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トップ会議録会議録閲覧 > 会議録閲覧(平成20年文教委員会) > 2008/06/17 平成20年文教委員会本文
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2008/06/17 平成20年文教委員会本文

                  午前9時29分 開議
◯委員長(宍戸治重君)  文教委員会を開きます。
 まず、加藤久平委員から所用のため、本日委員会を欠席したいとの届け出がございましたので、御報告をさせていただきます。よろしくお願いいたします。
 それでは、初めに休憩をとって審査日程及び本日の流れを確認いたしたいと思います。
 休憩いたします。
                  午前9時30分 休憩



                  午前9時32分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  委員会を再開いたします。
 審査日程及び本日の流れにつきましては、1、行政報告、2、管外視察について、3、所管事務の調査について、4、次回委員会の日程について、5、その他ということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議なしといたします。それでは、そのように確認いたします。
 続いて、傍聴の許可について、委員の皆さんにお諮りをいたします。本日の委員会については傍聴を許可することにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 休憩いたします。
                  午前9時33分 休憩



                  午前9時36分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  それでは、委員会を再開いたします。
 生活環境部報告、本件を議題といたします。本件に対する市側の説明を求めます。


◯生活環境部調整担当部長(清水富美夫君)  おはようございます。本日は、1点、星と森と絵本の家(仮称)でございますが、その整備につきまして、これまで若干進捗している状況もございましたので、その辺も含めまして、整備内容について御報告をさせていただきたいと思います。
 内容は担当の方から御報告させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  おはようございます。よろしくお願いいたします。星と森と絵本の家の整備についてでございますけれども、まず第1点目としまして、協議をずっと進めてまいりました国立天文台との間で御意見調いまして、土地と建物についての契約を締結いたしましたので、その点について御報告いたします。大学共同利用機関法人自然科学機構と三鷹市との間で、建物、旧1号官舎の方の無償譲与の契約が調いました。この建物は、御案内のように、1号官舎ということで大正4年につくられた建物ですけれども、面積が184平方メートルということで、これは近年になっての多少の増築分を含む面積になっております。かわらぶきの木造の建物で、伝統的な和風の住宅様式を受け継いだものですけれども、当時の住宅の考え方の変化を示す文化財として非常に貴重な価値を持つものということで、この建物が三鷹市に譲与されて引き渡しが完了しております。
 土地の方ですけれども、こちら、国立天文台の北門近く、現在の建物が建っております周囲、面積2,388.84平米ということで、こちらの方を無償で貸し付けるという内容になっておりまして、現在の契約は、平成20年5月28日から平成25年の3月31日までということになっておりまして、その後、特段の申し出がなければ、5年ごとに自動的に更新していくというような契約になっております。
 2点目の施設概要ですけれども、設計がほぼ完了いたしましたので、施設について御説明いたします。宿舎棟──旧1号宿舎の方が床面積で約179平米ですね。それから、管理棟の方が166平米ということで、1枚資料の方をめくっていただきまして、次の次のページのところにイメージパースをつけております。こちらは、内庭という、庭の方から見たパースになっていますけれども、右手が宿舎、左手の方が管理棟という形で、このような両方が接続された形になっております。
 もう1枚めくって、最後のページになりますけれども、平面図がございますので、こちらの方から施設内容を説明いたします。敷地、左手の方から入ってくる形になりますけれども、建物の全体のレベルが宿舎棟の畳の高さというのに合わせた形でつくられておりますので、そういう形でバリアフリーに使えるようにということになっておりまして、緩やかに玄関の方にスロープで上がってくるという形になります。玄関入りまして下の方というか、右側の方がカウンター、事務室となっておりまして、その隣に書庫、作業室等があります。それから、ホールですね。ホールは多少多目的に使える若干のスペースをとっております。
 それから、上の方、入って左側の方に行きまして、渡り廊下を通って宿舎棟の方に行くという形で、この渡り廊下についても若干の展示ができるようなしつらえをする予定です。その右側はトイレですけれども、それぞれ、だれでもトイレ、男女のトイレとなっておりまして、廊下側の方からも、それから反対側の庭側といいますか、テラスの方からも入ってこられるような形になっておりまして、内庭でのさまざまな活動に対応してそのような形をとっております。渡り廊下を曲がって、内玄関という部分があります。外からも入ってこられるような形になっていますけれども、ここが靴脱ぎの場所ということで、げた箱等があります。
 そして、入ってすぐ、ちょっとここ、名称が入ってないんですけれども、「おはなしの部屋」となっている向かい側のところに小さなスペースがありますが、そこが授乳室とその手前に手洗い場があるという形になっています。向かい側におはなしの部屋、こちらの方は旧書斎の部分ですけれども、6畳の床の間と床、床わきがあるような部屋ですけれども、こちらをおはなしの部屋と名づけていますけれども、和風の当時の姿でなるべく復元をするスペースになっておりまして、天文学者のお父さんの部屋みたいなことで、日常的な昔の暮らしが感じられるような整備の仕方をしようと思っております。
 入っていってすぐの読書スペースと書いてある部分ですけれども、ここが和室8畳2つ続いた旧客間、次の間という部分ですけれども、こちらの方も和室として、畳、障子、ふすま、欄間ですとか、床の間等もそのまま当時の姿に復元して使っていこうというところで、ここはゆったりと読書ができるようなスペースにしていきたいと思っているところです。
 さらに進んで右側の半分ですけれども、こちらの方は、もとの居間兼食堂という8畳2間ですけれども、ここは廊下を含めまして、一続き、ずっと床になっております。そして上の方が吹き抜けになって、小屋裏の柱とかはりが見えるような形で整備をする予定です。欄間などの下がり壁の部分というのは残っていますので、もともとの部屋の間取りというか、つくりというようなものはわかるような形で整備をしたいと思っています。展示壁は、可動のパネルだとか、自立式なので、いろいろな設定ができるようにしたいと思っております。
 その上の方に行きまして、北側ですけれども、理科室、工房と書いてある部分、こちらはもとの台所部分で、10畳ほどですけれども、こちらがカウンターだとか洗い場があって、顕微鏡を置いたり、図鑑や自然に関する絵本などを置いたりというようなスペースと考えております。その左側、読書室というところが、もとの書生部屋、内玄関、女中部屋というような部分で、合計12畳ぐらいになりますけれども、ここは3室を一体にして、本を置くスペースというふうに考えております。ここも、もとの間取りというのをある程度下がり壁などでわかるような形になっております。
 その左、表玄関の部分だったところが常設展示スペースと書いてありますけれども、こちらの方は、土間ですとか、畳など、昔のままにここも整備をしまして、家の歴史であるとか、構造ですとか、あと、国立天文台と三鷹市とのかかわりというようなことがわかるような展示をする常設展示のスペースと考えております。
 整備全体ですけれども、一たん解体をして、市の登録文化財の申請をする予定ですので、その記録等をとりながら、現在の建築基準法に適応した建物として再築する予定でございます。
 資料のもとのところに戻りまして、続けて、事業の方ですけれども、基本的な施設の考え方、コンセプトですけれども、星(宇宙)と森──自然であるとか、と絵本の世界を実際に体験する場ということで、子どもたちが天文台の森の中にある昔の家という、特別なわくわくするような場所で絵本と出会って、いろいろな驚きや喜びを伴うような、そういう情緒的な豊かな体験ができる活動というのを通して、知的好奇心であるとか感受性をはぐくむ場ということで、天文台とも協力しながら、そういった自然環境であるとか、芸術文化への興味というものを導くような、そういう活動を1つ考えております。
 もう一つは、多様な人々の交流と創造の場ということで、さまざまなジャンルの方が関心を持ってくださっていますので、こういった多様な方々、そして子どもからお年寄りまでの多様な世代の方が担い手として参加して、いろいろな事業にかかわっていただく中で、豊かな体験やコミュニケーションが実現できるような、その中で子どもたちが豊かに育っていけるような活動というものを目指そうということを考えております。
 具体的な事業の内容ですけれども、1つは、常設の企画ということで、展示ですけれども、先ほど玄関のところで申しましたけれども、そういった家の構造や特徴、それから天文台と三鷹市のかかわりであるとか、天文学に関連するような図書、地域のゆかりの図書などというものを展示していく。常設的なものを1つ考えております。
 それからもう一つが、テーマ企画ということですけれども、これは絵本の家全体で年間を通じたテーマというものを毎年設定していきたいと考えておりまして、それに関連する絵本を展示したり、それから、展示品、いろいろな関連するような展示物であるとか解説とか、そういったものをつくったり、それからいろいろな活動のプログラムも同一のテーマで展開していくということで、総合的にテーマ企画で進めていきたいと思っておりまして、オープンの最初のテーマというのは、「月」というのを、人間にとって一番身近な天体ということで、「月」をテーマに考えております。
 次のページですけれども、絵本や図書というのは、宿舎棟の方に1,000から1,500ぐらいの本が置けるかなと思っておりますけれども、テーマ企画を中心にそうした絵本であるとか、あるいは、自然科学に関するような絵本であるとか図鑑であるとか、そういったものを置いていきたいと考えております。
 そして、読書をする場所の提供ということですけれども、絵本をゆっくり楽しむ場所というのを提供していきたいと考えておりまして、主には和室の部分になりますけれども、ゆっくりくつろいで落ちついて過ごせる場所ということで、そこには絵本とか展示とかの案内、導入ができるような人がいて、子どもとか親子に対しても適切な対応ができるような案内人のような人が対応するということを考えております。
 活動プログラムですけれども、これは非常にさまざま考えられるところですけれども、星ということで天文学とか科学遊びといったようなこともありますし、それから森ということで言えば、自然環境、天文台の中の豊かな自然を使って草や木の観察だとか、遊びだとか、そういったようないろいろな自然に触れ合う活動ですね。それから絵本ということで言えば、読み聞かせであるとか、童歌であるとか、もちろんそういったいろいろなこと、それから、そこから発展するようないろいろなことが考えられると思います。それから、家ということで、昔の遊びであるとか季節の行事であるとか、そういったことも取り入れていきたいと考えております。
 また、ここでは家のことを書いておりますけれども、地域のさまざまな施設との連携ということも非常に大事なことだと思いますので、図書館の分館であるとか、コミュニティ・センターであるとか、そういったところと連携・協力した事業というものもあわせて進めていきたいと考えております。
 4番目、市民の参加についてですけれども、3月に2回ほど活動プランづくりワークショップということで、70人ぐらいの人に参加していただいて、さまざまなお話し合いをしましたけれども、ワークショップの中では、実際に見学をしていただいて、天文台の中を見たり、家の中も見たりというようなことで、自然の豊かさであるとか、あるいは家の、多少、このぐらいのスペースかなというような大きさも実感していただいた中で進めたわけですけれども、そういったことで、ある程度テーマを絞って、特徴を生かした活動をしていくということが非常に大事ではないかなということであるとか、あるいは、子どもも大人も一緒に楽しんでつくっていくような活動が大事であるというようなことが主に大きく出されましたし、それから、先ほど申しましたような活動プログラムのアイデアというものが非常にたくさん出ました。実際来られている方も、子どもの本や絵本に関連する方々もいましたし、天文学だとか、あるいは野外の活動とか、そういったことに関係するような方たちもたくさんお見えになっていましたので、さまざまな活動プログラムというものが提案されました。
 2番目ですけれども、現在、広報紙、ホームページ等でテーマ企画、「月」に関連をする展示のアイデアですとか、絵本の情報とか、そういったような募集を開始しているところですけれども、小・中学校の学校図書館等でも募集をしたいと考えております。
 それから、今後の予定ということで、市民参加の考え方、予定ですけれども、さまざまなことを考えておりまして、ロゴマークの募集、シンボルマークの募集ですとか、展示の制作に参加していただくとか、それからもう少ししたら、ボランティアの養成というようなことも徐々に進めていきたいと考えております。
 整備の方の今後のスケジュールですけれども、整備工事の方、7月に着工する予定でございます。建物の竣工は平成21年の3月ということになっております。あわせて、外構の方ですけれども、こちらはこれから設計をするということで、天文台とも調整をしながら設計を進めていくということを考えておりますけれども、工事の方は平成21年の3月から5月にかけてという時期に整備工事を行う予定です。そして、3月に竣工しまして、4、5、6と開館準備ということをしまして、開館は7月を予定しております。また、登録文化財の申請というのも完成以降に行っていくという考え方でございます。
 以上です。


◯委員長(宍戸治重君)  市側の説明が終わりました。これより質疑に入ります。


◯委員(緒方一郎君)  おはようございます。よろしくお願いいたします。まず、スケジュールのことでございますが、聞き間違いでなければ、一たん古いものは解体でしたっけ。一番心配されておりますのが、ここのところ地震がございますので、耐震化。もちろん解体して、中の基礎もきちっとおやりになるんでしょうけれども、部材が古いということもあるので、火災、それから水回り、それから耐震化についてどのような対応をした上でつくられるのかというのをもう一度お聞かせください。
 それから、実際に始まりまして、人でございますが、常設的にはここは何人体制というか、常勤の職員あるいは非常勤、あるいはここにボランティアと書いてありますけれども、レギュラー的にはどんな人数、配置、構成でおやりになるか、教えてください。
 それから、コンセプトでございますが、私は「しんか」してきたと思います。星が括弧して宇宙になったり、森が自然と地球になったり、それから家という概念もきちっとなってきましたので、進むという意味の「進化」と深まるという意味の「深化」があったと思いますが、この辺、いろいろな市民の方々や何かの御提案が生きてきたんだと思いますが、その辺の経過を詳しくお話しいただきたいと思います。
 それから、実際の運営ということでございますけれども、こうやってアイデアを出された後も、ここはいろいろな進化をしていかなければならないと思いますので、レギュラー的に新しい提案を受け入れる。それをまた企画・構成をする。それからまた検証・評価をするといった常設の何か市民サポーター会議みたいなものがあるのか。あるいは、1年に一遍、検証会議みたいなものが開かれたりするのか。何かその辺の提案から検証までの回転のサイクルみたいなものをお考えなのか。あればお聞かせいただきたいと思います。
 それから、ボランティアの方々の養成が書いてございます。ボランティアも、いわゆる運営、あるいは展示を紹介するだけではなくて、こうなりますと、家だとか草花ですとか本そのもの、それから昔語りとか、いろいろな質の違うボランティアということだと思うんですが、どこまで範囲として持っていらっしゃるのか。
 それから、説明と携わる方たちに近隣のいろいろな知的資源、地域資源、人的資源ということであれば、大学もございますので、ICUさん、ルーテルさん、神学大さん含めたインターンシップですとか、あるいは御承知のとおり、インタープリターというような参加型の説明員の養成というようなこともネットワーク大学なんかとも連携をされてお考えなのかどうか。それからもちろん近隣の七中──おおさわ学園の3校、それから幼稚園、保育園、ICUさんの中には幼児園もございますよね。こういった、地域ぐるみで何かをやっていくというような近隣提携について何かお考えがあれば、お聞かせいただきたいと思います。
 それから、ホームページのことがございました。これは意外と場所が狭いということと地域的に交通機関のことも、アクセスのこともございますので、ホームページというのはかなり大事なことではないかと思うんですね。このリンクの張り方一つにしても、天文台に張ったり、ネットワーク大学に張ったり、いろいろなところに、このホームページはどこがおつくりになって、管理運営されようとしているのか。本庁内なのか、ここ独自のものをお考えなのかということですね。
 最後に、これは絵本館プロジェクトの1つということでございますが、今はこれの開館に向けて御努力されておりますが、全体の絵本館の流れの中での位置づけ、ほかの準備状況もあわせて流れを教えていただきたいと思います。
 以上です。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  まず、建物の工事関係ですけれども、一たん解体をして、耐震基準に合った現代の建物、そういう意味では、新築の建物という位置づけになりますけれども、そういう建物として十分耐震性、それから安全性とか快適性とかというところに配慮した建物として建て直しをしていくということをしていきたいと思っております。
 それから、人の問題ですけれども、こちらはまだ検討中でございまして、実際の体制というのがどういうふうになるかというのはまだこれからのところですけれども、市が直営でやっていくということで、一定の職員の配置をしつつ、嘱託であるとか、臨時職員であるとか、そしてまたボランティアの方にも大きく携わっていただきながら進めていくということになる予定です。
 それから、コンセプトの方の過程ですけれども、特に天文台との間での協議というものが、この間、天文情報センターという、天文台の中では天文学の広報普及というようなことをしているところといろいろな協議を重ねながら1つはつくってきましたし、それから、やはり非常に大きいのは、今までやってきた神沢利子展というようなことであるとか、あるいは子どもと絵本プロジェクトというようなことでやってきましたいろいろな活動の中で、展示のあり方であるとか、あるいは来られる方への接し方であるとか、そういったことが非常に、こういう形であれば子どもたちが豊かに育っていくというような考え方にふさわしいあり方が可能なんだなというようなこと、感触を得ておりますので、そういったことを十分に生かしてやっていこうというつもりでおりますし、またその中で、3月に行いました活動プランづくりのワークショップというものもありました。そういったことをやりながら、コンセプトを煮詰めてきたということです。
 それから、運営の中で、活動プランづくりのときも本当にさまざまなジャンルの方がお見えになって、さまざまな提案をしてくださったわけですけれども、具体的には、今、天文台との検討を進める中で、1つは、運営協議会というようなことで、主には三鷹市と天文台とで調整していくようなところというふうに思っていますけれども、それとは別に、企画委員会というようなもので、これは具体的な事業の中身であるとか、そういったところを企画・検討していくところになると思いますけれども、こちらの方でいろいろな提案を受けつつ、プランを毎年練っていくというような形を考えておりまして、その中には、参加して協力していただくようなボランティアの代表であるとか、グループ、NPO等々の代表とかというような方たちに入っていただくということも考えております。ただ、具体的にどういったメンバーでというようなことはこれからの検討になります。
 それから、ボランティアの養成についても、まだまだこれからいろいろな検討をしながらということですけれども、近隣にもたくさんの知的資源というものがございますので、そういったところと協力関係を結びつつ、ネットワーク大学と、既に天文台の方で地域再生計画等で人材養成ということをやっておりますけれども、それとあわせた形で、天文学の方だけでなく、いろいろな形でのネットワーク大とも協力しながらの人材養成ということを進めていきたいと思っておりますし、それから、また神沢利子展のプロジェクトのときもそうでしたけれども、ジュニアというか、若い世代に参加していただくということ、若い世代自身が担い手になるというような活動というのを非常に大事に考えていきたいと思っていますので、そういったことは、おおさわ学園を初め、いろいろな市内の中学校とも連携をしながらやっていきたいと思っております。また、もちろん幼稚園、保育園、あるいは学校等々に利用者として来ていただくというようなこともおいおいに検討を進めていきたいと思っております。
 それから、ホームページの方ですけれども、これは情報をどう発信していくかというのは大事なことと思っております。まだ具体的にどこが運営というようなことは検討の途中でございますけれども、効果的な運営ができるように考えていきたいと思っております。
 それから、絵本館プロジェクトというか、子どもと絵本プロジェクトの全体の中での位置づけということですけれども、この絵本の家自体が1つの特色ある施設ということで、このプロジェクト全体の中でそれを非常に豊かなものにしていく、活動を深めていくという、そういう大事な要素になってくると思いますけれども、そこから地域に発信をしていくということもありますし、また、子どもと絵本プロジェクト自体の方でもう少し星と森と絵本の家のコンセプトとは離れた──離れたといいますか、絵本を中心とする全体的なさまざまな事業というものも引き続き考えていくということになりますので、そういった全体の中での位置づけということ、あるいは全体計画ということも、この絵本の家ができていくことを契機にもう一度再配置を考えていきたいと思っております。
 以上です。


◯委員(緒方一郎君)  ありがとうございます。まず、工事のところで申しました耐火ですね。部材そのものが木造でございますので、消火器でございますとか、水をかけるのがいいのか、消火剤をかけるのがいいのかということがあるので、そこは特に御注意というか、会員だけでなくて、来ていらっしゃる方にも御協力いただけるということも含めて、ぜひこれは深めていただきたいと思います。
 それから、企画委員会のお話がございました。これは大事なことだと思います。この絵本の家が、最初は建物の寄贈ということから始まって、これだけ豊かなといいますか、構想ができてきたということは、市民参加含めていろいろな方の思いが重ね合わせてここに来たと思いますので、シビアな運営と同時に、コンセプトやアイデアですとか、提供ですとか、そういった企画委員会というのはぜひ豊かなものにしていただきたいと思いますので、この辺のお考え方をもう一度お聞かせください。
 それから、説明員における、あるいは参加におけるインターンシップとインタープリターのところがちょっと抜けておりましたので、お答えいただければと思います。
 それから、ホームページは本当に大事なことでございますので、ぜひ情報推進室や何かと同時にこれはしていただきたいと思いますし、さっきもちょっと触れませんでしたけれども、図書館との連携ということでいうと、ICタグも今回入りますが、絵本の家だけではなくて、ここからいろいろな発想とかいろいろな考え方が、やったときに、それはここの中央図書館にあるとか、学校図書館にあるとか、中近東文化センターにあるとかという、そういう連携が非常に大事だと思いますので、ICTの方も、さっきの質問に抜けておりましたけれども、ぜひ御検討いただきたいと思います。
 ネットワーク大学のことは大きな背景でございますので、ぜひ進めていただきたい。
 それで、絵本館全体の中での位置づけでございますが、市民の方からこの絵本の家をもって従来考えてきた絵本館なんだという考え方と、いや、これはあくまで絵本の家であって、絵本館という「やかた」は別につくるんだという考え方と、まだまだ最初「やかた」が先に延ばされたときのように、神沢利子展のように、まさに中身とか流れとか思いというものが先にどんどん、どんどん重視をされていって、最終的には「やかた」がなくても、既存の施設や、いろいろなこういうものの中で実現していくんだと、こう3つの考え方があるんだけど、今回の絵本の家ということをステップとしてどうなのということがありますので、もう一度その辺の方向性、いや、3つ考えているんだと、3つの可能性があるんだと、2つに絞られたんだと、いや、「やかた」はやっぱりつくるんだということがありましたら、お答えいただきたいと思います。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  耐火──防災の方ですね。十分に注意して進めていきたいと思っております。
 企画委員会の方ですけれども、いろいろなジャンルの方たちに参加していただく。その中で豊かな構想をつくっていくということで、十分にアイデアが生かされるように、また事業の検証がなされるように、そういった形で進めていきたいと思っております。具体的な組織の姿というのは、まだこれからでございますけれども、十分に意を用いて検討していきたいと思います。
 それから、インターンシップとかインタープリターというような考え方ですけれども、地域再生計画等の中でも、コミュニケーションをしながら伝えていくというようなことの、人と人とのつながりの中で伝えていくということの大切さということを非常に重視した人材養成というものが考えられていますし、ここでも、もともと子どもと絵本プロジェクトの中でも、人とのコミュニケーションであるとか触れ合いというところを大事にして、その中で子どもたちが豊かに育っていくというのがそもそもの考え方ですので、そういう取り組みを十分にしていきたいと思っています。
 それから、ホームページですね。これは十分に検討していきたいと思います。
 それから、図書館との連携、あるいはほかのいろいろな施設との連携ということですけれども、日常的な地域の中にどういう展開ができるかというところを非常に大事に考えていきたいと思っていますので、絵本の家では一定のテーマを毎年持ってやっていくと考えておりますけれども、そのテーマの部分でも、図書館の分館であるとかコミュニティ・センターとかというところに行けば、何かつながりのある本があるだとか、コーナーがあるだとかというような、そういう形で連携もしていきたいと思っていますし、事業の上でもいろいろと考えていきたいと思っています。
 あと、絵本の家の考え方ということでございますけれども、3月の予算委員会等でもいろいろな、市長、副市長の答弁がございましたけれども、そこについては、特色ある1つの拠点ということで進めていって、今、天文台の中にあって、それを保存していくという考え方がたまたま合致したところで、今、この機会をとらえて整備をしていくということですけれども、絵本館がそれとは別にまたあるということではなく、今そういう段階ではなく、市民の人の思いというのは、ソフト的なことを中心に進めていく。そのことが一番今の市民の意思にかなっているのではないかということですので、そういった形で、今のところそこがいろいろな活動の中心になっていくような場所として、これから遠い将来にまた何かということもあるかもしれませんけれども、今のところはそういう形での、ここを中心とした活動ということを考えていきたいと思っているところです。


◯委員(緒方一郎君)  どうもありがとうございました。御苦労おかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。


◯委員(土屋健一君)  今、多方面におきまして質問が出まして、御答弁いただきましたので、私からは2点だけ質問させていただきます。先ほど今後の予定の中でロゴマークの募集とありましたけれども、星と森と絵本の家、ずっと仮称で来ています。正式名称の方はいつごろ、だれが、どのように決めていくのかという、その予定をお願いします。
 もう1点、前回ですか、前々回ですか、2月のときにも質問させていただいたんですけれども、当初、模式プランの(案)の方で駐車場というのがありまして、そのとき質問させていただいたら、駐車場は考えてない、ゼロだと、なしだという答弁をいただきました。例えば玄関もスロープにしたり、バリアフリーということをお考えだと思うんですけれども、障がいをお持ちのお子様たちが利用するには、そこにはリフト車等の車等の利用が考えられますけれども、その車等はどこに置く、それすら置くスペースを考えてないのか。その辺のお考えをお聞かせ願います。以上です。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  1点目のロゴマーク等の募集、これから始める予定でおりますけれども、これはシンボルマークというような形で、名称が入ったものではなく、マークですね──というのをまず募集するということを考えておりますけれども、名称につきましては、星と森と絵本の家というようなことで、コンセプトもそういうようなことを含んだ内容になっておりますし、なかなかふさわしい名称かなと思うんですけれども、具体的には実際には来年の3月に条例として提案するときに正式な名称を御提案するということになります。
 それから、駐車場の方ですけれども、障がい者用の駐車場というのは構内に整備をする予定でおります。


◯委員(土屋健一君)  ありがとうございました。障がい者用とか搬入用とかのスペースはあるということですね。わかりました。じゃあ、遠方からの方は、あくまでもバス等、ほかの交通機関を利用してくださいということでよろしいでしょうか。
 それと、正式名称の方なんですけれども、ただ、このまま括弧がとれるというのも確かに1つの案だと思うんですけれども、先ほど基本コンセプトの中でありましたように、森の中の昔の家という、すごくイメージ的に私個人的にはいいなと思っています。昔の家というのをイメージ的にはすごくいいのかなと思っていますので、ほとんど9割方、この仮称で決めちゃっているみたいなお考えじゃなくて、その名称というのは結構大切だと思いますし、古墳のときも申しましたけれども、やはりこれから観光とか三鷹からの発信等を考えますと、三鷹という名前をつけるのも大切かなと思っています。その辺のお考え方をもう一度お願いします。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  名称というのは、いろいろな施設に関するコンセプトを凝縮したものとなると思いますので、いろいろなことを考えながら決めていきたいと思いますけれども、三鷹という名称をつけるかどうかということを含めて、天文台との間でもいろいろな調整もあると思いますけれども、そういったことを含めて、十分に検討していきたいと思います。


◯委員(土屋健一君)  ありがとうございました。以上で終わります。


◯委員(浦野英樹君)  質問させていただきます。今、土屋委員の方から駐車場の問題についてありましたけれども、先日行われた3月9日のワークショップで、交通アクセスについて何か要望だとか意見というのは出ましたでしょうか。
 あと、きょうあったんですけれども、「えほんかんつうしん」を読みますと、見学会で「意外に小さい旧1号宿舎の室内を見て」という記述があるんですけれども、これは参加者の方が意外に小さいという感想を持たれたということかなと思われるんですけれども、そういった建物自体について、参加者の方から何か意見がほかにあったというのはありますでしょうか。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  活動プランづくりのワークショップのときですけれども、交通アクセスというお話は出ました。いろいろな課題の1つとして、大沢という場所にあるということで、いろいろなところから来ていただくために交通アクセスは重要な問題だというような御意見は出ました。これは、同じ考えですので、十分に検討しつつ進めていきたいなと思っている部分です。
 それから、意外に小さいというのは、ワークショップの中で出てきて、余り小さくてびっくりしたみたいな意見もありました。ですので、特徴を生かしてテーマを絞った活動というのが大事じゃないかというようなことでございました。


◯委員(浦野英樹君)  場所もちょっと交通アクセスが不便な場所で、建物自体も小さいということで、とにかくイベントの内容がすごい重要なのかなと思うんですけど、イベントの内容によっては、例えば交通アクセスに関しては、市役所に集合してマイクロバスで送迎して、市役所で解散みたいなものも検討してはいいのではないかなと思いますので、交通アクセスというのは、イベントがよくても、アクセスが悪いから行けないという方が出てくることもあるかと思いますので、これからもいろいろな可能性を検討していただきたいなと思います。以上です。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  まだ日常的な運営ということを中心に考えておりまして、大きなイベント等についてまだ十分な検討をされていませんけれども、そういったときには1つのマイクロバスで行くというのも可能性かなと思いますので、そういうことも含めて、これからの全体の事業計画というものを詳細に詰めていきたいと思っております。


◯委員(大城美幸さん)  じゃあ、今のことに関連して、「えほんかんつうしん」では、1ページの一番下に200を超えるアイデアや意見をいただきましたとありますが、その意見が分類別に分類されて、私たちも見ることができるのか。その意見がこれからどう生かされるのかというか、そういうことがちょっと見えないんですが、その意見はどうなっているんでしょうかということ。
 あと、絵本の家が大沢天文台を利用してということが急遽決まって、いろいろなことが同時進行で行われているので、大変で、御苦労されているということはわかるんですが、先ほど緒方委員の方から質問があった企画委員会、これから検討だということだったんですけれども、もう既に事業が、絵本館プロジェクトの中でいろいろな取り組みが進められていることと並行して絵本の家のことも進んで、同時並行で、重なる部分もあって進んでいるということもあると思うんですが、この企画委員会というのは、これからだというけれども、来年のテーマは「月」にするということがもう既に決まっているわけですよね。だから、やはり私は、早く企画委員会というのをきちんと立ち上げて、いろいろな人の意見を取り入れて、根本的な企画、最初から市民に参加してもらう。当然「月」というテーマを決めたことについて、いろいろ学校とか学校図書館を通して募集するとか、そういうことで市民や子どもの意見を聞くというスタンスはあるんだけれども、最初のテーマを決めるとき、では、だれが決めたんですかと聞きたくなるんですが、そういう点で、市役所の運営委員会、天文台と市役所の運営委員会というところで調整をしていろいろなことが進められている部分と、市民参加で行っていくという企画委員会とがあるんだけれども、私は企画委員会というのもきちんと早く立ち上げて、運営そのものについても市民の意見を聞き、手づくりでみんなでつくっていくんだという雰囲気をもっと本物にしていくという点では早く立ち上げる必要があると思うんですが、先ほどの答弁だと、組織的なのはこれからだということだったんですが、じゃあ、いつつくられるのか。もう来年7月にはオープンすると言っているのに、既に来年のテーマは決まっているから、オープンしてからつくられるのかということでは私は遅いと思うんですが、どうなんでしょうか。
 あと、説明の最初のページに土地の無償貸与で、平成25年3月31日までということで、特段何もなければまた5年ごとの契約をするということだったんですが、特段何もなければということですが、5年ごとの何かがあるということが、天文台全体の計画の中で何かあるかもしれないからということでこういう契約になっているんでしょうか。5年と区切った理由。10年でなく、何で5年なのかとか、そういうことも含めてお答えをいただきたいと思います。
 それと、整備工事が7月から始まる、外構整備工事が来年の3月から5月ということでしたけれども、7月は解体工事ということで理解していいんでしょうか。
 まだどれくらいかわからないと思うんですが、わかれば教えてほしいんですが、前にも多分質問されたと思うんですけれども、使える木材とか、古い、今ある建物の材料、建築資材の一部分使って、残していくということだったんですが、一部分というのが全体の何%ぐらいをというふうな考えがおありでしょうか。
 以上です。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  まず、活動プランづくりのワークショップのときのアイデア等ですけれども、200にも及ぶという形で出ておりますけれども、これは一応分類をしまして、今ホームページ上にどういったものがあるかということをごらんいただけるような形で掲載をしております。
 そして、それをどう生かすかということですけれども、既に活動プログラム等で例示してあるようなものというのは、このワークショップの中で出てきたものでございますし、また施設の整備内容にも、主としてこういう建物にということではなくて、こういう活動をしたいという形での御意見でございましたので、そういった活動がしやすいような整備の仕方というのを考えて、生かしているというようなことです。
 それから、企画委員会のことですけれども、この施設、モデルのない施設という、新しい考え方で、しかも特徴を生かしてつくっていくということですので、基本的なコンセプトとともにどういう活動をしていくかというところでは、一定程度の考え方を運営をする市の方で示していくというのも1つ必要のあることなのかなと思っております。ただ、十分な市民の声を取り入れてという、意見を組み入れて企画をつくっていくということももちろん今までの子どもと絵本プロジェクトの中でもそのようなやり方をしてきたわけですけれども、そういった考え方ができるようにしていきたいという思いは十分あります。なかなか追いついていない部分もありますけれども、ただ、「月」というテーマを一定程度決めて、ここはこういう活動をしていくところなんだなというイメージであるとか、全体の枠組みといいますか、そういったことをこちらから提示するというのも大事なことではないかなと考えながら進めているところです。あと今後、アイデア募集もそうですけれども、いろいろな形で市民の意見を取り入れるというようなこと、あるいは企画委員会というものを、まだ時期的にはいつからということは申し上げられないんですけれども、発足させるということも考えていきたいと思っています。
 それから、土地のことですけれども、この契約は、財務省の標準書式というものに沿って貸し付けを受けるというような形で、その中で5年区切りというのが標準になっているということで、その形に従って、5年ごとの更新ということになっております。天文台の方で特段の計画があるということは全くないと思いますので、自動的に更新されていくと考えております。
 それから、整備工事ですけれども、これは解体工事、建築の工事というのを一体で進めるという予定にしておりますので、7月から最初、解体に入っていくということになります。
 それから、部材ですけれども、柱であるとかはりとか、あるいはかわらですとか、そういったところは、調査をいたしました結果、5割程度は使えるということですし、また、できるだけ使うという、もちろん安全性とか、そういったところには十分配慮をしながら、なるべく文化財としてもちゃんとした残し方をしたいということで、文化財審議委員の先生にもアドバイザーについてもらいながらやっておりますので、そういう考え方でおりますし、それから建具等という、欄間であるとか、そういったものはもっと大きく、何割というのは、5割以上の8割とかという形で使っていけるというふうになっております。以上です。


◯委員(大城美幸さん)  200の意見を出された、参加された70人の方の中に、前にも大工さんとか、地元の人たちがそこにかかわりたいという人もいるけれどもという話をしたときには、結構文化財として残すという点での専門的な技術が要るので、それはちょっと難しいみたいな話だったんですが、参加された人の中にそういう地元の大工さんとか、建築にかかわっているような人がいたのかどうかということと、200の意見を出された方たちには、ちゃんと活動の中で生かしましたよとか、施設整備のところに声を取り入れましたよとかという、意見を取り入れたことをフィードバックがきちんとできていると言えるんでしょうかということ。ホームページに載せましたと言われたんだけれども、来た人みんながホームページを、私も今回は題名だけしか見てこなかったので、細かくそこまでは見なかったんですが、ちゃんとそういうことでは、ホームページに載せていますよということも伝わっているのかどうかということをお聞きしたいと思います。
 あと、企画委員会は、まだ時期的なものも決まっていないということでしたんですが、来年7月にオープンするということを考えると、7月オープンしてから企画委員会がつくられるのか。その前段でつくられるのかどうかについても、どうなんでしょうか。教えていただきたいと思います。
 あと、5年という契約が財務省の標準書式を使っているということだったんですが、それは財務省の標準書式を使わなければいけないものなんでしょうか。
 あとは、年間を企画委員会のことでいうと、「月」という、市の方で一定の枠組みを提示することも必要だとおっしゃったんですけれども、最初の段階なのでそれはそれで悪いと言っているわけではなくて、「月」というテーマを設定して、これからいろいろな市民参加を経て、いろんな展示だとか、いろんな企画を考えていくという、その中では市民参加を取り入れていく姿勢は持っていると思うんですけれども、私は、天文台と三鷹市だけが協議をしてそういうことを決めるのではなくて、天文台と三鷹市と三鷹市が今まで市民との協働をしてきたということを含めて、天文台にも理解していただいて、市民と天文台と三鷹市というトライアングルの三角形の協働でつくるというスタンスにはならないんでしょうかねということが、ちょっと思うんですが、その辺をもう一度お聞かせいただきたいと思います。以上です。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  まず、活動プランづくりに地元の大工さんであるとか、建築にかかわる方というのは、特段には参加をされていなかったと聞いております。
 それから、意見に対するフィードバックということですけれども、なかなか取りまとめ等にも時間がかかったり、いろいろな交渉のさなかで、少し時間があいてしまったんですけれども、今回「えほんかんつうしん」を出したりという中で、参加された皆さんに、こういった形でまとめましたし、プラン、こういうふうになっていますというようなことで御連絡を差し上げています。ちょっと時間が大分かかってしまったかなという感じですけれども、今回の時期に合わせて御連絡をいたしました。
 それから、企画委員会がつくられる時期ということですけれども、まだどの時期でというのをきちんと詰めているという段階ではないんですけれども、ただ、先ほども言ったような枠組みというのを提示して、こういう形でというのをある程度見せていくということをしながら、秋ぐらいからまたボランティアの養成とかというようなことも考えておりますし、そういう中でいろいろここの家にかかわってくださる人たちの姿というのも見えてくると思いますので、そういう方たちといろいろ協議をしながら、どの時期で発足するのがいいのかというのを検討していきたいと思います。
 1つの施設ができるわけですから、そこから先が非常に長くあるわけですから、その中で、天文台と三鷹市と市民とのトライアングルの関係というのを十分に築いていけるように、その基礎になる部分を今考えているところだというふうに思います。
 それから、財務省の書式のことですけれども、こちらは、先行事例として奥州市の方の水沢観測所というところが同じような形で奥州市に貸与されて使われているんですけれども、こちらの方も全く同じ書式を使っているということで、この形でやるということは強く求められたところです。


◯委員(大城美幸さん)  どうもありがとうございます。本当に同時並行でいろいろなことをやらなきゃいけないという点では大変だと思いますが、市民と協働ということで、ぜひ市民の意見を取り入れてつくっていただきたいと思います。


◯委員(中村 洋君)  済みません。2点だけちょっとお伺いします。1つには、運営体制のこと、先ほど直営でということでお話があったんですが、平成18年8月にみたか・子どもと絵本プロジェクト推進計画の方を見ると、今後の組織体制と運営形態について、NPO化なども含めて多様な検討を行いますと書いてあるんですね。直営ということはいけないということでもなく、株式会社に委託するとかということよりは全然いいことだとは思うんですが、そうではない委託方法というか、きのうも厚生委員会で市民協働センターについては、ああいった市民がつくったNPOに委託するという話になっていきますよね。そういう方向性ならそれはいいと思うんですけれども、もちろんスタートはいきなりということは難しいので、直営ということだと思うんですけれども、それはずっとそういうことなのか、最初の計画にあったNPO化ということは、方針変更したのかどうか。そこは少し確認をしたいと思います。
 あともう1点、全体的なコンセプトで、今回は星と森と絵本の家ということだけでお話があるので、そうだなとは思うんですけれども、今後、例えば、まだまだ市民の皆様の中には、必要性ということでいろいろ思っていらっしゃる方がいると思います。テーマ館をつくるわけでは当然ない。そういうのが時代的にはやったところはあったと思うんですけれども、今はそういう時代ではないわけですから、この役割というところで、例えば図書館なら図書館というものの絵本の部分とか子育ての部分があったりとかして、そこの拡充の方がいいんじゃないかという人もいると思います。そことはもちろん違うということは私は理解していますし、子育てに対して、子どもたちと一緒になって絵本を通じて一緒に過ごすという部分があるんだと思います。また一方では、のびのびひろばやすくすくひろばみたいな、本当に子どもと親が過ごすような場所というのもあると思うんですけれども、またそことも違うと思うんですね。いろんな要素があるからこういうものがあるんだというところがあるから、それがさっき言ったようなプロジェクトの広がりだと思いますし、そういうところの全体的な位置づけの中でこれをつくる。なぜこれだけ財政が厳しいときにこれが必要なんだということがあるのは、しっかりと言っていかなければ、本当に今これが必要なんだろうかということの理解が得られなくなってしまうと思いますから、もちろん建物のという話を今しているんだということはわかりつつも、もう少し広報していくときとか、市民の皆様に理解してもらうときは、これがどういう位置づけがあって、どういうことをねらっているのかというところをもう少し言っていった方がいいと思います。何度も言ったかもしれませんけれども、そういう親と子どもが過ごすというコンセプトというところみたいなところでの必要性という、単に展示をしていくとか、星を見るという、大人だけが来て楽しむというところのイメージよりも、親と子が来て楽しめるというところであったりとか、今、時代の要請の中で、忘れられかけている親と子どもが一緒にいるんだという、大切な時間を過ごす場所で、ここはここで拠点で、全市にそういうことを広げていくんだということをアピールするなら、そういうことをもっと言っていった方がいいと思いますし、そういうところのお考え方をどう考えているのか、聞きたいと思います。お願いします。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  運営体制のことでございますけれども、推進計画の中に書かれているのは、絵本館ということでの考え方ですけれども、絵本の家ということで、今回は、天文台とも協働しながらやっていくという、少し性格の違うものですけれども、当面直営という形でやっていくということで、今のところ、NPO化とか、そこから先のものとして具体的に考えているということはございません。そういう意味で、その推進計画での方針というのは少し違うのかなと考えております。
 それから、いろいろと絵本の家、それから子どもと絵本プロジェクトの考え方であるとか、位置づけということの理解をもっと多くの方に知っていただくということは非常に重要なことだなと思っておりまして、やはりこれは1つの、絵本の家は特に、地域全体に広げていくこのプロジェクトの考え方、みんなで子どもたちを十分に守り育てて成長させていくような、そういう地域をつくっていくための1つのモデルになる拠点というようなところと考えておりますので、そういう意味での十分な位置づけの広報というのは、これをやっていく上で非常に重要なことだと認識しております。
 その上で、この施設ですけれども、親子、あるいは周囲の大人と子どもの触れ合いというようなこと、そこが一番大切な部分であると考えていますし、そういう中で、子どもが成長していけるような、あるいは親子が触れ合ってゆっくりと過ごす中で、コミュニケーションを深めるとか、そういう時間を持つことができる場所ということを大事にして、そこのために多くの人たちがかかわっていく、そういう拠点になるのかなと思っていますので、そこの中心の部分、子どもの部分というのは、十分心にとめて、それが多くの方に共有されるような活動にしていきたいと思っております。


◯委員(中村 洋君)  御答弁ありがとうございました。先ほども議論があったけれども、これは絵本館なのか、絵本館じゃないのかという議論もあったので、絵本館でないということであれば、この計画のことでNPO化というのはもともと違うことになるからいいですけれども、この計画どおり見ていれば、そういうものだと思って見ているので、計画変更したということになれば、それはどこの部分を変更したということは、聞かれる前に説明していただければなとちょっと思ったので、質問しました。
 後段の部分のコンセプトのところについては、これからも、親と子の触れ合いということがメーンだと思いますので、そういったことも含めてこれからも広めていっていただければと思います。以上です。


◯委員長(宍戸治重君)  ほかにございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、以上で生活環境部報告を終了いたしたいと思います。よろしいですね。
 それでは、報告を終了いたしまして、休憩といたします。
                  午前10時45分 休憩



                  午前11時06分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  委員会を再開いたします。
 それでは、教育委員会報告、本件を議題といたします。本件に対する教育委員会側の説明を求めます。


◯学務課長(内野時男君)  それでは、私からまず三鷹市の学校給食調理業務委託検証委員会の報告について御説明申し上げます。お手元に12ページまで番号が振ってある報告書から、その後ろの方に資料という形でなっているものがございますけれども、そちらについて説明させていただきます。資料2ですね。全体の資料2ということになっております。
 これについてですけれども、平成19年の4月から南浦小学校、第一中学校、東台小学校、第五中学校の4校で学校給食の調理業務の委託を開始して1年が経過しましたので、学校給食調理業務委託検証委員会で実施状況の検証を行いましたので、報告書にまとめたものでございます。
 1ページ目をお開きいただきたいと思います。検証に当たりましては、次の3つ、給食が安全かつ衛生的に行われたか。2番目に安全でおいしい給食が提供され、給食運営が安定的に行われたか。学校給食の充実が図られたか。この3つの観点から検証いたしました。
 検証の具体的な基準の項目ですけれども、12ページの後の添付資料の最初の方に載せてありまして、このような基準項目ということになっております。御参照いただければと思います。
 2ページに戻ります。第2、委託校の実施状況と左上に大きく書いてありますけれども、南浦小学校から第五中学校までの各校の実施状況について、各校の学校運営協議会、これは保護者の代表の方、学校長、教職員、学校栄養職員、委託業者、教育委員会の事務局職員で構成されているものですけれども、ここの意見等をまとめたものということで、9ページまで記載してあります。南浦小学校を例に説明いたしますと、2ページですけれども、中ほど、表の下のところ、まず安全・衛生管理についての検証を行っています。すべてほぼ要求水準を満たしている以上となっております。具体例としては、ドライ運用の工夫が最大限なされているなどとなっております。簡単に説明していきますけれども、また後でこちらの方については触れますので。
 次の項目が、学校給食運営、品質管理についての検証ですけれども、ほとんどの項目が要求水準以上、またはほぼ要求水準を満たしているとなっています。数量の不足が最初のときに何回かあったようですけれども、その後は改善されているということになっております。
 そして、学校給食の充実です。すべてのこちらの方の検証項目では要求水準以上、またはほぼ要求水準を満たしているとなっております。ここでも具体例を示していますので、御参照いただければと思います。
 最後、右側のページの方には、学校給食運営協議会の意見を載せています。保護者の方の意見もおおむね好評であるということになっております。
 あと、以下、4ページから同様に、第一中学校。第一中学校では独自に生徒へのアンケートの実施もしていますので、その結果を5ページに載せております。70%から80%の児童・生徒さんが満足しているという結果になっております。
 続いて、6ページ、7ページが同様に東台小学校、8ページ、9ページが第五中学校となっております。
 これらの4校のそれぞれの評価をもとに10ページ以降、10ページから第3としまして、検証結果とその分析としてまとめております。10ページの大きな1、委託業務の履行状況です。(1)の安全・衛生管理ですけれども、何よりも安全でおいしい給食が大切ですけれども、これに関しましては、業務全般を通して、おおむね安全で衛生的な給食が提供されているとなっております。4校とも衛生管理に対する意識が高く、丁寧な調理業務が実施されていて、安全・衛生管理の学校規模による問題は特に見られていないとなっております。
 ただし、異物混入事故について触れております。もちろん食材料に混入していたものなんですけれども、これは本来あってはならないんですけれども、直営で実施している学校もどうしても年に平均すると2回ほどは混入事故があるようですけれども、委託校でも事故、前半に集中してありましたけれども、習熟、それから現場での作業手順の防止策がしっかりとられていることで、3学期以降、それから現在までも委託校では発生しておりません。
 次に、(2)の学校給食運営、品質管理についてです。これにつきましては、(2)の下段の業務体制の方から申し上げますけれども、業者間で差が見られたとありますが、具体的には、調理従事者の配置について、一時期業務副主任が体調を崩したときが5月にありまして、その間、代がえの調理師が交代で勤務しましたけれども、業務副主任が決まっていない時期があった。また、パートの急な休暇の代がえ要員などが、支援体制が整っていないことがあったことを指摘しています。しかし、業務副主任の交代が行われ、その後そのようなこともほとんどなくなりまして、(2)の最初の方にありますように、安全でおいしい給食が提供されているとなっております。例えば適温での給食提供のために配膳直前まで気を使ったり、材料によっては機械での裁断ではなくて、手作業でのカットを行うなど、切り方にこだわったりして、丁寧な下処理作業が行われていると評価しております。
 また、保護者の意見ということですけれども、こちらの方もおおむね良好でありまして、何よりも生徒に行ったアンケートでも、先ほど一中のところで申し上げましたが、7割以上が満足な評価となっております。中学校の男子の生徒さんは、ちょっと量が足りないなどという評価もあったようですけれども。
 次に(3)の学校給食の充実というところですけれども、こちらの評価は、まず給食の内容については児童・生徒、教職員の評判も大変良好というものです。学校行事に合わせた給食の提供など、柔軟に対応できているという評価になっています。児童・生徒と給食の従事者のコミュニケーションについては、一部学校の施設上の関係もあるんですけれども、課題もあるとしています。
 次に、大きな項目の2でございます。11ページの方なんですけれども、民間委託の効果でございます。調理業務については、仕様どおり適正に業務が実施されて、委託により得られた効果を食育の推進や給食内容の充実、給食施設・設備の改善に生かすことが期待できるとしています。
 具体的には、(1)から(4)までございますけれども、(1)では業者のノウハウによるドライ運用の工夫がされている。(2)では、学校栄養職員の調理指導、管理業務の軽減による食育に関する指導が強化できることの期待。(3)では、学校行事に合わせた柔軟な対応ができることによる給食内容の充実に効果が上がっていること。南浦小学校と第一中学校では、土曜日の行事給食において、同一業者による相互作業のメリットもあったことなど、今後の学校給食の充実に向けた取り組みが期待できること。(4)では、経費の削減効果を学校給食の一層の安全・衛生管理の向上のための施設・設備の改善に生かすことが期待できるとしております。
 次に12ページ、大きな項目の3、民間委託にかかわる留意点でございます。業務体制と保護者への情報についての意見となっております。最初の(1)の業務体制ですが、先ほども触れましたけれども、一時期業務副主任の欠員や交代などの事態が見られたことについてですけれども、給食の提供には支障は生じていませんけれども、給食を継続的・安定的に実施するためには、継続した従事を求めていくとともに、研修等を通じて調理従事者の資質の向上を図る必要があるとしています。
 また、保護者の情報提供ですけれども、当初民間委託に関する不安、それから、委託内容に関する誤解も見受けられるので、保護者の意見をよく聞くとともに、試食会など、積極的に情報を行い、理解を深めてもらうことが大切だとしております。
 最後にまとめ、4ですけれども、1年間の実施内容を総合的に分析・評価すると、安全・衛生面、品質面とも、学校規模による違いもなく、ほぼ適正に業務が実施したと認められるとしています。運営面での業者間の差はあったが、安全でおいしい、学校給食に合わせた給食が提供されるなど、学校給食のさらなる充実が委託業務によっても可能なことが確認されたとしております。
 以上のことから、検証委員会としましては、学校給食調理業務委託は、学校給食のさらなる充実と効率的な運営が期待できるという判断になっております。
 あと、添付資料の方、参照していただければと思っております。要綱とかも載っておりますので。私の方からは、概略、以上です。


◯施設・教育センター担当課長(新藤 豊君)  資料1、学校施設の耐震化の状況について御説明したいと思います。全部で3ページございます。これまで三鷹市の市内の学校の耐震診断及び耐震補強を実施してきましたので、これを1表にまとめたものを作成いたしましたので、今回この委員会にお示しをしたものになっています。
 三鷹市の学校の耐震の取り組みなんですが、平成7年の阪神・淡路大震災の被害を受けて、児童や生徒が多くの時間を過ごす学校として、それからまた、災害時の避難場所となるということですから、耐震性の確保ということが重要だろうということで、平成7年度から平成12年度までをかけまして、全校の耐震診断を行っています。その結果に基づいて、ほかの大規模改修工事、この計画も考慮しながら、また学校の授業に大きな影響を生じないようにということで、夏休みを中心とした工期を設定するということの条件の中で、平成8年度以降、順次補強等の工事を実施してまいりました。これをまとめたものがこちらの表になります。
 また、平成15年度以降は、新基準、2001年に改正された基準に従って、再診断を行って、その診断結果に基づいて耐震補強工事の実施設計を行って、工事に入っているということになっています。したがって、この資料の耐震診断の実施年度に2つの年次が書かれているのは、そういう意味だと御理解ください。
 で、順次行ってきていて、最終的には、平成24年度までにはすべての学校施設の補強等の工事を完了する予定となっています。そちらがこの資料の一番右手、今後の補強工事の実施計画ということになります。
 というようなことで、順次行ってきているんですが、あと8校を残すということになっています。
 以上で説明を終わります。また、配付資料として、Is値とはということで、1枚ものの資料をお配りさせていただいています。こちらは、一番下にありますが、耐震診断と補強を考えるというウェブサイトがありまして、こちらから資料を、抜き出しをしています。この中では、Is値0.6以上であればおおむね安全と見られるということの説明ということなんですが、まず上側のグラフをごらんいただいて、黒いところを見ていただければと思うんですが、過去の地震の中でIs値が0.6未満のものには、黒い絵に書いてあるとおりに、非常に大きな被害が出ています。ところが、0.6を過ぎますと、急激に被害が小さくなる。したがって、ちょうど真ん中あたりに、少し太文字で書いてあるんですが、Is値が大きくなると、被災度、被害は小さくなる傾向があります。Is値が0.6を上回ると、被害がおおむね小破以下になります。それから、Is値が0.4から0.6の建物では、中破以上の被害が見られます。それから0.4以下の建物は、倒壊または大破ということになっていますということが、過去の実績の中からもわかっていますよと。
 また、小破、中破、大破というのが、非常にわかりにくいところですので、下側に絵が入っています。倒壊というのは文字どおり、建物の一部または全体が倒壊をしたもの。それから、大破というのは、鉄筋が露出をしたり、座屈をしたりという形になります。中破、小破、軽微というのが順次、小さな被害になっていきますよと。大地震ですと、Isが0.6くらいですと、おおむね中破程度以下におさまるであろうというのが、この絵の示すことになります。
 以上で説明を終わります。


◯総合教育相談窓口担当課長(工藤信行君)  それでは、スクールソーシャルワーカー活用事業につきまして御説明したいと思います。資料は3になると思います。まず、資料に沿いまして御説明したいと思います。まず、1の事業概要から御説明いたします。この事業は、文部科学省が実施するスクールソーシャルワーカー活用事業の調査研究に係る実施団体として指定されたことにより、学校や市、福祉部門を含む関係機関と連携しながら児童・生徒自身と児童・生徒の家庭環境等に働きかけまして、課題を解決していく専門家としてのスクールソーシャルワーカーを新たに1人配置いたしまして、教育相談事業の充実を図っていくものでございます。今現在、スクールソーシャルワーカーは正式な資格要件があるものではございませんので、身分としては教育相談員ということになりますが、ただいま申し上げましたように、スクールソーシャルワーカーとしての任についてもらうものでございます。
 次に、2、事業の目的でございますが、今学校の内外を問わず、さまざまな困難に直面している児童・生徒の課題を個人の責任、個人に病理──病気の原因があると一方的にとらえるだけではなくて、本人を取り巻くさまざまな人的あるいは環境的要素、家庭ですとか友人関係、地域、学校などが絡み合っているととらえております。そのため、児童・生徒の課題を解決して、生活全体の質を高めていくために、今回スクールソーシャルワーカーを配置して、その効果的な活用方法を調査研究するものでございます。
 3のスクールソーシャルワーカーの役割でございますが、教育、特に学校教育、学校現場に関する知識とともに、社会福祉などの知識を使いまして、児童・生徒が相談に来るのを待っているだけではなくて、学校や家庭に出かけていくなど、さまざまな環境に働きかけたり、課題によりましては、市福祉部門などとのネットワークを活用いたしまして、連携、あるいは調整役、コーディネート役として、関係機関ごとの支援の内容、支援の方法ですとか、解決への方策などを話し合って支援を行い、課題解決への対応を図っていくものでございます。
 4の調査研究方法等ですが、事業実施に当たりましては、総合教育相談窓口におります市の教育支援コーディネーターやほかの相談員などとの連携も図りながら、個々のケースの実態分析や課題解決に向けまして、市福祉部門など、関係機関との支援会議の開催などの取り組みも進めてまいります。また、過去の事例も含めまして、調査を実施し、スクールソーシャルワーカーの相談事例の分析やアンケート調査を行うため、事例研究等調査委託を行います。
 次に、事業の実施期間でございますが、これは7月から来年、平成21年3月末までの予定でございます。
 そのほかに、運営協議会のところですが、運営協議会を立ち上げまして、この事業全体の実施状況の把握、スクールソーシャルワーカーの活動事例を通しての助言やサポート、それと先ほど申し上げました調査委託の報告結果の検証などを学識経験者を含めたメンバーで行っていく予定でございます。
 7の経費でございますが、歳出が、教育相談員の報酬などの合計490万1,000円に対しまして、歳入が同じく、490万1,000円。都支出金で、対象経費の全額が歳入となるものでございます。
 説明は以上でございます。


◯大沢総合グラウンド整備・国体準備担当課長(岡崎安隆君)  私から大沢総合グラウンドの整備計画について報告をいたします。資料4をごらんください。今回の整備は、東京都が行う武蔵野の森公園整備計画に合わせて三鷹市がスポーツ施設を整備するものでございます。今回は、今年度整備しますテニスコートの実施設計と来年度整備しますサッカー・ラグビー場、野球・ソフトボール場、管理棟のそれぞれの基本設計の平面図ができましたので、報告をいたします。
 初めに整備計画の全体像を説明するために、表紙のカラー刷り、武蔵野の森公園年度別工事予定区域をごらんください。東京都は、年度に分けて公園の工事をいたします。まず平成19年度の工事区間ですが、図面の左側にあります赤い色の部分、これはL字になっているんですけれども、これが既に完了しております。それで、今年度、平成20年度は、ちょっと見づらいんですが、茶色の部分、右上のところからずっと横に広がりまして、詰所、東京都が整備する駐車場、三鷹市が整備するテニスコート場、それからずっと下に行きまして、調布市が整備するサッカー場、これが平成20年度でございます。平成21年度は水色の枠でございます。これは、三鷹市が整備しますサッカー・ラグビー場、野球・ソフトボール場、管理棟、それから、もう一つ真ん中おいて、一番下側、水色の部分、L字型の逆になっているやつなんですけれども、平成21年度予定区域というところでございます。この2カ所です。平成22年度には黄色の部分、真ん中辺、これは調布市が整備をいたします軟式野球場と少年野球場の部分でございます。三鷹市も東京都の年次計画に沿って、今年度はテニスコート場、来年度はサッカー・ラグビー場、野球・ソフトボール場、管理棟の整備を2年間にわたって行います。
 整備工事をするに当たりまして、昨年度三鷹市の遺跡調査会に委託をしまして、埋蔵文化財の試掘調査を行いました。その結果、掩体ごうが2カ所確認されました。場所は右上の部分、大沢グラウンド通り口、赤いところなんですが、そこの辺です。それからもう1カ所は、真ん中辺の上、詰所、ここの部分に2カ所確認されました。ただ、この2カ所の掩体ごうにつきましては、調査結果では、十分に注意をしながら工事を行えば差し支えないという調査結果が出ております。
 次のページをお開きください。テニスコートの平面図です。縦長です。これは平成20年度、今年度に整備をしますので、実施設計でございます。砂入りの人工芝を6面つくります。附帯設備としまして、各コートに屋根つきのベンチ、黒色の部分ですね、シェルターと書いてあるところです、これをつけます。それから、物置。あと、この図面にはありませんが、水飲み場とか散水栓とか、放送設備を設置します。それで外周をネットフェンスで囲います。
 次のページです。サッカー・ラグビー場の平面図です。ここでは、国体ではサッカー場として使用します。これは来年度、平成21年度の整備ですので、基本設計となります。観覧席を2カ所、右側のところの黒い部分、これ、2カ所つくります。この観覧席は、図のように、土を盛り上げまして、その上に天然芝を張って座ってもらうという形です。大体400席です。それと、ここの2つの観覧席の間に国旗掲揚台をつくります。フィールド内は、国体仕様の人工芝となります。それと周りを、外周、この四角い部分になるんですが、ネットフェンスで囲います。
 次のページです。野球・ソフトボール場の平面図です。これも来年度整備になりますので、基本設計となります。国体ではソフトボール場として使用いたします。野球場が2面、それからソフトボール場が2面、それとここでも観覧席を4カ所設けます。そのほかに、倉庫とかトイレとか放送設備、あと外周を防球ネットで囲います。
 次のページです。次は、管理棟です。管理棟の平面図です。これも平成21年度整備しますが、まず基本設計となります。軽量鉄骨の平屋建て、大きさは約400平米になります。男女別のトイレとかシャワーとか更衣室、それから身障者用専用のトイレとかシャワー室、それからミーティングルームなどがあります。
 次のページです。最後になりますが、工事日程の予定表でございます。その前に、右上のところを見ていただきまして、第68回の東京国体の開催年度が平成25年度になっております。三鷹市の担当する種目は、サッカー成年の男子、ソフトボール成年の男子、それからアーチェリーの全種別ということになります。
 その次、リハーサルとして、国体の開催する前年度、平成24年度にリハーサル大会を行います。
 左側の工事日程をごらんください。上が東京都の工事日程、それから下が三鷹市の工事日程でございます。東京都が年度に分けて、それぞれ造成工事を行ってから三鷹市が工事を始めるという流れになっております。
 下の三鷹市の日程です。まず、テニスコートですね。大沢グラウンドにはテニスコートだけで6面ありまして、東京都の造成工事が始まる6月末まで、今月末まで一般開放いたします。その中、6面のうち3面は工事車両などが入るので、取り壊しまして、6面中3面は引き続き一般供用いたします。それと11月ごろからそれぞれ本体工事が始まりまして、来年の3月に終わります。平成21年の4月から一般供用開始です。それから、サッカー・ラグビー場、野球・ソフトボール場につきましては、平成21年の6月まで一般供用として貸し出します。その後、東京都の造成工事が始まりまして、来年の10月ごろ、それぞれ本体工事に入ります。サッカー・ラグビー場につきましては人工芝でございますので、工事が終わったすぐに、平成22年の4月から一般供用を開始できますが、野球・ソフトボール場につきましては、工事が終わっても、外野に天然芝を張りますので、その養生期間として約半年間寝かしておく予定で、供用開始が平成22年の10月からということになります。それから、管理棟につきましては、平成22年の4月から一般供用開始ということになります。
 テニスコートにつきましては、実施設計のとおり、今年度工事となりますが、サッカー・ラグビー場、野球場、ソフトボール場、管理棟につきましては、来年度工事になるので、基本設計となっております。今後、利用団体の要望や整備費の予算枠などを調整しまして、今回お示しした平面図が変更になることも予想されます。工事日程についても、東京都の工事の進捗状況によっては変更になりますので、あらかじめ御了解ください。
 以上で説明を終わります。


◯教育委員会事務局教育部図書館担当部長(八代 誠君)  資料5、図書館の新資料情報管理システム(ICタグ)の導入につきまして説明をさせていただきたいと思います。まず、お手元の資料5をごらんいただきたいと思いますが、目的といたしましては、図書館の資料75万点のすべてにICタグをこれから貼付をいたしまして、貸し出し・返却業務の迅速化・効率化等を進め、市民サービスの向上を図るものでございます。
 特徴といたしましては、全館に自動貸出機を導入いたします。また、2といたしまして、全館に自動貸出予約棚を導入いたします。さらに3番目といたしまして、全館にモバイル検索端末を導入いたします。このことによりまして、在架の図書の検索が容易になるということでございます。
 (4)といたしまして、下連雀図書館を除きます全館にブック・ディテクションという、これは通常無断持ち出し防止装置と言っているものですが、これを装備いたします。
 それから、5番目といたしましては、全館にICタグ用の蔵書点検装置を導入いたします。このことによりまして、蔵書点検の期間が従来から6日間ほど短縮できる予定をしておりますので、開館日数の増につながるものというふうに考えております。
 また、3番目のタグの貼付期間でございますけれども、7月に入りまして早速作業に入りたいと考えております。12月23日までの間に開架をしながら、利用者に利用していただきながら、タグを各図書に張っていくという作業を行います。
 4番目といたしまして、導入のための休館日、これに伴う──2で、特徴の部分で御説明しました機器を導入いたしますので、これらの関係で、今年度につきましては12月24日から1月7日までの期間、休館をさせていただき、準備に備えたい。1月8日より全館で一斉に稼働したいと考えているところでございます。
 また、あわせまして、この報告をいただきました機会を通じまして、南部図書館にかかわる交渉経過につきまして、口頭で御説明をさせていただきたいと思います。南部図書館の整備につきましては、アジア・アフリカ文化財団と検討・協議を進めてまいりましたけれども、財団側におきましては、現在公益法人制度改革が大きな課題となっております。新たな公益法人制度につきましては、ことしの12月1日に施行されますけれども、この法改正では、法人の設立と公益性の判断が分離され、民間有識者による委員会の意見に基づき公益性の認定が行われるなど、公益法人制度が抜本的に見直されるものということになっております。現時点におきましては、国から基準については示されたものの、運用レベルの具体的な部分で、まだ不確定要素が非常に多く、市との協働事業がどのように財団の運営に影響が出るのかという部分がまだ不透明な状況でございまして、このことにつきまして、公益法人であり続けるということが財団の運営の根幹にかかわる問題でございますので、国等による制度の運用の動向を慎重に見きわめながら内容を検討したいというような趣旨の申し入れがAA財団から行われたところでございます。
 このことを受けまして、市といたしましては、財団の意向を踏まえ、財団との協議を今後さらに慎重に進めていくこととしたところでございます。AA財団との交渉経過につきましては以上でございます。
 図書館からの報告は以上でございます。


◯委員長(宍戸治重君)  ありがとうございました。委員会側の説明は終わりました。これより質疑に入りたいと思います。一括でお願いします。


◯委員(浦野英樹君)  まず、給食の委託の件につきまして何点か質問なんですけれども、資料の12ページのところに、保護者への情報提供のところで、民間委託に関して不安を感じている方は当然いらっしゃると思うんですけれども、よく直営だとコストが高くてよくないですとか、民間だとサービスが下がっちゃうんだとか、そういった議論があるんですけれども、これはこういう直営だからとか、民間だからというものでもないのかなと思っていまして、直営でもコストを下げることはできると思いますし、民間でも直営以上のサービスを提供することはできるのかなと思います。要は、民間業者を使いこなせる能力を持っているかどうかというのが大事なのかなと思うんですけれども、この検証を通じて、業者に対していろいろ評価をされているんですけれども、教育委員会としてそういった業者を使っていく、チェックをしながら使っていってサービスを上げていくノウハウというのは蓄積されてきたと考えられますでしょうか。抽象的な質問になってしまいますけれども、使う側としてノウハウの蓄積についてどうお考えなのかお聞かせいただければと思います。
 あと、また資料の12ページの1の業務体制のところで、人の変更によって、大きな問題は起きなかったけれども、不安材料としてあるという報告があったんですけれども、例えば人の出入り、人の交代というか、出入りについてどの程度のレベルの職員の方まで把握されているのか。例えば業務の副責任者の交代というのは当然把握されているということなんですけれども、例えば一般の社員とか、パートレベルまで、そのあたりの人の出入りをどのあたりまで把握されているのかというのをお聞かせいただければと思います。あと、それとあわせて、安定したサービスを提供するという意味では、人の出入りが多い業者というのは余りよくはないわけで、人の出入りに関しては、パートレベルでもやっぱり同じだと思うのであって、なれてない人が入ってくると、やっぱりそこでトラブルが起きる可能性もあるわけで、人の定着ということに関しては、労働条件がきちんと確保されているかというのが大きな要因ではないかと思うんですけれども、例えばパートの方に関して有給休暇はあるのかとか、給料は適正に支払われているのかとか、そういったあたりの検証というのはされているのかどうか、お聞かせいただければと思います。
 給食については以上で、あと、図書館のICタグの件について質問なんですけれども、2の特徴の(5)で、蔵書点検期間が従来の9日から3日に減少することが可能ということが書いてあるんですけれども、これ以外で例えば日常的な業務で、ICタグを導入することによって省力化が見込めるような業務というのはあるのかどうか。例えば今まで日々1時間かけていた作業が30分、10分で済むようになるですとか、そういった、ほかに省力化が見込めるような作業があれば教えてください。
 以上です。お願いします。


◯学務課長(内野時男君)  給食の件について大きく3つほど御質問いただきました。1年間、給食委託業務を行ったわけですけれども、使う側としてのノウハウの蓄積はどうかということですけれども、確かに最初のころは、一番現場でよく見るのは、栄養士が接触しているわけですけれども、栄養士も最初は指示書のとおりちゃんと作業してくれるのかどうかというのは非常に不安だったそうですけれども、給食業務そのものについては、かなりきちんとしていまして、その点についてはほとんど注文するようなところはなかったと聞いていますけれども、栄養士によりましては、その後の片づけの問題など、そういうところで少し気になる点があって、何回か注意したんだけれども、口頭だとなかなか直らないところがあったので、今度はやはりチェック表などをつくってやってみようかなどというような話も聞いておりますので、その辺のところでだんだんノウハウの方、業者とのかかわり方などの蓄積をしていくのではないかなと思っております。
 あと、2番目の人の変更、どの程度のレベルまで把握しているのかということですけれども、これについては、仕様書で最低3人は正職員ということになっているんですけれども、これについては必ず報告するようにしております。パートの人の変更があったときにも、こちらの方に報告をさせるようになっております。一部、確かにパートの者が急に休んだときなどの人員態勢がとれなかったというふうなところもありましたけれども、今現在はこちらの方でも、市の教育委員会の方でもその点については指摘をしたりしまして、今のところは安定してきているという状況になってきております。
 あと3つ目、確かに出入りの多い業者というのは困るわけですので、こちらでも契約の方でも安定した体制でやってくださいと。安定した給食を提供するために、そういうふうなことはうたっておりまして、それに基づいて教育委員会の方でも学校の方でも業者に対して指摘を行った部分もあったわけですけれども。
 あと、労働条件ですね。基本的に給料が幾らなのかとか、休暇がどうなのかということになりますが、これは委託業者の内部の問題になりますので、こちらの方で給料が幾らになっているだとか、そういうところまでは詳しくは把握はできておりません。私の方からは以上です。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  ちょっと補足させていただきます。教育委員会としてノウハウ、きっちり蓄積したかということでありますが、給食もバラエティーな、いろいろな給食が実施をできましたし、それから、業者の方のスタッフも、プロ並みのスタッフを用意しておりまして、そういう意味では、野菜の切り方から始まって、かなり高度なテクニックが実現できているとつかんでおりますし、それから、従来三鷹の給食現場というのは、ウエットシステムということで、水をかけながらきれいにしたりしているわけですが、そういったものもドライシステムで、今までとは違う衛生管理面ができるというようなことで、業者の民間委託を実施することによりまして、そういった面でのノウハウが蓄積できたと考えております。
 それから、労働条件の関係ですけれども、これは当然に労働基準法でありますとか、そういった労働法制についてはきちっと守るようにということは契約書の中にも入っておりますので、課長が言いましたように、個別のパートの賃金幾らとか、そこまでは把握しておりませんが、従業員からもそういった面で、処遇面での不満といったようなことは一切学校長、栄養士、それから教育委員会の方には来ておりませんので、そういった労働法制的なものはきちっと確保されていると考えているところであります。


◯教育委員会事務局教育部図書館担当部長(八代 誠君)  今、ICタグにつきまして、蔵書点検以外に省力の業務があるのかというような御質問をいただきましたので、お答えしたいと思います。
 そのうちのまず1点でございますが、全館に自動貸出機を導入いたしますことによりまして、従来職員がカウンターにおいてバーコードで各1冊ずつ図書の読み込みをして貸し出しをしていたところでございますけれども、これを導入いたしますことによりまして、利用者が御自身で貸出機に図書を重ねて置いていただきますと、一括して読めるということになりますので、貸し出しの省力化が図れる。それからまた利用者の利便性も図れるということでございます。
 返却につきましても同様のことが行われるわけですが、返却の場合には、例えば予約本を整理したりとか、他の分館の本を分けるとか、あるいは返却されたものの中に予約本が入っている場合には予約棚に持っていくとか、開架に戻すとか、そういった部分がありますので、返却される方は利便性が高まると思いますけれども、省力化については実際にやってみないとどの程度省力化できるかというところには、若干期待と同時に懸念もあるということでございます。
 もう1点、予約の貸し出しでございますけれども、現在は予約がかかりますと、資料をその図書に貼付いたしまして、カウンターの後ろに全部、氏名のあいうえお順に沿って並べておりまして、利用者がお見えになるとそこからお調べをしてお渡しをする。そういうことをやっておりましたが、新しい機器の導入によりまして、予約貸出機コーナーを設置いたしまして、利用者が御自身でおとりいただける。容易に検索をできて、おとりいただけるということになりますので、ここの部分につきましても省力化が図れるというところでございます。主に現在考えられる職員の省力化につきましては、以上の3点でございます。


◯委員(浦野英樹君)  まず、給食の民間委託に関して、この報告書を見てもおおむね良好であったという形、予想以上の結果なのかなと思いますので、このノウハウを生かしていただきたいと思いますし、民間委託に対する不安については、教育委員会としてもこれだけ実績があるんだということはもっと強く言ってもいいのかなと思います。どうしても直営方式だと限られた人員の中でやらなきゃいけないわけですけれども、民間委託ということであれば、選択肢が広がるわけですし、選択の中に直営というものを含めた選択があって、状況に応じてベストなサービスを選択できるということだと思いますので、さらにきちんと民間の業者を使ってサービスを上げられるノウハウというのをこれからも常に検討していただきたいと思います。
 あと、労働条件に関してなんですけれども、確かに契約書等で労働関係の法令は守るようにということは当然書くと思うんですけれども、例えば個々の個人の労働条件についてまで、時給は幾らかとか、そのあたりについてまで把握はしなくてもいいのかなと思うんですけれども、例えば業者であれば、求人をするときに、標準的に時給は幾らですよとか、福利厚生どうなっていますよですとか、有給休暇どうなっていますよというようなことはある程度オープンにするし、そのあたりというのはわかっていてもいいのではないのかなと思うんですね。例えばパートだと有給休暇がないというような職場が現実には多いんですが、例えば最近うちの近所に新しく牛丼屋さんができて、求人の張り紙がしてあるんですけれども、パートでもアルバイトでも有給休暇ありますとちゃんと書いてあるわけですね。ですから、そのあたりというのは把握しておいた方がよろしいんじゃないかと思うんですが、その点について、できるかどうか、意見を聞かせていただければと思います。
 あと、ICタグの省力化についてはわかりました。逆に利用者の側からすると、自動化してもらった方がありがたいという面があるけれども、人によってそれがなれないと逆に使いにくいという方もいらっしゃると思いますので、そのあたりのフォローというのはよろしくお願いしたいと思います。
 では、労働条件の点だけ。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  一般的に労働者を雇い入れる場合につきましては、就業規則を事前にきちっと説明するということになっていますので、これは個々の労働者にとってみれば当然の権利でありますので、そういったふうにやっていらっしゃるものと私ども思っております。今回のこの請負は、業務の請負ですから、そういう意味では、市が、教育委員会が個々の労働者の方々の賃金ベースですとか、休暇ですとか、そういったものは把握する必要はない。かえってそこまでいきますと、あらぬ疑いもかけられる──余り言葉がよくないですね。違う契約形態というふうにも思われますので、業者に出せと言えばすぐ出すと思いますけれども、そこは慎重にきちっと労働基準法なり守るようにということで指導を引き続きしていきたいと思っています。


◯委員(浦野英樹君)  私もあくまで個々の細かい契約については、そこまでは必要は、把握はしなくてもいいと思いますけれども、あくまでオープンに、例えば求人をするときにオープンにするような部分というのは、やっぱり市としてもきちんと把握しておいた方がいいのではないかという趣旨ですので、それについては、今のところ問題は起きてないということですけれども、人の定着等で問題が起きる可能性もありますので、そのあたりは可能な限りお願いしたいと思います。以上です。


◯委員長(宍戸治重君)  それでは、質疑の途中ですが、一たんここで休憩をしたいと思います。再開は1時としたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは休憩いたします。
                  午前11時59分 休憩



                  午後0時59分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  それでは、委員会を再開いたします。引き続いてよろしくお願いします。


◯委員(緒方一郎君)  よろしくお願いします。まずは調理のところから行きます。調理委託については、当初の目的とねらいが、この中間評価、検証によってほぼ達成されたというふうに書かれていると思いますけれども、今後全市展開をされるに当たって、なお課題と考える、あるいは大きく改善をしようと思っているところがあれば、お教えいただきたいと思います。
 それから、委託業者の方の中でも、交代ということがございました。これは調理の場合、例えば5人とか10人とか人がいても、分担がはっきり決まっていて、1人が休んだら、ほかの周りの2人がそこをカバーできるというものではないと伺っておりますけれども、その辺の交代とか、急な欠勤とかということに対してのカバーの仕方というのがどのようにマニュアル化されたというか、改善、今後の参考にされたのかということを教えてください。
 それから、アレルギー対策です。アレルギーのいろいろな指針をおつくりになろうとしていたと思いますけれども、ガイドラインが今回来てちょっと戸惑っていることもあるわけですけれども、この期間中、このアレルギーに関しての問題があったのでしょうか。また、アレルギーを必要とするお子様に対する対応については十分満足な適用が、対応がされたのか、お聞きします。
 それから、今回は特に固定級、障がいのあるお子様への給食は特になかったかと思いますが、今後切り分け等、障がいのあるお子様に対する部分についてはどのようにお考えになっているのか。
 それから、中には不登校のお子様が通う学校もあったわけですけれども、不登校クラスと言ったらいけませんけれども、その対応のクラスで朝から来た、昼から来た、そういう場合の給食の対応、あるいは保健室で給食をとらざるを得なかった方々への事例や対応がどうだったのか。
 それから、東台が今回から仮校舎になりますので、今後の給食の事業については、就業環境を含めて、何か制約が生じたり、負荷が生じることはないでしょうか。
 また、逆に南浦の場合は食育ということを掲げられておりますので、そうしたイベントや行事に対する対応も比較的スムーズに御対応いただいたということがありますので、南浦に何か特徴的なことがあって、全市に広げられるようなことがあればお教えください。
 調理の最後でございますが、前回、ここの学校ではありませんが、調理室の事故がありました、空調の。これに関しては、4校、あるいはこの委託業者に対しての対応の徹底はされているのでしょうか、お聞かせください。
 次に耐震の方に行きます。学校の耐震化につきましては、今回耐震化推進法がまたできまして、交付団体等へは金額の補助が出る、あるいは通達が来る、中にはPFIでもやってもいいよなんていうこともありますが、今回の耐震化の法、あるいは文部大臣、あるいは総務大臣等々からの通達や申し入れに対してどのように変化、前倒し等の対応があるのでしょうか。
 それから、ここでは触れられておりませんが、この間も会派として要望書をお出しいたしました、いわゆるクオリティーですね。耐震化工事が進んだとしても、ガラスが、今回の岩手の地震でも保育園がございましたけれども、ガラスが散乱して園児が血を流すということがございました。ガラスの対応、トイレ、体育館、あるいは外から行けるトイレ、自家発電、備蓄防災、浄水器、これらについてもあわせて御検討されていると思いますが、お聞かせください。
 6月17日付の公明新聞に神奈川の伊勢原市でプールの水が飲料にということで、浄水装置をつけて2,000人分の避難場所の小学校で3日分、プールの水が飲めるという記事が出ておりました。浄水器についてはほとんどついているとお聞きしておりますけれども、こういった機能を持っているのかどうか。
 それから、Is値のことでございますが、Is値が、数値が何々から何々まで、例えば0.9から1.8という表示がございます。これらについては、例えば1階から3階、4階という、あるいは場所別に数値が違うということなんですが、何度もお話ししているとおり、神戸の市役所の5階の部分がぺちゃんこになったというように、逆に上の方の強度が強くて、下の方の強度が弱い。あるいは、真ん中が強度が弱いというような、そういったバランス上で真ん中がつぶれてしまうというような危険もありますけれども、何々から何々までについては、そういう偏差というか、バランスについてもちゃんと精査をされて御検討されているのでしょうか。特に場所によりましては、0.71から2.34という、改修した後も、強いところと弱いところの差が著しく激しいところはそういう心配がありますので、お聞かせいただきたいと思います。
 それから、Is値の見方の中で、耐震診断の後に改修後の耐震性能があったときに、例えば4番の第四小学校の西校舎のところ、診断結果では0.41から1.70が、改修後の耐震の性能を見たところ、0.79から1.07と、0.41というところが改善されて0.79以上になっているんですが、逆に1.70と診断のときにはよかった方が1.07というふうに落ちていることがあるんですけれども、これはどういうことがあったのか、こういうことを意図して設計をされたのか。これはほかのところにもありますので、お聞かせいただきたいと思います。
 それから次が、スクールソーシャルワーカーでございます。これは従来もこれに類することを相談窓口の方で行っておられたと思いますが、今、教育総合相談窓口等でされていることのどの部分がこちらのソーシャルワーカーさんの事業として移るのか。またはプラスになるのかという、その業務分掌の部分をもうちょっとお聞かせいただきたいと思います。また人選に当たっては、どういう方をここに、どういう経験者、あるいはこの方を置かれるのでしょうか。
 また、あと事例研究等調査委託をされた後の報告は、議会あるいは市民に対してはどのような形で報告をされるのでしょうか。スケジュールとルートを教えてください。
 それから、4番目の大沢総合グラウンドでございますが、前にもお聞きしましたが、この期間、ちょっと延びたのもございます。代がえの施設についてはどのような手当てがされたのでしょうか。
 それから、図書館でございます。ICタグのシステム、このものについてはどういうメーカーに委託が決まったんでしょうか。入札だったのか、プロポーザルだったのか。
 実は急募短期パートといいまして、株式会社図書館流通センターさんがこういう折り込みチラシを市内に配られております。武蔵野市、市立中央図書館と三鷹市内の図書館で、図書へのICタグシールの張りつけ、パソコンによる登録作業、明るく健康な方、体力のある方の御応募をお待ちしていますというのがございます。時給900円等々で、期間が7月初旬から12月中旬ということがあるんですが、ここにこの委託が行ったのでしょうか。行った経緯をお知らせください。
 それから、中央大学ですとか、いろいろなところにもございます。今後ICタグの利用について、2次情報の提供ですとか、ICタグの今後の利活用の拡充の方向性についてお考えがあればお聞かせいただきたいと思います。
 それから、同時に図書館のICTといいますか、図書館情報のシステムとしてはこれで全部終わったわけではないわけだと思いますが、今後の図書館の情報化の中で、全体を通してこのシステムの位置づけということをお聞かせいただきたいと思います。
 最後が南部図書館でございますが、結論から言うと、AAに、アジア・アフリカに南部図書館をつくるというのは、その決定があるまでは凍結というふうに考えていいのでしょうか。それとも、それまでいろいろな準備を並行していって、公益法人という前提がそのままいけばそのまま乗っかるのか。あるいは、最悪と言っていいのかどうかわかりませんけれども、公益法人がとれなかった場合、自前でやるのか、とんざするのか。そうした選択肢をどこまで考えられているのかをお聞かせいただきたいと思います。以上です。


◯学務課長(内野時男君)  まず、給食の点についてお答えいたします。幾つかございました。大きく8つほどでしたでしょうか。まず、当初の目的、ねらいは、検証の報告のとおり、ほぼ達成できたという結果であろうと思います。今後の課題ということなんですけれども、当初はまず、ほかの市の委託業務を見ても、最初のうち大分混乱していたというようなことを聞いておりましたので、それが心配だったんですけれども、比較的引き継ぎがスムーズに行われたということもあったんでしょうか、前半で幾つか問題点ありましたけれども、それ以後、ほとんど問題がなくなりましたので、そういうようなことのこちらの引き継ぎがかなり徹底できたのではないかということで、その点についてはよかった方の問題として今後もより徹底していきたいなと思っております。
 あと、一番重要なのが、安全でおいしい給食ということになろうかと思います。その点については徹底できているんですけれども、この中でありましたように、業者間の規模で若干差が見られたということですので、これから業者の指導、習熟度に合わせまして指導などはこれから引き続きずっとやっていかなければいけないのかなということは今回1年間を通じて感じていたところです。
 あと、従業員の交代についてなんですけれども、急な欠勤のカバーなどの問題ということがありましたけれども、これは計画的な人員配置をこちらからずっと指導しておりますので、幸い後半になってからはそういう問題がほとんど起きておりませんので、1年間の検証を教訓にしまして、これからも計画的な配置、これが一番給食を安定的・継続的に行うことに必要になってまいりますので、その辺のところを、委託する最初のときから、さらに徹底していかなければいけないのではないかなと思っております。
 あと、アレルギー対策の問題なんですけれども、これについては、各学校の栄養士の方で、今現在除去食などでやっておったんですけれども、これについては非常に徹底されていたということですので、こちらの指示どおり、なされていて、大変よかったということは聞いておりますので、これについても引き続き徹底して指示をして、アレルギー対策、十分されるようにしていきたいと思っております。
 あと、今後の固定級の考えなんですが、固定級の児童・生徒の皆さんには、同じように給食はやっておりましたので、今後も固定級の方に関しましては、引き続きやっていきたいなと思っております。
 あと、不登校のクラスへの対応ですけれども、具体的には、二中の方でやっているんですけれども、二中の不登校の生徒さんたちは、ある程度計画を持って学校に行っていますので、そちらの方で給食の時間に行っているようでしたらば、そちらで対応できるような検討をしていきたいと思っております。
 あと、東台の仮校舎なんですけれども、こちらの方は給食室をちゃんと設けまして、調理室を設けますので、特別な支障とか、そういう制約はないものと思っております。
 それから、南浦の特徴的なものを全市にということですが、私も南浦の校長先生などに聞いてやってきましたけれども、教員の方たち、大分御苦労されてやっていたようですけれども、でも、その反面、生徒さんたちの給食の食べ残しが少なくなったなんていう結果が数字的にもデータ的にも出ているようですので、こういうことをもし機会があれば、広めていってほしいなと。食育の面からもそんなようなことが広まっていければいいなと思っております。
 最後に、空調の徹底ということですけれども、昨年食器洗浄器のときに、換気扇が回っていなくて事故が起きてしまいました。それについては、食器洗浄器のスイッチを入れると換気扇のスイッチも同時に入るような改善をしたわけですけれども、そのほかの学校についても、これからマニュアルなどを整備しまして、必ず食器洗浄器などのスイッチを入れたときには、同時に空調のスイッチも入れるということを壁に張るなど、そういうふうな対応はぜひ図っていきたいなと思っております。以上です。


◯施設・教育センター担当課長(新藤 豊君)  耐震の関係について5点質問がありましたので、順番にお答えをしたいと思います。まず、耐震の補強工事の前倒しということなんですが、現在のところは、この計画に沿って進めていこうということで考えているところです。
 次の点なんですが、まず何点か細かな整備があるんですが、ガラスに関しては、飛散防止フィルムがすべて張ってございます。それから、トイレや発電機に関しては、今後ほかの公共施設の整備とともに検討して、なるべくうまい形での対応を考えていきたいということになります。
 それから、浄水器、プールの水を飲める水にということなんですが、これは防災課の事業の中で、各校に既に配置済みです。当然電源がとまったということを想定されますので、手動でプールの水を飲める水にしてしまうという機械が各校に配置済みとなっています。
 次、Is値の、例えば表の一番上、第一小学校の0.4から3.39、この見方ということなんですが、この表記の上では、その学校のその建物の最小値と最大値を表記させていただいています。この表としてはそういう整理をいたしました。じゃあ、全体のバランスを見ているのかということは、全体のバランス、あるいは建物の構造というのを実際の耐震補強をする前に、現在はより詳しい調査を行って、その調査をもとにどんな工法をとることが一番適切なのかという実施設計を行った後に工事を行っていますので、そこの中で、先ほどお話のあった途中階の座屈といったことが起きないように対応をとっていると御理解いただければと思います。
 それから第四小学校については、耐震補強後に最大値が下がっているというお話がありました。Is値というのが、算出の方法としては、建物そのものの強度、粘り強さというものを掛けた値に、形が真四角であったり、長方形であったり、あるいは途中に折れ曲がったところがあったりというような形の要素を掛けて、かつ年数が古いと当然のように劣化が進みますので、その指標を掛けるという算定方法を行っています。最大値が下がった部分なんですが、そういった形状の指標が恐らくきいてきたんだろうと。耐震補強する際に設計事業者側がまさに全体のバランスを見て、どこか特定の箇所がすごく丈夫過ぎることがあると、今度は弱いところにそのしわ寄せが寄ってしまいますので、建物全体がより安定するようにということで、補強の場所、あるいは補強の工法ということを選択して設計を行っている。その結果、今のような、それぞれの指標を当てはめて計算をした結果、こういう形になっていると理解していただければと思います。なので、一元的に最大値がぐっと下がったから、建物がより強度が──耐震性能が下がったという意味合いではないと理解していただけるとよいと思います。
 以上です。


◯小中一貫教育推進担当課長・教育支援担当課長(川崎知已君)  御質問のありましたスクールソーシャルワーカーの役割というんでしょうか、任務なんですけれども、昨年もスクールソーシャルワーカーという形で試行的に置いてやっておりましたが、教育相談員であるとか、スクールカウンセラーの方の職務との役割分担の不明確さが正直言って課題としてありました。今年度はこのあたりのところを踏まえまして、スクールソーシャルワーカーを明記づけなければならないと思っております。
 委員さん御案内のように、教育相談員とかスクールカウンセラー、いわゆる心理職の方たちの行うものというのは、基本的には悩みのある方が自分の悩みを話をする中で、悩みの根底を明確にしていって、自分らしい解決の方法をみずから選んで行動していく。そのサポートをしていくのが心理の役割ですので、ある意味では教育的な機能が非常に高いわけです。御自身がみずから選んで、みずから行動していくための支援をしていく。それに対して、ただ、世の中にはなかなかそこまで自分で決心して、自分で動くだけの力がない方もいらっしゃったり、あるいはもうちょっと具体的なサポートを必要とする方がいらっしゃって、そういう方たちを福祉的に支援していくのがスクールソーシャルワーカーの役割と思っております。ということは、これまで総合窓口にはそうした機能は具体的にはなかったわけなので、これまでの組織の中で移ったというよりも、新たな職として、機能として動くということで御理解いただけたらと思っております。以上です。


◯総合教育相談窓口担当課長(工藤信行君)  スクールソーシャルワーカーの人選につきまして御質問がございました。今現在、スクールソーシャルワーカーという正式な資格要件、規定というのはあるわけではございませんが、国の考え方としましては、社会福祉士や精神保健福祉士、臨床心理士等、こういう資格を有する者がいいのではないかと。教育と福祉の両面に関しまして知識があって、過去にこういう教育、福祉の分野において活動経験のある者などから選ぶのが適当ではないかとなっているわけです。その点を十分踏まえまして、考慮いたしまして、適任と思われる候補者は考えているところでございます。
 それからもう1点、事例研究調査報告の件でございます。当然この報告は教育委員会に報告をいただくことになるわけですが、それを運営協議会の中で検討をいたしまして、教育委員会としての報告書としてまとめるということになります。この報告の中身につきましては、委員会などに御報告することを考えていきたいと思っております。以上でございます。


◯大沢総合グラウンド整備・国体準備担当課長(岡崎安隆君)  大沢グラウンドの整備に伴う代替施設の確保についてお答えいたします。今回の整備につきまして、今年度使用できなくなる施設というのは、テニスコート3面。期間は7月から来年の3月となっております。その代替施設ですが、金融公庫の総合グラウンド、場所は野村病院の前にあるんですが、そこで平日の金曜日に4面を確保いたしました。それと、春光スポーツ倶楽部、昔の名前を日産厚生園と言いまして、そこで、土曜、日曜、祝日を各1面、9月から来年の3月まで借用を予定しているものです。それと、来年度、来年の7月から使用できなくなりますサッカー場1面、ラグビー場2面、野球場2面、ソフトボール場2面の使用につきましては、それぞれ競技施設が大きいものですから、民間施設などを借り受けて対応したいと思いますが、平日利用は何とか確保できますが、日曜などの休日使用につきましては十分な確保が難しい状況にありますが、引き続き民間施設、周辺自治体と交渉して、なるべく多く借りられるようにしていきたいと思います。以上です。


◯教育委員会事務局教育部図書館担当部長(八代 誠君)  今、委員の方からICタグに関しまして、それから南部図書館につきまして御質問いただきましたので回答させていただきます。まず、ICタグのメーカーとの契約でございますけれども、これは現在、告示をしているところでございまして、まだ入札につきましてはこれからという状況でございます。ただ、私どもの仕様書の中に、昨年導入いたしました図書館情報システムとのタグのマッチングの問題がございますので、仕様書上にTRCのタグを使用するという前提がございますので、その関係で、TRCといたしましても、自社の製品が使われるという前提に立てば、7月から貼付をするということになると、一定数の作業する方の確保に努めたいということで、先行といいましょうか、並行してそういう人員配布のチラシを独自の判断で配布されていると考えております。
 それから、2点目、3点目に、今後のICTのタグの利活用の方向性とシステムのICTのありようといった御質問がございました。これは関連がございますので、一括してお答えさせていただきたいと思いますけれども、今回のICタグの貼付によりまして、システムの大きな部分では既に完成をしたということになります。したがいまして、ここ四、五年は今のシステムが運用されるわけでございますけれども、現在私ども、図書館内部といたしまして、問題点といたしまして把握しておるのは、蔵書数の拡大でございます。現行、70万余にわたる資料があるわけでございますけれども、既に保存庫等がいっぱいになっている状態でございまして、常時16%程度貸し出しをしているという状況におきましても、書架はほぼいっぱいという状況でございますので、当然新規に購入すれば、除籍を伴うという状況にございます。私どもとしましては、図書館本館開設以来、地下に保存庫を持っているわけでございますけれども、こちらにつきましても、相当満杯になっておりまして、老朽化とあわせまして、将来的には蔵書数もふやしていきたいという館内の希望もございますので、機械式の保存庫に変えていくといった場合に、このICタグは非常に効果を奏する。現在は職員が利用者から注文を受けますと、地下の保存庫におりまして、そこから全部肉眼で検索してお持ちするということなので、利用者に四、五分お待たせするということが間々あるわけでございますが、こういった機械化を導入することがもし可能になった場合には、機械が自動的に検索をして、カウンターまで持ち上げてくるということになりますので、お待ちいただく時間、それから省力化も大幅に図れると考えられますので、こういったあたりにこれからは少し視点を移していきたいと考えているところでございます。
 次に、南部図書館の関係でございますが、実はAA財団さんからお話をいただきましたのが先週のことでございます。したがいまして、今、委員おっしゃられるように、現在市として考えられる考え方といたしましては、これから、例えば国が財団の──公益法人に関しまして何らかの見通しなりが出てくれば、また話は変わってくるわけでございますけれども、市といたしましては、ここで足踏み状態になってしまうのかなという懸念もございます。理事者も、ここにつきましては、選択肢をこれから至急検討するというお話もございましたので、私どもも、現在、図書館側としてできる、例えば管理運営方法の新種の利活用ですとか、実情とか、そういった図書館のあり方につきまして、内部において検討を進めていく。そういったことは並行してやっていけるかと思いますが、AAさんとの関係につきましては、表現としては微妙な時期でございますので、本日は、そういう表現をさせていただきたいと思っております。


◯委員(緒方一郎君)  ありがとうございました。じゃあ、図書館の方からいきます。図書館流通センターさんが勝手にやったということなんですけれども、契約上とか入札上、大丈夫なんですかね。というのが、仕様に入れることはいいんですけれども、それを前提として何かこういうのをやっていると、ほかのところ入れないよみたいな、ほかの業者が見ればどうなんだということがあるので。つまり、こういうことの事実を御存じだったのか、あるいは法律上というか、契約上、大丈夫なのか、支障を来さないのか、懸念を呼び起こさないのかという点、どう考えられているかというのが1点でございます。
 それから、蔵書の件でございますが、ここには直接あれですけど、そういうシステムが今後広がっていくのにICタグが非常に大事だという中で、中央線の高架化の下であるとか、中央高速の下であるとか、ほかに新たな倉庫を見つける場合も、そういう大きなシステムと同時に、言ってみれば、これが素材として役に立つということがあるので、もしその辺の検討の広がりがあれば、お聞かせいただきたいと思います。
 南部図書館については、今、微妙だということがあったので、これ以上突っ込めないんですけれども、こうなったら理事者側が、白紙に戻すという言い方はおかしいんですけれども、今後の図書館のあり方というものをもう一度大きな広い範囲から見直すという形で理解していっていいのかということをお聞かせください。
 それから、次が、大沢グラウンドの方でございます。公庫グラウンド、それから春光ということがありました。別にこれ、既存のというか、ここの既成事実を積み重ねるわけではありませんけれども、大沢ができても、ここをもっと市民枠で広げていただきたいと思いますので、ぜひ使い勝手も有用に使っていただきたいと思いますが、あわせて、ほかのサッカー場や何かというのは、市外も含めて御検討いただいているのかをお聞かせください。
 それから、ソーシャルワーカーの方でございます。こういう人選というのがお1人のもので、また今までの、今お話がございました教育的な部分から福祉的あるいは社会的なことに御理解のある方ということになると思いますので、特にこういう複合的というか、総合的な資質やセンスを持っている方をぜひ選んでいただきたいと思いますので、一部に以前ございました気合いと根性だけでいきますようなことがないように、ぜひ御検討を、方向性を確かめさせていただきたいと思います。
 それから、耐震化の方でございます。わかりました。そういった形でそういうことがなされているということでございますが、あわせて、今回のまた岩手のことも参考にしていただきながら、自家発電の問題、それから先ほどガラス、申し上げましたけれども、上から降ってくるものはガラスだけではなくて、照明器具等々もございますので、特にこうやって改修が進むところについては、そういう基本的なクオリティー、せっかく構造を計算して改修してやるわけですので、きめの細かいソフト、あるいは使い勝手までぜひ御検討いただくようにお願いしたいと思いますので、基本的な考え方をお願いいたします。
 それから、調理でございます。今後これが全市に広げる場合には、もちろん1社、2社だけで独占というわけではなくて、複数業者の方が、大体2校か3校、たしか入札でとれると思うんですけれども、株式会社だけでなくて、NPO法人、例えば足立区がやっている、東和さんのような商店街さんなんかを巻き込んだものとか、今回のことは地場の農業の方も御協力いただいたりしているんですが、今後そういう業者、入札あるいはプロポーザルとして選んでいかれる業者の選定の幅、範囲というか、方向性みたいなもの、もし広がりがあるのであれば、お聞かせいただきたいと思います。
 アレルギーについてはぜひよろしくお願いいたします。
 それから、障がいのあるお子様については特段の御配慮をぜひお願いしたいと思います。
 ちょっと保健室について答弁がなかったので、保健室にはトレーを、保健師さんが持っていくのかな、生徒が持っていくのかな、そういうシステムを御説明いただきたいと思います。
 そういう形です。以上です。よろしくお願いします。


◯教育委員会事務局教育部図書館担当部長(八代 誠君)  御質問にお答えしたいと思います。まず、タグの契約にかかわる問題でございますけれども、業者さんの方で、TRCさんの方で、時期的にいかがかなと思われる点もございますので、この点については、私の方から注意を促したいと思っておりますけれども、事実、出回っているということでございますので。ただ、契約上の問題点はないと考えておりまして、それは仕様書に明確にTRCのタグを利用するということで明記してございますので、その点の御心配はないと考えております。
 また、タグの利活用の方法といたしましては、現状の保存庫を改修していくという方法もございますし、また、違った施設の活用なども考えられますので、いろいろな方策を考えながら、効率的な蔵書数の拡大に努めたいと考えております。
 また、南部図書館につきましては、確かに今の時点で明確な考え方は持ち切れないところがございますけれども、少なくとも実施計画上、AA学院と協働して調査研究を進めるということになっておりますので、そのスタンスにのっとりまして、南部図書館の建設に向けて最大限の努力をしていきたいと考えております。


◯大沢総合グラウンド整備・国体準備担当課長(岡崎安隆君)  調布基地跡地の利用につきましては、周辺自治体でつくっております、府中と調布と三鷹市それぞれのスポーツ施設は、お互いに相互乗り入れして貸し出しをしておりますので、現在府中と調布につきまして、来年度貸していただけるかどうかということを協議中でございます。以上です。


◯小中一貫教育推進担当課長・教育支援担当課長(川崎知已君)  先ほどのスクールソーシャルワーカーの人選に当たりましては、委員さんの御意見を承りまして、慎重に、その資質のある方を選んでまいりたいと思っております。
 2つ目の保健室登校についての子どもの給食ですけれども、そのお子さんが教室へ復帰するための、今、どの段階であるかを見きわめて、子どもが行くのがふさわしければ子どもが、子どもと会うのが厳しければ先生がという形で、柔軟に対応してまいります。以上です。


◯施設・教育センター担当課長(新藤 豊君)  耐震化を含めた学校の整備というお話だと思います。これについては、財源の問題、それから、どうしてもふだん授業で使っていますので、工期が夏休みが中心になるという制約があります。この制約の中で、実際に公共施設課ができまして、公共施設全体の整備をどうしていこうかということをファシリティーマネジメントとして考えていますので、そこの中で検討しながら、ふだん使う児童・生徒も快適に使っていただけるようにという前提で、具体的な対応策を考えていきたいと思います。以上です。


◯学務課長(内野時男君)  給食の今後の委託の業者のことですけれども、9年間を通した食育の推進ということも考えておりますけれども、そちらの業者の方が要件を満たす適切なものであるということになれば、NPOとか、そういうことには限定せずに考えていけるのではないかなと思っております。


◯委員(緒方一郎君)  では、どうぞよろしくお願いします。以上で終わります。


◯委員(土屋健一君)  では、よろしくお願いします。まず、学校施設の耐震化なんですけれども、この耐震工事の今までの実績とか、今後の予定、計画が載っているんですけれども、この順番というか、その根拠をお示しください。細かく見ると、余り建築年数だとか、ほとんどIs値によるものだと思うんですけれども、ちょっと部分的に整合性がないところがありますので、優先順位というか、順番をどのようにつけているか、その点をお伺いします。
 学校給食なんですけれども、一中の場合は、子どもたちのアンケートとかをとっているんですけれども、他校においてはアンケートがないんですね。他校もアンケートをとっていて、まだ集計されてないのか、今後どのように扱っていくのかという点。もちろん学校給食の安全というのは大切ですけれども、やっぱりおいしいというのが第一だと思いますので、安全でおいしい給食でなければならないと思います。おいしいの基準が、我々とか大人たちがおいしいのと子どもたちがおいしいのと、私も何度か食べたことありますけれども、大人にとってはちょっと味が薄いなと。そういう感覚もありますので、実際食べている子どもたちにとっておいしい給食というのが大切かなと思いますので、このアンケートについてお伺いします。
 スクールソーシャルワーカーの活用事業なんですけれども、まず経費の内訳なんですけれども、補正予算の方と額が、報酬の方が1,000円ふえているんですけれども、これは私が予想するに、ガソリンの値上がりとかで交通費1,000円上乗せしたのかなと勝手に考えているんですけれども、補正予算の方と金額が違ってきたのはどのような理由なんでしょうか。お願いします。
 あと、週4日勤務ということなんですけれども、この方はふだんはどちらに勤務、どこにいらっしゃるんですか。例えば教育センターに詰めているとか、要請とかがあったら行くとか、学校ごとにローテーションを組むとか、いろいろあると思うんですけれども、ふだんどちらにいらっしゃるのかということをお伺いします。
 あと、大沢グラウンド、何点か質問させていただきますけれども、以前の委員会のときにも質問させていただきましたけれども、夜間照明の件については、その後天文台側と話し合いを行われたのでしょうか。その辺についてお伺いします。
 あと、最近ちょっと大沢グラウンドに行ってないので、よくわからないんですけれども、土のう用の土の山が、もうないですか、あったと思うんですけれども、それはどちらに今度持っていくんでしょうか。もう持っていったんでしょうか。
 あと、陸上競技場の整備についてなんですけれども、前回か前々回の質問で、御答弁で、当面三、四年間はないですよという答弁をいただいたんですけれども、この資料を見ますと、サッカー場の周りにはスペース的に完璧に無理なのかなと思いますけれども、これは完全になくなった、可能性的にはゼロになってしまったのでしょうか。
 あともう1点、ちょっと細かい点なんですけれども、私も何度か利用させていただきまして、方角で言うと東側の真ん中辺にトイレがあると思うんですけれども、今回なくなっているんですね。子どもたちがソフトボール場を使った場合、トイレがすごく遠いところに2カ所。例えば北東の角のグラウンドですと、近くにトイレがない状況なんですけれども、そのトイレは今度廃止というか、今度の計画にはなくなったんでしょうかということです。以上です。


◯施設・教育センター担当課長(新藤 豊君)  耐震工事の施行をしていった順番についてのお問い合わせだと思います。当初、地域のバランスということを考慮して順番に工事をしていきました。ある程度整備が進みましたので、ここ最近からは、Is値の低いものからと切りかえをしています。その影響もあって、第二小学校が、東西バランスの関係でやや後ろになっていると御理解ください。以上になります。


◯学務課長(内野時男君)  給食の件につきまして、子どもたちへのアンケートの件で御質問いただきました。子どもたちへの直接のアンケートを行ったのは一中のみでございます。そのほかのところは、委託4校には給食の運営協議会というのを設けておりまして、そちらの方には保護者の代表なども入っておりまして、試食会なども設けております。また、その中で、保護者の方からお子さんの声なども聞いて、それを反映したものが検証、今回の報告などにもなっております。
 それから、先ほど非常に薄味だということがありましたけれども、先日も、国の方からでしょうか、視察に参りましたけれども、国の方でもとてもおいしいと。びっくりしたのは、薄味でこれだけおいしいということを言っておりました。要するに、もとの食材の味を薄味の中でよく出しているということにびっくりして帰ったといったようなことがありました。おいしいとか、大人の感覚とはまた違いまして、濃い味にしてしまいますと味がわからなくなってしまう。日本人特有の繊細な味覚というものも培われなくなるのではないかということからしても、恐らく子どもたちの反応、具体的に直接アンケートしたのは一中だけですけれども、その辺がおいしいというところに反応が出ているのではないかなと思っております。


◯総合教育相談窓口担当課長(工藤信行君)  教育相談員の報酬につきまして御質問がございました。資料の7の経費の内訳の228万9,000円、一番上でございますが、これにつきましては、報酬等となっておりまして、実は報酬と共済費、社会保険料が含まれている金額でお示しさせていただきました。補正予算の方では報酬が201万6,000円、共済費が27万3,000円となっておりまして、この合計額が228万9,000円で、この資料の方は記入させていただいたものでございます。紛らわしくて申しわけありませんでした。以上でございます。


◯大沢総合グラウンド整備・国体準備担当課長(岡崎安隆君)  4点質問されましたので、順次お答えいたします。まず、夜間照明の件ですが、御存じのように天文台に隣接しておりますので、観測に支障を来すというおそれがありますので、三鷹でつくるスポーツ施設については夜間照明は設置はしないことになりました。これは、三鷹市の光害防止指導指針──「こうがい」というのは光の害と書くんですが、このガイドラインを平成14年の4月に制定しておりまして、その内容を見ますと、国立天文台が実施する光害の防止に関する施策に協力しなければならないと定められておりますので、その趣旨を尊重して、夜間照明は設置しないということになります。
 それと築山につきまして──土で持った山を築山と言うんですが、現在陸上競技場の北側にあるんですが、これは今回の整備工事でなくなります。それと陸上競技場につきましてですが、これは平成23年に東京都が味の素スタジアムの西側に陸上競技場を整備する予定と聞いております。ですから、三鷹市としては、この陸上競技場を三鷹市民が有効に活用できるように、四者協を通じて要請をしていくということになっております。このことを踏まえまして、三鷹市としては当面整備を見送り、今後の推移を見守るということにしたいと思います。
 それから、ソフトボール場のトイレですが、現在ソフトボール場のトイレがあるんですが、今後も、先ほどの平面図の3番のところの右側にトイレをつくる予定でございます。資料の3ですね。ここに野球・ソフトボール場の平面図があると思うんですが、これの右側です。右側に倉庫とトイレと。ここにつくる予定でございますので、よろしくお願いいたします。以上でございます。


◯総合教育相談窓口担当課長(工藤信行君)  大変失礼いたしました。答弁漏れがございました。スクールソーシャルワーカーにつきましては、教育センターの総合教育相談窓口に配置いたしまして、そこから課題がある児童・生徒の情報がありましたら、学校あるいは家庭とかに派遣するといいますか、出向くという形になりますので、よろしくお願いいたします。


◯委員(土屋健一君)  わかりました。ありがとうございました。土のうの築山、なくなるんですけれども、どちらかに移動するんですか。単になくなるだけなんでしょうかという点と、あと、一中に行ったアンケートなんですけれども、子どもたち全員においしいかとか、そういうアンケートとか、必要だと思いますので、ぜひ他校でもやってほしいと思いますので、よろしくお願いします。薄味でもおいしいです。ありがとうございます。


◯大沢総合グラウンド整備・国体準備担当課長(岡崎安隆君)  確かに築山が現在あるんですが、その土を利用するかどうかわかりませんけれども、それぞれ予定では、サッカー・ラグビー場のところに観覧席を築山としてつくりますので、そこのところにスタンドとして活用させていただきますので。以上です。


◯委員(土屋健一君)  わかりました。ありがとうございました。トイレは、図の方に載っていなかったので、こっちの方、見落としてしまいました。済みません。以上で終わります。


◯委員(大城美幸さん)  では、それぞれ質問させていただきますが、学校の耐震化のこの表を見ていて、網かけ部分のところ、注4ということで一応説明があるんですけれども、上の平成23年とか平成24年というのは遅いからわかるんですが、七小とか大沢台で、平成21年に工事予定となっているところでは、改修後の耐震性能という数値が米印でちゃんと書いてあるんですけれども、五中や一中などで、平成21年、平成22年工事予定のところで網かけで改修後の耐震性能というのが書いていないんですけれども、設計がまだだからということで考えていいんでしょうか。目標数値になるんだから、書いてもいいのではないかと思ったんですけれども、どうなんでしょうか。
 あと、スクールソーシャルワーカーなんですが、先ほどの説明で、役割、教育支援コーディネーターや他の相談員とのすみ分けというか、役割というのは理解できたんですけれども、そうすると、後ろのイメージ図とかというのもあるんですが、日々の教育支援員とかがかかわっていて、日々いろいろな事例があると思うんですが、事例研究とかを委託して分析をするというのは、そのすべてではなくて、困難事例とかというのを抽出すると思うんですけれども、日々の困ったことについてのアドバイスとか、そういうこともスクールソーシャルワーカーがコーディネーターや相談員に言って、指導するという関係になるんでしょうか。そこら辺をもうちょっと詳しく教えていただきたいと思います。
 あと、競技場のところで、そのものではないですけれども、掩体ごうが2カ所見つかったという報告があったと思うんですが、その説明のところで、影響はないという言い方をされたんですが、2カ所見つかった掩体ごうを保存するのに影響がないということなのか、主語がちょっとわからなかったので、もう一度詳しく御説明いただきたいと思います。
 給食業務の検証委員会の報告書について伺います。お昼の休憩時間に全部読ませていただきました。全部読んでみて、最初の導入時に栄養士が事細かにかかわって、いろいろ時間を割いて、苦労された様子もうかがえるんですけれども、異物混入というのが何カ所かで起きています。最後のまとめのところでは、問題ない、効率的な運営が期待できるという、「良」だというまとめになっているんですけれども、先ほど課題を聞いたところでも、課題のところは余りいいことが報告されていなかったように思うんですが、私は、髪の毛が入っていたとか、青虫がいたとかというのは、初歩的なことであって、今はないからよしとするのかという点が、私はちょっと疑問に残るんですが、その辺の改善されたことを具体的にわかれば教えていただきたいということと、予算のときにも質疑をさせていただいたんですけれども、先ほど来、御説明の中で、栄養士が清掃とか整理整とんのところでも、細かなチェック表でチェックするように指導したとか、説明の中でも、栄養士がいろいろ指導、指示をしていることが説明でも何度かありました。この報告書を見ていると、学校と業務責任者──4ページに業務責任者との連携がとれ、業務責任者からの指示も調理従事者にスムーズに伝わり、円滑な作業ができていたということで、私が予算案で取り上げた、委託ではなくて偽装請負じゃないかという点なんですけれども、そのことからすると、業務責任者が1人いて、そこに指示を出す分については、当然偽装請負にはならないということなんだけれども、ほかのところでそういうふうには書いていないんですけれども、ただ、今説明された話を聞いていると、実際の現場では栄養士が直接指示を出しているような説明に聞こえるんですけれども、そうなると、偽装請負に当たるのではないかと思うことと、改めて平成18年に実施方針というのを出されたものを読んでいましたら、そこの16ページに教育委員会の定めたチェック項目により事業者の調理従事者が食材料の検査を行うとか、それは栄養士が確認をするんですが、栄養士が指示を出す、報告するという矢印とかがちゃんと書いてあるんですが、実際の現場で栄養士や校長先生が給食を最終チェックしたりとかして、指示を出しているのではないでしょうか。そうだとすれば、偽装請負に当たると思うんですけれども、どうなんでしょうか。再度お答えをいただきたいと思います。
 あと、働いている人の労働条件についてなんですけれども、これも平成18年の9月1日のところではちゃんと表が、経費比較表というのが出ていて、食材の金額は変わらないけど、人件費で大幅にダウンをしていて、結局働いている人の人件費が削減をされている形で効率化が図られていて、この報告書の中でも今回の報告書でもそのことが書いてあります。ということは、働いている人が自立していけるだけの給料がもらえているのかという、ワーキングプアを行政が生むんじゃないかということを当初私どもの議員が指摘をしたと思うんですが、その辺の心配はないのでしょうか。やめられたパートの方だとかがおられる。それは給食に向かないと報告書には書いてあったんですけれども、自立していけない、生活の自立ができない、給与が安いということでの不満だとか、そういう声は全くないんでしょうか。とりあえずお答えをいただきたいと思います。
 もう1点、ごめんなさい。南部図書館についてお伺いします。先ほどの答弁では、市が、理事者としては選択肢を考えるというようなニュアンスの答えがあったと思うんですが、南部図書館の問題で、足踏み状態ということで、国の方針が決まるまではアジア・アフリカ語学院との交渉には入れないわけだけれども、理事者としては、そことの交渉もあるけれども、ほかの選択肢も考えているという、ほかの選択肢、適地選定だとか、いろいろなことも含めて再度考えを練り直すということで理解してよろしいんでしょうか。


◯施設・教育センター担当課長(新藤 豊君)  資料1の網かけの部分についての御質問でした。第一中学校、第五中学校、ここが空欄だということの理由なんですけれども、これについては、これから設計を行う学校だからと御理解ください。これから設計をして、実際の補強方法を検討した後にIs値を再計算するということになっています。なので、今年度設計が上がってくるとここに値が入ってくると御理解いただければと思います。以上です。


◯小中一貫教育推進担当課長・教育支援担当課長(川崎知已君)  先ほどのスクールソーシャルワーカーの件ですけれども、スクールソーシャルワーカーがスクールカウンセラーや教育相談員、あるいは教育支援コーディネーターの指導者ということではありません。学校とかスクールカウンセラー、あるいは教育相談員がケースを持っていて、相談業務だけでは問題解決が困難であると判断した場合に、コンファレンスという会議を開きまして、そこで環境等に働きかけていくものが必要だというときに、このスクールソーシャルワーカーが任務を果たしていくということで、ともに総合教育相談窓口のスタッフとして働くということで御理解いただけたらと思っています。


◯大沢総合グラウンド整備・国体準備担当課長(岡崎安隆君)  掩体ごうについて説明いたします。先ほど、説明不足で申しわけございませんでした。今回確認されました掩体ごうというのは、基礎の部分だけだったり、あと、屋根がつぶれているというか、完全な形ではないという状態です。それを掘り出して保存するという考えは今のところなくて、記録を保存するかどうかというのは今後の検討課題ということを聞いております。現在、三鷹で掩体ごうにつきまして、完全な形で保存してあるのは2カ所ありまして、公園の近くにモニュメントとして既に展示してあります。今回の掩体ごうは、深さが80センチから170センチのところに埋まっているということでございます。今回の整備工事は、建物をつくるということで、基礎を深く掘り下げるものではないので、配管するだけということで、比較的浅いところで工事をしますので、掩体ごうには傷がつかないということでございます。実際に工事をするときには、調査官の立ち会いのもとで行いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。


◯学務課長(内野時男君)  給食について3点ほど御質問いただきました。まず、異物混入についてでございます。異物の混入については、確かに初歩的なと言えば、そういうことになるんですけれども材料の中に含まれていた殻ですとか、虫などが入っているものを取り除けなかったということです。これについては、言いわけになるかもしれませんけれども、直営校の方でも年間、平均にしますと、ということですけれども、一、二度は必ず起きてしまっています。こういうことがないように、今回あったところについては、直接なべなどにあけないで、一度別のざるにあけて検収するなどの方法を特にとっています。その結果、かえって、3学期以降なんですけれども、異物混入が配膳されるということは、委託校については全部なくなりまして、かえって材料を検収するときに異物の混入を発見して、事前に防いでいるということになっております。これについては今後も検収などを通じて、徹底していきたいなと思っております。
 あと、栄養士からの指示ですけれども、これは業務責任者に必ずしております。業務責任者も、調理が始まったら、一切口出しはしてくれるな、でき上がりを見てくれという態度で、栄養士もそのときには一切入りません。そのような方法でやっております。御心配のあったような、直接指示ですとか、調理員の方にも指示とか、そういうふうなことにはなってはおりませんので。
 それからあと、労働条件のことでございます。パートで確かに調理に不向きだということでやめた者はおりますけれども、賃金のことで不満だとか、そういうふうなことでやめたということは聞いておりません。以上です。


◯教育委員会事務局教育部図書館担当部長(八代 誠君)  南部図書館の関係で御質問いただきました。確かに今、先週のきょうということで微妙な時期ではありますが、基本的には実施計画に盛られている内容に沿って、AA学院と詰めていくということには変わりございません。しかしながら、あえてここでAA学院がそういう申し入れをされたという背景とか、AA学院での実現性ということを考えた場合に、現実的に計画期間内にやっていくとすれば、それにどこまでもこだわり続けるということではなくて、一定のほかの選択肢も視野に入れざるを得ないと考えているところでございます。ただ、現実に、現在、理事者の方でそういう選択肢を絞り込まれていらっしゃるかという点については、時期的にまだお持ちではないのではないかと推察するところでございます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  補足をさせていただきますといいましょうか、選択肢という言葉がさっきから出ております。凍結とかですね。私ども、理事者と確認しているところでは、財団の方から公益法人改革に伴う対応を慎重に検討したいという申し出が市にあったわけです。市としましては、財団の意向を受けとめて、財団との協議を慎重に進めていくことにしたということで、ほかの選択肢とか、違うことを考えているとか、そういうことはありませんので、今申し上げた内容どおり御理解していただくのが現状では一番いいと思っておりますので。簡単ですよ。財団の意向を受けとめ、財団との協議を慎重に進めていくこととしたということで、これ以上でもこれ以下でもありませんので、そのようにお受けとめいただければと思います。


◯委員(大城美幸さん)  今、部長からの説明があった、これ以上でもこれ以下でもということだったんですが、その前の八代さんの答弁で、計画期間内に進めるという他の選択肢も視野に入れざるを得ないというようなニュアンスだったと思うんですね。そこで質問なんですけれども、市側として、教育委員会として、理事者として、南部図書館を計画期間内につくるということを優先して考えているのか。アジア・アフリカ語学院との国の方針が出るまで慎重に進めるということで、しばらく足踏み状態でそれを見守って、あくまでもアジア・アフリカ語学院との協議をすることを考えているのかということについてはお答えいただきたいんですが。
 あと、学校の耐震化等についてはわかりましたので、学校給食の問題で、再度質問させていただきたいと思います。業務責任者に指示を出して、調理員が調理しているときには栄養士も入らないと。それはそうしているから、偽装請負ではないということの主張なんだと思うんですけれども、いろいろな、先ほど例に出した教育委員会が定めたチェック項目で受託業者の調理従事者が食材料の検査を行ったことを栄養士に報告するんですが、栄養士はただ確認をするだけなんですよね。だから、報告用紙を、信頼があって当然なんですけれども、ごまかそうと思えばごまかせる。栄養士が現場を見ないと、事実かどうかという確認まではできないはずなんですが、栄養士が品質・安全性の確認をするとなっているんですが、チェック項目の用紙、紙に書かれてきた報告用紙をただチェックして、確認をするだけなんでしょうか。どういう安全性、品質性のチェックを行っているんでしょうか。具体的にお答えをいただきたいと思います。
 あと、現在物価高騰によって食材も上がってきているというふうに聞いています。昨日、都議団と会う機会があったときに、三鷹や武蔵野でも冷凍食品の食材を使うことがふえているというふうに都議団のアンケートに答えていると聞いたんですが、関連してなんですが、物価高騰による影響で、食材の影響というのはどうなっているのかお答えをいただきたいと思います。とりあえず。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  南部図書館についてですが、この前、第2次の三鷹市基本計画の改定、第2次改定をやった。あそこに書いてある文言とか内容というのは、あの時点で理事者が考えていた方向性ですね。それで推移してきまして、ここのところから財団から申し入れがあった。市としましては、財団の意向を受けとめ、財団との協議を慎重に進めていくということになっているわけですから、そのとおりお考えいただければよろしいのではないかと思うんです。ですから、平成22年までにというのは、この前の改定のときの考えですし、現時点なってきたら、それが財団と今後さらに慎重に進めていく、調整しながら、ということになったということで、そういうふうにお考えいただければよろしいのではないかと思います。それぞれ切り離して、では、この次はどうなるんだ、どうなるんだということまでは、まだ我々も理事者と協議しておりませんので、そういうふうに御理解をいただきたいと思っております。


◯学務課長(内野時男君)  給食につきまして、栄養士ですけれども、全く何も指導しないかということではございません。もちろん業務責任者を通してでございますけれども、事前に1週間前、それから前日、当日、終了後の打ち合わせ等で栄養職員と業務責任者との連携を図っておりまして、そんなようなものを通じまして、調理に対する指示は適切に行われておりますし、また、調理を確認する中間検査、味見、仕上がり、でき上がった後、栄養士が試食をしております。また、校長も検食ということでやっておりまして、その辺のチェックなどはできております。
 あと、食材のことがありましたけれども、確かに今、食材が高騰して、かなり苦労してやっておりますけれども、何とか今のところ、栄養士の方からも厳しいという声は上がってはおりますけれども、今のところ、工夫して、学校給食会を通じまして、食材、1年を通じて単価契約でできているようなところもありますので、何とか今のところは工夫でできているというところでございます。


◯委員(大城美幸さん)  それでは、南部図書館については、まだ平成22年まではもうちょっと時間があるので、それまでの計画ということで見守っていきたいと思っています。
 あと、学校給食の件なんですけれども、調理業務の委託によって一定のコスト削減が見込まれ、その効果を今後食育の推進、給食内容の充実ということで、まとめの方に書いてありますが、それらは、先ほど、例えばアレルギーの子どもに対する対応、除去食とかというのを引き継ぎのときに徹底したことでスムーズにできたという報告がありましたけれども、民間委託している方が技術が高くていいものをということではなくて、やはり直営で培ってきたものというものも十分にあると思うんですね。だから、委託したからさらによくなった部分もあるかもしれないけれども、直営でも食育の推進や給食内容の充実、安全衛生の管理の徹底ということはできるのではないでしょうか。できないのでしょうか。お答えをいただきたいと思います。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  学校給食につきましては、かなり前から直営のスタイル、しかも自校方式でという方式を堅持して実施してまいりました。その中で、三鷹の場合は、一切食中毒とか、そういった事故もなく、安全な給食を提供してきましたし、安全衛生のマニュアルですとか、あるいは食材関係のマニュアルですとか、現場の器具の更新でありますとか、現場の作業場の改善ですとか、いろいろ実施をしてまいりました。そういう中で、直営でありながらも、嘱託員の導入ですとか、そういった面でも効率化を図ってきたわけでありまして、そういう意味では、調理技術のノウハウですとか、それから、学校での給食提供という、義務教育の中での給食の役割ですとか、そういったものは給食調理員、十分に認識をしてきておりますし、それぞれまた先輩から後輩へと受け継いできた面もありますので、今回、バイキング給食ですとか、セレクト給食ですとか、それから、お皿を1枚多くするとか、そういった委託業者も頑張ってやっている部分もあります。ウエットからドライ方式とかですね。そういったものは直営の職場にも私ども十分伝えていって、できるところから改善ができればしていきたいと思っておりますし、それから、今回の委託の業者の方は、食数の間違いとか、若干そういったものもあったようですので、直営の職員がどんなところを注意してやっているのか。そういったことも業者の責任者の方と話す中で、改善をさらに求めていきたいと思っているところです。


◯委員(大城美幸さん)  最後に要望です。読んでいる中で、子どもと調理員との接点が少ないというところがありました。子どもたちのおいしいという顔を思い浮かべて食事をつくるという調理員としての冥利というのかしら、ということでは、食育の面とも絡みますけれども、調理員、栄養士が子どもたちとの接点を持って、安全でおいしい給食をつくることの意義というのを徹底してもらいたいと思います。以上です。


◯委員(中村 洋君)  それでは、何点か質問させていただきます。まず、学校の耐震化なんですけれども、一般質問の方でも、法律も変わるので前倒ししようということも言いましたし、最低限今の計画の維持ということでお話しさせていただいたんですが、ちょっとこの資料を見ていると、耐震診断の実施年度というところで、注の3あたりで、平成15年度以降は新基準による再診断実施ということがあるわけですけれども、中には、その前に診断が終わっていて、それでもう改修不要となっているのもあるんですね。ですから、計画どおり進んでいくというのであれば、まずはいいんですけれども、そもそもこれが大丈夫なのかどうか。新基準でやっていないのにもかかわらず、既に改修不要という判断をしてしまったというのは、見直しをしなくても、これが大丈夫なのかどうかというところが少し懸念されるので、その点、伺いたいと思います。
 あと、学校給食の調理業務委託のことなんですが、先ほどからいろいろ議論もされているんですけれども、検証の仕方というところで、もともと平成18年9月1日に出された実施方針の方でも、例えばデメリットはこういうことですよというデメリットを挙げているわけですよね。業務の指示の仕方とか、というところがデメリットですと訴えているのであれば、そのデメリットの部分は、こういうふうに工夫してこういうふうになりましたという検証をしっかりしていれば、こういう議論はしないわけですよね。安全でしたとか、主観的なものよりも、デメリットを最初から実施方針の中でも、メリットも挙げているし、デメリットも挙げているのであれば、デメリットをどうしたかということをしっかり検証すればよかったのではないかなと思います。もちろんよく読めば、そういう項目もあるんですけど、余りそういうふうにもなってないみたいなので、今後はそういう工夫が必要なのかなとちょっと思いました。
 民間委託するという中で、学校給食運営協議会というものをつくってやっていくというのは、安全を保障するための1つの仕組みですよね。今回のことは、そこに対しての評価も聞いているということで、もちろんそれは安全を確かめるための要素の1つだと思うんですけれども、教育委員会自体がそこの学校運営協議会がちゃんと機能しているかどうかを検証することが必要だと思いますが、それに対する評価は全くないし、例えば学校ごとに保護者の出席状況も、結構保護者がしっかりと参加しているところもあれば、中にはゼロというところもあったりとか、そういうしっかりとした安全を確認するような仕組みがしっかり機能しているかどうかということも検証しなきゃいけなかったのではないかと思うんですけれども、そういういろいろな意味でいうと、この検証報告書は、いろいろな懸念に対しての答えが弱いのかなというところがしたものですから、そのあたりをどう思われるのかというか、今後改善する必要があると思われるのであれば、改善点を言っていただきたいと思うので、お願いします。
 あとは、スクールソーシャルワーカーの方なんですけれども、これは今回国がやるということで、こういうことになってきたと思うんですけれども、大分前から小・中一貫教育校の開設に関する実施方針で平成17年12月のときに教育委員会が今後実施するという課題の中にたしか検討委員会の中から出てきて、これがのってきたことが、もともとの発端だったのかなと思ったんですけれども、これに対する回答なのかどうか。これはもちろん小・中一貫のことだけじゃなくて、全体のことを言っていたんだとは思われるんですけれども、ただ、これに対する答えという意味では、どうなっているのか。要は、もともとどういう意図でここに盛り込まれて、今回のことでこれに対する答えになっている制度なのかどうか、そことの整合性を教えてください。
 あと最後、大沢グラウンドのところなんですけれども、例えばいろいろなところで、今、市民参加が言われていて、東台小学校の建てかえとかでも、いろいろな市民参加というのでいろいろ検討委員会をつくったりやるんですけれども、先ほどこれからいろいろ説明会をして、いろいろな案があれば変わることもありますということは言っていたんですけれども、もし少し早い段階で市民の実行委員会とか検討委員会とかをつくるということはなかったんでしょうか。それはこれからもなくて、説明会をやる中で、質問が出てきたら、一方的な説明ということではなくて、もちろん検討委員会はつくってないけれども、一応柔軟に受けとめていただいて、例えば説明会なんだけれども、意見が出れば受けとめて変えていく余地があるのかということ、その点、確認したいと思います。


◯施設・教育センター担当課長(新藤 豊君)  非常に早い時期に耐震補強した学校、これについて安心というふうに言い切っていいのかという御趣旨かと思います。まずは、多分答えとしては2通りあると思います。まず1点は、耐震補強というのは、制震であったり、免震ではない。先ほど別紙でお配りしたIs値の資料を再度御確認いただければと思うんですが、目標としている、実際には設計上、0.75くらいになるようにということで設計をして、施工していますが、この表でもわかるとおり、予測を超えた大きな地震があった場合には、ある程度の損壊というのはあり得るだろうと。ただ、一番下の絵にあるとおり、中破以上、あるいは大破というような、大きな損壊にはならないように。つまり、中にいる児童・生徒の生命に危険が及ばないようにということで設計をしてきています。現在その目標で、今、順次整備を進めていっていますので、非常に早い時期に耐震補強したもの、これはそれぞれの補強が終わった後に、建物もまた年数を経過していますので、例えば改めて耐震診断をする、あるいは、いわゆる建物そのものの長期的なメンテナンスの中で再度また考慮していく。それから、先ほどお話のあったとおり、学校の機能面でも少しずつ変わってきていますので、そういったことを考慮しながら、対応を考えていくということになると思います。当面は、今予定をしている補強工事、これをまず進めていくということが現在の目標だろうと考えています。以上になります。


◯学務課長(内野時男君)  給食の検証のあり方ということです。確かに最初の実施方針のところでも、デメリットとしてはこんなことが挙げられるだろうということで、3点ほど挙げておりました。これについては、確かにここのところを中心でやれば、先ほどから議論があることにも検証の報告の中で答えられるというところがあります。最初にありますように、調理作業の指示、これは予想以上にきちんと徹底できていたということもありますけれども、これについても触れるようなところは、もう少し丁寧に触れていくようなことが考えられたのかなということは感じております。
 あと、質の確保、これについては、報告書の中でも触れておりますけれども、今後の課題になりますので、業者の研修などは今後ずっとしていかなければいけないものだなと思っております。
 あと、運営協議会の中には業者も入っておりますので、こちらの機能、これから委託するところではまたこういう運営協議会を設置することになろうかと思いますので、こちらがうまく機能するような方向でこちらも検証していきたいなと思っております。
 以上です。


◯大沢総合グラウンド整備・国体準備担当課長(岡崎安隆君)  大沢グラウンドの整備の進め方でございますが、大沢総合グラウンドの整備につきまして、利用団体の方々に理解と協力を求めながら、進めていかなければならないと考えております。この秋に整備するテニスコートにつきましても、ことしの2月に利用者たちと説明会を開きまして、いろいろな意見が出ました。例えばコートに水飲み場をつくってほしいとか、ベンチに屋根をつけてほしいとか、放送施設をつけてほしいとか、それらを取り入れまして、今回の実施設計に至っております。今回も、来年度整備する野球場につきましても、3日間に分けて説明会を開きます。その中でいろいろな要望が出てくると思いますが、なるべく取り入れて、利用者に喜ばれるような施設をつくっていきたいと思っております。


◯小中一貫教育推進担当課長・教育支援担当課長(川崎知已君)  先ほどのスクールソーシャルワーカーの件ですが、御指摘のように、三鷹市立小・中一貫教育校開設準備にかかわる検討報告書並びに小・中一貫教育校の実施方策の中に今後の課題としてスクールソーシャルワーカーについて述べられております。今回のスクールソーシャルワーカー、そして昨年度行いましたスクールソーシャルワーカーの試行、これは実施方策等を受けて実施しているもので、今年度は国がこのようなことを行うということで、これを活用したということで御理解ください。


◯委員(中村 洋君)  御答弁ありがとうございました。耐震化の方については、時間が経過すれば、新しく耐震化をした時点からまた劣化が始まるわけですから、平成25年ですべてが終わっても、次の計画ということもまた考えなければいけませんし、こういうふうに基準が変わっていくということをとらえて、本当に安全というのは常にやっていかなきゃいけないと思いますので、そこのところは今後もお願いします。
 また、検証報告書については、これからも一定程度、もちろん希望的な結果が出てほしいと思ってやるんだとは思うんですけれども、それはそれで結果論であって、やっぱり厳しい見方をしていかなければいけませんし、デメリットが最初からわかるんだったらとか、今後もまた検証していくんでしょうから、そういったところは本当に中立で厳しい目でもって基準をつくってやっていただければと思います。グラウンドの方の件は、また市民の皆様からいろいろな意見が出てくると思いますので、受けとめていただければと思います。
 スクールソーシャルワーカーの件はわかりましたし、またもともと発案された方々もいろいろな思いがあったと思うし、今、議会で総務委員会とかでやっていたわけですから、またそういったところにフィードバックしていろいろと意見交換とかもして進めていただければと思います。以上です。


◯委員長(宍戸治重君)  ほかにございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 よろしいですね。それでは、教育委員会の報告を以上で終わりたいと思います。よろしいですね。それでは、教育委員会報告を終了いたします。
 休憩します。
                  午後2時35分 休憩



                  午後2時37分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  それでは、委員会を再開いたします。
 引き続きまして、管外視察について、本件を議題といたします。
 休憩をして御協議を願いたいと思います。
                  午後2時38分 休憩



                  午後2時52分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  それでは、委員会を再開いたします。
 休憩中に御協議いただきましたように、管外視察につきましては、視察日程については、10月20日から24日、失礼、もとい27日から31日を第一候補とし……。それも決められないか、加藤さんのことからいうと、第一候補というのかな。みんなの配慮をいただけるのなら。優先順位は抜きにして、20日から24日、それから27日から31日の日程で、視察候補地及び観察項目について6月20日までに事務局に届け出ていただきたいと思います。よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、そのように確認をさせていただきます。
 続いて、所管事務の調査についてでございます。本件を議題といたします。
 三鷹の教育・文化・スポーツの振興策について、本件については引き続き調査を行っていくということで、議会閉会中の継続審査を申し出ることにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 次回の日程についてでございます。本件を議題といたします。
 それでは、休憩いたします。
                  午後2時53分 休憩



                  午後2時58分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  それでは、委員会を再開いたします。
 次回委員会の日程については、まず本定例会最終日に委員会協議会を開催することとし、次回委員会を8月下旬とし、その間必要があれば正副委員長に御一任いただくことにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 なお、委員会を開かないこととなった場合について、その旨、御連絡をすることといたします。
 次、その他、何かございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 なしということですので、それでは特にないようですので、本日これをもって散会いたします。御苦労さまでした。
                  午後2時59分 散会