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2011/11/08 平成23年文教委員会本文

                  午前9時29分 開議
◯委員長(宍戸治重君)  ただいまから文教委員会を開きます。
 初めに、休憩をとって本日の流れを確認いたしたいと思います。
 休憩いたします。
                  午前9時29分 休憩



                  午前9時31分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  委員会を再開いたします。
 本日の流れにつきましては、1、行政報告、2、行政視察、3、次回委員会の日程について、4、その他ということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのように確認いたします。
 休憩いたします。
                  午前9時32分 休憩



                  午前9時32分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  おはようございます。委員会を再開いたします。
 それでは、教育委員会報告、本件を議題といたします。本件に対する教育委員会側の説明を求めます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(藤川雅志君)  おはようございます。先日、視察の方、大変御苦労さまでございました。本日、教育委員会からの御報告する内容は全部で5件でございます。3件、指導課長から、そして4点目は総務課長から、そして5点目につきましてはスポーツ振興課長から説明をした後、休憩時間になろうかと思いますけれども、給食についての御報告もございますので、よろしくお願いしたいと思います。
 それでは、以下、担当より説明させますので、よろしくお願いいたします。


◯指導課長(松野泰一君)  それでは、3点について説明をさせていただきます。まず1点目、資料1をごらんください。平成23年度東京都児童・生徒の学力向上を図るための調査についてでございます。この調査は今年度から東京都が全学校で実施をしたものでございまして、その結果が出ましたので、それについて文教委員会で御報告をさせていただくということでございます。小学校が5年生、それから中学校2年生を対象に、小学校が4教科、それから中学校が英語を加えた5教科で実施をいたしました。結果を申し上げますと、この教科の合計正答率につきましては、東京都の平均正答率と比較をいたしまして、小学校ではすべての教科において三鷹市はその結果が上回っている。それから中学校においては、一部やや下回っているものもございますけど、ほぼ総合正答率では上回っている教科が多いというようなことでございます。
 ここでAとBというものがございますが、これについて簡単に説明いたしますと、Aは教科の内容、知識、理解、技能の部分でございます。それからBというのは、読み解く力というものに関する内容ということで、大きく2つに分かれたものでございますが、このAという教科の内容、例えば国語でいえば漢字が書けるとか、言葉の意味がわかるとか、そういった知識、理解に関する内容です。それからBの読み解く力というのは、例えば文章を読んで、登場人物がこのときなぜこのような行動をしたのかということについて考えると、そういう力でございます。このBの読み解く力につきましては、実は昨年度もすべての学校でこのBの部分にだけはやっておりまして、その比較でも、これ問題が違うので正答率が違うのはいたし方ないんですけれども、赤の三鷹市と青の東京都のデータを比べますと、すべての教科において読み解く力は東京都の数値を三鷹市が上回っているというような状況でございます。
 この結果を受けまして、各学校ではそれぞれ個々の子どもたちの課題となる部分、それから学校として指導上課題になる部分、そういったものを分析した上で今後の指導に生かし、授業改善推進プランをつくっていくというような形で、これからも授業改善を進めていくための貴重な資料にしてまいりたいと考えております。
 続いて、資料の2、2点目でございます。平成23年度東京都児童・生徒体力・運動能力、生活・運動習慣等の調査でございます。こちらは、今年度から初めてすべての学校で取り組んだという、東京都、全都で取り組んだ集計の結果が出たものでございます。先ほどの学力はほぼ上回っていたんですけれども、このオレンジ色の部分が東京都全国の数値を下回っている結果でございます。全体的に分析をいたしますと、50メートル走はある程度早いといいますか、成績がいいんですけれども、そのほかの部分については下回っているものが非常に多い。特に小学校のソフトボール投げについては、全学年で全国及び東京都の数値を下回っているというような状況です。
 中学校においては、1年生の女子、それから3年生の男子、これが全体的に全国及び東京都を下回っているという傾向にございます。特に、これは小学校もそうなんですけれども、握力とか、そういう筋力系のものが下回っているというような状況にございます。課題が明らかになった、ことし初めての調査でございますので、来年度以降もこの調査ございますので、子どもたちの体力、運動能力の改善に向けて、各学校でこれらの運動能力が高まるような取り組み。例えば一校一取り組みとして、体力の関係の集会を行うとか、体育の授業を改善するとか、それから遊びの仕方を考えるとか、そういったような取り組みを進めることによって、胆力、運動能力がバランスよく育っていくということをこれから検討してまいりたいと考えております。
 続いて、3点目でございます。児童・生徒の健全育成に関する警察と学校との相互連絡制度についてでございます。これは、児童・生徒の健全育成のために、非行等の問題行動、その防止とそれから安全確保について、警察と学校が連絡をとり合って、情報交換をして、その健全育成のために努めるというようなことで取り交わす相互連絡制度の締結をこれから進めてまいります。このことにつきましては、教育委員会から三鷹市の個人情報保護委員会に諮問をいたしまして、その諮問の中で情報を警察と学校がやりとりすることについて結構であるというような判断を受けましたことを受けて、今回11月9日、あしたになりますけれども、警視庁と私ども三鷹市教育委員会の間で協定を締結いたします。
 そして、どんなことができるようになるかといいますと、子どもたちが何かまちで犯罪、あるいは虞犯といったようなものが起きたときに、警察から学校に連絡が入る。この協定がないと、入らないんですね。例えば何か万引き等が集団で起きた場合に、学校にそれが連絡が入らないで、保護者との、警察とのやりとりになって、保護者も言わなければ、学校にはその情報が伝わってこないというような状況がございます。学校の対応が後手後手になるというようなことがありますので、この協定を結ぶことによって警察からはスムーズにそういった事案について情報が入ってくる。
 あるいは、学校から非行、問題行動、その被害が広まること、これを未然防止のために校長が警察に連絡をするということができるようになります。この運用につきましては、個人情報の取り扱いということで、個人情報保護委員会でもきちんとした書面に基づいて、きちんと面接をしながら情報を交換する、やりとりをするというようなことが求められておりまして、それを学校に指導して、これを運用していくことによって、子どもたちの健全育成を進めていくというようなことがこれから進められていくのではないかというふうに考えております。私からは以上です。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  私からは、三鷹市学校版環境マネジメントシステムモデル事業の実施について御説明いたします。資料4をごらんいただきたいと思います。御案内のとおりですけれども、三鷹市におきましては、平成17年2月の環境センターをスタート、モデル事業として、翌18年12月には市庁舎等において環境マネジメントシステム(EMS)の国際規格でありますISO14001の認証取得をしたところでございます。また、すべての市営施設を対象に簡易版のこのEMSの仕組みを導入しておりまして、環境に配慮した取り組みを進めているところです。その中では、学校につきましては対象外となっていたところですけれども、こうした市の取り組みを踏まえまして、学校においてもEMSの導入を図るという内容でございます。現状ではモデル事業ということでございます。
 学校版EMSの概要ですけれども、これも市の簡易版と考え方は同様ですけれども、学校の環境保全の活動、環境負荷の低減に向けた取り組み、それからもう一点は、環境関連の法令遵守と、この2つの柱がございまして、これらを計画・実施・点検・見直し、いわゆるPDCAのサイクルの中で進めていくというものでございます。今年度、10月1日からですけれども、モデル校を指定して実施をしております。試行しております。モデル校はおおさわ学園の3校ということでございます。
 今後の方向性ですけれども、モデル校の実施の検証をしっかり行いまして、評価・検証を行いまして、必要な見直し、改善を行った上で、市内の全市立小・中学校での導入を目指していきたいと考えているところでございます。
 次のページをごらんいただきたいんですけれども、一番資料の最後には、手引そのものの全体が載っておりますけれども、参考資料として添付しておりますけれども、その中で学校が直接やる主なところといいますか、主要なところを御説明します。まず、こちらのページをごらんいただきますと、基本目標というのがあります。ここは、各学校が児童・生徒も含めて環境保全の目標となるようなものを定めていく。例えば教室の電気を使わないときは消しましょうと、そのような目標を3つ立てるということでございます。その下につきましては、既に地球温暖化対策実行実施計画の中でこうした取り組み、学校でも行っておりますので、エネルギーの使用量について転記していただく。そこがどの程度削減をできたかというところを、この中で明らかにしていくということでございます。
 1枚おめくりいただきますと、教職員行動目標管理表というものがございます。こちら、市のISOの取得においてもそうですし、簡易版でもこれを実施しているんですけれども、それぞれ個人個人、一人一人がこうした目標を定めて日々の活動につなげていく、具体的な行動につなげていくというものでございます。下の段の行動目標というところをごらんいただきたいんですが、この学校版の中では、例えば3にありますけれども、使用していない教室や準備室等の消灯を徹底するでありますとか、こうした学校の実態に合わせた行動目標を定めているところです。説明、私からは以上です。


◯スポーツ振興課長・総合スポーツセンター建設推進室長(岡崎安隆君)  私からは2011みたかスポーツフェスティバルについてについて説明いたします。まず、資料の5−1をごらんください。事業報告書。まず団体名、事業名は記載のとおりでございます。実施期間が、平成23年10月の10日午前10時から午後3時30分。実施場所が三鷹市民センター周辺及び連雀学園三鷹市立第一中学校でございます。
 事業に携わった当日のスタッフ数でございますが、611名。内訳としましては、実行委員が85名、それから当日役員が458名でございます。協力団体は記載のとおりでございまして、32団体から御協力をいただきました。
 事業の目的ですが、後半のところ、本年度は、3月11日に起こった未曽有の大震災を受け、三鷹から東北へ元気を届けたいという思いから、きずなをテーマに事業に取り組み、人と人とのつながりを大切にした事業としました。それと、国体の啓発につきましては、当日マスコットキャラクターのゆりーとの着ぐるみが初登場いたしまして、子どもたちに大人気でございました。
 めくっていただきまして、この裏側ですね。義援金活動につきましてということで、今回は東北地方の義援金、それから矢吹町に対しての義援金の2口の義援金枠を設置しまして、合計4万642円集まりました。
 実施した事業の概要でございますが、それぞれの会場で体験コーナーを設けております。
 参加人数でございますが、来場者数が1万9,000人、体験者数が1万9,593名ということで、この来場者数のとらえ方でございますが、各コーナーのブースで体験した延べ人数が約1万9,000人ということで御理解をいただきたいと思います。それぞれの内訳が、1万9,593名の内訳がそれぞれ載っております。
 次に行きます。本事業においての担当編成ということでございますが、これは当日従事しました611名の内訳でございます。事業の準備スケジュールでございますが、ことしの6月に第1回の実行委員会を開催をいたしました。それで9月に第2回の実行委員会を開催しまして、10月の10日に2011みたかスポーツフェスティバルを開催しまして、10月の28日になりますが、第3回、これは反省会になりますが、実行委員会を開催しております。健康・安全についてでございますが、当日、市民センター周辺で3件けがなどが起こりましたけども、いずれも軽傷でございました。
 続きまして、資料5−2でございます。これは、当日アンケートに記入してもらいまして、この最初の方が来場者が記入したアンケートでございます。それと、1枚めくっていただきまして、2枚目は当日のスタッフの方に記入してもらったアンケートの結果でございます。それと、最後にありますが、まためくっていただきまして中段の後半ですね、これは実行委員の方にアンケートに記入してもらいまして、それぞれの立場で記入してもらっております。アンケート結果でございますが、おおむね好評という評価をいただいております。
 それと資料の5−3でございます。これは当日のスポーツフェスティバルの、配りましたパンフレットでございます。以上で説明を終わります。


◯委員長(宍戸治重君)  以上で教育委員会側の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。


◯委員(石原 恒君)  おはようございます。では、よろしくお願いします。資料1から順に質問させていただきます。資料1の東京都児童・生徒学力向上を図るための調査につきましてですけれども、東京都と三鷹市がどういった数字が出たかということで表現されていると思いますけれども、これは毎年行っているものと思いますが、前年度との比較とか、そういったものを多分されてるとは思いますけども、もし今後もそういった資料が出るようでしたら、お願いしたいなと思いますということが1点と。
 あと、去年、前回のデータから今回にわたっての何か考察したこととか、その辺のも含めてお願いをしたいなと思ってます。
 あと、次の資料2の方も同じことなんですけれども、これも全国と東京都の比較ですか、これも同じように前回との調査がどういうふうに変化してきたのかというところもいただきたいんですけど。
 あと、統計に関しましては、平均だとなかなか、実態がなかなかつかみにくいところがございます。例えばヒストグラムとか、そういったものを、いろんなツールを使って評価をいただいたらいいのではないかなと思いますが、その点、今後そういった評価はされるかどうか、お願いしたいなと思ってます。
 資料3ですね。児童・生徒健全育成に関する警察と学校の相互連絡制度ということですけども、これ、警察と学校という関係でございますけれども、ここに市とか教育委員会がどのような形でかかわっているかというところがちょっと読み取りにくいところがございます。ですから、このところもちょっと記述していただければ、市がこういったところでかかわっているんだなというのが見えてくると思いますが、御検討いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
 それと、あと今三鷹市ではコミュニティ・スクール、盛んに言われていますけれども、このコミュニティ・スクールの枠組みをどのように、こういった健全育成に関してかかわっていくのかというところを、お考えを示していただければなと思います。
 あと、資料4ですね。EMSということで取り組んでいただいていますけれども、これもちょっと私もこういった環境マネジメントシステムに関しましては関心がありまして、いろいろ調べているんですけれども、基本的にはボトムアップもいいかと思いますけど、トップダウン的なものが多分あるんじゃないかなと思います。というのは、学校ごとに目標を決めることはいいことなんですけども、市側としてどんな数字を目指すべきかということをきちっと出す必要もあるのかなと思います。
 資料4の次のページもありますけど、基本目標も学校ごとに決めるというのもいいんですけれども、市側として幾つか項目を挙げて、そのうち、じゃ、何々小学校、何々中学校はこれとこれを3個、目標に使いますとかいう感じで、やはりこれも同じトップダウンで、市としてはこれに取り組ませるんだという強い思いがあってもいいのかなというように思いますが、御所見を伺いたいと思います。
 それと、あと資料5です。みたかスポーツフェスティバルですけれども、これもちょっとデータ関係なんで同じような質問に近いんですけれども、例年やられてるってことで、それの継続していく中でいろんなものが見えてくると思います。その辺で評価と検証をされていると思いますが、それを踏まえて、今回の効果と今後の課題というのがどういうふうに見えてきたのか、御所見をいただきたいなと思います。以上、よろしくお願いします。


◯指導課長(松野泰一君)  1点目から3点目までについてお答えをいたします。まず1点目の学力向上を図るための調査の前年度との比較というお話でございました。この調査が今年度、全校で初めて行われた調査でございます。ですので、単純な比較はできないんですけれども、一部、この読み解く力の部分だけ昨年度、全校で調査しておりまして、その比較については、右側の赤青のグラフで出させていただきました。ただ、問題が全く違う問題ですので、正答率がどういうふうに比較するかということはなかなか難しいところはございます。しかしながら、東京都との数値の比較ということでここには載せさせていただきました。
 この調査の目的が子どもたち一人一人の学習の実現状況、達成状況について見るということで、そこの中に課題があれば、それぞれの個々の課題の解決のためにどのような指導をしていったらよいか。それから、学校全体としてもし子どもたちの学力に何か傾向があるのであれば、そこを改善するための取り組みをこれから進めていくというために行っているものでございます。ただ、御指摘のとおり、また来年度、この東京都は調査を続けて行うというふうに言っておりますので、今年度との数値の比較ということは今後も検討してまいりたいと思っております。
 同じように体力も今回初めて全校で、しかも全学年で実施したものでございます。ただ、各学校では限られた学年ですけれども、このスポーツテストということでやっている場合もございます。そういったところのデータはそれぞれの学校で把握しておりますので、聞いた限りでは同じような傾向があるんではないかというようなことで、これから学校が分析を進めていくところでございます。体力、運動能力につきましてはやっぱり課題がはっきり見えている部分もありますので、それぞれの学校の取り組みの中でどのように課題となっている部分を改善していくのかということについて、これも来年度以降も引き続き行われると思うので、数値を見ながら、また各学校を指導してまいりたいと思っております。
 続いて、警察と学校の連絡制度についてですけれども、教育委員会はこの警察と学校が何か情報交換する際に必ず教育委員会に報告を受け、相談を受け、そして、また学校に対してはアドバイスをするということになっておりますので、このガイドラインというものがありまして、そのガイドラインに基づきまして学校が警察に情報を出す、あるいは警察から学校に情報が来たものについては教育委員会がその内容について把握をするということになっております。
 コミュニティ・スクールの枠組みというような中でこの健全育成をどういうふうに進めていくのかというのは大変重要なことで、やはりこの健全育成を地域全体で取り組んでいくということが大事なことかと考えております。まさにこの地域コミュニティの力が子どもたちの健全育成を進めていくんだということでございますが、この連絡制度で上がってくる情報というのは、学校や地域だけではもうどうにもならないというような深刻な事案等になるかと思います。こういったことにつきましては、警察から学校への情報、そういうような中で進めてまいりますけれども、コミュニティ、地域の方々の力をかりなければならない部分についてはお力をおかりするというようなこともあるかとは思いますが、一方で余り個人情報を地域の方々にというわけにいかない部分もありますので、専門機関と協議しながら、子どもたちがより健全に育っていくような地域コミュニティのあり方についてはこれからまた進めてまいりたいと考えております。ありがとうございました。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  学校版EMSについてボトムアップも必要だけれども、トップダウンの推進というのも必要じゃないかと。おっしゃるとおりだと思います。市のISOの取得に際してもそうですけれども、市長が三鷹市の環境の基本方針というのを定めまして、この学校版もその基本方針に基づいて実施をしていくという、その大きな市の方針の枠組みの中で進めております。
 また、各学校では、例えば教職員の行動目標でも、1つは毎月学校で共通の目標を決めて、それに向かって取り組もうとか、やはり学校であれば校長先生のリーダーシップというものが非常に重要になるだろうなと。一方で、目標値の設定とかにつきましては、地球温暖化防止対策の推進に関する法律の中でも一定の目標はありますけど、それに沿って市としても進めていくわけですけれども、各学校の特性もありますので、ここで教育委員会として注意したいのは、単に数値が下げるのはいいんですけれども、数値の結果だけではなくて、例えば学校ですから6月の環境月間では、さらに子どもが主体的に取り組めるような目標を定めるとか、そうした中でトップダウンとボトムアップをうまく組み合わせてそうしたところを進めていきたいと考えております。


◯スポーツ振興課長・総合スポーツセンター建設推進室長(岡崎安隆君)  評価と検証、課題についてということですが、このスポーツフェスティバル、毎年順調に来場者がふえてきております。ことしは特にきずなをテーマにいたしまして、矢吹町からも職員の方がわざわざ来ていただきまして、野菜などを販売していただきました。そしてまた、矢吹町の被災の状況をパネルにして展示したところ、来場者の方から、ふだん矢吹町はそんな被害はないんじゃないかというようなことを思ってたらしくて、こんなに被害があるというのをびっくりしておりまして、これも非常によかったのかなというふうに思っております。
 課題でございますが、特にはないんですが、このフェスティバルは子どもからお年寄り、それから障がい者の方まで来ていただくということになっておりまして、なかなかバリアフリーの関係もあるんでしょうか、障がいのある方の来場者が非常に少ないということがありますので、今後どんどん来ていただけるような検討をしていきたいというふうに思っております。


◯委員(石原 恒君)  御回答ありがとうございます。まず、順次、再質問もあるかと思いますけど、お話しさせていただきます。そうですね、この調査に関しましては学力調査と運動習慣の調査ですけれども、本格的になったのはことしからということで理解しました。教育方針も、ゆとり教育から変わってきているところもあるので、実際どういうふうな形で結果が出てくるのかというのは注視していく必要があるのかなというふうに思ってます。しっかりとこういった数値が出たわけですから、評価・検証していただいて、またアクションプランにつなげていただければなというふうに思っております。
 警察と学校の相互連絡につきましても、基本、裏では、裏というか、しっかりと関係の間には行政が入ってくるという認識はございますけれども、そういう何ていうんですかね、警察と学校で一方通行しているものにとらえてしまいますと、また学校側に負担を感じますので、そういうことがないということをきちっと学校にも説明をいただければなと思います。よろしくお願いいたします。
 あとは、EMSの環境マネジメントシステムですけれども、よくわかりました。基本的には、市の出している環境への指針に対して立てていくというように思います。学校ごとにある程度同じというか、余りにも違わないようにしなきゃいけないんです。ならないとは思うんですけれども、その辺がきちっと見ていただいて、今後も出た数値を評価する意味でも、数字だけを追っかけるわけではないということをおっしゃってましたけれども、1つの指標になりますので、その辺も見ていただきたいのと。
 あと、教育っていう意味でも、やはり活動の中に入れてもいいのかなと思います。というのは、環境への考え方というか、学習という意味で、まずは校長先生、副校長先生がまずそれに関心を持って理解をしていただく。その次にクラスの担任の先生及びいろんな携わっている先生方にもきちっと理解していただく。あと、またさらに生徒という形で、段階を経てきちっと環境への考え方を方向性を1つにしていただくような、その進めた、要するに教育という面できちっとカリキュラムに入れていただければなと思います。
 あとは、最後にスポーツフェスティバルについてです。効果の方が大きいというように思ってます。ただ、一方、御説明にありましたようにバリアフリーという観点でいろいろ課題があるということで、引き続き進めていただきたいんですが。去年とおととしの比較という意味でも、いろんな天候とか、どういったことで左右されるかでもあるんですけれども、ちょっとせっかくこういうふうにやって、よかったねという形ではなくて、何かまた新たなものが見えてくるんでしたらば、何か新たなアイデアというんですかね、何かそういうのにつなげていただければなという。せっかく毎年やっていることですので、その辺、御検討いただければなと思います。いろいろ取り組まれていることはよくわかりますけども、どうしても一部の方に偏ってしまう傾向がございますんで、多くの方に参加いただくような取り組みという形で、いろいろな方々のアイデアの募集とか、そういうのも御検討いただければなと思います。質問ではありませんけど、よろしくお願いいたします。以上です。


◯委員(吉沼徳人君)  おはようございます。よろしくお願いいたします。数点お願いをしたいと思います。まず初めに、資料第1の中学校の調査結果の中の国語のところがAプラスBのところで東京都より下回っているんですけど、私は国語というのは、日本人ですから日本語が国語なんですけども、国語力がなくなると、例えば社会とか数学といった問題を解釈することもできなくなってきちゃうということがありますので、国語っていうのは一番大切な教科だと思ってるんですね。その教科がここ1つ、東京都よりも低いというところで、この辺は少し学校側ともしっかり連絡をとって、ほかの教科というのは得手・不得手というのがあってもいいと思うんですけど、国語力というのは、わからないと、社会あるいは数学、理科についても解釈ができなくなってしまいますので、できるだけその辺のところを学校側とよくお話をいただいて、何か方策があればしていただきたいと思っております。
 あと、それと次の資料の2のところで、運動能力なんですけども、非常にソフトボール投げが東京都、全国と比べて全部の学年で低いという小学生、あるんですけども、これ、僕、1つは、公園が今全部キャッチボール禁止ですよとか、野球はだめですよというふうに書いてあるんですけども、もしできることであれば、公園担当課とお話しをいただいて、例えば小学生が授業の終わる3時以降はそれもありですよとか。午前中は乳幼児の方に使っていただいても、午後3時ごろからは例えばキャッチボールしてもいいですよとか、そういったようなことでしないと、学校の体育の時間だけでこれを補うことって大変難しいんではないかと思うんですね。そういう授業が終わった後のそういった時間を何とかうまくそういうところで使えるような方法を考えてあげないと、子どもたちも多分運動能力の上達はないのではないかと思っておりますので、ひとつその辺御検討をいただければと思います。
 それと、資料3の児童・生徒、それから健全育成に関する警察と学校との相互関係。先ほど松野課長さんの方から、学校に入ってこないで親と警察が直接その話をしてしまって、学校側がとらえられないことがたくさんあるというようなお話だったんですけど、これをおつくりになるということは、その情報が相当入ってきてないとつかめない、つくれないと思うんですね。もう既にあした協定を結んで、12月1日から施行ということなんですけども、前年度、あるいはこれをつくるに至った経緯として、どのぐらいのそういった件数が過去にあってこれが必要となったのか。全然ないなら、これ、つくる必要ないわけですから、それを教育委員会としても多分おつかみになっているから、こういうものをつくらなければというふうな考えになったと思いますので、そういった過去の事例等がございましたら、どういったことがあってこんなことをつくらなければならなくなったか。そういったところの件数的なもの。1件、2件ではこんなものをつくる必要はないんじゃないかと私は思いますんで、その辺のところを、もし過去のデータ等あったら、ちょっとお示しをいただきたいなと思っております。
 それと、あと環境マネジメントシステムなんですけど、私も環境センターにいましたのでかなりいろいろやってきましたんですけども。ただ、学校へこれを入れるのはとってもいいことなんですけども、先生に物すごい負担がかかるんじゃないかと思います。これ真剣にやると、物すごい大変なことになるんですね。ただ簡単に数字を並べるだけであれば、それはもうそれとして表向きはできたような感じがするんですけども、現実はこれ、子どもさんたちも、生徒も先生もかかわって基本目標をつくって、それからエネルギーの削減目標を立ててということになると、恐らく何か授業的なことでやらないと、これつくり上げていけないと思うんですね、真剣にやるのであればですよ。ただ、三鷹はやってますよというようなものをつくるんであれば、それでいいと思うんですけども、その辺のところで、これ、余りにも先生方にも負担がかかって、本来のことにやっぱり手を抜かなきゃならないようなことになってはいけないので、何かそのための補助的な人がつくのか、あるいはそういったことがあるのかどうかをちょっと聞きたいと思います。以上でございます。


◯指導課長(松野泰一君)  国語力、学力の部分につきましては確かにおっしゃるとおりです。ただ、この教科の内容という部分につきましては、先ほど申し上げたように漢字が書けるとか、言葉の意味がわかるとか、そういうAの部分、これが劣っているために全体として合計点で東京都を下回ったというようなことがございます。この部分について、十分に子どもたちの力がつくように、中学校での指導ということについてこれから改善を図っていきたいと考えております。
 それから、運動能力につきましては、ソフトボール投げ、やはりおっしゃるように体験の不足といいますか、物を、ボールを投げるというようなことについて子どもたちがなれていないというようなことは十分に考えられます。公園課等のことについてはちょっと私の方からはお答えはできないんですけれども、学校の中ではそういうような授業の中で、あるいは遊びの中で、ボールを投げるというような活動を多く取り入れていくというようなことが今後考えられるかと思っております。
 それから、学校と警察の連絡制度の件でございますけれども、件数といいますと、何件というふうには申し上げられないんですけれども、ただ、それほど実は多くはないんです。といいますのは、三鷹署と、それから学校、あるいは教育委員会の間では、いろいろと日ごろより生活指導主任会にも三鷹署の方がいらっしゃっているような関係の中から、その中で情報が得られている部分もございます。ですので、その中でやっていける部分はもちろんあるんですけれども、一方で、例えば今少年の非行というのが広域化している中で、吉祥寺で武蔵野署に何か犯罪、あるいは虞犯の件で子どもたちがお世話になるというようなことがあったときには、一切情報が入ってこないというような状況がございます。ですので、三鷹署だけではなく、都内全域、警視庁とのこれは協定ということになりますので、そういったところから情報が学校に入ってくるということを目的として、今回この協定を締結をさせていただくというようなことになりました。
 ですので、数が多いから必要になるということではなく、そういった広域化、それから警察と学校との関係を正式なもので、属人的な関係ではなく、正式な手続の中で情報をやりとりをするというきちんとした整理をするための協定でございます。私からは以上です。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  学校版の環境マネジメントシステムですけれども、学校としても当然真剣に取り組むということで考えておりますけれども。負担といいますか、環境マネジメントシステムの仕組み自体が、いわゆるだれでもできるような仕組みをつくって定着を図るというのが1つの目標でありまして、そうした中で、これに沿って取り組むことによって定着をしていく、きちっとした対応ができるということで、できるだけ仕組みとして整備をしていくというのがこの目標であるということです。
 それから、その中で負担というところなんですけれども、我々職員も、この毎月ここで言う環境行動目標を管理表を使ってやってます。この中で、これまで言われてきてもなかなか意識できなかったといいますか、やってるんだけども徹底がされていない部分も一部あるようなものについても、何といいますか、こうした仕組みの中でしっかり位置づけることによって定着を図っていくということで考えております。
 それから、もう一点、法令遵守の部分につきましては、これは参考資料の方を見ていただきますと、かなり細かい内容であるんですけど、こちらについては市で委託をしておりますコンサルタント、事業者にサポートをいただきまして、一度学校を点検をして、これはこういうものがある、なし、これはどういうふうに管理をしていったらいいのかというようなことをサポートしていただいてます。これは全市展開する場合にも、そうした一度はサポートして、学校の状況をきちっと確認をして、そうしたサポートはしながら、その後は学校で管理をしていくわけですけれども、できるだけ教員の負担という面では、そうしたところで負担の軽減にも努めていきたいと考えております。以上です。


◯委員(吉沼徳人君)  ありがとうございます。そうですね、国語の方はひとつよろしくお願いしたいと思います。
 それから、スポーツの方も今学校の中でもというような──公園の方はちょっと公園課ですので違いますので、という話だったんですけど、今学校の中って非常に子どもさんたち、先生方も学校もですけども、けがをすごく心配していると思うんですね、物を投げるとか、バットを使うとかっていうのとで。そういうある程度時間を区切って、例えば校庭を使わせるか何かの方法を、何かそれができる方法を考えていただきたいと思ってるんですけど。というのは、あっちもこっちも違うスポーツをしてるっていうことになると、やっぱり先生方はけがを絶対に気にすると思いますので、その辺の何か取り組みをひとつよろしくお願いをしたいと思います。
 あと、指導の健全育成ということでは、確かに広域、三鷹署とは連絡がよくとれてると思うんですけども、そういったあれで他市からの情報というのは確かに入ってこないかと思います。ただ、余り軽易にこちら側──学校からもこれ出せますね、警察の方へね。そうすると、余り軽易に警察へ学校の方から物が伝わるというのは余り子どもたちにもいい影響を与えないのではないかなと。あるいは学校の中で、あるいは家庭の中でできればおさめていって、それを警察へ学校の方から通報するシステムがありますので、少しその辺は十分気をつけて取り扱いをしていただきたいなと思っております。
 あと、確かにマネジメントシステムについては大変だと思います。最終的にやっぱり環境センターなんかも、市もそうですけども、やっぱり業者の指導をいただいて、やっぱりやっていかないとなかなか難しいもんだと思いますので。やっぱりそれで再点検ということも、環境センターもそうですし、市庁舎もやっていると思いますけども、やっぱり業者さんに何年か1度、評価の方法等もやっぱり見ていただいたりして、しっかりと子どもたちにもそういう教育をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。答弁は結構でございます。よろしくお願いいたします。


◯委員(渥美典尚君)  よろしくお願いいたします。まず1点、今吉沼委員からもあったんですが、国語に関する点数がちょっと東京都の平均より低いという点なんですが、私も吉沼委員と全く同じ考えでございまして、過去に一般質問でも国語に特化した部分だけの質問をしたことがございます。その中で三鷹独特の国語教育というのも必要で、それによって三鷹の子どもたちの国語力を上げていかなくてはいけないんじゃないかという提案をしているんですが、そのあたり、三鷹市独特の国語教育に関して何かお考えがありましたら、お聞かせいただければと思います。
 2点目、警察との学校の相互連携についてお聞きします。資料3の3番の経緯を拝見いたしますと、まず平成14年、16年に文科省から、平成16年に東京都からという通知があったということなんですが、国や都がなぜこの時期にこのような通知をしたのかという、もともとの経緯というのが御存じでしたらお聞かせいただきたいと思います。
 というのは、平成になる前のことだとは思うんですけれども、校内暴力が大変盛んにやって、警察が学校に介入するということが全国で多々あったはずです。そのころにこのようなことがなく、十数年たってからこのようなことが起きてきた、このような行動が起きてきたということがあったというのは、ちょっと遅いのかなという気もするんで、御存じでしたらお聞かせください。
 それと、この相互連携制度について、ほかの自治体ではもう既に締結、つくり上げているということをお聞きしております。三鷹での経緯、平成22年12月ですとか23年7月ということも書いてございますが、三鷹でちょっとほかの自治体より遅くなっている事情というのをお聞かせいただければと思います。以上です。


◯指導課長(松野泰一君)  ありがとうございます。まず国語についてですけれども、独特のと言えるかどうかはわかりませんけれども、やはり言語能力の充実というのが今回の学習指導要領の改訂でも非常に重視をされておりまして、国語以外のあらゆる教科でも言語能力を育成をしていく、言語能力を活用した授業を行っていく、そういうようなことが求められております。市内の各学校、学園ではそれぞれ学園研究、校内研究というような形で先生方がその指導力を高めるため、あるいは子どもたちの学力を高めるためにどのような授業の工夫をしていったらよいのかというような研究を進めておりまして、今年度は特に言語能力の活用、育成について重点的な研究を進めています。
 今回のこの調査結果もAの部分、つまり言葉の意味ですとか、漢字が書けるかとか、そういう知識、理解の部分は劣っておりますけれども、読み解く力、つまりその文章を読んで、その内容について考えたり、理由について考えたりする力というものは東京都の数値よりも高目に出ております。それとあわせて、結果的にはちょっと低目になっておりますけれども、今後も言語能力の育成、充実というようなことを、三鷹市ではそれぞれの学校が取り組んでいくというようなことで、ここの部分をさらに改善していきたいと考えております。
 それから、警察と学校の連絡制度でございますけれども、なぜ平成14年かということなんですが、平成15年、16年、このあたりですけれども、東京都の治安対策本部というところで、少年犯罪の低年齢化、あるいは増加、そういったことの問題に伴って子どもを犯罪に巻き込まないための方策を提言する会というような検討会ができました。その中で、警察と学校がより情報を共有するということが子どもたちの健全育成に必要だろうということで、子どもを犯罪に巻き込まないというようなことが目的としてこの時期に検討され、そして、この制度が提唱されたというふうに聞いております。
 やはり早目に子どもたちの問題行動を把握をして、そして指導につなげるという意味で、早期に対策を講じていくということが非常に大事なことかと思います。それまでは、警察が保護者に対して連絡をするということはありましたけれども、学校と情報を共有することによって、さらに犯罪と問題行動が広がらないように、あるいは子どもが早く健全な方向に進んでいくようにというようなことができるということで、この相互連絡制度が進められたというふうに考えております。
 ほかの自治体と比較してというお話でしたけれども、現在東京都23区、それから26市の中で、この協定書──あす三鷹は締結をするわけですけれども、現時点では4市が結んでいないというような、あとの23区22市については協定を結んでいるということになっております。そういったこともありまして、その締結に向けて取り組んでまいりましたけれども、さまざまな議論を進める中で少し時間がかかってしまいましたが、ようやくあすその締結ということで進めてまいったところという経緯がございます。以上でございます。


◯委員(渥美典尚君)  ありがとうございました。国語科なんですけれども、すぐお隣の世田谷区では国語特区ということで、日本語科という授業を設けているということがあります。そのようなものも、ぜひいいところを取り入れて、すぐお隣の自治体ですので勉強しやすいのかなというところもあります。やっていただければと思います。最近うちの子どもの持って帰ってくる教材なんかを見てみますと、作文の時間が非常に少ないのかなというのがあるんですよね。読み解く力を育てるっていうことは、書くことが上手になれば当然読み解く力も上手になるのかなというところもありますので、書く方の作文をする方、あるいはしゃべる力というんでしょうか、話す力というものも同時につけていくことが国語正答率も上がっていくんじゃないかなと思っておりますので、ぜひ御検討をいただければと思います。
 警察との、学校との相互連携についてはよくわかりました。非常にデリケートな面もあるんですけれども、よく言われております過剰な個人情報保護、これにとらわれてしまうと、これがあってもうまく機能しない部分も出てきてしまうと思いますので、そのバランス感覚というものを持って取り組んでいくことが大事なのかなと思っております。いずれにしても、このようなものに頼らない三鷹の教育が進んでいくことを望んでおりますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。御答弁結構です。終わります。


◯委員(川原純子さん)  済みません、じゃ、私、ちょっと後ろの方から質問させていただきたいんですが、まず警察との、先ほど私も所管は、いろいろ警察の場合、所管とか、また所轄とかのいろいろ区割りがいろいろありまして、非常にこういった締結をするというのは難しいのかなとは思ってたんですけれども、先ほど警視庁ということをお聞きしたので、ある部分はよかったかなとは思うんですけれども。ただ、ちょっと心配な点は、先ほどからもちょっと各委員からも出てますけど、私は、やっぱり子どもを犯罪に巻き込まないって、それは本当に一番重要なことだと思うんですけども、ただ、逆にそういった犯罪に巻き込まれた場合に、子どもを色眼鏡で見てしまったりだとか、学校側にしても、教師にしてもそうなんですけども、そういったことが絶対にない方向に持っていくために、しっかりとこの協定を結ぶ際に気をつけていただきたいというのを、これはちょっと要望なんですが。
 それから、あと、その協定があしたということですよね。これは以前にこの文教委員会で、こういったことがありますよという報告とかはあったんでしょうか。そのちょっとまた経緯も教えていただければと思います。この犯罪に関して、私は学校側とか、または家庭とかの問題も関与してくるのではないかと思うんですけど、そこに行くまでの、子どもが生まれたときから悪い子がいるわけではなくて、そこに対してのやはり家庭に対しての指導と。今本当にどうしてそうなったのかなとわからないんですが、家庭訪問がなくなってきたっていうこともちょっと聞いております。ですので、そこで教師がそういったことが、警察から情報を入手した場合に、どのような形で、子どもだけに注意をしていくのか、また、家庭においても保護者等にも注意喚起をしていくのか、その点をちょっとお聞きしたいと思います。
 それから、あともう1つが、国語のことも先ほどは出てましたけど、EMSに関して、今回のモデル校でおおさわ学園の3校が選ばれましたけど、このおおさわ学園の3校にしたのは、どうしてこの3校にされたのかをちょっとお聞きしたいと思います。
 それから3点目が、先ほどの国語の件がいろいろ出てますけれども、このA、教科の内容、総合正答率なんですけど、知識と理解ということを先ほどお聞きしました。やはり今、子どもの状況を見てますと、どうしてもこの時代の傾向性として仕方ないことなんですけど、やはりパソコンですとか、それから人との会話が少なくなってきている、そういった状況から、また読書離れも感じてます。そういう中で本に対しての読む力だとか、それから知識とか、理解とか、基礎が非常に大切だと思うんですけども、その応用力に関しての三鷹市としての、これ、個別に学校の先生によってその教え方が違ってくるかもしれませんけれども、先ほどからやはり三鷹市としてどのような形でこの読書力だとか、子どものコミュニケーションづくりだとか、小・中一貫教育校になっているわけですから、その点のちょっと取り組みをお聞かせいただければと思います。よろしくお願いします。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(藤川雅志君)  まず国語力の問題からお話をさせていただきますが、実は先週、それから先々週でしょうか、市で三鷹市が東京都からの指定を受けて研究発表をやったわけです。たまたま別の1校でやったのと、それから学園でやったのとありますけれども、先ほど指導課長も言いましたように、言語活動の充実というテーマで1年、あるいは2年研究をしてやってまいりました。私はそのメニューを見たときに、音楽だとか、技術だとか、体育だとか、そういった授業まで含めて言語活動の充実のテーマで取り組んでいるという実態を見まして、不思議、ちょっとわからなかったんですね。どうしてこういうことになっているのか。国語だったらわかるんですよ。ところが、音楽や社会とか、そういうものも含めて言語活動でやっている。
 それで、行って実際見てみますと、言葉を使ってきちっと音楽は何なのか、音楽的な磨きをかけるっていうのはどういうことなのか、どうすればいいのかということを言語を通して、つまりワークシートを書いたり、それから友達とヒアリングをしたり、討論をしたりしながら、音楽そのものへの理解を深める、あるいは社会そのものへの理解を深める、こういうような研究活動をしておりまして、私はちょっと感動いたしました。
 それで、先週ありました校長会でも非常に大事な、そしてこれを使うことに……。それで、国語の先生があくまでもリード役になるような形で、本当はきちっと国語の教育と結びついて回っていけば一番いいんでしょうけども、非常にいい展開がなされておりまして、学園として取り組んでおりますので、小学校から中学校までの例えば国語の先生が、国語の発表能力というのは小学校のときはこういうことをやって、それが中学になったらこのようなところまで引き上げていきたいんだというような、そういう流れをイメージしながら研究活動をされてまして、これはぜひ、単なる1校の、あるいは1学園の取り組みにしないで、市全体に広げるようにこれから頑張っていきましょうというような話もさせていただいたんですけれども。
 そういう形で、今回、漢字の書き取りが悪かったとか、そういうことで、知識的な面での国語は若干劣ったところはございますけれども、何ていうんでしょうか、このBの読み解く力については、東京都や何かの平均よりも上回っておりますので、やはりこの辺1つ、てこにして国語的なそういう言葉を使った教育というものをプラスしていければいいなというふうに考えております。これ、ぜひ突破口にひとつできればいいなということで、ことしは考えたところでございます。
 それから、警察との連絡制度なんですけれども、委員さん、皆さん御心配になっているとおり、三鷹はおくれたんです、締結がですね。締結おくれたのは、やはり皆さんが御心配になっているようにプライバシーの問題で、子どもたちの大事なプライバシーが簡単に警察に流れたり、警察の方が大したことじゃないのをどんどんどんどん学校に持ってきて色眼鏡で見るとか、そういうことがあっちゃいけないということで、非常にプライバシーに対して慎重だったので時間がかかりました。
 そのおかげで、他市がやっている、運用している状況をつぶさに研究じゃないですけど、見ることができました。それから、もう1つは、実態としては市の生活指導をやっている教師と、それから警察との間では頻繁に情報交換をしながら、いろいろ危ない情報だとか、そういうものは交換しながらやっているんですけれども、それは逆に言うと、制度的な保障はない私とあなたの関係の中で、ちょっと大事な情報ですから流しますよってな形のやりとりが行われたようです。それをここできちっと制度化することによって、そしてまた、そういった情報について、もう一定程度終わったものについては、きちっと廃棄をして消滅させるとかですね。そういう決まりを決めて、きちっとこのプライバシーの担保や何かもすると同時に、組織と組織の関係にしていこうってことで今回締結することになりました。
 これ、ほとんど他市や何かはもう教育委員会と学校サイドで適当にと言うと変ですけども、決めているところが多いんですけども、私どもとしましては教育委員会でも議論しましたし、個人情報保護委員会でも議論いたしましたし、文教委員会も、ちょっと決まりましたという事後報告じゃなくてよかったなと、実はきょうの議論を聞いて思ったんですけれども、こういう形で報告させていただいて、一応私どもとしましては、そういう手続を踏みながら今日まで来たというふうに考えておりますので、御理解いただければと思います。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  学校版EMSにつきまして、なぜおおさわ学園なのかということなんですけど、三鷹市では各学校ともこうした環境の取り組み、積極的に進めているんですけれども、おおさわ学園3校は特に環境教育というところにも熱心であり、またもう一点は、比較的コンパクトな学校といいますか、周りに自然もありますし、それから学校の規模としても比較的コンパクトですので、1つ、モデルとして実施し、しっかり検証していくのには適切ではないかと考えているところでございます。


◯委員(川原純子さん)  済みません。そうしますと、このEMSに関しては、手を挙げたんではなくて、そちらの方から、教育委員会の方から、ぜひ、じゃ、おおさわ学園をということでされたということですよね。わかりました。
 いいですか。それとあと、申しわけありません。あと藤川部長、今お話をされまして、よくわかりました。それで、警察の関係なんですけれども、私も議員になったときに、調布市で三鷹の生徒が、事故がありました。そのときに、やはり本当に三鷹市に入ってきた、または教育長の方に入ってきたのもすごいおくれたんですよね。ですから、そういった意味では本当にこういった締結は非常に大切だと思うんです。ただ、私は今の児童・生徒の部分でも、やっぱり問題を起こす生徒に──児童に関してもそうなんですけど、家庭の問題って非常に大きいんですね。ですから、そういう中で、事前防止もそうですけども、本当に子どもだけに注意をすることよりも、やはり私は保護者に対しての指導というのを学校がするというのも本当、おかしな話なんですけれども、本当にそこが私は課題ではないかなということを今痛切に感じている状況なんです。
 ですので、そういう点もやはり警察が三鷹警察署初め、警視庁そのものが全体として本当に、今までの警察というのは事件・事故が起きないと動いてくれなかった状況、非常にあったんですけども、やっぱりそういった未然防止という部分でも、子どもたちだけではなくて、そういった保護者、大人の側の方もできれば見ていただくようにちょっと要望的なことを言っていただけないかと思います。
 それから、あと国語力じゃないんですけど、この評価の今回初めての実施ということで、私は数字ですべてを見るっていうのも私は反対なんですね。数字というのはある部分では参考にはなるものの、これで決めつけていくとか、数字で全部判断するってことは私は間違ってると思ってますから。ただ、全体として思うことは、今の自分も子どもを育ててきてそうなんですけれども、やはり時代の流れとともに、どうしても読書離れだとか、何か調べるんだったらパソコンに向かえばすぐ調べられますから、図書館に行って本で調べるという方向性というのはだんだん薄れてきてしまってます。ですから、そういった部分で、やはり三鷹市は全校に司書も置いておりますので、やはりこの読書活動、それから、こういった知識とか理解力のすぐれた子どもたちを本当に輩出していきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。


◯委員(森  徹君)  それでは、生徒の学力向上のこのグラフ、これどういうふうに理解をしたらいいんでしょうか。読み解く力のところで、平成22年度と23年度を比較しますと、23年度の方が評価としてはよくないというふうに……。ですね。小学校は東京都の平均を上回っていると、中学校は5教科のうち4教科で上回っていると、こういう分析はされているんですが、前年度比較では、プラスは小学校の理科で、これは%ですか、これは。
                 (「点」と呼ぶ者あり)
 点数ね。13点上回ってはいると思いますけども、昨年度と比べると、よくない。この辺はどんなふうに考えているんでしょうか。東京都との平均は高いんだけども、全体に後退してると。この辺、どういうふうに理解したらいいのか。
 それから、東京都との平均、東京都との比較ということになっていますけども、全国的に東京都というのはどの位置にあるのか。それとの関係で三鷹市がどのように上回っているという評価をしているのか、まずこの点をどのように分析されているのかをお聞かせいただければというふうに思います。まず最初に、この点でお願いします。


◯指導課長(松野泰一君)  御質問いただきましたこのグラフですけれども、読み解く力の問題が全く違う問題です。ですので、昨年度と、例えば国語と国語ということで、その正答率を比較するということは、これは余り意味がないかなというふうに考えております。東京都の平成22年度の数値と平成22年度の三鷹市の数値の比較、それと、今年度の東京都の数値と三鷹市の比較、その違いを見るということであれば、東京都と比較してどれぐらいに三鷹市の数値があるのかということがこの比較でわかるということになりますけれども、問題が違うので。同じ問題でやったのであれば、ある程度の比較ができるんですが、問題が違うので、そういう国語と国語、社会と社会と、そういう比較はできないものだというふうに考えています。
 それからもう一点、全国との比較でございますけれども、これは東京都の調査で、この調査そのものは東京都でしか行われておりません。ですので、この中でこれと全く同じもので全国と東京都の位置づけを比較するということはできませんけれども、全国で行われている学力調査──これは抽出の調査ですけれども、その中での東京都の位置づけというのは、ある程度数値が出ているということはわかりますが、この今お出しさせていただいた学力調査の中では、全国と東京との比較というのはこれもできないということになります。


◯委員(森  徹君)  その説明でいくと、この資料は資料として余りふさわしくない。昨年度との比較っていうふうになっていますよね。大きくブルーで矢印が示されているので、その説明。だから比較にならないんだと、内容が違うんだからということだと、これは実際には資料にはたえられないと言いましょうか、ここに出てくるっていうのは、ちょっと我々としてこう見ますとね、比較として昨年度、平成22年度、23年度ですから、今のそういうお答えだというふうに理解しますけども、そういうことでいいんでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(藤川雅志君)  私もこの資料を見たときに、そのような誤解をされかねないよということは言ったんですけれども、だからといって、変えなくていいなと思ったのは、国語であれば、例えば平成22年度の東京都の赤の76.4に対して三鷹が73.7ですよという比較ができる。23年度であれば、67.7と62.6との間の表間格差の比較ができると。あえて言えば、この真ん中にある矢印がちょっと余計な矢印だったような感じはしますけれども。要するに、客観的にBの読み解く力だけでなくて、Aも載せたらどうかということも言ったんですけれども、Aについては、今年度から始まったということで比較ができないということで、平成22年度と23年度の読み解く力について、それぞれ東京都と三鷹市の成績を比較したデータだというふうにお読みいただければ納得いただけるかなというふうに思っております。


◯委員(森  徹君)  これ以上質問することはありません。わかりました。
 それから、警察と学校とのこの連絡制度なんですが、子どもを犯罪から守るというね、そういう点で学校と警察ですか、そことの協力関係というのはね、これは大切なことだなと思うんですよね。ただ、この中にもちょっと幾つか私も質問したい内容で、質問を今されましたので、三鷹の場合にはそんなに事件は多くないという説明がありました。それで、まだ4市がこれを協定結んでないというんですけども、これは4市というのはどこでしょうか。
 それから、やはり内容は、この中で例えばこの参考資料のガイドラインを見ますと、犯罪を犯すおそれがあると客観的に認められた場合、それから、学校だけでは解決が困難であるという文言がありまして、それから、その裏に行きますとね、児童・生徒及び保護者、あらかじめ通知しなければならないというふうになっていますね。しかし、その後、ただし、緊急やむを得ないときは──だから、本人、家族、保護者、知らないうちにこういう状況が警察に連絡されるということも、この中身には行われるってことになるわけですよね。
 非常に心配しますのはね、その本人や保護者、家族が知らないところでそういうことが情報が行き交うという、非常に怖いなということを感じるんですが。この協定の中身というものは、警視庁からこういう内容が、つくったのは警視庁としてこういう内容をつくられてきて、そして、これ全体的に同じようなもので協定が結ばれているのか、それとも三鷹市独自でこれを検討されたのか。そういうガイドラインの中身を見てみますと、背景も含めて非常に重要な内容だなと思いますので、この辺の経過をお聞かせいただければというふうに思います。


◯指導課長(松野泰一君)  まず未締結の市でございますが、本市を含めて、武蔵野、三鷹、国分寺、国立と、この4市でございます。
 それから、協定書の内容、ガイドラインの内容につきましては、これは東京都の今申し上げた市以外のほとんどすべての区市について、警視庁の方でモデルというか、プランの協定書はほとんど──例えば三鷹市立となっているところがほかの自治体の名前になっているという以外は、同一のものという形でやっていると聞いております。ただ、ガイドラインにつきましては、ある程度のそれに倣って三鷹市でつくりましたけれども、今回の三鷹市個人情報委員会の中でいろいろと御指摘をいただきました。その御指摘に基づきまして修正をさせていただき、よりその個人情報の漏えいといいますか、不適切な運用にならないような安全な形に書きかえた上で個人情報保護委員会の方で御審議をいただいて、それでオーケーということで、このガイドラインを各学校に示させていただくということでございます。
 やはり、子どもたちを処罰するというようなことを目的としてこの協定を結ぶわけではなく、やはり学校で教育的に子どもたちを健全育成に向けて指導をしていく。そのために、どうしても学校だけでは解決が困難であるというような場合にのみ、学校から警察にその事案についての連絡をさせていただくわけで、何でもかんでも問題行動すべて情報を流すということではございませんので、やっぱり学校ができる限りのことをしていくと、保護者と連携しながらということは、まず第一義でございます。さらに、その連携、連絡をする際には教育委員会に報告をしていただくということも含めてこのガイドラインに示しておりますので、そういう御心配ということはもちろんあるかとは思いますけれども、そのような形で進めたいと考えております。


◯委員(森  徹君)  この個人情報保護委員会に諮問して、異議はないが、いろいろ留意するべき点があると。意見を付してというふうになっておりますけども、どのような意見が付されたんでしょうか。


◯指導課長(松野泰一君)  主にこのガイドラインの文面についての御意見をいただきました。例えば、ガイドライン、お手元に参考資料としてあると思いますけれども、その第9、連絡の方法等について先ほどもお話がありましたが、例えば、最初の警察からのモデルプランとして出されたもので作成したものは、学校における連絡担当者は、電話または面接により警察署における連絡担当者に連絡を行うものとするとさせていただいたんですけれども、委員会の意見の中で、これは面接によるもの。電話というのは、やはりちょっと情報をやりとりするものとしてふさわしくないのではないかと。原則は面接だろうというような意見をいただいたので、原則として面接により連絡を行う。ただ、どうしてもやむを得ない緊急の場合には、連絡を電話でとりというようなこともできるというような形に直したというようなこともございます。そのほかにも、そのように何点か御意見をいただき、修正をした部分がございます。以上でございます。


◯委員(森  徹君)  そのほか、何点かというのは具体的に報告できますか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(藤川雅志君)  情報保護委員会の山本委員長さんから、三鷹市教育委員会には3点御意見をいただきました。特段の留意をお願いしたいということでいただきました。1つは、連絡の方法に関することでございまして、学校と警察との間で児童・生徒にかかわる情報を提供する際には、情報の正確性及び機密性が保たれるよう、連絡方法について十分留意することということで、先ほど指導課長が答えたように直接会ってお話をしなさいと。ただ、やむを得ない場合は、緊急の場合は電話でもいいよというような形でガイドラインを補強させていただきました。
 それから、2つ目が、学校における情報の適正管理に関することということで、児童・生徒にかかわる情報の保管、利用、廃棄を確実に行うため、適切な管理方法及び管理体制を構築し、学校内での周知を図ることということでございまして、これはガイドラインに記入したとおり、これからきちっとそのとおりやるかどうか、私どもの方はチェックをいたしますのでよろしくお願いしたいと思います。
 それから、3点目が学校から教育委員会への報告に関することということで、学期別の報告を初め、学校から警察への連絡、学校における情報管理の状況に関して適切な報告体制を構築するとともに、教育委員会は必要に応じて報告内容の確認を行うことということで。これは、情報保護委員会の議論を私、聞いておりましたけれども、教育委員会がしっかり管理をして、学校と警察の間で情報がずるずるずるずる流れないように教育委員会も関与しなさいというような意見が随分ございまして、この辺についても十分今後配慮してまいりたいというふうに考えております。


◯委員(森  徹君)  先ほどの説明の中で、面接によるというような文言を加えたと。当初、警察の内容にはそれが電話というふうになったという、そういう説明でしたね。
              (「電話、または面接」と呼ぶ者あり)
 でしたね、警察の方は。ということは、この協定書も警視庁がつくって、それを検討して、杉並というところを三鷹とか、そういうふうにしたということで理解していいですよね。ちょっと待ってくださいね。私の言いたいのは、そういうところで三鷹版がつくられたと。ガイドライン、このガイドラインも、先ほどの説明ですと、警視庁の方でつくってきて、それを検討されたということですね。それ、ちょっと確認させてください。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(藤川雅志君)  標準型というんでしょうかね、手本とすべき標準型は警視庁の方で持っておりました。それから、他市、他区でも実践事例がたくさんございますんで、そういったものを参考にしております。標準型のこの連絡制度そのものの協定ですか、これについては先ほどから話が出ているとおり、三鷹の学校と三鷹の警察署の間では人的な日ごろのネットワークがありますからいいんですけれども、ほかの区や市町村であった問題点が三鷹市の学校の中に来なきゃいけませんので、これはある程度一定標準にそろえないと。東京でばらばらだと、うちの協定にはないぞと、あっちの協定にはないぞってことになっちゃいますので、これは原則同じような内容でやることが望ましいんだと思います。
 ただ、この情報の扱い方については、それぞれ個人情報の考え方が厳しいところ、緩いところ、いろいろあろうかと思いますので、その辺については、三鷹市は三鷹市なりにきちっと警視庁が示した標準型みたいなものを相当いろいろ議論した上で、今お手元にあるような形にまとめられたんだというふうにお考えいただければ結構かと思います。


◯委員(森  徹君)  これは、あした締結ということで、やはり文教委員会であしたやりますよというのでは、やはり遅過ぎるというふうに思います。それから、あした締結するんですけども、PTAだとか保護者、こういう方々は今どういう立場にいるんでしょうか。こういう説明が、こういう協定が警視庁と三鷹市、結ぼうとしていることに対して、後で知らされるんでしょうか。この点についてお聞かせください。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(藤川雅志君)  ほかの市の事例を見ますと、先ほど申し上げましたように、教育委員会と警察でさっと締結してしまうというようなところも結構あったようでございます。三鷹の場合には手続を踏んで、教育委員会でも議論しましたし、個人情報保護委員会でも議論いたしましたし、そういう手続を踏んで今日に至っておるところでございます。そこは、そういうふうに御理解いただきたいと思います。
 それから、これについて具体的に保護者や何かに説明するってことは現時点では全く考えておりません。以上です。


◯委員(森  徹君)  一応、教育委員会の立場っていうのが今の教育部長の答弁の中で一応わかりました。理解をしたんじゃなくて、そういう立場であるということがわかりました。やはり、このガイドラインにもあるように、緊急やむを得ないときっていう、むしろこの部分は既に議論されてこういう形になっているんですけれども、こういうところはやはりむしろ外すべきじゃないかと。結局これが緊急やむを得ないということで、じゃ、その判断はどこなのかと。非常に難しいですよね、個人が判断するわけですから。
 だから、こういうものがあると、やはり本来子どもを犯罪に巻き込んでいかない、家庭のしつけの問題とか、いろいろしつけだけの問題じゃなくて、家庭の貧困化と教育の問題、子どもの犯罪に巻き込まれていく問題、いろいろ社会的なそういう背景が子どもを不幸な状況に向かわせていくといいましょうか、そういうことも考えなくちゃいけない。これは政治の責任だと。それを警察の力で対応するっていうことは、本来教育のあるべき方向とはね、もっと慎重に対応しなければいけないんじゃないか。やはり警視庁の方から、取り締まる方からこういうものが持ち込まれてきたという点では、多分この後の市もその辺を非常に検討されているんだと思いますけども、この辺非常に危惧するところです。
 それで、三鷹市が、教育委員会がスクール・コミュニティっていうことで打ち出していますよね。コミュニティ・スクールか、スクール・コミュニティ。こういう本当に三鷹の学校の力、これを地域を巻き込んで学校が、教育現場が大きな役割を果たしていくんだという、この教育委員会の学校教育の考え方からもね、どういうふうに考えたらいいのか。やはり警察との関係、子どもたちを犯罪に巻き込まないという点で対応しなくちゃいけないんですけども、やはり本人、家族、知らないところで情報が警察に行って、そこで対応していく。やはり地域の力、家庭、地域、学校、こういうところで子どもを犯罪に巻き込んでいかないという、今の社会の、また政治の責任ということも含めて考えていかなくちゃいけないと思うんですけども、その辺は教育委員会としてどのようにお考えなのか、教育部長の御所見をお聞かせください。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(藤川雅志君)  私、今の委員さんのおっしゃること、全く同感でそのとおりだと思います。別に教育委員会もこの協定を隠そうとしているわけじゃございませんで、教育委員会もオープンの場で議論しましたし、個人情報保護委員会もオープンの場で議論しましたし、それから、この文教委員会もオープンの場という形の中で説明しております。ただ、あえてそれを、こういうのをやりましたってPRするような内容じゃございませんので、そういう意味で申し上げているので、隠そうという気なんかは全くないということはまず申し上げたいと思います。
 それから、書いてあるとおり、本人や御家族にはきちっと連絡が行くようになっております。緊急やむを得ない場合というのがあり得るんで、そういう表記になっておりますので、原則は必ず御家族にも情報は行くようになっております。緊急やむを得ない場合というのは当然、御想像いただけるかと思いますけど、まさに犯罪に至ろうとしているような場合ってのがございますよね。ここが本当に今何とかしなきゃいけないという瞬間、瞬間に学校が動かなきゃいけないという場面が、万が一ですけれども想定されます。そこを文書的に担保しているというふうに御理解いただきたいと思います。
 その他の運用については、コミュニティの中で、そして学校の中で子どもたちの健全育成に最大限努めていくというのは当たり前でございまして、なるべくこの協定を結んで、何ていうんでしょうか、シビアな情報のやりとりをしなきゃいけないような状況が生まれないように最大限努力するのが私どもの使命でございまして、それでもやむを得ない場合に、この制度に乗って情報を緊急にやりとりしなきゃいけないということが出てくる場合が想定されないとは言い切れない時代ですから、そういうことを文言として押さえてるんだというふうに御理解いただければというふうに思います。


◯委員長(宍戸治重君)  ありがとうございました。それでは、ここで委員長の方から一言、皆さんにお願いがあります。今回の警察とのやりとりの課題は大変重要であるというふうに皆さん承知していることでありますが、きょうのあしたというような情報提供、もしくは報告をいただくというのもいかがなものかなというふうな思いでいるところです。これからは、ぜひ時期を見て、できれば私たちもその検討ができる期間がいただければというふうに思いますので、ぜひ文教委員会には情報提供等、適切な時期に行っていただけるようお願いしたいと思います。
 申し上げましたとおりでありますが、以上で教育委員会報告を終了いたしたいと思いますが、いかがですか。
                (「異議なし」と言う者あり)
 それでは、以上で教育委員会報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午前11時06分 休憩
             (三鷹の森学園三鷹市立高山小学校を視察)


                  午後1時14分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  それでは、委員会を再開いたします。
 続いて、次回委員会の日程について、本件を議題といたします。
 休憩します。
                  午後1時14分 休憩



                  午後1時14分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  では、委員会を再開いたします。
 次回委員会の日程については、次回定例会の会期中とし、その間必要があれば正副委員長に御一任いただくことにしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 休憩します。
                  午後1時15分 休憩



                  午後1時16分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  再開いたします。
 それでは、特にないようですので、本日はこれをもって散会といたします。ありがとうございました。
                  午後1時17分 散会