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2023/03/15 令和5年度予算審査特別委員会本文

                  午前9時27分 開議
◯委員長(宍戸治重君)  おはようございます。ただいまから令和5年度予算審査特別委員会を開きます。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◯委員長(宍戸治重君)  議案第15号 令和5年度三鷹市一般会計予算、本件を議題といたします。
 一般会計歳出 第10款 教育費及び一般会計歳入に入ります。
 第10款 教育費に対する市側の説明を求めます。


◯財政課長(伊藤恵三君)  それでは、第10款 教育費について御説明いたします。予算書の312ページをお開きください。教育費の予算額は102億1,163万9,000円で、前年度比9.4%の増となっています。これは小・中学校における学校給食費の公会計化に伴う経費の計上などによるものです。
 特記事項を申し上げます。315ページを御覧ください。事項11.公会計化関係費です。学校給食費を公会計に移行するとともに、学校徴収金についても一括徴収できるシステムを導入します。また、物価高騰に伴う食材費の高騰分を公費負担します。
 319ページを御覧ください。事項7.部活動指導関係費です。学校3部制を見据え、休日の部活動指導員を拡充するとともに、これまで学校の部活動になかった種目を中心とした新たな地域クラブ活動を試行的に設置します。事項12.学校3部制モデル事業費です。学校施設を機能転換し活用する学校3部制の実現に向けた環境整備に取り組むとともに、第3部のモデル事業として、夜間や休日に講座やイベントを実施します。事項14.総合教育相談室事業費です。研究会を設置し、長期欠席、不登校状況にある児童・生徒への支援の在り方を検討します。
 325ページを御覧ください。2段落目の事項1.私立幼稚園等児童保護者助成事業費と事項2.私立幼稚園協会関係費です。無償化の対象外となっている3歳未満児保育の保護者負担分について助成を行うとともに、心身障がい児保育に係る補助金の拡充を図ります。
 333ページを御覧ください。2段落目の事項1.大規模改修事業費です。第3項 中学校費にも同様の経費を計上しています。第四小学校及び井口小学校の大規模改修工事に向けた設計を実施するほか、引き続き第二中学校の改修工事を実施します。その下の事項2.学校空調設備整備事業費です。第3項中学校費にも同様の経費を計上しています。第一小学校の空調設備を更新するほか、給食室の空調設備未設置校への整備を行います。
 341ページを御覧ください。事項6.歴史・民俗等文化財関係費です。太宰 治ゆかりの三鷹跨線人道橋について、引き続きJR東日本と協議をしながら、階段と橋桁の一部保存に向けた調査検討を行います。
 349ページを御覧ください。事項8.地域子どもクラブ事業費です。新たに3校で一部民間委託方式等を取り入れ、長期休業日も含めた毎日実施といたします。
 353ページを御覧ください。事項7.読書活動推進費です。市内在住の児童文学作家、神沢利子氏の生誕100年を記念して、寄贈資料を活用した展示会等を開催します。
 359ページを御覧ください。事項13.心と体の健康都市づくり推進事業費です。日本女子体育大学との連携により、健康増進プログラムに基づく運動効果の検証を行うほか、アプリを活用したウオーキングやランニングの促進を図ります。
 361ページを御覧ください。事項1.井口グラウンド(仮称)等整備事業費です。令和7年度の使用開始に向けて、一時避難場所、グラウンド、東西通路などの設計を行います。
 説明は以上です。


◯委員長(宍戸治重君)  市側の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。教育費の委員1人当たりの持ち時間は30分になっております。なお、市側の答弁時間についてもその時間に含まれておりますので、答弁につきましては簡潔かつ明瞭にされるようお願いいたします。
 初めに、公明党。


◯委員(赤松大一君)  それでは、よろしくお願いいたします。まず315ページ、事項9.学校給食関係費、事項10.給食調理業務委託化等関係費と11の公会計化関係費、まとめて御質問させていただきます。
 東日本大震災以降に行われてきた放射性物質検査ですけれども、毎日仕入れる食材に、年1回行われる検査がありますけれども、これまで過去何回ぐらい実施され、また基準値を上回ることがあったのか、まずお聞きいたします。
 また、年1回の調査の効果について、専門家の評価をどのようにお聞きになっているのか併せてお聞きいたします。
 また、この検査でございますが、いつまで続けていくお考えか、お聞かせいただければと思います。
 また、新たに第五小学校で自校方式による学校給食調理業務の民間委託の実施で全校での委託化が完了することとなりますけれども、おいしいというお子様のお声は聞かせていただいておりますが、委託する前と現在、また他市から異動されてきた教師の方の三鷹市の委託化された給食についての御意見や感想などはお聞きになっているのか、お聞かせいただければと思います。
 また、物価高騰に直面する中で、食材費高騰分8%の公費負担で栄養バランスや必要量を保った学校給食が、卵不足や牛乳の不足等の影響もあるかと考えますが、十分提供ができているとの御判断でしょうか。また、食材費や燃料の高騰による影響はなかったのか、お伺いいたします。
 また、食品ロスを減らすことも重要と考えますが、三鷹市の給食残渣、牛乳離れが言われておりますが、牛乳も含めて廃棄の現状をお聞かせください。
 続きまして、319ページ、事項7.部活動指導関係費についてお聞きいたします。令和4年に引き続き、部活動指導員が拡充されます。令和4年度、部活動指導員の評価について、教師やお子様の声はどのように分析をされ、課題はどのようなものがあったのか、お聞きいたします。また、増員による課題解決の主眼をどこに置かれたのか、併せてお聞きいたします。
 また、新たに地域クラブ活動が増え、楽しみにしているお子さんもいるかと思いますけれども、事前に希望するクラブや意見の収集はどのように進めていかれるのか、お伺いいたします。
 また、試行期間のスケジュールはどのようにお考えか、お聞かせください。
 続きまして、319ページ、事項11.コミュニティ・スクール関係費についてお聞きいたします。スクール・コミュニティの創造に向けて、学校の活動支援に関する支援も、令和4年度もコロナ禍でもあり、大変苦労され進められているかと考えますが、令和4年度に進んだ事業はどういうものがあったのか、お聞きいたします。
 また、令和4年度の取組での課題はどういうことがあったのか。また、それを受けて当該年度どのように取組をされていかれるのか、お伺いいたします。
 続きまして、319ページ、事項13.小・中一貫教育校関係費についてお聞きいたします。個別最適な学びと協働的な学びとの一体的推進のためのカリキュラム改訂ということですが、どういう深化を期待しての改訂なのか、お伺いいたします。
 また、これまで小・中一貫教育カリキュラムを展開してきた郷土教育に対する、愛着や誇りを育む地域学習についてはどのような見直しをされていかれるのか、お伺いいたします。
 また、9年間を見通した学びの連続性と系統性を意識した児童・生徒一人一人の発達段階に応じた学習の狙いの明確化、重点化を意識した指導が徹底されてきているとお考えか、お聞かせください。
 続きまして、325ページ、事項6.学習用端末等整備事業費についてお聞きいたします。コロナ禍のオンライン授業をはじめ、学習用タブレット端末が普及し、授業の風景も変わってきていると感じます。学習用タブレット端末の普及の影響はどのように捉えているのか伺います。
 また、児童・生徒の学習意欲や、やる気等、どのような効果があったと感じておられるのか、お聞かせください。また、成績の向上に反映されてきているかも併せてお聞きいたします。さらにまた、家庭での学習の変化や課題は把握されていますでしょうか。課題についてはどのようにサポートされているのか、お聞かせください。
 続きまして、325ページ、事項2.私立幼稚園協会関係費についてお聞きいたします。3歳未満児の保育の支援や心身障がい児保育の事業の拡充については、幼稚園協会からの要望に応えられたことは高く評価しております。その上で、歴史ある幼稚園の閉園など、少子化が進み、さらにコロナ禍ということで私立幼稚園の運営が年々厳しくなっているかと思います。参考資料には、私立幼稚園全体の定員数が3,655人に対し、市内在住の市民の利用者が1,866人と、約51%の充足率ですが、約半分で、市外の利用者を入れても70%であります。三鷹市として現状の幼稚園の運営をどのように捉え、持続可能な幼稚園の取組の支援をどのようにお考えか、お聞かせください。
 また、物価高騰による電気・ガス料金の値上げや搬入給食の値上げ等、負担が大きくなっており、保育施設等で行っている光熱費等の高騰に伴う支援を幼稚園にも適用すべきと考えますが、御所見をお聞かせください。
 また、園舎の老朽化も進み、毎年度の改修についての支援はありますが、支援金をプールすることができずに建て替えの費用の算出はとても苦労している状況があるかと思います。園舎建て替えについてどのように捉えられているのか、お聞かせください。
 また、建て替えしやすい補助金の見直しも必要かと考えますが、併せてお聞かせください。
 続きまして、349ページ、事項8.地域子どもクラブ事業費についてお聞きいたします。一部民間委託方式を入れながら地域子どもクラブ事業が拡充されますが、民間委託方式による学校の評価はどのように分析されておりますでしょうか。
 また、子どもたちの評価はどのように把握、分析をされているのか、お聞かせください。
 また、将来的な完全委託化に向けての検討はされるのでしょうか、お聞かせください。
 以上でございます。よろしくお願いいたします。


◯学務課長(久保田実君)  よろしくお願いいたします。委員のほうから御質問いただきました学校給食に関わる部分につきまして、私のほうから御答弁をさせていただきます。
 まず1点目、放射性物質の検査についてでございます。市では、平成23年度から国や東京都のほうの検査に参加し、平成25年度からは市独自の検査を行っているところでございます。
 検査といたしましては、年1回、全ての学校について1食分の給食丸ごとの検査を行っております。
 今までの検査結果ですが、基準値を上回るような結果については一度も出ていないところでございます。専門家の方からも、給食の安全性について、基準値を下回っているということの御判断をいただいております。
 今後についてですが、庁内の放射線測定等連絡調整会議がございますので、その検討を踏まえ、今後の継続について検討を進めていきたいと考えております。
 2点目、給食調理委託化前と委託化後の感想でございますけれども、給食調理を委託している学校につきましては、給食運営協議会を年1回開催して、先生方、また栄養士の方、業者の方、さらに保護者代表の方にも集まっていただいて、お子さんが食べている給食と全く同じものを食べていただいて、意見を交換するというところの事業を実施しております。
 その中で、保護者の方からは、やはり三鷹の給食、子どもはみんなおいしいと言うんだけれども、実際に自分が食べてみて本当においしかったという御意見をいただいたり、また新しく三鷹に来た学校長は、以前勤めていたところはセンター方式──1か所で配送する方式だったんだけれども、三鷹に来て自校方式の給食を食べてみたら、温かいものがすぐ出てきて、温かいものは温かいまま、冷たいものは冷たいまま食べられるというところ、またメニューとして三鷹の給食でこぎつねご飯というメニューがございまして、これ実は他市の方にもすごく有名なメニューで、こぎつねご飯を食べられるのを楽しみに三鷹のほうに来たので楽しみにしていたんですみたいなお話も伺っているところでございます。
 3点目です。物価高騰等を受けて十分な給食の提供ができているかということで御質問ですが、令和4年度につきましては、1食当たり平均約8%の食材費購入料のところを補正予算のほうで議会のほうにもお認めをいただきました。現在、その補助金も使って給食を提供しておりますので、物価高騰のことにもしっかり対応した形で給食を提供しているところでございます。
 続いて、私からの最後の回答になります。残渣、または牛乳等の飲み残しについてのものでございます。残渣につきましては、やはり一定量については発生をしているところでございます。メニューでいいますと、和食のメニューのときにやはりどうしても残渣が多いという形で、栄養士のほうからも報告を受けております。
 ただ、小学校1年生のときには、家で多分あまり和食が出ないんでしょうか、魚だったりとか野菜のゴマあえとかというものが苦手だった子が、だんだん給食を食べることによって舌がそれを覚えてきて、味を覚えてきて、6年生になるとほとんど残さなくなるというような形で、そういったような成長をしているということで栄養士からも聞いております。
 もちろん食べられないもの等のところで残渣は発生しますけれども、引き続き残渣を減らすような取組、メニューの開発等について取り組んでいきたいと考えております。
 以上でございます。


◯指導課長(長谷川智也君)  私のほうからは、部活動指導員に関しまして何点か御質問にお答えしたいと思います。
 まず、部活動指導員の評価でございますが、これまで学校の部活動は教員が主体でやっておりまして、教員が全て専門的な指導ができるとは限りません。そういった点からも、部活動指導員を配置することで専門的な指導を受けることができたということが何よりのメリットだというふうに考えております。
 課題といたしましては、やはり人材確保が大きな課題であると考えております。学校教育の一環ですので、単に技術指導ができるだけでは駄目だというふうに考えておりますので、そのようなことも含めて、いかに人材を確保していくかということが今後の課題でございます。
 そして、今後の増員の主眼ということでございますが、こちらは休日の部活動に対して指導することを望まない教員が指導に携わらなくても済む、そんな環境を整備することで、教員が本来業務に携われる時間を確保していきたいというふうに考えております。
 それから、新たな地域クラブ活動に対しての事前の意見収集につきましては、令和3年の段階で中学校1、2年生に事前のアンケートをしました。項目としましては、興味や関心のある部活動がいわゆる合同部活動、今は新たな地域クラブ活動と言っておりますけども、そういったものが他校や市内のスポーツ施設で活動していた場合、参加したいかという質問に対しまして、約75%の生徒が参加したいという意向があると認識しております。
 これらのことを踏まえまして、実際にどういう部活動を設置するかということにつきましては、改めてまた希望する種目等を考慮しながら設置をしていきたいと考えております。
 そして、試行期間の考えにつきましては、国は来年度、令和5年度から令和7年度までを改革推進期間というふうにしております。この3年間の中で、こういった新たな地域クラブ活動を実施しながら課題を整理していきたいというふうに考えております。と同時に、三鷹市としては、連絡協議会を設置する予定でございますので、そこで具体的な課題、連絡調整を図っていきたいと考えております。
 以上でございます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長・スポーツと文化部理事(伊藤幸寛君)  私からは、タブレットの活用の関係なんですけれども、学習用タブレット端末等の学校での活用につきましては、令和3年度に作成した三鷹GIGAスクール実践事例集を基に、各教員が各教科の狙いに応じて学習用タブレット端末や短焦点プロジェクターを効果的に活用しているところです。
 また、学校での対面授業と家庭学習の一体化を目指したハイブリッド型学習、これも研究と実践を進めています。
 さらに、コロナで欠席しているとか、そうした児童もいるわけですけれども、そうした欠席している児童・生徒向けにも、学習の機会を保障するという観点から、授業をオンラインで配信したり、学習用アプリを用いて教材の提示などを行ったり、そのような取組にも活用しているところです。
 そうしたところで、成績が上がったのかというところ──しっかり、そういったことを期待して、そうした取組を進めているところです。
 また、家庭学習での活用ということなんですが、家庭でも安心して活用できるように、インターネットのフィルタリングでありますとか、インターネットの利用時間の制限、こうしたものも行っておりまして、保護者の皆様にはお便り等でルール等の周知を図るとともに、保護者の支援がなくてもできるように、子どもたちにもしっかりタブレットの活用の指導をしているところです。
 私からは以上です。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  私からは、スクール・コミュニティの創造に向けての部分の今年度の進んだ事業、それから課題等についてお答えいたします。
 スクール・コミュニティの創造につきましては、現在、コミュニティ・スクール委員会の皆さんを中心に様々な活動を進めていただいているところです。
 その中で、令和4年度に関して申し上げますと、今作っているんですが、この後学年末で配布されると思いますが、各学園ごとの学園のスクール・コミュニティ・カレンダー、こちらのほうを予算を増やした形で今動いていただいております。それに向けてかなり熱心に取材活動等もすごく進めていただいて、部数を少し多くして地域の方にもできるだけ配っていこうということで動いていく中で、スクール・コミュニティに向けた取組を進めていただいております。
 また、スクール・コミュニティ推進員の皆さんが授業づくりにも関わっていただいて、社会に開かれた教育課程をどう実現していくのか、地域の人たちをどう学校とつなげていくのかといったことで大分活動の範囲が広がりました。さらに、コロナがだんだん下火になってきているところを踏まえて、地域の方々が、学校の授業とか様々な行事等に多く参加していただけるようになり、昨年度と比べると大分増えてきています。そういったことを今進めているところが、大分進んだかなと思っているところです。
 課題につきましては、先ほども申し上げました社会に開かれた教育課程、これをより充実させていくことによって、子どもたちの様々な興味開発も含めて進めていきたいということで、そこを予算化させていただきながら進めていきたいと考えているところです。
 以上です。


◯教育施策担当課長・個別最適化担当課長(齋藤将之君)  私のほうからは、小・中一貫カリキュラムについて御回答いたします。平成29年、平成30年度に国のほうで示されました新しい学習指導要領に基づき改訂した三鷹市小・中一貫カリキュラムを踏まえまして、令和元年度には各学園の教育目標や実態に即した学園版カリキュラムを作成いたしました。具体的には、地域人材や地域資源を活用した地域学習、またキャリア教育等を中心に学園研究の取組や成果を加味してまいりました。
 来年度、令和5年度につきましては、令和の日本型学校教育の答申を受けまして、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な推進を図るために小・中一貫カリキュラムの改訂を行っていきます。具体的には、各教科等に合わせまして、道徳、特別活動、生き方・キャリア教育、ICT教育、また委員の御指摘にありましたように、三鷹地域学習につきましても各部会を設定していく予定でございます。
 この部会において各教科等の系統性等を明確化、重点化していくとともに、その見直しを進め、ICT機器の活用場面にアイコンをつけていくことや、また個別最適な学びと協働的な学びの一体的な推進の深化を図るために、各教科等における2つから3つぐらいの単元の単元指導計画を作成し、それらを記載する予定としております。
 私からは以上でございます。


◯子ども政策部調整担当部長(齊藤 真君)  幼稚園についてお答えいたします。幼稚園におきましては、ここ数年申込者数の減少ということで定員割れが生じている中で、各私立幼稚園の要望、それから保育ニーズを踏まえまして、来年度につきましては、3歳未満児保育の充実、それから心身障がい児助成の拡充等を予定しております。
 今後の支援としましては、3歳以降は幼稚園を選択する保護者も少なからずおりますので、ゼロから2歳の保育施設の3歳の移行先としての保育園との連携を図っていくこと、また制度として認定こども園がありますので、そうした認定こども園への移行の希望があれば、こちらも丁寧に情報提供しながら支援を図っていきたいと考えております。
 それから、物価高騰につきましては、食材費、光熱費、ガソリン代につきましては、民生費のほうで一括して令和4年度と同様な支援を行っていきたいと考えております。
 それから、改修につきましては、国の補助メニュー、都の補助メニューがありますので、そうしたところもしっかり情報提供しながら、しっかり支援策を図っていきたいと考えております。


◯児童青少年課長(梶田秀和君)  私のほうからは、地域子どもクラブの民間委託に関して御答弁申し上げます。
 まず、学校の評価ということだったと思いますが、今回、地域子どもクラブを実施するに当たりましては、地域の実施委員会の皆様、それから学校さんとはかなり丁寧に打合せを重ねて実施しているところでございます。民間事業者が入ることで安全安心な子どもの居場所が非常に増えたということで、非常に学校側にも喜んでいただいているところで、施設の利用などにもすごく協力的にやっていただいているところでございます。
 それから、子どもたちの評価でございますが、子どもたちに直接のアンケートというのは実施しておりませんが、令和4年度、新たに民間事業者を入れました井口小については、保護者向けのアンケートなども行ったところです。子どもたちの様子もそこには書かれていまして、そのまま授業が終わった後に参加できるのでとても楽しんでいるですとか、他学年との交流などもできて非常によいですとか、またボール遊びなどもすごくできるということで、子どもたち、非常に楽しんでいるという様子を確認しているところでございます。
 3点目、完全委託化のお話だったと思います。地域子どもクラブにつきましては、これまでも地域の皆様が運営を担って、地域の皆様が子どもたちを見守るというところが非常に大きな特徴点で、そこは私どもも今後も大事にしていきたいと考えているところです。
 ただ、毎日実施をしていく中で、どうしても体制的にやはり厳しいというようなところについては、事業者の方の力も入れながら取り組んでいるところであり、今後、どういった形がふさわしいのかというのは検討を続けていきたいと思っております。
 私からは以上です。


◯委員(赤松大一君)  ありがとうございました。何点か再質問させていただきますが、まず給食のほうでございますけれども、先ほど協議会等で具体的に保護者の方にも食べていただいてという御答弁をいただきましたが、具体的に──後から聞きます食品ロスにもつながるんですが、具体的に子どもたちにもやはりお声をしっかりと──御家庭でいろんなお話の中での御感想を保護者からお聞きしているかと思うんですけども、具体的にやっぱり子どもたちにもしっかりと食事メニューのこととか、量のこととか、様々アンケートを取られたほうがよろしいかと思いますが、その辺のお考えをまずお聞かせください。
 あわせまして、次に、関連して、食品ロスでございますが、今申し上げたとおり、給食の食品ロスに関しては、やはり国全体の中で大きな課題になっているところも認識しているところでもありますけれども、例えばメニューに限らず、切り方とかで食品ロスを削減する取組とかということも国の方向性として出ているかと思うんですけれども、本市として、やはり食品ロスを減らすということは大事な観点かと思いますが、メニューの工夫とか、また今申し上げた、例えば食材の切り方、特に自校方式だからこそできることだと思うんですが、材料の切り方等によって少しでも食品ロスを削減することが必要かと思いますが、その辺、ちょっとどのような取組をされていかれるのか、お聞かせください。
 また、あわせまして、子どもたちの牛乳離れ──先ほど質問の中でも取ってつけさせていただきましたが、牛乳離れがかなり進んでいるということで、過去、牛乳がかなり大量廃棄されているということもお聞きしているところでもあるんですが、現状、今どのぐらいの、もし分かれば、何リッターぐらい廃棄されているのか。毎日のことでございますので、かなりの量が廃棄されていると給食調理員の方からお聞きしているところでございますけれども、お聞かせいただければと思います。
 次に、部活動指導関係費でございますけれども、様々、今、工夫をしていただきながら、また子どもたちにも新たな可能性を求める中でのクラブの充実を図っていただいているところでございますが、例えば市内の金管などの楽器の演奏クラブに音大卒業生だった保護者の方が具体的に指導されている学校もあるかとお聞きしているんですけれども、それはあくまでもサポートという形で取り組んでいただいているんですが、ただその方々からも、やはり自分の知人とかもそういう学校のクラブ活動を応援したいというお声があるというところで、そういう方を何とか、ほかの学校でそういう指導員とかが少ないとか、なかなか、楽器ですので、やはりある意味で経験者の方にしっかりと助言していただくとか、アドバイスに入っていただくことが非常に有効かと思うんですけれども、そういう御希望されている方々と、逆にそういう楽器等の演奏の指導者が不足している学校とのマッチングといいますか、その辺の仕組みについてお聞かせいただければと思います。
 あと、デジタル端末のほうでございます。昨今、学校において子どもたちの荷物が多いということが非常に取り上げられている報道等もよく見ますが、例えば本市もデジタル教科書を導入することによって、教科書の本冊は学校に置きっ放しで、家ではタブレット、デジタル教科書で学習をすることによって、教科書をランドセルに入れて──持ち帰りが非常に軽くなるかと思うんですけれども、そこもやはり学習用タブレットだからこそできる取組かと思うんですけれども、デジタル教科書等の活用によっての子どもたちの荷物の軽減にもつながるかと思うんですが、その辺についてお聞かせいただければと思います。よろしくお願いいたします。


◯学務課長(久保田実君)  再質問にお答えをいたします。まず1点目、子どもたちへの給食のアンケートということで御質問をいただきました。学校におきましては、栄養士が、学校によっては毎日、子どもたちに給食だよりを作って、給食の時間にそれを先生または給食委員の子どもたちが読み上げて、今日のメニューはどんなメニューです、栄養価はこんなです、三鷹産野菜はこういうものを使っていますというようなことを教室でお伝えしたり、またお昼の放送でお伝えをするような取組を行っております。
 また、給食アンケートというのを独自に学校のほうで子どもたちのほうに行って、アンケートをいただいて、その中で──例えば子どもたちからこの給食を食べたいというような形でのアンケートを行って、リクエスト給食を提供するというような取組も既に行っているところでございます。
 引き続き、子どもたちにもそのような取組の中で、しっかりと給食に対してのアンケートを行いながら実施をしていきたいと考えております。
 2点目にいただきました食品ロスについてでございます。学校給食におきましては、例えば小学校、中学校で、同じ野菜でも、やはり切り方を変えて、子どもたちが食べやすいようにという形の調理の工夫を既に行っているところでございます。
 ただ、食品ロスというところの観点からの調理方法の工夫につきましては、まだ工夫できる余地があるというふうに考えております。それにつきまして、引き続き、食品ロスの観点からも、給食調理の工夫について引き続き検討を進めていきたいと思っております。
 なお、牛乳についての残渣につきましては、すみません、手元に詳細な資料はございませんが、引き続き実態を把握するとともに、牛乳のところの残渣につきましても、それを減らす取組について検討を進めていきたいと考えております。
 私からは以上でございます。


◯指導課長(長谷川智也君)  まず、私のほうから部活動指導員に関しまして、地域の方が携わりたいというニーズに対してのマッチングについて御説明をさせていただきます。
 小・中学校では、部活動指導員とさらに部活動指導助手という任用形態がございます。部活動指導員は教育委員会が任命する会計年度任用職員ですが、部活動指導助手には謝礼としてお支払いをしております。さきにお話ししました部活動指導員につきましては、人数等の制限がございますが、後段申し上げました部活動指導助手については、予算の範囲の中で、各校に希望調査をかけて実績に応じて配当をしているという現状でございます。
 先ほど御指摘のありました金管バンド等の指導者につきましては、2つ目に話をした部活動指導助手を活用しながら各小学校等で指導をいただいているという現状でございます。
 部活動指導員につきましては、教育委員会のほうで募集をかけて、様々な種目、学校のニーズ等のマッチングを図りながら配置しているということでございます。
 いずれにいたしましても、引き続き、部活動指導員の募集につきましては、窓口を教育委員会指導課として募集をしておりますので、希望があれば、部活動指導員を希望する場合はそちらにお申出をいただければ、各学校と調整を図っていきたいというふうに考えております。
 それから、デジタル教科書についても御答弁を申し上げます。デジタル教科書を活用することによって子どもたちの荷物の軽減にもなるのではないかというようなお話でしたが、実際に重い教科書がなくなればそういった効果もあるというふうに考えておりますけれども、デジタル教科書が全ていいということでもございません。今現在、三鷹市におきましても、デジタル教科書の効果等につきまして各学校で検証を図っているところでございます。紙の教科書で教える場合がいい場合もございますので、そういうことも含めた段階で、検証の結果を踏まえて、今後の導入について検討していきたいと考えております。
 以上でございます。


◯委員(赤松大一君)  ありがとうございます。1点だけ、すみません。そうすると、部活動指導助手の窓口は各校の校長先生という認識でよろしいでしょうか。


◯指導課長(長谷川智也君)  指導助手につきましては、各学校の校長を窓口に調整していただいて、各学校がこちらに希望を出します。その希望調査を踏まえて、こちらで実績に応じて予算を配当して任用すると、そういう形になります。以上です。


◯委員(赤松大一君)  分かりました。ありがとうございます。
 以上で終わります。


◯委員(粕谷 稔君)  それでは、よろしくお願いいたします。最初に、学校3部制のことでちょっとお伺いをしたいと思います。概要で132ページのスクール・コミュニティの実現に向けた学校3部制のモデル事業でございます。
 今回、この説明の中にはアンケート調査を行われたというふうに記載をされているんですが、配布枚数とか、地域、対象というのはどのように実施されたのか、また何件ぐらいの御意見が集まったのか、お伺いをしたいと思います。
 また、当該年度、この御意見を踏まえて、料理教室や絵画教室などの講座、イベントを年4回モデル事業として行われるというふうに記載されておりますけど、この活動を担われる方の人材の確保についてお伺いをしたいと思います。
 またあわせて、従前からちょっと私も気になっているところなんですが、学校のセキュリティーの問題でございます。先日も不審者が学校に来て、先生が生徒を守ったというような事案があったかと思うんですが、従前から施設ごとの状況が異なって、使える範囲とか、そうしたエリア区分の検討が必要だということの御答弁もあったかと思いますけれども、こうした学校側と地域ニーズの課題共有というか、教育委員会と三鷹市との役割分担について再度ちょっとお伺いをしたいと思います。
 これから多様な使われ方が予想されるんですけれども、例えばなんですけど、最終的に、3部の後から次の日の1部、学校が始まるというところについては、何か民間のセキュリティーの委託とかという検討も現場の要請等も踏まえるとあり得るのかなという気がするんですが、今現時点での教育委員会の御所見、お伺いをしたいと思います。
 また、今回シャッター付ロッカーが整備されるということでございますが、この管理に関しては、児童・生徒それぞれの管理になるのか、また、そんな貴重なものを学校に持ってくるということはないんですけれども、鍵つきのロッカーだったりするのかなという現時点での御所見をお伺いしたいと思います。
 続きまして、予算説明書の331ページの2.学校保健衛生費になろうかと思いますが、生理用品の配布についてお伺いをしたいと思います。三鷹市での生理用品の配布と現状の課題についてなんですが、今回、生理用品の小・中学校のトイレへの設置について──小・中学校のトイレに配布されることとなったというふうに伺ってはいるんですが、思春期で、こうしたものを忘れてしまったとか、言いづらいという生徒さんとか、困窮とか家庭の課題等で入手ができなかったお子さんには大変安心につながると思うんですが、設置についての周知をどのように進められるのか。例えば、保健室に取りに行くという手法もあるように伺っておりますけれども、こうしたことがやっぱり言いにくいという状況もあろうかと思いますけれども、御所見をお伺いしたいと思います。
 続きまして、学校体育施設開放事業費についてお伺いいたします。これから地域の開放事業ということでも利用が期待されておりますし、現状、大沢総合グランドとか井口暫定グラウンドの予約が取りにくいという御相談をちょっと続いていただいているもので、そうした部分を補完するためにも、校庭の開放とか、体育館の開放ということが重要性を増してくると思うんですけれども、現状の課題も踏まえてなんですが、将来的にどういったニーズがあって、そうした確保とか開放に向けた取組を分析されているのか、お伺いしたいと思います。
 当該年度、LEDの計画的な交換ということで、テニスコートでちょっと課題がある学校があるというふうなお話も聞いております。この維持管理についてどのように適正に進めていくのか、お伺いをしたいと思います。
 この所管なんですけれども、例えばグラウンドみたいにスポーツ推進課とか、学校においては教育委員会だったりとかということで、非常にこれから開放が進んでいく中で、役割分担ということが、やっぱり統合していく、もっと分かりやすくしていくべきなのではないのかなという気がするんですが、そうした議論、今の市内、庁内でのこうした教育委員会との議論についてお伺いをしたいと思います。
 続きまして、133ページの総合教育相談室についてお伺いしたいと思います。発達に課題を抱えている児童・生徒が増えていらっしゃる実情からも、WISC等の検査が先までなかなか取れないというような声を聞いているんですが、教育相談員が倍増、4名から8名ということで、相談専門員も3人から4人の1名増加体制でということで、こうしたことを非常に評価をさせていただければというふうに思っているんですが、これまでの課題と体制強化によって得られる効果をどのように分析されているでしょうか、お伺いしたいと思います。
 続きまして、予算書の323ページの事項23.探究的教育関係費でございます。三鷹市内での興味開発型の教室、塾というかを展開する株式会社探究学舎と授業づくりに関する連携協定を締結して、子どもたちの探求心を育てる、興味開発に力点を置いた授業づくりということは、子どもたちの学びをより深めることができるような取組だと思います。今年の1月にもカンファレンスが開催されて好評だったと伺っておりますけれども、この効果についてどのように検証され、当該年度のさらなる取組という視点について御所見をお伺いしたいと思います。
 続きまして、予算概要の133ページ、総合教育相談室事業費でございます。長期欠席とか不登校状況にある児童・生徒への支援の在り方を検討するために横断的な研究会を設置されるとのことでありますけれども、一人一人のニーズに応じた支援が進むことが期待される事業であると考えます。研究会の構成員はどのような方が担われているのか、お伺いをしたいと思います。
 不登校の問題に関しては、発達の課題や家庭の問題の背景がそれぞれ違うというふうに思いますけれども、この研究会に期待することを教育長はどのようにお考えか、お伺いをしたいと思います。
 続きまして、予算概要の134ページ、教育活動支援員等関係費です。医療的ケアが必要な児童・生徒への支援についてなんですが、当該年度、スクールバスの同伴から学校にいる間の支援を一貫的に事業とされたことで、はざまになっていた課題が解決できることとなったと思っておりますし、大変評価をさせていただきたいと思うんですけれども、これまでの状況をどのように検証し、当該年度、安定した支援体制が築かれていけるのかというのを、現時点での御所見をお伺いしたいと思います。
 続きまして、学校空調設備整備事業費、予算概要の137ページです。給食室の空調整備、全小・中学校に配備されるというふうに思っているんですけれども、これまで夏が暑くて冬は本当に寒いという、労働環境としては本当に大変だろうなというふうに思われたんですが、今回こうした事業を取り組まれることを評価させていただいているんですけども、整備のスケジュールについてどのように進めていかれるのか、お伺いをしたいと思います。
 まずこの点、よろしくお願いいたします。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  不登校問題の研究会についてお答え申し上げます。コロナ禍というふうな状況もあるにはあるんだと思いますが、それにしても不登校の子どもたちが大変多いということは事実でございまして、ただ三鷹市におきましては、全国の数値、東京都全体の数値からすると決して多いほうではないんですが、しかし今までの三鷹のこの推移を考えますと、大変多くなっていることは間違いないということで、やはりここいらで対策をしっかり取っていく必要があるということで、研究会を持ちたいということです。
 不登校の理由は様々だと思いますが、国の定義で、継続的に30日以上休むと不登校だと。しかし、断続的に休んでいる子というのは、年間でほとんど1年中というような子もいますので、そういう子も含めたら相当な数になるわけで、ですから不登校という定義じゃなくて、要するに長期欠席という観点で子どもたちをどうするかということです。そのためには、やはり子どもたちの実情をしっかり把握しなきゃいけませんので、そういうことも含めて研究したいと。
 それから、昨今、いわゆるデジタルのほうの普及とかということもありまして、そういう端末をどのように使って役に立てるか、それからアバターなどの研究も進んでいますので、そういったことで東京都も研究校を──残念ながら三鷹はなっていませんが、その学校とも連携をさせてもらって、そういった最新の手法も取り入れながら、どう子どもたちの不登校が解消できるかということについて、しっかりと研究したいということでの予算の提案でございます。しっかりとこれは取り組んでいきたいと思っております。
 構成員については、やはりその道の専門家で、今、個々に交渉中ということでございますので、近々また御報告できるだろうと思っております。
 以上でございます。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  私からは、学校3部制の部分についてのモデル実施のことについてお答えいたします。まず最初にアンケートですけれども、アンケートにつきましては、令和4年の9月末から10月23日にかけて市内の公共施設等でチラシの配布をさせていただいたり、また公立保育園、小・中学校の保護者に、タブレット等の中での保護者連絡帳等を使いまして電子配信をして、インターネット上のフォームから御回答をいただき、1,504名の方から御回答をいただきました。
 この中では、やはり様々な部分で学校施設がそういう形で使えるんだったらいいなという形の肯定的な回答のほうが多かったということで、その中でも、様々な、こちらの概要のほうにも書かせていただきましたけれども、料理教室とか絵画教室、それからスポーツの関係のことなんかで使いたいというような声が多くございました。
 その中で、人材ということで担い手をどうするのかといったことになりますけれども、こちらにつきましては、この後、モデル実施の具体的な内容について詰めてまいりますが、コミュニティ・スクール中心に様々なところでアイデアをいただきながら、庁内の関係部課と連携しながら進めてまいりたいというふうに今のところは考えているところです。
 また、セキュリティーの課題というのは、委員おっしゃるように、様々ございます。そういった意味では、どこの学校で実施するのか、どこの学校のどの施設だったら使えるのかといったことを前提にしながら、まずモデルの段階ではそういったところを、動線等を考慮しながら決めていきたいというふうに考えています。
 また、地域のニーズ、役割分担等ですけれども、様々アンケートの結果も含めて、また今後実施する学校等を決めていく中で、どういった声が上がっているのかといったことも含めて検討を進めてまいります。
 役割分担としては、教育委員会、それから学校、それから地域、そういったところと、また様々講師等をどういう形で招聘していくのかといったことにつきましても、庁内の関係各部課と連携を取りながら進めてまいります。
 それから、3部から1部へのところでの民間委託はどうなのかといったところですけど、学校の立場からすると、放課後に貸したんだけれど、朝の段階で元の段階に戻っていないということだと授業に支障があるということになります。こちら、学校の施設を使うということについては、学校教育に支障のない限りといった言葉が必ず入っておりますので、そこの部分をどのように担保していくのかということも含めて、今回のモデル実施の中で課題が何なのかといったことを抽出しながら検討していきたいと思います。
 以上です。


◯学務課長(久保田実君)  生理用品の配布の周知方法についてでございますけれども、養護教諭との意見交換の中では、全生徒に配布します保健だより等でお知らせをするというような方法がいいのではないかという意見をいただいておりますので、そのような方向で検討を進めていきたいと考えております。
 以上でございます。


◯施設・教育センター担当課長・デジタル活用担当課長(田島康義君)  私のほうから2点、学校施設、校庭、体育館含めた施設の維持管理の適正な部分と、給食室の空調のスケジュールというところで御質問いただきました。
 まず、維持管理につきましては、学校施設、一義的には教育委員会のほうでしっかりと管理をしてまいりたいというふうに考えておるところでございます。ただ、校庭開放を含めて、スポーツ推進課と利用していることもございますので、その辺につきましては、今現在では学校及びスポーツ推進課とその都度協議をしながら管理について役割分担を決めているところでございます。
 また、今後、学校3部制につきましては、様々な課題を含めた要件があると思いますので、市長部局等も含めて協議をしっかり進めていきたいというふうに考えております。
 給食室の空調のスケジュールについてですけども、基本的には夏季休業期間中を中心に設置してまいりたいというふうに考えております。
 私からは以上です。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  学校の体育施設の地域開放の件についてお答えいたします。学校施設でございますので、学校の教育活動が最優先というふうに考えております。これを前提とする中でも、スポーツの部分で、利用率約70%ほどの高いニーズがございますので、スポーツ推進課としては学校でのスポーツ活動の場というところは大切にしていきたいというふうに考えております。
 今、学校3部制や地域子どもクラブの拡充等、様々な学校施設の利用の在り方について議論がされているところでございますので、今後どういった形でスポーツを地域の方々に利用していただくのに適切な運用方法があるかというところは、そういったところを密に連携して協議をしながら進めてまいりたいというふうに考えております。
 以上でございます。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人君)  私のほうからは、WISC検査の状況の課題と相談員を増員することによる効果についてお答えいたします。
 まず、課題についてですけれども、委員おっしゃるとおり、発達検査、WISCのニーズが非常に高い状況で、今申し込んでいただいても検査の結果待ちの時間が2か月から3か月待ちの状況になってございます。
 あわせて、東京都の特別支援教室、三鷹市では校内通級教室と呼んでおりますけれども、そちらのガイドラインが今年度運用になりまして、一定期間、その指導の効果を見るというようなところで、子どもたちの実態を把握するために発達検査を受けるということの必要性が今高まっていて、ニーズがまたさらに高まるというような課題が今あるところで、現状の人数体制ではなかなかニーズに応えられないという課題がございます。
 そこにつきまして、人数を増員することについて迅速に対応できるというようなことと、あと先日、国の調査のほうで通常の学級等において何かしらの支援が必要なお子さんの数が8.8%というような数が出てきたところで、やはり検査を受けることによって、やはり発達課題を明確にすることで、校内通級教室等の利用のみならず、通常の学級における先生方の支援内容を検討する資料となる、または発達検査を受ける機会が増えることでそうした問題に対応ができるというふうに考えているところです。
 以上でございます。


◯教育施策担当課長・個別最適化担当課長(齋藤将之君)  私のほうからは、探究学舎の共同研究について御答弁いたします。今年度、探究学舎と協定の締結をいたしまして、探究学習研究会といった研修を設置いたしまして、各学校から1名以上の教員、合計41名が今年度参加いたしまして、年8回、研修のほうを行ってまいりました。
 研修の中では、子どもたちの興味や関心を引きつけるための授業のスキルであったり、技能やノウハウ等を学ぶことを進めていき、今年度1月、探究カンファレンスという形で32名の教員が授業を実際に公開をいたしました。
 令和5年度につきましては、今年度参加した教員のほうが各学園において実際にどういったことを学んできたのかとか、そういったものを学園の中で報告会を行い、さらに興味・関心がある教員、また授業スキルを学びたい教員等を各学校1名以上募って、また研修会のほうを進め、来年度につきましても探究カンファレンスという形で実施していきたいと考えております。
 以上でございます。


◯指導課長(長谷川智也君)  私からは、医療的ケアに係る支援員につきまして、これまでの状況を踏まえた次年度の取組について御答弁いたします。
 これまでも、登下校に支援を要する児童のために、スクールバスの同伴の看護師として時間額職員で対応をしてまいりました。その際の課題といたしましては、支援員の急な休み等が発生した場合には対応できなくなる点、それから登下校中の支援ということで、短時間の対応になります。その際の人材確保が困難と、そういうような現状がございました。
 そのことを踏まえまして、安定的な当該児童に対する支援を継続させるということで、委託という方法で予算を計上しているところでございます。
 以上でございます。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  私から学校3部制について1件答弁漏れがございましたので、申し訳ございません、その部分についてお話しします。教室におけるシャッター付ロッカーの部分での管理についてということで御質問いただきました。基本的には、教室の中のシャッターを下ろすということによって、9個分ぐらいのロッカーを1か所に鍵をかけることでできるようになっています。そういった意味では、先行しているところで、小学生に1人1個の鍵を渡しているところでは紛失が相当なことがあって大変なことがあったといったこともあって、割と集中的な形でできるものにということで進めていこうかなと考えているところです。
 以上です。


◯委員(粕谷 稔君)  短時間で端的に御答弁いただき、ありがとうございました。今、最後に御説明ありましたシャッター付ロッカーということで、私も鍵の保管とかということが出てくると、子どもたちの管理という部分は非常に難しいのかなという気がいたしましたので。
 あと、ちょっとセキュリティーのことに関して、民間に何か委託ということは考えてはいないということでよろしいでしょうか。ちょっと1点再質問させてください。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長・スポーツと文化部理事(伊藤幸寛君)  やはり学校3部制、夜間とか休日の利用において、特別教室が上層階に教室が多いので、そうしたところから、他の事例を見ますと、やはり警備の方をつけたり、あるいは運営者のほうでそこの管理をお願いしたりとか、いろいろな方法がありますので、民間の例えば──夜間はセキュリティーは入っているわけですけれども、いろいろなやり方をしっかり今後のモデル事業の中で検証していきたいと思います。


◯委員(粕谷 稔君)  ありがとうございます。そうした可能性も踏まえて、例えば何かセキュリティーのためだけに職員が動くこととかって、そういうことはきっとないとは思うんですけれども、やはり3部って結構状況的に盛り上がったりとかした場合に、決してそこでどんちゃん騒ぎになるわけではないとは思うんですけれども、何時までとかというような制約の中で地域活動されると思いますので、非常に、昨今、児童・生徒の安全安心ということと三鷹市がこれから取り組もうとしているところというのは、裏腹というか、地域に開かれていくということに対するリスクという部分が非常に懸念されることだというふうに思いますので、この点の推進に当たっては、またしっかりといろんな可能性を模索していただければというふうに思います。
 あと、すいません、先ほどちょっともう一点聞き忘れてしまったんですが、部活動指導員の拡充と新たな地域クラブの活動のモデルの実施の中で、部活のない新たな種目の設定というお考えがあるというふうに伺ったんですけど、具体的にはどういう種目を考えているのか、今分かっている範囲で教えていただけますでしょうか。


◯指導課長(長谷川智也君)  こちらに活動の例として幾つかの部活動の名前を記載しているところでございますが、この設置に当たりましては、委員御指摘のとおり、これまで学校になかった種目を中心にしながら、まずはそれを運営できる運営主体、そして先ほども指導者の件でお話を少しさせていただきましたが、指導者をきちんと確保できるか、さらには何よりも子どもたちのニーズがあるかどうかと。そういうことを踏まえて、今後、設置を具体的にしていきたいと考えております。


◯委員(粕谷 稔君)  ありがとうございます。今までも、部活の取組によって越境の通学の生徒さんがいらっしゃったという実態もあるかと思いますし、例えばそうしたスポーツを極めていきたいという部分でのスポーツ推薦みたいな進学の仕方ということも多々あろうかと思うんですけれども、こうした部分への影響というのは現時点どのように分析をされているでしょうか。


◯指導課長(長谷川智也君)  スポーツ推薦ということに関しましては、必ずしも学校の部活動だけで推薦を取るということではございません。例えば、地域の野球のシニアですとか、サッカーのクラブチームとか、そういうところで実績を上げてスポーツ推薦で行く子どもたちもおりますので、必ずしも部活動、学校の部活動のみとは限りません。
 以上でございます。


◯委員(粕谷 稔君)  それはもう重々分かっているんですけど、結構やっぱり、導入の部分ではやっぱり学校の部活というところからその楽しさを知って、スキルというか、技術を身につけていくという流れがやっぱり多いかと思いますので、こうした部分がさらに子どもたちの取組が跳ね上がるような取組をぜひ進めていっていただきたいと思いますし、それに合わせてやっぱりグラウンドとか、運動のスペースの確保ということが非常に重要かと思います。土日にどうしてもやっぱりいろいろなグラウンドの予約という部分が重なって、子どもたちのクラブチームのお話が今ございましたけれども、こうした方々からもなかなかこれから育っていかないのではないのかなというような懸念の声も寄せられておりますので、こうした維持管理等も踏まえて、さらに分かりやすくというか、公平性を担保しながらぜひ進めていっていただきたいと思いますし、今、私が質問させていただいた様々な視点というのは、全ての子どもたちに光が当たるという三鷹の教育──教育長に常々おっしゃっていただいておりますけれども、これがさらに進む年度だということを、令和5年度、さらに期待をさせていただいておりますので、細かく質問させていただきました。よろしくお願いいたします。
 ありがとうございます。


◯委員長(宍戸治重君)  以上で公明党の質疑を一旦終了いたします。
    ──────────────────────────────────────


◯委員長(宍戸治重君)  休憩いたします。
                  午前10時34分 休憩


                  午前10時48分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  委員会を再開いたします。
    ──────────────────────────────────────


◯委員長(宍戸治重君)  次に、民主緑風会。


◯委員(小幡和仁君)  よろしくお願いいたします。最初に、基本的には予算概要を使います。それから、一問一答でさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
 133ページの長期欠席、不登校状況にある児童・生徒への支援ですが、これは私が昨年12月に一般質問させていただいたものであると認識しております。今回こういった形で新規事業ということでありがとうございます。
 続きまして、130ページの部活動指導員の拡充と新たな地域クラブ活動のモデル実施なんですけれども、先ほどから部活動指導員、そして部活動指導助手が、やはりそれぞれ、応募先といいますか、申し込む先が違うというお話もありました。これは、今現在でどのくらいの必要とされる人数が市内全域であるのか、指導員と指導助手それぞれについて人数を教えていただきたいと思います。


◯指導課長(長谷川智也君)  まず、部活動指導員につきましては、休日、平日ともに指導をできる部活動指導員ということで、各学校3名配置しております。そして、令和4年度は、今後の休日の部活動連携を踏まえまして、さらに1名の部活動指導員を拡充しているところでございます。
 教育委員会におきましても、教育委員会独自の広報、そしてハローワーク、それから様々なところに、大学等も含めて呼びかけを行っており、何名か登録はございますが、それが実際の学校の要望と全てがマッチングできるということとも限りませんので、登録はしているけれども任用に至らないというものも現状としてございます。
 それから、部活動指導補助員のほうにつきましては、こちらは各校長の裁量で計画を出し、先ほども御答弁いたしましたように、調査を行っているところでございます。
 部活動指導助手については、現在、73名が指導しているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(小幡和仁君)  今現在どのくらいの、何名の募集をしているかという御質問をさせていただいております。


◯指導課長(長谷川智也君)  今現在、部活動指導員につきましては、今年度の拡充ということで7名分募集をしているところで、各中学校、今、それぞれ充足をしているのは5名というふうになっております。
 以上でございます。


◯委員(小幡和仁君)  助手のほうはどうですか。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  これは、この4月で人事異動が行われるということもあって、何部を持てる人がどれだけ来ることができるのかみたいなところも含めてのことになるので、これについては新年度になってからということでの把握になるかなと考えています。


◯委員(小幡和仁君)  じゃあ、昨年度はどうでしたか。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  基本的には、人数ということではなくて、学校のほうから何時間分の指導助手が欲しいという形のことをいただいた上で、それに見合う方を学校のほうで探していただくこともありますし、教育委員会、もしくはスクール・コミュニティ推進員の方にお願いをしながら、こういう人いませんかということで探したりということを進めているところなので、昨年度何名募集人員があったのかといったところ、人数ではなくて、総時間数をどう学校のほうに配分するかということでやらせていただいているところです。


◯委員(小幡和仁君)  そうなんですね。要は、クラブごとにというか、種目ごとに指導助手が欲しいとかというやり方ではないということなんですかね。


◯指導課長(長谷川智也君)  指導助手につきましては、校長がこちらに要望を出します。その要望があった指導助手については、全て任用している状況でございます。今年度、計73名ということでございます。


◯委員(小幡和仁君)  分かりました。73名は、今現在の指導助手の数ですね。
                 (「はい」と呼ぶ者あり)
 なぜこういう質問をしたかというと、これが非常に分かりづらい。今現在、どこの学校で何名募集をしているのかとか、それぞれ指導員、助手、どんな競技のスポーツの助手だったら例えば一番望ましいのかとか、そこら辺が非常に私は見えにくいと思うんですけれども、先ほどハローワークでという話もありましたけれども、例えばこれは市のホームページとか、そういったところで広く市民の皆さんにお伝えする、そういった仕組みを取るということが可能なのかどうなのか、お聞きしたいと思います。


◯指導課長(長谷川智也君)  部活動指導員につきましては、現在も市のホームページで募集をかけているところでございます。


◯委員(小幡和仁君)  指導助手のほうはいかがですか。


◯指導課長(長谷川智也君)  指導助手につきましては、先ほども御説明しておりますように、各校長がこちらに、こういう部活動、クラブについてこのような人材が欲しいというものを踏まえて、こちらで謝礼を払っているという現状ですので、市として指導助手の募集はかけておりません。


◯委員(小幡和仁君)  そこがちょっと非常に分かりづらいというのがあって、各校長先生にというパイプがあると、それは私やりたいんだけどということで、助手ぐらいだったらやりますよという人が校長先生に話を持っていくということ自体が、なかなかそこら辺の仕組み自体、分からない人もいるでしょうし、もうちょっとそこら辺は、助手の方にどんどん手を挙げていただくという、三鷹市内の人材の活用という意味で、もう少し一工夫しないと、何か校長先生とパイプがないと、なかなかそこが伝わりにくいのかなということを、ちょっと今のお話を聞いていると心配します。少しそこら辺は御検討いただいたほうがいいんじゃないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長・スポーツと文化部理事(伊藤幸寛君)  まず、部活動指導員と部活動指導助手は違いまして、この違いをちょっと御説明しますと、部活動指導員というのは、これは公務員の身分、うちでいえば会計年度任用職員になります。こちらは市の広報でありますとか、しっかりした任用になりますので、教育委員会が中心になって進めているところですけれども、部活動指導助手というのは、外部コーチのような形でサポートするような、現時点においてはその方単独で部活動を全て任せられるというような形のものではないので、そこのところは学校のリクエストに応じて配置をしているという現状があります。
 そうした中ですが、御指摘のように、やはりしっかり募集といいますか、やりたいという人はいらっしゃると思うんですね。そういうところがうまく、そうした人が学校で指導ができるように、今後も、今、部活動の改革の中ですので、しっかり御指摘の点も含めて対応していきたいと思います。


◯委員(小幡和仁君)  ありがとうございます。これは今おっしゃっていただいたとおりで、やっぱりやりたいという人がどんどんやれる仕組みをつくっていくというのが、市としても全体として必要だと思うんですよね。これって、今、学校3部制も含めて、その他の2部制のことも考えておられると思うんですけれど、そこでの地域人材の活用というところも共通する部分が私はあると思います。そこのところが、何となく学校の校長先生とのパイプだけというやり方というのが、これから市がやろうとしていることとちょっと違っているんじゃないかなという気もするものですから、今、御検討いただけるというお話をしていただいたので、ぜひよろしくお願いをしたいと思います。
 スクール・コミュニティの話に移りますけれども、131ページ、そして132ページにスクール・コミュニティの事業について出ております。この地域学校協働活動、活動支援に関する組織の設置を促進していくということで、令和4年度、連雀、にしみたか、鷹南、令和5年度、おおさわ学園ということですけれども、こういったものを設置することによって進んできた取組の内容についてちょっと教えていただければなと思います。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  令和4年度に3つの学園で地域学校協働活動を促進するための組織を新たに設置させてもらいました。その中で、地域のニーズだったり、子どもたちが今何を必要としているのか、またスクール・コミュニティに向けてどんなことができるのかといったことをそれぞれの団体で模索していただく中で、例えばにしみたか学園では、あささんネットというネットワークをつくっていただいて、そこの中で、キックオフイベントとして、地域の様々な関係団体の方々に集まっていただく中で、そこでそれぞれの活動がこんなことしていますよということを、地域、また子どもたちも集めて紹介する中で、イベントとしては、音楽系の発表の場をつくりながら、その中で皆さんに、こういう団体が皆さん支えていますよ、いろんな形でコラボができますよというようなことを進めていただいたりしています。
 そういった意味で、コミュニティ・スクール単体だけで行う、学校だけで行うような形のことではなくて、それをどうやって地域の様々なネットワークを広げていくのかといったことで御支援をいただいたところでございます。
 以上です。


◯委員(小幡和仁君)  ありがとうございます。スクール・コミュニティの推進、3部制の取組の推進という意味では非常に重要な形になっているということで今御説明いただいたと思いますが、そうであるなら、令和5年度の設置がおおさわ学園だけというところがちょっと腑に落ちないんですけれど、もう少し広く、この設置については一挙に全部やってしまうとか、そこら辺ができなかったのか、そこら辺どう考えているのかについて教えてください。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  委員のおっしゃるとおり、私も一気にやりたいなと思いながらいたんですけれども、実はこの3月末で現在のコミュニティ・スクール委員の皆さんの任期が一旦終わるんですね。会長さんが替わるところがすごく多いといったこともあって、今すぐその体制で動き出すことができるかどうかということに、やや不安があるという声をいただいたものですから、もう1年、ちょっと1学園だけでスタートしながらやってみたいということで今考えているところです。


◯委員(小幡和仁君)  分かりました。そうしますと、今回参加されないといいますか、設置されない学園さんには、やっておられると思いますけれど、ぜひ情報の御提供をしっかりとお願いしたいと思います。
 そして、132ページの学校3部制のモデルのほうなんですが、第2部と第3部をどうスピード感を持ってやっぱり三鷹市としてやっていくかというのは、私は非常に重要だと認識をしております。そうした中で、第2部の四中のケースが今年度も書かれているんですけれども、これは昨年度からの取組だと思います。ここは開発、実施ということで様々なことが検討されたと思うんですけれども、今回も同じ内容で書かれたところの何か理由があるのか、それ以外の取組を何か、新しい年度やろうとしているのか、そこら辺をお伺いしたいと思います。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  今、四中で行っているみたかジュニアビレッジ事業につきましては、昨年度初めて、今年度2年目ということで、基本的に3年間の補助ということでスタートしているものでございます。3年たったところで自走ができるようにということで今動いていただいているところです。
 そういった意味で、ここでの結果とか、あるいは経過、そういったものを踏まえて、新たにほかのところでこんなことがしたいということが出てくれば検討していきたいというふうには考えていますけれども、参加する子どもたちからは、様々な地域の人とか、それから専門の方に入っていただく、非常にアントレプレナーシップとしてはすごく本格的にできるものであるといったことで高評価を得ておりますので、ほかの地区にも情報を流しながら、こんなことをやってみたいということのアイデアを今いろいろいただいているところです。


◯委員(小幡和仁君)  今の話ですと、何かかなり、2部についてあんまり進んでないなという印象を非常に受けるんですけれども、どうなんでしょうね。四中の取組はかなりすばらしい取組だと私も認識しておりますし、関係される方々もかなり一生懸命やっておられて、中学生の皆さんも本当に主体的にお取組をされているということなので、そういった意味では、かなり1年目から非常に注目すべき取組だというふうに私は認識しておるんですよね。そうでなくて、2部に関しては、もっと様々な取組ができないかということで、やっぱりいろいろなチャレンジをしていくべきではないかというふうに思いますけれども、この結果を見て検証してということではなくて、まず様々な新しいことにチャレンジしていったほうが、むしろ2部としてはもっとスピード感を持って三鷹市の中で広がっていく、そのようにも思うんですけれども、いかがでしょうか。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  基本的にこれは中学生の取組ということで、中学生の放課後って結構厳しい状況がいろいろあって、やはり今のところ部活動がメインでどうしても行われている状況があると。ジュニアビレッジに入っている子どもたちのほとんどが兼部をしています。何かほかの運動系、文化系のクラブに入っていながらこちらに来ているということで、そういう意味で、活動日の関係とかを設定するのがなかなか結構難しい状況がある中で、今年度、昨年度とやっているところです。
 そういったところで、こういった部分で、地域が主導する形の中学生の新しい居場所づくりといったことについては、やはりこれは支援してくださる方がどのぐらいいる地域で、どのぐらいのリソースをそこにかけていただけるのかといったところをきちっと合意形成しながら前に進んでいかなければならないといった部分で、いきなりかなり本格的なものをということはちょっと難しいところは正直あるかなというふうには考えているところです。


◯委員(小幡和仁君)  ありがとうございます。難しい事情はよく分かりました。さはさりながら、できるところからチャレンジするというところが、やっぱり今年度、新しい年度、ぜひチャレンジしてほしいなと思います。いろいろそういった、どういったことができるのかということで模索しながらやっていくというところで、何か小さなことでもいいからやってみられたらどうかなと思います。
 これは今、中学校の話をされましたけれど、小学校も2部というのはあると理解していたんですけど、その理解でよろしいですか。小学校は、やるのであれば、いろんなやり方、将棋をやったりとか、様々な展開というのがやっぱりあるし、もう既にやっている小学校さんもあると思うので、そこら辺含めてどうなのかなとちょっと思っております。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  おっしゃるとおり、学校3部制の1部も2部も3部も、これは小学校だけとか、中学校だけとかじゃなくて、小学校も中学校もです。特に2部のところは、御案内のように、第六小学校が典型ですけれども、モデル的に毎日の活動を想定したプログラムをつくって、それで活動すると。学校の中の教室なり、校庭なり、体育館なりを使って活動するということですが、これは先ほどの最初のスクール・コミュニティの実現のほうにも関係する話なんですが、そのような、全校、小学校も中学校も、中学校は部活だけやればいいというんじゃなくて、部活動に入っていない子もいますから、そういう子たちのやはり居場所とか、それから放課後の過ごし方を考えたときにはやっぱり2部ということの対象になるわけですよね。
 ですから、そういう意味では、小学校も中学校も同じ考えで貫くということなんですが、そこで大事になってくるのは、それのいわゆる担い手です。これはまさにお金を幾らでも使って民間にお願いしましょうなんていうのなら、それは簡単に済む話かもしれませんが、ただそういう伝統はうちにはありませんで、御承知のように、地域の子どもは地域で育てるということでのコミュニティ・スクールもずっとやってきているわけですので、そういうベースから考えますと、最初のほうのスクール・コミュニティの実現というところにありますように、これは私ども、ちょっと説明がきちんとされてないので、反省していますけれども、いわゆるコミュニティ・スクールというのは、学校運営協議会、これは30人以内でもって学園ごとに構成されていますけど、この方たちはどちらかというと企画とか、いわゆる体でいえばヘッドに当たると。しかし、実際に動いて、お世話したり、活動したりというふうなことについても全部期待されているわけじゃなくて、そちらのほうについては地域の方々にお願いせざるを得ないと。たくさんの人手が必要ですからね。そうすると、そういう言わば応援団のような形の方々が必要になってきます。そこで、国のほうもちょうどその必要性を平成29年から考えて、法律に位置づけて、いわゆる社会教育の分野に入ると思いますけど、そちらの分野として、地域学校協働本部、地域学校協働活動というような位置づけをしっかりつくったんですね。ですから、そこで補助金も出ますので、それを活用して、そしてコミュニティ・スクール、学校運営協議会のほうと一体的に運用していくと。それが全体で一体的に運用されれば、スクール・コミュニティというふうに三鷹は位置づけているわけです。
 ですから、コミュニティ・スクールって、狭い意味でいうと学校運営協議会で、学校教育寄りの話になっちゃうんですが、もっと地域を巻き込んで、地域みんなで育てましょう、みんなで活動しましょうということなると、地域学校協働活動のいわゆる社会教育寄りのほうの分野も一緒に一体となって取り組むというのが理想的なんですね。それを三鷹は目指しているということなんですね。
 ですから、そういう意味では、最初の131ページのほうの地域学校協働活動の推進というのは、それをしっかりと進めていくために、学校3部制を進めていくためにどうしても必要な仕組みだということです。
 ですから、手足となると言うとちょっと失礼なんですが、いわゆる実動部隊として地域の方々に応援してもらうという仕組みと、それからヘッドに当たる、企画したり協議をしたりする、そういう学校運営協議会の部分──狭い意味でのコミュニティ・スクール、これが一緒になるということで回っていけば、スクール・コミュニティとしてうまく地域ぐるみで子どもを育てるという仕組みがうまくいくだろうと。そうすると、小学校も中学校も同じ考えで動いていけるだろうということなんですが、この考え方は学校運営協議会、コミュニティ・スクール委員会の方々は大体理解はしているんですけれども、実際の仕組みとして、じゃあ、どういう人が何を担うとかいうふうになってくると、ちょっと時間というか、手間がかかっているので、少し順序よく、あまり拙速にならないように、よくちゃんと理解した上で、納得した上でやっていただくためには少し時間が必要だということでやって、今、進めているところです。
 ですから、一挙に形だけつくっちゃえばいいということじゃなくて、理解を進めながらということですので、今年度中にほぼ形の面でも整ってくるだろうというふうに思っていますが、そういうことを目指しますので、ぜひまた御支援もお願いしたいと思います。そういうことで御理解をいただければと思います。


◯委員(小幡和仁君)  ありがとうございます。それぞれ地域性もあるし、すぐに地域学校協働活動に取り組めるところがあれば、そうじゃないところがあるというのも理解はしますけれど、今、どうやってやっていこうという、最初の非常に難しいときなのかなという気もします。そう考えると、それぞれの地域性というのはあるし、今までの歴史というのがありますから、その中で全てが同じモデルで動くというわけではないでしょうし、その場所その場所のある一定程度のやり方の中で、だんだんいい方向に、1つに収束していくみたいな、そういったところもあるかもしれないので、そういった意味では7つができるだけ早く体制を整えるというのは私は非常に重要なのかなというふうにも思います。
 一方で、2部については、六小なんかお邪魔しましたけれど、結構地域の方が具体的に関わっているようなこともされているんですけれど、スクール・コミュニティ推進員さんが非常に頑張っておられるなという印象を受けました。
 なので、もう少し仕組みとして多くの地域住民の皆さんが関わるような、まさにスクール・コミュニティのコミュニティをつくっていくところですよね、そこが非常に産みの苦しみなんでしょうけれども、もう少し市としてもバックアップしていくというところが、ここは力を入れていくというところが必要なのかなというふうにもちょっと思うところで、今回同じような内容でちょっと2部のが出てきたので、ちょっと心配はしておりますが、ぜひこの取組をスピード感を持って進めていってほしいというふうに思います。
 3部のほうは、講座、イベントということなんですけれども、これは何かもう少しクラスを開放して、何でも使ってくださいみたいな、地域に開放するみたいなやり方というのは今は考えていないということですか。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  モデル実施の段階では、どういうイベント、講座をする中での動線ができるのかといったところが中心になるかなと思います。ただ、今後は、この部屋は動線上課題がないので開放ができるといったところについては、そのような使い方も考えているところです。


◯委員(小幡和仁君)  ありがとうございます。そういうふうにしていただいたほうが、何となく、常日頃教育長におっしゃっていただいています学校のコモンズ化、みんなの財産だというのが何か広く浸透するんじゃないかなと思っていて、まだまだコモンズ化というのが実態として伝わってこないところが市民の皆さんにとってはあると思うんですよね。学校はいろんな形で使えるんだよ、自分たちの勉強会でも使えるんだよと、そうなってくるとすごくそこら辺が変わってくるし、市民の皆さんの参加意識も変わってくるのではないかなということを私は期待しますので、ぜひそこら辺、整備していただいて進めていただけたらありがたいなと思います。
 そして、すみません、地域子どもクラブなんですけど、140ページでございます。これは先ほどから話しているとおり、地域子どもクラブ、これは学校3部制の推進にもつながる取組だというふうに、すごく、この間六小に行って感じたところなんですよね。拝見させていただきましたが、まさに学童保育と地域子どもクラブと、すぐ横にそれぞれの教室があって、1つの同じ民間企業さんですかね、運営していただいているということで、そういうのを実際拝見させていただきました。その中で、学校3部制の推進にもつなぐという意味で、もう少しスピード感を持ってやっていっていただくということが重要だと思うんですけれど、これ、令和3年度、令和4年度、令和5年度、開放日数等の拡充ということで4校出ていますけれども、これは今回、開放日数の拡充とされたところに何か理由がありますでしょうか。


◯児童青少年課長(梶田秀和君)  地域子どもクラブの拡充に当たりましては、私どものほうで地域をお伺いしたり、アンケート調査なども実施しております。その中で、地域のほうでどういうふうに拡充していこうかというのは、ちょっと1個1個違う状況がございますが、今回、日数の拡充のところについては、おおむね週3日程度の校庭開放をやっているところを、次年度からは週4日やってみようというようなお話をいただいており、拡充を行ったものです。
 また、大沢台小学校については、朝の開放というのを地域子どもクラブでやってみたいというお話もあって、その分の拡充を行おうと思っているところでございます。


◯委員(小幡和仁君)  ありがとうございます。ここもそれぞれの小学校さんの歴史があるので、非常に難しいという中でやっていただいていると思うんですが、これもできるだけ情報の共有化ということで、こういうことをやってこういうふうに進んでいるということで、夏休みもやっているみたいなところを、ぜひ情報共有化をするという中で、少しずつ市が目指している方向に近づけていくように引き続き頑張っていただきたいと思います。
 この歴史的な地域子どもクラブの誕生の背景とか、いろいろあって、学童保育とは違うところがあると思うんですけれども、一方で、地域子どもクラブに少しずつ学童保育のいいところを入れていくというか、もちろん保護者の皆さんのニーズというのもヒアリングしないといけませんけれども、そういったことが今後、地域子どもクラブの方向性として可能なのかどうなのか、そういった検討をする余地があるのか、お聞きしたいと思います。


◯児童青少年課長(梶田秀和君)  学童保育所と地域子どもクラブは、まさに放課後の子どもたちの安全な居場所という意味では共通するところでございます。ですので、当然連携ですとか、一体化についても検討を行っております。
 先行する第六小学校では、地域子どもクラブと、あと学童保育所の分室のぼうを一定の時間行ったり来たり自由にできますよというような取組を令和4年度から試行的に開始しているところです。
 他方で、それぞれの委員がおっしゃられたとおり、それぞれの特性というのがございますので、どういった形で連携していくのか、これは引き続き、今実施しているところを見ながら検討していきたいと思っております。


◯委員(小幡和仁君)  その点、非常に期待をしております。ぜひ、地域子どもクラブと学童、ここの一体化の方向に向けて取り組んでいくというのが1つの方向性として、ぜひいろいろと研究、検証していただければなと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
 続きまして、139ページの三鷹跨線人道橋なんですけれど、これ、今のところ、階段の一部の現地保存及び橋桁の一部移設保存に向けた協議を進めるとあるんですけれども、ここら辺、現地に階段を一部保存するというのは私もあったほうがいいと思うんですけれど、橋桁の一部を移設してどこかに保存するということが本当に必要なのかどうなのか、ここら辺のニーズ調査というか、市民への調査というのはしっかりやった上で判断されているのか、お聞きしたいと思います。


◯芸術文化課長(井上 仁君)  三鷹跨線人道橋につきましては、三鷹ゆかりの文学者、太宰 治が好んだ場所ということもあったり、地域の皆様に親しまれているということがございまして、JRから廃止のお話があったときに、協議しまして、一部保存についての覚書を交わしたというのが経過でございます。
 地域の皆様に何かアンケート的なものをいただいたということはございませんが、新聞等で廃止というようなことが出ますと、市のほうにも市民の方や親しまれている方から、何とか一部保存できないだろうかというようなお声はいただいているところでございます。


◯委員(小幡和仁君)  そこら辺、市の行政の問題にもつながりますけれども、やっぱりいかに市民のニーズというか、声を聞いていくかというところで、パブリックコメントとか、様々な市民の声を聞くという仕組みがありますけれども、昨日も市長からこういった声があったからとおっしゃっていただきましたけれども、本当にどの程度の、そこら辺はなかなかはかることが難しい、さはさりながら本当に残してほしいという希望はすごくあったというふうに私も認識をしております。それは様々な理由ですよね。太宰 治ということもあるし、またそこから見る景色ということを希望している方もたくさんいらっしゃる。なくなるという前提の中で、橋桁ですか、これをどこかに移すということが、本当にそれの費用、維持費、そこもあるので慎重に考えるべきじゃないかと思いますが、いかがですか。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  多くの市民の方が、いろいろな理由、太宰さんのファンだけではなくて、景色、橋自体のファンということもあって残してほしいというお声があったということは質問委員と私どもも共有していることころかなと思います。
 また、橋桁については、空中にございますので、現地保存というわけにはまいりませんので、それをどのように後世に伝えるかということについて、もちろん莫大な経費がかかるようではもちろんいけませんし、そもそも今、JRさん所有のもので、ああいう状況の、古い、しかも電車庫の直前に架かっている幅広な長い橋でございますので、JR東日本とも、そもそも部分的に保存に協力してくださるというところまでは、先ほど課長が申し上げましたとおり、同意しているわけですけれども、そもそもどういう手法があるのか、どういうふうになし得るのかということが、普通の何か別のもののように簡単に保存したりとか、簡単に撤去に進んだりとかすることがなかなか難しいということも分かっておりますので、今、質問委員の御趣旨は、かかる経費を大事にしていくということと、文化的な価値があることと、それからやっぱりコストパフォーマンスのことではないかと思っております。私どもも同じ考えでございますので、そういう意味で新年度できちっと調査をして、どのような形で皆様のニーズに合ったような将来への継承ができるのかということを調査していきたいというふうに考えております。


◯委員(小幡和仁君)  ありがとうございます。私からは以上です。


◯委員(高谷真一朗君)  よろしくお願いいたします。どこから組み立てるかというと、概要の130ページの地域クラブ活動なんですけれども、今年度なされようとしていることはよく分かりましたし、これまでの取組も承知しているつもりなんですけれども、先日ちょっとショッキングな話を保護者の方から聞きまして、三鷹市は部活にそんなに力を入れていないんじゃないのというふうに言われてしまいました。それがどういうことかというと、どういうことだったのかちょっとよく分からないんですけど、そんなことないですよと、指導員を探していろいろやっていますよという話をしたんですけども、部活がなくなっちゃうといううわさが保護者の中に広がっているんですね。外部指導員というものを設定することで、どうやら保護者に間違ったメッセージが届いている部分があるんじゃないのかなというふうに思います。
 なので、6年生の子が中学校に行くときに、どうせこの中学校の部活はなくなっちゃうんだからクラブチームに入れるわというようなことがあったんですけども、やはり一義的には学校の部活動というものがあって、それを補完する意味でのクラブチーム、プロとか目指している子は逆になるかもしれませんけれども、そういうもんだと思うんですが、メッセージの届け方の考え方と、それと三鷹市の中学校の部活動に対する考え方というものはどういうものなのか、御所見をお聞かせいただきたいんですけど。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  今御指摘のような風評というのは、三鷹だけに限らないようです。この話題になってから、部活動がなくなっちゃうみたいな、そういう受け取り方をしているというのは耳にします。それはもちろん、御承知のように、間違いですが、ただ、メッセージの届け方がやはり十分じゃないということだと思いますので、そこはきちんと趣旨をお伝えしなければならないと思っていますので、努力していきますが、基本的に、国のほうもちょっと、錯綜というのは言い過ぎですけど、足踏みして、スポーツ庁、文化庁が中心になってプランを立てていますけど、なかなか進まない。初めは部活動の地域移行。でも、地域移行というのは、つまりクラブ活動を先生が担っていたのをそっくりと地域にみんなげたを預けちゃうと。預けるのはいいけど、しかし誰がやるんですかと、地域のね。それから、地域の人たちはただ働きですかというふうなことになって、そうすると、自治体によっては──ほとんどそうですけど、港区は区が全部面倒見るというふうなことで、ああいうお金のあるところは別ですけど、そんなのはごくごく例外的なところで、どこの自治体も困っているんですよね。
 ですから、それがやっと国のほうでも分かって、それでクラブの地域移行じゃなくて、クラブ活動の地域連携という言い方に変わってきたんですね。これは地域のほうの方々の、専門的な方も含めて、子どもたちの、中学生の放課後の居場所を一緒に考えて対応していくという発想でクラブ活動も対応してもらいたいというふうなことに変わってきたということで、これはある意味じゃ三鷹の方向と似ているんですね。その辺のところはちょっと説明が十分じゃないので反省していますけれど、これからはきちんと校長会を通じてメッセージをちゃんと正確に届けたいと思っていますが、要は、いわゆる働き方改革の中で出てきているわけですよね。だから、いわゆる労働問題として、先生方の職務をそっくりと地域にげたを預けるという、そういう発想でということになりますと、これはまさに任命権者、職員、教員の給与を担当している国と東京都が、これしっかりと考えなきゃいけない。でも、それを考えずに、ただ地域に移行すると、丸投げするというのは、はっきり言うと間違っているんですね。
 ですから、そういう意味では、その辺のところは気がついているわけでありますので、何とかあと3年後ぐらいには軟着陸させたいというふうなことは計画していますけど、その様子も注視しながら、三鷹の対応も図っていく必要があると思いますが、少なくとも部活動がなくなるということはないということでございますので、よろしくお願いいたします。


◯委員(高谷真一朗君)  ありがとうございます。いろいろ御苦労が多いのかなというふうに思います。まず、働き方改革から始まったというお話ですけども、それは本当に大事なことです。その議論が起きるまで、本当に教員の方々は大変な部活を抱えたりとか、多様な子どもたちの相手とかで大変だったわけですから、錯綜するのはよく分かりますし、今、部活動の改革中だというようなお話もありました。意外と保護者の方々ってちゃんと見ているんですよね、状況がどうなっているのかというところを。そこで、外部指導員の方とか入ってもらっていろいろやっている。そういう状況も知っているんだけれども、何か間違ったメッセージが届いているというところは、やはりこれからの子どもたちにとっても不幸なことだと思いますので、ぜひ今教育長が御答弁いただいたような形で、正しいメッセージを届けていただければというふうに思います。
 そして、それに関連するかどうか分からないんですけど、先ほど文科省とスポーツ庁といろいろとあるというお話がありましたけれども、学校3部制というものが、現在は企画部マターで進められていますけれども、今後、将来的に学校3部制というものを統括する組織というか、部というか、課というか、そういったものが必要になってくるんじゃないかと思います。今でもやっぱり2部と3部の予算の使い方とかも違うと思うんですよ。施設課があったり、児童青少年課があったりというところがあると思うので、将来的に全体を見渡せるものがなければ教育長の思っているような学校3部制の実現って難しいんじゃないかなと思うんですが、その辺、御所見いかがでしょう。


◯市長(河村 孝君)  今の部活の問題とも連動するんですけど、基本的に学校3部制というのはやっぱりちょっと一種の誤解みたいなのがあって、どうするのかというのは、市長部局と教育委員会を含めてまだ協議中であります。なぜかというと、学校の第1部というのは校長の管轄下にあるわけですけれども、学校3部制というふうに言ったときに、2部と3部は、今の組織体制でいうと市長部局の所管になるはずなんですよね。法律的にどうなのかということも含めて、学校教育の施設から一般に貸出しする施設になると、テニスコートや何かもいろいろ、例えばスポーツのほうの所管になるというふうなことがあるように、違ったところになってくる。それは働き方改革でいうと、要するに、2部、3部については先生方に責任がない体制になる、こちらの市役所のほうの責任になると、そういう体制になりますから、結構やろうと思うとドラスティックになる。
 ただ、経過からいって、学校施設になれ親しんでいるという地域の皆さんや子どもたちのことからいうと、あまりそれは関係なく、身についている感覚でいうと、やっぱり学校とか教育委員会が主体になるというのが分かりやすいんですよね。子どもたち中心の学校3部制だというふうに私は思っていますので、子どもたちの放課後の問題、それから地域の開放の問題というのは、やっぱり子どもが軸になるはずだと。だから、今までのCS委員会とかを中心にいろいろやっていただいていることがやっぱり、ずっと将来もそうかどうか分かりませんけども、そこが中心にならざるを得ないんじゃないかというふうには思っています。
 ですから、そこの折り合いをどういうふうにつけるかというのは結構、割と高度な問題。そしてもう一つ重要な視点は、無人の野を行くごとく学校3部制が行くならまだ話が分かりやすいんですけども、一方で、社会教育、社会体育、それからコミュニティ行政も含めて、地域に対して三鷹は相当な歴史を積んでいる方たちがいらっしゃる。そことの連携の問題も出てくる。
 そうすると、学校3部制で学校を軸にしていくというときに、先ほどの違ったメッセージに行っちゃうというのと同じように、私どものほうが意見で聞くのはやっぱり、今までのコミュニティ行政捨てるんですか、学校中心でいくんですかというような話もある。だから、そうじゃないんですよ。三鷹市が新しいコミュニティを考えるのは、学校も重要なんだけど、というか、それが課題になるぐらい、三鷹の中では子どもたちを中心とした、そういうものができる。それは別にコミュニティ行政と矛盾するものじゃなくて、新しい、分かりやすく言えば広場にそういうところの人たちも入ってくる、そういう多様性なんですよ。テーマ別のコミュニティが出てきて議論になったように、というようなことを、今、議論をしている最中ではありますけれども、そういうまとまりの中でやらなきゃいけないという部分も、ちょっと教育委員会だけではない、そういう分野も含めて、市としては来年度の方向性を出していこうというふうに思っていまして、教育長との話の中では、トップ会談をしましょうと。少し、各部局でやっているとかなり議論に限界が来ていますから、ここではしっかりと一定の方向性について、御指摘のように、もう出すべき時期に来ているというふうに思っているところでございます。


◯委員(高谷真一朗君)  ありがとうございます。教育長も多分今の市長の御答弁と同じ方向性ということでよろしいですね。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  そのとおりです。
 以上です。


◯委員(高谷真一朗君)  分かりました。じゃあ、あとはトップ会談で進めていっていただきたいんですけども、新しい取組、市長も市民の方から誤解を受けるような発言があったというふうなことでしたけれども、なかなか理解しづらい部分というところだらけなのかもしれません。なので、お話し合いになっていただいて、1本筋を通していただければなというふうに思います。
 学校3部制が始まると、絶対に市民の方からいろんな要望が出てきます。出てきた要望に対して、やはりお金で解決しなければいけないところが、一体どこに話を持っていかなければいけないのかというのを市民に見せてしまうと、やっぱりだらしないなだとか、三鷹は大丈夫なのかなと思われてしまいますので、そういうことがないようにしっかりと筋を通していただきたいと思います。
 続きまして、資料の257ページとか、概要の130ページにあります給食食材のことについてお伺いをいたします。食材の高騰により、今回、8%の公費負担を増やしていただけるということですけども、ちょっとよく分からないので教えていただきたいんですが、この予算を栄養士さんたちがちゃんと使いますよね。それが余ったら、その金額って戻すんですか。


◯学務課長(久保田実君)  給食の食材費につきましては、今までは学校が徴収して、学校が管理をするという、学校長の管理の下に行っておりました。令和5年度からは公会計となりまして、今回お諮りをしています令和5年度当初予算のほうに既に食材費のほうの支払いのものについて予算計上しております。そこから執行をして、残った場合については、執行残額という形での決算でのお見せになるというふうに考えております。


◯委員(高谷真一朗君)  そうだと思います。子どもたちの学校給食に使うお金が残となって戻ってくる原因って何なのかなと考えると、例えば年度末に足りなくなったら困るだとか、あるいはもっと食品の値上げが続くんじゃないかとか、これからもまだ値上げが続くというふうに言われていますけども、そうした御懸念があって使い切れないということもあろうかと思うんですが、その認識でよろしいでしょうか。


◯学務課長(久保田実君)  給食費のほうの執行につきましては、今まではやはり皆さん、保護者の方から集めたお金で、その中で給食を提供する。よって、年度末に給食費が足りなくなったからといって給食を提供しない、もしくは追加で給食費をいただくということについてはなかなか想定できない状況です。そのような中で、しっかりと栄養士を中心にメニューを考え、食材の単価を考え、カロリーを考え、1食1食を作っていくという形で進めてまいりました。
 令和5年度につきましても、もちろん市のほうでの当初予算がございますので、当初予算の範囲の中での執行というところになるかと思います。
 ただ、今委員がおっしゃいましたように、年度の途中で急に食材費が高騰してしまった場合、どんなに栄養士が工夫を凝らしても、それは食材費が足りなくなってしまうケースがございます。令和4年度でいいますと、実際にそのような事態が発生をいたしましたので、急遽、補正予算という形で食材費のところの補助について議会でもお認めをいただいて、子どもたちに十分な給食を提供できるという形の体制を整えさせていただいたものでございます。


◯委員(高谷真一朗君)  ありがとうございます。栄養士さんたちが本当に子どもたちに食べさせてあげたいものを、あまりお金を気にせずに食べさせてあげたいなと思うんですよね。安いもの、大量販売で売っているところから買ってきてだとか、そういうお金の面での御苦労じゃなくて、本当に栄養だけのことを考えて、子どもだけのことを考えてやっていただけるような仕組みをどこかでつくってあげたいと思うんですけども、難しいもんなんでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長・スポーツと文化部理事(伊藤幸寛君)  やはりそれ突き詰めて考えていきますと、じゃあ、給食費って市のほうで負担するものなんですかというところに行ってしまうと思うんですね。ですから、やはり、栄養士もしっかり市内産野菜の活用も図りながら、季節に応じたメニューとか、様々工夫をしておりますので、そうした中でしっかり子どもたちに──本当にお金だけでやっているということではなくて、しっかりおいしい給食が提供できるように栄養士会とも調整していきたい、検討していきたいと思います。


◯委員(高谷真一朗君)  お話を聞いていると、大分御苦労されているようなので、値段のことに関してそうしたことがないように、食育は大事ですので、お考えいただければというふうに思います。
 細かなところは飛ばしまして、教育長にお尋ねしたいんですけども、平和教育についてお尋ねしたいと思います。先立って広島市の学校教科書から「はだしのゲン」の漫画が消えるというような報道がありまして、理由としては、食べるのに困って人のうちの庭のコイを盗んできちゃうだとか、そういう場面があって、それが教育上よろしくないからというようなのが理由だったそうですけれども、私はそれは教員の方がしっかりと教えるべき話、これは悪いことだけども、こうだったから仕方がなかったんだということをしっかり教えるべきだというふうに思いますけれども、私は残念だというふうに思いますが、そういったことの御所見や、あるいは今の世界の情勢、ロシアのウクライナへの侵攻等を踏まえて、三鷹の平和教育とはどうあるべきかというところをお尋ねしたいんですけど。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  ほかの自治体の御判断ですので、あんまり余計なことは申し上げられませんが、冒頭、委員が御見解を述べられていましたけど、私もほぼ同感ですね。時代背景が違いますからね、「はだしのゲン」の教材。ただ、あれはいわゆる教科書じゃありませんので、副教材ですので、これは学校のほうで主たる教材の教科書をベースにしながら副教材を使うか使わないか、これは学校の判断です。昔は教育委員会の許可制でしたけど、今は届出制になっていますから、これはその自治体の御判断だというふうに思いますが、時代背景が違って、これはおっしゃるように、先生が時代背景について説明するという中で子どもたちも理解するだろうと思いますよね。
 ですから、それが今、同じようにやっていいとか、しなきゃならないなんて、そんな話にならない。幾ら何でも子どもをちょっとばかにしている──そんな判断しない。よく理解すると思いますので、そこはやはりしっかりと教育者としての矜持を持って対応してもらいたいなと。これも余計なことですけどね、ちょっと申し上げます。
 三鷹の平和教育については、きちんと三鷹の場合は平和に関する条例もありますし、また先生方も平和に対する認識は、私はしっかり持っているというふうに信じています。
 ですから、これは国語の教材でも、社会でも、日本国憲法や戦後の歴史を学ぶ中で、また国語の教材の中でしっかり位置づけられていますので、ここはちゃんと正面向かって取り上げてもらいたいというふうに思います。


◯委員(高谷真一朗君)  ありがとうございます。本当の平和というのは、武器を買うことでも何でもないというふうに思いますので、そういう政治的な話はちょっと置いといてですけども、真の平和を教えていただければというふうに思います。
 時間がないので、細かな話をさせていただきます。説明書の333ページの大規模改修等に付随する話なんですけども、古い学校は、今、改修だとか、いろいろやっていただいていますけれども、例えば屋外にある更衣室だとか、そういったものの古い施設の改修の計画というのはあるんでしょうか。


◯施設・教育センター担当課長・デジタル活用担当課長(田島康義君)  基本的には、公共施設課を含めて現地を確認しながら大規模改修の内容を決めているところでございます。
 また、そこに漏れる漏れないというのも含めまして、学校からは施設改善要望という形で、校長から年1回、こういう箇所がちょっと不具合があるよというところを届出いただきまして、その中で対応しているところでございます。


◯委員(高谷真一朗君)  分かりました。じゃあ、よろしくお願いをいたします。
 それと、市長も御存じかもしれないんですけども、グラウンドゴルフって御存じですか。今、ゲートボールに代わる、高齢者に人気のスポーツなんですけれども、全国グラウンドゴルフ大会というのがありまして、それに何と井の頭の方が優勝してきたんですね。これはすばらしいことだと思うんですけど、これだけ何百人も参加者がいる中で井の頭の人が優勝したというのは誇るべきことだと思うんですけれども、これを機に三鷹をグラウンドゴルフの聖地にしてしまったらどうかと思うんですけれども、何ていうんでしょう、より盛り上げていけたらと思うんですけども、いかがでしょうか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  井の頭の住民協議会のほうからそういった情報はいただきました。全国大会の優勝については、地区予選とかがあって参加するような形ではなく、ちょっと観光的な要素も含めて全国大会というようなところもございましたので、その格付についてございましたけれども、グラウンドゴルフ、確かに市で多くの団体がしておりますので、そういった団体の活動の場の確保というのはしっかりとしてまいりたいというふうに思います。


◯委員(高谷真一朗君)  御高齢者の方がいつまでも元気で活動できるように、その場を提供していただければというふうに思います。
 ありがとうございました。終わります。


◯委員長(宍戸治重君)  以上で民主緑風会の質疑を一旦終了いたします。
 次に、日本共産党。


◯委員(栗原けんじ君)  それでは、よろしくお願いします。施政方針、予算概要の130ページ、学校給食費の公会計化と学校徴収金の一括徴収による事務の効率化について質問させていただきます。今回、物価高騰に直面する中での食材費の高騰分8%を公費で負担するとありますけれども、これは金額的にどのくらいですか。一般財源のところに含まれる額だと思いますけれども、ちょっと確認したいと思います。
 その上で、公会計化に伴う給食費と一括徴収のシステムの導入にかかる予算というのはどのくらいですか。また、徴収のされ方というのはどのような形でされるシステムなのか確認したいと思います。


◯学務課長(久保田実君)  まず、8%のところの物価高騰に対する補助につきましては、令和5年度当初予算の中で5,989万2,000円を給食食材費のところの購入費のところに上乗せして計上しております。これについては全て三鷹市のほうの公費の負担となっているところでございます。
 また、システムについて御質問をいただきましたが、システムのところにつきましては、令和4年度として、債務負担行為を組んでその金額について行っているものでございます。
 令和5年度予算につきましては、公会計にかかる経費といたしましては、食材費を除きますと、口座振替やコンビニ収納手数料や運営業務委託料として約3,200万円を計上しているところでございます。
 また、徴収方法につきましては、保護者の方の口座を登録していただき、そこから引き落としをする。また、口座をお持ちでない、また口座登録を望まないという方につきましては、納付書をお送りして、納付書で納めていただくという形の方法を取れるようなシステムとなっているところでございます。


◯委員(栗原けんじ君)  そうすると、毎年3,200万円ほどかかるということでよろしいですか。


◯学務課長(久保田実君)  公会計にかかる経費といたしましては、おおよそ3,000万円ぐらいがランニングコストという形で認識をしております。


◯委員(栗原けんじ君)  分かりました。その上で、学校給食費の無償化ということの取組について市のお考えを改めて確認したいと思います。この財源内訳の諸収入分、8億3,000万円部分を市で公費で負担をすれば無償化となります。私、義務教育は無償であるべきだということで、憲法の立場に立てば、学校給食費は無償で、公費で賄うべきだと思います。子育て支援策としての施策として、今、東京都の中でも広がっています。
 先日、民間のアンケート調査の結果を見ました。子育てしやすいと思う東京のまちに関するアンケートで、その結果1位が武蔵野市の吉祥寺、2位が三鷹市、3位は目黒区の自由が丘、4位が田園調布、5位、練馬ということで、三鷹市、何と2位なんですよ。よく三鷹に越されてくる方のお話で、子育て支援が充実していると思って越されてくるというお話を聞きます。ただ、実際には、保育の問題ですとか、なかなか課題があって、保育園に入れなかったとか、苦労された方もいらっしゃって、ちょっと残念だというような思いもされている市民の方もいらっしゃるんですけれども、やはり努力をこの間重ねてきて、保育園の待機児解消──隠れ待機児はいますけれども、解消されてきたと。保育園の拡充も進められてきたと。
 私は子育て支援で、やっぱり三鷹で学校給食の無償化というのは、やっぱり大きな市の子育てに対する明確なメッセージでもありますし、支援策になると思います。ぜひ実施していただきたいというふうに切に思いますし、市民の要望でもあります。市長は、優先すべき施策はどうなのかということで今回決断されなかったみたいですけれども、税収入の堅調な伸びを考えても一歩踏み込むべきではなかったのかと思います。市長の御所見を伺います。


◯市長(河村 孝君)  御指名ありがとうございます。これはこれまでの御質問でもかつて答えてきたように、優先順位の問題も考える1つの基準ではありましたけれども、考え方の問題だというふうに私は思っていて、おっしゃるように、学校教育の、つまり義務教育として、食育の観点からこれも義務教育の一環ではないかという主義主張であれば、そちらからは国に、あるいは東京都に要望すべき問題であるというふうに私は思っています。法律の改正も必要になってくると思いますけどね。そういう意味で食事をできない子どもたちがいる。しかも、これが今、緊急事態でいろいろ見えてきているということがございましたから、今のこの渦中にあって、学校が休業期間中に昼食を出すという決断はしたんです。それは学校教育の、つまり義務教育の食育の観点からということではなかったというふうに私は思っています。
 そういう意味で、子ども食堂とか、先ほどの子どもたちの食の安全を守るためにいろいろ市民の方もやっていますから、そういうものを支援していくということは、今後、今の新型コロナウイルスが収束したというふうなことに完全になればまた話は別ですけれども、また蔓延したりとか、そういうときに何か対応するということは私はあり得ると思っていますが、それは学校教育の義務教育の一環として、食育の観点からというのとはちょっと違うということは毎回申し上げているとおりでありまして、恐らく区部でやっているところでも、急に幾つか裕福なところでは手を挙げているところがありますけれども、それはどちらかといえば、やっぱり義務教育の一環としてこの問題を考えているという論旨ではないような気がしています。恒常化したときに、やっぱりそれは財政全体を預かっている市長としてはそういう判断には至らないということでございます。
    ──────────────────────────────────────


◯委員長(宍戸治重君)  質疑の途中ではありますけど、ここで休憩いたします。
                  午前11時58分 休憩


                  午後0時58分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  委員会を再開いたします。
    ──────────────────────────────────────


◯委員長(宍戸治重君)  質疑を継続します。


◯委員(栗原けんじ君)  よろしくお願いいたします。改めて、学校給食は、義務教育は無償という憲法の立場に立って無償で行うべきであると考えます。また、自治体の財政力で差を生み出してはいけない課題だと考えます。国が義務教育は無償の立場で財源を確保することは当然と考えますが、憲法の立場に立てば、国がやらないからといって三鷹市がやらない理由にはならないと考えます。国がやらなければ、市がやらなければならない、またやるべき施策だと考えます。三鷹市の財政力から見てもできない課題ではないと、やる気の問題だと思います。その上で、少しでも学校給食の無償化につながる施策を拡大できるように質疑をさらに続けたいと思います。
 経済的に厳しい家庭の世帯を支援するという点で就学援助の制度があります。予算書でいうと、学校教育振興費で、小学校の科目では、予算書の329ページ、中学校では335ページです。就学援助を受けている小学生、中学生の数を確認したいと思います。


◯学務課長(久保田実君)  就学援助を受けている小学校、中学校別の人数ですが、令和5年の2月時点におきまして、小学校が621人、率にして6.62%、中学校が401人、率にしまして11.31%、合計いたしますと1,022人で、率にいたしますと7.91%の割合となっているところでございます。


◯委員(栗原けんじ君)  今、急激な物価高騰で家計が大変厳しいと。中小で働いている方にとっては、所得も増えない中で、生活が大変厳しい状況にあると思います。そういう中で、就学援助は給食費は無償になります。基準を緩和して、家計の支援、所得の厳しい家庭への支援を拡充するということは検討されなかったでしょうか。


◯学務課長(久保田実君)  就学援助につきましては、学用品や校外活動費、学校給食費など、全ての児童・生徒が必要となる項目について援助を行っているところでございます。
 このことから、特定の品目のみ基準を変更するということにつきましては現時点では考えてはおりませんが、他の自治体の事例などを研究しながら検討を進めていきたいと考えております。


◯委員(栗原けんじ君)  ありがとうございます。ちょっと準要保護、基準でいえば生活保護基準の1.15倍というのが三鷹の今の現状だと思います。これを引き上げることによって、物価高騰の中で、生活が苦しい家庭で、ボーダーのぎりぎりの線の家庭がやはり苦しいわけです。物価高騰の影響をより厳しく受けるわけです。
 なので、私、就学援助の基準を引き上げるということをぜひ検討していくことが物価高騰の中では必要だということと同時に、今、費目ごとの認定基準を緩和するということでの答弁がありました。自治体によっては、給食費の費目の認定基準を緩和して給食費だけでも無償にするというような取組をしている自治体があります。それは、地域の子どもたち、また子どもを育てている家庭の現状に合わせて対応しようと考えた自治体の施策だと思います。三鷹市としてもぜひ検討して拡充していただきたいというふうに思います。
 私、先ほど民間のアンケート調査のことを紹介しましたけれども、子育てしやすそうというイメージなんですよ。ところが、学校給食の無償化というのは、イメージだけではなくて、実感できる。子どもの医療費助成で18歳まで完全無償化したのは、自治体では4番目──多摩地域でですね、これは実感できる施策だと思います。学校給食の部分でも実感できるものを一歩進めていけば、本当に多摩の中で、ちょっと小さいですけども、オンリーワンを示せる。やっぱり子育てで、イメージじゃなくて実感もできる施策になると思いますので、それを実現しない、決断をしないという点ではとても残念だというふうに指摘しておきたいというふうに思います。
 その上で、答弁はあったので、次に130ページの部活動指導員の拡充と新たな地域クラブ活動のモデルの実施ということで、1点だけ。部活動指導員の資格はどのように考えているでしょうか。会計年度任用制度での指導員ということですけれども、今、部活の指導ということでは、やはり教育である事業だと思うんですね。勝利至上主義ではなくて、やはり子ども一人一人の経験を本当に積むものでなければならないということでいえば、技術的なスキルも、また教育的な観点でも指導ができる、任せられるということが必要だというふうに思います。その点で、資格はどのように考えていらっしゃるのか。誰でもいいというわけにはいかないと思いますが、どのように考えているのかを確認したいと思います。


◯指導課長(長谷川智也君)  現在のところ、資格要件ということで明確に示しているところはございませんけれども、やはり教員免許でしたり、それから様々な競技団体でやっているコーチング資格でしたり、そういうものがあったほうがふさわしいというふうに認識しておりますが、こちらは応募された書類をこちらに登録をさせていただいて、その中から各学校にそれを提示し、その履歴書を見て各学校がマッチングする、そして面接をすると、そういうような方策を取って、学校教育にふさわしい指導者を採用するようにしております。
 以上です。


◯委員(栗原けんじ君)  様々な競技がありますけれども、スポーツの指導というのはやはり科学的な側面があります。技術的な指導だけではなくて、やっぱり精神面、また人権が守られるという観点もあります。指導員を選んで、当たり外れということではなくて、やはり指導に適する保障ですね、市としても指導員に対しては一定の研修をして、子どもたちの部活動、また放課後の活動を保障する必要があると思いますが、いかがでしょうか。


◯指導課長(長谷川智也君)  委員おっしゃるとおりだというふうに思います。部活動指導員の研修会につきましては、今年度から予算化をして研修を実施しております。具体的には、服務に関わるもの、体罰等も含めて、そういったものは絶対いけないということを周知徹底すると同時に、コーチングに基づく指導、それを特に特化した形でコーチング研修ということで位置づけて今年度から実施をしているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(栗原けんじ君)  コーチングの中身ですけれども、元日本代表のバレーボール女子の選手で、競技が嫌いなるほどの練習だったと。バレーボールの子どもたちの大会でコーチが怒っちゃいけないという大会をやっているのが報道されていました。すごく重要な視点で、一生懸命であるがゆえに、また愛情があるんだということで、それが行き過ぎて、子どもたちが萎縮してしまうようなスポーツになっているというのは日本のスポーツの問題点かと思いますけども、そういうことにならないようにしっかりと検討をしていただきたいと、その点でも研究していただきたいというふうに思います。よろしくお願いします。
 次に、予算書の350ページの図書館費について質問します。図書館の開館時間の延長というのは、利用者にとってサービスの向上につながる要望として大変大きなものがあります。東部と西部と南部の図書館は9時半から17時ということで、平日です。比較的開館時間が長いのは中央図書館と駅前の図書館で、終わる時間は20時までということになっています。働く人にとっても利用できる図書館であってほしいと思いますが、サービスの向上の観点に立って、この点ではどのような検討をされたのか、確認したいと思います。


◯三鷹図書館長(大地好行君)  開館時間の延長につきましては、一応今年度試行という形で、東部、西部、南部図書館の夜間開館をやってみました。結果としましては、あまり私どもの想定したほどの効果は得られなかったので、ちょっと残念だったんですけれども、一応来年度についても同じように試行をやってみて、ニーズも含めて状況を確認しつつ、将来について検討していきたいと思っております。
 以上です。


◯委員(栗原けんじ君)  試行されて実際にどのくらい利用者があるのかということは重要かと思います。よく知られるということも重要です。周知が徹底していないと利用しづらいという側面もありますし、夏と冬の違いもあると思います。日が長い時間であれば、夏であれば7時まで明るいわけですし、条件的には通いやすくなります。
 また、今かなりデジタル化も進んでいますので、居場所としての機能もすごく──ただ本を借りる場所ではなくて、やはり地域の核になる施設だと。私の住んでいる地域の新川のみんなみは、やはり本当に親しまれていると。ただ、やはり夏の時間だと5時では少し短いということで、開館時間の延長というのは要求としても強いので、ぜひ検証して拡充に努めていただきたいというふうに思います。
 また、1つ、図書館の機能の拡充という点で、書籍ということではなくて行政サービスの提供も、身近な職員がいる、市の職員がいるという観点で拡充することも検討されたらいいんじゃないかと思いますが、この点での行政サービスの拡充という点は図書館の機能として検討されているでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長・スポーツと文化部理事(伊藤幸寛君)  なかなか単純に図書館の問題ではないという、教育費で難しい部分もあるんですけども、しっかり図書館としても市の全体の方針の中で動いていきますので、今、様々いろいろな検討がなされていますので、そうした中で教育委員会としてもしっかり考えていきたいと思います。


◯委員(栗原けんじ君)  身近な図書館ですけども、行政サービスの点では分かりました。よろしくお願いします。
 次に、予算概要の138ページの学校トイレの洋式化の改修ということで御質問します。トイレの洋式化が進むことは大変評価します。努力されて、2年後には100%に至る見通しになっているということでは、大規模改修でなければなかなか進められないという条件の中で、もっと促進すべきだという立場で質問を重ねてきましたけれども、その努力に敬意を表します。
 その上で、トイレの洋式化というだけではなくて、やはり今、ジェンダーの視点というのはすごいトイレでも重要かと思います。プライベートな空間が守られるトイレであるということが必要だというふうに思います。ジェンダーの視点では、男性トイレなどは並んでしなければならない。それが大きな課題になっていて、私は条件もあると思いますけれども、トイレの問題というのは、やっぱり人権を考える上でも、ジェンダーの問題としてすごくいい課題だと思うんですね。教育委員会がこういうふうにつくるというんじゃなくて、トイレの在り方自体も議論するような形で、将来的に大規模改修など条件がある場合には、議論して、よりよい環境をつくるということに努力することが必要かと思いますが、その点での御見解を確認したいと思います。


◯施設・教育センター担当課長・デジタル活用担当課長(田島康義君)  基本的には学校トイレ洋式化を進めさせていただいていますけども、併せてバリアフリートイレの推進もしているところでございます。様々な事情を含めて、利用の仕方もあると思いますので、そういう方についても対応できるような形で今後も整備してまいりたいと思っています。


◯委員(栗原けんじ君)  社会的にはジェンダーフリーのトイレの在り方、入り口から配慮するということが検討されて、また工夫されています。学校も公の場ですので、その点でも配慮した、またしっかりと、人権教育の観点から子どもたちの1つの教材に、一緒に考えるような場もあっていいかと思います。その機会がある場合にはぜひつくっていただきたいというふうに要請したいと思います。
 もう一つ、133ページの長期欠席、不登校生徒・児童への支援ということで伺います。不登校の理由ですけれども、様々あると思います。それぞれ事情を抱えています。いじめだけが不登校の原因ではありません。単に不登校の数を減らせばいいという問題ではなく、それこそ一人一人に寄り添った、一人一人の抱えている問題を解決していくことが重要で、これから、それぞれ抱えている問題を、困難をどのように見つけ出し、どのようにして解決につなげているのか、この間の取組を確認したいと思います。
 また、その問題から、いろいろ様々な部署への連携が必要だと思いますが、この点での対応も確認しておきたいと思います。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人君)  委員おっしゃるとおり、不登校についての理由というのはやはり様々で、もう本当に10人いればやっぱり十人十色の理由があるかなというふうに認識しているところでございます。ただ、一人一人に対応していくというようなところに関しては、やはりそれぞれの個別的なニーズだったり、そういうような原因というようなところをしっかりと把握して解決に当たらなきゃいけないというようなところで、そのためにこの研究会を立ち上げ、様々な専門家の知見とかも生かしながら、そこの実態把握に努めていきたいというふうに考えております。
 また、学校教育だけではなかなか解決できないところに関しても、スクールソーシャルワーカーというようなところも増員しておりますので、やはりそこの者の力を借り、様々な福祉機関との連携も図ってまいりたいというふうに考えているところです。


◯委員(栗原けんじ君)  その取組の中で、A−Roomについて確認したいと思います。A−Roomですけれども、場所的にも雰囲気においても周りの目が気になって行きにくい場所だという声を伺っています。当然、お試しで一度尋ねても、再度来る児童・生徒が少ないという状況も一部あるかと思います。A−Roomの改善や、場合によっては、場所的にふさわしいのか、その機能を十分に発揮できているのか検証は必要だと思いますが、いかがでしょうか。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人君)  A−Roomについてですけれども、開設して3年目を迎えて約100名の子どもが毎年通い、それぞれの社会的自立に学習を通して今それぞれ進んでいるところでございます。
 ただ、委員のおっしゃるとおり、ここ3年やっていく中で、やはり場所的な課題でなかなか通いづらいというようなところは、こちらのほうも把握しておりますので、またそこの部分も含めてこの研究会等で検討、検証していきながら、違う場所に増やしたほうがいいのかというようなところも具体的には検討してまいりたいというふうに考えております。


◯委員(栗原けんじ君)  学校に行かないということ、行けないのか、学校に登校しないということの子どもたちの条件というのは、初めに言いましたように、様々な理由があると思います。私の知っているケースでも、学校が過ごしにくくて、疲れてしまって行けないというので、学校に2日行くと学校を3日休む。でも、いじめられたりしているわけじゃないんです。やはり環境なんですね。私、必ずしも学校ではなくて、教育を受ける権利というのは、学校で受けることもありますけれども、違う場所、いろんな場所があっていいと思うんですね。それぞれ一人一人に寄り添った、やはり適切な教育を受ける権利を保障する取組がこれから求められていくというふうに思います。その点でも、型にはめないで、また、学校に来させるというのではなくて、教育を受けるということの権利をしっかりと保障する取組、これから様々なケースがあると思いますけども、研究して進めていただきたいというふうに思います。
 一人一人の児童・生徒の教育を受ける権利が保障される居場所づくり、学校だけに限らず、フリースクールなども今ありますので、研究をして、連携を深めていっていただきたいと思いますが、最後に御所見ありましたらお伺いしたいと思います。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  不登校のことについての御認識ですとかお考え、そのとおりだと思います。確かに一人一人の状態は違いますので、その子たちにやはりどれだけ寄り添っていけるのかということになりますし、また同時に学校だけに来なきゃならないみたいな、そういう登校圧力みたいな、そういうのからやっぱり自由にならないとなかなか難しい。ですから、今もフリースクールとか、学校外の適切な場所で学んでいる子についての出席扱いというのは今でも校長の判断で行われていますし、アメリカみたいにホームスクールというところまではまだ行っていませんけれど、しかしそういうことも、条件つきではあるでしょうけれど、可能かどうかということも含めて検討の対象にしたいというふうに思っていますし、とにかくまず一人一人の気持ちというか、対応について、やはりしっかりと、受け取る手法も含めて、やはりしっかり私どもも学ぶ必要があるんじゃないかと思っていますので、根本的に本格的に研究をやっていきたいなというふうに思っています。
 場所につきましても、A−Room、それから教育センターも、A−Roomに並行した形で設置しておりますけど、そういう場所がまた適切かどうかということも含めて検討しなきゃいけないと思っています。ただ、都の補助金の関係で学校の中に造らなきゃならなかったというふうなこともあったんですね。だけど、その辺は、また市独自で、発想を変えて、柔軟に考えていく必要があるというふうに思っていますので、要は、しっかりと研究を進めていきたいというふうに思っています。


◯委員(栗原けんじ君)  私の知っている方で、中学校で不登校、学校に行かなかったことがあるんですけども、先生が本当に真剣に来てくれて、なかなか会えなかったようですけども、高校にその後入学をして、がらっと生活が本当に前向きに変えられた。やっぱりそのときの三鷹の中学校の対応も、やはり寄り添って対応すれば、子どもは本当に成長していくと確信するものです。より研究して、進めて、一人一人に寄り添った教育にしていただきたいと思います。よろしくお願いします。
 終わります。


◯委員(大城美幸さん)  施政方針135ページ、学習用タブレットです。令和2年度、文科省の補助制度を活用しての1人1台学習用タブレットが配付されました。小学校1年生から中学3年生までの全ての児童・生徒に配付することが補助要件というふうになっています。今回の財源内訳は、国の10分の10にはなっていません。私は、代表質疑でも言いましたけど、やっぱりタブレットは小学校低学年については要らないんじゃないかって思うんです。ここに、施政方針にある35人学級編制に伴う教員増とか、児童数の増とかに対応するというのは必要かもしれませんが、小学校低学年についてタブレットは必要ないと思うんですが、いかがでしょう。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長・スポーツと文化部理事(伊藤幸寛君)  代表質疑であったか、一般質問であったかもしれませんが、答弁させていただいたんですけれども、タブレットはあくまでも学習ツールの1つであるということと、それから学校においては、デジタル教材を活用した学習、情報通信技術を活用した学習とそれ以前のデジタル教材以外の学習、また体験活動等も組み合わせて活動しております。また、低学年においては、タブレットを使った学習という時間自体は少ないです。
 一方、やはり学校の現場を見てみますと、低学年であってもしっかりタブレットを効果的な学習のツールとして活用もしておりますし、そこはやはり使い方を、しっかり学習と発達段階に合わせて活用していく、その他の活用もうまく組み合わせていく。そうしたことをさらに研究していく中で、やはり小学校1年生からでもタブレットを活用した学習というのはやっぱり効果がある、そのように捉えているところです。


◯委員(大城美幸さん)  低学年での時間は少ないということでした。代表質疑でもお伝えしたこのスマホ脳の本では、イギリスで100件近くの調査でスマホやパソコンを禁止した学校で成績かアップしたという結果が出ています。マイクロソフトを開発したビル・ゲイツは、自分の3人の子どもには14歳になるまで携帯電話を与えず、しかも夕食時には取り上げて、時間を決めてそれ以降は使わせない、見てはいけないとして、そのおかげで睡眠を十分に取ることができたと語っています。アップル社創業者のスティーブ・ジョブズも、子どもたちがデジタル機器を使う時間を制限しています。デジタル機器が、子どもの──大人もそうですが、脳に与える影響が学力だけでなく、睡眠障害にも及ぶ。また、ゲーム、SNSをすると、ますます依存症になってしまう。アルコール依存症だとアルコールを制限するのに、タブレット、スマホなどを見る、スクリーンタイムは規制しないのはおかしいというのが、今、世界で言われています。
 御答弁で、家庭での制限、ルールもお願いしているということもおっしゃっていましたが、じゃあ、学校で、私は今せめて低学年だけでもと言っているんですが、どれくらいの時間、各教科でタブレットを使うとなったら、積み重なれば結構2時間、3時間って学校でもそれだけ使う。おうちでもまた使うとなると、結構な時間になると思うんです。制限をしてくださいって家庭にお願いしても、それができているか。ちゃんとスクリーンタイムを、学校の時間と家庭の時間の把握をしていただきたいと思うんですが、その上で学習効果があったのかなかったのか、検証しているということも教育長が先ほど御答弁されていましたけど、その検証結果はいつ出るのか、お伺いします。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  スマホ漬けの弊害というのは、スマホ脳でしたか、スウェーデンの方のことを私も読みましたけれど、確かに警鐘の書といいますかね。ただ、スクリーンタイムがぶっ続けで4時間で毎日となれば、これは影響、絶対に受けますよね。ですから、そういう例を一般化して、スマホを全てやめたほうがいいとか、いわゆるデジタルの機器はやめたほうがいいとかというふうな論はちょっと飛躍じゃないかなと思うんですね。
 やはり断続的に、必要なところで適切にタブレットなりスマホが活用されるということであれば問題はないかと思いますが、御指摘のように、睡眠時間を奪ってしまうとか、それからやっぱりスマホだけに集中力をかけるとか、そういったことになれば弊害が起きると。本の中でも、117ページかな、鮮烈に覚えていますけど、スマホで必ずしも鬱に全て100%になるわけじゃないというふうに言い訳がましく書いてありましたけど、要は、とにかくスクリーンタイムが長時間に毎日ならないようにしなければならないというふうなことで記されておりましたけれども、そのとおりだと思います。
 ですから、適切に学校は使っていますので。だって、指導しているのは先生方ですから、どう使っている、使わせているか分からないとか、信用できないとかという話はあまりにも飛躍し過ぎて、スティーブ・ジョブズにしても、特別な方たちですので、警鐘といいますか、そういう面で、例えば私の知っているところじゃ、子どものときからテレビを一切見せなかったと、で、うちの子は今、裁判官になっていますとかって話も聞きますけど、しかしそれは特別な例であって、適切にやっぱりこれからの社会のことを考えて生きていくためには、一定のやはり活用の技能も、そういった面の理解も必要だと思いますので、適切に使ってまいりますので、そういうスマホ脳などの例も挙げて御注意いただいたということについては、しっかり受け止めて、学校現場のほうにも指導をしていきたいというふうに思います。


◯委員(大城美幸さん)  私は十把一からげに駄目って言っているわけでもなく、タブレット、それは必要なツールではあると思うし、自分もよく使います。ただ、低学年が特に影響が大きいかなということを考えたときに、せめて小学校3年生までは要らないんじゃないか。それは費用の面からも、財源の面からもやめてもいいんじゃないかって思うんです。でも、そうした場合、国の補助が受けられないってなるんでしょうか。確認します。


◯施設・教育センター担当課長・デジタル活用担当課長(田島康義君)  今のタブレットは、令和2年度予算で整備をしているところでございます。このときの要件が、質問委員さんのおっしゃるとおり、全学年に対しての配備を条件としているところも──幾つかほかにも条件はありましたけども、あるところでありまして、そういう意味では補助を受けて5年間利用しているという状態ですので、毎年補助を受けているわけではなくて、導入時に補助を受けた状態で、その差分を今市費で負担をしているという状況でございます。


◯委員(大城美幸さん)  そうであるなら、市の決断で低学年は新年度からとか来年度からとか考えてもらいたいなって思うんですが、考えるに当たっても、学習効果をちゃんと検証してほしいんですが、それはいかがでしょうか。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  スマホの活用だけの部分で学力にどの程度影響しているかどうかというのは、これはなかなか難しいことだろうとは思いますが、トータルに三鷹の子どもたちが学力が向上しているのか、低下しているのか、変わらないのかということであれば、これは向上しているんです。
 ですから、これは客観的にも、国の調査もあれば、東京都、そして市のそれでも、客観的には証明済みですけど、ただやはり大事なことは、やっぱり現場というか、先生方、保護者の方たちが、やっぱりそういう実際に困るんだという声が、1年生、2年生、3年生で──というような声がたくさん上がってきてくるならば、また検討しなきゃいけませんけど、先生方からはそういう話はむしろない、歓迎している声のほうばかりですから。それで誤解をされているかもしれませんが、毎日のように毎時間使っているというわけじゃない。道具ですから、必要なときにそれを使うと。むしろ私たちに言わせると、あまりにも使わな過ぎてるんじゃないかなと、たまに学校訪問すると、そういう場面のほうが多いわけで、そういう面でも、私どもは先生方を信頼していますので、相当無理がかかっているということであれば、そういう声があればやはり検討しなきゃならないとは思いますが、今の御指摘、御質問は、とにかくスマホというスクリーンタイムの増大に対する警鐘としてしっかり受け止めさせていただきたいというふうに思います。


◯委員(大城美幸さん)  学校での活用は、毎日、毎時間じゃなかったとしても、私の知っている子どもさんも何人か、おうちに帰ったらもうずっとそれをしている。お夕飯食べるまでもやっているとかという話を聞きます。だから、やはり家庭での使用の在り方とかも指導している、制限している、ルールをお願いしているって言っていましたけども、子どもは体を動かす、で睡眠を十分取る。それが一番大事なことで、タブレット、スマホをすることでそういう時間が奪われてはいけないと思うので、そこはよろしくお願いします。
 もう一点、タブレットを使ってのいじめによる自殺の問題がマスコミでも時々報道されますが、市内でのタブレットを使ってのいじめなどは把握しているでしょうか。このことについての対応はいかがでしょうか。


◯指導課長(長谷川智也君)  三鷹市内の学校からタブレットを活用したいじめについての報告はございません。


◯委員(大城美幸さん)  それは各学校から報告が上がってくるというふうになっていて、教育委員会で把握していないということで理解していいですか。


◯指導課長(長谷川智也君)  おっしゃるとおりでございます。


◯委員(大城美幸さん)  分かりました。今のところはないということですが、自殺者が出てからでは遅いということで、やはりそのことは注視をしてほしいと思います。
 施政方針134ページ、副校長業務支援員の増配置です。部活の指導員のこともありますが、これは教員の長時間労働勤務に対応したものと理解しています。副校長以外の、部活の教員以外についても長時間労働を行っている教員がいると思うんですが、副校長の長時間労働は改善されたのか。そして、他の教員については、長時間労働についての対策、対応は新年度どうなるのか、お伺いします。


◯指導課長(長谷川智也君)  御指摘の学校マネジメント強化事業に基づく副校長業務支援につきましては、副校長の業務を支援するということに特化した事業でございます。副校長が副校長としての本来業務に携われる時間を確保するという目的で進めております。
 さらに、教員のほうの本来業務に携われる時間の確保に向けては、スクール・サポート・スタッフということで、これは全校に配置をしているところでございます。
 今年度の時間外の在校等時間を振り返りますと、年間を通じて、教員につきましては、全体的に3%から5%、時間外在校等時間が削減傾向にございます。多い月では10%削減になったというようなこともございます。
 以上でございます。


◯委員(大城美幸さん)  副校長をはじめ、他の教員についても削減の傾向にあるということで安心をしましたが、でもまだまだそれで十分というふうには思わないので、引き続き御尽力をお願いします。
 予算概要129ページ、学校給食調理業務委託です。今回、五小を民間委託することで、市内の小・中学校全部で調理業務の民間委託が完了します。私どもは、民間委託そのものを実施するとき、市の説明が経費節減ということを強調されたので、反対し続けていますが、この間の委託での課題はどうだったのか、当初の目的の経費節減がどうなっているのか、お伺いします。


◯学務課長(久保田実君)  給食調理業務の委託についてでございますが、既に、令和5年度に新たに第五小学校を委託化することによって、全ての市立小・中学校について委託化となります。これにつきましては、平成19年度から徐々に導入を進めていったところでございます。
 この間、委託化をした学校についての課題ということの御質問でしたが、委託化をした学校につきましては、給食の運営協議会を実施して、その意見交換、また今後の給食の充実について、教育長、栄養士、事業者、また保護者の代表の方にも入っていただいて、毎年意見交換を行っているところでございます。
 その中の御意見といたしましては、おおむね委託化について、皆さん、保護者の方も含めて評価をいただいているところでございます。
 また、学校につきましても、行事食等による対応等につきましても、しっかりと委託事業者のほうで対応していただけているという形で報告を受けております。
 そういう意味では、委託化をした中で現在大きな課題となっていることについてはないものというふうに捉えているところでございます。
 また、給食を委託化したことに伴う経費的な削減というところで御質問をいただきました。こちらにつきましては、財源効果といたしましては、おおよそ1校当たり、委託化をすることによって400万円から500万円の経費としての削減効果があるものというふうに算出をしているところでございます。


◯委員(大城美幸さん)  課題はないということは本当かなって思いますが、いろいろいいこともあることは承知をしていますから、それは、今後、私どもがちょっと調べたいと思いますが、財源効果って1校当たり400万円から500万円ということは、それは、じゃあ、委託をされた民間事業者がその分を負っているということを考えると、調理師、調理員の配置人数や給与に影響していないか心配しますが、そこまで教育委員会として把握をしておられるでしょうか。


◯学務課長(久保田実君)  調理委託をしました学校についての調理員等の就労条件につきましては、委託事業者のところの就労規則に沿ってなされているものというふうに認識をしているところでございます。


◯委員(大城美幸さん)  では、その就労規則を教育委員会はきちんと把握をしていて、調理員の給与も把握をしている、人数も今までの、これまでやってきた人数が確保されているというふうに捉えていいですか。


◯学務課長(久保田実君)  業者の選定に当たりまして、三鷹市ではプロポーザル方式による業者選定を行っております。その際、単に入札金額だけではなく、その会社の概要だったりとか、実施体制、研修体制、給与体制、そういった様々なことを書面上で提出をしていただいて、それを含めた上で業者を選定しているところでございます。


◯委員(大城美幸さん)  分かりました。
 じゃあ、次、ヤングケアラーの調査は今年度行っていただきましたが、新年度も予算の範囲内で行うと考えてよろしいでしょうか。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  ヤングケアラーの実態把握ということで、今年度行ったものについては、教員がちゃんと伝えるということも含めてということでやらせていただきました。それについては、ちょっと庁内でも様々検討させていただきながら対応していきたいと考えています。


◯委員(大城美幸さん)  ぜひ継続をして実態把握をしていただきたい。
 最後、平和教育。先日、大岩さん、被爆者が亡くなりました。生の声を聞きたいと思っても、亡くなったら聞けません。学校教育でぜひ生の声を聞いてほしいと思いますが、いかがでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長・スポーツと文化部理事(伊藤幸寛君)  まさに平和教育においては現場の生の声を聞くということは重要ですので、しっかりその辺を検討していきたいと思います。


◯委員(大城美幸さん)  戦争体験者、被爆体験者、体験した人の生の声を児童・生徒がしっかりと聞いて受け止める、そういう教育をぜひ実践していただきたいと要望して終わります。


◯委員長(宍戸治重君)  以上で日本共産党の質疑を一旦終了いたします。
 次に、いのちが大事。


◯委員(嶋崎英治君)  ありがとうございます。予算概要129ページ、学校給食の充実と効率的な運営の推進、6億7,032万1,000円計上されています。三鷹市議会いのちが大事は、学校給食調理業務の民間委託に反対してきました。そして、三鷹市直営のモデル校を存続させることを求めてきました。第五小学校の給食調理の民間委託でその望みを断たれてしまうことになります。私は、中学校給食実施に当たり、三鷹市職労の執行委員として中学校給食の実現に関わってきました。また、給食調理現場の労働条件改善を求めて、本市で初のドライ方式を高山小学校で実施することができました。そういったことを職員時代に努力してきたんですが、市の職員が働く現場がなくなるということについて本当に今は寂しい思いをしているところです。
 そこで、質問します。実質的に今年度選定した第五小学校以外は学園単位に委託していますよね。同一学校区は同一事業者を選定してきたというか、それが方針だったと思うんですが、なぜ五小だけ違う、学園と違う業者になったんでしょうか。


◯学務課長(久保田実君)  現在の給食調理業務の委託事業者の選定に当たりましては、プロポーザル方式により、それぞれ各者のところのプレゼンテーション、書類審査等をして、その中で最優秀、第1位だった事業者を決めているところでございます。
 特に学園単位で事業者を合わせるといったような方針を現在は持っておりませんので、今回、第五小学校を決める際には、プロポーザル方式によって第1位に選出した事業者として決めたところでございます。
 ただし、令和5年度におきましては、全校委託化されたことを受けまして、今後につきましては、学園単位での選定によるメリットを生かしていきたいと考えているところでございます。


◯委員(嶋崎英治君)  委託化の是非はともかくも、学園単位で同じ事業者であれば、いろんな応援体制も含めてできるわけですよ。だから、ここの第五小学校の委託予定者、M社ですよね。第三中学校、高山小学校はG社ですよ。そこに違うのが入っていると、本当に違和感を感じましたので、元に戻すよというか、そういうふうにしていくという方針がありましたので、そうしていただきたいと思います。
 そこで、学園単位での事業者選定のために委託期間を調整してきたという事実があると思うんですよ。今後は、最後が決まっていますから、これから2023年度更新の5校があると思うんですね、それについて、再度プロポーザルを実施するのでしょうか。その際に、今、久保田さんから答弁があったように、学園単位の選定というのが重要になってくると思いますから、そういった既にやっているそこの学園単位の事業者というのは加点で考慮されていくということになるんでしょうか。


◯学務課長(久保田実君)  学園を単位といたしました事業者選定の考え方について御質問いただきました。今後の選定の考え方といたしましては、食数の多い連雀学園を、一中と南浦小は連雀学園西、また六小と四小を連雀学園東と分けた上で、各学園単位での事業者の選定を実施していきたいと考えております。
 また、それに向けて、各学園内で委託の周期、現在行っている委託の周期について合わせていかなければいけませんので、それにつきましては、その残の期間に応じて、プロポーザルまたは業者指定による委託を行いたいというふうに考えております。


◯委員(嶋崎英治君)  合理的な考えだと思いますので、理解をいたしました。そこで、たしかこういう説明があったような気がしたんです。民間委託をする利点の1つとして、多少ふぞろいな野菜であっても地元産の野菜を使用してくれるということを市側は強調していたように私、記憶があるんですが、民間事業者が今度プロポーザルするに当たって、多少ふぞろいであっても三鷹産野菜を取り入れることを重点化する必要があると思うんです。市長も三鷹産野菜云々ということの普及を本当に政策として遂行されていますから、そういったこともプロポーザルに当たって重視する必要があると思うんですが、いかがでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長・スポーツと文化部理事(伊藤幸寛君)  今、質問委員さんが御紹介された、委託でふぞろいの野菜が使いやすいというのは、私はちょっと承知してないんですけれども、委託と市内産野菜の活用は別だと思うんですけども、しっかり市内産野菜の活用については進めていきたいと思います。そこにはやはり委託であるからとか、そういうことではなくて、市の職員の場合でも、委託の場合でもそこはしっかり活用していく。
 また、市内産野菜の活用については、目合わせをやりまして、要は、こういう野菜だったら、小規模校だったらこのくらいだったら使えるねとか、これをJAの人にも入っていただいたり、生産者、それから学校の栄養士等でやっていますので、そうしたところがしっかり使えるものを委託事業者にも使っていただけるように指導していきたいと思います。


◯委員(嶋崎英治君)  全部が完璧にそろっているということのほうが異常なわけですよね。野菜もいろんなことで育ちが違いますから、それも別の観点で、子どもたちが勉強する機会で、ふぞろいの問題については採用しながら解決していくということが子どもたちの理解も深まっていくことになると思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
 次に、第五小学校の給食調理業務をしている会計年度任用職員はどうなるんでしょうか。


◯総務課長(宮崎 治君)  皆さん会計年度任用職員の任期が満了するタイミングでありましたので、この方々は任期を満了していただいたということでございます。


◯委員(嶋崎英治君)  ということは、また給食調理現場ではないけれども、会計年度任用職員については改めて試験というか、そういうことを受けるということになるんでしょうか。


◯総務課長(宮崎 治君)  会計年度任用職員の満期を迎えた方については、再度試験を受けていただいて、またそれぞれの職に就いていただくということでございます。


◯委員(嶋崎英治君)  会計年度任用職員の問題点については多々ありますから、今日はそれをやる時間じゃないので、抜本的な処遇改善が私は必要だと思っていますので、意見だけ申し上げておきます。
 次に、予算概要の131ページ、スクール・コミュニティの実現に向けた地域学校協働活動の推進、353万8,000円計上されています。文部科学省は今後の地域における学校との協働体制、地域協働本部を設置する方針のようです。これがそうなんですけれども、小さくて見えないかもしれません。そして、そうした設置を促進、支援するために補助金を出すという方針なんですね。これ、よく見ると、文科省が先なのか、三鷹が先なのか、それとも──鶏か卵が先かってありますけれども、ここ見ると貝ノ瀬さんが先なんじゃないかなという気がしています。
 そこの中には、地域学校協働本部、社会教育のフィールドにおいて地域の人々、団体により緩やかなネットワークを形成した任意性の高い体制、地域の実情を見て活動内容を選択して実施。コーディネーター機能、多様な活動、継続的な活動、学校支援活動、土曜日の教育活動、放課後子ども教室、家庭教育支援活動、地域社会における地域活動、学びによるまちづくり。で、ボランティアなどの参加を求めている。
 ここで、そういうことを実践すると国が補助金を本当に出してくれるのかどうかということと、コミュニティ・スクール委員会が主体となって、学校支援活動、放課後子ども教室、家庭教育学級を実施していますけども、予算がついてなかったんじゃないか。それで、お金がどうなるかということで、委員の人たちへの。で、それを変えるということで、文科省からの、三鷹市じゃなくて、文科省からの補助金がつくということになるんでしょうか。そして、そのためにコミスク委員会を改組するということが必要になってくるんでしょうか。


◯市長(河村 孝君)  三鷹で進めているコミュニティ・スクール、スクール・コミュニティの展開と文科省の考えているいろいろな考え方、どっちが先かというよりも、お互いが刺激し合いながらやっているというのが事実だと思います。質問委員さんもお分かりのように、貝ノ瀬教育長が、第四小学校のコミュニティ・スクールからまさに始まったわけでありまして、その頃に今お話にあったような構想があったわけじゃありません。
 ですから、そういう意味で、両方が並行しながら、違うところを歩みながら、でも寄ってきたということは事実としてあるかもしれません。だからといって、我々が常に文科省の意向を見て、それで補助金に合わせて仕事をするということはないです。というか、我々がやっていることを含めて、教育委員会が一生懸命頑張ってやっているし、現場の地域の方もやっている。それを見て、恐らく国のほうも補助をそろえなきゃいけないなというような部分もあるかとは思いますが、それは今後の課題でありますし、市としては補助金がつかない部分で、でもどうしても必要な部分につきましては、しっかり一緒にやっていくという所存であります。
 あるいは、今、ちょっと先走りの議論になりますけども、地域ポイントなどの手法も含めて、私は広く展開できるのではないかというふうに今後のことも考えていますから、それが1つの突破口になっていくなというふうには思っています。全部報酬を出すとか、そういう話じゃないと思いますけれども、三鷹の特性を生かしながら、三鷹ならではのスクール・コミュニティ、コミュニティ・スクールを目指していく、教育長をしっかり御支援していく、一緒にやっていくということを考えています。


◯委員(嶋崎英治君)  市長の考えは分かりました。そこで、この事業を進めていくと、今あるNPO法人夢育支援ネットワーク、それから一般社団法人みたかSCサポートネットはそのまま存続ってなるのか、何か違う扱いになっていくのでしょうか。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  基本的には、いわゆるこの新しい組織のメンバーとして、当然主要なメンバーとして加わっていただくことになると思います。


◯委員(嶋崎英治君)  分かりました。よろしくお願いいたします。
 次に、概要の140ページ、地域子どもクラブの事業拡充、1億2,502万3,000円計上をされています。民間事業に委託をして毎日実施するという方針ですよね。学校も幾つか挙がっています。児童館では子どもたちの遊びを通しての成長、発達を支援する、より相談支援を実施する方向にあると思います。子どもクラブでは特定のルールにのっとった活動というか、だからベースボールとか、サッカーとか何か、そんなふうなことの活動の保障に限定されてしまう可能性があるんじゃないかと私心配しています。必要なのは、私の子ども時代から含めて、その場所で子どもたちが、誰から言われたんじゃなくて、自分たちでルールをつくって、遊びをつくっていく。そのような場の確保が本当に重要だと思うんです。私もびっくりしましたけども、場所が狭くあれば、キックベース、フェンスを越えたらアウトだという。それも場所によって子どもたちが考え出したルールだと思いますけども、家庭でもない、学校でもない、第3の居場所が本当に今必要だと思うんです。子どもたちが走り回るのが当たり前の学校の風景、まちである。そうあってほしいと思っています。これは答弁要りませんので、私はそう思っているということを今日はお話をさせていただきました。
 次に、ぐっと飛んで、予算概要143ページです。大沢グラウンドの計画的な改修工事についてですが、人工芝ではなく、天然芝に改善することはできないんでしょうか。神宮のラクビー競技場の建設反対理由の1つに、人工芝による選手の足腰のダメージ、やけど等のけがの原因になると言われております。著名なラグビー選手が警鐘を鳴らしているというのを御存じかと思います。そして、人工芝の素材がプラスチックですよね。そのことから、マイクロプラスチックとして環境を汚染するということも懸念されると私は考えます。味の素スタジアムは天然芝ですよね。ですから、大沢グラウンドも天然芝にしてほしいなと思っています。
 さらに、次ページの144ページの井口グラウンド(仮称)等の整備に向けて2,752万2,000円計上されています。天然芝での整備を検討することを提案したいと思います。いかがでしょうか。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  大沢総合グラウンドのサッカー・ラグビー場、今現在、人工芝で利用をしているところでございます。こちら、非常に使用頻度が多いということで、今現在80%前後の利用率があるところでございます。そういった使用頻度や使い勝手といったところから、あと一方、メンテナンスというようなところから考えますと、人工芝といったところが今は適切なのかなというふうに考えておりますし、現在のところ、利用団体、利用者の皆様から天然芝というようなことのお声というのは私のところには届いていないところでございます。
 一方、マイクロプラスチックの関係につきましては、一定の人工芝におきましてもそういったものの対策を取られているような仕様のものが出てきているというようなことも承知しておりますので、そこの面についてはしっかりと研究して対応していきたいというふうに考えております。


◯まちづくり推進課長(池田啓起君)  井口グラウンドの設計について、私のほうから。来年度、当該予算年度に井口グラウンドの設計を進める予定であります。まだ具体的なグラウンドの仕様等は、これから利用者のお声だとか、また近隣からも、土ぼこりの対策であるとか、そういったお声をいただいています。そういったお声も聞きながら、また先ほどの野川グラウンドと同じですが、メンテナンス、また維持管理等の費用対効果も見ながら検討を進めていきたいと考えております。


◯委員(嶋崎英治君)  費用対効果も重要なことですが、著名なラグビー選手が警鐘を鳴らしているということを受け止めてほしいんですよ。やっぱり人体に影響が出るというふうに、プロ野球選手でも、人工芝になって、やっぱりけが人も増えているというふうに、私はそれを見ていて思います。ですから、改めてお願いいたしますが、天然芝ということも視野に入れて検討していただきたい。
 それから、人工芝というのがまだ決まっているわけじゃありませんから、井口グラウンドについてもそういったことを視野に入れて検討していただきたいと思います。
 次に、長期欠席、不登校状況にある児童・生徒への支援、64万8,000円計上されています。研究会設置で調査研究をしますが、既にいろんなケースの実例がたくさんあると思います。その実例の中で、A−Roomに入れない、どこにもつながっていない、あるいはつながることができない児童・生徒がいるということも親御さんからの相談で私たちも承知しているところです。その子たちの支援が今最も必要だというふうに私は思います。
 教育委員会の資料で、三鷹市の不登校支援状況ということで、その中に実際に保護者が困った例というのがイラスト入りで書かれていて、これ、なるほどなというふうに思いました。ですから、何というんでしょうかね、学校長がちょっと認識が不十分だったのか、先ほど貝ノ瀬さんがフリースクールなども出席に扱われていくんだということがありましたよね。そういうことも、保護者も分からなかったり、教育当事者も分からなかったりするということがあってはならないというふうに思いますので、そこいらの周知も含めてしっかりお願いしたいと思いますが、その場合の担当者ですが、スクールカウンセラーが担当者になるのでしょうか。それから、アウトリーチして働きかけると同時に、保護者のサポートも必要になるというふうに思うんですが、その辺はどのように現在お考えでしょうか。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人君)  委員おっしゃるとおり、不登校、長期欠席については、現在学校でも欠席3日ルールとか、登校支援等の活用をしながら、長期欠席の未然防止とか早期解決を図っています。
 また、令和2年度に開設したA−Roomの活用も図りながら一定の成果を上げているというふうに認識しておりますけれども、委員がおっしゃるとおり、やはりこれらの取組ではやっぱり不十分、もしくはやはり支援が届かない子もやっぱり一定数いるというようなところはやはり認識しておりまして、私も今総合教育相談室で、様々な保護者の方の御意見とか感想を聞きますけれども、フリースクール等の活用ができないかというようなところの御相談も当然ございます。やはりそういうところも含めまして、先ほど言いましたけども、研究会で、やはり子どもたちのどういうニーズが必要なのか、三鷹市で取り組めていない対策、不十分なところはどんなところなのかというようなところをしっかりと研究していきながら、必要な支援というところの取組を研究していきたいと思っております。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  不登校の研究会についての星野課長の話ではありますが、同時に私の個人の思いとしては、結局、カウンセラーにしても、スクールソーシャルワーカーにしても、第三者的な方が訪問するとか、寄り添うとかというのももちろん大事だし、どうそれをしたらいいかということも大事な視点にはなるんですけど、同時にやっぱり現場の先生が、少なくとも自分のクラスの子どもでずっと休んでいる子についてやっぱり何か働きかけというか、してもいいんじゃないかって、しなくちゃいけないんじゃないかと思っているんですよ。そういう方たちに、専門家に任せたほうがいいとかというふうな、そういうふうな発想じゃなくて、やっぱり自分の教え子として責任を持ってやっぱりアプローチするという、そういうことを何かできないかというふうなことですね。
 1人1台タブレットで、タブレットで授業の風景を配信するということも、これもはっきり言うと、完璧じゃないんですよ。やってない先生もいらっしゃる、残念ながら。そういうことも含めてやはり、そういう点でやはり教師の対応、どんなことができるか、しなければならないのかということも明確にしていきたいなと思っています。


◯委員(嶋崎英治君)  星野課長と貝ノ瀬教育長の答弁で安心をしたというか、ぜひその観点でお願いしたいと思います。
 そこで、予算概要133ページ、総合教育相談体制の強化ということで4,604万4,000円計上されています。教育相談員は4名増員して8人、教育相談専門員は1人増員して4人にするなど、相談体制が強化されるというふうに書かれていると思います。昨今の子どもや保護者の状況に鑑みて、非正規でなくて、やっぱり正規で、本当に一生懸命やれる人が、本当に寄り添って一緒に考え、一緒にできるということだというふうに思いますが、増員される職員はどのような職員さんなんでしょうか。


◯教育支援担当課長・支援教育担当課長(星野正人君)  増員のところは会計年度任用職員で考えております。


◯委員(嶋崎英治君)  残念でなりませんが、ぜひその方向も、やっていく中でしかないと思いますけども、この場では検討をお願いしたいというふうに思います。
 次に、予算概要130ページ、学校給食費の公会計化と学校徴収金の一括徴収による事務効率化に関連して質問させていただきます。徴収金という言葉がどうも嫌な響きなんですよね。何か納付金とか、納入金とか、負担金とか、何か徴税みたいな感じがしてね、そこのところちょっと何か考えてほしいなという。言葉は大事、文字は大事ですから、そこをまず言っておきます。
 それで、学校給食の無償化については一般質問を行いました。小学校、中学校一括無償化が難しければ、中学校給食の無償化はどうだと。費用は2億円ということが市長の答弁でした。その後の検討状況はいかがでしょうか。中学校給食からでもやってほしいと。


◯副市長(土屋 宏君)  今回、令和5年度予算につきましては、学校給食の無償化ということは特に内容には盛り込まない予算編成を提案させていただいております。したがいまして、今の段階ではまだこの現在の提案についての御審議ということで私どもは理解しているところです。
 給食の在り方そのものについては、先ほど来市長も申し上げているとおり、これから、基本的にはかなり困難だろうということを前提としつつ、じゃあ、ほかに何ができるかということも含めて考える必要はあるとは思っておりますけれども、今回の御審議については、あくまでも給食は無償ではないということを前提にお願いしたいと思います。


◯委員(嶋崎英治君)  さきの栗原委員のほうからそのほかの対応というのはあるんじゃないかということで、準要保護というか、そういうことの基準緩和のことがありました。私はあえてその観点では触れません。やっぱり誰一人取り残さないという観点からこの学校給食費問題を考えていってほしいと思うんです。私の子どもの頃の体験からいっても、本当につらい思いをしてきました。200円の給食費が払えなかったんですよね、1か月。子どもは子どもなりに自分が何で給食費が減免されているのかって分かるんですよ、それは。やっぱりそれは、子どもの頃にそういうものが、うちはこういうことだからこうなのかということでいいのかということがありますので、ぜひ誰一人取り残さないという観点から──憲法上のことなんて言いませんよ、誰一人取り残さない。じゃあ、子どもたちに対してどうしたらいいのかという観点から給食費問題は考えてほしいと思っています。
 次に、三鷹跨線人道橋の一部保存に向けた検討と調査の実施、1,268万2,000円計上されています。「こ」というところが平仮名になっているんですよね。やっぱりここは漢字、「跨ぐ」という漢字で表記してほしいと思うんです。大事なことだと思うんです。
 それで、実施設計、整備までどのぐらい費用を要するというふうに計算されているんでしょうか。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  今回、平仮名なのは、JRさんとのやり取りの中での文書上の問題ではなかったかと思いますが、確認をさせていただきます。
 それから、今回計上させていただいていますのはあくまでも調査費でございます。その調査に基づいて今後の経費を勘案していきたいと思っております。


◯委員(嶋崎英治君)  調査だけでこれだけかかるのに、私はちょっとこの事業については待ったをかけたいなということだけ申し上げておきます。


◯委員長(宍戸治重君)  以上でいのちが大事の質疑を一旦終了いたします。
 次に、令和山桜会。


◯委員(池田有也君)  それでは、順次質問をさせていただきたいと思います。先ほども一部ちょっと答弁があって、重なってしまうかもしれませんが、まず学校給食の充実と効率的な運営の推進のところでございまして、委託先の事業者さんに対して本市が進めております市内産農産物の使用率向上への取組についての認識の共有化というふうなものについてはどのように行っていらっしゃるかをまず確認させていただきたいと思います。
 それと続きまして、予算概要の131ページの6番、スクール・コミュニティの実現に向けた地域学校協働活動の推進について伺います。地域ごとの特色に合わせて自主的、自律的な活動ができるようにすることが非常に大切なことであると考えますが、市としてその点についてどのように配慮しながら進めていくかについて伺いたいと思います。
 続きまして、予算概要132ページの7番、スクール・コミュニティの実現に向けた学校3部制のモデル実施について伺います。まずシャッター付ロッカーの整備方針につきましては、今後全ての学校に配備されることになるのか、お伺いしたいと思います。また、その場合、いつぐらいに完了するかについても確認をさせていただけたらと思います。
 続きまして、予算概要の135ページの17番、私立幼稚園の運営支援について伺います。こちら、私立幼稚園への支援につきましては、幼稚園協会さんとの意見交換を会派でもしまして、予算要望させていただいております。また、それに対してもある程度の一定の回答があったのかなと思って評価をしたいと思っております。
 その上で、市内の保護者の方々について、保育園だけじゃなくて、3歳以降、特に幼稚園も選択肢として考えてもらえるように働きかけていくこともこれから重要なのかなと思いますが、そうしたことについての考え方について御所見を伺いたいと思います。
 続きまして、予算概要の136ページの1番、学校施設の大規模改修工事の実施について伺います。こちら、バリアフリー化に向けた建築基準法等の適合性調査についてですが、こちら、いつ頃完了する見込みか、スケジュール感を確認させていただきたいと思います。
 続きまして、予算概要の137ページの2番、学校空調設備の計画的な更新と給食室の空調設備の整備につきまして、まずコロナ禍で換気をする場面というのがこの間非常に多かったと思いますけれども、空調の使用状況、コロナ禍における使用状況についてはどんな状況だったか。また、あわせまして、エネルギー価格高騰が続いておりますが、使用料等でどのぐらいの影響が出てきていたのかという部分について、分かりましたら教えていただきたいと思います。
 続きまして、予算概要の139ページの1番、三鷹跨線人道橋の一部保存に向けた検討と調査の実施について伺います。こちら、JR東日本さんと今後の協議について、いつまでに結論を出すか等期限は設けているかどうかを確認させていただきたいと思います。
 続きまして、予算概要の142ページの3番、心と体の健康づくりの推進について伺います。コロナ禍の影響もありまして、市内の小・中学校に通う児童・生徒の体力の低下が課題となってきておりますが、改善に向けて学校での取組以外にも体を動かす習慣を身につける必要があると思いますが、そうしたことについての市の所見を伺います。
 続いて、予算概要143ページの4番、大沢総合グラウンドの計画的な改修工事について伺います。大沢総合グラウンドにつきましては、以前から野球やソフトボールなどの関係者から水はけの悪さやグラウンドのファールゾーンの凸凹など、相談が度々寄せられておりました。今回の改修によりましてこうした課題が改善されることになるのかどうか、確認させていただきたいと思います。
 続きまして、予算概要の144ページの6番、井口グラウンド(仮称)等の整備に向けた設計について伺います。こちら、今後の医療拠点の誘致次第でグラウンドの広さについては変わってくると思いますが、現時点での規模感として、現在の少年野球、少年サッカー2面分の広さがどのぐらいになるのか、1面分ほどになるのか、現時点でのイメージをもし示すことができましたら、教えていただきたいと思います。
 まず、こちらの質問についての御答弁をお願いいたします。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長・スポーツと文化部理事(伊藤幸寛君)  初めに、給食調理業務の委託化で、市内産野菜の関係なんですけれども、情報の共有化ということですが、前段で押さえておきたいのは、三鷹市の学校給食は自校方式、さらには調理業務は委託しますけれども、市の栄養士がきちんと献立、それから食材の調達を行うということです。そうした点からは、しっかり市の栄養士が食材の調達をします。ただ、調理するのは委託の事業者、受託事業者が調理しますから、そこはよく調理のほうの意見も聞きながら、しっかり指示書で指示しているわけですけれども、そうしたところの意識としては、しっかり三鷹の市内産野菜の活用ということはプロポーザルのときから徹底していますので、業者も認識していますので、そうしたところをより深めていきたいと考えております。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  私のほうから2つお答えさせていただきます。1つは、スクール・コミュニティの推進に関しての支援組織についての部分です。委員おっしゃるとおり、地域の状況、それから子どもたちの状況、また支えてくださる方々の状況によっていろんな部分が違っている、異なっているということは十分認識しております。逆にそういったところで、どういうところに重点を置いてやりたいのかといったところについて、よく話を聞きながら、私たち教育委員会としてはそれに伴走支援ができる形で進めていくということでやっていこうと考えているところです。
 それから、2つ目の学校3部制の部分ですけれども、シャッター付ロッカーの整備についてです。令和5年度までに全部で基本的に6校の教室に配置をするという予定で組み立てているところです。これは全部の学校に配置するかというと、今のところそういうことは考えておりません。ただ、現時点で先を見通したときに、機能転換が必要な学校はどこなのかといったところで、校長等ともよく意見交換をしながら配置する学校は決めてきたところでございます。
 以上です。


◯子ども政策部調整担当部長(齊藤 真君)  幼稚園についてですけれども、幼稚園によっては、特色のある教育を実施しているということで、そういったところを選択するという保護者も多々いらっしゃいます。保育施設からの移行ということを考えますと、一番課題だったのはやっぱり長時間の預かり、これを実施していただくことが就労家庭の支援にもつながりますので、そういったところの充実もしっかり支援しながら、保育施設からの移行先としての選択肢、そういったところもしっかり考えていきたいと思っております。


◯施設・教育センター担当課長・デジタル活用担当課長(田島康義君)  私のほうから適合性のところと空調の仕様のところについて答弁させていただきますが、まずスケジュールなんですけど、その前にこの調査というものがどういうものかというのをちょっと御説明させていただければと思うんですが、学校施設のバリアフリー化に対応するに当たりまして、例えばエレベーターの設置をしようというふうに考えたときに、既存校舎への整備というのはやっぱり構造上も困難であるということから、新たにエレベーター棟を増築するようなケースが多いというふうに考えております。その際、既存の建物につきましても、建築をなされたら建築基準法の改正等が適用されるということもありますが、併せて現行適用を求められるんですけど、一部遡及適用緩和ということもあり得ますので、この辺をまず現行法令等不適合の内容を洗い出して、適用されるものがどうなのかというところを調査しようというものが今回の調査になります。なので、そういう意味では、現地も含めて、建築確認仕様を含めて調査をしていきますので、年度内の調査予定としているところでございます。
 続いて、コロナ禍の空調の使用状況はどうだったのかという御質問なんですけども、コロナ禍においては、御存じのとおり、換気等をするということで、暖房も冷房もやはり窓が開いているということもありまして、通常であれば、一定程度冷房、暖房が効いてきたところで空調能力が弱になってくるというのがあるんですが、結構空調機が頑張っていまして、マックスで動いているというような状況が続いたというふうに認識しております。
 私からは以上です。


◯芸術文化課長(井上 仁君)  三鷹跨線人道橋につきまして、現時点、JR東日本から撤去の期限については示されておりません。ただ、JRの撤去の方針はいただいておりますので、作業の判断が行われたらすぐに対応できるように、令和5年度につきまして調査の委託料を計上させていただきました。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  子どもの体力低下の関係でございますけれども、教育委員会と連携いたしまして、そういった事実関係のほうも承知しているところでございます。スポーツ推進課のほうでは、スポーツを通した健康都市づくりということで、これまできっかけづくりが中心でございましたけれども、そこから一歩踏み込んで、お子さんのみならず市民の方に運動習慣をつけていただこうということで取組をしているところでございます。
 そうした中で、三鷹体操やみたかダンスの普及、こちら、お子様も対象に実施をしてきておりますし、SUBARU総合スポーツセンターのスポーツ教室やそのほかのスポーツイベントにつきましても、親子で参加できるといったようなメニューを多く増やしてきているところでございます。
 また、今年度ですけれども、運動に苦手意識がある児童向けに身体活動の楽しさを感じてもらうための運動教室ということで、運動が苦手なお子様にも焦点を当てまして事業等を実施してまいります。
 また、三鷹市内に3つの地域スポーツクラブがございまして、特に子どもの運動に力を入れて活動されている地域スポーツクラブもございますので、そういったところと様々な連携を取りまして、子どものスポーツ、運動する機会を多く設けてまいりたいというふうに思います。
 また、もう一つ、大沢総合グラウンドの計画的な改修でございます。野球場の部分でございますけれども、こちら、水はけ、内野と外野、野球場にはございますので、今回実施しておりますのは、内野の掘り返しの部分になってございます。令和4年度におきましても、2面分実施をいたしまして、利用者の皆様から一定の効果が出ているというふうに言われておりますので、こうしたことを計画的にしっかりと続けてまいりたいというふうに考えているところでございます。


◯まちづくり推進課長(池田啓起君)  井口グラウンド(仮称)の広さのイメージについてです。これから具体的な検討に入っていくところです。現状のグラウンドの南側に誘致することを考えています医療機関に期待する機能として、災害時医療、感染症医療等に対応できる医療施設ということを考えると、おおむね半分近くの規模となると想定しています。よって、北側の半分強の部分についてグラウンドとして使用できるものと考えていますが、その中で、東西通路であるとか、管理棟の施設等を配置していきますので、今後できるだけ広くグラウンドとして使用できる部分が取れるように工夫しながら設計等のほうを進めていきたいというふうに考えています。
 私からは以上です。


◯学務課長(久保田実君)  1点答弁が漏れましたので、御答弁差し上げます。学校の電気料についての御質問でございます。現在、社会情勢の変化等から電気料が高騰して、現在もまだ続いているところでございます。令和4年度につきましては、補正予算として、電気料金の増額を議案として提出し、議会の方にもお認めをいただきまして、今、電気料金についてお支払いをしているところでございます。
 令和5年度につきましては、当初予算において社会情勢を反映した一定の予算増を行っているところでございますが、今後の電気料金の価格変動について注視してまいりたいと考えております。
 以上です。


◯委員(池田有也君)  御答弁どうもありがとうございます。では、順次再質問させていただきたいと思います。学校給食の件はよく分かりました。やはり使用率向上という大きな目標に向かってこれからも進めていってほしいなと思いますので、ぜひ丁寧にこれからもよろしくお願いいたします。
 続きまして、スクール・コミュニティの実現に向けた地域学校協働活動の推進について再質問させていただきます。こちらも地域ごとの特色に合わせて進められるということでよく分かりました。私も昨年の12月ににしみたか学園様のあささんネットのキックオフイベントを見させていただきまして、その際も結構地元の地縁型のコミュニティの人たちも皆さん参加されていてすごく心強いなというふうに思いました。ああいうふうに少し楽しいイベントを交えながらやっていくというのがやっぱり成功の鍵になってくるのかなと思いますので、こうした取組がこれからほかの学園についても増えていくことを非常に期待しておりますので、これからも注目して見させていただきたいなというふうに思っているところでございます。
 それで、スクール・コミュニティの実現に向けた学校3部制のモデル実施のところでございますが、今後、シャッター付ロッカーの整備が進んで、合わせて6校ですかね、ということで、この点についてなんですけれども、シャッター付ロッカーが整備されていない学校で、いわゆる3部の活動、2部の活動も含めて導入に遅れが生じることなどはないのかどうかを確認させていただきたいと思います。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  基本的には、シャッター付ロッカーというのは全部の普通教室についているといったところが基本なので、そこを機能転換して3部制の3部でどこまで使えるのかといったときに、多分優先順位としては後のほうになってくるのかなと考えております。基本的には特別教室関係のところを先に使っていただく流れでということで考えているところでございます。


◯委員(池田有也君)  分かりました。ありがとうございます。基本的には普通教室というよりも多目的室みたいなところだったり、そういったところを優先的に導入していくということで確認ができましたので、ありがとうございます。基本的にはそういうことであれば、シャッターがあるなしで導入に遅れが生じるということはないということで確認を取りました。ありがとうございます。
 続きまして、私立幼稚園の運営支援について伺いたいと思います。こちら、御答弁のところでもございましたけれども、非常に熱心な園も多いですし、私も会派で私立幼稚園協会さんと意見交換しますと、やはり皆さん、私たちのところは園庭も広いし、子どもたちの発達にも非常にいい、運動もいっぱいできるしということで、いろいろ意見交換をさせていただきました。
 ただ、やはり一方で、私立幼稚園さん、結構駅から遠い場所に立地している園が非常に多いので、幼稚園協会さんのほうと話をした際に、自治体さんによっては、駅前のほうから送迎バスを自治体のほうで出して、駅周辺の御家庭のお子様でもちょっと離れたほうの幼稚園に通いやすい仕組みをつくっているケースがあるというふうな紹介をいただきました。こうした支援について今後検討されてもいいのかなと思いますが、その点についての御所見を伺えたらと思います。


◯子ども政策部調整担当部長(齊藤 真君)  幼稚園によっては園バスがあったり、なかったりする園もございます。他市のお子様も含めて通わせるという園もありますが、確かに駅から遠い、三鷹市の立地上、駅から遠いという園もあります。保育園についてもしかりというところもありますので、国の補助メニューで、そういった駅前ステーションというか、バスで送迎するようなメニューもございますので、そういった制度があればしっかり研究をして、保育需要を見ながら検討はしていきたいと思います。


◯委員(池田有也君)  分かりました、ありがとうございます。そうですね。国の支援等もこれからまたあると思いますし、駅前再開発に触れてしまうと款が違うので、そういったあらゆるチャンスを捉えて、そういった支援メニューについてもぜひ活用していってほしいなというふうに思います。どうしてもやっぱり駅前のエリアは場所が狭いので、そういったところに住んでいらっしゃる家庭のお子様でも伸び伸びと走り回れる、そういった幼稚園の強みという部分を生かしていくと、三鷹の教育政策の魅力もまた高まってくると思いますので、ぜひこれからも検討していってほしいなと思います。
 続きまして、学校施設大規模改修工事の実施については内容が分かりました。建築基準法の適合性調査についてはそういったことでございますので、学校施設の長寿命化等に遅れが生じることはないということでよろしいでしょうか。


◯施設・教育センター担当課長・デジタル活用担当課長(田島康義君)  おっしゃるとおりで、遅れが生じることはございません。今回の目的は、あくまでバリアフリー化に伴う対応をする場合の確認ということになっております。


◯委員(池田有也君)  分かりました。ありがとうございます。やはり学校施設の長寿命化は非常に重要なことですし、スピード感を持って取り組んでほしいことでございますので、遅れはないということで確認を取らせていただきました。
 続きまして、学校空調のところについて再度伺いたいと思います。やはりコロナ禍で換気をする場面があったので、影響もあったということでございます。今後、またさらに温暖化が進んで、余計また今年も夏は猛暑となる日が多くなるんじゃないかなというふうな懸念もございます。子どもたちの健康と快適な学習環境を確保するためにも空調の使用を控えるということはないようにしたほうがいいと思いますが、その点についての学校側との認識共有化、また市の所見について伺えたらと思います。


◯学務課長(久保田実君)  学校長宛てに学務課長のほうから節電のお願いという形で文書を出しているところでございます。その中では、あくまでも適切な温度管理に努めるようにということ、また会議等の時間を短くして、なるべく節電効果を図るとともに、働き方改革にも寄与するようにというような形で学校長とお話をして、それぞれ節電についてのお願いをしているところでございます。


◯委員(池田有也君)  分かりました。節電も大事ですし、ただ一方で子どもの健康と快適な学習環境の確保というはざまで非常に苦労されていらっしゃるのかなと思いますが、そういった会議を短くする等々、努力を重ねることで快適な環境の維持と節電を両立できるようによろしくお願いいたします。
 続きまして、三鷹跨線人道橋のところについて再質問させていただきたいと思います。現時点で協議に期限は設けられていないということでございます。ただ一方で、先方も民間企業である以上はやっぱり維持管理コストが長くなってしまうとよくないとも思いますし、そうした中で、協議に当たり、JR側から希望や条件等は今時点であったりするものなんでしょうか。


◯市長(河村 孝君)  私も、八王子支社ってあそこを管轄している支社なんですけども、そこの支社長とお会いしてお話をしたことがあります。基本的にJRは維持管理費、あるいは撤去も想定していましたから、その費用が何千万とか何億とかかかるということで、とても、90年間維持していたけどもこれ以上は無理だということで、老朽化が著しいので、撤去したいという、その旨の申出があったわけです。
 三鷹市のほうは、太宰のことも含めまして、子どもたちも富士山が見えて、すばらしい風景が見えるので、何とか残してほしいということを言ったんですが、新聞報道にありましたように、そちらで直すならいいよと、直すならあげるからって言われたような話ですよ。あげるところだけ注目されて、無償譲渡みたいな話がありましたけども、それには維持費、それから工事費、いろんなものが全部入っていないわけですよね。それはその余のお話ということで、そこから交渉が始まりましたけれども、移設とか、あるいは切り取って保存するならば、その気があるならば、それはJR側で持つという話までこぎ着けました。そういう方向で今動いています。
 ただ、担当の部署のほうからもお話ありましたけれども、じゃあ、どこを切り取るのかとか、今どういうふうに見えているのかとかということも含めて、映像も含めて、保存のためのいろんなことをしているということでございます。
 工事の期限等みたいなものというのはあるんですけれども、基本的にJRというのは、半分民間、半分公共みたいなところがありますから、やっぱり予算で動くということがあって、それが現在、御承知のように、新型コロナウイルスの蔓延の状況で乗客数が激減したということがあって大変な経営難に陥っているので、それが具体的にどういうふうになっているかということは、私ども詳細には知りませんけれども、その状況を見ながら工事をするということになろうかと思います。
 工事自体は、お分かりのように、非常に頻繁に鉄道が動いているところでございますから、その安全性も考えてやると、電車が動いてない時間というのは、夜中に工事をするとかいう話になりますから、大変条件が厳しいところの工事であります。そして、橋桁自体は線路と線路の間にあるわけですから、非常に狭いところで工事もしなければいけないということで、いろんなことを今設計していると思いますけども、状況についてはこれから分かってくるだろうなというふうに思っています。
 問題は、跨線人道橋をなくすという方針が、JRさんはもう限界まで来ていて、撤去するんだという話。そして、その中でできる限り市のほうにも協力してくれるというふうな話で、時期等についてはこれからだというふうに思っていますが、時間があるということは、逆に言えばいろいろ保存のための記録をしっかり取れるので、私としてはよかったなというふうに思っています。
 それから、橋桁は、それ自体に文学的な価値があるわけじゃありませんけど、太宰さんが見て、そして市民の人にも親しまれてきたということの価値だというふうに私は思っています。これは私ども、太宰の関係の駅前のいろんな箇所、例えば太宰さんが今、御自宅を美術ギャラリーで復元していますけれども、御自宅自体はもうないわけですよね。青森の金木町と違って、そういう斜陽館みたいなものは三鷹にないわけです。ただ、あちこちみんな駅前歩いていましたから、書斎の代わりに部屋を間借りして2階で書いていたとか、そういう話のところの、昔、その家を改築するに当たって何を保存するかみたいな話があって、階段だけ保存したことがある。あるいは、火鉢みたいなものだけ保存するみたいなことがあったんですけれども、やっぱり三鷹にはそういうところがないんですよ。階段を復元するかどうかまだ決まってないわけですけども、それがいいかどうかもありますけども、そういう写真を通して、踏切があったところで太宰さんが着流しを着て立っている写真とかね、人道橋のところ、途中、たたずんでいるところの写真、そういうものが感じられるところが、観光のことを一生懸命言っているわけですから、やっぱり文学という視点よりも観光という視点のほうが近いんですけどね。そういう意味で、なるべくそういう場所を感じられるところを、ファンが多い方ですから、ぜひ復元できるなら復元したい。もちろん費用対効果の問題はありますけども、今申し上げたように、少なくとも撤去費用とか、保存するところに運ぶ費用なんかはJRが見てもいいという話もしているところでございますから、ぜひそこを捉まえて保存していくべきではないかなというふうに思っているところでございます。


◯委員(池田有也君)  ありがとうございます。JRさんとの協議の内容もよく分かりました。ありがとうございます。本当に市長おっしゃるとおり、そこかしこで太宰さんを感じられるような、そういった観光的な視点でのこれからいろんな取組をしていくと思いますので、期待をしながら見たいと思います。
 JRさん、半分民間、半分行政的な部分、公共的なところがありますので、コロナ禍で経営難という中で、できるところは削りたいというところがきっとあると思うので、また今後も協議もうまく進んでいくことを期待して引き続き注視をしていきたいなというふうに思っております。
 続きまして、心と体の健康都市づくりの推進については分かりました。コロナ禍でより子どもたちの体力低下に拍車がかかっているという全国的な傾向がある中で、本市もやはり同様ということでございますので、こちらについてもこれから体操教室とかもやったりしながら取り組んでいくということで分かりました。市内に子どもたちが元気に走り回れる環境というのがいろんなところにあるといいのかなと思いながら聞かせていただいておりました。
 大沢グラウンドにつきましては、内野のほう、既に2面やられて、今回3つ目の場所ということになりまして、先日、三鷹市の少年野球大会、春季大会のほう、私、観戦に行ってきたんですけれども、確かに関係者の方々、既に対応した2つのグラウンドについてかなり改善されていてすごくありがたかったって言っていたので、この3つ目の部分についても速やかに行っていただけるとありがたいなと思っております。
 井口グラウンドのところについて再度質問させていただきたいと思います。土地利用構想ではグラウンドの芝生化も検討されているということで記載がございますが、今後の設計に当たりまして、現在の利用者の方々の意見も聞きながら使いやすいグラウンドになるよう取り組む必要があると考えますが、その点について御所見を伺えたらと思います。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  この井口グラウンドの設計に当たりまして、今のグラウンド利用者等にこのグラウンドの使用についてどういった形が望ましいのかというようなことは、聞く機会を設けて、それを設計等に反映できるような形で取組を進めたいというふうに考えております。


◯委員(池田有也君)  ぜひ、今後も使われる方々になると思いますので、そういった方々が使いやすいグラウンドになるようにしていってほしいなというふうに思います。
 今回のグラウンドの件につきましては、私も地元の少年野球の方々といろいろお話ししていく中で、当初、全てのグラウンドがなくなるような計画だったものが今回残していただけるというふうなことになったことについて、それはすごくありがたい話で感謝していますというお話だったんです。この井口グラウンドの件につきまして、やはり当初全てが売却される方針だったということ自体を知らない方がやはり多くいらっしゃるので、それでまた半分になっちゃうというような誤った認識で広まっていくというのが、すごく、私、懸念をしているところでして、そういったことから、これは本当は全て売られる予定だったのが一部存続に軌道修正が図られたんだという、そういったことを周知していく必要もあると思いますが、その点についての市の御所見を伺えたらと思います。


◯市長(河村 孝君)  私の経験からいうと、かなり丁寧に市民の皆さんに説明会をした記憶があります。何回もしました。そしてまた周辺の方にも御説明したり、そういう説明会があることを知らなかった家にわざわざ訪ねていって御説明したりしています。もちろんまだ知らないという方はいらっしゃると思いますけど、ただ、従前のいろんな事業でやる説明会といっても大体1回ぐらいですから、それに比べると、相当多数、住協とか何かも含めてされているというふうに思っています。
 問題なのは、半分になるということなんですけども、おっしゃるように、本当になくなっちゃうところが半分──売るという方針を変えて、今、成立しているわけなので、それから考えるとゼロが半分になるだけのことなので、私はちゃんとスポーツで活用している人たちは、仮に暫定とはいえ、ずっと継続して使っていて、それが通常になったときに、やっぱりちゃんと説明することは一種必要なんだろうなというふうに思ってやってきたところでございます。
 問題なのは、今までは大きな広場みたいな感じで使っていたもので、御質問者からもあったように、2面相当を使えるような感じで、少年野球の場合もあれば、ゲートボールもあるし、サッカーもあるみたいなことも言っていましたけれども、そういういろんな使い方ができた。恐らく今度は半分になりまして、片側は、今、地域医療の問題で、災害時も含めて対応を考えようということで今計画していますから、そうするとその半分を同じように、同時に2つ使うのができるぐらい相当大きな土地ではありますけれども、そういうふうにするのか、あるいは今お話のあった少年野球を中心に考えるのか、サッカーなのか、あるいはゲートボールもできるのかみたいな、お金をかけて整備すればするほど普通、特別感といいますかね、いろんな設備ができてきますから、例えば野球だとダッグアウトとか、クラブハウスもそうですけど、そういうものを整備するんだとしたら、じゃあ、どこまで整備して自由度を高めるのかということが一方で議論になると思います。恐らくそこの使い方に対して、いろんな利用をされている方たちが多いわけですから、それをうまく整理するのはどうしたらいいのかなということを今考えているところです。
 今後、しっかり検討して、担当の課長も申し上げたように、実際そういう方向が決まれば、それはちゃんときめ細かくさらに意見を聞いて、反映できるものを反映していきたいというふうに考えています。


◯委員(池田有也君)  分かりました。ありがとうございます。井口グラウンドの土地利用構想に基づく今後の取組については、非常に地元の期待が高いので、そうしたことに対して、何か本来は全て売られるものが半分残るんだという正しい見方が、もしかすると誤った見方で広まってしまうことを非常に懸念している声もやっぱり多いので、そうしたことを正しく説明を重ねていきながら、丁寧にこの計画、成功させてほしいと思いますので、これからもどうかよろしくお願いいたします。
 では、私のほうの質問はこれで終わります。
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◯委員長(宍戸治重君)  質疑の途中ですが、休憩いたします。
                  午後3時01分 休憩


                  午後3時27分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  委員会を再開いたします。
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◯委員(伊東光則君)  よろしくお願いします。まず、一応予算書のほうで質問させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。まずは317ページ、事項1で、いじめ問題対策協議会関係費に関してですが、現状のいじめ問題、どういうふうに把握されているのか。そして、ここでは委員が10名いるようですが、どういう方たちとどんな内容で当該年度協議をされるのか、その辺を教えていただければと思います。
 続きまして、319ページ、事項9です。学校農園事業費に関して、各小学校で学校農園、学校の近隣に農地があるところで、そこをお借りして、学校農園をされているのかな、体験農園をされているのかなと思うんですが、今、いろんな状況で、その農園の確保をするのも大変になってきているんじゃないかなと思います。しっかりとその辺、確保できているのか、またいろんな苦労があるかと思いますが、その辺のことについてお聞かせいただければと思います。
 続きまして、323ページから何点か続くんですが、細かく、がんの教育関係とか、探究的教育とか、デジタルシチズンシップ等の予算が計上されています。この辺、具体的にそれぞれどういうことを目的として当該年度実践されるのか、お話をお聞きしたいと思います。
 それに追加して、325ページの科学教育事業費についても同様です。お願いします
 それと、329ページ、事項の1.学校教育振興費のうちの、ここに入学・卒業記念品購入費という項があるんですが、これについてちょっとお聞きしたいのは、入学式、卒業式について、多分地域の自治会とか、町会さんからも記念品が贈呈されていることもあるやに聞いています。ただ、そういう地域からの記念品に対して、学校長をはじめとする学校の幹部が、町会からだという認識がなく、教育委員会からの贈答品だという認識で子どもたちにも接して、PTAにも接しているということを聞きました。この辺をやはり明確にして、地域の方の思いが籠もっている記念品をしっかりと把握というか、認識していただきたいと思うんですが、その辺の今、現状、私が市内全域について知っているわけではないんですが、一部そういうのを聞いているので、全市的にはどんなふうに思われているのか、その辺の認識をお聞かせください。
 続きまして、331ページ、事項の5.校外学習関係費。ここだけではないんですが、バスを借り上げて視察等に行かれることがあると思います。今年度まではコロナ対策でバスの台数も倍増して手配していたかなと思います。当該年度については予算計上されていますけど、この予算計上というのは、通常の予算で計上されているのか、それともまたコロナ対策と同様にされているのか、その辺の確認をさせてください。
 続きまして、355ページ、事項の4.保健体育事務関係費の中の一番最後に過誤納使用料還付金というのが30万円も計上されています。これは多分今年度ですか、何か使用料を払い込み過ぎている方がいて、それに対して当該年度に払戻しをするのか、過誤納を1年間このぐらいの金額される方がいるので、前もってこういうふうに予算計上されているのか、その辺は分からないんですが、御説明をお願いしたいと思います。
 最後になります。357ページの事項6、学校体育施設についても過誤納が計上されていますので、両方併せてお願いします。
 取りあえず以上です。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  入学式、それから卒業式の記念品のことでありますが、お聞きすれば、もしそうであれば、やはり大変失礼なことでありまして、謝りたいと思いますが、学校のほうもちょうどいろいろ準備や取組なども取り組み中で、その辺が失念しているんだと思いますが、そういうことはあってはなりませんので、相手の地元の方にも大変失礼なことでありますので、学校のほうにちゃんと確認をして、感謝して、子どもたちにその趣旨も説明して、そして渡してもらうようにというふうにお話ししたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。大変失礼いたしました。


◯指導課長(長谷川智也君)  私のほうからはいじめ防止対策の件、それから校外学習関係費の件について御答弁を申し上げます。まず、いじめの把握方法につきましては、三鷹市では年3回、ふれあい月間におけるアンケートを実施しております。東京都は6月と11月の2回のみのアンケートですが、三鷹市ではそれプラス2月にもですね、計3回、ふれあい月間というふうに位置づけまして、いじめ防止に向けた取組を推進するとともに、児童・生徒の実態調査と分析を行い、それに対応をしております。
 それから、いじめ問題対策協議会につきましては、学識経験者、弁護士、教育委員会、そして市長部局の関係者、学校、保護者等々がメンバーになっておりまして、問題行動調査の結果を踏まえて、いじめの対応状況、各学校におけるいじめ防止に向けた指導、それから家庭、地域との啓発・連携方法、そういったものについて審議を深めているところでございます。
 続いて、校外学習関係費のバスの増大についてと、バスの台数増についてのお問合せでございます。こちらにつきましては、この予算を計上した段階でまだコロナ禍の見通しが持てないという状況がございましたので、自然教室と修学旅行についてはこれまでどおり台数増として計上しております。それ以外の校外学習については、クラス数分の通常どおりの計上となっております。
 以上でございます。


◯教育施策担当課長・個別最適化担当課長(齋藤将之君)  私のほうからは、がん教育、探求とデジタルシチズンシップについて御答弁いたします。
 まず、がん教育につきましては、健康教育の一環としまして、がんについての正しい理解やがん患者や家族などのがんと向き合う人々に対する共感的な理解を深めることを通して、自他の健康と命の大切さについて学び、共に生きる社会づくりに寄与する資質や能力を図る教育でございます。
 市内全ての小・中学校で体育、保健体育の授業の中でがん教育を実施している次第でございまして、対象学年としましては小学校6年生、それと中学校は2年生、3年生で実施をしております。その際に講師を招聘して実施したりしております。
 続いて、探求研究につきましては、こちらの探究学舎との共同研究の中で行っております探究学習研修会のほうの実施でございます。市内の教員、各学校1名以上募集をしまして、子どもたちの興味関心、子どもたちの探求心に火をつけるといったところの授業づくりのスキル等を学んで、また探求カンファレンスでその成果等を発表している次第でございます。
 続いて、デジタルシチズンシップ教育につきましては、こちらは今年度、各学園での熟議、また全ての学園からの代表の児童・生徒、教員、あとコミュニティ・スクール委員の方々を集めまして、令和4年12月に全学園での熟議を開催してまいりました。それらを踏まえ、先日、デジタル・シティズンシップ育成指針というものを作成いたしました。そちらのほう、各学校のほうに令和5年度のほうは周知をしまして、三鷹市デジタル・シティズンシップ育成指針を踏まえた取組を進めていく中で、子どもたちがデジタル機器のよりよい使い手となるためにどのように考え、行動していけばいいのかというところで、各学園、各学校にて熟議をするとともに、令和5年度につきましても、12月に全ての学園からの代表者等を集めまして、また熟議を進めていく次第でございます。
 もう一点追加いたしまして、学校農園につきまして併せて御答弁させていただきます。学校農園につきましては、各小学校において、JAさんにも協力をいただき、推進しているところでありまして、現段階のところでは全ての学校で今農園のほうが準備できている状況というふうに伺っております。引き続き、学校農園のほうで子どもたちが実際に作物等を、種植えから、また収穫というところを体験することを通して子どもたちの資質、能力の育成につなげていければというふうに考えております。
 私からは以上でございます。


◯施設・教育センター担当課長・デジタル活用担当課長(田島康義君)  私のほうからは、科学教育事業費について答弁させていただきます。この事業は、令和2年度から令和4年度まで新型コロナウイルス感染症の感染対策の防止のために事業を中止しておりました。令和5年度におきましては、感染症対策を実施して開催することとしたものでございます。
 事業概要的には、市内の小学校の5、6年生を対象に、1クラス40名として、4クラス160名の子どもを募集しまして、4回コースで延べ16回授業を行うものでございます。1回の授業が大体2時間程度と考えております。
 また、開催は日曜日及び夏季休業期間に行うこととしております。
 私からは以上です。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  過誤納還付金でございますけれども、体育施設の使用料については、使用日より前に納めていただくような形になっております。キャンセルにつきましては、7日前までにキャンセルをすれば料金はかからないというような形になっておりますので、一旦納めていただいたけれども、キャンセル可能なお戻しする期間でキャンセルされた方に市のほうから還付という形で返すというようなところの内容になってございます。


◯委員(伊東光則君)  ありがとうございました。多岐にわたった質問をしてしまいましたので、それぞれありがとうございます。
 1つ、最後のやつで、キャンセル料を戻すということだというと、表現がこれで合っているのかなという気がするんですけど、誤ってという字が適切なのかどうかと思うんですが、その辺、適切な言葉はなかったのかなとまず思いますので、よろしくお願いします。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  ちょっと御説明が足りませんでした。年度をまたいだものについて還付するというような内容でございまして、令和5年度、今、歳出予算でこちら組んでおりますけれども、令和4年度以前にそういうような形でキャンセルをしたけれども、還付手続を、お戻しする手続きを取られなかった方にお返しするという内容でございます。


◯委員(伊東光則君)  すいません。要するに、キャンセルしたお金を戻すということだとすると、表現に「過ち」というのが入っているんですけど、ちょっと適切じゃない気がするんですが、その辺どんなふうにお考えでしょうか。


◯企画部長・調整担当部長(石坂和也君)  これ、ほかの款にもちょっと関わることなんですが、例えば税でも過誤納還付金と言ったりします。結果としてキャンセルになっていたら調定額が落ちます。そうすると収入との過誤が生じる。そうすると過誤納という言い方を内部的にしているといったところでございます。
 先ほどスポーツ推進課長のほうのお話にありましたとおり、前年度以前にもらったにかかわらず、翌年の返しになったといったとこで過誤納還付金という言葉を使っているところでございます。


◯委員(伊東光則君)  分かりました。過誤納については、市民の方の問題もありますので、適切にしっかりと戻していただければと思います。
 ほかのことについてちょっとお聞きします。実は今いろいろ聞いたほかにもう一個ありまして、近頃、目がしょぼしょぼしたりする子どももたくさんいて、花粉症というんでしょうか、花粉症についてちょっと記載が全然なかったので、ここで全体的にお聞きします。何か目がしょぼしょぼしていると、やっぱり勉強するにも、校庭で運動するにも、ちょっとあんまり都合がよくないんじゃないかと思うんですが、花粉症について何か研究されたり、対策を練られたり、そういうことは教育委員会として検討されているのかどうか。治る病気だとか、個人で対応できる病気ならいいんですが、なかなかそうもいかないので、教育委員会としてどんな見識があるのかをお聞きします。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長・スポーツと文化部理事(伊藤幸寛君)  私も実は重度の花粉症でありまして、今日非常につらい思いをしているところですが、教育委員会としての研究というのはしてないんですけれども、やはり子どもでも花粉症の症状を発症している子どもはいますので、保健の指導でありますとか、そういうところでやっぱりマスク、かなり効果があったりとか、良い薬もありますので、そうしたところで保健の先生ともよくその辺のところを、現状についても把握しつつ、必要な指導があれば指導していきたいと思います。


◯委員(伊東光則君)  すいません、花粉症で、やはり授業とか学校生活、影響はあるんでしょうか、ないんでしょうか。今のところどうなんでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長・スポーツと文化部理事(伊藤幸寛君)  やはり重度になりますと、いろんなところに影響が出るということはあると思います。実態をつぶさに花粉症ということで把握はしてはいないんですけれども、その辺りも学校の現状ということはより把握するように努めていきたいと思います。


◯委員(伊東光則君)  ありがとうございました。本当に花粉症、困っています。小学生、中学生、三鷹の子どもたちは結構みんな元気に学校に通っているんじゃないかと思うんですが、いろんな社会情勢もありますし、デジタル化も進んでいます。教育委員会の皆さんも、しっかりと子どもの現状を把握しながら、新しい施策を考えたり教育方針を考えたりしていただいて、子どもたちがさらに輝くような教育現場をつくっていただきたいと思います。
 若干時間が残りましたが、これで終了します。


◯委員長(宍戸治重君)  以上で令和山桜会の質疑を一旦終了いたします。
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◯委員長(宍戸治重君)  ここで委員の皆さんにお諮りいたします。
 本委員会の審査要領におきまして、会議は原則として午後5時までと御確認いただいているところですが、しばらくの間会議を続けたいと思います。これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
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◯委員長(宍戸治重君)  それでは、次に、自由民主クラブ。


◯委員(石井良司君)  私も目がしょぼしょぼしていますけど、しっかりと質問していきたいと思っております。もうほとんど質問されてしまいましたので、同じような質問はないように私は精査したつもりですけども、あった場合は、前にしましたで結構でございますので、よろしくお願いしたいと思います。
 それでは、まず初めに教育長にお聞きをしておきたいと思います。これ、地域コミュニティというのは、子どもたちを見守る、そしてまた場合によっては老人を見守ったり、安全安心を見守る大きな地域の目だと思うんですね。そうした中で、地域とか家庭とか学校が連携して開かれた学校を構築するというのは大変いいことだと思います。そして、学校は地域に密接に関係しておりまして、地縁型のコミュニティ活動にも大変影響があります。これは地域の野外空間というのかな、そういうコミュニティと、または現実社会にとって大変大きな課題となっている町会・自治会等もありますけども、学校内で子どもたちの学習を通して、また遊びなどを通して──いる、そしてそこには学校と地域の、ここにあるように、地域学校協働活動があるわけです。私はこれは協働の原点だと、学校は協働の原点だと思います。そして、今後、この地域学校協働活動というのを教育長はよりよい方向に進めると思うんですけども、学校の3部制等も含めて、そのすばらしいお考えをお聞きしておきたいと思います。
 それで、次には少し細かい部分に入っていきたいと思いますが、学校給食の公会計化と学校の徴収金の一括徴収による事務の効率化でございますが、これ口座振替用紙を令和5年の1月からということでもう配っていると思うんですけども、今日はまだ3月15日ですので、そんなに集まってないと思うんですけど、どのくらいの集まり具合なのかということと、あとは学校給食用の購入費が約8億9,000万円ですよね。約ね。これというのは地産地消の取組でも当然考えなくちゃいけないんだけど、学校給食については30%を目標にしていると思うんですけど、もう大分──分からないけど、20%とか、20%は超えたのかもしれない。そういう中で、今後、公会計化が進むと、どの程度の進捗というか、何%ぐらいを目標に本年度、令和5年度しているのか、お聞きをしておきたいと思います。
 それと、次が、これはどこの課になるか分からないんだけども、部活とか学校の3部制にも大いに関係あるんですけども、子どもの体力テストの状況。例えば、これは予算及び同説明書だと329ページとか333ページに体育・音楽行事等関係費というのがあるんだけども、これに該当するかどうかは分からないんだけども、これ全国の体力テストで小学5年生を約99万人と中学生を91万人を対象に50メートル走やボール投げ、8種目の実技テストを行ったということで、これは2008年から調査を開始して以来、最低の記録だという状況です。それで、やっぱり心配なのは、先ほども少し話に出たけども、スマートフォンとかテレビとかゲームとか、いろいろあると思うんだけども、タブレットの問題もそうなんだけども、そしてまた学校の部活とか3部制にも大変関わっているんだけども、そういうパソコンとかSNS関係とか、あとはパソコンゲームに夢中になっているとか、そういうのはいろいろあると思うんですよね。それで、そういう中でやっぱり運動習慣の確保とか体力向上の機会の確保、そしてまた家庭、地域の問題もあるんだけども、要するに、また2部だ、3部だという関係にも出てくるんだけども、体力なりを確保する努力というのが必要だと思うんだけど、その点どう考えているのか、お聞きをしておきたいと思います。
 それと、学習用タブレット。35ページですね。これはたしか令和3年度頃だと思うんだけど、観点別評価の導入があって、評価にあまり追われ過ぎて児童・生徒との向き合う時間がなくなったということだと思うんですよね。そうした中で、今回特に変わったのが、主体的な学び、学びやその態度というんですかね、そういうものをやっていくと。ほかにも2つの項目が出ているんだけど、それは前とあんまり変わらないと思うんだけど、そういう中で心配しているのは、国や自治体はどんどんそれを使わせる、慣らさせる、これはGIGAスクール構想で当然そうなっているんだけども、そういう中で、やっぱり子どもへの害というのは考えなくてはいけないと思うんですね。
 だから、そういう中で、どのように考え今後取り組んでいくのかということと、ちょっと相反する部分もあるんだけども、これからはやはり大分変わってくると思うんですよね。そうした中で、学習用のタブレットも、例えばプログラミング教育とか、STEMというんですか、そういう教育を今後どんどんやっていくというような流れになっていくと思うんだけど、そういうようなことに対してどのように今後考えていくのか。次なる学習用タブレットの使い方というか、その点についてお聞きをしておきたいと思います。
 それと、これは指導なんだけども、受験の問題なんです。最近、三鷹市もそうだと思うんですけども、私立の中学校の受験が増えておりますよね、今、大分。それでまた当然のことながら、特に第五小かな、あの辺が多いのかなと思うんだけども、やはり私立というのは何でもすぐ対応する、そしてまたある程度、内容もいいというか──いいという表現はよくないんだけども、勉強する環境が整っているという状況で、割とそういう私立に行ってしまう生徒が多いと思うんですよね。または、場合によっては小学校から行くから児童なんだけども、そういう中で、やはり公立学校の利点などを市からアピールというか、しっかりと押さえて、保護者たちに理解いただくことも大切だと思うんだけど、そういう点の働きかけというのはどう考えているのかなという思いがありますので、お聞きをしておきたいと思います。
 それとデジタル・シティズンシップ教育関係費で、先ほど、今、ちょっと話があったんだけども、これについては三鷹市でもその指針ができたということを言われていましたけども、そうすると次の段階というのは、デジタル社会では子どもたちにデジタルシチズンシップが備わったということで、今後は次の学習指導要領が出てくるわけですよね。そうした場合に、いろいろな教科でタブレットを使ってやっていくという、そうするとほとんどタブレットを使ってやっていくということになるのかなと思うんだけども、そういう点について、どのように今後対応していくのかということをお聞きしておきたいと思います。
 あと、大沢グラウンドの件なんですけど、先ほども質問ありましたが、ちょっと心配なのは、東京都と協議しているということなんですけども、まだこれは協議の段階で原因究明もできていないのかなということなんですけど、その点はどの程度進んでいるのかということをお聞きしておきたいのと、あとテニスコートとかサッカー・ラグビー場は、もうこれ今年の4月の下旬から使用を開始するということなんだけども、また野球場については、芝生の養生等の問題があって、今後どうなるか分からない。要するに、水の問題もあるし、当然芝生だとぐちゃぐちゃで、場合によっては水が引いたら枯れてしまったということもあるだろうし、そういう点をどう考えて今後対応していくのか、そのスケジュール感というか、どう考えているのか、そこを聞いておきたい。
 それで、次に、最後になります。いじめの問題なんですけども、いじめの問題もるるありました。それでちょっと心配しているのは、三鷹市というのは、小・中一貫校で9年間通して授業をやっているわけですよね。それで、いじめ防止対策推進法というのが、五、六年前か、もうちょっと前かな、できたんですよね。それでそれと同時にいじめの問題を調べた段階で、割と小学生に多かったと思うんですよね。三鷹の報告書なんか見るとたしかそうなっていると思うんですよ。それで、そういう状況というのは、それからもう何年たっているんですか、もう五、六年たっているんですよね。でも、まだいじめはあると思うんだけども、やはりそのときの、いじめ対策をしたときの、当時いじめがあったから、当然先生方は、教育委員会は当然そういう指導をしたと思うんだけど、それが5年たってどういう状況になっているのかということをお聞きしたいのと、あといじめの前段階としていじりという問題があるじゃないですか。ちょっと名前出しちゃ失礼ですけど、土屋さん、面白いからちょっとつついてみようかとか、そういうようなことで、やっぱりそういういじりがありますね。いじりからだんだんといじめに発展していくわけですよね。だから、そういうことについて、しっかりと繊細な目で見ていかなくちゃいけないんですよ。そういうものというものは、やはり先生なり、場合によっては児童・生徒の目で見ることも必要。そういうようなこともやはりしっかりと教えなくちゃいけないと思うんだけど、そういうことについてどのような対応をしてきたのかということをお聞きしておきたいと思います。
 以上です。


◯市長(河村 孝君)  それでは、学校給食の地産地消30%のお話をしていただきましたので、私のほうから御答弁申し上げます。令和5年度、地産地消30%が公会計制度の関係で増えるとか増えないとかということは直接関係ないんですけれども、かつての御質問でもお答えしたかもしれませんが、私としては、この30%、現在20%を超えている状況だというふうに聞いていますので、少しずつ農家の方にも浸透し始めているというふうに思っています。
 これはJAの組合長さんから私、助言を受けて、20%とか10%とかいうのは簡単だけど、実際は要するに農家の作付の方法、面積といいますかね、そこから変えていかないと変わりませんよと。そのためには、必ず給食のほうで使うというふうな方向性を明確にして、浸透していくのに結構時間がかかりますみたいな話を受けたことがあります。
 そういう意味では、本当にそのとおりだなと思いましたが、自然を相手にしてやっているのが農家でありますから、時間がかかります。私が思っていたよりも早く20%を超えたというふうに思っていますが、今ようやく農家の方たちにも認知していただいているので、そういう意味で次の年の作付に影響する、その辺の御指導をJAさんも一生懸命やっていらっしゃるので、少しずつ変化していくというふうに思っています。
 ですから、今年度、3割を目標にしながら20%まで来ましたので、すぐにそれが40とか50とかいうふうに行くはずもないんですけれども、できる限り、令和5年度に目指すものとすれば、今年度目指そうとした30%をしっかり達成することを目標にしたいというふうに思っています。
 最終的なゴールというのは、本当に100%になるのかどうかとか、そういう話はちょっと私、分からないんですけども、少なくとも3割を超えたら5割を目指さなきゃいけないと思っていますし、あるいはJA東京むさしの管区内にある三鷹以外の周辺を含めて、自治体の御協力、あるいはある場合、姉妹都市なんかの御協力も得ながら、さらにパーセンテージを給食の中で上げていきたいというふうに思っております。よろしくお願いします。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  コミュニティ・スクール、そしてスクール・コミュニティの実現、地域学校協働活動、そしてコモンズ、学校3部制ということで、全部のつながりと基本的な考え方についてお尋ねがありましたので、お答えしたいと思いますが、平成16年の10月1日に、私、三鷹市の教育長に就任させていただいて、そのときのコンセプトとしましては、コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育ということで御理解いただいて、進めてきて、現在になるわけですけれども、そもそもの私のライフワークでもありますけれど、この問題意識の根底には、大きく言えば少子高齢化の問題、そして行き過ぎた自由主義の中で経済的な格差が学力格差につながっているということへの危惧、そういったことで、やはりこれからの子どもたちがこの状況の中で生き抜いていくためには、一人一人の子どもたちが豊かで幸せな人生を生き抜いていく、そういう社会をつくっていけるような、そういう自立した主体的な子ども、大人に育っていけるかどうかというふうなことでの問題意識、これを何とかしなきゃいけないということでの取組の中で、やはり大事なことは、要するに、私たちは、子どもも大人もそうですけれど、やはりつながって生きると。共に助け合って、そして補い合って生きていくということが大事だというふうに思い定めたわけですね。そのときに、やはり共に生きていく共生社会の実現ということの中で、やはりそういった問題も克服していけるのではないかということです。
 今になれば、個人のウエルビーイング、社会のウエルビーイングというふうなことがうたわれておりますけども、やはり自分さえよければいいということだとか、それから競争社会を生き抜いて、その勝利者として、強者として成功を収めればいいという、そういう人生観じゃなくて、共に助け合って、ぬくもりのあるつながりを大事にして助け合うような、そういう社会の担い手となっていけるような、そういう人材を育成すべきだというふうに考えたときに、やはりコミュニティ・スクールと学校教育においては、仕組みとして学校運営協議会が置かれた学校、コミュニティ・スクールというものが必要であると。ちょうど国のほうも、平成16年の9月でしたか、法改正でコミュニティ・スクールをつくることができるようになったというふうなことで、それで三鷹でやらせていただいてきているということです。
 そういう意味では、やはりインクルーシブな、みんな意見が違う人が集まっても、お互いに認め合って、許容して、寛容な気持ちで、精神で包み込んでいく包摂な社会の必要性、それから開かれた学校づくりということの中で、地域の皆さん方と一緒になって、みんながつながり合って、そして子どもたちをよりよく育てていくというふうなことの中で、いわゆるコミュニティ・スクールというのはどちらかというと学校教育に重点が置かれております。学校の要するにガバナンスの強化というふうなことが強調されておりましたので、やはりそういう意味では、やはり地域の方々のいろんな社会教育団体、関係機関、たくさんありますよね。そういう人たちの力も結集して、御自分たちもウエルビーイングを目指していると思いますけれども、子どもたちにも少し力を貸していただいて、みんながつながり合って助け合っていきましょうということで、スクール・コミュニティということで、国でいえば地域学校協働活動というのが今出てきたわけですね。これはもう平成29年の法改正で位置づけられたということですね。その前は特段法的な位置づけはなかったですけど、三鷹の場合は地域のいろんな教育ボランティア制度など、そういったことでいろいろ学校で御活躍いただいていたという実績もありますので、そういうことで、非常に親和性が高いということで、現在は、学校運営協議会、コミュニティ・スクールと地域学校協働活動が一体的に子どもたちの育ちをしっかり支えていくというふうなことが当然の在り方だろうということで、学校3部制、そしてコモンズとしての学校の在り方なども提案させていただいて、そして子どもたちをよりよく育てていくという、そういう現状にあるわけです。これは河村市長も、大変まさに同じ理念を共有させていただいておりまして、そういう意味では非常に私は心強くこれを進めていけるだろうというふうに思っておりますが、ただ進めるに当たってはいろいろ検討しなきゃいけないことがたくさんありますので、それは皆さん方と相談しながら、よりよい三鷹の学校教育ができていけばいい。学校教育だけじゃなくて、いわゆる社会教育の面での地域学校協働活動も盛んになって、いろんな関係機関の方たちも、御自分たちの活動がさらに充実して、学校づくりから始まって、地域づくりという、まちづくりということにもつながっていくことによって、市民全体が豊かで幸せな人生を送っていけるという、ウエルビーイングの実現に寄与できるのではないかということで、今、取り組んでいるというところでございます。
 長くなりましたが、そういうふうに考えております。


◯学務課長(久保田実君)  公会計化に伴う口座の登録の進捗状況について、私のほうから御答弁いたします。3月13日の時点で保護者の方の口座登録につきましては、1万1,544件、率にいたしまして約88%の御登録をいただいているところでございます。
 口座登録の手続に際しましては、スマートフォンやパソコンから専用フォームで簡易に入力できる方法を御用意して、多くの保護者の方に御利用いただいております。また、併せまして紙による手続に対しても対応しているところでございます。
 以上です。


◯指導課長(長谷川智也君)  私のほうからは体力と、それからいじめについてお答えを申し上げます。三鷹市における児童・生徒の体力の低下、これは国と同様に減少しているという現状ではございます。この原因としましては、コロナ禍による運動習慣が減ったという一因ももちろんございますが、やはりそれだけではなく、今現在の生活習慣も、10年前、20年前に比べるとかなり変わっています。それも影響しているというふうに認識しております。
 例えば、8種目の中でソフトボール投げという種目がありますけれども、今、子どもたちが家族の方とやるスポーツといったら、昔はキャッチボールでしたけども、サッカーが主流ですよね。ですので、授業でボール投げをしようって言っても、肩がうまく回らないんです。回らずに真っすぐに投げられない子どもが結構いるんですね。
 それから、例えば握力でしたら、これも生活様式の変化で、昔はこういうドアノブが、今はこういうレバーになっていたりとかですとか、それから水道も蛇口をひねるんじゃなくて自動で出たり、そんなようなこともあります。そういったことが握力にも影響しているということもございます。
 それから、反復横跳び、50メートル走、これは敏捷性とか瞬発力ですけども、これは足首の軟らかさが非常に影響します。そういった意味で考えますと、トイレがやはり和式から洋式化になって、子どもたちがかかとをつけたまましゃがんだときに倒れてしまう子どもがいるんですね、足首が硬くて。そのようなことも影響して、様々な生活習慣も影響しながら体力の低下につながっているということもございます。
 一番大事なのは、運動する機会をいかに確保するかということで、もちろん各学校では授業の中で体力を高める運動をやっておりますが、それだけではなく、やはり一番注目してやらなきゃいけないのは、遊びの中で体力の向上を図るということが重要だというふうに考えております。
 そこで、第六小学校では、三鷹市の研究奨励校ということで、遊びに着目して、子どもたちが多様な、休み時間に運動ができるというようなことを先日発表いたしました。こういったことも共有しながら、今後も引き続き子どもたちの体力向上に努めてまいりたいなというふうに考えております。
 それから、いじめについてでございます。先ほどいじめの前段階でいじりというお話もございましたけれども、まずいじめを防止するに当たって一番重要なことは、今国が示しておりますいじめの定義を、教員はもとより、児童・生徒、全ての子どもたち、それから保護者も含めて理解するということが非常に重要なことだというふうに考えております。
 具体的には、いじめの当該の行為の対象となった児童・生徒が心身の苦痛を感じているかどうかというところがいじめの定義でございます。
 具体的に申し上げますと、例えば、これはあくまでもいじめだなということは、故意で行った行為で、それは暴力が伴わない場合でも、暴力を伴う場合でも、これはいかに見ても、これは誰が見てもいじめだという、いわゆる社会通念上のいじめだけではなくて、法が示す定義では法令上のいじめということで、例えば厚意で行った言動、親切のつもりが、これは子どもが嫌な思いをしたら、これはいじめに当たるんだということも含めて認識をするということが非常に重要であるというふうに考えております。
 先ほど委員から5年前とどうなのかというお話でしたが、申し訳ございません、5年前のデータはここにはございませんけれども、はっきりと言えるのは、そういった定義の理解が進んでいることで、いじめの認知件数が非常に大幅に増えております。例えば、令和3年度の問題行動調査の結果は先日御報告をいたしましたけれども、例えば小学校では、令和2年度、いじめの認知件数が52件だったところが119件に上がりました。そして、中学校は令和2年度34件だったところが68件に上がりました。
 これはそういった定義を踏まえながら、教員がいじめを見つけ出すことができた。いじめはそもそも教員の分からないところでやっているわけですから、教員が、いじめが起きてしまったということではなくて、いじめを見つけることができたんだと。それから、子どももSOSを出すことができたんだと、そういう表れだというふうに考えております。
 いずれにいたしましても、三鷹市といたしましては、令和3年度の問題行動調査結果のところで申し上げますと、令和4年3月31日の段階で解消率が、例えば小学校が71%、中学校69%としておりますけれども、現在は全て解消に向かっているというふうに学校のほうから報告を受けております。
 いずれにいたしましても、引き続き、やはり教員、そして子どもたちも、定義に基づいて、どういうことがいじめなのかということを早期に見つけ、そして確実に対応していじめの防止につなげていきたいというふうに考えております。
 以上でございます。


◯教育施策担当課長・個別最適化担当課長(齋藤将之君)  私のほうからタブレットの活用、使い方、またデジタルシチズンシップについて答弁させていただきます。
 まず、タブレットの活用につきましては、各教科等におきまして子どもたちの育成を目指す資質、能力がございます。この資質、能力をどのように育成していくかといったところで、デジタルのメリット、また紙を使うことでのメリットももちろんございます。また、子どもたちには体験活動を通した中で、資質、能力を育成していくということの重要性もあると考えております。
 そうした中で、子どもたちに資質、能力を育成していくところでのより効果的、効率的なものとして、1つの道具としてタブレットを活用していくことを進めている次第でございます。
 また、その一方で、全国の学力調査等、こちらはパソコンを使った調査が今進んでおりますので、そういったところへの対応といったところでは、やはり子どもたちに一定のパソコンの操作といったところの指導も必要だというところで進めている次第でございます。
 また、プログラミング教育につきましては、こちら、小学校のほうで取り組んでいるところでございますが、プログラミング教育については、プログラミング的思考を育成していくというところで、いわゆる論理的思考であったりというところで、例えば算数の授業の中で三角形を書くといったときに、定規を使って書くことを、子どもたちは自分がどのように考えて表現するかというところで考えているんですけども、それを、じゃあ、タブレット、パソコンに指示を出すのにはどのように指示を出せばいいかといったところで、論理的思考、プログラミング的思考というものを育成している次第でございます。
 そういった中で、やはりデジタルのメリットや紙のメリットといったところなどを踏まえながら、デジタルシチズンシップというところでは、やはりデジタルシチズンシップですので、よりよいデジタル市民になるために、また自分の人生をよりよくしていく、社会をよりよくするためにデジタル機器を活用していくためにはどのようにすればいいのかということを自ら考え行動できる子どもたちを育成していくという中で、今年度熟議を進めてきたところではありますが、熟議の中では子どもたちのほうからやはりデジタルとアナログを使い分ける必要があるんじゃないかというような意見も出てきております。
 そうした中では、これができればデジタルシチズンシップが身についているよというものではなく、やはりその時代に応じて子どもたちがどのようにデジタルとアナログをうまく利用していくか、よりよいものにしていくかというものを、常に子ども同士、また大人と子ども、我々大人もデジタルをうまく使えているわけでもないので、大人も当事者となって一緒に子どもたちと考えていく必要があるのかなというところでは、デジタル・シティズンシップ育成指針につきましては、常に子どもたちと一緒に、どうすればよりよい使い方ができるかということを議論しながら、自ら自分たちで私はこのように使っていくということを考えられるように進めていきたいというふうに考えております。
 私からは以上でございます。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  私からは、公立中学校への進学のことについてお話をさせていただきます。委員おっしゃるように、私立のほうにということで、あるいは都立の学校で中・高一貫校等が出てきておりますので、そういう選択肢の中でということになってくるのかなと思いますけれども、コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育、これを三鷹市ではずっと進めてきているわけですので、中学校への進学率100%にしたいということで取り組んできているところです。
 現実的には、小・中一貫が始まる前までは60%台後半だったところが、80%ぐらいのところまでずっと来ていたといったところではあるんですけれども、多分コロナ禍の関係で、大分ちょっとそこのところは厳しい状況があるかなというふうには思っています。
 というのは、小学生から見ていったときに、中学校との交流活動みたいなものというのは物すごく影響力が大きいものなんですね。中学生に対する憧れであったり、中学校生活で活躍している中学生を見て、すごいな、あんなふうになりたいなという、近い将来のロールモデルがそこにあるというようなところってすごく大きかったんです。ところが、またこの間、なかなか交流活動がうまくできなかったみたいなところもあって、小学生の気持ちを公立中学校に持ってくるというのは、なかなか難しい状況というのはあったのかなというふうに考えています。
 小・中一貫を進めていく中での交流というのは非常に重要で、コミュニティ・スクールの方に関わっていただくことでの地域への愛着であったり、それから先ほど申し上げました中学生への憧れ、逆に中学生が小学生と関わることによって、頼りにされたという自己肯定感の高まりみたいなものというのはすごく多いんですね。
 最近では、よその地区では、生徒会の役員の成り手がいないみたいなことというのは結構あったりしたんですけれど、三鷹では必ず結構な数の選挙になります。小学生が、中学校の生徒会の子たちが頑張って活躍しているのを見ていて、僕も、私もそうなりたいという、そういう子たちが増えている。そういった部分をやっぱりアピールしていかなければいけないのかなというのが対応としての考え方です。
 また、小学校の4年生ぐらいから受験のことを考えるというふうによく言われますけれども、そんなこともあって、小学校3年生、4年生ぐらいの保護者を対象に中学校の説明会をしたりみたいなことをしたという学校もございます。
 いずれにしても、信頼される公立中学校を目指して、コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育、これをきっちり進めていきたいと考えています。
 以上です。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  こちら、大沢野川グラウンドの地下水の関係につきましては、2月に開催されました文教委員会で御報告させていただいております。こちら、地下水位が高くて、サッカー・ラグビー場、野球場のグラウンド面の表面がぬかるんでいるような状況にあるということを御報告させていただいたところでございます。
 この地下水位対策につきましては、現在も鋭意東京都と協議中でございます。昨日でございますけれども、担当の職員が現場で水位等を確認いたしましたところ、水位は下がってきておりまして、グラウンド面の状態は、グラウンド利用可能な状況に近づいてきているというような状況でございました。
 こちら、引き続き、水の動きというものはまだ予測ができる範囲にとどまっておりませんので、継続的にしっかりと東京都との協議を続けてまいりたいというふうに考えております。
 現在の状況を鑑みますと、スケジュールにつきましては、当初の予定どおり、5月の1日からテニスコート、サッカー・ラグビー場のほうを利用開始ということで見込んでいるところでございます。
 また、野球場につきましては、当初から芝の養生期間ということで8月を予定しておりますので、こちらにつきましても、8月の再開というところを見込んで対応してまいりたいと考えているところでございます。


◯委員(石井良司君)  ありがとうございました。スクール・コミュニティ関係につきましては分かったところでございますが、協働というのはいろんなものがあって、要するに、パートナーシップもそうだし、それとコプロダクションというのもあるし、コラボレーションというのもあるし、要するに協働というのは幾つか、3つほどありますよね。それをうまく学校の教育の現場で使っていただいて、よりよいものにしていただきたいという。要するに、協働をやりながら、共創ということで、今後もしっかりと教育長を中心にやっていただきたいと思っております。何かありましたら答弁いただいても結構ですけど。
 それと、公会計については分かりました。ただ、やっぱりこれだけの金額を市で扱うと──要するに8億9,000万円ですか、これだけの金額を扱うとなると、やっぱりそれなりのものをしっかりと、新鮮で安全で安心な、やはり地産地消というか、地域のものを使うのが一番目に見えるところであるわけだから、一番いいと思いますので、大分、20%進んでよかったと思いますし、また、次の段階に、30%に向けて頑張っていただきたいと思います。
 それとあと、口座の振込用紙、88%、すごいですね。さすがですね。それで、ちょっと気になったのは、前々からあったと思うんだけど、給食費の未納──分からないけど、1%、2%という、そういうレベルだと思うんだけども、これによって、要するに、振込用紙を申請しなかったという人は払わないよということだと思うんだけど、そういう見込みというのはどのくらい考えているのかなあということでちょっと聞いておきたいと思います。
 それと、いじめについては分かりましたが、結局これ、いじめというのは、私、先生方もそうなんだけど、周りの環境だと思うんですね。生徒間、または児童間のそういう周りの環境だと思うんです。それで小・中一貫校というのは、僕はすばらしいと思っている。それで、やはり小学校から中学校に行くときに一番、本人たちも心配するし、保護者も心配する。そういう中でやっぱりいじめがあると、どうしても不登校の──その質問はしてないけど、不登校になったりしてしまうわけだから、そういうことがないようにしっかりと小・中一貫校の利点を生かして、小学生の段階からそういういじめに対する教育というか、指導というか、そういうものをしっかりやっていくべきだと思うんですね。そうすれば、やはりお互いに注意し合ったり、または場合によっては先生にお願いして、そういうものを止めてもらったりとか、いろいろできるもので、そういうところはしっかりとやっていただきたいと思うんですけども、その点についての考え方も聞いておきたいなと思いますので、よろしくお願いします。
 それと、次は、部活とか学校3部制については、分かりましたというか、やっぱりこれ、持久力とかなくなると勉強にも影響するし、いろいろなものにも影響するので、やっぱり有酸素運動がどうしても不足になっちゃうので、そこはしっかりとやっていただいて、健全な心も体も、知徳体、しっかりと養っていける、それが持てる児童とか生徒を養成していただきたいなと思いますので、よろしくお願いをしたいと思っております。これについては別に答弁はいいです。
 それとあと、大沢グラウンドのほうなんだけども、大沢って過去にも、昔、湧き水が出ていて、大雨降って湧き水出てきたということもありましたから、この地域においてもやっぱり調節池なんだか、当然そういう心配も出てくると思うんですよ。だから、芝生、人工の芝生でいいのかどうかということも考えられるんだけども、やっぱりこれは将来的に地下水対応をしっかりしておかないと、そういうことというのは、今後、大雨降ったりとかすると必ず出てくる問題ですので、そういう点はしっかり東京都と協議しなくちゃいけない点だと思うんだけども、その点の対応って何か、要するに地下水対応というのは、東京都も──私はもうかさ上げするしかないと思うんだけど、それをやっちゃうと今度は調整池の意味がなくなっちゃうので難しいところなんだけど、何かそういう部分でしっかりと担保できる可能性はあるのかどうか、そこを確認しておきたいと思います。
 取りあえずそれだけ。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  小・中一貫教育と、それからいじめとの関連で評価していただきましたが、ありがとうございます。先ほど公立学校のよさということでのお話もありましたが、公立学校、松永部長のほうからいろいろ答弁がありましたが、公立学校のよさは、もう一つ大事な点は、いろんな子がいるということですよね。結局、家庭的に恵まれない子もいるかもしれないし、また豊かな家の子もいるかもしれない、学力の飛び抜けた子もいるかもしれないし、振るわない子もいるかもしれない。いろんな子がいて、性格のいろんな子がいて、それがリスキーと言えばリスキーですけど、それは結局、社会というのはいろんな人がいる中で生きていくわけですから、そういう意味では非常に大事なことだと思いますね。
 ですから、公立の先生は大変ではありますけれど、しかしある意味非常に子どもたちにとってはプラスの視点で考えて、そして子どもの成長に必ずつながっていくというふうに考えて指導してもらうということだろうと思います。
 お話しのように、9年間の小・中一貫教育というのは9年間で指導できますから、ずうっと引き続いて見守っていけるし、解決の指導もできるわけですが、同時に、見届けるということもできるわけですよね。大体ちょっと注意すると、涙流して反省したということになるけど、しばらくするとそうでもなくなっちゃうこともあるんですよ、子どもというのはね。別に悪気はないんだけれども。ですから、そういう意味では、継続してずっと見届けるという意味では、やっぱり9年間というのも大事かなというふうに思いますので、いろんな面で、あらゆる面で小・中一貫教育というのは利点があるということで本市は採用しているということでございます。
 そういうふうに考えていますが、いじめは特にやはり人権問題だという意識も必要だということでありますので、その点はやはりしっかりと、件数は少ないという現状があるかもしれませんが、油断しないでしっかり見守っていきたいというふうに思っています。
 また、最初のスクール・コミュニティの実現については、御理解いただきまして、感謝申し上げます。ありがとうございました。


◯学務課長(久保田実君)  給食費の未納及び口座登録をしていない人に対しての考え方について御質問いただきました。給食費の収納率に関しましては、令和3年度ベースで申し上げますと、三鷹は99.9%、ほとんどの方、保護者の方がきちんと納めていただいているところでございます。
 また、口座登録を行わない方につきましても、口座からの引き落としはできませんが、市から納付書を送って、その納付書で納めていただくというやり方について認めておりますので、そういった方法で給食費について納めていただくというふうに考えているところでございます。
 以上です。


◯指導課長(長谷川智也君)  私からは、いじめ防止に向けた児童・生徒への指導について再質問にお答えしたいと思います。学校におきましては、いじめ防止年間指導計画というものを立てておりまして、それに基づいて、いじめに関する授業を全児童・生徒に行っております。具体的には、先ほど申し上げましたようないじめの定義の理解、それから、いじめの構造等について理解を進める授業をやると同時に、教員も研修を行っております。
 そして、先ほどふれあいアンケートというお話をさせていただきましたが、年3回をいじめ防止ふれあい月間というふうに位置づけまして、いじめ防止に向けた呼びかけ、そしていじめ防止に向けた熟議を行い、さらにはポスターを作るなどということも行っております。
 さらには、先ほど教育長から人権に関わることというお話がありましたが、人権作文への取組なども全小・中学校で実施をしているところでございます。
 いずれにしましても、児童・生徒が主体的にいじめ防止に向けた取組が推進できるよう、各学校で取り組んでいるところでございます。
 以上でございます。


◯スポーツ推進課長(平山 寛君)  大沢野川グラウンドの地下水対応でございますけれども、今現在、原因については明確ではないことから、地下水の観測というものが、行う取組の1つの可能性というふうに考えております。
 また、今現在工事を実施している段でございまして、排水することによって当然一定の効果が出ているというようなことは事実としてございますので、そうしたことを踏まえて、しっかりと東京都と対応の方向性について協議をしてまいりたいというふうに考えております。


◯委員(石井良司君)  ありがとうございました。そうすると、大沢グラウンドについては、排水をしてやっていくということは、今後はそれで対応できますよという、そういう理解でいいのかな。要するに、場合によっては排水ポンプを増やすとかという、そういう対応をしていきますよという理解なのか。それと、もう一点、すいません、さっきあれだったんだけど、そうすると、そういうことになってくると、予定どおりに使用できるということで、そういう理解でいいのかな。そこだけ。
 それと、いじめというのは非常に分かりにくいんですよ。いじりも当然分かりにくいんだけど。というのは、文科省が、2020年の全国の公立・私立小学校、中学校、高校の自殺者、何と調査を始めて以来一番多い、415人で、小学生が7人、中学生が103人で、高校生はもっと多いんだけど、305人なんだけど、その状況というのが、自殺の原因というのが、家庭不和というのが一番多いんですよ、12.8%で。それで、精神障がいというのが11.1%で、それでいじめの問題を抱いていた子どもはというのが2.9%しかいないんだけども、ちょっと問題なのは、不明が52.5%もあるんですよ。だから、いじめというのは分かりにくいんですよ。だから、不明の中にも大分いじめが入っていると思う。家庭不和とか何かというのは割と分かりやすいんですよ、大人が隣近所にいたりして。子どもが殴られていたとか、何かいろいろあるからね。
 だから、こういうことがあるので、しっかりと学校なり、生徒なり、児童なりで見守ることを教育の中にも取り入れていただくのが、いじめをなくすいい方法かなと思うんだけども、そういうようなことを今後はよろしくお願いとしたいと思うんですけども、考えておいていただきたいと思います。
 じゃあ、それを質問します。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  もうおっしゃるとおりでして、ただ不明はやっぱり不明なので、断定はできませんけれど、おっしゃるように、いじりとか、冷やかしとか、つまり明確にいじめというふうには言いにくいかもしれないけど、これは大人の社会もありますから、大人が十分にやはり気をつけていく必要がありますが、要は、人が嫌がることを言ったりやったりしないということなんですよ、簡単に言うと──いや、別に、あなたがそうということじゃない。たまたま力が入っただけです。
 そういうことですので、やはり教師も、それから御家庭でも感度を高くして、やはりそういう状況というのは、毎日見ているとね、僕も短い期間ですけど教員の経験がありますけど、分かるんですよ、雰囲気で、何も言わなくても。そういうのは分かって、そしてできるだけそういうことではないんだろうと思わないように、そういう傾向もあるんですよね。つまり、面倒になりますから、分かっちゃうと。
 だから、そういうことじゃなくて、やっぱり教師として原点に返ってもらって、子どもたちのために仕事をしているということを忘れずに取り組んでもらうよう、学校のほうもしっかりと指導していきますし、また御家庭のほうにも啓発をしっかりやっていきたいというふうに思います。
 以上です。


◯スポーツと文化部長(大朝摂子さん)  今、既設のポンプを適切に動かすことで地下水位を下げる効果が大分発揮しておりますけれども、必要であれば、ポンプ追加が必要なのではないかというようなことも今東京都と交渉中というか、協議をしているところでございます。
 今のままでいきますと、4月下旬のオープニング、5月1日からの一般利用ということ、当初予定どおり進捗できるのではないかというふうに考えております。


◯委員(石井良司君)  強調された部分は気をつけたいと思っております。
 それと、今の大沢野川グラウンドについては分かりました。今後とも予定どおりに使用ができるようによろしくお願いしたいと思っております。
 引き続き、子どもたちが、また大人たちも使うけども、やはり子どもたちがそういう野球だとかサッカーとかできる場所をたくさん提供していただければ、そういう子どもの体力向上にもつながりますし、よろしくお願いしたいと思っております。
 最後でございますので、少し時間を残してやめたいと思います。ありがとうございました。


◯委員長(宍戸治重君)  以上で自由民主クラブの質疑を一旦終了いたします。
 以上で第10款 教育費及び一般会計歳入に対する質疑を一旦終了いたします。
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◯委員長(宍戸治重君)  本日の予算審査特別委員会はこれをもって散会いたします。
なお、次回は、3月16日午前9時30分より開きます。文書による通知はいたしませんから、さよう御了承願います。
 本日はお疲れさまでした。
                  午後4時44分 散会