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トップ会議録会議録閲覧 > 会議録閲覧(平成25年文教委員会) > 2013/11/08 平成25年文教委員会本文
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2013/11/08 平成25年文教委員会本文

                  午前9時30分 開議
◯委員長(渥美典尚君)  おはようございます。ただいまから文教委員会を開会いたします。
 初めに休憩をとって、本日の流れを確認いたしたいと思います。
 休憩いたします。
                  午前9時30分 休憩



                  午前9時31分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  委員会を再開いたします。
 本日の流れにつきましては、1、請願の審査について、2、請願の取り扱いについて、3、行政報告、4、次回委員会の日程について、5、その他ということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)


◯委員長(渥美典尚君)  それでは、そのように確認いたします。
 教育委員会側が入室するまで休憩いたします。
                  午前9時32分 休憩



                  午前9時33分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  それでは、委員会を再開いたします。
 25請願第5号 三鷹市立中学校の空調等未整備教室へのエアコン設置について、本件を議題といたします。
 本件にかかわる現状等について、教育委員会側の説明を求めます。


◯施設・教育センター担当課長(新藤 豊君)  お手元にA4の横組みの整備状況という資料をお配りさせていただいております。小・中学校には普通教室、特別教室それぞれ整備をしてきましたが、この表上段にあるとおり、普通教室、こちらについては小学校、中学校とも全て整備が完了してございます。特別教室に関しては、この表にあるとおり、全体360教室ほどのうち、300教室には整備が完了してございます。残りは60室ほどが空調がついていない状態となっています。一部教材室、あるいは古民具展示室、郷土資料室等は除算しますと、いわゆる特別教室と言われている理科室、美術室等は、全体として45教室が残となってございます。また、音楽室やコンピューター教室等は、それぞれの整備のときに空調整備を行っているものでございます。
 下段の表、こちらが各中学校の特別教室で未整備となっているものの一覧となってございます。前回お示しした表と若干数字変わっていますのが、利用実態等を確認する中で、進路指導室と進路相談室、こちらが2校で利用実態がございますので、これはいわゆる特別教室ではないのですが、よりわかりやすいようにということで、この表に追加で記載をしてございます。そのために前回41室という資料を提出しているんですが、4室ふえて45室という表記になってございます。以上です。


◯委員長(渥美典尚君)  教育委員会側の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。


◯委員(石原 恒君)  おはようございます。1点だけちょっと質問させていただきます。前回第3回定例会中の文教委員会でも、この四中についての請願の内容でしたけれども、整備状況につきましてはこの内容で御説明いただきました。改めて請願が出ましたけれども、今、41教室においてこれだけ載せてありますけれども、三鷹市教育委員会として、最優先的に取り組まなきゃいけないこの教室、41教室のうち何教室あるか、検討されたのかされていないのかも含めてですけれども、お考えをお聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。


◯施設・教育センター担当課長(新藤 豊君)  こちらの部屋、順番づけというのは非常に難しい問題があります。事務方としては、これら未整備の教室については、できるだけ早期に空調設備の整備を行うことが重要だというふうに考えています。あくまで事務方の案ということなんですが、来年度、これらの教室に空調が整備できるように、設計に要する経費、これを予算計上したいというふうに考えています。ですから、約60室ほどが対象になりますが、こちら、それぞれの学校の利用状況をしっかりと確認をしながら、必要な箇所に整備ができるようにということで考えて、それに要する設計の経費を来年度に向けて予算計上したいというふうに事務方として考えていると。以上になります。


◯委員(石原 恒君)  御説明ありがとうございます。数が間違っていましたかね、済みません。その際には、もちろん計画、いろいろな予算措置もありますけれども、きちっとこういった請願が保護者から出ているわけですから、その辺の説明の機会もね、設けていただきたいと思いますが、その辺についてはどのようにお考えかお聞かせください。


◯施設・教育センター担当課長(新藤 豊君)  そちら説明についても、予算の動向にもよりますが、予算成立後に速やかに各校、直接は校長先生を通じての御案内になると思いますが、状況をしっかりと説明をしていきたいというふうに考えます。


◯委員長(渥美典尚君)  他にございますか。


◯委員(森  徹君)  おはようございます。よりわかりやすい資料を出していただきました。私たちの会派、このクーラーの問題では、いろいろ一般質問や予算での質疑を行ってきまして、この請願にはもちろん賛成なんですが、今後、来年度の会派の予算要望でもこの問題、要望をしているところですので、ぜひ積極的に教育委員会としても予算のあり方について具体化をお願いしたいというふうに思いますけれども、これは教育委員会に対する質問にならないかもしれないんですが、提出者が内田さんという方ですけれども、四中のこの件名、四中が入ったのと、今回はこれが抜けて全体的になっていますし、前回の討論の中でも、私はそのことを御本人から趣旨を伝えてもらえれば、当初の請願でもこの内容は生きるんじゃないかというようなことだったんですけれども。
 そこでちょっとお聞きしたいのは、提出者以外に請願者の賛同者数ですか、これは四中のときと、今回の中学校という点で、当時何人だったのか、その後どのぐらいふえているのか、この点を、これ、事務局のほうになるんでしょうかね、教育委員会でそういうことを掌握しているのかわかりませんけれども、その辺がわかればお聞かせいただきたいというように思います。よろしくお願いします。


◯委員長(渥美典尚君)  休憩いたします。
                  午前9時39分 休憩



                  午前9時41分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  委員会を再開いたします。
 今の森委員の質問に関しまして、事務局から説明をさせていただきます。


◯副主幹(富永幹雄君)  ただいま森委員より御質疑をいただきました内容につきまして、お答えを申し上げます。本請願、25請願第5号につきましても、既に本会議で撤回の御承認をいただいております25請願第2号におきましても、請願者単独の提出ということでございました。以上でございます。


◯委員長(渥美典尚君)  森委員、よろしいでしょうか、質疑。ありがとうございます。
 では、他にございますでしょうか。


◯委員(半田伸明君)  じゃあ、よろしくお願いいたします。まだ取り扱いの場面ではないのでね、賛成多数になるのか、もしくは不採択になるのか、賛成全員なのかちょっとわかりませんけれども、仮にということで、賛成全員だった場合のね、予算の話。先ほど設計の話がございましたですね。それでちょっとそこを一応流れを確認しておきたいんですが、財政の査定が入る前に、予算の要求を当然各部、課が出すわけですよね。それは教育サイドのそういう締め切りとでもいいますか、26年度にこういう事業をやろうと思っているというようなものを、一番最初に財政に出したのはいつごろでしょうか。


◯施設・教育センター担当課長(新藤 豊君)  今の御質問、予算編成、システムを使っていますが、その予算編成用のシステムでの数字の入力、これは既に終わっております。10月の末までに部内での締め切りがございますので、そこで入力済みということになっています。


◯委員(半田伸明君)  これ、請願第2号の質疑を教育委員会さんとやらせていただいたときには9月だったですね。あのころのあと1カ月後、10月末に最初の締め切りがあったということになるわけですね。そこでちょっと確認しておきたいんですが、10月末、予算のシステムに、この先ほどおっしゃられた設計の費用というのは、最初から載せてあったんでしょうか。


◯施設・教育センター担当課長(新藤 豊君)  次年度、平成26年度の予算編成に当たっては、三鷹市として政策会議ということで、それぞれの当該、翌年度の重要な課題について、それぞれの部から重要な案ということで理事者側に提案をする機会がございます。その中で、教育部としてエアコンの追加整備について持ち上げを行いました。これは10月の初め、4日になります。そこでこれについては重点的に取り組む課題としようということで、庁内としての合意を得ましたので、予算編成の際にそれに要する経費、これを入力を行ったということになります。


◯委員(半田伸明君)  ここで部長にお伺いしたいと思います。10月4日の段階の政策会議ということの、今ちょっと確認の質問でね、申しわけなかったんですが、重要なことだと思ったので。9月に質疑をやりとりをして、その場でまだ結論が出ていない案件、しかも本会議最終日に撤回がなされた案件。もちろん同時に第5号が出たわけですね。そういう出し直しの案件みたいな感じになっているわけですよね。その数日後の10月4日に政策会議がある。重点課題としても出されていると。ここは一応ちょっと確認しておきたいんですが、採決をされたわけでもないのにね、重点課題だと。つまり、議会の意思がまだはっきりしていない段階で、議会の意思がこうだからというふうな判断をなされたのかどうか、この点は一応確認をしておきたいと思います。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  今、新藤担当課長のほうから説明をいたしましたとおり、政策会議のほうに教育部の重点施策の1つとして、空調設備の整備というものを1つ、11の中の1つということで出させていただきました。この経過につきましては、ことしの夏も大変猛暑であったと。その中で、特別教室について一部まだ未整備の教室があった。その中で授業があったと。大変児童・生徒の健康管理についても留意すべき内容であるという独自の判断の中で、今回については空調設備の整備というものを重要な施策の1つとして挙げさせていただいたという結果でございますので、今回の請願の有無ということではなく、我々の行政判断としての1つとして挙げさせていただいたということでございます。以上でございます。


◯委員(半田伸明君)  ここはちょっと大切なところなのでね、もうちょっと掘り下げておきたいんですが。教育委員会で11の政策の中の1つとして、重要な政策として政策会議に挙げましたよと。独自の判断をしましたよと。あえて聞きますが、独自の判断はいつしたんでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  例年の意思決定プロセスの中ですけれども、今御説明申し上げました政策会議に向けて、各部の中でそれぞれの各課の課題を持ち寄ります。その中で、この総務課のほうからこういった空調設備の整備というものが挙げられてきましたので、精査をした段階で、我々としては政策会議に挙げる。政策会議の中でこれを重要と捉える、全庁的に重要施策の1つに決定するというプロセスを得たということでございます。


◯委員(半田伸明君)  ですから、それが教育部の中で、政策会議に挙げようと決めたのはいつなのかを聞いているんです。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  10月の4日の政策会議でございますから、まあ、詳しい日程は、大体9月の中盤あたりからそういった作業を始めたのではないかなというふうに記憶してございます。以上でございます。


◯委員(半田伸明君)  なぜこれだけしつこくやりとりさせてもらっているかというと、請願のやりとりでマル・バツが決まったわけでもないのに、重要だといわゆる行政側のほうが判断をして、予算につなげていくということが、果たしてどうなのか。そこはやっぱりちょっと確認をしておきたいと思うんですね。私がちょっと恐れていることをちょっと正直にお話ししますと、仮にこの場で賛成全員だった場合、実は請願で賛成全員で予算につなげるというのが、なかなか前例が実はないんですね。もしこれが常態化していくのであれば、見方を変えれば財政の支出の歯どめがきかなくなる可能性もある。で、議会の意思というのは、当然言うまでもなく大変重いものなんですが、その重い意思を受けて動いていくんだったら、これはまだわかるわけですね。
 ところが、そうなる手前の段階でこういう動きがあったということは、一歩間違えてしまうと、9月の時点でどんどん請願を出せばいいんじゃないかというふうにもなりかねない。だから、教育委員会として、具体的には総務課になるんでしょうかね。9月の先ほど中盤とおっしゃいましたが、9月の中盤、よし、これは重要な課題の11の1つとして挙げていこうということになったのであれば、そこはやはりちょっともう少し丁寧な説明が必要なのではないか。議会としては、委員会ですら賛否が決まらずに、撤回がなされている案件なんですね。ここで確認しておきたいのは、請願のマル・バツを受けて行政が動くものなのか、それとも請願が提出された段階で願意を酌み取って、政策課題につなげていくべきなのか。どちらの姿勢なのかということは、やはり確認をしておきたいと思うんですね。いかがでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  今回の案件につきましては、新規、請願を受けた新規事業ということではございませんで、普通教室並びに特別教室についてもこれまで整備を行ってきたという経過がございます。その延長で、残された特別教室等について今回整備をするという、そういう政策判断でございますので、今回猛暑を受けた段階で、たまたまその請願をいただきましたけれども、これについてはそういうこととは別の時点で、私どもは従前の普通教室、特別教室の空調設備の整備という延長の中で、政策を決定したということでございます。以上でございます。


◯委員(半田伸明君)  今の答弁聞いて、正直安心しました。その姿勢をちゃんと出してください。でないと、委員会のマル・バツが決まらない段階で、願意を酌み取って予算につなげましたとなると、これは一歩間違えれば大変な問題だと私は思うんですね。そうとられかねない案件なんですね。9月の段階で出された請願なわけですから。先ほど校長を通じて説明云々という話ございましたですね。ひょっとしたら質疑で出るかもしれない。議会のほうで決まったわけでもないのに、先に酌み取って予算化しちゃうんですかと。まあ、そこまで聞く人は実際いないだろうけれども。ただ、そういう危険性があることを前もって把握をしておいて、どのように組み立てておくかがやっぱり一番重要なことだと私は思うんですね。
 今の部長の答弁聞いてちょっと納得をしましたし、そういうことなんだろうなと思いますので、私もそれで了解をしておきますので、保護者の皆さん、各学校を通じての説明のときについては、あえてこういう表現を使いますが、意を用いて説明をしていただきたい。そのお願いの質問でした。以上で終わります。


◯委員長(渥美典尚君)  他にございますか。


◯委員(宍戸治重君)  よろしくお願いします。今の半田委員の質問にかかわることですけれども。私も予算計上との関係については、この請願の上げ方が非常に難しいなというふうに。議員のほうもそれをテクニックに使ってしまうという場合が出てきたとしたら、これも非常に危険なことだというふうにも思っています。
 そういうことからすると、答弁の中にもありましたけれども、きちっと考え方、例えば普通教室は終わったので、次は特別教室にきちっと移行する意向を委員会としては持っていた。それによって判断をしていくんだと。また、優先順位をどうするかといった場合にも、必ず理由づけが必要だろうと。請願出たから先だというようなことになってしまうと、非常に難しい状況が生まれてくる可能性がある。それについてはきちっとした、何というんですか、考え方を示していっておいていただきたいなというふうに思います。またその点について御答弁がありましたら、お願いしたいと思います。
 それともう少し考えなければいけないことは、この日たまたま理科の授業であったと。しかしながら、まだ未整備の教室がこれだけある。じゃあ、この中で何か課題はなかったのかどうか。じゃあそういう課題があるから優先というかね、じゃあ次に整備を進めようとかというものが要素としてあったのかどうかということを、ちょっとお尋ねしたいところなんだけど。簡単に言えば、みんな涼しいほうがいいよ、だからつけようということでは、ちょっと根拠として甘いのではないかなというような気がするんですよね。もちろんそれでもいいわけですけれども、環境整備ということではいいんですけど、ただこれが後回しにされてて、そういう事件が起きてしまったみたいなこともありますから、そういう点についても整理をしておいていただければなという希望もありますし、これからじゃあどういう優先、何の教室を先にやっていくのかということも明確に説明をしていただきたいなというふうに思います。
 それとこの請願の文書の中に、災害時のことが書かれておりますけれども、実際に各学校でマニュアルづくりが進められている今、じゃあそのマニュアルの中で、どう教室が位置づけられているのかね。また、ここに書かれているように、そういう心配が現実化するのかどうかということも、ちょっとお尋ねをしておきたいなと。またそのマニュアルづくりは各学校に任せるのか、教委のほうで指導的な立場にあるのかよくわかりませんけど、そういう点についてはどういうふうに今、取り組まれているのかをちょっとお尋ねしたいなというふうに思います。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  まず第1点目の、いわゆる2点目とも絡みますけれども、優先順位という整備の順番ということになろうかと思います。これは整備が決定した段階でのまた話にはなりますけれども、基本的にはやはり第1には、普通教室全て完備したということでございますので、利用頻度。その教室の利用頻度がどの程度なのか。やはりこの中に挙げてあります45室の中でも、週の中で何時間程度使うかというのは、かなり教室の性格によって、あるいはカリキュラムによって違うということがございますので、1つはこの利用頻度の問題。それから、今回たまたま理科の実験というようなことがございましたけれども、その教室の中で、猛暑の中で熱源を使わざるを得ないような状況があるような、同様の状況があるような教室については、やはり優先順位は高く持つべきなのだろうと思います。
 あと、学校の教室の状況ですね、配置状況。いわゆる風が抜けて夏でも涼しい特別教室もあろうかと思いますし、地下になっていてなかなか風が抜けにくいというような、そういうような立地もあろうかと思いますので、そこのところは担当課長からもお話ししましたけれども、よく学校長のお話を聞きながら、温度管理も含めたさまざまな要素を検討した上で、優先順位をつけてまいりたいというふうに考えているところでございます。
 あと災害時に関しましては、これは基本的に東京都の指導のもとで、各学校が災害時の避難所マニュアル、災害時のマニュアルというものはつくっております。つくり方それぞれは学校のほうにお任せをしておりますけれども、その中に何をどう盛り込むかというのは、準則的に東京都のほうから示されたものがあるということでございますけれども、この具体的な災害、今回の請願の中で懸念されているようなものについては、新たな視点ということもありますので、これは今、既存のマニュアルをもう一度見直す中でどういった対応が必要か、あるいは既存の対応でいけるのかということについては、検討してまいりたいというふうに思っております。以上でございます。


◯委員(宍戸治重君)  災害時のことからあれしますが、東京都の指導、それと同時にもちろん授業の再開ということがいかに考えられるかということと同時に、教育施設としての教室が何に使われるかにもよるというふうに考えられますけれども、そういう点では、ある意味ではね、授業再開するから教室はなるべく使わないんだというようなイメージが、今広がっている。そのほかに、じゃあ医療関係が入るところはどこに医療関係。それと避難者はどこにいるんだみたいなところも話題になるときが間々あります。そういうことからすると、実際にはエアコンがなければしようがない、患者さんというかね、被災者が来て、特別教室を使っていくんだというような方針があるのかないのか。そういう点で、ちょっとお答え願いたいなというふうに思います。
 それから、五中、三中、三小だっけ、現在特別教室が整備されているのは。三中か。それと今度、三小がどうなのかね、でき上がったばっかりの。それとこの未整備の、ここに米印がついているそういう教室まで、今現状の新しく整備が進んでいるところの現状は、どこまで整備したのかね、改めて確認したいと思いますがどうでしょうか。


◯施設・教育センター担当課長(新藤 豊君)  最近建てかえをしました東台小学校、それから第三小学校、こちらについては全館が空調が入っています。比較的新しいので、断熱材も入っていますので、恐らく追加の整備校よりも熱効率が大分いい状況になってございます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  防災の点についての御質問でございますけれども、今回空調設備の部分の内容でございますので、余り詳しいお答えできないかと思いますけれども、災害の際に、こういった空調整備ができた教室の使用の可否といいますかそういった点については、今回は東日本大震災でもありましたけれども、避難所そのものが、例えば体育館である。体育館は空調設備が基本的にありません。一番電気の復旧がインフラの中では早いとは言いつつも、災害から3日、あるいは1週間程度は、これはやはり電気がこないという状況が想定されるところでございます。
 片や蓄電池の中で空調を回すというのは非常に技術的にも困難である。容量の問題もございますので。そういう意味では避難当初、発災当時の空調設備の有無というのは、基本的には余り影響はないだろうと。逆に言えば使えないだろうと、空調自体がですね、ということが想定されますので、そういった際の対応についても、どういった対応がとれるのかということも含めて、検討をさまざましてまいりたいというふうに思います。


◯委員(宍戸治重君)  まず災害時の学校使用については、やはりいろいろ災害時の様子を見ていると、子どもたち、結構エネルギー余って発散する場所がないとか、それから心の関係があるよね。そういうことからすると、学校の再開が早いほうがいいというふうにも言われている。まあ、僕もそうなのかなと思いますが。ただ、この空調との関係というのは、じゃあどうなんだというと、あればそのほうがいい。だけど、実際には現場では1週間は使えないだろうみたいな話になってっちゃうと、なかなかこの文章も難しいなという気がするんですけれどもね。まあ、それだけ申し添えて、質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。


◯委員(森  徹君)  ちょっと質問させてもらいたいんですが、都の補助はつかないですよね、特別教室、東京都補助金ないですよね。それで今回の請願は、先ほど事務局のほうからも御答弁いただいたんですが、私たちよく市民の皆さん方といろいろ要求をぜひ実現してほしいということで、市に運動を行うときには、多くの人の署名を集めながら取り組んで、そして市長にも要望書なり、それから議会にも請願書なり、そして何とか予算を実現してほしいということをやってきているんですが、今回の提出はお一人だけだと。それから、この委員会でも継続として、いろいろ今回の複雑な経過がこの請願にはありましてね。私も請願の取り扱いでは、こういう経過というのは初めてなんですが、都の補助金、私ども普通、特別も含めて学校の教育環境の整備という点での空調というのは今までも運動してきましたし、これは賛成なんですけれども、どなたがやっても賛成なんですけれども、しかしやはりそういう複雑な経過の中で政策判断された。このことをそういう、どのようなところで判断をされたのか。
 例えば、2年度にわたって中学校、小学校普通教室やりましたよね。これは非常に大きな取り組みだと思いますし、市長も施政方針の中でそのことを触れたと思うんですが、この特別教室については触れてきていないですよね、引き続きこうするということが。それがお一人の提出者の請願の中で、そういう政策判断をされたということの考え方といいましょうか、これはどこにあるんでしょうか。その辺を具体的に、率直にお聞かせいただきたいと思いますが。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  これは先ほどお答えした内容とまたかぶりますけれども、あくまでも既定の空調設備の整備の事業の中の延長として、今回平成26年度に向けた、設計ではございますけれども、予算計上というような政策判断に至ったわけでございます。今御質問にありましたとおり、この請願の方の意を受けて、今回こういった整備をしようということで意思決定したものではございませんので、その点については御理解をいただきたいなというふうに思います。よろしいでしょうか。


◯委員(森  徹君)  今の御答弁ですと、この請願者の請願の趣旨に沿ってということではないと。あくまでも普通教室が行われて、引き続き特別という流れだったという点で、あくまでも教育委員会としての判断として理解していいんでしょうか。それとも市長部局からそれなりの、教育委員会と行政と市のほうとは、指導、指導ってないんですけれども、あくまでも独立しているんですけれども、何かそういうようなアナウンスなり指導なりというのがあったのか。それとも、あくまでもこの請願とは関係なく、必要性からそういう政策判断をしたというふうに理解していいんでしょうか。再度部長の答弁をお願いいたします。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  我々も教育委員会としても、また事務局といたしましても、大体平均しますと月に1回から2回程度学校現場に行っております。各教育現場というのを視察をするというような事業を展開してございます。ことしの夏も猛暑の中、学校に参りました。当然空調設備のない特別教室での授業風景というのも見ております。そういった中で、特に去年、ことしあたりの猛暑ということは、皆さんもよく御記憶にあろうかと思いますが、やはりその中での教育というのは、教育効果の面から見てもなかなか厳しい状況があるという判断をしたというところでございます。今まで普通教室が最優先ではございましたが、おかげさまで今回100%整備ができましたので、残る特別教室についても引き続き整備をさせていただきたいという、教育委員会としての意思決定でございます。以上でございます。


◯委員長(渥美典尚君)  他にございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 以上で、本件に対する質疑を一旦終了いたします。
 休憩いたします。
                  午前10時10分 休憩



                  午前10時12分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  委員会を再開いたします。
 25請願第5号 三鷹市立中学校の空調等未整備教室へのエアコンの設置について、本件を議題といたします。
 本件に対する質疑を終了してよろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑を終了いたします。
 これより討論に入ります。


◯委員(石原 恒君)  25請願第5号 三鷹市立中学校の空調等未整備教室へのエアコン設置についての民主党を代表して討論させていただきます。
 三鷹市は、夏場の猛暑対策として、小・中学校の児童・生徒の良好な学習環境を維持し、適切な教育活動を実施するため、平成23年度から24年度にかけて、市立22校のうち、小学校11校、中学校6校の計17校の空調設備の整備を行ってきました。整備に当たっては、市の財政が厳しい中、国庫補助金に加え、3年間の東京都公立学校施設冷房化緊急支援特別事業の補助を最大限活用していただきました。しかしながら、今現在中学校6校において、理科室を含む特別教室45室が未整備となっています。
 本請願の理科室については、夏場午前中から室温が高温になってしまうと、当該校以外も含め、授業を参観した保護者から、直接御相談を受けております。ガスバーナーを使った実験については、夏場でなく涼しい時期に行うなどの暫定対策について、教育委員会から御説明をいただきましたが、風通しの悪い特別教室や、風通しがよくても窓をあけられない、理科室を含む特別教室については、恒久対策としてしっかりと空調設備を整備していただくよう、我が会派からも強く要望します。なお、今後の整備に当たっては、三鷹市は多摩各市と連携し、特別教室を対象にした補助金の創設を東京都に求めていただくことも申し添えて要望し、本請願に賛成いたします。


◯委員(宍戸治重君)  それでは、自由民主クラブを代表して、討論をいたします。
 ことしのような猛暑の中では、授業は安全で安心して、またはより授業効果が上がるような状況に持っていくことが必要だと思いますが、その中にも、やはり授業の工夫や今の現状ですね、整備されていない現状では授業の工夫等も含めた先生方の考え方も十分生かされていかなければならないというように考えているところであります。また、災害時の避難場所、支援拠点として使用される可能性が十分にあることは承知をしておりますが、その中でも教育という観点からすれば、授業の再開が最優先であるというふうにも考えられます。そういう点から、災害時の教室の使用等には十分配慮が必要だというふうに考えます。そのような観点から、マニュアルの整備は早急に進める必要があるというふうに考えております。
 以上をもちまして、討論とさせていただきます。


◯委員長(渥美典尚君)  それでは、これをもって討論を終了いたします。
 これより採決いたします。
 25請願第5号について、採択の上、市長及び教育委員会に送付することに賛成の方の挙手を求めます。
                   (賛成者挙手)
 挙手全員であります。よって、本件はさよう決定いたしました。
 休憩いたします。
                  午前10時16分 休憩



                  午前10時18分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  それでは、委員会を再開いたします。
 教育委員会報告、本件を議題といたします。
 本件に対する教育委員会側の説明を求めます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  今回、教育委員会からは2点の行政報告をさせていただきたいと思います。1点目、お手元の資料にございます平成25年度全国学力・学習状況調査の調査結果についてでございます。2点目が、スポーツ祭東京2013競技結果について、この2点でございます。
 1点目の学力調査結果につきましては、例年9月議会の委員会のほうで報告をさせていただいているところでございますけれども、今回国のほうの取りまとめ、公表がおくれたということで、今回報告をさせていただくということでございますので、よろしくお願いをいたします。内容については、担当より報告をさせていただきます。


◯指導課長(川崎知已君)  それでは、平成25年度全国学力・学習状況調査の結果について御報告させていただきます。文部科学省が4年ぶりに小学校6年生、中学校3年生の全生徒、全児童・生徒を対象に悉皆調査で実施した平成25年度の全国学力・学習状況調査について、資料に沿って説明させていただきます。
 まずこの調査の問題構成ですが、教科に関する調査としては、国語と算数、数学について、主として知識に関する問題Aと、主として活用に関する問題Bという2種類の問題で構成されています。主として知識に関する問題とは、身につけておかなければ、後の学年の学習内容に影響を及ぼす内容や、実生活において不可欠であり、常に活用できるようになっていることが望ましい知識・技能などを中心として出題された問題です。主として活用に関する問題とは、知識・理解等を実生活のさまざまな場面に活用する力や、さまざまな問題解決のための構想を立て実践し、評価・改善する力などにかかわる内容を中心として出題された問題です。
 この調査結果資料の1枚目をごらんください。三鷹市立小学校の調査結果をまとめたものになっております。三鷹市立小学校全体の傾向ですが、国語につきましては、国語のA問題、B問題とも三鷹市立小学校全校が全国の平均正答率以上でした。主として知識を問う問題、国語のAは、東京都に比べ4.7ポイント、全国に比べ6.8ポイント高いという結果でした。主として活用を問う国語のBは、東京都に比べ6.2ポイント、全国に比べ8.9ポイント高いという結果でした。算数についてですが、算数はA、B問題とも三鷹市立小学校全校が、全国の平均正答率を上回っていました。主として知識を問う算数Aは、東京都に比べ4.7ポイント、全国に比べ5.9ポイント高くなっています。また、主として活用を問う算数Bは、東京都に比べ6.6ポイント、全国に比べ9ポイント高い結果でした。
 では、2枚目をごらんください。三鷹市立中学校の調査結果をまとめたものになっております。三鷹市立中学校全体の傾向ですが、国語はA問題、B問題とも、全体として全国平均正答率以上でした。主として知識を問う国語Aの問題は、東京都に比べ2.7ポイント、全国に比べ3.6ポイント高い結果でした。主として活用を問う問題Bは、東京に比べ4.1ポイント、全国に比べ6.6ポイント高くなっております。数学についてですが、数学A、Bとも、全体として全国平均正答率を上回っていました。主として知識を問う数学Aは、東京都に比べ4.5ポイント、全国に比べ6.0ポイント高い結果でした。主として活用を問う数学Bは、東京都に比べ4.6ポイント、全国に比べ6.3ポイント高い結果でした。
 3枚目をごらんいただけますでしょうか。今回の全国学力・学習状況調査というのは、4年ぶりに全児童・生徒を対象に行ったことですので、前回の調査が平成21年度、4年前になります。この平成21年度との平均正答率の比較をしたグラフです。問題の難易度が今回の調査のほうが高かったと思われることから、東京都全体、あるいは全国とも平均正答率は、平成21年度より低い結果となっています。この中で、全国や東京都と三鷹市の平均正答率との差に注目して考察をしたものが、このグラフになっております。
 そうしますと、小学校国語では、平成21年度、平成25年度とも、国や都の平均正答率を上回る結果となっています。都や国との比較では、国語Aよりも国語のBのほうが上回り方が大きい結果が出ています。このことは思考力、判断力、表現力等の育成を重視した結果が、指導の成果があらわれていると考えることができると考察しました。小学校算数では、平成21年度、平成25年度とも、国や都の平均正答率を上回る結果となっています。算数Aは、国も都も平成21年度の調査と比べて平均正答率がやや低下している中で、本市はわずかではありますが上昇しています。算数Bは、全国平均正答率を9ポイント上回る結果となっており、思考力、判断力、表現力等の育成を重視した指導の成果があらわれているものと考察しました。
 4枚目をごらんください。同様に、平成21年度との平均正答率の比較を示した中学校のグラフになっております。中学校国語ですが、平成21年度、平成25年度とも、国や都の平均正答率を上回る結果となっています。国や都の比較では、国語Aよりも国語Bのほうが上回り方が大きい結果となっております。これも思考力、判断力、表現力等の育成を重視した指導の成果があらわれているものと考えております。特に国語Aは、国の平均正答率が低下している中で、本市はわずかながら上昇しているところは注目すべき点だと考えております。中学校数学ですが、平成21年度、平成25年度とも、国や都の平均正答率を上回る結果となっています。数学A、Bとも平成25年度のほうが国の平均正答率を大きく上回っております。
 これらの調査結果の資料とあわせて、各学校、学園ごとの資料は各校長先生に提供する中で、各学校、各学園の分布状況、無回答の理由の把握、それから学力と学習習慣との相関性をよく分析して、児童・生徒に対する指導の改善、あるいは授業の改善、あるいは次年度の教育課程の編成に生かしていただくようお願いしております。指導課としては、今後全体の経年変化の分析を追う中で、教育施策の成果と課題に関する検証の改善の手法の1つとして生かしていくとともに、少人数加配教員の効果とか、適切な教育課程の実施に向けた指導に生かしてまいりたいと思っております。以上でございます。


◯国体推進室長・国体推進担当課長・建設担当課長(荒川浩一君)  私からは資料2、スポーツ祭東京2013の競技結果について御説明いたします。
 平成25年9月28日から10月14日まで17日間にわたり、多摩・島嶼地域を中心に、都内全域で開催されましたスポーツ祭東京2013でございますが、全体の総合成績について御説明いたします。第68回国民体育大会の男女総合成績及び女子総合成績です。いずれも東京都が第1位となりまして、天皇杯、皇后杯がそれぞれ授与されました。また、第13回全国障害者スポーツ大会については、総合成績の表彰というものはございませんけれども、個人競技につきましてメダル獲得数の集計が出ておりますので、こちらにつきまして、同じく東京都が第1位の獲得数となっているところでございます。他の順位については、記載のとおりでございます。
 続きまして第2、サッカー競技。サッカーの成年男子でございます。多摩市、町田市、三鷹市、調布市の4市での共同開催となっておりますけれども、9月の29日から10月2日まで行われたところでございます。三鷹市での開催は9月の29日の1日だけ、1回戦の3試合が行われました。三鷹市会場での参加者数でございますけれども、1,165人。成績は岐阜県が初優勝、東京都は準優勝という結果となっております。
 続きまして、ソフトボール競技の成年男子でございます。9月の29日から10月1日まで、大沢総合グラウンドを会場に、1回戦から決勝まで行われたところでございます。全体で13都道府県が参加いたしまして、参加者数は延べで5,602人。成績は、高知県が5年ぶり4回目の優勝を飾ったところでございます。
 アーチェリー競技でございます。大沢総合グラウンドの特設会場で、全種別を行いました。会期は10月の5日から7日までの3日間。成年男子、成年女子がそれぞれ24都道府県、少年男子、少年女子がそれぞれ14都道府県、合計76の都道府県のチームが参加したところでございます。全体の参加者数は、延べで5,366人となっております。成績は、成年男子が福岡県、成年女子、愛知県、少年男子が和歌山県、少年女子が広島県がそれぞれ優勝いたしました。各種別の合計点で争います競技別の総合成績でございます。男女総合成績は、第1位が広島県で、大会会長トロフィーが授与されたところでございます。女子の総合につきましても、同じく広島県が第1位となっております。
 続きまして、デモンストレーションとしてのスポーツ行事として開催されましたパドルテニスでございます。10月6日に大成高等学校アリーナまい進、第一体育館、第一中学校の体育館、3会場で行われました。参加者数につきましては、都内の全域から参加いたしました選手を中心に、472人でございます。
 続きまして、全国障害者スポーツ大会アーチェリー競技でございます。10月13日、こちらも大沢総合グラウンドの特設会場で行われました。参加者数は延べ1,172人。成績につきましては、個人競技のため記載しておりませんけれども、競技内容、また障がい区分などにより21の種別に分かれて行われまして、それぞれ激しい戦いが繰り広げられたところでございます。
 最後のページになります。第7、その他でございます。1の学校観戦の実施でございますけれども、9月の30日、10月1日、7日の3日間の日程で、小学校を10校、中学校4校で実施したところでございまして、2,800人を超える児童・生徒がソフトボール競技、それからアーチェリー競技を観戦いたしました。
 続きまして、シャトルバスの運行でございます。国体の競技開催日に三鷹市役所、大沢総合グラウンド、それから調布駅を結ぶルートに1時間に1本程度、1日当たり9便または10便運行したところです。三鷹駅での最多の乗車人数でございますが、10月6日に51人。また、1便当たりの平均乗車人数、曜日によってばらつきがございましたけれども、最大が10月6日の15.2人、最小が10月1日の1.8人でございます。売店でございますけれども、大沢総合グラウンドでの競技の開催日に合計17店の売店を出店いたしました。内容は、三鷹のお土産店、お土産品の販売が2店、ゆりーとグッズなどの大会記念品販売が2店、スポーツ用品店4店、アーチェリー用品販売5店、福祉施設等の作品等の販売が1店、飲食物の販売3店でございます。
 最後、4のお成りでございます。10月13日の全国障害者スポーツ大会アーチェリー競技会、こちらのほうに高円宮妃殿下、典子女王殿下がお成りになりました。選手の皆さんに御声援を送るなど、予定時間を超えて御滞在いただいたところでございます。私からは以上です。


◯委員長(渥美典尚君)  教育委員会側の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。


◯委員(石原 恒君)  では、改めましてよろしくお願いいたします。まず全国学力・学習状況調査についてお伺いします。4年ぶりの調査ということですけれども、まずこの問題については、平成21年度の内容と同じだったのかどうか。もし違っていたら、大体何割ぐらいが同じでという、もしその辺の、感覚でも結構ですけれども、お教えいただければと思います。
 あと、この事業はもちろん年度計画の中に国から示されていて、それを実施しているものと思いますが、当初の三鷹市の計画の中にもこれを実施するというものも入っているかと思いますが、その段階で、この結果がどういうふうな結果になったらどうなるとか、そういった計画ですね。先ほど結果が出たときに、こういったことをやるようにという指導の内容もちょっと御説明いただきましたけれども、あらかじめ質問がわかっていれば、教育のあり方とか、普通の授業の中でのあり方とかも、その辺も多分検討できると思うんですけれども、この問題そのものがいつごろ国から市のほうに、各学校にわたったのかということも質問させていただきたいんですか。もう一つは、結果出てから対策を考えるんじゃなくて、その内容から大体想定して、どういった教育方針をしていかなきゃいけないという、そういったところの検討はされているのか、ちょっとその辺を教えていただければと思います。


◯指導課長(川崎知已君)  まず1点目ですが、平成21年度に実施した問題と今回の問題は全く違っているんですけれども、出題の意図、傾向等は同じなんですが、扱っている数字であるとか題材であるとかは違ったものなので、今回全体の平均正答率が下がっているということは、今回のほうの問題のほうが、難易度としては若干高かったのかというところです。ほとんどかぶっている問題はありません。
 それから、2つ目ですけれども、学校のほうに届いたのは、直接これは学校のほうに届くんですけれども、実施日の数日前に届く形になります。それでこの全国学力・学習状況調査については、4月の段階で校長会のほう、副校長会のほうでスケジュールのほうをお示しをしていくことがまず1点。それから、当然毎年度、授業改善推進プログラムを夏休みかけてつくっているので、これを1つの視野に入れながら、各休業日中にこの授業改善推進プランを1つ仮説としてつくりながら、最終的にこの結果が戻ってきたところで、それに対しての自分たちが仮説でやってきた授業改善推進プログラムが適切だったかどうか、これを最終的にもう1回調査に基づいて確認していただいて、精査していただくという形をとっております。


◯委員(石原 恒君)  ありがとうございます。三鷹市で計画立てているものでしたら、PDCAをうまく回せると思うんですけれども、こういった国や東京都がこうやってこれをやりなさいというか、調査も含めてですね、したものに関しての、なかなかPDCAを回すのがすごく難しいなと思っているんですね。その辺で今回の調査に当たっての意図ですね。要は国からのこういった狙いがあるというのはちゃんと説明はされていると思うんですが、その辺を酌んでの計画とは思うんですけれども、その辺の何か御説明があればお願いできますか。


◯指導課長(川崎知已君)  この調査につきましては、前年度のうちに、来年度からこういうことが起こるということでアナウンスがありますので、いち早く学校のほうには、前年度中にこの情報提供並びに趣旨等については説明をし、再度4月の段階で周知徹底をしたところでやってまいりました。


◯委員(石原 恒君)  ありがとうございます。この平均を見ると、全国も都とも比べても、三鷹はすぐれている結果ですが、先ほどこの結果をもとにのアクションについてもお話はいただきましたが、ただこの数値だけ見ると、なかなか何をすればというのは我々、例えば保護者が見たときにわかりづらいと思うんですね。何をするかというところの説明に行くに当たっての間のところですね、何か検討の内容があると思うんですね。それを例えば保護者に対して、その辺はこの資料だけで本当に説明ができるものか。それは何か補足的な資料が必要なのか、ちょっとその辺の考えはありますでしょうか。


◯指導課長(川崎知已君)  各学校のほうには各学校ごとの分布と、あと今回、国語、算数以外にも生活、学習に関する、生活に関する調査もあります。それでまず学校のほうには、分布を示しております。そうするとどういうふうに分布が、逆にいうと平均正答率にこだわるのではなくて、どのようにグラフが分布しているのか、そこを見きわめてほしいと。大体どこの部分を引き上げていったらいいのか、それぞれの学校によってさまざまな課題がそこにはありますので、どこの部分を焦点化して引き上げたらいいのかということをまず考えてほしいということと、あと先ほど申しましたように、学習状況と生活とか、あるいは授業の受け方とかという、いわゆる生活実態に関する調査の内容とクロス集計をしたものを、学校のほうにはお示ししております。何を、点数を多くとった子はどんなところが、例えば授業の受け方として違うのか、家庭学習ではどんな点が違ってくるのかというあたりをクロス集計したものを示して、何をどのように学習習慣として身につければいいのか、授業の受け方を身につければいいのか、あるいは教員としてはどういうふうな授業を展開することによって何が伸びてくるのかというあたりがわかるような形での資料をお示しをしているところでございます。


◯委員(石原 恒君)  ありがとうございます。ただいま分布でね、各学校を示していくということで、すごくわかりやすくなるのかなというふうに思います。恐らく各実際調査でテストを受けた児童・生徒自身の結果も多分配付されると思うんですが、その中で自分がどこに位置しているかということも、多分理解できるわけですね。それで保護者も、じゃあ家庭学習においてどう指導すればいいかというか、子どもを育てていけばいいかというところの指導ができると考えてよろしいんですかね。


◯指導課長(川崎知已君)  質問委員おっしゃるとおり、逆にいうと学力というものが学校だけで完結できることではないので、保護者のほうにはどういうふうな学習状況、家庭での学習のあり方とか、授業の受け方であるとかということが望ましいのかというあたりをお示しをする形で、家庭のほうにも啓発等図ってまいりたいと思っております。


◯委員長(渥美典尚君)  他にございますか。


◯委員(吉沼徳人君)  済みません、じゃあ今一番先に全国学力テストなんですけれども、非常に三鷹の成績がよろしくて、中学生かな、これは。資料の2枚目の国語のBのところで、全国平均を0.1だけ短答式というのが、三鷹が全国平均より差、低いというところが1つだけあるんですけれども、これはどういった方法なのか、ちょっと短答式というのがわからないので、その方法を教えていただきたいのと、それからこの結果について、生徒、あるいは保護者の方へはどんなようなものが配られて説明をされるのか。それと今、新聞紙上でも大変問題になっていますけれども、この結果について校名とか個人名等について、東京都あるいは三鷹市としては公表するとかしないとかよく各都道府県でもやっていますけれども、そういった問題についてはどのように取り扱いをするのかということをお尋ねしたいと思います。
 それとスポーツ祭のほうなんですけれども、東京のほう、これ、直接質問になるかどうかわからないんですけれども、必ず開催都道府県が優勝するという傾向にあるんですけれども、毎年毎年そうなんですけれども、これは何かからくりがあるのかどうか、ちょっとその辺のことを教えていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。


◯指導課長(川崎知已君)  まず最初の御質問ですけれども、問題形式で選択式、短答式、記述式とありますが、短答式というのは、文中から抜き出して答えさせるような問題が短答式という形です。幾つか回答があって、4つのうち1つ選びなさいというのが選択式。で、これについてどう思うかという文章的に答えるのが記述式。短答式は、質問に対して文中から抜き出して答えさせていくというのが短答式という形になっております。
 それから、保護者への周知ですけれども、先ほど御質問があったように、各子どもたちの個票については渡されております。そして、学校ごとにこれはさまざまな課題があるので、校長のほうで自分の学校の学習の、今回の学力・学習状況調査のことを踏まえた結果がどうなのかというあたりは、ある意味では学校の、まあ、校長の課題意識に基づいての発表の仕方になるかと思っております。ただ、これはあくまでも個々の子どもたちの学力をどう伸ばしていくのかという、本来は授業改善であるとか学力を伸長させていくことが狙いですので、これを例えば何ですかね、公表してしまうとか、学校ごとのものを出すということは、学校の序列化とか、あるいは差別化にもつながっていくということがあるので、それは三鷹市の趣旨としては考えておりません。以上でございます。


◯委員長(渥美典尚君)  先に答弁を。


◯国体推進室長・国体推進担当課長・建設担当課長(荒川浩一君)  開催都道府県が優勝する件でございます。国体が始まった当初はそういうこともなくて、東京都が連覇していたということもあるというふうに聞いているところでございます。最近は、ちょっと制度が変わったのかどうかまでちょっと把握していないんですけれども、開催都道府県は各競技ですね、各種別、予選なしに出場できるというふうになっておりまして、そこのところで、例えば1つ勝つと入賞がもう決まっちゃうとかそういったところがあって、基礎点というわけでもないんですけれども、総合優勝につながっていく得点を獲得する可能性が高いということがございます。それからまた、国体に向けて数年前から競技の補強ですとか、選手を獲得したりとか、そういうことも行われているようでございます。以上です。


◯委員(吉沼徳人君)  ありがとうございます。今、学校のほうのはいろいろと公表はしないということですけれども、ちょっと子どもたちが自分の学校のことについても、やはりかなり気になると思うんですよね。自分の学校が三鷹市内でどういう位置にいるのか。そういったところをやっぱり公表しないというのもいいのかもしれないんですけれども、ある程度競争心というものをあおるというか、競争させるという意味で、三鷹はかなり成績はいいんですけれども、満点ではないわけですので、お互いが切磋琢磨するということから考えると、何かの方法で自分の学校の順位を知るというのは必要はないんでしょうかね。その辺ちょっともう一度お尋ねしたいと思います。
 あと、そのほかのことについては、今短答式ということはわかりましたし、スポーツ祭のこともわかりましたけれども、なかなか何かおもしろみがないなと、開催地がいつもそういうふうになってしまうと、それはありますけれども、理解はできました。よろしくお願いします。


◯指導課長(川崎知已君)  御質問ですが、子どもが自分の学校の順位がどうなのかというあたりを知るということは必要ないと考えております。校長であるとか教員が、今自分の学校がどういうところにあるのか、どういう課題があるのかということを把握することは大事ですが、子どものほうは、むしろ自分の今の学力や学習における自分の課題をつかんで、それを学習に生かしていくということのほうが大事だと考えております。


◯委員(吉沼徳人君)  わかりました。ありがとうございます。


◯委員長(渥美典尚君)  他にございますか。


◯委員(半田伸明君)  スポーツ祭東京のことについては、お疲れさまでございました。特に質問はありません。
 学力テストのほうです。こちらについて、ちょっと一応確認をしておきたいことが幾つかありまして、世間を騒がしているニュースは、今吉沼委員の話もありましたけれども、学力テストの結果を公表するだとかしないだとかいうことで盛り上がっていますが、私はちょっとそこは余り関心はありません。そもそもこれは何だというところに関心があります。まず学校の先生の授業を受けて、子どもたちは勉強するわけですよね。一から確認しておきたいんですが、学校の先生が教えるのは、自由に教えられるわけではないわけですね。決められた教科書がありますね。あと学習指導要領がありますね。一応確認しておきたいんですが、教科書の選定については、高校以上になればちょっと話は別ですけれども、小・中レベルでは、実はそんなにさほど差がないだろうという目で見ています。そういう教科書によって学力の差が発生するというのは、ちょっと現実的にはなかなか考えにくい。そうなってくると、先生の教え方に結局は行き着くのではないか。先生の教え方といっても、学習指導要領に縛られているわけですよね。
 そのあたりからちょっと入りたいんですが、現実的な差というものは、個々の教師力によって発生するということが本当にあり得るのかどうか。学習指導要領に基づいてお話しなさっている先生で、個々の差がつくとはちょっと考えにくいんですね。このあたりはどうなんでしょうか。そこからまず入りたいと思います。


◯指導課長(川崎知已君)  学習指導要領に規定されている学習内容について、それをどういうふうに伝えていくのかというところが、ある意味では教員の1つの力の見せどころだと思います。また、子どももさまざまな子どもがいます。知識を理解したりするのに大変時間がかかる子もいれば、すぐわかってしまう子もいる。それから、何だろう、子どものさまざまな実態を踏まえたところで、それをどういうふうに、そういったさまざまな子どもがいる中で、それをどういうふうに教えていくのかというあたりのところでは、確かに教師の教え方とか、きめ細やかな授業をどれだけ展開できるかというところには、差は出てくるかと考えます。ただ、教師の教え方だけが差を生んでいるかというと、そこはまたさまざまな問題もあると考えております。


◯委員(半田伸明君)  学習指導要領について、一応念のための確認の質問といいますか。学習指導要領に基づいて、教師は教えなきゃいけない。じゃあその学習指導要領は、いいですか、ちょっとあえてばかばかしい質問をしますよ。市町村単位でやっているのか、都道府県単位でやっているのか、国単位でやっているのか、一応ここは聞いておきたいと思います。


◯指導課長(川崎知已君)  これは国が決めたものなので、国単位になります。


◯委員(半田伸明君)  となると、共通したものに基づいて、公立の先生方はお話しになられているわけですね。国単位ということをちょっとあえて今確認をしましたが、つまり共通したものがあって、それに基づいて話す。ところが、授業の教え方、話し方まで細かく規定されているわけでは当然ないわけですね。ここを教えてくださいという話なわけですから。そうなってくると、結局は教師力に結びついていく。ここはまず1つの側面ですね。先ほど、それ以外にさまざまな問題があると思うというお答えをいただきましたけれども、それは当然子どもの感受性の問題も当然出てくると思う。
 そう考えていった場合に、ここはちょっと避けて通れない話題だろうと思って私はちょっと、実は私の疑問はここから始まっているんですが、実は学校の先生の人事権って市町村にはないですよね。そうですよね。都道府県単位で、うちでいうと東京都になりますね。三鷹の先生が、ある日突然港区へ行くなんてことはあるわけです。ということは、教師力に差があると言われても、教師力は三鷹で独自で養成をして、三鷹の財源で面倒見ている先生の教師力というんだったら理屈はわかるけれども、都道府県単位で人事、東京都の中で人事異動がある中で、教師力の比較といっても、これは現実に難しいのではないか。このあたりの議論は何かありますでしょうか。


◯指導課長(川崎知已君)  確かに人事に関しては、東京都が人事権を持っているので、そういったことは確かにおっしゃるとおりなんですけれども、ただこれについての、じゃあ教師力の差についてということの議論については、まだ私は聞いたことがありません。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  教師力の差ということでございますけれども、確かに個々人、これは人間でございますから、教えることに対する得手不得手というのは差があるというのは現実でございますが、実際に三鷹に教師として着任をされた後、各校に配置をされるわけですが、そこからは各学校の学校長が、これは学校の管理、経営者として、その個々の学校に所属する教員の教師力を向上させるという1つの大きな職務がございます。そういった点で、我々は学校長を通して一日も早く、非常にスキルが高い先生を1つの目標としながら、高い教師力を持っていただくような指導をしていただきたいということで、日々指導をしているところでございます。以上でございます。


◯委員(半田伸明君)  そうやって生まれた優秀な先生が、また別のところに行っちゃうわけです。そうですよね。そうなると、市町村単位で学力を比較する意味が一体どこにあるんだという話になってきませんか。都道府県単位で比較するんだったら意味はわかります。その中で関係するわけですから。これについてどう思いますか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  おっしゃるとおりでございます。したがって市町村単位、あるいは都道府県単位でこれを比べて、どこが高い低い、だからどこに行こうとかということが起こらないように、先ほども御質問にありましたけれども、その公表のやり方、仕方等については十分留意をする必要があるというふうに認識をしているところでございます。


◯委員(半田伸明君)  今ちょっと最近聞こえ始めている議論の中で、要するにこれを言いたかったんですが、結局通塾率に比例しているんじゃないかという議論が出始めているんですよ。そうなってくると、1人当たり所得に結果的に比例しちゃうんです。これは実は反対説もあるんです。秋田が一番いい例なんですが、秋田に塾が多いかといったら、現実にはそうではないわけです。ところが、学力テストの結果は高い。あれは何が原因かといったら、家庭学習の反復の癖をつけているわけですよね。だから、通塾率に比例するのか、それとも教え方に──秋田の例みたいに、教え方に帰着するのか、最終的には。これはどこかで議論が必要だと私は思うんですね。先ほど申し上げたように都道府県単位だから、市町村単位で比較すること自体が正直ナンセンスだと私は思うので。
 そう考えていった場合に、結局は個々人の資力の差に行き着くのか、さっき校長の経営力の話がありましたけれども、家庭学習の癖のつけ方というのは、まさに校長の腕の見せどころだと思うので、そっちに行き着くのか、今ちょっと実は説が戦っている状況です。これはなかなかおもしろいなと思って、今ずっと追いかけているんですが、こういう議論は教育委員会内部でなされていらっしゃるでしょうか。


◯指導課長(川崎知已君)  まずこの全国学力・学習調査、平成25年度に行っている調査の趣旨なんですが、今申しましたように、学力の何ですかね、状況全体の、日本の国の子どもの状況を把握することが1つなんです。それから、経年変化の分析や、経済的な面も含めた教育格差を把握するための調査も、今回は別途実施しているということなので、今後これがこのような経年の調査をする中で、今御指摘があった経済の問題と教育の問題とについて、今後国のほうはこの調査を進める中で、経年の中である程度明らかにしていくことではないかと考えております。


◯委員(半田伸明君)  この議論は大変重要な議論だと私、ちょっと思っていまして、先ほどそういった趣旨でやっているということはよくわかります。となると、三鷹の数字がなぜ高いかということを考えた場合に、実は三鷹の、私たち詳しい数字はわかりませんよ。三鷹の小・中のお子さんが塾に通っている比率と、ほかに成績が、点数が三鷹より低いところのほかの県とか市とかの通塾率というので比較してみた場合に、三鷹の場合、実は高かったんじゃないかとか、低かったんじゃないかとか、それはちょっとどこかで検証したほうがいいと思うし、ましてやそういうことにつなげていってほしいなと思うんですね。
 文科省のほうも、別にはい、やりましたで終わりというわけじゃなくて、当然現場レベルの声を聞きたいというのは多分あろうかと思うし、三鷹だけこうやって突出してよかった、はいよかったよかった、万歳万歳で済む話じゃなくて、結果的に我が国の子どもがどうなっていくべきかということが一番問われているやつだと思うので、教師力云々という部長の理屈はよくわかります。よくわかるんですが、それにとどまるのであれば、それはそれで意味があることだと思うんですけれども、そうじゃない通塾率の問題も、当然出てくる。さっき言ったように、学説の対立もある。そういったことを踏まえて、より精度を高めるべきだと私は思うんですね。だから、学力テストのあり方については、今みたいな各論があることをちょっとやはり国のほうに伝えていってほしいなと思うわけですね。いかがでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  委員さんの御質問の趣旨はよくわかりました。ただ我々は公立の小・中学校でございますから、当然教育に関しては、経済力の差によらず、均質、均等な教育をするということが大原則でございます。その中で、今ここで出てきた調査結果が高かったということについては、その原因がどこにあるか。御質問にあるように、塾で勉強している子どもたちの率が高いから高いのか、あるいは学校での教育の質が高いから高いのか、その点はつまびらかではございません。ただ我々は、少しでもそういった趣旨、目的に沿った質の高い教育を今後も提供していくために、日夜現場の学校を通じたそれぞれの教師の教師力を高めていくという方向で、努力をしてまいりたいというふうに考えてございます。


◯委員(半田伸明君)  ちょっともし曲がってとられていたらちょっとあれなので、一応訂正しておきますけれども、塾に通うことがいいか悪いかという価値判断の問題ではないです。あくまでデータの把握なんですね。都道府県単位の所得の比較にもよろうかと思いますし、それが塾に通っている、通っていないの比率に反映してくるというのもあろうかと思いますし、そういう多角的な角度の分析こそ、学力テストの比較に一番求められているものであって、どこの学校がいいか悪いかという公表って、もうはっきりいって瑣末な問題なわけですね。あくまでさっき言ったように、都道府県単位なわけですから。
 そういったことを十分留意をしていただいて、この学力テストをより有効に結果を分析をしていただきたいということを申し上げて、終わりにしたいと思います。


◯委員長(渥美典尚君)  他にございますか。


◯委員(森  徹君)  今の質問と答弁、なかなかおもしろいといいましょうか、ああ、そういう角度もあるのかなと思って聞かせていただいたんですが、学力テストについては、新聞報道等も、教育の学会といいましょうか、いろいろ意見があるところですよね。それでこの資料をいただいて、報告を聞いていて、これは感想なんですけれども、三鷹は東京都の平均が全国より高いよと。これはわかるんですけれども、よかったというふうに思っている人もいるとは思いますし、これを聞いて。しかし、よくわからないと。いいということはわかったけれども、じゃあ三鷹の教育のこれからなすべき課題といいましょうか、方向といいましょうか、この報告を聞いても、学力テストの中で、三鷹として何が必要なのか、今後の教育でというのがちょっと見えてこないというのが、私のこれを聞いた感想なんですよね。
 そういう中で、この中学校の数学Bで、問題形式、記述式というのが38.4%とかありますよね。東京都の平均が32.7%、全国が30.3%と。これは相当低いんですけれども、しかし全国よりも高いと。これはよかったというふうには見てはいけないんだろうと思うんですね。やはり記述式、具体的に理解をして、問題を回答していくという、本来の能力といいましょうか、理解度といいましょうか、この部分が私の感じでは、全国平均よりも高いんだけれども、相当低いなと。やはりこのまま義務教育が終わっていく。私たちの考えは、戦後は高校までが義務教育だと、本来。しかし、戦後の混乱と経済の疲弊の中で、当面は中学校までになった経過がありましたよね。ですから、現在日本の国力からすると、高校まで、やはり義務教育というのがあるべき姿なのかなと思うんですけれども、そうはいっても中学校の段階でこういう状況というのを、どのように捉えたらいいのか。やはりよかったというふうにならないというふうに私は思うんですけれども、この辺はどんなように考えているんでしょうか。


◯指導課長(川崎知已君)  今御指摘のとおり、平均正答率だけで見ればいいだけの話であって、だから三鷹がよいというふうな捉え方はしてはならないと考えております。今御指摘のとおり、ある問題を解いて、それを説明していくというところに弱さがあるというのは、日本全体のある意味の問題ですし、三鷹もその1つの傾向を持っているということで考えていかなければならないことだと考えております。ですので、全国、国と比較して高いからよいということではなくて、やはり今ここにあらわれている数字の中で何が低いのだろうか、何が十分できていないんだろうかと、そこをしっかりと真摯に受けとめていって、授業、あるいは学習に対しての指導をしていくということが大事であると考えております。


◯委員(森  徹君)  今の御答弁の中から、やはり学力テストが本当に効果があるのかという意見がいろいろあるんですけれども、そういうことを同じように考えられているのかなと。これ、1つの指標として読めるんですけれども、本来子どもの持っている能力を生かすためには、一番は現場の先生が、この子はここがおくれている、ここを伸ばせば。子どもというのは、わかれば楽しいですしね、数学というのはなかなかわからないままに進んでいくと、次から次にわからなくなっていくと。
 だから、最初の一歩じゃないですけれども、そこがわかればおもしろくなってくるし、学習というのは全部そうですよね。本来学校が、知らないことを知る、そういう場所だという、楽しいものだというふうに子どもたちが感じるところにしていくのか。しかし、わからない、またきょうもつらいところに行くんだということではあってはならないので、この辺は非常に、その辺は苦労されていると思うんですけれども、この学力テストに対して、何といいましょうか、これを実施することに対する教育委員会の考え方。これは国の文科省の指導といいましょうか、ですからやるんですけれども、率直に、これがどれほど生かされるものなのか、現場の毎日の教育の中で。その辺、率直な考えがあったらお聞かせいただきたいなと思うんですが。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  まず今回の学力調査、お示ししておりますとおり、教科が国語、算数、数学という2教科だけでございます。学校で教えている教科というのはその他にたくさんあるわけでございますので、これはあくまでも1つのサンプル的な調査。そして、ツール。今の学校なり市町村全体の学力をはかるための1つのツールという位置づけでございます。したがいまして、このツールの結果を生かすも殺すも、これは各教育委員会のこのツールの使い方次第ということになろうかと思います。これをどういうように用いて、その後の授業の改善、あるいは推進に役立てるのか。これを使うのは市町村の役割だと思いますので、うまく使っていけば、我々はお話、御説明をしたとおり、授業改善プランというものを見直す1つのツールとして使っているわけでございますけれども、そこにフィードバックをして、よりよい学習活動につなげていくという使い方をしている。その結果、過去4年間、4年前の結果から見て、今回は総じて学力が上がっているというサンプルの結果が出ているということでございますので、今後もそういう意味での使い方を継続してまいりたいというふうに考えてございます。以上です。


◯委員(森  徹君)  ぜひそういう学力テスト、ここからスタート、これは1つの傾向といいましょうか、ここに安心してはないということがよくわかりました。実は私、個人的なことなんですけれども、三鷹四中の第2回卒業で、数学だめ、社会だめという、ある、名前は言えませんけれどもA君が、絵だけは上手だったんですね。テストには出てきません、学力テスト。それが同窓会やって何十年かたって、奈良教育大学の学長をやっているんですよね。みんなが、おい、あいつが学長で大丈夫なのかいという話が出たんですが、やはりそういうものですよね。ですから、何か1つ光るものがあれば、人間として立派にやっていけるし、学長として、やはり大きくみずからの人生経験、また学んだことも含めて子どもたちに教えて、日本の国づくりに生かせるわけですから、この学力テストは1つの参考値になるのかどうかわかりませんけれども、やはり現場を見た形での教育の実践といいましょうか、そこをしっかりと見て、教育委員会、努力していただきたいということを最後に述べまして、質問を終わります。


◯委員長(渥美典尚君)  他にございますか。


◯委員(宍戸治重君)  それでは、お願いします。いろいろ議論といいますか、この結果の扱い方についても今議論があったところですけれども、やはりしっかりと捉えて、授業に、または子どもたちの学力向上に生かしていただきたいと思いますが、このグラフのつくり方大変上手で、三鷹がいいというふうによく見えるグラフになっています。本当に三鷹はよく見えるなというふうに書いてあるんですが、実に見事なグラフだというふうに思いますが。
 それを踏まえて、三鷹市では小・中一貫校、特にコミュニティ・スクールと言われる学校運営をしているところですけれども、そういう点では、じゃあどういうようにこの結果を評価したり、またはこれから学校運営に生かしていく思いがあるのかどうか。または一方で、先ほども教師力の差が出るというような、その結果が大きな1つのクラス単位になってきたりすると、一教師が、差が見えてきちゃう場合があるんだろう。しかしながら、人事権がないから云々という話も出てきましたけれども、この調査だけで、人事権までいけるかどうかはわかりませんけれども、しかしながら学校の中や、または教育委員会としては、教師もある程度考えなきゃいけないときも出てくるんだろうと。また、それは人事権に至らないまでも、教師力をいかに高めていくかというのも、それは校長に課せられたものかもしれませんけれども、やはりきちっと整理をしていかなければいけない課題の1つかなと。
 まあ、そこまで読み取れるかどうかというのはちょっとわかりませんが、そういう点についてはどうなのか。小・中一貫校の効果としてどういうふうに捉えていくのか。また、これからそれをどのように生かしていくのか。また教師力としての評価につながれるのか、またそれをどう教師力の養成に生かしていくのかということについてお尋ねをしたい。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(山口忠嗣君)  御質問にありますように、コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫校ということでございます。まずコミュニティ・スクール自体は、後の質問にもつながるわけでございますけれども、学校運営協議会、こちらの組織と1つの使命として、もちろん市の、三鷹市の教育委員会を通してではありますけれども、都に教師のいわゆる人事について意見を述べることができるという制度がございます。したがいまして、指導力について問題があるというような教師について、仮にそういうような存在の方がいるとすれば、コミュニティ・スクールからそういう御意見をいただいて、市が都の教育委員会に意見を持ち上げるという、そういう制度的な保障はあるということが1つございますし、また御案内のとおりネットワーク大学では、これは教師になりたい方全般に対する、いわゆる先ほどの塾のような位置づけでございますけれども、その中で三鷹の学校に来ていただきたいというような方を1人でもふやしたいということで、春と秋2回そういった講座を開講して、大変優秀な生徒さんたちが勉強をされているというような状況がございます。
 小・中一貫校についても、乗り入れ授業というような、教師がそれぞれの学校で授業を行うと。要するに、そこの中で学習を見ていてどこに問題があるとか、ここがわかっていなそうな生徒がいるということが、例えば小学校の先生が中学校で教えれば、小学校で教えてくれた先生がその授業に入って、その生徒をサポートしていただけるというようなそういう制度でございますので、そういった取り組みが非常にきめ細かい取り組みということ、あるいはTTもありますし、教育ボランティアの方が入っているというような取り組みもあります。そういったコミュニティ・スクール、小・中一貫の教育の特色を生かした授業をこれまで展開してきた1つの結果として、今回の学力調査の結果があるんだろうなというふうに考えておりますので、改善すべき点はいろいろあろうかと思いますけれども、基本的にはこれまでの方針に沿って、今後も教育活動を実施していきたいというふうに考えているところでございます。


◯委員(宍戸治重君)  非常に総論的に答えていただけたのであれなんですが、三鷹が目指している小・中一貫校、その結果がそろそろ出てきてもいいだろうという時期ではあると思うんですね。そういう意味ではぜひ、この結果だけで評価するわけにはいかないでしょうけれども、そういう点では何かまとめをしてもいいのではないかなという時期かなというふうな思いもするんですが、その小・中一貫校との関係を論じないというのも、ちょっとおかしいんだろうというような気がしますね。そのためにやってきて、それこそ学力全般を底上げをするという目的でやってきているわけですから、そういう点ではきちっとデータを整理していく必要があるかなというふうに思います。
 それと学校運営協議会がどうのこうのではないんですけれども、そこにある意味で人事権に対して意見を述べられるという材料として、ある意味では大事な要素かもしれない、この結果が。または各クラスに戻って、その先生を評価する大事な1つの要素というか、条件といいますかね、そういうものにつながっていく可能性がありますよね。なかなか公表できるデータというのは、学校運営協議会の委員の人も手にすることはできない。でも、これはもしかしたらそういうことになるかもしれないというような気がします。そういう意味では大事なデータかなという気がするんですが、これだけで結果を教師力として判断していいのかどうか疑問はありますがね。そういう意味では、じゃあ学校運営協議会にこの結果を公表するのかということについてはいかがですか。


◯指導課長(川崎知已君)  各学校並びに学園ごとに、学園の小学校、中学校についてのデータのほうは、校長先生のほうにお示ししているところです。ですので、学園長なり校長先生のほうが、そのあたりはもちろんかなりデリケートなデータであるので、出回ってしまってはまずいんですが、学校運営協議会のほうに、自分の学園の小学校がどうなのか、それを接続する中学校がそのあたりに今度どういうふうにそれを引き継いでいるのかというあたりのところは、1つの資料として学校運営協議会、コミュニティ・スクール委員会のほうでは御提示していただいております。


◯委員(宍戸治重君)  大変デリケートなデータであることは間違いないです、これはね。かといってそれが、場合によるとムード的に盛り上がっちゃったなんていう結果を生むときもちょっと想定できないわけではない。できるほうに近いかもしれないけど。それこそなかなかこういう何ていうんですか、一般的な相対的な評価というのは見られない学校運営協議会です。そういうような中でどう活用するかも、ちょっと検討していただきたいということを申し添えて終わりたいと思います。ありがとうございました。


◯委員長(渥美典尚君)  他にございますか。


◯委員(石原 恒君)  済みません、追加というか質問です。スポーツ祭東京2013についてちょっとお伺いしていなかったのでさせていただきます。準備の段階から当日までお疲れさまでした。体育協会の方にも本当にボランティアいただきまして、本当にありがとうございます。質問させていただきたいのは、いろいろな数字は出ているんですけれども、市民の方がどれぐらい参加、観覧ですかね、されたか。要は逆にいうと、市外からどれぐらい来られたのかなというところが知りたいところでありますので、その辺のデータがあれば教えていただきたいなというふうに思います。
 それであと、サッカーの競技もいろいろなところで行われて、ほかの競技場との何か違いだったりとか、ほかの自治体の取り組みとかとの差があったのか。例えば、参加、競技された方からの御意見とか、そういった御意見を聞けたのかどうか、その辺を、アンケート的なものですけれども、何かその辺はおもてなしのところでその辺がつかんでいれば教えていただきたいというのと、あと始まる前からいろいろ準備の説明をいただきましてわかっているんですが、最終的な総括がちょっと載ってないように思います。何かこの競技を通してどういうことが得られたのか。何か総括的なものをぜひいただければなというように思います。よろしくお願いいたします。


◯教育委員会事務局教育部生涯学習担当部長(高階豊彦君)  2点ほど御質問をいただいたと思うんですが、まず1点目の市民の観覧についてでございますが、全体でおよそ1万4,000人弱の来場者があったんですけれども、なかなか御案内のとおり、なかなかどこでも入れるような状況がある中で、なかなか市民かどうかということの把握が難しい部分はございました。ただ、市内の小・中学生の観覧の、見に来てくださった方が2,830人。ここは市民ということで間違いないんですが、それ以外につきましては、数字としては確認できておりません。
 それから、サッカーについてはいろいろ三鷹、調布、あるいは幾つか4つぐらいで手分けをしてやっていたわけですけれども、その違いでございますけれども、市民の参加とも絡む問題でございますけれども、三鷹は非常にボランティアさんの活躍が多うございまして、延べで450名近くのお手伝いをいただきました。そういった中で、いろいろ事前の説明の中でもおもてなし、今あれですけれども、この心を持って接するようにということでお願いをしていったところでございますが、一方で日赤奉仕団の豚汁のサービスとか、非常に好評でございました。そういった気持ちを持っていろいろ御質問、あるいはお問い合わせに対応した結果、非常に好評を得たところでございます。
 総括につきましては、実は今、今後後催県、これから実施をする自治体に引き継ぎがあったりとか、あと実行委員会にこれからの、1月ぐらいになろうかと思うんですけれども、報告を説明していくということで、今鋭意報告、総括に向けてやっているところでございます。その中でつまびらかになっていこうかということでございますけれども、今わかるのは課題として、課題といいますか、今後せっかくこの国体を三鷹の地で初めて開催をいたしまして、課題、あるいはいい点、よかった点、悪かった点いろいろあるわけでございますけれども、1つ目はやっぱりボランティア力、これは今後の三鷹のスポーツ行政におきまして、やはり必要なんだろうなということで、今後2020年には東京オリンピックもありますし、そういったことに向けまして、三鷹といたしましても、ますますスポーツ行政活発になってこようかと思いますし、そうしていかなくてはいけないというふうに考えておりますので、それにいかに役立てていくか、その中の1つとして、ボランティア力の活用というのが大きな1つの課題、あるいは進めていかなくてはいけない事業になってこようかというふうに考えております。
 それから、この国体の開催に当たりまして、もう何年も前から機運醸成事業というのも非常に力を傾けてやってきたところでございますけれども、これにつきましても、今後三鷹のスポーツ行政を盛り上げていくために、今までやったことをこれからつなげていくと。たまたま今、ちょうどスポーツ推進計画を立てているところでございますので、その中にもそういったことも含めて考えていきたいというふうに考えているところでございます。私からは以上です。


◯委員(石原 恒君)  御説明ありがとうございます。来場者の数はなかなか難しいかと思います。これまでいろいろな取り組みをされていて、どれだけ評価されたのかなというのが1つ見る上で、何か数字的にとれればよかったかなというふうには感じますけれども、まあ、難しい点はわかります。
 あと総括的なものも御説明いただきましたが、来年は長崎ですかね、国体は。だからこういう来年以降の国体を控えている自治体からも、多分いろいろな視察団も来るでしょうし、そういったときにこの三鷹でのスポーツ祭東京はこうだったというのをお示しできるものが、やっぱり準備されていくと思うんですけれども、それに早急に対応していただければなというふうに思います。
 また、先ほど御説明ありましたように、東京でオリンピックも行われますし、その際にはやはりボランティアの方々の御協力なくしては成功もしないと思います。そういった意味では、日ごろのこういったイベントだけじゃなくて、年次年次でやっているスポーツにおけるそういった事業にも、きちっとやっぱり三鷹市としても、協会とかにもサポートしていただいて、このスポーツ事業を活性化していただきたいなと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。質問を終わります。ありがとうございます。


◯委員長(渥美典尚君)  他にございますか。よろしいですか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 以上で、教育委員会報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午前11時25分 休憩



                  午前11時29分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  委員会を再開いたします。
 生活環境部報告、本件を議題といたします。
 本件に対する市側の説明を求めます。


◯生活環境部長(清水富美夫君)  おはようございます。行政報告1件でございます。中田喜直記念歌碑建立についてでございます。よろしくお願いいたします。


◯コミュニティ文化課長(井崎良仁君)  それでは、中田喜直記念歌碑建立についてでございます。中田喜直の記念歌碑建立の事業につきましては、既に御案内をしているところでございますけれども、建立事業の概要につきまして御報告をさせていただきます。
 事業の概要でございますけれども、「めだかの学校」や「夏の思い出」、それから「雪の降るまちを」などを作曲された三鷹にゆかりのある中田喜直が、本年に生誕90周年を迎えました。誕生日は8月1日でございますけれども。三鷹市はこれまでに市が、亡くなられて没後5年、あるいは没後50年ということを記念しまして、中田喜直の記念コンサートを実施などをして顕彰をしてきたところでございますけれども、また三鷹駅では開業の80周年を記念いたしまして、平成22年にJR東日本と協力して、「めだかの学校」の発車メロディーなどを採用してきてございます。現在もそれは使用されているところでございます。
 本年は生誕90周年を迎えるに当たりまして、その功績をたたえるとともに、広く後世に伝えていくということを目的といたしまして、御本人がよく散策をされたという井の頭公園でメロディーが浮かんだと言われております、「ちいさい秋みつけた」の歌碑を建立することとなったものでございます。
 事業予算でございます。事業予算は350万円となっております。そしてまた、事業の経費でございますけれども、記念碑のデザイン、それから製作、設置などにかかります経費といたしまして、340万円ほどかかることになっております。
 続きまして、この事業の委託についてでございます。事業を実施するに当たりましては、市内で活動しております関係各団体の皆様に御参加をいただきまして、実行委員会を設置して、建立のための業務を委託しております。実行委員会では、歌碑のデザインや製作に関する業務と、歌碑の設置場所などにつきまして、4回の会議を開催して検討を重ねてまいりました。現在は歌碑の製作に入っているところでございますけれども、東京都の設置許可もいただき、11月の11日には設置工事に入る予定でございます。実行委員会の構成団体でございますけれども、公園の管理運営をしております東京都の西部公園緑地事務所を初めといたしまして、文化や観光、あるいは学校関係を中心とした団体でございまして、三鷹市芸術文化協会、三鷹市芸術文化振興財団、あるいはみたか都市観光協会、そしてみたか観光ガイド協会、それで学校のほうからは三鷹市の公立学校PTA連合会などにも御参加いただきまして、全部で14の関係各団体に御参加をいただいて構成をしております。
 次に、歌碑のデザインと設置場所についてでございます。別紙の1をごらんいただきたいと思います。デザインにつきましては、生前に中田喜直さんがアップライトピアノを使用して作曲をしていたという事実がございますので、御遺族にもお話をしながら、アップライトピアノをモチーフにしたデザインということでやっております。正面には鍵盤をかたどるとともに、中田喜直の直筆の楽譜、これを彫っております。また背面には、中田喜直さんのプロフィールや、あるいは設置者名を刻むということになっております。また、正面に直筆を載せるということになっておりますので、その関係で著作権が発生するということで、日本音楽著作権協会の許諾をいただいた許諾番号なども刻まれるということになっております。
 歌碑の材質でございますけれども、歌碑そのものは黒御影石ということになっておりまして、土台部分は白御影石で製作をしております。デザイン図でごらんいただいた感じでは、刻まれた文字など、小さくちょっと見えづらいような感じはいたしますけれども、外観は幅が2メートル、高さが1メートル50センチほどございますので、実際は多少離れたところからも文字は読めるものというふうに考えております。デザインにつきましては、製作も含めまして、事業者3社に提案をいただきまして、御遺族にも御確認をいただいた上で、実行委員会のほうで決定をさせていただきました。
 続きまして、設置場所でございますけれども、別紙の2をごらんいただきたいと思います。設置場所につきましては、井の頭公園の池の南側で、弁天橋の付近ということにさせていただきました。このあたりは人通りもございますけれども、比較的落ちついた場所でありまして、歌碑をごらんいただくには適しているというふうに判断をいたしました。このほかにも候補地としましては、池の北側や、あるいは弁財天の付近なども検討いたしましたけれども、今回決定した場所は、公園の中でも閑静な場所でありますので、記念碑の設置には適しているというふうに考えております。
 次に、寄附金でございます。おかげをもちまして、目標の150万円を超えることができました。10月20日号の広報で、3回目の御案内をしたところでございます。今現在寄附金は141件、金額にいたしまして176万円の御寄附をいただいております。御寄附をいただきました皆様のお名前は、記念碑の写真掲載とともに12月1日号の市報で公表させていただく予定でございます。また、御寄附をいただいたお一人お一人の皆様へは、市からのお礼状と、それから11月16日に開催をいたします記念式典後の一般公開の案内状なども添えてお送りしたところでございます。
 続きまして、除幕式でございます。除幕式は11月の16日土曜日、1時30分から開催したいというふうに思っております。会場は記念碑の場所でございます。季節柄、当時は土曜の午後ということで、井の頭公園内は大変混雑が予想されますので、公園の利用者の皆様の妨げにならないよう、配慮して開催をしたいと考えております。以上でございます。


◯委員長(渥美典尚君)  市側の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。


◯委員(石原 恒君)  御説明ありがとうございます。幾つかちょっと質問させていただきます。歌碑をつくっていただけるということと、除幕式があるということの御報告でしたけれども、周辺にはこの歌碑ができたことの案内板というんですかね、そういうのは設置されるんでしょうか。その辺の計画をお聞きしたいと思います。
 それとあと、井の頭の地域ということで、特に広報で市民には周知されるということですけれども、特段やっぱり井の頭の地域の方には、やっぱり意識を持ってもらいたいなと思います。というのは、えっ、そんなのあったのということがないように、住協の、井の頭住民協議会の方とも協力して、聞かれたら答えられるぐらい、やはり周知するようなことを取り組んでいただければなというように思います。
 それとあと、いろんな広報のあり方があると思うんですが、ガイド誌ですね。いろいろな三鷹を紹介するガイドがございますけれども、そういったガイド誌にも記載を、掲載をしてもらうように、ぜひいろいろな出版会社等にも情報提供していただきたいなというふうに思います。
 それに加えて、ちょっと所管が違いますけれどもフィルムコミッション、いろいろな三鷹市でもやっていますけれども、こういった事業にも連携をするように、庁内でちょっと連絡会等でも情報提供して、強化をしていただければなと思います。
 それと清掃。ちょっと視点が違いますけれども、これを建てた後の清掃の業務ですね、どのように計画されているか。ちょっと今、要望等も含めて御意見、回答があればよろしくお願いいたします。


◯コミュニティ文化課長(井崎良仁君)  案内板の設置でございます。園内に特別案内板というものは設置はいたしておりません、するあれはございませんけれども、既に園内に案内板がございますので、東京都の緑地公園事務所のほうにお願いをいたしまして、そこに建立場所を表記していただくようにお願いをしているところでございます。
 それから、近隣の住協ということで、井の頭住協への周知ということでございますので、こちらは既に住協局長会というのを月に1回やっておりますが、その中ではお願いをしているところでございますけれども、また重ねて連絡をしたいというふうに考えております。
 それから、ガイド誌の関係でございます。こちらのほうも、できるだけ載せられるものは載せていきたいというふうに考えております。
 また、清掃でございますけれども、清掃につきましては、これは東京都のほうからも言われておりますけれども、定期的に清掃のほうは、ちょっとスパンはまたこれから考えますけれども、してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。
 ああ、フィルムコミッションのことでございますね。こちらのことも今後を含めて、所管とまた連携して、いろいろ取り組んでまいりたいというふうに考えております。以上でございます。


◯委員(石原 恒君)  御説明ありがとうございます。井の頭住協とも協力していただけるということで、その他今、TAKA−1の取り組みもやっていますよね。いろいろな食べ物、お菓子とかですね。こういったところでせっかくこういった記念碑もできましたから、このゆかりの地域ということでの商品開発も、ぜひ商店街の中で名乗りを上げてくださるところがあったら、働きかけをしていただきたいなというふうに思います。まだ取り組んでいないかと思いますけれども、これはあくまでも要望ですので御検討いただければと思います。以上です。


◯委員長(渥美典尚君)  他にございますか。


◯委員(森  徹君)  中田さんのこのピアノの形をしたというのがおもしろいと思うんですが、私ね、長野の穂高でちょっと今、どの歌か記憶にないんですけれども、そこへ行って作曲家の、作詞家か作曲家どっちだったかな。そうすると、そのメロディーが流れるんですよ。これは例えば鍵盤をどこか押すと「ちいさい秋」、これが流れると、多分そういうふうになっているんじゃないのかなと思うんですが、大分寄附も集まっていますので、いかがでしょうか。


◯コミュニティ文化課長(井崎良仁君)  私どもも実行委員会のほうも、メロディーにつきましてはいろいろ検討させていただきましたけれども、場所柄東京都の公園ということで、なかなか自然環境というものもございまして、メロディーが流れるような、例えばセンサーをつけて流れるようなことはちょっと遠慮いただきたいという東京都の見解をいただきましたので、今回は音楽については流れる形ではございません。以上でございます。


◯委員(森  徹君)  残念ですね。そんな大きな音を出さなくても、近所との関係でね、うるさいということがあればあれですけれども、そんな長いものじゃないですからね、この「ちいさい秋」の場合にはね。やはり自然環境にマッチしますよ、これは。「ちいさい秋」、という積極的な説得を、今後も東京都、やっていただくことを期待して終わります。


◯委員長(渥美典尚君)  他にございますか。


◯委員(宍戸治重君)  それでは、幾つか。ここで石碑をつくるというのは、今まで美術品をどこかに設置するとかということはあったんですけれども、石碑って意外にないのかなという気がしますね。これからのいろんな文化的な人を評価されたり、顕彰したりしていく考え方があろうかと思うんですけれども、これから石碑をつくっていく可能性、または顕彰の方法について何か考え方がありましたらお願いしたいと思います。
 それと寄附金の募集についてですけれども、全体的にどう、こういう事業に対してそういう理解があるというふうに、または石碑についても寄附をしていただいた方の考え方というのはどういうふうなものだったのか、お伺いしたいなというふうに思います。
 それと今、歌が流れるか流れないかというお話がありましたけれども、三鷹市の歌というのもなかなか流れてなくて、ぜひ活用しろという言い方を我が会派はしているんですが、ピンポンパンポンきり出てこない。そういうものと、今度この顕彰との関係というのはどういうふうなんでしょうか。お尋ねしたいと思います。


◯コミュニティ文化課長(井崎良仁君)  石碑についての、例えばなぜこういう石碑であるのか、また今後どのような考えかということでございますけれども、三鷹にゆかりのある文化人として、太宰 治や山本有三、それから三木露風など、こういった方々が代表となっております。文学関係でございますけれども。それぞれの文化人につきましては、既に石碑や、あるいは顕彰する文化施設などございまして、音楽に関連して、こういった形で広く知名度の高い文化人というのは、なかなかこれまで顕彰をこういう形でしていなかったものですから、これまでに没後5年、あるいは10年という記念コンサートを実施してまいりまして、先ほども申し上げましたけれども、本年は生誕90周年と大変メモリアルな年でもございますので、そういったことも含めて、中田喜直の記念碑は建立ということになったわけでございます。また今後、そういったメモリアルな時期にこういった三鷹にゆかりのある文化人ですね、こういったことに関しましては、またこういった形で考えていければなというふうには思っているところでございます。
 それから、寄附の考え方というふうな御質問をいただきましたけれども、こういう厳しい財政状況ということもございますけれども、石碑は後世までに長く残るものでございますので、市民の皆様にもぜひ御参加をいただいて、こういった趣旨に御賛同いただける、何といいますかね、一人一人の思いのこもった、そういう石碑を建立したいという目的でやっております。特別お一人お一人にお話は伺っておりませんけれども、そういう趣旨に御賛同いただいたということと理解して、寄附をいただいたものでございます。
 また、メロディーにつきましては、ぜひ今後も、なかなか東京都の公園でございますので難しい点がございまして、メロディーにつきましては、その辺はちょっと難しいかなというふうに考えております。以上でございます。


◯委員(宍戸治重君)  文化人の顕彰については、まだまだ例えば太宰治賞に審査員に並んでいる人たちとか結構いらっしゃるので、まだお隠れになっていないから何とも言えませんが、これから観光という意味からしたら、資源の1つとしても、または三鷹市にそれなりのゆかりがある人だということを、こういうものでも何か資源にしていかないと、観光という面から考えるとなかなかないんですね、三鷹ってね。意外にないんで、そういう意味では上手な顕彰をしながら、あちこちにいろいろな人がいたんだというぐらいのことでやっていただいたらいいのかなと思いますが、寄附についてはなかなか難しい一面もあったり、僕らは幾ら思いがあってもなかなかできないと、残念ながらあれですけれども、上手にこの方法を市民に納得できる、またポピュラーという言い方も変ですけれども、市民がそういうことを理解を深めるためにも、いい結果が出てくるのかなと思いますので、ぜひ上手にあれしていただきたいな、活用していただきたいなというふうに思います。とりあえず、じゃあ終わります。


◯委員長(渥美典尚君)  他にございますか。


◯委員(半田伸明君)  では、何点か質問いたします。まず寄附金の件でございます。最終段階で141件、176万円という御報告をいただきました。ちょっと一つ一つ確認したいんですが、この141件というのはあくまで件数ですよね。同一人物で何件かという事例はあったんでしょうか。


◯コミュニティ文化課長(井崎良仁君)  この件数につきましては、お申し出をいただいた件数でございまして、同一人物はございません。団体、あるいは個人1件といたしましてカウントいたしました。


◯委員(半田伸明君)  となると、じゃあこれが141件が個人だった場合141人だし、141件が団体だった場合141団体だったということになるわけですね。つまり、全然違う人たちだということでよろしいわけですね。わかりました。あと1件当たりの金額、それぞればらばらだろうと思うんですが、最高当たりでちなみにどのぐらいの金額がありましたか。


◯コミュニティ文化課長(井崎良仁君)  これは最高金額ということで御質問ございましたけれども、御遺族のほうから最高金額で20万円を御寄附いただいたところでございます。


◯委員(半田伸明君)  あと、これはちょっと聞きにくいことなんですが、市の関係者といいますかね、例えばはっきり言うと職員さん、OBの方、関係外郭団体の方という方々、市のいわゆる一般的な関係者ですね、から寄附はあったんでしょうか、なかったんでしょうか。


◯コミュニティ文化課長(井崎良仁君)  市のOBの方も含めて、そういった形の寄附はございました。


◯委員(半田伸明君)  そこをちょっと気になっていたんですね。市の現に働いていらっしゃる職員の方及び市のさっき申し上げたOBなど、いわゆる過去、現在を通した市の関係者の方から集まった寄附というのは幾らだったんでしょうか。総額というのはわかりますか。計算していませんか。


◯コミュニティ文化課長(井崎良仁君)  そういった方々の合計額というのは計算してございません。


◯委員(半田伸明君)  はい、わかりました。それと先ほど一番最初の冒頭説明のときに、総費用350万円という話がございました。ちょっと私が聞き違いだったら申しわけないので、ちょっと一応確認をしておきたいんですが、デザイン製作で340万円というのが350万円という説明の後に340万円という説明をいただきましたよね。これは350万円の中に340万円ということでよろしいんでしょうか。それとも別なんでしょうか。一応ここは確認しておきたいと思います。


◯コミュニティ文化課長(井崎良仁君)  予算の中の、350万円の中の事業経費という、はい、結構です。


◯委員(半田伸明君)  それと先ほど14の団体、芸術文化団体、あとP連だとか、14の団体という話がございました。どうなんでしょう。石碑を建てて、歌詞を入れてって、14の団体が集まって一体何を議論したのか。この曲名でいくのかとか、そういったところからゼロから始まったということなのか。それとも実は台本ができ上がっていて、自由に意見を述べてもらうだけだったのかということの実態はどうだったのか、ここをちょっとお聞かせいただきたいと思います。


◯コミュニティ文化課長(井崎良仁君)  もともとこの「ちいさい秋みつけた」の歌碑というのは、先ほどもちょっとお話し申し上げましたが、中田さんがここの場所を散策されたときに浮かんだメロディーということで、以前からそんなお話を御遺族のほうからも聞いておりましたので、そのメロディーがよろしいかどうかということで、実行委員会の中で御検討をいただきました。また、デザイン等につきましても、やはり以前アップライトピアノをお使いになられていたということもお話を差し上げて、それで業者を3社指定しまして、実行委員会のほうで決めていただいたということでございます。


◯委員(半田伸明君)  あと、先ほど石原さんのほうから、清掃に関する話がございましたね。どのぐらいのスパンで見ていくかは、ちょっと今から検討しなきゃいけないというお話がございました。清掃に関しては、当然当たり前ですが一定の費用がかかっていくわけですよね。よくよく考えてみますと、芸術文化に関するものについては、例えば箱をつくった、こういう歌碑をつくっただの、つくるときは盛り上がる。それはいい話ですよ。ところが、後で維持管理費がどんどんふえていくわけですね。で、毎年芸術文化の費用で大体8億円弱と記憶しているんですが、実は維持管理費が大半なわけですね。この歌碑をつくったということはいいことなんだろうと思いますが、そういった維持管理費のことまで含めて、この歌碑をつくることを決断したのか。それとも、歌碑をつくることが先にありきだったのか、ここは一応確認しておきたいと思います。


◯コミュニティ文化課長(井崎良仁君)  維持管理費のことで御質問いただきました。歌碑につきましては、石碑でございますので、そう簡単に壊れたりはしないとは考えております。清掃のことに関しましても、まだはっきりは決めておりませんけれども、将来的にボランティアさんなんかも募って、清掃などもやっていただけたらいいのではないかなというふうに考えてはおります。以上です。


◯委員(半田伸明君)  この歌碑については、別に反対するものでもないし、すばらしい話だと思うんですが、ぜひこれをきっかけに、例えば芸術文化の費用全体をやっぱりちょっと一旦考えてほしいなというのはあるわけですね。この歌碑の清掃費用というのは、それはしょせん石なわけですから、大した費用かかるわけじゃないんですけれども、やっぱりそこをちょっと思いをはせていただいて、例えば太宰 治の文学サロンができて、じゃあできた後どうなのか。毎年1,000万円以上流れていくわけですね。果たしてそれがいいのかどうか。実際に太宰治賞自体も毎年定例化していって、ある程度一定の金額が流れていく。やるときにやる、その後検証をすることが、やはりちょっともう少し足りないのかな。維持管理費のあり方も含めて、ある意味廃止すべきものを考えていかなきゃいけない時期に私はきているだろうと思いますので、芸術文化の部分については、一定の特定の文化人を奉ることは、それはいいことかもしれません。私は個人的には反対ですが。だけども、それが果たしてあのときあの事業で本当によかったのかというのは、必ず年単位で見直しをしていただく癖を、私はつけていただきたいと思いますし、このまま維持管理費がどんどんふえていく一方でいいのかなということの問題提起をして、終わりにしたいと思います。


◯委員長(渥美典尚君)  他にございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、以上で生活環境部報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午前11時58分 休憩



                  午前11時59分 再開
◯委員長(渥美典尚君)  委員会を再開いたします。
 次回委員会の日程について、本件を議題といたします。
 次回委員会の日程については、次回定例会会期中に開催することとし、その間必要があれば正副委員長に御一任いただくことにしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議なしと認めます。よって、さよう決定いたします。
 その他、何かございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、ないようですので、本日はこれをもって散会いたします。お疲れさまでした。ありがとうございます。
                  午前11時59分 散会