メニューを飛ばしてコンテンツへ 三鷹市議会 こちらでは、指定された委員会の審査状況の要点を記録した「委員会記録」をhtml形式でご覧いただくことができます。 English
三鷹市サイト
サイトマップ 関連リンク集

あらまし 皆さんと市議会 議員の紹介 審議情報 本会議中継 会議録 議会だより トップ
トップ会議録会議録閲覧 > 会議録閲覧(平成21年文教委員会) > 2009/09/10 平成21年文教委員会本文
スタイルシートが無効なため使用できません→ 文字サイズ変更


2009/09/10 平成21年文教委員会本文

                  午前9時29分 開議
◯委員長(緒方一郎君)  ただいまより文教委員会を開会いたします。
 本日、白鳥 孝委員より、本日の委員会を欠席する旨の届け出がございましたので御報告いたします。
 では、初めに休憩をとって審査日程及び本日の流れを確認したいと思います。
 休憩いたします。
                  午前9時30分 休憩



                  午前9時32分 再開
◯委員長(緒方一郎君)  委員会を再開いたします。
 審査日程及び本日の流れにつきましては、1、行政報告、2、管外視察について、3、所管事務の調査について、4、次回委員会の日程について、5、その他ということで進めてまいりたいと思います。よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 では、異議なしということでそのように確認させていただきました。
 休憩いたします。
                  午前9時33分 休憩



                  午前9時34分 再開
◯委員長(緒方一郎君)  それでは、再開いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、教育委員会報告、本件を議題といたします。本件に対する教育委員会側の説明を求めます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  おはようございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 まず最初に、教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価報告書(20年度分)、資料1をごらんいただきたいと思います。この報告書につきましてはですね、本年の3月に暫定版ということで市議会にも報告をさせていただきましたが、その後、1月から3月の事務事業の執行状況を付加いたしまして、本年の7月の教育委員会で議決をいただいた報告書というふうになっております。きょうは、そういう意味では、平成20年度の完成版ということでありますので、改めて御報告をさせていただきたいというふうに思っております。
 1ページ目をお開きください。この報告書でございますが、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正が行われまして、新たに教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価等が規定されたということで、実施をしているものでございます。法律改正は平成19年度、そして法律の施行はですね、平成20年4月1日からということでございます。
 1番としまして、点検及び評価の目的でありますけれども、教育委員会は毎年度、主要な事務事業の取り組み状況について点検及び評価を行い、課題や取り組みの方向性を明らかにすることにより効果的な教育行政の一層の推進を図る。
 (2)としまして、報告書を作成しまして、これを市議会に提出するとともに、公表することにより、市民への説明責任を果たし、市民に信頼される教育行政を推進するというものであります。
 2番目の点検及び評価の対象ですが、前年度の三鷹市教育委員会の主要事務事業というふうになっております。20項目の事業をですね、教育委員会の議論の中で選定していただきまして、それを評価の対象としたということでございます。
 3番目としまして、点検及び評価の実施方法としましては、取り組み状況を総括するとともに、課題や取り組みの方向性を示す。毎年度1回実施するということ。それから、学識経験者の意見を聴取した上で、教育委員会において点検及び評価を行うというふうになっております。3つ目としまして、点検及び評価を行った後、その結果を取りまとめた報告書を三鷹市議会へ提出する。また、報告書は公表するものとするということでございまして、今、説明したような状況で進んでいるということでございます。
 2ページ目以下が本文でございまして、第1としまして、三鷹市教育委員会の活動の概要。それから、そのうち、1、活動の概要、2、平成20年度の活動ということでございます。これは3月の時点と大きな変更はございません。
 3ページ目に入りまして、平成20年度の主な審議案件と活動でございますが、3月の時点ではですね、4月から12月までの教育委員会の取り組みについて御報告しておりますので、1月から3月の教育委員会の活動内容について5ページまで記載を追加をしているものでございます。
 それから、6ページをお開きください。このページ以下が主要事務事業の点検・評価でございます。特に3月時点に配付した報告書との変更点を中心に御説明をさせていただきたいと思います。まず第1が、東台小学校の建てかえ事業。総務課が担当しております。この部分についてはですね、事業の取り組み状況のところでございますが、特に下の3行目ぐらいのところでございます。当初計画の平成23年8月竣工から平成23年3月竣工予定で完成させる計画へ変更した。そして、工期の短縮を図ったという点を加えております。進捗度の評価は計画どおりでございまして、あとは大きな変化はございません。
 7ページ。2、学校の耐震補強工事でございます。この部分の事業の取り組み状況のところにおきましては、第三小学校校舎──中ほどですが、第五中学校体育館については建てかえ工事を行うことにしたということで、1月以降の取り組みの中で決定しておりますので、それを追加してございます。進捗度の評価としましては、少しおくれているということでございます。
 8ページのところにですね、第三小学校と第五中学校体育館についての建てかえの内容について、変更点ということで加えているところでございます。
 それから、9ページが、3、教育ネットワークの利活用の推進でございます。この部分につきましては大きな変更はございません。進捗度の評価も計画どおりということでございます。
 それから、11ページ。4、学校における校庭芝生化の整備であります。これにつきましてはですね、事業が終了したということで文言を過去形に改めている程度でありまして、進捗度の評価も計画どおりとなっております。
 それから、12ページが、5、小学校における安全でおいしい水プロジェクトでございます。これも事業が終了したという点を修正しておりまして、進捗度の評価はA評価でございます。
 13ページ。6、教育支援プランの推進と教育支援学級の整備等でございます。ここのところはですね、事業の取り組み状況のところで、上から6行目を新たに書き加えております。具体的な内容を記載しております。特に個別の教育支援計画、個別指導計画を作成するに当たってのガイドラインを検討・作成したということ。そのほか、教育支援コーディネーター、教育支援学級教員等への研修を行いまして、延べ370人の参加があったというようなことを記載しております。進捗度の評価はA評価でございます。
 それから、14ページが、今後の取り組み・課題でございますが、これは最初から7行目までを新たに加えておりまして、特に後段のところでは、スクールソーシャルワーカーを1人配置し、家庭支援が必要な児童・生徒に対する支援を福祉・保健・医療等関係機関と連携して行うことが課題であるというふうに新たに記載をしております。
 15ページでございますが、7の学校給食の充実と効率的運営でございます。事業の取り組み状況のところでは、一番下の行でありますが、平成21年1月に委託事業者を決定し、委託開始に向けた準備作業を行ったということで六小のですね、給食の委託に着手したということに追加をしております。進捗度の評価はA評価でございます。
 それから、17ページ。8、幼稚園・保育園・小学校の連携教育の推進でございます。ここは進捗度の評価としてはA評価ということで、具体的な、特に大きな変更点はございません。
 18ページ。9、総合教育相談窓口の拡充でございます。ここの部分も大きな変更はございません。進捗度の評価はA評価でございます。
 次、20ページでございます。10、コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育校の推進でございますが、これは事業の取り組み状況のところで、下の5行、「また、平成21年度開園する小・中一貫教育校」以下でございますが、開園の状況を、開園準備が完了した、もしくは準備を進めているということで、現状に合わせて三鷹の森学園、中央学園、それから鷹南学園の開園準備について記載を新たにしたところでございます。
 さらに21ページでございますが、冒頭の3行でございます。追加をしております。新しい学習指導要領に対応した小・中一貫カリキュラムが完成しているということなどをですね、記載したところでございます。進捗度の評価はA評価です。
 次が22ページ。11、児童・生徒の学力の向上でありますが、この部分は大きな変化はございません。進捗度の評価はA評価で計画どおりであります。
 次が24ページですが、12、教師の資質・能力の向上。指導室の担当でございますけれども、進捗度の評価はA評価。計画どおりでありまして、大きな変更はございません。
 とりあえず私の方からは以上で、それぞれ担当部長の方から引き続き御説明をさせていただきます。


◯教育委員会事務局教育部生涯学習担当部長(岡崎温子さん)  おはようございます。私の方からは、生涯学習とスポーツの点で御報告をさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、25ページでございます。こちらは七小学童保育所の整備事業でございます。12月以降の分で追加をしたところは、取り組みの中で下の方、2行でございます。開所に先立ちまして3月3日には開所式を行い、3月9日から新しい学童保育所で保育を開始いたしました。また、定員については60名から80名に拡充し、A・B合わせて68名で保育を開始をしたところでございます。この評価についてはAの評価をしているところでございます。
 次に26ページでございます。こちらにつきましては特段の変更はございませんけれども、御存じのとおり、古墳のところでフラスコ型の須恵器が出土したことによって年代の特定がされたものでございますので、古墳の位置などについての特徴も確認しているということで、若干の追加をしたところでございます。こちらにつきましても、進捗度はAでございます。
 次でございます。水車経営農家につきましては、水車の創設200年を迎える記念事業を実施することを指標としておりまして、これにつきましては実施をいたしたところで、下の方の3行目のところに、記念祭を実施し、当日、162名の出席をいただいたところですけれども、この実施に当たり、今後の保存活用についても検討していくというふうにさせていただいて、計画どおり進捗をしているところでございます。
 それから、次の28ページでございます。28ページについては、特段の変更はございません。こちらにつきましても計画どおり進捗をしているということでAの評価をさせていただいているところでございます。
 次に、29ページでございます。大沢総合グラウンドの整備事業でございます。こちらにつきましては、平成21年4月のオープンに向けて順調に準備を進めたところでございます。工事に当たりまして、整備期間中の代替の施設につきまして改修工事を終了いたしたところでございます。こちらにつきましても計画どおりの進捗をしているということで、Aの評価をさせていただいたものでございます。なお、事業の取り組みの状況のところに、下から2行目でございますけれども、民間体育施設などを団体が借りて団体の活動を行う場合については、有料の体育施設の利用における助成制度についてお認めいただいたところでございますので追加をさせていただきました。
 それから、30ページでございます。こちらは東京国体の推進ということで、準備の委員会の設置を行うための発起人会を立ち上げるということが指標でございます。これにつきましては、2月の13日、発起人会を立ち上げて準備を進めるということで計画どおり実施をしたところでございます。私の方は以上でございます。


◯教育委員会事務局教育部図書館担当部長(八代 誠君)  図書館からは2項目報告をさせていただきたいと思います。資料の31ページをごらんいただきたいと思いますが、19、南部図書館(仮称)の整備に向けた検討でございます。この年、南部図書館(仮称)につきましては、計画期間内の整備に向けた基本プランの作成に取り組んだところでございますけれども、各委員御案内のとおりでございますが、公益法人制度改革という制度改革に伴いまして、財団側との協議がですね、合意に至りませんでした。この間、継続的に情報交換を行っているという状況にあります。進捗度の評価といたしましては、Cという、大きくおくれているという評価をいたしたところでございます。今後の取り組み方につきまして、引き続き財団との協議と新しい図書館づくりに向けた基本プランの作成の検討に努めるという文言を加えたところでございます。
 次に、32ページでございますが、項目20の図書館の新資料情報管理システムの導入でございます。本件につきましては、目標どおり平成20年度の事業の取り組みを達成したところではございますけれども、取り組み状況のところに、3月の1日から三鷹駅前図書館におけるCDの在架予約を開始したところでございます。また、職員の見直し等を図るというふうにしておりました文言につきましては、平成21年度から職員定数の3名減を図ったところでございますので、ここの点を表記として加えさせていただいたところでございます。進捗度の評価といたしましてはAでございます。
 それから、今後の取り組み状況につきましては、モバイル装置の運用の確立を今、図っているところでございまして、このことによりまして蔵書点検の期間の縮減を図りたいということで、現在手続、運用の確立に向けて検討を進めているところでございます。図書館からは以上でございます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  では、この報告書の最後になりますが、33ページをお開きください。第3、点検・評価に関する有識者からの意見でございます。玉川大学教職大学院教授、小松郁夫先生からいただいております。小松先生は、35ページをちょっと見ていただくとおわかりだと思いますが、略歴が載っておりまして、三鷹市教育ビジョンの策定助言者、それから、にしみたか学園の検証委員会の委員などを務められておりまして、三鷹のですね、教育行政については詳細な面も把握されている方であります。評価としましては、1、総論、2、教育委員会の活動、3、主要事務事業とございますけれども、総論の部分だけ紹介させていただきますと、特に中段よりちょっと下ですけれども、コミュニティ・スクールを基盤としての義務教育9年間の一貫したカリキュラムの開発は、より一層質的に高い学校教育を保証するものとして高く評価できるといった評価をいただいております。また、生涯学習分野でもですね、ICTを利活用した条件整備は市民の活動がより効果的に推進されるように計画・実施されており評価できるということで評価をいただいているところでございます。
 主要事務事業以下につきましては、耐震補強工事の工期の短縮に取り組むべきだというような点、また教育ネットワークの利活用の部分では、個人情報の保護とセキュリティーの徹底を図るべきであるといったですね、御助言をいただいているところでございます。
 それから、もう一方、36ページでありますが、日本女子大学共同教職大学院設置準備室長、島田京子先生であります。この先生は、略歴が37ページにありますが、三鷹市社会教育委員などを務めていただきまして、生涯学習の分野での見識がある方でございます。特に島田先生からはですね、36ページの中段でありますが、評価も大いにいただいておりますけれども、成果面については当該事業の成果だけではなくて、コミュニティなどへの発展性や影響力について記されていれば、事業活動の意義が深まっていくのではないかという御指摘。それから、具体的事業についてはですね、費用対効果が必ずしも明確になっていない場合があるということで、評価面でさらに工夫をしてですね、費用対効果なども入れるべきではないかというような御助言をいただいておりますので、有識者の先生方の御意見を踏まえまして、教育委員会での議論を展開して、さらに内容の充実した報告書を目指していきたいというふうに考えているところでございます。私の方からは以上です。


◯施設・教育センター担当課長(新藤 豊君)  私の方から、資料2、三鷹市立第五中学校体育館の建てかえについての御説明をさせていただきます。資料2の1ページ目をごらんください。先ほどの事務管理の点検・報告の中にもありました耐震補強の検討の中で、第五中学校の体育館、これの建てかえをするということで準備を進めてきているものです。1ページ目の左の上、建てかえの基本的な考え方ということなんですが、まずは学校の教育活動に十分な施設となること。また、地域の活動拠点としての機能。また、防災拠点としての機能。これをきちんと整備をしていくということで作業を進めているところです。
 これまでの検討経過です。6月に学校運営協議会の全体会で建てかえの概要の御説明をさせていただきました。これについては次の資料、2ページ目の概要の工程を含めた説明をさせていただいたところです。それ以後、第1回、第2回の検討会ですが、これは学校運営協議会の第五中学校に直接かかわるということで部会をつくっていただきまして、その中で検討を行っています。本日なんですが、学校運営協議会の全体会にこれまでの経過、それから、きょうお話ししているような建てかえプランの概要の御説明をさせていただく予定としています。この建設プラン、新体育館のプランですが、主なところとすると、この検討会議での議論の中から、まずは活動スペースをきちんと確保しましょうと。つまり、一番中心となる教育活動の視点から、できる限り広いアリーナ部分を確保するようにしましょうと。それから、快適な活動ということで、スロープを設けたり、あるいは観戦スペース、それから、水飲みスペースというようなことを考慮しているところです。また、収納スペースという点で、これまでの体育館は非常に手狭でしたので、やや収納が不足していたという観点もありますので、ステージの下を活用した収納、あるいは倉庫スペースを確保するというようなことを整理しています。
 5点目、6点目なんですが、体育館、校舎、それからプールといったところの動線の整理が十分ではなかったので、今回の建てかえに当たって、避難路であったり、校門や既存のプール、校舎等をつなぐ動線をきちんと整理しましょうということで検討を進めてまいりました。
 それから、新旧の概要の比較です。こちらも、現在検討を進めていて、またこの後、実施設計に入っていきますので、面積の細かいところ、あるいは比率も今後若干動いてくると思いますが、既存の体育館は660平米ほどのものが、新しいものでは840平米。一回りちょっと大きくなります。一番のメーンのアリーナの部分が、現在は520平米ほどが、何とか600平米を超える面積を確保できるであろうという見込みで進めているところです。
 2ページ目をお願いいたします。こちらは全体の工程表ということで、一応、現段階は順調に進んでいまして、新体育館の設計に当たっては、基本プランニングはおおむね整理ができましたので、各種の法定手続、それから、実施設計に着手をしている状況になります。今後、平成22年度に入ったところで、今の体育館の解体、それから遺跡の調査を行いまして、年度の半ば過ぎころから新体育館の建築に入るということになります。竣工の見込みとしては、平成23年の春を現段階では予定をしております。体育館がない間なんですが、仮設の体育館の準備をしていまして、解体に合わせて仮設の体育館を準備しまして、その間はこの仮設を利用していただくということになります。
 3ページからが新体育館の平面図となります。3ページ、4ページ、5ページとなりますが、3ページはアリーナ部分の平面図となります。この辺も今後実施設計の中で若干変わってくると思いますが、ステージは今までよりも若干広く、このステージ下に引き出し式で、いすやらバレーボールのポールみたいな長いものもおさめられるような考慮をしてございます。
 次が、2階部分はメンテナンススペースということで周りを歩けるように、また放送室をつくるというような構造になっています。この放送室部分の2階の左右の倉庫部分なんですが、ここを何とかつなげないかということで今、検討しているところです。5ページ側の立面なんですが、今までよりも若干広い形となります。また、建設場所が非常に狭いことで、構造としては鉄骨造でつくることを今、検討を進めている段階となります。
 次、6ページです。こちらは、先ほどお話しした建てかえの期間中、体育活動ができなくなりますので、仮設の建物を建てる予定としています。この仮設の体育館は、6ページの図面をごらんいただけるとわかるとおり、現在建っている北側の校舎と南側の校舎、それからこの校舎間をつなぐ渡り廊下の挟まれた空間、こちらを使うということで現在準備を進めているところです。グラウンド側ということも検討したんですが、第五中学校はグラウンドも比較的狭いので、体育活動に支障を来すだろうということで、ここの間に建てるということで考えているところです。
 7ページ、8ページが仮設建物の現段階での設計図面となります。現在の体育館よりも若干小さくなりますが、何とかぎりぎり最小限の面積を確保するというようなことで考えているところです。立面の方は、ごらんいただけるとわかるとおり、本当の仮設型の建物となります。面積としては、建築面積で507平米ほどですので、今使っていただいている体育館よりも少し小さくなります。これでも何とか最大の面積をということで考慮したサイズがここまでということになります。
 今後の進め方なんですが、基本プランについて、本日の学校運営協議会への説明で御了解いただいたところで実施設計に入り、来年度工事に入るということになります。


◯学務課長(内野時男君)  おはようございます。よろしくお願いいたします。私の方から、お手元の資料の3、5ページまでありますね。A4で裏表印刷のものです。「新型インフルエンザの対応について(第4版) 新型インフルエンザが学校等で発生した場合の対応」、これについて説明させていただきます。この新型インフルエンザの対応につきましては、6月の文教委員会でも説明させていただきましたけれども、その後、国が示していました医療の確保、検疫、学校・保育施設等の臨時休業の要請等に関する運用指針というのがありましたが、それがその後の患者の発生状況等により改正されました。また、東京都から都立学校の臨時休業の基準等が示されましたことを受けまして、より具体的な対応指針となるように改定を行いました。これを学校等で周知を図って、感染予防、拡大防止などの対応の基本にしてもらうというものでございます。
 それでは、前回から改正された点を中心に説明をさせていただきます。改正の内容なんですけれども、大きく3つございます。1つ目は、保健所への連絡基準及び連携の点。2つ目が、重症化しやすい基礎疾患などのある方への対応を追加したこと。それから、3つ目が、学級閉鎖等を行う場合の基準を示したことでございます。ページを追って説明いたします。1ページ目の共通の確認事項、四角の中に囲ってあるものでございますけれども、項目は4項目で変更ございません。ただし、Iの原則は、現在の感染状況に合ったものに改めまして、患者の大幅な増加の端緒となるよう、集団感染を早期に探知するとともに、保健所との連携による対応を図ることを示しました。そのほか、以下、II、III、IVは変更ございません。
 枠の下の大きな1、新型インフルエンザの早期探知と感染拡大防止についてでございます。(1)の早期探知のための基本的な対応、それから、その下の(2)──申しわけございません。その次のページにもまた(2)が出てしまいまして、本来ずれるんですけれども、申しわけございませんでした。(1)の早期探知のための基本的な対応と2ページの(2)の欠席者が発生した場合の手順、これは当初は別紙として学校に具体的なものとして示していましたけれども、改定をした際に、ここに組み入れた方がわかりやすく、より具体的な対応になるということで入れたものでございます。
 1ページの(1)でございますけれども、保健所に報告する場合の基準が8月から変わりましたので、その内容に改めたものです。以前は、その当日にA型のインフルエンザと診察された者が3名以上の欠席があった場合でしたけれども、これがA型のインフルエンザまたはインフルエンザ様症状。インフルエンザ様症状については、その下の方に四角で囲ってありますけれども、そういうものによる欠席者が同一学級、またはクラブ活動で7日以内に2名以上の欠席者が出た場合には教育委員会に報告するとしたものです。これを教育委員会の方からさらに保健所に報告することになっています。いわゆる保健所によるクラスターサーベイランスと言われているものです。
 1ページのその下の(2)でございます。2学期を迎えるに当たりまして、始業日から2週間は特に健康観察を入念に行うようにしたものでございます。これにつきましては、別途、保護者にもですね、登校前の検温をしていただくことなどを通知しております。
 次に、2ページの(2)──本来ですと(3)になるんですが、申しわけございません。これは(1)の場合、保健所に報告する場合の流れを示したものです。枠の中のまる1からまる3までは変更ございません。まる4で保健所は、必要な感染拡大防止対策を実施することとなっています。その下の米印にありますように、以前は、この場合には原則、遺伝子検査──PCRと言っておりますけれども、これを実施して新型であるかどうかの判定をしていましたが、現在は感染状況などから見て、原則それは必要ないというふうにされているということでございますので改めました。
 その下の(3)──本来ですと(4)になります。申しわけございませんが、この中のエとオを追加いたしました。重症化するリスクの高い基礎疾患のある児童・生徒について、全教員で情報を共有して、保護者への早目の対応を周知しておくというものでございます。
 次に、3ページ目の大きな2の(1)でございます。基本的な対応ということで、最後の括弧の中──以前は、休校の場合、原則、通常7日としておりましたけれども、東京都から、都立学校の臨時休業の基準等が示されまして、それに準じて改めて4日というふうにしたものです。
 続いて、中ほどの(2)、臨時休校等の手順のまる2でございます。学級閉鎖、学年閉鎖する場合の基準を新たに示しました。これも東京都から都立学校の臨時休業の基準等が示されたことを受けまして示したものです。同一学級のおおむね10%以上がインフルエンザ様症状で欠席した場合で、なおかつ、その中に最低2名のA型の陽性を確認した場合で、その場合には検討するということでございます。ただし、三鷹の小・中学校でも30名未満の小規模の学級もございますので、その場合には3名以上の欠席者の場合としております。この基準はあくまで、現在の新型インフルエンザの流行状況、それから性質──感染力は強いけれども、比較的軽症で回復して弱毒性である。それから、抗インフルエンザ薬が効果があるなどを前提とした当面の扱いということでございます。
 次に、4ページでございます。4ページの中ほど、大きな3の(2)、基礎疾患を有する教職員への対応ということで、児童・生徒の場合と同様にですね、校長は重症化のリスクの高い者の対応を図るということにしております。
 最後に5ページですけれども、東京都の医療体制の変更などをですね、最新のものに情報として保護者等へ案内する場合の参考として示してございます。第4版の説明は以上でございます。
 続きまして、三鷹市内の公立小・中学校のインフルエンザの現在の状況等について説明させていただきます。2学期が始まりましてですね、早速なんですけれども、第五小学校で8月31日の時点で、まず2年2組で感染が拡大いたしまして、9月1日から4日間、学級閉鎖というふうになりました。それから、9月1日になりまして、続いて第五小学校で、やはり同じ2年1組に3名のA型の陽性の判定者が出ました。また、インフルエンザ様症状の者も1名出まして、合計4人が欠席となりまして、そしてさらに1年2組でも同じように3名のA型の陽性判定者と1名のインフルエンザ様症状の者で4名の欠席がございました。これについては校長が学校医とも相談し、また教育委員会の方に連絡を受けまして、教育委員会の方では保健所などとも相談した結果をまた学校の方に伝えまして、こちらの方も次の日から3日間、金曜日までということで学級閉鎖を1年生、2年生とも行いました。この結果、2年生は学年閉鎖になってしまいました。なお、五小はですね、今現在、それ以上の感染の拡大は見られていないということでございます。それから、第一小学校でございます。第一小学校は1年2組が9月4日の金曜日の時点で4名──3名のインフルエンザと1名の様症状の方がございました。土日の前でしたので、保健所などとも相談しまして様子を見るということに一たんはしたんですけれども、翌土曜日になりましたら6名のインフルエンザのA型の判定者が出たということが明らかになりまして、学校と学校医とも相談した結果、日曜日を入れまして4日間ということで、月曜日からきのうまで学級閉鎖を行っておりました。市内の学級閉鎖の状況ということで言いますと、今のところそのような状況になっています。
 あと、それからですね、続きまして、最後に学校へのマスク、それから消毒液の配付のことについてお知らせをしておきます。まず、マスクでございますけれども、これは各学校に500枚。学校によっては500人以上のところ、500人に満たないところがありますけれども、今は一律に500枚配っております。これは登校してから症状が出た児童・生徒がいた場合に、保健室で診てもらうときなどにはマスクをして診てもらうとか、あるいは当日来てみたら欠席者が非常に多くなっていて、これは明日から学級閉鎖にしようということで集団下校をさせるような場合がありますので、その際に使っていただくというふうな緊急対応用に準備しております。あと、消毒液でございます。消毒液を来校者用ということで各校に2本配備しております。これらはいずれもですね、もし万が一不足するようなことがありましたら、随時補充していきたいと思っております。私の方からは以上でございます。


◯指導室長(後藤 彰君)  続きまして、私の方からは資料4につきまして御説明をさせていただきます。こちらは、「平成20年度児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」というものより、三鷹市だけのものを抜粋して示させていただいたものでございます。本調査は、文部科学省におきまして毎年度実施するものでございます。初めに、不登校の状況の調査でございますが、この調査におきまして、不登校とは何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景によりまして、児童・生徒が登校しないあるいはしたくともできない状況にある者という理由でございます。日にちは30日以上でございます。ただし、病気、経済的な理由によるものは除きます。また、欠席状態が長期に継続しているその主な理由が、学校生活上の影響、遊び・非行、無気力、不安などの情緒混乱、意図的な拒否及びこれらの複合的なもの等であるものとするというもので調査したものでございます。そこで、資料の中にございますように、平成20年度につきましては、小・中合わせまして62名でございます。小学校は11名、中学校は51名でございます。なお、その下の表に、三鷹市の小・中学校と東京都の小・中学校の出現率を比較した表がございますが、三鷹市小・中学校いずれもですね、都と比較した場合には出現率は低い状況が見受けられます。また、三鷹市の小・中一貫教育を進めておりますので、小学校6年生から中学校1年生にかけての不登校の出現率を算出してみました。全都的には、中学校1年生での不登校の発生が多いわけですが、三鷹市におきましては、小・中一貫教育における円滑な接続によりまして、この不登校の出現率は都と比較してもかなり低いというふうに言えるかと思います。この中で特に、小・中合わせて62名でございますが、登校できる状況になった者が12名、その他は指導中でございますが、その中で好ましい変化に応じた者が10名というのが現状でございます。なお、その中で28名がそれぞれの進路ということで卒業したところでございます。なお、不登校の対応につきましては、不登校の解消、また未然防止ということでスクールカウンセラーとの連携によります早期発見・早期対策、また、学習への理解不足等がある場合には学習指導員を派遣し、担任との連携による個別指導、また、発達等に関する専門的な知識や技能を有する巡回発達相談員による相談体制、さらには、スクールソーシャルワーカーによります学校や福祉分野と関係機関との連携を図るための相談、さらには、メンタルフレンド──不登校の児童・生徒のところにメンタルフレンドを派遣する、あるいはこころとからだの発達の相談による専門医への相談、そういったものも含めて総合教育相談窓口等とも連携を図りながら対応を図っているところでございます。
 次に、いじめの状況でございますが、平成20年度、小学校が3件、中学校が8件、計11件でございます。なお、こちら、平成18年度に数値が急増しているわけでございますが、こちらにつきましては、本調査のいじめの定義が変わりましたので、いわゆる発生件数から認知件数になったということで件数がここでふえたものでございます。三鷹市におきましては減少傾向にあるというところでございますが、そちらに示してありますとおり、いじめ発見のきっかけは保護者からの訴えが多い。また、いじめの内容等につきましては、冷やかしや悪口、あるいは遊ぶふりをしてたたくなどの行為によるいじめがございます。なお、近年懸念されております携帯電話等々での誹謗中傷につきましては、昨年度についてはゼロという報告をいただいてございます。なお、この11件でございますが、すべて現在はいじめが解消していると報告を受けているところでございます。なお、いじめの取り組みにつきましては、そちらの資料の右下の方にも書いてございますが、既に平成19年度からいじめ防止へ向けての提言を行い、さらに教育委員会で対応の指導資料を作成し各学校に配付し、各学校ごとにいじめの対応指針を毎年度作成し、見直しを行い、具体的に道徳、あるいは各教科、さらには地域や保護者と連携した上での学校行事、あるいは地域の行事に参加するなど、さまざまな機会を通してですね、いじめ防止の指導を行っているところでございます。
 次に、暴力行為の状況でございますが、三鷹市におきましては、小学校ではゼロ、中学校では4件でございます。内容につきましては、対教師暴力が2名、生徒間暴力が2名、器物損壊が2名ということで、人数の方は6名の関係の生徒でございます。こちらにつきましては、学校における健全指導の充実を図る観点から、生活指導を重点に置いた学級活動、あるいは学校行事等におきまして地域や保護者と連携していく中での道徳地区公開講座などを行い、子どもたちの健全育成に向けた取り組みを学校、家庭、地域が連携して進めているところでございます。また、さまざまな子どもたちの生きる目標、あるいは進路指導等もこの健全育成の中に盛り込みまして、いわゆる生き方教育、あるいはアントレプレナーシップ等を進めまして、子どもたちに目的・目標を持って学習、学び、将来を見据えるような指導を進めているところでございます。私の方からの報告は以上でございます。


◯委員長(緒方一郎君)  教育委員会側の説明は終わりました。これより質疑に入ります。


◯委員(赤松大一君)  よろしくお願いいたします。初めに、評価報告書の件で何点か質問させていただきます。今回の東台の建てかえ事業から伺いますが、今回、埋蔵文化財調査業務が予定どおり完了したと御報告いただきましたが、具体的には何か埋蔵物といいますか、古墳ではないですが、史料が出たのかなというところを教えていただければと思います。
 続きまして、耐震補強工事の件でございますが、もう実施設計等が入っておりますが、現状、耐震調査をした上で実施設計の順でございますが、具体的には建てかえ等は今後、この対象校に関してはないと判断してよろしいですか。要は補強工事で済むのかというところでお聞きしたいと思います。
 続きまして、芝生でございますが、これに関しまして、芝生化、一小が具体的にもう終わりまして、保護者の方々からもいろいろな御意見をいただいておりますが、先日の運動会も芝生化した後の運動会等の利用でございましたけれども、具体的に保護者の方から芝生化にしてどのような御意見、また生徒からもどのような御意見といいますか、お声が上がったか、おわかりになれば教えていただきたいと思います。あと、芝生化の大事な今後の課題になってくるかと思うんですが、養生といいますか、芝生化した後の管理の方が、設置よりもより大きな課題になってくるかと思いますが、今後、まずは第一小学校でございますが、今後の芝生の保持、維持管理はどのようなお考えで今計画をされているのかお聞かせいただければと思います。まず、評価報告書の件は以上でございます。
 続きまして、五中体育館の建てかえの件でございます。まずは、今回、基本的な考え方の中の3番の防災拠点の観点から今回建てかえということで御説明いただきましたが、躯体に関しては当然、万全の耐震をされているかと思いますが、やはり非構造物、要はガラスとか、内側の屋根材とか、実施設計がいよいよ始まっているかと思いますが、その辺の、従来の、過去のいろいろ大地震があったところの実例を見ますと、やはり体育館のガラスが、例えば武道館のガラスが割れて生徒さんがけがをしてしまったとかいう事例がございましたが、今回の五中体育館の建てかえについて、実施設計に関してその辺の御検討をされているのか、またどのような対応をされていくのか御説明いただければと思います。また、工程表を拝見しますと、いよいよ実施設計が終わり、平成22年度のところでございますが、仮設体育館工事と旧体育館解体工事が平成22年4月で重なっている部分が1カ月ほどあるんですが、ここに関して、要は仮設の工事が始まりながら解体もしているというところでございます。この1カ月というのは、体育館はどのような現場として対応をされているんでしょうか。体育館がない状態で生徒さんをお考えなのかということをお聞かせ願えればと思います。
 あと、具体的に、今回はグラウンドではなく校舎の間に建てるという設計でございますが、セキュリティーの面でございますが、要は工事される方々が、具体的には校舎といいますか、敷地内に入ってくるというところで、その辺のセキュリティーはどのような対応、要は社員証、職員証というんですかね、つけるかと思うんですが、その辺のセキュリティーにおいての不審者が入らないようにという部分でのセキュリティー、工事が実際に始まったときに、解体、また建設が始まったときにどのような対応をされていかれるのかお聞かせいただければと思います。
 インフルエンザでございますが、具体的に今、第4版ということで、毎日報道等でも報道されておりますが、具体的に小・中に関してこういう形で4版の──版が変わるごとに周知徹底していただいているかと思いますが、これに関連しまして、先ほどの本市の大きな課題であります幼・保・小の連携の観点から、学校ではなく、やはり近隣の幼稚園、保育園に関して、同じ意識に立っての予防が必要かと思いますので、その辺、市としてどのような連携をとられていくのかということ。当然、御家庭においても、御兄弟の中でも保育園に行かれている方、小学校に行かれている方がいらっしゃると思いますので、その辺の連携を今後どうされていくのか。また、逆にその辺の周知徹底もやはり必要ではないかと思いますが、お考えをお聞かせいただければと思います。
 最後でございますが、行動実態の件でお聞きします。具体的には、不登校といいましても、先ほど、室長の方からお話があったとおり、いろいろな原因があるかと思いますが、その中において、民間の、私学ではございますが、例えば富士学院さんとか、国立音楽院さんとか、そういう形で公の部分ではなく民間の部分の活用も1つの大きな生徒さんの不登校解消のための手だてになるかと思いますが、その辺のソーシャルワーカー等からの情報提供等をされているのか、またされる御予定といいますか、あるかということをお聞かせいただければと思います。
 また、出現率、こちらは東京都の平均と本市においての出現率の比較を出していただきましたが、比べますと、単純ではないけれども、本市においては約半分ぐらいの出現率があるんですが、この辺の、何ゆえこういう形で出現率を低く抑えることができたのかということ。いろいろな手だてをされているかと思いますが、未然防止の御案内もいただきましたが、具体に何か事例があればお聞かせいただければと思います。
 また、いじめの方でございますが、このいじめの態様(複数選択)の中で、携帯電話、誹謗中傷とありますが、携帯電話ではなくPC──コンピューターの方もブログに対する、お子様のブログに入り込んでいじめの言葉をされるという事例も過去にあったとお聞きしておりますが、これは「等」の部分にその辺は全部含まれているのか、もしくはまだその辺の調査が文科省としてされていないのかということを。また逆に、されていなければ、その辺の観点も必要ではないかと思いますが、その点をお願いいたします。以上でございます。


◯施設・教育センター担当課長(新藤 豊君)  何点かありましたので順番にお答えしていきたいと思います。まず、東台小学校の建てかえに当たっての遺跡調査の結果ということでした。この東台小の遺跡なんですが、校庭のところを長いピット型という形で、少し狭い幅で掘りまして調査をかけました。この中で特にとりたてた遺跡そのものは出てきておりません。既に壊れてしまった遺跡の跡みたいなものは若干見つかっておりますが、特に保護すべきもの、あるいは本格的な発掘をしなければいけないというようなものはございませんでした。これが1点目です。
 それから、耐震工事について、今後建てかえはないのかという御質問でしたが、現在の状況です。来年度、平成22年度に耐震工事を行うものについては、全部耐震設計が今、進められているところです。もしくは、すべて終わったものとなります。耐震調査と設計が終わっていない学校はですね、第二小学校となります。こちらも平成8年度に一度耐震調査と概要の設計を行っています。この中では、補強工事で対応できるだろうという結果を得ているところです。ただ、10年近くたっていますので、来年度、平成22年度に、もう一度耐震調査、それから耐震設計を行うということを考えているところです。
 それから、芝生です。第一小学校。直接、保護者の方、あるいは児童からの声というのは我々のところにはいただいていないところなんですが、校長先生、ないし副校長先生からのお話の中ではですね、子どもたちにも非常に好評であるというふうにお話をいただいているところです。
 それから、管理上の課題ということなんですが、現在は、若干の専門的な知識も必要だろうということで、まちづくり三鷹に管理の技術的な、専門的な部分の業務をお願いしています。日常的な業務については、学校、それから学校の関係者でつくる、地域の方も含めた管理の団体で一緒に作業していきましょうということで、今、まちづくり三鷹さんからですね、技術的な部分を関係の皆さんにお伝えしつつ、現在一緒に作業しているような状況にあります。今後少しずつ近所の方、もしくは学校の関係者が作業する部分がふえていくような感じになります。また、児童の側も芝を補植する部分の苗をつくり始めようということで準備も始まっていますので、児童も一緒に参加をする形で維持をしていくという形ができるかなと考えているところです。
 それから、第五中学校の体育館の問題です。防災機能ということで、窓やら屋根の落下ということの御心配でした。まず、屋根部分なんですが、今回、いわゆる天井を内側に張ることはいたしません。ですから、屋根を支える構造材が直接見えるような状態になります。それから、窓については、これから実施設計に入っていきますので、その中で十分考慮してまいりたいというふうに考えます。
 それから、仮設工事と解体工事が重なっているという御指摘のところです。資料ですと2ページ目のところなんですが、これは工事の場合には準備工事であったり、実際に建物ができ上がっても、最後の書類を整えるところも工事期間というふうに入れておりますので、工程表上は両方が重なる状態になりますが、実際にはですね、建物そのものの使用が平成22年5月からという契約になっていますが、4月の半ば過ぎごろには完成して使えるようにする。また、旧体育館の解体も、新しいものが使えるようになったところで取り壊す。実際に大きな工作機械が入ってがしゃがしゃという作業は入っていくということで、体育館がない期間がないように工程の調整をしているものとなります。
 それから、工事作業上のセキュリティーというお話でした。仮設校舎の建設に当たっては、現在まだ最終調整中なんですが、資材の搬入ほかはですね、隣の環境センターの側からの搬入を考えています。それから、工事の安全をということもありますので、この工事区画については、高い仮の囲いですよね。フェンスをつくって工事区画と学校の子どもたちが生活するスペースは分離をするという形で対応してまいりたいと思います。ですから、作業員と学校の生徒の行動線が重ならないような対策をとってまいります。


◯学務課長(内野時男君)  インフルエンザの対応のことで、幼稚園、保育園の連絡ということで御質問がございました。三鷹の公立の小・中学校で学級閉鎖があった場合などは、従来から各小・中学校への連絡はもちろんですけれども、学童保育所、それから保育園については子育て支援室に連絡をして周知を図っているところでございます。あと、幼稚園なんですけれども、先日の連絡会で私立幼稚園の方にもぜひ情報を流してほしいということがございましたので、今後そのように。今回の新型インフルエンザは大変感染力が強いということもありますので、こちらの方は情報を流して、また私立幼稚園の方からの情報も来ましたら、各小・中学校の方にも流してもらうことを了解をとっていきたいなと思っています。


◯指導室長(後藤 彰君)  民間施設、あるいは民間機関との連携等でございますが、こちらにつきましては、平成20年度につきましては1件、連携を図った例が報告されているところでございます。また、民間との連携につきましては、当然、私どもと今後とも必要な連携を図ることが必要でございます。そういった形の連携を図っているところでございますし、また平成15年5月に民間施設に関するガイドラインというものが文部科学省から示されておりまして、そのガイドラインに基づきまして、民間施設、あるいは民間の団体と連携を図るようにということで学校の方にも指導しているところでございます。また、そういったところは保護者や、私どもでも紹介を相談所、あるいは相談員等、また私どももガイドラインに基づいた形での紹介等は行っているところでございます。また、ソーシャルワーカーからの情報提供でございますが、こちらは私どもの方で連携を図らせていただいておりまして、総合教育相談窓口等を含めてですね、連携を図っているところでございます。
 また、出現率の低いところでございますが、三鷹市の特徴は、繰り返しで恐縮ですが、中学校1年生の出現率が低いというところが大きな特徴であるかと思います。他のところでは、ここの出現率が大変多い。三鷹市はここが少ない。この点につきましては、先ほども申し上げましたが、やはり小・中一貫教育の中で、にしみたか学園の検証報告書の中でもそのことについて記したところがございますが、その中で3点、小学校の教員による相互乗り入れ授業、小学生が中学校の先生がもう見えてわかるということ。さらには、小・中学生が交流をしておりますので、小学生が中学生と入学する前から触れ合っている。さらには、小学生同士が、A小学校、B小学校が1つの中学校に行くわけですので、A、Bとの小学校同士の関係も大事なんですが、そこもですね、小学校同士の交流が既に図られておりますので、仲のいいままで小学校、中学校に上がっていくということで、中学校入学後に見通しが持て、安心感、そして期待がされているというところでございます。また、教員の方も、不登校を出さないようにですね、中1でふえているという状況はどこでもありますので──ほかの地区で出ておりますので、中学校の教員が小学校に出かけていって、子どもを十分把握した上で中学校で不登校を出さないようにという努力をしているところもあるところでございます。
 それから、いじめの態様等で、お手元の資料の中で携帯電話等でございますが、この「等」の中にPCも含まれてございます。一昨年度、平成19年度にはそのことがいじめにつながったというのは1件報告をいただいているところでございます。昨年度はいじめには至っておりませんが、トラブルという件は何件か報告し、きちっと指導を学校の方でお願いしてやっていただいたところでございます。


◯委員(赤松大一君)  ありがとうございました。1点だけ。済みません、ちょっと質問なんですが、今回のこの評価報告書の中で、最後に有識者の方お二人、今回、評価、有識者の御意見をちょうだいしているんですが、このお二人というのは、人数が2名の有識者の御意見をいただくとか、もしくは何名以上とか、何名以下とか、その辺の決まりといいますか、何かあるんでしょうか。また、いろいろな形で御意見をいただいていると思うんですが、その中でストレートにそのまま御意見を載せさせていただくのか、もしくは御意見をいただいた上で、本市において削除といいますか、その辺の原稿上のいろいろな……。済みません、ちょっと表現があれなので。そういうことがあるのか、1点だけお聞かせいただければと思います。


◯総務課長(伊藤幸寛君)  まず、この点検・評価につきましては、法律の中でですね、学識経験を有する者の知見の活用を図ると、このような規定がございます。そうしたものに基づきまして、本市におきましてもこうした学識からの御意見をいただいているところです。しかしながら、人数の規定はございません。そうした中で2人が適正なのか、もう1人ぐらい評価をしていただいた方がいいのか、そのあたりも含めてですね、今回は1年目ですので、今後いろいろ検討してまいりたいと思います。
 それから、この評価をいただく前に、むしろ前にこちらから今回の教育委員会でまとめた資料の内容、それから、事業評価の表もあわせてお渡しをいたしまして、一定の意見交換といいますか、こちらからの御説明も行っているところです。そうした中で評価をいただきまして、いただいたものはそのままこちらに載せております。


◯委員(赤松大一君)  ありがとうございました。本市においてもいろいろな形での対応が──事業も建てかえ等が続いておりますけれども、先日も東台の現状、今、進んでいる建てかえ工事の件もいろいろな形で市民の方から御意見をいただいている面もございますので、その辺の御配慮もしっかりとしていただいて、無事故で事業等を進めていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。以上で終わります。


◯委員長(緒方一郎君)  次の委員。


◯委員(浦野英樹君)  よろしくお願いします。まず、点検及び評価報告書について1点。9ページの3、教育ネットワークの利活用の推進の10ページのところにある今後の課題のところです。地域SNSの利活用を進めるとありますが、正直言いまして、地域SNSは普通の市民の間にはまだ余り広まっていないのかなと。まだいろいろ課題があるのかなと思っているんですが、教育現場の方から見た課題というか、こういう部分というのはもっと状況を改善してほしいなとか、こういう状況になってほしいとか、教育現場から見た地域SNSについての課題等があれば聞かせてください。
 続きまして、五中体育館の建てかえに関しまして、仮設の体育館について質問させていただきたいんですが、これは平面図を見ますと、本当にただ体育館、アリーナがあるだけというような構造で、例えば用具置き場とかはないんですが、そのあたりというのはどうなるんでしょうかということと当然、ステージ等もありませんので、いわゆるスポーツ以外の行事についてこの仮設体育館はどういった影響があるのか教えてください。
 あと、インフルエンザに関して、保健所についての報告の基準が変わったということで、インフルエンザ様症状ですね、これについては、インフルエンザ様症状なのかどうかというのはちょっとわかりにくい部分もあるのかなと。明らかにインフルエンザというような場合はともかく、熱があって、普通の風邪ではないかなとか、これはインフルエンザ様症状なのかなという判断が難しい部分もあるのかなと思うんですけれども、インフルエンザ様症状の把握について問題点や課題があれば教えてください。
 あと、問題行動の実態について1点。いじめ発見のきっかけですね、件数が少ないんで、この数字を見て結論は出せないかなと思っているんですけれども、保護者からのきっかけが多いわけなんですけれども、発見をするタイミングというか、スピードを考えましたら、保護者がきっかけで気づくというのは気づくのが遅いということになるのかなと。学級担任が発見するとか、本人が訴える──本人も訴えられない、学級担任も気づかない、だから保護者というふうになってくるのかなと思うんですけれども、いじめ発見のスピードですね、より早期に発見して対応する。スピードについて何か課題や対応について考えがありましたらお聞かせください。以上、お願いします。


◯施設・教育センター担当課長(新藤 豊君)  まず、SNSの利活用についてです。地域版ポキネットの側は、今、登録者が1,000名を少し超える状況になっています。17万人に対して1,000人ですので決して多くはないのかもしれませんが、ほかの地域型のSNSの実績からすると多い部類に入る状態となっています。教育面からの利活用ということなんですが、この点検・評価報告書の方にも記載させていただいたんですが、小・中一貫教育校の全市展開に伴ってということで、このSNSは双方向、お互いにやりとりができるという機能が非常に特徴的なものとなります。小・中一貫教育校ということは、学校と御家庭、あるいは地域の方とのやりとりということが当然のように発生してきますので、まずは学校運営協議会の役員の方との連絡というようなことで活用が図られるかなと考えているところです。
 次、五中の仮設の体育館です。こちらについては、設備の内容については学校側とも協議を重ねてきた中でこの設計に落ちついています。まず、先ほどお話ししたとおり、2つの校舎の間しか建てる場所がないという制約条件の中で、大きさそのものが、先ほどお示しした図面のサイズまでしか建たないという現実がございます。その中で、では、学校としてどうしていこうかということで協議をしていく中で、まずお話のあった用具置き場、こちらは南校舎の1階に若干の余裕教室がございますので、こちらに資材を置いて、例えば武道の、柔道の畳というようなものもそちらに置いて、ちょうど季節的に使いますので、体育館に持っていって実際に体育の授業を行うというような対応をしていきましょうということで学校と協議を行ったところです。それから、ステージ、こちらも、別にステージの段をつくってしまいますと、本当にバレーボールであったり、バスケットボールであったりができなくなってしまいますので、こちらも協議の中で、この仮設の体育館はほぼ1年ですので、これはない形で、あとは学校の教育の運営上の中で、学校側で工夫をしていただくということで校長先生にお願いをして妥協していただいたというのが現状となります。


◯学務課長(内野時男君)  インフルエンザの対応で、インフルエンザ様症状の把握の仕方について御質問がございました。これはインフルエンザ様症状、38度以上の急な発熱、せきとか、たんとか、呼吸がとかいうようなものが同時にあらわれるということでございます。これについてはですね、まず判定されたものはもちろん、受診してA型というふうに判定されたものはもちろんいいわけですけれども、様症状の場合、まず保護者から欠席した──まず熱があることが第一なんですけれども、欠席した場合、学校でそういう医学的な知識のある者といいますと養護教諭でございます。養護教諭がまず保護者にどんな症状なのかをよく聞いています。ですから、単なる腹痛なのか、それから呼吸器系の疾患を伴っての発熱なのか。そのように、そこにあります基準のように38度以上の発熱かつ呼吸器系の疾患が見られた場合には、これは報告していただいています。これは保健所が感染状況を把握するためのものですので、保健所の基準ですので、そういうふうな基準になった場合には報告をしております。学校の方としては、そういうふうな症状がある方については直ちに、これは医療機関でないと最終的なインフルエンザなのかどうかわかりませんので、すぐに医療機関を受診するようにということで勧めています。その結果、インフルエンザ、陰性であったという場合も、中には後で判明している場合もございます。


◯指導室長(後藤 彰君)  いじめの中で保護者からの訴えが多いという御質問でございますが、こちらにつきましては、そちらのいじめの態様の方の資料をごらんいただければ御理解いただけるかと思うんですが、冷やかしや悪口、あるいは嫌なことを言われる、そういったことが非常にこの中では件数が多うございます。そういたしますと、もちろん、早期発見・早期対応が第一でございますので、教員がそのような子どもたちの、特に中学生はさまざまな形で人間関係、あるいは友達関係が変わってまいります。それを見ている中で、担任として心配であれば保護者の方に話をして、家庭ではどうですか、家ではどうですかという状況を確認しながら、最終的に保護者の方から、実はうちの子はこういう形でいじめられているというような報告が来るパターンが大体でございます。中にはですね、本当に、今は陰湿化していますので、なかなか見えにくいものもございますが、大概、保護者と教師が連携をして発見に至っている場合が多うございます。


◯委員(浦野英樹君)  ありがとうございました。まず、地域SNSの利活用ですけれども、ポキネットの登録者自体が1,000名で、例えばミクシィのような民間のSNSだと、下連雀と上連雀のコミュだけで1,000名ぐらいかな。それに近い人数がいるのかなと思うので、民間のと比較をするとちょっと少ないのかなとは思うんですが、一方で、教育の場面での、例えば連絡だとか、情報共有には、逆に民間のそういったサービスよりもこういった地域の自治体がかかわっているSNSの方がよいのかな、適しているのかなと思いますので、逆に教育の分野から普及をしていくというような視点を持って取り組んでいただければなと思います。
 体育館についてはわかりました。限られた敷地の中での仮設体育館ですので、これはやむを得ないのかなと思いますが、とにかく用具置き場の問題に関しては、少しでも移動ですとか、そういった負担が軽くなるようにですね、工夫をしていただきたいと思いますし、スポーツ以外の行事で体育館を使用するケースについても、いろいろ創意工夫をして逆に思い出に残るような、仮設体育館でおもしろかった思い出があったなというような、そういうような工夫をしていただきたいなと思います。
 インフルエンザについてはわかりました。
 あと、いじめの問題については、保護者の方とコミュニケーションを密接にとられているということでこうなったというふうに理解をしたいと思いますし、今後とも、早期発見のためにも保護者とのコミュニケーションをより密接に深めていただきたいなと思います。私の方は以上です。


◯委員長(緒方一郎君)  それでは、ちょっと休憩をとりたいと思います。11時5分まで休憩させていただきます。よろしくお願いします。
                  午前10時54分 休憩



                  午前11時04分 再開
◯委員長(緒方一郎君)  再開させていただきます。
 では、質問をお願いします。


◯委員(野村羊子さん)  それでは、よろしくお願いします。また項目1つずつでお願いいたします。
 最初は、点検・評価報告書についてです。とにかく、この春から委員をやらせていただいているので、それはというふうなことがあるのかもしれませんが、済みません、よろしくお願いします。さっきの地域SNSの話で、まず最初に、双方向のやりとりというふうにおっしゃっていました。確かにポキネットの中で学校のおやじの会とかね、いろいろな形で使われているのは知っていますけれども、四小の夢育なんかでは、あれは地域SNSではなくて、メーリングリストみたいなものを多分使って連絡、サポーターが何日に必要だよみたいなことをやっていると思うんですけれども、そのメーリングリストと地域SNSとの比較検討とか、あるいは使い勝手とか、そういうふうなことは検討なさったのかどうか。小・中一貫教育校の中の連絡を円滑に進めるためにね。単純にメーリングリストの方がダイレクトに、例えば携帯電話なりにぽんと入ってくるので、その場で入ってきた段階でわかると思うんですけれども、SNSの場合だと見に行かなくてはいけないということがあると思うんです。そういうようなところでこの活用が進まない背景というかな、あるいは小・中一貫教育校の連携、皆さんの中の話を進めていくのにそういうふうなことを考えられたのかどうかというのを1つお伺いしたいと思います。
 芝生化については先ほどあったのでいいことにします。
 教育支援プランと支援学級の整備等ですけれども、一応、計画的に順次整備を進めていることはありますが、今、教育支援が必要な方というのが大変ふえていると思うんです。今の計画の進め方でそれらに対応し切れるというふうに予測しているのかどうか。ちょっとこれから先の話になってしまって申しわけないんですけれども、今の現状を踏まえて、それについてどうお考えになっているのかということ。それから、普通学級などに支援が必要な方への支援員みたいなものがたしか、あれは予算がついて──あれは、でも、地方交付税なのかな、支援員として予算がつくような話がたしかあったと思うんですけれども、その辺の市の配置のあり方。これは学級そのものの整備を言っているんですけれども、教育支援プランの推進という絡みでいくと、普通学級にいる方の支援員の配置、サポートというのを教えていただければと思います。昨年度の状況ですよね。
 学校給食について、民間委託と直営でのあり方と両方今やっていますよね。それで、民間委託についてもそれなりの評価をしていると思いますけれども、直営と民間委託での実際の運営の中での違いとか、長所、短所がそれぞれあると思うんですけれどもね、実際に4校になって小・中それぞれ運営して、その辺はどういうふうに違いがあると今考えていらっしゃるのかというのがあれば教えていただければと思います。
 あと、11番の学力の向上について。全国学力調査で唯一やっていなかった犬山市がやると。でも、採点は自分たちでやるというふうな取り組みをしたと思うんです。戻さないで、それに基づいて調査はするけれども、自分たちで採点をしていって、つまり、この答えに至る経過を見ていく、採点をすることでそういうことが見えてくるから今後の教育に生かせるんだというふうな、たしか主張でそういうことをしていらしたと思うんですけれども、そのことについてと三鷹市でもそれなりに細かく評価をたしかしていたと思いますけれども、それについてのお考えが、どういうふうに生かしていくのかというふうなこととこの学力向上ということとの絡みでどう評価していくのかということを教えていただければと思います。
 それと、小・中一貫カリキュラムをつくったという話はどこになるのかな。ごめんなさい、その前か。10番か。小・中一貫カリキュラムを各小・中一貫校ごとにつくってきたと思っていたんですが、これを見ると、全体的なものができたようにも読み取れるのですが、21ページですね。三鷹市小・中一貫カリキュラムが完成しという書き方をされていると、ちょっとその辺の……。でも、その下には、それぞれの学園の実態に合った──を作成しとあるので、全体の統一性とそれぞれの学園の実態に合わせたものとというのを、その関係をもう一度お願いします。
 あと、天文台の古墳の話、26ページですか。つい最近の新聞報道で、上円下方墳というんですか、四角いのの上に丸いのが乗っている形の、これをどこだったかで復元して公開するという話が割と近いところであったように思うんですけれども、多分、大きさ、規模が違うと思うんですけれども、埋め戻すということが今後、でも、せっかくのものをどう今後やっていくのかということになると思うんですけれども、それは今後の課題ということで考えられているのか、ちょっとそのあれが見えれば教えていただければと思います。
 20番の図書館です。32ページ。職員定数を減少したというふうなことになっていますけれども、その後、これはちょっと先の話になりますけれども、この後の話になって、また利用者がふえているから大変だみたいな話が出ているかと思うんです。実際にこの管理システムを導入して利用者がふえたというふうな、リニューアルオープン後にたくさんの来館者を記録したというふうに書いていますけれども、それの原因というか、理由というかはどういうところにあるかと評価してらっしゃるのかお願いいたします。以上、お願いします。


◯施設・教育センター担当課長(新藤 豊君)  SNSの活用についての御質問でした。メーリングリストとの違いということですね。こちらは多分、どちらかだけということは恐らくないんだと思います。それぞれ特色がありますし、利点もありますし、弱点もあるというふうにとらえています。今回、このSNSを活用していこうということのSNSの特徴としては、先ほど双方向性ということでお話をしていますが、現在、切りかえの準備中なんですけれども、このSNS、会員制、登録制ということで若干ハードルは上がってしまうんですが、先ほどの御質問にもあった顔の見える、インターネット上なんですが、やや閉じられた仲間内の空間ということをつくり上げるという道具としてはSNSというのは利点の多い道具ですので、こちらをうまく地域での展開、また教育場面での展開ということで使っていきたいというふうに考えています。また、新しい道具もきっとこれから先出てくるでしょうから、それは恐らくどれかをではなくて、それぞれの特性を生かしながら、今の三鷹の課題を解決するためにはどういうふうにまぜて使っていくのがよいのかということを、使いながら一番よい形に調整をしていくというのが、御質問のお答えにならないかもしれませんが、今の考え方というふうにとらえていただければと思います。


◯総合教育相談窓口担当課長(工藤信行君)  教育支援学級の計画につきまして御質問がございました。現在、平成18年には東台小学校に固定制の教育支援学級を設置して以来、平成19年、平成20年という形で通級指導学級、あるいは知的の学級を計画的に設置してきたところでございます。しかしながら、まだ、特に知的の固定学級につきましては、まだ小学校、中学校とも学級規模、あるいは年によっては6学級規模の学校もございますので、これは通常ですと──通常といいますか、適正な学級数は2学級から3学級と言われておりますので、やはりこれからも計画的に小・中学校の、特に知的の固定制の支援学級につきましては計画的に設置していかなければいけないのかなという思いでおります。
 通常学級の子どもに対する支援のことでございます。不登校ぎみ、あるいは学校不適応、あるいは学習の取り組みや理解に課題がある児童・生徒に対しまして、通常学級に在籍する児童・生徒に対しまして学習指導員を派遣しております。この件かと思います。平成19年度から平成20年度にかけまして、人数を4人から5人にふやしたところでございます。この件につきましては、学校からの要望も非常に多いところがありますので、週4日勤務の学習指導員がほぼ今、びっちりと毎日のように学校の方に出かけて指導しているところでございます。


◯学務課長(内野時男君)  給食の直営と委託の場合の運営の違いということで御質問がございました。委託校が今年度、今現在で5校ございます。基本的には調理業務のみの委託でございますので、大きな違いというものは基本的にはございません。こちらの方は、5校は委託ですのでずっと永久に同じ業者ということではないんですけれども、その辺も今のところは従業員の定着も図られておりまして、特別大きな違いというものはございません。


◯指導室長(後藤 彰君)  三鷹市での学力調査等の生かし方等でございますが、まずこの全国の学力・学習状況調査でございますが、調査問題につきましては国語と算数──小学校ですと算数、中学校ですと数学ですが、例えばこれが国語ですとAとBがございます。Aというのは、主として知識に関する問題ということで、身につけておかなければ後の学年の学習内容に影響を及ぼす内容、あるいは実生活において不可欠であり、常に活用できることが望ましい知識や技能という形の問題でございます。次に、問題Bでございますが、主として活用に関する問題。こちらは知識、技能等、実生活のさまざまな場面に活用する力やさまざまな課題解決のための構想を立て、実践し、評価・改善する力にかかわる内容でございます。こういったAとBの問題を実施いたしまして、三鷹市教育委員会の方でもですね、出てきた結果に基づきましてそれぞれ、例えば小学校の国語ですと、国語Aの中で、例えば漢字を使い分ける、言葉の使い方を比べる、スピーチの組み立てをとらえるなどの視点から子どもたちの学力の定着度はどうなのか、あるいはBとして活用する問題。この中で、例えば聞き方を工夫する、あるいは情報を読み取って書く、あるいは意見文の組み立ての違いをとらえる、こういったさまざまな観点で分析をいたしまして、最終的にはそれぞれの分析ごとに指導の改善のポイントを示してございます。例えば、書くことでいきますと、文章の構成や表現の効果を確かめ、正しく推敲するという力は子どもたちがもう少しであるといった場合は、そこについては伝えたい内容を要約し、適切な言葉を選択したりする学習活動を充実していきましょうというような形で分析結果を各校に示してございます。各学校はこれをもとに授業改善推進プラン、それでは具体的にどのように授業を改善して子どもの学力を高めていこうかというものを学校で作成し、こちらのホームページ上でも公開しておりますが、そのような形で子どもたちの学力の向上を図っていこうというものでございます。


◯小中一貫教育推進担当課長・教育支援担当課長(川崎知已君)  小・中一貫カリキュラムについての御質問をいただきました。小・中一貫カリキュラムというのは、学習指導要領にある学習内容を確実に、着実に子どもたちに身につけさせるために作成したものなんです。学習というのは系統的にでき上がっていますので、ある単元を教えるときに、この学習はこれまでどんな学習を身につけてきたのか、どんな力を身につけてきたのか、そしてこの先どんな学習につながっていくのか、では、この単元にはどんなところをきちんと押さえなくてはならないのかということを示したものが小・中一貫カリキュラムで、どの先生がいらっしゃっても、そのカリキュラムをもとにやっていけば学習指導要領にある内容が身につくという趣旨でつくっているものです。それに当たりましては、平成17年、平成18年にこれまでの学習指導要領に合ったもの、適したものを、市教委の方が三鷹市小・中一貫カリキュラムと言ってベーシックとなるものをつくりました。そのベーシックとなるもので、一応、大体一般的に見たら、この学習にはこれくらいの時間をかけることが必要であろうということで示したものです。あくまでもベーシックなものですので、各学校、各学園にはそれぞれの子どもの実態がありますので、今度は各学園の方で自分のところの子どもたちの実態を見ながら作成していただいてきた経緯です。また、今度、学習指導要領が平成20年に告示されましたので、新しい学習指導要領に沿った小・中一貫カリキュラムを三鷹市としてベーシックなものを作成したところです。今後、これをもとにまた各学園ごとに、自分の学園の子どもたちの実態に基づいて学園に適したものを御作成いただく形になっております。


◯生涯学習課長(大倉 誠君)  天文台構内古墳のことについて御質問をいただきました。御案内のとおり、平成20年度に玄室と言われる、この上円下方墳の中心部分を発掘したわけでございます。上円下方墳は非常に全国でも珍しいということで、古墳そのもののですね、価値としては、東京都、あるいは国の指定の文化財というようなレベルに行っても不思議ではない、こういうようなものでございます。それに対しまして、保存と公開・活用というのはある意味、相反する部分がございます。保存という意味では、できるだけ現状を崩さない形で保存をしていく必要がある。かといえ、三鷹市にそういう貴重なものがあるということで市民の皆さんには何らかの形で公開をしていきたい、そういったことを念頭に置きながら、今年度、もうちょっとお墓の外側の部分の調査を終えですね、最終的な報告書を作成していくことになりますけれども、これから検討してまいりますが、もし公開という形になった場合には、そのものをその現場で公開するというよりも、それを忠実に復元をさせた施設を別に設けて公開していき、御案内をしていくと、こんなようなことが現実的かなと思っていますが、そういった形で今後、報告書をまとめた上で検討してまいる、こういう予定でおります。


◯図書館システム担当課長(大島克己君)  来館者がふえた理由、原因についてのお問い合わせですが、来館者につきましては、平成20年度に第3次基本計画の目標値であります100万人という目標値があったんですが、これが99万7,000人余りを超えておりますので、ほぼもう100万人を達成しているという状況でございます。ふえた理由ですけれども、大きく言うと3つ挙げられるかと思います。1つは、やはり報道の影響が強かったかなと思います、出だしの部分では。報道とシステムの目新しさというんでしょうか、まだ日本の中ではほとんどないシステムですので、そういうのが最初は受けたのかなと思っております。
 2つ目はですね、カウンター等に出ておりますと非常によくわかるんですけれども、借りやすくなったという声をよく聞くんです。その1つとして大きいのはスピードが速いということで非常に借りやすくなったということを聞きます。その中でもう1つ見ていてわかることなんですけれども、お子さんの利用者が非常に多くなったということなんです。子どもだけで来て子どもが借りていく。でも、子どもには小・中学生、あるいはそれより小さい子もいます。大きな荷物を持って絵本をいっぱい借りていくお子さんが結構おります。それと、数は本当に少ないんですけれども、車いすの利用者って結構ふえてきました。そういうようなことで借りやすくなったという理由なのかなと2つ目は思います。
 3つ目でございますが、プライバシーの問題です。これは、今までなかなか借りにくかった本が借りやすくなったということではないかなと思います。余り具体的に申し上げますとなかなか難しい本もございますけれども、本当に今まで借りにくかった、例えば家に介護の方がいらっしゃって、その介護の本とかいうのは結構、あるいは障がい者をお持ちで、そのことに対してどうするかとか、そういうような本というのがかなりの数流通するようになっておりますので、今までなかなかカウンターでは借りにくかったものがそういうことができるようになったと。そういうようなことの相乗効果で利用者がふえているのではないかと思います。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  簡単にちょっと補足をさせていただきたいと思います。まず、学校給食ですが、内野課長が申し上げたとおり、基本的な内容には大きな違いはございません。おいしくて安全な給食を提供するということでこの間進めてきておりますが、これは直営も民間も一緒の結果を得ております。ただ、若干違うところを言いますと、栄養士がですね、民間の場合は直接調理員に指導するというようなことはございませんので、綿密な打ち合わせをやって、調理は民間業者がやるということになりますので、その分時間がとれますので、各学校で子どもたちに対する食育の取り組みなどが具体的に、時間的な余裕があることによって取り組めているというような点。
 それから、もう1つは、民間の方は、始業時間というのはそれぞれ業者に任せておりますので、そういう意味では、給食の時間は12時15分になりますと提供しなければならないわけですけれども、早目に出勤をしてですね、その日の調理業務に合わせた作業をやっているというような状況が見られますので、その点では、民間の部分は、例えば行事に伴う学校給食の提供などの面ではですね、かなり工夫をして各学校でやっていただいているというようなことがあります。それから、直営の方は、職員も勤続年数の長い職員が多いですから、そういう意味では、ベテランの調理師がそろっている。その意味では、安定的に給食が本当に提供できているといった点が挙げられると思います。
 それから、教育支援の関係ですけれども、特にちょっと補足しますと、通常学級の方も発達障がいの傾向のある子どもがふえているということがありまして、通常学級の方の個別指導計画、それから教育支援計画のガイドラインをつくりましたので、プランに沿って、それを実際にですね、運用していくということで、今後1つの大きな取り組みが始まるということ。
 それから、各学校にですね、校内委員会というのを設置しまして、教育支援コーディネーターの活用を図る中で、通常の学級に在籍している子どもたちに対する支援が具体的にできるようになってきたというふうに考えております。そういう意味では、教育支援学級の計画的な配置、それから学習指導員を初めとするスクールソーシャルワーカーも含めまして、スタッフ体制の強化、こういったものがこれからの大きな課題になっていくのではないかと考えているところであります。ちょっと補足をさせていただきました。


◯委員(野村羊子さん)  ありがとうございます。学力の向上の件に対して1つだけ再質問したいんですが、指導改善のポイントを示す──それぞれ結果を分析してとおっしゃったんですが、このポイントを示す分析をするのはだれですか。それだけ1点だけ。


◯指導室長(後藤 彰君)  これは私どもは教育委員会の方で統括指導主事、指導主事という者がございます。もともとは学校現場で教員をしておりまして、一定の専門性が高いという中で選考を受けてきた者がございます。この統括指導主事、指導主事を中心にまず分析を進めさせていただきます。その後に各学校の教務主任、あるいは各学校の研究主任、そういった形で各学校ごとにさらにまた分析等を進めて指導改善プラン等につなげているところでございます。


◯委員(野村羊子さん)  ありがとうございました。わかりました。それでは、済みません、五中体育館の建てかえで1点だけお伺いしたいんですが、設計図案かな、を見せていただいて、防災拠点となり地域の活動拠点となるという体育館というふうなことだと思うんですけれども、避難場所等に使われるとしたら、トイレ等の設置数がこれで大丈夫なのかなとか、あるいは更衣室は地域活動、地域の方が使うときに使うものというふうな判断でいいんでしょうかね。これで量的に足りるのかというふうな、ちょっとその辺、どのように考えていらっしゃるのか、それだけ教えてください。


◯施設・教育センター担当課長(新藤 豊君)  まず、トイレから防災機能ということなんですが、これについては検討会の中で大分議論をさせていただきました。打ち合わせの場所をつくったり、あるいはシャワーもというようなことも実は検討の中に入ってきました。そんな中でですね、とはいいながら、学校としてのアリーナの面積はやはりきちんと確保したいということもございました。解決としては、この体育館だけで独立してということではなくて、例えばシャワー機能であれば隣接するプールがございますので、こちらを活用したり、あるいはトイレにしても、プールにもありますし、校舎、ちょうどここのつながっている扉を入ったすぐ横が実は北校舎の1階のトイレになっていますので、その他の施設とも連携をして防災機能を満たしていく形で展開をしていきましょうということで考えたところです。また、更衣室については、基本的には開放時の利用ということで考えています。生徒が使う場合には、校舎内に更衣室を用意してありますので、そちらを使って体育館に来る。ただ、夜間等の開放時には、体育館の中だけで完結しますので、こちらを使っていただくということで想定をしています。


◯委員(野村羊子さん)  わかりました。検討されてはいるんだろうと思いつつ、あと、それから、最近建てた二中の体育館との比較というのは絶対、特に保護者の皆さんの中からも出てくるだろうと思うので、その辺、きちんと説明責任が果たせればいいと思いますので、本当にスペース的には厳しい中だと思うので、よろしくお願いします。
 それで、インフルはいいです。
 いじめの方の、もう1つだけお伺いしたいんですが、不登校状況の、先ほどの中にいろいろな説明、何を不登校とするかというふうな説明がいろいろあったかと思うんですね。身体的、心理的、情緒的問題とかいろいろいっぱいあったと思うんですけど、経済的な要因が多いと思える件数というのが、今、そこが絡む、いろいろな形でね、経済的状況が絡んでいるのではないかと貧困の問題からいろいろ言われている。例えば、給食費を持ってこいと言われると嫌だから行かないとか、おまえのところはこうだからだろうみたいなことを、経済的な要因で行きたくないみたいな、あるいは経済的要因で学校の宿題ができないから行かないとか、家庭状況を見ていくと経済的要因が大きいということが結構あるんではないかということが最近、貧困問題から言われてきているようになっていると思うんです、単なる心理的だけではなくて。そういう面から分析をなさっているのか。見たときに、この62件という数字の中にそういう要因が入っていると思えるのはどれくらいなのか。もし、件数を把握していたらお願いします。


◯指導室長(後藤 彰君)  この調査につきましては、病気や経済的な理由のものは除くというふうになっておりまして、その点についてはこの中では触れてございません。ただ、学校の中で指導をする際にはですね、当然、そういった経済性の中でいじめや不登校につながらないように一定の配慮をしながら家庭とも、あるいは関係機関とも連携をとりながら指導を丁寧に行っているところでございます。


◯委員(野村羊子さん)  ありがとうございます。これは排除するということなんですね。それはそれで別途、例えば学校の方でそういうものを把握してね、教育委員会の方で今後把握していけるのかどうか、いくのかどうか。つまり、そういう意味では、スクールソーシャルワーカーでしたっけ、社会福祉との連携というのが必要だというところで配置しているわけで、そこにはやっぱり貧困問題というのはかなり大きな要因になりますよね。それとの絡みをきちっと見ていく基準、評価点を教育委員会として、あるいは三鷹市として持つのかどうか、持てるのかどうかということをもう1回お聞きします。


◯指導室長(後藤 彰君)  この調査はそういう形で経済的な理由は除いておりますが、ただ、学校の中で子どもたちが学校を楽しく、そしてよりよく学べるという視点の中で学校、または学年、あるいは各クラスの教員がですね、家庭状況を把握する中で、あるいは家庭と連携する中でさまざまな理由によって、例えば勉強の意欲がもう少しであるとか、あるいは学校に来るけれどもなかなか──経済的な理由だけではないと思うんですが、さまざまな事情があることがあるかと思います。特に今、さまざまな社会的な変化とともにさまざまな家庭環境もありますので、学校といたしましては、また私どもとしましても、子ども一人一人のニーズに応じた支援が必要ではないかという観点で、その支援をむしろきちっとする方向でですね、各学校と連携をとりながらやっているところでございます。また、経済的な支援につきましては、準要保護とか、さまざまな市の施策がございますので、そういった部署と当然連携を図りながら、また家庭支援については、ソーシャルワーカーはもちろんですが、福祉部局の方も、当然そういうところも支援しておりますので、市とも連携しながら総合的にそういった支援策には取り組んでいるところでございます。


◯委員(野村羊子さん)  ありがとうございます。本当にどういう要因があると見るかという評価ポイントって分析するときにすごく大きなことだと思いますので、その辺しっかりと見ていただければと思います。終わります。


◯委員(森  徹君)  それでは質問します。報告書の2ページなんですが、ここに、平成19年に制定した三鷹市子どもコミュニティ推進計画ですか、これに基づいて地域子どもクラブと学童保育所の連携という部分がありますね。ここで放課後の子どもの居場所づくり、この事業に取り組んできたということですけれども、課題というのはどのように考えているかというか、検討されているか、これがあればお聞かせください。
 それから、ページは後ろの方になりまして、有識者の意見がありますね。33ページからですか。この中で小松先生の意見を読みますと、この方は、先ほど、教育部長からも略歴の紹介がありましたけれども、三鷹の小・中一貫、教育ビジョンですか、これにかかわってきている方だと。これを読んでみると、かなり期待する、期待するという、そういう流れになっているんですね。意見ですから、期待すると同時に、いろいろ問題提起がなされていいのではないかと思うんですが、非常に期待するという流れで終わっているんですけれども、この意見を教育委員会としてどのように受けとめているのか。いい評価だなということで終わっているのか、それともその中から酌み取って生かそうとしているものがあるのかどうなのか、これをお聞かせください。
 それから、島田京子先生ですね、この方の、36ページですか、いわゆる費用対効果のことを言いまして、市民にわかりやすい説明という説明責任の問題を出されておりますけれども、この説明責任、こういう問題、指摘といいましょうか、これもどのように考えているのか、検討されているものがあればお聞かせいただければと思います。
 それから、この同じ先生の裏にですね、教師力養成講座、ここの部分があるんですが、高い合格率だと言っていますけれども、具体的な内容。この間、講座を何名受けて、全員卒業されたんだと思うんですけれども、合格者数はどのぐらいいて、東京全体との平均との関係で、高い合格率はどのように、この辺の数字を具体的に示していただければと思います。
 それから、資料4のですね、いわゆる不登校の状況でグラフ説明がありました。それで、確かにここにおける中1での不登校出現率ですか、これは小・中一貫との関係での説明がなされていますけれども、平成15年ごろからぐうっと下がってきて──出現率の左側のグラフですけれども、下がってきて、平成18年から小・中一貫が行われていますよね。それで、それ以後、ここまでぐっと下がってきて、この下がり方が、これが限界だったのかどうかわかりませんけれども、余りまだ小・中一貫が始まって、実は私も小・中一貫、最初、にしみたか学園でスタートするときに、お母さん方のいろいろな不安があって、それを教育委員会も取り除きながら、三鷹方式でしょうか、そういう努力をされてきたということは理解をしています。私の理解は、にしみたか学園を3年間やって、そこでしっかりと3年間の検証をしてから次にどうするかということかと思ったら、かなり全市展開が並行的に進んできたという点でおやおやというのがあるんですが、中1の不登校出現率を小・中一貫に結びつけるというのはちょっと時期尚早ではないのかなと。そこのところはそうしたいんでしょうけれども、何かその成果を。しかし、効果とか成果を教育の分野というのは焦らない方がいいのではないかということで、これはそのときのいろいろ、不登校というのは時代の変化の中で変わってくるものだと思うんですよね。日本はOECDの中でも、今度の選挙でも争点になりましたけれども、教育予算が本当に少ない。その中で苦労してやられていると思うんですけれども、そういう中でいろいろ変わってくると思うんです。ですから、三鷹の小・中一貫をやったからこうだというふうには、ちょっとそこは無理かなと。これは意見的な質問なんですけれども、いかがでしょうか。以上です。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  点検・評価の方ですけれども、小松先生は「期待する」という表現が多いということですが、小松先生は御紹介しましたように、にしみたか学園の検証委員会の委員もやってらっしゃいますし、経歴から見ますと、教育関係ではずば抜けた方だろうと思っておりまして、そういう意味では、小・中一貫の取り組みにつきましても、検証委員会から課題が幾つも出されておりますので、期待するという裏には、それぞれの課題も解決しなさいというふうに言われているというふうに私どもは考えております。
 それから、島田先生の方の説明責任を果たすということですが、この制度そのものが、市民の皆さん方に対する説明責任を果たすという目的でつくられておりますので、私どもはそういうふうにしていきたい。特に費用対効果を初め、評価の視点というのはどんなものがあるだろうかというのはこれからも検討していきたいというふうに思っております。経営白書の方で一定の評価基準を出しておりますけれども、それと同じだと余り芸がないなと思っていますので、少し工夫をこれからもしていきたいと思っております。
 それから、教師力養成講座ですけれども、私の記憶ですと、30人ぐらい小学校、中学校の教員を目指している方がいまして、小学校の方が比率が高いんですが、合格率は約半分よりちょっと下ぐらいかな、そのような記憶をしています。間違っていたら訂正してください。
 それから、不登校の関係ですけれども、指導室長の方から丁寧に説明させていただきましたが、では、反対に考えますとね、平成19年、平成20年と下がってきているのは何だろうかと。何が原因なんだろうかということを考えますと、我々がこの間進めてきているのは小・中一貫教育校の推進しかありませんので、そういった点では、そこに評価が行くのはやむを得ないかなとも思っています。ただ、問題行動等に対する対策方針というのを教育委員会ではきちっと体系的にこの間展開してきておりますので、そういう意味では、保護者の方を初めですね、教員はもとより、保護者の方々も問題行動に対するとらえ方というのがだんだん認識が高まってきているという側面もあって、例えばいじめなんかの場合では、保護者の方からの連絡が多いというような側面も来ていると思っていますので、中1プロブレムの解消に当たってはですね、小・中一貫が大きな役割を果たしているとは思いますけれども、そのほかの要素もあるだろうとは考えていますが、その部分が大きいんではないかなと考えているところであります。


◯教育委員会事務局教育部生涯学習担当部長(岡崎温子さん)  放課後の児童の健全育成についての課題ということでございます。放課後の児童・生徒の健全育成につきましては、大きく2つの観点があろうかと思います。1つは、全児童対策という形での放課後の事業の展開です。それから、もう1つは、学童保育所という形での事業の展開でございます。こちらの報告書の28ページに、地域子どもクラブの推進というふうにございますけれども、放課後の子どもたちの安全で安心な居場所、遊び場というのを三鷹市教育委員会としては進めておりまして、現在、クラブに参加する児童、それから校庭、遊び場を活用する事業を含めれば、延べの人数ですけれども、15万人を超える児童が毎日の放課後、そして土曜日の校庭開放、あるいは放課後の校庭開放を利用しているところでございます。課題は、今言いました2つの全児童のクラブ活動と学童保育所という、これも活動。これを連携して考えていく。それはお互いにそれぞれ共通した子どもたちという視点でこれから連携ができるというふうに思いますし、実際、既に行われているところも多々ございますので、これをさらに推進してまいりたいと思っております。


◯委員(森  徹君)  ありがとうございました。不登校の問題、教育部長の見解といいましょうか、認識といいましょうか、それはわかりました。ただ、当初、平成17年度の開校が1年間延ばされて平成18年度。その間、かなり減ってきている。それが小・中一貫の準備段階との関係で、これもそこに入れていいのかどうかというのはまたちょっといろいろ、私もそれ以上の具体的なものの持ち合わせがありませんから、これ以上の質問はないんですけれども、中1の不登校の出現率も減っているということですけれども、平成18年度は0.71%で、平成20年度は0.89%ということですので、その辺は評価といいましょうか、判断──というのは、具体的にこれからどうするかということに踏み込んでいくわけですから、資料を出して報告、問題はこれからということを考えると、この辺はシビアに見ていただきたいし、その中で小・中一貫の問題というのをあわせて検討していただければというふうに思います。
 それから、有識者の意見で、そのような小松先生の背景も含めて説明がありましたけれども、今回から議会に報告すると。議会に報告するとか市民に公表していくというふうになると、その辺もっと、こういう報告だと、いわゆる行政側の報告書みたいな、市民から見るともっとリアルに、こういう頑張りがあるけれどもここが問題なんだと。そこを、これは教育関係者だけではなくて、教育というのは一体ですから、そこは市民にも考えてもらいたいという、そういう問いかけ的なものの方が非常にリアルかなと、身近にこの報告書を感じるかなと。これが生かされていかないと、議会に報告してそれで終わりということではいけないので、そういう点では次年度といいましょうか、もう少し辛口もあっていいといいましょうか。評価、期待は期待でいいと思うんです。しかし、もう少し市民から見て見やすいといいましょうか、理解しやすいような意見書のあり方というのは、先ほど質問があって、削除・校正があったわけではないわけで、先生のそのままの意見があるんですけれども、そういう視点といいましょうか、角度といいましょうか、むしろこちら側からも意見を求める先生にもそういうことを要望するということもあってもいいのかなと考えます。時間との関係もありますので、以上、私の質問は終わります。


◯委員(土屋健一君)  よろしくお願いします。まず、点検・評価報告書の、私も全国学力の調査なんですけれども、政権交代によってこの貴重な学力テストがもしかしたらむだと判断される可能性がありまして、報道によりますと、4年に1回にするとか、なくしてもいいのではないかという議論もされているようです。そうすると、この最後の3行「平成21年度も実施する」から始まっているんですけれども、そのときの三鷹市としての影響。もしなくなった場合の代替の調査の検討とか、そういうのも始められているのでしょうか。その点が1点。
 それと、五中の体育館なんですけれども、避難所的な考えは先ほどの答弁でわかりました。あと、環境への配慮ということで、例えば太陽光発電とか、屋上緑化等の検討はされているんでしょうか。図面上の「ぶどう棚」と書いてあるのはよく意味がわからないんですけれども、この点も踏まえてお伺いします。
 それと、新型インフルエンザです。先ほどの報告にもありましたように、五小の2年1組、1年2組なんですけれども、学級閉鎖が9月1日からということで、いつ保護者の方に通知をされたのかという点と、8月31日ですので、まだ夏休み期間中ですので、通知文が果たして全家庭にきちんと伝わったかという点をお伺いをします。
 最後に、いじめ・不登校の件なんですけれども、私も不登校の状況のこのグラフを見て、ちょっとがっかりしたというか、期待外れだったなと思いました。私もこのグラフを見ると、先ほどの森委員のお考えどおりなのかなと一瞬思いました。平成18年に、にしみたかが開園して、そのときに6年生だった子は平成18年に出てくるのではなくて翌年以降だと思うんですよね。そうすると、平成19年。ここで微増しているというのは何か皮肉だなと。にしみたかだけだったので、ほかの6地区、6中学校でふえたと勝手に解釈しましたけれども、にしみたかは減ったと。ほかでふえたと。結果的に微増したという私なりに勝手な解釈をしましたけれども、この平成20年度も一中、六中、七中で開園しているので、このときの6年生は今年度ですよね。学園としての中1。中1ギャップとか、いじめ・不登校を減らすためも1つの目的である小・中一貫校としてどのような分析をしているか。本当は今年度の一中、六中、七中学区の3学年の分析が出てからの方がより確かなのかなと思うんですけれども、その辺の分析の点をお願いします。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  学力テストの関係ですけれども、国の方の政権がかわりましたのでどうなっていくか定かではありません。ただ、教育委員会で考えていますのは、国の学力テストだけではなくて、東京都、それから三鷹市も学力テストをやっておりますので、それらを続けていきたい。その中で子どもたちの学力の向上を図っていきたいということになると思います。
 それから、五中の体育館につきましては、場所が校舎に挟まれているということもありまして、太陽光も検討したんですけれども、その効果がなかなか上がらないだろうということでちょっと外してあるというのが実情です。屋上緑化もそういう意味では同じでございます。
 それから、ぶどう棚というのは、ステージの上によくつり物がありますよね。それを下げる棚のことを言います。
 それから、インフルエンザの関係は、8月31日に通知を出しております。
 それから、いじめの関係ですけれども、確かに御指摘のような点はありますけれども、にしみたか学園では減少しておりますので、御指摘の点も含めて、各学園の取り組みの成果がどういうふうにですね、いじめ問題だけではなくて、あらわれているのか、その対策はどうあるべきかというのを引き続き検討をしていきたいと思っております。視点がちょっと狭いのではないかという御指摘もありますので、検討の視点も再度検討する中で検討していきたいというふうに思っております。


◯委員(土屋健一君)  ありがとうございました。新型インフルエンザなんですけれども、8月31日に全世帯に通知文を出したということで、全世帯に伝わったということでよろしいでしょうか。


◯学務課長(内野時男君)  8月31日に、学校の方で連絡網がございますので、そちらの方でも一緒に通知しています。また、最近はメールでも配信できますので、そちらの方も。一小の場合も判断をしたのが土曜日でしたので、土日にかけて保護者の方にメールでも当該学級の方には通知などをして徹底をしているところです。


◯委員(土屋健一君)  ありがとうございました。以上で終わります。


◯委員長(緒方一郎君)  それでは、これで教育委員会の報告を終了いたします。
 休憩いたします。ありがとうございました。
                  午前11時58分 休憩



                  午後0時59分 再開
◯委員長(緒方一郎君)  委員会を再開いたします。
 引き続きまして、管外視察について、本件を議題といたします。
 休憩いたします。
                  午後1時00分 休憩



                  午後1時07分 再開
◯委員長(緒方一郎君)  委員会を再開いたします。
 管外視察につきましては、視察日程、調査事項、資料配付等、休憩中に御協議いただきました内容によりまして進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 では、そのように確認させていただきました。
 続きまして、所管事務の調査について、本件を議題といたします。
 三鷹の教育・文化・スポーツの振興策について、本件については引き続き調査を行っていくということで、議会閉会中の継続審査を申し出ることにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 次回の委員会の日程について、本件を議題といたします。
 休憩いたします。
                  午後1時09分 休憩



                  午後1時15分 再開
◯委員長(緒方一郎君)  委員会を再開いたします。
 次回委員会の日程については、11月16日午前9時半開会といたします。一応、予備として11月2日午後ということをあけておきますが、その間、必要があれば正副委員長に御一任いただきたいと思います。これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 その他、何かございますでしょうか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、特にないようでございますので、本日はこれをもって散会いたします。御協力ありがとうございました。
                  午後1時16分 散会