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トップ会議録会議録閲覧 > 会議録閲覧(平成31年厚生委員会) > 2019/02/01 平成31年厚生委員会本文
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2019/02/01 平成31年厚生委員会本文

                  午後1時28分 開議
◯委員長(栗原健治君)  ただいまから厚生委員会を開きます。
 初めに休憩をとって、本日の流れを確認いたしたいと思います。
 休憩いたします。
                  午後1時28分 休憩


                  午後1時29分 再開
◯委員長(栗原健治君)  委員会を再開いたします。
 本日の流れにつきましては、1、議案の審査について、2、議案の取り扱いについて、3、行政報告、4、次回委員会の日程について、5、その他ということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、異議なしということで、そのように確認いたします。
 委員の皆様に申し上げます。三鷹市議会委員会傍聴規則第3条の規定により、協議会室における傍聴人の定員は9人となっておりますが、傍聴希望者が定員を超えましたので、委員長において定員を変更いたしたと思います。
 この際、お諮りいたします。議員提出議案第2号 三鷹市国民健康保険条例の一部を改正する条例、本件の審査の都合上、本日の委員会に大城美幸議員の出席を求めることにいたしたいと思いますが、これに異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 休憩いたします。
                  午後1時30分 休憩


                  午後1時32分 再開
◯委員長(栗原健治君)  委員会を再開いたします。
 議員提出議案第2号 三鷹市国民健康保険条例の一部を改正する条例、本件を議題といたします。
 まず、初めに、大城美幸議員から本議案にかかわる説明をお願いしたいと思います。


◯委員外議員(大城美幸さん)  きょうは、私どもが提案しています条例について、審査の時間をとっていただき、ありがとうございます。私ども日本共産党市議会議員団は、ほぼ毎年、市政に関する暮しのアンケートをとってまいりました。数年前より国保税の負担が重いという声が多く寄せられ、中でも、子育て世代の方から、子どもが多くいるということで課税されるのはおかしいんじゃないか、子育て施策に逆行しているんじゃないかという声が寄せられるようになり、是正できないものかと考えてきました。
 今、国や東京都も子育て施策に力を入れている昨今、三鷹市としても子育て支援施策の1つとして、子どもが多くいらっしゃる家庭を支援するということ、また、協会けんぽなど、健康保険にはいろいろありますけど、扶養家族である子ども、しかも収入がない、生まれたばかりのゼロ歳の子どもにも税を課しているのは国保だけです。国民健康保険税は、年金生活者、失業者、健康保険非適用の事業所に勤める労働者、零細経営の自営業者など、所得の低い人が多く加入する医療保険です。加入者には障がい者、難病患者、医療を切実に必要とする人も少なくありません。政府、厚労省も、全国知事会、全国市長会も、医師会、医療関係者も、国保を国民皆保険を下支えする最後のセーフティーネットと位置づけています。
 収入の低い人が多く加入しているにもかかわらず、他の健康保険と比べて税が高いということから、少しでも是正したいと考え、条例提案をするに至りました。
 では、資料に沿って説明します。皆さんも国保の構造的問題は認識されていると思いますが、別紙2のまる2−2を見ていただきたいんですが、下段の国保(市町村)世帯主の職業構成を見ればおわかりのように、無職と非正規雇用者が加入者の8割近くに上っています。
 国民健康保険税は、先ほども言ったように、収入の低い人が多く加入しているにもかかわらず、他の健康保険と比べても税が高くなっています。国保の滞納世帯は、平成25年度から比べると減ってはいますが──これも資料をつけておきました。資料まる2のほうに滞納世帯ということでつけてありますが、国保税の滞納世帯数、平成25年度から比べると減ってはいますが、平成29年度は3,142世帯、そのうち子どものいる世帯は267世帯になっています。
 別紙まる1を見ていただきたいんですが、全国知事会は国に対し、構造的問題を解決するために、公費1兆円の投入、協会けんぽ並み負担率を求めています。別紙まる2−1、全国知事会、全国市長会、さらに全国市議会議長会も参加している国保制度改善強化全国大会の決議では、子どもに係る均等割保険料(税)を軽減する支援制度を創設することを国に要望しています。協会けんぽなど、健康保険にはさまざまありますが、扶養家族である子ども、しかも収入のない子どもにまで税を課しているということには、やはり全国知事会もこの改善を求めているということです。
 A3の資料まる1です。国保税と協会けんぽの保険税試算例を見ていただきたいと思います。これは、三鷹市の試算です。45歳夫婦、子ども2人の4人家族で、年収400万ですと、現在、2018年度の標準保険料は、国保税が35万4,900円に対し、協会けんぽだと22万9,400円で、その差は12万5,500円になります。国や東京都も子育て施策に力を入れている昨今、三鷹市としても子育て支援施策の1つとして、子どもが多くいらっしゃる家庭を支援するということ。
 2つ目、全国知事会が国に対し、公費1兆円の要求をしてきましたが、1,700億円の保険者努力支援制度というのが始まり、三鷹市は現在、その中で収納率を上げるなどの努力をして、その制度を活用していますが、保険者努力支援制度の中には、自治体の責めによらない要因による医療費増負担への対応として、精神疾患や子ども被保険者が多くいるということが例示されており、これを活用して財源を確保できないかと考えました。既にこれを活用して多子世帯への減免制度を実施している自治体に仙台市などがございます。資料まる4の下段に、2018年度から子どもに係る国保料(税)の独自軽減を始める自治体として、仙台市、清瀬市、昭島市などの例を記してありますので、御参照ください。
 私どもの試算では、資料まる3にあるように、18歳以下の第2子以降を全額無料とする場合は、903世帯、1,147人、3,100万円。15歳以下の第2子以降を全額無料とする場合は、712世帯、903人、2,500万円必要となります。
 どこから財源を捻出するかといいますと、先ほど申し上げた保険者努力支援制度の活用とあわせ、今年度から子ども医療費に係る国民健康保険の減額調整措置というのが廃止されました。これまで、子ども医療費独自軽減をしている自治体にペナルティーがかけられていましたが、そのペナルティーがなくなりました。この見直しで生まれた財源は、平成29年度ベースでは推計で700万円とのことです。子どもがたくさんいる人に手厚くする子育て支援施策、消費者対策として700万円を活用することができます。平成28年12月による通知の厚生労働省保険局国民健康保険課長通知でも、この医療費助成の拡大ではなく、他の消費者対策の拡充に充てることというふうに、ペナルティーの分の負担が減った分は消費者対策に充てるよう通知が出されていることからしても、これを700万円全額活用することができると考えます。
 一般会計からの繰り入れも必要になるかもしれません。資料まる4を見ていただきたいと思います。上の枠内、決算補填等目的の法定外繰り入れについては、右の四角い黒い枠に書いてあるとおり、国は計画的に削減・解消することを求めています。しかし、これについては、2015年4月16日、衆議院本会議で政府、厚労省は続けるかどうかは自治体で御判断いただくと公式に答弁しています。
 そして、下の枠、保険料(税)の減免額に充てるための法定外繰り入れというのは、国も認めています。もちろん、米印にあるように、国保法第77条、地方税法第717条に基づく減免とされています。では、国保法第77条、地方税法第717条、被保険者に被災・病気・事業の休廃止など、特別の事情がある場合、市町村の判断で国保税を減免できることを規定しています。この特別な事情について、政省令の定めはありません。したがって、自治体の首長に裁量が委ねられています。各地で始まった子どもの均等割の軽減策は、この地方税法第717条の規定を活用して、子どもは収入がないのが前提のためというふうに位置づけ、子どもがいることを特別な事情と認定し、市民の負担軽減を図っておられます。
 現行の国保税が協会けんぽと比べても高過ぎて、制度間の不公平を引き起こしていること、市民負担がもう限界に達していることは政府も否定できないことであり、全国知事会も協会けんぽ並みの負担率を求めています。ぜひ子育て支援、少子化対策の一環として三鷹市でも人頭税型の均等割を見直し、特に2人目以降の子どもについての均等割の軽減を実施するということで、皆様の賛同をお願いします。


◯委員長(栗原健治君)  御説明ありがとうございました。
 次に、委員からの質疑を受けたいと思います。質疑のある委員、挙手をお願いいたします。


◯委員(伊沢けい子さん)  それでは、質問を幾つかさせていただきたいと思います。まず、この出された条例につきましては、母子家庭を初め、経済的に困窮する子どもがいる世帯への支援という位置づけだと受けとめております。基本的に賛同する立場から質問をしたいと思います。
 一方、今、国保につきましては高齢者ですとか、ほかの世代についても、あるいは障がい者であったり、いろいろな方が加入されていると思いますけれども、その中でも、今回、第2子以降の子どもということに条例を定めた点について、理由をお伺いしたいと思います。


◯委員外議員(大城美幸さん)  市民の御理解をいただくために、議会は、特に財政、どこからお金を持ってくるのかっていうことを考えると思うんですけど、まず市民の理解という点では、今、国や都も、社会的にも、少子化対策、子育て支援ということでは、大枠この理解を進めることができるかなって思うのが1つと、議員の皆さんが一番懸念する財源についても、先ほど申し上げた子ども医療費のペナルティーがなくなって、今年度から700万円の負担をしなくても済んだ分がある。このお金は少子化対策に使うようにと国からも指導されているので、1,800万円の全額の半分にもならないですけど、それとあわせて国保制度の中の努力支援制度を活用し、足りるか、足りないか。足りなければ、何百万円か一般会計から捻出するということだったら、そんなに何千万円もかかる金額じゃないので、まずは子育ての世帯の均等割──働いていない、生まれたばかりの子どもにも課税するというのは世界でも例がないし、人頭税みたいなものですよね、やはりそこをまず是正することが第一だと考えて、提案をしたものです。


◯委員(伊沢けい子さん)  ありがとうございます。そのことは、いただいた資料の中にも清瀬市や昭島市など、あるいは全国で子どもに対して軽減措置を求める自治体が多数出てきているということからも、一つ証明されているんじゃないかなというふうに考えます。
 それでは、ちょっと具体的なことをお聞きしますけれども、そうしますと、この1世帯当たりどれくらいの金額が、実際にこの制度を利用することによって減免になるのかということをお聞きしたいと思います。


◯委員外議員(大城美幸さん)  A3判の一番上の資料まる1、ここでは協会けんぽとの比較で試算例を出していますが、例えば年収400万円で、現在35万4,900円、子どもが2人いらっしゃって、それだけの国保税を納めていますが、国保税は後期高齢者の方の支援金にも均等割が課税されています。これが1万円、医療費分の均等割が2万5,900円、これは年齢に関係ないので、1人当たり3万5,900円課税されているので、35万4,900円から3万5,900円を引けば、その金額になります。
 ですから、これは今2人のうち1人が軽減されますが、子どもが3人いれば3万5,900円掛ける2が軽減されることになりますので、子育て世帯にとっては大きな負担が改善されるというふうになるものと考えます。


◯委員(伊沢けい子さん)  ありがとうございます。年収400万円で35万4,900円を1年間で支払うというのは、大変大きな負担だと思います。また、年収200万円であっても15万5,400円というのは、これもその収入で生活している世帯にとっては本当に大きな負担ですので、軽減されるということは、子どもが多い場合、特に大きいものになるということは理解できました。
 それと、次ですけれども、ほかのまちでは、所得制限を設けている自治体もあるようですが、今回は、この条例については所得制限は設けないというお考えでよろしいんでしょうか。


◯委員外議員(大城美幸さん)  清瀬市は、年収300万円ですか、所得制限を設けていますが、私どもは所得制限は設けずに、第2子以降全額無料ということで提案をしています。国保のシステムっていうか、市のシステムって、ここに皆さんに資料まる1、まる2とか、国保税の滞納世帯数の中でも子どものいる世帯とか、数字を出していますが、実際にはシステム上で、じゃあ、子どもが何人いるのかとか、そういうのをぱっと計算して出てくるシステムにはなっていないので、所得制限とかもかけるとなると相当な手間がかかるだろうし、一律に第2子以降全額無料ということで、私どもは考えています。


◯委員(伊沢けい子さん)  ありがとうございます。そうですね、昨年10月にこの厚生委員会のメンバーも全員で滋賀県の米原市に視察に行きまして、保険料の話ではないんですけれども、第2子以降の子どもたち、中学生以下の医療費と保育料を自治体が全面的に補助しているというところを視察をしてきました。
 その報告書も手元にありますけれども、やはり所得が減少傾向にある子育て世帯の経済的負担軽減を図るという効果があって、それで、いつでも子どもが医療を受けることのできる環境が整備されたというふうに効果として挙げられております。今回の話は保険料の話ですので、医療費の話ではありませんが、入り口である保険料というところで、やはり効果があるということで、地方はとにかく子どもが減って、人口が減っているという問題を抱えている中で、本当に死活問題として実施していたんですけれども、あとは、子育て世代が都会から戻ってきたり、定住に効果が見られるというような報告もあったんですね。ちょっと保険料と医療費、保育料というのは話が違うかもしれませんけれども、そういう効果がやはり見られるのかなというふうに考えるんですけれども、今回の条例を実施することによって、どういう効果なり、いい影響というものがあると考えているのかということを最後にお聞きしたいと思います。


◯委員外議員(大城美幸さん)  やはり保育料と同じで、子どもが産まれた時点で国保税に均等割が課税されるわけですよね。それがなくなれば、ああ、もう一人産もうかなって思ってもらえる。それこそ少子化対策の効果が得られるかなっていうふうに思います。
 それと、子どものいる世帯で滞納している267世帯がありますけど、その均等割の軽減をすることによって、滞納世帯も減るかなっていうふうに思います。子どもをもう一人産もうかなって思うことは、勤労意欲を高め、税収がふえるような働き方にもつながるかなというふうに考えるので、最終的には市税収入の増にもつながるというふうに考えています。


◯委員(伊沢けい子さん)  ありがとうございます。そうですね、そういう効果があると思います。
 それから、現時点でもやはり子育てに、経済的にも大変に苦労されている方も多いと思いますので、やっぱり経済的なことが子育てを非常に難しくしているという点があると思いますので、この条例の提案については賛成をしたいと思います。


◯委員長(栗原健治君)  他に質疑のある委員、ございませんか。


◯委員(粕谷 稔君)  ありがとうございます。まず、ちょっとこのデータの件で聞きたいんですけど、滞納世帯数の推移を挙げていただいて、そのうち、子どものいる世帯が267世帯ということでございます。その3のところに国保税差し押さえの人数っていうのがあるんですが、これに関しての何か、例えば子育て世帯の方々で差し押さえられている方っていうようなデータの調査というのをされていないのか、ちょっと1点お伺いをしたいと思います。


◯委員外議員(大城美幸さん)  先ほども申し上げたように、個別に相談に来て、子どもが何人いる世帯だとかいうことは把握するけど、システム上、子どもが何人いる世帯がどれくらいとか、そういうのは市としても把握をしていないということで、この差し押さえの件数についても、その中で子どもがいる世帯がどれくらいかというのは、一つ一つデータを手作業で洗わないとだめで、時間がかかるということで、ちょっと把握はしていません。


◯委員(粕谷 稔君)  ありがとうございます。なかなかそこの部分は難しい状況かというふうに思うんですが。
 あと、あわせて、今回、やっぱり国保税の構造的な問題というのは、皆さんが理解しているところかと思うんですが、もちろん、子どものいる世帯っていう部分も支援という部分では有効かとは思うんですが、今後の幼児教育の無償化とか、一定の方向性がこれから出てくるかなというふうに思うんですが、その辺のバランス的な問題と、あとは、もちろん、15歳とか18歳以下ということで、今回、対象を区切られておりますけれども、奨学金とか、そうした部分のお考えっていうのは、大城さんとして、どのようにバランス的な部分をお考えなのか。お考えがあれば、ちょっとお伺いをしたいと思うんですけれども。


◯委員外議員(大城美幸さん)  最初に、財源で申し上げたように、今回、子ども2人目以降の均等割の軽減というのは、子ども医療費の浮いた分の700万円が少子化対策に使う分として、まずお金がある。そして、努力支援制度という部分で、仙台市などがやっているように、国保の制度の中に子どもが多くいるということを理由に補助金を獲得することができる枠があるということで、それをきちんと活用して──最後の別紙まる3というところに資料をつけましたけど、左側の赤いところ、保険者努力支援制度という、そこの部分に、三鷹市の責によらない理由として、子どもが多くいるんだっていうことを理由にして、この制度を活用することができるのではないかというふうに考えるんですね。
 そうすると、700万円と──この制度を活用した補助金が幾ら来るかはわかりませんが、それを活用すれば、一般会計からの持ち出しは少なくて済むんじゃないかというふうに考えたので、提案をしていて、幼児教育の無償化は消費税の増税分でとかって言われていますよね。18歳、15歳と奨学金の問題は教育費の分野ですので、財源としてのバランスはきちんと区分けされているものと考えています。


◯委員(粕谷 稔君)  わかりました。大城さん御指摘の保険者努力支援制度という部分、またちょっとこれは私も勉強不足の部分もあると思うので、しっかりと調べさせていただきたいなというふうに思っております。
 いずれにしましても、制度上のいろいろな課題というか、そうはいっても近年の保険者が少なくなってきているという部分では財政規模としては少なくなってきてはいるんですが、1人当たりの医療費という部分になると、やはりかなりの高額な部分があるので、我々としても、もちろん子育て支援という部分は大事かという認識は共通しておりますし、でも、やっぱりこの部分の制度の整合性をとっていくのかということも、全体的なバランスもさらに突き詰めて考えていかなければいけないのかなという気がいたします。ありがとうございます。
 ちなみに、この資料、モデル的な試算というのは、全部市側からいただいたっていうことでよろしいですか、それだけちょっとお伺いしたいと思います。


◯委員外議員(大城美幸さん)  はい、市側のほうに数字も確認をいたしました。資料まる1に括弧で書いてある「東京都の標準保険料H19年度試算による」っていうのは、東京都が保険料率を試算していて、三鷹市が一般会計からの繰り入れをしなかった場合の金額になります。これも市側に確認をしています。


◯委員(粕谷 稔君)  ありがとうございます。そのところをちょっとお伺いしたかったので。これだけ繰入金で数が違ってきているというところだというふうに認識をしております。わかりました。
 ちょっとさまざま御質問させていただきまして、御指摘の点においては認識をさせていただきましたので、ありがとうございます。


◯委員長(栗原健治君)  他に質疑のある委員。


◯委員(岩見大三君)  御説明ありがとうございました。先ほど所得制限のお話がありまして、所得制限はなしというようなことでの御答弁がありましたけど、具体的なことは結構なんですが、例えば所得制限ありのところをとっている自治体がありますね。先ほどのシステム上の手間がかかるというようなお話がありましたけど、これ、ありのところについては自治体としてどういう手はずを行っているか、わかる範囲で結構なんですが、もしそういった点がありましたらお聞きしたいと思います。
 それと、済みません、ちょっと私が聞き逃したのかもしれませんけど、資料まる3の下の備考に清瀬市って書いてあるんですけど、これは三鷹市の試算というような説明はあったと思うんですけど、この清瀬市という表記がある意味をお伺いしたいと思います。


◯委員外議員(大城美幸さん)  清瀬市と備考に書いてあるのは、清瀬市が第2子は半額、第3子以降が9割の軽減をしているので、三鷹市の712世帯のうち、そういうふうに試算をした場合の金額。清瀬市と同じような軽減をした場合ということで、清瀬市の例ということで備考に書きました。
 清瀬市は、世帯主と加入者の前年の総所得金額の合計が300万円以下の世帯を対象にしていて、申告制をとっていますので、申告してもらってこの制度を利用するっていうふうにしているわけですが、そういうふうにしているというふうに聞いています。


◯委員(岩見大三君)  ありがとうございます。所得制限については、いろいろ考え方はあると思うんですけど、なしというほうが私はいいんじゃないかなと──個人的にですけど、というふうに思います。
 それで、先ほど別の委員からも話がありましたけど、子どもに係る制度は、ことし無償化等も含めていろいろ変化が出てくるような予定であるわけですけど、その財源についてのあり方ということも含めまして、いろいろバランスの問題ということもあると思いますが、私どもも少ししっかり研究していきながらというふうに思います。よろしくお願いします。


◯委員長(栗原健治君)  他に質疑のある委員、ございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 以上で本件に対する質疑を一旦終了いたします。
 休憩いたします。
                  午後2時15分 休憩


                  午後2時30分 再開
◯委員長(栗原健治君)  委員会を再開いたします。
 議員提出議案第2号 三鷹市国民健康保険条例の一部を改正する条例、本件について取り扱い、どういたしましょうか。
                (「継続審査」と呼ぶ者あり)
 継続審査という委員の意見がありました。継続審査ということでよろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、本議案については継続審査ということで確認いたします。
 休憩いたします。
                  午後2時31分 休憩


                  午後2時34分 再開
◯委員長(栗原健治君)  それでは、委員会を再開いたします。
 子ども政策部報告、本件を議題といたします。本件に対する市側の説明を求めます。


◯子ども政策部長(濱仲純子さん)  本日は、子ども政策部より行政報告を1件させていただきます。現在、リニューアル工事中の多世代交流センターについて、平成31年度からの事業となりますけれども、多世代交流センターを拠点とした多世代交流事業の推進について御説明を申し上げます。
 詳細につきましては、担当より説明をいたします。よろしくお願いいたします。


◯西多世代交流センター担当課長(丸山 尚君)  私のほうからは、多世代交流センターを拠点とした多世代交流事業の推進についてということで、多世代交流パートナー制度について御説明いたします。
 配付資料の資料1をごらんください。この事業は、平成31年4月にリニューアルオープンいたします東西の多世代交流センターを拠点として、市民団体等が世代間交流や見守りの取り組みを展開できるよう支援するため、新たに多世代交流パートナー制度による多世代交流事業を実施するものです。
 事業の内容について御説明いたします。まず、事業の運営ですが、週1日程度、多世代交流事業として、仮称ですが、多世代交流の日を設定し、後ほど説明いたします多世代交流パートナーが中心となって交流の場を運営します。将来的にはパートナー数や活動内容の拡充を図っていくことで、1日1つではなく、1日に幾つもの交流事業を実施するイベント的な事業に拡大していきたいと思っております。
 多世代交流パートナーの想定団体ですが、例えば多世代の居場所づくり、それから学習支援、昔遊び等の伝承、子ども食堂の運営など、多世代交流センターの利用登録をしていただいている団体のうち、本事業の趣旨に賛同し、協働して事業を実施することができる団体を想定しております。
 開催日時ですが、平成31年4月から実施する予定でおります。多世代の市民の方が参加しやすい土曜日、日曜日、または水曜日の放課後などに実施する予定でございます。開催時間については、センターの開館時間内に行う予定ですけども、交流事業の内容によって調整していきたいと思っております。
 会場は、東西の多世代交流センターで行います。
 主な交流事業として考えております例ですが、例えばこま、べいごま、けん玉、お手玉などの昔遊びの伝承、これは全世代が参加できる事業です。あと、児童・生徒の親、大学生、退職教員等を講師とした学習支援、これは小・中学生を対象にした事業と考えております。それから、高齢者を講師とした琴、三味線、着つけ等の伝統芸能、そういったものを乳幼児や小・中学生対象に行っていくことも想定しております。いずれの交流事業も、なるべく大勢の参加があるよう、定員を設けずに実施する予定ですが、団体の方が活動しやすいようにバランスをとりながら実施していきたいと思っております。
 事業の周知方法ですが、各パートナー団体の代表者の方が参加する企画会議──これをパートナー連絡会と呼ぶようにしておりますが、それを月1回程度開催して実施日程や内容を決定します。それを広報やホームページ、それから公共施設への案内掲示、センターが発行しております月1回のセンターだよりなどで周知を図ってまいります。
 次に、多世代交流パートナー連絡会の開催についてですが、先日、1月27日に多世代交流パートナー制度についての説明会を利用団体の皆さん中心に行ったんですけれども、多世代交流パートナーの説明会には東西合わせて18団体ほどの皆さんに集まっていただいて、登録の呼びかけをいたしました。その日に多世代交流パートナーとして登録したいという団体は東西それぞれ5団体ほどありまして、今後はその団体の方とパートナー連絡会を実施して、4月からの実施に向けて細かいことを取り決めて準備に取りかかっていきたいと思っております。
 次に、裏面の実施イメージというのをごらんください。これは、その説明会で市民の皆さんにお配りした今の内容をわかりやすくイメージ化してつくったものですが、多世代交流パートナーの説明、あと多世代交流事業の事例、あとは多世代交流パートナーになるにはどうしたらいいかということの説明をしております。あと、事務局の役割は会場確保、それから、センターの備品提供。それから、ここには書いておりませんけど、もし活動で講師が必要な場合には、講師依頼をして、謝礼のお支払いをするということも考えております。
 パートナー連絡会を月1回実施するということで、先日の説明会の後、登録していただく、手を挙げていただいた団体の方とちょっと打ち合わせをしまして、東は2月14日、西は2月23日に1回目のパートナー連絡会を実施して、4月以降の計画を決めていくことになりました。そして、平成31年4月から──週1回できるかどうかわかりませんが、なるべく定期的に実施していけるようにしたいと思っております。
 ともかく新しくなる施設を活用して、市民の皆さんと協働で多世代交流のネットワークをつくっていきたいと思っております。その仕掛けとしてパートナー制度を実施していきます。
 説明は以上です。


◯委員長(栗原健治君)  市側の説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。質疑のある委員。


◯委員(粕谷 稔君)  ありがとうございます。いよいよ多世代交流の拠点ができてということの事業のスタートで、大変期待をさせていただいているところではあるんですが、1つ、このパートナー連絡会ということで、パートナー団体の登録という流れをお伺いをしたんですが、具体的に何かメニューとかっていうのが、例えばこまとか、べいごまとか、けん玉とか、こういうのは、例えば小学校のほうでも、地域の高齢者の方々が来て、昔遊びの講座とかっていうのを今までもやっていたかと思うんですが、何か登録団体の中心の方になると思うんですが、その担い手となる、例えばもっともっと、こまとか、昔遊びを教えてくださる高齢者の方々への参加の呼びかけというか、実働としての、何て言うんですかね、講師も、参加者も含めて、何かその辺の仕組みづくりということが重要かなというふうに思いますので、その辺のお考えを1つ。
 あと、子ども食堂というような具体的な表記もございまして、こうしたことも、今後は大変重要な課題かなというふうに思っておるんですが。例えば、その枠をまたさらに広げて、高齢者の今の食っていう部分もあわせて、子どもの食と高齢者の食という部分も今大きな問題かというふうに思います。例えば、そこで高齢者といろんな世代の方々が食をともにして触れ合うという場合も有効かなと。子ども食堂ではないので──市民食堂、多世代食堂とでも言うのかどうかはわからないんですが、そうしたことも非常に高齢者の健康増進とか、子どもの触れ合いという部分ももちろんそうですし、いろいろな効果が得られるかと思うんですが、その辺の考え方というのは何かお持ちなのか、ちょっと聞きたいと思います。


◯西多世代交流センター担当課長(丸山 尚君)  これ、パートナー登録を団体の方にしたのは、もう既にセンターを利用して活動していらっしゃる方のその活動のスキルや経験をこの多世代交流事業に生かしていただこうということで団体の方に呼びかけています。ですので、その団体の方の日ごろの活動はそのままに、この多世代交流事業をやることで、いろいろなグループの方とそこで知り合うというか、つながりが生まれてくればなと思っておりまして。
 だから、そこで出会った方々が、ほかの団体の活動にも興味を持って、相互に広がりができてきたらいいなというふうに思っております。なので、何て言うんですかね、それぞれの団体の持っているネットワークを集めて、またさらに新しいネットワークをつくっていくというようなイメージでおります。
 それから、食に関してですけども、まさに食事をいろいろな世代でとることで、そこで食事をしながら、いろいろなコミュニケーションが生まれて、多世代の相互理解が生まれてくる場になると思いますので、子ども食堂の方にも、子ども食堂をそのまま多世代交流センターで実施していただくということではなく、この多世代交流事業の中でそういう食事の部分をちょっと担っていただいたりとか、そこで多世代食堂とでも言うんですかね、いろいろな世代の方が一緒に1つの場を共有するというようなことができたらいいと思っております。
 これも、参加した皆さんのいろいろなアイデアで、こんなことをしたら多世代の人が参加しやすいんじゃないかとか、そういう御意見をいただきながら、本当に協働で進めていきたいなというふうに思っております。


◯委員(粕谷 稔君)  ありがとうございます。まさに私がちょっとイメージしている部分も御考慮いただているのかなという気がいたします。今、三鷹でも「食べきり運動」とか、いろいろな取り組みをしていただいていて、片や、やはり食品ロスの問題とか、フードドライブのこととかもさまざま提案をさせていただいた経緯もございますし、そうした思いというか、市民の行動をつなげられるような事業であっていただきたいなという気がいたしますし、それぞれの団体が、それぞれまた交流をして、人間関係なり、活動の場を広げていくっていう部分も大変すばらしいことかというふうに思いますし。
 ともすると、特に男性の高齢者の方っていうのは──きょうもちょっと1件、心配をしていてということで、市民の方から通報いただいて、訪問してきたんですけど、やはりひとりで食事も何とかやっているっていうことで、体もちょっと震えるとか、そういう課題もあるんでしょうけど、家にこもりがちな高齢者というのは非常に多いかと思います。三鷹市では、高齢者のみの世帯とか、高齢者の単身世帯というのが増加傾向にあるということもデータとしてもあると思うので、そうした方々が、何か本当にここに行けばいろいろな方々と知り合えて、心置きなくコミュニケーションがとれる、また、さまざまな世代間を超えた交流ができるような場なんだということが体現できるような事業の成功をぜひお願いしたいなというふうに思います。
 そういう部分でのさまざまな団体とか、取り組んでいらっしゃる方々、NPOを含めて、そうした部分のマッチング機能を市の職員の方々が担っていただいて、本当に三鷹市らしい多世代交流の拠点としていっていただけるようにお願いをしたいというふうに思います。
 週1回程度でしたか、非常に企画も大変かと思いますし、ある部分、やはり皆さん、自分たちの活動に誇りもございますでしょうし、それに裏づけられたプライドというのも、ある程度の年齢の方々ですので、おありでしょうから、最大限その辺の部分は尊重していっていただきながら、これは、行政のほうが呼び水というか、うまく流れをつくっていってあげるということが、非常に難しいことでもあり、キーになる事業なのかなという気がいたしますので、東西多世代交流センターのまたさらなる盛り上がりにつながっていくように。
 また、多世代交流センターの取り組みが、あわよくばもっともっと地域のほうに、住協なりに広がっていくような波動となるような事業となりますように期待をしたいなというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 あと、現状、多世代交流センターがリニューアルの工事に至っていまして、工事に入る前はさまざまなお声が上がっていたかと思うんですが、現状で、特に今旧児童館が使えないということで何か問題というのはないのか。それだけ、あわせてお伺いをしたいと思うんですが、大丈夫でしょうか。


◯西多世代交流センター担当課長(丸山 尚君)  休館中の事業については、なかなか休館前と全く同様というわけにはいきませんので、いろいろな施設の御協力を得ながら、できる限り継続しております。今のところ、それほど厳しい御意見は私のほうでは聞いていないんですけれども──これ副産物と言っていいんでしょうか、今までやっていなかったところでやることで、今まで利用されていなかった方が多世代交流センターの事業に参加したり、そういった、例えば東多世代交流センターですと、牟礼コミュニティ・センターで親子ひろばをやって非常に好評で、非常にコミセンの活性化につながっていたりとか。
 この休館中に事業をやることでいろいろな波及効果というか、そういうものも出ているというのが、私どもが実際やっていて驚いているといいますか、これを、ピンチをチャンスにかえて、リニューアル後もそうした方々が多世代交流センターや地域のコミセンを利用し続けられるようにしていきたいなというふうに思っております。


◯委員(粕谷 稔君)  ありがとうございます。地区公会堂とかでも、かわりの場として、また、西のほうでしたら、なんじゃもんじゃの森とかも使っていただいたようでございます。このオープンは4月以降ですけど、非常に陽気がよくなってくるシーズンでもございますし、できればなんじゃもんじゃの森なんかも積極的に活用していただいて、多世代交流センターの野外バージョンみたいな。高齢者の方々は、それこそ外で大勢の方々で、いわゆるバーベキューとか、そうした機会というのは少なくなっているのかなという気がいたしますので、またこうしたところもうまく活用していっていただいて、シーズナルなものというのも、トラディショナルなものとあわせてやったら、非常に喜ばれるのかなという気がいたしますので、また活動に期待をしたいというふうに思います。ありがとうございました。


◯委員長(栗原健治君)  他に質疑のある委員。


◯委員(小俣美惠子さん)  ありがとうございます。今、丸山担当課長のほうから、牟礼コミュニティ・センターの親子ひろばなんかも大変成果を上げているというようなお話があったんですけれども、子ども政策部として──私もちょっと勉強不足だったんですけど、出張親子ひろばだったり、すくすくひろばだったら、出前保育だったり、いろいろ今回の広報を見ますと、これはひよこランドに当たるのかなというふうに思ったりしていて、大変私自身もわかりにくいなっていうところがあって。親子ひろばについては、在宅子育て支援というようなくくりの中で、名称を一括できないかどうかというようなことが、1つ、ちょっと思うところです。
 それと、親子ひろば、今保育園の保育士、それから、すくすくひろばから出前のあそびとおしゃべりの会をやっているんですけれども、それも大変好評をいただいていて、ママたちも本当に楽しみにしているというお声を私のほうにも常々いただくんですけれども、ひよこランドは午前10時から午後2時という時間設定で、そして、あそびとおしゃべりの会は午前10時から正午までということで、来たら、すぐ帰ってしまうみたいな、やっとなれたところで、さようならみたいなことになってしまうというのが、私自身もちょっと課題かなというふうに思っている中で、今後につきましては、在宅子育て支援というところで、待機児対策も三鷹市もしっかりやってくださってはいるものの、つくってもつくっても、また待機児がふえるという中で、この辺の在宅支援も、三鷹市ではこんなにやっていますから、御利用くださいという広報をもう少しやって、施設保育をしている市民の皆さんはすごくお金がかかっているんだけれども、在宅支援はなかなかサービスが行き届かないというようなことも、市民からお声をいただくところなので、在宅支援の意味も含めて、その辺の広報をしっかりと、わかりやすくしていただければというふうに思うんですが、いかがでしょうか。


◯子ども政策部長(濱仲純子さん)  ただいま非常に貴重な御意見をいただきました。名称の統一という部分については、それぞれの事業が、事業を開始してきた経過などが異なっていて、そのままの系統を今引き継いでいる部分がございますので、今後の検討課題といたしまして、より市民の皆様にはわかりやすいような形に整理ができたらなと思います。
 また、事業の実施時間ですとか、あとは、こんな事業をやっているんだよという広報、これ、私ども、これから考えていくことなんですけれども、基本的には、親子がともに過ごせる貴重な時間をどうやって、どこで過ごしていくかというような情報提供を、特に利用者支援事業も含めて、適時適切に。余り、ええって、いっぱい過ぎちゃってわからないよってならないように整理をしつつ、皆様に本当に必要な事業が届くような情報提供により一層努めていきたいと考えております。ありがとうございました。


◯委員(小俣美惠子さん)  ありがとうございます。出前だったりすると、職員の苦労も、おもちゃを運んだりとか、いろいろなことで苦労もあるかなということがあるんですけれども、ぜひ連携を密にしまして、円滑に出前、出張ができるようによろしくお願いしたいと思います。以上で終わります。


◯委員(宍戸治重君)  事業については、全然反対するものでも何でもないんですが、主な交流事業のところに、こま、べいごま、けん玉、お手玉、この言葉って、いつもどこかに出てくるような言葉で、果たしてこんなことをやりたい人がいるのかと、もう時代が変わっているんじゃないか。僕が子どものころは、正直言えばそういうこともやりました。しかし、これを毎週1回やるということではないにしても、こういうことは年に1回、お祭りか何かでやればいい事業じゃないかなっていう気がします。
 ただ、僕らは、もう少し年齢が上がってくると、ゴムを動力とした飛行機だとか、いろいろ世代によって違ってきている。その後、中学生になるとギターを覚えたり。そういうことから考えると、今の子どもたちが、じいさん、ばあさんと、こまやべいごまばかりやっていられるかといったら、そういう時代じゃないんじゃないかという感じがするんですね。子どもたちとそういう接点をつくるのに、やはり仕掛けをしていくというか、新しい種目をつくらなきゃいけないんじゃないかと、ここに全世代対象とは言いながら、もう少し内容を考える必要があるなと。
 じゃあ、逆に、今の子どもは何を覚えたいのか、知りたいのかとか、年中ゲームをやっているんだから──僕らも、テトリスだとか、その前にインベーダーゲームとか、そういうゲームで過ごしてきましたけど、攻略法とか、そういうのも場合によれば、世代の交流の1つになるのかなとは思いますが、いかがでしょうか。
 それと、子ども食堂、私はこれはすごく違和感を持ちます。だけども、そこに食があるということは、コミュニケーションをとるとか、居場所にどう定着させるかっていうことからしたら、食べ物や飲み物、それも高価なものじゃなくて、ちょっとしたものがあったり、または、交流しているときに、小腹がすくって昔からよく言いますけど、満腹には行かないまでも、そういうことをしながら、おやつというか、そういうのを食べながらやるというのは、ある意味で大きな意義もあると思うんです。
 また、最近よく話をするんですけど、今、南銀座通りにたくさんの新しいお店ができています。この前もお話ししましたけど、それこそケーキ屋さんから何から。そこがみんなサロンになっちゃっている。というのは、そこに食べ物と飲み物があって、同じ境遇の人がそこに集まれるからだと思うんだよね。やっぱり集まるための仕掛けをしていかなきゃいけないんじゃないかという気がします。
 それと、今パートナーの登録というお話がありましたが、パートナーの登録が悪いわけではありません。だけど、技能や技術を持った人をどう集めて、より厚みのある事業をつくっていくかということはすごく大事なんじゃないかと。それこそ人材がどこにいるかを探るのも、ある意味ではコーディネーター役としての皆さんの役割かなっていう気がするんですが、その辺はいかがでしょうか。


◯西多世代交流センター担当課長(丸山 尚君)  まず、こま、べいごま、けん玉、お手玉などが本当に定番のように出てくるというお話です。これは、実際にこういった活動を昔遊びって言っていますけども、こういったことを子どもたちに伝えるという活動をしている団体の方がいらっしゃって、児童館事業の中でもちょっと指導をお願いしたりしているところなんですけども。
 結構、今の子どもたちにとって、割と新鮮な遊びとして映る場合もあるようです。それで、その方たちは結構工夫されていまして、べいごまをやるときも、べいごまだけじゃなくて、ベイブレードという、今の子どもたちにはやっているものを一緒に持ってきて、それに子どもたちが興味を持ったところで、昔はこういうのでやっていたんだよみたいなことで教えるとか、何かそういう、今の子どもたちを引き入れる工夫はその方たちもしておりますし、私たち職員も、余り固定的なイメージで昔の遊びを子どもにさせるという、そういうかた苦しいことじゃなく、何か今の子どもたちが経験していないもので、昔おもしろかったことを一緒に楽しんでみるみたいな、そういった活動にできたらいいなと思っています。
 だから、逆に今の子どもたちが楽しいものを、お年寄りの方とか、それを知らない世代の人が、こうやってお互いの文化を知り合うというか、そういうこともできたらいいなと思っております。ですから、余り同じ活動を毎週続けるということではなくて、さまざまな活動があって、いろんな興味を持った方が参加できるというような形にしていけたらと思っております。
 あと、食についてですけども、子ども食堂の方たちにもお声をかけていますけども、これ、本当に食事をメーンにすると、相当大勢の方が集まって、交流どころじゃなくなるなということも考えられますので、これはパートナーの方たちとこれからまた打ち合わせしていくところですけれども、何か遊びの活動の後にちょっとしたおやつ的なものを食べる活動があって、それぞれの単体の活動だと、その活動だけだけども、この多世代交流事業だと、そういう活動にプラスして、何か食事がついてくるということで、ああ、じゃあ、行ってみようかという、そういう動機になるような工夫ができたらなというふうに思っています。食の使い方もこれからの課題だというふうに思っております。
 あと、人材ですけども、これ、もちろん団体だけなので、個人の方はだめですということになりますと、せっかくの人材がもったいないので、そういう方たちにもなるべく入っていただけるような制度にしていきたいなとは思いますけども、まずは利用団体の方中心でちょっと始めさせていただいて、その方たちの活動が軌道に乗る中で、多世代交流センターでこんなことをやっているよというようなうわさが広がって、じゃあ、自分もこういうところで参加できるかみたいな、そういう広がりをじわじわつくっていけたらなとは思っております。
 あとは、その団体の方たちが持っている人材育成能力というか、そういったものもここで活用していただければなと思っております。本当に私どもだけだと、なかなか力不足のところはありますので、市民の方たちのネットワークを活用させていただいて、本当に一緒に多世代交流を広げていきたいなというふうに思っております。


◯委員(宍戸治重君)  ありがとうございます。いろいろ申し上げましたけど、テレビだって100チャンネルの時代ですから、いろんな仕掛けをしていきながら、次のことを考えていく必要もあることは間違いないと思います。ただ、それと、僕が中学生のころは、第二中学校は生徒が2,000名いました。そうすると、文化部系だけでも二、三十のクラブ活動がやっていました。中学生でも、そのくらいの求めるものを持っているということが言えるんじゃないかと思うんです、その当時の話だけど。
 だけど、今の部活は、じゃあ、文化部系ってあるのかというと、意外に少ないんじゃないかと。そういうものを担えとは言いませんけど、子どもの中には興味を持った子どもたちがいらっしゃる。そして、それを指導というと難しくなっちゃいますけど、一緒にやっていく人たちがいてもいいんじゃないかという気はするんですね。子ども対象のものですから、これは小学生も、中学生も、高校生もということですね。そういうことから考えると、じゃあ、そういう専門の学校に行くとか、そういうことじゃなくて、そういうのも何か仕掛けの1つとしてあってもいいのかなと思います。これから検討してください。
 それと、パートナーに入るかどうかはともかく、人材としては芸文センターの連盟さんなんかも、今、人を集めするのに苦労しているところでもあるし、そこにはある意味では技術者、そういう人の連携をするとか、そういうことであってもいいんじゃないかというような気がします。
 例えば私たちの子どものころは、中学生のとき、3年生ぐらいにベンチャーズが来て、高校生に入ってビートルズが来た世代です。そうすると、学校のストーブのまきを、細くて長いから、みんな太鼓をたたくスティックにして、そこら中を年中、中学生が机の上をたたいて回っていたというような時代です。そういうことからすると、音楽にも関心を持つ子どもたちも多いはずですから、ギターを教える、また楽器を教える、そんなものがあってもいいんじゃないかなという気はします。今後の活動に期待しているところです。
 あと、食べ物については、何て言うんですかね、何かやっていなきゃいけないんじゃなくて、ケーキ1つ、紅茶を飲みながらお話をするんだって交流の大事な1つじゃないかなと。そういう時間を組み合わせていくとか、そういうこともあってもいいのかなというような気がします。せっかくできる交流センターですから、余り規定してもいけないけど、何かそういう機会をつくる場所というような位置づけにもなろうかと思うので、そういう点からも検討していただければありがたいかなというふうに思います。
 何かあったらお願いします。


◯西多世代交流センター担当課長(丸山 尚君)  いろいろと貴重な御意見、アイデア、ありがとうございました。本当にこれからいろいろな方法で、いろいろな工夫をしながら、地域のつながりづくりをしていこうと思っております。多世代交流センターになったときは、正直言って、どういう方向にっていうのがあったんですけども、もうリニューアルオープンに向けて、現場の職員もつながりづくりをしていこうということで、同じ方向を向いてやっておりますので、パートナー制度はその中の1つの工夫ですけれども、多世代交流センターの事業全体を通して、地域のつながりづくりをしていきたいなというふうに思っております。ありがとうございました。


◯委員(宍戸治重君)  じゃあ、よろしくお願いします。


◯委員(伊沢けい子さん)  じゃあ、何点かお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。そうですね、パートナーの事業については、先ほど東西でそれぞれ5団体ずつの登録でということで、10団体ということでよろしかったですね。ただ、ここの場所というのは、児童館があって、それから生涯学習の場所があって、その上でって言うんでしょうかね、多世代交流パートナー事業というふうになっていると思います。
 ですから、それぞれ児童館という母体があり、生涯学習という制度があって──もともとは社会教育ですけれども、その上で、この事業は参加したい方があれば、進めていくというのがベースじゃないかなというふうに考えるんですよね。ですから、この間の牟礼コミュニティ・センターの説明会は参加しましたけれども、やはりあの方たちは児童館のほうではなくて、生涯学習のほうの団体さんが来ていたんだと思いますけれども、その人たちがそれぞれにやっている事業というのはあると思いますので、そこはやっぱり大事にした上で、希望があればという形がベースじゃないかと思うんですけど、そこはお考えはどうでしょうか。


◯西多世代交流センター担当課長(丸山 尚君)  おっしゃるとおりで、生涯学習で御利用されている方たちの活動は今までどおりやっていただくようにしたいと思っております。貸し出しができる部屋も今までどおりありますし、それプラス、施設を改修したことで、交流スペースであるとか、それ以外の活動場所もできてきましたし。これは、利用団体の方たちとの話し合いによりますけども、今活動されている枠をこの多世代交流事業で使って行うこともあるかと思いますけども、それは全面的に施設をそれにするということではなくて、生涯学習をされる方のスペースと多世代交流事業をするスペースとが両立できるように、バランスをこちらの事務局のほうでとっていきたいなというふうに思っております。


◯委員(伊沢けい子さん)  わかりました。そうですよね、そういう位置づけで。やはり部屋もありますし、今までの事業がきちんと位置づくようにというふうに考えます。
 それから、ちょっと心配していることもあるんですけれども、夏の間から今に至るまで代替施設で井口コミセンですとかを借りて、児童館のほうの事業をやっていたと思うんです。それで、牟礼コミセンの代替事業、夏にちょっとお邪魔しましたけど、そのときにお聞きしたのが、やはり、ひがしじどうかんには来ていた子どもたちが全員来ていなくて、たしか私の記憶では1割ぐらいの子どもたちしか──夏のちょっと暑いときでしたけど、来られていないんだということで、今まで来ていた子どもたちが、また新しくオープンしたときにどうなるのかなというか、どこに行っちゃっているのかなという、リニューアルされるまでの間は、どのようになっていたのかということがちょっと心配なんですけれども、どうでしょうか。


◯東多世代交流センター担当課長(高橋淳子さん)  今、休館中のプログラムとして行っている、牟礼コミュニティ・センターのひろばにいらっしゃっている方の御住所が、主に本当に牟礼コミュニティ・センター界隈の方がほとんどでして、それまでは、東多世代交流センターでひろばを開催していたときには、北野、高山の御住所、やっぱり牟礼一、二、三丁目ぐらいの御住所の方が主だったんですけども、恐らく北野地区の方たちは、もうちょっとまた違うひろばを御利用されているんじゃないかなというふうに思います。
 東多世代交流センターが割と近隣だったので御利用されていた方は、すくすくひろばまで足を延ばしている方もいらっしゃるというようなことも聞きましたし、牟礼のほうに来ている方も決して少なくはないんですけれども、もうちょっと近くのひろばとか、そういったところを御利用されているんだと思います。そのあたりは、ちょっときちっと検証しておりませんので。
 ただ、行くところがなくて困っていますというようなお声は、私たちには聞こえておりませんので、そこは皆さん、きっと近くの行けるところに行かれているんだと思います。


◯委員(伊沢けい子さん)  そうですよね、やっぱり子どもですから、そういう近いところ、自転車なり、徒歩で行ける場所にやはり集まるんだと思うんですよね。子どもの場合は、やはり声というのを行政に届けるということは、まずよっぽどじゃないと、ないと思うんですよね。だから、ちょっとそこはどうなっているのかなというのは、やっぱりすごく心配なんですよね。新たにオープンしたときに、そこにまた戻ってくるのかなということですとか、そこはやはり子どもたちが、とにかく児童館という位置づけで集まれるという場所というのは、やはり必要だと思いますし、そこは今後、見なきゃいけないんですけどね。
 それから、先ほどのお話から言いますと、牟礼コミセンで拠点をつくれば、また近所の子たちが集まってくるということからいうと、やっぱりニーズというのはもうちょっと細かく、地域、地域に、東西というだけの2拠点のみならず、やはりもっと、逆に必要なのかなということもお話を聞いていて非常に思っております。
 それから、ちょっと具体的なことを幾つか確認しておきたいんですけど、工事の進捗状況がどのようになっているのかということ。4月にオープンという日程で動いているんでしょうけどっていうことと、それから、ちょっと細かいことですが、前私どもで質問しました、にしじどうかんの屋上に空調機が置いてあって、それを動かせば、もしかしてあそこのスペースは子どもが遊ぶために使えるんじゃないかというようなことも私どもは考えていたというか、そういう可能性ってないのかなということも思っていたんですけれども、そこの点はどうなったかということはお聞きしておきたいと思います。


◯西多世代交流センター担当課長(丸山 尚君)  工事は、東西ともおおむね予定どおり、計画どおり進んでおりまして、4月1日のオープンに向けて順調に準備ができている状態です。
 西の屋上の空調機についてですが、御指摘いただいた旧空調機、もう使用していない大きな空調については撤去いたしました。ただ、道路後退とか、そういったものがあって、ほかの空調機を設置するスペースが──近隣の方からちょっと空調機の騒音があるっていう御意見もいただいていたので、それの対応のために屋上に設置をしております。
 あとは、ちょっと屋上がなかなか遊び場として適した構造になっていないとか、実際にちょっと遊び場に使うにはなかなか難しい管理の面もありますので、遊び場には使用いたしませんが、旧空調を撤去したことで改修工事で有効に活用しているという現状でございます。


◯委員(伊沢けい子さん)  わかりました。ありがとうございます。そうですね、本当に施設がない間の御苦労は想像を絶するような、本当に大変なことだったんではないかなということを思います。本当にお疲れさまです。ありがとうございました。


◯委員(岩見大三君)  済みません、じゃあ、1点だけお伺いしたいと思います。先ほどお話を聞いていまして、当該事業は今後のやり方によって、非常にさまざまな分野と言いますか、対策に広がっていく事業になるのかなというような感想を持ちました。それで、今後のあり方についてということで、先ほども、初めは団体というところから始まりまして、徐々に広がりを見せていくという御答弁もありましたし、あるいは地域のつながりづくりというようなことも有効にしていきたいというような御答弁だったと思うんですが。
 1つは、居場所づくりという観点からなんですけど、最初はこの団体というようなことのくくりの中で、じゃあ、その先は、要するに個人の方が入っていったりとか、あるいは、いろんな世代の方が意見交換する場であったりとか、そういう居場所づくりというようなところでの今後の展開についてイメージしているものというのが何かあれば、ちょっとお聞かせ願いたい。
 ごめんなさい、あと一点なんですけど、これは、やっぱりパートナー連絡会のほうでいろいろ議論を重ねながら、今後のあり方について積み重ねていくというようなイメージでよろしいでしょうか。


◯西多世代交流センター担当課長(丸山 尚君)  そうですね、まず、なぜ団体かと言いますと、先ほど御説明したように、もともと活動している母体があって、その活動に対するスキルがあって、さらに多世代交流センターを利用しているという経験もあって、センターで活動するイメージをお持ちの方たちで話し合いをしていったほうが現実的というか、やりやすいんじゃないかというところもあります。
 ただ、この間の説明会でもあったんですが、個人では参加できないんですかというところで、それは今後、どういった形で個人の方にも参加していただくかというのは考えていかなきゃいけないところだと思うんですけれども、どなたでもということになりますと、どういう素性の方とか、そういった私どもの管理と言ったら変ですけども、1つの事業をやるに当たって、しっかりとした計画なりを立ててやりたいところでありますので、利用登録していただく団体については、どういう方が入っているとか、名簿とか、活動内容とか、目的とか、そういうものをいただいておりますので、そういったものを把握した中で、最初はちょっとやっていって、それでやりながら団体の方のネットワークの中で、この人も、この人もということであれば、入っていただけるようにしたいなと思っております。
 かっちりした制度設計がまだあるわけではありませんので、やりながら、皆さんの意見を聞きながら、参加しやすい制度設計、それから多世代交流を進めていけるような制度設計をしていければなというふうに思っております。
 済みません、そうですね、ですからパートナー連絡会が非常に重要な会議になりまして、皆さんの意見をいただいて、それから、情報を交換する貴重な機会として、パートナー連絡会でいろいろ決めていきたいというふうに思っております。


◯委員(岩見大三君)  ありがとうございます。恐らくその土台と言いますか、そういうところをつくっていくまで、これから作業が非常に大変だなというふうには思うわけなんですが、ある一定のこの土台をつくられた後は、やはりいろんな形でこういう事業を三鷹市の中で行っているというアナウンスも徐々に広げていきながら、いろいろな方が参加できるというコンセプトは大変よろしいので、そういう広がりもぜひとも期待したいところでありますので、今後の取り組み、本当に最初は大変だと思うんですけど、ぜひよろしくお願いいたしたいと思います。ありがとうございました。


◯委員長(栗原健治君)  以上で子ども政策部報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午後3時26分 休憩


                  午後3時28分 再開
◯委員長(栗原健治君)  委員会を再開いたします。
 次回委員会の日程について、本件を議題といたします。
 次回委員会の日程については、次回定例会の会期中とし、その間必要があれば正副委員長に御一任いただくことにしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 続きまして、その他でございますが、何かございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、特にないようですので、本日はこれをもって散会いたします。お疲れさまでした。
                  午後3時29分 散会