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トップ会議録会議録閲覧 > 会議録閲覧(平成22年文教委員会) > 2010/06/11 平成22年文教委員会本文
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2010/06/11 平成22年文教委員会本文

                  午前9時30分 開議
◯委員長(緒方一郎君)  文教委員会を開きます。
 初めに休憩をとりまして、審査日程及び本日の流れを確認したいと思います。
 休憩いたします。
                  午前9時31分 休憩



                  午前9時32分 再開
◯委員長(緒方一郎君)  委員会を再開いたします。
 審査日程及び本日の流れにつきましては、1、行政報告、2、管外視察について、3、所管事務の調査について、4、次回委員会の日程について、5、その他ということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議なしと認めます。それでは、そのように確認させていただきます。
 休憩いたします。
                  午前9時32分 休憩



                  午前9時36分 再開
◯委員長(緒方一郎君)  委員会を再開いたします。
 生活環境部報告、本件を議題といたします。本件に対する市側の説明を求めます。


◯生活環境部調整担当部長(清水富美夫君)  本日の報告事項は、平成22年度の運営方針と目標の中で、いわゆる文教関係所管の事項について2点御報告をさせていただきたいと思います。
 1点目は、ページでいいますと16ページの6番にございます、公会堂の整備事業の推進でございます。御案内のとおり、公会堂の整備事業につきましては、公会堂の整備にかかわる基本方針に基づきまして、平成23年度の着工に向けて設計の準備をしているところでございます。お手元の資料ございますが、特に公会堂につきましては、耐震改修、バリアフリー、そして別館につきましては、建てかえという形で考えておりますので、先行して今、別館の方で一定程度の設計案がまとまりましたので、御報告させていただきます。A3の資料に、公会堂等の整備事業に関する基本設計(案)ということで、これは基本プランに基づいて作成はしておりますが、まだ最終決定したわけではございませんので、今後の検討、踏まえて変更もあり得るということでございますが、現時点での設計案について御報告させていただきます。
 まず、別館につきましては、大きく現在、3階の建物になっておりますけれども、建てかえに伴って4階にするということを考えております。それから、1つは、バリアフリーの関係で、現在別館が半地下状態の建物になっておりますので、裏の方にある駐車場全体をそこまで下げるという形で、半地下を1階の状況にして4階建ての建物にして、会議室を中心とした建物とするということで、今、進めているところでございます。したがいまして、図面上見ますと、まず4階建てということと、2ページ目開いてみますと、ちょうど立面図で4階建ての断面図が出ておりますので、見ていただけると結構だと思います。それと1つは、この1番目の表の表の右の上に3階平面図ってございますが、そこに会議室の7、8という、ここを1つ防音化をさせていただきまして、いわゆる音楽練習室、あるいは阿波踊り等の練習、いわゆる音の出るものにつきましては、この7、8の会議室を防音化することで活用をさせていただきたいなと考えているところでございます。それから、当然、1ページ目の左を見ますと、先ほど、半地下を1階のレベルにしますので、このエントランスホールの左手に昇降機を、エレベーターをつけまして、障がいの方も行き来できるような形を考えているところでございます。それから、これはちょっと別館はおおむねそういう形で考えているところでございます。また、2階の平面図でカフェってございますが、現行C−Cafeさんが今、運営をしております。まだ最終決定には至っておりませんけれども、現状の規模の設計で、一応飲食等を伴うことができるスペースをつくっているところでございます。
 以上が公会堂の別館でございますが、若干公会堂の方に触れますと、今、耐震構造の関係で構造計算を計算中であるということと、それから、入り口、北側のバス停をおりた正面のところに、エスカレーターを設置をする方向で、現在、検討をしているところでございます。平成23年度、平成24年度にかけて、公会堂並びに別館については整備を進めていきたいと思っております。以上でございます。
 それと、次の17ページ、ゆかりの文化人顕彰事業でございます。これは市制施行60周年の記念事業として位置づけているものでございます。大きく分けて2つございまして、文芸関係で、三鷹ゆかりの文学者展を、開催を考えております。これは予算委員会でもお話をしているとは思いますけれども、昭和25年がちょうど市制60周年の初めに当たりますので、昭和25年以降の、いわば現代の作家を中心とした在住並びに在住していた作家さんを中心に展開しまして、文学のまち三鷹を、アピールをしていきたいということを考えているところでございます。
 それから、中田喜直さんのコンサート、これも没後10年に当たりまして、中田さんのコンサートを芸文財団と連携しながら開催をしていきたいと思っております。なお関連といたしまして、JRの東日本が駅の発車ベルに関しまして、この中田喜直さんの作曲をされた曲の中から「めだかの学校」、それを全線、1番から6番、多少メロディーとかいろんなものを変えますけれども、その発車メロディーとして、6月26日に開業80年を迎える三鷹駅でございますので、それとあわせて「めだかの学校」の発車ベルを行うというような話も聞いているところでございます。大変雑駁ですけれども、以上でございます。


◯委員長(緒方一郎君)  市側の説明は終わりました。これより質疑に入ります。質問をお願いいたします。


◯委員(浦野英樹君)  それでは、お願いします。まず、公会堂別館の方で、会議室の7、8が防音化して、阿波踊りやちょっとした音楽ということで、私も阿波踊りだとか音楽関係の団体にちょっといろいろかかわったりしているんですけれども、やはり練習場所、音を出す練習というのは、非常にやっぱり活動場所の制約というのがありまして、非常にうれしいことだなと思っていますので、ぜひお願いしたいと思います。ただ、例えば、芸術文化センターがありますよね。あそこは防音もしっかり整備し、逆にピアノ等もかなりしっかりしていますけれども、逆にそのあたりのすみ分けですかね。やはり公会堂の方の会議室は、どっちかというとテープで音を流して、それで練習したりだとか、ピアノ等の配置だとか、そのあたりというのは考えていらっしゃるのかどうか、そのあたりを教えてください。まだ考えてないかもしれない。逆に設計の段階で、ある程度そのあたりというのは考えた方がいいのかなという気もします。
 あと、JRの発車メロディー、「めだかの学校」、今、これおもしろいなと思うんですが、正直言って、なぜ三鷹が「めだかの学校」と感じる方もいるのかなと思うんですね。とりあえず現時点ではこれを、中田喜直さんゆかりということでなんですけど、例えば、今後、こういった市民の方からアイデアを募って、こういうのを流してはどうかだとか、そういう働きかけはしていかれる予定はあるのかどうか、お聞かせください。お願いします。


◯生活環境部調整担当部長(清水富美夫君)  最初の質問はですね、公会堂別館に、いわゆる7、8号会議室に楽器等の設置も考えているのかということだと思いますけれども、まだ現時点では考えているところではございません。芸文センターのようにですね、はっきりとしたコンセプトで音楽練習室という形での位置づけをすればですね、楽器類等の設置も可能かと思いますけれども、ある意味、音楽もできるし、先ほど申し上げた阿波踊りのような音の出る練習ですね、そういうものについて使うという意味で、今現在考えておりますので、楽器等については、現時点ではまだ考えているところではございません。
 それから、「めだかの学校」でございますけれども、中田さんというのは、戦争行かれて復員後、一度は武蔵野に行かれて、で、三鷹の方にもお住まいになったということで、ゆかりのある作家でございます。それで没後5年のときにも、三鷹市でもこの中田さんのコンサートをやらせていただいた経過もございますし、また、中田さんは「名曲百選」の中にも、自身の曲が大体4曲ぐらいが入っております。その中で、発車ベルの関係からいいますと、意外と季節感というものが非常に大事なものがございまして、例えば、「夏の思い出」とか「小さな秋見つけた」みたいに、それを年がら年じゅう流していると、お客さんから意外といろんなことを言われるらしいんですけれども、まあ、JR側としましては、できるだけ季節感の薄いものを選んだということは聞いております。以上でございます。


◯委員(浦野英樹君)  ありがとうございます。公会堂の会議室の方については、まだこれからいろいろあると思うんですけども、うまく芸術文化センターとすみ分けができるような形で、ちょっとしたものはこっちで、いわゆる本格的なものはあっちというふうにお願いしたいと思います。
 発車ベルに関しては、わかりました。逆にこれに合わせていろんな形で、やっぱりずっと三鷹にいらっしゃる方は、中田喜直さんと三鷹の縁というのを知っているんでしょうけど、例えば、新しく越してきた方というのは、なかなか御存じない方も多いわけで、これに合わせていろんな広報等、この曲は三鷹に関係があるんだよと、周りの人にもいろいろ説明できて盛り上がるような広報、これに合わせた広報をお願いしたいと思います。以上です。


◯委員(野村羊子さん)  それでは、公会堂別館整備について、幾つかお伺いします。1つは、これでほぼ基本設計で、決定したものではないというんですけども、現状の会議室とほぼ同規模なのかどうか。会議室のサイズがね、ちょっとこれだけではわかりにくいので、例えば、7、8を合わせると、現在の3階の広い会議室と同規模になるのか、というふうな形で使えるのか。現在、公会堂本館の下が8、9でしたっけね、会議室になっているんですけど、これを見るとまた違うものに使うようで、せっかく会議室にあそこも改修したような記憶があるんですけれども、その辺の使い方として、数的なもの、使用料、サイズというものというのはどうなのか。それともう一つ、この多目的会議室というのは、通常の貸し出すほかの会議室と同様な貸し出し方をするのか、違うことを考えてこのような形になっているのかというようなことと。それで今、半地下へ下げてっていうふうなことをおっしゃいましたけども、そうすると公会堂本館と、すべてフラットにつながっていくというふうな設計なのかどうか。最後に、これで予算規模がどれぐらいになるのかっていうことをお願いします。


◯生活環境部調整担当部長(清水富美夫君)  設計をする段階で、現状の会議室の数については、できるだけといいますか、ほぼ数についてはきちんと確保していく、そういう考え方で設計を考えております。4階建てということでございますので、若干これまで3階建てが1,428平米でございましたけれども、4階建てということで1,659平米程度の増床になるかと思いますけれども、会議室につきましては、新旧数についてはきちんと確保していきたいと思っております。なお、今のこの図面上、公会堂の左にあります、これ、いろんな古い図面でございますので、現行の会議室についてはいじくらないという形で、今、考えているところでございます。
 また、多目的室の会議室の活用でございますけれども、2ページ目をちょっとお開きください。この会議室の7、8の会議室を、当初、断面図の多目的の左側に考えていたんですね。左側って、多目的室も含めて考えていましたら、いわゆる道路面──道路面というか地上面との高さがですね、それほど高くない状況になってしまって、車等の屋根がぶつかる可能性もあるということで、それでもう1回高めにしたわけですね。そのために、ここにあります多目的会議室のスペースが新しく生まれたという部分がございますので、そこを我々、多目的の会議室という位置づけで、利用を皆さんにしていただきたいなということでつくったところでございます。まだ具体的にどういう活用の仕方をするかについては、今後決めていきたいなと思っております。
 それから、先ほど申し上げました地下、フラット化につきましては、1階並びに2階については、本当に別館と公会堂がフラット化されますので、非常に車いすの方々につきましては、昇降機を活用してフラット化された部分を活用して、公会堂の方の行き来ができるというような形で考えているところでございます。予算的には、当初基本方針でもお示ししたような形で、14億円ないし15億円程度でこの全体の予算を考えているところでございます。


◯委員(野村羊子さん)  ごめんなさい、1つ、だから、7、8会議室で合わせて現状の3階の大きい会議室と同じ広さ、あるいは収容人数を確保できるのかどうかも、再度お願いいたします。


◯生活環境部調整担当部長(清水富美夫君)  基本的には同規模で考えておりますので、今、委員さんが言われたような形で利活用できると思います。


◯委員(野村羊子さん)  はい、ありがとうございます。十四、五億円ということで、今のこの財政難というか、あるいは、今後これからまたさらにお金がかかる状況の中で、しかも将来的にはね、このセンター全体の中をどう活用していくのかっていうことの中で、ここを、ここだけを建てかえるということがね、この市民センター全体の、この敷地の中のこの位置取りということも含めて、建って10年ぐらいでまた壊すんじゃないかとかね、そういう不安も残るということを、そういう懸念をとりあえず表明しておいて、現状進めるっていうことについてはまた別途、これについて今ね、是非を言う場ではないので言いませんけども、そういうことを言っておきたいと思います。終わります。


◯委員(赤松大一君)  よろしくお願いいたします。まず、公会堂別館の建てかえ工事の件でございますが、今回、エレベーターの設置によって、車いすの方も非常に利用しやすくなるという御説明をいただきましたが、具体にトイレでございますが、こちら、今回の案件の図面を拝見しますと、トイレが各フロアごとに2カ所という形で拝見できるんですが、要は車いすを利用の方のトイレ、もしくはオストメイトといいますか、だれでもトイレという形の、その辺のお考えを1点お聞きしたいと思います。各フロアに設けられるのか、もしくは全館で何カ所かという形か、ちょっとお考えをいただければと思います。
 あともう1点でございますが、顕彰事業に関連して、三鷹駅の発車ベルの御説明をいただきましたが、「めだかの学校」の件でございます。これ、今、名称は三鷹でございますが、利用者は武蔵野市の方もいらっしゃいます。今、非常に、三鷹口、武蔵野口にしようなんていう動きも、そういう名称変更が必要ではないかという問題も今、起こっている現状でもございますので、やはりその辺、要は今回、三鷹としては非常に今回、三鷹に縁のある方の曲を使うということで、市民にとっては非常に喜ばしいことではありますが、三鷹駅利用者のことを考えますと、やはり武蔵野市との連携も必要、その辺の協議とか連携も、三鷹市としては配慮が必要ではないかと思いますが、その辺どのように今、お考えなのかという点を、御説明いただければと思います。よろしくお願いいたします。


◯生活環境部調整担当部長(清水富美夫君)  建てかえということで、新しい建物ができることになりますので、当然、障がい者に配慮されたトイレというものは、つくることを前提に設計をしていると思いますので。それから、発車ベルの関係でございますが、これはあくまでJRの方が発車ベルのメロディーを決定をする。私どもも、JRさんの方からはいろいろ御協議をいただいております。で、いろんな話をさせていただきましたが、JRさん側として、私が聞いていますのは、武蔵野の方にも話を持ちかけたという話は聞いてません。あくまでJRの方で判断をされて、三鷹の方と協議をしているということはありますけど、武蔵野市との間での協議というのは、JRの方からは聞いてはおりません。


◯委員(赤松大一君)  ありがとうございました。本当に別館の今回の改修工事、車いす利用者にとっては非常に、今まで使えなかったところがという御希望のところでもございますので、しっかりとその辺、設計段階で御配慮をいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
 あと、発車ベルの件でございますが、確かに三鷹市が決めることではございませんので、なかなか三鷹市側としてJRの方に意見を申し上げる、もしくはその辺の注意というか御提案をするのは難しいかと思いますが、でき上がってからまたいざこざするのも非常にお互い、三鷹市としても嫌な思いをしてしまいますので、ちょっとその辺うまく御配慮いただいて、うまくスムーズに、本当に喜ばしいことでもございますので、問題ないような形で御配慮いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。以上で終わります。


◯委員(森  徹君)  それでは、発車ベルが皆さん言っておりますので、ちょっとそのことについて。小金井の駅は「さくら」を流していますね、1年中。あそこは小金井桜ということで、それはそれなりに決定したんでしょうけども。これは非常にいいことだと思うんですよね。ただ、こういうことは市民公募といいましょうかね、市民に投げかけてみんなで決めていくという考えというのはなかったんでしょうか。検討もされたんでしょうか。そういうことをすると、割とこれを使うということが、スタート時点から市民的なものになっていくと思うんですけども。これはどっかで市長がね、そんなような話もされていたと思うんですよ、三鷹の駅で流すというようなね。中田さん、上連雀、あそこは四丁目かな、お住まいだったと思うんですけども、「夏の思い出」だけではなくて、私的にはね、「雪の降るまちを」とかね。しかし、夏にそういうのを流すわけにはいかないというのはあるんですけども。この辺、市民に問いかけるといいましょうか、そういうものをやり方の問題として必要かなと思うんですけども、その辺の検討というのはあったんでしょうか。まず、その辺をお聞かせください。


◯生活環境部調整担当部長(清水富美夫君)  発車ベルにつきましてはですね、再三ちょっと申し上げておりますが、JR側がですね、基本的に決めていくという部分がございます。ただ以前ですね、市民参加、市民の御意見という点で申し上げますと、ジブリができた当時、宮崎監督の映画の音楽を流せたらいいなというお声をたくさんいただいて、また開設と並行して、アニメの推進協議会の中でも、多くの市民の方からそういうアイデアをいただいております。私どももそれに向けて、実現に向けてジブリ側といろいろ協議をしたわけでございますけれども、結果的には非常に残念ながら実現ができなかったという部分もございました。そういう意味では、私どもがJR側にお話を提案する場合には、そういった市民の声を当然受けながらお話をするということもございましたけれども、今回は、JR側の方で発車ベルをその後のときにですね、宮崎監督の話ができませんので、ゆかりのある、武蔵野にもゆかりがあるし、三鷹にもゆかりのあるということで、中田さんの曲に決定をしたという経過でございます。


◯委員(森  徹君)  市民公募という、市民の意見を聞くということはなかったということなんだろうと思います。
 それでは、公会堂別館のことで、この会議室1、2、3ありますね。これは定数っていいましょうか、どのぐらいそれぞれ入るんでしょうか。まだそこまで検討されていないのかどうなのか、まずそれをお願いします。


◯生活環境部調整担当部長(清水富美夫君)  まさに具体的に、一部屋ごとのいわゆる定数については検討はまだ具体的にしてませんが、ただ、これまでの会議室の面積は確保すると。会議室の数、あるいは面積についても確保するという前提で、設計はしているというところでございます。


◯委員(森  徹君)  イメージ的には、例えば、会議室1というのは、このぐらいの部屋なんでしょうかね。まだそこまで、こう、どうなんですか。


◯生活環境部調整担当部長(清水富美夫君)  今とほぼ同じという形で考えております。


◯委員(森  徹君)  わかりました。それから、この2ページ目ですか、2ページ目、最後の断面図を見てみますと、いわゆるこれ、南側からですね、真ん中もそうでしょうかね、南側立面図と断面図と同じあれなんでしょうけども、これ、会議室が突き出ているといいましょうか、下が駐車場ですか。柱が立ってますよね。この辺、当然今の時点で設計するわけですから、耐震的には当然しっかりしていると思うんですけれども、この柱が3階までですか、これ。3階のところを支えるという点で、ちょうど議会の方の控室の方が柱であって、それが耐震構造を入れましたよね。その辺、こういう構造というのが、その辺どうなのか。逆にこういう構造で心配ないのか。その辺検討はされていると思うんですけども、この辺はどうなんでしょうか。


◯生活環境部調整担当部長(清水富美夫君)  設計会社ともいろいろ協議をしながら進めているところでございます。当然図面上見ると、いかにもやわな感じもしなくもないですけれども、耐震的にはきちんとさせていただきたいと思うし、可能なことだと思っております。


◯委員(白鳥 孝君)  1点だけ。もう1点、2点お願いしたいんですけど、別館の方はわかったんですけども、公会堂そのものはもう既にリニューアル等々があったんですけれども、もう今回の公会堂の整備事業の中では、そのものはもういじらないで、別館のみ今、これからやっていこうという、設計をやっていこうというような話だと思うんですけれども、まず1点、公会堂はもういじらないという形になるのかしら。エスカレーター等は入りますけれども。それともう1点、別館の方、今、駐車場があるんですけれども、駐車場の方から、今、階段で上がってまたおりて中庭に行けるというふうになっているんですけれども、ちょっと今、この図面見るとちょっとわからないんですけれども、この図面では、今度は中庭の方に出られないのかしら。ちょっとその辺、お聞きをしたいんですけれども。


◯生活環境部調整担当部長(清水富美夫君)  2点目の方からお答えしますけど、中庭の方には出れるような構造にはなっております。それから、1点目、公会堂につきましては、先ほど別館については御説明させていただいたのは、あくまで設計を先行しているだけで、先般御説明したとおり、公会堂につきましては大きく、例えば座席の問題、空調の問題、あるいは舞台の問題等含めて公会堂については、まあ、耐震も含めてですけども、バリアフリーと耐震の補強ということで考えているところでございます。


◯委員(白鳥 孝君)  わかりました。そして、じゃあ座席数とか、また舞台等々の変更というのはどのぐらいになるんでしょうか。ちょっとお伺いします。


◯生活環境部調整担当部長(清水富美夫君)  舞台の方はですね、かなり老朽化している部分もございますので、舞台を運営している業者さんのお話もありますし、主催している利用者の方からもお声が大きいということもございましたので、現在の形は維持した形で、舞台を直すということで考えて、今いるところでございます。それから、客席につきましては、これ多分、消防法等の関係もございますので、現行のですね、座席数よりも若干減るという形になろうかなと思います。具体的には多分、後ろから前の真ん中に横道をつくる、通路をつくるという部分が消防法上求められてくるということもございますので、席数については若干減らざるを得ないのかなと思っております。


◯委員(白鳥 孝君)  はい、わかりました。また設計等が上がってきましたら、ぜひ見させていただければなと思っております。以上です。


◯委員長(緒方一郎君)  以上で、生活環境部報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午前10時07分 休憩



                  午前10時09分 再開
◯委員長(緒方一郎君)  委員会を再開いたします。
 教育委員会報告、本件を議題といたします。本件に対する教育委員会側の説明を求めます。まず、項目アの説明を求めます。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  おはようございます。よろしくお願いいたします。
 資料を御用意しております。行政報告案件の中に、三鷹市教育委員会委員長等の選任について、まず御報告をさせていただきます。三鷹市教育委員につきましては、5月の26日に磯谷委員長が任期満了により退任されまして、新たに河野純子さんが委員として着任されておりますけれども、6月9日に開催いたしました教育委員会定例会におきまして、新たに委員長に、これまで委員長職務代理者でございました秋山千枝子委員が委員長に選任されまして、また職務代理者には鈴木典比古委員が選任されましたので、御報告をいたします。なお、委員長の任期は選任の日から1年間でございます。どうぞよろしくお願いをいたします。
 それでは、服務事故にかかわります検証・再発防止委員会報告書について御説明をさせていただきます。三鷹市立南浦小学校で発生いたしました、前校長及び元副校長の不適正な事務処理の問題につきましては、東京都教育委員会が本年の2月の26日に処分の発令及び公表を行いました。このことを踏まえまして、本市教育委員会といたしましては、二度とこのような服務事故が発生しないよう、服務事故の原因調査及び検証と再発防止を検討するために、本年の3月1日に服務事故にかかわる検証、そして再発防止委員会を設置いたしました。この検証・再発防止委員会は、弁護士の先生に委員長をお願いし、東京都多摩教育事務所の管理課長に副委員長をお願いするなどいたしまして、外部の有識者を含めました委員構成といたしまして、客観性・中立性を確保する中で、丁寧かつ迅速な検討を進めるよう指示してまいりました。このたび4回の委員会開催を経まして報告書がまとまりましたので、御報告をさせていただくものでございます。
 報告書の内容につきましては、この後、総務課長より説明をいたさせますけれども、本報告書は事案発生の要因の検証とともに、再発防止に向けました方策の基本的な方向を示すものだと受けとめております。今後、本市教育委員会といたしましては、報告書に示された視点に基づきまして、学校長の意見、それから学校の実態等をさらに把握する中で、市とも連携して、再発防止に向けた具体的な対応を進めてまいります。私からは以上でございます。よろしくお願いいたします。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  おはようございます。それでは、資料1、服務事故に係る検証・再発防止委員会報告書について御説明をいたします。1ページをお開きいただきまして、目次をごらんください。まず、全体の構成ですけれども、1として設置の目的、検討の経過等を、記載をしております。次に2、共通の問題とありますけれども、本件の服務事故におきましては、すべての事案に共通する問題が認められましたので、共通の問題として整理をしております。次の3から5は、個別の事案における検証・再発防止策を、記述をしております。なお、3及び4は、都教委が服務事故の処分理由とした事案でございまして、5は、都の処分理由となった事案以外の問題について整理したものでございます。
 それでは、ページをおめくりいただきまして、1ページをお願いいたします。まず、(2)の検討経過をごらんいただきたいと思いますけれども、冒頭教育長からも御説明させていただきましたが、検証・再発防止委員会は4回開催をいたしまして、その後、正副委員長との最終調整、微調整の後、6月4日に報告書を収受したところでございます。次に、右ページの2、共通の問題をごらんいただきたいと思いますけれども、2行目からになりますが、本件の服務事故におきましては、すべての事案に共通する問題として、服務に関するコンプライアンス等の認識の欠如や、校長と副校長の相互啓発・チェック体制のあり方についての課題が認められたということでございます。これらに対しましては、校長、副校長への服務研修のさらなる徹底、相互啓発のあり方や現場でのチェック体制とともに、市教委への相談体制などについてもさらに検討を進める必要があるとしているところでございます。また、一番下の行にありますけれども、今後、学校における公益通報制度を導入することも有効であると、このような提案もなされております。
 3ページをお願いします。ここから具体的な事案の内容になりますけれども、各事案とも共通の構成としまして、アとして事案の概要、イとして現状に関する調査内容、ウとして事案発生の要因、エとして再発防止に向けた方策という、このような構成になっております。これは各課題共通でございます。なお、個々の御説明の際に、事案の概要、それから、調査内容は既に御承知と思いますので、一部説明を割愛させていただきまして、御説明をしてまいります。
 それでは、まず1点目、管理職による所属職員の自己申告書の作成・提出ですけれども、事案発生の要因。3ページの一番下をごらんいただきたいんですけれども、本件校長らが自己申告書の趣旨を十分に理解していなかったことに加え、提出の実績だけを報告しようとした安易な考え方を持っていたと、こうしたことを要因として挙げています。再発防止に向けた方策、エですけれども、評価者訓練の研修会等において、人事考課制度の適正な運用についての一層の周知・徹底を図る。特に自己申告については、その趣旨が十分理解されるよう、研修の中で徹底していくと、そのようなことでございます。
 それから、(2)任用期日前における期限付任用教員の勤務でございますけれども、こちらでは1ページおめくりいただきまして5ページ、事案発生の要因、ウでございますけれども、ウの中の下から3行目になります。本件は、人事任用制度に対する管理職としての認識が欠如していたことによりまして、安易に任用前のボランティアを依頼したことが要因であると、このように整理をしているところでございます。再発防止に向けた方策でございますけれども、人事任用制度、特に正規の教員としての勤務は、任用して初めて行える。これは当然のルールなわけですけれども、こうしたことを改めて徹底をしていくということでございます。「また」という以下にありますけれども、直接関係するものではございませんけれども、学校教育におけるボランティアの活用、このようなことにつきましては、その職務の内容など、基準を明確化する必要があると考えているところでございます。しかしながら、ボランティアの活用につきましては、各学校でさまざまな活用形態がありますので、一律の基準を教育委員会がというのは難しいとは考えておりますけれども、指導・助言の中で、こうしたことも含めて検討をしていきたいということでございます。
 次に4、経理事務に関する問題の中で、(1)学校自律経営支援予算でございますけれども、右側のページ、ウの事案発生の要因をごらんいただきたいんですけれども、今回の事案では、かかわった職員の目的外使用など──公金についてのですね、不適正な使用についての認識が欠如し、チェック機能が働かなかった。また、制度面ですけれども、予算執行の手続について徹底されていなかった点も指摘できるということでございます。また、最後から2行目あたりにありますけれども、公私の別が徹底されていなかった。学校で管理する、あるいは学校での金銭において、公私の別が徹底されていなかったということが要因として挙げられております。エの再発防止に向けた方策ですけれども、御案内のとおり、学校自律経営支援予算につきましては、平成22年度予算計上を見送っております。この予算を再開する場合には、次の視点から検討すべきだということで、3点挙げてございます。1点目の丸ですけれども、ここは重要ですが、学校での手続、実施起案など学校での手続につきまして、より具体化・明確化を図るとともに、チェック体制の確立、あるいは報告義務の厳格化、このようなことが必要だということです。そのほか、研修等の必要性についても記述をしております。
 1ページおめくりいただきたいと思います。7ページをお願いいたします。(2)といたしまして、臨時的な収入金に係る事務処理でございます。こちらでは、学校農園で収穫した野菜の売上代金の関係、それから、祝い金、民間団体から贈呈された賞品及び助成金、このようなことが臨時的な収入金ということでくくっているところでございます。事案発生の要因、ウですけれども、中段あたりにございますが、適正な会計処理がなされないまま、校長個人の裁量によって支出がなされていた、裁量のままに支出がなされていたということでございます。また、公金ではない臨時的な収入金についての考え方の未整理。事務処理方法がルール化されていない、そして何よりも認識の不十分さ。こうした公的な性格を有する金銭についての認識の不十分さということが、要因として挙げられているところでございます。エの再発防止に向けた方策でございます。右ページです。ここでは、上から2行目あたりにありますが、本来的には、既に昨年の9月になりますけれども、修学旅行費とか給食費につきましては、学校徴収金事務取扱規程という規程を定めまして、私費会計についての明確な基準を定めたところでございます。同様にこうした基準を定めることが望ましいとは考えているところですけれども、収入金の性質、それから額も多様である。学校におけるこうした臨時的な収入金については、性質、額も多様である。こうしたことから、一律の基準の設定は難しい面もあると考えているところでございます。しかしながら、最低限収支管理の徹底を図るべく、帳簿による管理でありますとか、学校として責任を持って管理を行っていくと、これは当然のことであろうということでございます。また、「なお」以下にありますけれども、平成22年度から祝い金につきましては、校長会として受け取らない方針ということが確認されております。教育委員会といたしましても、こうした校長会の判断を尊重しているという状況でございます。
 再発防止の方策、こちらも3点丸印で記載をしておりますけれども、1点目の丸にございますように、1つは収支の厳格な管理、チェック体制の確立でございます。また、透明化、2番目の丸ですけれども、内容についての透明化ということもあると思います。それから、3番目の丸、いわゆる祝い金の法的性質というところを整理しておりますけれども、これは裁判例が主に2つありまして、祝い金については市への寄附とする裁判例と、学校長に対する信託類似の契約という裁判例がございます。いまだ最高裁の判例はないところでございます。高裁の判決どまりということでございますけれども、近時の判例は、学校長に対する信託類似の契約であるという整理をしているところでございます。その判例を参考にしつつ、校長会の方針や、一方、ふるさと納税など、寄附文化の醸成というところの観点も必要な視点であるというふうに考えておりますので、そうしたことも含め、今後、制度化を見据えながら、継続的に検討すべきであると考えているところでございます。
 続きまして、5のその他の事案でございますけれども、(1)としまして、電子媒体による個人情報の不適正な管理でございます。これはフロッピーディスクの所在が不明になったという案件でございますけれども、9ページ、1ページお開き願います。事案発生の要因、イですけれども、一番最後から2行目ぐらいから始まりますが、個人情報の管理の重要性についての認識の不十分さ、これが要因であると整理できると思います。それから、ウの再発防止に向けた方策ですけれども、「しかし」以降中段にありますが、今、これは事案の発生、平成20年度でございまして、平成21年度からはこうした外部の電磁記録媒体への記録はしていないところ、取り扱いをしていないところでございますけれども、改めて電子媒体の取り扱いルールについて周知徹底を行う。それから、「また」以下、下から3行目のところにありますけれども、学校におけるISMS導入の検討。あるいは、適正な情報管理をしているかどうかの監査を行うこと、こうした提案も検討すべきであるという提案も出されているところでございます。
 それから、(2)の著書の出版に関してでございますけれども、右側のイの事案発生の要因をごらんいただきたいんですが、3行目からありますが、学校の教育活動を広く周知することは大切であり、その方法として書籍を出版することも考えられるという整理の中ですが、ルール化が明確でなかったということでございます。また、公の刊行物でないものを販売、発送する際に、公私のけじめがつけられていなかった。これが直接の服務事故としての要因なわけですけれども、ウの再発防止の中では、発送事務云々よりは、書籍の出版に関する考え方や手続をルール化すること、そのガイドラインの整備が必要ではないかという提案になっております。また、届け出・指導など、市教委の関与のあり方についても、指導・助言のあり方、あるいはその他の関与についても検討すべきであるという提案でございます。
 最後、6のまとめになります。冒頭、教育長からも御説明をいたしましたけれども、今回の件につきましては、基本的な方向性、考え方について提案をいただいたものでございます。具体的な対応策もありますけれども、既に今回の事案発生以降、例えば、服務研修における法令順守の徹底でありますとか、既に一部そうした再発防止に向けた取り組みは進めているところでございます。しかしながら、今後学校等の状況、それから、校長の意見等も聞きながら、市教委として市と連携し、さらに具体的な対応を進めていきたいと、そのように考えているところでございます。私からは、御説明は以上です。


◯委員長(緒方一郎君)  ありがとうございました。教育委員会側の説明は終わりました。これより質疑に入ります。


◯委員(赤松大一君)  よろしくお願いいたします。まず、3ページの自己申告書の件でございます。今回これに関しまして、具体的なところでもございますが、再発防止の観点でございますけれども、具体的には現状、罰則等は設けられていないというところが、1つの今回の事件といいますか、が起こった1つの要因でもあるのかなというところでございますし、それに関して、やはり事例が起こってしまった結果を踏まえて、やはり出す側、また校長等の管理職側に対しても、それぞれ何らかの罰則なりが必要ではないかという部分も感じるところでもございますが、その辺東京都の方に、またその辺の今回の事例を報告は当然上がっていると思うんですが、その辺で市として提案をされていくべきではないかと思いますが、その辺のお考えを御説明いただければと思います。
 続きまして、学校における経理事務に関する問題の件でございますが、今回、本来目的である自律経営支援予算の使い方が悪かったということでございます。支援予算自体が問題ではなく、その使い方がやはり問題であったということでございますが、しかし、概要を拝見いたしますと、やはり借りたものに対する借用代とか、また故障等の借用代等があるということでございますが、これに関して、そういう予算措置がなかったがために、やむなくここを使ったという。まあ、使ったこと自体は非常に問題ではありますが、やはりその辺の今後の学校運営における予算措置として、やはりそういう、要は現場に即した使い勝手のいい、要はお財布というか、使い勝手のいいような仕組み等が必要ではないかというところで、それが1つの、やっぱり事案発生の未然に防ぐための要因になってくるのではないかと思いますが、その辺のことのお考えをお聞かせいただければと思います。
 あと、申しわけございません。臨時収入金に対する不適正な事務処理の件でございますが、今回、祝い金というところでもございますが、実は今回、校長会で一切受け取らないという方針を決められたということは、一定の形ではあると思うんですが、実はやはりコミュニティ・スクールにおいて、今まで祝い金を持ってきていただいて、今回御辞退申し上げているところは、私もいろんな式典等参加するたびに拝見いたしますが、地域の方のお声として、やはり出したものを引っ込めるというのはという部分もあって、逆に出していただく方、お祝い金をお持ちいただく方のお気持ちとしては、地域の子どもたちのために何とか使っていただきたいというお気持ちを、まあ、お気持ちだけいただきますという形になるかと思うんですが、やはりその辺の祝い金を全く受け取らないというのは、その辺のコミュニケーションの非常に問題──問題といいますか、その辺のお声も伺っておりますので、その辺の、要はいただいたお金を適正に使うのが一番大事な観点でもあると思いますので、その辺もう一度、お祝い金を例えばちょうだいした、いただいた場合に関しての管理をいかにしていくかという観点が必要ではないかと思いますが、その辺のお考えをお聞かせいただければと思います。
 最後でございますが、フロッピーディスク等に関するところでございますが、これは適正な処理をしっかりとしていただければと思うんですが、この際、現状今、いろんなシステムが市としても、いろんな教員の方々のシステム等の拡幅といいますか、つくっていただいておりますが、現状、今まで使っていた、例えば、要は先生の机の中にあるフロッピーディスクとかCD−ROMとかDVD、この際一斉に大掃除というか、もう一度ちょっと点検を、市全体としてされた上で、もう1回リセットとした上で、新しいまた今回、今後の対応方針を進められるべきではないかと思いますが、要は公物、本来の本当の授業、教材等を含めた上でのCDとかも入っていることもあると思いますが、その辺もまた私物、公物全くかかわらず、その辺の大掃除が必要ではないかと思いますが、その辺のお考えをいただければと思います。よろしくお願いいたします。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(藤川雅志君)  何点か御質問をいただきましたので、そのうち各論的なことは担当から答えさせますけれども、総論的な部分でお話をさせていただきます。
 使い勝手のよい予算措置という御質問ですが、今回の自律経営予算というのは、そういう使い勝手のよい予算という趣旨で、学校でかなり応用できるような予算としてつくった、そういう内容の予算でございます。それで今回こういうことが起きて、一応凍結という形をとっておりますけれども、1つは、きちっと相談をしていただければ、行政の方に相談をしていただければ、こういう使い方がありますとか、あるいは、使途の変更をきちっと出してもらうとか、そういう我々とのキャッチボールをきちっとやっていただければ未然に防げた部分が結構ございますので、その辺については、やはりよくキャッチボールやるような、そういう土壌と、それからシステム等を今後つくってまいりたいなというふうに思っております。なお、やはりある程度自由にそういう使える予算、それからまた、学校で困ったときに市の方で助けられるような予算、そういう一定の確保は必要ですので、今後新年度の予算に向けて、しっかり検討してまいりたいと思います。
 それから、臨時収入金の問題で、いろいろ調べてまいりますと、先ほど説明があったように、やはり非常に厳しい判例と、まあ、学校へそれを託したものだからっていうような判例とございまして、答えが出ていない状況でございます。先ほど説明もあったように、学校に寄附するという形の制度がございませんので、その辺の仕組みができないかっていうことも含めて、今、検討しておりますけれども、当面、私どもとしましては校長先生方、私もいろいろほかを当たってみましたけれども、そういう祝い金みたいなものは受け取らないっていう流れが多いようです。全体として、各いろんなところを見ると。まあ、受け取っているところもあるようでございますけれども。ですから、祝い金がないからコミュニケーションが途絶えるという感じじゃなくて、そういうあれではなくて、祝い金とかそういう物、なくても循環するようなことを努力していただく、現場ではですね。それと同時に、私どもとしては、学校への寄附制度みたいなものができるかどうかちょっと検討したいと。ただ、なかなか難しい問題だっていうことで、御理解をいただければと思います。


◯指導課長(松野泰一君)  それでは、私から、自己申告についてのお話をさせていただきます。御指摘のとおり自己申告書というのは、その名のとおり、みずから目標を設定して、主体的にみずから職務に取り組むための1つの方法だというふうに考えております。東京都の教育職員の人事考課に関する規則に基づいてこれは成立しているんですけれども、強制的に提出を命じるということは、人事考課本来の目的になじまないというのが東京都の考え方でございます。しかしながら、教育職員が職務目標を設定して、その達成に向けて努力をするということは、組織人としては当然のことでございますので、教育職員が必然的に自己申告書の提出が求められるものではないかというのも、これも東京都の考えでございます。したがいまして、私どもといたしましては、校長先生、副校長先生に対して、自己申告書の意義や必要性を教育職員に理解をさせて、納得の上で提出をさせるようにという指導を続けてまいりたいと考えております。以上でございます。


◯施設・教育センター担当課長(新藤 豊君)  フロッピーディスクほか、電磁記録媒体についての御質問にお答えしたいと思います。確かに既存の、これまで使われていたCDやらフロッピーやらというのはございます。こちらについては、まず1つは、こういった電子的な情報の取り扱いそのものの重要性、この報告書にも書かれていますが、こちらはきちんと研修を積み重ねていく。既に今年度も、初任者向けの研修会、あるいは副校長、それから主幹向けの研修会も行ってきています。こういった研修を積み重ねていくことが、まず1つの解決方法だろうというふうに考えています。また、すべてをやはりなくしてしまうというのは非常に難しい問題だというふうにとらえています。こちらもこの報告書にあります、監査みたいな手法を、実際にどういうふうにやるかというのは非常に難しい問題ではありますが、検討していきながら、是正を図っていきたいというふうに考えています。以上です。


◯委員(赤松大一君)  ありがとうございました。部長の方からも御答弁いただきました、地域とのお金のつながりではなく、やはり人と人とのつながりがということも非常に大事なところでございますし、やはり今回の問題を踏まえて、やはり従来持ってきてくださった方々等に御理解をいただく、しっかりと丁寧に御説明いただいて、そうではなくてという手当ても必要だと思っておりますので、引き続き地域の皆様に御理解いただけるような形で、方針、対応していただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
 あわせて、例えば今度お金ではなく、要は、例えばうちでとれた野菜を食べてくださいとか、もしくは木の剪定等をじゃボランティアでという形でとか、もしくはあそこの駐輪場のさくがはがれているから、おれがペンキ塗ってやるよみたいな、そういう技術的というか、人的なマンパワーといいますか、人的な部分での寄附というか形があるかと思うんですが、もしくはこれはちょっと、例えば丸池の里とか大沢の里で、お米がとれたときに各学校にお米をいただいて給食で食べるということも、それも自分たちが植えたんで、自分たちの対価だといえば対価になるかもしれないんですが、子どもたちのですね、その辺の、地域の皆様が学校に対して真心をもって労力なり、もしくは物なりで、例えばいただいたのは、その辺は今、どういう形で処理をされておるのか。もしくは、どういう形で帳簿というか、台帳ベースの記録を残されているのかお聞かせいただければ。お願いいたします。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  御質問のありました件については、非常に大切といいますか、先ほど人と人とのつながりということを部長の答弁でもさせていただきましたけれども、そうした地域で学校をつくっていくという中で、そうした人的な協力でありますとか、そうしたところが学校をよくしていくと考えているところでございます。そうした中で例えば、物品でいただいたものが2万円以上であれば、それは学校で備品として登録をしていくとか、そのようなルールがございます。またそのほか、学校で利害関係者からの金品の授与というのは、これはだめですので難しいところですけれども、そうした学校の校長の学校管理の中で適切に運用されているものと思いますけれども、特に今回は金品のことで再発防止委員会にもありましたけれども、今後そうしたところについてはきちっと学校の適正な管理が行われるよう、さらに対応について検討していくということでございます。


◯委員(赤松大一君)  ありがとうございました。やはり地域が本当に、地域の子どもたちをみんなでという角度で、今一生懸命、小・中一貫教育のもと、やらせていただいているところでもございますので、その辺の今回のこの事件等で、またぎくしゃくしないような形でしっかりと教育委員会としても手だてをしていただければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。以上で質問を終わります。


◯委員(浦野英樹君)  よろしくお願いします。私のは、まず4ページの任用期日前の期限つき任用教員の勤務に関しまして、5ページのところに再発に向けた方策として、「本件に直接関係するものではないが、学校教育におけるボランティアの活用については、その行いうる職務の内容など、基準を明確化する必要がある」というふうにありまして、この事件に限らずいろんな形でボランティアの方が学校にかかわっておりますけども、どこからどこまでがボランティア、どこからどこまでが雇用なのかっていうような知識を、やっぱりしっかりと持ってないといけないのかなと。私もそういった、いわゆる福祉系だとか、NPOですとか、そういう団体からそういった相談を受けることが非常に多いんですけども、やはり再発防止に向けた方策の中では、いわゆる雇用についてのルールについて、より徹底化していく必要が──ついての知識をですね、こういう場合は指揮命令関係があって雇用になるんですよというようなことをより明確にしていく必要があるかと思いますけども、そういった議論があるのかどうか、お聞かせください。
 また、続きまして、これは8ページの臨時的な祝い金の件ですね。今、赤松委員の質問でもありましたけれども、確かにこの問題は、非常に制度的にも法解釈の面でも難しい部分があるのは事実だと思いますが、一方で校長会で受け取らない方針であっても、ちょっと受け取らざるを得ないような場面というのも出てくることは想定されますし、また、難しい部分があるんだけども、一方で学校として、祝い金を受ける場面というのは、ある程度想定されるのかなと。こういう場面は祝い金を受けられるだろう。そういった場合にルールを、こういったケースはこうだというルールをつくっていくのは、難しい部分もあるけど、逆に言うと選択、難しくない部分もあるんじゃないかと。ある程度事例は想定できる、こういった場合、こういった機会に祝い金をもらうだろうというような洗い出しはできますし、その場合に祝い金をもらったらどうするのかというようなルールをつくることは難しくない部分も、今すぐできるような部分もあるんではないかなと思うんですが、今後も継続的に検討すべきである、検討していかれるということなんですけれども、今すぐできるようなことというのは、今すぐやってもいいのではないかという考え方もあると思うんですが、そのあたりについてどういった議論があったのか、考え方などをお聞かせください。
 また、再発防止委員会につきまして、このメンバーで、全くいわゆる外部の方というのは、弁護士の方だけなんですかね。あとは関係行政機関の職員、東京都の方がいらっしゃいますけども、この中で、設置要綱の中で必要があると、設置要綱の3条の2ですね、「必要があると認めるときは、有識者、関係者その他必要とする者の出席を求め、説明又は意見を聴くことができる」とありますが、お金の管理の問題というのが非常にやっぱり大きいのかなというのがありまして、会計の管理のやっぱり専門家の意見というのは、やっぱりきちんと聞く機会を設けた方がいいのではないかと思うんですが、そういった予定があるのかどうかお聞かせください。以上です。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(藤川雅志君)  祝い金のルール化ということで、それから会計の問題がございましたけれども、私ども、いろいろ議論しまして非常に難しいのが、裁判がまだ固まってないわけですね、考え方としてね。それで、学校への寄附だということであれば、今、私どもが考えているように──考えているようにというか、今、私どもの規定では、学校長が責任を持って管理する部分なわけでございます。それについてルール化するというのは、その辺のお金の性質をどう見るかというところに非常にかかわってまいります。その辺がどこまで我々、教育委員会としての権限と、それから現場が持っている権限との間でですね、どこまで我々がルール化してこうしなきゃいけないかっていう問題がかかわってまいります。そこの一番の根本の問題がまだはっきりしてない、法的にはっきりしてないという、こういう現状にあるんだということを御理解いただきたいと思います。
 で、会計の問題については、市役所の公金の部分についてはきちっとした決まりがございます。決まりにのっとって予算を使っていただいております。しかしながら、先ほどから出てるように、公的な側面はもちろんありますけれども、学校という空間に入ってくるお金ですから、そのお金をどういうふうに管理するのかという問題については、もう少しやはり根本問題と同時に、お金の性質のあり方の議論がはっきりしないと、かなり難しいような気はしております。もちろん機会があれば、会計制度だとか、そういったものについてもこれから検討したいと思いますけれども、今回はちょっとそこまでいかなかったというふうに御理解をいただければというふうに思っております。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  1点目に御質問がありましたボランティアの関係なんですけれども、再発防止にもあるような基準の明確化ということなんですが、ボランティアか勤務なのかという、これ、要は雇用契約があって賃金をお支払いしているかどうかというところで変わってくるわけでございまして、それを言うとそのままなんですけれども、そのとおりなんですが、やはりどこまでボランティア──学校にさまざまな形でボランティアという形で入っている実態がございますので、またそうしたことで、学校がよりよくなっていくという実態がありますので、やはり各学校でそうしたボランティアをお願いする場合のルールというものもあるんです。既にあります。そうしたものもさらに学校で、今、質問委員さんの御質問にありましたようなところも、より明確な形でお願いをしていくということは必要であろうというふうに考えているところでございます。
 また、2点目の祝い金のところ、部長の答弁を補足いたしますけれども、きちっと、おっしゃるとおり、ある程度祝い金、こういう性質があるというのは、こちらでも把握をしております。祝い金に限らず臨時的な収入金、さらに詳細にそうしたケースも検証する中できちっと整理をして、今後の方向性を明確にしていきたいと考えているところでございます。以上です。


◯委員(浦野英樹君)  祝い金につきましては、私もこれは非常に難しい問題だということは承知しております。ただ、例えば、判例が出ていないから難しい部分があるんですけども、じゃあできないことは、できることはないのかと。現時点でできる、こういったルールをここまではできるだろうというようなこともあるんではないかと思うんですね。先ほど今の答弁で、整理化していくっていうのがありますけども、やはり現時点でつくることができるようなルールがないのかどうか、そのあたりをちょっと研究をしていただきたいなと思います。これ、裁判例を待ってたらいつになるかわからないという部分もあると思いますので、それはよろしくお願いします。今後検討してと思います。専門家等も大いに活用していただきたいと思います。
 また、雇用とボランティアの問題につきましては、やはりこれ、具体的な事例とか、こういう場合は、こういう命令の出し方は雇用になるんですよ、なっちゃうんですよというようなことも交えてですね、やはりこれも学校にかかわる方に、そのあたりというのは知識をより普及していただきたいなと思います。以上です。


◯委員(野村羊子さん)  それでは、質問させていただきます。まず、細かいことの確認をさせていただきたいと思いますが、まず1ページ目ですね。検討過程の中で校長ヒアリングがありますが、これは全校長でしょうか。そして、今回当該の校長、副校長のヒアリングも、直接委員会でなさったのでしょうかということが1つですね。それから、3ページ目ですね。服務、自己申告書についてですね。自己申告書の趣旨は、当該教育職員が職務目標を設定し、その達成に向けて努力することですよね。書面をつくることが目的ではありませんね。そこをまずはっきりさせてください。
 それから、4ページ目の任用期日前の教員の勤務ですが、これ、ボランティアって言っていいのか。つまり、学級担任ですよ。それをボランティアって位置づけるこの認識そのものが、どうしてそう認識できるのか。先ほどの委員の質問がありました。指揮命令系統にあるという方は、ボランティアではなく雇用ではないんですか。この御本人の方が、ボランティアと認識なさったのはいつなのか。その辺、きちんと調査なさっているのか、教えてください。
 それから、5ページ目に、本件校長は云々、思いを発したと推察はできるがとあります。これはヒアリングによって、校長がこのように述べたということですかね。推察はだれが推察したんでしょうか。それから、経理、自律経営支援予算について、先ほど言ったように、相談をすれば使途変更、当初計画の変更は可能であったということは、校長にすべて周知徹底されていたのか。この事案が発生する以前に、この学校自律経営支援予算についての説明の中で、そのようなことが、変更が可能だということが、校長、副校長にきちっと伝えられていたのかどうかということですね。
 それから、7ページ目ですけども、お祝い金、三鷹市内の各学校では、どこも受け取っていたのか。その場合に、どのような扱いをしていたのか、当該の学校以外の他22校について、調査結果を教えてください。
 それから、10ページ目になるかな。書籍の販売のことですが、1つ、私的に出版した書籍について、これについても市の教育委員会に協議等一切なかったのか、報告もなかったのか。販売した、この販売の売上金ですね。私的なものは御自身のものでいいんでしょうけども、職務権限内で発行された方の書籍、学校の研究物である書籍の販売売り上げについては、どのような取り扱いがなされているのかっていうことを、とりあえずお願いいたします。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  順次お答えいたします。まず1点目の校長ヒアリングというところですけれども、こちらはこの時点の、校長会の会長である小学校の校長先生からヒアリングを行いました。御本人からは、当該の校長からは何度も事情聴取等をしておりますので、そうした中で必要な情報は得ているところでございます。
 それから、3点目、ボランティアと言っているがということなんですが、これ、表現として、要するに、雇用契約のない方が学級担任を持ったということで、これは非常に問題であるという、我々も整理をしてますので、これがボランティアだと思ってないわけです、そういうやったこと自体は。ボランティアでそのような学級担任を持っていいとは思っていないわけですから、それはちょっとボランティアという言葉の意味といいますか、ほかにちょっと適当な言葉が見当たらなかったので、そういった勤務がボランティアだとは全く思っておりませんので、そこはそのように御理解ください。それから、その勤務をさせたことについての思いを推察するがということですけれども、これは検証・再発防止委員会の中で、そのような要因があるのではないかという推察をしているということでございます。
 それから、自律予算ですけれども、これは実際には、変更が可能であるという周知がされていたのかということなんですけれども、実際に手続としても変更申請の手続がございまして、そうしたことで実際に出している学校も何校もあるわけです。それで、この点につきましては、再発防止といいますか、そうした中でも、もう既に学校でそうした疑問に思うようなこと、あるいは、何か相談したいことがあれば、小さなことでも結構ですので相談をいただきたい。これは再度、校長会でも徹底をしているところでございます。それから、祝い金ですけれど、これは校長会長のヒアリングの中でも、各校の状況等も確認しておりますけども、基本的には、学校が──これは学校事案決定規程にもございますけれども、学校長がきちっと管理をすべきものというものでございます。しかしながら、今回の件を踏まえまして、今後のルールの明確化でありますとか、そういうところをきちっと考えていくと、検討していくという整理をしているところでございます。
 それから、販売したものはどうなったのかと。学校の研究物として販売したものなんですが、ここでの服務事故としての理由はですね、学校の研究物として作成したものですけれども、それを当時の校長が買い取っていると。買い取ったものは、これはもう学校のものではないわけです。それを販売したということですので、それは校長が受け取っているということでございます。


◯指導課長(松野泰一君)  自己申告のことについてお答えいたします。自己申告というのが、みずから目標設定をすることで、より主体的に職務に取り組むためのものっていうことは、もちろんそうでございます。もう一つ自己申告を通じて、教育職員の適性や得意分野だとか、それから、異動希望等を把握して、教育職員の育成及び異動等の基礎的な資料とするという面もございます。その自己申告については、東京都区市町村立学校教育職員の人事考課に関する規則の中で、校長または副校長は、職員に対して自己申告書を提出させるものとするという規則がございますので、自己申告書を提出していただくということを、これは、教育職員は必然的にそれが求められているということでございます。以上です。


◯委員(野村羊子さん)  はい、ありがとうございます。1つは、委員会自体が御本人からお話を聞いていない。もちろん結局、事情聴取をなさった方々の、委員会の半分ぐらいが事情聴取をなさっているんだろうと推察いたしますが、でも委員会として、していないというのは、それは十分な事情、現状把握、あるいは発生要因のきちっとしたね、明確な原因究明っていうのは不十分なのではないか。だからこそ先ほどの推察ということがね、出てくるのではないかと思いますが、その件に関して、1つ御見解を伺いたいというのが1つ。
 それとですね、お祝い金に関して、先ほどほかの学校でどうだったかということのお答えがありませんでした。つまり、把握してないということでいいんでしょうかね。先ほど来、ほかの委員からも問題がありますけれども、学校と地域がね、お金を介さなければつき合えないというふうに認識しているわけではないですよね、ということをまず。先ほどの部長の答弁も、人と人のつながりだとおっしゃいましたけれども、そこ、もう一度はっきりと確認したいと思います。つまり、お金、今まで過去にずっとそうだったからとはいえ、じゃあお金を出さなきゃね、物を言えないのかとか、学校とつき合うにはお金を出さなくちゃいけないのかとか、じゃあ出せない人はどうしたらいいんだとかっていう問題が、こういうものには常につきまとうわけですよね。その件に関して、ただだめですよ、受け取りませんよということではなくて、地域とのつき合い方として、お金を介在しないけども、つき合えるんだということをどう構築していくかってことですよね。三鷹のコミュニティ・スクールが、これから本当に地域に出てってね、これから。スクール・コミュニティという形で地域の核、コミュニティの核になろうといったときにね、お金がなければつき合えない関係性を前提とするんだということでいいのか。そこの認識をお伺いしたい。
 それから、先ほどの任用前の、つまり、雇用契約のない方が学級担任したことが問題だっていうふうにおっしゃってます。その認識の上で、じゃあそのように使われてしまった方の、前にも質問しました。給与は出ない、その方の勤務時間、実績の中にこの時間は入らない、いろんな形で将来的にね、累積していけば、それが影響する可能性がある。それについては、いや、何もないっていうふうな答弁がありました。本当にそれでいいのか。御本人の方が、そのことについて被害救済の申し立て等をした場合にですね、どのような対応ができるのか、検討してるのかどうかお伺いしたい。
 それともう一つ、お祝い金のところで、ごめんなさい、もう一つね。制度化を見据えながらって書いています。何を制度化するのか。寄附を受ける、受けないの形の制度化するということなら1つわかりますけれども、例えば、物品ならオーケーだということがね、言われているのか。あるいは、PTAが受け皿になれないのか、寄附のね。そういうところがありますね。お祝い金をPTAで受け取って、PTAがまとめて学校に物を寄附するということを、ある程度それが制度化しているところもある。お祝い金ということが、私自身は、だから先ほど言ったように非常に疑問がありますけども、何らかの形で学校に貢献したいという方の思いをね、どうやって受けるのかっていった場合にね、そういうところもある。だから、そういうことの整合性というふうなことであるならばわかりますけども、お祝い金そのものを制度化するというふうな、もしそういうことであるならね、それは違うのではないかと思うので、つまり、出すことを義務づけられるような、それが前提となるようなものであればおかしいと思うので、それについてもう1回ちょっと確認をしたい。
 それと、フロッピーディスクの件ですけども、前回の委員会だったと思いますけども、未提出者がいたのでフロッピーで出せって言ったというふうな話がありました。その後の話で、市民の方から、いや、そうではないと。早目に出した人の分が紛失されたのだというふうな、全然事実関係が違うのではないかというふうな話がありました。それについて、再度説明があればお願いいたします。とりあえずお願いします。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(藤川雅志君)  まず1点目でございます。当事者の校長、副校長、当時のですね、校長、副校長に事情聴取してないんではないかという御指摘ですが、これにつきましては、もう調査をして、そしてそれを東京都の方に上げて、両者その事実を確認の上、そして処分も決まったということでございます。私ども、犯罪捜査とかそういうのをやっているわけではございません。これがどういうところに問題があったかというのは、我々行政を進める上で、どういうところを今後改善していかなきゃいけないかっていうことを調べるための検証と再発防止でございまして、この事件の中身については、もう3月の答えが出た段階で、一応終わって決着を見ている問題だというふうに、私どもは考えております。
 それから、お祝い金につきましては、制度化云々ということについては、今おっしゃったとおり、寄附のあり方等の制度化ということを考えておりまして、単純にお祝い金を復活しようとかという、そういうことを考えているわけではございませんので、それは御理解いただきたいと思います。ただですね、ちょっと私はどうかなと思ったのは、今までお祝い金を出され、あるいは、お祝い金を受け取られ、こういう形の中でやられていた学校ももちろんございます。それは先ほど調査したのかとおっしゃいましたけれども、それなりに調査はちゃんとしてますよ。ただ、それは学校長の範囲内の権限内で処分するものだという決まりがある以上、私どもがここで、あの学校はどうだ、この学校はどうだと、そういうことをお話するような場所じゃございませんのでしませんけれども。ただ、私がちょっとおかしいなと思ったのは、今までもお金がないとできないような地域関係はつくっていないということです。お祝い金を出された学校にしてもです。それから、出したり受け取ったりした学校にしてもです。お祝い金というものが確かに介在して、あったかもしれませんけれども、仮にお祝い金がなくても、人間関係をつくろうと努力しておりましたし、それがないから壊れるような人間関係だというふうには思っておりませんので、その辺はちょっと御認識を改めていただきたいなというふうに考えております。
 ただ、社会通念上ですね、日本の社会では、自分が飲食をしたり何かするときにお祝い金を持っていくっていうのは、ある程度常識とは言いませんが、そういう社会通念がございます。ですから、一定の許容される範囲があろうかと思います。その辺についてはですね、ある程度考慮をしないと、先ほどの裁判例に見るごとく、一定程度許される、そういう状況もございますので、その辺についてはしっかりと今後、また全体の、そういうお祝い金に対する考え方の大きな考え方、それから、三鷹の地域のあり方、そういうものをよく見ていきたいなと、そして検討していきたいなと考えております。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  私の方からは、期限つきの任用教員の期限前の勤務でございますけれども、実際にですね、被害の救済の申し出とかそういうのはないわけでありまして、また本人からもそういう申し出はないので、その仮定のお話ではちょっと現時点では答えられませんので、そのように御理解いただければと思います。
 それから、フロッピーディスクですけれども、これ、今、質問委員さんお話のあったような、おくれた教員に提出を求めたというような、今、お話がありましたけれども、今、委員会でお話をしたのではないかということもありましたが、私が委員会のですね、ことを議事録といいますか、議事録はまだ正式にないわけですけれども、その後のことを振り返っても、そのような発言をしたのかどうかちょっと確認できてないんですが、市民の会議でというお話をしたのは事実でございます。その中で、事故報告もこちらから出したものを読み返しておりますけれども、そのような記述はありません。私のその発言は、市民の会ではちょっと誤った情報を出してしまったということでございますけれども、そこのところはですね、いわゆるフロッピーの管理についての本質ではないところだというふうに受けとめております。要するに、どのような形態で求めたかは別にして、当時はフロッピーディスクで提出させること自体が、これが違反──違反といいますか、ルール違反ではありませんので、その後の管理がどうであったのか。そうしたところを再発防止に向けての検討をしていきたいと思っておりますし、そのように考えていただきたいなと思っているところでございます。


◯委員(野村羊子さん)  お祝い金がなくなれば、地域との関係が崩壊すると言ったのは私ではなくほかの委員ですので、今、部長がそのようなものではないと明言いただいたので、大変安心いたしました。それでですね、その辺はだから、きちっとこの後の別件でもありますので、寄附、あるいは学校と地域のつき合い方、お金の介在の仕方というものをきっちりと見ていただければというふうに思います。本当にせっかくいろんな思いでやってくださる方のね、こういうことで本当に傷つける気はないし、そのことでおかしくしてしまうということがないようにしていただきたいと私も思います。でも、あることで、やはりごちゃごちゃしてくるっていうことも起こり得る。飲食をするときにお金を出すっていうことは、逆に言えば、だから会費を出せばいい話で、給食を食べれば給食費を出す、お昼お弁当を出していただければお弁当代を出す、それが当たり前っていうかね、そういうことを普通にやってる学校もあるわけですから、そのようなつき合い方、公明正大なだれでもわかるやりやすいつき合い方というのを、きちっと学校の方から提示しながら地域とのつき合い方というのを再構築していただければなというふうに思います。
 そうですね、被害救済の申し立てがないということは、現実には、はい、表立って言っていらっしゃらないことは知っておりますが、思いとしてね、御本人が理解していなかった、当初ね、というふうな話も、やにも伺っておりますので、その辺きちっと対応していただければありがたいなとは思います。それで、最終的に具体的な対応をね、これから進められるというふうにあります。それについては、じゃあ今後は教育委員会の中で、そのプロジェクトみたいなのをつくられるのか、それともそうではなくて、通常業務の中でしていくのか、今後についてお伺いしたいと思います。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(藤川雅志君)  具体的な対応の部分につきましては、もう既にやっているものもございますし、それから、今後長い、ある程度それなりに時間をかけて制度的なものだとか、変えていかなきゃいけないものもございますし、それから、一回一回の段階でやっていかなきゃいけない問題もございます。例えば、研修のあり方だとか、それから、服務の遵守の問題だとか、それから、フロッピーの問題なんかも一部そういうのを手をつけて取り組んでいると思いますし、そういうようにすぐやるもの、それから、長期的なもの、いろいろございます。必要に応じて、例えば、公益通報制度とかそういうことになりますと、プロジェクトになるかどうかわかりませんけれども、本庁との絡みもございますし、市長部局との絡みもございますし、具体的にそれぞれの問題についてどういう防止策をつくっていくのかということは、プロジェクトチームの設置等も含めまして、ちょっと今の段階で、これについてそうやりますという明言できませんけれども、考えていきたいというふうに思っております。


◯委員(野村羊子さん)  1つはね、学校の中でも透明化を図るっていうことをね、しっかりと考えていただきたいと思います。つまり、校長、副校長の権限だけではなくて、ここにももちろんありますけども、関係教員のチェックを得るとかっていうふうなことですけども、お祝い金にしてもね、昔、例えば20年以上前に、三鷹でやはりお祝い金をもらっていたときには、収入が幾らあったか、何に幾ら使ったっていうのを、学校内の教職員でちゃんと報告があったということを聞いたことがあります。つまり、そうやって数人の一部の人たちだけで把握して動かしているのではなくて、オープンにしていく。予算についても、それぞれが担当者がね、これが欲しい、あれが欲しいっていったときに、じゃあこういうふうに予算配分、予算請求しましょうねということをオープンにしていって、ことしの予算、こうつきましたよと。でも、ことしここまで使いましたよ、じゃあ、うち、これやっぱり今欲しいからこっちをやろうよというふうなことがオープンにしていけば、お金の、じゃあこれ、ちょっとかえたいよね、じゃあそれ相談行こうねという話ももちろん出てくるわけですよね。勝手にやろうというふうにならないわけで、そういうことをね、いかにオープンに透明化するかっていうふうなところが非常に問題だと思うんですけども、そういうようなことを考えているのか、そういうことまでできるのかどうかっていうこと。学校の自浄作用をね、高めるというふうなね、こととして、もうちょっと何か考えていることがあるのかどうかというふうなことを。
 本当にそれで今回のことをなぜ防げなかったのか。なぜ防げなかったのか。似たようなことがって、この間、教育長に遺憾だと言われたことがありますが、本当にこういうことが、コンプライアンスの認識がって言ってますけども、やっても大丈夫と思わせる空気というのがなかったのか、そういうことをどういうふうにとらえたのか。そういうことをどうしようと思っているのかっていうことを、ぜひ教育長に一言お願いしたい。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  今、祝い金等を中心的に御質問がありましたけれど、申し上げておきたいのは、祝い金一般の取り扱いの問題と、それから、今回の事案の問題と、やっぱりちょっと次元が違います。今回は、やはり特異な事例といいますか、少なくとも祝い金として受け取ったとしても、校長個人にもらったものじゃないわけですよね。その認識が非常にいいかげんだったということですよ。そして、受け取ったとしても、それを公私混同をして、私的に自分の判断で使い方をしたと。だから不正なんですよ。そして、通常どこの学校だって、私も校長してたことありますけど、それをいただいたとしても、きちんと職員の皆さんに公表するんですよ、普通は。そして、これはこんなふうに皆さんのお菓子として配りましたとかね、お弁当代としてこういうふうになりましたとかという、そういうことをちゃんと説明をして、納得づくでもってね、やっているわけですよ。これが大部分であります。ですから、お祝い金一般について判例がどうとかということもありますけれど、少なくとも今回のこの事件はね、要するに、公私混同と、それから、透明性を欠いた、御指摘のとおりです。ですから、それをですね、再度確認をしていくという、そういうことをまずは、これは必要なことでありまして、それをやはりきちんと、今までも求めてきましたけれど、再度確認をしていきたいということと同時に、これからの祝い金一般についてどうあったらいいかということについては、もう少し議論を深めていく必要があるなというところでございます。
 ですから、今回のことにつきましては、やはり全体的に学校の経営管理が、率直に申し上げてずさんであったというふうに申し上げたいと思いますが、だからといって学校一般がそうだというふうに、そんなふうにお受け取りになっていらっしゃるとすれば、これは誤解でありますので。ただそんなふうに、ちょっと長くなりますけれど、それこそ夏目漱石の「坊ちゃん」なんか読んでもらうとわかりますけどね、もう明治以来から学校の文化といいますか、非常にアバウトですよね。そんな中で学校というのは何か特別に扱われてきたようなところで、蛮カラの先生やね、そういう人たちがむしろ慕われて、温情のある先生ということで尊敬もされていたようなところもありますけれど、しかし、社会で許されないことは学校の中でも許されないというのが今の時代ですから、その辺はきちんと、やはり再認識していく必要があるというふうに考えています。以上です。


◯委員(野村羊子さん)  お祝い金だけではなくて、予算、お金全体についてもお伺いしたつもりですが、人と人との関係においてね、アバウトであるということは大事だと思うんですよ。それはそうでなければ子どもたち育ちませんからね。そのこととお金の管理っていうのは、また違うだろうというふうには思います。その辺について、きちっとやっていただければっていうふうには思います。


◯委員長(緒方一郎君)  それでは、途中でございますが、若干トイレ休憩をとりたいと思います。25分まで休憩いたします。
                  午前11時17分 休憩



                  午前11時25分 再開
◯委員長(緒方一郎君)  それでは、委員会を再開いたします。


◯委員(森  徹君)  1つ質問の前にですね、資料、できればもう少し早目にいただければ、しっかり目を通してと思いまして、ひとつよろしくお願いいたします。ひとつ委員長の方からもお願いいたします。
 それで、この防止委員会の報告書をいただきまして、読ませていただいたんですが、13ページの最後に学識経験者、弁護士さんがいらっしゃいます。この弁護士さんの所属事務所というのはどこで、弁護活動の実績といいましょうか、こういう分野の専門家なのかもしれませんけれども、わかっていれば、まず最初に教えていただければというふうに思います。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  本件につきましては、前の委員会でもどこの所属なのかというのはお答えをしておりますけれども。くれたけ法律事務所の先生でございまして、この分野の御専門かというと、必ずしもそうでないというふうには思っております。この分野だと行政法とか、行政の関係なのかなと思いますけども。それでありましても、今回の例えば祝い金の法的性質のことでありますとか、弁護士の先生としての知見の中でいろいろな示唆をいただいたのかな、検討をいただいたのかなと考えているところでございます。


◯委員(森  徹君)  わかりました。それでは、8ページなんですが、再発防止に向けた方策の中で、民間団体からの助成金という、こういう文言がありますね。それで、最近の事例で、民間団体からの助成金があったもの、それから、その金額といいましょうか、金額の大きいところはどのぐらいの金額、助成金があるのか、これがわかればお答えいただければというふうに思います。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  民間団体からの助成金についての最近の事例ということですけれども、学校単位で助成を受けているところがあるのかもしれませんけれども、教育委員会としては、現時点で把握はしておりません。把握をしたものはございません。


◯委員(森  徹君)  ありませんというのは、実際に民間団体からの助成金と書いてあるけども、各学校は掌握しないけども、教育委員会としてもありませんというのは、ありませんという意味なんでしょうか。この助成金がなかったのか。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  ここにですね、再発防止の中に書いてある助成金というのは、こちらで把握をしているものでございます。金額としては、助成金としては10万円を南浦小学校が受けたというものでございます。


◯委員(森  徹君)  具体的には、いわゆるこの南浦との関係でこの文言があるというふうに理解すればよろしいんですね。その他、一般的にかなりあるということではなくて、その部分だというふうに理解していいんでしょうか。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  はい、御指摘のとおりでございます。


◯委員(森  徹君)  それでは、あと1点なんですが、自己申告書ですね。この、どこだったかな、3ページから4ページにかけてですが、「本件校長らが自己申告書の趣旨を十分に理解していなかったことに加え」とありますね、4ページにかけて。安易な考えをもって、また本件校長が心理的圧力を受けて云々かんぬんとなっているんですが、理解して、これを十分に趣旨を理解していなかったとここに書いてありますけども、本当にそうなんでしょうかね。これ、平成12年ですか、これが実際に導入されたのが。当時は当然校長先生やられてなかったと思うんですが、逆に自己申告書を提出する立場にあったと思うんです。だから、ここには趣旨を十分理解していなかったという、そういうことでやむを得ずここに至ったという流れなんですけども、ちょっとこの辺は分析といいましょうか、そうではないんではないかと。やはり御本人はそういうことを、まあ、校長としてはね、何年校長先生やられていて、これを何年間受け取ったかっていうことはありますけれども、御本人、教員としてこれが導入されてやってきてるので、その辺はこういう防止委員会のまとめというのは、ちょっと理解しにくいように思うんですけども、なぜこういうような形になったんでしょうか。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  御指摘のとおり、当該校長はですね、御自分でも自己申告出されたでしょうし、そうしたことを理解していなかったというところは、この自己申告書の持つ意味、先ほど指導課長からも答弁をさせていただきましたが、自己申告書の持つ意味について十分な理解をしていなかったと判断せざるを得ないと、そのようなことでございます。また、そこだけではなくて、その後の「提出の実績だけを報告しようとした安易な考え」というところでございますので、そのように御理解いただければと思います。


◯委員(森  徹君)  ちょっと、わかりましたというところまで納得できないんですが、それでは、一応そういう答弁があったというふうにして、ちょうど導入して10年以上、10年ですか、たっておりますよね。これが平成12年というそのときの時代背景もあったのかもしれません、ちょっと私、その辺しっかりと調べてないんですけども、この自己申告書の導入の背景といいましょうかね、それが導入されたときの背景と目的、これ、御答弁できる方がいればお願いいたします。


◯指導課長(松野泰一君)  それでは、その平成12年当時の導入の背景と目的ということでございますけれども、平成12年から導入されて11年目になるわけですが、当時はですね、やはりさまざまな教育課題が山積していた。例えば、いじめですとか不登校等、学校のそういったいろいろな課題がたくさんあったということで、それに対する教育職員がどのような取り組みをするかという、その役割は極めて重要だというようなことが言われておりました。さらにその後、教育課程等の見直しがあったことも含めて、教育職員の意識改革、それから、資質、能力の向上ということが非常に必要であると、このように言われております。したがって、そこで、自己申告書がそこから始まったというよりも、もっと大きな人事考課制度というものがそこで導入をされて、教育職員がさらに一層の能力開発をする。さらにそして、管理職としては、その人材育成をする。そのための人事考課制度というものがこのときに導入されたと、これが当時の背景になっております。以上でございます。


◯委員(森  徹君)  これ、ホームページでちょっと見せていただいた、自己申告書の記入をめぐってという中で、かなり細かく書くんですね。私、これ見て──これだけじゃないですけど、いろいろページ数が多いんですけども、ちょっと時間がなくて全部読み切れませんでした。そういう点で、やはりもう少しこれを早くいただければ、調べてそれなりに質問もさせていただきたいと思ったんですが、今後文教委員として、勉強しながらこの問題──この問題だけじゃなくて、学校の先生方の置かれている現状等も、やはりしっかりと理解をしていかなければいけないなというふうに思うんですが、自己申告は具体的な記述でと書いてありまして、目標達成のための具体的な手だて、内容等、いつまででどのように、どの程度と、数字等も用いて具体的に示しなさいというふうになってます。それでさらに、校長の経営方針に沿って、子どもたちの成長に結びつく自分自身の努力目標を設定しよう、こういう問題提起といいましょうか、やはり校長の経営方針に沿って教員が。それとその下には、校長が示す学校経営方針を受けて、自分としてどうするのか記入してくださいと。三鷹の教育ビジョンにも、校長のリーダーシップということがあります。
 それぞれ上に立つ方は当然責任者ですから、リーダーシップは求められるんですけども、やはりこの流れを見ると、やはり本来教育の現場にいる先生が、若い先生は別ですよ、新任の先生は別ですけども、一定の経験のある先生は、やはり教員間でいろいろ教育の内容を交流しながら、やはりみずからがよく現場を知っているわけですから、それに基づいていろいろカリキュラムといいましょうか、その具体化を、子どもたちにどういう教育が必要なのかっていうことが、本来ならそういうことをゆだねるっていうのが、教育現場は必要ではないだろうかと。しかし現実には、校長の経営の方針、校長が示す方針を受けて、かなり数字的な、数字を用いて具体的に書きなさいと。かなりこれは、やはりこういうやり方が教育の現場で本当に必要なんだろうか。逆に校長先生はこのことを、自分の教員自身からの提出していた、このことをわかっていてやむを得ずといいましょうか、こういうことに、服務規程の問題からすると違反するわけですけども、そういうことが起きたのかなと。やはりこの問題というのは、今回ここで、一応防止委員会でまとめを出したと。
 それから、今後の方向として、公益通報制度を導入することも検討と。こういう自己申告の記入を導入したと。そして、いろいろ問題が出たと。したがって、公益通報制度を導入するとか、神戸とか大阪とかやっているみたいですけども。しかし、学校の校長の経営方針に基づいて、自分の教育プログラムを書いていく。しかし、公益通報制度といっても、これはそういう問題があったときに通報するわけですよね。その解雇も含めて身分は保障されるとなっているんですけども、全体に学校の校長の方針に基づいて、通報制度ができても、なかなか言いにくいというものが出るんじゃないでしょうかね。したがって、この導入することも有効であると考えられるというふうに述べておりますけども、このまとめのあり方というのは、どうなんでしょうか。果たしてこれが有効打なのか。これはすべてとは言い切ってませんけどもね、やはりもっと民主的な運営っていうのが教育の現場に求められるんじゃないかと。自己申告のこの問題も、果たしてこれが今後とも必要なのかどうなのかということも含めて、お考えがあればお聞かせいただければというふうに思いますが。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(藤川雅志君)  公益通報の問題については、それがすべての解決策で結論というわけじゃございません。そういうことも必要ではないか。つまり、どういうことかっていうと、公益通報というのは別に自己申告だけじゃなくて、自律経営予算の使い方だとかすべてにわたって、中にはおかしいんじゃないかと思われた先生たちがいたとした場合に、それが言いづらい雰囲気が当時の学校にあったのかなというふうに推察した場合に、それを言っていただければ、教育委員会がもう少し早く動けるっていうようなこともできたでしょうというような意味で使っていますので、公益通報制度を自己申告の問題と直結していただきたいなというふうに思います。
 それから、自己申告につきましては、ここで問題なのは、自己申告を出さなくても、あるいは、校長の立場からいうと出させなくても、別に罰則規定はないんです。ないにもかかわらず、校長先生はヒアリングをした結果で自己申告を書いちゃった。つまり、教員が自分で書かなきゃいけないものを、校長先生が副校長に書き取らせて書いてしまったっていうことが問題になっているのでありまして、そこはしっかりとひとつ御理解をいただきたいと思います。
 それから、先ほどから自己申告のお話、目的や何かは指導課長からしましたけれども、我々市役所だって同じことをやっております。要するに、自己申告を書いて、そして、その先頭には、部長による各部の経営方針というのがありまして、それを踏まえて自分の自己申告を書いて、そして自分はこういう目的を持ってこの1年間取り組んでいきたいと。去年1年間はこういうような取り組みをしてきましたと。今後1年間はこういう取り組みをしていきたいと。将来的にはこういうキャリアを身につけていきたいと。そして、異動をしたいとか、そういう意思表示の場でもあります。ですから、三鷹市でも、要するに、組織が組織として目的を持って進むためには、全体としての方針に従って、そしてその中で、自分はどうしましょうかというような、こういう組み方をするのは、これはどこの世界でも同様ではないかというふうに考えております。


◯委員(森  徹君)  教育の現場とね、市役所の仕事とは、私は違うという理解なんですね。やはりもっとその辺はフリーにといいましょうか、教員一人一人の者にこういう申告を出させてチェックしていくということがいかがなのかと。日本の教育の中でも、これが導入されたのが平成12年ですから、そういう点では新しいわけですよね。だから、この間の起きたことで、こういうやり方についてどうなのかという質問だったんです。その辺で、教育長が小学校の教員、校長先生の経験があるわけですから、その経験からいって、どのようにこれをお考えになっているのか、ちょっと最後にお聞かせいただければというふうに思います。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  大変大事な御質問でございまして、この自己申告の制度ですけれども、確かに民間会社でも、役所でも、学校でも同じようにやっておりますけど、学校の方は、やはり基本的には、目標とかいろいろ申し上げましたけれど、資質の向上なんですね。やっぱりもっといい先生になってもらいたいがために、そういう制度を取り入れているんです。だけども、言外におっしゃっていますけれども、ちょっと細か過ぎるんじゃないかというふうなことも、確かに私も率直に申し上げて、そういう面は否めないわけでありますが、ただやはり若い先生だろうが、50代の定年近い先生だろうが、やっぱりいい先生になってもらいたいと。もう50過ぎたら勉強しなくていいとか、向上心なくなってもいいなんてことはないわけでありまして、むしろ、こんなことを言うと差しさわりがありますけれども、いろいろ担任の先生に対する苦情というのは、必ずしも若い先生だけじゃありませんで、むしろベテランの先生と言われる人たちが結構苦情がある。つまり、昔流の今までやってきたことだけで通そうとしたり、それから、今までの成功事例でもって物事をやっていくと。しかし、子どもはやっぱり変わってきますので、やはり状況に応じて指導のあり方も変わっていかなければならないわけで、そういう勉強もしてもらいたいということでありまして、ですから、あくまでもその教員を目的として、自己申告制度が組み立てられているわけですが、だからこそ罰則規定がないわけですよ。つまり、指導と説得で、本人納得づくでこの自分の仕事に対して目標を設定をして、そしてこういう手だてを組んで、そしていつまでにどの程度の仕事を仕上げるかということになるわけです。ですから、それは1年間を通してやっていきますので、加除訂正があったり、目標の設定が高過ぎたというんで少し低くしたりとかっていうこともあるので、書面に残しながら、それを加除訂正しながら1年間通していくわけですね。
 ですから、そんなことが非常に有効に活用されれば資質の向上につながっていくわけでありまして、本件の場合は、そういう趣旨をやはり十分理解してなかったんだろうというふうに推測されるのは、事実として御本人に対する説得とか指導とかということもなされたかとは思いますけれども、やはり自分で勝手に書いて出してしまったということでありますので、これはやはり逸脱しているわけでありますね。ですから、これは本来の趣旨に反しているわけであります。ですから、やはりあくまでもその人に対して、よりよい先生になってもらいたいというこの願い、愛情からの仕事であれば、やはりただ書面として出せばいいという、そういう発想じゃなくて、やはりあくまでも納得してもらえるような、そういうきめ細かい指導が必要だったということでありますが、その点、本当に残念でなりませんが、そういった経緯でございます。


◯委員(森  徹君)  時間も押しておりますから、これだけで。やはり自己申告書の趣旨が理解していない。あと、心理的圧力を受けてということも、その言葉のいろいろ議論された内容がこういう文言の表現になったんだろうと。もう少し具体的に、なぜこういう経過が心理的な影響になったのかということが、書けるのかどうなのかなんですけれども、この辺、逆にこういう自己申告書、これだけかなり細かいことを書かされているといいましょうか、まあ、私、教員の経験ありませんけども、何かこういうのを出すことが目的になって、ともかく出すと。形骸化でなければいいですよね。それよりもやはり、現場でいろいろ教育問題を議論すると。職員会議で、校長先生も含めて議論をして、自由闊達にやって、その中から学校全体の方向性をつくっていくというのが本来なんだろうと思うんですよね。ですから、東京都で、都教委でこういうものを出してきて、これでやっていくということは、私は果たしてこれが今後ともね、これで進んでいくのかなということもちょっと考えるところです。そういうことを考えると、やはり今、小・中一貫で、この前も、自分の学校の職員会議で議論するという時間がなかなか少なくて、小・中一貫ですからそちらで話すということも出てくるという点で、これは小・中一貫の話は次のあれなんですけれども、やはり職員会議というのは非常に大切じゃないかというふうに思いまして、その辺、私はこれを見て、やはりここの問題とこの趣旨が十分理解していなかったというのは、むしろ先生は理解をしていて、こういうことになったのかというふうにもちょっと思ったところなんです。何か御答弁があればですけども、以上です。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  大事な御指摘でありまして、今、校長先生が、やはり管理者、管理職としてのあり方も求められておりますけど、それ以前に教育者として、やはりしっかりとした考えと実践も積んでもらいたいというふうに思っているわけです。ですから、そういう意味では、教育者として先生方と一緒に話し合いながら取り組んでいくという、そういう場面を多くつくらずに、自分は高みにいて管理監督だけして、指示だけでもって教育をつくっていくという、もしそういうことがあれば、やはりこれは非常に残念なことでありまして、私どもは、やはり校長先生は立派な教育者であるという前提のもとに、その上での管理職、学校経営をぜひやってもらいたいというふうなことであります。同感でございます。


◯委員(白鳥 孝君)  お昼までもう少し時間がございますので、しばらくお願いします。今回の件は、本当に不穏当な校長先生からの始まりで残念なことなんですけれども、一応読まさせていただいて、文章化なって、今、森委員の方からもお話がございまして、これが本当に実行のためにできるのかなっていうこともございました。私はまた個人的にも違うんですけれども、日本の行政っていうのは、こういうふうにすぐに文章化して、要するに、日本の行政ってすべてだめから始まるんですね。役所へ入ると上司から、これはだめだ、あれはだめだっていうふうなことで教えられてしまう。で、萎縮をしてしまう。教育もそういった現場になりはしないかなというところが、私の一番心配なところでございまして、先ほど、自由闊達な、そして何ていうんですか、いろんな先生がいてしかりでございまして、それが本来の教育のあり方ではないかなというふうに思います。
 きょう、朝テレビを見ておりましたらね、多分スウェーデンだと思うんですけれども、幼稚園で園舎とか校舎がないんですね。自然の中で、その中で虫を見つけてどうのこうの、そして植物で食べられる植物とかっていうのを子どもたちに教えている。多分、雨の日はどこかの施設を使うんでしょうけれども、日本の場合、絶対そういうことは許されない。まず許認可ができないでしょうね、まず校舎がないというか、園舎がない。そういったことで、日本とまた随分違うんだな、そんなことも改めて思い知らされたんですけれども、日本がどうしてもこうやって、何かあるとすぐに文章化して、あれはだめだ、これはだめだということになって、まずそういう意味では、教育の現場が本当は萎縮してしまってはいけないかなというふうに思っております。
 一番大事なのは、今回の事例なんですけれども、教育現場と保護者、もちろん生徒もいますけれども、それが一体となってやっていかなければいけない問題。それをすべて、金太郎あめじゃないんですけれども、切れば同じような学校にしてしまうというんじゃなくて、やっぱり地域主権じゃないんですけれども、学園ってせっかくつくった意味合いもございますので、その辺どういうふうにこれから対応していくのかな。こういうふうな文章をつくって、全部これを配付して、学園の中で金太郎あめにしてしまってはいけないかなというふうに思うので、その辺のところの対応というか対処、また、そういった説明を、やはり先ほども言ったように、だめで始まってしまってはいけないかなという、現場にしてはいけないかなということがございます。せっかく小・中一貫校の中で、そういう意味で地域の目的、目標があってつくった学園でございますでしょうから、そういう意味で、ちょっと教育長もそういったことで、何らかの御説明をお願いしたい。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  ただいまの御質問、大変共感を持ってお伺いいたしました。よく昔から、あつものに懲りてなますを吹くという言葉がありますけれど、こういった不祥事が発生しますと、いや、私どもとしては簡単なんですよ。細かく管理規則を決めてびしっと締めてしまえば、それはそういったことは起きないだろうということで市民の方も安心なさるかもしれませんが、しかし、それではおっしゃるように、教育は萎縮してしまうということでありまして、ですから、幾らコンプライアンスの問題であったとしても、これをきちんと管理強化で一人一人の先生のことまでびしっとやるというのは、これはやっぱり教育になじまないというように思いますね。ですから、これはあくまでも基本的な方向性を示したものということでお話申し上げましたが、しかし、こういうものをもとにしながら、やはり学校の現場、同時に関係方面と、やはり話をきちんと詰めていく中で、具体的に一つ一つ手だてを打っていきたいというふうに考えておりますので、学校の現場が逆に活力を失って、非常に暑苦しい、うっとうしい、そういうような状況にならないようなこと、十分配慮していきたいというふうに考えております。


◯委員(白鳥 孝君)  ぜひそういう意味で、文章は文章で、また教育長は教育長なりに、教育委員会の中で訴えをしていただき、また保護者にもそういう説明をぜひして、保護者だけではございません。現場の人たちにもお願いをして、先生たちも素の先生をつくっていただく。要するに、蛮カラなら蛮カラの先生でもいいのではないかなというふうに思います。そういう意味では、ぜひそういった現場にしていただければなと。それで、目的と目標があって、その中ですばらしい学園ができるんではないかなというふうに思いますので、地域と一体となった学園にしていただきたいなというふうに思っています。そういう意味で、私学との関係もございまして、私学っていうのは意外とそういった目標と目的がきちんとしていて、その中で子どもも、そこに保護者は入れるんですけれども、これが何ていうんですか金太郎あめ、先ほども言うように、画一した学園をつくってしまったら、そこにはせっかく公共の学校なのに入れたくない、私は私学の方に入れたいということが出てきちゃうものですから、ぜひですね、私学よりすばらしい公共の学校だというふうなことを、改めて先生にもお伝えをし、またそういった努力をしていただければありがたいかなというふうに思います。教育長、その辺のところをちょっと何かありましたら。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  今まで、国の方も学習指導要領が法的拘束力ありということで、非常に固い指導があったわけでありますが、今は非常に大綱的な基準ということで、非常に柔軟性を持って公立学校に対しても臨んでおりますし、またやっぱり地方分権、地方主権という中で、やっぱり教育も学校も主体性、自律性を持って教育活動をしなきゃならないという、こういう時代に入ってきているわけでありまして、そういうためにも7つの学園が、私ども、同じように金太郎あめ的に、おっしゃるように同じようなことをやっているのでは公立学校、これから未来はありません。ですから、これからはやはり7つの学園が切磋琢磨をして、そしてそれぞれの特色でもって競うという、そういうふうな公立学校にしていきたいというふうに考えております。


◯委員長(緒方一郎君)  以上で、項目アについては終了いたします。
 イ以降につきましては、午後1時から再開させていただきます。ありがとうございました。
 休憩いたします。
                  午前11時58分 休憩



                  午後0時59分 再開
◯委員長(緒方一郎君)  それでは、委員会を再開いたします。
 項目イからエの説明を求めます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(藤川雅志君)  それでは、引き続きよろしくお願いいたします。
 この後、お手元の資料に基づきまして、指導課及び学務課より、計3件の報告をいたさせていただきますけれども、その前に私の方から簡単に、ちょっと1点御報告がございます。前回の本委員会で、教育委員会の平成22年度基本方針と事業計画について御報告をして、その中で、三鷹市教育ビジョンの見直しに関しまして、新たに教育・子育て研究所を設置し、研究を進める旨御報告したところでございます。その後、組織整備に向けました準備作業や学識経験者の人選等を進めまして、ようやく研究所の立ち上げと、教育ビジョンの見直しに関する研究会設置の方向性が固まりまして、現在、最終的な調整及び決裁処理等を行っている最中でございます。6月17日には、第1回の研究会の開催も予定されているところではございますけれども、ちょっと詳細、まだ固まり切っていないところもございますので、次回の委員会で具体的に御報告をさせていただきたいというふうに考えております。
 それでは、以下、資料に基づきまして、各担当から説明をいたさせますので、よろしくお願いいたします。


◯教育施策担当課長(海老澤博行君)  それでは、平成21年度三鷹市立小・中一貫教育校全7学園の活動概要、資料2について御説明をさせていただきます。資料2をごらんいただきたいと思います。平成21年度に、三鷹市立小・中学校全22校が、小・中一貫教育校7学園として開園いたしました。その評価・検証については、平成21年度から、各学園のコミュニティ・スクール委員会が実施することになりました。各コミュニティ・スクール委員会が実施した評価・検証に基づき、各学園の活動について、平成21年度三鷹市立小・中一貫教育校全7学園の活動概要として一覧表にまとめましたので、御説明をさせていただきます。また、各コミュニティ・スクール委員会が実施しました評価・検証、「平成21年度三鷹市立小・中一貫教育校全7学園における評価(検証)報告」を、参考資料として御配付しています。それでは、説明をさせていただきます。
 表をごらんいただきたいと思います。左から学園名、開設年月、学園長、学園を構成する小・中学校については、ごらんのとおりでございます。学園の運営に参画、学校教育等へ参画するコミュニティ・スクール委員は非常勤特別職で定員30人ですが、それぞれの学園にそれぞれの委員数が任命されています。コミュニティ・スクール委員会には、それぞれ部会が設置されて活動を行っております。例えば、連雀学園を例にすれば、サポート部会は、保護者、地域による学園の支援、ボランティア活動等、地域行事部会は、各地域での行事の充実と、他校行事への参加協力。健全育成部会は、あいさつ運動などの学校とともに行う健全育成活動。評価部会は、教育活動全般、学校関係者評価の実施と、次年度の重点指導の提案などが主な活動内容です。コミュニティ・スクール委員会全体会の開催状況は、ごらんのとおりでございます。
 各学園の活動概要と課題についてですが、にしみたか学園が開園4年目、鷹南が7カ月を経過しました。7学園ともに、保護者や地域の皆さん、教職員が協働して活動を続けてきました。小・中一貫教育の面で小・中の連携が進み、相互乗り入れ授業や交流活動などの実施について児童・生徒の評価は高く、コミュニティ・スクールの運営においても、学園との連携、協働も順調に進んでいます。そして、それぞれ課題解決に取り組み、よりよい学園を目指し、一歩一歩ですが着実に前進しているところでございます。内容は、ごらんいただきたいと思います。説明は以上のとおりでございます。


◯学務課長(内野時男君)  それでは、私の方からは、平成21年度三鷹市における幼稚園・保育園と小学校の連携推進事業について報告いたします。このグリーンの表紙のついているものですね。ページ、最初あけていただきまして、1ページ、はじめにと書いてございます。経過ですけれども、三鷹市の幼稚園・保育園と小学校の連携事業は、平成19年度から、いわゆる小1プロブレムの解消ということで、つまり、就学前の幼稚園や保育園等の生活習慣と、小学校入って1年生との生活習慣の大きな変化による戸惑いや不安から、学習に集中できなくなるというふうなこともありますので、保育所や幼稚園等と学校が連携して、お互いの実態や指導方法の理解を深めることで、子ども一人一人がこうした生活の変化に対応して、その後の教育において円滑に学校生活が送れるようにということで行っているものでございます。このための連携事業の取り組みを平成19年度から始めまして、平成19年度は15の小学校のうち、3つの小学校区において開始しました。平成20年度には8つの小学校区、平成21年度には11の小学校区に拡大して、順次取り組んでまいりました。平成23年度の本格実施に向けまして、平成22年度、今年度ですけれども、15のすべての小学校で実施しています。
 それでは、はじめにのところは、今言ったような経過でございます。大きな2の、本年度の事業概要でございますけれども、これは3ページをちょっとあけていただきまして、3ページからの大きなIV、幼稚園・保育園と小学校との具体的連携、そして7ページのVのその他、これの概要説明になっておりますので、3ページから説明させていただきます。
 3ページの最初のIVの1ということで、子どもに対する事業ということでございますけれども、学校体験・学校行事への参加・異年齢児との交流事業として運動会への参加のほか、3年生の総合授業に、園児との交流を取り込んだ授業を実施したところもございます。続きまして、4ページの学校給食体験でございます。こちらでは7校で、平成21年度も実施いたしました。非常に好評なところでございます。次の4ページの下の2の保護者に対する事業ということでございますけれども、こちらの方では学校公開・行事の案内、そして5ページの方に行きまして、就学に向けた説明会。この説明会なんですけれども、平成21年度は幼稚園や保育園の個別の説明会のほかに、全体説明会を土曜日に実施いたしました。子どもを連れての参加、それから、両親そろっての参加もありまして好評でございました。個別説明会は7つの園から希望があったんですけれども、インフルエンザの例の影響で、4園が残念ながら中止になってしまったということでございます。また、この説明会の中では、親学講座なども案内しているというところでございます。続きまして、6ページ、3の教員・保育士に対する事業ということでございますけれども、こちらの方は教諭・保育士の相互交流、相互の見学会などですね。それから、教諭・保育士の懇談、学校便り・園便り等の交換。それから、研修ですけれども、こちらの研修には、総合教育相談室が夏休みに教員向けに行っている研修にも参加を呼びかけて、参加がございました。これらの情報交換の中で、平成22年度に予定している入学前後の生活習慣の連携プログラムづくりなども検討を行いました。
 7ページ、その他でございます。学童保育所とも連携を図りまして、学童保育所は、学校の始まる前の4月1日から保育を開始いたしますので、これまでは連携がなかったものですから、この幼・保・小の連携を始めまして事前に連携することで、不安の解消に有意義だったという声がありました。また、認証保育園にも事業の案内を行っているところでございまして、今年度も情報提供だけでなく、事業の説明や参加も呼びかけていく予定でございます。3年を経過して、連携が定着しつつあります。平成22年度も新たな地区での取り組みを実施します。お互いの日程調整などでちょっと工夫を要するところはありますけれども、連携と交流を深めて、入学前後の移行が子どもにとって円滑にいくように、こちらの方も努めていきたいと思っております。私の方からは以上です。


◯指導課長(松野泰一君)  私からは、平成23年度使用教科用図書採択の手順についてお話をさせていただきます。資料4をごらんください。資料4は、平成23年度使用教科用図書採択、つまり、教科書採択の手順について、その順序を示したものでございます。平成23年度の使用教科書、小学校が平成23年度以降及び平成23年度の教育支援学級用の教科書採択ということで、一番右下に教育委員会(臨時会)という枠がございますが、この8月18日、教育委員会の臨時会において、教育委員の皆様に教科書の採択をしていただくということになり、それを8月末までに東京都教育委員会に採択結果の報告をするということになっております。それに向かうために、教科書の選定資料作成委員会というものを設けまして、その選定資料作成委員会の下部組織として、小学校教科書調査研究部というものがございます。これは9教科、小学校の9教科のそれぞれの教科ごとに調査研究部と、教科書の、それぞれの教科書の特徴について資料を調査研究すると。その結果を、先ほどの選定資料作成委員会に報告をいたします。その選定資料作成委員会から、今度は教育委員会の方にその選定資料の内容の説明をしていただく。そして、先ほど申し上げた右下の8月18日の教育委員会臨時会にそれをかけると、このような流れで教科書採択が進んでいくという、その手順を示したものでございます。
 現在、ちょうどこの真ん中の下のあたりですね、小学校教科書調査研究部(各教科ごとに開催)というところで、それぞれ9教科の教科書について、各部会が教科書の調査研究を進めているというところでございます。私からは以上です。


◯委員長(緒方一郎君)  それでは、質疑に入りたいと思います。


◯委員(赤松大一君)  よろしくお願いいたします。まず、小・中一貫教育校の報告書、ああ、済みません、検証報告についてでございますが、こちらの参考資料を拝見いたしました。まず、今回の検証について、1ページ目に、項目は以下のとおりということで(1)、(2)、(3)、(4)、(5)とうたっておりますが、この中で、不登校、学校不適応等にかかわる児童・生徒の指導支援についてという検証項目がございますが、各学園の、それぞれ拝見いたしますと、要は支援学級等に関しての検証・報告がされてるところとされてないところ、またされてるところに関しましても、今後のなかなか今、進んでいないというような内容の報告等がございましたが、小・中一貫という観点からしますと、やはりこれ、なかなか自分の小学校から中学校に上がるときに、そのまま自分の学園に行かれないという課題も、今、市内でありますので、なかなかその辺に関して、小・中一貫教育の検証というのは難しいのかなと思いますが、しかし、各学園においてのやはり取り組みというものは、しっかりと検証していかなければならないと思いますが、その辺に関して、今、どのような形で検証をされて、今回されたのかということをお聞きいたしたいと思います。
 続きまして、幼・保・小の連携でございますが、これに関して、8ページにございます認証保育園との連携でございますが、これは今回、5歳児在籍がなかったためということでございましたが、これはじゃあ、そうしますと逆に、当該の5歳児が在籍した場合には、やはり認証もしっかりと連携されていくのかということを1点お聞きしたいと思います。また、支援教育に関連することでもございますが、やはり発達障がい等に関しての気づきというのは、こういう集団の中での生活の中で気づくことが多々ありますが、特にまたそういう保育園から今度、小学校に上がるときの新しい環境に変わったときに、そういうところが発見されるという事例もあるかと思いますが、今、ハピネスが具体的に幼稚園・保育園に巡回の指導で回っていただいて、保育士さん等に関しても指導と、また現場の相談に乗っていただいておりますが、やはりこういう幼・保・小連携の、具体的に子どもたちが小学校のそういう給食等の中での集団の行動をするときに、やはり気づき、今まで気づかなかったことを気づくという点もあるかと思いますので、その辺の要は連携が必要ではないかと思いますが、その辺の御検討をされていらっしゃるのか、お聞きさせていただきたいと思います。また、同じく2ページにございますが、教育支援に関してのいろいろな講座を、幼稚園・保育園の方にも連絡というふうに、こちらありますけれども、この保育園というのは、認可、認証関係なしでこういう連絡はしっかりされているのかという点をお聞きしたいと思います。
 最後に、教科書の選定でございますが、今回私も一般質問させていただきましたデイジー教科書の件でございますが、この採択の手順の中で、どの段階でデイジー教科書の検討をされていかれるのかということを1点。なかなかデイジー教科書、実はすべての教科書が資料になっているかということになりませんので、やはり教科書を選定されてから検討をされるのか、また可能性として、デイジー教科書を考えた上で教科書選定をされていくのかという点があればお聞かせいただければと思います。以上でございます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(藤川雅志君)  小・中一貫の評価ということと、支援学級の関係で御質問がございました。実は、この7学園の検証というのは、よく出てきたなと。半年前にやったところもありますんで。まあ、私どもとしては、これ、完璧じゃないです、はっきりいいまして。これから形を整えていこうかなと思っておりますが。というのは、今言われたような支援学級の問題だとか、そういうものがきちっと盛り込まれているとは必ずしも言い難いという面がございます。ただ、支援学級について申しますと、御案内のとおり、各中学校に支援、学校区ごとに支援学級があるわけじゃございませんで、それぞれいわゆる区割りが、この7学園とは違う学区になってございます。ですから、この報告書にはなかなか載りにくいという面がございます、1つはですね。それとは別に、各それぞれ、そうはいっても小・中の理念で、支援学級の方も展開してまいろうという問題意識でやっておりますので、日々お互いの取り組みの中では、小学校、中学校の教員同士が連携をしたり何かする形をしておりまして、その中で反省もし、それなりの検証もしということをやっておりますけれども、まだこういう形でまとまってきていないということを御理解いただければなというふうに思います。
 それから、デイジー図書の関係については、教科書が採択した後で、それの採用も含めて検討していくということでございますので、よろしくお願いします。


◯学務課長(内野時男君)  それでは、部長の答弁にちょっと補足させていただきまして、今、部長が御説明したとおりなんですけれども、まだ今こちらの方では、教育支援の面でも小・中一貫が9年間通してできるようにということで、そちらを目指しております。来年度、第七中学校に教育支援学級が開設されますので、そちらの方で大分これで小・中一貫のめども立ってまいりました。まだ残る1カ所が、まだありますので、こちらの方も何とか工夫して、そういうふうな支援学級での、支援教育での小・中一貫ができるように、今後目指していきたいというふうに思っております。
 次に、幼・保・小の連携の関係で、認証保育園との連携のことについて御質問がございました。昨年度はですね、こちらの把握した中では、年長、5歳になる方がいらっしゃらなかったということですが、先ほど言ったような講座の御案内ですとか、これは案内は差し上げております。今年度なんですけれども、認証保育園の中に5歳児がいる認証保育園というのが把握しておりますので、こちらの方には御説明にも直接行きたいと思っております。また、5歳児がいなくても、今後認証保育園の方にも学校行事への案内などもしていってまいりたいというふうに思っております。あと、発達障がいなどの関係で、新しく小学校に入ってからも発見される場合もあるかもしれないということですので、こちらの方は教員の方に、発達障がいについての研修などを行っておりまして、こちらの方でより気づきがしやすいようにということの、何ていうんでしょうか、事業として行っていきたいというふうに思っております。
 また、この幼・保・小連携事業は、教育支援とは直接はかかわりはございません。発達障がいがあるとか、そういうお子さんを対象にしているということではなくて、通常にいらっしゃるお子さんが、幼稚園・保育園での生活習慣と、小学校に入ってからの生活習慣では大分違うところがあります。建物の大きさ1つとってもそうなんですけれども、そういうところからくる不安定さでちょっとなじめないというところが、その後の勉強の方にも集中ができないというところがありますので、それは事前に小学校と幼稚園・保育園でよく情報交換することによって解消できる部分が多うございますので、そういうことをねらいとしていることが中心でございます。ただ、発達障がいなどについては、これも平成20年度から就学支援シートを採用しておりますので、こちらの方、それからあと、ハピネスなどとも連携して、これは引き続き行っていきたいというふうに思っております。以上です。


◯委員(赤松大一君)  ありがとうございました。1点、今、内野課長から御答弁いただきました点でございますが、各担当の先生等のスキルというか、技術というか、発見能力の向上も当然大事なところでございますが、やはりそういう場に、専門家の方に例えば来ていただいて、その行動を見ながら、どうしても保育園等では気づかなかったところに、実は給食とか、実際に連携事業の中で、そこで例えば、発見するチャンスだと1つは思うんですが、その中で、そういう場に当然当該の幼稚園、保育園の先生、また学校の先生と保護者等が参加しているかと思うんですが、そこにもう1枚、そういう専門家の方に来ていただいて、行動を見ていただいて、問題なければ全然いいんですが、その中で、例えば少しでもちょっと気づきがある場合、ちょっと気になるお子さんとか出た場合に、そこでまた早期発見に1つつながると思うんですが、その辺の御配慮というかそういう取り組み、所管というか、いろんなくくりがあるかと思うんですが、やはり1つのチャンスでございますので、そのチャンスをいかにうまく使っていくかが大事だと思うんですが、その辺のお考えをちょっとお聞きしたいと思います。


◯学務課長(内野時男君)  小学校1年のとき、何かと環境の変化でいろいろ不安のある面もあるかと思います。三鷹市の方では、巡回発達相談を早くから採用しておりまして、各学校に専門の相談員を派遣してございます。特に1学期中については、小学校1年生をよく見るようにということで派遣をしておりますので、そちらの方の担任との連携で、発見なども早く的確にできるのではないかなというふうに思っております。


◯委員(赤松大一君)  ありがとうございました。しっかりと既に三鷹、早目に巡回相談も既にしていただいておりますので、早期発見等もあるかと思うんですが、やはりその可能性として、また御提案申し上げた点、また御検討いただければと思っております。また、教育支援学級の件でございますが、やはり教育支援学級でも小・中一貫教育って大事なくくりでもございますし、その辺で連携が非常に難しいところでもございますが、でもここは本当に大事なところでもございますので、より丁寧に御対応していただければと思っております。
 また、デイジー教科書でもございますが、先ほど質問させていただいたとおり、採択していただいた教科書が、デイジー資料があればそのまま導入等もあると思うんですが、やはりその辺が今後の大きなデイジー資料作成の課題でもありますが、その辺も踏まえていろいろ可能性を検討いただければと思っておりますので、どうかよろしくお願いいたします。以上で質問を終わります。


◯委員(浦野英樹君)  よろしくお願いいたします。まず、小・中一貫の方なんですけども、私も資料を非常に興味深く拝見させていただきまして、そこで感じたんですけども、この資料は学園別にまとめられてますけども、項目別ですね。例えば、学園運営で、それぞれの学園でどういった工夫をしているのかだとか、例えば、乗り入れ授業が各学園どういう状況で、評価がどうなのか。あと、各学園で特色のある独自の授業を行っているのはあるんですけども、どういう独自の特色ある授業を行っているのかというのは、逆に項目別にまとまっている資料があれば非常にわかりやすいのかなというのと、やはり自分の学園の活動を、こうやって検証していく検証作業を通じて内容を改善、よくしていくということはもちろんですけど、項目別にまとまっていたら、非常に他の学園の事例も参考にしやすいのかなと思うんですが、そういった資料があるのかもしれませんけども、そういうのをもっと関係者が見れるようにしてはどうかと思うんですが、御意見聞かせてください。
 あと、幼・保・小の方について質問です。やはりこの事業というのは、まず1つは子どもが新しい小学校という環境に行って早くなれるために、少しでも学校を体験するというのは非常に大きなことだと思いますし、また学校の先生が、やはり入学前から問題があれば把握できるようなきっかけにもなるということにもなるのかなと。6ページの教諭・保育士に対する事業で、引き継ぎ会を行ったりだとか、教諭・保育士の懇談の機会が設けられているんですけども、こういった機会というのは、もっともっと拡大していってよいのかなと思うんですが、一方で、やはり時間的な制約等、課題も多いのかなと思うんですが、そのあたりの、現時点でこういった現場の小学校と幼稚園・保育園の指導員の方、保育士の方が懇談する機会はどれぐらいの頻度で行われているのかということと、現時点での課題等があれば教えてください。以上です。お願いします。


◯教育施策担当課長(海老澤博行君)  委員の御質問にお答えします。項目別に比較できる資料の作成についての考え方ということで御質問をいただきました。この検証につきましては、各学園の運営についての検証という形になっております。ですから、各学園の教職員や児童・生徒、保護者、それから地域住民等に対するアンケート、あるいはヒアリング結果をもとに作成しているもの、あるいは、各学園における学力状況調査等、そういった調査結果をもとにして作成しておりますので、各学園の運営についての検証ということで御理解をいただきたいと思います。


◯学務課長(内野時男君)  幼・保・小の連携のところで、教諭・保育士との交流ということで御質問をいただきました。もっと交流できないかということでございます。課題から先に言いますと、やはり確かに、特に小学校の先生はなかなか時間の都合ということは確かにございます。そこで工夫として、夏休み中に保育園・幼稚園などにちょっと行ってもらいまして、建屋の、園児がいなくても、施設の実態をよく知る。小学校との違いとか、ああ、こんな設備で使ってるんだ、そういうような単純なもののことの理解も、意外に小学校の先生ではわかって理解できていないところもありますので、そんなようなことをやっているところはあります。あと、各小学校ごとに平成21年度は11の小学校区で事業を行ったと説明いたしましたけれども、ここの各小学校で、必ず年に3回は地区連絡会を設けておりまして、この場には必ず該当する小学校、保育園、幼稚園の担当者が出ております。また、給食の事業など、体験事業などやるときには、これは必ず打ち合わせが必要ですので、その事業の都度打ち合わせなどは行っているというところでございます。私の方からは。


◯委員長(緒方一郎君)  浦野さん、今の海老澤さんの回答の角度でよかったですか。


◯委員(浦野英樹君)  まず、幼・保・小についてはわかりました。確かに時間的な制約というのは私もあるのかなと思うんですけども、ただ、長い目で見れば、逆に例えば課題を抱えた子どもがいて、その子どものことについて早い段階から知識を持っておくっていうことは、小学校に入ってから、また一から対応するのと比べたら、やっぱり時間も短くできる要素もあるのかなと。そういう角度からも、ぜひ検討していただきたいなと思います。というわけで、よろしくお願いします。これは要望です。ぜひそういう視点からもちょっと検討していただきたいと思いますので、逆にちょっと何か御意見あれば聞かせてください。
 あと、小・中一貫の方で、そのとおりだと思うんですけども、であるんならば、せっかくこれだけ各学校で検証しているんであれば、それを例えばもっと全市的に展開しているということは、要は全市的に展開しているメリットというのは、もちろん自分の学園について検証して、それを改善していくということもそうなんだけど、ほかの学校で起きている事例で参考にしたり、問題が起きたら、それを問題が起きないようにしたりとかそういうメリットもあるわけで、そういった意味で、自分の学校じゃない、自分の学園でないところでも参考にしやすいようにこういったものをまとめてデータベース化して、情報提供していくっていうことも必要なのではないでしょうかという意味で質問させていただいたんですが、こういった各学園から上がってきたものをまとめて関係者が実際に参考にすることができるようにしていくことについて、再度お願いいたします。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(藤川雅志君)  今、委員さんが御質問になったのと、私も同じことを感じまして、異動したての課長に命じて、いろいろとやるようにということで指示しまして、ゴールデンウイークも出てきていろいろやって取り組んだところでございます。いろいろやった結果、いろいろやったんですけれども、途中経過は報告を省きまして、1枚、7学園の区分けがわかるようにまとめたのが一応、とりあえずことしのこれが一応終着点だっていうふうに御理解をいただきたいと思います。それで特に学園の活動概要の方は、小・中一貫の乗り入れ授業なんかを中心に、それから、コミュニティ・スクールはどうなってるかっていうことを中心にまとめておりまして、7学園がそれなりに比較できるような形になってるところでございます。
 何が難しかったかといいますと、まず、現データが一応こういう視点で評価してくださいっていうことに、各学園でみんな年度の途中で指示を出して、出してもらったんですけれども、まず評価をする視点が、各学園で自分たちのいいところを見せよう、自分たちの課題を見せよう、いや、実績の事実だけ載せようとかっていうふうに、いろいろばらばらなんです。それを一通りまとめても、各学園のそのまま並べかえても比較がよく出ないと。それをまた市の教育委員会の方で勝手に変えちゃいますと、皆さんがやった評価のぬくもりというか、何かそういうものが出てこないということで、いろいろしたあげく、苦労したあげく、今回はこういうデータになってございます。これは少しお時間いただいて、私どもも同じような問題意識を考えておりますので、少しずつ少しずつ改良を加えて、7学園の成果がきちっと見れるように、しかも客観的にですね。主観的に聞いたら、みんなおれのところ、こんないいことをやってる、あんないいことをやってると出てきちゃいますけど、それが客観的に区分けして見れるように努力していきたいと。今後、検討しながら努力していきたいと思いますので、そういう目でちょっと今回は御理解いただければなと思います。


◯学務課長(内野時男君)  幼・保・小の連携の関係で、より先生と保育士などとの交流をということでございますが、この幼・保・小の連携でございますけれども、別に課題を持っている子についてということが中心ではございませんで、課題あるなしにかかわらず、生活習慣の違いからくる小学校1年に入ってからの戸惑いからくる不安定さ、小1プロブレムとよく言っておりますけれども、それについての取り組みです。例えば、幼稚園や保育園ですと、着がえも何も座ったままでやりますけれども、小学校に行きますと、それは靴の脱ぎ着から全部立ったまま。それから、教室で机に座るということも幼稚園・保育園ではございませんので、そういうことを事前に体験しておいていただいて、少しでも不安を解消しておいていただくというものがねらいでございます。ただ、教員・保育士との交流の中で、確かにそういう子どものお話も出たりしますので、こんなふうな対応をしていただけると助かりますなんていうお話はやっぱり出てくるかと思いますので、その方も貴重な情報になると思いますので、それは引き続き行っていきたいというふうに思っております。


◯委員(浦野英樹君)  ありがとうございます。わかりました。今回、まず小・中一貫については、今回全学園のデータが出てきたのが、今回初めてですので、本当にお疲れさまでございます。やはりこういったデータをもとに、もうちょっとこういった、例えば新しく何かをしようとしているときに、こういった事例がほかにないのかなと、どうだったのかなといろいろ出てくると思いますので、ぜひそういった現場の議論の中で、こういった資料が欲しいな、データがあればいいなといったときにぱっと出せるような体制を、これから少しずつですが進めていっていただきたいなと思います。
 幼・保・小の方は、私も例として課題のある子どもという話をさせていただきましたけども、ぜひ工夫をしていただいて、時間的に大変だと思いますけど、長い目で見れば、それが結果的にむだな時間ではないんだ、有意義な時間なんだということで時間をつくっていただく努力というのを、これからもしていただきたいなと思います。以上です。終わります。


◯委員(野村羊子さん)  それでは、1つずつ質問させていただきたいと思います。最初に小・中一貫教育校の、本当にデータというか、それぞれ書き方がその学校らしさになるのかなと思いながら、この資料を拝見させていただきました。それで、一覧表にまとめていただいてますけども、やはりね、例えば課題として、共通に挙げられている課題っていうふうなものが幾つか見られると思うんですね、全校ではなくってもね。それについて、今後どう取り組むのかっていうふうなことが、今後のそれぞれ改善点というのもわざわざ皆さん一生懸命書いていらっしゃるけども、それこそ全体の資料を集めたっていうことはね、それぞれ共通の課題について、どういう方向性で考えていこうかみたいなね、ことを、また全体で考えるっていうふうなことになるんじゃないかと思うんですね。1つは、研究授業のあり方についてと、相互乗り入れ授業ですね。研究授業、全学園、全校でやってますけども、本当に教員にとって力になる研究授業になり得ているのかっていうふうなことで、課題設定とかがね、小・中一貫学園で、この学園はこれという課題がどおんと決まっておりてくるっていう設定の仕方が、本当に現場の教員にとって力になっていくのかっていうあたりの検証っていうのはなさっているのかっていうのが1点。
 それと、相互乗り入れについては、時間とか連絡調整とか物すごい大変でっていうのはよくわかってるんですけども、やっぱりそれについての共通理解とか、そういうようなこと。あるいは、地域への相互乗り入れ授業の理解とか充実とかっていうのは、それぞれ皆さん言っている。新たに始めることだからね、いろんな手違いもあったりとか、行き違いもあったりとかってするんだと思うんです。それについて、どうしたらスムーズに充実が図れるのかっていうことがね、非常に重要だと思うんです。わざわざ先生がね、自分のクラスを置いて、ほかの学校へ行って授業をするわけですよ。それがその先生にとっても、子どもたちにとっても、本当に意味のあるものになっているのかという疑問っていうのがあったと思うんですね。打ち合わせが十分でないために、きょう何やるんだと。行って、ああ、そうですかみたいなね、ということだってあるというふうな話もね、伺うので、その辺のことをきっちりとやる意味、あるいは先生たちにとって、子どもたちにとってのね──子どもたちは先生がふえればね、受ける側は、来てくださる方の受け入れ側は先生がふえていろんな幅が広がるっていう意味がありますけどもね、置いていかれる子どもたちにとっては、何だかわけがわかんないということもあり得なくはないわけだから、その辺もひとつちょっと乗り入れ授業、先生たちの交換──交換というのかな、っていうふうなことについて1つ。
 それともう一つは、会議の効率化とかっていうふうなことも少し出ていると思うんです。これは学校運営協議会、学校運営委員会、コミュニティ・スクール委員会、何かいっぱい名前があってね、どれが何だかっていうのは非常に難しいんですが、基本的にはコミュニティ・スクール委員会だと思うんですね。それにプラス部会っていうのがあって、学校運営協議会というのはこの前の質問でも、別途やったり、あるいはその時間の前後にやったりとかって、それぞれ皆さん工夫なさっているっていうんですけども、本当に短い時間の中で、例えば3つの学校について、学園で、全体でやるとしたら本当に大変だと思うんですよ。報告聞いて終わりみたいなことになりかねないし、そうしたら本当に委員会、会議をね、やるっていう、実質的な話ができない会議をね、やるというのに対してどうなのかっていうようなこともあるし、でも、効率化、だらだら長くあっても何も成果が残らないっていうこともあるし、この辺についてどう検討していけるのかというふうなことというふうなあたりで、ちょっと今回見させていただいて、共通する課題としてね、その辺のことがあるのかなというふうに思ったので、これらについてどういう方向性で考えていこうとなさっているのかっていうことを、1つお伺いしたい。
 それともう一つですね、中学の校長先生の在任期間の問題というのがちょっと取り上げられていましたけれども、学園長がほとんど小学校の先生だっていうのは、それと関係するのか否かというふうなこと、何か見解があれば教えてください。とりあえずお願いします。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(藤川雅志君)  いろいろと具体的な御指摘をいただきました。それで、特に現場サイドの小・中一貫のあり方についての御質問かなと思っております。先ほどの委員さんにもちょっとあれだったんですけど、お互い同士の比較というのは、割とやられております。というのは、校長会だけじゃなくて学園長会議というのもございますし、それから、例えばコミュニティ・スクールであれば、その代表者の市民の皆さんが集まるような会議も開催されておりまして情報交換をやっておりますので、なかなか資料として一覧できるような形はあれにしても、お互い競争であんなことをやってる、こんなことをやってるというような、そういう何というんでしょうか、交流というのは現実に行われております。それで、小・中一貫で今回のアンケート調査や何かを全部細かく我々もチェックしているわけじゃございませんけれども、見る限りですね、相互乗り入れ、小・中一貫をすることのよさですね。マイナス面も──マイナスっていろんな負担が余分にかかるとかいろんな面があろうかと思いますけれども、プラスの面については、かなりの高い方たちが評価をされております。具体的に言うと、もうおわかりかと思いますけれども、小学校の先生にしてみれば、中学校の授業を見ることによって、自分の教えた生徒がどう変わっているのか、小学校時代に教えた内容がどういう問題があったのかだとか、いろいろそういうことが学べますし、中学校の先生が小学校へ行くと、すごくカルチャーショックを感じるらしくて、こんなに教育っていうのは丁寧にやってんのかということと同時に、中学校の先生が入ることによって、小学校の先生が専門的な授業の大事さみたいなものに気づきがあるとか、そういうプラスの面は非常に見えているように思います。
 それをスムーズにやるための努力っていうのが、今、各学園で行われておりまして、むだな会議をなくして効率的にしていこうとか、それから、乗り入れのあり方、連絡のあり方、会議の持ち方、いろいろ努力をしている最中のようでございます。その辺については、まだ工夫の余地はあろうかと思いますけれども、やはり何年かやってきているところに関しては、それなりにスムーズさが増しているというような現状があるようでございますので、もう少し時間を見ながら、私ども、よくチェックしていきたいなというふうに考えております。
 それから、小学校の校長先生が学園長をやられているということでございますけれども、これは異動が早いっていうこととは関係ございません。中学校の校長先生でも長くやっていらっしゃる、例えば、七中の狩野先生なんていうのはずっとやって、7年ぐらいやっていらっしゃるのかな、やっていらっしゃる方もいらっしゃいます。早いからやるんじゃなくて、小学校の先生でも、小・中一貫の三鷹のやり方がわかった方に学園長という形で教育長の方から任命しておりますので、よく1年の活動を見て、教育長の方で、小・中一貫のことがよくわかってしっかりしていると言うと、何か私が評価しているみたいで、余りそういう言い方をしちゃいけないのかな。その辺をよくしんしゃくしながら任命しておりますので、特に中学校が、異動が早いからということとは全く関係がございませんので、よろしくお願いします。


◯指導課長(松野泰一君)  質問いただきました研究授業等の学園の取り組みでございますけれども、それぞれの学園、地域によって子どもの状況も違います。また、先生方の状況も違う。また、それぞれの学園が考えている課題もそれぞれ違う。さらに言えば、中学校と小学校の違いもあり、先生方一人一人のそれぞれの違いもあるという中で、共通して考えられる研究って何なのかといったら、これはもう授業改善なんですね。授業をよくしていく。そのために、じゃあ学園でどんなふうに取り組んでいくのかということを研究にしているわけでありまして、それがたまたま、例えば算数、数学をということもあるでしょうし、外国語活動をということもあるでしょうし、それぞれの学園の特色を生かして研究を進めていくということでございます。それについては、当然相互乗り入れ授業についてのこともございます。学年によって教科の違いはありますけれども、それが子どもたちの学習の改善につながっているかどうか、意味のあるものになっているのかどうかという御質問がありましたけれども、当然授業の準備ですとか、それから、体制の整備ですとか、そういったことについて、これからもさらに充実していくように、教育委員会としては指導主事等を派遣をしまして、その研究授業、あるいは相互乗り入れ授業の充実について指導しているところでございます。
 また、地域の方々に対しては、やっぱり相互乗り入れ授業の意義の理解ということで、学校の公開、あるいは今後行われる予定でございますフォーラム等で、地域へその効果について広めていくというようなことを行っております。以上でございます。


◯委員(野村羊子さん)  わかりました。個別の課題についてはこれからというふうなことで、一つ一つお答えをいただけないということでわかりました。それでですね、本当に現場の先生たちの負担というものがあるっていうのが1つあります。この連絡調整等々に含めてね、コミュニティ・スクール委員会の事務っていうのは、ボランティアの地域の方がやる以外にね、ないような体制ですよね、現状。それで、校長先生、副校長先生の負担が物すごくふえているんではないかと思うんです。そこがね、ちゃんとやり切れるかどうかが、逆に言えば相互乗り入れ授業とか、交流授業とかがうまくやっていけるかどうかっていうふうなことだと思うので、先ほど本会議の方でもちょっと言いましたけども、コミュニティ・スクール委員会そのものの事務局体制っていうんですかね。
 副校長先生に負担を押しつけないで、コミュニティ・スクール委員会そのものでね、事務局体制を持って、しっかり交流事業なりの連絡調整とかね、あるいは、資料作成のサポートとかね、何かそういうこと、あるいは、学園のサポートに入る保護者、地域の方たちの連絡調整とかっていうのは、最終責任はもちろん校長、副校長、学園長、あるいはコミュニティ・スクール委員会の委員長みたいなところになっていくんでしょうけども、そういう事務的なことというのをきちっとやれるように検討していかないと、それでなくても副校長先生って、ほかの資料を見ると、普通の一般の教員が1時間48分の平日平均残業時間っていう調査があるんですね。そのとき、持ち帰りは約58分なんですって、普通の一般教員はね。校長先生は1時間50分だかの残業時間。それで、副校長先生は3時間以上の残業時間っていう統計があるんですよ、数字をね。それを見たときに、本当にこれは大変だわと思ったんです。それに加えてなおかつ三鷹の副校長先生たちは、この連絡調整をやらなくちゃいけないといったら、何時間超過勤務なさっているんだろうと思ったらね、何かいろんなことを取りこぼして、いろんなことが事故が起こってもなんていうこともね、思わざるを得なくなるような事態があるので、そこのところもしっかりちゃんと見ていただいてね、体制をつくっていただきたいっていうふうなことは思うんです。それが1つ。だから、それについて、コミュニティ・スクール委員会の事業をサポートするための体制というのをどうとれるかということが1つ。
 それと、もう一つは、コミュニティ・スクール委員会として予算を持つか持たないかっていうふうなことをね、文科省の学校支援地域本部事業っていうのが、コミュニティ・スクールで使える予算として補助、助成金を出すっていうふうなシステムがね、三鷹でももちろん今、今年度で3年目で、来年は続くかどうかわからないけどもやっているわけじゃないですか。そのことをきちっとね、それこそ教育フォーラムだけではなくて、日常の活動がきちっとできるようなものとしてね、うまくそのために使えるようなことで、参与の方たちの報酬ってもちろん大事だし、本当にその方々がそういう具体的な事務連絡の調整をね、本当にきちっとやっていくっていうふうなことでも、長時間、1人で過重な負担を負わないでやれるような体制とかね、というふうなことを、ちょっときちっと考えていただきたいなっていうふうに思うので、その辺のことも含めて、どう考えていくのかっていうちょっと方向性があればと思います。
 それともう一つ、中学生の進路指導っていうのがね、最終的に大きな問題になってくるかと思うんです。この間の経緯ではね、小学校から中学校に上がるときに、私学に行く子が減って、ちょっと三鷹の学校に残ってくれる──残っている、変な言い方ですね、来てくれる子たちがふえたっていうふうなニュアンスの報告があったと思うんですけども、ここではなくて違うところでそういう話を聞いたんですけれども、実際に中学生たちは、例えば、にしみたかなんか4年目で、卒業したわけですよね。小学校から小・中一貫を経験しながらきた子たちが、あ、違う、今度で卒業になるんだ。そういう子たちの進路指導っていうものがどういうふうになっていくのか。そういう意味での評価というのも、1つあるわけですよね。中学校の子どもたちがどう巣立っていくのかっていうね。それについて、今、どういうふうな方向性というか、考えているかというふうなことをちょっとお願いします。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(藤川雅志君)  現場の先生方の支援的な御発言をいただいて大変うれしく思っておりますが、現場の校長先生、副校長先生、大変さもふえているかもしれませんが、やりがいもすごくふえているというふうに私ども聞いておりますので、まずそのことは申し上げたいなというふうに思っております。それでですね、その上で、それで確かに当初は特定の方、よくわかっている方が切り盛りしなきゃいけないという現状があるということも、また事実としてあろうかと思います。ただ、組織的にはですね、小・中一貫コーディネーターという形で、学校の中でもそういったものをコーディネートする先生の方を決めて、お互いの連絡調整なんかをしております。ですから、やはりだれかが全部を背負うんではなくて、校長、教頭、それから主幹の方もいらっしゃるでしょうし、小・中一貫の中ではコーディネーターという役割を持ってらっしゃる方もいらっしゃるでしょうから、その辺が組織としてきちっと動くようにマネジメントしていく。そして、組織としてお互い連携と協力をし合う、こういう関係をつくっていくことが、やはり一番大事なのではないかなというふうに思っております。
 それから、コミュニティ・スクールの関係の予算で、市役所の方でも報酬とか、旅費とか、あるいは消耗品等々とかは見ておりますけれども、現実を見ながら、予算のあり方については今後検討してまいりたいというふうに考えております。


◯指導課長(松野泰一君)  それでは、進路指導についてのお尋ねについてお答えいたします。進路指導というのが出口指導というような形で、どこの中学からどこの高校に進学するかということだけではありません。ですので、その子がその子の生き方、子ども、生徒さんの生き方がどれだけ実現できるのか。自己実現と、それから、将来への道をどういうふうに選択していくかということを指導していかなければならないというふうに学校では考えております。ですので、にしみたか学園のデータがどうかということはちょっと手元にはないですけれども、子どもたちがキャリア教育ですとか、アントレプレナーシップ教育等にかかわって──かかわってというかそれを受けて、子どもたちの自分の資質、能力を生かせる、そういう道を選択できる力を子どもたちにつけていく。それを進路指導というふうにとらえておりますので、特にそれがどんなふうに成果が上がったかというのは個々の問題でございまして、学校が何%どうかとか、そういうようなことは私どもは特に考えておりません。以上でございます。


◯委員(野村羊子さん)  進路指導については、本当にそういうふうにね、保護者の方たちにも含めて、きちっと説明をしていっていただきたいと思います。やっぱり去年だったっけ、都立に入り切れなかったというので大変皆さん苦労していたことがありますので、それは全体状況の問題があるので、三鷹だけの問題じゃなくてね、全体状況の問題があったのであれでしたけども、まあ、そういう中で評価される部分もあるので、本当に子どもたちが自分の生き方をね、考えるというんだったら、そこをきちっとやっているんだということを、しっかりと地域の方々にも伝えるということは大事かなと思います。
 それと、予算の話はあれですけど、やはりお金のあり方、使い方っていうのはね、先ほど言っていたように、地域の方々の好意というか思いというかをね、きちっと生かせるような体制というのをね、それをやはりつくっていただきたい。コミュニティ・スクール委員会でもね、寄附を受けるのか受けないのかとかね、そこでの思いをどうやってつくっていくのか。やっぱり保護者の方は、特に自分の学校、子どもが行っている学校っていうふうな思いもあるので、学校それぞれの課題、学校それぞれの思いっていうのと、学園全体の思いっていうのをどうお互いに生かして、このコミュニティ・スクール委員会として、あるいは学園として見せていくのかっていうのは、非常にまだまだやっていかなくちゃいけないことは多いと思うんですね。無理やり学園だからっていうふうに一くくりにしていくのも問題を取りこぼす部分ってあるんではないかというふうな思いもありますので、その辺をきちっとやっていっていただきたいっていうふうに思います。
 それで次の、幼・保・小連携について1つ伺いたいのは、1つはこれ、来年度から本格実施っていうふうな話ですけども、今回、市が体制変更しましたよね。子ども政策部との関係っていうのはどういうふうになっていくのかっていうことをお伺いしたいです。お願いします。


◯学務課長(内野時男君)  子ども政策部との関係でございますけれども、結論から言いますと、所管とか部が変わっても、こちらの連携事業に影響ということは別にないと思っております。特に幼稚園は私立でございますので、こちらの方は1つの独立した私立の幼稚園ですので、こちらからも協力呼びかけ。また、保育園の中にも私立、公立両方ございます。保育園の方はもちろん市の子ども政策部の方でございますので、こちらの幼・保・小の連携推進委員会というのをつくって、こちらの方で企画・運営などをやっておりますけれども、こちらの方には校長会の代表、それから、私立幼稚園の園長会の代表、やはり保育園の園長会の代表、そして子育て政策部の関係する2つの課、こちらと、それから教育委員会の私どもの事務局も一緒に入って作業を進めてございます。また、先ほど言いました各地区で地区連絡会というのを設けておりますけれども、こちらの方にも各エリアの対象となる小学校、それから、幼稚園・保育園の先生方が一緒に参加してやっているというところですので、今度組織改正があったということですけれども、それについては直接の影響ということは考えられないと思います。


◯委員(野村羊子さん)  はい、わかりました。じゃ、これについては、とにかく所管は、だから小学校がベースで教育委員会というふうな区分けであるということですね、主体がね。はい。だからそうすると、これにかかわる予算というのも、教育委員会の中でというふうになるということですよね。


◯学務課長(内野時男君)  はい。事務局は教育委員会で持っておりますので、これに関係する予算なども教育委員会の方で持っております。


◯委員(野村羊子さん)  はい、わかりました。親向けのこの説明会とか、そういうようなことは大変親たちに対してもいいことだというふうに思いますし、本当にこれはこれでまた忙しさを増すことではあるんですけどね、交流事業とかね。先生たちの負担、保育園の負担ってそれなりにあると思いますけども、子どもたち自身は楽しみにしたりとかっていうふうな話も聞いていますので、丁寧に続けていっていただければというふうに思います。
 最後に教科書について。今、展示をしていますよね。それで、基本的にこれ、いろんな課題がある部分もありますけども、ちゃんと三鷹としては、現場の先生たちの意見とかをきちっと尊重して、丁寧な選定をしているっていうふうに見ていいんですよねっていう確認をしたいと思います。


◯指導課長(松野泰一君)  今御質問いただきました件につきましては、先ほど見ていただいた資料の真ん中の下のところを先ほど説明いたしましたけど、9教科、各教科ごとに開催をしております、小学校教科書調査研究部、こういったところには、それぞれ15校の学校の先生方が委員として参加しております。そういった中で、それぞれの教科書の内容、構成、分量等、あるいは使用上の便宜等、こういったものについてどうなのかということについては、選定資料作成委員会に報告をし、その選定資料に基づいて教育委員会で採択をするという形になっておりますので、御質問のことについては、それで御理解いただけるかなというふうに思っております。


◯委員(野村羊子さん)  過去にね、そういう現場の声がこうだったのにひっくり返るみたいなことがね──まあ、三鷹ではないですけども、あるやに聞きますので、その辺、三鷹は大丈夫だろうなというふうなことであえて確認をさせていただきました。きちっとした教科書、子どもたちにとっていい教科書を選んでいただきたいと思います。以上です。


◯委員(森  徹君)  それでは、小・中一貫の報告書に基づいて、何点か質問させてもらいます。なかなか同じ項目でも、それぞれの学校ごとによって評価が違うなと。その結果が、教育委員会の実施方針の中にもこういう形であらわれているのかなとも思うんですが、それでわからない点もありますので、ひとつ具体的にわかるテーマはお答えいただければと思います。
 全体に最初の方から進めていきますけども、ページの5ページで、これは連雀学園の評価のところですね。いわゆる乗り入れ授業のことが書いてありまして、児童・生徒の評価は非常に高いですよね、80%という、よかったと。しかし、右側の6ページで課題のところで、児童・生徒の様子から公開授業という形で書いてあるんですけども、課題を感じるというふうに述べられているんですよね。この辺はどんな点を課題として感じているのか、具体的にわかればこの辺をお答えいただければというふうに思います。
 それから、にしみたか学園、ここが一番、平成18年からスタートしているしにせなわけですけども、ここでは12ページで、補習ですか。これは各学校でやっているんでしょうか。それとも、にしみたか学園が突出してこういう形で、人数的にかなり多いみたいですよね、学園として取り組まれている。その結果がこの全国学力、学テですか、高いということを書いてあるんですが、にしみたか学園がスタートしますから、ここが全国よりも低いよということになると、これはね、いろいろ意見も出されるかもしれません。学力だけの問題ではないと思うんですよ、私は。そういう理解なんですけども、全国よりも高いというのは、この学園だけなんですよ。あとの学園はこういう記述がないんですよね。これはほかの学校ではどうなんでしょうかね。他の学園では、まだスタートしたばかりというところがありますから、これで一概にね、私の質問しているのは、それで評価してね、それで評価ということはないんですよ。ただ、補習との関係で高いというのが、一生懸命学園として努力されたのかなというふうに思いまして、他の学園はどうだったのかということをお聞きしたいんですね。
 それから、中央学園で、ここでおもしろい──おもしろいといいましょうか、ああ、こういう結果が出るのかと思ったのは、21ページで、これも相互乗り入れのところなんですよね。やはりここは学校としても、学園としても努力していますから、先生方もかなり負担があるかもしれませんけども、子どもたちの評価からすると、小学校の先生が来てくれたからよかったとか、安心だったとか、そういう逆の心配もありますよ。その先生が中学校に行っちゃってるから、その後どうなのかっていうこの問題はあるんですけども、中学校に入った中1の生徒からすると、先生来てくれてっていう、当然小・中一貫は段差の問題が1つ課題としてありましたから、そういうものが子どもたちの意見といいましょうか、出ているのかなということなんですが、この中央学園では、保護者の評価がわからないっていうのが多いということなんですけども、肯定的な見方が半数以下なんですよね。しかし、教員は相互乗り入れで70%が評価してるというふうに出てますね。この辺が、どういうふうにこの辺を見たらいいのか。実際にはわからないというのが多いということですから、それがこの実施方針の中に、地域住民の間で共有する体制をつくりますというところに述べられているところにあるのかなと思うんですが、この辺、保護者の評価と、まあ、評価までいかないのかな、これはわからないって言っているんですから。ですから、しかし、学校の先生は一生懸命努力されてるんだと思うんですが、評価している。先生のその辺の問題、どのように理解されているのか、また分析されているのか。それから、先生が肯定されてるんですけども、その先生の具体的な意見、評価した意見があれば、ここで紹介してもらえればというふうに思います。
 それから、おおさわ学園では、むしろ保護者の方が86%、相互乗り入れ、中央学園ではわからないんですけども、ここでは。これはどんなような努力といいましょうか、これほどなぜこんなふうに違うのか、学校ごとに。全体的にとりあえずまとめましたよね。まとめて、これを、問題は、まとめただけじゃだめなんですよね。ここから何を学んでどう生かすのかっていうものが、これ、市長も考えてんのかな。やはり市長のマニフェストだったから。これは教育です、独立性だっていうふうに言わないで、市長も当然これを考えてんのかもしれませんけども、しかし、教育委員会としてね、これをまずまとめたんですけども、どうしようとしてんのか。ちょっとこの──ここは短いんですけども、これだけちょっと食い足りないというか、もう少し何か考えているというか、言いたいことがたくさんあったんだろうと思うんですよ。やはりページ数が制限があって書けなかったんだろうと思うんです。ぜひその辺を、きょうこの場でですね、書けなかった点も紹介していただければというふうに思いますが、いかがでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(藤川雅志君)  先ほども申し上げましたけれど、この今回の学園評価につきましては、各学園でそれぞれ独自の視点で、もちろん項目はうちの方で指定しましたけれども、まとめてきましたので、その細かな一つ一つについて、ヒアリングだとか何かをしておりませんので、まだ、よくわからないという前提の上で、わかる範囲でお答えさせていただきます。後で補ってもらうにしましても、先ほどの連雀の関係で、子どもの評価と先生、それでも課題があるといったところについての課題については、具体的に何も書いてありませんので、私はわかりません。はい。課題があるんだなということがわかるだけで、具体的などういう課題があるのかはわかりません。
 それから、補習授業との関係で言われましたけれども、三鷹の場合には、全国学力テストよりも、すべての学校において平均点を上回っておりますので、にしみたかだけではございません。補習授業との絡みは若干あるかもしれませんけれども、補習だけじゃなくて、生徒さんの中には塾に一生懸命行ったり何かしているところもありますので、補習授業と学力検査との直接的なつながりっていうのは、多分断定はできないんじゃないかなというふうに思います。
 それから、中央学園とおおさわ学園の保護者の評価は、私がいろいろ現実に行ったり、ヒアリングをしたりした観点で言いますと、まず1つは、おおさわの方が1年歴史が長い、古いはずなんですよね。この1年で非常に理解が進んだということ。それから、おおさわの場合には、アントレプレナーシップ教育ということで、地域の人たちが相当入って、ほたるの村の関係だとか、野川の関係だとか、地域教育みたいなことをやっております。ですから、そういう学校でやっている特色ある教育活動の成果として、保護者の方の理解が深まっているんじゃないかなというふうに想定できます。


◯指導課長(松野泰一君)  今、部長の方からお話があったとおりなんですけど、もうちょっと細かく申し上げますと、にしみたか学園が、なぜここに全国学力・学習状況調査の結果を載せているかというと、これは開園以来、この学園が成果の指標としているというようなことで載せているわけです。ほかのところももちろん先ほどお話ししたように高いんですけれども、それをこの検証結果の中には載せていないということであって、そういう意味でも、特にこの検証結果、それぞれの学園によって違いがあるので、なかなか読みとりにくい部分はあるんですけれども、ここはそういった意味で載っているということです。それからあと、わからないという保護者の回答、乗り入れ授業についてなんですが、これはもう今お話ししたとおり、おおさわ学園が1年間早く開園しているということで、やっぱり保護者の方々の中に、この乗り入れ授業について、一体どういうふうにやっているのか、あるいはどんな効果があるのかということが浸透し始めているということなんですね。ですので、今後、また中央学園等についても成果というか、どういうふうにやっているか、そういうことについて、どんどんどんどん広めていかなければいけないだろうなと。わからないという回答というのは、いいも悪いもわからないということですので、それがどういうことがわかるかというようなことを、どんどんどんどん保護者の間、地域の方々に広めていく必要は今後あるだろうなと。それは課題だろうというふうにはとらえております。以上でございます。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  私の方から、ちょっと補足といいますか、長年行政評価とかやってきたものですから、そういう経験をもとに、今回のこの検証、先ほど部長の方からも、温かみのあるというようなことがありましたけれども、各学園がそれぞれ特色ある教育活動を行い、その中で、アンケートの設問項目は共通ですけれども、評価部会が評価をしていると。これは行政評価も、事業評価ですと各課ばらばらではなく、まあ、評価もそれぞれ難しい、一律の基準でやると難しいところがあるんですが、この1つの評価のいいところは、各学園が、この評価に基づいて、自分たちで学園を評価し、目標を設定するということだと思うんですね。そうした中で、新しい、さらに学園の充実というところを、そうした評価の中でやっていく。ただ、余りばらばらでわかりにくくてもいけませんので、そのあたりはさらにわかりやすく、先ほどから質問委員さん、何点かありました、何かございましたけれども、そうしたわかりやすい工夫というのはしていきたいと思っております。


◯委員(森  徹君)  学力テスト、どこかの学校でありましたよね。校長先生が、ここ、ここ、ここと押して点数を上げるっていうね。だから、小・中一貫やったからね、上がったということよりも、やはり子どもたちが、やはり子どもっていうのはわからないことがわかると、それが喜びになるし、また頑張ろうってなっていくわけですよね。だから、点数ではない──まあ、わかれば点数は上がっていくということかもしれませんけどもね、こういうこと、まあ、これはそういうものの中にあるのかも、先生たちの努力もあってですね、乗り入れもあってあるのかもしれませんけども、そういう点で、私はそういう理解のもとにちょっと今、質問させていただいたんですが、全体的にそういう方向というんでしょうか、子どもたちがやはり学ぶ喜び。
 というのは、にしみたか学園が最初スタートして間もなく、文教委員会で授業を見させてもらったんですよ。そうしたら、A、B、C3つぐらいに分けているんですけども、やはり大変だなと思ったのは、わからない子どもさんのグループなんですよね。黒板に先生が、見ていると、先生が一生懸命これは努力しているなとわかるんですよ、わかってもらうように。しかし、わからない子どもだけなもんだから、暗いんですよね。暗いんですよ。わかるところのクラスはね、先生が問題出すか出さないぐらいにね、かるた取りじゃないけど、ぱっと手を挙げて正解を出すんですよ。そこは先生も楽だろうし、どんどん進んでいくんだろうと思うんですよね。しかし、やはりいろんな子がいていいわけなので、そういう点で、ああいう授業のやり方、習熟度ですか、というのはどうなのかなって、これは私がそこで学んだ、私なりの教育のあり方なんですけども、ぜひそういう点数というふうにならないように、子どもに喜びが、当然そういう方向で進むと思いますけども、それをあわせてお願いをしたいと思います。
 それから、要は、これは保護者や先生や地域からの三鷹の教育の要望でスタートしたことではないということは、絶えず認識しておいていただきたいんですよね。やはり市長のマニフェストからスタートしてますよね。そこで動き始めて、当初は特区という、文科省の特区をとってスタートしたというのが教育長の当時の答弁でしたけども、それが変更されて、三鷹独自のと、こうなってますよね。だから、そこでの軌道修正がされたと思うんですけども、やはり三鷹の中でスタートしたこのものを、教育委員会でしっかりとつかんで、やはり子どもが学ぶ喜び、で三鷹の教育っていう、そういう方向性は離さないで、小・中一貫、各学園ごとの特色と個性があると思うんですけども、その辺をやっていくことが必要だと思いますけども、この辺はいかがでしょうかね。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(藤川雅志君)  小・中一貫というのが先日、ちょっと本題から外れるかもしれませんが、市内のある大学の学長さんとお話しをしておりましたら、大学でもいろいろ今、教育問題があると。やはり高校教育と大学教育との連携、連続性みたいなものをしっかり考える必要がある時代になっていると。そう考えると、高校に入るための中学校から、高校への連携というのを考える必要があるというような形で、本来的には人間というのは、生まれたときから、そして高等教育を受けるまで、同じ人間が教育を受けているわけですから、途中でぶった切って考え方を変えるよりも、やはり一貫性を持って指導、教育するっていうことが、非常に教育上も成果が上がるという基本だと思います。
 そういう観点からしますと、義務教育を負っております三鷹市としましては、義務教育の小学校と中学校、そして幼・保・小の連携も考えておりまして、ゼロ歳から15歳までの一貫した、まともに人間が育っていくプロセスを踏むための努力というのは、これは当然やらなきゃいけないことですし、これがやはり今後、全国的にも主流になっていくだろうというふうに考えます。ただ、その中身が、今、委員さんがおっしゃられたように、学ぶ喜びがなくなるようなものであってしまっては困りますし、それから、単なる英才教育だとか、とにかく東大を目指した中高一貫教育みたいなイメージで、とにかく受験に勝つための小・中一貫小・中一貫であってはまずいと。広い意味での人間力、社会力をつくるような、そういう教育でなきゃいけないという、そういう根本に立ち返りつつも、小・中一貫教育の意義、意味、これが最大限プラスで発揮できるように、私どもとしては頑張ってまいりたいと思っております。


◯委員(森  徹君)  それでは最後に、11月ですか、シンポジウムやりますね、準備されていますね。これは具体的に、今、構想──構想といいますか、どんな準備で進められているのか。やはり地域のものにならないと、この小・中一貫が地域のものにならないといけないわけですよね。全国に発信する、三鷹のこの名前をね、三鷹がやってるっていうことでやるんではないわけですよね、子どもたちのための教育ですから。そうなると、例えば7つの学園が、例えばその地域でね、例えば公会堂1カ所でその日で終わりっていうことでいくのか、それとも地域のね、分科会的なものをね、地域に問題を投げかけていくと。そういうような形がやられるのか、その辺は現在、どんなような検討をされているのか。というのは、3月に──3月でしたっけ、やったのは。
                 (「1月」と呼ぶ者あり)
 1月、1月。これは非常に参加者少なかったんで、特に市民の方がね、保護者や地域の方が参加しないと、全国から来てね、いっぱいになって成功したっていうふうにならないんですよね。その辺での検討をされている内容、また努力しようとしているものがあれば、お答えいただければと思います。最後です。


◯教育施策担当課長(海老澤博行君)  三鷹教育改革フォーラム2010につきまして、御質問いただきました。既に御案内のとおり、ことしの11月5日から11月7日までの3日間を予定しております。11月5日につきましては、7学園、全小・中学校を対象にしまして、小・中一貫の特色のある授業公開、それから、特色のある活動の公開等を予定しております。この小・中一貫の特色のある授業公開、それから、活動につきましては、それぞれのコミュニティ・スクール委員会の協力も得ながら実施をする予定になっておりまして、さまざまな授業公開、あるいは教育活動の公開について、現在検討しているところでございます。11月6日の内容につきましては、前回の文教委員会でも御説明をさせていただいた内容ですが、記念講演を予定しております。また、パネルディスカッションも予定しておりまして、全国に三鷹の教育の取り組みを発信していくというような内容になっております。11月7日につきましては、日本学習社会学会との共催ということになっておりますが、11月7日につきましては、日本学習社会学会が単独で研究会を開催すると、そのような内容になっております。以上でございます。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  若干補足をさせていただきますけれども、質問の御趣旨にありますような、今、担当課長から答弁しました5日の金曜日ですけれども、市内すべての小・中学校で、小・中一貫をテーマにした特色ある授業公開をいたしまして、そうしたところでは、これは市内でも初めてだと思うんですね。すべての学校でやりまして、そこで小・中一貫という目的を持って、そうした特色ある活動を実際見ていただこうと。乗り入れ授業もあるでしょうし、それぞれの学校で、学園で工夫をされていると。そうした中で、御質問にあるような、小・中一貫教育のPR、周知をですね、そうしたところで十分図れるのではないかと考えているところでございます。


◯委員(森  徹君)  最後って言って、もう一つ。6日の全国発信、これも発信していただいて結構なんですけども、単なる全国発信じゃなくて、やはり地域発信といいましょうかね、そこのところも、特に授業は公開──授業というのは日曜日できませんけども、しかし、金曜日ですから、休んで来られるっていう方も少ないと思いますのでね、全国発信のところを全国だけにとどめないような検討が、ぜひお願いしたい。これは要望として、強い要望として質問を終わります。


◯委員(白鳥 孝君)  既に皆様の方から質問が出て、一、二点だけ、じゃあ質問させていただきます。今、前者の発言の中にもありましたんですけれども、特ににしみたか学園で、この学力テスト等の問題で数字が数値化されて出ておりますけれども、当初、こういう学園をつくるときに、小・中一貫校ということが出たときに、成績が下がるんじゃないかとかという心配等々いろいろと保護者等からも出て、結果的にはこういうふうに出さざるを得なかった経過があったんじゃないかなというふうに思っているんですけれども、ちょっと切り口を変えて、斬新というか極端な話を、質問をさせていただくんですけど、このフォーマット化されたこういう評価を出したくない学校というのはあったでしょうか。私はむしろそのぐらいの、逆に何か物を言えるような学校が、また学園長なりいたなら素敵だなというふうに、逆にですね、いい意味で思うんですけれども。自分たちの、何ていうんですか、基準の中に入れたくない、この評価を入れたくない。逆に自分たちのカラーでやっていきたい。そして、出すんなら自分たちの思ったことで出していきたいというようなことがありますれば、ぜひそんなところをお話をしていただければありがたいかなと。また、隠さずにぜひ言っていただき、別にどこの学校がどうのこうのというんじゃなくて、そういう事例があったというようなことがありますれば教えていただき、私は逆に言ったら、評価もしたいなというふうに思っております。
 それで、各評価に当たって検証項目もあるんですけれども、これ、コーディネーターというのは、各それぞれの先生がやってるんでしょうか。例えば、学園長が全部検証項目について、学園長が把握をしてやっているのか。その辺のところを、例えば、じゃあ全然学園長がタッチしていないで知らないで、ここに出ちゃったという極端な例もあるかもしれませんので、その辺もお伺いをしたいなというふうに思っております。この評価の中で、じゃあ適当な、外部のアドバイザーというのはいたのかどうか。例えば、言い方悪いんですけれども、いいところだけとっててんこ盛りにして出せば、出せないわけではないんですけれども、そういったことで、また改善点なんて書いてありますけれども、これもあんまり極端に書かないで、うまいこと書いてしまうなんてことがありやしないかなというふうな心配もあるんですけれども、その辺ちょっとお伺いをしたいなというふうに思います。
 それから、幼・保・小の問題なんですけれども、私、厚生委員会のときに視察で地方に行ったときに、公共施設の中で幼、保の施設がありまして、同じ建物の中に左右、幼と保があったんですけれども、非常に見たときに、お互いの先生が余りよくないんですね、水と油みたいな感じで。多分、もう皆さんもわかるかと思うんですけれども、その辺のところというのは、今後どういうふうなことで、またマネジメントというか、コーディネートしていくのかなということが、1点ちょっと心配というか、あります。よろしくお願いします。


◯教育施策担当課長(海老澤博行君)  検証結果報告書についての御質問をいただきました。出したくない学校があったかどうかっていうことでございますけれども、実は、先ほど来ずっと御説明をさせていただいていると思いますけれども、この検証結果のフォーマットにつきましては、統一のものでございます。検証項目につきましても、当然統一した内容でございますが、検証項目についての具体的な書き方については、それぞれ各学園が個性を出して書いてございますので、そういった意味では、出したくない学校というのはないですけれども、それぞれの個性を出した報告の仕方をしていただいていると、そのように思います。
 それから、外部のアドバイザーがいたかどうかっていうことでございますが、検証をする中で、外部のアドバイザーがいたかっていうことについてはちょっと把握をしておりませんが、いずれにしましてもコミュニティ・スクール委員会が検証していただいて、それで御報告をいただいたというふうに理解をしておりますので、アドバイザーの件については、申しわけございませんけど、ちょっと存じ上げません。失礼します。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(藤川雅志君)  1点抜けていたので、補いながらですね。白鳥委員さんの期待を裏切って申しわけないんですが、評価を出したくないというような、そういう校長はお一人もいなかったというふうに理解しております。
 それから、コーディネーターっていうのは、校長、副校長のほかに、小・中一貫をつかさどる先生のコーディネーターもおりますし、コミュニティ・スクールということで、住民の地域の活動を取り仕切るようなコーディネーターの方もいらっしゃいます。それで評価の部会で得てきたものについて、一応学園として了解をしたものがここ、出てきておりますので、学園長が知らないということは全くございません。それから、アドバイザーは、今回は自分たちで、自分たちの学校の中身を評価しようというのが大きな趣旨でございますので、外部の人間は入っておりません。にしみたかの場合にはモデルでやりましたから、何年かやったときに、学識者からそれをチェックしてもらうという形をとりましたけれども、今回はそういうことをやっておりません。まあ、何年かに一遍そういうことを考えるかっていう問題意識はあるかもしれませんけれども、とりあえず現状そうだというふうに御理解いただきたいと思います。


◯学務課長(内野時男君)  幼・保・小というよりも、幼保一体化についての御質問でしたので、三鷹は公立の幼稚園も、御存じのようにございません。あと、こちらの方の幼保の一体とか、認証のこども園も含めまして、福祉、今度は子ども政策部でしょうか、そちらの方の所管になりますので、よろしくお願いいたします。


◯委員(白鳥 孝君)  まあ、そうなんですけれども、もうちょっと話が出るかなと思ったんですけれども、残念ながら出ませんでした。そういったことが見受けられるなということでお聞きをしておいていただければなというふうに思っております。学校評価のことなんですけれども、学園長、全部把握をし、承知をしているということでございます。このフォーマットのことも、にしみたか学園でいろいろと検証の中で、こういうふうな形でマット化されたというふうな形ではないかなと思っているんですけれども、ぜひですね、カラーを、特色を出していただけるようなやり方をしていかないと、先ほど教育長がいらしたときにもお話ししたんですけれども、金太郎あめになってしまってはいけないかなというふうな、ぜひ特色あることで出していただければなというふうに思っております。できれば余り数値化をして、競争心をあおるようなことはしてほしくないなというふうに思います。よろしくお願いいたします。以上です。


◯委員長(緒方一郎君)  よろしいでしょうか。
 以上で、項目イからエについては終了いたします。以上で、教育委員会報告を終了いたします。ありがとうございました。
 休憩いたします。
                  午後2時36分 休憩



                  午後2時50分 再開
◯委員長(緒方一郎君)  委員会を再開いたします。
 引き続きまして、管外視察について、本件を議題といたします。
 休憩いたします。
                  午後2時51分 休憩



                  午後3時12分 再開
◯委員長(緒方一郎君)  委員会を再開いたします。
 休憩中に御協議いただきましたように、管外視察につきましては、視察日程については、10月19日から22日、または26日から29日の間の日程で、視察候補地及び視察項目については、本会議最終日のときまでに三、四案出して皆様に御協議させていただくということでよろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 では、そのように確認させていただきました。
 次、所管事務の調査について、本件を議題といたします。
 三鷹の教育・文化・スポーツの振興策について、本件については、引き続き調査を行っていくということで、議会閉会中の継続審査を申し出ることにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。さよう決定いたしました。
 次回委員会の日程について、本件を議題といたします。
 休憩いたします。
                  午後3時13分 休憩



                  午後3時15分 再開
◯委員長(緒方一郎君)  委員会を再開いたします。
 次回委員会の日程につきましては8月17日火曜日とし、その間必要があれば、正副委員長に御一任いただくことにしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 これとは別に、本定例会最終日、本会議休憩中に委員協議会を開きたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
 その他、何かございますでしょうか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、特にないようですので、本日はこれをもって散会いたします。どうも御協力ありがとうございました。
                  午後3時16分 散会