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トップ会議録会議録閲覧 > 会議録閲覧(平成19年文教委員会) > 2007/11/15 平成19年文教委員会本文
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2007/11/15 平成19年文教委員会本文

                  午前9時31分 開議
◯委員長(宍戸治重君)  それでは、改めましておはようございます。それでは、文教委員会を開会いたします。
 まず初めに休憩をとって、本日の流れを確認させていただきたいと思います。
 それでは、休憩といたします。
                  午前9時32分 休憩



                  午前9時33分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  委員会を再開いたします。
 休憩中に御確認をいただきました内容によりまして、委員会を進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議なしと認めます。それでは、そのように確認いたします。
 それと、傍聴許可について、確認をさせていただきます。本日の委員会における傍聴の許可につきまして、委員の皆様にお諮りをいたします。本日の委員会の傍聴を許可することに御異議ありませんか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 休憩いたします。
                  午前9時34分 休憩



                  午前9時35分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  それでは、おはようございます。委員会を再開いたします。
 行政報告について、教育委員会報告、本件を議題といたします。それでは、教育委員会より御報告をお願いいたします。


◯小中一貫教育推進担当課長(岡崎安隆君)  おはようございます。それでは、小・中一貫教育校の進捗状況について報告いたします。資料1をごらんください。
 1、学園名の決定ということで、一中学区、連雀学園。六中学区、東三鷹学園。七中学区、おおさわ学園に決まりました。学園名の決め方といたしましては、各中学校区ごとに設置しております小・中一貫の開設準備検討委員会が中心となりまして、児童・生徒、保護者、地域からアンケート調査などを実施し、準備委員会で決定したものでございます。学園名を決めるための基準といたしましては、親しみやすい名前、それから、地域の特徴がわかる名前、身近に感じられる名前などを考慮して決めたと聞いております。
 2、「にしみたか学園」の進捗状況。開園して2年目になり、3校の合同研究会を積極的に開催し、授業改善を行っております。また、検証委員会の検証結果で指摘された事項について、改善に取り組んでおります。教育研究発表会が平成20年の1月30日に二中で開催いたします。この研究会の詳細につきましては、決定次第、お知らせをいたします。
 この資料にはございませんが、1つ報告をいたしますと、にしみたか学園の検証委員会を10月2日に設置いたしました。この検証委員会は、にしみたか学園の実践について、平成18年度、平成19年度、平成20年度の3年間を検証していくものでございます。今回、平成19年度の実践を検証するために、この10月に立ち上げ、来年の3月末には検証報告書を作成する予定でございます。
 3、来年度開校する各中学校区の進捗状況として、(1)各校共通の取り組み、ア、「実施方策」を作成。各中学校区では、小・中一貫教育校の開設に向けた準備委員会を設置し、開設に向けた基本的な内容について検討しております。この準備委員会で、小・中一貫教育校の基本的な方針を示す実施方策を作成し、その内容に沿って計画を進めております。学園名についても、この準備委員会でアンケート調査をして、決定をいたしました。
 イ、一貫カリキュラムを作成。各中学校区の一貫カリキュラムは、教員が夏休みに集中して作業し、完成しました。一中学区では、2学期から各校で検証授業を実施しております。
 ウ、学園歌を制作中。児童・生徒から歌詞を募って、専門家に作曲を依頼し、今年度中に学園歌を制作いたします。
 (2)各中学校区での取り組み、ア、一中学区。四小、六小、南浦の6年生が一中で交流学習を実施しました。展覧会における小・中の作品交流、一中学区音楽会で小・中の交流会を実施します。教育研究発表会、平成20年1月24日の午後、一中で開催いたします。この研究発表会の詳細につきましても、決定次第、お知らせをいたします。
 イ、六中学区。一小と北野小の6年生の交流として、3泊4日の自然教室で、2校を混合グループにし、全日程同一のプログラムで活動し、交流を深めました。六中の2年生が出身小学校で1日ボランティアとして授業補助をしたり、児童会、生徒会ではあいさつ運動などで交流活動を広げております。
 ウ、七中学区。11月、12月に大沢台小と羽沢小の6年生が選択制学習を実施し、七中の教員の授業を受けております。11月の地域行事「大沢の里秋まつり」で、小・中合同の演奏を行いました。こちらも、教育研究発表会がございまして、平成20年の1月26日の午後、七中で開催いたします。この発表につきましても、決定次第、お知らせいたします。
 ここで紹介しておりますのは、ほんの一例でございまして、各中学校区では、小学校から中学校へのつなぎとなる6年生と中学1年生を中心に交流活動を積極的に進めております。
 以上、報告を終わります。


◯生涯学習課長(深谷澄夫君)  おはようございます。それでは、引き続きまして、六小学童保育所及び北野小学童保育所建設計画について、御説明させていただきます。
 まず北野小学童保育所につきましては9月に、六小学童保育所につきましては10月に、おのおの入札を行いましたが、いずれも不調になりました。そこで、参加業者の地域を市内だけでなく多摩地域に広げました。また、両施設の建設を1つの事業にいたしまして11月8日に再度入札をしました結果、落札をいたしましたので御報告いたします。落札業者につきましては、上連雀六丁目32番28号の株式会社三上工務店でございます。落札金額につきましては、六小学童保育所分が6,392万2,500円でございます。北野小学童保育所につきましては、7,100万2,500円でございます。合わせまして1億3,492万5,000円の落札金額でございました。
 お手元の資料2の図面につきまして御説明させていただきます。まず、六小学童保育所の方でございますが、左上の2つの図面、建設予定地でございます。第六小学校の体育館の西側の南門に近いところが建設予定地でございます。赤い印がつけてあるかと思います。
 それから、右上の2つの1階と2階の平面図でございます。1階の面積が155.88平米、2階の床面積が156.9平米でございます。このうち、保育面積につきまして申し上げます。保育面積と申しますのは、児童が過ごす場所の面積でございますが、1階が87.5平米、2階が88.7平米でございます。
 下段の方に東西南北から見ました立面図を示しております。
 続きまして、裏面の北野小学童保育所につきまして御説明いたします。左側2つが配置図でございますが、北野小学童につきましても、南門に近いところ、プールのすぐ東側でございます。
 右上の2つに平面図を示しました。1階が170.7平米、2階が156.31平米です。このうち、保育面積につきましては、1階が94平米、2階が92.3平米ということになっております。
 それから、同じように、下に東西南北から見ました立面図をお示ししました。
 説明は以上でございます。


◯委員長(宍戸治重君)  ありがとうございました。教育委員会からの報告は終わりました。これから質疑に入りたいと思います。


◯委員(緒方一郎君)  おはようございます。よろしくお願いいたします。まず、小・中一貫校なんですが、来年度開校のところについては、こういうふうに準備が進んでおりますが、最終年といいますか、最初は平成22年までというお話だったんですが、平成21年であとの3中学校もそろえるということなので、この後の準備も説明を加えていただきたいのが1点でございます。
 それから、私どもも京都の御所南に行かせていただきまして、本当に丁寧な応対をしていただきましたけれども、やっぱりにしみたか学園に対する全国からの視察もかなり多いと思うんですね。もちろんそれら一つ一つには対応しなければいけないんですが、学園長、校長先生を初め、そういう対応にも時間をとられるというか、中身も大変で、外向けも大変なので、そういうことに対しての何か工夫を今後されるのかどうか。あいさつはきちっとするとしても、中身は儀礼的なことをなくして非常にコンパクトにするとか、お知らせをあれするとか、その辺の工夫はどのようにされているのか。
 それから、教育研究発表会が今度行われます。この間、第1回目が行われたわけです。ここに書いてあるとおり、授業ということなんですが、特活とか、あるいは校務管理とか、いろいろな課題の中で、今度の教育研究会の中身というか、テーマというか、星というか、そういうものがありましたら、お知らせいただきたいと思います。
 それから、全国に行きまして、またお問い合わせも入る中で、一貫カリキュラムの作成というのがすごく注目をされております。それに小・中の先生が参加されたことの中で、先生方の顔色も姿勢も全然変わってきたということがあるんですけれども、これについては、でき上がったものも大切なんですが、そのプロセスもすごく知りたいというお声があるんです。三鷹方式と言われる小・中一貫の中で、カリキュラムづくりの特徴を外に向かってアピールする場合にはどういうお答えが一番適切か、アピールのところを教えていただきたいと思います。
 それから、学童の方に移らせていただきます。六小と北野小の学童については、大変待ちに待ったという形なんですが、幾つかの点でお聞きしたいと思います。六小の学童の場合も、前に──横に、東側に建っている建物との間の樹木の問題というか、樹木についての市民の方や保護者からの要請がありました。北野小の方も、メタセコイアさんがど真ん中にありまして、これの剪定とか管理をされている方等の思いもあって、木に対する思いがちょっとあったので、それに対する配慮や今後の扱い方といいますか、学習に使うとか、いろんなことを言われておりましたけれども、それについてまずお答えいただきたいと思います。
 それからあとは、周辺の整備の問題なんですが、特に六小の場合は、これとあわせていわゆる固定級の大規模校の登下校の問題、それから東側の都営住宅の第2期建てかえのことがあって、真っ暗になったとか、これから実際に工事が始まるということがありますので、主なと言うと語弊がありますけれども、下校時間、六小そのものの下校時間については、業者、都の方も配慮する。工事協定書が実は、きのうですか、結ばれる形になったんですが、学童の帰宅時間における工事車両の出入り等、この辺については、教育委員会、きちっとかかわって、工事協定の方に配慮というか、手配りをされたのかどうか。
 それから、もちろん北野小の場合は、住宅街の中を通って工事車両が入ってくる。それから、六小の場合は、セコムの前の道は広いんですけれども、工事車両は一方の何道と言ったかな、斜めになった道のところだけで、こちらの逆に都営なんかの方は使わないのかどうか。その辺、近隣の方も大変御心配をされておりますので、周辺環境の整備についてお聞かせいただきたいと思います。
 それから、入札は、一小のことがありますので、トラウマになっているので心配しました。これは契約課に聞かなければいけないのかもしれませんけれども、今回、入札が2回目でオーケーになったんですが、1回目はどういう理由で──落札できなかったのをどういうふうに分析されているのか。逆に、契約のやり方というのはあると思うんですね。広げたとか、最低金額のことだとか、あるんですが、いわゆるコンテンツといいますか、教育委員会側からとして、仕様や何かで工夫が必要だったのか。その辺の総括があれば、教えていただきたいと思います。
 それから、同時にそのことを保護者会──学童だけではないんですけれども、学童を中心に保護者会等に御説明をどのような形でされたのか。
 以上でございます。


◯小中一貫教育推進担当課長(岡崎安隆君)  平成21年度開校予定の取り組みについて簡単に説明いたします。
 まず、三中学区につきましては、今の三中学区では9年間の英語教育の充実ということをテーマに研究を進めておりまして、3校の合同研修会で授業研究や研究授業などを行っており、また、小・中一貫のカリキュラムの作成に取り組んでおります。それから、夏休みには、高山小学校の体育館で3校交流のサマーコンサートを開催したりしております。それから、五小と高山小の6年生が五小のプールで水泳大会などをしております。
 それから、四中学区でございますが、これもやはり3校の合同研修会で、一貫カリキュラムの作成と研究授業に取り組んでおります。それから、三小と七小の合同の自然教室では、2校の混合チームをつくって交流活動に取り組んでおります。それから、学校公開日を3校で調整しまして、同じ日程で公開するようにしております。それから、中学校の教員が小学校に出向き、授業を行ったりしております。
 それから、五中学区ですが、開設準備検討委員会をこの7月に設置しておりまして、学園の基礎づくりを進めております。それから、3校の合同研究会で一貫カリキュラムの研究授業を行っております。それと、夏休みには、小学生が五中の部活動を体験したりしております。以上でございます。
 それから、視察の対応でございますが、確かににしみたか学園は全国的に有名になりまして、週2回ぐらいのペースで来ております。むげに断るわけにもいきませんので、視察日をなるべく集中させたり、あと、3校、にしみたか学園にございますので、そこに平等に割り振ったりしておりまして、それでまた、学校側の対応といたしましても、来る相手によって校長先生が対応したり、副校長、それから教務主任、そのようなことで、なるべく負担にならないような形でやっております。
 それから、研究発表会のテーマですが、まず七中学区は、これは文部科学省の研究授業を受けておりまして、コミュニティ・スクールの調査研究ということで、研究指定になっておりまして、その関係の発表をいたします。
 あと、にしみたか学園は、小・中一貫が2年目ということで、2年目の取り組みについて、全国的な規模で、また前回と同じような形でやりたいというふうに計画しております。
 以上でございます。


◯指導室長(後藤 彰君)  次に、小・中一貫カリキュラムの作成の特徴についてでございますが、こちらにつきましては、大きな押さえといたしましては、小・中の系統性、接続性、いわゆる9年間を見通した上でのカリキュラム作成というのを最重点に置いております。
 その中で、特に具体的な特徴といたしましては、当然小学校、中学校、関係の子どもたちの実情に応じた形でのいわゆるカリキュラムの中での教える内容の重点化、あるいは、繰り返し指導ができる。そういったところが柔軟に対応できるところでございます。
 また、あわせまして、小学校では英語活動、中学校では英語学習という展開につながっていくわけでございますが、これにつきましても、英語学習につながる英語活動、子どもたちの実情に応じた形での、また発達段階に応じた形で、きめ細かな計画が立てられるところでございます。特に小学校の教員は中学校の子どもたちを見れます。また中学校の教員は小学校の実情が見れますので、そういった中で9年間を見通したカリキュラムの作成は非常に意義あるものととらえているところでございます。
 また、あわせまして、9年間のカリキュラムを作成している中で、特に時間的な部分、例えば重複していて、一定のレベルで子どもたちが学んでいければ、時間が少し余裕が出てきます。できた余裕の時間につきましては、子どもたちの主体的な学習活動を積極的に取り入れていくと考えているところでございます。例えば子どもたち同士の学び合い、さらにはみずから調べて学んでいく。そういうのが特徴となっているものでございます。
 以上でございます。


◯生涯学習課長(深谷澄夫君)  学童保育所につきまして何点かお答えしたいと思います。まず、樹木についてでございます。北野小につきましては、建設予定地に約20本ぐらいの樹木がございました。それにつきましては、ほとんどを学校の敷地内に移植をしたところでございます。
 それから、御指摘のように、大きなメタセコイアがシンボルツリーとしてございます。これにつきましては、そのまま残すという形で、先ほどお示ししました図面でも少しかぎ型になっているかと思いますが、メタセコイアの木を避けるような形で、若干下の方の枝払いは必要かと思いますが、残す形で建設を予定しているところでございます。
 六小につきましては、何本か木がありましたが、これもできるだけ学校の敷地内に移植をしたところでございます。それから、六小につきましても、メタセコイアの木が3本ばかり大きな木がございます。これについても残したい。大きさからして、ちょっと移植は無理だと。残したいということで検討しておりましたが、専門の植木業者の方にも見ていただきましたが、根が物すごい張っているという状況で、現に体育館の基礎の方まで根が張ってしまって、コンクリートがめくれ上がっているという状況ですので、やはり残すとしても、学童側の根は切らなくてはいけないという形になると、平たく言ってしまうと、根が半分になってしまうということですと、台風等で倒れる可能性が出てくる。そのような御指摘を受けましたので、やむを得ず根から抜くことを決めました。このことにつきましては、5月9日に建設説明会を近隣の住民の方に呼びかけをいたしまして、説明をいたしました。そのとき、委員さんからもおっしゃられたような、ぜひ残してほしいという御要望もいただきましたが、今のような御説明をして御理解をいただいたところでございます。
 それから、2点目の周辺の整備というところでございます。1点目の工事車両につきましては、まだ細かく落札業者と打ち合わせしておりませんが、昨日打ち合わせした段階では、山中通りから南門を使って工事車両が入るということで、都営住宅の方の道路は使わないということを確認しているところでございます。
 それから、都営住宅の建てかえにつきましては、教育委員会としては、直接東京都と話し合い等はしておりませんが、学校と連絡を密にとりまして、学校が学童の父母会と一緒になりまして、要望をしているところでございます。具体的には、住んでいる人がいなくなりまして、フェンスで囲ったために、学校の体育館の横あたりが非常に暗くなってしまったというところで、学校と父母会の方で東京都の方に要望いたしまして、今、街路灯といいますか、電気がついているかと思います。また、それまでの期間につきましては、学校側の方に教育委員会の方から指導いたしまして、夜7時過ぎぐらいまでは学校の道路に面した渡り廊下とか、2階の校舎の電気を7時過ぎまでつけておくような話をいたしまして、暗くなるのを防いだという経過がございます。
 それから、入札に関してなんですが、1回目、それぞれ9月、10月に行いまして、不調に終わった。その結果、私ども、予算編成の段階で──さかのぼって1年ぐらい前になりますが、その段階で、予算編成をするときに、具体的には東台小学校が平成17年度予算で建設をいたしました。そのときの、例えば1平米当たりの単価などを参考に平成19年度予算計上したところなんですが、やはり御存じのように、ここでガソリンが非常に高騰したと、そういったような影響を受けているためと思いますが、特に部材、鋼材が非常に値上がりをしている。そのようなことがありましたので、上乗せをして、それぞれ6,000万円ずつの予算でしたが、それに流用をいたしまして、上乗せをして入札に臨んだ。そのような結果でございます。具体的に数字を示しますと、東台小学校では約1平米当たり18万3,000円ほどの単価でできたんですが、今回については、六小と北野とちょっと建物の構造が違いますので、北野の方が高くなりますが、例えば北野小でいきますと21万5,000円ほど、平米当たりの単価になっております。また、六小につきましても、20万5,000円ほどの単価になる。そのようなことで、私どもの予想よりちょっと上昇が高かったと分析しているところでございます。
 入札の結果につきましては、先週、六小の父母会には説明をしたところでございます。北野小の父母会には来週の22日に説明をする段取りになっております。
 以上でございます。


◯委員(緒方一郎君)  御丁寧にありがとうございました。まず、視察につきましては、失礼がない限りは、実はコンパクトというか、今みたいな分散はぜひお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それから、小・中のカリキュラムでございますが、カリキュラムをつくるということは非常にいいし、また今お答えいただいた特徴や特性が生かせるということなんですが、同時に、前にもちょっとお話ししましたが、三鷹を取り巻く環境の中のいわゆる中高一貫というものが出てきているんですね。もちろん中学でも受験できるし、高校でも受験できれば、別に小・中一貫との相互というか、親和性はあるわけですけれども、都立三鷹が象徴的に高校受験がないよということで平成22年度から始まりそうで、保護者の方の中でカリキュラムがね、受験技術の問題は──これは保護者の問題かもしれませんけれども、カリキュラムとして自分は中高一貫を受験していくときに大丈夫なのかと。ゆっくりやってもらうのはいいんだけれども、そういうねらう子どもたちにハンデになるのではないかという御意見をいただいたんですね。それは専門的に御検討いただかなければいけないんですが、いずれにせよ、こういうカリキュラムの内容、また、例えば中高一貫や受験を見通すときにこういう内容という、広報といいますか。発表会というのは来られる方は関心のある方たちなんですが、市報とか「みたかの教育」とか、そういうことで、この中身をもうちょっと、インフラの部分や基盤整備の部分は割かしお知らせがあったんですけど、御注目いただいて、評価も高いけれども、御心配もあるというカリキュラムについて、今後市民向けの当該者向けの何か説明なりアピールをしていただきたいと思うんですが、どうお考えでしょうか。
 それから、工事車両の問題でございます。実は、ここでは当該ではありませんが、南浦の東の保育園と六小がちょうど同時期の工事に挟まれるということになるんですね。実際の通園路、通学路がもろに入って、山中通りを含めて、セコムさんからお借りしている通路を含めて危ないということがありますので、ぜひ工事車両につきましては、学校長から受けて、広い範囲で、また子育て支援室とも連携をとりながら、ゾーンとして、ここを通う通園、通学の子どもたちが安全で工事を終了できるようにという御配慮をぜひ、これは枠を超えていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
 それから、入札のことでございます。先日、商工会の方々との懇談会がありましたときに、建設部会の方からこの問題が出ました。一小の場合は、ある意味でちょっと特殊な要因が非常にあったんですが、今、ほかのところでも、こういった公共工事につきまして入札不調が続いております。ガソリンの問題、部材の問題がございまして、今、平成17年度のことをやったんですが、平成17年と19、この2年間の経緯というのはものすごく、言ってみれば、状況としては厳しい状況になっているわけで、今後、建てかえ、あるいは改修、補修等への見積もりについては、そういう時代時代の状況について敏感に応じていく必要があるのかなと。赤を出してもということになりますと、また業者の方も逆にふぐあいが出てきたりすることがありますので、その辺の今後の入札のあり方についても、方針をちょっとお聞かせいただきたいと思います。
 以上です。


◯指導室長(後藤 彰君)  カリキュラムに関しましては、中高一貫教育校を受験する際にハンデにならないかということでございますが、三鷹高校の例で申し上げますと、高校からではなくて、中学から入るということになるかと思いますが、一貫教育のカリキュラムを作成する際の大前提は、当然学習指導要領でございます。学習指導の内容は、発達段階に即して内容と目標を決めてございますので、当然小学校6年間の中で教えなければいけない最低のものでございますので、そちらにつきましてはきちんと、当然指導していくものでございます。
 また、一貫教育のカリキュラムのそういった中身、特徴につきましては、そのまま出すとなかなか内容が濃くて、なかなか保護者の方は見づらいかと思いますので、何らかの形で、見やすいような概要版にして、先ほどのような特色化も特に含めた形で、各学校において、何らかの形で広報する形を検討していきたいと考えております。
 以上でございます。


◯生涯学習課長(深谷澄夫君)  工事車両につきましては、これから業者とも十分、学校も含めて話し合いをしていきますが、そういう中で、子育て支援室とも連携をとりながらしていきたいと思います。
 また、地域の住民の方の安全というのももちろん大事ですので、当然ですが、近々、建設説明会を開きます。そういう中で、安全確保という形を示していきたいなと思っております。
 それから、入札につきましては、今、委員さんが指摘のように、例えば幾つか保育園関係でも、こじかとか西野とか、1回目は不調ということがあったようでございますので、市全体として、先日も、理事者の方から都市整備に対していろいろな検討をするような話が出ておりますので、そういう中で、算出の基準といいますか、そういったところの見直しというのが検討されていくかと思っております。
 以上でございます。


◯委員(緒方一郎君)  では、その件についてはよろしくお願いいたします。
 最後に、あれはスズキでしたかね、スズキのところの塀が高くて、以前にあそこで薬害防止の啓発の大きなバスが入ったときに、やっぱり曲がり切れなくて、特に東側に曲がるときに曲がり切れなくて、こすったり何かしまして、それ以外にも、がたいの高いものが入るときに、往生したり、逆にスズキさんの方から苦情を受けたりしていますので、それだけ御注意を重ねていただきたいということで終わらせていただきます。よろしくお願いします。ありがとうございました。


◯委員長(宍戸治重君)  次の委員。


◯委員(土屋健一君)  順番は不同なんですけれども、今、学童保育所の入札の件が出ましたので、先に質問させていただきます。今、入札方法を見直し、検討していくという答弁をいただいたところなんですけれども、根本的な原因は──要するに不調だった根本的な原因があると思うんですけれども、それは端的に何だったのか。はっきりしているのかと。当然上乗せして、落札したという経緯から想像はできるんですけれども、もし差し支えなければ、増額はどのぐらいだったのか。先ほどのお話で、平米数掛ける単価の差を計算すれば大まかには出るとは思うんですけれども、大体どのくらい、何%ぐらい上乗せをされたのかということをお伺いします。と同時に、今、学童保育所のお話なので、学童の待機児は今現状どのぐらいいるのかということもついでにお伺いします。
 それと、にしみたか学園。検証委員会で指摘された事項について改善に取り組んでいるという御報告を受けました。この改善に取り組んでいる内容、その説明──保護者への説明、特ににしみたか学園の保護者への説明をどのようにされているのかという点と、同時に、一・六・七中学区の保護者への説明をされているのかということをお伺いします。
 最後に、学園名の決定。一番最初に出たんですけれども、当然開設準備検討委員会の方で決められて、一番いい学園名が選ばれたと思っていますけれども、学園名を決める過程、にしみたかのときは、子どもたち全員、地域の方、もちろん教職員も含めてアンケートをとって、それを検討委員会の方で集計して、それを踏まえて決定したんですけれども、そういう経緯があるんですけれども、もしおわかりでしたら、どのように決められたのか。結果的に、連雀、東三鷹、おおさわと、地名というか、地域の名前になっています。これは余談なんですけれども、にしみたか学園を決めるときに私も加わっていたんですけれども、アンケートでは漢字の「西三鷹」だったんですね。それが断トツのトップだったんですけれども、4つしかない方角を、最初に立ち上げる「西三鷹」で「西」という漢字を先取りするのは、今後つながるのに影響するのかなという点と、平仮名の「にしみたか」は、西部住協の広報紙のタイトルになっていて、地域の皆さんに親しみがあるということで、あえてアンケート結果を逆転というか、トップをとらないで、委員会の方でそのように決めた経緯があります。この3校、もう地名になったので、今後、その後の3校も地名になっていくのかなという。委員会の中では、にしみたかで、最初に地名にしちゃうと、その後全部地名でつながってきちゃうと困るねなんていう話もしていたんですけれども、学園名の決定の方法をもしお知りでしたら、聞かせてほしいと思います。
 それと、これはにしみたかのときもやはりあったんですけれども、学園名をつけるに当たっての保護者たち、または、特に卒業生、OBまたは地域の方から学園名をつける意味合いというか、重さの質問がかなりありまして、要らないとか、今までの例えば二中、二小、井口小の伝統、歴史を損ねるみたいな、そういう考えの意見がかなり出たんですけれども、一・六・七中学区ではそういう質問等というか、そういう危惧の意見があったのか。それにどのように説明をされたかという点をお聞きいたします。
 以上です。


◯生涯学習課長(深谷澄夫君)  学童保育所の入札につきまして御質問をいただきました。根本的な原因ということでございますが、先ほども少し述べましたが、時間的な経過があるということも含めまして、やはり私どもが考えていた以上に部材等の価格が上昇していたということ、そのように考えているところでございます。具体的には、北野小学童保育所につきましては、1,100万円ほど上乗せをいたしました。また、第六小学校の学童保育所につきましては400万円の上乗せをしたところで、合わせて1,500万円の上乗せをしたところでございます。
 それから、2番目の学童保育所の待機児の現状ということでございますが、人数からいきますと、11月現在で19人という数字が出ておりますが、このうち、6人につきましては、他の学童保育所に入所している。希望するところに入れないという現状ですので、実質的には13人の方が待機児となっているという状況でございます。
 以上でございます。


◯指導室長(後藤 彰君)  まず、にしみたか学園の検証結果の改善に取り組んでいることを保護者の方等に周知をしているかということでございますが、こちらにつきましては、にしみたか学園の方で「小・中一貫だより」等、あるいは地域の広報紙にも取り組みの成果を示しておりまして、そういう形で地域の方や保護者に周知を図っているところでございます。
 また、さらに具体的な改善も見せております。例えば学校案内なども、それぞれがばらばらではなくて、にしみたか学園として1つ、見やすいような形で、具体的な改善もこのような形で図っているところです。
 そのほかに、例えば選択制学習では、共通理解が必要だということで、共通理解の場等も学校の中で工夫しておりまして、むしろ選択制学習の効果とか成果を逆にそういう形で広報、便り等で示しているところでございます。
 また、一中・六中・七中学区につきましても、こちらも当然まずは、にしみたか学園の検証委員会の報告書をもとに準備等を進めておりますので、この内容につきましては、教員はもとより、教員を通して保護者等へも周知しているところでございます。また、この報告書はホームページ上にも出ておりますので、ホームページでも見れるようになっております。
 また、実施方策案等々の説明会を一中学区、六中学区、七中学区でやったところでございますが、そちらの方の中でも、検証委員会の結果について触れる説明をした中で、意見等をいただきながら実施方策案が実施方策になっていったという形の過程を踏んだところでございます。
 以上でございます。


◯小中一貫教育推進担当課長(岡崎安隆君)  学園名につきまして説明いたします。学園名の決定につきましては、先ほど申しましたけれども、各中学校区で設置しております開設準備検討委員会の方たちが中心となって児童・生徒、あと保護者たちにアンケートをとって、それを集計して決めたものでございまして、詳しいデータなどについては、教育委員会にはまだ来ておりません。ただ、決める要素としては、親しみやすい名前とか、地域の特徴とか、身近に感じられる名前とか、そういうところが中心となって決めたということになると思います。
 それとあと、学園名は必要ないのではないかということでございますが、あくまでも学校の正式名称というのは、三鷹市立第何々小学校ということでございます。「○○学園」というのは、小・中一貫教育校というシンボル的な名前でありますので、小・中一貫を象徴するということでもありますので、学園名は必要なのかなと思っております。
 以上です。


◯委員(土屋健一君)  ありがとうございました。私は、学園名は必要だと思っています。ただ、本当に、特にちょうど子どもたちが学校に通っているぐらいの保護者の方からは、かなり出ました、正直言って。「何だ、その名前は」みたいな、「そんなの要らないだろう」みたいな、そういうのがありました。それに我々は逆に説明をしていったわけです。冠名というか。1つ例を、この前、大嶺校長ともお話ししていたんですけれども、その質問の答えに、ディズニーランドとディズニーシーの冠にディズニーリゾートとある。そんなような説明でいいのかななんていうお話をしていて、そう答えると、すぐ納得してくれるという、こういう裏技がありますので、もしよろしかったらお使いください。どうもありがとうございました。


◯委員(浦野英樹君)  まず、小・中一貫の方についてなんですけれども、各学校の特別支援学級がどういった形で現時点でかかわっているのか。また、取り組んで、かかわっていく予定なのか。もし報告すべき事項がありましたら、お聞かせいただければと思います。
 あと、一中学区なんですけれども、非常に規模が大きい。一番大きい規模になると思うんですけれども、大規模ゆえの問題点といったものが現時点で出ているかどうか、ありましたら、お聞かせいただければと思います。
 あと、六小の学童なんですけれども、先ほど緒方委員より工事車両等について質問がありましたけれども、例えば工事の進捗状況によって南門が使えなくなってしまう時期というのがあるのかどうか。そういった可能性があるのかどうか、お聞かせいただければと思います。
 以上です。


◯指導室長(後藤 彰君)  各学校の特別支援学級の件でございますが、こちらは、三鷹市の特別支援の推進のプログラムを作成しておりまして、そこに位置づけた計画で進めていくように取り組んでいるところでございます。特に来年度につきましては、高山と第四中学校に教育支援学級を新たに新設するという形で、順次、当然小・中一貫とも関連を図りながら、進めていくところでございます。


◯小中一貫教育推進担当課長(岡崎安隆君)  一中学区のような大規模校の課題ということですが、確かに今子どもたちの交流活動を盛んに行っておりまして、一中学区は3つの小学校で成り立っている。中でも、四小が非常に遠いところにございます。今年度も、授業交流などを3回行ったんですが、あそこで子どもたちが実際に徒歩で来ますと、1時間ぐらい。1時間の授業に1時間ぐらいかかってしまう。それから、危険な場所もいっぱいありますので。今回は、移動につきましては、路線バスを借り上げて、四小の6年生を一中の方に運んだということでございます。ですから、来年度も、バスの借り上げの予算というのは計上しておりますが、子どもたちの移動ということも必要なんですが、こういう遠いところは、教員の移動──一中の先生が各小学校に出前授業、それから交流授業を頻繁にやっていくという方法も考えられるのかなと思っております。
 以上です。


◯生涯学習課長(深谷澄夫君)  第六小学校の学童保育所の建設に関してですが、南門につきましては、一応工事が多分11月末ごろから始まるかと思いますが、終わるまでの間、閉鎖をする予定でおります。それに伴いまして、特にスクールバスを、今出入りしておりますが、その運行につきましては、学校とも相談しているところですが、多分西門を利用するようになるのではないかということで、今、話し合いを進めているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(浦野英樹君)  まず、六小の学童の方なんですけれども、閉門、11月末からだと、二、三週間ばかり、どうしても学校が開いているときに閉まってしまうということなんですが、これは今後の説明会とかでどういう意見が出るかにもよるかと思うんですけれども、例えば工事の時間帯をずらすとかして、安全を確保しつつ利用できる道というのはないのかなということについて、可能性についてお聞かせいただきたいと思います。
 あと、今、小・中一貫で一中学区の件なんですけれども、四小の問題が出たんですけれども、私も、一中から六小あたりまで個人的に歩く用事が結構ありまして、非常に危ない道路が多いと感じておりまして、安全対策とかに関して、具体的に、ほかに何か考えておられることがあれば、お聞かせいただきたいと思います。
 あと、特別支援学級がどうかかわっているかというのは、今の一中学区ですとか七中学区でどういったかかわりをしているのかということで実は質問したんですけれども、逆にここに書いてあるようなことに参加をしているということであれば、特に、それでいいんですけれども、補足の説明がありましたら、よろしくお願いします。


◯生涯学習課長(深谷澄夫君)  工事につきましては、工事敷地といいますか、一定の地域を子どもたちが安全確保のために入らないようにフェンスをする予定でございます。当然門扉等をつけますが、またその中におきましては、掘り起こした土とか、あるいは建築資材を置く場所ということで使いますので、やはり安全確保の面から南門は閉鎖をするという方向で、今、考えているところでございます。
 以上です。


◯小中一貫教育推進担当課長(岡崎安隆君)  安全対策のことですが、子どもたちの学校間の移動というのは、安全第一というのが最重要のものと考えております。ですから、車などが通らない道を選んで行ったり、あとは、各学校にサポート隊というのがおります。ですから、教員だけでは安全確保が難しいと思いますので、そのときにはサポート隊の応援を得ながら引率をしていただくということになると思います。
 以上です。


◯指導室長(後藤 彰君)  教育支援学級の一中・七中学区等の交流でございますけれども、これは、本当に小・中一貫教育はもとより、特別支援教育を進めていく中では、いわゆる教育支援学級の子どもたちと、それから通常学級の子どもたちが交流すること、また、共同学習を図ることは非常に大切でございます。確かにそのことを大前提に、学区だけにとらわれず、さまざまなところで、それこそ中学生だけではなくて、高校生や地域の方々と多くの人々の交流を図っていくことが大事かと思っておりますので、そういう推進の中で図っていきたいと思っております。
 以上でございます。


◯委員(浦野英樹君)  特別支援学級については了解しました。あと、安全対策については、どうしてもこれは人手が必要になってくると思いますので、よろしくお願いします。サポート隊等の活用等、ほかにもいろいろボランティアを募集するとかでもいいと思うんですけれども、安全対策をお願いしたいなと思います。
 あと、六小の学童の閉鎖……。完全に閉鎖で、かわりの対策というのはとられるわけなんですけれども、工事を11月末から予定しているというのは、これはもう変えられないのか。例えば児童が通学しない時期に工事ということはできないのかなということ、可能性についてお聞かせいただければと思います。


◯生涯学習課長(深谷澄夫君)  工期につきましては、3月31日までの予定で、1週間、2週間で終わるということではございませんので、その期間、一定の敷地は、フェンスをつくりまして、安全確保をしたいということでございますので、そのような状況でございます。


◯委員(浦野英樹君)  わかりました。極力影響が少ないような形で、今後意見とかもいろいろ出てくるかと思いますけれども、最大限取り入れていただいて、よろしくお願いしたいと思います。
 以上です。


◯委員(大城美幸さん)  では、小・中一貫の進捗状況の方からお聞きをしたいと思います。先ほども土屋委員の方から質問をされていたんですけれども、ここに、2のところで、「検証委員会の検証結果で指摘された事項について、改善に取り組んでいる」とあるんですが、カリキュラムの編成とか、いろいろ取り組まれていることはわかるんですけれども、もうちょっと、先ほどの答弁では何か、具体的に検証委員会の検証結果で指摘された事項がこれとこれとこれとこれで、その改善に今、このことについてはこう取り組んでいるとかというふうにお答えをいただきたいんです。
 それと、学園歌を制作中とあるんですけれども、やはり3校──小学校、中学校3校がもともと小・中一貫、小学校6年生が中学校に上がるときの段差の問題とか、いろいろ言われていたんですけれども、学園歌で、児童・生徒から歌詞を募ってとあるんですが、私も高校のときに卒業式の歌を作詞したことがあるんですけれども、そのとき、友達が作曲はしてくれて、みんなで合唱したんですけれども、中学生、高校生ぐらいだと、歌の歌詞を作詞するということはできると思うんですが、小学校、特に低学年とかというと、難しいかなと思うんですね。でも、学校に通っていて、学校へのイメージというか、そういうのは、子どもであっても子どもなりに持っているし、友達がいて、勉強も楽しいとか、そういう学校に対する思いというのは、子どもなりにちゃんと感じていると思うんです。だから、名前を決めるときに全校生徒や父母のアンケートをとったんですが、全員の児童・生徒の思いを酌む努力ということが必要かなという点では、低学年の子どもたちの声を酌み取る何らかの工夫というのが必要ではないかなと思うんですが、その辺のところはどうなんでしょうか。
 あと、先ほども保護者への説明はなされているんですかという問いには、「小・中一貫だより」とかおっしゃっていました。地域への便りにも広報しているということだったんですけれども、私も保護者会や個人面談のときに、うちの子が五小に通っているんですけれども、五小と高山との間でやられている中身について、父母にも教えてほしいと言ったら、時々学校便りの間に、小・中一貫の取り組みというもので、こんなことをやりましたという1枚のB5かA4ぐらいの紙が配られるんですけれども、私は、言った手前、見るようにしているし、文教委員だし、きちんと見るようにしているんですけれども、紙ベースでのお知らせじゃなくて、当然、研究発表会とか授業公開とか、いろいろなされてはいるんですけれども、もうちょっと保護者に対しての、全体のPTA総会とかにはちょっと行けていなかったので、そこで説明もあったと思うんですが、折に触れて保護者と口頭での説明をする場というのが必要ではないかと考えるんですが、どうなんでしょうか。
 それと、一中、六中、七中についてもそうなんですが、その他のところも開催していくわけだから、小・中一貫の取り組み、始まる前には各学校とかで説明会を開きましたよね。今回、改めて小・中一貫の取り組みについての説明会を各学校で開くとかという考えはないんでしょうか。
 次、学童について伺いたいと思います。六小、北野小の話は、この建てかえそのものについてはいいんですけれども、五小学童の父母会からも建てかえをしてほしいという要望が行ったと思うんですけれども、回答はいただいているんですけれども、今後、今19人の待機児がいるというお話もあったんですが、学童保育の建てかえ計画、全体のね、そういうスケジュールというのはあるんでしょうか。あるなら、それを教えていただきたいと思います。
 以上です。


◯小中一貫教育推進担当課長(岡崎安隆君)  にしみたか学園の検証結果で、改善策をどういうように具体的に改善しているかということでございますが、確かに何点か実践の中で改善しなければならないところを指摘されまして、今、にしみたか学園で取り組んでおりますのは、いろいろとあるんですが、まず小・中一貫の取り組みが一部の教員に負担が集中しているということがありました。これにつきましては、当然、より多くの教員が交流授業に参加できるように、時間割に位置づけて行うようにしております。正式な時間的な位置づけということですね。それから、小・中学校の教科部会を頻繁に行いまして、それを充実させるということでございます。それから、授業改善に取り組むためには、講師を招いて研究授業や3校の合同研究会を頻繁に開催しまして、授業評価を実施したり、日常的な授業改善に取り組んでおります。
 それから、保護者、地域への情報発信が少ないではないかということがありましたので、にしみたか学園というのは、西部地区の住民協議会で非常に活発な活動をしておりますので、そこへの役員会の出席とか、あと、コミュニティ紙に記事を掲載したり、あと、学校便りの配布などをして、機会をとらえて広報活動をしているということを聞いております。
 それから、学園歌のことでございますが、確かに作詞をするというのは非常に難しいことでございます。今回も、全児童・生徒にということではなくて、小学校の高学年、中学生を中心にやっておりまして、これもなかなか応募しても来ないということが現実でございました。それで、中学校の部活の音楽部の人たちにいろいろアンケートをとったりということでやっているようです。ただそれが、子どもたちの歌詞がそのまま使えるわけではなくて、作曲するときに専門家のアドバイスを得て、曲になりやすいような歌、歌詞をつくっているということを聞いております。
 以上です。


◯指導室長(後藤 彰君)  保護者への説明会のことでございますが、確かににしみたか学園につきましては、にしみたか学園には限りませんけれども、小・中一貫教育に取り組むところにつきましては、保護者や地域の方々のさまざまな会で、その時点で決まっていることや説明できることについては説明するように、教育委員会からも各学校にお願いしているところでございます。
 また、授業公開や、特に小学校同士の連携の公開の授業とか、公開の行事、あるいは、小・中での連携を伴う公開の授業等、そういうものも公開をぜひ進めていくようにお願いしているところでございます。
 また、平成20年度、来年度開校します一中学区、六中学区、七中学区につきましては、既に実施方策の案を地域、保護者の方に説明会を──これは学校はもちろんですが、学校運営協議会が主体となって説明会を実施し、当然その案にパブリックコメントを求めまして、それらを求めた上で、参考にして、実施案を作成したということでございます。ですので、今後、平成21年度、いわゆる三中学区、四中学区、五中学区につきましても、当然実施方策案を、まだまだ策定、検討中でございますので、この案ができた段階で、当然保護者や地域の方に説明会を開き、その案に対してパブリックコメントを求めるときに、それをまた反映させていくという取り組みを進めていく考えでございます。
 以上でございます。


◯教育委員会事務局教育部生涯学習担当部長(山本博章君)  学童の建てかえ計画についてお答えさせていただきます。現在、基本計画に基づきますと、平成22年度まであと1カ所という予定になっております。今年度、2カ所──1カ所前倒ししてやりますので。今後の基本的な考え方といたしましては、学童の建てかえにつきましては、まず安全安心な面というものに視点を置きまして、まず学校からの距離と、それから建築年度について、老朽化──老朽度、それから学校からの距離、さらに狭隘──1人当たりの面積が非常に狭くなっている。その辺を勘案しながら、今後は建てかえ計画を進めていくという考えでございます。
 具体的に申し上げますと、20年以上たっている、経過している学童保育所につきましては、3カ所ございます。五小と羽沢小と七小です。あと、学校内に建てるというのが基本的な考え方でやっておりますので、まだ年数はたっていませんけれども、学校外にあるのが大沢台小と。そのような学童保育所につきまして、総合的に、今申し上げた視点から今後検討していきたいと考えています。具体的には順番とかは決まっているわけではございません。
 以上です。


◯委員(大城美幸さん)  では、最後の学童のところからお伺いしたいんですけれども、平成22年度まであと1カ所という──今、具体的に決まってないとおっしゃっていたけど、あと1カ所も決まっていないんですか。先ほど五小、羽沢、七小と大沢台の名前が出たんですけれども、平成22年度までにあと1カ所あるところの学校は決まっているけれども、それ以外のところについてのことは決まってないのか。それとも、平成22年度までにやるところについても、全くこの後は、六小と北野小以外のところでは決まっていないということなんでしょうか。
 あと、小・中一貫でお聞きをしたいんですけれども、平成20年度実施予定の3つの中学校区での実施方策についての説明会の保護者の出席率はどれぐらいだったんでしょうか。わかれば教えていただきたいということと、そのときの意見の特徴とかありましたら、教えていただきたいと思います。今後の三中、四中、五中のところについては、ぜひ説明会とパブリックコメントをよろしくお願いしたいと思います。
 あと、学園歌の件なんですけれども、今回は、高学年のところで音楽部という話でしたけれども、私は余り小・中一貫をもろ手を挙げて賛成という立場で見ているわけではないんですけれども、子どもにとって本当にこのことが子どもの成長や教育、学校が楽しいというところになるような取り組みになれば、それはいいことだと思うんですね。小・中一貫が高学年と中学生との関係だけのものではなくて、小学校は1年生からいるわけだから、その子どもたちもきちんと学校の生徒という位置づけで、1人の人間として、個人として、児童・生徒としてきちんと平等に扱う、人間の尊厳を持っている人として扱う、生徒として扱うという点では、学園歌の制作にも、その子たちの思いを入れるということの視点というのは大事かなと思うんです。だから、先ほども言いましたけど、お答えでも、募集しても、なかなか来ない。作詞となると難しいので、子どもたちが本当に学校に対する思いを、どういう思いを持っているのかということをアトランダムに出し合ってもらう。言葉をいっぱい出したものを黒板なり何なりに書いて、その中からいい言葉を抽出して詞をつくっていくとか、いろいろなやり方があると思うんですけれども、子どもたちの思いを学園歌にしていく。その取り組みの中で3校が本当に1つの学園になっていくという、このことも教育の一環として取り組む1つのいいこと、目玉と言ったらおかしいけど、プロセスを大事にするという点で、必要ではないかと思うんですが、改めて質問をいたします。


◯教育委員会事務局教育部生涯学習担当部長(山本博章君)  平成22年度までの具体的な建築場所について、建てかえをする学童保育所については、現在も検討中でございます。先ほど申し上げたような視点から検討しているという段階でございます。
 以上です。


◯小中一貫教育推進担当課長(岡崎安隆君)  私が出席したのは、七中学区と六中学区の保護者説明会を傍聴させていただきまして、そのときの出席者は余り多くなかったように記憶しております。まず七中学区では、教員も含めて四、五十人ぐらいかなと思います。そのときに出た意見は、もともとそんなに出ていなかったんですが、にしみたか学園の実績などを見ますと、教員の負担が大きくなるので、その辺のところを改善していただきたいという意見は出ておりました。その1本ぐらいだったと思います。
 それから、六中学区は体育館で行ったんですが、このときも20名ぐらいだったと思います。そのときに出た意見としては、小・中一貫になるのも非常にいいことなんですけれども、各学校の特徴を生かしたものに、各学校の特徴を忘れないような小・中一貫にしていただきたいという意見が出ております。
 それとあと、パブリックコメントですが、これは、両校ともパブリックコメントはゼロということを聞いております。
 これから平成21年度開校の3中学校につきましても、これから進めていくわけですが、引き続きパブリックコメント、保護者説明会を開催していくように学校に伝えております。
 以上です。


◯指導室長(後藤 彰君)  小・中一貫教育校の学園歌を制定することを含めたトータル的な御質問でございましたが、小・中一貫教育校につきましては、三鷹市の場合は、御存じのとおり、現状の中で何ができるかというところで進めているところでございます。そして、小・中学校の義務教育9年間にどう責任を持っていくかと。そう考えたときに、小学校で卒業させて、中学校に行ったら小学校は終わり。中学校は3年間、中学校は3年間でやるけれども、小学校のときのことは何をやっていたんだと。小学校はもっとこういうふうにやってくれればいいという、こういう今までの歴史の中では、なかなかございます。それから、小学校から中学校のつながりの中で、当然、中1問題というのがございました。そういったもろもろのものを、現状の制度の中で円滑にしていく。しかも、小学校の教員が中学校までをきちっと見据えた上で、教育に携わっていく。中学校の教員が小学校のところをきちっと把握した上で、教育に携わっていく。それを特に単純な連携ではなくて、それを組織としてきちんと取り組んでいくことに大きな意義があるのではないかということで、現状の中で、可能な範囲でできるものを小・中一貫として進めております。その結果、小・中学生が、特に子どもたちが、中学校に上がる際の不安とか、さまざまなものがあるわけですが、それについては成果をおさめているところでございます。
 また、部活動につきましても、部活動、さまざまな指導者の問題があるんですが、そういったことについても、小・中連携を図って、小学校の教員の関係が手伝ってくれまして、部活動等も推進できている状況にございます。
 まだまだ、そういう成果もあり、もちろん課題もありますので、課題等にも取り組んでいきながら、三鷹ならではの、本当に9年間の義務教育を子どもたちが楽しく充実したものにしていきたいということが、まさに私どもの願うところであり、また、それに対して、保護者や地域の方も参加していただいて、コミュニティ・スクールということで進めております。まさにこの取り組みが、将来的には、全国的に、あるいは日本の本当に中心的なものになっていくのではないかということを自負しながら、取り組んでいるところでございます。
 またあわせまして、そういった中で、子どもたち一人一人の意見を大事にということでございまして、学園歌等につきましても、確かに子どもたちの考え、学校への愛校心等も育てることも大事でございます。そして、さらに学園歌、校歌が決まれば、その内容を子どもたちにきちんと伝えていって、伝統ある学校の内容を子どもたちに教えていくことも大切でございます。
 また、学校は、地域に根差した学校でございますので、子どもたちはもとよりですが、地域や保護者の方々が、そこに住んでいる間は、その学校はずっとそこにございます。そこにある特色も、そこの歴史、伝統で積み重ねられていきます。ですから、当然地域、保護者の方々の声も十分に聞いた上で、当然、学校のありようというものは、子どもたちと同様に、きちっと、さまざまな声をとらえていって、把握してやっていくことが大切だということを認識しているところでございます。
 以上でございます。


◯委員(大城美幸さん)  1点だけ。パブリックコメントがゼロだったということなんですけれども、保護者や地域の人たちの小・中一貫に関する関心が全くゼロではないと思うんですね。だけども、教育の問題についての意見を言う、どういうふうに書いたらいいのか難しいという思いがあって、結局書けなかった、意見が出なかったのかなと私は思うんですが、パブコメがゼロだった、あと、参加した保護者も少なかったということについて、教育委員会はどういうふうに分析し、とらえているのでしょうか。やはりもうちょっと小・中一貫の取り組みについてざっくばらんに意見が言えるような工夫とか、考えるべきかなと今思ったんですが、どうなんでしょうか。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  私も七中の説明会に出まして、先ほど岡崎課長の方から話がありましたが、結構参加された保護者の方々というのは、中学生の保護者の方々は、高校入試の情報はどうなんでしょうかとか、そういった教育一般の質問も結構出ておりまして、その中では、小・中一貫の質問というのは、先ほど紹介しましたように、ちょっと少なかったかなと思っております。ただ、参加された方の中で、インターネットにきょうの説明をぜひ載せてくれと。そうすれば、きょう参加できない方も大勢の方が見ることができるので、そういった取り組みも必要ではないかということでお話がありまして、学校の方はそれを受けて、インターネットに載せてお知らせをします、御意見があればお寄せくださいということで、実施をしました。
 ただ、七中の場合も、コミュニティ・スクールをベースにした小・中一貫教育校というのは初めてのケースですから、説明を受けた保護者の方々も、若干戸惑いとかがありまして、ただ、二中が隣の学区ですから、二中のいろいろな情報は若干耳にしている程度ということでありましたので、引き続き、校長先生の方も、こういった機会を設けて情報提供に努めていきますというようなお話もございましたし、その後、学校運営協議会が開催されまして、その中で、委員長というんですか、会長というんでしょうか、会長の方も、地域の懇談会は小・中一貫に限らず、教育的な課題を受けとめて、なるべく頻繁に開催をしていくというお考えも出されていましたので、徐々に小・中一貫とは何か、あるいは子どもたちに与えるいい影響は何か、こういった点はこうしたらいいのではないかとか、まさにコミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育校のベースの部分が徐々に徐々にできてくる今は過程だと思っておりますので、私どももそういったプロセス一つ一つを大切にしながら努力していきたいと思っているところであります。


◯委員(加藤久平君)  小・中一貫教育という部分で、皆さんのお話を聞いていると、後藤さん、岡崎さんから、シンボル的な話、あるいは各学校の特徴を生かしていきたいといったようなお話があって、では、小・中一貫校の何とか学園何とかというのと、あるいは個別の二小とかというのでは、どちらに重きを置くかという部分をはっきりと位置づけないとまずいのかなと思うんですね。何となく中途半端で、両方とも大切なんだよとなると、例えば国で例えれば、国が2つあるような問題になるわけですね。例えば国歌で言えば、君が代が1つですよね。そうすると、校歌で、学園の校歌と各学校の校歌、中途半端に教えると、子どもたちの思いが何か中途半端になってしまう。という意味合いでは、はっきりと小・中一貫の中で位置づけを、認識を持つべきではなかろうかと思うんですね。小・中一貫の最初の目的というのは、僕の認識では、例えば学力の低下とかいじめとか、それから、小・中間の連携教育とか、あるいは先生方の質の向上とか、そういった部分で、要するに、ちょっと言い方は、ニュアンスは違うかもしれないけれども、補完的な意味合いの部分がかなり強かったという認識があるんですね。ですから、やはり各学校の特徴を大切にしてという意味合いで、校歌についても、どうなのかなという部分をぜひ検討していただきたいと思います。
 例えば子どもたちが卒業をされて、各学校の校歌を覚えて卒業するのか。学園の校歌を覚えてするのか。その頻度ですよね。どうなんでしょう。何か式典があったときに、両方の歌を歌うとなると、何となく子どもたちは、では、私たちは一体どこに今所属しているんだろうという、何か違った思考が生まれてきてしまいそうな気がするんですね。その辺のところをはっきりお願いしたいと思うのと、御所見をお聞きしたいと思います。
 先ほど四小のお話が出たんですけれども、遠いので、先生が移動してそれを補完するというお話があったんですけれども、ちょっと言葉はよくわからないんですけれども、例えばパソコンで言うと、デジタルデバイドでしたっけ、学校間格差が出てしまうような気がするんですね。今言ったように、異年齢集団のお互いの交流という部分でいうと、その部分が薄くなるわけです。逆に先生が出張の回数が多くなれば、逆に言えば先生と生徒の学習のコミュニケーションが多くなる。その中で、各学校間の不均衡、不平等──不平等というのはおかしいね、差が出てきてしまうのではないかというんですね。その辺の埋める工夫、先ほどバスをチャーターしてというお話があったけれども、私も今、聞いていて、どうしたらいいかなと。遠いという物理的な現象があるので、なかなか解決しづらい部分はあるんですけれども、せっかくこういういい企画があるのですから、もう一歩踏み込んで、よく検討していただきたいというところをお聞きしたいと思います。
 それで、部活のお話が出たんですね。特別、小・中一貫教育ということも含めてなんですけれども、きのう、青少年問題協議会で、やっぱり青少年の居場所がないと。あそこの会では、そのために、また新しい環境をつくれみたいな意見が委員さんから出て、私はそうではないだろうと。青少年の居場所というのは、今ある環境の中で、もっと有効活用しつつ、例えばクラブとか部活を推進し、夜中に徘回しないぐらい、学校の居場所の中で疲れさせちゃって、家に帰ったら飯を食って勉強して寝ちゃうと。要するに、昼間、何にもしてないから、夜12時とか1時ぐらいにコンビニをうろうろしちゃうわけです。その辺のところも含めて、御所見みたいなところがあれば、ぜひお聞かせをいただきたい。
 学童保育の方なんですけれども、実は、この間、三保連の会議に参加しました。そこで、お母さんから出た意見ですね。ある学童保育の話なんですね。定員が大体40人ぐらいだそうです。今、出てきているのが20名ぐらいだそうです。では、来ない子どものお母さんは、何を考えているかということで聞いてみたらば、「あの学童保育所には子どもを行かせたくない」というお母さんの答えが返ってきたということです。理由を聞いてみると、子どもが恐喝に遭ったと。「ポケモンを持ってこないと、おまえ殺すぞ」と、子どもが子どもに直接そう言ったということです。お母さんたちの思いでは、保育士の先生はどうもかかわってないみたい。ギャング化していると。そんなような学童保育の現状がある。これを分析しますと、僕はいろいろ議会等で一般質問しているけれども、子どもたちの情動が不十分で、家に帰ると、父兄の前ではいい子を演じて、そのいい子を演じた分のストレスを保育園とか学校の教育現場で表現してしまうのかなという1つの実証にもなったかなとは思うんですけれども、問題は、保育士の先生がそれに気がついていなかったということですね。この図面を見ると、台所に保育士の先生が入っちゃうと、子どもたちが何をしているかと、そのブラインドができているんですね。その辺の設計とか構築に当たって、保育士の先生から中が全部見渡せるような設計図面。北野小の方は見えるんだけど、もう一つの方が、ちょうど入ると、南側のところがブラインドになって見えないんですね。要するに、ギャングというのは、お巡りさんの見えないところで悪さをするという、そういうのがあるので、その辺の設計に当たったときの考え方みたいなところはどんなところにあったのかということをお聞かせください。
 また、戻っちゃうんですけれども、これはすごく見えない部分で、気持ちの問題なんですけれども、見えない部分ですね。にしみたか学園が当時、これから立ち上がろうとしたとき、お母さんたちも、父兄も、学校の先生も、すごく目が輝いていたんですね。これで先生は、私たちは仕事ができる。どういうふうに子どもたちが健全に成長するために仕事をしようかと、一生懸命取り組んだという思いが、僕らに肌で伝わってきたんですね。父兄も、新しいことなので、よりよいものを目指そうということで、一生懸命やっている姿を見て、これこそが教育の原点かなと僕は思ったんです。今回の場合は、ちょっと見えない部分なので、ぜひ見えないところなので注意してもらいたいんですけれども、前例があって、参考例があるわけです。そうすると、いろいろ小・中一貫教育、皆さんが研究するときに、にしみたか学園のようにすればいいなみたいな、地域の特性とかいうのがあるかもしれないけど、そういった前例に走っちゃって、何となく自分がやりたいという思いよりも、前例を優先にしちゃうという部分があるんですね。そうすると、どういう現象が出るかというと、先生たちは自分の仕事を仕事として、何となくいまいち達成感を感じない。保母さんもそうですけれども、学校の先生もそうですけれども、なぜこういった先生たちの質の問題が問われるかというと、先生たちが仕事をしてない。させてもらえないという部分があるんですね。今回は、いい悪いではなくて、そういったにしみたか学園の前例を参考にすると、自分たちで考えて、向上しようという気力、意欲の問題が少しトーンダウンするかなと思うんですね。その辺の部分を配慮しつつ、ぜひいい小・中一貫教育を成功してほしいという思いで、その辺の御所見もお聞かせください。よろしくどうぞ。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  まず最初、小学校、中学校、それぞれの固有の小・中学校と学園の関係でお話がありまして、これは両方とも私は重要だと。それぞれの小学校、あるいは中学校の個別性なり伝統なりと、それから、学園としてのまとまりといいましょうか、目指すもの、両方とも重要だと思っております。日本の場合だって、中央政府と地方政府とあって、アメリカ合衆国も、連邦政府と州がありますから、そういう意味では同じ、重要だと思っております。
 それから、校歌で2つ歌うのはどうなんだろうかということですけれども、この前、四中の記念式典に行きましたら、君が代と校歌をみんな一生懸命歌っていましたので、自分たちがいる中学校、あるいは行く中学校、あるいは育ってきた小学校の歌を歌うというのは、そんな負担になるものではありませんし、問題はないのではないかと思っております。
 それから、四小が遠いということですけれども、一中は中学校の学区域になっておりますので、小学生が来にくいなら中学生が歩いていけばいいわけですし、三鷹市内、そんなに遠いわけではありませんから、駅前まで歩いたって、そんなに時間がかかるわけではありませんので、交通安全対策は重要ですけれども、地方の過疎地のようなことはありませんので、そういった点を留意してやれば、特に問題はないのではないか。
 それから、4つ目の子どもの居場所の問題です。きのう私は青少協、出ておりませんので、わかりませんが、今、青少年を取り巻く環境は、家庭、学校、そして地域という3つの要素が必要なわけですね。学校と家庭しかない。行くところがない。そうしますと、どうしてもコンビニの前ですとか、あるいは渋谷の道玄坂のあたりに行ってしまうということになりますので、そういう意味では、地域では子どもたちの、「とまり木」という言葉をよく使いますけれども、地域にもしっかりした児童館とか、コミュニティ・センターとか、そういった居場所が、図書館も含めて私は重要だと思っております。
 それから、小・中一貫で、にしみたか学園、前例がありますので、それに続く後続部隊は、そういう意味では参考にすればいいわけですね。これは市の施策でもそうですね。隣の市でやっているから、それと同じようにやれば、すぐ同じ水準まで届くという、そういう考えもありますが、三鷹の場合は、それぞれ中学校ごとに、地域性ですとか、それぞれ地域の伝統ですとか、あるいは自然環境の違い、それから、子どもたちの置かれている状況の違いというのがありまして、例えば三中学区ですと英語教育──英語学習あるいは英語活動というんでしょうか、それに特化したような形で、自分たちの地域性を出していこう。それから、七中につきましても、非常に七中の学区域も熱心でありまして、ここは豊かな自然環境が残されておりますので、大沢の里とか、そういったところ、あるいは地域の連帯感、そういったものを踏まえた小・中一貫教育校を目指そうということで、細かに見ていきますと、それぞれの地域の特性というのが大いに出ている。そういったものを踏まえた小・中一貫教育校が、まさに三鷹市教育委員会が目指すコミュニティ・スクールを基盤としたというところになりますので、ぜひ御理解をお願いしたいと思います。


◯生涯学習課長(深谷澄夫君)  設計図をつくるに当たっての考え方ということでございますが、私どもは、保護者、あるいは保育員とも何回も図面を見ながら検討しまして、最終的にこのように固めたということでございます。やはり保育員の方からは、死角をつくらないようにしようということが第1条件になっております。御指摘の第六小学校につきましても、南の方が保育室になっています。子どもたちはここで遊んでいるわけですけれども、事務室に入りましても、子どもたちの様子ができるだけわかるようにということで、カウンターのところはガラス張りでございます。また、トイレの出口も、これは小さくてわかりづらいかと思うんですが、事務室から見えるように、だれがトイレに入ったのかわかるように、そんなような考え方でこの図面を固めたところでございます。
 以上です。


◯委員(加藤久平君)  ありがとうございました。校歌の話なんですけれども、いいお話を聞かさせていただきました。校歌と君が代、あるべき論を部長からお聞きして、本当にいい答弁でした。だけど、今僕が言っているのは、校歌が2つあってというと──2つですよね、校歌と君が代と。そうすると、この学園の場合だと、各地域の校歌と学園の校歌と君が代と3つになっちゃうわけですよ。この違いが子どもたちに何か中途半端な思いをはぐくませるのではないかなと。そう言ってるわけですよ。君が代を歌っていただくというのは、当然うれしい話で、本当に部長はいい答弁をしているなと思う。つくづく大評価をさせていただきたいんですけれども、その辺の考え方ですよね。そこをもう少しはっきりと子どもたちに認識させるという部分が必要ではないかなという話なんですね。
 さっき先生の取り組み方って、三鷹市の目指す小・中一貫教育という話があったんですけれども、これはすごく見えない部分があるんですね。先生たちのやる気を啓発するという部分、先生たちの質をもっとアップするという部分でいうと、目に見えない部分で前進が少しおくれる、速度がおくれるという部分なんですね。ここの点をぜひ留意していただきたい。部長がおっしゃっているとおりなんですね。別に反対ではないんです。ただ、先生たちが仕事をしている幸せというのは、子どもたちが健全に成長する、今回の場合はソフトをつくる過程だと思うんですね。その過程を、前の前例があるからといって、参考にしてどんどん行っちゃうと、何となく、経験、皆さんおありだと思うんですけれども、おれの仕事って何なのかなというふうな、その辺の留意をお願いしたいと思うんですね。
 学童保育の話なんですけれども、死角をつくらないという話があったんですけれども、僕がお話ししたような情報はお持ちだったんでしょうか。子どもたちが今荒れているというね。死角の問題、設計の問題もかなり、そういった部分で、子どもたちにそういったことをさせないという意味合いでは、こういうつくりというのはすごく大切な環境づくりだと思います。でも、そういうふうな検討をしつつも、なおかつ、子どもたちがそういった行動に走るという情報というのはお持ちだったんでしょうか。
 それから、ここは部長のお話で、「地域」という話があって、これがまた最近、皆さんがいい言葉として使っているわけですね、地域で、地域でね。だけど、教育というのは、学校と家庭というのがやっぱり中心になるわけです。ところが、何となく地域でみんなで子育てするというと、質よりも量でやれば子どもたちがよくなるような錯覚を起こしているんですね。地域で、地域で。地域に子どもたちを振ってしまうと、親の責任というのと学校の義務というのが希薄化するという傾向が、今、出てきているわけです。「何でうちの子どもをちゃんと見てくれないのか」とお母さんやお父さんが保育園に文句を言います。「何で呼ばれたんだ。タクシー代を払え」とか、「あんたの責任だろう」と。「学校給食、義務教育で来ているのに何で金を払わなきゃいけないだ」と。地域に、地域に振っちゃうために、親たちが逃げちゃう。そういった原因がありますので、そのさじかげん。地域でやることは大切です。でも、地域というのと学校と家庭というのは、33.3%、33.3%、33.3%という感覚よりも、数字はこれでいいとしても、ニュアンス的に、1が家庭で、2が学校で、3番が地域だという、そういうニュアンスがないと、子どもはどんどん地域に流されて、地域が100%補完してくれればいい子になる。ところが、自分の子どもでもない子どもに、自分の子どもと同じような愛情が注げるか。部長の、厚生労働白書で言うとそれはできると書いてあるという持論でしょうけれども、実践としてそれが果たして可能かどうかという話なわけです。でも、みんな、よくよく考えてみれば、自分の子どもと友達の子どもを平等に扱えるかといったら、やっぱり扱えないんです。そういったトータルな物の発想の中で、地域ということを重要視すると、今言ったような現象が起こるので、この辺の所見があったら、ぜひお聞かせいただきたいと思います。


◯教育委員会事務局教育部長・調整担当部長(岩下政樹君)  今、常々、質問委員さんからはよくお話を聞かせていただいている内容ですので、御意見としては十分承っていきたいと思っております。ただ、小・中一貫教育校でも、文教委員会で視察していただいたときに説明した教員の方が、やっぱり子どもの成長を見ていく中で、自分たちも苦労はあるんだけれども、こちらの方の喜びの方がまさるんだといったようなことを申しておりましたので、我々はほかの中学校区でも、そういった先生が1人でも実践の中でふえていくような御支援をしていきたいと思っております。
 それから、家庭、学校、地域。この問題は、家庭教育というのは第一というのは当然の前提になっておりますが、かといって地域がなくていいかといいますと、そういった極論はできないのではないかと思っておりますので、その辺のバランスはよく保って、我々も教育行政を進めていきたいと思っております。
 以上です。


◯教育委員会事務局教育部生涯学習担当部長(山本博章君)  具体的な学童であった──ポケモン事件と言わさせていただきますが、そのことについては聞いておりません。しかし、きのうも、指定管理者の指導員を集めまして、私もお話ししたところなんですけれども、要するに学童保育所において、20対1という体制の中で子どもたちを見ているわけですけれども、その中で、子どもとのつながりを何よりも大切にしてほしい。そういう中で、子どもの育ちをどういうふうに支援していくかという中で、要するに全員に目がなかなか行き届きにくい面というのはあります、20対1という中で。動きも大きいですから。そのような中で、個々の子どもの、例えばけんかというのは頻繁にあるし、けんかがまた、いい意味でのけんかもあります。悪い意味でのけんかもあるのではないかと私は思っております──私の考えですね。そのような中で、子どもも育っていく。その育ちにつなげる、けんかした同士においても育ちにつなげる子どもとのかかわり方というものを大切にしてほしいということをきのうお話ししたばかりなんですけれども、今後も、その辺、十分指定管理者に対してもいろいろ指導等も行っていきたいと思っております。
 以上です。


◯委員(中村 洋君)  それでは、何点か質問させていただきます。まず1点、確認なんですけれども、先ほどの委員の答弁の中で、特別支援学級、来年度、四中と高山小とおっしゃったんですが、高山小というのはもう決まった……、予算上とか計画上。四小は聞いていたんですけれども、高山小ということがちょっと出たので、その点を確認したいと思います。
 あと、小・中一貫のことなんですけれども、説明について、最初のように6年生移行というのではなくなったので、その子どもたちに対する不安みたいなものは親の話を聞いても、なかなか少なくなってきたのかなという認識はするんですが、親そのものが不安になっているというか、いろいろにしみたかの話なんかを聞かせていただきながら、どれぐらい参加させられるんだろうとか、学校が強制しているとは思わないんですけれども、だんだんいろんな参加みたいなところに強制みたいな感じになってきたりとか、それでも働いていればなかなか出れないわけですから、そういうところで、親自身がどれぐらい負荷がかかるのかなという不安の声みたいなものもちょっと聞くんですけれども、例えば今でも、どこまでは学校がやる、どこまでは保護者がやるというところがなければ、学校の草むしりから石拾いまで、全部保護者がやるのかということまで、際限がなくなってしまえば、最初の意図は違っていても、だんだん広まっていくと、いつの間にか地域でつくる学校のはずが、先生の下請になっちゃったということでは違ってきますので、そのあたりはどういう線引きをしていくのかというところがないと、保護者の方は一体何をやらされるんだろうという不安がやっぱりありますので、そのあたりはどういうふうにお考えなのか、改めて問いたいと思います。
 あと、地域でのそういった参加ということのお話も先ほどからあったんですが、例えば四小みたいに夢育のようなNPOができていれば、比較的しっかりとした仕組みとしてはあるし、そこ自体が貝ノ瀬教育長が校長時代にかなり苦労してつくられたので、一朝一夕というわけではないのはわかるんですが、例えば学校の先生が地域とのずれがあるというので、こういう学校運営協議会を開きましょうという仕組みだったのに、やっぱりどうしても学校側がまだ事務局になって、運営協議会そのものの資料も用意してとかというふうに全部やっていれば、保護者はそこに出ていくだけだし、余り何が変わったんだろうというところはやっぱりあります。学校の先生自体、会議の持ち方というのになれていないので、正直言うと余りうまい運営ではないのかなというところも見てとれるんですけれども、そのあたり、これから展開していくに当たって、地域に対する啓発とかを含めて、どう地域を育てていくかということがなければ、わざわざ制度を入れても、結局実態としてはそこの場で地域の人に承認してもらうことになっても、本当にただ承認するだけになってしまうので、夢育そのものをというわけではないんですけれども、そういうふうな仕組みづくりみたいなところをどうこれからされていくかというところをちょっとお伺いしたいと思います。
 あと、学校の方で、一中、六中、七中が次にあって、三、四、五が後でということですけれども、これは意図的かどうだかわかりませんけれども、比較的私立への進学率が高いところが後回しになっていますよね、結果的には。そうしたのかどうかわかりませんけれども、さまざまな事情があると思います。交通の便がいいとか、荒れている学校があるのかもしれませんけれども、そういったこと等を含めて、中学校から私立に行くのが比較的三、四、五あたりは多いのかなというところがあるんですが、にしみたかの話も、最初にあったときには、比較的親が不安があって、子どもたちを中学受験させたいから、塾に行こうという動きがかなりばあっと広まったとは聞いていますけれども、それが今は、にしみたかがこれで始まってきて、そういう動きがどうなったのかとか、地域でということであれば、囲い込みをするわけではないんですけれども、地域の中で公立学校教育を保障していくということが重要であるわけですから、これからのそういった、特に法政や明治もできていくし、中高一貫の三鷹もできてくるわけですから、そういう中で、私立への進学との関係というか、どういうふうに対策と言ったら変なんですけれども、そのあたりをどう考えているのかということを聞きたいと思います。
 あと、学童の方に関しては、ちょっと確認なんですが、増額になった分は流用してやられているというので、どういったところからの流用なのか。私たち議会としても、いろいろと事業者から言われつつも、こういった枠でということを議会で承認している立場ですから、その責任はもちろんあるわけなんですけれども、例えばこれが見積もりがふえてしまったから、とりあえず1回目の入札が例えば議会を尊重していただいて、法的に可能かどうかはありますけれども、その範囲内でやってもらったんだけれども、結局やっぱり無理だったので、流用して増額しましたというのであれば、最初から補正なり、最初から流用なりということもあったかもしれないし、このあり方がどうなのかということが、要は予算で見ていたよりは増額になっているわけですよね。この予算というところとのあり方、法的なあり方というところの位置づけをちょっと確認したいと思います。お願いします。


◯指導室長(後藤 彰君)  まず高山小の件でございますが、四中の方は既に決まっているところでございますが、高山小の方は進めている段階でございます。そのように修正させていただきます。


◯委員(中村 洋君)  何が決まっているんですか。


◯指導室長(後藤 彰君)  知的の固定ですね。
 それから、保護者の参加につきまして、強制を伴うような形のことがあって、不安がっているのではないかという御心配の件でございますけれども、当然さまざまな形で地域や保護者の方々に御協力いただきながら、このコミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育は進めているところでございます。そのためには、当然無理があってはいけませんので、その点については、当然学校運営協議会の中で、そういった意見交換もきちんとしていきますし、さらに具体的には、各学校にさまざまな部会がございます。学校評価、サポート、あるいは、いわゆる学習支援、そういった部会の代表者が学校によく出入りしておりますので、そういう代表者と学校側の副校長、そのあたり、よく連絡調整を図るように教育委員会としてもお願いをしているところでございます。決して無理な負担がないようにという、そこはきちんと、可能な範囲できちっと連携を図っていくということが大事かと思っております。ただ、一方で、きちっとした形での御支援をいただくような方がいらっしゃれば、やはりそこはきちっと広報活動を通して、もし可能な方がいたら、1人でも多くの方に御参加願いたいということはもちろん啓発として引き続き続けてまいるところでございます。
 また、学校運営協議会が学校中心に事務局が担当で進んでいくのではないかという御懸念でございますが、確かに当初、こういった学校運営協議会の取り組みというのは、もともとなかなか難しい部分がありまして、大体が学校の方で中心に進んでいく部分かと思います。ただ、今後、機が熟していく中で、例えば二中もそうですが、七中学区もそうなんですけれども、学校運営協議会の会長さんがかなり自覚を持っておられまして、そういった意味で、運営協議会の会長さんを中心に議事が随分進んでいる段階でございます。ですから、今後、この運営協議会がさらに開かれていき、その内容が実現していく中で、運営協議会としての主体性がより出てくるかと踏んでいるところでございます。ただ、その際には、学校側が十分に説明責任をきちんと果たし、そして運営協議会の方々に役割としてきちっとそれを分担していくということが、当然、会の進行とともに必要かと思っております。このあたりも教育委員会として支援をしてまいりたいと思っております。
 それから、一中、六中、七中学区が平成20年で、三中、四中、五中は平成21年ということで、どう決めたのかということでございますが、こちらにつきましては、特に私どもで指定したわけではございませんで、学校の事情とか地域の特性とか、さまざまな事情の中で学校独自で決めていったものでございますので、そのように御理解をいただければと思っております。
 また、中高一貫教育が確かに都立で三鷹高校、私立でも始まっているところでございまして、進学との関係でございますが、先ほど申し上げましたとおり、学習指導要領の内容に基づいてカリキュラムをつくり、それに基づいて指導しておりますので、学習指導要領の内容にかかわってやっておりますので、そういう意味では、通常の進路指導と何ら変わるものではございません。ただ、保護者の中で、小・中と中高、どうしたらいいのかという御意見もあるかと思います。三鷹市の場合には、小・中9年間、義務教育を責任持って指導にかかわっていくというスタンスでございます。中高は私立と都立が1校あるんですが、これは、中学校から高校ということで、義務教育は3年間だけの責任です。ですから、私どもは義務教育9年間、きちんと見た上で、高校、自分の進路にかかわる部分は高校からきちんと見つめていっていただきたい。中高の場合には、3年間の義務教育の結果、今度は高校という1つの、一定のことがもう決まっているわけですね。この違いは大きいかと思います。ですから、そこは最終的には保護者と生徒、子どもの選択になるかと思います。
 それから、済みません。予算書に載っているのは、現在、肢体不自由学級、わか竹学級の設備を共有できるということで、いわゆるシャワー室だけです。高山小のいわゆる余裕教室を活用するという形でいかないかということで、今、検討を進めているというようなことでございます。


◯教育委員会事務局教育部生涯学習担当部長(山本博章君)  六小と北野小の流用、増額した分、まずは流用先についてでございますが、主な流用先については、両方とも節間流用ということで、節間流用が主なものとしてなされている。具体的には、北野小につきましては、解体工事を予定していましたけれども、結局年度内にはできないということで、解体工事費を主に使わさせていただいた。あとは、設計委託料の残額分を使わさせていただきました。また六小についても、解体工事費を使わさせていただきました。基本的な考え方といたしましては、御質問にもありましたように、市長の予算執行権と議会の議決権とのその関係をどう考えるかということもあって、予算執行権などで一定の範囲で流用というものも認められているわけでございますが、そのような範囲で、特に今回は期間的なものもかなり差し迫ったということもございまして、そのような予算の執行をさせていただいたということでございます。
 以上です。


◯委員(中村 洋君)  御答弁ありがとうございました。高山小のことというか、四中から先は今後の基本計画の中でという話がこれまでの答弁であったので、進めていただくことは私は基本的に賛成なので、まだ骨格案の中では特に明確には書いてないので、これから具体的になっていくんでしょうね。その中で位置づけていく中での進行はしていただきたいと思います。
 あと、地域のかかわり方とか学校運営協議会とかという話をしたのは、地域の参加はだめだとかいうことを言っているわけではなくて、しっかり理解してもらっていろいろ参加してもらうとか、学校なりに意識を持ってもらうとか、最初の趣旨がこういう趣旨でやるというところで、本当に逆転して、下請とかみたいな考え方に両者がなっていかないように理解してもらうことが大事かなと思いますし、特に私立の進学ということは、基本的にはそれはそれぞれが決めることだとしても、ちゃんとして三鷹でこういう教育をやっているということがちゃんと伝わっていけば、そこは、では、自然にそういうふうに選んでもらうとは思うんですが、初期のころは、本当にこういうのが始まったころは、不安だから私立へ行こうというのもあったわけですから、こういうところをしっかりと説明していってもらいたいので、特にこれから三、四、五というところは私立の進学率が高いと思いますから、そういうところにも理解してやってもらわないと、特に地域で運営していくということが、半分子どもがいなくなってしまうと、もともとのコミュニティ・スクールということができなくなってしまいますので、なるべく公教育がしっかりやっているので、PRではないんですけれども、しっかり三鷹の学校にということは必要なのかなとは思います。ですから、時間がかかると思いますから、夢育のようにすぐにはいかないとは思うんですが、そういった仕掛けとか仕組みづくりということは本当にやっていかないと、何もやらなければ変わっていかないので、相当あれも貝ノ瀬さんが回ったみたいなことも聞いていますけれども、どういうやり方がいいのかはともかくとして、そういうような基盤づくりというのは同時につくっていっていただきたいなと思います。
 あと、学童の方は、流用そのものが別に法的に認められているということではいいんですけれども、例えば最初からわかっていた、値上がりが。そういうことがなかなかないようにということであればいいんですけれども、迅速に工期に間に合わせるということであれば、こちらとも相談していただきながら、いいとは言うものの一応決めた予算の枠もあるわけですから、そこのところで、本当にこれがどうにもならないということであれば、適宜な対応もあったとは思いますし、またそういったところも、予算の枠とかも考えながら、今後とも進めていただきたいと思います。
 以上です。


◯委員長(宍戸治重君)  ほかにありますか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 ございませんね。それでは、質疑がないようですので、質疑を終了いたします。
 これをもちまして、教育委員会報告を終了いたします。ありがとうございました。
 それでは、休憩いたします。
                  午前11時30分 休憩



                  午前11時33分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  時間がちょっと早いようですけれども、委員会を再開いたしたいと思います。
 それでは、行政報告について、生活環境部の報告、本件を議題といたします。それでは、生活環境部より報告をお願いいたします。


◯生活環境部調整担当部長(藤川雅志君)  今回行政報告の機会をいただきまして、生活環境部から御説明させていただきますのは、絵本館についての取り組みについてでございます。御案内とは思いますけれども、9月に公表されました三鷹市基本計画(第2次改定)の骨格案の中では、絵本館(仮称)の整備に関し、現在市内で展開されている「みたか・子どもと絵本プロジェクト」の理念を具体化する施設として、大正期のたたずまいを残す国立天文台旧1号官舎の保存・活用を中心に検討を進めるとしておるところでございます。
 その後ですが、庁内はもとより、国立天文台とも精力的に実現に向けた方策について調整・検討を進めてまいりましたけれども、このほど、三鷹市の大きな社会的資源でもあります天文台という、子どもたちの宇宙へのロマンをはぐくみ、また豊かな森に囲まれたすばらしい環境の中に、現在市内で進めている絵本プロジェクトの展開を図る1つの特色ある拠点施設の整備を行うということで、天文台の御協力をいただける運びになったところでございます。絵本プロジェクトのこれまでの流れにつきましては、この後担当から簡単に説明をいたしますけれども、国立天文台と三鷹市との間では、平成18年に国立天文台敷地の活用方策の検討に関する協定、それからまた、同じ敷地の地域開放の全体計画策定に関する覚書を締結しまして、検討を重ねてまいったところでございます。今回、天文台との間で、協働作業の1つの成果といたしまして、市の絵本プロジェクトの活動の場、子どもたちの体験学習の場として、星のイメージ、緑のすばらしい天文台の、しかも昔懐かしい郷愁を誘う建物であります旧1号官舎を保存・活用しながら、新しい事業展開を図るということになったものでございます。
 本日は、そうした実態的な裏づけとともに、9月の基本計画の骨格案より具体的なレベルで報告することが可能になりましたので、その内容についての御説明ということで、よろしくお願いしたいと思います。なお、天文台の旧1号官舎につきましては、文化財としての価値もありますけれども、老朽化も進んで、保存のために何らかの対応が必要な段階にございました。このたび、官舎の保全整備や活用策、また整備後の施設の市民利用などにつきまして、一定の方向性が天文台との間で共有することができたこともございまして、東京都からその整備に必要な経費として、平成20年度に1億円を上限とする補助金を見込めるというような、そういう方向が示されたところでございます。順調に進めば、今年度からそれなりに事業に取りかかるという予想外に早い展開となりますけれども、国立天文台との連携を核とするためにも、またここ近年積み上げてまいりました絵本プロジェクトの新たな展開を図るためにも、それからまた、通常補助金は余り期待できない事業に対して、補助金を見込めるという絶好の機会を生かすべく、引き続き調整が必要な事項についての取り組みを鋭意、努力していきたいと考えております。
 本日は、こうした流れの経過報告という形になります。現時点までの概要の説明ということになりますけれども、今後も調整・検討を進めまして、必要に応じて、より具体的な内容についての御報告の機会を持ちたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
 それでは、資料に基づきまして、担当課長の方より御説明をいたします。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  よろしくお願いいたします。星と森と絵本の家(仮称)の整備につきまして、現時点での状況というのを報告させていただきます。まず、この事業の概要でございますけれども、大正時代に建設された国立天文台の1号宿舎というものがございます。これを地域の重要な文化財として保存するということとともに、「みたか・子どもと絵本プロジェクト」という形で進めてまいりました絵本館の事業の特色のある拠点ということで、その施設を活用することとして、こういった星と森と絵本の家という形で整備をしていくというものです。
 三鷹市と国立天文台との協力した取り組みということですけれども、子どもたちの豊かな成長に寄与するという点で、この子どもと絵本プロジェクトと、それから国立天文台の子どもたちの科学への関心をはぐくむという、そういった取り組みとの一致するところで、協力をしていくという内容です。
 この絵本館の位置づけですけれども、絵本の家は、現在、市内の各地で展開しています「みたか・子どもと絵本プロジェクト」の取り組みの1つとして、この特徴や立地を生かした特色ある活動を行うということで、プロジェクトそのものが、子どもたちが絵本の楽しさとか豊かさに出会って、心を豊かにしていくということを地域の中で進めていきたいということで、今現在、さまざまな取り組みをしているところです。そういった直接的な体験であるとか、人とのコミュニケーションであるとか、そういったことを大切にするということで、この大正期の建物であるとか、国立天文台の中の豊かに残っている自然とか、専門家やボランティアの協力など、この施設ならではの条件というのがありますので、それらを十分に活用して、絵本にかかわる事業をしていきたいというものです。
 この天文台の1号宿舎ですけれども、三鷹キャンパスの中に大正4年から昭和26年にかけて、東京帝国大学営繕課というところで、40棟近くが建てられたものですけれども、現在すべて取り壊されて、1棟だけが残っているというものです。大正期の建物として、中産階級の住宅ということで、廊下を結ぶ中廊下式というような間取りになっていまして、その当時の住宅に対する考え方というものを示す大変貴重なものだと言われております。保存に当たりましては、こういった意義というものを後世に伝えるということを考えまして、大正4年当時の東京帝国大学の営繕課というところが作成した当時の図面というものも残っておりますので、その当初の姿というのを再建・再築して、市の登録文化財の指定を目指していきたいと考えております。
 具体的な国立天文台との役割分担ということですけれども、国立天文台は、三鷹市に1号宿舎の建物を無償で譲渡する。そして、敷地を無償貸与していただくという考え方で、現在、台内での意向はまとまって、自然科学研究機構というような上部の組織に対して協議をしているという状態です。
 三鷹市は、1号宿舎を整備して、絵本の家として運営をする。そして、国立天文台は、広報普及活動の一環として事業に協力するというような役割分担を考えております。
 施設整備の概要ですけれども、先ほど申し上げましたように、1号宿舎を再現するとともに、市民の利用に供する施設ということで、現在の耐震基準に適合するような形での整備をします。そして、内部には絵本の展示であるとか、それから、企画展示、自然科学とか、そういったことについても企画展示、それから、読書スペース、さまざまな活動を行うスペース、それから、読み聞かせのスペースなどを整備しまして、畳敷きだとか縁側とか障子など、非常に特色のある建物ですので、これらを一部残して、そういった大正時代から昭和初期の暮らしぶりというのが感じられるような整備というものをしていきたいと考えております。
 それから、隣に管理棟というものを併設するという考え方です。これは、そういった和風の建物ですので、入り口とかトイレなど、バリアフリーな考え方がなかなか難しいものですから、そちらの管理棟の方の側から入っていくというような形を考えておりまして、そこに事務室、あるいは書庫といったものも多少つけた管理棟を併設して、すべての方が安全安心に利用できるようにしていきたいと考えております。
 そして、また自然に囲まれて、安全にいろいろな遊びができたり、木陰で読書ができたりというようなスペースとして、庭を整備するということを考えております。
 そして、そこで行う事業ですけれども、子どもたちの好奇心であるとか、不思議さに目をみはったり、わくわくしたりするというような豊かな感受性をはぐくんでいくということを目的として、子どもたちがいろいろな絵本と出会って、そこから広がる世界の豊かさとか美しさとかというものを感じられるような、そういう事業内容を考えております。先ほど申しましたように、子どもと絵本プロジェクトの中では、体験であるとか、実際に感じること、それから人と触れ合うことというようなことを大事にしていきたいという考えでやっておりますので、そういったところを大事にして、そして、この施設というものは、子どもと絵本プロジェクト全体にとっても、プロジェクト自体が、芸術・文化ということもありますし、子育ての支援であるとか、コミュニティですとか、生涯学習だとか、読書推進ですとか、いろいろな総合的な取り組みになっておりまして、領域のいろいろな重なりを持ったような取り組みになっておりますけれども、そういった中で、地域のネットワークをつくっていくとか、人との交流を深めていくとか、そういったことを非常に大事にして、さまざまな取り組みをしているわけですけれども、そういったプロジェクトの全体に対しても、この絵本の家というのがそれを高めたり、広げたりするという意味で、効果的な役割を持つのではないかと考えております。
 具体的な事業としては、絵本の展示・紹介であるとか、企画テーマ展示、大正から昭和にかけての暮らしの展示、それから、さまざまな体験型のプログラムであるとか、市民のボランティアや専門家がかかわるようなプログラム、そして、絵本の読み聞かせ、お話し会であるとか、屋外での活動であるとか、講座、セミナーといったようなものを考えております。
 運営の考え方ですけれども、施設の管理運営は三鷹市が行うという形です。そして、三鷹市、国立天文台のほか、地域で活動しているNPOやそこにかかわる人たちなどの参加によって、運営協議会というようなものを設置して、運営していくということを考えております。そして、事業の実施は、三鷹市と国立天文台との協働で行うということです。
 今後の進め方ですけれども、先ほどお話ししましたように、一定の補助金の見込みというものがありますので、この機会を生かすということで、大変忙しい日程になっておりますけれども、平成19年度中に設計に着手して、平成20年度に建設工事を行い、平成21年度に供用を開始するというようなスケジュールを考えております。また、市民の意見の聴取の機会というのも今後持っていきたいと思っております。
 以上です。


◯委員長(宍戸治重君)  それでは、生活環境部からの報告は終わりました。これより質疑に入ります。


◯委員(加藤久平君)  数字だけ紹介していただきたいんですけれども、この事業で、全体の数字なんですけれども、日本の絵本と日本以外の絵本の割合の──この事業ですね、全体の絵本館構想も含めてですけれども、どのぐらいあるのか。あと、それと、反戦関係、フェミニスト関係、男女平等関係の絵本は何冊ぐらいあるのか。その2点だけです。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  この建物は、今お話ししましたように、絵本館そのものというより特色のある拠点ということで、主として、自然科学であるとか、実際の動植物であるとか、あるいは天文学、そういった自然とのかかわり、そういったものは絵本の中にも非常にたくさん出てくるものですけれども、そういったところに特色を持たせるということなので、蔵書の選定等に当たっても、そういったテーマ的なものが比較的中心になるのかなと考えておりますけれども、ただ、それらの検討については、まだこれからということになります。


◯委員(加藤久平君)  ありがとうございました。この事業、多分いろいろ今までの絵本館構想の中でやってきた実績みたいなものを踏まえたところも、ここに多分入ってくると思うんですね。そういう中でいうと、今までの絵本館構想の中で、そういった事業が展開されてきましたけれども、そういった本はどの程度今まではあったかということ、もう一つお願いします。


◯生活環境部調整担当部長(藤川雅志君)  これまで御案内と思いますけれども、絵本館のプロジェクトについては、活動を主にやってきておりまして、蔵書を集めてためるというようなことはほとんどやっておりません。現実に今やっているのは、神沢利子さん──「こぶたのウーフ」でしたっけ。「くまの子ウーフ」、失礼しました。私の子どもにも読ませたんですけれども、もう遠ざかっちゃって。それなんかをつくられている神沢利子さんの活動を支援するというんでしょうか、それを市民に広報するような形の取り組みで、具体的な運動をやってまいりましたので、蔵書はどういう蔵書がたまっているかという御質問にはちょっと答えられないというか、ないと言ってもよろしいかと思います。


◯委員長(宍戸治重君)  次の委員。


◯委員(大城美幸さん)  突然「館」の構想が出てきたというか、前にも一度ありましたけれども、急遽ここに来てという、それは1億円の東京都からの補助金が出るということでなんでしょうか。
 あと、この間、いろいろ絵本館プロジェクトというか、いろいろやってきていることは知っているんですけれども、先ほど運営協議会を設置して運営を進めるということがあったので、そこで絵本の原画を集めるのか、集めないのかとか、中身をどうしていくのかということは、そこでこれから決めていくということで、全く白紙の状態なんでしょうか。
 あと、この絵本の家を整備するということについては、例えば図書館協議会だとか、文庫連だとか、絵本館構想にかかわっている人たちも含めて、既に納得──周知、説明をし、御了解をいただいていることなんでしょうか。
 あと、なぜ聞くかというと、骨格案の中で南部図書館の整備とかということも出されているんですけれども、東部図書館だとか西部図書館とかとの関係だとか、あと、この間、4月でしたか、東部図書館で子どもがうるさいということでトラブルがあった問題で、すぐに対処していただいたんですけれども、やっぱり図書館に子どもが遊ぶスペース、児童のスペースが必要だという話をその場でしたら、そういうことも検討していきますということがあったんですが、やはり当然絵本館構想というのが出されて、そのことは充実させていくことが必要なんだけれども、絵本館もそうだけれども、同時に、今ある現存している図書館をきちんと整備・充実させるということも必要だと思うんですが、その辺の考え方はどうなんでしょうか。


◯生活環境部調整担当部長(藤川雅志君)  突然、補助金が出たからやるのかという御質問でございますけれども、ペースが速いなというのは、私どももそういうふうに感じておりますが、決して1億円の補助金が出たからということではなくて、今回、こういう形で事業化ができますのは、絵本館プロジェクトを一生懸命やって、ソフト的な展開をやってまいりまして、その応用、発展というようなことをこの施設をひとつ使いながらやれるという素地ができ上がったという、そういう基礎的なベースがあって、初めて今回の事業ができたものでございます。
 ただ、加えますに、大沢天文台の方の貴重な官舎が老朽化して、早く手を打たなければいけないという状況もございますし、それから、天文台との間に、先ほど申し上げましたけれども、地域開放してほしいということで、長年の三鷹市にとっての懸案だったわけですけれども、その一歩の足がかりとして、今回の官舎を保存していくということをきっかけに、天文台の敷地の市民開放や何かへ一歩近づくことができるというような大きなチャンスでもありますし、それからまた、1億円という非常に大きなお金を、これから精査をしますけれども、というようなもろもろの要素が全部集まっての今回の事業でございますので、御理解をいただきたいと思います。
 それから、私ども、図書館との関係については、私は図書館行政を担当しておりませんけれども、図書館も当然一生懸命やらなければいけないと思っております。ただ、この絵本館との絡みで言いますと、「みたか・子どもと絵本プロジェクト」ということで、絵本のプロジェクトから出された提言の中にも、図書館との役割分担ということがきちっと書かれておりまして、図書館ではやはり力が足らない部分というか、やり切れない部分を絵本館の取り組みとしてやっていこうではないかと。具体的に言いますと、地域における絵本環境の改善、問題解決のための支援やコーディネート、地域の子育て力を高めるというようなことをメーンに置いてやろうということで考えておりますので、やはり両輪しっかりすることによって、ますます三鷹の子育て環境がよくなっていくのではないかと考えております。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  周知の仕方ですとか、運営協議会等のことですけれども、今回の絵本の家というのは、さまざまな取り組みをしている中で、1つの特色ある活動のできる絶好の好機がたまたま来て、それに向けて、急遽取り組むことになったという内容で、絵本館の構想、あるいはプロジェクトで進めている施設、中心的な拠点そのものではないという考え方です。
 実際に建物そのものが182平米というような小さな民家を中心とするものですから、具体的に中身について、再築というようなベースで考えると、それほど大きく、例えば原画を収集するとか、そういったような形での検討がされるところまではなかなかいく規模ではないのかなと思っておりまして、まだ具体的な中身については、今後、この考え方を周知して、関係したプロジェクトに参加している皆さんに御意見を伺っていくというのは、これからの段階ということになります。


◯委員(大城美幸さん)  それでは、今、1つお答えいただいていないかなと思うんですけれども、図書館協議会とか絵本館構想にかかわっていた人たちへの御理解という、だから、これからということですか。この議会が初めてで、これからということでとらえていいんでしょうか。あと、運営協議会のメンバーをどれぐらいの人数で、どんなメンバーを考えているのでしょうか。先ほどの答弁で、絵本館構想の中心の1つではなく、ここにも絵本プロジェクトのあくまで1プロジェクトというか、取り組みの中の1つという考え方で、これからもっといろいろな中心的なものをほかにも考えているということなんでしょうか。
 あと、図書館との関係では、両輪でやっていくということで、部署が違うんですけれども、では、図書館を担当している職員との連携とか、この問題での話し合いとかということは、職員レベルというか、課長レベルとかでもやられているのでしょうか。


◯生活環境部調整担当部長(藤川雅志君)  先ほども申し上げましたことともちょっとダブるわけですけれども、御指摘をいただいたような、今までいろいろ運動されている方との協議とか、そういうのはまだ行われておりません。きょうの議会報告を出発点で進めていきたい、積極的にこれから考えていきたいと考えております。
 今回、特に難しいのは、国立天文台──国と相手で協議しておりまして、言ってみれば外交交渉をやっているようなところがございまして、向こうの方の意思決定がある程度進まないと、公表すべきものを公表できない。三鷹の方も同じなんですけれども、そういうやりとりの中でやっておりまして、ここが好機だなということで、どんどん国の方にいろいろな要望・要求を出しながら、私ども、天文台の敷地の市民開放へつなげていこうということで努力してまいりましたので、そういう経過の中でやっときょうこういう形で、途中経過をやれるところまで来ましたので、きょうを出発点に、関係の方たちへの協議と説明等も鋭意進めていきたいと考えているところでございます。
 当然、庁内でもプロジェクトなんかがあって、この間の計画については調整はしておりますけれども、やはり具体的な中身がいいものになっていくためには、御指摘のとおり、庁内の関係部署との調整、連絡、そういったものが非常に大事になってまいりますので、それも今までのやりますよというレベルの話ではなくて、中身の実現に向けてよりよい連携をできるように、これから鋭意努力してまいりたいと考えております。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  運営協議会のメンバーといったところですけれども、まだすべてこれからの検討という状況です。


◯委員(大城美幸さん)  最後の1月以降に市民の意見聴取の機会を持つとあるんですが、パブリックコメントをするということなんでしょうか。最近、市のパブリックコメントが形骸化しているなと思っているので、そうではなくて、やはりきちんと説明会みたいなものを開いて、市民と直接意見のやりとりができる場、もっとざっくばらんに話ができる場というのを考えていただきたいなと思うんですが。要望も含めて。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  市民等の意見聴取の方法ですけれども、これまでも絵本館の検討会議のときもそうでしたけれども、さまざまな形でざっくばらんに話ができるというような形をとってきましたので、今回についてもそのように進めていきたいと考えております。


◯委員長(宍戸治重君)  次の委員。


◯委員(土屋健一君)  立地的に、御存じのとおり、三鷹の西端の方にあり、大変駅からも遠いし、交通の不便な地域であります。これから駐車スペースを借りられるのか。または要望していくのか。この地図というか、この絵を見ますと、1号宿舎の上にスペースがあるように見えるんですけれども、そういう駐車スペースの確保も必要かなと思うので、そのことについてお尋ねします。
 それと、すぐ隣に西部図書館があります。先ほど来、図書館との関係のお話が出ていますけれども、お隣の西部図書館との整合性をどのようにお考えかという点を質問させていただきます。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  駐車場のスペースについてですけれども、まだこれも天文台との間で協議をしているというような状態です。
 それから、西部図書館との関係ということですけれども、この絵本の家というものの事業そのものが、先ほど御説明をしたような、いろいろな視点を持った、子育て支援であるとか、生涯学習的なところだとか、さまざまな視点を持った総合的な取り組みであり、また現実の体験みたいなもの、触れ合いみたいなものというのを中心に事業を組みたいと考えていくというような施設ですので、その中にはもちろん図書館、読書推進活動といったこととの連携というのが1つとして含まれると思いますので、十分な連携を図りながらやっていきたいと考えております。


◯委員(土屋健一君)  ありがとうございました。これから天文台と協議していくというお話なので、できれば駐車スペース、必要かなと思いますので、よろしくお願いします。
 以上です。


◯委員長(宍戸治重君)  次の委員。


◯委員(浦野英樹君)  建物の広さが182平米というか、非常に狭いので、これは例えばたくさん人を呼べるような施設でもないのかなと。かといって、人が来ないと、何のために整備したのかわからない。その辺の広報について、どういうふうに今、お考えなのか。お願いします。


◯絵本館担当課長(宇山陽子さん)  確かに古い建物を利用してつくるということで、実際の面積は非常に狭いものになります。ですから、どちらかというと、絵本館というような形で考えている、その施設のように、遠くからも来ていただけるとか、そういった施設ではないのかなと思うのですけれども、実際の広報の手段であるとか、そういったところは、今後十分に、アクセスの方法なども含めて検討しながら進めていきたいと思っております。


◯委員長(宍戸治重君)  それでは、以上で質疑がないようですので、質疑を終了いたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、生活環境部報告を終了いたします。
 これをもちまして行政報告を終了いたします。
 休憩いたします。
                  午後0時08分 休憩



                  午後0時09分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  委員会を再開いたします。
 続きまして、次回の委員会の日程について、本件を議題といたします。次回委員会の日程につきましては、次回定例会の会期中とし、その間、必要があれば正副委員長に御一任いただくことで、よろしいでしょうか。
                (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。それでは、そのように確認いたします。
 続いて、その他について、何かございますでしょうか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり)
 それではなしということでございますので‥‥‥。
       (「ちょっと待って、行政報告についてなんですが」と呼ぶ者あり)
 それでは、休憩します。
                  午後0時10分 休憩



                  午後0時15分 再開
◯委員長(宍戸治重君)  それでは、委員会を再開します。
 その他については、先ほど申し上げたようなことで、また何かありましたら、こちらの方へお寄せいただきたい。
 それでは、本日の文教委員会を散会といたします。お疲れさまでした。
                  午後0時16分 散会