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2015/11/13 平成27年文教委員会本文

                  午前9時29分 開議
◯委員長(加藤浩司君)  皆様、おはようございます。ただいまより文教委員会を開きます。
 初めに休憩をとりまして、本日の流れを確認いたしたいと思います。
 休憩いたします。
                  午前9時29分 休憩



                  午前9時30分 再開
◯委員長(加藤浩司君)  委員会を再開いたします。
 本日の流れにつきましては、1、行政報告、2、次回委員会の日程について、3、その他ということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのように確認いたします。
 教育委員会が入室するまで休憩いたします。
                  午前9時30分 休憩



                  午前9時32分 再開
◯委員長(加藤浩司君)  委員会を再開いたします。
 教育委員会報告、本件を議題といたします。本件に対する教育委員会の説明を求めます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  おはようございます。本日、教育委員会からは9本の行政報告をさせていただきたいと思います。まず個別計画、こちらについて4本ございます。続きまして、三鷹市川上郷自然の村の今後のあり方に関する方針についてと、それから高山小学校の今後の学級数増加への対応について、そして、これは例年御報告をしてございますけれども、平成27年度全国学力・学習状況調査の調査結果について、平成27年度東京都児童・生徒体力・運動能力、生活・運動習慣等調査結果についてでございます。また、追加といたしまして、けさも新聞報道ございましたけれども、三鷹市の公共施設におけます旭化成建材株式会社施工のくい工事についてということで、御報告を順次させていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いをいたします。座って失礼をいたします。
 それでは、まず個別計画についてでございます。現在、個別計画は改正素案の案という段階でございますけれども、教育委員会では平成24年の3月に合計で4つの個別計画を策定いたしたところでございます。このたび、それぞれの個別計画の前期が終了するに当たりまして、第4次三鷹市基本計画第1次改定と整合を図りながら、前期におけます取り組みの成果と検証を踏まえた時点的な修正を行うこととしたところでございます。
 本日は、こうした改正内容につきまして、資料をもちまして、現在こういう改定を進めているという御案内をさせていただきたく思います。内容詳細につきましては、改正素案をもって来月、12月の文教委員会のほうで詳細な御報告をさせていただきたいというふうに思ってございますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、まず初めに三鷹市教育ビジョン2022でございます。お配りをしてございます資料1をごらんいただければというふうに思います。こちら、教育ビジョン2022につきましては、三鷹市自治基本条例及び三鷹市基本構想に基づきまして、第4次三鷹市基本計画との整合を図りながら、三鷹の教育が目指すべき基本的かつ総合的な構想として、施策の方向を定めるものでございまして、全体の計画期間が平成23年度から平成34年度までの12年間となっているところでございます。
 また、この教育ビジョン2022の改定に当たりましては、文教委員会でも毎年御意見をいただいてございますけれども、教育委員会の基本方針と事業計画、こちらの中でさまざまいただきました教育委員会、文教委員会での御意見を反映させて改定を行いたいというふうに考えているところでございます。資料の1ページの1から、2ページの4までにわたりましては、策定時の施策の方向性──これは1番ですが、これは改定前の内容と変わりません。
 そして、2といたしまして、本計画の国や東京都、市の他の計画等との関係の中での位置づけを図形化をしてお示しをしてございます。この図形化につきましても、例えば左側の四角の2番目に、教育振興基本計画(国)とございますが、これは時点修正で改定後には第2期教育振興基本計画となる予定でございます。また、その下の東京都の教育ビジョン、これ第2次となってございますが、これも第3次というふうになってございます。そういったような修正を加えていきたいというふうに考えているところでございます。
 そして、ページをおめくりいただきまして2ページの3といたしまして、今回の改定時期の考え方ということでございます。
 そして、その下、4で三鷹市教育ビジョン2022前期、これが平成23年度から平成26年度までになりますけれども、これまでの達成状況、こちらにつきまして、コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育を中心に書かせていただいております。また、取り組みの成果につきましては、個別の重点施策の成果の集大成といたしまして、本編の中では、例えば児童・生徒の学力の向上であったり、不登校児童・生徒の減少、市立中学校への進学率の増加、また各学校の教育ボランティアの増加などについて記載をしていきたいというふうに考えているところでございます。
 3ページの5番、計画期間については、お話をしたとおりでございます。
 その下、今後のスケジュールでございますが、来月、文教委員会で素案を固めまして、こちらの御報告をさせていただきたいというふうに思っております。年が明けて、1月にはパブリックコメントを実施して、さまざま市民の皆様から広く御意見をいただきたいというふうに思っているところでございます。最終的には年度末、こちらで個別計画の確定作業に入ってまいりたいというふうに思っているところでございます。
 4ページ目に、現在の体系をお示ししてございます。大きく4つに分かれた中で、重点施策それぞれということでございますけれども、この重点施策につきましても、これまで基本方針と事業計画の中でいただきました御意見も反映しながら、例えば重点施策を移したり、新しい項目を追加したりというような修正を図っていきたいというふうに考えているところでございます。教育ビジョン2022については以上でございます。
 続きまして、三鷹市教育支援プラン2022でございます。資料の2をごらんいただきたいというふうに思います。こちら、体系を、基本的には個別計画それぞれ整合をとった改定としたいというふうに思ってございますが、1番、施策の方向ということでございますけれども、こちらにつきましては、平成26年の1月に新たに障害者の権利に関する条約を批准いたしましたので、こういったことに伴って内容を加筆したいというふうに考えてございます。
 2番の三鷹市教育支援プラン2022の位置づけでございますけれども、こちらも先ほどと同様に他の計画等の変更がございます。大きくは、この網かけの四角の3番目に、三鷹市次世代育成支援行動計画(後期計画)とございますが、これは現在は子ども政策部所管の三鷹市子ども・子育て支援事業計画というふうになってございますので、こういった修正を加えてまいりたいというふうに考えてございます。
 2ページ目、こちら第1次改定の基本的な考え方、これは時期的なものですので、先ほどと同様でございます。そして、4番の支援プラン2022の前期の達成状況でございますけれども、こちらにつきましては、教育支援コーディネーターを中心といたしました校内委員会が充実をして、通常の学級において支援を必要とするお子様方に対する個別指導計画、個別の教育支援計画の作成実績が着実に増加をしているということ。そして、総合教育相談室では、スクールソーシャルワーカーのさらなる機能の充実と活用を図るために、教育相談員とか、あるいは市の採用でありますスクールカウンセラー、こちらに研修を実施いたしまして、全体的な組織的体制強化を推進していくこと。
 また、子ども家庭支援ネットワークにつきましては、今後、新施設に子ども発達支援センター(仮称)が加わる予定でございますので、これまでにも増して各小・中学校が児童・生徒を指導、支援する他の機関との積極的な連携を図っていく、充実をさせていく旨、記載をしたいというふうに考えているところでございます。
 3ページになりますが、こちらも今後の予定は、先ほどの教育ビジョン2022と同様でございます。素案をもって12月の文教委員会で御報告をさせていただきながら、パブリックコメントを年明け実施をして、3月末に確定をしたいと考えてございます。
 また、この教育支援プラン2022につきましては、本編では、現在、東京都が導入をするということとしております特別支援教室、こちらにつきましても記載する予定でございまして、現在、普通教室におけます情緒障がい等の児童の増加に対応するために、現在の、子どもが設置校に通うという形から、今後、全小学校に設置をする予定の教室に教員が巡回、通っていくというような形態変更を行うということでございますので、これまでの三鷹での実績、取り組みを踏まえまして、さらにそういった支援教育を充実する旨、記載をしたいというふうに考えているところでございます。
 4ページ目に、こちらもやはり現行の体系がございますが、こちらについては大きく変更する予定はございませんけれども、内容について文言等の一部修正を加えていきたいというふうに考えているところでございます。


◯教育委員会事務局教育部生涯学習担当部長(宇山陽子さん)  続きまして、三鷹市生涯学習プラン2022の改定について御説明いたします。資料の3をごらんください。
 この計画は、市民が「いつでも、どこでも、だれでも、そしていつまでも」学ぶことができるよう学習環境を整備するとともに、「ともに学び、学びを活かし、学びの成果や絆が地域に受け継がれていく心豊かな社会をつくる」ことを基本目標として、学びの循環の実現を目指しています。第1次改定では、引き続きこの基本目標や学びの循環等を継承してまいります。
 2の計画の位置づけですが、この計画は、三鷹市自治基本条例や三鷹市基本構想に基づき、第4次三鷹市基本計画の施策を具体的に推進するための個別計画として、生涯学習施策を総合的に推進するものです。
 そして、教育基本法では、第3条で生涯学習の基本理念を規定しておりますが、この理念を三鷹市において推進する位置づけを持つものです。具体的には、毎年策定する基本方針と事業計画の中で重点を明確にして、具体的な施策、事業を推進してまいります。
 3の第1次改定の基本的な考え方ですが、前期が終了するに当たり、第4次三鷹市基本計画の第1次改定と整合を図るとともに、前期における取り組みの成果と検証を踏まえた時点修正的な改定を行うこととしております。
 2ページをごらんください。平成23年度から平成26年度の計画前期の達成状況ですが、現行の計画では、各論に掲げる多岐にわたる生涯学習関連事業に加えて、5つの重点事業を掲げております。中段の(2)、具体的な生涯学習の取り組みの成果ですが、1つ目の新川防災公園・多機能複合施設(仮称)の整備では、管理運営計画を策定し、平成27年6月に公表をしたところです。
 2つ目、イ、南部図書館の整備は、予定どおり平成25年11月に開館をいたしました。
 3ページのウ、三鷹市スポーツ推進計画2022の策定と推進は、平成26年5月に計画を策定し、その推進を図っているところでございます。
 4つ目、スポーツ祭東京2013(東京国体)ですが、平成25年度に開催され、多くの市民ボランティアの協力のもとに円滑に競技運営を行い、スポーツへの関心を高めたところです。
 5つ目、三鷹型エコミュージアム事業の推進では、大沢の里の各種事業に加えまして、大沢二丁目古民家(仮称)につきまして整備方針を見直し、平成30年度の供用を目指すということになっております。
 4ページ、計画期間と今後のスケジュールにつきましては、教育ビジョン等他の計画と同様となっております。なお、今回の改定では、計画の基本的視点としまして、新たに生涯学習振興行政の総合的な推進という考え方を加えることとしております。これは新川防災公園・多機能複合施設(仮称)の生涯学習センター、スポーツセンターでの新たな事業展開に向けて、今後の生涯学習振興行政に必要とされるネットワーク型の行政を目指すという考え方です。市長部局や教育委員会のみならず、ネットワーク大学、市民協働センター、民間団体、NPO、大学、企業とも積極的に連携を図り、個々人の生涯にわたる学習の継続性にも配慮しながら協働して取り組むこととしております。
 また、計画中期の4年間の重点事業としましては、新川防災公園・多機能複合施設(仮称)の整備、それから図書館の基本方針の策定と推進、そしてスポーツ振興計画の推進、エコミュージアム事業の推進、大沢二丁目の古民家の整備の5つの事業を想定しているところです。
 5ページには、現行の事業体系を参考として掲げていますが、改定では、こちらの4つの基本施策のもとに、第4次三鷹市基本計画の第1次改定に盛り込まれるさまざまな生涯学習関連事業や、主な個別事業を取りまとめてまいります。生涯学習プラン2022については以上でございます。
 続いて、みたか子ども読書プラン2022について説明いたします。資料の4をごらんください。施策の方向ですが、みたか子ども読書プラン2022は、読書に親しむ環境の整備を推進し、子どもたちの自主的な読書活動を支援するということを目的としております。本計画では、ゼロ歳から18歳までを対象とし、全ての子どもが家庭、地域、学校であらゆる機会と場所において自主的に読書活動を行うことができる読書環境を整備することを基本理念としまして、子どもが本を手にする仕組み、そして、読書の楽しさを伝える仕組みという、2つの柱により推進することとしております。
 学校、家庭、地域における図書館の取り組みの拡大を初め、関連施設・団体・ボランティア等々の連携の強化を基軸に、子どもの読書環境の一層の充実と、課題でありますヤングアダルト世代への対応に取り組むこととしております。
 3の第1次改定の基本的な考え方ですけれども、平成27年度の第1次改定に当たっては、国や東京都の動向を踏まえ、第4次三鷹市基本計画第1次改定との整合を図るとともに、みたか子ども読書プラン2022の前期の成果と検証に基づき、新たな事業展開や継続的な取り組みを発展的に充実させることにポイントを置き、拡充を行うことといたしました。
 また、この間の子どもを取り巻く生育環境の変化や図書館協議会の提言などに基づきまして、読書や図書館の利用に関してさまざまな困難を抱える子どもたち──本や読書に縁遠いというような環境にある子どもたちにも届くサービスを目指すという視点で見直し、読書環境の整備と、読書活動の支援の一層の推進を図っています。
 そして、前期の達成状況でございますが、指標1として掲げております中高生世代にも注目した図書館資料の充実、資料23万点の収蔵を目指すという指標を掲げておりましたが、これにつきましては平成26年度で22万7,470点ということで、ほぼ目標に既に迫るというような増加をしております。これにつきましては数値の上方修正を考えているところです。
 指標の2、ゼロ歳から18歳までの利用の拡大ですが、これは市立図書館の利用の拡大ということですが、こちらにつきましては平成22年度から平成26年度、高水準ではありますが若干の減少傾向にあります。全国的に図書館の貸出冊数の減少傾向が見られるという中ではございますが、目標指標について少し下方修正をしなければいけないかなというふうに考えているところです。
 指標の3、本を読む小・中学生の割合の拡大。こちらにつきましては、東京都の調査などでも未読者率という、1カ月間に本を一冊も読まなかった児童・生徒の割合は減少しておりまして、着実な進展が見られるところです。
 (2)、具体的な取り組みについてですけれども、2つの柱の1つ、子どもが本を手にする仕組みとしましては、南部図書館の整備、子育て支援施設への出前事業や、推薦図書の絵本パックの配置、団体貸し出しやリサイクル図書提供のサービス拡充などを行い、読書環境の整備に取り組んでまいりました。
 また、もう一つの柱の、読書の楽しみを伝える仕組みとして、中高生世代向けにはPOP大賞などのイベント実施のほか、「みたかとしょかん図書部!」という中高生のグループを結成しまして、図書館資料の充実とともに、同世代の部員による活動、情報発信というものを行っております。
 そのほか、図書館サポーターの養成ですとか、実践活動、読書に関する相談の拡充、図書リストの充実など、多様な読書活動の支援の取り組みを進めてまいりました。
 5の計画期間としましては、平成27年度から平成34年度ということで、基本計画と改定時期を整合を図りながら必要な見直しを行います。改定のスケジュールにつきましては、そのほかの、教育ビジョン等と同じ改定スケジュールとなっております。
 4ページ目に現行の体系を参考としてつけております。説明は以上です。


◯総務課長(高松真也君)  私からは、資料の5、三鷹市川上郷自然の村の今後のあり方に関する方針につきまして、御説明をさせていただきます。A3判の資料5をごらんいただけますでしょうか。まず左上、1番、経過及び趣旨でございます。市では庁内プロジェクトチームにおきまして、平成25年2月に取りまとめました報告書がございますけれども、こちらでは、教育委員会が所管する校外学習施設、三鷹市川上郷自然の村につきましては、施設を廃止した場合、小・中学校の自然教室の実施に大きな影響があることから、引き続き今後の施設のあり方の検討を継続することといたしまして、平成26年度以降の指定管理期間を3年に短縮する中で、教育委員会内の関係課によりますプロジェクトチームによりまして効率的な施設運営の検証、自然教室のあり方など、さまざまな角度から検討を行ってまいりました。
 その検討結果を踏まえまして、市長部局とも調整しながら今後の施設のあり方に関する方針を定めたものでございます。2から5までが、検討結果について調査、分析、検証の状況をまとめたものとなります。
 まず2、自然教室のあり方でございますが、こちらは原点に立ち返り、自然教室実施の意義、目的・効果と実施に当たっての条件を踏まえて、複数の施設について自然教室での利用を検討いたしました。まず、小学校についてですが、小・中一貫教育校としての学園内2校合同による自然教室を行い、児童が交流することで、円滑な中学校生活への移行が図られております。今回、民間施設も含めた複数の施設について、実施に当たっての条件を踏まえて利用を検討いたしましたが、小・小連携による自然教室を年間指導計画に沿って実施できる施設は、川上郷自然の村をおいてほかになく、その他の条件についても自然の村を上回る施設はございませんでした。改めて川上郷自然の村だからこそ学園の2校合同による自然教室を計画的、かつ確実に実施できることを確認したところでございます。
 また、中学校については、自然教室が実施可能な施設はあるものの、生徒数によっては規模の面から全ての中学校が同じ施設を利用できないということから、施設内容の差や経費負担のあり方、新たなスキー場の選定などの課題がありました。中学校におきましても7校が同じ施設を利用することができ、地域の指定管理者だからこそ緊急時の迅速かつ適切な対応が可能であることに加えまして、小・小連携により自然教室を過ごした仲間と再び同じ場所で異なる季節の自然教室を実施することの効果など、川上郷自然の村での実施がより望ましいことを確認いたしました。
 次に、3、効率的な施設運営です。これまでの取り組みを踏まえまして、経費削減に向けたさらなる対策について具体的に検討を行っております。(1)、経常経費の見直しとして、平成27年度予算では、業務見直し等により、平成25年度予算比で約510万円の指定管理料の削減を行っておりまして、さらに今後も照明器具のLED化などによりまして、光熱水費の一定の削減が可能と見込んでおります。
 (2)、一般利用者の拡大につきましても、指定管理者との協働により団体利用者の確保、他自治体移動教室、自然教室の誘致、バスツアーなど自主事業などの取り組みが一定の成果を上げていることから、これらの方策を引き続き実施拡充することによりまして、一般利用者のさらなる増加と指定管理料の削減が可能であると考えております。一方で、今後の利用者拡大に向けまして、早期の予約対応ですとか、柔軟な料金制度の導入等を検討課題として挙げております。
 次に4、右側ですね、施設に係る財政面の検証ですけれども、現在の施設の管理運営に要する経費は、指定管理料と施設使用料等、平成26年度決算で約7,300万円となっております。また、今後必要と見込まれる更新経費について、改めて施設の現況を調査し、当面対応が必要なものについて整理したところ、これまで計画的なメンテナンスを実施し、比較的良好な状態であることから、平成28年度から平成32年度までに計画的に改修した場合、5年間で約5,200万円を要するという結果となっております。今後も計画的なメンテナンスを行うことによりまして、できる限り長寿命化を図っていくことが可能と考えております。
 5、抜本的な施設運営のあり方の見直しですけれども、選択肢の1つとして、利用者の比較的少ない冬期の施設閉鎖や、施設運営形態そのもののあり方などについても検討を行いましたが、いずれも新たな財政負担の想定や指定管理者等との十分な調整などが必要であることから、今後の検討課題としております。
 以上の検討結果を踏まえまして、6に今後の方針を記載しております。小学校の自然教室は他の施設での実施が困難であり、中学校の自然教室も川上郷自然の村での実施が望ましい。さらに、効率的な運営と一般利用者拡大に向けた取り組みの継続により、指定管理料の削減が可能であるとの検討結果を踏まえまして、下の丸印ですが、川上村振興公社を引き続き指定管理者としながら、さらなる経費削減や一般利用者の拡大など、効率的な施設運営の取り組みを継続し、今後も校外学習施設・市民保養施設としての活用を図ることといたしました。
 私からは以上でございます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  続きまして、高山小学校の今後の学級数増加への対応についてでございます。資料は6番目にございます。去る7月の10日に高山小学校におきまして学校の保護者並びに地域の皆様への説明会を開催いたしまして、その後、その説明会やその後にいただきました御意見を踏まえまして、極力いただいた御意見を反映しながら設計会社や学校等とさまざま検討を重ねてまいりました。
 本日は、あす14日に第2回目の保護者、地域の皆様に対する説明会を開催するに先立ちまして、時限つき新校舎、これから建てる新校舎の基本設計等について御説明をさせていただきたいというふうに思います。まず、1番目のポイントでございますけれども、今回新たに新築をいたします校舎の位置でございますけれども、図面をごらんいただきますと、当初、既存校舎との接続の視点から敷地西側を基本に考えてございましたけれども、学校生活の上で子どもたちへのメリット、校舎に望まれる、例えばこれから児童・生徒数がふえると当然教職員もふえますので、職員室であったり、あるいは今1つありますけれども、保健室──ベッド数がやはりこれでは足りなくなることが考えられますので保健室、それから更衣室等、そういったものの施設・設備、近隣への影響を加えまして、工事期間中の校庭の確保、そして特に工事期間を中心として念には念を入れました子どもたちへの安全対策などを総合的に判断をいたしまして、最終的に校舎の東側、こちら、新たに既存校舎との接続点が見つかりましたので、こちらに建築をするということとしたところでございます。
 今後につきましては、この基本設計をもとに説明会等でいただく御意見などを踏まえまして、年度末に向けた実施設計を進めていくという予定でございます。
 図面につきましては、担当課長より御説明を申し上げます。


◯学校施設再生担当課長(小泉 徹君)  それでは、私のほうから施設プランの概要につきまして御説明をさせていただきます。資料の1枚目をごらんください。こちら、配置図となってございます。校庭の東側に2階建ての校舎、延べ床面積が約1,400平米、普通教室で12教室相当の校舎を建築する内容となってございます。また、構造は校舎の使用期間を14年間と見込んでいるため、軽量鉄骨造としておりますが、外壁や内装、教室の仕様等につきましては既存校舎と同等の性能を確保することが必要であると考えております。
 青い点線が児童の通学動線となっております。現在、南門からは校庭の西側を通りましてピロティーに入っていくようになっておりますが、今回、新校舎の西側、既存校舎の南側に新たに通路を整備いたしまして新校舎や既存校舎に入っていく計画となってございます。北門からは、ピロティーを通りまして、既存校舎南側の通路を通り、新校舎に入っていくことになってございます。
 また、ピンク色の点線は、給食のワゴンや、新校舎と既存校舎との間の児童の動線となってございます。新校舎と既存校舎の間につきましては、既存校舎中ほど、保健室の横にあります出入り口から渡り廊下を整備いたしまして、図面記載の動線により行き来するようになってございます。給食ワゴンにつきましては、渡り廊下を通って新校舎の中に整備するワゴンプールに置かれ、児童はそこから自分の教室にワゴンを運んでいただくということになります。
 2枚目をごらんください。こちらは、断面図と平面図となってございます。下の左側が1階、右側が2階の平面図となってございます。1階の右上が昇降口となっており、1階、2階、それぞれに普通教室、6教室ずつ、計12教室分を確保してございます。新校舎の教室のあり方や使い方等につきましては、年度ごとの不足教室の状況を踏まえつつ、学校の御意見を確認しながら今後検討していくこととなりますけれども、1階の普通教室、5と6、2階の普通教室11と12の間の壁はなくしまして、特別教室とすることも可能となってございます。また、1階の右下、北東には新校舎で学習する児童の安全等を確保するため、新校舎の学級担任などのための職員室と保健室を確保してございます。
 続いて、3枚目をごらんください。こちらは、工事期間中の仮設計画案となってございます。上段が東側に校舎を配置した場合、下段が西側に校舎を配置した場合となります。ピンク色の線が工事の仮囲いを行うラインとなり、校舎を西側に配置した場合は、工事車両の出入り口のための通路を確保する関係から、東側に配置した場合に比べて工事エリアが広くなり、使用できる校庭のスペースが小さくなります。また、児童の通学動線につきましても、西側に校舎を配置した場合は仮囲いとの間を通るようになりますので、防犯や工事の安全管理上課題のある形となってございます。校舎の東側に配置することによりましてこうしたことが解消されますので、校舎を東側に変更したメリットの1つであるというふうに考えております。
 説明は以上でございます。


◯指導課長(宮崎倉太郎君)  それでは、平成27年度の全国学力・学習状況調査について報告をさせていただきます。全国の学力・学習状況調査は、小学校6年生、それから中学校3年生の全児童・生徒を対象とした国の悉皆調査になっております。全国で小・中学校合わせて約3万校、約214万人の児童・生徒が参加しております。三鷹市でも全22校、約2,300人の児童・生徒が参加いたしました。
 実施日は平成27年4月21日、火曜日でした。調査内容ですけれども、国語、それから算数、数学、理科、そして学習状況に関する質問紙調査というふうになっております。本調査は、主に知識に関するA問題、それから主に活用に関するB問題の2種類を、国語、算数、数学、それぞれで出題しております。理科につきましては、主として知識に関する問題、主として活用に関する問題が出題されておりますが、理科については3年ごとという実施になっておりまして、前回、平成24年の調査については抽出校のみでした。今回から悉皆というふうになっております。
 本調査で測定できる学力は、大きな学力というところの特定の一部分になりますので、学校における教育活動の1つの側面であるということに御留意をいただければと思います。1枚目の資料でございますが、小学校の結果になっております。裏表になっております。三鷹市の平均正答率ですけれども、国語、算数、理科、ともに東京都及び全国の平均と比較しまして上回っておりまして、学習状況が水準以上であると言えるかと考えております。平均正答率の数値では、三鷹市は東京都や全国に比較して著しい課題は見受けられませんが、問題ごとに分析をしてまいりますと、東京都や全国において正答率の低い設問につきましては、やはり三鷹でも同様に正答率が低いという傾向はございました。そういった問題、主な課題、それから学習指導に当たってのポイントにつきましては、後ろのほうにつけております資料にございますので、そちらをごらんいただければと思います。
 2枚目の中学校の結果、これも裏表になっているかと思いますが、三鷹市の平均正答率は小学校同様、やはり全ての教科で東京都及び全国と比較して上回っておりまして、水準以上の学習状況であると言えるかと考えております。こちらも、特に東京都や全国に比較して著しい課題等は設問ごとには見られませんが、やはり東京都及び全国で正答率が低い設問につきましては、同じような傾向であったということでございます。同じく後のほうにつけてございます資料に具体的な設問例が載っておりますので、御参照ください。
 3枚目及び4枚目ですけれども、小学校と、中学校と、経年変化というものを示させていただいております。平成25年度から平成27年度の平均正答率を比較してございます。どの程度、東京都及び全国の平均率を三鷹市が上回っているのかということを示させていただきました。全調査において三鷹市の平均正当率が東京都と全国平均を上回っているということが、まず第一です。そして、問題の難易度が年ごとにもちろん異なりますし、一律な比較はできないかと思いますけれども、小学校では国語のAは全国との比較で7.7ポイント、それから国語のBにつきましては6.7ポイント。特に国語のAは、平成26年度も国語のBを上回っている状況でございます。算数ですけれども、過去2回とほぼ同じ傾向を示しておりまして、算数Aは5.7ポイント、算数Bは7.8ポイント上回る数値を示しております。平成25年、平成26年につきましても、算数Bの上回り方が算数Aよりも大きくなっているということでございます。
 小・中学校ともに、平成25年度から主に知識に関する算数Aよりも、主に活用に関する算数Bのほうが上回り方が大きくなっており、少人数習熟度別指導の効果の1つではないかというふうに考えております。
 5枚目になりますけれども、小・中学校の質問紙調査の結果をまとめてございます。こちらなんですけれども、学習意欲や学習方法、学習環境、それから生活のあらゆる側面に関して調査をしたものになっております。今回まとめさせていただいたものにつきましては、三鷹「学び」のスタンダード(家庭版)に関連のある項目をピックアップして掲載させていただいております。
 朝食を食べていますかについては、していると答えた人数は東京都・全国よりは多いんですけれども、平成25年から平成27年にかけて小・中学校ともに若干その人数は減っている状況でございます。同様に、毎日同じぐらいの時間に寝ますか、毎日同じくらいの時間に起きますかについても、同じような傾向が見られます。一方、家の人(兄弟姉妹を除く)と学校での出来事について話しますかにつきましては、平成25年よりも平成27年のほうが、していると答えた人数が上回っています。小学校においては、東京都・全国よりも上回っておりました。
 課題が見られる項目につきましては、三鷹「学び」のスタンダードの家庭版や、各学園で今作成をしておりますスタンダード等を活用して、引き続き家庭への啓発を進めていきたいと考えております。なお、お手元の資料では全てを網羅しているわけではございませんで、三鷹市の小・中学生についての質問紙調査全般の傾向といたしましては、ほぼ全ての項目で全国や東京都に比べて良好な結果であったということでございます。特に中学校での総合的な学習の時間で、自分で課題を立てて情報を集め、整理して、調べたことを発表するなどの学習活動に取り組んでいますかという項目につきましては、東京都と比べて17ポイント上回っていると、非常に顕著な数値となっております。また、小学校で、あなたの学校では学級会などの時間に友達同士で話し合って学級の決まりなどを決めていると思いますかについても、東京都に比べて4.7ポイントと比較的顕著な数値となっております。
 一方、全国、あるいは東京都と比べて低かった項目なんですけれども、これは強いて言えばという形なんですが、中学校では学習塾──これは家庭教師を含むんだそうですけれども、勉強していますかがマイナス3.5ポイント、小学校ではさらにほんのわずかになるんですが、友達と話し合うとき、友達の話や意見を最後まで聞くことができますかの項目で、若干低い数字となっておりました。
 この学力・学習状況調査の全体の今後の結果の活用についてです。まず、各学校ではこの調査の結果も踏まえながら、授業改善推進プランを作成しております。調査結果を踏まえた授業改善となるように指導しておりまして、既にこれについては学校から提出があったところでございます。さらに、今各学校では来年度、平成28年度の教育課程の編成を始めているところでございまして、そちらのほうにも反映をさせていきたいと考えております。
 あわせて、三鷹「学び」のスタンダードをもとに各学園が「学び」のスタンダードの策定を進め、地域、家庭の状況も踏まえながら、家庭学習を含めた望ましい学習習慣について、学校、家庭、地域が一体となって学力向上を推進する総合的な方策を示すように指導をしているところでございます。以上が学力の報告になります。
 続きまして、平成27年度東京都児童・生徒体力・運動能力調査の結果でございます。続いては体力になります。この調査ですけれども、小学校1年生から中学校3年生まで、全ての学年の児童・生徒ということで、毎年4月から6月末までの期間に実施をしているものでございます。1枚目ですけれども、全ての学年の調査結果をまとめさせていただいたものでございます。表側が小学校、裏側──裏面が中学校になっており、それぞれ各学年ごとに上段が男子、下段が女子というふうになっております。
 種目ごとに縦に見ていただければおわかりいただけるかと思いますが、左側に昨年度の結果、右側に今年度の結果を記載しておりまして、前年度と比較して上回っていれば青い矢印、それから下回っていたら赤い矢印、同じ場合はイコールという記号をつけさせていただいております。また、学年ごとに、上の段に東京都の平均、下の段に三鷹市の平均を記載しておりまして、東京都の平均を上回っている場合は青、そして下回った場合はピンクの色づけをしてございます。
 そして、項目を合わせた調査全体につきましては、一番右側の欄になっております。合計点を見ていただきますと、今年度は小学校第1学年の女子を除いて全ての学年で東京都の平均を上回りました。特に中学校では男女とも前年度の同学年の結果も上回っている状況でございます。種目別に見ていきますと、反復横跳び、それから立ち幅跳び、この結果が非常に良好で、小学校低学年を除いて全ての学年で男女とも東京都の平均を上回っております。特に中学校の立ち幅跳びにつきましては、全学年で男女とも前年度の同学年を上回っております。昨年度から各学校で調査を実施する際に、十分な練習の機会を設けるようにということで指導してまいりました。それが、反復横跳びや立ち幅跳びなど、多少なれが必要な種目の結果につながったのではないかなというふうに考えております。
 一方で、課題が見られる種目につきましては、中学校の握力でございまして、全学年の男女とも東京都平均、それから前年度の同学年の記録を下回っております。また、小学校のソフトボール投げにつきましては、4年生までの男女と5年生の女子で東京都の平均を下回りました。特にこのソフトボール投げ、ハンドボール投げにつきましては、全身を使って、そして投げるコツが必要だということで、今年度、小学校5年生と中学校2年生で外部講師、専門家を招きまして、全ての学校で実技指導を実施しております。その結果、中学校2年生では都の平均と前年度同学年の記録を上回りましたけれども、小学校5年生では、男子が都の平均は上回りましたが、男女とも前年度同学年の記録を下回ってしまいました。ここには1つ課題があるかなと、後ほど述べます。
 全体としては、小学校第3学年までは東京都の平均を下回る種目が多いことから、これは色を見ていただくと大体概観ができるんですけれども、やはり低学年からの取り組みを推進する必要があるというふうに考えております。
 続いて、2枚目の資料になりますけれども、小学校第6学年と中学校第3学年を取り出したグラフになっております。赤い線が三鷹市、青い線が東京都でございます。左側のほうは平成25年度からのそれぞれの小6、中3の合計点をグラフで示したものでございます。昨年度と今年度は男女とも都の平均を上回るようになりまして、小6女子、中3男女は今年度のほうが上回り方が、その大きさが大きくなっているというふうに見られます。これは昨年度から練習期間を設けたこと等の成果があらわれているのかなと思います。
 右側ですけれども、今回の小6、中3の3年間の経年変化を示したもので、同じ集団を3年間追跡したグラフになっております。学年が上がっても東京都との差にそれほど大きな変化はありませんけれども、中2から中3にかけて男女とも東京都の平均に対しての上回り方が大きくなっております。考えられる要因といたしまして、中学校では部活動が盛んに行われておりますので、小学校と比べて日常的に運動する機会、これが多くなっている生徒が多いのかなということを考えております。
 まとめといたしまして、今年度の調査結果を見ますと、実技指導をしてまいりましたが、一定の効果はありましたが、やはり日常的に体力、運動能力の向上を図ることが重要だというふうに受けとめております。そこで、平成28年度、来年度につきましては、小・中学校全校から体育担当教員の代表を集めた委員会を立ち上げて、各学校における体力・運動能力向上の取り組みの充実を図ることを進めてまいたいと思っております。
 報告は以上でございます。


◯学校施設再生担当課長(小泉 徹君)  それでは、三鷹市公共施設における旭化成建材施工の杭工事につきまして御説明をさせていただきます。資料の9をごらんください。横浜市のマンションにおけますくい工事のふぐあいを受けまして、三鷹市独自に調査を実施しておりましたところ、10月28日に旭化成建材が公表いたしました過去10年間のくい工事3,040件のリストの中に、三鷹市の公共施設工事2件──中央保育園・母子生活支援施設建てかえ工事、第二小学校耐震補強第2期工事が含まれていることが判明いたしました。
 第二小学校耐震補強2期工事におきましては、西校舎の東面に設置した外づけのフレームの基礎部に12本のくいを打っておりますけれども、市及び元請建設業者におきまして工事施工報告書の記録を調査いたしましたところ、データの流用等は見受けられず、また、11月6日には現地調査を行いまして、建物に傾斜や沈下等の問題がないことを確認いたしました。さらに、11月10日には旭化成建材からもデータの流用がない旨報告を受けております。
 こうした調査の結果と施設の安全性の確認につきましては、昨日プレスリリースを行いまして公表するとともに、文書により保護者の方々にお知らせしているところでございます。なお、データの流用が判明いたしました中央保育園・母子生活支援施設建てかえ工事の調査結果につきましては、参考資料として添付しておりますので御参照いただければと思います。
 また、流用が行われた原因につきましては、市からも究明を求めておりますけども、旭化成建材において現在調査を行っているというところでございます。
 説明は以上でございます。


◯委員長(加藤浩司君)  教育委員会の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。


◯委員(半田伸明君)  おはようございます。行政報告、教育委員会報告、エ、みたか子ども読書プラン2022の改定について質問をいたします。資料を拝見しておりますと、資料4の1、施策の方向というところで、3段落目ですか、本計画は、ゼロ歳から18歳までを対象とし、三鷹市の全ての子どもが、家庭、地域、学校であらゆる機会とあらゆる場所において、自主的に読書活動を行うことができる読書環境云々とあります。つまり、学校も入っていますよね。
 ただ、所管としては、御報告いただいたのは生涯学習担当部長から御報告をいただいたと。そこで確認をまずさせていただきたいんですが、みたか子ども読書プラン2022の現在の内容を──ちょっと私、今手元に資料がなくて大変申しわけないんですがお教えしていただきたいんですが。学校でこのような取り組みをするべきだとか、やる予定だとかいったことは、このみたか子ども読書プラン2022の中に入っているのでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部生涯学習担当部長(宇山陽子さん)  みたか子ども読書プラン2022の中では、学校との連携というようなことで、例えば学校で行っております年間の読書推進計画、そういったものについての記載と、あと、特に司書教諭、それから学校図書館司書との連携、それから、それらに対する研修ですとか、あるいは情報、連絡というようなことについて推進していく旨が記載されています。


◯委員(半田伸明君)  つまり、体制面でこのような人員配置をするとか、そういったことは書いてあるんだけども、学校教育においての読書のあり方そのもの、つまり教育の中身として読書のあり方がこうあるべきだ、こういうふうにしていきますよということを書いているわけではないということでよろしいのか、一応確認です。


◯教育委員会事務局教育部生涯学習担当部長(宇山陽子さん)  読書指導の教育課程の内容というようなことについては触れておりません。


◯委員(半田伸明君)  そこが若干ひっかかっておりまして、こういうのは縦割りですからやむを得ないのかなと思いますけれども、近時、ちょっとおもしろいニュースが流れたんですね。学校で朝読書の習慣を義務づけた。自治体名はちょっと伏せておきます。調べればすぐわかると思います。学校で朝読書の義務づけをした。たった10分なんだけどね、1時間目が始まる前に10分間必ず読書をしなさいと。実は、これをやったところは遅刻率が激減しているんです。
 本を読むだけでなぜ遅刻が激減するのか、私は本当に不思議だったんですが、心理面にどういう影響を与えるのか、生活行動様式に影響を与えるのか、それはちょっとわかりませんけどね、つまり学校教育のあり方の一部に、読書を取り入れることによって学校生活の中で改善が図られている事例が出始めている。子ども読書プラン自体は生涯学習ということは、これはよくわかるんですが、施設の配置云々、人員配置云々ということになろうかと思うんだけども、学校教育との関係を考えた場合、学校教育の中で読書のあり方をどう設定するのかは生涯学習ではない。ところが、子ども読書プランとしては生涯学習であると。どうも、やっぱりここはちぐはぐな感じがいたします。このあたりは一定の統一性を考えたほうがよろしいのではないかと思いますが、教育部長の御見解をお伺いしておきます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  まず実態からお話ししますと、今お話のあったような義務化をして読書をさせるというようなことなんですが、これについては各学校長が学校経営方針の中で──これは義務化といいますか、教育施策の1つとして、実際に三鷹の学校でも、まさに10分間読書をさせるというような取り組みをしているところがあります。その学校長の評価では、やはり学校全体の生徒たちの行動が落ちついてきたというような評価をされているところもございますので、これは1つの学校経営方針の中で、学校の生活指導の中の1つとして読書を1つのツールとして活用しているというふうな事例なのかなというふうに思います。
 子ども読書プラン全体については、三鷹の子どもを広く対象とする中で学校も決して例外ではないということで、ここに学校という言葉を入れてございますけれども、基本的には、大きな読書に対する考え方はこの子ども読書プランの中で記述をしながら、実際に学校生活の中での読書ということについては、各学校がそれぞれの教育課程の中で取り組んでいくというような位置づけになっているというところでございます。


◯委員(半田伸明君)  今交通整理していただいてよかったと思いますが、そこがちょっと曖昧なままだと、読書プランという文字からすると、これはやっぱり学校生活の中の読書も含まれるのかなと、やっぱり思っちゃいますよね。だから図書館の中で、子ども向けの貸出冊数をこれだけふやしますとか、司書の数、これだけ配置しますとか、そういった体制面のお話ですよというふうな断りがあれば、それは受け手はわかるんだけども、その辺の交通整理ってやっぱり必要なのかなというのが、ちょっと第一印象ではありました。
 部長、御紹介があったように三鷹でも事例があることは私も重々承知をしております。ただ、それはあくまで学校単位なんですよね。一方、みたか子ども読書プラン2022というのは市単位なんですよね。さあ、その辺どうなのかなというのが、ちょっとひっかかったところではありました。学校教育の中の一環として、これだけの本をふやしてくれなど、さまざまな要請があろうかと思います。学校教育の中での読書のあり方を充足させることが、やはり当然第一に来るべきであって、そのための子ども読書プランという見方で私はよろしいのかなと思いますが、さらなる充実を図っていただきたい旨申し上げまして、この点の質問は終わりにいたします。
 次に移ります。行政報告、教育委員会報告、オ、三鷹市川上郷自然の村の今後のあり方に関する方針について、質問いたします。まずは、お疲れさまでした。大変な御検討をされたんだろうなと思います。
 順番に行きますが、まず、2、自然教室のあり方の部分ですね。学園の2校合同で自然教室を行いってありますね。児童が交流することによって、円滑な中学校生活への移行云々と、ここを確認をまずしておきたいんですが、これは当然小・中一貫教育が始まって──もう10年ぐらいになるんですかね。それ以降の話ですよね。それ以前は各学校ごとだったと。私もここで小・中過ごしていますので、子どものころを思い返しておるんですが、たしか日光に行ったかな、ちょっと場所は忘れましたけどね。つまり、小・中一貫をやることによって──それはいい悪いの価値判断をさておき、小・中一貫教育をやることにより発生した新たなコスト、その1つがこれですよと。学校ごとにやるんであれば、小学校は条件クリアできると私はこれ見ましたが、このあたり、いかがでしょうか。


◯総務課長(高松真也君)  小・中一貫教育の中で小・小連携による自然教室を実施しているというのは、御指摘のとおりでございます。その2校合同による自然教室の効果も大変高い、大きなものがあるというふうに認識しているところでございます。あわせまして、これは施設の効率的な運営ということにもかかわってこようかと思いますけれども、自然教室の日程を2校は一緒になるということは、その部分あくところも出てくるというところでございますが、そこについて一般利用者について多く利用もいただけるだろうということもあわせて生じているという状況でございます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  御質問の趣旨、1校で実施をするということであれば、施設は川上郷自然の村ではなくてもいいのではないかという部分については、おっしゃるとおりでございます。


◯委員(半田伸明君)  次に、同じ項目、自然教室のあり方の中の中学校の部分ですね。羽村市自然休暇村ですか、あと府中市の事例があります。ここだったら自然教室実施可能、しかし、一中の問題があるという書き方ですよね。都内の──23区はちょっと話は別ですけど、東京都下26市のこういった事例、中学校で一中レベルの生徒数がある学校、その学校がどのような自然教室の実施をしているかについてどの程度調査をなされたのかを教えてください。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  一中につきましても、今回調査をした施設の中ではなかなかおさまり切れるところが少なかったというところですが、必ずしもなかったわけではなくて、民間も含めて、一部公共施設でも一中規模のところが入るという施設はございました。そういう意味で、他の自治体の第一中学校レベルの生徒数がいる学校がどういう活動をしているかというのは、施設面だけではなくて、むしろ活動面から、それぞれの自治体が工夫をして取り組まれているということだと思いますので、その意味で人数規模からどういったものを使っているかというような調査は特にしておりません。


◯委員(半田伸明君)  まとめますと、この自然教室のあり方の1、小学校の部分についての小・小連携と、小・中一貫教育の中で小・小連携というのが果たして小・中一貫教育なのかなというのは、ちょっと個人的には疑問に思いますけども。小・中一貫教育と言わずに、小・小連携と言おうと思えば言えますのでね、それはちょっと置いておきますが。つまり単体で、小・小連携ではなくても単体でやろうと思えば、川上郷自然の村ではなくてもいいよと。
 一方、中学校の部分で、一中レベルの生徒数を擁する他自治体の事例は厳密な調査まではしていないという理解でよろしいのか、ここ、最終確認です。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  そのとおりでございます。


◯委員(半田伸明君)  同じ資料5の右側に移ります。4、施設に係る財政面の検証というところでございます。こんなものなんだろうな数字は、という感じで見ておったんですが、ちょっと今手元に予算執行実績報告書がありませんで、ちょっと確認をまずさせていただきたいんですが、自然教室に係る施設使用料等を含めとありますね。小・中の児童・生徒さんが利用するわけですよね。その利用するためのお金を一般財源から出しているという認識でよろしいのか。それを、例えば学校給食みたいに一々徴収して回るということではなく、100%一般財源なのかどうか、ここは一応確認をしておきたいと思います。


◯総務課長(高松真也君)  自然教室の施設使用料につきましては、市の一般財源ということでございます。


◯委員(半田伸明君)  そこをちょっともう一回確認しておきたいと思います。一部負担はあったと私は記憶して、その確認を議事録に残そうと思ったんだけど、いいですか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  大変失礼しました。施設利用料につきまして、全体で今回自然教室を実施するに当たって、それぞれ公費負担と保護者負担というものが発生してございます。小学校でいいますと、公費負担が1万4,260円、保護者負担が8,140円というような、中学校では公費負担が1万3,151円で、保護者負担が1万8,349円というような内訳になっているところでございます。


◯委員(半田伸明君)  つまりね、必要な費用の半額を──そうですよね、一応確認を、議事録に残したいと思ってあえて聞いたんだけど、つまり半額出していることになるわけですよね。その一筆がちょっとここの中に欲しかったなというのがあります。6,000万円前後の指定管理料と別個に自然教室に係る施設使用料等を含め7,300万円とありますけど、じゃあ、その7,300万円ってどうなのと。これが要するに5割負担になるわけですよね。ですから、実際には2,600万円かかっているという実態があると。一応これは確認をしておきたいと思って質問をしておきました。
 あわせまして、今後5年間、約5,200万円とありますよね。ですから、単年度で割りますと、ざっくり言いますと8,000万円強の支出が毎年見込まれるということになります。この8,000万円強の支出を続けていいかどうかが価値判断になってくるかと。ここで初めて川上村さんとのやりとりになろうかと思います。ここからかなりシビアな質問で大変申しわけないんですが、やっておかなければいけないので。まず、抜本的な施設運営のあり方の見直しのところで、川上村に無償譲渡するっていう話の検討ってありますよね。これは検討だけではなくて、実際に話は持っていったんでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  公社の理事長が副村長ということでございまして、具体的に私ども、現地に赴きまして、今この施設全体のあり方の検討の中で、例えば選択肢としてそういったこともあり得るよといったことで、そういったことについてどういうふうにお考えがあるのか、ないのかというような意見交換をさせていただいたことはございます。


◯委員(半田伸明君)  その際、向こう側はどのようなことをおっしゃってきましたか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  意見交換の中ですから、公式な見解というよりは、個人でお考えの中として、施設に関して言えば、現段階での施設の価値とか、これからの維持経費、そういったことを考えると、なかなか──あちらも議会がございますから、議会の了承等もあるだろうし、今後十分調整をしていかなければいけない内容がいっぱいあるねというようなところで、今とどまっているところでございます。


◯委員(半田伸明君)  同じところで、冬期閉鎖のための云々とありますよね。冬期利用者への対応と──営業期間を短くした場合ですね、冬期利用者への対応、冬期閉鎖のための設備改修や通年雇用を前提とする指定管理の云々とあります。通年雇用するかどうかはここの公社の勝手なんですよね。そうですよね。それを考慮して理由の1つに入るというのは、私はこれはかなり違和感を感じているんですが、ここは実態はどうなんでしょうか。雇用を守らなきゃいけないともし言われたのであるならば──公社側からですよ、言われたのであるならば、いや、それはおたくの勝手でしょうってなるのが筋だと思いますよ。こういうことでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  この部分については、公社からそういった問題提起があったということではございません。いわゆる川上村は、村自体、実際としても人数規模もかなり少ないところの中で、いわゆる就労人口としてこういったサービス業に携わっている、その選択肢自体も決して広いものではございません。そういった意味で、通年雇用でなくて、閉鎖期間以外の期間について雇用確保ということについては課題が生じるであろうということで、こちらからは課題としては載せさせていただいておりますけれども、先方からそういった問題提起があったということではございません。


◯委員(半田伸明君)  ぼちぼちまとめに入りますが、施設を持っていない自治体が当然多いわけですよね。ここには例として羽村市と府中市が載っていますが、施設を持っていないところについては普通に自然教室、当然やっているわけで、そこはかかる費用としては、この資料の言葉をかりますと、自然教室に係る施設使用料等の5割負担だけなのに、我が市は施設を持ってしまったがために毎年6,000万円の指定管理料を払わざるを得ない実態になっている。しかも、過去川上郷についての質疑については──1年前でしたっけ、2年前でしたっけ、もう忘れましたけれども、さんざん厳しいやりとりをしたときに、実態としては、ここの雇用の問題、あとここの勤務形態の問題まで質問した記憶がありますが、そういったことを考えますと、どうも極論すると、ここの職員が全部三鷹市民だったら話は全く別だと思いますが、この建物の維持をする、働いている人は向こうの人たちだということのためだけに、果たして毎年6,000万円を払う必要性が本当にあるのか。
 ここは小・小連携だとか、一中レベルの話も書いてありますが、小学校単体でやろうと思えば、ほかのところでも代替は可能という話もありましたし、ほかの都下26市の中で一中レベルの生徒数を抱えるところがどういう実態なのかを調査したかといったら、そういった明確な調査もないという答弁でした。以上を踏まえて考えました場合に、やはりちょっとまだまだ見通しが甘いのではないか、このあたりいかがでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  さっきの御質問の中にありました他の自治体の件なんですけれども、確かにこういったいわゆる校外学習施設を持っている自治体、これが近年そういった施設を閉鎖しているというような傾向があります。これは財政状況を踏まえまして、やはりそういった経営判断をされたということかと思いますが、我々はむしろ、例えば今回の検証の中でも、この川上郷自然の村を閉鎖した場合にどういった施設が利用可能なのかという検証をしたわけですけれども、これはやはりここにもありますとおり、羽村市であったり、調布市であったり、府中市であったりというところを念頭に、まず第一に置いた。これは、やはり経費負担の件から一番効率的だろうということで考えたわけですけれども。同様に、川上郷自然の村はそういった周辺の自治体が持っている保養所と比較しても大変規模が大きいということがあります。ですから、より効率的な運営が求められている側面もあるんですが、むしろ我々としては、そういった近隣自治体の状況を踏まえて、そういったところにお声かけをして、積極的に三鷹の施設を使っていただくような、そういった工夫を重ねていきたいというふうに考えているところでございます。
 それで、先ほど川上村振興公社の雇用の問題で御質問ございましたけれども、これは、我々はあくまでも校外学習施設、あるいは市民保養施設としての存在意義を検証したということの中で、1要素として、そこを運営しているのが指定管理者である川上村振興公社であるということでございますので、当然、川上村振興公社の職員の雇用を前提とした施設の存続というようなことは、これは一切考えてございません。その点については明言をさせていただきたいと思います。
 そういったときには、もし施設を閉鎖するときは、また別途、それは、その問題について自治体間の協議ということは可能性あるかもしれませんけれども、これをありきで施設を存続するというような判断は一切してございません。あくまでも現在の川上郷自然の村の教育的効果、あるいは保養所としての福利厚生施設としての効果、こういったものを検証した上で今回の結論に至ったというところでございます。


◯委員(半田伸明君)  これ、教育委員会がまとめた方針ですよね。市側には話は行っているんですか。つまり、何でしたっけ、理事者、市長を含めて、じゃあ、この方針でいこうということが決定したのかどうか、この点はいかがでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  教育部内の関係部会によったプロジェクト──学校も含めてのものですが、これによって方針を決定いたしまして、今お示しをしている資料で全市的な合意をとった、確認をとったというところでございます。


◯委員(半田伸明君)  1年前だったかな、ちょっとはっきり覚えていませんが、箱根みたか荘の閉鎖の件、ありましたね。振り返って見れば、箱根みたか荘とこの川上村──これは選挙の前の話でしたね、どうするよということでプロジェクトチームが立ち上がって、一定の報告書で検討されたという経過があった。片や箱根みたか荘は閉鎖に追い込まれた、片やこの川上郷自然の村は残すことになった。この両者の差はどこにあるのか。これは──私個人の発想で言いますが、これはやはり財政的なだぶつきなんですよ。税収がある程度見込まれる、財調を含めある程度資金繰りが楽だと、そうなっていったからこそ、このような方向性になったのではないか。同じような厳しい財政状況が続いていたのなら、箱根みたか荘と多分同じ運命になっていただろうと思います。私はそうすべきだと思いますし、ずっと廃止すべきだって言い続けてきていますから。
 これで最後にいたしますが、取り壊すとした場合、幾らぐらいの費用がかかるのか。また、それは総務省の補助金が出るのかについては、これはいずれ検討せざるを得ない時期が来ると思います。取り壊す費用について実は補助金ってないんですよね。それじゃあ、おかしいだろうということで近時いろいろ動きがあって、一部出始めているという話も聞いておりますが。その検討をしなきゃいけない時期が来たときに、あれ、こんなにかかるもんだったの、取り壊しってって、多分なると思います。そのときには、どれだけの費用を用意するかということは国とも相談していかなきゃいけないでしょうけれども、くれぐれもお金の余裕がないことが今後発生した場合に、もう意義だけでこれを存続させる必要があると言っていられない時期が来ますから、来たときにどう対応するか。取り壊しを含めて、どれだけ費用負担を削減できるのかについては、ぜひ今後御検討いただきたい旨申し上げまして、質問を終わります。


◯委員長(加藤浩司君)  次の質問者。


◯委員(伊沢けい子さん)  高山小学校の校舎建設について、ちょっとお伺いしたいと思います。この牟礼地域は今新築のマンションがどんどん建設をされ、本当に日々変化しておりまして、私も実は牟礼に住んでいるんですけれども、バスに乗る乗降者数から非常に全てが変化してきていまして、この小学校についても、住民の方も別に子どもがいない方でも、非常に今後受け入れがどうなるのかっていうことは心配をされているんですよね。これが対応が間に合うのかですとか、そういった不安の声ですとかっていうのを非常によく聞きました。
 そこで、さっきの御説明の中でちょっとお聞きしたいことが1つあったんですけれども、耐用年数が14年という説明があったかと思いますが、これは校舎にしてはちょっと短いのではないかという気がしますけれども、どういったお考えでそういうものを考えたのか。14年後、1つは、子どもの数の算定がどういうところからそれを決めたのかということと、こういう建て方でもって子どもたちの環境っていうのが、ほかの学校の生徒たちと同等の学習環境というのが本当に守られるのかどうかということについて、お聞きしたいと思います。


◯総務課長(高松真也君)  14年というのが、現在児童数、また学級数について将来推計を市で行ってまいりましたが、その将来推計の中で、高山小学校の学級数の見込みが現在の校舎ではおさまらない。教室が不足する期間として見込んでいる期間が14年間ということでございます。その14年間について、時限つきの新校舎を建設をして対応を図りたいというふうに考えております。
 ただ、その時限つきの新校舎については、もちろん子どもたちが教育活動を行う場でございますので、既存の校舎とも遜色のないしっかりした軽量鉄骨造としまして、教室の仕様等についても全く遜色のないものというふうに考えているところでございます。


◯委員(伊沢けい子さん)  じゃあ、時限つきということは、その14年が経過した段階では、あくまでこれは仮という考えで、もうその後は使わないというようなことを想定して、いわゆる一時的な、14年間限定のものというふうなお考えなんでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  14年間というのは、今総務課長がお話をしました、普通教室が不足をすることが想定される期間ということでございますから、事実上、今のシミュレーションがそのままであれば、14年間は使っていくということで。その段階で、既存の校舎の普通教室で足りるようになったということになった段階では、今既存校舎に加えて校舎を建てますから、その分校庭も狭くなりますので、そういったことと、あるいは14年経過して普通教室は足りたけれども、今建っている校舎について有効活用ができるのか、できないのか、これは学校側の御要望も含めて、その段階で改めて判断をすることになるのかなというふうに考えてございます。
 現段階では、必要最低限確保するための視点から、14年間という数字を出してお示しをしているというところでございます。


◯委員(谷口敏也君)  まず、各2022の改定についてお伺いしたいんですが、この改定についてっていう文書がそれぞれ出ていますけど、この後の流れで12月の文教委員会で素案を報告すると。素案の前の案だという説明だったと思うんですが、パブリックコメントをする際には、素案ということで、この文章は出てこないということになるんですか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  若干各個別計画によって違いますけれども、施策の方向性から大体達成状況、こちらまでは本編の前段にもうちょっと詳細な内容を含めて記述をされる。構成がこういった形になるということでございます。


◯委員(谷口敏也君)  そうであれば、これ、私も資料をいただいてから読んでいる中で、各改定でまず方向性があって、位置づけがあって、考え方があって、達成状況があるというような順番で示されているじゃないですか。達成状況の中に成果っていうのが載っているものと、載っていないものがあって、そこは統一したほうがいいんじゃないかと思うんですけど、特段そうしなかった理由か何かあるんでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  今のお話で、取り組みの成果という表現があるかないかと、そういうような御質問──例えば教育支援プラン2022の中では、達成状況はあるけれども、その成果ということが頭出しとして出ていないというような、そういう御質問ということでしょうか。
 我々としては、達成状況イコール1つの成果の表現という位置づけなので、そこのところは従前の、これまでの第1次改定前の基本計画の中でどういった構成になっていたかというところを踏襲をしているというところでございまして、基本的には冒頭で御説明をしたように、時点修正的な中身にするということがございましたので、その部分の構成については、そういった形で今お示しをしてございますけれども、この現段階、素案の案というところでございますから、また一段検討させていただきたいというふうに思います。


◯委員(谷口敏也君)  パブリックコメントで載せないのであれば問題ないと思うんですけど、読んでいて、そのほうが読みやすいのかなという気がしたんですね。ということで、意見として述べさせていただきたいと思います。
 それと、川上郷の件なんですが、川上郷に関しては、私も平成11年に初当選したときから質問をさせていただいて、この施設が好きなものですから、存続を求める意味でいろいろ運営の改善とかを主張してきた者として幾つか質問させていただきたいと思います。ただ、今回、一般質問をしようとして、事前に、先週事務局のほうに質問書を提出しているんですけど、その個別的な回答は別にもらえるんですかね。確認です。
                 (「はい」と呼ぶ者あり)
 じゃあ、質問させていただきます。まず4の施設に係る財政面の検証の中で、今後5年間見込まれる5,200万円というのがありますけど、これについてはテニスコートは入っていないんでしょうか。


◯総務課長(高松真也君)  現在お示ししている内容に、テニスコートの改修については含まれてございません。


◯委員(谷口敏也君)  施設の魅力の1つとして、いろんなスポーツができるっていうのがあって、施設の効率的な運営──大学の部活動の利用の勧誘とかありますけど、そういう点で言うと、やはりあそこで4面あったテニスコートの存在というのが非常に大きいなという気がするんですが、質問しちゃおうかな。テニスコートについては、例えばほかの──これ聞いていますか、地質がよくないんじゃないかとか、割れ目が、直してもまた数年すると発生してしまうというのは聞いているんですが、あの場所以外に設置するとか、あの場所を根本的に直すとかっていうお考えは、もうこの時点ではないという考えでよろしいんでしょうか。


◯委員長(加藤浩司君)  一旦休憩します。
                  午前10時57分 休憩



                  午前11時03分 再開
◯委員長(加藤浩司君)  委員会を再開します。


◯総務課長(高松真也君)  テニスコートについての御質問をいただいております。今回、方針に記載をさせていただいております更新経費といいますのは、この5年間、対応が不可欠と思われます建築設備関係の改修経費でございます。テニスコートについては、御指摘のとおり亀裂が入るような状態で、今使用不能というような状態になってございます。4面を全面的に改修した場合、相当の経費も要するということでございますので、他の改修が必要な箇所等の優先順位を見ながら、今後検討していくということになろうかと思っております。


◯委員(谷口敏也君)  あと、ちょっと先ほどの半田委員とのやりとりの中の確認なんですけど、保護者負担というのは半額っていうような答弁があったと思うんですが、食費だけだったと思うんですけど、それはどうなんでしょうか。要は、総額の半額っていうふうに決めているのか、食費だけなのか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  先ほど具体的な数字を申し上げましたけれども、保護者負担は食費を含んだ負担分でございますけども、割合でいえば半額ということではなくて、具体的には、小学校でいうと保護者負担8,140円に対して、公費負担が1万4,260円ですから、6割強、7割前後というようなところが公費負担というような割合になっているかと思います。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。
 続いて、高山小学校の件なんですが、今回、東側のこの図面が出てきたんですけど、これまでって、図面って出てきていなかったような気がするんですが、あした図面を出して説明するっていうことでよろしいんでしょうか。


◯総務課長(高松真也君)  今年度、設計業務を委託して進めておりまして、基本設計の概要がまとまってきましたということで、あすお示しをしていきたいというふうに考えているところでございます。


◯委員(谷口敏也君)  今までは出てきていないですよね、図面は。今回、こういった図面が出てきて、東案、西案、両方示して、東案にしますっていうことになるという理解でいいんですか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  東、西で出ているところは、工事帯を含めた──仮に、当初西を予定してございましたから、西の場合には工事帯がこれだけ大きくなってしまって校庭が狭くなるというようなことで、いわゆる東、西でのメリット・デメリットの中での1つのお示しをするデータという位置づけでございまして、西側に建てたときの案をお渡しするということではございません。西側に建てたときの校舎の設計の内容をお示しするということではなくて、あくまでも、工事帯から残る校庭の広さをお示しするための図面ということでございます。


◯委員(谷口敏也君)  ということは、東案、西案、どっちにするか、まだ決まっていないということでいいですか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  お示しをするのは東ですので、東で御説明をします。決まっていないということではなく、東の建設をいたします。それと、仮に当初お話をしていたので、西側だったらこれだけの工事帯が必要だという1つの参考資料としてお出しをするということでございます。


◯委員(谷口敏也君)  これ、CS委員からも声が出ていたんですけど、東とか西とかの議論をするのではなく、西で決まったというような報告だったということを聞いているんですね。だから、西の人たちも結構反対していたというのもありますけど、それだったら、最初から西って決めないで、両方、今検討中ですという段階から、CSとか地域の人たちに投げかけたほうがスムーズに行ったと思うんですけど。もともと私は東はだめだって聞いていたんですね。そうじゃなかったっていうことなのかどうか、確認させていただきたいんです。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  私の冒頭の説明にも入れたところでございますけれども、当初、既存校舎から子どもたちが動く必要がございますから、接続ができないということであれば、当然そういった新校舎が建てられないという中で、接続点が、あの7月の10日の段階では西側にしかなかった、ピロティーの正面というようなイメージになりますが、そういうことでございました。その後、既存校舎をもう一度、施設設備を検証した結果、当初防火扉とされていて、鉄の非常に重い扉があるんですが、ここは子どもたちが通るためには非常に危険だということで、ここは使えないということで除外をした出入り口があったんですけれども、消防法上もああいった重いものでなくてもいいということの確認がその後とれまして、施設改修が伴いますけれども、出入りしやすい、子どもたちに安全な扉とすることで利用できる出入り口が確保されたということで、より今回、これからふえていく児童・生徒数と教職員数に対応できるような、そういったスペースが確保できる、東側に変更したということでございます。


◯委員(谷口敏也君)  そうであれば、今部長が説明していただいたようなことを、あしたきちんと説明していただきたいと思います。もともとは西側しかないっていうふうに言われて、CSも、地域の人も説明を受けているので、西側しかなかったと思っていたけど、こうこうこういうのができて、東にできることになりましたっていう説明をしていただきたいなと思います。
 それと、この図面からちょっと確認なんですけど、1回、給食のワゴンが外に出るような形になるんですよね、これ。ここにしっかり屋根とか、壁とか、つくっていくのかどうかを確認したいんですけど。校庭の、多分今のフェンスの南側になると思うんですよね、ピンクの点線のところ。


◯総務課長(高松真也君)  図面でピンク色の点線について、給食のワゴン等の動線ということで記載をさせていただいております。今御指摘の点、既存の校舎の南側のところ、渡り廊下というふうに書かれているようなところのことかなと思います。渡り廊下という形ですので、当然屋根や擁壁等を備えた形の渡り廊下という形を想定してございます。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。あと、もう一つ、校庭の今現在、子どもたちが登校するために歩いているアスファルトの部分が西側にありますよね、南側から西側。この図面を見ると、トラックの外周のところに当たっているような感じなんですけど、ここはきちんとできた場合にはアスファルトが全部外されるということになる、東側から南側にアスファルトになっていくというようなことでよろしいんでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  今お示しをしてございます図面でございますけれども、これは一応マックス、最大限トラックを描いたとき、あるいは直線がどれぐらいとれるかということを想定したときに、想定される部分というのを図面上に落としてございます。当然こういったとおりに整備をするとすれば、既存のコンクリート部分というのは改修して校庭と同様にしなければなりませんし、このところは校庭の使い勝手ということがございますので、学校側ともよく相談しながら、そこの内容については今後決めてまいりたいというふうに考えてございます。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。あした無事に終わることを願います。
 最後に、旭化成の件なんですけど、現在傾きとか問題ないっていうことで、たしかあれですよね、4つのくいが流用されていたっていうような感じなんですけど、耐震の問題っていうのも、これは大丈夫だという結論なんでしょうか。首都直下型地震とかになった場合でも、この4本のくいが──ただ、データを持ってきているっていうだけで、届いている、届いていないっていうのはわからないんですか。


◯学校施設再生担当課長(小泉 徹君)  まず、第二小学校については流用もございません。保育園のほうにつきましては、今回、工事とは別に施工報告書として出された記録には流用があったということなんですけども、工事のきちんと行われているかどうかっていうことにつきましては、ほかの工事書類ですとか、納品書ですとか、そういったものを確認をしているということでございます。
 あと、詳細につきましては厚生委員会のほうでも、まちづくり環境委員会のほうでも御説明をさせていただきます。


◯委員長(加藤浩司君)  次の質問者。


◯委員(森  徹君)  それでは、お願いします。子ども読書プランでちょっとお聞きしたいんですが、それと同時に、全体でパブコメをやるということですが、やはり意見を出すときに、なかなかわからないという、どういうふうに意見を出していいかわからない、とよく聞くんですよね、そのときの広報等を見ていても。ぜひその辺は、意見が出しやすいような、そういう検討といいましょうか、そういう努力をお願いしたいというふうに思います。
 それで、ここには貸出数の減少傾向って書いてあるんですが、これに対してどのような減少傾向を食いとめるといいましょうか、皆さんに本当に本に親しんでもらう、そのための努力というのはどのようなことを考えておられるのか、お答えいただければというふうに思います。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  今の御質問に御回答させていただきますが、まず図書館としては、蔵書の構成について、選書をより厳格に行うとともに、これまでの利用の実績を見た形での除籍も適切に行って、利用者様に選んでいただける、利用していただけるような、本の構成をしていくということが取り組みの1つになるかと思います。
 あと、それ以外には、当然、障がいをお持ちの方や子育て中の方が利用しやすいような図書館の施設の整備もあわせて行うとともに、いろいろな取り組み事業を、図書館のサポーターやボランティアの方と連携をした事業を行って、これまで図書館を利用されていない方に利用していただけるような取り組みを充実をしていくというふうに考えております。


◯委員(森  徹君)  なかなかやはり大変ですよね。一概にこうだっていうのはできないので、その辺はどんなふうに市で皆さんに本に親しんでもらうということが必要なのか、図書館だけではなく、全体的な取り組みと一緒だと思うんですけども。地域文庫が減っているという話、聞くんですが、これ実態はどうなんでしょうか。そういうことも含めて貸出数の減少とか、そういうものもあるんでしょうかね。その辺はどんなふうに見ているんでしょうか。また、地域文庫のことがわかっていれば、お答えいただきたいと思います。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  地域文庫については、地域文庫、また家庭文庫で構成されている三鷹市文庫連絡会がございますが、11団体で登録されていたのが、今年度は9団体に減少しております。やはり御家庭での開放した形での維持がなかなか難しくなってきているということと、後継の人材を育てていくということの困難な状況があることから、規模を縮小していくような形での御相談等をいただいて、連絡会から脱退するような現状がございます。
 その点については、文庫連との共催事業等を含めながら、人材の育成等、また人材の確保をしていかなくてはいけないという課題が図書館側にあるということは認識をしている状況でございます。


◯委員(森  徹君)  わかりました。
 それから、現在、図書館に専門職の図書館の司書さんというのは何名ぐらいいらっしゃるんでしょうか。


◯三鷹図書館長(田中博文君)  まず、三鷹市では司書の専門職の採用を行っておりませんので、司書採用としての職員は実際にはゼロ人でございます。ただ、図書館の配属になっていたり、また、これまで大学、または自主的に司書の資格を持っている者を図書館の配属をさせていただいておりますので。それで、済みません、正確な数字を今把握をしていないんですが、年1回に1人、最近ですと亜細亜大学での司書講習のほうに職員を2カ月強派遣をして、資格を取得して、専門性を高めている形で人材の育成を行っております。


◯委員(森  徹君)  わかりました。以前は専門職の方、いらっしゃいましたよね──だと思うんです。これは市長部局との関係になると思うんですけれども、そういう位置づけも、この減少傾向の中でそういう対応も必要かなというふうに考えます。じゃあ、わかりました。以上、この点は結構です。
 それから、川上村のことについては、指定管理者、3年間ということで、これも箱根みたか荘と同じ運命なのかなと、方向なのかなというふうには見てはいたわけですけども、やはり、何でも予算を減らせばいいっていうことじゃなくて、特に教育分野というところでは、やはりしっかりと手当てをしていくっていうことが必要だと思いますので、こういう方向っていうのは非常に歓迎したいというふうに思います。御苦労さまでした。
 それから、最後に、学力テストのことで1点お聞きしたいんですが、ともすると全国平均、それから、東京都よりも正答率が高いとなると、ちょっと安心する傾向──私どもも報告を聞いていて、まあ、よかったな、みたいなことにもなりかねないんですが、教育委員会はそういう単純な対応ではないと思います。それぞれ、この中からしっかりと今後の三鷹市の教育委員会としていろいろ検討している内容、あると思うんですが、全体的に、ここから今後、こういうところを努力したいというふうなことを考えているものがあれば、お聞かせいただきたいんですけれども。特に資料7ですね、これは算数ですから小学生。算数Bというところで、やはり東京都平均でも50行かないということで、それよりもやや上回っているんですけども、非常に正答率は低いなというふうに思うんですね。
 やはり、ともすると算数ができるお子さんが非常に優秀でというね、また、学校へ行くのも楽しくて、算数が苦手な子どもは学校もつらいみたいなことにならないようにしなければいけないとは思うんですけども、この正答率が非常に低い、全体にこの算数Bのところを見ると低い。この辺は、どんなふうに分析されているのか。これ、全国的な方向でもあるんですけども、全国の中では三鷹は高いと。しかし、非常に低いなっていうふうに思ったものですから、この辺どんなふうに今後、教育の方向として検討されているのか、その辺、お聞かせいただきたいと思います。


◯指導課長(宮崎倉太郎君)  御質問ありがとうございます。まず、前半の御質問のところにつきまして、確かに全国、あるいは東京都と比べて平均点がどうだというところが今回お示ししたものの中心になっておりますので、そういった意味では、そこだけが学力ではございませんし、それだけ見て安心するということはございません。例えば、各学校で作成をしております授業改善推進プランの中に、今年度は、ただ平均より上だったか、下だったかではなくて、これ一例ですけれども、調査の中で、要するに正答数がゼロ、それから全問正解、そこまでのグラフを示すとして、上位の子どもも多いんだけれども、実は下位、例えば正答率が60%を下回る児童が何%いるのかというようなところで、下のほうにも実はもう一つ山がある。いわゆる通常の山型の曲線ではなくて、下のほうに行って、またちょっと大きな山があるというような学校も、教科別に見ていきますとございます。
 そういう点で、各学校ではこの調査のそういう点の分析ももとにしながら、じゃあ、そういった、なかなか授業についていけない実態のあるお子さんに対してどういうふうに支援していくかということを具体的に考えるなどの、やはり、学校、あるいは学年もありますけれども、その学校ごとの状況をしっかりと把握して、それを具体的な、例えば補習をやるケースもございますし、家庭学習のあり方を考えることもございますし、授業の改善ということももちろんでございます。そういった点に具体的につなげていくということを、私たちとしては指導しているところですし、また、体力も含めてですけれども、やはり特徴的な、こういう取り組みをしたら、ここの部分が上がってきたというような報告も聞いておりますので、そういうところの情報提供、情報共有も図っていきたいなというふうに、これは一例ですけれども、思っております。
 それから、2つ目のB問題、A問題、特に算数、確かにおっしゃるとおりで、平均正答率自体がどんと低いということでございます。ただ、これは、もちろん年ごとに違いますし、その問題がたまたま難しかったということもございます。ただ、一般的に言って、どちらかというとA問題よりもB問題、つまり活用の部分ですので、やはり問題を読み解く部分からなかなか難しかったとか、そういうこともございます。算数なんだけれども、読解の部分で厳しいという実態もございます。ただ、三鷹の場合は比較的B問題が──これも平均ということになってしまいますけれども、B問題のほうに強みがあるというのが、これも1つの、三鷹市としての私は強みなのかなと思っておりますけれども。
 ただ、計算をどんどんやらせるですとか、基礎・基本の徹底というような言葉に代表されるような取り組みだけではなくて、やっぱり幅広い学力をつけていくことが、このB問題のアップにつながっていくのかなというふうに思って、ここは模索をしながら今後も注目して推進してまいりたいと思います。


◯委員(森  徹君)  ありがとうございました。文教委員会で福井県福井市の視察をしてきたんですが、あそこは福井県としての予算だったかな、少人数学級の予算を組んでいるんですよね。私、ちょっとこれは新しいときの状況じゃないんですけど、にしみたか学園がスタートしたときに算数の習熟度別授業を見させていただいたんですよね。そうすると、やはりおくれているお子さんというか、そこは非常に教室自体が重たかったですね。やはり、わからないお子さんだけ集めているものですから。先生が本当に努力しているのが見えるんです。
 ですから、算数なんかの場合には、わかる子も、真ん中の子も、おくれている子も、みんながいる中で、わかる子がそこを回答していくという、その中で、ああ、そういうことなのかっていう。生徒同士が学ぶという点ではね、習熟度っていうのは、特に算数のところしか見なかったんですが、非常に重いなっていうね。わからない子を、このまま先生、努力していても、大変だなということを感じたのと、非常にクラスが重かったんですよね。だから、こういうところでは、習熟度よりも、少人数学級でというのが必要かなって感じたんですけども、この辺はどんなふうにお考えでしょうか。


◯指導課長(宮崎倉太郎君)  ありがとうございます。もちろん、学級というか、学習集団の人数を少なくしていくということも、もちろん教育的な意義というのは非常にあるというふうに思います。ただ、習熟度、今御指摘いただいた、実際にごらんになった授業が非常に重かったということなんですけども、それから約10年たったところで、東京都全体もそうでしょうし、三鷹市においても、この習熟度別の──習熟度とは限りませんし、全てがとは限りませんが、少人数指導の部分が非常に定着をしてきております。
 また、地域や保護者の方の御支援もいただきながら、外部の方も含めて、しっかりと安心して学べる状況がつくられているケースが多いかなというふうには思っています。ですので、やはりこの少人数指導につきましても一定の成果はあるかと思いますので、そちらのほう──今は制度的に東京都はそういう形になっておりますので、この制度の中でやっぱり充実した活動をしていきたいと思っております。もちろん、いろいろなお子さんがいる中で、学び合いだとか、教え合いだとか、そういうことももちろん大事なことでございます。算数なら算数の単元、内容等の特性を見ながら、子どもたちの状況を見ながら進めていくことかというふうに考えております。


◯委員(伊藤俊明君)  済みません、それでは、川上郷自然の村の今後のあり方に関する方針について、ちょっと質問させていただきます。私もこの施設ができた当初から利用しているのでね、この施設の必要性というか、利用価値というものは評価しているところなんですが、今これだけ施設の、ある程度老朽化が進んでいる中で、しっかりとしたあり方、方針を出してもらいたいなということで、このプロジェクトチームでこのような検討結果が出て、この中でも、残したいなというような思いが出ている感じが伝わってくるんですが。
 私のほうも、何年か行かせて、そこに、現地も、昨年も私も行っているんです。それで、現に施設は、そこそこ補修は逐一入れていますけど、附帯している設備ね──先ほど他の委員からもありましたけど、テニスコートを初めグラウンドの周りのほうが悪いということで、この建築設備の関係が、4番に関しても5,200万円、平成28年度から平成32年度にかけて必要だという計算ですが、この附帯設備、外構とか、そういうのはどのように分析しているのか。この調査はしたことがあるのか、ないのか。
 また、全体的な、この川上郷自然の村の資産価値っていうのはどのようなふうに評価しているのか、考え方があれば、わかっている範囲内で教えてください。


◯総務課長(高松真也君)  今御質問がございました附帯施設といいますか、施設設備等についての調査というところなんですけれども、今回行いましたのが、現地、建物等の保守状況、また自然環境は大変厳しい状況でございますが、その中での実際の老朽度等を踏まえて、施設の現況についてメンテナンスを請け負っている事業者とともに現地確認なども行いながら、必要な更新経費について算定をしてきたというものでございます。こちらの工事内容につきましては、主に施設設備等で当面対応が必要なものということになってございます。
 施設の資産価値の算定というところでございますけれども、それにつきましては、土地・建物で帳簿上の資産価値というものの算定を行ったという経過はございます。
 以上でございます。


◯委員(伊藤俊明君)  余りこれ以上突っ込んでもあれなので、ちょっとやめておきますが、いずれにしましても、なかなか大変だということはわかっております。それで、具体的に、効率的な施設運営という観点からさまざまな取り組みをしてくれているということで、何とかこの厳しい財政状況の中でも対応しているということがここからも読み取れますが、その中で、さらなる一般利用者の増加とか、指定管理者の費用削減、そしてまた、そういった取り組みがここに再三書いてありますが、具体的にはどういうふうな取り組みをさらに考えているということなのか、お聞かせ願えれば。


◯総務課長(高松真也君)  一般利用者拡大に向けた具体的な方策というところでございます。大きく3点あるのかなと思っております。まず、大学のサークルを対象とした団体利用の確保、拡大というところ、さらに、他の自治体の移動教室の利用について誘致を図っていくということ、もう一点、公社の自主事業として実施してございます、市役所を発着場所とするバスツアーを年間10数本ですかね、実施をさせていただいておりまして、そちらをさらに拡充をしていくと。利用される方をさらにふやしていく中で、利用者の拡大を図ってまいりたいというふうに考えております。
 以上でございます。


◯委員(伊藤俊明君)  そういった取り組みの中で、また、先ほどの指定管理料のこれ以上の削減というか、さらなる削減がどういったことで可能なんでしょうかね。今、ある程度のPRはわかりましたけど、指定管理料の削減というのはこれ以上可能なんですか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  やはり、川上郷自然の村、立地条件から光熱水費、特に暖房費に膨大な費用がかかっているというところがございます。これは、集中暖房ということで、利用客が少なくても全館を暖めなければいけないと。そこでストーブを導入したり、夜11時以降ですか、暖房を切ってしまうとか、いろいろ工夫はさせていただいているんですが、なかなか直接的な経費削減にはつながっていないところはありますけれども。
 ただ、ここのところで、燃料に関してはかなり利用量自体が減ってきたということ。利用量というのは、料金が減ってきたということもありますし、そういう自然環境が非常に厳しい中での利用ということでは、利用者の方も一定の御理解はいただいているんですけれども、何らかの個別暖房的なもの、あるいは区画を区切った暖房契約のようなものができないかどうか、こういったことについては引き続き検討をしていきたいというふうに思っております。
 あと、先ほどもお話ししましたけれども、照明のLED化であったり、そういったこと。それから、やはり指定管理料の中で大きな割合を占めるのは、これは人件費でございます。この部分については、やはりいわゆるホテル、旅館とは違う部分がございますので、今布団の上げ下げというようなこと、あるいはカバーの着脱というような、そういったことも公社のほうでやっておりますけれども、そういった部分についても、利用者の御理解をいただく中でどこまで──御自身でやっていただくようなところも含めて、お願いをできるかどうか。サービス水準の低下というふうにおっしゃられないような中で、どこまで人件費が削減できるかというような、そういった工夫も、公社と利用者側である市の側と調整をしながら検討を進めているというところでございます。


◯委員(伊藤俊明君)  ありがとうございます。わかります。いや、もう、本当に集中暖房でもったいないなと、僕なんかも、特に体育館もね、桁違いに大きいですからね。あそこ、また冬場は零下20度ぐらいまで下がるというとき、本当に寒かったのが思い出されますが。しかしながら、ほかの自治体がやめていくというところを、逆に、三鷹でこれだけの施設を持っているということを有効にPRしてもらいたいなという思いで、何とか利用者数をふやしてもらいたいと思います。
 そこで、もっと全国的にとか、このいろいろな大学のサークルを初め、どうなんですかね。この自治体間を初め、全国的にPRする体制とか、そういうことはどうなんでしょう。これをもう一回、一皮むけて大きくPRするための方策というのはお考えでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  現在、ネット大、ございますので、あそこの会員、賛助会員も含めた中でPR活動を行っているとともに、指定管理者では、関東近県に全部パンフレットを置かせていただいて、ぜひこういった活用をしていただきたいということを啓発をしているというところでございます。なかなか大学の部活動ですと、前年度からの計画で一定期間の連続した利用期間が確保できないといけないというようなことがありますから。これは、逆に言いますと、自然教室の中でも分散をしている利用期間をできるだけ集約をして、そういった団体利用に対する競争力の部分を大きくしていくというような、こちら側での努力も含めてさまざま検討を行っているというところでございます。


◯委員(伊藤俊明君)  特に小・中一貫教育の中での、先ほど来出ています小・小連携とか、教育的な意義も非常に高いものがあって、それを小学校でも、また中学校でも、皆さん、それを経験することによって、余計思い出づくりだとか、地域の連帯感を育むっていうことはよくわかりますし、また、市民の保養所としても、市民の間にも深く浸透しているのもわかるんですが。いずれにしても、この莫大な維持経費がかかるということも現実問題としてあるわけなのでね。この指定管理者のほうも、5年から3年にしたということで、とにかく比較的やや景気が上向いたと、またオリンピックがありますからね、この5年間というか、ここの辺にあらゆる考えられるものを動員してPRする中で、あり方も含めてしっかりと今後の方向性というか。
 この、本当に追い詰められてからでは遅いですから、比較的まだいい、余力が十分にまだあるうちにしっかりとした今後の方向性も──示してはくれていますけど、やはり僕なんかもいろんな意味で、転ばぬ先のつえと言いますかね、あらゆる事態を想定して取り組んでいかなきゃいけないなという思いもありますので、その辺の観点からもひとつよろしく御検討をお願いいたします。
 そして、あと、学力向上のほうも、小・中一貫教育の成果でしょうか、大分大きく伸びているということで、全国・都に比べても上回っているということで非常に心強く思う次第でありますが。
 また、心配していました体力の向上に向けての取り組みのほうも順調に成果が出ているのかなということで、特にこの指導員を派遣し、というところがありますよね。それなので、教育委員会としてもバックアップ体制というか、今後の児童・生徒の体力向上に向けてとか、また、部活の活性化という観点から、ちょっと今後のさらなる体力向上に向けての取り組みをお聞かせ願いたいと思います。


◯指導課長(宮崎倉太郎君)  ありがとうございます。先ほども報告の中でも申し上げましたけれども、やはり講師をお招きして教えていただいたのは、これは非常に学校のほうでも教員が勉強になったという話があります。つまり、こういう指導をすれば、投げることについて、遠くまで投げることができるんだというようなこと。ただ、それをそのときだけ体験した先生、教員、あるいはそのときだけ体験した子どもたちが1回ではやっぱり伸びていかないというのが、今回、調査ではっきりしましたので、これからにつきましては、先ほどのとも重なりますけれども、それぞれの学校、例えば講師に教えていただいた状況をビデオに撮って、教員が全て見て、それをふだんの授業だとか、あるいは学校によっては、休み時間や昼休みの中にそういった運動を取り入れるような活動を進める中で伸びていったというようなことも具体的にございますので、そういったよい取り組みというのを共有して、各学校で活用できるようにしていきたいというふうに思っております。
 また、東京都の事業ではございますけれども、いわゆるオリンピック・パラリンピックの推進校が、一応形としては今年度で終わる予定なんです。ただ、来年度からは全ての学校で、いわゆるオリンピック・パラリンピック教育を推進するということがございますので、この事業も活用しながら、内容的にも、そして、また質的にも高い体力、それからオリンピック・パラリンピックの教育を推進していきたいというふうに考えております。


◯委員(伊藤俊明君)  ありがとうございます。まさに私も言いたかったところですが、この2020年に向けて機運を醸成するという意味でも、また、体力向上はやっぱり日常の取り組みが一番重要だということもありますので、休み時間や部活、もちろん有効活用する中で、やっぱり健康長寿社会の礎は小・中のこういうときに培われるんじゃないかという思いもありますので、何とか引き続き日常化するように、この体力向上に向けた取り組みをぜひともお願いいたしまして、質問を終わります。


◯委員(寺井 均君)  じゃあ、済みません、正副打ち合わせのときにちょっと確認し忘れたことがあったので、お聞きしたいんですけども。高山小学校の関係なんですけども、1つは、工事期間、何月から何月までなのかっていうのをちょっとお聞かせいただきたいんですね。その中で、やられている、まず高山小学校について行事があるかと思います。1つは、運動会だったり、高山まつりだったり、あるかと思うんですね。その影響っていうのはどのようにお考えか、お聞かせいただきたいと思います。
 工事期間中もそうなんですけれども、完成した後も含めて、ここで運動会が、校舎ができた時点で──仮定なんでしょうけど、一応トラックとか描かれていますけども、ここで運動会ができる状況なのかどうか。比較として、第一小学校がぎりぎりできる大きさなのかと思うんですけど、それよりも広いのか、狭いのかも含めて、ちょっとその辺の御回答をいただきたいと思います。


◯総務課長(高松真也君)  工事期間ということでございますが、現在、来年、平成28年の7月ごろに着工いたしまして、年度末までということで、約8カ月程度というような想定をしてございます。その期間のさまざま地域での行事への影響ということでございますけれども、今後、さまざまその団体の方々ともいろいろ御相談をさせていただくということになろうかなと思っております。
 また、新校舎が完成した後の運動会ということでございますけれども、現在、学校のほうと相談しているところでは、運動会というのはやはり同じ小学校の中でやりたいというお話でございます。来年の運動会については、従前の運動会は秋に実施しておりましたけれども、春の運動会として、現校庭の中で運動会をまず実施をして、工事に入っていくと。翌年度からは、校庭のほう、狭くなりますけれども、その中で工夫をしながら運動会を実施していくというような方向というふうに考えてございます。


◯委員(寺井 均君)  ありがとうございます。高山小学校は秋ということで、やったばっかりということですね。次は半年っていうことで、非常に短くなるのかなと思うんですけども、時期的には、校長先生も言っていましたけど、その時期にやらざるを得ないのかなというふうに言っていらっしゃいました。そういう形になっていくのかなと思うんですけど。
 やっぱり毎年、毎年の行事の中で楽しみにやられていて、心配している方もたくさん、いろんな行事に参加していただいている方でいらっしゃいますので、その辺の、あしたそういう説明があるのかどうかわかりませんが、そういう機会あるごとにそうした形での説明をぜひお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
 以上です。


◯委員長(加藤浩司君)  以上で、教育委員会報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午前11時47分 休憩



                  午前11時49分 再開
◯委員長(加藤浩司君)  再開いたします。
 次回委員会の日程について、本件を議題といたします。
 次回委員会の日程については、次回定例会の会期中とし、その間、必要があれば正副委員長に御一任いただくことにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 ありがとうございます。御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 その他、何かございますでしょうか。
 休憩いたします。
                  午前11時50分 休憩



                  午前11時56分 再開
◯委員長(加藤浩司君)  再開いたします。
 それでは、特にないようですので、本日はこれをもって散会いたします。お疲れさまでした。
                  午前11時56分 散会