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2010/03/09 平成22年文教委員会本文

                  午前9時30分 開議
◯委員長(緒方一郎君)  おはようございます。文教委員会を開きます。
 初めに休憩をとりまして、お手元の審査日程及び本日の流れを確認したいと思います。
 休憩いたします。
                  午前9時31分 休憩



                  午前9時32分 再開
◯委員長(緒方一郎君)  委員会を再開いたします。
 審査日程及び本日の流れにつきましては、1、行政報告、2、所管事務の調査について、3、次回委員会の日程について、4、その他ということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 では、そのように確認いたします。
 休憩いたします。
                  午前9時33分 休憩



                  午前9時34分 再開
◯委員長(緒方一郎君)  委員会を再開いたします。
 それでは、生活環境部報告、本件を議題といたします。
 本件に対する市側の説明を求めます。


◯生活環境部調整担当部長(清水富美夫君)  年に1度でございます文化行政につきまして、ほぼ事業が完了しましたので、総括的な意味合いで文化行政の御報告をさせていただきたいと思います。テーマによりましては、私のほかに関係の担当課長がございますので、そちらの方から御報告をさせていただきます。
 まず私の方からは太宰治賞の関係事業でございます。第25回太宰賞を行っております。この応募数を見ますと1,249編、(2)番でもう既に第26回の募集を締め切ったところです。応募数も1,412編ということで、やはり作家の新人賞という意味合いもございまして、しかも2005年にダブル受賞という太宰賞では初めてのダブル受賞がございました。そのうちのお1人が、津村記久子さんが野間文芸新人賞並びに芥川賞を取られたという影響もありまして、年々1,000編を超える応募数が出てきております。
 次に、中近東文化センターでございます。武蔵野と連携しながら中近東文化センターの支援をしているところでございます。例年(2)番にございますように企画展を3本行っておりますが、(1)番に三鷹市との連携事業ということで中学校の団体見学を行っております。二中、四中、七中、それぞれの1年生が団体の見学を行っているところでございます。また、中近東もその後に東京国際科学フェスティバルなどに参加企画をしておりますし、またMISHOPのフェスティバルにも参加をするなど、地域活動というものを年々広げてきている状況でございます。また、博物館ボランティアというのがございまして、これは特に募集などは行っていないようですが、希望があれば面接を行ってボランティアさんを募っているということでございます。今年度は12人の方がボランティアとして活躍をされておりまして、そのうちの6名が三鷹市民ということで、展示のガイド、あるいはホームページの更新、あるいはギャラリーメイト向けのメルマガ更新、あるいは展示の準備、さまざまなボランティア活動に携わっていただいているということでございます。当然無償ということでお願いしております。ただ、おけが等される可能性があるので、ボランティア保険などに入られて活動をされているということでございます。
 それから、ここでちょっとさかのぼりますが、太宰賞の関係で、ちょっとここの資料にありませんけれども、先ほどお話しした津村記久子さんでございます。芥川賞を受賞したということもありまして、「「作家という職業」太宰治賞、野間文芸新人賞、芥川賞をもらって考えたこと」というテーマで、三鷹駅前コミセンで芥川賞受賞記念の講演会をさせていただいたことを追加をさせていただきたいと思っております。
 それから、太宰賞、次の太宰治顕彰事業でございます。生誕100年等、あるいは文学サロンの運営等ございますが、これは後ほど芸術文化振興財団の有三記念館の館長でもあります矢野の方から御報告をさせていただきたいと思っております。
 次の美術資料の関係でございます。購入資料、美術資料、それぞれ2点、寄贈資料16点、三鷹市では所蔵をすることになりました。特に購入資料にあります高島野十郎さんの作品につきましては、先般高島野十郎展をギャラリーで行った際、約3万人の入場者を出したということで、記録的な数字でございます。あわせて購入した方から、合わせて4点の寄贈もいただいているということでございます。毎年美術作品につきましては、ギャラリーの運営に共感をされる方が非常に多くて、展示・企画などをきっかけに寄贈していただく例が非常に多くなってきております。約1,600点の、今特別重要物品として作品を持っておりますけれども、年々これからもふえていくのかなと思っておりますので、できれば所蔵作品展みたいなものをぜひ三鷹市として考えてみたいと思っております。
 それから、次のアニメーションの美術館の関係でございますが、これは特に一番最初にあります市民特別枠の関係でございます。以前は、まちづくり三鷹で市民枠のチケットを販売をしておりました。その後、NPOの都市観光協会ができました関係がありまして、駅前の立地ということもありますので、都市観光協会で今、販売をしているところでございます。あわせまして、今、行政として4市の連絡会がございますので、武蔵野、西東京、小金井、その方々までの範囲も含めて近隣市民枠ということで販売をしているところでございます。非常に人気があってよく売れるということでございますが、まだPR不足ということもございまして、まだ半分ぐらい売れ残りがあるようですから、これからも頑張っていきたいと思っております。
 それから、6番目にありますアニメーションの文化財団の事業の関係でございます。展覧会事業としては「崖の上のポニョ展」を中心の企画展示としてやっておりますが、短編映画の方も従来の短編映画にプラスしまして「ちゅうずもう」という新しい作品もできております。こういうものを月ごとのローテーションで上映をしているところでございます。入場者数も1月末では52万5,000人という形になっておりますけれども、大体年度末を過ぎますとおおむね65万人の入場者が確保できるのではないか。そういう意味合いでは、毎年ほぼ65万人で高い水準で入場者数を確保している状況でございます。
 それから、7番目に芸術文化振興財団の事業実施状況がございますが、これは芸術文化振興財団の井崎担当課長の方から御報告をさせていただきます。なお、8番につきましても、絵本館プロジェクトの推進、絵本館の運営につきましても宇山担当課長の方から御報告をさせていただきたいと思います。
 私からは以上でございます。


◯文芸担当課長(矢野勝巳君)  3番の太宰治顕彰事業の実施状況の方で御説明させていただきます。太宰 治の生誕100年記念写真展の「太宰治の肖像」でございますけれども、作家、文学者の写真展でこれだけの大規模なものは全国でも恐らく初めてだろうということで、一般的には写真展、難しいというふうに言われているんですが、おかげさまで入場者数が5,459人ということで、1日平均165人の方に来館していただきました。アンケートによると、満足度が94%ということで、特に非常によかった、とてもよかったの一番高いところの満足度が60%ということで、高く評価していただきました。
 アンケートによりますと市外の方が約7割、他府県の方が23%ということで、多くの方が三鷹にお越しいただいたということです。講演会の方は、同じ芸文センターの方で星のホールで長部日出雄さんに行っていただきました。
 太宰治文学サロンの運営でございますけれども、一昨年の3月ということで、昨年度は1万8,777人ということで、初年度、来館者があったんですが、ことしは2月15日現在で2万358人ということで大きくふえております。通常は、次の年度というのは大幅に減るんですが、1つは、生誕100年ということで6月を中心に多くの方がお越しいただいたということと、それから、継続的に来館者が来られまして、1月、2月のような一般的には少ない時期でも継続的に一定程度の来館者が来ていただいていますので、かなり定着したということではないかというふうに思っております。
 これ以外に、例えば山根基世さんの朗読会等は三鷹ネットワーク大学を使って行いましたけれども、山根さんの場合は321名の方の応募があったりとか、ほかの事業に対しても多くの方にお越しいただいています。
 あと、情報交流の方では、例えば太宰治文学サロン通信というのを年に4回出しているんですが、ここで来られた、例えば早稲田大学の学生さんに書いていただいて、早稲田の学園祭で太宰サロンとか写真展を宣伝していただいてとか、そういうような形で交流を深めたりしているところです。以上です。


◯芸術文化担当課長(井崎良仁君)  それでは、平成21年度の芸術文化振興財団の各事業につきまして、8ページからの別添資料に基づきまして御報告をさせていただきます。本年度も各事業ごとに集客の状況は異なりますが、それぞれのジャンルにおきまして創意工夫を凝らしまして、三鷹ならではのオリジナリティーに富んだ事業を展開してまいりました。音楽部門におきましては、国内外の一流演奏家や将来性豊かな若手演奏家のコンサートなど、芸術文化センターの風のホールの特性を生かしましてそういった公演を中心に実施をいたしました。お客様からも、出演者からも大変好評をいただいております。また、ジャズやボサノバ、フラメンコ、そして三鷹市のゆかりの詩人や作曲家によります作品を中心としました日本の歌のコンサートなど、幅広いジャンルの企画を実施をいたしました。
 そして、育成事業としまして実施しておりますみたかジュニア・オーケストラは結団10年目を迎えまして、秋と春の定期演奏会のほかに一流の演奏家と共演をするなど、活躍の幅を広げております。また、教育普及事業の分野では、教育委員会、そして学校との連携を図りまして、今年度も市内全小学校への訪問演奏会を実施したところでございます。
 また、演劇部門におきましては、芸術文化センターの星のホールで実施をしております毎年好評をいただいております太宰 治の朗読会や、また太宰 治の作品をモチーフとした演劇公演、そして若手の劇団の、今では登竜門として定着しつつありますMITAKA NEXT SELECTION、こちらの方も10回目を迎えまして、本年度はその中の1作品が名誉ある戯曲賞をいただくということなど、三鷹の演劇事業を演劇界にも認めていただく絶好の機会となっております。
 また、親しみやすい伝統芸能としまして定着しております落語事業につきましては、本年度も人気と実力を兼ねました落語家による落語公演を実施しまして、お客様には大変喜んでいただいているところでございます。そのほか、公会堂ホールでは、本年度も日本の伝統芸能として歌舞伎、狂言などを実施いたしまして、多くの集客を上げることができました。
 続きまして、美術部門では、フランスの画家でありますラウル・デュフィの生涯にわたる作品を展示しましたラウル・デュフィ展、そして、イコン画と仏画を微妙に融合させました画風の牧島如鳩展、そして4代にわたる画家の家を公開いたしましたTHE YOSHIDA FAMILY展と、幅広いジャンルの3つの企画展を開催いたしまして多くの入場者をお迎えすることができました。また、関連事業といたしましては、子どもたちを中心としたワークショップの開催、市内公立小・中学校と連携を図りながら実施しておりますギャラリートーク、それから学校への出張事業、教育普及活動にも積極的に取り組んで参りました。今後も教育機関やNPO団体と連携を図りながら、教育普及事業の充実に努めてまいりたいと思っております。
 それから、文芸部門につきましては、三鷹市の山本有三記念館におきまして山本有三の顕彰事業を引き続き実施いたしまして、2回の企画展のほかに朗読会、講演会などを実施いたしまして、ガイドボランティアの活動の支援、館報の発行など、さらなる内容の充実を図ってまいりました。
 以上、2月15日現在で事業数は105事業、動員数は8万8,512人という結果になっております。以上でございます。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  5ページの8番、絵本館プロジェクトの推進と、次のページ、9の星と森と絵本の家の開館と運営について説明をいたします。
 絵本館プロジェクトの推進ですけれども、みたか・子どもと絵本プロジェクトということで、今年度も、地域の担い手、人材の養成ということを中心に進めてまいりました。子どもと絵本ボランティア講座を今年度は井の頭コミュニティ・センターを会場にしまして開催いたしました。住民協議会の協力を得てということでございます。それから、今までに各地域でやってきたボランティア講座からもいろいろなグループができておりますので、こういったボランティアグループの交流というのも進めてまいりました。11月に教育センターの方で交流会というのを開きましたし、また、こういったグループが連絡会的なものをつくっていこうというような動きもありまして、そうしたグループを中心に2月に「楽しもう!語ろう!「子どもと絵本」」という一般の方にも呼びかけたイベントを開催いたしました。
 9番、星と森と絵本の家の開館と運営ですけれども、平成21年、昨年の7月7日に開館いたしました。式典を行い、また、一般の方の見学、あるいは国立天文台長のミニ講演というようなことも含めて公開をいたしました。
 2番以降は、今年度、星と森と絵本の家で行っております事業でございます。まず展示ですけれども、絵本のテーマ展示ということで、これは1年間のテーマということで、平成21年7月からことし6月までの予定で、「見る・知る・感じる絵本展−月とおつきさま−」という展示を行っています。月の出てくる絵本180冊程度を展示して、また月の解説等を国立天文台普及室とも協力しながら展示しております。そのほか、常設展示ということで建築関係の展示、あるいは和室を生かした昔の暮らしや道具の展示、そして回廊ギャラリーというところでは、武蔵野美術大学の学生が再築の様子をスケッチしておりましたので、そういったものの展示もしております。
 絵本の蔵書ですけれども、こちらは「うちゅう」、「ちきゅう」、「もり」、「どうぶつ」、「しょくぶつ」、「ひと・くらし」というようなジャンルで絵本を中心に、図鑑なども含めまして約2,000冊を棚に配置しています。季節に合わせて入れかえなどもしながら絵本を紹介しております。
 それから、体験的活動ということで、発見コーナーというような形で、庭でいろいろな宝物の箱であるとか、あるいは記録ノートですとか、スタンプラリーをするようなコーナーなどを設けたり、理科室に鳥の観察の場所を設けたり、あるいは昔遊びということで、さまざまな昔の竹馬ですとか、けん玉、べいごまといったようなものを配置したりというようなことを行って、子どもたちがいろいろな体験を、訪れればいつでもできるというような形で配置をしているところです。
 それから、5番としまして、この施設の特徴ともなっております市民の多くの皆さんのボランティアによる活動がございます。開館前からいろいろな形で携わってくださった皆さんを中心にしまして、平成21年10月に「三鷹市星と森と絵本の家フレンズ」という形で団体を発足させて、約60人の皆さんがさまざまな活動を行っています。絵本プロジェクトということで読み聞かせ、童歌なども行っておりますし、また、絵本の選定でありますとか、「今月のおすすめ絵本」というような冊子、パンフレットを作成したりというようなことも行っておりますし、それから森プロジェクトということで、森のクラフトというような木工の体験や、おもちゃづくり、それから野草の手入れであるとか、さまざまな活動を森プロジェクトという形で行ったりしています。また、家の方も、季節ごとのしつらえでありますとか、さまざまな行事のお手伝いというようなことをしてくださっている方もいらっしゃいますし、星プロジェクトということで、日食ですとか、伝統的七夕、お月見等のイベントで星、天文にまつわるようなお話をしたり、イベントをしたりというようなことを行っております。
 このほか、ジュニア・スタッフということで、おおさわ学園の5・6年生ですけれども、20人程度が自分たちもこの家の担い手という形で活動をしております。
 また、年間を通じてさまざまなイベントを行いました。伝統的七夕、お月見、秋祭り、それから年末年始のいろいろな年越しの催しでありますとか、そういったようなことで、そのたびに大変多くの方においでをいただきました。3月27日に、今年度最後ですけれども、絵本縁日というものを予定して、絵本を通したコミュニケーションを図るような楽しい催しをしようとしています。
 そのほか、ゲストによるということで、読み聞かせであるとか──お父さんの読み聞かせですね、それから紙芝居といったようなことも行っています。
 それから、ことしの1月からなんですが、庭づくりプロジェクトということで、絵本の家フレンズとはまた別に公募をいたしまして、屋根に降る雨水を利用して池をつくるという新たなプロジェクトを開始しておりまして、こちらの方も約70人ぐらい──小さなお子さんから年輩の方まで含めてですけれども70人程度が参加されて、今非常に盛り上がっているところです。ということで、本当に近隣のリピーターの方から、あるいは遠方から絵本の雑誌等で見たということで全国からおいでになるような方もいらっしゃるということで、開館日数が2月末現在で196日ですけれども、入場者数が1万8,598人というようなことで、大変好評もいただきながら運営をしているところです。以上です。


◯委員長(緒方一郎君)  市側の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。


◯委員(赤松大一君)  よろしくお願いいたします。まず、1ページの中近東文化センター企画展示の件でお聞きいたしますが、今回、連携事業の中で中学校が二、四、七中、それぞれ1年生が団体見学をされたという御報告をいただきましたが、これに関して、全部で7校中学がございます。ほかの学校に関してこの辺の企画というか、実際ほかの学校が参加できなかったところで、例えば距離的な問題があるとか、日程的な問題があったとか、現段階では考えていないとか、いろいろなことがあるかと思うんですが、その辺の何ゆえというところをお聞きしたいと思います。
 また、場所的にも非常にわかりづらいとよくお声がいろいろなところで出ているところで、今、市としてもいろいろな看板を立てたりとかいうことで何とか集客をというか、手を打っていただいているところでもございますが、具体的に、例えば、実は私ども、1期生議員が毎回七鷹会ということで勉強会をやっておりまして、先般もアナトリア考古学研究所の大村所長にトルコから日本に帰国されているときに急遽来ていただきまして、我々10人でいろいろ講演をいただいたんですけれども。非常に、我々もある程度中近東に何度か行かせていただいている中で理解をしていた部分もあったと勝手に思い込んでいたんですが、実は今回の大村所長のいろいろな御講演を聞く中において本当に目からうろこが落ちるようなところもありまして、また新たな視点ができたところもありますので、そういう形で生徒さんを現場に、こういう形で団体見学等も必要だと思うんですが、その動機づけのためにも、例えば学芸員の方を各学校に派遣をいただいて、そういう動機づけというかきっかけづくりをするための施策等も必要ではないかと思うんですが、その辺の点でお聞きしたいと思います。
 続いて、美術資料の件でございますが、これは実際に今回も寄贈とか、また購入等の御報告をいただいたんですが、この辺の絵画等の資料の実際に収蔵はどちらに今していただいているのかという点を1点、お聞きしたいと思います。
 あと、文化振興財団の経過報告の中で、今回確認でございますが、演劇賞を受賞されたと思うんですが、これは岸田國士戯曲賞だったか、その辺の確認を1点させていただきたいと思います。
 また、音楽事業等、今回は入場者率も出していただいておりますが、非常に全体的には8割、9割、高い入場率を維持していただいている企画があるんですが、中には3割切ってしまったものとかあるんですが、これに関して、例えば実施日の設定が問題があったとか、当然内容に問題があったとか、もしくは告知というか、その辺が問題があったのかというか、どういう結果において、こういう残念ながら30%、また20%という、非常にいい企画ではあるのかなと思うんですが、そういう結果をどのような経緯の中でこういう結果が出てしまったのかという点をお聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします。


◯生活環境部調整担当部長(清水富美夫君)  先ほどちょっと説明不足で恐縮しておりますが、昨年度、中近東文化センターは開設後30周年を迎えました。古代のオリエント文明を紹介する我が国唯一、有数の研究施設であるということで、30周年を昨年迎えたところでございます。その中で、常設展をですね、これまで単に年代順で並べていたものをテーマごとに大幅に模様がえもしたと。非常に、私どもが支援をし出してから発想を非常に転換をされてきた。いわば研究施設から展示施設、あるいは地域の市民の施設というような考えのもとで、中近東さんも一般の市民の方から、先ほど御説明をさせていただいた、いわゆる中学の団体の見学というものにも積極的に教育委員会とも連携しながら行っております。
 昨年は3校でございました。これ、多分恐らく学校の年間授業の関係で日程等、あるいはアクセス等ございますが、行く団体は基本的にはバスを借り上げて行かれているという話は聞いております。今後も、中近東の方も積極的にこういった子どもたちに対する学習意欲を高めるような事業展開をしていくという話も聞いておりますので、期待をしているところでございます。今後も広がるよう、私どもからも教育委員会の方に投げかけてみたいと思っております。
 それから、中近東、学芸員といいますか、研究員の方が数名おります。その方も、やはりこれまでの単純な研究成果を発表するだけではなくて、先ほど言われた、子どもたちに中近東の文化をよく知ってもらう、お伝えしたいということで出前的な講座を考えておりますから、そうしたものを通じて子どもたちの学習意欲を高めさせていただきたいと思っております。
 また、次の美術資料でございますが、現在3カ所ございます。1つは、美術ギャラリーの中にあります収蔵庫がございます。そのほかには、調布にあります倉庫、それから江東区にあります倉庫を使って収蔵作品を収蔵しているわけでございますが、当然美術ギャラリー同様、ほかの2倉庫も空調関係は美術品をおさめるということもございますので、きちんとした適正な温湿度管理ができる専門の倉庫におさめさせていただいているところでございます。以上です。


◯芸術文化担当課長(井崎良仁君)  演劇の戯曲賞ということで、これはお見込みのとおり岸田戯曲賞で間違いございません。
 それから、芸術文化センターで行われております音楽の事業でございますが、30%程度のものがあるということで、いろいろ御来館いただくお客様のアンケートなども調査いたしまして、あと企画委員が皆様にぜひこれをというものを一応開催しております。ランチタイム・コンサートというのが特にこういう形で数字で出ておりますが、こちらの方は平日の昼間でないと来られない主婦の方、それから御年輩の層の方をターゲットにして開催している音楽コンサートでございます。少しずつ入場率は上がってきておりますので、今後もこういう方のためにぜひ続けていきたいというふうに考えております。以上でございます。


◯委員(赤松大一君)  ありがとうございました。中近東文化センターに関しては今、部長の御答弁のあったとおり、非常に大事な、市においても知的資源の大きな大事なポジションにあるセンターでございますので、より広く、三鷹市の本当に子どもたちも市にこういうのがあって、我々の1つの誇りであるという部分も見てみたり、また触れてみることによって実感するところでもございますので、広く教育委員会とまた連携をとっていただいて周知をしていただければと思っております。
 また、この美術品に関しても本当に大事に今、保管していただいているところでございますが、これも、やはり先ほど御検討の中にありました、広くまた市民の皆様に見る機会をつくっていただける機会を前向きに検討していただければと思っております。
 あと、コンサートでございますが、やはり市の、ただ、私ちょっと、今回参加率というか、入場者率で今回こういう質問をさせていただいていましたが、やはり今御答弁いただいたように、なかなかこういう事業にふだん触れないような方のためにランチ・コンサート等を企画されているということでございます。そういう視点も一概に率だけではなく、そういう方に広く周知することも大事な点でもございますが、やはりそういうなかなか子育ての部分で触れない方とか、今おっしゃったとおりお子様をお連れの方でも気楽に来れるような、こういう趣旨でのランチ・コンサートだと思うんですが、そういう企画も広くまた拡充していただければと思っております。
 以上で質問を終わります。よろしくお願いいたします。


◯委員(浦野英樹君)  よろしくお願いいたします。まず、私はいきなり3ページの5番のアニメーション美術館関係です。先ほどの報告で市民枠が約半分ぐらいは売れ残っているということなんですけれども、これは今後対策を考えなきゃいけないなと思うんですが。現在販売の場所だとか、販売ルートによってどこが一番売れているだとか、そういったデータというのはあるんでしょうか。そういったものを分析して、伸ばせるところを伸ばしたらいいのかなという気はするんですが、それが1つです。
 あと、続いて絵本館プロジェクトの件で、当初スタートとしては、非常に私もいろいろなうわさは聞きますけれども、環境もいいしイベントも楽しいという話はうわさでも、口コミでも伝わってくるんですけれども、当初心配されていたのがアクセスの悪さということはやはり心配されていたんですが。実際イベントに来られる方のアクセスの方法というのはどういった傾向があるのか、わかる範囲で結構ですので教えていただきたいんですが。以上です。


◯生活環境部調整担当部長(清水富美夫君)  市民特別枠はちょっと私の方の説明不足だったかもしれませんけれども、現在駅前にあります都市観光協会のみで売られておりますので。従来はまち鷹で売っていたんですけれども、観光協会ができたということ、観光協会の事業の1つとして、また自己財源の確保策として市民特別枠を取り扱いさせていただいております。先ほど近隣4市、近隣にも拡大したということで、市民枠の方もほとんど恐らく三鷹市民、一巡をとっくにしちゃったのかなというぐらい売れておりますが、さらにやはり近隣の方からお声が出てきたということもありまして、4市、今連絡会を設けている武蔵野、小金井、西東京というところまで幅を広げました。それでも、やはりPR不足等もございますかと思いますけれども、まだ半分ぐらいが売れ残っている状況でございます。
 今後もさらに近隣の市区、区も含めて少し検討をする必要があるのかなと。実際に近隣の市区の方からはお声が来ているということも聞いておりますので、その辺も今後の検討課題かなと。販売をさらに促進はできたらいいなと思っております。以上です。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  非常に多くの方においでいただいている中で、どういったところからおいでになっているかというようなことも少しアンケートしてみたりはしているんですが、三鷹市内からという方が半数ぐらい、あるいは市外から、近隣市からという方も多いんですけれども。そういった中で、アクセスの方法としてはバス、あるいは自転車ということが中心になります。自転車の方も非常に多く近隣の方が多くお見えになっていて、おいでになった方からはバス等で来てもそれほど大変ではなかったというようなお声もいただいておりますし、多少離れたところの方はむしろバス便は非常に武蔵境とか調布からということで本数も多いので悪くはないんですけれども、ただ、市内でも東部地区の方などはちょっと来にくいというような状況がございます。駐車場についても要望がかなりありますので、これについて天文台とも相談をしながら少しずつ方法を探っているところでございます。以上です。


◯委員(浦野英樹君)  ありがとうございます。アニメーション美術館のチケットについては私もちょっと勘違いしていまして、済みません。
 今の販売方法だけでいいのかということと、いかにPRしていくか、具体的に何をするのかという話になると予算委員会の話になっちゃいますけれども、そのあたりというのは絶えず検討をしていただきたいなと思い、逆に、今の状況、ちょっともったいないなと。せっかく非常に人気が高い施設に結構入れるというのは非常にメリットがあるにもかかわらず、活用されていない状況にあるのかなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 アクセスについては、アンケートをとったりというのは施設の性質上、なかなかそういうのは向かない施設なのかなと思うんですが、やはりバスだとか自転車だったら確かにアクセスはしやすいけれども、車で行くとすると、やはり近隣にも駐車場も余りない地域ですので、アクセスは車で行く場合はちょっと行きにくいのかなというのが正直ありますので、そのあたりも引き続き検討していただきたいと思いますし、アンケートをやれば一番いいんでしょうけれども、わからなくても何らかの形でアクセスの分析と、よりアクセスしやすい環境をつくっていただきたいなと思います。以上で終わります。


◯委員(野村羊子さん)  幾つか質問させてください。1つは、そうですね、中近東は先ほどほかの委員さんも言ったように、やはり実際にやっている活動そのものがもっと市内の子どもたちに伝わるような、そういうような連携の仕方というのをもっと考えていただけるといいなと思いますが。この辺の連携の中身ということについては、どういう形で協議があるのか。向こうの提案を待っているのかという、進め方をちょっと伺わせていただければと思います。
 それと、次に2ページの太宰文学サロンですが、これの立ち寄られる方の利用目的とか、滞在時間とかっていうのがもしわかったら、どのような形で利用なさっているのか。スペース的にはそんなに大きくないところですね。そういう方がどういう形でそこを使われているのか。それは当初の設置目的にかなっているというか、合致したのか、それとも予想外にこういう使い方でと。これだけの方が寄ってくださるわけだから、それなりの需要があったというようなことなんでしょうけれども、そういうことがどういうふうに今、分析を過去やってきて、思っていらっしゃるのかというのをちょっとお伺いできればと思います。
 それと、美術資料、本当に1,600点というかなりのもので、企画の力というのはすごいとやっぱり思うんです。それは本当にいつもすごいなと思う。こちらも、ああ、なるほど、こういう見せ方もあるかということも含めた、小さいけれども、それなりの集客力、あるいは訴求性がある、効果のあるものをなさっているというふうに思うんです。だから、これだけ寄贈もその関連で出てくるんだと思うんですけれども。これを生かす、単に所蔵展というのもありますけれども、ほかに生かし方、単に倉庫に眠らせるのもすごくもったいないものだと思うので、その辺がどういうふうに今後展開していけるのか、これを使ってね、持っているものを使ってということはどの程度考えていらっしゃるのかというふうなことをお伺いしたい。
 それから、絵本館プロジェクトですけれども、館ができたことで、館で動くことに多分具体的なプロジェクトのエネルギーというのは大分そっちへ行ったんだと思うんですけれども、当初の絵本館プロジェクト、子どもと絵本をつなぐというところで、今後もこの講座を続けていくのかどうか。あるいは、ブラシアップというんですかね、この自主グループの方たちのフォローというのかな、をどういうふうな形で今後やっていくのか、いかないのか。
 それと、絵本蔵書について今後の拡充というのを、いろいろありますけれども、絵本の所蔵についてはね。でも、とりあえず今後どういう形でこれを使っていくのかというふうなことも含めて、拡充するのかどうかということの思いがあれば、お願いします。とりあえずそれだけお願いします。


◯生活環境部調整担当部長(清水富美夫君)  中近東文化センターは先般30周年を迎えられたときに、美術館関係者から、これを機会にこれまで支えてきていただいた方々に対するさらなる地域貢献をさせていただきたいという話をしておりました。それも1つとして、毎年事業計画、あるいは事業方針の中でも、特に地域貢献の視点では特別支援学級の子どもたちも含めた一般の中学生等を対象にした事業展開、あるいは一般のいわゆる生涯学習の視点での事業展開も、この企画展以外にさらに今後も進めていきたい。これまでよく企画展なんかをやりますと、そのテーマに沿った活動をしている三鷹、武蔵野の市民グループがおりまして、そういう方々と一緒に協働で場所をお貸しして、そこに場を提供させるというような形で協働事業も展開しております。先ほど申し上げたように生涯学習の点、あるいは学校教育の視点でさらに地域に入っていく、それで地域も中近東に入っていく、そういう形になっていくよう、中近東とは今後も協議を進めていきたいなと思っております。
 また、美術品の関係でございます。おおむね私ども、所蔵作品展、所蔵している中でおおむね5年ごとに所蔵作品展をさせていただいて、多くの市民の方に見ていただくという形が主な事業だと思いますけれども、そのほかにも所蔵作品につきましては、他の公立の美術館等とも貸し借りじゃないですけれども、そういう形でも活用しているところでございます。また、ほかの管理上問題ございますけれども、ない範囲で庁内にも若干展示をさせていただいていて、活用しているところでございます。以上です。


◯文芸担当課長(矢野勝巳君)  太宰治文学サロンについてのお尋ねでございますが、数字上の調査はまだしておりませんので、ガイドボランティアの方、毎日午前10時半から4時半まで常駐しておりますので、ガイドボランティアの方からお聞きしたこと、ないしは私が来館者の皆様から直接お聞きしたことについてお答えいたします。利用目的なんですが、やはり一番多いのは、太宰ファンの方が太宰ゆかりの場所ということで三鷹をお訪ねになる、ないしは三鷹の市内在住の方が来られるというのが一番多いと思います。それから、昔三鷹にいたんだよというような方で、空中写真をいつも年代を変えて置いてありますので、ここら辺に住んでいたよというような御年輩の方で、そういう昔の話をされに来るというような方もいらっしゃいます。それは副次的な効果かもしれませんけれども、三鷹の歴史をちょっと再認識ということで、その中で若い方も一緒になって聞いていたり、そういうこともございます。
 滞在時間でございますけれども、ガイドの方がお話ししてよろしいですかということで、大半の方はガイドの方のお話をお聞きになるようですので、大体20分から30分ぐらい、ガイドの方はお話しされています。そこからですね、うちの方で、財団でこういう三鷹太宰治マップというのを100円で販売させていただいたり、あと館内にも地図がございますので、太宰ゆかりの場所をそこから歩かれる方とか、それからガイドの方が御案内する場合もございます、一部ですね。そういうことで、市内滞在等するとかなり長い時間になるのかなというふうに思います。以上でございます。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  まず子どもと絵本プロジェクトで行っております人材養成の講座ですけれども、こちらの方は4年ほど前から新川中原、大沢、三鷹駅前、ことしは井の頭というような形で毎回各地域で行っていて、その中から講座を受けた皆さんがそれぞれグループをつくられて、非常にユニークな活動を──お話し会をするとかということだけではなく、すくすくひろばでお母さんたちを対象に絵本を紹介していくとか、ブックカフェをするとか、いろいろな形で活動が展開されていて、それぞれのグループの間の交流というのも盛んになってきているところです。
 保育つきの講座ということでやっておりましたので比較的若いお母さんたちが多いんですけれども、何年かやってくるとお子さんが保育園に行くとか、小学校に上がるということで、少しずつ自分たちの状況も変わってくるというようなこともあって、もう少し学習や研修を深めたいというような希望もありますし、連絡会的なものをつくってそういったことに取り組んだり、あるいは一般の方向けに自分たちが主催をするような形で、絵本の例えば作家を呼ぶだとか、何かイベントをするというようなことで絵本の楽しみを深めたり、もっと多様な人たちに参加してもらえるような企画を考えていきたいというような話をしているところなので、そういったことをずっとこれからも支援していきたいというふうに考えています。
 それから、蔵書ですけれども、今まだ小さい施設でそれほど多くの蔵書をそろえているという状況ではないんですけれども、テーマを毎年変えて企画展をやっていくということなので、こちらに合わせて、あるいは庭での活動であるとか、自然の移り変わりに合わせてということで、活動に合わせて蔵書を拡充していくというようなことで、以前からかかわってくださっている絵本好きの絵本プロジェクトの皆さんの声であるとか、あるいは天文台の方のアドバイスであるとか、そういったことを生かしながら少しずつ蔵書を拡充していくということと、今はまだ収蔵庫の方も余裕のある書庫の方、バックヤードにある書庫の方もまだいっぱいになってはいないんですけれども、いずれもう少し買いかえながらどういうふうにそれを生かしていくのかということを今後考えていきたいというふうに思っています。以上です。


◯委員(野村羊子さん)  絵本の方は、私も専門的なこともあるのでいろいろきちっとそろえていっていただければなというふうには思います。三鷹は文庫連だとかあるいは学校司書さんとか、専門的な方たち、たくさんいらっしゃるので、そういうところの意見なんかもきちっと聞きながら、いいものをきちっとそろえていっていただければなというふうに思います。
 あと、美術品の所蔵について、やはり自分で持っていないと、貸していただくときに交渉がなかなかうまくいかないという話も聞きますので、きちっと持っているということは、非常にそれを持っていられるということが、非常に重要だということはもちろん思いますので、そういうことも含めてきちっといいものをちゃんと持っていることがいい企画展をするもとになるということにもなるというのもわかりますので、そこは本当に大事に。でも、例えば何を持っているか、多分リストがあるんでしょうけれども、市民にそういうことがわかるようなこともまた考えていっていただければなと思います。一応終わります。ありがとうございました。


◯委員(白鳥 孝君)  それでは、中近東文化センターのことなんですけれども、もう何人かの委員から質問があったと思うんですけれども、利用の問題なんですけれども、清水部長の方からもお話がございましたけれども、以前は本当に敷居が高かった施設で、我々もなかなか入れなかった施設がいろいろと補助金等の関係で入れるようになったという状況になりました。ぜひその辺のところをもう少し、もっともっと使用ができるようなというか、活用ができるような方法を考えていただきたい。例えばネットワーク大学、もうやっていますけれども、ネットワーク大学がもっともっと活用できる、それから国際交流協会ももっともっと活用できる、お互いが交流ができるような場にしていただけるような方策を考えていただきたいなと。
 特にあそこの施設は同時通訳の施設があるんですね。余り市も今まで使ったことはないんでしょうけれども、そういう施設もあって、ぜひそんな利用方法というか活用方法も考えていただいて、特にネットワーク大学、国際交流の方の関係者にもお伝えを願って活用していただければなというふうに思っています。その中で中東の文化を、親しんでいただけるような努力をしていただければなというふうに思います。あそこのセンターがどうなるかわかりませんけれども、今後まさかつぶれはしないでしょうけれども、そんなような状況になってマンションでも建つようなことになってしまったら、それこそもったいないということになりますので、そうならないような、文化が香るまちづくりをしていかなければいけないかなというふうに思いますので、ぜひそんなことで、後で悔やむことのないような方策を考えていただければなというふうに思っています。
 それ以上言うと予算に入ってしまいますものですからお話はできませんけれども、ぜひお願いします。また、コメントもいただければなというふうに思っています。
 あと、太宰なんですけれども、今後いろいろと事業展開なされてこられ、また生誕100年のこともやられてこられて、一生懸命私も見学等々をさせていただきました。今後どんなような、これまた予算に入ってしまうので、予算に入らない範囲でお答えができれば、お答えをいただければなと思っております。
 あと絵本館なんですけれども、絵本館構想時代からいろいろとございまして、場所等も宇山さん、御存じのとおりいろいろともめた経過がございました。私の会派は星と森と絵本館ということで、名称を絵本館だけにつけないということで確認がとれておりまして、これだけが突っ走られても困ってしまうので、自然界に間借りをしている絵本館だというふうに思っております。あそこの場所というものも、星があり、森があり、その中に間借りをしている絵本館だと思っています。これだけ、絵本館だけ突っ走られて絵本を並べればいいという問題ではないので、ぜひその辺を間違えないで、星があり、もちろん自然、森がありということの観点からやっていただければなと。
 これを見ますと、ほとんど本がどうのこうのとかという、たまにちょこっと何か日食がどうのと書いてございます。そうではない方策、また、例えば、じゃ、絵本館だけ考えればいいんだったら、各コミセンに絵本館のコーナーをつくればいいということになってしまいますので、その辺を重々考えた絵本館にしていただければなと思っております。何かコメントがございましたらお願いをいたします。よろしくお願いします。


◯生活環境部調整担当部長(清水富美夫君)  中近東文化センターを財政的に若干ですが支援をさせていただく中で、その後内部努力といいますか、それも1つありまして、当然中近東文化センターが、先ほどから私の方で御説明させていただいております学校教育を初め、生涯教育や市民活動でも積極的に活用される、そういったことで地域とつながりを持って、いわば地域に開かれた施設という形で、やっぱししかも世代を超えて愛されるような施設、そういうふうな方向に今後中近東文化センターは進むという形では考えております。
 そうした中で事業のある意味厚みを持たせるということでは、当然、他の団体との連携というのは当然不可欠だと思っております。御指摘のネットワーク大学、多分賛助会員か何かで中近東文化センターはなっておられると思いますので、既にそういった形で連携もしておりますので、他団体との連携をさらに積極的に進めて、厚みのある事業展開ができて、地域に開かれた施設として今後も発展するよう支援をしていきたいと思っております。


◯文芸担当課長(矢野勝巳君)  太宰事業の今後の方向性というお尋ねでございますけれども、太宰については文学のまち三鷹の象徴でもあるというふうに考えておりますので、いろいろなところとの相乗効果というのを考えていきたいと思っております。例えば、先ほど芸文財団の事業の方でお話しさせていただきましたけれども、山本有三記念館に来られた方が太宰サロンに行って、三鷹のまちを歩いていただくとか、また、太宰サロンに来られた方が有三記念館ほかに行っていただくような、今でもそういう相互の交流等はしておりますけれども、より強めていければと考えております。以上です。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  星と森と絵本の家ですけれども、それぞれの星、それから森、それから絵本と、そして家という要素も、この4つの要素が非常に相乗効果をもたらしてユニークな存在になって、それぞれの魅力で多様な多くの人たちが来られているというふうに考えています。特に森というか、自然環境ということでは、そこに期待していろいろな活動をやっている方が集まってこられていて、庭のプロジェクトというのもそうですし、クラフト、木工ということで、非常にさまざまな方たちが、本当に年輩の方も含めておいでになって、子どもたちと交流するということが日常的に庭の方で行われていますし、星ということでも、天文台の中にあるということで、非常に天文に興味を持って来られて、絵本の家があるということを知って来られるような方も多くいらして、そういう天文に引かれるという方も多いということを感じています。
 そういう意味で、本当に絵本というのは、それを子どもたちと一緒に楽しむという、あるいは子どもたちを中心に置いて、そこで多様な人々が集まって、芸術文化を含めてそこで創造的な活動を行っていくという、そういうものだというふうに考えていますので、それぞれの要素をこれからも大事にしてやっていきたいなというふうに考えております。以上です。


◯委員(白鳥 孝君)  済みません、今、宇山さんの方からもそういう説明がありました。ぜひ、これは基本的なことで、忘れないようにお願いをし、また確認をさせていただきました。ありがとうございました。以上で終わります。


◯委員(森  徹君)  それでは、何点か質問させていただきますが、この三鷹の文化行政、太宰に相当力を入れているということはわかりますけれども、私も最近太宰の子どもさんの太田治子さん、この方の講演を聞きまして、やはり「斜陽」との関係で太田治子さんとの関係、いろいろ知ることができまして、改めて太宰のいろいろな側面というのを、もっとそこをしっかりと、いわゆる知らせていくといいましょうか、研究していくといいましょうか、そういうことも必要かなと思っています。
 そういう中で太宰に対してのそういう取り組みはわかるんですが、この報告を見てですね、例えば三鷹に住まわれた、結構いろいろいらっしゃいますね、三木露風、山本有三しかり、そういうところの、もう少しこの辺にも力を入れるということが必要ではないのかなというふうには考えるんですが、その辺、この1年間含めて、予算との関係はありますから、その辺は触れなくて結構なんですけれども、どのようなことを考えておられるのか、その辺をお聞かせいただければと思います。


◯生活環境部調整担当部長(清水富美夫君)  太宰につきましては、昨年の没後60周年、ことしの生誕100周年ということが連続して続いていると。しかもゆかりの作家であるということで、どうしても文化行政の中でも中心的な事業として展開をせざるを得なかった部分というのはあろうかと思います。ただ、文学のあるまち三鷹ということで、今、森委員さんが言われたように、この三鷹の地を舞台に多くの作家が生まれ、多くの作品を書いております。そうした方々の顕彰も当然必要だということで、基本計画の中でもゆかり文化人の顕彰事業を展開していくということもございます。太宰も毎年桜桃忌もございまして、太宰人気は衰えてはおりませんけれども、並行しながら、当然ゆかりの文学者の方々の顕彰事業を展開をしていきたいなと思っております。有三も、施設もありますので、施設を有効活用しながら、有三の業績を紹介、顕彰するということもやっております。あわせて、ゆかりの作家の方々、先般も吉村 昭さん、三木露風さん等の展示もさせていただきました。同じような形かどうかわかりませんけれども、さまざまないい工夫を凝らしながら多くの市民の方に見ていただく、わかっていただく、そういった事業を展開していきたいと思っております。


◯委員(森  徹君)  ありがとうございました。作家だけでなくて、中田喜直さんですか、そういう方々もいますので、この辺は例えば絵本の家との関係で、三木露風さんもそういう形でうまくマッチングできればというふうに考えていますので、検討していただければと思います。
 それから、絵本の家のことで何点かお聞きしたいんですが、私も当初、清原市長がこの絵本の家を山本有三文庫の北側につくるという構想を具体的な図面も含めて提案したときに、ちょっとそれ、待ってほしいということで議会でも質問させていただきまして、非常にアクセスの問題はありますけれども、あの場所にできたということは、もちろん地域の方は非常に喜んでいると思うんですけれども、三鷹全体として、位置的な問題はありますけれども、アクセスの問題、今後の検討課題として、非常によかったのかなと。
 そこで、まだ1年たっていませんけれども、8カ月ですか、1万8,598人というこの入場者数、これをどのように分析といいましょうか、見ておられるのか、この辺をお聞かせいただければというふうに思います。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  開館日数が196日で1万8,598人ということで、平均すると、2月に入って少し少なくなっているので100人弱というような数字になっておりますけれども。やはり土日の方がやや多い、平日が少し少な目ではありますけれども、かなり平均的に、何というかあの規模の──そんなに大きな施設ではないので、ところとしては居心地のよさが失われないような適当な人数で、今来ていただいているのかなというふうに思っています。
 本当に何というか、イベント的なことをたくさんやっていけば、それなりにまた多くの方に来ていただけるのかなとも思うんですけれども、そこの自然環境を十分に生かして子どもたちの好奇心をはぐくむという意味で、自主的な活動というのをすごく大事にしたいと思っていますので、プログラムとか、イベントとかに子どもたちが追われてしまうとか、そういうことだけに熱心になってしまうというような活動ではなくて、ゆったりと時間が過ごせて、ほかでは見つからないようなものが見つかるという、そういうところになっていく雰囲気づくりであるとか、そういったことが非常に重要なのかなというふうに考えています。以上です。


◯委員(森  徹君)  私は、思ったより健闘しているんじゃないかなというふうに、この数字を見て、場所の位置からして考えています。先ほど他の委員からもアクセスの問題、車でという、確かにそういう声もあります。若いお母さんが、どうしても1回行った方がもう一度行きたいという声も聞いていまして、そうなると、すぐ裏に駐車場があるんですね、何十台かとめられる。しかし、実際オーケーを出したらあそこはいっぱいになっちゃうということなんでしょうか、とめられないということで。しかし、軽で子どもさんを乗せてゆったりできればいいなというような声も聞いていまして。
 あそこ、職員の官舎が西側の方にずっとあったところは、今まだ多分更地になっているんだろうと思うんです。1つだけ、今の建てかえた官舎は残していただいたわけですけれども、その更地のところにも何らかの方法でですね、すぐバス路線をというわけにはいかないかもしれませんし、井の頭とか、中原とか、そういう方面から来るには、東八道路は今、東京都が自転車専用道路をつくっていますけれども、そういうのがぼっと整備されれば自転車を使ってということはあるんでしょうけどね。雨の日とかを考えますと、アクセスの問題、もう少し天文台さんと交渉していただいて、その辺、使いやすいようなことで、安心して子どもさんがあそこで楽しめるというふうに、その辺は検討していただければと思うんです。
 それから、三鷹市はいわゆるジブリの方はバス路線で料金を安くしていますね。したがって、この絵本の家の場合に、今後、コミュニティバスがどんな路線のことになっているのかわかりませんけれども、時間的に少ないけれども調布から杏林ですか、唯一あの前をコミュニティバス、通っていますね。市役所経由。三鷹台から来るのも市役所の前がバス停になると。今後、つつじヶ丘ルートができれば当然市役所を通るということで、うまくそれが連携して、そういうことで市役所で乗りかえて、それも安く行けるとかね、そんなようなことも考えると、一定の東の方から南の方という絵本館と離れたところの子どもさんたちにも利用のアクセスがつながるんじゃないかということもちょっと考えますので、その辺も検討ができるかどうか、料金も含めて検討していただければと思います。これは直接のところじゃありませんので、そのことを頭に入れながら検討していただければというふうに思います。
 それから、この絵本館の構想の中でやはり図書館本館との関連というのがいろいろ議論されてきたと思うんですけれども、絵本の家ができる中で、星と森と絵本の家ですか、これが絵本のセンター的な役割を果たしていくということが必要なのかなというふうに考えるんですね。そうすると、それにふさわしい体制といいましょうか、今、図書館も全国的にやはり厳しい状況、図書館法というのがあるんですけれども、厳しい状況に置かれていまして、しかし、改めてこれをしっかりと位置づけていくという点では、今後の体制、それにふさわしい体制というものも考えていくことが必要ではないかと。
 それからあと、コミセンは図書館ではなく図書室となっていると思うんですが、身近な図書室に子どもさんを連れていくというのは当然7カ所のコミセンであるわけですけれども、それとの関連というのは今後も含めてどんなふうに考えられていますか。まだ1年たっていませんけれども、今日的にこの8カ月間運営してきた中でどんなようなことを検討されているか、ここでお答えできる範囲内で結構ですけれども、よろしくお願いしたいと思います。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  まず、駐車場の件ですけれども、こちらは国立天文台が常時一般公開という毎日やっている中で、そちらの方も車での御来場は御遠慮いただいているというような状態の中で、天文台としても将来的に車での御利用ということを考えていないというわけではなく、そういったことも話に上ることも多々ありますので、今後もそういったことを検討していければというふうに思っているところです。
 コミュニティバスも、今でも新川・中原の方からの杏林大学病院の前で乗って、大沢の方をちょっとぐるっと回るような形になりますけれども、天文台裏門の方まで来るということが可能で、それに乗って来られた方から意外とよかったというような声もいただいているので、そういう路線の検討ということとともに、そういった今ある路線のPRというのも、あるいは乗りかえとかそういったことでの利便性という、そういうPRももう少し必要なのかなというふうに思っているところです。これから検討を進めたいと思います。
 それから、図書館、あるいはコミセンとの連携ということですけれども、まだ本当に開館して間もないということで、十分な相互の連携というものができていないという状態ではあろうかと思いますけれども、図書館の方に絵本の家のコーナーを置いてもらうというようなこともしていますし、それから子どもと絵本プロジェクトということでやってきた各グループがコミュニティ・センターで活動をしているということがありますので、コミセンの図書室もそういったところと連携を持ってやっていければというふうに思っているんですが、まだなかなか図書室の運営そのものにかかわりを持つとかいうところまでは行っていない状況です。地域の大事な絵本の活動をしていく上での重要な資源になりますので、そういったことも考えていきたいなと。以前に大沢コミセンで、子どもと行きたいコミセンづくりというようなことも行って、図書室友の会とも連携しながらやっておりますので、そういったことも探っていきたいなというふうに考えています。
 子どもと絵本プロジェクト全体のセンターといっても、中心になる職員が今、向こうにいるという形になっていますので、引き続き子どもと絵本プロジェクトを推進していく、場所としての中心というのはなかなか難しいんですけれども、そういったところに役割として果たしていければいいなというふうに考えています。以上です。


◯委員(森  徹君)  ありがとうございました。あと、周辺にここに絵本の家があるという案内が、例えば天文台のあの裏門からも入れるんですよね。裏門から入る方が近いのかな、いわゆるこちら側といいましょうか、北の方から行った方は。だから、あそこにも案内が、たしかないと思うんですが、あるんでしょうかね。ですから、少なくとも周辺、天文台北の交差点だとか、今度かえで通りにも自転車専用レーンが3月末で完成するんですが、あの辺から来た人たちに右に曲がればみたいな、そういう自転車で案内するような、ちょっと雰囲気的にお役所の案内板──ごめんなさいね、じゃなくて、絵本の家に行きたくなるような案内板をつくってもらってですね、そういうことも必要かなというふうに思います。ひとつ、それはぜひ検討していただければと思うんですが。
 やはりせっかく絵本の家、この1年間、まだいろいろ忙しい中で、限られた人員で努力されていると思うんですが、ぜひこのものをつくったことを、三鷹の子どもたちがこれができて、本当に絵本の家がセンターの役割を果たして、図書館の本館とも一緒になってこれをつくり上げていくという点で努力していただきたいということを要望して、質問を終わりにします。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  そうですね、案内の表示ですけれども、裏門のところもないわけではなく、本当にプレートの形で、こちらから入れますというようなものがあるんですけれども、ただ、今、裏門の方が工事の関係で、3月まで正門の方を使ってほしいと言われているので、余り目立たない形になっておりますが、一応はございます。ロゴマークと書体を決めるときに武蔵野美術大学の学生がかかわりをもって一緒にやったんですけれども、そういった学生たちが一つ一つの表示板についてもデザインをしてくれたというようなものがございますので、周辺とか、そういったところも含めてどういう案内の仕方がいいのかというのは考えていきたいと思います。以上です。


◯委員長(緒方一郎君)  ありがとうございました。以上で生活環境部の報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午前10時52分 休憩



                  午前10時59分 再開
◯委員長(緒方一郎君)  委員会を再開いたします。
 教育委員会報告、本件を議題といたします。
 本件に対する教育委員会側の説明を求めます。まず項目アの説明を求めます。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  まず、三鷹市立南浦小学校前校長の公金等不適正処理につきまして御報告を申し上げます。前第七小学校長の前任校におきます不適正な事務処理の問題につきましては、東京都教育委員会が2月26日に処分発令及び公表を行いまして、前校長につきましては停職3カ月、前南浦小学校副校長については減給10分の1、1カ月の懲戒処分が下されました。この間第七小学校の校長が年度途中でかわるという事態を招きまして、本事案に関する新聞報道もされたことから、児童、保護者の皆様はもとより、市議会の皆様にも大変な御迷惑と御心配をおかけしましたことを深くおわびを申し上げます。
 前第七小学校長の処分発令のございました2月26日に御本人は退職願を提出されております。処分の理由でございますが、処分の理由につきましてはこの後教育部長より御説明をいたさせますけれども、都教委及び本市教育委員会においても調査の結果、私的な流用等はなかったものと判断をしております。しかしながらです、学校管理職として適切でない事務処理が複数あったことは事実でございまして、今回の懲戒処分となったものでございます。三鷹市教育委員会といたしましては、今回の都教委の処分を厳正に受けとめております。今後、このようなことが二度と起こらないよう、外部有識者を含めた検証・再発防止委員会を設置いたしまして、本件の検証と再発防止策の検討実施に取り組んでまいります。
 最後に、改めて御迷惑をおかけいたしました文教委員の皆様におわびを申し上げ、私からの御報告とさせていただきます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(藤川雅志君)  それでは、教育長に引き続きまして、私の方から、南浦小学校前校長の公金等不適正処理につきまして、2月開催の本委員会以降の経過について御報告いたします。既に皆さん御案内のことではございますけれども、南浦小学校の前校長及び前副校長に対する処分につきまして、去る2月25日に開催されました東京都教育委員会で審議、決定されまして、翌26日金曜日の午後に本人に発令がなされまして、公表も行われたという経過でございます。
 処分内容は先ほど教育長からもございましたけれども、前校長につきましては停職3カ月、前副校長は減給10分の1、1カ月の懲戒処分ということでございます。なお、前校長につきましてはみずからの責任を自覚されてということで、同日付で退職願を出されたところでございます。
 その後、週末、土日を挟みまして3月2日の火曜日に、前校長が11月まで校長をしていました第七小学校で臨時の保護者会を開催いたしました。また、その後、南浦小学校でPTA運営委員会を開催していただきまして、教育長から今回の処分内容について説明を行いました。七小では36名、南浦小では出入りがございましたので約40名の方が参加をされたところでございます。なお、両校とも処分の内容について特に御意見等は出ませんでした。
 また、翌日の水曜日、3日ですね、午前中には市立学校の校長会で今回の件につきまして報告を行うとともに、再発防止に向けて意見交換、徹底を行ったところでございます。さらに同日の午後に開催された教育委員会でも報告を行うとともに、今回の件で市教育委員会としての管理上の責任ということを考慮いたしまして、教育委員長から教育長に対する訓告処分等の決定がなされまして、即日実施されたところでございます。
 なお、今後の再発防止に向けた取り組みについてでございますが、3月1日付で弁護士、東京都教育委員会などの外部有識者を含めました服務事故に係る検証・再発防止委員会を設置いたしまして、現在第1回の委員会の開催準備を進めているところでございます。この委員会では、今回の服務事故の原因調査及びその検証、また再発防止策を検討いたしまして、なるべく早期に委員会としての結論をまとめまして教育長あてに報告することになっております。
 今回の件を受けてですが、既に学校における会計規律の徹底を図るなどの取り組みを進めているところではございますけれども、この検証・再発防止委員会の検討結果を踏まえまして、再発防止に万全を期していきたいというふうに考えているところでございます。
 それでは、引き続きまして、皆様のお手元の資料、東京都が公表いたしました服務事故の報告内容に基づきまして今回の処分内容につき御説明をさせていただきたいと思います。資料1でございます。表裏になっておりまして、表については前校長の分、裏については前副校長の分で、処分の程度は先ほど申したとおりの内容になっております。処分内容、処分理由につきましては、前校長についても、前副校長、両名につきましても同じ処分内容になっておりますので、重複は避けまして一度に内容について御説明させていただきます。
 大きく分けますと5つの内容になってございます。まず1つ目といたしましては、南浦小学校の教員1名が自己申告書を提出しないというふうに意思表示をされておりましたけれども、年3回申告、当初申告、中間申告、最終申告というふうにございますけれども、面接を行った際に教員から聞き取った内容を副校長に指示をして記録させた上で、自己申告書の様式に記入させ──同教員はしないというふうに意思表示をされている方でしたので、同教員に無断で自己申告書を市教育委員会に提出したということが処分理由の1番目の理由でございます。
 それから、2番目の理由といたしましては、南浦小学校の教育活動を充実させる事業として予算の配当を受けた報償費、学校経営支援予算のうちの約30万円ほどになりますんですが、同校職員の個人口座を通じまして現金化して、同校の音楽教員が児童に使わせていた私物の楽器の修理代、それから卒業式で使用したエレクトーンの借用代、それから講師が持ち時間以上に行った授業に対する報酬等、同予算の目的外の費用に充てたというものでございます。
 3番目になりますけれども、平成19年度及び平成20年度に実施された市の行事において販売をした学校農園で収穫した野菜の売上代金でございます。それと、平成19年度、20年度に行われました入学式等の式典において来賓等から受領した祝い金、全部合計して約10万円弱でございますが、それらを来客用の茶菓子代に充てるなどいたしまして、公金等の不適正な処理を行ったというものでございます。
 それから、4番目でございますけれども、民間団体から贈呈されました賞品及び助成金を適正に管理せず──助成金は10万円でございましたけれども、自分が立てかえていた同校で出版した書籍の編集費用等として副校長から受け取ったというものでございます。
 5番目としましては、平成19年4月6日から同月13日までの間ですね、副校長に指示をいたしまして、16日から期限つき任用職員として任用される予定者に、正式に任用されていないにもかかわらず、事前の準備ということも兼ねて同校のクラス担任として勤務させたという内容が処分の理由となっているところでございます。説明は以上でございます。


◯委員長(緒方一郎君)  ありがとうございました。
 それでは、委員より質問を受けたいと思います。


◯委員(赤松大一君)  よろしくお願いいたします。今回のこの都教委からの報告書に上から順じて質問させていただきますが、まず自己申告書の件でございますが、確認でございますが、この自己申告書は公文書であるのかという点を1点、まず確認させていただきます。あと、この自己申告書のほかにも、例えば学校の先生が提出しなければならない書類というものは、自己申告書のほかにあるのか、お聞きしたいと思います。もし、そのほかに書類があるならば、先ほどもお聞きいたしましたが、同じようにこれも公文書であるのかという点もお聞きしたいと思います。また、この今回の報告いただいております自己申告書でございますが、これをもし提出しなければならなかった場合に、所管の校長先生、また本人に対して処分等はあるのでしょうか、お聞きしたいと思います。また、この自己申告書等を提出しないと意思表示をしている方、また提出していない方は現状、今、市内に何人いらっしゃるかお聞きしたいと思います。
 続きまして、公金不正使用の件でございますが、今、部長からも御説明いただきましたが、ちょっと整理させていただきながら質問させていただきますが、まず野菜の売上金、式典等においての祝い金をまず茶菓代に充てたという点と、あと民間団体から贈呈された賞品及び助成金を校長みずから立てかえた出版編集費用に充てたということ。また、講師の私物楽器を生徒に使わせていた、講師の私物楽器の修理代、エレクトーン借用代、あと超過の部分の授業報酬に充てたという、こちらの文章にある報償費でございますが、これは今、支援予算という御説明をいただきましたが、これは通常の自律予算ということでとらえてよろしいのかということを、その1点だけお聞きしたいと思います。
 大事なところは、こういう公金等のことが安易に使用されてしまったという、チェックできずに安易に使用されてしまったという結果が出てしまったのですが、何ゆえこういうことが起こってしまったかということと、また、こういう前項で挙げました3点のお金の種類というか、その辺の帳簿の処理はどのようになっているのか。また、逆に、帳簿処理の記入と、どのような現状、今までチェック体制をされていたのかということをお聞きしたいと思います。
 続きまして、先ほど立てかえの御案内もありました、出版の件でございますが、これ実際に例えば校長先生等が出版をする際に監修者とか、著作者という位置づけでの出版が考えられますが、その際何か取り決めというか、何かあるのでしたらお聞かせいただきたいと思います。また、もし取り決めにあっても、監修者だったらいいとか、著作者だったらいいとかという、その色分けというものがあるのかということもお聞きしたいと思います。あと、この当該の出版物に関して寄贈があったかと思うんですが、現状今、三鷹市内の図書館にその本というのは現状あるのかということをお聞きしたいと思います。あと、出版に関することでございますが、当然先ほどもありました費用、出版費用の件の取り決めと、また、当然本でございますので著作権、また本による印税収入、あと写真等がもし本の中にある場合に、その写真に写られた方の肖像権などはどのような取り決めになっているかお聞きいたします。
 続きまして、今回のこのような事案が判明した経緯でございますが、内部からの告発とか、情報開示請求があったからわかったとか、また新聞報道等によるものによってわかったとか、いろいろなことが考えられますが、今回教育委員会がその情報をキャッチされた際に、どのような経緯でこのような事件が起こったのかということをお聞きしたいと思います。
 最後でございますが、教育長からもありました再発防止が一番大事な点でもございますが、例えばこの公金の点に関してでございますが、来客用の茶菓代とか、エレクトーン借用代、修理代という、そういう性質の金銭でございましたが、これに関して、こういう流用を防ぐためにもやはり予算化が必要ではないかというふうに思っております。こういう予想されたものに対して予算をしていればこのような事件が起こらなかったのではないかということも考えられますので、そういうふうに教育現場、学校において例えばこういうふうに使いたいんだけれども、使えないからこういう形で使ってしまったということもあるんではないかと思いますが、そのような仕組みはどのようになっているのかお聞きしたいと思います。本当にその辺に関しては、もう少し使用目的に対しての緩和性というか、流用できる、いい形で多少振り幅があるような予算措置も必要ではないかというふうに思いますが、その辺の御見解をいただければと思います。
 また、学校の体質、この当該の学校だけかもしれませんが、やはり先ほどの服務事故の報告書をいただく中で、副校長が校長から指示を受けて申告書等を記入したというところもございましたが、やはり会社でいいますと上司から部下に対しての命令が絶対であるという体質がもしかして学校にあるとなりますと、やはり今後、その辺も再発防止においてそういう体質を改善していくべきではないかと考えますが、その辺に関してあれば御説明いただければと思います。以上でございます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(藤川雅志君)  たくさんの御質問なので、何点か私からお答えさせていただきます。
 まず、先ほどお話の際にちょっと自律という言葉を抜かしちゃったんですけれども、学校自律経営予算の報償費で払ったのが、個人口座を通じて現金化したと書いてある私物の楽器の修理代、エレクトーンの借用代、それから授業に対する報酬、これは自律経営予算でございます。茶菓代とはちょっと性格が違います。学校自律経営予算の場合は市の予算でございますので、これは完全な公金でございます。茶菓代とか、そういったものについては、これは市の公金ではございませんので。ただ、学校として受け取った祝い金ですのである程度公的な性格は持ちますけれども、それは学校の権限内で処理するお金でございます。その辺についてはうちの方の規則等で決められているところでございます。
 公金、市の予算が出ているものについては、市の方のチェックとしては、出ていく際の予算の審査、それから、戻ってきたお金をこういうふうに使いましたという報告、きちんとしておりますので、一応私どもの方に関してはきちっと処理がされていたんですが、現実に今回こういう件があってわかったことは、学校での取り扱いの中が結構融通をきかせていたと、こういう問題でございます。それは非常に問題があるということで、今回の処分になったわけでございます。
 それから、茶菓代──お祝い金とかそういったものを茶菓代に使っていることにつきましては、これは学校がやっぱり校長の権限の中で出と入りをきちっと明確にして、そして使途がはっきりするように、教育委員会から報告しろと言えばちゃんと報告できるような形で会計処理しなければいけなかったものを、帳簿管理等をちゃんとやらずに、大体使っていたと、いいように使っていたという、その処理上の問題点がございます。そういうふうに御理解いただきたいと思います。ちょっと自律の予算と茶菓代とはお金の性格が違うのではないかなというふうに思っています。
 それから、茶菓代等の仕組み等の問題については、これについてはどこまでそれを市の予算として見るべきかというところはいろいろ議論があろうところかなと思います。ですから、その辺については今後再発防止委員会等の中できちっと議論をしてまいりたいなと思っております。
 それから、副校長と校長との絡みの命令ですけれども、これはそれぞれ校長先生、副校長先生のパーソナリティーとか、実力だとか、そういうものがございます。なにも絶対命令で副校長が全部動くというものではなしに、やはりアドバイスをして、副校長さんの意見をよく取り入れて校長先生が動く場合もありますし、それはお互いの関係性の中でそういう形になっている。もちろん、最終的な職務命令は校長さんですから、縦のあれは役所でも同じですけれども、我々も同じですけれども、きちっとしておりますけれども、いろいろな形があるので、必ずしも命令体質というんでしょうか、上意下達の組織があったからこういうことになったんだということにはならないのではないかというふうに考えております。それ以外については担当の方から。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  ちょっと御質問の順番とは違いますけれども、まず経緯から御説明をいたします。どのような経緯で本件が判明したのかという御質問だと思いますけれども、自己申告書につきましては、9月の中旬に情報公開請求がありまして、これは御本人からの個人情報の情報公開請求でございます。それで判明したということです。その他の事案につきましては、10月の下旬から11月の初旬になりますけれども、通報者からの情報をもとに調査委員会が現地で調査等を行い、判明をしてきたものでございます。私からは以上です。


◯指導室長(後藤 彰君)  それでは、幾つか具体的な御質問をいただきましたので、私の方から御答弁をさせていただきます。
 まず自己申告書が公文書かどうかということでございますが、こちらにつきましては、東京都教育委員会が策定しております東京都区市町村立学校教育職員の人事考課に関する規則第3条の中にこの自己申告書が位置づけられてございます。ですから公文書という扱いになると思います。そのほか、この人事考課に関する形で教員が提出する文書はこの自己申告書のみでございます。なお、その他の細かいのはいろいろ文書はあるわけですが、あとは通勤届とか、そういった事務的なものも当然ありますし、公文書はまだほかにもあります。
 次に、提出しなければならなかった場合の処分等はあるかということでございますが、これは提出しなかった教員に対する処分、それから提出しなかった学校の管理職、そういったものに対する処分規定はございません。しかしながら、自己申告の目的を踏まえますと、教育職員が職務の目標を設定し、その達成に向けて努力することは組織人として当然のことでありますので、教育職員は必然的に自己申告書の提出が求められたところでございます。
 次に、自己申告書を提出していない人でございますが、こちらにつきましては1名でございます。
 それから、次に、今度私の方で出版の関係を行かさせていただきます。まず、校長が本を出版するということに関する取り決め等でございますが、具体的な取り決め等はございません。あくまでも校長が学校の研究物ということで校長のいわゆる職務権限の範囲内の中で出版されたものではございますが、ただ、今回このような事案が発生いたしましたので、今後、検証・検討委員会の方できちっとしたルールづくりを定めていきたいというふうに考えているところでございます。
 次に、出版の費用の関係でございますが、こちらにつきましては出版社の方で負担するというような形が、このいわゆる学校と出版社で取り交わされた覚書の中に記載してございます。次に著作権の関係ですが、著作権に関しましては、出版社の著作権の使用料は免除されるということになりますので、印税ともつながりますが、こちらについては結果として学校の方は受け取らないと。すべて出版社の方に印税等は入るという形になります。それから肖像権の問題でございますが、こちらにつきましては、副校長が関係する担当教員に保護者から写真掲載の諾否を確認し、そして保護者から写真掲載の許可を得られなかったものについては写真が掲載されないようにということを確認して、出版したというふうに聞いております。以上です。


◯教育委員会事務局教育部図書館担当部長(八代 誠君)  出版物に関しまして、図書館でどのように対応しているかということでございます。これは、市民の知る権利を保障するものとして、図書館におきましてはすべて開架をして市民に提供しているという状況でございます。


◯委員(赤松大一君)  ありがとうございました。今回こういう事件が発生したということでございますが、1つは、やはり今回の一般質問の中にもありました自律予算の使い方ということが、非常にこれが大事なところでございます。この辺の管理もしっかり、その辺は各現場の……。確かに先ほども私の質問の中で、現場がある意味で使いやすいような予算措置が必要ではないかということも質問の中で入れさせていただきましたが、ただ、それを言葉は悪いですが、丸投げではないですが、すべてノーチェックで渡してしまうというのも、こういう事件が起こってしまった1つの起因になってしまうのではないかというところもありますので、本来しっかりと使うべき目的であるこの自律予算に関しても、しっかり教育委員会の方がその辺は新たな、また、たがにならない形でのチェックという形をしっかりとまた、より強固につけていただきましてやっていただく中で、本来のこの自律予算の目的であります創造的、また企画的なそれぞれの予算措置いただいた現場の学校がしっかりと目的に合った使い方ができるような、しっかりと対策を今後、教育委員会と先頭に立ってやっていただきたいなという意見を申し上げまして、質問を終わらせていただきたいと思います。


◯委員(浦野英樹君)  よろしくお願いします。まず、この処分についてですね、処分理由の事実、またその見解について、当事者と何か争いや意見の相違等があったかどうか確認させてください。
 あと、この処分理由を見る限りでは、ちょっとお金の使い方だとか、管理者としてちょっとルーズなところがあったのかなという気はいたしますが──悪意があるなしは別にしてですね、こういったことというのは予見できないものなのか、現状をちょっとお聞かせください。
 あと、再発防止策について検討されていくということで、弁護士ほか有識者ということなんですが、どういった有識者を想定されているのか、現状で考えておられましたら教えてください。
 あと、退職されたということで、これは退職金を支払うのは東京都ですので、わかる範囲で結構なんですが、退職金の、例えば減額等の対象になるのかどうか教えてください。
 あと今回、自律予算についての議論、ありましたけれども、例えば同様の問題とまではいかないけれども、例えば予算化されていない、予算が使いづらいからイレギュラーの収入だとかを、祝い金とかは別にして、予算化されていない、予算が使いづらいから同様にというか、すれすれの使い方をしているようなケースがないのかどうか、これは市内の学校に対して調査をされるのかどうか、教えてください。
 あと自己申告書の問題で、自己申告書を提出していないこと自体についてはペナルティーはないけれども、組織人としては提出するのが当然であるという発言、答弁がございましたけれども、この自己申告書の扱いについて、市として指導なり、何かガイドラインをつくるなり、どういったことができるのか、する考えがあるのか、考え方を聞かせてください。以上、よろしくお願いします。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(藤川雅志君)  まず御質問、6点あったと思いますけれども、私は初めの2点。
 当事者の方とは、市で事故調査をしている際に当事者の方からいろいろ聞き取りをやって、そしてその内容について確認をして東京都に上げると。東京都の方でも、市の上げた報告書をもとに御当人といろいろお話をしながら、事実関係を確認をしながら、こうして進んできたという経緯がございます。ですから、事実関係については両方とも相互認識をしていると。ただ、その判断は東京都の判断でございます。その判断についても、御本人の話──私、直接伺ったわけではございませんけれども、自分の責任を深く自覚をしておやめになるということでございますので、ということも踏まえておやめになるということでございますので、まあ、一定程度の争い関係というような、御指摘のような事態はないというふうに考えております。
 それから、こうしたことは予見されるかどうかということでございますけれども、予見はできないです、はっきり申しまして。つまり、予算の入りとか出とかいうのはきちっとチェックをいたしますし、会計的なチェックもいたしますけれども、ただ、その報告内容と違うことが、実態と違うことが行われたということでございます、現場の中でですね。そういうことについて、私どもがそこまで現場に入って一々やるということは、組織上、これはできないことでございますので。絶えず注意はしなければいけませんけれども、こういった事態が起きるということは予見ができたことではないというふうに理解をしているところでございます。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  3点目の質問ですけれども、有識者というところなんですけれども、検証・再発防止委員会ですけれども、有識者といたしましては弁護士というお話がありましたが、弁護士、委員長をお願いしたいと思っておりますけれども。それから、東京都の多摩教育事務所の管理課長にお願いをしたところでございます。
 それから、退職金なんですけれども、これ、都が判断することでありまして、市教委としては聞いていないということでございます。
 それから、予算が使いづらかったのではないかと。この点、先ほどの質問委員さんとも関連するところだと思いますけれども、例えば学校自律経営支援予算につきましても原則としては流用は認めていませんが、必要性がある場合には市教委と協議の上、流用を認めております。現にそういう形で一定の流用をした例もございますので、校長会等を通じまして、何か困った事案があったら市教委に相談をしてくださいと。これは自律の中で今まで言ってまいりましたけれども、そのほかについても同様です。そうした中で、学校だけで必要な場合には、これは市でも流用というのは当然あるわけですから、当初予算に対して必要性が出た場合にはそういった対応をしているということで、御理解いただければと思います。
 また、調査ということですけれども、学校自律支援予算につきましてはこれまでもいろいろな御要望がありまして、備品費にもつけてほしいとかあるわけですけれども、今回、この件に関しまして11月30日から12月2日の間に全小・中学校の現地調査を行いました。これは学校自律経営支援予算を中心とした学校の会計の調査でございますけれども、そうした中で事務的なミスというのはあったわけですけれども、全小・中学校すべて確認をしましたけれども、不正な流用でありますとか、そのような問題は確認をされていないところであります。私からは以上です。


◯指導室長(後藤 彰君)  自己申告書の関係でございますが、まず市の方では都の方の研修を受けまして人事考課制度の研修を、管理職を対象に実施しております。その中で特に自己申告書につきましては、特にこの自己申告書の目的は、教育職員がみずから職務上の目標を設定することで、より主体的に職務に取り組むこと、また、自己評価を行い、自己の能力や改善すべき点を把握することにより、職務遂行能力の開発、また向上を目指すものを目的としております。したがいまして、この自己申告書をもとに年3回管理職と面接を行い、その中で意見交換や、あるいは密接な意思の疎通を図るという目的のものでございます。
 こういったことから、東京都教育委員会のこの制度ではございますが、市教委としても研修の中でぜひこの自己申告書については提出をしていただきたいと。ただし、その際、管理職については自己申告書の意義や必然性を教育職員に十分理解させ、そして納得等を十分図った上で提出させるよう努めることという形で指導しているところでございます。以上でございます。


◯委員(浦野英樹君)  ありがとうございます。そうですね、事実だとか見解についての争いの有無についてはわかりました。
 予見の可能性、確かにこれは難しいのかなというのは正直思います。ですので、これは逆に不適正なお金の使い方ができない仕組みをつくっていくしかないのかなと思いますし、先ほどの再発防止の方の有識者の話ともつながりますけれども、できたら、これは私の意見ですけれども、弁護士だとか、都の管理課長もそうですけれども、お金の専門家ですね、会計士だとか、そういった方も入れてもいいのかなという気がいたします。これは私の意見です。
 同様の事例について全学校に調査をされたという問題、適正であったということはわかりました。協議の上、流用はできるという仕組みはあるんですけれども、やはりどこかで使いにくい、できるけれども使っていなかったというようなことがあったわけで、そのあたりについては、もちろん問題がないような形で活用できるような形を考えていただきたいなと思います。
 そうですね、あと、自己申告書について提出されていない方がいるということで、正直申し上げたら、民間企業でこういう方がいたらちょっと考えられないのかな、それが通っちゃうというのが、私もそのあたりでギャップがあるんですけれども、引き続きこれは市としても大事なことだと私も思いますので、徹底していただきたいなと思います。私の方は以上です。終わります。


◯委員(野村羊子さん)  それでは、項目に区切りながらちょっと質問させていただきたいと思います。
 最初に、じゃ、この自己申告書の件ですけれども、面接で聞き取った内容ということですので、今おっしゃった仕事上の目標ですとか、そういうような中身に関して、この方は自覚をなさっていた。その内容について、だから、中身を書いたのは副校長だと、記録したのはね。記録なわけだから、想像して勝手につくったわけではないですね。その方が御自分でちゃんと自分のこの自己申告書に値する中身というのをしっかり自覚なさって、わかっていらしているということだと思うんですけれども、この記録ということが勝手に創作して書いたということなのかどうか。実際書いたのは、だから副校長だということになると思いますけれども、その辺を1つ確認をしたいと思います。
 それで、どっちにしても、新聞報道では偽造という書き方もしていますけれども、やっぱり書面を、公文書を、ないものをつくってしまったということでは偽造ではないかと思うんですが、なぜそういうことをしてしまったのか。なぜあえて本人が提出しないと意思表示しているものを提出するようなことになってしまったのか、それはどういうふうに分析なさっているのか、お聞かせください。


◯指導室長(後藤 彰君)  まず自己申告書の作成の内容の中身でございますが、年3回の面接がございます。その面接の中で校長が職務に関する内容を質問し、当該の教員が答えたと。その答えたものを副校長が記録をしたというものでございます。また、当該の教員は自己申告書を自分で書いて持っていたと。最後の面接のときはそれを管理職に見せてくれたというところでございます。ただ、当該の教員は提出する意思はないということをそこで明確に述べているところでございます。
 そういった中で、校長としては、ここまで面接で聞き取った内容、また当該の教員が自己申告書を見せてくれたということで、内容を把握したということで、副校長に作成を命じて自己申告書を作成したというのが経緯でございます。ですので、全く何も当該教諭とかかわらずに作成したわけではございませんが、いずれにしましても当該の教諭に対しては無断で作成をしたのは事実でございます。
 また、どうしてやったのかというところでございますが、当該の校長としては、自己申告書を提出させるものとするという東京都区市町村立学校教職員のいわゆる人事考課制度の第3条2項でございますが、これに基づいてその指導を継続したものでございます。ただ、その指導の結果、提出は本人はしないと意思表示をしているところでございます。そういった中で、校長としては面接で聞き取った内容、またこの当該教員が非常に学校の中で子どもたちの教育に対して熱心に、しかも一生懸命教育的な成果も上げているということを、ぜひ自己申告書の中に書きあらわしてきちっと知らせていきたかったということが理由で述べているところでございます。以上でございます。


◯委員(野村羊子さん)  そうすると、校長は教諭の教育成果を上げていることを示したかったので無断で提出をしたというふうに今の理由を聞いたんですが、それでいいですか。そのこととね、無断で提出するということに矛盾を感じていないのか、そのことを教育委員会としてどう評価するのかということを、もう一回お聞きします。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(藤川雅志君)  校長先生御本人がどのように解釈したか、思っていたかということについては、私どもの口から余り言うべきことではないかなというふうに思います。ただ、先ほど説明もあったように、校長は自己申告書を出させるものとするという東京都教育長からの指導があって、それに従って、校長としては相手の自己申告したい内容はもう承知でしたから、本人が出したくないと言われただけですので、その中身については本人からお伺いしている内容ですので出されたものだというふうに考えております。それ以上の気持ちについては、私どもがそんたくする立場にはないのではないかと思います。


◯委員(野村羊子さん)  それでは、公金の方をお伺いしたいと思います。学校自律経営支援予算ですね。架空の勤務記録なのか、新聞報道によると、個人口座を通じて現金化しというのが処分の理由ですが、新聞報道によれば架空の勤務記録をもとにとか、謝礼として支出させたのが余ったとかっていうふうな話があって、ちょっとそれが具体的にどうだったのかというのがわかりにくかったんですが。勤務記録に基づいて、本来であれば市から講師の口座に講師謝礼が振り込まれるというのが通常の流れですよね。それが、今回架空の勤務記録だったと。
 そのことと、じゃ、その架空の勤務記録ってだれがつくって、この口座からお金を引き出したのはだれなのかというふうなことと。これは架空なわけだから、講師の方々が本来もらうものではないのであれば、それは全額市に戻す、全額返還する性質だと思うんですけれども、返還されたのかどうか。実際出勤簿を管理するのはどなたの責任においてなさっていて、給与計算、支払手続をするのはどなたか。これ、講師謝礼って毎月支払われて、毎月月締めで、普通の給与であれば、月締めでチェックしていって払いますね。講師謝礼というのはそういう性質ではなかったのかっていうことをもう一回、細かいことですがお伺いします。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  たくさん御質問をいただきましたけれども。まず、自律経営支援予算に対する不適正な公金の支出というところですが、勤務実態のない者に謝礼が振り込まれた、そういう内容でございます。口座に一たん振り込まれ、それが現金化されて、先ほど御説明したような内容に使われたというものでございます。
 それから、返還ですけれども、こちらは1月下旬に全額が返還をされております。
 それから、出勤簿はだれの責任、これは結局、学校では出勤簿等の管理はすべて校長の権限内で行いますので、そのようになろうかと思います。
 それから、謝礼の支払いなんですけれども、毎月給与的に支払われるものではなくて、謝礼というのは事業に応じて、その実態によって支払われるものと、そのように理解しております。


◯委員(野村羊子さん)  済みません、現金化した、具体的に現金を口座から引き出したのはどなたなんでしょうか。それも校長の責任においてなされたのでしょうか。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  現金化したのは学校の教職員でございます。それは校長の責任というのは質問の意味がよく理解できないんですけれども、引き出したのは本人が引き出したわけですので、そのように理解いただければと思います。


◯委員(野村羊子さん)  このことと、もう1つ別に、新聞報道で外部講師らの都合がつかず34万円が余ったという報道がありましたが、これは同じことを指しているんですか、それとも違う、別途この34万円余ったという事態があったんでしょうか。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  新聞報道について逐一承知はしておりませんけれども、今回のことは自律経営支援予算の中で未執行のものがあったと。その中でこうした先ほどの理由にあるような流用をしたと、そのようにお考えいただければと思います。金額については先ほどお話ししたような、約30万円ということでございます。


◯委員(野村羊子さん)  それでは、後半の持ち時数以上に行った授業に対する報酬に使ったとあります。これはどういったことなんでしょうね。つまり、ボランティアで勤務をさせていたというふうなことなんでしょうか。それと、この電子オルガンの借用代、エレクトーンの借用代とか楽器の修理代というものに関しては、これは新聞報道では各4万5,000円みたいに書かれていますので、領収書とかがあるんでしょうかね。そういうふうにきちっと確認がとれて、結局これに使ったというふうになったんでしょうか。つまり、30万円で、新聞報道から見れば、各4万5,000円に、11万円に、あともう10万円というのがありますけれども、そういう計算が合うのかなと思うんだけど、その辺はきちっと把握をして、このお金がどこへ動いたのかということを把握なさったのかどうかということと、残りの10万円っていうのが、新聞報道では、妻にテストの採点をやらせた報奨として10万円を渡したってふうな報道されていますけれども、これは本当にそうなのかどうかというのを、まず、じゃあ。じゃあ新聞報道に書いてあることがね、これが、この10万円は妻に支払われたものなのかどうか。返金されたということも書いていますけれども、ちょっとそこをお伺いします。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  まず1点目のボランティアの関係ですけれども、講師が自分の勤務時間以上に勤務をした分、いわゆるボランティアでやったというふうに考えられると思いますけれども、そちらに謝礼を支払ったということでございます。
 それから、エレクトーンとか、具体的にありましたけれども、エレクトーンの借用代4万5,000円、それから同校の教諭が所有していた私物の楽器の修理代が4万5,000円、これは市教委としても、都教委としても確認している事実でございます。
 また、領収書というお話がありましたけれども、領収書等の確認できる書類はこちらでも確認をしております。
 それから、残りの10万円というお話がありましたけれども、当時の校長の妻に支払ったと。その事実はこちらでも確認をしているところです。


◯委員(野村羊子さん)  じゃ、10万円てね、結構大きな額だと思うんです。学校自律経営支援予算だと、講師料、時給が1,080円だったと思うんですね。それから考えると92時間分、週2回、年間通して授業を行うくらいの金額になる。それだけの採点や分析等の勤務実態があったのかどうか。どこで採点をなさったのか。教員ではない、学校の人間ではない人に採点をさせる場合の個人情報保護というのはどうなっているのか。実際にこのテストの採点、何人分で何枚やったのかとかいうことの実態は把握していらっしゃるでしょうか。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  今、御質問の中で1,080円というお話がありましたけれども、これは授業によりましてその単価は違いますので、そのように御理解いただければと思います。
 10万円を支払うことが適切な分量だったのか。これですけれども、3クラス分の採点、それから分析を行っておりまして、その分析のときのクラスに返還した分もあるんですけれども、こちらで確認しているものもございまして、きちっとした採点、それから分析もなされていると、そのように市教委としては考えているところでございます。
 また、個人情報というお話もありましたけれども、その点につきましては、やはり適切でない部分があったと、そのように考えているところでございます。


◯委員(野村羊子さん)  でもね、10万円て大きいじゃないですか。3クラス分といっても、それは本来であればクラスの担任がするべきことですよね、日常的に。そうやって、子どもたちがどういう、だれがどこで間違っているかということを含めて、それをフィードバックしながら授業をするというのが通常の職務でしょう。なぜこれが教員ではない、そのときにそこに勤務していない方、直接子どもたちに教えていない方にやらせなければならなかったのか。やはり、これは非常に適切ではなかったと。個人情報保護の観点では適切ではなかったと今おっしゃいましたけれども、こういう方にテストの採点や分析を依頼するということそのものが不適切だったのではないかと思うんですが、それについてはどのような判断をしていらっしゃるんでしょうか。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  まず、この基礎計算力の向上のための授業というものですけれども、担任のほかに学習の支援をする補助的な役割をする方に授業に実際に入っていただいて、そうした中で基礎計算力の向上を図っていくと、最後にはテストをして、その成果について分析を行っていくと、そのような内容でございまして、それについてフィードバックすべきと。実際に採点結果、分析結果は次年度の担任等に引き継がれておりますので、そこはそうした形で活用を適切にされたのかと思っております。しかしながら、今御指摘のありましたような個人情報だけではなく、そうしたことが不適切ではないかと。市教委としても、そこは適切ではないというふうには考えているところです。


◯委員(野村羊子さん)  それでは、公金ではなくてお祝い金や私費の方ですね。この農業祭で、市のイベントで販売した野菜の代金っていう、この、子どもたちがいろいろな意味で、今学校の外で自分たちがつくったりしたものを販売するということはいろんな学校で今、起こっていますけれども、現実、これは通常であればどういう形で処理されて、何に使われるようなものなのでしょうか。きちっと何本販売して、例えば大根を売っていたというのはもちろん知っていますけれども、何本販売して、何本の売り上げがあったみたいな記録というのはあったのか、なかったのかということが1つ。
 それから、来客等から受領した祝い金、これは一般質問でもさせていただきましたけれども、お祝い金をいただくこと自体がもう既に非常に不適切な事態だったというふうに私は思いますけれども。来客等の等って、来賓か、実際に学校に出入りしている業者からお祝い金をいただくっていうふうなことは現実にはあったんじゃないかと思うんですが、それはあそこで言う利害関係者ではないのかどうかということ。
 それで、茶菓代、先ほど予算化するのが適当かどうかという話がありましたけれども、学校交際費とか、賄い費とかって学校に予算化されていますよね。それらが普通に来客に対するお茶代とかね、いうものに使われるものなのではないかと。そして、お祝い金って現状、新聞報道によると6万6,000円というふうなことは書いてますけれども、年間で何件ぐらいか。運動会、入学式、卒業式、今、あれがあんまりないので、学芸会とかそういうのは、ほかにほとんどないんだと思うんですけれども、でも、これ、総額幾らぐらいになっているのか。そういう帳簿がちゃんとこれについてつけられていたのかどうかということを、ちょっとお伺いしたいです。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  まず1点目の農業祭での野菜の売り上げとか、そういうものがどのように使われるべきだったのか。これは通常、常識的に考えて、例えば学校の教育活動に使うとか、そういった使用が適切ではなかったのかと考えているところでございます。
 また、売り上げにつきましては、これは東京都の処分理由といたしましても、帳簿等の適正な管理がなされていなかったと、ここが処分の理由になっているところです。したがいまして、大根を何本持っていって、何本売れたかみたいな記録はあったようですけれども、そういうのは確認したんだと思いますけれども、実際にはこれが売上金だというふうな形で、そういう形の管理であったと、帳簿等はなかったということでございます。
 また、祝い金につきましては、質問委員さんもおっしゃっていましたけれども、前の議会の方でも、本会議でも答弁をさせていただいたところですけれども、そうした祝い金等につきまして、今規則があるわけではないんですけれども、そうしたものは今後一定の、何と言いますか、学校の方でそうしたものを受け取らないといいますか、そのような対応をしたいと、そのように学校の方からも聞いているところでございます。これは全市的な対応としてそのようなことを考えていきたいと。また、再発防止委員会の中でも、今回の原因といいますか、そうしたところをきちっと調査していきますので、その中でもまた今後のあり方、どんなものが再度検討の1つになってくるのかなと考えているところでございます。
 それから、茶菓代等というところで、これは学校のボランティアであるとか、ゲストティーチャーとか、さまざまな人がいらっしゃいまして、学校には一定の予算は配当しているところですけれども、なかなか食糧費というのは、ゼロではありませんけれども、食糧費というのは十分なのかというところが、それをただ学校できちっとその中で対応するところもありますし、それは校長先生の考え方ですけれども、そのようなものに使われたというところでございます。


◯委員(野村羊子さん)  どなたかから受け取っていたかという話が今、お答えいただいていなかったように思いますが、お答えできますか。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  失礼いたしました。学校の運動会であるとか地域の団体等から受けた祝い金というふうに、こちらでは把握をしております。また、業者さんからの祝い金はなかったのかと、そのようなことは確認はされておりません。そういったものがあったという事実は確認をされておりません。以上です。


◯委員(野村羊子さん)  やはりね、校長の考え方もあるとおっしゃいますが、本来学校には現金はほとんど置かないようにっていうふうなことで、いろいろなことで対応が今までいろんな形でなされてきたかと思うんですけども、こういうものが現実にね、現金が万単位であるっていうふうなことになるということは非常に問題ではないかと思いますので、そこは本当にきちっと検討していただいて、これについては全市的にきちっとやらないと、ずるずると続きますので。こっちは受け取ったけど、こっちは受け取らないみたいなことは困るので、出す側も困るしね、というふうなこともあるので。要するにこれが本当にいわゆる裏金みたいなことにね、言われかねないものなんだから、そこはきちっとしていただきたいと思います。これについては、ちょっと非常に問題にしていかなくてはいけないんではないかってふうには思っていますので、もう一回、それは後でまた検討していただければと思いますが。
 それでその次のね、処分項目の4になりますかね。民間団体から贈呈された賞品及び助成金10万円というのは、これらについては報告の義務がないというふうなね、話を聞いたと思うんですが、こういう応募することへの事前協議っていうのはなかったのか。結果についての報告っていうの、通常そういうことはしないものなのかどうか。
 それと、こういう助成金、お金を受け取るのは、通常どこに受け取るのか。今回問題とされた学校以外の、ほかの市内の学校でこのような助成金を受けたりするなどしての、そういう実態把握は今していらっしゃるのかどうか、お伺いしたい。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(藤川雅志君)  今の質問については後で答えさせます。
 ちょっとその前の御質問で、校長会等で確認をいたしましたけれども、現時点ではお祝い金等は受け取らないということで決定しておりますので。それから、以前からそのような趣旨でやられた学校も相当数ございまして、その点についてはしっかりと御理解いただければと思います。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  民間の団体からの助成金の関係ですけれども、こちらについて報告をしろというような規定のようなものはありません。今回は、学校としてこちらも、例えばPTAとの連名で申請をしておりますので、そうした中ではPTA活動、あるいは学校の、先ほどと同様に教育活動に使われるべきものではなかったのかと考えているところでございますが。いずれもPTAと学校長の職務権限内で提出されたものであるというふうに考えられますので、その点では必ずそうしたものが、いろいろなものを学校で出したりしていますので、校長の権限内のところをどこまで教育委員会に報告の義務を課すのか、あるいは報告を求めるべきなのか。逆に言うと教育委員会で把握するべきなのか。この点は、検証・再発防止委員会の中で、きちっと学校の実態も再度確認する中で検討していきたいと考えております。


◯委員(野村羊子さん)  わかりました。これ、助成金、やっぱり振り込まれたと思うんですけども、どこに振り込まれてどういうふうに動いたのかっていうふうなことを1つ、もう一回後で。つまり、その後のことに絡みますよね。自分が立てかえ払いをした出版費用に充てたというふうなことですけれども、この出版物についてお伺いしたいんですけれども。学校の研究の成果としてつくったというふうなお答えをいただいているんですけれども、じゃ、これはね、そもそも自律経営支援予算とか、研究費とか、研修費とか、そういうようなことで予算組みをすることは可能だったのかどうかというふうな、そういう形で本来つくるようなものではなかったのか、もし学校の研究物であればね。
 というふうなことと、結局自費出版という形で出ていると思うんですけれども、自費出版というのは通常出したい方の側が出版社にお金を払って、対価としてでき上がった本をもらって、それをどういうふうにさばくかで、それがペイするか、しないかっていうふうなことになりますけどね。なので、出版費用に充てられたのが現実に幾らでね、出版する、その本を買うっていう代金と編集費用っていうのが同じなのか、別なのか。この立てかえたと言われる編集費用とここに書いて、新聞報道されて、あれも書いていますけれども、編集費用というのは、買い取った本の代金とは別に編集費用があるのかどうか。
 今回、学校編となっていますが、この学校編として学校の名前を使うっていうことに関しては、教育委員会は、あの中で事前協議がなかった、必要な協議はなくて、だから公金は出ていないんだというふうな。だからっていう、イコールとはちょっと間にもう幾つか言葉がありました、ごめんなさいね。ですが、結果的に学校編っていう学校の名前が出るものとなったと。それについて、いつ教育委員会がオーケーを出したのか。あるいは、オーケーを出さなくてもそれは可能なのか、それも校長の職務権限内なのかというふうなこと。
 無記名の記事がたくさんありますよね。それはどなたがお書きになったのか。その方たちには、つまり職務権限内であれば教職員に文章を書けっていう命令を出す権限が校長にあるのか。そうすると職務時間内にそれが行われたのか。あるいは、時間外に書いているのか──個人的な依頼としてなされて、時間外に書かれたのか。だとしたら、その場合は原稿料や謝礼はどうなるのか。
 写真掲載について、先ほど掲載許可のあったものだけ載せたというふうに答弁がありましたけど、現実には、自分の子どもの写真が載ることに関して許可を出していないよというふうな声があったかと思うんです。現実的にこれに、この本に載せますよ、載せていいですよという承諾書、書面っていうのはあるんでしょうか。とりあえずそこまでお願いします。


◯委員長(緒方一郎君)  野村委員の質問の途中ですが、昼休みの休憩をとって御回答いただきたいと思います。
 休憩いたします。
                  午後0時10分 休憩



                  午後1時09分 再開
◯委員長(緒方一郎君)  それでは、時間より前でございますが、再開をさせていただきます。
 この際市側から発言を求められておりますので、これを許します。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  先ほど野村委員さんの御質問の中で、基礎計算力向上の採点をしたクラス、3クラスだと思うというようなあいまいな答弁をしてしまいましたけれども、1年生2クラス、2年生3クラス、全部で5クラスでございますので、訂正をさせていただきましておわび申し上げます。よろしくお願いいたします。


◯委員長(緒方一郎君)  ただいまの発言訂正につきましては、そのようなことでよろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 では、そのように確認させていただきます。
 それでは、続けます。答弁からお願いをいたします。


◯指導室長(後藤 彰君)  本の出版にかかわる件でございますが、まず出版費用につきましては、これは学校と出版社が取り交わした覚書の中では、印刷、製本、販売などに関する費用は出版社が負担するということでございます。
 次に、編集費用のことでございますが、編集費につきましては、こちらは学校の方で完全編集をして出版社に引き渡してほしいということですので、編集費用17万円が支払われております。この中で、この民間団体からの助成金につきましては、このうち10万円を使ったということでございます。
 次に、南浦小学校、小学校自体が著者となっているのはどうかということでございますが、校長としては学校の研究物という位置づけでこの覚書も交わしておりまして、公印も用いてございます。そういった中で、教員に対しては主幹教諭を通じて勤務時間内に学校の研究物として執筆を依頼したということでございます。
 次に、写真の掲載等の関係でございますが、校長、また副校長、さらには協力を仰いだ担任教諭が写真掲載について児童また保護者の方の承諾を得るようにしたということでございますが、文書としては現存をしてございません。また、電話等で確認したのもあるということでございます。以上でございます。


◯委員(野村羊子さん)  それでは、編集費用は17万円だっていうのは確認された金額だと思いますが、現実に本をきちっと編集するっていうのはこの程度ではおさまらない。完全版下をつくるってことはその程度でおさまらないとは思いますが、それは17万円で済んでいるとしたらね、これ、どなたがきちっと編集したのかどうかっていう把握をなさっているか。完全版下状態にしてね、渡すという、その作業をどなたがやったかっていうことは把握なさっているのかどうか。
 それと、じゃ、本の買い取り分ですね。自費出版というのは大体その本を買い取る、でき上がった本を買い取るという形で通常契約をしますので、本を買い取ります。その買い取ることによって出版社の方は流通経費等を出すわけですから、通常自費出版でいえば300冊とかね、500冊とかっていう契約をして、それに100冊、200冊、出版社が上乗せして印刷をして流通させるというふうな、わりと個人的な、自費出版だとそれくらいの程度ですけれども。この場合、何冊買い取ったのか、買い取った費用はだれが支払ったのか、そして、その買い取った分はどういうふうに扱われたのか、それについてお伺いします。


◯指導室長(後藤 彰君)  こちらの覚書の関係ですが、契約、覚書上は自費出版というよりは、もともとは出版費用、そういったものは一切無料で本の出版をするということで話が校長の方に来たというふうに聞いております。そして、その中で、結果として最終的に覚書を交わす段階になりまして、そして手元に全部、それこそ無料でさまざまな方から原稿の依頼をして、すべて原稿が集まりました。後はこれを出すだけというところに来て、急遽出版社の方から、1,000部のいわゆる販売の保証がないと、これは出版できないということになりまして、当時の当該の校長は、ここまで原稿が皆さんの理解で集まっていて、しかも学校の研究物でここまで成果物ができている中で、ここでは今さら中止にできないということで、やむなく1,000部を自費で、約120万円程度ですか、買い取ったというところでございます。そして、これにつきましては公的な機関等に贈呈をしたというところでございます。以上です。


◯委員(野村羊子さん)  1,000部ということは、1,600円の本の八掛けが通常ね。無料で本の出版をするというふうにおっしゃいますが、自費出版の契約ってそんなもんだから、逆に言えばね、通常そういうふうな形でやりますので、出版社としてはそういう位置づけだろうと思いますが。その話がどうかというのは、それは、つまりもともと無料で本の出版をしてあげようという話が校長のところに来て、そのつもりで原稿を集めていたけれども、覚書を交わす段階で1,000部の、つまり1,600円の八掛けの1,000なので128万円を払えと言われたということなのですねというのを、もう一回確認します。


◯指導室長(後藤 彰君)  もともとは無料の話が、先ほど申し上げましたように、覚書のところで、そういう段階で変わったということでございます。1,000部は買い取ったということです。具体的な金額についてはもう一度確認をさせていただいております。以上です。


◯委員(野村羊子さん)  わかりました。それでですね、本を販売した部分が、公的機関に送られたとおっしゃいましたけれども、本を販売した部分があったかと思います。それについて何冊販売してね、その販売費用、売上金はどうなったのかっていうふうなことをきちっと確認されているのかどうかっていうことを確認したいと思います。
 先ほど17万円、版下作成費用、完成編集のね、17万円とおっしゃいました。じゃ、10万円は助成金、じゃ、7万円はどこから来たお金でしょうか。
 それと、先生たちは職務時間内に原稿を依頼されて原稿を書いた。仕事としてやったという理解ですよね。
 ということと、あと、私的な利益はないというふうな答弁があったかと思いますが、この本を書く、自分の名前がついた本をつくるっていうことそのものが利益ではないのでしょうかね。それは考え方なので、そこの見解だけもう一回ね。だから、これはつまり学校のものだ。でも、校長先生が1,000部引き取ったわけだから、その1,000部は校長先生御自身の所有物になるということですかね。そうすると、販売したものは校長先生のものになるという、校長先生が勝手に回収したというふうな判断ですかね。
 でも、編集費用は本来であれば学校のものを使って、ちょっとこの辺の関係が私もちょっとうまくわからないんですけれどもね、どういうふうに判断をするのかという。つまり、学校の公の予算は使わないけれども、学校の研究物の成果、先生たちも職務時間内に原稿を書いている。先生たちの仕事の結果としてあるっていうものは、で、それについて本来教育活動に使うべき助成金等が編集費用等に充てられるっていうのは、流れとしてこれ、どうなんでしょうかね。どういうことになるんでしょうかね。ちょっとその辺は何ともわかりにくいんですけれども。
 それと、食育モデルの研究、2年間のモデル校の研究の実績の成果としてあるというふうなことで、大変著名な方が文章、講演をなさって、それが載せられていますよね。これについては、きちっと許諾を得ているのか。あるいは、御本人に校正とかね、きちっとしているのかどうか。著作権はもちろん、著作権の使用料は免除されるっていう話だったと思いますので。ですが、著名な方のお名前が出るっていうことは、その方の責任っていうのが当然生じてしまうわけだから、そこはきちっと確認をなさっていると思うんですが、校正等をきちっとね、講演から起こした文章についてもね、大抵の方は御自身の名前で出るものに対しては赤を入れてきますけれども、そうしないと許可できないっていうことが通常なのでね。それは、どんな方でも、自分の名前で、自分の責任でプロとして書くことを仕事となさっている方たちは皆さんそうなので、そういうことについてちゃんとしているのかどうか。それを確認しているのかどうかというのをお伺いしたい。
 また、この方の講演費用っていうのは、それこそさっきの自律経営支援予算ではないですね。あれは講師謝礼とか何とかが中心だから、これはモデル校の費用なりで充てられたんでしょうかね。その後また大人のための食育フォーラムっていうのをやっていますね。協賛金など、これで集めたりということがあったのか、なかったのか。寄附金は歳入として市の方に入ることになっているというふうに言いましたけれども、こういう場合にね、協賛金──さっきはお祝い金だったけれども、これは協賛金みたいなものだと思うんですけれども、それはどういう扱いになっていたのかということをお伺いします。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  たくさん御質問をいただきましたけれども、前段のところは、何か質問委員さん、御自分でもお答えを出されたというか、おっしゃられたとおりだと思うんですけれども、買い取った本は自分の、個人の所有に当たるということになりまして、その売り上げについては個人の範疇ということになると思います。
 それから、17万円のうち10万円、残りは自費で払われたということでございます。職員が時間内にというのは、質問委員さんも整理されたとおり学校の研究物でありますので、そこでは当然校長の指示によって職務内で行ったということでございます。
 それから名前のついた本をということでありますけれども、南浦小学校で校長の名前が出ると。これは通常学校の研究物であれば普通のことではないかなと思います。
 それから、書かれた方、執筆者の許諾の関係ですけれども、今回の契約の中では著作権使用料、いわゆる印税はすべて免除されるということになっておりまして、その著名な方が中で書かれておりますけれども、それはきちっと校正等については、校長の中で学校となされていると、そのように聞いているところでございます。
 公金といいますか、先ほどの自律経営支援予算の関係ですけれども、ここの講演の費用は自律経営支援予算として支払いをしております。それから、協賛金というお話がありましたけれども、この関係では12社の企業から──NPO等もありますけれども、12の団体から寄附金を受けております。これは市の歳入、公金というのは一言で言えば市の所有に属する金銭となりますので、こちらは公金として市の歳入に入れているということでございます。


◯委員(野村羊子さん)  市の歳入に振り込まれて、それがそのままこのフォーラムの費用に充てられたということでいいですかね。これ、幾らになるんでしょうかね。それで、これは企業やNPO、団体から直接市の口座に振り込まれるという形で入っているのか、学校が窓口で一たん集金して入金処理されているのかというのをもう一回確認したいと思います。お願いします。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  フォーラムの費用ですけれども、150万円余だというふうに──ちょっと手持ちの資料がないんですけれども、150万円余だと記憶しております。
 それから、寄附金ですけれども、これは市に直接でございます。市の方に直接振り込みという形で払い込まれているものでございます。


◯委員(野村羊子さん)  そうしたら、同じようなもので周年行事も多分お祝い金なり、協賛金なりっていうふうなことがあったかと思うんですけども、それについてはどのような扱いになっていますか。お願いします。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  祝い金は寄附金と違いますので、これは学校の方で校長の職務権限内で管理する金銭と考えております。


◯委員(野村羊子さん)  それでは、このお金の流れに関して、できればきちっと図式をして、このお金がこっちに移ってこうなったんだよみたいなことが本当はちゃんとわかると、きちっと説明しやすいかなというふうには思うんですが。本に関しては、じゃ、とにかく百二十何万円を校長先生が自費で負担をされたということで市教委は把握をしているというふうな、そういう処理だということでいいわけですね。
 で、出版、編集費用、だから、立てかえたというね、編集費用というのはどの部分だったのかというふうなことを、もう一回。
 それと、ごめんなさい、もう一件、民間団体の賞品、助成金ではなくて賞品っていうのはどういうふうに扱われていたのでしょうか。ほかにもね、いろいろな話が飛び交ってはいるんですが、ものの、お金の流用ということに関してね。それについて、この処分書に出てない部分、新聞報道されていない部分で、ほかにもね、市が把握しているもの、報告しているものというのはあるのかないのか、お願いします。


◯指導室長(後藤 彰君)  立てかえた費用の編集費用につきましては、先ほど地域の方が協力してやってくれた費用でございます。それに支払われたものでございます。
 それから、賞品の扱いにつきましては、これは備品登録も何もされておりませんでした。それで、きちっと登録するように指導したところでございます。以上でございます。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  処分理由となったもの以外に私的な流用というものはありません。市が確認した範囲では私的な流用はなかったと考えているところでございます。


◯委員(野村羊子さん)  私的かどうかわかりませんが、本来こっちに使うと言われていたお金があっちに使われているんじゃないかとか、これはこうなんではないかっていうふうな話っていうのはね、今回の話が出てから、学校ってとにかくお金が足りないところなんだよと。足りないんだから、こっちにあるものをあっちに使ってうまくね、やるしかないんでしょうという話を聞いています。つまり、そういうイメージで、そういうふうにお金が学校の中で使われている。それを、保護者や地域の方がそういうもんだと受け取っているという実態がある。
 それについて、具体的にね、いろいろあれはどうなんじゃないか、これはどうなんじゃないか。あそこに書いてあること、こちらが調べたこともありますけども、そういうようなことがきちんと全部解明されているのかどうかということが、大変、ちょっとまだまだ十分ではないのではないのかなと思うんですが。
 それで次のことに移ります。フロッピーディスクに関して新聞報道されました。12月に事故報告書を上げたというふうな報告があったかと思いますが、今回の処分書には一切入っていません。これは、どのように扱われたのでしょうか、お願いします。


◯指導室長(後藤 彰君)  フロッピーにつきましては、12月にその存在が不明になったということで、東京都教育委員会に事故報告書を提出したところでございます。


◯委員(野村羊子さん)  では、それは別途処分書が出るとか、あるいは調査があるとかっていうふうなことでしょうか。それとも、それについてはないというふうなことでいいのですか。


◯指導室長(後藤 彰君)  これにつきましては、東京都教育委員会が、廃棄したものと認定しているというふうに言っているところでございます。以上でございます。


◯委員(野村羊子さん)  廃棄されるということは、処分に当たらないと判断したということですね。確認、お答えお願いします。


◯指導室長(後藤 彰君)  そのとおりでございます。


◯委員(野村羊子さん)  それでは、次に移ります。最後の、本来任用されてない時期に仕事をなさっていた、クラス担任として勤務させたという方がいらっしゃいます。この方について、通常であればどのような扱い──つまり16日からその方は教員として勤務すると。じゃ、6日から13日の間、そのクラスはどういう扱いになるはずだったのかということが1点。
 実際この方は勤務した。しかも担任として勤務されたわけですから、勤務実態があったわけですよね。それについて給料は支払われないのか、支払われたのか。また、辞令交付というんですか、日付によってね、退職金とか、年金とか、16日が多分期限、締め切り、何ていうんですか、だと思うんですけれども、そういうものにこの方に対して不利益が生じないのかどうなのかということをお伺いします。


◯指導室長(後藤 彰君)  通常正規の教員が配置されていない場合には、副校長が担任をやるというふうな形で取り組んでおります。
 それから、実際に勤務した場合給料は支払われたのかということですが、これはボランティアで、この6日から13日までの間はボランティアでやっていましたので、給料は支払われておりません。
 それから、この16日付の期限つき任用教員というのは、いわゆるこれは東京都教育委員会が16日付で任用するというふうに言っておりますので、4月1日付に比べまして当然ボーナスとかさまざまな部分は違ってまいりますが、これは東京都があくまでも任用していく期日でございますので、当然それによって決められた中で給与等が支払われていくという話になります。以上でございます。


◯委員(野村羊子さん)  そうするとね、この方はボランティア勤務だということを認識なさっていたのか。クラス担任としてあるとした場合に、その方のクラスの子どもたちの、何か事故が起こった場合にね、だれが責任を持つのか、だれがこれね。そういうことが許されていいのかという問題ですよ。子どもたちが、しかも4月のね新学期ですよ、何年生かわからないけれども、落ちつかないね、その時期にボランティアの方がね、担任としてそこにいるっていうこと自体をね。それ、いつ把握してね、このことをどういうふうに対処しようと教育委員会は思ったのかということも含めてお伺いしたいっていうのと。この方の不利益が生じるわけですね。それについて、不利益について回復する措置というのはとりようがないのかどうかということをお伺いします。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(藤川雅志君)  まだ処分が決まっていない方に対する御質問ならよくわかるんですが、東京都の教育委員会は今回のこの任用問題、正式に任用されてない者に学級担任と同様の仕事をさせたことは東京都の教員の任用制度を揺るがす重大な問題であるというふうに認定をしてこの処分になってますので、これは絶対まずかったことなんです。その責任をとらされてこういう処分がかかっているんだということをよく御認識をいただければと思っております。


◯委員(野村羊子さん)  はい、処分の内容についての認定というのはそういう重要なものだというのはわかりましたが、実際に働かされたこの方についての質問をお答えをお願いします。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(藤川雅志君)  働いた方も、校長先生としては事前になれておいた方がいいだろうという善意でお話をされて、本人もそれを納得して来られているわけです。ただし、その行為自体は非常にまずいことなんで処分が下っているんです。こういう関係にございますので、よろしくお願いいたします。


◯委員(野村羊子さん)  ボランティアだと認識していたということですね、今のお話だと。というふうに理解いたしました。そうなのかどうか非常に疑問は残ります、私としてはね。
 今回の処分の認定になったわけですけども、いろいろ本当にまだね、どうしてこんなことが起こっちゃったのかということがね、本当にこれで解明し切れるのだろうかというふうなこと。この背景というものを、さっきもちょっと質問があったかと思いますが、もう一度。なぜこのような事態が起こってしまったのかということをね、どうとらえているのか。検証・再発防止委員会でしたっけね、が3月ですか、発足をするっていう話でしたけども、最大の議題はもちろん再発防止ですけれどもね、今回の問題点、改めなければいけない最大の問題点は何だったというふうに、この議題をね、どう設定するのかというあたりで、その辺もう一度ちょっと説明していただきたいと思います。
 それと、この会議は公開されるのか、傍聴可能なのかということと。それから、PTA、保護者の方と南浦の方々、PTAの役員の方々には説明があったというふうなことがありましたけども、現実署名が出ている、何件かね、いろんなパターンの署名が出てますよね。総数にすると1,000人を超えるオーダーになる、そのような方々にいつ、どのように説明するのか、それについてお願いします。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  まず、どのような原因でといいますか、背景というところなんですけど、これは一言で言って校長の資質の問題だと、そういうふうに言い切れるのかなと。もちろん、そういうところが大きいと思います。校長先生はどのような考え方でこういうふうにされていたのか。そこはいろいろな中で確認していますけど、それぞれいろいろな事情といいますか、背景はあったようです。しかしながら、校長の資質の問題だけで片づけるのではなく、やはりその背景にどんなことがあったのか。あるいは、仕組みとしてどうだったのか。そういったところを徹底的に検証、再発防止に向けての対策を考えていきたい、そのように考えているところでございます。
 検証・再発防止委員会ですけれども、3月1日付で要綱の整理をいたしまして、ここでそのメンバーも確認をいたしまして、3月中には2回ほど開催を予定しているところでございます。できれば年度内に一定の方向といいますか、ある程度そこで確認をしていきたい、検討、議論を深めていきたいと考えているところでございます。
 それから、保護者への説明等ですけれども、冒頭部長の方からも説明の中でさせていただきましたけれども、第七小学校、南浦小学校には説明を行ってきたところでございます。そのほか、いろいろな関係あるわけですけれども、こういった、例えば議会の場でありますとか、新聞報道もされておりますし、処分内容についてはこちらの方でも関係の学校には説明しているところですので、今後さらにということは考えておりませんけれども、例えばそういった何か質問があった場合とか、そういうときには一定のお答えはしていきたいなと思っているところでございます。


◯委員(野村羊子さん)  今1つ、公開されるのか、傍聴可能かということはお答えがなかったので、もう一回答えてください。
 それから、だから、市民に新聞報道で知らされるっていう事態がずっと続いていて、市として、あるいは市の教育委員会としてこの事態をどう考えて、このことをどのように市民に説明するのかっていうね、そういう機会を持たないということなんでしょうか。それについてお願いします。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  1点目の傍聴ですけれども、傍聴を認めることは考えておりません。と申しますのは、やはりこの委員会ではかなり個人情報も含めて、すべてをつぶさにお話をしていきたいと思います。そうした中で傍聴というのはなじまないのではないかと考えているところです。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(藤川雅志君)  今後の広報等につきましてでございますけれども、2つの当事者の学校で説明をさせていただいたところ、処分内容についてはほとんどの方が御存じで、その点についてはほとんど質問も出ないような状態、御理解いただいているような状態でございます。これ以上の市としての公表が必要かどうかというのは、現時点では必要ないというふうに考えておりますけれども、今後ちょっと検討してみたいと思います。


◯委員(野村羊子さん)  つまり、そういうふうに考えていくことが本当にね、先ほど言ったように、学校はお金がないんだからこれくらいしようがないよね、みたいなね、空気を変えていくつもりがあるのかどうかっていうふうなね、教育委員会の姿勢というものが問われてしまうんじゃないかと思うんです。その辺について、もう一回再検討していただきたいというふうには思います。とりあえず、それで終わりにします。


◯委員(白鳥 孝君)  それでは質問させていただきます。まず、処分理由の上の方から、まず聞きます。教員1名が自己申告を提出しないということの意思表示をしたということですけれども、先ほどもほかの議員がやっていましたけれども、これ、自己申告書というのは出さなくてもいいんなら、みんな全員出さなくなってしまうんではないかなというふうに思うんですけれども、その辺のところ、きちんとした、これから教育長も都の方に報告なさった方がいいかと思うんですけれども、その辺どうなのかちょっとお伺いいたします。
 それと、また書いてあります同校の職員の個人口座を通じて現金化したという。これは個人口座になぜ入っているのかな。所得税法にひっかかりますよね、これ。こういうことをやっていると、個人口座というのは。何とか小学校の会計とか、会計担当だれだれというのならわかるんですけれども、個人の通帳となると大変な、えらい問題でございますので、その辺はどうなのかということをお聞きします。
 それと、収穫した大根なり何かで子どもたちが、多分アンテナショップでそういった実験みたいな形でやられているかなと思うんですけれども、それを対価を得ているんですけれども、これ、もっと厳密に野村さん流に言うと、厳密に言うと、税金で土地を借りてその中で対価が上がったということになります。これはどうなるんでしょうかという問題。
 それからもう1つ、お祝い金の問題ですね。これは、先ほど、今後やっていかないとか何とかというお話を伺ったんですけれども、これはどんなものなんでしょうか。地域コミュニティのあり方の問題等々が含まれます。あんまりやると、もうこれから労働対価というものを全部お願いをしなければなりません。そういう問題が出てきます。それから賃借の対価というのも出てきます。やっぱりおらが学校のことだからということで、みんな協力し合うコミュニティのあり方があるんです。その中にたまたまお祝い金を出すという方もいらっしゃいます。これはみんなでお茶でも飲んでくれよとか、いろいろと使ってくれよというようなこともございます。そういう問題はどうなるのかなというふうに思います。じゃ、逆に言ったら、それもなしだったら、労働対価も、これはお祝いの形になったらきちんと払われるんでしょうかという形になりますので、その辺、地域コミュニティのあり方の問題の中でお伺いをします。とりあえず。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(藤川雅志君)  自己申告書の問題、後でもし必要であれば指導室長の方から答えてもらいますけれども、出さなければいけないものなんですね、東京都の決まり上は。だから、まずいことです。で、こういうことになったというふうに御理解いただければと思います。
 それから、大根の問題ですけれども、土地をお借りしていますけれども、お借りしている皆様にはそれなりに市としての対価といいますか、それは扱わさせていただいているところでございます。そこから出た大根の収穫については、アントレプレナーシップ教育だとか、そういう観点で、それを、自分でつくったものを売ってみることによってお百姓さんの苦労だとか、商売だとか、そういうことがわかる教育の実践としてやっているわけです。そのお金の使い方というか、処理の仕方がまずかったというところが、今回問題になっておりまして。そういう意味では、教育上の効果も上がっておりますので、お金の出し入れについては今後徹底していくにしても、こういった教育はある程度必要なのではないかというふうに思っております。
 それから、お祝いの問題ですけれども、お祝いは今は原則として受け取っていないそうです、入学式のときに持ってくるお祝い、卒業式のときに持ってくるお祝い、ということになっております。ただ、私も、言われた議員さんと同じように、社会的な通念といいましょうか、そういった意味でお祝いというのがやりとりされているという現実はよく認識しております。今は厳しい、自分たちで律しようということでそういう措置をとられておりますけれども、今後お祝いのあり方等について、復活するなんて、私の口からは今ここでは申し上げませんが、再発防止の委員会の中でそういったものの扱いをどうしたらいいのかということも1つ議論の対象にして、何らかの基準みたいなものができるのかどうなのか、その辺しっかり議論してみたいというふうに思っております。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  個人口座に振り込まれたというところなんですけれども、これは公金の報償費でございますので、通常謝礼は個人の口座に振り込まれるものでございます。また、御指摘のような所得税法の問題、これは恐らく源泉所得税のことをおっしゃっているのではないかと思いますけれども、これは確かに源泉所得税を引いたものを振り込んだわけですけれども、源泉所得税についても税務署から還付を受けております。以上です。


◯指導室長(後藤 彰君)  自己申告書でございますが、こちらにつきましてはとにかく自己申告の目的を十分踏まえていただきまして、そして、自己申告書につきまして強制的に提出を命ずることは人事考課本来の目的にはなじまないというふうになっているわけでございますが、校長、副校長につきましては、自己申告書の意義や必然性を教育職員に理解させ、提出に向けて努めてほしいということをきちっと指導してまいりたいと思います。


◯委員(白鳥 孝君)  ありがとうございました。ぜひ自己申告書、この人は何で出さなかったのか、またそういった出さないという意思表示をしたのかわかりませんけれども、何かほかの信条があったのでしょうか。出さないで何のおとがめないんだったら、出さないということになってしまいますので、ぜひそういったところはきちんとお願いをしたいなと思っています。
 それから、個人口座に、これ、要するに通じて現金化し、同校の音楽教員が同校の児童に使わせていた私物の楽器の修理代というふうに書いてあるんですよね。対価でだれかの口座にお願いしたわけではなくて、そこから現金化して修理代と書いてあるんですよね。だから、その辺がどういうふうに、同校の職員の個人口座と書いてあるものですから、その辺がどうなのかなというふうに思って質問したんですけれども、その辺のところ、きちんとお願いしたいと思います。
 それから、お祝い金のことなんですけれども、やはりこの文章全体が、要するにこの校長先生、きちんとしていなかったということが問題になっちゃっているわけで、このお祝い金等々もきちんとね、これは利害関係のある業者からもらったとか、そのお子さんなりお孫さんがいる人からもらったとかっていう、そういうことでなく、きちんとした公明正大なことできちんと出されて、また皆さんにわかるようなことだったら、別に何ら問題はないんですけれども、そこのところがやはり、ちょっと書かれている文章を見ますと、そんなところが余りにもだらしがなかったというところが問題ではないかなというふうに思うので、きちんとそういうふうな形でやっていけば、私は何ら問題はないかなというふうに思うんですけれども、もう一度見解をお願いいたします。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  まず1点目の個人口座というところですけれども、まず勤務実態のない方の個人口座に謝礼が支払われた。それを現金化したというのは、口座から引き落としをして、それを学校に戻した。学校は、それを私物の楽器の修理代であり、エレクトーンの借用用に払ったという流れでございます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(藤川雅志君)  お祝いの指摘、おっしゃることはよくわかりますが、例えば自分が行って何か食事が出るとか、そういう場合は当然お祝いと称して自分が食べる分を払うというような場面がございますね。ただ、そういうのが一切ない場合に、果たしてそれも出さなきゃいけないのかどうなのかということになるといろいろ議論がございますので、その辺は今後よく検討してみたいと思います。


◯委員(白鳥 孝君)  私はPTAをやっていて、ちょうど100周年のPTAだったものですから、いろいろとお祝いをちょうだいをいたしました。そしてまた100周年事業にも使わせていただき、いろいろと地域の皆様に御協力を願ったわけでございますけれども。そういう意味で、ぜひ公明正大な使われ方、また皆さんにわかるような──ルーズな使い方ではなくてやっていけば、私は差し支えないかなというふうに思っています。
 同時に、100周年のときに同窓会もつくった。これはそうなんですけれども、同窓会も数年前につくったんですけれども、そういったことからもお祝い金をちょうだいをし、今も続いております。これは、そういう意味でね、今後やはりきちんとした扱いをしていただければなというふうに思っております。ぜひそんなところで。
 もう一度、個人口座のことについて、要するに職員に入金されているわけですよね。違うんですか。そうですよね。その辺が、だから、職員だと、それをもし税務署が例えば見られた場合に、これ、何だ、入っているじゃないかと。それをまたほかに今度は流用したら、要するに所得になってしまうんですよ。そういう形になるので、それも、だからおかしな口座のシステムをつくったなというふうに思うんですけれども、その辺、もう一度。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  職員といいますか、払い込んだ人が勤務実態はなかったわけですけれども、Aという方にお金を、勤務実態があったような処理の伝票が回ってきて、お金をAの方に払った。そのAの方がおろして、それを学校に戻して、学校がエレクトーンなり、楽器の修理代に使ったという流れでありまして、そこのところの所得というのは、Aの人に払い込むときに源泉の所得税は引いております。それを税務署に納めたんですが、その所得税も税務署に還付の手続をして、税務署で認められて戻ってきております。それから、その人に払ったお金も、本人から市の方に戻されている。そういう流れですので、ちょっとわかりにくいから、私の説明も余りよくないのかもしれませんけれども、そのような流れの中のものでございます。


◯委員(白鳥 孝君)  わかりました。いずれにしても個人の口座というのはやっぱりまずいものですから、何々小学校の会計担当なら、会計担当だれだれというふうに書いてないとやはりまずいと思うので、その辺、単なるだれだれ兵衛っていうんだったら、それはやっぱりだれが見てもおかしな話になってしまう。だって、そこでほかのところに使ったんですから、だから、まずいものですから、きちんとした方がいいかなというふうに思うんですけれども。ちょっと見解が違うのかしら。ただ、だって、どう見たって、この文章を見ると修理代に使ったと書いてあるよね。だからその辺がちょっと私と伊藤さんの見解が違うのかなと。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(藤川雅志君)  例えば市の審議会だとか、委員会だとか、それから市の講義があったときの講師謝礼だとか、そういうのは当然その方の個人口座に振り込むわけです、わかっていますから。今回もそういう形で講師として働いた方の口座に振り込んだわけです。ところが、実際としてはその方が勤務実態のない分について払い込んじゃったものですから、それを学校の方でもう一度、その人に払われたはずのものを学校の方に持ってきて、それを使ってしまったという、そういう流れでございますので、御理解いただければと思います。


◯委員(白鳥 孝君)  わかりました。誤解のないような、今後注意をしていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
 以上、いろいろと言いましたけれども、ぜひそういう問題点等々、やっぱり地域のコミュニティ、大事にしたいものですから、ちょっと質問させていただきました。よろしくお願いいたします。以上で終わります。


◯委員(森  徹君)  最後になるかと思いますが、ちょっとわかりませんが。私も一般質問していますので、そこをダブらないように質問したいと思います。
 最初に、無断自己申告書提出のことですが、自己申告書を出させるものとするという答弁でした。これは、いつごろからこういうことが行われているんでしょうか。教育長が校長時代、既にこういうことがあったのか。先ほども自己申告しない教員がいた場合ですね、都教委が校長にどういう指導をするのか、その辺、学校長時代にこういう経験があれば、その経験も踏まえて、やはり校長先生の立場としては教員の気持ちもわかる。しかし、都教委からはどうなっているのかと言われる。そこで校長先生も板挟みになるわけですよね。しかし、その辺はそういうことが今日こういう結果を生んだのかなというふうにも考えるんですが、この辺、教育長さん、どうでしょうか。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  10年ぐらい前になりますけれども、校長としてそういう人事考課制度ももう始まっておりましたが、私の経験といいましても、たった1人の1つの小ちゃな経験でしかございませんけれど。私がお預かりした学校の教員は、だれ一人提出を拒むという方はいらっしゃいませんでしたね、最初からね。これはですね、指導室長が趣旨を先ほど説明しましたけれど、これは御質問者が考えていらっしゃるかどうか、これは何か、例えば上司が部下に一定の制約を課すとか、それから上司が一定の利益を得て、部下が不利益をこうむるという、そういった関係でのものではなくて、要するにこれはその先生の資質の向上を目的としたという、そういう制度なんですね。
 ですから、その先生自身が御自分の指導力、児童理解、生徒理解とか、教育力をしっかりと高めていこうというふうなお気持ちがある先生は、これはむしろ主体的に校長先生や副校長先生にぜひ授業を見てもらいたいと。見てもらって、いろいろ御指摘いただきたい、御指導いただきたいというふうに、普通は考えますよね。私がやっていることはこれで正しいんだと、だれからもとやかく言われる必要はないというふうな、そういうことで助言も受け入れないという、そういう方はまず三鷹の先生はほとんどいらっしゃらないと思います。そういう信頼と、つまり校長と教員の信頼関係の中で実施されるべきものでありますので、その先生を目的とした作業でありますので、それを十分理解していただければ、これは何ら問題なく実施されていくということなんですね。
 ですから、そういうことが崩れてしまうと、やはり何か強要されるような、そういった受け取り方になってしまうかもしれませんが、これは都教委がこう言っているから校長が実施するとか、教員の方は、校長が何だかんだ言うので、うるさいからやるんだとか、そういうことの関係の中での事業じゃないということですね。ですから、ぜひ誤解のないようにしていただきたいのは、これは校長のためにとか、そういうことではありませんで、都教委のためとかいうことじゃありませんで、その先生がいい先生になってもらいたいという、そういう気持ちの中で御自身も、自分も向上したいという自覚の中で授業を見てもらい、またいろんなアドバイスを受けたり、議論をする中で、この自分を成長させていくと、そういう一連の1年がかりでやっていく、そういうものなんです。
 ですから、経験をというふうにお話しされましたけれども、つたない経験ですけれども。そういうことで、本質をきちんと理解してもらうような、やっぱり校長の方も努力が必要であるということは間違いなく言えることだろうと思います。


◯委員(森  徹君)  この制度、これが実際始まったのは何年からでしょうか。


◯指導室長(後藤 彰君)  平成12年4月1日からでございます。


◯委員(森  徹君)  わかりました。本来学校の先生は子どものために一生懸命いい教育をしようと、また、そこから自分も成長していこうと、学んでいこうと、そのために多くの方が教員になられたと思いますね。小学校の小さい子どもが好きだから小学校の教員を希望するとか、中学生は中学生、高校は高校と、そこに教員という職業を選ぶ方はそういう目的、意識性、持っていると思います。ただ、今日的に、学校を出てもなかなかそういう職がないという困難さはあるんですけれども。したがって、教育長さんのお話はわかりましたけども、本来こういうものがなくとも、学校教育というのは本来あってしかるべきというふうに思います。平成12年にこういうものが導入されたという背景がそこにいろいろあるんだろうと思いますけれども、きょうはそこまで議論はしませんけれども、私自身もこれはしっかりと勉強しなければいけないというふうに考えます。
 この自己申告書を出さない教員がいた場合──今回この校長先生はそこで見せられたから、見せた先生も校長の立場をおもんぱかったのかもしれませんけれども、そういう行為の中でこういう行動をとる。しかし、新聞報道だと公文書偽造という非常に重たい言葉になりますから、しかし、その背景を見ると、いろいろ見えてくるものがあるんですね。こういうことがやはり校長、そういう先生がいた場合に、こういうことというのは現場では多々あるのではないか。校長先生もそこで苦労されているんじゃないかと思うんですけれども、この辺はどのようにお考えでしょうか。都がこれは実際的に決めているから、何が何でも出すんだと。これをきちっと出してもらうということで指導を徹底しているんでしょうか。平成12年の段階ではどうだったのか。その経緯の中で、今日はお1人の先生でしたけれども、この間どんな経過が、申告書の提出率ですね、つかんでいる内容があればお聞かせいただければと思います。


◯指導室長(後藤 彰君)  申しわけございません。平成12年からの提出率については把握してございません。
 それから、この経緯でございますが、もともとは要するに教員の資質向上を図っていこうと。そのためには、自分からきちっと目標を立てて、その目標に向けて自分が具体的にどう取り組んでいくのか、そして、それがどの程度達成できたのかということを管理職と意思の疎通を図りながら、そして必要によっては指導助言をもらいながら進めていくというものでございます。
 そして、その中で、当然この自己申告書の中には自己評価もございます。自己評価をして、自分なりに学んでいくというようなものが目的でございまして、ある意味では、自分の目標を明確に立てて進めていく、1つの自分自身のカルテといいましょうか。これが何回か人事考課制度、制度はそのまま幾つか部分的に改定はされたんですが、結果としてこの自己申告書を通して年3回管理職と面接を行って、その中で管理職と意思の疎通を交わすということは、非常に有意義であるというふうに現場の先生からは聞いているところでございます。以上でございます。


◯委員(森  徹君)  現場の校長先生から聞くと同時に、現場の教員の先生からも、これについて、こういうことが起きた後ですから、聞いていただければというふうに思います。
 それから、委員長にお願いしますが、平成12年からこれを実施されたということで、その自己申告書の提出状況ですか、この資料をひとつ求めていただきたいということを、ひとつ、これを要請します。
 次に移りますが、先ほどもお話ししましたように、2月26日の一般質問で、私、質問させていただきました。そのときに教育長の御答弁では、この処分の結果というのは1週間ぐらい時間がかかるということでしたけれども、多分その日でしたでしょうか、質問が終わったその日に、私、次の予定が入っていまして、実は四中の同窓会の打ち合わせがあって──三鷹の四中の、そこに行ったもんですから、私はすぐ出たんですが、それを後から聞きました。この連絡が、教育長は議会に、本会議場にいましたから、ですけれども、都の方からこれが届いたのは何時なんでしょうか。


◯指導室長(後藤 彰君)  この処分発令を行う連絡があったのは2月26日の2時ごろでございます。


◯委員(森  徹君)  本会議初日の午後2時ということは、私の一般質問が始まる前です。当然この問題、私の質問項目に入っておりまして、そして教育長は知らされてないんでしょう。したがって、私の質問に、これはいつ出るのかということに対して、3月の4日、5日ごろ、1週間ぐらいですねと。御推察のとおりだと、たしかそういう答弁だったと思うんです。議員がですね、一般質問で質問項目に挙げて、教育委員会の方にも質問内容も含めて、骨子も含めて届けられているにもかかわらず、それが教育長に届いてない。したがって教育長は答弁できない。
 やはり2時に届いていれば、そのことが、わずか道路を離れて反対側ですから、当然それが届けられてしかるべきだと思うんです。ということは、私の質問ということだけじゃなくて、議会に対する軽視というふうに思います。この辺、なぜ2時に届いたものが教育長のところに届けられなかったのか。また、そこに何かこう判断する、作用するものがあったのか。私の質問の翌日に、もう別の会派の方が質問しています。このことは、私、非常にこれ、重要なことだなと。このことをやはりあいまいにしてはいけないと。これは私に対する質問ということじゃなくて、議会と、議会に対してやはりまじめに対応していくと。いいことも悪いこともです。教育委員会としてやはり困ったと思ったことでも、それをきちっと対応していくっていうことが信頼につながっていくと思うんですよね。皆さん方、一生懸命仕事をされていると思います。しかし、こういうことがあると、議会に対する軽視ではないかというふうに思いますが、いかがでしょうか。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  当日東京都から連絡があったところです、今お答えしたとおりですけれども。そのときには処分の内容も、処分発令をしたいというような話はありましたけれども、もともと東京都から事前の情報では、何日の教育委員会というところまでも東京都は連絡なかったわけですけれども、東京都教育委員会で決定をしてから1週間以上はかかると。これは実は前日に東京都に行ったときにこのような回答があったところです。なぜ東京都がこのように緊急に処分をし、発表をしたのか。そこは我々がうかがい知るところではございませんので、そこはわかりませんけれども。正直言って異例のスピードで処分の発令、公表がなされたと、そのように受けとめているところでございます。


◯委員(森  徹君)  いや、私が問題にしたのは、私はね、1週間もかかるということ自体が、そんなにかかるものなのかと、たしか、25日に都の教育委員会をやっているわけですから、そこで処分が決まっていると。ただ、知らされるのが、三鷹の教育委員会にですね、1週間もかかるのかと、これは異常じゃないかという立場から質問をしているんですよね。教育長はそうなんだということで、その時点ではそれ以上の答弁がありませんでしたから、そういうことでした。
 しかし、先ほどは連絡がとれたのは26日の2時だというお話がありましたから、じゃ、そのときになぜその内容が教育長に届かなかったのかと。議会で答弁できなかったのかと。そこで議会を軽視しているんじゃないかという、私の質問なんです。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  東京都から連絡を受けたときには処分の内容もわかりませんし、まだ確たるものが全くわからなかったという状況にございます。ですから、その中で教育長の耳にといいましても、処分の発表までもどのタイミングでされるのか。実際には6時前ぐらいに、処分の発令が5時に行われたと聞いておりますので、このようなタイミングでというのはまさに異例のことでありまして、そうしたことでこちらでも対応に追われたというのが現状であります。そのように御理解いただけないかなと思っております。


◯委員(森  徹君)  これ以上質問しませんけども、2時に届いたというのは、このコメントの内容で届いたということではないということですね。じゃ、どういう内容で届いたんでしょうか、連絡は。だって、25日に処分があったということは聞いているんです。その内容については1週間後ぐらいだということでした。26日の2時に届いた内容は、ペーパー、ファクスで来たのか、口頭なのかわかりませんけども、メールなのかわかりませんけれども、どの部分までの連絡なんでしょうか。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  当日届いた内容ですけれども、まだ文書ももちろんですけれども、処分の程度まで連絡を受けておりません。発令を本日5時に可能かどうかということで、今調整をしているという連絡があったところでございます。


◯委員(森  徹君)  では、それを、その答弁をそのとおりだと理解します。連絡が2時と聞いたものですから、当然これが出ていると。であるならば、それは議会を軽視じゃないかということでした。じゃ、一応その経緯についてはわかりました。
 26日ですか、臨時の校長会をやっていますね。26日ですか、25日ですか、26日ですか。たまたま、じゃ、私が張り紙を間違えて読んだんでしょうか。26日、やっていますね。
(「25日」と呼ぶ者あり)
 25日ですか。それは、これとは関係ありますか。


◯指導室長(後藤 彰君)  これとは全く関係ございません。


◯委員(森  徹君)  関係ないということです。それから、時間も押していますので、あと検証・再発防止委員会ですか、弁護士さんが委員長さんと。これ、所属弁護士、どこなんでしょうか。それから、都教委はわかりましたけども、あとそのほかにどういうメンバーで構成されるんでしょうか。これをお聞きします。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  まず弁護士の方ですが、所属というのは事務所ですか。
(「所属事務所」と呼ぶ者あり)
 事務所ですね。くれたけ法律事務所というところの弁護士さんでございます。それから、メンバーですけれども、メンバーにつきましては、先ほど申し上げた弁護士、それから東京都の多摩教育事務所の管理課長、それから企画経営室長、これは企画部調整担当部長ですけれども、それから、政策法務課長、教育部長、総務課長、ここから教育委員会ですけれども、総務課長、施設・教育センター担当課長、学務課長、指導室長、以上9名でございます。


◯委員(森  徹君)  きょうも教育長の最初のごあいさつの中で、深くおわびするという御答弁がありました。それから、2月のときには遺憾に思っているということでした。それで、これは一般質問でもやってますから、改めて再度同じことではないんですが、三鷹市の教育ビジョンの中に校長のリーダーシップ、裁量権の拡大ということが位置づけられていて、それから先ほども、これは個人の資質だけの問題ではないというふうなことの御答弁もありました。私も確かにそういうことも理解しております。だから、その背景をしっかりと解明するといいましょうか、究明すると。
 そして、校長に負担がかからないっていいましょうかね、今の教育行政の中で、私の認識は三鷹の教育ビジョンもかなり校長に負担、かけているんじゃないかなと、あの位置づけが。そして、これは一般紙の報道でも、希望降格がふえていると、校長先生、教頭先生が一般職への。こういう国の教育行政、その背景もあるということをしっかりと認識して、今後の対応を責任持って進めていただきたい。そのための検証・防止をやっていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。これは教育長さん、よろしくお願いします。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  校長のみならず、第一線の先生方も、やはり子どもたちのためによりよい教育を日々工夫をし、実践をしてくださっているというふうに、ほとんどの先生はそういうふうに取り組んでいらっしゃると私は考えています。その中で、やはり不自由な、十分ではないというそういう教育環境の中にあるということも、私は承知しているつもりです。だからこそ、教育長という立場でさまざまなチャンネルを通じて、国へも、そして、これは直接大臣にもお話もしたこともありますし、また、教育長会を通じてさまざまな要望をしているところでありますが、やはりなかなか簡単にはいかないようなところもありますが、しかし、あきらめずに教育環境の改善、そして、その中で工夫、改善しながら、目の前の子どもたち、教育環境が悪いから、私たちは何もできませんというわけにはいきませんので、やはり少しでもできることをやれるように努力をするということで、頑張っていきたいというふうに思っていますが。
 ただ、今回の事件につきましては私的流用はなかったということではありますけれど、そういう東京都の判断ではございますけれども、やはりたとえ当該校長が主観的であっても、御自身の何かお考えで仮に、例えば高邁なお考えがあって、そしてこういったことも進められてきたということであったとしても、やはり手段といいますか、道に外れるようなことをして目的が正当化されるということではありませんので、やはりこれは厳しく指弾されなければならないということであります。ですから、そういった面でもやはりきちんと今後検証をしっかり重ねて、再発防止に努めていくというふうにお約束したいと思います。


◯委員長(緒方一郎君)  ちょっと休憩をとりまして、先ほどの森委員からの資料、いつごろ提出できますか。
 休憩いたします。
                  午後2時20分 休憩



                  午後2時21分 再開
◯委員長(緒方一郎君)  再開いたします。
 先ほど森委員から申し出のありました平成12年度以降の自己申告書の提出、最近5年しかないということでございますが、本委員会として資料要求することにしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 では、御異議なしと認めます。さよう決定いたしましたので、よろしくお願いいたします。
 では、質疑を続けます。


◯委員(土屋健一君)  済みません、先ほどお昼のときに会派の方にも聞かれまして、ちょっと話題になりましたので、1点だけ確認の意味でお聞きしたいんですけれども、先ほども質問がありました、学校行事等へのお祝い金のことなんですけれども、これ、先ほど御答弁で、現在学校は受け取っていないという答弁がありましたけれども、これ、いつごろから受け取っていないんでしょうか。その受け取らないのは、学校の自主的なのか、あとは市教委からの指導なのかという点と。
 あと、これは法的にいけないことなのか、問題なのかという点を確認させていただきたいと思います。学校によっては、学校行事とはいえPTAとの共催という形でやっているとこがあります。そういう共催で運動会とか、学芸会、発表会等をやっている場合は、PTAの会計で、PTAが受け取ってPTAの会計として適正に処理され、また総会で承認して、学校のために使う分には何にも問題ないと思いますけれども、御見解をお願いします。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(藤川雅志君)  一切受け取っていないのは、今回の件があってから、自主的に各学校ですべてお断りしていますということでございました、確認しましたところ。今言われたように法的にどうなのか。PTAにとって適正に処理されるものについては構わないと思いますけれども、法的にどうなのか。それから、本来学校という公的な場を通して、こういうお金の流れがどうなのかというあたりは、再発検証・検討委員会の中でやはりきちっと議論を一度してみて、いきたいなというふうに考えております。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  PTAの関係なんですけれども、PTAと共催の事業とか、これは学校行事なのか、学校の主催事業なのかどうかというところもかかわってくると思いますけれども、例えばPTA同士でお祝い金を出すものまで、何と言いますかね、こちらの方でとやかく言うようなことではないというふうには認識をしております。それから、PTAの方にね、共催のような形でPTAにということでお祝い金を持ってくるところまで、教育委員会としてそれがどうだということはございません。
 しかしながら、教育部長がお話をしたとおり、先ほどの質問委員さんのような、コミュニティの醸成があり、あるいは何と言いますかね、寄附文化じゃないですけれども、そうしたコミュニティの潤滑油としての祝い金のようなこともありますので、そうしたものも含めて、今回検証・再発防止委員会の中で議論していきたいと考えているところです。


◯委員(土屋健一君)  ありがとうございました。運動会とか学校の行事でも、学校によってはPTAと共催の形をとっているところがあるんですよ。これはお祝い金の関係でなく、ほかに理由があるんですけれども。保険の方の関係とか、いろいろそういう関係で、共催を正式に案内とかでも出しているところもあると思うので、そういうところは問題ないのかなと。それも含めて検討していただけたらなと思います。
 実際、こういう裁判とかで判例、判決も出てますけれども、その判決によれば、運動会とかで、学校行事でお祝い金をもらうことは認めてるんですよ、実際。ただ、それを学校が木の剪定とか、お菓子を買ったりとか、それは違うと。それは市がもらったので、学校のお金ではないという判決なんですね。だから、そういう判決もありますから、もらうことを何でもかんでも、そういう伝統的な地域とのつながりを持ったそういうことを一切禁止にするというのは、またそれはそれである意味問題がまた出てくるのかなと。地域立のコミュニティ・スクールを目指している三鷹では、やはりそういうところをきちっと学校が地域に説明できるような、発表できるような検討をぜひ行っていただきたいと思います。以上です。


◯委員長(緒方一郎君)  この後は検証・検討再発防止委員会等も開かれることでございますが、中間報告、報告を含めて、この文教委員会にも適切な御報告をいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 以上で項目アについては終了いたしました。説明員の入れかえも含めまして10分間、この時計で35分まで休憩したいと思います。
 休憩いたします。
                  午後2時25分 休憩



                  午後2時35分 再開
◯委員長(緒方一郎君)  再開いたします。
 次に、項目イの説明を求めます。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  ただいまより、教育委員会の基本方針を説明させていただきます。教育委員会の基本方針につきましては、毎年の2月の教育委員会定例会にお諮りいたしまして、翌年度の基本方針として策定をしているものでございます。今回御報告させていただきます平成22年度の基本方針につきましては、平成22年第2回教育委員会定例会におきまして、議決をいただきまして決定したところでございます。詳細につきましては、後ほど教育部長から変更点を中心に説明をさせていただきますけれども、地域とともにつくる学校として、これまでのコミュニティ・スクールの取り組みを一層推進するとともに、学校と地域社会のよりよい関係を築き、コミュニティ・スクールを拠点にした地域コミュニティの醸成を図るスクール・コミュニティへの発展につきましても、基本方針に記載しているところでございます。
 また、教育ビジョンの見直しや小・中一貫教育の充実、新たな生涯学習プランの策定など、教育委員会として平成22年度に取り組むべき新たな課題を盛り込んでおります。なお、本教育委員会の基本方針につきましては、現在議案として提案しております組織条例の一部改正にかかわる内容が含まれておりますので、その点をお含みいただきたいと思います。今後につきましては、平成22年度予算の市議会議決をもって具体的な事業計画を取りまとめ、4月の教育委員会定例会において事業計画を提案する予定でございます。
 この基本方針と事業計画は、平成22年度の教育行政を進めるに当たっての基本となる方針、計画となりますので御報告をさせていただくものでございます。どうぞよろしくお願いをいたします。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(藤川雅志君)  それでは、お手元の資料に基づきまして御説明させていただきたいと思います。今、教育長からございましたように、昨年からの主な修正点を中心に御報告させていただきます。
 まず全体の構成でございますけれども、学校教育と生涯学習の2つに大きく分かれているところでございます。1ページ目をごらんいただきたいと思います。1ページ目の学校教育のちょっと上の方下段ですね、基本方針の部分の下段でございますが、真ん中あたりでございます。三鷹市の教育のより一層の充実を図るため、三鷹市の教育が目指すべき基本的かつ総合的な構想となる「三鷹市教育ビジョン」の見直しに向けた検討を行うとともにということで、三鷹市教育ビジョン、平成22年度を目標年次としておりまして、平成22年度見直しに入るという方向性を明記しているところでございます。
 引き続きまして、次のページ、変更ございませんで、3ページをごらんいただきたいと思います。3ページのア、安心と信頼のある学校の四角で囲った部分の下でございますけれども、全市展開した小・中一貫校においてその教育内容の充実を図るというような形で、昨年度小・中一貫教育が全体で始まりましたので、その辺を補強しております。6段目にキャリア・アントレプレナーシップ教育というような文言を追加させていただいております。(ア)の小・中一貫教育の充実と発展のところでは、3行目に小・中学校間の相互乗り入れ授業を行うと。それから、2行ほど下がりまして、小学校1年から中学校まで外国人指導者による英語の指導を充実するという形で、アントレプレナーシップ教育以下、今、具体的に学校で取り組まれている内容について加えているところでございます。
 5ページをごらんいただきたいと思います。こちらの(ク)でございますが、教育環境の充実でございます。ここの3行目、計画的に耐震工事を進め、東台云々ですね。第五中学校の建てかえ工事に取り組むという表現に変更してございます。それから、その同じ教育環境の充実の下から3行になりますけれども、教育ネットワークの環境整備と利活用の推進に取り組むほか、平成21年度に配置した地上デジタル放送対応機器の利活用に取り組むということで、今年度取り組んでまいりました事業の進捗を踏まえた表現になっているところでございます。
 その下、(ケ)三鷹市教育ビジョンの見直しのところでは、ここに書いてありますとおり、教育・子育て研究所による調査・研究を通して、「三鷹市教育ビジョン」の見直しに向け、新たな計画の方向性及び主要課題の検討を行い、新しい教育ビジョンの基本的な考え方をまとめるという形で、来年度の取り組みについて強化しているところでございます。
 6ページ目、ごらんいただきたいと思います。6ページ目の自律した学校の項目の(ア)のちょっと上でございます。ここに、それぞれの学校が権限と責任を持った自律した学校づくりを引き続き推進するとともに、これまでの取り組みを検証すると。この検証というのは、これまでの取り組みを教育ビジョンの見直し等も含めた、そういった一連の見直しの中で検証してまいりたいというような趣旨で文言をつけ加えているところでございます。
 7ページ目をごらんいただきたいと思います。地域とともにつくる学校でございます。四角で囲った部分の下の前文の部分の、また以降でございます。学校を核としたコミュニティづくりの実現を目指し、コミュニティ・スクールにとどまることなく、コミュニティ・スクールを拠点にした地域コミュニティの醸成を図っていくスクール・コミュニティへと発展させていくということで、先ほど教育長からもございましたような、これまでの取り組みを踏まえて発展をさせていくということをつけ加えているところでございます。
 (ア)のコミュニティ・スクール制度の充実も、やはり最後の方に、後半部分ですけれども、学校を核としたコミュニティづくりの実現を目指して、コミュニティ・スクールを拠点に学校と家庭、保護者、地域住民が当事者意識を持って教育にかかわることを通して、学校と地域社会のよりよい協働関係を築くスクール・コミュニティへと発展させるという、やや具体的な内容について補っているところでございます。
 次に9ページ、生涯学習の方に移らせていただきます。(1)生涯学習の推進目標の四角で囲った部分の下の3行目以降、「みたか生涯学習プラン2010」を推進するとともに、新たな生涯学習プラン策定に向けた調査研究を行うということでございまして、生涯学習プランにつきましても、平成22年で計画期間ということになりますので、新たなプラン作成に向けた調査研究に着手をするという内容でございます。
 それから、(2)の生涯学習の基本方針ですね。ここの四角に囲んだ部分のオ、児童青少年の健全育成の推進。これについては、教育委員会でこれを確定した段階のままになってございまして、オの児童青少年の健全育成の推進の部分につきましては、今回の議会で組織改正条例が承認されました場合は、これは市長部局に戻っていく、そういう施策であるということで御理解をいただきたいと思います。
 10ページをごらんいただきたいと思います。10ページは学びを支援する環境整備ということで、初めに文言が並んでおります。(イ)の上ですね。ここにも、先ほど申しましたような生涯学習プランの策定に向け、市民の生涯学習に関する意向調査を実施するというような文言をつけ加えたところでございます。(オ)のエコミュージアムの推進、最後の二、三行でございますけれども、「武蔵野(野川流域)の水車経営農家」の水車機構動態保存による公開や「大沢二丁目古民家」の復原に向けて取り組むということで、これまでずっと続けてまいりました大沢の里の周辺地域の事業の展開を踏まえて、平成22年度、こうした事業を予定しているところでございます。
 それから、11ページ目、一番下になります。生涯学習の拠点整備の推進でございますけれども、ここで社会教育会館については、市役所東側の東京多摩青果三鷹市場跡地に、防災公園とともに計画する多機能複合施設に集約化し、生涯学習の拠点として整備するため、市長部局と連携して取り組んでいくということで、これはもう既に御存じのとおり、市民センター周辺地区整備プランに基づいて修正を加えたところでございます。
 引き続きまして12ページ、図書館関係のところでは、例えば三鷹ゆかりの資料等の収集のところでは、昨年度は太宰治展等々の記述がございましたけれども、そういったところを削ったり、時点に合わせて、現実に合わせて文言修正を加えているところでございます。大きな変更点で12ページの下のスポーツライフのところの(ア)健康・スポーツ拠点整備の推進でございますけれども、ここは先ほどの社会教育会館と同様に、総合スポーツセンター、井口の計画についてはこれを見直しまして、市役所東側の多摩青果の防災公園とともに健康・スポーツの拠点を整備していくという方向性を記述してあるところでございます。
 それから、13ページに移りまして(エ)、それから(オ)でございますけれども、市で施設利用料の口座振替の推進を進めていたり、あるいは多摩国体がだんだん近づいてきたことも踏まえまして、現実に合わせて文言修正を加えて、ごらんのとおりの表現になっているところでございます。オの(ア)子ども居場所のづくりと地域の教育力の向上につきましては、ごらんのとおりの表現になっておりますけれども、これも先ほど申し上げましたように、子ども政策部ができた場合には、ここで展開されている事業については、基本的には市長部局の方に移っていくものかなというふうに考えているところでございます。
 主な修正点、以上でございます。


◯委員長(緒方一郎君)  それでは、教育委員会側の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。


◯委員(赤松大一君)  よろしくお願いいたします。今回改定のところで今、部長の御説明のあった、5ページの(ケ)三鷹市教育ビジョンの見直しが今回新しく加わったところでございますが、やはり今回のこのビジョンというのは、まさに三鷹市の教育行政においての大きな骨格であり、背骨でもございますが、大事なところでもございますが、今回見直しに伴ってどのような調査、また方向性も今後の課題かと思うんですが、どのような調整とかされていくのかと。
 また、大事なところでございますが、子育てビジョンとの連携はどのようなふうにされていくのかというお考えがあれば、御答弁いただければと思います。
 また、南部図書館の件でございます。生涯学習の12ページの(ア)でございますが、いよいよ具体的な検討が進めていただけるのかなというところでございますが、やはりここまでこだわったアジア・アフリカとの連携でございますが、やはりその辺も踏まえてこだわったところの部分も大きく今回のこの検討の中に入っていくのかなとは思っておりますが、その辺、どのような方向で今回検討を進めていかれる御予定かというところ。また、どのような地域の皆様のお声をどういう形でしっかりと吸い上げていくというか、聞いていかれるのかということの点をお聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  1点目の教育ビジョンの見直しというところでお答えをいたします。教育ビジョン、今質問委員さんもおっしゃられたように、中身の議論はまだこれからなんですけれども、どのような手法で進めていくかということを中心にお話をしたいと思いますけれども。ここにも、5ページのところにも触れさせていただいておりますけれども、新たに設置する教育・子育て研究所、これは仮称でございますけれども、こうした研究所の中でビジョンに向けての検討を進めていきたいというところでございます。
 また、子育てビジョンとの整合といいますか、子育てビジョン、比較的できたばかりということでありまして、次世代育成支援行動計画につきましても、今まさに取りまとめの時期にあるということでありますけれど、あわせて今回は市の基本計画、第4次基本計画の見直しも同時に行われるということでありまして、この基本計画の見直しの中で各個別計画においても見直しを進めていくというような方向性が示されておりますので、そうしたことも踏まえて、市の基本計画、新たな基本計画との整合を図りながら、教育ビジョンにつきましても新たな姿勢も含めて、中心になるのは先ほど教育長から冒頭お話しさせていただいたようなことを中心に進めることになろうかと思いますけれども、手法としては考えているところでございます。


◯教育委員会事務局教育部図書館担当部長(八代 誠君)  南部図書館につきまして答弁させていただきます。現在、昨年の秋からAAさんと協議を再開している段階でございまして、いよいよ整備の合意に向けた協議をさらに詰めていくという年になるかというふうに考えております。
 また、地域の市民の声をどう反映していくかということにつきましては、これは一定の合意後に市民検討会議を立ち上げまして、関係者にお入りいただくという中でいろいろな御意見をあわせていただき、できる限り反映をしていきたいと、このように考えているところでございます。


◯委員(赤松大一君)  ありがとうございました。ビジョンに関してもこれからということでもございますが、非常に大事な、市全体が大きな節目のときでもございますので、その辺のしっかりとまた整合性をとりながら進めていただきたいと思っております。
 また、南部図書館の件でございますが、本当にまさによく聞きますが、待ちに待ったというところでもございますので、広くしっかりと、まずは大事な合意のことが、まずそこからが大事でございますが、その後のどのような展開をされていくかということに関しても、しっかりとまた市民の皆様の声を聞いていっていただけるような体制づくりをしていただいて、進めていただければと思っております。以上で質問を終わります。


◯委員(浦野英樹君)  よろしくお願いします。私の方からは、まず3ページ、4ページのアントレプレナーシップ教育について、かなり文言としても明確に加えられているということなので、私もこれは本当に歓迎、ぜひこういった取り組みを進めていただきたいなと思います。今回アントレプレナーシップ教育について位置づけをより明確にしたことの背景と、今も学校によって多少差があるのかなという気はするんですけども、全市的にどう展開されていくのか、できればもう少し詳しく聞かせてください。
 あと生涯学習の方で、最後の12ページ、13ページ、スポーツ施設ですね。どうしても関心が新スポーツ施設の方に行っちゃうんですけども、今三鷹に生活されている方は既存の施設の活用だとか、既存の、この13ページの(エ)にも書いてますけれども、民間体育施設の活用や施設の整備充実というのは、今住んでいる方にとってはやっぱり大きな課題なのかなと思うんですが。特にこの13ページの真ん中の(エ)ですね、民間体育施設の活用や施設の設備充実につきまして、具体的にどういった予定があるのか、現時点の考え方、予定で結構ですので、教えてください。よろしくお願いします。


◯小中一貫教育推進担当課長・教育支援担当課長(川崎知已君)  アントレプレナーシップ教育についての御質問がありましたので、お答えをさせていただきます。御案内のようにコミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育校では、人間力、社会力を培っていくというのが大きなねらいです。もちろん、それは教科、領域等で総合的に培っていくものなんですが、その中でやはり人間力、社会力といったときに、ダイレクトに1本柱となる教育が必要であろうと。それが起業家精神教育、起業を起こす方たちが共通して持つ、リスクを恐れずに挑戦していく、そんな力というものを培っていくことが必要であろうと。
 ですので、1本、人間力、社会力に直結する力を全市展開をしていきたいという考え方で、ここで明確な形でキャリア・アントレプレナーシップの方を位置づけた次第です。これは昨年度から全学校で、まず、昨年はアントレプレナーシップとはどういうものであるかというところの概念理解は全学園で図っていただく。今年度はすべての学園で、とりあえずさまざまな成熟の状況はまだまだばらばらなんですが、すべての学園でアントレプレナーシップにかかわる教育をしていただき、その中でアントレプレナーシップとして趣旨が明確な活動については、事業案、指導案ですね、こちらの方をセレクトしたものを学校にお配りし、それをもとに来年度はさらに充実したアントレプレナーシップ教育を全市展開していこうというふうに考えております。以上でございます。


◯スポーツ振興課長(柳川秀夫君)  民間体育施設の活用、また施設の整備充実というところで御質問をいただきました。民間体育施設でございますけど、現在市内にある大学といいますとICU、あと、国立天文台の方にも幾つか体育施設、ございます。そのような体育施設を今現在も借用しているところでございますけども、今後もさらなる活用に向けて協議をしていきたいと考えております。
 また、施設の充実ということでございますけども、現在使っております既存の施設を使用に不備がないよう充実を図っていきたいということで、提示をさせていただいております。以上でございます。


◯委員(浦野英樹君)  まず、スポーツの方で既存の設備の充実ですね。いかに充実していくかというようになると予算委員会の話になりますのでここでは触れませんけれども、やはり現在三鷹に住まわれている方にとって既存の施設というのは大事な拠点でもありますので、ぜひそれはよろしくお願いしたいなと思います。
 アントレプレナーシップ教育、これはスクール・コミュニティの方にもつながってくるのかなと思うんですけれども、本当に地域の中で起業されたり、成功されている方がたくさんおりますので、逆にこれをうまく、きっかけにスクール・コミュニティへとつなげていただければなと思います。よろしくお願いいたします。以上です。


◯委員(野村羊子さん)  個別計画の見直しということで、教育関係、教育ビジョンと、みたか生涯学習プラン2010との2つでしょうかね。ことしはその更新に向けてということで、教育・子育て研究所(仮称)というのを新たに設置するというふうに書かれております。これについて、具体的にどこにどのような形で設置し、どのような方が研究員として調査研究なさるのかという、そういう見通しというか。この教育ビジョン、あるいは生涯学習プラン2010についての改定作業──ことしはその意向調査とか、調査研究ですけども、その先に市民検討会みたいなものが、予定するのかどうか。その方向性としてそういうものがあるのかどうかというのを確認させていただきたいというのが1つあります。
 それと、スクール・コミュニティという、コミュニティ・スクールという、また新たな概念だと思いますけども、概念を出すことでどのようなね、ことが本当にこの学校、子どもたちの教育なりに影響というか、プラスというかね、なっていくのかということを、もう一回。ただ、非常に概念的な話としてしかまだ、ちょっとまだ聞こえてこないのでわからないんですが。具体的にそれで今回ので何をやるっていうふうなことに、何か具体的な動きとして起きてくるのかどうかっていうことと、それについてお願いいたします。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  教育・子育て研究所に関する御質問がありました。教育・子育て研究所につきましてはまだ今、基本方針の段階で、予算にも触れるところなので、大くくりのところでお答えをいたします。その他の今、委員さんとかありましたけれども、そういったものは事業計画、あるいは実際の事業の中でお示しをしていきたいと思います。今は三鷹まちづくり総合研究所というのがありますけれども、そうした形に近いような、ネットワーク大学推進機構、それから市、教育委員会、この3者の協働による研究所の設置ということを考えているところでございます。
 それから、個別計画の改定の関係ですけれども、今お話のありました教育ビジョン、生涯学習のほかに、教育ビジョンに含めて教育支援プランというのもあります。教育支援プランにつきましても、大どころの方向性といいますか、そうしたところをこの教育ビジョンの見直しの中で議論をしていけたらいいなと、そのように考えているところでございます。
 また、先ほども質問委員さんの中で触れましたけれども、今回の個別計画の見直しにつきましては、市の長期計画とあわせて同時並行的に行うということで、かなりこれは三鷹市でも初めてのこと、これだけ一斉に変わってくるというのは初めてのことですけれども、そうした中で市民参加についても幾つかの方向性が示されております。そうした今の市民参加、常態化した中で、教育委員会としてもしっかり市民の皆さん、あるいは関係団体の皆さんのニーズ等も聞きながら進めていきたいと考えております。具体的な内容につきましては今後十分検討していきたいと思っております。以上です。


◯小中一貫教育推進担当課長・教育支援担当課長(川崎知已君)  スクール・コミュニティについての御質問をいただきました。質問議員御案内のように、学校に保護者や地域の方々が学校運営に対して参画したり、あるいは学校教育に支援していただいているのがコミュニティ・スクール。今度はベクトルを逆にして、学校がさまざまな機能や施設等、保護者や地域の方に開放する中で、地域の文化や学びの場を提供していく、そこの文化を醸成する、これがスクール・コミュニティということで御理解いただいているかと思います。
 これは実は、現在の三鷹市教育ビジョンの策定助言者会議の座長でありました金子郁容先生、あるいは小・中一貫教育の検証委員会の座長でありました金子郁容先生の方が、いい地域にはいい学校ができるんだと、いい学校はいい地域にできるんだと。つまり、醸成された文化のあるところには、それだけの質の高い学校ができていく。逆に、醸成された学校がその地域を救っていく。両方が相互作用になって子どもたちや市民それぞれによいものを提供していくんだと、こういうふうな背景があって、概念があって生まれてきているものです。以上でございます。


◯委員(野村羊子さん)  それでは、教育支援についてもう一点お伺いしたいんですが、今特別支援学級を含めて──教育支援学級ですね、整備を進めていますけれども、通常級に多くの子どもたち、特別な教育支援を必要とする子どもたち、児童・生徒が今多くいるだろうというふうに思います。その子たちを含めてね、どういうふうに支援をしていくのかっていうことをベースを決めるのが教育支援プランだったと思いますけれども、現実には、本当に支援される状況になり得てないという話をね、聞いたりもしていて、どうしたら本当に子ども一人一人の、本当に特別配慮を要する子どもが三鷹で学校に通いたいといった場合に、なかなか難しいんじゃないかっていうふうな反応が返ってきて非常に困惑されたって話を聞いたので、それについて、実際そういう特別な配慮を必要とする児童・生徒をどのように受けとめるかっていう支援体制をね、どのように今、方針の中でね、きちっと位置づけていられるかどうかっていうことを、もう一回確認をしたいというふうに思います。
 それから、地域と学校との関係ですけども、結局は信頼関係だと思うんですね。学校長と教員の信頼関係ももちろんあります。教員と保護者、地域の信頼関係、あるいは子どもたちと教員の信頼関係。それはね、本当にどうやってきちっとつくっていくか。それこそお金でそれがね、介在されるようなものではないはずなので、地域の文化といったときに、何が本当に世界に向って開いた文化として醸成していけるのかというところを考えていかれるだろうと思いますけども、その辺のことをもう一回お伺いしたいと思います。お願いします。


◯小中一貫教育推進担当課長・教育支援担当課長(川崎知已君)  教育支援についての、通常の学級に在籍していて、特別な支援が必要な子どもたちへの支援体制についての御質問をいただきました。確かにすべての個々の子どもたちの教育ニーズに合った教育サービスを提供されていくというのは、本当に望むべき姿だと思っております。そのためには、本当に子どもたち一人一人の正確な、適切な実態把握がまずないと厳しいだろうと。そして、実態把握があった上で、今度はその個々の子どもに合ったさまざまな手段なり方法を見つけていくことが大事かと思います。
 そのために今、三鷹市教育委員会の方では、個別指導計画の作成に当たってのガイドライン等を作成する中で、それを学校に配付し、先生方に御理解をいただいたところでございます。この推進に当たりましては、まず校長先生方がこの教育支援を必要とする子どもたちへの教育の重要性をどれだけ理解していただけるか。そして、そのもとに先生方がどれだけ自己研さんを図っていただけるかってことが大きな課題になっております。これについては、引き続き教室の中にいて支援を必要とする子どもたちへの視点を明確にして、引き続き先生方に研修を進めていただこうと思っております。
 学校との信頼関係の御質問ですね。1つは、何が学校との信頼関係を構築できないかというところの1つの課題は、やはり保護者の方々が自分のお子さんのさまざまな困難さという部分を受け入れるには、やはりそれだけの時間と、あるいはかかわりとが必要かと思います。学校の方は、とかく学校の方で何か先生の目から見たときに問題となる行動があったときにそれを突きつけるわけですけども、そこの学校の先生方の急ぐ足取りと、それを受けとめて子どものために何をしていけるかという保護者の方の足並みですね、このところのずれがやはり信頼関係の構築のところで今、課題になっているかなと思っております。
 先生方には、子どもたち、その障がいなり、あるいは学習上、あるいは生活指導、あるいは人間関係を構築する上で何らかの困難さを持っている子どもたちを持つ保護者の方たちの心情に寄り添いながら、あるいはその方たちの何というんですか、受けとめる体制というんでしょうか、トレランスというんでしょうか、これなどもよく理解していただく中で足並みをそろえていくことが必要かなというふうに思っております。以上です。


◯指導室長(後藤 彰君)  学校と地域との信頼関係につきまして補足をさせていただきますと、学校と地域は、三鷹市の場合はコミュニティ・スクールを推進しておりまして、さまざまな形で連携、また支援、協力、また御理解をいただいているところでございますが、何といっても一番の信頼関係づくりは、子どもの教育活動を通じた中で、お互いに子どもは学校と地域で育てていくんだという中で、ともに手を携えて、子どものいわゆる学習活動や教育活動を通した中で、その実績や成果を踏まえてより強固な信頼関係が生まれてくるというふうにとらえているところでございます。


◯委員(野村羊子さん)  本当に言葉どおりにきちっと子どもたちが地域で、学校で、大人同士の信頼関係を背景にね、きちっとその子の特性なり、あるいはその子たちの個性なりがきちっとなされるように。それをバックアップするような、きちっとそのことを読み取れるような教育ビジョンなり、教育支援プランなり、これからつくっていくときにしっかりと見ていっていただきたいと思います。
 ごめんなさい、生涯学習の方で、これは防災公園、多摩青果跡地につくるっていうふうなところの中で、本当にどのような施設が今の三鷹市民に必要な施設であり、きちっとそれをね、つくっていけるものなのかっていうことについてね、市民ニーズをきちっと把握していただきたいということと、具体的にはこれから本当に何とも言いようがないものとは思いますけどもね。ちょっとそれについて何かあれば、一言お願いできればと思います。


◯教育委員会事務局教育部生涯学習担当部長(岡崎温子さん)  この基本方針の中でも、生涯学習の新しいプランをつくるに当たって市民の意向調査を進めるというようなことを書かせていただいております。当然ですけれども、新たにつくる施設の関係については、既にパブリックコメントをされているところではありますけれども、事業の中身、それからさまざまな皆さんの意向について、この調査等の中で意見を聞いてまいりたいというふうに思っております。以上です。


◯委員(野村羊子さん)  わかりました。本当に多種多様なニーズがあって、全市民的がかかわる、生涯学習の拠点もそうですし、学校そのものもそうですので、その辺をしっかり踏まえてやっていただければと思います。ありがとうございました。


◯委員(白鳥 孝君)  今、議案に上がってて、どうしようかなって今、考えていたんですけども、子ども政策室、そこの連携というか、今るるいろいろとお話がありましたけれども、何か福祉の関係で移ってしまって、教育と2連的なものというのができてしまっているんではないかなと。ただ、今これ、案なものですから、私もどういうふうに質問しようかなと思って考えていたんですけれども、その辺、どういうふうな連携をしていくのか、ちょっと参考までに、これは予算委員会で質問されるかと思うんですけれども、参考までに質問させていただきたいなと思っています。
 それから、教育ビジョンなんですけれども、見直しの今後の、一般質問、また代表質問等で教育長も御答弁なさっていましたけれども、その辺のところの考え方が入れられるのか、またそういったことが加味されようとしているのか、その辺をちょっと教育長の方にお願いしたいと思います。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  最初の子ども政策部、仮称でございますけど、そちらの方の事業と教育委員会との連携関係ですけれども、今まで簡単に言えば教育委員会所管のものが外へ出るというわけでありますし、また福祉部で所管していたものが、また外へ出ると。これからは、やはりスクール・コミュニティという新しい形成的な概念、これからその中身を形づくっていくような言葉でありますけど、その中でやはり教育といっても、教育の昔風のものじゃなくて、やはり福祉的な、つまり就学前の子どものことも視野に入れたり、それから学校を卒業した子どもたちについても視野に入れたような、そういうこともこれから先いろいろ求められてくるだろうと思いますので、そういう中でやはりそういうものを教育委員会限りでもって一元的に業務を進めるというよりも、むしろ、何か一見一元的に教育委員会所管の中での方が進めやすいような印象がありますけど、ただ、私は一たん距離を持つことによって、私どもは例えば地域子どもクラブなどの一定の実績を持っていますので、逆に一定の距離感と緊張感を持って、そしてそれぞれに責任と機能をしっかり自覚した上で連携を図っていった方が成果が出るんではないかなというふうな、そういう見通しを持っているんですね。ですから、これは実際そういう実績も上げなくちゃいけませんけれども、そんなことを考えておりまして、むしろ大きな成果を期待しているというところでございます。
 それから、教育ビジョンの見直しでございますけれども、これはちょうど見直しの期限が来たというふうな、そういったこともありますけれど、やはり教育界は大きく転換をしておりますし、大きな変化の今、時代でございまして、その中でこの制度設計といいますか、子どもたちも大きく変化していますので、今の子どもたちが着ている制服が実際サイズが合うのかどうかということも含めて、大きく転換する時期に入ってきているわけで、これは国の方もこれから取り組もうとしてるところであるようでありますけれども、本市は本市で目の前に子どもがいますので、国の動きを待ってというわけにもいきませんので、私どもも責任を持って、やはりこのこれから三鷹が目指す教育をしっかり、きちんと見直して、明確なビジョンを打ち立てて、それこそまさに市を挙げて、みんなで心を一つにして、しっかりとこれからの未来を背負う子どもたちのために力が出し合えるような、そういう教育のあり方を求めていきたいと。そういうことでの意気込みを持っての見直しでございますので、単なる文言の整理とか、そういうことは考えておりませんで、情熱を持って取り組みたいというふうに考えているところであります。


◯委員(白鳥 孝君)  ありがとうございます。子ども政策部なんですけれども、確かに教育長が今おいしいというか、いいことずくめでお話をなさっているんですけれども、心配なのはやはり両者けんかみたいな形になってしまって、どっちが偉いんだか、どっちが損したみたいな形じゃなくて、いい意味での展開をしていただければいいんですけれども。ちょっとその辺が、逆に言うと市長部局の方に移ってしまうみたいなところがあって、教育政策というものをきちんとね、そこのところは抑えるものは抑え、またやるべきものはやっていただかないと、何か運営上うまくいかないような状況をつくらない方法を、やっぱりこれから考えなければいけないかなと思っております。これはあくまでもまだ案でございますので、そんなところで抑えたいかなと思っています。
 それから教育ビジョンなんですけれども、今、教育長、大変いいこともおっしゃって、三鷹小・中一貫校のね、ところでいろいろと反省点等々あると思うんですけれども、その点を踏まえた、また三鷹らしい教育ビジョンというものをつくっていただければなというふうに思っております。ぜひそんなところでよろしくお願いして、終わりにします。


◯委員(森  徹君)  それでは、質問いたします。最初に、基本方針が述べられておりますが、東京都の都教委が昨年調査したいわゆる小1問題、中1ギャップ、それでその結果、来年度から3年間の教員の加配も含めてという教育の現場の改善といいましょうか、そういう努力をされているというんですが、その内容というのは、この基本方針の中でここからどのように酌み取ったらいいんでしょうか。その辺の位置づけを改めて、これはお聞きできればというふうに思います。そういう位置づけがどうなっているのかと。
 それから、4ページの教育支援プランのところで、中学校の教育支援学級(固定制)の開設を進めると。私はこの教育支援、いろいろ大変な中で努力はされてきているという点で評価はしております。ここで予算との関係があるのでどの程度の御答弁をいただけるのかわかりませんけれども、小・中一貫との関連も含めて今後どんなような考え方を持っておられるのか、お聞かせいただければというふうに思います。
 それから、6ページのネットワーク大学との教員の配置の問題ですね。こういうことを取り組んでいるのは理解しておりますけども、現状どんなふうになっているのか。よりこの文言から見えない部分がありますので、これをもう少し説明していただければと思います。
 次のページの7ページですが、コミュニティ・スクール制度の充実ということで、これはいろいろ書いてありますが、自治基本条例との位置づけなども含めて、学校、家庭、保護者、地域住民が当事者意識を持って教育にかかわることを通してということで、学校と地域社会のより協働関係を築くと、発展させると、コミュニティ・スクール。非常にまとまった文章なんですけども、なかなかこういう方向性を出しつつも、そうきれいにはいっていないと思いますよね。そういう努力方向を述べていると思うんですけども、現在認識している、つかんでいる課題といいましょうか、こういう方向を進めるに当たって、にしみたか学園で平成18年からですか、スタートして、3年間で昨年までに一気にすべて全市展開しているわけですから、これからということかもしれませんけれども、現状の中でこういう方向を進めるに当たっての課題、つかんでいるものがあれば報告していただきたいと思います。私の方は以上です。


◯指導室長(後藤 彰君)  小1問題、中1ギャップの点でございますが、こちらは御存じのとおり、ここ2月ぐらいに都の方から話がありまして進めている制度でございます。この基本方針の中には特別このことを直接文言として入れてございませんが、既に御案内のとおり小・中一貫教育の充実と発展という中で、まずは小学校、中学校の円滑な接続をということで、この中1ギャップ、これについては、私どもとしては継続して取り組んでおります。そういった中で東京都のこの制度がここで1つ生かせると踏んでいるところでございます。
 もう一点は、5ページに幼稚園・保育園、小学校との連携がございます。こちらにおきましても、小学校入学時の児童の不安や学校生活への不適応ということで、私どもは各小学校にいわゆる小1問題の関係としまして学校に1名、介助員等を配置しているところでございますが、これを今回東京都の制度を導入することによりまして正規の教員を配置できるという形でございますので、私どもが継続してやっていたものがより充実が図られていくということでとらえているところでございます。
 あともう一点、6ページでございます。校長の学校経営ビジョンに基づく特色ある学校づくりというところでございますが、そこで小・中一貫教育の長所を取り入れ、多様な指導法、効果的な学習手段の編成などを学校ごとに決定していく体制の整備というところにも盛り込んだところでございます。以上でございます。


◯総合教育相談窓口担当課長(工藤信行君)  教育支援学級の設置にかかわりまして御質問がございました。もちろん小・中一貫教育を踏まえて、教育支援につきましても小・中一貫になるように進めているところでございます。その中で大規模化の抑制・解消を目指してきましたが、徐々にそれが進んできたのかなと思っております。具体的にはちょっと申し上げられませんが、来年度につきましても中学校の方に固定制の学級を開設を進めてまいりたいと思います。今まで5年、6年、毎年のように設置してきまして、やっとここでもう少しで落ちつくかなという段階ではないかと思っております。以上です。


◯指導室長(後藤 彰君)  次に、三鷹市にふさわしい教員の配置ということで、ネットワーク大学の方でこれから教員を目指す学生たち等を集めて養成等を図っているところでございますが、こちら年々、だんだんと受講生がふえてまいりまして、また、東京都の採用試験の方も合格率が非常に高まってきております。今年度につきましては、小学校は8割方が合格、中学校は5割というところでございます。
 そして、昨年度でいきますと、学校運営協議会等の意見を都の方に上げまして、中学校は教科の関係でなかなか数的には難しいところがございますが、小学校につきましては5割から6割程度の学生たち、いわゆる新規採用教員が学校運営協議会の意見の形で三鷹市の方で任用になっているところでございます。


◯小中一貫教育推進担当課長・教育支援担当課長(川崎知已君)  コミュニティ・スクールの課題についての御質問をいただきました。学校と家庭と地域が連携して子どもの教育に当たるということに関しては、どこの自治体でもこのことを反対する自治体はないんですけども、実際にいざ何か事が起こると、それぞれが責任のなすり合いをしていく、責任転嫁をしていくというところが大きな課題なんですが、三鷹におきましては、本当にそのあたりはこれまでのコミュニティ行政の成果で、学校の方の教育に実際に携わって──教育の支援の部分ですね、教育ボランティア等で携わっていただいて、学校の現状や子どもたちの様子なども深く理解している中で進めていただいているので、そういったいわゆる責任転嫁ではなくて、自分たちがどういう立場でどうかかわれるかというあたりで主体的に取り組んでいただいている。これは他の自治体の例を見ない、三鷹らしい今の姿ではないかなというふうに思っております。
 現在の課題は、にしみたか学園のように当初から2つの小学校、1つの中学校、中学校区単位でコミュニティを醸成してきたという経緯のところはあるんですけれども、まだまだ小学校単位のところでまとまろうとするところがあるかと思います。どうしても小学校単位での方が動きがとりやすいということで、そういう形で御意見をいただくところもあるんですけれども、小学校を取り外して中学校区単位でコミュニティを形成していくところに1つのよさがあるかと思っております。現在の課題は、小学校の単位ではなくて中学校区の単位で子どもたちの成長発達を支援していく、そのような視点を持っていただくことかと思っております。以上でございます。


◯委員(森  徹君)  じゃ、簡単に再質問。最初の小1問題、中1ギャップとの関係で、現在小1プロブレムで1学期だけ三鷹市独自としてやっていますね。非常に学校の正規の先生も、非常に助かっているという話を直接私も聞いたことがありまして。そうしますと、この都の制度を活用して、1学期だけではなくて、その条件に合ったところは正規の教員ということですから、その辺が……。そうすると、39人になるわけですよね、今度1クラス。ということだから、そういう補助員みたいな形ではなくて、それに移行していくっていうふうになって、現在1学期だけ対応している方との関係というのは、ちょっとどんなふうに理解したらいいんでしょうか。


◯指導室長(後藤 彰君)  まず39人で超えたら1人ということですから、40人で1人、教員が加配になるという考え方になると思います。
 そして、そういったところに正規の教員が配置されますので、介助員は派遣しないという形で考えていきたいというふうに思っております。以上でございます。


◯委員(森  徹君)  わかりました。それから、教育支援のことはわかりました。ひとつまた努力していただきたい。これ、予算委員会等でも質問になるかもしれませんが。
 それから、このネットワーク大学での教員の養成ですか、これは合格率、小学校の先生で8割、中学校で5割というお話でしたけれども、平均的にはもっと厳しいんですか。


◯指導室長(後藤 彰君)  東京都全体でもかなり厳しいと思います。特に中学校あたりはなかなかまだまだ厳しい状況がございまして、合格率はかなりまだ低いところでございます。例年どおりですね。うちの方は合格率は高いです。ただ、都全体としては、非常に中学の倍率は厳しいです。その中でうちは5割受かっているというのはかなり高いかなと思っています。また、小学校も8割いっているというのはかなり高いというふうに思っております。


◯委員(森  徹君)  高いということはわかりました。それで、コミュニティ・スクールなんですが、主体的に取り組んでいるということですけども、その中で中学校区、確かにそうですね、小・中一貫で中学校区で、そういう点ではかなりエリアとしては広くなるわけですね。中学生の認識としてはそういう認識ですけども、小学生からするとどうしても身近なところとなりますよね。その辺での運営での課題というんでしょうか、そういう中学校区でと、小・中一貫でなるんですけども、考え方として、そこを統べるに当たって今ぶつかっているっていいましょうか、解決すべき何か認識を持っておられるか、そのことがあれば。なければいいんですけれども。


◯小中一貫教育推進担当課長・教育支援担当課長(川崎知已君)  御質問のことなんですけれども、義務教育9年間の子どもたちをみんなで見守るという形では、どうしても中学校区単位でコミュニティ・スクールというものを運営していくとか、あるいは活動を進めていくということが大前提だと思うんですね。そういった教育の理念、何で中学校区単位でコミュニティ・スクールを展開するかという教育の理念であるとか、哲学の部分であるとか、その意味ですね、これを継承していくことが必要かなというふうに思っています。
 それで、現在コミュニティ・スクール委員会の方の活動が、あと次世代の方たち、次の世代にコミュニティ・スクールの会員になる方たち、学校運営協議会の委員になる方たち、そういった方たちにそういったことの理念等を継承していくために、今継承者、コミュニティ・スクール推進参与と申しますが、コミュニティ・スクール推進参与を置いて、その方たちにこの教育の理念であるとか、仕事の進め方などを継承していただくような取り組みをしているところでございます。以上です。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  コミュニティ・スクールの小学校区単位、中学校区単位の問題ですけれども、御質問議員は言外におっしゃっていると思うんですけれども、私たち、体感的には地域というと小学校区単位なんですよ。それでなれてきて、ずっといるわけです。ですから、そこでまとまりやすいとうのは現実あると思います。ただ、私どもというか、三鷹市は結局中学校区単位で地域を受けとめていこうということなんですね。つまり、それは学校を核としたコミュニティづくりということで、やはり小・中一貫教育を連携型にしても、小と中が強いきずなでもって1つの一貫校をやっていこうと。そして、保護者も、市民も、子どもたちも、中学校区単位でそこでコミュニティとして形成して、みんなで助け合って、励まし合って、協力し合っていい学校にし、自分たちも成長し、またそこにある地域もよくしていけるような、そういう地域貢献できるような子どもを育てていこうというふうなことで。
 ですから、ちょっと実感からは少しね、おっしゃるように当事者意識が薄れる可能性は、ですからあるんですね、もともとね。ですから、そこをあえて時間をかけてやっていける、乗り越えていけると、私はね、三鷹の市民はね、それが可能だと思っています。少し時間はかかると思いますけども、中学校区単位を1つのコミュニティとして。
 ですから、住民協議会の方も7つあって、これは必ずしも中学校区の学区とぴったし一致しているわけではありませんけれども、やはり私、これも7つあるというのは意味があると思います。先人が7つおつくりになったということの意味もあって、そういうこととの関係を考えても、私はこれからさらなるこの連携を深めていって、そして、それこそこの中学校区単位でコミュニティ・スクールを核として地域づくりをしていく。みんなが幸せになれるような地域社会にしていくような努力を、みんながそれぞれ力を出し合って、協力し合っていくことが大事なのではないかと。そういうことをビジョンとして提示しているというわけでございます。


◯委員(森  徹君)  ありがとうございました。教育長の今の答弁の中で、これは新しい実験ですからね。それで中学校といってもそれぞれの地域の、三鷹の中でも特色といいましょうか、個性といいましょうか、あって、それぞれの発展があると思うんです。それをやはりしっかりと、そういう中で浮かび上がってきた問題とか課題をならしちゃうんじゃなくて、そこはそこで大切にしながら。それから、やはり三小と四中とか、二中と二小とか、近いところは割といいんですけども、どうしても三鷹の特色と離れたところがありますね。そこでのやはり課題というのは当然出てくるから、そこは丁寧にやっていかないと、構想として協働関係を築くといっても、なかなかそこの難しさ。
 難しいところはしっかりと難しいと認識して前に進んでいかないと、結局無理が出てくる。その無理は子どもに負担が行ってはいけないと思いますので、私ももっと勉強しながら、この問題ではまた改めて質問の機会があったら質問させていただきたいと思います。どうもありがとうございました。


◯委員長(緒方一郎君)  以上で項目イについては終了いたしますが、先ほどアの部分での資料請求がございました。この資料の中身が大変簡単なものでございまして、ペーパーではなくて口頭でということで申し入れがありましたので、これを了解したいと思います。


◯指導室長(後藤 彰君)  では、先ほどいただきました自己申告書の不提出者の数でございますが、平成16年度から平成19年度まで、自己申告書を提出しなかった教員につきましてはゼロでございます。平成20年度、平成21年度が1名ずつでございます。以上でございます。


◯委員(森  徹君)  わかりました。古い方が1名じゃなくて、新しい方で1名。ということは、多分この年度に新しい方が移られてきたのかなというふうに理解します。答弁要りません。以上です。


◯委員長(緒方一郎君)  ありがとうございました。それでは、これで教育委員会報告を終了いたします。ありがとうございます。
 休憩いたします。
                  午後3時40分 休憩



                  午後3時45分 再開
◯委員長(緒方一郎君)  再開いたします。
 所管事務の調査について、本件を議題といたします。
 三鷹の教育・文化・スポーツの振興策について、本件については引き続き審査を行っていくということで、議会閉会中の継続審査を申し出ることにいたしたいと思いますが、これに異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 次回委員会の日程について、本件を議題といたします。
 休憩いたします。
                  午後3時46分 休憩



                  午後3時48分 再開
◯委員長(緒方一郎君)  再開いたします。
 次回委員会の日程について、本件を議題といたします。
 次回委員会の日程については、5月14日金曜日、午前9時30分とし、その間、必要があれば正副委員長に御一任いただくことにいたしたいと思いますが、これに異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 その他、何かございますか。


◯委員(野村羊子さん)  きょう報告がありました公金等不適正処理について、当事者の方、あるいは現場の方のお話をきちっと伺って、これについて、なぜこのようなことが起こったのか、あるいは今後どのようにしていくのかっていう現場サイドの話をきちっと私たちとしても聞いて、今後きちっとチェックができるようなことを考えていく必要があるというふうに思いますので、ぜひ参考人のお話を聞く場をつくっていただきたいというふうに御提起させていただきたいと思います。お願いいたします。


◯委員長(緒方一郎君)  休憩いたします。
                  午後3時50分 休憩



                  午後4時12分 再開
◯委員長(緒方一郎君)  再開いたします。
 御提案がありましたことにつきましては、協議をいたしまして、一応再発防止委員会の報告等をきっちりと受けとめていく中でということで、今回はなしということになりました。
 それでは、ほかにございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 では、特にないようでございますので、本日はこれをもって散会いたします。ありがとうございました。
                  午後4時13分 散会