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トップ会議録会議録閲覧 > 会議録閲覧(令和5年まちづくり環境委員会) > 2023/06/22 令和5年まちづくり環境委員会本文
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2023/06/22 令和5年まちづくり環境委員会本文

                  午前9時28分 開議
◯委員長(土屋けんいちさん)  おはようございます。ただいまから、まちづくり環境委員会を開きます。
    ──────────────────────────────────────


◯委員長(土屋けんいちさん)  初めに休憩を取って、審査日程及び本日の流れを確認いたしたいと思います。
    ──────────────────────────────────────


◯委員長(土屋けんいちさん)  休憩いたします。
                  午前9時28分 休憩


                  午前9時35分 再開
◯委員長(土屋けんいちさん)  委員会を再開いたします。
    ──────────────────────────────────────


◯委員長(土屋けんいちさん)  審査日程及び本日の流れにつきましては、1、議案の審査について、2、議案の取扱いについて、3、行政報告、4、管外視察について、5、三多摩上下水及び道路建設促進協議会委員の交代について、6、所管事務の調査について、7、次回委員会の日程について、8、その他ということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのように確認いたします。
    ──────────────────────────────────────


◯委員長(土屋けんいちさん)  市側が入室するまで休憩いたします。
                  午前9時35分 休憩


                  午前9時37分 再開
◯委員長(土屋けんいちさん)  委員会を再開いたします。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◯委員長(土屋けんいちさん)  議案第33号 三鷹産業プラザ第1期棟の買入れについて、本件を議題といたします。
 本件に対する市側の説明を求めます。


◯生活経済課長(立花省二さん)  それでは、三鷹産業プラザ第1期棟の買入れについて、資料に沿って御説明をさせていただきたいと思います。
 まず、1番目として、三鷹産業プラザ第1期棟の概要・経緯について御説明させていただきます。三鷹産業プラザ第1期棟は、平成11年1月に、当時の地域振興整備公団──現在の独立行政法人中小企業基盤整備機構に対しまして、市が事業要請を行って、市の所有する土地の上に中小機構が建物を整備したものでございます。
 建物を所有しております中小機構による運営が現在まで行われているところでして、SOHO事業者を含む都市型産業事業者が現在21者入居しているほか、市、株式会社まちづくり三鷹及び中小機構の3者間による使用貸借契約等に基づき施設の一部を借り受けまして、産業集積支援として各種事業を実施しているところでございます。
 当該施設は、平成12年の開設以来、市の産業活性化に大きく寄与している一方で、国はいわゆる行革の一環として、平成25年12月に総務省の政策評価・独立行政法人評価委員会による「独立行政法人の主要な事務及び事業の改廃に関する勧告の方向性について」と経済産業省の「独立行政法人中小企業基盤整備機構の中期目標終了時における組織・業務全般の見直しについて」、この2つが発出されまして、これを踏まえて中小機構側が第3期中期計画の中で、本施設を地方公共団体等へ売却する方向性が示されたところでございます。
 これを受けまして、平成29年3月、市は中小機構からの依頼に基づきまして、本施設の移管に向けた協議を開始することを承諾しました。その後、市が買い入れない場合は、公募による第三者への譲渡の方向性も示されたこともありまして、市としては、都市型産業基盤施設としての機能維持や、本施設を拠点としたさらなる産業活性化等を進めるため、本施設の買入れを行うこととしたところでございます。
 経緯は以上となります。
 続きまして、2、建物の状況になります。(1)、所在地は、三鷹市下連雀三丁目38番4号で、(2)、建物の構造及び延床面積等は、御覧のとおり、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上7階の建物で、延べ床面積約3,500平米。各階の状況ですけども、地下1階が市立の駐輪場等、地上1階が情報交流センター等、地上2階が株式会社まちづくり三鷹の事務所、地上3階から6階がテナント入居区画、地上7階が貸し会議室となっているところでございます。
 次に、ページをめくっていただきまして、土地・建物の状況等のところで、図をお示ししておりますので、こちらに基づいて少し詳しく御説明をさせていただきたいと思います。まず、産業プラザ全体は、この左側から、駐車場棟、1期棟、2期棟の3つの棟でできております。通常、産業プラザといいますと、この全部の3つを含めて指す場合が多いんですけども、今回の取得議案に関する部分は、この真ん中の部分の1期棟の部分になります。
 外観上も一体となっておりますし、中も実際、フロアも、各フロアつながって一体になっているという建物になっております。土地は全て三鷹市のもので、冒頭御説明しましたとおり、1期棟部分については、国に事業要請を行って、地域振興整備公団が建設した建物になります。このうちの建物の地下1階から2階までは、使用貸借によりまして、三鷹市とまちづくり三鷹が使っております。
 3階から6階は、中小機構がテナント事業として賃貸事業を行っているところです。7階の会議室になるんですが、こちらは三鷹市が賃料を払って借り上げた上で、まちづくり三鷹に使用貸借をしまして、貸出用の会議室として、現在、運営管理を行っているところでございます。
 参考としまして、左の駐車場棟は、市が整備をしまして、現在も所有しております。まちづくり三鷹に使用貸借をしまして、管理運営を行ってもらっていると。一番右の2期棟につきましては、まちづくり三鷹が整備、所有をしまして、管理運営も現在行っている施設となっております。あらかじめ2期にわたる工事を予定して計画的に整備をしましたので、平成12年4月に1期棟と駐車場がオープンしまして、平成15年3月に2期棟部分がオープンして、そのときにも接続の工事も一体として行って、1つの建物のような形になっているというところでございます。
 続きまして、3の売買契約関係でございます。まず、買入れ予定価格は(1)のとおり、税込みで1億9,380万円となります。価格決定の方法でございますが、まず中小機構は、財産の売却手続──中小機構側から見ると財産の売却という形になりますので、非公開の売却予定価格を機構側で設定がされます。次に、これに対して、市が取得希望価格を提示しまして、機構が設定した予定価格と同額か上回ったときに、取得価格が決定するというものになります。
 冒頭の経緯で御説明しましたとおり、事実上、国や中小機構の都合で今回のことが起きたというふうに考えますと、売買価格について交渉したいところではありますけども、国の財産の処分ということで、この時点で適正な価格で売却する必要があるということで、このような入札の手続になっているところでございます。
 これらへの市の対応としましては、まず不動産鑑定士による不動産調査を実施したところです。不動産の評価には、土地だけの場合や、住宅とかオフィスの取引等、幾つかの評価の手法がありますけども、今回のオフィスビルの形態の評価は、一般的に収益還元法という、将来的に生み出されるであろう純収益をベースに不動産価格を求める評価方式、こちらが合理的とされておりまして、令和5年4月1日を基準日として建物価格を算出したところでございます。
 現時点での家賃収入に基づく価格と、一定の期間たって古いというか中古物件ということもありますので、今後、家賃を下げた場合を想定した中長期的な視点の価格の2通りを確認しまして、その額が1億9,217万円から1億9,910万円程度という意見をいただいたところでございます。これらを参考としながら入札の手続を行いまして、最終的に上記の1億9,380万円で合意に至ったということでございます。
 さらに、市側の中では、通常土地の取引、購入や売却等がある際には、価格等審査委員会というのを設置して、所管以外の目でも審査を行っておりますことから、同様の趣旨で審査委員会を設置して、審査も行ったところでございます。ここで購入予定価格がまとまりましたので──あくまでも市議会の議案の議決が条件でございますが、売買に関する仮契約を令和5年5月31日付で締結をさせていただいたところでございます。
 続きまして、3ページ目、4の財源確保の取組でございます。今回の財産の取得、買入れに当たっては、様々な背景がある中で、さらに言えば先ほどのような入札のような形で、価格交渉の余地があまりない中で、新たな財源の確保、市の一般財源の負担、支出がなるべく少なくなるようにということで、意を用いて取り組んできたところでございます。
 買入れを行います令和5年度の単年度に限れば、表の左側、支出欄にございますとおり、1億9,300万円余りの購入費がかかりますが、購入することによって、8月以降の7階会議室の賃借料8か月分が不要となる効果もありまして、支出側でも、総体の圧縮が図れているというふうに考えております。また、右の収入欄にありますとおり、今回、東京都の補助金を獲得することができました。ちょっと、ここはただ都補助金としてしか書いていなくて、分かりにくくて申し訳ないので、ちょっと説明させていただきます。この都の補助金の制度は、この後も出てきますが、東京都地域産業活力創出支援事業補助金という補助金の制度になります。市が都に計画を提出して、承認されることで、単年で補助率2分の1、上限1億円の補助金が3か年、最大ですとその規模の補助金の制度になります。
 令和5年度分としては、産業プラザの購入費の財源として、この補助金を活用しまして、令和6年度、令和7年度はまだ計画段階ですけども、ビルの基幹部分や共用とか貸出スペース、こういったものの無停電化等、いわゆる防災機能の強化みたいなことや、コワーキングスペースなど、起業・創業支援機能の強化のために活用していくということも考えている補助金になります。
 ちょっと戻りまして、令和5年度分につきましては、この都の補助金のうち9,475万円をここで充てることによりまして、欄外に差引きで書かせていただきましたが、今年度単年度で見ますと、8,597万円という一般財源の額に、ある意味抑え込むことができたのかなというふうに考えているところでございます。
 また、(2)、令和6年度以降でございますが、市が所有することで、令和5年度と同様に、7階会議室部分の賃借料、毎年1,962万1,000円、こちらが、借り続けた場合と比較してですけども、不要となるというところでございます。ですので、単純計算ですけども、先ほどの差引き分、8,597万円と比較した場合でも、約5年でペイできる見込みかなというふうに考えているところでございます。
 あわせまして、先ほどの東京都の補助金が3か年の計画で承認されておりますので、令和6年度、令和7年度、先ほどの機能強化等も行っていきたいというふうに考えているところでございます。
 財源確保は以上になります。
 続きまして、5の契約締結後の運営等でございます。もし、本件につきまして市議会の議決をいただけた場合には、令和5年8月1日を引渡日として、以降、市が新所有者となってまいります。
 取得後の管理運営体制につきましては、最初のほうで御説明しましたとおり、現在、株式会社まちづくり三鷹が所有管理しております第2期棟、これと第1期棟を一体的に管理することで、効率的・効果的な運営が期待できることをから、市と株式会社まちづくり三鷹間で使用貸借契約を締結し、同社による管理運営を行っていく予定でございます。また、先ほど来の東京都の補助金を活用した起業・創業支援機能の強化も図っていきたいというふうに考えているところでございます。
 私からの説明は以上になります。


◯委員長(土屋けんいちさん)  市側の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。質疑のある方、挙手を願います。


◯委員(佐々木かずよさん)  よろしくお願いいたします。まず、1つ伺いたいんですが、三鷹市がこの産業プラザを所有することで、メリットというものは何か教えていただいてもよろしいでしょうか。


◯生活経済課長(立花省二さん)  もともとこちら、産業振興計画の拠点の中でも、拠点施設として位置づけられておる施設でございましたので、これが第三者に渡らずに、市がきちんとそこを所有することで、確固たる拠点として活用ができるということがまず1つ、一番大きいメリットでございます。
 あわせまして、少し財源のところでも触れましたが、これまでかかっていた費用というのも一定程度ありましたので、こちらが不要となるという、財政的なメリットについてもあるというふうに考えているところでございます。
 以上です。


◯委員(佐々木かずよさん)  ありがとうございます。設立したときと、今、時代背景も随分変わってきておりますけれども、今後、例えば若い方が新規事業を起こしたいとか、何かまちづくり三鷹が中心となってマッチングをしていくなど、今後のこの時代に合わせた機能拡充というものも必要ではないかと思うんですけれども、その辺は何かお考えはありますでしょうか。


◯生活経済課長(立花省二さん)  三鷹市は、そういう点では、かなり前からSOHO事業者というものの支援というのを産業政策の中心に位置づけて取り組んできたところでございます。これが、今これだけのITの普及や、コロナも含めたテレワークとか在宅勤務みたいなものが非常に社会の中に定着してきたという状況もあります。さらに、委員御指摘のとおり、起業というもの、新しい働き方という点での起業、これについてもニーズが非常に高まってきているというふうに考えております。
 まちづくり三鷹第2期棟の中でも、インキュベーション機能としてのコワーキングスペースやサテライトオフィスの事業等を行っておりますけども、こういったものとも役割分担しながら、今後のそういった起業支援、マッチングというか交流みたいな機能も果たせるようなコワーキングスペース等の機能拡充、こちらも検討していきたいというふうに考えております。


◯委員(佐々木かずよさん)  分かりました。ありがとうございます。あと、このテナントの賃料の課題ですとか、借りる方が定着する取組、また駅のあの立地ですごく近くて、利便性なんかを連携してにぎわいのあるまちづくりの創出の起点となっていくことを期待するんですけれども、その辺の方向性というか、考えていらっしゃいますでしょうか。


◯生活経済課長(立花省二さん)  今の中小機構が行っているテナント者への具体的な定着としての取組はないというふうに承知しておりますし、現段階で、引き継いだ後、そこについて積極的に安定させるということは、今のところはちょっと考えていないところです。
 ただ、もともと中心市街地活性化計画の中で、駅に近いエリアの中で、きちんと商業・工業の産業が一定程度集積して、そこからさらに、そこと取引する方が中心市街地の近くにいるということで、やはり1つの振興の背骨といいますか、そういったものをきちんとここの場所が果たしていくということが当初の目的でございましたので、その部分については、引き続きここを拠点に振興を図っていきたいというふうに考えております。


◯委員(佐々木かずよさん)  期待しております。もう一つ、最後、先日の議会の答弁で、これからこの保全ランニングコストがかかるのではないかということがあったんですけれども、このまちづくり三鷹と、三鷹市として、この保全についての議論というのはこれから行われていくというふうに考えてもよろしいんでしょうか。


◯生活経済課長(立花省二さん)  引渡し後に、まちづくり三鷹に管理運営をしてもらうことを想定しておりまして、一定程度、話もしているところでございますが、まちづくり三鷹としても、今第2期棟を所有して、こちらの修繕も発生してまいります。今回、まちづくり三鷹に1期棟も管理してもらうことによって、その2期棟との工事の共通部分等、スケールメリットを出してもらうことによる効率的な工事費の総額の抑制みたいなものを図っていけるというふうに考えておりますので、ここの部分、全体を正確に把握して、計画的にやっていく方針でございます。


◯委員(佐々木かずよさん)  分かりました。期待しております。ありがとうございました。
 私からは以上です。


◯委員(紫野あすかさん)  よろしくお願いいたします。まず、この産業プラザ、産業振興の発展のために造られた施設です。スタートから23年くらいになるんですかね。これまで、この施設の役割、どのように果たしてこられたと認識されておりますか。


◯生活経済課長(立花省二さん)  もともと産業集積が目的で、特に3階から4階については少し小さめの部屋にして、5階、6階については少し大きい規模で借りられるようにというような設計をして、今も全体で21者が入居されているところでございます。ユニット数でいきましても、全部で29あるうち、今25埋まっている状態ですので、ここで安定的に事業が行われているという点では、集積の目的は果たされているというふうに考えております。
 また、あわせまして、まちづくり三鷹が、ここの2階に入りながら、施設全体、2期棟も含めたインキュベーション機能としての、今の貸しオフィスとか、そういったものを運営しておりますので、産業振興の拠点として機能を果たせてきているというふうに考えております。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。平成25年12月に中小機構から売却を求められて、これまで来たということですけれども、この10年間延ばしてこられた理由というのは何なんでしょうか。


◯生活経済課長(立花省二さん)  非常に時間がかかってしまったんですけれども、やはり当初の事業設計というか、建てる枠組み自体が中心市街地活性化法に基づく──国に事業要請をして、国がそこの部分をしっかり負担をして整備をしたということがございますので、市としましては、その枠組みを維持するというのが基本的な考えであったと。そういう点では、基本的な立場がなかなかかみ合わなかったというのが、一番の時間がかかった理由かなというふうに考えております。


◯委員(紫野あすかさん)  今回、東京都の補助金も活用されるということですけれども、これまでにそのような都からの補助金は存在しなかったのか、あったけど、うまくかみ合わなかったのか、そういうところはいかがでしょうか。


◯生活経済課長(立花省二さん)  そういう点では、協議の期間は一定程度ありましたけども、市のほうで、都の補助金、ほかの補助金等、何か獲得できればというスタンスもなかなか取らずに協議をしてきたという経緯があります。ただ、様々、中小機構も、国から言われているという事情もあるでしょうけども、なかなか態度が厳しくなってきたというところもありまして、その場合の対応策、先ほどの価格的なところの交渉、なかなか余地がないというところでいくと、やはり一般財源の負担を減らすには補助金等の獲得が非常に重要だというところで、より探す作業をしてきて、今回、タイミングとしても合ったというところでございます。


◯委員(紫野あすかさん)  この買入れ価格の1億9,380万円については、もう市は納得されていて、今回、合意に至ったという考え方なんですけれども、中小機構から出された額は非公開ということなんですけれども、市が考えていた額より上だったのか下だったのか、かなり頑張って交渉して、この額に落ち着いたのか、その辺りをお伺いしたいと思います。


◯生活経済課長(立花省二さん)  市の財政部門からすれば、やっぱり1億円、2億円という数字は非常に大きい負担の金額だなというふうには感じるところです。ただ、鑑定等も行って、一定程度、こちらの金額というのは妥当性はあるというふうに考えております。


◯生活環境部長(川鍋章人さん)  価格については、今課長が申し上げたとおりなんですけど、市が頑張ったところというのは、修繕の関係なんです。これまで、中小機構さんは売却する建物だから修繕はもうやらないというスタンスだったんです。それじゃあ、買えないよということで、令和4年までの修繕については全部終わらせてから話に乗りましょうという交渉をしまして、今まさに工事真っ最中なんですけど、それを終わらせるところを頑張ったというところでございます。
 以上でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  その建物の評価価格を上げるために頑張ったということもあるのですか。


◯生活環境部長(川鍋章人さん)  評価価格を上げるためではなくて、修繕が終わらないと買うつもりはないというような交渉をして──皆さんも不動産を買われるとき、例えば中古物件を買われるときは、ここを直してからじゃないと買わないよというふうな交渉をすると思うんですけど、それと同じですね。


◯委員(紫野あすかさん)  分かりました。大変な御苦労があったんだなということは感じ取れます。
 今回、テナントなんですけれども、先ほど25者入っているとおっしゃっていたんでしたっけ。


◯生活経済課長(立花省二さん)  すみません、資料のほうで、21者というのは、契約している相手方としては21者ございますが、部屋の仕様の関係で──先ほど口頭で説明したのが、29部屋あるうちの25部屋。つまり、1者で複数の部屋を借りている事業者がいるというところでございます。すみません、ちょっと分かりにくかったです。


◯委員(紫野あすかさん)  ごめんなさい、よく分かりました。今後、このテナントの、今中小機構から各テナントに賃貸されているものは、市のほうに今後、収入も替わっていくんでしょうか。


◯生活経済課長(立花省二さん)  所有者は中小機構から三鷹市に引き継がれますが、その後、賃貸人としては──まちづくり三鷹に使用貸借をする中で、賃貸人たる地位はまちづくり三鷹に移しまして、家賃収入はまちづくり三鷹に収入すると。ただ一方で、管理経費等も、当然ながらまちづくり三鷹が負担して、運営していくという枠組みを想定しております。


◯委員(山田さとみさん)  よろしくお願いします。市側の説明の中で、何度も一般財源の支出を抑える努力というところを強調されていらっしゃいました。先ほど一定の答弁はあったと思いますけれども、2ページの売買契約関係のところ、不動産鑑定士による不動産調査業務の実施というところで、意見価格の低いところに──なるべく低いように、低く低くというように入札をされたのかなというように推察されますけれども、これって実際はなるべく低い入札価格で買い取れるように、何度か入札を繰り返したのでしょうか。


◯生活経済課長(立花省二さん)  そうですね、まず低い額から行って、何度か不調を繰り返して、なるべく向こうが設定しているだろう額を超えないように入札をしたという経過でございます。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。低く抑えるために努力していただいたんだと思います。その価格などの決定に際して、三鷹産業プラザ第1期棟価格等審査委員会というのを何度か行われたというふうに推察されるんですけれども、このメンバーというのはどなたでいらっしゃるんでしょうか。


◯生活経済課長(立花省二さん)  こちらの委員会の開催は1回でございます。メンバーは両副市長と企画部長、総務部長、それと都市整備部長と、生活環境部の2部長をメンバーとする審査委員会で開催をしたところでございます。いわゆる通常の土地の取引の際に開催している委員会と構成は基本的には同じという形で行ったところでございます。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。ちょっと分からないのが、入札を何度か行って、なるべく低い価格で入札しようという中で、この入札価格もどんどん、少しずつ上げていったと思うんですけれども、そこは委員会にかけなくて大丈夫だったんですか。


◯生活経済課長(立花省二さん)  委員会については、まず入札をして、中小機構とは、一定の合意する価格はこの金額だけども、基本的にはその後、市の内部で行われる審査委員会、それと当然ながら議会の議決があって初めて確定する額だという前提条件の下、中小機構との価格の合意をした上で、審査委員会でそういった手続も含めて審査をしていただいたという流れになっております。


◯委員(山田さとみさん)  分かりました。ありがとうございます。入札が成立してから、委員会にかけたということですね。承知しました。ありがとうございます。
 次に、創業支援するために機能強化、創業支援の強化というところをするということです。私は、創業支援を推進したい立場なんですけれども、産業プラザには、今現在、ミタカフェ、あと三鷹インキュべースという施設もあるんですけれども、これでは足りないんでしょうか。さらにこうした創業支援の施設を造る構想に至った経緯などを教えてください。


◯生活経済課長(立花省二さん)  2期棟にもインキュベーション、起業・創業の関係の施設は既にあるところではございます。あわせまして、今後、新しいITの普及等で、いわゆるテレワークの環境も──細かいユニットの、少し没入できるような施設等も徐々に普及をしてきていたりしますし、併せて交流機能みたいなものもさらに求められているというふうに考えておりますので、そういったニーズを捉えながら、新しい機能を追加していくということを検討しているところでございます。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。ITの普及ということで、時代に合った設備を導入するということは分かりました。また、交流機能についても非常に重要だと考えます。
 今後、例えば子育てしながら仕事ができるようなコワーキングスペースなども、今の時代の流れに沿った機能だと思いますので、ぜひ御検討いただきたいと思います。
 以上で終わります。


◯委員(吉田まさとしさん)  よろしくお願いいたします。ちょっと細かいところで、金額のお話を確認させていただきたいんですけども、都の補助金、これを使って修繕等を行うというのが、(2)のイにあるんですが、東京都からの補助金というのは、これ、先ほど3年間とおっしゃられたので、前回、本会議のときに今後、修繕費の見込みとして、令和6年から15年間で約4億円かかる見込みだというお話がありました。それを持つと──2年間補助をいただいて、どういう修繕が必要で、どれぐらいかかるかちょっと見当つかないところですけども、2年間の補助が終わった後、修繕費に関しては、これはまちづくり三鷹で賄うものなのか、三鷹市から補助をまた出すのか、その辺ちょっとお聞きしたいと思います。


◯生活経済課長(立花省二さん)  すみません、ちょっと説明が不足をしておりまして、今日の資料でお示しをしました東京都の補助金につきましては、修繕等は補助の対象にならないところでございます。こういった産業振興の機能強化等の部分についての補助という制度になりますので、本会議のときの答弁のものとはちょっと別というふうに考えていただきたいと思います。
 一方で、今御質問いただきました、本会議のときの大規模修繕ですけども、中小機構が持っておりました中長期の修繕計画、こちらを見る限り、この後、15年間で4億円程度の大規模修繕工事、これ、建物にはついて回るものでございますけども、大きいところでは外壁の改修とか、屋上防水の関係とか、そういったものは一定の期間のところでは必要になってくると。これが総額で4億円程度というふうに見ているところです。
 ただ、こちら、先ほど申し上げましたとおり、第2期棟をまちづくり三鷹が所有しているという状況もございますので、一体的な工事によるスケールメリットも追求していきますし、当然ながら賃料収入はまちづくり三鷹に入りますので、経常的な維持補修だけではなくて、こういった大規模修繕においても、きちんと負担をしていただくという枠組みを予定しているところでございます。


◯委員(吉田まさとしさん)  補足説明、ありがとうございました。
 もう一点だけ、1つ気になったところなんですけども、もしこれ、市が買い入れなかった場合、公募により第三者へ──この第三者というところで、三鷹市じゃなくて、まちづくり三鷹をお考えにならなかったのか。まちづくり三鷹が取得した場合には、東京都の補助金、これが得られなかったんだろうとは思うんですけども、そこをちょっと、まちづくり三鷹に対しても、同様の補助金制度とか、そういうのを検討されなかったのかどうか。
 ちょっとそこ、一体化の管理というところでは、まちづくり三鷹が所有しちゃったほうがやりやすくなるのではないかなというふうに感じております。


◯生活経済課長(立花省二さん)  中小機構と協議をしている間も、やはり市側としても、市が購入する以外に、まちづくり三鷹の購入についても検討はしたところでございます。ただ、補助金の制度はその時々、様々ありますが、基本的にはやっぱり民間であるまちづくり三鷹が申請するよりも、三鷹市が申請したほうが補助金の獲得の可能性は高いのが基本的なところでございます。
 あわせて、まちづくり三鷹が買った場合の支出は──市が購入すると、税金は基本的に免除になっていきますが、民間の株式会社まちづくり三鷹として購入しますと、例えば不動産取得税とか登録免許税とか、そういったもろもろの税金だけでも2,400万円ぐらいかかるというのが──この建物、2億円ということをベースに考えますと、そのぐらいはかかってきてしまうと。
 プラス、まちづくり三鷹が買った場合、当然一定の借入れをする必要が出てきますので、そういった借入れの金利、こういったものも、仮に2億円、年1.45%で計算した場合でも、2,400万円ぐらいの金利がかかってくるというところが分かっておりましたので、補助金の減らせる分と、あと出ていく分と、というところを考えた場合、三鷹市かまちづくり三鷹かという選択のところでいくと、やはり三鷹市が直接購入するという枠組みのほうが、相対的にはいいだろうという判断をさせていただいたところです。


◯委員(吉田まさとしさん)  ありがとうございました。税のところを鑑みると、そういった計算式でということで理解いたします。
 今後、三鷹市からまちづくり三鷹へ売買を行うというか販売をするような時期というのは、先ほどお話しした修繕費等々を三鷹市がペイできた後──予定はないでしょうけども、そういった検討は今のところされずに、三鷹市がこのままずっと所有するという形で解釈してよろしいでしょうか。


◯生活経済課長(立花省二さん)  今のようなケースは全く考えておりません。
 以上です。


◯委員(吉田まさとしさん)  すみません、ありがとうございました。ちょっと私も、今整理されていないところで質問してすみませんでした。
 私からの質問は以上になります。ありがとうございました。


◯委員(半田伸明さん)  御苦労さまです。まず、平成11年1月に、当時の地域振興整備公団に市が事業要請を行い、市の所有する土地に建物を整備ってあるよね。これ、要は当初、国の旗振りだったでしょう。ここを1回整理しておきたいと思う。国の旗振りだったのか、国が何らかの通知を出してうちが機構に要請したのか、この辺りの歴史的経過は一応解明しておきたいので、そこをまずよろしく。


◯生活経済課長(立花省二さん)  国の事業として行うという枠組み自体は、やはり国が設計したものでございますので、そこをある程度ピンポイントで、例えば三鷹市とその部分、例えばお誘いを受けたとか、そういった経過は恐らくないんじゃないかなというふうに思います。


◯委員(半田伸明さん)  国が旗振りしていないのに、何で市が当時、この公団に事業を要請したの。当時、これ、市に何かメリットがあったのか。そこから解きほぐさないと。


◯生活経済課長(立花省二さん)  当時も、やはり産業集積と、あるいは中心市街地活性化、こういったものは、市として必要というふうに認識されていて、実際、中心市街地活性化計画を三鷹市も策定をしておりましたので、その中で、基本的には、国の制度を活用すればそれが効率的に行えるということで事業要請をしたというふうに考えております。


◯委員(半田伸明さん)  今、少し出てき始めたけど、国の制度を使えば効率的に産業集積ができるというところからスタートしたわけでしょう。たった14年後に、態度をころっと変えられて、これ、悔しくなかったのか。私はそこを言いたいの。


◯生活環境部調整担当部長(垣花 満さん)  その話が出てきた当時、それは、私どももかなり腹に据えかねる部分もございまして、かなり国ともお話ししに行ったりとか、そういったことでやっています。ただ、こちらの当初、細かい経緯は分かりませんけれども、市の産業振興と国のこういった仕掛けがマッチして、かなり双方の職員が行き来しながら、この計画をまとめ上げていったという話は聞いています。
 私ども、長い間時間かけた──大半の時間は、そんな勝手な話はありませんよという話を国に申し上げてきたところに費やしてきた部分です。ただ、平成29年でしたか、何回か交渉している中で、当初の約束事の中に、国がそういう方針を出したときには協力をするというような形の覚書等もございまして、ではじゃあ、まず買うとは言わないけれども、交渉を始めてみようというところから始め、先ほど部長が申し上げたとおり、修繕もろくにしてないものを買えないよとか、そういったことも含めて、時間をかけて交渉してきて、ここに来て、たまたま東京都のちょうどよい補助金もあり、様々な条件も整ってきたので、買いましょうというところで収めてきたという経緯です。


◯委員(半田伸明さん)  基本的に議案については、もうあまりわあわあ言う立場じゃないので、黙って見過ごそうと思ったけども、今顔ぶれをばっと見て、ああ、これは若いのしかいないって気づいたから、だからわざと聞いているの。過去の経過は、そういうことは書かないと。そこを言っているわけ。それは、期数が若いのは、創業支援だ何だ、いいです、財源もうまくできている、いいです。その表面的だけで話が終わるのは無理もないんだ。だから、私がやっぱり言うしかないと思って、今言っているの。ここの経過が一番大事。
 要は、信じて動いたのに裏切られたというのが、端的に言ってそういうことでしょう。だから、腹に据えかねたって、さっき部長答弁があったんだよね。据えかねて当然なわけですよ。それを、私は何らかこの概要・経緯に入れるべきだったと思うな。資料の作り方の在り方として、どうですか。


◯生活環境部長(川鍋章人さん)  資料の作り方につきましては、議会事務局からのアドバイスもあって、かなり丁寧に作り上げたつもりなんですけども、おっしゃるとおり、その部分についてはちょっと書いてございませんので、その点については申し訳ないと思います。
 以上です。


◯委員(半田伸明さん)  本来は、正副がここを見て、足りないと言うべきだった。きちんと反省するように。
 続けます。これは平成25年12月という時間軸、次に平成29年3月とあるよね。その間に、中小機構は第3期中期計画を策定とある。ところが、第3期中期計画を中小機構はいつ策定したか、ここには書いてない。これ、いつですか。


◯生活経済課長(立花省二さん)  すみません、第3期中期計画の策定ですけども、平成26年1月20日付で、第3期中期計画、平成26年度から平成30年度分ができているということでございます。


◯委員(半田伸明さん)  でも、これ資料は、平成29年3月から協議開始でしょう。じゃあ、その3年、何をやっていたの、これ。


◯生活経済課長(立花省二さん)  こちらについても、担当職員間等のやり取りはあったというふうに承知しておりますけども、正式な文書で、協議の依頼に対して、協議を、対応をしますというふうに明確に文書で交わしたのが、この平成29年3月ということでございます。


◯委員(半田伸明さん)  だから、その数年、何やっていたのって聞いてんの。なぜその意思が固まるまで3年もかかったの、ここを聞いているの。


◯生活環境部調整担当部長(垣花 満さん)  この間、経産省に行ったり、それから中小機構の幹部ともいろいろお話をしながら、私どもの立場というものを説明する、しばらくすると、また向こうからもアポが来る、買ってくれないかと。そういうことの繰り返しの押し問答をしていた時期というふうに考えていただいて結構かと思います。
 最終的に、そうは言ってもというところで、平成29年に、じゃあ、協議はしましょうと。買うこと前提ではなくて、協議はしましょうという形で、納得して文書を出したのがこの平成29年という形です。


◯委員(半田伸明さん)  その3年間の経過は分かった。その後、市が買い入れない場合は、公募による第三者への譲渡の方向性が示されたこともあり云々とありますよね。その後の日本語は、これ作文だからどうでもいいとして、この第三者への譲渡の方向性が示されたことがあったのはいつですか。そこも日程、書いていない。


◯生活環境部調整担当部長(垣花 満さん)  令和3年度の終わりというふうに記憶をしております。


◯委員(半田伸明さん)  となると、令和3年度に向こうが強気に出たから、うちは買わざるを得ないという立場に追い込まれたと、こういう話でしょう。合っていますか。


◯生活環境部調整担当部長(垣花 満さん)  正式に第三者譲渡の動きがあるというふうに伝えられたのは先ほど申し上げたタイミングですが、それ以前にも押し問答をしている間の中では、第三者譲渡になってしまう可能性もあるよというお話は、この平成26年から平成29年の間にもお話としてはあり、私どもとしても、そんなことがあっていいのかどうかというのは検討してきたところです。
 ですから、最終的にどうしても向こうが困って、第三者譲渡になってしまう可能性があるという可能性は認識しながら、それでも交渉を続けてきたと。ただ、最終的に、向こうもかなりせっぱ詰まってきているわけですよね。本来であれば市に譲渡をしたいんだけれども、どうしても市が買わないということであれば、そういうことも起きてしまうというような話の中で動き始めたのが、今回の動きというふうに御理解いただけたらと思います。


◯委員(半田伸明さん)  要は、せっぱ詰まっちゃったわけだよね、正式にほかのところに譲る可能性が本格的に出始めましたよと。急遽予算化しなきゃいけない。でも、全額のせるわけにはいかない。じゃあ、何とか引っ張れないかって、都から約1億円持ってこれた。起債8,000万円。でも、8,000万円もその会議室の賃借料で4年で実質ペイ──この実質ペイできる8,000万円部分をほかの運転資金に充てるということは絶対あっちゃならないですよ。分かりますね。
 今みたいな経過をもっと詳しく書くべきだったね、この概要・経緯のところに。私は正直、今全部本音をぶちまけていますけど、悔しくないのかというのが第一声です、正直なところ。周りから固められて買わされているのと同じじゃん。だから、市が腹に据えかねてと、さっき部長答弁があったのは、むしろ当然の反応なんだよね。こういうところを議会にちゃんと出してもらいたい。表向きの創業支援だ、何だかんだと、そういうことをやるための委員会じゃないんだよね。こういうのは、質問しなきゃ出てこないようじゃ、駄目。どうですか。


◯生活環境部長(川鍋章人さん)  おっしゃるとおり、そういう腹に据えかねたとか、そういったニュアンスは伝わってこないと思います。ただ、先ほど申し上げたとおり、新人の議員さんもいらっしゃるし、かなり丁寧に作り上げたつもりですけれども、それが伝わっていないとすれば、申し訳なかったと思います。
 以上でございます。


◯委員(半田伸明さん)  歴史的経過は、やっぱりきちんと総括をするべき案件なんですよ、これ。平成11年から、今何年たっていますか。四半世紀過ぎているわけですよね。この間はどうだった、この間はどうだった、14年後に国がぽおんと態度を翻した。だから、私はこれを見たときに──課長答弁にあったでしょう、当時の地域振興整備公団のスキームを使ったほうが、より産業集積施設、効率的に云々と。これ、国を信用した失敗でしょう。恥ずかしくないのか。当時いらっしゃったわけじゃないから、言ってもしようがないんだけど。
 だから、安易に乗るなっていうのを、ここで反省せんといかんと私は思う。そのときそのときに国はああだこうだ、そりゃあ、飴を垂らしてくるよ、商工費以外にもそうだよね。それに安易に飛びついた結果、こういうより大きな負債を抱えちゃって、周りを固められて、ああ、買わざるを得ないというのがこの議案の実態なんだよね。それ、1期生、2期生が分かるかといったら、分からないから、だから私が聞くしかないということで、今聞いているわけ。
 もう今、時代が変わったから、当時はTMOができる前のときだったから、こういう盛り上がりができていったけども、TMOができて、その後、まち鷹ができて、その後どうなったか。産業集積なんかできるわけがないじゃないですか。SOHO施設だってそうでしょう。頭打ち、止まっているでしょう。空室率の問題が出てきているんでしょう、今度は。私、随分前に決算委員会でそれをやったけど。
 だから、もう商業振興とか産業集積とか言っている場合じゃなくなったねというのが、そろそろ総括に入らんといかん時期なの。にもかかわらず、これを買って創業支援をどうのこうのとか、過去の経緯を知っている人間からすると、いや、何言ってんのって話ですよ。だから、これを最後にしてもらいたい。産業振興、商業振興、いろいろやるのはいいけど──それは、やらなければ皆様の存在意義がなくなっちゃうわけですから、気持ちは分かりますよ、あれこれやりたいというのは。ただ、殊さら箱に関しては、今後このようなミスは二度と繰り返してもらいたくない。どうですか。
 当時の部長さんじゃないから、責めてもしようがないんですが、腹に据えかねてという話があった以上は、そこはきちんと当時は当時、で今振り返って、過去の検証はどうだったか、これはやっぱり大事だと僕は思う。いかがですか。


◯生活環境部調整担当部長(垣花 満さん)  委員さんおっしゃるとおり、これは1つの教訓にすべきものだというふうには思ってはいます。こうなってしまったのも、国も含めて想定外かなとは思っておりますけれども、今後の様々な政策を考える中で考えていかなきゃいけないことだろうというのが1つ。
 ただ、それにおきましても、やはりこの間の産業プラザやまちづくり三鷹と関連した産業の動きというのは、やはり一定の役割はあっただろうというふうに考えておりますし、SOHOの集積ですとか、創業支援の在り方も当時から大きく変わって、やり方なんかも様々工夫していかなきゃいけない時代に突入はしています。今回の件をもって、産業プラザの政策やまちづくり三鷹との連携というものに対する全面的な評価ということでは考えておりませんので、その辺はちょっと、私どもとしては伝えたいなというところでございます。


◯委員(半田伸明さん)  本議案については、その表面的な部分を見て、最初は反対でした。何でか。借金してまで固定資産の延べ床面積を増やすなと、私、過去、一般質問しているんです。だったら、当然、これバツでしょう。だけれども、さっきの会議室賃借料の話、実質4年でペイと、ああ、なるほど、なかなか理屈は通っているなと。
 じゃあ、だんまりでいいかと思ったけども、この議案の審査参考資料を見たときに、あまりに経緯の部分をはしょり過ぎ。ここはやっぱり、期数いった人間としては指摘せんといかんということで、るる嫌な質問をさせてもらいましたけど、言わんとしていることは御理解いただけたかと思うんです。安易に飛びついた結果、やけどしちゃったというのが本議案の特徴だと私は思いますよ。
 以上で終わります。


◯委員長(土屋けんいちさん)  ほかにないですか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 以上で本件に対する質疑を一旦終了いたします。
    ──────────────────────────────────────


◯委員長(土屋けんいちさん)  休憩いたします。
                  午前10時38分 休憩


                  午前10時39分 再開
◯委員長(土屋けんいちさん)  委員会を再開いたします。
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 議案第33号 三鷹産業プラザ第1期棟の買入れについて、本件を議題といたします。
 本件に対する質疑を終了してよろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑を終了いたします。
 これより討論に入ります。
                 (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって討論を終了いたします。
 これより採決いたします。議案第33号について、原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。
                   (賛成者挙手)
 挙手全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯委員長(土屋けんいちさん)  休憩いたします。
                  午前10時40分 休憩


                  午前11時00分 再開
◯委員長(土屋けんいちさん)  委員会を再開いたします。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◯委員長(土屋けんいちさん)  生活環境部報告、本件を議題といたします。
 本件に対する市側の説明を求めます。


◯生活環境部長(川鍋章人さん)  生活環境部、行政報告3件を予定しておりまして、まず1点目の運営方針と目標について、御報告をさせていただきます。
 資料の16ページをお開きください。1の部の経営資源の組織構成でございますが、生活環境部は5課で構成しておりまして、環境政策課、ごみ対策課、生活経済課、都市農業課の4課がまちづくり環境委員会の所管でございます。職員数は、正規職員45名、月額職員11名となっておりまして、男性職員が30名、女性職員が15名という構成になっております。一般会計予算43億4,013万円のうち清掃費が23億円余となっており、半分以上を占めているところでございます。
 2の運営方針でございます。方針まる1のコミュニティの関係は厚生委員会の所管ということで、方針まる2の環境施策に関することから御説明をさせていただきます。まず、持続的発展が可能なまちを実現するための環境施策の推進を方針といたしました。誰もが健康に暮らせる安全で快適な生活環境を確保した持続的発展が可能なまちの実現を目指し、環境保全、公害防止や地球温暖化対策などの環境施策を推進してまいります。また、令和4年12月の三鷹市ゼロカーボンシティ宣言を踏まえ、再生可能エネルギー等の利用や省エネルギーを促進し、2050年までの脱炭素社会の実現を目指します。
 次に、方針まる3、農業施策に関しましては、魅力ある都市農業の育成と農のあるまちづくりの推進を方針としております。市内産農産物の地産地消の拡充や様々な支援策により、農地の保全と利用の推進を図ります。また、農業公園の施設改修、市民農園の運用や農業祭の開催による市民と農との触れ合いの場の提供などを通し、農のあるまちづくりを目指します。
 次に、17ページ、方針まる4、経済施策に関する方針でございます。産業と生活が共生する都市の創造を方針としてございます。コロナ禍による原油価格・物価高騰に加えて、ロシアによるウクライナ侵攻などにより、国際的な経済情勢が不安定なことから、これらの影響を注視しつつ、事業者の経営支援を行うとともに、市民、事業者、関係団体との協働により、価値創造都市型産業の振興を図ってまいります。また、商店街の振興については、個々の事情に応じたきめ細かな支援を検討するとともに、地域住民や来街者などのニーズに対応する観点も持って、持続可能な商店街となる振興策を検討してまいります。
 次に、方針まる5、ごみ施策に関する方針でございます。環境に配慮した資源循環型ごみ処理の推進を方針としております。市民、事業者と協働でさらなるごみの排出抑制や資源化を図るとともに、ごみの安定的かつ適正な処理を推進するなど、環境に配慮した資源循環型のまちづくりを目指します。また、災害時に発生する廃棄物を迅速かつ適切に処理するため、三鷹市災害廃棄物処理計画(仮称)を策定するなど、有事の際の公衆衛生の確保及び生活環境の保全等を図ります。
 次に、18ページ以降の令和5年度の主要事業でございますけれども、それぞれの所管課長より御報告をさせていただきます。


◯都市農業課長(塚本 亮さん)  18ページをお開きいただきたいと思います。3、令和5年度の主要事業のまる1、市内農産物の活用促進に向けた取組について、説明をさせていただきます。この取組は、学校給食における市内産農産物の使用率向上など、地産地消の取組を進めることを目的としています。
 具体的には、1つ目の目標指標である、学校給食における市内産農産物使用率30%を当面の目標として、令和2年度から取り組んでいる市立小・中学校の学校給食における市内産農産物購入経費の20%を農林費で負担する支援と、市内産農産物を調達する東京むさし農業協同組合三鷹支店が担う事務経費の支援を継続して行うことです。また、2つ目の目標指標である三鷹産野菜の日、2回の実施を目標として、公立・公私連携保育園18園における春夏と秋冬の年2回の三鷹産野菜の日の市内産農産物購入の支援を継続して行います。特に、市立小学校の学校給食における市内産農産物購入経費の20%を農林費で負担する支援については、令和5年度は、物価高騰を踏まえ、児童・生徒1人当たりの単価を増額するとともに、食育推進研究校を増やし、支援を拡充します。
 説明は以上です。


◯生活経済課長(立花省二さん)  私からは、同じ18ページの2番目、中小企業等への新たな支援について御説明させていただきます。市内中小企業の産業活性化に向けまして、事業者が取り組むデジタル化やカーボンニュートラルへの対応、供給網の強靱化などの事業活性化の取組を支援することで、地域経済の活性化を行うものでございます。対象は市内の中小企業等で、令和4年度まで市と商工会がそれぞれ行っておりました補助事業を統合しまして、事業者が選びやすい、使いやすい制度に改めたところでございます。
 取組状況としましては、令和5年5月8日月曜日から募集を開始しまして、現在20件ほどの申請を受けているとのことです。募集は8月31日木曜日までの予定としております。本事業は、商工会を通じて行うものではございますが、商工会の非会員も当然ながら対象になりますので、「広報みたか」での周知や、非会員も含めた事業者に対してDMの送付なども行ったところでございます。
 私からは以上になります。


◯環境政策課長(茂木勝俊さん)  私からは、19ページのまる4、住宅・建築物の脱炭素化の支援のほうを御説明させていただきます。まる3を1つ飛ばす形になります。
 三鷹市では、昨年度から第4期三鷹市地球温暖化対策実行計画の改定作業に入りまして、脱炭素化に向けた取組を進めております。12月には、2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにすることを目指すゼロカーボンシティーを宣言いたしました。そのような中で、本事業の目的は住宅・建築物の温暖化対策設備設置を進め、ゼロカーボンシティーの実現を目指すものです。
 取組としましては、環境基金を活用して、温暖化対策設備やゼロエネルギーハウス等を設置する開発事業者に対する奨励金を交付する、ゼロエネルギータウン開発奨励事業と、これまでも実施してきました、市民向けの新エネ・省エネ設備設置助成事業の助成対象設備を拡充して、断熱改修工事を行う建築物所有者に対する助成を追加いたします。目標指標は、ゼロエネルギータウン認定2件、高断熱窓設置助成10件です。
 私からは以上です。


◯ごみ対策課長(仲 雅広さん)  20ページをお開きください。まる5、三鷹市災害廃棄物処理計画(仮称)の策定について御説明させていただきます。三鷹市災害廃棄物処理計画(仮称)は、災害廃棄物を迅速かつ適正に処理し、公衆衛生の確保及び生活環境の保全を図り、早期復旧・復興を目指すために策定するものです。策定に当たりましては、廃棄物処理及び清掃に関する法律、災害対策基本法等の関係法令や、三鷹市地域防災計画の改定と整合を図りながら進めてまいります。
 計画の主な内容といたしましては、対象とする災害廃棄物の決定、廃棄物の発生量の推計、処理のための人員体制、収集体制、処理フロー等を初動期、応急期、復旧期ごとに必要な事項を整理してまいります。また、策定に当たって、庁内関係部署やごみ減量等推進会議の意見を聞くとともに、三鷹市清掃防災協会との整合を図ってまいります。
 計画策定のスケジュールですが、12月に計画の素案を確定いたしまして、令和6年1月にパブリックコメント、3月には計画を確定していきたいと思っております。目標指標といたしましても、年度末の計画の策定を目指してまいります。
 引き続きまして、行政報告のほうの資料1を御覧ください。ごみ減量・資源化の取組について御報告させていただきます。令和4年度の実績となります。令和4年度の総ごみ量は4万6,922トンで、令和3年度と比較して約3.4%、1,636トンの減少となりました。内訳といたしまして、可燃ごみは約2.6%、751トンの減少となりました。不燃ごみは約7.0%、108トンの減少、集団回収は約3.5%、82トンの減少、粗大ごみは約14.1%、276トンの減少、資源物は約3.1%、417トンの減少、有害ごみは3.7%、2トンの減少となりました。資源物量はプラスチック、ペットボトル、空き瓶、空き缶、古紙等の排出量が減少したことが主な要因となっております。また、総ごみ量は4万6,922トンで、総ごみ量から資源物を除いた合計は約3万1,434トンで、約3.5%、1,137トンの減少となりました。
 ごみの処理量につきましては、新型コロナウイルスの影響により増加傾向にありましたが、令和元年度といいますか、コロナ前の状況に落ち着きを取り戻してきております。
 裏面を御覧ください。次に、2番として、市民1人1日当たりのごみ総排出量です。令和4年度の市民1日1人当たりのごみ総排出量は677グラムと減少し、目標の688グラムを達成いたしました。ごみの減量・資源化につきましては、引き続きキャンペーン、啓発事業等を通してさらなる発生抑制、減量・資源化を進めてまいります。
 御報告は以上になります。


◯都市農業課長(塚本 亮さん)  続きまして、資料2を御覧ください。三鷹市農業振興計画2022(第3次改定)の改定について、説明をさせていただきます。令和5年4月1日の改正農業経営基盤強化促進法の施行及び令和5年3月27日の東京都環境負荷低減事業活動の推進に関する基本計画の策定に伴い、現行の三鷹市農業振興計画2022(第3次改定)を改定します。
 まず、改定の背景と改定理由でございますけれども、1つ目は、三鷹市農業振興計画2022(第3次改定)は、農業経営基盤強化促進法が規定する農業経営基盤強化促進基本構想に位置づけています。このたびの農業経営基盤強化促進法の改正により、農業経営基盤強化促進基本構想に定める事項が変更されるとともに、この基本構想を令和5年9月30日までに変更することが定められました。
 2つ目は、国が令和4年7月1日施行の「環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律」、略称をみどりの食料システム法と呼んでおりますが、これを制定いたしました。この法律に基づきまして、東京都が令和5年3月27日に、三鷹市を含む都内自治体と連名で、東京都環境負荷低減事業活動の促進に関する基本計画を策定いたしました。この計画の内容は、循環型農業や将来的な有機農業の取組など、今後市が取り組もうとする方向性と共通していることから、いち早く市の振興計画に反映する必要があると認識しております。これらのことから、現行の三鷹市農業振興計画2022(第3次改定)を令和5年9月30日までに改定することといたしました。
 改定の内容でございますけれども、1つ目の農業経営基盤強化促進法の改正に関しては、基本構想に定める事項として新たに規定された、農業を担う者の確保及び育成に関する事項並びに農用地の効率的かつ総合的な利用に関する事項についてを、農業振興計画で基本構想に定める事項が記載されている項目であります基本的な考え方と施策の体系の章に追記いたします。
 記載内容については、東京都が令和5年6月30日までに策定する農業経営基盤の強化の促進に関する基本方針を踏まえる必要があることから、改定案を作成し、改めてまちづくり環境委員会で御報告をいたします。
 2つ目の、東京都環境負荷低減事業活動の促進に関する基本計画を連名で策定したことについては、新たに制定されましたみどりの食料システム法とともに、市農業振興計画の、計画の位置づけと関連計画等の関係の項目に追記いたします。
 なお、今回の三鷹市農業振興計画改定の内容は今説明した2点とし、数値的検討や目標、取組の内容の変更などについては、第5次三鷹市基本計画策定後、令和6年度に予定している全庁的な個別計画改定に併せて行います。
 次に、パブリックコメントにつきましてですが、今回は、ただいま御説明したとおり、法令の制定及び改正に伴い必要となる改定であることから、三鷹市パブリックコメント手続条例第4条第2項第3号の規定により、パブリックコメントは実施しない予定としております。
 主な改定スケジュールの案でございますが、本日6月22日、まちづくり環境委員会へ今御報告をさせていただきました。この後、東京都等の動向を見て、振興計画の素案を作成し、7月上旬に、これも農業経営基盤強化促進法に基づきまして、農業委員会と農協に意見を聴取します。それをもって、案を作成し、8月上旬のまちづくり環境委員会、この場でまた改定案を御報告をさせていただきたいと思っております。その後、東京都知事との協議を経て、9月30日までに農業振興計画2022(第4次改定)として確定をする予定としております。
 説明は以上です。


◯委員長(土屋けんいちさん)  市側の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。質疑のある方は挙手を願います。


◯委員(佐々木かずよさん)  よろしくお願いいたします。資料1のごみ減量・資源化の取組についてというところで御質問させていただきます。この令和5年度、2番の市民1人1日当たりのごみ総排出量688グラムを目標とされておりますが、その688グラムにされる根拠というのを教えていただいてもよろしいでしょうか。


◯ごみ対策課長(仲 雅広さん)  688グラムと目標設定したのは、前回のごみ処理総合計画、4年前の計画のときの算定になりますが、そのときの量がたしか692グラムだったと思います。毎年1グラムずつ削減で、4年間で4グラムということで、688グラムという数字を出しております。


◯委員(佐々木かずよさん)  ありがとうございます。私も主婦感覚で、この688グラムという目標をもし聞いたときに、例えば具体的に何かボウル1杯分だとか、目安というんでしょうか、分かりやすい指標というのを、市民の目に分かるようなアピールというか、そういったものはされていかれますでしょうか。


◯ごみ対策課長(仲 雅広さん)  そうですね、昔からも御飯1杯100グラムとかいうようなことをカレンダーに載せたりとかはやっておりますので、引き続き具体的に言うとレジ袋が10グラムだとか、いろんな指標は出ておりますので、そういった情報も載せて、分かりやすく示していきたいと思います。


◯委員(佐々木かずよさん)  具体的だと意識化が図れると思うので、ぜひ分かりやすい御案内をしていただきたいなというふうに思います。
 以上です。


◯委員(山田さとみさん)  御説明ありがとうございます。私もごみのところについてお伺いします。ごみが減ってきている、コロナの状況でテレワークとかしていたのから、ステイホームしていたのから、どんどん会社に行ったりとか外に出る機会が増えて、御家庭のごみが減ったのかなというのは想像できるんですけれども、よく見てみると、平成29年から令和4年のところの数値で、不燃ごみと、粗大ごみと、資源物、総ごみ量は一番低いんですよ。
 これまでも、この委員会で質疑させていただいて、やっぱりすごく啓発が大事だというような御答弁をいただいています。啓発で何か手応えがあったものですとか、コロナの前と比べてどうして今最も低くなっているのか、その御見解があれば教えてください。


◯ごみ対策課長(仲 雅広さん)  確かにグラフを見ると、不燃ごみと粗大ごみと資源ごみがかなり急激に減っているという形になっております。ちょっと分析というか推測になるところもありますけれども、不燃ごみと粗大ごみは、コロナ禍で家の中の片づけがかなり進んだのかなと。ふだん使わないお皿とか、そういったものは不燃ごみで出してしまったとか、粗大ごみについては、処理制度が令和3年10月から変わっていますので、1品当たりから出しやすくなったという状況で、量として減ってきているというところは考えております。ちょっと資源ごみについては、全体として、集団回収も減ってきておりますので──集団回収は団体さんの活動とかが、高齢化が進んで回収量が減ったりというところありますけども、資源ごみのほかのごみの種類については、ちょっと想像がつかないところがありますので、今後分析をしていきたいと思います。


◯生活環境部長(川鍋章人さん)  広報、啓発の手応えという部分においては、ずっと継続してそういう広報、啓発をやっているんですけども、最近では、高校生、明星学園の学生さんが来ていただいて、いろいろ話を聞いていったりとか、あるいは小学生がごみ拾いの活動をしていたりとか、そういうふうに若い層にもだんだん浸透してきているなあというのを感じ取っているところでございます。
 以上です。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございました。このごみの推移については、もっと分析していただいて、この各部の運営方針にも書いてありますけれども、今後のごみの排出量抑制とか資源化に、分析からつながっていくところが今後考えていく政策としてあると思いますので、ぜひ分析を進めていただきたいと思いますし、啓発のほうもぜひ今後も引き続き行っていただきたいと思います。
 あと、もう一つ、ごめんなさい、最後なんですけれども、各部の運営方針のところで、学校給食における市内産野菜使用率30%とあります。これまで生産量が追いつかなかったりとか、なかなかそこと合っていかないところがあったと思うんですけれども、その辺りの状況についてお伺いいたします。


◯都市農業課長(塚本 亮さん)  委員おっしゃるとおり、やはり学校からの発注に対しまして用意できるものが少ないというのは、現実、今継続しております。その中で、農業を担当する我々都市農業課といたしましては、学校からの発注される量であるとか品目を詳細に分析をいたしまして、あとそれに対して、農協が──中心に作る農協が納入できるものを分析しまして、そういう詳細なデータを出して、生産者と栄養士さんとも共有をしております。
 その結果、農協側でも──三鷹市だけではなくて、JA東京むさし管内5市を所管している農協ですけども、その中で、重点品目というのをつくりまして、地域の中全体で3か年計画とか、そういう中で学校給食によく使われる品目を集中的に増産しようという計画を立てていただいております。
 また、三鷹の地区におきましても、それの中で具体的に栽培方法なんかをやっぱり生産組合の中でいろいろ研究をして──特に3学期が納入率が下がるんですけれども、そこにも出荷できるような作付をしていこうと、いろんなそういう工夫を、我々の情報を基に、していただいている、その中で増やしていくというようなことを行っております。
 あと、今の農地の中でも、全てが最大限100%活用されていればいいんですが、現実問題、なかなかそういうわけにもいきませんので、そういうところが活用されるように──原因がいろいろ、高齢化とか、そういうのがありますけども、そういうところを活用できる法制度もできて、貸借もしやすくなっておりますので、そういうところを農業委員会等の活動を通じてPRして、作付面積を増やすというような取組を行っております。


◯委員(紫野あすかさん)  すみません、じゃあ、少しだけ質問させていただきます。ごみの削減は、地球環境の問題、CO2削減にもつながる大切な取組だというふうに思っています。この表も、コロナで一旦は上がったけれども、ごみの量は減ってきているということなんですけど、これは家庭ごみのみの数値なのか、少量排出事業者──赤とか、黄色とか、緑の袋で出されるごみも含まれての数字なんでしょうか。


◯ごみ対策課長(仲 雅広さん)  こちらの数字は、一般家庭からのごみの排出量のみになります。
 以上です。


◯委員(紫野あすかさん)  分かりました。個人、家庭でも、様々工夫をしながらごみを減らそうと努力していると思うんですけれども、市としては、ごみを減らすための何か具体的な支援とか対策は今後どのように考えておられますか。


◯ごみ対策課長(仲 雅広さん)  そうですね、市にできることをできるだけやっていきたいと思っておりますが、今までもやっているキャンペーンとか広報活動とか啓発活動が主な取組にはなってくると思いますが、今、劇的に減らすようなというような政策については、ちょっと今のところまだないんですが、なるべくいろんな他市の取組とかを見ながら、研究しながら、少しずつでも削減できるような取組を行っていきたいと思っております。


◯委員(紫野あすかさん)  さっき佐々木委員の688グラムを実感として見えるような形にしてほしいという提案、すごくいいなと思ったんですけれども、燃えるごみ以外にも、お買物に行くと、過剰包装とか食品トレーとか、本当に1週間でこんなにかさばるのというぐらい──ごみを増やしたくなくても、それを買わなければ、プラスチックの容器も買わなければいけないという悩ましい状況があると思います。
 過剰包装とか過剰なプラスチックのごみなども、やっぱり個人の努力ではなかなか減らせないので、販売する側にも何か、プラスチックの個装を減らしてほしいとか、そのような働きかけみたいなことはできないのでしょうか。


◯ごみ対策課長(仲 雅広さん)  確かに売っているものにプラスチックがたくさんありますので、それを買わざるを得ない状況で、市としては、出てくるプラスチックを処理する、出てきたものの中の使えるものはリサイクルするという今の社会の仕組みの中で、市としては、全国清掃会議とか、東京都に対して、国に対しても、いわゆるEPR、拡大生産者責任として、生産の段階からライフサイクル全体を考えて、リサイクルしやすいものだとか、そういったものにしていってほしいというようなお願いというのは再三しているところではありますが、そういった製品というのがまだ実証段階とか、そういうレベルで、なかなか社会全体に広まってきていないところがありますので、市としては、引き続きそういった工夫ができるお店と協力したりとか、そういった面でなるべくごみのもともとの発生抑制ができるような取組をしていきたいと考えております。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。なかなか悩ましいところで、ごみ、家庭でもそういう意識が高まればいいなというふうに。ぜひ、さっきの688グラムの見える化というのは、食品だけじゃなくて、これとこれとこれぐらいとか、いろんな品目も示していただけると分かりやすいかなって思いました。
 あと一点、市内産野菜の学校給食使用率の向上に向けた取組で、目標30%で、今17%だったと記憶しているんですけど、さっき量なども分析されて、重点品目の作付を増やしてもらうおうとしているという話があったんですけど、ちなみにこの重点品目って具体的にはどのような野菜なんでしょうか。


◯都市農業課長(塚本 亮さん)  使用率ですけども、令和4年度は約20%の19.9%というふうになっております。直近はそういうような数値となっております。
 重点品目ですけれども、これは農協のほうで、5地区でJA東京むさしとして位置づけたというふうに聞いておりますが、6種類ありまして、春ジャガイモ、秋ジャガイモ、タマネギ、夏まきニンジン、冬まきニンジン、サツマイモというような形を、JA東京むさしでは、5市で協力してやっているというふうに聞いております。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございました。着実に20%近くまで頑張ってきているということは分かりました。
 ありがとうございます。以上です。


◯委員(吉田まさとしさん)  ごみについて、私もちょっと質問させていただきます。三鷹市のごみ処理総合計画2022、これを令和5年度まで1年間延長されているということなんですが、延長されている理由をお聞かせいただきたいんですけども。


◯ごみ対策課長(仲 雅広さん)  個別計画全体として、令和2年、令和3年度がコロナ禍で各施策が推進されなかったということで、市の個別計画を全体的に、目標値を令和5年度に延ばしているということで、私たちの計画も5年度にしております。


◯委員(吉田まさとしさん)  ありがとうございます。それでは、減少しているのであれば、2025年とか2030年とか、この先もこの計画を続けていったらよろしいのではないかなと、そういった改定をする予定はございますでしょうか。


◯ごみ対策課長(仲 雅広さん)  この個別計画も市全体で、令和6年度に──今、基本構想とか基本計画に合わせた形で、令和6年度には改定する予定でおります。


◯委員(吉田まさとしさん)  ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
 それと、その数字、確かに減っているようにも見えているんですが、来年度、令和6年度から、隣のふじみ衛生組合、このリサイクルセンター建て替えということになります。一時的にどこかほかにリサイクル物を持っていくとかいう案もあるのかどうだか、ちょっと分からないんですけど、その辺の数字。
 あと、リサイクルセンター、令和9年に完成する予定というふうに聞いているんですが、そのときに今度、粗大ごみ、今回収だけなんですけども、持込みも可能となるようなんです。その場合に、きちんと三鷹と調布の数字の測りをされるのかどうか、そこもちょっとお聞きしたいと思います。


◯ごみ対策課長(仲 雅広さん)  御存じのように、令和6年度からリサイクルセンターの中央棟の解体が始まりまして、今の計画としては、ペットボトルとプラスチックについては、残念ながら経済性を考えたときに、焼却処理、熱回収するという方向で検討しております。
 ペットボトルについては、東棟の一部に保管をして、リサイクルするというふうに、3者──調布市と三鷹市とふじみ衛生組合でどうにか考えたところではありますが、両市もほかの場所でペットボトルを置くところがないかということで──三鷹市でいえば環境センターとかも考えてはみたんですが、あそこは土壌汚染があったりとか、ペットボトルですから風で飛んでしまったりとかすることとか、あと匂いとかもありますので、そういったある程度施設も造らなきゃいけない。あとは重機が必要だとか、あと、そもそもあそこはごみの処理施設として長年近隣の方に御迷惑をかけてきて、今、停止したところで、今後はそういったごみの処理等にはあまり使わないというふうにお約束してきたところもありますので、近隣への配慮をするところからしても、環境センターもちょっと使えないかなということで、置き場所については、市内では難しいかなと。
 今考えているところとしては、ふじみの東棟のところに一部ペットボトルを保管して、できるだけリサイクルしたいと。両市の取組としては、なるべく発生抑制、ふじみに持っていかないように、各店舗での拠点回収を増やしたりとか、啓発はもちろん、そういった取組で、プラスチックやペットボトルの量を削減していきたいなと考えております。
 それから、令和9年以降の粗大ごみについては、今のところ持込みをするという方向で検討しております。搬入におきましては、三鷹市の車、収集車と、調布市の車というのはそれぞれ別々で、計量器に乗りますので、量というのは、住所、名前も聞きますので、そこで分かってくるかなというふうには考えております。


◯委員(吉田まさとしさん)  ありがとうございます。ごみ処理総合計画、この先の改定のところに、ぜひふじみの動きも、当然なんですけども、絡めた目標値を立てていただきたいと思います。
 私から以上です。ありがとうございます。


◯委員長(土屋けんいちさん)  以上で生活環境部報告を終了いたします。
    ──────────────────────────────────────


◯委員長(土屋けんいちさん)  休憩いたします。
                  午前11時38分 休憩


                  午前11時40分 再開
◯委員長(土屋けんいちさん)  委員会を再開いたします。
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◯委員長(土屋けんいちさん)  都市整備部報告、本件を議題といたします。
 本件に対する市側の説明を求めます。


◯都市整備部長・新都市再生ビジョン担当部長(小泉 徹さん)  よろしくお願いいたします。本日の都市整備部からの報告は、5件となります。
 1点目は、令和5年度の都市整備部の「運営方針と目標」となります。
 2点目は、井の頭・大沢地区のコミュニティ交通実証運行についてになります。本年4月に一定の見直しを行いました井の頭・大沢地区の実証運行につきまして、その後の評価・検証とさらなる見直しの方向性について、本日御報告をさせていただきます。
 報告事項の3点目は、令和4年度の空き家等実態調査の結果及び今後の取組についてでございます。平成24年度、平成29年度に引き続きまして、5年ごとに実施しております空き家等の実態調査を昨年度行いましたので、その結果を御報告するとともに、今後の取組について御説明をさせていただきます。
 4点目は、三鷹駅南口駅前広場のケヤキについてでございます。平成5年9月に竣工いたしました三鷹駅南口駅前広場の第1期工事の際に植樹いたしました、駅前広場西側のケヤキにつきまして、樹勢の衰えが著しく、この数年間、様々な対応を図ってきたところでございますが、樹勢の回復傾向が見えず、強風による倒木等の危険性もあることから、更新を考えておりますので、その状況等について御報告をさせていただきます。
 報告事項の5点目は、三鷹市東部水再生センターの監視制御設備等更新工事(第五期)等の実施についてです。東部水再生センターの改修工事におきまして、1億5,000万円を超える工事契約を締結し、工事を実施いたしますので、工事概要について御報告をさせていただきます。下水道事業につきましては、地方公営企業法に基づきまして、業務に関する契約の締結につきまして、地方自治法第96条第1項第5項の適用が除外され、条例または議会の議決によることを要しないものとされておりますので、契約の締結について、本委員会に御報告をさせていただくものとなります。
 それでは、内容について順次、御説明をさせていただきます。
 1点目の、令和5年度の都市整備部の「運営方針と目標」につきまして、私のほうから御説明をさせていただきます。各部の運営方針と目標の36ページをお開きください。
 1の部の経営資源でございます。都市整備部は、引き続き7課の体制で、職員数は正規職員及び月額職員、合わせて141人となっております。予算規模は記載のとおりでございます。
 2の令和5年度の運営方針です。大きく5つの項目に分けてございます。内容について、昨年から大きな変更はございませんが、まず1点目の道路環境・都市交通環境の整備といたしましては、快適な歩行空間の整備やバリアフリー化など、誰もが安全に安心して通行できる道路環境の創出を図るとともに、都市交通環境の整備として、将来的な交通ネットワークの在り方について検討を進めてまいります。
 2点目は、まちづくり事業の総合的な推進です。地域特性を生かした都市計画制度の活用や景観づくりなどを推進し、緑と水の公園都市の実現に向けて取り組んでまいります。
 3点目として、老朽化が進む公共施設につきまして、庁内関係部署との連携を図りながら、新都市再生ビジョンに基づき、効率的な維持保全・活用等に努め、さらなるファシリティーマネジメントの推進を図ってまいります。
 右側の37ページ、4点目、下水道事業につきましては、公営企業会計による経営分析を行いながら、効率的で健全な下水道経営の継続を図るとともに、下水道施設の長寿命化や地震対策などの課題につきまして、計画に基づき着実に取組を進めてまいります。
 5点目、快適空間の保全、創出といたしまして、借地公園の公有地化や、生産緑地制度等の活用により、公園・緑地や農地の保全に向けた取組を推進してまいります。また、公園・緑地等につきましては、適切な活用や誰もが安全で安心して利用できる公園づくりを進めてまいります。
 次に、本年度の主要事業です。38ページから40ページとなります。1点目は、みたかバスネットの抜本的な見直しです。従来のコミュニティバスの車両の大きさでは運行できない、道路が狭い住宅地内での活用について検証を行っております、井の頭・大沢地区での新たなモビリティーにつきましては、引き続きPDCAサイクルを繰り返しながら実証運行を継続してまいります。また、公共交通ネットワークの全体的な方向性を示す全体構想につきましては、市民の皆さんの御意見をお聞きしながら、今年度末の策定に向けて取り組んでまいります。
 2点目は、空き家等対策の推進です。空き家等の対策といたしましては、昨年度実施いたしました実態調査に基づき、空き家等の所有者に対して意向調査を行い、空き家の発生要因の分析や利活用可能な空き家の掘り起こしなど、空き家対策推進のための取組を進めてまいります。
 また、空き家等対策といたしましては、予防や適正管理に加え、利活用を促進していくことも重要でありますから、他自治体における先進事例等を調査研究しつつ、三鷹市の特性を踏まえた空き家利活用促進のためのプラットフォームの構築に向けて取り組んでまいります。
 コミュニティ交通の実証運行と空き家等の対策につきましては、この後、行政報告の中で詳細を御説明させていただきます。
 右側の39ページ、主要事業の3点目は、公共施設のマネジメント体制及び維持保全の在り方の調査・検討です。公共施設の維持保全につきましては、昨年12月に策定いたしました新都市再生ビジョンに基づき、計画的な建て替えや大規模改修等を実施していくことになりますが、多くの公共施設で老朽化が進む中、増加する施設の修繕や改修等を効率的かつ効果的に実施し、施設の適切な維持保全を図っていく必要があります。
 そこで、全庁的な公共施設のマネジメント体制の構築や、民間の技術、活力を活用した新たな維持保全の仕組み、手法の導入について検討を行い、効率的かつ効果的な施設の維持保全及び計画推進のための体制整備を進めてまいります。
 4点目は、立地適正化計画の策定です。高齢化のさらなる進行や低成長型社会の中でも、持続可能なまちづくりと市民生活の利便性の向上を目指し、居住機能や商業施設などの都市機能の立地を適切に誘導するため、令和6年度の立地適正化計画の策定に向けて取組を進めてまいります。また、策定に当たりましては、三鷹市全域を対象に都市構造の見直し等を行いながら、公共交通の整備や公共施設の再編・集約化と併せて、分散ネットワーク型の都市形成と安全で安心なまちづくりが推進されるよう検討してまいります。
 40ページの5点目は、用途地域等の見直し及び景観づくり計画の改定に向けた取組です。用途地域等の境界の根拠となります地形地物の不整合の解消を図る、用途地域等の一括変更につきましては、東京都が実施する市街化区域、市街化調整区域の区域区分等の一括変更に併せて、昨年度より取組を進めてまいりました。引き続き、令和6年度の都市計画変更に向けまして、説明会の開催や東京都との協議など、都市計画法に基づく手続を進めてまいります。
 また、東八道路沿道におきましては、令和5年3月に策定いたしました東八道路沿道における景観ガイドラインに基づき、東八道路沿道の良好な景観形成と新たなにぎわいの場の創出を図るため、都市計画制度による土地利用の誘導と景観重点地区の指定に向けた取組を進めてまいります。
 主要事業の6点目は、牟礼地区生活道路緊急安全対策の実施です。東八道路につきましては、令和元年6月に、三鷹市の東部地域での整備と区部の放射5号線との接続が完了し、市内全区間で交通開放が行われましたが、これによりまして牟礼東部地区におきましては、交通量の増加や生活道路への車両の流入など、道路環境の変化による課題が生じております。
 これまでも、地域の皆さんの御意見をお伺いしながら、ゾーン30の規制やポストコーンの設置など、通過交通対策を行ってきたところですが、引き続きこれまで実施した交通安全対策の効果の検証と地域の皆さんとの意見交換を行いながら、必要な対策を行ってまいります。
 また、今年度は三鷹台団地通りの東多世代交流センター周辺におきまして、約60メートルの歩道整備を行うとともに、未整備区間の歩道設置に向けた予備設計を実施する予定です。
 なお、これら6つの主要事業につきましては、いずれも最優先事業となっております。部の運営方針と目標についての説明は以上でございます。


◯都市整備部交通ネットワーク推進担当部長(齊藤大輔さん)  それでは、私からは資料1のコミュニティ交通の実証運行について御報告させていただきます。まず、令和4年10月24日から開始しました井の頭地区での定時定路線型の小型EVバス、それから大沢地区のAIデマンド交通の実証運行につきまして、本委員会でその実績等の運行状況のほか、アンケートや地域利用者との意見交換等の状況、また評価・検証検討会等での検証経過などについて御報告させていただいてきております。今回は、実証運行の評価・検証の経過と今後の運行継続における拡充策について御報告させていただくものです。
 それでは、資料の1番、実証運行評価・検証です。(1)の井の頭地区の小型EVバス「井のバス」です。まず、アのグラフが利用実績となります。利用者数については、横ばいの傾向が続いておりまして、1日当たり10名程度で推移しております。棒グラフについては、青色が現金100円での乗車、オレンジ色が乗車券での利用となっております。
 その下のイ、今年4月に実施しました利用者アンケートの結果です。4月からの見直しに対する評価につきましては、8割から9割が満足と回答していただいております。運行当初からの変化では、その下の表にありますように、各項目で前回調査から満足の割合が増加しております。
 次に、ウに評価・検証結果を記載しております。まず、下線部になりますが、令和5年5月20日までの乗車人数については、1,530人となっています。また、アンケート等から、利用者からの評価については高く評価されておりまして、地域のコミュニティ交通として有効な移動手段であると評価をしているところです。一方で、面的な交通不便地域の解消には課題がありまして、ルートから離れた方からは延伸の要望もございます。そこで、有効性の検証のため、延伸を含め、多様な手法の検討や実証運行によるさらなるデータ収集が望まれるとしております。
 続きまして、2ページ目に移りまして、(2)、大沢地区のAIデマンド交通です。同様に、アに利用実績がございます。運行当初は1日10名程度でしたけれども、利用者数については増加傾向にありまして、直近では40名程度まで増加しております。
 イの利用者アンケートの結果では、こちらも見直し内容への満足度については、7割程度の方が満足と回答していらっしゃいます。また、4月に開始しました、高齢者、障がい者割引の発行状況、利用状況については、その下の表のとおりとなっています。運行当初からの変化については、その下の表にありますように、各項目で前回調査から満足の割合が増加しております。
 次に、ウに評価・検証結果を記載してございますが、こちらの下線部、令和5年5月20日までの利用者数については3,794人、括弧内にありますが、エリア内が2,067人で大体約55%、エリア外が1,727人で約45%というような比率となっています。AIデマンド交通につきましては、予約型のため、乗車時間が選択でき、AIによる効率的な運行ルートにて配車手続が可能なため、移動利便性が高く評価されております。また、地域の有効な移動手段として評価できると考えています。今後、交通結節点での乗り継ぎ手法などの検討も行いつつ、他の地域への横展開が期待できるものとしております。
 そこで、3ページ目ですけれども、2番の実証運行の延長です。(1)、延長期間につきましては、本年10月から来年12月までを設定しています。(2)の井の頭地区では、図にありますように、ルートの延伸を計画しています。赤が現在実証しているルートです。これを青のルートのように、1つは井の頭公園駅までの延伸、2つ目に井の頭一丁目方面への延伸を計画しています。延伸に当たりましては、イにありますように、住民協議会や延伸ルートのバス停付近の方との意見交換等を現在進めているところです。
 続きまして、4ページ目です。(3)の大沢地区のAIデマンド交通です。アの図にありますように、現在の大沢地区に加えまして、上の赤枠で囲った西部地区を新たに追加をいたします。西部地区では、大沢地区と異なりまして、住宅地内に細かく乗降ポイントを置くのは、データ上で交通不便地域となっている黄色で着色している部分の井口四丁目や深大寺三丁目、こちらに限定をしております。そのほかの西部地区については、目的地となる商業ですとか医療、福祉、コミュニティの各施設に乗降ポイントを設置し、御利用いただくことを想定しています。
 大沢地区におきましても、イにありますように、住民協議会などとの意見交換や乗降ポイントの選定、交渉等を進めている段階です。今後、7月開催予定の地域公共交通活性化協議会での協議、承認を経て、10月からの実証運行の延長を行っていく予定です。
 なお、その他の参考資料としまして、各地区のチラシと大沢地区のAIデマンド交通の利用ガイドを添付させていただいておりますので、御確認いただければと思います。
 私からの説明は以上です。


◯都市整備部調整担当部長・住宅政策担当部長(高橋靖和さん)  私からは、令和4年度の空き家等実態調査の結果及び今後の取組について、資料2で御説明いたします。資料2の1ページを御覧ください。令和4年度に市内全域の建築物を対象に外観目視にて現地調査を行い、空き家の可能性が高いと判断された建築物を選定する実態調査を実施いたしました。なお、集合住宅は、一部屋だけでなく、全部の部屋が空き室となっている場合に、空き家1件として計上しております。
 それでは、1、空き家件数についてです。(1)、市内空き家の件数ですが、608件(うち戸建て住宅は453件)でした。平成29年度の前回調査と比較しまして、163件の減少、うち戸建て住宅では157件の減少となりました。
 (2)、空き家件数が多い町丁目は、中原一丁目が33件、井の頭一丁目が26件と、中原や井の頭地区が上位を占めております。
 次に、2、空き家率についてです。こちらは、戸建て住宅の空き家の数を、令和2年の国勢調査による戸建て住宅数を母数としまして空き家率を算出したものになります。(1)、市内全域では1.47%で、平成29年度の前回調査時と比較しまして0.61ポイント減少しております。(2)、空き家率が高い町丁目では、1番目が新川一丁目の3.45%、2番目が野崎四丁目の3.25%でした。
 恐れ入りますが、3ページを御覧ください。こちら、上段は市内全域を町丁目別に空き家の件数の多さを5段階に区分して図示したものとなります。赤色が30件以上、黄色が20件から29件になります。中原一・二丁目や、井の頭一・二丁目が赤色や黄色であり、空き家の件数が多い地域になります。
 下段を御覧ください。空き家率になります。こちらは、赤色が3%以上、黄色が2%から3%未満になるものです。こちらも中原一・二丁目や、井の頭二丁目が黄色であり、市内でも高い地域となっております。
 恐れ入りますが、1ページにお戻りください。3の前回調査時から空き家状態となっている件数についてを御覧ください。件数は310件で、全体の約51%が前回の調査時から、そのままの空き家状態となっていました。
 これらを踏まえまして、4、調査結果からの考察等についてを御覧ください。(1)、空き家件数についてですが、平成24年度は675件、平成29年度は771件、令和4年度は608件と、前回調査時より163件下回っております。この1つの要因としましては、解体や建て替え、居住を開始した等により、空き家が解消されたものと考えられます。
 2ページを御覧ください。(3)の空き家が解消されない要因ですが、2メートル以上の接道がないことが考えられます。2メートル未満──接道なしも含みますが、空き家の数は67件で、全体の約11%でした。
 (4)、前回調査時からの空き家が310件で、新たに空き家となった件数が298件と、ほぼ同じぐらいの割合でした。今後の空き家の発生要因等の分析におきまして、長く空き家になっている箇所と新たに空き家になった箇所との視点にも着目して、空き家対策の取組を進めていく必要があると考えております。
 続きまして、5、令和5年度の取組についてです。(1)、空き家所有者に対してアンケート調査を実施し、空き家の発生要因の分析や管理不全の対策、利活用などを検討していきたいと考えています。
 (2)、新たに空き家となった件数が約半分近くあることから、空き家の予防対策の視点も重要です。現在でも、セミナーの開催やチラシの配布などを行っていますが、空き家予備群への意識啓発などによる発生抑制の施策をさらに検討していきたいと考えております。
 (3)、空き家利活用促進協議会(仮称)の設置を目指しながら、空き家利活用の促進のためのプラットフォームの構築を図っていきたいと考えております。
 なお、本資料にはございませんが、今後の市内の空き家の発生抑制や利活用の相談、助言などを含め、空き家利活用の取組を促進することを目的に、建築業、解体業、不動産などで構成される団体である一般社団法人全国空き家アドバイザー協議会東京支部及び一般社団法人全国古民家再生協会と三鷹市とで、三鷹市における空き家等の利活用促進に係る包括連携に関する協定を締結することとしております。協定締結式は6月27日火曜、16時半から三鷹市にて行う予定としております。
 説明は以上でございます。


◯道路管理課長(山中俊介さん)  私からは、三鷹駅南口駅前広場のケヤキについて、資料3により御報告させていただきます。
 まず、1、現状です。平成5年9月に竣工いたしました駅前広場第1期工事の際に、地図上の位置に植樹したケヤキにつきましては、資料中の写真のとおり、樹勢の衰退が見受けられており、これまで対策を施しながら経過観察してきました。しかし、回復が見込めず、強風時に倒木、枝折れ等が発生し、駅前交通等に支障を来すおそれが生じていることから、更新を行います。
 2、経過です。ケヤキの樹勢に異変を感じたことから、令和2年3月に樹木医による外観診断を行いました。診断結果としては、将来衰弱し枯死する可能性が高いとの判断であったため、一部土壌の改良及び根元周辺の人工芝の取り外しなどを行いました。その後、経過観察を行ってきたのですが、回復が見られないため、令和4年1月から3月にかけて土壌調査を行ったところ、地下支柱のワイヤーロープが原因で根に送る光合成物質の通導を阻害していることや、根が枯死しており必要な水分を吸収することができていないことが判明いたしました。
 その後も、活力剤を適宜補充しながら経過観察しておりましたが、この間に枝が枯死して落下することもあり、改めて本年5月に樹木の専門家に確認したところ、ケヤキ特有の樹形が崩壊しているとの判断を受けたため、更新を行うこととしたものです。
 3、今後の予定です。6月下旬にホームページ及び駅前デッキお知らせ看板にて更新の周知を行った上で、台風シーズン前の7月から8月頃に伐採・伐根工事、また植樹環境に適した来年の2月から3月に土壌改良及び植樹工事を行う予定です。
 私の説明は以上です。


◯水再生課長(一瀬貴仁さん)  このたび、東部水再生センターの設備改修に当たり、監視制御設備等更新工事(第五期)等の工事契約が調いましたので、御報告させていただきます。
 それでは、資料4を御覧ください。今回の御報告は2件の工事契約となります。工事の目的は、安定した下水道処理機能を確保していくために実施するものです。
 まず、1件目ですが、監視制御設備等更新工事(第五期)です。契約日は令和5年5月31日で、工事期間は(1)のとおり、令和5年6月1日から令和7年2月21日までの2か年工事となります。受注者は、(3)のとおり、東京都千代田区に本社があるメタウォーター株式会社営業本部東京営業部となりました。契約額は、(4)のとおり、消費税含めまして6億7,650万円となりました。工事の場所は東部水再生センターでございます。2ページを御覧ください。東部水再生センターの案内図となります。東部水再生センターは、右下、仙川駅から北西の位置にあります。
 続きまして、3ページを御覧ください。東部水再生センターの平面図でございます。今回、工事の対象となる箇所を斜線で表示いたしました。中央にあります負荷設備は、ろ過濃縮設備の動力制御盤、管理棟電気室内のコントロールセンター等の更新を行います。続いて、真ん中下にあります計測設備は、汚泥処理室の計量計やレベル計など、計器類の更新を行います。さらに、右下にあります監視制御設備は、電気棟や汚泥処理室等の各設備の現場操作盤の更新を行います。
 続きまして、2件目です。1ページにお戻りください。2、汚泥脱水設備等改築工事(第三期)になります。契約日は令和5年5月31日で、工事期間は(1)のとおり、令和5年6月1日から令和6年2月22日までとなります。受注者は、(3)のとおり、東京都江東区に本社があります月島テクノメンテサービス株式会社東京支社東日本営業部となりました。契約額は、(4)のとおり、消費税含めまして3億9,600万円となりました。工事場所は、東部水再生センターとなります。
 4ページを御覧ください。今回、工事の対象となる箇所を斜線で表示いたしました。中央下にありますスクリーンかす設備・汚泥沈砂設備は、管理棟内にある沈砂池の自動除じん機とベルトコンベアの整備を行います。続いて右下にあります汚泥脱水設備は、汚泥処理室の汚泥脱水機とホッパー棟の貯留装置の整備を行います。
 説明は以上となります。


◯委員長(土屋けんいちさん)  市側の説明は終わりました。
    ──────────────────────────────────────


◯委員長(土屋けんいちさん)  しばらく休憩いたします。
                  午後0時10分 休憩


                  午後1時08分 再開
◯委員長(土屋けんいちさん)  委員会を再開いたします。
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◯委員長(土屋けんいちさん)  これより質疑に入ります。質疑のある方、挙手をお願いします。


◯委員(佐々木かずよさん)  よろしくお願いいたします。私のほうからは、まず井の頭・大沢地区のコミュニティ交通実証運行について伺います。このイの利用者アンケートで、非常に満足度が増しているというグラフがあるんですけれども、これは利用者の方のアンケートということなんですが、例えば地域の乗っていない方への聞き取りというかアンケートというのは今後、御予定はございますでしょうか。


◯都市整備部交通ネットワーク推進担当部長(齊藤大輔さん)  乗ってない方へのアンケートなんですけれども、これは実証運行を開始しました昨年の10月のすぐの段階で、利用者アンケートと、乗っていない方向けということでコミュニティ・センターにアンケートボックスを置いて調査したんですけれども、その結果を見ると、乗っていない方のアンケートの回収数がとても少なくて、なかなかアンケートに御協力がその当時はいただけなかったなというところが過去にありました。
 それから、アンケートという形ではなくて、住民協議会ですとか地域ケアネットワークのそういった集まりの際に参加させていただいて、直接その地域の方の御意見を伺ったりですとか意見交換、そういった取組を、その後も、今も含めて継続をさせていただいておりますので、今後もアンケートという形よりは、そういった地域の方の生の声を聞きながら検討していきたいなというふうに考えています。


◯委員(佐々木かずよさん)  ありがとうございます。この声なき声というか、私もこの地域を歩いていますと、ちょっといろいろお声を聞くことがあって、乗っていない方のいろんなニーズというものも把握していっていただければというふうに思います。
 また、この今回延伸ということで、非常にありがたいなと感じるんですが、この資料の3ページで地図を見ますと、井の頭五丁目の地域、明星学園の裏手の辺り、非常に道が狭くて──もちろん明星学園前の始発という乗り場があるんですけれども、結構やっぱり広範囲で、ここまで来ることに非常に難儀をされているというか、御高齢者の方がいらっしゃるんですけど、やっぱり五丁目のほうまでの延伸等の御検討はありますでしょうか。


◯都市整備部交通ネットワーク推進担当部長(齊藤大輔さん)  地域の方からも、この五丁目のほうの黒門のほうへの延伸の御要望という声はいただくことはあります。今回もそうなんですけれども、延伸の検討に当たっては、やはり行った先での転回のスペースですとか、あとはそのほかの道路の事情とかを総合的に考慮しながら、どのルートを行けるかなというところを検討して、今回はこの2ルートの延伸ということで今検討を進めています。
 さらに、こういった定時定路線の形の交通になりますと、やはりそのルートの周辺の方への利便性というのは高まるんですけれども、今御質問があったように、そこから外れた方へのという、やはり面的な部分を全体的にカバーするというところは課題が残るかなというふうに思いますので、この点、今後も多様な手法を含めてという形で、今回、検証の部分に書かせていただいておりますので、今後引き続き、ほかの方法もいろいろ検討しながら進めていきたいなというふうに思います。


◯委員(佐々木かずよさん)  ありがとうございます。よろしくお願いします。
 例えば、大沢地域のAIデマンド交通の利用率が結構上がってきているのを見ますと、本当に無謀かもしれませんけど、例えば井の頭地域でこのAIデマンド交通をしてみるとかいう大胆な検討などはいかがでしょうか。


◯都市整備部交通ネットワーク推進担当部長(齊藤大輔さん)  地域の方からも、住民協議会や地域ケアネットワークの会合に行かせていただいているときにも、大沢のデマンドを井の頭に入れてみてはというようなお声もあることもあります。ただ今回は、井の頭でこのEVバスをまず運行、実証させていただいておりますので、地域の皆さんの声としては、まずその延伸についてというようなお声も多くいただいておりますので、まずは面的にカバーするデマンドと、定時定路線のEVバスという、この2種類が三鷹の地域でどのくらい実効性、有効性があるのかというところを、この実証運行の中でまず検討していきたいなというふうに思いますし、おっしゃっていたデマンドの有効性という部分についても、大沢の地域で随分評価されているかと思いますので、そういった部分については、柔軟に検討は進めていきたいなというふうに思います。


◯委員(佐々木かずよさん)  よろしくお願いいたします。
 あともう一つ、空き家の実態調査の件について御質問させていただきたいんですが、この資料2の2ページ目の上から3行目の、この空き家が解消されていない要因で、2メートル以上の接道がないというところが考えられるとあるんですが、今後もそういったところの空き家というのは増えていくこともあると思うんですが、この2メートル以上がないところが増えていく場合は、どういうふうな対応をしていくということで御検討されていらっしゃるでしょうか。


◯都市整備部調整担当部長・住宅政策担当部長(高橋靖和さん)  実際には、建築が建っていて、例えば建て替えとか、それをやる際には、建築できないというところがまず第一にあるので、多分、今の中では、例えば近隣の方にそこを買っていただくとか、一緒に建物を造っていただくとか、いろいろとそういうふうなやり方はあるんですが、今後、そこの対応として具体的にこれだということはないんですけども、少し空き家のほうも、国のほうの法改正とか特措法の改正とか、いろいろ進んできていますので、多分そういう中で、対応はどうできるかというところは、これからもいろいろと検討していきたいというふうに考えています。多分今おっしゃったようにどんどん増えていく可能性があるものだと思いますので、その対応は、早めに対応策を考えていきたいなというふうに思っています。
 以上です。


◯委員(佐々木かずよさん)  分かりました。じゃあ、よろしくお願いいたします。
 私からは以上です。ありがとうございました。


◯委員(山田さとみさん)  御説明ありがとうございました。順次、質問させていただきます。
 まず、都市整備部の経営資源というところで、職員数の男女比についてお伺いします。


◯都市整備部長・新都市再生ビジョン担当部長(小泉 徹さん)  正規職員につきましては、122人のうち17人が女性ということで、約14%となっております。また、月額職員につきましては、19人のうち13人が女性ということで、約68%というふうになっております。


◯委員(山田さとみさん)  分かりました。ありがとうございます。女性の目線も、まちづくりにはすごく必要だと思うので、増えるといいなと思っています。
 次に行きます。井の頭・大沢地区のコミュニティ交通実証運行について伺います。まず、井の頭地区なんですけれども、1日当たりの乗車人数がやっぱりちょっと少ないのかなあと思ってしまうんですけれども、この辺りの評価についてお伺いします。


◯都市整備部交通ネットワーク推進担当部長(齊藤大輔さん)  井の頭については、グラフを見ていただくと、ずっと横ばいな状況が続いております。当初、乗客4人乗りからスタートして、4月から6人乗りに変更をさせていただいて、若干増えた時期もあったんですけれども、やはりルートが限られているというところが大きなところなのかなというふうに考えています。それもありまして、今後、10月からの延伸も含めて、さらに先ほど定時定路線のメリット、デメリットがございますので、そういった部分でルート延伸をさせて御利用の幅を広げていくというような取組につなげていきたいなというふうには考えております。


◯委員(山田さとみさん)  分かりました。ありがとうございます。やはり、この2ページの評価・検証のところの最後の下線部のところなんですけれども、これ、AIデマンド交通なんですけれども、ほかの地域への横展開が期待できるというふうに書いてあるんです。ぜひ、10月からの延伸の実証実験の結果も含めて、井の頭地域でもAIデマンド交通についても少し御検討いただけたらいいのかなというふうに思いました。
 あと、3月の委員会でも申し上げたんですけれども、あと一般質問でも池田議員からあったんですけど、妊産婦さんへの割引とか、そういうことをちょっと3月の委員会で申し上げたんですが、そういったことの御検討はされていますでしょうか。


◯都市整備部交通ネットワーク推進担当部長(齊藤大輔さん)  まず、今回4月からのデマンドの割引については、通常の路線バスと同様に──路線バスの場合、70歳以上の方のシルバーパスというのもありますので、そういった高齢者割引が70歳以上というところと、あとは障がい者割引についても手帳を提示していただくことでの路線バスの割引サービス、そういったところを参考にして今回デマンドの割引サービスを始めましたので、どこまでその割引の幅を広げるのかというところは、ちょっと今後、慎重に議論していきたいなというふうには思っておりますので、まず現段階では、このサービスというところで進めていきたいというふうに思います。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。ほかの自治体でもやっているところもありますし、やっぱりおなかが大きかったり、赤ちゃんを抱えて移動が大変なので、ぜひ御検討いただければと思います。
 次に、空き家についてお伺いします。空き家の件数と空き家率について、分かりやすく地図にも示していただいてありがとうございます。この地域だからというのが、地域性というより、個別の接道の問題とか、そういうことなのかなと思うんですけれども、この数字の出方について何か分析されていることがあれば教えてください。


◯都市整備部調整担当部長・住宅政策担当部長(高橋靖和さん)  今のこの結果を踏まえて、実際には空き家率と件数を見ると、ただ件数が多いだけでなくて、率を見ると──住宅でいかに空き家が大きいかというところで比較したときに、やはりこの中原の地区がちょっと目立つかなというところが分かります。井の頭もそうなんですけども、住宅が多いところがあって──今回の調査も、集合住宅は全室が空いている場合で1件というところもあるので、多分そういうことを含めると、中原とか井の頭の住宅、戸建てが多いところがちょっと大きいのかなというところで。
 例えばマンションとか、そういう集合住宅を踏まえていろいろ検討するとなると、今度は下連雀とか、そういうところになるのかもしれないんですが、現状を見る感じですと今言ったような状況がちょっと分かるのかなというふうに思っています。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。やはり、空き家の対策、非常に重要だと考えています。2メートル以上の接道がないことというのが問題だと思います。やっぱりお隣のおうちに買ってもらうというのも、なかなか難しい交渉だと思います。ぜひ交渉はしていただきたいと思うんですけれども。
 例えば足立区では、そういう防災上ちょっと大変な課題があるところ、木密地域には特例のようなもので対応していたりもありますので、今後、これからいろいろ検討されると思うので、ぜひほかの事例なんかも研究していただいて、実効的な政策が出てくるようにお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。


◯都市整備部調整担当部長・住宅政策担当部長(高橋靖和さん)  今おっしゃった、今回うちのほうの井の頭も木密というところもありますし、足立区さんのほうも、実際には多分、三鷹市以上にいろいろと課題が多いところであると思うので、そういうところのやり方等はいろいろ検討していきたいと思います。そのほかにも、利活用とか、そういう空き家の対策、予防も含めて、全体的にいろいろとほかの自治体のも見ながら、参考にしながら、いろいろと検討していきたいと思っています。
 以上です。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。ぜひお願いします。予防というふうにおっしゃいましたけれども、この5番のところ、空き家予備群への意識啓発ですとか、やはり生前からのアプローチというのはすごく大事だと思います。空き家予備群というのは、どのようにカテゴライズされるのか、今検討されていることがあれば教えてください。


◯都市整備部調整担当部長・住宅政策担当部長(高橋靖和さん)  実際には、住宅のほうで、御高齢の方だけで住んでいらっしゃる家だとか、そういうふうなところを踏まえて、例えばお子さんも含めた今後の対策とかはどうなのかというところは、今もセミナーとか個別相談会を開いて、またパンフレットを作って、それぞれ周知したりとかしていますので、多分そういうところを事前に、家族全体で、その住んでいらっしゃる方だけではなくて、そういうところを踏まえて、子の世帯とかお孫さんの世帯を含めて、いろいろそういうところを、ならないような形での予防対策というのを引き続きしていきたいと思っています。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。ぜひ引き続きよろしくお願いいたします。
 次に、三鷹駅南口駅前広場のケヤキについて伺います。令和2年3月からこれまで、丁寧に対応していただきまして、ありがとうございます。大切に、この木を何とか残してくれようとしてくださったのかなというふうに思います。ここまでにいろいろやったにもかかわらず、枝が落下してしまったりとか、交通に影響があったりとか、今、風水害も激甚化している中で、苦渋の選択だったと思います。
 この植樹を令和6年2月、3月にするということなんですけれども、今現状あるくらいの木を植えられるんでしょうか。
 あと、やっぱりワイヤーが影響していたということで、こういった前回の反省を生かして、注意を払ってやってくださるのでしょうか。


◯道路管理課長(山中俊介さん)  まず、樹木の大きさについては、やはりその樹木があるところから持ってくる関係がありますので、何メートルというのが──今これから探さなきゃいけないので、目安として考えると、恐らく10メートルから12メートルぐらいのものが限界なのかなというふうには今思っているところです。実際に木を探してみて、その樹形を見させていただいて、その中で実際に持ってこれるのかどうかも含めて、今後判断していきたいというふうに考えています。
 それと、今後の樹木を植えた後の、どうやって支えるのかというところが問題になってくるんですけど、実際この5月に樹木の専門家の方ともお話ししている中で、ワイヤーロープのやり方というよりは、八つ掛っていう、ちょっとあれなんですけど、木を斜めに渡すような支え方もありますので、そういったやり方も含めて、何が最適なのかというのは今後検討していきたいというふうに思っています。


◯委員(山田さとみさん)  最後の質問になりますが、ケヤキ、三鷹市でつくっていたら、三鷹市の木がいいなと思うんですけれども、そういった検討はされていますでしょうか。


◯道路管理課長(山中俊介さん)  実際に、やはり植えられているものが自然環境の中で植えられているというところで、三鷹に最適な木があるかというと、これまでの駅前広場の整備の中でも寄附いただいたりとかはしているんですけど、やはり難しいというのが現状なんです。ですので、関東圏内の広い土地に植わっているケヤキで探していきたいなというふうに今思っています。


◯委員(紫野あすかさん)  よろしくお願いいたします。まちづくり環境委員会は初めてなので、ちょっと基本的なこととか聞いちゃうかもしれないんですけど、すみません、よろしくお願いします。
 都市整備部さんは、いつも生活道路の整備など、道路の穴ぼこがありますよとか言うと、朝言ってから、もう夕方にはきれいにしてくださっていて、本当にスピーディーに対応してくださっているなと、いつも感心して、ありがたく思っています。
 コミュニティ交通実証運行について質問します。地域の要望に応えて、交通不便地域でこのように実証実験が行われて、どんどんそのエリアも拡大されていること、また割引も設けてくださっていて、期待の声もあり、市民の皆さんから大変喜びの声を聞いています。井の頭、大沢地域、いずれも利用者からの評価が高く、事業としては比較的とてもうまくいっているなというふうに受け止めているんですけれども。
 本来、この10月までの実証期間を終えたら、本運行に切り替えることもできたかと思うんですけれども、今回、実証期間を延長するとした理由をお聞かせください。


◯都市整備部交通ネットワーク推進担当部長(齊藤大輔さん)  まず、この1年間の実証の後、本格運行に移行するかの検討というものは、そういったことも含めて検討はさせていただいてはいたんですけれども、やはり今回、先ほど御説明したような形で、井の頭にしても大沢にしても、まだまだ今後の延伸による効果ですとか、デマンドにおいてはエリアを拡大することによる運行への影響について、まだ様々そういったデータを取っていかないと、本格運行への移行というところになかなかまだ踏み切れないのではないかなというふうに考えています。
 なお、今回、実証運行を行うに当たっては、いわゆる道路運送法上の免許の課題もございますので、そうした運行事業者との調整も、引き続き実証の中で行う中で、本運行がいけるかどうかというところを引き続き検討していきたいなというふうには思っています。


◯委員(紫野あすかさん)  井の頭のほうは、6人乗りに改善されたと聞いていますけれども、これはどのような効果があったのでしょうか。


◯都市整備部交通ネットワーク推進担当部長(齊藤大輔さん)  井の頭のEVバス、昨年10月から始まった際には乗客4人乗りというところで、4月からの6人乗りに当たっては、車両の改造を行いまして6人乗りという形にしたんですけれども、当初、運行を開始した当時から、やはりお客さんが4人ということはなかなか少ないんじゃないかと。要は5人目が乗ってきたらどうするんですかというようなお声もありまして、少なくともやっぱり6人から8人ぐらい乗れたほうがというようなお声も地域からございました。
 そういった点、車両の大きさも限られてはいるところで、工夫してどの程度というところを今回検討して、4月から車両の改造を含めて、お客さんは6人乗りという形に変えさせていただきました。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。この井の頭地区のほうの延伸は青い線のところだと思うんですけれども、途中で二手に分かれて、明星学園前方面と井の頭公園駅方面に分かれると思うんですけど、これは1台で今までどおりやっていけるのか、もう一台増やして、こっち回りとか、こっち回りとかというふうな運行になるのか、その辺を教えてください。


◯都市整備部交通ネットワーク推進担当部長(齊藤大輔さん)  基本的には、車両1台で、この延伸も含めたルートを運行する予定です。


◯委員(紫野あすかさん)  その場合に、時刻表の便数が少なくなったりとか、間隔がすごく空いたりということはあるんでしょうか。


◯都市整備部交通ネットワーク推進担当部長(齊藤大輔さん)  現状のこのダイヤは変えざるを得ませんので。ただ、今、1便が大体40分間隔なんですけれども、これは当初ダイヤを組んだ際に、どのぐらいの運行間隔で行けるかというところを実際に走りながら計算はしているんですけれども、幾分余裕を持ちながら運行しておりますので、そこについては、今後、運行を開始する前には、運行事業者等とも実際に現地を走りながら、ダイヤの改正も含めて、今調整をしているところでございます。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。2ページのウの評価・検証、大沢のほうなんですけれども、路線バスやコミュニティバスを補完し、交通結節点での乗り継ぎ手法を検討というふうにあるんですけれども、この実証運行の中で、路線バスへの乗り継ぎとしては、どのくらいの利用があるのかというところは把握されているのでしょうか。


◯都市整備部交通ネットワーク推進担当部長(齊藤大輔さん)  具体的にバスに乗り換えた、バス側の人数というのはなかなか測り切れないものがあるんですけれども、デマンドの乗降ポイントに、例えば羽沢小学校の前ですとか、天文台通り、東八を超えた先の大沢のバス停ですとか、そういった近くに乗降ポイントを設置しております。そこの乗降者数ですとか、そういったところから、その付近にあるバス停への乗り継ぎというところを想定をしております。買物のお客さんよりは少ないですけれども、そこの乗降ポイントで降車されている方々も一定数おりますので、そこから路線バス等に乗り換えられているのではないかなというふうには想定はしております。


◯委員(紫野あすかさん)  実証実験なので、どういうふうなルートを使われている方が多いとかをつかんで、今後に生かして、把握していただければなと思います。
 大沢ルートの延伸なんですけれども、エリアがさらに拡大ということで、これ、大沢から井口地域まで乗れる、または井口から大沢のほうまで乗れるという理解でよろしいのでしょうか。


◯都市整備部交通ネットワーク推進担当部長(齊藤大輔さん)  おっしゃるとおり、この今の大沢地域と西部地域、合わせて1つの大きい地域というような形で御理解いただければと思います。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。その場合、大沢から井口、井口から大沢に乗った場合の料金のほうはどのようになる予定でしょうか。


◯都市整備部交通ネットワーク推進担当部長(齊藤大輔さん)  基本的にこちら、資料の4ページに地図がございますけれども、左下に凡例がございまして、青の枠内が100円運行エリアというような形です。赤枠のところが若干重なっているので、見にくくて申し訳ないんですけれども、要は1つのエリアで、エリア内が1乗車100円というのは変更はございません。


◯委員(紫野あすかさん)  分かりました。ありがとうございます。あと、エリアが広がることで、やはり待ち時間が増えてしまったりするのかなと思うんですけれども、台数を今後増やすということは検討されているでしょうか。


◯都市整備部交通ネットワーク推進担当部長(齊藤大輔さん)  まず、台数は2台のまま、そのままいこうと考えております。今御質問がありましたように、エリアが広がることで、待ち時間ですとか送迎、または下車の時間というところが、どのようにエリアを拡大すると影響してくるのか、そういったところも今後の実証の評価のポイントになってくるのかなというふうに考えております。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。分かりました。
 デマンド交通の運転手さんからちょっと聞いたんですけど、3列でしたっけ。6人乗りで、最初に車椅子の方が乗るかどうかというのがちょっと分からないので、あらかじめ分かれば、先に乗る方に助手席とか前のほうに座っていただくなどできるんだけど、乗り降りポイントに到着して初めて車椅子の方だというのが分かったので、今まで乗っていらっしゃった方が1回全部降りて、乗り直したりと。ちょっとそういうところが手間取ったというお話を聞いたんですけれども、どういう方が乗られるのか、車椅子の方なのかとかいうことは、お申込みの段階では把握はできるのでしょうか。


◯都市整備部交通ネットワーク推進担当部長(齊藤大輔さん)  デマンドの場合、予約型ですので、アプリもしくは電話で予約する際に、アプリですと、車椅子のチェックボタンがございますので、それを押して予約していただくことで、そのシステムがそのままドライバーの端末のほうにもすぐリアルタイムで反映されますので、事前にそのことについては運転手さんのほうにも情報は伝わります。
 ただ、リアルタイム予約というところの面もございますので、事前に予約がされていて、例えば前の日に予約がされていて、車椅子ですという場合ですと、乗るときにはもう既に分かっていますけれども、例えば走っている最中にリアルタイムで予約が入った場合に、車椅子ですとなると、その場で分かりますから、その際には既に乗っている方については、そういった状況というのは生まれるかもしれませんけども、基本的には事前に予約制で把握することができます。


◯委員(紫野あすかさん)  分かりました。それだけたくさんの方が利用されているふうに、増えているんだなというふうに思います。ありがとうございます。
 あと、この利用ガイドとか、乗降ポイントも写真つきで、とても分かりやすくて、すごく工夫されているなと思ったんですけれども、井の頭、またこの大沢の運行のチラシ、パンフレットなどは、どこでどういうふうに配布をされているんでしょうか。


◯都市整備部交通ネットワーク推進担当部長(齊藤大輔さん)  チラシについては、その地域の公共施設、例えばコミセンですとか、そういったところに配布させていただいておりますし、大沢の白い利用ガイドのほうについては、当初、10月から昨年始まった際に、すぐではなかったんですけれども、大沢地区の全世帯に配布をさせていただいております。4月から見直しをかけた変更版については、各大沢地域の公共施設にそれぞれ設置をしていると、そういった状況でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  分かりました。私は活動地域とか生活地域がほぼ下連雀なので、何かすごく新鮮な気持ちでこれを見ました。ありがとうございます。
 今のところの具体的な検討状況と、大沢、また井口の住民協議会さんなどとの意見交換の時期や、じゃあ、いつ頃のスタートを目指していこうかとかいうような今後のスケジュールは、どのようになっているでしょうか。


◯都市整備部交通ネットワーク推進担当部長(齊藤大輔さん)  まず、延長のスタートの時期については、今の実証運行が今年の9月末までですので、その切り替わりになる10月の頭から、拡充、延伸について開始をしていきたいという形で今準備を進めています。
 地域との意見交換については、もう既に毎月のように住民協議会の会合ですとか地域ケアネットワークの会合がございますので、そういったところにお邪魔をして、決まっているところ、または交渉中の部分も含めて、随時その場でお話しできる部分を情報共有させていただきながら、意見交換をしているというような状況になっています。


◯委員(紫野あすかさん)  分かりました。引き続きよろしくお願いします。
 空き家の実態調査については、やはりどういう状況なのかということ把握しなければ、まずいろんな対策も取れないということで、このような実態調査をしていただけたことはとても評価したいと思います。
 次に、ケヤキなんですけれども、私も、ケヤキが西側と東側にあって、西側がこんなに病気になっていたということで、気がつかなくて、何かすみませんという気持ちになったんですけれども。西側と東側のケヤキで、健康なほうの東側のケヤキも同じような植樹状態にあったけれども、西側だけ病気になっちゃったのか、それとも環境が違ったのか、確認したいと思います。


◯道路管理課長(山中俊介さん)  まず、西側のケヤキが、先ほど御説明したように第1期工事、平成5年の9月に植えたもので、東側のほうの、今元気なほうのケヤキが平成18年3月、第2期工事のときに植えたものです。ですので、時期的なものもかなり違うというところはまず1点あります。あと、環境的に西側のケヤキが限られた円形のスペースになっているんですけれども、東側については、もう少し広いようなエリアになっておりますので、根の張る環境とかも若干違うのかなというふうに思っています。ですので、東側のケヤキについては、現時点で病気とか、そういったことはないというふうに考えております。


◯委員(紫野あすかさん)  分かりました。
 以上で終わります。ありがとうございます。


◯委員(吉田まさとしさん)  よろしくお願いいたします。まず、2つ、ちょっとお聞きしたいんですが、空き家についてなんですが、5番の令和5年度の取組についてというところで、実際、空き家になっているところの方々にアンケート調査を行う。608件のうち、連絡が取れている家主さん、これ何件ぐらいいらっしゃるんでしょうか。


◯都市整備部調整担当部長・住宅政策担当部長(高橋靖和さん)  昨年度、一応調査はして、これから、今年度、その方に意向調査をさせていただく形になります。これからどのぐらいの件数で答えていただけるかということが分かってくると思います。


◯委員(吉田まさとしさん)  分かりました。半分ということは300件ですよね。要は、連絡の取り方としては、御家族なり、御本人がほかに住んでいるなり、電話とか通知で確認を取られているんですかね。


◯都市整備部調整担当部長・住宅政策担当部長(高橋靖和さん)  基本的には、事業者さんに委託して、郵送でアンケート用紙を配付させていただいて、それで市のほうに送っていただくという形を取らせていただこうと思っています。


◯委員(吉田まさとしさん)  分かりました。今後の取組というか状況把握においては、アンケートは非常に大切だと思うんですが、何かちょっとと思ったところが、要は連絡が取れている方であれば、直接対話での確認もありなのかなというふうに考えたところです。これは質問ではありません。
 それで、あと2メートル以上の接道がない家、これに関しては多分、建築法で相当古い家屋になると思うんですが、倒壊の恐れなんかあるような建物はあるんでしょうか。


◯都市整備部調整担当部長・住宅政策担当部長(高橋靖和さん)  実態調査の中でも、外観目視で状況がどうなのかというふうに確認させていただいて、例えば塀にクラックが入っているとか、ブロック塀が傾いているというところも確認させていただいている中では、今現状、倒壊というところまでは──倒れないだろうということで確認をしているところでございますので、今後は、先ほど言いました意向調査の中で、また今後、どう使われるかというところも含めて、またいろいろと確認していきたいと思っています。


◯委員(吉田まさとしさん)  確認のほど、引き続きお願いいたします。近隣の方に御迷惑かかってしまうといけないと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それから、ケヤキについてになります。実際のところ、今回更新を行う西側ケヤキ、これ、あることによる効果、ないことによる不具合、影響というのは何かあるんでしょうか。


◯道路管理課長(山中俊介さん)  まず、あることによる効果というのは、やはり緑が多くということで、三鷹市も緑と水の公園都市という形で取り組んでおりますので、一応、三鷹の一番玄関口というところの顔になりますので、そちらについてのシンボルツリー的な意味合いを持って、駅前整備のときに設けたものですので、それは維持していきたいと思っていますし、それがメリットだというふうに思っています。
 実際にないことを考えると、ここの整備をどうするのかということにはなろうかと思うんですけれども、今、円形な形で、こういうふうな植木鉢みたいな形にはなっておりますけれども、こちらを例えば平らにするというふうな形にすると、例えば交通動線的にあまりよろしくないのかなというふうには思っていますので、これもどちらかというとメリットのほうになってしまうんですけれども、このままで維持していきたいというのが三鷹市の考え方になります。


◯委員(吉田まさとしさん)  よく分かりました。シンボルツリーというのはイメージ湧きます。ただ、更新となっているんですが、これ費用、どれぐらいかかるのか、今お聞きしちゃっていいのかなと思うんですが、差し支えないところで。


◯道路管理課長(山中俊介さん)  実際にまだ、これから探すような形になりますので、値段が樹木の大きさにもよるので、そちらはまだ分からないというのが現状でございます。
 工事費については、昼間の時期だと、やはりバス交通であったり、タクシーの交通が多いので、夜間に工事をするしかないかなというふうには思っておりますので、通常の昼間の工事よりは高くなるんじゃないかと思っております。


◯委員(吉田まさとしさん)  分かりました。できたら、その見積り等もお示しいただければ助かるかなと思います。
 以上です。ありがとうございました。


◯委員(半田伸明さん)  さっき、ちょっと外で一通り聞いたので、いいかと思ったけど、やっぱり、バス、聞くわ。4ページ、大沢地区の運行エリア拡大とありますね。青と赤って載っていますよね。これ、まず作り方が決定的におかしい。井口四丁目がスクールゾーン規制と同じ色に見える。私、一瞬誤解したもん、あれ、ここ学校あったっけって。よく見てください、色、同じなの。確かに濃い黄色、薄い黄色とかあるんでしょうよ。でも、紙なんて全部似てきちゃうんだよね。だから、これは作り方がそもそもおかしい。
 だから、拡大対象エリアと、スクールゾーン規制エリアは別の色なんですねと、一応やっぱり質問をしておかなきゃいけない。どうですか。


◯都市整備部交通ネットワーク推進担当部長(齊藤大輔さん)  失礼いたしました。色は似ておりますが、別物でございます。


◯委員(半田伸明さん)  分かりました。あともう一つ、拡大対象エリア、赤い枠の中なんですが、これ赤四角、深大寺公会堂だとか業務スーパーとか書いていますよね、赤四角はこれ何ですか。


◯都市整備部交通ネットワーク推進担当部長(齊藤大輔さん)  赤四角については、今乗降ポイントとして交渉している場所になりますので、予定として、ここが乗降ポイントになるといったものを記しているというような形になります。凡例がございませんが、そういった意味でございます。


◯委員(半田伸明さん)  だったら、その交渉している予定地だということをなぜ書かないんですか。これを見るだけだと、赤四角の意味が分からない。どうですか。


◯都市整備部長・新都市再生ビジョン担当部長(小泉 徹さん)  委員御指摘のとおり、きちんと分かるように、今後はそういったような資料作成に努めてまいります。


◯委員(半田伸明さん)  ちょっと嫌らしい質問で申し訳なかったですけど、でもこういうのを確認するのは、本来あっちゃいけないんですよね。資料を見て、一発了解というのが本来あるべき姿なので、ここはやっぱり若干注意喚起の質問。私ぐらいしか嫌なことを言う人はいないと思うので、言っておく必要があるかなと思ったので、今後、資料の作り方については、鋭意、意を用いていただければと思います。
 これで最後の質問なんですが、同じく4ページ、これ、どうかなと思ったんだけど、青い枠内の下のほう、ローソン野崎四丁目店があるじゃない、天文台通り沿い。分かりますか、ありますよね。その周辺を見ていると、朝陽学園だとか大沢の地区公会堂とかあるよね。これ、名前を見て、一発でどこだって分かりますよね。生産緑地135号って、何これ。同じく生産緑地145号、ちょっと目線を下げると、生産緑地253号。確かに分かります、名称が浮かばないところだもの。
 でも、例えば135号だったら、私、この近くなので、ああ、あの辺だなって分かるんだけど、もう少し何とかならないのかなと。利用者からすると、生産緑地135号というのはうちの近所だって、例えば分かっていらっしゃる方だったらいいんだけども、初めてこのサービスを見る方が、生産緑地何号、何じゃらほいとなりかねない。何かしらもう一息、工夫はないのかなと思うんですが、この辺どうでしょうか。


◯都市整備部交通ネットワーク推進担当部長(齊藤大輔さん)  委員おっしゃるとおり、生産緑地何とか号というところも含めて、集合住宅の名称にしている部分もございますし、やはり住宅地の中で乗降ポイントをつくるときの、これ、結構課題だなというふうには思っています、名称をつける。今回、今後の延長に伴って、この今おっしゃっていたところ、地域の方からも生産緑地何番と言われても、そこがどこなのかというところが、地域の方でもなかなか分かりづらいというお声はいただいておりますので、括弧書きで、例えばその地域の方向ですとか、ちょっと離れているんですけれども、何とか施設の北とか、そういう、もうちょっと目印になって分かりやすいような表現にしていきたいというところで、今後ちょっと工夫して10月からの見直し、延長に伴ったところで考えていきたいなというふうに思っています。


◯委員(半田伸明さん)  例えば、田舎の選挙、私、女房の実家が会津なんで、帰ったときによく見るんだけど、ポスターを貼るとするでしょう。何々様宅前というのがあるの。うちも幾つかあったと思うんだけど。だから、生産緑地135号を、例えば数メートル、数十メートル左に移して、何々様宅前で、お名前をお借りしてもよろしゅうございますかと。ああ、いいですよと。うちの目の前で、わちゃわちゃするんだろうけど、ポイント、まあ、いいですよみたいなのがあればいいのかなと。
 だから、この生産緑地というのにちょっとこだわり過ぎているのかなという気もしたんですよ。数メートルずらして、数十メートルずらして、その名称が取れるところがあるのであれば、そこは移動の可能性もぜひ御検討いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。


◯都市整備部交通ネットワーク推進担当部長(齊藤大輔さん)  個人のお宅は、今回のデマンドのこの取組に当たっては、そこはポイントから除外をするといった形で、当初からそういった考えの下、進めております。やはり、個人のその方がオーケーを出したとしても、それによるこういった形で明示されることへのほかの影響のことを考えると、なかなかリスクもあるのではないかなということで、個人宅の名称づけというところは、今回はしていない方向で進めております。


◯委員(半田伸明さん)  じゃあ、これで最後の質問にします。ぜひ部長にお答えいただきたいんですが、この手のバスの話、過去、いろんなことをやってきたでしょう。私、新人で若かった頃、北野ルートの開通式、たしか杏林の中でやった記憶がありますが、まだうっすらと記憶が残っています。いつの間にかなくなりましたよね。何かしらやって、何かしらなくなるの歴史の繰り返しなんですよ。
 結果的に、この手のバス事業に対する予算はどうかといったら、今うなぎ登りなんです。大体今まで5,000万円で推移していた。ところが、億に行くときもありますよね。これ、うなぎ登りになるのは、絶対私は駄目だと思う。いろいろ実証なさりたいのはよく分かる。ただ、実証した結果、本格的にやりましょうとなって、1億円ないし2億円行くのであれば、それを出してでも公益性があるということを、きちんと我々は実証しなければいけない。ここが大事だと思うんですよ。
 だから、幾つか質問はあったけど、どこどこまで延伸してほしいだとか何とか、それはいろいろ言ってきますよ、いろんな人いるんだから。だけど、それが全体の公益性につながるかの検証、ここが絶対揺らいじゃいけない。ここ、最後に聞いておきます。


◯都市整備部長・新都市再生ビジョン担当部長(小泉 徹さん)  今回、全体的な高齢化も進んでいく中で、地域の皆さんの足をどう確保していくか、生活のほうの利便性をどう高めていくかというところでの、今までなかなか、今までの車両では入れないような地域、そちらで新しいモビリティーを導入して、それはどういう効果があるのかということを今実証運行ということで検証させていただいております。
 それぞれ違うモビリティーを入れて、定時定路線、それを面的なもの、路線でいくもの、いろんな違う特性があるものを使っています。そうしたものが実際にどういった効果があるのかといった話とか、当然今お話しがあった運行の収支の問題、そういったものも当然、検証対象になってくるとは思いますので、そういったものを総合的に──今回のは、あくまで実証運行ですので、例えば従来からお話もありましたけども、井の頭でこのシステムを入れる、大沢でこのシステムを入れると決めているわけではなくて、当然いろいろ違う手法のものを入れてみて、じゃあ、大沢はやっぱりデマンドのほうが面的にやって今それなりに効果がありますね、じゃあ、井の頭の仕組みはどうなんだと。そういったことを検証しながら、またさらにエリア的にはどのぐらいが費用対効果としていいのかといったこともありますので、そういったものをしっかり検証した上で、また全体的な構想、こちらも別途検討しておりますので、そういった中で総合的にしっかり検証して、方向性をお示ししていきたいというふうに考えております。


◯委員(半田伸明さん)  バスについては、とにかく市財を食うからね。正直、お荷物だという意識が、本音ベースでは財政課の中にあると思いますよ。皆さん、笑っていらっしゃいますけどね。だから、予算を要求したときも、すんなり通るとは正直なかなか思えないですよね。それでもやらなきゃいけないというのは、それは出てくるでしょう。
 大事なことは──私なんかは当然、当たり前ですけど、予算書全体を見ますから、交通関係がうなぎ登りというのはやっぱり目に止まって、これは指摘せんといかんなと。なぜなら、そういう職責があるからです。だから減らせではないんですよ。分かりますよね。だから減らせではない。増えて、本当によいのかを検証することこそが、本当に大事なことであって、その検証結果、やっぱりそれでも予算要求で拡大せざるを得ないとなったら、それはそれで部長が判断して、ああ、そうかってなると思うんだけども、こういう要望があった、じゃあ、どんどん増やせではない。私は、ここはきちっと確約をしてもらいたい。どうですか。


◯都市整備部長・新都市再生ビジョン担当部長(小泉 徹さん)  今、まだ実証運行の段階ですので、どの範囲で、どういうふうまでやるということまでは、まだまだこれからですので、しっかりとそういったところも踏まえて検証して、総合的に判断をして、また議会の皆様のほうにもそういった考え方をお示しして、一定の議論をいただきながら、よりよい交通にしていきたいというふうに考えております。


◯委員(半田伸明さん)  じゃあ、これで最後にしますが、インターネットの世界では、人は見たいものを見たいように見るという言葉があります。関係ある人は、関係あることを言うんです。事業って、大体そんなものです。だけど、関係ない人は最初から知らないんです。関係ない人が、この事業の拡大を知ったときに、なるほどそれは意味があるなと理解できるかどうかが一番大事なんです。関係ある人の声をどんどん──この手のやつは利用者アンケートで、それは利用者アンケートは、利用しているんだから満足に決まっていますよ。利用者アンケートがこうだからどうのこうのという理屈は、様々バスに限らず、いろんなサービスに──例えば、名前を出しちゃうけど、元気創造プラザなんかもこの典型でしょう、こんなことばっかり言っているでしょう。
 それが意味あるかといったら、はっきり言って、ない。なぜなら、利用しているんだから。関係している人の声を集約して予算を拡大することを、関係してない人に説得できるかが大事。この点をぜひ今後忘れずにいていただきたい。バス事業の拡大が駄目だではないですよ。誤解ないようにね。駄目だではなく、それが本当に公益性を持ったものと言い切れるかどうかの論証が、今後、都市整備部さんには求められているということをお願い申し上げまして、質問を終わります。
 ありがとうございました。


◯委員長(土屋けんいちさん)  以上で都市整備部報告を終了いたします。
    ──────────────────────────────────────


◯委員長(土屋けんいちさん)  休憩いたします。
                  午後2時02分 休憩


                  午後2時04分 再開
◯委員長(土屋けんいちさん)  委員会を再開いたします。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◯委員長(土屋けんいちさん)  都市再生部報告、本件を議題といたします。
 本件に対する市側の説明を求めます。


◯都市再生部長(久野暢彦さん)  都市再生部からの報告は本日3件ございます。1点目が、都市再生部の「運営方針と目標」について、2点目が、井口グラウンド(仮称)の整備に向けた取組について、3点目が、井口特設グラウンドへの市内病院の移転誘致についてになります。
 この地区につきましては、スポーツと文化部及び健康福祉部と連携しながら取り組んでいるところでございます。そのため、新たなグラウンドとしての土地活用ですとか、また病院の誘致による土地活用については、これまでどおりこのまちづくり環境委員会で御報告させていただきます。
 また、その一方で、グラウンドの在り方とか管理運営、それから医療機関の在り方ですとか医療体制などについては、それぞれ、文教委員会及び厚生委員会で報告してございます。つきましては、今後も両部と十分に調整しながら、この地区を進めていきますので、よろしくお願いいたします。
 では、まず私から運営方針と目標について御報告いたします。ページ数、41ページをお開きになってください。都市再生部は、まちづくり推進課と再開発課の2つの課で構成されております。職員は20人、比率では1.9%でございますが、幾つかの事業を担当しております。男性16人、女性4人で、女性比率は20%でございます。
 今年度の運営方針としましては、方針まる1として、質の高い防災・減災のまちづくりの推進、まちの質的向上と魅力向上を目指して、三鷹市防災都市づくり方針に基づく事業を進めてまいります。また、都市整備部と連携しながら、市民の命と暮らしを守る質の高い防災・減災のまちづくりに取り組んでいきます。これが、都市再生部全体としての共通の方針というふうに考えております。
 続いて、方針のまる3、下のほうを御覧になってください。エリアマネジメントの推進でございます。各地区、特に三鷹台駅前ですとか井口特設グラウンドといった、それぞれの地区のエリアマネジメントを推進してまいります。その各地区における共通の課題の整理ですとか、情報の共有化を図りながら、地域特性を生かした魅力や価値の向上を図る土地利用の検討など、地域のまちづくりに資する取組を進めていきます。
 続いて、次のページを御覧になってください。方針のまる4です。都市計画道路等整備の推進です。都市計画道路の3・4・13号(牟礼)、それから都市計画道路3・4・7号(連雀通り)、この2つにつきまして、都市の防災性と交通の安全性を向上させるまちづくりに取り組んでいきます。
 続いて、44ページをお開きください。上段のところ、井口特設グラウンドの利活用、それから井口グラウンド(仮称)等の整備に向けた設計でございます。目的としましては、この西部地区の防災拠点機能の強化、それから地域住民の利便性の向上及び市民のスポーツ機会の確保を目指しております。目標指標としましては、市内病院を対象とした公募による事業者選定を3月、それから恒久的なスポーツ施設に向けたグラウンドの設計も3月というふうに目標で考えております。
 そして、下のほうの段でございますが、まる4、三鷹台駅前周辺地区のまちづくりの推進でございます。目的としましては、今度は東側、東部地区の玄関口にふさわしい魅力とにぎわいの創出を目指す。そして、指標としましては、三鷹台駅周辺のまちづくりを考える会と連携したまちの将来像の取りまとめというふうに考えております。
 私からは以上です。


◯まちづくり推進課長(池田啓起さん)  どうぞよろしくお願いいたします。私からは、報告事項のイ、井口特設グラウンド(仮称)整備に向けた取組について、報告事項のウ、井口特設グラウンドへの市内病院の移転誘致について、御説明させていただきます。
 初めに、井口特設グラウンドにつきましては、売却から、防災都市づくりの観点からの土地活用へと方針を見直し、現在、利活用の検討を進めているところであります。現在は、昨年12月に策定しました、また御説明させていただいた土地利用構想に基づきまして、北側部分は災害時の一時避難場所及び恒久的なスポーツ施設として、スポーツ・健康づくりの場、地域の憩いとコミュニティの場としての検討を進めております。また、敷地南側につきましては、災害時等に必要な病院機能の維持と事業継続の確保など、市内医療体制の充実に向けて、病院の移転誘致の検討を引き続き進めているところであります。今回は、現在の取組状況と今後の予定などについて報告させていただきます。
 それでは、初めに資料1に沿って御説明させていただきます。グラウンドについては、まず令和7年度のグラウンド使用開始に向けまして、一時避難場所、グラウンド、東西通路、コミュニティ広場などについて、この右図の黒枠の箇所、約7,000平米を現在想定して、調査設計を行っております。
 まず、大きな1、施設整備の基本的な考え方についてです。それぞれの施設が有機的に機能する施設となるよう、今現在、検討を進めております。(1)、多目的グラウンドについてです。平常時は少年サッカーや少年野球、グラウンドゴルフなど、多目的に利用できるグラウンド、災害時は地域の一時避難場所として整備をしていきます。主な整備方針としましては、土ぼこり対策と維持管理面を考慮し、人工芝のグラウンドを前提とします。しかし、こちらの材質につきましては、今後の比較検討などにより選定を進めていきたいというふうに考えております。ほかに、住宅地との境界付近には、植栽等による緩衝帯を設置する、防球ネットで囲み、ボール等の施設外への飛び出しを防止する、散水設備を配置し、熱中症対策を図る、災害時に使用する防災設備を整備していくなどを主な方針として挙げています。
 次に、(2)、防災・コミュニティ広場についてです。こちらは、グラウンドの西側になります。こちらは、地域交流の場や、災害時の在宅生活を支援する共助の拠点となる広場として整備をしていきたいと考えています。また、隣接する既存の井口つばき児童遊園との一体的な活用についても検討をしていきます。主な整備方針としましては、在宅生活の支援に必要な防災設備、例えば防災倉庫であるとか、かまどベンチであるとか、こういった施設を設置していく。また、東西通路に接続する園内通路を設ける、健康づくりのため、健康遊具等を設置する、児童遊園についても必要なリニューアルをこの機会に行うなどとしております。
 次に、(3)、東西通路についてです。災害時の避難経路の役割を担い、地域の生活の利便性向上を図っていきます。主な整備方針としましては、歩行者及び自転車専用通路とする、沿道には緑地帯などを設け、緑豊かな環境の創出を図る、街路灯を適切に配置し、安全で安心な環境を確保する、通行者等が休憩できるベンチを設置するなどを主な方針としています。
 次に、(4)、クラブハウス、いわゆる管理棟などについてです。利用者対応を行う事務室やトイレ、その他、倉庫などを備えた施設としていきます。裏面になりますが、主な整備方針としましては、休憩スペース兼バス等の乗降時の待合スペースを設ける、手足洗い場を充実していくなどを挙げております。
 次に、(5)、駐車・駐輪スペースなどについてです。管理用車両や車椅子利用者、グラウンド利用に伴う荷さばき等の一定の駐車台数のスペースを設けていきたいと考えています。また、多くの自転車の利用が想定されることから、必要となる駐輪スペースを確保していきます。
 今後、こうした施設整備の基本的な考え方を基に調査設計等を引き続き進めていきたいと考えております。
 次に、大きな2になります。全体配置イメージです。整備方針等を踏まえた、あくまで現時点でのイメージになります。今後、地域や利用団体の皆さんのお声を伺いながら、一時避難場所をはじめとする防災機能、そして各種目のスポーツが安全で快適に利用できる施設整備に取り組んでいきたいと考えております。当然、周辺にも配慮した施設としていきたいと考えています。
 こちら、最後になりますが、大きな3、整備に向けたスケジュールについてです。おおむねの予定になりますが、12月頃までにはグラウンド整備の内容のプランを取りまとめていきたいと考えております。そして、こちらでは7月から8月、年明けに利用団体等への説明等を記載していますが、こちらは、地域をはじめとする市民、また利用者の皆さんに説明、また町会・自治会をはじめとする関係機関などへの説明も、ここで予定をしております。また、これに限らず、適宜、意見交換や説明する場を設けて、個別対応なども含めて丁寧に進めていきたいと考えております。そして、令和6年度にグラウンド整備工事、令和7年度のグラウンド使用開始を想定して、取組を進めていく予定であります。
 資料1については、以上になります。
 引き続き、資料2、井口特設グラウンドへの市内病院の移転誘致について御説明させていただきます。資料2になります。こちらは、移転誘致につきまして、日常的な地域医療はもとより、災害時医療や感染症対策を担うことができる市内の病院を対象に、まちづくりへの寄与、公民連携による公益的機能の充実を踏まえた事業者の選定を行っていくものとあります。
 誘致に当たっては、売却ではなく、定期借地権を設定した上で、土地の貸付けを予定しているところであります。貸付けの予定地は、右の黒枠の部分で、現時点では約5,500平米程度を想定しているところです。
 初めに、大きな1、事業者選定についてです。(1)の選定の実施方式としましては、こちら公募型のプロポーザル方式による企画提案と価格の評価で選定を行っていきたいと考えております。
 次に、(2)、選定委員会の設置についてです。事業者選定に当たっては、より公正性や客観性等を確保するため、地域医療や災害時医療、また感染症対策、そして病院運営などの観点から、外部の有識者、分野の専門家などを中心とした事業者選定委員会を設置しまして、事業者の選定を行っていきたいと考えております。選定委員会では、主に公募要項の検討であるとか、選定方法や選定基準等に関すること、事業計画書等の審査、候補者の選定に関することなどを検討していくとしております。
 次に、大きな2の事業者に求める主な要件等についてです。こちら、公募に当たって、公募要項に記載する要件などになります。現在のところ、(1)、面積、期間、価格などの土地の貸付条件を記載していきたいと考えております。(2)、災害時医療、感染症対策、地域医療などの医療機能について考えております。(3)、景観や周辺への配慮、緑化の推進など、施設整備に関すること、(4)では、建設や運営に関する市への協力、または連携、公益性などを記載していく予定としております。
 そして、最後になりますが、大きな3、今後のスケジュールについてです。こちらも、現時点でのおおむねの予定になりますが、公募要項の公表を10月頃、公募の期間を11月頃から約3か月間程度、そして、年度内には事業者の選定をしていきたいと考えております。その後、基本協定の締結などを経て、令和6年度に入り、定期借地権の契約、その後、事業者による設計、そして建設工事に入っていく、このようなスケジュールを想定しているところです。
 こちらにつきましても、北側の土地利用と併せて、土地利用全体の中で、地域の皆さんや利用団体、またその他関係団体の皆さんにも丁寧に御説明をしていきたいと考えております。
 資料についての説明は以上になります。


◯委員長(土屋けんいちさん)  市側の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。質疑のある方、挙手をお願いします。


◯委員(佐々木かずよさん)  よろしくお願いいたします。こちらの運営方針と目標の44ページにあります、三鷹台駅前周辺地区のまちづくりの推進について少し伺いたいんですけれども、三鷹台駅周辺のにぎわいの創出を目指すというふうな目的が書いてございます。この三鷹台駅周辺のまちづくりを考える会という、この方々の構成というか、どういった方がこの会にいらっしゃるのか、教えていただいてもよろしいでしょうか。


◯まちづくり推進担当課長(野崎昭博さん)  三鷹台駅周辺のまちづくりを考える会の構成ですけれども、まず役員会としまして、地域の町会長さんや商店会長、また住民協議会の会長さんなど、7名の方に役員としてお入りいただいております。また、そこから、まちづくりサポーターとして、いろいろイベントなんかに一緒になって取り組んでいただいたり、これからのまちづくりを考えたりというところで、現時点では23名の方に御登録をいただいているところでございます。


◯委員(佐々木かずよさん)  ありがとうございます。これ、3月とあるんですが、3月に1回その会が行われたという認識でよろしいんでしょうか。


◯まちづくり推進課長(池田啓起さん)  現在、三鷹台駅周辺のまちづくりを考える会を中心とした皆さんと、この三鷹台駅前についての将来的なまちづくりのビジョン、将来像を昨年、令和4年度から、ワークショップなどを通じて検討を進めております。こちらの目標指標としまして、今年度の3月には、まちづくりの将来像を地域の皆さんと取りまとめていきたいということで、その目標が3月というふうに記載しております。


◯委員(佐々木かずよさん)  承知いたしました。ありがとうございます。令和4年度からのワークショップを開催されての、3月に向けて取り組まれると思うんですけど、今のところ、どんなような御提案があったりとか、どんなふうなまちづくりにしていきたいという御意見、もし今お分かりになれば、ちょっとお聞かせいただきたいんですけれども。


◯まちづくり推進課長(池田啓起さん)  昨年度、地域の皆さんとのワークショップ等で、皆さんの将来的なイメージを共有するために意見出し、また地域の課題の洗い出しをいろいろ行っております。そこで、やはり住み続けたいまちにしていきたいということで、緑に囲まれた閑静な住宅街を守りつつ、また駅前には商業のにぎわいも必要だねと。また、神田川であるとか、近くに学校もあります。そういったところと景観的にも調和したまちづくりをしていきたいであるとか、あと地域の方がまたさらに広く関わっていただけるような組織体制もつくっていきたいねというような御意見をいただいているところです。
 今年度、そういった御意見を踏まえて、さらに対象を広げて検討を進めていきたいというふうに考えています。


◯委員(佐々木かずよさん)  ありがとうございます。にぎわいのあるまちづくり、すごく楽しみにしております。ちょっと部が違うかもしれないので──ちょうど吉村昭書斎が井の頭公園駅のところにできますよね。井の頭公園駅から三鷹台駅までって歩ける距離で、ちょうど8分くらいなんですけれども、その辺の地域の社会資源と融合してにぎわいを──今、そのルートが割とシャッター街というか、お店が閉まってしまっているという道沿いが見受けられるなというふうに感じるんですけれども、そういった将来的な展望で、地域の社会資源を使ってにぎわいを創出するというお考えなんかは、今後──スポーツと文化部がそちら担当なので、部をまたいでしまって申し訳ないんですが、部の連携をしながら、そういったにぎわいの創出の御検討などはございますでしょうか。


◯都市再生部長(久野暢彦さん)  まちづくりの観点からお答えさせていただきます。いろんな地域の中で、そこの社会的な資源とおっしゃいました。地域資源ってすごく大事だと思っています。単純に利便性ですとか、また土地の地価がどうのこうのというよりも、そういったソフト面で、ここにはこんな魅力的なものがあるとか、こっちにはこういうものがあるというのを上手につなげられるような、ネットワークとまでいわなくても、ここにこういった資源があるということを、全体が俯瞰できるようなまちづくりをイメージしながら、ここの地域の皆様方、三鷹台駅周辺のまちづくりを考える会の皆様方とお話をしていきたいと思っています。
 そういった中で、将来像として、こういうところの資源をすごく生かしたほうがいいと、もしかしたら、今私たちが知らないような、地域の方々しか思いもつかないようなものもあるかもしれませんので、そういうものは、このまちのデザインを考えるときに、できるだけ有効にしていきたいなというふうに考えております。


◯委員(佐々木かずよさん)  そういう全体的な俯瞰で見た点のまちづくりを期待したいと思います。
 私のほうからは以上です。ありがとうございました。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。よろしくお願いします。井口グラウンドの整備に向けた取組についてお伺いします。あわせて、病院の移転誘致についても絡めて質問をいたします。
 まず、クラブハウスなど、トイレをきれいにしてくださるということ、本当にありがとうございます。この中に、おむつ替えのスペースだったりとか、これはちょっと難しいのかなと思うんですけど授乳室だったりとか、ちょっとしたお着替えスペースだったりとか、そういったものは考えていらっしゃいますでしょうか。


◯まちづくり推進課長(池田啓起さん)  現在、クラブハウス、管理棟の内容については、これから検討を深めていきたいと思います。ここを所管しておりますスポーツと文化部さんであるとか、また利用団体さんからのそういったお声、これまでどういったお声があったとか、そういったことをきちんと整理をして、恒久的な施設として快適に利用できる環境を整備したいと考えておりますので、そういった視点も持ちながら検討を進めていきたいと思います。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。今後も、利用団体への説明なども何度かしていただけるということなので、ぜひ利用者の声を聞いていただきたいと思います。私も、サッカーとか野球、息子の応援とかに行って、やっぱり下の子を連れてきている保護者の方も多く見受けられます。その中で、おむつ替えができなかったりとか、そういった大変なところも見ていますので、ぜひ丁寧に伺っていただきたいと思います。
 もし、スペース的にちょっと難しいのであれば──これは答えられないかもしれないですけれども、病院の授乳室をちょっと貸してもらったりとか、おむつ替えのスペースを貸してもらったりとか、そういう融通が利くといいなと思うんですけど、答えられる範囲でお願いいたします。
    (「所管をまたいでいる。まちづくり環境委員会で聞く質問じゃない」と呼ぶ者あり)
 はい、分かりました。
 利用団体への説明の中で、利用団体の方から、やっぱり説明会だけだと、なかなか全体の前でちょっと意見が言いづらいというようなお声も伺いました。個別にアンケートだったりとか、ヒアリングですとか、ワークショップで意見を出しやすくするなど、そういった取組などは考えていらっしゃいますでしょうか。


◯まちづくり推進課長(池田啓起さん)  私どもにも、そういったスポーツ団体さんの方からも御意見をいただいているところです。アンケートやワークショップ等についてなんですが、こちらの性質上、多目的グラウンドで、多様な種目で多様な団体さんが共用して使用されるという、そういった規模や設備面などで、種目によってこの施設内容が異なってくることが考えられます。現時点では、各種目が快適に使えるような施設としての方向性を、市が一定の整備条件を示した上で、各団体さんから意見や要望、また御意見などを伺いながら進めたいなというふうには考えているところです。アンケートやワークショップの在り方について、対面で意見交換をするのがいいのか、そういった形式がいいのかというのは、ちょっと工夫をしながら、意見の反映をしていきたいなと思います。
 現時点では、そちらを行いますというふうには、現在のところは、お答えはちょっとできないところです。


◯委員(山田さとみさん)  ありがとうございます。あと、別の委員会を傍聴したんですけれども、やっぱり芝の環境配慮についても、人工芝のマイクロプラスチックの問題とかも以前から指摘されているところですので、環境に配慮されたものもあるというふうに認識しておりますので、その辺りも御検討いただければと思いますが、いかがでしょうか。


◯まちづくり推進課長(池田啓起さん)  人工芝、また天然芝、また現在のような土のようなダスト舗装、それぞれのメリットとデメリットがあると考えています。現在のところ、現在の利用実態とか、その頻度とか、また周辺の環境への影響とか、今後の維持管理を考えると、現時点では人工芝が当該地には適しているのではないかということで、それを前提に進めておりますが、今申し上げたような視点で、比較検討、検証はしていきたいと思います。
 ただ、言われているようなマイクロプラスチックが──人工芝に課題があるというような認識は当然市も持っております。先ほど委員さんおっしゃられたように、環境に配慮した材質、材料も最近出てきていると。また、マイクロプラスチックの流出対策を実証実験されている自治体なんかの事例も参考にしております。そういったことを今後も検証しながら、この材質については検討していきたいと思います。


◯委員(紫野あすかさん)  すみません、じゃあ、1点だけ。井口グラウンドの整備に向けた取組について、資料2の3で、今後のスケジュールについて、公募事項の公表が令和5年10月、公募期間は11月から年明け1月までと、すごく目の前に迫っているように思います。この市内の病院の移転の誘致について、現在、既に移転したいなあとか、そろそろうちの病院、改修しなきゃなというような計画をもともとされているような医療機関でないと、急に、はい、この3か月間にと言われても、なかなか名のりを上げるということは難しいのではないかなと思うんです。
 面積や規模、価格面や災害時の地域医療体制など、こちらの求める主な要件等を全て満たすことができる医療機関がもしなかった場合は、どのようにするのか。また、複数の応募があった場合、それぞれ全て皆さんが要件を満たしているような場合は、どのような基準で公平に選考を行う予定なのか、お聞かせください。


◯都市再生部長(久野暢彦さん)  確かに病院事業者の方々が、どういったタイミングで御自身の病院を機能更新するかというのは、それぞれの大きな問題だというふうに認識しております。現在、市としては、この井口グラウンドで誘致を考えているというのをPRとは言いませんが、できるだけ周知をすることによって、病院の関係者の方に知ってもらいたいなというふうに思っております。
 そういったことからも、もっともっとこの計画というか考えについては、地域の方とか、いろんな方々に周知をしたいなと思っているところです。それに応じてもらって、医療事業者さんが、じゃあ、考えてみようかと、もしくは少なくともちょっと検討だけやってみようかとか、そういうところが増えてくるといいなと思っております。
 実際に、我々が目標としているスケジュールはこれですけれども、確かにずっとこれで絶対いくと言っていても、なかなか公募の要項がつくれなかったりすると、後ろにするっと行くかもしれませんが、目標としては、こういうところを見据えながら、医療事業者さんで、ぜひ出たいという方には応募してもらいたいというふうに思っているところです。
 複数出ていただければ、公募の中で公平性を保ちながら、私どもからも条件を提示して、例えば災害時には御協力してくださいとか、そういった市の条件も提示をしながら、そういう病院さんに出てもらいたいなと思っています。
 全然いなかった場合、それも絶対あり得ないとは言えないかもしれませんので、その場合は、空振りであれば仕方がないので、また改めて条件を見直して公募するとか──例えばですよ、今は決めていませんが、もう少しいろんな条件を変えてやることになるのかなと今思っているところです。ゼロだった場合にどうするかというのを現時点で決めているわけではありませんが、絶対にゼロではないとも言い切れないというのもよく分かります。


◯委員(紫野あすかさん)  どんな医療機関が来るのかというところは、いろんなうわさが飛び交っていて、本当は内々で目星がついているんじゃないかとか、そこが本当は決まっているんでしょうみたいに思われている方も結構おられるので、やっぱり公平性の観点をしっかりと、市民のほうにも、誤解のないように情報公開とか説明というのは、はっきりとしていただきたいなと要望して、終わります。


◯委員(吉田まさとしさん)  よろしくお願いいたします。私も病院についてなんですけども、2点ほど、ちょっとキーワードの確認だけさせていただきたいと思います。
 募集の要項で、市内というのと、移転、この2つのキーワードがちょっと気になってしようがないんですけども。市外の病院、あるいは移転ではなくて、増設とか新設とかというところが募集要項に入っていないというか。移転になっちゃっているので、あくまでも移ってくるのが条件みたいな形に読み取れてしまうんですけども。そこの御説明を2つだけお願いします。


◯都市再生部長(久野暢彦さん)  今、2つのキーワードにつきまして、お答えします。市内をというふうにしていますのは、まず市内の病院を優先したいなというところから考えているところです。医療圏内であればいいのかなという気もしないでもないですが、まずは市内の病院を対象にしたいなというところでございます。
 病院が、必ずしも移転だけに限定するのか、元のところの病院もありながら新設になるのか、これは公募要項をつくる中で考えていきたいと思っています。少なくとも、この井口グラウンドのところには、私たちの希望するような医療機関に来てもらいたいというのが大前提でございますので、その上で、医療事業者さん、いろんな事情があろうかと思いますので、いやいや、元のところも少し残しながらサテライトにするとか、そういうこともあるかもしれませんし、もしくは移転するなら費用もかかるから、思い切ってそっちに行くよというところもあるかもしれません。
 ですから、それは、今、どこまで、どういうふうに公募に書き込むか決めておりませんが、そういうところは検討していきながら進めていきたいと思っております。


◯健康福祉部保健医療担当部長(近藤さやかさん)  若干補足させていただきます。病院の病床につきましては、東京都のほうで、医療の構想なり、医療の計画がございまして、基準としている病床というのがございます。それは、この三鷹も含む医療圏というのがありまして、その医療圏域内で何床というのがあるので、三鷹のこの医療圏では、現在、基準病床を超えた病床数になっておりますので、東京都のほうに確認したところ、新設、増設といったところで病床数が増えるということはちょっと認められないよというようなことのお話があったところです。
 以上です。


◯委員(吉田まさとしさん)  ありがとうございました。よく理解させていただきました。
 以上になります。


◯委員(半田伸明さん)  まず冒頭、山田さんの質問を止めて悪かったけども、これ、山田さんが勘違いするのも無理ない。資料がやっぱり駄目。施設整備の基本的な考え方について、グラウンドの話があるでしょう、防災・コミュニティ広場の話があるでしょう、東西通路の話がありますよね。3つとも都市再生部と言われたら、違和感ない。クラブハウス、これはどう見てもスポーツと文化部でしょう。でも、資料のここに載っている以上、山田さんが質問するのもこれは無理はない。その点は、山田さんは、私は正しいと思う。
 だけども、この文章が載っている時点で所管超えの資料を作っていると私は受け取りますよ。実際は、これ、各委員会共通の資料なんでしょう。だったら、都市再生部の説明は、クラブハウスの部分を除いて、1から3を御説明しますというんだったら、まだ分かる。クラブハウスを説明することできますか。できるわけないでしょう。都市再生部なんだから。これ、私は入り口が決定的におかしいと思いますが、どうですか。


◯まちづくり推進課長(池田啓起さん)  ここの土地利用の全体構想について、都市再生部のほうで取りまとめ、またこの検討を進めてきております。多目的グラウンド、防災・コミュニティ広場、東西通路については、おっしゃるとおり、都市再生部が検討して──ただ、このグラウンドに付随する施設としてクラブハウスがあることから、そこも含めて、全体調整を都市再生部を中心に各部と調整、連携を図りながら進めた経緯がありましたので、こちらのほうで記載させていただいて説明をさせていただいたところであります。


◯委員(半田伸明さん)  だったら、1の多目的グラウンドの附属施設で、追加で書けば済む話でしょう。こうやって独立立てするから、委員は勘違いするわけ。これ、誤解を誘発しているのと同じなんですよ。今、付随とおっしゃいましたよね。言い間違いじゃないですよね。付随だったら、(1)の中で米印で入るのだったら、まだ分かる。確かにコスト削減で、他の委員会と同じようにしたい、気持ちは分かりますよ。実際にほかの委員会の資料、いっぱい同じようなのが出ているから。
 だけど、例えば説明の仕方で、(4)については、実質的には(1)に付随しておりまして、本来はスポーツと文化部の所管なんですが、付随事項として補足的に説明します、これだったら分かる。どうですか。


◯都市再生部調整担当部長(向井研一さん)  資料の作り方、また説明の仕方については、今、半田委員から言われたことにも留意して、これからちょっと改めていきたいと思っています。やはり都市再生部のまちづくりの所管している内容というのは、非常に多岐にわたって、横断的に──冒頭、久野部長が説明したように、進めていかなければいけないところがあります。
 また、委員会によって、資料を違えてお示しするというやり方もあると思いますけれども、今回は、統一的な資料で、それぞれの委員会に即した形で説明してきたわけですけれども、一様に説明をしてしまいますと、そのような所管の違いについて、明確に勘違いされてしまうところもあると思いますので、その説明の仕方の中でも、その辺は留意をして、これから進めていきたいと思います。
 以上です。


◯委員(半田伸明さん)  今の答弁を聞いて分かりました。けど、付随と言うんだったら、(4)で独立させるのはおかしいよね。私はそう思いますよ。ここは、あくまでまちづくり、環境が所管ですから、スポーツと文化部の質問を誘発させるような資料の作り方が、そもそも決定的におかしい。この点は言っておきます。
 続けます。その裏面、整備に向けたスケジュールとありますが、まず令和6年度、グラウンド整備工事とありますね。この工事が何月開始かはここに書いてないんですが、その次、令和7年度にグラウンド使用開始とありますよね。ここから読めることは、工事が何か月かかるかが読めない。何を言いたいかというと、その期間中、利用団体は利用できないということになりますよねと。そうですよね。
 都市再生部として、整備工事をするわけですから、最低限、何か月無理だとかいうのは、今この場では分からないものなんですか。つまり──もちろん、当初予算が決まらなきゃどうのこうのというのは分かるけども、整備工事とあるのが、令和6年度何月からというのは、ここになぜないんですか。決まってないんですか。


◯まちづくり推進課長(池田啓起さん)  現在、設計に着手したところでして、まだ施設の内容、また調整などにどれぐらい時間がかかるか、またその設計の内容によって工期がどれくらいかかるのかがまだ見えないために、現時点ではちょっとこの着手時点を記載させていただけなかったというところがあります。
 今後、設計が進んで、具体的な施設規模が分かれば、着手の時期、また設計の調整がどれぐらいかかるのか、その設計に基づいて関係機関との調整なども含め、どれくらい期間がかかるのかが見えた時点で、その着手と工期の期間は、できるだけ早く利用団体の皆様にも周知できるように取組を進めたいと考えています。


◯委員(半田伸明さん)  利用団体への周知という質問を私はしていませんよ、スポーツと文化部ですから。工事が何月からというのが決まってないのがなぜかを知りたかったんです。今、設計云々の実務を聞いて、実情はよく分かりました。
 では、もう一つ聞きます。整備に向けたスケジュールの、この今後のスケジュールのところに、なぜ議会への報告が一行もないんですか。先ほど、生活環境部、同じように行政報告をいただきましたが、ある計画の改定の流れの報告がありました。きちんと何月に議会に報告というのが載っていますよ。部によって、こんなに差があっていいものなんですか。同じことが、病院の誘致、資料2についても言えるよね。議会への報告は、何を、いつ議会に報告というのが一行もない。何を、いつ、この委員会に報告するか。質疑がないと分からないのはいかがなものかと思いますよ。いかがですか。


◯都市再生部長(久野暢彦さん)  確かにこのスケジュールの中で、いつ議会にどういう報告をするか、そういったものが、生活環境部などと比べてなかったことについては、おわびします。そういうものがあった上で、いつ、こういう流れの中で、どのタイミングで報告をしていくのかということが分かったほうが、スケジュールとして非常に分かりやすいと思いますので、今後、できるだけそういうことを含めて記載していきたいと思います。


◯委員(半田伸明さん)  ですから、今後記載するのは当然なの。今の時点で、何を何月の委員会に報告できるかを言えるのがありますかと聞いているんです。


◯まちづくり推進課長(池田啓起さん)  現在の想定スケジュールに乗った場合に、9月には、この病院誘致のほうについての公募要項の具体的な対応について御報告していきたいというふうに考えております。
 また、設計の状況にもよりますが、具体的な整備プランが一定程度取りまとめできる段階で──12月議会を今想定はしていますが、議会のほうにも、この整備プランについて御説明することを、現在、スケジュール上は考えております。


◯委員(半田伸明さん)  病院のほうの公募要項の公表につき、原案みたいなものを令和5年9月に。一方、グラウンドの整備のほうについてのプランについては、令和5年12月に当委員会に御報告の御予定と、こういうことで合っていますね。一応確認です。


◯まちづくり推進課長(池田啓起さん)  想定スケジュールでいけば、おっしゃられる月に報告をしたいというふうに考えております。


◯委員(半田伸明さん)  グラウンド整備については分かりました、12月だから。ちょっと違和感を持ったのは、病院の移転誘致のほうで、公募要項の公表が令和5年10月とありますよね。公表って公にすることですよね。公にするものを先に議会に出しちゃっていいのかというのは、ちょっと引っかかります。閉会中の委員会審査ってありますよね。11月に公募要項の公表だったら、理解できるんですよ。これ、大事な話だと思うんです。
 いや、9月、それは見たいですよ、正直。だけど、それは冗談として、これは11月でなければ、私はまずいと思うよ。どうですか。


◯都市再生部長(久野暢彦さん)  確かに公募要項の中身を公募する前に公にはしません。それはよくないと思います。9月の時点で委員会に報告できるとすれば、こういう方向でこの公募を考えているとか、そういう部分までになるというふうに思います。公募の中身そのものは、それやっぱり公募のときでないと出せないと思いますので、おっしゃるとおりだと思います。


◯委員(半田伸明さん)  だんだん見えてきました。公募要項の公表そのものは9月ではなくて、じゃあ、それは私の勘違いということでよろしいですかね。公募要項の在り方についての、言わば基本的方向性といいますか、それを9月に委員会に報告をするということで、課長、よろしいですね。
                 (「はい」と呼ぶ者あり)
いいですね。そうなると、じゃあ、それはそれ。公募要項が公表された後に、どのような公募要項で公表しましたということの行政報告は、私はこれで別途必要だと思う。いかがですか。


◯まちづくり推進課長(池田啓起さん)  公表した公募要項につきまして、議会への報告を考えていきたいと考えております。


◯委員(半田伸明さん)  その際に、まちづくり環境委員会に報告することが本当に必要かどうか、ちょっと考えていただきたい。病院の移転誘致の公表でしょう。これ、厚生一本でいいんじゃない。今回は、移転誘致だとか、グラウンド整備だとか、複数またがっているから、各委員会複数、それはよく分かりますよ。都市再生部だから、全体を見なきゃいけないから、気持ちはよく分かるんだけども。そこからぐっと集約されて、公募要項──要するに公募の相手は何ですか、病院でしょう。
 相手先を限定したものまで、我が委員会に報告しなきゃいけないかどうかは、私はただの一委員ですから何も言えませんけど、果たしてそれが正しいのかどうかは、ぜひ行政側と議会側──各委員会の委員長さんになるんでしょうか、よく分かりませんが、ここは1回、所管をきちんと整理をした上で、どこに報告するのが筋か、ちょっときつい言い方にしますけど、ここに報告しちゃいけないのか、ここに報告をすべきという縦の流れといいますかね。病院と限定した以上の中身の公表というのは、私はここのまち環ではちょっと違うんじゃないかなと思いますので、この辺りは執行内部でよく御議論いただきたいと思います。
 生活環境部の都市農業課のほうの行政報告資料は、ぜひいま一度読んでいただきたい。これだけでかい話ですから、議会への報告は、何月に、何をまちづくり環境委員会に報告という一行がなかったというのは、私は大変残念に思う。生活環境部の都市農業課でしたっけ。きちんと行政報告資料を見てください。
 以上です。


◯まちづくり推進課長(池田啓起さん)  先ほどの半田委員さんの御質問にちょっと補足をさせていただきたいなと思いまして、ちょっとお時間をいただきました。
 先ほどのクラブハウスについては、グラウンドの付随施設という発言をさせていただきました。付随施設には間違いありません。ただ、ここに記載はしておりますバスの乗換えポイントで──今後、管理棟の中にバスの乗換えポイント、乗り継ぎの待合スペースを兼ねることができないのかであるとか、そういった検討も並行して行っております。
 なので、完全なグラウンドに特化した付随施設とまで現時点では──複合施設になる可能性も、今、検討の中で進めておりますので、そういった意味で、グラウンドに特化した管理施設、クラブハウスというところではないところを御説明させていただきました。


◯委員(半田伸明さん)  だったら、そういうことを書いてよ。そうしたら、質問を間違えずに済むんだから。どうですか。


◯まちづくり推進課長(池田啓起さん)  記載の仕方については、今後分かりやすい表記にしていきたいと考えております。休憩スペース兼バス等の乗降場所の待合スペースを設ける。この説明だけでは、なかなか説明が分かりにくいところがありますので、今後、説明の中ではもっと詳しく説明を補足して記載していきたいと思います。
 以上です。


◯委員(半田伸明さん)  ごめん、書いているね。今、言われて裏側を見たんだけど、確かに待合スペースを設けるとあるね。すみませんでした。今見つけました。これは確かに都市再生部だね。そうだよね。
 手足洗い場は何ですか。都市再生部ですか。だから、やっぱりこの辺が誤解──ごっちゃごちゃしているんですよ。例えば、競技の実施やグラウンド管理に必要な器具を収納するための倉庫を設けるとあって、これ、都市再生部から出てきた資料ですよ。だから、ある意味、山田さんは正しいといえば正しい、私、止めてしまったけどね。だったら、グローブを100個、ここに置いてくださいって質問されても、無理はない。だったら、冒頭説明でそこはきちんとやらんとね。
 だから、そういう意味でいうと、待合スペースを設けるというところに意味があって、このクラブハウスを別個立てしているという理屈はよく分かりました。だから、私が山田さんに逆に謝らんといかんのかね。でも、私はちょっとこれ、違和感を感じますね。所管って、それだけ大事なものだと思いますよ。
 だから、この裏面の整備方針の休憩スペース兼バス等の乗降場所の待合スペースを設けるという観点のみ、御説明させていただきますだと分かるけど、やっぱり違和感を感じますね。最後にどうですか。


◯都市再生部長(久野暢彦さん)  違和感を持たれるという意味も理解いたしました。なかなか説明が──同じ施設の中で複合的なものを表現するときは注意するようにしたいと思います。


◯委員長(土屋けんいちさん)  以上で都市再生部報告を終了いたします。
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◯委員長(土屋けんいちさん)  休憩いたします。
                  午後2時58分 休憩


                  午後3時00分 再開
◯委員長(土屋けんいちさん)  委員会を再開いたします。
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◯委員長(土屋けんいちさん)  管外視察について、本件を議題といたします。
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◯委員長(土屋けんいちさん)  休憩いたします。
                  午後3時00分 休憩


                  午後3時14分 再開
◯委員長(土屋けんいちさん)  委員会を再開いたします。
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◯委員長(土屋けんいちさん)  管外視察の日程については、第1候補として、10月10日から10月13日の間、第2候補として、10月16日から10月18日の間ということにいたしたいと思います。
 また、視察候補地、視察項目の申出については、6月26日月曜日、正午までに事務局まで御提出いただくことにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
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◯委員長(土屋けんいちさん)  休憩します。
                  午後3時14分 休憩


                  午後3時17分 再開
◯委員長(土屋けんいちさん)  委員会を再開いたします。
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◯委員長(土屋けんいちさん)  三多摩上下水及び道路建設促進協議会委員の交代について、本件を議題といたします。
 令和5年5月24日のまちづくり環境委員会において、三多摩上下水及び道路建設促進協議会への委員派遣について確認したところですが、三鷹市が来年度に第3委員会の委員長市となることから、先だって委員の交代をしたいと思います。
 第1委員会委員を土屋委員から佐々木委員に、第3委員会委員を佐々木委員から土屋委員に交代することにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
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◯委員長(土屋けんいちさん)  所管事務の調査について、本件を議題といたします。
 まちづくり、環境に関すること、本件については引き続き調査を行っていくということで、議会閉会中の継続審査を申し出ることにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
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◯委員長(土屋けんいちさん)  次回委員会の日程について、本件を議題といたします。
 次回委員会の日程については、本定例会最終日である6月30日とし、その間必要があれば正副委員長に御一任いただくことにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 その他、何かございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、特にないようですので、本日はこれをもって散会いたします。お疲れさまでした。
                  午後3時18分 散会