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トップ会議録会議録閲覧 > 会議録閲覧(令和3年度予算審査特別委員会) > 2021/03/16 令和3年度予算審査特別委員会本文
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2021/03/16 令和3年度予算審査特別委員会本文

                  午前9時27分 開議
◯委員長(土屋けんいち君)  おはようございます。ただいまから、令和3年度予算審査特別委員会を開きます。
 議案第10号 令和3年度三鷹市一般会計予算、本件を議題といたします。
 一般会計歳出 第10款 教育費に入ります。本件に対する市側の説明を求めます。


◯企画部調整担当部長・行財政改革担当部長(石坂和也君)  それでは、第10款 教育費について御説明いたします。予算書の310ページをお開きください。教育費の予算額は82億6,532万5,000円で、前年度比0.4%の減となっています。これは、1人1台タブレット端末導入によるランニングコストの増があるものの、旧第二体育館の解体や図書館リニューアル工事が完了することなどによるものです。
 特記事項を申し上げます。313ページを御覧ください。事項10.給食調理業務委託化等関係費です。令和4年度からの第三中学校の委託化に向け、事業者の選定を行います。
 315ページを御覧ください。事項10.三鷹ネットワーク大学等連携事業費です。三鷹のこれからの教育を考える研究会において、個別最適化された学びの実現、スクール・コミュニティの創造、地域資源を活用した学びの実現など、引き続き調査研究を行います。
 317ページを御覧ください。事項11.コミュニティ・スクール関係費です。地域で横断的な活動を進めるため、スクール・コミュニティ推進委員会(仮称)を設置するほか、情報発信の機会として、教育フォーラム2021(仮称)等を開催いたします。
 319ページを御覧ください。事項23.みたかジュニアビレッジ関係費です。多様な地域団体等と連携しながら、第四中学校において農業体験を通したキャリア・アントレプレナーシップ教育を実施いたします。
 321ページを御覧ください。事項7.学習用端末等整備事業費です。令和2年度に整備した1人1台の学習用タブレット端末を効果的に活用し、個別最適化された学びの実現に向けて、学習状況や興味関心等に応じた学びを進めます。
 331ページを御覧ください。上段の事項2.学校空調設備整備事業費です。第3項、中学校費にも同様の経費を計上しています。災害時のリスクを踏まえ、都市ガス、LPガス、電気の分散型熱源の考え方に基づき、東京都の補助制度を活用して、全小・中学校体育館の空調設備の整備が完了いたします。事項5.大規模改修事業費です。第3項、中学校費にも同様の経費を計上しています。平成30年度の調査結果及び現状を踏まえ、早急に対応が必要な第五小学校の第I期の大規模改修と第二中学校の設計を実施します。
 345ページを御覧ください。事項8.地域子どもクラブ事業費です。第六小学校で実施する地域子どもクラブ事業において、一部民間委託方式を試行的に導入し、開放場所を拡充するほか、長期休業期間中を含め毎日実施いたします。
 349ページを御覧ください。事項5.図書館システム関係費です。新しい生活様式への対応、図書館の閉館・休館時におけるサービス提供の拡充を図るため、令和3年4月から電子図書館システムの利用を開始いたします。
 355ページを御覧ください。事項12.東京2020オリンピック・パラリンピック等推進事業費です。聖火リレーの開催、事前キャンプの受入れ、小・中学生の大会観戦支援など、新型コロナウイルス感染症対策を講じ、簡素化しながら市民の感動体験と市民に受け継がれるレガシーを創造いたします。
 説明は以上です。


◯委員長(土屋けんいち君)  市側の説明は終わりました。
 休憩します。
                  午前9時32分 休憩


                  午前9時33分 再開
◯委員長(土屋けんいち君)  委員会を再開します。
 これより質疑に入ります。教育費の委員1人当たりの持ち時間は、令和山桜会及びいのちが大事は30分、自由民主クラブ、公明党、民主緑風会及び日本共産党は25分になっております。なお、市側の答弁時間についてもその時間に含まれておりますので、答弁につきましては簡潔かつ明瞭にされるよう、お願いいたします。
 初めに、公明党。


◯委員(大倉あき子さん)  おはようございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 まず、予算概要137ページ、三鷹ネットワーク大学等連携事業費についてお伺いいたします。三鷹のこれからの教育を考える研究会の中間報告を読ませていただきましたが、とても斬新な発想で、これまでの教育の概念を覆すような驚きを感じました。また、三鷹の教育が次の10年に向かって、これからの日本の教育のモデルとなる先駆的な取組であるとも思いました。この中間報告を受けて、教育長の新しい気づき、発見、感想をお伺いしたいと思います。
 続きまして、適応支援教室関係費についてお伺いします。A−Roomが設置されて約1年がたちますが、現在どのくらいの人数の児童・生徒が通われているか、学年別に分かれば教えてください。A−Roomに通えない長期欠席者の人数、コロナの感染を懸念して自主的にお休みをしている児童・生徒の人数もお願いいたします。発達段階に応じたきめ細やかな支援を行うため施設を拡張するとありますが、どのような課題があっての体制強化か、お伺いいたします。
 続きまして、予算概要139ページ、みたかジュニアビレッジ関係費についてお伺いいたします。社会に開かれた教育課程の実現とスクール・コミュニティの創造の促進として実施するとなっていますが、第四中学校で実施される理由をお伺いします。また、対象学年についても教えてください。今後のほかの学校にも展開していくのか、お伺いいたします。
 予算概要139ページ、探求的教育関係費についてお伺いいたします。民間プログラムを活用した道徳教育の推進ということで、今年度既にセサミストリートカリキュラムを小学校で実施されたと伺いました。とても魅力的なカリキュラムだと思いますが、今年度実施された内容、先生、生徒、保護者の反響についてお伺いいたします。次年度どのように展開されるかについてもお伺いいたします。また、教育効果をどのように考えているか、教えてください。
 続きまして、予算概要140ページ、学校管理運営費についてお伺いいたします。中学生の防災ヘルメットですが、一般質問で質問させていただいておりましたけれども、次年度に早速予算措置をしてくださり、ありがとうございました。保護者の方々も大変喜ばれておりました。防災ヘルメットは新学期を迎えてすぐ配備される予定か、お伺いをいたします。
 続きまして、予算概要144ページ、地域子どもクラブ事業費についてお伺いいたします。今後ますます社会で活躍する女性が増えてくると思いますが、地域子どもクラブに関しては、長期休業期間中も安全安心な居場所として取り組むべきと考えておりましたので、今回、民間委託方式での試行的導入は評価したいと思います。次年度、第六小学校の取組を踏まえた効果を確認の上、全市的展開を想定しているのか、お伺いをいたします。
 続きまして、中学校の校内通級についてお伺いいたします。中学校に校内通級が整備され1年がたちました。中学校に校内通級が整備されたことで、小学校から支援の継続が図られました。中学校の校内通級に通っている生徒の人数をお伺いいたします。中学での校内通級の概要には、入級に当たっては、保護者、また本人が在籍校の担任やスクールカウンセラーに相談となっておりますが、中学生は思春期で難しい年代です。支援が必要だと周りが判断しても入級に至らないケースもあるのではと考えます。1年が経過して見えてきた課題と解消のための取組をお伺いいたします。
 続きまして、予算書325ページ、施設改修事業費についてお伺いいたします。学校施設のバリアフリー化についてお伺いします。現在、体育館の入り口のスロープの設置状況についてお伺いいたします。市民の方からスロープに屋根が設置されていないとお声がありました。スロープがせっかくできたのに、車椅子の方、御高齢の方が雨の日、御不便をされている状況を見てのお声でした。スロープに屋根の設置ができない場合の理由について、お伺いをいたします。
 続きまして、予算書319ページ、事項16.みたか地域未来塾事業費についてお伺いいたします。大学生や地域のボランティアによる放課後の学習支援が2019年から全市内小・中学校で実施されておりますが、子どもたちからは勉強が楽しくなった、分からないところができるようになった、保護者からは、子どもが積極的に勉強するようになったというお声を伺っています。何人くらいの児童・生徒が参加しているのか、お伺いをいたします。現在、支援員は教員OBや定年後など、リタイアされた方、大学生など、様々な方がボランティアとして活躍していただいております。コロナ禍での実施は様々な課題があったかと思いますが、支援員の募集、実施の在り方と、今年度どのように検証され、次年度の取組に生かすのか、お伺いをいたします。
 最後に、項目がないので、小学校費ということでお伺いしたいと思います。令和3年度より段階的に実施される35人学級の編制についてお伺いします。35人学級ですが、来年度から都内公立小学校の2年生の1クラス当たりの児童数の上限を40人から35人に引き下げると決定されております。三鷹市は、児童・生徒が次年度300人ほど増えると伺っておりますが、今後、教室の確保が課題だと考えます。次年度、どのように取り組まれるのか、お伺いいたします。
 以上よろしくお願いいたします。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  初めに、三鷹のこれからの教育を考える研究会を評価いただきまして、ありがとうございます。まだ中間ですので、最終、9月ぐらいには出せると思いますが、その節はまたよろしくお願いいたします。
 まず、こんなふうな問題の立て方──学校は誰のためにあるのか、何のためにあるのかというふうに、問題を立てましたら、やはりまずは、普通は子どもたちのためにというふうに答えると思うんですが、じゃあ、子どもたちだけのためのものですかというふうに質問が立てられたら、そうじゃないだろうということにもなりますね。つまり、教職員のためでもあるし、また、地域の方、保護者の皆さんのためにもあるというのが学校。つまり、市民の財産としての学校ですよね。
 ですから、そういう意味では、報告書の中にコモンズという言葉を使っていますが、入会地、つまり、みんながそこを自分たちのためになるように活用していくという、そういう場所として学校を捉えたときに、やはり今のような状況では不十分ではないかということですね。子どもたちの学校教育という狭い意味の活用だけではなくて、もっと子どもたちの居場所として活用するということ、具体的に言えば学童クラブ、地域子どもクラブ、みたか地域未来塾等々の活動が行われておりますけれども、それらはみんなつながっていません。ですから、それをつなげていくということ。
 そして、同時に、生涯学習の場としても、もっと活躍をしてもらえる方もいらっしゃるし、活用する場面もたくさんあるだろうということで、そういう意味では、もっと、やはり市民の財産としてしっかりとこの高機能化を図っていくと。そして、結局はこれはウエルビーイング、私たち市民の、皆さんの、子どもたちのための幸福度を上げていくということ、これをやはり考える必要があるのではないかということでのプランです。
 また、一人一人を大切にした教育というのは今までも言われてきましたけれども、やはりこれは看板倒れになっていたというのが実情だったと思います。これは、学級定数の改善も十分なされてこなかったということもあって、先生方に過重な負担をかけてきたということでありますので、そういう面でも、やはり今回、市長の決断で1人1台タブレットというふうなことになりましたので、ICTの活用を図りながら、本当の意味で、一人一人に寄り添った教育指導ができるという状況になってきましたので、それを大いに活用して個別最適化の教育を図っていくということですね。
 ですから、前半の、やはり、みんなが、多様な方たちがつながって教育を進めていくという、そういうスクール・コミュニティ、そして個別最適化、これをやはり具体化していくというのが提言の内容ですけども、今後、これを精査しながら、教育委員会としてどのように具体化できるかというのが課題でございます。
 また、その節は、この具体化の案が整いましたら、また御相談申し上げたいと思いますが、そういった内容でありますので、これは事務局も同じ思いを持っておりますので、その実現に向けて、できる限り実現に向けて努力していきたいと思っています。
 以上です。


◯学務課長(金木 恵さん)  私からは、A−Roomに関する御質問の一部と、あと防災ヘルメット、校内通級に関して御答弁申し上げます。
 まず、1点目のA−Roomのほうですけれども、2月末時点でA−Roomに通っていらっしゃるお子さんは、全部で67名になります。小学校は12人、中学校は55人ですけれども、学年別の内訳としましては、小学校3年生が2人、4年生が1人、5年生が4人、6年生が5人、中学校1年生が9人、2年生が26人、3年生が20人というような内訳になっております。やはり、義務教育の終わりの段階が見えてくる中学校2年生、3年生といったところは、将来の進路といったところを考えて御相談につながるケースが多いかなというふうに感じているようなところです。
 発達段階に応じた施設の拡充ですけれども、現在、一中とこちらの教育センターの分室で対応しているのですけれども、一中の1つのスペースで小学生も中学生もといった形で対応している状況がありますので、どうしても低学年のお子さんは、中学生がいるとちょっと怖いというようなお声も聞こえてきますので、次年度、一中でのスペースを拡充する中で、小学校、中学校、それぞれ発達段階に応じた支援ができるような環境を整えてまいります。
 次に、防災ヘルメットでございますけれども、予算のほう、お認めいただきましたら、入札等をかけた形で、できるだけ早い納品ができるように努めてまいります。
 3点目、校内通級の関係ですけれども、令和3年3月1日時点で、中学生の校内通級の在籍は100名いるような状況です。また、現在の小学校6年生、3月1日時点で60人在籍しておりますけれども、中学校に向けて、およそ約半数程度が進学後も通うということで、御相談を受けているところです。
 こちら、半分になってくるといったところの事情としましては、もちろん私立に進学するのでといったことであったりとか、あとは現在、小学校の段階でもう指導に一定の効果があったので、中学校はまず通常の学級だけで、自分の力でやってみたい。どの程度適応できるかといったところを見極めてから、もしまだ困り感があるようだったら、引き続き相談支援にというような形でお話をいただいているような状況がございます。
 中学生になると、やはり自我が出てきますので、自分自身の困り感といったこともだんだん自覚ができてくるようになってまいりますので、そのあたりとの折り合いをつけていくといったことが一番大事な課題になってくるかなというふうに思っています。
 私からは以上です。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  私のほうからは、ジュニアビレッジについて御答弁申し上げます。ジュニアビレッジ自体は、三鷹でこれまでもやってきているキャリア・アントレプレナーシップをかなり大規模な形で、また、多様な地域団体等と連携しながら進めていく事業でございます。現在、四中でということなんですけれども、E組、教育支援学級のほうで今年度モデル的にカリンプロジェクトという、校庭にカリンの果実がなるんですけど、それを使って何かできないかっていったことを、今実際に進めているところです。そういったバックグラウンドがあるといったことも含めて、地域の方々、入っていただけるということも今年進めてきたところがあって、四中でまず始めてみようということで、進めているところです。
 こちらのほうですけれども、対象の学年はどちらかというと、E組のほうは、いわゆる授業の中でということでやっていたことが多かったんですけれども、今回については、放課後の部活動的な活動として実施ができるようにということで考えているところです。ですから、中学生全部ということが対象になってくるかなと思います。
 ほかへの展開ということなんですが、今回、農業を切り口にということで進めていますけれども、ほかの学園で特別にいろんなこと、様々な分野のことについて取り組むことが可能なのではないかということで、模索をしていくつもりでおります。将来的には、これが学園の部活動みたいに、小学生も入ってというようなことができるといいなと思っているところです。
 以上です。


◯指導課長(長谷川智也君)  私からは、A−Roomに関わること、そしてセサミストリートカリキュラムに関わること、そして未来塾に関わることの3点について、御答弁をさせていただきます。
 まず、A−Roomに通えていない不登校の人数につきましては、市全体で約100名程度いるというふうに認識しております。いずれにいたしましても、今1人1台タブレットを配付したことにより、様々な形で工夫をしながら学習支援等をしているところでございます。そして、コロナ禍の中で自主的に休んでいる人数につきましては、今現在、3名の児童・生徒ということで認識をしております。
 続いて、セサミストリートカリキュラムについての今年度の内容でございますが、今年度は、パイロット校3校、具体的には東台小学校、中原小学校、第五小学校をパイロット校に指定いたしまして、示範授業、そして授業公開等を行っております。今後は、示範授業につきましても、動画をユーチューブで限定公開をして、各学校の教員の参考になるようなことを考えております。
 そして、その反応でございますが、保護者の反応につきましては、今現在のところ、私どものところには届いておりませんが、子どもの反応といたしましては、やはりセサミストリートという大変親しみやすいキャラクターですので、子どもたちが興味関心を持ちながら、学習に取り組むことができるというふうに聞いております。
 そして教員の反応でございますが、これ、様々な今日的な教育課題も含めて、必要な教材を、必要な時期に教員が選択をして利用することができます。そういったことから、経験の浅い若手の先生方も、この教材を活用して的確に指導ができるというふうに聞いております。
 次年度につきましては、このパイロット校の成果を含めて、全小学校で実施をしていきたいと考えております。このセサミストリートカリキュラムの効果につきましては、やはり、様々答えのない課題について、仲間と協力をしながら解決をしていくと。そういった楽しさを通じて、子どもたちの生きた深い学びにつなげることができるというふうに考えております。
 そして、3点目、未来塾についてでございますが、今年度、この1月まで、学校再開後の6月の終わりから1月までの集計によりますと、児童・生徒の参加人数は延べ1万1,741名でございます。今回は、コロナ禍でスタートの時期が遅れたということもありますが、昨年度に比べて参加している人数が大幅に増えている現状でございます。約3,000人ほど増えた結果がございます。
 そして、この募集の在り方につきましては、様々なボランティア募集という形でホームページにも掲載をしておりますし、各大学等を通じてこの募集をしているところでございますが、さらにはCS委員会等々も、地域未来塾のボランティアとして募集をしていることでございます。
 実施の在り方についてでございますが、これは各学校、様々な工夫をしているところですが、学校の担任のほうから、それぞれの児童・生徒を指名して参加を促す場合もありますし、児童・生徒の希望者が自ら集まるような場合もございます。
 最後に、今後でございますが、やはり、より児童・生徒のニーズを踏まえた、その実態に応じた学習支援ができますように、そして、子どもたちの充実した学びにつながりますように、今後も充実を図っていきたいと考えております。
 以上でございます。


◯児童青少年課長(清水利昭君)  地域子どもクラブの六小での民間活力の導入の方法についての全市展開について、御質問をいただきました。今回、教育委員会、それから第六小学校、それから実施委員の皆様の全面的な御理解と御協力をいただいたことで、取り組むことのできるこの取組につきましては、スクール・コミュニティの取組と連動した、子どもの総合的な居場所づくりにもつながるものというふうに、大きく捉えて考えております。
 今後、ますます子どもたちの放課後や長期休業期間の安全安心な居場所づくりを進めていくために、今回の取組の成果をしっかりと検証した上で、将来的な方向性をしっかり視野に入れて、実施委員の皆様のお声もしっかり聞きながら、教育委員会とも連携しながら、今後の展開について丁寧に検討してまいりたいと考えております。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  私からは、バリアフリー、スロープの状況と屋根の設置について御質問をいただきましたので、御答弁させていただきます。令和2年4月時点におきまして、校舎、体育館へのアクセスに伴うスロープの設置されていない学校につきましては、5校ございます。また、屋根の設置につきましては、建築確認申請が必要なことから、既存不適格等の改修など、スロープ設置以外の対応が必要になることがございますので、設置が困難な場合がございます。
 私からは以上です。


◯総務課長(高松真也君)  35人学級のことについて御答弁をさせていただきます。小学校について、令和7年度までに、順次、40人学級から35人学級への移行が決定されたところでございます。ただ、現在、東京都独自の制度の中で、小学校2年生までは35人学級編制となっておりますので、令和3年度におきまして、直接的にこの制度における影響というのはないというところでございます。
 ただ、令和4年度以降の影響については、引き続き全市域を対象とした児童・生徒数、学級数の将来推計の更新を毎年行っておりますので、市長部局を含む関係各課による検討会議で、十分中長期的な課題もベースにしながら、適正な学習環境の確保に向けて取組を進めてまいります。
 以上です。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございました。三鷹のこれからの教育を考える会の中間報告、ありがとうございました。本当に期待をしておりますので、よろしくお願いいたします。
 こちらなんですけれども、新三鷹市教育ビジョン策定に向けて、やはり中身もかなり斬新なものですので、今後、教職員、保護者、地域の皆様の御理解と御協力をいただきながら進めていかなければならないと感じたところですが、どのように検討されているのか、お伺いをさせていただきたいと思います。
 また、A−Roomなんですけれども、私の下に相談いただいた保護者の方から、A−Roomに通われて、そのお子さんが、ここは僕の居場所だということで、本当に元気に通われているというお話を伺いました。このA−Roomを設置した意義を改めて感じたところなんですけれども、今後、文科省は、不登校などの場合は在籍校の校長の判断で、オンライン学習でも出席扱いとするとの通知を出されているところなんですが、今後、A−Roomに通えない長期欠席傾向にある児童・生徒、コロナで自主的に休んでいる生徒の学習の機会の確保というのが非常に大事になってくるかと思います。
 今、1人1台タブレットも渡されて、今後、その子どもたちの教育の充実っていうことの在り方が非常に重要になってくると思いますが、次年度どのように検討されるのか、お伺いをしたいと思います。
 それと、あと、地域子どもクラブなんですけれども、中学校の放課後の居場所について具体的に次年度の検討がありましたら、お伺いさせていただきたいと思います。
 あと、校内通級なんですけれども、中学校になると教科担任制となって、先生方の特別支援教育に対する理解が、小学校ほど進んでないと言われておりますけれども、支援を必要としている子は、やはり先生方の情報を共有して、一貫した指導というのが非常に大事になってくると思います。中学校の先生に理解と協力を得るための工夫は、次年度どのようにされているのか、お伺いをしたいと思います。
 以上、よろしくお願いいたします。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  三鷹のこれからの教育を考える研究会、今回、中間報告ということでございますが、9月ぐらいをめどに最終的な報告をいただくと。令和4年度には、それを基にして新しい教育ビジョンの案をつくって、そしてパブリックコメント等々、議会はもちろんですけど、皆様方、関係者に見ていただいて、御意見を賜り、そしてまた修正を加えて、確定をしたいと思います。
 その過程で、やっぱり事務局のほうとしても、それを下地にしながら、これから具体的にどう実施をしていけるのかという、そういう実施の素案のような、そういうものも同時に並行してつくっていきたいというふうに思っていますので、それも形をなしましたら、また御意見等をいただく機会もつくっていきたいというふうに思っています。とにかくよりよいものを、みんなが総意を持って歓迎してくれるような、そういう案をつくっていきたいと。
 ですから、一部誤解があるんですが、今回の報告書は、あくまでも研究会の報告書で、そのままこれが事務局の案というわけじゃありません。できることも、できないこともありますので、そういったことを含めて、これからしっかりと構築していきたいと思っています。
 以上です。


◯指導課長(長谷川智也君)  A−Roomに通えない不登校児童・生徒へのタブレットを活用した支援について、お答えをしたいと思います。様々な支援をしておりますが、まずは、校務支援システムを活用しまして、毎日子どもたちの安否状況ですとか、体調等を確認できるシステムが入っているところでございます。
 そして、ジー・スイート・フォー・エデュケーションの様々な機能がございまして、例えばその中のクラスルームというものを活用して課題のやり取りをしたりですとか、それからグーグルミートというものがございますが、これはコミュニケーションを取るソフトでございます。こういうものを使ってコミュニケーションを取りつつ、また授業を配信したりですとか。さらには、eライブラリー等の学習用アプリを自主的に学べる環境が整っておりますので、そういったものも活用しながら課題を示し、学習に取り組んでいるという状況でございます。
 今後も、さらに一人一人の子どもたちに合うような学習支援を充実させていきたいと考えております。
 以上でございます。


◯児童青少年課長(清水利昭君)  中学生の放課後の居場所の検討ということで、御質問をいただきました。中学生については、まず四中のほうでは、実施委員会の方々が主に火曜日の放課後等を中心として、多目的室を使って教室の開放というようなことをやってくださっています。試験期間前には学習室にするような取組というふうに把握をしております。
 そのほか、私どもといたしましては、中学生になりますと、小学生よりも行動範囲も広がってまいります。選択肢もたくさん増えてこようかと思います。また、クラブ活動に情熱を注ぐ生徒さんもいらっしゃるということで、例えば多世代交流センターでは、通常は子どもたちは夕方以降は使えませんけれども、曜日を決めて、夕方以降来館することのできる日を設けて、相談に乗ってあげたり、あるいは好きなスポーツをやったりというようなスペースを確保することに努めております。
 こういった取組を引き続きしっかりとやっていきたいというふうに考えています。


◯学務課長(金木 恵さん)  校内通級の関係についてのお答えですけれども、中学校は教科担任制になることのメリットといったものがございます。小学校の場合は、1人の学級担任がおおむねその子たちを見るということになりますけれども、全ての教科の様々な教員がお子さんのことを見るということで、複数の目でそのお子さんについて実態を把握する機会があるといったことについては、中学校のほうが長所点として挙げられるかなというふうに思っています。
 なので、またそこで情報共有をしていく中で、特に中学校は空き時間等が通常の勤務時間内に出てくることもありますので、こういった時間を有効に使いながら、校内委員会で情報を共有していきたいというふうに考えております。


◯委員(大倉あき子さん)  ありがとうございました。では、よろしくお願いいたします。
 以上です。


◯委員(寺井 均君)  引き続き、よろしくお願いします。最初のページ315、事項6.外国人児童生徒支援関係費です。日本で暮らす外国人が年々増加する中、圧倒的に支援が足りないということで拡充がされたわけですが、コロナ禍ということで大変だったと思うんですけども、ボランティアの皆さんとの意見交換、この間も含めて当該年度どういうものがあったでしょうか。
 また、コロナ禍では、課題及び拡充された効果はどのようにお聞きしているのか、お聞きしたいと思います。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  おっしゃるとおり、今年はなかなかうまくいかないということが多くありました。MISHOPのほうとも様々な形で、ボランティアさんの状況等も確認させていただいたんですけれども、対面で行うのが非常に難しいということがございました。後半、授業が始まってからは、だんだん行っていただけるようになってきたんですけれども、実態としては、数としては、やはり想定していたよりも少ないのかなといったところで、今年は推移をしているところです。
 課題としては、やっぱり感染症対策をきちっとしながらの個別の指導といったところが、そこのところ、苦労して上手にやっているところなんですけれども、これは子どもだけじゃなくて、ボランティアさんの意向もありまして、なかなか今のこの時期に対面でいいんだろうかと、ちゅうちょされるということが非常に強かったというふうに聞いているところです。


◯企画部長・市制施行70周年記念事業担当部長(土屋 宏君)  ちょっと補足させていただきます。MISHOP側のほうとしては、子どもたちの学習指導に関しては、やはりオンライン等々では難しいだろうというのがボランティアさんの意見です。そういったことから、対面で何とかできないかということで、今、積極的な模索をしているところです。


◯委員(寺井 均君)  ありがとうございます。コロナ禍っていうことですね。令和2年度ということで、拡充されたということで、受ける方も助かるという感じですね。いただいたところがこういう形になりましたので、なかなか大変だったのかなと思います。今、部長からもありましたが、じゃあ、オンラインでどうなるのかなと思ったら、なかなか難しいということもありました。
 いわゆる外国語を教えている外国語教室とか、外国の方のためにはやっぱりオンラインでやっているところも多くなってきて、そういうところを踏まえた──本当は対面でやるのがいいんでしょうけども、そういうこともできないのかなということで。研究されるのも、今の御答弁だとどうなのかなとは思いますが、そういうことも含めて。
 この21日で解除されるかどうか分かりませんが、また当該年度も大変だと思いますので、市としてもその辺の研究をされて、ちょっと御提案できるような形でできて、なるべくその時間数が減らないような形で進めていただければと思いますが、何かありましたら。


◯企画部長・市制施行70周年記念事業担当部長(土屋 宏君)  子どもたちの教室に関しましては、時間帯を分けて人数を少し減らす形で、それでもやはり対面でやる必要性っていうのは、ボランティアの皆さん、かなり強い思いをお持ちですので、そういった形での対応をさせていただきました。基本的には、かなり感染症対策を徹底した形での対面という形でやらせていただいています。
 ちなみに大人のほうの教室については、オンラインでもできるだろうと。ただ、やはり子どもたちについては、横について一緒に教えることがより効果的だろうということで、様々な工夫を凝らしながら対応させていただいているところです。


◯委員(寺井 均君)  ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
 次に、ページ317、事項11.コミュニティ・スクール関係費です。スクール・コミュニティの創造に向けた取組と教育フォーラム2021(仮称)等の開催ということで、いよいよスクール・コミュニティ推進委員会(仮称)を設置し、全市的な取組として広め、推進していくということだと思います。
 改めてスクール・コミュニティ推進委員会(仮称)の市内関係団体の内容、人数規模についてお伺いしたいと思います。これまでのコミュニティ・スクールに携わっていただいた方たち以外の新たに加わっていただく層とか、団体というのは、何か想定していらっしゃるんでしょうか。また、教育フォーラム2021(仮称)等の開催について、記載の内容の詰めはこれからだと思いますが、どのような規模や場所を想定していらっしゃるのか、お聞きしたいと思います。
 また、三鷹市のコミュニティ・スクールの成果のPRを学園歌のCDとしたのはどういう背景があったのか、お聞きしたいと思います。よろしくお願いします。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  私のほうから、スクール・コミュニティ推進委員会についてのところ。まず、市内関係団体の様々な形で今も学校に関わっていらっしゃる方、それから、これからもっと関わっていただきたい方ということで、JA、JC、商工会、住民協議会、それから社会福祉協議会、スポーツ・文化団体、市内の企業、大学教育、それから市民協働ネットワーク、NPO、それから学童、地域子どもクラブ、民生・児童委員、三鷹国際交流協会、それから、スクール・コミュニティ推進員の代表ということで考えているところです。
 想定しているのは、20人弱ぐらいになってくるんじゃないかというふうに考えていますけれども、様々な部分で、今まで関わっていらっしゃる方もいらっしゃいますけれども、これからより深く入っていただけるということで、特にJA、JC、商工会等の民学産公の民の部分についても、今回強くやっていきたいというふうに考えているところです。
 それから、フォーラムについてですけれども、11月6日の日に、この市民センターを中心にということで、光のホールがメイン会場になると思いますけれども、そこを中心に三鷹教育フォーラム2021、併せて全国コミュニティ・スクール研究大会in三鷹ということで実施をさせていただく予定です。
 全国コミュニティ・スクールのほうの部分でいうと、例年ですと全国から2,000人ぐらいの規模で来場されているところです。光のホール、2,000人は入りませんので、分散型になってくるのかなと思っていますけれども、市民センター、それからSUBARU総合スポーツセンター等も使いながら実施をしていこうというふうに考えているところでございます。
 それから、学園歌のCDということなんですけれども、1つは、小・中学校間の交流をより深めていきたいということ。学園歌ですので、小・中学生が一緒にということです。それから、その中で一体感のある学園としての教育を推進していきたいということと、併せて三鷹市のコミュニティ・スクールが、フォーラムでは、今まで、今回も中心になって行われるわけですけれども、三鷹の場合はコミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育といったところもございますので、そういった併せてやっているところについて、この学園歌を1つのメディアとして発信していきたいというふうに考えているところでございます。


◯委員(寺井 均君)  ありがとうございます。教育フォーラム2021、従来では2,000人規模ということで、私ももう何年か前ですが、京都でやられたときに教育長も参加していて、壇上でお話をされていましたけれども、大規模でやられているなというイメージがあるので、9月でコロナが収まっていて、ワクチン接種もできていればと思うんですが、なかなかそういう規模が実際できるのかどうかなというのは非常に不安でありますが。その対策っていうのも、背景ではいろんな関連団体も含めて進めていくっていうふうに思われるんですが、その辺、何か想定しているものはありますでしょうか。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  教育フォーラムは11月6日を想定しておりまして、その頃には、期待ですけど、コロナのほうも落ち着いていてくれればと思っていますが。もし、まだ第4波、第5波というふうなことがあるとすれば、やはりこれはオンラインというふうなことを考えなきゃなりませんので、そういうことも想定して計画を立てているところです。
 このフォーラムでは、部長のほうからも答弁がありました。少し補足しますと、やはり三鷹のこれからの教育を考える研究会の報告書も出た後ですので、これを具体的に、じゃあ、三鷹の学校の中で、どの学園で、どういうふうにこれを具体的に実現するのかというような、そういったことも、もし可能であればお示ししたいというふうに思っています。
 ただ抽象的というふうな、理屈の面だけではなくて、具体的なお話もできれば、地方の人も参考になるんじゃないかなというふうに思いますし、また、厳しい御意見などもいただいて、修正できるところは修正して、よりよいものにしていきたいというふうに思っています。
 また、その前提のコミュニティ・スクールとスクール・コミュニティの違いについて、ちょっとお話しさせていただきますが、コミュニティ・スクールは中学校区を単位として、大体3校、一中学区だけ4校ですけど、その地域の関係者が集まって20人ぐらいで構成されています。学校側が校長と幹部教員で大体4人ぐらいになって、PTAの役員さんだとか、自治会とか、地元の方とかというと、すぐ大体学区域で20人ぐらいなっちゃいますね。3校ありますので、3校それぞれの自治会もありますので、コミセンなども含めてというふうなことになって、大体そうなって、学区域の課題というか、学区域の話題が当然そこで議論されるわけです。スクール・コミュニティというのは、それだけでは、結局は教育の問題は済みませんので、やはりもっとつながる問題、子どもの貧困ですとか、格差の問題、そういった面で、また食育の問題なんかもそうですけど、もっと学区域を超えて、いろんな知見を得ながら、関係者も含めて熟議をして、そして、できることはしながら問題解決を図っていくとなりますと、どうしたって学区域を超えて全市的、場合によっては市を超えた関係者の方々ともやっぱりつながらなきゃいけませんので、そういう意味でもっともっとエリア的にも広く、テーマ的にも多様にということで、そういった面で担保できる仕組みとして、スクール・コミュニティ推進委員会と、代表の方になりますけど、20名ぐらいの想定でやれたらいいというふうに考えているわけです。
 ですから、そういう意味ではかぶらないでやっていくということですね。そういうことで、よりよい学校づくり、そして、それは結果的には、よい地域づくり、まちづくりにもつながっていくものだというふうに考えています。
 以上です。


◯委員(寺井 均君)  ありがとうございます。教育フォーラムを含めてスクール・コミュニティの考え方、いろいろお聞きしました。今回、これから三鷹の教育に取り組むことをここで示すという形で、方向性を示されたいということだったので、ぜひここで三鷹の教育の発表の場じゃないですけども、そういう部分にしていただければ成功されるのかなと思いますので、よろしくお願いします。
 じゃあ、すみません、次に行きます。319ページ、事項18.学校マネジメント強化モデル事業費です。副校長業務支援員の増配置ということで、調査・報告、服務管理、施設管理等を行う副校長の業務支援ということで、これまで学園ごとに1人だったのが全校の配置となります。これまでの取組、効果、課題、どのように分析されているのか、教えていただきたいと思います。
 また、東京都の支援モデル事業でありますので、いつ終わるか分かりませんが、ほとんど都の支出ということで4,529万円、大きな負担と考えますけど、市としては、このモデル事業が終わった後、どのように継続するとお考えか、お聞きしたいと思います。


◯指導課長(長谷川智也君)  学校マネジメント強化モデル事業費についてお答えをいたします。やはり、副校長の業務というのは多岐にわたるものでございまして、校内の中でも業務量が多いと言われていますし、実際のところ、遅くまで残っている現状がこれまでもございました。そこで、今回、学校マネジメント強化モデル事業ということで、副校長業務支援員を配置したことの効果といたしましては、休日に出勤をして、なおかつ副校長の業務をやることがほとんどなくなったという成果がございます。
 これにつきましては、やはり教育委員会としては、校長会の要望も受けまして全校に配置したいというふうに考えております。そこで、東京都に要望しているところでございますが、確実にそれが全部認められるかどうかは東京都の判断によるというふうになっております。
 今後につきましては、やはりこの効果等を確認しながら、より副校長の業務軽減、そして教員の指導等、副校長の本来業務に携われるような機会になるようなことを検討してまいりたいと思います。
 以上でございます。


◯委員(寺井 均君)  ありがとうございます。副校長の業務が大変だということでできたということは、よかったなというふうに思っております。東京都のモデル事業としてやられているということで、思いとしては、東京都のモデル事業ではなくなって、たとえ予算措置されなくても、三鷹市としてやっていただきたい気持ちもあるんですが、相当大きい数字なので、その辺はまた教育長、市長の権限になるかと思いますが、また考えていただきたいなというふうに思います。
 やっぱり効果は相当あるんだろうと。また、逆にスクール・コミュニティをやるときのキーマンは、やっぱり副校長が握っていると思いますので、さらに業務的に大変になるかどうか分かりませんが、休日出勤なんかも大分なくなったということですので、ぜひこの事業を継続できるような形の取組をお願いしたいなというふうに思います。
 次に、ページ319、事項25.人権尊重教育推進校事業費です。人権尊重の理念を広く社会に定着させ、あらゆる偏見や差別をなくすため、国が策定した人権教育啓発に関する基本計画や東京都人権施策推進指針などに基づいた人権教育を推進するために行う事業ということで、人権教育プログラム(学校教育編)に沿った事業が進められると思います。人権教育に関する実践指導事例が15事例ほど示され、中学校では、障がい者、同和問題、インターネットによる人権侵害、性同一性障がい者が示されていますが、このテーマを重点に取り組むと思ってよろしいんでしょうか。第六中学校で活用し、実施されることとなった背景を教えていただきたいと思います。今後、第六中学校での実施後には中学校、全校的に展開されるというふうにお考えでしょうか。
 よろしくお願いします。


◯指導課長(長谷川智也君)  この人権尊重教育推進校につきましては、東京都の指定校ということで、来年度、再来年度の2年間指定するものでございます。目的といたしましては、人権尊重の理念を広く社会に定着させて、あらゆる偏見や差別の解消を目指すことを目的として取り組む事業でございます。
 具体的な人権課題、どのようなものに取り組むのかということにつきましては、現在のところ、第六中学校が考えているのは、子ども、高齢者、障がい者、そして、インターネットによる人権侵害、この人権課題について研究を進める予定でございます。なぜ第六中学校かというところでございますが、やはり第六中学校の持つ地域交流の素地を人権教育の視点から見直すことで、地域と共に子どもを育む教育活動が推進できると、そのように考えまして、第六中学校を指定したところでございます。
 以上でございます。


◯委員(寺井 均君)  ありがとうございます。今、これ東京都の支出金が10分の10の事業ということなんですが、子どもや高齢者とか、インターネット、そういうテーマでやりたいということは分かりましたが、これも2年間の事業が終わった後、中学校、全体的に展開されるっていう方向性はあるんでしょうか。


◯指導課長(長谷川智也君)  この推進校につきましては、この自校における人権教育に関する様々な研究、研修を通じ、広くその成果を他校に普及啓発するというのが大きな目的でございますので、市内に関わらず、東京都全体にこの成果を啓発、普及していきたいと考えております。


◯委員(寺井 均君)  ありがとうございます。時間もないので、最後、ちょっとお聞きしたいと思うんですが、参考資料の253ページです。私立幼稚園一覧が載っていまして、ここに保育料があります。子ども・子育て支援新制度に移行しているということで、この保育料が載っているものと、載ってないものがありますが、それは基本的には移行していないものに関しては、償還払いという形になっていると思うんで、このところが載っているんだというふうに。これ、制度的なことで、この保育料が載っている、載っていないというような理解でよろしいでしょうか。
 月額2万5,700円が払われると思うんですけど、年間で30万8,400円ということで、この保育料が30万8,400円よりも多い分は利用者の負担ということでよいのかどうか。入園料も3万5,000円、これ、補助が出ているかと思いますが、それ以外の部分と、その他というのは利用者の支払いということの理解でよろしいか、お聞きしたいと思います。


◯子ども政策部調整担当部長(齊藤 真君)  保育料について金額が入っているところについては、まだ新制度に移行してない私学園ということで、金額が示されていますけれども、一応、基本的には代理受領ということで、償還払いという園はありません。無償化を超える金額につきましては自己負担なんですけど、保護者補助金の制度がありますので、そちらでの充当ということで、負担軽減を図っているところでございます。


◯委員(寺井 均君)  ありがとうございます。ちょっと確認したかったものがあるんですが、時間がないので、これで終わります。ありがとうございます。


◯委員長(土屋けんいち君)  以上で公明党の質疑を一旦終了します。
 休憩いたします。
                  午前10時25分 休憩


                  午前10時39分 再開
◯委員長(土屋けんいち君)  委員会を再開いたします。
 次に、民主緑風会。


◯委員(小幡和仁君)  おはようございます。よろしくお願いいたします。一問一答で質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。
 それでは最初に、三鷹教育・子育て研究所における今後の三鷹市の教育の方向性の検討、施政方針137ページ、これに関連しまして御質問をいたします。こういった形で中間報告が研究会のほうから出たということで、先ほどの委員からもありましたとおり、非常に三鷹らしい中間報告をいただいたかなというふうに思いますけれども。
 今回、去年の4月、コロナ禍で1人1台端末を配備するということが決まり、特にICTを1人1台ということで配置されることによって、従来から教育長がおっしゃっておられた個別最適化の教育、ここがかねておっしゃっておられたことと変わったところがあるのか。やり方等、逆に、大分こういうところまでやれることが増えたんじゃないかとか、あるいは、こういったふうに考えていたけれども、むしろITを1人1台活用できれば、こういったやり方がむしろいいかと思うというか、そういった、何か今のお考え、お気持ちがございましたら、まず最初にお聞きしたいなと思います。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  三鷹のこれからの教育を考える研究会におきましても、個別最適化の教育を実現すべきだということで提案をいただいております。御質問者も応援していただいて、1人1台タブレットを市長の決断で実現しました。感謝申し上げたいと思います。
 やはりその使い方ですが、これは道具ですので、やはりその道具を上手に、いかに子どもたちに最善の利益を図ることができるかということが肝になると思います。やはりえてして1人1台タブレットを配って、あと、デジタルでもって宿題を届けたり、課題を届けたりというようなこと、最初の段階ではそれはあり得ると思いますけど、それに終始してしまうんであれば、わざわざ1人に1台タブレットを持たせる必要がないというふうに思います。
 やはり、最終的には子どもがそのタブレットを道具として使いこなして、そして、自分で学習の計画を立て、そしてインターネットでも調べられるわけですから、これは制限がありますけれども、いろんなサイトにアクセスして、そして自分で自学自習をしていけるというようなこと、そういうことにつながっていかないと意味がないと。
 そして、それを基にして、できれば、これは反転学習なんていう言い方をしていますけれども、予習をあらかじめある程度やっておいて、そして、学校に行って、授業のフェース・ツー・フェースで、先生とオフラインでリアルでやる場合は、これはその家庭での調べたこと、考えたこと、まとめたことを基にしながら議論を交わして考えを深めると。仲間、ほかの友達といろいろ議論を闘わせて、そしてこの正しい方向に結論を導いていくと、そういうような使い方がされていけば、これは大変よろしいと思っています。とにかくそこまで行きたいということでの、研究会での中間報告の内容になっていると思います。
 一挙に何でも拙速にやると失敗しますので、状況を見ながら。つまり、これは先生方の指導力の状況ですとか、子どもの理解度の状況、それから家庭での協力度の状況、いろいろなことを勘案しながら御支援をしていきたいというふうに考えています。
 以上でございます。


◯委員(小幡和仁君)  ありがとうございます。今おっしゃっていただいたように、先生方のこの1人1台端末を積極的に使って教育に生かしていこうという、そういったお気持ちをしっかり持っていただいて取り組んでいただくという、先生方も大変だと思うんですけれども、そこは非常に重要かなというふうに私も思います。
 この1月から、各学校から代表選手の先生が研修をされているというふうにも聞いておりますけれども、全般的に先生方のこの1人1台端末体制に向けての熱意といいますか、そういったところはどういった状況かなというふうにちょっと思うんですけれども、どんな状況でしょうか。


◯指導課長(長谷川智也君)  このタブレットの活用については、やはり全国的な課題ということで、何が正解かということははっきり言って分からないような状況でございます。それぞれの学校、それぞれの教員が様々な試行錯誤をしながら、今、いろいろな実践事例を積み上げているところでございます。それを各学校で代表として、中心として取り組んでいるGIGAスクールマイスター、この教員がそれぞれ課題、成果、そして実践事例等も協議しながら、普及啓発を進めていくというような現状でございますが、中にはなかなかタブレットの操作に慣れない教員もおります。
 そういう教員には校内で必ず研修をして、例えば夕会で時間を取って、課題を明確にして取り組む研修など、いろいろな工夫をしながら研修をしておりますが、いずれにしても、教育長も申し上げましたように、ツールとして活用できるためにどうしたらいいのかということで、日々教員が今前向きに取り組んでいるという現状でございます。


◯委員(小幡和仁君)  ありがとうございます。そうしますと、一応研究会のほうで、こういった注意勧告が出ている一方で、各学校のほうで校長先生を筆頭に個別最適化の取組も含めて、この1人1台端末の活用ということをそれぞれの学校ごとに、校長先生がリーダーシップを取って、もう既にいろいろと進められていると、そういう理解でよろしいでしょうか。


◯指導課長(長谷川智也君)  校長につきましても、この導入に当たって様々な研修を進めてまいりました。やはり校長がどういうふうに理解してリーダーシップを取るかというのは、非常に重要でございます。それぞれ学校が校長を中心にやっているという現状でございますが、各学校任せでは、これはやはり私はよくないと思いますので、教育委員会全体としましては、先ほど申し上げましたマイスター、それから研究開発委員ということで、具体的な授業をどういうものがいいかというものを開発するメンバーです。
 そして、東台小学校では、オンラインとオフラインを共に使って、いわゆるハイブリッド型学習、これについて研究を今進めているところでございます。いずれにしましても、5月にはそれぞれ3つの部会の研究成果も発表して、共有しながら、また全校で進めていくと、そんな体制を考えているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(小幡和仁君)  ありがとうございます。教育委員会のほうのリーダーシップっていいますか、方向性をしっかりと進めていただいていると。そういったことプラス各学校での取組、そして、横展開といいますか、情報の共有化をしていくっていうことで、今、取組を進められているというふうに理解させていただきました。ありがとうございます。
 1点、個別最適化ということで、現実問題、結構児童・生徒さんによって相当習熟度の違いがあるというのは何となく想像するんですけれども、人によっては2年も3年も遡らないと、ちょっと追いついていけないというか、追いついていないような方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれないと。そういうところも含めて、この個別最適化ということで、ちゃんとバックアップしていく体制を整えていくというふうに、今検討されているのでしょうか。そういうことでよろしいでしょうか。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  そのとおりでございますが、SDGsの理念で、誰一人取り残さないという、その実現ということにも絡みますけれども、それも大変強く意識しております。人によっては、それは理想論で、遠い話だというふうに受け取る方もいらっしゃいますけれども、何としても、1ミリでもそこに肉薄したいという思いです。
 誰一人取り残さないという、その言葉の前提には、取り残されている人と、それから取り残されていない人といるわけです。それが分断されているわけですね。ですから、そこの前提を見逃さずに、ただ理想を追うのではなくて、今、既に分断しているというか、この取り残されている人、そちらにも現実に目を向けながら、指導を工夫しながら進めていくということが今求められていると思います。
 ですから、そういう意味でSDGsも、ただ単に誰一人取り残さないという、そういうキャッチフレーズに惑わされることなく、本質を見ていく必要があるというふうに考えています。


◯委員(小幡和仁君)  ありがとうございます。
 それでは、次の質問をさせていただきます。スクール・コミュニティの創造に向けた取組で、施政方針の137ページでございます。ここは、先ほど別の委員のほうからも御質問をしておりますので、重複した質問はしないようにしたいと思いますけれども、このスクール・コミュニティは、先ほど教育長からもコミュニティ・スクールとスクール・コミュニティの違いにつきましても御説明いただきましたけれども、このスクール・コミュニティでやる取組というか、テーマというか、これは学校とか、子どもに関することだけなのか、もしくは、先ほど地域づくり、まちづくりにもつながるというお話もございましたけれども、子どもに関わることを中心としつつも、もう少しまちづくり全体に関わるようなことも、こういったスクール・コミュニティで考えておられるのか。ここにつきまして、ちょっと確認したいと思います。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  スクール・コミュニティでの具体的な対応ですけれども、例えば、学力格差という課題があります。これは、学校の教職員は、この問題を一生懸命打破しようとして頑張っています。一方で、子どもの貧困と言われる状況があって、かつては6人に1人、今は7人に1人と言われていますが、これはやはり、この背景に貧困の問題もある。そして、この両者は、問題は根底ではつながっている。
 これは明らかですけど、学力も経済的な格差によって、学力の格差も生じている。これは実証的に示されているわけで、それを乗り越えようとしているわけですけれども。ただ、今現在、それぞれに、子ども食堂にしても、学力格差を埋めようとしている教職員にしても、それらの問題に直面している人たちにとっては、分断されている。つまり、分断というのは言い過ぎだとすれば、つながっていないということです。
 つながっていれば、その解決について、それぞれ学校の教師、教職員や学校において、そして子ども食堂で一生懸命取り組んでいる人たちとつながれば、これはまた違う解決の方法が出てくる。その解決に取り組む中で、公益性を大事にしていく人たち、関係者が増えていくということは、結局まちの、市民の言わば公益性が高まってくるというわけですので、そういう意味では、まちづくり、よりよい地域社会づくりにつながっていくものというふうに考えているわけです。
 ですから、それはいろんな問題について言えると思います。健康の問題もそうです。食事の問題、給食の問題、地産地消の農協の方々が頑張っている問題、そういった問題もみんなつながっている。だけども、それぞれ直面している人たちはつながっていないと。ですから、それをつなげていく必要があるわけです。それでつながって、例えば食育の問題、それから健康の問題等について工夫、改善ができていけば、これは健康の、医療費の削減にもつながってくるということにもつながっていきますので、これはやはり、よりよいまちづくりにもつながっていく。
 ということで、そういう意味で、具体的に挙げれば切りがないんですけど、子どもの問題は大人の問題ということで、みんなつながって頑張りましょうというのがスクール・コミュニティの理念ということになります。分かりやすく言うと、そういうことになります。


◯委員(小幡和仁君)  ありがとうございます。コミュニティ・スクールよりも、ややそういったつながりということを意識する中で、より広範囲に社会ということも含めて考えていくというか、そういうことだよということを自分なりに理解したんですけれども。子どもが中心となりつつも、子どもを中心に社会全体に関わっていく仕組みということでございますね。
 もう一つ疑問は、いつも教育長が言っておられるコミュニティ・スクールの枠を超えて、市全体でつながりを持つということでつくるんですっていうお話があったと思うんですけれども、逆に、今の考え方を個々の、それぞれの小学校なり、中学校のほうにまで、将来的に組織を落としていくということを考えておられるのかどうなのか。要は、個々の小学校、中学校にはコミュニティ・スクールがあるじゃないですか。それとは別に、スクール・コミュニティの考え方を持った組織も同じように並行してつくるのか、つくらないのか。そこはコミュニティ・スクールの中でやっていってもらうのか、そこら辺って、現段階では何かアイデアというか、考えておられるところはございますでしょうか。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  この予算のほうにも出ているんですけど、これは子ども政策部のほうで扱っていただいていますけども、六小をモデル校としてこのスクール・コミュニティに当たるような、学童クラブと地域子どもクラブとの一体的な運営というようなことも想定した、モデル校的な、そういうお取組を考えていらっしゃいますけど。
 そういう意味では、もう既に、率直に申し上げて、この取組はもう20年以上前、私が第四小学校でやっていた夢育の学び舎で──お隣にいる方も手伝っていただいたりした。議員になる前だったかな、なってからだったかな。
               (「議員でした」と呼ぶ者あり)
 もう既に議員でしたか。とか、あと、こちらの、今いない方もそうでしたけども、JCのほうで関わってもらいましたけど。そういう取組については、もう既に種はまかれているんです。コミュニティ・スクール委員の中に、お二人ずつ、スクール・コミュニティ推進委員としてもう既に配置されておりまして、その方々が中心に、もっとコミュニティ・スクールという中学校区を超えて、そして、全市的に関係者、関係団体とつながって、そして、大きなテーマについてもっと取り組んでいきましょうということが、仕組みとして既にもう始まっています。
 ただ、これは十分かというと、まだまだです。これからですが、その関係者をもっと増やしていく、関係団体をもっと増やしていくということ、そういうことを、これからさらに力を入れていくというふうに考えています。ですから、部分的だというふうに御指摘があるかもしれませんが、もう既に取り組んでいるという状況です。


◯委員(小幡和仁君)  ありがとうございます。
 ちょっと別の質問にさせていただきます。みたかジュニアビレッジ事業の実施っていうことで、施政方針139ページなんですけれども、先ほどの委員から質問がありましたけれども、キャリア・アントレプレナーシップ教育として農業体験ということでやっていくということで、これは非常によい取組だというふうに私も思いますので、ぜひ、この取組をさらに拡大していってほしいなというふうに思うところです。
 日本の教育では、なかなか個人の能力開発が中心で、他人と協力しながら新しい事業やプロジェクトを実現したり、いわゆる社会問題を、ビジネス的にアプローチして解決していくというような社会事業を行ったりとか、こういったことを若いうちから経験するっていうことがほとんどないのかなというふうに思うんですけれども。新しい価値を創造して、よりよい社会へ変革するリーダー、こういった課題を主体的に解決して事業を推進していくという、このアントレプレナーシップはこれからの日本人にとってなくてはならない能力、身につけなくてはいけない能力であろうというふうに、私も思っております。
 こういったことって、でも、なかなか長期的に取り組んでいかないと、じゃあ、1つの活動だけで身につくかっていうと、そうでもないのかなという議論も結構あると思うんですけれども。今後、そういった意味で、農業ということに限らず、広く子どもたちにも自分の地域の課題を考えてもらうとか、いろんなやり方があると思うんですが、そこら辺の方向性につきまして、今考えているところがありましたら、よろしくお願いします。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  委員おっしゃるとおり、非常に重要な教育になってくるなというふうに考えているところです。様々な社会問題ということで、やはりキャリア・アントレプレナーシップ教育と呼んでいますけれども、特にアントレの部分については、子どもたちが今一番課題になっているのは何なのかといったところから出発していかないと、子どもたちが考えてというのは深まっていかないといったところが、やっぱり身近な問題をどう解決するのかといったこと、各所につなげていくっていうことでは、一番重要なことなのかなというふうに考えております。
 そういった意味で、今農業といったところの切り口で始めますけれども、それにこだわらずに、横展開ができるようにしていきたいということで、一番は、やはり子どもたちが今何をしたいのか、何が課題だというふうに把握したのかといったところから出発できる教育にしていきたいと考えています。


◯委員(小幡和仁君)  ありがとうございます。ぜひ、三鷹ならではの教育を進めていっていただきたいなと思います。
 続きまして、六小の学童保育所分室と連携した地域子どもクラブ事業の拡充、施政方針144ページにつきまして、御質問します。地域子どもクラブ事業においては、一部、民間委託方式を試行的に導入する。これは、新しい協働の形をまさに模索しているんだろうなというふうにも思っておりまして、現状を鑑みるに、この方向性は非常に歓迎しております。今後、全校で、夏季休暇中も毎日の開放が実現するということを期待しております。
 歴史的な過去の経緯の中で、一部民間委託方式の導入というのは、現状を見ると、私はやむを得ない御判断だというふうにも思っておりますけれども、一方で、予算の制限というのもあると思いますので、できるだけ、今まで頑張ってこられたボランティアの皆さん中心に、引き続き頑張っていただければなというふうにも思っております。
 一方、予算の効率的な執行という観点からも、学童保育と地域子どもクラブとの連携というのも、これも教育長、先ほどおっしゃっておられて、連携も視野に入れておられるというふうに理解しておりますけれども、ぜひ進めていっていただきたいなというふうに思っております。
 1点、ちょっとお聞きしたいのは、この地域子どもクラブ事業に携わってくださっている市民コミュニティの企画をやっていらっしゃるような部門の方に対しての報酬というのが、現状ではないというふうにお聞きしております。現場の監督をする方、1場所2名というような基準の中で報酬を用意しているということだと思うんですけれども、やっぱり、こういったボランティア活動につきましても、ある程度報酬があるというのがこれからの形ではないかなというふうに思うんですけれども。担い手をより増やし、一層積極的に取り組んでいただくという意味で、もうちょっとそこら辺はきめ細かく対応していくべきではないかなというふうにも思うんですけれども、御見解をお聞きしたいと思います。


◯児童青少年課長(清水利昭君)  御指摘のとおり、どのようなメニューをやるかということをお考えいただく時間というのは、実は報酬の対象にはなっておりません。現場で子どもの対応をしていただく時間が、今は謝礼の対象になっております。
 ただ、全体を取りまとめていただいている地域コーディネーターという方がそういったものに関わっていただいている場合も少なくありませんで、その方は、ほかの現場の管理の方よりももっと高額な謝礼が支払われているところです。
 ただ一方で、その地域コーディネーター等がいなくて、本当にメニューを考える活動は無報酬っていうようなことになっている方もいらっしゃいますので、そこのところは今後、改めて一定拡充を図る検討の対象にしてまいりたいと思います。


◯委員(小幡和仁君)  ぜひよろしくお願いいたします。
 続きまして、三鷹跨線人道橋調査の実施、施政方針144ページにつきまして、お伺いいたします。調査を実施するということでございますけれども、そうなった場合、今後他の場所に移設することも検討されるというふうに思うんですけれども、私はこの跨線橋が今ある空間というのが非常に大切、重要ではないかというふうに考えておりまして、多くの皆さんがそうだと思うんですけれども、太宰と、時は違っても、同じ空間に立ち、同じ景色を見て感じることが、とても大事なような気がしております。
 したがって、線路の上にある橋っていうのをぜひ残すべきではないかなと思うんですけれども、全国の太宰ファンや三鷹市を故郷に持つ人々にこういったことをお伝えして、クラウドファンディングという検討を、ぜひお願いできないかなというふうに思います。これを機会にしまして、ふるさと納税対策の基盤となる三鷹応援団というのも形づくられないかなということも、併せて御検討いただけないかなと思います。
 クラウドファンディングということになれば、ぜひ毎年の維持費がかからないように、地震対策もクリアした新たな跨線橋を──復原工事っていうんでしょうかね、東京駅もほぼ同じような形で復原できたと思うんですけれども、今の技術を持ってすれば、全く新しく造っても、ほぼ同じようなものが復原できるのではないかなと思うんですけれども、この辺、ぜひ御検討いただきたいと思いますが、市長の御見解をお願いしたいと思います。


◯市長(河村 孝君)  この問題は、もう何年も前から協議している事項でございまして、私が市長になる前から議論があったということです。私もほぼ同じ気持ちなんです。文化施設として大事にしたい。それは、相手側のJRのほうになかなか伝わらないんです。90年もっているそうです、90年。
 ですから、私は今思っているのは、逆に我々はまずJRに感謝しなければいけない。一銭も要求されたことはありませんから。90年間あれを保持し続けているJR東日本の姿勢というのは──ただ、もちろん彼らは文化的な意味で保全していたわけじゃなくて、交通事業を行っている事業者として、安全性という視点でしっかりやっていただいたわけです。
 今回、お金の問題がやっぱり一番重要になっていまして、私どもは新聞報道では受入れを単純に断ったみたいな感じに書かれていて、よく記事を読むと少し趣旨が分かるんですが。金額からいうと、クラウドファンディングでいただけるような額ではないんです。大変なお金をかけて、JRさんも90年間もたせていた。中央線の非常に重要な電車庫があるところですからね。中央線だけじゃないですね、もっといっぱい、いろんな路線から来て、あそこで修理や何かをしているわけです。
 その安全性をきちんと維持しなきゃいけないために、ならして単純に言うと、年間3,500万円ぐらいかかっているんです。何年かに一遍は何億円もかけて補修しているという状況でございます。三鷹市さん、お引き受けになるならいいですよっていうふうに言われているのは、向こうは撤去するつもりでいますからね。90年間やっていて、実際行って御覧になれば分かるように、もうかなり老朽化しています。ですから、そういう意味で撤去を前提にしているんですけれども、もしも東京駅と同じように、例えば復原してやるんだとすれば、何十億円もかかるんです、何十億円も。金額全体を明らかにするほど、まだ折衝は詰め切っていませんけれども、やっぱり何十億円もかけて保全しなければいけない。時間もかかるんです。昼間は通行していますから、夜の通行していない時間に少しずつ撤去して、また復原するという、そういう作業になります。
 ですから、太宰ファンが全国にいるっていうことは私どもも知っていますから、もちろんそういう視点も含めて展開したいなというふうに思っている、我々からすれば重要な観光拠点みたいなもんです。私も何回か行ったことがありますが、電車庫ファンみたいな、鉄道ファンもいらっしゃいますので、あそこは太宰ファンだけではなくて、電車のファンにとっても非常に重要なところだというふうに思っていますが、今申し上げたような金額、三鷹市が全部引き受けるならいいですよ、どうぞお使いくださいという、そういう話ですよ。
 とても私は三鷹市全体を都市経営している立場からすると、やっぱりそれはクラウドファンディングでもできないだろうし、あそこにカフェを造ったらどうかというふうな話もあったりしますけども、とてもとても、そういうことにお金を使う余裕はないです。三鷹市は、皆さんからいろんな要望を、もちろん議会からも、市民の方からも受けていますが、福祉、今やっている教育の問題もそうです。大変お金がかかっています。三鷹市はやっぱりお金をかけるときには、別なところでお金を削減しなければいけないんです。それが、再開発を同一視している人もいるようですけども、再開発とは全く違います。それでたくさんお金を市民の皆さんに還流するような仕組みを、今のところ、私は思いついていません。
 観光の問題として、なくなれば、皆さんショックだし、あそこで見たいなと思う方も、また増えるのかもしれませんが。現状ではそういうことで、本当に私は悔しい限りですけれども、その気持ちは同じですが、残念ながらそれは難しいというふうに判断しています。


◯委員(小幡和仁君)  市長のお気持ちはよく分かりました。私も、市からお金が出るというのはいかがなものかなと思っていますし、もう一つは、別のところに何か記念的にどこかに置くというのもいかがなものかなと思っているので、先ほど申し上げたとおり、そんなに何十億円というふうにかかるとは思っていませんでしたけれども、できるものなら、広くそういったクラウドファンディングで集めて、何かできないかな、復原できないかなというふうにちょっとは思っていて、今のお話も聞きましたけれども、できたらチャレンジしたいなとはちょっと思うところです。
 最後に、時間もなくなってきて、バトンタッチしなくてはいけないので、すみません。3つだけ簡単にお願いします。1つが、みたか地域未来塾事業費なんですけど、これ、非常にいい取組だと思うんですが、残念ながら、今回、事業費的には増えていないので、増やすということで、ますます拡大していくっていうことについて、ちょっと一言何か御答弁いただけないかなということ。
 2つ目は、学校図書館司書、これは昨年も御質問したんですけれども、大きな小学校と小さな小学校と中学校もそうですけど、生徒数が3倍近く人数が違うにもかかわらず、司書の数がどこも1名ということで、ちょっとここは一番大きいところ、小学校、中学校、1校ずつでも複数名にして、ちょっと増員効果を検証していただけないかなということ。
 川上郷自然の村というのは非常にいい施設だと思うので、ぜひ広く首都圏の小・中学校にここを使っていただくというPR、これもされてはいると思うんですけど、さらに強力にしていってほしいなということ。
 この3点につきまして、すみません、よろしくお願いします。


◯指導課長(長谷川智也君)  みたか地域未来塾の取組につきましては、やはり児童・生徒、それから保護者からも大変よい取組だというふうに評価をされているものでございますので、今後もぜひ各学校でより充実した内容に──先ほど申し上げましたように、それぞれの児童・生徒のニーズに応じた、そして充実した学びの場になるような形で全校展開をしていきたいと考えております。
 以上でございます。


◯総務課長(高松真也君)  まず、学校図書館司書についてでございます。週に数回の配置という自治体が実は多うございます。その中で、三鷹市では学校図書館に常時司書がいるという体制を取らせていただいております。学校現場との意見交換の中でも、校長も他市での経験も踏まえて、毎日司書が配置されていること、大変ありがたいというふうに聞いております。その点から、やはり常態として司書が1人いるという体制について、しっかりと継続をしていきたいと考えております。
 もう一点、川上郷自然の村についてでございますが、令和2年度、確かに感染症の影響により、多くの自治体で学校の宿泊行事を行えなかった中で、三鷹市では昨年10月、11月、小学校の自然教室を安全に実施することができたと思っています。その実績もしっかりと紹介をしながら、多くの自治体の移動教室を川上郷自然の村で実施いただけるよう、指定管理者と連携しながら積極的に取り組んでまいります。
 以上です。


◯委員(小幡和仁君)  ありがとうございました。


◯委員(谷口敏也君)  よろしくお願いします。まず、みたかジュニアビレッジなんですけど、事前にいろいろとお話お伺いさせていただいているんで、非常によい事業だなということは理解をしております。ただ、1つ残念なのが、先ほど教育長からも御紹介がありました、私も第四小学校の夢育支援ネットワークに携わらせていただいて、渥美委員もそうでしたけど、その当時だったと思うんですけど、もう既にアントレ、ギンナンでやっていましたよね。その後、校長から教育長になられて、そういうアントレ事業も教育長の下で、ある程度三鷹市内に浸透しているんじゃないかなっていうイメージがあったんです。
 ギンナンの後には、ムラサキソウで、それをまた商品化して、四小の子たちが市役所の下でも売っていたということもありましたし、そういうイメージでいたんですけど、今、ようやく中学校でこういうことが始まったということで、本当だったら、貝ノ瀬教育長の下、アントレ事業はどんどん進んでいたと思っていたんですけど、何で進んでいなかったんですか。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  確かに20年前、御支援いただいて、夢育の学び舎構想でほぼ同じようなことをやっておりました。その後、教育長にさせていただいて、全ての学校で取り組むように指導計画もつくってやったんですが、20年──10年一昔と言いますけど、二昔前になって、やはり人も変わってきますと、私も途中7年ぐらいいませんでしたし、人が替われば、やはりいろいろやり方も変わってきます。
 やはり重点を置くところが人によってやっぱり変わってきますよね。校長もそうですし、教育長もそうだと思います。ですから、そういう意味では、やはり、アントレプレナーシップ教育の重要性がこれからますます言われる中で、これを再び活性化していくという意味で、ジュニアビレッジというふうなことをきっかけにして、さらに隆盛にしていきたいということですので、御期待に沿えると思いますので、よろしくお願いします。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。一言、教育長からもらいたかったんで、一問一答にするつもりはなかったんですけど、思わず区切ってしまいました。これが中学校で、本当に先ほど言った協調性を学ぶとか、企業的なもの、社会に出ていくための実践的な教育っていうのに非常に重要になるかと思いますので、この四中をきっかけに、まずは全中学校とか、そして、また小学生とかにも広めていただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。
 次からは6問質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。まず、予算書の323ページ、私立幼稚園協会関係費なんですけど、今、全国日本私立幼稚園連合会の問題が取り沙汰されています。市としても一定の補助金とかを出している、お金に色はついていないですけど、そういう部分もあるわけですから、三鷹市としてもしっかりと三鷹市の協会のほうに説明を求めるようなことも必要じゃないかと思うんですけど、その辺についてどうお考えなのか、お伺いしたいと思います。
 続きまして、329ページの給食調理なんですけど、これ、事あるごとに質問させていただいているんですが、やはりコミュニティ・スクール、そしてスクール・コミュニティを進める上で、業者さんの協力というのも非常に重要なポイントだと思います。プロポーザルをする中で、三鷹市としては、こういったスクール・コミュニティを今後進めていくという考えの中で、給食業務をしていただける業者さんに対して一定の要望なりというのも、当然今までも出していると思うんですけど、コミュニティ・スクールからスクール・コミュニティの中でどういった要望を付け加えていくのか、お伺いしたいと思います。
 続きまして、331ページの学校空調設備、体育館の空調の関係なんですけど、今回、それぞれの小・中学校の体育館の仕様が示されました。我々文教委員会でもおととし視察に行ったんですけど、それぞれの都市ガス、LPガス、電気とかのいろいろ、メリット・デメリットというのがその場でも示されました。特にLPガスですと、それを置いておく場所も見させていただいたんですが、かなり大きな体育倉庫みたいなので、ある程度頑丈な造りとかっていうのを見てきて、これは狭い三鷹にとってはなかなか難しいのかなって思っていたんですけど、今回、南浦小と中原小のほうでLPガスを使うということなんですが、この辺の判断の仕方についてお伺いしたいと思います。
 続きまして、333ページ、自然教室。今回、残念ながら自然教室もなくなってしまいました。非常に子どもたちには申し訳ないなという思いなんですけど、たしか今年度、2学年一緒にやるということで、でも、それでもコロナになって1学年になった。来年度はどういうような形にするのか。
 それと、最近若い子たちとかはスキーよりもスノボっていうような感じになっていますけど、スノボって転びやすいので、教えるのはなかなか難しいかと思うんですけど、このままスキーでいくのか、確認させていただきたいと思います。
 最後に大沢の里なんですけど、これも事あるごとにお話しさせていただいているんですが、今回、天文台の話が出てきたじゃないですか。そうすると、この大沢の古民家も併せて教育施設、併せてまちづくりということも考えられると思うんですけど、羽沢小と大沢台小の5年生になると行くということは聞いているんですけど、この貴重な施設をできれば市内全域の小学生にも見ていただきたいと思うんですが、その辺についてどうお考えか、お伺いしたいと思います。
 以上、よろしくお願いいたします。


◯子ども政策部調整担当部長(齊藤 真君)  私立幼稚園協会補助金について御質問をいただきました。この補助金は、職員研修ですとか、設備等の充実のために対象項目を定めて、補助単価を定めて、それによって算出して、補助金を支出しております。使途については、実績を求めて適切な支出を確認しているところでございます。
 今回、世間を騒がせている事件もありましたので、園長会等ありますので、こうした補助金の趣旨、目的を改めてしっかり確認した上で、今後、適正な支出について注意を促していきたいと考えております。


◯学務課長(金木 恵さん)  給食調理の関係でございますけれども、スクール・コミュニティ、コミュニティ・スクールからの要望として、まず一番に挙げられるのは市内産野菜の活用だというふうに考えています。いずれの受託事業者さんも非常に意義のある取組だということで御認識いただいておりますので、今後も重点的に取り組んでまいります。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  LPガスについてのお話ですけども、体育館整備につきましては、防災都市づくりの観点から、防災機能向上に向けた災害避難所となる空調設備を行うこととして整備を進めております。熱源につきましては、委員御指摘のとおり、電気、都市ガス、LPガスと3種類ございまして、今回、令和3年度におきましては、小学校の空調整備に当たりましては、大規模な地震等により都市ガスの地下の配管等、被害を受けることも想定しまして、さらなるエネルギーミックスとしまして、小学校におきましてはLPガスを一部導入するとしたものでございます。
 以上です。


◯指導課長(長谷川智也君)  中学校の自然教室につきましては、今年と同様に、1つの学年で実施する予定です。種目につきましては、スノボという要望も聞いておりますが、現在のところはスキーで実施する予定でございます。
 以上でございます。


◯生涯学習課長・教育部参事(加藤直子さん)  大沢の里古民家につきましては、現在、水車経営農家と併せまして、市内15校のうち10校においでいただいております。小学生の昔の暮らしという教科の中で、皆さんに来ていただきまして、勉強していただいているのが現状でございます。
 以上です。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  答弁漏れがありました。どうしてその学校にLPガスを設置したのかというところでございますけども、今回、小学校への設置に当たりましては、当然、電気式を中心に考えておりまして、電気の受電盤の調査をしております。それにつきまして、幾つかの学校でやはり容量が足りないということがございまして、やはりその容量の部分と、それから災害時におけますLPガスの補給のための道路づけがしっかりしているものということと、先ほど委員の御指摘のありましたスペース──バルクという大きなタンクが必要になるんですけども、そのスペースを考えまして、今回2校に設置するとしたものでございます。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。1点、給食調理のなんですけど、市内産給食野菜というのは分かるんですけど、それってどっちかというと、うちの職員であります栄養士さんのほうじゃないですか。でなくて、企業として、いろいろなスクール・コミュニティの中で協力できること、調理業務だけじゃなくて、こういったことを協力してもらいたいなと、そういうのを要望しているのかどうかお伺いしたいと思います。


◯学務課長(金木 恵さん)  まず、受託事業者さんには全て、災害応援協定という形で、非常時の炊き出し等の応援協定のほうはしてございますので、そういったところでの地域の取組という形で連携してまいります。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。ほかにも、例えば各種行事の中では協力してもらうとか、できれば、そういったことも協力してもらえるような業者さんを選んでいただきたいなと思うんですけど。


◯学務課長(金木 恵さん)  プロポーザルの中でそういった御提案もいただいておりますので、引き続き取り組んでまいります。


◯委員(谷口敏也君)  終わります。ありがとうございます。


◯委員長(土屋けんいち君)  以上で民主緑風会の質疑を一旦終了します。
 休憩します。
                  午前11時30分 休憩


                  午前11時31分 再開
◯委員長(土屋けんいち君)  委員会を再開いたします。
 次に、日本共産党。


◯委員(紫野あすかさん)  よろしくお願いいたします。一問一答で質問させていただきます。予算概要136ページ、学校給食の充実と効率的な運営の推進。平成19年度より調理員が民間委託となり、それ以降どんどん委託業務が進められてきました。その都度、検証しながら行っていくとのことでした。予算概要にも書かれている効率的な運営とありますが、給食は効率性を求めるようなものではないはずです。市内産野菜の使用が増えたことは評価しますが、同時に給食費の値上げも行われました。市として、安全でおいしい給食の提供という点をどのように検証されて、給食の質を維持する基準などはどのように考えておられるでしょうか。


◯学務課長(金木 恵さん)  給食の運営のほうでございますけれども、委託を始めると、必ず各校で協議会という形で、業務の状況であったりとか、どういう形で今対応しているということも含めて、学校と、保護者と、そして受託事業者と、私どもと協議する場を必ず設けています。全ての委託校でそれぞれ実施をしておりますし、委託の初年度においては年間2回という形で実施をしております。今年度につきましては、コロナの関係もございましたので、第三小学校では1回しか実施はしておりませんけれども、保護者の皆様からも、給食は変わらずおいしいものを提供してもらっているといったところを、実際に御試食もいただいて確認をしていただいているところです。
 また、給食費の値上げにつきましては業務委託とは一切関係がございません。純粋に食材料費が足りないといったところでの値上げですので、今回の委託を進めていくことと給食費の値上げといったところに相関関係はございません。
 今後ともおいしい給食、安全な給食といったところで検証を続けてまいります。


◯委員(紫野あすかさん)  やっぱり市としては、民間委託をしないでも、市が直営を残すということで、今後、安全でおいしい給食の質を確保して、向上させていくという考えは一切ないということでよろしいですか。


◯学務課長(金木 恵さん)  基本的にまず自治体経営の基本として、行政の役割の転換といったところがあるかと思います。公でないとできないものは公でやる、民間でもやれるものは民間に委ねる、そういった役割の転換をしていく中で、給食の調理業務といったところに関しては、十分民間の力をお借りして効果が上げてこられたといったところを確認しておりましたので、今後も進めてまいります。


◯委員(紫野あすかさん)  食育という、食べることも、給食も教育の一環だという観点において、やはり私は市がしっかりと責任を持って行うということが大事だというふうに考えております。
 次に行きます。139ページ、学習用端末整備事業費。文教委員会でも私、何度も言っているので、またしつこいなと思われるかもしれないんですけれども、1月15日から小・中学校に1人1台タブレットが配られました。子どもたちは喜んで、親は期待を持って、先生たちはちょっと混乱、困惑されているというような話をたくさんお伺いしています。
 三鷹市は他の自治体の中でも、かなり早い導入だったため、現場はネット回線の混乱もあって大変だったと聞いています。先生方の研修やインターネット環境の整備、児童・生徒、家庭も含めた使い方の説明など、もっと準備に余裕を持って新学期から落ち着いてのスタートでもよかったのではないかと思います。1月15日の早期導入を三鷹市が踏み切ったのはなぜでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長・スポーツと文化部理事(秋山慎一君)  タブレットの導入につきましては、これはコロナの関係もございまして、前倒しで導入するというようなことで進めてきた経過がございます。そういった中で、御案内のように今年度はコロナでの臨時休校とか、そういった事態がございましたので、その間、東京都さんからパソコンを借りたり、そういう対応をしてまいりました。
 そういう経過がございますので、三鷹市といたしましては、一日も早く子どもたちにその環境を提供して、不測の事態があっても学習が保障できるように取り組みたい、このように考えて、最短で今年の1月にタブレットの配付ができたと、こういう経過でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  一日も早く導入したい、提供したいという思いは分かりましたが、やはり混乱は生じていました。家庭で使用する際に、パスワードが分からなくなってしまって、どうしても開かないで、解決の方法も分からず、学校からの連絡が受け取れなくなってしまったり、宿題ができなかった。そのことで、家庭内で大げんかになってしまったという御家庭の声も聞きました。特に小学校の低学年なんかは、まだアルファベットも習っていないのに、割り振られたパスワードを管理するのもなかなか大変で、やはり家庭へのサポートが必要かと思います。デジタル操作に明るくない家庭もあると思いますが、保護者への丁寧な説明などはしっかり行われていたのでしょうか。


◯指導課長(長谷川智也君)  やはり全てを家庭のほうで補ってもらうというのは、様々な家庭環境がございますので、これは不可能でございます。やはり学校でタブレットを配付した以上、学校の教員が使い方、設定を確実に行うということが重要であるというふうに考えております。それに向けて、様々各学校が家庭への周知の方法、直接会えない御家庭には、直接行って御説明するなど、個別に対応して、教員の職務として児童・生徒がきちんと活用できるように取り組んでいるところでございます。
 以上でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  家庭へ直接行かれて説明したりっていうのは、これから行われるという予定ですか、もう行われているんですか。


◯指導課長(長谷川智也君)  家庭に行くというのは、学校に来れない子どもに関して、直接伺って御説明に行っているということが現状でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  それは、不登校の子や長期欠席者の児童・生徒っていうふうに考えてよろしいんでしょうか。


◯指導課長(長谷川智也君)  そのとおりでございます。


◯委員(紫野あすかさん)  実際に不登校や長期欠席児童・生徒がグーグルミートなどを使ってコミュニケーションを取ったり、オンライン学習なんかにも実際に参加しているという事例はあるんでしょうか。


◯指導課長(長谷川智也君)  先ほども別の委員の御質問にお答えしたとおり、クラスルーム、そしてグーグルミート等を使って実際の課題のやり取りですとか、それからオンラインで授業を配信したりですとか、そして校務支援を活用して毎日の体調等の確認、こういったものを現在も実施しているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  そのような中で、タブレットの運用やルールなんかについて、モラルなんかについても、各学校とか、担任の先生に任せられている部分が多くて、様々あります。休み時間もタブレットでずっと遊んでいたり、先ほどもありましたが、クラスルーム、中学校なんかでは既に裏クラスルームというものができていて、既にいじめが起こっているとも聞きました。タブレットで何をしているのかというのを、見た目では把握しづらいということもあると思います。
 小学校の児童・生徒は、タブレットを乱暴に扱って壊してしまったりとか、お友達のも壊してしまったりとか、様々な事例も既に起きています。不登校の子どもたちのタブレットの使い方、どのように関わっているのかも含めて、現時点での導入されてからの問題点や課題についてはどのように考えていらっしゃいますでしょうか。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  今挙げられました御指摘の点は、配付されているタブレット自体の課題ではないと思いますね。つまり、配付されたタブレットを学校の教員がそれでどう指導するかという、指導上の場の問題、それから、預かっている子どもたちがそれをどのように取り扱うかという、取扱いの問題というふうに思いますね。
 ですから、もしそういう事例が三鷹市内の学校であるならば、やはりこれは学校の校長を含めて、教職員に自分のクラスの子どもたちへの取扱いの指導をもっと丁寧にして、具体的に改善を図ってもらうというふうなことはしなければならないというふうに思っていますので、タブレット自体の問題ではないというふうに思いますので、その辺、切り分けて、よろしくお願いいたします。


◯委員(紫野あすかさん)  私は別にタブレットが全て悪いとは思っていないんです。やっぱり、いろんなことを調べたり、子どもたちの世界が広がる道具の1つであると思うので、それ自体を否定しているわけではありません。そのものではなく、それをどう使うか、指導の問題なんですけれども、やっぱりそこで現場の先生の負担がすごく増えていたり、大変な混乱が生じていたということは、やはり問題だったなというふうには感じています。
 また、特別支援学級の先生から伺ったのは、やはりタブレットの活用で障がいのある子の可能性は広がる、そういう期待は大きく持っている。でも、やっぱり不安もあると。新しいものを始めるわけですから、両面持っているわけですよね。でも、タブレットを使うための授業を考えなければいけない。まるでタブレットが手段ではなく、目的となってしまっているようなものが、先生の中にはそういう悩みがあると。
 だから、その辺のタブレットだからできること、タブレットではできない──先ほども農業体験の授業なんかもありましたけれども、そういうすみ分けみたいなものをどのように大切に考えていらっしゃいますでしょうか。


◯指導課長(長谷川智也君)  タブレットにつきましては、先ほど教育長が申し上げましたとおり、タブレットを使用することが目的ではございませんので、それについては校長会でも、そしてGIGAのマイスター、開発委員、それぞれの立場の教員に周知しているところでございます。
 それから、モラル、マナーにつきましては、これはタブレットの使用方法について、全て学校に丸投げしていることではございません。タブレットを配付するに当たって、各校の代表であるGIGAスクールマイスターが、どういうものが望ましいかということで、各校の教員から意見を吸い上げて、そして、市全体としての取組を決め、さらにはそれを基に各学校で実態に即した使い方ということで、周知をしているところでございます。
 いずれにいたしましても、将来的には個別最適化の学びという話が出ておりますが、これ、大事なことは自己調整力です。制限のない中で自分がどういうふうに生き抜くかということが大事でございます。そこで、今現在、その場で使えるような形で情報モラル、情報マナーということは、適時、教員を通じて子どもたちに教育を進めているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  国策というか、国の方針で、文部科学省からも来ている方針でやっているわけなので、ただ、その一つ一つの起きている状況などは、これからどういうふうに個々が使えるようになっていくのかということを丁寧に検証していくことは非常に大事だと思っています。
 お母様方からは、健康面についても不安の声が寄せられています。タブレットをじかに置くものですから、子どもたちがいつも下を向いたままの姿勢になっていて、すごく首や肩が凝ったり、頭が痛い、目が疲れるって子どもたちが言っているという健康被害の声も聞かれていますが、健康面を損なわないための運用については、どのようなことが行われているでしょうか。


◯指導課長(長谷川智也君)  その点につきましても、GIGAスクールマイスターで検討して、何分間見たら、何分間目を休ませましょうというような、具体的な使い方について各学校で教員が指導しているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  家庭の問題、学校の問題、子どもたちが感じている問題、様々、いろいろなことが起きているとは思うんですけれども、このような要望とか、疑問などはどのようにして集めて検討されて、解決に当たっておられるでしょうか。


◯指導課長(長谷川智也君)  各学校のこれまで1月から3月に向けての様々な取組、そして成果、そして課題につきましては、GIGAスクールマイスターのほうで今集約をして、そして、それについて我々が即対応できるものは即対応し、今後検討し、そして各学校で取り組むべきものは取り組むという形で、こちらで集約をしてやっているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  分かりました。
 家庭の金銭的な負担について質問します。三鷹では、学用品と同じようにタブレットを毎日おうちに持って帰るために、保険料として1月330円、ソフトの使用料を合わせて、年間約5,000円弱が保護者負担になる予定と聞いています。その軽減策として、日常使っていたドリルやワーク代など、1人当たり4,000円分の学校教材費を削減することが検討されているようですが、教科によってはアプリで代用できないものもあります。今後、家庭の金銭的な負担はどのようになるとお考えでしょうか。


◯指導課長(長谷川智也君)  御家庭における負担については、委員御指摘のとおり、その保証代ですとか、それからドリル代ということで増えている現状がございます。それに伴って、電子上で使える家庭学習、紙ベースで代用できるものについては代用して、極力御家庭の負担にならないようにということで、我々としても各学校にお願いしているところでございますが、これ各学年、各教科によって、必ずしもeライブラリー、いわゆる学習ソフトを入れたからといって、それで代用にならないものもございますので、そういうことも踏まえて、副教材を扱うというのは校長に権限がございますので、各教科、そして各学年等、何が本当に子どもにとって必要なのかというのを精査しながら、極力御家庭の負担にならないようにしていることでございます。
 いずれにしても、御家庭の方が教科、学年で使う副教材について、どういう目的で使うのかということを御説明をして、御理解した上で、そして保護者のトータル的な金銭負担も考えて、各学校で御配慮をお願いしますということで話をしているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。また、なるべく教材費を削減しようということにも努めていらっしゃると思うんですけれども、特別支援学級ではもともとドリルやワークなどを使用していないということもあって、なかなか削減するものがないという先生の声もお伺いしているんですけれども、この点についてはどのようにお考えでしょうか。


◯指導課長(長谷川智也君)  こちらにつきましては、先ほど各教科、各学年でお話ししたことと同様の考えでございます。一律に削減できるものではないというふうに考えておりますので、教育支援学級なり、学年教科で、何が必要なのかということを改めて検討して、必要なものは残さなければなりません。ですので、それは御家庭が理解をした上で、お金が増えたから、単純にその部分を削りなさいよという強い指導はこちらはしておりませんので、その教科、学年の実態に応じた副教材の選定をするように、各学校に話をしているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  家庭の負担が増えるっていうことは、やっぱり教育の無償化を目指しているこの流れからしても反するものですし、公教育である以上、やっぱり格差のない学びを保障しなければならないと思います。タブレット導入によって様々な家庭の負担が増える可能性が出てくるのかと思いますけれども、やっぱり市として、今後、その辺は財政措置として保障していく、行っていくことが必要かと思いますが、その点はいかがでしょうか。


◯企画部長・市制施行70周年記念事業担当部長(土屋 宏君)  令和3年度予算に関しましては、そういったことを予算の中身に盛り込んではおりません。そのことは御理解いただきたいと思います。その上で委員の御意見については、御意見として受け止めさせていただきます。


◯委員(紫野あすかさん)  やはり新しいことを始めるに当たって、今後様々な、いろんな問題など、出てくるかと思いますけれども、やはり公教育の立場から、先ほど教育長もおっしゃっていましたけれども、分断の起こらないように、しっかりと目を向けながら、誰一人として取り残さない教育を目指していただきたいと要望いたします。
 次に、140ページ、学校施設の長寿命化計画(仮称)策定と大規模改修工事等の推進について質問いたします。令和4年度策定予定の新都市再生ビジョン(仮称)にも盛り込まれていますが、第五小学校の大規模改修、第二中学校の改修工事設計については、どのような規模の改修工事が予定されているのでしょうか。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  第五小学校におきましては、平成30年度の調査におきまして、躯体には問題ないけども、老朽化が進んでいるというD判定が結構多く見受けられました。それに向けまして、老朽化が進んでいる部分につきまして、対策をしていきたいというふうに考えております。具体的には、屋上防水、外壁補修、床補修、照明等の改修を考えております。


◯委員(紫野あすかさん)  第二中学校のほうはどうなんでしょうか。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  第二中学校におきましては、今年度、屋上防水を一旦やったわけですけども、その残った片方の校舎につきまして設計をするという予算を計上させていただいているところでございます。


◯委員(紫野あすかさん)  分かりました。いろいろな診断もしていただいて、ここの学校はこういう問題があるということもはっきり分かってきているかと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 今後また大規模改修計画などを立てられていくと思いますけれども、少人数学級の実施も考慮に入れたような、例えば大規模に変えるならば、校舎の数を増やしておこうとか、そのような計画も考慮に入れて、今後考えていかれるのでしょうか。


◯企画部まちづくり総合調整担当部長・教育部理事(小泉 徹君)  施設の老朽化に伴いまして、今後、学校長寿命化計画を策定いたしまして、計画的に修繕、建て替え等を行っていきたいと考えております。そういった中で、35人学級への対応というのも1つの大きな課題ではございますけど、まず、先ほど申し上げました令和7年度までに35人学級にしていかなければいけないという事情がありますので、やはり今後の人数とか、そういった動向も踏まえながら、今後そういった学校施設の改修とはまた切り離した部分でも検討が必要かと思いますので、今後、そこはしっかりと検討を進めてまいりたいというふうに考えております。


◯委員(紫野あすかさん)  ありがとうございます。やりたい気持ちはやまやまだけれども、教室がないということをよく答弁でいただきますので、ぜひそういうことも配慮していただきたいと思いますし、なるべく早い時点での35人学級、少人数学級の実現についても前向きに検討いただきたいと思います。
 144ページ、第六小学校における学童保育所分室と連携した地域子どもクラブ事業について、質問します。今回、どうして第六小学校で実施しようというふうになったのでしょうか、お伺いします。


◯児童青少年課長(清水利昭君)  これは六小のほうで、初めは学童保育所のお部屋をお借りするということで調整しておりましたけれども、併せてそれに隣接するお教室を放課後、地域子どもクラブのためにお使いいただいても結構ですよというお声をいただきましたので、これはもう絶好のチャンスだということで、六小で実施というふうに考えたところでございます。


◯委員(紫野あすかさん)  やっぱり場所がなかなかないということだと思うんですけれども、地域子どもクラブと連携していくという、このメリットというのは、市としてはどのようにお考えでしょうか。


◯児童青少年課長(清水利昭君)  子どもにとって安全な場所というものは市内に幾つもあることが望ましいと思いますけれども、まずは三鷹市が取り組んでいくスクール・コミュニティの取組の中で、学校が核となる。そこを子どもたちがまずは第一に安全な場所とするのは、とても重要なことだというふうに考えたところでございます。


◯委員(紫野あすかさん)  じゃあ、今後も、うまくいけば、ほかの学校でもどんどん導入を検討していこうかという方向性なのでしょうか。


◯市長(河村 孝君)  この学校だけでうまくいったことが、ほかの学校のほうに横転換に単純にはできないというふうに思っています。地域によって状況は違いますし、それが今までなかなか難しかったんですけれども。ただ、今後、単純にまた学童保育を拡充していくというのは財政的に大変困難な状況がございますから、かといって、全部ボランティアで市民の人たちにお願いするというのも状況がなかなか違う。ただ、需要としては大変増えてきているんです。
 それを解決するにはどうすればいいのかというのは、スクール・コミュニティの構想も、その中の解決案の1つでございますが、具体的にそのときどういう形だったらできるのかっていうことは、まだ正解がないんです。ですから、ほかの自治体でできていることが、三鷹市の場合には独自に進んできているだけに、なかなか難しい状況になっているというのも事実でありますから、どこかでそのための社会実験をしながら、可能性を追求していくしかないというふうに思っていますから、恐らくこの第六小学校のことをベースにしながらも、1つの、第3の道みたいなことになりますかね、三鷹市独自の新しい方向性をぜひ追求していきたいというふうに思っていますので、時間はかかると思いますけれども、このことはしっかりと踏まえながら、次に進んでいきたいというふうに思っています。


◯委員(紫野あすかさん)  やっぱり子どもたちの安心安全な居場所というのと、学童保育所の持っている役割というのは異なるものだと思うんです。特に、新1年生や低学年にとっては、新しい学校生活に慣れるまでのきめ細かい保育的なものは必要で、お金はかかっても、私は学童保育の役割は重要だと考えます。
 学童保育の数ももちろん増やしたいし、質の確保も優先と考えますが、これは明日の民生費の部分にも関わってくるかと思いますけれども、やはり学童保育と地域子どもクラブは別なものという考え方でいかなければいけないのかなと、私は考えています。地域子どもクラブのほうは、有資格者の方による運営はなされないと思うんですけれども、その辺はどうなんでしょうか。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  教育の観点から、この御質問の課題についてお答えをしたいと思うんですが、御承知のように、学童クラブのほうは厚労省、そして地域子どもクラブは文部科学省というふうに、国で事業の大本が分かれております。文科省のほうは、地域子どもクラブを全面的に展開したいというふうなことを以前から進めているわけですが、私も、学童クラブの家庭的な温かさとか、仲間意識みたいなものも、これは大事にしなければいけないと思います。
 ただ一方で、やはりほかの小学校1年から3年以外の子どもたちの親も、何らかの形で働いていると。必要があって働いたり、また、違う用事があったりしてというふうな、子どもたちの居場所ということも考えなきゃいけない。ですから、そういう意味では、やっぱり保護者のニーズ、子どもの願いに応えていくような、そういう在り方ができないだろうかということで、これから六小を舞台に検討していくということです。
 一方で、学童クラブがそういったアットホームなものであるならば、地域子どもクラブ自体がアットホームになればいいと思います。ですから、そういう意味で、みんなが幸せになればいいわけですよ。ですから、学童だけそういうふうなことが保障されるんじゃなくて、みんなが保障されるというような在り方はどうしたらいいのかと。そうなると、そのよさを残しながら、一体的な運営をどうするかというふうなことに注力したほうが生産的だと思いますので。
 ですから、そういう観点で検討を進めていきたいと思いますので、ぜひ、学童だけが幸せの場所だというふうなことに固執なさらずに、ぜひ今後の検討にも関心を持っていただきたいというふうに思います。


◯委員(紫野あすかさん)  地域子どもクラブの大切さは、もちろん私も理解しております。


◯委員長(土屋けんいち君)  現在、共産党の質疑の途中ですが、しばらく休憩をいたします。
                  午後0時04分 休憩


                  午後0時57分 再開
◯委員長(土屋けんいち君)  委員会を再開します。
 共産党の質疑を続けます。


◯委員(紫野あすかさん)  すみません、どうしてもちょっと跨線橋のことに触れたかったので、質問させていただきます。あそこは本当に太宰ファンだけでなく、子ども連れの家族がたくさん電車を見にいらっしゃっています。通学路として使っている中学生もいます。90年間保全してくださっていたJRには本当に感謝なんですけれども、自治体と比べてJRのほうは予算的には全然比べ物にならないぐらいなので、もう一度何とかJRと協議するということは考えられないのでしょうかという点と、あとは、先ほども別の委員さんもおっしゃっていましたけれども、クラウドファンディングを取り入れられないかとか、せっかく三鷹応援団で三鷹を盛り上げようとか、今、市民参加でみんなのまちづくりをしていこうってしているのだから、市民の意見もよく聞いて駅前再開発のまちづくりの一環として、ここも考えるとかいうふうにはできないのか、もう一度市長の御意見をお伺いしたいと思います。


◯市長(河村 孝君)  私の立場からすると、先ほど申し上げたとおりなんですけれども、同じような気持ちなんですよ。再開発の一環として、やっぱり考えていきたいし、観光の視点からいっても、まちづくり、まちおこしの視点からいっても、すごく大事だということで、これまで職員にも粘ってJR側と議論、交渉していただいたという経過でございます。
 やっぱりその中には、先ほど申し上げたように、90年間、言ってみれば、私どもにコストを一つも要求することなく守っていただいて、大切にしてもらってきたということは本当に感謝の申し上げようがないぐらいなんですけれども、90年間そういうものを保全していて、そういう施設というのは、私からすれば本当に産業遺産ぐらいのすごいことだなというふうに思うんですけれども、JR側からすると、そういう90年間もっている鉄道施設というのはそこらじゅうにあると、ここだけじゃありませんよと。まさに日本の経済を支えてきた屋台骨だけあって、非常にプライドを持っておっしゃっていますが、昨今の災害に数々直面する中で、老朽化も著しいということでありまして、撤去したいというのは、向こう側の言い分です。
 これ以上、ちょっと交渉のしようがないというところまで来たので、そのことの一部が新聞や何かに漏れ伝わったらしいというふうに思っていますが、基本にはやっぱりお金の問題があるんですよ。各年、ならすと3,500万円とか、4,000万円とか、そういう費用。一時的には何億円もかかるような補修をして、90年間続けているわけであって、さらにまた改修して復原したという形になったとすれば、先ほど申し上げました何十億円もかかるということでございますので、それに対して、市としては、先ほどからやっぱり、子どもたちのためにもいろんな費用がかかるわけでありますから、このためにだけお金をかけるわけにはなかなかいかないということでございまして、本当に私も苦渋の決断であります。
 苦渋の決断を、市民の人の意見を聞くのもいいんですよ。でも、風呂敷を広げて、その結果、続けてほしいということで、もしも続けるということでJRさん側で全部負担してくれれば一番いいんですけれども、そういう話で持っていくことが非常に難しい状況でございますので、やっぱり交渉自体がもう暗礁に乗り上げているという状況でございますから、私としても決断せざるを得ない。
 そのことは、やっぱり何もかも市民参加でやればいいという話ではありませんから、私の決断自体を市民の皆さんに判断していただくしかないというふうに思っているところでございます。気持ちは本当に、先ほども申し上げましたように、残念至極でありまして、非常に悔しい思いをしていますが、三鷹の状況からすると、やむを得ないかなというふうに、現在、決断しているという状況でございます。


◯委員(紫野あすかさん)  実際にもう署名活動なんかも始まっているようにお聞きしました。ぜひ私としては、どんな形でもいいから残していただきたい。あそこのあの場所から夕陽に映える富士山とか、三鷹の駅前が100年の森に向けてどのように変わっていくのか、あの場所からぜひ見たいなと思いますので、ぜひ存続を求めて私の質問を終わります。


◯委員(栗原けんじ君)  よろしくお願いします。施政方針、予算概要の146ページ、東京2020オリンピック・パラリンピック等推進事業費について質問します。現状、コロナウイルス感染症が拡大している中で、アスリートと競技の公平性やコロナ対策、またコロナ禍で苦しんでいる市民の生活の状況からも、今夏のオリンピック・パラリンピックは中止すべきと考えますが、東京都と組織委員会と連携しながら、市民からの共感が得られる取組をするというふうになっています。
 このような新型コロナウイルスの変異株が新たな感染拡大の原因になろうとしている第4波の警鐘も鳴らされている中で、市民の感動体験と市民に受け継がれるレガシーを創造できる状況をつくり出せる市民の生活状況にあるという認識ですか。


◯スポーツ推進課長・教育部参事(平山 寛君)  今、市民の方がコロナで大変な状況に置かれているということも言われていますし、さらに各新聞等で、世論調査等で大会の開催に対して中止すべきであるとかというような御意見があるのは承知しているところでございます。今現在、三鷹市自体がこのオリンピックの取組をする、しないというような判断をできる立場にございません。東京都と、組織委員会と、連携して取り組んできたわけですので、簡素化を図りながら、今回、シティードレッシングやそのほか気運醸成事業の一定の部分を見直しを図りまして、さらに共感が得られるというところにおきましては、三鷹市においては地域連携会議という会議体を持ちまして、市民の皆様と協議しながら進めてまいりますので、そういった取組を着実に進めてまいりたいというふうに考えております。


◯委員(栗原けんじ君)  この東京オリンピックですけれども、猛暑の中での熱中症対策が課題となっていました。それに加えてコロナ対策が加わった中で、現状、とても安全にできる状況にないと私は思います。思い切って中止して、この予算を市民生活やコロナ対策に充てるべきだと思いますけれども、やるというのであれば、しっかりとした安全対策が取られなければならないと思います。
 全小・中学生を対象にして、低学年も含めて行うことに大変危惧を感じます。十分な対策を本当にできるのか、問題があると思います。感動体験というのは押しつけて得られるものではないという点からも、希望制、または小学生の低学年や発達障がいなど、配慮の必要な子たちと一緒に観戦する条件って、すごく厳しく、また引率などの対応も難しくなる中で、しっかりと取り組むべきだと、そういう点では承知しなければならないと思いますが、いかがでしょうか。


◯市長(河村 孝君)  今の時点で全てを見通してどうなるかは言えませんけれども、状況によっては、より縮小したり、あるいは観戦自体をなくしたりとか、そういうことは事態によってはあり得るというふうに思っていますよ。ただ、中止それ自体については、私どもの立場では、それを前提に──なかなかそういうことは難しいんじゃないでしょうかね。
 そういう意味で、先ほど課長が申し上げたように、今の段階から準備しなければいけないこと、それに限定した予算になっているというふうに、私どもは考えています。


◯委員(栗原けんじ君)  小学生の低学年や発達障がいのある配慮の必要な子どもたちも含めた対応というのはすごく難しいと思います。希望制っていうのも1つの選択だと思います。興味関心のない競技を見るということ自体がなかなか大変なこと。それを引率するという立場で、安全に対応するというのもすごく大変なことだと思います。この点では慎重な対応を求めたいと思いますし、生徒と児童の健康、命の安全性の面からしっかりと対応していただきたいと、改めて指摘しておきたいと思います。
 次に、予算説明書の327ページ、また333ページの、小・中学校での就学援助・奨励関係費で、コロナ禍で今年も生活が厳しくなって、就学援助の対象になった方がいらっしゃるかと思います。現状、コロナ禍で令和2年度は影響を受けたと思いますけど、その現状、どのような影響があったのか、来年度、令和3年度、就学援助を受ける方がより増える可能性があると思いますけれども、制度の活用を周知して、必要な方がしっかりと活用できるように働きかけていく必要があると思いますが、どのようにお考えですか。


◯学務課長(金木 恵さん)  就学援助について御質問をいただきました。令和3年2月末時点で、現在、就学援助を受けている者で認定をしているのは1,139人になっております。昨年度の同時期が1,096人ですので、若干増えている状況にございます。例年の傾向では、微減傾向にありましたので、そこが増えているといったところはコロナの影響だというふうに、こちらでも認識をしているところです。
 私どもも、就学援助の要件緩和という形で補正予算(第6号)を計上させていただきまして、8月から実施をいたしましたけれども、コロナを由来とした形での就学援助の認定状況は69人です。当初は68名認定だったんですけれども、追加で1名ございましたので、現在69名認定をしてございますので、その分が増加の主な要因になったというふうに感じております。
 令和3年度に向けましては、令和2年中の所得で審査をいたしますので、コロナの影響については、そこで一定程度反映されるものというふうに考えてございます。令和3年度の制度の周知でございますけれども、必ず全校、入学式、もしくは始業式の際に、お子さん全員に制度の周知のお手紙を配る中で周知を図っていきたいというふうに考えております。


◯委員(栗原けんじ君)  今、コロナ禍で生活困窮になる事態がありますので、就学援助制度をしっかりと周知徹底を図って、対象者に対して的確に対応していただきたいというふうに思います。丁寧な対応を求めたいと思います。
 その上で、学校の健康診断、児童・生徒の健診委託料で、予算説明書の329ページと337ページですが、この健診を受けて再受診される児童・生徒がしっかりと健診を再受診して、疾病のおそれをなくしていくことが必要だと思いますけれども、どの程度対応されているでしょうか。


◯学務課長(金木 恵さん)  定期健康診断につきましては、例年6月末までに実施するということになってございますけれども、今年度、コロナの影響がございまして2学期に実施をしているので、今そのあたりの状況は現在集計をしているところです。
 ただ、例年の状況でございますと、大体こちらから受診を勧奨したうち、眼科ですと約6割程度、耳鼻咽喉科ですと8割程度、歯科では4割程度の受診をいただいたというふうに、学校では報告をいただき、把握をしているところです。
 受診勧奨なんですけれども、定例的なものとしては、「保健だより」等で学校がお配りするようなもので、受診をお願いしますといったこともしますし、もしくは、保護者会等で親御さんが学校に来る機会、また学校公開の機会を捉えて、受診どうですかといったお声かけもしているところでございますので、こちらのほうは引き続き続けていきたいというふうに考えております。


◯委員(栗原けんじ君)  受診、再受診ということで、歯科は4割程度。低いのは、やはり歯科はお金が大変かかるということがよく指摘されます。子どもの家庭の貧困状態にも直結する情報になったりして、配慮するのに必要な条件にもなると思いますので、学校の中での取組として、貧困家庭を支援するのにつなげていく指導としてもしっかりと対応していただきたいというふうに思います。また、子ども、児童・生徒が100%受診して、疾病を治す方向で対応されるように勧奨していただきたいというふうに思います。
 施政方針の143ページで、学校環境整備で、トイレの改修が令和2年度の3月の補正予算を対象にして、繰越しで令和3年度に実施されます。この令和3年度の予算として、洋式化率の低い学校についてトイレの改修をすることを検討されなかったのか、この令和2年度の3月の補正でどの程度洋式化率が上がるのか、これからの課題として確認しておきたいと思います。
 あと、学校環境の整備という点で、営繕の要望というのが出ていると思います。中原地域では、3階の中央棟と東棟の中で雨漏りがしていると、営繕の要望を出しているということを伺いました。市内の営繕要望に対して、この令和3年度、学校からも優先順位が示されると思いますけれども、どのように対応できるのか、確認しておきたいと思います。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  まず、トイレの改修のところですけども、今回の令和3年度予算が執行された後の洋式化率は68.7%になります。また、トイレの改修につきましては、様式化率が低いところを含めて、改修が必要なところを重点的に改修しているところでございます。
 また、令和3年度におきましては、リモデル工法といいまして、配管等を、必要なところ以外のところで、洋式化の便器だけを交換するような形でスピードアップをしているところでございます。
 また、次に学校からの改修の要望というところですけども、毎年、学校に改修の要望をお願いしておりまして、それを今現在、担当が確認しているところでございます。そういう順序づけをしながら適宜必要な対応をしているところですけども、質問委員さんの御指摘いただきました中原小学校につきましては、一応雨漏り改修のところで過去もしておりまして、今回も、3階の渡り廊下のところでしているという認識はしております。そこにつきましては、来年度やる予定でおります。


◯委員(栗原けんじ君)  各学校から出ている営繕要望に対して、子どもたちの環境整備のためにしっかりと充実させていただきたいと思います。
 もう時間がないので、総合教育相談事業室の事業費についても質問しようと思ったんですけども、教職員に対する研修体制の拡充をぜひ求めたいと思います。子ども一人一人の発達障害など、様々な状況の中で、教師の把握で随分助かる子どもたち、支援できる子どもたちがいると思います。この点での配慮を充実させて検証を徹底していただきたいと思います。要望して、終わります。


◯委員長(土屋けんいち君)  以上で日本共産党の質疑を一旦終了します。
 休憩いたします。
                  午後1時16分 休憩


                  午後1時18分 再開
◯委員長(土屋けんいち君)  委員会を再開します。
 次に、いのちが大事。


◯委員(野村羊子さん)  それでは、よろしくお願いします。多分、一問一答で。でも、ちょっと幾つか関連していることがあるのは一くくりになるかなと思います。
 最初に、施政方針の136ページ、学校給食調理業務委託。私たちも、本来、直営でやるべきだということをずっと主張してまいりました。この間、これであと1校、2校というふうなところまで来てしまいました。やはり調理業務そのものの技術を直営でも持ち続けるべきではないか、本当に全部委ねてしまっていいのか、現場のことが分からない状態のまま、給食調理が進むというふうなことになってしまうのではないかということを1点、確認したいと思います。そこについての考え方ですね。
 それで、もう一つは、高山小学校というのは改築したときにドライ方式でやると。それは、現場の調理員の方たちの声を反映して、市では多分これは初めて。全国的にも先駆けなのかな、変わる時期だったと思います。食中毒の問題があって、ウエット式からドライ式に替えるというときのタイミングで、高山小学校は現場の声を聞いてドライ方式にしたという調理室でした。そういうふうに現場の声を実際に生かすことができる。今後、それができなくなるんではないかっていうことも含め、やはりここを1つ、2つ。
 高山、来年度委託となっちゃうんですけども、少なくとも1つ、2つ残して、ちゃんと現場を確保しておく。栄養士さんもちゃんと現場が分かるっていうふうな場をつくっておくことが必要じゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。


◯学務課長(金木 恵さん)  1点目の御質問のところですけれども、調理の技術の継承といったところかと思います。調理業務については、1校に1人、市の栄養士を配置してございまして、栄養士が各種マニュアル等に基づいてチーフに指示書を出すといったところで対応していますので、教育委員会及び学校が責任を持って学校給食を提供するといったことに関しては、何ら変わりはございません。
 また、こちらのほうは、現場の状況については栄養士がしっかり現場を把握しておりますので、ここの中身が分からなくなるというようなおそれは生じないものというふうに考えてございます。
 2点目の高山の施設の関係でございますけれども、ドライ化をしたといったところで、もちろん現場の声を生かした結果ということでございます。今後もまた受託事業者であれ、何であれ、調理の現場の声を聞いた上で、施設に反映していくといったところが必要なプロセスであると思いますので、そちらのほうも今後とも同じような体制でやっていきたいというふうに考えております。


◯委員(野村羊子さん)  結局、調理業務を民間に任せるっていうことで何が起きるかというと、官製ワーキングプアが増えるっていうことです。民間の調理業務の人たちは、やはり給与が低くて、それこそバイトしないとやれないっていうふうな実態が結構あったりはします。エッセンシャルワークって言われているように、こういう現場の人たちを公がしっかりと維持するっていうふうなことも私は必要だと思っているんですね。
 その辺について、調理業務に従事する人たちの雇用条件、処遇についてどのように把握しているのか、市としてそれにしっかりと対応できていると思っているのか、確認したいと思います。


◯学務課長(金木 恵さん)  受託事業者の労働条件といったところですけれども、まず、もちろん最低限の法令遵守といったところで、最低賃金といったところは必ず確認をしているところです。
 また、私どものお支払いしている委託料のほとんどは人件費相当分といったところで、換算して積算をしていただいているというふうに認識してございます。ですので、こちらのほうは、市内でも非正規と言われる職員であっても、市内の在住者を雇用しているような状況もございますので、市内に一定程度の雇用が生まれるといった効果もあるというふうに認識しております。


◯委員(野村羊子さん)  処遇に当たっての状況というのが、やはり最低人数で、最低時間でやるっていうふうなところで事故が起こりやすいという実態も出てきます。そのあたり、やはり対応していく。
 それから、先ほど言った栄養士さんについても、現場を把握しているといっても、直接指示はできないというあたり。そこに入り込んで見に行くことはできないという現実があるっていうことを、やっぱりしっかり確認をしながら、私はやはり直営を残し、そのことを市として把握していく、分かっておくということ、その現場があるっていうことは重要だと思います。
 次、行きます。教育・子育て研究所の中間報告ですね。見させていただいて、学校をどういう場として考えるのかということが、今回ちょっと面白かったけど、基本的に言っている理念は分かるし、いいことをちゃんと言っているというのは分かるんだけど、例えば私、やっぱり危惧するのは、代表質疑でもやったように、情報の一元化と、本人が分からないところで、それが勝手に使われていって、そのことがその人の人生を決めてしまう可能性。
 つまり、例えばここでデジタル技術を活用して、パーソナルポートフォリオで一元的に記録すると言っている。というふうなことが、本当にその子の成長にとっていいのか。学校は学習を支援する場であって、学校で見せる側面と、家庭で見える側面と、そうじゃない場で見える側面と、それぞれ多元的な人間としている子どもたちを、学校という場だけで追い込んで、囲い込んでしまうような、そういうことになりやしないかという危惧をちょっとしているんですが、その辺いかがでしょうか。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  先ほどのパーソナルポートフォリオ等についての部分で申し上げますと、学習の結果っていうのはその子の人格ではないといったところです。
 また、何のためにそれを一元化したり、あるいは見える化するのかというと、教員がこの子はどこが困っているのかなといったことを十分に把握した上で、適切な個に応じた個別最適化された教育を実施していくという、そういうためにやっているものであって、いわゆる成績のスコアというのは、基本的にはプロセスだというふうに考えています。結果ではありません。


◯委員(野村羊子さん)  実際にはそうなっていない子どもたちの世界があるじゃないですか。学校での注目度、学校で優秀であればランクが上になるみたいなくらいのことがあって、それこそ、いじめってもう40年続いていますよ。私が大学を卒業して入ったときに、うちの学校は中学のドアが破れてみたいな話から始まっているんだから。
 その後も、亡くなっている子どもがいてっていうふうなところで、もう何十年──今の現役の人たちはみんないじめの社会を、いじめの学校を、クラスを生き抜いて、サバイブしてきている人たちですよ。いじめがあって当たり前のクラス、状況の中で生きている。その中で、じゃあ、本当に一人一人を大事にして、一人一人が多様な状況をどうやって守れるのか、つくれるのかっていったときに、私はこういうことでなかなかいかないんじゃないかと。
 先生たちも大切だ、保護者も。そういう意味で、大人が幸せでなければ、子どもを幸せにできないというのはありますよ。じゃあ、それをどうやって確保するのかというあたり、これだけでは分からない。もう一つ、人権教育にしてもそこはつながっていくんだけど、子どもたち自身が大切にされる、人権が尊重されるって実感がなければ、ただ単に知識、賢い子だけ、言葉で対応できる子だけが優等生になって、人権教育でも優等生になるというだけでしかない。いじめがなくなるのかなっていうのはすごく難しいと思うんです。
 もう一つ、それに関連して中学の校則があります。今、あちこちで問題になっている。高校あたりでは毛髪、地毛の証明書とか出ていますけども。あるいは、カーディガンを羽織るとか、膝かけをするとかっていうところの課題とか出ている。本当に人権を尊重した校則になっているのか。三鷹市の中学校の校則はどうなっているのか、教育委員会で把握しているのか、この人権教育に当たってそういうことを問題にできるのか、子どもたちがそのことを話し合うような場をつくれるのかっていうふうなこと、そこをちょっと確認したいと思います。


◯指導課長(長谷川智也君)  校則、すなわち生徒心得につきましては、全て生徒手帳のほうに記載しておりますので、それを印刷・製本する段階で我々も確認をしております。校則につきましては、やはり子どもの人権というのは非常に大切だと、私も考えております。現状といたしましても、各中学校において、この校則が本当に子どもたちにとってふさわしいものなのかということも含めて、子どもたちの意見を集約して、今校則について検討している学校もございます。
 以上でございます。


◯委員(野村羊子さん)  学校もあるではなくて、それが、だから──いや、でも、そのことについて語る子たちの人権が本当に尊重されるか。その子たちが、やっぱり場を見るからね。ここで受け入れられる、受け止められる話は何かというのを、賢い子たちはちゃんとそれで対応していっちゃうので。やっぱりそこの本当に人権を守られるっていうのはどういうことかということを体験できるような教育ができるかっていうこと、それをもう一回ちょっと確認したいと思います。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  人が人を評価するということでありますので、これはやはり多面的に学校での授業なら授業の場面だけを見て、この子がどうとかいうふうなことを決めつけるというのは非常に危険ですよね。ですから、そういうことにならないような多面的な評価、これは大体もう教員初任者から、そういうことは理解されているというふうに思います。
 ただ、やはり十分じゃないので、御指摘のように様々ないじめの見逃しとか、サインを見逃したりとかいうふうなことも起きているわけで。これは、やっぱり教師もそうですけど、子どもも発達途上といいますか。ですから、そういう意味では、日々、昨日までいい子だったけど、今日はとか、そういうこともありますので、やはり日々、心を新たに子どもをきちんと多面的に見て、評価をしていくということですね。決めつけて、評定というふうなことで扱わないという、やはり教師の基本的な心得みたいなものですけども。
 これは、大人の社会も同じで、表面的に、見た目で判断してしまうということ、それはよくある話ですけれども、やっぱりそれは克服しなきゃいけませんよね。ですから、人権のことを持ち出すまでもないんですけれども、しかし、この人権教育という、そういう機会を捉えて、意識的にそういう教育をして、啓発をして、そして自覚をしてもらうということも大事だというふうに思いますので、そういう意味では、学校教育は意図的、計画的に様々な課題に取り組んでいるというのが、学校の現状です。


◯委員(野村羊子さん)  話としては分かります。本当に現場で丁寧にやっていただきたいと思います。
 それで、次に行きます。端末の話です。代表質疑でもちょっとやりましたけども、先ほど来、タブレットはツールだというふうに言われています。道具として扱うんだっていうことで、1つは、例えばネット検索は確かに便利です。ネット検索も習熟度によって検索できる範囲って変わってくるというか、検索できる状況が変わってくる。それについて、よりうまくできるようになるほうがいいとは思います。でも、それで全てではない。
 例えば、百科事典で調べて見えてくるものとネット検索で見えてくるものは、実は違います。同じようでいて、違う。そのことを、違う状況だっていうことを、やはりそれもちゃんと丁寧に伝えていかなければ、一面的になってしまうと思うんです。その辺の扱い方の問題。
 それから、もう一つは、特別支援が必要な子たち向けのソフトが使えるのか。今、音声読み上げソフトなんか、いっぱいあって、目の不自由な人たちはそれで対応できるとか、発語をなかなかしにくい子が、自分の代わりに文字を打って、発音してもらって、コミュニケーションを取れるとかっていうふうなことも含め、あるいは、読解、識字障がいがある人たちがうまく使えるとか、いろんなものがあると思います。
 そういうことをちゃんと使って、その子が生涯生きていくのに支えになるような、そういうものをちゃんと提供できるのか。やっぱり、それは子どものうちから使えるようになれば、全然人生違ってくると思うんです。というふうに道具として使うとしたら、やっぱりそれはそういうような使い方は重要だと思うので、1つ確認したい。
 そして、もう一つ、やっぱりデータの問題です。データの削除は、本人がって言ったけど、じゃあ、中学卒業するときに、例えばこの端末は、毎年持ち上がって、同じ子が同じ端末を持ち歩くのか、1回、学年末に返して、ガラガラポンして来るのか、どういう扱いになっているのか、そのときデータはどうなるのか、卒業するときに全部消去しましたっていうふうになるのか、あるいは、その子が使えるように、その子が持って帰れるのかとかね、ちょっとその辺の技術的な、具体的なことを確認したいと思います。お願いします。


◯指導課長(長谷川智也君)  タブレットの扱い方という御質問ですが、全てがオンライン、デジタル上でやるというのは、やはり好ましくないというふうに思っております。やはり体験活動、特別活動、そういった学校ならではの活動と両立を図りながらやっていくことが、私は非常に大事だというふうに考えております。
 以上でございます。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  私からは、特別支援学級のアプリのところと、データの扱いのところについて答弁させていただきます。まず、特別支援学級のところにつきましては、様々なアプリケーションがあると思っていますので、今後、iPadで動くようなものがどういうものが適切なのかを含めて、教育支援学級について研究をしてまいりたいというふうに考えております。
 また、データ削除につきましては、まず端末は学年ごとでがらがらぽんではなくて、ずっと持ち上がっていくというふうな形になります。その学校を卒業するときに返却をするという形の扱いをしております。今回も、小学6年生、中学3年生が卒業されますので、端末の返却を求めるわけですけども、データにつきましては、本人が管理しているものですので、まず手順書を含めて、本人に削除していただくということをお願いしているところでございます。
 また、次の方に配付するに当たっては、再度イニシャライズをして、きれいにデータを消して再配置をするというふうにしております。
 以上です。


◯委員(野村羊子さん)  単に特別支援に行っているだけではなくて、必要な子たちがそういういろんなツールとして使えるものを、可能であれば今後の展開を考えていただきたいと思います。
 それで、データについてですけれども、これ、卒業時に削除して、本人が削除するけど、本人が削除し切れなかった、できなかったら、強制的にこちらが削除するのか。それについては、本人の同意みたいなのを得るっていうふうな手続になるのか。卒業のとき、ちょっともう一回お願いします。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  まず、タブレット端末自体は学習で使うために貸与しているものでございまして、学習活動が終わったところで、御本人様に全部消していただくと。もし消し忘れがあった場合には、本人の同意なく、我々のほうでしっかりイニシャライズをしていきたいというふうに考えております。


◯委員(野村羊子さん)  これが、この前もやったと思いますけど、あるいは、このパーソナルポートフォリオというふうな考え方もそうですけども、いろんなものをそこに集約して、AIとかを使って分析するとかいったときに、その分析の手法というか、視点というか、やっぱり本当にデータって、見る見方によって全然違ってくるじゃないですか。そのことをどう分析しているのかっていうことが、子どもの評価なり、子どもの人生なりに関わってきちゃうというあたりが、私はどうしても危うさが拭えないというふうに思うんです。
 そういうようなことについて、このデータの扱いを子どもたち、あるいはその保護者にどう伝え、今後、御本人がちゃんと活用できるならいいんだけど、勝手に分析して、個別最適化ってすごく難しいですよ。何が最適化って、誰が判断するのか。AIが判断するんだったら、本人は違うよって思うかもしれないってあるじゃないですか、あるいは、本人は希望しているけど、周りから見たら、それ、向いていないのになっていうことは、もちろんあるわけじゃないですか。
 でも、そこの個別最適化っていったときの視点、基準、誰がやるのか。そのことも含め、AIが勝手に分析するのは、実はAIって、単なる集積されたデータによって傾向を見ているだけだから、やっぱり視点が重要だと思うんですよね。その辺について、どのように活用していくのかということを考えているのか、確認したいと思います。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  データが万能かというと、そういうわけじゃないことは十分承知していまして、実際、目の前で教えている先生というのはプロですから、その先生が、この子どもが今何を必要なのかといったことをサジェスチョンするような、補足的なものがデータだというふうに考えています。
 最終的には、やはりこれは、学校の先生が様々な部分で総合的に判断しながら進めていくものだと考えています。


◯委員(野村羊子さん)  ぜひデータの使い方とかということも含め、子どもを判断するときの相談のほうで言えば、ケースカンファレンスみたいな形になりますけども、普通に子どもたちについても多元的な視点で見れるというふうなことであるんであれば、そういうような場を、それこそディスカッションできる場とか、子どもの評価をどう見るのか、データはこう出ているけど、実際どうなんだとか、そういうことをちゃんとやって、データに頼り切らない指導の在り方みたいなことをちゃんとやっていっていただきたいというふうに思います。それについて何かあれば、一言お願いします。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  御指摘のように、データも情報の1つだということですよね。一部のデータでそれを絶対化して、この子がどういう子だというふうに決めつけることは、これは教師がそもそも間違っているわけです。そういう先生は本市にはいないと思いますけれども、同時に、そういうデータでの評価の材料、それから、やはりハイブリッド型っていうふうに最近言われて、はやっていますけれども、つまり対面型。いわゆる今までの対面型で対話、そして授業指導の中でやはりその評価をしていく。
 評価っていうのは励ましという面もあるわけで、必ずしも何か決めつけて、ランクづけするとか、そういうふうに捉えるべきものではないということです。
 また、同時に、総合的には教師が評価するといっても、自己評価ということで、子ども自身が評価をして、それを基にして先生も判断の材料にしていくということもありましょうし、第三者の保護者の情報も、これも評価の一部になってくると思いますが、そういう意味で総合的に評価をしていくということになろうかと思います。要は、一部のデータを絶対化しないということだと思いますね。
 以上です。


◯委員(野村羊子さん)  ぜひそのようにやっていただきたいと思います。
 じゃあ、地域子どもクラブ事業に行きます。先ほど来、何回か質疑がありましたけども、これは居場所事業としてあります。私的には、本来であればサードプレイスであってほしい。つまり、学校でもなく、家庭でもない場所。学校の中にあるっていうことは、子どもたちには学校の延長にしかならないというところで、私的に言えば、すごく残念なんです。
 私は、本来であれば学童保育も外にあってほしいんです。保護者の皆さんは、安全性を考えて学校の中にあることが安心だってなりますけども、いや、やっぱり小学生だったら、外を歩いてちゃんと自分たちで行けるだけの力を持っているはずだとか、私は思うんですけども、そこは今のお母さんたちの思い、お父さんたちの不安感とかがあるので、そこは仕方がないところと思いますけども。第三の居場所としての機能を持つんであれば、学校でも、家庭でもない場所。だからこそ、それが児童館だったりしたわけじゃないですか。三鷹はその名前を変えましたけども。
 学童保育所は放課後の居場所、養育の場所ですよ。子どもたちを支えて、暮らしを支える場所ですよ。児童館は遊びで、子どもたちの健全育成を図る場所ですよ。この地域子どもクラブ事業の目的、場所としては、それは何ですかというのを確認したいと思います。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  教育のほうの観点から、地域子どもクラブについて考えを述べさせてもらいます。おっしゃるように、第三の場所として、やはり、違う、学校じゃないところも想定するというのは、これは本当に大賛成です。放課後ですから、学校教育の延長をいつも考えてなきゃならないということはない。
 厚労省も、学童クラブについては、目的は健全育成というふうに位置づけているんです。地域子どもクラブも健全育成。つまり、子どもをよりよく育てる。よりよく育てるということは、別に学校の校庭じゃなきゃ駄目だとか、教室じゃなきゃ駄目だとかじゃなくて、放課後ですから、指導者の責任と保護者の了解も要りますけど、学校から外へ出て、かつて児童館、場合によってはコミュニティ・センターもあるかもしれないし、何か公園があれば公園、森があれば森というふうなことで、そういうところで、自然と一緒に過ごすという、その中で活動する。
 要は、子どもにとって価値ある体験ができれば、場所にこだわることはないだろうと思います。ただ、やはりもちろん、子どもの安全ということに十分注意しなければいけませんけれども、そういう意味では本当に大賛成で、そういったことが実現できるといいですよね。ぜひ御支援のほど、お願い申し上げます。


◯委員(野村羊子さん)  なので、学童における子どもたち、保護者の安心感、安全の図られ方と、地域子どもクラブの状況が違うだろうと思うので、その辺が、本当に居場所たるや、夏休みの場所として、保護者が安心して子どもたちが行ける場としていられるのかっていうあたりの確認。つまり、児童館であれば、やっぱり来た子どもたち、ちゃんと誰が来ましたって名前を書いて入りますよ。職員は誰が来ているか把握しています。そういうようなことを含め、どういうふうな子どもたちの安全確認をできるのかっていうことについて、お願いします。


◯児童青少年課長(清水利昭君)  今回の取組の中では、来た子どもたち、何時に来て、何時に帰るのか分かるように、入退室のシステムで一元管理したいというふうに考えているところでございます。


◯委員(野村羊子さん)  そうすると、事前登録が必要だっていうことですか。


◯児童青少年課長(清水利昭君)  現在も地域子どもクラブは、4月の一番最初のときに子どもたちにお知らせを配っていただいて、利用する子どもたちには保護者に連絡を取れるように登録制になっています。その延長のやり方でいきたいというふうに考えております。


◯委員(野村羊子さん)  分かりました。じゃあ、ちょっと最後にもう一つ。ここだけで終わらない話なので、跨線橋については総括でやります。別途、提案したいと思っています。
 それで、概要の148ページにある心と体の健康都市づくり推進事業です。健康都市づくりっていうのはあるんですけど、何でそこに心をつけるのというのが、私はちょっと引っかかるところで。心のありよう、何を健康とするのか。健康でなくちゃいけないと言われるのは困るなと思ったり。ここで書いてあるのは、結局ウオーキング、ランニング、三鷹体操、みたかダンスというふうなもので、あえて心をつけた理由はなんですかというのを確認したいと思います。


◯スポーツ推進課長・教育部参事(平山 寛君)  まず、この健康都市づくりでございますけれども、第4次基本計画(第2次改定)と連動するスポーツ推進計画の理念に、健康都市づくりというのを盛り込んだところでございます。このスポーツ推進計画でございますけれども、スポーツを通した健康福祉、地域活性化やコミュニティ創生というところにつなげていく中で、心豊かな生活という文言も入っておりました。そうしたところから、心身共にというところで、健康都市づくりというところで、この施政方針の概要にも冒頭の一文に書いてございますとおり、心というものを併せて表記したというところでございます。


◯委員(野村羊子さん)  そうすると、心を健康にするための何か事業をやるのかというふうなことになると、ここではそれは書いていないわけですよ。体の問題、ウオーキング、ランニング、体操、どうやって心を豊かにするんですか。


◯スポーツ推進課長・教育部参事(平山 寛君)  ここには、事業としてはウオーキング、ランニング、三鷹体操、みたかダンスというふうに掲載してございますけれども、運動、スポーツというところは、心の部分も健全な形で、今回コロナの状況で外出抑制がされている中で、外に出て公園を散歩したりというようなところも含めて、心と体を健全にというところが1つでございます。
 また、ここに健康・体力相談事業の見直しというものも書いてございまして、こういったところでリコンディショニング事業等をしてございますので、そういったところを含めて心の部分に寄与するというところもあるというふうに考えております。


◯委員(野村羊子さん)  そういう部分を安易に使わないようにと、私はぜひお願いしたいと思います。健康は健康でいいんですよ、大事です。だけど、人の心を、気持ちを勝手にくっつけて、そこで何とかしようと。健康でなくちゃいけないまちだとしたら、私はここには住めないと思っちゃうので、その辺はよく考えて言葉を使っていただきたいと思います。
 ありがとうございます。


◯委員長(土屋けんいち君)  以上でいのちが大事の質疑を一旦終了します。
 休憩いたします。
                  午後1時49分 休憩


                  午後1時50分 再開
◯委員長(土屋けんいち君)  委員会を再開します。
 次に、令和山桜会。


◯委員(渥美典尚君)  よろしくお願いいたします。大体、施政方針のページ順になっているはずです。まず137ページ、スクール・コミュニティの創造に向けた取組についてお聞きします。スクール・コミュニティ、コミュニティ・スクールとごっちゃになりやすいかなというふうに思っていたんですけど、コミュニティが先に来るということは、学校を中心とした地域という直訳で理解もできると思うんですけども、そういった学校を中心とした地域の輪というものは、例えば昔々、身近な場に、小さな村に公立学校というものができてからは、これまで既に自然発生的に学校中心とした地域っていうものが出来上がってきているものだと思うんですね。
 都市化が進んで、人口も増えて、地元で働いているお父さん、お母さんも少なくなって、学校に行く機会もなくなってきているわけなんですけども、そんな中であえて地域づくりの在り方も、地域的、歴史的な経緯によって様々だと思うんですよ。そのような中にありながら、スクール・コミュニティという名の下、そのスタンダードみたいなものを設定して活動を推進していく本旨というものをお聞きしたいと思います。
 それから、これまで地域づくりを中心的に担ってきた町会・自治会などとの関係は、どう変わっていくのかとお考えでしょうか。コミュニティ・スクール委員の方々との役割、また人事の重複が生じる可能性がありますが、その御所見をお聞かせください。
 それから、学校というものは、公立校に関しましては、定期的に──不定期とも言えるのかもしれませんが、人事異動が発生いたします。学校関係者が連続性を持って地域づくりの核となるにはどうすればよいとお考えでしょうか。
 それから、学園歌のCDの制作ということについてお聞きします。ここでは学園歌としか書いていないんですけども、校歌も同時に収録するべきだと思うんですが、いかがでしょうか。
 続いて、別項目。139ページ、民間プログラムを活用した道徳教育の推進についてお聞きします。去年だったか、おととしでしたか、道徳の教科化ということで、先生方の工夫や試行錯誤の御苦労の中でスタートしてきた道徳の授業だと思います。民間のよいプログラムが出てきたということですが、それが先ほどの答弁では、セサミストリートカリキュラムの活用ということですが、これ、ほかにも民間のよいプログラムの候補ってあったのでしょうか。検討はされたのでしょうか。
 それと、教材の違いはそれぞれありますけども、これまでやってきた道徳教育と根本的にどう違うのか、変わるのかということをお聞かせください。
 授業の様子はどう変わるのか。先ほどユーチューブ、視聴者限定でっておっしゃっていましたけど、ちょっと見てみたいなとは思いましたが、授業の様子はどんな感じなんでしょう。また、今回、このような活動を通して期待される効果は、どのようなものを期待しているのでしょうか。
 同じく139ページ、学習用端末等の活用についてお聞きします。今年1月から端末導入をいたしまして、子どもたちのことですから、もう取扱説明書なんかなくてもすいすい使っていっていることだと思います。端末導入支援員を令和2年度に引き続き配置をするということなんですが、これは当該年度以降も配置していくつもりなのでしょうか。いつ頃まで予定されているのでしょうか、お聞かせください。
 同じく、学習用端末についてのちょっと負の側面が聞こえてきています。市内の小学校では、タブレット端末を使ったコミュニティツールで子どもたち同士が遊びの約束などをしている中で、仲間外れの子どもが出て問題化したということが聞こえてきております。このようなツールの利用については、ある程度の制限なり、ルールづくりをしておくことも必要かと思います。情報リテラシー教育にも極力注力していかなくてはならないかと思うんですが、御所見をお聞かせください。
 続いて、140ページ、先ほども委員から質問がありました防災用ヘルメットの整備について、お聞きします。今まで防災頭巾が当たり前だったんですけども、心もとないのは分かり切っていたことで、ヘルメット配備が決まり始めたというのはうれしいことだと思います。まず中学校からということなんですけども、これは支給なのか、貸与なのかということをお聞きしたいと思います。また、小学校の児童向けには考えなかったのか、お聞かせください。
 続いて、141ページ、学校空調設備の体育館への整備についてお聞きします。既に整備済みの学校がある中で、おのおのの方式の効果を検証してから、新たな学校に整備するのがよいことだと思います。既に設置した各校の検証の結果、その方式のメリット・デメリットがお分かりになれば、お聞かせいただきたいと思います。また、各校によって都市ガス、LPガス、電気ガスってあるんですけども、なぜその学校にはその方式を選んだのか。一つ一つだとちょっと細か過ぎちゃうので、大まかに教えていただければと思います。
 それから144ページ、学童保育所分室と連携した地域子どもクラブ事業の拡充という項目です。これまで各学校で地域子どもクラブが運営されていたんですが、内容は本当にばらばらであったというふうに確認しています。文中には、毎日実施するという記載があるんですが、国のほうで地域子どもクラブが発案されたそもそものきっかけは、放課後の居場所づくりを毎日実施するということだったと認識しているところなんですが、なぜ本来の目的であるこのことが今までできていなかったのでしょうか。取りあえず対象は六小1校だけなんですが、当該年度になって、なぜ六小から始められるのでしょうか。六小はなぜこれを始めることができるのでしょうか。
 それと、ちょっと資料外のことなんですが、玉川上水分水、品川用水の遺構調査についてお聞きしたいと思います。平成31年度、令和元年度の予算の際に調査が予算化されまして、保存も検討され始めています。当初、2020年度までの調査がされているという計画だったんですが、これまでどのようになってきて、どのような結果報告となっているんでしょうか。
 また、令和3年度、当該年度はこの事業に関してはどのような対応になるのでしょうか。
 一旦終わります。


◯市長(河村 孝君)  まず、私のほうから、スクール・コミュニティの考え方に沿って、学校を中心とした地域が自然発生的に出てくることは、これまであったわけですけれども、同時に町会・自治会との関係等、それはどうなるのかという御指摘がございました。スクール・コミュニティの視点からは、教育長のほうからお話があるかもしれませんが、私のほうから、三鷹の場合には、町会・自治会がある中で、コミュニティ・センターを造って、これまで住民協議会中心に約半世紀、コミュニティ行政を展開してきたわけです。
 ですから、スクール・コミュニティという形で、学校を中心にまたコミュニティが形成されると、どういうふうになってしまうのかということが、私もどうなるのかと思って心配している側面もないわけじゃないんですけれども。私は、そのことは現在のコミュニティ行政の展開の中で、問題を克服する意味で非常にいいんではないかというふうに思っているんです。
 というのは、コミュニティ行政を展開し始めたコミュニティ・センター造りから住民協議会という道のりがあって、コミュニティカルテとか、あるいは、ふれあいの里をつくったりとか、いろいろなことを展開してきましたけれども、当初、最初につくり始めた方々が思っていたような形で、コミュニティ行政というのは展開されてこなかったんですよ。
 最初のイメージは、どちらかというとコミュニティ・センター中心の、要するにコミュニティの中心はコミュニティ・センターになるんじゃないか。序列をつけるということは、当初からそれは考えていなかったんですけども、町会・自治会は実質的に住民協議会の下に再編整理されるんじゃないかというふうな問題意識があったというふうに思います。ちょっと言葉があれかもしれませんが、ピラミッド型の組織みたいなことを、地域で住民の方が展開するんじゃないかというふうな問題意識はありました。
 しかし、実際はそうならずに、みんな横並びで町会・自治会も頑張りましたし、刺激を受けて頑張ったわけですよね。今でも、もちろん、町会等もかなり続いています。住民協議会ももちろん続いているという形で、多元的に展開してきているわけです。だから、コミュニティ・センターというよりも、コミュニティの中に多元的にいろんな仕組みがあって、それが市民の皆さんの地域を支えてきているという感じだと思います。
 さらに言えば、既存の団体としては、PTAなんかももちろん並列にありますけれども、社会教育団体とか、スポーツ団体とか、そういうものが地域の中に様々な形で、要は縦割りみたいな形で残ってきているわけでございます。それらの現在先行しているコミュニティ関係の皆さんが、今どういう状況に直面しているかっていうと、私がいつもそういう集会とか、イベントで挨拶に行くと、高齢化がすごいんですって言われます。少子高齢化が進んでいて、子どもたちと出会う場面がない。
 自嘲交じりに、私たちの団体は絶滅危惧種なんですよって言われますよ。だから、それは町会・自治会とかいう、あるいは住民協議会に限らず、社会教育関係の組織もみんなそうです。そういう意味で考えると、私はこのスクール・コミュニティという構想がピラミッド型で、どっちが上とか、下とかいう感じではなくて、恐らく刺激し合うような、あるいは地域的な還流を呼び起こす、そういうものになっていくんではないかと思っているわけです。
 ですから、スクール・コミュニティの構想もしっかり展開していただく中で、どういう形でその地域ごとに学校の建て替えに合わせるのか、コミュニティ・センターの建て替えに合わせるのか分かりませんけれども、一緒になるかもしれませんし、あるいは別々の場所で、今言ったように、お互いに刺激し合ってさらに反映をしていく。
 だから、恐らく現在の社会において、地域のそういう組織がピラミッド型になるというよりも、多元的に自立し合って、お互い連携して、刺激し合う、そういうものに展開されていく。それが新しい三鷹のコミュニティの姿ではないかというふうに思っているので、ぜひ教育委員会の皆さんも一緒になって、そういう面白い地域にしていきたいなというふうに思っているところでございます。
 私からは以上です。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  市長の補足になろうかと思いますけれども、最初の御質問にお答えしたいと思います。おっしゃるとおりでして、この町会・自治会と自然発生的にといいますか、地元の方の御努力によってコミュニティができてきているわけですが、コミュニティ・スクール、またはスクール・コミュニティは、これは政策上でつくられてきたというものですので、意図的につくられてきた。
 コミュニティ・スクールは、平成16年に地教行法が改正されて位置づけがされました。スクール・コミュニティというのは、最近三鷹が言い出しているんですが、もっと前にコミュニティ・スクールが法制化されるあたりからもう言われていましたけど、御質問者おっしゃるように、コミュニティ・スクールの場合は、ちょっとややこしいかもしれませんが、学校を拠点とした地域のコミュニティと、スクール・コミュニティの場合は、学校を核にした地域のコミュニティと、こういうふうに使い分けています。
 これは一般化されていないと思いますけれども、拠点というふうに言っちゃいますと、学校にみんな人が集まったり、学校が根城みたいな感じで仕切っていくような、そういうイメージがあるかもしれませんが、学校を核にしたということは、総体的な存在になると。地域社会のいろんな関係機関、社会教育機関、生涯学習機関の中の1つとして学校が位置づけられて、みんながつながり合って、そして子どもの問題のみならず、そこから発生するいろいろな地域社会の問題、課題をみんなで解決していくと。
 そのときには、学校が中心になって取り組む場合もあるかもしれませんが、青年会議所が中心になって取り組む場合もあるかもしれないし、JAが中心になるかもしれないしというふうな形で、みんなフィフティー・フィフティーで、お互いに連携、協働していいまちにしていこうと。そのときに、学校ももちろんよくしていきましょうというふうな、広く使っているわけで。
 ですから、そういう意味では、町会・自治会のこういうコミュニティは、たしか重層的にコミュニティ・スクールやスクール・コミュニティとなって存在するということになるので、必ずしもみんな矛盾するというものではなくて、お互いにいろんなコミュニティに属しながら、豊かな人生をつくっていくというふうになっていくべきだというふうに思います。
 そういう意味で、機能、そして仕組みとして、コミュニティ・スクールやスクール・コミュニティがあるんだというふうに捉えていただければと思うんですが。話が分かりにくくて申し訳ないんですけど、まずはそんなふうに説明をさせていただきたいと思います。
 以上です。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  私のほうからは、学校関係者が連続性を持って地域づくりの核となるにはという、そういう御質問がございました。おっしゃるとおり、教員の場合は異動が基本的に6年で必異動という状況になっておりますので、ずっといるわけにいかない。よく言われるのが、風の人というふうに言われて、6年間でいなくなってしまうという、そんなことをよく言われています。
 やはり、中心になっていただくのは土の人、地元に根差している方にということになってくるのかなというふうに思っております。そういった意味では、コミュニティ・スクールで様々な形で学校の運営にもかなり深く関与していただいている方々が引き継いでいっていただくというのが、もう既に三鷹では大体そういうパターンになってきているところでございます。
 学校で校長先生が着任されるときにも、ようこそ我が校へという形で、委員の人が迎えてくださるというようなこともよくあります。そういった意味で、学校に関わっていらっしゃる方々に引き継いでいっていただくというのが、地域の継続性ということを担保できるのかなと思っています。
 それから、学園歌CDの件です。先ほどの委員からも御質問がありましたとおり、学園の一体感を出すためにということで作成するものになっております。校歌も同時に収録するべきではないかという御指摘なんですけれども、1つは、著作権の問題で、JASRACに登録されていない方というのは、かなりたどっていかないとならないといったことで、亡くなられてから70年間、まだ著作権が残るということがありますので、そこのところを追いかけるのが、ほかの自治体で事前にやられたところもかなり大変だったというような話を伺っているところでございます。
 また、基本的には、この教育活動の一環として、子どもたちが作成に関わっていただくといったことを大事にしていくことが、三鷹らしさなのかなというふうに考えておりますので、学園歌を小・中学校で歌いたいといったことで、こちらでというふうに考えているところです。
 以上です。


◯指導課長(長谷川智也君)  民間プログラムを活用した道徳教育の推進について、何点かお答えをいたします。まず、民間のよいプログラムが出てきたということで、先ほど御紹介いたしましたようにセサミストリートカリキュラムを今回、次年度、全小学校で導入するものでございますが、道徳の授業を全てセサミストリートカリキュラムでやるというものではございません。授業の1つとして活用するということでございます。
 ほかにも、最近紹介されましたライオンズクエストというような道徳の教材も紹介されまして、こちらは特段予算のかかるものではございませんが、こういったものも道徳教育推進教師の研修会で、研修をしながら、各校でやれるところから活用していただきたいというふうに考えております。
 そして、これまでの道徳教育とどう違うのかという御質問でございますが、これは、いわゆる道徳科における考え、議論する道徳の趣旨と全く変わらないものでございます。これまでどおり、友達と多様な視点から話し合い、そして語り合うことを通じて、自分自身の、自己のよりよい生き方を考えていく学習、こういうふうに道徳科の授業は捉えられております。
 また、期待される効果についてどのようなものだということでございますが、セサミストリートカリキュラムを通じて学び取る4つの力といたしましては、主体的に物事を判断する力、そして、新たな価値を創造する力、そして、友達と共に協働していく力、そして最後に多様性を理解する力、こういうものをセサミストリートカリキュラムを通じて子どもたちを育成していきたいと考えております。
 続けて、学習用端末等の活用のところで、市内の小学校でコミュニティツールを使った負の側面が出ているということでございましたが、こちらも含めて様々なことが起きているということは、私どもも認識しております。先日の校長会でも、校長に話をしたことですが、やはり様々なこういうコミュニティツールは担任任せでやらせておくのではなくて、管理職が必ず内容を確認するようにということで指導をしたところでございます。
 いずれにしましても、これはやはり情報リテラシー教育というのが非常に重要だというふうに考えております。これは、三鷹市の小・中一貫カリキュラムの中にも位置づけておりますので、それを活用しながら、今後も、各学校において重点的に指導に取り組んでいきたいと考えております。
 以上でございます。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  私からは2点、端末導入支援員のところと、学校の体育館の空調のところにお答えします。
 まず、端末導入支援員につきましては、端末を導入した1月から学校に配置をしておりまして、クラウドサービスの操作方法や利用方法についての支援を行っているところでございます。児童・生徒、先生方において利用等に差が生じないよう、一定期間のサポートが必要であるという認識をしております。
 また、本事業は東京都の補助金を活用しておりまして、導入後、最大1年間となっておりますので、令和3年12月までとしているところでございます。
 次に、体育館の空調設備についてですけども、まず、整備に当たっては、空調設備の熱源として電気、都市ガス、LPガス等の検討を行って整備をしてきております。電気方式におきましては、スポット型空調設備としまして、大風量による冷暖房方式であるため、風の影響があったり、風が到達できる広さであることが必要でありまして、小学校に整備をするというふうにしたものでございます。令和元年度におきましては、モデル的整備としまして、第三小学校に整備を行い、空調効果の確認をしております。
 また、都市ガス方式につきましては、自立型電源の設置をすることによりまして、停電等の都市ガスのみ供給されているところで稼働が可能であると。併せて照明、スマートフォンの充電等は電源供給ができると。こういったことの機能を市内にバランスよく配置する観点と、大風量でバトミントンへの影響が出ないことから、中学校におきましては都市ガス方式の空調設備としたところでございます。
 来年度、令和3年度におきまして、残りの小学校、空調設備を整備するに当たりまして、大規模な地震等の都市ガス配管等は被害を受ける可能性もあることから、さらにエネルギーミックスの観点から、一部の小学校におきましてLPガスの整備をしたということでございます。このLPガスの整備に当たりましては、本来であれば小学校は電気式を整備する予定でしたけども、受電盤の増設が必要になるような学校が幾つかございまして、その中の学校からLPガスのタンク──バルクと呼んでいますけども、こういうスペースが確保できること、また、災害時におきましてLPガスを補給するためのローリー車──3トンぐらいの大きなトラックになりますが、それが学校にたどり着けるような道路づけであることを考慮しまして、南浦小学校、中原小学校にLPガスを設置することとしたものでございます。
 私からは以上です。


◯学務課長(金木 恵さん)  私からは、中学校の防災ヘルメットにつきまして御答弁申し上げます。まず、支給か、貸与かということでございましたけれども、こちらは貸与という形で配備を進めてまいります。また、小学校にといったことですけれども、今回、中学校に整備した経過といたしましては、やはり平日の昼間、学校にいるということは、何らかの災害が発生したときに、当然のことながら地域防災活動の担い手としての活躍が期待されている。
 そういったところを踏まえまして、中学生自身の安全を確保した上で、災害発生時に安全に避難した上で、地域防災活動に参加できるようにといった趣旨から考えておりますので、小学生につきましては、これまでどおり防災頭巾でといったことを想定してございます。
 私からは以上です。


◯児童青少年課長(清水利昭君)  地域子どもクラブについて御質問をいただきました。国が放課後子供教室──三鷹市で申しますと地域子どもクラブでございますけれども、これについて説明している文書を見ますと、放課後や週末等において学校の余裕教室等を活用して、全ての子どもたちの安全安心な活動場所を確保し、学習や様々な体験、交流活動の機会を定期的、継続的に提供する放課後等の支援活動、このように表現しておりますので、私どももこのように理解をしているところでございますけれども、子どもたちの保護者にとっては、毎日実施していただきたいというお声がこれまで多く寄せられているところでございます。
 市では、保護者や地域の方々で組織している実施委員会による運営をこれまでとても大切にしてまいっているところでございます。しかしながら、実施委員会におきましては、夏休み等も含めての毎日実施のための人材の確保というのはなかなか難しい状況がございます。また、毎日実施するための物理的な場所の確保というのも非常に大きな課題の1つとなっている現状でございます。
 今回は、第六小学校の深い御理解と全面的な御協力がありまして、学童の分室に隣接する普通教室を、放課後に地域子どもクラブのためのスペースとして利用させていただけることとなりましたので、実施する見通しが立ったというものでございます。また、実施委員会の皆様からも快く御理解、御協力を得られて、一緒になって新しい取組を実施してまいりましょうということで、お話がまとまってまいりましたので、今回の取組に結びついたということでございます。
 以上です。


◯生涯学習課長・教育部参事(加藤直子さん)  品川用水の調査について御質問をいただきました。品川用水は、玉川上水から分水した33の分水の中で最も長い分水の1つです。新川分水口で二手に分かれ、一方は仙川用水、一方は品川用水と呼ばれています。新川用水の名が知られていますが、もとは上仙川村などに水を引くための仙川用水の水路から分水したものが品川用水であると考えられています。三鷹市域の田畑を涵養した歴史を伝える用水の1つとして、令和元年度から委託事業として調査を行っております。
 令和2年度は、年度当初に計画していました地元からの聞き取りなどが、新型コロナウイルス感染症防止対策の関係で行えないため、報告書の作成は先送りすることとし、委託事業を縮小し、三鷹市域の用水の立地環境に関する調査、三鷹市域を流れる7用水の水路の地図を作成し、今月中に成果物が完成する見込みです。
 令和3年度も引き続き調査を計画しております。当該年度の調査内容は、三鷹市域を流れていた用水の利用形態の調査、現存する遺構の記録調査、用水に架かる橋の記録調査を行う計画です。最終的には当該年度に報告書の作成をする予定となっております。


◯委員長(土屋けんいち君)  現在、令和山桜会の質疑の途中ですが、しばらく休憩いたします。
                  午後2時22分 休憩


                  午後2時52分 再開
◯委員長(土屋けんいち君)  委員会を再開します。
 令和山桜会の質疑を続けます。


◯委員(渥美典尚君)  お疲れ様です、よろしくお願いいたします。
 御答弁の中で再質問のあるものとないものがありますけども、お聞きしたいと思います。スクール・コミュニティについてなんですけども、ちょっと答弁いただいていなかったのかな。例えば、コミュニティ・スクール委員会の方々との人事等、役割の重複が生じる可能性についてという件について、御答弁いただいていなかったような気がするんですが。いま一度お願いいたします。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  これから確定していくわけですけれども、コミュニティ・スクール委員会の委員さんと、それからスクール・コミュニティの委員さんは、できる限り重複しないようにというふうに考えております。役割が地域的にも広がりますし、また、テーマも多様に大きくなってきますので、学区域を超えて御活躍いただける方をできる限りお願いしたいと思いますが。
 でも、重複しても、それが例えば違法であるとかということではありませんので、そういうこともあるかもしれませんが、できる限りいろんな方に御活躍いただくというふうに考えています。


◯委員(渥美典尚君)  ありがとうございます。では、スクール・コミュニティをつくり上げるという、スクール・コミュニティの名の下に、そのスタンダードを設定して、こうしてほしいとか、こうあるべきだっていうものはあまり決めつけないということなんでしょうか。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  これも、コミュニティ・スクール委員会の設置と同じように、設置要綱等のようなものをつくって──仕組みですので、その仕組みに沿った一定の要綱をつくって、そして、それに基づいて進めたいというふうに思っています。


◯委員(渥美典尚君)  よく分かりました。地域性も様々で、一生懸命やっている町会もあるし、ちょっとあまり学校に寄り添っていないような町会も中にはあるんでしょうけども、そういった地域性もしっかりと見ていただいた中で柔軟な対応をしていただければと思います。
 私も、子どもが義務教育を終わって数年もたっていて、学校の様子というのは入学式、卒業式、運動会、それからイベントのときに行くぐらいで、実際の子どもの様子っていうのが分からない状態になっちゃったなっていうのが実感なんですよ。このスクール・コミュニティができると、地域の人が参加したければ、学校関係のことに携われるのかなというふうにも思うんですが。今まではPTAですとか、CSさん、それから学校との協力関係団体でなければ、学校とはなかなか関われてこなかったんですが、これから御希望のある人たちはどうすればいいかというか、どうあるべきなんでしょうか。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  今はコロナ禍というふうなこともあって、既にコミュニティ・スクールとなっている学校も、本来は学校開放日とかいう形で授業を見てもらったり、評価をしてもらったりというふうなことも、これはやってもらわなきゃならないわけですが、同時に、コミュニティ・スクール委員さんとか、スクール・コミュニティ委員とか、何とか委員となりますと、一定の数になりますので、地域の代表という形で、全ての方を網羅するというわけにはいかないわけですけども、もう既に御発言者も学校で御経験だと思いますけれども、いろいろな形でボランティアで参加をしていただくというようなことで、名簿登載をして、学園ごとに名簿をつくって、そして、それに申し込んでいただいて、学校に関わってもらうとかいうことは、今でもやっているわけでありますが。
 確かにお子さんが卒業されると、PTAとは確実に縁が切れるかもしれませんが、ぜひ積極的に学校に働きかけて、手を挙げていただいてと思っています。学校のほうにも、そういった方がたくさんいらっしゃるということでお話をして、そういう方たちを学校にお招きして、御活躍いただく場を多くつくってもらうようにお願いもしていきたいと思っています。


◯委員(渥美典尚君)  ありがとうございます。私も、四小で貝ノ瀬さんと知り合ってから、もう20年ぐらいたって、このあたりのことは楽しみにしておりますので頑張ってください。
 それから、学園歌のCD、先ほど校歌と申し上げましたけど、著作権があったんですね。これが難しいんですか。JASRACのお名前が出ましたけれども、例えばこのCD、無料配布であっても、課金ってされるんですか。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  課金というよりも、やっぱり許可の部分のほうが大きいのかなと思います。課金は、ちょっとそこはまだ確認を取っていないので、もうちょっとしたら、またちょっと調べてお伝えできるようにしたいと思います。


◯委員(渥美典尚君)  ありがとうございます。これも、私と教育長の雑談に似たお話の中で、言い出しっぺの1人なんだろうなというのが、私なんですけども、そもそもお話を差し上げたきっかけが、校歌が戦後つくられて、大体60年とか、70年たっているような校歌がいっぱいあるわけなんですよ。その校歌が、どういう由来、ゆえんでつくられたかっていうのがなかなか後世の人は分かりようがないし、学校のホームページを見ても、校歌は載っていても、作詞、作曲家すら載っていないところもあるんですね。そういったものを、この三鷹市70周年を記念に総整頓して、後世の人にもしっかりと伝えられることができないのかなという思いは持っていました。
 ですから、校歌をつくった人がこういう人で、この人はどういう人だったっていうのがバックボーンとして分からないと、やっぱり愛着が完全には湧かないんだろうなというところがありますので、そういった調査をしてほしいという思いはあるんですけども、それは可能でしょうか。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  お気持ちは大変よく理解できるところであります。特に校歌の歌詞とか、古くさいで済ませるんじゃなくて、それなりの意味を持っています。例えば三鷹第四小学校、普通なら校歌で、最後は小学校で終るのが一般的ですけど、小学生なんですよね。それは意図的に作詞者が思いを入れて「生」にしているんですけど、生というのは、たくさんの子どもたちという意味ですけどね。
 そんなことも含めて、ただ、今、部長のほうでも申し上げたように、いろいろクリアしなければいけないところがありますので、その辺がクリアできていけば、これはそんなに難しい話じゃないと思いますので、検討してみたいと思います。よろしくお願いします。


◯委員(渥美典尚君)  今申し上げた件に関しては、各学校でホームページにも掲載できるレベルぐらいまで調査してほしいなというのが、思いではあります。今回、CDを学園歌だけで作ることになるのかなという御答弁でしたけども、この学園歌の演奏、歌唱はどういう方がされるのか、お聞かせいただければと思います。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  基本的には、子どもたちの声でというふうに考えています。子どもたちの合唱です。


◯委員(渥美典尚君)  そういう流れになるのかなということも想定はしていたんですが、私の思いとしては、学園歌っていうのはすばらしい楽曲、歌詞なんですよ。だから、一流なり、プロレベルの演奏家と歌手が歌って、音楽愛好家が聴いて楽しめるレベルのものをしっかりとつくる必要があったのかなというふうに思っています。在校生に歌わせるんでしたら、前に南浦小学校の周年のときにいただいた記念誌の中にCDが入っていて、それは子どもたちが歌っているものでした。
 それ、在校生の親御さんたちはうれしいんでしょうけども、そうでもない人たちっていうのは、本当に本についているCDでしかないみたいな感覚になってしまったので、作品としてすばらしいレベルのものを期待しているところです。学園歌をつくった人というのは、まだ御健在の人が多いと思うんですけども、作詞家、作曲家の方々の関わり方はどのように考えているでしょう。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  またこの後、学校も含めたところで実行委員会をつくっていきながら、具体的にどのようにしていくのかっていうことは、今、またその意見を聞きながらやっていこうと思っています。一応、学園歌の作詞・作曲者には口頭では使っていいよというふうに許可を得ることはできました。


◯委員(渥美典尚君)  ありがとうございます。作曲家の中には、プロとして長年活動している方もいるので、ぜひそういった方々の御意見も酌み上げるように努力をしていただければと思います。
 続きまして、道徳教育の推進について御答弁いただきました。道徳教育が教科化されまして、スタートの時点で評価の仕方っていうのを各議員がいろいろ心配されていたんですけども、現在、評価の仕方についての注意点というのはどの辺にあるんでしょうか。


◯指導課長(長谷川智也君)  道徳の評価につきましては、いわゆる数値での評価ではなくて、この道徳の授業を通して子どもたちがどういうものを身につけたか、どういうところが変わったかという視点で記入するようになっております。
 以上でございます。


◯委員(渥美典尚君)  その記入の際に配慮しているような、気をつけている点というのは、先生の統一的な見解、考え方がないといけないのかなという思いもあるんですけども、いかがなんでしょうか。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  個人の学びの中で何がどう変わっていくのかといったことになります。そういった意味では、具体的に何を書くのかということの統一ということよりも、子どもたちがどういう場面で、どういう声かけで、どういう形で変わったのかといったところの、先生方の見取りの部分について、評価としては重要だということでの指導をしながら、そこを踏まえた上で記述するということで、今、学校のほうでは指導しているところでございます。


◯委員(渥美典尚君)  ありがとうございます。実際に、その通知表というのは見たことがないので、結構長文になっているんでしょうかね。


◯指導課長(長谷川智也君)  それほど長文のものではございません。いわゆる所見を少し短くしたような程度でということと、認識しております。


◯委員(渥美典尚君)  ありがとうございます。道徳教育、いろいろ御苦労されているのは重々承知なので、子どもたちのためにもしっかりと取り組んでいただければと思います。
 それと、学習用端末等の活用についてお聞きします。これだけの子どもたちに1月から配ったとして、落としたとか、壊してしまった、どこかに置いてきてなくしちゃったという例はあるのでしょうか。
 それから、情報リテラシー教育の重要さも認識しているというのはもちろんなんですけれども、これ、例えるなら、たとえ匿名でも名前がばれてしまうことが多いので、ネットに書き込むことは、自分ちの玄関に貼り紙して公開しているようなものだよと言われております。そういった具体的な表現も、子どもたちには必要なのかと思いますし、あと、一度ネットに書き込んでしまったものはどんどん拡散していって、消しようがなくなるという意味で、デジタルタトゥーというふうにも言われているらしいんですね。そういった具体的な怖さというものは、どのように子どもたちに表現しているんでしょうか。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  タブレット端末なんですけども、学校の中で落として液晶が割れたとかっていう件は聞いておりますが、紛失等でなくなったという件は聞いておりません。


◯指導課長(長谷川智也君)  今、情報リテラシーで子どもたちにどういう表現というお話でしたが、やはりインターネットの世界は、一言書くことが、世界中の人に見られるんだと、そして二度と消すことはできないんだということも含めて、様々な場面を通じて指導しているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(渥美典尚君)  ありがとうございます。これから、日にちがたてばたつほど壊れる端末っていうのも増えてくるんでしょうね。その辺りの予算組みなども注意していっていただければと思います。
 それから、リテラシー教育はおっしゃるとおりで、今もうこのような時代ですから、子どもたちはデジタルから逃れられないですし、いい大人が誹謗中傷して、大金を支払わされるような状況っていうのも発生しているぐらいなので、子どものうちからしっかりと教育をしていっていただければと思います。と同時に、これは親御さんたちの教育も必要ということですよね。一緒によろしくお願いしたいと思います。
 それから、ヘルメットについてお聞きして、御答弁いただきました。ヘルメットなんですけども、教室のどこに置いておくのかということを考えたら、折り畳みのヘルメットっていうのもあるようなんです。折り畳みを採用ならばそんなに心配ないんでしょうけども、普通のヘルメットだったとすると、どこに置くのでしょうかね。結構、1つあるだけでも邪魔なんですけども、どうなんでしょうね。


◯学務課長(金木 恵さん)  ヘルメットの形状ですけれども、普通の丸型のものになります。具体的な保管の場所としては、お子さんがそれぞれ座っている椅子の下にネットを付けるような形で、すぐ取り出せるような形で保管を予定してございます。


◯委員(渥美典尚君)  すばらしいデッドスペースがありましたね。いいところだと思います。それで、ヘルメットもいろんな色があるので、ヘルメットの色分けで属性、学年なり、学校なり、活動主体の所属団体なり──クラブっていうんでしょうかね、そういった分け方もできるかと思うんですが、想定されているんでしょうか。


◯学務課長(金木 恵さん)  現時点でそこまでの想定はしていなかったんですけれども、せっかくの御意見をいただきましたので、校長会と相談して検討してまいります。


◯委員(渥美典尚君)  ありがとうございます。上履きを見ると、学年ごとに赤だったり、緑だったり、青だったりの線が違っていたりして分かりやすいというのもあるので、御検討に値するんじゃないかなと思います。よろしくお願いいたします。
 学校空調設備について御答弁いただきました。スポット式っていうのは置くだけスタイルという認識でよろしいんでしょうかね。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  置くわけではなくて、設置をするような形になります。例えば三小での設置についていえば、ステージの反対側のほうからステージ側に向けて4台ほど固定しております。そういう設置をするような形になります。


◯委員(渥美典尚君)  本格的なものを設置するまでのつなぎという意味ではなくて、それをずっとつないで見ていくということですね。
 あと、LPガスを使っての冷房なんですけども、これ、南浦小と中原小はもともと都市ガスが通っていないということはないんですか。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  都市ガスは通っております。今回は、小学校自体は、先ほど申し上げたように電気式のものを、スポット型のものを設置するということで、体育館自体が中学校と比べまして少し小さめということもありまして、基本はそういう形にしているところでございます。それで、電気容量を含めた、道路付けを含めた形の設置可能な学校ということで、選定をしております。


◯委員(渥美典尚君)  分かりました。給食を作るのにLPガスだとちょっと大変なところがあるので、そんなことはないのかなとは思いつつ、確認をさせていただきました。ありがとうございました。
 学童保育所と連携した地域子どもクラブの拡充ですけども、地域子どもクラブ、国が提案したときは、たしか放課後に犯罪に遭った子どもがいて、その危険防止をするために、放課後の居場所づくりをするというのがきっかけだったと思うんです。ですから、毎日やるものだと私は思っていたんですけども、最初の1年を見ると、本当に、僅かな学校が僅かしかやっていなくて、ほぼイベント屋さんみたいな活動をしていたのは愕然としたことがあるんですが。
 これって、地域子どもクラブを任せた方々がPTAのOBだったり、地域の方だったりするっていうこと自体、もともと無理があったんだろうというふうには認識しています。これが、今になって外部業者に、民間委託方式にすることが始まるわけなんですけども、これまでの予算だと、民間委託方式っていうのは難しかったんでしょうか。


◯児童青少年課長(清水利昭君)  経費的に申しますと、地域の方々にお願いするのと、民間の事業者でお願いするのとでは、他市の事例を見ましても非常に大きく差があるような状況でございます。


◯委員(渥美典尚君)  他市では既に民間委託方式があった。そこは、予算はどうしていたんでしょうか、自主予算なんでしょうか。


◯児童青少年課長(清水利昭君)  地域子どもクラブは放課後子供教室ということで、国と都から補助金が出るような形でございますけれども、それは算出のいろいろ基準がございまして、考え方の上では国・都・市町村が3分の1ずつということでございますが、実際には各自治体の持ち出しが半分に近いという現状があります。
 そういう中で、自治体によっては、そこのところに政策的に非常に力を入れて、お金を割いているような自治体もあるというような状況でございます。


◯委員(渥美典尚君)  もともと国や都はそのつもりでお金を出していたところはあるので、何年もかかってようやくまたスタートに立ち始めるのかなと思います。しっかりと取り組んでいただければと思います。
 それから、品川用水についてお聞きしました。唐突な質問みたいになってしまったんですけど、しっかりと御答弁いただきましてありがとうございます。調査、それから報告書が大分遅れているというのは、この時期なので仕方ないと思うんですけども。1つだけ、ちょっと聞きにくいことを聞くんですけども、この調査をされている団体と市側は良好な関係でやれていますでしょうか。


◯生涯学習課長・教育部参事(加藤直子さん)  はい、良好な関係で行っております。ときどき打合せもさせていただきながら、またコロナの状況のことも十分理解し合って、延長するということも決めましたので、御安心ください。
 私からは、以上です。


◯委員(渥美典尚君)  ありがとうございます。それを聞いて安心しました。予算書では、ちょっとこの品川用水に関係する予算が見つけられなかったんですけども、予算措置はどのようになっていますでしょうか。


◯生涯学習課長・教育部参事(加藤直子さん)  項目としましては、339ページになりまして、事項6番の歴史・民俗等文化財関係費、こちらの中ほどにあります調査委託料、こちらの中の一部になっております。こちら、跨線橋の関係の調査と品川用水の関係を合わせた金額が計上されています。188万7,000円です。


◯委員(渥美典尚君)  よく分かりました、ありがとうございます。跨線橋には私は触れませんので、これにて終わります。ありがとうございました。


◯委員長(土屋けんいち君)  以上で令和山桜会の質疑を一旦終了します。
 休憩します。
                  午後3時19分 休憩


                  午後3時20分 再開
◯委員長(土屋けんいち君)  委員会を再開します。
 次に、自由民主クラブ。


◯委員(伊藤俊明君)  いよいよ最後ですから、もうちょっとのお付き合いをお願いいたします。大変お疲れ様でございます。
 それでは、施政方針137ページ、三鷹教育・子育て研究所における今後の教育の方向性の検討ということで、これから私のする質問、もう皆さん、出尽くしの感がありますので、またかと言わないで新鮮な気持ちでお答えいただければと思います。
 令和2年度に引き続き、三鷹ネットワーク大学において今後の教育の方向性を検討する調査研究が行われているとのことです。中間報告ということですが、まずは総括的に教育長が目指す今後の研究ビジョンについて3つの柱が示されていますが、何を重点に調査研究を進めたいのか、教育長の御所見をお聞かせください。
 続きまして、施政方針137ページ、学校における働き方改革の推進についてお尋ねをいたします。令和3年度は、副校長業務支援を現在の7校から、小・中学校全校に拡充するとのことです。支援員の業務内容と、全校に拡充することで期待される効果についてお聞きいたします。また、教職員の在校時間の上限について方針を定め、方針に基づく対応はなされていると思いますが、現状は教員の在校時間は短縮されたのでしょうか、お尋ねをいたします。また、産業医を選任し、長時間労働への面接・指導等を行うとのことですが、面接・指導を行う基準、面接を行う頻度はどの程度になるのでしょうか、お聞きいたします。
 続いて、施政方針139ページ、みたかジュニアビレッジ事業の実施についてお尋ねをいたします。農業体験を通した、キャリア・アントレプレナーシップ教育を行うとのことで、大変興味深い取組だと思います。四中で実施するとのことですが、アドバイスする地域の専門家とはどういう方々を想定しているのでしょうか。モデル的に実施するのかと思いますが、全中学校に拡充していく計画はあるのでしょうか、お尋ねをいたします。
 先ほど来、お話が出ているように、貝ノ瀬教育長が四小におられたときに、まさに夢育の学び舎ということで頑張っていただいた。あれから、もう20年ぐらいで、本当に先ほどお話がありましたように、ギンナンやムラサキソウの販売をしていて、あの頃に、いろんな事情があったり、そのときどきで重点項目が変わっていくんだという教育長の御答弁がありましたので、そうなんだなとは思いつつも、もしもあのときにあの感じで全小・中学校に拡充していっていたならば、今頃、三鷹市から起業家が続出していたんじゃないかななんて思うと、ちょっと残念だったりもしますが、いろいろと事情はあろうかと思いますので、御所見をお聞かせください。
 施政方針、141ページ、学校空調設備の体育館への整備と計画的な更新についてお尋ねをいたします。学校体育館の空調については、災害時のリスクを踏まえ、都市ガス、LPガス、電気の3種類に熱源を分散する考えだと聞いています。熱源の違いによって、設置経費やランニングコストに大きな差はないのでしょうか。どの熱源を使用するかを判断する基準はあるのでしょうか。お聞きいたします。特にLPガスについては、都市ガスだけでなく、LPガスを使用するメリット・デメリットなどありましたら、お聞かせください。
 続きまして、施政方針144ページの、問題の三鷹跨線人道橋調査の実施について、お尋ねをいたします。太宰 治にゆかりのある跨線橋は市内外からも多くの方が訪れる場所ですし、私としても個人的にはぜひ残していただきたいと思いますが、JR東日本、三鷹市、それぞれの立場も分かりますので、その点にも一定の理解をしているところではございますが、予算計上されている調査と記録は必要だと思います。跨線橋の老朽化対策を実施した場合、概算でどの程度の経費が見込まれているのか、積算等お取りになったことはございますでしょうか。また、JRとの協議などはどの程度行われておるんでしょうか。どういう形で交渉していったのかを、ちょっと交渉の経過等をお聞かせ願えればと思います。
 先ほど来、市長が大変御答弁をしてくださっている中で、もう長い年月この件には携わっているんだということと、盛んに苦渋の決断だというお話があったことで、私としてもちょっと言いにくいんですが、しかしながら、市長は選挙公約でもゼロ円で市庁舎を建て替えられる妙案があるというぐらいな方です。また、三鷹市役所の職員の方、皆さん、非常に優秀な方がおりますので、何とか皆さんのその工夫と知恵を出し合って、これを守れるような形にできないでしょうかということで、市長が苦渋の決断だと言われたんですが、そう簡単に決断しないでもらいたいということで、できる限りの方策を講じてやっていただきたいという思いからなので、またこれは後ほど議論したいと思いますので、よろしく御答弁のほど、お願いいたします。
 そして、次に、オリンピック・パラリンピック開催に伴う感動体験の創出とレガシーの創出、施政方針146ページをお開きください。三鷹市内での聖火リレーや自転車ロードレースの開催への対応など、オリンピック・パラリンピック関連の事業が予定されています。まずは、開催の判断がいつなされるのか注目されるところですが、いずれにしても徹底した感染防止対策が求められます。特に心配されるのはライブサイトだと思いますが、どのような感染対策を考えているのでしょうか、お聞きいたします。
 また、小・中学生のオリパラ観戦についてですが、実施する際の感染防止について、お尋ねをいたします。併せて、市民の感動体験と子どもたちの記憶に残る大会とするために取り組まれていることについて、お尋ねをいたします。
 続きまして、施政方針148ページ、心と体の健康都市づくりについてお尋ねをいたします。心と体の健康都市づくりは大変重要な取組だと考えます。まず、大学・研究機関等との連携においては現状でも進められているのでしょうか。スポーツを通した健康都市づくりの基本的な考え方をお聞きいたします。また、みたかダンス(仮称)とありますが、どのようなものなのかお聞きいたします。
 最後に、スポーツを通した健康増進効果、医療費削減効果を数値化し検証する仕組みの調査研究とあります。現時点で検討されている内容をお聞かせください。
 あと、施政方針のところにはないんですが、ちょっと川上郷自然の村の災害復旧対策について、お尋ねをいたします。まずは、いろいろあったとは聞いておりますが、今年度の中学自然教室の状況、2年生ができなくて、3年生はできたやに聞いておりますが、円滑に実施されたのかどうかお聞きいたします。その上で、計上された復旧工事ですが、グラウンドを早期に改修することが必要ではないかと考えますが、工事のスケジュールはどのようなことを想定しているのでしょうか、お聞きいたします。
 また、工事期間中は、特に夏場の合宿など、運動ができる代替施設の確保は重要だと考えますが、代替施設の確保について、川上村等との協議は行っているのでしょうか、状況によっては、エリアを広げて施設を確保することも必要かと考えますが、御所見をお聞きいたします。
 以上、よろしくお願いいたします。


◯市長(河村 孝君)  それでは、私から1点、跨線橋について御答弁させていただきます。かなり前から、担当同士で交渉していたらしいんですけれども、私が知ったのはつい最近のことでございます。そのときに、太宰があそこで写真を撮ったことはすごく有名で、当然JR側もそれを文化的な資産として大事に思っているのかなと思ったら、先ほどの答弁者にもお話ししたように、向こうからすると、造って90年ぐらいもっている施設というのは東日本の管内にざらにいっぱいあって、ここだけを特別扱いにするわけにいかない。90年たっている。補修とかでいろいろ、改修とかしていたわけですけれども、それにすごくお金がかかっていることを、逆に言うと、三鷹市側は何も知らなかったんですね。
 皆さんも、私とほぼ同じ認識じゃないかと思いますが、分かりやすく言うと、あそこでずっと維持されているのが当たり前だと思っているようなところがあって、去年の途中から知りましたけども、それはあまり認識はなかったですね。ですから、恐らく署名を集めたいという市民の方たちの気持ちも、これだけ生活の中になじんでいて、確かに富士山が見えたり、お日様の日の入りが見えたりとかいう中で、子どもたちは電車が好きな子はたくさんいますからね。太宰は知らなくても、電車は知っているので、電車庫を見ながら楽しんでいる親子連れなんかが日常の風景としてあるわけですよ。
 ですから、突然なくなる、三鷹市がもらうのは断ったみたいな感じで新聞に載っていると、何かやっぱり、ええっと思うじゃないですか。私も、あの新聞の記事を見て、ずっと見ていると何となく分かりますけど、見出しだけ見ていると、やっぱり何だこれって思うでしょう。三鷹の市民だったら、普通そういう不満を持ちますよ。しょっちゅう行かなくても、何だ、三鷹市、何やっているんだっていう話になりますよね。去年、ずっとこの話をしていたんですよ。
 それで、やっぱり、ああ、うちらは経費を持っていなかったんだなと。それは、ならすと年3,500万円とか、3,000万円とか、そういうお金になるわけで、一どきには2億円とか、3億円とかかかって保全していたっていうことは、初めて知りましたね。それは、私どもの認識不足だったと思うし、先ほど申し上げたように、JRの皆さんには感謝申し上げなきゃいけない。本当に感謝申し上げなきゃいけないし、本当に尊敬に値するような、施設の保全をずっとやってきていただいたというのは、認識は今はあります。
 ただ、ですから、これ以上、本当に無理を言えるのかな。苦渋の決断というのは、私どもの思いだけではなくて、向こう側の思いも含めて言うと、やっぱり例えば災害があったとき、どんな状態になるのかっていうときに、大事故につながる可能性があるので、向こうはそういう交通安全の視点からだけと言ってもいいぐらいなんだけど、そういう感じで、文化的な視点とかはなくて、やっぱりそれをうちが肩代わりできないなら、一部でも構いませんけども、そういうようなことができないならば、本当に難しい話だなというふうに思っているところです。
 東京駅の復原の話もありましたけど、東京駅とはちょっと違う。利用者の数が全然違うわけですから、うちにとって大事だからといって、そこまでJRの皆さんに造り替えて、あのまま──工事って、電車が走っている間はできませんからね。例えば復原工事を三鷹市が持つとして、1年ぐらいかけて深夜に復原したとして、本当にそれはJRのほうにやらせてくださいって言えるのかどうか。うちとしても、何億円もかけて、あるいは何十億円もかけて、どのくらい試算したかというのは、向こうからまだそういう請求書は──本当にそこまで行っていませんけれども、一応つかみとしては、そういう何十億円もかかるというふうな話を聞いていますから、それは本当に逆に市民の人に納得してもらえるのかなと、私はそういう意味も含めて苦渋の決断というふうに申し上げさせていただきました。
 実際、このことが新聞記事に載りましたから、署名が全国から何万も集まって、それは三鷹市にではなくて、ぜひJRのほうに出していただきたいと思いますが、そういう中で、この文化的な価値というのはなかなか言葉で表現しにくい部分ですから、それをJRの皆さん、それから我々のほうでも、もう一度議論したほうがいいっていうんだったら、もちろん議論しますけれども、私としてはかなりぎりぎり限界まで来ているんじゃないかなというふうな認識でございます。
 そういう意味で、この問題はどういう形で決着がつくか分からないんですけれども、私としては、一部保全とか、あるいは今の状況を写真に撮ったり、あるいはビデオに撮ったりして保全する方法もあるんではないかと、そっちのほうに少しかじを取ったほうがいいんではないかと、現在では思っています。それで、しかるべき時期に──これは賛成してもらえるかどうか分かりませんけれども、三鷹の再開発の中に、そういう太宰の記念室みたいなものを設ける中で、その一部を保全して、そこで来館される方が写真を撮ったり、今はそういうグラスをかけると、その風景がまさにバーチャルに見えると、私、さっき聞いたんですけれども、VRでその状況を実体験できると──実体験じゃないですね。バーチャルで体験できるという、そういう空間を作ったりとか。例えばそれで代替えしたほうが、経費的にも、コスト的にも、実質に合っているんではないかというふうな方向転換を、今検討し始めているところでございます。
 もちろん、JRのほうでその何千万円、何億円、費用負担するというのであれば、そういう方向転換も可能だと思いますから、そういう皆さんの声をまさに背景にしながら、最終的な交渉の場に行くことは、私は全然いとうてはいないので、そういう方向も含めて、かなりの会派の方が皆さん、そういう御意見のようですから、もう一度行けと言うなら、もう一度行ってもいいんですけれども。向こうが会ってくれるかどうか、向こう側の問題ですから分かりませんが、そういう方向も含めて、幅広くちょっと考えているところでございます。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  ネット大での研究会の中間報告、そして、何を狙いとしているのかというようなお話だったと思いますが。御承知のように、三鷹市は10年以上になりますが、コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育という、そういうコンセプトで教育改革を進めてきました。一定の成果を得ているとは思いますが、ただ、この今の社会状況、時代状況を鑑みますと、やはり今までのコンセプトでは、よりよい子どもが育っていかないのではないかという問題意識から、この研究会がスタートいたしました。
 御承知のように、2015年に国連サミットで加盟国、全ての国が批准したSDGs、誰一人として取り残さない、そういう持続可能な社会を実現するというアジェンダ宣言がされたわけですが。そういうことを踏まえる。また同時に、OECDのラーニングコンパス、学びの羅針盤2030というのが出て、やはりこれからの人生100年時代を見据えて、これからどう生きていく、どういう学力をつけたらいいのかという、その基本方針も出され、それから、個人とか、社会の幸せ、満足度といいますか、ウエルビーイングというコンセプトも打ち出されました。
 今までの、いわゆる自分さえよければいいというふうな偏差値中心の受験学力一本やりというような教育ではなくて、やはり一人一人が幸せで豊かな人生を送っていけるような、そういう社会の担い手を育てていくということが、これからの社会には求められるのではないかと。日本の学習指導要領によれば、生きる力というように縮めて言っていますが、これからはもう少し進めて、生き抜く力と言ったほうがいいのかもしれませんが。そういうこの時代状況、いろんな提案もなされている中で、やはり三鷹のコミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育というコンセプトでは、十分ではないという中、つまり、私、2年前にここに着任をさせていただいたときに、市報のほうに書かせていただきましたけれども、みんなが幸せになる、豊かになる、そういう社会、教育、学校を目指す、人材育成を目指していくという中で、個別最適化ということと、コミュニティ・スクールからスクール・コミュニティへという、この2つの柱をそこで提案をさせていただいて、それで事務局共々研究会を設けて検討を進めてきたということであります。
 結論から申し上げますと、1人1台タブレットのこのIT教育をしっかりと市長の決断でしていただいたということを踏まえて、本当に絵に描いた餅ではない一人一人に対応した、まさに誰一人取り残さないという教育の展開ができるのではないか。
 それから、いわゆる学区域、中学校区単位でもって熟議をし、そして子どもの課題を解決してきたコミュニティ・スクールを、さらにエリアの面も広げ、テーマも多角的に掲げていくためには、やはりもっと学区域というところを脱皮して、全市的に、場合によっては全国的、全世界的に、心ある人とのつながりを豊かにしながら、子どもたちの課題の解決に一緒になって取り組むということができたら、すばらしいということです。
 その課題解決のプロセスの中で、子どもはもちろんですけど、それに関わる人たちも、人間的な成長を遂げていくことができるのではないかということで、生涯学習にもつながるということで、具体的には学校三部制というようなことを中間報告の中では提起させてもらっていますし、この究極の目標としては、やっぱりウエルビーイングというのも大いに参考にすべきではないかというようなことなどを含めた、この教育改革を三鷹からスタートさせていきたいと。
 これは、少し早い感じがしますけれども、結局は日本の国の政策も、いずれ国は三鷹についてくると思いますので、その改革を進めていきたいというのが私の思いでありますし、また研究会の皆さんの思いでもあるというふうに思います。
 以上でございます。


◯指導課長(長谷川智也君)  まず、働き方改革について、4点ほど御質問をいただきましたので、お答えいたします。
 まず、副校長業務支援員の業務内容でございますが、業務内容といたしましては、副校長業務のうち、教職員の服務管理に関する事務及び来客、電話対応等ということで募集をしているところでございます。この服務管理について具体的に申し上げますと、いわゆる勤怠管理、出退勤の管理がございます。例えば出勤簿ですとか、休暇・職免処理簿ですとか、そういった出退勤に関わる事務の整理をするということでございます。
 そして、この副校長業務支援員の効果でございますが、副校長はいわゆる職員室の担任とも呼ばれております。ですので、副校長の本来業務として、教員の指導・育成というものが非常に大きなものでございます。こういうところに注力できるということが、大きな効果であるというふうに認識をしております。
 この副校長業務支援員につきましては、校長会の要望も踏まえ、全校に拡充したいというふうに考えておりますが、先ほども申し上げましたように、これは都の10分の10の補助金でございますので、都の判断により該当校が決まるというふうになってございます。
 それから、時間外在校等時間の現状についてでございますが、過去3か月の一月当たりの教員の1人当たりの平均時間のデータを申し上げますと、昨年12月では48.3時間。学期末ということで、仕事も多い時期でもございます。そして、年が明けて1月につきましては39時間と減っております。先月、2月は45.5時間ということで、数値上はかなり削減されているという現状がございます。
 そして、続きまして、産業医の面接指導の基準についてでございます。こちらにつきましては、労働安全衛生法、そして労働安全衛生規則に基づきまして面接指導を実施するものでございます。先ほども在校等時間ということで御紹介させていただきましたが、まずはそれぞれの教員の時間外在校等時間をきちんと把握をするということです。その時間外在校等時間が月当たり80時間を超える教員につきましては、その教員の疲労の蓄積があり、申出に基づき、産業医の面接指導を実施するというふうになっております。
 なお、45時間を超えて80時間以下の教職員でございましても、やはり健康への配慮は必要だという者については、面接指導をするということが望ましいというふうに位置づけているところでございます。
 続いて、オリパラに関わることで、小・中学生のオリパラ観戦についてお答えをいたします。このバスの感染防止対策ということでございますが、昨年度は1台当りマックス55人で乗る形で台数を計上しておりましたが、今回の予算に関しましては、10名減らしまして、上限を45人乗車ということで台数を計上しているところでございます。いずれにしましても、バスの乗降前にはきちんと消毒をするとか、それから換気をするとか、そういうことを徹底しながら実施したいというふうに考えております。
 そして最後、自然教室の実施についてでございます。小学校の自然教室につきましては、おかげさまで2学期に実施をすることができました。今回、コロナ禍ということで様々な制限をかけながらの実施でございましたが、学園全体でやるところを学校単体で実施し、3泊4日のところを2泊3日で実施をいたしました。そして、感染症対策といたしましては、バスについては2席に1人、そして宿舎の部屋については収容人数の半分にするなど、感染症対策を重点に置きながら全小学校で無事に実施をすることができました。
 実際に行った子どもの感想は、「みたかの教育」にも掲載させていただいておりますが、自然教室に行って体験的な活動をすることで本当に多くのことを学んで、よかったと。そして、保護者からは、様々な自治体で宿泊行事が中止される中で、三鷹の子どもでよかったと、そのような御意見もいただいているところでございます。
 そして、中学校の自然教室、スキーを実施するものですが、これは3学期に予定をしておりました。小学校と同様に様々な感染症対策をしながら実施をするべく、いろいろな調整をしていたところですが、今般の緊急事態宣言で中止というふうになりました。
 私のほうからは、以上でございます。


◯教育部総合教育政策担当部長(松永 透君)  私のほうから、ジュニアビレッジの御質問にお答えいたします。ジュニアビレッジというところで、アントレプレナーシップ教育として、会社組織の立ち上げ、それから農作物の栽培、商品開発、商品の販売、そして事業報告というところで、実体験といいますか、社会に出ていることということでやらせていただくわけですけれども。やはり、それぞれの場面で専門家の方に入っていただきながらというふうに考えています。
 今のところ、具体的に入っていただけるということで聞いているのは、JA東京むさし三鷹地区青壮年部の有志の皆様、それから、協同組合三鷹中央通り商店会のスタッフの方々ということで、様々なパッケージのことであるとか、販売のこと、それから農業のことを教えていただけるというふうになっています。基本的には子どもたちが考えたことをやるんですけれども、なぜそれが駄目なのかとか、うまくいかないのかといったことについて、御指摘をいただく予定です。
 それから、この部分ですけれども、モデルとして、できれば全市展開、農業であるかどうかは、それぞれの学園の特色に応じたところで考えていきたいと思っています。
 以上です。


◯施設・教育センター担当課長(田島康義君)  災害時における学校体育館の熱源の違いについてという御質問をいただいております。まず、体育館空調の整備に当たっての基本的な考え方を申し上げますと、まず近年の猛暑を踏まえて、児童・生徒の夏季熱中症対策として、東京都の補助を活用しながら全体育館に早期設置をするということ。それから、災害時の避難所における空調設備の使用継続等を考慮して、防災都市づくりの観点から防災機能の向上に資するようなものを整備すると。また、整備に当たっては、財政負担の軽減及び分散、平準化を行うと。この大きな3点から、様々な検討をしているところでございます。
 まず、熱源につきましては、どの方式を取りましても一定のリスクはあるというふうに承知をしております。その中で、まず電気は、都市ガスに比べて地震等の被害の発生が非常に高いというふうに思っていますが、逆に言うと、災害復旧が比較的に短期間で行われると。また、地震以外の大雨ですとか、雷ですとかの被害が発生する可能性もあるというふうに思っています。都市ガスについては、電気に比べて地震のリスクは非常に少ないというふうに考えておりますが、1回被害が発生した場合には、一定の復旧時間がかかるということです。また、LPガスにつきましては、地震等の被害の可能性が非常に低いというふうに思っておりますが、貯蔵タンク等の燃料の給油が必要になりますので、その給油の手法を含めて継続的に使用することについての課題があるというふうに認識しております。
 コストという質問をいただいていますけども、イニシャルコストとしましては電気式のほうが非常に安価であるというふうに考えておりまして、ガスのほうは都市ガス、LPガス、一定程度かかるんですけども、LPガスにつきましてはバルクというタンクが必要になりますので、都市ガスよりも初期コストがかかるというふうに認識しております。
 また、ランニングコストにおきましては、都市ガスが優れているというふうに思っておりまして、やはり電気のほうが非常に高いというふうに考えております。この辺を含めて、様々なリスク、コストのバランスを取りながら、今回は全ての熱源について設置をしていくというふうに考えているところでございます。


◯スポーツ推進課長・教育部参事(平山 寛君)  まず、ライブサイトでございますけれども、基本的にこれまで予定していたとおりでございまして、ただ1点、事前申込制で人数制限をして対応するということが、今検討されているところでございます。ただ、事前申込制となっても、その場で、その日、その時間帯、スマートフォンなどでチェックして、空きがあれば入れるような柔軟な対応にしたいというようなことを聞いているところでございます。
 次に、市民の感動体験でございますけれども、やはりコロナ禍でなかなか生の競技体験というところは難しいところがございますけども、何よりもやはり生で見ていただくというところが感動体験につながるというふうに考えております。幸い、チリの選手が事前キャンプを予定しております。今月、選手の皆さんに三鷹市民へのメッセージ動画を送ってもらうような交渉をしておりまして、そういったものを事前にいただいて、それに対して選手に市民の皆さんから応援メッセージを送ってもらって、それにさらに選手が応えてもらうというような取組も実施して、何とかコロナ禍においても交流というところを図ってまいりたいというふうに考えております。
 次に、心と体の健康都市づくりでございますけれども、基本的にはウオーキング、ランニングにつきましては、今年実施しましたみたかバーチャル市民駅伝大会のアプリを改修するというところを基本に実施をしてまいります。やはり、身近なところで、ふだん運動をしない方がアプリ上でもイベントを打つことによって、そこに、ランニングやウオーキングに参加していただいて、それを運動習慣につなげていただくと。三鷹体操やみたかダンスにつきましても、身近なところで大学等に御協力いただいて、老人会や保育園等で普及することによって運動習慣につなげてまいりたいというふうに考えております。
 みたかダンスにつきましては、NHKの「おかあさんといっしょ」の体操のお兄さんでおなじみの佐藤弘道さんに振りつけと歌詞等をつくっていただきまして、非常にアップテンポで「ふるさと三鷹」という歌詞がございまして、三鷹が詰まった楽しく踊れるものになっております。4月1日を公表予定として、今調整を進めております。
 最後に、医療費の削減効果を数値化し、検証という仕組みにつきましては、なかなか三鷹市の医療費全体をつかむということは非常に困難でございまして、国保の医療費というところは把握はできるんですけども、そうしたところをしっかり検証して、医療費削減効果が一定の形で明らかになれば、何らかの形で運動することによってポイントを付与して、そのポイントを還元していくというような取組の研究を、大学スポーツ推進審議会に属している日本女子体育大学や杏林大学等とも連携して、検討していけたらというふうに考えております。


◯総務課長(高松真也君)  川上郷自然の村の災害復旧事業の現状についてでございます。令和元年10月の台風により、背面の山地で発生した土石流被害をグラウンド、そして体育館のほうが受けました。災害復旧工事につきましては、令和2年度の当初予算に計上いたしまして、できる限り早期の復旧を目指しまして、全庁体制の中で必要な財源の確保にもしっかり取り組みながら、昨年末、昨年12月に復旧工事のほうを完了したところでございます。
 復旧事業中の体育館、グラウンドが利用可能となるまでの間につきましては、自然の村の利用者については、川上村の村営の施設を無料で使用できるというような利用面の配慮も川上村のほうにいただきながら、運用してきたところでございます。
 以上です。


◯委員(伊藤俊明君)  どうも、皆さん、本当に御丁寧に御答弁いただきまして、ありがとうございました。教育長の思いもよく分かりましたので。
 ただ、もう一点だけ、跨線橋のことだけ、こだわるようで恐縮なんですが、再質問させていただきます。それで、今までのいろいろな経過もよく分かりましたが、とにかく市長に交渉していただきたいんですよ。向こうも、JRのほうもやはりトップの方がということで、ちょっと市民の思いとか、今、担当者のレベルではかなりいろいろ交渉していただいたように、今経過が分かりましたが、何といっても太宰治賞をはじめ、協賛している三鷹市として、現存するその当時をしのべる最古のというか、建造物ですから。
 その点と、あと、やっぱりこれからも桜井浜江さんの記念市民ギャラリーもできるように。それで、太宰治サロンといい、この一連の太宰を巡る思い出の地で、これはやっぱりある意味では、この跨線橋というのは非常に大きなウエートを占めるものだと思っていますので。何とかクラウドファンディングなり。まず交渉していただいて、残すのは一部でも。それは最終的に、いろいろ詰めていっていただきたいんだけど、とにかく、まずは辛抱強く交渉していただいて、そして、皆さんで知恵を出し合って、何とか三鷹市としてはお金を出さずにできるような形でね。
 今、企業もいろいろ社会貢献だとか、SDGsだとかの観点からとか、いろいろ責任もあるやに聞いておりますので、JRさん、今は大変でしょうけど、また景気は必ずよくなるときが来ると思いますので、何とかその点も、JRさんに頼むような形で、三鷹市が財政が大変なのはよく分かっていますので、皆さんで知恵を出し合って、何とか残す方向に取り組んでいただけるように心からお願いをいたしまして、何かあればあれですが、いいですね。


◯市長(河村 孝君)  熱い思い、私も同様に思っておりますので、どういう形で向こうが対応してくれるかどうか分かりませんけれども、私としては苦渋の決断をしたというふうに言いましたけれども、決断そのものは若干保留にいたしまして、ゼロ円で建て替えはほとんど難しいと思いますけれども、要するに、私がゼロ円と言ったのは資産活用の話なので、資産がうちの資産じゃありませんので、先様の問題があるので。
 先ほどから話しているように、桜井浜江さんの場合にも、向こうが申し出てくれるという関係の中で交渉は成立していますし、太宰サロンも同じですよね。持ち主が違うわけでありますから、向こうの事情もある程度分かってあげないと、やっぱりこのお話は普通でいうと、けんかになっちゃいますからね。
 ですから、そういうことは避けながら、どういう形で収まるにしろ、三鷹市民の皆さんのお気持ち、議員の皆さんのお気持ちをしっかりと伝えていくことは私の役割だと思っていますので、最後の努力をしていきたいというふうに思っております。
 ありがとうございました。


◯委員(宍戸治重君)  本日、残り少なくなりましたが、一つ一つお伺いをしたいと思います。三鷹の教育研究所についてでありますが、質問もあり、答弁もあったところですので、1つだけ。最適化教育ということで、私も同じような思いでおりますけど、これからの公教育の在り方と、個別最適化を目指すものとして、どういうふうに取り組んでいくのかということと。最近では、デジタル化が進む中で、非常に子どもたちも、これからはますますそういうことに進んでいく社会に出ていくわけですけども、今こそ子どもたちが早い時期からデジタル化になじんでいかなければいけないというのは、私も同感でございます。
 最近では、大学生が起業するというような話まで出てきております。そういうことからすると、デジタル化時代を生きるツールとして使うということも大変なことでありますが、だからこそ、心や情緒的な部分を大事に育てなければいけないというのが肝腎なところだろうというふうに思っています。
 また、最近ではテレビドラマ化している渋沢栄一の「論語と算盤」ということが出てまいりますけれども、企業の中にもやはり心であるとか、情緒であるとか、倫理観、モラル、ルール、また生き方などに大変そのことが重要であるということが、改めて問われているところだろうと思いますが、アントレプレナーシップの教育の中にも、そういうことも取り入れて考えなければいけないだろうというような気がいたします。そのことについて考え方をお聞きしたいと思います。
 それと、学校給食の充実と効率的な運営の推進ということで、全体的に最近では偏った栄養摂取や朝食欠食、または食生活の乱れ、肥満、痩身傾向など、子どもたちの食に関わる課題がたくさん出てきております。その中で、そのような現象をどのように捉えているのかということと、学校給食の役割、もしくは僕らの頃は貧困でありましたから──あまりそういうことを言ってはいけないんですけど、学校給食に栄養を頼っていた時期もあります。これからの子どもは、一部の人でしょうけど、そういうことも考えなければいけないのかなという気もいたします。これが社会問題化しているということではないかというように思いますが、考え方をお伺いします。
 また、この項目は、次からの委託についての項目でもありますので、委託が長くなると、ややもすると委託料が意外に上がってしまうという傾向がよそでもあるそうであります。この適正な委託料というものについてどのように検討されているのか、お聞きをしたいと思います。
 全部質問しちゃいます。また、2022年度に導入するということで、イメージ的に公表されています給食費の公会計化、これについてどのように取り組まれているのか、お尋ねをさせていただきます。
 以上で、取りあえずお願いします。


◯教育長(貝ノ瀬滋君)  ネット大での研究会のお尋ねがございましたが、ちょうど昨年の暮れになると思いますが、文部科学省の中央教育審議会という、教育行政を方向づける国の審議会ですけれども、この審議会で報告書が出されました。そのタイトルは令和の日本型学校教育というのが出されました。これは、日本型って何が日本型なのかということは、結局欧米では全くやらないことはないんですが、いわゆる教科中心のデジタルの勉強もそうですけど、そういうものに重点が置かれていて、心の教育とは教会がやるものだとか、それから、クラブとか、部活は地域のほうでやってもらうんだというふうなことで、学校教育自体は知育重視と。つまり、認知能力を重視した教育が行われているんです。
 日本の場合は、知・徳・体ということで、昔から全人教育を旨としているわけです。これが日本の特色であるし、また強みだということです。日本人は、そういう意味では、昔からやはり辛抱強く、勤勉性があって、また思いやりも非常に持ちながら、なおかつ目的を達成するように頑張るということですね。例に挙げた渋沢栄一さんなどもそうかとは思います。
 ですから、そういう今の現在の、かつてのいいところは残して、全人教育をやっていく。最近は、欧米のほうも、いわゆるSTEAM教育というふうなことで、STEAMのAが入っている。これはアートでして、つまりアート、芸術、デザイン、文化、こういったものを重視しなければならないということも言われているというふうなことです。やはり非認知の力を高めるということ。これから、三鷹であってもそこを重視して、心の教育をしっかり踏まえた上で最先端の教育ができますように、努力していきたいというふうに思います。
 長くなりました。


◯学務課長(金木 恵さん)  学校給食に関する御質問をいただきました。まず、御家庭でなかなか十分に難しいといったところでございますけれども、学校給食は、国のほうで学校給食自主基準といったものが定められておりまして、こちらで必要なエネルギー量だとか、塩分量だとか、そういったものは全て決まっておりますので、これを遵守する形で提供しております。もちろん、給食というのは生きた教材そのものでございますから、毎日の給食の時間の中で、放送の中等で、こういう栄養があるよとか、こんな食べ物がすごく体にいいんだよといったことは、毎日の学校生活の中で積み重ねているようなところでございます。
 また、委託料の関係ですけれども、委託料のほとんどの部分はやはり人件費といったところがございますので、最低賃金が上がれば、当然のことながら委託料は上がってきてしまうといったところが現実でございますので、またそこは適正な部分を見極めながら確認をしていきたいというふうに考えております。
 最後に公会計のところでございますけれども、国のガイドラインで、たしか2022年度を目途にといったような記載もございますけれども、さきの一般質問のほうでも御答弁をさせていただきましたとおり、三鷹でもメリット・デメリット、しっかり現状の課題を捉えた上で前向きに検討してまいります。


◯委員(宍戸治重君)  ありがとうございました。研究所の成果も読ませていただきましたけど、これからの社会を担う子どもたちのために、僕は米百俵の精神で取り組んでまいりたいと思いますけども、教育長におかれましてもぜひ頑張っていただいて、市長にもよろしくお願いします。
 以上で終わります。


◯委員長(土屋けんいち君)  以上で自由民主クラブの質疑を一旦終了します。
 以上で、第10款 教育費に対する質疑を一旦終了いたします。
 本日の予算審査特別委員会はこれをもって散会します。なお、次回は3月17日、午前9時30分より開きます。文書による通知はいたしませんから、さよう御了承願います。
 本日は大変お疲れさまでした。
                  午後4時10分 散会