんですけれども、こうした専門家を派遣してアドバイスを行っていく。これも年間10回程度来て、そうした中で研修のようなことも含めて、実地で行っていく。アドバイザーも都費で配置すると。
 そのほかに、三鷹市では従来よりさまざまなこういった巡回発達相談員でありますとか、配置しておりますので、そうした中では、よりメリットを生かせる形になったのではないかと考えています。
 さらに、ここで特に力を入れて、これからも学校長を初め全ての教員に徹底をしていきたいのは、学校で、そもそも先ほどの5ページの図にあるようなユニバーサルデザインの授業、誰にでもわかりやすい授業というのを心がけていくべきである。そうした中で、さらには学級内で特性に応じた配慮をして、それでも、やはり必要なお子さんは通級の指導、今回は巡回発達、校内通級教室をやっていくと。この考え方をしっかり全教員に徹底をしていく、これが大事でありまして、それがより在籍校で巡回指導を受けることによって、そうしたことも身近に指導も見られるわけですから、そうしたところを実地でも学んで、そうした中で全ての教員がこうしたユニバーサルデザインの考え方を、スキルアップを図っていきたい、そのように考えております。


◯委員(森  徹君)  以前、大沢台小学校の、あれは何学級でしたっけ……。
               (「わかば学級」と呼ぶ者あり)
 済みません、ありがとうございます、わかばの生徒さんが四中に通うというね。それが七中にできたっていうのは非常によかったなと。小・中一貫と言っていながら、一般の生徒さんは小・中一貫だから、羽沢や大沢台を出たら七中に行く。しかし、わかばの生徒さんは七中に行けない。これはおかしいじゃないかって、私も何とかしてほしいっていう質問をさせていただいて、その後でしたかね、七中に行って、そういう努力をしているって、非常によかったなというふうに思うんですね。
 大沢台小も、わかばの学級の生徒と一般の生徒との交流っていうのはあるわけですから、それが中学校で断たれるっていうのは非常に残念、悲しいことなので、それがそういう方向で行ったというのは、やはりそういう努力、よかったなっていうふうに思っているんですね。
 いわゆる巡回指導教員のこの資格っていうんでしょうか、どういう先生が巡回指導教員に任命っていうんでしょうか、委嘱されるんでしょうか。この辺、経験だとか、いろいろあると思うんですけども、そういうものはどうなっているんでしょうか。


◯指導課長(宮崎倉太郎君)  基本的には、先ほど田中のほうから話があったような、現状の情緒障がいの通級指導学級に在籍している教員がやっていくわけです。ただ、異動はございますので、その異動で出ていった者と、入ってきた者ということはありますけど、今在籍している情緒障がい学級の教員がやっていく。つまり、何ていうんでしょうかね、校内通級になるからといって、資格が変わるとかいうことではございません、教員については。
 ただ、後半にございました1名、都から配置される校内通級専門員、いわゆる先ほど話があったような補佐的な役割とか、指導時間との調整とか、これが結構大きな役割になるんじゃないかと思うので、それが配置されるということですので、そういうものも活用しながら、いわゆる今までの情緒障がい学級の教員が各学校に出向いて行くという形になります。


◯委員(森  徹君)  巡回指導教員の先生の1日の勤務というのは、まず、自分が所属している学校に出勤をして、それからスタートするのかなと。またもとに戻るのかなと思うんですけども、大体1日はこういうスケジュール、1週間過ぎたら、一応こんなふうに考えていると。それから移動時間とか、手段とか、雨の日も、風の日もありますけども、それは教員の負担にもなるわけですよね。その辺、どんなような配慮っていいましょうか、労働強化といいますか、労働環境に対する考え方、この辺はいかがなものでしょうか。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(田中容子さん)  まずは拠点校に出勤をいたしまして、準備を整えて巡回校へ出向きます。そして、巡回校で指導の後、巡回校の教員等と打ち合わせや、子どもの今後についての計画等をそこで確認した後に、また拠点校に戻ってまいります。それを基本といたします。
 そして、移動につきましては、三鷹のこちらの図にあるような距離ですので、こちらの今回の東京都からの予算がございまして、その中で自転車とヘルメットを購入いたしまして、教員はそれで移動するということを基本に考えております。もちろん、雨の日は公共交通機関を使って移動することになります。


◯委員(森  徹君)  ページ6のところで、今のこと、指導教員と在籍校教員は緊密な連携を図りというようなこと云々書かれておりますけれども、その後に、1日のうち巡回校で過ごす時間の多い巡回指導教員も同じ学校組織の一員であるということで、他の教員はこのことを十分に理解し、連携に努めると。これは、この文章を読むと、至極当然というふうに思うんですが、と同時に、教員のところだけに負担といいましょうか、責任をと。もっとその辺、教育委員会としての配慮っていうんでしょうかね、今までないことを実施するわけですけども、これに当たって、確かに当然教員同士ですから、お互いに子どものためにという立場で仕事をしますよね。
 特に学校の先生は多少自分が大変でも、子どもの顔を見れば子どものためにと、それは当然です。しかし、そのことによって教員だけにっていうふうに求めるということであってはならないと思いますし、この辺、教育委員会としてその辺の配慮っていいましょうか、こういうことでまとめられましたけども、それに当たっては教育委員会としては、こういうことも考えているんだというようなことがあれば、これをつくるに当たって、その辺の意見や検討がされてあるならば、お聞かせいただければと思います。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(伊藤幸寛君)  教育委員会といたしまして、まず1つは、しっかりした研修でありますとか、教育委員会が責任を持って行う部分というのがあります。そうしたことはしっかり責任を果たしていきたい。
 それから、細かい話になりますけれども、例えば移動する巡回指導教員がたくさん資機材等も指導のために使いますので、そうしたものは一定程度巡回校に備品を整備するとか、余り重い荷物を持って移動するとか、そういうことがないようにとの配慮でありますとか、そうしたことも行っているところですけれども、実際実施に当たりましては、さらにこれを実施要領のようなものも定めたいと考えております。これはマニュアルですけれども。そうした中で、さらに細かいところ、今基本の方針が定まりましたので、さらに細かいところも検討も進めていますので、そうした中でより意見を聞いていくことと、それから、実施した後にもしっかり検証を行いながら、必要な改善を行っていきたいと考えております。


◯委員(森  徹君)  わかりました。以上で質問を終わりますが、これまで以上に、やはり児童・生徒の立場に立った教育支援を、この実施に当たってもお願いしたいということと、中間での検証等を当然やられると思うんですけども、その辺も、具体的に現場のこの実施した現状をつかんだ検証報告をぜひ文教委員会に寄せていただきたいというふうに思いますので、そのことを要望して質問を終わります。


◯委員(半田伸明君)  三鷹市校内通級教室実施方策の行政報告につきまして、質問したいと思います。まず1ページに、真ん中から下段、拠点校の教員が巡回指導を行う校内通級教室を全小学校に設置することで、保護者の移動負担を減らすとありますよね。つまり、保護者が移動して、いわば会社チックに言うと通勤をしていた。ところが、通勤しなくてよくなりましたよというのが一番わかりやすい例えかなと思うんですが。
 一方、後ろのほうを見ますとね、9ページですか、人員の整備と役割分担とありますよね。在籍校教員、巡回指導教員、るる書かれておるんですが、まず確認したいことは、その通級教室は全部小学校に設置をすることによって、人員はどの程度ふえるのか。つまり、9ページを見ていると、ちょっと読み取れないんですよ。現状の教員配置はこうこうこうです。今回のこれが実施された暁には、例えばアの人間が何人ふえます、イの人間が何人ふえます、いや、実は全くふえませんとかいうのが、9ページを読んでいると、ちょっとよくわからない。
 つまり、1ページを読んでいると人員増に受け取れるけれども、9ページを読むと実態がよくわからない。このあたりの実態をちょっと教えていただきたいと思います。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(田中容子さん)  人員に関しましては、東京都は平成27年度、昨年度の児童数を基準といたしまして、昨年度までは小学校情緒障がい等通級指導学級を、東京都は学級編制をしていたんです──済みません、ちょっとさかのぼって御説明いたしますと、特別支援学級の学級編制というものがあるのですが、この通級という、在籍が通常の学級にある児童・生徒に対して、学級編制という形で編制をしているのは東京都だけなんです。ほかの道府県は学級ではなくて、在籍が通常にありますので、特別支援教室という、そういう位置づけなんですね。
 東京都だけが特別に学級編制という形で、1学級プラス1の加配をしておりましたし、現在でも、小学校の情緒障がい等通級指導学級以外の固定制の特別支援学級、及び難聴・言語障がいの通級指導学級は学級編制という考え方をしています。けれども、東京都はこの仕組みに合わせまして、平成28年度、今年度より、小学校情緒障がい等通級指導学級のみ特別支援教室という位置づけにいたしました。で、人員につきましては今年度からそういう体制にしているのですが、学級編制をしていたころの児童数を向こう5年間下回らない限り、平成27年度の人員は向こう5年間は保障するという形になっております。
 三鷹市では、平成27年度はこの3校合わせて129人の児童に対して教員は18人でございます。そして、今現在、今年度も、先ほど申し上げたように149人、今4月の段階でそれでスタートいたしましたが、平成27年度までの考え方でいくと、その149人に対して、もう一人プラス、ある学校が、その学級編制でいくと、プラス1の加配がつく計算だったのですが、そこはつかずに、19人になるところ、今年度は18人の体制でおります。
 それで、この18人がさらにふえていくには、10人で1学級でございますので、181人を超えなければふえてはいきません。わかりますか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(伊藤幸寛君)  今の正確にお答えをしたんですが、わかりにくかったと思いますので……。
               (「わかりました」と呼ぶ者あり)


◯委員(半田伸明君)  つまり、これ策定10月でしょう。この前後で教員がふえるわけじゃないわけですよね。私、これ大切なポイントだと思うんですよ。9ページを見たとき、今だからはっきり答えを言いますけど、まずそこに頭が行ったんです。学級編制云々の理屈はよくわかっていますよ。その確認をわざと最初の質問でとったんですが、つまり、さっきの181人の理屈はまさにそうなんだけど、人員はふえないのに、同じ人員で、親御さんの負担は確かに減る。だけれども、教員の負担がふえるっていうのは、これ実態だと思うんです。
 今までは教員は学校にいた。親御さんが通ってきてくれた。人間は変わりませんよ、分母は変わりません。だけど、拠点となる学校が一気に全小学校に広がっちゃうわけだから、同じ人間が、今まで自分の学校にいた。ところが、気がついたら、ほかの学校にも巡回をしなきゃいけない、こういう話になっていくわけですよ。
 そこに加配があってね、人数がもうちょっと例えばふえてね、例えば巡回指導教員専門のというか、親御さんの負担が減る分、人間を用意しますよというのであれば理屈は通る話。ところが、やっぱりそこは壁なんですね。東京都の言っていることは、どんどん広げていきましょう。これはこれでいいですよ。ポイントなのは、じゃあ、それ相応の予算を確保してくれっていうのが一番のポイントだと思う。部長、いかがでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(伊藤幸寛君)  まず、今御指摘の点からいたしますと、教員の負担のどこがふえるのか。巡回して行く時間がふえる、そこの負担はあります。教員のほうが通勤していくということになりますが、しかしながら、全体で時間数というのは今の週一、二時間が基本というところで、そうした中でやっていきますので、要するにそこで教員が足りないというふうにストレートには考えておりません。
 また、東京都としても、校内通級専門員であったり、アドバイザーをしっかり派遣をしていくという中で対応がありますので、まず、教員の負担ということではそういうことで、教員の通勤以外の負担は大きくふえないと考えておりますし、子どものメリットということからすれば──次の質問の想定としては、要するに子どもが手薄くなるといいますか、そこの指導時間が減るんじゃないかというところがあると思うんですけれども、そこはしっかり在籍校との連携というところ、これはここに書かれる以上ににじみ出るような期待をしているところでありまして。
 要するに今分断されているところがあるわけですね。そこをしっかり連携をしていく。そこの研修もやっていく、さっきの3ページのものに戻るということになりますので、そこをしっかり教育委員会として責任を持って進めていきたいと思います。


◯委員(半田伸明君)  質問、やりにくくなっちゃった。まさに、そこが気になっていたんですよ。移動時間の往復だけじゃないかという理屈は、それは確かにそのとおり。だけれども、例えばさっきの181人の話じゃないけど、その一歩手前までふえていった。だけど、基準をどうしても超えない。となったぎりぎりのラインとなると、これはやっぱり負担はどうしてもふえてしまう。
 そういうところを考えていくと、さっき部長が御指摘なされた、気がつけば、どうしても手薄な現象が発生してしまったということだけは、やっぱり避けなければいけない。だから、そこはきちんとぜひ意を用いていただきたいということ。
 あと、個別的なそういう人員的な問題が発生した場合に、もう一つ、ちょっと気がかりなことがありまして、これは質問という形じゃなくて、意見を述べるだけなんですけど、本当に都費でちゃんとやれよっていう話です。いつでしたかね、随分前ですけど、何でALTを市費でやらんといかんのやという話をね、何代前の指導課長さんでしたか、ちょっと覚えていないですけど、総務委員会にいたころですから、七、八年前のことだと思いますけど。やっぱり、ああいう、例えば国や都が、上の団体が決めたこと、でも、あんたたちで負担しなさいよと、これだけは絶対避けてもらわんと困る。
 だから、どうしても人をふやさざるを得ない、もしくは、そういうのを政策的にやらざるを得ないということを、都の教育委員会とやりとりをする事態が想定できるわけなんですが、その際には絶対に引かないようにということをお願いをしておきたいと思います。
 あともう一つ、平成28年度全国学力・学習状況調査の調査結果についての行政報告につき、質問します。これは、僕、最後のほうが気になったんですよ、6ページ。さっき宮崎さんのお話があった、正答率が高いと、ああ、よかった、よかったという話なんですが、一方、6ページを見ていますと、学校の授業時間以外に、ふだん──私が見ているのは、今6ページの右のほうなんですが、月曜から金曜で1日当たりどれぐらいの時間勉強しますかと。そこの次ですね。学習塾で勉強している時間や家庭教師に教わっている時間も含むというのがありますよね。その下段、土日のケースも別立てであるわけなんですが。
 ちょっとまず確認をしておきたいんですが、これは学習塾や家庭教師に教わっている時間を含むとあるんだが、学習塾や家庭教師に教わっている時間は何分なのか、何時間なのか。つまり、例えば中学校で平成28年、4時間以上が9.0%っていう割合とか、あと3時間以上、4時間より少ないが31.7%ですか。すごいなと思った。自分はこんなに勉強しなかったですけどね。すごいなと思って見ているんですが、これを家庭学習で毎日やるっていうのは、ちょっと普通に考えたら考えられない。部活とかもあるわけですからね。
 そういったことを考えた場合に、これ実際はほとんど通塾率を示すのではないかって思うわけなんですよ。この実態ですね。含むの中身について、これは全国のテストだから、文科省はこの含むだけで終わっちゃっているのか、それとも、そこからさらに進めた検証をしているのかどうか、このあたりはいかがでしょうか。


◯指導課長(宮崎倉太郎君)  委員御指摘のことは非常にごもっともなことだなというふうに思います。ただ、文科省のほうで、私の認識としては、家庭学習と、それから、それ以外の部分というふうに分けた集計といいますか、そういう調査はしていないというふうに認識しております。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(伊藤幸寛君)  若干補足をさせていただきますと、今回の三鷹「学び」のスタンダードに関連したところを抜いていますが、この調査自体は全部で14項目、85問ありまして、その中で関係のあるところを抜いているんですが、ずばり学習塾で勉強していますかという設問も1問ありまして、学習塾にどのぐらいの子どもが通っているのかというのがわかる設問項目はあります。


◯委員(半田伸明君)  じゃあ、それを入れようと思えば入れられたわけね。ということになりますよね。つまり、同じ調査の中で学習塾の、だから質問紙調査の中で、学習塾の通塾率の話も当然出てきたと。となると、じゃあ、その数字は今さら出してくれとは言いませんが、要は数字があるわけですね。気になるのは、その通塾率の分布と、この学習塾で勉強している時間や、家庭教師に教わっている時間も含むのグラフの分布と比較考慮して、何を思うか。そこをちょっと、もしお考えがあれば、どういうことを考えられたのか。ないなら、ないで別にかまいません。要は、そこがどうしてひっかかるわけです。どんなもんでしょうかね。


◯指導課長(宮崎倉太郎君)  今ちょっと資料、改めて確認しますけれども、まず先ほど私、説明の中でも申し上げましたように、塾も家庭教師も含めて、平日及び土日に勉強していないと、これが同じ子かどうか、それは今はわかりませんけども、そこにまず課題があると思います。
 それから、御指摘のように、やはり塾や家庭教師等、要するに外部の、家庭外の学習をやっているお子さんと、それから、その得点分布の相関ですとか、そういうことは見ていく必要があると思いますけれども、やはりそこのところが課題というふうに感じているからこそ、各学校で、あるいは市としても、三鷹「学び」のスタンダードの中に家庭学習の項目を入れたり、それから、さまざまな学園の実際コミュニティ・スクール委員会とかに出席しますと、そこにやはり視点を当てた取り組みが非常に多い。
 例えば東三鷹学園でもそのようなことを、個別にシートをつくってやっているというところから考えますと、やはりそこには課題があるんだろうというふうには認識しています。


◯委員(半田伸明君)  実際に塾に通っているお子さんが、例えば塾に通って受けている授業の時間数とかね。これ、言い出したら切りがないですね。例えば夏期講習等があったら、当然話は別になってくるだろうし、それはいろいろなケースが考えられます。ただ、明らかに言えるのは、塾とか含めて4時間以上勉強しているのが9%、3時間以上4時間よりは少ないが31%、つまり、中学校でいえば4割以上のお子さんが3時間以上、平日やっているっていう現実がある。
 これは、東京都の平均より上回るし、全国よりも上回りますよね。この数字を見ているとそうでしょう。東京都だと37%、合計するとね。全国平均だと33%ですか。数%の差なんだけども、上回っていることは間違いない。1時間より少ないを割愛して、さっきちょっと見たんですけど、大体87%前後で推移していまして、これも全国平均が大体83%前後と。つまり、勉強時間は大きい。
 通塾率をちょっと今引き合いに出したのはどういうことかというと、こういう勉強時間が多いからこそ正答率が上がっているのかどうか。これは、いろいろ教育経済学っていう学問でも、最近はやりの──固有名詞は伏せますが、いろいろ言っている人がいますけど、私はそれはやっぱり相関関係はあるんだろうなと。実際に机に向かっている時間というのは、やっぱりそれは大きなものがあるだろうっていう目で見ています。
 何を申し上げたいかというと、塾に通えないお子さんって当然いるわけです。つまり、経済格差が教育格差につながりやすいっていうのが、今昨今のテーマ。通塾率のことをさっきから引き合いに出しているのは、通塾率を100%から引いたら、塾に行っていないお子さんの当然比率になってくるわけですよね。そのお子さんが、正答率がどのあたりなのか。これはプライバシーにかかわってくるから、なかなか難しいところはあると思います。ただ、そういうのが何かしらの方法で補足できるのであれば、学校単位で何らかの補習もできるだろうと。
 実際、小・中学校で、例えば夏休みの7月の下旬とかでさまざまな補習をやったり、例えば少人数の習熟度別指導の算数の項目とかで余分に補習をやったりとかいう現実があるのは重々承知をしておりますが、より塾に通えない、通われていない方々に対する補習のあり方というのはどこかしらで、やっぱり考えてもいいのかなと思うんですね。もちろん、これは人件費の問題、都費の問題、いろいろ出てくるわけなんですが、一般論として、塾に通いたくても通えないから正答率が低いという1つの仮説は確かに成り立ち得ると思う。
 そこを踏まえた上で、今後の三鷹市の教育力の向上につなげていくことを、どこかで考えなきゃいけないタイミングが多分来るんじゃないかなと、前からそれは思っていたところです。このあたりについて、総括的に部長のほうからちょっと御意見をいただければと思います。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(伊藤幸寛君)  まず、2つの側面がありまして、生活困窮者の学習支援──生活困窮家庭の学習支援と言ったほうがいいと思うんですけれども、この点については、今さまざまな福祉制度においてもそうしたことがなされておりまして、特に生活困窮者自立支援法の中でも、子どもの学習支援というのは中心的な課題の1つになっていると、そういう状況があります。これは学校教育だけで解決できる問題ではないと。
 一方で、補習の必要な指導といいますか、より指導の必要な子どもたちをどうしていくかということからすれば、困窮であるにもかかわらず指導の必要な子どもはいる。それは、基礎・基本がどれだけ定着しているか、教師はわかりますから、そうした中で補習なり、必要な指導というのは、できる範囲で現状もしておりますし、これからもしていきたい。さらに、地域未来塾のような形で放課後の学習指導、これは学校だけではなくて、地域の皆さんの御支援もいただきながら進めていく仕組みもあります。
 より学校でも生活実態、一定の把握もできておりますので、そうした中で声かけをしていくとか──もちろん本人の意思はありますけど、そうしたことも含めて、総合的にこれからそうした方を含めた学習支援ということも進めていきたいと考えております。


◯委員(半田伸明君)  これで最後にしますけど、以前山口さんがいらっしゃったときにも、ここの論点は激しくやりとりをさせてもらった記憶はあります。つまり、教員というのは基本的に都の人間ですから──こういう言い方は悪いんですけど、人事異動も当然都の単位で来るわけだし、そういう意味で言うと、広い東京都の中でたまたま三鷹市にいらっしゃるだけであって、数年たったらほかの自治体に行くことも十分あり得るわけですね。
 つまり、学力の調査で三鷹市がこれだけ上だっていうのは、決して教員力の比較にはつながらないのじゃないか。都の人間なんだから、誰だって同じでしょうと。もちろん、指導力の差があるよと。それはそうでしょう。だけれども、市町村単位で雇っているというのだったら、これは直結するものだけど、なかなかそうもいかない。にもかかわらず、正答率が高い現象が数年続く。これは一体何なんだということを、過去何度かやりとりをさせてもらったことがあります。
 三鷹市の場合は高いからまだいいんですが、さっき生活困窮者の話、生活困窮者云々ということではなくて、例えば医療と福祉の合体が地域包括ケアじゃないかとか言われていますけど、教育と福祉の合体は何だと、そんなのはいまだ聞こえてこないわけなんですけど。そういうことではなくて、通常の教員が授業の指導をしているときに、明らかにこの子は、例えば理解度が足りないとかいうケースが本当に困窮で済むのか。困窮の話ではなくて、ただ本人がサボっているだけなのか、これはいろんなケースがあると思います。
 そこからつながっていくものって、私はあるなと今ちょっと思っていまして、実はそのお子さんがよくよく家庭背景を調べてみたら、ちょっと大変な状況になっていたっていうことも十分あり得ると思います。
 まとめますが、データから読み取れるので、通塾率の問題と、あと学習塾、家庭教師を含めた勉強時間の相関関係というのは今後ぜひ研究をしていただきたいと思いますし、そこで捕捉できないお子さんをどう支えていくのかっていうのは重要な課題ということで御認識をいただきたい。今御答弁いただきまして十分満足をいたしましたが、その旨お願いを申し上げまして、質問を終わります。


◯委員(赤松大一君)  よろしくお願いいたします。まず、通級のほうでございます。現状、先ほど御説明いただいたとおり指導の開始等のことでございますけども、現状も既に通っていらっしゃるお子様たちに対する保護者への御説明というか、理解。先ほど保護者の負担がなくなるというか、少なくなるということもいただいておりますけれども、その辺のしっかりした説明とか、さまざま御不安な点もあるかと思うんですが、その辺に関してはどのようにされていかれるのか、まず1点目、お聞かせください。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(田中容子さん)  現在、通級設置校である南浦小学校と北野小学校のお子さんのことだと思うのですが、設置校の学校長及び通級指導学級の教員を通じまして、丁寧に説明をさせていただいているところでございます。


◯委員(赤松大一君)  ありがとうございます。その中で、具体的に保護者の方から非常にうれしいというお声と、また逆に御不安なお声とかもあったかと思うんですが、その辺というのは教育委員会としてどう把握されていますでしょうか。どのような声があったか、お聞かせいただければと思います。
 あと、あわせて、先ほど資料の7ページの指導の開始・終了判断と流れの中で、これに関しては既にもう通級されているお子様はこういう流れではやらないのか。もう既にさまざま指導と個別具体で動いていると思うんですが、こういう一つ一つの第1段階、第2段階という段階は踏まれずにスタートしてしまうのか、その辺、あわせてお聞かせいただければと思います。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(田中容子さん)  まずは、保護者の皆様からの意見ですけれども、通級指導学級及び学校長の説明を通じまして、送迎の負担がなくなるということについては非常にありがたいという声をいただいております。ただ、やはりグループ指導を通じまして社会性を培うということを保護者の方も理解されて、通級指導に通っていらっしゃいますので、そのあたりのグループ編成が、今度は小さな集団になったときに可能かどうかというところの不安の声は聞いております。
 それに対して、学校のほうではそれぞれの学校の中で、例えば異学年、また2年生と3年生、4年生、そのあたりのなるべく年齢的に近い学年でのグループ編成等を工夫するというふうな声を聞いております。
 それから、今現在通級しているお子さんにつきましては、もう既に通級支援委員会で判断をしているお子さんですので、そのまま継続ということになります。


◯委員(赤松大一君)  ありがとうございました。やはり制度切りかえの時期というのは非常に丁寧な対応が必要かと思いますので、引き続きさまざま新しい保護者の方にもそうでございますけれども、今既に通級されているお子さんに関しても、保護者に関しても、御不安のないような導入の移行をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 続けて、今回のこの制度導入に際しての工事のことも、先ほど計画の中にうたっておりましたけれども、具体的にこの工事に関しては、先ほど環境整備の中で音の配慮等ということで御説明いただいたんですが、そのほかに今回のこの工事に関する、どのような点で工事をされるのか、お聞かせいただければと思います。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(田中容子さん)  以前もこちらの委員会で各校にそんなあきの教室があるのだろうかという御質問をいただいたところなのですが、各校、本当に考えまして、空き教室をつくり出す努力をいたしました。その中で、なるべく児童の動線、ほかの児童が余りその部屋の前を通らないような努力を検討しつつ、完全にはそれは実現できないところもございますけれども、そういう配慮であったりをいたしました。
 それから、工夫いたしましたのは、アコーディオンカーテン等をつくりまして、小集団指導にも、それから個別指導にも対応できるような教室をつくっております。


◯委員(赤松大一君)  ありがとうございました。やはり先ほど言ったとおり、かなり各校とも工夫されて教室を確保していただいていることも、我々伺っておりますけれども、しっかりと受け入れる側の生徒さんたちもさまざま御不安のないような形で、また取り組みをいただければと思います。
 続きまして、済みません、研修といいますか、巡回指導教員の方等の件でございます。さまざまな研修機会を通してスキルといいますか、レベルアップ等を図っていただけると御説明いただいたところでございますが、やはり懸念しているところが、先ほど課長もあったとおり、この指導される方って、やっぱり経験が非常に重要になってくるかと思います。今回、従来のやり方ですと、若手の方と経験のある方が同じところでということがあったという御説明をいただいて、今回のこの制度導入において、それを踏まえた上でグループ制でベテランの方と若手の方をタッグというか、グループを組んでっていう形でございます。
 ただ、やっぱり心配しているのが、先ほどほかの委員もありましたとおり異動のことでございます。やはり、当然ベテランの方も異動対象になって、三鷹市でいろいろ培っていただいたこと、また教えていただいた方々が出ていってしまうというか、異動する際に、今度若手だけになってしまうと、非常に懸念する部分があるんですが。これは、できる、できないはあるかと思いますが、その辺の、人を育てるってやっぱり時間がかかることでございますので、突然ぽんといなくなってしまうと、ベテランの方が特にいなくなってしまうと、非常に現場がお困りになるかと思うんですが、その辺の都教委との関係というか、何かあればですね。
 突然持っていかれても、現場としては困ることだと思う。育ったなと思ったら、ちょっとその辺、何か三鷹市からアピールすることができるのかというのを、お聞かせいただければと思います。


◯指導課長(宮崎倉太郎君)  大変重要な御指摘だというふうに思います、やはり指導するのは教員ですので。特別支援学級、あるいは通級にかかわらず、やっぱりベテランの教員が異動するというのは、どの校長も非常に神経を使いますといいますか、考えて異動をさせているわけですね。ですから、それは通常の学級でもそうなんだけれども、要するに特別支援学級というのは規模も小さいですから、そのベテラン教員が占めるウエートというのはやはり大きいのは、これ、事実です。
 ですので、今回も私、先週、東京都との教員のいわゆる異動に関するヒアリングみたいなものに行ってきましたけれども、市教委からの大きな要望として、特別支援学級、特に来年度から通級指導、校内通級を始めるわけで、ここにおける教員の異動については御配慮いただきたいということは要望してきました。実際にどこの学校ということではありませんけれども、やはり特別支援教室が始まるということで、もう一年とめ置くというようなことをお願いするようなことも、それぞれ個別に行っております。
 ただ、正直申しまして、これは今全都的な課題にはなっていますので、三鷹市だけがということはなかなか難しいですが、そのほうをやっていきたい。
 それから、直接の異動ではございませんけど、先ほども別な委員さんの質問の中でも申し上げましたけれども、専門員ですね、この専門員の力量というのが非常に大きくなってくる。在籍校の教員との時間割の調整っていうことが書いてありましたかね。指導時間等の調整って書いてある。これも非常に、実は中に入ると大変なことで、こういうことをやっていく方をしっかりとした人を選んでいくとか、そういうことも市としても取り組んでいますので、総合的にそういう形で教員がしっかりと指導していけるような体制をつくっていきたいというふうに思っています。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(田中容子さん)  今年度初めてコミュニティ・スクールで呼んでくる教員のところで、三鷹市の教育支援についてのパンフレットをつくりまして、指導課とそこは連携をいたしまして、三鷹市の──さっきアピールポイントっておっしゃいましたので、教員になれば、コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育の中でこの教育支援ができるということは非常な魅力でございます。
 私も10年前に、そのあたりを三鷹市が企画しているというところで、教員を辞めまして三鷹市の職員になりましたが、やはり三鷹のこのCSを基盤とした小・中一貫教育は非常に魅力があると思います。ですので、行政の中でもその教育支援をやっていこうという職員も育っておりますし、そこはアピールポイントだと考えております。


◯委員(赤松大一君)  ありがとうございました。確かに全都的な制度変更でございますので、三鷹だけいいということも言えないんですが、課長頑張ってください、ぜひとも、三鷹市が大事でございますので。わかりました。ありがとうございました。
 以上でこちら、通級のほうは終わらせていただきます。
 あと、調査のほうでございます。さまざまな学習能力等のこと、説明もあわせていただいたんですが、私、質問紙調査のほうで、朝食のことでございます。やはり食育のところで、まず1つ注目したのが、全くしていないっていうことは全く食べていないことだと思うんですけれども、このことが数%ずつ、現状として毎年、全国的にもありますけれども、本市においてもあるということでございます。これに関して、例えば1つは寝坊して食べれないとか、あと親が食事を用意してくれないとか、さまざまな家庭状況等もあるかと思うんですが、やはりその辺しっかりと把握していかなければいけないと思うんですが、その辺、把握できているのか、お聞かせください。
 あわせて、逆に食べているほう、90%、85%とかなり高い。その食の内容でございます。実は自分の知っている方で、朝、子どもにスナック菓子を食べさせて朝食としているっていう事例があって、牛乳飲んでいるからいいんだっていう話もあるんですけれども。ちょっとその辺の、かなり高い朝食率、上がっているんですけれども、内容の吟味が非常に重要かと思いますが、その辺は今後検討されていくかと──先ほど課長からもいただいたんですけども、その辺の食の内容等の検討等を今後どうされていくのか、お聞かせください。


◯指導課長(宮崎倉太郎君)  確かに小学校でいえば0.6%の児童が、今年度全く朝食を食べていないということです。0.6%といいますと、1,000人に6人ということになります。かなり特異な状況ですので、これについては各学校のほうでも、この学力のことだけではなくて、当然生活習慣のことも含めて把握しているというふうには認識しています。
 そして、食については、当然小学校、中学校、家庭科等で教育の中でさまざまな形で、ただ量のことだけではなくて、質のこと、あるいは団らんということも含めて、子どもたちにも指導しておりますし、さまざまな機会を通して家庭教育学級ですとか、そういうところを通して家庭にも啓発をしているところです。ただ、なかなか一つ一つの家庭についてのことになりますと難しい面はありますけれども、やはりしっかりとした朝をスタートすることが子どもの1日の学校生活を充実させる、これは間違いのないことですので、今後さまざまな方法で取り組んでまいりたいと思います。


◯委員(赤松大一君)  よろしくお願いいたします。
 続いて、読書でございます。今回、対象が6年生と中学校3年生でしたので、読書量が少ないのかもしれませんが、これ、やはり全く本を読んでいない、全くしていないというところの数字が月・金でございますが、ふだん読んでいないということで。読書って、やはり学習の基本になる部分もございますけれども、この辺の全くということに関しての傾向と対策等。あと、これ市全体のデータでございますが、これ学校によってのばらつきとかがあるのかなというところもあるので、その辺をもしおわかりならお聞かせください。


◯指導課長(宮崎倉太郎君)  これも、やはり確かに全く読んでいないという小学生が14.8%、中学生が30.9%ということで、全国的な傾向として、やはり年が上がると、いわゆる読書というものについてちょっと減るという傾向があるというふうには聞いておりますけれども、三鷹市も同様の傾向なんだなというふうには思います。
 三鷹市は学校図書館も充実しておりますし、日ごろから各学校で読書の年間計画ですとか、そういうものも作成しながら計画的に取り組んでいます。ただ、どうしても家庭、学校の授業時間以外、つまり学校以外で読んでいないという子がいることについては、これ、各学校に話をしておりますので、引き続き努力をしていくということはやっていかなきゃならないかと思います。
 また学校間の差ですけども、もちろんグラフにすれば上からなってくるわけですけども、ただ、この読書だけのことについては、ちょっと私も今定かに把握はしていないところですけども、当然差は出てくるかと思います。ただ、各学校回っていく中で顕著に読書が低いという意味で、それはそれほどないのかなというふうに思います。各学校とも、さまざまな授業以外の部分で、例えば読書集会ですとか、読書週間ですとか、そういうものを活用しながら子どもたちに読んでいく。ただ、これは月曜日から金曜日に平均して読んでいるかということになりますので、こういう結果が出てきたのかなというふうには思っているところです。
 三鷹市の学校について言えば、私もさまざまな地区を経験してまいりましたけれども、最初のほうのページに出ているような学力全体のことについて言いますと、今年度は非常に学校差が昨年度以上に低くなっているということで、平均的にアップしたのかなということは個人的には感じています。


◯委員(赤松大一君)  はい、わかりました。ありがとうございました。読書も、やはりそんなに差がないということでございますけども、いいところに関してはしっかり参考にしていただくような、情報提供をしていただきながら、全市的に読書量のアップを努めていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
 以上で終わります。


◯委員(谷口敏也君)  済みません、1点だけ確認なんですけど、通級教室の中の9ページの人員の整備と役割分担の中で、教員の加配はないっていうのは正副の打ち合わせのときにも聞いてわかっていたんですけど、この校内通級専門員というのは新たな配置になるわけですよね。この方っていうのは、より生徒に目が届きやすくなるのかなとは思っていたんですけど、教員ではないということで、例えば具体的な仕事として生徒とかかわることがない方になっちゃうんですか。具体的な内容──これを見ると、補佐的な役割ほか、指導時間等の調整等を行うって書いてあるだけで、例えば副担任みたいな感じで、そばにいて生徒と一緒に接するっていうのはないんですか。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(田中容子さん)  業務の内容は、校内通級教室で指導を受ける時間割等の調整ですとか、それから、アドバイザーとの連絡調整、また指導内容に応じて使用する教室や教具の調整、また個別の課題に応じた教材の作成等。それから、学級担任、また巡回指導教員の指示に基づく児童に関する学習支援に関する業務というのもございまして、ここの部分で、直接担当することができます。


◯委員(谷口敏也君)  わかりました。それと、資格みたいな、教員資格は持っていなくても大丈夫ということなんですか。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(田中容子さん)  資格要件は、次のいずれかを満たすということで、教員免許状の保持者、または取得見込みの者、または臨床発達心理士等の専門的な資格を持っている者等ということになっております。


◯委員長(加藤浩司君)  以上で教育委員会報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午前11時19分 休憩



                  午前11時27分 再開
◯委員長(加藤浩司君)  委員会を再開いたします。
 次回委員会の日程について、本件を議題といたします。
 次回委員会の日程については、次回定例会の会期中とし、その間必要があれば正副委員長に御一任いただくことにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 その他、何かございますでしょうか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、特にないようですので、本日はこれをもって散会いたします。ありがとうございました。
                  午前11時28分 散会