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トップ会議録会議録閲覧 > 会議録閲覧(平成21年文教委員会) > 2009/03/09 平成21年文教委員会本文
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2009/03/09 平成21年文教委員会本文

                  午前9時29分 開議
◯委員長(宍戸治重君)  おはようございます。それでは、文教委員会を開きます。
 初めに休憩をとって審査日程及び本日の流れを確認いたしたいと思います。
 休憩いたします。
                  午前9時30分 休憩



                  午前9時31分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  委員会を再開いたします。
 審査日程及び本日の流れにつきましては、1、議案の審査について、2、議案の取り扱いについて、3、行政報告、4、所管事務の調査について、5、次回委員会の日程について、6、その他ということで進めてまいりたいと思います。異議ございませんでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議なしと認めます。それでは、そのように確認いたします。
 委員の皆さんにお諮りいたします。本日の委員会については傍聴を許可することにいたしたいと思いますが、これに異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 休憩いたします。
                  午前9時32分 休憩



                  午前9時33分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  委員会を再開いたします。
 議案第1号 三鷹市星と森と絵本の家条例、本件を議題といたします。本件に対する市側の説明を求めます。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  おはようございます。
 三鷹市星と森と絵本の家条例ですけれども、市民が絵本を通じて宇宙・自然及び芸術文化への関心を深め、子どもたちを豊かにはぐくむ地域社会の形成に寄与することを目的としてということで設置する星と森と絵本の家の条例でございます。
 目的は、ただいま申しましたように、広く市民の宇宙・自然・芸術文化への関心を深め、そして子どもたちを豊かにはぐくむ地域社会を形成していくということを目的としまして、大学共同利用機関法人自然科学機構国立天文台との相互協力によって三鷹市星と森と絵本の家を設置するという目的と、設置を第1条に掲げております。名称は、三鷹市星と森と絵本の家。国立天文台の中、大沢2−21−3に設置します。
 第3条に事業について掲げております。第1条の目的を達成するために、次に掲げる事業を行うということで、1としまして、子どもたちの知的好奇心や感受性をはぐくむための事業、そして第2項、天文学・自然科学及び絵本文化の普及啓発に関する事業、そして第3項に、市民が子どもたちの豊かな成長のために行う活動の支援に関する事業、そして4番目に、絵本の家の建物の文化的意義を伝えるための事業、そしてそのほか、絵本の家の目的を達成するために必要な事業を、事業として予定をしております。
 そのほか、第4条、第5条に入館の制限、あるいは損害賠償というような必要な事項を定める内容となっております。
 続きまして、資料の方の説明をさせていただきます。案内図、平面図等を付しておりますけれども、審査参考資料の方、こちらの方で施行規則でございます。条例の施行について必要な事項を定めるということで、第2条に休館日でございますけれども、火曜日と、それから国民の祝日に関する法律に規定する祝日及び休日を休館日としております。また、年末年始、12月28日から翌年の1月4日までの間ということで、これは国立天文台の常時公開の一般見学の日程に合わせた日程となっております。開館時間は午前10時から5時までとしております。また、そのほか、絵本の家に入館する者の守らなければいけない事項、そういったことを定めております。
 資料2ですけれども、こちらは運営基本方針ということで、既に確定をしている内容でございますけれども、星と森と絵本の家の位置づけということで、これは三鷹市が行っております子どもと絵本プロジェクト、こちらのキーワードであります「子ども」、「絵本」、「三鷹」というのに「科学」を加えた特色ある活動を行うということで、三鷹市の施設として整備をするということで、国立天文台との間で今までもさまざまな協力を進めているわけですけれども、こうした連携を土台にして天文台から敷地をお借りして設置するということで、大正4年建築の1号官舎という古い建物の保存・活用の方策として比較的低年齢の子どもたちが科学への関心の基礎になるものをはぐくんでいくという、そういう活動を行う施設として整備することが最もこの建物を生かすことになるということで始まったものです。
 事業の目的として、条例の目的でもありますけれども、絵本との出会いや、立地を生かした豊かな体験を通して、広い世代の人々の星や森、つまり宇宙や自然への関心を高め、そして触れ合いの中で子どもたちの心をはぐくんでいくと。そして、子どもたちを豊かにはぐくむ地域社会の形成に寄与するという、子どもと絵本プロジェクトの掲げております理念を達成するための事業目的ということを掲げております。
 そして、基本方針の中では、事業の基本的な考え方ということで、子どもたちが将来の科学への関心を支える土台となるような、知ることとともに感じることというのを大事にして、不思議さに目を見張る感性をはぐくむというようなことを中心にですね、絵本をゆっくり楽しむことを重視する。あるいは子どもの心の動きに合わせた探求や自発的な活動を重視する。それから、聞くこと、語ること、あるいは物に直接触れる、物をつくるというようなことを重視し、そして子どもたちの感じ方や発見というものを大切にしていくという、そういう基本的な考え方をとっております。
 事業の内容については、後ほどまた別の資料とともに御説明をします。
 そのほか、運営体制ということで国立天文台との協議ということで、施設の運営の基本的事項については国立天文台との間に相互協力に関する協定を結んでおりますので、これに基づく組織を設けて協議を行っていくということになっております。
 資料3ですけれども、運営の体制でございます。こちらは公の施設として市の直営でやっていくわけですけれども、コミュニティ文化室の所管ということで、正職員3人、これはみたか・子どもと絵本プロジェクトの担当を含むという人数です。そして嘱託職員2人と臨時職員というような形で、その下、組織という図にありますように、管理部門あるいは展示部門、事業部門というようなことでそれぞれ人を配置しておりますけれども、少ない人数でもありますし、そして土日に開館をするというような施設ですので、部門ごとにというよりはローテーションを組んでやっていくような形に実際にはなると考えております。
 その下、連携協力の運営図ですけれども、こちらは先ほどの基本方針の中にあります協力関係を整理したものですけれども、相互協力に関する協定のもとに、相互協力協議会というものがございます。こちらの方に作業部会等も設置して、施設運営の基本的な事項に関することは、こちらの方で協議をしていくというような形になります。また、絵本の家のもとに企画運営委員会というのを立ち上げる予定でおりまして、天文台あるいは関係団体、ボランティア等が入って企画運営に関する協議、あるいは連携協力による実際の事業実施を行っていくということになります。
 資料4です。資料4は事業計画でございますけれども、基本方針の方にも掲げております事業の内容の柱ですね。一つには、絵本をゆっくり楽しむという活動、それから2番目に、不思議と驚きと喜びを感じる活動ということ、それから3番目として、交流と情報を広げる活動という3本の柱を考えております。
 少し資料5の建物の機能ともあわせながら説明をしていきますけれども、絵本をゆっくり楽しむ活動の最初に掲げております企画テーマ展示ですけれども、こちらは年間の企画テーマによる展示ということを考えておりまして、初年度にはテーマを「月」ということにして、さまざまな絵本の展示、あるいは解説などを、あるいは天文台との協力による展示などを行っていくということで、資料5の方の図で見ますと、1号官舎が右側の部分ですけれども、その右下、展示室とあるところ、ここが企画テーマ展示の中心となるスペースです。
 それから、事業計画の2ですけれども、常設の絵本ということで、蔵書ですね、まず。「星」、「地球」、「森」、「動物」、「植物」、「人・暮らし」など、さまざまなタイプの物語や科学の絵本、あるいは図鑑など、こういったものを子どもたちに身近な興味に沿って選定、配架をしていくということで、資料5の方で言いますと、官舎棟右側の上の方にあります読書室というところですけれども、こちらの方を中心に本を置いていこうと考えております。また、そこには各月のテーマに沿った本の紹介なども行っていく予定で、ここの本を中心に絵本を親子で、あるいは1人でとか、友達とというような形でゆっくり楽しんでもらおうということで、図の方の展示室のわきにあります、「旧・客間/次の間」と書いてあるところですけれども、ここは畳の部屋として整備をする部分ですが、こちらの方など、本をゆっくり楽しんでもらう場所にしたいというふうに考えております。ここでは、親子で来て本を読み合うということもそうですし、それから、スタッフ等による読み聞かせなども考えておりまして、子どもたちの年齢や興味に合わせた本の紹介や読み聞かせなどを行ってまいります。
 2番目の、不思議と驚きと喜びを感じる活動ですけれども、こちらのさまざまな体験をして、子どもたちにいろいろなことを感じてもらう。子どもたちの自発的な活動を大事にしていきたいという部分ですけれども、1番目に常設展示、これは旧1号官舎の古い建物の歴史や構造など、あるいは昭和期の暮らしぶりなどを体験できる展示ということをしていきたいと思っておりまして、図の方でいきますと旧・玄関というあたり、あるいは書斎というふうになっておりますところ、こういったところに昭和のたたずまいを感じさせるような家具なども配置して体験できる場にしたいと思っております。
 2番目に、庭や家での体験活動というふうになっておりますが、ここでは「見る」あるいは「調べる」、「触る」、「作る」、「遊ぶ」など、さまざまな体験的な活動をしていきたいと思っておりまして、星と森というような天文あるいは動植物、それから自然を生かした季節の暮らし体験でありますとか、あるいは絵本づくり、物づくり、昔の遊びなどといったさまざまな体験ができるような、継続的に行う日常の活動を行っていきたいということで、これは主に庭などを中心として行う活動となります。
 それから4番目に語り部とありますけれども、ここではやはり絵本を通じてもそうですし、人とのコミュニケーションということを非常に重視した活動を行っていこうと思っておりますので、星の話、森の話、絵本の話、家の話とありますけれども、それぞれの専門に詳しい方たちのお話を聞いたり、地域の方をお招きして昔の暮らしや遊びに関するお話、あるいは一緒に遊ぶというようなことも含めて、語り部という活動を考えております。
 それから行事ということで、季節の行事。お花見ですとか七夕、正月など、季節のさまざまな行事を一定期間、例えば何々週間というような形で行っていくことを考えておりますし、また、夜の活動として、開館時間の後ということになると思いますが、夜間に行う特別のプログラムということで、国立天文台の中にあるということで、天体観望会、あるいはお月見ですとか、星空のもとで行うような芸能とか音楽といったようなものも考えております。そのほか、全体で行うお祭りでありますとか、天文台構内へ出かけていくというような活動も考えられます。
 それから、3番目に、交流と情報を広げる活動というのを掲げております。今、市民の皆さんが大勢参加されて、星プロジェクト、あるいは森プロジェクトというような形で、それぞれの活動について企画、検討を行っておりますけれども、実際の運営に当たっても多様な市民の方々に参加をしていただいて、いろいろな活動を行っていこうというふうに考えております。また、地域に出前をするような事業、あるいは、子どもと絵本プロジェクトで養成をしてきました子どもと絵本ボランティアとの交流、あるいは図書館との連携ということで、ここでは貸し出し等は行わないわけですけれども、図書館に企画テーマの、そこで選ばれた本のリストを提供したり、実際に本を置いて、星と森と絵本の家のテーマ関連の本を置くコーナーを設けるなど、図書館との連携ということも考えております。また、ボランティア養成ということで、そこでの市民プロジェクト等から直接お客様に接するようなボランティアスタッフの養成でありますとか、ジュニアのスタッフということで、現在も、おおさわ学園など周辺の小・中学校に呼びかけもしているところですけれども、ジュニアスタッフにも担い手の側として参加をしてもらうというような取り組みを考えております。
 資料5は、今ごらんいただきましたようなさまざまな活動をこの中で行ってまいりますけれども、建物については、大きく管理棟と旧1号宿舎とという形で、その間を多少展示にも使えるような渡り廊下でつないで、バリアフリーな動線が確保できるようにということを考えておりますし、また、授乳室等も設けて子どもたちに十分な、小さい赤ちゃんを連れてくるような方たちにも配慮をした建物になっております。
 最後、資料6でございますけれども、こちらは外構工事の計画ということで、3月から5月にかけて外構を整備する予定になっておりまして、全体としてやや高い、1.8メートルのフェンスに囲まれているという形で、これは天文台との間で安全対策というようなことでお約束をした内容でもございますけれども、そういう中にこのような形で配置されておりまして、中庭等については今回の外構工事では余り手を加えないような形でゆっくりと庭づくりのプロジェクトなどを行いながら、整備を進めていこうという計画になっております。
 資料の説明、以上でございます。


◯委員長(宍戸治重君)  市側の説明は終わりました。これから質疑に入ります。


◯委員(土屋健一君)  おはようございます。それでは、何点か質問させていただきます。
 まず、第1条の目的及び設置のところなんですけれども、大正4年に建設された旧1号官舎を利用した文化財的位置づけがこの目的・設置には触れていないんですけれども、その辺についての見解をお伺いします。
 それと、同じく名称の三鷹市星と森と絵本の家、括弧の中に「以下「絵本の家」」と書いてあるのですけれども、この括弧内の絵本の家、同じく第3条から第5条まで頭が絵本の家から始まっているのですけれども、この絵本の家の意味というか、星と森と絵本の家であって、なぜここで絵本の家という表現の仕方をしているのか、この意味合いをお伺いします。
 平成19年11月のときの資料で、まだ平仮名の「みたか」で星と森と絵本の家(仮称)で、このとき括弧書きで「以下「絵本の家」(仮称)」になっていたんですけれども、その後、平成20年2月は仮称が、みたかがとれて、星と森と絵本の家(仮称)になりましたよね。その2月のときの説明においても、平成20年6月のときの整備の説明においても出てこなかったのですけれども、ここで条例制定ということで、改めてこの平成19年の資料に載っている、この括弧書きの絵本の家というのが出てきたんですね。この辺の経緯というか、説明をお願いします。
 それから、第3条の(2)の、やはりここで天文学・自然科学及び絵本文化の普及啓発に関する事業となっているのですけれども、第1条の冒頭で、絵本を通じて宇宙・自然及び芸術文化への関心を深めと、こういう目的において設置されていますよね。宇宙・自然・芸術文化。それで、何で事業になると芸術文化がなくなって、絵本文化に変わっているんですか。最初、誤植かと思ったのですけれども、恐らくそうではないと思いますので、その辺の説明をお願いします。芸術文化はどこへ行ってしまったのか。
 絵本文化というのは、芸術文化の中の一つだと思うのですよね。一部だと思うのです。その総体的な芸術がなくなって絵本になったというのは、では、絵本以外の芸術は、もちろん(5)でフォローはしてあるとは思うのですけれども、何かちょっと違うなという気がするのですけれども、その辺の説明をお願いします。
 やはり先ほど申しましたように、文化財的意味合いがかなりある建物を利用するということで、今後、東京都でしたよね、文化財として東京都に申請していくと思うんですけれども、どういう申請を行っていくのでしょうか。文化財として通るのかなという、ちょっとそういう心配もありますので、その辺についてどのような申請をしていくのかお伺いします。
 あと、施行規則(案)ですけれども、ここでも同じ質問になってしまいますけれども、ここは同じく第2条から第4条まで、もういきなり名称が絵本の家から始まっているんですけれども、何で省略してしまうんでしょうか。そんなに20文字もあるような長い名称ではないと思うのですけれども、その意味合いもお願いします。
 あと、休館日なのですけれども、火曜日と年末年始というのはわかるんですけれども、祝日を休館日にしたという理由。もちろん、土曜、日曜の方が平日より来館者が多いと思うんですけれども、祭日まで休館日にしてしまうと。多く期待できる日を休館日にしてしまうという、その設定の理由をお願いします。
 最後に、外構工事、ちょっと条例とは離れますけれども、説明がありましたので1点質問させていただきますけれども、3月から5月という説明がありました。当然、年度をまたぐわけで、平成20年度中の工事、1,500万円予算を立てていると思いますけれども、この平成20年度中は、どのような外構工事を行うのでしょうか。平成21年度については結構です。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  まず、建物についてですけれども、ただいま整備工事を進めておりますけれども、一たん解体をして建物として再築をするという形で、市の登録文化財というものの第1号を目指しているところです。この建物は、この絵本の家にとっては非常に大きな魅力であるということは確かなことでして、ここを中心として、ここでしかできない活動をしていこうということで出発しているものですけれども、条例におきましては設置の目的とともに主な、ここで行う活動ということを中心に規定をしていくということで、建物については、もちろん登録文化財に登録していくという考え方はあるわけですけれども、事業の中でそれに関する建物の文化財的意義を伝えるための事業ということを十分に行っていくというふうに考えて、このような形をとっております。
 それから、絵本の家という、これはあくまで条例の中でこういうふうな略し方をしているということですけれども、第1条にありますように、絵本を通じてということを中心として子どもと絵本プロジェクトの考え方の理念を受けた、その取り組みの一つということでやっていく事業であるというふうに考えておりまして、第1条では宇宙・自然及び芸術文化への関心を深めというふうに広くとらえて、自然への関心でありますとか、自然科学、人文科学、芸術文化というような、人間の活動全般への関心を深めるということを述べているわけですけれども、事業の方では具体的な事業について述べているということで、天文学・自然科学及び絵本文化の普及啓発というような表現になっております。天文学・自然科学というのは、この星と森と絵本の家の特徴あるいは立地を生かした事業を行っていくということを示しているわけですけれども、絵本文化という言葉には、絵本の芸術的あるいは文化的な側面とともに、絵本をつくる、あるいは出版する、あるいはそれを受容するというか、受け手として読む、楽しむでありますとか、絵本の楽しさを伝えるいろいろな活動といったような、絵本にかかわる活動の全体というのを絵本文化というふうにとらえて、絵本文化というふうに言っているわけですけれども、もともと1つのメディアである絵本というものは、その中にさまざまな美術あるいは文芸でありますとか、芸術全般に対する入り口としての機能といいますか、そういう入り口になる部分ということで、この中に広く芸術文化というものに対する絵本の家のアプローチの仕方というものを含めて表現をしているという、それで絵本文化というような言葉遣いになっているということです。
 文化財について先ほど述べましたように、市の登録文化財ということで、ただいま三鷹市の文化財保護審議会の方に諮問をしているというような状態になっておりまして、4月から5月ぐらいにかけては登録ができるものというふうに考えております。
 それから、規則の方ですけれども、こちらも絵本の家という言い方、同じような考え方で省略をしております。
 それから、休館日についてですけれども、こちらは開館日や開館時間をやや絞っているというか、少な目に多少設定しているという面はあります。スタッフやボランティアの対面的なサービスということを非常に重視した、コミュニケーションを重視するという施設でありますし、来館者に質の高いサービスを提供することを大事にするということが1点と、それから、展示や活動の企画運営に、さまざまなボランティアの方に参加をしていただくということを考えておりまして、それが事業の柱にもなっているわけですけれども、交流を広げる活動というものを想定しておりますので、開館・利用時間の一般利用者へのサービス以外のいろいろな調整、準備作業といったようなものも事業の重要な柱になっている施設であるということで、こういった休館日を設定して限られた人員の中で充実した活動を行っていこうということで、休館日、このような規定になっております。
 外構工事ですけれども、これは今年度600万円、そして来年度900万円というような形での債務負担ということで、一体としてこのような工事を行っていくというふうに考えております。
 以上です。


◯委員(土屋健一君)  まず、括弧内の略してある絵本の家なのですけれども、何かさりげなく絵本の家という省略をしたんだよという、そういう意味合いでとらえたのですけれども、結構名称というのは重要だと思います。これが通称になってしまうということはないわけですよね。その辺、ちょっと確認をしておきます。
 個人的な意見なのですけれども、何も、この今までのをすべて知らない市民が、もし絵本の家と聞いたら、何か、かわいらしい女の子向けの花柄があったり、そういうイメージがありますよね、絵本の家。でも、これ、絵本の家じゃないわけで、宇宙・自然・芸術文化、すべて、しかも天文台の中にあるという歴史的、文化財的価値もあるとなると、これが通称になってしまうと、何かイメージが違うなという思いがありまして、通称ではないということをもう一度確認させていただきます。
 あと、市の文化財登録のことはわかったんですけれども、その後、そこで終わりなのですか。もう都の文化財登録とか、そこまではいかないのでしょうか。お伺いします。
 あと、第3条の絵本文化のことなんですけれども、説明ですと、ここで言う芸術文化イコール絵本文化というふうに聞こえたんですけれども、目的で言う芸術文化は、もう絵本文化のことを指している。逆に絵本の中の芸術文化なのか、何かそういう意味合いにとれたんですけれども、もう一度お願いします。
 あと、休館日のところで答弁がありましたけれども、確かにボランティアの交流とかは大切で、もちろん準備とかそういう日にちは必要だと思うんですけれども、そういう準備とかボランティアの交流と利用者のサービスと、では、どちらが重要なんでしょうか。どちらが優先されるべきことなのでしょうか。利用者サービス、市民サービスと比較してどのようにお考えなのかお願いします。
 あと、最後の外構工事、こちらの図面と言いましたけれども、具体的に今年度中はどこをやって、当然残った分が平成21年度に行くと思うのですけれども、平成21年度はちょっと予算が絡んでしまうと思いますので、今年度中の外構工事は何をやるのでしょうか。これ、全部やるのだったら5月までかからないと思いますので、その辺についてお願いします。


◯生活環境部長(藤川雅志君)  今、考え方について御質問がございました。御案内のとおり、天文台との協力の中でこの施設ができるということになりまして、そういったことも含めた名称でございますので、この絵本の家、絵本の家と言われるのは、あくまでも条例上の表記の問題で省略しているだけで、これが星と森と絵本の家という名称を変えるということは全く考えておりませんし、星と森と絵本の家ということで私どもも売り出していこうと思っていますので、その辺は御心配なきようにお願いしたいと思います。
 それから、総論、目的のところは高らかにうたうのが目的でございまして、第3条の方は事業、具体的な事業はこういう事業ですよということを言っております。事業を通して高い目的としては、こういったような、例えば芸術文化への目覚め。お子様にとってみれば絵本なんですよね、やはり、具体的に見るのは。ただ、絵本を通してそれが児童文学への目覚めになったり、あるいは文学の目覚めになったり、絵画への目覚めになったりして、それが芸術文化につながっていく可能性もあるという意味で、高らかに目的をうたっているのが第1条で、具体的な事業におろした場合には第3条になるというふうに御理解をいただければと思っております。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  文化財の登録の件ですけれども、こちらの施設は再築の考え方として、登録文化財ということを当初から考えておりまして、これは市にとっては新しくできる制度ですけれども、保存しつつ活用をしていくという考え方で、活用を非常に中心に置いているというような保存の仕方になっております。そのような形で、例えば実際の使い勝手、快適性とかというようなことも十分に考えながら再築を行っておりますので、文化財としてこの後、登録でありますとか、そういったことまで進めていくというような考え方には立っていないところですけれども、ただ、市の登録文化財第1号ということになりますので、文化財保護審議会の方の委員の方にアドバイザーになっていただいて、非常に手厚い再築の仕方というのをしているところです。
 それから、休館日ですけれども、こちらについてはどちらが優先されるべきなのかということですけれども、どちらも非常に大切なことであると考えておりまして、一般の方においでいただく施設ですので、利用者に対するサービスということが大変重要になるわけですけれども、ただ、この施設、多様な市民の交流の場、あるいは協働の場であるということを大きくその内容として持っている施設ですので、一般的な利用者へのサービスということを中心にした施設に比べて、市民協働の部分というのが非常に重視される施設になるのかなというふうに思っております。
 それから、外構工事ですけれども、これはまだ入札が終わったばかりで、これから工期、施工の内容等についてスケジュールを確認していくところですので、まだそれほどここの分がということが明確ではないのですけれども、ただ、資材の確保等もありますので、3月中にできる部分というのはそれほど多くはないのかなというふうに思っております。
 以上です。


◯委員(土屋健一君)  わかりました。ありがとうございました。
 これが今後、広報紙等で通称で記載されると、何か勘違いされる市民もいらっしゃるのかなと思いまして──名称の件ですけれども、そう思いました。あくまでももちろん正式名称が、一番最初はたしか「三鷹市」が仮称に入っていなくて──入っていたのか。その後、仮称に三鷹がなくなって、ぜひ、三鷹というのを入れてほしいと要望した記憶がありますけれども、この辺については大変うれしく思っております。名称について、三鷹市星と森と絵本の家、あくまでもこの正式名称で貫いていって、これから市民へのPRとか啓発、それから広報等に努めていってほしいと思います。
 以上で終わります。


◯委員(岩見大三君)  おはようございます。それでは、よろしくお願いします。
 今のお話を聞きまして、基本的な考え方につきましては、ある程度理解をさせていただきました。それで、一応、今後の運営体制につきまして、二、三、御質問させていただきたいと思います。
 まず、第1点が、この場所における、いわば交通網のアクセスなんですけれども、恐らくバスで行く、あるいは市民の方でしたら自転車を使われるということもあると思うのですが、これは今、車での乗り入れは恐らくできないような状況ではないかと思うのですけれども、そのあたりをどういうふうにお考えでいらっしゃるかということがまず第1点と、それと、この中の企画運営委員会というものの存在があると思うのですが、この点について、もう少し具体的なイメージを教えていただければと思います。
 以上、よろしくお願いします。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  運営体制、特に交通アクセスについてですけれども、基本的には国立天文台の中にあるということで、天文台の常時一般公開というのを今やっておりますけれども、こちらと同じような形で、車での乗り入れはできないというようなことになっておりますけれども、障がい者の方のための駐車場でありますとか、あるいはマイクロバス等の駐車場というのは構内に設けておりますので、こちらについては御予約をいただくというような形になるかと思いますけれども、そういう事情のある方については、お車でも来ていただけるというようなことを考えております。
 あと、駐輪場のスペースも40台弱ぐらいのスペースを絵本の家の構内に用意をしているところです。
 そのほか、市内からということですと、路線バス、コミュニティバス等での御利用ということになるかと思うんですけれども、天文台の入り口が正門と北門というふうにあるわけですけれども、天文台と協議をする中で、一般見学については正門から受け付けをして入っていただくというような形なのですが、絵本の家は非常に北門に近いところにあるわけですけれども、こちらからもお入りをいただけるということで、天文台裏というバス停になりますけれども、そこからは直近ですし、それから、少し系統の違ったバスで大沢十字路という東八道路にあるバス停からも北門でしたら若干近い形で来ていただけるのかなと思っております。
 天文台の中への車の乗り入れということについては、今後、天文台とも検討していきたいと考えております。
 それから、企画運営委員会ですけれども、これは現在進めております市民プロジェクトがいろいろな形であるわけですけれども、これをもう少し実施に向けた形でこれから再編成をしていこうかなというふうに思っておりまして、そこからの代表のボランティアの方でありますとか、あるいは関係する団体が出てくればそういったところ、そして天文台の事業内容については天文情報センターの普及室というところが中心になって協議をしているところですけれども、そういったところの方たちがメンバーとなって協議をしていく場というふうになる。ここでは比較的、具体的な事業内容、あるいは次年度の企画でありますとか、そういったことを検討していくところになるというふうに考えております。


◯委員(岩見大三君)  ありがとうございます。
 アクセス等々につきましては、よくわかりました。このアクセスということに関連するわけですが、要するにイメージとして、例えば休日のさなかでお子さんが、例えば何人ぐらいとはなかなかイメージしづらいと思うのですけれども、このぐらいの人が来てですね、全体のイメージとしては休日なら休日でどういうような状況になるのかとかいうことについて、どのぐらい来館数ということのイメージも含めて、ちょっとそういったお考えがあれば教えていただきたいというのは、まず第1点と。
 それと、結構いろいろな部分で対象が多岐にわたるんではないかということも思うわけですが、今のアクセスの点も含めて、要は、本当に市民対象ということか、もしくはそれとも全体的に三鷹の文化的な施設としての市外の方の方もいろいろ来ていただきたいというお考えなのかということをお聞きしたいと思います。
 よろしくお願いします。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  まず、来館者の予測というのはなかなか難しいところなんですけれども、全体の建物のキャパシティーというのが非常に限られているということで、特に1号官舎は、皆さん来館されれば必ずごらんになりたいところだと思うのですけれども、ここが180平米程度ということになります。ここで50人ぐらいの方が入ると、1人3.2平米ぐらいというような、一般利用の面積ということになると思うのですけれども、ちなみにジブリ美術館などでは、一般の面積が2,500平米ぐらいかと思うのですけれども、1回600人というような、全体で2,400ですけれども、時間交代で600人というような形をとっていて、これが1人4平米ぐらいかなというような感じになっているので、本当に最大に混雑したときでも非常にゆったりと過ごしていただきたいとか、いい感じで見ていただきたいというようなことを考えると、その部分が50人ぐらいなのかなと思われます。
 それが順次入っていただくような形で1日いくとすると、非常に混雑しているような状況でも、1日300人とかそのぐらいの人数が最大なのかなというふうに考えているところですけれども、そういったキャパシティーの問題も含めて、休日の方が来館者は多いのではないかなというふうに思って、全体、年間通じて平均して100人以上、120人とかという数字、あるいは平日で1日50人ぐらいというような想定で計算して、全体としては年間に2万人ぐらいというような予測を立てているところです。そういった形で休日等、非常に混雑する場合でも、ある程度ゆっくりというか、絵本の家のよさというものを味わっていただけるような形で、天文台の中にありますので、天文台のほかのいろいろな見学施設等もありますから、そういったところとも連携しながら、うまい形で利用者の皆さんに利用していただくということを考えていきたいと思っています。
 それから、対象が、大きく言えばこの施設はみたか・子どもと絵本プロジェクトの取り組みの一つということですので、三鷹市民あるいは市内の親子でありますとか、子どもたちがどのように育っていってほしいかというようなことを考えている皆様に多く利用していただくということを想定しておりますけれども、ただ、実際、このところの、例えばシンボルマークの公募などを見ていても、星と森と絵本の家という名称だけでも非常に大きな魅力を持っているということで、市外の方の関心もかなり高いのかなというふうに思っているところですが、ゆっくりといい形でスタートをしていきたいということで、非常に華々しく市外に宣伝するというよりは、市民の皆さんを中心にPRしつつ、御利用をしていただくというように、ゆっくりしたスタートをなるべくしていきたいなというふうに考えております。


◯委員(岩見大三君)  大変御丁寧にありがとうございました。
 考え方あるいは対象につきましてのお考えにつきましてはよくわかりました。今後とも、アクセスの点につきましても、障がい者の方の駐車場を設ける等々、先ほどもお話がありましたけれども、なるべくやはり市民の方にしろ、市外の方にしろ、ちょっと場所的に不便とまでは言いませんけれども、そういうような場所になるかと思いますので、アクセスにつきましてはさまざま、今後とも課題として取り組んでいただければと思います。
 非常に教育的見地からも、あるいは文化的見地からも意義の高い事業ではないかと思っております。将来的には非常に三鷹の文化施設としての価値を高めるというようなことも含めて、ぜひ頑張っていただきたいと思います。
 以上、終わります。ありがとうございました。


◯委員(緒方一郎君)  では、よろしくお願いいたします。
 まず、この星と森と絵本の家、大変期待をしておりますが、全体の、いわゆる絵本館構想というのがあったわけですけれども、その絵本館構想の中での位置づけというのをどのように考えておられるのか、形が出てきましたので、構想段階とはまた違って、こういう実施段階になった場合にどういうふうに位置づけられているのかということをまずお聞かせください。
 あとは、ちょっと細かい点になります。これ、喫茶室はたしかなかったように思うのですが、飲食ですね。夏なんかは大変暑い場合なんかに、飲み物や何かがありますが、子どもたちも来る、高齢者の方も来るということで、たしかあの周り、自動販売機が入り口の正門のところからあったかどうか記憶がないのですが、そういう自販機。自販機を置くなという方も傍聴に見えていますけれども、自販機。それから持ち込んだ飲み物ですね、こういったものの飲食禁止とか、そうでないこと。それから、持ってきたごみは持ち帰りになるのか、どこか分別で置かれるのか。
 それから、共通入場券というのが考えられないか。実は、天文台のほかの施設も見たいという方も、お声としてありまして、この機会ですので、ほかのところも一緒に見られるというような共通入場券というような今後の考え方。
 それから、ちょっとばらばらいたしますけれども、5ページのところにですね、用語の件なんですけれども、これが外に出るのかどうかわかりませんが、お花見、お月見、お祭りとあるのですけれども、正月はお正月でないとかという、この「お」送りについての用語が統一をされて、「お」というのを最初につけるのかつけないのかという。
 それから、グッズですね。せっかくシンボルマークもできましたので、今後、グッズや何かの展開、あるいはもちろんイベントごとに何とか本というんですか、展示を集めたものなんかもパンフレット、それから記念本が出ると思いますけれども、今後のそういう発行について。
 それから、これは木造ということもありますので、防火、防災についてなのですが、天文台さんの中との自主防災との絡みとか位置づけ、それから消火器、消火栓。それから、これ、回り込んだときに、子どもたちががけの方の近くに行ったときに、監視カメラというか、安全のためのカメラみたいなものが必要なのかどうか。それから、これは高台にありますので、避雷針ですね。落雷に対する。それから、あそこは光化学スモッグが多いんですね、なぜか。そういった場合の避難誘導等についてどう考えていらっしゃるのか。
 それから、先ほど、祝日──閉館日のことなのですけれども、協働だから祝日を休むんだというふうに聞こえたのですけれども、そういうことなのかどうか。例えばことしの連休で言いますとね、そうすると4月29日と5月4日、5日、6日が休みになってしまうんですね。これはどうなのかなという感じがあるんですね。例えば、休日や振替休日まで休みになっちゃうわけでしょう。何か、これ、職員のための完全週休2日を守るためにやっているんじゃないかと思うようなね。私は市民のため、それから協働の方も、そういう連休、例えばゴールデンウィークだとか、秋の連休、三連休とか多くなるわけですね。そういったときにはイベントだとかいろいろなことで参加をしたい、あるいは参画をしたいと思われるのが協働ではないかと思うのですが、その辺はどうなのか。私は、これ、変えていただきたいというふうに考えておりますが、どうなんだろうと。
 ということでございます。あとは、さくら通りにある、障がい者の方のものがございましたけれども、天文台が絡む幾つかの施設もございますので、全体のルーチングといいますか、ルートマップみたいなものを用意して、単独ではなくて、いろいろな形の御用意が観光協会を中心にされると思うのですが、その辺の考え方をお聞かせいただきたいと思います。
 以上です。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  まず、絵本館構想全体の中での位置づけということでございますけれども、この星と森と絵本の家は絵本館構想そのものの中から出てきたというよりも、1号宿舎の保存・活用ということで、これを天文台の地域開放というようなことも含めて浮かんできたお話を受けまして、これを子どもと絵本プロジェクトの一つの特色ある拠点として整備するということが最も効果的であるというような判断のもとに、こういう形で整備をするということになったものですので、絵本館構想の中で将来的な施設整備ということを考えていたものとは直接つながるものではないわけですけれども、ただ、その理念のところといいますか、考え方の部分では絵本館の構想というものを十分にあらわした施設になるようにということで、星と森という特色も持ちながら、絵本館の理念を実現するような施設にしていくということで考えていますので、絵本館の構想全体の中での位置づけということをもう少し考え方としても整理をしていく必要があるのかなと考えております。
 それから、飲食の関係ですけれども、こちらは、平日は隣にコスモス会館という建物がありまして、天文学者の来訪者の方が宿泊されたりするような施設ですけれども、そこに生協が入って食堂を運営したり販売をしたりというようなことをしておりまして、外側に自動販売機等も設置をされているというようなことがあります。ただ、土日はお休みをされているというところなんですけれども、実際に建物の中では、むしろ管理棟の方のロビースペース等は飲食をしていただける場所というふうにしていきたいと考えておりますし、一定程度、そこで飲み物等を提供するとか、そういったことも考えていきたいと思っております。
 それから、ごみの分別ですけれども、基本的には持ち帰っていただくというような形になるかなと思っております。
 それから、共通の入場券ですが、入場券というもの自体、無料の施設ですので、余りどういう形で入館受け付けをするというようなことが、きちんとまだ定まっておりませんけれども、ただ、天文台の見学コースとの乗り合いといいますか、PRの仕方とか、そういったこと、受け付けの仕方等も含めて、せっかくあそこまで行っていただくわけですから、十分に楽しんでいただけるように検討していきたいと思っております。
 それから、事業計画の方の「お」がついていたりいなかったりみたいな、これは今後外向けのPRをしていく段階になりますので、その中できちんと精査をしていきたいと思います。
 それから、グッズですけれども、シンボルマークを決める過程で武蔵美の新島先生という方に審査委員長になっていただいたわけですけれども、今、こちらの新島先生及びその学生の方たちがあの絵本の家全体を非常に気に入って、興味を持たれたということもあって、シンボルマークをどのように使っていくかというようなことを含めて、アイデアを出してくださっているというような状況です。その中でまだ具体的ではありませんけれども、何らかの、絵本の家に来た方たちに楽しみを感じていただけるようなグッズというもの、あるいはパンフレット等、そういったものも検討をしていきたいと考えております。
 それから、防火、防災の対策等でございますけれども、天文台の施設課というところと、今そういった関係について協議を進めているところですけれども、天文台の中の全体の警備員さんがいらっしゃって、夜間の巡回等も行っているわけですけれども、そういったところのコースにも星と森と絵本の家を加えて巡回の場所というふうにしていただくとか、そういったような相談をしておりますけれども、安全対策については十分に考えていきたいということで、周囲をフェンスで仕切るような形というのは、ちょっと閉鎖的な感じがして是非もあると思うのですけれども、天文台の方も当初から安全対策ということは非常に気にしていらっしゃるところですので、やや高いフェンスで全体を囲っているような形をとって、なおかつ、これも天文台からの要請で、警備員さんを正面のところに配置をするというようなことで安全対策を図っております。
 それから、防火関係についても機械警備等を入れて十分なことをしていきたいと思っていますし、また、避雷針や光化学スモッグ等のお話がありましたけれども、実際の安全管理のマニュアル、避難路の設定ですとか、実際のスタッフの安全確保のための動きですとか、そういったことはこれからマニュアルを整備して十分に対応していきたいと思っているところです。
 それから、祝日の関係でございますけれども、実際、休館はこのような形で定めておりますけれども、天文台の中にあるということもあって、夜間、事業を行いたいというような要望もかなり出ておりますし、さまざまな事業の要望という、市民の方の期待というのもありますので、その他、市長が特に必要と認めるときは変更して臨時的に開館することもできるというような規定になっておりますので、そういったことも含めて、市民の方たちと協働で事業を進めていくにふさわしい柔軟な運営をしていきたいと思っております。
 あと、星と風のカフェ等、天文台がいろいろなことを市内で普及活動を行っていますけれども、そういったこととの連携も十分に図っていきたいと思っています。


◯委員(緒方一郎君)  ありがとうございます。
 休日については、ぜひ柔軟に、特に、連休で連続開催とか、今言ったように協働でされるときにはそれが利用できるように柔軟に取り組んでいただきたいと思っております。
 それから、一番最初の絵本館構想の中での位置づけなんですけれども、これはやっぱり市長や市長部局、理事側ともちょっと打ち合わせをしていただいて、これは意義づけとか方向性を、これは前づけ、後づけは別としておやりいただいた方がいいと思うんですね。計画にないのに補正でやったなんて怒られたこともあるわけですから、それはチャンスをうまく利用したということでもあるんだけれども、やっぱり市長がマニフェストを通して絵本館ということを言い続けてきた。館最初にありきではなくて、機能から、内容からということで進めているわけですよね。それがある形をもってこういうふうに実現できたということは、やっぱりそれの流れをくむ、さっきお話があったとおり、理念の一つの形のあらわれだと思いますので、それは後づけでも結構ですから、やっぱり意義づけをしていかないと、私はマニフェストの具体的な展開にならないと思いますので、これをぜひ市長部局とも御検討いただいて明確にしていただきたいと思います。
 それから、先ほど、これは根本的に──いい悪いは別としてなんですね、天文台も非常に閉鎖的であったから、非常に開放しようという。今回の位置づけも、絵本館が今、仕切りで違うんだということでやる。例えば先ほどの自販機についても、コスモスに、これを休日も自販機あるのかもしれないけれども、そこに行っちゃうと、そっちから先へ入ってくれるなとか、一たん出た人がどうだとか、いろいろなことがあるので、私は、これは天文台とここの絵本館の切り分けは切り分けとして、それから、共通は共通として、やっぱりこれはきちんと話し合いをすべきだと思うんですね。
 自販機のこと、飲み物のことだけじゃなくて、さっきの防災もそうなんですよ。では、出火があったと。夜間はだれもいないわけでしょう。警備の人も、泊まりもいるわけじゃないんだから、出火があった場合に、それはまず第一義的には天文台に自主防災組織があるのかな、それも確認したいんだけれども、飛んできてくれるのか。第一発見者は天文台に寝泊まりしている人かもしれない。では、その人たちが駆けつけてくれるのかという協定も結んでおかないと、いや、あれは別の組織だと。三鷹市の119に電話しただけだということになっちゃうと思うんです。だから、やっぱり余り閉鎖的、閉鎖的と言っちゃいけないけれども、独自性と独自性を持っているんだけれども、橋渡しだけは明確にしておいたらいいと思うのですが、どうでしょうか。だから、それも天文台コースにも、前向きにはそういうふうになると思いますし、避難訓練も一緒にやるとか、いろいろなことで橋渡しをぜひ実現していっていただきたいと思いますので、その辺はぜひお願いしたいと思います。
 それから、グッズですね。グッズについてはお話しのとおり、やっぱり周知徹底を図るし、それから、記念誌であるとか、市民の方が何か研究したことが、定期的に、春と秋がいいのか年度ごとがいいのかわかりませんけれども、参加をされた一つのあかしというものが、売る、売らないは別として何かになっていくとか、そういった形で後に残していく、積み上げていくということも必要だと思いますので、その辺のお考え方も聞かせてください。
 以上です。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  絵本館構想の中での位置づけということですけれども、こちらについては意義づけ、方向づけということをきちんと考えていきたいというふうに思います。
 それから、天文台との間の関係ですけれども、コスモス会館等の販売のこともそうですし、それから防災関係のこと、こういったことも十分に連携をして、相談をしながら、実際に協定に基づいて相互協力の協議会というものもできておりますし、その中に絵本の家の作業部会というようなことで定期的に施設課、総務課とか、そういったところも入ったワーキンググループのような形で検討を進めているところですので、その中でそういった案件を順次出して、例えば避難訓練に関すること等、これから十分に進めていきたいというふうに思います。
 それから、グッズ関係、あるいは記念誌等ですけれども、十分にグッズ等も楽しめるような形を考えるとともに、市民の方たちに参加していただくものでもありますし、そういった企画が後に残るような形、あるいはそれが館の中だけではなくて、地域のさまざまなところにそういったものが伝わっていくような形をとっていきたいと思います。


◯委員(緒方一郎君)  安全カメラのところが、検討しているかどうかというのがちょっと抜けていたのでそれだけお願いいたします。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  安全カメラは特に利用時間中は警備員を配置しているということで考えておりますので、特に今のところ、安全カメラの設置、監視カメラの設置というところまではちょっと検討していないところです。


◯委員(緒方一郎君)  では、いずれにせよ死角がないように、また、死角と思われるところがあったらそういう安全対策も加味していただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
 ありがとうございました。


◯委員長(宍戸治重君)  それでは、ここで15分間、11時に再開したいと思います。
 休憩します。
                  午前10時45分 休憩



                  午前10時58分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  それでは、委員会を再開いたします。


◯委員(大城美幸さん)  何点か質問させていただきたいと思います。
 これまでいろいろ質問が出て、一定の答弁をいただいたので、大体わかったんですけれども、特に条例の目的と参考資料の規則のところでの趣旨というか、先ほど来の質問でも出ていたんですけれども、最初の絵本館構想で館ありきじゃなくて、大沢という地域に1号宿舎を活用するということであの地域になったわけですけれども、館としてはあそこになったのですが、絵本館構想の絵本を通じて子どもたちに豊かな感性等をはぐくむということでの拠点としての位置づけということが、最初のころの議論では、拠点という言葉が随分使われたんではないかと思うのですけれども、それがその目的や事業内容のところに出てこないということでは、どういうことなのかなという最初の疑問です。先ほど来、答弁がありましたけれども、やはりそういう点では、目的にきちんと拠点としての位置づけということがあるのかということをまず問いたいというふうに思います。
 それと、関連ですけれども、目的のところの2行目に地域社会の形成に寄与することを目的としてということがあります。それが拠点になるよということを含むのかなというふうに大きく考えたのですが、その地域社会の形成の、地域社会といったときに、それはどういう位置づけというか、その地域をどういうふうにとらえているのかなというふうに思うんですが、大沢という自然が豊かな立地条件がいいということもあって、その地域社会、三鷹全体の地域、どういう位置づけでの、地域社会という、形成に寄与するという、そこの言葉の意味合いをもうちょっと具体的に教えていただきたいと思います。
 あと、この条例の第3条の(3)で、市民が子どもたちの豊かな成長のために行う活動の支援に関する事業とありますね。簡単に読むと、市民が行う活動を支援するということになると思うのですけれども、それはいいのですけれども、さっき言った拠点という位置づけで考えたときに、今、三鷹市がいろいろな事業で取り組もうとしている三鷹の知的資源の活用ということから、この天文台との協働ということも生まれてきていると思うんですけれども、この条例だと、天文台との相互協力ということがもう目的にきちんとはめられているのですが、「天文台等」となっていないわけですよね。それは当然、現時点では天文台の中に立地するということでそうなっているのかとも思いますけれども、この市民との協働もそうなのですが、知的資源の活用という幅広くとらえたときに、先ほどの規則のところだったか、2ページのところで参考資料2の運営方針のところの位置づけの3行目に、このプロジェクトのキーワード「子ども」、「絵本」、「三鷹」に、「科学」を加えたというふうにありますよね。そうすると、天文台が加わることで科学ということが加わったんだと思うんですが、知的資源の活用という幅広い視点を考えたときには、航空研究所ですとか大学がいろいろあるわけで、ネットワーク大学に関係している大学等とも連携できるかどうかですが、やはり星と森と絵本の家を拠点として、さまざまな連携というのが期待できるかなと私は思ってイメージを膨らませていたんですが、この条例を見ていると、天文台だけに限られてしまうのかなということを危惧するんですが、その辺の考え方はどうなのでしょうか。
 あと、休館日。先ほど市長が特に必要があると認めるときはこれを変更し、または臨時に休館日を定めることができるということで、規則1ページの第2条のことで、柔軟な対応という御説明だったんですけれども、開館日ならわかるんですよ。ここの文章が「休館日を定めることができる」となっていると、休館日がさらにふえることが想定されるわけで、市民の側からすると、祝日などの休みのときにイベント等があって参加できるということならわかるんですけれども、この文章のとおりに読むと、ほか、開館しているとき以外に休館日を定める。だから、企画展のいろいろな展示の準備等とかで時間がかかるから休館日をふやしたりとか、そういうことは当然あると思うんですけれども、今、問題になっているのは、もっと祝日等を──両方、市民との協働も大事だし、展示内容とかそういうのも大事だというお答えだったんですけれども、やはり祝日等についてもゴールデンウィーク等で長く祝日が続くときは対応してくれるのかどうかということが問題なので、この文章は開館日に変わればそれが可能なのかなと思ったのですが、先ほどの答弁を聞いている限りでは、柔軟な対応というのは休館日をふやすための対応なのかなというふうに聞き取れるのですが、どうなのでしょうか。
 もう1点。交通アクセスで、車の利用は難しい、予約で限られているということなのですが、先ほどの説明で北門を利用することができるというお答えだったのですが、門そのものは北門と正門と2つしかないんでしょうか。西の方に閉まっている門があると聞いているのですが、それが北門ということなのかしら。ちょっとお伺いしたいと思います。
 それと、やはり私は大沢からすると一番外れの方に住んでいるので、うちの子どもを連れて自転車で行くとかバスで行くとかって、雨の日のことを考えるとバスで行かざるを得なくなるのですが、そうした場合のアクセスということでは、行こうと計画していたのが、雨の日だとバスだと大変だからって、やっぱりやめちゃおうかなというふうになるので、先ほど来、アクセスの問題も出ていたのですが、考慮するアクセス、大沢の星と森と絵本の家に行くためのバスというか、交通アクセスの改善というか、考えている市内全域からのアクセスの改善という方向性みたいなことは何か考えていることというのはないんでしょうか。
 あと1点、先ほど、相互協力の協議会というものができているというふうにおっしゃっていましたけれども、天文台との相互協力の協議会は何人でどういうメンバーなのでしょうか。


◯生活環境部長(藤川雅志君)  何点か、全部ではありませんが、私が答えた方がいいかなと思うものは答えさせていただきます。
 一つは、今回、この星と森と絵本の家についてですね、皆さんいろいろ期待をしていただいておりまして、いろいろ、これから枝葉を広げられる余地のある施設かなと思っております、これからの運営の中でですね。今回、御提案している条例については、あくまでも設置条例で、ここだけはという基本的なところだけを押さえておりますので、施設の運営も含めてこの施設をどういうふうにこれから発展的に生かせるか、活用していこうか、そういうところまで──残念ながら全部触れる運営方針とか運営計画とか運営実施計画とかそういうものとは違いますので、運営するに必要な最低限だけ押さえているという制約の中でこのような文章になっておりますので、多少舌足らずのことがあったとしても、そこはこれからこうやってソフトの部分でプラスアルファしていくという面がありますので、それは御了解をいただければなと思っております。
 それで、拠点としての位置づけというのは、むしろ今、参考資料で出した基本方針の方、拠点という書き方は、これ、慎重に、はっきり拠点という書き方はしてございませんけれども、施設をどういうふうに活用するかという形で展開されておりますので、この施設が当然ある種の拠点として機能していくということはもう目に見えているわけでございまして、私どもとしては全市的でコミセンにいろいろ改良を加えたり何かしてやってきた絵本プロジェクトのある種の拠点として、ここがうまく機能するように努力をしていきたいと考えております。
 それから、地域の社会の問題ですね。子どもたちが豊かな地域社会に形成するということなんですけれども、絵本を読み聞かせをしたり、それからお母さんと子どもが語らいをするというような具体的な親子の触れ合いであったり、子どもの自然との触れ合いであったり、それからまた、天文台の古い民家との触れ合いだったり、そういうような形で具体的な子どもの地域社会での活動というのがこの施設の場合、非常に大きな要素になってまいります。市の芸術文化はどうなんだとか、市の青少年育成はどうなんだという、そういう理念的なものよりも、むしろそういう具体的なところで皆さんがどういうふうにこの施設を生かしながら子育てをしていくのか、あるいは活動していくのかということでございますので、そういうのはすべて地域社会、地域の中で具体的なお子さんとお母さんたちとの間で行われていることでございますので、私どもは地域社会というのはそういうふうにとらえております。
 それで、ちょっと確かに大沢というのは井の頭の方から見ますと遠いという面もございますけれども、当然、我々の目標としては、全市的な施設というふうに考えておりますので、できれば三鷹の中でですね、星と森と絵本の家というものの活動に興味のある方は三鷹じゅうから来ていただければいいなと思っているところでございます。
 交通アクセスの問題なのですが、バス便、非常にいいところなんですよね、本当はね。ただ、今言われたように、単系統では行けないという面がございます。ですから、コミュニティバスみたいなものを三鷹の見直しの中で生かせないかという問題提起などもしております。ただ、コミュニティバスはコミュニティバスで営業の問題だとかいろいろな問題がありまして、すぐに絵本の家に合わせて、絵本の家を回るようなそういうコースに変えられるかというと、そういうものではございません。あちらはあちらで随分慎重にいろいろ検討しておりますので、ですから、私どもとしましてはやっぱりコミュニティバスの利用なども問題提起しながら考えていきたいと。
 それから、今、申し上げたように、天文台通りというのはバスの大きな幹線ですので、バス通り自体としてはそんなに悪い道路ではないと思っておりますので、それをどうつなげていくかですね。横の連携をつなげていくかということなんでしょうけれども、その辺についてはよく都市整備部とも連携しながら、この開館に合わせて改善というのはなかなか難しいことですけれども、今後努力していきたいと思っております。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  まず、天文台以外のさまざまな知的資源との連携ということですけれども、星と森と絵本の家ということで非常に多くのところからいろいろな期待を持って見られていますので、天文台だけに限るということではございませんで、さまざまなところとの連携を考えていくというのは、これはみたか・子どもと絵本プロジェクトの考え方でもありますし、そういう幅広い連携というものを進めていきたいと考えておりますけれども、条例については、やはり天文台から敷地をお借りし、建物を譲与されて協議会を設けて進めていくというようなことで特別に天文台との連携・協力のもとにというふうに明記されていますけれども、天文台だけに限られるということでは決してなく、幅広いさまざまな協働・連携ということをしていくことになるというふうに考えております。
 それから、休館日の規定ですけれども、施行規則の方では、必要と認めるときはこれを変更するというような表現になっておりますけれども、休館のときでも、多少必要があれば柔軟な対応が休館日の変更というような形でできるのかなというふうに思っております。ただ、ここでの絵本の家の活動全体について、非常にイベント的な大きな事業を展開していくというよりも、絵本の家に来てくださる皆さんに非常にコミュニケーションをとったり、日常的なところにいろいろ子どもたちが何かを感じるような体験ができるとか、そういった非常に継続的な、日常的な内容というのを重視するサービスということを中心に考えていきたいので、そういう質の高いサービスを限られた人員の中で提供できるようにということを中心に、こういうような休館日の設定というのを考えているわけですけれども、施行規則の中で休館日等について定めておりますので、実際に運営をしていく中でもどういったあり方がいいのかということは検討していかなければいけないところですので、そういったことについても柔軟に対応する中で考えていきたいというふうに思います。
 あと、西門というのは、特に。北門と正門というのが正式な入り口としてあって、そのほか、若干西の方にあいていて、近隣の方たちが出入りができるというような門はあるようですけれども、今、オフィシャルには使われていないというようなところがございます。
 協議会、三鷹市側が企画部担当の副市長、それから教育長、そのほか市長が指名する三鷹市の職員ということで、必要に応じた部長職など5名ということを考えております──という規定になっております。それから、天文台につきましては、副台長、それから台長が指名する国立天文台職員6人というような形で、天文台については役職指定ではないような指定の仕方ということをおっしゃっておられますので、まだ今現在、明確に、協議会第1回を開催するまでの間にきちんとした形で決まっていくというふうに思っております。
 以上です。


◯委員(大城美幸さん)  それでは、再質問させていただきます。
 条例は設置条例なので、運営するための最低限のことを記してあるという御説明だったんですけれども、その最低限のことでやはり絵本館構想で一番重視されていた、拠点になるという、私が今まで議論してきた中でずっとイメージしてきたものというのは、そこが中心になる拠点というのは、その建物だけを言っているわけではなくて、先ほど来も説明の中でありましたけれども、これまでコミセン等で行ってきた絵本館プロジェクトで、やはり7つの住区を回ってやってきたというようなことを含めて、星と森と絵本の家ができることによって、三鷹市全体を見回して──略称しますけれども──絵本の家を中心として、そこから市内にさまざまなものを発信するという、そういうことが求められているし、そういうことをしようということではなかったのかなと思っているのですが、その点、そこが一番大事ではなかったのかなという機能ということで言われていたのですが、それは大事なことで最低限のことではなかったのかというふうに思うのですが、それは、ではどこに思いを、その条例の中で込めたところ、思いを込めたところというのは、事業の1から5までですと言うならそれはそれでいいのですが、お答えをいただきたいと思います。
 あと、拠点ということでは今言ったことが同じです。
 それと、休館日なんですけれども、今の御答弁を聞きますと、条例の第2条の「これを変更し」というところで、この変更をしというところに開館ということが含まれているというふうに考えていいんでしょうか。イベント的なことの企画とかということはなるべくやらないというか、考え方としてはそうではないということでお話がありましたけれども、祝日、せっかく親子が、仕事を持っている親からすると、お休みのときにしか行けないわけですから、そのお休みが多いということでは、やはり行きたくても行けないということになってしまうので、国民の祝日に関する法律──(2)に書いてある、そこの中でも、では市長が特別認めたときは開館することがあるのかということを先ほど来、聞いているので、「変更し」というところに開館が含まれるのかどうかということをお答えいただきたいと思います。
 あと、西門はオープンというか、オフィシャルには使われていないという御答弁だったんですけれども、使おうと思えば使うことはできるんですか。それでは、使ってもいいんですかということで、再質問させていただきたいと思います。
 あと、アクセスですけれども、オープンのときまでには改善されているということはないということではありますけれども、コミュニティバスだけではなくて、バス通りとしては利便性がいいところだという御答弁なのですけれども、そうであるならば、乗りかえパスだとか、いろいろなことが考えられると思うんですけれども、交通アクセスをよくするために市側としてコミバスのほかに考えている、検討されていることがあればお答えをいただきたいと思います。
 あとですね、それぞれ天文台以外の知的資源を活用するということでは御答弁わかりましたが、資料の2の3ページ、運営体制というところでの、2の星と森と絵本の家(仮称)の企画運営委員会ということで、これからの運営がやはり今までの議論の中でも、これからどういうふうに運営していくかということがとても大事になると思うんですけれども、その点でここに専門助言者を置きますというふうに書いてあります。その専門助言者というのは、だれが選ぶんでしょうか。


◯生活環境部長(藤川雅志君)  絵本の家の発信機能等々に関しての御質問については、条例上は第3条で書いてあるとおりでございます。
 ただ、やっている職員たちは、当然、今言われたような趣旨でこれから頑張って事業を進めてまいりますので、条例上はこうですけれども、御理解をいただければと思います。
 それから、休館日については、いろいろ御指摘をいただいておりますけれども、一応、私どもとしては現在の体制だとかいろいろなことを考えて、こういうような規則をつくっております。ただ、皆さんからそういうような御指摘がございますので、あくまでも規則でございますので、これは実態を見ながら変えることが可能でございますし、我々としては現実に動き始める中でですね、そういう趣旨を十分踏まえて検討していきたいと思っております。
 それから、西門については、地元の方が入られたり、通用門として使われておりますけれども、正式な門ではございませんので、私の口からそこを門として使っていいということはちょっと申し上げられないので、申しわけございません。
 それから、アクセスについては、私どもも何とかならないかなと考えております。ただ、非常に現実的には難しいことも確かでございます。コミュニティバスとか、あるいは観光資源で大沢の観光資源をいろいろと回るような何かを考えようじゃないかという動きもございますので、そういう中で私ども、絵本の家のことを忘れるなということを力強く発信しながらですね、市全体の問題として考えていければいいなと思っておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  専門の助言者ですけれども、これは三鷹市星と森と絵本の家で選んで助言をお願いするということを考えておりますけれども、絵本あるいは展示でありますとか、あるいは科学といったような、さまざまな専門助言者ということが考えられます。


◯委員(大城美幸さん)  答弁は大体わかりました。
 では、1つだけ。企画運営委員会(仮称)の設立はいつごろになるんでしょうか。その運営がどうなっていくのかということがこれから問われるというか、大事なことだと思うのですが、その企画運営委員会の設置、どういうメンバーというか、何人で構成だとかタイムスケジュールみたいなものもわかれば教えていただきたいと思います。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  まず、ここには市民のボランティアの方たちに入っていただくような形を考えておりますけれども、現在、星プロジェクトですとか森プロジェクトだとか絵本プロジェクトというような形で進めているプロジェクトの再編をこれからしようというようなことを考えているところですので、こういった新しい実施に向けた組織というものが、形というものがある程度見えてきたところで、天文台の検討を協議している作業グループなどとも調整を図りながら、開館をするまでの間にといいますか、実質もう既にいろいろな形で協議はされているわけですけれども、参加もされているわけですけれども、その形を整えていきたいというふうに思っていまして、まだそういう協議をしながら、いろいろな相手と協議をしながら進めているというところで、明確なタイムスケジュールはちょっとまだできていないところですけれども、そのような考え方でおります。


◯委員(大城美幸さん)  開館──オープンしたら月のテーマでやるとかという、もう具体的なこと、細かいことを運営委員会等で話し合っていくということになるかと思いますけれども、もう既にテーマが決まっていて、そのときにもう議論させていただいたと思うのですけれども、星と森、それぞれのプロジェクトの再編を行った上で、最初の説明ではそこからの代表者を企画運営委員とかということだったと思うのですが、市民がどれぐらいで、その企画運営委員会というのは、では全員市民というふうに考えていいんでしょうか。どういうやり方で運営委員を決めていくのかということをお聞きをしたいと思います。人数もお願いします。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  企画運営委員会の構成については、市民のボランティアと、それから関係する団体の方、あるいは国立天文台の普及室、特にソフト関係のことで、今も月の展示であるとかそういったことを協議している部署ですけれども、そういったところが入ってくる構成を考えております。
 そして、現在行われておりますいろいろなプロジェクトを再編したところから市民の方に入っていただくということを今のところ想定しておりますけれども、実質のところの人数でありますとか、そういったところもまだちょっとこれから検討を進めてつくっていきたいと思っているところです。


◯委員(大城美幸さん)  では、要望です。市民がさまざまなイメージを膨らませ、さまざまに期待を持っていると思います。酌み尽くしていただき、その最大限の活用をするということと、地域的に大沢という、三鷹市全体からの位置的な関係からすると、交通アクセス等をやはり市側がきちんと三鷹市民全体を網羅して、省略しますけれども、絵本の家が本当に拠点となって発展することを期待して質問を終わります。


◯委員(加藤久平君)  企画運営委員会のお話なんですけれども、まだこれからというお話なんですけれども、ほかのところの例を紹介しますと、本来の目的・趣旨から、企画運営委員会はいろいろそれぞれ思いがあって、それてしまうというケースがあるような場面に私は出くわしたことがあるんですね。そういう意味合いで言うと、企画運営委員会が本来の目的から脱線しないように修正するという、その機能みたいなものはどこら辺の部分を読めば理解できるのかなという部分をお尋ねしたいと思います。
 もう一つですけれども、条例の中で目的及びというところなんですけれども、どうも宇宙・自然及び芸術文化という文言がどうしても私は受け入れにくいという感覚を持っているんですね。というのは、大城委員がお話ししたとおり、絵本館構想からスタートをしているわけです。その間、さまざまな質問があって、どうなんだと。いろいろ答弁者側とのやりとりがあったわけですけれども、どうもきょうの説明を聞いていると、そのときの、特に芸術文化という意味合いが、相当ずれがあるのかなと。文言はとっと覚えていないので、どういうずれがあるかということは言えないんですけれども、絵本館構想というのと芸術文化をつくっていくみたいなお話だったんですね。自治基本条例、あるいは教育基本法、あるいは子ども憲章の中にも、伝統文化という言葉があるんですね。そういう意味合いで言うと、あの中で培われている文化という意味合いというのと、ここで芸術文化というあれは、宇山さんのお話はちょっとずれがあるのかなと。まさしく藤川さんが言った方の方が答弁としては、文化という意味合い、お母さんと子どもが絵本を通していろいろなことをはぐくんでいくという意味合いで言えば、まさしく文化という意味合いがあるのですけれども、この辺の説明をぜひもう一度お聞きしたい。
 当然、文化ということであるから、中国や北朝鮮等の文化ではない。日本の文化というふうに私は考えるわけですね。絵本館に置かれる絵本は、文化ということであれば日本の絵本が中心になってしかりというふうには私は思うわけですね。ということは、外国の文化を排除しろということではなくて、中心的に言えば、九、一とか八、二で日本の絵本が展示されるということの文化ということ。答弁者側が自治基本条例とか、子ども憲章の文化とは違うんだよというふうな答弁があると、また議論が違う方向へ進んでしまうので、ぜひその辺のところも含めながら、答弁をお願いしたいと思います。


◯生活環境部長(藤川雅志君)  なかなか難しい御質問なので、私の頭でどれだけついていけるか、ちょっとあれなんですけれども、私も親をやりましたし、親からも教えられて、絵本を通して会話をしたりなんかをしてまいりました。それによって、絵本というのはそういう触れ合いだと思いますね。直近的には親と子の触れ合いになりますし、それから、周辺の保母さんだとかいろいろな方たちがいらっしゃると思います。そういう絵本を通してのやりとりになるわけですね。そこに書かれている事柄というのは、芸術の芽生えですので、そのやりとりの中からお話の楽しさを覚えて、それが児童文学になり、小説になり、文学になり、絵がかかれておりますので、それがもとで絵が好きになり、自分でも絵をかこうということになり、芸術文化に行きというような、そういう非常にプリミティブな形の親子の触れ合いを通して、それが芸術文化につながっていくというようなことになってまいります。そういう意味で絵本というのは非常に意味があると思います。
 特に今回の場合には、天文台、それから森の中ということもありまして、天文──月だとか星だとか描かれた絵本というのは非常に多いです。それから、森が描かれるような絵本というのも非常に多いです。ですから、それはヨーロッパのものももちろんあります。日本のものだけではありません。天文学や何かはヨーロッパで発達しましたので、そういったものはヨーロッパのものも当然入ってくるでしょうし、いろいろでしょうけれども、いずれにしてもそういうように親と子が絵本というものを通して会話をして、そしてこういうような世の中があるんだということを学び合いながら、それが将来的な自分の大きな──自分のといいますか、芸術文化につながるような、そういう出発点になれば、こんなにすばらしいことはないんじゃないかと思っております。
 ですから、日本のだけで絵本がすべてが語られるわけではございませんけれども、あそこにある家ですね、大正時代の官舎、これは日本の建築、地元の建築でもございますし、そういうものを通してこの家はこうなっていますよという語らいを通して、日本の建築文化への目覚め、芽生えもございますでしょうし、それから、やられるいろいろな昔ながらのお遊び等も考えているみたいでございますので、そういうものも通して、日本の文化への目覚めというのもあるでしょう。また、外国文化、それから天文学とか、そういったものへの芽生えもあるでしょう。いろいろなものがあって、星と森と絵本の家ではないかと考えております。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  企画運営委員会ですけれども、こちら、星と森と絵本の家の事業計画、ソフトにかかわる部分の検討を主にしていくところになるわけですけれども、本来の趣旨というか、子どもと絵本プロジェクトの、あるいは絵本館構想の本来持っている理念というところをメンバーの方々にも十分理解をしていただいて、本来の趣旨からそれることのないような運営ということを心がけていきたいと思っております。


◯委員(加藤久平君)  ありがとうございます。
 藤川さんのおっしゃっているとおり、全く意見としては変わらないわけです。ただし、最初の質問でしたとおり、文化というのは一体何なんだという話ですよね。先ほどと同じ言葉になるけれども、自治基本条例の中の文化、教育基本法の中の文化、子ども憲章の中の文化が、今言った話と同じなのかと。芸術が入ると日本の文化じゃないんだよと。ヨーロッパの文化も全部それに入れるんだというふうな説明になっちゃうわけじゃないですか。そうすると、文化という一つの統一性が欠けちゃうわけですよ。自治基本条例でも子ども憲章でも、きちんと文化という言葉を入れれば、当然、絵本のソフトは日本の文化が優先されるべきじゃないかという話をしているわけですよ。
 そういう意味合いで言うと、今言ったように、外国の文化を否定するわけではないけれども、割合の話ですよ。どちらに重きを置くかという話なわけですね。その辺の答弁をぜひいただきたいなと思っているところです。
 あと、課長の方のお話ですけれども、部長が最低限度の条例を提示したと。この先どこへ行くかわからないという話を部長自身がしているわけですよ。どこへ行くかわからないところへ企画運営委員会がかかわってくるわけですよね。本当にこの辺の部分をきちんとチェックしておかないと、本来の目的の趣旨からそれてしまうということがある。ただ、ここの絵本館がそうなるとは言い切れないけれども、そういう傾向があるという部分があるので、その辺の歯どめをどのように、言葉では注視していきたいということではなくて、きちんと歯どめができる機能を持たせるような、そういうものをつくっておかないと、どんどん企画運営委員会の皆さんが、とってもいいアイデアをお持ちでしょうから、いい話はしてくれるんだけれども、この中ではなじまないというものまで反映されてしまうケースが想定されるので、その辺のどう歯どめをかけるかという部分の答弁がいただきたい。
 よろしくお願いします。


◯生活環境部長(藤川雅志君)  どこに行くかわからないというふうに私は申し上げておりませんので。申しわけないですけれども、それは誤解でございます。大枠が決まっておりまして、この枝葉をどう茂らせるかというのは努力次第で、いろいろな面が出てくるだろうということを申し上げておりますので、どこへ行くかわからないなんて、そういう答弁はしておりませんので、済みません、御理解いただきたいと思います。
 それから、日本文化100というのは、そういうことはないと思います。と申しますのは、日本の現在の文化自体がいろいろなところからもらった文化を熟成して日本の文化というのを育ててきております。絵本だって同じだと思います。外国からいいものがいっぱい入ってきております。ですから、いわゆる日本の──加藤さんの中の日本の文化のイメージがどういうイメージかよくわかりませんから何とも言えませんが、いろいろな世界のいい文化の一番諸元的な、そういういいものを伝えられる場所にしたいと考えております。
 ただ、この場所が、大正期のロマンを残すような、そういった館を使っております。担当の方でこの時代の民具や何かの提供も受けて、そういったものを並べて、そしてそこでこの地域の地域性、郷土性、そういったものも発信しようというふうに思っておりますので、三鷹市の中でつくられた施設の中では、そういう郷土性が一番生かしやすい、また生かせる施設になるんではないかと思っておりまして、そういう点では私自身期待しているところでございます。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  企画運営委員会についてですけれども、事業計画を企画し、また実施に向けて検討するというところですけれども、それは星と森と絵本の家のもとに、あるいは天文台の中にあるという施設の中でそれを行っていくというような、一定の歯どめといいますか、考え方をもって企画運営委員会を運営していくわけですから、それはどこへ行ってしまうかわからないということではなく、きちんとした理念に基づいて運営されるというふうに思っております。


◯委員(加藤久平君)  私がどんな思いでいるかよくわからないということなので、説明をしますと、やっぱり日本の古来からある伝統的な文化を絵本にしたものとか、あるいは日本人の中にいる偉人の皆さんの、そういったものが絵本になったとか、そういうものを私は連想しているわけですよ。何度も同じ言葉になって恐縮なんですけれども、文化といえば日本の文化なわけですよ。だから、そういった絵本が多く絵本館の中に展示されるような、そういったものを私は想定をしている。
 前にもこの質問を2回ぐらいしていて、課長の方からは検討しますという言葉はもらっているけれども、量的な話は多分されていないと思うんですけれども、当然それは入っていてしかりだと。しかも、日本の文化ということであれば、今、藤川さんの答弁はちょっと私はなじまないかと思ったんだけれども、日本の文化は西洋から入ってきたものもいっぱいあるんだから、だから、それは日本の文化になったわけですよ。だから日本の文化。だけど、今、話を聞いていると、これからそういうものを取り入れるんだという話はない。答弁は取り入れるんだというような答弁に私は聞こえたものですから、そういうものもあってもいいんですけれども、割合の問題なんですよ、割合。どちらに重点を置くかという話では、自治基本条例とかそういった条例関係の中の文化という位置づけでいえば、たとえ芸術が入ったにしろ、芸術文化というから日本の芸術文化なんだよという認識を持っていただきたいということを、もう一度答弁をお願いしたいと思います。
 課長の方の話なんですけれども、これ以上はもう同じことになってしまうんですけれども、私の経験論からいえば陥りやすい答弁ですね。そういうことは、お伝えしますとかというんじゃなくて、きちんと何かの形でやらないと、思いはあっても企画運営委員会の人の中に伝わっていかないというのがあるので、ぜひ注意をしていただきたいと思います。


◯生活環境部長(藤川雅志君)  蔵書の選定ということについては、これから慎重に検討しますし、その中でも日本の文化というものに配慮しようということは、お伺いするまでもなく、担当も考えていると思います。ただ、例えば私など「ちいさいおうち」という絵本が大好きだったんですけれども、あれはよくよく読んでみると外国のものなんです。ただ、今の日本の都市化の中にも非常にぴったんこで、非常に私が小さなころ感銘を受けたものでございます。それから、例えば天文台で言えば、児童文学をどれだけ集めるかは別ですけれども、「星の王子さま」というような名作などもございます。こういうものもやっぱり外せないのではないかと思います。それを「かぐや姫」だけ本を並べるというわけにはまいらないと思います。
 ですから、その辺はやはり広く世界のいいものを集めると。その中には当然、日本の文化を象徴するようなものも入ってくると思います。その辺が落ちないように図書の選定の際には十分配慮するようにしたいと思っております。


◯委員(中村 洋君)  それでは、何点か質問させていただきます。
 星と森と絵本の家を含めて絵本プロジェクトについては、これまでもたびたび意見を述べさせていただいてきたんですけれども、もともとは拠点ありきということでは恐らくないと思いますし、さまざま、今、社会に起きる出来事の中で、子どもたちをどう育てていこうという中で、取り組みとセットの中で話があったと思うんですね。ですから、逆に言うと、本当に、これは別に大人と子どもとのつながりというのは親子だけとは限らないと思いますけれども、地域含めて、家族とのつながりということがあってもいいと思いますし、少なくとも大人と子どもとが接していく中で、子どもたちを三鷹の中で育てていくんだという取り組みなのかなというふうに自分では理解しているのですが、若干その辺が条文のところには、子どもが1人で行って絵本を読むということだけでは多分ないと思いますから、当然、親と一緒に行ってということになると思うので、そういうところが、子どもと絵本プロジェクトなんかには両方入っていたんですけれども、基本方針の方になると余り、読み聞かせだけではないのでしょうけれども、交通アクセスが多少悪い部分もあって、一緒に行って一緒に経験してくるということもあるし、ともかく今のこういう現代社会の中にあって、家族だけでもないし、家族も含めて、地域のことも含めて、大人と子どもが一緒に触れ合っていくことで子どもを育てるという意味では、もう少しその辺が基本方針の中には──条例の文章はこれでということかもしれませんけれども、あってもいいのかなと思ったのですが、そのあたりの考え方というか、いろいろな経過があったんだと思います。星を入れるとか森を入れるというのも、天文台の場を借りて天文台と一緒にやっていくという意味では、いろいろあったとは思うんですけれども、絵本なり、そういういろいろな媒介があっても、最終的に中心になるのは、そもそもが親と子どもとの触れ合いということだったはずですから、その辺をどのように運営方針の中で──これはちょっと確定か、これからまだ変わるのかわかりませんけれども、どう打ち出していくのかということを伺いたいと思います。
 あと、組織体制のところで、資料3ですか、4ページのところで、子どもと絵本プロジェクトと星と森と絵本の家というのが並行になっているのですけれども、私はこれ、子どもと絵本プロジェクトがあった中にこれもあるのかなと思ったんですけれども。そうしないと、独立してしまうという形になると、何かおかしな感じがするのですが、プロジェクトがあって、拠点でやるところもあるし、拠点でやったのがあってほかへの展開もあると思うので、取り組みと拠点というのが並行であって、絵本と子どもプロジェクトという、今、最初に述べたようなことが全体でもっとあってだと思っていたので、ちょっとこの位置関係だとずれてしまうのかなというふうには思うのですけれども、例えば企画運営委員会の方々でも、全体的なところ、取り組みと拠点の方も両方見れればいいと思いますし、このあたりの位置づけというような考え方を伺いたいと思います。
 特に、そういう点では、親と子なり子育てという意味では、もちろん文化の側面もあるのでしょうけれども、私なんかよく議会で、例えば青少年児童育成の分野、子育ての分を合わせて子ども部をつくったらどうだという話はしているんですけれども、本来そういうところに位置づけもあってもいいのかなとは、庁内体制は思ったりするので、そのあたりの考えも伺いたいと思います。
 また、今後の運営ということで、企画運営委員会がつくられて、行く行くは最初のプロジェクトの中にはNPO化とかということも検討するみたいなことが書いてあったのですが、例えば市民協働センターが最初にできたときは、市でやっていて、だんだんだんだんと市民と一緒にやって、企画運営委員会がNPO化していくということはあるのだと思うんですね。もちろん、おおやけ性の認識というのは、市がやる話ですから、そこはしっかりと持っていかなければいけないと思うのですが、そういう流れというのがあって、いろいろな人が入ってきてもいいのかなと思うのですが、ちょっと現時点ではそういうことは全く触れられていないんですけれども、今後これがどうなっていくのかというところをお伺いしたいと思います。
 また、最初に述べたような趣旨のところでいくと、これまで各地域で文庫活動を含めてやっていらっしゃる方が、市民の方々はいると思うので、そういうところの連携というのはどう考えていくのか。交通アクセスが悪いといっても、ここに頻繁に行くということを想定するよりも、もちろんそこに行ってから地域で活動するということもあると思うし、地域で活動してからそちらに行くということもあるのですけれども、必ずしも大沢だけに行くだけじゃなくて、各地域でそういう文庫活動とか読み聞かせとか、ではそこに参加したいという人たちもいるでしょうし、そういう従来やってこられた市民の皆様との活動と絵本の家との関係性ということを、これから取り組みをどうしていくのかということを伺いたいと思います。
 あと、休日に関しては、休館日に関しては、今、ここにいる3つの会派の方から見直した方がいいという声もあったし、私どもも休憩中にちょっと岩見委員とも話したんですけれども、やはり休日に来られる方というのが多いのかなと思いますと、条例はとりあえずこれでできるにしても、条例ができた後で施行規則を定めてくるということで、これはまだ案ですから、やっぱり見直しがあってもいいのかなとは思います。
 労働条件の話ということで言えば、別に休日を休みにしたら、その次の日を振りかえてもいいわけですし、月曜日が休みで火曜日が休みであれば、火、水と休みにしても構わないのですけれども、行きたいと思う方々の期待感って、調べていくわけじゃないので、当然やっていると思ってやっていなかったら、また行く機会がなくなってしまいますから、やりながら見直すということもあると思いますけれども、一定程度、このあたり、7月までまだ時間があるので、整理できればなとは思いますので、ちょっと御意見を伺いたいと思います。
 以上です。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  運営基本方針、あるいは条例の中での考え方ですけれども、これは子どもと絵本プロジェクトの考え方、理念というものを実現する施設であるということは確かでして、その中に特色のある拠点という言い方で科学的な要素というのが入ってくるわけですけれども、条例でも、子どもたちを豊かにはぐくむ地域社会の形成に寄与するというようなことを目的に掲げておりますけれども、これはやはり絵本の家のさまざまな活動を通して、広く地域全体が子どもたちを見守ったり、一緒に子どもたちをはぐくんでいくという、そういうところに少しずつ変わっていく、そういう機能をこの家が持っていきたいということをあらわしているものです。
 もちろん、その場で親子でどのように過ごしていただけるかとか、あるいは、そこに子どもたちにとってどういうきっかけが、体験的なものがあるかとかというようなことを中心に、子どもたちを中心に置いて、そこに多くの多様な市民の人たちがかかわっていくというような運営を考えていきたいというふうに思っているところです。
 運営の図ですけれども──参考資料3のこの図ですけれども、これは組織の図ということで、子どもと絵本プロジェクトと星と森と絵本の家が横に並んでいるような図になっておりますけれども、考え方としては、子どもと絵本プロジェクト全体というのがあって、その中に一つの特色ある拠点として星と森と絵本の家があるという形で全体を考えているということは間違いのないところです。
 それから、運営の問題ですけれども、直営でという形で出発することになっておりまして、これは天文台との間でもそのような了解の中で直営の施設としてやっていくということで、将来的に少し実際にスタートする中でどのような運営の仕方がいいのかということも検討されていくことにはなると思いますけれども、当面のところは公営でいくということが今のところ決まっていることということです。
 それから、地域ですけれども、やはり子どもと絵本プロジェクトで市内さまざまなところでボランティアの養成ということをこの間やってきましたし、それ以外の既に活動をされているいろいろな方たち、あるいは絵本以外のジャンルの方たちとも連携をしながら進めてきたところですので、そういった連携というのは、子どもと絵本プロジェクトの中でも進めていくという考え方ですし、また、星と森と絵本の家の、そこで一つの拠点として培っていくことのできるようないろいろなノウハウであるとか、あるいはソフトの部分というのがあると思いますので、これを地域の方に発信をしていく、連携をしていくというようなことを考えながら運営をしていきたいと思っております。
 休館日については、先ほど来お答えをしているように、柔軟な運営をする中で、市民の皆さんの期待に合ったやり方を少しずつ検討をしていくということも考えたいと思います。
 以上です。


◯委員(中村 洋君)  ありがとうございました。
 いろいろなこれまでの取り組みがあったし、趣旨というのはあるのでしょうけれども、やっぱりどうしても市民の人から見ると、華々しさだけが、建物だけがぽっと出てくると、もともとそういうところを知らない人たちから見れば、やっぱりまた箱物行政か、みたいになってしまいますから、そういう誤解は決してないような打ち出し方というのはぜひしていただきたいと思います。
 これまで地域の中で活動されてきた方が何十年もいらっしゃった上で、やっぱりこういうことができるので、建てたからできるというわけでも当然ないでしょうし、本当にこういうのは、もちろん家族が大事だというのはだれでもわかっていることですけれども、では昔みたいなあり方がいいかというわけでもない中で、新しいこういう取り組みをしていくことで、今の人たちに対して合うような家族なりのつながりとか、親と子のつながりということをやるという取り組みなわけですから、そういうところは折に触れてどんどんと出していっていただかないと、やっぱりどうしても、建物ができて「また三鷹市は」と言われてしまいかねないことにはなってほしくないし、できたことで意識づけてもらって「ああ、そういうことが大切なんだ」ということをわかってもらうということになっていくでしょうから、そのあたりは組織の体制なり、いろいろなことも含めて、これからもPRの仕方等とか、そのもののことというか、建物建てたときは単発であったり、事業をやりますよというときは広報するかもしれないのですけれども、そういう取り組みそのものはずっと地域でやっていくことですし、地域の人たちとやりとりしながらやっていくでしょうから、そのあたりは留意して取り組んでいただければと思います。
 以上です。


◯委員長(宍戸治重君)  ほかに質問ありますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 よろしいですか。以上で本件に対する質疑を一たん終了いたします。
 休憩いたします。
                  午後0時03分 休憩



                  午後1時11分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  それでは、委員会を再開いたします。
 ここで委員長を交代いたしまして、先ほどの質疑に対する幾つかの点を確認させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。


◯副委員長(中村 洋君)  委員長を交代しました。


◯委員(宍戸治重君)  先ほど、質疑がいろいろございました中で、休館日、特に国の決めた祝祭日の休館日ということで、皆さんからいろいろな質問、意見がございました。改めまして、各会派全員ですね、祝祭日についても開館すべきであろうと。それはこの絵本館の目的でもある親子のつながり、またはコミュニケーションをとるための一つの施設としても位置づけられているというようなお話の中から、祝祭日も当然休館ではなく開館すべきだという意見の一致を見ております。そのことについてどのようにお考えなのかお尋ねをしたい。
 また、ほかの施設等についても、祝祭日の開館についてはどのようにされているのか、あわせてお聞きしたい。
 それと、あと、この開館することによってですね、組織やシフトにどのぐらい影響があるのかもおわかりになりましたらお答え願いたい。
 また、祝祭日、15日間ありますけれども、最終的には何日休みがふえるのかも確認しておきたいと思いますので、お願いします。
 それでは、よろしくお願いします。


◯生活環境部調整担当部長(清水富美夫君)  私どももこの施設を運営するに当たって、今、委員長の方から言われたような考え方は当然持っておりました。いかに多くの親御さん、お子さんにぜひ来ていただいて、そこで楽しんでいただきたい、そういう思いは恐らく皆さんと同じ考え方でおります。全会派、開館すべきだということに対しましても、私ども、最後の方に質問にありましたように、若干の経費負担増、恐らく人件費、警備費、清掃費等々ですね、開館することによって当然経費が増すこともございますけれども、できる限り、これも私ども当初、理事者とも決めてきた考え方でございますので、改めてこの件につきましては前向きに検討をさせていただきたいと思っております。
 一つは、芸術文化センターは当然、祝祭日やっております。やっていないところというのは、私どもで調査したところによりますと、子ども家庭支援センターは祝祭日はやっておりません。そのほか、日曜日も含めてやっておりません。ただ、施設の性格上ということで多分そういう規定になっていると思いますが、その他の社会教育施設、文化施設は基本的には祝祭日も開館をしております。
 あと、開館による影響は先ほど申し上げたとおりでございます。
 社会教育会館は、休日休みという形になっておりますね。ですから、ここがちょっと似ているところですね。社会教育会館は水曜日と祝日及び休日が休館日という形になっておりまして、それ以外は基本的にはやっております。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  職員さん、嘱託に、あとは臨時職というような形でシフトを組んでやっているわけですけれども、年間の祝日が15日程度ということなので、その意味での人件費ですとか、先ほど申し上げましたような、清掃ですとか警備だとかというようなことの影響があるかと思いますけれども、かなり手厚い対人サービスのようなことを考えてシフトを一応組んできた経過もあって、祝日を休暇にというような考え方を持っていたわけですけれども、シフトをどの程度にしていくかということで、若干予算的には足りなくなりますけれども、それほど大きな──15日間ということなので、大変大きなものではないと思います。


◯委員(宍戸治重君)  ほかの施設は既に行われているということでもありますし、シフト、それから経費、それらも考えて工夫する中でね、解決できる部分もあるんだろうというようなことで、各会派の人も予想はしておりましたことですから、ぜひ開館に向けて取り組んでいただきたいということを改めて申し上げたいと思います。
 ありがとうございました。


◯副委員長(中村 洋君)  休憩します。
                  午後1時18分 休憩



                  午後1時28分 再開
◯副委員長(中村 洋君)  委員会を再開いたします。
 委員長を交代します。


◯委員長(宍戸治重君)  委員長を交代しました。
 それでは、どうもありがとうございました。
 休憩します。
                  午後1時29分 休憩



                  午後2時05分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  委員会を再開いたします。
 それでは、議案第1号 三鷹市星と森と絵本の家条例、本件を議題といたします。
 本件に対する質疑を終了してよろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑を終了いたします。
 これより討論に入ります。
                 (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって討論を終了いたします。
 これより採決いたします。
 議案第1号について、お手元に御配付の附帯意見を付し、原案のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。
                   (賛成者挙手)
 挙手全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
 なお、附帯意見に係る字句の訂正等については正副委員長に一任願います。
 休憩いたします。
                  午後2時06分 休憩



                  午後2時15分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  委員会を再開いたします。
 行政報告、教育委員会報告、本件を議題といたします。
 本件に対する教育委員会側の説明を求めます。まず、項目ア、イの関係についてお願いします。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  どうぞよろしくお願いいたします。
 資料1をごらんください。教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価報告書でございます。開いていただきまして1ページをごらんください。教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価の実施についてということでございます。これにつきましては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正が行われまして、新たに教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価等が規定されました。その実施が義務づけられたために実施するものでございます。
 資料の一番最後のページ、32ページをごらんください。参考法令としてですね、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の抜粋がございます。教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価等ということで、第27条、教育委員会は、毎年、その権限に属する事務の──ちょっと括弧を飛ばしまして、管理及び執行の状況について点検・評価を行い、その結果に関する報告書を作成し、これを議会に提出するとともに、公表しなければならない。2つ目としまして、教育委員会は前項の点検及び評価を行うに当たっては、教育に関し学識経験を有する者の知見の活用を図るものとするということで、御案内のように、教育三法の改正が平成19年の6月に行われまして、その中に地方教育行政の、地教行法の改正がございまして、この点検・評価というのが新たに入ってきたということでございます。
 もとへ戻っていただきたいと思います。1ページ目の1としまして、点検及び評価の目的ということで、三鷹市教育委員会は、毎年度、主要な事務事業の取り組み状況について点検及び評価を行い、その課題や取り組みの方向性を明らかにすることにより、効果的な教育行政の一層の推進を図る。2つ目としまして、市民への説明責任を果たすということで、議会へ報告書を提出するということと公表をするということになります。
 2つ目の点検及び評価の対象ですけれども、前年度の三鷹市教育委員会の主要事務事業。ただし、平成20年度は初めての取り組みでございますので、平成20年度の点検及び評価の対象事業につきましては、当該年度の主要事務事業としまして、平成20年4月から12月末までの取り組み状況を対象としております。
 3つ目が点検及び評価の実施方法でございますけれども、(1)としまして、毎年1回実施をしますということ、(2)のところにございますが、学識経験者の意見を聴取した上で、教育委員会において点検及び評価を行うということで、学識経験者の意見につきましては、現在、調整をしているところでございまして、今回の常任委員会への報告にはちょっと間に合っておりませんが、今のところ予定としましては3月中に取りまとめをしまして、議会の最終日に議場配付をさせていただいて、議会全体への報告にかえさせていただきたいというふうに今のところ考えているところでございます。
 こういった考え方で取り組みが始まったわけであります。したがいまして、今年度初めての取り組みということで、平成20年度からの実施というふうな法律になっておりますので、そのように取り組みをしてきたということでございます。
 2ページ目をごらんください。第1、三鷹市教育委員会の活動の概要ということで、1としまして活動の概要ですが、今までの三鷹市教育委員会の取り組みの活動の全体をあらわしておりまして、三鷹市教育ビジョンに基づく教育行政、それから三鷹市教育支援プランに基づく行政、そういったものを進めていきますということで記載をしております。また、生涯学習につきましても、三鷹市生涯学習プラン2010に基づきまして事業を展開していくということを記載しているところでございます。平成21年度には、すべての小・中学校が小・中一貫教育校となるということで、それに向けての平成20年度の取り組み体制についても記載をしたところでございます。
 2つ目が平成20年度の活動でございますが、3ページ目をごらんください。教育委員会の活動についてですね、具体的に記載をしております。毎月第1金曜日に定例会を開催をするということで、平成20年度は4月以降、定例会9回、臨時会を4回開催しまして、議案41件の審議のほか、毎回、教育長報告ということで行政報告を行っているところでございます。それから、そのほかにも学校訪問でありますとか、PTAとの懇談会の実施、あるいは学校の研究発表会、あるいは学校行事への参加などを教育委員会として取り組んでいるところでございます。その下は、平成20年度の主な審議案件と活動ということで、4月から12月までのものを、重立ったものを載せてございます。
 5ページをお開きください。ここからが主要事務事業の点検・評価ということになります。恐縮ですが、もう一度、目次のところを見ていただきたいと思います。第2の主要事務事業の点検・評価というところにこれから入りますが、評価する事業としましては、20事業を掲載しております。このうち、9番、11番、12番、16番が教育委員会独自に点検・評価項目として掲げたものでございまして、その他の16項目につきましては、平成20年度の事業評価における重点管理事業と部内管理事業、これを抽出したものというふうになっておりますので、そのようにお考えいただけたらと思います。
 項目が結構ありますが、簡単に1つずつ簡潔に報告をしていきたいと思います。
 まず1番目に、東台小学校の建てかえ事業でございます。目標をまず掲げまして、その中に指標を設けております。そして、事業の取り組み状況、進捗度の評価、今後の取り組み・課題というふうに分けてございます。これらの様式とか、それぞれの項目については、それぞれ教育委員会に任されておりますので、私ども事務局、それから教育委員会──教育委員の皆さんの御検討の上、このような様式といいましょうか、項目立てにしているということで御理解ください。
 東台小学校につきましては、平成20年度の指標としましてはですね、仮設校舎への移転、既存校舎の解体、そして新校舎の設計業務を完了するということでございます。進捗度の評価のところにございますように、今のところ計画どおり進んでいるということでございます。今後の取り組み・課題としましては、ことしの9月からの新校舎建設に向けて準備を重ねていくということになっております。
 2つ目の学校の耐震補強工事でございます。指標としましては、耐震化率78.5%を目指そうということで指標の設定をしております。取り組み状況ですが、第七小学校の耐震補強工事の一部が入札不調になりましたので、進捗状況としましては77.2%ということで、若干下回っているということでございます。したがいまして、進捗度の評価としてはBで、少しおくれているというふうになっております。7ページのところに、新年度といいましょうか、来年度の大きな課題になりますけれども、第三小学校の校舎建てかえ、第五中学校の体育館の建てかえについても触れているところでございます。
 3つ目、教育ネットワークの利活用の推進でございます。これは、教育用コンピューターの拡充、それから校務用ソフトの導入、それから地域SNSの利活用に取り組むということで、進捗度の評価としましては計画どおりということで現在進んでいるところでございます。
 それから、10ページ目、4つ目の、学校における校庭芝生化の整備ですが、目標の指標としまして、第一小学校の校庭芝生化の工事、そして北野小学校の芝生化の実施設計ということでございますが、進捗度の評価にありますように、計画どおり進捗が見られているという状況でございます。
 それから、11ページ、5番の小学校における安全でおいしい水プロジェクトでございます。指標としましては、井口小学校、中原小学校については工事の完了、第六小学校については設計業務を完了するということでございます。進捗度の評価としましては計画どおりでございます。昨年の9月に、東京都の水道局から2年間の補助延長を行うということですので、教育委員会としましても、引き続きその延長に合わせてですね、給水関係の工事を進めていきたいと考えているところでございます。
 それから12ページ、6番の、教育支援プランの推進と教育支援学級の整備等でございます。これは、教育支援プランに基づく推進体制の整備と、第七小学校、第三中学校への教育支援学級の開設ということで指標を設けております。進捗度の評価としましては、計画どおりでございます。13ページに、今後の取り組み・課題がございますけれども、既存の教育支援学級の大規模化の解消に向けて引き続き体制の整備をしていきたいというふうに思っているところでございます。
 14ページ、7の学校給食の充実と効率的運営です。目標の指標としましては、委託校4校についての検証、そして次年度に向けた方針の決定をするというふうに指標としては設定をいたしました。進捗度の評価は、Aの計画どおりということで、検証も順調に行われておりますし、次年度に向けても1校の委託化ということで提案をしているところでございます。
 16ページ、8の幼稚園・保育園・小学校の連携教育の推進です。目標の指標といたしましては、連携事業のモデル校を7中学校区の8小学校に拡大して実施するということで取り組みを進めてまいりまして、進捗度の評価としては計画どおりというふうになっているところでございます。
 17ページ、9、総合教育相談窓口の拡充です。目標の指標としましては、学習指導員の1名増員とともに、スクールソーシャルワーカーの配置ということでございますが、これらにつきましては計画どおりの進捗を見ているところでございます。スクールソーシャルワーカーにつきましては、引き続き配置の継続をしていく考え方でございます。
 それから19ページ、10のコミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育校の推進です。目標の指標としましては、にしみたか学園の実践の検証、それから平成21年度へ向けた全市展開と教育内容の充実ということでございますが、これにつきましても進捗度の評価としましては、計画どおりということで、それぞれ学園が計画的に開園をされるという状況になっているところでございます。
 それから、21ページ、11の児童・生徒の学力の向上でございます。指標といたしましては、各小・中学校において教育課程に基づく教育活動を適正に実施しまして、児童・生徒の学力の向上に努める。また、それぞれの学力調査の結果に基づいて、授業改善推進プランを作成しまして、計画的に学力の向上を図っていくというものでございます。事業の取り組み状況につきましても、計画どおり実施をされておりますし、進捗度の評価としましては、計画どおりということで考えているところでございます。
 次、私の方からの報告の最後になりますが、23ページの教師の資質・能力の向上でございます。ここでは、教員が小・中一貫カリキュラムに基づいた授業ができるようになるということと、児童・生徒のさまざまな課題に対応していけるような資質・能力を育成するということで指標を設定しておりまして、さまざまな多様な研修を実施しまして、資質・能力の向上などを図っているところであります。また、三鷹ネットワーク大学とも連携をしまして、具体的な研修内容の充実を図ったところであります。進捗度の評価としましては、Aの計画どおりというふうになっております。


◯教育委員会事務局教育部生涯学習担当部長(岡崎温子さん)  それでは、続けて24ページ、七小学童保育所の整備事業についてでございます。この事業については、指標を現在の定員の60人から80人として、老朽化が進んでおります七小学童を、学校から離れた位置にありますものを第七小学校敷地内に建てかえて増員をするというものでございます。取り組み状況と進捗については、計画どおり行っておりまして、3月3日には委員長初め内覧に御出席をいただいたように、開所の準備を進め、3月7日には引っ越しを終え、3月9日、本日から新学童での保育の取り組みがなされているところでございます。
 次に、天文台構内の古墳調査事業でございます。この古墳調査事業につきましての指標については、遺跡調査会の見学会の開催、並びに発掘調査の報告書の作成ということで、事業の取り組みといたしましては、調査見学会には1,810名の参加をいただいたところでございますし、現在もその後、調査をしているところで、計画どおり行われているところでございます。今後、3月23日に天文台の古墳調査委員会を実施いたしまして、今後の調査についての御指導をいただきながら進めてまいりたいと思っているところです。
 次に26ページ、水車経営農家の整備と記念事業でございますが、この事業の指標は、創設200年を迎えるこの新車の記念事業を実施することでございまして、これにつきましては年間を通して調査をし、あるいは稼働するかどうかということでの専門家の調査もいただいたところでございまして、計画どおり行っており、3月には、22日でございますが、200年記念の事業を行う予定としておりまして、計画どおり進めていきたいというふうに思っております。水車の機構そのものを電動で動かすということで実施をしてまいりたいと思っております。
 次に、地域子どもクラブの推進でございます。この地域子どもクラブは15の小学校で実施をしているものでございますけれども、今年度の指標としては地域団体や学童保育所との連携、そしてモデル的に配置をしておりますコーディネーターの拡大を実施してまいったところでございまして、取り組み状況については、それぞれの実施委員会で特徴を生かした活動が行われておりますし、コミュニティ運営委員会も実施をし、引き続いて学童保育所との連携事業も実施をしており、計画どおり進んでいるところでございまして、今後の課題といたしましては、中学生の居場所づくりについての検討も行ってまいりたいというふうに思っているところでございます。
 次に、大沢総合グラウンド整備事業でございます。この事業につきましての指標は、本年度、テニスコート整備事業を実施し、また、サッカー兼ラグビー場、野球場・ソフトボール場及び管理棟の実施設計と代替施設の改修工事を年度内に完了するというものでございます。テニスコートにつきましては、平成21年4月の供用開始に向けて、条例の一部を改正し、準備を整えているところでございます。また、その他の施設につきましての実施設計についても、利用団体から意見を聴取しながら作成に取り組んでいるところでございまして、計画どおり進んでいるところでございます。代替施設については、引き続きその確保に努めるよう、努力をしているところでございます。
 私からの最後ですけれども、29ページ、東京国体の推進でございます。平成25年に東京都で開催される第68回の国民体育大会には、三鷹市としてサッカー、ソフトボール、そしてアーチェリー競技を担当するため、関係部署と連携を図っていくとするもので、本年度の指標といたしましては、国体の準備委員会の設立に向けての、その母体となる発起人会を立ち上げるということでございまして、2月13日にこの発起人会を開催したとおり、計画どおりに行っているところでございます。
 以上です。


◯教育委員会事務局教育部図書館担当部長(八代 誠君)  最後になりましたが、30ページ、19番をお開きいただきたいと思います。南部図書館(仮称)の整備に向けた検討でございます。目標のうち、指標といたしましては、南部図書館につきまして、計画期間内の整備に向けた基本プランの作成に取り組むということといたしました。次に、事業の取り組み状況でございますが、平成20年4月以降、財団法人と合意に向けた検討・協議に入りましたが、12月から実施されました公益法人制度改革への対応が財団側にとって最大の課題となっておりまして、現在は財団とは情報交換を行っているという状況にございます。進捗度の評価といたしましては、この年度、合意に至りませんでしたので、大きくおくれているという評価をいたしました。今後の課題でございますけれども、財団側の認定手続のスケジュールによりましては、基本計画内の整備におくれが生ずることもあり得るということを懸念いたしておりまして、しかしながら、引き続き合意に向けて努力を続けていきたいと考えているものでございます。
 次に、20番でございます。次のページでございますが、図書館の新資料情報管理システムの導入。目標のうち指標といたしまして、所蔵資料約75万点のすべてにICタグを貼付する。また、ICT環境の整備にあわせて管理運営形態を見直し、利用者のサービス向上に取り組むとしたものでございます。取り組み状況といたしましては、予定どおり事業を進捗いたしまして、本年1月8日からICタグを活用した図書システムの利活用に、市民の皆様に御利用いただいているところでございまして、お手元の資料にあるとおり、来館者も非常にふえている、また予約数も非常にふえているという状況で、非常に好評のうちに事業が進捗しているという状況でございます。進捗度の評価といたしましては、Aの計画どおりとさせていただきました。今後の課題でございますけれども、さらに資料探索用モバイル装置の設定、運用等について現在検討しておりまして、このことによりまして在庫の管理、蔵書点検などの日数を大きく短縮できるのではないかということで、開館日数の増につながるものと大きく期待しているとともに、また現在、駅前図書館に配置しておりますCD、それから本館におきますカセットの在架予約の3月からの稼働を行うということでございますが、もう既に3月に入りまして、稼働しているという状況でございます。
 図書館からは以上でございます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  それでは、資料2の基本方針をお開きください。御説明をしたいと思います。2月の教育委員会定例会で確認をされた平成21年度の基本方針でございます。
 まず、変更点を特に中心にお話をさせていただきたいと思います。まず、学校教育の方を私の方から御説明いたしますが、基本方針の総論的なところとしましては、中ほどの下に、三鷹子ども憲章、平成20年度の制定の趣旨の徹底を図りながら、学校教育及び生涯学習を推進していくということで、子ども憲章の制定を受けまして、その趣旨を生かしながら教育行政を進めていこうということでございます。さらに先ほど御説明しましたが、地教行法の改正に伴う点検・評価につきましても充実を図るということで記載をしているところでございます。
 1の学校教育でございます。(1)学校教育の指導目標。豊かな心を持ち、心身ともに健康で、たくましく生きる「人間力」と「社会力」のある児童・生徒の育成ということですが、これは昨年と変わっておりません。
 それから、2ページ目に、目指す子ども像というものがございますが、これらにつきましても教育ビジョンに基づくものでございまして、変更はされておりません。
 (2)の学校教育の基本方針でありますが、こちらにつきましても、乳幼児期から15歳の義務教育の終了まで安心して子どもを育てられる教育環境をつくるということ。さらに、必要な情報の提供、またそれに基づく学校の自己評価、あるいは外部評価を行うことによって、説明責任を果たしていこうということで記載をしているところであります。
 それから、四角の箱に入っておりますアからエについての文言ですが、これも教育ビジョンの項目立てと同じで、昨年と変わっておりません。
 以下につきましては、基本方針のほかに事業計画を策定しますが、昨年の基本方針では事業計画との重複が見られましたので、それらを整理をして簡潔に記載をしているところであります。
 まず、(ア)の小・中一貫教育校の全市展開ですが、本年度、平成21年度につきましては市内すべての小・中学校で義務教育9年間を通した小・中一貫教育を推進するということ。また、それとあわせましてコミュニティ・スクール委員会においてですね、さまざまな教育活動の実践の検証等を行うということを方針としております。
 それから、(イ)の人権教育の推進、(ウ)のさまざまな子どもの状況に応じた教育支援ということで、教育支援プランに基づく取り組みの記載となっております。
 また、(エ)につきましては、児童・生徒の健全育成の推進ということでございまして、道徳の時間の充実などですね、また、いじめや不登校などの問題行動に適切に対応するという記載内容になっております。
 (オ)の多様な学習機会の提供でございますが、新年度に向けまして新たに加えたものとしまして、心の教育とアントレプレナーシップ教育を中心としたキャリア教育を充実していきたいということ。また、その4行ほど下にありますが、小学校の外国語活動や中学校の外国語(英語)の指導の充実を新たに入れているところでございます。
 それから、5ページに移りまして(ク)の教育環境の充実のところでございますけれども、ここの部分では東台小学校校舎の建てかえ工事、第三小学校の校舎及び第五中学校の体育館の建てかえ計画の検討を実施するという文言を入れているところでございます。また、その最後のところでございますけれども、平成23年に行われますテレビ放送の地上デジタル放送への移行に向けての地上波デジタル放送対応の装置等の配置に新年度取り組みたいということを記載しているところでございます。
 次に、イの自律した学校でございます。6ページ目をごらんいただきたいと思いますが、(ア)の校長の学校経営ビジョンに基づく特色ある学校づくり、そして教員のキャリア教育と研修プログラム、これらにつきましては、大幅な変更はございません。
 それから、(ウ)の三鷹市にふさわしい教員の配置につきましても、従前の方針を受けて方針化しているところでございます。
 次に、ウの地域とともにつくる学校でございます。7ページの(ア)の「コミュニティ・スクール」制度の充実ということで、新年度は導入へ向けての準備の段階から、制度の充実を目指していく段階に入ってきているということで、記載内容の変更を若干しているところでございます。
 それから、(イ)のところでは地域等の参加による学校の共創ということで、学校、家庭、地域との相互の連携、またそれを促進するための情報システムの整備など、記載をしているところでございます。
 エの情報共有のためのモニタリングシステムでございますが、8ページをちょっと見ていただきたいのですけれども、ここのところも(ア)の開かれた学校教育と特色ある教育活動の充実ということで、昨年の場合は(ア)、(イ)、(ウ)と3つほどあったのですが、1つにまとめております。内容的にはほとんど変わっておりませんが、組織運営のマネジメントサイクルを実施をする。情報発信と学校評価の公表に努めるということで、モニタリングシステムの充実を図っていこうということで記載をしているところでございます。
 私の方からは以上です。


◯教育委員会事務局教育部生涯学習担当部長(岡崎温子さん)  続きまして、生涯学習の分野での御説明をしたいと思います。
 生涯学習につきましても、基本的には昨年度とほぼ変わらないということで、まず推進目標でございます。これは先ほどありましたように、みたか生涯学習プラン2010を推進するという意味で、そこでの推進目標である、「いつでも、どこでも、だれでも、そしていつまでも」学ぶことができる生涯学習社会の構築ということを推進目標として挙げております。この目標に向かう基本方針でございますけれども、(2)のアからオまで、それぞれ生涯学習社会の実現に向けた推進プラン、学習プランの推進、そして市民の多様なニーズにこたえる学習活動の推進、そして図書館活動の推進、豊かなスポーツライフの推進、児童青少年の健全育成の推進ということで、これも昨年と変わらない方針をもって進めてまいりたいと考えています。
 まず、アの中には(ア)から、次のページになりますけれども、(オ)までございます。このうち変更箇所は(ウ)の家庭教育支援の推進というところで、地域SNSを活用した家庭教育を支援するネットワークの形成などということで、現在、これらの活動を推進しておりますので、そのことを盛り込ませていただいたものでございます。
 それから、(オ)のエコミュージアムの推進という中に、下から1行目のところでございますが、水車と同時に、大沢二丁目の古民家の調査を行うということで記載をさせていただいたものでございます。
 次にイでございます。こちらは市民の多様な学習活動の推進ということで、主に社会教育会館などを中心として行われている市民大学の事業について、さらに市民との協働によって推進をしていくというものでございまして、(ア)から(ウ)については特段、昨年と変更はございません。
 次に、少し飛ばさせていただきまして、12ページのエでございます。生涯にわたり親しむことができる豊かなスポーツライフの推進でございます。これは生涯にわたってスポーツに親しむことのできる市民スポーツの活動を推進するということで、(ア)から(エ)までございます。昨年と、追加といいましょうか、変更した点は(ウ)でございます。スポーツ情報予約システムが完了したことによって、施設の運営では、これらのシステムの円滑な活用を図って、また現在、整備を進めております施設の整備の充実を進めるということで、大沢総合グラウンドの整備や、仮称の総合スポーツセンターへの建設の取り組みなどの充実を進めていくというふうに記載をいたしました。
 そして、(エ)でございます。東京国体の推進でございますが、先ほどの点検・評価におきましても述べましたように、予定されている東京国体の推進のために、広く市民にスポーツを普及するということで、ここに追加をしたところでございます。
 最後にオでございます。ここにつきましても、昨年と同様でございます。
 以上です。


◯教育委員会事務局教育部図書館担当部長(八代 誠君)  それでは、図書館の基本方針を説明させていただきます。ページをちょっとさかのぼっていただきまして恐縮ですが、11ページをお開きいただきたいと思います。11ページの一番下の方のウでございます。市民生活に密着した図書館活動の推進。生涯学習活動と地域の情報拠点として、図書館機能の充実と改善を図るという基本方針につきましては変わりございません。また、項目につきましても、(ア)南部図書館(仮称)の整備、次のページをごらんいただきまして(イ)三鷹ゆかりの資料収集・情報提供の推進、(ウ)図書資料のバリアフリー化の推進、(エ)子ども読書活動の支援、(オ)地域の情報拠点としてのICT環境の提供と、項目出し自体は平成20年度と同様でございますが、事業の進捗状況に合わせまして、この文言を修正するとともにですね、並びかえを行ったところでございます。
 図書館からは以上でございます。


◯委員長(宍戸治重君)  ア、イについて説明が終わりました。
 質疑に入ります。


◯委員(岩見大三君)  それでは、お疲れさまです、よろしくお願いいたします。
 全体的に事業の量が大変多いということで、私の方からまずは大枠についての質問をさせていただきたいと思います。まず、この点検及び評価の報告書についてなんですが、こちらの冒頭の1ページの一番下の(2)でございます。この中における主事務事業の進捗状況等を取りまとめ、学識経験者の意見を聴取した上でということで、これは念のためなのですが、特に学識経験者の意見というものはそんなに重要とは思わないのですけれども、現場の意見の方が大事だと思いますので、念のため、これはどのような方で、一応選択の基準なんかもおわかりになりましたら教えていただければと思います。これが第1点目でございます。
 次に、全体の中の小・中一貫校につきまして、いろいろ全市展開ということで現場が大変な状況でないかと思うわけでありますが、非常に端的な聞き方で恐縮なのですけれども、現場に起きている教職員並びに児童・生徒の方々の今の現状における課題につきましての御認識をちょっとお聞きしたいと思います。
 次に基本の方針につきまして、資料2ですね、ちょっとこれは個別的であれなんですが、1点だけちょっとお聞きしたいと思います。これの中の4ページの4行目、通常の学級に在籍するLDあるいはADHDについての教育的支援の一層の改善・充実に努めるということについての、もう少し具体的な、どのように改善・充実を求められるのかということにつきましてお聞きしたいと思います。
 以上、よろしくお願いします。


◯総務課長(竹内冨士夫君)  それでは、1点目の点検・評価で学識の知見を活用するということで、本市の学識者、どういった方をということでございますけれども、今回は3人の方に今お願いをしています。三鷹市の教育事情にある程度詳しい方ということで考えたところでございます。お1人はですね、千葉大学教育学部の天笠 茂教授、専門は学校経営の方でございますけれども、文科省の中教審の専門委員ですとか、政策評価に関する有識者会議の委員のほか、本年度は本市の先進教育制度研究の講師をお願いをしたところでございます。広島ですとか京都での小・中一貫教育校の具体的な指導をされている先生でございます。
 それから、お2人目が小松郁夫先生で、玉川大学教職大学院教授ということで、専門は学校経営、教育行政学等でございます。国立教育政策研究所教育政策・評価研究部長等を経て現職につかれておりますけれども、三鷹市教育ビジョンの策定助言者、それから現在でもにしみたか学園の検証委員会の委員を務めていただいているところでございますし、今年度も四中の研究発表会等では講演をいただいているところでございます。
 それから、3人目は日本女子大学事務局長の島田京子先生にお願いをしています。島田先生は、日産自動車にデザイナーとして入社して、以降、商品企画ですとかCI、広報等を担当して、コミュニケーションリレーションズ担当部長を経て現職でございます。国の生涯学習関係の委員、それから東京都の生涯学習審議会の委員、また、図書館の審議会の委員を務められておりますし、市内在住ということもありまして、本市の社会教育委員を務めていただいているという状況で、三鷹市の状況にある程度精通をした方ということでお願いをしているという状況でございます。


◯小中一貫教育推進担当課長・教育支援担当課長(川崎知已君)  小・中一貫教育校に関しましてはですね、児童・生徒に関しましては、小・中一貫教育校のさまざまな教育活動を大変一番楽しみにしているというか、評価しているのが子どもたちなので、子どもたちにとっての課題というのは、この9年間の教育活動が子どもたちにとってよいものになるようにしていくことだと思うのですけれども、教員の場合は3校の連携を図っていかなければなりませんので、教員同士の連絡調整に当座は時間が割かれるかと思います。それに当たりましては、先生方の──教員の職務をいかに効率化していくかというところが課題になってくるかと考えます。
 それから、2つ目の御質問なんですけれども、これは教育支援担当課長としてお答えしますが、教室の方にいる、通常の学級にいるLD、ADHD等、発達の課題のあるお子さんについては、先生が、三鷹市の方で回しております巡回発達相談の方たちの専門家の視点を入れながら、教員が一人一人の子どもを的確に把握して、その子どもの課題に合った授業あるいは環境等を整えていく、ここがまず大事かと思っています。
 2つ目は、せっかくこのように把握したものをきちんと次の学年へ、あるいは小学校から中学校へ引き継いでいっても、校種が変わってもその子への的確な支援を引き継いでいけることが充実になってくるかと思います。


◯委員(岩見大三君)  御答弁ありがとうございました。
 最初の学識経験者の点についてはよくわかりました。ごめんなさい、この中で経験者の方のお名前と経歴そのものは大体そういうことが基準なのかなということでわかったわけですが、これは一応、選択基準として、小・中一貫校の、要するにスペシャリストといいますか、という方というようなことの基準でよろしいかどうか。こちらをもう1回、再度お聞きしたいと思います。
 それと、今の小・中一貫校の件につきまして、教員同士の方の連携といったことが今後の課題というようなことで、これは杞憂に終わればよろしいんですが、例えば、本当にこういう新しいことを始めるということに関しては、恐らくさまざまな、何でもそうですけれども、リスクを伴うものでありまして、例えば、非常に多忙なものの中で、メンタルケアであるとか、そういった分野に関しての心配というのも、杞憂で終わればいいわけでありますが、されるわけであります。その点につきまして、何か現場の声としてありましたらお聞かせ願いたいということが2点目でございます。
 以上、よろしくお願いします。


◯総務課長(竹内冨士夫君)  1点目ですけれども、3人の方にお願いをして、お2人の方につきましては、小・中一貫教育、それからコミュニティ・スクール等についてですね、幅広く研究をされていて、全国的にも活躍をされていて、三鷹のみならず全国的に活動されていますので、そういった意味でいろいろな御意見がいただけるのではないかということと、それから3人目の方は、主に生涯学習、そちらの方の分野を中心に活動をされていますので、3人の方ですので、そういった学校教育と生涯学習のバランスも含めて選任をして──選任といいますか、教育委員会の方にも御報告をして承認を得たところでございます。


◯小中一貫教育推進担当課長・教育支援担当課長(川崎知已君)  教員のメンタルな部分につきましては、校長先生、副校長先生の方で日ごろよりさまざまな角度から教員一人一人把握し、また、面接等を行う中で把握しております。現在、私の方から、要は教員が多忙であるからメンタルな部分で何か支障があるということは聞いてはおりません。むしろ、多忙であるということよりも、先が見えないとか、自分の活動がどういうふうな方向に向いていくのかとか、着地点が見えないことによって先生方のストレスというものはあるかと思います。が、それはやはり校長先生が明確なビジョンを出していってですね、具体的にどういうことで、何が目的でどういうことを行っていくのかと、この先何があるかということをリーダーシップを発揮していただくことで、先生方にメンタルな部分は解消されていくように思います。
 以上です。


◯委員(岩見大三君)  ありがとうございました。
 おっしゃるとおり、やっぱり現場の校長先生の方のリーダーシップといいますか、指導力といいますか、そういった点がやはり教職員の先生方に対する精神的な支えということに大きくやっぱり寄与してくるのではないかと思いますので、その点に関しましても、おのおの校長先生、適性もいろいろ違うかと思いますが、よろしくお願いしたいと思います。
 その他、個別具体的にはいろいろありますが、きょうはこの辺にしたいと思いますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。


◯委員(緒方一郎君)  まず、報告書の方の1ページで、今の岩見委員の話の続きになりますが、これ、一般質問のときにもお聞きをした内容でございますが、学識の方々が、今回間に合わなかったということですけれども、付言というか、御意見を付する、どんな形式というか、視点になるのかというのをちょっと教えていただきたいんです。今、ここでも各目標があって、指標があって、それに対して取り組み状況、評価と書いてありますけれども、あるいは課題と書いてありますが、これにどういう角度で学識の方はつけ加えられるのでしょうか。
 それから、最後に、三鷹市議会に提出するという形が最終日に議場配付というか、議員に対する配付ということだけで、そうすると、これについてのこういう質問や何かというのは、今回はあれなのかもしれません。これからも最終の3月度の文教委員会のみという形になるんでしょうか。どこかでほかの議員がこれについて何かやりとりをする、あるいは事前に提出されて、それに基づいて一般質問があるとかということにはならないのでしょうか。
 これも前回お聞きしたと思いますが、経営白書というのがやはりございます。経営白書での時期の問題と角度の問題と、これは法定ですので、経営白書の方は逆に市独自のものですけれども、関係といいますか、整合性といいますか、重ね合わせといいますか、その辺をどうお考えになっているかお聞かせください。
 それから、先回、教育委員長に議会に来ていただいて、この報告書の3ページにもございますけれども、決意と抱負を述べていただいたのですが、こういった形でまた教育長が逆にその都度報告をされるとか、決意と抱負があったわけですが、その後の何か報告みたいな形を議会に対してされるものがあるのか、こちらからお招きしないとそういう機会がないのかどうかということをお聞かせください。
 それから、ちょっと個別の方に行きます──ああ、ごめんなさい、全体的な中で、32ページの最後に、議会に提出するとともに公表というのは、これは市民向けの公表というのはどうだったんでしたっけ。もちろん、最終議会に報告されたものが市報に載ったり、ホームページに掲載されたり、あるいは「みたかの教育」といった形で特集号的なもので出されるのか、そういった市民向けの公表を1つつけ加えておきたいと思います。
 個別の方に行きます。6ページの学校の耐震補強。この中で少しおくれているというのと、大きくおくれているのは、ここと、最後の南部図書館しかないんですけれども、いろいろな状況があって、そのうちの一つとして入札不調があったということがあります。今回、ちょっとほかの要件でも、入札に対して、これはいろいろな社会状況や何かもありまして、資材のことがあったり、入札に参加をしないとか、談合でできなくなったりとか、いろいろなことがあります。ここでは改善策として、工事量と金額と期間ということを挙げていらっしゃいますけれども、これは契約部局や何かとこれ以外のもの、要件に対しての何か対応等、ほかに考えていらっしゃるのかどうかお聞かせください。全国的に今回、予算案等が国の本予算等も出てきますと、耐震化についての補助予算も出てきますので、全国的にやっぱりこれは大きな形になります。工事業者、資材の関係も大きな影響が出ると思いますのでお教えください。
 次は、8ページです。これもいろいろなところでお聞きしましたけれども、いわゆる校務処理用のソフトウエアについての、特にグループウエアですね、これの使い勝手が一番先生方の時間的な制約、それから同時性みたいなものも出ると思います。グループウエアにおける認証の問題、情報共有の問題、それから、ここでも大事な研修、セキュリティーを含めての研修についての年間計画と取り組みの方向についてお聞かせいただければと思います。
 それから、12ページでございます。これはその後にも出てまいりますが、教育支援プランのことです。それから、特別支援教育のこととも関連いたしますが、今後の方向性として、教育支援学級の大規模化の解消ということについては一定の、これで加速度が加わってきたように思います。いわゆるこれからは小・中一貫の中での取り組みとして、中学校区の中での、学園ごとの固定級、通級の取り組みについて、もう少し方向性が見えてきたのであれば、それもこの中でどういう踏まえ方をされているのかお聞かせいただきたいと思います。
 ただ、1点ですね、個別の御相談はかなり深刻なものがこちらにも寄せられて、相談窓口を含めて逆にお返しをしているところでございますが、去年からことしに入って多くなってきたのが、支援を必要とするお子様の保護者に対する相談のやりとりが丁寧さを欠いてですね、それは保護者の側が受けとめる方ですけれども、欠いて、それが見方にもよるのですが、やっぱり小・中一貫のいろいろなイベントとか準備の状況の中で先生方が忙殺をされていると、一言で言ってしまうと「それどころじゃないよ」という言い方まではされないけれども、態度をされてしまうとかですね。学校長がよくお話を聞かないで推し進めてしまう。つまり、普通級からどうしてもこの子は通級に、通級からこの子は固定級に行かせた方がいいという、特にこれは受容の問題が大変難しいところで、保護者にとってはセカンドオピニオンが必要になってくるところなわけですけれども、そこが何か押し流されているというのが、ここ数件の中の半分以上がそういう御相談であったんです。そういうことがあってはいけませんので、やはり小・中一貫の中での支援級、支援教育の取り組みというものもきちんとしていきませんと、特にここ、3校が新しく学園化になりますので、大事な取り組み、大きな流れということもあるかもしれませんが、特に支援をする、個別の保護者に対するケアをぜひしていただきたいと思います。その点、どのようにお考えになっていらっしゃるのかということです。
 それから、16ページの幼稚園・保育園・小学校の連携教育でございますが、これもいろいろなモデル地域がございまして、この間も御説明いただきましたように、それぞれのモデルの内容が違っておりました。これを全校に広げていく中でなってくると思うのですが、この中でもやはり特に支援シートや何かを初めとする、支援を要する子どもたちに対するケアもぜひここには取り組みとして入れていただきたいと思っています。今のところはカリキュラムであったり、しつけというか、生活の態度とかリズムであったりということが主なのですけれども、やはりそこの部分がこの間から申し上げているとおり、就学前に明らかになっている障がいとの絡み、関連ということもぜひこの中にも取り込んでいただきたいと思いますが、いかがお考えでしょうか。
 先ほどのことですが、17ページの総合教育相談窓口でございます。ここは本当に皆様が、そういう意味では喜んでいただいておりますが、この間、若干資料請求をさせていただいた中にもございますが、どういった御相談がこの1年間で多かったのか、内容別の点、それをぜひ公表していただいて、公のいろいろなものに公表していただいて、ああ、そういう窓口があるならぜひ相談したいという形の周知、広報にもぜひ役立てていただきたいと思っています。やっぱり何人かの方々が、ここに学校から紹介される、北野ハピネスから紹介されるということは多いのですが、いわゆる市政の窓口としてレギュラーであるということが、なかなか御存じないという面があったので、ほかの議員さんもそうかもしれませんけれども、議員の方からお勧めしたということがかなり多いものですから、やっぱりまだまだ周知徹底が足りないのではないかと思っております。こういう中でも、先ほどもセカンドオピニオンというか、セカンドの相談、専門の相談というものもカバーしていただいていると思いますが、なお一層の充実をお願いしたいと思いますが、お考えをお聞かせください。
 これ、ちょっと前にもお聞きしたかと思いますが、20ページのコミュニティ・スクールの小・中一貫なんですが、いわゆる学校運営協議会をコミュニティ・スクールとして再指定ということがあります。今まで先行的に始めていたといったことはありますが、ここで一斉に再指定する意味ということと、何か大きな意義づけがそこにあるのかどうかということをお聞かせください。
 それから、23ページでございます。これはネットワーク大学と今、連携をされていらっしゃると思いますので、大変好評だと思います。ただ、ここも先ほどの小・中一貫との絡みですけれども、先行している「にしみたか」があります。そこでできたカリキュラム、もちろん学園ごとに特色がされると思いますが、統一的な、つまり先行しているから二重丸、丸、バツ、三角というのが出て、バツの点は最初から捨象して二重丸、丸のところから次々の学園というふうに、先行したモデルに対しての生かし方というのがあると思いますので、いろいろなカリキュラムをネットワーク大学にも、そうしたものにもつくっていただきたい。今後の方向性を含めて、この取り組みの成果を教えていただきたいと思います。
 それから、ほかの自治体にもございますが、支援教育に対するもの、それから社会的な応対といいますかね、何度もいろいろなところで指摘されるかと思いますが、先生は1回、大卒、院卒で入りますと、もうずっと先生でいらっしゃいますので、社会的な応対、接遇、それから新たなそういう社会的な仕組みというか、そういったものについても常にブラシアップをしていただく必要があると思いますので、その辺についての考え方もお聞かせいただきたいと思います。
 それから、南部図書館でございます。これが唯一、Cということになっておりまして、慎重に見きわめて対応したいということ、これはアジア・アフリカさんとの絡みで、代表質問でもさせていただきましたが、引き続き合意に向けてという、今の段階でこちら側から提案をしているということがあれば、向こうがそれに応じていないとか、あるいは向こうからはこういうふうに言われているとかという、やりとりの途中経過をひとつ教えていただければと思います。
 1つ忘れました。ごめんなさい。27ページの地域子どもクラブでございます。これについては、中学生の居場所づくりということが指標の中にも入っておりまして、幾つかのところでもトライアルされたのではないかと思いますが、いわゆる世田谷がやっておりますような、STEPのような個別の学習といったことを重点とするようなこともあるのか、それとも居場所ですので、多様なというものを担保されていくのか、その辺。特に、中学生の居場所づくりの方向性、ここでの出てきた課題についてお聞かせいただければと思います。
 以上です。


◯総務課長(竹内冨士夫君)  それでは、点検・評価で何点か御質問をいただきましたので、まずは学識者にどのような視点で評価をしてもらうのかということでございますけれども、今年度は初年度ということもありまして、私どもとしましては、それぞれの専攻といいますか、得意分野がございますので、その分野を中心に御意見をいただきたいということと、初年度ということですので、総論、それから各論、様式も含めて、気づいた点については全般的に御意見をいただければというふうに思っております。ただ、なかなか時間の方が厳しいというところが課題でございます。
 2点目、今後のスケジュールでございますけれども、平成21年度、次年度ということになりますけれども、平成20年度の点検・評価でいろいろ御意見をいただいた部分をまたいろいろ修正をしていきたいと思っておりますけれども、平成21年度については、通年化をするということで、今年度終了しましたら市長部局の事務事業評価のスケジュールに合わせて報告書をまた1年間通したもので作成をしていきたいと思っています。
 それとともに、学識者につきましても、具体的に懇談の場を設けて、説明の場と、それから意見をいただく場を具体的に設けて、意見の方の取りまとめをしていきたいと思っております。その上で教育委員会の方で諮りまして、9月の文教委員会──要は決算議会の方に間に合うような形にしていきたいというふうに思っております。ですので、次年度は年度前半で平成20年度の部分をまとめていければと思っております。
 ですので、経営白書もそういったスケジュールで進んでいきますので、できるだけ市長部局と作業が、屋上屋、むだにならないように整合性を図りながら取りまとめをしていきたいと考えているところでございます。
 それから、教育長の方の関係につきましては、今年度もそうですけれども、新年度、事業計画の報告をさせていただく機会に出席を予定をしているという状況でございます。
 それから、市民向けの公表でございますけれども、これにつきましてはホームページ等で公表をしていきたいというふうに思っています。「みたかの教育」等は紙面に限りがありますので、一応、点検・評価を実施したという記事は載せさせていただきたいとは思っておりますけれども、具体的にはホームページ等で詳細を、何せ30ページを超えるものになりますので、そういった形を今のところは検討しております。
 以上です。


◯公共施設課長・学校施設再生担当課長(若林俊樹君)  耐震の関係で、不調の工事に対しての件で、今、ここに書いてあります、工事量、工事金額、工事期間、それ以外にまだ何かあるかということでございますが、実際に私どもの方でいろいろ調べても、うちの方で実際に不調にならないように努力できる範囲はこれぐらいなのかなと。あと、できるとすれば、発注時期をなるべく早く出して、各業者さんがまだあいている──あいているという言い方は語弊がありますけれども、そういう時期にとって、準備期間が長くとれるような形にすればとは思っておりますけれども、これ以上のいい方策がなかなか浮かばないのが現状でございます。


◯施設・教育センター担当課長(新藤 豊君)  次に、教育ネットワーク関係のグループウエアほかのところです。機能面については、先生方の職制、それから所属にそれぞれひもづけをして、かなり細かな権限の設定をできるようにしてございます。また、研修については、現段階では導入時の初期の研修計画をつくっている状況にあります。新年度になりますと、当然、先生方も大分異動がありますから、4月以降も初期の研修、それからあわせて職制も変わっていきますので、研修を打っていこうということなんですが、具体的な日取り、内容等についてはまだ踏み込めていない状況にあります。


◯小中一貫教育推進担当課長・教育支援担当課長(川崎知已君)  先ほど御質問がありましたように、支援の必要なお子さんにとってみると、本当の意味で9年間の義務教育をきちんとつないでいくことは非常に重要なことだと思っています。ここで一中、二中、三中、四中、六中に関しては学区内の中で中学校区を単位とした9年間の教育支援ができていきますが、五中、七中につきましても、今後の計画的な設置を視野に入れながら、それまではやはり進学先の中学校の方が積極的にその学校の方に行って、その子どもの情報を求めていくとか、あるいは体験の場を用意するとか、そういう形で全市レベルで、9年間の子どもたちにとっての円滑な接続ができるように働きかけていただこうと思っております。
 先ほどの御質問の中で、支援が必要な保護者に対する教員の対応というところなのですけれども、忙しいからとかいうことよりも、教員の目から見たときに、集団を見る教員の目から見たときには、一つの専門的な観点からいくと、この子どもは通常の学級で支援を受けていくよりも、教育支援学級の方が適切なんだろうというところはあるかと思うんですね。ただ、大切なのは保護者の方の気持ちもありますので、保護者の方がそのお子さんの障がいを受容していったりとか、そのお子さんにとって適切な支援が何かというあたりを、保護者の心情に沿いながら丁寧に対応していくことが実は大事なんだと。そこをつい先に結論を出してしまうことが、そのような苦情とかクレームにつながってくると考えております。これについては、学校長を通しまして再度指導してまいりたいと思っております。
 それから、学校運営協議会の指定期間が平成21年3月31日までとしましたのは、平成21年度からすべての学校が小・中一貫教育校になるということがありましたものですから、当初からすべての学校は指定期間を平成21年3月31日までとしました。その関係で、ここですべての学校を再度、コミュニティ・スクールという形で指定していく形になります。


◯総合教育相談窓口担当課長(工藤信行君)  まず、第1点目の教育支援学級の方向性、大規模化の解消の件でございます。今までも主に固定制の大規模化解消に向けまして計画的に設置してきたところでございます。小・中一貫教育校が全市展開されるということも当然踏まえまして、固定制あるいは一定のめどがついてきましたので、今度は通級制に向けて設置を考えております。あと、まだ小学校、中学校におきましても大規模化の解消がなかなか進まないという面もあることは事実でございますので、解消に向けまして設置をこれからしていく予定にしております。
 それから、幼・保・小の連携のところでございます。就学支援シートの取り組みも当然ながらその中に含めまして、これから進めていきたいと思います。あと1年、2年後に全校実施を念頭に置きまして進めていきたいと思っております。
 それと、教育相談の内容の件でございます。平成19年度でございますが、来所相談が150件ございました。150件について延べ1,631件の来所があったということになります。電話相談が1年間で95件ありました。内容としましては、学業上の学業不振でありますとか、そういうものが来所相談の場合66件、あるいは不登校、あるいは性格・行動上の相談、いじめ、あるいは家庭教育上、学校教育上の相談、進路にかかわる相談とかございまして、150件の相談がございました。
 相談窓口がまだまだ知られていないんじゃないかということでございますが、学校やハピネスからの紹介はありますが、確かにまだ工夫しなければいけない点があろうかと思います。これにつきましては、パンフレットを小・中学校、全児童・生徒に配布をしております──相談窓口のパンフレットを配布しております。また、広報等も活用しながらこれからも広報に努めてまいりたいと思います。また、保護者、教職員に向けた研修会を夏を中心に年間を通して行っておりますので、その席でも、当然、広めていきたいと思っております。これから、その辺はよく工夫しながら広報に努めていきたいと思っております。
 以上です。


◯小中一貫教育推進担当課長・教育支援担当課長(川崎知已君)  1点、カリキュラムの件を先ほど落としましたのですけれども、確かににしみたか学園等では小・中一貫カリキュラムに基づく授業の中で、実際の子どもたちに授業する中では、さまざまな実態の中から改良が行われてきました。今回、新しい学習指導要領に対応した小・中一貫カリキュラムを平成20年度に作成して、もうすぐでき上がるところなのですけれども、この新しい改訂のカリキュラム作成に当たりましては、当然、にしみたか学園のさまざまな事例、授業実践等を踏まえたところで、それを盛り込みながら、またさらに新しい学習指導要領の趣旨に沿いながら作成しております。
 今後も、今度は学園ごとに子どもたちの実態を見ながら、小・中一貫カリキュラムの改良に年々努めていただくようにお願いしたいと思っております。また、それぞれの学校がつくったカリキュラムを相互に持ち寄って、互いのいいところを交換できるような形で、教務主任会を通して、していきたいと考えております。


◯指導室長(後藤 彰君)  教員の社会的な対応、接遇等や社会の仕組み等の研修についてでございますが、教員の研修につきましては、私どもの方では経験年数、また職層に応じた形で研修を進めております。例えば、校長、副校長、主幹教諭、また初任者、10年研修、それぞれの中で各学校に対する課題はもちろんですが、保護者等との接し方、あるいは実際問題、社会の動きの中でどんなようなことが逆に学校において課題になっているかと、そういったことを共通理解を図りながら研修を進めているところでございます。
 ただ、新しい学習指導要領がまた始まりますので、この研修等についても内容等は一層充実に向けて見直しを今、図っているところでございます。


◯生涯学習課長(大倉 誠君)  中学生の居場所づくりの件で御質問をいただきましたけれども、今現在、第三中学校でモデル的にやっているわけですけれども、これからの方向性といたしまして、個別の学習を重点としていくということは今のところ考えておりません。どちらかというと、何かテーマを絞って、そのテーマごとにいろいろなイベントを開催をしていき、それはスポーツ系であったり、あるいはさまざまな文化という面もあろうかと思いますが、そういったようなテーマを考えながら進めていきたいと、このように考えております。


◯教育委員会事務局教育部図書館担当部長(八代 誠君)  南部図書館につきまして、現状の財団側とのやりとり等につきましてお尋ねをいただきました。
 現状、私ども、財団側におきまして、公益法人認定手続のスケジュールがつまびらかにされるということが、まず前提だというふうに考えておりますので、この辺について再三お伺いしているところではございますけれども、国や都の制度運営につきまして、慎重にですね、その時期については検討をしたいというふうにお伺いをしているところでございます。しかしながら、財団との知的資源の活用とか、そういった場面での連携もございますので、本年度に入りましてAA財団の持たれていらっしゃる図書室のデータベースなどの開示をお願いしたところでございますが、これにつきましても本年度早速取り組まれていただいているという状況でございまして、一部はもうデータ化が進んでいるというふうにお聞きしております。こういったことを進めながら、十分にこれからも情報交換を重ねまして、早くそういった時期等につきましても明らかにしていただけるようお願いをしていきたいと考えているところでございます。


◯総務課長(竹内冨士夫君)  済みません。1点、議会への出席の関係で、教育長というよりも委員長の方の御質問ということでした。失礼いたしました。
 教育委員長の出席につきましては6月議会で御質問いただいて答弁させていただいたところでございますけれども、今後も出席要請をいただければ対応させていただくような形になるのではないかと思います。


◯委員(緒方一郎君)  ありがとうございます。
 特に今年度以降のことにつきましては、また予算委員会の方で詳しくお話をしていきたいと思いますし、お願いをしていきたいと思いますが、先ほどの支援を要する子どもたちの受容は、まさに指導主事おっしゃったとおりで、専門家の方が見て、これが一番その子のためにというか、第二次の障がいを受けないためにもということの道筋が、ストーリーというかですね、それがあってもそれを保護者の方が受容するためには幾つかの、通過儀礼と言うと申しわけないのですが、やっぱり幾つかの道があってようやく保護者が納得していくというプロセスがあると思うんですね。それをやっぱりお話をする席で、あたかも決めつけるような校長先生の態度とかですね、今度は固定級は予約してありますから行ってくださいとか言うとか、それはお子様のためを思ってというお気持ちはわかるんですけれども、やっぱりそこはぜひソフトランディングをする工夫とセカンドオピニオンをぜひやっていただいて、何度も何度もお話を聞いていただいて、保護者の方がすとんと落ちていくような、あるいは決意していただくような環境づくりをぜひお願いしたいと思います。
 それから、いろいろな支援とか何かを含めて、ネットワーク大学ではどうだという質問の角度があったのですが、そこだけちょっと答弁漏れなのでお聞かせいただきたいと思います。


◯小中一貫教育推進担当課長・教育支援担当課長(川崎知已君)  ネットワーク大学の方で特に先ほど御指摘があったように、教員というのは学校から学校という中で、社会に出ていくことがないものですから、みたか教師力養成講座の方では民間の方をお呼びして、保護者の方への接し方であるとかということを演習を交えて取り上げております。また、みたか教師力練成講座の方では、スクールリーダーコースの中に接遇という研修を設けて、昨年度実施しております。今年度もその予定でおります。


◯委員(緒方一郎君)  あと、最後になりますが、教育総合相談窓口はこういった形の御相談が多いということの統計やグラフ、これは逆に御相談の項目なのですけれども、それの原因ということも含めて両面から提示をしていただいて、それならば私も相談に行きたいという思いが出てくるような御提示をぜひお願いして終わりたいと思います。よろしくお願いします。


◯委員(土屋健一君)  よろしくお願いします。
 1点だけです。基本方針の3ページの人権教育の推進、または4ページの児童・生徒の健全育成の推進に絡むと思うんですけれども、いじめの中でも、今、携帯とかパソコンとかによるいじめで、いわゆる目に見えない、加害者と被害者だけしか認識できないいじめがあると思うんですね。そういう対応として、ここですと保護者や関係諸機関との連携を図る、確かに大変重要なことだと思いますけれども、それに加えて今後、児童とか生徒たちへの聞き取り調査というか、情報収集的な、そういう何か方策みたいなのがないと、なかなか解決に至らないのかなと思いますけれども、その辺についてはいかがでしょうか。


◯指導室長(後藤 彰君)  昨今、委員御承知おきのとおり、携帯やパソコン等に関しましては、確かにいじめにつながるようなことが、これは三鷹市だけでなくて全国で起きているのは事実でございます。また、三鷹市でもそういった案件が、先回の一般質問の答弁の中でもお答えさせていただいたところでございます。
 そこで、私どもといたしましては、当然、家庭と学校が連携しながら、まずは防止、さらには早期発見・早期解決という視点が重要かと思っております。また、特に子どもたちの実態の調査につきましては、各学校の方でさまざまなアンケート調査をしております。いわゆる携帯を持っているか持っていないか。持っているのであればどのように活用しているのかというような調査を学校ごとにしているところもございます。また、あわせまして、今後の指導は単に「いけないよ」と言うだけではなかなか難しいところがございますので、今、作成がほぼ終わっておりますが、小・中一貫教育カリキュラムの中で、ICT学習の中で小学校3年生から中学校3年生までのところで、いわゆるインターネットの怖さから、携帯電話のそういう危険性ですね。最後はネットの法律的なものまで入れておりまして、そういったものをいわゆる小3から中3まで系統的に指導するようなカリキュラムを作成しましたので、今後はそれに基づいて指導を充実していきたいと考えております。


◯委員(土屋健一君)  わかりました。
 今、家庭と学校との連携という、確かにそうなんですけれども、親も知らない案件というか、そういういじめが多々あると思うんですよね。やはり子どもたちの事情聴取と言うと犯人みたいになっちゃいますけれども、そういう定期的な聞き取り調査というか、また先生に言いつけたということで二次的な被害が起こる可能性も確かに懸念はありますけれども、そういう情報収集の策というのは考えられないのかなと。要するに、家庭も知らないという、そういう案件なんですけれども。


◯指導室長(後藤 彰君)  本人だけが感じ取っているいじめというのは非常に難しい部分があるんですが、例えばアンケート用紙を配って、あるいは調査用紙を配って、それに本当に書くかどうかというのもまた一つの課題があるかもしれません。ただ、もちろんそういうことも学校でやらざるを得ない状況にあれば、もちろんそういうことも方法を考えていきます。
 ただ、一番大事なことは、そういった子どもたちがやはりいじめを受けたときに相談できる人、だれかに言える、これが一番大事なことでございまして、そうしますと、例えば仲のよい友達に相談をすれば、その友達が一緒になって考えてくれ、解決に運んでいったり、あるいはだれかに相談することによってそれが発見されて解決していったりということで、やはりいじめについては、いかに子どもたちが素直に、また相談しやすい環境をつくっていくかということがまず第一かというふうにはとらえております。
 いずれにしましても、インターネットの世界等々で見ていけば、なかなかそういう裏サイト等を発見するのはかなり難しいものですから、いろいろな関係のところでわかるところもあるんですが、すべてを把握できませんので、とにかく子どもたちが、いじめられた本人が、きちんとまずは相談できる雰囲気づくりというのを重要視していきたいと思っております。


◯委員(大城美幸さん)  何点か質問したいのですけれども、点検・評価のところからいきますが、一問一答形式での質問になるかと思いますけれども、長くはしません。細かいことをいっぱいしようと思ったのですが、細かいことは予算委員ですので予算に譲りたいと思っています。ちょっと重要だと思う点と、ちょっと具体的に聞きたいことを質問します。
 この点検・評価の1ページ目の、先ほど来も質問がありましたけれども、学識経験者の意見聴取ということは3月中にということでしたが、先ほど来、点検・評価の基準等、議論になって、一定の答弁も得ていますけれども、これは教育委員会においてというふうに、3番目に実施方法ということが書いてありますけれども、だれがどういう基準、ぱっと主要事務事業の点検・評価というので指標、評価、今後の課題という点ではすごく見やすくて、わかりやすいんですが、この一つ一つについてどういうメンバーでこれができたのかということを、まずお答えいただきたいと思います。
 それで、先ほど、学識経験者3人の方の具体的なお名前がありましたけれども、三鷹の教育に精通した人ということで選んだということでお話がありましたが、三鷹市が小・中一貫をしているので、広島でもそういうことに取り組んでいる、千葉大の先生は理解できるんですけれども、教育ビジョン策定にかかわっていた方が、そのことを実行する、計画の総もとになるものをつくっていた人がまた評価もするということに考え方としてはなっているんじゃないかと思うのですが、その点は、自分でつくったものがどうなったか、自己点検も当然必要ですけれども、この法律に基づいた点検の意義として、学識経験者として入ることが公正な評価というふうに言えるのかどうかということをまずお聞きをしたいと思いますが、いかがでしょうか。


◯総務課長(竹内冨士夫君)  まず、制度自体ですけれども、この制度の導入目的といいますのは、いろいろ教育委員会をめぐって、いじめ等の関係でマスコミ報道等がありましたけれども、教育委員会が機能をしていない、形骸化しているというような指摘もあったところでございますけれども、それとともに教育三法の改正、それから地方分権の推進ということで、それぞれの教育委員会が基本方針を定めて、しっかり自分たちが責任を持って実行していくということが基本にありまして、そのために責任体制の強化ということで、この点検制度が導入されたという経過がございます。
 それで、ビジョンをつくった人が──つくった人というよりも策定助言者ということでございますので、あくまで策定にいろいろ御意見をいただいて、教育委員会が主体的に最終的に教育ビジョンを定めたということでございます。それで、見方によってはですね、教育ビジョンをよく御存じの方がどういうふうな形で進捗をしているかというのを、ある意味きっちり点検・評価できるという部分もメリットの部分であると思いますし、この部分で言いますと、東京都の点検・評価なんかも、学識者の意見、そんなに大きなページを割いておりませんけれども、東京都のビジョンを策定をした方に依頼をしたというふうな経過もございますので、私どもの方としては、不公正というよりも、むしろいろいろ御意見をいただけるんじゃないかと思っています。
 小松先生につきましては、三鷹市にはそういうかかわり方をしていただいていますけれども、全国的に京都等も含めて、各自治体を飛び回っていろいろ指導をされているという方ですので、いろいろな視点から、他の自治体と比較しながら御意見をいただけるものというふうに思っています。
 あと、どうやってつくったかということでございますけれども、この方式とか様式につきましてはですね、文科省の方で特にこれというふうな指示はございません。各教育委員会、自治体の実情に応じて定めなさいということですので、私どもの方で教育委員さんの意見をお伺いをしながら、また、市長部局で既に事務事業評価等を実施しておりますので、そういったものを参考にしながら、事務局の方で、できるだけ、公表も前提にしていますので、わかりやすいものをつくっていきたいということで現在のような──目標・指標については、これは市長部局で実施しております事務事業評価を参考といいますか、それを使っておりますし、あと、取り組み状況、それから進捗度についてはわかりやすくということでABC評価にしまして、あと今後の課題と方向等につきましては、次年度の、例えば基本方針等に反映できるようにということで、それぞれわかりやすく取りまとめたというふうに考えております。


◯委員(大城美幸さん)  物は言いようかなとかということで、ビジョンをつくるに当たっての助言者であったので、内容をよく理解しているからということで、そういう面もあると思うんですけれども、それでは、この評価に当たっての現場の声ということの把握、声の反映ということは、この評価をするに当たってどうなっているんでしょうか。
 一つ、具体的なことでお尋ねをしますと、学校における校庭芝生化、10ページにありますけれども、計画で芝生化をしていくということの、それは計画どおりということで当然なんですけれども、もっとソフト面で、芝生化するに当たって賛否両論あったり、芝生を生育させている間、グラウンドが使えないということで子どもたちにストレスがかかるという問題とか、いろいろ言われていましたけれども、そういう実際に取り組んでみて起こっているような状況の把握とかを踏まえて今後の取り組み・課題ということが出されていると思うんですが、そういう点で、私はちょっと実際に自分の子どものお友達が一小かな、ちょっとフラストレーションを起こしてボールをけったら女の子の顔面に当たってしまったというようなことがあったというような話を聞いたので、この一つ一つの計画にさまざまなものが含まれて、いろいろな問題が起こったりいろいろなことがあった上で課題とかということは出されていると思うんですが──出されていると私は勝手に思っているんですが、きちんとした現場とか、そういう細かなことまで含めての把握ということ、現場の把握というのはだれがどのようにしているのでしょうか。


◯総務課長(竹内冨士夫君)  芝生化を例に御質問いただきましたけれども、20事業についてはそれぞれの各課が責任を持って、今回の様式に従って、限られたページではありますけれども責任を持って取りまとめたということで、委員さん御指摘のいろいろな、進めるに当たっての課題というのは、私ども学校といろいろ調整する中で、いろいろ御意見をいただいています。今後の取り組み・課題というところにできる限りそういったものを反映をしていきたいというふうには考えております。
 今年度は4月から12月までということで、年間を通したものをまたつくるときに、そういった御意見も踏まえて課題等を取りまとめていきたいと考えております。


◯委員(大城美幸さん)  それはわかりました。
 では、公表はホームページでということなんですけれども、市民への説明責任を果たすというふうにあると思うんですよね、公表のところで。公表をすることにより市民への説明責任を果たし、市民に信頼される教育行政を推進するということであるんですが、なかなかパソコン、ホームページを開いて見る市民ってどれぐらいいるのかな、教育の分野でそれを見る人ってどれぐらいいるのかなということでは、やはり「みたかの教育」。スペースが限られるにしても、もうちょっと本気で説明責任を果たすという点では考えるべきではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
 それと、この問題ではもう1点だけ最後に聞きたいと思いますが、南部図書館について、先ほどの答弁を踏まえてお尋ねしたいのですけれども、スケジュールが明らかになることが前提というようなお答えがあったんですけれども、この指標にも、30ページ、指標では計画期間内の整備に向けた基本プランの作成に取り組むということで、それからは大きくおくれていて、今後のところで、引き続き合意に向けた協議に努めるとあるんですが、新川・中原地域に南部図書館、仮称ですけれども、欲しい、望んでいる市民の意向ということでは、このアジア・アフリカ語学院──文化財団との協働になるのか、そうならないのかということは抜きにして、どういう建物が欲しいのかという基本プランを作成するに当たっての話し合いそのものというのは、つくることは確定しているわけですから、それは基本プラン作成に向けた取り組みということは一方で進めていていいと思うんですけれども、その辺はどのように考えているのでしょうか。


◯総務課長(竹内冨士夫君)  点検・評価の公表ですけれども、今年度につきましては、4月から12月までの暫定的な要素もありますので、当面ホームページをベースに考えていきたいと思いますが、次年度につきましては通年化して1年まとまったものができますので、ホームページ、それから経営白書等との整合性を図りながら、あと、今、御指摘のありました「みたかの教育」なんかも含めて積極的に対応していきたいと思います。


◯教育委員会事務局教育部図書館担当部長(八代 誠君)  ただいま南部図書館につきまして、基本プランの作成については合意に向けた協議と並行してやってもよろしいのではないかというお尋ねをいただきました。年度の当初に合意に向けた協議に入りました段階では、若干そうした基本プランの作成に向けた話し合いも持たれましたけれども、私どもが感じている以上に公益法人制度改革をにらんだ財団の調整というのが非常に重要な、先方様にとっては課題になっているという実情がございます。現状は、やはりそうした合意に向けた課題をクリアするというところが基本プラン作成に向けた前提というふうに考えておりますので、とにかくそこへまず努力をして結びつけていきたいと考えている状況でございます。


◯委員(大城美幸さん)  南部図書館の件なんですけれども、今、御答弁がありましたけれども、調整に向けて努力、調整が重要で努力するということなのですが、努力するって、相手の出方を待っているだけじゃないかというふうに思えるのですが、市側としてできる努力というのがあるのだろうかということでお尋ねをしたいと思います。


◯教育委員会事務局教育部図書館担当部長(八代 誠君)  確かに先方の内部状況とか意思決定に至る状況もございますので、こちらとしてできる限界はあるかと思いますけれども、例えば仮に三鷹市が外郭団体としている、持っている財団などの公益認定への動きですとか、これからそういった動きも始まってまいりますので、私どもも主務官庁などを通じまして、知り得た情報については提供していきたいと、そのように考えております。


◯委員(大城美幸さん)  それでは、基本方針について1点だけお尋ねしたいと思います。基本方針、御説明もありまして、事前に読ませていただきました。さきの一般質問で、私は子どもの貧困という視点で、これまでの三鷹市のさまざまな施策だとかをもう一度見直す必要があるんじゃないかということを申し述べて質問を終わらせていただいたのですけれども、その観点からこの基本方針を改めて読みまして、あと説明を受けまして、子どもの貧困という視点をやはり持つ必要があるなというふうに、私は改めて思ったんですが、御見解をお聞かせいただきたい。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  子どもの貧困ということですけれども、景気後退に伴ってさまざまな格差も広がっているというような御指摘もあったりしておりますが、まず私ども教育ビジョンの中でも目指すべき子ども像というのをきちんととらえておりますし、そういう意味では、これは学校教育の部分の基本方針になっておりますので、福祉関係の視点からの子どもの貧困という側面の表記というのは少なくなっているのが現状でありますけれども、子どもが生まれてから15歳になるまで責任を持つ教育を展開していくというのが教育ビジョンの中に入っておりますので、考え方としては、子どもたちの生きる権利といいましょうか、成長する権利といいましょうか、学習する権利といいましょうか、そういったものは保護者の経済的基盤の上に立って初めて実現ができるわけでありまして、そういう意味では保護者の方々が厳しい経済状況にあるとすれば、教育委員会の分野では就学援助の制度を活用していただけるようなサービスの提供というのが考えられますし、福祉の分野ではもうちょっと基本的な生活の支援をしていく制度がたくさんありますので、そういう意味ではそのような立場をとっております。
 考え方の上では、文言的には明確には出ておりませんが、福祉あるいは医療、そういったところの専門機関と、あるいは行政機関と連携をとっていくというようなことは、この基本方針の中の一つの大きな考え方にもなっていますので、そういう意味では文言としては出てきておりませんが、精神的といいましょうか、考え方の上では十分出ているのではないかと私は思っております。


◯委員(大城美幸さん)  ありがとうございます。
 子どもの、学校内でいろいろな事件が起きたりしたことによって、安全対策という点では、この3ページのところでもアの上の3行のところに、安全対策を施すとともに、ということで具体的に安全安心という言葉はよく使われるようになったんですが、言葉として貧困という言葉が出てこなくても、今、御答弁がありましたけれども、この中には、最初の教育の基本方針のところで教育機関と福祉、保健、医療等の専門諸機関との密接な連携というところがあるとおっしゃいましたので、私もこの辺かなとは思っていますけれども、あと、もう一つは、生涯学習にしても、やはりお金があるなしとか、貧しいとか貧しくないとか、そういうことは関係なく、やはり学びたいと思ったときに学ぶ権利というか、人間らしく生きる権利がだれもが持っているということを考えると、学校教育も生涯学習も、どちらも人として人間らしく生きていけるということを基本に据えたもので考えていただきたいということを今後の課題として要望しておきます。


◯委員(中村 洋君)  それでは、何点か質問します。
 まず、この報告書なんですけれども、先ほどのお話にもあったように、教育委員会制度そのもの、それに対するいろいろと世間の話もあったりして、こういう法律ができてきたと思うし、こういう話になったと思うので、この意味づけを、5人の教育委員の方はきょうはいませんけれども、どういうふうに位置づけをされているのか、説明をどうされたかということなんですけれども、私たち議会の方も確かに権限的には大きなものがあるけれども、しょせんと言ったら何ですけれども、議決するだけで執行権はありませんけれども、この5人の方は執行権があるわけですから、何かあったときの責任も極めて重いわけですし、教育委員会の会議だけ出て採決したからというわけではないのでこういう制度になったと思いますから、ある意味でこれは物すごく重いものだと思うし、ことしは初めてだったので項目設定が最初からできていなかったんですけれども、例えば、これそのものをどういうふうにするかという内容も決まっていないのであれば、5人の方はしっかりどうやってやっていこうと決めるとか、一定程度目標設定とか、上げていくのは事務局の方に上げていただくとしても、これでいいのかどうかというのを確認した上で、では、ことしはこれ、1年見ていこうという意味で毎回の教育委員会に臨んでいただかなければいけないし、そういう意味でこれを市民に発表するというときに、教育委員会というタイトルだけ書くと、普通はこの事務局の皆さんという認識でとられてしまうのですけれども、私はここは本当に5人の名前が入っているぐらい、最低、本当は入っていてほしいし、自署のサインがあってもいいぐらいのものなのではないかと思っているんですね。
 それぐらい教育委員さんの権限は当然大きなもので、例えば学校に行って、私たち議員が行っても、ほとんどその他大勢なんですけれども、教育委員さんが行けばやっぱり市長と同等の来賓の扱いで、物すごいやっぱりそれだけ権限を持っていらっしゃるということですよね。議会で議決して、これをやってほしいと言っても、決議してお願いするだけなのですけれども、教育委員さんたちが教育委員会そのもので決議すれば、それはやるしかないわけですから、非常勤だから多少難しい部分もあるんですけれども、それだけの権限を持っていらっしゃる責任もあるということなので、そこはこの制度の趣旨をちゃんと理解を、どうしてやったのかとか、どう伝えたのか、またそれをどのように感じていらっしゃるかというのを、ここに当事者はいないわけですけれども、通常の議案のように議決しただけではないのではないかと思っているので、そこのところ、どのように感じていらっしゃったのかというのはまず最初に冒頭伺いたいと思います。
 それで、例えばそういう中身に関連してもなんですけれども、例えば例示というか、一般質問の、例えば小・中一貫の話とかなんかでも、先ほど、現場が大変じゃないかという話をしたときに、実際に本当に理念があっても、現場に行くと忙しくなってしまったというときに、理念のとらえ間違いで、小・中一貫やればいいんだというのがわかっても、本当に忙しくなってしまうと、忙しいということが現場では認識されるとこの制度はおかしいんじゃないかと。生徒と先生が接する時間が短くなってしまうのはおかしいんじゃないかというとらえ違いみたいなことが起きてしまうはずでしょうから、そこら辺がどうなんだということを、教育委員さん本人でもいいけれども、動くための事務局の皆さんが見てみるとか、そういうところというのはちゃんと評価して、こういうところって生きてきてもいいはずだと思うので、そのあたりが、実際、一定程度そういうところは学校に任せていくところもあるのでしょうけれども、実際にそういった目標設定どおり、理念どおり行われているかどうかという点検する役割は、これは教育委員さん本人にもあるし、事務局の皆さんの仕事だとも思うんですけれども、そのあたり、本会議でも若干教育長に聞いたのですけれども、実際、小・中一貫の現場等をどういうふうに行われているというふうに見られているのかお伺いしたいと思います。
 また、もう一つだけ例で、図書館の話ですけれども、例えば、ICタグをつけたという話がある中で、例えばこの目標がもしIT化をしていく中で職員の数を減らして便利にしますというだけならいいのですけれども、別にそれが目的ではなくて、これはこれで便利にする部分もあるし、市民の皆様が本当にITを使って便利に借りられる部分もあるのだけれども、そうじゃなくて、その分余裕が出た職員の人たちが、もっとカウンターとか窓越しで市民の人たちと接することができるということも、もちろん目的としてあるはずなので、こういう評価の仕方としては、もちろん設定がシステム入れますよということだけであればそれで終わっちゃうんですけれども、そうじゃなくて、実際にそれでサービスの本当の職員とカウンターと市民の皆様が接することができるようになったりとか、丁寧に対応できることになってサービスがよくなりましたとかというところまで込みで評価があってもいいのではないかなとは思っているのですけれども、実際その辺、具体的な例示でこれは取り上げたんですけれども、そういうところは実際システムを導入してどうだったのかということを伺いたいと思います。
 あと、最後1点、済みません。こちらの基本方針の方に関連してなんですけれども、来年度の予算には入っていないことなのでここでちょっと関連して聞きますが、学童保育に関してなのですが、障がいを持ったお子様の場合、学校にいるときは固定級としてそのままいらっしゃる方が、学童保育所に行くと、なるべくならそこの学校に行きたいという希望はあるんでしょうけれども、そうすると固定級がある学校の学童はすごく規模が大きくなってしまうので、できれば分けたいということも運営する側からはあるようですけれども、保護者の側からはなるべくそこに行きたいと、その辺がなかなかすれ違ってしまうところだったんですけれども、なかなか障がいを持った子どもは居場所というのがない中で、では、学校にいるときは固定級でそのまま障がいを持った子だけでいるところが、そこに行ったらまざったりもするわけだし、それが見ている先生からすればたくさんいるって大変だということもあるので、このあたりどういうふうに考えていくのかという。
 学童の先生たちはその子たちだけ見ているわけにもいかなくて、全体を見なきゃいけないので、学校にいるときは固定級でくくられているけれども、違ってくるわけですよね、状況が。そうなると、そういう子たちだけのための学童をつくるということも、ひょっとしたら必要なのかもしれないし、そういう民間施設は1つしか市内にないと思いますけれども、このあたりどう考えているのかというのを長期的な話として伺いたいと思います。


◯総務課長(竹内冨士夫君)  最初の点検・評価の、教育委員さんたちどうとらえているのかというようなところでございますけれども、今回の報告書につきましては、2月の定例の教育委員会で議案として提案をし、確定をしたという経過をたどっておりますけれども、この確定に至るまでにはですね、まず法改正の趣旨を各教育委員さんに御説明をして、どのような方式が望ましいのかということで御意見を伺ったところです。委員さんの中からは点検・評価の結果をできるだけタイムリーに次年度の基本方針に生かすように時期ですとか内容を工夫をしてほしいというような御意見ですとか、既に市長部局で事務事業評価を実施をしていますので、それがまた屋上屋にならないように、整合性をとってむだにならないように、事務局の負担にならないようにというような、そういった御意見ですとか、あと、具体的に点検・評価のこの内容をまだ案の段階でお示しをしたときには、例えば指標等について幾つかの、もう少し具体的にとか、具体的な例示をいただきながら指標のあり方について御指摘をいただきました。
 委員さんの中には、例えば鈴木委員のように、私立大学連盟の方で他大学の評価を実際に担当されて、評価の難しさを十分御存じの方もいらっしゃいますけれども、皆さん実施する以上はこういった法改正の趣旨ですとか、こういった評価が出てきた社会情勢等を踏まえて、委員会の運営にしっかり生かしていこうということで御理解をいただいているというふうに思っております。
 あともう一つ、20事業についてはそういうことですけれども、委員会自体の活動が、今、御意見がありましたように問われている部分がありますので、その部分についても具体的にどういうふうな活動をしたのかというのを、また今後しっかり掘り下げて記述できるようにしていきたいと考えています。


◯教育委員会事務局教育部図書館担当部長(八代 誠君)  ただいま図書館はICタグ等の利用に伴いまして、そうしたサービスの向上による効率化が市民サービスにいかに振り向けられているのかというような御質問をいただきました。実は、この間、リニューアルしてから、昨年の2月とことしの2月とをちょっと比較した資料がございまして、例えば貸し出しにおける予約数の占める割合が39%伸びております。また、来館者も25%ふえているという状況でございまして、非常に新たな利用者がふえてきているというのも現実でございます。
 したがいまして、なかなかそこから効率的に余剰人員を生み出して新たなサービスという部分におきましては、現実的にはなかなか厳しい面もあるわけでございますけれども、これを契機にですね、私ども平成19年度、平成20年度と、ハード面の充実に努めてまいりましたけれども、今後はソフト面のサービス、例えばレファレンスの充実ですとか、もう既にリニューアルに伴いまして設置しております総合カウンター、それから試行的ではございますけれども、児童カウンターなども現在設けてですね、児童サービスの向上に努めているところでございます。
 まだまだそれ以外にもソフト的なサービスを検討していくというふうに考えているところでございますので、まだ検討していくという段階でございますので、計画としては明らかにはしておりませんけれども、図書館内部の意向としましてはハードからソフトへの移行という時期かなと考えているところでございます。


◯小中一貫教育推進担当課長・教育支援担当課長(川崎知已君)  例示として小・中一貫をどういうふうにとらえているのかということでございますが、まずは御案内のように、平成18年度、平成19年度、それから平成20年度と、検証委員会の方をやってまいりました。この検証委員会に当たりましては、かなり現場のヒアリング等を行って、その資料も出した中で報告しておりますので、そのあたりでまずとらえていると思います。
 それから、毎年、教育委員会訪問、それから小・中一貫教育にかかわる学園の研究発表会等にも御参加いただいて、実際に先生たちの様子や、また校長先生の方から話を聞く中で、小・中一貫の進捗状況であるとか、あるいはその先生方の様子等を把握した中で理解していただいております。
 もっと細かく言うと、忙しいと小・中一貫校をとらえる教員というのが、学校内の中でどんな働きをする教員なのか、忙しいけれども小・中一貫がメリットを超えているのだと、忙しさを超えるメリットがあるんだという教員がどうなのかというあたりも校長先生から細かく聞き取って、そのあたりは理解していただいております。
 また、PTAとの懇談等をする中でですね、PTAを通して出る情報なども教育委員の方には御理解いただいているところでございます。


◯生涯学習課長(大倉 誠君)  学童の、障がいを持った児童の対応のことにつきまして御質問いただきました。確かに、御案内のとおり、固定級がふえていく中で障がいを持ったお子さんの入所希望もふえております。私ども、障がいを持ったお子さんの学童保育の保育先を決定するに当たって、もちろん、体験入所等をする中で保護者の方にも直接お会いして、さまざまな御意見を伺っているのですが、一般論として言えていることは、障がいを持ったお子さんの保護者の方は、障がいを持ったお子さん同士で学童保育をやってほしいというよりも、健常の子どもたちと学童の場ではできるだけ一緒に過ごさせたいと、こういう希望を持っている方がほとんどすべてと言ってもいいと思います。むしろ、保育員側の方で、やはり健常のお子さん、まして学年も違う中で、安全性の問題、こういったところを危惧する意見がむしろ出ているというのが実態でございます。
 そういった中で、保護者のニーズも考えたときに、基本的には障がいを持ったお子さんだけの学童をつくるというよりも、何とか健常のお子さんとまぜて保育をしていきたい。その部分については、場合によっては施設的な設備面の改善、あるいは保育員の数の問題、こういったものを調整をしながらやっていくことが一つ。
 それから、もう一つ、例を挙げますと、例えば四小の学区域に住んでいるお子さんで六小の方に通われていると。そうすると、六小で保育をしてほしいという希望プラス、それがだめなら自分のところの四小でもいいよと、そういう希望は持っているんですが、六小から四小まで障がいを持ったお子さんが学童保育に移動をする、この移動手段が当然、保護者の方がそこに携わることができませんから、この移動手段さえ確保できれば、地元の自分の住んでいる近くの学童であれば、保育はいいですよと、こんなふうな話をしていただける方もいらっしゃいますので、そういった保護者の方のお考えも踏まえながら、そういうところも調整をしていった中で対応をしていきたいと思っております。


◯委員(中村 洋君)  ありがとうございました。
 学童の方もいろいろな保護者のニーズもあると思いますから、その体制の方もしっかりととっていけるように、なかなか保護者の希望もあるでしょうし、実際、受け皿の方になっていく体制もありますから、そのあたりはいろいろと調整するのは難しい部分もあると思うのですけれども、いろいろなニーズに対応できるような体制をお願いします。
 図書館の方も、なかなか数字的なもので貸出量がふえるとか、定量的なものは見やすいのですけれども、定性的なことが見づらいのもありますし、だからこそ一層こういった評価もあるわけですから、市民の皆様が満足していただけるように、ぜひともお願いします。
 報告書そのものについては、評価が市長の事務評価と重なる部分があるかもしれないという話でしたけれども、5人の方々が持っていらっしゃる独自性ということもあるはずですから、むしろ内容がかぶるとかどうこうということよりも、これそのものが教育委員会制度に要らないんじゃないかみたいになって、今度、屋上屋になることの方が懸念されますから、しっかりと視点を持ってもらって、また違う視点でやれば、それは違うことになると思いますから、その辺は改めて意義とかを5人の方に考えていただけるようにお伝えいただければと思います。
 以上です。


◯委員長(宍戸治重君)  以上でア、イについては質疑を終わりたいと思います。
 ここで休憩を10分とりたいと思います。なお、説明員の、答弁者側は、もしあれでしたら担当にお願いする形でもよろしいかと思います。
 休憩します。
                  午後4時20分 休憩



                  午後4時30分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  委員会を再開いたします。
 次に、項目ウの説明を求めます。


◯施設・教育センター担当課長(新藤 豊君)  資料3に沿って1点御報告をしたいと思います。前回、文教委員会で第三小学校の校舎の建てかえの概要についての御報告をさせていただきました。それ以後、検討を進めていく中で1点、変更がございましたので、その点の御報告になります。資料3の裏側をごらんいただければと思います。
 前回の御説明では新校舎、これは南側と西側にL型にということの御説明をいたしました。その中で、現在の第三小学校の学童保育所、これが新校舎のところにかかりますよと。この学童に関しては、前回は第四中学校の校舎内にということで御説明をさせていただきました。その後ですね、教室、それから学童の運営、それから学校の運営への影響といったことをいろいろ検討していく中で、この校舎の南側、現在、わくわく農園と言っている学校農園の場所に学童保育所の仮設を建てる形で対応することがよかろうということで、この1点が変わりました。このわくわく農園に関しては、地主さんから学校の農園にということで条件つきで寄附をいただいたものなのですが、事情をお話をして、地主さんからも御了解いただいて変更ができたということになります。この内容については、2月22日には保護者の方、それから近隣の住民の方、それから3月1日には保護者の方と学童保育所の保護者の皆さんに同じ内容の御説明をしております。
 資料3の表面で、こちらは工程の側が若干、下側の段の学童保育所、これは仮設の学童の建設工事が平成22年8月からということで、当初は学校の中の改築でしたので8月に、要は夏休みにやるということで計画を立てていましたが、ここだけ少しずれ込んでいます。残りはすべて前回御説明した内容と同じとなっています。
 以上となります。


◯委員長(宍戸治重君)  説明は終わりました。これより質疑に入ります。どなたか。


◯委員(大城美幸さん)  今、御説明いただいて、保護者や近隣や学童等、説明会が終わっているんですが、新校舎が校庭を日陰にするということでの意見だとか、どのような声が上がったのか、お聞かせいただきたいと思います。


◯公共施設課長・学校施設再生担当課長(若林俊樹君)  説明会でどのような御意見かということでございますけれども、まずは建てかえになった経過ですね。経過の関係と、既存の校舎の耐震性能問題。あと、今、委員がおっしゃったように、南側に校舎ができることによって校庭が日陰になるんではないかという形のことと、あとは、市の方の説明で現在のところについては4階建ては建てられないですよという話の説明をしておりますので、その中で地下化はできないのかとか、そのような──大きな点ではそういう御質問がありました。
 あとは、アスベストがあるのかないかとか、細々したことはありましたけれども、メーン的にはそのようなところでございます。


◯委員(大城美幸さん)  新校舎の設計ができているわけじゃないのであれなんですが、説明会で日陰の日影図というのは配ったんでしょうか。


◯公共施設課長・学校施設再生担当課長(若林俊樹君)  日影図につきましては、当初、私どもの説明のとき、余り細かなそういうデータ的なものを出してしまうと、なかなか理解しにくいということで、日影図については説明会では出しておりません。


◯委員(大城美幸さん)  済みませんが、細かいことを出す──ちょっと理解に苦しむんですが、グラウンドがやっぱり日陰になるということは、子どもたちの精神面、健康面も含めてどうかなということが気になるんですよね。それで今お尋ねしたのですけれども、配っていないということですが、シミュレーションはあるんでしょうか。


◯公共施設課長・学校施設再生担当課長(若林俊樹君)  シミュレーションの方は、市の方ではしております。


◯委員長(宍戸治重君)  ほかに。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、以上でウについて質疑を終了します。
 以上で教育委員会報告を終了いたします。ありがとうございました。
 休憩いたします。
                  午後4時32分 休憩



                  午後4時40分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  それでは、委員会を再開いたします。
 生活環境部報告、本件を議題といたします。本件に対する市側の説明を求めます。


◯生活環境部調整担当部長(清水富美夫君)  お手元の資料に基づいて御報告させていただきます。
 まず第一にですね、太宰治賞の関係でございます。昨年、第24回ということで、復活後10回を数えまして、年々、応募の数もふえつつあります。また、ことし1月には、ちょうど平成17年度太宰治賞を受賞した、当時あれはダブルの受賞でございましたけれども、お1人の津村さんが、第140回の芥川賞を受賞されるということで、その影響もありまして、(2)にありますように、第25回は1,251編という作品数が応募数として出ております。これは復活後、最初がたしか1,600編ぐらいでしたから、その後、1,000編近く、ここ数年続いておりますが、歴代2位の応募の数だということでございます。
 次に、中近東文化センターでございますが、平成16年8月に展示部門を復活をさせております。中近東文化センターでは、年3回の企画展のほかに、企画展のテーマに合わせた市内の市民活動団体に展示スペースを開放するなど、地域とのかかわりを深く持っております。また、市内の小・中学校とも施設見学、あるいは出前の講義など、連携を強化をしているところでございます。
 次のページ、2ページ目に太宰の顕彰事業でございます。ここは特に太宰の文学サロンの運営についてちょっと御報告させていただきますが、平成20年3月1日にオープンをして、入館者数も2月末現在で2万人を突破しております。その間、後ほど御説明します寄贈資料がですね、ございましたので、展示がえも行って、また新しい視点で展示をしております。
 また、あわせまして財団の方では、この三鷹太宰マップというものを、太宰の足跡を紹介するということで太宰マップを作成をしております。また今月には、トークサロンという形で新たな事業に取り組むという話も聞いております。もともと太宰顕彰事業につきましては、地域の活性化にも結びつけるということで、商業や観光といった地域の活性化に結びつけるということで、太宰のグッズ、あるいはマップのグッズをつくったり、この太宰マップを持参することで、市内で駅前周辺ですが約20店舗の協力店の方が割引制度などにも御協力を、参加していただいているところでございます。
 4番目の平成20年度購入・寄贈等の美術資料でございます。特に寄贈資料は854点ございます。美術資料の中では222点のうちおよそ半数の111点が、この靉嘔作品のコレクターの方がおりまして、この方は武蔵野に在住しているのですけれども、三鷹市の美術館のギャラリーの運営方針に非常に共鳴といいますか、賛同していただいております。その関係で武蔵野ではなく三鷹に、これ、二度目の寄贈ということでございます。この分につきましては、靉嘔展などの企画展などに活用をさせていただいているところでございます。
 それから、文学資料632点、これは先ほど、太宰の文学サロンにも展示をしております。町田に在住のコレクターの方から、図書館の方で今、保管をしておりますけれども、約630点の文芸資料をいただいて活用しているところでございます。
 それから、次の5ページでございます。アニメーション関係の、美術館関係事業でございますが、ここでは特に市民特別枠、これは去年の7月から、これまでまち鷹で販売をしていた市民特別枠を観光協会の方に販売を変えております。また、9月になりましてから、三鷹市民だけではなくして、いわゆる4市の関係で武蔵野、西東京、小金井の市民の方々にも販売をするようになっております。駅前というのは立地条件が非常にいいところでございますので、観光案内所のPRも兼ねて、チケットの販売も前年度で大体100.6%の数字が出ている状況でございます。
 それから、アニメの美術館の方の状況でございますが、数字上は54万5,000人というのは1月末でございますけれども、「崖の上のポニョ」という映画の効果も当然ございますし、かなり監督もいろいろな形で露出をしている関係から、入場者数も例年どおり大体65万から66万人が見込まれるということで、経営状況の方も安定的な形で今、推移をしているところでございます。
 私の方からは以上でございます。芸文財団担当の方に御説明をさせていただきますのでよろしくお願いいたします。


◯芸術文化担当課長(井崎良仁君)  平成20年度の芸術文化振興財団の各事業につきまして、別添の資料に基づきまして御報告をいたします。
 本年度もそれぞれのジャンルにおきまして創意工夫を凝らしまして、三鷹ならではのオリジナリティーに富んだ事業を展開してまいりました。音楽事業はですね、各事業ごとに集客の状況は異なりますが、海外の演奏家や将来性豊かな日本人の演奏家のコンサート、そしてオーケストラによるコンサートなど、芸術文化センターの風のホールの特性を生かしました公演を中心に実施をいたしました。お客様からも、出演者の方々からも、大変御好評をいただいております。
 また、育成事業といたしまして実施しておりますみたかジュニア・オーケストラは結成9年目となりまして、秋の演奏会を実施し、現在は今月29日にまた春の演奏会を目指して練習中であります。10周年となります平成21年度は、プロの演奏家と共演なども予定しております。
 また、教育普及活動といたしまして本年度も市内全小学校の訪問演奏会を実施するなど、今後も学校教育との連携を図って進めてまいりたいと考えております。
 続きまして、演劇事業におきましては、毎年好評であります太宰 治の朗読会を開催いたしましたほか、太宰 治の作品をモチーフにした演劇公演など、太宰治顕彰事業とマッチをしました企画や、三鷹だけでしか見られない若手劇団のフレッシュな演劇を数多く実施いたしまして、大変好評をいただいているところでございます。
 また、一般の市民の方々にも親しみやすい芸術文化として今は定着をしております、近年多くの集客を得ております落語の事業ですね、こちらの方の充実もさらに進めて、星のホールや公会堂におきましても人気も実力も兼ね備えました落語家による独演会を実施いたしました。多くのお客様に喜んでいただいているところです。
 続きまして、美術事業でございますが、幕末浮世絵展、そしてスナップショットの時間展、レインボー喜寿 靉嘔展など、開館15周年になりました三鷹市美術ギャラリーならではの幅の広いジャンルの企画展を開催したところであります。また、子どもたちを中心としたワークショップの開催や、市内の公立小学校、中学校と連携を図りながら実施をしておりますギャラリートークや、学校出張授業など、教育普及活動にも積極的に取り組んでまいりました。今後も教育機関やNPO団体との連携を図りまして、教育普及事業の充実に努めてまいりたいと思っております。
 続きまして、受託事業といたしまして行っております文芸事業でございますが、山本有三記念館におきましては、昨年の5月より一般300円の入館料を徴収しておりますが、入館数は当初予定をおかげさまで上回りまして、今年度は有料入館者だけですが、1万1,000人を超す見込みとなっております。昨年10月7日から実施をしております「ピクチャレスクの家」展も、有三記念館の建築に焦点を当てまして、これまでにない企画として好評を得ているところでございます。
 また、先ほどもお話にありましたが、太宰治顕彰事業では2月に文学サロンの入館者が開館以来2万人を超えるということになりました。11月に実施しました太宰治没後60年展では、1月余りでございますが、7,000人を超えるお客様をお迎えしたところでございます。
 今後も文芸展示事業のさらなる充実を図ってまいりたいと考えております。
 以上、2月20日現在の事業数は93事業、入場者の総数は8万5,000人という数を現在とらえております。
 以上でございます。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  続きまして、みたか・子どもと絵本プロジェクトについて御説明いたします。
 平成20年度におきましては、地域の担い手の養成ということと、それから星と森と絵本の家の企画市民プロジェクトということを中心に事業を進めてまいりました。
 子どもと絵本ボランティア講座ですけれども、これは例年行っております保育つきの講座を約半年にわたって開催し、地域の施設見学や実習等も行いながら人材を養成するというものでございまして、平成20年6月から10月にかけまして受講生28人ということで、小さいお子さんのいらっしゃるお母様方なども含め、無事に講座を開催いたしました。終了後に受講生による自主グループが既にでき上がっておりまして、「絵本にピンポン♪」という名称で、ことし1月からすくすくひろば、あるいは駅前図書館といったところで読み聞かせや絵本の紹介などの活動を開始しているところです。
 それから、昨年、子どもと絵本ボランティアの交流会というのを初めて開催いたしました。このボランティア講座は、平成18年に新川中原コミュニティ・センター、それから平成19年に大沢コミュニティ・センター、平成20年が駅前コミセンというようなことで続けてきたわけですけれども、それぞれの講座から地域で活動するグループが生まれております。また、神沢利子展プロジェクトから、町会に働きかける形で実現をしたみんなのブックカフェというようなグループもあります。
 こういった子どもと絵本プロジェクトに関連するグループの交流会というものを行いました。それぞれのグループの活動の仕方ですとか、いろいろなやり方などについて説明をしたり、交流を深めたりというようなことをしましたし、また、三鷹図書館の児童担当の方が講座の案内をするというようなこともあり、交流を深めまして、それぞれのグループが刺激を受けて、新たな交流も始まっているようです。
 それから、星と森と絵本の家の市民プロジェクトですけれども、こちら、公募という形で昨年の9月あたりから、順次さまざまなジャンルで始まっております。絵本プロジェクトは9月に始まったんですけれども、参加者が26人ということで、星・森・暮らしなど、子どもの身近な興味に沿った絵本の選定、あるいは配架の方法であるとか紹介の仕方というようなことを検討しております。
 また、森プロジェクト、参加者13人で11月から始まりましたけれども、自然の資源を暮らしに生かすとか、物づくりを体験するというような活動の検討を行っております。
 星のプロジェクトということで、こちらは天文台の職員ですとか、普及員の方なども加わって、19人で12月から始めておりますが、市民による星の語り部の活動などを検討しております。
 また、家のプロジェクト、あるいは読み聞かせということも含めて実施しておりますが、昔遊びでありますとか、季節行事など、家のたたずまいというものを生かしたさまざまな活動を今、検討しているところです。
 そのほか、メールマガジン等を発行し、広報に努めました。
 以上です。


◯委員長(宍戸治重君)  以上で説明は終わりました。質疑に入ります。どなたか。


◯委員(岩見大三君)  では、よろしくお願いします。
 済みません、1点だけ質問させていただきます。先ほども御報告の中に都市観光協会のお話が出られましたが、そろそろかなり市民にも浸透してきたことではないかと思うわけでありますが、各事業ごとにじゃなくても結構ですが、全体的な形で結構ですが、協会が発足してから今日に至るまで影響といいますか、そのことをどのような形で検証されておられますでしょうか。


◯生活環境部調整担当部長(清水富美夫君)  御案内のとおり、駅前に観光協会ができまして、当然観光振興をつかさどるある意味での拠点の施設という位置づけで私ども考えております。
 そうした中で、観光振興にかかわる、あるいは商業振興にかかわる部分をかなり多く担っていただきたいという形で、できるだけ私どもが持っている事業を観光協会の方に委託をしている部分もございます。
 また、私どもの太宰の顕彰事業につきましてはですね、大変協力をしていただいております。ジブリだけの話だけではなくして、すぐ近くに文学サロンがございまして、そこと連携をしながら多くの方の来客の応対とか、あるいは道案内という、変な話なのですけれども、かなり観光案内所的な部分もございますけれども、私どもでも、観光協会でもそういった部分でそれなりの体制もございますので、その体制に基づいて各観光振興につながるような事業に協力をしていただいております。
 NPOになって──NPOの前から任意団体でございましたけれども、法人化してからまだ時間もたっておりませんけれども、数量的な評価はなかなか難しいと思いますけれども、その部分をやはりきちんと分析・評価しながら、今後、観光案内所、観光協会の振興に向けて、私どもも支援をしていきたいと思っております。


◯委員(岩見大三君)  わかりました。ありがとうございました。


◯委員長(宍戸治重君)  ほかに。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようですので、以上で生活環境部報告を終了いたしたいと思います。ありがとうございました。
 休憩いたします。
                  午後4時58分 休憩



                  午後5時00分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  それでは、委員会を再開します。
 それでは、所管事務の調査について、本件を議題といたします。
 三鷹の教育・文化・スポーツの振興策について、本件について引き続き調査を行っていくということで、議会閉会中の継続審査を申し出ることにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 次に、次回委員会の日程について、本件を議題といたします。
 次回委員会の日程については、本定例会最終日とし、その間、必要があれば正副委員長に御一任いただくことにいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 それでは、特にほかに何かございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようですので、本日はこれをもって散会いたします。
                  午後5時01分 散会