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令和5年第1回臨時会(第1号)本文

                  午前9時28分 開会
◯議長(土屋けんいちさん)  おはようございます。ただいまから令和5年第1回三鷹市議会臨時会を開会いたします。
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◯議長(土屋けんいちさん)  これより本日の会議を開きます。
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◯議長(土屋けんいちさん)  議事日程はお手元に配付したとおりであります。
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◯議長(土屋けんいちさん)  この際、議会運営委員長より報告願います。
 4番 粕谷 稔さん、登壇願います。
                〔4番 粕谷 稔さん 登壇〕


◯4番(粕谷 稔さん)  おはようございます。議会運営委員会の協議結果を報告いたします。
 1月24日に開かれました議会運営委員会において、議長より諮問を受けた会期の設定案について協議いたしました結果、次のとおり決定いたしましたので、報告いたします。
 今次臨時会の会期については、諸種の状況を勘案し、1月25日の1日間と設定することが妥当であるという意見の一致を見ております。
 以上、本委員会に諮問された事項の協議結果を報告いたします。


◯議長(土屋けんいちさん)  議会運営委員長の報告は以上のとおりであります。御協力のほどよろしくお願いいたします。
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◯議長(土屋けんいちさん)  会期についてお諮りいたします。
 ただいま議会運営委員長より報告がありましたとおり、今次臨時会の会期は、本日1月25日、1日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
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◯議長(土屋けんいちさん)  次に、会議録署名議員を定めます。
 本件は、三鷹市議会会議規則第80条の規定に基づき、議長において指名いたします。
 25番 大城美幸さん
 26番 紫野あすかさん
にお願いいたします。
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    日程第1 議案第1号 令和4年度三鷹市一般会計補正予算(第8号)


◯議長(土屋けんいちさん)  これより日程に入ります。
 日程第1 議案第1号 令和4年度三鷹市一般会計補正予算(第8号)、本件を議題といたします。
                    〔書記朗読〕
 提案理由の説明を求めます。市長 河村 孝さん。
                〔市長 河村 孝さん 登壇〕


◯市長(河村 孝さん)  皆さん、おはようございます。ただいま上程されました議案第1号につきまして、御説明申し上げます。
 議案第1号 令和4年度三鷹市一般会計補正予算(第8号)
 今回の補正予算は、国と東京都の補助金を活用した出産、育児等の切れ目のない支援の充実を図るもので、早期に対応する必要があるため、臨時会での御審議をお願いする内容となります。
 歳入歳出予算の総額に、それぞれ1億4,801万6,000円を追加し、総額を799億1,944万5,000円とするとともに、繰越明許費の補正を行います。
 歳出予算では、衛生費の伴走型・経済的支援事業費を1億4,801万6,000円計上します。
 本事業は、妊娠届出、出生届出後などに面談を実施するとともに、妊娠時と出生時に出産・子育て応援ギフトを支給する枠組みとなります。今回の補正予算では、令和4年度中に出産された方を対象に、面談に代わりアンケート等を実施し、その後、10万円相当のギフトを支給します。
 歳入予算では、都支出金のとうきょうママパパ応援事業補助金を歳出と同額、増額します。
 なお、ギフトの支給については令和5年度にかけての執行となることから、繰越明許費を追加します。
 提案理由の説明は以上です。
 どうぞよろしく御審議のほど、お願い申し上げます。


◯議長(土屋けんいちさん)  提案理由の説明は終わりました。
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◯議長(土屋けんいちさん)  この際、議事の都合によりしばらく休憩いたします。
                  午前9時34分 休憩


                  午前9時59分 再開
◯議長(土屋けんいちさん)  休憩前に引き続き、会議を再開いたします。
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◯議長(土屋けんいちさん)  この際、議会運営委員長より報告願います。
 4番 粕谷 稔さん、登壇願います。
                〔4番 粕谷 稔さん 登壇〕


◯4番(粕谷 稔さん)  議会運営委員会の協議結果を報告いたします。
 先ほど開かれました議会運営委員会において、議長より諮問を受けた市長提出議案の取扱いについて協議いたしました結果、次のとおり決定いたしましたので、報告いたします。
 本日上程された市長提出議案1件の取扱いについては、本日結論を出すべきであるとの意見の一致を見ております。
 以上、本委員会に諮問された事項の協議結果を報告いたします。


◯議長(土屋けんいちさん)  議会運営委員長の報告は以上のとおりであります。御協力のほど、よろしくお願いいたします。
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◯議長(土屋けんいちさん)  議案第1号 令和4年度三鷹市一般会計補正予算(第8号)、これより質疑併せて討論を願います。


◯14番(谷口敏也さん)  令和4年度一般会計補正予算(第8号)につきまして、民主緑風会を代表して質疑を行わせていただきます。
 まず、ホームページで東京都がどのような告知をしているのかなと思って調べたんですけど、同じような東京都出産応援事業、赤ちゃんファーストというのが既にやられていて、あれ、これのことを言っているのかなと思って部長に聞いたら、既にこれはあるということで、これとは別にまた三鷹のほうで実施する事業になると思いますけど、事前にこの赤ちゃんファーストのほうでも既に生まれていらっしゃる方については、子ども家庭支援センターりぼんのほうが担当して、対象世帯へ専用のIDを記載したカードを送付しているとのことですけど、この後生まれてくるお子さんについては、りぼんではなくて健康推進課のほうが担当するということで、ある程度分かりやすくはなるのかなと思うんですけど、同じような事業が2つあるということは、市民にとって分かりづらいし、勘違いしやすいと思いますけど、分かりやすい事業説明、広報等が必要だと思いますが、どのような方法を考えているのかをお伺いしたいと思います。
 質問の2問目。この事業は、赤ちゃんファーストとは違って面談が必要になります。里帰り出産などの対面──これ、届出のときですから、里帰り出産しても、妊娠の届出、出産の届出はしますけど、例えばコロナ禍で対面の面談を避けたい人というのが少なからずいるかと思いますが、その対応はどう考えているのか、お伺いします。
 質問の3、保健師等による面談とありますけど、保健師以外の方はどのような方々を想定しているのか、お伺いいたします。
 質問の4、既に赤ちゃんファーストの事業を実施しているのに、また今回、223万3,000円のシステム委託料というのが入っています。何か毎度毎度システム開発料、この前の補正予算(第6号)のときにも715万円のシステム──物価高騰対策子育て応援給付金のときも715万円というのがあったんですけど、これは必要なのかもしれないんですが、システムが本当にこの223万円もかかるのかどうかということをお伺いするとともに、今回改修することによって、今後この事業が──国・東京都からの予算ですけど、継続することになれば、それがずっと使えていくのかというのを確認したいと思います。
 最後、5つ目になります。三鷹市では既に安心して子育てができるように、妊娠期から子育て期にわたり切れ目なく支援するために、出産・子育てに関する様々な事業をウェルカムベビープロジェクトみたかとして位置づけて取組を進めています。妊娠中の方を対象としたゆりかご面接、乳児がいる家庭を訪問する新生児訪問、こんにちは赤ちゃん事業がありますけど、これらの事業に加えて今回の面談を行うのかを確認します。また、この事業の面談で得たデータやシステムをウェルカムベビープロジェクトみたかとリンクさせれば、子育て支援のためのよい情報共有になると思いますけど、御所見をお伺いします。
 以上です。


◯健康福祉部保健医療担当部長(近藤さやかさん)  御質問に順次答弁をさせていただきます。
 まず、御質問の1点目、東京都出産応援事業、赤ちゃんファーストと、出産・子育て応援事業との違いの説明方法についてでございます。東京都が令和3年度から実施しております東京都出産応援事業、赤ちゃんファーストは、コロナ禍において、これから子どもを産み育てる家庭を応援、後押しするため、育児用品や子育て支援サービスを提供するとともに、アンケートを通して子育ての具体的なニーズを把握し、施策に反映することを目的とした事業となっております。
 一方で、今回のこの出産・子育て応援交付金事業につきましては、妊娠期から子育てまで一貫して身近な相談に応じ、ニーズに即した必要な支援につなぐ伴走型の相談と経済的支援を一体的に行うものです。御指摘のとおり、出産・子育て応援ギフトにつきまして、赤ちゃんファーストと同様の内容を想定している東京都の広域連携事業を利用することによりまして、市民の方には分かりづらいというところもございます。また、今回の補正予算の対象者である令和4年4月以降に出産された方につきましては、赤ちゃんファースト事業によるギフトが既にもう送られているため、対象者お一人お一人に郵送する案内文では、それらの違いについて分かりやすく記載する必要があると考えております。またさらに、2つの事業の違いにつきまして、ホームページや子育てガイドにも掲載するとともに、ゆりかご面接、新生児訪問等の機会にも丁寧に説明をしてまいります。
 質問の2点目、里帰り出産など、対面での面談が難しい方や対面での面談を避けたい方などへの対応についてでございます。里帰り出産をされる方が里帰り先で面談を希望される場合には、三鷹市から里帰り先の市町村へ面談の実施を依頼し、妊婦面接や新生児訪問等を里帰り先の自治体で行ってもらい、結果について三鷹市に御報告いただくことにより、里帰り先の自治体と連携しながら、現在も実施しているところでございます。本事業のギフト資金につきましては、里帰り出産をした方に対しては──原則住民票のある自治体で面談を実施し子育てギフトを支給するとされておりますが、里帰り先で新生児訪問等面談を希望する場合には、ギフトについては面談を実施した里帰り先の自治体ではなく、住民票がある自治体で支給することになります。支給に当たっては、里帰り先での面談等の実施状況を確認し、情報を共有することで継続的な支援を行うとともに、滞りなく支給ができるように努めてまいります。
 また、面談については、表情を見ながら顔の見える関係づくりを構築するため、できるだけ対面による面談を実施したいと考えておりますが、何らかの事情でそれができない場合においては、電話等個別の対応も行ってまいりたいと考えております。
 御質問の3点目、保健師以外の面談者についてでございますが、面談を実施する者は、保健師以外に助産師、看護師を想定しております。
 御質問4点目、システムの改修についてでございます。補正予算に計上しているシステム改修委託料については、市民の健康管理に使用している健康管理システムの改修に伴う経費となっております。赤ちゃんファーストの事業では、住民台帳リストから対象者を抽出してカードを送付していることから、本システムは使用していないところでございます。システムの改修により、出産・子育て応援給付金の支給実績の管理、面談の実施履歴、対象者の抽出などができるように修正を行うものです。また、今回の改修で、今後事業に変更等がない限り、今後も対応可能な改修となるように費用を見込んでいるところでございます。
 御質問の5番目、最後になりますが、これまでの事業に加えて面談を行うのか、またこの事業で得たデータは子育て支援のための情報として共有が図られるのかという点でございます。三鷹市では、平成28年度からウェルカムベビープロジェクトみたかの取組を進めております。出産・子育て給付金事業については、ウェルカムベビープロジェクトみたかの一環として取り組み、既に実施しているゆりかご面接や新生児訪問を妊娠届出時の面談、または出生届時の面談に位置づけて実施をいたします。ただし、妊娠8か月頃に、希望される方に対して実施する面談をこれまでの事業に加えて実施するということになります。伴走型相談支援事業で把握した情報につきましては、子育て支援に関する関係部署と共有を図り、切れ目のない支援が図れるように努めてまいります。
 答弁は以上でございます。


◯14番(谷口敏也さん)  ありがとうございます。幾つか再質問させていただきます。
 まず、里帰り出産等の場合には、そちらのほうの自治体で面談を行っていただくというようなお話がありました。いい取組じゃないかなと思うんですけど、その際は、お渡しするのはそちらでお渡しするということになるのか、帰ってきて三鷹でお渡しするということになるのかをまず確認します。
 それと、里帰り出産でも面談、直接会うのはというような方にとっては──個別で対応するとおっしゃっていましたけど、例えばZoomとか、パソコン上で、ネット上で面接とかできるのかどうか、お伺いします。
 それと最後に、3番目の保健師のところで、看護師というお話がありました。助産師とかの方々には依頼されないのかどうか、この3点、お伺いします。
              (「助産師は言った」と呼ぶ者あり)
 すみません、聞き漏らしました。それはなしで。


◯健康福祉部保健医療担当部長(近藤さやかさん)  再質問に答弁させていただきます。
 まず、里帰り先の面談に対してのギフトの支給につきましては、住民票があるところですので、三鷹の方が他自治体に里帰りされている場合についても三鷹でのギフトの支給というふうになります。
 また、面談を実施できない場合のパソコン等での面談もできるのかということですが、そういうこともあり得ると思いますし、電話でもあり得ますし、また郵送でアンケート等での回答もありますし、その方々の状況に応じながら対応したいなというふうに考えております。
 以上でございます。


◯議長(土屋けんいちさん)  ほかに。


◯27番(前田まいさん)  日本共産党三鷹市議会議員団を代表して質疑します。
 1点目、国は現金給付にするか、商品券やギフト券にするかは各自治体の判断に任せるとしており、現金給付とする自治体もありますが、なぜ三鷹市はギフト支給にしたのか、お伺いします。
 2点目、ギフトだと使えるものが限定されてしまいます。しかも利用の期間も限定されるとなると、ますます利用しづらいと思います。出産・子育て応援というのであれば、利用しやすい制度にするべきと考えます。その点では、市内の出産・育児サービス、例えば産後ケア、ゆりかごプラスや、保育園での一時預かりなどにも利用できるようにすべきと考えますが、そのようにはできないものでしょうか。また、このギフトの有効期限があるのか、お伺いします。
 3点目、支給に当たっては、妊娠届時と出産届時に面談をした後、ギフト支給とのことですが、なぜ1回での10万円相当の支給にしなかったのか、お伺いします。
 4点目、妊娠届出や出産届出の際、これまでは希望者のみの面談ではなかったでしょうか。今回、面談しないという人には支給しないということになるのか、確認します。また、面談後、引っ越された方にも支給されるのでしょうか。都内に転居した場合と都外に転居した場合とで異なるのか、お伺いします。
 面談を行う保健師等のところについては、御回答いただいたので結構です。5点目の後段部分、保健師等の人数と、報酬は時給幾らと計算されているのでしょうか。時間額職員報酬及び共済費で72万円となっていますが、その算定根拠についてお伺いします。
 6点目、多胎妊娠の場合、支給額は幾らになるのでしょうか。例えば、双子の場合はどうなるのか、御説明ください。
 7点目、対象は今年度中に出産された方となっています。既に面談を終えられ出産された方には、面談に代えてアンケートに回答してもらうことでギフトを支給するとのことですが、出産応援ギフトと子育て応援ギフトを一括して支給されるのか、確認します。
 最後、8点目、この支援事業は、今年度限りでしょうか、来年度も実施される見込みなのか、お伺いします。


◯健康福祉部保健医療担当部長(近藤さやかさん)  御質問に順次答弁をさせていただきます。
 まず1点目、なぜ三鷹市はギフトの支給としたのかという点でございますが、クーポン等による給付は、子育てを目的に限定することが可能であり、出産・育児関連用品の購入や子育て支援サービスの利用につながりやすいこと、東京都の広域連携事業を利用した場合、本来生じる6分の1の市費負担につきましても東京都が全額負担することにより、市の負担がなく事業が実施できることなどから、現金給付ではなく、ポイントを交換できるギフトとしたところでございます。
 御質問の2点目、産後ケアなどにも利用できるようにすべきである、またギフトの利用期限についてでございます。東京都の広域連携事業では、商品だけではなく、家事サービスやベビーシッターサービスにも利用できる内容となっており、利用ポイントの上限はございますが、三鷹市の産後ケア事業にも利用できるこども商品券にも交換ができる見込みで、幅広いギフトの利用が可能であるというふうに考えております。
 ギフトの有効期限についてですが、本年度の広域連携事業につきましては、東京都出産応援事業と同様に、サイトへの初回登録から6か月の有効期限となる予定となっております。
 御質問3点目、ギフトの支給について、なぜ1回10万円相当としなかったのかという点でございます。本事業の基本的な仕組みとしましては、妊娠から出産、子育てまで一貫した伴走型と経済的支援を目指すとされており、妊娠時と出産時のそれぞれでギフトを支給するというものになります。ただし、今回の補正予算につきましては、令和4年4月1日に遡って支給する方に対する必要経費であり、遡及支給となる方に対しては、出産応援ギフト分と子育て応援ギフト分のそれぞれ5万円相当のギフトを合わせて合計10万円相当のギフトとして支給をいたします。
 御質問4点目、面談しない人には支給しないのか、面談後、転居された方にも支給するものなのかという点でございます。三鷹市が実施しております妊娠時のゆりかご面接、または出産後の新生児訪問については、御希望いただける方に実施しておりますが、ともに約95%を超える実施率となっております。これらを、伴走型相談支援と経済的支援を一体として実施した場合の面談に位置づけて実施し、御希望いただける方に面談を受けていただいていることには変わりはございません。ただし、ギフトにつきましては、一体として実施することから、面談後に支給するものであり、基本的に面談を受けていない方は支給の対象とならないというものでございます。ただし、安静にしなければならないなど、やむを得ない事情により対面による面談が困難な場合には、御自宅への訪問、電話、アンケートなどにより支援を行うことで、ギフトを支給することは可能であるというふうにされております。
 また、都内、都外にかかわらず、転居された場合につきましては、面談を実施した自治体でギフトを支給することが基本とされておりますが、転居前、転居後、どちらの自治体で支給を受けるかにつきましては、御本人の希望を踏まえて支給するというふうにされております。
 なお、今回の補正予算につきましては、既に出産された方に対する支給であり、面談に代わってアンケートを実施し、ギフトを支給するというものになります。
 質問の5点目、報酬の算出根拠についてでございます。今回の補正予算につきましては、遡及支給を行うための必要な経費を計上しております。御質問の報酬及び共済費の計72万円余の算出根拠につきましては、事務職員の時間額の会計年度任用職員の報酬で時給1,080円、2月から3月の計82日の勤務として、通勤報酬と併せて計上しているところでございます。
 御質問の6点目、多胎妊娠、双子の場合の支給額について。出産応援ギフトは、妊婦1人に対して5万円相当のギフト、子育て応援ギフトは子ども1人に対して5万円相当のギフトとなることから、双子の場合には、合計15万円相当のギフトということになります。
 御質問の7番目、今年度出産された方へのギフトの支給について、一括して支給されるのかという御質問でございます。今年度、遡及支給の対象となる方につきましては、出産応援ギフト分と子育て応援ギフト分を併せて支給する予定としております。
 御質問8番目、最後の御質問でございます。本事業の来年度以降の見込みについてでございますが、来年度以降の見込みにつきましては、国及び東京都では引き続き予算を計上するというふうに認識しておりますので、市としても国及び東京都の動向を踏まえ、適切に対応してまいります。
 答弁は以上でございます。


◯27番(前田まいさん)  有効期限が6か月というのは、ちょっとやや短いかなと思います。やっぱり産後のお母さんの状況等も見ると、もう少し余裕のある期間の設定が必要ではないかと思いますが、市としてこれを変更するということが難しいのであれば、きちんとこの期限の周知を徹底していただきたいと思います。
 それから、保健師等の人数はどれくらいでしょうか。お答えがなかったかと思うんですけど。既に95%の実績で面談を行われているということなので大丈夫かなとは思うんですが、やはりこのギフトがつくことで一定ニーズの高まりもあるかもしれず、その下でこういう方の希望に沿って遅滞なく面談を受けられて、速やかな支給につなげられるだけの人員体制にあるのか、最後お伺いします。


◯健康福祉部保健医療担当部長(近藤さやかさん)  再質問に答弁させていただきます。
 まず、保健師の人数についてのお問合せですが、今回の補正予算は、あくまで支給の事務の関係の予算でございます。今後の保健師の体制につきましては、今後の予算の中でもしっかり対応をしてまいりたいというふうに考えております。面談が漏れることのないような体制を整えていきたいというふうには考えております。
 答弁は以上でございます。


◯議長(土屋けんいちさん)  ほかに。


◯16番(野村羊子さん)  それでは、補正予算(第8号)、出産・子育て応援ギフト支給事業について質問させていただきます。
 この事業は国の事業です。相談とギフトをセットにしています。妊娠届を出したタイミングで面談をして5万円の出産応援ギフト、そして妊娠8か月で面談をし──これは希望者とされていますけれども、さらに出産後にまた面談をして、5万円の子育て応援ギフトを支給するという事業スキームになっています。
 質問です。国はなぜ現金給付として事業設計をしないのか。2021年度の子育て世帯への臨時特別給付金は、国民の声によって現金給付を可能としたのに、それを踏襲しないのはなぜか、把握していますでしょうか。
 また、2番目として、市として現金給付を検討しなかったのか。今、少し答弁がありましたけれども、広域連携で東京都の事業に乗ると、6分の1の市負担を東京都が持つということになっています。でも、東京都は、じゃあ、なぜギフト券で対応することを求めてくるのか。現金での支給にはどういう問題があると捉えているのか、確認したいです。
 質問3、市費負担6分の1は、地方交付税の増額交付区分で対応せよと国は言っています。不交付団体で、これ、国の事業でやるんであれば、市負担ではなく全額国で対応すべきだと、不交付団体の市としては要望すべきだと思いますが、そのようなことはしているのか。
 質問4です。三鷹市は、既に妊娠中のゆりかご面接、1万円のギフト券を支給しています。今、明確ではありませんでしたが、これにプラスして──今回の出産・子育て、来年度、一応国の事業では、今年度の遡及と、来年度のこの事業スキームという──面談を伴うというふうなことを言っています。そうすると、ゆりかご面接1万円のギフト券プラス5万円。そして、出産時には、東京都の10万円のギフトプラス三鷹市の国の出産・子育て応援ギフト5万円ということはプラスになっていくのかということを確認したいです。
 ギフト券、クーポン券による支給によるメリット・デメリット、三鷹市としてどのように捉えているのか、再度確認をしたいと思います。
 この応援ギフトですけれども、東京都が現在やっている事業をそのまま横滑りしたようなギフトの内容になるんでしょうか。どのような内容がギフト券の中であるのかというのは、市はちゃんと把握しているのか。今回、妊婦が特に入ってきます。その人たちが必要とする──先に5万円、6か月以内というんであれば、妊娠中にこれを使わなくちゃいけない。その人たちが必要とするサービスやグッズがそろえられているかということを把握しているでしょうか。
 東京都のこのギフトサイトは、都が公募した事業者によるのか。どのような内容にするか、都が選定をしているのか。実際ちょっと見せていただきましたけども、5,000ポイントから始まるんですよね──離乳食、同じものを25個セットとか、そういうのをもらって本当に使い切れるのかというのは非常に疑問ですが、ちゃんと市としてその辺の、使えるものなのか、確認しているんでしょうかね。
 質問9です。今までの相談事業の中で、このようなギフト内容に対する妊産婦さんからの、利用者さんからの声というのは把握しているでしょうか。
 ギフトは東京都が開設しているサイトにアクセス──IDを市が郵送して、各自がアクセスしてもらうとしていますが、ウェブ環境につなぐ、アクセスできない人というのがいる可能性があると思いますが、そのような人がいること、いるかいないかということを把握しているのか、またアクセスできない人への対応というのは何かあるのか。
 外国籍住民の方も対象となりますよね。外国語の対応をしたサイト、そういう方々が何を選び、どうやって手続するのかって分かるようになっているのか。
 質問12です。今回、出産・子育て応援ギフト事業は、23年度予算は当初予算で対応するとしています。今回の補正は2022年度の遡及対応ですけれども、23年度以降、今後、恒久的な制度として法整備がなされるのか、それとも2022年度、2023年度、数年でサンセットしていくような事業なのか、どのように把握しているでしょうか。
 質問13です。今年度出産した人への遡及適用として1億4,400万円の計上になりますね。アンケートの回答をもって10万円分のギフトを支給しますけれども、どのような日程で進めるのか。今後のこの補正予算が可決した場合の支給までの日程、実際支給はいつ頃になる予定か。繰越明許などで実際は4月以降と想定していると思いますが、その辺、今の想定日程を教えてください。
 質問14、妊娠届を出して、出産応援ギフトを支給された後に流産した場合、返却を求めたりするんでしょうかね。グリーフケア等のフォローアップがこういう場合にできるのか。
 望まない、予定外の妊娠をした場合に対応に困る、あるいは中絶したくても相手の同意が得られない状況というのがあって、孤立出産をして犯罪者とされてしまう、逮捕される事例というのが報道されています。このような状況になる前に、何とか市の相談対応に乗ってもらい、中絶するか否かの判断の支援や出産後のその人の人生を共に考えるような、そういう支援等が必要だと思います。今回の伴走型支援でこのような人たちをすくい取ることができるのか。どのような対応が可能か検討すべきだと思いますが、いかがでしょうか。
 質問16、2023年度は、具体的に相談事業を新たに実施することになります。国が想定している3回のうち2回はもう既に市は実施していますが、希望者と言われていますけれども、もう一回は新規でやるということになります。今年度は、1,440人の方に面談をするということになります。相談事業において、人的支援の充実、拡充が必要です。どのように考えているのか、今ちょっと答弁がありましたけれども、やっぱりこれについて国がちゃんと予算に組み込んでいるのかどうかということも重要だと思いますので、どのように把握しているのか確認したいと思います。
 以上、お願いします。


◯健康福祉部保健医療担当部長(近藤さやかさん)  御質問に順次答弁をさせていただきます。
 まず、質問の1点目、国はなぜ現金給付としないのか、また質問の2点目、市として現金給付を検討しなかったのか、東京都のギフト券の対応の理由、現金での支給にはどういう問題があるのかといった点について、関連いたしますので一括して答弁させていただきます。
 国では、クーポン等による給付は子育てを目的に限定することが可能であり、有効期限を設定することでより消費につながりやすく、一方で、現金給付はクーポン等による給付に比較すると、出産・育児関連用品の購入や子育て支援サービスの利用につながりやすくするという政策的な意義が薄れるというふうに考えられているところでございます。東京都では、国の交付金について現金給付は例外的であり、クーポン等の支給を原則としていることに基づき、広域連携事業への参加を促す目的で区市町村負担分を継ぎ足して補助するものであるというふうに確認をしたところでございます。本市での出産・子育て応援ギフトについては、現金での給付についても検討したところでございますが、本事業の趣旨を踏まえるとともに、市の財政負担を考慮し、現金給付ではなく、東京都の広域連携事業を活用したギフトの支給としたところでございます。
 御質問の3点目、市費の負担でなく全額国で対応すべきと要望しないのかという点でございます。国では、本事業については全ての市区町村で実施するために必要な経費を計上し、継続的に実施することにより、全ての妊婦、子育て家族がより安心して出産、子育てができるようにしていくとされていることから、全額国が負担すべきであるというふうには考えております。ただし、東京都において、市負担分とされる6分の1につきましても都の負担となることから、現時点で国に要望することは考えておりません。
 御質問の4点目、現行の1万円分のギフト券にプラスになるのか、御質問の5点目、東京都の出産応援事業の10万円分のギフト券にプラスになるのか、関連いたしますので一括して答弁させていただきます。
 出産、育児に関連するギフトにつきましては、現在、ゆりかご面接を受けた方にこども商品券1万円分をお渡しし、出産後は東京都出産応援事業として10万円相当のポイント交換ギフトが支給されております。今回の出産・子育て応援事業によるゆりかごギフト、すこやかギフトにつきましては、これらにプラスし、支給することとなります。
 御質問の6点目、ギフト券によるメリット・デメリットについてでございます。ギフト券、クーポンによるメリットにつきましては、子育てを目的に限定することが可能であることが挙げられます。その反面、裏返しになりますが、利用される際に使途が限定的になるということがデメリットとして挙げられます。
 御質問の7点目、出産・子育て応援ギフトは、現在東京都が実施している事業内容になるのか、ギフトの内容を市として把握し、本当に妊産婦の必要とするものなのか。御質問の8点目、提供するサービスは都が公募した事業者によるものなのか、内容は都が選定しているのか、関連いたしますので一括して答弁させていただきます。
 東京都の広域連携事業につきましては、現在、東京都が実施している東京都出産応援事業と同様の内容が想定されていることから、東京都が選定したものとなりますが、その内容につきましては市でも把握をしているところでございます。用意されている商品は700点以上あり、出産・育児関連事業、生活応援事業、家事サービスなど多岐にわたり、上限がございますが、市内の事業者や医療機関でも利用できるこども商品券にも交換が可能な内容となっており、妊婦、子育て家族が必要とするサービス、または商品がおおむねそろえられているものと考えております。
 事業者についてでございますが、東京都の広域連携事業の仕組みとしましては、協定に基づき、東京都が区市町村から契約事務の委任を受け、受託事業者と契約する流れとなっていることから、東京都が決定した事業者による受託となるものでございます。また、東京都につきましては、東京都福祉保健財団に出捐、委託されており、財団で公募し、コンペティションにより決定した事業者であると聞いているところでございます。
 御質問の9点目、ギフトの内容に対する妊産婦の声でございますが、令和3年度から開始された東京都出産応援事業につきましては、市が東京都の委託を受けて、出生後、対象の御家庭に赤ちゃんファーストとして市からギフトをお送りしております。受け取られた御家庭から市に対しまして、内容に対するお声は特にいただいていないところでございます。
 御質問の10点目、サイトにアクセスできない人への対応についてでございます。スマートフォンやパソコンをお持ちではなく、専用サイトにアクセスすることが困難な方につきましては、設置されるコールセンターに御連絡をいただきますと対応が可能となっております。また、操作方法についてなど、御不明な場合にもコールセンターでの対応が可能であり、保健センターに御相談をいただき、一緒に操作するなどの対応も行ってまいります。
 御質問の11点目、外国籍の方、外国語対応のサイトについてでございます。外国籍の方でも、三鷹市に住民票のある方はこの事業の支給の対象となるものでございます。外国語対応につきましては、現在、東京都出産応援事業と同様に、専用サイト、リーフレットについて外国語対応したものとなる見込みであり、コールセンターでも対応が可能であるという見込みでございます。
 御質問の12点目、今後、恒久的な制度として法整備がされるのかということでございます。本事業は、令和4年12月26日に、国において伴走型相談支援事業及び出産・子育て応援給付金の一体的実施事業実施要綱が定められ、令和4年4月1日から実施するとされたところでございます。国の令和5年度当初予算案においても、出産・子育て応援給付金が計上されておりますが、本事業を令和6年度以降、継続的に実施するために必要な安定財源の確保については、引き続き検討するというふうにされているところでございます。
 御質問の13点目、遡及適用について、アンケートの回答をもって10万円分のギフトの支給をするのか、また日程、支給時期につきましてお答えさせていただきます。令和4年4月1日から令和5年3月1日より前に出産された方につきましては、面談に代わりアンケートを実施し、アンケートへの回答とギフトの支給申請によりギフトを支給することとなります。また、3月1日以降出産された方については、新生児訪問後にギフトの支給申請をいただいて、支給することを予定しております。日程ですが、遡及支給の対象となる方に、3月に本事業の案内、アンケート及びギフトの申請案内を個別に郵便で送り、回答及び申請をいただいた方に順次ギフトのIDが入ったカードをお送りすることを予定しております。お手元にカードが届いてから商品をお申込みいただくことになるため、商品が届くのは4月以降になるものと想定しております。
 御質問の14番目、流産等された場合に、ギフトの返却を求めるのか、グリーフケア等のフォローはできるのかという点でございます。妊娠届出後に流産、死産となった場合でも、出産応援ギフトの支給対象となるため、ギフトを受け取られた方がその後に流産等をされた場合に返却を求めるということはございません。流産、死産となられた方へギフトを支給する際には、御本人の状況もよく踏まえ、相談の案内や気持ちを伺うなど、細やかな配慮をしながら支援をしていきたいというふうに考えております。
 御質問の15番目、望まない妊娠、予定外の妊娠をした方を今回の伴走型支援ですくい取ることができるのか、どのような対応が可能なのかという御質問にお答えさせていただきます。三鷹市では、令和3年度から、思いがけない妊娠でどうしたらいいか分からないという妊婦さんを必要な支援につなぐため、「妊娠・出産にとまどいのあるかたへ」としてホームページで案内し、保健師または助産師が電話や面接で相談を受けております。今回の伴走型支援ですくい取ることができるのかという御質問ですが、御相談を寄せられない方など全ての方を支援することは難しいこともございますが、経済的支援と一体で実施することによりまして、保健センターとつながる機会が少しでも増え、継続的に相談に応じながら支援できる可能性があるというふうに考えております。
 最後の御質問、16番目になります。2023年度には新たな相談事業を実施することになるが、人的支援の充実、国の予算はどうなっているのかについてでございます。本事業の基本的な枠組みである妊娠8か月の妊婦に対するアンケートの実施、希望される方に対する面談が新たな相談事業となる見込みです。次年度の予算につきましては、国及び東京都の動向を踏まえて適切に対応してまいります。なお、国からは、交付金の対象となる費用として伴走型相談支援を実施する職員人件費等も含むものと説明を受けております。
 答弁は以上でございます。


◯16番(野村羊子さん)  答弁ありがとうございます。再質問させていただきます。
 現金給付でする場合に、子育てに使われるかどうか分からない、政策的な意義が薄れるというような答弁でした。困窮した家庭においては、やっぱり今、水光熱費とか、家賃とか、支払うということそのものが重要課題だったりして、それはクーポン券では対応できないですよね。子育て世帯そのものがきちっと暮らせるようにする支援、そのことが重要であって、子育て支援のまず根本は子育て世帯そのものがきちっと暮らせるようにすることではないんでしょうかね。現金給付ということを否定するというところには、親に対する信用をしてない──親が勝手なことに使っちゃって子どもに使わないでしょうというような、私、そういうところが透けて見えてすごく問題だと思うんです。そういうことに対して、ちゃんと子育てしている人たちを信頼し、本当にその人たちが子どもと共に暮らすために必要なものとして現金を給付すべきだと思いますが、再度その件についてもう一回質問したいと思います。
 それから、ギフト内容についてお声がなかった、特にそういうふうに聞いてないからお声はないのかもしれませんけれども、これしかないんだからしようがないねって、その中で何とかするしかないねって思っていますでしょう、きっとね。それで、ヘルパーの派遣制度がありますけど、特定の事業者だけで、こういう評判のいい事業者とか、自分が気に入った事業者を利用するということができないわけですよ。やっぱりそういうサービスで限定されるということはとても問題で、もし東京都がどうしてもギフトにすると言うんであれば、もっともっと幅広くいろんな事業者を使えるような内容にすべきだと思うんです。
 例えば、プレミアム付商品券、今回三鷹でやったように、地域の登録事業者でも使えるような制度、地域のヘルパーさんなり、地域の子育て支援サービスなり、あるいは地域の商店で好きなものをちゃんと買う。先ほど言ったように、離乳食って、このポイント、5,000ポイントで2種類が25個セットみたいな、そんなものが欲しいわけじゃないわけですよ。いろんなものをそのとき、あるいはその子がそのタイミングで気に入ったものを購入することが重要なわけなので、そういうことができるようなスキームにやっぱりちょっと東京都が──しようがない、広域のギフトでやるんであれば、そうやってよりきめ細かいサービスができるような対応というのを再検討すべきだと思います。そういうことを東京都と協議するというようなことを考えないのかということを確認したいと思います。
 こども商品券ですかね、タクシー等の利用もできると言いますけど、これも上限2万円までしか使えないんです。2万ポイントまでしか使えないんですよね。でもやっぱり、検診とか、通院とかのために、赤ちゃんを連れてタクシー利用ってしたいですよね。2万円で足りるんでしょうかねというのと、しかも6か月までだと、早期に妊娠時届け出ていたら、最後の本当に歩きにくくなった頃にこれが使えないということになっちゃうんじゃないでしょうかね。どうでしょうかね。産後ケア事業なども、この子ども応援事業とかで使えるってなっていますけれども、そういうところももっとちゃんとフレキシブルに使いやすくすべきだと思います。その辺のことについて、東京都と協議する予定はないのかということを確認したいと思います。
 伴走型相談支援事業ですけれども、国の説明会の資料を見ていると、こっちは4分の1、市負担なんです、伴走型相談事業って来年度の予定ですが、ギフト券は6分の1で相談支援4分の1って。いや、ちゃんと全部国が出してくださいというね。ちゃんと正規の専門職を配置できるように国がしなければ──三鷹市はもう既に事業をやっていますし、それなりの保健師さんたちが対応しています、非正規の方も多いでしょうけど。地方でこれから始めるところでちゃんと専門職を確保しなければ、この事業、やっていけない部分も出てくると思います。やはりそこはきちっと市負担を求めるのではなく、国が全額負担しながら、専門職を配置できるということを求めていくべきだと思いますが、どうでしょうか。
 もう一つ、国のこの資料を見ていると、妊娠届時の面談で、妊婦等のマイナンバーカード交付申請、マイナポータルによる公金口座登録のやり方を案内しながら推奨しろとなっています。地方の自治体で、給食費無償化の対象になるには世帯全員がマイナンバーカードを取得しなくちゃいけないという、そんなことをやって非常に今問題になっている自治体がありますけど、マイナンバーカードは強制ではありません。しかし、面談時にこういうことをされたら、これ、やらないともらえないんだというふうな誤解を生む、強制になりかねないと思うんですが、三鷹市としてはこれをどのように考えているのかというのを確認したいと思います。
 以上、再質問お願いいたします。


◯健康福祉部長・新型コロナウイルスワクチン接種実施本部事務局長(小嶋義晃さん)  再質問の1点目、現金給付に関する考え方について、まず私のほうから答弁させていただきます。
 おっしゃるとおり、やはりもしお子さんが生まれれば御家族が増えるわけですから、光熱水費等にも影響があるということは、当然私どもも認識しているところでございます。一方で、困窮世帯につきましては、こうした形ではなく、別の福祉制度もございます。そうした福祉制度で困窮世帯をしっかり支えていくべきだろうというふうに考えております。やはりこのクーポンを実施することにより、例えば、そうしたカタログを見て子育てに必要な商品やサービスがあるということを知ることも1つのプラスの面なのかなというふうに考えておりますし、また有効期限を設定することによって、やはり出産、育児の関連商品に、よりそのタイミングで使っていただけるのではないか、現金よりもそうした形で、出産、育児に、より適切に使用しているんじゃないかというふうに考えて、こうした形にしているところでございます。
 私からは以上でございます。


◯健康福祉部保健医療担当部長(近藤さやかさん)  2点目以降の再質問に対しまして、順次答弁をさせていただきます。
 まず、ギフトの内容についてでございますが、今年度につきましては、現行の東京都の出産応援事業の内容と同様な内容が想定されておりますが、今後継続されるというふうになった場合には、内容を拡充することも検討するというふうに聞いております。自治体、利用者の意見も聞きながら検討も考えられているということでございますので、三鷹でも必要がある場合には要望もしていきたいというふうに考えております。
 また、タクシーの利用につきまして、6か月の有効期限だったという御質問をいただきましたが、6か月の有効期限につきましては、このサイトへの初回の登録からの有効期限が6か月でございますので、タクシーに使えるこども商品券の利用が6か月ということではございません。
 それから、国の負担4分の1の件でございますが、国の負担の4分の1につきましては、令和5年度の下半期の予算ということで、案ということで示されているところでございます。詳しい内容につきましては今後分かってくると思いますが、職員の人件費につきましては、正規職員1人分と非常勤の職員1人分の予算を考えているというふうには国から聞いているところでございますが、引き続き国に対しても、負担については考えていただきたいというふうには考えております。
 最後、マイナンバーカードにつきましてでございます。御質問のとおり、国からは面談時においてマイナンバーカードの取得についても案内することを推奨されておりますが、三鷹市では現金給付ではないということ、それから相談を第一に考えるということから、まずは出産、育児に関する情報提供を重視した御案内とするようなことを考えておりまして、マイナンバーカードの案内につきましては、情報を見ながら検討をして対応していきたいというふうに考えております。
 答弁は以上でございます。


◯16番(野村羊子さん)  討論させていただきます。
 岸田首相は、異次元の少子化対策を打ち出しましたが、施政方針でも具体的な施策は見えませんでした。今回の出産・子育て応援ギフト支給事業は、昨年、2022年度補正予算で成立しています。伴走型相談支援をベースに、経済的支援を併せて支給するというスキームです。相談型支援は、既に三鷹市では実施されてきています。実際、厚労省の自治体向け説明会資料では、三鷹市のゆりかご面接等が先駆的事例として紹介されています。重要なのは、相談に応じる専門職を正規に確保することです。しかし、国の想定は、伴走型支援では市負担4分の1であり、会計年度任用職員なども想定されています。保健師などの正規専門職を配置するスキームとすべきです。三鷹市は、過去の支援から、経済的支援や面談を受けるためのインセンティブ、本当に妊産婦が何を必要としているかを把握すべきです。したがって、それに合わせた支援を検討すべきですが、結局、国の事業での対応にしかならないのは残念です。
 ギフト券では、本当に必要なときに必要なものを入手することが困難だったり、ニーズとのそごが生じ、よりましな物の選択にしかならない場合が発生します。また、有効期限があり、使用し切れない、登録し忘れちゃったみたいなことも発生し、使えない方も出てくる可能性があります。せっかく多額の税金を使う事業が、本当の必要、ニーズを満たせないのはもったいないことです。
 また、東京都の選定による特定の事業者にのみ利益が流れる構造になっていることも問題です。地域での経済循環にも寄与しない、この制度は問題です。社会保障は、普遍的な現物給付をしたほうがより効率がよいことは事実です。しかし、この場合の現物支給は、伴走型相談支援というサービスです。ギフト券は経済的支援とされていますが、面談へのインセンティブとしての役割が期待されているだけで、貧困家庭などの必要を満たすことは困難な内容になっています。真に少子化対策をするのであれば、教育費の無償化とか、貸付けではない給付型の奨学金制度とか、学校給食、幼稚園・保育園の給食費の無償化、あるいは健康保険の子ども均等割額の撤廃など、本来すべきことは多々あります。妊産婦の経済的支援に対応するには、やはり現金給付が一番です。ギフトにこだわる本事業は、妊産婦の本当のニーズを満たすことはできません。まして、妊娠届時の初回の面談で、マイナンバーカードの取得案内を推奨するようなことが入っていることは、支援を受けるために必要なこととして捉えられ、事実上の取得の強制につながるため、断じて認められません。
 伴走型支援は認めますけれども、現金給付ではなくギフト券支給であること、マイナンバーカード推奨などがあることなど看過できない問題点があるため、本補正予算には反対します。


◯議長(土屋けんいちさん)  これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 議案第1号について、原案のとおり決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
               (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはありませんか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
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◯議長(土屋けんいちさん)  以上をもちまして本日の日程は全部終わりました。会議を閉じます。
 これをもって、令和5年第1回三鷹市議会臨時会を閉会いたします。お疲れさまでした。
                  午前10時52分 閉会