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令和元年第4回定例会(第5号)本文

                  午前9時29分 開議
◯議長(石井良司君)  おはようございます。それでは、ただいまから令和元年第4回三鷹市議会定例会第5日目の会議を開きます。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(石井良司君)  本日の議事日程はお手元に配付したとおりであります。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(石井良司君)  この際、議会運営委員長より報告願います。
 2番 赤松大一君、登壇願います。
                〔2番 赤松大一君 登壇〕


◯2番(赤松大一君)  議会運営委員会の協議結果を報告いたします。12月17日に開かれました議会運営委員会において、議長より諮問を受けた議員提出議案の取り扱い等について協議いたしました結果、次のとおり決定いたしましたので、報告いたします。
 本日上程される議員提出議案10件の取り扱いについては、いずれも本日結論を出すべきであるとの意見の一致を見ております。
 また、請願1件の取り扱いについても、お手元に配付のとおりの結論を見ておりますのでごらんいただきたいと思います。
 以上、本委員会に諮問された事項の協議結果を報告いたします。


◯議長(石井良司君)  議会運営委員長の報告は以上のとおりであります。御協力のほどよろしくお願いをいたします。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(石井良司君)  この際、議事の都合によりしばらく休憩いたします。
                  午前9時30分 休憩


                  午後0時59分 再開
◯議長(石井良司君)  それでは、休憩前に引き続き、会議を再開いたします。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    日程第1 総務委員会審査報告
        (1) 議案第41号 令和元年度三鷹市一般会計補正予算(第3号)
        (2) 議案第43号 令和元年度三鷹市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)
        (3) 議案第44号 令和元年度三鷹市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)
        (4) 議案第39号 三鷹都市計画道路3・4・7号(連雀通り)電線共同溝整備工事に
                伴うボックスカルバート撤去工事請負契約の締結について
        (5) 所管事務の調査について
          ICT・地方分権・危機管理と市民サービスに関すること


◯議長(石井良司君)  これより日程に入ります。日程第1 総務委員会審査報告。総務委員長の審査の報告を求めます。
 7番 渥美典尚君、登壇願います。
                〔7番 渥美典尚君 登壇〕


◯7番(渥美典尚君)  それでは、お手元の報告書を朗読いたしますので、それにて報告とかえさせていただきます。

                                     令和元年12月20日
 三鷹市議会議長 石 井 良 司 様
                              総務委員長 渥 美 典 尚
                  総務委員会審査報告書
 本委員会に付託された事件を審査の結果、下記のとおり決定したので報告いたします。
                      記
○ 委員会開会月日
 (1) 令和元年11月15日
 (2) 令和元年12月9日
 (3) 令和元年12月20日
○ 付託案件及び審査のてんまつ
1 議案第41号 令和元年度三鷹市一般会計補正予算(第3号)
 この議案は、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ9億2,205万円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ749億1,531万4,000円とするとともに、債務負担行為の補正を行うため、提案されたものであります。
2 議案第43号 令和元年度三鷹市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)
 この議案は、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ7,905万4,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ131億7,271万3,000円とするため、提案されたものであります。
3 議案第44号 令和元年度三鷹市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)
 この議案は、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ280万円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ42億6,915万5,000円とするため、提案されたものであります。
 以上3件につきましては、関連がありますので一括して審査を進めました。
 以上3件の審査に当たり、委員から出された主な質疑は次のとおりであります。
 ・市制施行70周年記念事業に当たり、コミュニティバスを利用した啓発ラッピングを実施することとした基本的考え方と本事業の費用対効果について
 ・東京電力地上機器を利用した啓発ラッピングのデザインを3つとした経緯と本事業の期間を令和7年度までとした考え方について
 ・小田急バス車内で放送するPR動画を6パターンとした経緯と他のバス事業者への展開について
 ・三鷹中央防災公園・元気創造プラザに対する市民意見等の集約と当該施設の改修費用の一部を補正予算計上することとした経過について
 ・総点検市民会議(仮称)の実施に係る基本的考え方と当該会議の検討結果の今後の取り組みへの反映について
 ・防災上重要な公共建築物の基礎調査に係る対象施設の選定理由と基礎調査結果の公表について
 ・学校施設の長寿命化計画(仮称)を新都市再生ビジョン(仮称)に含めて策定することとした基本的考え方と今後のスケジュールについて
 ・三鷹市子ども家庭支援センターりぼんの利用者に係るプライバシー保護の取り組みと児童虐待に関する相談体制について
 ・むらさき子どもひろばの一部改修により、四小学童保育所Bを開設することとした経緯とむらさき子どもひろばの利用者の安全確保に向けた取り組みについて
 ・四小学童保育所待機児童解消に向けた取り組みの総括と今後の方向性について
 ・南浦小学童保育所A分室を第一中学校の学習室に設置することとした経緯と児童の安全確保に向けた取り組みについて
 ・旧第二体育館の解体工事の概要と工事期間中における安全確保に向けた取り組みについて
 ・旧第二体育館跡地に整備予定のし尿投入施設に係る今後のスケジュールと関係機関との協議について
 ・三鷹中央防災公園整備事業債の償還計画の見直しと今後の方向性について
 ・本補正予算における前年度繰越金の取り扱いについて
 ・高齢者を対象とした見守りキーホルダーの配布事業に係る基本的考え方と市民への周知について
 ・後期高齢者医療保険特別会計における過誤納保険料還付金が当初見込みを上回った原因について
 また、委員会は審査の参考とするため
 ・令和元年度基金運用計画
 ・市制施行70周年記念事業準備関係費等の概要
 ・三鷹中央防災公園・元気創造プラザ総点検の概要
 ・防災上重要な公共建築物の基礎調査について
 ・「三鷹市子ども家庭支援センターりぼん」の開設について
 ・待機児童解消に向けた学童保育所の整備
 ・旧三鷹市第二体育館解体工事の概要
 ・高齢者を対象とした見守りキーホルダーの配布について
の資料の提出を求め、審査を進めました。
 次に、議案第41号について討論に入りましたが、その過程で大要次のような意見が述べられました。
〔反対討論〕
(1) 野村羊子委員(いのちが大事)
  三鷹中央防災公園・元気創造プラザの総点検に関連し、改修費用は2017年、2018年度の2年間で約2,000万円、2019年度は、当初の250万円に加え、今回補正でさらに500万円の施設改修を行う。複合施設であること、使う中で出てきたことなどを理由にしているが、新設施設でこんなに改修費をかけることは通常ない。そもそも設計の段階から利用者説明会を初め市民の声を直接聞く機会を設けず、利用者の声を反映できない状態だったことを認め、しっかりと総括すべきである。それなしには再開発や再統合を含めた新都市再生ビジョンなどもあり得ない。
  このことを踏まえ、市民参加は、多様な場で、多様な声を聞き、それを反映させる回路を持つものにすべきである。
  四小学童保育所の増設の必要性は認めるが、むらさき子どもひろばを縮小し、子どもの居場所機能が減少するのは認められない。子どもの居場所を確保しようとする市全体の意気込みが不足し、別の場所に学童保育所を設置することがかなわなかったとしか言いようがない。時間差でのすみ分けは特に夏休みは困難であり、事故を避けるためには、例えば地区公会堂やコミュニティ・センターなどで親子ひろばを開設し、むらさき子どもひろばは子どもの利用専用とするなどの工夫が必要である。
  今後の移設に関しては、利用者説明会など、丁寧に進めるべきであり、その声をしっかり受けとめるべきである。
  また、今回の措置は暫定として、今後も四小学童保育所Bの新たな場所での設置を模索するべきだと意見を述べる。
  南浦小学童保育所A分室については、子どもたちの安全性と健全育成が図られるか、職員の勤務環境が確保できるかなど、今後の運用を見守りたい。
  子ども家庭支援センターりぼんの開設は、児童虐待対応への組織強化としては評価できるが、プライバシー確保や職員の勤務環境整備等、今後の運用をこれも見守りたい。
  第二体育館解体工事は狭い敷地での難工事である。近隣住宅への配慮と同時に、市庁舎内の建物への影響もしっかり見守る必要がある。
  そして、市債償還7億6,900万円は、もともと市債償還計画では旧保健センターの跡地を売却して充てるとしてきたもの。今回の補正予算では、平成30年度の収入超過分、つまり一般会計から持ち出すという方針に変更した。
  三鷹中央防災公園・元気創造プラザの当初の市債償還計画では、市債約140億円のうち、約2分の1に相当する67億円は、井口グラウンド、旧保健センター跡地、旧社会教育会館跡地の売却で充当すると説明してきたが、いずれの土地も市民のニーズによって売却不可能になろうとしている。これは当初の市債償還計画そのものに誤りがあったのではないか。結果として、一般会計から今後を含めて67億円の市債償還をしなければならなくなるだろうということが予測され、一般会計への負担が今後さらに大きくなることが考えられる。
  今回7億6,900万円を償還しても、まだ118億4,539万9,000円、当該事業の市債は残ることになり、今後重大な影響をもたらすことになる。しっかりとこの点を反省した上で、今後の新都市再生ビジョン、これからの第4次基本計画(第2次改定)等々について対応をすることを求める。
  以上、むらさき子どもひろばの縮小、市債償還計画等々について、承認できない部分があるために、本補正予算に反対をする。
〔賛成討論〕
(1) 栗原けんじ委員(日本共産党三鷹市議会議員団)
  本補正予算において、市制施行70周年記念事業準備関係費においては、バス、地上機器の啓発ラッピングについて、効果は定かでなく、見直すべきであること。
  三鷹中央防災公園・元気創造プラザ管理運営費において、年度内における一部改修は限定的であり、総点検実施支援事業に係る市民参加を今まで寄せられている市民要望に十分に対応する取り組みにすること。
  総点検市民会議(仮称)は、希望者誰もが参加できるものにし、施設全般の改善点を洗い出す市民参加に基づき、施設改修を行うこと。
  防災上重要な公共建築物の基礎調査においては、速やかにわかりやすく市民への調査結果の公表をすること。
  学童保育所待機児解消のための四小、南浦小の学童保育所の整備において、施設整備については、むらさき子どもひろばが果たしてきた子育て支援機能を十分に確保すること。むらさき子どもひろばの施設利用の子どもの安全確保に十分な対応をすること。
  長寿命化改修事業費の減においては、小・中学校の校舎の劣化診断が完了し明らかになっているもとで、その改修の計画策定を実質2年先送りすることは問題である。児童・生徒の生活の場であり、災害時一時避難所となる学校施設は、新都市再生ビジョン(仮称)の策定を待たず、計画を検討し、最優先で改善すべきである。
  子ども家庭支援センターりぼんの開設においては、児童虐待に関する相談支援を、十分にプライバシーに配慮した対応ができるよう、施設改修に最善の配慮をすること。
  以上、質疑応答を通じて明らかになった主な問題点・課題を指摘し、対応・改善を求めて、本議案に賛成の討論とする。
 以上の討論の後、議案第41号について採決いたしました結果、本件については、賛成多数をもって原案を可決すべきものと決定いたしました。
 次に、議案第43号、議案第44号についてそれぞれ採決いたしました結果、以上2件については、いずれも全員異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。
4 議案第39号 三鷹都市計画道路3・4・7号(連雀通り)電線共同溝整備工事に伴うボックスカルバート撤去工事請負契約の締結について
 この議案は、三鷹都市計画道路3・4・7号(連雀通り)電線共同溝整備工事に伴うボックスカルバート撤去工事に係る請負契約を締結するため、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、提案されたものであります。
 本件審査に当たり、委員から出された主な質疑は次のとおりであります。
 ・契約方法が随意契約8号該当に至った経緯及び落札比率について
 ・入札参加資格要件に係る基本的考え方について
 ・予定価格の積算根拠について
 ・工事期間中における安全確保に向けた取り組みについて
 ・周辺施設及び通行する市民等への工事概要及びスケジュールの周知について
 また、委員会は審査の参考とするため
 ・入札及び契約の過程並びに契約内容
 ・平面図、工事スケジュール(予定)
 ・切廻し道路の考え方
の資料の提出を求め、審査を進めました。
 次いで、議案第39号について採決いたしました結果、本件については、全員異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。
5 所管事務の調査について
  ICT・地方分権・危機管理と市民サービスに関すること
 本件については、なお調査の必要がありますので、議会閉会中の継続審査の議決をお願いいたします。
 以上です。


◯議長(石井良司君)  以上をもって総務委員長の審査の報告は終わりました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(石井良司君)  議案第41号 令和元年度三鷹市一般会計補正予算(第3号)、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。


◯8番(山田さとみさん)  討論します。
 三鷹市一般会計補正予算(第3号)には、三鷹市四小学童保育所、三鷹市南浦小学童保育所の整備事業費が計上されており、学童保育所の整備促進を評価します。
 また、東京都では、本年4月から国に先駆け、保護者による体罰禁止を明記した東京都児童虐待防止条例が成立しました。都作成の体罰などによらない子育てのハンドブックも市内保育所などで配布されており、児童虐待に対する社会の関心はこれまで以上に高まっています。本補正予算には、児童虐待の相談件数の増加等を受け、子ども家庭支援センターりぼんの開設準備関係費が計上されています。児童虐待の御相談を受けやすい環境になり、1件でも多く児童虐待の減少につながること、また、教育センター内に設置されることで、さまざまな事情を抱え、複数の相談窓口に行く必要がある御家庭のスムーズな支援につながりやすくなるなど、多くのメリットが期待されます。プライバシーの確保などには一層配慮しながら運営をしていただけるよう要望いたします。
 さらに東京2020オリンピック・パラリンピック等推進事業費として、「みたか“2020”ニュース」を全戸配布する費用が計上されています。先日、元気創造プラザから三鷹駅前交差点までという、三鷹市内のオリンピック聖火リレーの発着点も公表されました。また、パラリンピックの聖火も三鷹市を通ることが決定しました。都立井の頭恩賜公園西園では、東京都による大規模ライブサイトの開設も予定されています。いよいよ間近に迫ったオリンピック・パラリンピック東京大会に向けての機運醸成につながるものとなるよう要望します。
 学校の長寿命化改修事業費の減額については、今回改めて全市的に防災上重要な公共建築物の状態を調査することに伴うものと理解しています。調査結果を踏まえつつ、子どもたちが日中多くの時間を過ごし、災害時に避難所となる学校施設の整備がおくれることなく進むよう強く要望し、賛成といたします。


◯議長(石井良司君)  他にございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 議案第41号について、総務委員長報告どおり原案を可決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
               (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(石井良司君)  次に、議案第43号 令和元年度三鷹市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。
                 (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 議案第43号について、総務委員長報告どおり原案を可決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
               (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(石井良司君)  次に、議案第44号 令和元年度三鷹市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。
                 (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 議案第44号について、総務委員長報告どおり原案を可決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
               (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(石井良司君)  議案第39号 三鷹都市計画道路3・4・7号(連雀通り)電線共同溝整備工事に伴うボックスカルバート撤去工事請負契約の締結について、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。
                 (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 議案第39号について、総務委員長報告どおり原案を可決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンを押してください。
               (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(石井良司君)  お諮りいたします。所管事務の調査について、ICT・地方分権・危機管理と市民サービスに関すること、本件については、総務委員長報告どおり議会閉会中の継続審査を願うことに御異議ございませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    日程第2 厚生委員会審査報告
        (1) 議案第33号 三鷹市学童保育所条例の一部を改正する条例
        (2) 議案第40号 三鷹市下連雀こでまり学童保育所等及び三鷹市むらさき子どもひろ
                ばの指定管理者の指定について
        (3) 議案第34号 三鷹市子ども家庭支援センター条例の一部を改正する条例
        (4) 所管事務の調査について
          健康、福祉施策の充実に関すること


◯議長(石井良司君)  次に、日程第2 厚生委員会審査報告。厚生委員長の審査の報告を求めます。
 22番 宍戸治重君、登壇願います。
                〔22番 宍戸治重君 登壇〕


◯22番(宍戸治重君)  それでは、お配りの審査報告書を朗読して、報告にかえさせていただきます。

                                     令和元年12月20日
 三鷹市議会議長 石 井 良 司 様
                              厚生委員長 宍 戸 治 重
                  厚生委員会審査報告書
 本委員会に付託された事件を審査の結果、下記のとおり決定したので報告いたします。
                      記
○ 委員会開会月日
 (1) 令和元年11月8日
 (2) 令和元年12月10日
 (3) 令和元年12月11日
 (4) 令和元年12月20日
○ 付託案件及び審査のてんまつ
1 議案第33号 三鷹市学童保育所条例の一部を改正する条例
 この議案は、三鷹市下連雀こでまり学童保育所及び三鷹市四小学童保育所Bを新たに設置するとともに、三鷹市四小学童保育所の名称を変更するため、提案されたものであります。
2 議案第40号 三鷹市下連雀こでまり学童保育所等及び三鷹市むらさき子どもひろばの指定管理者の指定について
 この議案は、三鷹市下連雀こでまり学童保育所等及び三鷹市むらさき子どもひろばの指定管理者を指定するため、提案されたものであります。
 以上2件につきましては、関連がありますので一括して審査を進めました。
 以上2件の審査に当たり、委員から出された主な質疑は次のとおりであります。
 ・下連雀こでまり学童保育所の指定管理者候補者選定方法を非公募とすることとした経緯等について
 ・下連雀こでまり学童保育所の対象学区の設定と保護者への周知について
 ・下連雀こでまり学童保育所の設置に至るまでの経緯と隣接する私立認可保育園との連携について
 ・むらさき子どもひろばを一部改修し、四小学童保育所Bを設置することとした経緯と施設利用者の安全確保の取り組みについて
 ・むらさき子どもひろばの利用状況と今後の事業のあり方について
 ・むらさき子どもひろばの一部改修に伴う職員等の休憩室の確保について
 ・南浦小学童保育所A分室を第一中学校の学習室に設置することとした経緯と児童の安全確保の取り組みについて
 ・第一小学校及び第四小学校の学童保育所待機児童数の今後の見込みについて
 ・指定管理者候補者の業務に係る本市の検証及び評価のあり方について
 ・指定管理者候補者における職員の処遇と職員配置のあり方について
 ・令和2年度学童保育所入所申し込みの状況と今後のスケジュールについて
 ・放課後児童支援員の資格要件等と人材確保に向けた取り組みについて
 また、委員会は審査の参考とするため
 ・三鷹市学童保育所条例の一部を改正する条例新旧対照表
 ・三鷹市下連雀こでまり学童保育所の指定管理者の指定について
 ・指定管理者候補者選定方法審議結果
 ・指定管理者候補者審議結果(一覧)
 ・指定管理者候補者審議結果(施設別)
 ・事業実施計画書(概要)
 ・三鷹市四小学童保育所A他6施設の指定管理者の指定について
 ・指定期間における指定管理者評価シート
 ・指定管理者候補者審議結果(一覧)
 ・指定管理者候補者審議結果(施設別)
 ・事業実施計画書(概要)
 ・事業報告書
 ・むらさき子どもひろばの指定管理者の指定について
 ・指定期間における指定管理者評価シート
 ・選定方法及び指定管理者候補者審議結果(一覧)
 ・指定管理者候補者審議結果(施設別)
 ・事業報告書
の資料の提出を求め、審査を進めました。
 次いで、議案第33号について討論に入りましたが、その過程で大要次のような意見が述べられました。
〔反対討論〕
(1) 伊沢けい子委員(いのちが大事)
  平成31年度、四小で待機児童が26名発生していることから、四小学童保育所Bを定員40名で増設するとしているが、令和2年度から令和7年度までの待機児童は最大で66名と予測している。余裕を持って定員をもっと多くとっておくべきであると考える。
  また、今回、四小学童保育所Bをつくるために、むらさき子どもひろばの乳幼児室を潰して転用するとしている。乳幼児室は、年間1万人以上の乳幼児と保護者の親子が利用しており、相談も受けている。小学生の児童も年間1万人以上の利用があり、学童保育所以外にも合計して年間2万人以上の利用がある。20年以上にわたって、むらさき子どもひろばは児童館的機能を果たしてきており、子どもや保護者の居場所となっている。
  市は、むらさき子どもひろばを午前と午後ですみ分ければよいと言っているが、親子にとっては午後に使えなくなり、児童たちにとっては土曜日や夏休みなどの午前に使えなくなるなどの問題が新たに発生する。市側からは根本的解決策が示されなかった。また、指導員がふえるのに、職員室の広さは変わらず、手狭になってしまう。こうして見ると、児童館的機能を果たしてきたむらさき子どもひろばを当初は廃止まで検討していたように、児童館的機能を軽視しているのではないかと言わざるを得ない。
  暫定的対応であったランドセル来館を解消して四小学童保育所Bをつくろうとすることは評価するものの、むらさき子どもひろばを廃止することまで検討していたことは児童館機能の軽視であり、結果として20年以上も継続してきたむらさき子どもひろばを縮小したことは納得できない。
  以上の理由から本議案に反対し、児童館機能の各地域での拡充を求める。
〔賛成討論〕
(1) 成田ちひろ委員(つなぐ三鷹の会)
  まず、四小学童保育所A・Bについて、数年前から続く四小学童保育所の待機児童解消に大きく前進したと評価する。
  また、機能転換という手法で既存施設を利活用した点、方針決定からスピーディーに進めつつ、むらさき子どもひろばの機能を残すことができた点も市の姿勢として評価する。
  次に、下連雀こでまり学童保育所について、大規模マンション開発に伴い、認可保育園と学童保育所を一体的に整備し、新築マンションに住む家庭を中心にしながらも、近隣一帯の学童保育所のニーズにも対応していくとする初めての試みだった。学童保育所待機児童対策として、また大規模マンション開発時の1つの事例として、この事例を今後も活用していくことを期待する。
  ただ、この新築マンションは第一小学校の学区内になるが、下連雀こでまり学童保育所の区域として第四小学校の学区の一部も指定される。第四小学校に通う児童、保護者への周知に課題があったという認識をしていただき、今後十分な配慮や対応をする必要があることを指摘し、本議案に賛成する。
 以上の討論の後、議案第33号について採決いたしました結果、本件については、賛成多数をもって原案を可決すべきものと決定いたしました。
 次に、議案第40号について討論に入りましたが、その過程で大要次のような意見が述べられました。
〔反対討論〕
(1) 前田まい委員(日本共産党三鷹市議会議員団)
  まず、待機児童解消に向けて学童保育所を新設・増設することについては賛成するものである。
  しかし、下連雀こでまり学童保育所については、隣接する施設との連携によるメリットは理解するが、指定管理者の選定に当たって非公募としたことは適切でなかったと思う。
  さらに、四小学童保育所A他6施設については、学園単位での指定管理を進めているのであれば、社会福祉協議会を指定することも選択肢としてあり得たところ、指定管理者の選定に当たって非公募としたことは適切でなかったと思う。
  また、今回選定された2社とも、過去に不適切な運営に対して行政からの指摘も受けている点、保育士の配置基準などの規制緩和を主張し、保育の安全、保育の質の確保をないがしろにして利潤を追求している経営方針、経営手法であり、学童保育所の運営においても保育の質よりも利益追求を優先する懸念がある点で、三鷹市が目指す学童保育のあり方との乖離があると思う。
  以上の指摘に加え、放課後児童支援員等の労働条件・処遇についてのチェックなど、学童保育所の運営へのより積極的な市の関与を求め、本議案に反対する。
(2) 伊沢けい子委員(いのちが大事)
  今回の三鷹市下連雀こでまり学童保育所の指定管理については、新設であるにもかかわらず、非公募で選定が行われた。これまでの原則どおりに行けば、公募にかけて選定を行うべきであった。今回、開発事業者の保育園の選定に合わせて、学童保育所も選定したことは問題である。同じ学園内で異なる事業者の運営する学童保育所に通う児童が出ることは将来に禍根を残す。これまで同じ学園に通う児童は、同じ学童保育所に通うことを原則としてきた。
  また、学童保育所の指定管理者の指定においては、人件費について生活給を保障することが保育の質を確保する上で何よりも重要である。今回は、民間事業者を非公募で選定したが、保育の質を確保していく点で不安が残る。また、時間があったにもかかわらず、非公募で選定を行ったことから、本議案に反対する。
〔賛成討論〕
(1) 成田ちひろ委員(つなぐ三鷹の会)
  むらさき子どもひろばについては、やむを得ず廃止も検討していた中で、継続できることになった経緯から、今の指定管理者の現場の方に継続の意欲があり、市の提案等の働きかけに応じてもらえた点で、指定管理者と信頼関係を築けていると感じ、よい関係にあると評価する。
  三鷹市の学童保育所について、指定管理者として新たな企業が参入した。他自治体の実績からも期待している。また、今後、保育園と学童保育所の一体整備をした場合の指定管理者の選定の1つの事例となる。
  今後も三鷹市のプラスとなる指定管理のあり方を考えながら、指定管理者の選定をしていただきたいという意見を添え、本議案に賛成する。
 以上の討論の後、議案第40号について採決いたしました結果、本件については、賛成多数をもって原案を可決すべきものと決定いたしました。
3 議案第34号 三鷹市子ども家庭支援センター条例の一部を改正する条例
 この議案は、三鷹市子ども家庭支援センターりぼんを新たに設置するとともに、子ども家庭支援センターの事業を追加するため、提案されたものであります。
 本件審査に当たり、委員から出された主な質疑は次のとおりであります。
 ・子ども家庭支援センターりぼんの開館時間の考え方と夜間及び休館日等の対応について
 ・子ども家庭支援センターりぼんを子育て支援のネットワークセンターとすることとした考え方について
 ・子ども家庭支援センターりぼんの利用者に係るプライバシー保護の取り組みと児童虐待に関する相談体制について
 ・子ども家庭支援センターりぼんの設置に伴う各子ども家庭支援センターの所管業務の見直しと職員配置のあり方について
 ・子ども家庭支援センターりぼんとの名称に至った経緯について
 ・本市における児童虐待の相談・通告件数の増加に係る分析について
 また、委員会は審査の参考とするため
 ・子ども家庭支援センター条例の一部を改正する条例について
 ・三鷹市子ども家庭支援センター条例の一部を改正する条例新旧対照表
の資料の提出を求め、審査を進めました。
 次いで、議案第34号について採決いたしました結果、本件については、全員異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。
4 所管事務の調査について
  健康、福祉施策の充実に関すること
 本件については、なお調査の必要がありますので、議会閉会中の継続審査の議決をお願いいたします。
 以上であります。


◯議長(石井良司君)  以上をもって厚生委員長の審査の報告は終わりました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(石井良司君)  議案第33号 三鷹市学童保育所条例の一部を改正する条例、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。
                 (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 議案第33号について、厚生委員長報告どおり原案を可決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
               (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(石井良司君)  次に、議案第40号 三鷹市下連雀こでまり学童保育所等及び三鷹市むらさき子どもひろばの指定管理者の指定について、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。


◯8番(山田さとみさん)  討論します。
 本議案は、下連雀こでまり学童保育所、四小学童保育所Bの新規開設及び指定期間が終了する学童、むらさき子どもひろばの指定管理者の指定につき、このたび上程されています。学童保育所のニーズの高まりを受けた市の対応を評価します。
 もっとも、共働きの御家庭がふえ、放課後や長期休暇等における子どもの安全安心な居場所として、学童保育所のニーズがこれまで以上に高まっています。私のもとにも、学童の待機児童の増加が見込まれる三鷹市立第三小学校の学童待機児童の心配や学童保育所入所要件の対象外となる4から6年生、パートタイム勤務をされている御家庭の児童の長期休暇の過ごし方など、多くの市民の皆様の切実なお声が届いています。
 さらに、学童保育所のニーズは多様化しており、地域子どもクラブやコミュニティ・センター等、子どもが過ごせる場所の拡充も、子どもの安全安心な居場所の確保のために極めて重要です。例えば、ほかの自治体では、別途学童専用の施設を新たに設けるのではなく、学校の既存施設、教室を活用して学童機能を提供するサービスがあります。既存の学校施設、教室を有効活用することで、学童の待機児童の不安をなくす非常に有意義な取り組みです。三鷹市においても、ぜひ積極的な検討を行い、子どもが放課後や長期休暇に安全安心に過ごすことができる環境整備を今後の課題として取り組んでいただくよう求めます。
 また、むらさき子どもひろばについては、面積が狭くなってしまったことで、利用者の利便性が著しく損なわれてしまうことがないよう、利用者の声を聞き、指定管理者と連携をしながら、今後の運用をしてくださるよう求め、賛成といたします。


◯議長(石井良司君)  他にございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 議案第40号について、厚生委員長報告どおり原案を可決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
               (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(石井良司君)  次に、議案第34号 三鷹市子ども家庭支援センター条例の一部を改正する条例、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。
                 (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 議案第34号について、厚生委員長報告どおり原案を可決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
               (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはありませんか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(石井良司君)  お諮りいたします。所管事務の調査について、健康、福祉施策の充実に関すること、本件については、厚生委員長報告どおり議会閉会中の継続審査を願うことに御異議ございませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    日程第3 まちづくり環境委員会審査報告
        (1) 議案第35号 三鷹市営住宅条例の一部を改正する条例
        (2) 議案第36号 三鷹市自転車の安全で適正な利用に関する条例の一部を改正する条
                例
        (3) 議案第38号 三鷹市水洗便所普及条例を廃止する条例
        (4) 所管事務の調査について
          まちづくり、環境に関すること


◯議長(石井良司君)  次に、日程第3 まちづくり環境委員会審査報告。まちづくり環境委員長の審査の報告を求めます。
 25番 大城美幸さん、登壇願います。
                〔25番 大城美幸さん 登壇〕


◯25番(大城美幸さん)  お手元に配付をいたしております審査報告書を朗読いたしまして、まちづくり環境委員会の審査報告とさせていただきます。

                                     令和元年12月20日
 三鷹市議会議長 石 井 良 司 様
                         まちづくり環境委員長 大 城 美 幸
               まちづくり環境委員会審査報告書
 本委員会に付託された事件を審査の結果、下記のとおり決定したので報告いたします。
                      記
○ 委員会開会月日
 (1) 令和元年11月6日
 (2) 令和元年12月11日
 (3) 令和元年12月20日
○ 付託案件及び審査のてんまつ
1 議案第35号 三鷹市営住宅条例の一部を改正する条例
 この議案は、連帯保証人に係る規定を削除するほか、規定を整備するため、提案されたものであります。
 本件審査に当たり、委員から出された主な質疑は次のとおりであります。
 ・都内自治体における条例改正の状況と本市における条例改正の考え方について
 ・連絡先の要件とその周知について
 ・連絡先の役割と使用者が死亡した場合における連絡先の負担軽減について
 ・連絡先の届け出ができない入居希望者及び現使用者への対応について
 ・空き室の発生状況と連帯保証人が確保できず入居辞退した事例の有無について
 ・使用料滞納の発生状況とその対応について
 また、委員会は審査の参考とするため
 ・三鷹市営住宅条例の一部を改正する条例について
 ・三鷹市営住宅条例(平成9年三鷹市条例第34号)新旧対照表(抜粋)
 ・公営住宅への入居に際しての取扱いについて
の資料の提出を求め、審査を進めました。
 次いで、議案第35号について採決いたしました結果、本件については、全員異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。
2 議案第36号 三鷹市自転車の安全で適正な利用に関する条例の一部を改正する条例
 この議案は、東京都自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例の一部改正により、自転車損害賠償保険等への加入が義務化されたことに伴い、市条例の努力義務の規定を削除するため、提案されたものであります。
 本件審査に当たり、委員から出された主な質疑は次のとおりであります。
 ・条例改正の基本的考え方と都条例と市条例の適用関係及び東京都からの働きかけについて
 ・保険等加入に向けた取り組みと加入助成の財源及び低所得者に対する助成について
 ・TSマーク附帯保険の補償内容と対物賠償保険等加入義務化の検討について
 ・保険等の更新漏れ及び重複加入の防止について
 ・自転車の安全な利用の徹底に向けた取り組みについて
 また、委員会は審査の参考とするため
 ・三鷹市自転車の安全で適正な利用に関する条例の一部改正について
 ・三鷹市自転車の安全で適正な利用に関する条例(平成30年三鷹市条例第27号)新旧対照表
 ・東京都自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例
の資料の提出を求め、審査を進めました。
 次いで、議案第36号について採決いたしました結果、本件については、全員異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。
3 議案第38号 三鷹市水洗便所普及条例を廃止する条例
 この議案は、公共下水道の整備により、水洗便所の普及促進を図る等の目的を達成したことに伴い、助成措置等を廃止するため、提案されたものであります。
 本件審査に当たり、委員から出された主な質疑は次のとおりであります。
 ・未水洗家庭におけるし尿処理の現状と今後の対応について
 ・合併浄化槽設置の可否について
 ・水洗便所改造資金貸付金に係る不納欠損処分の状況について
 また、委員会は審査の参考とするため
 ・三鷹市水洗便所普及条例の廃止について
 ・三鷹市水洗便所普及条例
 ・三鷹市の適正な債権管理の推進に関する条例(抄)
 ・三鷹市水洗便所改造資金貸付金決算調書
の資料の提出を求め、審査を進めました。
 次いで、議案第38号について採決いたしました結果、本件については、全員異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。
4 所管事務の調査について
  まちづくり、環境に関すること
 本件については、なお調査の必要がありますので、議会閉会中の継続審査の議決をお願いいたします。
 以上です。よろしくお願いします。


◯議長(石井良司君)  以上をもってまちづくり環境委員長の審査の報告は終わりました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(石井良司君)  議案第35号 三鷹市営住宅条例の一部を改正する条例、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。
                 (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 議案第35号について、まちづくり環境委員長報告どおり原案を可決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
               (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはありませんか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(石井良司君)  次に、議案第36号 三鷹市自転車の安全で適正な利用に関する条例の一部を改正する条例、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。
                 (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 議案第36号について、まちづくり環境委員長報告どおり原案を可決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
               (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはありませんか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(石井良司君)  次に、議案第38号 三鷹市水洗便所普及条例を廃止する条例、本件を議題といたします。
 これより質疑あわせて討論を願います。
                 (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 議案第38号について、まちづくり環境委員長報告どおり原案を可決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
               (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはありませんか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(石井良司君)  お諮りいたします。所管事務の調査について、まちづくり、環境に関すること、本件については、まちづくり環境委員長報告どおり議会閉会中の継続審査を願うことに御異議ございませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    日程第4 議案第45号 人権擁護委員候補者の推薦について
    日程第5 議案第46号 人権擁護委員候補者の推薦について
    日程第6 議案第47号 人権擁護委員候補者の推薦について
    日程第7 議案第48号 人権擁護委員候補者の推薦について
    日程第8 議案第49号 農業委員会委員の任命について


◯議長(石井良司君)  この際、日程第4 議案第45号から日程第8 議案第49号までの5件を一括議題といたします。
                    〔書記朗読〕
 それでは、提案理由の説明を求めます。市長 河村 孝君。
                〔市長 河村 孝君 登壇〕


◯市長(河村 孝君)  ただいま上程されました議案第45号から議案第49号までの5件につきまして、御説明申し上げます。
 議案第45号から議案第48号は、人権擁護委員候補者の推薦についてであります。
 以上の4件は、令和2年3月31日をもって任期満了となります人権擁護委員の候補者につきまして、寺本修子さんと板橋利定さんを引き続き推薦するとともに、新たに武本明日香さんと田原遊太さんを推薦したいので、議会の御同意をお願いするものでございます。
 寺本さんと板橋さんは、いずれも再任でございますので、御紹介は省略させていただきますが、略歴はお手元に差し上げてあるとおりでございます。
 武本さんと田原さんにつきまして、略歴書により、主な経歴を御紹介させていただきます。
 武本さんは、昭和51年のお生まれで、三鷹市井の頭にお住まいです。平成11年3月に東京経済大学経営学部を卒業し、平成23年5月に行政書士登録されるとともに、武本行政書士事務所を開設され、現在に至っておられます。
 この間、平成25年4月から平成27年4月まで東京都行政書士会武鷹支部副支部長を務められています。
 また、武本さんにつきましては、東京都行政書士会武鷹支部の御推薦をいただいております。
 田原さんは、昭和58年のお生まれで、三鷹市中原にお住まいです。平成22年3月に首都大学東京大学院社会科学研究科を修了し、平成23年12月に弁護士登録をされ、平成29年10月から中村法律事務所で勤務され、現在に至っておられます。
 この間、平成24年1月から東京弁護士会多摩支部子どもの権利に関する委員会委員を務められ、現在に至っておられます。
 また、田原さんにつきましては、東京弁護士会多摩支部の御推薦をいただいております。
 任期は再任のお二人を含めて、いずれも令和2年4月1日から令和5年3月31日までです。
 議案第49号 農業委員会委員の任命について
 この議案は、欠員となっている農業委員会委員について新たに清水 章さんを任命したいので、議会の御同意をお願いするものです。
 選考に当たりましては、11月1日に開催した三鷹市農業委員会委員候補者評価委員会における審査を経て、市として候補者の最終決定を行いました。
 清水さんにつきまして、略歴書により、主な経歴を御紹介させていただきます。
 清水さんは、昭和31年のお生まれで、三鷹市中原にお住まいです。
 昭和63年4月から農業に従事され、現在に至っておられます。
 この間、平成23年4月から平成25年3月まで東京むさし農業協同組合三鷹地区中仙川支部支部長を、また、平成30年2月から三鷹市野菜生産組合長を務められ、現在に至っておられます。
 任期は、前任者の残任期間となり、令和2年1月1日から令和2年7月19日までです。
 提案理由の説明は以上でございます。
 どうぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。ありがとうございました。


◯議長(石井良司君)  提案理由の説明は終わりました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(石井良司君)  この際、議事の都合によりしばらく休憩いたします。
                  午後2時04分 休憩


                  午後2時40分 再開
◯議長(石井良司君)  それでは、休憩前に引き続き、会議を再開いたします。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(石井良司君)  この際、議会運営委員長より御報告願います。
 2番 赤松大一君、登壇願います。
                〔2番 赤松大一君 登壇〕


◯2番(赤松大一君)  議会運営委員会の協議結果を報告いたします。
 先ほど開かれました議会運営委員会において、議長より諮問を受けた市長提出議案の取り扱い等について協議いたしました結果、次のとおり決定いたしましたので報告いたします。
 本日上程された市長提出議案5件の取り扱いについては、いずれも本日結論を出すべきであるとの意見の一致を見ております。
 さらに陳情1件の取り扱いについては、議場配付との決定を見ております。
 以上、本委員会に諮問された事項の協議結果を報告いたします。


◯議長(石井良司君)  議会運営委員長の報告は以上のとおりであります。御協力のほどよろしくお願いをいたします。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(石井良司君)  それでは、議案第45号 人権擁護委員候補者の推薦について、これより質疑あわせて討論を願います。
                 (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 議案第45号について、原案に同意することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
               (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはありませんか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認めます。
 賛成全員であります。よって、本件は原案に同意することに決しました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(石井良司君)  議案第46号 人権擁護委員候補者の推薦について、これより質疑あわせて討論を願います。
                 (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 議案第46号について、原案に同意することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
               (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはありませんか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成全員であります。よって、本件は原案に同意することに決しました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(石井良司君)  議案第47号 人権擁護委員候補者の推薦について、これより質疑あわせて討論を願います。
                 (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 議案第47号について、原案に同意することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
               (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはありませんか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成全員であります。よって、本件は原案に同意することに決しました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(石井良司君)  次に、議案第48号 人権擁護委員候補者の推薦について、これより質疑あわせて討論を願います。
                 (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 議案第48号について、原案に同意することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
               (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはありませんか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成全員であります。よって、本件は原案に同意することに決しました。
    ──────────────────────────────────────


◯議長(石井良司君)  議案第49号 農業委員会委員の任命について、これより質疑あわせて討論を願います。


◯17番(伊沢けい子さん)  それでは、討論をいたします。
 農業委員会の委員の選出は、2015年の農業委員会法改正に伴って、2016年に条例改正が行われ、委員の選出方法が公職選挙法を準用した公選制から市長による任命制に変えられました。また、委員の公選制の廃止のほか、同時に農業委員会が意見を公表し、他の行政庁に物申す、建議する権利が法律の条文から削除されるなど、農業における民主主義を根底から否定する内容に変えられました。2015年の法改正の目的は、農地の利用の最適化の推進という名のもと、TPPやFTAなどの条約への地ならしとして、グローバル企業を含む企業の参入を促進し、農業の大規模化、企業化を目指すものです。
 今まさに、来年、2020年1月1日から、日米FTAが発効されようとしている中、グローバル企業の利益追求のために日本の農作物の安全、自給率が守られなくなる危機的な状況にあります。三鷹市初め、日本全国で行われてきた小規模農業を守り、農地と食の安全を守るためには、農業は農業者自身による自治を確保することが不可欠です。そのために農業委員会の委員の選出は、市長による任命制ではなく、公選制で行われなくてはなりません。農業委員会の任命制度そのものに反対し、市議会議員が任命の適否について判断する立場にないことから、退席をいたします。
                〔15番 嶋崎英治君 退席〕
               〔16番 野村羊子さん 退席〕
               〔17番 伊沢けい子さん 退席〕


◯議長(石井良司君)  他にございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 議案第49号について、原案に同意することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
               (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはありませんか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成全員であります。よって、本件は原案に同意することに決しました。
                〔15番 嶋崎英治君 復席〕
               〔16番 野村羊子さん 復席〕
               〔17番 伊沢けい子さん 復席〕
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    日程第9 意見書(案)第27号 「あおり運転」に対する厳罰化とさらなる対策の強化を求め
                   る意見書


◯議長(石井良司君)  次に、日程第9 意見書(案)第27号 「あおり運転」に対する厳罰化とさらなる対策の強化を求める意見書、本件を議題といたします。
 提案理由の説明を求めます。3番 大倉あき子さん。
               〔3番 大倉あき子さん 登壇〕


◯3番(大倉あき子さん)  お手元に配付された案文を読み上げまして提案といたします。

意見書(案)第27号
   「あおり運転」に対する厳罰化とさらなる対策の強化を求める意見書
 上記の意見書(案)を別紙のとおり提出する。
  令和元年12月20日
 三鷹市議会議長 石 井 良 司 様
                        提出者 三鷹市議会議員 大 倉 あき子
                        賛成者    〃    谷 口 敏 也

       「あおり運転」に対する厳罰化とさらなる対策の強化を求める意見書
 本年8月、茨城県の常磐自動車道で、男性が執拗なあおり運転を受けて車を停止させられ、容疑者から顔を殴られるという事件が発生した。また平成29年6月には、神奈川県内の東名高速道路において、あおり運転を受けて停止した車にトラックが追突し、夫婦が死亡している。こうした事件・事故が相次ぐ中、あおり運転を初めとした極めて悪質・危険な運転に対しては、厳正な対処を望む国民の声が高まっている。
 警察庁は、平成30年1月16日に通達を出し、道路交通法違反のみならず、危険運転致死傷罪や暴行罪等のあらゆる法令を駆使して、厳正な取り締まりに取り組んでいるが、いわゆるあおり運転に対する規定がなく、防止策の決め手とはなっていない。今後は、あおり運転の厳罰化に向けた法改正の検討や更新時講習などにおける教育のさらなる推進及び広報啓発活動の強化が求められるところである。
 今や社会問題化しているあおり運転の根絶に向け、安全安心な交通社会を構築する必要がある。
 よって、本市議会は、国会及び政府に対し、下記の事項を実施することを強く求める。
                      記
1 あおり運転の規定を新たに設け、厳罰化については、危険運転を行った場合のみでも道路交通法上、厳しく処罰される海外の事例なども参考としながら、実効性のある法改正となるよう、早急に検討を進めること。
2 運転免許更新時における講習については、これまでの交通の教則による講習に加え、あおり運転等の危険性やその行為が禁止されていること及びその違反行為に対しては取り締まりが行われることについての講習も行うこと。また、更新時講習に使用する教本や資料などにこれらの事項を記載すること。
3 広報啓発活動については、あおり運転等の行為が禁止されており、取り締まりの対象となることや、あおり運転を受けた場合の具体的な対処方法などについて、警察庁及び都道府県警察のホームページ、SNSや広報誌などを効果的に活用し、周知に努めること。
 上記、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
  令和元年12月20日
                            三鷹市議会議長 石 井 良 司
 よろしくお願いいたします。


◯議長(石井良司君)  提案理由の説明は終わりました。
 これより質疑あわせて討論を願います。


◯17番(伊沢けい子さん)  「あおり運転」に対する厳罰化とさらなる対策の強化を求める意見書(案)に討論をいたします。
 あおり運転が極めて危険な行為であることは間違いがありません。しかし、その背景には現在、ドライバーが経済的・労働・生活環境から、時間に追い立てられている状況があります。ある労働者によりますと、時間に追われている、約束の時間に行かなくてはならないといらつくことがある、常にせかされている環境にあるということを聞きました。根本的には、このような労働・生活環境を改善して、原因を解決しない限り、罰すればよいというのは短絡的に過ぎます。
 記の2、運転免許更新時の交通の教則による講習を行うことは必要であることには賛同しますし、加害行為を許容するものではありません。しかし、単なる厳罰化では、問題の根本的解決にはならず、労働基準法に基づいた労働環境の整備などを求め、討論を終わります。


◯10番(半田伸明君)  平成29年第3回定例会における意見書(案)第12号で述べたことと同様のことを指摘して、全ての意見書(案)につき退席します。
                〔10番 半田伸明君 退席〕


◯議長(石井良司君)  他にございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 意見書(案)第27号について、原案のとおり決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
               (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはありませんか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
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    日程第10 意見書(案)第28号 子ども医療費助成制度の拡充等を求める意見書


◯議長(石井良司君)  日程第10 意見書(案)第28号 子ども医療費助成制度の拡充等を求める意見書、本件を議題といたします。
 提案理由の説明を求めます。27番 前田まいさん。
               〔27番 前田まいさん 登壇〕


◯27番(前田まいさん)  お手元の案文を読み上げて、提案にかえさせていただきます。

意見書(案)第28号
   子ども医療費助成制度の拡充等を求める意見書
 上記の意見書(案)を別紙のとおり提出する。
  令和元年12月20日
 三鷹市議会議長 石 井 良 司 様
                        提出者 三鷹市議会議員 前 田 ま い
                        賛成者    〃    嶋 崎 英 治

            子ども医療費助成制度の拡充等を求める意見書
 子どもの医療費助成制度は少子化・人口減少に対する子育て支援策として、また、どの子どももお金の心配なく必要な医療が受けられるよう、各自治体で拡充の動きが広がっている。
 国は、子どもの医療費助成の地方単独事業に対し、国民健康保険への国庫負担を減額する調整措置を行っている。これについては全国知事会、全国市長会、全国町村会から「少子化対策を推進する国の方針に逆行するだけでなく、地方自治体の懸命な取り組みを阻害するものであり、極めて不合理な措置であることから直ちに廃止すべきである」との要望書が出されている。厚生労働省は、こうした地方からの働きかけに応え、2018年度から乳幼児医療に係る国庫負担減額調整措置を廃止した。国庫負担減額調整措置は年齢を制限せずに完全に廃止すべきである。
 また、東京都が実施している義務教育就学児医療費助成制度は所得制限が設けられているが、所得制限をなくす自治体もふえてきている中、本市においては本年10月から小学生については所得制限の撤廃が実現したものの、中学生については所得制限が設けられており、隣接する区市との格差が生じている。
 よって、本市議会は、国会、政府及び東京都に対し、少子化対策・子育て支援の抜本的強化と地域格差是正のための子ども医療費助成制度の拡充等を求め、下記事項について特段の措置を講ずるよう強く要望する。
                      記
1 国の制度として子ども医療費を無料とする制度を早期に実現すること。
2 子ども医療費助成制度の地方単独事業に対する国庫負担減額調整措置については全て廃止すること。
3 現行の東京都の補助制度で設けられている所得制限及び自己負担をなくすこと。
 上記、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
  令和元年12月20日
                            三鷹市議会議長 石 井 良 司
 よろしくお願いいたします。


◯議長(石井良司君)  提案理由の説明は終わりました。
 これより質疑あわせて討論を願います。
                 (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 意見書(案)第28号について、原案のとおり決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
               (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはありませんか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
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    日程第11 意見書(案)第29号 介護保険のサービス切り捨てに反対する意見書
    日程第12 意見書(案)第30号 公立学校に「1年単位の変形労働時間制」導入の撤回を求め
                   る意見書


◯議長(石井良司君)  この際、日程第11 意見書(案)第29号及び日程第12 意見書(案)第30号の2件を一括議題といたします。
 提案理由の説明を求めます。26番 紫野あすかさん。
               〔26番 紫野あすかさん 登壇〕


◯26番(紫野あすかさん)  お手元の案文を読み上げて、提案にかえさせていただきます。

意見書(案)第29号
   介護保険のサービス切り捨てに反対する意見書
 上記の意見書(案)を別紙のとおり提出する。
  令和元年12月20日
 三鷹市議会議長 石 井 良 司 様
                        提出者 三鷹市議会議員 紫 野 あすか
                        賛成者    〃    嶋 崎 英 治

            介護保険のサービス切り捨てに反対する意見書
 現在、社会保障審議会では来年の通常国会に提出することを目指して、介護保険制度の見直しが検討されているが、8月末、厚生労働省が示した論点の基調は「給付削減と負担増」であり、被保険者の中でもとりわけ「軽度者」(要支援1・2、要介護1・2)の切り捨てと在宅サービスを削減する方向が際立っている。
 このような「見直し」の検討は、介護保険制度の根幹を揺るがし、高齢者の尊厳ある生活を破壊するだけでなく、介護離職など、現役世代にも深刻な影響を及ぼすもので、現在、国民の多くが将来に不安を感じている。政府に最も望む施策が社会保障制度の充実であることは各種世論調査の結果からも明らかである。ケアプランは利用者がどのようなサービスをどの程度の回数で受けるかを決める計画である。その作成を有料化することは、介護保険を利用しようとする人には大きなハードルとなってしまう。特に所得の少ない人にとっては死活問題である。
 既に要支援1・2の人の訪問・通所介護は介護給付の対象外にされ、市区町村が実施する「総合事業」に移行されている。国が直接責任を持たなくなったことで、専門職によるサービスを無資格者に置きかえたり、そもそも担い手となる事業者がいなかったりするなど矛盾が次々と噴出しているのが介護現場の実態である。そんな中で、要介護1・2の生活援助まで介護給付から外し「総合事業」に移すことは無謀と言わざるを得ない。
 よって、本市議会は、国会及び政府に対し、下記のことを強く求める。
                      記
1 要介護1・2の認定者への介護給付を「総合事業」に移さないこと。
2 認定に当たっては個別の状況や生活実態を把握することなく、「軽度者」と判定することをやめること。
3 ケアマネジメントの10割給付を維持すること。
 上記、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
  令和元年12月20日
                            三鷹市議会議長 石 井 良 司
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意見書(案)第30号
   公立学校に「1年単位の変形労働時間制」導入の撤回を求める意見書
 上記の意見書(案)を別紙のとおり提出する。
  令和元年12月20日
 三鷹市議会議長 石 井 良 司 様
                        提出者 三鷹市議会議員 紫 野 あすか
                        賛成者    〃    大 城 美 幸
                         〃     〃    前 田 ま い
                         〃     〃    栗 原 けんじ

       公立学校に「1年単位の変形労働時間制」導入の撤回を求める意見書
 政府は、「学校における働き方改革」として公立学校に「1年単位の変形労働時間制」を導入しようと教職員給与特別措置法改正案を国会に提案、可決させた。
 「1年単位の変形労働時間制」とは、1年間を「繁忙期」と「閑散期」とに分け、「繁忙期」の勤務時間を延長し、「閑散期」の勤務時間を短縮することによって、年間で平均した週当たりの労働時間が40時間を超えないようにする制度である。しかし、1日平均11時間17分の勤務を行っている学校の現状(厚生労働省「平成30年版過労死等防止対策白書」より)を考えれば、時間外勤務の実態を覆い隠すだけで、長時間過密労働の解消にはならない。
 とりわけ、授業のある期間が「繁忙期」とされ、所定の勤務時間が1時間から2時間延長されることは重大である。「8時間労働」の原則が壊され、長時間の勤務が強制されることは、教員の命と健康にかかわる問題である。同時に、ゆとりを持って子どもと向き合い、時間をかけて授業の準備を行うことが一層困難となり、行き届いた教育を進めることが難しくなる。
 さらに、終業時刻が遅くなることで、授業準備などの業務が遅い時間帯に回され、退勤が今よりも遅くなってしまうことが懸念されている。育児や介護等、さまざまな事情を抱えながら勤務する教員から「こんな制度が導入されたら、働き続けることができないかもしれない」という不安の声が上がっている。
 労働基準法は「1年単位の変形労働時間制」導入の条件の1つに労使協定の締結を規定している。ところが、政府は、これほど問題のある制度を、労使の協定ではなく、地方自治体の条例等によって実施させようとしている。これは、労働者保護の観点からあってはならないことである。
 教員の長時間過密労働を解消するためには、少人数学級の実現や教員定数の抜本的改善によって人をふやし、1人当たりの業務量を縮減することが不可欠である。11月15日の衆議院文部科学委員会では3年後をめどに勤務実態を調べ、同法の見直しを求める附帯決議を採択しており、上記の問題点は明らかである。
 よって、本市議会は、政府に対し、教員の命と健康を守り、行き届いた教育を進める立場から、公立学校に「1年単位の変形労働時間制」導入の撤回を強く求める。
 上記、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
  令和元年12月20日
                            三鷹市議会議長 石 井 良 司
 以上、よろしくお願いいたします。


◯議長(石井良司君)  提案理由の説明は終わりました。
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◯議長(石井良司君)  意見書(案)第29号 介護保険のサービス切り捨てに反対する意見書、これより質疑あわせて討論を願います。


◯1番(寺井 均君)  介護保険のサービス切り捨てに反対する意見書について、三鷹市議会公明党を代表し、討論します。
 今回の議論の大きな焦点は、現在、原則1割となっている介護サービスを受ける際の自己負担について、収入に応じて2割負担または3割負担となる人を拡大すること。在宅で介護を受ける際に、ケアマネジャーにサービスの利用計画をつくってもらうケアプランの作成を有料化すること。要介護1と2の人が受ける買い物や調理、洗濯などの生活援助サービスを、国から市町村の事業に移行することでありましたが、高齢者への影響が大きく、サービスの利用控えにつながりかねないなどという指摘があり、厚生労働省は12月16日、要介護1・2の高齢者に対する訪問介護と通所介護を市町村の総合事業へ移す案について、2021年度の次の制度改正では実施しないと方針を決めたということであります。
 また、国の方針について、出席した専門家から理解を示す声が上がった一方で、介護保険制度を維持していくためには自己負担の引き上げが必要で、今回多くの項目が先送りになり残念だ、現役世代の負担が重くなっていることへの配慮が足りない、重度の高齢者に給付を重点化していくべきという意見も上がったということであります。
 いずれにせよ、SDGsの視点からも決して切り捨てではなく、介護保険制度を持続させるための全体の見直しの中で、さらなる議論を注視するべきであり、この時期に意見書を提出することは時期尚早と考え、反対いたします。


◯議長(石井良司君)  他にございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 意見書(案)第29号について、原案のとおり決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
               (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはありませんか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認めます。
 可否同数であります。よって、地方自治法第116条の規定により、議長の決するところとなりました。
 本件については、議長は否決と裁決いたしました。よって、本件は否決とされました。
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◯議長(石井良司君)  意見書(案)第30号 公立学校に「1年単位の変形労働時間制」導入の撤回を求める意見書、これより質疑あわせて討論を願います。


◯14番(谷口敏也君)  公立学校に「1年単位の変形労働時間制」導入の撤回を求める意見書について討論いたします。
 働き方改革が進められている中、なかなか改革が進まないのが学校現場です。私立学校では労働基準法が全面的に適用されるため、時間外手当の支払いなどの関係から、既に数年前から変形労働時間制を取り入れ、平常期の労働時間と春、夏、冬休みの労働時間を変え、さらに夏季休暇などを個々に割り振ることなどによりまして、教職員一人一人に合わせた労働時間を組めるように配慮することにより、通常の授業時間はもとより、修学旅行などの宿泊行事や日常の部活動などの時間を確保し、時間外労働時間がより少なくなるよう、働き方改革を進めている学校もあります。
 一方で、公立学校では、時間外手当のかわりに本給に一律4%を上乗せする教職員給与特別措置法が適用されるため、勤務時間管理の意識を薄れさせているとも考えられております。何より、休める時期にしっかりと休める制度づくりが必要です。
 今回の制度改正については、まだ具体的な内容が示されているわけではありませんので、今後、私立学校の事例なども参考にしながら、公立学校における働き方改革を進めるべきであるとの考えから、変形労働時間制の撤回を求める本意見書には反対をいたします。


◯議長(石井良司君)  他にございますか。


◯15番(嶋崎英治君)  公立学校に「1年単位の変形労働時間制」導入の撤回を求める意見書に賛成の立場から討論いたします。
 公立学校の変形労働時間制を導入する教育職員の給与等に関する特別措置法(以下「給特法」という。)改正案は去る11月22日の参議院本会議で審議入りした。日本労働弁護団は11月24日、長時間労働で苦しむ教員を放置し、労働基準法の時間規制を緩和するきっかけとなり、全労働者に波及するおそれがあるとして都内で緊急集会を開いた。この集会で、給特法の「改正」と変形労働時間制撤回を求める署名運動をしてきた公立高等学校の教員、西村祐二さんは、求めているのは変形労働時間の導入ではない。給特法の見直しだ、4月、5月の疲れを夏休みにとるというのも問題だが、9月、10月の疲れも夏休みにとるというのか、これでは確実に過労死がふえる、公教育の質は絶対に低下すると集会で訴えた。
 給特法は──教員の残業や休日労働手当を払わないかわりに、給与の4%分を教職調整額として払う法律は1971年に制定された。当時、部活動は社会スポーツに移すということだったが、逆に部活動が教育のためではなく、競技のため、勝利至上主義に変質し、土日もない活動となっている。事務量もふえ、現在は給特法制定の根拠となった残業時間は、小学校で7.5倍、中学校で6.3倍となっている。まさに定額働かせ放題という実態がまかり通り、放置されている。こうした実態に対して、文科省も働き方改革をしようとしたが、残業代に年間9,000億円の財源が必要で、教員定数もふやさざるを得ず、そこで打ち出したのが年間の変形労働時間制である。繁忙期(4月、6月、10月、11月)は、1日の労働時間を3時間延長し、閑散期の夏休み、その分を5日分の休日として調整させるもので、都道府県や政令市の条例で決めることになっている。
 11月24日の集会で基調報告をした日本労働弁護団事務局長の嶋崎 量弁護士は、学校現場では部活動などを自発性によるものとして労働として扱ってこなかったために、勤務時間管理がおろそかになり、長時間労働が放置されてきた、変形労働時間制は残業代支払いを減らそうとする経営者の目的で使われており、労働時間短縮にはつながらない、導入には労使協定が前提という労基法を壊す規制緩和であり、他の公務員や民間労働者に波及しかねないと強く警告した。西村さんの訴えや嶋崎弁護士の警告は、「改正」給特法の重大な問題点を指摘している。
 給特法「改正」案は、12月4日、参議院で賛成多数で可決・成立したが、11月15日の衆議院文部科学委員会で、9項目に及ぶ附帯決議を採択した。それだけ問題点が多岐にわたり、内在していると言える。
 月80時間の過労死ラインを超える残業時間を強いられている教職員が、小学校で3割以上、中学校では6割を超えているのが現実の実態である。月100時間を超える残業労働も顕在化している。また、過労死やメンタルヘルスなどから教職員の命と健康を守り、働き方改革をするには、政府は変形労働時間制導入を撤回し、教職員の増員、少人数学級のさらなる改善のための予算を十分に措置することである。今、介護職員や保育士の離職者がふえ続け、求人応募も減少の一途である。このまま行けば、公立学校の教職員のなり手もいなくなるのではないかと懸念する。
 以上を述べて、本意見書に賛成いたします。


◯議長(石井良司君)  他にございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 意見書(案)第30号について、原案のとおり決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
               (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはありませんか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成少数であります。よって、本件は否決されました。
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    日程第13 意見書(案)第31号 国立大学における授業料減免の水準維持を求める意見書


◯議長(石井良司君)  日程第13 意見書(案)第31号 国立大学における授業料減免の水準維持を求める意見書、本件を議題といたします。
 提案理由の説明を求めます。28番 栗原けんじ君。
               〔28番 栗原けんじ君 登壇〕


◯28番(栗原けんじ君)  お手元の案文を読み上げまして、意見書の提案とさせていただきます。

意見書(案)第31号
   国立大学における授業料減免の水準維持を求める意見書
 上記の意見書(案)を別紙のとおり提出する。
  令和元年12月20日
 三鷹市議会議長 石 井 良 司 様
                        提出者 三鷹市議会議員 栗 原 けんじ
                        賛成者    〃    大 城 美 幸
                         〃     〃    紫 野 あすか
                         〃     〃    前 田 ま い

          国立大学における授業料減免の水準維持を求める意見書
 消費税増税分を財源とする高等教育の修学支援新制度が来年4月から導入される。一定の低所得世帯や今まで授業料減免が不十分だった私立大学・専門学校に通う学生への支援がふえることは評価できるが、その一方でこれまで各国立大学が独自に行ってきた授業料免除制度への予算が減額されるおそれがある。
 新制度では、両親及び子ども2人の家庭の場合、全額免除は住民税非課税世帯(世帯年収約270万円未満)に限られ、同300万円までは3分の2免除、同380万円未満は3分の1免除となる。
 2019年度の国立大学の学生の減免予算は約250億円。全国立大の学生の12%(4万5,000人)が授業料免除や減額の制度を利用しており、文部科学省の調査によれば、新制度への移行でそのうちの53%、2万4,000人の支援がゼロ、もしくは減額になる。現行免除制度は来年度以降の入学者から廃止する方針で、免除を受けている学生から「これまでの水準を維持してほしい」との声が上がっている。
 安倍晋三首相は国会で、支援の対象外になったり、支援額が減少する学生については、「いかなる対応が可能か、来年の制度施行に間に合うよう、早急に検討する」としている。
 学費奨学金問題に取り組んでいる高等教育無償化プロジェクトFREEは現行授業料減免の対象と支援規模の水準の維持とそのための予算措置、そして授業料の値上げをしないよう求めている。
 来年度以降の入学者にもきちんと予算を確保し、これまでの減免水準を維持すべきである。
 よって、本市議会は、国会及び政府に対し、下記の事項を強く求める。
                      記
1 全国立大学において授業料減免の対象と支援規模の水準を来年度以降の入学者も含めて維持すること。
2 授業料を値上げしないこと。
3 上記項目実施のために予算を確保すること。
 上記、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
  令和元年12月20日
                            三鷹市議会議長 石 井 良 司
 よろしくお願いいたします。


◯議長(石井良司君)  提案理由の説明は終わりました。
 これより質疑あわせて討論を願います。


◯16番(野村羊子さん)  国立大学における授業料減免の水準維持を求める意見書に討論いたします。
 2018年度の国立大学の受験料、学費は、受験料1万7,000円、入学費28万2,000円、授業料53万5,800円。初年度納入金合計は81万7,800円、4年間在学した場合の総額は240万を超えます。2019年10月の消費税増税を理由に、新たに高等教育の修学支援制度が2020年4月から施行となります。授業料、入学金の免除または減額に加えて、返還不要の給付型奨学金を支援するという二本立てです。これは、高等教育無償化制度と言われていますが、実態は対象を住民税非課税世帯にほぼ限定するという、非常に限定的な支援策です。2017年4月から始まった現行の経済状況と成績に応じた給付金と授業料免除・減免などによる各大学、短大、専門学校等の奨学金制度は、中堅所得者層も含む制度でした。しかし、政府は中堅層への支援は保障しない方針で、在学中の学生を含め、今後の中堅所得者層への支援については、各大学の経営判断に委ねられる状況となっています。加えて、授業料そのものの値上げを文科省は容認する方向で、既に幾つもの国立・公立大学で値上げの動きが進んでいます。授業料減免の縮減と学費値上げが重なれば、さらに多くの学生に多大な影響を与えることになります。
 高等教育は、マニュアルを詰め込む技能的・技術的職業教育や単なる教養を身につけるだけではなく、自分で考え、解決する姿勢、広い視野と豊かな人間関係を培う中で、人生を生き抜く方法を学ぶ場です。多くの若者を初めとして、誰でも、いつでも、何度でも学べるようになれば、もっと多様な価値観に出会える。社会がより豊かに活性化するはずです。経済的理由によって、未来への道を閉ざすようなことがあってはなりません。誰一人取り残さない社会を目指すのであれば、現行の授業料減免制度を廃止し、支援が打ち切られる学生を出してはなりません。加えて、国立・私立大学が学費値上げをしなくてもいいような、ひもつきではない補助金をしっかりと拡充すべきです。本来であれば、名称のとおり、高等教育を完全無償化すべきです。小・中学校の給食無償化、高校・大学を含む全ての教育の完全無償化を求め、本意見書に賛成いたします。


◯議長(石井良司君)  他にございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 意見書(案)第31号について、原案のとおり決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
               (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはありませんか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
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    日程第14 意見書(案)第32号 SDGs実施指針(改訂版)に「貧困・格差の是正」と「ジ
                   ェンダー平等」を明記することを求める意見書
    日程第15 意見書(案)第33号 パワハラ防止法指針案の見直しを求める意見書
    日程第16 意見書(案)第34号 どの子も平等に、「幼児教育・保育の無償化」の対象とする
                   ことを求める意見書


◯議長(石井良司君)  この際、日程第14 意見書(案)第32号から日程第16 意見書(案)第34号までの3件を一括議題といたします。
 提案理由の説明を求めます。16番 野村羊子さん。
               〔16番 野村羊子さん 登壇〕


◯16番(野村羊子さん)

意見書(案)第32号
   SDGs実施指針(改訂版)に「貧困・格差の是正」と「ジェンダー平等」を明記することを求める意見書
意見書(案)第33号
   パワハラ防止法指針案の見直しを求める意見書
意見書(案)第34号
   どの子も平等に、「幼児教育・保育の無償化」の対象とすることを求める意見書
 上記3件の意見書(案)を別紙のとおり提出する。
  令和元年12月20日
 三鷹市議会議長 石 井 良 司 様
                        提出者 三鷹市議会議員 野 村 羊 子
                        賛成者    〃    大 城 美 幸

   SDGs実施指針(改訂版)に「貧困・格差の是正」と「ジェンダー平等」を明記することを求める意見書
 政府は、2019年11月8日にSDGs実施指針改定案(骨子)を公表した。「SDGs実施指針」は、日本のSDGsへの取り組みに向けた最高レベルの国家戦略文書であり、この内容によって日本のSDGs達成も左右されることになる。
 したがって、日本のSDGs達成のために、現状を分析し、不足している分野に注力することが重要である。2018年の世界SDGs達成度ランキングでは日本は15位。日本にとって最大の課題と指摘されている目標は、目標5「ジェンダー平等を実現しよう」、目標12「つくる責任つかう責任」、目標13「気候変動に具体的な対策を」、目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」である。また、ベルテルスマン財団(ドイツ)の報告書は、日本はSDG5(ジェンダー)、SDG10(不平等)の取り組みに課題があると述べている。そうであれば、この2つの課題について、「優先課題」に追加するなり、他の優先課題とのかかわりで「横断的課題」として設定することが必要である。
 特にSDGsでは、ジェンダー視点の主流化がSDGsの全てのゴールの実現に不可欠とされている。しかしながら、日本独自のSDGs実施の8つの優先課題ではジェンダー平等は明示的でなく、女性活躍(イコール労働参加)ばかりが前面に出ていた。その上、今回の改定案では、既存の実施指針で、唯一、ジェンダー平等に触れていた部分が削除されている。
 「誰一人取り残さない社会」を達成するためには、活躍できなくとも尊重できる社会であることが必要である。
 よって、本市議会は、国会及び政府に対し、SDGs実施指針(改訂版)に「貧困と格差の是正」と「ジェンダー平等」を明記することを求める。
 上記、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
  令和元年12月20日
                            三鷹市議会議長 石 井 良 司
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            パワハラ防止法指針案の見直しを求める意見書
 本年11月、厚生労働省は、パワハラ防止法指針案を公表した。労政審で厚生労働省事務局より示された指針案は、各分野からさまざまな問題点を指摘されており、効果的なパワハラ防止策となっていないばかりか、むしろパワハラの範囲を矮小化し、労働者の救済を阻害するものであるため、早急に見直すべきである。
 日本労働弁護団は次の点を指摘している。1、「優越的」の定義が狭過ぎる。2、労働者の問題行動の有無を重視すべきではない。3、「該当しない例」が極めて不適当である。4、国会の附帯決議が反映されていない。
 また、「ハッシュタグ・クツー」の発起人、石川優実さんは次の3点を要望している。1、事業主が業務上必要のないヒールつきの靴など、特定の外見・服装などを一方の性別のみに指示することは、性別に関するハラスメントに該当し得ると明記する。2、男女雇用機会均等法を改正し、一方の性別のみにヒールつきの靴の着用など、外見・服装等を指示することは、性別に基づく差別として禁止する。3、就職活動関連事業者や大学などの教育機関に対し、就活でヒールつきの靴の着用が必要といった偏った情報提供をしないようにし、性表現の多様性に配慮した情報発信をするよう注意喚起する。
 さらに、就活ハラスメントに遭っている学生たちの団体「セーフ・キャンパス・ユース・ネットワーク」は就活ハラスメントを防ぐのに不十分と訴え、多くの被害者が泣き寝入りしており、具体策を明記すべきだと求めている。
 よって、本市議会は、国会及び政府に対し、附帯決議を尊重しつつ、市民の声を反映し、これ以上被害を出さないため、パワハラ防止法指針案を早急に見直すことを求める。
 上記、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
  令和元年12月20日
                            三鷹市議会議長 石 井 良 司
    ----------------------------------------------------------------------------
     どの子も平等に、「幼児教育・保育の無償化」の対象とすることを求める意見書
 2019年10月より施行された「幼児教育・保育の無償化制度(以下「無償化」という。)」において、認可保育園及び認可幼稚園に在籍する3歳児から5歳児は無条件に無償化の対象とされているのに対し、認可外保育施設では「保育の必要性の認定」を受けている者のみとされている。
 そもそも、今回の無償化のための子ども・子育て支援法改正に当たっては、「全ての子供が健やかに成長するように支援するものであって、良質かつ適切なものであることに加え、子供の保護者の経済的負担の軽減に適切に配慮されたものとする旨」を基本理念に追加することとされた。
 また、衆参両院の附帯決議にはともに、5年後の見直しの際には「幼稚園と類似の機能を有する施設・事業であって学校教育法第4条第1項の規定による都道府県知事の認可を受けていないものを子育てのための施設等利用給付の対象とすること」を含め、検討することとしている。
 今回、対象外とされた認可外施設には、シュタイナー教育、モンテッソーリ教育、「森のようちえん」、バイリンガル教育など、独自のビジョンを掲げて教育や環境整備を行っている「幼稚園類似施設等」が含まれている。地域に根づき、長年多くの子どもたちを地域に送り出してきた実績がある施設が数多くある。保護者は、規模は小さくとも、多様性と質の高さを評価し、かつ安全性等を吟味し、そこに通わせるだけの積極的な理由があって選んでいる。
 子どもたち全てが多様で豊かな育ちや充実した日々を過ごせる質の高い教育を受けてほしいと大人なら誰でも望むであろう。しかし、現行の幼児教育・保育の無償化制度では、「幼稚園類似施設等」の経営努力では回復できない程の不平等が生まれ、園の存続問題や各家庭の負担額の差だけでなく、子どもの育ちを阻害してしまいかねない要素をはらんでいる。
 どの子も平等に、多様性の中での選択に応じ、質の高い教育を受けることを保障するため、無償化の対象とすべきである。
 よって、本市議会は、国会、政府及び東京都に対し、下記の事項を強く求める。
                      記
1 5年後を待たず、直ちに全ての子どもを無償化の対象とすること。
2 多様な幼児教育の一環を担っている認可外保育施設、幼稚園類似施設等が無償化の対象となるまでの間、幼稚園と同程度の保護者負担となるよう、東京都独自の補助金を出すこと。
 上記、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
  令和元年12月20日
                            三鷹市議会議長 石 井 良 司

 以上、よろしくお願いいたします。


◯議長(石井良司君)  提案理由の説明は終わりました。
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◯議長(石井良司君)  意見書(案)第32号 SDGs実施指針(改訂版)に「貧困・格差の是正」と「ジェンダー平等」を明記することを求める意見書、これより質疑あわせて討論を願います。
                 (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 意見書(案)第32号について、原案のとおり決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
               (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはありませんか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
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◯議長(石井良司君)  意見書(案)第33号 パワハラ防止法指針案の見直しを求める意見書、これより質疑あわせて討論を願います。
                 (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 意見書(案)第33号について、原案のとおり決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
               (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはありませんか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認めます。
 可否同数であります。よって、地方自治法第116条の規定により、議長の決するところとなりました。
 本件については、議長は否決と裁決いたします。よって、本件は否決されました。
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◯議長(石井良司君)  続きまして、意見書(案)第34号 どの子も平等に、「幼児教育・保育の無償化」の対象とすることを求める意見書、これより質疑あわせて討論を願います。
                 (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 意見書(案)第34号について、原案のとおり決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
               (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはありませんか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認めます。
 可否同数であります。よって、地方自治法第116条の規定により、議長の決するところとなりました。
 本件については、議長は否決と裁決いたします。よって、本件は否決されました。
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    日程第17 意見書(案)第35号 日米貿易協定(日米FTA)に批准しないよう求める意見書


◯議長(石井良司君)  日程第17 意見書(案)第35号 日米貿易協定(日米FTA)に批准しないよう求める意見書、本件を議題といたします。
 提案理由の説明を求めます。17番 伊沢けい子さん。
               〔17番 伊沢けい子さん 登壇〕


◯17番(伊沢けい子さん)

意見書(案)第35号
   日米貿易協定(日米FTA)に批准しないよう求める意見書
 上記の意見書(案)を別紙のとおり提出する。
  令和元年12月20日
 三鷹市議会議長 石 井 良 司 様
                        提出者 三鷹市議会議員 伊 沢 けい子
                        賛成者    〃    嶋 崎 英 治
                         〃     〃    野 村 羊 子

          日米貿易協定(日米FTA)に批准しないよう求める意見書
 国会では、12月4日、参議院本会議で日米FTAを可決し承認した。しかし日米FTAはTPP(環太平洋パートナーシップ協定)同様、法律や規制をグローバル企業に都合がいいように変えていくための中身である。
 11月28日の参議院外交防衛委員会において、参考人の鈴木宣弘教授は、「今回の日米貿易協定では、自動車と部品の関税撤廃が実現されなければ800億円程度の生産減少に陥る可能性が示唆され、農産物(乳製品・食肉生産額を含む)は9,500億円程度の生産減少が生じる可能性も示唆されている。国内農業生産への複合的影響は深刻で、国内政策や過去の貿易自由化の影響で既に農業生産構造の脆弱化が進んでおり、そこに一層の自由化が上乗せされることの全体の影響の大きさを見なければならない。2035年には、牛肉、豚肉の自給率は10%台に突入する危険性がある。また、消費者にとっては、輸入農水産品が安いと言っているうちに成長ホルモン、成長促進剤、BSE(狂牛病)、遺伝子組み換え、ゲノム編集、除草剤の残留、防カビ剤などを含む食物を食べ続けると病気になる確率が上昇するリスクがある」と発言している。
 このように、日米FTAに批准してしまうと、食物の自給率や食物の安全が著しく失われてしまう。また、本市も生産緑地を維持し、農業を守っているが、輸入食物に取ってかわられてしまうおそれがある。
 政府や国会が行なうべきは、市民の生命や財産を守ることであって、グローバル企業に利益を差し出すことではない。
 よって、本市議会は国会及び政府に対し、日米貿易協定(日米FTA)に批准しないよう強く求める。
 上記、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
  令和元年12月20日
                            三鷹市議会議長 石 井 良 司
 よろしくお願いいたします。


◯議長(石井良司君)  提案理由の説明は終わりました。
 これより質疑あわせて討論を願います。
                 (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 意見書(案)第35号について、原案のとおり決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
               (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはございませんか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成少数であります。よって、本件は否決されました。
                〔10番 半田伸明君 復席〕
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    日程第18 決議(案)第7号 児童福祉法の理念にのっとり、外国人学校幼保施設も無償化の
                  対象にすることを求める決議


◯議長(石井良司君)  続きまして、日程第18 決議(案)第7号 児童福祉法の理念にのっとり、外国人学校幼保施設も無償化の対象にすることを求める決議、本件を議題といたします。
 提案理由の説明を求めます。15番 嶋崎英治君。
                〔15番 嶋崎英治君 登壇〕


◯15番(嶋崎英治君)  お手元に配付されております案文を読み上げまして、提案にかえさせていただきます。

決議(案)第7号
   児童福祉法の理念にのっとり、外国人学校幼保施設も無償化の対象にすることを求める決議
 上記の決議(案)を別紙のとおり提出する。
  令和元年12月20日
 三鷹市議会議長 石 井 良 司 様
                        提出者 三鷹市議会議員 嶋 崎 英 治
                        賛成者    〃    大 城 美 幸

  児童福祉法の理念にのっとり、外国人学校幼保施設も無償化の対象にすることを求める決議
 10月に始まった「幼児教育・保育無償化」の財源は、消費税の2%引き上げ分から出ている。しかし、政府は朝鮮幼稚園を除外した。不当な差別に抗議する集会が東京など、各地で開催されている。
 政府は、「各種学校」の認可を受けた外国人学校に附属する幼保施設を無償化の対象から除外した。外国人学校幼保施設は全国に88施設あり、そのうち朝鮮学校の幼稚園が40施設、インターナショナルスクールやブラジル人学校などが48施設であり、無償化の対象施設の0.16%になる。
 政府はことし5月、都道府県などの説明会に「幼児教育・保育の無償化に関する自治体向けFAQ」を配布した。それによると、各種学校が無償化の対象にならない理由を、1、幼児教育を含む個別の教育に関する基準になっておらず、多種多様な教育を行っており、法律により幼児教育の質が制度的に担保されているとは言えない、2、学校教育法に基づく教育施設については、児童福祉法上の認可外施設には該当しないとしている。
 1については、子ども・子育て支援法の「全ての子どもが健やかに成長することを支援する」という理念から逸脱している。「多種多様な教育」を理由に排除するが、今回の対象になった幼稚園にしても宗教色があったり、英語に特化しているなど、画一的ではなく「多種多様」である。「多種多様な教育」が「質を担保」できないというのも、ベビーシッターや一時預かりも対象になっていることを考えると、言いがかりに過ぎない。
 2について、「認可外保育施設」とは、児童福祉法に基づき1日4時間以上、週5日以上などの保育実態を持つ施設が都道府県に届け出れば、資格を得ることができる。児童福祉法及び施行規則には、学校教育法に基づく教育施設は届け出対象外であるとの規定はない。
 児童福祉法第1条は「全ての児童は、児童の権利に関する条約の精神にのっとり、適切に養育されること」とあり、他の多くの法律と違い、国籍条項はなく、外国人にも適用される。そして、児童福祉法は児童福祉の基本法であり、対象は満18歳未満である。国連の「子どもの権利条約」では、いかなる差別も禁じている。
 本市議会は、政府に対し、児童福祉法の理念にのっとり、朝鮮学校の幼稚園を初め、外国人学校幼保施設も無償化の対象にすることを強く求める。
 上記、決議する。
  令和元年12月20日
                                  三 鷹 市 議 会
 以上です。よろしくお願いいたします。


◯議長(石井良司君)  提案理由の説明は終わりました。
 これより質疑あわせて討論を願います。
                 (「省略」と呼ぶ者あり)
 これをもって質疑、討論を終わります。
 これより採決いたします。本件は表決システムにより採決いたします。
 決議(案)第7号について、原案のとおり決することに賛成の方は青のボタンを、反対の方は赤のボタンをそれぞれ押してください。
               (賛成・反対者ボタンにより表決)
 押し忘れはありませんか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしと認め、確定いたします。
 賛成少数であります。よって、本件は否決されました。
 なお、ただいま可決されました意見書の提出先、提出方法、案文の整理等については、議長に一任願いたいと思います。
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    日程第19 元請願第5号 国民健康保険税の負担軽減を求める請願について


◯議長(石井良司君)  日程第19 元請願第5号 国民健康保険税の負担軽減を求める請願について、本件を議題といたします。
 お諮りいたします。本件は厚生委員会に付託し、議会閉会中の継続審査を願うことにいたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
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    日程第20 文教委員会閉会中継続審査の申し出について
        (1) 所管事務の調査について
          三鷹の教育・文化・スポーツの振興策に関すること
    日程第21 議会運営委員会閉会中継続審査の申し出について
        (1) 所管事務の調査について
          議会運営に関すること
    日程第22 東京外郭環状道路調査対策特別委員会閉会中継続審査の申し出について
          東京外郭環状道路建設問題について調査検討し、対策を講ずること
    日程第23 調布飛行場周辺利用及び安全対策特別委員会閉会中継続審査の申し出について
          調布飛行場周辺の利用及び安全について積極的な対策を講ずること
    日程第24 三鷹駅前再開発及び市庁舎等調査検討特別委員会閉会中継続審査の申し出について
          三鷹駅前地区再開発基本計画・事業等に係る諸問題及び今後の市庁舎・議場棟等
          に関して調査検討し、対策を講ずること


◯議長(石井良司君)  この際、日程第20から日程第24までの5件を一括議題といたします。
 以上5件は、各委員長から、目下当該委員会において審査中の事件について、三鷹市議会会議規則第103条の規定により、議会閉会中の継続審査の申し出があります。内容につきましてはお手元に配付したとおりであります。
 お諮りいたします。以上5件については、各委員長から申し出のとおり、議会閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
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◯議長(石井良司君)  それでは、以上をもちまして本日の日程は全部終わりました。会議を閉じます。
 これをもって令和元年第4回三鷹市議会定例会を閉会いたします。お疲れさまでした。御協力ありがとうございました。
                  午後3時49分 閉会