メニューを飛ばしてコンテンツへ 三鷹市議会 こちらでは、指定された委員会の審査状況の要点を記録した「委員会記録」をhtml形式でご覧いただくことができます。 English
三鷹市サイト
サイトマップ 関連リンク集

あらまし 皆さんと市議会 議員の紹介 審議情報 本会議中継 会議録 議会だより トップ
トップ会議録会議録閲覧 > 会議録閲覧(平成20年文教委員会) > 2008/11/13 平成20年文教委員会本文
スタイルシートが無効なため使用できません→ 文字サイズ変更


2008/11/13 平成20年文教委員会本文

                  午前9時30分 開議
◯委員長(宍戸治重君)  ただいまから文教委員会を開きます。
 休憩をとって本日の流れを確認いたしたいと思います。
 休憩いたします。
                  午前9時31分 休憩



                  午前9時32分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  委員会を再開いたします。
 それでは、ここにも掲載してありますように、審査日程及び本日の流れにつきましては、先ほど休憩中に御確認いただいたということでよろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのように確認いたします。
 それでは、行政視察ということで、9時40分に市役所正面玄関前を出発いたします。よろしくお願いいたします。
 それでは、休憩いたします。
                  午前9時33分 休憩
                (三鷹市立東台小学校を視察)


                  午後1時29分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  それでは、委員会を再開いたします。
 教育委員会報告、本件を議題とします。本件に関する教育委員会側の説明を求めます。項目アからウの説明を求めます。お願いします。


◯指導室長(後藤 彰君)  行政報告の1番でございますが、コミュニティ・スクールの推進・充実のための基盤整備3カ年事業でございます。こちらの事業につきましては、文部科学省が今年度から実施いたします学校地域支援本部の事業を三鷹市ならではの、このコミュニティ・スクールの推進のために生かせないかというところで話をしたところ、東京都を通じまして三鷹市のコミュニティ・スクールの推進・充実のための基盤整備の方で使っても結構ですという了解のもとで進めていきたい事業でございます。
 具体的な内容につきましては、お手元の資料1にございますように、コミュニティ・スクールの推進・充実実行委員会を設置していく形でございます。これはいわゆる小・中一貫教育校7学園が全市展開に来年なりますので、そのコミュニティ・スクールの代表者の方々、また関係者を集めて、よりよくしていくための実行委員会を設置していく考えです。
 また、改めまして、「コミュニティ・スクール推進のための地域人財の配置」ということで、仮称でございますが、コミュニティ・スクール推進参与という者を設けて──これは教員ではなく地域の方の中にこのような方を位置づけまして、いわゆる学校は校長・副校長、あるいは教員が人事異動でかわってまいりますが、地域の中でコミュニティ・スクールを継承していく継承者の育成を図っていくものでございます。こちらにつきましては、そこにございますように、文部科学省からの委託を東京都教育委員会が受けます。都からさらに再委託といたしまして、地域人材の育成を図っております三鷹ネットワーク大学推進機構を通じて進めていくものでございます。なお、コミュニティ・スクールの内容に関しましては、三鷹市教育委員会が主管でございますので、連携を図っていく中で委員会を作成し進めていくものでございます。
 そして、コミュニティ・スクール推進のための地域人財──推進参与を各学園のコミュニティ・スクールに派遣いたしまして、そこに記載がございますように、各学校を支援するためのボランティアを含め、あるいはコミュニティ・スクールとしての学校運営への反映、あるいはコミュニティ・スクールのあり方、あるいは進め方、さらには学校評価、ICTの環境整備、そういったさまざまなコミュニティ・スクールのあり方について継承していく方を育成するという考え方でございます。
 また、右側にアントレプレナーシップ教育というのがございます。こちらも同時進行で進めていくものでございまして、三鷹市がSOHOといいまして起業家教育を進めておりますように、学校教育の方でも生き方・進路教育ということで、いわゆるキャリア教育の充実を図っておりますが、小・中一貫9年間を通して子どもたちの生き方・進路指導を、育成していく中での特色ある教育としてアントレプレナーシップ、いわゆる起業家教育を今後進めていこうとするものでございます。特に今年度から来年度にかけましては、各学校の方で理解・啓発、また研究をしていただくための講師の派遣、あるいは研究会の開催、そういったものを進めていきたいということでございます。いずれにいたしましても、コミュニティ・スクールを地域の人材で継承者をつくる、また小・中一貫教育の特色あるキャリア教育の中の1つとしてアントレプレナーシップを推進するためにこの事業を3カ年間の事業として進めていくものでございます。
 次に、イでございますが、小・中一貫教育校としての学園名でございます。先日、学校運営協議会等で決定をいたしまして、教育委員会の方でも報告をさせていただいたところでございます。平成21年度に小・中一貫教育校として開園する学園名につきましては資料2に記載してありますとおり、三中学区につきましては「三鷹の森学園」、四中学区につきましては「三鷹中央学園」、五中学区につきましては「鷹南学園」という形に決まったところでございます。なお、学園の開園についてでございますが、三鷹の森、いわゆる第五小学校、高山小学校、三中、また三鷹中央学園の三小、七小、四中につきましては、平成21年4月1日開園の予定でございます。鷹南学園──中原小学校、東台小学校、第五中学校につきましては、平成21年9月1日の開園でございます。なお、これにつきまして平成21年9月1日をもちまして全市の学校がすべて小・中一貫教育校になりますので、学校名の呼称を改めて下の方に記載させていただいたところでございます。
 それから、報告事項にはございませんが、お手元に資料といたしまして平成20年度全国学力・学習状況調査の詳細な分析をしたものを配付させていただきました。内容につきましては、前回の文教委員会で概要版を用いて御説明させていただいたところでございます。それをさらに詳細に分析したものがこちらでございます。これを教育委員会のホームページの方にもアップして、保護者や市民の方に見ていただくような形を今後進めてまいりたいところでございます。


◯教育委員会事務局教育部図書館担当部長(八代 誠君)  それでは、3点目のICタグ導入につきまして御説明をいたします。
 お手元の資料3ページをお開きいただきたいと思いますが、「三鷹市立図書館 大変身! 平成21.01.08」という見出しの資料となってございます。昨年の図書館システムの再構築によりまして、現在、利用者や予約の冊数が大変増加をしているという状況でございます。本年度につきましては、昨年のシステムに引き続きまして、タグの貼付作業を現在進めているところでございますが、年明けの1月8日からは、お手元の資料で御説明いたしますけれども、新たな貸出方法・返却方法などが導入される予定でございます。利用者につきましては、昨年の夏と比べまして10%ぐらい、ことしはふえていらっしゃるという状況でございますし、また予約の割合も、従来、システムの改築までは2%という率でございましたけれども、現在、直近では12%、将来見通しとしては20%に達するのではないかと考えております。
 こうした中で、このICタグの導入によりまして、1月8日からは──お手元にございます資料のイラストは参考でございますので若干本物とは違いますけれども、イメージとして、自動貸出機というものが導入されます。これは、御利用可能限度の10冊までをここに置いていただくだけで瞬時に読み取る、貸出手続が終了するというものでございます。また、この右の隣にございます返却機につきましても、返却機に投入、もしくは置いていただけるだけで瞬時に返却が完了するというものでございます。また、予約棚を新たに設置いたしまして、検索を御自身でしていただいてお持ち帰りをいただけるということで非常に簡便な貸出システムとなるわけでございます。このことによりまして、タグの導入によります効果といたしましては、従来、蔵書点検を9日間いただきまして休館させていただいておりましたけれども、このタグの導入によりまして3日間程度で終了するものと見込まれておりますので、6日間ぐらい開館日数がふえるという期待を持っているところでございます。
 これに伴いまして、一番下の枠の囲みのところをごらんいただきますと、利用方法につきましても若干変更させていただくところでございます。まず、現行、貸出期間は3週間でございますけれども、限られた図書をですね、効率的に有効に御利用いただくために2週間に短縮させていただきます。ただし、貸出冊数につきましては、従来どおり10冊のままということでございます。
 それから、貸し出しの延長につきましても、従来は3週間でございましたが2週間となります。
 続きまして、4番目、予約本の取り置き期間は現行10日間でございましたけれども、7日間に変更いたします。このことによりましてですね、1人の方が占有される図書の期間が、従来ですと最大73日でございましたけれども、改正後は49日ということになりまして、24日ぐらい短縮されることによりまして70万余の図書が効率的に利用者に御利用いただけるということになるのではないかと考えているところでございます。
 また、このための市民の皆様への周知でございますけれども、11月23日発行の「みたかの教育」並びに12月に発行いたします「広報みたか」、あるいはホームページ、チラシ、ポスター等で事前に十分市民に周知をいたしまして混乱のないようにしたいと考えているところでございます。
 また、1月8日から利用に供しますので、前日の1月7日につきましては内覧というような形で文教委員会の皆様にも御案内を差し上げて、ぜひごらんをいただきたいと考えているところでございます。
 また、新たにこのたび、下の囲みの7番目でございますけれども、視聴覚資料(CD・カセットテープ)につきましてもインターネット予約を可能とするように、3月1日からでございますけれども予定をしております。こういったところが主な変更点となる次第でございます。
 なお、この準備のために、「今後の予定」という一番下のまる3のところでございますが、12月24日から1月7日まではシステム変更、それから機器の導入・設置のために休館とさせていただく、こういった御案内をさせていただきたいと考えております。
 私の方からは以上でございます。


◯委員長(宍戸治重君)  それでは、説明は終わりました。これから質疑に入ります。先ほども申し上げましたが、15分前ぐらい、45分までぐらいで質問を終わりたいと思っておりますので、御協力のほどよろしくお願いします。
 どなたか。


◯委員(土屋健一君)  まず、小・中一貫教育校の開園なんですけれども、鷹南学園だけ年度途中から開園というこの大きな理由がございましたらお願いします。
 もう1点、図書館の貸し出しなんですけれども、予約をしないと貸し出しができないシステムなんでしょうか。その辺を質問させていただきます。


◯指導室長(後藤 彰君)  鷹南学園の開園時期につきましては、準備につきましては4月1日を1つの基準としながら進めているところでございます。ですので、このように学園名、あるいは学園歌等はそれに間に合うような形で進めているところでございますが、東台小学校が建てかえに伴いまして引っ越しをし、仮校舎で今進めてございます。そういった関係で、カリキュラムの関係、あるいは学校の実情を踏まえた上で正式な開園はおくらせて、9月1日の方が円滑にできるだろうという判断からこのように延ばさせていただいたものでございます。


◯教育委員会事務局教育部図書館担当部長(八代 誠君)  予約の制度につきましては、従来と基本的には変更はございません。資料でごらんいただきますと、貸し出し・返却・予約というサイクルになっているのでそのように思われたのかと思いますけれども、正しくはですね、従来どおりの予約方法でございまして、今回予約に関しまして変更される部分につきましては、予約棚という新たな装置が導入されるということと、予約できましたということを御連絡してから従来は10日間取り置きをしておりましたけれども、それを7日間にさせていただくという2点の変更でございます。
 貸し出しにつきましては、予約という方法もありますし、従来どおり書架から抜いていただいて御利用いただくという方法が中心になるかとは思います。


◯委員(土屋健一君)  では、開園の方の大きな理由は、先ほど行きました東台小学校の建てかえというのがやはり大きな原因というか、理由だということですね。わかりました。
 図書館の方、貸し出しなんですけれども、囲みの3番で未返却図書資料がある場合は予約をすることができないということは、予約をしなければ幾らでも借りられるということなんでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部図書館担当部長(八代 誠君)  現行はですね、返却期間が過ぎまして3週間を過ぎますと貸出停止という措置をとっておりました。しかしながら、今回、メールアドレスを必ず登録していただくことによりまして、返却期限が過ぎますと瞬時に利用者にはその旨が通知されるということとあわせまして、予約のみできないということになります。したがいまして、要するに貸出停止ということにつきましても、従来は3週間期限が過ぎて返却がない場合には貸出停止ということになりましたが、先ほど説明では触れませんでしたけれども、この3週間につきましても2週間に短縮をするということがございます。


◯委員(土屋健一君)  では、確認なんですけれども、2週間を過ぎた未返却がある場合は貸し出しができないということでよろしいでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部図書館担当部長(八代 誠君)  委員のおっしゃるとおりでございます。


◯委員(土屋健一君)  ありがとうございました。今、ニュースにもなっているように、返さないでそのまま、図書館の本の盗難でかなりの額を図書館は苦慮されているというのがニュースにもなっておりますので、その辺、なるべく──なるべくではないですね、必ず返してもらえるようなシステムづくりというか、努力をよろしくお願いします。ありがとうございました。


◯委員長(宍戸治重君)  次。


◯委員(岩見大三君)  それではよろしくお願いします。
 資料1のコミュニティ・スクール推進・充実のための基盤整備3カ年事業につきまして、2点ほどお聞きしたいと思います。地域人材の育成ということでコミュニティ・スクール推進参与というものを配置するというような形で位置づけていらっしゃると思うんですが、いわゆる地域の方、こういう推進の参与の方というものを配置して、端的に申しますと、各地域の方とどのようにコミュニケーションといいますか、交流を保っていかれるのか。それで、その交流をもとにどういうような今後の展開といいますか、青写真を持っていらっしゃるかということをまず1点お聞きしたいと思います。
 それと、もう1点、アントレプレナーシップ教育につきまして、済みません、もう少し趣旨も踏まえて、もう一度詳しく内容的なことをお聞かせ願えればと思います。よろしくお願いします。


◯指導室長(後藤 彰君)  まず、地域人材の育成ということでコミュニティ・スクールを継続的に円滑につないでいく人材の育成ということでこのような参与の派遣を考えているところでございます。このような参与の方が中心となりまして、例えば学校教育において支援をいただいております教育ボランティア、こういった方々を集めていただき、学校ボランティアとして活躍するためにはどういうやり方がいいのかというところを1つコーディネートしていただく。また、ICT環境──今さまざまなICT環境が学校に整いつつございますが、そういった環境についてもこういったコーディネーターの方が中心となって、学校と地域や保護者の方々の円滑なコーディネートをしていただく。さらに、今年度から学校評価を位置づけておりまして、学校評価に関してもこういった地域の参与の方が保護者や地域の声をコーディネートしていただいて学校の方に上げていただき、またそういった評価をどう反映していくかというところをコーディネートしていただく。今、このような3つの柱を考えまして、それぞれにきちんとこういうような地域の方によるコーディネートが進んでいって、学校運営にこういった保護者や地域の声が円滑に反映していくようなコーディネートをお願いしていきたいというところでございます。ですので、この参与がある意味で地域のまとめ役的な形で学校運営協議会の方へ円滑につなげていくと。ついては、コミュニティ・スクールが円滑に進んでいくということを考えているところでございます。
 それから、アントレプレナーシップでございますが、いわゆる起業家教育──将来、子どもたちが社会に出たときに1つの企業を自分なりにつくっていくというようなのを仮想的に進路・生き方教育の中で学ぶ1つの教育の方法の手法でございます。こちらにつきましては、三鷹の第四小学校がかなり先駆的に取り組んでおりまして、昨年度も京都の方でトレードフェアという発表会があったんですが、そこで優秀賞をいただいてきたところでございます。
 そういった取り組みの基盤を1つといたしまして、これを進めるためにはまだまだどのように三鷹の実態に応じて、また各校の実情や子どもたちの実態を把握して、なおかつどのようなプログラムをつくっていくかというところがポイントでございます。こういったことはまだまだこれから教育委員会も含めて学校、そして地域、保護者の方も取り込んだ形でこのアントレプレナーシップをきちんとしたプログラムを立て、そしてきちんとした指導者を養成し、さらにそれが子どもたちのためにより成果をおさめるための推進のあり方等について今回は研究会を設けたり、研修会を設けて進めていきたい。将来的には社会に出たときに起業家として生きるような仮想体験を学校教育の中でさせていきたいというものでございます。


◯委員(岩見大三君)  ありがとうございます。アントレプレナーシップの教育につきましてはよくわかりました。ありがとうございました。
 あと、コミュニティ・スクールの件でありますが、システムといいますか、3つのポイントをもとに広げていかれるというようなことで、この間行政視察で出雲市に行ったときもさまざまな意見をお聞きしたんですけれども、つまり、地域の中で、例えば町会とか、さまざまな自治会みたいな地域組織がありまして、そういう方々とどういうふうに人的交流といいますか、打ち解けていくかということも、こういうコミュニティ・スクールを推進していく上ではかなり重要なのかなということもあると思いますし、三鷹の中でも地域によって地域性がいろいろと違う点もあるかと思いますので、その辺の仕組みといいますか、どういうふうに交流を持たせていくのかというようなことについてお聞きしたかったというところなんですが、もしその点につきまして何かございましたら、よろしくお願いします。


◯指導室長(後藤 彰君)  人的交流の件でございますが、こちらにつきましては、地域の方による地域のコーディネーターを、そしてコミュニティ・スクールを継承していく方を育成していくという観点から今考えているところでございます。したがいまして、既にコミュニティ・スクール等々で学校を中心にさまざまな活動が行われておりますが、そういった学校と保護者と地域がさまざまな交流をしている場の中でよりよいネットワークづくりをしていただき、その中から継承者を育成していこうと今考えているところでございます。ただ、まだ詳細なことは、ここにございますが、コミュニティ・スクールの推進・充実実行委員会を設置いたしまして、ここでさらに具体的な内容は練っていきたいと考えているところでございます。


◯委員(岩見大三君)  ありがとうございました。以上です。


◯委員長(宍戸治重君)  はい、次。


◯委員(大城美幸さん)  御指名がありましたので質問させていただきます。
 今のコミュニティ・スクール推進のための地域人財(コミュニティ・スクール推進参与)の配置のことでお尋ねしたいんですが、資料1の図を見ていると、推進参与派遣という矢印がネットワーク大学の方から来ているということは、ネットワーク大学に所属するんですか。推進参与と呼ばれる参与の方は何人を予定していて、どこに籍があるのでしょうか。
 あと、アントレプレナーシップ、全市展開するということなんですが、三鷹の教育ビジョン、三鷹の教育方針の中でこれが含まれていたのか。どういう位置づけ、その関連はどうなっているんでしょうか。全市展開する基盤を整備するとあるんですが、それぞれの学校で教育のカリキュラムとか教育方針というのは決めていくはずなのに、ここでそういうことを言い切ってというか、決めていいものかどうかということがちょっと疑問なんですが、どうでしょうか。


◯指導室長(後藤 彰君)  この推進参与の派遣につきましては、三鷹ネットワーク大学から派遣していただくものでございます。つまり、東京都の方から予算関係もすべてネットワーク大学に参りますので、そちらの方でそういう派遣業務を行っていただくというところでございます。御存じのとおり、ネットワーク大学の方では地域人材育成に取り組んでおりますので、そこの組織を活用したものでございます。ただ、内容につきましては、教育委員会の方でネットワーク大学と連携を図った上で実行委員会を設置して、内容の充実については連携して取り組んでいくものでございます。
 それから、アントレプレナーの件でございますが、こちらにつきましては、三鷹の教育ビジョンにつきましては、人間力、社会力の中の社会力の育成の中に基づいているものでございます。そして、特にその中でも進路・生き方の中では体験的に学ぶことが大事であるということで職場体験等も教育活動の中に入っているところでございますが、そういった一連の活動の中で子どもたちに、仮想でございますが起業家の体験をさせていこうというものでございます。ただ、これは……。
 参与の人数なんですけれども、一応、44人を今予定しているところでございます。
 そして、確かにこのアントレプレナーにつきまして、生き方・進路指導の中の、小・中一貫カリキュラムの中でこういったアントレプレナーシップを進めていくような形のカリキュラムがある程度構成されているところでございます。ただ、どちらにしましても、これは、まずはどう進めるかは研究をしていただき、そして当然、各学校ごとにさらに特色ある、あるいは工夫のある、あるいは時期的にも各学校の実情・実態もございますので、そういった各学校に合わせた形で各学校の創意工夫を持って進めていくところでございます。いずれにしましても、どのような形が三鷹、あるいは子どもたちにとって有意義なのかというところはしっかり研究して、学校ごとに応じた形で進めていきたいと考えているところでございます。


◯委員(大城美幸さん)  それでは、推進参与が44名ということなんですけれども、各学園のコミュニティ・スクール委員会に配置をするということを考えると、その44名は全市というか、地域のアンバラがないように考えなければいけないと思うんですが、その44名を選ぶに当たってというか、地域人材の配置の基準みたいなものというのは持っているんでしょうか。とりあえず。


◯指導室長(後藤 彰君)  こちらは、小・中学校をあわせまして22校ございますので、1校当たり2人ということで44人という考え方でございます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  若干補足したいと思うんですが、この事業は8月に募集がありまして、3次募集でネットワーク大学の方から東京都に申請をしておりまして、現状では、一番下に書いてありますように、申請総額約3,300万円ということで申請をしておりますが、現状では、今、後藤室長が言ったような形で構想としては持っているところであります。ただ、国の方からまだ最終的な内示といいましょうか、東京都からの再委託の契約をまだ結んでおりませんので、今後、国の方では全国的な状況を踏まえながら、多分、ネットワーク大学への配分額が決まってくると思いますので、またその時点で地域的なアンバランスが生じないようにそれぞれの学校、あるいは小・中一貫教育校の学園の実態に合わせて配置等については慎重に検討していきたいというふうに思っています。


◯委員(大城美幸さん)  わかりました。では、アントレプレナーシップの方なんですけれども、説明はわかったんですが、心配をしているというか、ちょっと危惧しているのは、起業家精神教育を全市展開する──今の説明だとカリキュラムの研究開発とかということで、それぞれの学校で社会力、人間力、小・中一貫カリキュラムの中でこのことを念頭に置いて、それぞれアプローチの仕方とかそういうことは幅があると考えられるのかなとは思うんですが、私が一番、この資料だけをぱっと見たときに、小・中一貫はもう制度としてスタートしますということ、来年から全市展開というふうに方針がばっと決まっているわけですが、教育の中身と言ったらいいんでしょうか、起業家精神教育をカリキュラムの中に入れるというようなことまでをこちらの方で突如、入るということができるのかなということをこの文章をぱっと見たときに思ったんですが、今の説明を聞いていると、それは幅があるというか、それぞれの学校できちんと議論されてできるものなんですねという確認をしたいんですが、どうでしょうか。


◯指導室長(後藤 彰君)  起業家「精神」というのは入らないんですけれども、起業家教育ということで、いわゆる起業を、自分で会社をつくってみて運営してみたらどうかという体験的に学ぶ学習の1つのあり方でございます。ですから、職場体験とか、ああいう延長線上にあるというふうに御理解いただければありがたいと思います。具体的な内容やあり方については、当然学校の方で創意工夫し、また子どもたちにどのようなことをさらに身につけさせていきたいかということも、当然学校の方でカリキュラムや教育課程を決めて進めていくものでございます。


◯委員(大城美幸さん)  最後に、そのカリキュラムの中でそのための時間はうちの学校は何時間とか、そういうのも自分たちで、各学校で決めていいということですよね。


◯指導室長(後藤 彰君)  そのあたりの細かいところについては各学校でよく研究をしていただきたいと考えています。実際にまだどの程度の時間が必要か、またどういうプログラムが必要なのかというのもまだこれからの研究段階でございますので、そういった研究段階を各学校、集まっていただいて研究会をつくったり、研修をしてそのあたりはきちんと精査していきたいと思っています。


◯委員(緒方一郎君)  では、お願いします。まず、コミュニティ・スクールの方ですけれども、学校支援地域本部事業というのは、文科省平成21年度概算要求でも出ていますけれども、今、東京都の方からエントリーがあったというのは、平成20年度の分の委託が降ってきたんでしょうか。それとも、来年度の概算要求に入っているものの東京都に委託されるものにかみついたという形なんでしょうか。これが1点。
 それから、文科省が今これを進めようとしている学校支援地域本部事業そのものは、こういうことに限らずもっと幅広いものだと思いますので、全体像をこの際御説明を加えていただきたいと思います。
 それと同時に、三鷹の方でこれまで進めてきた、例えば学校運営協議会であるとか、コミュニティ・スクールであるとかというものとの絡みがどうなるのか。例えば、和田中なんかですと、同じ地域支援本部でも例のPTAとかという絡み方、新しいPTAの形というようなことをとっているところもありますし、どの部分をジョイントとしてこの予算を事業として進めていこうとしているのかという角度──今までの事業とのつながりと角度というのを2番目に説明してください。
 それから、もう1つは、ここに来ていわゆるコーディネーターとか、例えば放課後事業のコーディネーターがいたり、支援のコーディネーターがいたり、いろいろな形がいるんですが、今回の方々というのはそういう地域から選ぶのではなくて、ネットワーク大学から派遣される。逆に言うと、ネットワーク大学に供給されるリーダーの方たちというんですか、コーディネーターさんというのはどこから供給されるのか。この44名ですね。地域なのか、学識なのか、そういう資格を持った方なのかということを教えていただきたい。
 それから、同時にアントレプレナーの方にも研修会の講師派遣とありますけれども、これは各学校、あるいは学園単位で行われる研修会に対してネットワーク大学から講師が派遣されるのか、1校当たり担当を決めて派遣されるのか。また、この方たちの講師というのはどこから供給される方々なのか、あるいは協力される方々なのかという流れを教えていただきたいと思います。
 それから、図書館の方ですけれども、この中に移動図書館でも使えるということがありました。ちょっと今回のICタグとはあれですけれども、一度はやめようとした移動図書館がブックカフェの利用なんかで、かなりここに来て利用がふえているんではないかと思うんですが、逆に、例えば今出たブックカフェのように、そのときだけ少し多めにお借りして、今の場合は同じシステムの中ですから何人かの方々が10冊ずつお借りして並べてすぐ返すというような形をとっているわけですけれども、例えばそういう新たな事業であれば、いわゆる集団予約ではないんですが、何かテーマを持ってこういうものを集めたいというものに逆に利用してもいいのではないかと思うんですが、そういう発展形についての考え方もお聞かせください。以上です。


◯指導室長(後藤 彰君)  学校地域支援本部、国の事業でございますが、こちらは平成20年度、今年度のもので今回お願いをしているところでございます。先ほど教育部長から話がございましたように、8月に都の方から打診がございまして、三鷹はこういう形でやりますけどそれでもよろしいでしょうかという話をしたところ、それでも結構ですということですので、ネットワーク大学を通じて来たものでございます。
 それから、この全体像でございますが、もともと地域支援本部は、いわゆる学校と地域をつなぐコーディネーターを育成し養成していきましょうというものでございます。学校支援のためのコーディネーターですね。ところが、三鷹市の場合は、既に学校支援どころか学校運営協議会が設置され、コミュニティ・スクールとして運営されており、そして学校をサポートする者、それから学校に学習支援で入っている者、あるいは学校運営に意見を言ったり、あるいは学校評価をしたりと、既に国がここで言っています地域支援本部をはるかに超えた大きな形で三鷹の方がより充実し、中身濃く、簡単に言えば総合的に大きく取り組んでいるものが三鷹の実情でございます。ですから、国がねらっている地域支援本部よりもはるかに広いケア、カバーをしているものです。そういったところでございますので、三鷹としましては、この地域支援本部事業と話をするときに、そういった総合的な、三鷹はもう既に国の事業の3歩も4歩も先を行っていると。そういった3歩、4歩先の事業の中でこのコミュニティ・スクールを継続するためのいわゆる継承者──参与ですね、そういった形のものの展開ならばうちは協力できるし、かえってそのことは考えているところであるので、それで国と都と──都が間に入っているんですが、都と話をした中で現在申請をして、まだ回答は来ておりませんが、断られてはいません。ですから、前向きで検討して、この結果を待っているところでございますが、特にだめという意見は聞いておりません。ですから、かなり三鷹の総合的な部分の方が勝っていますので、そういった意味では、継承者というものが通れば、また国にとっても新たな先進的なものとして見ていただけるかもしれません。
 それから、ネットワーク大学から派遣される推進参与でございますが、これは一応地域の中からさまざまな学校が今、地域と保護者が取り組んでいるものでございますが、その中で地域の継承者としてぜひこの人をということがあれば、そういう方々を対象にまずそういった養成研修ですね、いわゆる継承者としての養成研修をネット大の方で、内容は私どもがもちろん連携を図ってやるんですが、そういった形で養成をした上で派遣していきたいと考えているところでございます。
 それから、アントレの講師でございますが、これはまだまだこれから、中学校が職場体験をやっていますが、なかなかああいう形ですぐにできるものではございませんので、例えはどうかあれですが、キッザニアというのがございますが、それは子どもたちがまさに自分たちで社会を、そこで専用通貨を使って消防士になったり、銀行員になったり、ハンバーガーを売ったりとあるんですが、まさにああいう世界に近いものがございます。では、ああいうものを具体的にどうプログラムしていくかということは非常にまだまだこれから研究が必要なところでございますので、そういった先進的に取り組んでいる地区の学識経験者、あるいは三鷹でいえば第四小学校で取り組んでいる先生もいますので、そういった経験者の方をお招きして、これをできれば各学校ごとに、これは学校が当然考えていくことですから、学校に派遣をして、学校の方でそういった講師の方を囲んで、どのような形で子どもたちのために進めていくのが一番いいのだろうか、あるいは子どもにとって何が一番大事なのか、どんな経験をさせたらいいんだろうかということを学校の実情と合わせながら考えていって研究を進めていただきたいというものでございます。
 ただ、講師の派遣につきましては、私どもが十分そういったところの情報をつかんで、関係機関と連携を図りながら、ネットワーク大学と深い連携のもとで、ネットワーク大学の方から派遣をしていただくというような形で考えているところでございます。ですから、講師の選択の方は私ども教育委員会の方が深くかかわっていくということでございます。


◯教育委員会事務局教育部図書館担当部長(八代 誠君)  移動図書館の将来的な展望といいましょうか、そういった観点からの御質問をいただきました。ブックモービルは、一時期廃止していこうという動きもあったわけでございますけれども、私も赴任してから何回か同乗しましたけれども、やはり図書館を利用しづらい地域の方からは非常に根強い人気がございまして、本館のカウンターに匹敵するぐらいの忙しさでございます。また、そういった市内の図書館を利用しづらい地域を重点に会場を持っているわけでございますけれども、今、委員御指摘のように、ブックカフェみたいな新しい移動図書館の利用の形態も出てきております。現在のところ、ブックカフェに関しましては、特に要望等が出てきているわけではございませんけれども、例えば予約冊数ですとか、貸出冊数とか、そういった部分につきましては団体貸し出しという、個人だけではなくて団体に対して貸し出すという制度がございます。こういった制度を活用していただきますと、例えば現行、学校図書館ですとか、学校のクラス、そういったところに約260団体ほど登録をいただいておりますので、そういった形で登録いただければより長い期間貸し出しをすることができるということもありますので、利用者の御希望、要望等にこたえていくようなことを今後も検討してまいりたいと考えております。


◯委員(緒方一郎君)  全体像はよくわかりました。アントレプレナーでございますが、今、ちょうどキッザニアの例が出たので申し上げますけれども、就労というか、将来の自分の仕事ということに関して言えば、当初から男女共同参画であるとか、あるいはワークシェア、ワーク・アンド・バランスの問題であるとか、そういう取り組みがその中に角度としてなければいけないと思うんです。私はキッザニアは行きましたけれども、これは男の子の仕事ですよ、女の子はこっちですよというのはちょっとどうなのかなということがありましたので、今回、そういうプレナーをしていく上でもそうしたフリーな立場でバランスよく、最初から男は男の子らしい仕事ではなくて、それぞれの個性に応じた形でやっていくという角度が必要だと思いますが、その辺はいかがでしょうか。


◯指導室長(後藤 彰君)  これはまさにそれぞれ子どもたちが自己に応じた形で職業を選んでいくということの重要性を訴えて教育を進めているところでございます。


◯委員(緒方一郎君)  ありがとうございました。よろしくお願いします。


◯委員(加藤久平君)  済みません、資料1のところなんですけれども、三鷹市教育委員会ってありますけれども、事務局の皆さんではなくて5人で形成する教育委員会を指しているのかなと思うんですけれども、そうすると、連携ということではないのではないか。教育委員会は学校現場の上に上がれば、連携からこういう矢印というのは、ちょっと今までの私の認識とは感覚が違うのかなと。
 あと、ネットワーク大学で教師育成講座なんてやっていましたけれども、その中で質問したんですよね。教育基本法とか学習指導要領はどうなんですかと言ったら、三鷹の教育を学ばせますということできちんとした答弁をもらえなかったんですけれども、研修会講師とか推進参与さんってその辺の勉強をちゃんとしてきているんでしょうか。この辺の流れですね。各学園のコミュニティ・スクール委員会の下に四角い升が右と左にあるんですけれども、この位置関係はコミュニティ・スクール委員会の下の四角と右側の四角というのはどういう形で接点があるのかなと。説明を聞いたんですけれども、済みません、理解し切れないので、ぜひよろしく御説明をいただきたいと思います。


◯指導室長(後藤 彰君)  まず、推進参与の育成プログラムでございますが、こちらにつきましては、いわゆるネットワーク大学の方で、これからネットワーク大学と私どもとで協力しましてプログラムをこれから組み立てていくところでございます。ただ、当然、学校に入っていただく方ですので、学校に必要な知識、関係法規等はきちんと講習の中に入れていきたいと考えています。
 それから、三鷹市教育委員会は──三鷹市教育委員会のこの図でございますが、これは正確に申しますと、確かに三鷹市教育委員会事務局になります。申しわけございません。ですので、事務局の方でネットワーク大学と連携をとって進めていくということで御訂正方、お願いしたいと思っております。
 それから、次に、右の四角と左の枠でございます。いわゆるコミュニティ・スクール委員会の方は、このような形でコミュニティ・スクールの充実を図っていくということの四角でございまして、アントレと直接、これがコミュニティ・スクールの委員会とつながるものではございません。これはまた別のものでございます。ちょっと誤解を招くような図の形で失礼いたしました。


◯委員(加藤久平君)  事務局という認識であると、この中では5名で形成している教育委員会委員さんはどう絡んでいるのか。教育の最高決定機関、その下に教育長とか教育委員会事務局があるのに、教育委員会がこの中に入っていないというのは、これで正しいことなのかということ自体、自分は何となく今までの認識では違うんではないのという気持ちがあるんですけれども、どうなんでしょう。教育機関のトップが入らないでこういう事業がいっちゃってて、ちょっとごめんなさい、私も理解していないので、もしかしたらかなり誤解している部分があるのかもしれないんですけれども、その辺の教育委員会の5人の皆さんの教育の形とこの図は整合性があるのかどうかという部分をぜひ聞かせていただきたいと思います。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  この図の三鷹市教育委員会というのは、行政委員会全体1つとしての教育委員会とお考えください。先ほど後藤室長は事務局だけということを言いましたが、そういうふうに理解してください。当然、教育委員も含めた教育委員会というふうに御理解ください。そういう意味では、ネットワーク大学推進機構も事務局があるわけですけれども、これもネットワーク大学推進機構の理事会を含めて一体的なものと理解しないとおかしくなりますので、先ほど後藤室長の方が御答弁いたしましたが、訂正させていただいてそのように御理解いただきたいと思います。当然、5人の教育委員の方々もこの事業については御了解をいただいているというふうに御理解いただきたいと思います。


◯委員長(宍戸治重君)  ちょっと待ってくれる。
 休憩します。
                  午後2時21分 休憩



                  午後2時22分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  休憩を解きます。再開します。


◯委員(加藤久平君)  今、部長から訂正のお話があったんですけれども、そうすると、最初に私が指摘した部分がまた、三鷹市教育委員会とネットワーク大学推進機構の連携というのが対等かそのぐらいの関係だから連携という言葉を出すんですけれども、教育委員会がここに入っているとすれば、連携ではなくて教育委員会から示唆みたいなそういう文言にしないと教育行政って成り立たないんではないかと思うんですね。文科省から東京都教育委員会、ネットワーク大学、東京都教育委員会のところから三鷹市教育委員会へ矢印が行っていれば、それはそれでわかるんですけれども、いきなりネットワーク大学推進機構へ矢印が来て、そこで連携をとるというのはちょっと私の今までの認識とは違うんですけれども、私がもし間違った認識をしているなら申しわけないですけれども、どうなんでしょう。それの説明をもう一度。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  この図を見ていただければわかると思うんですけれども、ネットワーク大学推進機構も三鷹市教育委員会もそれぞれ独立した団体であります。したがいまして、三鷹市教育委員会がネットワーク大学推進機構に指示をするというような形は常識的には余りとらない。こういった絵をかくときは連携というようなことで、矢印をつけるかどうかというのは別ですけれども、普通は連携ということでよろしいと思います。
 それから、その下に実行委員会がありますが、ここの部分で教育委員会とネットワーク大学推進機構が十分に事業の内容の企画・立案、それから実行などについて、これは私どもも当然入りますし、ネットワーク大学の事務局も当然入って実行委員会等を形成して運営をしていく。もっと単純に考えていただいて、ネットワーク大学推進機構と三鷹市教育委員会の両方が手を携えて三鷹のコミュニティ・スクール、それからアントレプレナーシップ教育についても力を合わせて進めていくということで理解していただければいいのであって、三鷹市教育委員会がすべて指示をしてやるというものではないと思います。ネットワーク大学推進機構でも教師の養成講座等をやっておりますが、これもネットワーク大学推進機構の考え方も取り入れながら両者が協力して進めていくというのが基本になっていますので、そのような理解が私は正しいのではないかと思っております。


◯委員(中村 洋君)  済みません、確認させていただきたいんですが、最初のコミュニティ・スクールの方なんですけれども、先ほど、今三鷹市の方が先行しているので、継続するということであれば国に協力するというような説明があったんですが、これは市の要請ではなくて、ある部分はあるんでしょうけれども、国のためにやるんでしょうか。そこは一たん確認──要は国がこういう事業を始めて、三鷹市もこの事業に基づいていますというような感じにとれる答弁だったので、そこはちょっと聞きたいと思います。
 もう1点。養成研修を行って派遣するという説明もあったんですけれども、今、例えばコミュニティ・スクール委員会を実際にやっていて、そこの委員の中でこの方にという方をある意味で任命する形という点で派遣をするのかと思っていたんですけれども、そうではないというふうにとれたんですが、そうだとすると、今のコミュニティ・スクール委員会のメンバーがいて、コーディネートされている方も学校評価をやっていらっしゃる方もいて、そこに派遣する方がいるということは位置づけがわからなくなってしまうんですけれども、そのあたりをもう1回確認したいと思います。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  最初の御質問でありますが、実は学校支援地域本部の事業につきましては、先ほど後藤室長の方はですね、三鷹市のコミュニティ・スクール、あるいは小・中一貫教育校の取り組み、これが国が平成20年度に進めたものよりも総合的であるし、先進的に既に取り組んでいると。ただ、現状で考えてみますと、地域コーディネーターという方々、これは三鷹で言うとコミュニティ・スクール委員会のサポート部会の方々等々になるわけですけれども、その人たちに引き続きやっていただくと同時に、新しい人材も育っていただきたいということで取り組みをすれば三鷹の現状に合った学校支援地域本部の事業になるだろうということで判断をしたところであります。先ほど説明しましたように、国・東京都の方も、ぜひ三鷹市も取り組んでくれというお話がありましたが、三鷹市は三鷹市教育委員会の現状を踏まえて、さらにプラスアルファが得られるという見込みを立てまして取り組みを進めようと。
 アントレプレナーシップ教育につきましても、これも学校支援地域本部事業の中では三鷹らしい取り組みの1つになるんではないかということで、現状に合わせて三鷹市の子どもたちのためになる、あるいは学校のためになる事業ということで選択をしたということで御理解いただければありがたいと思います。


◯指導室長(後藤 彰君)  養成研修、いわゆる参与の関係でございますが、こちらにつきましては、まだ最終的には推進の実行委員会の中できちんと詳細は決めていきたいと考えております。当然、いわゆる運営委員会の委員の方ということもありますでしょうし、またさらに継承者を育てていくという観点から新たな発掘も必要でしょうし、このあたりについては、もう一度具体的に、これが国から許可が来た段階できちんとそこら辺は決めて進めていきたいと思っております。


◯委員(中村 洋君)  そうしますと、これはもう決まった制度なのかどうかということもあるんでしょうけれども、例えば2人なら2人ということも決まっているわけですし、例えば一定程度、これがもう少し自由に補助金みたいな形でネットワーク大学からコミュニティ・スクール委員会に行って、自由に、例えば2人ではなくて3人にしたかったら3人にするとか、もう少し流動的にできた方がその実情に合うのではないかと思いますが、これはもうこういう制度でしかない、これは変えようがないんでしょうか。


◯指導室長(後藤 彰君)  これも今のところあくまでもまだ案でございまして、当然幅もありますし、いろいろ実態に応じてですね、さまざまな工夫や改善点を考えながら進めていこうと考えております。


◯委員(中村 洋君)  わかりました。まだ確定ではないということであれば、本当に現状進んでしまっているがゆえに、無理やりこれを当てはめることでかえっておかしくなるのではないかという懸念をしたんで、今やっている人たちの積み重ねもあるわけですから、そことの協調をうまくやっていただきたいと思います。また、協力する側面というのは、国や都に対しても幾分あるかとは思うんですけれども、なかなか都が、方針を見ているとコミュニティ・スクールというものをどこまで御理解いただいているかわかりにくいところもありますから、ある点協力するという側面もあるんでしょうから、そこはしっかり国や都にも先進的にやっている市としての、こういうふうにやっているし、地域で育てていくということは理解してもらえるようにということをあわせて言っていただきたいと思います。以上です。


◯委員長(宍戸治重君)  ほかにありますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようでしたら、以上で教育委員会報告を終了いたします。ありがとうございました。
 休憩いたします。
                  午後2時29分 休憩



                  午後2時34分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  委員会を再開いたします。
 次に、次回委員会の日程について、本件を議題といたします。
 次回委員会の日程については、次回定例会の会期中とし、その間、必要があれば正副委員長に御一任いただくことにいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 その他について、何かありますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、本日は大変朝早くから委員会、御苦労さまでした。
 以上で閉会いたします。
                  午後2時35分 散会