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トップ会議録会議録閲覧 > 会議録閲覧(平成26年文教委員会) > 2014/05/14 平成26年文教委員会本文
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2014/05/14 平成26年文教委員会本文

                  午前9時27分 開議
◯委員長(渥美典尚君)  おはようございます。それでは、始めさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。ただいまから文教委員会を開催いたします。
 初めに休憩をとって、本日の流れを確認いたしたいと思います。
 休憩いたします。
                  午前9時27分 休憩



                  午前9時28分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  委員会を再開いたします。
 本日の流れにつきましては、1、行政報告、2、次回委員会の日程について、3、その他ということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)


◯委員長(渥美典尚君)  それでは、そのように確認いたします。
 市側が入室するまで休憩いたします。
                  午前9時28分 休憩



                  午前9時31分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  それでは、委員会を再開いたします。
 教育委員会報告、本件を議題といたします。
 本件に対する教育委員会の説明を求めます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  おはようございます。本日、教育委員会からは大きく4点、行政報告をさせていただきたいと思ってございます。お手元の資料ございますけれども、1点目が──これ、いずれも4点のうち3点については東京都の調査報告ということでございますけれども、1点目が平成25年度の「児童・生徒の学力向上を図るための調査結果」についてでございます。2点目が、平成25年度東京都児童・生徒体力・運動能力、生活・運動習慣等調査結果。3点目が、平成25年度体罰等調査 三鷹市立学校における体罰等の東京都教育委員会への状況報告でございます。4点目につきましては、三鷹「学び」のスタンダード、こちらについての行政報告ということでございまして、いずれも指導課所管でございますので、指導課長のほうから説明をさせていただきます。よろしくお願いいたします。


◯指導課長(川崎知已君)  では、最初に第1点目の東京都の学力調査の結果について御説明申し上げます。最初に調査の目的ですが、3点あります。1つは、東京都教育委員会が児童・生徒の学力の定着状況を把握し、全都における教育行政施策に生かすという点でございます。2点目が、区市教育委員会が、教育課程や指導方法にかかわる自地区の課題及び解決策を明確にして、教育行政施策に生かすということ。3点目は、各学校が教育課程や指導方法にかかわる自校の課題・解決策を明確にし、児童・生徒一人一人の学力の向上を図るという狙いでございます。
 調査方法ですが、対象は小学校5年生全児童と、中学校第2学年の全児童・生徒でございます。調査内容は学力調査と児童・生徒への質問紙調査で構成されています。学力調査につきましては、国語、算数・数学、理科、外国語──英語ですね、中学校だけですが。において学習指導要領に示されている目標や内容の実現状況、つまり基礎・基本に関する標準的な問題と、読み解く力の定着状況を把握するための内容で構成されています。
 読み解く力といいますのは3つの力を指しています。1つは、取り出す力。つまり必要な情報を正確に取り出す力。2つ目は、読み取る力。これは比較・関連づけて読み取る力を意味します。3つ目は解決する力で、これは意図や背景、理由を理解・解釈・推論して解決する力を示しております。この学力調査とあわせまして児童・生徒の学習や生活に関する意識や実態、またその意識や実態と学力との定着状況との関連を把握するため、児童・生徒の質問紙調査を実施しております。実施されました日は平成25年7月4日でございました。
 それでは、概要を説明いたしますので1枚目をごらんください。上の部分の(1)、小学校、アのグラフ、(2)、中学校、アのグラフですが、青のグラフが三鷹市、赤のグラフが東京都を示しています。小・中学校の全教科において三鷹市の平均正答率は東京都の平均正答率を上回っており、同じ年度に実施した三鷹市の学力調査、文部科学省の学力調査と同様、全体として良好な結果と言えます。
 資料の下の表をごらんください。この調査は、A、学習指導要領に関する内容、つまり基礎・基本に関する内容と、Bの読み解く力に関する内容から構成され、各設問ごとに観点が示されています。この観点ごとに平均正答率比較を表で示したものでございます。小学校では全教科の全観点で都の平均を上回っています。中学校では、黄色で示しました理科のBの、読み解く力、意図や背景、理由を理解・解釈・推論して解決する力のみ東京都平均を下回りました。
 この問題は、離れた場所の地層を関連づけながら地層ができた順番を推論することができるという内容でした。これは、直接観察できない地層のつながりを推論するという点が難しかったと考えられます。指導課としましては、このことから各学校に観察結果をもとに推論できる力を身につけさせる力の指導の工夫を求めているところでございます。
 出題される問題は年度によって異なるため単純に経年比較することはできませんが、前回、平成24年度と比較して東京都平均正答率を下回った観点別平均正答率の数が、平成24年は黄色の部分が7つありましたが、それが今回1へと減少して、学校の授業改善の成果があらわれております。
 続きまして、2枚目をごらんいただけたらと思っております。小・中学校全教科平均正答率の平成23年以降の推移です。出題される問題は年度ごとによって難易度等異なるため平均正答率は年度によって異なりますが、平成23年以降、三鷹市は全ての教科で東京都を上回っております。このような分析結果は校長に提供し、自校の課題と強みを明確に理解していただくとともに、それを実際の教育活動に結びつけ、学力向上、授業改善の1つの根拠資料として活用していただきたいと考えております。
 以上が学力調査にかかわる説明でございました。
 続けてよろしいでしょうか。
                 (「はい」と呼ぶ者あり)
 では、続けまして、平成25年度の東京都児童・生徒体力・運動能力、生活・運動習慣等調査結果について御説明させていただきます。本調査は実施時期が平成25年4月から6月にかけて実施されました。最初に資料の見方ですが、小学校1年生から中学校3年生まで種目等ごとに平成21年度の全国調査結果と、平成25年度の東京都調査結果と三鷹市との比較ができるように並べて表に示しました。
 三鷹市の欄で平成21年度全国調査結果、そして平成25年度東京都調査結果と比較し、全国及び東京都の平均を上回っているものを太い四角で囲ってあります。また、反対に、全国及び東京都の平均を下回っているものについては薄桃色に塗り潰して示してございます。本調査ですが、中学校は持久走と20メートルシャトルランのどちらか1種目を選択することになっており、三鷹市では持久走を選択して実施しております。小学校では全員、20メートルシャトルランを実施しております。
 それでは、国や東京都と比較して特徴的な点について述べます。まず小学校ですが、全体的な傾向として男子、女子とも握力、ソフトボール投げの記録が一部の学年を除き全国及び東京都を下回っていました。男子では反復横跳びの記録が、女子では20メートルシャトルランの記録が一部の学年を除き全国及び東京都を下回っていました。一方、上体起こしは第6学年男子と、第1学年女子を除き、全国または東京都の平均を上回っていました。50メートル走は、小学校6年生男子を除き、全国または東京都の平均を上回っておりました。以上が小学校の状況でございます。
 次に、中学校ですが、小学校に比較すると全体的な傾向として、男女とも全国及び東京都を下回る種目は減少していることがわかります。しかし、ハンドボール投げについては第1、第2学年男子を除き、全国及び東京都を下回っておりました。また、今年度は50メートル走が男子・女子とも、全学年で全国及び東京都を下回っておりました。握力、上体起こし、長座体前屈、持久走、立ち幅跳びは、男女とも全学年で全国または東京都の平均を上回っておりました。
 小学校、中学校の表ですが、表の右側に合計点というところがございます。これは、各種目の測定記録を種目別得点表に基づき、各種目10点満点で採点し、それを合計したものを指しますが、小学校では第2学年、第4学年、第5学年男子、第4学年、第5学年、第6学年女子が東京都の平均を上回っていました。小学校は、低学年より高学年に行くにつれて記録が東京都の平均を上回っていることが言えます。中学校では、第1学年、第2学年の男子、同様に第1学年、第2学年の女子で東京都の平均を上回っていました。全体的な傾向としましては、一概には言えませんが、国や東京都よりも平均が少し下回る昨年とほぼ同様の結果でした。中学校については、昨年度に比較しますと、国及び東京都の平均を下回る薄桃色で示した種目は減少しております。
 今後の三鷹市における体力向上に関する取り組みですが、各学校には自校の体力の課題を明らかにして、課題に基づいた一校一取り組み、一学級一実践等の取り組みを計画的、継続的に推進していただくこと、休み時間等を有効活用して運動の日常化を図る取り組みを充実すること、体育の授業を充実させ、体育、保健体育の授業の中で多様な動きをつくる運動や、体力を高める運動に取り組み、体幹を鍛える取り組みとあわせ、バランスのとれた体力向上を目指すことを学校のほうに指導しております。
 では、続きまして3点目でございます。平成25年度における体罰等の都への報告ですが、平成25年度は東京都に体罰報告した件数はゼロ件でございます。参考までにそちらのほうに不適切な指導ということで、市教育委員会のほうに呼び、指導した件について載せさせていただきました。
 では、次に行きます。最後、4点目でございます。三鷹「学び」のスタンダードについての御説明をさせていただきます。このたび三鷹市教育委員会では、児童・生徒の学力向上に向けて家庭の教育力の向上を図るための指針となる、三鷹「学び」のスタンダード(家庭版)を定め、保護者、市民の方々にお示ししたところです。学力調査では、先ほども申しましたように三鷹市の子どもたちの、児童・生徒の正答率は東京都や全国の平均を上回る良好な結果であるという反面、個別の成績は広く分布している学校があるなど、学校によって分布状況がさまざまであるという結果でした。
 子どもたちの学力に関する保護者の関心は高く、子どもたちが知識基盤社会と言われる現代の社会の中でさまざまな変化に対応しながら生きる力を育むためには、義務教育段階で学び方や確かな学力を身につけることが重要です。そのためには、学校だけではなく、家庭でもともに取り組む必要があると考えたところでございます。三鷹「学び」のスタンダード(家庭版)では、特に三鷹市の子どもたちの実態に合った学力向上に資する取り組みについて、三鷹市の学習到達度調査や全国学力・学習状況調査の結果の分析に基づく、意味や根拠が明確なものを厳選しました。
 子どもたちの学びは、規則正しい生活習慣、安心と信頼のある人間関係、集中して学習に取り組む姿勢や心構えが基盤となっているという考え方に立ち、生活リズムを整える、人とのかかわりを豊かにする、学ぶ姿勢をつくるという、いわば心・技・体の3つの側面から子どもたちの学ぶ力を育てるために設定しました。その上で三鷹市の学習到達度調査や全国学力・学習状況調査の結果から明らかになった、学力の高い子どもたちに共通して身についている学習等の習慣、学力との相関が見られたもののうち、家庭で取り組める、特に学習にかかわる習慣を取り上げて整理しました。
 今回このスタンダードをまとめるに当たり、他の自治体のさまざまな取り組みの内容も参考にしながら、三鷹市の子どもたちの学力検査の結果と相関が高いものを中心に代表的なものを取り上げ、この3つの視点のもとに具体的な8つの実践を示しました。一つ一つの実践には家庭向けのメッセージと、平成25年度に小学校6年生、中学校第3学年で実施した全国学力・学習状況調査及び三鷹市学習到達度調査の分析結果もデータとして示してあります。
 例えば視点のIの1、決まった時間に就寝・起床させましょうという実践には、落ちついて勉強に取り組むためには生活リズムを整えることが大切だというメッセージと、学力調査では、実際に正答率に最大18ポイントもの差があったというデータを示しております。
 視点IIの2、会話を大切にしましょうという実践には、家庭での会話が子どもたちの心の安定や成長につながるというメッセージと、例えば保護者は困ったときに相談にのってくれると感じている子どもたちが成績上位層では14%も多いというデータを示しました。
 また、視点III、4、携帯電話、ゲーム、テレビの利用ルールを決めましょうという実践には、これらが学習の妨げや生活の乱れ、トラブルにつながるというおそれがあるため、ルールを決めて見守る必要があるというメッセージと、実際に成績上位層と下位層では利用状況に差があることをデータで示しました。
 このように3つの視点に立ち、三鷹市の子どもたちの調査結果を踏まえて学力向上に資する取り組みを厳選し、その意味や根拠を明確にしながら8つの実践にまとめたのが、三鷹「学び」のスタンダード(家庭版)でございます。なお、名称を「スタンダード」としているのは、これが標準的な取り組みを示した1つの指標であるからです。8つの実践はそのまま家庭に実行を求めるというものではなく、これを土台にし、子どもたちの実態に応じて家庭や地域で大切にするべきこと、取り組むべきことを考え実践していただくことに意義があると考えます。
 この学びのスタンダードの活用方法としては、学校の保護者会やPTAの集まり、コミュニティ・スクール委員会で配付し、これをもとに家庭教育のあり方や子どもたちの学びの支え方などについて話し合う機会を設け、それぞれ学園・学校にふさわしい取り組みを考えていただいていくことを想定しております。
 なお、既に学校ではコミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育を推進、充実していく中で、学力向上に取り組むための指針を示した、三鷹「学び」のスタンダード(学校版)を示してございます。これは、授業を通して児童・生徒に身につけさせる6つの学習習慣を示したもので、小・中一貫教育校や学校全体で共通した実践を行い児童・生徒の学習習慣を確立させ、学力向上を図っていくものでございます。以上で説明を終わらせていただきます。


◯委員長(渥美典尚君)  教育委員会の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。挙手をお願いいたします。


◯委員(吉沼徳人君)  おはようございます。よろしくお願いいたします。幾つかお尋ねをしたいのですが、一番最初の資料の1の学力向上を図るための調査なんですけど、それの1の調査目的の(3)に、各学校が教育課程や指導方法にかかわる自校の課題・解決策を明確にし、というふうに書いてあるんですけど、ということは、三鷹市の7つの中学、それぞれ別々に成績が出されているというふうに理解できて、それは例えばこの委員会で請求をすれば開示をしていただけるようなものなのであるかどうかを1つ、お尋ねをしたいと思います。
 それと、資料の2のほうで、昨年も私、お尋ねをしたんですけど、今回、小学校については握力とかソフトボール投げ、そういったものに対して──中学生の女子もそうなんですけども、ハンドボール投げ等が非常に東京都・国の平均を下回っているということで、昨年やっぱりこの調査が出されたときに、私、市長部局の公園担当部局と話をしていただいて、例えば子どもさんたちが帰ってくる夕方4時ごろからは、そういったことが多少できるようなことをお話し合いをしていただきたいというようなお話をしたんですけど、それについてはお話し合いを公園担当課とか、あるいは関係部署とお話をしていただけたのかどうか、そして、どのような結果が得られたのかということをお尋ねをしたいと思います。
 それと、あと一番最後の「学び」のスタンダード(家庭版)を見せていただきまして、Iのリズムを整えるというところで、決まった時間に起きる、寝る──就寝、起床するというようなところと、それから学ぶ姿勢をつくるという一番最後の携帯電話、ゲーム、テレビの利用ルールを決めましょうという、この辺はすごく重なりが強いと思うんですよ。ある市では携帯電話の使用を市として、学校協議会として使用時間を決めているような市もあるというお話を聞いておりますけども、三鷹としてはそのようなことはお考えになっているのかどうか、その3点をお願いいたします。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  3点お尋ねをいただきました。まず1点目、学力向上を図るための調査の目的の3点目でございます。こちらにつきましては、この学力向上を図るための調査、あるいは市独自でやっております学習到達度調査、こういったものを含めて各学校にその内容を公表して、お届けをして、授業改善計画に役立てていただくというために活用をしているところでございます。したがいまして、個別の学校の今回のこの状況というのを学校以外に現在は開示をしておりません。そのように御理解をいただきたいというふうに思います。
 それから、2点目でございます。ハンドボールの件、確かに例年こちらが東京都、あるいは国に比較して体力的に低いといいますかね、得点が劣っているという傾向がございます。前回もそういった御質問をいただきまして、緑と公園課所管でございます、さまざまなそういった学校以外の場での体力向上に向けた取り組みの1つとして、そういう場の提供っていうのはどうなんだということは相談をさせていただいております。
 そういう意味で、何ていいますか、至近距離でキャッチボールぐらいであればできないことはないかとは思いますけども、やはりここは大きくどれだけ遠くに飛ばせるかというような部分がはかられているというところもございますし。これ、結果を見ますと、確かに三鷹の場合は中学校男子の3年生、女子は全ての学年において東京都と国を下回っているわけですけれども、全体的な傾向を見ますと、全国と東京都そのものの比較の中で、東京都がかなり平均として数値が低いということがございます。その東京都と比較して三鷹も若干平均を下回るというような、そういう状況がございます。これは、ですから、そういう意味で地域性というところもあろうかと思いますけれども、やはり投げるなら投げる場の提供というのも大変重要なことでございますので、学校の校庭の活用の仕方、あるいはこういったボール投げができる場の確保ということにつきましては、引き続き積極的に検討してまいりたいというふうに考えてございます。
 それと、3点目でございます。「学び」のスタンダードの1点目と3点目の相関関係、これおっしゃるとおり大変関連は強いものかというふうに考えてございます。時間を決めた生活リズムを整える中での学習リズムの確保ということでございます。今まさにこの携帯電話、ゲーム、テレビの利用ルールを決めましょうというところ、これは大きな社会問題にもなってございまして、三鷹の場合は小学校1年生から中学校3年を通してICT教育、小・中一貫の中でのICTカリキュラムというのを持っております。これについて、今年度、今既に始まってございますけれども、今こういった課題に対する取り組み、どういった小・中一貫カリキュラムが必要なものなのか。特にICTモラルを中心としたカリキュラムの改訂に取り組んでございます。
 その中で、ここで求められるような内容についてもできるだけ、これは学校の中だけでできることではございません。家庭の中でもどういった取り組みができるかということも含めて、生涯学習、家庭教育学級等の場も活用しながらよりよい形というものを考えていきたいと、そういう取り組みを、まさに今進めているところでございますので、そのように御理解いただければと思います。以上でございます。


◯委員(吉沼徳人君)  ありがとうございます。成績について各学校が持っていて、学校独自で生徒指導をしているということですので、余り外へ出すことがいいか悪いかということはまたいろいろな問題があると思いますので、それはそれで、やっぱりしっかり自分の学校の生徒たちがどういう立場にあるかということを学校が理解をして、やっぱり子どもたちに教育をしていただきたいと思います。
 あとボール投げのことなんですけど、学校でも休み時間に例えばボールを投げることはできないですよね、やっぱり子どもさんたち、校庭にみんな出ますので。そういうような中で、やはりさっき部長もおっしゃったんですけど、場所の提供というのがね、非常に大切だと思うんですよ。昔ですとね、横町でキャッチボールをしていたりというようなことがあったんですけど、最近なかなかそういうことも見かけませんし。やっぱりどこか場所を提供してあげないと、肩を使うっていうこと、あるいはそれによってまたここで小学生はみんな、国等の下がっている握力という問題にもつながってくると思いますので。
 今、ほかの活用を考えているということですけど、なるべくそういったものが身近なところでですね──そこへ行かなきゃできないんじゃなくて、近所でちょっとしたことでできるような場所の提供というものを、それが1日中じゃなくても僕はいいと思うんですよ。いつも言ってるように、朝早い時間帯にはやっぱり乳幼児とお年寄りがゆっくり過ごせて、例えば夕方からは子どもたちが使えるというような、そういう何か方法をお考えいただければと思いますので、ひとつよろしくお願いします。
 あと、携帯電話のルールにつきましては今御検討いただいているということですので、三鷹は小・中一貫教育というすばらしいシステムがありますんで、そういったものを十分活用して子どもさんたちに、また御家庭も御理解をいただきながら進めていただきたいと思います。以上でございます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  ハンドボールに関しましては、場の確保ということ、もちろんこれ取り組んでまいりますけども、今回の体力向上に向けた調査については、このハンドボールの距離を伸ばすということを目的とした取り組みではなくて、やはり子どもたちに求められる体力向上、このために何をすればいいのかという中で、これは1つの項目としてハンドボールというものがございましたので、全体カリキュラムの中、あるいは余暇等を活用した取り組みについては検討してまいりたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。


◯委員長(渥美典尚君)  他にございますか。
 休憩いたします。
                  午前9時58分 休憩



                  午前10時01分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  委員会を再開いたします。


◯委員(半田伸明君)  済みません、今休憩中に実情を聞きましたので、じゃあ、ちょっと方針変更して質問しますけども、体罰事故なしというのはよかったことだと思います。ただ、不適切な指導の中で4件ございまして、まずですね、この第三中、第七中、井口小、ここについては間隔が二、三カ月あいてるんですよね。つまり、市教委の口頭注意というところに発生年月日からどのぐらいの期間があるかというところなんですよ。2カ月だったり、3カ月だったりするわけですね。
 一方、一番下の一中はたった数日なんです。この差はなぜ発生するのか。内容の隣に調査ってありますね。生徒から、生徒から、児童からってあるわけですよ。で、一番下は保護者からになっていますよね。このあたりにヒントがあるのかなと思うんですが、実情を把握していらっしゃったらですね、なぜ一中のケースは4日で済んでいるのか、これちょっとまず教えていただきたいと思うんですが。


◯指導課長(川崎知已君)  第一中学校での調査に関しましては、これは保護者が、当該の保護者ではないんですが学校のほうに相談に行きまして、そして学校のほうからまた今度教育センターのほうに、教育委員会のほうに直接お見えになって、それでお話をいただいたケースでございます。それで、これに関しましては調査が、要するにこういった調査をする場合に体罰ではないかということを受けた子どもと、それを周囲で見ていた子どもと、教員からという3者での聞き取り調査をしていく中で事実関係を明確にしていくんですね。これに関しましては事実関係が極めて早い段階で明確になったので、それで事故報告も早く上がって、こちらのほうでの処置の時間も短く済んだということでございます。


◯委員(半田伸明君)  一中のケースだけね、別に責めてるわけじゃなくてね、単純に不思議なんだけども、一中のケース、今答弁聞いてると、保護者の方がね、実際に教育センターに来たって話なわけでしょう。だから早かったってことでいいんですかね。そこを一応確認したいと思います。


◯指導課長(川崎知已君)  保護者が早く来たからってことではなくて、実は事故報告があってから実際に事実関係を詰めていって、そこに矛盾とか、いわゆる勘違いとか、さまざまな部分整理してからの報告なんですね。結構これにはいろんな子どもたちからも聞き取り等をする中で時間がかかる部分がございます。一中の場合はそこが非常に矛盾等がなかったために、その作成にかかる時間が短時間で済んだということでございます。


◯委員(半田伸明君)  ということはね、該当するここに書いてある保護者という方が、教育センターに行ったから、あっという間に解決したということではないっていうことでいいですか。ここを一応念を押しておきたいと思います。


◯指導課長(川崎知已君)  保護者の方が直接見えたからということではございません。


◯委員(半田伸明君)  確かにこれ事案を見ると、椅子をがっとつかんで放り投げてと、これはもう一発でアウトですよね。だから、確かに第三者が見てるっていうケースも含めて考えた場合に、これは事実関係の確定が早かったんだろうと思うんですよ。これは今説明を聞いて理解はしました。
 一方ね、上3者については要するにお子さんからの情報なわけでしょう、ね。これは資料として出ている以上は情報公開の対象にならざるを得ないからやむを得ないんですが、私が危惧するのはね、何だ、子どもが言ったら時間かかって、親が言ったらあっという間に動くのかとなりかねない資料だと思うんです。これ、非常に私、どうなのっていう気がしますね。だから、委員会資料として出てきた以上は、これは我々としては情報公開に努めなければいけない立場なんで、議員というのはね、これはしようがない話なんですけど、できればですね、教育委員会に情報が届いた日もあったほうがいいのかなっていう気はします。
 つまり、学校単位で子どもが苦情を言うでしょう。校長でとまっちゃう悲しい過去は以前ありましたね。学校名はあえて言いませんけど、ここの委員会でぎゃんぎゃんやらせてもらいましたけど、ああいうことがあっちゃいけないんですよ。だから、私が危惧しているのはそこなんです。だから、この表を見たときに、真っ先にそこを考えました、ああ、2カ月校長が抱えてたんかという目で私はやっぱり見てしまう。今御答弁いただいて、いや、そうじゃないと、一中の場合は非常に解決っていうかね、確定するのが早かったからというのを、聞いていてなるほどと思いましたけど。
 だから、そこは校長が抱えてるんじゃないんだよというのを、質問をして答弁をいただいて明らかにするという前に、この資料でわかる範囲でやっぱりそこはね、校長側から教育委員会のほうにですね、情報が来たのはいつだったのかをやはり入れておくべきではなかったかなと思うんですね。この点についていかがでしょうということと、あと、もう一つは、せっかくの機会ですから、この三中、七中、井口小の3者についてですね、もし今、手元に資料があるならば、学校長から教育委員会のほうに情報が来た、第一報目が来たっていうのはいつだったのか、これをあわせて教えていただきたいと思います。


◯指導課長(川崎知已君)  第三中学校、第七中学校、井口小学校につきまして、市教委のほうに報告が来たのは事故報告書には書いてございます。今ちょっと時間をいただいて調べることは可能なんですが、よろしいでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  1点目でございます。今御質問にありました、教育委員会にいつ情報が届いたかという日を入れたらどうかという御提案がございました。全体として、事故発生から一定の結末を見るまでの時間、これはもう迅速な対応をして速やかに結果を出すというのは求められるところでございますので、そういった観点から、この資料の作成についてもさまざま誤解を受けないような形で工夫をしてまいりたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。


◯委員(半田伸明君)  今回の行政報告の資料を見てまして、私が真っ先に気になったのはこの日程の間隔の問題だったんですね。1年前だったかな、ある学校の体罰の事案が学校で握ったままで、教育委員会に対する報告自体がそもそもおくれていたっていう事案がありましたですね。あのときに質疑をして、その結果ある程度の答弁もいただきましたけども、じゃあ、それが何のために役立ったのかってなった場合に、実際のこの教育委員会にこの上3者、三中、七中、井口小が、情報が届いた日程が、例えばですよ、例えばこの市教委口頭注意の処分日の実は数日前だったっていうことも考えられる。もしくは、いやいや、実は発生年月日から数日以内に情報は来ていましたというのも考えられる。
 これはね、当然早けりゃ早いほどいいわけなんですが、問題だなと私が思っているのは、実はですね、事故報告っていうことのあり方だろうと思うんです。まず、発生した段階ですぐ報告するシステムがあるのかどうか。つまり結果がもう既にあるわけですから、その原因を調査して書面にまとめて、それで届いた日からスタートではなくてですね、まず何かが発生した場合にすぐ連絡が行くような縛りを各学校の校長にしていかないと、結局やっぱり長引いてしまうという悲劇がやっぱりもう一度起きてしまいかねないと思うんですね。そのあたりの縛りのあり方についてどう考えていらっしゃるのか、これを聞いておきたいと思います。


◯指導課長(川崎知已君)  今年度に関しましては、学校のほうにかなり体罰等についての指導はしておりますので、私どもの感覚として、学校が抱えてっていうことではない感じは受けております。また後ほど提供させていただきますが。それで、実は教員がその事実を校長に言わないというところはまだ課題として残っております。校長が教員からの事実を確認した段階でこちらに来た日にちというのは極めて短いスパンでございます。
 ただ、今回この体罰については東京都も非常に重要なことと考えておりまして、これまでの処分量定よりもさらに重くなっているという状態、そして事実を知っていながらそれを言わなかった、管理職に報告しなかったことによっての量定も、より重くなるというふうなことが今年度からまたスタートいたしました。そういう形で東京都も一教員が自分で抱えてしまわないようにというところで、1つの量定というところでこのような1つのかせというんでしょうか、を与えているというところでございます。


◯委員(半田伸明君)  一通り聞いてね、納得はしましたけども、いじめの原因を把握ということのときの議論のときに、市の職員じゃない、教員ですから。都の都道府県単位ですよね。だから、そのあれは年度末にいじめが一旦ゼロになってるっていう議論が以前ありましたですね。それが実はそうじゃなかったってことは、教育長が本会議の私の質問で答弁してわかったことだったんですけども。結局ですね、自分で自分の情報を隠してしまうのは、これは人だからしようがない。自分の人事にかかわることだからね、やっぱり逃げたいわけですよ。
 だから、東京都教育委員会のほうが、実際に発覚した場合に、こうこうこういう変化があったというのはよくわかるんですけど、大変重要だなと思うのはですね、情報のツールが、子どもたちが学校に言ってもね、結局──いじめにしても体罰にしても根底は同じだと思うんだけど、学校に言っても、何だ、結局解決してくれないんだねとなったら、やっぱりこれは悲劇なわけですね。だから、情報の把握のルーツが、学校に言わずとも、例えば教育委員会に言えば、あっという間に早く動いてくださるんだなっていうような安心感がお子さんと保護者にあったほうが、本当はいいんだろうなと思いますし。結局何度も同じことを言ってるわけなんですけど、そこはやっぱりルーツは学校に言えばいいだけではないんだということを、安心感を与えるようなやり方がどっかにないものか、ここは1回どこかでやっぱりお考えいただきたいと思います。
 三中、七中、井口小と一中のケースが、学校側からの教育委員会に対する情報提供の日付の前後で早いかどうかではなく、たまたま一中のケースが保護者から情報があったけれども、それが主たる要因ではなくて、この内容を見た限り、ああ、なるほど、これは事実関係の確定が早かったということで問題なかったという答弁をいただきましたんで、そこは理解をいたしました。終わります。


◯委員長(渥美典尚君)  他にございますか。


◯委員(石原 恒君)  おはようございます。よろしくお願いします。今、半田委員から体罰等の状況報告の質問がありましたので、その他について、それぞれ資料、質問させていただきます。
 まず1つ目、児童・生徒の学力向上を図るための調査でございますけども、学力調査、これ東京都の調査、あと国が行っています全国学力調査、あと三鷹市の調査もございますね。この関係がいま一つ私理解してないんですね。その体系的なものがあるんでしょうか。関係、どういったそれぞれの目的があって調査を行っているか、その時期も含めてですね。その関係が、ちょっとわかるような資料があると助かるんですけど、そこが知りたいです。
 それと、あと今回の東京都の調査の報告の時期も年度によって異なっています。平成23年度の報告でいくと、その年の11月に報告がありました。そして、平成24年度におきましては2月の定例会、2月の報告がございましたし、今回5月ということで、おくれているというふうに解釈をしています。なぜこんな時期がずれてしまっているのか。まとめるのに時間がかかっているのか、何かその辺の──東京都教育委員会とのやり方の中での時期のずれなのか、その辺をお伺いしたいなというふうに思います。
 それと、あと東京都の報告、ホームページに載せてあったので私もちょっと短い時間でしたけども拝見しましたところ、報告のあり方が異なっています。1つは、目標値が定められて、それぞれの例えば科目によって異なっているわけじゃないかもしれませんけど、目標値があって、その目標値でどうなのかっていうこととか、あとマイナス5%、平均より5%未達、そこに達してない人がどれぐらいの割合だとか、そういった評価もしているところです。三鷹市の教育委員会としてそういった東京都の評価っていうのをどのように見ているかっていうこともお伺いしたいなというふうに思います。
 資料2ですが、児童・生徒体力・運動能力、生活・運動習慣等の調査結果でございますけれども、これも例年報告いただいています。吉沼委員から御指摘があったソフトボールの、またハンドボール投げの環境が市内公園では、ないんじゃないかっていうことの指摘で、緑と公園課との調整が必要ではないかっていうことでございましたけど、私も1点、そのように思いますが、ふだんのですね、基礎体力をつける上でソフトボールをしなくても、例えばボール投げが数値として上がる訓練の仕方っていうか、トレーニングの仕方っていうのはあると思うんですね。例えば握力をつけるとか。
 そういう基礎体力をつける方法での努力というか工夫というのは、体育の時間でなされているか。単純にソフトボールの環境がないから、それをつくるっていうことも1つでしょうけども、もしないんであれば、そういった授業の中でそういった基礎体力をつくる、そういった工夫はなされているかっていうことをお伺いしたいなというふうに思ってます。
 資料4のスタンダードでございますけれども、これ学校向け、あと家庭向けという形でなっていますけど、コミュニティ・スクール委員会の中での報告ということもありましたけれども、やはり三鷹色がもっと出せればいいのかなと思っています。といいますのは、やはり地域とのスクール・コミュニティという考え方もありますが、要は地域の方々にはどうかかわってほしいかっていうことも、やはりそういった観点でのスタンダードもあってもいいのかなと思います。だから、もちろんそれぞれの立場によってやるべきことがあると思いますけど、内容的には学校教育のことでなかなか難しいとは思いますけど、でも、地域で何とかやっていこう、子どもたちを見守っていこうという取り組みであるならば、やはりそういったことも入れるといいのかなと。三鷹色をもっと、コミュニティ・スクールという意味でですね、出すような取り組みをしていただければなというふうに思います。
 済みません、資料戻りますけれども、体力調査ですが、一校一取り組み、一学級一実践の取り組みがもう何年、始められてどれくらいたっているんでしょうかね。取り組まれてどれぐらいたっているか。また、今現在推進されているか、割合的にでもいいですけども、何校でもいいですけども、その辺がどのようにつかんでいるかということをお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  4点目ですか、「学び」のスタンダードについての御質問でございます。御質問にありました三鷹色を出せればいいかということがございました。三鷹色イコール地域色といいましょうか。先ほども1つの指針として教育委員会はこの「学び」のスタンダードというのをお示しをしました。それをもって、各学園の中で御自身の学園の地域実情、子どもたちの実態に合った中身に合わせてそれぞれ独自のものをつくっていただきたいというお願いをしているところでございます。
 そういう意味で名称を、これは仮にですけれども、例えば何とか学園「学び」のスタンダードというようなものが、それぞれ7つの学園の中でできていければいいのかなと。その中で子どもたちの学園の中での学力向上が図られればいいのかなというふうに思っておりますので、そのためのさまざまなこちらからの働きかけ、あるいは地域での自立的な取り組みというものを期待して、今こういった内容についてお示しをしたばかりでございますけれども、これから具体的な取り組みをしていただくという段階になろうかと思います。私からは以上でございます。


◯指導課長(川崎知已君)  3点の御質問に対してお答えさせていただきます。まず1点目ですけども、児童・生徒の学力向上を図るための調査の中で、東京都が目標値というものを設けていて、目標値に到達しない子どもたちの数がどれくらい割合があるのかというふうな形でのお示しの仕方をしているかと思います。三鷹市でも同様に、東京都と同じように、東京都のこの定める目標値に達している子どもたち、逆に達していない子たちがどれくらいいるかという形での調査は進めてございます。
 2点目でございます。先ほどの体力調査にかかわるところで、その記録の部分ですが、確かにここのところに来て特定の種目において低い数値が示されている部分がある。これについては、やっぱり学校の中で分析をしていただく中で、やはりその子どもが最大限、その子の力が発揮できるようにするためには、当然正しいフォームでとか、適切なフォームでとかっていうところも当然指導の中にはあると考えております。今年度、各学校のほうには体力調査のためにではなくて、やはり投げればいいというものではなくて、どういう形で、フォームで投げればよく飛ぶのかとか、どういうふうなところに1つの技術的なコツがあるのかとか、そういったところの御指導もいただくようにお願いしているところでございます。
 3点目でございます。体力にかかわって一校一取り組み、これは、今年度で3年目を迎える取り組みでございます。本市では全ての学校においてこの一校一取り組みを小学校・中学校とも実践していただいているところでございます。以上でございます。
 大変御無礼いたしました。全国学力調査、そして東京都の学力調査、それから三鷹市の学力調査ってことでございますが、三鷹市のほうでは、要するに小・中一貫教育をやってございますので、その学年の終わり、つまり小学校6年生、中学校3年生の段階において身につけるべき力をしっかり身につけてきたのかということを1つの検証として行っているのが狙いでございます。
 東京都につきましては対象学年が小学校5年生と中学校2年生の生徒になっています。ここでは、特に東京都の施策がどうかと。つまり、東京都がやっている、例えば少人数学習指導で教員を加配しているとかっていうさまざまな事業がありますが、そういったさまざまな事業がどれだけ効果があるのかというところが特に大きな狙いであるのと、あと読み解く力というところがどれぐらい子どもに育っているのかということを調べるのが調査の狙いでございます。
 そして、全国学力・学習状況調査につきましては、これ、昨年度から悉皆調査、平成25年度から全国での全員の調査になったわけでございますが、これは1つは、国としてさまざまな教育施策を考えていく上で参考資料にしていくというところで、もちろん全ての調査に共通するものは、個々の子どもたちが自分の学力がどうなのかっていうあたりを反映していくとか、学校としてどのような指導をしていくのかということに関しては共通なんでございますが、それぞれが自分の管轄している教育の分野での施策がどうかというあたりを反映していくということが狙いというふうに聞いております。
 それから、今回、この体力調査に関しましても学力調査に関しましても報告がおくれましたことは、これはひとえに指導課の問題でございます。東京都から調査結果が返ってまいりますのも例年に比べると一月ばかりおくれた経緯もございますが、実はことし東京都は、この学力調査に関しましては、夏に行った後、もう一回秋口に特定の学校──悉皆ではなくって抽出した学校で調査をして、一体学習の成果が、例えば少人数学習指導したことによってどれだけ評価が上がったのかといったところで、昨年度からそのような形で追調査を行ったんですね。その追調査が来てから最終的にまとめようと思っておりましたところ、追調査が年度内に来なかったものですから、これは私の判断ミスで、こちらのほうに御報告するのが遅くなったと。
 それから、体力調査につきましても、東京都から戻ってくるのも遅かったんですが、こちらでまとめるのにもちょっと手間取りまして、そんな関係で例年よりもおくれましたことをこの場をかりておわびを申し上げます。以上でございます。


◯委員(石原 恒君)  ありがとうございます。いろいろと事務量も多いので大変かと思いますけども、計画的にやられていればいいかと思います。
 それぞれの学力調査の目的、狙いっていうことも御説明いただきました。やはり、こういうことをやはり保護者にも、やはりわかりやすく伝えるっていうことも、一つ、このコミュニティ・スクールとしての取り組みの一つかなというふうに思いますので、ぜひ、そうですね、保護者会等でこういった取り組みを年度の中でやっていますということも何かお示しいただくと、また保護者のほうもこの「学び」のスタンダードということにももっと関心を持ってもらえるし、何かそういった前向きな取り組みにもなるのかなと思いますので、やはり鳥瞰した形でのいろんな取り組みが示せればいいかなというふうに思いますので、よろしくお願いします。
 あと、学力調査の中でいろいろな授業の改善の視点とか、あと施策が示されてますが、実際行うのは学校長、もしくはそれぞれの先生方になるんですけど、この辺はちゃんと現場の方まで、先生まで落とし込んでいるんでしょうか。それの検証っていうのはどのような形でなされてるか、そこだけちょっとお願いします。


◯指導課長(川崎知已君)  まず採点するのは学校の教員が採点しますので、その段階で自分の持っている子どもたちがどのようなところで間違えているのか、つまずいているのかは、そこでまず見えてきます。そして、各学校に調査結果として返しますので、それをもとに授業改善推進計画とか、あるいは翌年度の教育課程の編成に当たっての改善策のほうに生かしていただいているところでございます。


◯委員(石原 恒君)  ありがとうございます。教育委員会とまた現場の教師ともうまく連携しながら、子どもの学力向上にもぜひ努めていただければと思います。以上です。ありがとうございます。


◯委員(森  徹君)  それでは、質問をさせていただきます。この学力向上を図るための調査ですが、資料1の最初のページですね、この中で読み解く力とは、ってありますね、説明がね。取り出す力、それから読み取る力、これは割と両方同じようには理解できるんですが、これちょっと、もう少しどういうふうに理解したらいいのか。それで、その上のBの読み解く力に関する内容というところで、国語のところで三鷹市が88.2、いわゆる必要な情報を正確に取り出す力は88.2、しかし、比較・関連づけて読み取る力が29.8という、こういう開きがあるんですが、最初の質問にある、この取り出す力と読み解く力、非常に似ているようなんだけども、これはどこかでしっかりと根拠があってこういうふうに分け方をしたと思うんですけど、それをもう少し説明していただきたいのと、取り出す力はあるけども、読み取る力がない。このギャップっていうんでしょうかね、これはどんなふうに理解したらいいんでしょうか。まず、そこをお聞きしたいと思います。そうですね、まずこの点を一つお願いします。


◯指導課長(川崎知已君)  御質問にありましたこの読み解く力のところの、それを構成している取り出す力と読み取る力の違いでございますが、取り出す力というのは、基本的に、この文章にある資料等から必要な情報を正確に取り出す力になります。ですから、その文章の中から正確に情報をきちんと取り出せるかどうかというところなんです。次に、読み取る力というのは、その集まった情報を比較したり関連づけたりしていって、また新たな1つの情報をつくっていくというんでしょうか、統合していくというところの力でございます。
 ですから、情報を取り出すところまでが、ある意味ではとりたい情報、必要な情報を取り出す力というのが取り出す力。それから、今度は必要な情報を幾つかとっていって、その必要な情報を関連づけていって1つの、何ですかね、また新たな1つの考え方に統合していく力が読み取る力になってございます。
 それで、御指摘のように読み取る力に関しては、子どもたちは、東京都にしても三鷹市としても高い数値を示しておりますが、この情報を関連づけていって新たな解に導いていくというところの問題に関しまして、東京都、三鷹市とも低い数値になってございます。一つには、この国語の問題で、この出題の難易度が高かったというふうに東京都は分析しているところでございます。他教科でも同じようにそういったところはあるんですけども、ちょっと難易度として高い問題を出したんだということでの東京都の分析でございました。


◯委員(森  徹君)  そうですね、わかりましたって言いましょうか、ちょっとなかなか難しいんだなと。こういう項目を分けた、どういう方がこういう分け方をしたのか。子どもたちの状況をつかむために分けたんでしょうけども、今の説明聞いていると、読み取る力の中に解決することも含まれるから、1と2が一つになってもいいし、2と3が一つになってもいいって、ちょっと理解が、私は今のところそこまで理解し切れてないというのもあるんですが。
 あと、これはあれですか、こういう設問をして回答というのは、この児童・生徒の質問紙調査ということで、これは結果が出ているんですか。これはあくまでも回答率──どこがこれ判断してこういう形で分けているんでしょうかね。ちょっとそのことを、この調査の、このテストの学力調査のやり方の問題で、もう少し理解したいと思いましてちょっとお聞きします。


◯指導課長(川崎知已君)  Bの読み解く力に関する内容につきましても、教科ごとに、いわゆるテストっていうんでしょうか、学力調査が行われております。そして、設問ごとにこれが何の趣旨の問題かと。つまり読み解く力の出題として出されているか、解決する力を試すものなのかという形で、それぞれの設問についてその趣旨が書かれているところで、それを点数化していったものでございます。


◯委員(森  徹君)  余りここで──また個別にいろいろ教えていただけるかと思いますけど、結局そういう読み解く力に関する設問があって、これに対する答えの結果がこうだったということですね。そういう点では、取り出す力が88.2、ちょっとこの辺が何でこんなにギャップがあるのかっていうことが、ちょっとまだ私自身飲み込めてないんですが。わかりました。
 それで、児童・生徒質問紙調査ってありますね。これはあれですかね、どんなような調査項目で行われてるんですかね。この中には資料としては入ってないんですけども。


◯指導課長(川崎知已君)  児童への質問紙調査ですけども、例えば子どもたちに聞く内容については、各教科の授業が楽しいかどうかとか、よく理解しているかどうかとか、あるいは読書、家庭学習、朝食をとっているかどうか、家庭での会話がどうか、規範を守って生活しているかどうか、根気強く生活しているかどうかとか、自分のことを──自尊感情があるかないかっていうことですね。それから家の手伝いをしているかとか、社会貢献をしているかという、このような観点での質問紙調査になってございます。


◯委員(森  徹君)  ありがとうございました。3月の議会でも全国の学力調査について質問させてもらって、この学力調査はあくまでも教育の1つの側面だ、教育長もそういう答弁をされてますけども、これが悉皆調査ということで、だから教育の専門家からしては、一定の方向を見るという点では悉皆でなくてもいいという意見もあるようですけども、ひとつその辺も頭に入れて今後の対応をお願いしたいというふうに思います。
 それから、全ての教科で東京都の平均正答率を上回った。このところ、非常に重要なんでしょうかね。三鷹は全ての教科で上回ったということで、これで安心しちゃあいけないわけですよね。しかし、実際には、まず点数で皆さん方──皆さん方って言うのも失礼かもしれないけども、どうなのかっていうこと。調査やると、そこに目が行きますよね。あくまでも平均ですから、やはり私は小・中一貫のときに第二小学校の授業を教育委員会で見させていただいたときに、習熟度でやって一番おくれているというか、わからないお子さんのグループがあって、これは大変だなと思ったんですね。進んでいる子、真ん中の子、それからおくれている子って、こう分け方しているもんですから、先生は一生懸命教えているんですけどね、相当大変だなと思いました。
 やはり、だから、こういう習熟度っていうのは果たしていいんだろうかっていうね。子どもの回答の中で、友達が答える中で、ああ、そうなのかって理解していくっていうのがあると思うんですよ、私なんかもそういう経験しているんですが、子どものころ。やはり、おくれている子って、わからないお子さん、ここに対してのこの結果、どう対応していくのかっていうことが非常に大切なんだろうと。特に小学校の場合に、わからないまま高学年に進んでいくってならないためにも、そこに力を注ぐっていうことが必要だし、そのことがその子どもさんに対する人格をつくっていく上にも大切だし、全体の回答率ですか──成績だけで見ちゃいけないんですけど、それが全体を底上げしていくってなるので、その辺は三鷹としてはこの平均正答率ですか、これを見てどんなふうに生かそうとしているのか。
 先ほど他の委員の質問で、まず先生が点数つけるから、そこでわかるんだと、これは非常にいいことだと思うんですけども、それがそこで生かされると思うんですね。この子がこういうことが、ここがわからないっていうのがわかると思うんですけども、教育委員会として、これを受けてどんなふうにわからないお子さん、児童・生徒、どんな問題意識を持っているか、この点をお聞きしたいと思います。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  実は冒頭、川崎のほうからもその点について触れさせていただいてございますけれども、御質問にありますとおりあくまでも平均点での比較ということでございます。個別に見ますと、やはり学力については広く分布をしているような学校もございます。その地域の特性というのがそれぞれございます。
 そういった中で学校はこの結果を受けて、その分布を極力狭めていく。平均点に近づけていくといいますか、低いところについては近づけていくというようなことを最も心がけていかなければならないと。こういった意識の中で、これは学力調査、常に我々は東京都との平均を意識してやっているわけではございません。学校の全体の子どもたちの学力向上に向けて取り組むという中では、いわゆる習熟度別授業であるとか、少人数学級であるとか、そういった仕組みを活用して、個別の子どもそれぞれの、一人一人の実情に合わせた学力向上に向けた取り組みというのを心がけていくと。
 3年生以上というのは40人学級ですから、そうした中で全ての子どもたち一人一人の毎日の学習について、つきっきりになるということにはなりませんけれども、全体として個々の状況に応じた学習をさせることによって全体的な底上げをしていくということを心がけた授業改善というもので、先ほど川崎のほうから申し上げました授業改善プランというようなものをつくっているというところでございます。以上でございます。


◯委員(森  徹君)  ぜひ、わからないお子さん、これが本当に、先ほど報告の中でもゲームやっているとか、いろいろありましたけども、わからないからどうしても勉強に行かないという、この辺の関係もあるのかもしれないですよね。やはり、子どもっていうのはわかれば目が輝くし、学校が楽しくなるし、わからなければ学校に行くのもなかなかおっくうになるという。そういうふうにならないように、そういう点では、三鷹だけではなかなか難しさ、国のやはり、まだまだ日本は40人学級ですか、欧米ではということになると、アメリカ、当然含まれるわけですけども、とうに20人学級ということで、これが当たり前になってきているという中では、ここは非常におくれているんだろうと思うんですね。
 強靱化計画っていうところでいろんなところにお金は行っていますけども、教育分野ってのは非常に粗末にされているっていう認識持ってまして、ぜひそういう中でもやはりおくれている、わからないお子さん、児童・生徒に対する努力っていうのを強めていただきたいと思います。
 それから、最後に、体罰のことですが、この中でいろいろ先生も人間ですから、また、子どもたちもだんだんと、そこは単純に文章だけ、文言からだけでは見えない感情的な部分ってのはありますね。そういう中でも、やはり教師っていう者のとるべき態度っていうのはあると思うんですけども。かなり教職の経験の長い先生が、例えばその生徒がいない方向であれ、椅子を投げたとかね。ちょっと、ああ、こういうこともあるのかと。だから、相当その背景にはあったんだなっていうふうには思うんですけども、これが不適切な指導だったと都教委に報告してますけども、不適切な指導っていうのがね、ちょっと確かに適切じゃないんですけども、こういうことの教師に対して口頭注意って書いてあるんですけど、もう少し、口頭注意、それはいけないから注意するんですけども、あとそういうこと、背景も含めて二度と起こらない、起こさせてはならない。また、学校が、単なる先生と生徒との関係だけなのか、その背景がどうだったのか、そこまで当然踏み込んで分析して対応していかないと、根本的な解決にならない。単なる都教委に対する報告だけに終わるっていうことではあってはならないと思うんですね。
 この辺は、今回の場合、どんなような口頭注意とともにですね、どんな指導がされたのか。報告していただく内容があれば、お答えいただければと思います。


◯指導課長(川崎知已君)  こちらにございます不適切な指導に関しましてのところ、一言で不適切な指導に関しての指導、口頭注意と書いてございますが、実際には、このそれぞれの事案が起こったところを丁寧に聞き取りをして、そのときの先生の感情は何だったのか、こういうふうな行動をとった背景は何だと考えるか、じゃあ、ほかに子どもに同じことを伝えるのに違う方法はなかったかどうか、ほかの違う方法があるのに、なぜこの行動をとらなければならなかったのかというところを、その教員にじっくりとその部分を内省させていって、今後、この後こういった同じような事例が起こったとき、同じような子どもから同じような事例が起こったときは、今後どういうふうな対処の仕方をしていくのか。
 そして、そうした行為そのものが、やはりプロとしての教師とするならば、プロとしてどういうことで臨んでいくのが望ましいのか。ここを実際には2時間近くの時間をかけて、教員のほうからきちんと語らせて、そして今後の対応についても述べさせていった次第でございます。


◯委員(森  徹君)  わかりました。これで終わりますけども、よく新聞等でも──東京新聞とってるんですけども、教員の多忙化という記事もありましてね。これ、東京都なんでしょうか、全国平均なんでしょうか、残業が月平均100時間で、非常に先生、忙しいと。これ長距離トラックの運転手以上に非常に勤務が厳しいという状況もありまして、やはりそういう先生の働く環境の問題と、先生が余裕を持って子どもに接していられないということがあってはならないと思いますので、その先生の起こした、起きた内容を分析する場合も、当然そういうことも含めてですね、検討していかなきゃならないんだろうと思いますので、ひとつそのことも努力していただければと思います。以上で質問を終わります。


◯委員(宍戸治重君)  それでは、お願いいたします。まず、学力向上を図るための調査。それぞれの先ほどの説明の中に、国や東京都の調査にはそれぞれ目的があって調査されているということのお話がありました。その結果をどう生かしていくかということは、ここにもそれぞれ書いてあります。三鷹市の場合には、特にコミュニティ・スクールによる小・中一貫校ということで取り組んでいて、その効果が大きいと、全国的にも評価されているんだろうというふうに思っていますし、また、この取り組みが全国的に普及していくといいますか、広がっていることも事実だと、また、それを評価されていることも事実だと思いますが、三鷹市でその効果について調査をしていないというのは事実でありますし、その調査をしないんだったら、こういう調査をもとにきちっとコミュニティ・スクールの評価をしていく必要があるだろうと。
 また、コミュニティ・スクールの目的や、ここに掲げられているような効果を狙っているのは間違いないわけですけれども、そういうのをどう評価していくのか。コミュニティ・スクールの効果をどう捉えていくのかっていうのが、毎回僕がそんなことを言うような気もしますけど、今回のこの調査でさらにコミュニティ・スクールを進めていくんだと、小・中一貫校もね。それをどう評価していくのかっていうのも大事なことだろうと思うんですが、そういう点についてはいかがでしょうか。
 そのほか、聞かなくてもこれからの教育内容や、それから場合によっては教師力養成講座等にでもそれも反映していくんだろうというふうには思っていますが、全体論としてコミュニティ・スクールとの関係についてお聞きをしたいというふうに思います。
 それと、次の体力の調査ですが、この調査、私も大変小さく生まれて大きく育ったほうの1人なんですが、それと一緒で小学校の1年生から2年生、3年生ぐらいまではまだ個人差は大きいんですよね。だんだん中学時代、もしくは場合によれば大学に行くまで個人差が縮まらないというのも個人的には体験しているわけで、一人前になったなというのはもう二十歳近くになって、みたいな気もします、僕は個人的にもね。
 そういう中で、こういう調査をしたときにこの結果が出てしまったということで、原因は何なんだと。原因がわからなければ、これ、幾らどこを直そうって言ったって直しようがないっていうふうにも受け取れますが、その原因についてと、ここにも書いてありますが、この前、新聞によると、身長、体重、座高、これを何なんだっていう気がするんですよね。座高っていうのが健康診断のほうで調査項目として外していくような話も出てます。これは体位の測定ですから、あってもいいのかなっていう気がしますけど、そういう点についてのこの調査の意味っていうのは何なのかなっていう気もしますし。実際には、先ほども申し上げたように、なぜ三鷹って全部低いのかっていうようなことをどう把握して、これからどう変えていくのかということを考えていらっしゃるのかということをお尋ねしたいと思います。
 それから、資料3の体罰の関係ですけど、いろいろ情報が入ってくると調査をしたり、または子どもたちの聞き取りをしたり何かしているんですが、先ほどの委員からの質問もありましたけれども、じゃあ、悪いことがあったっていう原因をきちっと全生徒に言わなければ、この調査、先生がそれでいてなぜ処罰されたのかということを、子どもたち、本人に言うことも大切ですが、ほかの生徒たちから調査の結果、こういう悪い指導があったっていうことを言われて、悪い指導だけを悪いと言うだけでなくて、やはり子どもたちが本当に悪いことをやっているんだということをきちっと指導していかないと、これは片手落ちになってしまう。
 わあ、怒られた、先生が怒られたみたいなことで終わらせないような取り組みはどうしているのかと。やはり悪いことを──悪いって言っちゃうと変ですけど、指導を受けた、なぜ指導を受けたのか、全生徒にもきちっと説明をしていかないといけないのではないか、片手落ちではないかなと。ただ、間違ってはいけないのは、調査をしたり、その逆な指導をしていると、おまえが悪いんだ、だから怒られた、先生は正しいんだと言っていることではなくね、きちっと両側のあるべき姿を示していかないといけないんではないかというふうに思いますが、その点についての考え方についてお伺いしたい。
 「学び」のスタンダードについてですが、これごく当たり前のことで。ただ、これを配って、先ほどこれから取り組むっていう話ですが、実効性をどう高めていくかということが最大限の、何ていうんですかね、これからの取り組みだろうと思いますけど。また、これも、じゃあ、こういうものでその効果をどう調査していくのか。また、いずれこれ、都の調査や国の調査でいろいろなことが、調査項目の結果によってはこういう取り組みの項目が変わってくるんでしょうけど、その効果をどう捉えていくのか。それと実効性をどう高めていくかっていうことでお尋ねをしたいと思いますが、よろしくお願いします。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  まず1点目、この学力向上を図るための調査に関する御質問でございます。コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育、こちらの成果、どういうふうにはかっていくのかということでございます。これは1つの結果として受けとめてございますけれども、まず各学園の中でコミュニティ・スクール、あるいは小・中一貫校がどういうふうに、きちっと動いていくかどうかということについては、各学園・学校内での自己評価、関係者評価というようなことを例年実施しておりますし、やり方についても毎年毎年改善をしているというところでございまして、今回、平成26年度については各学園共通の1つの評価ツールというものも教育委員会のほうで工夫をいたしまして、これをもって実施をしていただくような形で取り組んでいるところでございます。
 また、指標といたしまして、これはなかなか難しい問題でございますけれども、1つの、これも指標ではございますけれども、いわゆる不登校率であるとか進学率、これは小・中一貫でございますから、小学校から中学校、公立の学校への進学率も1つの指標であろうということで設定をしてございますし、また、こうしたコミュニティ・スクールを支えていただく底辺──底辺と言ってはおかしいですね、地域の皆様の協力、教育支援ボランティア、こちらの皆様の、これも1つの数ではございますけれども、質の向上は、先ほどお話のあったようなネット大との協働の中で講座を設けるとしておりますし、その数についても一定の指標として捉えているというところでございます。
 それから、最後の「学び」のスタンダードでございますけれども、こちらの実効性をどう担保するのか、効果をどういうふうに評価するかということでございます。まず効果でございますが、これはある程度の時間を要するかと思いますが、あくまで「学び」のスタンダードを作成した意図は、学力向上に向けた家庭での取り組みをぜひ普及させていきたいということが端緒でございますので、やはりこちらについては何らかの形で学力向上が図られたかどうかということを検証していく必要があるだろうと。
 現在我々が持っているツールとしては、先ほどの御質問にあったように、全国と三鷹市独自の学習到達度調査、こういったものを通して、全体の傾向というのはその中で捉えていかなければならないのかなというふうに思います。この定着に向けた実効性をどう担保するかというのは、今まさに5月ですから、第2回ぐらいになると思いますけれども、4月第1回、それぞれ学園の中でコミュニティ・スクール委員会、立ち上げています。その中で必ず、今回こういった取り組みを始めました、各学園の中で地域の実情に即した、こういった「学び」のスタンダードを完成した上で、各家庭での実践をお願いしますということで、お願いをしています。
 ですから、これは各学園の中の最重点課題として、それぞれ7つの学園の中で捉えていただいていますので、これを手を緩めることなく、年間を通して普及啓発、そして充実というようなところに取り組んでいただけるというふうに思ってございますので、我々としては現在、その推移を見守っていきたいというところでございます。以上でございます。


◯指導課長(川崎知已君)  三鷹市が何ゆえにこの体力の結果が低いのかということについては、引き続き学校と分析をしていかなければいけないと考えております。まずは、でも、適切なフォームで適切な投げ方でと、指導ありきがまだあると思います。そこのところから、測定の仕方についてもあるかと思いますので、そこからきちんとまずやった上で、引き続きこの問題については分析をし続けたいと思っております。
 2点目でございます。体罰に関しましては、もちろん体罰なり不適切な指導をしたことはまずい。これは、当然まずいということで、教員のほうから子ども、保護者のほうには謝罪させておりますが、当然これで終わらせてはその子どものためにはなりませんので、今回自分のしたことの何がまずかったのか、どういう点がまずかったのか。これは、子どもも、保護者も、必ず同席させた上で、もちろんこれを正当化するわけではない、教員がしたことを正当化するわけではないけれども、では、この行為が適切であったかどうかってあたりは十分に指導をした上で、その子としてまずかった点についてはきちんと内省させて、指導をしているところでございます。
 全ての件については、こういう形で保護者にも自分の子どものしたことについての御納得をいただき、子どももその内容について納得していただいたということで生徒指導をしております。


◯委員(宍戸治重君)  学力の向上についてはね、小・中一貫校で大変残念だなと思うのは、ここに書いてある項目、例えばそれこそ学力の低いとか、高いとかという言い方がいいのかどうかわかりませんけど、聞く力があるとか、ここに書いてあるような情報を正確に取り出す力があるとか、こういうことが、やはりできるようなことができないから、補助教員じゃないけども、コミュニティ・スクールの人たちがいたりする。その効果を、先生1人では指導できないところをね、補助をしてるんだろうというふうに捉えることができます。
 そういうことからしたら、その効果が出てきて当然だと思うんですが、そういうところをやはりコミュニティ・スクール、または小・中一貫校で取り組んでいる効果をここの中からどう読み取るかということをしないと、コミュニティ・スクールっていつも調査はしない、結果は出ないみたいな話で終わってしまうのかなっていう気がいたしますので、もし答弁がありましたらお願いします。
 それから、さっきも最初に言いましたように個人差があったり、大変大きな差が出てくるところですが、これは全国的に一緒ですから、平均点の比較からすればこれも1つの見方かなという気がしますけど。また、今答弁の中にありましたように、投げ方であるとか、そういうことっていうのはある意味では技術指導であって、基礎体力の調査ではないはず。なくなってしまうので、じゃあ、そのためのあれではないんで、本当の基礎体力っていうのはどうやってつけるのかというのはきちっと考えていかなければいけないんだというふうに思いますよね。
 ですから、ドッジボールというのはハンドボールよりでかいけど、ボールを投げるという行為にしては、同じような行為に近いわけですよね。そういうことから、授業のやり方によっては、これも1つ変わってくるのかなと。
 または、経験不足ということがありますよね。今よく言われるのが、ソフトボールのボールを投げたことがない、ミットを持ったことがない。それでいて、学校はお父さんとキャッチボールをしなさいという指導があったりしますから、その辺のところをうまく連携をとりながら、ぜひ基礎体力。基礎体力というのは、赤ん坊のときは大きな声で泣かせろとか、そういうことだろうと思うんですね、肺を強くするとか。それが将来の体力づくりにつながっていくというような気もしますんで、その辺の見きわめを、技術だけでこの数字を上げようと考えていただかないようにお願いします。
 もちろん、今体罰のことについてもそうですが、子どもはやはり悪いことをしたら悪いと言って叱る。叱り方も、じゃあ、首根っこを引っ張って、こっちへ座れって言ったら、果たしてこれがどういう指導なんだか、悪い指導なのかどうかっていうのは、子どもって意外に自分たちで判断していると思うところもあるんですけど、そればっかりを取り上げて先生を指導というかね、処罰まで行ってしまうと、本当の暴力行為だったらこれはいけませんけど、余り先生を萎縮させないようなことも必要だというふうには、今回一言申し上げておきたいなと思いますが、その点について答弁がありましたらお願いします。
 「学び」のスタンダードについても、今取り組み始めなんでね、これからぜひですね、僕らは効果とか結果とかっていうことをよく言いますけど、生活なんですよね、これはね。だから、そういう生活がきちっとできるような体制を、みんなで考えられるような取り組みにしていただきたいなというふうに思います。それでは、お願いします。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  重ねてCSの効果ということで御質問をいただきました。去年と比較して何がどうなったというようなところですね。数量的な効果というのをすぐ出すというのはなかなか難しい性質の事業でございます。先ほども御説明したとおりの、数値で見るとすれば、不登校の数の推移であるとか、進学率の推移であるとか、教育ボランティアさんの数であるとかということでございますけれども、学力調査、これは経年も含めてお示しをしてございますが、東京都──これ本当に1つの側面ではございますけども、東京都の平均を上回った数値が出ているという部分に関しては、これはやはり教員そのものというのは、数年の間で都全体の中で回流をするといいますかね、異動ということがございます。
 ですから、三鷹にいる先生たちによりよい授業をしていただくというためには、これはやはり学校長の経営力、指導力というものが非常に大きな力を持っている。この指導力がいかに先生方に伝わって、いい指導をしていただけるか。そして、なおかつ、そこと連携して地域が子どもたちの学力向上に向けてどういうふうな取り組みをしていただけるか。これも含めて学校経営力の範疇にあるかというふうに思います。
 これまで続けてきましたコミュニティ・スクールの取り組みが総合的な効果として、そういったことも含めて学校長の経営力をより充実させる、あるいは効果的に反映させるという1つの仕組みとしてあらわれてきたのが、この東京都との平均の違いなんだろうというふうに捉えてございますが、ただ、この結果については、先ほどもお話ししましたとおりあくまでも平均でございますので、個々、個別に見たときには、まだまださまざまな課題もあろうかと思います。今後はコミュニティ・スクールそのものの仕組みも使いながら、そういった個別の問題についてもできるだけ柔軟に対応していきたいというふうに考えているところでございます。


◯指導課長(川崎知已君)  体罰や不適切な指導ということを余りにも強調するために、教員が指導を萎縮しないようにしてほしいということでございますが、大変ありがたい言葉でございまして、子どもがまずいことをしたときには毅然とした態度で臨むということについては、東京都のほうでも、また私たちのほうでも教員に言っております。
 今年度、東京都が体罰撲滅のためのDVDを作成しまして、それは教員に対しての啓発事業であり、子どもに対してもつくっております。また、保護者に対してもDVDをつくっている。保護者や子どもに対して、もちろん体罰を容認するようなことはまずいけれども、しかし、まずいことをしたときには先生はしっかり叱りますよと。こういうことは体罰に当たりませんよっていうことの啓発のDVDも作成しております。これを、ぜひ学校のほうでは保護者会、子どもたちに見ていただいて、同じ認識で臨んでいただくというふうにお願いしたところでございます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  体力の点についてでございますけれども、これは先ほども御答弁申し上げましたけれども、やはり子どもたちの基礎体力をどうつけていくかというのが1つの大きな問題でございまして、ここであらわれている体力テストの結果というのも、これもやはり1つの側面にすぎないかというふうに思います。
 今、子どもたちの体力向上に向けて求められている教育というのはどういう方向性にあるのか、というところをしっかり捉えた上で、三鷹では一校一取り組みというような、一学級一実践というような具体的な指標を出しておりますけれども、それぞれの学校の課題に応じたそういった取り組みをして、結果としてここにあらわれるようなハンドボールの距離が伸びるとか、そういうところにつながればいい。この数値を上げるための取り組みではなくて、求められる方向性をきっちり捉えた上での成果としてこういった数値が上がってくる、そういった授業を目指して取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。以上でございます。


◯委員(宍戸治重君)  それでは、最初に、指導について体罰のDVDをつくるというよりも、僕らから見ると、今先生方って、僕らより全然みんな下なんだよね、年がね。若く見えたり、それこそちょっときゃしゃに見えたりしますけど、そういうことでなくて、もう少し内面をきちっと、何ていうんですかね、みずからが持つというか、磨いて、子どもたちに言葉や暴力でなくて、やはり姿ででも指導できるような先生になってもらえればありがたいなと。DVDでこれがだめだよ、これはいいよというんではなくてですね、やっぱり本当の、人格から叱れるような先生になっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 都の調査等についてにかかわる問題については、これからも適切な取り組みをお願いして、終わりたいなと思います。ありがとうございました。


◯委員長(渥美典尚君)  他にございますか。
 一旦休憩いたします。
                  午前11時09分 休憩



                  午前11時10分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  委員会を再開いたします。


◯指導課長(川崎知已君)  先ほどの半田委員の御質問についてお答えいたします。第三中学校に関しましては、発生したのが24日ですが、こちらのほうに学校のほうから報告がありましたのが10月29日でございます。
 それから、第七中学校は11月6日に発生し、こちらのほうに御報告いただいたのが11月7日でございます。
 それから、井口小学校に関しましては12月3日に起こりました。これは実は、こちらのほうに御報告いただいたのが1月10日です。この際は、実は年末に体罰に係る調査というのを子どもたち全員にした中で、当事者ではない周りの子どもがあのときのあれは体罰だったんじゃないかということで上がってきたところから調べたものですので、ちょっと時間がかかったという次第でございます。


◯委員長(渥美典尚君)  では、以上で教育委員会報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午前11時11分 休憩



                  午前11時16分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  それでは、委員会を再開いたします。
 次回委員会の日程について、本件を議題といたします。
 次回委員会の日程につきましては、次回定例会の会期中とし、その間必要があれば正副委員長に御一任いただくことにしたいと思いますが、御異議ございませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 その他何かございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、特にないようですので、本日はこれをもって散会いたします。お疲れさまでした。
                  午前11時16分 散会