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トップ会議録会議録閲覧 > 会議録閲覧(令和元年東京外郭環状道路調査対策特別委員会) > 2019/09/20 令和元年東京外郭環状道路調査対策特別委員会本文
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2019/09/20 令和元年東京外郭環状道路調査対策特別委員会本文

                  午前9時28分 開議
◯委員長(伊藤俊明君)  ただいまから、東京外郭環状道路調査対策特別委員会を開きます。
 初めに休憩をとって、本日の流れの確認をいたしたいと思います。
 休憩いたします。
                  午前9時28分 休憩


                  午前9時29分 再開
◯委員長(伊藤俊明君)  それでは、委員会を再開いたします。
 本日の流れにつきましては、1、行政報告、2、議会閉会中継続審査申し出について、3、次回委員会の日程について、4、その他ということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのように確認いたします。
 市側が入室するまで休憩いたします。
                  午前9時30分 休憩


                  午前9時31分 再開
◯委員長(伊藤俊明君)  おはようございます。委員会を再開いたします。
 行政報告、本件を議題といたします。本件に対する市側の説明を求めます。


◯都市再生部長(田口久男君)  おはようございます。それでは、よろしくお願いいたします。
 今回、都市再生部から、東京外郭環状道路調査対策特別委員会に御報告させていただく案件は3件でございます。1点目が、都市再生部の「運営方針と目標」(令和元年度)について、2点目が外環事業に係る取り組み状況について、3点目がオープンハウス及び東京外環トンネル施工等検討委員会の開催結果についてでございます。
 まず、1点目の都市再生部の運営方針と目標につきまして、私のほうから御説明させていただきます。運営方針と目標の37ページ目をお開きいただきたいと思います。こちらに令和元年度の部の使命・目標に関する認識等を記載しております。都市整備部と連携しながら市民の命と暮らしを守る質の高い防災・減災まちづくりを進めていくということで、外環周辺の上部利用、周辺の土地利用を含めまして、防災都市づくり、都市再生の拠点として整備を進めていくことを、こちらのほうに記載しているところでございます。
 具体的な個別事業につきましては、次の38ページ、3番の主要事業と目標のところにございます。こちらの3点目、東京外郭環状道路整備に伴うまちづくりの推進について、御説明させていただきます。北野の里(仮称)の具現化を目指し、市民農園の展開など、市民意見を反映したゾーニング等に基づき、まちづくり整備計画の策定に向けた取り組みを行います。また、ジャンクション周辺の土地利用の誘導及び農のある風景の保全に向けた検討や協議もあわせて進めていきます。
 また、まちづくりについて協議する市民等が主体の組織づくりの準備、専門家による土地利用やエリアマネジメント等の検討を進めてまいります。さらに、関係市民等の意向を地域で聞き、適切な対応を行うための仕組みを検討してまいります。そして、ジャンクション周辺の都市計画道路等の事業の推進に向けて関係機関と協議し、まちづくりと道づくりが一体的に進めるように取り組んでまいります。
 私のほうからは以上でございます。


◯まちづくり推進課長(山中俊介君)  引き続き、私のほうから資料1、資料2について御説明いたします。まず資料1、外環事業に係る取り組み状況についてになります。1ページをごらんください。1、用地取得の状況について(令和元年5月末時点)になります。中央ジャンクション(仮称)の用地取得は面積ベースで、ア、用地買収99%、イ、区分地上権94%となっています。件数ベースでは、ア、用地買収99%、イ、区分地上権89%です。
 2、現在行われている工事の状況について(令和元年8月下旬時点)を御説明いたします。資料1の2ページをごらんください。現在、中央ジャンクション地域では9つの工事を行っています。工期は後ほどごらんいただければと思いますが、左側の黄色の枠、まる1、中央ジャンクション南側Bランプシールドトンネル工事及びまる2、中央ジャンクション南側Fランプシールドトンネル工事です。こちら、シールドトンネル工になり、現在、準備工事として防音設備工事及びシールド附帯設備工事等を施工中です。その下、紫の枠、まる3、東京外郭環状道路中央ジャンクション南工事です。連結路及び換気所地下部等を構築するもので、現在土どめ工事、掘削工事等を施工しているところです。その下の緑の枠、まる4、中央ジャンクションAランプ橋他2橋(下部工)工事です。こちらは、中央ジャンクションランプ橋工事が竣工し、新たな工事として発注されました。橋脚の構築等を行うものでありまして、こちらについては9月5日に情報提供をさせていただいておりますが、本日、あすと説明会が開催される予定です。
 その右側、青の枠になります。まる5、東京外環中央ジャンクション北側ランプ工事及びまる6、東京外環中央ジャンクション北側ランプ函渠工事です。ランプ部地下躯体構築等を行うもので、現在、躯体構築工事等を施工中です。上に行きまして、オレンジの枠、まる7、東京外環中央ジャンクション北側ランプ改良工事です。ランプシールドトンネル立て坑構築及びランプ部地下躯体構築等を行うもので、現在開削部において躯体構築工事を施工中です。
 右下のほうになりますが、赤の枠、まる8、東京外環中央ジャンクション北側Aランプシールド(その2)工事及びまる9、東京外環中央ジャンクション北側Hランプシールド(その2)工事です。シールドトンネル工で、現在準備工事としてシールド附帯設備工事等を施工中です。
 1ページにお戻りください。3、東名ジャンクション(仮称)で発生した停電事故についてです。東名ジャンクション(仮称)工事ヤード内において、令和元年7月25日、午前8時25分ごろ、現場内上空に架線されている送電線とクレーンが接触し、世田谷区、狛江市、調布市で停電事故が発生いたしました。接触に伴うけが人等はなく、事業者は安全対策等について東京電力と確認し、8月27日に事業を再開しています。
 (1)、日時になります。令和元年7月25日木曜日、午前8時25分から29分間で、最大4分間の停電が発生したと聞いています。(2)、発生場所です。東名ジャンクション(仮称)工事ヤード内(世田谷区喜多見六丁目)になります。(3)、停電範囲です。世田谷区で2万9,800戸未満、狛江市で100戸未満、調布市で100戸未満、合計で3万戸未満と聞いております。
 次に、4、大泉ジャンクション周辺の白子川における漏気についてです。大泉ジャンクション工事ヤード内の白子川水面において、微少な漏気が見られることについて事業者より連絡があり、9月5日にホームページに掲載されています。事業者は調査結果について取りまとめ次第、改めてお知らせするとしています。(1)、公表資料です。ホームページに記載の、大泉ジャンクション周辺の白子川における漏気について(漏気の推定メカニズム)を参考資料1に添付しておりますので、後ほどごらんください。
 続きまして、資料2の1ページをごらんください。オープンハウス及び東京外環トンネル施工等検討委員会の開催結果についてです。1、オープンハウスの開催について、(1)、オープンハウスの開催です。事業者は、本線トンネル及び中央ジャンクション(仮称)における現在の工事の状況などについて説明を行いました。今回、新たに公表されたパネルを参考資料2に記載しております。参考資料2につきましては、後ほど御確認ください。
 (2)、開催日時及び開催場所については記載のとおりです。(3)、対象者への周知です。こちら、ポスティング、新聞折り込み、国土交通省及び三鷹市のホームページに掲載しているところです。(4)、主な質問・意見です。外環の事業概要、計画、開通時期に関すること、各ジャンクションでの工事進捗状況に関すること、トンネルの安全安心に関すること、外環トンネル工事、家屋調査に関するものなどになります。
 2、東京外環トンネル施工等検討委員会の開催についてです。第19回東京外環トンネル施工等検討委員会が令和元年6月13日に開催され、議事概要とともに事業者が本委員会に報告した資料が公表されました。(1)、議題です。東名側本線シールド工事の掘進状況について、シールド工事の掘進方法について、大泉Fランプシールド工事の安全対策についてです。(2)、公表資料になります。第19回東京外環トンネル施工等検討委員会議事概要及び東名側本線シールド工事の掘進状況について、シールド工事の掘進方法についてになります。こちら、参考資料3に記載しておりますので、後ほど御確認いただければと思います。
 私からの説明は以上です。


◯委員長(伊藤俊明君)  市側の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。


◯委員(寺井 均君)  それでは、よろしくお願いします。現在行われている工事の状況ということで、まる4番、中央ジャンクションAランプ橋ほか2橋ということで、橋脚の構築等ということであります。新しい工事ということなので、説明会がきょう、あしたということなので、まだどれだけ資料があるかわかりませんが、もう少しちょっと詳しい説明、どういうことをされるのか教えていただきたいと思います。
 もう一点が、東名ジャンクション(仮称)で発生した停電事故ということで、7月25日、最大4分ということで、8月27日に事業再開ということなんですけども、1カ月余りということで、結構あったかと思うんですが、その期間、安全対策等を確認をしたと書いてありますけども、もう少し流れといいますか、どういう協議があって、どういう検討があって、どういう対応があって、どういうことがあったのか教えていただきたいと思います。よろしくお願いします。


◯まちづくり推進課長(山中俊介君)  まず、工事の施工状況について、まる4の部分、新たな橋脚工事、Aランプ橋ほか2橋の下部工工事についてなんですけれども、具体的なことまでは聞いていないんですけど、実際の工事量としては橋脚部20基を設置するというようなことは聞いているところです。
 続きまして、停電事故の件です。こちら、7月25日に発生して、8月27日までの間に何を行ったかというところですけれども、実際に東京電力の送電線にひっかかったということから、東京電力との安全対策について詳しく協議を進めるということが1点と、あと現場内において新たな災害が発生しないように、例えばハード面の工事でいえば、新たに専門の誘導員をつくるとか、監視台を設置するとかいった検討及びソフト面で言えば、どういう手順でやるかということを確認していったことから、時間がかかったものと聞いております。
 以上です。


◯委員(寺井 均君)  ありがとうございます。説明会がこれからということなので、20基構築するということで、わかりました。また、次回、この部分の説明会を受けて、また報告があるのかなと思いますけど、そのときにまた確認をさせていただきたいと思います。
 停電事故ということで、4分で幸いだったのかどうかわかりませんが、ややもすれば、もっと長期的になってしまったという可能性があるのかなということで、二度とあってはいけないのかなとは思うところでありますけども。同じことを繰り返さない検討、安全対策、当然やられたと思うんですけども、当然、この事故が起こるときも最善の安全な工法でやられたと思うんですが、こういうことが起こってしまったということがあるので、ぜひこの対策、ある程度、随時細かいというんですかね、こういうことがあって、ある程度この日も詳しいことがわかって、市民の方へも一応早く説明ができる。現場のところだけではなくて、三鷹市民も──今もいろいろなところの工事が行われていますし、今後もあるということなので、そういう報告も含めて、しっかりと事業者には言ってもらいたいと思いますし、三鷹市としても把握や報告というか、そういう周知をお願いしたいと思います。
 終わります。


◯委員(池田有也君)  まず、各部の運営方針の中からちょっと確認をさせていただきたいんですけれども、38ページの北野の里についての部分のところなんですが、ゾーニング等に基づいて、市民等が主体の組織づくりの準備を行うというふうにあるんですけれども、例えば今後、市民参加で協議する中に、具体的には例えば農協の青壮年部さんとかから、自分たちもなるべく意見を言えるような場があるとうれしいんですというようなことをよくお聞きしたりするんですけれども、今後、市民参加の場所にそういった意欲のある方が参加できるような場面はできてくるのでしょうか、お願いします。


◯都市再生部長(田口久男君)  今後の市民参加によるまちづくりの検討ということでございますが、お話がありましたように、今ゾーニングとしては確定したところですが、そのゾーニングをもとに、具体的なまちづくりを今後どう展開するか。上部利用だけではなく、周辺の土地利用をどうしていくか、そういったことをまちづくりとして協議していく場を設けていく必要があるというふうに考えておりまして、その中には、この地域に関係する関係者の方、今、JAの方とか、そういった方にも当然入っていただく必要があると思っていますし、いろいろな立場の市民の方に入っていただいた上で、しっかりそういう協議する場を進めていきたいと考えております。


◯委員(池田有也君)  どうもありがとうございます。
 続いて、資料の中に振動の問い合わせがあったというふうに、たしかあったと思うんですけれども、ただ、その後の調査の結果だと、振動もそこまで影響があるほどのレベルではないというのは確かに確認したんですけれども、そういった振動の問い合わせって頻繁に来ているものでしょうか、それとも、今回1件とか、そんなものだったんでしょうか。


◯まちづくり推進課長(山中俊介君)  振動についてのお問い合わせですけれども、1件ということではなくて、数件そういった問い合わせがありまして、それに基づいた調査をしたということです。
 現在においては、実際トンネルの中の台車の動く速度によって、継ぎ目部分でかたん、かたんというような音が鳴るということが原因のようですので、そちらのほうの対策──スピードを落とすとか、そういった対策をしたということは聞いております。


◯委員(池田有也君)  ありがとうございます。対策、よろしくお願いいたします。
 最後に1件、前回のときに安全・安心協議会の中であった代替道路から、武蔵グランドゴルフさんとの接続部分での、一時停止ができていない車が結構通っているという問い合わせがあったかと記憶しているんですけれども、その後、たしか対応はとっていらっしゃる件は確認したんですけれども、その後は同様の一時停止がまだ続いているというような苦情とか、そういったものは来ていないでしょうか。


◯都市再生部長(田口久男君)  武蔵グランドゴルフさんから出たところと、周辺の道路との交差点ですが、そういう御指摘をいただいて、三鷹警察のほうにも立ち会っていただいて、現状を確認していただいています。まだ具体的には対策を施していない部分がございますが、その後、特に同じような状況が続いているということは聞いておりませんが、引き続き確認をした上で安全対策をとっていきたいと思います。


◯委員(渥美典尚君)  1点だけお聞きします。資料1の2ページ、これがまる1からまる9までの工事が示されているんですが、ほとんどが令和2年3月31日までの工事予定となっております。ということは、工事完了と開通の時期がこの後、間もなくあるのかなというのを暗示しているのかなと思うんですが、その辺の認識はいかがでしょう。


◯都市再生部長(田口久男君)  工期に関する御質問でございますが、今御指摘のとおり、もう間近に迫っている工事が幾つもあります。今、事業者のほうに確認しているところでは、まだ具体的に断定した言い方はしないんですけども、必要に応じて工期をまた延伸していくというようなことで検討をしているということは聞いております。


◯委員(渥美典尚君)  工事期間が延びる可能性はあるということなんでしょうか。


◯都市再生部長(田口久男君)  はい、各工事ごとに、終わらない部分については延伸をする内容が出てくるというふうに認識しております。


◯委員(渥美典尚君)  あくまでも予定ということですね。じゃあ、完了、開通に関してはまだ市民には説明できる状態ではないという認識でおります。ありがとうございました。


◯委員(谷口敏也君)  まず、先ほどの池田委員の質問の中で、各部の運営方針のところで、まちづくり整備計画の策定ということで、今回示されていますけど、まずゾーニングが決まって、先ほどの答弁ですと、また新たな協議会みたいなのを立ち上げて議論していくんですか。


◯都市再生部長(田口久男君)  まちづくりの検討の進め方についての御質問かと思いますが、ゾーニングはゾーニングとして、今までいろいろな市民参加の中でいただいた意見をまとめたものでございますが、それを基本的にはベースにしていきます。ただ、具体的に、例えば周辺の土地利用に関して言えば、今東京都が事業化している都市計画道路、その沿道の土地利用をどうするかというようなこととか、そういった具体的な検討を、地域にお住まいの方からも御意見を聞く必要はあると考えておりますので、そういった協議を今後進めていくというように考えております。


◯委員(谷口敏也君)  じゃあ、今まで無作為抽出で選んだ人とか、ゾーニングを決めるに当たって、協議会みたいな名前のものをつくったじゃないですか。その人たちがまた今後も継続して協議に加わって、新たに近隣の人とかを加えてつくっていくということなのかどうか、お伺いします。


◯都市再生部長(田口久男君)  市民参加の仕方というような御指摘だと思いますが、基本的に完全にリセットするということは考えてはいないんですが、そこに参加していただいた方も参加できるようにしながら、先ほど申し上げたように、新たにいろいろな視点での御意見が必要となると思いますので、そういった枠組みを、今検討中なんですが、進めていきたいと考えています。


◯委員(谷口敏也君)  わかりました。先ほど農協の青壮年部の方という話もありましたけど、この部分には以前からスポーツ施設として、グラウンドとして使っていた団体の方とかもいるので、当然そういったグラウンドがまた再整備されるだろうと思って待っている方もいらっしゃるので、そういう方々にも参加できるような組織体をつくっていただければと思います。
 あと、今回示されたまちづくり整備計画の策定はいつごろになって、実際どれぐらいの時期にこのふたかけ部分が工事に入れるのかという、見通しをお伺いしたいんですけど。


◯都市再生部長(田口久男君)  工事に着手してから、つい5年以上たっておりまして、地域を分断して、地域の方にかなり影響を与えているという認識はありますので、そういう視点でいけば、なるべく早くこの上部を整備した上で、コミュニティも、実際の通行とかもできるようにすべきだというところはございますが、一方で、外環事業の工事スケジュールを見据えながら進めていく必要があるということで、そういったスケジュールの組み立てと、あと今、実際に整備主体、監理主体をどうするかというような協議にまさに事務レベルで入っております。
 そういったところが、市の意向に沿って、例えば国・事業者等が返してくれれば早く進むんですが、調整がどのぐらいかかるか、そういったところで、もう少し時間は要するんじゃないかと考えております。先ほど言った工事の期間については、これは何回もこの委員会でもお話ししているんですが、なかなか事業者のほうから示されていないということで、そのスケジュールが見えない中で、整備がいつできるというのは、ちょっとここで申し上げられません。


◯委員(谷口敏也君)  じゃあ、まちづくり整備計画の策定は今年度中にやるんですか。それとも、来年度にまたがってやるんですか。


◯都市再生部長(田口久男君)  今の検討スケジュールでいくと、ことし中ということにはならないと考えております。先ほど言ったまちづくりの協議のそういった視点も、この整備計画に反映していく必要があると考えておりますので、そういった協議の組み立てをして、策定時期をなるべく早くということで、先ほど申し上げたとおりなんですけれども、来年には策定していきたいというふうには考えてはおります。


◯委員(谷口敏也君)  わかりました。まちづくり整備計画を策定しても、なかなか工事に入ることができなければ、いろいろな面で必要とされる設備とかも変わってきちゃう可能性もあるので、臨機応変にそういったまちづくりの計画も変える必要が出てきちゃうのかなと思うんですけど、その辺は、工事できそうな時期を見計らいながらタイミングよく策定していただければなと思います。
 それと、もう一点、第19回東京外環トンネル施工等検討委員会の議事概要というのが出されたんですけど、この施工等検討委員会というのがどういった構成メンバーになっていて、三鷹市の部長とかも出ているんですか。どういった構成で、どういったことを協議しているのか。19回って、この間の年月からいうと短いのかなと思いますけど、具体的にはどういったことを協議して決定している機関なのかということを、お伺いしておきたいんですけれども。


◯都市再生部長(田口久男君)  東京外環トンネル施工検討委員会でございますが、大深度法で今回この事業を進めるということの中で、大変技術的に難しい施工も行うということで、トンネルの構造、施工技術について確認、検討することを目的としまして、学識経験者、関係機関によって構成されております。大学のそういった専門家の先生と、あと東京都の建設局、あるいは首都高の方とか、国土交通省の部長、所長等で構成、あと東日本、中日本、そういった事業者のほうの部長職等も入った形で構成されているということでございます。


◯委員(谷口敏也君)  そうなると、例えば何か問題が起きた場合に話し合う協議体というのはまた別にあるということなんですか。これも、報告がありました、川のところに気泡が出たとかっていう、あるいは先ほどの停電の事故とか、そういったことがあった場合に、緊急の工事関係者が集まって協議する。当然毎日のミーティングみたいなのはしていると思うんですけど、そういったいろいろな人を集めて報告しなければいけない、協議しなければいけないというような会議体みたいなものっていうのは、定期的に開催されているんですか。


◯都市再生部長(田口久男君)  中央ジャンクションだけでも工事がかなり出ておりまして、それぞれの施工者で、当然安全面とか、施工監理を進めている組織と、あと、中央ジャンクションの地域として情報交換するような、事業者間のそういった場もあるというふうに認識しております。
 また、関係する沿線市区町とそういった事業者、国土交通省との意見を交換するような場も設けておりますので、いろいろな事象が生じたときに、例えば先ほどの東京外環トンネル施工等検討委員会につきましては、トンネルの施工に関して特にそういう専門家の視点で検証、確認するというような役割として成り立っていると認識しております。したがいまして、全てのいろいろな事象を検討委員会にかけるということではなく、その内容によって、そういった組織が連携しながら進めているというふうに認識しています。


◯委員(谷口敏也君)  ありがとうございます。さっき言ったような停電とか、何かあったときのために市としても情報が必要じゃないですか。部長なり、課長なりが定期的に加わる会議みたいなのはないんですか。


◯都市再生部長(田口久男君)  定期的という視点で言うと存在はしていませんが、外環の国道事務所としてこの事業を進める中で、一定の段階ごとにいろいろ意見交換をする場は設けていただいていて、部長職が出る場合もありますし、課長が出るような会議もございますので、そういった形で進めているということでございます。


◯委員(谷口敏也君)  わかりました。終わります。


◯委員(栗原けんじ君)  それでは、まず初めに運営方針と目標ということで、東京外郭環状道路整備に伴うまちづくりの推進ということでの記述になっています。北野の里の具現化ということで、まちづくりについては説明されているんですけれども、外環道路工事整備事業ということで言うと、大深度地下トンネルに基づく本道の整備は、三鷹の市域でも、この中央ジャンクションから本道につなげるランプトンネルの接続部である地中拡幅部があります。
 安全に対する取り組みというのはここには記述されないのでしょうか。外郭環状道路整備計画に伴うまちづくりという中に、三鷹市域の外環道路に伴う安全対策というのはどのように位置づけられているのか、確認したいと思います。


◯都市再生部長(田口久男君)  このまちづくりを進めるに当たりまして、防災の視点とか、安全の視点というのは、基本的に定番にあるものというふうに考えております。その中で、外環につきましても、今周辺もいろいろ改変されて、道路のつけかえとか、頻繁に起こっておりますので、そういったところを安全・安心のまちづくり連絡協議会で御意見をいただきながら、足りない部分を事業者のほうに求めているところでございます。
 今後、まちづくりを進めるに当たって、冒頭に申し上げましたように、安全とか、防災の視点は基本的なことで、必ずそれを定番にして進めていく必要があると思います。まちづくりの協議を進める中でそういった御意見をしっかり受けとめながら、北野の周辺を含めて安全なまちを進められるように取り組んでいきたいと考えております。


◯委員(栗原けんじ君)  この北野の里のまちづくり計画についての全体の安全対策というのはわかりました。そういう取り組みが含まれているということも確認しました。お聞きしたいのは、その前提となる外郭環状道路の整備事業、大深度地下トンネルですとか、地中拡幅部の工事ですとか、安全についてはここでは触れられていないと思うんですけども、それはここには関係ないことですか。都市再生部としての本道の工事、大深度地下トンネルですとか、地中拡幅部を安全に施工させるという工事に対する対応というのは、ここには含まれないということでいいんですか。


◯都市再生部長(田口久男君)  こちらに5項目挙げさせていただいているのは、都市再生部としての主要事業という位置づけの中で掲載させていただいています。安全安心のまちづくりは必要ないということは、当然考えておりません。これまでどおりそういった視点、いろいろ本線を進める中で北野地域以外も通過していくことになりますので、しっかり安全安心を市民の方が理解できるように、それは引き続き進めていくということは変わらないというふうに考えております。


◯委員(栗原けんじ君)  この北野の里のまちづくり計画整備を進める前提として、外郭環状道路の整備事業、大深度地下トンネル、シールドマシンによる掘削工事や地中拡幅部の工事、施工に対しての安全というのを守ることも重要な目標になるものだと思います。この点では、明確な取り組みをしていただきたいというふうに思います。
 ここに、工事に対する三鷹市としての取り組みは明確に、このまちづくりの計画を明らかにする前提として、しっかりと位置づけていただきたいというふうに意見を述べておきたいと思います。
 2ページのこの表なんですけれども、今工期のお話がありました。この工期っていうふうに見たときに、完成時期を全体の工期として見るのでしょうか。この北野の里をつくることは、工事が全て終わってから、地上部の工事に入れるのは、全体、中央ジャンクションも含めて外郭環状道路が整備された後のことになると思うんですけども、その点を確認しておきたいと思います。
 ですから、工期というのは、この工期が完了した時点で、このまちづくり整備計画、上部空間の取り組みに入るということで理解していいのかという点を確認した上で、実際にこの現状の進捗状況っていうのはどういう状況になっているのか。設備整備という点で、完成に対して、もし工期が示されるのであれば、それぞれ何%ということは示すことができると思うんですが、その点、確認させていただきたいと思います。


◯まちづくり推進課長(山中俊介君)  まず工事の工期についてですけれども、予定という形で、それぞれの工事の工期をあくまでも示しているということです。ですので、工事が終わらなければ──終わる部分、終わらない部分って当然出てくると思うんですけど、終わらない部分については、それは先ほど部長が述べたように、延伸をしていくというような形になります。
 じゃあ、地表面の工事はいつやるのかということになるんですけど、おおむね上部空間というか、この工事が終わらないと着手はできないかなというところは確かにあると思うんですけれども、北野地区が分断されているという地元のほうの御意見がありますので、もし先に整備できるところがあるのであれば、当然そこは整備すべきだというふうには考えておりますので、そこについては、当然国と調整していきたいというふうに考えているところです。


◯都市再生部長(田口久男君)  後段のほうの御質問で、何割ぐらいそれぞれ進んでいるかという御質問ですが、具体的に国・事業者のほうからそういった数値は示されてはおりませんが、例えばそれぞれの工事で、金額ベースで言えば、かなり8割とか、9割進んでいるものもあるというふうに聞いております。ただ、金額ベースで進んだとしても、例えばコンクリートのランプの形をおおむねできたとしても、最終的にまた上にふたをかけたりすると、そういう部分がどの時点でできるかという部分が示されていないので、全体の工事の割合というのがなかなかわからないと。
 市からもそういうところを、もうちょっとわかりやすく説明してくれということは再三申し上げているんですが、引き続き確認していきたいとは思います。


◯委員(栗原けんじ君)  市の認識はわかりました。もう少し正確に市民からもわかるように工期と今の現状を確認できるものにしたいと思うんですけれども。例えば、この2ページの、まる1の中央ジャンクション南側Bランプシールドトンネル工事というふうになったときに、内容がシールドトンネル工(延長約1,075メートル)というふうにありますよね。これは、この工事が終わった後も、この内容の工期で、これがシールドトンネル工の工事が終わると、この中央ジャンクションランプシールドトンネル工事をさらに積み上げられていくというふうになるのか。
 完成時期との関係ですね。ここに示される工期っていうのは、全体のこのランプシールドトンネル工事の完成っていうのを示しているのか、それとも、その一部分に当たる工事ということでの認識をしているのか。ちょっともう一度、そこのところを確認したいというふうに思います。


◯都市再生部長(田口久男君)  各工事の工期の考え方でございますが、今御質問委員が例示していただいたまる1の工事につきましては、ここに記載していますように令和2年2月7日予定ということですが、このランプシールドのここに記載しておりますのは、準備工──防音設備とか、そういったものと、シールドの附帯設備、さらにこれからシールドマシンの掘削も含めた工事ということで、発注した工事内容の工期が記載されているということで、今後、ここのBランプシールドにいろいろな接続だとか、設備とかがまた別途発注されるのではないかと。
 これは、我々も先ほど申し上げたように全ての工事内容が詳しく示されていない。これからも発注される工事もあるというふうに聞いておりますので、そういった中で今後それを組み合わせて全体が構築されていくものというふうに認識しております。


◯委員(栗原けんじ君)  今の説明はわかりました。そうすると、工期として示されている、市民が知り得ている情報というのは、これが終わっても、さらに工事が進んでいく可能性があるということになります。市民が知りたいのは、この工事がどういう工事で、最終的に完成形になるまでの期間もやっぱり工期として見ているので、その工期に対して、今どのぐらい進んでいるのかというのを示されないと、今の工事の住環境に与えている影響というのは続く。心構えという点でも、不安を生み出すものとなります。
 今、全体の工期が示されていないということで、延伸されているということで、現状はわかりました。全体の工期っていうのを確認する手だてに取り組んでいただきたい、また知らせていただきたいというふうに思います。
 もう一つ、このまちづくり整備計画を進める点に当たって、完成形として上部空間がどれだけ使えるのか、どの場所が使えるのかっていうのがはっきりしないと、計画はなかなか難しいというふうに思います。一定、示されていると思うんですけど、何割が利用できるということで、具体的に、上部空間の活用できる地域っていうのは、今この時点で計画をつくるに当たる資料として提供できる状況にあるのでしょうか。


◯まちづくり推進課長(山中俊介君)  外環上部空間のところの三鷹市域で言いますと、これは北野の里のゾーニングのところでもお示ししていると思うんですが、ふたかけ上部空間が約18.6ヘクタール、そのうち利用が可能な面積としては約7.6ヘクタールぐらいというふうに考えております。
 以上です。


◯委員(栗原けんじ君)  中央ジャンクションの範囲というか、面積と、その中で使える7.6ヘクタールというのがあるのはわかりました。また、報告されていた数字だと思うんですけども、この7.6ヘクタールの場所っていうのは完成形として明確に示されているのか、このまちづくり整備計画をつくるに当たって、資料として提案できる、測量というのは完成してからだと思いますけれども、そこのところは具体的になっているんでしょうか。これから変わっていくということはないでしょうか。


◯都市再生部長(田口久男君)  上部空間の活用できる面積ということですが、基本的に、先ほど課長が申し上げたとおりのところが基本ベースになります。ただし、これから機能補償道路とかを周辺に整備していく中で、民地側には歩道が道路内につきますが、外環事業用地側は歩行のスペースがないので、例えばそこを歩行空間にするとか、そういったことも今後出てきますので、ゾーニングを具体的に施設整備にする段階では、多少そういった面積の増減はあるのかなというふうに考えているところです。


◯委員(栗原けんじ君)  機能補償道路などの整備もあるということで、まちづくりとしての市民の活用という点でどれくらいになるのか。公園整備ですとか、農のある風景をつくるという取り組みですとか、運動施設もつくるという計画も、このまちづくりの整備計画の中に含まれると思うんですけども。
 最後に、確認します。正確に、現状でここは設備があって使えない、ここは使えるっていうことははっきりしているんですか。


◯都市再生部長(田口久男君)  はい、一定程度それは示されております。要するにランプとして上にふたがかからない部分、ランプの地盤からの高低差によって、そこは当然出てくるので、そこは上は使えなくなる部分とか、あと換気所の部分、それに伴う管理施設という部分では使えないところが出ていますので、そういった面積を引くと、先ほど課長が申し上げた18.6ヘクタールから7.6ヘクタールを引いた9ヘクタールぐらいと、あと、そこには機能補償道路とか、都市計画道路が縦断する部分とかの使えない部分も入っていますけども、そういったところが出てくるということは、一定程度示されております。


◯委員(栗原けんじ君)  ということであれば、まちづくりの整備計画をつくれば、それが上部空間の利用として、実施が確実にできるっていうことでよろしいですか。そういうことで確認したいというふうに思います。
 大泉ジャンクション周辺の白子川における漏気について伺います。宇奈根の東名からの大深度地下トンネル工事に伴って、野川に漏気したと。今度は、大泉のほうでも漏気が確認されたと。対策をとって進めているということですけども、そもそもこの東京外郭環状道路計画を進める前提の大深度地下トンネルというのは、地上部に影響を与えないというのがこの大深度地下を活用できる根拠で、大深度地下では地権者の同意を得なくても活用できるということですけども、これは地上部に影響しているっていう認識を私は持つし、また、住民も地上部に影響しているというふうに認識をしていると思うんですけれども。大深度地下トンネル工事の前提、地上部に影響を与えないということに対しての見解を確認しておきたいと思います。


◯都市再生部長(田口久男君)  大深度法に係る地上部の影響ということでございますが、東名の野川のところと、今回、白子川のところで、工事に伴う漏気があったということは、事業者のほうからそういう報告があって、そういう事実としてはあるのかなというふうに市も認識しております。その影響という部分、空気が出ることは影響だと、我々も単純にはそういうふうに思いますが、それを市としてそれが環境への影響とか、そういったものがあるのかどうかということは、今事業者のほうからは、基本的に環境面の影響とか、健康被害等の影響はないというふうに聞いておりますので、事業者の判断としては、そういう影響ではないというふうに考えていると認識しているところです。


◯委員(栗原けんじ君)  事業者の言い分というのは、そのように説明するわけですけれども、実際に地上部に影響を与えているという点と、宇奈根の野川のところで漏気した気体は酸欠空気で、地下空間──井戸ですとか、地下室ですとか、そういう場所には、たまれば事故も起こり得る危険性のあるものだっていうことは確認されています。
 三鷹市においても、大深度地下トンネルの工事がありますし、地中拡幅部の工事に対して、安全が確保されるのかという不安の声が寄せられています。この中央ジャンクションからも、仙川に向けて南部のトンネルというのがシールドトンネルで進められれば、その漏気の危険性もあるっていうことで、より厳格な安全対策が求められていると思います。また、酸欠空気が漏気しないような対策をしっかりととらせることが、事業者には求められていると思うんですけども、三鷹市として取り組めること、またこの情報の把握と、その働きかけという点で、現状行っていることを確認したいと思います。


◯都市再生部長(田口久男君)  三鷹市として、今、直接何か行っているということはありませんが、事業者のほうに、今委員から御指摘のあったような、市民が御心配するようなことが払拭されるように、きちっとそういったメカニズムとか、そういったものを説明していただいて、地下室を持っている方、井戸を御所有の方にしっかり働きかけて、そういった対策を事前にとるように、それを国に強く求めることが市の役割かなというふうに考えております。


◯委員(栗原けんじ君)  実際、中原の地域で地中拡幅工事の線上にある御家庭には、事業者から調査が入って、漏気の危険性もあると。地下室がある家っていうことで働きかけがあります。その中で、いつ空気が出るかわからない。安全という観点からも、常時検査をするような体制を求めている住民の方、地権者の方の要望に対して、いつ空気が出るかわからないもので、事業者は、工事中とその前後で3回やれば済むのかっていう声が寄せられています。
 安全対策をするという点で不十分性があるので、この点では、市民の不安を解消する立場に立った行政として、働きかけをする必要があるというふうに思います。ぜひ市民の相談に乗っていただきたいというふうに思います。
 あわせて、この東京外環トンネル施工等検討委員会というこの中身で、難工事の中心は地中拡幅部です。この地中拡幅部の工事の安全性ということで、工事のいろいろな検討をされているわけですけども、地中拡幅部の部分で、縦方向に、道路の進行方向に工事を進めるのか、横方向に工事を進めるのかでは、安全の度合いが違うっていう検証がされていて、縦方向のほうが安全性が高いというような検討が、開催委員会の中で議論されています。
 地中拡幅部工事、南進、北進、それぞれ入札がされているわけですけれども、やるのでしたら、安全性のある工事をより実施してほしいというのは地権者、また、そこに住んでいる人の思いだと思うんですけれども。実際には、施工事業者が談合ではないかという指摘がされていて、工事の安全と言われている工事方法を手法としていない事業者が工事を請け負うような契約につながるような状況も、見てとれる。
 この施工等検討委員会の検討を安全な工事につなげていく役割というのは、どこが果たすことができるのか、市の立場としてお伺いしたいと思います。


◯まちづくり推進課長(山中俊介君)  確かに東京外環トンネル等施工検討委員会の中で、技術的な部分のやり方というので、さまざまな提案があったというふうには聞いております。それで、確かに中央ジャンクションで言いますと、現在設計が2本、もう既に出ており、中央道より北側の部分のランプシールドの拡幅部のところの2本、設計が出ており、南側については、今、優先事業者が1本決定しているというところの中で、実際にそのやり方について、設計のプロポーザルでやったということは把握しておりますけれども、縦にするのか、横にするのかというのは我々も聞いていないところで、今後、その内容がわかり次第、当然、説明会を開催しながら工事のほうに進んでいくものと考えております。


◯委員(栗原けんじ君)  住宅密集地の真下なので、都心の地下鉄などのシールドトンネルの工事は幹線道路の真下を通ることで、事故になっても陥没、道路を自動車が走っていますから危険は危険ですけども、直接影響を及ぼすのかっていう対策はとりやすいわけですけど、この外環道路計画自体が住宅密集地の真下を通るっていう工事で、万が一も事故が起こってはならない計画だと思います。そういう点で、東京外環トンネル施工等検討委員会が検討している安全な施工方法を、工事事業者が施工するに当たっての、1つの判断基準にしっかりとしていかないと意味がないというふうに思います。
 この点では、三鷹市としてできることっていうのはないのか。その働きかけですね、国や都、また事業者に対して強く求めることというのは、市としてできないのでしょうか。しっかりとすることが求められていると思いますが、市の見解を伺いたいと思います。


◯都市再生部長(田口久男君)  地中拡幅部の工事に関係しての御質問にお答えします。先ほど課長が答弁しましたように、これから説明会等に入って、具体的に施工方法、技術的な部分も含めて説明が入っていくと思います。そういったところを市としてもしっかり確認して、当然、疑問等があれば事業者を通じてそこを確認していくことになります。
 また、あわせて、市としても、これまでも国や道路会社のほうにいろいろな要望の中で、安全安心については第一に進めてほしいということの要望を繰り返し出しておりますので、今後もそういう姿勢で求めていきたいと考えております。


◯委員(栗原けんじ君)  この東京外郭環状道路トンネル施工等検討委員会の検討内容を生かしてこそ安全が確保されるということになるわけですから、その中身をしっかりと市としても検証して、働きかけをしていっていただきたいというふうに思います。
 また、この中央ジャンクションから本道に向けて、シールドマシンによってランプトンネルの掘削が進められます。漏気っていう地上部への影響ということでは、まず初めに仙川を越えるので、この点での対策をしっかりと三鷹市としても求めていただきたいと思いますし、市としても立ち会うなどの対策が必要だというふうに思います。
 今後、さらに延伸していくことになりますので、まだスタートしていないと思いますけれども、しっかり働きかけをしていただきたいと思います。よろしくお願いします。終わります。


◯委員(野村羊子さん)  それでは、順番にちょっとお願いしたいと思います。まず最初に、工期の話をしたいと思います。何回か出ましたけれども、工期、このそれぞれの工事については、前回御報告いただいた資料と今回の資料を比較すると、幾つかの工事で予定が延長されていますよね。さりげなく延長しているのはいつものことなんですけども。そういうことは、だから、しばしば起こっているということの認識でいいですよねっていうことが1つ。
 それから、先ほどの全体がどうなるんだっていう話なんですけども、現在、地中拡幅部の設計にかかっているということですよね。設計の契約期間というのがあって、一応そこまでかけて設計しますよと。だから、今言われた説明会っていうのは設計が終わった後、さらに施工方法が決まった後ということになるのかどうかということの確認。
 それと、この都市計画道路、外環道路の計画そのものが、都市計画の決定が2021年の3月まででしたっけね、というと、それで本当にどこまで行くんだというふうに予測ができているのかどうかというふうなことで、まず工期の件で全体、今まで出た話を含めて確認をしたいと思います。


◯都市再生部長(田口久男君)  工期に関しまして3点ほど御質問をいただきました。まず工期の延伸につきましては、御指摘のとおり、今回お示しした中でまる5とまる7のところ、従前示した工期より先に予定として延びております。これはそれぞれの工事の進捗状況とか、そういった中で延伸されたものというふうに認識しております。
 地中拡幅部の工事の関係でございますが、設計に450日かけて、今そういった設計を進めているところだと思いますが、そういった設計が終わった段階で、これ、具体的にちょっとまだ詳細は聞いていないんですけども、検討委員会のほうにもそういった確認をした上で進めていくのかなというふうに考えております。そういったところが整った上で、現場のほうの工事説明会に入っていって、それから工事が進むものというふうに認識しております。
 最後に、本線のほうの工期でございますが、今御指摘がありましたように、今の本線の到達位置でいくと、まだまだ時間がかかるということもあるので、そういう点からいけば、恐らくこれは延伸しないと終わらないのかなというふうに思っております。延伸する際には、恐らく事業の再評価みたいな形でした上で延伸するものというふうに認識しているところでございます。


◯委員(野村羊子さん)  具体的に、済みません、地中拡幅部、450日かかっているということは、昨年の秋でしたよね。いつぐらいまで、最初の北側2本ですよね。南側、これ、優先事業者決定というので、それは、どこからスタートして450日っていう予定なのかっていうのが、具体的にわかったらお願いします。


◯まちづくり推進課長(山中俊介君)  まず中央道より北側、中央ジャンクション北側地中拡幅部の2本の工事については、履行期間としては平成31年2月14日から令和2年5月8日まで。もう一本のほうが、平成31年3月7日から令和2年5月29日と、いずれも5月に終わるというような形になります。
 先ほど申し上げました南側の部分、1本、優先交渉権者が決定していると公表されたということになりますけれども、この後、契約行為っていう形になりますのは、現時点ではまだ契約手続には入っていないという認識になります。ですので、契約手続が済んでから450日というふうに考えております。
 以上です。


◯委員(野村羊子さん)  来年5月まで設計がかかるということですね。ということは、今中央ジャンクションの北側のランプシールド工事のためのシールドマシンというのができ上がって置いてありますよね。それは、だから、これが決まらないと発進しないっていう理解でよろしいですか。


◯都市再生部長(田口久男君)  基本的に今、委員からお話があったように、ランプシールドの組み立ては完了しておりまして、必要な、後ろにつけるような設備とか、そういう施工条件が整った後に、工事説明会を経て掘進を行うと聞いております。地中拡幅部との関係については、国・事業者から明確にはお示しされていないというのが事実でありますが、恐らくそこに到達するわけですから、そういった整備が必要かなというふうに、我々としては認識しているところです。


◯委員(野村羊子さん)  だから、時期はわからない、今、現状では市として把握していない、あるいはできない、示されていないというふうなことだっていうことでいいですね。じゃあ、期間と工事、だから、まだまだいつになるかわからないぞという事態だということは、何となく認識をせざるを得ないということですね。
 トンネル施工等検討委員会の中で、白子川の漏気とも絡むんですけど、気泡の薬剤の実験をしてっていう話がありますが、参考資料2の18ページ、これから掘らなくちゃいけないところの地層に合わせた土質をつくって、いろいろな薬剤をちょっと変えてまぜてみましたっていう実験ですが、現実にこれ、今ごろやってどうするんだっていうのは相変わらず思っているんですけども。
 つまり、工事する前に、だって地質っていうのは環境影響評価のときにわかっているはずで──ボーリングもしているって言っていますからね、だから、それに対してどのような薬剤を使うのかみたいなことって、実際には薬剤の開発段階で本来やっていなくちゃいけないことじゃないかって、やっぱり相変わらず思うんです。
 それと、もう一つは、地面の下、40メートルよりさらに深いところの土圧の中で実際にやった場合と、普通の大気圧でやっているのとでは、破泡率は全然違うことになるんじゃないかって。だから、これ、どこまで実用的なんだろうかと、私は非常に心配なんですけれども。それについて、この前、トンネルの切り羽がどうこうっていう話がありましたけど、やはり実際には地面の中、圧力のかかった土の中にこの破泡剤、起泡剤を入れるっていう理解でいいかっていうことを確認したい。
 それと、白子川で、東名ジャンクションは空気を入れない薬剤だけで、液体だけでやっているから、今気泡は出ない。ただし、水があるから気泡になっている、空気が漏れているのがわかるということですよね。つまり、水のないところで空気が出ていても私たちにはわからない。つまり、どこで出ているかわからないっていうのが現実なんだっていう、それは、その認識でいいですよねっていうのを確認したいと思います。
 だから、大泉ジャンクションのところの白子川では起泡剤、空気が入った気泡を地中に押し込んだから、そして、やっぱりそばに川がある。外環の沿線というのは基本的には水が豊富なところで、湧き水だったり、川だったり、いっぱいある。しかも、その川はほとんど湧水で成り立つような。白子川ももともと源泉、湧水だって言ってやっていたと思う川なんです。ここは三面張りみたいですけども、それでもそのすき間から出てきちゃうわけで、川があるから空気が出てくるのがわかるっていう理解でいいですか。
 だとしたらね、これ、このまま三鷹のほうに来たら、三鷹は仙川があるけれども、仙川じゃないところだって空気は出ている可能性がある。古井戸とか、トンネルの直上にある井戸とかは事業者が探してやっていますけども、そうじゃないところの井戸なり地下室なりからしみ出てくるっていう可能性はあるけども、それは目に見えないものなんだというふうな理解でよろしいでしょうか。


◯都市再生部長(田口久男君)  大きく3点ほど御質問をいただいたと思います。まず、室内試験を今の段階でやっていることについてということでございますが、事業者のほうからは、外環事業全体の中でボーリング調査を実施して、各地層の土質調査を行って、その地層の特定などを把握しながらこれまで進めてきたと。気泡シールド工法もそれなりに実績のある工法で、その中での実績とあわせて、そういった気泡の添加材の割合とか、それを調整して進めてきたと聞いております。
 ただ、昨年、東名ジャンクションのほうで漏気が出たという事象が生じましたので、さらにそこを確認するためにこういった土質試験を行ったと。この土質試験、大きく2つの目的で、先ほどの18ページのほうで、試験まる1と試験まる2という記載がございますが、1点目はスランプ試験といまして、土の流動性というか、やわらかさを確認する試験で、添加材と対象となる土質の組み合わせというか、相性みたいなものを確認するために、適正な流動性とか、止水性を高める特性を調べることがまず1点。
 2つ目の試験、試験まる2のほうは、シェービングクリームの泡の壊れやすさというか、それを確認した試験ということで、その確認をした上で、より現場の地層に合った、そういった割合の中で進めていくことを確認したというふうに聞いております。
 2点目の、この試験と実際に添加材を注入する地下40メートルのところの状況でございますが、先ほどの試験については、事業者のほうからは、基本的に現場の条件、圧力とか、当然同一にはできる試験ではないということで、あくまでも先ほど申し上げたような特性を調べた上で、より効果のある添加材を入れた上で進めると。添加材については、切り羽の安定を保つために入れていくということですけれども、注入するのは、切り羽内のほうで注入して、先端の掘削する部分にまぜ込むというか、そうした上で流動性を高めて円滑に土砂を取り込む、そういう仕組みだというふうに聞いております。
 したがいまして、御指摘のあった圧力につきましては、こういった試験と同一ではないということで、当然そういった圧力がかかる部分は、圧力がかからない部分よりは割れやすくはなりますけれども、材料そのもので割れにくいものを、より適正なものを使うという目的で進めたというふうに聞いております。
 そして、最後、3点目の御質問でありますが、確かに御指摘のとおり、川のある部分があったので、そういった事象がわかったということは事実だというふうに、我々も認識しております。これから、川のないところも当然、観測井とか、そういったものを活用しながら、それは出ることのないように、しっかり確認していくことが望ましいと考えておりますので、そういった体制というか、整えた上で進めていただくよう、市からも求めていきたいというふうに考えております。


◯委員(野村羊子さん)  空気というのは圧力の高いほうから低いほうへ流れる。ちょっとでもあれば、水もそうですけどもね。だから、地面の中のほうが高いから、下から上へ上がってきちゃう。どこへ出てくるかっていうのは、その地質、地層の重なりぐあいによって、圧力の低いほうへ、ある種探してじゃないけど、そっちへどうしたって流れるものですよね。
 水も、空気も、同じものだと思うんだけど。だから、出ることがないようにっていうよりは、出ていないことを確認するわけですね。出ることがないってことはあり得ない。空気とか、水とかっていうのは動いちゃうんだから、こちらがわからないところでそれは動いているわけで、その事象をちゃんと把握できるかどうかっていうところが問題だと思うんです。だから、出てくること前提で調べなくちゃいけない。
 今回も、だから、非常に注意して見ているから、この白子川の漏気は見つかったわけですよね。ちゃんと川を観測しようと思っていなければ見逃すようなものではないかと、私も思うんですけど。野川は本当にぶくぶく、結構大きなあぶくが継続して、本当にジャグジーの泡のようにぶくぶくしていましたから、私も見に行きましたけど、わかりやすかったですよ。何だ、あれって、散歩している人がみんなわかっちゃうようなものですけど、これはそうでもなくて、わかって見に行かないとわからないというふうな話でしたからね。
 そういうようなところでも、今回しっかり発見して、そのことを報告してきてくれたことはよかったと思いますけども、やっぱり事象としては、常に空気はどこかから出ている、空気を使えば、その圧力でどこかから出るっていうこと、それ前提に、出ているところを探すっていう姿勢で、そういう体制をとるということを。出ることがないようにではなくて、出ることを前提にちゃんと調査していただきたいんですが、そういうふうにきちっと要望していただきたいですが、いかがでしょうか。


◯都市再生部長(田口久男君)  自然科学的な、ちょっと専門的なことは私もそんなに詳しいわけではございませんけれども、今委員さんおっしゃったように、自然界の中でも土の中、あるいは水の中で、空気とか、動きは常にあるというふうに認識しております。そういう中でも、はっきり工事をやっているところの上で、かなりのそういうものがあるということはその原因だということになりますので、そういった対策をしっかり、メカニズムを含めて、あるいは安全性等もきちっと説明できるように、引き続き国のほうに求めていきたいと思います。


◯委員(野村羊子さん)  深い地面の中から出てくると酸欠ガスになるっていう可能性と、もう一つは、メタンガスというか、そういうものが一緒に入っているっていう可能性があるっていうことで、圏央道の横浜のほうでは、メタンガスが濃い地中で、だから、トンネル拡幅部じゃないけど、トンネルの壁をあけて接続しようとしたら、それがうまくできないので、今、工事が当分できないだろうっていう事態に陥っているって聞きました。その地層っていうのは、実際には横浜のほうからずっと、東京のこの辺まである程度あって、ガス田というふうに言われてもいいようなものがあるんだっていう話も、地質の関係の方から聞いたことがあります。
 つまり、単なる空気ではなくて、出てくるものは、それが充満したら、酸欠ガスが充満すれば、それはそれで死んでしまうような。この前も井戸のところで亡くなった方がいるとか、この間、トンネルの工事で酸欠で運び出された方がいるとかっていうことが起こるわけで。今、大気中に拡散するから大丈夫だって事業者は言っていますけども、本当にそういう事態じゃない場合も起きるかもしれないというのは、とても心配していますので、そこはしっかりとお願いしたいと思います。
 それと、先ほど質問にありました、東名ジャンクションのシールドトンネル、シールドマシンの工事によって生じた振動の調査についてですけれども、これも調査によって、結局、今トロッコの話をされていましたけども、とにかくトンネル工事によってというのは、1つは切り羽をとめたら振動がとまってというふうなことが明確になった調査地点もあったはずなんです。単にトロッコのことだけではなくて、切り羽そのもの、シールドマシンそのものの振動でっていうふうなこともあるし、その程度で響くんだったら、今後のトンネル本線ができたときに、トンネル内を走る車の振動って大丈夫か、ずっとファンが動いて、空気を動かしている、そのファンで振動が起きないかっていうふうなことの心配も出てくるんじゃないかっていう話があって、これも本当に常にチェックをしなくちゃいけない。
 三鷹に来るときまでの間に本当にチェック体制がちゃんとできるか、モニタリング体制がちゃんとできるか。現実に工事によって振動が起きちゃって、一過性のところもありますよね。ずっと続いているっていうおうちもあるみたいで、おうちの構造とか、トンネルとの関係とか、いろいろなことが関係するんだと思うんです。でも、どこがどうなるかって、実際に来て見ないとわからないという実態があると思うんです。
 その辺は、それこそ地上に住んでいらっしゃる、少なくとも家屋調査をしていらっしゃる方々に情報提供して、何かあったらすぐ連絡してもらうような体制をきちっとつくっていかなくちゃいけないと思うんですが、その辺の準備、三鷹市がやっぱり主導してやったほうがいいと思うんですが、いかがでしょうか。


◯都市再生部長(田口久男君)  本線の工事による振動に係る御質問ですが、先ほど担当課長のほうからも少しお答えしましたけども、振動があったという問い合わせに対して、振動調査を実施したということで、停止中と比較してちょっと振動のデシベルは上がったというふうに聞いております。ですから、その影響だということは認識できるところでございますが、詳細調査をやはりよくお話を聞いて、丁寧に対応することが必要かなというふうに思います。
 恐らくいろいろなそこの──先ほど委員のほうからもお話がありましたように、建物の構造だったり、あるいは土質の条件とか、周りとの関係でいろいろ、さまざまだとは思いますが、しっかり丁寧に、事業者のほうで対応するように、市としてもそこは働きかけをしっかりしていきたいと考えております。


◯委員(野村羊子さん)  調査したのはトンネルの直上ですけども、現実的な話としては、野川の対岸のおうちも振動したっていうふうなお声も聞いたりとか、いろいろ聞いていますので、市としては、単に事業者がやるトンネル直上ということじゃなく、広範囲にしっかり注意喚起をしながら、何かあったときにちゃんとサポートできるような体制をとってほしいと思います。
 もう一つ、こだわり続けている地下水の話で、参考資料2の13ページに、地下水の調査、観測結果というのが出ています。これ、中央ジャンクション──これ、字が小さ過ぎて本当にルーペが欲しいと思っているんですが、2つのグラフの下の左側のほうが中央ジャンクションの観測結果で、毎年、地下水位が上がるという結果が出ています。いろいろな事業者にも、これ、何だって、何度も聞いたんですが、ちゃんと答えてくれる人がいなくて、ここだけ地下水が戻ってきているんだろうという話ですが、これについてなぜかっていうことが答えがあれば答弁いただきたいのと、もう一つは、地下水位が上がることによって、工事の現場に地下水が出やすくなる。何十メートルって深く掘っているわけだから、地下水の上端と掘っているところが重なって、水が出やすくなるっていうふうなことはありますよね。
 名古屋の立て坑では、リニアのための立て坑が水没して、かなり大変な状況が起きていました。この間、別のところの話で、工事現場から水を流しているっていう話がありましたけど、その辺でこの工事現場、地下水位が上がってくる。これが工事との絡みで関係があるのかどうかということもありますけども、工事そのものにも影響を与えるっていうふうなことについてはどうなのか、確認したいと思います。


◯まちづくり推進課長(山中俊介君)  これまでも、もしかしたら説明しているのかもしれないんですけれども、確かに地下水位のほうは、平成16年から平成25年までのあたりが大幅な上昇をしているところであって、平成25年以降が微増というふうになっている状況です。これについては、過去、平成25年度に第1回の東京外環地下水検討委員会というところの中で御意見があったので、その内容を御報告させていただきますと、中央ジャンクション・東八道路インターチェンジ周辺地域を中心として、深層地下水の経年的な水位上昇が認められ、この水位上昇については近年の揚水量減少が関係している可能性があるというふうにしております。
 この内容につきまして、平成28年に東京都の環境局が出しております地下水揚水量調査報告書というのがありまして、そちらに揚水量における記載があります。この中で多摩地域については、1日平均の地下水揚水量が平成13年の時点で約50万7,000立米だったものが、平成28年度は37万4,000立米というふうな形で、かなり揚水量が減ってきていると。毎年減少傾向になっていて、その揚水量の減少幅というのが、平成25年以降が微減というような形になっているところです。
 こういったことから、揚水量の減少が地下水位上昇に影響しているのではないかというふうには推測しておりますけれども、引き続きこちらの地下水の変動については注意をするように事業者に確認していきたいというふうに考えております。


◯都市再生部長(田口久男君)  2点目の地下水位の上昇によっての工事への影響ということでございますが、このグラフ、上のほうが浅いところの地下水で、下の表が深いところ──大変小さくて、見にくくて申しわけないんですが、今御指摘のありましたように、中央ジャンクションの周辺については年々上がっていると。地下水位が上昇するっていうことは、当然、土中の地下水圧が上がることになりますので、そういった面では、圧力がかかって工事への影響は出てくるというふうには考えられますが、当然ジャンクションの今やっている工事、ちょうど深層は25メートルを境にして、浅いところと深いところですから、深いところもかかわってきますので。ただ、そこは止水性を連壁で高めてやっておりますので、全然影響ないとまで言い切れないかもしれませんが、そこは押さえているというふうに認識しています。
 あと、本線のほうも、その下の40メートルを行きますので、当然、密閉型のシールドなので、そういった止水は完全に抑えてやっているというふうに認識していますが、圧力がかかれば、そこの止水性をより高めるということが必要になるのかなというふうに考えております。


◯委員(野村羊子さん)  わかりました。多摩地域で揚水量が減少しているっていうことが、なぜこの中央ジャンクションだけにこんなに大きく影響するのかっていうのは、多分いろいろあると思うんですよ。だから、本当にそれで納得できるかっていうと、ほかのところは大して変わらない。ここだけ、これだけ大きく変動しているっていうことがね、それは誰に聞いたらいいんでしょうっていうふうなね。地下水の専門家の話を、ぜひ紹介していただきたいと思いますけども。
 だから、そういうなぜここだけっていうのが、東京全体、多摩全体の影響がここに来るのかっていうのは、ちょっと確認しなくちゃいけない事項じゃないかと、私は簡単には納得できない思いでおりますが。基本的に、東京全体で揚水量が減って、全体の地下水が上がってきているということは、それは現実として知っています。東京駅が動かないように、一生懸命おもしをかけているっていう実態は、それは報道もされたりもしていますので、わかっていますので。そのことと、本当にここだけがということがちょっと難しいなと思います。
 最後に、今度はお知らせランプ、この前、オープンハウスもありましたし、今回、工事の説明会をやりますが、オープンハウスの説明の周知と、今度やる工事の説明会の周知と、範囲が同じか、違うか、どういう形で周知しているのかっていうのを確認させてください。ポスティングや新聞折り込みは、どの範囲で何枚くらいっていうのを、オープンハウスと工事の説明会と、それぞれわかれば教えてください。


◯都市再生部長(田口久男君)  まずランプ橋下部工事のほうのお知らせでございますが、市報9月15日号と同時に、ホームページのほうも掲載しまして、ビラの配布は9月10日ごろに、おおよそ800軒、ランプ橋の周辺に配布したというふうに聞いております。オープンハウスのほうは、事業全体の説明もありますので、ポスティング、三鷹市域では7,300軒ほど、あとこれ、ちょっと事業者のほうの日程と市報の締め切りがうまく合わなかったので、市内全域に新聞折り込みをしていただきました。その件数は三鷹市内分で約3万5,000軒ほど行っていただいたということです。
 先ほどのポスティングの7,300軒の範囲ですが、計画線から両側100メートルということで、新聞については、今回は全域に配布したということで、あわせてホームページ等には6月21日から掲載させていただいたと、そういった状況でございます。


◯まちづくり推進課長(山中俊介君)  部長答弁に補足いたします。先ほど、本日あすの説明会の、先ほど軒数800軒というふうなお話を差し上げましたけど、範囲としては、今回、工事は中央道のところになりますので、その両側、計画線からおおむね100メートルの範囲内の住民の方となります。
 以上です。


◯委員(野村羊子さん)  わかりました。オープンハウスは全体のことだから大きくっていうことで、でも、市報の掲載に間に合わなかったというのは本当に、もっと事業者にちゃんと早くっていうふうなことは言っていただきたいと思います。ホームページだけでは届かない人たちもいるし、新聞をとっていない人たちもたくさんいるしね。市報だけでも届きにくい方も中にはいらっしゃるようですけども、それはそれとして対応していただきたいと思います。
 工事の説明会は工事のことだけでっていうんですけども、やはり本当に全体にかかわることではあるので、できれば工事の両側100メートルっていうことではなくて、ジャンクション全体の周辺へきちっとお知らせをしていただきたいなと思います。それはぜひ事業者に、今後、毎回工事のことだけっていうふうにやりますけども、いろいろな意味でかかわるのは全体のもっと幅広いところなので、周知をもっと幅広くしていただきたいと思いますが、それを要望していただけるでしょうか。


◯都市再生部長(田口久男君)  そのように要望させていただきたいと思います。いろいろな影響があると思います。当然お住まいの方だけでなく、そこを通行する方等もいらっしゃいますので、できる形で、なるべく広くそういう説明をするように伝えていきたいと思います。


◯委員長(伊藤俊明君)  以上で行政報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午前11時12分 休憩


                  午前11時13分 再開
◯委員長(伊藤俊明君)  委員会を再開いたします。
 議会閉会中継続審査申し出について、本件を議題といたします。
 東京外郭環状道路建設問題について調査検討し、対策を講ずること、本件については引き続き調査を行っていくということで、議会閉会中の継続審査を申し出ることにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 3、次回委員会の日程について、本件を議題といたします。
 休憩いたします。
                  午前11時14分 休憩


                  午前11時18分 再開
◯委員長(伊藤俊明君)  それでは、委員会を再開いたします。
 次回委員会の日程については、11月11日、午前9時30分に中央ジャンクションの行政視察を実施することとし、その間必要があれば正副委員長に御一任いただくことにしたいと思いますが、御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 その他、何かございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、特にないようですので、本日はこれをもって散会いたします。お疲れさまでした。
                  午前11時18分 散会