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トップ会議録会議録閲覧 > 会議録閲覧(平成20年文教委員会) > 2008/02/13 平成20年文教委員会本文
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2008/02/13 平成20年文教委員会本文

                  午前9時32分 開議
◯委員長(宍戸治重君)  ただいまから、文教委員会を開会させていただきます。本日もどうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、最初に休憩をとって本日の流れを確認したいと思います。
 休憩いたします。
                  午前9時33分 休憩



                  午前9時50分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  委員会を再開いたします。
 ただいま、休憩中に本日の流れを確認させていただきました。以上のとおり進めたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、日程に基づいて進めてまいります。
 本日は──委員会の傍聴の許可について委員の皆さんにお諮りいたします。傍聴を許可することに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よってさように決定いたします。
 休憩いたします。
                  午前9時51分 休憩



                  午前9時53分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  委員会を再開いたします。
 それでは、教育委員会からの報告をお願いいたします。
 休憩いたします。
                  午前9時54分 休憩



                  午前9時55分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  再開いたします。
 報告をお願いいたします。


◯施設課長(若林俊樹君)  それでは、東台小学校校舎建設事業について御説明いたします。前回の文教委員会に御報告しました後、大きく変更になった点が2つありますので、報告いたします。
 1点目ですけれども、給食調理室についてでございます。当初は、高山小学校、第三中学校の建てかえ時と同様に、他校で調理し、運搬して給食を提供する予定でしたが、学校関係者からぜひ自校方式という要望もあり、また、安全な給食の提供に向けて予算面も含めて再検討した結果、仮設校舎敷地内に給食調理室を設置して、自校方式による給食を行うことにしました。
 2点目ですけれども、東台保育園の移転でございます。当初は、工事の影響を最大限に配慮した上で現行の園舎での保育を継続することとしていましたが、現校舎の解体工事や新築工事の際の騒音、振動等の影響があるということで、対応を検討した結果、影響が避けられないということで、東台保育園につきましても仮設校舎内に仮設園舎を建設して保育をすることになりました。
 続きまして、仮設校舎についてでございますけれども、整備事業者につきましては、昨年12月22日にプロポーザル方式による募集を行ったところ、3社の応募があり、1次審査、1月29日の2次審査を経て、事業者が大和リース株式会社に決定いたしました。
 続きまして資料1をごらんください。仮設校舎の配置計画図でございます。中原小学校南側にあります中原二丁目13番の生産緑地、約7,270平方メートルの場所に、建築面積約1,560平方メートル、延べ床面積3,960平方メートルの1階から3階建ての仮設校舎を建設します。児童は東側の門を利用して登下校するとともに、体育館の移動の際にもこちらの門を使用いたします。東側の部分の建物につきましては2階建て、南側につきましては3階建てになっております。近隣住民への日影の影響に配慮してそのような形になっております。西側に平屋の給食調理室を設置します。給食の搬入車両につきましては南側の門からの出入りとし、児童との動線を別にしております。また、スクールバスにつきましても、同様に南の門を利用して出入りする予定でございます。
 校庭の面積は、保育園部分を除いて約3,360平方メートル、トラックにつきましては、1周100メートルでございます。仮設校舎の校庭の面積は、現在の校庭の面積の約8割弱の広さになっております。周囲につきましては1.8メートルのネットフェンス、並びに10メートル程度の防球ネットを設置します。東台保育園の仮設園舎は敷地面積約500平方メートルで、西の北寄りに設置して、先ほど話しましたフェンスで分離して設置します。
 2ページ目、裏のページをごらんください。1階平面図でございます。校庭に面した位置に保健室を設置し、出入り口を設けます。くすの木学級につきましては南側に設置し、職員室に近い位置に配置します。学童保育所は校庭に面した位置に配置し、校庭側から出入りするようにし、廊下側にも出入り口は設けます。
 3ページ目は、2階平面図でございます。南側に3学級分の普通教室、校庭側には家庭科室、図工室、東側の2階建ての部分に音楽室を設置いたします。
 次の4ページ目でございますけれども、3階平面図でございます。こちらも同じように、南側に3学年分の普通教室、理科室、パソコンルーム、ランチルームを設置します。各教室には冷暖房設備を設置するなど、できる限り教育環境の向上を図るようにしてまいります。
 続きまして、次の5ページ目、6ページ目になりますけれども、三鷹市立東台小学校校舎建替検討委員会設置要綱(案)でございます。新校舎の建設に当たりましては、新校舎の基本コンセプトを策定するため、学校運営協議会委員、PTA役員、通学区域内にあります町会の役員、並びに東台小学校校長の委員で構成する東台小学校校舎建替検討委員会を設置します。検討委員会では新校舎に関する意見交換や基本コンセプトの検討を行い、平成20年6月末までに基本プランを策定します。
 7ページ、検討委員会メンバー(案)でございます。
 その裏の8ページにあります全体のイメージでございますけれども、プロセスに沿って事業を進めたいと考えております。
 東台小学校校舎建替事業についての説明は以上でございます。


◯委員長(宍戸治重君)  それでは、説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。
 休憩します。
                  午前10時00分 休憩



                  午前10時04分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  委員会を再開します。
 説明事項について質疑に入りたいと思います。


◯委員(浦野英樹君)  まず、保育園が仮設の用地に移ったということと、調理室を自校方式としたということなんですけれども、保育園の用地が移ってきたということに関しては、単純にグラウンドの面積が狭くなったという認識でよろしいのかというのが1つ。給食を自校方式として調理室をつくったということは、あいている土地に調理室をつくったのか、それとも校舎等の教室の部分を少し縮めて調理室をつくったのか、そのあたりを確認したいと思いますので、お願いします。


◯施設課長(若林俊樹君)  保育園の移転に伴って、学校に対する形では、確かにおっしゃるとおり校庭が狭くなったという形になります。調理室につきましては、校舎の部分を減らしたということではありません。校舎につきましては必要な教室等を設置しておりますので、それに付随してふえたという形でございます。以上です。


◯委員(浦野英樹君)  わかりました。以上です。


◯委員(土屋健一君)  前回の委員会のときに、学童とかくすの木学級は残して、また、3年後使うというお話でした。そのときに東台保育園はそのまま残すというお話で、今回変更されたということなんですけれども、東台保育園を仮設園舎をつくるという理由について、先ほど騒音、振動という御説明がありましたけれども、どの程度の騒音、振動なのですか。要するに、保育園の小さい子どもたちが昼寝ができない程度の騒音、振動なんでしょうか。そうでなければ、今、住宅地図があるんですけれども、東台保育園はもちろん隣接してほとんど一つの土地のようなところにあるんですが、と同時に、周りに二、三十軒隣接している家屋があるので、いられないほどの騒音、振動というのでしたら、とんでもないことですので、昼寝ができないから仮設だというぐらいの極論なんでしょうか。その程度というのは、どのぐらいに想定しているのか、お伺いさせていただきます。
 あと、この地図にあるように、保育園と校庭の間はさくをされて完全に分けるわけですか。それとも、校庭は一緒というか。さくで区切られてしまうのかどうか、その辺を確認させていただきます。以上です。


◯施設課長(若林俊樹君)  保育園の件で騒音ということでございますけれども、特に保育園の場合には乳幼児等がおりますので、一般というか、普通の方なら大丈夫だと私どもは考えておりますけれども、特に乳幼児等がいる関係でそういう判断ということでございます。
 グラウンドにつきましては、小さな子どもと、小学校ですと6年生までおりますので、非常に体格的な違いもありますので、ここの部分についてはネットフェンスで区切るという形で、両方を一緒にするのは何かの機会にはあるかもしれませんけれども、基本的には別という形でございます。


◯委員(土屋健一君)  昼寝ができない程度のことだと認識させていただきます。以上です。


◯委員(大城美幸さん)  私も12月のときに、せっかく新しい校舎をつくるに当たって、それを使う子どもたちの夢や声をどう反映させるのかということを聞いたんですが、この説明の一番後ろのページ、建設プロセスの中で、既に平成19年12月から平成20年1月、未来の学校・夢の学校について話し合うということで児童ワークショップということが行われております。その内容をもう少し詳しく教えていただきたいということ。
 建設委員会設置要綱で既にPTAの役員などメンバーが決まっているんですけれども、当然、小学校長やPTAの役員とか、お子さんの声も聞いて反映していただけるものとは思うのですが、先ほどのプロセスのところで、検討委員会の「夢・プラン・想いの意見交換」ということがありました。PTA会長とか、町会の役員とか、偉い人ではなくて、もっと広く地域の人たちや、学校の子どもたち、父母、保護者の声を聞く場というのは、この思いの意見交換というふうに考えていいのでしょうか。そういう場の設定というのはこのプロセスの中でどういうふうに取り組まれていくのか、お答えをいただきたいと思います。


◯施設課長(若林俊樹君)  この12月から学校の方でやっていただいています、今、御質問の夢とかということで、実際に今、出されているのが3点ぐらいです。ソーラーの時計をつける、屋上から下まで滑り台をつける、お茶がどこでも飲めるようなものがいいとか、そのようなものが今、出されているというところでございます。
 検討委員会の中で一般市民の意見を広くということでございますけれども、実際にはその形で、今回まだ正式決定ではございませんけれども、検討委員会のメンバーということで、今、案を御提示しましたけれども、この中には各団体の代表の方が多いので、このメンバーをお願いした段階で、それぞれ各団体の方なので、その中の御意見を皆さんに聞いてもらって、こちらの方に反映していただけないかということでお願いしているところでございます。期間的にも短いものですから、そういう形で全体の意見をまとめていきたいと考えているところでございます。以上でございます。


◯委員(大城美幸さん)  言っていることはよくわかるんです。そうすると──子どもたちのワークショップの内容はわかりました、子どもたちからの提案というのもわかりましたけれども、この建設プロセスの検討委員会があります。先ほど言った「夢・プラン・想いの意見交換」というのは、検討委員会の委員のメンバーだけが意見交換する場なんですか。私が言っているのは、保護者とか、児童・生徒も含めてなんですけれども、意見、要望等を言う場というのはどの段階であるのかということを聞いているんですけれども。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  今、課長の方から御説明しましたように、各団体の代表という形で出ていただきますので、当然それぞれの団体の中で議論していただいて、それを検討委員会の中で発表していただいて、意見交換をするという形をとります。
 子どもたちの部分については学校長が一生懸命やってくれていますので、学校長の方にまとめてもらって、子どもたちの考え方を披露していただくという形でやります。当然、1回で済むということではありませんので、6月ぐらいまで時間をかけて基本的なコンセプトの議論から始まって、どうしても具体的なものは多分出てくると思うんです。今は、エレベーターを設置するだとか、空調設備を各教室に設置をする、あるいは、バリアフリー、ユニバーサルデザインの施設づくりという話が出ておりますけれども、そういったやりとりをする中で、例えばPTAの会長、副会長等も入っておりますので、意見交換をして、その結果をまたそれぞれのPTAならPTAの中に持ち込んでいただいて、議論していただくという形でまとめ上げていきたいと思っています。
 ですから、キャッチボールをこの検討委員会の中でそれぞれの団体からしてもらって、それをまたそれぞれの団体の中で検討してもらって、その案をまた改善すべきところがあれば出してもらうという形で進めていくのがいいのかなと思っています。
 また、市民全体に対して、保護者の方々、地域の市民の方々全体に声をかけて、例えば基本設計がまとまる前の段階ぐらいに、このような構想でいますというような場の設定もこれから考えていく必要があるのではないかと考えています。


◯委員(大城美幸さん)  当然、一番大事なのは学校を利用する児童・生徒や教員の声なんですけれども、それにかかわるものは校長先生だけで、教師は入っていないですね、生徒も入っていないですね。生徒の分は校長先生や保護者の方がいるんですが、当然教員の声も吸い上げてもらいたいと思うんですけれども、それぞれの団体に所属していない、漏れている人がいるのではないかと。例えば、通学区域内にある町会の役員となっていますが、町会に入っていない人もいるわけです。
 一番大事なのは、学校運営協議会とPTAの役員が直近なので、その人たちが本当に子どもや保護者の声を十分に酌み取るということなんだけれども、それでも漏れる人が出ることを考えると、本当に意見、要望を酌み尽くす体制、システムというのはぜひ検討していただきたいと思います。


◯委員(緒方一郎君)  まず、大きく2つに分けまして、この建てかえ、仮設に伴う影響ということなんですが、当該の関係者の方たち、近隣の方たち、それから、ここを利用する方たち、例えばサッカーチーム、野球チーム等もあると思いますし、お近くの方も利用されると思いますが、これまでもいろいろな御要望とか御心配等を御丁寧にやっていただいて、大変感謝しております。
 同時に、今回、工事の上では東台小学校の近隣の方々にも丁寧に説明していただきたいと思いますし、この仮設の周囲の方々、通学路が変わることによって影響を受ける方々、それから、前にもお話ししました、中原小学校という一体化される小・中一貫教育校とするところへの影響というのがあるのか、ないのかというところもありますので、そういう方の説明も今後どうされるのかというのをお聞かせいただきたいと思います。
 音楽室が2階ですね。いわゆる防音等について、本格的な施設のことがあるのかどうかわかりませんけれども、楽器をやったり、合唱をやったときの近隣の方々への影響について、ガラスや壁については特別な配慮がされているのか。それから、仮設といっても本格的な授業があるわけでございますので、LANケーブルその他についても本格的な敷設がされているのか、この辺も確認させていただきたいと思います。
 防災の観点なんですが、当面はこの仮設校舎が地域の防災拠点というふうになるわけでございますので、備蓄倉庫のこと、近隣の方々の例えば避難訓練等もございまして、その辺がどうなっているのかが心配でございました。今、大城委員の方からも委員の選定がございましたけれども、そういう意味では、ここに防災課の人間が市側は入っていないというのがありますので、この辺も加えるべきではないかと考えますが、いかがでしょう。
 それから、この委員の方々は役職で選ばれるということでしょうか。例えばPTA会長とか町会長、年度でかわる場合がございますので、かわったら新たな長の方がされるのか、かわっても、ここにいるお名前の方が継続されるのか。PTAや町会長、校長ですらかわる可能性があるわけですから、そういうときはどうなるのかということ、交代についての基本的な考え方をお聞かせください。以上です。


◯施設課長(若林俊樹君)  サッカーとか野球という話でございますけれども、これにつきましては若干狭くなりますけれども、公式な試合等は難しいところでございますが、練習については十分できると、私どもでは思っております。
 音楽室等の防音につきましては、ほかの教室とは別に、防音に対しては十分、窓等を変えると。今、私どもで考えているのは、一番近いお宅がすぐ隣にありますので、東側については窓等を設けず、防音の壁にしてしまおうというふうに、今は検討しているところでございます。
 LANケーブル等につきましても、これから3年もの間授業がありますので、当然これについてもすべて同等に設置いたします。
 防災の備蓄につきましては、今、東台小学校にあるものを、残る東台の学童保育所、並びにくすの木学級の一部、残る建物がありますので、そちらに移して、そちらに備蓄するという形になります。防災訓練につきましては、防災課ではないのでわかりませんけれども、形としては、今まで東台小学校でやっていたことは仮設校舎でも行えると考えているところでございます。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  補足させていただきます。最初の御質問で、地域説明会、保護者の方々への説明会の場でも、今までどおり青少対、交通対の活動でありますとか、スポーツ団体、あるいは少年野球チームが使えるかといった御心配が出ておりますので、私どもとしましては、可能ならば使っていただきたいということで考えております。近いうちに生涯学習課の方にお願いして、利用者団体と説明会等を持っていきたい。住協の会長も心配されていましたので、その辺の手当てはしっかりしていきたいと思っております。
 隣接する中原小学校ですが、どうしても校庭が狭いということもございまして、保護者の方々が不安な面もございます。また、保育園も来るということになりますので、中原小学校の方にも十分情報提供しまして、中原小学校での教育活動に支障のない範囲で校庭の利用ができれば、お願いしたいと思っております。これは個別にも、また、校長会の中でも、近隣の学校にお願いしていきたいと思っております。
 防災課の関係ですが、既に防災課の方にも防災倉庫、今、学校の中にあるのをどうするのかというのがありまして、そういった段階から協議しております。また、防災組織の方々、市民の方々も御心配しておりまして、近いうちに防災課の方にお願いいたしまして、仮設に移った段階での地域防災のあり方については検討していただこうという段取りを踏んでいるところであります。
 検討委員会の委員の皆さん方の交代の件なのですが、これは私ども、お願いに行ったときに御本人たちも心配されておりました。期間が6月30日までということでありますので、例えば町会が了解した上で、従前からの方が役職が変更になっても続けていただくということをベースにしながら、それぞれの団体ともよく協議していきたいと。情報が途中で途絶したり、積み重ねてきたものが十分伝わらないということでは困りますので、継続を基本としながらも、よく調整していきたいと考えているところであります。以上です。


◯委員(緒方一郎君)  わかりました。どうぞよろしくお願いいたします。


◯委員(中村 洋君)  前回からの変更ということで、給食室が中に入ったというのは、私は自校方式の方がいいと思うので、その辺は評価していいと思います。
 保育園に関しても、一定程度、騒音と振動の問題があったのであれば仕方なかったのかと思っているんですけれども、1点、理由の部分の確認です。前回から大きく工事の内容が変更したから、振動、騒音が変わって変更したのか、保護者からの声があったから変更したのか、それとも、やっぱりということで思い直したのか。要は、工事が最初の段階とそれほど変わっていないのであれば、最初からこういう計画が出せたのだと思うのですけれども、どういう理由でこの方向を変えてきたのかということについて、確認したいと思います。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  今、御質問の中にありましたように、当初は、保育園は現状の保育園で保育を続けていくと御説明もしてきたわけですけれども、一方で、保育園で保護者会を開きまして、その中ではかなり騒音、振動、粉じん等を中心に心配の声が上がってきたということがあります。
 あわせて、例えば振動がどのぐらい発生するのだろうかということで、これは都市整備部の方が中心ですけれども、例えば低騒音の建設機械を使うということがあります。当然それを尊重していくわけですが、それは現在の基準でいきますと、大体100デシベル以下ぐらいの騒音の機械だそうです。それが実際動き出した場合、保育園にどのぐらいの影響を与えるか。防音シート、防音壁等を使いますけれども、さらに保育園の方に防音サッシ等を使った場合どうだろうかということを調べましたら、やはり若干影響が出るだろうということで、総合的に判断をして決めたとお考えいただければよろしいかと思っております。


◯委員(中村 洋君)  最終的に市民の皆様の御意見に対して変えていくということであれば、変えないというよりはいいことだと思うんですけれども、またこれから新しい校舎を建てていくときもいろいろそういうことはあると思うんですね。ですから、例えば騒音の問題等であれば、ある程度どうだということを最初からもっと予想して、学校を建てかえるわけですから、多少いろいろ不便な点は出てくるけれども、基本的には新しくしていくという話なので悪い話ではないのですけれども、そういうところの判断は今度からは慎重にしていただかないと。
 最初に出した方針から変わったということで、もともと不安に思っている人の不安がまた増幅してしまうこともありますので、もちろん意見を聞いていくという部分の変更ということはあってもいいんですけれども、最初の段階でそういった予想できるようなことというのは、これからはもっと事前に調べて慎重にやっていっていただければとは思いますので、その点、要望とします。以上です。


◯委員長(宍戸治重君)  ほかに質疑はございませんか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、以上で終了したいと思います。
 休憩いたします。
                  午前10時28分 休憩



                  午前10時40分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  委員会を再開いたします。
 先ほどに引き続いて、イのシニア世代ライフデザイン支援方策(答申)について、ウ、地域子どもクラブの現状についての説明をお願いいたします。


◯生涯学習課長(深谷澄夫君)  まず、1点目の答申についてでございます。平成18年11月に教育委員会より社会教育委員に対しまして、いわゆる2007年問題と言われる社会状況の中で、シニア世代が多様な場面で活躍できる場と方策について諮問がありましたが、このたび答申が出されましたので御報告いたします。概要版につきまして御説明させていただきます。
 答申書は第1章から第5章までの構成となっておりますが、まず第1章では、諮問の背景と答申の位置づけということでございます。支援策の対象者は団塊世代を中心とした「シニア」として、特に年齢は設定しておりません。そして、いわゆる老後ではなく、貴重な時間を、人生をどのように自分自身で自由に前向きにデザインするかが大切で、さまざまな個別のニーズに対応できる参加のあり方と支援策について提案をするというふうにしております。
 第2章では、シニア世代の社会的背景ということで、団塊世代の人口の推移や経済状況について示しております。
 第3章では、三鷹市における生涯学習と市民参加活動ということで、図書館や社教会館、住民協議会、芸文協、あるいは体育協会等の活動について、社会教育委員が直接調査をした結果について報告をしているところでございます。
 第4章では、地域社会のニーズと活動の現況ということで、シニア世代には人と人とのつながりという地域における自然発生的な人間関係づくりが期待されております。また、三鷹市における新しい社会活動の動向として、市民協働センターとかコミュニティ・スクールの開校、あるいは、地域子どもクラブの事業の推進といったような活動を挙げているところでございます。
 第5章でまとめということになっておりますが、シニア世代の生き方に応じた支援策として、具体的に幾つか例示しているところでございます。
 提案1といたしまして、情報発信と新しい情報メディアの提案ということで、具体的には、例えば「広報みたか」におきまして、趣味やサークル活動の情報をより多くの市民が読むような工夫をする必要がある。また、インターネットでの「広報みたか」の提供の継続、あるいは、市ホームページに専門サイトとしてシニア関係の新規を開設する。また、ケーブルテレビを利用したシニア情報の発信等。
 また、提案2といたしまして、地域デビューへの呼びかけということで幾つか事例を示しております。例えば図書館にシニアコーナーを設置するというような提案もございます。
 3番目の提案といたしまして、新しい窓口の設置ということで、相談機能、マッチング機能、コーディネート機能を持った窓口が必要である。また、居場所づくりということで、例えばシニア世代がゆったりと過ごせるような場も必要であるということを述べております。
 提案の4番目として、活動への支援。活動場所の確保ということで、例えば協働センター、社会教育会館等のほかに、空きビル、あるいは商店街のあいているところの活用を示しております。
 最後の提案といたしまして、活動団体やシニア人材の紹介と評価システムということで述べております。活動を継続していくためには、活動することを喜びとして実感できるようにしていくことが必要であるということで、例えば講習会を終わった方がアドバイザーやリーダーになれるような仕組みづくりとか、そういった経験者が発表できる場を設けるとか、人材バンクの登録等を具体的に示しているところでございます。以上でございます。
 続きまして、地域子どもクラブの現状ということで御説明させていただきます。資料3をごらんになっていただきたいと思います。こちらの裏表でございますが、三鷹市地域子どもクラブという表題になっておりますが、平成19年度の事業計画を示しております。このように各小学校の実施委員会でいろいろな事業を計画し、今、取り組んでいるところでございます。
 平成19年度の現状につきまして、3点ほど御説明いたします。1点目は、中学生の居場所づくりでございます。第三中学校の交流棟を使いまして行っておりますが、小学校のときと同じように、地域の人たちや学校が中心となりまして実施委員会をつくり、計画、運営をしているところでございます。平成19年9月より、毎週水曜日の午後行っております。具体的には、大学生に来ていただきまして、主に第三中学校の生徒たちが寄って、そこで大学生と話をしたり、簡単なゲームをしたり、あるいは勉強を少し見てもらったり等をしているところでございます。大体、毎週水曜日行っておりますが、平均で20人近くの生徒が利用しているところでございます。
 2点目の報告といたしまして、現状ですが、地域コーディネーターの設置でございます。資料3の次のページをごらんください。子どもコミュニティ推進体制につきましては、9月の当委員会で御報告させていただいたところでございますが、地域コーディネーターの設置でございます。学校が現在、地域コミュニティ活動の拠点として青少年団体等が活動しておりますが、地域コーディネーターが学校長と連携を密に図りまして、地域の青少年育成活動を支援するため、事業や施設利用の調整をしたり、また、地域子どもクラブの運営が継続的に行われるように支援するため、こちらにも示しておりますけれども、平成19年度、モデル的に第二小学校、第七小学校、羽沢小学校の3校に地域コーディネーターを設置いたします。現在、各コーディネーター、地域との関係づくりということで地域のさまざまな活動に参加しているところでございます。
 3点目の御報告といたしまして、地域子どもクラブと学童保育所との連携についてでございます。御案内のように、多くの学童保育所が学校の敷地内に設置しておりますので、放課後は同じ校庭を学童児と一般児童が一緒に遊ぶような状況です。ここに連携を深めて、子どもたちがより楽しく、多くの友達とかかわり合いが持てるようにしていきたいと考えているところでございます。まだ今年度から具体的に始めたばかりで、地域子どもクラブと学童保育所との話し合いとか、情報交換の場を各学童保育所ごとに設けているところでございます。実際、例えば一緒になってドッジボール大会を行ったとか、あるいは大学生に来てもらって一緒に縄跳びの指導を受ける等の事業をしたり等、そのようなことを始めて第一歩を踏み出したような状況でございます。以上でございます。


◯委員長(宍戸治重君)  説明は終わりました。
 委員からの質疑に入りたいと思います。


◯委員(浦野英樹君)  まず、シニア世代のライフデザイン支援方策について、全般的にざっと見ただけなので細かい点はわからないのですが、私がよく感じることなんですけれども、シニアの方がリタイアして地域にどんどん入っていって、そのキャリア等を生かしていただくということは結構なんですけれども、実際に例えば地域のサークル等を見ていると、その世代の方というのが入ってきたら、昔の会社の自慢話等ばかりで、周りの人間がまゆをひそめるような現象も逆に起きたりしているわけです。
 ただ単にシニアの方に対してお客さん的にいろいろするのはいいんですけれども、逆に過去の肩書は通用しないのだとか、そういった負の部分にも目を向けた対応というのがあってもいいのかと私は思うんですけれども、そのあたりの位置づけというのはどういった対応をされているのかというのが1つ。
 地域子どもクラブですけれども、いろいろな内容があってバラエティーに富んでいると思うんですけれども、例えば1つの種目があるとしたら、それは希望があって、では、やってみようという話になるケースが多いのか、それとも、例えば私はこういうことができますという人がいて、新しいことが始まるというケースが多いのか、それぞれだと思うのですが、それはどのぐらいの割合なのでしょうか。
 例えば、これで見ると、隣の学校にはおもしろそうなのがあるけれども、うちの学校にはないという場合には、乗り入れのようなことというのは現在どうなっているのか、今後どうなるのかというのをお聞かせいただければと思います。


◯生涯学習課長(深谷澄夫君)  1点目の御質問でございますが、シニア世代の特色としまして、例えば非常に元気ではあるが、個性が強い、自分の価値観を大切にするとか、そういった傾向が一般的にありまして、委員がおっしゃるような部分があるかと思います。地域デビューの取り組みといたしまして、例えば講演会、講座を設けるということの中で、そういったことに対しても触れていきたいと考えているところでございます。
 2点目の地域子どもクラブの状況でございますが、割合につきましては把握しておりませんが、年に実施委員会の代表者の方の定期的な会合を設けておりまして、そこでお互いにどういうことをやっているかという情報交換をしております。また、当然、人材につきましても、そういった情報の提供、交換をしておりますので、他校でいいなと思うことを自分の学校でもやりたいと思えば、当然そういった実施委員会同士で情報交換等をして広めていくような形をとっているところでございます。以上でございます。


◯教育委員会事務局教育部生涯学習担当部長(山本博章君)  地域子どもクラブのそれぞれの各15校でやっている団体間の相互乗り入れについてお答えさせていただきます。その点につきましては、例えばソフトバレーボールを全地域的にやっていく等の方法で、こういう事業があるということを告知するとともに、相互に連携して協働で事業をやるような展開というのも図っているところでございます。また、今後もソフトバレーボールに限らず、例えばこま回しの上手な指導をする方がいるということで、羽沢小学校から第二小学校の方にも指導に行っていただく等の展開というものも、情報交換する中で考えていきたいと思っております。


◯委員(浦野英樹君)  今のシニア世代のことはわかりました。ぜひよろしくお願いします。さらっと毒のないような形で触れていただいて、笑い話のような感じで触れていただくのがよろしいかと思います。
 相互乗り入れというのは、例えば第五小学校にスポーツチャンバラというのがありますね。例えば、ほかの学校の子どもがこういうのをやってみたいと。ソフトバレーというのは指導者もいっぱいいるでしょうし、比較的どこでもできるようなところもあると思うんですけれども、なかなか教える人が少ないような第四小学校のアストロクラブとか、ほかの学校の子が興味があったら、そこに参加できるのか。また、逆に、ほかの学校にもこういうのがあるよというのを知らせたりというのはあるのかというのをお聞きしたかったんですけれども、そのあたりはどうなんでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部生涯学習担当部長(山本博章君)  スポーツチャンバラの例をとりますと、これは総合型地域スポーツクラブの方から出てきた種目でございまして、第二小学校でもやっています。ここには具体的事例としては書かれていない学校もありますけれども、割と市内全域で指導してくださる方が、どこでも行ってやりますよということの情報提供はしております。
 例えば、総合型地域スポーツクラブの場合は第二小学校を核としてやっている場合が多いですけれども、例えば井口小学校の子も来たりしています。児童館が今度核になって、地域と地域のつながり、学園を単位にした事業をするとか、そのような形での相互乗り入れというのも展開しております。


◯委員(浦野英樹君)  できるだけ子どもの興味のあることを実際にいろいろできるチャンスを大事にしていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。以上です。


◯委員(大城美幸さん)  答申の方から質問したいと思います。2007年問題について社会教育委員に諮問を投げて、今回答申が出たということなんですが、そもそもの目的というのが、「はじめに」と書いてあるところの一番最後にあるのが目的に当たるのかとは思うんですが、その答申を受けて、概要版にも出ていますけれども、答申の具体的なところでは、例えば埼玉だとかさまざまな例を出しながら人材バンクへの登録をする等、提案が出されていますね。支援方策としての提案というのが答申で出されているんですが、その具体化のプロセスというのはどうなるのでしょうか。
 地域子どもクラブの説明のところで、平成19年度から始まったばかりなので、学童保育所との連携というのは情報交換と話し合いが始まっているということで、ドッジボール大会や縄跳びの指導を大学生から受けたという説明がありました。うちの子も第五小学校の学童保育所に行っているのですが、学童の先生がいつ学童の子どもを子どもクラブの方に連れていきますよ、だから、早帰りは難しいですよ、早帰りする人は事前に言ってくださいということで連絡があって、連れていってもらって、子どもが子どもクラブ、運動場で遊んできたと。
 第五小学校の場合は学校と学童保育所が別なので、先生が引率して連れていって一緒に遊ぶとなっているんですけれども、それぞれのやっている中身によって人数が違ってきていると思うんですが、利用についての声を把握しておられるでしょうか。
 第五小学校の場合、このほどキッズテニスをやりませんかというのが、小学校全員に配られたんです。申し込みをしてくださいということで、申し込んだら、すごく多くて、1月に2回、2月に何回とかとあったんですが、結局1人1回しかできないというふうになってしまったんです。うちの子は2月の方に回されたんですけれども、募集人員に対してあふれて制限されているというものがあるのか、ないのか、把握していたら教えていただきたいと思います。以上です。


◯生涯学習課長(深谷澄夫君)  1点目の答申についての具体的な提案をしていますが、この実現に向けてですが、私ども、今の段階では実現に向けて努力したいと考えています。ただ、プロセスにつきましては、今後いろいろな行政の中でも社会教育関係の図書館、社教会館、生涯学習課、スポーツ振興課に関連していますし、また、協働センターとか、住民協議会等、いろいろなところが関連して対応していかなくてはいけないと考えておりますので、まず、その辺の関係部署で集まって話し合いをしていくというところから始まるかと思っています。
 また、具体的に答申をいただいたばかりですので、私どもでも、これから十分検討していこうと考えているところでございます。
 2点目の地域子どもクラブに関してですが、各保護者が中心となっています実施委員会に運営等を依頼しているということで、細かい条件については把握しておりませんが、一般的に各実施委員会はいろいろ工夫をして、例えば子どもたちに何をやりたいか等を聞いたりして対応しているかと思います。そういうことで、例えば子どもたちの希望が多いような種目につきましては何回かやっていただくとか、それぞれ各実施委員会で工夫しているかと思います。また、私どもも実施委員会に対して、各担当者の職員を配置しまして、連携を密にしておりますので、そういう中で子どもたちの声が十分反映されないようなことがあれば、話し合いをして、学校長も含めて、例えば場所の問題等であれば、学校とも話し合いをしていって、なるべく多くの子どもたちが参加できるような形をとっていきたいと思っているところでございます。


◯委員(大城美幸さん)  答申の方なんですけれども、私も、今、ぱっと出されて全部熟読することはできないので、一つ一つ提案されていることがいいのか、悪いのかということも含めてなんですけれども、今すぐ即答はできませんが、例えば図書館におけるシニアサービスとか、社会教育会館と図書館等とありますが、一つ一つの答申について具体的にかかわっている部門、人たちと、この答申についてきちんと話をして、いい提案なのか、悪い提案なのか、進めていくのか、進めていかないのかも含めて、話し合いが行われると理解してよろしいんでしょうか。
 子どもクラブのことについては、各実施委員会が本当に子どものためにということで一生懸命努力されているということはよく理解しているつもりなんですけれども、学童の父母からすると、事故があったときはどうなるのかということが、よく質問というか、不安の声として保護者会等の場でも出てくるのですが、その辺についての周知、親の不安とかを取り除く努力ということはなさっていらっしゃるでしょうか。


◯生涯学習課長(深谷澄夫君)  1点目の答申につきましては、委員がおっしゃるように、これから関連のところと十分話し合いを進めていきたいと思っております。そこからスタートすると考えているところでございます。
 2点目の事故については、やはり学童保育所のお子さんもそうですけれども、校庭開放の中でも結構けがをしたりします。そういう場合には、地域子どもクラブ安全管理マニュアルというものを、まだ案の段階でいろいろ検討しているところですが、そういったことで各実施委員会から保護者の方に周知を図るようにしていきたいと考えております。


◯委員(緒方一郎君)  まず、シニアの方でございますけれども、これは大変難しい問題だと思いますし、NHKとか、いろいろなところでもこの問題をやっております。三鷹市自身のアンケート調査をとるべきではないかという気がいたします。というのは、実際にテレビに出てこられた方、ほかのセミナーにも出てみたんですが、例えば来年定年になる、あるいはことし定年になるという方が、ぽんと地域にほうり出されてどうするかというと、その地域で何かをしたいという方が4割ぐらいで、東京都の何々、港区の何々、世田谷区の何々、あるいは、それを超えた何々で活躍したいとか、お手伝いしたいという方が6割ぐらいということで、必ずしもその地域の中だけでやるとは限らないという現実もある。
 それから、よく専門性や経験性を生かしてくれという言い方があるんだけれども、もう二度と嫌だと、自分がやってきた仕事はほうり投げて、一切忘れてやりたいという方が3割、4割いらっしゃるんです。そうすると、今、仮説──テーゼでやっている幾つかが現実とかけ離れているという感じもします。ただ、これは自治体ごと、地域ごとによって違いますので、三鷹市のシニア、まさに私なども団塊の世代の最後なんですけれども、ぜひ聞いていただきたいという思いもあるので、アンケート調査でまず具体的なニーズ、シーズというのを確かめる必要があるのではないかと思いますが、いかがお考えでしょうか。
 ほかの自治体の事例も見たことがあります。ここにも書いてあるんですが、具体的なお手伝いが形にならないと、枠だけ与えられても何をしたらいいのかということがございます。この間から、小・中一貫教育校のいろいろなところで、どういう仕事をやってきたか、自分がどうやって生きてきたのかというヒアリングのコーナーもありましたけれども、例えばここに書いてありますコミュニティ・スクールであるとか、あるいは夢育の学び舎的なNPOで、具体的に小学校、中学校の子どもたちの瞳を目の前にして、どれだけ自分が通用するのか、役に立てるのかということをやると、本当に真剣勝負で臨むということもありますので、具体的に参加の例を幾つかしなければいけないということがありますが、そういう方向性をお考えになっているかどうか。
 もう一つはシルバーです。シルバー人材センターに65歳で初めて行くと、「そこの若いの」と言われる世代で、ちょうど間に挟まれるわけです。そちらに行ってしまった方が活躍できるという人もいれば、また違うコアの部分を形成するんだということもあって。ただ、これは死ぬまで1万2,000名というのは同時代として生きていくわけですけれども、シルバー人材センターとの関連性、差別化みたいなものをお考えになっているのかどうかというのを、お聞かせいただきたいと思います。
 子どもの居場所の方ですが、深谷課長の方から御説明があった、中学生のところの資料は特にないですね。口頭だけでしたね。これも各中学校別にいただきたいと思います。例えば、この小学校別のを拝見すると、例えば校庭開放、教室開放というのはインフラだと思うんです。しかし、親子クッキングというのはコンテンツだと思うんです。それが両方一緒に書かれているんです。
 例えば、羽沢小学校は校庭開放と教室開放なんです。そこで何をやっているのかということが書いていないですね。これは実際に差があるのではないかと思うんです。第四小学校や第三小学校を中心としてコンテンツがあふれ出ているようなところというのはそれなりのことが書いてありますし、具体的な例があるんですが、隠すとか隠さないという問題ではなくて、これは逆に立て分けて、インフラとしては校庭開放、教室開放しているんだと、コンテンツとしてはそこで何をやっているのか。あるいは、自由なら、どういう自由なのかということをお書きになって分類された方がいいのではないかという気がします。
 というのは、たしか前もお話がございました、インフラとしてはいいんだけれども、世話人はいるんだけれども、中身がないと、中身はいっぱいあるんだけれども、世話人はいない、世話人もいるし、中身もあるんだけれども、リーダーがいないという話があったと思いますけれども、そうしたことを際立たせながら、どちらがいい、悪いという問題ではなくて、特徴を生かして、また地域交流や、成功事例や、ほかに輸出ができる、出前ができるということも取りまぜていく必要があるのではないかと思いますが、その辺はどうお考えになっていらっしゃるかということです。
 というのは、先ほど中学校の事例と同時に、今後、三鷹市の放課後事業が新BOPだとかSTEPのような方に行くのかというのがあります。世田谷区の取り組みとして、きちんと学童保育と両立させながら際立たせるというやり方もありますし、品川区のように融合させるというやり方もあるわけですので、その辺の方向性、検討。モデル校をどのように考えているのか。方向性もあわせてお考えいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
 学童と全児童についてなんですが、根本的にと言うとあれですが、PTAと学童というのは、例えば物理的に教室だとか校庭をやりとりすることがあって、保護者会と父母会の信頼関係とか、連絡協議会が必ずしもうまくいっているところとは限らないんです。物理的なところで使う、使わない、使わせる、使わせないみたいなことになってしまうので、しようがないかもしれませんけれども、でも、ここが教育委員会の縦割りのところとあわせてなんですが、校長先生中心に、この使い勝手も含めて、システムとして話し合う場が、PTAと放課後事業と学童というものがないと、システムとして常にレギュラーとしてないと、やっぱりうまくいかないのではないかという面がある。その上で協働できるコンテンツがあればよりいいなという感じがしているんですが、その辺の対応についてお聞かせいただきたいと思います。以上です。


◯生涯学習課長(深谷澄夫君)  中学生の居場所づくりでございますが、第三中学校区を今年度からモデル的に始めましたので、他の中学校では、今のところこのような形では行っておりませんので、よろしくお願いいたします。
 それから、小学校の方の地域子どもクラブですが、イベント型とスペース型と、大きく分けておりまして、例えば羽沢小学校などはどちらかというとスペース型。場所を提供して、安全管理者の保護者がそこで遊んでいるのを見ているという形が主です。もちろん、それだけではなくて、イベントも時折はしているという学校が多いかとは思いますが、大きく分けますと、イベント型とスペース型ということで整理できるかと思います。
 また、先ほど申しましたけれども、情報公開も定期的に3回、4回行っておりますので、それぞれの学校の特色というのは、お互いに実施委員会の中でも十分理解されているかと思いますので、そういう中で自分の実施委員会でできるところ、ほかのところでやっていていいところは吸収するような形というのは、徐々に、ここ3年、4年たちまして、できつつあるかと思いますので、今後ともこういった連絡会というのは重視して、情報交換を積極的にしていきたいと考えているところでございます。
 シニアの件で御質問いただきました。シルバーの件ですが、それぞれ団塊の世代の方への対応というのは、いろいろなところで対応策、市内でも考えているところで、その中の1つでシルバー人材センターというところで就労を主な形でとらえているところもあります。これから何をしたいのか、何ができるのかということを考えていかなくてはいけないと思っております。当然、既に始まっている団体等とも連携をとっていきたいと思っているところでございます。私の方からは以上です。


◯教育委員会事務局教育部生涯学習担当部長(山本博章君)  まず、シニアの件について、アンケート調査の具体的な対応策についてですが、お手元の本日お渡ししました報告書の5ページから12ページあたりにも他自治体、東京都、自治調査会でやったようなアンケート結果が載っています。これに載っているのは一部なんですけれども、当初はかなり膨大な資料で、それをもとに分析をかけていただいたという結果がございます。
 確かにおっしゃいますように、市内でのアンケート調査というのも当初検討課題にはなりましたけれども、コスト面も含めまして、他自治体とか東京都でやったというような多様な資料をもとに、今回の答申の結果になったというところで御理解いただければと思っております。
 2点目の具体的参加についてですけれども、今回の答申のまとめの方にもございますが、既存の活動、プログラムの紹介をして、地域デビューへの呼びかけ的なものをやったらどうかという提案がございます。このような提案に基づいて、今、委員の方からも御指摘がありました、参加をより多様に周知していただいて、多様なステージを用意していけるような、また、参加しやすい場をつくっていくような方策についてもより具体的な提案ができるようにしていきたいと思っております。また、それを事業に結びつけていきたいと思っております。
 子どもの居場所づくりの地域子どもクラブ事業の中で、三鷹市の全児童対策の方向性についてでございます。これは、まさに三鷹型と言ってもいいのではないかというぐらい、大分一定の流れが出てきたと理解しております。そのような点で、総論的に申し上げますと、東京都もかなり注目してくださいまして、さらに、この間も全国の社会教育主事会議で三鷹市の事例を発表するという注目を浴びているような事業になってきております。
 と申しますのは、三鷹市は品川区のすまいるスクールでもない、BOPでもない、学校を核として地域力なりに結びついた事業の展開というものを行っているところではないかと思っています。今後も、学校を核としてより地域の方々が中心になって展開していくという方向の中で、これは時間がかかっていくと思いますけれども、ほかの自治体のように、例えば元学校長の方がやるとか、市の嘱託の人がやるとなれば、運営というのは非常に円滑にいく可能性があります。しかし、地域力の向上等には結びついていく部分は非常に弱いのではないかということで、三鷹型というのが注目されているのではないかという気がしております。
 2点目の、校長を核とした学童と全児童対策の関係で地域子どもクラブのあり方。そのシステムにつきましては、これの中の、先ほど課長の方で説明した2枚目の、子どもコミュニティ推進体制の右側、真ん中のまる4を見ていただきたいと思います。地域団体等関係者連絡会、このような形で、委員の方からも御指摘がありましたように、学校長、何よりも地域子どもクラブは学校を核にやっていかなければなりませんので、このたび計画を制定しました三鷹市子どもコミュニティ推進計画の中でもそうですけれども、子どもたちが学校を核として育ち合う場、また、地域の人たちも育ち合い、地域の大人同士のつながりもつくっていくという面におきまして、このような連絡会を持って、学校を核にした事業の展開というのが必要になるかと思います。それがまたコミュニティ・スクールとの連動性も出てくるかと思っております。以上です。


◯委員(緒方一郎君)  まず、先ほどのアンケートのことなんですが、この12月に高齢者の人口動態の表がたしか出てきたんですけれども、非常に地域偏差がありました。実は、放課後子どもの場合もそうなんですけれども、非常に地域偏差というか、地域の特徴がよくあらわれているんです。今、申しましたとおり、1つの切り口としては、団塊の世代が地域の中で活躍していただくときに、本当にその人たちが三鷹市でやってくれるのかどうか、あるいは、いるのか、いないのか。もう一つは、例えばネットワーク大学、協働センターとか何かに集っていただける方たちは、テーマ別ですから地域のどこに住んでいようと構わないわけです。
 でも、今申し上げたとおり、何で自分はこの地域の中でやりたいと思っているのか、やる可能性があって、こういうところがあればいいなということは、逆にお金をかけてもアンケートはするべきだと。アンケートをつくったり、とったり、それの勉強会をするところから、むしろ団塊の世代に参加してもらえばいいのではないかという気がします。ほうっておいても、気に入ればどんどんやる世代ですので、そういう活用をぜひ御提案したいと思いますが、いかがでしょうか。
 最後に御答弁がありましたところがすごく大事で、まさに推進体制の図式がうまく運べばいいと思いますが、非常に泥臭いところの対立というか、対峙から、こういう理想形のというか、願っていく方まで幅広いものですから、ガスを抜くという言い方は悪いんですけれども、常にお互いが噴射し合うような場をシフトしていただくことがすごく大事だと思います。また、この左側の地域コーディネーターの方についても、第三者的に、どこかでやっていただきましたファシリテーターであるとかをやっていただいて、議論の方向性とか、物の考え方の整理の仕方から含めてやっていただくと。丁寧にやっていっていただくと、むしろアイデアが生きるのではないかという感じがいたします。
 まさに推進していただく実施委員会の方々が本当に細腕にとか、あるいは1人の人に荷が重くなっているという場面もあるものですから、システムということを担保していただくということで、お1人やお2人に荷重がかからないという運用も含めて御検討いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部生涯学習担当部長(山本博章君)  三鷹市独自のアンケートの大切さというものも、御指摘がありましたように、確かに地域偏差もあるようには一定の範囲では認識しております。生涯学習だけの分野の問題ではございませんので、関係課の生涯学習情報に関する生涯学習連絡会議もありますので、そういう場も通して検討させていただきたいと思っております。
 2点目の、特定の人に偏らないようなシステムづくり、まさにおっしゃるとおりだと思います。特定の人の負担にならない中で、どういうふうに、だれでも参加しやすくなって、継続性を持った活動ができていくかというところが大きな課題になっております。そういう意味からも、今回コーディネーターを配置したというのは、地域のいろいろなわざを持ったり、活動したいという意欲を持った人をつなぎ合わせていくという役割も果たして、特定の人の御負担にならないようなシステムづくりを、今後もさらにつくっていきたいと。その1つが地域コーディネーターでもあると思っております。
 1点、補足で大変申しわけありません。先ほどの御質問の中で、羽沢小学校の件で、確かにコンテンツ等がありましたけれども、これはインフラ的な書き方になっております。これは平成19年度の予定の中で、まさに羽沢小学校だけがこのような書き方になっているというのは、まさに羽沢小学校の課題があったという点があります。課長もお話ししましたように、要するに校庭開放と教室開放的なものを中心にやってきたと。では、事業的なものをどう展開していくかという中で、この羽沢小学校に地域コーディネーターを配置しまして、かなり新しい事業に取り組むような方向性というのも出てきております。これはあくまでも平成19年当初の計画のものを御報告させていただきまして、今現在は、この間も私は見に行きましたけれども、さまざまな事業を取り組まれるようになってきたと認識しております。今のは補足でございますが、以上でございます。


◯委員(緒方一郎君)  よろしくお願いいたします。終わります。


◯委員(土屋健一君)  団塊の世代の方々の居場所づくりということで、先ほど来お話がありましたけれども、講師とか先生、指導者のような形で居場所を提供するのも大変結構だと思うんですけれども、地域力を向上させる点においては、いろいろ難しい面が出てくると思います。先ほど委員の質問にもありましたけれども、地域力向上するには、各地域の根底の町会・自治会、商店会等からつくり上げていくのがよりよいのかと、私は考えております。
 今、商工会とか商店会等をすべて見ますと、70代の方がリーダー、役員でやっていらっしゃって、その次が大体40代で、50代、60代はぽんと飛んでいるわけです。完全にすっぽりあいているわけではないんですけれども、どこでもそういう傾向が見られます。ちょうど親子という世代のあきだと思うんですけれども、そのぽっかりあいたところを団塊の世代の方々に埋めていくシステムづくりというのが、大変重要なのかと思っていますけれども、その辺についてどのようにお考えなのかということをお伺いします。
 地域子どもクラブの中で、先ほど中学生の居場所づくりのお話がありましたけれども、私は中学生の居場所づくりとして、個人的には部活動の充実、拡充が一番だと、いまだに思っております。もちろん、この第三中学校区、今度やられる中学生を巻き込んでということだと思うんですけれども、その検証をしてみた結果、どのようになるかわからないんですけれども、地域子どもクラブへの参加と部活動の奨励との整合性というか、関係、どのように進めていくのかという点をお伺いします。


◯生涯学習課長(深谷澄夫君)  1点目の、団塊の世代の件でございますが、おっしゃるように町会・自治会の活動を見ますと、そういった状況かと思います。ただ、団塊の世代も2007年問題ということで、一、二年前、大きくいろいろ問題が取り上げられましたが、実際、2007年になってみますと、すぐには地域には帰ってこない。例えば年金の問題がありまして、60歳で定年になりましても、何年かは就労という形がありまして、現在なかなか地域には帰ってこないという状況があるかと思います。
 そういう中で委員がおっしゃるように、いずれは年齢的にも地域に帰ってくることになるかと思いますので、その間に、先ほど具体的な提案をいただきましたので、それをできるだけ実現していく中で、地域に帰ってこられるような場所づくり、あるいはシステムづくりをこれから検討していきたいと思っております。
 2つ目の中学生の居場所づくりですが、委員がおっしゃるように、部活動というのは中学生にとって非常に大事な場所かと思います。また、必ずしも全員が部活には入らないという現状もありますので、あるいはこういった、今、モデル的に始めている居場所も1つの居場所としてあってもいいのかなと。委員がおっしゃるように、昨年の9月からですので、もう少したちましたら検証して、今後にどうしていけばいいのかということについて十分検討していきたいと考えております。


◯委員(土屋健一君)  団塊の世代、いきなりその地域で各方面で講師、先生、指導者という形になると、なじまない面があると思います。根底のいろいろな会に参加して、いずれその中でその会を引っ張っていくリーダー的役割、指導者的役割になれば、一番いい形なのかと思いますので、よろしくお願いします。
 確かに部活の方も、三鷹市の7つの中学校を見ると、大まかな傾向が、東の方の中学校というのは部活加入率が少ないんです。西の方は、第二中学校あたりは一時、90%以上の部活動加入率になったこともあります。確かに部活が嫌いな子どもたちもいますので、そういう子どもたちに、こういうのもという提案という形は大変よろしいと思いますので、その辺の整合性に気をつけて、これからもよろしくお願いします。以上です。


◯委員(中村 洋君)  シニア世代の方なんですけれども、生涯学習としては若い世代から高齢者の世代まですべてにかかわるわけなんですけれども、高齢者というところで見れば、中で見ていても、ボランティアセンターとか、コミュニティ・センターとか、横断的にいろいろありますね。ですから、例えば市のイベントの方でも、この間の団塊交流会もコミュニティ文化室がやっていましたし、高齢者支援室がやるときもあるし、そういう全庁的な高齢者の人たちの居場所をどうつくるかということをプロジェクト的にやった方が、そういう中の位置づけにした方がいいのではないかと。
 連携したらどうですかということはこの間もお話ししたんですが、そういう位置づけの中で本格的に取り組んだ方が、これから先々を見たらいいのではないかと思うんです。市長に言った方がいいかもしれないんですけれども、教育委員会からも働きかけていただければと思うんですけれども、その点をお伺いします。
 地域子どもクラブの方なんですけれども、子どもコミュニティ推進体制の方に、どうしても放課後ということになるかもしれないんですが、学校教育の部分と考えてみれば、同じ学校を核としてつくっていくのであれば、例えばコミュニティ・スクール委員会をつくっていて、サポート部ももうあって、市民の人たちを募ったりしていますね。そういうところに来て、せっかくそういう仕組みがあって、親の人たちに事業に参加してもらうのだったら、こちらに参加してもどうですかと、使える部分はあると思うんです。親の方にしても、子どもたちにしても1つの学校という中で、そんなに縦割り的になる必要はないと思うので、今、地域という課題で福祉があったり、地域ケアとか、いろいろなものがあるので、全部一緒にする必要はないまでも、せめてこの放課後の学校教育の部分と、保護者とか地域という視点から見たら、もう少し一体になれる部分があった方がスムーズにいくのではないかと思うんですけれども、その点、お答え願います。


◯教育委員会事務局教育部生涯学習担当部長(山本博章君)  まず、いわゆる団塊の世代、シニア世代の居場所づくりなり、参加の場づくりをもうちょっと全庁横断的にと。現段階におきましては、特に地域デビューを果たすのが非常に難しい団塊の世代を前提に考えていった場合、やはり団塊の世代にどういうふうに参加していただくかという視点から見た場合、多様なステージがあった方がいいのではないかというところに、私どもは立っております。
 しかしながら、委員御指摘のように、一定の定着とか、同じような講演会をやっている等は避けていかなければなりませんけれども、私ども社会教育委員もこれをまとめるに当たって、御指摘のような市内でやっているいろいろなイベントも含めた事業を整理しました。そのような中で、今の段階では全庁的な一本化した取り組みよりは、それぞれの多様な選択肢を考えていくと。先ほど御質問があった、シルバー人材センターはシルバー人材センター、また純粋なボランティアでやりたい、学校とかかわりたい、そのような──協働センターというのはもっと対象については幅広いですけれども、そういう面では、一本化というよりは多様なステージというものを用意しておいた方がいいのではないかという議論がなされて、このような答申になったということでございます。
 また、御指摘の点というのが、今後の課題として重複しないような方法で考えていく面というのも、確かにあるかと思っております。
 子どもコミュニティ推進体制で、学校との例えばコミュニティ・スクール委員会があると、そのような御指摘を地域子どもクラブの運営に携わっている方々からも聞いたこともございます。今後の展開といたしましては、まず地域子どもクラブの方の運営がもう少し定着していって、コミュニティ・スクール委員とか、学校運営協議会等と重なってくる人が徐々に多くなってくると思います。そうなった段階で、地域子どもクラブの方の運営についても、コミュニティ・スクール委員会とどういうふうにかかわっていくかというのが今後の課題かなと思っております。現段階で、子どもの居場所づくりという面では、学校教育の部分と、ある部分においては切り離して運営していった方がやりいいというのが大勢的な意見として根強くございます。以上の点を御理解いただきたいと思います。


◯委員(中村 洋君)  シニアの方なんですけれども、私も一本化する必要があるとまで言っているつもりではなくて、重複する部分はあってもいいとは思うんですけれども、例えば縦割り的になって、シルバー人材センターのような興味がある人は、例えばほかのところで──社会教育会館に来たときに、意見が違うなと思っても紹介するかというと、多分そういうところは余り連携がとれていないと思うんです。ノウハウ的なものが横展開しているとも思えないので、全庁的なプロジェクトというのは別に部署を1つにするわけではなくて、当然それぞれの部署があるところで、それぞれの情報交換とか、紹介し合えるとか、相乗効果が出せるとか、そういうところをもう少し工夫した方がいいのではないかという提案をしたので、そこはお願いいたします。
 地域子どもクラブの方は、学校と放課後のところで違う部分はもちろんあるので、線を引く部分はあってもいいとは思うんですけれども、かかわっていく人が同じになっていくんだろうなというときで、どこかで整理はしておいてあげないと、ふえてからということであれば、一体どうなんだと、かかわっていく方が疑問に思ってしまうので、そこは分けるなら分けて構わないのだけれども、それならそれでどういうふうに整理しているかということをちゃんと説明がつくようにしながら整合性をとっていただきたいと思います。以上です。


◯教育委員会事務局教育部生涯学習担当部長(山本博章君)  1点目につきましては、よくわかりました。特に提案の中の3の部分で、今、委員から御指摘のあったような議論もなされまして、情報の発信の場がもう一度整理できる場が必要ではないかと。その中で一例として、情報の発信という機能を考えると、図書館本館あたりを総合的に整理してあげたり、提案の3にも書いてありますけれども、それぞれのいろいろな事業があるというのを集約した情報の発信基地というのを考えていく。その辺については、この提案を受けまして具体化できるように努力してまいりたいと思っております。
 2点目、まさに学校も地域子どもクラブも地域の人に支えられるという面では共通点がございますので、委員御指摘の点を今後十分生かしていって、さらに学校を拠点としたよりよい地域づくりができるように考えていきたいと思っています。よろしく御理解をお願いいたします。


◯委員長(宍戸治重君)  ほかに質疑はございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようでしたら、質疑を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午前11時40分 休憩



                  午前11時45分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  委員会を再開いたします。
 それでは、引き続いて(2)の生活環境部の報告。ア、太宰治文学サロンの開設について、イ、星と森と絵本の家(仮称)の整備についての報告をお願いいたします。


◯コミュニティ文化室長(清水富美夫君)  まず、私の方からは、アの太宰治文学サロンの開設ということで、参考資料として、先般2月3日に広報として出した資料がございます。参考として読んでいただければと思います。3月1日にこの太宰治文学サロンがオープンするということでございますが、ちょうど昭和14年から亡くなる昭和23年まで下連雀に住みまして、主な作品の大半を三鷹市で執筆した太宰 治でございます。市ではこのほど、没後60年、来年の生誕100年を記念しまして、本町通り沿いのゆかりの場所に展示、市民交流、そして情報発信機能をあわせ持つ文学サロンを開設をするものでございます。
 資料1に戻りますけれども、事務室等を含めまして約50平米で、展示スペースが約40平米と、非常に小ぶりではございますが、来館者の方にはできるだけ心地よい気持ちで見ていただきたいということで、頑張っていきたいと思っております。
 次に、具体的に2番の展示に入りたいと思います。基本的には「太宰が生きたまち・三鷹」をテーマにしております。したがいまして、太宰と三鷹のかかわりを多面的に紹介するとともに、その作品の魅力を伝えるという形で考えております。具体的には、太宰が住んでいたころの三鷹市の様子を写真と文で紹介する形のものと、太宰ゆかりの場所を現在の三鷹市の地図に落とす文学散歩の地図を飾っていきたいと思っているところでございます。
 また、私ども、太宰賞もやっておりますけれども、復活の経緯、あるいは歴代の受賞者を含め、受賞作品の掲載冊子等も手にとって読めるようなコーナーも設けさせていただきたいと思っております。運営につきましては、先般お見せしましたとおり、財団法人三鷹市芸術文化振興財団に運営を委託するものでございますけれども、ここは広報にもありますように、市民活動団体であります観光ガイド協会の方々と連携をとりまして、文学散歩の地図を活用しながら来館者のガイドを行っていただくような形でも考えております。当初はそういう考え方でおりますけれども、さらに観光協会といったところとも連携を組みまして、幅広い事業を展開していきたいと思っております。簡単ですが、以上で説明とさせていただきます。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  続きまして、イの星と森と絵本の家(仮称)の整備について御説明いたします。
 内容は、大正時代に建設された天文台の台長の家(1号宿舎)を修復整備して、子どもたちが自然に囲まれた昔の家で絵本の世界を体験できるような場所として、整備、活用していくというものでございます。1号宿舎を現在の建築基準法に適合した建物として再築しまして、内部をテーマの展示であるとか、読み聞かせ等ができる、あるいは体験プログラムができるような場として整備をし、畳やふすまなど、当時のたたずまいを残した形での整備をしていきたいと考えております。
 また、それをバリアフリーに利用できるようにということで、官舎に連結して、玄関やトイレ、書庫等のある管理棟を併設するというものです。また、内庭ということで、庭を安全な遊びや学びの場として整備していくということを考えております。
 概要について、2月3日の広報でお示ししたところですけれども、2ページの方に配置図を載せております。1号宿舎が大体180平米ですけれども、これに連結するような形で管理棟、約170平米というものを整備する。そして、その囲まれた形で内庭も活動の場にするということで、このような形での配置を考えているところです。
 続きまして、3ページに出ておりますスケジュールですけれども、12月に埋蔵文化財の調査を行いまして、試掘を行ったところですけれども、工事の実施には差し支えないという結果をいただいたところです。文化財の保存に関しても、文化財審議委員の工学院大学の初田教授のアドバイスをいただきながら進めるということで、市の登録文化財というものに登録していきたいという考え方で進めております。ただ、文化財の申請をするのは整備工事が終わった後ということで、このスケジュール表の一番下の整備というところですけれども、現在設計を行っておりまして、また、建築確認等を進めながら整備工事に入るのが7月ぐらいということを予定しております。その工事の過程で、文化財の申請のための記録を作成していくという形で進めていきます。外構工事については、平成20年度に入って設計をして工事をするという考え方で進めております。
 並行しまして、市民参加ということを考えていますけれども、資料2の1ページの方に戻りまして、3月に国立天文台の現地も見ながらワークショップを行う、活動プランも考えるというような、見学とワークショップというようなことをやりながら、市民の皆様の御意見を伺っていきたいと考えております。
 建物については1号宿舎の方が文化財的な保存ということですし、管理棟も機能中心で比較的小さな建物ですので、建物そのものの整備についてはそれほど御意見を反映できる部分が少ないかと思いますけれども、活動についてということを中心に市民の皆さんの御意見を伺っていきたいと考えております。また、4月に入ってから、絵本、子育て、あるいは天文学とかのさまざまなジャンルの専門家も迎えながらプログラムを考えていきたいと思っております。8月ぐらいには計画も策定していきたいと思っております。また、実際のオープニング企画等の準備に当たっても市民の参加を得ながら進めていきたいというふうに考えております。以上です。


◯委員長(宍戸治重君)  説明は終わりました。各委員の質疑に入りたいと思います。


◯委員(土屋健一君)  太宰治文学サロンの方なんですけれども、3月1日オープンということで、先々入場料等についてはずっと無償ということでお考えでしょうか、それとも有料もお考えでしょうかということ。
 もう一点、今都内の某所で太宰治賞の受賞パーティー等を行っておりますけれども、このサロンがオープンするに当たって、今後、三鷹市で開催されるとかいうお考えがあれば、お伺いします。
 絵本の家ですけれども、国立天文台1号宿舎の保存活用等による整備というお話だと思うんですけれども、私、聞き漏らしてしまったのか、この点線のところが現状ですか。そうなると、まさに場所が違う──移転というか、移設ですね。そうなると、この1号宿舎の部分は、今の言い方──古材と言っていいのかわからないですが、その材料の一部を使って新築、それにこちらの管理棟の方はまさに新築という形にとらえられるんですけれども、保存活用等による整備というのとはかけ離れているかと思いますけれども、その辺のお考えはどうでしょうか。
 もう一点、前回にも質問させていただいたんですけれども、駐車場のスペースはスケール的にわからないんですが、何台ぐらい置けるんでしょうか。結構西の場所、立地的に三鷹市から西の方に外れているとは言いませんけれども、中心地ではありませんので、また、交通機関等を考えると、余り便のいいところではないと思いますので、車で来られる方は結構多いと思います。その辺の配慮はどうなっているのかということをお伺いします。


◯コミュニティ文化室長(清水富美夫君)  まず、文学サロンの入館料でございますが、現時点、私ども、ここをおおむね3年間の限定の期間という形でお借りして、大きなプロジェクトの中心的な施設として活用していくという形で考えております。入場料等については原則無料という形で考えているところでございます。
 2点目の、このサロンを契機として、これまでの太宰賞は筑摩書房と今共催でやっております。確かに市内ということであれば、市民参加やそれなりの経済効果等もございます。ただ、一方、出版界、あるいは文学界からすれば、東京會舘という場所は聖地という形で考えているところもございますので、その辺は将来的に課題とさせていただきたいと思っているところでございます。ただ、この太宰のプロジェクトに関しては筑摩書房も事業に協力するというお話も承っておりますので、そういった形でさらに結びつきを強めていきたいと考えております。以上です。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  まず、保存活用ということについてですけれども、一部部材を用いて少し北側に移築するという考え方でおります。保存活用ということなんですけれども、市の登録文化財という新しい制度を使って申請していこうと思っているわけですが、こちらは保存をしつつ活用するという、比較的緩やかな保存の仕方ということで、絵本の家としての活用ということを、指定文化財などとは違って、そちらの活用の方にやや重きを置いた保存の仕方ということを考えております。
 こういう建物の昔のたたずまいを使いながら、子どもたちにも実感していただくという活用の仕方がいいのではないかということで、アドバイザーになっていただいている初田先生は、当初から天文台の中でもこれの保存ということをおっしゃっておられた方ですけれども、御相談して、活用しながらの登録文化財という考え方で、子どもたちにもそこを楽しんでもらうという活用の仕方がこれからの保存にとって非常にいいのではないかと言っていただいておりますので、そういう考え方で整備を進めていきたいと思っております。
 駐車場ですけれども、こちらの駐車場スペースは業務用の車ですとか、障がい者用、あと駐輪場のスペースなどになっておりまして、一般の方が車で来られたときの駐車場という考え方ではごさいません。今のところ、天文台の一般公開というのも行われておりますけれども、こちらも公共交通機関での利用ということで、絵本の家についても、今のところそれを前提に考えているところです。


◯委員(土屋健一君)  太宰治文学サロンの方はわかりました。天文台の方なんですけれども、私がイメージしていたのは、大正時代の古い建物の中に子どもたちが絵本を読んでいる姿だったので、これだとすごくきれいなものに仕上がってしまうのかなと。ちょっと言い方は変なんですけれども、もっとぼろぼろの古い大正時代の家で、歩くときしむようなところがよかったのかなと。破れた障子があったり、ぬれ縁があったり、そういうイメージをしていたので、イメージがかけ離れて違ったので質問させていただきました。以上で終わりにします。


◯委員(大城美幸さん)  太宰治文学サロンの方で、この広報に載っている写真の奥の方は事務室ですよね。運営する財団法人だとか、事業実施に向けて観光ガイド協会の協力を得ることになっているんですが、観光ガイドを頼もうと思ったら、そこに行って受け付けとかができるんでしょうか。あと、触れることができるとどこかに書いてあったと思うんですが、いすに座ったり、飲食ができるかどうかというのはわからないんですけれども、本とか、書棚にあるものをとって見たりすることも可能なんでしょうか。
 絵本の家なんですけれども、12月の報告のときに、中身についてはこれからで、運営については運営協議会を設置していきますという説明だったと思うんです。ここで3月、活動プランづくりワークショップとありますが、結局このワークショップで運営、活動の中身等を話されるのか、運営協議会というのはどうなったんでしょうかというのが疑問なので、まずお答えいただきたいと思います。


◯コミュニティ文化室長(清水富美夫君)  基本的には、この広報にありますようにガイド協会と連携をしまして、できるだけ土曜、日曜、祝日、来館者が多いと見られる日につきましては、ガイドさんを常駐するような形で受け付け等をさせていただきたいと思っております。
 また、この広報の正面のところに本棚がございます。ここで太宰作品が手にとって読めるように、しかも、読むためには当然いす等が必要ですので、交流の場としてのテーブルを配置しまして、何よりも市民の皆様にここでくつろいでいただきたい、コミュニケートをとっていただきたいと考えております。以上です。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  運営協議会ですけれども、こちらの方は三鷹市と国立天文台等で構成する運営協議会というものを一定の時期に立ち上げるということを考えております。これは、大きく、例えば天文台内の敷地利用のことですとか、絵本の家の全体的な大きな運営に関することを協議していく場と考えているものです。このほかに、実際の事業について検討するというような、市民のボランティアの代表の方、NPO等が入った企画委員会というところで、実際の事業の中身について検討していくということを考えております。
 この市民参加のワークショップの後に、具体的に少しずつ組織化をしていくということになると思いますが、そういうものを考えております。


◯委員(大城美幸さん)  12月の説明では、運営協議会で運営の中身についても議論していくという御説明だったと思うんです。となると、今のことは三鷹市と国立天文台が敷地の利用等についていろいろな協議をするのが運営委員会で、事業の中身については企画委員会ということでした。そうすると、企画委員会は、この12月の議会のときにもどういうメンバーを予定しているのかを聞いたら、これからですということだったんですが、ワークショップをして、幅広く、市民、特に近隣住民の意向とか、絵本や図書に関係している人たち、専門的な人だとか、関心のある人の声を聞くということが当然大事なことなのだけれども、企画委員会のメンバーというのはどういう人たちを考えているのでしょうか。


◯生活環境部調整担当部長(藤川雅志君)  今回の絵本館の場合、天文台と市との協力関係の中でやっているので、機関同士の連携というのは1つ、必要です。それと同時に、実際どういう事業を展開していくかという事業についての企画をずっと議論していく場も必要です。両輪で動くようになると思います。その前段として市民の方に入ってもらって、ここでこういうことをやりたい、ああいうことをやりたいといろいろ希望を出していただいて、それを具体的にどういう事業におろしていくのか、どういう企画をしていくのかという展開、それからまた、それを維持管理するために市と天文台がどういう役割をしていくのかという話し合い──今もやっておりますけれども、同時並行的に進めていかないとなかなかうまくいかないので、やっているところでございます。
 企画運営委員会等についてはこれから組織化してまいりますので、とりあえず市民の皆さんの絵本の家に対する要望等を十分聞いて、それを生かすにはどうしたらいいのかという形で、ある程度市民の皆さんとの接触が進む過程の中で企画委員会等を立ち上げていくことになっていくと考えております。


◯委員(大城美幸さん)  言っていることはわかるんです、経過の流れの中で変わってきていることも理解はするんですけれども、私が12月議会でも図書館との連携とか、図書館との機能の役割分担とかについても質問したんですが、今の話だと、企画委員会の組織化はこれからだというのだけれども、この間の12月議会のときに、図書館に関係している人たち等が、この間は運営協議会という話だったので、それに入ることができるのかと具体的に聞いたとき、これからだということでした。絵本に関心のある人や、企画委員会の、どういう人たちを入れようとしているのかということを、お聞きしているんですけれども。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  これからということなんですけれども、想定している企画委員会ということで言えば、ジャンルとしては、例えば絵本であるとか、天文関係のネットワーク大学などで養成されているような天文コンシェルジュと言われるような方たちであるとか、子育て関係の方、そういった絵と星と家に関係するような、いろいろなジャンルのそれぞれ担い手になってくださるような、ボランティアとして参加してくださるような方たちを想定しております。


◯委員(大城美幸さん)  では、1つだけ。この間も質問した、図書館との連携とかも含めると、図書館関係の人も入る余地があるのかとか、この絵本の家に対して、よくわからないけれども、思いを持っている一般公募の枠があるのか、お聞きしたいと思います。以上です。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  この家の活動というのは、市民の方に協働で参加していただいてつくっていくということを考えていますので、そういういろいろな思いのある方には、参加していけるような仕組みというものを考えていきたいと思っております。


◯委員(緒方一郎君)  まず、太宰治文学サロンの方ですけれども、基本的にランニングが始まった場合の運営主体はどこなのかということです。運営主体がどこで、そこにボランティアですとか、職員ですとか、関係者を入れるという姿を教えていただきたいと思います。
 それから、太宰治文学サロンはセンター的な機能を持つと思われますけれども、1つは物理的なセンターとして地図にも載っかってきますが、こことどこを連携させていこうとしているのか。例えば、セミナー、講座があるとか、ネットワーク大学があるとか等。コンテンツとしても、地図における文学散歩だけではなくて、読み聞かせであるとか、映像であるとか、どういったものを集約するセンターとしての機能を考えていらっしゃるのか。現実に読み聞かせや朗読、あるいは演劇等で太宰をやっていらっしゃるところも市内外にいらっしゃいますので、そういうところとのリンクも含めてです。
 3番目、地図で文学散歩をされるんですが、そうすると、そこをたどって行かれますね。実は、特定してはいけないんですけれども、その地図の中のある方、非常に近隣に御迷惑をかけているうちがあって、その前を通られたら大変なことになるといううちがあります。そういったことも含めて検討されているのかどうか。
 それから、星と森と絵本の家の方でございますが、これはどこにかかるのか。星の絵本、森の絵本なのか、星は今お話の、ただ写真集とか、図鑑とか、森についての何か物語とかで絵本が別なのか、コンセプトとしてどう考えて、このネーミングと実体があるのかということです。
 こちらでも運営主体はランニングが始まったときはどこになって、どういう方々にお手伝いをしていただくのか。
 最後が、来館の規模、キャパシティーと、ジブリ美術館のように時間や季節を区切るわけではありませんので、来館のキャパシティーのマックスと、現実に来館していただきたい予測というか、目標をどのようにとらえていらっしゃるのか。以上です。


◯コミュニティ文化室長(清水富美夫君)  運営のもともとの主体は三鷹市でございますけれども、その施設の管理運営につきましては、事業を中心としまして、芸術文化振興財団に運営を委託するという形で考えております。したがいまして、この太宰のプロジェクト全体の事業を見たときに、芸文財団が行うこのサロンの運営もその1つにすぎないわけです。ただ、ここはあくまでゆかりの地でありますコアの施設という形で考えておりますので、当然この施設を中心にさまざまな事業を展開していく予定でございます。
 来年度のことも触れますので避けますけれども、そういう意味合いでは、ガイド協会だけではなくて、観光協会、まちづくり三鷹、ネットワーク大学。既にネットワーク大学は財団の方と連携しまして、ガイドの養成塾を2月から始めております。これも、このサロンに常駐していただけるような人の養成塾でございます。また、観光協会もネットワークで三鷹通ということも、太宰の関係者も講師にしまして話をされている。そういった形で、各関係機関と十分な連携をとって──当然市も入りますけれども、幅広い事業の展開、これは単なる文学だけではなく、観光、まちづくりという視点もございますので、非常に幅広い事業を展開していきたい。その中核としてこの施設があるということでございますので、その辺はしっかりやっていきたいと思っております。
 また、センターと事業連携、これは今お話ししたようにイベント事業、あるいは展示系の事業、さらにカルチャー系、商品開発系、さまざまな分野の事業が想定されておりますので、そういう関係するところと十分連携をとりながらサロンの運営をしていきたいと思っております。
 文学散歩、確かに嫌がる方はいるかもしれません。その辺は、私ども、財団とも連携をしながら、現地に赴き、きちんと話をさせていただいた上で取り組んでいきたいと思っております。以上でございます。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  星と森と絵本の家ですけれども、中心は絵本の家ということだと思います。国立天文台という敷地の中で、天文台との協力関係もありますし、また、豊かな自然の中に囲まれたところでもあるということで、自然であるとか、科学だとか、そういったところに対する子どもたちの好奇心とか関心をはぐくんでいく場所にしたいと考えております。ただ、比較的小さいお子さんを対象として考えるものですから、知識としての科学を伝えるということではなく、子どもたちの興味、関心を持った全般的な、情緒にも訴えかけるような内容ということで、絵本を科学絵本とかに限定するということではありません。そういう形での子どもたちの全般的な心の豊かな成長ということを目指していく施設というふうに考えております。
 運営の主体ですが、三鷹市が市の施設として運営して、国立天文台と広報普及活動ということで連携しながら事業を進めていくわけですけれども、幅広くさまざまなジャンルのNPO、あるいはボランティアの方々と連携しながら運営を進めていきたいと考えております。
 キャパシティーですが、大変小さい施設ではあります。国立天文台の中で今、一般公開をいろいろな施設でやっておりますけれども、そういったところとも連携をしながら1日を過ごしていただくという考え方も持ちつつ、例えばガイドツアーですとか、大沢地域にまで出ていくというものも含めたりとかという運営をしながら、1日を過ごせるような、あるいは、来ていただいて楽しめるような運営を考えていきたいと思っております。来館者の予測というのは、今のところ、年間1万5,000人ぐらいの数字を考えているところですけれども、台内の一般公開というのは大体2万人弱という来館者が年間に来るということなので、そういったことも考え合わせながら、今後運営を進めていきたいと思っております。


◯委員(浦野英樹君)  1点だけ。太宰治文学サロンなんですけれども、これは市外から来られる方が多いかなと思われるんですが、駅構内と駅デッキの案内板等の設置の予定はあるのかどうか、お聞かせいただければと思います。


◯コミュニティ文化室長(清水富美夫君)  当然考えております。今、総合案内板がついておりますが、まず、そこに1日、前日ぐらいにはきちんとシールなんですけれども、張らせていただきます。あと、本町通りにおりますと矢羽根がございます。きちんとした矢羽根でございますので、それも設置をさせていただくということ。今、三鷹の駅と交渉しておりますが、構内、改札口を出た左側の方の上にバナーのようなものがございますので、その辺にも横断幕もつけて、皆様にわかっていただくようにさせていただきたいと思っております。以上です。


◯委員(中村 洋君)  絵本の家について少しだけ確認させていただきたいと思います。図書館ではない、こういった絵本の家というものを新しくつくるわけですから、ただ、もちろん、そうは言っても絵本の部分もあるので、図書館とも連携しながら絵本のやりとり等をしてもいいかと思います。
 また、この間も述べたんですが、大沢の地に子育て施設というのが駅前のようにないところもあるので、「すくすくひろば」や「のびのびひろば」のように子どもや親子でいられる場所という意味合いがあってもいいと思います。そういうところの性格づけというのは、この文章だけだとなかなか見えないところがあったので、子育て支援としての性格というのがもう少しあってもいいと。それは図書館でやらないというか、しない部分でもあるでしょうし、そこならではの子育ての特徴というのをこれからどのように出していくのかというのを確認したいと思います。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  もちろん図書館等と連携を進めながら取り組んでいきたいところですけれども、また、子育ての場所としても、子どもと絵本プロジェクトでずっと進めているような、子どもたちがいろいろな世代とかかわりながら生き生きと成長していくという場というイメージを持っております。例えばボランティアとかといった方に入っていただきながら、そこに子どもたちが来て、自分たちも主体的な活動をしつつ、その場所で過ごせるというような活動を目指していきたいと思っております。そういう意味では、例えば、小さなお子さんとジュニアのスタッフとかが触れ合うとか、そういう活動も進めながら、小さな子どもの居場所としても近隣、あるいは、もう少し離れたところからの方たちに集まっていただける施設にしていけると考えております。


◯委員(中村 洋君)  新しい事業を始めていくわけですから、これまでの図書館にかかわってきたような人たちと、また、子どもたちの子育て等に関してかかわってきた人もいるし、そういうところの接点にうまくなれるように、いろいろな広がりができるようなことをしていただければと思います。以上です。


◯委員長(宍戸治重君)  それでは、生活環境部の報告に対する質疑を終わりたいと思います。よろしいですか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、休憩といたします。
                  午後0時23分 休憩



                  午後0時25分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  委員会を再開いたします。
 次に、次回の委員会の日程について、本件を議題といたします。次回の委員会の日程につきましては、次回定例会の会期中とし、その間、必要があれば正副委員長に御一任いただくということでよろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議なしと認めます。それでは、そのように確認をいたします。
 その他、何かございますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようですので、以上で本日の委員会を閉会といたします。ありがとうございました。
                  午後0時26分 散会