メニューを飛ばしてコンテンツへ 三鷹市議会 こちらでは、指定された委員会の審査状況の要点を記録した「委員会記録」をhtml形式でご覧いただくことができます。 English
三鷹市サイト
サイトマップ 関連リンク集

あらまし 皆さんと市議会 議員の紹介 審議情報 本会議中継 会議録 議会だより トップ
トップ会議録会議録閲覧 > 会議録閲覧(平成28年まちづくり環境委員会) > 2016/02/09 平成28年まちづくり環境委員会本文
スタイルシートが無効なため使用できません→ 文字サイズ変更


2016/02/09 平成28年まちづくり環境委員会本文

                  午前9時59分 開議
◯委員長(土屋健一君)  おはようございます。ただいまから、まちづくり環境委員会を開きます。
 初めに、休憩をとって本日の流れを確認いたしたいと思います。
 休憩いたします。
                  午前9時59分 休憩



                  午前10時00分 再開
◯委員長(土屋健一君)  委員会を再開いたします。
 本日の流れにつきましては、1、行政報告、2、次回委員会の日程について、3、その他ということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのように確認いたします。
 市側が入室するまで休憩いたします。
                  午前10時00分 休憩



                  午前10時03分 再開
◯委員長(土屋健一君)  委員会を再開いたします。
 都市整備部報告、本件を議題といたします。
 それでは、本件に対する市側の説明を求めます。


◯都市整備部長(若林俊樹君)  私のほうから、本日は2件について行政報告をさせていただきます。
 1点目につきましては、今、東京都と各区市で制定しております、東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)(案)についてでございます。この案につきましては、今回、路線が案として出ましたので御説明させていただきます。
 2つ目としまして、三鷹市公共施設景観づくりの手引き(案)ということでございますけれども、こちらにつきましては、今まで一般的なガイドラインもありましたけれども、公共施設についてはありませんでしたので、今回これを策定したということで御説明をいたしますので、よろしくお願いいたします。


◯委員長(土屋健一君)  それでは、ア、東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)(案)についての説明を求めます。


◯まちづくり推進課長(小出雅則君)  おはようございます。それでは、報告事項の1番目、アの東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)(案)について、資料1のほうで御説明いたします。東京都と特別区及び26市2町は都市計画道路を計画的、効率的に整備するため、東京全体の第四次事業化計画を策定することとし、検討を進めてきました。平成27年12月18日に優先整備路線の選定などを示した、東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)(案)を取りまとめ、公表し、素案と同様に、東京都を一括窓口といたしまして、平成28年2月10日まで意見募集を行っているところです。
 市は本案につきまして、広報、ホームページ等で周知を図るとともに、1月12日から1月21日までの間、本庁舎1階市民ホールにおいてパネル展を実施いたしました。本日は、整備方針(案)のポイントについて、主に概要版を用いて御説明させていただきます。
 それでは、資料1の2ページをごらんください。2の第四次事業化計画(優先整備路線の選定)についてです。広域的な視点と地域的な視点から6つの選定項目を設定いたしまして、全体で315路線、延長で223キロメートルを選定いたしました。選定に当たっては、事業の継続性や実現性などを踏まえて総合的に判断いたしました。
 8ページをごらんください。多摩地域における都施行の優先整備路線を記載したものです。市内では、中段に記載されております都−89から都−92の4路線です。
 9ページをごらんください。多摩地域における市町施行の優先整備路線を記載したものです。市内では、中段に記載されております市町−15と市町−16の2路線です。
 7ページは、多摩地域全体の優先整備路線を記載した図面となります。
 市内の路線を記載した参考資料1をごらんください。第四次事業化計画(案)が1ページで、2ページが現在の第三次の事業化計画となっております。こちらの図面で第三次からの主な変更箇所について御説明いたします。都施行の優先整備路線を水色で、市施行の優先整備路線を赤で記載しました。
 都施行の優先整備路線の変更点です。1点目は、事業化されたことにより、優先整備路線から事業中の路線となったことです。主に外環の中央ジャンクション及び東八インターチェンジ周辺の都市計画道路が該当します。2点目は、3・4・12号線、都−91の路線でございますけれども、こちらの3・4・7号線以北の井の頭区間です。第三次事業化計画では優先整備路線としておりましたが、今回、優先整備路線から除外しました。事業実施時期につきましては、武蔵野市とも連携して改めて検討していきたいと考えています。3点目は、3・4・7号線、都−90、こちらの3・4・12号線以東の区間です。放射第5号線と接続する交差点処理などに課題がありますので、後ほど御説明いたします計画検討路線に位置づけました。
 次に、市施行の優先整備路線の変更点です。3・4・13号線の連雀通りから3・4・7号線までの区間の70メートルを新たに指定いたしました。こちらは、優先整備路線である3・4・7号線の整備に合わせ、3・4・13号線を北へ延伸し、3・4・7号線と接続することで道路のネットワーク化を図ります。
 続きまして、資料1にお戻りいただき、11ページをごらんください。3の将来都市計画道路ネットワークの検証です。未着手の幹線道路を対象に、15の検証項目を設け、必要性の検証を実施いたしました。いずれの検討項目にも該当しない区間、9区間、4.9キロメートルを見直し候補路線として位置づけました。具体的な路線につきましては、12ページ下段の表のとおりとなっております。なお、市内においては見直し候補路線はございません。
 続きまして、11ページ、下段、4の計画検討路線です。必要性が確認された都市計画道路のうち、さまざまな事由により計画幅員や構造など、都市計画の内容について検討を要する路線、28路線、約30.4キロメートルを計画検討路線として位置づけました。具体的な路線につきましては、13ページ、下段、表のとおりとなっております。市内においては、3路線が対象となっております。計−10の外環の2号線、計−11の3・4・13号線、支線1、2と、先ほど御説明いたしました計−20の3・4・7号線の3路線です。外環の2及び3・4・13号線、支線1、2の2路線につきましては、高速道路が地下化されたことにより検討が必要な路線となりました。詳細につきましては、整備方針の本冊に記載しておりますので、後ほど御確認いただければと思います。市内の該当路線につきましては、参考資料2のほうに抜粋してございます。
 本日は、本冊の抜粋のほうで資料のほうは提供させていただいておりますので、参考資料2のほうを後ほど御確認いただければと思います。
 続きまして、14ページ、5の都市計画法第53条に基づく都市計画道路区域内における建築制限の緩和についてです。これまでの建築制限の範囲を拡大し、優先整備路線を含む全ての都市計画道路区域内において、3階建てまでの建築を可能とする新たな基準を設けました。今後、整備方針(案)へ寄せられた御意見等を参考にさらに検討を進め、平成27年度末に東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)を策定してまいります。
 説明は以上です。


◯委員長(土屋健一君)  市側の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。質疑のある方は挙手をお願いします。


◯委員(増田 仁君)  では、1点だけお伺いをいたします。今回、対象の路線で格上げ、優先整備路線ということになったものですとか、幾つか事業化に移ったので、この書類上は距離が短くなったような見え方もしているんですけれども、今回その対象となっている路線の引かれている地域の方々、個別にポスティングをして、その地域の方々にこういったことがありますよということは周知はされているんでしょうか。路線が優先化されることだけではなくて、この中にあった、先ほども建物のつくりを変えられるようになる部分も、ある意味路線が当分先であれば、一時的に住んでいることによるメリットも増しますので、そういったところも含めてちゃんと周知はしているのでしょうか。


◯まちづくり推進課長(小出雅則君)  12月18日に案を公表した後に、市報において本案について御案内しているところでございます。冒頭御説明いたしましたけれども、1月12日から21日までの間、本庁舎の1階でパネル展を置きまして、市民の皆様に御説明をさせていただきました。個別のポスティング等はしてございませんが、三鷹市だけでなく東京都全体的に各市の市役所等でパネル展等を実施して、広く周知に努めているところでございます。


◯委員(増田 仁君)  上連雀の鉄道に沿って走る路線なんかはちょっと相談をときどき受けるんですけれども、要はあそこの地域、ほとんど建物いっぱいあるような状態で、新しくつくったところは、ここは路線に入っていますというのは周知されて買ってはいらっしゃる方は多いと思うんですけれども、もとから住んでいる方で相続を受けている方ですとか、昔から住んでいる方は余りそういったところ──らしいねぐらいはわかっているけれども、知らないような人も結構いまだにいますから、そういったことを踏まえますと、こういったことで変わるという節目ですから、そういったところは市報でやればいいっていうふうに言いますけれども、市報全域で配っているもので、うちがどうかっていうのは把握はきちんとできている人と、いない人は結構分かれますから、そういったところを踏まえないで、マスでやりましたからっていうふうに言ってしまうと、後々問題が起きて困ったことになりますので、そういったところは重々考えてやらないといけないということは、市民相談を受けている側からすると指摘をしておかねばいけないと思っています。終わります。


◯委員(石原 恒君)  個別の道路についてお聞きしたいんですが、市町−15、三鷹3・4・9号線ですけれども、ここは北側には電車庫通りがあり、南には新道北通りがございまして、新道北通りは結構幅広い道路になっています。上連雀の二丁目、三丁目になると思うんですが、結構この道路は昭和37年に決定されている中で、住んでいる方、一部の方で知っている方もいれば、知らない方も大勢いらっしゃって、非常に反対されている方が多いというふうに認識しております。この先ほど申し上げた道路が2本、北と南とある中で、いまだにこれを優先整備路線として残す意義というところを、どのように三鷹市は考えていらっしゃるか、お聞きしたいと思います。


◯まちづくり推進課長(小出雅則君)  3・4・9号線につきましては、市として整備が必要な路線というふうに考えてございます。大きくは2つのポイントでございますけれども、1つは、道路ネットワークというところでございます。調布保谷線が供用開始されているということから、本路線の整備によりまして、通過交通車両を、三鷹通りに今まで走っていた部分を調布保谷線に振り分けるという、そういう道路ネットワークの役割と、あと、三鷹駅と武蔵境駅の拠点間を結ぶ路線ということもございまして、拠点間連携に資する路線。今後の検討にもなりますけれども、三鷹駅へアクセスするバス路線等も検討できるんではないかなという、そういう交通のネットワークとしての必要なところの部分と、もう一つは、地域のまちづくりへの貢献という点で、延焼遮断帯として指定されておりますので、地域の防災性を向上させるという、そういう効果を期待しているものでございます。都市計画道路を整備することによりまして、防災軸を形成し、防災ブロックを形成することで延焼火災の防止を期待するということでございます。
 また、新道北通りのお話もいただいておりますが、この路線の周辺、上連雀二丁目から四丁目、こちら、コミュニティ・ゾーンがございますので、本路線を整備することによりまして、より安全に居住環境を確保できるんじゃないかということで、私どもとしても必要な路線というふうに認識してございます。


◯委員(石原 恒君)  必要性については、今御説明いただきました。まだ正式な住民説明はされていないという認識をしておりまして、一方、調査は何年前くらいから始めているというのは一部では聞いておりますけれども、この2点について、現状どのように考えているかお伺いしたいと思います。


◯まちづくり推進課長(小出雅則君)  3・4・9号線につきましては、まだ測量等に入っている段階ではございません。今、市のほうでは3・4・13号線を市施行で整備しているところでございまして、ここを今全力を挙げて取り組んでいるところでございます。財政的なこと等もございますので、3・4・9号線の整備の時期につきましては、少し3・4・13号線のめどが立ってきてから、今後10年間の中で整備をしていきたいというふうに考えています。地域の皆様には、測量する段階、事業認可を取得する前の段階から測量に入る段階で、改めて御説明を差し上げたいというふうに考えています。


◯委員(石原 恒君)  わかりました。今まで、都市計画が決定されているから見直しができないという、私も認識をしていて、住民の方への説明もそういうふうにしてきたんですが、今回見直しができて、優先整備路線のところも対象を変えられるということを改めて知ったわけですけれども、そんな中で、やっぱりまだ必要性を不思議に思っていらっしゃる市民の方、たくさんいらっしゃってですね。やはり先ほど課長がおっしゃったような必要性をきちっと伝えないと、理解されないまま、場合によっては大きな反対運動にもなりかねないわけですから、やはり3・4・13号線のめどが立ってからということなんですが、早い段階で何らかの形で住民の方への説明はしていくべきだというふうに感じておりますけれども、もう一度その辺についてお伺いしたいと思います。


◯都市整備部調整担当部長(田口久男君)  先ほど担当の課長がお答えしたとおりなんですけれども、都市計画道路の役割そのものは、きょうお示ししている資料の2ページにありますように、さまざまな役割、機能があります。この地域、確かに今現道のないところに3・4・9号線という形で計画されていますが、もともとの先ほどちょっとお話があった新道北通りとか電車庫通り、都市計画マスタープランの中でも、そういった道路の位置づけというのは主要生活道路というような位置づけで、幹線道路という位置づけにはなっていない。
 全体のこのまちづくり、かなり上連雀のこの広い地域を踏まえながら、また、隣接する武蔵野市との地域間連携とか、しっかり市としてもきちっとそういったことをさらにまた整理した上で、その時点でしっかりと今委員さんから御指摘がありましたように、地域の方にも理解していただくように、まちづくりとして展開していくということを今後しっかり説明をしていきたいと考えております。


◯委員(栗原健治君)  それでは、初めに前委員からも質疑があったんですが、市町−15の3・4・9号線ですけれども、市の必要性についての認識は確認しました。しかし、実際に防災の観点とか、現状市街地が形成されているもとで進めていくことに対しての市民生活の影響ですとか、今後のまちのあり方ということを考えたときに、本当に必要なのかどうなのかっていうのを検討して、見直すことが必要だったというふうに思います。
 防災ブロックという観点からしたら、今電車庫通りとか新道北通り、また、仙川もここは通っていて、道路をつくるということでの延焼防止というよりも、火災に強いまちづくりを進めていく取り組みのほうがコスト的にも、また市民生活に対しての影響でも少なくなるという点で、道路ではない、この延焼防止としての防災ブロックをつくっていくという役割での道路計画については中止を求める声が地域に明確にあります。そういう声をどのように認識して今回に至ったのか、確認したいと思います。
 また、ほかの路線もそうなんですけれども、立ち退きの軒数と、実際にこの道路を整備するに当たっての費用負担ですね、どのくらいその費用がかかるのか。市と、都と、また財源の役割分担もあると思いますけれども、その割合も含めて、今確認できるところをお伺いしたいというふうに思います。その点では、都道−92の路線も、また、都道−90も、実際に道路の拡幅ではなくて、新しい道路を住宅密集地の中につくる道なんですね。都道−90の3・4・7号線は人見街道がある中で、ロイヤルホストのところですかね、連雀通りに入っていく通りですけれども、連雀通りを直線に人見街道にショートカットするっていうか、真っ直ぐつなげる計画線ですよね。
 そうすると、連雀通りの関係と二重になるところもあって、線形をやはり生かした都道にしていくっていうことのほうが道づくりとしても理にかなっているというふうに思います。こういう点でも、3・4・7号線の部分、優先整備路線に東京都施行で進めるっていう計画案ですけれども、この立ち退きの軒数はどのようになっているのか。都道−90にも天神山の公園のところから中原三丁目の交差点に行く道で、これも住宅の中の道路がないんですね。この計画を優先整備路線に据えるっていうことで、影響ですね、どのように認識した上での計画と認識して考えているのか確認したいというふうに思います。
 実際に住民に対しての説明っていうことで、インターネットだとか、今回の整備方針(第四次事業化計画)の意見を求めるっていうことで、市にパネル展示をしたというのは私も見させていただきました。当事者の、実際には周辺の人たちにも知られていないという点では、丁寧な対応が求められていると思います。その地域の声っていうのをどのように反映することができたのか、市としてつかんで、今回に至ったのか、その状況ですね。その計画線になっている地域の市民の声の把握について、どのように取り組んだのか、お伺いしたいと思います。


◯まちづくり推進課長(小出雅則君)  何点か御質問をいただきまして、1点ずつお答えさせていただきます。
 まず3・4・9号線のお話でございますけれども、防災ブロックを形成するというだけでは、必要性が本当にその意味だけなのかという御質問ございましたけれども、防災ブロックも当然大切なんですけれども、やはり道路のネットワークということも大きく大切な要素の1つでございます。駅前から出てきた交通車両が、今三鷹通りのところでとまっている状況でございます。朝夕はあそこが丁字路になってございまして、やはり横断歩道を渡られる歩行者の方もいらっしゃいますので、そこで駅からの交通がかなり渋滞する要素の1つにはなってございます。
 調布保谷線が今まで整備されていなかったんですが、もう連続立体交差事業が終わりまして、しっかりと今着実に整備が進んでいるところでございます。こちらの主要幹線道路に、通過車両については車を導いていったり、新たなバス路線というところも検討できるところでございますので、武蔵野市へ向けた地域間連携──先ほどお話ししましたけれども、そういった視点でも交通の視点として大事な路線だということで考えてございますので、地域の皆様には事業化をする前の測量の段階でしっかりと御説明させていただいて、事業に入る前の段階でよく御理解いただきながら進めていきたいというふうに思っています。
 また、地元の方の声をどのような形でというお話をいただいているところでございますけれども、私どもでは、パネル展示をやりまして、そこに市の職員もずっとつかせていただきながら、市民の皆さんが庁舎を訪れた折に、いろいろと御疑問になっているところ、そういったことを直接担当のほうから答えさせていただきながら進めてきているところでございます。まだパブリックコメント期間中でございますので、実際これから寄せられた意見を集約して、東京都と調整をしていきながら取り組んでまいります。皆さんの声が生かされるよう、素案の段階でもそうでしたが、素案の段階でいただいた意見を今回の案のほうに反映させてきたというところ。それとまた、案を確定させる前に、パブリックコメントでいただいた意見を確認しながら進めていきたいと思っています。
 あと、立ち退きの軒数とか費用の御質問をいただいているところでございますけれども、具体的に路線ごとに、この路線で何軒立ち退いて、どういった費用を算出するというところまでは、現時点では算定してございません。実際に、事業に入っていく段階の中で、路線ごとに、やはり事情が違いますので、よく確認しながら費用等も算出しながら決定していきたいというふうに考えています。
 それと、連雀通り等の現道を生かした整備が必要なんじゃないかという、そういう御意見をいただいているところでございます。私どもも、外環道路が整備されてインターチェンジが開設されるに当たりまして、連雀通りとか人見街道、そういった通りについては交通負荷がかかる可能性がございますので、交通安全事業で歩道を整備をして、交差点処理等もしっかりやってほしいという要望書を都市計画変更の段階から東京都、国のほうに出しているところでございます。
 そういった整備がされた段階で、代替機能が確保できるのかどうなのかというところの御意見もあろうかと思いますが、そこは交通安全事業でまずしっかり整備を求めていくという形です。3・4・7号線の都−90については、こちらはインターチェンジが開設されて、外環のインターに向かう交通量がふえたときの対策としても、私どもとしては必要な路線だというふうに考えています。3・4・7号線から、この3・4・12号線、都−90から都−91、この路線を整備することによって交通を円滑に処理していきたいというふうに考えています。
 また、杏林大学も今、井の頭キャンパスのほうに参りますので、特に牟礼団地入り口の交差点のところ、こちらの交差点についても右折レーンの設置が望まれるところでございますので、右折レーンの設置には、やはり都市計画道路の整備とあわせて事業をする必要がございます。そういった点からも、都−90、吉祥寺通りから3・4・12号線までの間を早期に整備をしていきながら、沿道にある日本無線の跡地で土地利用が図れるところの都市基盤をしっかり整備していく必要がありますから、そういった意味では、都−90、都−91をまず東京都に整備を求めていきたいというふうに考えています。
 都−92のところについては、「対応の方針」で示されている路線でございますので、こちらは東京都にインターチェンジが開設されるに合わせて整備するということで、今進めているところの事業でございます。


◯委員(栗原健治君)  それでは、3・4・9号線なんですけれども、調布保谷線は整備が一定進んでいる中で、3・4・9号線をネットワークの支点でつなげる必要があるのかっていう点は、やっぱりしっかり検討する必要があると思うんですね。連雀通りがあり、武蔵野側にも東西の道路があります。あえてね、住宅街の中を通すことの生活への影響ですね。やはりネットワークっていうことが1つの理由ですけれども、市民生活を優先した、何のために道があるのかっていう点で検討する必要があるだろうと。この点では3・4・9号線の必要性は、住んでいる市民・住民の立場から必要ないっていうことをお伝えしたいっていうふうに思います。
 この点ではね、説明を十分にしていくということですけれども、強引な、納得の得られない形で進めるっていうことでは、実際にこの道路がないところでの道づくりって、この間なぜここができてこなかったかということも含めて、計画、優先整備路線にするのか、しないのかっていう点を考える必要があるというふうに思います。ぜひね、慎重な対応というよりも、やめてもらいたいというふうにこの道路については述べておきます。
 あと、この3・4・7号線ですけれども、人見街道からちょっとカーブしているわけですよね。ですから、直線に引くっていうこと自体がやっぱり乱暴な計画なんですね。ですから、都市計画道路自体が本当に住んでいる人を無視した、地図の上に線を引いたような計画になっていることが最大の問題ですけれども、ここはより地域の立ち退きを生み出すっていうことが市民に大きな影響を与えるので、それを与えないような計画にしていくっていうことを視点に入れた考え方を求めたいというふうに思います。その意見をぜひ伝えていただきたいというふうに思います。この点では、市としてはどういうふうにお考えなのか確認したいと思います。
 あと、立ち退きの軒数と費用はわからないという、まだ算定されていないっていうことですけれども、負担割合とかははっきりしていると思うんですが、確認しておきたいというふうに思います。
 あと、この都道−92ですけれども、対応の方針に含まれているということですが、ここのところ、外郭環状線道路計画の中央ジャンクションができるために、この新川・中原地域の都道が張りめぐらされると、その影響が本当に大きいと。交通ネットワークっていうことで、それだけの車の流入が見込まれるっていうことで、この中原三丁目の交差点から新川の四・五丁目を通って天神通りまで抜けていくこの都道っていうのは、本当に大きな影響を与える道路です。これ以上の道路はやめてほしいという声がある中で、私は都市計画道路では、やっぱり整備率、よく言われますけれども、足し算だけではなくて、引き算も必要だと思うんですね。必要な道路とそうでない道路を見きわめて、費用対効果も含めて計画を見直すことによって、まちに対する負荷、住民に対する負荷を軽減させる努力というのが行政には求められているというふうに思います。特にこの外郭環状線道路計画が進められている中で、計画で引き算をね、ぜひね、検討してもらいたいっていうふうに思っています。この件は述べさせていただいて、整備の進捗ということで言うと、今回の都道の90、91、92、89については、この中でも優先っていうのはあるんでしょうか。
 また、この優先整備路線には据えられなかったわけですけれども、吉祥寺通りの通りで3・4・17号線ですかね、甲州街道に抜けていく、調布側でいうと都営住宅の中を抜けていく道路も──3・4・11号線ですかね、これも当然あるわけですけれども、これは調布側だから書いていないのかな。これ、都道−17は今回外されているわけですよね。やはりね、見直されている部分があるわけで、私は都−20は必要ないだろうというふうに思いますけれども、「対応の方針」の中で書かれているっていう中でと話がありましたけれども、都−92というのはネットワークとして必要だっていうことですか。もう一回確認しておきたいと思います。


◯都市整備部調整担当部長(田口久男君)  それでは、幾つか御質問いただいた中で、私のほうからは1番目と2番目の御質問にちょっと総括的なお答えをいたします。3・4・7号線と連雀通りの関係ということで、我々も「対応の方針」の中で連雀通り、交通安全事業をしながら歩道を拡幅して、そういった事業も必要だという、これは引き続き求めていくところですが。このネットワークというのは、点から点をただ結ぶということでなく、円滑な交通処理ができる必要があると。この地域、この連雀通りと人見街道が以前、美鷹照明さんがあったところあたりで合流して、その先に牟礼二丁目という交差点につながると。ここは非常に複雑な構造になっておりまして、今も地域の方は御存じだと思いますが、慢性的にやはり処理できないと。それを、道を広げてつなげても、なかなかそこの処理は難しいということで、円滑な交通処理をするために、また日本無線等のそういった開発等、そういったことを踏まえまして3・4・7号線を3・4・12号線まで接続して処理するのが望ましいというようなことで、東京都ともいろいろ協議をした中でこういった形で優先整備をしたと。連雀通りについても、先ほど申し上げたように拡幅整備は必要ということで、さらに交通安全については求めていきたいというふうに考えております。
 2点目の費用負担ということでございますが、確かに既存の道路のないところを新たに事業化していくということは、用地補償、また建物補償ということで大きなものがありまして、当然その地域の方に御理解して協力していただかないと進まないものというふうに考えております。一方、こういった路線を既存の道路に置きかえるということを考えたとしましても、都市計画の網がかかっていないところは既にかたい建物とか、そういったものが建っておりまして、例えば連雀通り、このままでつなげても、先ほど言ったように難しい話なので、例えば16メートルに広げるとしますと、建物補償がかなりかかってくると。全体にそういう費用負担等、細かに計算はしておりませんが、今の事業スキームの中でも、都市計画事業ですと国庫補助金、都補助金で7割以上を超える負担金があると。また、交通安全事業は55%ぐらいということで、それを単純に比較はできないんですけれども、そういったことでネットワークのことも考えつつ、全体のことを考えながらこういった優先整備のことをこれまで議論したということで御理解いただければと思います。


◯まちづくり推進課長(小出雅則君)  私のほうから、3・4・11号線、参考資料1のほうでごらんいただければと思いますが、2ページのところで、都−17ということで3・4・11号線は優先整備路線になっております。それが、ここの第四次事業化計画の中で優先整備路線が消えたというわけではなくて、もう事業実施の段階に入るということで、まだ事業化のしていない端境期のちょうど直前の段階ですので、案の中では記載はないんですけれども、この路線については事業に入っていくんだという取り扱いで、今、案の中ではやってございます。


◯委員(栗原健治君)  外郭環状線の中央ジャンクションに対する車の集中っていうのは大きなものですけれども、それを本当に道路を張りめぐらせて全方向から引き込むようなことをすると、そこに住んでいる市民の生活が大きな影響を受けます。ですから、本当に必要最小限に都道の整備もすべきだと。そうすることによって、市民の生活が守られると考えます。
 その点で、3・4・12号線っていう道路がまちに与える影響も考えると、この大きな影響を与えるという点でも見直してもらいたい、とめてもらいたい、やめてもらいたいというのが率直な地域に住んでいる市民──私も近いんですけれども、地域の声でもありますし、はっきり示しておきたいと思います。今でもパブリックコメントをまだされているので、そういう声があるということを市も踏まえた上での認識で都と話し合っていただきたいというふうに思います。よろしくお願いします。


◯委員(渥美典尚君)  よろしくお願いいたします。道路の計画線が入っているということは、この道路の沿道、あるいは用地にかかっている方々にとっては、早くつくってほしいっていう方々もいっぱいいらっしゃるんですね。と申しますのは、この路線が入っているから、道路ができないと自分ちの前の様子がわからない、家を建てるに当たっても、どっちに玄関口を持っていけばいいかっていうのも予想だにできないという状態があって、いわゆる塩漬けにされちゃっていて、土地の有効活用ができていないっていう方々が多々いらっしゃるんですね。
 そういった意味では、こういった線が引かれているからには、早くできてほしいという方も、市民の方々にはたくさんいると思います。大事なのが、今回、外環道路は2020年を目標につくりますということになってから、急に周りの人たちの意識も変わって用地の買収なども進んだわけなんですけれども、今ここに優先整備路線が引かれているところに関しましても、完成目標の時期っていうんでしょうかね、これがわかると沿道の方々は非常にありがたいのかなと思います。
 これ、道路工事でもそうなんですけれども、道路工事、いつまでに終わりますよといって書いてあれば多少の振動も我慢できるんですけれども、いつまで続くかわからないものというのは非常に我慢しがたいものがあるので、そのあたりの目標設置というのも必要なんですが、そのあたりはいかがでしょうか。


◯まちづくり推進課長(小出雅則君)  今委員おっしゃられたように、非常に計画線の中の地権者の方々には土地利用の制限をしている、都市計画道路はそういう性格のものでございまして、私どもとしても、優先整備路線とお示ししている路線については、今後、優先整備路線を着実に整備していこうというふうに考えているところでございますけれども、10年間の計画期間の中で実際に着手する路線というのを今回お示ししているところでございますけれども、路線によって、やはりばらつきがございます。
 事業着手する時期が不明確でございますので、地権者の生活設計や土地利用の有効な活用というところに配慮していかなきゃいけないという面もございまして、そういう面もありまして、時期はなかなか明確に現時点でお示しすることはできないんですが、その1つに、今回、第53条の緩和ということで、建築制限を木造3階建てまで優先整備路線以外のところ、優先整備路線も含めて緩和をさせていただくような、そういう地権者の方への配慮もございます。
 そういうことで、計画時期は明確にお示しすることは今の段階ではできませんけれども、できるだけ早く皆さんにお示しできるように取り組んでいきたいというふうには考えています。


◯委員(渥美典尚君)  ありがとうございます。道路づくりだけではないんですけどね、どうしても反対の意見の方々っていうのがパブリックコメントにも書き込みますし、反対する声っていうのも大きいんですけれども、賛成している人たちというのは本当にたくさんいても、余り声を上げない方が多くて、早くやれ、早くやれと言う人は余りいないんですよね。それが市民というものなんでしょうけれども、そういった賛成する方々の意見を酌み上げる仕組みというものも必要かと思うんですが、そのあたりの御意見、ございますでしょうか。


◯都市整備部調整担当部長(田口久男君)  道路整備を進めるに当たって、道づくりだけではなく、まちづくりを一体的に進めるということが必要かと思っております。いい例で言いますと、3・4・7号線、連雀通り、今事業化しているところでございますが、従前は反対運動もあったというお話も聞いている中で、この優先整備路線になった後に、まちづくりを考えていきながら道づくりも進めていこうということで、ここに住まわれる地域の方、商店街の方がどういうふうに道づくりをすることによってまちづくりに展開するというようなことで、今継続して行っておりますが、そういった取り組みを今後ほかの路線でも、全て同じ形なるということにはならないかと思いますが、そういった形をいろいろ工夫しながら進めていく必要があるというふうに考えております。


◯委員(石原 恒君)  済みません、再び質問させていただきたいと思いますけれども、渥美委員から推進の部分の話もありましたけれども、私も1つございまして、3・4・7号線の八幡神社から塚までの道路、これ今部長、お話ありました、今の狐久保から八幡神社、これは事業、進めておりますけれども、その先はどうなるのっていうのはよく話が出て、特に塚の交差点の右折──要は東から西に向かう、これが非常に渋滞する。これは1つの課題があることは承知していますけれども、この辺の、何ていうんですかね、問題をどのように解消されようとしているのか、めどなり含めて、この路線、八幡神社から塚までの路線について、今事業をどのように考えているかお伺いしたいと思います。


◯都市整備部調整担当部長(田口久男君)  今御指摘のあったところは、調布保谷線と3・4・7号線、連雀通りの交差点の部分ということで、今回の優先整備路線の中では、その部分は整備対象ということにはなっておりませんが、そういった御意見も我々のほうもいただいておりまして、その交差点のところの改良ということでは、例えばすいすいプランとか、そういった事業で取り組む場所もございます。ただ、今回、ここについてはその対象にもなっていないということで、東京都のほうにも南北の幹線道路ができて、それに伴って円滑に交差点処理できる必要があるという観点から、交通安全事業等の取り組みについての働きかけ等、今後図っていきたいというふうに考えているところです。
 また、それがなかなか用地買収等もかかるので、すぐに実行するのは時間がかかる部分もありますので、それに伴って生活道路へそういった車が流入するとか、そういったことも懸念がございますので、そういった対策も交通管理者等とも協議しながら、そういった影響がないように取り組んでいきたいと考えております。


◯委員(石原 恒君)  ありがとうございます。先ほどから都市計画道路の説明の中で、道路のネットワークということを強調されておりましたので、この今申し上げた間も、バス路線でもありますし、ネットワークとしては非常に大事な区間だと私は考えております。今回、都市計画道路としては挙げられておりませんけれども、その推進という意味で、ぜひ三鷹市からも後押しをしていただきたい、そのように考えています。よろしくお願いいたします。


◯委員(増田 仁君)  済みません、先ほど質疑があった中で3・4・9号線、上連雀の通りのところで、防災ということで話があったのは、それはそれとして、ネットワークと信号という話で事業化が必要だっていう話だったんですけれども、信号はタイミングを変えればいいだけの話ですし、ネットワークも、交差点で渋滞するからどうこうという話、質疑の中で推進課長、話があったと思うんですけれども。ネットワークも、そもそも新道北通りも、武蔵野市側の通りも、朝晩も渋滞するような状況では、実際ないわけですね。通過交通、さほどでもないわけですよ。それなのに、そこでネットワークというのを持ってくるのはどうなのかなと──信号も含めてですけれども、それが1つ。
 あと、この通りの優先整備路線に設定するに当たっての資料1の2ページの1から6の選定項目ですね、これ、ちゃんと全部達成しているのかどうか。いまいち、話を聞いていると出てきていないので、やはりどうなのかなっていうのがあります。この話の一番端的なところに行くと、いや、道路整備することと、ほかの防災も、耐火建築物をつくれるように一部都市計画を変更するとか、そっちでやったら、どっちのほうがコストが安いのか、市民のためになるのかというところにつながるんですけれども、道路のほうが安くていいものがなるっていう前提で話をしているんでしょうか、お伺いします。


◯都市整備部調整担当部長(田口久男君)  ちょっと後段のほうの御質問のほうから、私のほうからお答えいたします。道路整備と個々の建物の防災化ということでございますが、我々としては両方必要というふうに考えております。当然個々の建物を燃えにくい建物としていく必要もありますし、いざ燃えにくいといっても、火災等はやはり発生することも考えられますので、そういったときに消防活動、あるいは地震等の避難活動、物資の輸送とか、そういったものは当然必要になりますので、その両方をバランスとりながら整備をしていく必要があるというふうに考えております。


◯まちづくり推進課長(小出雅則君)  今回の優先整備路線の選定に当たって、6つの項目で検証しているわけでございますけれども、どういった選定理由で優先整備路線に選定したのかということもあわせて公表をしているところでございます。
 3・4・9号線については、交通と、防災と、この2つの視点で早期に整備が必要だという判断をいたしまして優先整備路線に指定いたしました。そのことについては、今回の案の中で1路線ずつ選定理由のほうも記載しておりますので、そういったことを、今、市民の方に説明させていただいて、パブリックコメントをいただいているところでございます。


◯委員(増田 仁君)  説明はわかりました。そもそも三鷹市として過去から三鷹駅に車両の流入をさほど多くしないようにと言っていることと、このネットワークということは、そもそもここに道路を持ってくることの話とずれていると思いますので、この点は今後も市民の方々を含めて指摘していこうと思いますので、そのあたりは御理解いただければと思っています。終わります。


◯委員(白鳥 孝君)  委員長、1回質問した人にまた複数の質問というのはちょっと注意をしていただきたいなと。私も余り質問するのをやめるつもりでいたんですけれども、そういうことであるならば、私も質問したいなということでございます。
 質問でございます。計画道路の中でプロのドライバーさん、タクシーや運送会社のドライバーさんが三鷹に入ると、道路が狭かったり、むちゃくちゃだっていうようなことをよく聞きます。ぜひこの計画道路を早く整備していただきたい。そして、先ほども反対の方がいらしたんですけれども、3・4・9号線のことなんですけれども、これ、私どもの西側の人にとってみれば大変な道路でございまして、ましてや武蔵野市と三鷹市の駅のほうから既に両方でき上がっていて、あとこの3・4・9号線をつくればいいということになっておりまして、早くしないと、いつも私たち、タクシーに乗ったり、また細い道へ入って、本当に狭隘道路のところに入り込んで三鷹駅へ行ったり、またこの三鷹通りを使うというようなことが往々にしてあるものですから、早くつくっていただきたいなというふうに思っております。
 計画というのは、先ほども渥美委員からもありましたけれども、凍結されたり、塩漬けにされると、非常に本当に人生の中で困ってしまう、またそういうこともございますので、私ども西側にとっては非常に貴重な道路、また、早くつくっていただきたいということがありますので、その辺は踏まえてやっていただきたいなというふうに思っております。
 以上です。


◯委員長(土屋健一君)  しばらく休憩します。
                  午前11時09分 休憩



                  午前11時15分 再開
◯委員長(土屋健一君)  委員会を再開します。
 都市整備部報告イ、三鷹市公共施設景観づくりの手引き(案)についての説明を求めます。


◯まちづくり推進課長(小出雅則君)  それでは、報告事項の2番目、イの三鷹市公共施設景観づくりの手引き(案)について、資料2のほうで御説明いたします。本手引きにつきましては、これまで素案の段階から景観審議会で意見をいただきながら取りまとめしてきたところでございます。このたび案が取りまとまりましたので、景観審議会とともに本委員会に御報告させていただくものでございます。
 資料2の1ページをごらんください。本手引きの構成でございます。第1章では、手引きの目的と背景、位置づけ等の前提整理を行いまして、第2章では、公共施設による景観づくりの考え方を記載いたしました。第3章では、公共施設の手引きとして、景観づくりの考え方を踏まえた具体的な配慮事項を1、公共建築物、2、道路、3、公園、4、橋梁と各施設別に例示しました。第4章では、景観協議の進め方を記載いたしました。
 2ページをごらんください。1、目的と背景です。3段落目をごらんください。三鷹市では、市の景観を構成する重要な要素である公共建築物、道路、公園及び橋梁等の公共施設の整備に当たり、三鷹らしい総合的な景観づくりの先導的な役割を担い、景観づくり計画を推進するために本手引きの策定に取り組んできました。
 また、4段落目です。本手引きは全ての公共施設の仕様を全市的に統一するのではなく、それぞれの特徴及び地域特性を踏まえ、良好な景観づくりを誘導するものとしています。
 5段落目です。本手引きでは、景観法に基づく届け出の対象とならない道路、公園のほか、届け出の対象となり、景観づくりの方向性や基準を定めている建築物や橋梁についても公共施設として果たすべき役割や景観づくりの考え方、配慮内容を具体的に示しています。
 6段落目です。景観行政を積み重ねる中で、地域での取り組みの熟度に応じ、適宜見直しを行い、内容を充実させていこうという考え方でございます。
 3ページをごらんください。2、手引きの位置づけです。本手引きが公共施設の設計者向けの景観に関する手引きとして景観づくりのガイドラインに記載のない公共施設について、景観づくりの配慮事項を具体的に例示したものであることを図示いたしました。
 4ページをごらんください。3、公共施設による景観づくりの手順です。公共施設を計画するに当たり、まず三鷹らしい景観の特性を確認し、次に、計画敷地及びその周辺の景観の特性を把握し、よりよい景観づくりに向けて計画することとしています。
 5ページをごらんください。4、適用の範囲です。(1)、対象施設についてです。本手引きは、市が整備を行う公共建築物、道路、公園及び橋梁について全て対象といたします。また、国、地方公共団体及び公的機関等が公共施設を整備するに当たっては、本手引きに沿ったものになるよう、要請いたします。ただし、災害復旧事業、その他の急を要する事業及び部分的な維持補修等の小規模な事業等は対象から除外することができます。
 6ページをごらんください。第2章、公共施設による景観づくりの考え方です。公共施設を整備する際の景観づくりの考え方を7つの分類で示しています。1、周囲の景観との一体感や連続性のある景観づくりでは、周囲との一体的な景観づくりや緑の連続性についての考え方を記載いたしました。2、緑や水の自然環境と調和した景観づくりでは、緑化の推進による自然環境との調和についての考え方を記載いたしました。3、地域の拠点となる景観づくりでは、地域の景観づくりにおける先導的な役割が求められ、まちづくりの拠点に位置づけられる公共施設においては、ランドマーク性やシンボル性を持った象徴的な景観づくりが求められるとしております。4、景観重要公共施設制度を活用した景観づくりでは、特に良好な景観づくりの先導的な役割を担う公共施設は、管理者との適切な連携のもと積極的に景観重要公共施設として位置づけ、景観に配慮した公共施設の整備を推進するとしています。5、時間の経過に配慮した景観づくりでは、公共施設は長期間にわたり使われ続けるものであるため、使用する材料や製品等の補修期間・耐用年数等、整備したときだけでなく、経年による素材の変化や維持管理等にも配慮するとしています。6、経済性に配慮した景観づくりでは、整備費や維持管理費がかかり過ぎないものや、補修に長い時間を要しないもの等を選択し、コストの低減に配慮するとしています。7、安全安心に配慮した景観づくりでは、安全安心を確保し、子どもから高齢者、障がい者の方々にとって使いやすい整備が求められるとしております。
 7ページをごらんください。ここからは、第3章、公共施設の手引きです。1、公共建築物として7ページから21ページにかけて配慮する事項について、具体的に記載いたしました。(1)、全体計画です。周辺のまち並みとの調和を図った解放感のある建築物や植栽の配置とするため、歩行者の動線を意識し、隣接するオープンスペースや緑の連続性を創出するように配慮することなどを記載しております。
 8ページには、(2)、配置、(3)、形態・意匠について記載いたしました。公共建築物は配置を工夫し、周辺の樹木や河川など、景観資源と調和した一体的な配置計画とすることや、壁面の分節化により圧迫感の軽減を図ることが必要であるとしています。
 9ページをごらんください。(4)、色彩についてです。公共建築物の色彩は、基準色内の落ちつきのあるものを基調とし、周辺の建築物や緑と調和した色彩とするとしています。
 10ページをごらんください。(5)、屋上設備等です。公共建築物に附帯する構造物で屋上設備等については、周囲から見えない配置を検討するとともに、難しい場合はルーバー等により修景を施すなどの工夫が必要であるとしています。
 11ページをごらんください。(6)、公共サイン等です。公共建築物に附帯する公共サイン等はわかりやすさと、周辺と調和した形態・意匠や素材に配慮が必要であるとしています。
 12ページをごらんください。(7)、外構です。外構は、道路等の公共施設からの見え方に配慮が必要であるとしています。駐車場・駐輪場やごみ置き場等は周辺と調和するよう、緑化等で修景します。
 13ページをごらんください。(8)、緑化です。ア、既存樹木では、既存樹木をできる限り生かした計画とすることや、イ、調和のとれた植栽では、周辺の緑地や街路樹との調和に配慮した樹種を検討するとしています。
 その他、14ページから16ページでは、ウ、壁面緑化、屋上緑化、エ、エントランスの緑化、オ、擁壁等の緑化、カ、境界部分の緑化、キ、駐車場の緑化における配慮する事項について記載いたしました。
 17ページから21ページでは、(9)、建築物の事例について記載いたしました。ア、コミュニティ・センター等、イ、ごみ処理施設、下水処理施設等、ウ、学校施設、児童向け施設等、エ、文化施設等、オ、市庁舎等、建物の事例ごとに具体的に配慮する事項について記載いたしました。
 22ページをごらんください。ここからは、2、道路です。(1)、全体計画です。道路を計画するに当たっては、沿道の緑化を推進し、歩道の舗装等の色彩や道路附属物については、路線ごとに地域特性を生かした統一したデザインや緑との調和に配慮することが必要であるとしています。
 23ページから30ページでは、(2)、舗装、(3)、道路附属物、(4)、道路占用物件、(5)、電線類の地中化等、(6)、ポケットパーク、(7)、街路樹、(8)、幹線道路の緑化、(9)、公共サイン、各施設における配慮する事項について記載いたしました。
 31ページをごらんください。ここからは、3、公園です。(1)、全体計画です。公園を計画するに当たっては、三鷹らしいコミュニティの景観を創出するため、既存樹木や既存植生の保全及びシンボルツリーの植栽などの検討が必要であるとしています。
 32ページから35ページでは、(2)、公園施設、(3)、サイン、エントランス、(4)、接道部、(5)、緑化における配慮する事項について記載いたしました。
 36ページをごらんください。4、橋梁です。(1)、全体計画です。橋梁等を計画する際は、水辺を含む緑と一体的な景観となるよう配慮し、高欄のデザインや色彩等を周辺の柵等と調和させることなどに配慮することが必要であるとしています。
 37ページから39ページでは、(2)、橋梁本体、(3)、高欄、(4)、橋梁添架物における配慮する事項について記載いたしました。
 40ページをごらんください。ここからは第4章、景観協議の進め方です。協議の流れについては、1、公共施設の整備に関する流れのとおりです。本手引きの対象施設のうち、景観アドバイザーとの協議が必要なものは41ページの2、景観アドバイザーとの協議対象に記載のある規模の公共施設となります。
 3、市民参加です。公共施設を計画する際は、企画・構想、計画及び施工の各段階において、市民が参画できる機会を検討することとしています。早い段階から市民がかかわる機会をつくることは、施設に対する愛着を高めることにもつながると考えています。
 最後に、今後の予定についてですが、本手引きについては年度内に確定し、平成28年度より運用を開始していきたいと考えています。
 説明は以上です。


◯委員長(土屋健一君)  市側の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。質疑のある方、挙手をお願いします。


◯委員(増田 仁君)  では、4点ほど質問したいと思います。6ページの6なんですけれども、景観づくりの考え方ということで、経済性に配慮した景観づくりが6番目にあって、7番目に安全・安心ということで、この点から幾つか質問したいんですけれども、コストを考えると、デザインをよくしていこうと思えば、基本的にコストは当然上がっていくわけで、標準的なつくりから変えていけばいくほど、もののつくりは上がっていくわけですけれども、この今回の景観という範囲で、建物なり、外構なり、その他もろもろですね、いろいろなもののコストが上がるとした場合、どれくらいまで許容コストアップを考えているのか。1.1倍までなのか、1.5倍までなのか、2倍までなのかとあるんですけれども、そういったところ、どの辺を考えていらっしゃるんでしょうかというのが、1つ目です。
 次に、安全安心というところで考えていくと、今道路の中で舗装されているものがタイル状のものですとか、ブロック状のものっていうことは幾つか例示があるんですけれども、これはほかの多くの議員の方、おっしゃられているんですけれども、車椅子、ベビーカー、あと高齢の方で足が悪くなると、何でもないように見えて足をひっかけたりとか、不快な状態になるっていうことで、この辺、配慮しないと、安全安心とは言えないんですけれども、このあたりはどう考えているのかなっていうのが2つ目に挙げられます。基本的にそういった方は、一番単純なアスファルトの平らなのがいいっていうふうにおっしゃられますので、そういったことも踏まえてですね。アスファルトのつくりを色のついた石をまぜるですとか、そういった形でもやり方はあると思いますので、それが2つ目です。
 3つ目なんですけれども、コストをふやすというところと、建物の景観で持つ機能というところで考えた場合、先ほど言った必要最低限の施設としての機能というところを満たすのがまず大前提なのかなと。要は、先ほどコストが1.何倍かという話はしたんですけれども、税金を使うものですので、例えばそれが2倍とかになるんでしたら、同じものを、最低限のものを、機能を満たしたものを2つつくったほうが、まだ市民サービスにいいんじゃないか、そういう話になってきたりするわけなんですね。そういうところで、税金を使うというところと、コストアップというところをどう考えているのか。景観というと、どこまで望ましいというふうに考えているのかですね。非常にわかりやすく言うと、街路灯なんかだといい例なんですけれども、凝ったつくりのいいものなんかあるんですけれども、あれよりも塗装を景観に配慮したものにするだけであれば、大してコストは上がらないんではないかということが考えられます。
 最後に、民間でやられている設計とかで非常にデザインがすぐれたもの、一体的な開発ですね、大きなビルですとか、まちづくりとかあるんですけれども、あれと同程度のものを目標としているんでしょうか。ああいったまちづくりと合わせて考えれば、当然コストアップは物すごいことになるわけで、民間がやるレベルと同レベルの施設の景観づくりですとか、そこまで考えて今回の内容にしておられるのでしょうか。以上、お伺いします。


◯まちづくり推進課長(小出雅則君)  今回のこの手引きにつきましては、職員が公共施設を設計するに当たって配慮すべき内容について、具体的に記載をしております。こういった視点で景観について配慮してくださいっていう視点を記載しているものでございまして、委員おっしゃったように、コストは非常に大事なんですけれども、じゃあ、この施設でどこまでコストがというところについては、個々の事業によって、やはりそこら辺の重みもあると思いますので、具体的にコストアップのことについてまで、この景観の手引きの中には触れてございません。
 それと、あと、民間の設計と同レベルなのかという御質問もいただいているところでございますけれども、民間のその設計というのは具体的にどういうイメージなのかというのが、ちょっと私のほうでははっきりわかりませんが、公共施設も建築物から、大きいことで言えば、外環で今つくっている中央ジャンクション、あそこも公共の道路の中で換気塔ができたり、公園的な整備を進めていこうっていうことで今市と取り組んでいるんですけれども、規模は大きいものから小さいものまで、いろいろとあると思います。そういった中で、設計するに当たって、市の職員だけじゃなくて、国や都が行うものについても、こういう視点でやってもらいたいということをそれぞれの事業者に要請してまいりますので、大きい建物からさまざまな建物、また道路、公園、全ての公共施設で、何も景観の視点で配慮しないでできるものではございませんので、具体的にこういうところを配慮してほしいっていうことを、今回まず第一歩で手引きとして定めたところでございます。


◯道路交通課長(川鍋章人君)  私からは、2点目の歩道の舗装に関してでございますが、一般的には、歩道舗装、インターロッキングブロックというブロックで舗装をしておりますが、私ども、道路をつくる際に当たっては、委員御指摘のとおり、安全安心をまずは第一に考えてつくってまいりたいというふうに考えているところでございます。その後、植栽などがありますと、木の根でインターロッキングブロックが持ち上げられてしまって段差ができたりとか、そういうことがございますので、それにつきましては、日々の維持管理の中で修正をして安全安心を図ってまいりたいというふうに考えてございます。
 以上でございます。


◯都市整備部調整担当部長(田口久男君)  3番目の質問とあわせて総括的にお答えさせていただきます。委員御指摘のとおり、施設機能──公共施設として役割を果たすというのは、それは第一だと我々も考えております。その上で、先ほど小出課長のほうからお話ししたように、いろいろな公共施設をつくるに当たって、いろいろな工夫をしながら、コストも必要以上にかけるということは当然考えていなくて、例えば公園であれば、そういうゆとりのある配置で、もう一度その公園に行ってみたい、そういった施設整備ができるように考えていきたい。
 また、民間の施設との比較で、なかなか難しいんですけれども、公共施設も道路とか公園、いろいろな建物も、余り特殊なものでないものもありますし、シンボル的なものもございます。そういった中で、費用対効果も当然考えながら適切に進められるように。そのための手引きとして、これ、そっくり一つ一つが全部当てはまるということではないんですが、我々職員もこれをもとに勉強しながら、さらにいいものをつくれるように取り組んでいきたいというのが、この手引きをつくった目的ということで御理解いただきたいと思います。


◯委員(増田 仁君)  わかりました。この手引きによって、コストアップが何でもオーケーというふうにならなければいいなというふうに思っております。民間の建物でシンボル的なところでいうと、六本木のあたりにある大きな高層建築物の周りに一体型に再開発して、すごくきれいになっていて、これ、公共でやったらとんでもない費用になるなというのですとか、あとは新しくできてくる駅、ああいったところも非常によくつくられておりますし、ショッピングモールもよくできているところは多くあります。
 あと、もっと身近なところでいうと、宅地の開発でも、普通に分譲しているだけのところと、あとかなりお金をかけて、そこが一体的な街区であると一目瞭然になるような、お金をかけてつくっているようなところもありますけれども、それと同じようなことを街路灯から舗装まで含めて公共でやろうとすると、値段は当然上がってくるわけで。それは、民間だったら、買う人たちが負担すればいいんですけれども、公共だと税金なので、その辺、重々配慮してやっていただければということで、いい形でやっていただければというところが今回の質問の趣旨です。
 以上で終わります。


◯委員(石原 恒君)  まず、この手引き書の位置づけ的なものからちょっと伺いたいんですが、上位に来るのかちょっとわからない、景観づくりのガイドラインというのが平成25年3月に策定して、公共施設に関する記載がないという形で、具体の例示として今回位置づけられているということで、3ページにもそう記載されていますが。
 ということであれば、これは完全に職員だけが見るものだということなんでしょうか。また、工事をやる、そういった設計事務所なりの方もごらんになるんでしょうか。あとは、一般の市民も見える環境にあるんでしょうか、ちょっとそれについて位置づけをお伺いしたいと思います。


◯まちづくり推進課長(小出雅則君)  こちらの手引きにつきましては、職員だけが見られるというものでは、限定しているものではなく、やはりこの手引きの考え方に沿って、まず職員はもちろんのことでありますけれども、職員だけでなく、国とか、公共団体、また、交通管理者とか、電気、通信、ガス事業者──5ページのほうに書いてございますけれども、そういった公共施設を整備する者が、こういった手引きに沿って、こういう考え方を持ってやってもらうように。私どもの事業だけでなく、いろいろな事業で、公共施設全般的にやっていこうということで考えているところでございます。
 当初、このガイドラインの中に位置づけが不明確なんじゃないかっていう、景観審議会からも御意見をいただいて、公共施設のガイドラインみたいなイメージで最初考えていたんですけれども、景観のガイドラインがありますので、その中で、この今回作成したものについての位置づけを手引きという形で明確にさせていただきました。また、インターネット等にも今後記載して、広く皆さんにもごらんいただけるように考えております。


◯委員(石原 恒君)  わかりました。何か別出しにしていく位置づけがいま一つ理解が。そのままだったら、そのままガイドラインの中に入れちゃえばいいんじゃないかなっていう感じもしたもので、それは別建てしたことによってメリットもあるでしょうし、狙いもあると思いますけれども、そういった意味では、実効あるものにしていければと思います。
 あと、ちょっと個別で幾つか質問させていただきます。23ページの舗装でありますが、これは風の散歩道と、あとは武蔵野の森公園付近の市道ということで、タイルになっていますね、歩道。これは私から申し上げるのは、市道ではありませんけれども、吉祥寺通り──ジブリのところですね、非常にでこぼこ道になっています、認識あるかわからないんですけれども。ここは都道なので、たくさんの外国人の方がこの散歩道から、また吉祥寺通りという流れで歩いている中で、三鷹市としてはここを整備すればいいんでしょうけれども、やはり市内を歩いているということで、ぜひ吉祥寺通りのタイルのところもやはり整備を求めていただきたい、そのように感じております。こういった考え方は非常に大切だと思いますので、メンテナンスも含めて、その辺していただきたいと思いますけれども、市側のお考えをお伺いしたいと思います。
 次は、25ページと39ページに、イメージ図等載っていますが、まず、25ページのほうは、電線共同溝の地上機器等のことですけれども、今、現状上の段階だと思いますけれども、それを茶色っぽくするということと、あと39ページは、横に走っている管なんでしょうかね、これの色を変えるということなんでしょうけれども、これは実際実施するんでしょうか、今後こういったことができたらば、こういう色がいいでしょうという仕組みにしていくものなのでしょうか。既存の機器についての考え方について、お伺いしたいと思います。
 それと、次に、ジブリの表示板がありましたね、サイン、30ページ。これも、風の散歩道からずっとありますけれども、これ非常にいいと思うんですけれども、三鷹駅のデッキの上にはないんですね。非常に私も何度も要望として上げさせていただいていますけれども、駅で迷う方がたくさんいます。できれば、これに近いものをやはり乗せたほうがいいんじゃないかと。デッキは三鷹市が管理していると思うので、決して鉄道業者に断ることはないとは思うので、これは散歩道までに導くためには非常に大切だと思います。その点についてお伺いしたいと思います。
 それと、最後に、道路の色ですね。30ページにもちょっと載っていますけれども、本町通りに両端、歩道がありまして、ここ、緑のところ、塗られていますよね。以前はもしかして茶色だったかな、ちょっとはっきり覚えていないんですけれども、あとは「止まれ」のところとか何か茶色に残っているもの、幾つかありますし、また、緑に塗っているところも結構剥がれているところがあります。その辺の補修の計画とかですね。この方向性、非常に大切でありますけれども、その辺の推進という観点でどのように考えているか、お伺いしたいと思います。
 以上です。


◯委員長(土屋健一君)  まず、質問委員さんに、これ、今回、三鷹市の公共施設の景観づくりなので、都道に関してはちょっと質問を控えてください。


◯まちづくり推進課長(小出雅則君)  最初に、吉祥寺通りの整備のお話をいただきまして、ジブリの美術館の開館のころに、たしか合わせて歩道を広げて整備してから一定程度もうたっていて、ふぐあいが起きているところについては、東京都に適切に管理していただくように私どものほうからもお願いいたしますし、歩道整備の時期については、都の中でもサイクル的に、やはり考えているところもあろうかと思いますので、そういったところは確認をしていくように取り組んでいければというふうに考えています。
 あと、既存の機器の考え方ということで、今回、このガイドライン、職員のほうで写真を撮ったり、全部委託でなく、つくっているものなんですけれども、パソコン操作でこういう緑じゃなくて、こういう茶色のアースカラーでやるような、そういうイメージを出しているところであるんですが、実際にまだ電気事業者と今協議しているところではないので、こういった考え方を市の中でしっかり定めてから、今後整備するところなどに、改修に合わせてそれぞれの占有している企業の皆さんにも御理解、御協力をいただきたいというふうに考えているところでございます。
 あと、ジブリの案内サインの標識でありますけれども、これは製作のときにたしか専用の型をつくって、ジブリさんと相談しながら何基っていう数を決めて作成した経過がございまして、新たに追加すると、この型起こしからすると多分莫大な経費がかかるのかなと思っています。型も多分もうないと思いますので。ただ、御趣旨は案内がわかりにくいっていうことなので、ほかの方法で、ちょっと同じサインというわけにはいかないかもしれませんけれども、案内が十分行き渡るように、そういったことはサインの視点から考えていきたいというふうに思っています。


◯道路交通課長(川鍋章人君)  委員御指摘の道路の路側帯の着色ですけれども、本町通りに限らず、剥がれたところについては、その都度着色をしていくということで対応しております。
 以上でございます。


◯委員(栗原健治君)  ちょっとこの確認なんですけれども、前委員からもちょっとあったんですが、38ページのこの高欄のイメージっていうのは、あえてパソコン上でピンクの色づけをしたっていう。本来、実際には下のような水と緑と調和したぎんなん橋というのにされているわけですよね。今までも一定の配慮というか、検討してきているかと思うんですけれども、現状とどう変わるのか。位置づけを、全くそういうことを考えないでやってきてはいないと思うんですよ。だから、今までやってきたことを、ある面では形に起こした景観づくりのガイドラインが策定されている中で、当然三鷹市も施設づくり、さまざまな占用物をつくるのに対しても取り組んできていると思うんですが。
 ページの25は、上が現物で、下がイメージっていうことなんですね、今お話だったと思うんですけれども。今までどういうふうに取り組まれてきたのか、そういう意識づけがされて取り組まれてきていたのかっていうことを確認した上で、今回これによってより徹底することができるということであれば、その位置づけを確認しておきたいというふうに思います。
 この橋梁のほう……。ちょっと何がイメージなのか現況なのかっていうのが混在しているので、ちょっとわかりにくい部分もあるかなというふうに思われるので、このイメージは整理される部分はあってもいいかなと思いますけれども。ちょっと今までの取り組みと、それと、これができてからの市の景観に対する位置づけの姿勢を、これをどういうふうに生かしてまちづくりを進めていくのか、確認しておきたいと思います。


◯都市整備部調整担当部長(田口久男君)  今までの取り組みと、この手引きをもとに、これからの進め方ということで御質問をいただきましたが、今までもいろいろな公共施設をデザイン、設計する際に、そういった景観の視点、当然まちづくり条例の中にもそういった考え方も出ておりましたし、それぞれの担当が周辺環境と調和するような形で、いろいろなデザイン、色彩等も検討しながら進めてきたところでございます。
 ただ、この景観の取り組みを本格的に始めてから、いろいろ専門家の御意見等もいただいております。例えば、従前、緑の多いところだったら、緑のフェンスにしたほうがというような単純な考え方もあるんですが、基本的には、先ほど言ったアースカラーにしたほうが、そのフェンスが目立ちにくくなるとか、そういった専門的な視点もこのガイドラインの中に入っていますので、ガイドラインをベースに公共施設のデザイン等を考えていくものを、ここに基本として載せて、そういったものは、基本的なものはしっかり、どういう公共施設でもそれをベースに策定していこうと。
 こういう言い方をすると、ちょっと誤解を生じるかもしれませんが、公共施設を担当するそれぞれの担当者、一生懸命シンボル的なものをつくるというようなところもあります。ですから、この橋で今挙げたようなものも、例えばこのぎんなん橋のイメージ、これは桜御影みたいなイメージですけれども、こういうシンボル的なことを考えることもありますけれども、ただ、全体の調和を考えると、下のほうの普通の御影石調のもののほうが全体が調和するというような、こういう基本的なところをこの手引きの中で示唆していくということでございます。これに基づいて、今後、地域に調和するようなものを計画するようなことで進めていきたいと考えています。
 なお、ちょっと説明が足りなかったんですが、イメージって書いてあるもの、上と下にあるものがあるんですけれども、これは全て現況ではなく、パソコン上で色を変えたものとか、そういったものになっております。イメージという表現のないものは現況ということで確認していただければと思います。
 以上でございます。


◯委員(栗原健治君)  ありがとうございました。写真の件はわかりました。景観については、やはり感じ方っていうのは人それぞれっていう側面があって、アースカラー的な色彩にしていくっていうことでも、バリエーションがあるというふうに思います。見なれるとなじんでくるっていうのもありますし、どういう色彩、また景観を整えていくのかっていう点を考えたときに、地域の人たちの声、また利用者の声を反映させていくことっていうのはすごい大切だっていうふうに思います。学校も、本当にそれぞれ特徴がありますよね、学校によって。
 やっぱり、地域や、利用者や、その周辺の人たちの声を反映させていくことがとても重要だと思います。その点も書き込まれているので、しっかりとそれを色彩にも、景観にも生かしていくという取り組みを充実させてもらいたいっていうふうに思います。公共施設はえてしてつくる側で一方的にでき上がってみて、その実態がわかるみたいな状況があって、広く知られていない、それにかかわる人はおおよそ知っていても、全体のものになっていないことがありますので、そういう点では、より広範な、市民の声を生かした計画ができるように手引き化していただきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。


◯委員(渥美典尚君)  この景観づくりの手引きというのを見まして、非常に忘れがたいものが1つあります。市役所の人見街道沿いの三日月型の街路灯がかつて鮮やかな青、背表紙みたいな色だったんですよね。あれ、もう20年か25年ぐらい前になるかと思うんですが、わあっと思ったら、ほどなくして落ちついた色に塗られていて、不評だったのかなと思ったところがあってですね。あの失敗経験というのもこれに盛り込まれているのかなと思うんですけれども、その辺の御所見をお願いいたします。


◯都市整備部調整担当部長(田口久男君)  我々、失敗ということでは捉えておりませんが、いろいろ、先ほどの委員さんからもお話がありましたように、景観の捉え方っていうのはそれぞれ、いろいろな思いがあると思います。そういった中で、この手引きの中でも、ちょっとそういう景観審議会でもいろいろ議論があったところなんですけれども、シンボル性を持つものと、調和するものっていうのは、やはり2つあるのではないかと。そういったものをしっかり、施設ごと、その地域ごとに議論した上で、色とかデザインは決めていく必要があるということで、今までの経験からすれば、そういった今御指摘あったような経験もベースにあるということで考えております。


◯委員(渥美典尚君)  ありがとうございます。この景観づくりの手引き、すごくよくできているなという思いで見ていましたけれども、行政の1つの役割として、もう一つの反対側の役目っていうのもあると思うんですね。というのは、新たな斬新なまちづくりをすることによって、それが文化的価値を位置づけるということもありまして、例えば表参道ヒルズのあのまち並みですとか、同じく安藤忠雄さんがやった仙川の安藤忠雄ストリートと呼ばれているところ、あれは官民一体で開発した事業だと思うんですけれども、ああいった文化的価値を創造することも行政の役目だと思いますので、ケース・バイ・ケースだと思いますが、そのあたりも配慮していただければと思います。
 以上です。


◯委員(白鳥 孝君)  今いみじくも渥美委員からも話がありましたけれども、斬新的なアイデアというか、基本的に、例えば道路ってどうしてかまぼこにつくるんだろう、どうして中央でV字型につくらないで、道路ってそういうふうにやらないんだろうっていうふうな、単純な、私もとある大学に行ってちょっと調べたことがあるんですけれども、できることはできるんですよね。ただ、なかなか今既設の道路をそれをするっていうのは大変なコストがかかって、両端にどうしてもU字溝があったり、下水道があったりというような感じでもあるから、それはできないということとか、新たな道路というのはそういった可能性っていうのはあるかなというふうに思います。
 あと、これからちょっと山林の国の政策の中にも、丸太っていうか、何ていうんですか、間伐材とか、そういったものの、今建物で8階、10階建てはもう既にオーストラリア初めどこでも建てて、国や東京都もこれからそんなような意向もあるようでもございます。そんなことも考えながら、例えば少なくともポケットパークの縁のところは丸太にするとかっていう、コンクリートから、なるたけ丸太を使って、材木を使っていくというようなことも必要ではないかなと。
 また、それがまちづくりの中で何かイメージがアップするんじゃないかなというふうに思いますので、どうしてもそういった研究をですね、大きな市役所だったら、そういった研究所もつくるんでしょうけれども、三鷹市あたりではそういうことはできないかもしれませんけれども、アイデアをぜひそういったことで斬新的なことを考えていただければありがたいかなっていうふうに思います。
 以上です。


◯委員長(土屋健一君)  以上で都市整備部報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午後0時05分 休憩



                  午後0時06分 再開
◯委員長(土屋健一君)  委員会を再開いたします。
 次回委員会の日程について、本件を議題といたします。
 次回委員会の日程については、次回定例会の会期中とし、その間必要があれば正副委員長に御一任いただくことにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 3、その他、何かございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようですので、委員会を終了いたしたいと思います。以上で委員会を終わります。お疲れさまでした。
                  午後0時07分 散会